特表2017-514535(P2017-514535A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-514535(P2017-514535A)
(43)【公表日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】電源・通信接続機構
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/00 20060101AFI20170512BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20170512BHJP
   E03C 1/05 20060101ALI20170512BHJP
   A47K 5/12 20060101ALI20170512BHJP
   E03C 1/042 20060101ALI20170512BHJP
【FI】
   A47K5/00 Z
   H02J1/00 306B
   E03C1/05
   A47K5/12 B
   E03C1/042 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-546919(P2016-546919)
(86)(22)【出願日】2015年1月16日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月2日
(86)【国際出願番号】US2015011868
(87)【国際公開番号】WO2015109262
(87)【国際公開日】20150723
(31)【優先権主張番号】61/928,522
(32)【優先日】2014年1月17日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.ブルートゥース
3.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】506190555
【氏名又は名称】ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002398
【氏名又は名称】特許業務法人小倉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェゲリン,ジャクソン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シャバレラ,ニック,エルマノ
(72)【発明者】
【氏名】レヴィー,スティーブン
【テーマコード(参考)】
2D060
5G165
【Fターム(参考)】
2D060BA03
2D060CA00
5G165EA01
(57)【要約】
ディスペンサ,浴室装置のフラッシュバルブ,衛生条件測定装置,ハンドフリー蛇口等の装置に電力及び/又は通信を提供するため,1種以上の技術及び/又はシステムを提供する。例えば,装着システムは,壁などの構造体に取り付けることが可能な装着板を備える。装着板は,装置の装置コネクターと接合して接続を確立するように構成し得る装着コネクターを備えてもよい。接続を介して電力を装置に供給してもよい。接続を介して通信を装置に提供してもよい。例えば装置は,現時点での装置の状態,使用量の計量及び/又は他の情報を遠隔ソースに送信することも可能である。遠隔ソースは命令,データ収集要求,機能変更及び/又は他の情報を装置に送信することも可能である。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力又は通信の少なくとも1つをディスペンサに提供するための装着システムであって,
構造体に設置するように構成された装着板;及び,
前記装着板又は前記ディスペンサの少なくとも1つに支持され,電力の電圧を約18ボルト未満まで降下するよう構成された電圧降下装置を備え,
前記装着板が,前記ディスペンサを前記装着板に取り付けるように構成された装着構造;及び
前記ディスペンサの装置コネクターと接合し,前記装着板とディスペンサとの接続を確立するように構成された装着コネクターを備え,
前記装着コネクターが,
前記接続を介してディスペンサに電力を供給し;又は,
前記接続を介してディスペンサに通信を提供する
ことを特徴とする装着システム。
【請求項2】
前記接続がネットワークに接続されることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項3】
前記装着板は:
前記装着コネクターを保護するように構成された保護構造体を備えることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項4】
前記保護構造体はシールリング,ガスケット,リブ又はシールのうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項3記載の装着システム。
【請求項5】
前記装着板と前記ディスペンサとの接続が,前記ディスペンサの装置電圧と同等の電圧を有するパワーオーバー・イーサネット接続,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続,又はインターフェース接続のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項6】
前記電圧降下装置が前記装着板に支持されることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項7】
前記電圧降下装置が前記ディスペンサに支持されることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項8】
前記装着コネクターは前記装置コネクターと無線で接合するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項9】
前記装着コネクターは誘導結合を介して前記装置コネクターと接合するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の装着システム。
【請求項10】
前記装着コネクターは:
前記ディスペンサから遠隔装置までの通信を,前記接続を介して簡易化するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項11】
前記装着コネクターは:
現時点の装置の状態,使用量の計量,メンテナンス情報,ハートビート信号,ディスペンサがサポートする機能のリスト,ディスペンサに表示された現況の視覚情報,特定した衛生状況,サービス要求,又は補充レベルのうち少なくとも1つを,前記接続を介して前記遠隔装置に提供するように構成されていることを特徴とする請求項10記載の装着システム。
【請求項12】
前記装着コネクターは:
遠隔装置から前記ディスペンサまでの通信を,前記接続を介して簡易化するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項13】
前記装着コネクターは:
命令,データ収集要求,製品の分配量の変更,表示サービス指示命令,ディスプレイ表示変更命令,ソフトウェア更新,又は機能変更のうち少なくとも1つを,前記接続を介して前記ディスペンサに提供するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の装着システム。
【請求項14】
前記装着板は:
前記接続に関する漏電遮断器を備えることを特徴とする請求項1記載の装着システム。
【請求項15】
電力及び通信のために装着板と結合するように構成されたディスペンサであって,
装着システムの前記装着板に取り付けるように構成された装置構造;及び,
装置コネクターを備えた装置ハウジングを備え,
前記装置コネクターが:
前記装着板の装着コネクターと接合し,前記ディスペンサと前記装着板との接続を確立し;
前記接続を介して前記ディスペンサのための電力を受信し;更に,
前記接続を介してディスペンサのための通信を確立する
ことを特徴とするディスペンサ。
【請求項16】
前記装置ハウジングは:
現時点の装置の状態,使用量の計量,メンテナンス情報,ハートビート信号,装置がサポートする機能のリスト,装置に表示されている現況の視覚情報,特定した衛生状況,サービス要求,又は補充レベルのうち少なくとも1つを,前記接続を介して遠隔装置に提供する通信モジュール
を備えることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
前記装置ハウジングは:
命令,データ収集要求,製品の分配量の変更,表示サービス指示命令,ディスプレイ表示変更命令,又は機能変更のうち少なくとも1つを,前記接続を介して遠隔装置から受信する通信モジュール
を備えることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項18】
前記装置ハウジングは:
前記装着コネクターを保護するように構成された保護構造体;
前記装置の装置電圧に基づいて前記接続により生じる電圧を降下するように構成された電圧降下装置;又は
前記装置の装置電流に基づいて前記接続により生じる電流を制限するように構成された電流制限装置,
の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項19】
ディスペンサ,蛇口,フラッシュバルブ,浴室装置,衛生状況測定装置又は衛生装置のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項20】
電力又は通信の少なくとも1つを装置に提供するための装着システムであって,
構造体に設置するように構成された装着板であって:
前記装置が鍵機構の条件を満たす場合に前記装着板への前記装置の着脱可能な取付けを可能にし,前記装置が鍵機構の条件を満たさない場合に前記装着板への前記装置の取付けを阻止するように構成した鍵機構を備える装着構造;及び
前記装置の装置コネクターと接合し,前記装着板と前記装置との接続を確立するように構成され,
前記接続を介して前記装置に電力を供給し;又は,
前記接続を介して前記装置に通信を提供する装着コネクター;及び
前記装着板又は前記装置の少なくとも1つで支持された阻止部又は取付け部の少なくとも1つであって,前記阻止部は装置が鍵機構の条件を満たさない場合に前記装着板への前記装置の取付けを阻止すように構成され,前記取付け部は前記装置が前記鍵機構の条件を満たす場合に前記装着板に前記装置を着脱可能に取り付けできるように構成される,阻止部又は取付け部
を備えることを特徴とする装着システム。
【請求項21】
前記構造体は固定設置面を備えることを特徴とする請求項20記載の装着システム。
【請求項22】
前記鍵機構は,電気的鍵機構,電磁気的鍵機構又は電気機械的鍵機構のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項20記載の装着システム。
【請求項23】
前記阻止部が前記装置に支持され,前記阻止部は,前記阻止部が前記装着構造への前記装置の取付けを阻止する伸長位置と,前記阻止部が前記装着構造に対する前記装置の取付けを可能にする後退位置間で可動であることを特徴とする請求項20記載の装着システム。
【請求項24】
前記取付け部が前記装置に支持され,前記取付け部が,該取付け部による前記装着板への前記装置の取り付けを行わない後退位置と,前記取付け部による前記装着板への前記装置の取り付けを行う伸長位置間で移動可能であることを特徴とする請求項20記載の装着システム。
【請求項25】
前記装着板又は前記装置の少なくとも1つと通信するように構成された外部装置を備え,前記外部装置は選択的に鍵機構の条件が満たされているときに前記装着構造への前記装置の着脱可能な取り付けを可能にするよう構成されていることを特徴とする請求項20記載の装着システム。
【請求項26】
ディスペンサに対する装着板の電気的な認証方法であって:
固定装着面に取り付けた前記装着板に近接させて前記ディスペンサを配置する工程;及び
前記装着板;
前記ディスペンサ;及び,
外部装置
の少なくとも2つの間で情報の転送を簡易化し,前記装着板への前記ディスペンサの取付けを可能にする工程
を含む方法。
【請求項27】
ディスペンサであって:
ネットワークに接続され,前記ディスペンサに電力を供給するように構成された通信ケーブルと接続するように構成された通信ポート;及び
前記通信ポートと電気的に接続され,電力の電圧を約18ボルト未満まで降下するように構成された電圧降下装置
を備えるディスペンサ。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は,2014年1月17日出願の米国特許仮出願第61/928,522号に対する優先権を主張し,上記出願の開示するところは参照によりその全体が本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本出願は全体として,ディスペンサ,フラッシュバルブ,蛇口等の装置のための装着システム(mounting system)を目的としている。例えば,本出願はそのような装置に電力及び通信を提供するための方法及び/又はシステムを目的としている。
【背景技術】
【0003】
病院,工場,レストラン,家庭等,多くの場所では,製品を分配するためのディスペンサ,シンク用のタッチフリー蛇口及び/もしくはトイレ用フラッシュバルブ,又は他の浴室用装置など衛生用装置を利用している。例えば,ディスペンサは液体製品,粉末製品,エアゾール製品及び/又は他の製品(例えば石鹸,抗菌ジェル,洗剤,消毒剤,ローション等)を分配することができる。メンテナンスの容易さや環境問題等を考慮した詰め替え容器を利用するディスペンサもある。詰め替え容器は,例えばポンプ及び/又はノズル機構を備えてもよく,これらは詰め替え容器から製品を分配するディスペンサによって使用可能になる。ディスペンサ及び/又は他の装置は,操作のために電池又はACアダプターなどの電源を利用してもよい。
【発明の概要】
【0004】
本概要は,以下の詳細な説明でさらに記載されるコンセプトの抜粋を簡略化した形で紹介するために提供される。本概要は,特許請求の対象の主要な要素又は本質的な特徴を明らかにするものではなく,また,特許請求の対象範囲を限定するために用いられるものでもない。
【0005】
特に,電力及び/又は通信を装置に提供するための1つ以上のシステム及び/又は技術が本明細書において提案されている。一例では,装着システムは,ディスペンサに電力又は通信のうち少なくとも1つを提供するために設けることが可能である。装着システムは,構造体に取り付けるように構成された装着板(mounting plate)を備えている。装着板は,ディスペンサを装着板に取り付けるように構成された装着構造を持つ。装着板には,ディスペンサの装置コネクターと接合して装着板とディスペンサとの接続を確立するように構成された装着コネクターが備えられる。装着コネクターは,接続を介してディスペンサに電力を供給すること,又は接続を介してディスペンサと通信することのうち少なくとも一方を行うように構成されている。装着システムは,装着板又はディスペンサの少なくとも1つに支持される電圧降下装置を備えている。電圧降下装置は,電源の電圧を約18ボルト未満まで降下するように構成されている。
【0006】
別の例では,ディスペンサは,給電及び通信用の装着板と接合するように構成されている。ディスペンサには,装着システムの装着板に取り付けられるように構成された装置装着構造を備える装置ハウジングが備えられる。装置ハウジングには,装着板の装着コネクターと接合してディスペンサと装着板との接続を確立し,接続を介してディスペンサ用の電力を受信し,接続を介してディスペンサとの通信を確立するように構成された装置コネクターが備えられる。
【0007】
別の例では,ディスペンサに電力及び通信を提供する方法は,装着システムの装着板にディスペンサを取り付ける工程を含む。この方法は,ディスペンサの装置コネクターと装着板の装着コネクターとを接合させ,ディスペンサと装着板との接続を確立する工程を含む。この方法は,接続を介してディスペンサに電力を供給する工程を含む。この方法は,接続を介してディスペンサに通信を提供する工程を含む。
【0008】
別の例では,電力又は通信の少なくとも1つを装置に対し提供するための装着システムが提案される。装着システムは,構造体に設置するように構成された装着板を備える。装着板は鍵機構を有する装着構造を有し,この構造は,装置が鍵機構の条件を満たした場合に装置を装着板へ着脱可能に取付けることを可能にし,装置が鍵機構の条件を満たさない場合には装着板に装置を取付けることができないように構成されている。装着板は,装置の装置コネクターと接合して装着板と装置との接続を確立するように構成された装着コネクターを備える。装着コネクターは,接続を介して装置に電力を供給すること,又は接続を介して装置に通信を提供することのいずれか一方を行うように構成されている。装着システムは,接続板又は装置の少なくとも1つに支持された阻止部又は取付け部の少なくとも1つを備える。阻止部は,装置が鍵機構の条件を満たさない場合に,装着板への装置の取付けを阻止するように構成されている。取付け部は,装置が鍵機構の条件を満たす場合に,装置を装着板へ着脱可能に取付けることを可能にするよう構成されている。
【0009】
別の例では,ディスペンサに対する装着板の電気的な認証方法が提供される。この方法は,固定装着面に取り付けられた装着板に近接させてディスペンサを配置する工程を含んでいる。この方法は,装着板,ディスペンサ及び外部装置の内の少なくとも2つの間で,装着板にディスペンサを取付けることを可能にするための情報の転送を簡易化する工程を含む。
【0010】
上記及び関連する目的を達成するため,以下の説明及び添付の図面で,いくつかの例示的な態様及び実施について記載する。これらは,1つ以上の態様を採用することができる様々な方法を示すものであるが,ただし,そのうちのほんのいくつかにすぎない。本開示の他の態様,効果,及び新規の特徴は,添付の図面を併用して考察される以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】装置に電力及び/又は通信を提供する例示的な方法を示すフロー図である。
図1B】ディスペンサに対する装着板の電気的な認証に関する例示的な方法を示すフロー図である。
図2A】装置に電力及び/又は通信を提供する例示的な装着システムを示す部品ブロック図である。
図2B】装着システムに取り付けた装置の一例の説明図である。
図2C】装置と遠隔装置との通信の簡易化に関する一例の説明図である。
図2D】装置と遠隔装置との通信の簡易化に関する一例の説明図である。
図2E】電圧降下装置及び電流制限装置を備える装置の説明図である。
図2F】電圧降下装置,電流制限装置及び漏電遮断器を備える装着板の説明図である。
図3A】電力及び/又は通信を装置に提供するための例示的な装着システムを示す要素ブロック図である。
図3B】装着システムに取り付けた装置の一例の説明図である。
図4A】装置に電力及び/又は通信を提供する例示的な装着システムを示す要素ブロック図である。
図4B】装着システムに取り付けた装置の一例の説明図である。
図5】電力通信接続線に接続した蛇口装置の一例の説明図である。
図6】電力通信接続線に接続したフラッシュバルブ装置の一例の説明図である。
図7】電力通信接続線に接続したフラッシュバルブ装置の一例の説明図である。
図8】装着システムの一例の説明図である。
図9a】装着板の一例の説明図である。
図9b】装着板の一例の説明図である。
図10】装置の一例の説明図である。
図11】装着システムの一例の説明図である。
図12a】装着システムの一例の説明図である。
図12b】装着システムの一例の説明図である。
図13】システムの一例の説明図である。
図14】コンピュータ可読媒体の例を示した説明図であり,ここでは本明細書に記載した発明の1つ以上を具体化するように構成されたプロセッサ実行可能命令が含まれてもよい。
図15】本明細書に記載の発明の1つ以上を実装することができる例示的なコンピュータ環境を図示している。
【0012】
詳細な説明
請求項に係る主題について図面を参照して以下で説明するが,このとき,類似の要素は,一般に,全体を通して同様の参照符号を用いて示している。以下の説明では,請求項に係る主題についての理解を与えるため,説明を目的として,様々な具体的で詳細に記載される。しかしながら,これら特定の詳細を省いても,請求項に係る主題を実施できることは明らかであろう。また,請求項に係る主題の説明を容易とするため,構造及びデバイスは,ブロック図の形式で示している。
【0013】
装置(例えばディスペンサ)に電力及び/又は通信を提供する実施形態が,例示的な方法として図1の符号100に示されている。当該方法は工程102で開始する。いくつかの例では,当該装置には,浴室装置,衛生装置,ディスペンサ,蛇口(例えば,タッチフリー又は自動蛇口),フラッシュバルブ,衛生状況測定装置(例えば,浴室に入る人数など,人数に基づく衛生状況の数値を特定する人数カウンター;患者のベッドの近傍に往来する看護師など,ある領域内にいる人物の特定に基づく衛生状況を特定する領域センサー等),及び/又はペーパータオルディスペンサなどの電力及び/又は通信情報を利用し得る他の装置が備えられる。工程104では,装置(例えばディスペンサ)を装着システムの装着板に取り付け得る。例えば,ディスペンサは,装置ハウジング(例えば,装置ハウジングはドライブトレイン,モータ,ディスペンサによって分配される製品の詰め替え容器,及び/又は他のディスペンサ部品を収容する。)を備えてもよい。装置ハウジングには,装着板の装着構造(例えば,ネジ穴,ブラケット及び/又は他の取付け部品)に取り付けられるように構成されている,装置の装着構造(例えば,ネジ,フック及び/又は他の取付け部品)を備えてもよい。このようにして,ディスペンサは,装置の装着構造及び/又は装着板の装着構造を利用するなどして装着板に取り付け得る。
【0014】
工程106では,ディスペンサの装置コネクターは,ディスペンサと装着板との接続を確立させるために,装着板の装着コネクターと接合される。例えば接続には,イーサネット接続を介した電力,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続及び/又はディスペンサに接続性及び/又は電力を供給することができる他のインターフェース接続(例えば,乾燥感電の危険を避けるために約42v以下に降下するか,又は湿性感電の危険を避けるために約18v以下に降下できる電圧など,ディスペンサの装置電圧と同等の電圧を有する接続)が含まれる。一例では,装着コネクターは,接合を補助するためのフローティング構造に従って構成してもよい。別の例では,装置コネクターは接合を補助するためのフローティング構造に従って構成してもよい。一例では,装着板は,装着コネクター及び/又はディスペンサコネクターを保護するように構成し得る保護構造体(例えば,シール,シールリング,ガスケット,リブ等)を備えることも可能である。例えば,保護構造はこのようなコネクターを湿気,汚れ,破片,物理的損傷,液体(例えば,ディスペンサと装着システムとの間のミラーに流れ落ちるガラスクリーナー)等から保護することが可能である。
【0015】
工程108において,電力は接続を介してディスペンサに供給し得る。例えば,通信及び/又は他の目的のための視覚化像(例えば,画像,ロゴ,光,映像,広告等)を表示するため,ディスペンサの操作に電力を使用してもよい。一例では,ディスペンサ及び/又は装着システムは,装置の装置電圧に基づいた接続により供給された電圧を降下するように構成された電圧降下装置を備えていてもよい。例えば,イーサネット接続を介した電力は50vを供給することが可能であり,この電圧は乾燥感電の危険を軽減するために約42v以下に降下するか,又は湿性感電の危険を軽減するために約18v以下に降下してもよい。別の例では,ディスペンサ及び/又は装着システムは,装置の装置電流に基づいて接続部に流れる電流を制限するように構成された電流制限装置を備えてもよい。例えば,電流制限装置は電流を制限し,そうすることで装置に供給される電力は15w未満になり,火災の危険が軽減できる。別の例では,ディスペンサ及び/又は装着ステムは,接続に関する漏電遮断器を備えてもよい。このようにして,安全な方法等での接続を介してディスペンサに電力を供給することができる。
【0016】
工程110では,接続部を介して通信をディスペンサに提供し得る。例えば,装着板の装着コネクター,ディスペンサの装置コネクター及び/又はディスペンサの通信モジュールは,ディスペンサと遠隔装置との通信を簡易化することができる。一例では,通信モジュールは,現時点の装置の状態(例えば,操作,低電池残量,詰まりの検出,機械インピーダンスの検出,患者の部屋に入る看護師など衛生状況の検出),使用量の計量(例えば,蛇口又はトイレで使用された水量,ディスペンサによって分配された製品の量),メンテナンス情報(例えば,トイレのディスペンサ又は洗浄剤用の新しい詰め替え容器の装着など,最後のメンテナンスから経過した時間),ハートビート信号(例えば,在庫のため),装置がサポートする機能のリスト(例えば,RF機能,オーディオ機能,視覚化表示機能等),装置に表示されている現況の視覚情報(例えば,広告,メッセージ,映像等),特定した衛生状況(例えば,病院内設置等),サービス要求(例えば,メンテナンス,修理,交換等の要求),補充レベル(例えば,ディスペンサの詰め替え容器内に残留する製品の量等),及び/又は他の情報を,接続を介して遠隔へ提供するように構成してもよい。
【0017】
別の例では,装置の通信モジュールは,命令(例えば,サービスのためにRF信号を放出させる命令),データ収集要求(例えば,電池残量レベル,補充レベル,エラーメッセージのための要求),製品の分配量の変更(例えば,ディスペンサによって分配される製品,蛇口又は他の浴室装置で使用される水の量の減少又は増加),表示サービス指示命令(例えば,LEDを点滅させる命令),ディスプレイ表示変更命令(例えば,新規の広告を装置によりディスプレイで提供してもよい),機能変更,及び/又は様々な他の情報を,接続を介して遠隔装置から受信するように構成してもよい。この場合,接続は電力及び/又は接続(例えば通信)を装置に提供することができる。接続を介して電力及び通信を提供する工程には,電力及び通信を提供する能力及び/又は手段を提供する工程も含まれていることは十分に理解されているものとする。工程112で当該方法は終了する。
【0018】
図1Bはディスペンサに対する装着板の電気的な認証に関する例示的な方法を示している。当該方法は工程152で開始する。工程154では,当該方法には,固定設置面に取り付けた装着板の近接にディスペンサを配置する工程が含まれる。一例では,装着板に近接して配置されることによって,ディスペンサは装着板から一定の距離内(例えば,約10フィート未満,約5フィート未満,約3フィート未満)に置くことができる。装着板は,壁,ドア,窓,天井等の任意の数の固定設置面に取り付けることが可能である。
【0019】
工程156では,当該方法は,装着板にディスペンサを取付け可能とするために,装着板,ディスペンサ及び外部装置の内の少なくとも2つの間で情報の転送を簡易化する工程を含む。一例では,この情報の転送は,鍵機構の条件が満たされた場合にディスペンサを装着板へ着脱可能に取付けることを可能となるよう構成している。別の例では,この情報の転送は,ディスペンサが鍵機構の条件を満たしていない場合にディスペンサの装着板への取付けが阻止されるように構成している。外部装置は例えば,携帯機器(例えば,携帯電話,ハンドヘルド装置,タブレット等),フォブ,又は情報を送信及び/又は受信することが可能な他の装置を備える。当該方法は工程158において終了する。
【0020】
図2Aは,ディスペンサなどの装置226に電力又は通信の少なくとも1つを提供する装着システム200の例を示す。装着システム200は装着板212を備える。装着板212は,構造体224(例えば壁)に設置するように構成してもよい。装着板212は,装着構造(例えば,第1装着溝214及び第2装着溝218)を備えてもよい。装着構造は,装着板212に装置226を取り付けるように構成してもよい。例えば,装置装着構造(例えば,第1フック206及び第2フック210)は,図2Bに示すように装着板212の装着構造に取り付けてもよく,ここでは第1フック206は第1装着溝214に取り付け/嵌合し,第2フック210は第2装着溝218に取り付け/嵌合させる。装置226を装着板212に取り付けると,シールなどの保護構造体220は装着板212の装着コネクター216及び/又は装置226の装置コネクター208を保護するように構成してもよい(例えば,装置226と装着板212との間にある構造体224から漏れ落ちた液体から保護する)。
【0021】
図2B〜2Dに示されているように,装着板212は,接続240を確立するために,装置226の装置コネクター208と接合するように構成された(例えば,装置コネクター208は装置ハウジング202から外方に,その後下方に伸びる)装着コネクター216(例えばパワーオーバー・イーサネットコネクター)を備えている。装置226は装置ハウジング202を備えてもよい。装置ハウジング202は,装置コネクター208に連結した通信モジュール222を備えてもよい。通信モジュール222は,装置226と遠隔装置242との間の接続240を介した通信を簡易にするように構成してもよい。一例では,図2Cに図示されているように,遠隔装置242から接続240を介して装置226までの通信を簡易にすることも可能である。例えば,遠隔装置242は,命令,データ収集要求,ソフトウェアの更新,表示するための視覚化,及び/又は外部情報などの情報244を,接続240を通じ,装着コネクター216及び装置コネクター208を介して通信モジュール222に送信し,処理してもよい。別の例では,図2Dに示すように,装置226から,接続240を介して,遠隔装置242まで通信を簡易化してもよい。例えば,装置226の通信モジュール222は,現時点での装置の状態,使用量の計量,検出された衛生状況,メンテナンス情報及び/又は他の情報などの情報252を,接続240を通じて,装置コネクター208及び装着コネクター216を介して遠隔装置242に送信することも可能である。
【0022】
一例では,図2Eに示すように,装置226は,電圧降下装置260及び/又は電流制限装置262を備えてもよい。別の例では,図2Fに示すように,装着板212は電圧降下装置260及び/又は電流制限装置262を備えてもよい。電圧降下装置260は,(例えば湿性感電の危険を軽減するために,約18v以下の電圧を得るために)装置226の装置電圧に基づく接続240に流れる電力の電圧を降下するように構成してもよい。電流制限装置262は,(例えば,火災の危険を軽減するために,約15w以下の電力を得るために)装置226の装置電流定格に基づく接続240に流れる電流を制限するように構成してもよい。一例では,図2Fに示すように,装着板212は,接続240に関する漏電遮断器270を備えていてもよい。漏電遮断器270は,接続240と連通したネットワーク及び/又は第2ディスペンサ又はフラッシュバルブなどの前記ネットワークに接続された他の装置を保護するように構成してもよい。この方法により,電力及び/又は通信を,比較的安全な方式で装着システム200によって装置226に提供することも可能である。
【0023】
電圧降下装置260及び/又は電流制限装置262は,装着板212及び/又は装置226(例えばディスペンサ)により支持可能であることは十分理解されているものとする。図2Eに図示した例では,電圧降下装置260及び電流制限装置262は装置226(例えばディスペンサ)に支持される。この例では,装置226(例えばディスペンサ)に供給される電力の電圧は,装置226内で約18ボルト未満まで降下する。同様に,この例では,装置226に供給される電流は装置226内で制限される。他の例では,電圧降下装置260及び/又は電流制限装置262の類似した機能は,装着板212内に電圧降下装置260及び/又は電流制限装置262を支持することによって達成することが可能になる。
【0024】
本明細書では,様々な装置コネクター構成及び/又は装着コネクター構成が考えられることは十分に理解し得る。一例では,図3Aに示すように,装置226は装置コネクター302を備え,これは装置ハウジング202と相対的に同一平面とすることも可能である。装着板212は,装着コネクター304を備え,これは装着板212と相対的に同一平面とすることも可能である。図3Bに示すように,接合するときに装置コネクター302は装着コネクター304と操作可能に結合し,接続240を確立することが可能である。
【0025】
別の例では,図4Aに示すように,装置226は装置ハウジング202から外部へ伸長し得る装置コネクター402を備えてもよい。装着板212は装着板212の奥まった場所に配置し得る装着コネクター404を備えてもよい。図4Bに示すように,接合するときに装置コネクター402は装着コネクター404と操作可能に結合し,接続240を確立することが可能である。例えば,第1装置部品406が第1装着部品410に取り付けられ,第2装置部品408が第2装着部品412に取り付けられる場合など,装置226を装着板212に取り付けた際に両コネクターは嵌合可能である。
【0026】
装置226や装着板212を含む装着システム200は,本明細書で図示及び説明されている部品や構造体等に限定されるものではないということは十分に理解されているものとする。他の例では,装着板212及び/又は装置226のいずれか一方又は両方がアンテナを備えていてもよい。アンテナにより,装着板212と装置226との間で情報(例えば,命令,データ収集要求,表示するための視覚化,現時点での装置の状態,使用量の計量,検出された衛生状況,メンテナンス情報等)を送信/受信することが可能になる。いくつかの例では,アンテナ(単数又は複数)により装着板212,装置226及び/又は遠隔装置242の間で情報を送信及び/又は受信することが可能になる。このように,この例では装着コネクター216,304,404は装置コネクター208,302,402とワイヤレスに接合することが可能である。
【0027】
図5は,接続線512に接続した蛇口装置508の例500を示す。一例では,蛇口装置508は浴室内に配置してもよい(例えば,蛇口装置508には,化粧台504のシンクボウル506と壁構造体上の鏡502との間に装着されている自動タッチフリー蛇口が設けられてもよい)。蛇口装置508は装着システムの装着板510に取り付けてもよい。蛇口装置508の装置コネクターは装着板510の装着コネクターとの接合により,接続(線)512を確立することが可能である。このようにして,電力を蛇口装置508に供給することが可能であり,及び/又は蛇口装置508と遠隔装置間の通信を簡易化することが可能である。
【0028】
図6は接続線610に接続したフラッシュバルブ装置604の例600を示す。一例では,フラッシュバルブ装置604は浴室に配置されたトイレ608に連結してもよい。フラッシュバルブ装置604は使用者の動作の検知に基づいてトイレ608を洗浄するように構成してもよい。フラッシュバルブ装置604は装着システムの装着板602に取り付けてもよい。フラッシュバルブ装置604の装置コネクターは,装着板602の装着コネクターと接合させて接続(線)610を確立してもよい。この場合,電力はフラッシュバルブ装置604に供給し,及び/又は,フラッシュバルブ装置604と遠隔装置間の通信を簡易化してもよい。
【0029】
図7は接続線710に接続したフラッシュバルブ装置704の例700を示す。一例では,フラッシュバルブ装置704は浴室に配置された小便器708に連結してもよい。フラッシュバルブ装置704は使用者の動作の検知に基づいて小便器708を洗浄するように構成してもよい。フラッシュバルブ装置704は装着システムの装着板702に取り付けてもよい。フラッシュバルブ装置704の装置コネクターは,装着板702の装着コネクターと接合させて接続(線)710を確立してもよい。この方法により,電力はフラッシュバルブ装置704に供給され,及び/又は,フラッシュバルブ704と遠隔装置間の通信を簡易化してもよい。
【0030】
図8を参照すると,装着システム800の例が示されている。装着システム800は装着板802及び装置804を備える。前述の例と同様に,装置804にはディスペンサ(例えば衛生製品ディスペンサ),室内モニター,浴室装置,衛生装置,衛生状況測定装置,蛇口(例えばタッチフリー又は自動蛇口),フラッシュバルブ,ペーパータオルディスペンサ,及び/又は,電力及び/又は通信を利用し得る他の装置が備えられる。
【0031】
図8の例では,装置804を装着板802から離間して,装着板802に取り付けていない状態を図示している。しかし,以下に説明するように装置804は装着板802に取り付け,及び/又は装着板802から取り外すことができる。いくつかの例では,装着板802は構造体806に取り付けてもよい。構造体806は例えば,壁,表面,天井,ドア,窓,鏡等の固定設置面を備えてもよい。装着板802は留め具(例えば,ネジ,ボルト,ナット,釘等),接着剤,溶接,機械的係止構造(例えば,スナップ式設計等)等による多数の異なる方法で,構造体806に取り付けることが可能である。装置804では,第1面810及び第2面812が位置決めされている。この例では,第1面810が使用者に向くように,第1面810は装着板802及び構造体806から見て外側方向に向いている。第2面812は装着板802及び構造体806に向いている。
【0032】
図9A及び9Bを参照すると,装着板802が示されている。装着板802には,第1壁900,1対の第2壁902,及び1対の第3壁904が備えられる。一例では,第1壁900は構造体806から離れる方向に向いている。すなわち,装着板802は,第1壁900の反対側にある構造体806に取り付ける。後述するように,第1壁900は装置804と対面し,いくつかの例では,装置804と接触及び/又は係合することが可能である。一例では,第2壁902は,第1壁900の対向する2辺に沿って側方に伸長している。第2壁902は,ほぼ垂直に伸長することが可能である。一例では,第3壁904は,第2壁902にほぼ垂直な方向に第1壁900の対向する2辺の側方に伸長する。第3壁904は,この例ではほぼ水平に伸長することが可能である。
【0033】
装着板802は,6つの四辺形の壁を有するほぼ直方体の形状(例えば箱状)をしている。しかし,装着板802はこのような形状に限定されるものではない。他の例では,装着板802は1つ以上の丸みを帯びた壁(例えば,円形,楕円形等),1つ以上の正方形の壁,台形の壁等を備えてもよい。
【0034】
装着板802は装着構造910を備える。装着構造910は1つ以上の突起,伸長部等を備える。一例では,装着構造910は1つ以上の阻止部912及び1つ以上の取付け部914を備える。
【0035】
阻止部912は,第1壁900に対し可動に伸長させることができる。図示された例では4つの阻止部912が設けられているが,任意の数(例えば1つ又は複数)の阻止部912が想定される。この例では,阻止部912を,四辺形形状を画成するよう互いに離間させ,阻止部912によって前記四辺形形状の隅を位置決めする。他の例では,阻止部912は,第1壁900に沿って何処にでも配置することが可能であり,図示した代表例に確定する必要は無い。
【0036】
阻止部912は,第1壁900に対して可動である。一例では,阻止部912は,第1壁900内に位置決めされた開口部から伸長している。阻止部912は図9Aに示す伸長位置と,図9Bに示す後退位置間を移動可能である。伸長位置において,阻止部912が,装着板802と適合しない装置804などの装置と接触及び/又は係合する部材となり得るように,阻止部912は外側で,かつ構造体806から離れていく方向に伸長する。
【0037】
阻止部912は,図9Aに示す伸長位置から図9Bに示す後退位置まで移動することができる。一例では,装着板802は,作動装置,駆動装置,1つ以上のモータ,スプリング,他の機械的及び/又は電気機械的装置等を備え,これらにより阻止部912の動作が制御可能である。以下に詳細に説明しているように,適合性のある装置804が装着板802に取り付けられると,作動装置,駆動装置,1つ以上のモータは選択的に阻止部912を伸長位置から後退位置へ移動させることが可能である。後退位置では,阻止部912が第1壁900を越えて伸長しないように,阻止部912は装着板802の内部に後退させ得る。
【0038】
取付け部914は,第2壁902に対して可動に伸長できる。一例では,取付け部914は,第2壁902から,第1壁900に沿った平面にほぼ平行な方向に伸長する。従って取付け部914は,阻止部912に対してほぼ垂直に伸長することが可能である。図示した例では4つの取付け部914が設けられているが,任意の数(例えば1つ又は複数)の取付け部914も想定し得る。本例では2つの取付け部914は,第2の壁902のそれぞれに配置される。つまり,2つの取付け部914を離間した状態で左の第2壁902に配置し,一方,2つの取付け部914を離間した状態で右の第2壁902に配置する(例えば,右の第2壁902上の2つの取付け部914は視界から遮られている)。
【0039】
取付け部914は,第2の壁902に対して可動である。一例では,取付け部914は,第2の壁902内に位置決めされた開口部から伸長している。取付け部914は図9Bに示す伸長位置と図9Aに示す後退位置との間で可動である。伸長位置では,取付け部914は,装着板802から離れる方向に第2壁902から外側に向かって伸長することが可能である。
【0040】
取付け部914は,図9Bに示す伸長位置から図9Aに示す後退位置へ可動である。一例では,装着板802は取付け部914の動作(例えば,伸長及び/又は後退)を制御できる作動装置,駆動装置,1つ以上のモータ,スプリング,他の機械的及び/又は電気機械的装置等を備える。以下に詳細に説明するように,装置804などの適合性のある装置内に装着板802が受け入れられると,作動装置,駆動装置,1つ以上のモータ等は選択的に取付け部914を後退位置から伸長位置へ移動させることが可能である。伸長位置では,取付け部914は装置804と係合し,これにより装置804は装着板802に取り付けられた状態に維持される。後退位置では,取付け部914は,第2壁902を越えて伸長しないように,装着板802の内部に後退させてもよい。
【0041】
阻止部912及び取付け部914は,装着板802上に支持される構成に限定されるものではないことは十分理解されているものとする。むしろ,いくつかの例では,阻止部912又は取付け部914の少なくとも一方は,取付け板802又は装置804の少なくとも一方で支持することが可能である。例えば,阻止部912を装着板802に支持し,取付け部914を装置804で支持することが可能である。別の例では,阻止部912を装置804で支持し,取付け部914を装着板802で支持することが可能である。更に別の例では,阻止部912及び取付け部914を装置804で支持することが可能である。これらの例では,阻止部912は装着板802への装置804の取付けを阻止し(例えば,装置804が鍵機構の条件を満たしていない場合),取付け部914は装着板802への装置804の着脱可能な取付けを可能にする(例えば,装置804が鍵機構の条件を満たしている場合)。
【0042】
装着板802は装着コネクター920を備える。装着コネクター920は第1壁900に配置可能である。この例では,装着コネクター920は装置804と対面することが可能である。装着コネクター920には,例えば,パワーオーバー・イーサネットコネクター,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続,及び/又は接続(例えば通信)を提供し及び/又は電力を供給することができる他のインターフェース接続が含まれる。このように,装着コネクター920は,装置804へ,及び/又は装置804から,電力及び/又は情報(例えばデータ)を送信及び/又は受信することが可能である。いくつかの例では,装着コネクター920はメス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。他の例では,装着コネクター920はオス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。
【0043】
図10を参照すると,装置804(例えばディスペンサ)の例が図示されている。この例では,装置804の第2面812が図示されている。装置804の第2面812により凹部1000が画成される。一例では,凹部1000は,装着板802を受け入れられる寸法及び形状である。例えば凹部1000は,装着板802の断面形状(例えば四辺形)にほぼ一致する断面形状(例えば四辺形)を有する。このような例では,凹部1000の寸法は装着板802とほぼ同等かそれより大きい。このように,装着板802は選択的に凹部1000内に受け入れられることが可能である。
【0044】
凹部1000は,対面壁1002,及び1つ以上の凹部壁1010a〜1010dによって画成される。この例では,対面壁1002は装着板802に対面し,いくつかの例では,装着板802が凹部1000内に受け入れられると,対面壁1002は装着板802と接触可能である。凹部壁1010a〜1010dは対面壁1002の周りの境界を画成することができる。一例では,対面壁1002は,第1凹部壁1010a,第2凹部壁1010b,第3凹部壁1010c及び第4凹部壁1010dに囲まれている。凹部壁1010a〜1010dは,対面壁1002から装着板802に向かう方向に外側に向かって伸長することが可能である。
【0045】
この例では,第1凹部壁1010a及び第2凹部壁1010bはほぼ垂直に,相互に平行に伸長することが可能である。第1凹部壁1010a及び第2凹部壁1010bは,装着板802の側壁902の長さにほぼ一致する長さにすることが可能である。この例では,第3凹部壁1010c及び第4凹部壁1010dはほぼ水平に,相互に平行に伸長することが可能である。第3凹部壁1010c及び第4凹部壁1010dは,装着板802の第3壁904の長さにほぼ一致する長さにすることが可能である。このように,装着板802が凹部1000内に受け入れられると,装着板802の第1凹部壁1010a及び第2凹部壁1010bは,装着板802の第2壁902の近隣に近接させて,及び/又は接触して配置される。この例では,装着板802が凹部1000内に受け入れられると,第3凹部壁1010c及び第4凹部壁1010dは,装着板802の第3壁904の近隣に近接して,及び/又は接触して配置される。
【0046】
装置804により,1つ以上の装着孔1020a,1020b,1020c,1020dが画成され,ここに装着板802の取付け部914が着脱可能に受け入れられる。図示の例では,4つの装着孔1020a〜1020dを備えているが,他の例では,任意の数(例えば,1つ又は複数)の装着孔を備えることが可能である。装着孔1020a〜1020dは,第1凹部壁1010a及び第2凹部壁1010bに設けることが可能である。例えば,第1装着孔1020a及び第2装着孔1020bは,第1凹部壁1010a内に配置することが可能である。第3装着孔1020c及び第4装着孔1020dは,第2凹部壁1010bに設けることが可能である。
【0047】
この例では,装着孔1020a〜1020dは取付け部914とほぼ一致する場所に配置され,そうすることで,取付け部914は伸長位置にあるときに装着孔1020a〜1020dを貫通して伸長することが可能になる。例えば,第2装着孔1020bと第1装着孔1020aの間隔は,2つの取付け部914の間隔と実質的に等しくすることが可能である。同様に,第4装着孔1020dと第3装着孔1020cの間隔は,2つの取付け部914の間隔と実質的に等しくすることが可能である。装着孔1020a〜1020dの図示した配置は限定することを意図するものではないことは十分理解されているものとする。むしろ,取付け部914の配置に従って,装着孔1020a〜1020dは様々な場所に配置して取付け部914を収容することが可能である。
【0048】
装置804は,装置コネクター1030を備える。装置コネクター1030は対面壁1002に配置することが可能である。この例では,装置コネクター1030は装着板802に対面することが可能である。装置コネクター1030には例えば,パワーオーバー・イーサネットコネクター,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続,及び/又は接続性(例えば通信)及び/又は電力を供給することができる他のインターフェース接続が含まれる。このように,装置コネクター1030は,装着板802へ,及び/又は装着板802から,電力及び/又は情報(例えばデータ)を送信及び/又は受信することが可能である。一例では,装置コネクター1030は,コネクタータイプ(例えば,パワーオーバー・イーサネットコネクター,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続等)の装着コネクター920と一致し,それにより装置コネクター1030と装着コネクター920とは適合,嵌合,係合等が可能である。
【0049】
いくつかの例では,装置コネクター1030はオス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。他の例では,装置コネクター1030はメス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。一例では,装着コネクター920がメス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える場合,装置コネクター1030はオス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。別の例では,装着コネクター920がオス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える場合,装置コネクター1030はメス側通信ポート及び/又は電力ポートを備える。これらの例では,装着コネクター920は,装置の装置コネクター1030と接合し(例えば係合,接続,取付け等),装着板802と装置804との接続を確立する。このように,装着コネクター920は装置コネクター1030と接合し,電力及び/又は情報(例えば通信情報,データ等)は装着コネクター920及び装置コネクター1030を介して装着板802と装置804との間で送受信することが可能となる。例えば,電力又は通信の少なくとも一方は,接続を介して装置804に提供可能である。
【0050】
図11を参照すると,いくつかの例では,装着システム800には1つ以上の鍵機構1100及び1102を備えることが可能である。一例では,装着板802は第1鍵機構1100を備え,装置804は第2鍵機構1102を備えてもよい。鍵機構1100及び1102は図11に概略的に図示されていることは理解されていると思われるので,鍵機構1100及び1102には実際は装置804と装着板802との間で情報を通信するための数個の手段が備えられていることも理解されているものとする。実際,鍵機構1100及び1102にはアンテナ及び関連するソフトウェアを備えてもよく,これらは図11の図示した位置に限定されるものではない。
【0051】
鍵機構1100及び1102は,装着板802の装着構造910に装置804を取付けることを可能にする。一例では,鍵機構1100及び1102には装着板802と装置804との間に通信システム(例えば無線,ブルートゥース等)を備えることが可能である。この例では,第1鍵機構1100及び第2鍵機構1102は互いに通信することが可能である。例えば,装置804が装着板802に近接していると(例えば図8),装置804及び装着板802は鍵機構1100及び1102を介して通信できる。
【0052】
装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たしていれば,鍵機構1100及び1102は,装着板802の装着構造910への装置804の取付けを可能にする。一例では,第2鍵機構1102は,装置804の寸法及び/又は形状,装置804のメーカー,装置804の型番,装置804内に入れた詰め替え容器の種類などの,装置804に関する情報を送信することにより,第1鍵機構1100と通信可能になる。鍵機構1100及び1102では例えば,装置804が装着板802と適合するかどうかを判断することも行う。適合性には例えば,装着板802に対する装置804の適切な寸法及び/又は形状,装置804の適切な種類(例えば,特定の販売業者,メーカー等;詰め替え容器の特定の種類又はブランド;等を含む)等が挙げられる。装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たしてないのであれば,鍵機構1100及び1102は,装着板802の装着構造部910への装置804の取付けを阻止する可能性がある。
【0053】
いくつかの例では,鍵機構1100及び1102はコードを装着板802及び/又は装置804に入力する操作も行う。例えば,装着板802及び/又は装置804にはタッチパッド,キーボード又は他の情報入力装置を備えてもよい。鍵機構1100及び1102は使用者又は操作者がコードを装着板802及び/又は装置804に入力することを可能にする。正しいコードを入力すると,鍵機構1100及び1102の条件が満たされ,それにより鍵機構1100及び1102は,装着板802の装着構造部910への装置804の取付けを可能にする。誤ったコードを入力すると,鍵機構1100及び1102の条件が満たされず,それにより鍵機構1100及び1102は,装着板802の装着構造部910への装置804の取付けを妨げる可能性がある。
【0054】
別の例では,鍵機構1100及び1102は,電気的な鍵機構,電磁気的な鍵機構,又は電気機械的な鍵機構の少なくとも1つを備えている。鍵機構1100及び1102は概略的に図示されているのであって,実際は鍵機構1100及び1102が多数の様々な構造体,部品,装置等で構成されていることは理解されているものとする。
【0055】
一例では,鍵機構1100及び1102は電気的な鍵機構を備える。例えば,装置804が装着板802に近接している場合,第1鍵機構1100及び第2鍵機構1102は互いに無線で通信可能な無線通信装置を備えてもよい。装置804が鍵機構1100及び1102(例えば,第1鍵機構1100)の条件を満たせば,鍵機構1100及び1102は装着板802の装着構造部への装置804の取付けを妨げ得る。別の例では,第1鍵機構1100及び第2鍵機構1102は,例えばインダクタなどの電気機械的装置(例えば電気機械的鍵機構)を備える。このような例では,第1鍵機構1100及び第2鍵機構1102は,誘導結合などによって互いに通信することができる。第1鍵機構1100(例えば第1インダクタ)は第2鍵機構1102(例えば第2インダクタ)と磁気的に結合し,2つの鍵機構1100及び1102間で情報を送受信することも可能である。
【0056】
これらの例では,装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たしたときに,鍵機構1100及び1102は選択的に装着構造部910への装置804の取り付けを可能にする。例えば,鍵機構1100及び1102は,阻止部912及び/又は取付け部914の制御動作(例えば図9A及9Bに図示するような伸長及び後退)を制御する作動装置,駆動装置,1つ以上のモータ,スプリング,他の機械的及び/又は電気機械的装置等と通信することが可能である。従って,可能な例では,鍵機構1100及び1102は,阻止部912及び/又は取付け部914を伸長及び/又は後退させる制御信号を送信するなどして作動装置,駆動装置,1つ以上のモータ,スプリング,他の機械的及び/又は電気機械的装置等と通信することにより,阻止部912及び/又は取付け部914の動作を少なくとも部分的に制御することが可能である。
【0057】
装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たすと,装着板802の阻止部912は伸長位置(例えば図9aの図示)から後退位置(例えば,図9bの図示)へと移動し得る。阻止部912が後退位置にある場合,阻止部912は第1壁900から突出せずに,代わりに装着板802内に後退する。このように,装着板802が装置804の凹部1000内に受け入れられると,阻止部912は装置804の対面壁1002に干渉,接触,係合等はしない。従って,阻止部912が後退位置にある場合は,阻止部912は装着構造910に装置804を取付けることを可能にする。
【0058】
鍵機構1100及び1102の条件が満たされると,阻止部912が後退位置に移動することに加えて,取付け部914は後退位置(例えば図9aの図示)から伸長位置(例えば図9bの図示)へ移動することができる。この例では,装着板802を装置804内に受け入れ可能である。装着板802が適所にあれば,取付け部914は伸長位置に移動することが可能である。伸長位置に移動することにより,取付け部914は,凹部壁1010a及び1010b内に位置決めされた装着孔1020a〜1020dを貫通して伸長することが可能である。例えば,取付け部914のうちの2つは,第1凹部壁1010aの第1装着孔1020a及び第2装着孔1020bを貫通して伸長することが可能である。同様に,取付け部914のうちの2つは,第2凹部壁1010bの第3装着孔1020c及び第4装着孔1020dを貫通して伸長することが可能である。取付け部914が装着孔1020a〜1020d内に受け入れられ,そこを貫通して伸長すると,装置804は装着板802に取り付けられ,それにより装着板802から装置804が偶発的に外れることが制限される。
【0059】
これらの例では,装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たさないとき,鍵機構1100及び1102は装着構造910への装置804の取付けを選択的に阻止することが可能である。例えば,装置804が鍵機構1100及び1102の条件を満たさない場合,装着板802の阻止部912を伸長位置に残すことが可能である(例えば,図9aの図示)。伸長位置において使用者が装着板802を装置804の凹部1000に挿入しようとしても,阻止部912は装置804の対面壁1002と接触/係合する。このように,伸長位置では阻止部912は装着板802の凹部1000内に対する受け入れを阻止することから,装着板802への装置804の取付けも阻止され得る。
【0060】
簡潔に図8を参照すると,いくつかの例では,外部装置1150を装着板802又は装置804の少なくとも1つと通信するために提供し得る。外部装置1150は概略的に図示されているのであって,実際は外部装置1150には多数の異なる構造体,部品等が備えられていることは十分理解されているものとする。例えば,外部装置1150は携帯装置(例えば携帯電話等),タブレット,フォブ,コンピュータ等を備えることが可能である。少なくともいくつかの例では,外部装置1150は無線通信,ブルートゥース等を介して装着板802及び/又は装置804と通信することが可能である。外部装置1150は選択的に鍵機構1100及び1102の条件を満たすと,装着構造部910に対する装置804を取り外し可能な取り付けを可能とする。例えば,装置804が装着板802に近接した位置にあるとき,外部装置1150は,装着板802及び/又は装置804の近接及び/又は接触を可能とする。一例では,外部装置1150は,第1鍵機構1100の条件充足(例えば装置804が適合性を有することの装着板802に対する通知)のために装着板802と(例えば無線通信,ブルートゥース等を介して)通信を行い,それにより装置804は装着構造910に着脱可能に取り付けることが可能になる。従って,外部装置1150との通信の結果として,阻止部912は後退位置に移動し,取付け部914は伸長位置に移動し,装着構造部910に装置804を取付けることを可能にする。いくつかの例では,外部装置1150は装置への電気的接続や装置804との電磁結合等により,装置804に電力を供給することが可能である。
【0061】
図12Aを参照すると,装着システム800の断面が図示されており,装置804が装着板802に取り付けられている。このような例では,装置804及び装着板802が取り付けられると,装着コネクター920及び装置コネクター1030の嵌合が可能になる。このように,装着コネクター920が装置コネクター1030と嵌合すると,装着板802と装置804との間で接続が確立することが可能になる。例えば,装着コネクター920と装置コネクター1030との嵌合などにより,接続を介して電力を装着板802から装置804に供給することが可能になる。該構成に加え,又は代替的に,装着コネクター920と装置コネクター1030との嵌合などにより,接続を介して情報を装着板802と装置804との間で送信することが可能になる。
【0062】
上記例では,装置804は,装着板802と装置804との通信を簡易化する通信モジュールを備えることも可能である。一例では,接続を介して遠隔装置1200から装置804までの通信を簡易化することができる。例えば,遠隔装置1200により,命令,データ収集要求,ディスプレイへの視覚化,及び/又は他の情報などの情報1202を,装着コネクター920及び装置コネクター1030を介して装置804に送信し,処理してもよい。
【0063】
図12Bを参照すると,別の例では,装置804から装着コネクター920及び装置コネクター1030を介して遠隔装置1200までの通信を簡易化することが可能である。例えば,装置804により現時点での装置の状態,使用量の計量,メンテナンス情報及び/又は他の情報などの情報1204を,装着コネクター920及び装置コネクター1030を介して遠隔装置1200に送信してもよい。
【0064】
更に別の例では,装置804は電圧制御可能な電圧降下装置,電流制限装置,漏電遮断器等の1つ以上の電源部品を備えてもよい。この例では,装置804に電力を供給するために,電力が装着板802から装置804に送信され供給される。このように電力及び/又は通信が,装着板802と装置804との間に供給される。
【0065】
装着システム800は,本明細書に図示され,説明されている部品,構造等に限定される訳ではないことは十分理解されているものとする。他の例では,装着板802及び装置804のうちのいずれか一方又は双方はアンテナを備えてもよい。アンテナは装着板802及び/又は装置804との間で情報(例えば,命令,データ収集要求,ディスプレイへの視覚化,現時点の装置状態,使用量の計量,メンテナンス情報等)を送信及び/又は受信することが可能である。いくつかの例では,アンテナは装着板802と遠隔装置(例えば遠隔装置1200)との間で情報を送信及び/又は受信することが可能である。いくつかの例では,アンテナは,装置804と遠隔装置(例えば遠隔装置1200)との間で情報を送信及び/又は受信することが可能である。
【0066】
図13を参照すると,別の例示的なシステム1300が図示されている。この例では,システム1300は電力供給ネットワーク,電気通信ネットワーク,コンピュータネットワーク等のネットワーク1302に接続可能である。この例では,ネットワーク1302はシステム1300に電力供給するように構成されている。
【0067】
システム1300は第1ディスペンサ1304及び第2ディスペンサ1306を備える。第1ディスペンサ1304及び第2ディスペンサ1306は,製品(例えば殺菌剤,保湿剤等)を収容する貯蔵器,及びノズルを備えてもよい。第1ディスペンサ1304及び第2ディスペンサ1306は概略的に図示されているのであって,実際はディスペンサ(例えば第1ディスペンサ1304,第2ディスペンサ1306等)には任意の数の構築物,構造物等が備えられていることは十分理解されているものとする。一例では,第1ディスペンサ1304及び第2ディスペンサ1306は構造体(例えば壁,ドア,窓等)に取り付けず,代わりにこれらの表面に置いてもよい。また,図13では2つのディスペンサ(例えば,第1ディスペンサ1304,第2ディスペンサ1306等)を図示しているが,任意の数(例えば1つ又は複数)のディスペンサをシステム1300の一部として備えてもよいことは十分理解されているものとする。
【0068】
第1ディスペンサ1304は第1通信ケーブル1308を介してネットワーク1302に接続することが可能である。第1通信ケーブル1308は例えば,パワーオーバー・イーサネット接続,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続,及び/又は,第1ディスペンサ1304に接続及び/又は電力を供給し得る他のインターフェース接続を含む。第1通信ケーブル1308は第1ディスペンサ1304の第1通信ポート1310と接続することが可能である。一例では,第1通信ポート1310は,インターフェースを備え,これを介して電力及び/又は情報が第1ディスペンサ1304に送信され,及び/又は1304から出力される。第1通信ポート1310は例えば,シリアルポート,シリアルバス,電話コネクター,イーサネットコネクター,他の種類のモジュラーコネクター,電源コネクタープラグ等を備えることが可能である。このように,電力及び/又は情報は,ネットワーク1302と第1ディスペンサ1304との間で,第1通信ケーブル1308及び第1通信ポート1310を介して送信可能である。
【0069】
一例では,第1ディスペンサ1304は通信モジュール222,電圧降下装置260,電流制限装置262及び信号調整器1312を備える。通信モジュール222,電圧降下装置260,電流制限装置262及び信号調整器1312は第1通信ポート1310と電気的に通信することも可能である。一例では,電圧降下装置260は,ネットワーク1302から送信された電力の電圧を約18ボルト未満まで降下し,それにより湿性感電の危険の可能性を軽減する。一例では,信号調整器1312は第1通信ケーブル1308からの入力信号を操作し,それにより入力信号がネットワーク1302を介して送信された他の信号に干渉しないようにすることが可能である。従って,第1ディスペンサ1304はネットワーク1302から電力及び/又は情報を受信し,よって第1ディスペンサ1304に電力供給される。
【0070】
第2ディスペンサ1306はいくつかの点で第1ディスペンサ1304に類似している。例えば,いくつかの例で第2ディスペンサ1306には,通信モジュール222,電圧降下装置260,電流制限装置262,信号調整器1312等を備えることが可能である。一例では,第2ディスペンサ1306は第2通信ケーブル1314を介して第1ディスペンサ1304に接続することが可能である。第2通信ケーブル1314は第1通信ケーブル1308と同じものにすることも可能であり,それにより第2通信ケーブル1314はパワーオーバー・イーサネット接続,ブラインド嵌合イーサネット接続,cat‐5接続,電話接続,及び/又は,第2ディスペンサ1306に接続性及び/もしくは電力を供給することができる他のインターフェース接続を含む。
【0071】
第2通信ケーブル1314は第2ディスペンサ1306の第2通信ポート1316及び第1ディスペンサ1304の通信部と接続することが可能である。一例では,第2通信ポート1316はインターフェースを備え,これを介して電力及び/又は情報が第2ディスペンサ1306に送信され,及び/又は1306から出力される。第2通信ポート1316は例えば,シリアルポート,シリアルバス,電話コネクター,イーサネットコネクター,他の種類のモジュラーコネクター,電源コネクタープラグ等を備えることが可能である。このように,電力及び/又は情報は第1ディスペンサ1304を介してネットワーク1302から第2ディスペンサ1306に送信可能である。他の例では,追加のディスペンサ(例えば第3ディスペンサ,第4ディスペンサ等)を,第1ディスペンサ1304及び第2ディスペンサ1306と直列に連結させて提供することも可能であることは十分理解されているものとする。例えば,第2ディスペンサ1306を第1ディスペンサ1304に電気的に接続する方法と同様に,第3ディスペンサは第2ディスペンサ1306に電気的に接続することが可能である。
【0072】
さらに別の実施形態は,本明細書で提示される技術の1つ以上を実現するように構成されたプロセッサ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。コンピュータ可読媒体又はコンピュータ可読装置の例示的な実施形態を図14に示しており,この場合の実現形態1400は,CD−R,DVD−R,フラッシュドライブ,ハードディスクドライブのプラッタなどのようなコンピュータ可読媒体1408を含み,その上にコンピュータ可読データ1406が符号化されている。0又は1の少なくとも一方を含むバイナリデータのような,このコンピュータ可読データ1406は,これにより,本明細書に記載の原理の1つ以上に従って動作するように構成されたコンピュータ命令1404のセットを構成している。いくつかの実施形態において,プロセッサ実行可能コンピュータ命令1404は,例えば,図1の例示的な方法100の少なくとも一部を実行するように構成されている。いくつかの実施形態において,プロセッサ実行可能命令1404は,例えば,図2Aの例示的なシステム200の少なくとも一部,図3Aの例示的なシステム300の少なくとも一部,図4Aの例示的なシステム400の少なくとも一部,図5の例示的なシステム500の少なくとも一部,図6の例示的なシステム600の少なくとも一部,図7の例示的なシステム700の少なくとも一部,図8の例示的なシステム800の少なくとも一部,及び/又は図13の例示的なシステム1300の少なくとも一部などのシステムを実現するように構成されている。本明細書で提示される技術に従って動作するように構成された,多くのこのようなコンピュータ可読媒体が,当業者によって考案される。
【0073】
主題について,構造的特徴及び/又は方法論的動作に特化した表現で説明したが,添付の請求項で規定される主題は,上記の特定の特徴又は動作に必ずしも限定されないことは理解されるべきである。むしろ,上記の具体的な特徴及び動作は,請求項の少なくとも一部を実現する例示的形態として開示している。
【0074】
本出願で使用される場合の,「コンポーネント」,「モジュール」,「システム」,「インターフェース」という用語,及び/又は類似の用語は,一般的に,ハードウェア,ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ,ソフトウェア,又は実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すものである。例えば,コンポーネントは,プロセッサ上で動作するプロセス,プロセッサ,オブジェクト,実行ファイル,実行スレッド,プログラム,及び/又はコンピュータであり得るが,ただし,これらに限定されない。例として,コントローラ上で動作するアプリケーションと,コントローラは,どちらもコンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントを,1つのプロセス及び/又は実行スレッドに含むことができ,1つのコンポーネントを,1つのコンピュータ上に局在化させること,及び/又は2つ以上のコンピュータに分散させることができる。
【0075】
また,開示の主題を実現するようにコンピュータを制御するソフトウェア,ファームウェア,ハードウェア,又はそれらの任意の組み合わせを生成するために標準的なプログラミング及び/又は工学技術を用いて,請求項に係る主題を,方法,装置,又は製造品として実現することができる。本明細書で使用される場合の「製造品」という用語は,任意のコンピュータ可読装置,キャリア,又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものである。当然のことながら,本構成に対して,請求項に係る主題の範囲又は趣旨から逸脱することなく,数多くの変更を実施することができる。
【0076】
図15及び以下の解説は,本明細書に記載の規定のうちの1つ以上の実施形態を実施するのに適したコンピューティング環境についての簡単な概要を提示している。図15の動作環境は,適切な動作環境の一例にすぎず,その動作環境の利用範囲又は機能に関して何らかの限定を示唆するものではない。コンピュータデバイスの例として,パーソナルコンピュータ,サーバコンピュータ,ハンドヘルド又はラップトップデバイス,モバイルデバイス(携帯電話機,パーソナルデジタルアシスタント(PDA),メディアプレーヤなど),マルチプロセッサシステム,家庭用電子機器,ミニコンピュータ,メインフレームコンピュータ,上記のシステム又はデバイスのいずれかを含む分散コンピューティング環境などが含まれるが,ただし,これらに限定されない。
【0077】
実施形態は,1つ以上のコンピュータデバイスで実行される「コンピュータ可読命令」という一般的文脈において説明されるものの,これは必須ではない。コンピュータ可読命令は,(後述の)コンピュータ可読媒体によって分散させることができる。コンピュータ可読命令は,特定のタスクを実行するか,又は特定の抽象データ型を実現する関数,オブジェクト,アプリケーションプログラミングインターフェース(API),データ構造などのようなプログラムモジュールとして実現することができる。一般に,コンピュータ可読命令の機能は,様々な環境における要求に応じて,統合又は分散させることができる。
【0078】
図15は,本明細書で提示する1つ以上の実施形態を実施するために構成されたコンピュータデバイス1512を備えるシステム1500の一例を示している。一構成では,コンピュータデバイス1512は,少なくとも1つの処理装置1516及びメモリ1518を備える。コンピュータデバイスの厳密な構成及びタイプに応じて,メモリ1518は,(例えば,RAMのような)揮発性,(例えば,ROM,フラッシュメモリなどのような)不揮発性,又はこれら2つの何らかの組み合わせとすることができる。この構成を,図15に破線1514で示している。
【0079】
他の実施形態では,デバイス1512は,さらに追加の特徴及び/又は機能を備えることができる。例えば,デバイス1512は,さらに,追加の(例えば,リムーバブル及び/又は非リムーバブル)記憶装置を備えることができ,それには,磁気記憶装置,光学記憶装置などが含まれるが,ただし,これらに限定されない。このような追加の記憶装置を,図15に記憶装置1520で示している。一実施形態では,本明細書で提示する1つ以上の実施形態を実施するためのコンピュータ可読命令は,記憶装置1520内にあってよい。記憶装置1520は,さらに,オペレーティングシステム,アプリケーションプログラムなどを実現するための他のコンピュータ可読命令を記憶することもできる。コンピュータ可読命令は,例えば,処理装置1516で実行するためにメモリ1518にロードすることができる。
【0080】
本明細書で使用される場合の「コンピュータ可読媒体」という用語は,コンピュータ記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体として,コンピュータ可読命令又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法もしくは技術で実現される揮発性及び不揮発性,リムーバブル及び非リムーバブルの媒体が含まれる。メモリ1518及び記憶装置1520は,コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体として,RAM,ROM,EEPROM,フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術,CD−ROM,デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学記憶装置,磁気カセット,磁気テープ,磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置,又は所望の情報を記憶するのに用いることができ,デバイス1512によるアクセスが可能な他の任意の媒体が含まれるが,ただし,これらに限定されない。このようなコンピュータ記憶媒体は,いずれも,デバイス1512の一部とすることができる。
【0081】
デバイス1512は,さらに,デバイス1512が他のデバイスと通信することを可能とする通信接続(群)1526を有することができる。通信接続(群)1526として,モデム,ネットワークインターフェースカード(NIC),統合ネットワークインターフェース,無線周波数送信機/受信機,赤外線ポート,USB接続,又はコンピュータデバイス1512を他のコンピュータデバイスに接続するための他のインターフェースを含むことができるが,ただし,これらに限定されない。通信接続(群)1526は,有線接続又は無線接続を含むことができる。通信接続(群)1526によって,通信媒体を送信及び/又は受信することができる。
【0082】
「コンピュータ可読媒体」という用語は,通信媒体を含み得る。通信媒体は,一般に,コンピュータ可読命令又は他のデータを,搬送波又は他の転送機構などの「変調データ信号」に表現するものであり,また,任意の情報配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は,その信号に情報を符号化するように,その特性の1つ以上が設定又は変更された信号を含み得る。
【0083】
デバイス1512は,キーボード,マウス,ペン,音声入力装置,タッチ入力装置,赤外線カメラ,ビデオ入力装置,及び/又は他の任意の入力装置などの入力装置(群)1524を備えることができる。さらに,1つ以上のディスプレイ,スピーカ,プリンタ,及び/又は他の任意の出力装置などの出力装置(群)1522を,デバイス1512に備えることができる。入力装置(群)1524及び出力装置(群)1522は,有線接続,無線接続,又はそれらの任意の組み合わせによって,デバイス1512に接続することができる。一実施形態では,他のコンピュータデバイスからの入力装置又は出力装置を,コンピュータデバイス1512のための入力装置(群)1524又は出力装置(群)1522として使用することができる。
【0084】
コンピュータデバイス1512のコンポーネントは,バスなどの種々の相互接続によって接続することができる。そのような相互接続として,PCI Expressのようなペリフェラルコンポーネントインタコネクト(PCI),ユニバーサルシリアルバス(USB),FireWire(IEEE 1394),光バス構造などを含むことができる。他の実施形態では,コンピュータデバイス1512のコンポーネントは,ネットワークによって相互接続することができる。例えば,メモリ1518は,ネットワークで相互接続された物理的に異なる場所に配置された複数の物理メモリユニットで構成することができる。
【0085】
コンピュータ可読命令を記憶するために使用される記憶装置を,ネットワーク上に分散させてもよいことは,当業者であれば理解できるであろう。例えば,ネットワーク1528を介してアクセス可能なコンピュータデバイス1530で,本明細書で提示する1つ以上の実施形態を実施するためのコンピュータ可読命令を記憶することができる。コンピュータデバイス1512は,コンピュータデバイス1530にアクセスして,コンピュータ可読命令の一部又は全部を,実行のためにダウンロードすることができる。あるいは,コンピュータデバイス1512は,必要に応じて,コンピュータ可読命令の断片をダウンロードすることができ,又は,一部の命令はコンピュータデバイス1512で実行し,一部の命令はコンピュータデバイス1530で実行することができる。
【0086】
いくつかの実施形態の様々な操作を,本明細書で提示している。一実施形態では,記載した操作の1つ以上で,1つ以上のコンピュータ可読媒体に記憶されるコンピュータ可読命令を構成することができ,それらは,コンピュータデバイスで実行されることで,該コンピュータデバイスに,記載の操作を実行させる。それらの操作の一部又は全部について記載された順序は,それらの操作が必ず順序に依存することを意味するものと解釈されてはならない。他の順序で,本記載の効果を得られることは,当業者であれば理解できるであろう。また,全ての操作が,本明細書で提示した各実施形態に必ずしも含まれるわけではないことは理解されるであろう。さらに,一部の実施形態では,全ての操作が必要なわけではないことも理解されるであろう。
【0087】
また,「第1」,「第2」,及び/又は類似の用語は,別段の規定がある場合を除き,時間的側面,空間的側面,順序などを意味するものではない。むしろ,これらの用語は,特徴,要素,アイテムなどの,単なる識別子,名称などとして使用される。例えば,第1のオブジェクトと第2のオブジェクトは,一般的に,オブジェクトAとオブジェクトB,又は2つの異なるもしくは2つの同等のオブジェクト,又は1つの同じオブジェクトに相当する。
【0088】
また,本明細書で使用される場合の「例示的」とは,必ずしも効果的なものとしてではなく,一例,実例,説明などとして役立つことを意味する。本明細書で使用される場合の「又は」は,排他的な「又は」ではなく,包含的な「又は」を意味するものである。さらに,本出願で使用される場合の「a」及び「an」は,別段の規定がある場合,又は単数形を指していることが文脈から明らかである場合を除き,一般的には,「1つ又は複数」を意味するものと解釈される。また,「AとBの少なくとも一方」,及び/又は類似の表現は,一般に,「A又はB」を意味するか,又は「AとBの両方」を意味する。さらに,「含む(includes)」,「有している(having)」,「有する(has)」,「有して(with)」,及び/又はこれらの変化形は,詳細な説明又は請求項のいずれかで使用される限りにおいて,これらの用語は,「備えている(comprising)」という用語と同様に包含的な意味のものである。
【0089】
また,本開示について,1つ以上の実現形態に関連して図示及び説明したが,他の当業者は,本明細書及び添付の図面を読解及び理解することで,均等な変更及び変形に想到するであろう。本開示は,かかるすべての変形及び変更を含むものであり,以下の請求項の範囲によってのみ限定される。特に上記のコンポーネント(例えば,要素,リソースなど)によって実行される種々の機能に関して,かかるコンポーネントを記述するために使用される用語は,特に指定のない限り,開示の構造と構造的に等価ではなくても,記載のコンポーネントの特定の機能を実行する(例えば,機能的に等価である)任意のコンポーネントに該当するものとする。さらに,本開示の特定の特徴が,いくつかの実現形態のうちの1つのみに関して開示されていることがあるものの,かかる特徴は,要求に応じて,所与又は特定の用途に効果的であり得るように,その他の実現形態における1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。

図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
【国際調査報告】