(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-514582(P2017-514582A)
(43)【公表日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】ボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物
(51)【国際特許分類】
A47F 5/11 20060101AFI20170512BHJP
【FI】
A47F5/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-564226(P2016-564226)
(86)(22)【出願日】2014年4月29日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月20日
(86)【国際出願番号】ES2014070376
(87)【国際公開番号】WO2015166114
(87)【国際公開日】20151105
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516315708
【氏名又は名称】ミアルナウ フェルナンデス,ジュリオ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ミアルナウ フェルナンデス,ジュリオ
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118GA05
3B118GA15
(57)【要約】
本発明は、角が凹形の頂点(12)を形成し、辺が各々の翼部とつながる折曲線(13)である四辺形状の中心部(10)を有するボール紙製テンプレートで各々が構成されるトレイモジュール(a)と、各々のトレイモジュール(a)の周囲管状縁部(11)と同じ横断面を有する支柱モジュール(b)を構成する直管と、空間上で直交する3方向に突出し、各トレイモジュール(a)の管状縁部(11)の並行端部に、および支柱モジュール(b)を構成する管の該当端部に嵌合するアーム(31)、(32)および(33)を有する中心部(30)を各々が備えるコーナージョイント形状の連結部品(c)とで構成されるボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に分離されたトレイと前記トレイのコーナー支柱とで構成された、ボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物であって、
角が凹形の頂点を形成し、辺が各々の翼部とつながる折曲線である四辺形状の中心部を有するボール紙製テンプレートで各々が構成され、前記翼部は、突出した管状縁部を形成できる、連続する平行な折畳線を有する第1の部分と、前記テンプレートの前記中心部と同じ面積を有する壁を一体で構成し、前記中心部と重ね合わせることができる第2の部分とを有し、各々の翼部は、前記テンプレートの前記中心部との相互固定部材を備えているトレイモジュールと、
各々のコーナー支柱を構成する支柱モジュールを構成し、各々のトレイモジュールの周囲管状縁部と同じ横断面を有する直管と、
空間上で直交する3方向に突出し、各トレイモジュールの前記管状縁部の並行端部に、および前記支柱モジュールを構成する前記管の対応する端部に嵌合するアームを有する中心部を各々が備えるコーナージョイント形状の連結部品と、
を備えることを特徴とする、構造物。
【請求項2】
各トレイモジュールを構成する前記テンプレートにおいて、向かい合う2つの翼部の前記第2の部分は台形状であり、残りの2つの向かい合う前記翼部の前記第2の部分は、各々の長方形延長部を有する台形状であり、前記4つの第2の部分は、面積が前記テンプレートの前記中心部の面積と等しい四辺形を形成することを特徴とする、請求項1に記載のボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物。
【請求項3】
前記相互固定部材は、一対の側部保持突起を有し、各翼部の前記第1の部分と前記第2の部分との間の前記折曲線に一致する「U」字形の各々の型から形成される長方形フィンと、各フィンに対応する直線溝とを備え、各溝は各フィンと同様の長さを有し、前記溝は、前記テンプレートの前記中心部に形成され、前記中心部の輪郭を画定する仮想線に一致することを特徴とする、請求項1に記載のボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物。
【請求項4】
前記トレイの前記管状縁部および垂直管は、各々が正方形の横断面を有し、前記連結部品の前記アームの同じ断面と合致することを特徴とする請求項1に記載のボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物。
【請求項5】
各コーナー支柱を構成する支柱からなる各管は、切り込まれた端部を有し、切り込みの高さは、対応するジョイント部品の中心部の高さと等しいことを特徴とする、請求項1に記載のボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物。
【請求項6】
コーナージョイント形状の各連結部品モジュールは、「T」字を形成することで同一の仮想平面に含まれる3本の直交アームを有する中心部と、前記仮想平面に軸線が直交し、前記中心部との相互固定手段を有する端部を備える第4のアームとを含むことを特徴とする、請求項1に記載のボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売場所で利用するボール紙製のタワー型展示台用の新規なモジュール構造物に関する。より具体的には、本発明は、コーナー支柱で支持された複数のトレイを有する展示台に関する。
【背景技術】
【0002】
現況の技術では、製品を収納または展示するボール紙製のモジュールボックスが知られている。しかしながら、このようなモジュールボックスには、取り扱い、保管または運搬に適し、さらに製品の適切な展示を保証するための十分な機械的耐久性および安定性を有するモジュール構造物を得るという点で問題がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、トレイが、打ち抜かれた1枚のボール紙製テンプレートから組立可能なモジュールを含み、二重支持壁と、コーナー連結ジョイントとの組合せで機能する周囲突出縁とを形成する構造物を提案する。これらの周囲縁は、構造物に剛性を与え、展示製品の収納部として機能する。この構造物は、コーナー連結ジョイントを介して端部で連結される支柱モジュールを含んでいる。
【0004】
提案されている発明の解決法によれば、分解されたモジュールは最低限のスペースしか占めず、保管および運搬のため容易に梱包することができる。販売場所では、展示台を組立または分解のため最低限の移動と労力しか必要としない。
【0005】
上記目的のために、水平方向に分離されたトレイと、このトレイのコーナー支柱とで構成された、ボール紙製のタワー型展示台用のモジュール構造物を提案する。本構造物は、以下を備えることを特徴とする。
角が凹形の頂点を形成し、辺が各々の翼部とつながる折曲線である四辺形状の中心部を有するボール紙製テンプレートで各々が構成され、翼部は、突出した管状縁部を形成できる、連続する平行な折畳線を有する第1の部分と、テンプレートの中心部と同じ面積を有する壁を一体で構成し、中心部と重ね合わせることができる第2の部分とを有し、各々の翼部は、テンプレートの中心部との相互固定部材を備えているトレイモジュール。
各々のコーナー支柱を構成する支柱モジュールを構成し、各々のトレイモジュールの周囲管状縁部と同じ横断面を有する直管。
空間上で直交する3方向に突出し、各トレイモジュールの管状縁部の並行端部に、および支柱モジュールを構成する管のそれぞれの端部に嵌合するアームを有する中心部を各々が備えるコーナージョイント形状の連結部品。
【0006】
本発明の対象が有するその他の特徴および利点は、以降の発明を実施するための形態で説明する。
【0007】
前述の目的およびその他の関連目的を考慮して、本発明は、添付の図面に関する次の説明から理解されるように、部品の構造と組合せの詳細からなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明による、トレイ、支柱および連結部品で構成される製品展示ブロックまたは展示タワーの基本的構造例の透視投影図である。
【
図2】各トレイを形成する、打ち抜かれたボール紙製テンプレートの透視図である。
【
図3】一部が折り畳まれ、4点の連結部品で組み立てられたテンプレートを示す透視図である。
【
図4】連結部品で組み立てられた状態にあるトレイの透視図であり、トレイの支持壁のカバーを形成するための付属テンプレートを示す図である。
【
図5】連結部品の透視分解図であり、連結部品を構成する各部の間の固定手段の一実施形態を示す図である。
【
図6】連結部品の透視分解図であり、連結部品を構成する各部の間の固定手段の一実施形態を示す図である。
【
図7】連結部品の透視分解図であり、連結部品を構成する各部の間の固定手段の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
これらの図では、下記の符号の説明に従って、同一の参照符号は、同じかまたは一致する部分を示している。
【0010】
タワー型の展示台用構造物は、トレイモジュール(a)と、コーナー支柱を形成する支柱モジュール(b)と、トレイモジュール(a)および支柱モジュール(b)を連結するジョイント形状の連結部品(c)とで構成される。
【0011】
各トレイモジュール(a)は、打ち抜かれたボール紙製テンプレートから形成され、その展開した様子が
図2に示されている。
【0012】
組み立てられた状態では、各々のテンプレートを用いることで、四辺形状の補強された中央二重壁を有するトレイ(a)、管状の周囲収容縁部(11)および、各々の連結部品(c)が位置する凹状垂直コーナー(12)が得られる。
【0013】
テンプレートは、角が凹形の垂直頂点(12)を形成し、辺が各々の翼部とつながる折曲線(13)である四辺形状の中心部(10)を有し、翼部は、突出した管状縁部を形成できる、連続する平行な折畳線(15)を有する第1の部分(14a)と、テンプレートの中心部(10)と同じ面積を有する壁を一体で形成し、中心部と重ね合わせることができる第2の部分(14b〜14c)とを有する。
【0014】
4つの翼部では、各々の折畳線(15)を有する第1の部分(14a)がトレイの周囲収容縁部(11)の区間を形成する。これらの第1の部分(14a)は、組立手段と、テンプレートの中心部(10)との固定具とを含む。
【0015】
そのために、一対の側部保持突起を有する長方形フィン(16)が、各翼部の第1の部分(14a)と第2の部分(14b〜14c)との間の折曲線(15)と一致する「U」字形の各々の型から形成されている。フィン(16)は、テンプレートの中心部(10)に形成され、この中心部(10)の輪郭を画定する仮想線に一致する各々の直線溝(17)に保持力を持って嵌合される。
【0016】
向かい合う2つの翼部の第2の部分(14b)は台形状であり、残りの2つの翼部の第2の部分(14c)は、さらに長方形延長部を有し、中心壁部(10)の面積と同じ面積を一体で構成する。
【0017】
こうして構成されたトレイの支持壁は二重であり、壁(10)および端末翼部分(14b)と(14c)で形成され、さらに、トレイを補強し、適当なグラフィックを含んでトレイに美的なカバーを与えることができるボール紙シート(20)で形成された取り外し式の第3の壁を重ね合わせることができる。
【0018】
支柱モジュール(b)は、長さが等しく、横断面が各トレイ(a)の管状縁部(11)の断面と同じであり、この例では正方形断面を有する直管を備える。各管(b)は、打ち抜かれた長方形のボール紙製テンプレートを折り畳み、張り合わせることで得られる。
【0019】
連結部品は、各トレイモジュール(a)を支柱(b)に構造的に連結するためのコーナージョイントであり、中心部(30)と、3本の空間上の直交軸線上に突出するアーム(31)、(32)および(33)を備えている。
【0020】
前述のアーム(31)、(32)および(33)は、トレイモジュール(a)の管状縁部(11)および支柱管(b)の対応端部に協働嵌合するための正方形状の横断面を有している。
【0021】
好ましくは、梱包スペースを減らすため、コーナージョイント形状の各連結部品モジュール(c)は、同一の仮想平面に含まれる3本のアームを有する中心部(30)を備え、2本のアーム(31)は互いに同軸であり、第3のアーム(32)は、「T」字を形成することでアーム(31)と直交する。続いて、各連結部品(c)は、仮想平面に軸線が直交し、中心部(30)との相互固定手段を有する端部を備える第4のアーム(33)を含んでいる。
【0022】
アーム(33)は、中心部(30)の合致する空洞(35)に保持力を持って嵌合する端部(34)を有している。
【0023】
ある実施形態(
図5)では、アームの端部(34)は、空洞(35)の縁部の各々の穴(36)に嵌合するピン(34a)を有している。
【0024】
別の変形形態(
図6)では、アームの端部(34)は、中心部(30)の壁の側部穴(37)に保持力を持って嵌合する側部突起(34b)を備えている。
【0025】
別の変形形態(
図7)によれば、アームの端部(34)は、中心部(30)の壁の合致する側部溝(38)に保持力を持って嵌合する、拡張端を有する側部直線リブ(34c)を備えている。
【0026】
各支柱管(b)は、一方の端部に、高さが各ジョイント部品(c)の中心部(30)の高さと等しい切り込み(40)を有し、これにより、組立状態(
図1)では、切り込まれていない壁部分が、対応するジョイント部品の上記中心部(30)を覆う。
【0027】
各トレイモジュール(a)の組立では、テンプレート(10)の向かい合う2つの翼部の第1の部分(14a)を連続的に折り曲げ、フィン(16)を各々の溝(17)に嵌合することで、管状縁部(11)の向かい合う2つの区間を形成する。これら2つの管状縁部(11)の端部には、4つのジョイント(c)の対応するアーム(32)が挿入され、その全容が
図3で示されている。続いて、同様にして残りの向かい合う2つの翼部の第1の部分(14a)を折り曲げ、固定し、ジョイント(c)の向かい合うアーム(33)を包み込み、
図4に示されるように、これらの新たな管状縁部(11)の端部に挿入する。
【0028】
こうして組み立てられたトレイモジュール(a)は、支柱管(b)を介して、支柱管の端部をコーナージョイント(c)のアーム(31)に嵌合することによりタワー形状で連結される。
【符号の説明】
【0029】
(a)トレイモジュール
(b)コーナー支柱モジュール
(c)コーナージョイント形状の連結部品
(10)各トレイモジュール(a)を形成するボール紙製テンプレートの四辺形状の中心部
(11)(10)の周囲管状縁部
(12)中心部(10)の凹形垂直頂点
(13)中心部(10)と周囲翼部の第1の部分(14a)との間の折曲線
(14a)周囲翼部の第1の部分
(14b)向かい合う2つの周囲翼部の台形状の第2の部分
(14c)向かい合う2つの周囲翼部の長方形延長部を有する台形状の第2の部分
(15)第1の部分(14a)の折畳線
(16)側部保持突起を有する長方形フィン
(17)フィン(16)の保持嵌合用の溝
(20)各トレイモジュール(a)の上部を覆う取り外し式の薄板部品
(30)連結部品(c)の中心部
(31)(30)の相互同軸アーム
(32)(30)と連動し、アーム(31)に直交し、かつ同アームと同じ仮想平面に含まれるアーム
(33)アーム(31−32)に直交する取り外し式アーム
(34)アーム(33)の連結端部
(34a)アーム(33)の固定ピン
(34b)連結端部(34)の側部突起
(34c)端部(34)の拡張端を有する側部直線リブ
(35)アーム(33)の端部(34)の嵌合空洞
(36)ピン(34a)の嵌合穴
(37)(34b)を嵌合するための(30)の側部穴
(38)リブ(34c)と合致する(30)の側部壁の溝
(40)モジュール(b)の切り込まれた端部
【国際調査報告】