(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-515456(P2017-515456A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(54)【発明の名称】植木鉢の加湿兼用自動給水装置
(51)【国際特許分類】
A01G 27/06 20060101AFI20170519BHJP
A01G 9/02 20060101ALI20170519BHJP
【FI】
A01G27/06
A01G9/02 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-554255(P2016-554255)
(86)(22)【出願日】2015年4月8日
(85)【翻訳文提出日】2016年8月23日
(86)【国際出願番号】KR2015003524
(87)【国際公開番号】WO2015174638
(87)【国際公開日】20151119
(31)【優先権主張番号】10-2014-0059172
(32)【優先日】2014年5月16日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】516252964
【氏名又は名称】チョ ソンホ
(71)【出願人】
【識別番号】516253525
【氏名又は名称】チョ スジョン
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(72)【発明者】
【氏名】チョ ソンホ
(72)【発明者】
【氏名】チョ スジョン
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NC08
2B327NC16
2B327NC56
2B327ND01
2B327QA02
2B327QC03
2B327QC38
2B327QC41
2B327UA03
2B327UA09
2B327UA16
(57)【要約】
本発明は、植木鉢の加湿兼用自動給水装置に関し、更に詳しくは、水を保存する水槽10と、前記水槽の水の中に一部が浸漬されるように設置される水槽吸湿性煉瓦20と、植木鉢2の下部に形成される排水口3には、下部に少し突出されるように、内挿設置される吸湿性ディスク30を設け、前記植木鉢を水槽吸湿性煉瓦20の上部に安着設置することによって、前記植木鉢の吸湿性ディスク30と吸湿性煉瓦20とが接触されて、浸透圧による水の透過性を利用して、植木鉢に自動給水するため、使用が便利で、自然にやさしい加湿を行うことができる給水装置を提供することを目的とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を保存する水槽(10)と、前記水槽の水の中に一部が浸漬されるように設置される水槽吸湿性煉瓦(20)と、植木鉢(2)の下部の排水口(3)には、下部に突出されるように内挿設置される植木鉢用吸湿性ディスク(30)を装着して、前記植木鉢を水槽吸湿性煉瓦(20)の上部に安着設置することによって、植木鉢吸湿性ディスク(30)と水槽吸湿性煉瓦(20)とが接触されて、浸透圧による水の透過性によって、植木鉢の土に自動給水することができる構造からなることを特徴とする植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【請求項2】
水を保存する水槽(10)と、前記水槽(10)の水の中に水槽吸湿性煉瓦(20)を、前面を基準とする中央位置の前後方の組立溝(12)に、上下に挿入設置し、前記吸湿性煉瓦(20)の両側方の位置に、複数の水吸収板(60)を溝(12)に垂直に挿入設置し、水槽吸湿性煉瓦(20)の上面に、中間吸湿性煉瓦(25)を密着されるように載せ、その上に植木鉢ディスク(30)が装着される植木鉢を置いて、水槽吸湿性煉瓦(20)と吸収板(60)の間に空気を吹いて、植木鉢方向に通風されるようにする構造である植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【請求項3】
前記植木鉢(2)の自動給水方法によって木材が水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮する原理を応用して、 植木鉢に自動給水手段として水分供給調節器(40)を植木鉢吸湿性ディスク(30)の円周の上に等角の位置に設置する構造と、水分供給調節器(40)の木材バー(45)が吸湿用多孔性煉瓦と一緒に吸湿して、 水の供給が過剰になると木材バー(45)が下部に体積膨張して、吸湿性ディスク(30)と水槽吸湿性煉瓦(20)との間を離隔し、再び木材バー(45)が乾燥すると、収縮して吸湿性ディスク(30)と水槽吸湿性煉瓦(20)が接触して、水分の供給を自動的に調整するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【請求項4】
植木鉢の自動給水機能のみ使用する時、前記水槽の上部に水分蒸発防止キャップ(15)を結合して、水槽の水が蒸発することを防ぐように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【請求項5】
本体(1)の前面に小型ファンを取り付けて、本体の内部に吹いて、前面の空気通路(81)で均等に分散されて、水槽吸湿性煉瓦(20)と吸湿板(60との間を経て、背面の空気通路(82)に集まって、両側面の通路(83)を経て、植木鉢の方向に吐出されるようにする曲げ部(11)を含むことを特徴とする請求項2に記載の植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【請求項6】
前記植木鉢の下部の床の排水口を広く開けて、吸湿用ディスク(30)を差し込み、水平になるようにして、外様は普通の植木鉢と同じでありながら、湿気のある平面の底に置くと、床からの湿気を吸い込んで、植木鉢の土壌に湿気の供給を受けるようにすることを特徴とする請求項1に記載の植木鉢の加湿兼用自動給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植木鉢の加湿兼用自動給水装置に関し、更に詳しくは、水槽に浸した吸湿性(比較的堅固で吸湿性に優れた材料として、多孔性耐火煉瓦の材質が優れている) 煉瓦に、植木鉢を安着設置することによって、前記植木鉢の下部の吸湿性煉瓦が、水槽の吸湿用煉瓦と接触され、浸透圧による水の透過性原理に従って、水槽の水が植木鉢の土壌に自動給水されるようにするので、使用の便利性に優れることは勿論、自然にやさしい加湿を行うことができる植木鉢の加湿兼用自動給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の都市の人々は、生活の周辺で緑地に接することが容易ではなく、各家庭では、趣味で植木鉢に各種の植物を栽培している。
【0003】
このように、植木鉢に植物を栽培するのは感情的な、心理的な安定感を提供することは勿論、室内の湿度を調節するなど、いくつかの利点を提供することになる。
【0004】
しかし、上記のように室内で植木鉢に栽培する植物は、太陽の光と水、栄養素などの管理がよく行われるよう、植木鉢を太陽の光を受けるように、頻繁に移動しなければならないのは勿論、定期的に水と栄養分を供給なければならない等の管理が必要である。
【0005】
特に、非専門家が植木鉢で栽培する場合、植物に水を適時与えることが出来ず、植物がよく育たず枯れてしまう経験をしばしばすることになる。
【0006】
このような問題点を解決しようと植木鉢への自動給水のための装置がたくさん考案されてきている。
【0007】
韓国特許出願第10−2002−22837号では、容器の上部に植木鉢を安着設置し、前記容器内部に保存された水を、モータ、給水管を通じて植木鉢の下部に供給して給水し、マイコンによりモータを制御して、自動的に水を供給するものが提案されているが、使いやすい反面、装置が複雑であるし、高価であり、家庭で手軽に購入することができないのは勿論、頻繁な故障のために、使用の耐久性が低下する問題点があった。
【0008】
それだけでなく、上記のような植木鉢の場合、室内の加湿が植木鉢にのみ行われて、実質的な室内の加湿効果がほとんどないという問題点があり、日当たりの良い場所に移動することも不便である。
【0009】
また、韓国実用新案出願第20−2000−28791号では、水が保存された台座の上部に植木鉢を安着設置し、前記台座の水と植木鉢の土壌との間に、芯を接続して、芯を通じて台座の水が植木鉢の土壌に供給されるようにするものが提案されているが、経済的である一方、前記台座と植木鉢の土壌との間の芯を接続する作業が不便で、植木鉢だけ移動することができない不便さと、芯が水分供給のため変質、汚染されて腐ってしまった場合は、水分供給を続けることができない問題と、植木鉢の植物の特性に応じて、水分供給量を調節することが困難な問題があった。
【0010】
それだけでなく、上記した植木鉢の場合には、植木鉢と台座の水を通じて、室内の加湿効果があるが、水分が蒸発することができる表面積が少なくて、実質的に室内の加湿に必要な程度の加湿効果を得ることができないことは勿論、加湿程度を調節することができなくて、実用性が低下する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記した従来の技術における諸問題を解決しようとして発明されたものであって、水槽に浸した吸湿性煉瓦に、植木鉢を安着設置することによって、前記植木鉢の下部の吸湿性煉瓦が水槽の吸湿性煉瓦と接触されて、浸透圧による水の透過性原理によって、水槽の水が植木鉢の土壌に自動給水されるようにするので、使いやすさに優れることは勿論、自然にやさしい加湿を行うことができるようにすることに、その目的がある。
【0012】
特に、前記植木鉢を、吸湿性煉瓦に簡単に安着させて使用することと一緒に、植物の日光の供給やその他の必要に応じて、植木鉢だけ自由自在に移動できて、使用が便利である。
【0013】
本発明は、植木鉢の土壌に水分供給を自動化する方法で、木材が吸湿すると膨張する原理を利用して、植木鉢の吸湿性ディスクと水槽の吸湿性煉瓦との間を広げたり、再度接触させたりする方式によって、水分の供給を自動調節するので、使いやすさや、植物栽培に適した環境を提供することに、その目的がある。
【0014】
本発明は、水槽に吸湿性煉瓦と一緒に、複数の水吸収板を離隔設置し、小型送風ファンによって、そよ風を吹き込む方法で、自然に近い加湿効果を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
このような本発明は、水を保存する水槽と、前記水槽の水の中に一部が浸漬されるように設置される吸湿性煉瓦と、植木鉢の下部に同じ材質の吸湿性ディスクを装着して、植木鉢を水槽の吸湿性煉瓦の上に置いて接触されるようにすることで、浸透圧による水の透過性を通じて、植木鉢の土壌に自動給水するようにすることに、その特徴がある。
【0016】
本発明は、水を保存する水槽と、前記水槽の水の中に吸湿用煉瓦を一部浸漬されるように挿入設置して、その上に吸湿性ディスクを装着する植木鉢を置いて、自動給水機能のみを利用する方法と、吸収性煉瓦を一枚以上(2枚が適合)中央位置に装着し、左右両側に薄い吸湿板を複数枚装着して、小型ファンで風を吹き込んで、加湿機を使用することができ、中央にある吸収性煉瓦の上に吸湿性ディスクのある植木鉢を置いて、加湿と自動給水の植木鉢として使用することができるようにした。
【0017】
植木鉢の吸湿用ディスクに染み込んだ水が、植木鉢の土壌に過剰供給されることを防止するために、水分の供給を調整する方法としては、二つの方法がある。
【0018】
その一つの方法は、植物に水を継続して供給するが、その量を調節する方法があり、もう一つの方法は、水を断続的に供給する方法がある。
【0019】
水量の供給方法は、水を着実に供給するが、その量を調節する方法であり、水槽の吸湿性ディスクと植木鉢の下部にある吸湿性ブロックの接触面のサイズを変更するとできるが、簡単な方法として、接触面の間に薄いフィルムを挟んで湿気伝達を遮断すればよい。
【0020】
しかし、自然に近い最も理想的な方法は、後者の水を断続的に供給する方法である。雨が降ると、土壌が濡れて植物の根が濡れていて、雨が止めば、土壌に水気が抜け、空気や水分だけあり、植物がよく育つようになる。
【0021】
断続的な水分供給調節手段は、植木鉢の下にある吸湿性ディスクの周囲の方に垂直に四角の木材バーを設置して、木材が吸湿すると膨張し、乾燥すると収縮して、水槽の吸湿性煉瓦と植木鉢の吸湿性ディスクとの間を接続したり離したりする方法で、水分の供給を断続的に行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
このような本発明は、水槽に浸した吸湿用煉瓦に植木鉢を安着設置することによって、前記植木鉢の下部の吸湿用ディスクを水槽の吸湿性煉瓦と接触されるようにして、浸透圧によって水槽の水が植木鉢の土壌に自動給水されるようにするため、使いやすさに優れることは勿論、自然にやさしい加湿を行うことができる効果を有するものである。
【0023】
特に、前記植木鉢を吸湿性煉瓦に簡単に置くだけでいいことなので、植物に日光の供給やその他の必要に応じて、植木鉢を自由自在に移動することができ、使いやすさに優れる。
【0024】
そのほか、前記植木鉢の土壌に、水分が過剰供給される時、木材バーの体積膨張原理によって、植木鉢の吸湿用ディスクと水槽の吸湿性煉瓦を離隔させたり、再び接触させる方法で水分供給を自動調整するので、使いやすさと効率性に優れ、自動給水機能のみが必要になる場合、水槽にある吸湿性煉瓦の上部に、水分の蒸発を防ぐカバーをかぶせ、水分の過剰な蒸発を防いで、水槽の水を節約して、水をやる周期を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の自動給水の植木鉢の実施例を示す断面構成図である。
【
図2】本発明の植木鉢の吸湿性ディスクの組み立ての構造を示す断面構成図である。
【
図3】前記
図2の水分供給調節器を示す分解斜視図と組立図である。
【
図4】本発明に係る水分供給調節器の作動の前後を示す構造図である。
【
図5】本発明に係る水分供給調節器の作動の前後を示す構造図である。
【
図6】本発明に係る自動給水機能のみ使用する時、吸湿用煉瓦にカバーをかぶせ、水分の蒸発を防ぐ他の実施例を示す断面構成図である。
【
図7】本発明の他の実施例として、加湿機能兼用の構造を示す斜視図である。
【
図8】前記
図7の上部に植木鉢の安着される状態の側断面図である。
【
図10】前記
図7の上部に植木鉢の安着される状態の全体の前面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、上記のように記述した本発明の好ましい実施例を、添付した図面を参照して、具体的に見ることにする。
【0027】
本発明の植木鉢の加湿兼用自動給水装置は、
図1乃至
図10に示したように、水を保存する水槽10と、前記水槽の水の中に一部が浸漬されるように設置される水槽吸湿性煉瓦20と、植木鉢2の下部に形成される排水口3には、吸湿性ディスク30を挿入設置し、吸湿性ディスク30の下面が植木鉢の下部と水平(同一平面上)になるようにしたり、植木鉢の下部より少し突出するようにしたりして、水槽吸湿性煉瓦20の上部に、密着されるように置いておくと、浸透圧による水槽の水が、植木鉢の土壌まで浸透するようになる。
【0028】
この時、前記水槽吸湿性煉瓦20と植木鉢の下部の吸湿性ディスク30の材質は、水分によって形態が変形されず、浸透圧による水の透過性に優れる耐火断熱煉瓦やその他のこのような用途に適したセラミック煉瓦などで構成することが好ましい。
【0029】
また、前記植木鉢2の吸湿性ディスク30は、直径が異なるように上下段の顎があり、植木鉢2の下部の排水口3に支持されるように安着される状態で、挿入設置するが、植木鉢の土壌に水分供給が過剰に行われることを防止するために、水分の供給を調節することができる水分供給調節器40を有する。
【0030】
前記水分供給調節器40は、吸湿性ディスク30の笠(円周)側に木材バー45を組み立て設置して、吸湿性ディスク30と土壌に水分の供給が十分であれば、木材バー45も吸湿して下部に膨張するので、吸湿性ディスク30と水槽吸湿性煉瓦20との間が開き、植木鉢の土壌4が乾燥すると、木材バー45が乾燥して、長さが縮小するので、吸湿性ディスク30と水槽の吸湿性煉瓦20が再び接触するので、水分の供給が再開される。
【0031】
前記木材バー45の形態は「T」型でキー溝31の上部に挿入され、吸湿ディスク30の下端と同じ高さで挿入設置するが、前記木材バー45の上部は、固定片46で安着させて、木材バーの下の方向にのみ膨張することができる構造になっており、この固定片46の下部曲げ部46aは、吸湿性煉瓦の段差部32に固定される。
【0032】
また、本発明は、
図6に示すように、前記水槽10の上部に水分蒸発防止キャップ15をかぶせ、夏季に屋外で加湿機能が必要のない場合、水槽の水が過剰に蒸発することを防止するようにする。
【0033】
次は、上記のように構成される本発明の動作及び作用について説明する。
【0034】
まず、本発明の植木鉢2の下部排水口3に吸湿性ディスク30を下部に少し突出されるように、内挿して設置した後、前記吸湿性ディスク30の上部に土壌4と一緒に植物5を植える。
【0035】
この時、前記吸湿性ディスク30には、植木鉢2の土壌4に長時間給水され、水の供給が過剰となることを防止するように、水分供給調節器40を結合する。
【0036】
即ち、前記水分供給調節器40は、吸湿性ディスク30の上部の円周の一側に、垂直方向にキー溝31を作って、「T」型の木材バー45をディスク30の下端面と同じ高さで挿入設置するが、前記木材バー45の上部は、固定片46に包まれ、固定片の下部曲げ部46aは、吸湿性ディスク30の段差部32に支持される固定片46に包まれるように設置して、木材バー45が下部にのみ膨張するように組み立てる。
【0037】
このように、本発明の植木鉢2が用意されると、水槽10の水の中に吸湿性煉瓦20の一部を水に浸かるように設置した後、前記水槽吸湿性煉瓦20の上部に本発明の植木鉢2を安着設置する。
【0038】
この時、前記植木鉢2の下部の吸湿性ディスク30と、水槽10の水槽吸湿性煉瓦20の上面が相互に接触するように設置されるものである。
【0039】
このように、前記植木鉢2の下部の吸湿性ディスク30と、水槽の吸湿性煉瓦20の上面が接触すると、浸透圧によって水が植木鉢土に自動的に移動する。
【0040】
このように、前記水槽10の水が、植木鉢2の土壌4に自動給水され、前記水分が長時間過剰供給されると、吸湿性ディスク30に設置される水分供給調節器40の木材バー45が水分を吸湿して、体積が膨張しながら水分の供給を調節することになる。
【0041】
このように、前記木材バー45が乾燥されると、木材バーの高さが収縮され、吸湿性ディスク30と吸湿性煉瓦20が再び接触して、水槽10の水が土壌4に供給されることで、水分の供給を自動調節することができ、植物5の栽培を効果的に行うことができる。
【0042】
もし、吸湿性ディスク30と水槽吸湿性煉瓦20との接触が不良であれば、植木鉢の土壌が乾燥するので、指で植木鉢の土壌に触れてみると簡単に知ることができる。
【0043】
また、本発明の植木鉢を普通の植木鉢のように植木鉢の上部に水をやっても、植木鉢の下部に流れ出た水は、水槽10に溜まるので、普通の植木鉢のように使用すると、自然に自動給水がされ、通常の植木鉢のように移動を自由にすることができる。
【0044】
また、本発明は、加湿機能が必要のない屋外で、自動給水機能のみが必要な場合、防湿カバー15をすれば、植木鉢に必要な水分だけを供給して、不要な水分の蒸発を防いで植木鉢に水をやる時期をさらに遅らせることができる。
【0045】
その他、本発明は、前記植木鉢2を吸湿性煉瓦20の上部に簡単に置いて使用するので、植木鉢を日光の供給や他の必要に応じて移動する時は、普通の植木鉢のように簡単に移動することができる。
【0046】
一方、本発明は、
図7乃至
図10に示すように、加湿機能兼用の自動植木鉢としても、使用することができるが、水を保存する水槽10と、前記水槽10の水の中に吸湿性煉瓦20を入れて下部が水に浸かるように設置し、その上に吸湿性中間煉瓦25を置き、その上に本発明の植木鉢2を上に置いて、自動給水機能を可能にして、水槽吸湿性煉瓦20の両側に、複数枚の比較的に薄い吸湿板60を本体1の組立溝12に、上下に挿入設置し、一方で小型ファン80で風を吹き込んで、植木鉢に向かって出てくるようにし、湿気を含んだ弱い風が植木鉢に当たって植物5がみずみずしくよく育つことができる環境を造り、室内の適正な湿度を維持することになる。
【0047】
加湿器兼用自動給水の植木鉢は、室内で使用する器具であるので、既存の加湿器のように外観がきれいでなければならなく、本発明は、普通の加湿器に植木鉢だけ上げた形状として、室内によく似合うようになる。
【0048】
具体的な動作原理は、本体1の下部に水槽10があり、水槽の中央に適当な厚さになる複数(2枚が最も実用性があり、図面は、2枚になっている)の水槽吸湿性煉瓦20を本体の内部固定溝12に挿入し、水槽吸湿性煉瓦20の両側に比較的に薄い複数の吸湿板60を溝12により挿入する。
【0049】
水の供給は、普通の加湿機のように独立したバケツ70となり、バケツの下部には、水注入口71があり、注入口の栓には、水吐出口72があり、水が消費されるだけ自動的に流れて出るようにする。
【0050】
水の注入は、バケツを立てて水を注入した後、蓋を閉め、逆に立て、バケツ安着ホーム13に安着する(水の注入方法は、普通の家庭用の加湿器と同じ方法である)。そして、本体1内に水槽吸湿性煉瓦20と吸湿板60の前面に空気通路81があり、吸湿板背面にも空気通路82があり、吸湿板60の両側面にも空気通路 83がある。
【0051】
本体1の前面に小型ファン80を装着して、風を吹き込めば、フロント空気通路81を通じて吸湿性煉瓦20と吸湿板60を経て、背面空気通路82に入って、ここで、吸湿板60の両側通路83により、分散して湿気を乗った風を植木鉢2に吹き与えることで、植木鉢の植物がよく育つようになり、室内に加湿をすることになる。
【0052】
前記送風ファン80は、そよ風を発生することができる小型のファンを装着し、このファンは、電気消費量が2〜5wattぐらいしかならないので、小型アダプタ又はコンピュータユーエスビーホルダー(Computer USB Holder)を使用してもいい。電気消費量は水分蒸発装置が必要ないため、普通の超音波加湿器の5〜10%にしかならない。
【0053】
参考として、前記水吸収板60は、水分吸収がよく腐らない合成繊維材料の不織布が適している。未説明符号として75は、水筒70のイヤーキャップを示すものである。
【国際調査報告】