【実施例】
【0094】
特別の定めのない限り、出発物質は概してSigma−Aldrich Chemicals Co.(ウィスコンシン州ミルウォーキー)、VWR Scientific(ペンシルベニア州ラドナー)、及びFisher Scientificなどの商業的供給源から入手可能である。下記実施例で使用する以下の頭字語は対応する意味を有する。
DCM ジクロロメタン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMC 2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド
TfOH トリフルオロメタンスルホン酸
SEC サイズ排除クロマトグラフィー
TEMPO (2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)オキシル
RT 室温
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
HILIC 疎水性相互作用液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
ELSD エレクトロスプレー検出
IPA イソプロパノール
TMSOTf トリメチルシリルトリフレート
Ac アセチル
Bz ベンゾイル
ThexylDMS ジメチルテキシルシリル
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
MeOH メタノール
EtOH エタノール
BuOH ブタノール
【0095】
実施例1
【化34】
プスツラン(6.12グラム、0.153mmol;乾燥、黄褐色粉末)を入れた100mLの丸底フラスコに61mLの濃HClを添加した。結果として得られた混合物を室温(23℃)で1.75時間激しく撹拌し、その間に混合物は著しく薄くなった。撹拌時間の最後で、細粒(fine)黒色スラリーがフラスコ中に残存していた。427mLのn−プロパノールを含むビーカーに混合物を移して、沈殿を誘発した。混合物を遠心分離管に移し、固体物質を遠心分離1000xg、5分)により液体から分離した。上清(HCl塩及び低級糖を含む)をデカントして、明褐色ペレットを得た。ペレットをエタノール(2×10mL)及びn−プロパノール(1×10mL)で連続して洗浄して、微量の低級糖(モノサッカリド及びジサッカリド)を除去した。水(管ごとに3.0mL)を次いで管に添加し(部分溶解性)、その後の混合物を一晩室温で撹拌した(撹拌プレート)。管の遠心分離によって、暗褐色ペレット(未反応ポリマー物質の沈殿)と透明な上清とを得た。上清をプールし、そして凍結乾燥して、β−1,6−D−グルカンの目標混合物を黄褐色粉末として得た(2.673g、44質量%)。サイズ範囲:1mer〜20mer;物質の塊は3mer〜8merの範囲(LC/MS−ELSD分析によって測定)。
【0096】
実施例2
HILIC精製法−オリゴサッカリドを最小量の水またはDMSOのいずれかに溶解させた。サンプルをWaters Xbridge Amide5μmカラム(19×250mm)に導入した。80%アセトニトリルw/0.1%トリエチルアミン:20%水w/0.1%トリエチルアミンから35%アセトニトリルw/0.1%トリエチルアミン:65%水w/0.1%トリエチルアミンの勾配を利用して、精製オリゴサッカリドをカラムから溶出させた。別法として、0.1%水酸化アンモニウムをトリエチルアミンの代わりに利用した。この方法は、1〜20のD−グルコース単位を含む個々のβ−1,6−グルカンオリゴマーを単離するのに有用であった。
【0097】
3mer〜9merβ−1,6−D−グルカンオリゴマーに加えて、以下の化合物が得られた:
【化35】
2a.10mer(n=8)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
9−D−グルコース:m/z=1639(M+H
+)、1657(M+NH
4+)、1662(M+Na
+);
2b.11mer(n=9)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
10−D−グルコース:m/z=1802(M+H
+)、1819(M+NH
4+)、1824(M+Na
+);
2c.12mer(n=10)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
11−D−グルコース:m/z=1964(M+H
+)、1981(M+NH
4+)、1986(M+Na
+);
2d.13mer(n=11)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
12−D−グルコース:m/z=2126(M+H
+)、2148(M+Na
+);
2e.14mer(n=12)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
13−D−グルコース:m/z=2288(M+H
+)、2310(M+Na
+);
2f.15mer(n=13)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
14−D−グルコース:m/z=2450(M+H
+)、2472(M+Na
+);
2g.16mer(n=14)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
15−D−グルコース:m/z=2611(M+H
+)、2633(M+Na
+);
2h.17mer(n=15)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
16−D−グルコース:m/z=2774(M+H
+)、2796(M+Na
+);
2i.18mer(n=16)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
17−D−グルコース:m/z=2936(M+H
+)、2958(M+Na
+);
2j.19mer(n=17)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
18−D−グルコース:m/z=3098(M+H
+)、3120(M+Na
+);及び
2k.20mer(n=18)、[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
19−D−グルコース:m/z=3260(M+H
+)、3282(M+Na
+)。
【0098】
実施例3
SECによるオリゴサッカリドの分離
微粒子を除去したP2樹脂(Bio−rad)を使用して分離を実施した。カラム1の底部がカラム2の頭頂部に接続されるように直列に連結された2本の1メートルXK50/100カラム(GE Healthcare)上に樹脂を充填した。0.1Mの酢酸を移動相として3.5mL/分の流量で使用して、Agilent 1100HPLCシステムで分離を均一濃度でおこなった。サンプルをカラム1の頭頂部で注入し、溶出された物質は、フラクションコレクタを使用してカラム2の底部で集めた。サンプルサイズは5mLから13mLまで及び、濃度は0.1g/mLから0.2g/mLまで及んだ。フラクションは、4’−ヒドロキシアゾベンゼン−2−カルボン酸(Sigma−Aldrich)をリフレクトロン陽性モードでマトリックスとして使用するMALDI−TOF4800(ABSciex)を使用して分析した。
【0099】
分離を、2つの手順のうちの1つを用いて実施した:第1手順では、サンプルをカラム1の頭頂部で注入し、そしてフラクションを最終カラム2から溶出される際に集めた。この方法では、移動相を、0.1Mの酢酸を含むレザバーからポンプで送った。第1手順を使用して、長さが9単位から1単位までの炭水化物を分割し、精製した。第2手順では、最初に、カラムをループに接続し、したがってカラム2の底部から溶出された移動相を使用してカラム1の頭頂部に供給した。注入されたサンプルをこのループ状配置に流して、カラムの長さを延長した。注入したサンプルが第2カラムを一度通過した後、ループを開放し、そしてカラム1に0.1Mの酢酸を含むレザバーから供給した。続いて、フラクションがカラム2の底部から溶出する際にそれらを集めた。第2手順によって、11単位から1単位までの長さの炭化水素の分割及び単離が可能になった。
【0100】
実施例4
プスツランのメタノリシス
【化36】
プスツラン(1.4g、0.038mmol)のMeOH(6.1mL)及びDMSO(37.8mL)中溶液をTfOH(47.0μL、14当量)で処理した。反応混合物を80℃まで温めた。6時間後、TLC分析はプスツランが3mer以上の範囲のオリゴマーラダーに変換されたことを示した。生成物をアセトニトリル(300mL)で析出させ、遠心分離(3000rpm×5分)によりペレットが生じた。上清を除去し、ペレットを水(10mL)中に懸濁させ、そして50℃まで温めて溶液を得た。混合物を次いで遠心分離(3000rpm×5分)し、そして上清をペレットから分離した。この溶液をP2SECによって精製した。
【0101】
実施例5
メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−D−グルコピラノシドの調製
【化37】
実施例4からのオリゴサッカリド混合物を最小量の水またはDMSOのいずれかに溶解させる。サンプルをWaters Xbridge Amide5μmカラム(19×250mm)に導入する。精製オリゴサッカリドを、80%アセトニトリルw/0.1%トリエチルアミン:20%水w/0.1%トリエチルアミンから35%アセトニトリルw/0.1%トリエチルアミン:65%水w/0.1%トリエチルアミンの勾配を用いてカラムから溶出させる。別法として、0.1%水酸化アンモニウムをトリエチルアミンの代わりに使用してもよい。個々のオリゴマーβ−1,6−D−グルカンはα−及びβ−OMeアノマー対として出現し、α−アノマーが主な異性体であった。適切な溶離液を蒸発させることによって表題化合物を得る。m/z=1005(M+H
+)、1022(M+NH
4+)、1027(M+Na
+)。
【0102】
以下のものを実施例4の方法によって同様に調製した:
a 式5の化合物
【化38】
5a.3mer(n=1)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−D−グルコピラノシド:m/z=519(M+H
+)、541(M+NH
4+)、546(M+Na
+);
5b.4mer(n=2)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−D−グルコピラノシド:m/z=681(M+H
+)、698(M+NH
4+)、703(M+Na
+);
5c.5mer(n=3)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−D−グルコピラノシド:m/z=843(M+H
+)、860(M+NH
4+)、865(M+Na
+);
5d.7mer(n=5)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−D−グルコピラノシド:m/z=1167(M+H
+)、1184(M+NH
4+)、1189(M+Na
+);
5e.8mer(n=6)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−D−グルコピラノシド:m/z=1329(M+H
+)、1346(M+NH
4+)、1351(M+Na
+);
5f.9mer(n=7)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−D−グルコピラノシド:m/z=1491(M+H
+)、1508(M+NH
4+)、1513(M+Na
+);
5g.10mer(n=8)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
9−D−グルコピラノシド:m/z=1654(M+H
+)、1671(M+NH
4+)、1676(M+Na
+);
5h.11mer(n=9)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
10−D−グルコピラノシド:m/z=1816(M+H
+)、1833(M+NH
4+)、1838(M+Na
+);
5i.12mer(n=10)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
11−D−グルコピラノシド:m/z=1978(M+H
+)、1995(M+NH
4+)、2000(M+Na
+);
5j.13mer(n=11)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
12−D−グルコピラノシド:m/z=2140(M+H
+);
5k.14mer(n=12)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
13−D−グルコピラノシド:m/z=2302(M+H
+);
5l.15mer(n=13)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
14−D−グルコピラノシド:m/z=2464(M+H
+);
5m.16mer(n=14)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
15−D−グルコピラノシド:m/z=2626(M+H
+);
5n.17mer(n=15)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
16−D−グルコピラノシド:m/z=2788(M+H
+);
5o.18mer(n=16)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
17−D−グルコピラノシド:m/z=2950(M+H
+);
5p.19mer(n=17)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
18−D−グルコピラノシド:m/z=3112(M+H
+);
及び
5q.20mer(n=18)、メチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
19−D−グルコピラノシド:m/z=3274(M+H
+)。
b.式6の化合物
【化39】
6a.3mer(n=1)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−D−グルコピラノシド:m/z=567(M+H
+)、584(M+NH
4+)、589(M+Na
+);
6b.4mer(n=2)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−D−グルコピラノシド:m/z=729(M+H
+)、746(M+NH
4+)、751(M+Na
+);
6c.5mer(n=3)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−D−グルコピラノシド:m/z=891(M+H
+)、908(M+NH
4+)、913(M+Na
+);
6d.6mer(n=4)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−D−グルコピラノシド:m/z=1053(M+H
+)、1070(M+NH
4+)、1075(M+Na
+);
6e.7mer(n=5)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−D−グルコピラノシド:m/z=1215(M+H
+)、1232(M+NH
4+)、1237(M+Na
+);
6f.8mer(n=6)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−D−グルコピラノシド:m/z=1377(M+H
+)、1394(M+NH
4+)、1399(M+Na
+);及び
6g.9mer(n=7)、2−クロロエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−D−グルコピラノシド:m/z=1539(M+H
+)、1556(M+NH
4+)、1561(M+Na
+)。
【0103】
実施例6
メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−D−グルコピラノシドの調製
【化40】
実施例5からの生成物(1.8mg、1.8μmole)のNaHCO
3飽和水溶液(10μL)中溶液を0℃まで冷却し、TEMPO(NaHCO
3飽和水溶液中10mg/mL)(2.8μL、0.2μmole、0.1当量)、Ca(OCl)
2(0.6mg、3.9μmol、2.2当量)及び次亜塩素酸tert−ブチル(水中70重量%)(0.6μL、3.9μmol、2.2当量)で連続して処理した。4時間撹拌した後、P2の遠心カラム(0.5g、6×100uL)に通すことによって溶液を脱塩し、そして組み合わせた溶出液(elute)を凍結乾燥させ、次いでHILICカラム(4.6×250mm、80〜35%アセトニトリル/水w/0.1%水酸化アンモニウム、λ=220nm)上HPLC精製によってさらに精製して、適切な溶離液の蒸発によって表題化合物を得た。m/z=1019(M+H
+)、1041(M+Na
+)。
【0104】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した
【化41】
8a.4mer(n=2)、メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−D−グルコピラノシド;m/z=695(M+H
+);
8b.5mer(n=3)、メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−D−グルコピラノシドm/z=857(M+H
+);
8c.7mer(n=5)、メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−D−グルコピラノシド;m/z=1181(M+H
+);
8d.8mer(n=6)、メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−D−グルコピラノシド:m/z=1343(M+H
+);及び
8e.9mer(n=7)、メチルO−β−D−グルコピランウロシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−D−グルコピラノシド:m/z=1505(M+H
+)。
【0105】
実施例7
メチルO−β−D−グルコヘキソジアルド−1,5−ピラノシル−1,6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−D−グルコピラノシドの調製
【化42】
実施例5からの生成物(2.0mg、2.0μmole)のDMF(15μL)中溶液を0℃まで冷却し、そしてNaHCO
3(1.7mg、20μmole、10当量)、TEMPO(DMF中10mg/mL)(3.1μL、0.2μmole、0.1当量)、及びCa(OCl)
2(0.6mg、4.4μmol、2.2当量)で処理する。8時間撹拌した後、P2の遠心カラム(0.5g、6×100μL)に通すことによって溶液を脱塩し、組み合わせた溶出液(elute)を凍結乾燥させ、次いでHILICカラム上HPLC精製(4.6×250mm、80〜35%アセトニトリル/水w/0.1%水酸化アンモニウム、λ=220nm)によってさらに精製する。適切な溶離液を蒸発させることによって表題化合物を得る。m/z=1003(M+H
+)、1025(M+Na
+)
【0106】
実施例8
エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−1−チオ−D−グルコピラノシド
【化43】
プスツラン(1.4g、0.038μmole)のエチルチオール(10mL)及びDMSO(37.8mL)中溶液をTfOH(47.0mL、14当量)で処理した。反応混合物を80℃まで温める。6時間後、TLC分析はプスツランが3mer以上の範囲のオリゴマーのラダーに変わったことを示す。生成物をアセトニトリル(300mL)で沈殿させ、ペレットが遠心分離(3000rpm×5分)により生じる。上清を除去し、ペレットを水(10mL)中に懸濁させ、そして50℃まで温めて、溶液を得る。混合物を次いで遠心分離し(3000rpm×5分)、そして上清をペレットから分離する。オリゴサッカリドラダーの溶液をP2サイズ排除クロマトグラフィーによって精製する。
【0107】
この実施例の方法によって以下のものを同様に調製した:
a.式11の化合物:
【化44】
11a.3mer(n=1)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=549(M+H
+);
11b.4mer(n=2)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=711(M+H
+);
11c.5mer(n=3)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=873(M+H
+);
11d.7mer(n=5)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1197(M+H
+);
11e.8mer(n=6)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1359(M+H
+);
11f.9mer(n=7)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1521(M+H
+);
11g.10mer(n=8)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
9−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1683(M+H
+);
11h.11mer(n=9)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
10−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1845(M+H
+);
11i.12mer(n=10)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
11−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2007(M+H
+);
11j.13mer(n=11)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
12−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2169(M+H
+);
11k.14mer(n=12)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
13−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2331(M+H
+);
11l.15mer(n=13)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
14−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2493(M+H
+);
11m.16mer(n=14)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
15−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2655(M+H
+);
11n.17mer(n=15)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
16−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2817(M+H
+);
11o.18mer(n=16)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
17−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2979(M+H
+);
11p.19mer(n=17)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
18−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=3141(M+H
+);及び
11q.20mer(n=18)、エチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
19−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=3303(M+H
+)。
b.式12の化合物:
【化45】
12a.3mer(n=1)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=597(M+H
+);
12b.4mer(n=2)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=759(M+H
+);
12c.5mer(n=3)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=921(M+H
+);
12d.6mer(n=4)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1083(M+H
+);
12e.7mer(n=5)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1245(M+H
+);
12f.8mer(n=6)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1407(M+H
+);
12g.9mer(n=7)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1569(M+H
+);
12h.10mer(n=8)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
9−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1731(M+H
+);
12i.11mer(n=9)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
10−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=1893(M+H
+);
12j.12mer(n=10)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
11−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2055(M+H
+);
12k.13mer(n=11)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
12−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2217(M+H
+);
12l.14mer(n=12)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
13−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2379(M+H
+);
12m.15mer(n=13)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
14−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2541(M+H
+);
12n.16mer(n=14)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
15−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2703(M+H
+);
12o.17mer(n=15)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
16−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=2865(M+H
+);
12p.18mer(n=16)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
17−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=3027(M+H
+);
12q.19mer(n=17)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
18−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=3189(M+H
+);
及び
12r.20mer(n=18)、フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
19−1−チオ−D−グルコピラノシド:m/z=3351(M+H
+)。
【0108】
実施例9
[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−β−D−グルコピラノシド
【化46】
[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−D−グルコピラノシド(16mg、16μmole)の100mM酢酸ナトリウム緩衝液pH=4.0(150μL)中溶液を2−アジドエチルアミンHCl(5.9mg、48μmole、3当量)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.1mg、97μmole、6当量)で連続して処理し、次いで40℃まで温めた。24時間撹拌した後、LC/MS分析は、所望の生成物に完全に変換されたことを示した。反応混合物を次いで室温まで冷却し、次いで37%ホルムアルデヒド水溶液(13μL、160μmole、10当量)に供し、次いでさらなるシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10.1mg、160μmole、10当量)に供した。3時間撹拌した後、LC/MS分析は、所望の生成物に完全に変換されたことを示した。P2の遠心カラム(5g、6×300uL)に通すことによって混合物を脱塩し、組み合わせた溶出液(elute)を凍結乾燥し、次いでHILICカラム上HPLC精製(4.6×250mm、80〜35%アセトニトリル/水w/0.1%水酸化アンモニウム、λ=220nm)によってさらに精製して、所望の生成物を得た:m/z=1075(M+H
+)、1092(M+NH
4+)、1097(M+Na
+)。
【0109】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
a.式14の化合物
【化47】
14a.4mer(n=3)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=913(M+H
+)、930(M+NH
4+)、935(M+Na
+);
14b.6mer(n=5)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド:m/z=1237(M+H
+)、1254(M+NH
4+)、1259(M+Na
+);
14c.7mer(n=6)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−β−D−グルコピラノシド:m/z=1400(M+H
+)、1417(M+NH
4+)、1422(M+Na
+)
14d.8mer(n=7)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−β−D−グルコピラノシド:m/z=1562(M+H
+)、1579(M+NH
4+)、1584(M+Na
+);及び
14e.9mer(n=8)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−アジドエチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−β−D−グルコピラノシド:m/z=1724(M+H
+)、1741(M+NH
4+)、1746(M+Na
+)。
b.式15の化合物
【化48】
15a.3mer(n=2)、N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
3オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=816(M+H
+);
15b.4mer(n=3)、−N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
4オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=978(M+H
+);
15c.5mer(n=4)、4−N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
5オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=1140(M+H
+);
15d.6mer(n=5)、4−N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
6オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=1302(M+H
+);
15e.7mer(n=6)、4−N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
7オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=1464(M+H
+);
及び
15f.8mer(n=7)、4−N−[6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
8オキシ−(2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル)−4−N−(メチル)アミノ)メチル安息香酸:m/z=1626(M+H
+)。
c.式16の化合物
【化49】
16a.3mer(n=2)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(5−tert−ブチルペンチルカルバモイル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−β−D−グルコピラノシド:m/z=705(M+H
+);
16b.4mer(n=3)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(5−tert−ブチルペンチルカルバモイル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=867(M+H
+);
16c.5mer(n=4)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(5−tert−ブチルペンチルカルバモイル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−β−D−グルコピラノシド:m/z=1029(M+H
+);
16d.6mer(n=5)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(5−tert−ブチルペンチルカルバモイル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド:m/z=1191(M+H
+);及び
16e.7mer(n=6)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(5−tert−ブチルペンチルカルバモイル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−β−D−グルコピラノシド:m/z=1353(M+H
+)。
【0110】
実施例10
[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−β−D−グルコピラノシド
【化50】
6mer(10mg、10μmol)の100mM酢酸ナトリウム緩衝液pH=4.0(100uL)中溶液をサルコシン(2.7mg、30μmole、3当量)で処理し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.9mg、30μmole、3当量)で処理し、次いで40℃まで温めた。24時間撹拌した後、LC/MS分析は、所望の生成物に完全に変換されたことを示した。反応混合物を次いで室温まで冷却し、そしてP2の遠心カラム(5g、6×300uL)に通すことによって脱塩し、あわせた溶出液(elute)を凍結乾燥させ、HILICカラム(4.6×250mm、80〜35%アセトニトリル/水w/0.1%水酸化アンモニウム、λ=220nm)上でのHPLC精製によってさらに精製して、所望の生成物を得た:m/z=1064(M+H
+)、1081(M+NH
4+)、1086(M+Na
+)。
【0111】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
a.式18の化合物
【化51】
18a.4mer(n=3)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=902(M+H
+)、919(M+NH
4+)、924(M+Na
+);
18b.6mer(n=5)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド:m/z=1226(M+H
+)、1243(M+NH
4+)、1248(M+Na
+);
18c.7mer(n=6)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−β−D−グルコピラノシド:m/z=1388(M+H
+)、1405(M+NH
4+)、1410(M+Na
+);
18d.8mer(n=7)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−β−D−グルコピラノシド:m/z=1551(M+H
+)、1568(M+NH
4+)、1573(M+Na
+);及び
18e.9mer(n=8)、[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチル)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−β−D−グルコピラノシド:m/z=1713(M+H
+)、1730(M+NH
4+)、1735(M+Na
+)。
b.式19の化合物
【化52】
19a.3mer(n=2)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=780(M+H
+);
19b.4mer(n=3)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
3−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=942(M+H
+);
19c.5mer(n=4)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=1104(M+H
+);
19d.6mer(n=5)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=1266(M+H
+);
19e.7mer(n=6)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=1428(M+H
+);及び
19f.8mer(n=7)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=1590(M+H
+)。
c.式20の化合物
【化53】
20a.3mer(n=2)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピペリジン−4−カルボン酸:m/z=794(M+H
+);
20b.4mer(n=3)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
3−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]−4−ピペリジル酢酸:m/z=956(M+H
+);
20c.5mer(n=4)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]−4−ピペリジル酢酸:m/z=1118(M+H
+);
20d.6mer(n=5)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]−4−ピペリジル酢酸:m/z=1280(M+H
+);
20e.7mer(n=6)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]−4−ピペリジル酢酸:m/z=1442(M+H
+);及び
20f.8mer(n=7)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]−4−ピペリジル酢酸:m/z=1604(M+H
+)。
d.式21の化合物
【化54】
21a.3mer(n=2)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−1,6)
2−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=766(M+H
+);
21b.4mer(n=3)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−1,6)
3−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=928(M+H
+);
21c.5mer(n=4)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=1090(M+H
+);
21d.6mer(n=5)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=1252(M+H
+);
21e.7mer(n=6)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=1414(M+H
+);及び
21f.8mer(n=7)、N−[6−[(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7−β−D−グルコピラノシル](2RS,3R,4R,5R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキシル]ピロリジン−3−カルボン酸:m/z=1576(M+H
+)。
【0112】
実施例11
β−1,6−D−グルカンオリゴサッカリドの混合物のパーアセチル化
【化55】
マイクロ波反応バイアル中にβ−1,6−D−グルカンオリゴサッカリドの混合物(177mg、灰色粉末、サイズ範囲約3〜8)を入れた。これに無水酢酸(1.0mL、10.6mmol)及び酢酸ナトリウム(97mg、1.2mmol)を添加した。混合物をマイクロ波照射(CEM Discover)で125℃(200W)にて以下の時間サイクルの間処理した:10分、4×5分。無水酢酸(500μL)及び酢酸ナトリウム(2×50mg)をさらにそれぞれ1及び3、ならびに4及び5サイクル後に添加した。LC/MSによる分析を各サイクル後の反応混合物のアリコートに関して実施して、アセチル化の程度を分析した。必要に応じて、LC/MSによって示される完全な変換が達成されるまで、マイクロ波照射のさらなるサイクルを適用した。
【0113】
反応の最後に、混合物をHirsch漏斗で濾過し、固体を酢酸エチルでリンスし、そしてろ液を真空中で濃縮して、褐色油状物を得た。油状物を酢酸エチル(20mL)中に入れ、続いて水及び塩水(それぞれ10及び5mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を明褐色泡状物として得た。RP−LC(ProStar/Dynamax、Hypersil5μ、10mm×50mm、ACN/H
2O+0.1%ギ酸、5→95%B、30分)による精製によって、個々のパーアセチル化オリゴサッカリドを得た:
【化56】
22a.4mer(n=2):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=1272(M+NH
4+);
22b.5mer(n=3):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=1560(M+NH
4+);
22c.6mer(n=4):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=1848(M+NH
4+);
22d.7mer(n=5):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=2136(M+NH
4+);
22e.8mer(n=6):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=2424(M+NH
4+);
22f.9mer(n=7):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=2712(M+NH
4+);
22g.10mer(n=8):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=3001(M+NH
4+);
22h.11mer(n=9):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=3288(M+NH
4+);
22i.12mer(n=10):O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−1,6−D−グルコピラノーステトラアセテート、m/z=3577(M+NH
4+)。
【0114】
実施例12
2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート
【化57】
実施例11から得た6merのパーアセテート(29mg、0.016mmol)及び2−クロロエタノール(2.1μL、0.032mmol、2.0当量)の無水トルエン(158μL)中溶液を45℃にて5分間加熱した。三塩化鉄(2.6mg、0.016mmol、1.0当量)を次いで室温で添加し、そして結果としての混合物を45℃で2.25時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空中で濃縮して、38mgの粗生成物を褐色ペーストとして得た。LC−MS:9.1分、m/z1869[M+NH
4+]。
【0115】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
23a.4mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=1293(M+NH
4+);
23b.5mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=1581(M+NH
4+);及び
23c.7mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=2157(M+NH
4+).
【0116】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
23d.8mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2445;
23e.9mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2733;
23f.10mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3022;
23g.11mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3310;及び
23h.12mer:2−クロロエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3598。
式24の化合物も調製できる。
【化58】
24a.4mer(n=2):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=1227(M+H
+);
24b.5mer(n=3):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=1515(M+H
+);
24c.6mer(n=4):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=1803(M+H
+);
24d.7mer(n=5):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2091(M+H
+);
24e.8mer(n=6):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2379(M+H
+);
24f.9mer(n=7):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2667(M+H
+);
24g.10mer(n=8):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2955(M+H
+);
24h.11mer(n=9):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3243(M+H
+);及び
24i.12mer(n=10):メチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3531(M+H
+)。
【0117】
実施例13
2−アジドオエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノーステトラアセテート
【化59】
実施例12から得られる6merの2−クロロエチル化合物(29.6mg、0.016mmol)の無水DMF(158μL)中溶液に、アジ化ナトリウム(5.2mg、0.080mmol、5.0当量)及びテトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(5.9mg、0.016mmol、1.0当量)を添加した。結果としての混合物を80℃で16時間加熱し、その後、揮発性物質を真空中で除去した。残存する油性残渣を酢酸エチル中に溶かし、そして水及び塩水で洗浄し、次いでMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、23.2mg(78%理論的回収率(mass recovery))のアジドを黄褐色固体として得た。LC/MS:R
t=8.29分、m/z1891[M+NH
4+]。
【0118】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
25a.4mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=1315(M+NH
4+);
25b.5mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=1603(M+NH
4+);及び
25c.7mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;m/z=2179(M+NH
4+)。
【0119】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
25d.8mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2467(M+NH
4+);
25e.9mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=2755(M+NH
4+);
25f.10mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3044(M+NH
4+);
25g.11mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3332(M+NH
4+);及び
25h.12mer:2−アジドエチルO−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリアセテート;理論的m/z=3620(M+NH
4+)。
【0120】
実施例14
2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド
【化60】
実施例13からの6merの2−クロロエチル化合物(29.6mg、0.016mmol)の無水DMF(158μL)中溶液に、アジ化ナトリウム(5.2mg、0.080mmol、5.0当量)及びテトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(5.9mg、0.016mmol、1.0当量)を添加した。結果としての混合物を80℃で16時間加熱し、その後、揮発性物質を真空中で除去した。残存する油性残渣を酢酸エチル中に入れ、そして水及び塩水で洗浄し、次いでMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、23.2mg(78%理論的回収率)のアジドを黄褐色固体として得た。LC/MS:R
t=8.29分、m/z1875[M+NH
4+]。
【0121】
実施例14の生成物(23.2mg)をメタノール(4mL)とDCM(1mL)との混合物中に溶解させた。ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(0.2mLの25%wt/v溶液)を添加し、そして混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酸樹脂(Dowex 50)で中和し、樹脂をろ過によって除去した。濾液を真空中で濃縮し、粗生成物は、HPLC等級水/IPA(1:9)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を灰白色固体として得た:m/z=1077(M+NH
4+)。
【0122】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
26a.4mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド、m/z=753(M+NH
4+);
26b.5mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−β−D−グルコピラノシド、m/z=915(M+NH
4+);及び
26c.7mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−β−D−グルコピラノシド、m/z=1239(M+NH
4+)。
【0123】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
26d.8mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−β−D−グルコピラノシド、理論的m/z=1401(M+NH
4+);
26e.9mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−β−D−グルコピラノシド、理論的m/z=1563(M+NH
4+);
26f.10mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
9−β−D−グルコピラノシド、理論的m/z=1726(M+NH
4+);
26g.11mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
10−β−D−グルコピラノシド、理論的m/z=1888(M+NH
4+);及び
26h.12mer:2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
11−β−D−グルコピラノシド、理論的m/z=2050(M+NH
4+)。
【0124】
実施例15
[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−(N−メチル−N−(2−カルボキシメチルオキシ)アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド
【化61】
[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−D−グルコピラノシド(23mg、20μmole)の100mM酢酸ナトリウム緩衝液pH=4.0(150μL)中溶液を2−アミノオキシ酢酸HCl(7.7mg、60μmole、3当量)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.3mg、120μmole、6当量)で処理し、次いで40℃まで温めた。24時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、次いで37%ホルムアルデヒド水溶液(13μL、200μmole、10当量)、次いでさらなるシアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.2mg、200μmole、10当量)に供した。3時間撹拌した後、P2の遠心カラム(5g、6×300uL)に通すことによって混合物を脱塩し、そして組み合わせた溶出液を凍結乾燥させ、次いでHILICカラム上HPLC精製(4.6×250mm、80〜35%アセトニトリル/水w/0.1%水酸化アンモニウム、λ=220nm)によってさらに精製して、所望の生成物を得た:m/z=1242(M+H
+)。
【0125】
実施例16
6−O−[2,3,4−トリ−O−ベンゾイル−6−O−[tert−ブチルジフェニルシリル]−D−グルコピラノシル−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリベンゾエート1−(2,2,2−トリクロロエタンイミデート)
【化62】
アミグダリン(10g、0.022mol)の無水DMF(100mL)中撹拌溶液にイミダゾール(3.27g、0.048mol)を添加し、続いてt−ブチルジフェニルクロロシラン(6.25mL、0.024mol)を室温で添加した。反応混合物を室温で撹拌した。TLCによってモニターすると、反応が18時間後に完了したことがわかった。反応物を氷水上に注ぎ、DCM(5×100mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、そして真空中で濃縮して、13.5gの濃厚褐色シロップを得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した(TLC:Rf約0.6。DCM:MeOH(5:1))。
【0126】
この生成物の乾燥ピリジン(60mL)中溶液に、塩化ベンゾイル(15.8mL、0.136mol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1日撹拌した。反応混合物を水(500mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を1N HCl(2×100mL)、重炭酸ナトリウム飽和溶液(2×50mL)、及び塩水溶液(50mL)で洗浄した。粗生成物を、(7:3)ヘキサン:酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、13.2gの生成物を得た:Rf=0.65(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
【0127】
この生成物の一部(9.0g、6.8mmol)をアセトン(100mL)中に溶解させ、この溶液にギ酸アンモニウム(2.15g、34.1mmol)を添加し、続いて10%炭素上パラジウム(9g)を添加した。結果として得られた懸濁液を24時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトのプラグで濾過した。ろ液を真空中で濃縮して、粗残留物を得、これを、7:3ヘキサン:酢酸エチルを用いたシリカゲルカラム上クロマトグラフィーによって精製して、6.0gの光沢のある固体:Rf=0.5(7:3ヘキサン:酢酸エチル)を得た。
【0128】
この生成物の一部(2.0g、1.7mmol)をDCM(20mL)中に溶解させ、この溶液にCCl
3CN(0.34mL、3.3mmol)を添加し、続いて水素化ナトリウム(4mg、0.17mmol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌し、氷水上に注ぐことによってクエンチした。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、そして真空中で濃縮して、1.2gの表題化合物を白色泡状物として得た:Rf=0.5(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)。
【0129】
実施例17
2−アジドエチル6−O−[2,3,4−トリ−O−ベンゾイル]−D−グルコピラノシル−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリベンゾエート
【化63】
生成物実施例16(2.5g、1.9mmol)及び2−アジドエタノール(485mg、5.56mmol)の無水DCM(50mL)中撹拌溶液に、TMSOTf(0.55mmol)を0
oCで添加した。0℃で30分間撹拌した後、温度をゆっくりと室温まで上昇させ、そして撹拌を1時間続けた。この混合物に重炭酸ナトリウム飽和溶液(20mL)を添加し、そして有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、そして真空中で濃縮した。
【0130】
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1.7gの泡状固体を得た:Rf=0.5(ヘキサン:酢酸エチル=7:3。この化合物の一部(600mg、0.47mmol)をTHF(20mL)中に溶解させ、そしてHF−TEA(1.5mL、9.4mmol)を添加した。混合物を室温で4日間撹拌し、この時点で、THFを減圧下で除去した。残留物を酢酸エチル(50mL)中に溶解させ、そして重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄した。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカンテーションし、そして真空中で濃縮した後、粗生成物が得られた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、450mgの表題化合物を得た:Rf=0.3(ヘキサン:酢酸エチル=6:4)。
【0131】
実施例18
2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−D−グルコピラノシド 2,2’,2”,2”’,3,3’,3”,3”’,4,4’,4”,4”’−デュオデカ−O−ベンゾエート
【化64】
実施例16からの生成物(2.38g、1.76mmol)と実施例17からの生成物(610mg、0.59mmol)との混合物をトルエン(2×10mL)と共蒸発させ、そして高真空下で1時間保持した。この混合物をDCM(20mL)中に溶解させ、そして0℃まで冷却した。TMSOTf(0.02mL、0.12mmol)を添加し、撹拌を30分間続けた。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液(20mL)上に注ぎ、有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。ろ過及び真空中での濃縮後に粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、450mgの光沢のあるシロップを得た:Rf=0.4(ヘキサン:酢酸エチル=6:4)。
【0132】
この物質(450mg、0.202mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)中溶液に、HF−Et
3N(o.66mL、4.05mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌し、次いで冷重炭酸ナトリウム飽和溶液(20mL)と混合した。この混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、321mgの表題化合物を得た:Rf=0.2(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
【0133】
実施例19
2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド
【化65】
実施例18の生成物(400mg、0.2mmol)をメタノール(8mL)とDCM(2mL)との混合物中に溶解させた。ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(0.5mLの25%wt/v溶液)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酸樹脂(Dowex 50)で中和し、樹脂を濾過によって除去した。ろ液を真空中で濃縮し、粗生成物を、HPLC等級水/IPA(1:9)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、103mgの表題化合物を灰白色固体として得た:Rf=0.65(水:IPA=1:9);
13C NMR(DMSO−d6) δ ppm=103.3, 103.2, 102.9, 76.8, 76.7, 76.6, 76.5, 75.6,75.5, 73.5, 73.4, 73.3, 70.0, 69.8, 69.7, 68.7, 68.4, 67.6, 61.0, 50.4;m/z=736(M+H
+), 758(M+Na
+)。
【0134】
実施例20
6−O−[2,3,4−トリ−O−ベンゾイル−6−O−[トリエチルシリル]−D−グルコピラノシル−β−D−グルコピラノース2,3,4−トリベンゾエート1−(2,2,2−トリクロロエタンイミデート)
【化66】
アミグダリン(10g、0.022mol)の無水DMF(100mL)中撹拌溶液に、イミダゾール(3.27g、0.048mol)を添加し、続いてt−ブチルジフェニルクロロシラン(6.25mL、0.024mol)を室温で添加した。反応混合物を室温で撹拌した。TLCによってモニターして、反応が18時間後に完了したことがわかった。反応物を氷水上に注ぎ、DCM(5×100mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、そして真空中で濃縮して、13.5gの濃厚な褐色シロップを得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した(TLC:Rf約0.6。DCM:MeOH(5:1))。
【0135】
この生成物の乾燥ピリジン(60mL)中溶液に、塩化ベンゾイル(15.8mL、0.136mol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1日撹拌した。反応混合物を水(500mL)上に注ぎ、そして酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を1N HCl(2×100mL)、重炭酸ナトリウム飽和溶液(2×50mL)、及び塩水溶液(50mL)で洗浄した。粗生成物を、(7:3)ヘキサン:酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、13.2gの生成物を得た:Rf=0.65(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。この物質の一部を次のステップで使用した。
【0136】
この化合物(450mg、0.34mmol)のテトラヒドロフラン(8mL0中撹拌溶液に、HF−Et
3N(0.66mL、4.1mmol)を添加し、そして混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を氷冷NaHCO
3飽和溶液(20mL)上に注ぎ、そしてこの混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。この粗生成物を無水ピリジン(10mL)中に溶解させ、そしてトリエチルクロロシラン(62mg、0.41mmol)及び触媒4−ジメチルアミノピリジンを添加した。結果として得られた溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を酢酸エチル中に溶解させ、水及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この物質を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、321mgの白色固体を得た。
【0137】
この生成物(2gのトルエン(60mL)とアセトン(20mL)との混合物中撹拌溶液に、Pd(OH)
2/C(700mg)を添加した。懸濁液を5時間室温にて水素(バルーン圧)下で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、ろ液を減圧下で濃縮して、2gの粗物質を得、これをさらに精製することなく使用した。
【0138】
粗物質(2g、1.85mmol)をDCM(20mL)中に溶解させた。トリクロロアセトニトリル(0.64、3.7mmol)及び水素化ナトリウム(75mg、3.1mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水(20mL)上に注ぎ、そしてDCM(2×20mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これを、ヘキサン:酢酸エチル(7:3)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、920mgの表題化合物を得た。
【0139】
実施例21
2−アジドエチル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド
【化67】
実施例18からの生成物(280mg、0.14mmol)と実施例20からの生成物(518mg、0.42mmol)との混合物をトルエン(2×5mL)と共蒸発させ、そして高真空下で1時間保持した。この混合物をDCM(16mL)中に溶解させ、そして0℃まで冷却した。TMSOTf((8mg、0.036mmol)を添加し、撹拌を30分間室温で続けた。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液(10mL)上に注ぎ、そして有機層を分離した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン:酢酸エチル(2:3)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、140mgの白色泡状物を得た。
【0140】
この物質をメタノール(5mL)及びDCM(5mL)の混合物中に溶解させた。ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(0.2mL、25%wt/v)を添加し、混合を室温で一晩続けた。混合物を酸樹脂(Dowex 50)で中和し、そして樹脂から濾過で除去した。ろ液を濃縮し、粗生成物を、メタノール/IPA(4:1)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、41mgの表題化合物を得た:m/z=1060(M+H
+)、1082(M+Na
+)。
【0141】
実施例22
フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−1−チオ−D−グルコピラノシド
【化68】
実施例2からの[O−β−D−グルコピラノシル−1,6−]
5−D−グルコース(29.1mg、0.029mmol)のH
2O(240μL)及びACN(60μL)中溶液に、チオフェノール(15.0μL、0.145mmol)及びトリエチルアミン(10.0μL、0.290mmol)を添加した。結果としての溶液を0℃まで冷却し、そしてこれに、DMC(5.0mg、0.029mmol)の水(10μL)中溶液を添加した。撹拌を0℃で1.5時間維持し、その後、さらなるDMC(10μL中5.0mg)を添加した。反応を次の1時間にわたって室温までゆっくりと温めた。DMC(10μLのH
2O中5.0mg)をさらに2回、1時間間隔で0℃にて添加し(毎回、新しい溶液を調製した)、続いて室温まで温めた。この時間の最後で、反応混合物を真空中で濃縮して揮発性物質を除去して、白色ペースト状固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー[n−BuOH/EtOH/H
2O、3:2:2]によって精製して、13.5mgの目標化合物を白色固体として得た。LC/MS:Rt4.36分;m/z=1104.3[M+Na
+]。
【0142】
以下のものをこの方法によって同様に調製する:
34a.4mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=761[M+Na
+];
34b.5mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=943[M+Na
+];
34c.7mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=1267[M+Na
+];
34d.8mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=1429[M+Na
+];
34e.9mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=1591[M+Na
+];及び
34f.10mer:フェニル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
9−1−チオ−D−グルコピラノシド、m/z=1753[M+Na
+]。
【0143】
実施例23
エチルチオ−O−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−O−2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシル−β−1,6−β−D−グルコピラノーステトラアセテート
【化69】
−10℃、アルゴン下の実施例11からのヘキササッカリドパーアセテート(5.0mg、0.0027mmol)の無水DCM(91μL)中溶液に、エタンチオール(4.0μL、0.054mmol、20当量)を添加し、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(DCM中10%v/v、17μL、0.0135mmol)を添加した。結果としての溶液をその温度で2.5時間撹拌し、次いでNaHCO
3飽和水溶液の添加によって0℃でクエンチした。混合物を室温まで温め、続いて抽出仕上げ処理(H
2O/3×DCM)をおこなった。組み合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空中で濃縮して、5mg(>95%)の粗生成物を透明残留物として得た:m/z=1856[M+Na
+]。
【0144】
実施例24
[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−ヒドロキシ−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−(ベンゾイルオキシメチル)テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]メチルベンゾエートの合成
【化70】
アミグダリン(10g、22mmol)のピリジン(80mL)中溶液を0℃まで冷却し、次いで連続して、DMAP(0.27g、2.2mmol、0.1当量)で処理し、そして塩化ベンゾイル(23mL、164mmol、9当量)を滴下して処理した。塩化ベンゾイルの添加が完了した後、反応混合物を0℃で撹拌し続け、次いで2時間後、室温まで温めた。混合物をさらに16時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)上に注ぎ、塩化メチレン(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を次いで連続して2N HCl(2×75mL)、次いでNaHCO
3飽和水溶液(3×75mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(NaSO
4)。溶媒を真空中で除去し、残留物をエタノールまたはアセトン/ヘキサンにより再結晶することによって精製して、[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[シアノ(フェニル)メトキシ]テトラヒドロ−ピラン−2−イル]メトキシ]テトラヒドロピラン−2−イル]メチルベンゾエート(20.9g、収率81%)を得た。
【0145】
[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイル−オキシ−6−[シアノ(フェニル)メトキシ]テトラヒドロピラン−2−イル]メトキシ]テトラヒドロピラン−2−イル]メチルベンゾエート(20g、17mmol)のトルエン(440mL)及びアセトン(350mL)中溶液を真空中で脱気し、次いで水素雰囲気下においた。溶液を50%の湿らせた20%炭素上Pd(OH)
2(8.7g、6.2mmol、0.4当量)で処理した。水素のバルーン雰囲気下で一晩撹拌した後、TLC及びLC/MS分析は、出発物質が完全に消費され、所望の生成物に変換されたことを示した。反応混合物をセライト545で濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をシリカのプラグに通した後、エタノールから結晶化することによって精製して、[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−ヒドロキシ−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−(ベンゾイルオキシメチル)テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]メチルベンゾエート(16.8g、収率93%)を得た。
【0146】
実施例25
[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−ヒドロキシ−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエートの合成
【化71】
アミグダリン(60g、0.13mol)のDMF(330mL)中溶液をイミダゾール(19.6g、0.29mol、2.2当量)、次いでジメチルテキシルクロロシラン(42.2mL、0.24mole、1.80当量)で連続して処理した。16時間撹拌した後、TLC及びLC/MS分析は、出発物質が所望の生成物に完全に変換されたことを示した。反応混合物を氷/水(1500mL)でクエンチし、1時間後にろ過し、冷水で洗浄して、白色固体生成物を得た。粗生成物を45℃にて高真空下で一晩乾燥させ、ヘキサン(300mL)で処理し、次いでろ過して、生成物2−[(2R,3R,4S,5S,6R)−6−[[(2R,3R,4S,5S,6R)−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロピラン−2−イル]オキシ−2−フェニル−アセトニトリルを白色粉末(62.0g、収率79%)として得、これを次のステップで直接使用した。
【0147】
塩化ベンゾイル(64mL、0.55mol)を撹拌しながら0℃で生成物2−[(2R,3R,4S,5S,6R)−6−[[(2R,3R,4S,5S,6R)−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロピラン−2−イル]オキシ−2−フェニル−アセトニトリル(30.0g、0.05mol)のピリジン(300mL)中溶液に添加し、そして混合物を一晩室温で撹拌した。水(250mL)及び酢酸エチル(250mL)を添加し、そして有機層を1N HCl(150mL)、NaHCO
3飽和水溶液(2×150mL)及びNaCl飽和水溶液(2×150mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。濃縮後、残留物を多量のヘキサンで処理し、白色粉末が生じるまで撹拌した。ろ過後、所望の生成物[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−[シアノ(フェニル)メトキシ]−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエートを白色固体粉末として得た(49.0g、収率80%)。
【0148】
[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−[シアノ(フェニル)メトキシ]−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエート(30.0g、20mmol)のトルエン(610mL)及びアセトン(500mL)中混合物をH
2で30分間脱気した。次いで50%の湿らせた20%炭素上Pd(OH)
2(4.5g、3.2mmol、15mol%)を慎重に添加し、反応系全体をH
2で再度15分間脱気した。反応物をH
2のバルーン圧下、室温にて24時間撹拌した。反応混合物をセライト545パッドに通し、そして酢酸エチルで洗浄した。ろ液をロータリーエバポレータで濃縮して、粗生成物を油状物として得た。残留物を短いシリカゲルパッドに通し、酢酸エチル/ヘキサン(0〜20%)で洗浄することによって精製した。溶媒の蒸発後、生成物[(2R,3R,4S,5R,6R)−4,5−ジベンゾイルオキシ−6−ヒドロキシ−2−[[(2R,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリベンゾイルオキシ−6−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−2−イル]オキシメチル]テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエートを白色形態として得た(26.1g、収率96%)。
【0149】
実施例26
[(2R,3R,4S,5R)−6−アリルオキシ−4,5−ジベンゾイルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエートの合成
【化72】
アリルアルコール(28.0mL、0.411mol)を0℃まで冷却し、塩化アセチル(4.3mL、0.0611mol)を0〜5℃でゆっくりと添加した。D−グルコース(10.0g、56mmol)を同じ温度でゆっくりと添加し、次いで室温まで約0.5〜1時間で温めた。反応混合物を40℃で24時間撹拌した。反応を氷水浴によって冷却し、遊離塩基樹脂Amberlite IRA−67(約30g、アセトニトリルで予洗)でpH=7に中和した。ろ過後、ろ液を真空下で濃縮して、油状物を得た。トルエン(50mL)と2回共蒸発させた後、残留物を短いシリカゲルパッドに通すことによって精製した(溶離液:DCM/MeOH、0〜15%)。生成物(3R,4S,5S,6R)−2−アリルオキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−3,4,5−トリオール(7.4g、収率61%)と一致した白色泡状物を得、そしてさらに精製することなく先に進めた。
【0150】
(3R,4S,5S,6R)−2−アリルオキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−3,4,5−トリオール(5.0g、22.7mmol)の無水ピリジン中溶液をクロロトリフェニルメタン(6.97g、25.0mmol)、次いでDMAP(0.28g、2.27mmol)で連続して処理した。反応を80℃まで温め、そして反応が完了するまで撹拌した(約3時間)。反応溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを添加した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を濃縮し、短いシリカゲルパッドに通すことによって残留物を精製(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン0〜100%)して、所望の生成物(3R,4S,5S,6R)−2−アリルオキシ−6−(トリチルオキシメチル)テトラヒドロピラン−3,4,5−トリオール(9.5g、収率91%)を得た。
【0151】
塩化ベンゾイル(7.5mL、64.1mmol)を(3R,4S,5S,6R)−2−アリルオキシ−6−(トリチルオキシメチル)テトラヒドロピラン−3,4,5−トリオール(5.0g、10.8mmol)の無水ピリジン(70mL)中0℃溶液に添加し、続いてDMAP(0.4g、3.2mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、反応が完了するまで撹拌した(約5時間)。反応溶媒を蒸発させ、酢酸エチル及びNaHCO
3飽和水溶液を反応フラスコに添加した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。次いで濃縮後、短いシリカゲルパッドに通すことによって残留物を精製(EtOAc/ヘキサン、0〜10%)して、所望の生成物[(2R,3R,4S,5R)−6−アリルオキシ−4,5−ジベンゾイルオキシ−2−(トリチルオキシメチル)テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエート(合計8.2g、収率98%)を得た。
【0152】
BF
3・OEt
2(5.6mL、45.2mmol)を[(2R,3R,4S,5R)−6−アリルオキシ−4,5−ジベンゾイルオキシ−2−(トリチルオキシメチル)テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエート(35.0g、45.2mmol)のMeOH/DCM(75mL/150mL、v/v=1/2)中溶液に0℃をゆっくりと添加した。反応混合物を室温まで30分で温め、そして反応が完了するまで撹拌した(約6時間)。反応を氷浴で冷却し、NEt
3(6.3mL、45.2mmol)でクエンチした。濃縮後、残留物をシリカゲルのプラグ上で精製(5×SiO
2、塩化メチレン4プラグ体積と、続いて40%酢酸エチル/ヘキサン4プラグ体積)して、生成物[(2R,3R,4S,5R)−6−アリルオキシ−4,5−ジベンゾイルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−3−イル]ベンゾエート(23.2g、収率96%)を得た。
【0153】
実施例27
トリクロロイミデートの形成のための一般的手順
【化73】
[(2R,3S,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−[[(2R,3S,4S,5R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロピラン−2−イル]メトキシ]テトラヒドロピラン−2−イル]メチルベンゾエート(10.0g、9.3mmol)の無水塩化メチレン(24mL)中溶液を0℃まで冷却し、トリクロロアセトニトリル(1.9mL、19.2mmol、2.1当量)、次いでDBU(0.28mL、1.9mmol、0.2当量)で連続して処理した。10分後、溶液を室温まで温め、反応をさらに3時間続けた。TLC分析により、出発物質が完全に消費され、さらに高い新しいR
fスポットが生じ、トリクロロイミデート生成物に完全に変換されたことを示す。濃縮した反応混合物を、不活化シリカのプラグ(10×重量過剰シリカ、0.2%ヘキサン中トリエチルアミンで予洗し、次いで過剰のトリエチルアミンをヘキサンで洗い流し、40%酢酸エチル/ヘキサンで溶出させることによって不活化)に通すことによって精製して、生成物を淡黄色固体(10.3g)として溶出させた。
【0154】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化74】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;
【化75】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;
【化76】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;
【化77】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;
【化78】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[O−β−(2,3,4,6−テタ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート;
【化79】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート;
【化80】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート;
【化81】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート;及び
【化82】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート。
【0155】
以下の化合物もこの実施例の方法により同様に調製できる。:
【化83】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−[[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;
【化84】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−[[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート;
【化85】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート;及び
【化86】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート。
【0156】
実施例28
一般的グルコシル化条件
【化87】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(11.4g、9.1mmol)の溶液及び1−O−(2−プロペン−1−イル)−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(5.30g、9.96mmol、1.1当量)を、アルゴン雰囲気下で予冷した、オーブン乾燥(150℃、>24時間)フラスコに添加した。混合物を高真空下に1時間置き、次いで容器をArでバックフィルした。混合物を次いで塩化メチレン(45mL)で溶解させ、次いで予備乾燥したモレキュラシーブ(粉末)で処理した。混合物を次いで−40℃(アセトニトリル/ドライアイス浴)まで冷却し、そして1時間後、TMSOTf(0.33mL、1.8mmol、0.2当量)を滴加して処理した。4時間撹拌後、反応混合物をトリエチルアミン(0.4mL、3.6mmol、2.0当量)でクエンチし、次いで室温まで温めた。反応混合物をセライト545で濾過し、パッドを塩化メチレン(2×50mL)で洗浄した。組み合わせたろ液をNaHCO
3飽和水溶液(25mL)、次いでNaCl飽和水溶液(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO
4)、溶媒を真空中で除去した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10×シリカ、0〜40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を白色固体(12.5g)として得た:m/z=1624(M+H
+);1641(M+NH
4+);1646(M+Na
+)。
【0157】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
a.式54の化合物
【化88】
54a.3mer(n=1):1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1585(M+H
+);1602(M+NH
4+);1607(M+Na
+);
54b.5mer(n=3):1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1268((M+2H
+)/2);1276((M+NH
4+H
+)/2);1279((M+Na
++H
+)/2);及び
54c.6mer(n=4):1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1505((M+2H
+)/2);1513((M+NH
4+H
+)/2);1516((M+Na
++H
+)/2)。
b.式55の化合物
【化89】
1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート:m/z=965(M+H
+);982(M+NH
4+);987(M+Na
+)。
c.式56の化合物
【化90】
1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−D−グルコピラノシル]−(2,3,4−トリ−O−アセチル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−アセテート:m/z=1065(M+H
+);1082(M+NH
4+);1087(M+Na
+)。
d.式57の化合物
【化91】
4mer(n=2):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−O−β[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1065((M+2H
+)/2);1073((M+NH
4+H
+)/2);1076((M+Na
++H
+)/2)。
e.式58の化合物
【化92】
n=2、3、または4
58a.4mer(n=2):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1046((M+2H
+)/2);1054((M+NH
4+H
+)/2);1057((M+Na
++H
+)/2);
58b.5mer(n=3):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
3−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1283((M+2H
+)/2);1291((M+NH
4+H
+)/2);1294((M+Na
++H
+)/2);及び
58c.6mer(n=4):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
4−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1520((M+2H
+)/2);1528((M+NH
4+H
+)/2);1531((M+Na
++H
+)/2)。
f.式59の化合物
【化93】
59a.4mer(n=2):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1099((M+2H
+)/2);1107((M+NH
4+H
+)/2);1110((M+Na
++H
+)/2)。
g.式60の化合物
【化94】
60a.4mer(n=2):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1100((M+2H
+)/2);1108((M+NH
4+H
+)/2);1111((M+Na
++H
+)/2)。
【0158】
以下の化合物もこの実施例の方法により同様に調製できる。
a.式61の化合物
【化95】
61a.5mer(n=3):1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−O−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2572(M+H
+)。
b.式62の化合物
【化96】
62a.7mer(n=5):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
5−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート理論的m/z=3511(M+H
+);
62b.8mer(n=6):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
6−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート理論的m/z=3995(M+H
+);
62c.9mer(n=7):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
7−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=4479(M+H
+);
c.式63の化合物
【化97】
63a.4mer(n=2):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−O−β[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2235(M+H
+)。
d.式64の化合物
【化98】
64a.5mer(n=3):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2660(M+H
+);
64b.6mer(n=4):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=3144(M+H
+);
64c.7mer(n=5):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
5−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=3628(M+H
+);
64d.8mer(n=6):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
6−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート::理論的m/z=4112(M+H
+);及び
64e.9mer(n=7):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
7−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=4596(M+H
+)。
e.式65の化合物
【化99】
65a.4mer(n=2):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−O−β[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2237(M+H
+);
及び
f.式66の化合物
【化100】
66a.5mer(n=3):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2662(M+H
+);
66b.6mer(n=4):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=3146(M+H
+);
66c.7mer(n=5):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
5−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=3630(M+H
+);
66d.8mer(n=6):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
6−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=4114(M+H
+);及び
66e.9mer(n=7):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
7−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=4598(M+H
+)。
【0159】
実施例29 アルコール付加のための一般的条件
【化101】
1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(6.8g、5.4mmol)及びアジドエタノール(0.95mL、10.8mmol、2.0当量)をアルゴン雰囲気下で予冷したオーブン乾燥した(150℃、>24時間)フラスコに添加した。混合物を次いで塩化メチレン(45mL)で溶解させ、次いで予備乾燥したモレキュラシーブ(粉末)で処理した。混合物を次いで−40℃(アセトニトリル/ドライアイス)まで冷却し、1時間後、TMSOTf(0.20mL、1.1mmol、0.2当量)で滴加処理した。4時間撹拌後、反応混合物をトリエチルアミン(0.4mL、3.6mmol、2.0当量)でクエンチし、次いで室温まで温めた。反応混合物をセライト545で濾過し、そしてパッドを塩化メチレン(2×50mL)で洗浄した。組み合わせたろ液をNaHCO
3飽和水溶液(25mL)、次いで飽和NaCl水溶液(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO
4)、溶媒を真空中で除去した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10×シリカゲル、0〜40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物(5.8g)を灰白色固体として得た。
【0160】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製した。
a.式68の化合物
【化102】
68a.3mer:1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[1−β−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1724(M+H
+);1742(M+NH
4+);1747(M+Na
+)。
b.式69の化合物
【化103】
69a.3mer:1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−1−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]−6−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1653(M+H
+);1671(M+NH
4+);1676(M+Na
+)。
c.式70の化合物
【化104】
70a.2mer(n=0):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1286(M+H
+);1303(M+NH
4+);1308(M+Na
+);及び
d.式7aの化合物
【化105】
71a.2mer(n=0)1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1287(M+H
+);1304(M+NH
4+);1309(M+Na
+)。
【0161】
以下の化合物もこの実施例の方法により同様に調製できる。
a.式72の化合物
【化106】
72a.5mer(n=3):1−O−β−(2−アジドエチル)−6−O−[(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−1−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−6−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2621(M+H
+);
b.式73の化合物
【化107】
73a.3mer(n=1):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル−(1,6)]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=1770(M+H
+);及び
73b.5mer(n=3):1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−1−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2738(M+H
+)。
c.式74の化合物
【化108】
74a.3mer(n=1):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[O−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=1762(M+H
+);及び
74b.5mer(n=3):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−1−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2730(M+H
+)。
【0162】
実施例30 一般的脱シリル化手順
【化109】
1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(5.3g、3.3mmol)の無水塩化メチレン(11mL)及び無水メタノール(5.5mL)中溶液を0℃まで冷却し、次いでBF
3・OEt
2(0.4mL、3.3mmol、1.0当量)を滴加して処理した。添加が完了した後、反応混合物を室温まで温めた。一晩撹拌した後、反応混合物をトリエチルアミン(1.3mL、9.9mmol、3.0当量)でクエンチした。反応混合物を次いでNaCl飽和水溶液(10mL)で洗浄し、水層を塩化メチレン(2×20mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を乾燥させ(NaSO
4)、溶媒を真空中で除去した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10×シリカ、0〜40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物(3.55g)を固体として得た:m/z=1481(M+H
+);1498(M+NH
4+);1503(M+Na
+)。
【0163】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
【化110】
76a.5mer(n=3):1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−ヒドロキシ−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2449(M+H
+).
【0164】
実施例31 シリル中間体の脱アリル化(Deallylation)
【化111】
1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(50mg、0.0308mmol)の酢酸(2mL)中溶液をN
2で15分間脱気した。混合物を次いでPd(PPh
3)
4(11mg、0.0092mmol)で処理し、そして全反応系をN
2でさらに15分間脱気した。反応混合物をN
2下で80℃にて2時間撹拌した。反応溶媒を真空下でロータリーエバポレータにより除去し、そして混合物を次いでトルエン(1mL×2)とともに2回共蒸発させた。残留物をシリカゲル(4g)フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン、0から40%)によって精製して、生成物(39mg)を固体として得た:m/z=1584(M+H
+);1600(M+NH
4+);1605(M+Na
+)。
【0165】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
【化112】
68a.5mer(n=3):6−O−[[1−O−β−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シリル]−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:理論的m/z=2552(M+H
+);
【0166】
実施例32 脱アリル化の一般的手順
【化113】
1−O−(2−プロペン−1−イル)−6−O−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−6−O−[(O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(1.0g、0.63mmol)の無水脱気ジオキサン(6.3mL)及び無水脱気メタノール(6.3mL)中溶液をPdCl
2(22mg、0.13mmol、0.2当量)で処理した。一晩撹拌した後、反応混合物をセライト545で濾過し、溶媒を真空中で除去した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10×シリカ、0〜40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物(0.82g)を白色固体として得た:m/z=1545(M+H
+);1562(M+NH
4+);1567(M+Na
+)。
【0167】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化114】
80a.3mer(n=1):6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
3(O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1248((M+2H
+)/2);1256((M+NH
4+H
+)/2);1259((M+Na
++H
+)/2);及び
80b.5mer(n=3):6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
5(O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1722((M+2H
+)/2);1730((M+NH
4+H
+)/2);1733((M+Na
++H
+)/2)。
【0168】
実施例33 脱ベンジル化
【化115】
1−O−β−(5−ベンジルオキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(1.0g g、0.4557mmol)の酢酸エチル(4.6mL)中溶液をH
2で15分間脱気した。混合物を次いでPd/C(0.10g、10重量%ローディング)で処理し、反応系全体をH
2で15分間脱気した。反応混合物をバルーン圧力のH
2下、室温にて20時間撹拌した。反応物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を真空下、ロータリーエバポレータで蒸発させ、残留物をシリカゲル(25g)フラッシュクロマトグラフィー(0〜45%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物(0.71g)を固体として得た:m/z=1054((M+2H
+)/2);1062((M+NH
4+H
+)/2);1065((M+Na
++H
+)/2)。
【0169】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化116】
82a.4mer(n=2):1−O−β−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1055((M+2H
+)/2);1063((M+NH
4+H
+)/2);1066((M+Na
++H
+)/2);
【0170】
実施例34 アルデヒドへの酸化
【化117】
1−O−β−(5−ヒドロキシペントキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(680mg、0.3229mmol)のジクロロメタン(6.0mL)中溶液をデス・マーチンペルヨージナン(156mg、0.3555mmol)で処理し、そしてN
2下、室温にて5時間撹拌した。ろ液を真空下、ロータリーエバポレータで蒸発させ、残留物をシリカゲル(25g)フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン、0〜30%)によって精製して、生成物(490mg)を固体として得た:m/z=1053((M+2H
+)/2);1061((M+NH
4+H
+)/2);1064((M+Na
++H
+)/2)。
【0171】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化118】
84a.4mer(n=2):1−O−β−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[1−[O−β−(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート:m/z=1054((M+2H
+)/2);1062((M+NH
4+H
+)/2);1065((M+Na
++H
+)/2);
【0172】
実施例35 アルデヒド保護
【化119】
1−O−β−(4−オキシブトキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(200mg、0.0.0950mmolのDCM(4.6mL)中溶液をN,N−ジフェニルエチレンジアミン(24mg、0.1140mmol)で、次いで(+)−カンファー−10−スルホン酸(2.2mg、0.0095mmol)で連続して処理した。反応混合物をN
2下、室温にて12時間撹拌した。反応溶媒をロータリーエバポレータで真空下に蒸発させ、そして残留物をシリカゲル(25g、0.1%ヘキサン中NEt
3によって不活化))フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン、0から50%)によって精製して、生成物(147mg)を固体として得た:m/z=1150((M+2H
+)/2);1158((M+NH
4+H
+)/2);1161((M+Na
++H
+)/2);
【0173】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化120】
86a.4mer(n=2):1−O−β−[2−[(1,3−ジフェニルイミダゾリジン−2−イル)メトキシ]エトキシ]−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート):m/z=1151((M+2H
+)/2);1159((M+NH
4+H
+)/2);1162((M+Na
++H
+)/2);
【0174】
実施例36 脱ベンゾイル化の一般的手順:
【化121】
1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノース2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾエート(0.7g、0.34mmol)のTHF(1.7mL)及びメタノール(1.7mL)中溶液をメタノール中NaOMe(25%、36μL、0.16mmol、0.5当量)で処理した。一晩撹拌した後、白色pptが生じ、糖が形成されたことを意味する。反応混合物を乾燥させ、酢酸エチル(2×5.0mL)で摩砕し、続いてAgilent Polaris Aカラム上HPLC(10×250mm、1〜95%水/アセトニトリルw/0.1%ギ酸)によって精製して、生成物である1−O−(2−アジドエチル)−6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシド、0.2gを得た:m/z=736(M+H
+);753(M+NH
4+);758(M+Na
+)。
【0175】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製した。
a.式88の化合物
【化122】
88a.3mer(n=1):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−β−D−グルコピラノシド:m/z=574(M+H
+);591(M+NH
4+);596(M+Na
+);
88b.5mer(n=3):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−β−D−グルコピラノシド:m/z=898(M+H
+);915(M+NH
4+);920(M+Na
+);及び
88c.6mer(n=4):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
5−β−D−グルコピラノシド:m/z=1060(M+H
+);1077(M+NH
4+);1082(M+Na
+)。
b.式89の化合物
【化123】
89a.4mer(n=2):1−O−[4−(1,3−ジフェニルイミダゾリジン−2−イル)ペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=944(M+H
+);961(M+NH
4+);966(M+Na
+)。
及び
c.式90の化合物
【化124】
90a.4mer(n=2):1−O−[2−[(1,3−ジフェニルイミダゾリジン−2−イル)メトキシ]エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=946(M+H
+);963(M+NH
4+);968(M+Na
+)。
【0176】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製できる。
a.式9aの化合物
【化125】
91a.7mer(n=5):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
6−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1222(M+H
+);
91b.8mer(n=6):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
7−β−D−グルコピラノシド理論的m/z=1384(M+H
+);及び
91c.9mer(n=7):1−O−(2−アジドエチル)−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
8−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1546(M+H
+)、
【0177】
実施例37 アルデヒド脱保護
【化126】
1−O−[4−(1,3−ジフェニルイミダゾリジン−2−イル)ブトキシ]−6−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシドの溶液(10mg、0.0106mmol)を水(0.2mL)/MeCN(0.2mL)の混合物中1%の酢酸中に溶解させた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応物をAgilent Polaris Aカラム上HPLC(10×250mm、1〜95%水/アセトニトリルw/0.1%ギ酸)によって精製して、生成物である1−O−[4−オキシブトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシド(4.1mg)を白色固体として得た:m/z=751(M+H
+);769(M+NH
4+);774(M+Na
+)。
【0178】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
【化127】
93a.4mer(n=2):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
3−β−D−グルコピラノシド:m/z=946(M+H
+);963(M+NH
4+);968(M+Na
+)
【0179】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製できる。
【化128】
94a.3mer(n=1):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=589(M+H
+);
94b.5mer(n=3):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=913(M+H
+);
94c.6mer(n=4):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
5−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1075(M+H
+);
94d.7mer(n=5):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
6−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1237(M+H
+);
94e.8mer(n=5):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
7−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1399(M+H
+);及び
94f.9mer(n=7):1−O−[4−オキシペントキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
8−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1561(M+H
+)。
b.式95の化合物
【化129】
95a.3mer(n=1): 1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=784(M+H
+);
95b.5mer(n=3):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
4−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1108(M+H
+);
95c.6mer(n=4):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
5−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1270(M+H
+);
95d.7mer(n=5):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
6−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1432(M+H
+);
95e.8mer(n=6):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
7−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1594(M+H
+);及び
95f.9mer(n=7):1−O−[2−(2−オキシメトキシ)エトキシ]−6−O−[O−β−D−グルコピラノシル−(1,6)]
8−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1756(M+H
+)。
【0180】
実施例38 デンドリマー
3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸
【化130】
3,5−ビス(プロプ−2−インオキシ)安息香酸メチル(0.8mg、3.2μmol)の溶液及び1−O−(2−アジドエチル)−6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−α−D−グルコピラノシド(5.0mg、7.0μmol)を無水DMF(30μL)中、23℃で組み合わせ、そしてヨウ化銅(I)(0.6mg、3.2μmol、1.0当量)及びDIPEA(1.4μL、8.0μmol、2.5当量)を連続して添加した。結果としての混合物を35℃で加熱した。18.5時間後、反応混合物を真空中で乾燥させ、水(30μL)で希釈し、そしてNaOH(10.0M(aq)、3.2uL、3.2μmol、10.0当量)で0℃にて処理した。撹拌を0℃で10分間、次いで23℃で1.5時間維持した。Agilent Polaris Aカラム(10×250mm、1〜95%水/アセトニトリルw/0.1%ギ酸)によるHPLCによって精製し、続いて凍結乾燥して、2.2mgの所望の生成物を白色固体として得た:m/z=1701(M+H
+);1718(M+NH
4+);1723(M+Na
+)
【0181】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製した:
a.式97の化合物
【化131】
97a.3mer(n=1):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:m/z=1377(M+H
+);1394(M+NH
4+);1399(M+Na
+)。
b.式98の化合物
【化132】
98a.4mer(n=2):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
4オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:m/z=1701(M+H
+);1718(M+NH
4+);1723(M+Na
+)
98b.5mer(n=3):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
5オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:m/z=1013((M+2H
+)/2);1021((M+NH
4+H
+)/2);1024((M+Na
++H
+)/2);
98c.6mer(n=4):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
6オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:m/z=1175((M+2H
+)/2);1183((M+NH
4+H
+)/2);1186((M+Na
++H
+)/2);
【0182】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製できる。
a.式99の化合物
【化133】
n=3、4、5、6、7
99a.5mer(n=3):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2025(M+H
+);
99b.6mer(n=4):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2349(M+H
+);
99c.7mer(n=5):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2673(M+H
+);
99d.8mer(n=6):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2997(M+H
+);及び
99e.9mer(n=7):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=3321(M+H
+)。
b.式100の化合物
【化134】
100a.3mer(n=1):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
3オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=1377(M+H
+);
100b.7mer(n=5):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
7オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2673(M+H
+);
100c.8mer(n=6):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
8オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=2997(M+H
+);及び
100d.9mer(n=7):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
9オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ安息香酸:理論的m/z=3321(M+H
+)。
【0183】
実施例39 デンドリマーアルデヒド
3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
4オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド
【化135】
メチル3,5−ビス(プロプ−2−インオキシ)ベンズアルデヒドの溶液(0.8mg、3.2μmol)及び1−O−(2−アジドエチル)−6−[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
3−β−D−グルコピラノシド(5.0mg、7.0μmol)を無水DMF(30μL)中、23℃にて組み合わせ、そしてヨウ化銅(I)(0.6mg、3.2μmol、1.0当量)及びDIPEA(1.4μL、8.0μmol、2.5当量)を連続して添加した。結果としての混合物を35℃で加熱した。18.5時間後、反応混合物を真空中で乾燥させ、水(30μL)で希釈し、そしてNaOH(10.0M(aq)、3.2uL、3.2μmol、10.0当量)で0℃にて処理した。撹拌を0℃で10分間、次いで23℃で1.5時間維持した。Agilent Polaris Aカラム(10×250mm、1〜95%水/アセトニトリルw/0.1%ギ酸)によるHPLCによって精製し、続いて凍結乾燥して、2.2mgの所望の生成物を得た:m/z=1685(M+H
+);1702(M+NH
4+);1707(M+Na
+)。
【0184】
式101の下記化合物を同様に調製した。
【化136】
101b.5mer(n=3):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
5オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:m/z=1005((M+2H
+)/2);1013((M+NH
4+H
+)/2);1016((M+Na
++H
+)/2);及び
101c.6mer(n=4):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
6オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:m/z=1167((M+2H
+)/2);1175((M+NH
4+H
+)/2);1178((M+Na
++H
+)/2)。
【0185】
以下の化合物をこの実施例の方法によって同様に調製できる。
a.式102の化合物
【化137】
102a.3mer(n=1):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
3オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=1361(M+H
+);
102b.7mer(n=5):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
7オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2657(M+H
+);
102c.8mer(n=6):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
8オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2981(M+H
+);及び
102d.9mer(n=7):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)]
9オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=3305(M+H
+)。
b.式103の化合物
【化138】
103a.3mer(n=1):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=1361(M+H
+);
103b.4mer(n=2):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=1685(M+H
+);
103c.5mer(n=3):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2009(M+H
+);
103d.6mer(n=4):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2333(M+H
+);
103e.7mer(n=5):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2657(M+H
+);
103f.8mer(n=6):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)− O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=2981(M+H
+);及び
103g.9mer(n=7):3,5−ビス(1−[2−[O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル]オキシ]エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシベンズアルデヒド:理論的m/z=3305(M+H
+)。
【0186】
実施例40 アルドール
7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
3O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
3O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール及び3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
3O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン
【化139】
【化140】
1−O−β−(4−オキシブトキシ)−6−O−[1−[O−β(2,3,4−トリ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル−(1,6)]
2−O−β−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル)−D−グルコピラノシル]−D−グルコピラノース−2,3,4−トリ−O−ベンゾエート(40mg、0.0.0190mmol)のTHF(0.500mL)及びMeOH(0.500mL)中溶液を、NaOMe(MeOH中0.5M、0.057mL、0.0285mmol)で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応溶媒をロータリーエバポレータで真空下に蒸発させ、そして残留物を酢酸エチル(5.0mL)で処理し、濾過して、白色固体を得た。固体を50%酢酸水溶液(0.200mL)中に溶解させ、そして混合物を50℃で2時間撹拌した。溶媒を凍結乾燥によって蒸発させ、固体をAgilent Polaris Aカラム上分取HPLC(250×10.0mm、1〜95%水/アセトニトリルw/0.1%ギ酸)によって精製して、生成物104(2mg):m/z=1484(M+H
+)を固体として、105生成物(1mg):m/z=1501(M+H
+)を固体として得た。
【0187】
以下のものをこの実施例の方法によって同様に調製する:
a.式104の化合物
104a.3mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=1160(M+H
+);
104b.5mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=1808(M+H
+);
104c.6mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=2132(M+H
+);
104d.7mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=2456(M+H
+);
104e.8mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=2780(M+H
+);及び
104f.9mer:7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
8O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプト−2−エナール:理論的m/z=3104(M+H
+)。
b.式105の化合物
105a.3mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
2O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=1177(M+H
+);
105b.5mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
4O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=1824(M+H
+);
105c.6mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
5O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=2148(M+H
+);
105d.7mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
6O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=2472(M+H
+);
105e.8mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
7O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=2796(M+H
+);及び
105f.9mer:3−ヒドロキシ−7−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
8O−β−D−グルコピラノシル]−2−[3−[6−(O−β−D−グルコピラノシル−(1,6))
8O−β−D−グルコピラノシル]オキシプロピル]ヘプタン:理論的m/z=3120(M+H
+)。
【0188】
実施例41
【化141】
式16の生成物の溶液(3.3mg;実施例9を参照)を、0℃まで予冷したTFAで処理して、全濃度75mMとした。0℃で15分後、反応物を液体窒素で凍結させ、そして溶媒を凍結乾燥器によって除去した。混合物を乾燥させた後、固体を水(100μL)中に再懸濁させ、0.45μm遠心フィルターで濾過し、次いで再凍結乾燥して、生成物(2.2mg)を固体として得た;m/z=929(M+H
+);951(M+Na
+);
【0189】
式106の下記化合物を同様に調製した。
【化142】
106a.3mer(n=2):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
2−β−D−グルコピラノシド:m/z=767(M+H
+);789(M+Na
+);
106b.5mer(n=4):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
4−β−D−グルコピラノシド:m/z=1091(M+H
+);1113(M+Na
+);
106c.6mer(n=5):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
5−β−D−グルコピラノシド:m/z=1253(M+H
+);1275(M+Na
+);及び
106d.7mer(n=6):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
6−β−D−グルコピラノシド:m/z=1415(M+H
+)1437(M+Na
+);
【0190】
以下の化合物は、この実施例の方法によって同様に調製できる。
【化143】
106e.8mer(n=7):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
7−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1515(M+H
+);及び
106f.9mer(n=8):[(2R,3R,4R,5RS)−2,3,4,5−テトラヒドロキシ−6−[(N−メチル−N−(5−アミノペンチル))アミノ]ヘキシル[O−β−D−グルコピラノシル−1,6]
8−β−D−グルコピラノシド:理論的m/z=1677(M+H
+)。
実施例42
オリゴサッカリドの抗β−1,6−グルカン抗体に対する結合は、以下のプロトコルで記載するようにして実施する。
I 試薬
1.Nuncの96ウェル平底maxiSorpプレート−0.4mL/ウェル(Thermo Scientific、カタログ番号439454)
2.PBS PH7.2(Gibco、カタログ番号20012−027)
3.マイクロプレート用プレートシーラーVWR接着フィルム(カタログ番号60941−062)
4.PBS中カゼイン(Thermo Scientific、カタログ番号37528)
5.抗β−1,6−グルカンIgG抗体(IVIG(Baxter)から精製した親和性)
6.ヤギ抗ヒトIgG(H&L)−HRP(Kplカタログ番号074−1006)
7.1−ステップ(商標)Ultra TMB−ELISA(Thermo Scientificカタログ番号34028)
8.PBS−Tween緩衝液(PH7.2、0.05%Tween20、Kplカタログ番号51−12−01)
II 方法:ELISAによる抗ベータグルカンIgGの検出
1.プレートをPBS中オリゴサッカリドで一晩4℃にてコーティングする。
2.250uLのPBS−Tweenで3回洗浄する。
3.プレートを空にする。
4.プレートを200uLのカゼインで1時間室温にてブロックする。
5.プレートを空にする。
6.カゼイン中40ug/mLの抗ベータ1,6グルカンIgG(4ug/ウェル)を添加する。
7.45分間室温でインキュベートする。
8.250uLのPBS−Tweenで3回洗浄する。
9.プレートを空にする。
10.カゼイン中検出抗体:抗ヒトIgG−HRPを1:5000−で添加する。
45分間室温にて暗所でインキュベートする。
11.250uLのPBS−Tweenで5回洗浄する。
12.プレートを空にする。
13.100uLのワンステップウルトラTMBを添加する。
14.620nmで吸光度を1分ごとに60分間測定する。
表1〜3はあるグルカン化合物に関するELISAアッセイデータを提供する。これらの表中、プラス(+)記号はそのグルカンがアッセイにおいて活性であったことを示し、マイナス(−)記号はそのグルカンが活性でなかったことを示し、「+/−」記号は不確定な結果を示し、空欄はそのグルカンを試験しなかったことを意味する。
【表1】
【表2】
【表3】
【0191】
我々は本発明の多くの実施形態を記載したが、我々の基本的な実施例を変更して、本発明の化合物及び方法を利用する他の実施形態を提供できることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、例として示される特定の実施形態によってよりも添付の特許請求の範囲によって定義されると理解される。