特表2017-516938(P2017-516938A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-516938(P2017-516938A)
(43)【公表日】2017年6月22日
(54)【発明の名称】移動性給水源
(51)【国際特許分類】
   E03B 11/02 20060101AFI20170526BHJP
【FI】
   E03B11/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-516250(P2017-516250)
(86)(22)【出願日】2015年5月21日
(85)【翻訳文提出日】2017年2月6日
(86)【国際出願番号】US2015031871
(87)【国際公開番号】WO2015187374
(87)【国際公開日】20151210
(31)【優先権主張番号】14/295,281
(32)【優先日】2014年6月3日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516365530
【氏名又は名称】マーリドー リミテッド ライアビリティー カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】セイボールド ウィリアム
(57)【要約】
開示された本発明の実施形態は、日常の水がほとんどなく、または、入手不能なときに、消費用水のような流体を貯蔵するのに適したホイール付き装置を提供する。本願に開示された実施形態は、装置が使用されない期間中、折り畳むことができ、小さい輪郭構成で格納することができる。実施形態は、装置が1つの場所で分解され、水源まで転がり移動され、水で満たされたときに避難所まで転がり移動されることができるようにホイールを備えるのがよい。実施形態は、装置を標準的な家庭用蛇口に接続するためのホースを提供するのがよい。本発明は、一旦充填された後、将来の必要を待つ間、貯蔵場所に転がり移動されることができる。非常事態が過ぎた後、装置は、排水され、格納のために再包装されることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水装置であって、該貯水装置は、ベースと、上側部分と、複数の取り外し可能なパネルと、可撓性ブラダと、を含み、
前記ベースは、下側水平面と、該ベースに取り外し可能に取り付けられたホイールと、前記下側水平面の縁から上方に延びる複数の壁と、を備え、それによって、該ベースに、前記壁および前記下側水平面によって構成される凹部を形成し、前記複数の壁の少なくとも1つは、流体ディスペンサに取り外し可能に結合されるように構成された穴を有し、
前記上側部分は、上側水平面を備え、前記上側水平面は、該上側水平面の縁から上方に延びる複数の壁を有し、それによって、該上側部分に、該上側部分の前記壁および前記上側水平面によって構成される凹部を形成し、前記上側水平面は、穴を有し、
前記取り外し可能な複数のパネルは、前記ベースから前記上側部分まで延びて、該複数のパネルによって構成されるチャンバを形成し、前記複数のパネルは、前記ベースの壁および前記上側部分の壁によって構成されるハウジングに嵌まり、
前記可撓性ブラダは、前記上側水平面の穴と実質的に整合するオリフィスを備える、貯水装置。
【請求項2】
少なくとも1つのハンドルをさらに備える、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項3】
前記ベースの壁の穴に結合された流体ディスペンサは、蛇口およびホースからなる群から選択される、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項4】
前記上側部分の上側水平面の穴を密封する取り外し可能なキャップをさらに備える、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項5】
前記ベースから前記上側部分まで延び、前記複数のパネルの間に介在された複数のコラムをさらに備え、該複数のコラムは、前記ベースの凹部および前記上側部分の凹部によって構成された前記ハウジング内で前記取り外し可能なパネルと嵌まる、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項6】
前記ブラダは、前記ベースの壁の穴に取り外し可能に連結されたオリフィスをさらに備える、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項7】
前記上側部分の上側水平面の穴に連結された取り外し可能なホースをさらに備える、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項8】
前記ホイールは、前記ベースの下側水平面の下側に取り外し可能に取り付けられている、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項9】
前記ホイールは、前記ベースの凹部および前記上側部分の凹部によって構成された前記ハウジング内で前記複数のパネルと嵌まるように構成されている、請求項8に記載の貯水装置。
【請求項10】
前記ベースは、1つまたはそれ以上の車軸を備え、前記ベースの1つのホイールは、1つの車軸に回転可能に結合される、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項11】
前記車軸は、前記ベースの第1の壁から突出する、請求項10に記載の貯水装置。
【請求項12】
貯水装置であって、該貯水装置は、ベースと、上側部分と、複数の取り外し可能なパネルと、可撓性ブラダと、を含み、
前記ベースは、下側水平面と、該ベースに取り外し可能に取り付けられたホイールと、前記下側水平面の縁から上方に延びる複数の壁と、を備え、それによって、該ベースに、前記壁および前記下側水平面によって構成される凹部を形成し、前記複数の壁の少なくとも1つは、流体ディスペンサに取り外し可能に結合されるように構成された穴を有し、
前記上側部分は、上側水平面を備え、前記上側水平面は、該上側水平面の縁から上方に延びる複数の壁を有し、それによって、該上側部分に、該上側部分の前記壁および前記上側水平面によって構成される凹部を形成し、前記上側水平面は、穴を有し、
前記取り外し可能な複数のパネルは、前記ベースから前記上側部分まで延びて、該複数のパネル、前記ベース、および、前記上側部分によって構成されるチャンバを形成し、前記パネルは、該パネルと前記上側部分の間で互いの上に積み重なり、それによって、前記ベースは、前記積み重なりの第1の端に隣接し、前記上側部分は、前記積み重なりの第2の端に隣接するように構成されており、
前記可撓性ブラダは、前記上側水平面の穴と実質的に整合するオリフィスを備える、貯水装置。
【請求項13】
少なくとも1つのハンドルをさらに備える、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項14】
前記ベースの壁の穴に結合された流体ディスペンサは、蛇口およびホースから群から選択される、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項15】
前記上側部分の上側水平面の穴を密封する取り外し可能なキャップをさらに備える、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項16】
前記ベースから前記上側部分まで延び、前記複数のパネルの間に介在された複数のコラムをさらに備え、該複数のコラムは、前記ベースの凹部および前記上側部分の凹部によって構成されたハウジング内で前記取り外し可能なパネルと嵌まる、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項17】
前記ブラダは、前記ベースの壁の穴に取り外し可能に連結されたオリフィスをさらに備える、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項18】
前記上側部分の上側水平面の穴に連結された取り外し可能なホースをさらに備える、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項19】
前記ホイールは、前記ベースの下側水平面の下側に取り外し可能に取り付けられている、請求項1に記載の貯水装置。
【請求項20】
前記ホイールは、前記ベースの凹部、前記取り外し可能なパネルの積み重なり、および、前記上側部分の凹部によって構成された前記ハウジング内に嵌まるように構成されている、請求項19に記載の貯水装置。
【請求項21】
前記ベースは、1つまたはそれ以上の車軸を備え、前記ベースの1つのホイールは、1つの車軸に回転可能に結合される、請求項12に記載の貯水装置。
【請求項22】
前記車軸は、前記ベースの第1の壁から突出する、請求項21に記載の貯水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体貯蔵、および、さらに詳しくは、貯水および水移動性に関する。
【背景技術】
【0002】
流体貯蔵タンクが充填されると、重量が増すので、人力だけにより、移動性は困難になる。自然災害後のような非常時において、小規模の、移動性の、かつ、迅速充填可能な飲料水源がしばしば必要とされる。使用者が非常用給水源を準備することを可能にする十分な容量を有する貯蔵タンクは、重すぎて、水源から避難所に容易に移動することができないことがある。アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、4人の家族は、2週間快適に生き延びるために、1人1日当たり1リットルの水を必要とすることを示唆している。この量の、大ざっぱに56リットルの水を保持するのに十分なかかるタンクの容積は、重く、衛生を保つことが困難なことがある。かかるかなりな量の水でタンクを満たすことは、時間がかかることがある。いくつかの場合には、貯蔵タンクを満たすことができる市民に利用可能な水源は、蛇口に限られる。かかる水源からタンクを満たすことは、時間がかかることがある。かかる水源からタンクを満たすことはまた、かかる水源から水を受け入れることができる貯蔵手段、例えば、バケツの寸法を制限する。しかしながら、緊急事態では、時間は限られていることがある。
【0003】
必要とされるのは、一般的な家庭用の蛇口から引き出される非常用飲料水供給を貯蔵するための容易に入手可能な装置である。必要とされるのはまた、かかる装置が、比較的短時間で充填可能なことである。
【0004】
悪天候事態前のような、非常用水備蓄を一般的に必要とする状況では、市民はしばしば、事前に大量のボトル入り水蓄えを購入する。これは。費用がかかることがあり、差し迫った緊急時に備えるときに、他の必要を妨げることがある。
【0005】
必要とされるのは、災害および断水を予期して購入される水フラット(容器平並べ包装物)を調達し、貯蔵するのに必要なかなりの時間、費用、および、スペースを低減する貯蔵手段である。
【0006】
バスタブ水ブラダおよび大きな水タンクのような当業界で知られている貯蔵手段は、無駄、こぼれ、および、汚れを生じやすい。非常用給水を貯蔵するための知られた貯蔵手段はしばしば、キッチンおよびダイニングルームのような、飲料および調理のために水の大部分が消費される場所から非常に遠い距離に位置する。知られた貯蔵ツールでは、水を貯蔵領域から消費領域まで移動させることを繰り返すと、しばしば、こぼれおよび/または汚染を招く。
【0007】
緊急事態では、電力を喪失する高層マンションは、電力駆動水圧をも喪失し得る。高層マンションの住人、特により高い階に住む住人にとって、迅速に、安全に、かつ、給水源を汚染させることなく必要な量の水を移動させることは実行不能なことがある。
【0008】
郊外および田舎の共同体の住人にとって、自然災害が襲ったときに、局所式水道は一時的に利用不能となり、或いは汚染されることがある。しばしば、代替的水源は、道路閉鎖、洪水、雪、距離、および/または、岩屑堆積物により不能となる。
【0009】
いくつかの場合には、自然災害後、市役所および他の官庁が市民に貯蔵タンクを分配することは有用ですらあることがある。かかる大規模水分配は、飲料水定量配給を提供するために失われる時間を低減し、少量の水、その場しのぎの水容器を分配することによってこぼされる水の量を低減し得る。市役所および他の官庁は、市民に一時的で安全な給水源を提供する市民グループに本発明を分配することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
必要とされるのは、容易に移動できる非常用飲料水供給を提供する手段である。必要とされるのは、水を搬送し、貯蔵し、分配するための折り畳み可能な、および/または、格納可能な装置である。必要とされるのは、自然災害、或いはその他の緊急シナリオ前、中、および/または、後に、容易に組み立てられ、飲料水が充填される貯蔵装置である。必要とされるのは、飲用水が充填された装置の大きな重量にもかかわらず、充填源から他の領域に、コンパクトで安全な形式で容易に移動できる大規模液体貯蔵を提供する貯水装置である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願に記載されている実施形態は、日常的な飲料水がより入手しにくく、或いは入手不能であり得る期間中、消費用飲料水のような液体を貯蔵するのに適したホイール付き装置を含むのがよい。装置の実施形態は、小さい輪郭構成に折り畳み可能であり、格納されるのがよい。装置の実施形態は、1つの場所で組み立てられ、収納式ホイールを使用して水源に転がり移動されるのがよい。いくつかの実施形態は、貯水装置の実施形態を家庭用蛇口のような水源に接続するためのホースと取り外し可能に結合することを可能にする。
【0012】
1つの実施形態では、貯水装置は、ベースと、上側部分と、複数の取り外し可能なパネルと、可撓性ブラダと、を含み、前記ベースは、下側水平面と、該ベースに取り外し可能に取り付けられたホイールと、前記下側水平面の縁から上方に延びる複数の壁と、を備え、それによって、該ベースに、前記壁および前記下側水平面によって構成される凹部を形成し、前記複数の壁の少なくとも1つは、流体ディスペンサに取り外し可能に結合されるように構成された穴を有し、前記上側部分は、上側水平面を備え、前記上側水平面は、該上側水平面の縁から上方に延びる複数の壁を有し、それによって、該上側部分に、該上側部分の前記壁および前記上側水平面によって構成される凹部を形成し、前記上側水平面は、穴を有し、前記取り外し可能な複数のパネルは、前記ベースから前記上側部分まで延びて、該複数のパネルによって構成されるチャンバを形成し、前記複数のパネルは、前記ベースの壁および前記上側部分の壁によって構成されたハウジングに嵌まり、前記可撓性ブラダは、前記上側水平面の穴と実質的に整合するオリフィスを備える。
【0013】
もう1つの実施形態では、貯水装置は、ベースと、上側部分と、複数の取り外し可能なパネルと、可撓性ブラダと、を含み、前記ベースは、下側水平面と、該ベースに取り外し可能に取り付けられたホイールと、前記下側水平面の縁から上方に延びる複数の壁と、を備え、それによって、該ベースに、前記壁および前記下側水平面によって構成される凹部を形成し、前記複数の壁の少なくとも1つは、流体ディスペンサに取り外し可能に結合されるように構成された穴を有し、前記上側部分は、上側水平面を備え、前記上側水平面は、該上側水平面の縁から上方に延びる複数の壁を有し、それによって、該上側部分に、該上側部分の前記壁および前記上側水平面によって構成される凹部を形成し、前記上側水平面は、穴を有し、前記取り外し可能な複数のパネルは、前記ベースから前記上側部分まで延びて、該複数のパネル、前記ベース、および、前記上側部分によって構成されるチャンバを形成し、前記パネルは、前記ベースと前記上側部分の間で互いの上に積み重なり、それによって、前記ベースは、前記積み重なりの第1の端に隣接し、前記上側部分は、前記積み重なりの第2の端に隣接するように構成されており、前記可撓性ブラダは、前記上側水平面の穴と実質的に整合するオリフィスを備える。
本発明の更なる特徴および利点は、非制限的な例として提供され、添付の図面に示された以下の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】貯水装置の例示的な実施形態を示す図である。
図2A】貯水装置のベースの例示的な実施形態の背面からの内部斜視図である。
図2B】貯水装置のベースの例示的な実施形態の正面からの内部斜視図である。
図3】貯水装置のための上側部分の例示的な実施形態の外部斜視図である。
図4】貯水装置の例示的な実施形態のチャンバを構成する構成部品を示す図である。
図5】貯水装置のための可撓性ブラダの例示的な実施形態の斜視図である。
図6】貯水装置の例示的な実施形態の斜視図である。
図7】貯水装置の組み立てられた例示的な実施形態の背面図である。
図8】貯水装置の組み立てられた例示的な実施形態の正面斜視図である。
図9】貯水装置の組み立てられた例示的な実施形態の側面図である。
図10】貯水装置の組み立てられた実施形態の平面図である。
図11】貯水装置の組み立てられた例示的な実施形態の正面斜視図である。
図12】分解された形態の貯水装置の例示的な実施形態を示す図である。
図13】ベースの側壁から突出するホイールを備える代替形態を有する貯水装置の例示的な実施形態を示す図である。
図14】代替形態を有する貯水装置の例示的な実施形態を示す図である。
図15】分解された形態の貯水装置の例示的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、本願の一部を形成する図面に例示された実施形態を参照して以下に詳細に説明される。本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態を使用することができ、および/または、他の変形を行うことができる。詳細な説明に記載された例示的な実施形態は、本願で提示された事項を制限することを意味しない。
【0016】
実施形態は、短時間で、任意の家庭用蛇口から非常用飲料水源を貯蔵する容易に利用可能な能力を提供することができる。いくつかの実施形態では、この非常用飲料水源の能力は、移動性および安全性を犠牲にすることなく、アメリカ合衆国緊急事態管理庁(FEMA)が推奨する1人当たり14リットルの量(4人家族のための56リットル)を満たし、或いは、越えることができる。
【0017】
実施形態は、災害後、或いは他の非常事態において市役所または他の官庁が市民に分配することができる迅速充填可能な飲料水源を提供することができる。かかる実施形態は、より多くの量、市民に対し水を分配することを容易にすることができ、それによって、その場しのぎの容器(例えば、バケツ)の廃棄物および汚染を減少させることができる。
【0018】
これより、図面に示された例示的な実施形態に言及し、これらの例示的な実施形態を記載するのに特定的な言語を使用する。しかしながら、それによって、本発明の範囲を制限することを意図するものとは理解されないであろう。関連技術に精通し、本開示の成果を保有する当業者に思い浮かぶであろう、本願に示された本発明の特徴の変形および更なる変更、並びに、本願に示された本発明の原理の追加の応用は、本発明の精神内にあると考えられる。
【0019】
図1は、流体を貯蔵することができるブラダ117を収容するためのチャンバ115を形成するベース101、上側部分109、および、ベース101から上側部分109まで延びるパネル113を有する貯水装置100の1つの実施形態を示す。
【0020】
ベース101は、側壁102およびホイール103を有するのがよい。ベースの側壁10は、穴105を含むのがよく、この穴105を通して、ホース107または蛇口のような流体分配取付具が取り外し可能に結合されるのがよい。図1に示されているとおり、例示的なホース107は、実質的に矩形を有するように隅部を備えるのがよいが、かかる分配ホース107の実施形態は、流体を分配することができるように丸められ、或いはその他の仕方で形状決めされてもよいことを理解すべきである。
【0021】
ベース101は、複数のホイール103を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、ホイール103は、ベース101の外面または下面に取り外し可能に取り付けられ、回転可能に結合されるのがよい。図13に示されているようないくつかの実施形態では、ホイール103は、ベース101の側壁102から突出する車軸に取り外し可能に取り付けられ、回転可能に結合されるのがよい。いくつかの実施形態では、かかる車軸は、ベースの側壁に取り外し可能に結合されるのがよい。ホイール103の実施形態は、人間が発生する力を加えることにより、貯蔵装置100を移動させることができる寸法であるのがよい。以下に詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、ホイール103は、ベース101の側壁102が上側部分109の側壁110に隣接して置かれるときにベース101および上側部分109によって構成されるハウジング内に格納されるのがよい。いくつかの実施形態では、ホイール103は、貯水装置100のその他の構成要素を備えるベース101と上側部分109の間のハウジングに格納されるのがよい。
【0022】
貯水装置100は、上側部分109を含むのがよい。上側部分109の実施形態は、側壁110および上側水平面111を含むのがよい。いくつかの実施形態では、穴112が、上側水平面111に形成されるのがよい。いくつかの実施形態では、穴112にキャップ118が配置されるのがよい。いくつかの実施形態では、ハンドル113が、上側部分109に取り外し可能に取り付けられるのがよい。
【0023】
図1に示されているハンドル113の例示的な実施形態では、ハンドル113は、上側部分109の上側水平面111に取り付けられている。例示的なハンドルの1つ113aが、上側部分109の上側水平面111に取り付けられた2つのポストを有するように示されている。例示的なハンドルのもう1つ113bが、上側水平面111に取り付けられた第1のポストを有し、ハンドルが下方に延びて、チャンバ115のコラム116に取り付けられ第2のポストを有するように示されている。ハンドル113の実施形態は、人間が発生する力により貯水装置110を移動させるときに、ハンドルが人間の握りと心地よさを助けることができるように任意の数の位置で貯水装置100に取り取り付けられるのがよいことを理解すべきである。いくつかの実施形態では、ハンドル113は、ベース101と上側部分109の間のハウジングに格納されるのがよい。いくつかの実施形態では、ハンドル113は、貯水装置100が折り畳まれ、ハウジングに格納されるときに、搬送能力を提供するように作動されるのがよい。いくつかの実施形態では、ハンドル113は、貯水装置100が折り畳まれ、ハウジングに格納されるときに、搬送能力を提供するように、貯水装置110上の別の位置に移動され、または、取り外されて、貯水装置110上の別の位置に再取り付けされるのがよい。
【0024】
貯水装置100は、流体を貯蔵するためのブラダ117を収容するチャンバ115を含むのがよい。チャンバ115は、ベース101から上側部分119まで延び、それによって、貯水装置100およびチャンバ115の形状を構成する1つまたはそれ以上のパネル114を備えるのがよい。チャンバ115の実施形態は、折り畳み可能であるか、或いはその他の仕方で分解できるのがよい。いくつかの実施形態では、パネル114は、当接構成要素(例えば、ベース101、上側部分109)から取り外すことができる。いくつかの実施形態では、チャンバ115は、ベース101から上側部分109まで延び、チャンバ115の隅部を構成するコラム115を備えるのがよく、チャンバ115の隅部は、面の数に基づいた角度を有するのがよい。コラム116の実施形態は、1つまたはそれ以上の当接構成要素(例えば、パネル114、ベース101、上側部分109)に取り外し可能に結合されるのがよい。
【0025】
図1に示されている貯水装置100の例示的な実施形態は、六面を有する立方体である。しかしながら、貯水装置100の実施形態は、流体を貯蔵するためのブラダ117を収容するチャンバ115を形成することができる任意の数の面を有してよいことを理解すべきである。換言すれば、飲料水貯蔵装置100のいくつかの実施形態は、形状が実質的円筒形でもよいと理解すべきである。本願で記載されている貯水装置100の構成要素(例えば、ベース101、上側部分109、チャンバ115)は、貯水装置100の実施形態の形状に応じた数の面を有してよいことも理解すべきである。かくして、貯水装置の実施形態を記載するのに使用される用語「面(sides)」は、貯水装置100、ベース101、上側部分109、および、チャンバ115の形状を制限することを意図するものではないことを理解すべきである。例えば、実質的に円筒形状を形成する実施形態では、ベース101および上側部分109は、各々円形形状を形成するのがよい。チャンバ115は、ベース103から上側部分109まで延び、実質的に管状形状を形成する1つまたはそれ以上のパネル113を備えるのがよい。
【0026】
図2Aは、貯水装置のためのベース200の例示的な実施形態の背面からの内部斜視図を示している。図2Bは、貯水装置のためのベース200の例示的な実施形態の正面からの内部斜視図を示している。ベース200は、側壁201および下側水平面202を備え、共にベース200の内部上の凹部203を構成している。
【0027】
ベース200は、装置のチャンバに面した内側、すなわち、上側と、装置のチャンバから遠い方に面した外側、すなわち、下側と、を備えるのがよい。ベース200は、側壁201を備えるのがよい。側壁の数は、貯水装置の実施形態の面の数に基づくのがよい。ベース200の側壁201は、貯水装置のチャンバに向かって上方に突出するのがよい。下側水平面202、および、下側水平面202から遠い方への側壁201の突出は、ベース200の凹部203を構成するのがよい。いくつかの実施形態では、側壁201は、内側側壁201aおよび外側側壁201bによって構成された溝204を備えるのがよい。これらの溝204は、チャンバまたはパネルの端を受け入れることができ、側壁は、チャンバを構成する構成要素を支持し、制御するのに必要な量、上方に突出するのがよい。
【0028】
図2Aに示されているようないくつかの実施形態では、バンパ206が、ベース200の後部の側壁上に取り付けられるのがよい。
【0029】
図2Bに示されているようないくつかの実施形態では、穴205が、ベース200の前側の側壁201に形成されるのがよい。いくつかの実施形態では、穴205は、気密であるのがよく、流体が逃げるのを防止する、いくつかの実施形態では、凹部203に載置する流体を貯蔵するためのブラダが、側壁201の内側で穴205に取り外し可能に結合さされるオリフィスを備えるのがよい。いくつかの実施形態では、水ディスペンサ(例えば、ホース、蛇口)が、側壁201の外側で穴205に取り付けられるのがよい。いくつかの実施形態では、グロメット、ねじ付きリング、或いは水ディスペンサを取り外し可能に結合するためのその他の手段を備える外側リング205aが、穴205を包囲するのがよい。すなわち、外側リング205aの実施形態は、穴205に水ディスペンサを取り付け、ねじ止めし、或いはその他の仕方で取り外し可能に結合する手段を提供するのがよい。
【0030】
図3は、貯水装置のための上側部分300の例示的な実施形態の外部斜視図である。上側部分300のこの例示的な実施形態は、上側部分300に凹部(図示せず)を構成する側壁301および上側水平面302を備える。
【0031】
上側部分300の実施形態は、装置のチャンバに面した内側、すなわち、下側と、装置のチャンバから遠い方に面した外側、すなわち、上側と、を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側水平面302は、上側部分300を通して、上側部分300の内側の流体を貯蔵するブラダまで延びる充填穴303を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、ブラダは、ブラダを充填するための流体を受け入れるために、および/またはブラダの内容物を分配するために、上側部分30の内側で充填穴に取り外し可能に取り付けられたオリフィスを備えるのがよい。いくつかの実施形態では、キャップ304が、上側水平面302に形成された充填穴303を密封するのがよい。キャップ304は、ブラダの内容物の損失を防止することができ、ブラダの内容物の汚染も防止することができる。以下で詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、充填ホース、漏斗、或いはその他の流体を供給する手段が充填穴303の外側に取り付けられるのがよく、上側部分300の内側に取り付けられたブラダのオリフィスに流体を供給することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、上側水平面302は、上側水平面302にハンドルを取り付けるための手段、例えば、ハンドルのポストを受け入れるための穴305を備えるのがよい。
【0033】
上側部分300の実施形態は、貯水装置の内部に向かって下方に突出する複数の側壁301を含むのがよい。側壁301および上側水平面302は、上側部分300の内側に凹部(図示せず)を形成するのがよい。いくつかの実施形態では、側壁301は、内部側壁306aおよび外部側壁306bによって構成された溝306を備えるのがよい。これらの溝306は、チャンバまたはパネルの端を受け入れることができ、側壁は、チャンバを構成する構成要素を支持し、制御するのに必要な量、下方に突出するのがよい。
【0034】
図4は、ベース401、上側部分403、パネル406、および、コラム407によって構成されるチャンバ405を有する貯水装置400のチャンバ405を構成する構成要素を示している。
【0035】
貯水装置400は、外部スペースから内部スペースを仕切るチャンバ405を備える。チャンバ405は、貯水装置400の構成要素を立ち上げることによって形成されるのがよい。いくつかの実施形態では、側方パネル406およびコラム407の第1の端は、ベース401に形成された溝内に挿入されるのがよい。いくつかの実施形態では、可撓性流体ブラダ(図示せず)が、チャンバ405の内部スペースに配置されるのがよく、ブラダのオリフィスが、ベース401に設けられた穴402に穴402の内側で取り外し可能に取り付けられるのがよい。側方パネル406およびコラム407は、可撓性流体ブラダが充填されている間、可撓性流体ブラダを収容するための構造を提供することができる。いくつかの実施形態では、側方パネル406およびコラム407の各々の第2の端が上側部分403の溝内に挿入されるのがよい。いくつかの実施形態では、一旦ブラダのオリフィスが上側水平面の充填穴(図示せず)に結合された後、上側部分403は、側方パネル406およびコラム407を上側部分403の溝内に嵌めることにより、チャンバ405の側方パネル406およびコラムに接合され、それによって、チャンバ405を形成することができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、貯水装置400のチャンバ405は、上側部分403およびベース401にクリップ止めされ、チャンバ405のまわりに巻かれたバンジー(図示せず)によって互いに固着される。いくつかの実施形態では、貯水装置の接合部を固着するために、クリップ、スナップ、ねじ、または、ボルトが使用されるのがよい。
【0037】
貯水装置400の実施形態は、貯水装置400の種々の特徴を例示化するために骸骨側方パネル406を有するように示されていることを理解すべきである。いくつかの実施形態は、全く中実である構成要素を有してもよい。いくつかの実施形態は、構成要素を透明およびシースルーにする化学組成物でできているのがよい。いくつかの実施形態は、構成要素を忠実にし、内部が見ることができないようにする化学組成物でできていてもよい。
【0038】
図5は、第1のオリフィスおよび第2のオリフィスを備えた貯水装置のための可撓性ブラダ500の例示的な実施形態を示している。
【0039】
可撓性ブラダ500は、ブラダ500に流体を充填し、および/または、ブラダ500から流体を引き出すための1つまたはそれ以上のオリフィス501、502を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、第1のオリフィス501は ブラダ500を収容するチャンバの穴に対応しているのがよい。いくつかの実施形態では、第1のオリフィスは、チャンバの対応する穴に取り外し可能に結合されるのがよい。いくつかの実施形態では、ブラダ500の頂部の近くに配置され、チャンバの上側部分の穴に対応するのがよい。
【0040】
図5の例示的な実施形態は、単にブラダ500の可撓性を表示するために可撓性ブラダ500を立方体として示している、すなわち、ブラダ500の実施形態は、流体で実質的に充填されたときに、収容チャンバの形状を取るように見えることを理解すべきである.図5のブラダ500は、図面に示された例示的な実施形態の故に、実質的に形状が立方体であるものとして示されている。しかしながら、ブラダ500の実施形態は、図5の例示的な実施形態、および、本願に記載された他のいずれの実施形態に示された形状に限定されないことを理解すべきである。ブラダ500の実施形態は、予め規定された形状を有しなくてよく、ブラダ500の実施形態は、任意の予め規定された形状を有することができ、および/または、ブラダ500の実施形態は、流体的に変化する形状を有することができることを理解すべきである。
【0041】
図6は、ベース60の下の外部底側からの貯水装置の例示的な実施形態の斜視図を示している。貯水装置600は、ベース601と、ブラダ613を収容するチャンバ611と、上側部分609と、を有する。ベース601は、側壁603および下側水平面605を有する。
【0042】
先に説明したように、ベース601は、上側部分609に向かって上方に突出する側壁603を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、後部側壁603aは、バンパ604、或いはいくつかの他の有用な取付具を備える。ベース601は、内側、すなわち上側に面を有し、外側、すなわち下側に面を有する下側水平面605を有する。いくつかの実施形態では、下側水平面605の外側は、ベース601にホイール607を取り付けるための手段を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、下側水平面605は、ホイール607に取り付けられたポストを受け入れるための穴(図示せず)を備えるのがよい。しかしながら、他の実施形態では、回転可能なホイール607を取り外し可能に取り付けるための他の手段が可能である。
【0043】
任意の数の回転可能に結合されたホイール607が、ベース605または下側水平面605以外の位置で貯水装置600に取り付けられることができることを理解すべきである。ホイール607は、任意の寸法を有してよいことを理解すべきである。
【0044】
図7は、ブラダ701を収容するチャンバ701と、ベース703と、上側部分705と、を含む貯水装置700の組み立てられた例示的な実施形態の背面図である。
【0045】
図7の例示的な実施形態に示されているように、チャンバ701は、貯水装置700の下端に設けられたベース703、および、貯水装置700の上端に設けられた上側部分705によって構成されるのがよい。いくつかの実施形態では、貯水装置700の側面は、ベース703から上側部分705まで延びる側方パネル709およびコラム707によって構成されるのがよい。
【0046】
上側部分705は、内部に面した側、すなわち、下側と、外部に面した外側、すなわち、上側と、を有する上側水平面706を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側部分705は、チャンバ701内に収容されたブラダ711のオリフィスに接近するための充填穴717を備えるのがよい。充填穴717は、上側水平面706の外側に設けられたキャップ718によって密封されるのがよい。いくつかの実施形態では、上側部分705は、ハンドル715を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側水平面706の外側は、ハンドル715を取り付けるための穴、或いはその他の手段を備えるのがよい。貯水装置700のいくつかの実施形態は、ベース703に取り外し可能に取り付けられた回転可能なホイール713を有するベース703を含むのがよい。いくつかの実施形態では、ホース719が、ブラダ711から流体を分配するために貯水装置700に取り外し可能に結合されるのがよい。
【0047】
図8は、ブラダ811を収容するチャンバ801と、ベース803と、上側部分805と、を含む貯水装置800の組み立てられた例示的な実施形態の正面斜視図である。
【0048】
図8の例示的な実施形態に示されているように、チャンバ801は、貯水装置800の下端に設けられたベース803、および、貯水装置800の上端に設けられた上側部分805によって構成されるのがよい。いくつかの実施形態では、貯水装置800の側面は、ベース803から上側部分705まで延びる側方パネル809およびコラム807によって構成されるのがよい。
【0049】
上側部分805は、内部に面した側、すなわち、下側と、外部に面した外側、すなわち、上側と、を有する上側水平面806を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側部分805は、チャンバ801内に収容されたブラダ811のオリフィスに接近するための充填穴817を備えるのがよい。充填穴817は、上側水平面806の外側に設けられたキャップ818によって密封されるのがよい。いくつかの実施形態では、上側部分805は、ハンドル815を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側水平面806の外側は、ハンドル815を取り付けるための穴、或いはその他の手段を備えるのがよい。貯水装置800のいくつかの実施形態は、ベース803に取り外し可能に取り付けられた回転可能なホイール813を有するベース803を含むのがよい。いくつかの実施形態では、ホース819が、ブラダ811から流体を分配するためにベース803内へ形成された穴820でベース803に取り付けられるのがよい。
【0050】
図9は、ブラダ901を収容するチャンバ901と、ベース903と、上側部分905と、を含む貯水装置900の組み立てられた例示的な実施形態の背面図である。
【0051】
図9の例示的な実施形態に示されているように、チャンバ901は、貯水装置700の下端に設けられたベース903、および、貯水装置900の上端に設けられた上側部分905によって構成されるのがよい。いくつかの実施形態では、貯水装置900の側面は、ベース903から上側部分905まで延びる側方パネル909およびコラム907によって構成されるのがよい。
【0052】
上側部分905は、内部に面した側、すなわち、下側と、外部に面した外側、すなわち、上側と、を有する上側水平面706を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、上側部分905は、チャンバ901内に収容されたブラダ911のオリフィスに接近するための充填穴917を備えるのがよい。充填穴917は、上側水平面906の外側に設けられたキャップ918によって密封されるのがよい。図9に示されているようないくつかの実施形態では、上側部分は、上側部分からコラム907まで延びるハンドル915を備えるのがよい。ハンドル915は、上側部分905に取り外し可能に取り付けられた第1のポスト、コラム915に取り外し可能に取り付けられ第2のポストを備えている。いくつかの実施形態では、上側水平面906の外側は、ハンドル915を取り付けるための穴、或いはその他の手段を備えるのがよい。
【0053】
貯水装置900のいくつかの実施形態は、ベース903に取り外し可能に結合されたホイール913を有するベース903を含むのがよい。いくつかの実施形態では、ホース919が、ブラダ911から流体を分配するために貯水装置900に取り外し可能に結合されるのがよい。
【0054】
図10は、取り外し可能なハンドル1007を有する上側部分1001、および、ホース1009を備えた貯水装置1000の組み立てられた実施形態の平面図である。
【0055】
図10に示されている例示的な実施形態のような貯水装置のいくつかの実施形態は、貯水装置のブラダのオリフィスに接近するための充填穴1005を有する上側部分1001を含む。いくつかの実施形態では、充填穴1005は、取り外し可能なキャップ1005aによって密封されるのがよい。いくつかの実施形態では、ハンドル1007は、上側部分1001に設けられたハンドル穴1011を介して上側部分1001に取り付けられるのがよい。
【0056】
図11は、ブラダ1103が流体で充填される貯水装置1100の組み立てられた例示的な正面斜視図である。貯水装置1100の例示的実施形態は、上側部分1101、およびブラダ1103を収容するチャンバ1102を含む。
【0057】
図11の実施形態では、チャンバ1102は、チャンバ1102は、供給ホース1107を使用してブラダのオリフィスを通して流体が充填されているブラダを収容することができる。上側部分1101は、供給ホース1107、或いはパイプまたは漏斗のような、流体を受け入れるための他の手段を受け入れることができる充填穴1105を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、供給ホース1107は、充填穴1105に取り外し可能に結合されるのがよい。いくつかの実施形態では、ブラダ1103は、上側部分1101の充填穴1105に対応するオリフィス(図示せず)を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、ブラダ1103の対応するオリフィスは、上側部分1101の充填穴の内側に取り外し可能に結合されるのがよい。
【0058】
貯水装置1100は、分配穴1111を含むのがよい。いくつかの実施形態では、ホース1113または蛇口のような流体ディスペンサは、貯水装置1100の分配穴1111に取り外し可能に接続されるのがよい。いくつかの実施形態では、ブラダ1103は、分配穴1111に対応したオリフィス(図示せず)を備えるのがよい。すなわち、かかる実施形態では、ブラダ1103の対応するオリフィスは、ベースの分配穴1111の内側に取り外し可能に結合されるのがよい。
【0059】
図12は、分解された形態の貯水装置1200の例示的な実施形態を示している。すなわち、本願で開示されている貯水装置のいくついかの実施形態は、種々の形態は可能であるのがよい。貯水装置のいくつかの実施形態は、折り畳み或いは他の仕方で分解することができる構成要素であるのがよい。いくつの実施形態では、いくつかの構成要素は、一旦折り畳まれ、或いは分解されると、他の構成要素を格納することができ、他の構成要素はまた、折り畳まれ、或いは分解されることができる。図12に示されているように、折り畳まれた或いは分解された形態で示された貯水装置1200の1つの例示的な実施形態は、上側部分1201およびベース1202を含むのがよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、上側部分1201は、貯水装置1200が分解された形態にあるときに、ブラダを充填するための充填穴1207を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、充填穴1207は、上側部分1201の上側水平面内1205へ形成されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、ベース1202は、側壁204内へ形成された穴1206を備えるのがよい。いくつかの実施形態では、穴1206は、貯水装置1200が組み立てられた形態にあるときにブラダに貯蔵されることができる水、或いは他の液体を分配するためのものであるのがよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、ベース1202の側壁1204は、上側部分1201に向かって突出する、上側部分は1201は、ベース1202に向かって突出するのがよく、それによって分解された貯水装置1200の例示的な形態からハウジングを形成することができる。すなわち、貯水装置1200の分解された形態から形成されるハウジングは、バース2002の側壁1204を、上側部分1201の側壁1203に実質的に隣接して配置することによって形成だれるのがよい。いくつかの実施形態では、分解された形態の貯水装置の種々の構成要素(例えば、パネル、ホイール、ブラダ)をハウジング内に格納することができる。
【0063】
図13は、ベース1301の側壁1303から突出するホイール1307を含む貯水装置1300の例示的な実施形態を示している。
【0064】
いくつかの実施形態では、取り外し可能な車軸1305が、ベース1301の側壁1303から突出するのがよい。かかる実施形態では、取り外し可能なホイール1307が、貯水装置1300の両側で車軸1305に取り外し可能に結合されるのがよい。いくつかの実施形態では、取り外し可能なホイール1307は、車軸1305に回転可能に結合されるのがよく、車軸1305は、ベース1301の下側水平面で貯水装置の下側のベース1301に取り付けられるのがよい。
【0065】
1つの例では、取り外し可能なホイール1307は、自転車ホイールのようなワイヤフレームホイールであるのがよく、これらのホイール1307は、車軸1305に取り外し可能に結合されるのがよい。いくつかの実施形態では、貯水装置1300の一方の端のホイール1307は、貯水装置1300の他方の端のホイール1307よりも大きいのがよい。
【0066】
図14は、上側部分1402と、ベース1404と、上側部分1402とベース1404の間に位置するチャンバ1406と、を含む貯水装置1400の例示的な実施形態を示している。図14の例示的な実施形態では、チャンバ1406は、中央部分1412によって上側パネル1408、上側コラム1410、下側パネル1409、および、下側コラム1411に仕切られている側方パネル1408、1409およびコラム1410、1411を含むのがよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、チャンバ1406の構成要素は、中央部分1412によって仕切られているのがよい。中央部分1412は、隣接するパネル1408、1409およびコラム1410、1411を互いに結合させ、それによってチャンバ1406を形成することができる結合ジョイントであるのがよい。いくつかの実施形態では、中央部分1412は、上側構成要素1408、1410が締結されるのがよい下側構成要素1409、1411の頂部のベベルによって構成されるのがよい。いくつかの実施形態では、中央部分1412は、下側構成要素1409、1411が締結されるのがよい上側構成要素1408、1410の底部のベベルによって構成されるのがよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、中央部分1412は、チャンバ1406を仕切り、チャンバの構成要素1408、1409、1410、1411を互いに、および/または、中央部分1412に締結することを可能にする中実の仕切りであるのがよい。かかる実施形態では、貯水装置1400は、チャンバ1406の各々の仕切り内にブラダを含むのがよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、上側部分は、貯水装置1400の人間動力による移動を容易にするハンドルを備えるのがよい。いくつかの実施形態では、ホイール1416は、ベース1404の側部から突出する車軸によって貯水装置の側部に配置されるのがよく、車軸は、ホイール1416が車軸に回転可能に取り付けることを可能にする。追加的に、或いは代替的に、いくつかの実施形態では、ペグ1414が、ベース1404に取り外し可能に取り付けられるのがよい。
【0070】
図14に示されているようないくつかの実施形態では、ベース1404は、ベース1404の対向する端にホイール1416およびペグ1414を備えるのがよい。ホイール1416は、貯水装置1400の重量が、ベース1404の車軸上で人間オペレータまたは貯水装置1400を移動させる他の手段の方に傾けられるように、上側部分1402に取り付けられたハンドル1418の下に位置決めされるのがよい。ホイール416を使用して貯水装置1400が新たな場所に移動されたときに、重量は、車軸上でベース1404のペグ1414上へシフトされるのがよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、貯水装置1400は、格納のために種々の仕方で分解されるのがよい。いくつかの実施形態では、チャンバの構成要素1408、1409、1410、1411は、先に説明したように、ハウジング内に格納されるのがよい。図15に示されている実施形態のようないくつかの実施形態では、側方パネル1408、1409は、互いの上に積み重ねられて、次いで、側方パネルの積み重ねは、ベース1404の側壁と上側部分1402の側壁の間に配置されるのがよい。
【0072】
図15は、格納の準備ができた分解された形態の貯水装置1500の例示的な実施形態である。分解された、または折り畳まれた貯水装置1500の例示的な実施形態は、充填穴1502を有する上側部分1501と、ベース1503と、側方パネル1505の積み重ねと、を含む。
【0073】
ベース1503の側壁は、貯水装置1500の種々の構成要素を格納するために、上側部分1501の凹部に面したベースの凹部によってハウジングが形成されるように、上側部分の側壁に当接されるのがよい。いくつかの実施形態では、貯水装置1500の構成要素は、ベース1503および上側部分1501によって形成された格納ハウジング内に嵌まるのがよい。図15の例示的な実施形態にあるようないくつかの実施形態では、折り畳まれたチャンバを形成する側方パネル1505は、互いに積み重ねられるのがよい。かかる実施形態では、貯水装置1500の他の構成要素は、ベース1503、上側部分1501、および、ベース1503の側方パネルが、側方パネル1505の積み重ねの一方の端に隣接し、上側部分1501の側方パネルが、側方パネル1505の積み重ねの他方の端に隣接するように積み重ね可能な側方パネル1505によって形成されることができる格納ハウジング内に嵌まるのがよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、取り外し可能なハンドル1507は、格納ハウジング内に格納されるのがよい。図15にあるようないくつかの実施形態では、取り外し可能なハンドル1507は、分解されるときに、異なる形状または構成を有する貯水装置1500のより容易な移動性を可能にするように、格納ハウジングの種々の領域に取り付けられるのがよい。
【0075】
本願で記載されている例示的な実施形態は、水を貯蔵し、搬送することができる装置に関する。しかしながら、本発明の実施形態は、水に限定されることを意図するものではないことが理解されるべきである。本発明の実施形態は、任意の流体を貯蔵し、および/または、分配することができることを理解すべきである。例示的な実施形態は、本願に記載されている機能の1つまたはそれ以上を実行するための装置に関することができる。当業者は、記載された方法および装置を、特定の用途のために、種々の仕方で実施することができるが、かかる実施の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすように解釈されるべきではない。種々の観点および実施形態を開示してきたけれども、他の観点および実施形態が考えられる。開示された種々の観点および実施形態は、例示の目的のためであり、制限することを意図しておらず、真の精神および範囲は、添付の特許請求の範囲に示されている。開示されたこれまでの記載は、任意の当業者が本発明を製造し、或いは使用することを可能にするために提供されている。これらの実施形態に対する種々の変更が、当業者には容易に明らかであり、本願で規定されている一般的な原理は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明は、本願に示された実施形態に限定されることを意図するものではなく、添付の特許請求の範囲並びに本願に開示され原理および特徴と適合した最も広い範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0076】
100 貯水装置
101 ベース
102 ホイール
109 上側部分
113 パネル
115 チャンバ
117 ブラダ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】