(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
は本明細書に記載されている。化合物は、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)の活性に対する阻害剤であり、1つまたは複数のPI3Kアイソフォームによって媒介される状態を処置するのに有用である。本願は、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、異性体、互変異性体、もしくは混合物を含む医薬組成物、ならびに1つまたは複数のPI3Kアイソフォームによって媒介される状態を処置するためにこれらの化合物および組成物を使用する方法をさらに提供する。
Bが、6〜8員の縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルであり、縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルのそれぞれが、ハロ、任意選択で置換されているC1〜6アルキル、任意選択で置換されているC3〜8ヘテロシクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
Bが、アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、前記アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、およびピペラジニル部分のそれぞれが、ハロ、任意選択で置換されているC1〜6アルキル、任意選択で置換されているC3〜8ヘテロシクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
疾患または状態を処置することを必要とするヒトにおいて疾患または状態を処置する方法であって、前記ヒトに、治療有効量の請求項1から26のいずれかに記載の化合物を投与するステップを含み、前記疾患または状態が、がん、血液悪性腫瘍、白血病、リンパ腫、骨髄増殖性障害、骨髄異形成症候群、形質細胞新生物、固形腫瘍、炎症、線維症、自己免疫障害、アレルギー状態、過敏症、心血管疾患、神経変性疾患、腎障害、ウイルス感染症、肥満、および自己免疫疾患から選択される、方法。
前記疾患または状態が、関節リウマチ、骨関節炎、アテローム性動脈硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、皮膚炎、脱毛症、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、糖尿病(I糖型尿病を含む)、移植臓器の急性拒絶、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、膵臓がん、膀胱がん、結腸直腸がん、乳がん、前立腺がん、腎がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頚がん、直腸がん、肝臓がん、腎臓がん、胃のがん、皮膚がん、胃がん、食道がん、頭頚部がん、黒色腫、神経内分泌がん、CNSがん(例えば、神経芽細胞腫)、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、未分化乏突起神経膠腫、成人多形神経膠芽腫、および成人未分化星状細胞腫)、骨がん、または軟部組織肉腫から選択される、請求項28に記載の方法。一部の実施形態では、前記固形腫瘍は、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、CNSがん、黒色腫、卵巣がん、腎がん、膵臓がん、前立腺がん、および乳がんである。
ホスファチジルイノシトール3−キナーゼポリペプチドを、請求項1から26のいずれかに記載の化合物と接触させることによって、前記ポリペプチドの活性を阻害する方法。
過剰または破壊性の免疫反応またはがん細胞の成長もしくは増殖を阻害する方法であって、有効量の請求項1から26のいずれかに記載の化合物を投与するステップを含む、方法。
請求項28から29のいずれかに記載の処置する方法における使用のための、請求項1から26のいずれかに記載の化合物、薬学的に許容されるその塩、異性体、または混合物。
請求項28から29のいずれかに記載の疾患または状態の処置のための医薬を製造するための、請求項1から26のいずれかに記載の化合物、薬学的に許容されるその塩、異性体、または混合物の使用。
【発明を実施するための形態】
【0019】
詳細な説明
以下の説明により、例示的な方法、パラメータ等を記載する。このような説明は、本願の範囲を制限することを企図せず、その代わり例示的な実施形態として提供される。
【0020】
以下の単語、句および記号は、本明細書で使用される場合、一般に、それらが使用される文脈によって別段に示される場合を除き、下記の意味を有することを企図する。
【0021】
2つの文字または記号の間に存在していないダッシュ(「−」)は、置換基の結合点を示すために使用される。例えば、−CONH
2は、炭素原子を介して結合している。化学基の最前部または終端部のダッシュ記号は便宜上のものである。化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つまたは複数のダッシュと共にまたはダッシュなしで図示することができる。構造内で1本の線を通過して描かれている波線は、基の結合点を示す。化学的または構造的に必要とされない限り、化学基が書かれているまたは命名される順序により、方向性が示されることも、暗示されることもない。
【0022】
接頭辞「C
u〜v」は、以下の基がu〜v個の炭素原子を有することを示す。例えば、「C
1〜6アルキル」は、アルキル基が1〜6個の炭素原子を有することを示す。
【0023】
本明細書の「約」が付された値またはパラメータへの言及は、その値またはパラメータ自体を対象とする実施形態を含む(および記載する)。ある特定の実施形態では、用語「約」は示された量±10%を含む。他の実施形態では、用語「約」は示された量±5%を含む。ある特定の他の実施形態では、用語「約」は示された量±1%を含む。また、用語「約X」は「X」の記載を含む。また、単数形「1つの(a)」および「その(the)」は、文脈で明確に別途指示されていない限り複数への言及を含む。したがって、例えば、「その化合物」への言及は、複数の当該化合物を含み、「そのアッセイ」への言及は、1つまたは複数のアッセイおよび当業者に公知のその同等物への言及を含む。
【0024】
「アルキル」は、非分枝または分枝状の飽和炭化水素鎖を指す。本明細書で使用される場合、アルキルは、1〜20個の炭素原子(すなわち、C
1〜20アルキル)、1〜8個の炭素原子(すなわち、C
1〜8アルキル)、1〜6個の炭素原子(すなわち、C
1〜6アルキル)、または1〜4個の炭素原子(すなわち、C
1〜4アルキル)を有する。アルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、および3−メチルペンチルが挙げられる。具体的な数の炭素を有するアルキル残基が命名される場合、その数の炭素を有するあらゆる幾何異性体が包含され得る。したがって、例えば、「ブチル」は、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルを含み、「プロピル」は、n−プロピルおよびイソプロピルを含む。
【0025】
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有し、2〜20個の炭素原子(すなわち、C
2〜20アルケニル)、2〜8個の炭素原子(すなわち、C
2〜8アルケニル)、2〜6個の炭素原子(すなわち、C
2〜6アルケニル)、または2〜4個の炭素原子(すなわち、C
2〜4アルケニル)を有する脂肪族基を指す。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、ブタジエニル(1,2−ブタジエニルおよび1,3−ブタジエニルを含む)が挙げられる。
【0026】
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有し、2〜20個の炭素原子(すなわち、C
2〜20アルキニル)、2〜8個の炭素原子(すなわち、C
2〜8アルキニル)、2〜6個の炭素原子(すなわち、C
2〜6アルキニル)、または2〜4個の炭素原子(すなわち、C
2〜4アルキニル)を有する脂肪族基を指す。用語「アルキニル」はまた、1つの三重結合および1つの二重結合を有する基も含む。
【0027】
「アルコキシ」は基「アルキル−O−」を指す。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、および1,2−ジメチルブトキシが挙げられる。
【0028】
「アシル」は、Rが、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアルキル、またはヘテロアリールである基「−C(=O)R」を指し、上記水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリールのそれぞれは、本明細書で定義されたように、任意選択で置換されていてもよい。アシルの例として、ホルミル、アセチル、シクロヘキシルカルボニル(cylcohexylcarbonyl)、シクロヘキシルメチル−カルボニル、およびベンゾイルが挙げられる。
【0029】
「アミド」は、基−C(=O)NR
yR
zを指す「C−アミド」基と、基−NR
yC(=O)R
zを指す「N−アミド」基の両方を指し、R
yおよびR
zは、水素、アルキル、アリール、ハロアルキル、またはヘテロアリールからなる群から独立に選択され、上記水素、アルキル、アリール、ハロアルキル、ヘテロアリールのそれぞれは、任意選択で置換されていてもよい。
【0030】
「アミノ」は、基−NR
yR
z(式中、R
yおよびR
zは、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、またはヘテロアリールからなる群から独立に選択され、上記水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリールのそれぞれは、任意選択で置換されていてもよい)を指す。
【0031】
「アリール」は、単一の環(例えば単環式)または複数の環(例えば二環式または三環式)(縮合系を含む)を有する芳香族炭素環式基を指す。本明細書で使用される場合、アリールは、6〜20個の環炭素原子(すなわち、C
6〜20アリール)、6〜12個の炭素環原子(すなわち、C
6〜12アリール)、または6〜10個の炭素環原子(すなわち、C
6〜10アリール)を有する。アリール基の例として、フェニル、ナフチル、フルオレニル、およびアントリルが挙げられる。しかし、アリールは、以下に定義されるヘテロアリールを全く包含もせず、それと重複もしない。1つまたは複数のアリール基がヘテロアリール環と縮合している場合、得られた環系はヘテロアリールである。
【0032】
「シアノ」または「カルボニトリル」は基−CNを指す。
【0033】
「シクロアルキル」は、単一の環、または縮合環系、架橋環系、およびスピロ環系を含めた複数の環を有する飽和または部分的に飽和した環式アルキル基を指す。用語「シクロアルキル」は、シクロアルケニル基(すなわち、少なくとも1つのアルケニルを有する環式基)を含む。本明細書で使用される場合、シクロアルキルは、3〜20個の環炭素原子(すなわち、C
3〜20シクロアルキル)、3〜12個の環炭素原子(すなわち、C
3〜12シクロアルキル)、3〜10個の環炭素原子(すなわち、C
3〜10シクロアルキル)、3〜8個の環炭素原子(すなわち、C
3〜8シクロアルキル)、または3〜6個の環炭素原子(すなわち、C
3〜6シクロアルキル)を有する。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが挙げられる。
【0034】
「ハロゲン」または「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを含む。「ハロアルキル」は、1個または複数の水素原子がハロゲンで置き換えられている、上で定義されたような、非分枝または分枝状アルキル基を指す。例えば、残基が、1個超のハロゲンで置換されている場合、その残基は、結合しているハロゲン部分の数に対応する接頭辞を使用することによって言及され得る。ジハロアルキルおよびトリハロアルキルは、2つ(「ジ」)または3つの(「トリ」)ハロ基(同じハロゲンであってもよいが、必ずしも同じでなくともよい)で置換されているアルキルを指す。ハロアルキルの例として、ジフルオロメチル(−CHF
2)、およびトリフルオロメチル(−CF
3)が挙げられる。
【0035】
「ヘテロアルキル」は、炭素原子(および任意の関連する水素原子)の1個または複数が、同じまたは異なるヘテロ原子の基でそれぞれ独立に置き換えられているアルキル基を指す。例えば、1、2または3個の炭素原子は、同じまたは異なるヘテロ原子の基で独立に置き換えられていてもよい。ヘテロ原子の基として、以下に限定されないが、−NR−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−等が挙げられ、ここで、Rは、H、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル(これらのそれぞれは、任意選択で置換されていてもよい)である。ヘテロアルキル基の例として、−OCH
3、−CH
2OCH
3、−SCH
3、−CH
2SCH
3、−NRCH
3、および−CH
2NRCH
3が挙げられ、ここで、Rは、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアルキル、またはヘテロアリール(これらのそれぞれは、任意選択で置換されていてもよい)である。本明細書で使用される場合、ヘテロアルキルは、1〜10個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子;および1〜3個のヘテロ原子、1〜2個のヘテロ原子、または1個のヘテロ原子を含む。
【0036】
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1個もしくは複数の環ヘテロ原子を有する、単一の環、複数の環、または縮合多環(multiple fused ring)を有する芳香族基を指す。本明細書で使用される場合、ヘテロアリールは、1〜20個の環炭素原子(すなわち、C
1〜20ヘテロアリール)、3〜12個の環炭素原子(すなわち、C
3〜12ヘテロアリール)、または3〜8個の炭素環原子(すなわち、C
3〜8ヘテロアリール)、および窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される、1〜5個のヘテロ原子、1〜4個のヘテロ原子、1〜3個の環ヘテロ原子、1〜2個の環ヘテロ原子、または1個の環ヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基の例として、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、およびピラゾリルが挙げられる。ヘテロアリールは、先に定義されたアリールを包含もせず、それと重複もしない。
【0037】
「ヘテロシクロアルキル」は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される1個または複数の環ヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の環式アルキル基を指す。用語「ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロアルケニル基を含む(すなわち、このヘテロシクロアルキル基は少なくとも1つのアルケニルを有する)。ヘテロシクロアルキルは、単一の環または複数の環であってよく、複数の環は、縮合環、架橋環、またはスピロ環であってよい。本明細書で使用される場合、ヘテロシクロアルキルは、2〜20個の環炭素原子(すなわち、C
2〜20ヘテロシクロアルキル)、2〜12個の環炭素原子(すなわち、C
2〜12ヘテロシクロアルキル)、2〜10個の環炭素原子(すなわち、C
2〜10ヘテロシクロアルキル)、2〜8個の環炭素原子(すなわち、C
2〜8ヘテロシクロアルキル)、3〜12個の環炭素原子(すなわち、C
3〜12ヘテロシクロアルキル)、3〜8個の環炭素原子(すなわち、C
3〜8ヘテロシクロアルキル)、または3〜6個の環炭素原子(すなわち、C
3〜6ヘテロシクロアルキル)を有し、窒素、硫黄または酸素から独立に選択される、1〜5個の環ヘテロ原子、1〜4個の環ヘテロ原子、1〜3個の環ヘテロ原子、1〜2個の環ヘテロ原子、または1個の環ヘテロ原子を有する。ヘテロシクロアルキル基の例として、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、ジオキソラニル、アゼチジニル、およびモルホリニルが挙げられる。本明細書で使用される場合、用語「架橋ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロアルキルの2個の隣接しない原子において、1つまたは複数の(例えば1または2)4〜10員のヘテロシクロアルキルと連結している4〜10員のヘテロシクロアルキルを指す。架橋ヘテロシクロアルキルの例として、二環式および三環式環系、例えば、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン]などが挙げられる。また本明細書で使用される場合、用語「スピロヘテロシクロアルキル」は、3〜10員のヘテロシクロアルキルが1つまたは複数の追加の環を有する環系を指し、1つまたは複数の追加の環は、3〜10員のシクロアルキルまたは3〜10員のヘテロシクロアルキルであり、1つまたは複数の追加の環の単一の原子はまた3〜10員のヘテロシクロアルキルの原子でもある。スピロヘテロシクロアルキルの例として、二環式および三環式環系、例えば、4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン、2−アザスピロ[3.3]ヘプタン、および2’,3’,5’,6’−テトラヒドロスピロ[インドリン−3,4’−ピラン]などが挙げられる。
【0038】
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は基−OHを指す。
【0039】
「オキソ」は基(=O)または(O)を指す。
【0040】
「スルホニル」は、基−S(O)
2R(式中、Rは、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはアリールである)を指す。スルホニルの例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、およびトルエンスルホニルである。
【0041】
ある特定の一般的に使用されている代替の化学名を使用することができる。例えば、二価の基、例えば二価の「アルキル」基、二価の「アリール」基などはまた、「アルキレン」基または「アルキレニル」基、「アリーレン」基または「アリーレニル」基とそれぞれ呼んでもよい。また、他に明示的に示されない限り、基の組合せが本明細書で1つの部分として、例えばアリールアルキルと言及された場合、最後に記述されている基が、その部分を分子の残りに結合させている原子を含有する。
【0042】
用語「任意選択の」または「任意選択で」は、続いて記載されている事象または状況が生じても、生じなくてもよく、この記載は、当該事象または状況が生じる場合、およびそれが生じない場合を含むことを意味する。また、用語「任意選択で置換されている」は、指定の原子または基に存在する任意の1個または複数の水素原子が、水素以外の部分で置き換えられていてもいなくてもよいことを指す。
【0043】
用語「置換されている」は、指定の原子または基に存在する任意の1個または複数の水素原子が、指定の原子の通常の原子価を超えない限り、水素以外の1個または複数の置換基で置き換えられていることを意味する。1つまたは複数の置換基として、以下に限定されないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アシル、アミノ、アミド、アミジノ、アリール、アジド、カルバモイル、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、グアニジノ、ハロ、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、ヒドラジノ、イミノ、オキソ、ニトロ、アルキルスルフィニル、スルホン酸、アルキルスルホニル、チオシアネート、チオール、チオン、またはこれらの組合せが挙げられる。例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの置換基が存在し得る。さらなる置換基が無限に追加された置換基を定義することによって到達するポリマーまたは類似の不確定構造(例えば、置換ヘテロアルキル基等でさらに置換されている置換アリール基でそれ自体が置換されている置換アルキルを有する置換アリール)は、本明細書に包含されることを企図しない。別途明示されていない限り、本明細書に記載の化合物の連続的な置換の最大数は3である。例えば、2つの他の置換アリール基を有する置換アリール基の連続的な置換は、((置換アリール)置換アリール)置換アリールに限定される。同様に、上記定義は、容認できない置換パターン(例えば、5個のフッ素で置換されているメチルまたは2個の隣接する酸素環原子を有するヘテロアリール基)を含むことを企図しない。このような容認できない置換パターンは、当業者に周知である。化学基を修飾するために使用される場合、用語「置換されている」は、本明細書で定義された他の化学基を記載してもよい。例えば、用語「置換アリール」は、以下に限定されないが、「アルキルアリール」を含む。他に特定されていない限り、基が任意選択で置換されていると記載されている場合、基の任意の置換基それ自体は非置換である。
【0044】
一部の実施形態では、用語「置換アルキル」は、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールを含む1つまたは複数の置換基を有するアルキル基を指す。追加の実施形態では、「置換シクロアルキル」は、アルキル、ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロ、ヒドロキシルを含む1つまたは複数の置換基を有するシクロアルキル基を指し、「置換アリール」は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、およびシアノを含む1つまたは複数の置換基を有するアリール基を指し、「置換スルホニル」は、基−S(O)
2R(式中、Rは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールで置換されている)を指す。他の実施形態では、1つまたは複数の置換基は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(これらのそれぞれは置換されている)でさらに置換されていてもよい。他の実施形態では、置換基は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(これらのそれぞれは非置換である)でさらに置換されていてもよい。
【0046】
本願は、PI3Kアイソフォームの阻害剤として機能する化合物を提供する。一態様では、PI3K阻害剤は、式(J)の構造を有する化合物
【化2】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物であり、
式中、
nは、0、1、2、3、または4であり、
mは、0、1、2、または3であり、
Wは、CHまたはNであり、
A’は、OR
4、N(R
5)C(O)R
4、またはNR
5R
4であり、
Bは、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキルであり、
各R
1は、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているハロアルキル、任意選択で置換されているアルコキシ、任意選択で置換されているスルホニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキルから独立に選択され、
各R
2は、ハロ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているハロアルキル、および−NH
2から独立に選択され、
R
3は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているハロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、または任意選択で置換されているアリールであり、
R
4は、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているハロアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルキニル、および−NH
2から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されているヘテロアリールであり、
R
5は、水素または任意選択で置換されているアルキルであり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって複素環式環を任意選択で形成する。
【0047】
別の態様では、PI3K阻害剤は、式(I)の構造を有する化合物
【化3】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物であり、式中、
nは、0、1、2、または3であり、
mは、0、1、または2であり、
Aは、単結合またはC(O)であり、
Bは、NまたはOから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する3〜10員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキルで任意選択で置換されており、
各R
1は、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されているC
1〜6アルコキシ、任意選択で置換されているスルホニル、任意選択で置換されているC
3〜8アリール、任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロアリール、任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキル、および任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキルから独立に選択され、
各R
2は、独立に、ハロ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、および−NH
2であり、
R
3は、水素、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、C
3〜8シクロアルキル、またはC
6〜10アリールであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族基、およびN、O、またはSから選択される少なくとも2個のヘテロ原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているC
1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
2〜4アルキニル、および−NH
2から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、
R
5は、水素または任意選択で置換されているC
1〜6アルキルであり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、4〜8員の複素環式環を任意選択で形成する。
【0048】
他の態様では、式(I)の構造を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物[式中、
Bは、NまたはOから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、C
1〜6アルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、およびC
3〜8シクロアルキルが任意選択で置換されており、C
1〜6アルキル部分のそれぞれは、C
6〜10アリール、C
1〜6アルコキシで任意選択で置換されており、C
6〜10アリールは、ハロ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
3〜8シクロアルキル部分から独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されており、C
3〜8ヘテロシクロアルキルは、C
1〜6アルキルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
mは、0、1、または2であり、
各R
1は、ハロ、C
1〜6アルキル、およびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択され、
各R
2は、ハロ、−NH
2、C
1〜6アルキル、およびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択され、
R
3は、水素、C
1〜6アルキル、C
3〜8シクロアルキル、またはC
6〜10アリールであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ハロ、シアノ、−NH
2、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6アルキル、およびC
2〜4アルキニルから独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、アルキニル部分は、C
6〜10アリールまたはC
6〜10ヘテロアリールで任意選択で置換されており、これらのそれぞれは、ハロ、C
1〜6アルキル、およびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、
R
5は、水素、メチル、エチル、またはプロピルであり、R
3、R
5およびこれらが結合している原子は、5員の複素環式基を任意選択で形成してもよい]。
【0049】
一部の態様では、式(I)の構造を有する化合物[式中、
Bは、少なくとも1個の窒素原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オキセタニル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、およびピペリジニルで任意選択で置換されており、メチル、エチル、プロピルのそれぞれは、フェニル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、フェニルは、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、ピペリジニルは、メチル、エチル、またはプロピルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
各R
1は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、およびプロピルから独立に選択され、
各R
2は、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択され、
R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、またはシクロブチルであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、−NH
2、およびC
2〜4アルキニル部分であって、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニルで置換されているC
2〜4アルキニル部分から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニル部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、またはトリフルオロプロピルで任意選択で置換されており、
R
5は水素であり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニルを任意選択で形成する]。
【0050】
式(J)または(I)の化合物は、式(II)の構造:
【化4】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、A、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は、本明細書に記載されており、
Xは、CHまたはNであり、
R’は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているハロアルキル、または任意選択で置換されているシクロアルキルである。
【0051】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIa)の構造:
【化5】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0052】
式(J)または(I)の化合物はまた、式(IIb)の構造:
【化6】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0053】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIc)の構造:
【化7】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、およびR
5は本明細書に記載されており、
pは、0、1、2、または3であり、
各R
4aは、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
2〜4アルキニル、または−NH
2から独立に選択される。
【0054】
式(J)または(I)の化合物は、式(IId)の構造:
【化8】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0055】
式(J)または(I)の化合物は、式(III)の構造:
【化9】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、A、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0056】
一部の実施形態では、化合物は、式(III)の構造、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有し、式中、
Bは、少なくとも1個の窒素原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オキセタニル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、およびピペリジニルで任意選択で置換されており、メチル、エチル、プロピルのそれぞれは、フェニル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、フェニルは、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、ピペリジニルは、メチル、エチル、またはプロピルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
mは、0、1、または2であり、
Aは、単結合またはC(O)であり、
各R
1は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、およびプロピルから独立に選択され、
各R
2は、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択され、
R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、またはシクロブチルであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、−NH
2、およびC
2〜4アルキニル部分であって、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニルで置換されているC
2〜4アルキニル部分から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニル部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、またはトリフルオロプロピルで任意選択で置換されており、
R
5は水素であり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニルを任意選択で形成し、
YがCH
2である場合、XはNであり、XがCHである場合、YはOまたはNR’であり、R’は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているハロアルキル、または任意選択で置換されているシクロアルキルである。
【0057】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIIa)の構造:
【化10】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0058】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIIb)の構造:
【化11】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0059】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIIc)の構造:
【化12】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書で定義されている。
【0060】
式(J)または(I)の化合物は、式(IIId)の構造:
【化13】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書で定義されている。
【0061】
式(J)または(I)の化合物は、式(IV)の構造:
【化14】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、A、X、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は、本明細書で定義されており、Yは、O、NR’、またはCH
2であり、R’は本明細書で定義されている。
【0062】
一部の実施形態では、化合物は、式(IV)の構造、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有し、式中、
Bは、少なくとも1個の窒素原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オキセタニル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、およびピペリジニルで任意選択で置換されており、メチル、エチル、プロピルのそれぞれは、フェニル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、フェニルは、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、ピペリジニルは、メチル、エチル、またはプロピルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
mは、0、1、または2であり、
Aは、単結合またはC(O)であり、
各R
1は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、およびプロピルから独立に選択され、
各R
2は、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択され、
R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、またはシクロブチルであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、−NH
2、およびC
2〜4アルキニル部分であって、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニルで置換されているC
2〜4アルキニル部分から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニル部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、またはトリフルオロプロピルで任意選択で置換されており、
R
5は水素であり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニルを任意選択で形成し、
YがCH
2である場合、XはNであり、XがCHである場合、YはOまたはNR’であり、R’は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているハロアルキル、または任意選択で置換されているシクロアルキルである。
【0063】
式(J)または(I)の化合物は、式(IVa)の構造:
【化15】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0064】
式(J)または(I)の化合物は、式(IVb)の構造:
【化16】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0065】
式(J)または(I)の化合物は、式(IVc)の構造:
【化17】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、p、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書で定義されている。
【0066】
式(J)または(I)の化合物は、式(IVd)の構造:
【化18】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0067】
式(J)または(I)の化合物は、式(IVe)の構造:
【化19】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0068】
式(J)または(I)の化合物は、式(V)の構造:
【化20】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、A、X、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0069】
ある特定の実施形態では、化合物は、式(V)の構造、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有し、式中、XおよびYはOまたはNR’であり、n、m、A、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、およびR’は本明細書で定義される。
【0070】
一部の実施形態では、化合物は、式(V)の構造、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有し、式中、
Bは、少なくとも1個の窒素原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オキセタニル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、およびピペリジニルで任意選択で置換されており、メチル、エチル、プロピルのそれぞれは、フェニル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、フェニルは、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、ピペリジニルは、メチル、エチル、またはプロピルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
mは、0、1、または2であり、
Aは、単結合またはC(O)であり、
各R
1は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、およびプロピルから独立に選択され、
各R
2は、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択され、
R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、またはシクロブチルであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、−NH
2、およびC
2〜4アルキニル部分であって、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニルで置換されているC
2〜4アルキニル部分から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニル部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、またはトリフルオロプロピルで任意選択で置換されており、
R
5は水素であり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニルを任意選択で形成し、
YがCH
2である場合、XはNであり、XがCHである場合、YはOまたはNR’であり、R’は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているハロアルキル、または任意選択で置換されているシクロアルキルである。
【0071】
式(J)または(I)の化合物は、式(Va)の構造:
【化21】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0072】
式(J)または(I)の化合物は、式(VI)の構造:
【化22】
または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有してもよく、式中、n、m、p、R’、R
1、R
2、R
3、R
4a、およびR
5は本明細書に記載されている。
【0073】
一部の実施形態では、化合物は、式(VI)の構造、または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物を有し、式中、
Bは、少なくとも1個の窒素原子を有する4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、ハロ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オキセタニル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、およびピペリジニルで任意選択で置換されており、メチル、エチル、プロピルのそれぞれは、フェニル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、フェニルは、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、ブトキシで任意選択で置換されており、ピペリジニルは、メチル、エチル、またはプロピルで任意選択で置換されており、
nは、1または2であり、
mは、0、1、または2であり、
Aは、単結合またはC(O)であり、
各R
1は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、およびプロピルから独立に選択され、
各R
2は、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択され、
R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、またはシクロブチルであり、
R
4は、少なくとも1つの芳香族環および少なくとも2個の窒素原子を有する6〜12員のヘテロアリールであり、このヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、−NH
2、およびC
2〜4アルキニル部分であって、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニルで置換されているC
2〜4アルキニル部分から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されており、ピリジニル、フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、およびピリミジニル部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、またはトリフルオロプロピルで任意選択で置換されており、
R
5は水素であり、R
5およびR
3は、これらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニルを任意選択で形成し、
YがCH
2である場合、XはNであり、XがCHである場合、YはOまたはNR’であり、R’は、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているハロアルキル、または任意選択で置換されているシクロアルキルである。
【0074】
一実施形態では、nは0である。一部の実施形態では、nは、1、2、3、または4である。一部の実施形態では、nは、1、2、または3である。他の実施形態では、nは、1または2である。ある特定の実施形態では、nは、1であり、R
1部分は、キナゾリノン環のフェニルの任意の位置上に位置し得る。別の実施形態では、nは2である。両方のR
1置換基または部分が、同じでも異なっていてもよい。2つのR
1部分は、キナゾリノン環のフェニルの任意の2つの位置上に位置し得る。例えば、第1のR
1は、第2のR
1に対してオルト、メタ、またはパラであってよい。さらに別の実施形態では、nは3である。すべてのR
1置換基もしくは部分が同じでも異なっていてもよく、2つのR
1が第3のR
1と同じでも異なっていてもよい。3つのR
1部分は、キナゾリノン環のフェニルの任意の3つの位置に位置し得る。例えば、第1のR
1は第2のR
1に対してオルトであってよく、第1のR
1は第3のR
1に対してパラであってよい。さらに別の実施形態では、nは4である。すべてのR
1置換基は、同じでも異なっていてもよく、3つのR
1は第4のR
1と同じでも異なってもよく、2つのR
1は第3および第4のR
1と同じでも異なってもよい。
【0075】
一部の他の実施形態では、各R
1は、独立に、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されているC
1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、任意選択で置換されているC
3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されているC
3〜6ヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているC
6〜10アリール、任意選択で置換されているC
4〜8ヘテロアリール、または任意選択で置換されているC
1〜6アルキルスルホニルである。ある特定の実施形態では、各R
1は、独立に、ハロ、シアノ、任意選択で置換されているC
1〜4アルキル、任意選択で置換されているC
1〜4ハロアルキル、任意選択で置換されているC
1〜4アルコキシ、任意選択で置換されているC
3〜6シクロアルキル、または任意選択で置換されているC
1〜4アルキルスルホニルである。他の実施形態では、各R
1は、独立に、ハロ、シアノ、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4アルキル、またはC
1〜4アルキルスルホニルである。ある特定の実施形態では、各R
1は、フルオロ、クロロ、ヨード、ブロモ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、またはプロピルスルホニルから独立に選択される。一部の実施形態では、各R
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ヨード、シアノ、メチル、エチル、ジフルオロメチル(−CHF
2)、トリフルオロメチル(−CF
3)、メトキシ、メチルスルホニル(−SO
2CH
3)、シクロプロピルメチル、またはシクロプロピルである。一実施形態では、各R
1は、独立に、フルオロ、クロロ、シアノ、メチルスルホニル、メチル、またはトリフルオロメチルである。
【0076】
一実施形態では、mは0である。一部の実施形態では、mは1、2、または3である。ある特定の他の実施形態では、mは1または2である。ある特定の実施形態では、mは1である。他の実施形態では、mは2である。mが1、2、または3であるまた他の実施形態では、R
2置換基または部分は、Bヘテロシクロアルキル中のヘテロ原子を含む、Bヘテロシクロアルキルの任意の位置に位置し得る。
【0077】
ある特定の実施形態では、各R
2は、−NH
2、ハロ、任意選択で置換されているアルキル、および任意選択で置換されているハロアルキルから独立に選択される。一部の実施形態では、各R
2は、ハロ、−NH
2、C
1〜6アルキル、およびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択される。追加の実施形態では、各R
2は、クロロ、フルオロ、ブロモ、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、およびフルオロプロピルから独立に選択される。
【0078】
ある特定の実施形態では、R
3は、水素、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキル、または任意選択で置換されているC
6〜10アリールである。一実施形態では、R
3は、水素、C
3〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、またはC
1〜4アルキル(ヒドロキシ、C
6〜10アリール C
1〜4アルコキシ、またはC
3〜6シクロアルキルで任意選択で置換されている)である。一部の実施形態では、R
3は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロブチルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−CH
2OH、−C
2H
4OH、−C
3H
6OH、ベンジルオキシメチル(すなわち、
【化23-1】
である)、またはフェニル(すなわち、
【化23-2】
である)である。
【0079】
追加の実施形態では、R
5は、水素または任意選択で置換されているC
1〜6アルキルである。一部の実施形態では、R
5は、水素またはC
1〜4アルキルである。ある特定の実施形態では、R
5は、水素、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである。ある特定の他の実施形態では、R
5は水素である。
【0080】
さらなる実施形態では、R
3およびR
5は、これらが結合している原子(例えば、それぞれ炭素および窒素)と共に、複素環式環を任意選択で形成する。他の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、3〜8員のヘテロシクロアルキル(すなわち3〜8環員を有するヘテロシクロアルキルであり、少なくとも1つの環員はヘテロ原子である)である。他の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、4〜7員のヘテロシクロアルキル(すなわち4〜7環員を有するヘテロシクロアルキルであり、少なくとも1つの環員はヘテロ原子である)である。一実施形態では、R
3−R
5複素環式環は5員のヘテロシクロアルキルである。ある特定の他の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、ハロで任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキルである。一部の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、アゼパニル、アゼチジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルであり、これらのそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードで任意選択で置換されている。一部の他の実施形態では、R
3−R
5複素環式環はピロリジニルである。1つの他の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、ハロで置換されている5員のヘテロシクロアルキルである。他の追加の実施形態では、R
3−R
5複素環式環は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードで置換されているピロリジニルである。
【0081】
一実施形態では、R
4は、少なくとも2個の窒素原子および少なくとも1つの芳香族環を有するヘテロアリールであり、R
4ヘテロアリールは、ハロ、シアノ、−NH
2、C
1〜6アルキル、およびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されている。ある特定の実施形態では、R
4ヘテロアリールは、6〜12員のヘテロアリール(すなわち、6〜12の環員を有するヘテロアリール)である。R
4ヘテロアリールは、単環式または二環式のヘテロアリールであってよい。一部の実施形態では、R
4ヘテロアリールは、少なくとも2個の窒素原子を有する単環式ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、R
4ヘテロアリールは少なくとも1つの芳香環、少なくとも2個の窒素原子、およびN、O、またはSから選択される少なくとも1個の追加のヘテロ原子を有する二環式ヘテロアリールである。ある特定の他の実施形態では、R
4ヘテロアリールは、プリニル、ピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピリドピリミジニル、チエノピリミジニル、ピロロピリミジニル、フロピリミジニル、およびイミダゾトリアジニルから選択される。
【0082】
前述の式のいずれかにおいて、R
4は、ハロ、シアノ、−NH
2、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
2〜6アルキニルから独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されているヘテロアリールであり、C
2〜6アルキニルは、C
6〜10アリールまたはC
4〜8ヘテロアリールで任意選択で置換されており、C
6〜10アリールまたはC
3〜8ヘテロアリール部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルで任意選択で置換されており、R
4ヘテロアリールは、
【化24】
【化25】
からなる群から選択される。前述の式のいずれかにおいて、R
4ヘテロアリールは、C
6〜10アリールまたはC
4〜8ヘテロアリールで任意選択で置換されているC
2〜6アルキニルで任意選択で置換されており、これらのそれぞれは、ハロおよびC
1〜6ハロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている。一部の実施形態では、R
4は、C
6〜10アリールまたはC
4〜8ヘテロアリールで置換されているC
2〜6アルキニルの1個のメンバーで任意選択で置換されているヘテロアリールであり、C
6〜10アリールまたはC
3〜8ヘテロアリール部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルの1個のメンバーで任意選択で置換されている。
【0083】
一部の他の実施形態では、R
4は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、−NH
2、および−C≡C(
【化26】
で任意選択で置換されている)から独立に選択される1〜3個のメンバーで任意選択で置換されている。
【0084】
ある特定の他の実施形態では、R
4は、プリニル、ピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピリドピリミジニル、チエノピリミジニル、ピロロピリミジニル、フロピリミジニル、およびイミダゾトリアジニルから選択され、これらのそれぞれは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、シアノ、および−NH
2から独立に選択される1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されている。ある特定の他の実施形態では、R
4は、チアゾロピリミジニル、ピリドピリミジニル、チエノピリミジニル、ピロロピリミジニル、フロピリミジニル、およびイミダゾトリアジニルから選択され、これらのそれぞれは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、および−NH
2から独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている。他の実施形態では、R
4は、チアゾロピリミジニル、ピリドピリミジニル、チエノピリミジニル、ピロロピリミジニル、フロピリミジニル、およびイミダゾトリアジニルから選択され、これらのそれぞれは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、および−NH
2から独立に選択される2個のメンバーで任意選択で置換されている。他の実施形態では、R
4は、チアゾロピリミジニル、ピリドピリミジニル、チエノピリミジニル、ピロロピリミジニル、フロピリミジニル、およびイミダゾトリアジニルから選択され、これらのそれぞれは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、および−NH
2から選択される1個のメンバーで任意選択で置換されている。一部の他の実施形態では、R
4は、ピリミジニルまたはピラジニルであり、R
4は、少なくとも1つの−NH
2で任意選択で置換されている。ある特定の他の実施形態では、R
4はピリミジニルまたはピラジニルであり、これらのそれぞれは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、シアノ、および−NH
2から独立に選択される2または3個のメンバーで置換されている。
【0085】
一実施形態では、pは0である。ある特定の実施形態では、pは1、2、または3である。一部の実施形態では、pは1または2である。一部の実施形態では、pは1であり、R
4a部分は、ピリミジニルまたはピラジニル環の任意の位置に位置し得る。別の実施形態では、pは2であり、両方のR
4a置換基または部分は、同じでも異なっていてもよく、2つのR
4a部分のそれぞれは、ピリミジニル(pyrimdinyl)またはピラジニル環の任意の位置に位置し得る。さらに別の実施形態では、pは3であり、すべてのR
4a置換基は、同じでも異なっていてもよく、または2つのR
4aは、第3のR
4aと同じでも異なっていてもよい。
【0086】
本願では、各R
4aは、ハロ、−NH
2、シアノ、C
2〜4アルキニル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4アルキルから独立に選択され、C
2〜4アルキニル部分は、C
6〜10アリールまたはC
4〜8ヘテロアリールで任意選択で置換されており、C
6〜10アリールまたはC
3〜8ヘテロアリール部分のそれぞれは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルで任意選択で置換されている。一部の実施形態では、各R
4aは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−NH
2、メチル、エチル、プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、およびジフルオロエチルから独立に選択され、R
4aの少なくとも1つは−NH
2である。追加の実施形態では、pは2または3であり、R
4aの少なくとも1つは−NH
2である。pおよびR
4aのありとあらゆる変形形態を、上に記載されているようなn、m、R
1、R
2、R
3、およびR
5のありとあらゆる変形形態と組み合わせることができる。
【0087】
一部の実施形態では、AはC(O)である。ある特定の実施形態では、Aは単結合である。Aのありとあらゆる変形形態を、上に記載されているようなn、m、X、R’、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5のありとあらゆる変形形態と組み合わせることができる。一部の他の実施形態では、AはC(O)であり、R
4ヘテロアリールは、上で定義された二環式の基である。他の実施形態では、Aは単結合であり、R
4ヘテロアリールは上で定義された二環式の基である。追加の実施形態では、AはC(O)であり、R
4ヘテロアリールはピリミジニルおよびピラジニルから選択される単環式の基である。他の実施形態では、Aは単結合であり、R
4ヘテロアリールは、ピリミジニルおよびピラジニルから選択される単環式の基である。
【0088】
さらなる実施形態では、A’はOR
4である。一部のさらなる実施形態では、A’はN(R
5)C(O)R
4である。またさらなる実施形態では、A’はNR
5R
4である。A’のありとあらゆる変形形態は、上に記載されているようなn、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5のありとあらゆる変形形態と組み合わせることができる。
【0089】
追加の実施形態では、Bは、ハロ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキルから独立に選択される1〜3個のメンバーで任意選択で置換されている4〜10員のヘテロシクロアルキルである。また追加の実施形態では、Bは、ハロ、C
1〜6アルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、およびC
3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている4〜8員のヘテロシクロアルキルであり、C
1〜6アルキル部分のそれぞれは、C
6〜10アリール、C
1〜6アルコキシで任意選択で置換されており、C
6〜10アリールは、ハロ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
3〜8シクロアルキル部分から独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されており、C
3〜8ヘテロシクロアルキルはC
1〜6アルキルで任意選択で置換されている。Bヘテロシクロアルキルは、縮合、架橋、またはスピロ環である単一の環または複数の環であってよい。一部の実施形態では、Bヘテロシクロアルキルは、アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、およびピペラジニルから選択される。ある特定の実施形態では、Bは、アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、およびピペラジニル部分のそれぞれは、ハロ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている。前述の実施形態のいずれかでは、Bヘテロアリールは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、フルオロプロピル、ブトキシエチル、メチルピペリジニル、エチルピペリジニル、プロピルピペリジニル、フェニルメチル、フェニルエチル、トリフルオルメチルフェニルメチル、ジフルオロメチルフェニルメチル、フルオロメチルフェニルメチル、トリフルオロエチルフェニルメチル(trifluorethylphenylmethyl)、ジフルオロエチルフェニルメチル、フルオロエチルフェニルメチル、メトキシフェニルメチル、エトキシフェニルメチル、メトキシフェニルエチル、およびエトキシフェニルエチルで任意選択で置換されている。
【0090】
前述の実施形態のいずれかでは、Bは、R
2置換基の1、2、または3個のメンバーで任意選択で置換されている。追加の実施形態では、Bヘテロシクロアルキルは縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルである。一部の追加の実施形態では、Bヘテロシクロアルキルは、少なくとも1個のN環原子を有する8員のスピロヘテロシクロアルキルである。さらなる実施形態では、Bは、6〜8員の縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルであり、縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルのそれぞれは、ハロ、任意選択で置換されているC
1〜6アルキル、任意選択で置換されているC
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC
3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている。ある特定の追加の実施形態では、Bヘテロシクロアルキルは、少なくとも1個のN環原子を有する8員の架橋ヘテロシクロアルキルである。また追加の実施形態では、Bヘテロシクロアルキルは、少なくとも1個のN環原子を有する6員の縮合ヘテロシクロアルキルである。Bヘテロシクロアルキル上の炭素またはヘテロ原子環原子は、R
2でさらに置換されていてもよい。加えて、Bは、炭素またはヘテロ原子環原子によりキナゾリノン環に結合していてもよい。Bのありとあらゆる変形形態を、上で記載されているようなn、m、A’、R
1、R
2、およびR
3のありとあらゆる変形形態と組み合わせることができる。
【0091】
他の実施形態では、Xは、CHまたはNである。一実施形態では、XはCHであり、キナゾリノン環への結合点である。別の実施形態では、XはNであり、キナゾリノン環への結合点である。追加の実施形態では、Yは、O、NR’またはCH
2である。一部の追加の実施形態では、YはOである。ある特定の追加の実施形態では、YはNR’である。他の追加の実施形態では、YはCH
2である。
【0092】
一部の実施形態では、R’は水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているハロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、および任意選択で置換されているシクロアルキルである。他の実施形態では、各R’は、水素、C
1〜6アルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
1〜6ハロアルキル、およびC
3〜8シクロアルキルから独立に選択され、C
1〜6アルキル部分のそれぞれは、C
6〜10アリール、C
1〜6アルコキシで任意選択で置換されており、C
6〜10アリールは、ハロ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
3〜8ヘテロシクロアルキル、C
3〜8シクロアルキル部分から独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されており、C
3〜8ヘテロシクロアルキルは、C
1〜6アルキルで任意選択で置換されている。追加の実施形態では、各R’は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、オキセタニル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、フルオロプロピル、ブトキシエチル、メチルピペリジニル、エチルピペリジニル、プロピルピペリジニル、フェニルメチル、フェニルエチル、トリフルオルメチルフェニルメチル、ジフルオロメチルフェニルメチル、フルオロメチルフェニルメチル、トリフルオロエチルフェニルメチル、ジフルオロエチルフェニルメチル、フルオロエチルフェニルメチル、メトキシフェニルメチル、エトキシフェニルメチル、メトキシフェニルエチル、およびエトキシフェニルエチルから独立に選択される。他の実施形態では、各R’は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、フルオロプロピル、ブトキシエチル、メチルピペリジニル、エチルピペリジニル、プロピルピペリジニル、フェニルメチル、フェニルエチル、トリフルオルメチルフェニルメチル、ジフルオロメチルフェニルメチル、フルオロメチルフェニルメチル、トリフルオロエチルフェニルメチル、ジフルオロエチルフェニルメチル、フルオロエチルフェニルメチル、メトキシフェニルメチル、エトキシフェニルメチル、メトキシフェニルエチル、およびエトキシフェニルエチルから独立に選択される。
【0093】
ある特定の実施形態では、WはCHまたはNである。ある特定の他の実施形態では、WはCHである。さらに他の実施形態では、WはNである。Wのありとあらゆる変形形態は、上に記載されているようなn、m、A’、R
1、R
2、およびR
3のありとあらゆる変形形態と組み合わせることができる。
【0094】
本願の化合物は、1つまたは複数のキラル中心を担持し得る。キラル中心を担持する化合物は、異なる立体異性体記号表示を有する同じ分子式および同じ化学名を有する。例えば、1つのキラル中心を担持する以下の2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルは、(S)および(R)エナンチオマー、すなわち、(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルと((R)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルに分割することができる。
【化27】
【0095】
本願の代表的な化合物は、以下の表1に列挙されている。追加の化合物は、表1aに列挙されている。化合物は、例えば、ChemBioDraw Ultra 12.0、Chemical Abstract Service(ケミカルアブストラクツサービス)(CAS)、およびInternational Union of Pure and Applied Chemistry(国際純正応用化学連合)(IUPAC)を含めた、化学分野で一般に認識されている命名システムおよび記号を使用して命名することができる。例えば、表1の化合物1は、IUPACまたはChemBioDraw Ultra 12.0を使用して、それぞれ、2,4−ジアミノ−6−[[(S)−[5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−キナゾリン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリルまたは(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルとして命名され得る。
【0096】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【0098】
本願は、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、異性体、互変異性体、立体異性体、エナンチオマー、ラセミ体、アトロプ異性体、多形、プロドラッグ、またはそれらの混合物を提供する。加えて、本願は、炭素原子に結合している1〜n個の水素原子(nは分子中の水素原子の数である)が、重水素原子またはDで置き換えられ得る化合物を提供する。重水素原子は水素原子の非放射性同位体であることは公知である。このような化合物は、代謝に対する耐性を増大させることができ、したがって、哺乳動物に投与された場合、本明細書に記載の式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物の半減期を増大させるのに有用であり得る。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照。このような化合物は、当技術分野で周知の手段によって、例えば1つまたは複数の水素原子が重水素によって置き換えられた出発材料を用いることによって合成される。
用語「本願の化合物」、「本明細書に記載の化合物」、「本明細書に記載の式のいずれかの化合物」またはその変異体は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(V)、(Va)および(VI)のいずれかの構造を有する化合物を指す。一部の実施形態では、本願の化合物は、本明細書に記載の化合物1〜138である。
【0099】
「薬学的に許容される」または「生理学的に許容される」とは、獣医学的またはヒト薬学的使用に適切である医薬組成物の調製に有用な化合物、塩、組成物、剤形および他の材料を指す。「薬学的に許容される塩」または「生理学的に許容される塩」とは、基礎となる化合物の生物学的な有効性および特性を保持し、生物学的にも他の点でも有害ではない薬学的化合物の塩を指す。酸付加塩および塩基付加塩がある。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸から調製することができる。薬学的に許容される塩を(酸付加塩または塩基付加塩をそれぞれ)形成するための基礎となる化合物との反応に対して有用な酸および塩基は当業者に公知である。同様に、基礎となる化合物から薬学的に許容される塩を調製する方法(開示により)は当業者に公知であり、例えば、Bergeら、Journal of Pharmaceutical Science、1977年1月、66巻、1号および他の出典において開示されている。本明細書に記載の化合物が酸付加塩として得られる場合、遊離塩基は、酸性塩の溶液を塩基性化することによって得ることができる。逆に、生成物が遊離塩基である場合、付加塩、特に薬学的に許容される付加塩は、塩基化合物から酸付加塩を調製するための慣例的手順に従って、遊離塩基を適切な有機溶媒に溶解させ、その溶液を酸で処理することによって生成することができる。
【0100】
「異性体」とは、同じ分子式を有する化合物を指す。本明細書で使用される場合、用語異性体は、二重結合異性体、ラセミ体、立体異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、およびアトロプ異性体を含む。単一の異性体、例えばエナンチオマーまたはジアステレオマーなどは、不斉合成または異性体混合物の分割により得ることができる。異性体混合物(例えばラセミ体)の分割は、例えば、分割剤の存在下での晶出などの慣例的方法、または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)カラムを使用するクロマトグラフィーなどによって達成され得る。「二重結合異性体」は、炭素−炭素二重結合を有する化合物のZ形態およびE形態(またはcis形態およびtrans形態)を指す。
【0101】
「アトロプ異性体」は、分子の他の部分との立体的相互作用の結果として、分子内の単結合の周りの回転が防止されるかまたは大きく妨害されると生じる立体配座的立体異性体を指し、その単結合の両端における置換基は非対称であり、すなわち、それらは立体中心を必要としない。単結合の周りの回転障壁が十分に高く、立体配座間の相互変換が十分に緩慢な場合、異性体種の分離および単離が可能であり得る。アトロプ異性体は、当技術分野で周知の方法により分離することができる。他に指摘されていない限り、この説明は、個々のアトロプ異性体ならびに混合物を含むことを企図する。また、当業者により理解されているように、アトロプ異性体は、アトロプ異性体の呼称は異なるが、同じ化学名で表され得る。例えば、以下の構造、化合物66および67、(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルはアトロプ異性体である。
【化28】
【0102】
「ラセミ体」は、エナンチオマーの混合物を指す。
【0103】
「立体異性体」または「立体異性形態」は、1つまたは複数の立体中心のキラリティーにおいて異なる化合物を指す。立体異性体として、エナンチオマーおよびジアステレオマーが挙げられる。化合物は、これらが1つまたは複数の不斉中心または非対称的置換を有する二重結合を保有し、したがって、個々の立体異性体として、または混合物として生成され得る場合、立体異性形態で存在することができる。他に指摘されていない限り、この説明は、個々の立体異性体ならびに混合物を含むことを企図する。立体化学の決定および立体異性体の分離のための方法は当技術分野で周知である(例えば、Advanced Organic Chemistry、第4版、第4章、J. March、John Wiley and Sons、New York、1992年を参照)。
【0104】
「互変異性体」または「互変異性形態」は、プロトンの位置が異なる化合物の交互の形態、例えばエノール−ケトおよびイミン−エナミン互変異性体など、またはヘテロアリール、例えばピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、トリアゾール、およびテトラゾールなどを指す。
【0105】
「溶媒和物」は、溶媒と化合物の相互作用により形成される。本明細書に記載の式のいずれかの化合物の塩の溶媒和物もまた提供される。上記式のいずれかの化合物の水和物もまた提供される。
【0106】
「プロドラッグ」とは、薬物の生物学的に不活性の誘導体として薬学分野で定義され、これをヒト体内に投与すると、ある化学的または酵素的経路により、生物学的に活性の親薬物に変換される。
【0107】
前述の実施形態のいずれか1つでは、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩は(S)−エナンチオマーである。前述の実施形態のいずれか1つでは、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩は(R)−エナンチオマーである。前述の実施形態のいずれか1つでは、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩は、アトロプ異性体である。
【0108】
本願はまた、化合物のエナンチオマーの混合物または薬学的に許容されるその塩を含有する組成物を提供する。一実施形態では、混合物はラセミ混合物である。他の実施形態では、組成物は、化合物の(S)−エナンチオマーを、該化合物の対応する(R)−エナンチオマーよりも過剰に含む。一部の実施形態では、組成物は、化合物の(S)−エナンチオマーを含有し、その対応する(R)−エナンチオマーを実質的に含まない。ある特定の実施形態では、(R)−エナンチオマーを実質的に含まない組成物は、40%未満、35%未満、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、1%未満、0.05%未満、もしくは0.01%未満または約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%、約5%、約1%、約0.05%、もしくは約0.01%の(R)−エナンチオマーを有する。他の実施形態では、化合物の(S)−エナンチオマーまたは薬学的に許容されるその塩を含有する組成物は、その対応する(R)−エナンチオマーよりも、少なくとももしくは約9:1、少なくとももしくは約19:1、少なくとももしくは約40:1、少なくとももしくは約80:1、少なくとももしくは約160:1、または少なくとももしくは約320:1のモル比で優勢である。
【0109】
本明細書に記載の式のいずれかによる化合物または薬学的に許容されるその塩を含有する組成物はまた、鏡像体過剰率(e.e.)で化合物を含有することができる。例えば、95%が(S)−異性体でありかつ5%が(R)−異性体である化合物は、90%のe.e.を有する。一部の実施形態では、化合物は、少なくともまたは約60%、75%、80%、85%、90%、95%、98%または99%のe.e.を有する。
【0110】
前述の実施形態のいずれか1つにおいて、化合物または薬学的に許容されるその塩はアトロプ異性体である。別の実施形態は、化合物のアトロプ異性体の混合物または薬学的に許容されるその塩を含有する組成物を提供する。例えば、95%の1種のアトロプ異性体および5%の他種のアトロプ異性体を有する化合物。一部の実施形態では、約90、80、70、60、50、40、30、20、または10%の1種のアトロプ異性体およびそれぞれ10、20、30、40、50、60、70、80、または90%の他種のアトロプ異性体を有する化合物。
【0111】
本願はまた、本明細書に記載の化合物の遊離塩基形態も提供する。ある特定の実施形態では、本明細書に記載の式の化合物のエナンチオマー、(R)または(S)が本明細書に提供されている。他の実施形態では、本明細書に記載の式の化合物のアトロプ異性体が本明細書に提供されている。
【0112】
本願は、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を含む組成物をさらに提供する。組成物は、ラセミ混合物、ある鏡像体過剰率の1つのエナンチオマーまたは単一ジアステレオマーまたはジアステレオマー混合物を含有する混合物を含み得る。これらの化合物の、全てのこのような異性体形態は、ありとあらゆる異性体形態があたかも具体的にかつ個々に列挙されている場合と同じく、本明細書に明確に含まれる。
【0113】
ある特定の実施形態では、多形、例えば本明細書に記載の化合物の結晶形態および非晶質形態などもまた本明細書に提供されている。一部の実施形態では、本明細書に記載されている式の化合物または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは溶媒和物のキレート、非共有結合性の錯体、およびこれらの混合物もまた提供される。「キレート」は、2つ(またはそれより多く)の点において、化合物が金属イオンに配位されることによって形成される。「非共有結合性の錯体」は、化合物と別の分子の相互作用によって形成されるが、該化合物と該分子の間には、共有結合が形成されない。例えば、錯体化は、ファンデルワールス相互作用、水素結合、および静電相互作用(イオン結合とも呼ばれる)を介して生じ得る。
【0115】
本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物は、PI3Kアイソフォームによって媒介される疾患および/または状態の処置のために使用することができる。加えて、本願は、治療における使用のための化合物を提供する。また、1つまたは複数のPI3Kアイソフォームを阻害する方法も本明細書に提供される。一実施形態では、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を使用してPI3Kδ活性を阻害する方法が提供される。他の実施形態では、化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を使用してPI3Kδおよび/またはPI3Kβ活性を阻害する方法が提供される。本願は、このような方法における使用のための方法をさらに提供する。PI3Kアイソフォームは、選択的または特異的に阻害され得る。加えて、本化合物は、例えばPI3Kδおよび/またはPI3KβなどのPI3K活性を治療的または予防的に阻害するために使用することができる。
【0116】
本願による化合物は、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて使用することができる。治療剤は、化合物、抗体、ポリペプチド、またはポリヌクレオチドの形態であってよい。治療剤として、以下に限定されないが、化学療法剤、免疫療法剤、放射線療法剤、抗新生物剤、抗がん剤、抗増殖性剤、抗線維化剤、抗血管新生剤、治療抗体、またはその任意の組合せが挙げられる。一実施形態では、本願は、治療において、例えば、PI3Kアイソフォームによって媒介される疾患、障害、または状態を処置する方法において、同時の使用、別々の使用または連続的使用のための組み合わせた調製物として、本明細書に記載の化合物および追加の治療剤を含む製品を提供する。
【0117】
また、治療剤は、ブルトン型チロシンキナーゼ、脾臓チロシンキナーゼ、アポトーシスシグナル調節キナーゼ、ヤヌスキナーゼ、リシルオキシダーゼ、リシルオキシダーゼ様タンパク質、マトリックスメタロペプチダーゼ、ブロモドメイン含有タンパク質、アデノシンA2B受容体、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、セリン/スレオニンキナーゼTPL2、ジスコイジンドメイン受容体、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼ、IKK、MEK、EGFR、ヒストン脱アセチル化酵素、タンパク質キナーゼC、またはこれらの任意の組合せの活性を阻害もしくはモジュレートするものであってよい。ある特定の実施形態では、治療剤は、PI3K(PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3Kα、および/またはpan−PI3Kを含む)阻害剤、JAK(ヤヌスキナーゼ、JAK1、JAK2、および/またはJAK3を含む)阻害剤、SYK(脾臓チロシンキナーゼ)阻害剤、BTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)阻害剤、A2B(アデノシンA2B受容体)阻害剤、ACK(活性化したCDCキナーゼ、ACK1を含む)阻害剤、ASK(アポトーシスシグナル調節キナーゼ、ASK1を含む)阻害剤、Auroaキナーゼ、BRD(ブロモドメイン含有タンパク質、BRD4を含む)阻害剤、Bcl(B細胞CLL/リンパ腫、Bcl−1および/またはBcl−2を含む)阻害剤、CAK(CDK活性化キナーゼ)阻害剤、CaMK(カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ)阻害剤、CDK(サイクリン依存性キナーゼ、CDK1、2、3、4、および/または6を含む)阻害剤、CK(カゼインキナーゼ、CK1および/またはCK2を含む)阻害剤、DDR(ジスコイジンドメイン受容体、DDR1および/またはDDR2を含む)阻害剤、EGFR阻害剤、FXR(ファルネソイドX受容体)阻害剤、FAK(焦点接着キナーゼ)阻害剤、GSK(グリコーゲンシンターゼキナーゼ)阻害剤、HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素)阻害剤、IDO(インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ)阻害剤、IDH(イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、IDH1を含む)阻害剤、IKK(IκBキナーゼ)阻害剤、KDM5(リシンデメチラーゼ)阻害剤、LCK(リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ)阻害剤、LOX(リシルオキシダーゼ)阻害剤、LOXL(リシルオキシダーゼ様タンパク質、LOXL1、LOXL2、LOXL3、LOXL4、および/またはLOXL5を含む)阻害剤、MTH(mutTホモログ)阻害剤、MEK(マイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼ)阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP、MMP2および/またはMMP9を含む)阻害剤、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)阻害剤、PD−1(プログラム細胞死タンパク質1)阻害剤、PD−L1(プログラム死リガンド1)阻害剤、PDGF(血小板由来成長因子)阻害剤、ホスホリラーゼキナーゼ(PK)阻害剤、PLK(ポロ様キナーゼ、PLK1、2、3を含む)阻害剤、タンパク質キナーゼ(PK、タンパク質キナーゼA、B、Cを含む)阻害剤、STK(セリン/スレオニンキナーゼ)阻害剤、STAT(シグナル伝達および転写)阻害剤、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼ阻害剤、TBK(タンク結合キナーゼ)阻害剤、TLR(トール様受容体モジュレーター、TLR−1、TLR−2、TLR−3、TLR−4、TLR−5、TLR−6、TLR−7、TLR−8、TLR−9、TLR−10、TLR−11、TLR−12、および/またはTLR−13を含む)阻害剤、TK(チロシンキナーゼ)阻害剤、TPL2(セリン/スレオニンキナーゼ)阻害剤、NEK9阻害剤、Abl阻害剤、p38キナーゼ阻害剤、PYK阻害剤、PYK阻害剤、c−Kit阻害剤、NPM−ALK阻害剤、Flt−3阻害剤、c−Met阻害剤、KDR阻害剤、TIE−2阻害剤、VEGFR阻害剤、SRC阻害剤、HCK阻害剤、LYN阻害剤、FYN阻害剤、YES阻害剤、化学療法剤、免疫療法剤、放射線療法剤、抗腫瘍剤、抗がん剤、抗増殖性剤、抗線維化剤、抗血管新生剤、治療抗体、またはこれらの任意の組合せから選択され得る。一部の実施形態では、JAK阻害剤は、ChemDrawで命名した場合、N−(シアノメチル)−4−[2−(4−モルホリノアニリノ)ピリミジン−4−イル]ベンズアミド(CYT0387またはモメロチニブとも呼ぶことができる)であり、米国特許第8,486,941号に記載の方法で合成することができる。ある特定の実施形態では、SyK阻害剤は、ChemDrawで命名した場合、6−(1H−インダゾール−6−イル)−N−(4−モルホリノフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(6−(1H−インダゾール−6−イル)−N−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミンとも呼ぶことができる)であり、米国特許第8,450,321号に記載の方法で合成することができる。他の実施形態では、BTK阻害剤は、ChemDrawで命名した場合、(S)−6−アミノ−9−(1−(ブタ−2−イノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(6−アミノ−9−[(3R)−1−(2−ブチノイル)−3−ピロリジニル]−7−(4−フェノキシフェニル)−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オンとも呼ぶことができる)であり、米国特許第8,557,803号の方法で合成することができる。
【0118】
化学療法剤は、それらの作用機序によって、例えば、以下の群に分類することができる。代謝拮抗物質/抗がん剤、例えばピリミジン類似体(フロクスウリジン、カペシタビンおよびシタラビン);プリン類似体、葉酸アンタゴニストおよび天然産物を含む関係する阻害剤である抗増殖/有糸分裂阻害剤、例えばビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン)および微小管、例えばタキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロンおよびナベルビン、エピポドフィロトキシン(epidipodophyllotoxin)(エトポシド、テニポシド);DNA損傷剤(アクチノマイシン、アムサクリン、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、シトキサン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イホスファミド(iphosphamide)、メルファラン、メクロレタミン(merchlorehtamine)、マイトマイシン、ミトキサントロン、ニトロソ尿素、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、エトポシド、トリエチレンチオホスホルアミド);抗生物質、例えばダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)およびマイトマイシン;酵素(L−アスパラギンを全身的に代謝し、それらの独自のアスパラギンを合成する能力を有さない細胞を枯渇させる、L−アスパラギナーゼ);抗血小板剤;抗増殖/有糸分裂阻害性アルキル化剤、例えばナイトロジェンマスタード シクロホスファミドおよび類似体、メルファラン、クロラムブシル)、および(ヘキサメチルメラミンおよびチオテパ)、アルキルニトロソ尿素(BCNU)および類似体、ストレプトゾシン)、トラゼン−ダカルバジン(dacarbazinine)(DTIC);抗増殖/有糸分裂阻害性代謝拮抗剤、例えば葉酸類似体(メトトレキセート);白金配位錯体(シスプラチン、オキサリプラチン(oxiloplatinim)、カルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシ尿素、ミトタン、アミノグルテチミド;ホルモン、ホルモン類似体(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、ニルタミド)およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾール、アナストロゾール);抗凝固剤(ヘパリン、合成ヘパリン塩およびトロンビンの他の阻害剤);血栓溶解剤(例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼおよびウロキナーゼ)、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル;抗遊走(antimigratory)剤;抗分泌性剤(ブレフェルジン(breveldin));免疫抑制剤であるタクロリムス シロリムス アザチオプリン、ミコフェノレート;化合物(TNP−470、ゲニステイン)および成長因子阻害剤(血管内皮成長因子阻害剤、線維芽細胞成長因子阻害剤);アンジオテンシン受容体遮断剤、一酸化窒素供与体;アンチセンスオリゴヌクレオチド;抗体(トラスツズマブ、リツキシマブ);細胞周期阻害剤および分化誘発物質(トレチノイン);阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤(ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド(eniposide)、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカンおよびミトキサントロン、トポテカン、イリノテカン、カンプトテシン(camptothesin))、コルチコステロイド(コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン(methylpednisolone)、プレドニゾンおよびプレドニゾロン(prenisolone));成長因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;機能障害誘発物質、毒素、例えばコレラ毒素、リシン、緑膿菌外毒素、百日咳菌のアデニル酸シクラーゼ毒素、またはジフテリア毒素、およびカスパーゼ活性化因子;ならびにクロマチン。
【0119】
本明細書で使用される場合、用語「化学療法剤」または「化学療法性」(または化学療法剤を用いる処置の場合には「化学療法」)は、がんの処置に有用な任意の非タンパク性(すなわち、非ペプチド性)化合物を包含することが意図される。化学療法剤の例として、アルキル化剤、例えばチオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN);アルキルスルホナート、例えばブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファン;アジリジン、例えばベンゾドーパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドーパ(meturedopa)およびウレドーパ(uredopa);アルトレタミン(alfretamine)を含む、エミレルミン(emylerumine)およびメミラメラミン(memylamelamine)、トリエチレンメラミン(triemylenemelamine)、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチロールメラミン(trimemylolomelamine);アセトゲニン(特に、ブラタシンおよびブラタシノン);カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン(callystatin);CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成類似体を含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;ズオカルマイシン(合成類似体、KW−2189およびCBI−TMIを含む);エリュテロビン;パンクラチスタチン(pancratistatin);サルコジクチイン(sarcodictyin);スポンギスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード;ニトロソ尿素、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン(foremustine)、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン;抗生物質、例えばエンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマIIおよびカリケアマイシンファイI1、例えば、Agnew、Chem.Intl.Ed. Engl、33号:183〜186頁(1994年)参照;ダイネミシン(dynemicin)Aを含むダイネミシン;ビスフォスフォネート、例えばクロドロネート;エスペラマイシン;ならびにネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関係する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団(chromomophore))、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン(carrninomycin)、カルチノフィリン(carzinophilin)、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;代謝拮抗物質、例えばメトトレキセートおよび5−フルオロウラシル(5−FU);葉酸類似体、例えばデモプテリン(demopterin)、メトトレキセート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキサート;プリン類似体、例えばフルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリミジン類似体、例えばアンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン;アンドロゲン、例えばカルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン;副腎皮質ホルモン抑制剤(anti−adrenals)、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補充剤(replinisher)、例えばフォリン(frolinic)酸;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ヘストラブシル(hestrabucil);ビサントレン;エダトレキセート(edatraxate);デフォファミン(defofamine);デメコルシン;ジアジクオン;エルホルムチン(elformthine);エリプチニウムアセタート;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロイコボリン;ロニダミン;マイタンシノイド、例えばメイタンシンおよびアンサマイトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;フルオロピリミジン;フォリン酸;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン(tricUorotriemylamine);トリコテセン(特に、T−2毒素、ベルカリン(verracurin)A、ロリジンAおよびアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ(thiopeta);タキソイド、例えば、パクリタキセル(TAXOL(登録商標))およびドセタキセル(TAXOTERE(登録商標));クロラムブシル;ゲムシタビン(Gemzar(登録商標));6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;白金類似体、例えばシスプラチンおよびカルボプラチン;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン(mitroxantrone);ビンクリスチン(vancristine);ビノレルビン(Navelbine(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ(xeoloda);イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えばレチノイン酸;カペシタビン;FOLFIRI(フルオロウラシル、ロイコボリンおよびイリノテカン)、ならびに上記のもののいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体が挙げられる。本願では、1種または複数種の化学療法剤が使用されるか、または含まれる。
【0120】
また、「化学療法剤」の定義には、腫瘍へのホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤、例えばタモキシフェン(Nolvadex(商標)を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(Fareston(登録商標))を含む、例えば、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM);副腎におけるエストロゲン産生を調節する、酵素アロマターゼの阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、メゲストロールアセタート(Megace(登録商標))、エキセメスタン、フォルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール(Rivisor(登録商標))、レトロゾール(Femara(登録商標))、およびアナストロゾール(Arimidex(登録商標))など;ならびに抗アンドロゲン剤、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド(leuprohde)、およびゴセレリン;ならびに上記のもののいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体が含まれる。
【0121】
抗血管新生剤として、レチノイド酸およびその誘導体、2−メトキシエストラジオール、ANGIOSTATIN(登録商標)、ENDOSTATIN(登録商標)、スラミン、スクアラミン、メタロプロテイナーゼ−1の組織阻害剤、メタロプロテイナーゼ(metalloproternase)−2の組織阻害剤、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤(inbibitor)−2、軟骨由来の阻害剤、パクリタキセル(nab−パクリタキセル)、血小板因子4、硫酸プロタミン(クルペイン)、硫酸化キチン誘導体(ズワイガニの殻から調製される)、硫酸化多糖体ペプチドグリカン複合体(sp−pg)、スタウロスポリン、例えばプロリン類似体((1−アゼチジン−2−カルボン酸(LACA)、cisヒドロキシプロリン、d,I−3,4−デヒドロプロリン、チアプロリン(thiaproline)、アルファ−ジピリジル、ベータ−アミノプロピオニトリルフマラート、4−プロピル−5−(4−ピリジニル)−2(3h)−オキサゾロンを含むマトリックス代謝のモジュレーター;メトトレキセート、ミトキサントロン、ヘパリン、インターフェロン、2マクログロブリン−血清、chimp−3、キモスタチン、テトラデカ硫酸ベータ−シクロデキストリン(beta−cyclodextrin tetradecasulfate)、エポネマイシン;フマギリン、金チオリンゴ酸ナトリウム、d−ペニシラミン(CDPT)、ベータ−1−アンチコラゲナーゼ−血清、アルファ(alpba)−2−抗プラスミン、ビサントレン、ロベンザリット二ナトリウム、n−2−カルボキシフェニル−4−クロロアントラニル(chloroanthronilic)酸二ナトリウムすなわち「CCA」、サリドマイド;血管新生抑制ステロイド、カルボキシアミノイミダゾール(cargboxynaminolmidazole);メタロプロテイナーゼ阻害剤、例えばBB94が挙げられるが、これらに限定されない。他の抗血管新生剤として、以下の血管新生成長因子:ベータ−FGF、アルファ−FGF、FGF−5、VEGFアイソフォーム、VEGF−C、HGF/SFおよびAng−1/Ang−2に対する抗体、好ましくはモノクローナル抗体が挙げられる。Ferrara N.およびAlitalo,K.「Clinical application of angiogenic growth factors and their inhibitors」(1999年)Nature Medicine 5巻:1359〜1364頁参照。
【0122】
抗線維化剤として、ベータ−アミノプロピオニトリル(aminoproprionitrile)(BAPN)などの化合物、ならびに、リシルオキシダーゼの阻害剤、ならびにコラーゲンの異常沈着に関連する疾患および状態の処置におけるそれらの使用に関する、1990年10月23日に発行された、Palfreymanらに対する「Inhibitors of lysyl oxidase」と題する米国特許第4,965,288号;様々な病理学的な線維性状態の処置のためにLOXを阻害する化合物に関する、1991年3月5日に発行された、Kaganらに対する「Anti−fibrotic agents and methods for inhibiting the activity of lysyl oxidase in situ using adjacently positioned diamine analogue substrate」と題する米国特許第4,997,854号(これらは参考として本明細書に援用される)に開示の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。さらなる例示的な阻害剤は、2−イソブチル−3−フルオロ−、クロロ−、またはブロモ−アリルアミンなどの化合物に関する、1990年7月24日に発行された、Palfreymanらに対する「Inhibitors of lysyl oxidase」と題する米国特許第4,943,593号;ならびに、例えば米国特許第5,021,456号;米国特許第5,5059,714号;米国特許第5,120,764号;米国特許第5,182,297号;米国特許第5,252,608号(2−(1−ナフチルオキシメチル(naphthyloxymemyl))−3−フルオロアリルアミンに関する);ならびに米国特許出願第2004/0248871号に記載されている(これらは参考として本明細書に援用される)。また、例示的な抗線維化剤として、リシルオキシダーゼの活性部位のカルボニル基と反応する第一級アミン、より具体的にはカルボニルと結合した後に共鳴によって安定化される生成物を生成するもの、例えば以下の第一級アミン:エミレンマミン(emylenemamine)、ヒドラジン、フェニルヒドラジンおよびそれらの誘導体、セミカルバジド、ならびに尿素誘導体、アミノニトリル、例えばベータ−アミノプロピオニトリル(BAPN)、または2−ニトロエチルアミン、不飽和もしくは飽和ハロアミン、例えば2−ブロモ−エチルアミン、2−クロロエチルアミン、2−トリフルオロエチルアミン、3−ブロモプロピルアミン、p−ハロベンジルアミン、セレノホモシステインラクトンが挙げられる。また、抗線維化剤は、細胞に貫入するかまたは貫入しない銅キレート剤である。例示的な化合物として、リシルオキシダーゼによってリシルおよびヒドロキシリシル残基の酸化的脱アミノ化に由来するアルデヒド誘導体を遮断する化合物などの間接的な阻害剤、例えばチオールアミン、特にD−ペニシラミンまたはその類似体、例えば2−アミノ−5−メルカプト−5−メチルヘキサン酸、D−2−アミノ−3−メチル−3−((2−アセトアミドエチル)ジチオ)ブタン酸、p−2−アミノ−3−メチル−3−((2−アミノエチル)ジチオ)ブタン酸、ナトリウム−4−((p−1−ジメチル−2−アミノ−2−カルボキシエチル)ジチオ)ブタンスルフレート(sulphurate)、2−アセトアミドエチル−2−アセトアミドエタンチオールスルファネート(sulphanate)、ナトリウム−4−メルカプトブタンスルフィネート(mercaptobutanesulphinate)三水和物が挙げられる。
【0123】
免疫療法剤として、患者を処置するのに適した治療用抗体、例えばアバゴボマブ(abagovomab)、アデカツムマブ(adecatumumab)、アフツズマブ、アレムツズマブ、アルツモマブ(altumomab)、アマツキシマブ、アナツモマブ(anatumomab)、アルシツモマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ(bectumomab)、ベバシツマブ、ビバツズマブ(bivatuzumab)、ブリナツモマブ(blinatumomab)、ブレンツキシマブ、カンツズマブ、カツマキソマブ、セツキシマブ、シタツズマブ(citatuzumab)、シクスツムマブ、クリバツズマブ(clivatuzumab)、コナツムマブ(conatumumab)、ダラツムマブ、ドロジツマブ(drozitumab)、ドゥリゴツマブ(duligotumab)、ドゥシギツマブ(dusigitumab)、デツモマブ(detumomab)、ダセツズマブ、ダロツズマブ(dalotuzumab)、エクロメキシマブ(ecromeximab)、エロツズマブ、エンシツキシマブ(ensituximab)、エルツマキソマブ(ertumaxomab)、エタラシズマブ(etaracizumab)、ファーレツズマブ(farietuzumab)、フィクラツズマブ(ficlatuzumab)、フィギツムマブ、フランボツマブ(flanvotumab)、フツキシマブ(futuximab)、ガニツマブ、ゲムツズマブ、ギレンツキシマブ(girentuximab)、グレンバツムマブ(glembatumumab)、イブリツモマブ、イゴボマブ(igovomab)、イマガツズマブ(imgatuzumab)、インダツキシマブ(indatuximab)、イノツズマブ、インテツムマブ(intetumumab)、イピリムマブ、イラツムマブ(iratumumab)、ラベツズマブ、レクサツムマブ、リンツズマブ、ロルボツズマブ(lorvotuzumab)、ルカツムマブ(lucatumumab)、マパツムマブ(mapatumumab)、マツズマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ(minretumomab)、ミツモマブ(mitumomab)、モキセツモマブ(moxetumomab)、ナルナツマブ(narnatumab)、ナプツモマブ、ネシツムマブ、ニモツズマブ(nimotuzumab)、ノフェツモマブ(nofetumomabn)、オカラツズマブ(ocaratuzumab)、オファツムマブ、オララツマブ(olaratumab)、オナルツズマブ(onartuzumab)、オポルツズマブ(oportuzumab)、オレゴボマブ、パニツムマブ、パルサツズマブ(parsatuzumab)、パトリツマブ(patritumab)、ペムツモマブ(pemtumomab)、ペルツズマブ、ピンツモマブ(pintumomab)、プリツムマブ(pritumumab)、ラコツモマブ(racotumomab)、ラドレツマブ(radretumab)、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツムマブ(robatumumab)、サツモマブ(satumomab)、シブロツズマブ(sibrotuzumab)、シルツキシマブ、シムツズマブ(simtuzumab)、ソリトマブ(solitomab)、タカツズマブ(tacatuzumab)、タプリツモマブ(taplitumomab)、テナツモマブ(tenatumomab)、テプロツムマブ(teprotumumab)、ティガツズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブ(tucotuzumab)、ウブリツキシマブ(ublituximab)、ベルツズマブ、ボルセツズマブ(vorsetuzumab)、ボツムマブ(votumumab)、ザルツムマブ、オビヌツズマブ(obinutuzumab)、CC49および3F8が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な治療用抗体は、さらに、放射性同位体粒子、例えばインジウムIn111、イットリウムY90、ヨウ素I−131で標識するか、またはそれらと組み合わせることができる。
【0124】
また本願は、一つまたは複数の標準治療、例えば化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはこれらの組合せを受けている被験体を処置する方法を提供する。したがって、一つまたは複数の治療剤または阻害剤は、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術またはこれらの組合せの実施の前、最中または後に投与され得る。
【0125】
化学療法処置の他の例(標準的または実験的な化学療法を含む)を、以下に記載する。さらに、特定のリンパ腫の処置は、Cheson, B.D.、Leonard, J.P.、「Monoclonal Antibody Therapy for B−Cell Non−Hodgkin’s Lymphoma」The New England Journal of Medicine 2008年、359巻(6号)、613〜626頁;およびWierda, W.G.、「Current and Investigational Therapies for Patients with CLL」Hematology 2006年、285〜294頁に概説されている。米国におけるリンパ腫の発生パターンの概略が、Morton, L.M.ら「Lymphoma Incidence Patterns by WHO Subtype in the United States、1992−2001」Blood 2006年、107巻(1号)、265〜276頁に記載されている。
【0126】
免疫療法剤の例として、リツキシマブ(例えばリツキサン)、アレムツズマブ(例えばキャンパス、マブキャンパス)、抗CD19抗体、抗CD20抗体、抗MN−14抗体、抗TRAIL、抗TRAIL DR4およびDR5抗体、抗CD74抗体、アポリズマブ、ベバシツマブ、CHIR−12.12、エピラツズマブ(hLL2−抗CD22ヒト化抗体)、ガリキシマブ、ha20、イブリツモマブチウキセタン、ルミリキシマブ、ミラツズマブ、オファツムマブ、PRO131921、SGN−40、WT−1類似体ペプチドワクチン、WT1 126−134ペプチドワクチン、トシツモマブ、ヒトの自己腫瘍由来のHSPPC−96、およびベルツズマブが挙げられるが、これらに限定されない。追加の免疫療法剤として、リンパ腫などの個々の患者の腫瘍の遺伝的構成に基づいてがんワクチンを使用することが含まれ、ワクチンの例は、GTOP−99である(MyVax(登録商標))。
【0127】
化学療法剤の例として、アルデスロイキン、アルボシジブ、アンチネオプラストンAS2−1、アンチネオプラストンA10、抗胸腺細胞グロブリン、アミホスチン三水和物、アミノカンプトテシン、三酸化ヒ素、ベータアレチン、Bcl−2ファミリータンパク質阻害剤ABT−263、ABT−199、BMS−345541、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、ブリオスタチン1、ブスルファン、カルボプラチン、キャンパス−1H、CC−5103、カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、クロファラビン、シスプラチン、クラドリビン(ロイスタチン(Leustarin))、クロラムブシル(ロイケラン)、クルクミン、シクロスポリン、シクロホスファミド(Cyloxan、Endoxan、Endoxana、Cyclostin)、シタラビン、デニロイキンジフチトクス、デキサメタゾン、DT PACE、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、アドリブラスチン)、ドキソルビシン塩酸塩、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、フェンレチニド、フィルグラスチム、メルファラン、メスナ、フラボピリドール、フルダラビン(フルダラ)、ゲルダナマイシン(17−AAG)、イホスファミド、イリノテカン塩酸塩、イクサベピロン、レナリドミド(Revlimid(登録商標)、CC−5013)、リンホカイン活性化キラー細胞、メルファラン、メトトレキセート、ミトキサントロン塩酸塩、モテクサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オブリメルセン(ゲナセンス) オバトクラックス(GX15−070)、オブリメルセン、オクトレオチド酢酸塩、オメガ−3脂肪酸、オキサリプラチン、パクリタキセル、PD0332991、ペグ化リポソームのドキソルビシン塩酸塩、ペグフィルグラスチム、ペントスタチン(Pentstatin)(ニペント(Nipent))、ペリフォシン、プレドニゾロン、プレドニゾン、R−ロスコビチン(セリシクリブ(Selicilib)、CYC202)、組換えインターフェロンアルファ、組換えインターロイキン−12、組換えインターロイキン−11、組換えflt3リガンド、組換えヒトトロンボポエチン、リツキシマブ、サルグラモスチム、シルデナフィルクエン酸塩、シンバスタチン、シロリムス、スチリルスルホン、タクロリムス、タネスピマイシン、テムシロリムス(CCl−779)、サリドマイド、治療用の同種リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、Velcade(登録商標)(ボルテゾミブまたはPS−341)、ビンクリスチン(オンコビン)、ビンクリスチン硫酸塩、ビノレルビン酒石酸塩、ボリノスタット(SAHA)、ボリノスタット、およびFR(フルダラビン、リツキシマブ)、CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)、CVP(シクロホスファミド、ビンクリスチンおよびプレドニゾン)、FCM(フルダラビン、シクロホスファミド、ミトキサントロン)、FCR(フルダラビン、シクロホスファミド、リツキシマブ)、ハイパーCVAD(多分割型シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、メトトレキセート、シタラビン)、ICE(イホスファミド、カルボプラチンおよびエトポシド)、MCP(ミトキサントロン、クロラムブシルおよびプレドニゾロン)、R−CHOP(リツキシマブとCHOP)、R−CVP(リツキシマブとCVP)、R−FCM(リツキシマブとFCM)、R−ICE(リツキシマブ−ICE)、ならびにR−MCP(R−MCP)が挙げられる。
【0128】
治療的処置は、幹細胞の移植または処置による前述の治療のいずれかで補充するか、またはそれらと組み合わせることができる。改変された手法の一例は、モノクローナル抗体がインジウムIn111、イットリウムY90、ヨウ素I−131などの放射性同位体粒子と組み合わされる放射免疫療法である。併用療法の例として、ヨウ素−131トシツモマブ(Bexxar(登録商標))、イットリウム−90イブリツモマブチウキセタン(Zevalin(登録商標))、Bexxar(登録商標)とCHOPが挙げられるが、これらに限定されない。
【0129】
他の治療手順として、末梢血幹細胞移植、自家造血幹細胞移植、自家骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞注入、幹細胞サポートを伴う骨髄切除、in vitro処置型の末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素技術、薬理学的研究、低LETコバルト−60ガンマ線治療、ブレオマイシン、慣例的な外科手術、放射線療法、および骨髄非破壊的な同種造血幹細胞移植が挙げられる。
【0130】
一部の実施形態では、方法は、本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を治療有効量でそれを必要とするヒトに投与することを含む。方法は、症状または病理がPI3Kβおよび/またはPI3Kδの発現または活性によって媒介される疾患または状態を有するまたは有すると考えられる患者を処置するために用いることができる。患者は、哺乳動物であってもヒトであってもよい。ある特定の実施形態では、患者はヒトであり得る。
【0131】
「処置」または「処置する」は、臨床結果を含めた有益なまたは所望の結果を得るための手法である。有益なまたは所望の臨床結果は、以下の、a)疾患もしくは状態の阻害(例えば、疾患もしくは状態に起因して生じる1つもしくは複数の症状の低減、および/または疾患もしくは状態の程度の縮小);b)疾患もしくは状態に関連する1つもしくは複数の臨床症候の発症の緩徐もしくは抑止(例えば、疾患もしくは状態の安定化、疾患もしくは状態の悪化もしくは進行の防止もしくは遅延、および/または疾患もしくは状態の拡大(例えば、転移)の防止もしくは遅延);ならびに/あるいはc)疾患の軽減、すなわち臨床症候の退行を引き起こすこと(例えば、病状の緩和、疾患もしくは状態の部分的もしくは完全な寛解、別の医薬品の効果の促進、疾患の進行の遅延、生活の質の向上、および/または延命の提供)、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0132】
「防止」または「防止する」は、疾患または状態の臨床症候を発症させない、疾患または状態の任意の処置を意味する。化合物は、一部の実施形態では、疾患または状態の危険にあるまたは家族歴がある被験体(ヒトを含む)に投与することができる。
【0133】
「被験体」または「患者」は、処置、観察または実験の対象になっている、またはなるであろう哺乳動物(ヒトを含む)などの動物を指す。本明細書に記載の方法は、ヒトの治療および/または獣医学的適用に有用であり得る。一部の実施形態では、被験体は、哺乳動物である。一実施形態では、被験体は、ヒトである。「それを必要とするヒト」は、ある特定の処置から利益を得る、疾患、もしくは障害、もしくは状態を有し得るまたは有することが疑われるヒト、例えば、本願による化合物のPI3K阻害剤により処置されているヒトを指す。ある特定の実施形態では、被験体は、(i)化学療法の処置を含めた任意の処置を受けたことがない、(ii)少なくとも1種の化学療法処置に対して実質的に難治性である、(iii)化学療法による処置の後に再発しているか、または(i)および(ii)の両方であるヒトであり得る。実施形態の一部において、被験体は、少なくとも1種、少なくとも2種、少なくとも3種、または少なくとも4種の化学療法処置(標準的または実験的な化学療法を含む)に対して難治性である。
【0134】
本願の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物の「治療有効量」または「有効量」という用語は、被験体に投与して処置を行って、症状の緩和または疾患進行の緩徐などの治療上の利益をもたらすのに十分な量を意味する。例えば、治療有効量は、PI3KδおよびPI3Kβ活性の阻害に応答する疾患または状態の症状を低減するのに十分な量であり得る。治療有効量は、被験体、および治療対象となる疾患または状態、被験体の体重および年齢、疾患または状態の重症度、ならびに投与方式に応じて変わり得るが、当業者によって容易に決定され得る。
【0135】
治療的使用に加えて、本明細書に記載の化合物は、ある特定のPI3Kアイソフォームに対して選択性または選択的阻害を有する。一実施形態では、化合物はPI3Kβに対する選択性を有する。一部の実施形態では、化合物はPI3Kδに対する選択性を有する。さらに他の実施形態では、化合物はPI3KβおよびPI3Kδに対する選択性を有する。PI3Kアイソフォームに対する選択性は、以下の実施例に記載のアッセイまたは一般に使用されている方法を使用して、ある特定のPI3Kアイソフォームを阻害することについて化合物の活性を測定することにより決定することができる。条件(例えば、試薬の濃度またはインキュベーション温度)は変更されてよく、アッセイ結果は変わり得ることが理解されている。ある場合には、値は、1〜3倍の範囲内で変わり得る。
【0136】
用語「阻害」は、生物学的活性またはプロセスのベースライン活性の低下を示す。用語「PI3Kアイソフォームの活性の阻害」またはその変形は、本明細書に記載の式のいずれかの化合物がない状態のPI3Kアイソフォームの活性と比較して、本明細書に記載の式のいずれかの化合物の存在に対する直接的または間接的応答としての、任意のPI3Kアイソフォーム(例えば、アルファ、ベータ、ガンマ、またはデルタ)の活性の低下を指す。「PI3Kδおよび/またはPI3Kβ活性の阻害」またはその変形は、本明細書に記載の化合物がない状態のPI3Kδおよび/またはPI3Kβの活性と比較して、本明細書に記載の化合物の存在に対する直接的または間接的応答としての、PI3Kδおよび/またはPI3Kβ活性の低下を指す。一部の実施形態では、PI3Kアイソフォーム活性の阻害は、処置前の同じ被験体において、または処置を受けていない他の被験体において比較することができる。
【0137】
いかなる理論にも拘泥するものではないが、PI3K活性の低下は、化合物とPI3Kの直接的な相互作用、または本明細書に記載の化合物と、PI3K活性に影響を及ぼす1つもしくは複数の他の因子の相互作用に起因し得る。例えば、化合物の存在は、PI3Kδおよび/またはPI3Kβに直接結合することによって、別の因子が(直接的または間接的に)PI3Kδおよび/もしくはPI3Kβ活性を低下させることによって、または細胞内もしくは生物に存在するPI3Kδおよび/もしくはPI3Kβの量を(直接的または間接的に)低減することによって、PI3Kδおよび/またはPI3Kβ活性を低下させ得る。
【0138】
用語「PI3K阻害剤」またはその変形は、PI3Kの活性を阻害する化合物を指す。用語「PI3Kアイソフォーム選択的阻害剤」またはその変形は、1つまたは複数のPI3Kアイソフォームの活性を、その他の残りのPI3Kアイソフォームより有効に阻害する化合物を指す。例えば、用語「PI3Kβ選択的阻害剤」は、一般に、PI3Kβアイソフォームの活性を、PI3Kファミリーの他のアイソフォームよりも有効に阻害する化合物を指し、用語「PI3Kδ選択的阻害剤」は、一般に、PI3Kδアイソフォームの活性を、PI3Kファミリーの他のアイソフォームよりも有効に阻害する化合物を指す。用語「二重PI3Kδ/β選択的阻害剤」は、一般に、PI3KδおよびPI3Kβアイソフォームの両方の活性を、PI3Kファミリーの他のアイソフォーム(例えば、PI3Kαまたはγ)よりも有効に阻害する化合物を指す。
【0139】
酵素活性(または他の生物学的活性)の阻害剤としての化合物の相対的有効性は、各化合物が予め定義された程度まで活性を阻害する濃度を決定し、次に結果を比較することによって確立され得る。一実施形態では、1つまたは複数のPI3Kアイソフォームの阻害剤としての化合物の有効性は、生化学的アッセイの活性を50%阻害する化合物濃度、すなわち、50%阻害濃度または「IC
50」によって測定され得る。IC
50値の決定は、以下の実施例に記載の技術を含めた当技術分野で公知の慣例的技術を使用して達成され得る。一般に、IC
50は、研究中のある範囲の濃度の化合物の存在下で、所与の酵素の活性を測定することによって決定され得る。次に、実験により得られた酵素活性の値を、使用される化合物濃度に対してプロットすることができる。50%酵素活性(どの阻害剤もない状態の活性と比較した場合に)を示す阻害剤の濃度は、IC
50値と解釈される。同様に、活性を適切に決定することによって、他の阻害濃度を定義することができる。例えば、ある設定では、90%阻害濃度、すなわち、IC
90を確立することが望ましい場合がある。
【0140】
本願によると、PI3Kβ選択的阻害剤は、PI3Kβに関して、PI3KαもしくはPI3KγのいずれかまたはPI3KαとPI3Kγの両方に関するIC
50の10分の1以下、20分の1以下、30分の1以下、50分の1以下、100分の1以下、200分の1以下、または500分の1以下の50%阻害濃度(IC
50)を呈する化合物である。加えて、PI3Kδ/β選択的阻害剤は、PI3KβおよびPI3Kδに関して、PI3KαもしくはPI3Kγのいずれかに関するIC
50の10分の1以下、20分の1以下、30分の1以下、50分の1以下、75分の1以下、100分の1以下、200分の1以下および500分の1以下の50%阻害濃度(IC
50)を呈する化合物である。二重PI3Kδ/β選択的阻害剤は、PI3KδとPI3Kβの両方と同じもしくは類似のIC
50を有していてもよいし、またはPI3KδもしくはPI3Kβのいずれかに対して異なるIC
50を有していてもよい。本明細書で使用される場合、用語「効力」「効力のある」またはその変形は、100nM未満であるIC
50値を呈する化合物を指す。2つの化合物を比較する場合、より低いIC
50値を呈する化合物をより効力のある阻害剤と呼ぶ。
【0141】
本願の化合物は、PI3Kβへの予期せぬ選択性を呈する。実施例に示されているように、表1の特定の化合物は、PI3KβとPI3Kδの両方に対して低いIC
50値(例えば1〜100nM)を呈する。表1aの特定の化合物は、PI3Kアイソフォームへのこのような選択性も呈する。また、本願の特定の化合物は、PI3Kβに対してPI3Kγの、少なくとも、10分の1〜400分の1倍のIC
50値を呈した。このことは、化合物が、PI3Kγと比較して、PI3Kβへのより高い選択性を呈することを示唆する(すなわち、PI3Kγ/PI3Kβ比で示されているように、PI3Kγアイソフォームよりも有効にPI3Kβアイソフォームの活性を阻害する)。さらに、本明細書に記載の化合物は、PI3KβとPI3Kδの両方に対する選択性を呈する。米国仮特許出願第61/745,437号に記載の(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルの化合物は、PI3Kγに対してより低い選択性を呈した(例えば、PI3Kγ/PI3Kβ比は1倍未満である)。本願の結果は、本明細書に記載の特定の化合物が、PI3KδおよびPI3Kβの二重選択的阻害剤であり、PI3Kγと比較してPI3Kβに対してより高い選択性を呈することを示唆している。本願に開示されている特許および特許公報の全ては、それらの全体が参考として本明細書に援用される。
【0142】
本明細書に記載の方法は、in vivoまたはex vivoで細胞集団に適用することができる。「in vivo」は、動物またはヒト体内などの生体内を意味する。この文脈では、本明細書に記載の方法は、個体体内で治療のために使用され得る。「ex vivo」は、生体外部を意味する。ex vivo細胞集団の例として、個体から得られた流体または組織試料を含む、in vitro細胞培養物および生物学的試料が挙げられる。このような試料は、当技術分野で周知の方法によって得ることができる。例示的な生物学的な流体試料として、血液、脳脊髄液、尿、および唾液が挙げられる。例示的な組織試料として、腫瘍およびその生検材料が挙げられる。この文脈では、化合物は、治療目的および実験目的を含めた様々な目的で使用することができる。例えば、これは、ex vivoで使用して、所与の徴候、細胞型、個体、および他のパラメータに合った最適なスケジュールおよび/またはPI3K選択的阻害剤投与の投与量を決定することができる。このような使用から得られた情報は、in vivo処置のためのプロトコルを設定するために、実験目的または臨床で使用することができる。本発明が適合し得る他のex vivo使用は、以下に記載されているか、または当業者に明らかになる。本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物は、ヒトまたは非ヒト被験体における安全性または耐性用量を調査するために、さらに特徴付けることができる。このような特性は、当業者に一般に公知の方法を使用して調査され得る。
【0143】
他のPI3Kアイソフォームと比較して、PI3Kδは、一般に、造血細胞において発現する。また、PI3Kβは一般に、特定のがん細胞において誤調節される。細胞の異常増殖は、正常な組織の機能をしばしば妨害し、それによって、免疫、炎症、および/またはアポトーシスなどの異常な細胞応答がもたらされ得る。PI3Kδおよび/またはPI3Kβの選択的阻害剤は、がんおよび/または造血細胞の異常な増殖を処置、阻害、または防止し、症状および二次的状態を緩和するのに有用である。
【0144】
本明細書に記載の化合物は、PI3Kアイソフォームまたはこれらの活性に伴う様々な病状、障害、および状態(まとめて「徴候」とも呼ばれる)を有する被験体を処置するために使用され得る。本明細書で使用される場合、用語「疾患」、「障害」、「状態」は互換的に使用される。このような徴候として、例えば、血液悪性腫瘍(例えば白血病およびリンパ腫、骨髄増殖性障害、骨髄異形成症候群、形質細胞新生物)および固形腫瘍を含めたがん、炎症、線維症、アレルギー状態(過敏症を含む)、心血管疾患、神経変性疾患、腎障害、ウイルス感染症、肥満、および自己免疫疾患が含まれ得る。
【0145】
他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、PI3K活性によって媒介されるか、それに依存するか、またはそれに関連するがんを処置するために使用され得る。ある特定の実施形態では、疾患または状態は、自己免疫疾患、炎症性疾患、またはがんである。一部の実施形態では、疾患または状態は、関節リウマチ、骨関節炎、アテローム性動脈硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、皮膚炎、脱毛症、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、糖尿病(I型糖尿病を含む)、移植臓器の急性拒絶、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、新生物および固形腫瘍から選択される。
【0146】
他の実施形態では、疾患は、固形腫瘍である。例えば、固形腫瘍として、以下に限定されないが、膵臓がん、膀胱がん、結腸直腸がん、乳がん、前立腺がん、腎がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頚がん、直腸がん、肝臓がん、腎臓がん、胃のがん(stomach cancer)、皮膚がん、胃がん(gastric cancer)、食道がん、頭頚部がん、黒色腫、神経内分泌がん、CNSがん(例えば、神経芽細胞腫)、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、未分化乏突起神経膠腫、成人多形神経膠芽腫、および成人未分化星状細胞腫)、骨がん、または軟部組織肉腫が挙げられる。一部の実施形態では、固形腫瘍は、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、CNSがん、黒色腫、卵巣がん、腎がん、膵臓がん、前立腺がん、または乳がんである。
【0147】
本願はまた、本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、エナンチオマー、アトロプ異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を被験体に投与することによって、PI3Kδおよび/またはPI3Kβ活性の阻害に応答するまたは応答すると考えられる疾患または状態を有するまたは有することが疑われる、それを必要とするヒトを処置する方法を提供する。
【0148】
加えて、本願は、PI3Kδおよび/またはPI3Kβポリペプチドを、本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、溶媒和物、もしくは混合物と接触させることによって、PI3Kδおよび/またはPI3Kβポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する方法を提供する。
【0149】
さらに、本願は、有効量の本明細書に記載の式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、溶媒和物、もしくは混合物を用いて、細胞生存度を低減させ、細胞死またはアポトーシスを増大させ、PI3Kシグナル伝達経路の干渉を増大させ(AKT、S6RP、ERKリン酸化を含む)、そして/またはケモカイン産生を減少させる方法を提供する。
【0150】
本願は、白血球機能を破壊する方法であって、それを必要とするヒトにおいて、白血球を、有効量の本明細書に記載の式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、溶媒和物、もしくは混合物と接触させるステップを含む、方法をさらに提供する。
【0151】
がん細胞を、有効量の本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、溶媒和物、もしくは混合物と接触させるステップを含む、がん細胞の成長または増殖を阻害する方法もまた提供される。
【0153】
また本明細書では、本願の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物、および適切なパッケージングを含むキットが提供される。一実施形態では、キットはさらに、使用のための指示を含む。一態様では、キットは、本明細書に記載の式の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物、ならびに本明細書に記載の疾患または状態を含む徴候の処置において化合物を使用するためのラベルおよび/または指示を含む。
【0154】
また本明細書では、本明細書に記載の式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物を、適切な容器内に含む製品が提供される。容器は、バイアル、瓶、アンプル、予め充填されたシリンジ、および静注用バッグであり得る。
【0156】
本明細書に提供されている化合物は、通常、医薬組成物の形態で投与される。したがって、また本明細書では、本明細書で開示されている式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグ、もしくは溶媒和物の1つまたは複数、ならびに担体、アジュバントおよび賦形剤から選択される1つまたは複数の薬学的に許容されるビヒクルを含有する医薬組成物も提供される。適切な薬学的に許容されるビヒクルとして、例えば、不活性な固体希釈剤および充填剤、滅菌水溶液を含めた希釈剤、ならびに様々な有機溶媒、透過促進剤、可溶化剤およびアジュバントを挙げることができる。このような組成物は、薬学分野で周知の手法で調製される。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mace Publishing Co., Philadelphia, Pa., 第17編(1985年);およびModern Pharmaceutics, Marcel Dekker, Inc., 第3編(G. S. BankerおよびC. T. Rhodes編)参照。
【0157】
医薬組成物は、単回または複数回用量で投与することができる。医薬組成物は、例えば、直腸、口腔内頬側、鼻腔内および経皮経路を含む、様々な方法によって投与することができる。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、動脈内注射、静脈内、腹腔内、非経口、筋肉内、皮下、経口、局所によって、または吸入剤として投与することができる。一部の実施形態では、医薬組成物は経口投与される。
【0158】
1つの投与様式は、例えば、注射によって非経口で行われる。注射による投与のために本明細書に記載の医薬組成物を組み込むことができる形態として、例えば、ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油、もしくはピーナッツ油を用いる、水性もしくは油性懸濁液、または乳濁液、ならびにエリキシル、マンニトール、ブドウ糖、または滅菌水溶液、および類似の医薬品用ビヒクルが挙げられる。
【0159】
経口投与は、本明細書に記載の化合物を投与するための別の経路であり得る。投与は、例えば、カプセル剤または腸溶コーティング錠剤による投与であり得る。本明細書に記載の式のいずれかの少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物を含む医薬組成物を作製する場合、活性成分は、通常、賦形剤によって希釈され、かつ/またはカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態であり得るような担体に封入される。賦形剤が希釈剤として働く場合、賦形剤は、活性成分のビヒクル、担体または媒体として作用する、固体、半固体、または液体の材料の形態であり得る。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体媒体において)、例えば、最大10重量%の活性化合物を含有する軟膏剤、軟質および硬質ゼラチンカプセル剤、注射可能な滅菌溶液剤、およびパッケージされた滅菌散剤の形態であり得る。ある特定の実施形態では、医薬組成物は錠剤の形態である。
【0160】
適切な賦形剤のいくつかの例として、ラクトース、ブドウ糖、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。製剤はさらに、滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱物油;湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;保存剤、例えばヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピル;甘味剤;ならびに矯味矯臭剤を含むことができる。
【0161】
本明細書に記載の式のいずれかの少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、異性体、プロドラッグもしくは溶媒和物を含む組成物は、当技術分野で公知の手順を用いる被験体への投与後に活性成分の急速放出、持続放出、または遅延放出を提供するように製剤化され得る。経口投与のための制御放出の薬物送達系は、浸透圧ポンプ系およびポリマーでコーティングされたリザーバーまたは薬物−ポリマーマトリックス製剤を含有する溶解系を含む。制御放出系の例は、米国特許第3,845,770号、同第4,326,525号、同第4,902,514号および同第5,616,345号に記載されている。本発明の方法における使用のための別の製剤では、経皮送達デバイス(「パッチ」)を用いる。このような経皮パッチを使用して、制御された量での本明細書に記載の化合物の連続的または非連続的注入を提供することができる。医薬品を送達するための経皮パッチの構成および使用は、当技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、同第4,992,445号および同第5,001,139号を参照。このようなパッチは、医薬品の連続的、パルス的、またはオンデマンド式送達に合わせて構成されてよい。
【0162】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主な活性成分を、医薬用の賦形剤と混合して、上記式のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物の均質な混合物を含有する固体の予備製剤組成物を形成することができる。これらの予備製剤組成物を均質なものと言及する場合、活性成分は、組成物全体にわたって均一に分散させられてよく、したがって組成物は、錠剤、丸剤およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形に、容易に分割されてよい。
【0163】
本明細書に記載の化合物の錠剤または丸剤は、長時間作用という利点を付与する剤形を提供するためまたは胃の酸性条件から保護するために、コーティングされ得るか、またはその他の方法で配合され得る。例えば、錠剤または丸剤は、内部の投薬構成成分および外部の投薬構成成分を含むことができ、外部の投薬構成成分は、内部の投薬構成成分の上に外被の形態で存在する。2種の構成成分は、胃内での崩壊に耐え、内部の構成成分を無傷で十二指腸へと通過させるか、または放出を遅延させるように働く腸溶層によって分離され得る。このような腸溶層またはコーティングのために、様々な材料を使用することができ、このような材料は、いくつかのポリマー酸、ならびにポリマー酸とセラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物を含む。
【0164】
吸入または吹送のための組成物として、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒、またはこれらの混合物の溶液および懸濁物、ならびに散剤を挙げることができる。液体または固体組成物は、前述の通り、適切な薬学的に許容される賦形剤を含有することができる。一部の実施形態では、組成物は、局所または全身効果のために、経口または経鼻呼吸器経路によって投与される。他の実施形態では、薬学的に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスを使用することによって霧状にされてもよい。霧状にされた溶液は、霧化デバイスから直接吸入され得るか、または霧化デバイスは、フェイスマスクテント、もしくは間欠的陽圧人工呼吸器に取り付けられ得る。溶液、懸濁物、または散剤組成物は、製剤を適切な方式で送達するデバイスから、好ましくは経口または経鼻で投与することができる。
【0166】
任意の特定の被験体に合った本明細書に記載の式の化合物の具体的な用量レベルは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路および排出速度、薬物の組合せ、ならびに治療を受けている被験体の特定の疾患の重症度を含めた様々な因子に応じて決まる。例えば、投与量は、被験体の体重1キログラム当たり数ミリグラムの上記式の化合物(mg/kg)と表すことができる。約0.01〜200mg/kgの投与量が適している場合がある。一部の実施形態では、約0.01〜150mg/kgが適している場合がある。他の実施形態では、0.05〜100mg/kgの投与量が適している場合がある。例えば、子どもおよび成人の両方に薬物を使用する場合またはイヌなどの非ヒト被験体における有効な投与量をヒト被験体に対して適した投与量に変換する場合に生じるように、大きさが著しく異なる被験体の間で投与量を調整する場合には、被験体の体重に従って正規化することが特に有用である。
【0167】
また、1日投与量は、1用量または1日当たり投与される式の化合物の総量と説明することができる。化合物の1日投与量は、約1mg〜2,000mg、約1,000〜2,000mg/日、約1〜1,000mg/日、約1〜500mg/日、約100〜150mg/日、約1〜100mg/日、約1〜50mg/日、約50〜100mg/日、約100〜125mg/日、約100〜150mg/日、約100〜175mg/日、約100〜200mg/日、約100〜225mg/日、約100〜250mg/日、約100〜350mg/日、約100〜400mg/日、約100〜450mg/日、または約100〜500mg/日であり得る。
【0168】
経口投与される場合、ヒト被験体の1日当たりの総用量は、1mg〜1,000mg/日、約1〜100mg/日、約1〜50mg/日、約50〜100mg/日、100〜200mg/日、約200〜300mg/日、約300〜400mg/日、約400〜500mg/日、約100〜150mg/日、約150〜200mg/日、約200〜250mg/日、約75〜150mg/日、または約150〜300mg/日であり得る。
【0169】
本願の化合物またはその組成物は、前述の任意の適切な様式を使用して、1日1回、2回、3回、または4回投与することができる。また、本明細書に記載の式のいずれかによる化合物の投与またはそれらによる処置は、数日間継続することができ、例えば一般に、処置は、1サイクルの処置で少なくとも7日、14日、または28日間継続される。一部の処置では、化合物またはその組成物は連続的に、すなわち毎日投与される。処置サイクルは、がん化学療法で周知であり、サイクル間で約1〜28日、一般に約7日または約14日の休止期間が交互に頻繁に設けられる。また処置サイクルは、他の実施形態では、連続的であってもよい。
【0170】
特定の一実施形態では、方法は、被験体に、1日の初期用量が約1〜500mgの上記式の化合物を投与すること、および臨床有効性が達成されるまで一定量ずつ用量を増大させることを含む。約1、5、10、25、50、75、または100mgの増分を使用して、用量を増大させることができる。投与量は、毎日、一日おき、週2回、または週1回増大させることができる。
【0172】
本願の化合物は、本明細書に開示の方法、ならびに本明細書の開示および当技術分野で周知の方法を考慮すると明らかとなるそれらの日常的な改変を使用して、調製することができる。本明細書の教示に加えて、慣例的な周知の合成法を使用することができる。本明細書に記載の典型的な化合物の合成は、以下の実施例に記載のとおり達成することができる。利用可能な場合には、例えば、Sigma Aldrichまたは他の化学薬品供給者から試薬を市販で購入してもよい。一般に、本明細書に記載の化合物は、通常、室温でおよび気圧で安定し、単離可能である。
【0174】
本明細書に記載の化合物の典型的な実施形態は、下記の一般的な反応スキームを使用して合成することができる。一般的なスキームは、出発材料を類似の構造を有する他の材料で置き換えることによって変更され、それに応じて異なる生成物をもたらし得ることが、本明細書の説明を考慮すると明らかになる。対応する生成物を提供するために出発材料がどのように変わるかの数々の例を提供する合成の説明は、以下に続く。置換基が定義されている所望の生成物を考慮すると、必要な出発材料は、一般に調査によって決定され得る。出発材料は、典型的には、商業的供給源から得られるか、または公開されている方法を使用して合成される。本開示に記載の実施形態である化合物を合成するために、合成される化合物の構造の調査によって、各置換基の独自性が提供される。最終生成物の独自性によって、一般に本明細書の実施例を考慮して、簡単な調査プロセスにより必要な出発材料の独自性が明らかになる。
【0176】
用語「溶媒」、「不活性な有機溶媒」、または「不活性な溶媒」は、これらと共に記載されている反応条件の下で不活性な溶媒を指す(例えば、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(「THF」)、ジメチルホルムアミド(「DMF」)、クロロホルム、塩化メチレン(またはジクロロメタン)、ジエチルエーテル、メタノール等を含む)。本発明の反応に使用される溶媒は、逆のことが定められていない限り、不活性な有機溶媒であり、反応は、不活性ガス、好ましくは窒素の下で実施される。
【0177】
式(I)の化合物は、反応スキームIに示されている方法を使用して調製することができる。
【0180】
式(1)の化合物は、脱水剤の存在下で化合物(A)、(B)および(C)を組み合わせることによって、作製することができる。PGは、t−ブトキシカルボニル(Boc)またはフルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)などの保護基であってよい。化合物(A)、(B)および(C)は、市販のものであるか、または一般的に公知である、または当業者により使用されている方法で作製することができる。B、R
1、R
2、R
3、およびR
5は本明細書で定義されている。B’は、Bであるか、または本明細書に記載されているような化学転換でBに変換することができる基であり、この場合B’−ZはBであり、Zは、さらなる操作が必要である場合、BocまたはFmocなどの保護基である。化合物(A)は、ピリジンなどの溶媒中、亜リン酸ジフェニルなどのカップリング剤の存在下で化合物(B)と混合する。周囲温度から100℃の間の温度で1〜5時間撹拌後、化合物(C)を添加する。混合物を、周囲温度から100℃の間の温度で5〜24時間さらに撹拌し、室温に冷却する。式(1)の化合物を抽出するため、酢酸エチル(EtOAc)などの有機溶媒を添加する。次いで、反応物を弱酸、水、およびブラインで洗浄する。有機相を濃縮することによって、式(1)の化合物を得る。シリカゲルによるクロマトグラフィーなどの、当技術分野で公知の任意の適切な方法で式(1)の化合物を精製する。あるいは、式(1)の化合物は、水による後処理なしにそのまま精製する。あるいは、式(1)の化合物は、精製なしで次のステップで使用する。
【0182】
式(2)の化合物は、式(1)の化合物から保護基(複数可)を除去することによって作製することができる。用いる保護基に応じて異なる条件を使用することになる。Boc基を除去することが所望される場合、式(1)の化合物を適切な溶媒に溶解し、適切な酸で処理する。例えば、適切な溶媒としてジクロロメタンまたはジオキサンが挙げられ、適切な酸としてトリフルオロ酢酸、塩酸、または三臭化ホウ素(BBr
3)が挙げられる。反応は、−78℃から周囲温度の間の温度で行う。反応が完了した後、溶媒を除去することによって、式(2)の化合物を得る。Fmoc基を除去することが所望される場合、式(1)の化合物を適切な溶媒に溶解し、適切な塩基で処理する。例えば、適切な溶媒として、ジクロロメタンまたはDMFが挙げられ、適切な塩基として、ピペリジンが挙げられる。反応は、0℃〜50℃の間の温度で0.5〜24時間行う。反応が完了した後、反応物を水、および抽出に対して適切な溶媒、例えば、EtOAcまたはジクロロメタンなどで希釈してもよい。溶媒を除去することによって、式(2)の化合物を得、それを、さらに精製せずに使用するか、またはクロマトグラフィーなどの公知の方法を介して精製する。
【0184】
式(3)の化合物は、一般に、適切な溶媒中、適切な塩基の存在下で式(2)の化合物と適切に置換されているR
4−X(式中、Xはハロである)をカップリングすることによって、調製することができる。適切な塩基の例は、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンまたはN−メチルモルホリンである。適切な溶媒の例は、N−メチルピロリドン(NMP)、DMF、DMSO、またはイソプロパノールである。また、フッ化カリウムなどの添加物も使用することができる。反応は通常、50℃〜150℃の間の温度で約30分間〜24時間実施する。あるいは、反応は、マイクロ波内、100℃〜150℃の間の温度で約30分間〜24時間実施することもできる。ZがR
2である場合、このステップは、式(I)の化合物をもたらすことになる。式(3)の化合物はまた、ジクロロメタンまたはTHFなどの適切な溶媒中、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、HATU、DCC、またはカルボニルジイミダゾールなどのカップリング剤の存在下で式(2)の化合物と適切な酸をカップリングすることによって調製することができる。完了の際には水を添加して反応をクエンチすることができ、沈殿物を濾過し、次いで、ジクロロメタン(DCM)などの有機溶媒に溶解することができる。あるいは、反応物は、ジクロロメタンのEtOAcなどの不活性有機溶媒での希釈により単離し、これに続いて水により後処理することもできる。減圧下での溶媒の除去により、当技術分野で公知の方法で生成物を単離することができる。生成物は、例えば、残渣の再晶出、沈殿、またはクロマトグラフィーなど、当技術分野で公知の任意の適切な方法を使用して精製することができる。ある場合には、このステップが式(I)の化合物をもたらすことになる。式(3)の化合物がBOC基を含有する場合、Boc基は、当業者に公知の方法およびステップ2において上に記載されている方法で除去することによって、R
2がHである式(I)の化合物を得ることができる。
【0186】
ZがBocである式(4)の化合物は、式(1)の化合物から保護基(複数可)を除去することによって、作製することができる。式(1)の化合物は、適切な溶媒に溶解し、適切な酸で処理する。例えば、適切な溶媒として、ジクロロメタンまたはジオキサンが挙げられ、適切な酸として、トリフルオロ酢酸、塩酸、または三臭化ホウ素(BBr
3)が挙げられる。−78℃から周囲温度の間の温度で反応を行う。反応物が完了した後、溶媒を除去して、式(4)の化合物を得る。
【0188】
式(5)の化合物は、当業者に公知の方法、例えば、式(4)の化合物と、酸、および上に記載されているようなカップリング剤、例えばHATUなどとの反応などにより作製することができる。さらに、アミンは、メタノールまたはジクロロメタンなどの適切な溶媒中、NaCNBH
3またはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の存在下で、アミンと、アルデヒドまたはケトン含有化合物の反応を介して当業者に公知の方法でアルキル化することができる。反応物が完了した後、反応物を水、および抽出に適切な溶媒、例えばEtOAcまたはジクロロメタンなどで希釈することができる。溶媒を除去することによって、式(5)の化合物を得、それを、さらに精製せずに使用するか、またはクロマトグラフィーなどの公知の方法を介して精製する。
【0190】
式(6)の化合物は、保護基がFmocである式(5)の化合物から保護基(複数可)を除去することによって作製することができる。式(5)の化合物は、適切な溶媒に溶解し、適切な塩基で処理する。例えば、適切な溶媒として、ジクロロメタンまたはDMFが挙げられ、適切な塩基として、ピペリジンが挙げられる。反応は、0℃〜50℃の間の温度で0.5〜24時間行う。反応が完了した後、反応物は、水、および抽出に対して適切な溶媒、例えばEtOAcまたはジクロロメタンなどで希釈する。溶媒を除去することによって、式(6)の化合物を得、それを、さらに精製せずに使用するか、またはクロマトグラフィーなどの公知の方法を介して精製する。
【0191】
式(I)の化合物は、当業者に公知の材料から出発して、反応スキーム1で提供された方法に従って調製することができることを理解されたい。
【0192】
合成後、化合物は、遊離塩基またはトリフルオロ酢酸塩の形態で単離し、NMRによってさらに特徴付けることができる。得られた化合物およびこれらのNMRによる特徴付けは、遊離塩基または塩形態のいずれかを表し得る。親化合物と対応する塩の比は未確定である。
【0193】
(実施例1)
式(1)の化合物の調製
【0194】
A.nが1であり、R1がクロロであり、mが0であり、Bが4,7−ジアザスピロ[2,5]オクタニルであり、ZがBocであり、PGがFmocであり、R
5がHであり、R
3がメチルである、式(1)の化合物の調製
【化30】
【0195】
亜リン酸ジフェニル(2.8mL、15mmol)を、2−アミノ−6−クロロ安息香酸(449mg、2.6mmol)および(S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸(815mg、2.6mmol)のピリジン(2.1mL)溶液に添加した。反応混合物を40℃で2時間撹拌した。tert−ブチル7−アミノ−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレート(744mg、3.3mmol)を反応混合物に添加し、それを55℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ヘキサンで詰めたSiO
2カラムに充填した。次いで、ヘキサン中EtOAc(0〜50%)で溶出することによって、表題化合物を精製して、(S)−tert−ブチル7−(2−(1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレートを得た。ES/MS m/z=656.3(M+H
+)。
【0196】
B。実施例1Aおよび反応スキームIに記載されている方法を使用した、以下の式(1)の化合物の調製:
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5,8−ジクロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル(1−(5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル(1−(5−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−メチル−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル((1S)−1−(5−クロロ−3−((1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル(1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート;
(R)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(R)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)ピロリジン−2−イル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−8−クロロ−6−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル((5−クロロ−3−モルホリノ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート;
(R)−tert−ブチル2−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル(1−(5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル(1−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート;および
(S)−tert−ブチル(1−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート。
【0197】
(実施例2)
式(2)の化合物の調製
【0198】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bが4,7−ジアザスピロ[2,5]オクタニルであり、ZがBocであり、R
5がHであり、R
3がメチルであり、およびPGが式(1)のFmocである、式(2)の化合物の調製
【化31】
【0199】
ピペリジン(1.6mL、16mmol)を、(S)−tert−ブチル7−(2−(1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレート(2.16g、3.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に添加した。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。EtOAcを添加し、有機層を重炭酸ナトリウム飽和溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、EtOAcで詰めたSiO
2カラムに充填した。次いで、EtOAc中MeOH(0〜20%)で溶出することによって、表題化合物を精製して、(S)−tert−ブチル7−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレートを得た。ES/MS m/z=434.2(M+H
+)。
【0200】
B.実施例2Aおよび反応スキームIに記載されている方法を使用した、以下の式(2)の化合物の調製:
tert−ブチル4−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノ−3−メチルブチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5,8−ジクロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−メチル−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート;
(R)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(R)−tert−ブチル3−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−8−クロロ−6−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;および
(S)−tert−ブチル(1−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート;およびtert−ブチル(1−(2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート。
【0201】
C.nが1であり、R
1がクロロであり、Bが−4−メチルピペラジニルであり、R
5がHであり、mが0であり、R
3がシクロプロピルであり、PGが式(1)のBocである、式(2)の化合物の調製
【化32】
【0202】
(S)−tert−ブチル((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート(3.0g、6.7mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5.2mL)を添加した。反応物を25℃で1hr撹拌し、濃縮することによって、(S)−2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンを得た。表題化合物をさらに精製せずに次の反応で使用した。ES/MS 348.2(M+H
+)。
【0203】
D.実施例2Cおよび反応スキームIに記載されている方法を使用した、以下の式(2)の化合物の調製:
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−3−((1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;(S)−2−(1−アミノエチル)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−3−モルホリノキナゾリン−4(3H)−オン;
(R)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−フルオロ−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;および
(S)−2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン。
【0204】
(実施例3)
式(3)の化合物の調製
【0205】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bが4,7−ジアザスピロ[2,5]オクタニルであり、ZがBocであり、R
5がHであり、Aが単結合であり、R
3がメチルであり、R
4が2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イルである、式(3)の化合物の調製
【化33】
【0206】
(S)−tert−ブチル7−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレート(99mg、0.23mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(119μL、0.68mmol)、および2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(39mg、0.23mmol)のイソプロピルアルコール(1mL)中混合物を、マイクロ波内、130℃で14hr撹拌した。混合物を濃縮して、(S)−tert−ブチル7−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレートを固体として得、精製なしに次の反応で使用した。ES/MS 567.3(M+H
+)。
【0207】
B.実施例3Aおよび反応スキームIに記載されている方法を使用した、以下の式(3)または(I)の化合物の調製:
tert−ブチル4−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−(1−(ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルブチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルブチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5,8−ジクロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(シクロプロピル(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)メチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)プロピル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−((S)−1−(ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(5−クロロ−2−((S)−1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル3−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−メチル−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−((5−フルオロピリジン−2−イル)エチニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5,8−ジクロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5,8−ジクロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5,8−ジクロロ−4−オキソ−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)プロピル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5,8−ジフルオロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((6−アミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((5−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−(フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(R)−tert−ブチル3−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル3−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(R)−tert−ブチル3−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−4−オキソ−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(5−クロロ−2−((S)−シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
(1R,5S)−tert−ブチル6−(2−((S)−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)(シクロプロピル)メチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(2−((S)−1−((2−アミノ−5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−(5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アゼパン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((2−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ピロリジン−2−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物1)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.84 - 7.71 (m, 1H), 7.68 - 7.53 (m, 4H), 7.46 (s, 2H), 7.24 - 7.02 (m, 2H), 5.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 4.51 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.00 - 3.83 (m, 2H), 3.29 (t, J = 12.6 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.86 (s, 1H), 1.56 (ddt, J = 13.2, 8.3, 4.2 Hz, 3H), 0.60 (dddd, J = 30.3, 16.6, 8.8, 3.9 Hz, 3H), 0.39 (dq, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H). ES/MS 481.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物2)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.93 (s, 1H), 7.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.62 (ddd, J = 18.0, 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.56 - 7.06 (m, 4H), 5.38 - 5.21 (m, 1H), 4.33 - 4.03 (m, 2H), 3.61 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.52 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.29 (t, J = 14.5 Hz, 2H), 3.12 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 2.81 (s, 4H), 1.55 (dtd, J = 13.3, 8.1, 5.0 Hz, 1H), 0.57 (pd, J = 8.8, 4.7 Hz, 3H), 0.41 (dq, J = 7.8, 4.3, 3.7 Hz, 1H). ES/MS 490.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物3)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (td, J = 8.0, 1.0 Hz, 1H), 7.55 - 7.47 (m, 2H), 7.39 - 7.21 (m, 5H), 6.68 - 6.57 (m, 3H), 6.27 (s, 3H), 5.49 (td, J = 8.4, 4.1 Hz, 1H), 4.11 - 3.98 (m, 1H), 3.87 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.48 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.14 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.92 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.83 (t, J = 12.9 Hz, 2H), 2.28 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 2.20 - 2.09 (m, 1H), 1.95 - 1.75 (m, 2H), 1.44 (d, J = 6.6 Hz, 3H). ES/MS 531.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−3−((1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物4)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)) δ 9.60 (s, 1H), 9.08 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 38.4 Hz, 4H), 7.74 (dd, J = 8.4, 7.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.44 (m, 2H), 5.34 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 4.78 (p, J = 9.7 Hz, 1H), 4.03 - 3.83 (m, 2H), 2.71 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.67 - 2.52 (m, 2H), 2.34 (dq, J = 17.2, 10.6, 9.5 Hz, 2H), 2.22 (q, J = 8.8, 7.1 Hz, 1H), 2.13 (dd, J = 14.1, 8.2 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 480.2(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物5)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.99 (s, 1H), 7.74 - 7.67 (m, 2H), 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42 - 7.28 (m, 2H), 5.72 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 12.8 Hz, 1H), 4.08 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 3.52 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 3.42 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.33 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.23 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 3.07 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 2.80 (d, J = 4.1 Hz, 3H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 440.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物6)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.08 (s, 1H), 7.85 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.73 - 7.66 (m, 1H), 7.52 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.40 (s, 2H), 5.60 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.50 (m, 2H), 3.05 (m, 4H), 2.72 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.94 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 439.0(M+H+)。
(S)−tert−ブチル4−(2−(シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−5,8−ジフルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(8−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−6−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−3−モルホリノ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物121)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.77 (dd, J = 7.8 Hz, 1H), 7.66 - 7.52 (m, 2H), 5.38 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 4.06 - 3.90 (m, 2H), 3.84 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.67 - 3.55 (m, 1H), 3.22 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 2.93 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 2.84 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 1.61 - 1.46 (m, 1H), 0.69 - 0.59 (m, 1H), 0.59 - 0.45 (m, 2H), 0.43 - 0.31 (m, 1H). ES/MS 468.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(シクロプロピル((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−3−モルホリノキナゾリン−4(3H)−オン(化合物122)
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.95 (s, 1H), 7.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.62 (ddd, J = 18.0, 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.53 - 7.06 (m, 6H), 5.30 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.06 - 3.90 (m, 2H), 3.84 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.67 - 3.55 (m, 1H), 3.22 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 2.93 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 2.84 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 1.61 - 1.46 (m, 1H), 0.69 - 0.59 (m, 1H), 0.59 - 0.45 (m, 2H), 0.43 - 0.31 (m, 1H). ES/MS 468.2(M+H
+)。
(R)−2,4−ジアミノ−6−(2−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物124)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.69 (td, J = 8.2, 5.5 Hz, 1H), 7.36 - 7.34 (m, 3H), 7.32 - 7.29 (m, 1H), 7.29 - 7.25 (m, 1H), 7.24 - 7.17 (m, 1H), 6.46 (s, 2H), 6.00 (s, 2H), 5.70 (s, 1H), 4.10 - 3.83 (m, 4H), 3.60 - 3.46 (m, 2H), 2.96 (dd, J = 10.5, 2.3 Hz, 1H), 2.87 - 2.78 (m, 2H), 2.29 - 2.19 (m, 1H), 2.04 - 1.93 (m, 1H). ES/MS 541.3(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物125)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.72 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.60 - 7.45 (m, 2H), 6.91 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 2H), 6.35 (s, 3H), 5.63 (dd, J = 7.5, 6.6 Hz, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 1H), 3.90 (s, 0H), 3.09 - 3.00 (m, 1H), 2.91 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.73 (dd, J = 22.1, 10.9 Hz, 2H), 2.19 (qp, J = 1.4, 0.5 Hz, 3H), 1.99 (s, 1H), 1.46 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 545.2(M+H
+)。
(S)−tert−ブチル(1−(2−(1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート;
(S)−tert−ブチル(1−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート;および
tert−ブチル(1−(2−((S)−1−((6−アミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート。
【0208】
C.AがCOであり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bがピペラジニルであり、ZがBocであり、R
5が水素であり、R
3がメチルであり、R
4が3−アミノピペラジン−2−イルである、式(3)の化合物の調製
【化34】
【0209】
DMF(3mL)中の(S)−tert−ブチル4−(2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(200mg、0.49mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(279mg、0.735mmol)および3−アミノ−2−ピラジンカルボン酸(196mg、1.1mmol)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL)を添加した。室温で1時間撹拌後、水を添加し、混合物をEtOAc(3×30mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。水中0〜95%ACN(0.1%TFA)で作動する逆相HPLCシステムで残渣を精製することによって、(S)−tert−ブチル4−(2−(1−(3−アミノピラジン−2−カルボキサミド)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。ES/MS m/z=529.2(M+H)
+
【0210】
D.実施例3Cおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(3)の化合物の調製:
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−(3−アミノ−5,6−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−(2−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
(S)−tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(1−(3,5−ジアミノ−6−クロロピラジン−2−カルボキサミド)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート;および
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−(3−アミノ−6−クロロピラジン−2−カルボキサミド)エチル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート。
【0211】
(実施例4)
式(I)の化合物の調製
【0212】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、Bが4,7−ジアザスピロ[2,5]オクタニルであり、mが0であり、R
5が水素であり、Aが単結合であり、R
3がメチルであり、R
4が2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イルである、式(I)の化合物の調製
【化35】
【0213】
(S)−tert−ブチル7−(5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシレート(130mg、0.23mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。反応液を2時間撹拌し、濃縮した。水中0〜95%ACN(0.1%TFA)で作動する逆相HPLC装置で残渣を精製することによって、(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルを得た。(化合物7)。回転異性体の約1:1混合物として存在する。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 - 9.34 (m, 1H), 8.87 (s, 0.5H), 8.66 (s, 0.5H), 7.76 - 7.68 (m, 1H), 7.60 - 7.50 (m, 2H), 5.71 - 5.55 (m, 1H), 4.50 (dd, J = 17.1, 12.1 Hz, 1H), 4.25 - 4.07 (m, 1H), 3.54 (d, J = 11.7 Hz, 0.5H), 3.42 (t, J = 11.8, 11.3 Hz, 1H), 3.32 (d, J = 11.9 Hz, 0.5H), 3.27 - 3.15 (m, 0.5H), 76 (dd, J = 18.0, 12.0 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 1.5H), 1.44 (d, J = 6.7 Hz, 1.5H), 1.13 - 0.88 (m, 3H). ES/MS467.1(M+H
+)。
【0214】
B.実施例4Aおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(I)の化合物の調製:
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(3−((S)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物8)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (bs, 2H), 7.84 (bs, 1H), 7.74 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.38 (bs, 2H), 7.19 (bs, 1H), 5.62 (m, 1H), 4.28 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.12 (m, 2H), 2.84 (m, 1H), 2.69 - 2.52 (m, 2H), 2.17 - 1.86 (m, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 454.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(3−((R)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物9)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 (bs, 1H), 8.61 (bs, 1H), 7.84 (bs, 1H), 7.75 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.28 (bs, 2H), 7.11 (bs, 2H), 5.63 (m, 1H), 4.26 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.07 (m, 3H), 2.77 (m, 1H), 2.50 (m, 1H), 2.14 (m, 1H), 1.93 (m, 2H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.44 (m, 1H). ES/MS 454.2(M+H
+)。
2−アミノ−4−(((S)−1−(3−((S)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物10)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.61 (bs, 2H), 8.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.36 (bs, 1H), 5.60 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.44 (m, 1H), 3.12 (m, 2H), 2.85 (m, 1H), 2.71 - 2.52 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.03 (m, 3H), 1.63 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 453.2(M+H
+)。
2−アミノ−4−(((S)−1−(3−((R)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物11)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.63 (br, 2H), 8.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.54 - 7.12 (br, 2H), 5.63 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.06 (m, 3H), 2.76 (m, 1H), 2.50 (m, 1 H), 2.31 (s, 3H), 2.14 (m, 1H), 1.93 (m, 2H), 1.54 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.36 (m, 1H). ES/MS 453.2(M+H
+)。
3−((S)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物12)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.68 (br, 2H), 7.88 (bs, 1H), 7.75 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.52 (bs, 4H), 5.54 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.43 (m, 1H), 3.15 (m, 2H), 2.94 (m, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 2H), 2.17 - 1.87 (m, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 463.1(M+H
+)。
3−((R)−アゼパン−4−イル)−5−クロロ−2−((S)−1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物13)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 (br, 2H), 7.85 (bs, 1H), 7.74 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.43 (bs, 2H), 5.56 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.06 (m, 3H), 2.74 (m, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.15 (m, 1H), 1.92 (m, 2H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.44 (m, 1H). ES/MS 463.1(M+H
+)。
4−(((1S)−(3−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)−2−アミノ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物14)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.24 (bs, 1H), 8.76 (bs, 1H), 7.78 (dd, J = 8.0, 8.4 Hz, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.49 (bs, 2H), 5.38 (dd, J = 7.9 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 11.8, 5.7 Hz, 1H), 3.63 - 3.46 (m, 3H), 2.88 (m, 1H), 2.43 (m, 1H), 2.38 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 1.55 (m, 1H), 0.74 (m, 1H), 0.58 (m, 2H), 0.53 (m, 1H). ES/MS 463.2(M+H
+)。
4−(((1S)−(3−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)−2,6−ジアミノピリミジン−5−カルボニトリル(化合物15)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.35 (bs, 1H), 8.78 (bs, 1H), 7.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.46 (bs, 2H), 7.22 (bs, 3H), 5.38 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 3.69 (dd, J = 12.1, 5.8 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 11.8, 5.9 Hz, 1H), 3.52 (m, 2H), 2.88 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 2.39 (m, 2H), 1.53 (m, 1H), 0.71 (m, 1H), 0.59 (m, 2H), 0.52 (m, 1H). ES/MS 464.1(M+H
+)。
4−(((1S)−1−(3−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−2−アミノ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物16)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.21 (bs, 1H), 8.76 (bs, 1H), 7.77 (bs, 1H), 7.73 (dd, J = 9.6, 8.8 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 1H), 7.40 (bs, 2H), 5.86 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.60 - 3.42 (m, 4H), 2.92 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.32 (m, 1H), 1.55 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 455.1(M+H
+)。
4−(((1S)−1−(3−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−2,6−ジアミノピリミジン−5−カルボニトリル(化合物17)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.22 (bs, 1H), 8.73 (bs, 1H), 7.67 (dd, J = 8.8, 9.6 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 7.52 (bs, 1H), 7.35 (bs, 2H), 7.19 (bs, 2H), 5.78 (m, 1H), 3.59 (dd, J = 11.9, 5.8 Hz, 1H), 3.50 (m, 4H), 2.86 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 456.3(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(ピペリジン−4−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物18)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.37 (s, 1H), 8.88 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.60 (br, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.44 (br, 1H), 7.75 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (m, 2H), 5.84 (m, 1H), 4.53 (m, 1H), 3.46 (m, 1H), 3.28 (m, 1H), 3.10 (m, 4H), 1.99 (m, 2H), 1.69 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 442.2(M+H
+)。
4−(((1S)−1−(3−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−2,6−ジアミノピリミジン−5−カルボニトリル(化合物19)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.27 (bs, 1H), 8.75 (bs, 1H), 7.73 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.56 (m, 2H), 5.78 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 3.51 (m, 4H), 2.86 (m, 1H), 2.30 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 438.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物20)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.07 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 8.73 (br, 1H), 7.73 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.55 (bs, 2H), 7.43 (bs, 2H), 5.58 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.35 (m, 4H), 3.03 (m, 1H), 2.78 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 468.1(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物21)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.03 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.67 (m, 1H), 7.95 (bs, 1H), 7.73 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.56 - 7.29 (br, 1H), 5.67 (m, 1H), 4.10 (dt, J = 12.5, 9.6 Hz, 2H), 3.35 (m, 4H), 3.05 (m, 1H), 2.68 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 458.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物22)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.80 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.46 (m, 1H), 7.75 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.70 (br, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 2H), 7.38 (br, 3H), 5.54 (td, J = 8.4, 5.2 Hz, 1H), 4.38 (m, 1H), 3.43 (m, 2H), 3.16 - 2.81 (m, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.12 (m, 1H), 1.95 (m, 2H), 1.72 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 454.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物23)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.75 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.44 (m, 1H), 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.62 - 7.55 (m, 2H), 7.48 - 7.30 (br, 1H), 5.55 (td, J = 8.4, 5.0 Hz, 1H), 4.31 (m, 1H), 3.56 - 3.25 (m, 2H), 3.21 - 2.76 (m, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.29 - 2.20 (m, 1H), 2.19 - 2.05 (m, 1H), 2.05 - 1.88 (m, 2H), 1.71 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 453.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物24)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.40 (m, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.63 (br, 1H), 8.39 (bs, 1H), 7.76 (dd, J = 8.4, 7.7 Hz, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.57 (m, 1H), 5.65 (m, 1H), 4.23 (br, 1H), 3.39 (m, 2H), 3.18 - 2.84 (m, 3H), 2.65 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.91 (m, 1.5H), 1.58 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.37 - 1.22 (m, 0.5H). ES/MS 439.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(ピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物25)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.34 (s, 1H), 8.65 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.86 (bs, 2H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 5.63 (bs, 1H), 4.42 (br, 2H), 3.40 (m, 2H), 3.03 (m, 4H), 1.95 (m, 1H), 1.86 (bs, 1H), 1.55 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.40 - 1.23 (m, 1H).
ES/MS 449.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物26)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.41 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 8.49 (bs, 3H), 8.30 (bs, 2H), 7.77 (dd, J = 8.4, 7.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.47 (m, 2H), 5.68 (m, 1H), 4.26 (m, 1H), 3.41 (m, 2H), 3.09 - 2.86 (m, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.55 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.41 - 1.18 (m, 4H). ES/MS 440.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((R)−ピペリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物27)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.01 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 8.70 - 8.51 (m, 1H), 7.72 (t, 1H), 7.54 (t, J = 1.2 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.28 (s, 2H), 6.96 (s, 2H), 5.48 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.10 - 3.90 (m, 1H), 3.73 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.27 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 2.96 - 2.76 (m, 1H), 2.71 - 2.54 (m, 1H), 1.89 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 1.69 - 1.40 (m, 4H). ES/MS 440.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((S)−ピペリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物28)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.97 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.78 - 7.67 (m, 1H), 7.59 - 7.50 (m, 2H), 7.25 - 7.18 (m, 2H), 6.89 (s, 2H), 5.47 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.36 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 4.00 (q, J = 11.2 Hz, 1H), 3.32 - 3.20 (m, 1H), 2.87 (q, J = 12.4 Hz, 1H), 2.62 (q, J = 14.5, 11.7 Hz, 1H), 1.89 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 1.64 - 1.41 (m, 4H). ES/MS 440.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(アゼチジン−3−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物29)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 7.98 - 7.88 (m, 1H), 7.85 - 7.69 (m, 1H), 7.57 - 7.46 (m, 2H), 7.38 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 7.29 - 7.10 (m, 1H), 7.10 - 6.94 (m, 1H), 5.51 - 5.34 (m, 1H), 1.61 - 1.51 (m, 4H), 1.49 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.44 (d, J = 6.3 Hz, 2H). ES/MS 412.1(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((S)−ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物30)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.01 (s, 1H), 8.61 (dt, J = 11.8, 7.0 Hz, 1H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.31 (s, 2H), 7.10 (s, 2H), 5.54 (p, J = 6.3 Hz, 1H), 4.99 (tq, J = 8.0, 4.0 Hz, 1H), 3.27 - 3.05 (m, 3H), 2.39 - 2.22 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.3 Hz, 3H). ES/MS 426.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((R)−ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物31)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.13 - 8.93 (m, 1H), 8.60 (dd, J = 11.8, 6.2 Hz, 1H), 7.74 (q, J = 6.9, 5.9 Hz, 2H), 7.58 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 7.31 (s, 2H), 7.09 (s, 2H), 5.57 (p, J = 6.6 Hz, 1H), 5.00 (tt, J = 9.6, 4.9 Hz, 1H), 3.40 - 3.31 (m, 2H), 3.19 - 3.03 (m, 1H), 2.29 (ddd, J = 14.0, 9.3, 5.4 Hz, 1H), 2.15 (dtd, J = 13.4, 8.8, 4.4 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 6.3 Hz, 3H). ES/MS 426.2(M+H
+)。
(S)−3−アミノ−6−クロロ−N−(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(化合物32)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.26 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.80 (q, J = 10.8, 10.3 Hz, 1H), 8.36 (dd, J = 1.1, 0.6 Hz, 1H), 7.76 (q, J = 13.7, 10.8 Hz, 3H), 7.59 (ddd, J = 10.0, 8.0, 1.2 Hz, 2H), 5.51 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.23 - 4.00 (m, 2H), 3.39 - 3.27 (m, 1H), 3.27 - 3.13 (m, 2H), 3.04 (td, J = 17.5, 15.3, 8.3 Hz, 1H), 1.53 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.26 - 1.18 (m, 1H). ES/MS 463.1(M+H
+)。
(S)−3,5−ジアミノ−6−クロロ−N−(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(化合物33)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.94 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 8.63 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (ddd, J = 12.3, 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.11 (s, 3H), 5.56 - 5.41 (m, 1H), 4.21 - 4.02 (m, 2H), 3.40 (dd, J = 21.6, 12.2 Hz, 2H), 3.27 (dd, J = 17.0, 12.0 Hz, 3H), 3.17 - 3.00 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.04 (d, J = 6.1 Hz, 1H). ES/MS 478.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−(フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物34)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.08 (s, 1H), 8.88 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.36 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.49 (ddd, J = 11.3, 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.90 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.13 (dtd, J = 18.7, 12.4, 2.8 Hz, 2H), 3.42 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 3.32 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 3.12 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 2.98 - 2.75 (m, 1H), 1.56 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 426.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((5−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物35)1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.80 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.80 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.68 (td, J = 8.0, 0.7 Hz, 1H), 7.51 (ddt, J = 8.1, 4.4, 1.0 Hz, 2H), 5.88 (p, J = 6.9 Hz, 1H), 4.20 - 4.00 (m, 2H), 3.44 - 3.36 (m, 2H), 3.36 - 3.25 (m, 2H), 3.18 - 2.98 (m, 1H), 2.85 - 2.66 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 476.1(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−N−(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物36)
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.00 - 8.85 (m, 2H), 8.77 - 8.51 (m, 3H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 6.8, 4.5 Hz, 1H), 6.52 (s, 2H), 5.71 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.21 (td, J = 12.0, 11.6, 2.8 Hz, 1H), 4.08 (td, J = 12.1, 11.5, 2.7 Hz, 1H), 3.43 (dd, J = 16.1, 12.6 Hz, 2H), 3.38 - 3.28 (m, 2H), 3.21 (dd, J = 22.9, 11.6 Hz, 2H), 1.53 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 468.2(M+H
+)。
(S)−2−(1−((6−アミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物37)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.86 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.72 - 8.50 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.81 - 7.66 (m, 1H), 7.63 - 7.45 (m, 2H), 7.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.94 (s, 2H), 5.71 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.21 - 4.01 (m, 2H), 3.48 - 3.25 (m, 3H), 3.09 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 435.1(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−3−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物38)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (s, 1H), 9.82 - 9.52 (m, 1H), 8.23 (d, J = 94.7 Hz, 3H), 7.81 (tt, J = 8.0, 2.7 Hz, 1H), 7.63 (dtd, J = 8.4, 6.4, 5.1 Hz, 2H), 5.71 - 5.52 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.12 - 3.88 (m, 1H), 3.58 (d, 4H), 2.89 - 2.61 (m, 1H), 2.29 - 2.08 (m, 1H), 1.65 - 1.39 (m, 3H). ES/MS 476.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5,8−ジフルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物39)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.45 (s, 1H), 8.89 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 8.20 (s, 3H), 7.78 (td, J = 9.4, 4.1 Hz, 1H), 7.48 - 7.22 (m, 1H), 5.65 (s, 1H), 4.22 - 3.99 (m, 3H), 3.81 - 3.67 (m, 1H), 3.48 - 3.14 (m, 4H), 2.90 (dd, J = 113.3, 21.6 Hz, 1H), 1.51 (d, J = 6.6 Hz, 3H). ES/MS 443.2(M+H
+)。
(S)−5,8−ジフルオロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物40)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.41 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 9.34 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.90 (dq, J = 21.8, 11.3, 9.6 Hz, 1H), 8.11 (d, 2H), 7.78 - 7.59 (m, 2H), 7.33 - 7.19 (m, 1H), 5.94 - 5.73 (m, J = 6.7 Hz, 1H), 4.18 - 3.97 (m, 2H), 3.46 - 3.20 (m, 4H), 3.12 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 2.90 (q, J = 12.3 Hz, 1H), 1.59 (d, J = 6.8, 1.3 Hz, 3H). ES/MS 428.2(M+H
+)。
(S)−2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−5,8−ジフルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物41)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.25 (dd, J = 22.3, 9.2 Hz, 2H), 8.76 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 8.23 - 7.97 (m, 2H), 7.83 - 7.57 (m, 2H), 7.41 - 7.13 (m, 1H), 5.23 (s, 1H), 4.11 (ddd, J = 33.4, 13.3, 10.3 Hz, 2H), 3.53 (t, J = 1.2 Hz, 2H), 3.44 - 3.12 (m, 4H), 1.76 - 1.44 (m, 1H), 0.81 - 0.27 (m, 3H). ES/MS 454.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)プロピル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物42)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.33 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 9.26 (s, 0H), 8.88 (dt, J = 22.5, 11.1 Hz, 1H), 8.21 - 8.01 (m, 2H), 7.76 - 7.61 (m, 2H), 7.58 - 7.40 (m, 2H), 5.70 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 4.37 - 3.97 (m, 2H), 3.58 - 3.47 (m, 3H), 3.41 - 3.30 (m, 1H), 3.24 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 3.10 (dq, J = 23.0, 11.3 Hz, 2H), 2.13 - 1.90 (m, 2H), 1.06 (t, 3H). ES/MS 440.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物43)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.41 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 9.34 - 9.14 (m, 1H), 8.82 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 8.21 - 8.00 (m, 2H), 7.77 - 7.62 (m, 2H), 7.55 (ddt, J = 16.7, 7.8, 1.1 Hz, 2H), 5.22 (s, 2H), 4.14 (ddd, J = 35.2, 13.7, 10.7 Hz, 2H), 3.45 - 3.20 (m, 3H), 3.15 (d, J = 12.1 Hz, 0H), 3.02 (s, 1H), 1.68 - 1.47 (m, 1H), 0.72 - 0.51 (m, 3H), 0.51 (s, 1H). ES/MS 452.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物44)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 78.3 Hz, 1H), 7.80 - 7.63 (m, 1H), 7.63 - 7.42 (m, 2H), 5.52 - 5.30 (m, 1H), 4.27 - 3.96 (m, 2H), 3.26 (d, J = 13.2 Hz, 3H), 3.08 - 2.75 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.07 - 1.79 (m, J = 6.7, 6.3 Hz, 2H), 1.09 - 0.86 (m, 3H). ES/MS 454.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−(((5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物46)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.40 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 8.49 (s, 2H), 7.87 - 7.69 (m, 1H), 7.59 (ddt, J = 16.8, 7.8, 1.5 Hz, 2H), 5.19 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 4.20 - 4.04 (m, 2H), 3.53 (d, J = 1.7 Hz, 0H), 3.36 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.25 (t, J = 14.5 Hz, 2H), 3.05 (d, J = 12.2 Hz, 2H), 2.52 (h, J = 1.9 Hz, 1H), 2.42 (q, J = 1.9 Hz, 1H), 2.40 - 2.38 (m, 2H), 1.68 - 1.46 (m, 1H), 0.71 - 0.43 (m, 3H), 0.36 (dq, J = 8.3, 4.1 Hz, 1H). ES/MS 466.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(シクロプロピル(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)メチル)−8−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物47)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.35 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 9.24 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.89 - 8.69 (m, 1H), 8.11 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.74 - 7.59 (m, 2H), 7.53 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 1H), 5.21 (s, 1H), 4.24 - 4.00 (m, 2H), 3.45 - 3.29 (m, 1H), 3.26 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 3.16 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 2.97 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 1.61 (ddt, J = 12.9, 8.9, 4.6 Hz, 1H), 0.59 (dq, J = 7.3, 5.3, 4.7 Hz, 4H), 0.53 - 0.34 (m, 1H). ES/MS 470.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物48)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.49 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 8.87 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 8.34 (s, 3H), 8.01 (s, 1H), 7.81 - 7.64 (m, 1H), 7.58 (dt, J = 8.4, 3.6 Hz, 1H), 5.23 (s, 1H), 4.09 (q, J = 12.1, 11.7 Hz, 2H), 3.34 (dd, J = 16.4, 11.6 Hz, 2H), 3.24 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.07 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.54 (s, 1H), 1.35 - 1.11 (m, 1H), 0.69 - 0.43 (m, 3H), 0.34 (s, 1H). ES/MS 485.2(M+H
+)。
(S)−5,8−ジクロロ−3−(ピペラジン−1−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物49) H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.28 (s, 1H), 8.83 - 8.67 (m, 1H), 8.59 (dd, J = 18.4, 8.6 Hz, 2H), 8.44 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.84 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.06 (dtd, J = 19.4, 12.5, 2.7 Hz, 2H), 3.35 - 3.30 (m, 1H), 3.22 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.07 (q, J = 12.0 Hz, 1H), 2.58 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 1.60 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 477.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−8−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物50)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.77 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.65 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.7, 4.3 Hz, 1H), 5.86 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.17 - 3.97 (m, 2H), 3.11 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 2.76 (q, J = 11.8 Hz, 1H), 2.51 (d, J = 0.9 Hz, 0H), 1.58 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 461.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物51)。(H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.18 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.91 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.65 (s, 2H), 8.23 (dd, J = 8.8, 1.1 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.7, 1.1 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 9.7, 8.7 Hz, 1H), 7.58 (ddd, J = 8.7, 4.4, 1.1 Hz, 1H), 5.89 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.26 - 3.99 (m, 2H), 3.53 - 3.27 (m, 4H), 3.20 (q, J = 12.2, 11.0 Hz, 1H), 2.84 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 1.74 - 1.59 (m, 3H). ES/MS 489.1(M+H
+)。
(S)−5,8−ジクロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物52)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.60 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 8.80 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.72 (q, J = 11.4, 10.7 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.5, 2.0 Hz, 1H), 5.82 (pd, J = 6.7, 2.0 Hz, 1H), 4.24 - 4.11 (m, 1H), 4.11 - 3.97 (m, 1H), 3.51 - 3.27 (m, 2H), 3.27 - 3.09 (m, 1H), 2.88 - 2.68 (m, 1H), 2.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 1.69 (dd, J = 6.7, 2.0 Hz, 3H). ES/MS 505.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5,8−ジクロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物53)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.05 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 8.81 - 8.58 (m, 1H), 7.98 (dt, J = 8.6, 0.9 Hz, 1H), 7.92 - 7.63 (m, 5H), 7.58 (dt, J = 8.5, 0.9 Hz, 1H), 5.66 (h, J = 6.4 Hz, 1H), 4.09 (qd, J = 11.3, 2.1 Hz, 2H), 3.43 (dd, J = 18.0, 12.4 Hz, 2H), 3.37 - 3.28 (m, 1H), 3.28 - 3.16 (m, 1H), 3.03 (q, J = 11.3 Hz, 1H), 2.85 - 2.61 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.6 Hz, 3H). ES/MS 475.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物54)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.11 - 8.92 (m, 1H), 8.67 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 7.72 (q, J = 8.5, 7.8 Hz, 2H), 7.58 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 1H), 7.54 - 7.34 (m, 5H), 7.34 - 7.01 (m, 3H), 5.66 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.10 (tdd, J = 12.3, 9.5, 2.7 Hz, 2H), 3.42 (dd, J = 19.4, 12.2 Hz, 2H), 3.35 - 3.19 (m, 2H), 3.14 - 2.95 (m, 1H), 2.84 - 2.69 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 459.2(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物55)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.82 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.77 - 7.69 (m, 1H), 7.62 - 7.51 (m, 2H), 7.39 (s, 2H), 5.74 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.11 (dt, J = 14.5, 11.3 Hz, 2H), 3.36 (dt, J = 21.4, 11.4 Hz, 4H), 3.10 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 2.87 - 2.67 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 426.2(M+H
+)。
(S)−3−アミノ−N−(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(化合物56)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.08 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.75 - 7.63 (m, 5H), 7.58 - 7.49 (m, 4H), 5.59 (s, 1H), 4.26 - 4.00 (m, 2H), 3.43 - 3.31 (m, 2H), 3.31 - 3.14 (m, 2H), 3.14 - 2.93 (m, 1H), 2.93 - 2.61 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.6 Hz, 3H), ES/MS 429.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物57)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.60 (s, 1H), 9.08 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 38.4 Hz, 4H), 7.74 (dd, J = 8.4, 7.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.44 (m, 2H), 5.59 (s, 1H), 4.26 - 4.00 (m, 2H), 3.43 - 3.31 (m, 2H), 3.31 - 3.14 (m, 2H), 3.14 - 2.93 (m, 1H), 2.93 - 2.61 (m, 1H), 1.47 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 441.2(M+H
+)。
(S)−2−(1−((6−アミノ−5−((5−フルオロピリジン−2−イル)エチニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物58)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.84 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 8.14 - 8.06 (m, 0H), 7.93 (ddt, J = 8.9, 4.5, 2.0 Hz, 1H), 7.88 - 7.72 (m, 1H), 7.61 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 7.55 (ddd, J = 7.5, 3.8, 1.9 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 5.68 - 5.46 (m, 1H), 4.17 (t, J = 12.6 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 12.7 Hz, 1H), 3.46 - 3.34 (m, 1H), 3.30 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.14 (t, J = 13.8 Hz, 1H), 2.97 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.58 - 1.33 (m, 2H). ES/MS 520.2(M+H
+)。
(S)−3−アミノ−N−(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)−5,6−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド(化合物59)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.43 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 8.98 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.91 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 7.77 (td, J = 8.0, 0.9 Hz, 1H), 7.68 - 7.61 (m, 1H), 7.57 (dt, J = 7.8, 1.0 Hz, 1H), 5.51 (h, J = 6.6, 6.1 Hz, 1H), 4.29 - 4.04 (m, 3H), 3.62 - 3.52 (m, 1H), 3.31 (tt, J = 33.8, 16.1 Hz, 4H), 3.07 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.75 - 2.63 (m, 2H), 2.46 - 2.29 (m, 4H), 1.62 - 1.44 (m, 2H). ES/MS 457.2(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−メチル−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物60)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.11 (dd, J = 27.0, 4.8 Hz, 2H), 7.71 - 7.55 (m, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 3H), 7.30 - 7.14 (m, 1H), 6.45 (dd, J = 7.5, 3.5 Hz, 1H), 5.74 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 52.3, 13.7 Hz, 3H), 3.12 - 2.93 (m, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.67 - 2.53 (m, 2H), 2.07 (t, J = 12.8 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 6.2 Hz, 4H).ES/MS 405.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物61)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.69 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 5.36 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.18 - 3.99 (m, 2H), 3.89 (br s, 1H), 3.68 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.19 - 2.98 (m, 3H), 1.44 (d, J = 6.9 Hz, 3H). ES/MS 509.1(M+H
+)。
4−アミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物62)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.89 (s, 1H), 7.72 - 7.65 (m, 2H), 7.50 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.1, 1.2 Hz, 1H), 7.34 (br s, 2H), 5.58 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 4.09 (t, J = 11.5 Hz, 2H), 3.70 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.24 - 3.05 (m, 3H), 1.44 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 494.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物63)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.42 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 8.76 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.70 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.53 - 7.49 (m, 2H), 7.34 (s, 2H), 5.84 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 3.32 - 3.21 (m, 1H), 2.86 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 1.49 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.99 (dt, J = 25.1, 6.4 Hz, 4H). ES/MS 452.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物64)。回転異性体の約1:1の混合物として存在。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.34 (d, J = 6.3 Hz, 0.5H), 9.28 (d, J = 6.7 Hz, 0.5H), 8.73 (s, 2H), 8.12 - 8.08 (m, 2H), 7.69 (td, J = 8.0, 3.3 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 1.2 Hz, 1H), 7.55 - 7.48 (m, 2H), 6.01 (p, J = 6.9 Hz, 0.5H), 5.92 (p, J = 6.8 Hz, 0.5H), 4.11 - 3.98 (m, 1H), 3.86 (dt, J = 12.1, 6.0 Hz, 0.5H), 3.81 - 3.71 (m, 0.5H), 3.63 - 3.15 (m, 5H), 2.10 - 1.89 (m, 2H), 1.62 (dd, J = 6.8, 3.4 Hz, 3H). ES/MS 440.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物65)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.26 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.94 - 8.84 (m, 1H), 8.71 - 8.56 (m, 1H), 8.14 - 8.09 (m, 2H), 7.72 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.57 - 7.51 (m, 2H), 5.84 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.14 (dtd, J = 21.1, 12.1, 2.8 Hz, 2H), 3.49 - 3.38 (m, 2H), 3.33 (d, J = 12.2 Hz, 2H), 3.17 (q, J = 12.1 Hz, 1H), 2.90 (q, J = 11.9 Hz, 1H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 426.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物72)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.97 - 8.86 (m, 1H), 8.69 - 8.54 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 2H), 5.57 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.21 - 4.04 (m, 2H), 3.51 - 3.34 (m, 2H), 3.35 - 3.21 (m, 2H), 3.03 (q, J = 12.1 Hz, 1H), 2.79 (q, J = 12.2 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 450.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物66)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 - 8.58 (m, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.78 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 2H), 7.35 (s, 2H), 5.86 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.04 - 3.93 (m, 1H), 3.87 - 3.78 (m, 1H), 3.62 - 3.15 (m, 6H), 2.03 (s, 2H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 440.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物67)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 - 8.59 (m, 2H), 8.16 - 8.09 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.77 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.55 (td, J = 8.1, 1.2 Hz, 2H), 7.35 (s, 2H), 5.81 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 14.8, 10.2 Hz, 1H), 3.78 - 3.67 (m, 1H), 3.53 - 3.09 (m, 6H), 1.94 (d, J = 25.3 Hz, 2H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 440.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物68)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.00 - 8.88 (m, 1H), 8.76 - 8.60 (m, 1H), 7.97 (br s, 2H), 7.76 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 2H), 5.51 - 5.42 (m, 1H), 4.24 - 4.04 (m, 2H), 3.53 - 3.37 (m, 2H), 3.35 - 3.21 (m, 2H), 3.12 - 2.84 (m, 2H), 1.99 - 1.84 (m, 2H), 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 455.2(M+H
+)。
(S)−2−(1−((5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物69)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.21 (s, 1H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 8.2, 1.3 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.85 - 5.78 (m, 1H), 4.31 - 4.19 (m, 1H), 4.14 - 4.02 (m, 1H), 3.53 - 3.05 (m, 4H), 1.59 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 505.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物70)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.32 (s, 1H), 8.72 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 8.64 - 8.51 (m, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.72 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 - 7.49 (m, 2H), 5.88 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.24 - 4.06 (m, 2H), 3.51 - 3.05 (m, 5H), 2.81 (s, 1H), 1.61 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 443.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((6−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物71)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.00 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.87 - 8.78 (m, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.67 - 8.63 (m, 0H), 8.59 - 8.53 (m, 1H), 8.21 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 5.89 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 4.22 - 4.06 (m, 2H), 3.50 - 3.12 (m, 5H), 2.89 - 2.75 (m, 1H), 1.65 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 471.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)−2−(1−(ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物73)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.96 - 8.88 (m, 1H), 8.85 - 8.75 (m, 1H), 8.68 - 8.52 (m, 2H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.98 - 7.90 (m, 1H), 7.74 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 5.92 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 4.24 - 4.06 (m, 2H), 3.50 - 3.12 (m, 5H), 2.96 - 2.81 (m, 1H), 1.66 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 437.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−3−メチルブチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物74)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.89 - 8.64 (m, 2H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.71 - 7.67 (m, 1H), 7.54 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.39 (br s, 2H), 5.86 (ddd, J = 11.1, 7.7, 3.5 Hz, 1H), 4.32 - 4.18 (m, 1H), 4.18 - 4.03 (m, 1H), 3.59 - 3.39 (m, 3H), 3.38 - 3.24 (m, 1H), 3.15 - 2.88 (m, 2H), 1.94 (ddd, J = 14.0, 10.7, 4.1 Hz, 1H), 1.89 - 1.77 (m, 1H), 1.52 (ddd, J = 13.2, 9.4, 3.6 Hz, 1H), 0.99 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 483.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−3−メチルブチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物75)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.88 - 8.76 (m, 1H), 8.77 - 8.61 (m, 1H), 7.74 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 7.34 (s, 2H), 6.99 (s, 2H), 5.75 - 5.62 (m, 1H), 4.25 (td, J = 12.5, 2.8 Hz, 1H), 4.11 (td, J = 12.2, 2.0 Hz, 1H), 3.56 - 3.40 (m, 2H), 3.40 - 3.21 (m, 2H), 3.15 - 2.86 (m, 2H), 1.90 - 1.72 (m, 2H), 1.63 - 1.51 (m, 1H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 468.2(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5,8−ジクロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物76)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.82 - 8.73 (m, 1H), 8.65 - 8.51 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.41 (br s, 2H), 5.72 (p, J = 6.9 Hz, 1H), 4.17 - 3.98 (m, 2H), 3.49 - 3.21 (m, 4H), 3.16 - 2.98 (m, 1H), 2.76 - 2.63 (m, 1H), 1.52 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 460.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−(((5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物102)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.87 - 8.74 (m, 1H), 8.66 - 8.49 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.76 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 2H), 7.57 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.43 (br s, 2H), 5.32 - 5.21 (m, 1H), 4.24 - 4.04 (m, 2H), 3.46 - 3.06 (m, 5H), 2.83 - 2.65 (m, 1H), 1.60 - 1.49 (m, 1H), 0.63 - 0.50 (m, 3H), 0.46 - 0.35 (m, 1H). ES/MS 452.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物77)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.05 - 8.90 (m, 1H), 8.71 - 8.52 (m, 1H), 7.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.61 (br s, 2H), 7.59 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 5.36 - 5.20 (m, 1H), 4.25 - 4.06 (m, 2H), 3.51 - 3.03 (m, 5H), 2.78 - 2.60 (m, 1H), 1.63 - 1.46 (m, 1H), 0.71 - 0.48 (m, 3H), 0.42 - 0.30 (m, 1H). ES/MS 467.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(シクロプロピル(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)メチル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物78)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.32 (s, 1H), 8.85 - 8.75 (m, 1H), 8.66 - 8.49 (m, 2H), 8.42 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 5.36 (s, 1H), 4.27 - 4.05 (m, 2H), 3.46 - 3.34 (m, 2H), 3.33 - 3.18 (m, 3H), 2.81 (s, 1H), 1.68 - 1.58 (m, 1H), 0.67 - 0.57 (m, 3H), 0.51 - 0.45 (m, 1H). ES/MS 469.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物79)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.85 - 8.74 (m, 1H), 8.68 - 8.54 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.71 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 7.40 (br s, 2H), 5.61 (td, J = 7.5, 5.7 Hz, 1H), 4.14 (td, J = 12.4, 2.7 Hz, 1H), 4.06 (td, J = 12.5, 3.1 Hz, 1H), 3.45 - 3.31 (m, 3H), 3.29 - 3.20 (m, 1H), 3.14 - 2.81 (m, 2H), 1.94 - 1.84 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 440.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)プロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物80)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.33 (s, 1H), 8.88 - 8.77 (m, 1H), 8.72 - 8.54 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.70 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 5.78 (td, J = 7.6, 5.5 Hz, 1H), 4.22 (td, J = 12.5, 2.3 Hz, 1H), 4.13 (td, J = 12.6, 2.4 Hz, 1H), 3.56 - 3.35 (m, 3H), 3.35 - 3.25 (m, 1H), 3.25 - 2.94 (m, 2H), 2.11 - 1.96 (m, 2H), 1.08 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 457.1(M+H
+)。
3−(アゼパン−4−イル)−5−クロロ−2−((S)−1−(ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物81)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.94 - 8.89 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.46 (br s, 2H), 8.22 - 8.16 (m, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 1H), 7.76 - 7.70 (m, 1H), 7.60 - 7.56 (m, 1H), 7.56 - 7.52 (m, 1H), 5.89 - 5.74 (m, 1H), 4.59 - 4.43 (m, 1H), 3.31 - 2.88 (m, 6H), 2.28 - 1.54 (m, 7H). ES/MS 450.2(M+H
+)。
3−(アゼパン−4−イル)−5−クロロ−2−((S)−1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物82)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.41 - 9.32 (m, 1H), 8.58 - 8.36 (m, 2H), 8.21 - 8.17 (m, 1H), 8.15 - 8.11 (m, 1H), 7.75 - 7.68 (m, 1H), 7.67 - 7.64 (m, 1H), 7.58 - 7.52 (m, 2H), 5.80 - 5.68 (m, 1H), 4.55 - 4.38 (m, 1H), 3.10 (d, J = 35.4 Hz, 6H), 2.24 - 1.88 (m, 3H), 1.78 - 1.55 (m, 4H). ES/MS 439.2(M+H
+)。
4−アミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物83)。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.82 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.74 - 7.69 (m, 1H), 7.53 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.37 (s, 2H), 5.52 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.41 (m, 1H), 3.25 (m, 1H), 2.84 (m, 1H), 2.63 (m, 1H), 1.89 (m, 2H), 1.52 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.38 (m, 1H). ES/MS 425.0(M+H
+)。
4−アミノ−6−(((1S)−1−(3−(アゼパン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物84)。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.49 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.99 - 7.88 (m, 1H), 7.72 (td, J = 8.0, 8.0, 1.0 Hz, 1H), 7.58 - 7.50 (m, 2H), 7.42 (m, 1H), 5.65 (m, 1H), 4.32 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.05 (m, 3H), 2.68 - 2.58 (m, 1H), 2.17 - 1.83 (m, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.38 (m, 1H). ES/MS 438.9(M+H
+)。
4−アミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物85)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.90 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.75 (t, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.38 (s, 2H), 5.67 (m, 1H), 5.04 (m, 1H), 3.62 (m, 2H), 3.38 (m, 1H), 3.12 (m, 1H), 2.28 (m, 2H), 2.11(m, 1H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 411.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物86)。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.46 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.92 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.53 (td, J = 7.8, 7.7, 1.2 Hz, 2H), 7.40 (s, 2H), 5.66 (m, 1H), 4.28 (m, 1H), 3.44 - 3.30 (m, 2H), 2.92 (m, 4H), 1.87 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 425.0(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(8−クロロ−6−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物126)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.64 (s, 1H), 9.02 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 8.34 (s, 3H), 8.23 (s, 2H), 8.14 (dd, J = 8.4, 2.9 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.2, 2.9 Hz, 1H), 5.68 (s, 1H), 4.22 - 3.99 (m, 2H), 3.47 - 3.29 (m, 2H), 3.29 - 3.14 (m, 1H), 3.15 - 2.86 (m, 1H), 2.79 - 2.67 (m, 1H), 1.54 (d, J = 6.6 Hz, 3H). ES/MS 459.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((シクロプロピル(5,8−ジフルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物127)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.44 (s, 1H), 8.84 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 8.16 (s, 2H), 7.88 (s, 2H), 7.76 (td, J = 9.2, 4.0 Hz, 1H), 7.33 (ddt, J = 10.4, 9.1, 2.0 Hz, 1H), 5.26 (s, 1H), 4.07 (p, J = 10.4, 8.7 Hz, 2H), 3.65 - 3.17 (m, 4H), 3.09 (s, 1H), 1.53 (s, 1H), 0.75 - 0.41 (m, 3H), 0.41 - 0.16 (m, 1H). ES/MS 469.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−クロロ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物128)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.32 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.58 (m, 3H), 5.65 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.40 (m, 2H), 3.19 - 2.97 (m, 2H), 2.88 (m, 1H), 2.49 (m, 1H), 1.88 (m, 2H), 1.55 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 459.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−アミノピペリジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物129)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.90 (s, 4H), 7.72 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 - 7.49 (m, 2H), 5.55 (p, J = 7.2 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 3.79 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 3.33 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 3.23 - 3.07 (m, 3H), 2.02 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 1.77 - 1.60 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.9 Hz, 3H). ES/MS 455.1(M+H
+)。
4−アミノ−6−(((1S)−1−(3−(3−アミノピロリジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物130)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.08 (s, 1H), 8.05 - 7.97 (m, 3H), 7.80 - 7.51 (m, 3H), 7.37 (s, 2H), 5.82 - 5.68 (m, 1H), 4.16 - 4.03 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 10.5, 7.4 Hz, 0.5H), 3.81 - 3.64 (m, 1H), 3.64 - 3.53 (m, 0.5H), 3.53 - 3.42 (m, 1H), 3.42 - 3.13 (m, 1H), 2.48 - 2.39 (m, 1H), 2.23 - 1.81 (m, 1H), 1.55 - 1.47 (m, 3H). ES/MS 426.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(3−(4−アミノピペリジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物131)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.99 (s, 1H), 7.83 (s, 3H), 7.70 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.50 (dq, J = 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.38 - 7.29 (m, 2H), 5.63 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 3.88 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 3.76 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 3.28 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 3.11 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 2.04 - 1.89 (m, 2H), 1.76 - 1.50 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 440.2(M+H
+)。
【0215】
(実施例5)
式(4)の化合物の調製
【0216】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bがピペラジニルであり、PGがFmocであり、R
5が水素であり、R
3がエチルである、式(4)の化合物の調製
【化36】
【0217】
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.10g、4.81mmol)のジクロロメタン(4mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(12mL)を添加した。反応液を2時間撹拌し、濃縮して、(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメートを固体として得た。表題化合物をさらに精製せずに次の反応で使用した。ES/MS m/z=544.3(M+H
+)。
【0218】
B.実施例5Aおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(4)の化合物の調製:
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル((5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;および
(9H−フルオレン−9−イル)メチル((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート。
【0219】
(実施例6)
式(5)の化合物の調製
【0220】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bが4−(4−トリフルオロメチルフェニルメチル)ピペラジニルであり、R
3がエチルであり、PGがFmocであり、R
5が水素である、式(5)の化合物の調製
【化37】
【0221】
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート(253mg、0.465mmol)および炭酸カリウム(383mg、2.77mmol)のアセトニトリル(8mL)中混合物に、1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(127mg、0.530mmol)を添加した。混合物を55℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAcと水との間で分配した。水性層をEtOAcで2×抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメートを得、それを、さらに精製せずに次の反応で使用した。ES/MS 702.3(M+H
+)。
【0222】
(S)−tert−ブチル4−(2−(1−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)−5−クロロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.10g、4.81mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(12mL)を添加した。反応液を2時間撹拌し、濃縮して、(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメートを固体として得た。表題化合物を、さらに精製せずに次の反応で使用した。ES/MS m/z=544.3(M+H
+)。
【0223】
B。実施例6Aおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(5)の化合物の調製
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−(4−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(9H−フルオレン−9−イル)メチル((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;および
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート。
【0224】
C.Bが4−ネオペンチルピペラジニルであり、nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、R
4が2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イルであり、R
3がメチルであり、R
5が水素である、式(5)の化合物の調製
【化38】
【0225】
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((3−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(200mg、0.45mmol)のMeOH(5mL)溶液に、ピバルアルデヒド(198mg、2.3mmol)を添加した。室温で12時間撹拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1900mg、9.0mmol)を添加した。室温で3時間撹拌後、重炭酸ナトリウム飽和溶液(40mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。水中0〜95%ACN(0.1%TFA)で作動する逆相システムで残渣を精製して、(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルを固体として得た。ES/MS 511.2(M+H
+)。
【0226】
D.実施例6Cおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(I)の化合物の調製:
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル((3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(3−(4−(2−(tert−ブトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート;および
(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバメート。
【0227】
(実施例7)
式(6)の化合物の調製
【0228】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bが4−(4−トリフルオロフェニルメチル(trifluorphenylmethyl))ピペラジニルであり、R
3がエチルであり、R
5が水素である、式(6)の化合物の調製
【化39】
ピペリジン(0.092mL、0.93mmol)を、(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)カルバメート(187mg、0.266mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)中溶液に添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。EtOAcを添加し、有機層を重炭酸ナトリウム飽和溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、EtOAcで詰めたSiO
2カラムに充填した。EtOAc中MeOH(0〜20%)で溶出するクロマトグラフィーによって精製して、(S)−2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンを固体として得た。ES/MS m/z=480.2(M+H
+)。
【0229】
B.実施例7Aおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(6)の化合物の調製
(S)−2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−3−(4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−3−(4−(4−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(アミノ(シクロプロピル)メチル)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノプロピル)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノプロピル)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−3−(4−(2−(tert−ブトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
(S)−2−(1−アミノエチル)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロキナゾリン−4(3H)−オン;および
2−((S)−1−アミノエチル)−5−クロロ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イル)キナゾリン−4(3H)−オン。
【0230】
(実施例8)
式(I)の化合物の調製
【0231】
A.nが1であり、R
1がクロロであり、mが0であり、Bが4−(4−トリフルオロフェニルメチル)ピペラジニルであり、R
3がエチルであり、R
5が水素であり、R
4が2,6−ジアミノ−5−シアノピリミジン−4−イルである、式(I)の化合物の調製
【化40】
(S)−2−(1−アミノプロピル)−5−クロロ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(38mg、0.079mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(20μL、0.115mmol)、および2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(14mg、0.80mmol)のイソプロピルアルコール(1mL)中混合物を、マイクロ波内、130℃で8時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上に吸着させ、EtOAcで詰めたSiO
2カラムに充填した。次いで、EtOAc中MeOH(0〜20%)で溶出することによって、表題化合物を精製して、(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルを得た。(化合物87)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.75 - 7.67 (m, 3H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.54 - 7.48 (m, 2H), 6.65 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.59 (br s, 2H), 5.54 - 5.44 (m, 1H), 4.15 - 4.00 (m, 1H), 3.96 - 3.83 (m, 1H), 3.71 - 3.53 (m, 2H), 3.19 - 3.10 (m, 1H), 2.99 - 2.90 (m, 1H), 2.89 - 2.75 (m, 2H), 2.39 - 2.13 (m, 2H), 1.91 (s, 2H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 613.2(M+H
+)。
【0232】
B.実施例8Aおよび反応スキームIに記載されている手順を使用した、以下の式(I)の化合物の調製:
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物88)。1H NMR (400 MHz, ジュウテリウムオキシド) δ 9.75 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.55 (s, 3H), 7.00 (d, J = 42.9 Hz, 1H), 6.72 - 6.43 (m, 4H), 6.34 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.24 (s, 1H), 3.87 (d, J = 50.5 Hz, 2H), 2.81 - 2.58 (m, 2H), 1.45 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 1.24 (m, 1H), 0.96 (s, 6H). ES/MS 483.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物89)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.75 - 7.68 (m, 3H), 7.59 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.52 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 8.1, 1.2 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.55 - 5.42 (m, 1H), 4.15 - 4.02 (m, 1H), 3.97 - 3.83 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 1H), 3.60 - 3.53 (m, 1H), 3.17 - 3.09 (m, 1H), 3.00 - 2.91 (m, 1H), 2.89 - 2.73 (m, 2H), 2.38 - 2.22 (m, 4H), 2.16 - 2.04 (m, 1H), 1.96 - 1.83 (m, 2H), 1.01 (t, J = 7.2 Hz, 3H). ES/MS 612.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−3−(4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物90)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.71 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 - 7.47 (m, 2H), 7.42 - 7.33 (m, 2H), 7.26 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22 - 7.11 (m, 2H), 5.52 - 5.43 (m, 1H), 4.09 - 4.00 (m, 1H), 3.92 - 3.82 (m, 1H), 3.57 - 3.40 (m, 2H), 3.16 - 3.08 (m, 1H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.87 - 2.71 (m, 2H), 2.35 - 2.20 (m, 4H), 2.11 - 1.99 (m, 1H), 1.95 - 1.83 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H). ES/MS 562.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物91)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.55 - 7.49 (m, 2H), 7.43 - 7.34 (m, 2H), 7.23 - 7.13 (m, 2H), 6.64 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.59 (br s, 2H), 5.54 - 5.44 (m, 1H), 4.12 - 3.99 (m, 1H), 3.93 - 3.80 (m, 1H), 3.60 - 3.43 (m, 2H), 3.19 - 3.09 (m, 1H), 2.98 - 2.89 (m, 1H), 2.88 - 2.74 (m, 2H), 2.32 - 2.08 (m, 2H), 1.95 - 1.74 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H). ES/MS 563.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−(4−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物92)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.55 - 7.48 (m, 2H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.3 Hz, 0H), 6.59 (br s, 2H), 5.55 - 5.42 (m, 1H), 4.10 - 3.97 (m, 1H), 3.91 - 3.80 (m, 1H), 3.79 - 3.71 (m, 3H), 3.18 - 3.05 (m, 1H), 2.95 - 2.71 (m, 3H), 2.29 - 2.02 (m, 2H), 1.98 - 1.71 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 575.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−(((3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物93)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.78 - 7.63 (m, 1H), 7.52 (ddt, J = 11.9, 7.8, 1.0 Hz, 2H), 7.36 - 7.26 (m, 4H), 7.26 - 7.16 (m, 1H), 6.59 (s, 2H), 6.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.39 (s, 3H), 5.38 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 4.01 (td, J = 11.1, 2.8 Hz, 1H), 3.90 (td, J = 11.9, 11.3, 3.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J = 23.4, 10.2 Hz, 2H), 2.69 (ddd, J = 32.4, 11.3, 2.6 Hz, 2H), 2.41 - 2.26 (m, 1H), 2.01 (td, J = 10.9, 9.7, 2.8 Hz, 1H), 1.43 (dtd, J = 13.2, 8.1, 5.2 Hz, 1H), 0.61 - 0.38 (m, 3H), 0.39 - 0.24 (m, 1H). ES/MS 557.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物94)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (td, J = 8.0, 1.0 Hz, 1H), 7.55 - 7.46 (m, 2H), 7.40 - 7.30 (m, 4H), 7.30 - 7.20 (m, 1H), 6.73 - 6.52 (m, 3H), 6.27 (s, 2H), 5.49 (td, J = 8.4, 4.1 Hz, 1H), 4.14 - 3.96 (m, 1H), 3.87 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.63 - 3.40 (m, 2H), 3.14 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.99 - 2.88 (m, 1H), 2.83 (t, J = 12.9 Hz, 2H), 2.36 - 2.22 (m, 1H), 2.22 - 2.07 (m, 1H), 1.96 - 1.73 (m, 2H), 1.04 (dd, J = 6.1, 1.0 Hz, 1H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 545.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)プロピル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物95)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.62 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 4.4 Hz, 4H), 7.23 (h, J = 4.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.59 - 6.46 (m, 2H), 6.40 - 6.05 (m, 2H), 5.48 (td, J = 8.2, 4.2 Hz, 1H), 4.05 - 3.92 (m, 1H), 3.87 - 3.78 (m, 1H), 3.57 - 3.35 (m, 2H), 3.10 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 2.91 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.78 (dd, J = 17.9, 11.1 Hz, 2H), 2.34 - 2.17 (m, 1H), 2.09 (td, J = 11.5, 3.1 Hz, 1H), 1.92 - 1.72 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H). ES/MS 563.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−(2−(tert−ブトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物96)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.66 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 7.86 - 7.66 (m, 1H), 7.57 (ddt, J = 7.6, 5.2, 1.2 Hz, 2H), 7.40 (s, 1H), 7.21 (s, 2H), 6.94 (s, 2H), 5.69 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 4.23 (dt, J = 24.4, 12.3 Hz, 2H), 3.71 - 3.55 (m, 4H), 3.42 - 3.17 (m, 4H), 3.00 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.19 (d, J = 1.0 Hz, 9H). ES/MS 541.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物97)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.76 (td, J = 8.0, 1.7 Hz, 2H), 7.64 - 7.45 (m, 2H), 7.27 (d, J = 23.3 Hz, 2H), 5.73 - 5.57 (m, 1H), 4.73 (q, J = 9.5, 7.0 Hz, 4H), 4.28 - 4.08 (m, 2H), 3.78 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.61 - 3.20 (m, J = 25.4, 24.7 Hz, 4H), 2.98 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 2.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 1.70 - 1.52 (m, 2H), 1.52 - 1.37 (m, 3H). ES/MS 497.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物98)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.72 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (ddd, J = 8.0, 4.0, 1.2 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 2H), 6.33 (s, 2H), 5.62 (p, J = 6.6 Hz, 1H), 4.09 - 3.98 (m, 1H), 3.97 - 3.87 (m, 1H), 3.03 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 2.86 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.77 - 2.66 (m, 2H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.42 - 2.31 (m, 1H), 2.07 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.87 (s, 9H). ES/MS 511.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物99)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.76 (bs, 1H), 7.75 (dd, J = 8.8, 8.4 Hz, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.34 (bs, 2H), 7.12 (bs, 2H), 6.44 (m, 1H), 5.65 (m, 1H), 4.04 (br, 2H), 3.49 (br, 4H), 3.08 (m, 3H), 1.85 (m, 2H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 504.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物100)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.31 (s, 1H), 7.89 - 7.67 (m, 3H), 7.67 - 7.49 (m, 2H), 5.67 (m, 1H), 3.90 (m, 1H), 3.20 (m, 2H), 2.99 (m, 2H), 2.83 (m, 2H), 2.42 (m, 1H), 1.98 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 1.61 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.50 (m, 1H). ES/MS 522.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−クロロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物101)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.94 (s, 1H), 7.81 - 7.70 (m, 1H), 7.64 (bs, 1H), 7.60 - 7.53 (m, 2H), 7.53 - 7.45 (m, 5H), 7.25 (bs, 2H), 7.06 (bs, 2H), 5.66 (m, 1H), 4.37 (m, 1H), 4.22 (m, 2H), 3.48 (m, 2H), 3.19 - 2.98 (m, 3H), 1.90 (m, 2H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.50 (m, 1H). ES/MS 530.2(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物103)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.06 (s, 2H), 7.75 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.65 - 7.52 (m, 2H), 5.75 (m, 1H), 4.26 (s, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.55 - 3.21 (m, 2H), 3.09 (m, 3H), 2.95 - 2.61 (m, 1H), 1.86 (m, 2H), 1.56 (d, J = 6.4 Hz, 3H). ES/MS 507.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物104)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.18 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (br, 1H), 7.61 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.60 (bs, 2 H), 7.56 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 5.62 (m, 1H), 3.84 (m, 1H), 3.18 (q, J = 10.2 Hz, 2H), 3.02 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.90 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 2.81 (m, 2H), 2.41 (m, 1H), 1.93 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 1.61 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.46 (d, J = 11.2 Hz, 1H). ES/MS 531.1(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物105)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.12 (s, 1H), 7.93 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.45 (bs, 2H), 6.49 (m, 1H), 5.67 (m, 1H), 4.35 (br, 3H), 3.55 (d, J = 18.2 Hz, 4H), 3.17 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.53 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 489.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物106)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.34 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 5.68 (m, 1H), 3.90 (m, 1H), 3.18 (m, 2H), 3.03 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.91 (m, 1H), 2.84 (m, 2H), 2.42 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.89 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 1.62 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.50 (m, 1H). ES/MS 521.2(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物107)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.15 (bs, 3H), 7.86 (bs, 2H), 7.75 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.64 - 7.53 (m, 2H), 5.62 (m, 1H), 3.96 (qd, J = 10.8, 2.8 Hz, 2H), 3.23 (q, J = 10.1 Hz, 2H), 3.11 - 2.77 (m, 4H), 2.77 - 2.58 (m, 1H), 2.46 - 2.30 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 523.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物108)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.89 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.54 (br, 3H), 5.57 (m, 1H), 4.11 - 3.82 (m, 2H), 3.39 - 3.09 (m, 2H), 2.97 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 2.92 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.85 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 2.73 - 2.58 (m, 1H), 2.43 - 2.26 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 532.1(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物109)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.26 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.61 (bs, 2H), 7.56 (m, 2H), 5.63 (m, 1H), 3.96 (m, 2H), 3.21 (q, J = 10.1 Hz, 2H), 3.10 - 2.79 (m, 4H), 2.64 (td, J = 11.0, 2.4 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.34 - 2.25 (m, 1H), 1.52 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 522.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−クロロ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物110)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.02 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.66 (bs, 1H), 7.56 (m, 2H), 7.40 (bs, 1H), 5.61 (m, 1H), 4.15 - 3.84 (m, 2H), 3.20 (q, J = 10.0 Hz, 2H), 3.10 - 2.80 (m, 4H), 2.64 (td, J = 11.5, 2.5 Hz, 1H), 2.30 (td, J = 11.3, 2.9 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 542.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物111)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.99 (bs, 2H), 7.79 (bs, 4H), 7.75 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 6.29 (m, 1H), 5.64 (m, 1H), 4.06 (m, 2H), 3.21 - 3.00 (m, 7H), 2.77 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 505.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物112)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.85 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.2, 7.8 Hz, 1H), 7.61 - 7.55 (m, 2H), 7.57 (bs, 1H), 7.50 (bs, 3H), 6.25 (t, J = 55.1 Hz, 1H), 5.59 (qd, J = 7.2, 6.4 Hz, 1H), 4.03 (m, 2H), 3.05 (m, 6H), 2.72 - 2.60 (m, 1H), 2.46 - 2.26 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 514.1(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−クロロ−6−((1−(5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物113)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.02 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.3, 7.7 Hz, 1H), 7.69 (bs, 1H), 7.57 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 7.37 (bs, 1H), 6.32 (t, J = 54.7 Hz, 1H), 5.63 (qd, J = 7.2, 6.8 Hz, 1H), 4.08 (dt, J = 22.7, 11.5 Hz, 2H), 3.38 - 3.00 (m, 6H), 2.99 - 2.62 (m, 1H), 2.50 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 524.1(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物114)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.16 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 8.4, 7.6 Hz, 1H), 7.59 (bs, 3H), 7.59 - 7.53 (m, 2H), 6.33 (t, J = 54.7 Hz, 1H), 5.65 (dq, J = 6.8 Hz, 1H), 4.10 (dt, J = 22.4, 11.6 Hz, 2H), 3.18 (s, 6H), 2.95 - 2.70 (m, 1H), 2.68 - 2.52 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 1.52 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 504.2(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−3−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物115)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.32 (s, 1H), 8.66 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.70 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 6.37 (t, J = 54.5 Hz, 1H), 5.90 (m, 1H), 4.17 (ddd, J = 23.2, 11.2 Hz, 2H), 3.57 - 3.13 (m, 6H), 3.13 - 2.61 (m, 2H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 507.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物116)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.09 (s, 1H), 7.72 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 7.50 (s, 5H), 7.34 (bs, 2H), 7.12 (bs, 2H), 5.73 (m, 1H), 4.34 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 4.16 (m, 2H), 3.53 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.45 - 3.20 (m, 4H), 2.91 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.7 Hz, 3H). ES/MS 549.2(M+H
+)。
(S)−3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−2−(1−((2,6−ジアミノ−5−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−8−フルオロキナゾリン−4(3H)−オン(化合物117)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.22 (s, 1H), 7.71 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 1H), 7.50 (s, 5H), 7.28 (bs, 2H), 5.61 (m, 1H), 4.43 - 4.07 (m, 5H), 3.59 - 3.50 (m, 1H), 3.46 - 3.29 (m, 3H), 2.93 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 558.2(M+H
+)。
(S)−2−アミノ−4−((1−(3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−8−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(化合物118)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.09 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.71 (dd, J = 9.6, 8.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 7.50 (s, 5H), 7.30 (bs, 1H), 5.72 (m, 1H), 4.35 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.20 - 4.04 (m, 2H), 3.54 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.43 - 3.22 (m, 4H), 2.81 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.52 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ES/MS 548.2(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((1S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物119)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.15 (bs, 1H), 7.86 (bs, 2H), 7.79 - 7.73 (m, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 2H), 5.69 - 5.59 (m, 1H), 4.71 (m, 1H), 3.44 (m, 2H), 3.19 (m, 2H), 3.06 (m, 2H), 2.38 - 2.06 (m, 2H), 1.53 (m, 3H). ES/MS 508.1(M+H
+)。
(S)−2−(1−((9H−プリン−6−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物120)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.63 (s, 1H), 8.44 (br, 1H), 8.30 (m, 2H), 7.74 (dd, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (m, 2H), 5.81 (m, 1H), 4.67 (s, 1H), 3.62 (m, 1H), 3.44 (m, 1H), 3.29 - 3.03 (m, 3H), 2.78 (d, 3H), 2.75 (m, 1H), 2.20 - 1.98 (m, 2H), 1.67 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ES/MS 439.2(M+H
+)。
(S)−2−(1−((6−アミノ−5−((5−フルオロピリジン−2−イル)エチニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−3−(アゼチジン−3−イル)−5−クロロキナゾリン−4(3H)−オン(化合物132)。ES/MS 491.1(M+H
+)。
(S)−5−クロロ−2−(1−(イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ピロリジン−2−イル)−3−(ピペラジン−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物133)。ES/MS 452.0(M+H
+)。
(S)−4−アミノ−6−((1−(5−クロロ−3−(1’−メチル−[1,4’−ビピペリジン]−4−イル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物134)。ES/MS 522.2(M+H
+)。
2−((S)−1−((9H−プリン−6−イル)アミノ)エチル)−5−クロロ−3−(1−エチルピロリジン−3−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物135)。ES/MS 439.1(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル (化合物136)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.21 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.76 - 7.65 (m, 1H), 7.54 (ddt, J = 9.0, 7.8, 1.2 Hz, 2H), 7.17 - 7.05 (m, 1H), 6.71 (dt, J = 7.5, 1.0 Hz, 1H), 5.62 (p, J = 6.6 Hz, 1H), 4.73 - 4.58 (m, 1H), 4.12 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 3.95 - 3.82 (m, 3H), 3.79 (td, J = 7.9, 4.0 Hz, 1H), 2.29 (ddt, J = 12.1, 7.9, 4.3 Hz, 1H), 1.90 (tt, J = 11.9, 7.9 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 6.3 Hz, 3H). ES/MS 427.1(M+H
+)。
2,4−ジアミノ−6−(((S)−1−(5−クロロ−4−オキソ−3−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル (化合物137)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.16 (s, 1H), 7.86 (s, 2H), 7.75 (ddd, J = 8.0, 7.3, 1.2 Hz, 1H), 7.64 - 7.52 (m, 2H), 7.16 (ddd, J = 8.4, 7.2, 1.2 Hz, 1H), 6.80 - 6.70 (m, 1H), 5.65 (h, J = 6.7 Hz, 1H), 4.73 (dp, J = 15.8, 8.4, 7.8 Hz, 1H), 4.17 (qd, J = 7.9, 3.3 Hz, 1H), 3.97 - 3.81 (m, 2H), 3.76 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 2.35 (ddd, J = 11.8, 7.8, 4.0 Hz, 1H), 2.19 - 2.04 (m, 1H), 1.59 - 1.51 (d, 3H). ES/MS 427.1(M+H
+)。
(S)−2,4−ジアミノ−6−((シクロプロピル(5,8−ジクロロ−3−シクロブチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)メチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物138)。
【0234】
式(I)の化合物を、PI3Kアイソフォームに対するこれらの酵素活性について特徴付けた。時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)アッセイを使用して活性を測定した。TR−FRETは、GRP−1プレクストリン相同ドメインタンパク質との結合について蛍光標識PIP3と競合する3,4,5−イノシトールトリホスフェート分子の形成をモニタリングした。ホスファチジルイノシチド3−リン酸生成物が増大すると、標識フルオロフォアはGRP−1タンパク質結合部位から追放されるので、TR−FRETシグナルが低下した。
【0235】
クラスIのPI3Kアイソフォームを発現させ、ヘテロ二量体の組換えタンパク質として精製した。TR−FRETアッセイのすべてのアッセイ試薬および緩衝液は、Milliporeから購入した。PI3Kアイソフォームを、初速度条件の下、25mM Hepes(pH7.4)、および2×KmのATP(75〜500μM)、2μMのPIP2、5%グリセロール、5mMのMgCl
2、50mMのNaCl、0.05%(v/v)Chaps、1mMのジチオトレイトール、および1%(v/v)DMSOの存在下で、各アイソフォームについて、PI3Kα、PI3Kβ、およびPI3Kδは25〜50pMの間の濃度およびPI3Kγは2nMの濃度でアッセイした。表1の化合物および化合物X((S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−クロロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル)をアッセイ溶液に添加し、25℃で30分間インキュベートした。反応は、10mMのEDTA、10nMの標識PIP3、および35nMのユーロピウム標識GRP−1検出タンパク質の最終濃度で終了し、その後Envisionプレートリーダー(Ex:340nm;Em:615/665nm;100μsの遅延および500μsの読取り窓)でTR−FRETを読み取った。
【0236】
結果を、陽性対照(1μMのワートマニン(wortmanin))および陰性対照(DMSO)に基づいて正規化し、PI3Kα、β、δ、およびγのIC
50値を、用量反応曲線を4つのパラメータの式へ当てはめることにより算出した。これらのアッセイによって、一般に、記録された平均の3倍以内の結果が得られた。
【0237】
表2に、PI3Kアイソフォームβ、δ、およびγに対するIC
50(nM)値の結果をまとめる。結果は式(I)の特定の化合物がPI3KδとPI3Kβの両方を阻害することを示している。また、化合物Xは、PI3Kδには0.2nMのIC
50、PI3Kβには11nMのIC
50、およびPI3Kγには7nMのIC
50を呈した。化合物Xに対するPI3Kγ/PI3Kβ比は0.6である。結果は、特定の化合物が化合物Xと比較して、PI3KγよりもPI3Kβに対してより大きな選択性を有することを示している。表1aの化合物を、同じアッセイを使用して分析し、その結果を表2aにまとめる。
【0238】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【0240】
本明細書で参照された米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物のすべては、これらの全体が本発明の記載と矛盾しない程度で、参照によって本明細書に組み込まれる。前述をふまえて、本発明の特定の実施形態が例証の目的で本明細書に記載されているが、本願の趣旨および範囲から外れることなく、様々な改変を行うことができることを理解されたい。
Bが、6〜8員の縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルであり、縮合ヘテロシクロアルキル、架橋ヘテロシクロアルキル、またはスピロヘテロシクロアルキルのそれぞれが、ハロ、任意選択で置換されているC1〜6アルキル、任意選択で置換されているC3〜8ヘテロシクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
Bが、アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、前記アゼパニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、およびピペラジニル部分のそれぞれが、ハロ、任意選択で置換されているC1〜6アルキル、任意選択で置換されているC3〜8ヘテロシクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、および任意選択で置換されているC3〜8シクロアルキルから独立に選択される1または2個のメンバーで任意選択で置換されている、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
前記疾患または状態が、関節リウマチ、骨関節炎、アテローム性動脈硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、皮膚炎、脱毛症、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、糖尿病(I糖型尿病を含む)、移植臓器の急性拒絶、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、膵臓がん、膀胱がん、結腸直腸がん、乳がん、前立腺がん、腎がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頚がん、直腸がん、肝臓がん、腎臓がん、胃のがん、皮膚がん、胃がん、食道がん、頭頚部がん、黒色腫、神経内分泌がん、CNSがん(例えば、神経芽細胞腫)、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、未分化乏突起神経膠腫、成人多形神経膠芽腫、および成人未分化星状細胞腫)、骨がん、または軟部組織肉腫から選択される、請求項28に記載の組成物。
また、式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩、異性体、もしくは混合物、および容器を含む製品が提供される。一実施形態では、容器は、バイアル、瓶、アンプル、予め充填されたシリンジ、または静注用バッグであり得る。