特表 2017-517924 一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】特表2017-517924(P2017-517924A)

(43)【公表日】2017年6月29日

(54)【発明の名称】一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー

(51)【国際特許分類】

   H04N 5/225 20060101AFI20170602BHJP

   G03B 17/56 20060101ALI20170602BHJP

【ＦＩ】

   H04N5/225 F

   H04N5/225 B

   G03B17/56 Z

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

【全頁数】16

(21)【出願番号】特願2016-561305(P2016-561305)

(86)(22)【出願日】2015年6月30日

(85)【翻訳文提出日】2016年10月4日

(86)【国際出願番号】CN2015083008

(87)【国際公開番号】WO2016015540

(87)【国際公開日】20160204

(31)【優先権主張番号】201410362528.3

(32)【優先日】2014年7月28日

(33)【優先権主張国】CN

(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US

(71)【出願人】

【識別番号】516298180

【氏名又は名称】ワン、 ゾウリン

(74)【代理人】

【識別番号】100079049

【弁理士】

【氏名又は名称】中島 淳

(74)【代理人】

【識別番号】100084995

【弁理士】

【氏名又は名称】加藤 和詳

(72)【発明者】

【氏名】ワン、 ゾウリン

【テーマコード（参考）】

2H105

5C122

【Ｆターム（参考）】

2H105CC21

5C122EA42

5C122EA67

5C122FB02

5C122FB11

5C122FB15

5C122FK07

5C122FK08

5C122FK23

5C122GE03

5C122GE11

5C122HA82

(57)【要約】

一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは、アイレベル拡大ビューファインダーレンズセット（１、２）及び小型カメラ（５）を備え、或いはアイレベル拡大ビューファインダーレンズセット（１、２）、小型カメラ（５）及びリフレクター（３）を備える。電子ビューファインディングを必要としない時、該ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われる。電子ビューファインディングを必要とする時、小型カメラ（５）を直接に該アイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、或いはリフレクター（３）をアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、その後、リフレクター（３）は一眼レフカメラビューファインダー中のビューファインディング画像を小型カメラ（５）に反射し、小型カメラ（５）は有線又は無線でビューファインディング画像を外部表示設備（６）に伝送する。撮影者は周辺表示設備を通じでビューファインディング、構図、フォーカスポイント選択、遠隔操作などができる。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーであって、
前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セット又は１セットより多いレンズセットと、一つの可動リフレクター又は回転可能リフレクターと、小型カメラを備え、
可動リフレクター又は回転可能リフレクターは、ビューファインディングに関与されていない場合、レンズセット側に位置し、この時、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、
電子ビューファインダーとして使われる時、移動することにより、可動リフレクターをレンズセットの光軸エリアに入らせ、或いは回転することにより回転可能リフレクターをレンズセットの光軸エリアに入らせ、
可動リフレクター又は回転可能リフレクターは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラに反射させ、小型カメラはビューファインディング画像を有線又は無線で外部表示設備に伝送し、又は
前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セット又は１セットより多いレンズセットと、可動小型カメラを備え、
可動小型カメラは、ビューファインディングに関与されていない場合、レンズセット側に位置し、この時、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、
電子ビューファインディングを使う時、小型カメラをアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、小型カメラは有線又は無線で一眼レフカメラビューファインダー中のビューファインディング画像を外部表示設備に伝送することを特徴とする一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項2】

一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セットの前記レンズセットは、１枚の対物レンズ（１）及び１枚の接眼レンズ（２）を備え、
可動リフレクター（３）、又は回転可能リフレクター（４）、又は可動小型カメラ（５）は、対物レンズ（１）側に位置することを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項3】

前記可動リフレクター（３）は対物レンズ（１）側に位置し、対物レンズ（１）の光軸と４５度の夾角を構成し、この時、対物レンズ（１）、接眼レンズ（２）と一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のレンズは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、
電子ビューファインダーとして使われる場合、対物レンズ（１）とそれに繋がっている可動リフレクター（３）はもう一方の側に移動して、対物レンズ（１）はレンズセットの光軸エリアから離れ、可動リフレクター（３）はレンズセットの光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラ（５）に反射することを特徴とする、
請求項２に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項4】

前記回転可能リフレクター（４）は対物レンズ（１）側に位置し、対物レンズ（１）の光軸と平行し、この時、対物レンズ（１）、接眼レンズ（２）と一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のレンズセットは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーはアイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、
電子ビューファインダーとして使われる時、対物レンズ（１）とそれに繋がっている回転可能リフレクター（４）は回転可能リフレクター（４）側の軸を中心に４５度回転し、対物レンズ（１）がレンズセットの光軸エリアから離れ、回転可能リフレクター（４）はレンズセットの光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラ（５）に反射することを特徴とする、
請求項２に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項5】

前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに液晶ディスプレイ（６）が付属され、当該液晶ディスプレイ（６）は折り畳み・回転でき、小型カメラ（５）は有線で画像信号を液晶ディスプレイ（６）に伝送し、撮影者は液晶ディスプレイ（６）を見ながらビューファインディングを行うことを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項6】

一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは無線で小型カメラ（５）の画像信号を撮影者に使用されるスマートフォンやフラットパネル表示設備や表示機能を有するウェアラブル設備に伝送することを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項7】

可動リフレクター（３）、或いは回転可能リフレクター（４）、或いは可動小型カメラ（５）は手動方式で移動又は回転が実現されることを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項8】

前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは小型モーターと光線センサーが取り付けられ、
撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに近づくと、可動リフレクター（３）、或いは回転可能リフレクター（４）、或いは可動小型カメラ（５）はモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアから離れ、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、
撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーから離れると、可動リフレクター（３）、或いは回転可能リフレクター（４）、或いは可動小型カメラ（５）はモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアに入り、電子ビューファインダーは起動し、液晶ディスプレイ（６）は一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像を表示することを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項9】

一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは無線レシーバーとシャッターケーブルが統合設計され、且つリモコン付きであり、シャッターケーブルと一眼レフカメラが接続された後、リモコンで撮影を完成することができることを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【請求項10】

前記小型カメラ（５）は手動フォーカシングレンズであり、ビューファインダーに手動フォーカシングボタンが設置されており、一眼レフカメラビューファインダーのフォーカシングスクリーンを明瞭に結像させるだけで、自動フォーカシングは行わないことを特徴とする、
請求項１に記載の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダー。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに係る。従来の一眼レフカメラ周辺機器の一つであるアイレベル拡大ビューファインダーのレンズ組側に小型カメラもしくは小型カメラとリフレクターを取り付けることにより、アイレベル拡大ビューファインダーが電子ビューファインダーの機能を備えるようにさせる。電子ビューファインディングを行わない時、当該ビューファインダーを光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使う。電子ビューファインディングを行う時、小型カメラをアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、小型カメラは有線又は無線でビューファインダー中のビューファインディング画像を外部ディスプレイに伝送し、或いはリフレクターをアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、リフレクターを通じて、一眼レフカメラのビューファインダー中のビューファインディング画像を小型カメラに反射し、小型カメラは有線又は無線でビューファインダー中のビューファインディング画像を外部ディスプレイに伝送する。これにより、撮影者は外部ディスプレイでビューファインディング、構図、フォーカスポイント選択、撮影などの操作を行うことができる。本願は、光学及び電子機器技術分野に属する。

【背景技術】

【0002】

一眼レフカメラのビューファインダーは、確かに、誤差なくレンズの光線を直接に獲得する機器であるが、カメラ本体に固定され、低角度と高角度でビューファインディングを行うことに不便を招きかねない。そのため、カメラメーカーはカメラに工夫を加え、例えばＣＭＯＳビューファインディングを通じて液晶ディスプレイのビューファインディングを実現し、折り畳み・回転できる液晶ディスプレイを設計し、半透膜を増やすことで、一眼レフカメラに電子ビューファインダーを設計した。最新の特許によると、カメラメーカーは光電混合ビューファインダーの生産を試みはじめた。しかしながら、液晶ビューファインディングでも、電子ビューファインディングでも、光電混合ビューファインディングでも、プロの撮影者が光学ビューファインダーへの情熱の地位を変えることはできない。

【0003】

従来技術の中で、一眼レフカメラビューファインダーに関して、以下の三種類の外部接続ビューファインダーが生産されている。

【0004】

一つの種類は、アイレベル拡大ビューファインダーである。当該ビューファインダーは、外部に１セット又は数セットの凹凸レンズを外部接続することで、ビューファインディング画像を拡大する。

【0005】

もう一つの種類は、直角拡大ビューファインダーである。当該直角拡大ビューファインダーは、ビューファインダーに数セットの凹凸レンズとリフレクターを外部接続することで、ビューファインディング角度を９０度回転し、更に直角ビューファインダーの回転により、多角度のビューファインディングができると同時に、ビューファインディング画像を拡大する。

【0006】

もう一つの種類は、外部接続電子ビューファインダーである。例えば、本願の発明者が２００６年に申請した特許「一眼レフカメラ外部接続ビューファインダー周辺機器」（中国特許番号：２００６１００８５４２７.１）が当該種類のビューファインダーである。

【0007】

本発明は前述した３種類の外部接続ビューファインダー周辺機器のメリットを参考することにより、アイレベル拡大ビューファインディングと電子ビューファインディングの機能を一体化した新たな一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーを提案する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0008】

一眼レフカメラの光学ビューファインダーはカメラ本体に固定されているため、撮影者は目を光学ビューファインダーに近づけないと撮影ができない。それにより、低角度と高角度のビューファインディングに不便を招いてしまう。このため、従来の一眼レフカメラはＣＭＯＳビューファインディングを通じて液晶ディスプレイのビューファインディングができ、折り畳み・回転できる液晶ディスプレイを設計している。例えば、半透膜を増やすことで一眼レフカメラに電子ビューファインダーを設計している。しかしながら、それらのビューファインディング方式は、景物自身の光線反射を受信、分析することでフォーカシングを行うが、位相差原理でフォーカシングを行うため、撮影対象の明るさについての要求が高く、フォーカシングスピードが遅く、精度が低いという技術的問題に直面し、一眼レフカメラに付属されている光学ビューファインダーを代替することができない。本発明の目的は、撮影者に光学アイレベル拡大ビューファインディングと電子ビューファインディングという二つの方式で、一眼レフカメラに付属されている光学ビューファインダーを柔軟、自由に使わせることにある。

【課題を解決するための手段】

【0009】

本発明の技術解決手段は、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーを設計し、前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セット又は１セットより多いレンズセットと、一つの可動リフレクター又は回転可能リフレクターと、小型カメラを備え、可動リフレクター又は回転可能リフレクターは、ビューファインディングに関与されていない場合、レンズセット側に位置し、この時、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、電子ビューファインダーとして使われる時、移動することにより、可動リフレクターをレンズセットの光軸エリアに入らせ、或いは回転することにより回転可能リフレクターをレンズセットの光軸エリアに入らせ、可動リフレクター又は回転可能リフレクターは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラに反射させ、小型カメラはビューファインディング画像を有線又は無線で外部表示設備に伝送し、又は前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セット又は１セットより多いレンズセットと、可動小型カメラを備え、可動小型カメラは、ビューファインディングに関与されていない場合、レンズセット側に位置し、この時、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、電子ビューファインディングを使う時、小型カメラをアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、小型カメラは有線又は無線で一眼レフカメラビューファインダー中のビューファインディング画像を外部表示設備に伝送する。一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像をアイレベルで拡大できる１セットの前記レンズセットは、１枚の対物レンズ及び１枚の接眼レンズを備えることができ、可動リフレクター、又は回転可能リフレクター、又は可動小型カメラは、対物レンズ側に位置する。前記可動リフレクターは対物レンズ側に位置し、対物レンズの光軸と４５度の夾角を構成し、この時、対物レンズ、接眼レンズと一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のレンズは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、電子ビューファインダーとして使われる場合、対物レンズとそれに繋がっている可動リフレクターはもう一方の側に移動して、対物レンズはレンズセットの光軸エリアから離れ、可動リフレクターはレンズセットの光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラに反射する。前記回転可能リフレクターは対物レンズ側に位置し、対物レンズの光軸と平行し、この時、対物レンズ、接眼レンズと一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のレンズセットは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーはアイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、電子ビューファインダーとして使われる時、対物レンズとそれに繋がっている回転可能リフレクターは回転可能リフレクター側の軸を中心に４５度回転し、対物レンズがレンズセットの光軸エリアから離れ、回転可能リフレクターはレンズセットの光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラに反射する。前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに液晶ディスプレイが付属され、当該液晶ディスプレイは折り畳み・回転でき、小型カメラは有線で画像信号を液晶ディスプレイに伝送し、撮影者は液晶ディスプレイを見ながらビューファインディングを行う。一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは無線で小型カメラの画像信号を撮影者に使用されるスマートフォンやフラットパネル表示設備や表示機能を有するウェアラブル設備に伝送する。可動リフレクター、或いは回転可能リフレクター、或いは可動小型カメラは手動方式で移動又は回転が実現される。前記一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは小型モーターと光線センサーが取り付けられ、撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに近づくと、可動リフレクター、或いは回転可能リフレクター、或いは可動小型カメラはモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアから離れ、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われ、撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーから離れると、可動リフレクター、或いは回転可能リフレクター、或いは可動小型カメラはモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアに入り、電子ビューファインダーは起動し、液晶ディスプレイは一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のビューファインディング画像を表示する。一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは無線レシーバーとシャッターケーブルが統合設計され、且つリモコン付きであり、シャッターケーブルと一眼レフカメラが接続された後、リモコンで撮影を完成する。前記小型カメラは手動フォーカシングレンズであり、ビューファインダーに手動フォーカシングボタンが設置されており、一眼レフカメラビューファインダーのフォーカシングスクリーンを明瞭に結像させるだけで、自動フォーカシングは行わない。

【発明の効果】

【0010】

本発明は撮影者に光学アイレベル拡大ビューファインディングと電子ビューファインディングという二つの方式で一眼レフカメラをスムーズに使わせる。本発明は小型カメラを通じて、ビューファインディング画像を有線又は無線方式で液晶ディスプレイやスマートフォン、表示機能を有するウェアラブル設備（例えばグーグルグラス）などのサードパーティの外部表示設備に伝送し、撮影者に外部の表示設備を通じて、ビューファインディング、構図、フォーカスポイント選択などの操作を行うことができるようにさせる。一眼レフカメラを使ってビューファインディングを行う時の目をフリーにさせ、一眼レフカメラの使用範囲を拡大し、撮影をさらに柔軟、気楽にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】本発明の実施例１の使用状態１の断面概略図である。

【図2】本発明の実施例１の使用状態２の断面概略図である。

【図3】本発明の実施例２の使用状態１の断面概略図である。

【図4】本発明の実施例２の使用状態２の断面概略図である。

【図5】本発明の実施例３の使用状態１の平面概略図である。

【図6】本発明の実施例３の使用状態２の平面概略図である。

【図7】本発明の実施例４の使用状態１の平面概略図である。

【図8】本発明の実施例４の使用状態２の平面概略図である。

【図9】本発明の実施例５の使用状態１の平面概略図である。

【図10】本発明の実施例５の使用状態２の平面概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0012】

実施例５は本発明の最良の実施形態である。

【0013】

詳細な実施例において、一眼レフカメラの外部接続電子ビューファインダー中のアイレベル拡大ビューファインディングレンズセットは、１セット又は１セットより多い対物レンズセットと接眼レンズセットで構成されることができ、最も簡単な技術解決手段は一つの対物レンズと一つの接眼レンズで構成されることである。本発明の実施例の図面において、本発明の技術解決手段を簡単に表すために、レンズセットは１セットのレンズを使い、１枚の対物レンズと１枚の接眼レンズで構成される。

【0014】

図１、図２を参照する。図１は本発明の実施例１の使用状態１の断面概略図であり、図２は本発明の実施例１の使用状態２の断面概略図である。この実施例におけるリフレクターは可動リフレクター３である。図１を参照して説明すると、可動リフレクター３はビューファインディングに関与しない時に、対物レンズ１側に位置し、対物レンズ１の光軸と４５度の夾角を構成する。この場合、対物レンズ１、接眼レンズと一眼レフカメラ光学ビューファインダー中のレンズは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われる。図２を参照して説明すると、電子ビューファインダーとして使われる場合、対物レンズ１とそれに繋がっているリフレクター３はもう一方の側へ移動し、対物レンズ１はレンズセットの光軸エリアから離れ、可動リフレクター３がレンズセットの光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダー中の光線を小型カメラ５に反射する。

【0015】

図３、図４を参照する。図３は本発明の実施例２の使用状態１の断面概略図であり、図４は本発明の実施例２の使用状態２の断面概略図である。当該実施例において、リフレクターは回転可能リフレクター４である。図３を参照して説明すると、回転可能リフレクター４は対物レンズ１側に位置し、対物レンズ１の光軸と平行する。この場合、対物レンズ１、接眼レンズ２と一眼レフカメラ光学ビューファインダーは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われる。図４を参照して説明すると、電子ビューファインダーとして使われる場合、対物レンズ１とそれに繋がっている回転可能リフレクター４は回転可能リフレクター４側の軸を中心に４５度を回転し、対物レンズ１はレンズセットの光軸エリアから離れ、回転可能リフレクター４が光軸エリアに入り、一眼レフカメラ光学ビューファインダーの光線を小型カメラ５に反射する。

【0016】

図１、図２、図３、図４を参照する。図面中の一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーには液晶ディスプレイ６が付属されている。この液晶ディスプレイ６は折り畳み・回転ができ、小型カメラ５は有線で画像信号を液晶ディスプレイ６に伝送し、撮影者は液晶ディスプレイ６でビューファインディングを行い、撮影する。

【0017】

電子ビューファインディングの利便性を増やし、遠隔操作機能を広げるために、当該一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは無線で小型カメラ（５）の画像信号をスマートフォン、フラットパネルディスプレイ設備（例えばＰＡＤ）、ウェアラブル表示設備（例えばグーグルグラス）などのサードパーティのディスプレイ設備に伝送する。一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーが撮影者のスマートフォン、フラットパネルディスプレイ設備、ウェアラブル表示設備などと無線で接続した後、小型カメラの画像信号を無線で撮影者が使うスマートフォンやフラットパネル表示設備、ウェアラブル表示設備などに伝送し、撮影者はスマートフォンのスクリーン、フラットパネル表示設備、ウェアラブル表示設備で撮影を行う。この時、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーには無線レシーバーとシャッターケーブルが統合設計され、且つリモコンが配置されることで、シャッターケーブルと一眼レフカメラが接続された後、リモコンで撮影を完成することができる。

【0018】

図５、図６、図７、図８を参照する。図５は本発明の実施例３の使用状態１の平面概略図であり、図６は本発明の実施例３の使用状態２の平面概略図であり、図７は本発明の実施例４の使用状態１の平面概略図であり、図８は本発明の実施例４の使用状態２の平面概略図である。

【0019】

一眼レフカメラ光学ビューファインダーの外部空間は限られており、上方にフラッシュがあり、下方にカメラに付属されている液晶ディスプレイがあり、左右の両側に機能ボタンがある。合理的かつ効率的に空間を利用するために、実施例３の図５、図６のように、本発明の可動リフレクター３を水平方向で左右移動させるようにすることができる。また、実施例４の図７、図８のように、本発明の回転可能リフレクター４を水平方向で４５度回転させるようにすることができる。

【0020】

図９、図１０を参照する。図９は本発明の実施例５の使用状態１の平面概略図であり、図１０は本発明の実施例５の使用状態２の平面概略図である。図９、図１０から分かるように、当該実施例はさらに部品を減らすことができる。つまり可動リフレクター３或いは回転可能リフレクター４をなくし、小型カメラ５を直接に対物レンズ１側に取り付ける。一眼レフカメラ光学ビューファインダー中でビューファインディングした画像をアイレベルで拡大できる１セット又は１セットより多いレンズセットと、可動小型カメラ５とで構成され、可動小型カメラ５がビューファインディングに関与しない場合、可動小型カメラ５はレンズセット側に位置し、この場合、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われる。電子ビューファインダーを使う場合、小型カメラ５をアイレベル拡大ビューファインダーの光軸に移動させ、小型カメラ５は有線又は無線で一眼レフカメラビューファインダー中の画像を外部表示設備に伝送する。図９を参照して説明すると、可動小型カメラ５はビューファインディングに関与しない場合、対物レンズ１側に位置し、この場合、対物レンズ１、接眼レンズ２と一眼レフカメラ光学ビューファインダーは同一の光軸に位置し、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは光学アイレベル拡大ビューファインダーとして使われる。図１０を参照して説明すると、電子ビューファインダーとして使われる場合、対物レンズ１とそれに繋がっている可動小型カメラ５はもう一方の側へ移動し、対物レンズ１はレンズセットの光軸エリアから離れ、可動小型カメラ５がレンズセットの光軸エリアに入り、小型カメラ５は有線又は無線で一眼レフカメラビューファインダー中の画像を外部表示設備に伝送する。

【0021】

設計を簡単にし、コストを削減するために、当該一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーの可動リフレクター、或いは回転可能リフレクター、或いは可動小型カメラは手動で移動や回転をさせることができる。

【0022】

一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーの技術レベルと自動化レベルを高めて気配りレベル、利便性を強めるために、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは小型モーターと光線センサーを取り付けるように設計することができる。撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーに近づく時、可動リフレクター３、或いは回転可能リフレクター４、或いは可動小型カメラ５はモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアから離れ、電子ビューファインダーが光学アイレベル拡大ビューファインダーに変更し、撮影者の目が一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーから離れると、可動リフレクター３、或いは回転可能リフレクター４、或いは可動小型カメラ５はモーターの駆動によりレンズセットの光軸エリアに入り、電子ビューファインダーが起動して、液晶ディスプレイが一眼レフカメラ光学ビューファインダーの画像を表示する。

【0023】

小型カメラ、液晶ディスプレイ、小型モーター、光線センサーなどは全て電源を必要とするため、一眼レフカメラ外部接続電子ビューファインダーは電源を備えなければならない。その電源は普通のバッテリでも良いし、充電型のバッテリでも良い。ビューファインダーの体積を減少するために、バッテリを液晶ディスプレイの後ろ側に取り付けることができる。

【0024】

本発明の小型カメラは一眼レフカメラのビューファインダー中の固定した大きさの画像を表示すればいいので、当該小型カメラは固定焦点レンズを使うことが好ましい。しかも当該小型カメラは一眼レフカメラビューファインダーのフォーカシングスクリーンの画像を明瞭に表示すればよいため、小型カメラは手動焦点調整レンズを取り付けることが好ましい。ビューファインダーに手動焦点調整ボタンを設け、フォーカシングスクリーンに対して明瞭に結像し、オートフォーカスを行わないことによりオートフォーカスの画像の遅延を防ぐ。

【産業上の利用可能性】

【0025】

本発明の採用した技術は全て成熟した技術解決手段であり、ただの組み合わせの創出による機能の実用性の実現であるため、生産の技術的難易度が低く、コストが低い。本発明は撮影者が撮影時に使われる目をフリーにさせ、一眼レフカメラの使用範囲を拡大し、撮影をさらに柔軟、気楽にすることができる。一眼レフカメラの撮影方式に革命的な変化をもたらす強い実用性がある。

【符号の説明】

【0026】

１ 対物レンズ
２ 接眼レンズ
３ 可動リフレクター
４ 回転可能リフレクター
５ 小型カメラ
６ 液晶ディスプレイ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【国際調査報告】