特表2017-518511(P2017-518511A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-518511緊張した駆動ベルトにおける振動の周波数を測定するデバイス、及び振動周波数測定を実施する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-518511(P2017-518511A)
(43)【公表日】2017年7月6日
(54)【発明の名称】緊張した駆動ベルトにおける振動の周波数を測定するデバイス、及び振動周波数測定を実施する方法
(51)【国際特許分類】
   G01H 17/00 20060101AFI20170609BHJP
   G01S 13/58 20060101ALI20170609BHJP
   G01S 13/86 20060101ALI20170609BHJP
【FI】
   G01H17/00 Z
   G01S13/58 210
   G01S13/86
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-504240(P2017-504240)
(86)(22)【出願日】2015年3月28日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月7日
(86)【国際出願番号】EP2015000668
(87)【国際公開番号】WO2015154857
(87)【国際公開日】20151015
(31)【優先権主張番号】102014005107.2
(32)【優先日】2014年4月8日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516302225
【氏名又は名称】ハルトマン,ユルゲン
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ハルトマン,ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】クーン,ヨッヘン
【テーマコード(参考)】
2G064
5J070
【Fターム(参考)】
2G064AB01
2G064AB02
2G064BA08
2G064BA12
5J070AB01
5J070AC01
5J070AC06
5J070AH14
5J070AH31
5J070AH39
5J070AH44
5J070AK22
5J070BA01
5J070BD04
5J070BD06
(57)【要約】
緊張した駆動ベルト(6,6’,6”)における振動の周波数を手動により測定するデバイス(1)は、ドップラーレーダーモジュール(3)を有する。ドップラーレーダーモジュールは、駆動ベルト(6,6’,6”)の振動面上に送信ビーム(8)を発する送信アンテナ(4)と、振動面から反射された受信ビーム(9)を受信する受信アンテナ(5)とを使用し、受信ビーム(9)をドップラー原理に従って評価する。振動センサ(1)は、ドップラーレーダーモジュール(3)に加えて、加速度センサ(10)を更に有する。加速度センサ(10)の信号は、一部の信号が無視され得るように、ドップラーレーダーモジュールの信号とともに計算される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊張した駆動ベルト(6,6’,6”)における振動周波数のハンドヘルド測定のためのデバイス(1)であって、
前記駆動ベルト(6,6’,6”)の振動面に対して送信アンテナ(4)を用いて送信ビーム(8)を送信し、前記振動面から反射された受信ビーム(9)を受信アンテナ(5)を用いて受信し、該受信ビームをドップラー原理に従って評価するドップラーレーダーモジュール(3)を有し、
振動センサ(1)において、前記ドップラーレーダーモジュール(3)とは別に、加速度センサ(10)が更に設けられ、該加速度センサの信号は、一部の信号が無視され得るように、前記ドップラーレーダーモジュール(3)の信号に対して相殺され得る、
ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記振動センサ(1)の筐体(2)において、前記加速度センサが設けられ、該加速度センサの信号は、増幅器ユニット(15)及びフィルタ回路を介してライン(17)に沿ってマイクロプロセッサ(12)へ供給され、該マイクロプロセッサは、一部の信号が無視され得るように、前記ドップラーレーダーモジュールの信号を前記加速度センサ(10)の信号と結合する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記駆動ベルト(6)の前記振動面の上での前記振動センサ(1)のハンドヘルドの位置合わせのための光学ポジショニングエイド(43)は、前記振動センサ(1)の筐体(2)の底面に設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記光学ポジショニングエイド(43)は、前記筐体(2)において互いに隔てて位置付けられた2つのLED(44,45)を有し、該LEDは、検出されるべき前記駆動ベルト(6)の面に対してある角度で下前方に向けられた光ビーム(46,47)を夫々生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記2つのLED(44,45)の前記光ビーム(46,47)とともに、該光ビーム(46,47)の中心となるマーキング点(48,49)が前記駆動ベルト(6)の面上に投影され得る、
ことを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
緊張した振動する駆動ベルト(6,6’,6”)に対して振動周波数測定を実施するハンドヘルド型デバイスの作動方法であって、前記ハンドヘルド型デバイスは、前記駆動ベルト(6,6’,6”)の振動面に対して送信アンテナ(4)を用いて送信ビーム(8)を送信し、前記振動面から反射された受信ビーム(9)を受信アンテナ(5)を用いて受信し、該受信ビームをドップラー原理に従って評価するドップラーレーダーモジュール(3)を有する、作動方法において、
前記ドップラーレーダーモジュール(3)のアナログレベルから、スイッチング閾を使用することによって、互いに対して時間的にオフセットされているデジタルパルス(32,33,35,35a)が導出され、該デジタルパルスの相互間時間距離(31)は、コリジョンインパルスの時間の指標であり、これから、前記ドップラーレーダーモジュール(3)のパルス(32,33,35,35a)の1つと同時には加速度センサ(10)によってレベルが生成されないという条件で、前記振動する駆動ベルト(6,6’,6”)の周波数が導出され、前記ドップラーレーダーモジュールのパルス(32,33,35,35a)は、前記ハンドヘルド型振動センサ(1)が前記測定中に一時的に動かされたという理由で無視される、
ことを特徴とする作動方法。
【請求項7】
ベルト側の振動周波数が6ヘルツの閾値を下回る場合に、前記ドップラーレーダーモジュール(3)はオフされ、前記ベルト側の振動周波数は、前記加速度センサが前記駆動ベルト(6)へ直接に機械的に接続される場合に、該加速度センサ(10)の信号の評価によってのみ実現される、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の作動方法。
【請求項8】
前記駆動ベルト(6)の前記振動面の上での前記振動センサのハンドヘルドの位置合わせのための光学ポジショニングエイド(43)が設けられる、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の作動方法。
【請求項9】
前記光学ポジショニングエイド(43)は、筐体(2)の底面に設けられた2つのLEDを有し、該LEDの夫々は、前記駆動ベルト(6)の面上に光ビーム(46,47)を投影し、2つの前記光ビーム(46,47)は、前記筐体(2)の前記底面におけるポジションマーキング(42)と前記駆動ベルト(7)との間の正確な距離が手動で調整された場合に、検出されるべき前記駆動ベルトの面において互いに重なり合う、
ことを特徴とする請求項8に記載の作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊張した駆動ベルトにおける振動の周波数を測定するデバイス、及び振動周波数測定を実施するための、前記デバイスの作動方法に関係がある。
【背景技術】
【0002】
緊張した駆動ベルトにおける振動周波数測定が知られている。例えば、英国特許出願公開第2310099(A)号明細書(特許文献1)は、振動面に対して送信アンテナを用いてマイクロ波ビームを送信し、受信アンテナを用いて信号を受信し、該信号をドップラー原理に従って評価する、いわゆるドップラーレーダーの使用を提案している。
【0003】
しかし、ドップラーレーダーによるこの既知の振動測定の欠点は、振動測定の実施中のハンドヘルドの測定ヘッドの動きが測定結果に含まれない点である。そのため、そのような測定は、測定ヘッドが測定中に動かされる場合にエラーを含み、十分に正確でない。
【0004】
同じ欠点は、独国特許出願公開第19728653(A1)号明細書(特許文献2)にも当てはまる。特許文献2は、CWドップラーレーダーモジュールを使用し、該モジュールは、数センチメートルから数ミリメートルまでの波長範囲において動作するマイクロ波ラジエータ及び受信器である。
【0005】
ここで、手動による測定ヘッドの動きが、緊張した駆動ベルトに対する測定の実施中に考慮されない、という問題も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】英国特許出願公開第2310099(A)号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第19728653(A1)号明細書
【発明の概要】
【0007】
従って、本発明の目的は、振動センサのハンドヘルドの測定でさえも如何なる誤った測定結果も引き起こさないように、上記のような緊張した駆動ベルトにおける振動の測定のための振動センサを開発することである。
【0008】
更に、本発明は、振動センサの信号を評価する方法であって、振動センサによって検知された信号の実質的により正確な評価が可能となる方法を提案するという目的に基づく。
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明に従う振動センサは、請求項1の技術的教示によって特徴付けられる。
【0010】
振動センサの信号を評価する方法は、独立請求項6の特徴によって特徴付けられる。
【0011】
本発明に従う振動センサの必須の特徴は、ハンドヘルドである振動センサにおいて、ドップラーレーダーモジュールとは別に、加速度センサが更に設けられる点と、ドップラーレーダーの信号が、一部の信号が無視されることに関して、加速度センサの信号に対して相殺される点とである。
【0012】
独立請求項6の技術的教示に従って、振動センサの信号を評価する方法は、ドップラーレーダーモジュールのアナログレベルから、スイッチング閾を使用することによって、互いに対して時間的にオフセットされているデジタルパルスが導出され、該デジタルパルスの相互間時間距離は、入来するインパルスの時間の指標であり、これから、振動する駆動ベルトアセンブリの周波数が導出され得る、ことを特徴とする。
【0013】
予め定義された振幅及び予め定義された速さの動きが測定中に加速度センサによって検出される場合に、これによってハンドヘルドの振動センサが測定中に一時的に動かれたことが示されるとの理由で、ドップラーレーダーセンサのパルスは無視される。従って、動きは加速度センサによって検知され、それから導出される加速度センサのパルスは、加速度フェーズの間に生成される如何なるドップラーレーダーインパルスも無視されるように、デジタルドップラーレーダーパルスの決定の間に使用される。
【0014】
ドップラーレーダーインパルスが加速度センサのパルスと比較されるところの、そのような方法は、これまで知られていない。結果として、振動センサがハンドヘルドである場合に、振動する駆動ベルトに対する振動測定の評価の間の、これまで知られていない程度の精度及び安全性が、達成される。
【0015】
加速度センサに関する測定の上記の結果は、従って、互いに相殺され、ドップラーレーダーパルスを評価するために使用される。
【0016】
従って、ドップラーレーダーモジュールとは別に、振動センサは、加速度センサを更に設けられ、該加速度センサの信号は、一部の信号が無視されるように、ドップラーレーダーモジュールの信号に対して相殺され得る。
【0017】
本発明の更なる特徴に従って、ベルトの振動面上の振動センサのハンドヘルドの位置合わせのための光学ポジショニングエイドが、設けられる。これを達成するよう、筐体の底面上で、筐体の背面領域において、おおよそ、ケーブルが筐体内に入る位置において、互いに隔てて位置付けられた2つのLEDが設けられ、該LEDは、検出されるべきベルトの面に対してある角度で下前方に向かってベルトの面上で交差する2つの光ビームを投影するものとする。
【0018】
然るに、2つのLEDは、光ビームを夫々生成し、2つの光ビームは、測定ヘッドとベルトとの間の正確な距離が手動により調整された場合に、検出されるべきベルトの面上で重なり合う。光学ポジショニングエイドを精緻化するために、2つのLEDは、光ビームにおいて中心に投影されるより小さいマーキング点を、投影された光ビームにおいて更に生成するものとする。
【0019】
ベルトの表面上にある角度で光ビームにおいて中心に投影された2つのマーキング点が、ベルト表面において互いに重なり合うときに、振動センサの底面とベルトの表面との間の正確な距離は達成される。
【0020】
そのような重なり合いは、例えば、ベルトの表面から40mmメートル上の測定ヘッドの底面の距離において、達成される。この光学ポジショニングエイドによって、測定されるべきベルトの面からの一定した距離が実現されるという利点が達成される。これは、これまでそうではなかった。
【0021】
本発明は、ハンドヘルドの距離調整のために、光学ポジショニングエイドが如何なる余分の配線も必要とせず且つ高水準の操作上の安全性を伴って動作するので、意図的に、(超音波又は光工学)距離センサを用いても可能である距離の非接触測定なしで済ます。
【0022】
よって、最適な距離は、振動センサを手に持ったままで常に維持されることができ、更には、測定全体の間に光学的に監視され得る。
【0023】
LEDによって生成される光ビームの方向は、光ビームの重なり合い、よって、最適な測定距離の調整が、振動センサの底面上の測定ヘッドの測定フィールドの下で直接に達成されるように、方向付けられる。
【0024】
このようにして、測定センサによって生成される測定フィールドは、検知されるべきベルトの面から正確且つ一定の距離を精密に形成することが確かにされる。
【0025】
本発明の更なる発展において、振動センサの筐体の底面には、筐体側でのポジションマーキングが位置付けられ、該ポジションマーキングは、ドップラーレーダーの測定ヘッドが位置付けられる振動センサの筐体の底面上の領域が、光学的に検出されることを可能にするものとする。
【0026】
筐体側でのこの光学的に検出可能なポジションマーキングは、筐体の内部に設けられている測定ヘッドと整列し、2つのLED及び測定面で交差する2つの光ビームを伴う本発明の光学ポジショニングエイドは、その場合に、測定ヘッドによってベルト表面上に発せられた測定フィールドの領域と正確に整列する。
【0027】
よって、本発明に従う光学ポジショニングエイドは、測定フィールドの上の測定ヘッドの位置及び距離を調整するために使用される。
【0028】
LEDの2つの光ビームは、ベルトの表面に対して前方に且つ中心に設けられた測定ヘッドの方向における角度で前方に向けられているので、ベルトの表面からの測定ヘッドの正確な距離において2つの光ビームがベルト表面上で測定ヘッドの真下の垂線上において結合する場合に、振動センサの筐体の水平傾斜はベルトの表面に対して水平に方向付けられることがこのようにして確かにされる。
【0029】
本発明の更なる発展において、ドップラーレーダーモジュールの振動センサは、加速度センサとともに、空間的に結合された単一の測定ヘッドを形成するものとする。すなわち、2つのセンサは、単一の略点状又は円形の測定点において結合される。
【0030】
重要なことは、加速度センサがそれ自体だけで、ドップラーレーダーモジュールの使用なしで、低周波のための測定センサとして使用されることである。これは、6ヘルツ未満の振動周波数で、振動センサは、この場合に、もはや、測定対象(ベルトの表面)から一定の距離に保たれず、一方で、振動するベルトの表面に対する非接触測定は実施されるが、代わりに、振動センサは、ベルトの表面と直接に機械的に結合される。これを達成するよう、バネクリップ又は他の適切な機械的な結合部材が使用される。
【0031】
振動センサの筐体は、(機械的な)クリップによってベルト表面にクリップ留めされる。ベルトは、適切な器具を用いて振動し始める。例えば、それは、手で引っ張られるか、又は適切なツールを用いて打たれ、そして、加速度センサは、この場合に、ドップラーレーダーモジュールが評価されることなしに、振動センサとベルトとの間の機械的な結合を介して直接にベルトの振動を測定する。
【0032】
ドップラーレーダーモジュールは、振動センサがベルトと直接に機械的に結合されており、ベルトとの振動センサの直接の機械的な結合が6ヘルツ未満の周波数で実施される場合に、然るべくオフされる。
【0033】
6ヘルツ未満のベルトにおけるそのような振動周波数は、非常に長く重いベルト、特に、Vベルトの場合に、とりわけ期待されることである。そして、そのような重く長いベルトのための測定を改善するために、振動センサとベルトとの間の直接の機械的な結合が設けられる。振動測定は、その場合に、加速度センサによってのみ実施され、ドップラーレーダーモジュールは、ベルトとの振動センサのそのような直接の機械的な結合の場合にオフされる。
【0034】
本発明は、Vベルトの周波数を検出することに限られない。如何なる他のベルト(特に、如何なるマシン及び対象も駆動する駆動ベルト)も使用されてよい。
【0035】
本発明の要旨は、個々の特許請求項の対象からだけでなく、個々の特許請求項の互いとの組み合わせからも得られる。
【0036】
如何なる要旨も“本発明にとって必須”又は“重要”と見なされる限りにおいて、これは、この要旨が当然に独立請求項の対象を形成すべきであることを意味するものではない。これは、単に、独立特許請求項の夫々適用可能なバージョンによって決定される。
【0037】
要約を含む本願で開示されている全ての情報及び特徴、特に、図示されている3次元図解は、それらが個々に又は組み合わせて先行技術に対して新規である限りにおいて、本発明にとって必須であるとして請求される。
【0038】
本発明は、実施モードを示す図を用いて以下で更に詳細に説明される。これに関して、本発明にとって必須である更なる特徴及び本発明の利点は、図面及びその説明から得られる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】緊張した駆動ベルトにおける振動測定を実施するハンドヘルド型振動センサのアセンブリの図を示す。
図2】ブロック図によって測定ヘッド及び測定デバイスを表す。
図3】干渉が発生するときの加速度センサのデジタルレベルを示す。
図3a】加速度センサの干渉レベルを示す(デジタル)。
図3b】加速度センサの干渉レベルを示す(アナログ)。
図4】ドップラーレーダーモジュールのデジタル信号を示す。
図4a】ドップラーレーダーのデジタル信号を示し、信号は周波数スキームで減衰する。
図4b】周波数スキーム2においてデジタルでドップラーレーダーのレベルを示す。
図4c】周波数スキーム1においてドップラーレーダーのレベルを示す。
図5】ドップラーレーダーモジュールのアナログレベルを示す。
図5a】周波数スキーム1においてドップラーレーダーのレベル(アナログ)を示す。
図6】一体化された光学ポジショニングエイドを備えた振動センサの斜視底面図を示す。
図7】LEDによって生成されるポジショニングエイドの2つの光ビームの図を示す。
図8】LEDの光ビームが測定面上で交差して、測定面からの正確な距離が達成される場合について、図7と同じ実例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、筐体2に配置されている振動センサ1を一般的に示す。筐体は、50×35×15mmのおおよその寸法を有する。それは、長手軸方向7を通る中心軸を特徴とする固定ベルトと相対する位置において、その平面側部の1つにより位置付けられている。
【0041】
振動測定を実施するために、ベルト6は手で緊緩され、それにより、ベルト6は位置6’と6”との間で振動する。
【0042】
この時間の間、振動センサ1の筐体2は、ベルト6’が筐体2の外側壁に突き当たることなしに、振動フレーム6から一定の距離で手によって保持されている。
【0043】
この測定時間の間、好ましくない信号が振動センサの動きによって生成されること、あるいは、筐体2が傾けられるか又は不注意にベルト6から離されるか若しくはずらされること、がこの場合に起こり得る。このために、本発明は、加速度センサ10がドップラーレーダーモジュール3の隣に振動センサ1の筐体において追加的に設けられるものとする。
【0044】
ドップラーレーダーモジュール3は、それ自体知られているように動作し、振動するベルト6に対して送信アンテナ4を用いてマイクロ波範囲で送信ビーム8を発し、受信ビーム9を受信アンテナ5を用いて受信し、ドップラーレーダー原理に従って受信ビーム9を評価する。これを達成するために、評価モジュール40がドップラーレーダーモジュール3の筐体において追加的に設けられる。評価モジュール40は、ドップラー原理に従ってアンテナ4、5の2つのビーム8、9を評価する。出力信号は、関連するフィルタを備えた増幅器ユニット14を介してライン18に沿ってマイクロプロセッサ12へ供給される(図2を参照)。
【0045】
振動センサ1の筐体2において、加速度センサ10が設けられ、加速度センサ10の信号は、増幅器ユニット15及びフィルタ回路を介してライン17に沿ってマイクロプロセッサ12へ供給される。
【0046】
マイクロプロセッサ12は、振動センサ1の位置及び動きの検出のためのソフトウェアモジュール20を組み込まれている。このソフトウェアモジュール20の詳細は、以降の図を参照して以下で説明される。
【0047】
マイクロプロセッサ12の様々な評価は、信号ケーブル13を介して測定デバイス26へ供給される。信号の供給は、望ましくはデジタル形式で、すなわち、一方では、インターフェイス24を介して、他方では、あるいは、任意に、1つ以上のデジタルライン25に沿って、実施される。
【0048】
加えて、1つ以上のアナログライン23も設けられてよい。
【0049】
重要なことは、計算回路21もマイクロプロセッサ12において設けられることであり、計算回路21は、図3ないし6の以降の図面に従って、振動センサ1の位置及び動きの検出の評価を実施する。
【0050】
これは、出力22が、信号ケーブル13として測定デバイス26へ供給される信号バスであることを意味する。
【0051】
測定デバイス26(スパン計測デバイス)は、基本的には、測定データメモリ29に関連するコントローラ28から成る。コントローラ28は制御パネル30によって駆動され、検知された測定値はデジタルディスプレイ27で表示される。
【0052】
振動センサ1の筐体2において、非接触式温度測定ユニットも設けられてよいことが更に加えられる。非接触式温度測定ユニットは、温度上昇の結果としてたるんでいるベルトと、冷えているベルトとを区別するために、ベルト6の温度を検知する。非接触な様態において検知されたそのような温度信号も、マイクロプロセッサ12へ供給される。
【0053】
図3ないし5は、本発明に従って、特に、ドップラーレーダー信号の正常評価が実施され得るように、様々な評価を示す。
【0054】
図5は、ドップラーレーダーのアナログレベルがアナログ振動曲線として提示され得ることを最初に示し、ここで、スイッチング閾34が定義されており、それが超えられるときに、図4に示されるようなデジタルインパルスが生成される。
【0055】
これは、スイッチング閾34が時間t1及びt2の夫々で超えられる場合には、パルス振幅32及び33を有するデジタルパルスがそれから生成されることを意味する。
【0056】
2つの時間t1からt2の間の距離は、時間差31として定義され、振動するベルトの周波数を示す。よって、周波数は、f=1/時間差31である。
【0057】
測定ヘッドの好ましくない動きが振動測定中に起こる場合には、加速度センサ10は、図3において信号38として示されているアナログ信号を生成する。
【0058】
図4に従う曲線の評価の間に、加速度センサ10のパルス38の発生の時点で、同時にドップラーレーダーのパルス35も生成されると決定される場合には、これは、ドップラーレーダーの誤ったパルス35として無視される。
【0059】
時間31の測定は、パルス32の時間t1での立ち上がり又は立ち下がりと、パルス33の時間t2での立ち上がり又は立ち下がりとにより定義される。
【0060】
本発明に従う方法による重要なことは、従って、一方では、加速度信号に応じたドップラーレーダーモジュールの測定結果の重み付けであり、ベルトの温度に応じた振動の評価が更に実施されることも、本質的要素であるとして見なされる。
【0061】
方法における更なる重要なことは、重み付けが加速度センサの検知レベルに関しても実施されることである。所定の加速度値を上回るハンドヘルド型振動センサの好ましくない加速度は、この期間中に生成されるドップラーレーダー信号が評価されないようにする。
【0062】
図6は、ベルト6の表面によって形成される測定面の上における振動センサ1の筐体2の正確な距離調整のための光学ポジショニングエイド43を示す。同時に、図6は、筐体に取り付けられており裸眼で認知可能なポジションマーキング42を示す。裸眼で認知可能とは、筐体の底面においてポジションマーキング42をユーザにとって目立つものにしなければならない。ポジションマーキング42の位置において、測定ヘッド54は筐体2に組み込まれている。
【0063】
光学ポジショニングエイド43は、互いから隔てて設けられた2つのLED44、45から成る。夫々のLED44、45は、ベルト6の表面上に投影される光ビーム46、47を生成する。
【0064】
夫々の光ビーム46、47において、更なる中心マーキング点48、49がベルト6の表面上に投影される。
【0065】
図7は、筐体2の底面から測定面までの不適当な距離、すなわち、2つの光ビーム46、47も発光マーキング51、52もベルト6の表面上で重なり合わない場合、を示す。
【0066】
然るに、2つの光ビーム46、47は、ユーザによって光学的に検出され得る測定面において、例えば、検出されるべきベルト6の面において、マーキング点48、49を形成する。LEDの色に応じて、そのようなマーキング点は、例えば、赤色で、又は何らかの他の所望の色で、表面に照射する。
【0067】
測定面上に投影されるマーキング点48、49の中心領域において、同様の発光マーキング51、52が設けられる。発光マーキング51、52は、マーキング点48、49の環境よりも強く照射し、例えば、三角形、長方形、又は同様のもののような、如何なる所望のシンボル形状もとることができる。
【0068】
筐体2における測定ヘッド54の底面と検出されるべきベルト6の面との間の、図6に従う正確な距離が、手動により調整されると、重なり合いの水準50が達成される。その水準において、図8に従う2つの光ビーム46、47は重ね合わされ、2つの発光マーキング51、52は互いに結合する。重なり合いの水準50は、ベルト6の面と同じである。
【0069】
これは、図7に従う2つの光ビーム及びその中心に位置する発光マーキングが図8に従う単一の発光シンボルを形成するようにベルト表面において結合すると直ぐに、ベルト表面からの測定ヘッド54の正確な距離が達成されることを意味する。
【0070】
2つの光ビーム46、47はある角度で前方に向けられている。それにより、重なり合いの水準50は、測定ヘッド54の測定フィールド53の領域における垂線と交差する。このようにして、光学距離測定は、正確に測定ヘッド54の測定フィールド53、54において、光学ポジショニングエイド43を用いて実施されることが常に確かにされ、振動センサ1の筐体2の如何なる傾け又は認められない傾斜も、確実に検出される。
【0071】
動きセンサの信号が検出される場合には、位置検出器の2つのLEDはオフされる。結果として、如何なる認められない動きも、光学的に信号により伝えられる。
【0072】
図5aは、ドップラーレーダー信号のアナログレベルを示す。
【0073】
図5aに従う図面中の下にある右手の窓において、ベルト停止の不完全な振動プロファイルがアナログ形式(下側の曲線)及びデジタル形式(上側の曲線)において示されている。その小さい窓における下側の曲線は、拡大されたスケールで、すなわち、小さい図の窓からの切り出しとして、図5に対応する。上側の例示において、それは、図4cに対応するこのレベルのデジタル形式である。
【0074】
右下の例示の小さい窓におけるいずれの図表プロファイルも、互いの上にある図4c及び5aにおいて示されている。
【0075】
図5aにおける破線は、スイッチング閾を示し、そのようなスイッチング閾の一例として、時間t1からt2までの距離が示されている。
【0076】
水平矢印は、2つの時間t1からt2の間の時間距離を示す。
【0077】
それから得られる時間距離は、参照番号31により識別される。上側のスイッチング閾は参照番号34を与えられている。
【0078】
図4cから、図5aから決定されたデジタルドップラーレーダー信号が得られ、参照番号32、33はパルス振幅を示す。
【0079】
よって、ドップラーレーダー信号の周波数は時間差31から計算される。
【0080】
原理上、図4c及び5aにおける例示は、図3及び4に示されている派生物に対応する。
【0081】
図4b、3b、3a及び4aは、周波数スキーム2を示す。
【0082】
図4bは、図4cにおける例示に対応するデジタルドップラーレーダー信号を、より広い時間的範囲において示す。2つのパルス振幅32、33は、互いの隣にあるように示されている。
【0083】
加速度センサの図3bに従う干渉レベルは、図4bに従うデジタルドップラーレーダー信号の上に重ね合わされている。
【0084】
完全な干渉レベルは、図3bにおいて38により参照されている。
【0085】
下の図3aにおいて、図3bと同じ干渉レベルがデジタル形式で示されており、パルス38の後の干渉レベルが3つの空間軸において特定の値を上回る場合に、図3aにおけるエラーインパルス35に対応するデジタル干渉レベル信号が生成されることが分かる。
【0086】
エラーインパルス35に対応する、図3aに従うデジタル干渉レベルが存在すると直ぐに、図4bにおいて上に示されているデジタルドップラーレーダー信号は、図4aに対応して減衰する。然るに、それは評価のために使用されない。
【0087】
よって、デジタル化される干渉レベルを加速度センサが生成するという利点が達成される。そして、加速度センサは、一般に、センサの誘導中にゆっくりした手の動きしか検出しないので、図4aに従う完全な窓は常に生成される。図3aにおけるエラーインパルス35の窓長さは、従って、例えば、200msの期間内で、ドップラーレーダーのレベルの減衰を生じさせる。
【0088】
このことから判断すると、減衰時間が極めて短く、測定の精度に悪影響を及ぼさないので、信号の検出は、そのような減衰によって損なわれない。
【符号の説明】
【0089】
1 振動センサ
2 筐体
3 ドップラーレーダーモジュール
4 送信アンテナ
5 受信アンテナ
6,6’、6” ベルト
7 長手軸
8 送信ビーム
9 受信ビーム
10 加速度センサ
12 マイクロプロセッサ
13 信号ケーブル
14〜16 増幅器ユニット
17 ライン(10から)
18 ライン(3から)
20 モジュール
21 計算回路
22 出力
23 アナログライン
24 インターフェイスバス
25 デジタルライン
26 測定デバイス
27 ディスプレイ
28 コントローラ
29 測定データメモリ
30 制御パネル
31 時間差
32,33 パルス振幅
34 スイッチング閾
35 加速度センサのデジタル出力パルス
38 加速度センサのアナログ信号
40 評価モジュール
42 ポジションマーキング
43 光学ポジショニングエイド
44,45 LED
46,47 光ビーム
48,49 マーキング点
50 重なり合いの水準
51,52 発光マーキング
53 測定フィールド
54 測定ヘッド
図1
図2
図3
図3a
図3b
図4
図4a
図4b
図4c
図5
図5a
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2016年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊張した駆動ベルトにおける振動周波数のハンドヘルド測定のためのデバイスであって、
前記駆動ベルトの振動面に対して送信アンテナを用いて送信ビームを送信し、前記振動面から反射された受信ビームを受信アンテナを用いて受信し、該受信ビームをドップラー原理に従って評価するドップラーレーダーモジュールを有し、
当該デバイスにおいて、前記ドップラーレーダーモジュールとは別に、加速度センサが更に設けられ、該加速度センサの信号は、一部の信号無視することに関連して、前記ドップラーレーダーモジュールの信号に対して相殺され得、それにより、前記ドップラーレーダーモジュールのパルスが検出され、同時に前記加速度センサのパルスが検出される場合に、前記ドップラーレーダーモジュールのパルスが無効なインパルスとして無視されるようにする、
デバイス。
【請求項2】
当該デバイスの筐体において、前記加速度センサが設けられ、該加速度センサの信号は、増幅器ユニット及びフィルタ回路を介してラインに沿ってマイクロプロセッサへ供給され、該マイクロプロセッサは、一部の信号が無視され得るように、前記ドップラーレーダーモジュールの信号を前記加速度センサの信号と結合する
請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記駆動ベルトの前記振動面の上での当該デバイスのハンドヘルドの位置合わせのための光学ポジショニングエイドは当該デバイスの筐体の底面に設けられる
請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記光学ポジショニングエイドは、前記筐体において互いに隔てて位置付けられた2つのLEDを有し、該LEDは、検出されるべき前記駆動ベルトの面に対してある角度で下前方に向けられた光ビームを夫々生成する
請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記2つのLEDの前記光ビームとともに、該光ビームの中心となるマーキング点が前記駆動ベルトの面上に投影され得る
請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
緊張した振動する駆動ベルトに対して振動周波数測定を実施するハンドヘルド型デバイスの作動方法であって、前記ハンドヘルド型デバイスは、前記駆動ベルトの振動面に対して送信アンテナを用いて送信ビームを送信し、前記振動面から反射された受信ビームを受信アンテナを用いて受信し、該受信ビームをドップラー原理に従って評価するドップラーレーダーモジュールを有する、作動方法において、
前記ドップラーレーダーモジュールのアナログレベルから、スイッチング閾を使用することによって、互いに対して時間的にオフセットされているデジタルパルスが導出され、該デジタルパルスの相互間時間距離は、コリジョンインパルスの時間の指標であり、これから、前記ドップラーレーダーモジュールの前記デジタルパルスの1つと同時には加速度センサによってレベルが生成されないという条件で、前記振動する駆動ベルトの周波数が導出され、前記ドップラーレーダーモジュールの前記1つのデジタルパルスは、前記ハンドヘルド型デバイスが前記測定中に一時的に動かされたという理由で無視される
作動方法。
【請求項7】
ベルト側の振動周波数が6ヘルツの閾値を下回る場合に、前記ドップラーレーダーモジュールはオフされ、前記ベルト側の振動周波数は、前記加速度センサが前記駆動ベルトへ直接に機械的に接続される場合に、該加速度センサの信号の評価によってのみ実現される
請求項に記載の作動方法。
【請求項8】
前記駆動ベルトの前記振動面の上での前記ハンドヘルド型デバイスの位置合わせのための光学ポジショニングエイドが設けられる
請求項6又は7に記載の作動方法。
【請求項9】
前記光学ポジショニングエイドは前記ハンドヘルド型デバイスの体の底面に設けられた2つのLEDを有し、該LEDの夫々は、前記駆動ベルトの面上に光ビームを投影し、2つの前記光ビームは、前記筐体の前記底面におけるポジションマーキングと前記駆動ベルトとの間の正確な距離が手動で調整された場合に、検出されるべき前記駆動ベルトの面において互いに重なり合う
請求項8に記載の作動方法。
【国際調査報告】