特表2017-518942(P2017-518942A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-518942コンベヤ用の多方向ローラアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-518942(P2017-518942A)
(43)【公表日】2017年7月13日
(54)【発明の名称】コンベヤ用の多方向ローラアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65G 39/02 20060101AFI20170616BHJP
   B65G 13/07 20060101ALI20170616BHJP
   B65G 13/10 20060101ALI20170616BHJP
【FI】
   B65G39/02 Z
   B65G13/07
   B65G13/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-574263(P2016-574263)
(86)(22)【出願日】2015年6月24日
(85)【翻訳文提出日】2017年1月30日
(86)【国際出願番号】US2015037380
(87)【国際公開番号】WO2015200460
(87)【国際公開日】20151230
(31)【優先権主張番号】62/016,732
(32)【優先日】2014年6月25日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ガレハン,ラッセル ジェイ.
【テーマコード(参考)】
3F033
【Fターム(参考)】
3F033BB05
3F033BB14
3F033BB16
3F033EA05
3F033EA06
3F033GA06
3F033GB08
3F033GE07
(57)【要約】
物品を移動させるためのコンベヤおよび方法は、ローラを方向付けるための方向付け構成要素と、ローラを作動するための作動構成要素とを含む多方向ローラアセンブリを使用する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラを取り付け、および方向付けるための第1ギヤと、
前記第1ギヤに取り付けられたローラと、
前記ローラを起動するための、前記第1ギヤに結合された第2ギヤと
を含むことを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のローラアセンブリにおいて、前記第1ギヤが、複数の外周歯を含むリングギヤであることを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のローラアセンブリにおいて、前記第2ギヤが、複数の外周歯を含むリングギヤであることを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のローラアセンブリにおいて、前記第2ギヤがさらに、複数の下向きの内歯を縁に含むことを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のローラアセンブリにおいて、前記ローラが、前記内歯と係合するためのギヤを含むことを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項6】
請求項3に記載のローラアセンブリにおいて、前記第2ギヤが、前記外周歯の上面から段を付けて上げられた上面を有する中央リングを含むことを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のローラアセンブリにおいて、前記第1ギヤが、前記ローラの車軸端部を受け入れるための、反対側に配置された溝の対を含むことを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のローラアセンブリにおいて、前記第2ギヤが前記第1ギヤと同心状であり、前記第1ギヤの周りを回転する結果、前記ローラを起動することを特徴とするローラアセンブリ。
【請求項9】
コンベヤシステムのローラを起動するための装置において、
内側シェルフと中央開口とを有するリングと、
前記リングの外周面の周りに分散された複数の外周歯と、
前記ローラに接続されたギヤと係合するために前記リングの前記中央開口に隣接して内側表面の周りに分散された複数の下向きの内歯と
を含むことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置において、前記リングが、前記外周歯の上面から段を付けて上げられた上面を有することを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項9に記載の装置において、前記リングが、前記外周歯の底面より下にある底面を有することを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項9に記載の装置において、前記内歯が、前記内側シェルフから段を付けて上げられることを特徴とする装置。
【請求項13】
コンベヤのローラ用のハウジングにおいて、
ローラを取り付けるための第1構成要素と、
前記第1構成要素との間で前記ローラを挟むための第2構成要素であって、中心軸周りの前記ローラの回転を誘起するために前記第1構成要素の周りを回転可能な第2構成要素と
を含むことを特徴とするコンベヤのローラ用のハウジング。
【請求項14】
請求項13に記載のハウジングにおいて、前記第1構成要素が下部リングギヤを含み、前記第2構成要素が、前記下部リングギヤのキャップを形成する上部リングギヤを含むことを特徴とするハウジング。
【請求項15】
請求項14に記載のハウジングにおいて、前記上部リングギヤが、前記ローラのギヤと係合するための複数の下向きの歯を含むことを特徴とするハウジング。
【請求項16】
請求項14に記載のハウジングにおいて、前記下部ギヤリングが、前記ローラの車軸端部を受け入れるための、反対側に配置された溝を含むことを特徴とするハウジング。
【請求項17】
請求項14に記載のハウジングにおいて、前記下部ギヤリングが、中心開口の周りに内側シェルフを含むことを特徴とするハウジング。
【請求項18】
ローラプレートにおいて、
複数の開口を有する第1のプレートと、
第2のプレートと、
前記第1および第2のプレートの間のローラアセンブリのアレイとを含み、各ローラアセンブリが、関係する開口から突出するローラと、軸周りの前記ローラの回転を誘起するために隣接するローラアセンブリの外周歯と噛み合う外周歯とを有する、
ことを特徴とするローラプレート。
【請求項19】
請求項18に記載のローラプレートにおいて、各ローラアセンブリが、ローラを据え付けるための下部ギヤリングと、上部ギヤリングであって、前記下部ギヤリングに結合され、かつ前記ローラのギヤと係合する結果、前記上部ギヤリングの回転により前記ローラの回転が誘起される上部ギヤリングとを含むことを特徴とするローラプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2014年6月25日に出願された米国仮特許出願第62/016,732号明細書(表題「Multi−Directional Roller Assembly for a Conveyor」)に基づく優先権を主張し、当該仮出願の内容を参照によって本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
本発明は広義には動力駆動式コンベヤに関し、詳細には、コンベヤシステムを介して物品の軌道を操作するためのローラを有するコンベヤに関する。
【0003】
多くの包装品および材料を取り扱う用途では、搬送される物品をコンベヤの片側に方向転換することを必要とする。2つの例は、物品をベルトの側方から外へ分類すること、およびベルトの側方に対して物品を位置合わせすることである。Costanzoに付与された米国特許第6,494,312号明細書(「Modular Roller−Top Conveyor Belt with Obliquely−Arranged Rollers」、2002年12月17日)は、以下のようなコンベヤシステムを開示しており、そのシステムでは、ベルト移動方向に対して斜めの車軸上でコンベヤベルトに取り付けられた円筒ローラが、下に横たわる支持表面によって作動され、ベルトがベルト移動方向に前進するとき、支持表面上を斜めローラが走行する。ベルトが前進するとき、ローラと支持表面とが接触することによって、ローラは回転される。斜めローラの回転によりローラの上の物品はコンベヤベルトを横切ってコンベヤの片側へ押される。これらの斜めローラベルトは、ローラが、ベルト移動方向(0°のローラ角度として定義される)と、ベルト移動方向から約30°程度との間の角度で回転するように配置される限り、平坦な支持表面上で非常に上手く作用する。ローラ角度が30°を超える場合、ローラは平坦な支持表面上で過度に空転する。
【0004】
Fourneyに付与された米国特許第6,968,941号明細書(「Apparatus and Methods for Conveying Objects」、2005年11月29日)は、非常に幅広いローラ角度に対応する改善された支持表面を記載している。平坦な支持表面を使用する代わりに、Fourneyは、ベルト移動方向の軸上で回転するように配置された作動ローラの外周面を使用する。コンベヤベルトが前進するとき、斜めのベルトローラは、下に横たわる作動ローラ上を回転し、作動ローラもまたそれらの軸上で回転される。外周面の支持表面が回転するので、空転は低減され、より広いローラ角度に対応することができる。より広いローラ角度によって、平坦な支持表面によって可能なものよりもはるかに鋭い物品方向転換軌道が可能になる。しかし、作動ローラは、単純な平坦支持表面よりも高価であり、またわずかに複雑である。
【0005】
Fourneyに付与された米国特許第7,588,137号明細書(「Conveyor Belt Having Rollers that Displace Objects」、2009年9月15日)は、物品をコンベヤベルトから方向転換するために使用される複数のローラセットを含むコンベヤベルトを記載する。物品をコンベヤから方向転換することができる角度は限定的である。
【発明の概要】
【0006】
選択された軌道に沿って製品を方向転換するためのローラアセンブリは、ローラと、ローラ方向付け装置と、ローラアクチベータとを含む。ローラアクチベータは、選択された方向のローラの回転を誘起するようにローラ方向付け装置の周りを回転し得る。ローラプレートはローラアセンブリのアレイを収容し、その少なくとも一部は、噛み合った歯を介して連結される。
【0007】
本発明の一態様によれば、ローラアセンブリは、ローラを取り付けて方向付けるための第1ギヤと、第1ギヤに取り付けられたローラと、ローラを起動するための第1ギヤに結合された第2ギヤとを含む。
【0008】
別の実施形態によれば、コンベヤシステム内でローラを起動するための装置は、内側シェルフと中央開口とを有するリングと、リングの外周面の周りに分散された複数の外周歯と、ローラに接続されたギヤと係合するためにリングの中央開口に沿って内側表面の周りに分散された複数の下向きの内歯とを含む。
【0009】
別の実施形態によれば、コンベヤ中のローラのハウジングは、ローラを取り付けるための第1構成要素と、第1構成要素および第2構成要素の間でローラを挟むための第2構成要素とを含む。第2構成要素は中心軸周りのローラの回転を誘起するために第1構成要素の周りで回転可能である。
【0010】
別の態様によれば、ローラプレートは、複数の開口を有する第1のプレートと、第2のプレートと、第1および第2のプレートの間のローラアセンブリのアレイとを含む。各ローラアセンブリは、開口から突出するローラと、ローラの回転を誘起するために隣接ローラアセンブリの外周歯と噛み合う外周歯とを有する。
【0011】
本発明のこれらの態様および特徴は、以下の記載、付随する請求項、および添付の図面中により詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態による多方向ローラのアレイを含むローラプレートの等角図である。
図2図2は、図1のローラプレートの上面図であり、ローラは第1の向きにある。
図3図3は、図1のローラプレートの上面図であり、ローラは第2の向きにある。
図4図4は、図1のローラプレートで使用するのに適した多方向ローラアセンブリの等角図である。
図5図5は、図4の多方向ローラアセンブリの上面図である。
図6図6は、図4の多方向ローラアセンブリの底面図である。
図7図7は、ローラアセンブリを方向付けるための下部リングギヤに取り付けられたローラの等角図である。
図8図8は、ローラを作動するための上部リングギヤに結合されたローラの底面図である。
図9図9は、多方向ローラアセンブリで使用するのに適したローラの側面図である。
図10図9のローラの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
コンベヤシステムは多方向ローラアセンブリのアレイを含む。各多方向ローラアセンブリは、ローラを方向付けかつ取り付けるためのボトムギヤと、ローラを起動するためのトップギヤとを含む。本発明は以下、特定の例示的実施形態に関して記載されるが、本発明はそれらの例示的実施形態に限定されない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態によるコンベヤシステムで使用するのに適した多方向ローラのアレイを含むローラプレートを示す。例示的ローラプレート10は、多方向ローラアセンブリ20のグループを取り付けるための、トッププレート12およびボトムプレート14として示されるハウジングを含む。各多方向ローラアセンブリ20は、選択された軌道に沿って搬送物品を方向付けるように選択された角度で方向付けられるローラ22を含む。例示的ローラプレートは、6列のローラアセンブリを有し、各列は6個のローラアセンブリを含み、合計で36個のローラアセンブリになるが、本発明はローラアセンブリのこの例示的数および構成に限定されない。
【0015】
上部プレート12は複数の開口16を含み、複数の開口16は多方向ローラアセンブリ20の少なくとも一部が搬送物品と接触することを許容するようにプレート12の上面を越えてその上に突出することを許容する。
【0016】
例えば、図2に示されるように、多方向ローラアセンブリ20は、搬送される物品に対し第1の軌道を形成するために第1の方向に方向付けられ得る。図2の実施形態において、ローラ22の軸24は、第1搬送方向30に対して第1の選択角度αで方向付けられ、この搬送方向は標準的な搬送方向であり得る。図2の実施形態はローラアセンブリ20の全てを同じ方向で示すが、本発明はそのように限定されず、各ローラアセンブリは選択された方向を有してもよい。ローラ22が第1の回転方向40において軸24の周りを回転するとき、搬送物品は、軸24に対して垂直な第2の搬送方向50に押される。反対の回転方向42におけるローラ22の回転は、反対の第3の搬送方向52におけるローラと接触する製品の移動を引き起こす。
【0017】
図3の実施形態では、多方向ローラアセンブリ20は、第1搬送方向30に対して第2の角度θで方向付けられる。回転方向40’における軸24周りのローラ22の作動により搬送物品は別の搬送方向50’に押される。方向40’と反対の別の方向42’におけるローラの回転は、方向50’と反対の搬送方向52’におけるローラと接触する製品の移動を引き起こす。
【0018】
搬送される製品の得られる搬送方向は、ローラの向き、ならびに起動されるときのローラの回転方向に基づく。得られる製品軌道は、90°プラスまたはマイナス標準搬送方向30に対するローラ22の向き角度である。ローラ軸が標準搬送方向に対して垂直のとき、得られる製品軌道は、ローラの回転方向に依存して、標準搬送方向30に沿う、または標準搬送方向と反対である。ローラ22は所望の出力軌道を達成するようにいずれかの適切な角度で方向付けられ得る。
【0019】
図4は、図1〜3に示されるローラプレート10など、搬送システムのローラプレートでの使用に適した、または搬送システムの別の装置で使用するのに適した多方向ローラアセンブリ20の実施形態の等角図である。図5はアセンブリ20の上面図であり、図6はアセンブリ20の底面図である。例示的ローラアセンブリ20は、搬送される物品を選択された方向に方向付けるためのローラ22を含む。ローラ22のハウジングは、ローラ22を方向付けるための第1構成要素と、ローラ22を作動するための第2構成要素とを含む。この例示的方向付け用構成要素は下部リングギヤ60であり、この例示的作動用構成要素は、ローラ22を間に挟みながら下部リングギヤのキャップを形成する上部リングギヤ70である。
【0020】
図7に示されるように、下部ギヤ60は、ローラ22の車軸端部23を受け入れるための、反対側に配置された溝63を含む中央リング62を含むリングギヤである。中央リングは上部部分62aと、下部部分62bとを含み、下部部分62bは上部部分62aよりも小さい中央開口67を有し、中央開口67の周囲に内側シェルフ64を形成する。主ローラ部分22は、内側シェルフ64の下に延在し、内側シェルフ64はローラの端部を支持する。下部部分62bはまた外周歯66も含む。
【0021】
ローラ22を下部ギヤ60に取り付けるための他の手段が使用されてもよい。例えば、車軸端部23は、ローラを下部ギヤ60に回転可能に取り付けるために中央リング62の側壁の開口に挿入されてもよい。この例示的実施形態において、ローラ22は、下部ギヤに取り付けられるとき、その長手軸24周りを自由に回転するが、本発明はそのように限定されない。
【0022】
ローラ22は底部開口67から突出してもしなくてもよい。
【0023】
図8は上部ギヤ70の底面図である。上部ギヤは、外周歯72を含む中央リング71を含む。中央リングは、歯72の上に延在する上部部分71aと、歯72の下に延在する下部部分71bとを有する。中央リングの内側は第1のシェルフ74を形成するように段を付けられる。上部ギヤはさらに中央リング71の内縁の周りに分散された歯76の内側リングを含む。内歯76は下を向き、ローラ22に接続されたギヤ28と係合するように構成される。内歯76はシェルフ74から段を付けて上げられる。
【0024】
図9および10は下部ギヤ60および上部ギヤ70とともに使用するのに適したローラ22の実施形態を示す。ローラは、搬送される物品と接触するのに適した中央円筒部分を含む。好適なローラ材料およびサイズは当技術分野で知られている。ローラはさらに、中央円筒部分の一端に、上部ギヤ70の内歯76と係合するための歯を有するギヤ28を含む。車軸端部23は、下部ギヤ60にローラを取り付けるためにローラの長手軸24に沿って延在する。例示的ギヤ28は円錐台の形状であるが、本発明はそのように限定されない。
【0025】
図4を参照し戻すと、ローラアセンブリ20を組み立てるために、ローラ22は下部ギヤ60に取り付けられ、上部ギヤ70は下部ギヤ60の上に配置され、その結果、ギヤは好ましくは同心状である。下部ギヤリングの上部部分62aはシェルフ74と下部リング部分71bとの間の空間に受け入れられ、その結果、下部部分71bは下部歯66の上に載る。上部ギヤ70は下部ギヤ60よりも大きな直径を有し、その結果、上部歯72は下部歯66を越えて延在する。ローラ22のギヤ28は歯76と係合し、ローラ22の少なくとも一部は上部ギヤ70内で上部開口77を越えて突出する。
【0026】
ローラ22は、上部ギヤ70を下部ギヤ60の周りで選択された方向に回転させることによって作動される。ギヤ70が回転するとき、歯76はギヤ28を回転させ、ローラ22を回転させる。ローラ回転方向はギヤ70を反対方向に回転させることによって反転され得る。
【0027】
中央リングの上面78は歯72の上面72aから段を付けて上げられる。従って、ローラプレート10が組み立てられると、図1に示されるように、中央リングの上面78は上部プレート12と同一平面上にあるかそれよりも上に延在し、その一方で、ギヤの歯72は上部プレート12の下にある。上部プレート12の開口16は、リング71の上部部分71aを受け入れて、ローラの少なくとも一部が上部プレート12よりも上に突出することを許容するようにサイズを決められかつ構成される。
【0028】
アセンブリ20は、ローラアセンブリ上部歯72の1つまたは複数あるいはすべてが噛み合うように間隔を空けて離される。従って、1つのローラアセンブリリング71が回転すると、接続されたリングが回転され、複数のローラを作動する。
【0029】
上部ギヤ70がローラを作動する一方、下部ギヤ60はローラ22をデフォルト方向に対して選択角度に方向付ける。下部ギヤ60はラックギヤなどの方向付け装置に接続され、方向付け装置はローラアセンブリを方向付けるようにローラアセンブリ20の歯66と係合する。ローラプレート10はまた、複数のアセンブリを同時に方向付けるために、下部ギヤ60の間にピニオンギヤを含み得る。
【0030】
この例示的実施形態は作動機構を方向付け機構のキャップとして示すが、本発明はそのように限定されない。例えば、代替的に、ローラの方向付け機構が、作動機構のキャップであってもよい。加えて、様々な他の代替的な構成が考えられ、本発明は上に記載した例示的実施形態に限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】