(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-519531(P2017-519531A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】棚材コネクタ用のスリーブ、コネクタアセンブリ及びキット
(51)【国際特許分類】
A47B 57/54 20060101AFI20170623BHJP
A47B 57/34 20060101ALI20170623BHJP
A47B 47/02 20060101ALI20170623BHJP
A47F 5/00 20060101ALI20170623BHJP
F16B 12/02 20060101ALI20170623BHJP
【FI】
A47B57/54 A
A47B57/34
A47B47/02 C
A47F5/00 Z
F16B12/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】56
(21)【出願番号】特願2016-562564(P2016-562564)
(86)(22)【出願日】2015年4月15日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月31日
(86)【国際出願番号】US2015026012
(87)【国際公開番号】WO2015160978
(87)【国際公開日】20151022
(31)【優先権主張番号】61/979,928
(32)【優先日】2014年4月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/015,991
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/110,254
(32)【優先日】2015年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/687,142
(32)【優先日】2015年4月15日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】510047764
【氏名又は名称】プロ‐マート インダストリーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PRO−MART INDUSTRIES, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】サブンジアン、アザド
【テーマコード(参考)】
3B054
3B118
3J024
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BA04
3B054BA10
3B054BA15
3B054BB03
3B054BB09
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3B118CA17
3J024AA41
3J024BB06
3J024CA18
(57)【要約】
棚材ユニット用のスリーブは2つに分かれた部材を有し、これらの部材は、部品を支柱に対して保持するようにスリーブ上のリブが嵌合する溝を有する支柱の周りにスリーブがクランプするときに結合されてスリーブの対向する側部から外方に延びる2つの支持タブを形成する。支持タブはスリーブからオフセットされた保持フランジを有する。棚に固定された第1のカラー部は、スリーブの半分に嵌合し、第1のカラー部のスロットが支持タブの内の1つに嵌合してそれらを支柱にクランプして第1のカラー部および棚を支持するようにそのオフセットに嵌入する。保持フランジはカラー部を支持タブから外れないように保持する。第2のスロットを備えた第2のカラー部は他の支持タブに嵌合して第2の棚を支持するかまたはスリーブをさらに支柱にクランプするようにしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱の長さに沿って一定の間隔で溝を設けた外面を有する前記支柱の一部を取り囲むように構成されたカラー部を有する棚材コネクタと共に使用するためのスリーブであって、前記カラー部は棚に結合され、前記カラー部は、前記スリーブ、カラー部および棚を前記支柱の長さに沿って配置するために、使用の間、前記スリーブを前記支柱にくさび留めするように構成された円錐台形状の内面を有しており、
第1および第2の連結部を有するスリーブであって、連結時に
(a)前記スリーブの縦軸に沿って延びる中央円筒状通路を画定し、前記支柱の前記外面に適合して当接するように構成された内面であって、前記支柱の溝とかみ合うように位置付けおよび構成された、前記内面から延びる少なくとも1つのリブを有している内面と、
(b)略円錐台形状を有する外面と、
(c)それぞれ前記スリーブの2つの対向する側部の内の異なる一方から外方に延びる第1および第2の支持タブであって、前記第1および第2の支持タブのそれぞれから延び、前記スリーブの前記外面に沿うが前記外面からオフセットして延びる第1および第2の保持フランジを備え、前記オフセットは前記カラー部の一部が前記第1または第2の保持フランジの間に密接に嵌合し、それに関連する前記支持タブに当接することを可能にするのに十分である、支持タブと
を形成し、
前記スリーブの前記第1および第2の連結部はそれぞれ、前記縦軸に沿って延びる距離だけ離れた対向する上端および下端を有し、前記上端と下端は前記上端と下端との間に延びる対向する第1および第2の側部を有する湾曲した壁部によって結合されている
スリーブと、
前記第1および第2の側部の一方から延びる係止タブと、前記第1および第2の側部の他方に設けられ前記係止タブを受容するように構成されている凹部と
を備えるスリーブ。
【請求項2】
少なくとも1つの凹状のヒンジにより前記第1および第2の支持タブのうちの一方またはそれらの各保持スリーブが結合され、前記第1および第2の連結部がともに結合されたときに前記ヒンジの外面が前記ヒンジつきの支持タブまたは各保持スリーブの外面を超えて延びないよう前記ヒンジは十分に凹んでいる、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項3】
各スリーブの前記2つの対向する側部のそれぞれは直線状であり、前記縦軸に略整列しており、各保持フランジは前記直線状の側部の異なる1つから延びている、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項4】
延出する前記支持タブは前記スリーブの下端部から径方向外方に延び、前記スリーブの前記下端部と前記保持フランジの下端との間に延びるリップをさらに備える、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項5】
前記係止タブの下端は前記支持タブの前記上端に隣接している、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項6】
前記第1および第2の連結部の少なくとも1つは、前記少なくとも1つの連結部の前記第1および第2の支持タブ間から外方に延びる第3の支持タブをさらに備え、第3の保持フランジが前記第3の支持タブに結合され、前記カラー部の一部が前記第3の保持フランジと前記少なくとも1つの連結部との間に密接に嵌合し、それに関連する前記第3の支持タブに接触するよう位置付けされる、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項7】
円筒状の直径Dの断面および所定の間隔を空けて設けた複数の溝を有する支柱と、前記支柱の縦軸に沿って棚を配置するためのくさび留め内側スリーブおよび外側カラー部とともに使用するためのコネクタアセンブリであって、
円錐台形状の外面を有し、第1の小スリーブ端部および第2のより大きなスリーブ端部を備えたスリーブであって、使用の間、両端部は前記縦軸を取り囲み、使用の間、前記スリーブは、前記支柱の周りに嵌合する大きさの円筒状の内部通路を有しており、使用の間、前記支柱の前記溝の1つに嵌入するように構成された内方に延びるリブを少なくとも1つ備え、前記スリーブは、第1および第2の連結するスリーブハーフ部で形成され、前記スリーブハーフ部はそれぞれ、より小さい上端とより大きい下端を有し、2つの対向する側部によって結合され、前記スリーブハーフ部がそれぞれ
一方の側部から延びる係止タブ、および、他方の側部に設けられた凹部であって、他のスリーブハーフ部の係止タブを受容するように構成された凹部と、
前記スリーブの下端部の各側部から径方向外方に延びる第1および第2の支持タブであって、各支持タブは、前記スリーブハーフ部の隣接する外面に沿うがオフセットして前記スリーブハーフ部の前記上端の方向にそこから延びる保持フランジを有しており、前記支持タブは、前記係止タブが前記係止凹部と係合して第1対および第2対の支持タブを形成するときに各スリーブの1つの支持タブが他のスリーブの対応する支持タブに隣接して配置されるように構成されている、第1および第2の支持タブと、
を含む、スリーブと、
円錐台形状の約半分を形成して前記スリーブの前記円錐台形状の外面に嵌合しかみ合うような寸法に形成された内面を有する、前記棚に結合された少なくとも1つの第1のカラー部であって、前記第1のカラー部は、第1対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、前記支持タブが移動して外れることを阻止するように配置された第1のスロットを有し、前記第1のスロットが使用の間、前記第1対の隣接する支持タブに嵌合するとき、前記第1のスロットに隣接する前記カラー部の一部は前記保持フランジと前記スリーブの隣接部との間の前記オフセットに嵌入するよう構成され、前記第1のカラー部は、使用の間、前記縦軸に略平行な軸に沿って延びる2つの対向する先端部を有する、第1のカラー部と
を備えるコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のカラー部の前記第1のスロットおよび前記第1対の隣接する支持タブは前記支持タブが互いに前記カラー部により付勢するように構成されている、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
各スリーブハーフ部の少なくとも下端周辺部の周りに延び、各スリーブハーフ部の前記下端部と前記保持フランジの下端部との間に延びて前記スリーブを前記保持フランジの前記下端部に結合するリップをさらに備える、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
円錐台形状の約半分を形成して前記スリーブの前記円錐台形状の外面に嵌合してかみ合うような寸法に形成された内面を有する少なくとも1つの第2のカラー部をさらに備え、前記第2のカラー部は、前記第2対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、前記支持タブが移動して外れることを阻止するように配置された第2のスロットを有し、前記第2のスロットが使用の間、前記第2対の隣接する支持タブに嵌合するとき、前記第2のスロットに隣接する前記第2のカラー部の一部は前記保持フランジと前記スリーブの前記隣接部との間の前記オフセットに嵌入するように構成される、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記棚が、前記縦軸に略直交する平面において前記第1のカラー部に結合され、前記第1のカラー部における前記スロットの前記端部は、使用の間、前記支持タブに当接する、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
各カラー部における前記スロットは前記スロットの前記端部に向かう第1の方向に延びており、
前記第1のカラー部は、前記第1のカラー部において前記スロットの対向する側部上の前記第1のカラー部の異なる先端部の少なくとも一部に沿ってそれぞれ延び、前記第1の方向に延びている2つの第1の突出部を有し、前記第1のカラーが、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、前記第1の凹部はさらに前記スロットの対向する側部に配置され、前記第1の方向と反対の方向に延びており、
前記第2のカラー部は、前記第2のカラー部において前記スロットの対向する側部上の前記第2のカラー部の異なる端部の少なくとも一部に沿ってそれぞれ延び、前記第1の方向と反対の方向に延びている2つの第2の突出部を有しており、前記第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、前記第2の凹部はさらに前記第2のカラー部の前記スロットの対向する側部に配置され、前記第1の方向に延びており、使用の間、前記第1の突出部が前記第2の凹部に嵌入し、前記第2の突出部が前記第1の凹部に嵌入して前記第1および第2のカラー部を連結する、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
当接する前記第1および第2の支持タブをヒンジが結合し、前記ヒンジは、使用の間、当接する前記第1および第2の支持タブ内に形成された凹部内に位置付けされ、前記ヒンジの外面が、前記カラーが前記スリーブ上にあるときに前記カラー部の位置決めを妨げるのを避ける支援をする、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
各スリーブハーフ部は、前記第1および第2の支持タブ間から外方に延びる第3の支持タブを含み、第3の保持フランジが前記第3の支持タブに結合され、前記第1のカラー部の一部が前記第3の保持フランジの間に密接に嵌合し、前記第3の保持フランジに関連する前記第3の支持タブに接触するよう位置付けされる、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
少なくとも3つの略垂直の支柱に結合された少なくとも2つの略水平な棚を有する棚材ユニットのためのキットであって、
縦軸と、前記棚を連結する前記支柱の長さの部分に沿った円筒状の断面と、をそれぞれ有する少なくとも3つの支柱であって、各支柱は、所定の位置に複数の溝を有しており、溝は前記縦軸に対して直交している少なくとも3つの支柱と、
それぞれ少なくとも1つの内方に延びるリブを備えた円筒状の内面を有する少なくとも6つのスリーブであって、前記円筒状の表面は使用の間、前記支柱に当接し前記縦軸を取り囲むように構成されており、前記リブは使用の間、前記支柱の前記溝の1つに嵌入するように構成され配置されており、各スリーブは、円錐台形状の外面を有しており、各スリーブは、各スリーブの対向する側部の下端部から径方向外方に短距離延びる第1および第2の支持タブをさらに有しており、第1および第2の支持タブはそれぞれ、上方に延びる保持フランジを有しており、前記保持フランジは前記スリーブの外面に沿って延び、かつそこから前記保持フランジが延びる前記支持タブによって前記スリーブからオフセットしている、少なくとも6つのスリーブと、
少なくとも2つの棚であって、各棚は前記棚の外周の周りに配置されかつ前記棚から外方に向いた第1のカラー部を少なくとも3つ有しており、前記第1のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、前記縦軸と一致する第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有し、前記第1のカラー部はそれぞれ前記第1のカラー部の軸に平行に延びる第1のスロットを有しており、前記第1のスロットはそれぞれ、閉端および前記第1のスロットが配置された前記第1のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を有しており、前記第1のカラー部およびその第1のスロットはそれぞれ、前記第1のカラー部が前記保持フランジの1つと前記スリーブの外面との間に嵌合する一方で前記第1のスロットの前記側部がそこから前記保持フランジが延びる前記第1の支持タブの1つの対向する側部に嵌合するような寸法となっており、前記第1のスロットおよび前記第1の支持タブは、前記第1のスロットが前記第1の支持タブに密接に嵌合するように構成されている、少なくとも2つの棚と、
少なくとも6つの第2のカラー部であって、前記第2のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、前記縦軸と一致する前記第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有しており、前記第2のカラー部はそれぞれ、閉端および第2のスロットが配置された前記第2のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を備えた前記第2のスロットを有しており、前記第2のスロットは使用の間、前記第1のカラー部の軸に平行に延びており、前記第1のカラー部および前記第2のカラー部は略円筒形の内側通路を形成するように連結し、前記第2のカラー部およびその第2のスロットはそれぞれ、前記第2のカラー部が前記保持フランジの1つとそこから前記保持フランジが延びる前記スリーブの外面との間に嵌合する一方で、前記第2のスロットの前記側部がそこから前記保持フランジが延びる前記第2の支持タブの対向する側部に嵌合するような寸法となっており、前記第2のスロットおよび前記第2の支持タブは、前記第2のスロットが前記第2の支持タブに密接に嵌合するように構成されている、少なくとも6つの第2のカラー部と
を備えるキット。
【請求項16】
各スリーブは2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含んでおり、各スリーブハーフ部は2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有しており、各スリーブハーフ部はその側部の一方から延びる係止タブと、他方の側部に凹部とを有しており、前記凹部は他のスリーブハーフ部の前記係止タブを受容して前記2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている、請求項15に記載のキット。
【請求項17】
各スリーブは、それぞれ2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有する2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含み、第1の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の一方の側部から延び、第2の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の他方の側部から延び、前記第1および第2のカラー部の前記第1および第2のスロットは、使用の間、前記第1および第2の支持タブの隣接する半分をともに保持する、請求項15に記載のキット。
【請求項18】
前記スリーブハーフ部のそれぞれはさらに、そのスリーブ側部の一方から延びる係止タブと、そのスリーブ側部の他方に凹部とを含んでおり、前記凹部は異なるスリーブハーフ部の前記係止タブを受容して前記2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている、請求項16に記載のキット。
【請求項19】
複数の前記スリーブハーフ部の下縁部から外方に延びるリップをさらに備え、前記リップは使用の間、第1および第2のカラー部に当接するよう配置されている、請求項16に記載のキット。
【請求項20】
複数の前記スリーブは、前記2つのスリーブハーフ部を結合するヒンジを備え、前記ヒンジは、使用の間、凹部内に位置付けされ、前記ヒンジの上端が、前記ヒンジの位置に隣接して、ヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面にある、請求項16に記載のキット。
【請求項21】
複数の前記スリーブの前記側部が直線状でかつ前記縦軸に略平行であり、複数の前記スリーブは使用の間、前記縦軸の約180度以下を取り囲む、請求項16に記載のキット。
【請求項22】
複数の前記第1および第2の支持タブは、前記スリーブがその縦軸を取り囲んでいるとき前記縦軸に対して直交する平面内で測定した周方向幅Wを有しており、前記第1および第2のスロットの対向する側部はWよりもわずかに小さい対応する幅だけ間隔を空けて設けられている、請求項16に記載のキット。
【請求項23】
複数の前記第1および第2の支持タブは、前記スリーブがその縦軸を取り囲んでいるとき前記縦軸に対して直交する平面内で測定した周方向幅Wを有しており、前記周方向幅Wは前記スロットの前記閉端から前記スロットの開口端に向かって増加し、前記第1および第2のスロットの幅は対応する方法で増加して、使用の間、前記スロットが前記支持タブをまたぎ、使用の間、前記支持タブ同士をくさび留めする、請求項15に記載のキット。
【請求項24】
前記第1および第2のスロットの少なくとも1つは、使用の間、前記第1および第2の支持タブのそれぞれに当接する側部を有する、請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項25】
前記第1および第2のスロットは前記スロットの前記端部に向かう第1の方向に延びており、
前記第1のカラー部は、2つの対向する先端部およびそれぞれ前記先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第1の突出部を有し、前記第1の突出部は前記第1の方向に延び、前記第1のカラー部は、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、前記第1の凹部はさらに前記スロットの対向する側部に配置され前記第1の方向と反対の方向に延びており、
前記第2のカラー部は、2つの対向する先端部およびそれぞれ前記第2のカラー部の前記先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第2の突出部を有し、前記第2の突出部は前記第1の方向と反対の方向に延び、前記第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、前記第2の凹部はさらに前記第2のカラー部の前記スロットの対向する側部に配置され前記第1の方向に延び、使用の間、前記第1の突出部が前記第2の凹部に嵌入し、前記第2の突出部が前記第1の凹部に嵌入して前記第1および第2のカラー部を連結する、請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項26】
少なくとも1つのヒンジにより前記保持スリーブが結合され、前記ヒンジは、前記第1および第2の連結部がともに結合されたときに前記ヒンジの外面が前記ヒンジつきの部品の隣接面を超えて延びないよう、使用の間、前記ヒンジを含む凹部内に前記支持タブのそれぞれに結合している、請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項27】
前記第1および第2の支持タブの1つが使用の間、当接し、ヒンジにより結合され、前記ヒンジの位置に隣接して、ヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面を超えない、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項28】
前記第1および第2の支持タブの1つが使用の間、当接し、ヒンジにより結合され、前記ヒンジの位置に隣接して、ヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面を超えない、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項29】
使用の間、当接する2つの支持タブは、ヒンジにより結合される前記支持タブの前記外面に位置する凹状のヒンジにより結合される、請求項15に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大略的には、棚材もしくはあらゆる所望の物品を担持または支持するためのその他の構成要素の支持に使用可能な支持構造に関する。より詳しくは、本発明は、たとえば、棚材を調節可能に支持するための組み立て式の棚材システムに使用するための支持アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の組み立て式の棚材システムは、1つ以上の棚を、その角部の支持アセンブリで支持するための複数の支柱を含んでいる。これらの棚材システムは、スリーブまたはくさび部材と輪状カラー部とを有し、これらはいずれも円形断面を有する略円筒状の支柱への固定に適用される。スリーブは、支柱を取り囲むように構成された内面を有し、通常、上端の直径が狭く、下端の直径が大きい円錐台形状を形成するくさび形状の外面を有する。カラー部は棚に固定される外面を有する。カラー部は、スリーブの円錐台形状のくさび表面とかみ合うように形成されているが、反対方向に傾斜しているかまたは支柱上のスリーブの通過を許容しないより小さな上方開口部を有する、くさび内面を有する。したがって、スリーブが支柱を取り囲みかつカラー部がスリーブを取り囲んでいる場合、カラー部の一方向の軸負荷はカラー部の内方に向いたくさび表面をスリーブの外方に向いたくさび表面とかみ合わせ、それによりスリーブを支柱方向に付勢する。カラー部は径方向の拡張を阻止されて一定の直径を有し、スリーブおよびカラー部の傾斜面の相対動はこれらが互いに対して軸方向に反対方向に動くときに拡径しようとするため、拡径不可能な外側のカラー部はスリーブを内方に押圧し、スリーブを支柱にクランプし、カラー部とスリーブとを支柱の所定の位置にくさび留めする。
【0003】
かかる棚材システムは特許文献1および特許文献2に開示されており、それぞれ外面に均等に間隔を空けて環状溝を設けた複数の円筒状支柱を用いている。基本的な棚材システムは、1つ以上の線細工ばね棚を支持するためにかかる支柱を4つ含み、各棚は各角部に支柱を受容するための円錐台形状のカラー部を有する。ツーピースの連結棚が支柱の周りに嵌合している。スリーブは、内面に支柱上の溝の1つに係合するための円周リブを有し、棚のカラー部の形状を補うように設計された下端が最も広い円錐台形状の外面を有している。スリーブと嵌合した支柱を各棚のカラー部で受けて棚材システムを組み立てる。組み立てられると、棚および棚の上に載置されたあらゆる物品の重量がカラー部およびスリーブ上を下方に押圧し、カラー部とスリーブとの間に径方向内方のくさび力を生成し、それによりスリーブを支柱に密着させる。同様のくさび概念は、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6および特許文献7において使用されている。これらの装置のいくつかは、確実にカラー部を所定の位置にくさび留めするために、オーバーセンターカムを使用している。
【0004】
さらに、上述のカラー部は一定の直径を有し、したがってスリーブに到達して支柱に対して固着するまで支柱の長さ方向に沿って通過する。そのためには、カラー部を事前に設置された2つの棚の間に配置することができないため、棚材を一番下から上に向かってまたは一番上から下に向かって組み立てる必要がある。さらに、カラー部を事前に設置されたスリーブまたはカラー部の上で摺動させることができないため、事前に設置された棚の間に棚を挿入することができない。これらの先行技術のコネクタのカラー部は管状であったため、スリーブとかみ合わせて部品を所定の位置にくさび留めするために支柱の一端部を超えてカラー部を軸方向に摺動させなければならなかった。この難点に取り組むために、全360度よりも少なく取り囲むカラー部が開発され、そのうちのいくつかは特許文献8および特許文献9のような垂直方向の開口スロットを有しており、他のカラー部は、特許文献10および特許文献11に記載されているように、スリーブまたは略垂直軸に沿った他の部品とかみ合っている。しかし、開口スロットを設けたカラー部は、棚およびカラー部に対する十分な重量がカラー部の非結合部分を周方向に広げて支持を解除する可能性があるため、結合が弱くなる。成形されたスリーブとかみ合うカラー部は、より高価でかつ強固なスリーブを必要とした。垂直方向の結合部を用いたカラー部は垂直方向の結合部の正確な整合を必要とし、整合および組み立てを困難にしている。
さらに他のコネクタは、特許文献12および特許文献13に示されているように、外側金属カラー部上にブラケットを配置し、棚材ロッドがブラケットに係合している。これらのカラー部は、事前に設置された2つの棚の間に配置することができないため、一番下から上に向かって棚材を組み立てる必要があった。さらに、カラー部を事前に設置されたスリーブまたはカラー部の上で摺動させることができないため、事前に設置された棚の間に棚を挿入することができない。これらの先行技術のコネクタのカラー部は管状であったため、スリーブとかみ合わせて部品を所定の位置にくさび留めするために支柱の一端部を超えてカラー部を軸方向に摺動させなければならなかった。したがって、棚を既存の棚の間に挿入可能なコネクタに対する需要がある。
【0005】
これらの上述の棚材システムの長期間の使用にかかわらず、改良されたコネクタおよび棚材システム、特に組み立てが容易でかつその組み立てにより柔軟性があるものに対する需要がある。したがって、コネクタを支柱の全長に沿って所望の棚材位置まで摺動させることを必要とせずに設置可能でかつ設置が容易な改良された棚材コネクタに対する需要がある。
【0006】
さらに、分解した棚材システムの出荷または移動中に、部品を紛失する可能性がある。同様に、使用のための正しい部品の結合に混乱が生じる可能性がある。したがって、棚アセンブリの出荷、組み立てまたは分解を行うときに一緒に使用される部品を結合するための方法に対する需要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第3,424,111号明細書
【特許文献2】米国特許第3,523,508号明細書
【特許文献3】米国特許第4,811,670号明細書
【特許文献4】米国特許第4,946,350号明細書
【特許文献5】米国特許第5,271,337号明細書
【特許文献6】米国特許第5,279,231号明細書
【特許文献7】米国特許第6,113,042号明細書
【特許文献8】米国特許第6,302,284号明細書
【特許文献9】米国特許第6,257,426号明細書
【特許文献10】米国特許第6,068,143号明細書
【特許文献11】米国特許第4,656,952号明細書
【特許文献12】米国特許第6,015,052号明細書
【特許文献13】米国特許第6,253,687号明細書
【発明の概要】
【0008】
棚材ユニット用のスリーブは2つに分かれた部材を有し、これらの部材は、部品を支柱に対して保持するようにスリーブ上のリブが嵌合する溝を有する支柱の周りにスリーブがクランプするときに結合されてスリーブの対向する側部から外方に延びる2つの支持タブを形成する。支持タブはスリーブからオフセットされた保持フランジを有する。棚に固定された第1のカラー部は、スリーブの半分に嵌合し、第1のカラー部のスロットが支持タブの内の1つに嵌合してそれらを支柱にクランプして第1のカラー部および棚を支持するようにそのオフセットに嵌入する。保持フランジはカラー部を支持タブから外れないように保持する。第2のスロットを備えた第2のカラー部が他の支持タブに嵌合して第2の棚を支持するかまたはスリーブをさらに支柱にクランプするようにしてもよい。支持タブは、ヒンジを取り付けた部分の表面を超えて突出せず、カラー部のスリーブへのかみ合いに干渉しない、凹状のヒンジによって、ヒンジ取り付けを行ってもよい。
【0009】
圧縮ロックが、縦軸を有する棚材支柱のためにコネクタ上に配置されている。内側スリーブは2つの連結部品を有し、これらの部品はそれぞれ、組み立てたときに円錐台形状のスリーブを形成するようにテーパをつけられている。少なくとも1つのリブが各部品から内方に延びて、支柱の長さ方向に沿って間隔を空けて配置されたいくつかの対応する溝の内の1つに嵌入する。スリーブはそれぞれ、少なくとも1つの外方に延びるタブを有しており、このタブから軸方向に整列する保持フランジが延びてタブがそれらの保持フランジをスリーブの外方に面する表面からオフセットするようになっている。好ましくは、各スリーブの対向する側部、略垂直の側部に2つのタブおよび保持フランジを備え、各スリーブのタブおよび保持フランジが当接し、スリーブの対向する側部に2つの外方に延びるタブおよび2つの保持フランジを形成するようになっている。棚の角部に結合されたテーパをつけられたカラー部はスリーブの少なくとも一部に嵌合し、テーパがスリーブを支柱にくさび留めする。カラー部はカラー部の下端周囲に向かって開口し、内側が閉端部となるスロットを有している。スロットは、1対の当接するタブおよびカラー部に嵌合するような寸法でそのような位置に配置され、カラー部および棚がカラー部によって係合される当接する1対のタブの上に載置され、保持フランジがカラー部をスリーブおよび支柱から外れないように保持するように、スロットが保持フランジとスリーブとの間に嵌合するようになっている。別の棚材ユニットおよびカラー部を、カラー部に当接する別の1対のタブ上に配置してもよく、または保持フランジをあらゆる自由対の当接するタブ上に配置して、それらを固着させて、それらおよび関連するスリーブの部品を広がらないように保持するようにしてもよい。
【0010】
より詳細には、支柱の長さ方向に沿って一定の間隔で溝を設けた外面を有する支柱の一部を取り囲むように構成されたカラー部を有する棚材コネクタと共に使用するためのスリーブも提供され、カラー部は棚に結合され、カラー部はスリーブ、カラー部および棚を支柱の長さ方向に沿って配置するために、使用の間、スリーブを支柱にくさび留めするように構成された円錐台形状の内面を有している。スリーブは、連結時にいくつかの構造的特徴を有する第1および第2の連結部を有し、第1の部分はスリーブの縦軸に沿って延びる中央円筒状通路を形成し、支柱の外面に適合して当接するように構成された内面であり、内面は支柱の溝とかみ合うように構成された少なくとも1つの内方に延びるリブを有している。スリーブはまた、略円錐台形状の外面を有し、スリーブはさらに、それぞれスリーブの2つの対向する側部の内の異なる一方から外方に延びる第1および第2の外方へ延びる支持タブを有しており、第1および第2の支持タブのそれぞれから延び、スリーブの外面に沿うが外面からオフセットして延びる第1および第2の保持フランジを備えている。オフセットはカラー部の一部が第1および第2の保持フランジの間に密接に嵌合し、それに関連する支持タブに当接することを可能にするのに十分なオフセットである。さらに、スリーブの第2の連結部はそれぞれ、縦軸に沿って延びる距離だけ離れた対向する上端および下端を有し、上端と下端は上端と下端との間に延びる対向する第1および第2の側部を有する湾曲した壁部によって結合されている。最後に、スリーブは第1および第2の側部の一方から延びる係止タブと、第1および第2の側部の他方に形成された凹部を有し、凹部は係止タブを受容するように構成されている。
【0011】
さらなる変更例において、第1および第2の連結スリーブ部はそれぞれ、スリーブ部の異なる側部から外方に延びる第1および第2の支持タブを有しており、第1および第2の保持フランジがそれぞれ第1および第2の支持タブから縦軸に平行な方向に沿って延びている。各スリーブの2つの対向する側部はそれぞれ、直線状で全体的に縦軸と整列していてもよい。任意ではあるが、好ましくは、延出する支持タブはスリーブの下端部から径方向外方に延びており、スリーブの外周下端部の一部を取り囲み、好ましくはスリーブの下端部の外周全体を取り囲む、スリーブの下端部の間に延び、スリーブと保持フランジの下端部との間に延びてそれらを連結するリップをさらに含む。好ましくは、係止タブの下端は支持タブの上端に隣接している。
【0012】
さらに、円筒状の直径Dの断面および所定の間隔を空けて設けた複数の溝を有する支柱と、支柱すなわちコネクタの縦軸方向に沿って棚を配置するためのくさび留めスリーブおよびカラー部とともに使用するためのコネクタアセンブリが提供されている。アセンブリは、円錐台形状の外面を有し、第1の小スリーブ端部および第2のより大きなスリーブ端部を備えたスリーブを含んでおり、使用の間、両端部は縦軸方向を取り囲んでいる。スリーブは、使用の間、支柱の周りに嵌合する大きさの円筒状の内部通路を有しており、使用の間、支柱の溝の1つに嵌入するように構成された内方に延びるリブを少なくとも1つ備えている。スリーブは、第1および第2の連結するスリーブハーフ部で構成され、スリーブハーフ部はそれぞれ、より小さい上端とより大きい下端を有し、2つの対向する側部によって結合され、係止タブおよび支持タブを有している。スリーブの一方の側部から係止タブが延びており、スリーブの他方の側部に凹部が形成されており、凹部はもう一方のスリーブハーフ部から延びる係止タブを受容するように構成されている。係止タブは、スリーブの、好ましくはスリーブの下端部の各側部から径方向外方に延びる第1および第2の支持タブを含む。各支持タブは、そこから隣接するスリーブハーフ部の外面に沿うがオフセットしてスリーブハーフ部の上端の方向に延びる保持フランジを有している。支持タブは、係止タブが係止凹部と係合して第1対および第2対の支持タブを形成するときに各スリーブの1つの支持タブが他のスリーブの対応する支持タブに隣接して配置されるように構成されている。2つの連結されたスリーブはそれぞれ、縦軸に沿って延びかつ使用の間、支柱に当接するように構成された円筒状の通路の半分を形成する。アセンブリはさらに、円錐台形状の約半分を形成してスリーブの円錐台形状の外面に嵌合しかみ合うような寸法に形成された内面を有する第1のカラー部を含む。第1のカラー部は、第1対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、支持タブが移動して外周から外れることを阻止するように配置された第1のスロットをその中に有している。第1のスロットが使用の間、第1対の隣接する支持タブに嵌合するとき、第1のスロットに隣接するカラー部の一部は保持フランジとスリーブの隣接部との間のオフセットに嵌入するように構成されている。
【0013】
さらなる変更例において、第1のカラー部の第1のスロットおよび第1対の隣接する支持タブは支持タブが互いに付勢するように構成されている。各スリーブは、各スリーブハーフ部の下端部と保持フランジの下端部との間に延びてスリーブを保持フランジの下端部に結合するリップを有していてもよい。アセンブリはまた、円錐台形状の約半分を形成してスリーブの円錐台形状の外面に嵌合してかみ合うような寸法に形成された内面を有する第2のカラー部も含んでいてもよく、第2のカラー部は、第2対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、支持タブが移動して外れることを阻止するように配置された第2のスロットをその中に有している。第2のスロットが使用の間、第2対の隣接する支持タブに嵌合するとき、第2のスロットに隣接する第2のカラー部の一部は保持フランジとスリーブの隣接部との間のオフセットに嵌入するように構成してもよい。
【0014】
また、少なくとも3つの略垂直の支柱に結合された少なくとも2つの略水平な棚を有する棚材ユニットのためのキットも開示される。キットは、縦軸と、棚を連結する支柱の長さ方向の部分に沿った円筒状の断面と、をそれぞれ有する少なくとも3つの支柱を含む。各支柱はまた、所定の位置に複数の溝も有しており、溝は縦軸に対して直交している。キットはまた、それぞれ少なくとも1つの内方に延びるリブを備えた円筒状の内面を有する少なくとも8つのスリーブも有している。円筒状の表面は使用の間、支柱に当接し縦軸を取り囲むように構成されており、リブは使用の間、支柱の溝の1つに嵌入するように構成され配置されている。各スリーブは、円錐台形状の外面を有しており、各スリーブの対向する側部の下端部から径方向外方に短距離延びる第1および第2の支持タブを有している。第1および第2の支持タブはそれぞれ、上方に延びる保持フランジを有しており、保持フランジはスリーブの外面に沿って延び、かつそこから保持フランジが延びる支持タブによってスリーブからオフセットしている。
【0015】
キットはまた、少なくとも2つの棚を含み、各棚は棚の外周の周りに配置されかつ棚から外方に向いた第1のカラー部を少なくとも3つ有している。第1のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、縦軸と一致する第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有し、第1のカラー部はそれぞれ第1のカラー部の軸方向に平行に延びる第1のスロットを有している。第1のスロットはそれぞれ、閉端および第1のスロットが配置された第1のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を有している。第1のカラー部およびその第1のスロットはそれぞれ、第1のカラー部が保持フランジの1つとスリーブの外面との間に嵌合する一方で第1のスロットの側部がそこから保持フランジが延びる第1の支持タブの1つの対向する側部に嵌合するような寸法となっている。第1のスロットおよび第1の支持タブは、第1のスロットが第1の支持タブに密接に嵌合するように構成されている。
【0016】
キットはまた、少なくとも6つの第2のカラー部も含んでいる。第2のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、縦軸と一致する第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有していてもよい。第2のカラー部はそれぞれ、閉端および第2のスロットが配置された第2のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を備えた第2のスロットを有している。第2のスロットは使用の間、第1のカラー部の軸方向に平行に延びている。第1のカラー部および第2のカラー部は略円筒形の内側通路を形成するように連結する。第2のカラー部およびその第2のスロットはそれぞれ、第2のカラー部が保持フランジの1つとそこから保持フランジが延びるスリーブの外面との間に嵌合する一方で、第2のスロットの側部がそこから保持フランジが延びる第2の支持タブの対向する側部に嵌合するように構成されている。第2のスロットおよび第2の支持タブは、第2のスロットが第2の支持タブに密接に嵌合するように構成されている。
【0017】
キットのさらなる変更例において、各スリーブは2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含んでおり、各スリーブハーフ部は2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有している。各スリーブハーフ部はその側部の一方から延びる係止タブと、他方の側部に凹部とを有していてもよく、凹部は他のスリーブハーフ部の係止タブを受容して2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている。さらに、各スリーブはまた、任意で、それぞれ2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有する2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含み、第1の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の一方の側部から延び、第2の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の他方の側部から延びるようになっていてもよい。
【0018】
キットのさらに他の変更例において、複数のスリーブハーフ部のそれぞれはさらに、そのスリーブ側部の一方から延びる係止タブと、そのスリーブ側部の他方に凹部とを含んでいてもよく、凹部は異なるスリーブハーフ部の係止タブを受容して2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている。また、リップが複数のスリーブの下縁部から外方に延びていてもよく、リップは使用の間、第1および第2のカラー部に当接し、スリーブの下端と保持フランジの下端との間に延びている。
【0019】
キットのスリーブは、直線状でかつ縦軸方向に対して略平行である側部を備えた複数のスリーブを有していてもよく、複数のスリーブは使用の間、縦軸の約180度以下を取り囲んでいる。また、複数の第1および第2の支持タブは、スリーブがその縦軸を取り囲んでいるとき、縦軸に対して直交する平面内で測定した周方向幅Wを有していてもよく、第1および第2のスロットの対向する側部はWよりもわずかに小さい対応する幅だけ間隔を空けて設けられている。より好ましくは、周方向幅Wはスロットの閉端からスロットの開口端に向かって増加し、第1および第2のスロットの幅は対応する方法で増加して、使用の間、スロットが支持タブをまたぎ、使用の間、支持タブ同士をくさび留めするようになっている。
【0020】
有利なことに、カラー部は連結されていてもよく、棚はカラー部の1つに結合され、他のカラー部はカラー部を連結し、カラー部の連結態様の解除を行うことなくカラー部が支柱から外れることを阻止するために使用される。したがって、第1のカラー部は使用の間、支持タブに当接するための第1のスロットを有してもよく、第2のカラー部は使用の間、支持タブに当接する第2のスロットを有していてもよく、第1および第2のスロットはそれぞれ第1および第2のスロットの端部に向かう第1の方向に延びている。連結は、第1のカラー部が有利に2つの対向する先端部およびそれぞれ先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第1の突出部を有する場合に達成されてもよい。第1の突出部は第1の方向に延びている。第1のカラー部はさらに、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、第1の凹部はさらにスロットの対向する側部に配置され第1の方向と反対の方向に延びている。第2のカラー部は2つの対向する先端部およびそれぞれ第2のカラー部の先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第2の突出部を有している。第2の突出部は第1の方向と反対の方向に延びている。第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、第2の凹部はさらに第2のカラー部のスロットの対向する側部に配置され第1の方向に延びている。使用の間、第1の突出部が第2の凹部に嵌入し、第2の突出部が第1の凹部に嵌入して第1および第2のカラー部を連結する。
【0021】
同様の方法で、部品の向きを反対にしてもよい。したがって、第1のカラー部は、2つの対向する先端部およびそれぞれ先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第1の突出部を有していてもよい。この構成では、第1の突出部は(第1の方向ではなく)第1の方向と反対の方向に延びている。第1のカラー部は、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、第1の凹部はさらにスロットの対向する側部に配置され(第1の方向と反対の方向ではなく)第1の方向に延びている。第2のカラー部は2つの対向する先端部およびそれぞれ第2のカラー部の先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第2の突出部を有しており、第2の突出部は(第1の方向と反対の方向の代わりに)第1の方向に延びている。第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、第2の凹部はさらに第2のカラー部のスロットの対向する側部に配置され(第1の方向に延びているのではなく)第1の方向と反対の方向に延びている。使用の間、第1の突出部が第2の凹部に嵌入し、第2の突出部が第1の凹部に嵌入して第1および第2のカラー部を連結する。
【0022】
本発明のこれらの効果ならびに他の効果および特徴は、以下の図面および説明によってより理解できるであろう。図面および説明において同様の参照番号は同様の部材を示している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】カラー部およびスリーブに固定された棚の一部を係止端部フレームおよびカラー部の一部と共に棚に沿って見た一部分解斜視図である。
【
図3a】第1のスリーブハーフ部の上面斜視図である。
【
図3b】
図3aの第1のスリーブハーフ部の正面平面図である。
【
図3c】
図3bのスリーブの半分の左側面図である。
【
図3d】
図3bのスリーブの半分の右側面図である。
【
図4a】第1のスリーブハーフ部の上面斜視図である。
【
図4b】
図3aの第1のスリーブハーフ部の正面平面図である。
【
図4c】
図3bのスリーブの半分の左側面図である。
【
図4d】
図3bのスリーブの半分の右側面図である。
【
図5a】
図1の2つのカラー部を棚に向かって見た上面斜視図である。
【
図5b】
図5aの2つのカラー部の底面斜視図である。
【
図5c】
図5aの2つのカラー部を棚に沿って見た上面斜視図である。
【
図5d】
図5cの2つのカラー部の底面斜視図である。
【
図6a】スリーブおよび支柱に固定されたカラー部に固定された棚の一部と、隣接してスリーブおよび支柱に固定する用意ができている部分端部フレームおよびカラー部を棚の一部に沿って見た上面斜視図である。
【
図6c】
図6aを棚に向かって見た底面斜視図である。
【
図6d】
図6aを棚に向かって見た上面斜視図である。
【
図7a】結合した
図6aのアセンブリの上面斜視図である。
【
図7b】結合した
図6bのアセンブリの下方斜視図である。
【
図7c】
図7aを棚に沿って見た上面斜視図である。
【
図7e】結合した
図6eのアセンブリの側面斜視図である。
【
図8】4つのスリーブおよびカラー部を備え、端部フレームと2つのカラー部とが隣接するスリーブおよび棚からオフセットしている、棚の一部分解図である。
【
図9a】4つの棚および4つの支柱を備えた棚材ユニットの正面平面図であり、背面図はこの図のミラーイメージである。
【
図9b】
図9bの棚の右側面図であり、左側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図10a】下方に延びる突出部および上方に延びる凹部を備えた連結縁部を有し、上方に延びる突出部および下方に延びる凹部を有するかみ合いカラー部を備えたカラー部のさらなる実施形態に固定された棚の一部の分解斜視図である。
【
図10b】
図2のスリーブアセンブリの上方の、上方に延びる突出部および下方に延びる凹部を備えた連結縁部を有し、下方に延びる突出部および上方に延びる凹部を有するかみ合いカラー部を備えたカラー部のさらなる実施形態に固定された棚の一部の分解斜視図である。
【
図11a】
図10aの棚に結合され、
図10bの係止カラー部を形成するために上方に延びる凹部に隣接して下方に延びる突出部を有するカラー部の上面斜視図である。
【
図11c】
図11aのカラー部の左側面図であり、反対側の側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図12a】
図10aの係止部を形成し、
図10bの棚に結合されるために下方に延びる凹部に隣接して上方に延びる突出部を有するカラー部の上面斜視図である。
【
図12c】
図12aのかみ合いカラー部の右側面図であり、反対側の側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図13】
図10bの支柱およびスリーブのうちの1つの上に、上方に延びる凹部に隣接して下方に延びる突出部を備えたカラー部を有し、そこから分離したかみ合い係止カラー部を備えた棚を示す一部分解斜視図である。
【
図14】矩形断面形状を有するカラー部、スリーブおよび支柱の分解斜視図である。
【
図15】部分的に組み立てた
図14の部品の一部分解斜視図である。
【
図17】丸い端部および平坦な側部を有するカラー部、スリーブおよび支柱の分解斜視図である。
【
図18】部分的に組み立てた
図17の部品の一部分解斜視図である。
【
図19】部品を貫通して延びる支柱を備えた
図18の部品の斜視図である。
【
図20】それからカラー部を形成してもよい扇形の板状金属を示す上面平面図である。
【
図21】連結しない円錐台形状のカラー部を形成するためのスロットを備えた扇形の板状金属を示す上面平面図である。
【
図22】連結してもよい第1の円錐台形状のカラー部を形成するためのスロット、突出部および凹部を備えた扇形の板状金属を示す上面平面図である。
【
図23】連結してもよい第2の円錐台形状のカラー部を形成するためのスロット、突出部および凹部を備えた扇形の板状金属を示す上面平面図である。
【
図24】スリーブ部がヒンジで取り付けられた
図2〜
図4のスリーブの斜視図である。
【
図28】4つのスリーブおよび4つのカラー部および2つの端部フレームのさらなる実施形態を備えた棚の斜視図である。
【
図32】
図28のスリーブのさらなる実施形態の斜視図である。
【
図33b】
図33aのスリーブの左側平面図であり、反対側の側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図34c】
図34bのスリーブの半分の右側面図であり、反対側の側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図35a】棚材部または結合部が取り付けられていない
図29のカラー部の上方斜視図である。
【
図35c】
図35bのカラー部の右側平面図であり、反対側の側面図はこの図のミラーイメージである。
【
図36a】2つのスリーブ部がヒンジで取り付けられた
図32〜
図34のスリーブの対向する側部の斜視図である。
【
図36b】2つのスリーブ部がヒンジで取り付けられた
図32〜
図34のスリーブの対向する側部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1〜
図9、特に
図1〜
図2を参照して、本発明のコネクタを、組み立て式棚材システムに使用する態様で説明する。コネクタは、好ましくは、大略的に複数の支柱12を含む棚材システムに使用され、支柱12は好ましくは円筒状、すなわち、径方向断面が略円形であるが、他の断面形状である可能性もある。
図9aおよび
図9bに示す実施形態において、4つのかかる支柱12は、それらの角部アセンブリで1つ以上の棚14を支持するように配置されている。棚14は一般的に、棚材アセンブリを形成するためにコネクタ10の外側のカラー部16に結合される角部を有するワイヤフレーム棚であり、棚は棚材アセンブリを形成するために支柱12の様々な高さに配置される。棚およびカラー部が金属製である場合、棚14は一般的にカラー部16に溶接されているが、様々な結合方法を用いてよい。棚およびカラー部が可塑材製である場合、部品は同時に一体成型されてもよく、またはカラー部16は接着剤、超音波接着もしくはその他の方法によって棚14に接合してもよい。棚14は、好ましくは、縦軸18に対して直交する平面内にある。
【0025】
本明細書において関係を示す用語である上および下、上方および下方、上端および下端は、一般的に垂直方向である、支柱12の縦軸18に沿った相対位置に関している。関係を示す用語である内方および外方、内側および外側は、軸18に向かうおよびそれから離れる相対方向である。これらの用語は、添付の図面に示すように、棚の通常の水平方向および支柱の垂直方向に関して用いられる。棚材ユニットの向きは変更可能であり、その場合、実際のユニットの向きは、より容易なおよび矛盾のない理解のために図面の向きに対応するように置き換えてもよい。
【0026】
カラー部16はスリーブ20を支柱12に向かって内方に圧縮し、スリーブを支柱にくさび留めして支柱とのフリクションロックを形成すると考えられる。カラー部16は通常、2つの部品16a、16bに分割されるが、必ずそのようにする必要は無い。2つの部品に分割される場合は、カラー部16aは棚材ユニット14上にあり、一方でカラー部16bはスリーブ20および棚を所定の位置にさらに係止するために使用される。スリーブ20は2つの分割されたスリーブハーフ部20a、20bで構成され、好ましくは、スリーブハーフ部20a、20bは
図3a〜
図3dおよび
図4a〜
図4dに示すように、互いに軸対称像である。スリーブハーフ部20a、20bはそれぞれ、内面22および対向する外面24を有している。内面22は支柱12の外面の約半分に適合する寸法とされ、適合するように構成されている。好ましい実施形態において、支柱12は円筒形であり、内面22は、支柱12の外径と略同じかまたは外径よりわずかに大きい直径を有する円筒状の約半分となっている。表面22は支柱12の約半分を取り囲んでおり、好ましくは半分よりわずかに小さい。外面24は、上端の直径がより狭く、下端の直径がより大きい円錐形状にわずかにテーパをつけられ、スリーブ20の外面は円錐台形状となっている。約1〜5度のわずかなテーパが適切であると考えられ、約2〜3度のテーパが好ましい。
【0027】
スリーブハーフ部20a、20bはそれぞれ、図面に略垂直の側部として示す2つの対向する第1および第2の側部を有する。各第1および第2の側部の間に対応する円弧は180度よりわずかに小さく、スリーブハーフ部はカラー部16a、16bによって互いに向かって圧搾されるようにしてもよく、使用の間、支柱12に対して強く圧搾されるようにしてもよい。
【0028】
スリーブハーフ部20a、20bはそれぞれ、支柱12の外面の対応する溝26b(
図6、
図7、
図9)とかみ合うような寸法とされ、かみ合うように構成されている、1つの内方に延びるリブ26aを有している。1つのリブ26aを図示しているが、より多くのリブを使用することができる。ただし、好ましくは少数、最も好ましいのは2つまたは3つのリブである。スリーブハーフ部が2つ以上のリブ26aを有する場合、リブは軸18に平行な長さ方向に沿って、一定の間隔を空けて設けられており、この間隔は支柱12の溝26b同士の間の距離に対応している。かみ合うリブ26aと溝26bは、好ましくは断面が半円形であるが、他の断面形状を使用することができる。
【0029】
スリーブハーフ部20a、20bはそれぞれ、スリーブハーフ部の下端部から外方に延びかつ略垂直な側部のそれぞれから径方向外方に延びる支持タブ30を少なくとも1つ有しており、第1および第2の支持タブ30a、30bが各スリーブハーフ部に設けられる。支持タブ30は、好ましくは、約2〜3mmの距離D1だけ径方向外方に延びているが、以下で明らかになるように、この距離はカラー部16a、16bの厚みによって変更される。支持タブ30は、好ましくは、スリーブの外周の一部の周りを約3mm(約1/8インチ)の距離D2だけ延びているが、以下で明らかになるように、この距離は担持する許容負荷、材料およびその他の要因によって変更される。図示の実施形態において、支持タブ30は軸18に沿った約20mm(約7/8インチ)の高さHを有しているが、後述のように、この距離は変更される。支持タブ30は、好ましくは、スリーブ30の他の部分と共に成型され、したがって、スリーブの下端でより大きく、スリーブの上端に向かってより小さくなるようにタブ30にわずかなテーパを有する。スリーブの下端で、各タブ30a、30bの幅は、約10度の円弧に対応するようになっている。
図2〜
図4に示すように、結果として得られるスリーブハーフ部20a、20bは、支持タブ30および保持フランジ32の位置で大幅に厚みを増す下端部を有している。
【0030】
支持タブ30の外方端部は上方に延びて保持フランジ32を形成する。保持フランジは、好ましくは、スリーブ20の外面24の隣接する部分に略平行となるように湾曲し、傾斜している。図示の実施形態において、各保持フランジ32は、約25度〜30度の円弧に対応している。支持タブ30は、保持フランジ32を外面24からオフセットしている。図示の実施形態において、スリーブハーフ部20a、20bの公称壁厚の約3〜4倍の厚みの増加がある。この増加した厚みは、好ましくは、スリーブハーフ部20a、20bの高さの約1/3〜約1/2で支持タブ30の位置に延びている。保持フランジ32は、軸18に沿った測定でスリーブ20の高さの約1/5〜1/3の距離だけ上方に延びている。
【0031】
図2を参照すると、スリーブハーフ部20a、20bのそれぞれは、各スリーブハーフ部20a、20bの下端縁に沿って、好ましくは、保持フランジ32の外周に対応する外周に沿って延びるリップ33を有していてもよい。リップ33は有利なことに、スリーブの下端の外周全体に延び、より好ましくは、保持フランジ32の内方に向く表面とスリーブ20の対向する表面との間に延びている。カラー部16は使用の間、リップ33に載置されていてもよい。あるいは、リップ33は、保持フランジ32とスリーブ20の隣接する表面との間のみに延びて、さらに外方に延びる支持タブ30a、30bに結合されていてもよい。したがって、支持タブ30はスリーブの直線状の側部に沿ったより長い第1の軸長さと、スリーブの直線状の側部から延びて外周に沿って湾曲するリップ33に沿った大幅に短い軸長さとを有していてもよい。したがって、リップ33は、スリーブの下端を保持フランジ32および支持タブ30の下端に結合して、保持フランジ32の後ろに中空領域を形成し、使用の間、中空領域内にカラー部16a、16bが嵌入し、使用の間、中空領域にカラー部16が当接してもよい。
【0032】
図3a〜
図3eを参照すると、スリーブハーフ部20aの一方の側部から接線方向に係止タブ34が延びている。係止タブ34は、断面形状が矩形であり、係止タブ34の下端縁が支持タブ30aの上面に隣接するように示されている。したがって、係止タブ34は、スリーブ20a、20bの略直線状の側部の一方の略中間位置に配置されている。スリーブ20(スリーブ部20a、20b)の反対側の略直線状の側部には、係止タブ34を受容するように構成された係止凹部36が配置されている。図示の係止凹部36は、したがって、矩形の係止タブ34を受容するために矩形形状であり、係止凹部36は外方に延びる支持タブ30bに隣接する下端を有する。凹部36は、好ましくは、スリーブハーフ部30aまたは30bの外面の、係止タブ34を受容するための大きさに形成されたスロットである。
【0033】
図4a〜
図4eを参照すると、他方のスリーブハーフ部20bは、スリーブハーフ部20aと同様に、対向する側部に係止タブ34および係止凹部36を有している。かみ合うスリーブハーフ部20bはスリーブハーフ部20aと軸対称であるため、共通する部分については詳細な説明は行わない。スリーブハーフ部20a、20bを組み立てると、スリーブの内壁22は使用の間、支柱12を取り囲みそれに当接する円筒状の通路を形成し、2つの係止タブ34は係止凹部36とかみ合い、部品の組み立てを保持する。
【0034】
係止タブ34およびかみ合う係止凹部36は、好ましくは、スリーブハーフ部20a、20bの組み立てを分解可能に保持するために、スナップ嵌めまたは摩擦嵌めを形成するように構成されている。係止タブ34は、スリーブ30の湾曲から接線方向に延びていてもよいが、好ましくは、スリーブ30a、30bのいずれかと同じ曲率で軸18の周りで湾曲しており、凹部36はこれに一致して湾曲する当接壁を有していてもよい。係止タブおよび凹部34、36は、縦軸18の方向に沿ったスリーブハーフ部20a、20bの相対動を阻止する。図示の実施形態において、係止タブ34は、厚さ約2mm、高さ約10mmの断面を有し、スリーブハーフ部20a、20bの略直線状の側部から約4mmの距離だけ延びている。係止凹部は、好ましくは、係止タブ34の長さよりもわずかに深くなっており、係止タブ34がスリーブの直線状の側部から約4mmだけ延びている場合は、深さは約5mmが適切であると考えられる。
【0035】
図1〜
図2を参照すると、2つのスリーブの半分20a、20bを組み立てると、内面22は、支柱12を取り囲みそれに当接する大きさの内側円筒状通路を形成し、外面はスリーブ20の対向する側部に支持タブ30および保持フランジ32を備えた円錐台形状表面を形成する。各スリーブ20a、20bの支持タブ30a、30bは、縦軸18を含む略垂直面に沿って互いに当接する。連結係止タブ34および凹部36はスリーブハーフ部を組み立て保持し、略垂直の側部および軸18に沿ったずれを抑止する。当接する支持タブは、スリーブ30a、30bの下端で約10度の結合した円弧に対応し、軸18に沿って約20mmだけ延び、一方で保持フランジ32は軸18からの約20度の湾曲に対応し、スリーブ30の下端から上方に約30mmの距離だけ延びている。これらの寸法は、ABS製のスリーブ20を備え、約45.36キログラム(100ポンド)の許容負荷を有する棚のための、直径約25mmを有する支柱12に対するものである。
【0036】
図1および
図6〜
図8を参照すると、カラー部16a、16bは、スリーブ20とかみ合い、それらを支柱12に対して圧搾するとともに、保持フランジ32とスリーブとの間のオフセット空間内に嵌入してタブ32上に載置されるように構成されている。カラー部16a、16bは、円錐台形状の壁部を有するか、または少なくとも内側がテーパをつけられて上端の直径がより狭く、下端がより広くなった円錐台形状になっている。円錐台形状の壁部の傾斜は、好ましくは、スリーブ20の外面24の傾斜と略同じか、またはわずかにより大きい。各カラー部16a、16bは、好ましくは縦軸18の縁部を含む平面に沿って延びる、略直線状の側部を有している。各カラー部16の対向する側部は、約180度またはわずかにより小さい円弧に対応するようにしてもよい。
【0037】
各カラー部16a、16bは、閉端40およびカラー部16a、16bの下端まで延びかつ下端に向かって開口する2つの平行する側部42を備えたスロットを有している。スロットは、好ましくは、カラー部16を形成する壁部の略中間位置、すなわち、カラー部の対向する直線状の側部の間の中間位置に配置されている。上述のスリーブ20に対して、スロットは約5〜6mmの幅および約8mmの高さを有していてもよく、カラー部は、鋼鉄製の場合、約40mmの高さおよび約2mmの厚みを有していてもよい。スロットの形状および寸法は、スロットの目的がタブ30の結合を、好ましくは密接に、保持することであるため、支持タブ30a、30bの形状に一致するために必要に応じて変更される。
【0038】
対向する側部42の間のスロットの幅は、側部42が支持タブ30の側部に、好ましくは極めて密接に嵌合するように、好ましくは、縦軸18に直交する平面で測定した、2つの当接する支持タブ30の周方向幅Wに対応するように選択される。スロットの側部42は、当接する対の支持タブ30をまたぎ、スロットの端部40は当接する対の支持タブ30の上端上に載置される。側部42は、当接する対の支持タブ30が直線で垂直な側部を有するため、直線状で平行かつ垂直であるように図示している。側部42は、わずかにテーパをつけて、隙間が閉端40でより狭く、開口端でより広くされている可能性があり、好ましくは、テーパはカラー部16a、16bの円錐台形状の壁部の傾斜角度のテーパと略同じであり、その場合、好ましくは、支持タブ30の当接する側部もまた、一致する傾斜を有している。したがって、当接する支持タブ30a、30bの幅Wが支持タブの上端から下端に向かって増加し、幅Wが上端でより小さく、下端でより大きくなっている場合、スロットの側部42もまた対応するように増加する。有利なことに、幅の増加は、隣接する支持タブ30a、30bを互いに弾性的に付勢して、好ましくはタブを互いに当接させる、わずかな干渉を生成するためにわずかに異なるようにしてもよい。
同様に、スロットの端部40の形状は、好ましくは、そのスロットの端部40に当接する対の支持タブ30の上端によって形成される形状に一致する。カラー部16a、16bを形成する壁部は、保持フランジ32とスリーブ20の外面24との間のオフセットまたは間隙に嵌入するような寸法とされ、オフセットは支持タブ30によって形成される。スロットの端部40はしたがって、当接する支持タブ30a、30bの上端に対して載置され、一方でスロットに隣接するカラー部16a、16bの下端はリップ33に対して載置されていてもよい。したがって、リップ33は有利なことに、支持タブ30とカラー部16a、16bとスロットの端部40との寸法に関して配置されて、使用の間、スロットの側部40に隣接するカラー部の下端がリップ33に当接または載置されるようになっている。カラー部16は、有利なことに、使用の間、継続的にリップ33に対して載置されているが、カラー部16への負荷が高いときにのみリップ33に当接するようにしてもよい。
【0039】
カラー部16は、棚14(
図1)に結合されたカラー部16a、または各端部にカラー部16を有するが棚に直接結合されていない係止端部フレーム44(
図8)に結合されたカラー部16bを有していてもよい。あるいは、
図1を参照すると、カラー部16bは、カラー部16a、16bから外方に延びる操作タブ56を有していてもよく、操作タブは、ユーザが操作タブ46を押してカラー部を取り付けるか、または操作タブを引き上げてカラー部をかみ合うスリーブ20から取り外すのに十分な距離だけ延びている。また、各カラー部16a、16bは、結合フレーム44を一切用いずに個別のものとしてもよく、各カラー部16を別々に所定の位置に係止するようにしてもよい。実際の使用において、ユーザがハンマーなどの工具で操作タブを打って、カラー部を取り付けもしくは締め付ける、またはカラー部を緩めるもしくは外すようにしてもよい。操作タブ56は様々な形態であってもよく、その軸が軸18と整列し、カラー部16bの外面に締め付けられる管の一部として図示している。操作タブ56は、有利なことに、衣服に引っかかったり人の手を切ったりすると考えられる鋭利な縁部または突出部を有さないように構成されている。
【0040】
使用するとき、2つのスリーブハーフ部20a、20bは、係止タブ34が部品の組み立てを保持するために係止凹部30とかみ合う状態で垂直の支柱20の周りにスナップ嵌めするようにしてもよい。スリーブハーフ部20a、20bは、支柱12の長さ方向に沿って配置され、スリーブの1つまたは複数のリブ26aが支柱の対応する溝26bと、棚14を締め付けることを所望する高さまたは位置でかみ合うようになっている。棚14のすべての角部は、1つ以上の結合がよじれるのを阻止するために、好ましくは同じ高さである。必要に応じて、スリーブ20を支柱12の周りで回転させて、各対の当接する支持タブ30が、棚14が取り付けられる他の角部の支柱のうちの1つに向かう棚の縁部または側部の方向に沿って延びるようにする。カラー部16aを備えた棚14はその後、スリーブ20とかみ合い、スロットの下端40が当接する支持タブの上端上に載置され、かつスロットの側部42がそれらの当接する支持タブをまたぐまでカラー部16aのスロットが1対の当接する支持タブ30に嵌合し、カラー部の本体が保持フランジ32とスリーブの外面24の隣接部との間に嵌入するスロットを取り囲むようになっている。棚14の他の角部は他の支柱12に同様に取り付けられる。この結合は、スリーブから外方に延びる当接する支持タブ30の自由対を1つ残す。棚14の別のカラー部16aも、その自由対の当接する支持タブに同様に取り付けられてもよい。あるいは、端部フレーム44を、当接する対の支持タブに嵌合した各カラー部16のスロットに同様の方法で結合してもよい。さらに別の態様として、支柱を完全に取り囲む単一のカラー部16を自由対の当接する端部タブ30上に配置してもよい。
【0041】
上述の工程を逆の順番で行うことにより、支柱12から部品を取り外し、棚を取り外してもよい。したがって、ユーザは、カラー部のスロットを対の支持タブ30から外すために、操作タブ46を用いてカラー部16a、16bを引き上げてもよく、または係止バーもしくは端部フレーム44を引き上げてもよく、または棚14を引き上げてもよい。すべてのカラー部16a、16bをスリーブ20から取り外せば、スリーブハーフ部20a、20bを引き離して支柱から外すようにしてもよい。
【0042】
カラー部16a、16bが当接する対の支持タブ30とかみ合っているとき、スロットの対向する側部42は、スリーブハーフ部30a、30bを離れないように保持する。スロットの側部42と支持タブ30a、30bの隣接するまた好ましくは当接する側部との間は密着して嵌合していることが好ましい。カラー部のスロットの端部40は当接する対の支持タブ30の上端に当接しているため、支持タブは棚14およびその上に配置された物品の重量を支持する。カラー部16a、16bのテーパをつけた側部がスリーブ20のテーパをつけた側部とかみ合うため、各カラー部はスリーブ20にくさび留めしてスリーブを支柱方向に付勢して摩擦把持させ、リブ26aをかみ合い溝26b内に付勢する。棚14上の重量が増大するにつれて、カラー部16a、16bおよびスリーブ20への把持力が、カラー部16a、16bおよびスリーブ20の傾斜した表面を介して増大する。しかし、当接する支持タブ30は、スリーブ20に印加されるカラー部16a、16bのくさび留め力を減少させる。したがって、カラー部がスリーブに印加する圧縮力は従来技術の設計ほど大きくない。カラー部16a、16bの円錐台形状の内面は、したがって、対応した形状のスリーブ20の円錐台形状の外面とかみ合って、使用の間、スリーブを支柱12に対して付勢する。カラー部16a、16bとスリーブハーフ部20a、20bとのかみ合い部は、有利なことに、同じ傾斜またはわずかな締り嵌めを有しており、好ましくは2〜5度の約2〜10の傾斜が適しており、1〜3度の傾斜差の傾斜によって締り嵌めが形成され、これらの嵌合が、これらの部品の好ましいかみ合いを形成するために本発明において使用される。保持フランジ32は、カラー部16a、16bが支持タブ30から滑り落ちることを阻止するのを支援し、カラー部16a、16bが棚の全体的な平面において横方向、通常は水平方向、に移動することを阻止するのを支援する。
【0043】
カラー部が当接する対の支持タブ30a、30bを結合して付勢するように、対の支持タブの当接する側部と協働する、スロットの側部42をカラー部に有していることは有利であると考えられる。この構成は、各スリーブハーフ部30a、30bが支柱12の周りに180度よりわずかに小さく延びて、スリーブハーフ部を支柱12にスナップ嵌めしたときに、スリーブハーフ部の直線状の縁部の間および隣接する支持タブ30a、30bの間にわずかな間隙が形成されるようにすることで、達成してもよい。カラー部16a、16bのスロットの側部42はその後、支持タブ30a、30bを、好ましくは(ただし任意で)それらが当接してスリーブ30の下端部を支柱12に弾性的に付勢するまで、互いに対して弾性的に付勢するようにしてもよい。好ましくは、リブ26aが支持タブ30a、30bの内側に配置され、支持タブを結合して付勢するスロットの側部42によるこの周方向の締め付けは、スリーブ30と支柱12との間の支持タブの周方向位置における堅固な結合を確実にし、リブ26aと溝26bとの間の堅固な結合を確実にする。
【0044】
スリーブ30a、30bは支柱12のあらゆる適切な位置にスナップ嵌めしてもよく、カラー部はスリーブ30と結合するために支柱の長さ方向に沿って通過する必要がないため、棚14は支柱12にあらゆる順番で結合してもよい。ボトムアップ組み立ての必要がない。棚は、2つの隣接する棚の間に、上側の棚を取り外す必要なしに挿入してもよい。この組み立ての容易さは、従来技術の設計よりも優れていると考えられる。
カラー部16は、好ましくは、第1および第2の部分16a、16bを有する分割カラーであり、各部分は支柱12の外周の周りを180度を超えて延びておらず、好ましくは支柱の外周の周りを約178〜179.5度だけ延びている。しかし、カラー部16は、特に棚14に結合されたカラー部については、より長く延びて支柱12およびスリーブ30の外周の大部分を取り囲む可能性がある。その場合、他方の対の当接する支持タブ30と係合する他方のカラー部16は、カラー部16a、16bの側部が重なり合うことを避けるため、または別様に支柱12に対して固く締め付けられるのを阻止するために、対応してより小さい外周寸法を有する。より小さい寸法のカラー部16bは、端部フレーム44上のカラー部、または棚もしくは端部フレームに結合されていないが自由対の当接する支持タブ30を係止してそれらが広がったり支柱への結合を締め付けたりしないように保持するのに使用される単一のカラー部16に適していると考えられる。
【0045】
カラー部を支柱12およびスリーブ30の外周の約185〜270度を取り囲むように使用することは可能であると考えられ、他方の係止カラー部は360度の外周の残りの部分を取り囲む。カラー部16a、16bが外周の約185〜190度を大幅に超えて取り囲む場合、カラー部はカラー部の対向する側部が支柱12の周りに側部から嵌るように広がることを可能にするのに十分な可撓性を有していない可能性があり、カラー部を支柱12および軸18の長さ方向に沿って軸摺動させることによって配置することを必要とする可能性がある。
【0046】
コネクタ10は、キャビネット、クローゼット、ローリングカート、ローリングラックなど、様々な他のタイプの支持システムに使用可能であり、棚材システムはほんの一実施例に過ぎない。また、コネクタ10は、多くの棚の実施形態と併せて使用可能であり、棚の角部、さらにはあらゆる支持された部材の角部への使用に限定されない。
【0047】
スリーブ20a、20bは、適切な可塑材で作成してもよい。ABS、ポリエチレンおよびポリウレタンが適切であると考えられる。スリーブは、好ましくは一体成型部品を形成するための材料で単体として成形される。支柱12、カラー部16a、16bおよび棚14は、好ましくは金属でできているが、それらの内の1つ以上は十分強固な可塑性材料でできていてもよい。各棚14または棚材ユニットが支持するように設計された重量によって、部品の寸法および使用される材料は変更される。
【0048】
簡易化した棚材ユニットは4つの角部支柱12を含むと考えられ、少なくとも1つの、好ましくは2つ以上の棚14が、支柱12に結合されるべき棚の各位置(通常は角部)にカラー部16を備えている。各角部に1つずつ4つの支柱に結合するための4つのカラー部16a、16bを備えた矩形の棚14については、各棚に2つの端部フレーム44が、または各棚に4つの単一のカラー部38が必要となると考えられる。提供される棚材キットは、好ましくはそれらの部品を含んでいてもよく、より好ましくは各棚に対応する数のカラー部16a、16bと、存在する棚の2倍の数の端部フレームコネクタ44(または4倍の数の単一のカラー部16a、16b)と、存在する棚の4倍の数のスリーブ20とを備えた2つ、3つ、4つ、5つまたは6つの棚14を含んでいてもよい。
【0049】
キットは、部品の上述の1つの組み合わせまたは複数の組み合わせを含んでいてもよい。したがって、簡易な棚材キットは2つの棚14を有していてもよく、棚が矩形の場合は棚の各角部にカラー部16aを有している。キットはさらに、8つのスリーブ20と、分かれているかまたは対のカラー部16bとして結合されて端部フレーム44を形成する8つのカラー部16bとを含むと考えられる。キットに加えられる追加の矩形の棚はそれぞれ、好ましくは4つのカラー部16a、4つのカラー部16bおよび4つのスリーブ20を含むと考えられる。2つの棚材ユニットが、1つの端部に2つの同じ支柱12に固定された2つのカラー部16aを備えた2つの棚14を有することにより水平方向に結合されている場合、端部フレーム44または個別のカラー部16bの代わりに支柱を完全に取り囲む単一体のカラー部を用いた場合、かかる単一体のカラー部の数を半分に削減してもよいため、端部フレーム44の数を半分に削減してもよい。
【0050】
延出するタブ30a、30bによって提供されるオフセットは、カラー部16a、16bのかみ合い部を密接に受容するために、係止タブ34と隣接するスリーブ20の外面24との間の間隙を形成する寸法になっている。極めてわずかな締り嵌めは許容可能であると考えられるが望ましくない。一方、動き嵌めは望ましくない。したがって、約1mm未満の間隙が望ましいと考えられる。オフセットは、部品および棚を作成する材料、ならびに棚および支柱が担持する負荷によって変更される。同様に、スリーブおよびその部品の寸法は、材料およびその部品が担持する負荷によって変更される。
【0051】
上述の説明では断面形状が円形の円筒形の支柱12を使用している。他の形状の支柱12を使用することができ、カラー部16a、16bおよびスリーブハーフ部20a、20bは一致する形状を有し、棚14およびカラー部16a、16bに重量がかけられたときにそれらがくさび留め結合するようになっている。
図14〜
図16を参照すると、たとえば、円筒状の断面および環状の溝を有する支柱12の代わりに、支柱12は矩形の断面を有し、各側部に平坦な側部と溝を備え、くさび形状の外面を有する矩形状のスリーブ20を備え、スリーブの外面はくさび形状の表面を形成するように上端の寸法がスリーブの下端の対応する側部の寸法より小さくなっていてもよい。本明細書において、矩形形状は正方形も含む。かみ合うコネクタのカラー部16a、16bは矩形形状を有し、支持タブ30を対応する形状のスリーブ20および支柱12に係合させるように支柱の平坦な側部の1つに配置されたスロットを備えていてもよい。
【0052】
図17〜
図19を参照すると、支柱12はまた、平行する平坦な側部によって結合された丸い端部を有していてもよく、スリーブ20は、少なくとも1つの外面において、好ましくは2つの対向する表面において、より好ましくはすべての表面において、一致する形状を有するが、くさび形状を形成するように下端が上端よりも大きくなっている。支持タブ30a、30bは、カラー部16a、16bの対応する平坦な側部のスロットとかみ合うと考えられる。しかし、スロットと支持タブとの結合は、湾曲した側部上にも配置される可能性がある。したがって、カラー部16a、16bの連結スロットおよび支持タブ30および保持フランジ32は、円筒形状に限定されない。
【0053】
図10〜
図12を参照すると、連結カラー部を備えたさらなる実施形態が示されている。連結カラー部は上述のようにスリーブ20、支持タブ30、保持フランジ32およびリップ33と相互作用しており、その説明についてはここでは繰り返さないものとする。連結カラー部16a’、16b’は、縦軸18に直交する平面内のカラー部の横方向の離脱を阻止するために凹部54に入れ子になっている連結突出部52を有し、本明細書におけるさらなる実施形態ではカラー部16a’、16b’と称し、カラーアセンブリは16’と称す。カラー部16a’、16b’はそれぞれ、軸18の長さ方向に沿って略平行に延びる2つの突出部52を有するが、かみ合うカラー部16a’、16b’がスリーブ20を内方に支柱12に対して押圧するようにテーパをつけた内面を有するため、突出部53は軸に向かってわずかに傾斜しており、特定の突出部52のカラー部16’上の向きによって、少なくとも内面の向きは変更される。突出部52の内面、および好ましくは突出部52自体は、使用の間、スリーブ20の外面24の当接する表面に略平行であり、軸18に沿った一方向の突出部52と表面24の相対動でその表面24に対してくさび留めするようになっている。
【0054】
突出部52は、使用の間、スリーブ20に当接する円錐台形状の内面を備えた管の壁部を形成するため湾曲しており、少なくとも突出部52の内面が好ましくは湾曲している。結合されたカラー部16’の最も小さい直径または開口は、スリーブ20の最も大きい直径または寸法よりも小さい。カラー部16a’、16b’の各々はそれぞれ、縦軸18の周りの180度を超えて延びるが、570度未満、好ましくは270度未満である。カラー部16’はそれぞれ、断面形状が(軸18に沿って見た場合)C形状を形成するように間隔を空けた2つの先端部を有しており、先端部の間には間隙が設けられている。先端部は、好ましくは一方のカラー部16a’上を同じ方向に延び、他方のカラー部16b’内では反対方向に延びる突出部52を含んでいる。
【0055】
棚14に結合されているカラー部16a’の突出部を第1の突出部と称し、カラー部16b’の突出部を第2の突出部と称してもよい。軸18に沿った第1および第2の突出部の向きは本明細書で説明するように変更してもよい。棚14に結合されているカラー部16a’の凹部54を第1の凹部と称し、カラー部16b’の凹部54を第2の凹部と称してもよい。軸18に沿った第1および第2の凹部の向きは本明細書で説明するように変更してもよい。凹部54はカラー部16’の各突出部52の内側に配置されている。本明細書に用いる「内側に配置されている」という表現は、スロットおよびその端部40および側部42が好ましくはカラー部16の周方向中央に配置されている、カラー部16’の周方向中央に向かう位置を意味する。したがって、
図10aを参照すると、第1の突出部52aは第1のカラー部16a’の対向する端部から下方に延びており、第1の凹部54aは各第1の突出部52aの内側に配置されている。第2の突出部52bは、第2のカラー部16b’の対向する先端部から上方に延びており、第2の凹部54bは各第2の突出部の内側に配置されている。カラー部16a、16bがかみ合わされるまたは連結されると、各第1の突出部52aは第2の凹部54bの異なる一方に嵌入し、各第2の突出部52bは第1の凹部54aの異なる一方に嵌入する。
【0056】
図10bを参照すると、第1の突出部52aは第1のカラー部16a’の対向する端部から上方に延びており、第1の凹部54aは各第1の突出部52aの内側に隣接して配置されている。第2の突出部52bは、第2のカラー部16b’の対向する先端部から下方に延びており、第2の凹部54bは各第2の突出部の内側に隣接して配置されている。カラー部16a、16bがかみ合わされるまたは連結されると、各第1の突出部52aは第2の凹部54bの異なる一方に嵌入し、各第2の突出部52bは第1の凹部54aの異なる一方に嵌入する。
【0057】
図10〜
図13を参照すると、2つのかみ合うまたは連結するカラー部16a’、16b’の突出部52は、したがって、縦軸18に略平行する対向する方向に延び、突出部52の周方向内側に配置された他方のカラー部の凹部54とかみ合う。したがって、
図10aに示すように、第1のカラー部16a’はその先端部のそれぞれに2つの下方に延びる第1の突出部52aを有し、各突出部52aの内側に隣接して上方に延びる第1の凹部54aを備えている。突出部52はスリーブ20の外面24の形状に整列するように傾斜している。突出部52は、好ましくは丸い端部を備えた直線状の先端縁56を有しており、凹部54は、好ましくは突出部52の丸い端部の形状と一致してかみ合うように丸くなっている。したがって、第2のカラー部16b’は、その先端部に下方に延びる突出部52bおよびそれぞれ対応する突出部52bの内側に隣接して上方に延びる凹部54bを有している。
【0058】
凹部54は、好ましくは直線状でかつ縦軸18に略平行の周方向内方縁部58を有している。組み立てたときに、上方に延びる突出部52aは上方に延びる(下方に向いている)凹部54b内に嵌入し、下方に対応する突出部52bは下方に延びる(上方に向いている)凹部54a内に嵌入する。直線状の縁部56および58は互いに当接して、上向きの突出部52aのうちの1つの先端縁部の直線状の縁部56aはそれぞれ、2つの突出部52aの内の1つを受容するかみ合い凹部54bの直線状の縁部58bの内の異なる1つに当接するようになっている。
【0059】
側部から、すなわち
図11cおよび
図12cに示すように縦軸18に直交する方向に見ると、カラー部16a’、16b’の湾曲した接続は、S字またはいずれの側部から見るかによって、そのミラーイメージに類似している。突出部52および凹部54は、丸い角部を有する銃眼つき形状を形成する。突出部52および隣接する凹部54は連結して、別様にカラー部16a’、16b’を分離させる径方向外方の力に耐える結合を形成する。
【0060】
突出部52の丸い縁部および凹部54の丸い下端は、湾曲が応力の集中を削減するため、好ましい。しかし、他の形状を使用する可能性もあり、その形状には、四角形の突出部52および凹部54の面取り角部、またはさらに鋭角の角部、または三角形の突出部52および凹部54のかみ合い部を含む。突出部52は先端縁部56を有し、先端縁部は縦軸18に沿った測定で180度未満だけ離れ、したがってそれらの先端縁部の間に間隙を形成する。凹部54は、好ましくは縦軸18に沿った測定で180度未満だけ離れる凹部の両側部を有し、凹部54の一方の側部は突出部52の内側側部によって形成され、各凹部54は突出部52に隣接している。したがって、好ましくは、突出部52は180度より大きく離れる先端縁部を有し、180度より近く離れる内側縁部を有する。突出部52の丸い端部もまた、突出部の凹部54とのかみ合いを容易にして、部品の一方または両方を軸18に沿って移動させることによって部品をかみ合わせることができる。
【0061】
凹部54は、好ましくは各カラー部の2つの凹部54の縁部58の間に延びる背部57によって分離されている。したがって、背部57aはカラー部16a’の直線状の縁部58a、58aの間に延び、背部58bはカラー部16b’の直線状の縁部58b、58bの間に延びている。図示の実施形態の背部57は、縁部58を結合する円筒状の湾曲を有している。
【0062】
突出部の先端縁部56は、基部59によって分離されており、基部もまた、突出部の先端縁部を結合している。したがって、基部59aはカラー部16a’の直線状の縁部56a、56aの間に延び、基部59bはカラー部16b’の直線状の縁部56b、56bの間に延びている。図示の実施形態の基部59は、縁部56を結合する円筒状の湾曲を有している。背部57はカラー部またはコネクタ16’の基部59に対向する端部である。また、基部59は180度を超える円弧の周りに延びており、一方で背部57は180未満の円弧の周りに延びている。組み立てられたコネクタ16’の各端部は、背部57および背部59で構成される上端縁部を有し、同様に下端縁部を有している。背部57および基部59はそれぞれ、略円筒状のコネクタ16’を形成する湾曲した壁部の対向する端部であり、コネクタ16’は、コネクタ16’およびスリーブ20を支柱12にクランプするためにスリーブ20に対してくさび留めする円錐台形状の内側を向く表面を有している。
図1、
図6および
図11のコネクタ16’において、背部57bおよび基部59aを有するコネクタの上端部は、背部57aおよび基部59bによって形成される下端部の内周よりも小さい内周を形成する。コネクタ16’のくさび留め機能はコネクタのわずかにテーパをつけた内面を利用しているため、コネクタの上端の周および上端の径は、コネクタ16’の下端の対応する周および径よりも小さい。
【0063】
カラー部16a’、16b’は、上述のように反対方向に延びる突出部52および凹部54を有していてもよい。
図11を参照すると、コネクタ16’は、使用の間、その上に物品が載置される上面を備えた棚14を有しており、棚に結合された第2のカラー部16b’の各突出部52bは、棚の上面から離れる方向である下方に向いている。第1のコネクタ16’a’の各突出部52aは、棚の上端に向かう方向である上方に向いている。これに対して、
図25および
図27〜
図28に図示するように、棚14に結合された第2のコネクタ16b’は、それぞれ棚の上端に向かう方向である軸方向上方に延びる突出部52bを有していてもよく、第1のコネクタ16’a’の各突出部52aは、棚の上端から離れる方向である軸方向下方に向いていてもよい。
【0064】
図10bを参照してより詳しく説明すると、第1のカラー部16a’はその先端部のそれぞれに2つの上方に延びる突出部52aを有しており、各突出部52aの内側に隣接して下方に延びる凹部54aを備えている。突出部52は、スリーブ20の外面24の形状と整列するように傾斜している。突出部52は、好ましくは丸い端部を備えた直線状の先端縁部56を有しており、凹部54は、好ましくは突出部52の丸い端部の形状と一致してかみ合うように丸くなっている。第2のカラー部16b’はその先端部で下方に延びる突出部52bおよびそれぞれ対応する突出部52bに隣接する上方に延びる凹部54bを有している。凹部54は、好ましくは直線状でかつ縦軸18に略平行する周方向内側縁部58を有している。組み立てたときに、上方に延びる突出部52aは上方に延びる凹部54bに嵌入し、下方に対応する突出部52bは下方に延びる凹部54aに嵌入する。使用するとき、直線状の縁部56および58はそれぞれ当接し、好ましくは他方に対して当接し、上方に延びる突出部52aのうちの1つの先端縁部上の直線状の縁部56aのそれぞれが、2つの突出部52aのうちの1つを受容するかみ合い凹部54b上の直線状の縁部58bのうちの異なる1つに対して当接するようになっている。
【0065】
カラー部16a’、16b’は、上述のようにスリーブ20の支持タブ30a、30bに嵌合するように配置されたスロット側部42およびスロット端部40を備えたスロットを有している。カラー部16a’、16b’は、連結する突出部52および凹部54がコネクタ16’の部品の離脱に対する耐性を高めることを除き、上述のようにカラー部16a、16bとして使用される。突出部52が凹部54に係合するために垂直動を必要とするため、カラー部16a’、16b’の係合および離脱のために何らかの相対的垂直動が必要であり、カラー部16a、16bの先の実施形態におけるかかる垂直動は、スロットおよびスロット側部42およびスロット端部40を支持タブ30a、30bおよび保持フランジ32a、32bと係合するための移動のみによって定義されていた。
【0066】
図10aおよび
図13を参照すると、棚14の角部は棚の各角部でカラー部16a’に結合されており、カラー部は下方に延びる突出部52aを有している。
図10bを参照すると、棚14は上方に延びる突出部52aを備えた角部カラー部16a’を有している。この向きは後述のいくつかの利点を有している。しかしいずれの向きにおいても、突出部52は、好ましくは支柱12の縦軸18に略整列しており(円錐台形状の表面のわずかな内方へのテーパを許容する)、棚14の平面に対して略垂直である。角部支柱12は、棚14の所望の位置に配置されたスリーブ20を有しており、好ましくは支柱12の1つまたは複数のかみ合い溝26bに係合する1つ以上の内側リブ26を備えている。
【0067】
コネクタ16a’の先端部56aの間の空間は、支柱をコネクタ内に配置するかまたはその逆のためにたとえ端部56aが(弾性変形せずに)弾力的に変形されても、支柱12が先端部56aの間に嵌入するのに十分広くなっている。カラー部16a’はそれぞれ、異なるが対応する角部支柱12にその支柱のスリーブ20の上方に配置され、カラー部16a’を支柱12の軸18に沿って移動させてカラー部16a’の内面がスリーブ20の外方に向く傾斜した表面24とかみ合ってスリーブおよび支柱にくさび留めして、それにより係合したカラー部16a’、スリーブ20および支柱を一時的に締め付けるようになっており、支持タブ30およびスロット側部42の上端に当接するスロット端部40は、好ましくは支持タブ30の側部に対して当接している。このくさび留めは、コネクタ16a’にテーパがつけられて、その最小の開口または直径がコネクタ16a’のかみ合い部を通過すべきスリーブ20の最大の直径または寸法よりも小さいために発生する。4つのカラー部16’のうちの少なくとも3つがその対応する角部支柱12に締め付けられると、棚14は十分に自己支持するが、カラー部16が4つあることが好ましい。
【0068】
コネクタ16a’の先端部56aは互いに結合されておらず、それらの間に間隙を有するため、棚14は、先端部を広げるために支柱を少なくとも1つのコネクタ16a’の先端部の間の間隙を通して引っ張るのに十分な重量または力を印加すると、角部支柱12との係合から引き離すことができる。係止部材44(
図8)が、かみ合いカラー部を含む係止部材を用いてそれを阻止して、棚が
図10bに示すように上方に延びる突出部52aを備えたカラー部16a’を有する場合、係止部が下方に延びる突出部52bを備えたカラー部16b’となるようになっている。棚が
図13に示すように下方に延びる突出部52を備えたカラー部16b’を有する場合、係止部は上方に延びる突出部52を備えたカラー部16a’を有する。係止部材はそれぞれ別々に締め付けられて互いに結合されないようにすることができるか、または、それぞれの対向する端部に結合部材16bおよび係止部品を備えた係止アセンブリ44を示す
図8のように結合部材の対向する端部に、対にして締め付けることができる。
【0069】
キットについては、2つの係止アセンブリ44が提供されてもよく、各係止アセンブリはカラー部を備えた長尺部材42を有し、
図8に示すように、カラー部16aは各部材42の対向する端部に締め付けられて、使用の間、対向するカラー部16bとかみ合うように整列している。棚14に取り付けられたカラー部は、棚14および使用される係止アセンブリ44の構成によって16a、16b、16a’または16b’のいずれかの部品とすることもでき、他のカラー部はカラー部を連結するために使用される。
【0070】
コネクタ16a’または16b’が使用される場合、係止部材42の対向する端部のコネクタ16a’の先端部56aの間の空間は、支柱をコネクタ16a’または16b’内に配置するために、たとえ端部56aが(永久変形せずに)弾力的に変形されても、支柱12が係止部材42の先端部56aの間に嵌入するのに十分広くなっている。
図10aおよび
図13に示すように、棚に結合されたカラー部16’の突出部56が下方に延びている場合、係止コネクタ42のカラー部16b’は2つの隣接する角部支柱の、かみ合いカラー部16a’の下方の位置に配置してもよく、カラー部は他方の部品の凹部54に嵌入する一方の部品の突出部52と係合し、スリーブ20の支持タブ30に嵌合する側部42および端部40を有するスロットと係合する。これは、好ましくは、棚14が下方に延びる突出部52を備えたカラー部16’を有する場合、結合された部品16a’、16b’をスリーブ20上に移動させる前に行われる。あるいは、係止アセンブリ44は2つの隣接する角部支柱12に係合するために2つの隣接するスリーブ20上に配置してもよく、突出部52aは対向するカラー部の凹部54bに嵌入している。
【0071】
係止アセンブリ44を設置した後、棚14および下方に延びる突出部52aと上方に延びる凹部54bとを備えた棚のコネクタ16a’は、支柱12をカラー部16b’に入れ、カラー部および棚を下方へ移動させて係止コネクタ内の凹部54bおよび突出部54bとかみ合うようにしてもよい。突出部52の丸い端部は部品の整列を支援し、直線状の縁部58a、58bもまた部品の軸16に沿った整列を支援し、係合を迅速かつ容易にする。棚アセンブリの対向する端部の係止部材42は、棚を支柱に係止する。あるいは、かみ合いコネクタは、係止アセンブリ44ではなく隣接する棚ユニット上にあってもよい。さらに、係止部品は、取り扱いを容易にするための操作タブ46を用いるか、または部品16’の側部を把持することにより、個別に取り付けられてもよく、係止部材44によって取り外されてもよい。
【0072】
棚14が
図10bに示すように上方に延びる突出部52aを備えたカラー部16a’を有している場合、アセンブリは突出部が別様に延びている場合よりも簡単である。棚14および上方に延びる突出部52aを備えたカラー部16a’は、支柱12の所望の位置に連結リブ26a、26bで締め付けられたスリーブ20に配置される。わずかにテーパをつけたかまたは円錐形状のカラー部16a’の広いほうの端部は下端に配置されて、カラー部がスリーブ20を支柱12にくさび留めしてスロット側部42が支持タブ30a、30bを結合保持するようになっている一方で、スロット端部40は支持タブ30の上端に対して当接してもよく、カラー部は保持フランジ32a、32b内に嵌入している。連結するカラー部16b’は、カラー部の端部から下方に延びる突出部52を有しており、その最小の直径部は、下方に延びる突出部52bを対応する下方に延びる凹部54a内に嵌入させるとともに、上方に延びる突出部52aを対応する上方に延びる凹部54b内に嵌入させて、上方から下方に挿入できるようになっている。連結するカラー部16b’は、スロット端部40を支持タブ30a、30bの上端に当接させた状態で支持タブ30a、30bの側部に当接するスロット側部42を有していてもよい。連結するカラー部16b’は個別に取り付け可能であるか、または隣接する棚14上に配置可能であるか、または端部フレーム44を形成するために長尺部材の対向する端部にカラー部16b’のうちの2つを締め付けることができる。
【0073】
簡易化した棚材ユニットは4つの角部支柱12を含むと考えられ、少なくとも1つの、好ましくは2つ以上の棚14が棚の各角部に第1のコネクタ16aまたは16a’を備え、各棚14に2つの係止部材42を備え、各棚に4つのスリーブ20を備えている。棚材キットは、好ましくはそれらの部品を含み、より好ましくは2つ、3つ、4つ、5つまたは6つの棚および存在する棚の2倍の数の係止部材42および存在する棚の4倍の数のスリーブ20を含んでいる。より多くの棚アセンブリ40が提供されてもよい。係止部材42のうちの1つ以上またはすべてを、別々に取り付けまたは取り外しされる2つの個別の係止部品16b、16b’に置き換えてもよい。キットは、上述の部品の1つまたは複数の組み合わせを含んでいてもよい。
【0074】
棚12およびカラー部16、16’は、好ましくは金属製であるが、棚の上に支持できる重量が金属製よりも小さい可能性があることを認識して、可塑性またはその他の非金属の材料で作成されている可能性がある。各カラー部16’に2つ以上の突出部52および2つ以上の凹部54を設けることは可能であると考えられるが2つの突出部および2つの凹部でより強固な結合が達成できると考えられる。より短いスロット端部40およびより短いスロット側部42もまたより強固なカラー部16’を提供する。形状および寸法の具体的な組み合わせは、本明細書に説明する特徴を用いた特定の設計によって変更される。
【0075】
上記の説明では、円形の断面を備えた円筒状の支柱12を使用している。支柱12には他の形状を用いることができ、カラー部16a’、16b’およびスリーブ20は棚14の上に重量がかけられたときにそれらが互いにくさび留めするように一致する形状を有する。たとえば、
図14〜
図16は矩形状のスリーブ20を備えた矩形状の支柱12を示しており、スリーブ20は、くさび形状の表面を形成するように上端の寸法がスリーブの下端の対応する側部の寸法よりも小さくされているくさび形状の外面を有している。本明細書において矩形の形状は辺の長さが等しい正方形を含む。かみ合いコネクタ16’は、スリーブ20の平坦な側部のうちの1つに沿って凹部54と係合する突出部52を備えた矩形状のカラー部16a’、16b’を有し、一致する形状のスリーブ20および支柱12を備えている。側部42および端部40を有するスロットは、カラー部16’の下端縁から延びており、上述のようにスリーブ20から延びる支持タブ30に嵌合する大きさになっている。図示の実施形態において、棚14の突出部52は、端部40および側部42を備えたスロットと同じ方向である上方に延びているが、
図10aに示すように下方に延びる可能性もある。
【0076】
図14に示すスリーブ20a、20bは、単体のスリーブ部20bに両係止凹部36を有し、単体のスリーブ部20aに両係止タブ34を備えている。スリーブの係止タブおよび係止凹部のこの構成は、連結突出部52および凹部54を備え、または備えずに使用してもよい。
図14に示すスリーブ20およびカラー部16は、軸18の長さ方向に沿って測定された長い支持タブ30を有しており、支持タブ30は係止凹部34の軸方向長さに沿って延びている。支持タブ30がこの長さである結果、カラー部のスロット側部42もまた長い。スロット側部42の長さが長過ぎる場合、カラー部16はスロットの位置で脆弱化する。実際に使用する構成は、連結突出部52および凹部54を備えるかまたは備えない設計によって変更される。
【0077】
図17〜
図19は、丸い半円の端部および平坦な側部を備えた支柱12を、少なくとも1つの外面において、好ましくは2つの対向する表面において、より好ましくはすべての表面において、一致する形状を有するが、くさび形状を形成するように下端が上端よりも大きくなっているスリーブ20とともに示す。カラー部16a’、16b’上の突出部52は、スリーブ20および支柱12の平坦部上で整列された凹部54にかみ合う。しかし、突出部52の結合は、湾曲した側部上に位置していてもよい。図示された実施形態において、棚14上の突出部52は上方に、端部40および側部42を有するスロットと同じ方向に延びているが、突出部52は
図10aのように下方に伸びていてもよい。
図14〜
図16に図示された実施形態において、棚14上の突出部52は上方に、端部40および側部42を有するスロットと同じ方向に延びているが、突出部52は
図10aのように下方に延びていてもよい。
【0078】
図14〜
図19は、連結した突出部52および凹部54が
図1〜
図9のような円筒形状に限定されず、カラー部16、16’およびスリーブ20が円形断面を有する支柱12とともに使用されることに限定されないことを示す。カラー部16、16’およびスリーブ20は、支柱12の断面形状に一致するよう調節されてもよい。
【0079】
図20〜
図23を参照すると、カラー部16a、16b、16a’、16b’が金属製である場合、好ましくはそれらは金属の平坦なシート60からカットされ、所定の形状に曲げられる。シート60は、好ましくはステンレスの鋼鉄であるが、結果として形成されるカラー部16a、16b、16a’、16b’の所望の強度に応じて金属の種類や厚さが変わる他の金属が用いられてもよい。カットされる前のシート60は、4つの側部形状を有し、これは、わずかな角度で互いに向かって傾斜する2つの対向する側部62を備え、その傾斜角は最終的なカラー部16a’、16b’のテーパの量により変わる。側部62は、シート60の第1の短い端部64および第2の長い端部66を結合する。第1および第2の端部64、66は平行であり、わずかに湾曲し、湾曲の量は最終的なカラー部16、16’の上端および下端の直径により変わる。短い端部64は、小さな直径を有するカラー部16、16’の端部を形成し、長い端部66は、大きな直径を有するカラー部16、16’の部分を形成し、カラー部16a、16b、16a’、16b’は、大きな直径の端部から小さな直径の端部に向かって狭くなり、テーパ形状とされる。
【0080】
図21を参照すると、カラー部16aまたは16bを形成するために、側部42および端部40を有するスロットがシート60内に切り込まれ、成形されたブランク68が形成され、スロットは好ましくは成形されたブランク68のセンターライン70に沿って延び、長い端部66であったところに開口する。ブランク67は、好ましくはセンターライン70に関して対称であり、スロットは、長い端部66からセンターライン70に沿って内方に閉端40まで、好ましくは平行な側部42を伴って延びる。成形されたブランク67はその後、
図1〜
図9に示すようなカラー部16a、16bの形状に曲げられ、棚14または端部フレーム44または操作タブ46が所望により成形されたカラー部16a、16bの外面に固着される。対応する成形されたキャビティを有する1つ以上の合わせ型を使用してテーパ付けられたマンドレルまたはダイの周囲に、成形されたシート67を押し付けるかまたは曲げることにより、曲げが達成されてもよい。マンドレルまたはダイは所望のテーパを有し、結果として得られるカラー部16a、16bは軸方向にマンドレルまたはダイから摺動して外れるであろう。このように、カットまたは成形されたシート67は曲げられ、すなわち、カラー部16a、16bのテーパ形状へと形成される。端部64、66における曲率は、カラー部16a、16bに所望されるテーパの量に応じて選択され、テーパは、使用の間、スリーブ20に対するくさび留めおよび支柱12に対するスリーブのクランプが可能なよう選択される。
【0081】
図22を参照すると、材料のシート60は、連結するカラー部16a’、16b’を形成するよう異なってカットされる。
図10a、
図11a〜
図11c、
図13および
図22を参照すると、カラー部16a’を形成するために(または
図10bのカラー部16b’を形成するために)、材料のシート60は、長い端部66であったところへ延びる2つの突出部52を有する成形されたブランク68、突出部と反対のほうに延びる2つの凹部54、ならびに、側部42および端部40を有する単一のスロットを形成するようカットされ、スロットは好ましくは、成形されたブランク68のセンターライン70に沿って延び、長い端部66であったところに開口する。ブランク68は好ましくは、センターライン70に関して対称であり、スロットは、ブランクの長い端部66からセンターライン70に沿って内方に閉端40まで、好ましくは平行な側部42を伴って延びる。突出部52は、カラー部16’の大きな直径の端部となるところへと延び、凹部54は、カラー部の小さな直径の端部へと延びる。閉端40を有するスロットは、凹部54と同じ方向であって、突出部52の方向とは反対に延びる。長い端部66であったところに延びる凹部54の直線状の縁部58を有することにより、長い端部66であったところの長さは短くされ、バック57を形成する。短い端部64の長さは変わらず、カラー部16a’上の突出部52の先端縁部56間に延びる基部59となるであろう。
【0082】
金属シート60は、任意の適切な公知の切断技術または将来開発される任意の技術を使用してカットされてもよい。ダイカッターを使用する連続材料シートからのシート60のスタンピング、および、それに続く、成形された平坦なシート67または68を成形するためのダイカッターを用いたシート60のスタンピングが好ましいと思われる。プラズマカッター、レーザおよび超高圧水による切断もまた適切と思われる。必要であれば切断縁部はそれらの平滑化のためにグラインドされてもよく、角部は取り扱い中のけがを避けるために丸められてもよい。
【0083】
材料のシート60は、このようにカットされて、長い端部66およびカラー部16a’の大きな直径の端部57となるであろうところに延びる突出部52を有する成形されたブランク68を成形する。突出部52は好ましくは、前述のように直線状の縁部56、58を有し、凹部54は、凹部54から基部59へと延びてカラー部16a’の先端部を結合する側部58を備える直線状の縁部58から、突出部52を分離する。突出部52は、シート60の各側部62a、62bに形成され、その結果、成形されたブランク68となる。直線状の縁部56、58は、シート60、68のセンターライン70からわずかに外方に傾斜し、センターライン70は好ましくは、対向する側部62a、62b間の真ん中および凹部54間の真ん中を通過する。長い端部66の長さは、凹部54の直線状の縁部58により短くされ、大きな直径となるところであるカラー部16a’のバック57を成形する。短い端部64の長さは変わらず、カラー部16a’の小さな直径の端部59となるであろう。
【0084】
成形されたブランク68はその後、
図10b、
図11a〜
図11cおよび
図13に示すようにカラー部16a’の形状に曲げられる。突出部52は、使用の間、カラー部16a’が棚14に固着されて下方に延びる。突出部52は、使用の間、カラー部16bが端部フレーム44に取り付けられるか、または、
図10bのように別個に取り付けられる場合、下方に延びる。成形されたブランク68の曲げは、本来、長い長さの端部66(
図20)であったが、成形されたブランク68の形成(
図21)の際に短くされたところで行われ、凹部54の縁部58の間に延びる、大きな直径だが短い長さのバック57を形成するようその端部が曲げられる。対応する成形されたキャビティを有する1つ以上の合わせ型を使用してテーパ付けられたマンドレルまたはダイの周囲に、成形されたシート68を押し付けるかまたは曲げることにより、曲げが達成されてもよい。マンドレルまたはダイは所望のテーパを有し、結果として得られるカラー部16a’(または
図10bにおける16b’)は軸方向にマンドレルまたはダイから摺動して外れるであろう。このように、カットまたは成形されたシート68は曲げられ、すなわち、カラー部16a’のテーパ形状へと形成され、それは、カラー部の大きな直径の端部へと、小さな直径または小さな曲率半径を有する端部57から離れて下方に延びる突出部を有する。端部または縁部57、59間のテーパは、スリーブ20に対するくさび留めおよび支柱12に対するスリーブのクランプが可能なよう選択される。
【0085】
図20および
図23を参照すると、平坦な金属のシート60もまた、
図10a、
図12a〜
図12cおよび
図13におけるカラー部16b’(および
図10bにおけるカラー部16a’)を形成するよう異なってカットされ、曲げられる。これらの図において、突出部52は、使用の間、カラー部の大きな直径の端部へと下方に延び、凹部54は、カラー部の大きな直径の端部へと上方に延びる。突出部52は、内側の端部40を有するスロットと同じ方向に延び、凹部54は反対方向に延びる。材料のシート60(
図20)は、短い端部64およびカラー部16’の小さな直径の端部となるところへ延びる突出部52を有する成形されたブランク69を形成するようカットされる。突出部58は、前述のように直線状の縁部56、58を有し、凹部54は、直線状の縁部58から、突出部52を分離する。突出部52は、シート60の各側部62a、62b(
図20)に形成され、その結果、成形されたブランク59となる(
図23)。直線状の縁部56、58は、シート60、59のセンターライン70へとわずかに内方に傾斜し、センターラインは、対向する側部62a、62b間の真ん中を通過する(
図20〜
図23)。長い端部66の長さは、突出部52の外側の直線状の縁部56間に延びるので変わらず、カラー部16b’(または16a’)の大きな直径の端部59となるであろう。短い端部64の長さは変わらず、カラー部16a’または16b’の小さな直径の端部57となるであろう。
図21のシート68でのように、
図28のシート69は、突出部52および凹部54を有し、それらは、好ましくは丸められた端部を有する相補的な入れ子形状52および凹部54を形成するようカットされる。側部42および閉端40を有するスロットはセンターライン70に沿って延び、成形されたブランク69は好ましくは、センターライン70に沿って対称である。成形されたブランク69において、スロット70は、突出部52と同じ方向であって、凹部54とは反対の方向に延びる。スロットは、ブランクの長い側部66(
図20)およびカラー部の大きな直径の端部となるところから延びる。成形されたブランク69は、成形されたブランク67および68と同じ方法を使用して形成またはカットされてもよい。
【0086】
成形されたブランク59はその後、
図10a、
図12a〜
図12cおよび
図13に示すようにカラー部16b’(および
図10bの16a’)
図10〜13の形状に曲げられ、突出部52は、使用の間、カラー部16’の狭い直径の端部へと上方に延びる。形成プロセスは、成形されたシート68の形成用のものと類似する。本来、短い長さの端部64であったところ(
図20)はさらに、突出部52および凹部54の形成用に除去される材料のために短くされる。成形されたブランク59の曲げは、長い長さの端部66(
図20)で行われ、これは、成形されたブランク59(
図23)の長い端部59のままであり、その長い端部を曲げて、突出部52の外側先端部すなわち縁部56の間に延びる、大きな直径の、長い長さの端部59を形成する。対応する成形されたキャビティを有する1つ以上の合わせ型を使用してテーパ付けられたマンドレルまたはダイの周囲に、成形されたシート59を押し付けるまたは曲げることにより、曲げが達成されてもよい。マンドレルまたはダイは所望のテーパを有し、結果として得られるカラー部16b’(または16a’)は形成後に軸方向にダイまたはマンドレルから摺動して外れるであろう。このように、カットまたは成形されたシート59は曲げられ、すなわち、カラー部16a’(または16b’)のテーパ形状へと形成され、それは、端部57より大きな直径または曲率半径を有する端部59から離れて延びる突出部52を有する。端部または縁部57、59間のテーパは、スリーブ20に対するくさび留めおよび支柱12に対するスリーブのクランプが可能なように選択される。
【0087】
成形されたシート68、69から形成されたカラー部16a’、16b’は、互いに嵌合するよう構成され、それにより、一方の部品上の突出部52は他方の部品の凹部54に嵌入し、円錐台形状を有する連結構造を形成して、使用の間、支柱12に対するスリーブ20のくさび留めを行う。一方のカラー部16a’、16b’上の端部57および他方のカラー部16b’、16a’上の端部59の長さは、組み合わさってスリーブ20および支柱12を取り囲み、2つの異なる直径を形成して、結果として得られるカラー部16a’、16b’が、かみ合わされた時に、円錐台構造を形成する。成形されたシート68、59(
図22、
図23)上の端部57の長さは、等しくはなく、成形されたシート68、69上の端部59の長さは、等しくはない。これは、シートは湾曲し、端部64、66(
図20)が異なる長さだからである。2つの成形されたブランク68、69上の隣接する端部57、59の長さは、その円錐台構造の2つの異なる外周を形成するように選択される長さである。
【0088】
センターライン70を有する支柱12、カラー部16a’、16b’と支柱との間に位置するくさび留めスリーブ20との使用のために、カラー部は形成され、支柱のセンターラインに沿って棚を位置づける。スリーブ20は、支柱の形状と一致する内面、および、スリーブの下端よりスリーブの上端にてセンターラインにより近いくさび形状を伴う外面を有する。カラー部の一方の製造方法は、第1および第2の対向する端部64、66をそれぞれ有し、第1および第2の対向する側部62a、62bによりそれぞれ結合される第1の平坦ブランク68を形成する、好ましいが任意選択であるステップを含む。第1の平坦ブランク68は、扇の上端および下端のように凸状に湾曲する第1および第2の端部を有するわずかな扇形で形成され、第2の端部は第1の端部よりも長い。形成ステップにより、第1および第2の端部64、66を二分するセンターライン70に関して傾斜する第1および第2の側部がそれぞれ形成される。
【0089】
製造方法はまた、成形されたブランク68を第1の平坦ブランクから形成するステップを含む。成形されたブランクは、長いブランク端部66から第2の端部64(
図20)へと向かう方向に、第1および第2の側部62a、62bの各々に沿って延びる外側部56を伴う突出部を有するよう形成される。各突出部52は、第1または第2の側部62a、62bの一部により形成される外側縁部56を有するよう形成される。各突出部52は、第2の端部66の前に第2の端部66から間隔をあけて位置する先端部を有するよう形成され、各突出部は、ブランク68内に形成される凹部54に隣接して位置し、凹部54は突出部52と同じ形状を有し、突出部の長さに沿って延びて、突出部の内方にセンターライン70に向かって位置する。各凹部54は、第2の端部66に延びる直線状の側部58を有し、第1のブランク端部64よりも短い長さを有する短い第2の端部66を形成する。成形されたブランクもまた、凹部54と同じ方向にセンターラインに沿って延びる、閉端40および対向する側部42を有するスロットを伴って形成される。スロットの側部42の長さおよびスロットの端部40の位置は、使用の間、端部40が好ましくは支持タブ30の端部に当接して、好ましくはそれらの支持タブに載置されるよう選択される。側部42間の間隔は、使用の間、側部が支持テーブル30の側部に当接し、好ましくはそれらをともにクランプするよう選択される。
【0090】
製造方法はまた、成形されたブランク68をセンターライン70周りで曲げて、第1の端部59で小さな曲率半径を有し、第2の端部57で大きな曲率半径を有するテーパがつけられた円錐台形状を形成するステップを含み、これにより、突出部52は大きな曲率半径を有する端部、すなわち
図22における端部57へと延びる。結果として得られるカラー部は、
図10a、
図11a〜
図11cおよび
図13に示されているカラー部16a’および
図10bにおけるカラー部16b’として示されている。
【0091】
製造方法はまた、第1の平坦ブランク60から第2の成形されたブランク69を形成するステップを含む。成形されたブランク69は、長いブランク端部66(
図20)すなわちカラー端部59から短いブランク端部64へと向かう方向に、第1および第2の側部62a、62bの各々に沿って延びる外側56側部を伴う突出部52を有するよう形成される。各突出部52は、第1または第2の側部62a、62bの一部により形成される外側縁部56を有する。各突出部52は、長いブランク端部66(
図20)すなわち端部59の前に、そこから離れて位置する先端部を有するよう形成される。各突出部52は、ブランク59内に形成される凹部54の外側に凹部54に隣接して位置する。凹部54は、好ましくは突出部の長さに沿って延び、突出部の内方に位置する凹部を伴う突出部52と同じ形状を有するよう形成される。各凹部52は、ブランク端部64へと延びる直線状の側部58を有し、第2の端部66より短い長さを有する短い第1の端部57を形成する。成形されたブランク69もまた、凹部54と同じ方向にセンターラインに沿って延びる、閉端40および対向する側部42を有するスロットを伴って形成される。スロットの側部42の長さおよびスロットの端部40の位置は、使用の間、端部40が好ましくは支持タブ30の端部に当接して、好ましくはそれらの支持タブに載置されるよう選択される。側部42間の間隔は、使用の間、側部が支持テーブル30の側部に当接し、好ましくはそれらをともにクランプするよう選択される。
【0092】
成形されたブランク69は、センターライン周りで曲げられ、第2の端部57にて小さな曲率半径を、第1の端部59にて大きな曲率半径を有する、テーパが付けられた円錐台形状を形成し、それにより、突出部52は、小さな曲率半径を有する端部、ここでは端部57へと延びる。成形されたブランク59は、このようにカットされ、カラー部の小さな直径の端部へと向かって、使用の間、上方へ延びる突出部52とともに、
図10aおよび
図12a〜
図12bに示されたようなカラー部16b’の形状へと、曲げられる。
【0093】
成形されたブランク21は、上記と同様にセンターライン70周りで曲げられ、
図1〜
図9のカラー部16a、16bを形成する。カラー部16a、16b、16a’、16b’は、好ましくは金属製であるが、適切な可塑性材料で形成されていてもよく、好ましくは、所望の形状に射出成形されてもよい。金属部品が一般的にはより強く、したがって好ましい。
【0094】
図23〜
図26を参照すると、スリーブハーフ部20a、20bは、1つ以上の、しかし好ましくは3つ未満のヒンジ80により、ともに結合されてもよい。ヒンジ80は好ましくは、ヒンジピンを回転させる複数の連結セグメントを伴うピンヒンジに比べて容易に繰り返し撓むフレキシブルヒンジである。ヒンジ80は、好ましくは支持タブ30および保持フランジ32、あるいは支持タブ30または保持フランジ32に結合される。図示された実施形態において、2つのヒンジ80は、使用の間、互いに当接する、または、互いに面する2つの隣接する支持タブ30a、30bを結合するために使用される。したがって、2つのヒンジ80の各々は、スリーブハーフ部20aの支持タブ30aに結合された第1の端部を有し、スリーブハーフ部20bの支持タブ30bに結合された第2の端部を有する。図示されたヒンジ80は、スリーブハーフ部20a、20bは繰り返し支柱12周りで開閉可能となるよう、好ましくは可撓性材料製である。
【0095】
有利なことに、ヒンジ80は、スリーブハーフ部20a、20bと同じ材料の可塑性材料製で、ヒンジ80は、射出成形によりスリーブハーフ部20a、20bと一体的に形成され、同じ材料の一体部品を形成する。ヒンジ80は、矩形断面で、使用の間、軸18と大略的に平行な矩形の長軸とともに示される。ヒンジは、有利なことに、ヒンジが結合する支持30a、30bの当接面と平行であり、それにより、ヒンジは、支持30の当接面に平行なラインに沿って曲がり、スリーブハーフ部20a、20bは支持タブ30a、30bの当接面に平行な軸周りに回転可能となる。
【0096】
支持タブ30a、30bは使用の間、互いに面し、好ましくは係止凹部36に係合する係止タブ34で互いに当接するので、ヒンジ80は、その構成、接触および係止係合を可能とするよう十分に撓む。各支持タブ30a、30bは好ましくは、各ヒンジ80が各支持タブに結合する位置において、支持タブ30の外側に凹部82を有する。有利なことに、凹部82はヒンジ80周りに完全に延び、支持タブ30でヒンジの結合部を完全に取り囲むか、または完全に囲う。凹部82は均一な深さを有しており、ヒンジ80は凹部82の表面から延びる。ヒンジ80および支持タブ30の当接面の間の凹部82の深さにより、ヒンジが凹部に嵌入し、ヒンジの変形を減少させることが可能となる。好ましくは、ヒンジはその薄み寸法で厚さ「t」を有し、凹部82は約0.5t〜tの深さを有し、それにより、スリーブハーフ部20a、20bが結合してスリーブ20を形成する際にヒンジは凹部において平坦、または、少なくとも当接する支持タブ30a、30bの面において平坦となることができる。凹部82の深さは、好ましくは、ヒンジ80の厚さにより支持タブ30a、30bの面が当接することを妨げないよう選択される。凹部82がヒンジ80を囲うかまたは取り囲むようにすることで、使用の間、ヒンジ80がその周りで撓む軸に沿って、ヒンジ80が反対方向に均一に曲がり、曲がるときにヒンジにかかる応力が減少すると考えられる。
【0097】
凹部82は、ヒンジ80が凹部に嵌入できるよう構成され、好ましくは、スリーブハーフ部20a、20bが係止タブ34により連結されるときにヒンジはスリーブ20の隣接する外面24を超えては延びない。上述のように、スリーブ20の外側の円錐台(または他の)テーパ形状に一致する内面を有する係止カラー部16であって、ヒンジ80がスリーブの外面周りに延びる場合は、ヒンジはスリーブおよびカラー部の締り嵌めを妨げる可能性がある。したがって、ヒンジ80は、凹部82内に嵌入し、ヒンジ80の外面は他のスリーブ部品により画定されるスリーブ20の外面を超えては延びない。スリーブ20が変形可能な可塑性材料またはポリマー材料製である場合、所望ではないものの、約1mm以下のわずかな延長があっても作用可能であろう。したがって、ヒンジ80が凹部82内に嵌入し、それにより、スリーブが支柱12上にある場合、スリーブ20の残りの部分と同じ表面の周りにヒンジ80の外面がある。各支持タブ30a、30b内の凹部82を使用してスリーブハーフ部20a、20bが連結されたときにヒンジ80を受容することにより、使用のため各部品が連結されたときに、ヒンジの外面は、スリーブ20およびスリーブ部品20a、20bの外面24の位置にあるか、好ましくはそれよりわずかに下方である。したがって、ヒンジ80はカラー部16がスリーブ20にとまり嵌めされることを妨げない。カラー部の内側はスリーブの外側にぴったりとかみ合うよう構成されているので、突出するヒンジ80は、カラーおよびスリーブのかみ合いに干渉する可能性があるか、または、カラー部がヒンジを変形させてヒンジの機能を損傷または破壊するであろう。ヒンジ材料が十分に変形可能であって、変形して各部品を保持した後に少なくとも数回はヒンジが開閉可能である場合には、ヒンジの位置におけるわずかな突出は許容可能であり、ヒンジにより結合されたスリーブまたはスリーブ部品の表面にてまたはそれに隣接してヒンジの外面を有するとの意味の範囲内で、このわずかな突出は包含される。ヒンジ結合された第1および第2のタブの表面にて、ヒンジの位置に隣接して位置する外面に隣接した外面を伴うヒンジを有するとの意味の範囲内で、このわずかな突出はまた包含される。
【0098】
図24〜
図25に最もよく見られるように、ヒンジが結合される支持タブ30の当接面からわずかに内方に間隔をあけた位置で、ヒンジ80は各支持タブ30a、30bに結合される。ヒンジ80および結合された支持タブ30a、30bが回転するヒンジラインは、好ましくは支持タブ30の外面24周りであるか、または、有利にはその外面の1〜3mm内にある。スリーブハーフ部20a、20bの外面24におけるか、または、その外方での結合が適していると考えられるが、それほど好ましいものではない。支持タブ30の当接面からヒンジ80のセンターラインまでの約1〜5mmのオフセットが適していると考えられ、約2〜3mmのオフセットであれば好ましい。約1〜3mmのヒンジ厚さが適していると考えられ、また約2〜8mmのヒンジ長さが適していると考えられ、約2〜3mmの長さであれば好ましい。ヒンジ80の長さが短ければ、ヒンジはより強固となり、その強固さはラッチ34がラッチ凹部36と係合しない場合にスリーブハーフ部20a、20bを開位置に弾性的に付勢するとの利点を有し、望ましいと考えられる。しかし、ヒンジ80の長さが短ければまた、ヒンジが曲がって使用の間、スリーブハーフ部20a、20bが係合して支柱12に係合するスリーブ20を形成することが可能となる際に、応力を増大させる。ヒンジ80の好ましくは矩形断面の寸法はまた、ヒンジの強固さ、可撓性および応力に影響する。可撓性、開放力および応力の適する妥協点を提供するヒンジ寸法は、本開示の下で決定され得る。
【0099】
ヒンジ(複数可)82は、輸送または使用の間、スリーブハーフ部20a、20bの一方が失われることを避ける利点を有する。ヒンジ(複数可)82はまた、かみ合い部品を結合し、組み立ておよび使用の間、適合するスリーブハーフ部20a、20bの潜在的な混乱を回避する。スリーブハーフ部20a、20bの形成の間、ヒンジ(複数可)80を形成することにより、一体部品が材料の単一部品から形成され得、材料の一体性、強度および性能が確保される。一体構造はまた、出荷のための部品の仕分けを単純化し、組み立てを単純化し、使用を単純化する。
【0100】
ヒンジ80は好ましくは凹部82内に位置しそれに囲われるため、1つのヒンジまたは複数のヒンジは好ましくは支持タブ30a、30b内に位置する。しかし、上記と同じ構成を使用して、ヒンジは保持フランジ32内に位置してもよい。ヒンジ80が保持フランジ32に結合されると、凹部82はフランジ32の強度を減少させ、その可撓性を増大させるかもしれない。特定の保持フランジに必要とされる強度および可撓性によっては、凹部82は性能に影響を与えないかもしれず、凹部82の使用が望まれる場合、適切な設計が達成され得る。あるいは、凹部82は任意選択的であるため、ヒンジ80は凹部なしで、ヒンジが結合される部品の所望の結合を達成するための様々なヒンジ位置および長さで、スリーブハーフ部20a、20bを結合してもよく、しかし、ヒンジの外面は、ヒンジ(複数可)に結合された支持タブ30またはフランジ32の外面とともに実質的な連続表面を形成し、それらを超えては突出しない。
【0101】
ヒンジ80はかみ合い部品を結合するため、棚材ユニットの組み立ては単純化され、ユーザは、かみ合うスリーブハーフ部20a同士や、スリーブハーフ部20b同士などの2つの同様のスリーブ部品をかみ合わせようとはしなくなる。また、かみ合い部品はヒンジ80により結合されるため、部品は出荷、組み立てまたは分解の間に分離されないであろう。表面におけるかもしくはわずかに凹んだ、または、少なくともスリーブ20の外面24を大幅には超えないヒンジラインのため、カラー部16およびスリーブ20間のかみ合いは、ヒンジ80により妨げられない。
【0102】
図28〜
図35を参照すると、スリーブおよびカラー部の更なる実施形態が、結果として得られる端部フレームおよび棚への変更例とともに示されている。図示されたスリーブ部分20a、20bは2つの対向する側部を有し、その各々は側部に沿って延びる第1および第2の保持フランジ32a、32bの1つを有する。第3の保持フランジ32cは、各スリーブ部分20a、20b上のフランジ32a、32b間に位置する。第3の保持フランジ32cは、好ましくは側部保持フランジ32a、32b間に均等に位置する。第3の保持フランジ32cは、第3の保持フランジ32cが、保持フランジ32cの基部およびスリーブの隣接部分の間にリップ33を伴う支持タブ30cによりスリーブ部分の隣接する外面からオフセットされるので、保持フランジ32a、32bと同様に構成される。スリーブの残りの部分は同様であり、その説明は繰り返さない。
【0103】
かみ合うカラー部16a、16bは、矩形棚用に互いに直角である、2つの位置においてカラー部16aに結合する棚14の水平方向すなわち横方向アームを有する(
図30〜
図31)。カラー部16a、16bは、
図35a、
図35bに最もよく見られるように、各々が追加のスロットの半分を形成する対向する側部を有する。したがって、スロット側部42は、スロット端部40の部分(約半分)を伴って、各カラー部36a、16bの2つの対向する、大略的には垂直方向の側部の各々の下方部分に沿って延びる。カラー部16a、16bはわずかに傾斜し、結合されたかまたはかみ合わされた時にそれらはわずかに傾斜した円錐を形成する。
【0104】
図28〜
図31に最もよく見られるように、使用時に、対向する側部42および端部40を有する中央スロットは、2つの当接端部フランジ30a、30bに嵌合し、一方、各カラー部の対向する側部に沿ったスロット側部42により形成されたハーフスロットは、第3の保持フランジ32cおよびスリーブ20aまたは20bの隣接表面間に嵌合し、部分スロット端部40は支持タブ30cの上端に当接する。部分スロット端部40に接触する2つの追加支持タブ30cは、追加強度を提供すると考えられ、それにより、スリーブおよびカラー部のアセンブリは、結合された棚14がより多くの荷重を担持することを可能とする。カラー部16a、16bは、スリーブ部分20a、20bに別個に結合されてもよく、または、カラー部16a、16bは、端部フレーム44の対向する端部に結合されてもよい。したがって、第1および第2の連結スリーブ部品20a、20bの内の少なくとも1つ(および好ましくは両方)は、第3の外側に延びる支持タブ30cを有し、これは、第1および第2支持タブ30a、30b間から、ならびに、少なくとも1つの連結スリーブ部品の保持フランジ32a、32b間から外方へ延びる。第3の保持フランジ32cは、第3の支持タブ30cに結合され、少なくとも1つの、好ましくは両方のカラー部16a、16bの部分が、第3の保持フランジおよびスリーブの少なくとも1つの連結部間にとまり嵌めされ、第3の支持タブ30cと関連してそれらと接触するよう位置する。
【0105】
本開示によれば、スリーブ部分上の第3の保持フランジおよびカラー部上の部分スロットが
図25〜
図26のヒンジスリーブ部分に適用されてもよく、同様に
図10〜
図19の連結カラー部に適用されてもよいことは明らかである。第3の保持フランジ32cを有するスリーブ部分20a、20bを結合するヒンジ80を伴うヒンジつき実施形態は、
図36a、
図36bに示される。このヒンジつき実施形態の各部は、ヒンジなしおよびヒンジつき変更例において上述のとおりであり、それらの同じ部分の更なる詳細な説明は繰り返さない。同様に、カラー部の対向する側部上の部分側部42および部分端部44を有する部分スロットは、大略的に平坦な部品を円錐形状に形成する前に、対向する側部縁部にノッチ付けすることにより
図20〜
図23のブランク上に形成されてもよく、その詳細な説明について繰り返しとなるため割愛する。
【0106】
上記の説明は例示のために提供されたものであって、限定のためではない。上記の説明によれば、当業者は本発明の範囲および趣旨内にある変更例を考案することができるであろう。さらに本発明の様々な特徴が、単独でまたは互いの様々な組み合わせで使用可能であり、本開示の特定の組み合わせに限定することを意図するものではない。したがって、本発明は、図示された実施形態に限定されず、特許請求の範囲の有効性を担保するよう最も広い合理的な方法で読解された場合に、以下の特許請求の範囲により画定されるものである。
【手続補正書】
【提出日】2016年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱の長さに沿って一定の間隔で溝を設けた外面を有する前記支柱の一部を取り囲むように構成されたカラー部を有する棚材コネクタと共に使用するためのスリーブであって、前記カラー部は棚に結合され、前記カラー部は、前記スリーブ、カラー部および棚を前記支柱の長さに沿って配置するために、使用の間、前記スリーブを前記支柱にくさび留めするように構成された円錐台形状の内面を有しており、
第1および第2の連結スリーブ部を有するスリーブであって、連結時に
(a)前記スリーブの縦軸に沿って延びる中央円筒状通路を画定し、前記支柱の前記外面に適合して当接するように構成された内面であって、前記支柱の溝とかみ合うように位置付けおよび構成された、前記内面から延びる少なくとも1つのリブを有している内面と、
(b)略円錐台形状を有する外面と
を形成するスリーブであって、
前記第1および第2の連結スリーブ部が、
それぞれ前記連結スリーブ部の2つの対向する側部の内の異なる一方から外方に延びる第1および第2の支持タブであって、前記第1および第2の支持タブのそれぞれから延び、前記スリーブの前記外面に沿うが前記外面からオフセットして延びる第1および第2の保持フランジを備え、前記オフセットは前記カラー部の一部が前記第1または第2の保持フランジの間に密接に嵌合し、それに関連する前記支持タブに当接することを可能にするのに十分である、第1および第2の支持タブと、
前記第1および第2の側部の一方から延びる係止タブと、前記第1および第2の側部の他方に設けられ前記係止タブを受容するように構成されている凹部と
を備え、前記係止タブ及び前記凹部は、前記第1および第2の連結スリーブ部が前記縦軸に沿って相対移動することを規制する、スリーブ。
【請求項2】
少なくとも1つの凹状のヒンジにより前記第1および第2の支持タブのうちの一方またはそれらの各保持スリーブが結合され、前記第1および第2の連結スリーブ部がともに結合されたときに前記ヒンジの外面が前記ヒンジつきの支持タブまたは各保持スリーブの外面を超えて延びないよう前記ヒンジは十分に凹んでいる、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項3】
各スリーブの前記2つの対向する側部のそれぞれは直線状であり、前記縦軸に略整列しており、各保持フランジは前記直線状の側部の異なる1つから延びている、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項4】
延出する前記支持タブは前記スリーブの下端部から径方向外方に延び、前記スリーブの前記下端部と前記保持フランジの下端との間に延びるリップをさらに備える、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項5】
前記係止タブの下端は前記支持タブの前記上端に隣接している、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項6】
前記第1および第2の連結スリーブ部の少なくとも1つは、前記少なくとも1つの連結部の前記第1および第2の支持タブ間から外方に延びる第3の支持タブをさらに備え、第3の保持フランジが前記第3の支持タブに結合され、前記カラー部の一部が前記第3の保持フランジと前記少なくとも1つの連結スリーブ部との間に密接に嵌合し、それに関連する前記第3の支持タブに接触するよう位置付けされる、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項7】
前記第1および第2の支持タブの1つが使用の間、当接し、ヒンジにより結合されており、前記ヒンジは、前記ヒンジの位置に隣接してヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面を超えて延出していない、請求項1に記載のスリーブ。
【請求項8】
円筒状の直径Dの断面および所定の間隔を空けて設けた複数の溝を有する支柱と、前記支柱の縦軸に沿って棚を配置するためのくさび留め内側スリーブおよび外側カラー部とともに使用するためのコネクタアセンブリであって、
円錐台形状の外面を有し、第1の小スリーブ端部および第2のより大きなスリーブ端部を備えたスリーブであって、使用の間、両端部は前記縦軸を取り囲み、使用の間、前記スリーブは、前記支柱の周りに嵌合する大きさの円筒状の内部通路を有しており、使用の間、前記支柱の前記溝の1つに嵌入するように構成された内方に延びるリブを少なくとも1つ備え、前記スリーブは、第1および第2の連結スリーブハーフ部で形成され、前記スリーブハーフ部はそれぞれ、より小さい上端とより大きい下端を有し、2つの対向する側部によって結合され、前記スリーブハーフ部がそれぞれ
一方の側部から延びる係止タブ、および、他方の側部に設けられた凹部であって、他のスリーブハーフ部の係止タブを受容するように構成された凹部と、
前記スリーブの下端部の各側部から径方向外方に延びる第1および第2の支持タブであって、各支持タブは、前記スリーブハーフ部の隣接する外面に沿うがオフセットして前記スリーブハーフ部の前記上端の方向にそこから延びる保持フランジを有しており、前記支持タブは、前記係止タブが前記凹部と係合して第1対および第2対の支持タブを形成するときに各スリーブの1つの支持タブが他のスリーブの対応する支持タブに隣接して配置されるように構成されている、第1および第2の支持タブと、
を含む、スリーブと、
円錐台形状の約半分を形成して前記スリーブの前記円錐台形状の外面に嵌合しかみ合うような寸法に形成された内面を有する、前記棚に結合された少なくとも1つの第1のカラー部であって、前記第1のカラー部は、第1対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、前記支持タブが移動して外れることを阻止するように配置された第1のスロットを有し、前記第1のスロットが使用の間、前記第1対の隣接する支持タブに嵌合するとき、前記第1のスロットに隣接する前記カラー部の一部は前記保持フランジと前記スリーブの隣接部との間の前記オフセットに嵌入するよう構成され、前記第1のカラー部は、使用の間、前記縦軸に略平行な軸に沿って延びる2つの対向する先端部を有する、第1のカラー部と
を備えるコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のカラー部の前記第1のスロットおよび前記第1対の隣接する支持タブは前記支持タブが互いに前記カラー部により付勢するように構成されている、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
各スリーブハーフ部の少なくとも下端周辺部の周りに延び、各スリーブハーフ部の前記下端部と前記保持フランジの下端部との間に延びて前記スリーブを前記保持フランジの前記下端部に結合するリップをさらに備える、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
円錐台形状の約半分を形成して前記スリーブの前記円錐台形状の外面に嵌合してかみ合うような寸法に形成された内面を有する少なくとも1つの第2のカラー部をさらに備え、前記第2のカラー部は、前記第2対の隣接する支持タブに嵌合し、使用の間、前記支持タブが移動して外れることを阻止するように配置された第2のスロットを有し、前記第2のスロットが使用の間、前記第2対の隣接する支持タブに嵌合するとき、前記第2のスロットに隣接する前記第2のカラー部の一部は前記保持フランジと前記スリーブの前記隣接部との間の前記オフセットに嵌入するように構成される、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記棚が、前記縦軸に略直交する平面において前記第1のカラー部に結合され、前記第1のカラー部における前記スロットの前記端部は、使用の間、前記支持タブに当接する、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
各カラー部における前記スロットは前記スロットの前記端部に向かう第1の方向に延びており、
前記第1のカラー部は、前記第1のカラー部において前記スロットの対向する側部上の前記第1のカラー部の異なる先端部の少なくとも一部に沿ってそれぞれ延び、前記第1の方向に延びている2つの第1の突出部を有し、前記第1のカラー部が、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、前記第1の凹部はさらに前記スロットの対向する側部に配置され、前記第1の方向と反対の方向に延びており、
前記第2のカラー部は、前記第2のカラー部において前記スロットの対向する側部上の前記第2のカラー部の異なる端部の少なくとも一部に沿ってそれぞれ延び、前記第1の方向と反対の方向に延びている2つの第2の突出部を有しており、前記第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、前記第2の凹部はさらに前記第2のカラー部の前記スロットの対向する側部に配置され、前記第1の方向に延びており、使用の間、前記第1の突出部が前記第2の凹部に嵌入し、前記第2の突出部が前記第1の凹部に嵌入して前記第1および第2のカラー部を連結し、スリーブ部が前記縦軸に沿って相対移動することを規制する、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
当接する前記第1および第2の支持タブをヒンジが結合し、前記ヒンジは、使用の間、当接する前記第1および第2の支持タブ内に形成された凹部内に位置付けされ、前記ヒンジの外面が、前記カラーが前記スリーブ上にあるときに前記カラー部の位置決めを妨げるのを避ける支援をする、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記第1および第2のスロットの少なくとも1つは、使用の間、前記第1および第2の支持タブのそれぞれに当接する側部を有する、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
前記第1および第2のスロットは前記スロットの前記端部に向かう第1の方向に延びており、
前記第1のカラー部は、2つの対向する先端部およびそれぞれ前記先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第1の突出部を有し、前記第1の突出部は前記第1の方向に延び、前記第1のカラー部は、各第1の突出部の内側に配置されかつ各第1の突出部に隣接する第1の凹部を有しており、前記第1の凹部はさらに前記スロットの対向する側部に配置され前記第1の方向と反対の方向に延びており、
前記第2のカラー部は、2つの対向する先端部およびそれぞれ前記第2のカラー部の前記先端部の内の異なる1つの少なくとも一部に沿って延びる2つの第2の突出部を有し、前記第2の突出部は前記第1の方向と反対の方向に延び、前記第2のカラー部は、各第2の突出部の内側に配置されかつ各第2の突出部に隣接する第2の凹部を有しており、前記第2の凹部はさらに前記第2のカラー部の前記スロットの対向する側部に配置され前記第1の方向に延び、使用の間、前記第1の突出部が前記第2の凹部に嵌入し、前記第2の突出部が前記第1の凹部に嵌入して前記第1および第2のカラー部を連結する、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項17】
前記第1および第2の支持タブの1つが使用の間、当接し、ヒンジにより結合されており、前記ヒンジは、前記ヒンジの位置に隣接してヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面を超えて延出していない、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項18】
各スリーブハーフ部は、前記第1および第2の支持タブ間から外方に延びる第3の支持タブを含み、第3の保持フランジが前記第3の支持タブに結合され、前記第1のカラー部の一部が前記第3の保持フランジの間に密接に嵌合し、前記第3の保持フランジに関連する前記第3の支持タブに接触するよう位置付けされる、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項19】
少なくとも1つのヒンジにより前記スリーブハーフ部が結合され、前記ヒンジは、前記第1および第2の連結ハーフ部がともに結合されたときに前記ヒンジの外面が前記ヒンジつきの部品の隣接面を超えて延びないよう、使用の間、前記ヒンジを含む凹部内に前記支持タブのそれぞれに結合している、請求項18に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項20】
少なくとも3つの略垂直の支柱に結合された少なくとも2つの略水平な棚を有する棚材ユニットのためのキットであって、
縦軸と、前記棚を連結する前記支柱の長さの部分に沿った円筒状の断面と、をそれぞれ有する少なくとも3つの支柱であって、各支柱は、所定の位置に複数の溝を有しており、溝は前記縦軸に対して直交している少なくとも3つの支柱と、
それぞれ少なくとも1つの内方に延びるリブを備えた円筒状の内面を有する少なくとも6つのスリーブであって、前記円筒状の表面は使用の間、前記支柱に当接し前記縦軸を取り囲むように構成されており、前記リブは使用の間、前記支柱の前記溝の1つに嵌入するように構成され配置されており、各スリーブは、円錐台形状の外面を有しており、各スリーブは、各スリーブの対向する側部の下端部から径方向外方に短距離延びる第1および第2の支持タブをさらに有しており、第1および第2の支持タブはそれぞれ、上方に延びる保持フランジを有しており、前記保持フランジは前記スリーブの外面に沿って延び、かつそこから前記保持フランジが延びる前記支持タブによって前記スリーブからオフセットしている、少なくとも6つのスリーブと、
少なくとも2つの棚であって、各棚は前記棚の外周の周りに配置されかつ前記棚から外方に向いた第1のカラー部を少なくとも3つ有しており、前記第1のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、前記縦軸と一致する第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有し、前記第1のカラー部はそれぞれ前記第1のカラー部の軸に平行に延びる第1のスロットを有しており、前記第1のスロットはそれぞれ、閉端および前記第1のスロットが配置された前記第1のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を有しており、前記第1のカラー部およびその第1のスロットはそれぞれ、前記第1のカラー部が前記保持フランジの1つと前記スリーブの外面との間に嵌合する一方で前記第1のスロットの前記側部がそこから前記保持フランジが延びる前記第1の支持タブの1つの対向する側部に嵌合するような寸法となっており、前記第1のスロットおよび前記第1の支持タブは、前記第1のスロットが前記第1の支持タブに密接に嵌合するように構成されている、少なくとも2つの棚と、
少なくとも6つの第2のカラー部であって、前記第2のカラー部はそれぞれ、上端がより小さく下端がより広い、使用の間、前記縦軸と一致する前記第1のカラー部の軸に沿って約180度の円弧の周りに延びる円錐台形状の内面を有しており、前記第2のカラー部はそれぞれ、閉端および第2のスロットが配置された前記第2のカラー部の下端部上に開口する2つの対向する側部を備えた前記第2のスロットを有しており、前記第2のスロットは使用の間、前記第1のカラー部の軸に平行に延びており、前記第1のカラー部および前記第2のカラー部は略円筒形の内側通路を形成するように連結し、前記第2のカラー部およびその第2のスロットはそれぞれ、前記第2のカラー部が前記保持フランジの1つとそこから前記保持フランジが延びる前記スリーブの外面との間に嵌合する一方で、前記第2のスロットの前記側部がそこから前記保持フランジが延びる前記第2の支持タブの対向する側部に嵌合するような寸法となっており、前記第2のスロットおよび前記第2の支持タブは、前記第2のスロットが前記第2の支持タブに密接に嵌合するように構成されている、少なくとも6つの第2のカラー部と
を備えるキット。
【請求項21】
各スリーブは2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含んでおり、各スリーブハーフ部は2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有しており、各スリーブハーフ部はその側部の一方から延びる係止タブと、他方の側部に凹部とを有しており、前記凹部は他のスリーブハーフ部の前記係止タブを受容して前記2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている、請求項20に記載のキット。
【請求項22】
各スリーブは、それぞれ2つの対向する側部によって結合される半円形の上端および半円形の下端を有する2つのスリーブハーフ部を有する分割スリーブを含み、第1の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の一方の側部から延び、第2の支持タブの約半分が各スリーブハーフ部の他方の側部から延び、前記第1および第2のカラー部の前記第1および第2のスロットは、使用の間、前記第1および第2の支持タブの隣接する半分をともに保持する、請求項20に記載のキット。
【請求項23】
前記スリーブハーフ部のそれぞれはさらに、そのスリーブ側部の一方から延びる係止タブと、そのスリーブ側部の他方に凹部とを含んでおり、前記凹部は異なるスリーブハーフ部の前記係止タブを受容して前記2つのスリーブハーフ部を連結するように構成されている、前記係止タブ及び前記凹部は、前記スリーブハーフ部が前記縦軸に沿って相対移動することを規制する、請求項21に記載のキット。
【請求項24】
複数の前記スリーブハーフ部の下縁部から外方に延びるリップをさらに備え、前記リップは使用の間、第1および第2のカラー部に当接するよう配置されている、請求項21に記載のキット。
【請求項25】
複数の前記スリーブは、前記2つのスリーブハーフ部を結合するヒンジを備え、前記ヒンジは、使用の間、凹部内に位置付けされ、前記ヒンジの上端が、前記ヒンジの位置に隣接して、ヒンジ付けされた前記第1および第2のタブの表面にある、請求項21に記載のキット。
【請求項26】
複数の前記スリーブの前記側部が直線状でかつ前記縦軸に略平行であり、複数の前記スリーブは使用の間、前記縦軸の約180度以下を取り囲む、請求項21に記載のキット。
【請求項27】
複数の前記第1および第2の支持タブは、前記スリーブがその縦軸を取り囲んでいるとき前記縦軸に対して直交する平面内で測定した周方向幅Wを有しており、前記第1および第2のスロットの対向する側部はWよりもわずかに小さい対応する幅だけ間隔を空けて設けられている、請求項21に記載のキット。
【請求項28】
複数の前記第1および第2の支持タブは、前記スリーブがその縦軸を取り囲んでいるとき前記縦軸に対して直交する平面内で測定した周方向幅Wを有しており、前記周方向幅Wは前記スロットの前記閉端から前記スロットの開口端に向かって増加し、前記第1および第2のスロットの幅は対応する方法で増加して、使用の間、前記スロットが前記支持タブをまたぎ、使用の間、前記支持タブ同士をくさび留めする、請求項21に記載のキット。
【請求項29】
使用の間、当接する2つの支持タブは、ヒンジにより結合される前記支持タブの前記外面に位置する凹状のヒンジにより結合される、請求項20に記載のキット。
【国際調査報告】