(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-519537(P2017-519537A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】リップスティック容器
(51)【国際特許分類】
A45D 40/04 20060101AFI20170623BHJP
【FI】
A45D40/04 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-563977(P2016-563977)
(86)(22)【出願日】2016年4月14日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月21日
(86)【国際出願番号】KR2016003874
(87)【国際公開番号】WO2016171427
(87)【国際公開日】20161027
(31)【優先権主張番号】10-2015-0056514
(32)【優先日】2015年4月22日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミング
(57)【要約】
本発明は、リップスティック容器に関し、回転体本体を一方向に回転することにより、リップスティックを被覆する昇降部材が下降する時には、リップスティックが外部に露出され、回転体本体を他方向に回転させて昇降部材が上昇する時には、リップスティックが昇降部材によって収容されるように構成したリップスティック容器を提供する。リップスティックが上昇した状態でカバー部を閉じてしまったときに、リップスティックが毀損される等の、使用上の不具合を根本的に解決することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リップスティックが搭載されるリップスティックホルダーと、
前記リップスティックホルダーの下に位置し、前記リップスティックホルダーを固定させるように、下端中央部から上方向へ突出し形成される固定体を具備し、内周面に第1ねじ山が形成された回転体本体と、
前記回転体本体の回転により昇降するように、外周面に前記第1ネジ山と螺合する第2ネジ山が形成され、上昇時には、前記リップスティックを収容し、下降時には、前記リップスティックを外部に露出させる昇降部材と、
前記回転体本体と回転可能に結合され、前記回転体本体の回転時、前記昇降部材の回転を防止する回転防止手段を具備し、前記昇降部材の垂直移動をガイドする昇降ガイド部材と、
前記リップスティックを被覆し、前記昇降ガイド部材に着脱可能に結合されるカバー部と、を含むこと
を特徴とするリップスティック容器。
【請求項2】
前記昇降部材は、前記固定体が挿入され、外周面に前記第2ねじ山が形成されるガイド管と、前記ガイド管から上部へ延設され、前記リップスティックを収容するリップスティック収容管を含むこと
を特徴とする請求項1に記載のリップスティック容器。
【請求項3】
前記回転防止手段は、前記昇降部材が貫通して昇降するように、前記昇降ガイド部材の下端に貫通ホールが形成され、前記貫通ホールは、前記ガイド管の回転を防止するように楕円形状に形成され、前記ガイド管は前記貫通ホールの形状と対応するように構成されること
を特徴とする請求項2に記載のリップスティック容器。
【請求項4】
前記回転防止手段は、前記昇降ガイド部材の上部に位置し、前記リップスティック収容管の回転を防止するように、角の部分がラウンド状に形成された四角形状の回転ガイド部で構成され、前記リップスティック収容管は、前記回転ガイド部の形状と対応するように構成されること
を特徴とする請求項2に記載のリップスティック容器。
【請求項5】
前記昇降部材には、上昇過程で、前記リップスティックホルダーの下端または昇降ガイド部材の係止部に当接し、昇降部材の上昇を制限する制限部が形成されること
を特徴とする請求項1に記載のリップスティック容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リップスティック容器に関し、より詳細には、回転体本体を一方向に回転することにより、リップスティックを覆う昇降部材が下降する時には、リップスティックが外部に露出され、回転体本体を他方向に回転して昇降部材が上昇する時には、リップスティックが昇降部材によって収容されように構成することで、リップスティックが上昇した状態で、カバー部を閉じてしまって、リップスティックが毀損される等の、使用上の不具合を根本的に解決することができるリップスティック容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に固形リップスティックは、蓋を開放し、容器の下部に具備される回転体を回転させ、固形のスティックを容器外部へ昇降させることができるようにしたものである。例えばリップスティックを使用するとき、まず容器の蓋をあけた後、回転体を回転させてスティックを上昇させ、外部へ突出させ、使用後はスティックを下降させて容器内にスティックを収容するようになっている。
【0003】
上記のような構成で形成された「リップスティック容器」が韓国登録実用新案第20-0241614号(以下、特許文献1という)の
図1に開示されている。
【0004】
前記特許文献1は、リップスティック2がリップスティックホルダー3に挟まれ、リップスティックホルダー3の固定突起4が回転管5の内部に形成された螺旋溝6に挟まれ、リップスティックホルダー3と回転管5が結合される。案内管7は、リップスティックホルダー3と回転管5の間に挿入され、環状突起9によって回転管5に嵌合される。一方、リップスティックホルダー3の固定突起4は、案内管7の案内溝8の中に位置し、同時に螺旋溝6に位置することが特徴である。
【0005】
前記特許文献1は、案内管7を手で握って回転管5を回すと、螺旋溝6と案内溝8の間にかかった固定突起4が上昇するようになり、リップスティックホルダー3に挟まれたリップスティック2が一緒に上昇し、リップスティック2を通じた唇の化粧が可能なように構成され、ユーザーの不注意によってリップスティック2が上昇した状態で、蓋を閉じた場合、リップスティック2の上端がつぶれるなど、リップスティック2の毀損が発生するという問題があった。
【0006】
また、リップスティック2の残量を確認するためには、リップスティックホルダー3を最後まで上昇させなければならないと言う煩わしさを、ユーザーに与えるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0241614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するために創作されたもので、本発明の目的は、回転体本体を一方向に回転することにより、リップスティックを覆う昇降部材が下降する時には、リップスティックが外部に露出され、回転体本体を他方向に回転して昇降部材が上昇する時には、リップスティックが昇降部材によって収容されるように構成することで、リップスティックが上昇した状態でカバー部を閉じてしまい、リップスティックが毀損されるというような、使用上の不具合を根本的に解決することができるリップスティック容器を提供することである。
【0009】
また、リップスティック収容管の高さによってリップスティックの残量を直観的に確認することができるという利便性を、ユーザーに提供することができるリップスティック容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような問題点を解決するために、本発明に係るリップスティック容器は、リップスティックが搭載されるリップスティックホルダーと、前記リップスティックホルダーの下に位置し、リップスティックホルダーを固定させるように、下端中央部から上方向へ突出し形成される固定体を具備し、内周面に第1ねじ山が形成された回転体本体と、前記回転体本体の回転により昇降するように、外周面に前記第1ネジ山と螺合する第2ネジ山が形成され、上昇時には、前記リップスティックを収容し、下降時には、前記リップスティックを外部に露出させる昇降部材と、前記回転体本体と回転可能に結合され、前記回転体本体の回転時、前記昇降部材の回転を防止する回転防止手段を具備し、前記昇降部材の垂直移動をガイドする昇降ガイド部材と、前記リップスティックを被覆し、前記昇降ガイド部材に着脱可能に結合されるカバー部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記昇降部材は、前記固定体が挿入され、外周面に前記第2のねじ山が形成されるガイド管と、前記ガイド管から上部へ延設され、前記リップスティックを収容するリップスティック収容管を含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記回転防止手段は、前記昇降部材が貫通して昇降するように、前記昇降ガイド部材の下端に貫通ホールが形成され、前記貫通ホールは、前記ガイド管の回転を防止するように楕円形状に形成され、前記ガイド管は、前記貫通ホールの形状と対応するように構成されることを特徴とする。
【0013】
また、前記回転防止手段は、前記昇降ガイド部材の上部に位置し、前記リップスティック収容管の回転を防止するように、角の部分がラウンド状に形成された四角形状の回転ガイド部で構成され、前記リップスティック収容管は、前記回転ガイド部の形状と対応するように構成されることを特徴とする。
【0014】
また、前記昇降部材には、上昇過程で、前記リップスティックホルダーの下端または昇降ガイド部材の係止部に当接し、昇降部材の上昇を制限する制限部が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、回転体本体を一方向に回転することにより、リップスティックを包む昇降部材が下降する時にはリップスティックが外部へ露出され、回転体本体を他方向に回転し昇降部材が上昇する時には、リップスティックが昇降部材によって収容されるように構成することで、リップスティックが上昇した状態でカバー部を閉じたときにリップスティックが毀損されるなどの、使用上の不具合を根本的に解決することができると言う長所がある。
【0016】
また、リップスティック収容管の高さによって、リップスティックの残量を直観的に確認することができるという利便性を、ユーザーに提供できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す結合斜視図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す結合断面図である。
【
図4】
図4(a)、(b)は、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の作動状態を示す状態図である。
【
図5】本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図6】本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す結合斜視図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す結合断面図である。
【
図8】
図8(a)、(b)は、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の動作状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図面に記載された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0019】
図1は、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す組立斜視図であり、
図3は、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の構成を示す組立断面図である。
【0020】
図1〜3を参照すると、本発明の好ましい実施例によるリップスティック容器は、リップスティックホルダー100、回転体本体200、昇降部材300、昇降ガイド部材400、及び、カバー部500を含む。
【0021】
前記リップスティックホルダー100は、その上部にリップスティックLを搭載してリップスティックLを支持し、その下部には、後述する回転体本体200の固定体210と結合することができるように結合部110を具備する。
【0022】
前記回転体本体200は、前記リップスティックホルダー100の下部においてリップスティックホルダー100の結合部110に結合され、リップスティックホルダー100を固定させ、ユーザーの操作による回転によって昇降部材300を昇降させる。前記回転体本体200は、前記結合部110に結合され、リップスティックホルダー100を固定させることができるように、下端中央部から上方向へ突出し形成される固定体210を具備することが、本発明における特徴である。
【0023】
前記固定体210は、結合部110に結合されリップスティックホルダー100を支持することにより、リップスティックLの位置を変化させず、常に固定された状態を維持することができる。
【0024】
また、前記回転体本体200の内周面には、後述する昇降部材300の第2ねじ山311と螺合して昇降部材300を昇降させるようにガイドする第1ネジ山220が具備され、回転体本体200を一方向に回転する時には、第2ねじ山311が第1ネジ山220に沿って下降し、昇降部材300が下降し、回転体本体200を他方向に回転する時には、第2ねじ山311が第1ネジ山220に沿って上昇し、昇降部材300が上昇する。
【0025】
一方、前記回転体本体200は、昇降ガイド部材400と回転可能に結合することができるように、内側に昇降ガイド部材400の結合溝410と結合する結合突起230が形成される。
【0026】
また、前記回転体本体200の内側には、昇降ガイド部材400を定置することができるように、前記第1ねじ山220の上部に定置部240が形成される。
【0027】
前記昇降部材300は、前記回転体本体200の回転によって昇降し、かつ、ガイド管310及びリップスティック収容管320を含む。
【0028】
前記ガイド管310は、前記固定体210を挿入することができるように、内部空間が形成された管の形状に構成され、前記第1ねじ山220と螺合することができるように外周面に第2ねじ山311が形成され、第2ねじ山311を通じて第1ネジ山220と螺合することによって、昇降部材300を上昇または下降させることができる。
【0029】
一方、前記ガイド管310は、前記回転体本体200の回転時、前記昇降部材300が回転せずに垂直移動することが可能なように、後述する昇降ガイド部材400の貫通ホール420の形状と対応するように構成される。該貫通ホール420は、楕円形状に構成されるので、前記ガイド管310は、該楕円形状の貫通ホール420と対応するように、両側に切断面312が形成されることが好ましい。
【0030】
前記リップスティック収容管320は、前記ガイド管310から上部へ延設され、前記リップスティックLとリップスティックホルダー100を収容する。前記リップスティック収容管320は、昇降部材300の昇降によって、リップスティックLを収容する、又は、外部へ露出させるように構成されることが、本発明の特徴である。
【0031】
前記リップスティック収容管320は、回転体本体200を一方向に回転させることによりガイド管310が下降する時には、リップスティックLを外部へ露出させるように構成され、回転体本体200を他方向に回転することによりガイド管310が上昇する時には、リップスティックLを包んで収容するように構成される。従来のリップスティックの構造のように、リップスティックが上昇してリップスティック収容管の外部へ露出される構造ではなく、リップスティックLおよびリップスティックホルダー100の位置は変化しない状態で、リップスティック収容管320の昇降によって、リップスティックLを収容する、又は、外部へ露出させるように構成されることにより、リップスティックが上昇した状態で、カバー部を閉じてしまいリップスティックが毀損される等のような、従来のリップスティック構造の使用上の不具合を根本的解決することができる。
【0032】
また、前記リップスティック収容管320は、リップスティックLを使用することにより、リップスティックLの高さが低くなると、リップスティックLの高さに合うように上昇させることにより、リップスティック収容管320の高さによって、リップスティックLの残量を直観的に確認することができるようにする。
【0033】
一方、前記昇降部材300の内側には、昇降部材300の上昇時に、前記リップスティックホルダー100の下端に当接し、昇降部材300の上昇を制限する制限部330が形成される。
【0034】
前記昇降ガイド部材400は、前記回転体本体200の内側に形成された定置部240に定置され、前記回転体本体200と回転可能に結合され、かつ、前記回転体本体200の結合突起230と結合される結合溝410が外周面に形成される。
【0035】
本発明においては、前記昇降ガイド部材400が、前記回転体本体200の回転時、前記昇降部材300の回転を防止し、昇降部材300の垂直移動をガイドするように回転防止手段を具備することが特徴としてある。前記回転防止手段は、前記昇降部材300が貫通し昇降するように、前記昇降ガイド部材400の下端に形成される貫通ホール420に設けることができる。前記貫通ホール420は、前記ガイド管310の回転を防止するように楕円形状に形成することができる。この場合、前記ガイド管310は、回転しないで、垂直移動することができるように、前記貫通ホール420の形状と対応した切断面312を持つことが好ましい。
【0036】
本発明の図面では、前記貫通ホール420の形状を楕円形状で図示したが、前記ガイド管310の回転を防止し、垂直移動をガイドできる多様な形状で構成することができる。
【0037】
前記カバー部500は、前記リップスティックLおよびリップスティック収容管320を被覆し、前記昇降ガイド部材400に着脱可能に結合され、リップスティック収容管320の開放上端を封止することにより、リップスティックLへの異物付着等による汚れ着を防止する。
【0038】
以下では、
図4(a)、(b)を参照して、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の使用方法を説明する。
図4(a)、(b)は、本発明の好ましい実施例に係るリップスティック容器の動きを示す状態図である。
【0039】
図4(a)、(b)を参照すると、昇降部材300のリップスティック収容管320がリップスティックLを包んで収容している状態で、昇降ガイド部材400を片手で把持した後、回転体本体200を一方向に回転すると、回転体本体200の第1ネジ山220とガイド管310の第2ねじ山311の螺合によりガイド管310が下降し、これにより、ガイド管310の上部に一体に形成されるリップスティック収容管320が一緒に下降し、リップスティックLが外部へ露出する。
【0040】
このとき、ガイド管310は、回転せずに垂直移動が可能なように、昇降ガイド部材400の貫通ホール420に対応する形状で形成されることが好ましい。
【0041】
上記のように、リップスティック収容管320が下降することによって、リップスティックLが外部へ露出した状態で、昇降ガイド部材400を片手で把持した後、回転体本体200を他方向に回転すると、回転体本体200の第1ネジ山220とガイド管310の第2ねじ山311の螺合により、ガイド管310の上昇が行われ、これにより、ガイド管310の上部に一体に形成されるリップスティック収容管320が一緒に上昇し、リップスティックLを収容する。
【0042】
本発明の好ましい実施例によるリップスティック容器は、昇降ガイド部材400の下端に形成される楕円形状の貫通ホール420を通じて昇降部材300の垂直移動をガイドするように構成したことで、リップスティックLは、常に固定された状態におかれ、昇降部材300が昇降されることによって、リップスティックLが外部へ露出する、又は、リップスティック収容管320に収容されるように構成される。これによって、リップスティックが上昇した状態で、カバー部を閉じたときにリップスティックが毀損される等の、リップスティックが昇降する従来構造のリップスティックを使用したときの不具合を根本的に解決することができる。
【0043】
次に、
図5〜7を参照して、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器を説明する。
図5は、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す分解斜視図であり、
図6は、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す組立斜視図であり、
図7は、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の構成を示す組立断面図である。
【0044】
図5〜7を参照すると、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器は、昇降ガイド部材400が回転体本体200の外側に回転可能に結合されるように構成され、本発明においては、前記昇降ガイド部材400の上部には、前記回転体本体200の回転時、前記昇降部材300の回転を防止し、昇降部材300の垂直移動をガイドするように回転防止手段が具備されることを特徴とする。
【0045】
本発明の他の実施例に係る回転防止手段は、前記昇降ガイド部材400の上部に位置し、前記リップスティック収容管320の回転を防止するように四角形状の回転ガイド部430で構成される。この場合、前記リップスティック収容管320は、回転しないで垂直移動することが可能なように、前記回転ガイド部430の形状と対応する形状に構成することが好ましい。
【0046】
一方、前記回転ガイド部430は、一般的に多く使用される円筒形のリップスティックに近い感じを与えることができるように、角の部分がラウンド形状に形成されることが好ましい。
【0047】
本発明の図面では、前記回転ガイド部430の形状を四角形状で図示したが、前記リップスティック収容管320の回転を防止し、垂直移動をガイドできる多様な形状で構成することができる。
【0048】
一方、前記昇降ガイド部材400の内側には、昇降部材300が上昇する過程で、制限部330の上端と当接し、昇降部材300の上昇を制限するように係止部440が形成される。
【0049】
本発明の他の実施例に係るその他の残りの構成要素は、本発明の好ましい実施例で述べた構成要素と機能および構造が同一なので詳細な説明は省略する。
【0050】
以下、
図8(a)、(b)を参照して、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の使用方法を説明する。
図8(a)、(b)は、本発明の他の実施例に係るリップスティック容器の動きを示す状態図である。
【0051】
図8(a)、(b)を参照すると、昇降部材300のリップスティック収容管320がリップスティックLを被覆して収容している状態で、昇降ガイド部材400を片手で把持した後、回転体本体200を一方向に回転すると、回転体本体200の第1ネジ山220とガイド管310の第2ねじ山311の螺合によりガイド管310の下降が行われ、これにより、ガイド管310の上部に一体に形成されるリップスティック収容管320が一緒に下降して、リップスティックLが外部へ露出する。
【0052】
この時、リップスティック収容管320は、回転しないで垂直移動ができるように昇降ガイド部材400の回転ガイド部430に対応した形状で形成されることが好ましい。
【0053】
上述のように、リップスティック収容管320が下降することによって、リップスティックLが外部へ露出された状態で、昇降ガイド部材400を片手で把持した後、回転体本体200を他方向に回転すると、回転体本体200の第1ネジ山220とガイド管310の第2ねじ山311の螺合によって、ガイド管310の上昇が行われる。これにより、ガイド管310の上部に一体に形成されるリップスティック収容管320が一緒に上昇し、リップスティックLを収容することができる。
【0054】
本発明の他の実施例に係るリップスティック容器は、昇降ガイド部材400の上部に位置する四角形状の回転ガイド部430を通じて、昇降部材300の垂直移動をガイドするように構成される。これによって、本発明の好ましい実施例と同様に、リップスティックLは、常に固定された状態にあり、昇降部材300が昇降することによって、リップスティックLが外部へ露出される、又は、リップスティック収容管320に収容されるように構成され、リップスティックが上昇した状態でカバー部を閉じたときに、リップスティックが毀損される等の、リップスティック自体が昇降する従来構造のリップスティックを使用したときの不具合を根本的に解決することができる。
【0055】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。
【国際調査報告】