(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-519606(P2017-519606A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】音響的又は電子的に胸部音を検査するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 7/04 20060101AFI20170623BHJP
G10K 11/22 20060101ALI20170623BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20170623BHJP
A61B 7/02 20060101ALI20170623BHJP
H04R 1/46 20060101ALI20170623BHJP
【FI】
A61B7/04 J
A61B7/04 C
A61B7/04 S
G10K11/22 B
H04R3/00 320
H04R3/00 310
A61B7/02 H
H04R1/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-507912(P2017-507912)
(86)(22)【出願日】2015年4月22日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月16日
(86)【国際出願番号】US2015027152
(87)【国際公開番号】WO2015164532
(87)【国際公開日】20151029
(31)【優先権主張番号】61/982,753
(32)【優先日】2014年4月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/691,541
(32)【優先日】2015年4月20日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516316864
【氏名又は名称】エイチディー メディカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シァガラジャン,アーヴィンド
【テーマコード(参考)】
5D017
5D220
【Fターム(参考)】
5D017BF02
5D220AA50
5D220BA30
(57)【要約】
本発明はハイブリッドの音響電子聴診器に関する。1つの実施形態では、ハイブリッドの音響電子聴診器はダイヤフラム、音響セレクタ、マイク及びスピーカを有するチェストピースを含む。マイクは、ダイヤフラムからの圧力信号を、スピーカを介して処理済み音響信号として出力可能な対応する電子信号へと変換する。音響セレクタはダイヤフラム又はスピーカのいずれかを選択できる。一対の耳管が、音響導管を介して音響セレクタに音響的に連結される。次いで、耳管はユーザに対して、音圧信号、又は処理済み音響信号を提供する。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド音響電子聴診器であって、
音圧信号を提供するように構成されたダイヤフラムを有するチェストピースと、
前記ダイヤフラムに音響的に連結され、前記ダイヤフラムからの前記音圧信号を対応する電子信号に変換するように構成された第1の電子変換器と、
前記第1の変換器に連結され、前記対応する電子信号を処理し、処理済み音響信号を生成するように構成された第2の電子変換器と、
前記音圧信号を提供する前記ダイヤフラム、及び、前記処理済み音響信号を生成する前記第2の変換器の少なくとも一方に選択的に連結するように構成された入力用開口部を有する音響セレクタと、
前記音響セレクタの出力装置に音響的に連結され、前記音圧信号及び前記処理済み音響信号の少なくとも一方をユーザに対して提供するように構成された一対の耳管と、
を備えることを特徴とするハイブリッド聴診器。
【請求項2】
前記一対の耳管は、音響導管を介して前記音響セレクタの出力装置に音響的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項3】
前記音響導管は可撓管であることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項4】
前記第1の変換器はマイクを含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項5】
前記第2の変換器はスピーカを含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項6】
前記音響セレクタは開口部の付いた中空軸を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項7】
前記ダイヤフラム、前記第1の変換器及び前記第2の変換器は筐体内に含まれていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項8】
前記第2の変換器に連結された電池をさらに備え、前記電池は前記筐体内に含まれていることを特徴とする請求項7に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項9】
前記電池は再充電可能であることを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項10】
無線送信機、及び、前記第2の変換器に連結されたアンテナをさらに備え、前記送信機及び前記アンテナは前記筐体内に含まれていることを特徴とする請求項7に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項11】
前記無線送信機は、Bluetooth(登録商標)送信機、Wi−Fi(登録商標)送信機及びセル方式の携帯無線電話送信機のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項12】
前記第1の変換器は、前記ダイヤフラムによって提供される前記音圧信号をフィルタリングするように構成された信号処理器を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項13】
前記音圧信号のフィルタリングは、ダイヤフラムモード及びベルモードのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項14】
前記第2の変換器は、前記第1の変換器によって提供される前記対応する電子信号をフィルタリングするように構成された信号処理器を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項15】
前記対応する電子信号の前記フィルタリングは、ダイヤフラムモード及びベルモードのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14に記載のハイブリッド聴診器。
【請求項16】
対象者の心音及び肺音を検査するハイブリッドのコンピュータ化された方法であって、本方法は、
対象者の心音及び肺音の少なくとも一方から音圧信号を生成する工程と、
前記音圧信号を対応する電子信号に変換する工程と、
前記対応する電子信号から処理済み音響信号を生成する工程と、
前記音圧信号及び前記処理済み音響信号の少なくとも一方を選択する工程と、
前記音圧信号及び前記処理済み音響信号のうちの選択された少なくとも一方をユーザに提供する工程とを含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記処理済み音響信号を、別の装置に対して無線送信する工程をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記対応する電子信号及び前記処理済み音響信号の少なくとも一方をフィルタリングする工程をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記フィルタリングは、ダイヤフラムモード及びベルモードのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象者の胸部音を音響的又は電子的に検査するハイブリッドシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
音響聴診器は初期の医療活動から一般的に使用されていた。また、音響聴診器は対象者から聴診者に対して、心音及び/又は肺音といった胸部音を伝送するように設計されている。音響聴診器は、機械装置として、信号損失/減衰、ノイズ及びひずみを含む制約を有する。しかし、音響聴診器は比較的低価格で耐久性があるため、一般的な施術者や、救急医療隊員の分野の第一対応者にとって、極めて魅力的である。
【0003】
最近では、音響聴診器のこれらの制約のいくつかを克服するために、電子聴診器が出現している。これらの電子聴診器の多くが音響信号を増幅し、及びフィルターをかけることができ、それによって、実質的に音響聴診器よりもその性能を増している。ただし、これらの優位性は、複雑性/コストの増加、操作者の習得の長期化及び信頼性の減少を含む犠牲を伴う。
【0004】
従って、音響モード又は電子モードのいずれかで操作することが可能なハイブリッド聴診器への差し迫った必要性が存在することは明らかである。これらの改良されたハイブリッド聴診器は、音響聴診器の扱い方への慣れや信頼性を実質的に残しつつ、電子聴診器の選択可能な機能を有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述を達成するように、且つ、本発明に従って、胸部音を音響的及び/又は電子的に検査するシステム及び方法が提供される。具体的には、任意の無線伝送機能で患者の心音及び/又は肺音の検査をすることができるハイブリッド音響電子聴診器が提供される。
【0006】
1つの例示の実施形態では、ハイブリッド音響電子聴診器は、ダイヤフラム(振動板)、音響セレクタ、マイク、信号処理部及びスピーカを有するチェストピースを含む。マイクはダイヤフラムに対して音響的に連結され、例えば胸部音のような、ダイヤフラムからの圧力信号を、対応する電子信号へと変換するように構成されている。スピーカは、信号処理部を介してマイクに音響的に連結されており、処理部は、対応する電子信号から処理済みの音響信号を作り出すように構成されている。
【0007】
本実施形態では、音響セレクタは、例えば中空軸の開口部のような、ダイヤフラム又はスピーカのいずれかに選択的に連結できる音響入力装置を有する。一対の耳管(binaural)が、音響導管を介して音響セレクタの出力装置に音響的に連結される。次いで、耳管はユーザに対して、音圧信号、又は処理済み音響信号を提供する。
【0008】
ある実施形態では、ハイブリッド聴診器は、例えばトレーニング環境などで、処理済み音響信号を1つ又は複数の他の装置と共有することができる無線送信機を有する。この処理された音響信号は、外部のビデオモニタ上に表示されてもよい。
【0009】
先に記載された本発明の様々な特徴は、単体で、又は組み合わせで実施されうる。本発明のこれらの、及び別の特徴は、図面と共に以下の本発明の詳細な説明で詳述される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明がより明確に特定されるように、いくつかの実施形態が例として、付随する図面を参照しながら以下に説明される。
【0011】
【
図1】
図1は、本発明に従った、ハイブリッド音響電子聴診器の1つの実施形態を示している。
【0012】
【
図2】
図2は、
図1のハイブリッド聴診器の一例のチェストピース及びセレクタの斜視図である。
【0013】
【
図3】
図3A及び
図3Bは、音響モード及び電子モードのそれぞれで作動する、
図2のチェストピースの断面図である。。
【0014】
【
図4】
図4は、
図1のハイブリッド聴診器の一例の動作を示したフロー図である。
【0015】
【
図5】
図5は、組み込まれた複数のECG導線を有するハイブリッド聴診器の別の実施形態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、付属図面に図示されるいくつかの実施形態を参照してここに詳述される。以下の説明において、数々の具体的な詳細は、本発明の実施形態の完全な理解をもたらすために明記されている。ただし、実施形態は、ある程度の、又はすべての具体的な詳細がなくとも実施可能であることは、当業者にとって明白である。別の例では、本発明を不必要に曖昧にしないために、よく知られた工程段階及び/又は構造は詳述されていない。実施形態の特徴及び優位性は図面、及びそれに続く詳解を参照して、さらに理解されるであろう。
【0017】
本発明の例示の実施形態の態様、特徴及び優位性は、付随する図面と関連する以下の説明により、さらに理解されるであろう。ここに提供される本発明の説明された実施形態は例示のみを目的としており、限定するものではないことは、当業者にとって明白である。本説明で開示されたすべての特徴は、明確に示されない限り、同一又は同様の目的に機能する別の特徴と置き換えられてもよい。従って、修正された他の数々の実施形態が、ここに定められる本発明の範囲内に収まるものとして、及び、本発明の同等物として考慮される。従って、ここに開示される実施形態は単なる例に過ぎないため、例えば、「will」「will not」「shall」「shall not」「must」「must not」「第1に」「最初に」「次に」「続いて」「〜の前に」「〜の後に」「最後に」及び「最終的に」といった絶対的な、及び/又は順次的な用語の使用は、本発明の範囲を限定することを意味していない。
【0018】
議論を容易にするために、
図1は、チェストピース110、セレクタノブ120、音響導管130及び音響的に連結された一対の耳管146、148を含むハイブリッドの音響電子聴診器100の例示の実施形態を示している。
図2は、チェストピース110及びセレクタノブ120の斜視図である。本実施形態では、ノブ120は、チェストピース110に回動可能に連結された中空外部軸210に固定されている。
【0019】
図3A及び
図3Bの断面切断図に示されているように、例としてのチェストピース110は、中空内部軸310、ダイヤフラム320、第1の電子変換器330、第2の電子変換器340、信号処理部350、電池360、アンテナ370及び筐体380を含む。内部軸310は外部軸210に固定されていることに留意すること。
【0020】
本実施形態では、変換器330がマイクであり、変換器340がスピーカであり、両変換器330、340が信号処理部350に連結されている。信号処理部350は、アンテナ370に連結された任意の無線送信機(図示されず)を含む、又は、該任意の無線送信機に連結されていてもよい。これにより、チェストピース110が他の電子機器と情報を共有することが可能になる。
【0021】
ユーザのニーズにより、信号処理部350は、例えば無線誘導電荷を使用することにより、置換可能な、及び/又は再充電可能な電池360によって充電されることが可能である。その他の様々な代替及び/又は補助的電源もまた可能であり、そこには太陽電池及びA/Cアダプタが含まれる。
【0022】
図4のフロー図、及び、チェストピース110の動作における音響モードを図示する
図3Aを参照すると、中空内部軸310は、ダイヤフラム320に実質的に面して配置される開口部312を有する。ステップ410では、例えば医師や看護師といったユーザが、例えば患者などの対象者の胸壁付近にチェストピース110を置くと、ダイヤフラム320が、対象者の心音及び/又は肺音などの胸部音を拾い、それによって音圧信号を発生する。開口部312はダイヤフラム320に面しているため、ダイヤフラム320からの音圧信号は、開口部312及び音響導管130を介して一対の耳管146、148の方向に向かう(ステップ440参照)。この、動作の音響モードにおいて、ハイブリッド聴診器100の感触(tactile feel)/触覚フィードバック及び生成された音は、以前に音響聴診器を使用して訓練された一般的なユーザにとって、極めて親しみやすい。
【0023】
図4のフロー図、及びチェストピース110の動作の電子モードを図示した
図3Bを参照すると、中空軸310が180°回転され、開口部312が、例えばスピーカなどの第2の変換器340に対して実質的に面するように再配置されている。再配置、すなわち軸310の回転は、例えば、チェストピース110に対して回転するセレクタノブ120によって実施されうる。
【0024】
ステップ410で、ユーザが、対象者の胸壁付近にチェストピース110を置くとき、ダイヤフラム320は対象者の胸部音を拾い、それによって音圧信号を生成する。例えばマイクのような第1の変換器330はこれらの音圧信号を拾い、それらを信号処理器350に向けて、対応する電子信号へと変換する(ステップ420)。ステップ430で、信号処理器350は、第2の音響変換器340を介して、対応する電子信号から処理済み音響信号を生成する。ここで、開口部312が第2の変換器340に対して実質的に面するように配置されているため、第2の変換器340からの処理済み音響信号は、開口部312及び音響導管130を介して、一対の耳管146、148の方向に向かう(ステップ440参照)。
【0025】
本実施形態では、信号処理器350は、第1の変換器330からの対応する電子信号を増幅する、及び/又は選択的にフィルタリングを行うことができる。例えば、ユーザは、音響聴診器の「ダイヤフラム」モード(膜型)又は「ベル」モード(ベル型)に相当するものに対応する胸部音を聞くことを望むであろう。
【0026】
上記のように、チェストピース110は、テレビ、タブレット、スマートフォン又は携帯型患者用モニターなどの1つ又は複数の他の電子機器と、処理済み音響信号を無線で共有することができる。チェストピース110からの無線伝送は、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、又は公共の携帯電話ネットワークプロトコルといった標準的なプロトコル、又は専売プロトコルに基づくことが可能である。チェストピース110が、例えばUSB、VGA、S−Video、RCA/BNC(コンポジットビデオ)、DVI、HDMI(登録商標)、FireWireコネクタ、又はThunderboltコネクタを使用した、最適な通信ポートを介して、外部ビデオモニタに処理済み音響信号を表示することも可能である。
【0027】
図5は、例示の拡張チェストピース510の別実施形態500の患者と対面する正面視を示す。拡張チェストピース510は、ダイヤフラム520及び3対の導線542−546、562−566、及び572−576を有しており、これら導線は対応する3つのECG(心電図)センサに連結されうる。(各ECGセンサの)対応する入力用オペアンプ582、584及び586の3つ、及び、各入力導線コネクタは、図示のみを目的として、一般的な電子回路作図形式で示されていることに留意すること。実際には、これらのオペアンプ582、584及び586、ならびにそれらの入力導線コネクタは、理想的には、耐水性の筐体内で包含及び保護されるべきである。
【0028】
その他、多数の改変及び追加が可能である。例えば、ダイヤフラムは、膜型(diaphragm mode)、ベル型(bell mode)、小児用サイズの相互に交換可能な各種の一部であってもよい。また、例えば、中空セレクタ軸を修正することによって、修正されたチェストピースが3つの選択可能なモード、すなわち、音響のみのモード、電子のみのモード、又は音響及び電子モードの組み合わせによるモードを備えていてもよい。無線機能を持つ、小型化された手首着用の健康状態モニターでもよい。
【0029】
要約すると、本発明は、任意の無線伝送機能を持つ、患者の心音及び/又は肺音を検査することができるハイブリッド音響電子聴診器を提供する。かかるハイブリッド聴診器の優位性は、例えば、電子機器が故障したり、又は電源を喪失した場合に、音響のみのモードへと円滑に移行する性能を含む。
【0030】
本発明はいくつかの実施形態に関して説明されているが、本発明の範囲に収まる変更、修正、変形、及び代わりとなる等価性が存在する。本発明の方法及び装置を実施する多数の代替方法が存在することは留意すべきである。従って、以下の添付の請求項が、本発明の趣旨及び範囲内に収まる、すべてのかかる変更、修正、変形、及び代わりとなる等価性を含むと解釈されることが意図されている。
【国際調査報告】