特表2017-519689(P2017-519689A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-519689(P2017-519689A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】ボート
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/86 20060101AFI20170623BHJP
【FI】
   B65D85/38 R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-564313(P2016-564313)
(86)(22)【出願日】2014年6月30日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月25日
(86)【国際出願番号】KR2014005786
(87)【国際公開番号】WO2016002978
(87)【国際公開日】20160107
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514048165
【氏名又は名称】テラセミコン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】イ,ビョン イル
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ホ,カン スン
【テーマコード(参考)】
3E096
【Fターム(参考)】
3E096AA06
3E096AA11
3E096BA15
3E096BB05
3E096CA03
3E096CA08
3E096CB03
3E096CC02
3E096DA01
3E096DA05
3E096DA08
3E096DA11
3E096DA18
3E096FA09
3E096FA20
3E096GA01
(57)【要約】
複数の基板が積載・保管されるボートが開示される。本発明によるボートは、支持バーに支持された基板の荷重がサポート部材に伝達され、サポート部材を通じて前面板、裏面板、左側面板及び右側面板に伝達されるので、ボートの全体部位に伝達される。これにより、ボートの全体部位に基板の荷重が作用するので、ボートの変形を防止することができる効果がある。そして、基板を支持するメイン支持板が固着され、メイン支持板に支持される基板よりも小さなサイズの基板を支持する補助支持板がメイン支持板に着脱自在に結合される。したがって、基板のサイズによって基板をメイン支持板に支持するか、補助支持板に支持することができる。すなわち、1つのボートで互いに異なるサイズを有する多種の基板を支持し、使用可能なので、コストが節減される効果がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び下面は開放され、前面板と裏面板と左側面板及び右側面板を有しながら六面体状に形成され、内部には複数の基板が互いに間隙を置いて起立保存されることを特徴とするボート。
【請求項2】
互いに対向しながら間隔を有する一対のサポート部材と、
一端部側は、何れか1つの前記サポート部材に着脱自在に結合され、他端部側は、他の1つの前記サポート部材に着脱自在に結合されて、何れか1つの前記サポート部材及び他の1つの前記サポート部材を互いに連結し、上面には、基板の下端面側が支持される複数の連結部材と、をさらに含み、
前記前面板は、何れか1つの前記サポート部材の幅方向の外側面に結合され、
前記裏面板は、他の1つの前記サポート部材の幅方向の外側面に結合され、
前記左側面板は、何れか1つの前記サポート部材及び他の1つの前記サポート部材の長手方向の左側端面にそれぞれ結合されると共に、前記前面板及び前記裏面板にそれぞれ結合され、
前記右側面板は、何れか1つの前記サポート部材及び他の1つの前記サポート部材の長手方向の右側端面にそれぞれ結合されると共に、前記前面板及び前記裏面板にそれぞれ結合されることを特徴とする請求項1に記載のボート。
【請求項3】
前記左側面板及び前記右側面板の内面に一面がそれぞれ結合され、他面には、前記基板の左側部位及び右側部位がそれぞれ支持される上下に間隔を有する複数のメイン支持板をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のボート。
【請求項4】
前記サポート部材は、前記連結部材の端部側が結合される内側サポート部材、前記内側サポート部材の外側で前記内側サポート部材に結合された外側サポート部材、前記内側サポート部材及び前記外側サポート部材の下面に着脱自在に結合され、相手物と接触する複数のサポートブロックをそれぞれ含むことを特徴とする請求項3に記載のボート。
【請求項5】
前記内側サポート部材と前記外側サポート部材の上面には、前記内側サポート部材と前記外側サポート部材とを連結する蓋板が結合されたことを特徴とする請求項4に記載のボート。
【請求項6】
前記内側サポート部材には、剛性補強用の補強ブロックがそれぞれ結合され、
前記補強ブロックには、第1係合突起が突設され、
前記外側サポート部材には、前記第1係合突起が挿設される第1取付孔が形成されたことを特徴とする請求項5に記載のボート。
【請求項7】
互いに隣接する前記サポートブロックと前記サポートブロックの間の前記内側サポート部材及び前記外側サポート部材の下面には、開放部が形成され、
前記開放部には、前記内側サポート部材と前記外側サポート部材とを互いに連結する連結ブロックが着脱自在に結合されたことを特徴とする請求項6に記載のボート。
【請求項8】
前記内側サポート部材及び前記外側サポート部材の下面の外側に露出された前記サポートブロック部位の高さは、前記サポート部材の長手方向の中心から遠くなるほど次第に低くなることを特徴とする請求項7に記載のボート。
【請求項9】
何れか1つの前記サポート部材及び他の1つの前記サポート部材には、前記基板の下端面が接触支持される複数の支持部材の一端部側及び他端部側がそれぞれ着脱自在に支持されたことを特徴とする請求項8に記載のボート。
【請求項10】
前記支持部材の一端部側及び他端部側には、前記内側サポート部材に挿脱自在に結合される第1係合溝がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項9に記載のボート。
【請求項11】
前記連結部材の上面には、前記支持部材の中央部側が挿脱自在に結合される第2係合溝が形成されたことを特徴とする請求項10に記載のボート。
【請求項12】
互いに隣接する前記連結部材と前記連結部材の間には、一端部側は、何れか1つの前記サポート部材の前記内側サポート部材に結合され、他端部側は、他の1つの前記サポート部材の前記内側サポート部材に結合されて、一対の前記サポート部材を互いに連結し、上面には、基板の下端面側が支持される補助連結部材がそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項11に記載のボート。
【請求項13】
前記補助連結部材の上面には、前記支持部材の中央部側が挿脱自在に結合される第3係合溝が形成されたことを特徴とする請求項12に記載のボート。
【請求項14】
前記支持部材の上面の高さは、前記サポート部材の長手方向の中心から遠くなるほど次第に低くなることを特徴とする請求項13に記載のボート。
【請求項15】
前記連結部材及び前記補助連結部材の両端部には、第2及び第3係合突起がそれぞれ形成され、前記内側サポート部材には、前記第2及び第3係合突起がそれぞれ挿設される第2及び第3取付孔がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項14に記載のボート。
【請求項16】
前記内側サポート部材の一側端部及び他側端部には、第4係合突起がそれぞれ形成され、
前記外側サポート部材の一側端部及び他側端部には、第5係合突起がそれぞれ形成され、
前記左側面板及び前記右側面板には、前記第4及び第5係合突起がそれぞれ挿設される第4取付孔及び第5取付孔がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項4に記載のボート。
【請求項17】
前記前面板の両側端面、前記裏面板の両側端面、前記左側面板の両側端面及び前記右側面板の両側端面には、楔及び楔溝が連続してそれぞれ形成され、
前記前面板と前記左側面板、前記前面板と前記右側面板、前記裏面板と前記左側面板及び前記裏面板と前記右側面板は、互いに挿設される前記楔と前記楔溝とによってそれぞれ結合されたことを特徴とする請求項16に記載のボート。
【請求項18】
前記メイン支持板の一面には、第6係合突起がそれぞれ形成され、
前記左側面板及び右側面板には、前記第6係合突起が挿設される第6取付孔がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項4に記載のボート。
【請求項19】
前記メイン支持板の両側面には、第7係合突起がそれぞれ形成され、
前記前面板及び前記裏面板には、前記第7係合突起が挿設される第7取付孔がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項18に記載のボート。
【請求項20】
前記メイン支持板には、前記メイン支持板によって支持される基板よりも小さなサイズの基板を支持するための補助支持板が着脱自在に結合されたことを特徴とする請求項4に記載のボート。
【請求項21】
前記補助支持板の幅は、前記メイン支持板の幅よりも広く形成され、
前記補助支持板の一面は、前記左側面板及び前記右側面板とそれぞれ対向し、
前記補助支持板の他面は、前記メイン支持板の他面よりも前記左側面板及び前記右側面板からさらに離隔したことを特徴とする請求項20に記載のボート。
【請求項22】
前記メイン支持板の他面及び前記補助支持板の他面には、前記基板の一側部位及び他側部位がそれぞれ挿入支持される複数の支持溝がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項21に記載のボート。
【請求項23】
前記サポート部材には、支持バーが着脱自在に支持され、
前記支持バーには、前記連結部材側に支持された互いに隣接する基板と基板との間に基板の処理時に、供給されるガスが均一に流入されて排出されるように案内する拡散案内部材が搭載支持されたことを特徴とする請求項4に記載のボート。
【請求項24】
前記サポート部材には、前記支持バーの一側端部及び他側端部が挿入支持される支持孔が形成されたことを特徴とする請求項23に記載のボート。
【請求項25】
前記拡散案内部材は、台板、前記台板に形成され、前記前面板から前記裏面板に向ける方向と平行を成す複数の貫通路を含むことを特徴とする請求項23に記載のボート。
【請求項26】
前記前面板、前記裏面板、前記左側面板及び前記右側面板には、ガスの円滑な流れを保持するための開放部がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項2に記載のボート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の基板を積載・保管するボートに関する。
【背景技術】
【0002】
平板表示装置用基板又は薄膜型太陽電池用基板は、ボートに複数個が積載・保管された状態で熱処理装置にローディングされて処理される。
【0003】
ところで、従来のボートは、その構造上、複数の基板を積載・保管した時、容易に変形される恐れがあった。
【0004】
そして、従来のボートは、一種のサイズの基板のみを積載・保管することができる。すなわち、1つのボートには、同じサイズを有する基板のみを積載・保管し、異なるサイズを有する基板を処理するためには、別途のボートを備えなければならないので、コスト高となる短所があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解消するために案出されたものであって、本発明の目的は、変形を防止することができるボートを提供するところにある。
【0006】
本発明の他の目的は、多様なサイズの基板を積載・保管できるように構成して、コストを節減することができるボートを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を果たすための本発明によるボートは、上面及び下面は開放され、前面板と裏面板と左側面板及び右側面板を有しながら六面体状に形成され、内部には複数の基板が互いに間隙を置いて起立保存される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるボートは、支持バーに支持された基板の荷重がサポート部材に伝達され、サポート部材を通じて前面板、裏面板、左側面板及び右側面板に伝達されるので、ボートの全体部位に伝達される。これにより、ボートの全体部位に基板の荷重が作用するので、ボートの変形を防止することができる。
【0009】
そして、本発明によるボートは、基板を支持するメイン支持板が固着され、メイン支持板に支持される基板よりも小さなサイズの基板を支持する補助支持板がメイン支持板に着脱自在に結合される。したがって、基板のサイズによって基板をメイン支持板に支持するか、補助支持板に支持することができる。すなわち、1つのボートで互いに異なるサイズを有する多種の基板を支持し、使用可能なので、コストが節減される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態によるボートの斜視図である。
図2図1に示されたボートの分解斜視図である。
図3図2に示されたサポート部材の一部結合拡大斜視図である。
図4図2に示されたサポート部材と連結部材との一部結合拡大斜視図である。
図5図2に示されたサポート部材、連結部材及び支持部材の一部結合拡大斜視図である。
図6図5の結合正面図である。
図7図2に示されたサポート部材、連結部材、支持部材及び拡散案内部材の一部結合拡大斜視図である。
図8図2の一部結合拡大斜視図である。
図9】本発明の一実施形態によるボートの使用状態を示した図8の結合斜視図である。
図10】本発明の一実施形態によるボートが熱処理装置にローディングされることを示した斜視図である。
図11】本発明の他の実施形態によるボートの一部分解斜視図である。
図12】本発明の他の実施形態によるボートの使用状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施される特定の実施形態を例示して、図示した添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施可能なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的である必要はないということを理解しなければならない。例えば、ここに記載されている特定の形状、特定の構造、及び特性は、一実施形態と関連して、本発明の精神及び範囲を外れず、他の実施形態として具現可能である。また、それぞれの開示された実施形態内の個別構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を外れず、変更されうるということを理解しなければならない。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味ではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求項が主張するものと均等なあらゆる範囲と共に、添付の請求項によってのみ限定される。図面に示された実施形態の長さ、面積、厚さ及び形態は、便宜上、誇張されて表現されることもある。
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態によるボートを詳しく説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態によるボートの斜視図であり、図2は、図1に示されたボートの分解斜視図である。
【0014】
示したように、本実施形態によるボート100は、サポート部材110、連結部材120、支持部材140、拡散案内部材150、前面板171、裏面板173、左側面板175、右側面板177、及びメイン支持板180を含む。
【0015】
サポート部材110は、互いに間隙を置いて対向すると共に、平行を成す一対からなり、連結部材120は、サポート部材110に着脱自在に結合されて、一対のサポート部材110を互いに連結する。支持部材140は、サポート部材110及び連結部材120に結合されて、基板50(図9参照)を支持する。
【0016】
前面板171は、サポート部材110aの幅方向の外側面に結合され、裏面板173は、サポート部材110bの幅方向の外側面に結合され、左側面板175は、サポート部材110の長手方向の左側端面に結合されると共に、前面板171及び右側面板173に結合され、右側面板177は、サポート部材110の長手方向の右側端面に結合されると共に、前面板171及び右側面板173に結合される。これにより、前面板171と裏面板173と左側面板175及び右側面板177とによって形成される空間に基板50が積載・保管される。
【0017】
そして、前面板171、裏面板173、左側面板175及び右側面板177には、ガスの円滑な流れを保持するための開放部(図示せず)がそれぞれ形成されうる。
【0018】
メイン支持板180は、左側面板175及び右側面板177の内面にそれぞれ複数個結合される。すなわち、メイン支持板180の一面は、左側面板175及び右側面板177の内面にそれぞれ結合され、左側面板175に結合されたメイン支持板180の他面及び右側面板177に結合されたメイン支持板180の他面は、互いに対向する。そして、互いに対向するメイン支持板180の他面には、基板50が挿入支持される支持溝181が複数個形成される。これにより、図9に示したように、基板50の左側面は、左側面板175に結合されたメイン支持板180に支持され、右側面は、右側面板177に結合されたメイン支持板180に支持される。
【0019】
サポート部材110について、図1ないし図3を参照して説明する。図3は、図2に示されたサポート部材の拡大斜視図である。一対のサポート部材110の構成は同一なので、前側に位置されたサポート部材110aの構成についてのみ説明する。
【0020】
示したように、サポート部材110は、内側サポート部材111、外側サポート部材113、サポートブロック114、及び蓋板116を含む。
【0021】
内側サポート部材111と外側サポート部材113は、互いに間隙を置いて結合される。そのために、内側サポート部材111の外側面には、剛性補強用の補強ブロック112が形成され、補強ブロック112には、第1係合突起112aが突設される。そして、外側サポート部材113には、第1係合突起112aが挿設される第1取付孔113aが形成される。内側サポート部材111と外側サポート部材113は、締結部材(図示せず)によっても互いに結合されうる。
【0022】
サポートブロック114は、内側サポート部材111及び外側サポート部材113の下面に締結部材(図示せず)などによって着脱自在に結合される。サポートブロック114は、床、ボート100を移送する移送装置220(図10参照)又はチャンバ212が形成された熱処理装置210(図10参照)の下面のように固定された相手物と接触する。
【0023】
サポートブロック114は、前記相手物に接触されるので、損傷又は汚染されうる。ところで、サポートブロック114が着脱自在に結合されるので、容易に取り替えることができる。したがって、メンテナンスが簡便である。
【0024】
互いに隣接するサポートブロック114とサポートブロック114との間の内側サポート部材111及び外側サポート部材113の下面には、開放部が形成され、前記開放部には、内側サポート部材111と外側サポート部材113とを互いに連結する連結ブロック115が着脱自在に結合されうる。連結ブロック115は、内側サポート部材111と外側サポート部材113とを互いに連結すると共に、内側サポート部材111及び外側サポート部材113の剛性を補強する。
【0025】
連結ブロック115の下面は、内側サポート部材111及び外側サポート部材113の下面よりもさらに上側に位置され、連結ブロック115の下側には、空間115aが形成される。空間115aを通じてボート100を支持して移送するためのロボットのアーム(図示せず)が出入りする。
【0026】
蓋板116は、内側サポート部材111及び外側サポート部材113の上面に結合されて、内側サポート部材111と外側サポート部材113とを互いに連結すると共に、内側サポート部材111及び外側サポート部材113の剛性を補強する。蓋板116には、後述する支持部材140の端部側が貫通する貫通溝116aが形成される。
【0027】
連結部材120について、図2ないし図4を参照して説明する。図4は、図2に示されたサポート部材と連結部材との一部結合拡大斜視図である。
【0028】
示したように、連結部材120は、複数個設けられ、前端部側は、前側に位置されたサポート部材110aの内側サポート部材111に着脱自在に結合され、後端部側は、後側に位置されたサポート部材110bの内側サポート部材111に着脱自在に結合される。この際、連結部材120は、サポート部材110とほぼ垂直を成し、上面には、基板50の下端面が接触されて支持されることもできる。
【0029】
連結部材120は、締結部材(図示せず)によってもサポート部材110に結合されうる。
【0030】
互いに隣接する連結部材120と連結部材120との間には、補助連結部材130が設けられることもある。補助連結部材130の前端部側は、サポート部材110aの内側サポート部材111に結合され、後端部側は、サポート部材110bの内側サポート部材111に結合される。補助連結部材130は、サポート部材110を互いに連結し、上面には、基板50の下端面側が支持されることもできる。
【0031】
補助連結部材130は、締結部材(図示せず)によってもサポート部材110に結合されうる。
【0032】
連結部材120及び補助連結部材130の両端部には、第2及び第3係合突起121、131がそれぞれ形成され、内側サポート部材111には、第2及び第3係合突起121、131がそれぞれ挿設される第2及び第3取付孔111a、111bが形成される。したがって、サポート部材110aとサポート部材110bは、連結部材120及び補助連結部材130によって互いに連設されるので、剛性が向上する。
【0033】
支持部材140について、図2ないし図6を参照して説明する。図5は、図2に示されたサポート部材、連結部材及び支持部材の一部結合拡大斜視図であり、図6は、図5の結合正面図である。
【0034】
示したように、支持部材140の前端部側及び後端部側は、サポート部材110aの内側サポート部材111及びサポート部材110bの内側サポート部材111にそれぞれ着脱自在に支持される。そのために、支持部材140の一端部側及び他端部側には、内側サポート部材111の上面に挿脱自在に結合される第1係合溝141がそれぞれ形成される。
【0035】
支持部材140の両端部側は、蓋板116に形成された貫通溝116aを通過し、これにより、第1係合溝141が内側サポート部材111の上面に挿脱自在に結合される。そして、支持部材140の中央部側は、連結部材120の上面に陥没形成された第2係合溝123に挿脱自在に結合される。
【0036】
支持部材140の上面には、基板50の下端面が接触支持される。
【0037】
補助連結部材130にも、支持部材140が挿脱自在に結合され、そのために、補助連結部材130の上面にも、支持部材140の中央部側が挿脱自在に結合される第3係合溝133が形成される。
【0038】
図6に示したように、サポート部材110の長手方向の中心に位置される支持部材140の上面には、基板50の下面中央部側が接触支持され、サポート部材110の長手方向の中心から離隔して位置された支持部材140の上面には、基板50の下面フレーム部側が接触支持される。ところで、基板50は、相対的に中央部側が自重によって下側にさらに垂れる。これにより、サポート部材110の長手方向の中心に位置されて、前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aの高さをサポート部材110の長手方向の中心外側に位置されて、前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aの高さよりも高く形成する。そうすると、サポート部材110の長手方向の中心に位置された支持部材140が、サポート部材110の長手方向の中心から離隔して位置された支持部材140よりもさらに高く位置されるので、基板50の中央部側が自重によって垂れることが防止される。
【0039】
すなわち、前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aの高さをサポート部材110の長手方向の中心から遠くなるほど次第に低くなる形態で形成するか、支持部材140の上面の高さをサポート部材110の長手方向の中心から遠くなるほど次第に低くなる形態で形成して、基板50の中央部側が自重によって垂れることを防止する。
【0040】
図6に示された前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aの高さと支持部材140の上面の高さは、説明の便宜上、誇張されるように図示したものであって、実際品においては、前記サポートブロック114の高さの差及び支持部材140の上面の高さの差は、ごく微細である。
【0041】
前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aは、内側サポート部材111と外側サポート部材113との下面外側に露出された部位であって、前記相手物と接触するサポートブロック114の部位114aの高さに差があれば、ボート100の変形を防止し、平坦度を容易に保持する。
【0042】
前述したように、基板50は、前面板171、裏面板173、左側面板175及び右側面板177によって形成される空間に垂直に起立されて積載・保管される。そして、基板50の左側面及び右側面は、左側面板175及び右側面板177にそれぞれ結合されたメイン支持板180に支持される。
【0043】
基板50は、垂直に起立されて互いに間隙を置いてボート100に積載・保管され、互いに隣接する基板50と基板50との間にガスが均一に供給されて初めて、基板50が均一に処理される。
【0044】
本実施形態によるボート100には、互いに隣接する基板50と基板50との間にガスが均一に流入されて排出されるように案内する拡散案内部材150が設けられる。
【0045】
拡散案内部材150について、図2図3及び図7を参照して説明する。図7は、図2に示されたサポート部材、連結部材、支持部材及び拡散案内部材の一部結合拡大斜視図である。
【0046】
示したように、サポート部材110aの内側サポート部材111及びサポート部材100bの内側サポート部材111には、支持孔111cがそれぞれ形成され、支持孔111cには、支持バー160の一端部側及び他端部側がそれぞれ挿脱自在に挿入支持される。すなわち、支持バー160は、サポート部材110に着脱自在に支持される。
【0047】
そして、支持バー160に拡散案内部材150が搭載支持される。拡散案内部材150は、台板151、台板151に形成され、前面板171から裏面板173に向ける方向と平行を成す複数の貫通路153を含む。すなわち、貫通路153の長手方向と基板50の左右側面の方向は、ほぼ垂直である。
【0048】
ガスは、ボート100の上側から流入されて下側に排出される。ところで、ボート100の下側部位に拡散案内部材150が設けられており、互いに隣接する基板50と基板50との間に位置する拡散案内部材150の貫通路153の面積は、ほぼ類似している。したがって、ガスは、ボート100の上側を通じて互いに隣接する基板50と基板50との間に均一に流入されて排出される。
【0049】
拡散案内部材150は、支持バー160に搭載支持されて互いに隣接する連結部材120と連結部材120との間に、又は互いに隣接する連結部材120と補助連結部材130との間に着脱自在に設けられる。
【0050】
前面板171、裏面板173、左側面板175、右側面板177、及びメイン支持板180について、図2図8及び図9を参照して説明する。図8は、図2の一部結合拡大斜視図であり、図9は、本発明の一実施形態によるボートの使用状態を示した図8の結合斜視図である。
【0051】
示したように、前面板171は、サポート部材110aの外側サポート部材113の外面に締結部材(図示せず)などによって結合され、裏面板173は、サポート部材110bの外側サポート部材113の外面に締結部材(図示せず)などによって結合される。
【0052】
そして、左側面板175は、サポート部材110の長手方向の左側端面に結合されると共に、前面板171及び右側面板173に結合され、右側面板177は、サポート部材110の長手方向の右側端面に結合されると共に、前面板171及び右側面板173に結合される。
【0053】
詳しく説明すれば、サポート部材110の内側サポート部材111の左側端部及び右側端部には、第4係合突起111dがそれぞれ形成され、左側面板175及び右側面板177には、第4係合突起111dがそれぞれ挿設される第4取付孔175a、177aがそれぞれ形成される。そして、サポート部材110の外側サポート部材113の左側端部及び右側端部には、第5係合突起113bがそれぞれ形成され、左側面板175及び右側面板177には、第5係合突起113bがそれぞれ挿設される第5取付孔175b、177bがそれぞれ形成される。
【0054】
第4係合突起111dと第4取付孔175a、177a及び第5係合突起113bと第5取付孔175b、177bとによって左側面板175及び右側面板177が、サポート部材110にさらに堅固に結合される。
【0055】
また、前面板171の両側端面、裏面板173の両側端面、左側面板175の両側端面、及び右側面板177の両側端面には、楔171a、173a、175c、177c及び楔溝171b、173b、175d、177dが連続して形成される。
【0056】
これにより、前面板171の楔171aは、左側面板175の楔溝175d及び右側面板177の楔溝177dにそれぞれ挿入結合され、前面板171の楔溝171bには、左側面板175の楔175c及び右側面板177の楔177cがそれぞれ挿設される。そして、裏面板173の楔173aは、左側面板175の楔溝175d及び右側面板177の楔溝177dにそれぞれ挿入結合され、裏面板173の楔溝173bには、左側面板175の楔175c及び右側面板177の楔溝177cがそれぞれ挿設される。したがって、前面板171と左側面板175と裏面板173と右側面板177が、堅固に結合されるので、剛性が向上する。
【0057】
メイン支持板180は、左側面板175及び右側面板177の内面にそれぞれ上下に間隙を置いて複数個結合される。そのために、メイン支持板180の一面には、第6係合突起183がそれぞれ形成され、左側面板175及び右側面板177には、第6係合突起183が挿設される第6取付孔175e、177eがそれぞれ形成される。メイン支持板180は、左側面板175及び右側面板177に締結部材(図示せず)によっても結合されることもできる。
【0058】
メイン支持板180は、前面板171及び裏面板173に結合されることもできる。そのために、メイン支持板180の両側面には、第7係合突起185がそれぞれ形成され、前面板171及び裏面板173には、第7係合突起185が挿設される第7取付孔171c、173cがそれぞれ形成される。メイン支持板180は、前面板171及び裏面板173に締結部材(図示せず)によっても結合されることもできる。
【0059】
したがって、メイン支持板180が堅固に結合されるので、基板50が安定して支持される。前述したように、メイン支持板180の他面には、基板50の側面が挿入支持される支持溝181が形成される。
【0060】
図10は、本発明の一実施形態によるボートが熱処理装置にローディングされることを示した斜視図であって、それを説明する。
【0061】
示したように、CIGS{Cu(In1−xGa)Se}層などを形成するための熱処理装置210は、内部に基板50が処理される密閉された空間であるチャンバ212を含む。
【0062】
基板50は、ボート100に積載・保管され、ボート100が移送装置220によってチャンバ212にローディングされるか、チャンバ212からアンローディングされれば、基板50がチャンバ212にローディングされるか、チャンバ212からアンローディングされる。
【0063】
ボート100は、複数個がチャンバ212にローディングされる。したがって、多数の基板50を一回に処理することができる。
【0064】
本実施形態によるボート100は、支持バー160に支持された基板50の荷重がサポート部材110に伝達され、サポート部材110を通じて前面板171、裏面板173、左側面板175及び右側面板177に伝達される。したがって、基板50の荷重がボート100の全体部位に伝達されるので、ボート100が相対的に変形されることが防止される。
【0065】
図11は、本発明の他の実施形態によるボートの一部分解斜視図であり、図12は、本発明の他の実施形態によるボートの使用状態を示した斜視図である。
【0066】
示したように、メイン支持板180には、締結部材(図示せず)などによって補助支持板190が着脱自在に結合される。補助支持板190には、メイン支持板180によって支持される基板50よりも小さなサイズの基板50が支持される。
【0067】
詳しく説明すれば、補助支持板190の一面は、左側面板175及び右側面板177とそれぞれ対向し、他面は、互いに対向する。そして、補助支持板190の幅は、メイン支持板180の幅よりも広く形成される。したがって、補助支持板190の他面は、メイン支持板180の他面よりも左側面板175及び右側面板177からさらに離隔した位置に位置される。
【0068】
補助支持板190の他面にも、基板50の左側面及び右側面が挿入支持される複数の支持溝191がそれぞれ形成されることは当然である。
【0069】
本実施形態によるボート100は、メイン支持板180に基板50を支持して基板50を処理しながら、小さなサイズの基板50を処理しようとする場合、補助支持板190をメイン支持板180に結合した後、基板50を補助支持板190に支持すれば良い。すなわち、1つのボート100で互いに異なるサイズを有する多種の基板50を支持し、使用可能なので、コストが節減される。
【0070】
本発明は、前述したように、望ましい実施形態を挙げて図示して説明したが、前記実施形態に限定されず、本発明の精神を外れない範囲内で当業者によって多様な変形と変更とが可能である。そのような変形例及び変更例は、本発明と添付の特許請求の範囲内に属するものと認めなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、ボート関連の技術分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0072】
100:ボート
110:サポート部材
120:連結部材
140:支持部材
150:拡散案内部材
171:前面板
173:裏面板
175:左側面板
177:右側面板
180:メイン支持板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】