特表2017-520014(P2017-520014A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-520014カラーホイール防塵放熱モジュール及び光源システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-520014(P2017-520014A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】カラーホイール防塵放熱モジュール及び光源システム
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/16 20060101AFI20170623BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20170623BHJP
   F21V 29/67 20150101ALI20170623BHJP
   F21V 29/502 20150101ALI20170623BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20170623BHJP
【FI】
   G03B21/16
   G03B21/14 A
   F21V29/67 200
   F21V29/502 100
   H05K7/20 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-564059(P2016-564059)
(86)(22)【出願日】2015年4月22日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月21日
(86)【国際出願番号】CN2015077137
(87)【国際公開番号】WO2015161789
(87)【国際公開日】20151029
(31)【優先権主張番号】2014201980591
(32)【優先日】2014年4月22日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514073097
【氏名又は名称】深▲せん▼市繹立鋭光科技開発有限公司
【氏名又は名称原語表記】APPOTRONICS(CHINA)CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】ユー チィァン
(72)【発明者】
【氏名】イエ ホン
(72)【発明者】
【氏名】リン ウェイ
【テーマコード(参考)】
2K203
5E322
【Fターム(参考)】
2K203FA06
2K203KA09
2K203LA02
2K203LA12
2K203LA23
2K203LA24
2K203LA26
2K203LA27
2K203LA53
2K203LA54
2K203MA12
2K203MA18
5E322BA01
5E322BA03
5E322BA05
5E322BB03
5E322BC02
(57)【要約】
本発明は、カラーホイール防塵放熱モジュール及び光源システムを提供する。当該カラーホイール防塵放熱モジュールにおいては、カラーホイール(21)が空気出口及び空気入口を有するカラーホイールケーシング(22)内に密封され、カラーホイールケーシング(22)の空気入口と繋がる空気導入通路(11)と、カラーホイールケーシング(22)の空気出口と繋がる空気導出通路(12)と、空気導入通路の空気入口と空気導出通路の空気出口との間に配置されるフィルター装置(13)と、空気導入通路(11)から空気を導入して空気導出通路から空気を導出するファン(14)とを備える。ファンは、空気導入通路と空気導出通路における空気を流させることで、カラーホイールの放熱を実現する。フィルター装置は、カラーホイールケーシングを通過する空気に対してフィルターリングすることにより、カラーホイールの表面の粉塵付着量を減少させる。よって、光源システムの発光効率を向上させ、光源システムの使用寿命を延ばすことができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラーホイールが空気出口及び空気入口を有するカラーホイールケーシング内に密封されるカラーホイール防塵放熱モジュールであって、
前記カラーホイールケーシングの空気入口と繋がる空気導入通路と、
前記カラーホイールケーシングの空気出口と繋がる空気導出通路と、
前記空気導入通路の空気入口と前記空気導出通路の空気出口との間に配置されるフィルター装置と、
空気導入通路から空気を導入して導出通路から空気を導出するファンとを備えることを特徴とするカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項2】
前記フィルター装置は、前記空気導入通路の空気入口に配置される第1のフィルター装置と、前記空気導出通路の空気出口に配置される第2のフィルター装置とを備えることを特徴とする請求項1に記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項3】
前記ファンは、前記第1のフィルター装置と前記空気導入通路の空気入口との間に設置される送風機、又は、前記第2のフィルター装置と前記空気導出通路の空気出口との間に配置される排気ファンであることを特徴とする請求項2に記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項4】
前記空気導入通路の空気入口と前記空気導出通路の空気出口は、同一フィルター装置を共用しており、前記フィルター装置は前記空気入口に対応する第1のフィルター領域と、前記空気出口に対応する第2のフィルター領域とを備えることを特徴とする請求項1に記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項5】
互いに隔離される第1のキャビティ及び第2のキャビティを有する防塵ボックスを更に備え、前記空気導入通路が第1のキャビティと繋がり、前記空気導出通路が第2のキャビティと繋がり、前記ファンが第1のキャビティ又は第2のキャビティ内に配置され、前記フィルター装置が前記防塵ボックスに配置され、且つ前記第1のキャビティが前記第1のフィルター領域と適応し配置され、前記第2のキャビティが前記第2のフィルター領域と適応し配置されることを特徴とする請求項4に記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項6】
前記フィルター装置は、通常効率フィルター又は高効率フィルターであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項7】
前記フィルター装置は、第1層のフィルターと第2層のフィルターとを備える二層のフィルターであり、前記第1層のフィルター及び前記第2層のフィルターは、通常効率フィルター又は高効率フィルターであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項8】
前記第1層のフィルターと前記第2層のフィルターとの間にカバーが配置されており、且つ前記第2層のフィルターのメッシュ数が前記第1層のフィルターのメッシュ数より大きいことを特徴とする請求項7に記載のカラーホイール防塵放熱モジュール。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか1つに記載のカラーホイール防塵放熱モジュールと、
前記カラーホイール防塵放熱モジュールと固定接続され、光源、前記光源と固定接続されるカラーホイールケーシング及び前記カラーホイールケーシング内に密封されているカラーホイールを備える光源モジュールとを備えることを特徴とする光源システム。
【請求項10】
前記カラーホイールケーシングの空気入口は、前記カラーホイールケーシングにおける熱の最も高い箇所に向いていることを特徴とする請求項9に記載の光源システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放熱技術分野に関し、特にカラーホイール防塵放熱モジュール及びそれを採用した光源システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、従来技術における光源モジュールは、カラーホイール01、カラーホイールケーシング02、ファン03、光源04及び光源ラジエータ(図示せず)を備え、その動作原理は、まず、前記光源04によりレーザーが生成され、カラーホイール01に照射された後、カラーホイール01上の波長変換材料によりレーザーが被励起光に変換されて出射される。従来技術では、光源モジュールの放熱方法は、主にカラーホイールケーシング02を開放してカラーホイール01と周囲空気との熱交換を高めることにより、放熱の目的を達成する。
【0003】
しかしながら、カラーホイールを空気に露出させるような放熱方法では、空気中の粉塵が容易にカラーホイールの表面に付着し、粉塵がレーザーを吸収し、カラーホイールの表面上の波長変換材料によるレーザーの吸収を妨げるため、カラーホイールの効率と寿命に影響する。特に、カラーホイールが過酷な環境にある場合、カラーホイールの表面に付着された粉塵量は顕著に増加するため、カラーホイールの効率及び寿命を顕著に低下させ、さらに前記光源モジュールの発光効率と寿命を低下させた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の実施例では、カラーホイール防塵放熱モジュール及びそれを採用した光源システムを提供している。これにより、カラーホイールの効率及び使用寿命を高め、さらに、光源モジュールとともに光源システムを構成する場合、前記光源システムの発光効率を向上させ、前記光源システムの使用寿命を延ばすことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案は、カラーホイール防塵放熱モジュールであって、前記カラーホイールはカラーホイールケーシング内に密封されており、前記カラーホイールケーシングは空気出口と空気入口を有し、前記カラーホイール防塵放熱モジュールは、
前記カラーホイールケーシングの空気入口と繋がる空気導入通路と、
前記カラーホイールケーシングの空気出口と繋がる空気導出通路と、
前記空気導入通路の空気入口と前記空気導出通路の空気出口との間に配置されるフィルター装置と、
空気導入通路から空気を導入して空気導出通路から空気を導出するファンとを備える。
【0006】
好ましくは、前記フィルター装置は、前記空気導入通路の空気入口に配置される第1のフィルター装置と、前記空気導出通路の空気出口に配置される第2のフィルター装置とを備える。
【0007】
好ましくは、前記ファンは、前記第1のフィルター装置と前記空気導入通路の空気入口との間に設置される送風機、又は、前記第2のフィルター領域と前記空気導出通路の空気出口との間に配置される排気ファンである。
【0008】
好ましくは、前記空気導入通路の空気入口と前記空気導出通路の空気出口とは同一フィルター装置を共用しており、前記フィルター装置は前記空気入口に対応する第1のフィルター領域と、前記空気出口に対応する第2のフィルター領域とを備える。
【0009】
好ましくは、前記カラーホイール防塵放熱モジュールはさらに防塵ボックスを備え、前記防塵ボックスは、互いに隔離される第1のキャビティと第2のキャビティとを有し、前記空気導入通路が第1のキャビティと繋がり、前記空気導出通路が第2のキャビティと繋がり、前記ファンが前記第1のキャビティ又は第2のキャビティの内部に配置され、前記フィルター装置が前記防塵ボックスに配置され、且つ前記第1のキャビティが前記第1のフィルター領域と適応し配置され、前記第2のキャビティが前記第2のフィルター領域と適応し配置される。
【0010】
好ましくは、前記フィルター装置は、通常効率フィルター又は高効率フィルターであり、第1のフィルターを備える。
【0011】
好ましくは、前記フィルター装置は、通常効率フィルター又は高効率フィルターである第1層のフィルター及び第2層のフィルターを備える2層フィルターである。
【0012】
好ましくは、前記第1層のフィルターと前記第2層のフィルターとの間にカバーが配置されており、且つ前記第2層のフィルターのメッシュ数が前記第1層のフィルターのメッシュ数よりも大きい。
【0013】
本発明のもう1つの技術案は、上記の何れか1つに記載のカラーホイール防塵放熱モジュールと、前記カラーホイール防塵放熱モジュールと固定接続され、光源、前記光源と固定接続されるカラーホイールケーシング及び前記カラーホイールケーシング内に密封されているカラーホイールを有する光源モジュールとを備える光源システムを提供する。
【0014】
好ましくは、前記カラーホイールケーシングの空気入口は前記カラーホイールケーシングにおける熱の最も高い箇所に向いている。
【0015】
従来技術と比べて、本発明の技術案は以下の利点を有する。
本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールはカラーホイールケーシング内に密封されているカラーホイールに用いられ、前記ファンは空気導入通路及び空気導出通路における空気を流させることで、カラーホイールの放熱を実現することができる。前記フィルター装置はカラーホイールケーシングを通過する空気に対してフィルターリングすることにより、外部環境における粉塵が前記空気導入通路と空気導出通路を通過して前記カラーホイールケーシングに入ることを阻止する。よって、前記カラーホイールの表面の粉塵付着量を減少させ、前記カラーホイールの効率を向上させ、カラーホイールの使用寿命を延ばすことができる。さらに、カラーホイール防塵放熱モジュールが光源システムに用いられる場合、前記光源システムの発光効率を向上させ、前記光源システムの使用寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来技術における一般的な光源モジュールの構造模式図である。
図2】本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールの実施例1の構造模式図である。
図3】本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールの実施例2の構造模式図である。
図4図2における第2層のフィルターの構造模式図である。
図5】本発明に係る前記光源システムの1つの実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の上記の目的、特徴及びメリットをより理解し易くするために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳しく説明する。
【0018】
本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールの実施例1としては、図2に示すように、前記カラーホイール21は前記カラーホイールケーシング22内に密封されており、前記カラーホイールケーシング22は空気入口と空気出口を有する。前記カラーホイール防塵放熱モジュールは、前記カラーホイールケーシング22の空気入口と繋がる空気導入通路11と、前記カラーホイールケーシング22の空気出口と繋がる空気導出通路12と、前記空気導入通路11の空気入口と前記空気導出通路12の空気出口との間に配置されるフィルター装置13と、空気導入通路11から空気を導入して空気導出通路12から導出するファン14とを備える。
【0019】
本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールはカラーホイールケーシング22内に密封されているカラーホイール21に用いられる。前記ファン14は空気導入通路11と空気導出通路12における空気を流させることで、カラーホイール21の放熱を実現することができる。前記フィルター装置13はカラーホイールケーシング22を通過する空気に対してフィルターリングすることにより、外部環境における粉塵が前記空気導入通路11と空気導出通路12を通過して前記カラーホイールケーシング22に入ることを阻止する。よって、カラーホイール21の表面の粉塵付着量を減少させ、前記カラーホイール21の効率を向上させ、カラーホイール21の使用寿命を延ばすことができる。
【0020】
本実施例では、前記空気導入通路11の空気入口と前記空気導出通路12の空気出口とは同一フィルター装置を共用している。前記フィルター装置13は前記空気入口に対応する第1のフィルター領域と、前記空気出口に対応する第2のフィルター領域とを備える。前記第1のフィルター領域は、前記空気入口を覆い、前記第2のフィルター領域は、前記空気出口を覆うことで、粉塵が空気導入通路11と空気導出通路12に入ることを阻止し、カラーホイール21の汚染を防止することができる。同一フィルター装置を共用するメリットは、前記カラーホイール防塵放熱モジュールのサイズを小さくすることができ、前記カラーホイール防塵放熱モジュールのモジュール化を実現しやすい。
【0021】
本実施例では、前記ファン14は、前記第1のフィルター領域と前記空気導入通路11の空気入口との間に設置される送風機である。前記送風機により、外部の空気が前記導入通路11を通過して前記カラーホイールケーシング22内に導入され、且つ、前記カラーホイールケーシング22の内部の圧力が外側の圧力よりも大きいことで、前記カラーホイールケーシング22の内部の空気が前記導出通路12を通過して前記カラーホイールケーシング22から導出され、前記カラーホイール21の放熱を実現する。
【0022】
本実施例では、前記カラーホイール防塵放熱モジュールはさらに防塵ボックス141を備える。前記防塵ボックス141は、互いに隔離される第1のキャビティと第2のキャビティとを有する。前記空気導入通路11が前記第1のキャビティと繋がり、前記導出通路12が前記第2のキャビティと繋がり、前記ファン14が前記第1のキャビティに配置され、前記フィルター装置13が前記防塵ボックス141に配置され、且つ前記第1のキャビティが前記第1のフィルター領域と適応し配置され、前記第2のキャビティが前記第2のフィルター領域と適応し配置される。
【0023】
前記防塵ボックス141における第1のキャビティと第2のキャビティとが互いに隔離され、前記第1のキャビティが前記第1のフィルター領域と適応し配置され、前記第2のキャビティが前記第2のフィルター領域と適応し配置される目的は、空気導入通路11の空気入口と前記空気導出通路12の空気出口を分離させ、空気が混合して放熱効果に影響を与えることを防止するためである。
【0024】
本実施例において、前記カラーホイール防塵放熱モジュールはさらに、前記フィルター装置13における前記空気導入通路11と空気導出通路12から離れる側に配置された保護カバー15を備えることで、前記フィルター装置13を保護すると共に固定して、前記フィルター装置13の外部による損害を回避する。
【0025】
本実施例では、前記フィルター装置13は、通常効率フィルターであってもよく、高効率フィルターであってもよく、前記カラーホイールケーシング22に入った空気をフィルターリングして所望の防塵効果を達成できれば良い。
【0026】
上記の実施例では、前記ファンは前記第2のフィルター領域と前記空気導出通路の空気出口との間に配置される排気ファンであっても良く、前記第1のフィルター領域と前記空気導入通路の空気入口との間に送風機を配置し、前記第2のフィルター領域と前記空気導出通路の空気出口との間に排気ファンを配置しても良く、いずれの場合も、空気循環を実現して放熱の目的を達成することができる。
【0027】
上記の実施例では、前記フィルター装置は、前記空気導入通路の空気入口に配置される第1のフィルター装置と、前記空気導出通路の空気出口に配置される第2のフィルター装置とを備えても良い。即ち、フィルター装置が一体式でなくても、粉塵をフィルターリングする機能は同様に実現することができる。
【0028】
上記の実施例では、前記第1のキャビティの面積は前記第2のキャビティの面積より大きく、これに対応して、第1のフィルター領域の面積が第2のフィルター領域の面積より大きいことが好ましい。その理由としては、第1のフィルター領域が導入空気のフィルター領域であり、主要なフィルター領域であり、防塵する点において決定的な役割を発揮し、同じ空気量である場合、第1のフィルター領域の面積が大きければ大きいほど、必要な空気圧力が小さく、フィルターリング効果が良く、フィルター装置の洗浄サイクルが長くなる。
【0029】
図3及び図4に示すように、本発明に係るカラーホイール防塵放熱モジュールの実施例2と実施例1の相違点は、実施例2において、前記フィルター装置13が第1層のフィルター131と第2層のフィルター132とを備える二層のフィルターであるところにある。ここで、前記第2層のフィルター132は前記第1層のフィルター131における前記カラーホイール21に向く側に設置されているため、第1層のフィルター131により、前記カラーホイールケーシング22に入った空気を初歩的にフィルターリングして、そして、前記第2層のフィルター132により、前記カラーホイールケーシング22に入った空気をさらにフィルターリングすることで、前記カラーホイールケーシング22に入った粉塵量をさらに減少させ、前記カラーホイール21の効率を向上させ、前記カラーホイール21の使用寿命を延ばす。
【0030】
本実施形態では、前記第1層のフィルター131と前記第2層のフィルター132との間には、第1層のフィルター131と第2層のフィルター132を互いに固定するためのカバー15が配置されている。なお、前記第1層のフィルター131及び前記第2層のフィルター132は通常効率フィルター又は高効率フィルターであってもよく、即ち、前記第1層のフィルター131と前記第2層のフィルター132は何れも通常効率フィルターであってもよく、高効率フィルターであっても良い。また、前記第1層のフィルター131が通常効率フィルターであり、前記第2層のフィルター132が高効率フィルターであってもよい。当然ながら、前記第2層のフィルター132のメッシュ数が前記第1層のフィルター131のメッシュ数より大きい場合、空気のフィルターリング効果はより良い。
【0031】
図4に示すように、前記第2層のフィルター132は第1のフィルター領域1322と第2のフィルター領域1321を備え、前記第1のフィルター領域1322の面積は前記第2のフィルター領域1321の面積より大きい。
【0032】
なお、本発明の実施例はさらに光源システムを提供している。前記光源システムの実施例としては、図5に示すように、上記の何れかの実施例に係るカラーホイール防塵放熱モジュール1と、前記カラーホイール防塵放熱モジュール1と固定接続される光源モジュール2とを備える。ここで、前記光源モジュール2は光源と、前記光源と固定接続されるカラーホイールケーシングと、前記カラーホイールケーシング内に密封されているカラーホイールとを備え、前記カラーホイールケーシングは空気入口と空気出口を有する。前記空気導入通路は前記カラーホイールケーシングの空気入口と繋がり、前記空気導出通路は前記カラーホイールケーシングの空気出口と繋がることで、カラーホイールの密封放熱を実現でき、しかも、カラーホイールの放熱を実現するプロセスにおいて、前記フィルター装置により、カラーホイールケーシングを通過する空気に対してフィルターリングすることができる。よって、外部環境における粉塵が前記空気導入通路と空気導出通路を通過して前記カラーホイールケーシングに入ることを防止し、カラーホイールの表面の粉塵付着量を減少させ、前記カラーホイールの効率を向上させ、カラーホイールの使用寿命を延ばすことができる。さらに、前記光源モジュール2とともに光源システムを構成する場合、前記光源システムの発光効率を向上させ、前記光源システムの使用寿命を延ばすことができる。
【0033】
本実施例では、前記カラーホイールケーシングの空気入口は前記カラーホイールケーシングにおける熱の最も高い箇所に向いているため、前記カラーホイールの放熱速度を速め、前記カラーホイールの放熱効果を向上させ、前記カラーホイールの使用寿命を延ばし、さらに前記光源システムの使用寿命を延ばすことができる。
【0034】
当業者は、開示された実施例に関する上述した説明に基づいて本発明を実現又は使用することができ、これらの実施例に対する様々な変更を容易に行うことができる。本発明の精神又は範囲から逸脱しなければ、他の実施例においても、本明細書に定義された一般的な原理を実現することができる。本発明は本明細書に記載の実施例に限ることがなく、記載された原理及び新規性と一致する最も広い範囲を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】