特表2017-521772(P2017-521772A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-521772電源アダプター、終端及び充電システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-521772(P2017-521772A)
(43)【公表日】2017年8月3日
(54)【発明の名称】電源アダプター、終端及び充電システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/26 20060101AFI20170707BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20170707BHJP
   H02H 7/18 20060101ALI20170707BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20170707BHJP
【FI】
   G06F1/26 334H
   H02J7/00 301B
   H02J7/00 B
   H02J7/00 S
   H02H7/18
   G06F3/00 Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2016-573967(P2016-573967)
(86)(22)【出願日】2014年11月11日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月14日
(86)【国際出願番号】CN2014090845
(87)【国際公開番号】WO2016074158
(87)【国際公開日】20160519
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516376385
【氏名又は名称】クワントン オーピーピーオー モバイル テレコミュニケーションズ コーポレイション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】チャン カリョウ
【テーマコード(参考)】
5B011
5G053
5G503
【Fターム(参考)】
5B011DA06
5B011DA13
5B011DB27
5B011EA04
5B011HH01
5G053AA02
5G053AA09
5G053BA01
5G053BA04
5G053CA01
5G053CA04
5G053DA01
5G053DA03
5G053EA05
5G053EB05
5G053FA06
5G503CA01
5G503CA11
5G503EA01
5G503EA04
5G503FA03
5G503FA16
5G503FA17
5G503GB06
5G503GD04
(57)【要約】
電源アダプター(100)であって、電力変換ユニット(110)及び電源線(121)を含み、電力変換ユニット(110)は、電源線(121)により端末(200)に充電する。電源アダプター(100)は、通信ユニット(130)とデータケーブル(122)を更に含む。電源アダプター(100)が端末(200)に接続する時、通信ユニット(130)は、データケーブル(122)により端末(200)と通信する。本電源アダプター(100)は依然として電源線(121)により端末(200)に充電する。また、電源アダプター(100)が端末(200)に接続する時、電源アダプター(100)は、データケーブル(122)により端末(200)と通信する。データ、電力の時分割多重化電源線の方式と比べ、信号隔離ユニットの負荷が過大となるため、電源線に産生した発熱現象を効率的に回避することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力変換ユニット及び充電インタフェースを含む電源アダプターであって、
前記充電インタフェースは、電源線を含み、
前記電力変換ユニットは、前記電源線により端末に充電し、
前記電源アダプターは、通信ユニットを更に含み、
前記充電インタフェースは、データケーブルを更に含み、
前記電源アダプターが前記端末に接続する時、前記通信ユニットは、前記データケーブルにより前記端末と通信することを特徴とする電源アダプター。
【請求項2】
前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションし、
前記充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含むことを特徴とする請求項1に記載の電源アダプター。
【請求項3】
前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、
前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、前記ハンドシェーク応答メッセージは、前記端末が急速充電モードを支持することを示すことと、
前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク応答メッセージに基づいて、前記急速充電モードに従って前記端末に充電することを決定することと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の電源アダプター。
【請求項4】
前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、
前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信できなかった場合に、前記通信ユニットが、普通充電モードに従って前記端末に充電することを決定することと、を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電源アダプター。
【請求項5】
前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、
前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、該ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末が支持する充電モード及び前記端末の現在の作動パラメーターを含むことと、
前記電源アダプター及び前記端末が、いずれも急速充電モードを支持し、且つ前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足する場合に、前記通信ユニットが、急速充電モードに従って前記端末に充電することを決定することと、
前記電源アダプター及び前記端末が、いずれも急速充電モードを支持し、且つ前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足しない場合に、前記通信ユニットが、普通充電モードに従って前記端末に充電することを決定することと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の電源アダプター。
【請求項6】
前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記端末とが充電パラメーターをネゴシエーションし、前記充電パラメーターが、充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項7】
前記通信ユニットと前記端末とが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、
前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、該ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末の型番、前記端末の標識、前記端末の電池の温度、前記端末が支持できる最大充電電圧、及び前記端末が支持できる最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、
前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク応答メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の電源アダプター。
【請求項8】
前記充電インタフェースは、ユニバーサル・シリアル・バスのUSBインタフェースであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項9】
前記データケーブルは、前記USBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一本であることを特徴とする請求項8に記載の電源アダプター。
【請求項10】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末との通信を保持することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項11】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第一情報を受信し、
前記第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示すことを特徴とする請求項10に記載の電源アダプター。
【請求項12】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末に第二情報を送信し、
前記第二情報は、当該電源アダプターが出力する電流値または電圧値を示すことを特徴とする請求項10または11に記載の電源アダプター。
【請求項13】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第三情報を受信し、
前記第三情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電流値または電圧値を示すことを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項14】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末に第四情報を送信し、
前記第四情報は、当該電源アダプターの出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示すことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項15】
前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第五情報を受信し、
前記第五情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示すことを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の電源アダプター。
【請求項16】
前記通信ユニットは、前記データケーブルにより前記端末と双方向通信を行うことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の電源アダプター。
【請求項17】
電池と、充電インタフェースを含む端末であって、
前記充電インタフェースは、電源線を含み、
前記端末は、前記電源線により電源アダプターから充電電流を導入して前記電池に充電し、
前記端末は、通信ユニットを更に含み、
前記充電インタフェースは、データケーブルを更に含み、
前記端末が前記電源アダプターに接続する時、前記通信ユニットは、前記データケーブルにより前記電源アダプターと通信することを特徴とする端末。
【請求項18】
前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションし、
前記充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含むことを特徴とする請求項17に記載の端末。
【請求項19】
前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターが急速充電モードを支持することを示すことと、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記電源アダプターが急速充電モードに従って前記端末に充電することを示すことと、を含むことを特徴とする請求項18に記載の端末。
【請求項20】
前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターが急速充電モードを支持することを示すことと、
前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足する場合に、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記電源アダプターが急速充電モードに従って前記端末に充電することを示すことと、
前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足しない場合に、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記電源アダプターが普通充電モードに従って前記端末に充電することを示すこととを含むことを特徴とする請求項18または19に記載の端末。
【請求項21】
前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションし、前記充電パラメーターは充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載の端末。
【請求項22】
前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターの型番、前記電源アダプターの標識、前記電源アダプターの作動状態、前記電源アダプターが支持できる最大充電電圧、及び前記電源アダプターが支持できる最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、
前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することと、
前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末が前記充電パラメーターに従って前記端末に充電することを示すことと、を含むことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項23】
前記充電インタフェースは、ユニバーサル・シリアル・バスのUSBインタフェースであることを特徴とする請求項17ないし22のいずれかに記載の端末。
【請求項24】
前記データケーブルは、USBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一本であることを特徴とする請求項23に記載の端末。
【請求項25】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターとの通信を保持することを特徴とする請求項17ないし24のいずれかに記載の端末。
【請求項26】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターに第一情報を送信し、
前記第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示すことを特徴とする請求項25に記載の端末。
【請求項27】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターから第二情報を受信し、
前記第二情報は、当該電源アダプターが出力する電流値または電圧値を示すことを特徴とする請求項25または26に記載の端末。
【請求項28】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターに第三情報を送信し、
前記第三情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電流値または電圧値を示すことを特徴とする請求項25ないし27のいずれかに記載の端末。
【請求項29】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末に第四情報を送信し、
前記第四情報は、当該電源アダプターの出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示すことを特徴とする請求項25ないし28のいずれかに記載の端末。
【請求項30】
前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターに第五情報を送信し、
前記第五情報は、当該電源アダプターから受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示すことを特徴とする請求項25ないし29のいずれかに記載の端末。
【請求項31】
前記端末はスマートフォンであることを特徴とする請求項17ないし30のいずれかに記載の端末。
【請求項32】
前記通信ユニットと前記電源アダプターとの間の通信は、双方向通信であることを特徴とする請求項17ないし31のいずれかに記載の端末。
【請求項33】
請求項1ないし16のいずれかに記載の電源アダプターと、請求項17ないし32のいずれかに記載の端末と、を含むことを特徴とする充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電領域に関し、特に電源アダプター、終端及び充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スマートフォンがますます消費者に注目されているが、スマートフォンの電力消費量が大きいため、通常、充電する必要がある。スマートフォンの電池の容量が増えると、充電時間が相応的に長くなる。いかに急速充電を実現できるのかが強く望まれている。
電源アダプターが出力電流を増大することにより、急速充電が実現できる。しかし、出力電流を増大して電池に急速充電を行うと、通常、電源アダプターまたは携帯電話において、温度が高くなりすぎたり、過電圧や、過電流、インタフェースが焼損される等の現象が発生し、電源アダプターまたは携帯電話が損傷となる場合がある。
この課題を解決するために、電源アダプターと端末との間に通信機構を設置し、全体の充電過程において、各指標またはデータを即時にインタラクションして充電状態をリアルタイムにモニター及び制御する。アップル社(Apple Inc.)は、出願番号CN 102769312Aの出願において、電源アダプターと電子装置とが、充電過程において通信を保持するメカニズムを提案した。しかし、当該出願には、充電及びデータ通信をする際に、電源線を時分割多重化するため、充電の効率に影響を与える可能性が高い。また、時分割多重化により充電する過程において通信を行うには、データ信号及び電源通路を隔離する感性素子を増加させる必要があるため、隔離素子の損失が増大し、発熱現象が著しくなりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、電源アダプター、終端及び充電システムを提供し、電源線を時分割多重化することによって産生した発熱現象を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一態様は、電源アダプターを提供する。電源アダプターは、電力変換ユニット及び充電インタフェースを含む。前記充電インタフェースは、電源線を含み、前記電力変換ユニットは、前記電源線により端末に充電する。前記電源アダプターは、通信ユニットを更に含み、前記充電インタフェースは、データケーブルを更に含む。前記電源アダプターが前記端末に接続する時、前記通信ユニットは、前記データケーブルにより前記端末と通信する。
【0005】
第一態様において、第一態様における実施形態は、前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションし、前記充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含む。
【0006】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットは、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末が急速充電モードを支持することを示すことと、前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク応答メッセージに基づいて、急速充電モードに従って前記端末に充電することを決定することを含む。
【0007】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信できなかった場合に、前記通信ユニットが、普通充電モードに従って前記端末に充電することを決定することとを含む。
【0008】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記端末とが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末が支持する充電モード及び前記端末の現在の作動パラメーターを含むことと、前記電源アダプター及び前記端末がいずれも急速充電モードを支持し、且つ前記端末の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足する場合に、前記通信ユニットが、急速充電モードに従って前記端末に充電することを決定することと、前記電源アダプター及び前記端末がいずれも急速充電モードを支持し、且つ前記端末の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足しない場合に、前記通信ユニットが普通充電モードに従って前記端末に充電することを決定することとを含む。
【0009】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記端末に対する充電する前に、前記通信ユニットと前記端末とが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、前記充電パラメーターは充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含む。
【0010】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記端末とが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、前記通信ユニットが、前記端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末の型番、前記端末の標識、前記端末の電池の温度、前記端末が支持する最大充電電圧、及び前記端末が支持する最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク応答メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することとを含む。
【0011】
第一態様または前記実施形態のいずれか一種において、第一態様の他の実施形態は、前記充電インタフェースはUSBインタフェースである。
【0012】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記データケーブルはUSBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一つである。
【0013】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末との通信を保持する。
【0014】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第一情報を受信し、前記第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示す。
【0015】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末に第二情報を送信し、前記第二情報は、当該電源アダプターが出力する電流値または電圧値を示す。
【0016】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第三情報を受信し、前記第三情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電流値または電圧値を示す。
【0017】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末に第四情報を送信し、前記第四情報は、当該電源アダプターの出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示す。
【0018】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態は、前記電源アダプターが前記端末に充電電流を出力する過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末から第五情報を受信し、前記第五情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示す。
【0019】
第一態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第一態様の他の実施形態には、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記端末と双方向通信を行う。
【0020】
本発明の第二態様は、端末を提供し、電池と充電インタフェースを含む。前記充電インタフェースは、電源線を含む。前記端末は、前記電源線により電源アダプターから充電電流を導入し、前記電池に充電する。前記端末は、通信ユニットを更に含み、前記充電インタフェースは、データケーブルを更に含む。前記端末が前記電源アダプターに接続する時、前記通信ユニットは、前記データケーブルにより前記電源アダプターと通信する。
【0021】
第二態様において、第二態様における実施形態は、前記端末に充電する前に、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションし、前記充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含む。
【0022】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットは、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージは、前記電源アダプターが急速充電モードを支持することを示すことと、前記通信ユニットが、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージは、前記電源アダプターが急速充電モードに従って前記端末に充電することを示すこととを含む。
【0023】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが前記端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットは、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージは、前記電源アダプターが急速充電モードを支持することを示すことと、前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足する場合に、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージは、前記電源アダプターが急速充電モードに従って前記端末に充電することと、前記端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足しない場合に、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージは、前記電源アダプターが普通充電モードに従って前記端末に充電することとを含む。
【0024】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末に対する充電する前に、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、前記充電パラメーターが、充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含む。
【0025】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターの型番、前記電源アダプターの標識、前記電源アダプターの作動状態、前記電源アダプターが支持する最大充電電圧、及び前記電源アダプターが支持する最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することと、前記通信ユニットが、前記端末にハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記端末が前記充電パラメーターに従って前記端末に充電することを示すこととを含む.
【0026】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記充電インタフェースはUSBインタフェースである。
【0027】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記データケーブルはUSBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一本である。
【0028】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットは前記データケーブルにより前記電源アダプターとの通信を保持する。
【0029】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットが前記データケーブルにより前記電源アダプターに第一情報を送信し、前記第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示す。
【0030】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットが、前記データケーブルにより前記電源アダプターから第二情報を受信し、前記第二情報は、当該電源アダプターが出力する電流値または電圧値を示す。
【0031】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットが、前記データケーブルにより前記電源アダプターに第三情報を送信し、前記第三情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電流値または電圧値を示す。
【0032】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットが、前記データケーブルにより前記端末に第四情報を送信し、前記第四情報は、当該電源アダプターの出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示す。
【0033】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末が前記電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、前記通信ユニットが、前記データケーブルにより前記電源アダプターに第五情報を送信し、前記第五情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示す。
【0034】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記端末はスマートフォンである。
【0035】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記電源アダプターとの間の通信は、双方向通信である。
【0036】
本発明の第三態様は、充電システムを提供し、第一態様または第一態様のいずれかの実施形態中の前記電源アダプター、及び第二態様または第二態様のいずれかの実施形態中の端末を含む。
【発明の効果】
【0037】
本発明の実施例において、電源アダプターは依然として電源線により端末に充電する。また、電源アダプターが端末と接続する時、当該電源アダプターはデータケーブルにより端末と通信する。データ、電力の時分割多重化電源線の方式と比べ、電源線に信号隔離ユニットの負荷が過大となることにより産生した発熱現象を効率的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の実施例の技術案を更に明確に説明するように、以下は本発明の実施例に必要とされる図面を簡単に説明する。以下で説明する図面は本発明の実施例に過ぎない。当業者にとって、創造性の工夫をしないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0039】
図1】本発明の実施例が提供する電源アダプターを模式的に示すブロック図である。
図2】本発明の実施例が提供する端末を模式的に示すブロック図である。
図3】本発明の実施例が提供する充電システムを模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明の図面及び実施例を結合することより、本発明の実施例の技術案を明確かつ、完全に説明する。ここで説明される実施例は、本発明の一部の実施例であって、全体の実施例ではないことは無論である。本発明に基づいて当業者にとって、創造性の工夫をしないことを前提として、あらゆる他の実施例は、本発明が保護する範囲に属する。
【0041】
図1は、本発明の実施例が提供する電源アダプターを模式的に示すブロック図である。電源アダプター100は、電力変換ユニット110及び充電インタフェース120を含む。充電インタフェース120は、電源線121を含み、電力変換ユニット110は、電源線121により端末に充電する。電源アダプター100は、通信ユニット130を更に含み、充電インタフェース120は、データケーブル122を更に含む。電源アダプター100が端末に接続する時、通信ユニット130は、データケーブル122により端末と通信する。
【0042】
電力変換ユニット110は、交流電を直流電に変換する。例えば、220vの商用電源を5vの直流電に変換する。
【0043】
前記電源線121は、一本または複数本であってもよい。前記データケーブル122は、一本または複数本であってもよい。
【0044】
前記充電インタフェース120はUSBインタフェースであってもよい。前記データケーブル122は、USBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一本であってもよい。また、本発明の実施例の電源アダプターは、USBケーブルと一体的に集合しても良いが、単独のUSBプラグで、且つ一本のUSBケーブルにより端末と接続してもよい。当該USBインタフェースは、普通のUSBインタフェースでもよいが、マイクロUSBインタフェースでもよい。
【0045】
更に、電源アダプター100が端末と接続する時、電源アダプター100が先に端末と一回または複数回のハンドシェークし、ハンドシェークが終了した後に、さらに充電を開始することができる。ここで、いわゆるハンドシェークは、電源アダプターと端末がお互いにメッセージ(または信号)を送信し、充電前に必要な各メッセージをインタラクションする。例えば、電源アダプターと端末の型番またはタイプ、電源アダプターの作動状態、端末中の電池の温度、電源アダプターと端末が支持する充電モード、電源アダプターの電圧電流の出力能力、端末の電圧電流の受け入れる能力などを指す。これらのメッセージをインタラクションすることにより、通信ユニットと端末とが充電モードと充電パラメーターをネゴシエーションする。例えば、充電モードは、急速充電モードまたは普通充電モードを含み、充電パラメーターは、充電電圧(例えば、開始充電電圧)、充電電流(例えば、開始充電電流)などを含む。
【0046】
上記のように、通信ユニット130と端末との間の通信は、電源アダプターが端末に充電する前の(この時、電源アダプターはまだ端末に充電電流を出力していない)ネゴシエーションの過程に発生できるが、本発明の実施例はこれに限られるものではなく、通信ユニット130と端末との間の通信は、電源アダプターが端末に充電する過程(つまり、電源アダプターが端末に充電電流を出力する過程)にも発生できる。例えば、充電過程において、端末から電池電圧を受け入れ、または、充電過程において、端末が検出される電源アダプターの入力電圧または電流を端末から受け入れ、または、充電過程において、端末と過電流・過電圧などのメッセージをインタラクションする。それ以外に、通信ユニット130と端末との間の通信は、充電終了時に発生できる。例えば、電源アダプターと端末とがネゴシエーションして充電を終了する。
【0047】
本発明の実施例において、電源アダプターは依然として電源線により端末に充電する。また、電源アダプターが端末と接続する時、当該電源アダプターはデータケーブルにより端末と通信する。データ、電力の時分割多重化電源線の方式と比べ、電源線に信号隔離ユニットの負荷が過大することにより産生した発熱現象を効率的に回避することができる。
【0048】
その他、一つの実施例として、通信ユニット130はデータケーブル122により端末と双方向通信を行う
【0049】
具体的に、通信ユニット130がお互いにそれぞれのパラメーターをインタラクションできる。例えば、充電過程において、通信ユニット130は、電源アダプターの出力電流または電圧を端末に出力し、端末も電源アダプターに電源アダプターから受け入れる入力電圧と電流を出力する。または、通信ユニット130は、端末にハンドシェーク請求メッセージを送信し、端末に急速充電を支持するか否かを問い合わせる。端末が通信ユニット130にハンドシェーク応答メッセージを返信し、電源アダプターが支持する充電モードなどを通知する。
【0050】
その他、一つの実施例として、端末に充電する前に、通信ユニット130と端末とが当該端末の充電モードをネゴシエーションする。充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含む。
【0051】
具体的に、通信ユニット130と端末とがお互いにハンドシェーク信号送信する方式により端末の充電モードをネゴシエーションする。当該ハンドシェーク信号は、通信ユニット130が端末に送信してもよいが、端末から通信ユニット130に送信しても良い。
【0052】
その他、一つの実施形態として、通信ユニット130と端末とが端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、通信ユニットが、端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、通信ユニットが、端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、ハンドシェーク応答メッセージが、端末が急速充電モードを支持することを示すことと、通信ユニットが、ハンドシェーク応答メッセージに基づいて、急速充電モードに従って端末に充電することを決定することとを含む。
【0053】
前記ハンドシェーク請求メッセージは、電源アダプターが急速充電モードを支持する電源アダプターを示すことができる。つまり、端末が電源アダプターからのハンドシェーク請求メッセージを受信する時、当該電源アダプターが急速充電モードを支持する。また、前記ハンドシェーク請求メッセージには、何も記載せず、端末と通信の請求のみでもよい。端末が当該ハンドシェーク請求メッセージを応答する時、電源アダプターと端末が更に充電モードと充電パラメーターなどのメッセージをネゴシエーションする。
【0054】
その他、もう一つの実施形態として、通信ユニット130と端末とが端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、通信ユニット130が、端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、端末からハンドシェーク応答メッセージを受信できなかった場合に、通信ユニット130が、普通充電モードに従って端末に充電することを決定することとを含む。
【0055】
例えば、電源アダプター及び端末がいずれも急速充電モードを支持する場合に、電源アダプターが端末にハンドシェーク請求メッセージを送信し、端末がハンドシェーク応答メッセージを返信することとなる。しかし、端末がハンドシェーク応答メッセージを返信しない場合には、電源アダプターがデフォルトの普通充電モードに従って端末に充電する。端末がハンドシェーク応答メッセージを返信しない原因は複数の原因がある。例えば、端末が急速充電モードを支持できず、ハンドシェーク請求メッセージを識別しないこと、または、端末がハンドシェーク請求メッセージを識別したが、自体の作動状態により急速充電の条件を満足できないため、電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信することを放棄すること、例えば、電池の電力量が極めて低いため、すぐに急速充電モードに入らない場合に、当該端末がハンドシェーク応答メッセージを返信しないと選択し、電源アダプターがノーマル充電モードに従って充電する。
【0056】
その他、もう一つの実施形態として、前記通信ユニット130と前記端末とが端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、通信ユニット130が、端末にハンドシェーク請求メッセージを送信することと、通信ユニット130が、端末からハンドシェーク応答メッセージを受信し、ハンドシェーク応答メッセージが、端末が支持する充電モード及び端末の現在の作動パラメーターを含むことと、電源アダプター及び端末がいずれも急速充電モードを支持し、且つ端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足する場合に、通信ユニット130が急速充電モードに従って端末に充電することを決定することと、電源アダプター及び端末がいずれも急速充電モードを支持し、且つ端末の現在の作動パラメーターが、急速充電の条件を満足しない場合に、通信ユニット130が普通充電モードに従って端末に充電することを決定することとを含む。
【0057】
具体的には、電源アダプターがハンドシェーク請求応答メッセージを受信した後に、端末が急速充電モードを支持できるか否かを判断する。端末が急速充電モードを支持すれば、電源アダプターはさらに端末の現在の作動パラメーターが急速充電の条件を満足するか否かを判断する。例えば、端末中の電池の温度は、急速充電に必要される温度を満足するか否か、端末の電池電圧は、急速充電に必要される最小電圧を満足するか否か、などである。端末の現在の作動パラメーターが急速充電の条件を満足すれば、急速充電モードに従って充電する。満足しなければ、ノーマル充電モードで充電する。
【0058】
急速充電モードと普通充電モードは二つの相対的に概念である。一般的には、第一電力量を有する電池を第二電力量に充電する時(第二電力量は第一電力量より多い)、急速充電モードで充電する必要な時間は普通充電モードで充電時間より少ないと理解される。急速充電モードの実現は、幾つかの方式を採用できる。例えば、端末に普通充電モードより大きな電圧または電流を提供する。
【0059】
電源アダプターと端末とが充電する前のネゴシエーション過程は充電モードをネゴシエーションするだけではなく、充電の電圧、充電の電流などの各パラメーターをネゴシエーションできる。
【0060】
その他、一つの実施例として、端末に対する充電する前に、通信ユニット130と端末とが充電パラメーターをネゴシエーションし、充電パラメーターは充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含む。
【0061】
例えば、通信ユニット130は、端末にハンドシェーク請求メッセージを送信する。通信ユニット130は、端末からハンドシェーク応答メッセージを受信する。ハンドシェーク応答メッセージは、端末の型番、端末の標識、端末の電池の温度、端末が支持できる最大充電電圧、及び端末が支持できる最大充電電流のメッセージのうち少なくとも一種を含む。通信ユニット130はハンドシェーク応答メッセージの情報に基づいて充電パラメーターを決定する。
【0062】
例えば、通信ユニット130は、ハンドシェーク応答メッセージから端末が急速充電モードを支持することを分かる。そして、通信ユニット130は端末の型番により当該型番の端末が急速充電時の電圧・電流値を判断する。また、通信ユニット130は端末の電池の現在の電力量により当該型番の端末が急速充電時の電圧・電流値を判断する。
【0063】
その他、一つの実施例として、電源アダプター100が端末に充電電流を出力する過程で、通信ユニット130はデータケーブルにより端末との通信を保持する。
【0064】
電源アダプター100が、端末に充電電流を出力する過程においては、端末と通信ユニット130との間で片方向の通信ができる。例えば、端末から電池電圧を獲得し、且つ電池電圧により出力電圧と電流を調整する。端末と通信ユニット130との間で双方向通信でもできる。例えば、電源アダプター100が、端末に出力電圧または電流を出力し、且つ端末が検出される電源アダプターの入力電圧と電流を当該端末から受け入れる。
【0065】
その他、一つの実施例として、電源アダプター100が端末に充電電流を出力する過程で、通信ユニット130はデータケーブル122により端末から第一情報を受信し、第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示す。
【0066】
端末から端末の現在の電池電圧を獲得することにより、アダプターは出力電圧を調整し、端末の電池に出力する電圧が当該電池の安全的な充電の電圧を超えないため、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を向上する。
【0067】
その他、一つの実施例として、電源アダプター100が端末に充電電流を出力する過程で、通信ユニット130はデータケーブル122により端末に第二情報を送信し、第二情報は、当該電源アダプター100が出力する電流値または電圧値を示す。
【0068】
端末に当該アダプターが出力する電圧または電流を示すメッセージを送信することにより、端末は、入力する電圧または電流がアダプターの出力する電圧または電流とマッチするか否かを判断できるため、アダプターと端末との間中の接続は故障が存在するか否かを判断できる。例えば、短絡などがある。これにより、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を更に向上させる。
【0069】
その他、一つの実施例として、電源アダプター100が端末に充電電流を出力する過程で、通信ユニット130はデータケーブル122により端末から第三情報を受信し、第三情報は、当該端末が当該電源アダプター100から受け入れる電流値または電圧値を示す。
【0070】
端末から端末に入力する電圧または電流を示す情報を受信することにより、アダプターは、出力する電圧または電流が端末に入力する電圧または電流とマッチするか否かを判断できるため、アダプターと端末との間中の接続は故障が存在するか否かを判断できる。例えば、短絡などがある。これにより、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を更に向上させる。
【0071】
電源アダプター100と端末との間は、一般的には充電インタフェースにより接続され、当該充電インタフェース上の線路に抵抗が存在するため、電源アダプター100が端末に出力する電流・電圧値は、端末が電源アダプター100から受け入れる電流・電圧値と同等とは言えない。充電インタフェース上の線路の抵抗が極めて大きい場合に、電源アダプター100が出力する電圧・電流値は、端末が受け入れる電圧・電流値と大きく異なるため、電圧・電流値のインタラクションは後の故障の発見及び排除に支持を提供する。
【0072】
その他、一つの実施例として、端末に充電する過程で、通信ユニット130はデータケーブル122により端末に第四情報を送信し、第四情報は、当該電源アダプター100の出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示す。
【0073】
その他、一つの実施例として、端末に充電する過程で、通信ユニット130はデータケーブル122により端末から第五情報を受信し、第五情報は、当該端末が当該電源アダプター100から受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示す。
【0074】
その他、一つの実施例として、端末に充電する前に、通信ユニット130はデータケーブル122により端末から第六情報を受け入れる。第六情報は、当該端末中の電池の温度を示す。
【0075】
端末から端末の現在の電池の温度を獲得することにより、アダプターは電池の状態を判断できる。例えば、電池の温度が予め設定した閾値を超える場合に、端末が電池の安全性が比較的に低いと判定できるため、電力の出力を停止することができる。これにより、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を更に向上させる。
【0076】
その他、一つの実施例として、端末に充電する前に、通信ユニット130がデータケーブル122により端末に第七情報を送信する。第七情報は、当該電源アダプターの標識または型番を示す。
【0077】
端末に当該アダプターの標識または型番を示すデータを送信することにより、端末は、接続された設備がアダプターだと判定できるため、携帯電話が充電状態に入る処理をトリガーできる(当該処理は、従来の技術に似ていてもよい。ここで、詳しい説明を省略する)、携帯電話が接続された設備はコンピュータまたは他の端末だと誤認することによる故障を回避する。
【0078】
その他、一つの実施例として、端末に充電する前に、通信ユニット130がデータケーブル122により端末から第八情報を受信する。第八情報は、当該端末の標識または型番を示す。
【0079】
端末から端末の標識または型番のデータを獲得し、アダプターが当該データを予め記録することにより、当該端末が使用する電池のパラメーター(例えば、急速充電を支持できるか否か、定格充電電圧など)を決定する。従って、端末設備が当該端末に当該電池のパラメーターに応じた電力を出力するため、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を更に向上させる。
【0080】
上記内容と図1と結合し、本発明の実施例に基づく電源アダプターを詳しく説明する。以下の内容は、図2と結合し、本発明の実施例に基づく端末を詳しく説明する。電源アダプターと端末は、充電システムにおけるお互いに配合し、お互いに対応する二つの装置である。簡素化のため、やや重複の内容を適当に省略する。
【0081】
図2は、本発明の実施例が提供する端末を模式的に示すブロック図である。図2の端末200は、電池210と充電インタフェース220を含む。充電インタフェース220は、電源線221を含む。端末200は、電源線221により電源アダプターから充電電流を導入し、電池210に充電する。端末200は、通信ユニット230を更に含み、充電インタフェース220は、データケーブル222を更に含む。端末200が電源アダプターに接続する時、通信ユニット230は、データケーブル222により電源アダプターと通信する。
【0082】
本発明の実施例において、電源アダプターは依然として電源線により端末に充電する。また、電源アダプターが端末と接続する時、当該電源アダプターはデータケーブルにより端末と通信する。データ、電力の時分割多重化電源線の方式と比べ、電源線に信号隔離ユニットの負荷過大により産生した発熱現象を効率的に回避することができる。
【0083】
その他、一つの実施例として、端末に充電する前に、通信ユニット230と電源アダプターとが当該端末の充電モードをネゴシエーションする。充電モードは、急速充電モード及び普通充電モードを含む。
【0084】
その他、実施形態として、通信ユニット230と電源アダプターとが端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、通信ユニット230は電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、ハンドシェーク請求メッセージは、電源アダプターが急速充電モードを支持することを示すことと、通信ユニット230は、電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、ハンドシェーク応答メッセージは、電源アダプターが急速充電モードに従って端末に充電することを示すこととを含む。
【0085】
その他、一つの実施例として、通信ユニット230と電源アダプターとが端末の充電モードをネゴシエーションすることは、具体的には、通信ユニット230は、電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、ハンドシェーク請求メッセージは、電源アダプターは急速充電モードを支持することを示すことと、端末の現在の作動パラメーターは急速充電の条件を満足する場合に、電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、ハンドシェーク応答メッセージは、電源アダプターが急速充電モードに従って端末に充電することを示すことと、端末の現在の作動パラメーターが急速充電の条件を満足しない場合に、電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、ハンドシェーク応答メッセージは、電源アダプターが普通充電モードに従って端末に充電することを示すこととを含む。
【0086】
その他、一つの実施例として、端末に対する充電する前に、通信ユニット230と電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションし、充電パラメーターは充電電圧及び充電電流のうち少なくとも一種を含む。
【0087】
その他、一つの実施例として、通信ユニット230は電源アダプターと充電パラメーターをネゴシエーションする。具体的には、通信ユニット230は電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、ハンドシェーク請求メッセージは、電源アダプターの型番、電源アダプターの標識、電源アダプターの作動状態、電源アダプターが支持できる最大充電電圧及び電源アダプターが支持できる最大充電電流のうち少なくとも一種を含む。通信ユニット230はハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて充電パラメーターを決定する。通信ユニット230が端末にハンドシェーク応答メッセージを送信し、ハンドシェーク応答メッセージは、端末が充電パラメーターに従って端末に充電することを示す。
【0088】
その他、一つの実施例として、充電インタフェースはUSBインタフェースである。
【0089】
その他、一つの実施例として、データケーブル222はUSBインタフェースのD+線とD−線のうち少なくとも一本である。
【0090】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230はデータケーブル222により電源アダプターとの通信を保持する。
【0091】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230はデータケーブル222により電源アダプターに第一情報を送信し、第一情報は、当該端末の現在の電池電圧を示す。
【0092】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230は、データケーブル222により電源アダプターから第二情報を受信し、第二情報は、当該電源アダプターが出力する電流値または電圧値を示す。
【0093】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230は、データケーブル222により電源アダプターに第三情報を送信し、第三情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電流値または電圧値を示す。
【0094】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230は、データケーブル222により端末に第四情報を送信し、前記第四情報は、当該電源アダプターの出力電圧が過電圧であるか、または出力電流が過電流であることを示す。
【0095】
その他、一つの実施例として、端末が電源アダプターから充電電流を受け入れる過程で、通信ユニット230は、データケーブル222により電源アダプターに第五情報を送信し、第五情報は、当該端末が当該電源アダプターから受け入れる電圧が過電圧であるか、または受け入れる電流が過電流であることを示す。
【0096】
その他、一つの実施例として、端末はスマートフォンである。
【0097】
上記に挙げられたスマートフォンは端末の一例に過ぎない。本発明はこれに限定されたものではない。本発明の技術案は、電池で給電することにより機能を完成する各種の設備に応用できる。例えば、タブレット、携帯式計算設備、メッセージ表示設備、画像撮影設備または通信設備などに応用できる。
【0098】
その他、一つの実施例として、通信ユニット230と電源アダプターとの間の通信は双方向通信である。
【0099】
図3は、本発明の実施例が提供する充電システムを模式的に示すブロック図である。当該充電システムは、電源アダプター100と端末200とを含む。
【0100】
本発明における用語「及び/または」は、関連対象の関連関係を説明し過ぎず、三つの関係を示すことができる。例えば、A及び/またはBは、Aのみ存在し、A及びBが存在し、Bのみ存在しているという三つの状況が存在している。また、本発明の文字「/」は、一般的に前後の関連対象は「または」の関係を示す。
【0101】
本発明の各実施例において、上記の各過程の番号の大きさは、実行の順番を指すことではない。各過程の実行順番は、その自体の機能及び本来のロジックで決定する。本発明の実施例の実施過程に何らかの限定をさせない。
【0102】
当業者は、本発明が開示されている実施例が説明したユニット及びアルゴリズムステップと結合し、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの結合することにより実現できる。これらの機能は、果たしてハードウェアまたはソフトウェアで実行するのは、技術案の特定応用と設計拘束条件で決定する。当業者は、特定の応用ずつ異なる技術案を使用することにより説明した機能を実現できるが、この実現は本発明の範囲を超えるとは考えない。
【0103】
当業者は、説明の便利及び簡素化のため、上記の説明したシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応する過程を参照するので、ここで詳しく説明しないと明確に了解される。
【0104】
本発明が提供された幾つかの実施例において、開示されているシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できる。例えば、上記説明した装置の実施例は概略のものである。例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能の分割として、実際に実現するときには、他の分割方式があるかもしれない。例えば、複数のユニットまたはモジュールを組み合わせ、またはもうひとつのシステムに集合でき、または幾つかの特徴が省略でき、または実行しなくてもできる。もう一つは、表示または討論したお互いの間のカップリング、または直接のカップリング、または通信接続は、幾つかのインタフェースにより、装置、またはユニットの間接カップリング、または通信接続は、電気性、機械性または他の形式でも可能になる。
【0105】
分離部材として説明したユニットは、物理的に分離するか物理的に分離しないこととしてもよい。表示部材として説明したユニットは、物理的なユニットであるか、または物理的なユニットでなくてもよい。一つの場所に位置するか、または複数のネットユニットに分布することとしてもよい。実際のニーズに応じてその部分または、全部のユニットで本実施例の目的を実現する。
【0106】
本発明の各実施例の各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集合できるか、各ユニットが単独に物理的に存在できるか、二つまたは二つ以上のユニットを一つのユニットに集合してもできる。
【0107】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現し、且つ独立の製品として販売または使用する時、コンピュータで読み取り可能の記録媒体に記録することができる。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、本質的に、または従来の技術に貢献する部分または当該技術案の部分は、ソフトウェアの形式で実施する。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、ある記録媒体に記録し、若干の指令によりあるコンピュータ設備(個人コンピュータ、サーバ、またはネットワーク設備)に本発明の各実施例が記載している前記方法の全部または部分のステップを実行させる。前記の記録媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどのコードが記録できる各媒体を含む。
【0108】
上記の内容は、本発明の望ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者が、本発明が開示されている技術の範囲に、容易に想到できる変更また切り替えは、本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の保護範囲は特許請求の保護範囲を基準とする。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2016年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項22】
前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターの型番、前記電源アダプターの標識、前記電源アダプターの作動状態、前記電源アダプターが支持できる最大充電電圧、及び前記電源アダプターが支持できる最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、
前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することと、
前記通信ユニットが、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記電源アダプターが前記充電パラメーターに従って前記端末に充電することを示すことと、を含むことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
第二態様または前記実施形態のいずれかにおいて、第二態様の他の実施形態は、前記通信ユニットと前記電源アダプターとが充電パラメーターをネゴシエーションすることは、具体的には、前記通信ユニットが、前記電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、前記ハンドシェーク請求メッセージが、前記電源アダプターの型番、前記電源アダプターの標識、前記電源アダプターの作動状態、前記電源アダプターが支持する最大充電電圧、及び前記電源アダプターが支持する最大充電電流のうち少なくとも一種を含むことと、前記通信ユニットが、前記ハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて前記充電パラメーターを決定することと、前記通信ユニットが、前記電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、前記ハンドシェーク応答メッセージが、前記電源アダプターが前記充電パラメーターに従って前記端末に充電することを示すこととを含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
端末から端末の標識または型番のデータを獲得し、アダプターが当該データを予め記録することにより、当該端末が使用する電池のパラメーター(例えば、急速充電を支持できるか否か、定格充電電圧など)を決定する。従って、電源アダプターが当該端末に当該電池のパラメーターに応じた電力を出力するため、本発明の実施例のアダプターで充電時の安全性を更に向上させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
その他、一つの実施例として、通信ユニット230は電源アダプターと充電パラメーターをネゴシエーションする。具体的には、通信ユニット230は電源アダプターからハンドシェーク請求メッセージを受信し、ハンドシェーク請求メッセージは、電源アダプターの型番、電源アダプターの標識、電源アダプターの作動状態、電源アダプターが支持できる最大充電電圧及び電源アダプターが支持できる最大充電電流のうち少なくとも一種を含む。通信ユニット230はハンドシェーク請求メッセージの情報に基づいて充電パラメーターを決定する。通信ユニット230が電源アダプターにハンドシェーク応答メッセージを送信し、ハンドシェーク応答メッセージは、電源アダプターが充電パラメーターに従って端末に充電することを示す。
【国際調査報告】