(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-522680(P2017-522680A)
(43)【公表日】2017年8月10日
(54)【発明の名称】マルチスマートカード
(51)【国際特許分類】
G06K 19/077 20060101AFI20170714BHJP
G06K 19/06 20060101ALI20170714BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20170714BHJP
【FI】
G06K19/077 112
G06K19/06 206
G06K19/07 160
G06K19/07 180
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-523750(P2017-523750)
(86)(22)【出願日】2015年7月14日
(85)【翻訳文提出日】2017年1月16日
(86)【国際出願番号】KR2015007276
(87)【国際公開番号】WO2016010327
(87)【国際公開日】20160121
(31)【優先権主張番号】10-2014-0088649
(32)【優先日】2014年7月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0099036
(32)【優先日】2015年7月13日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】517015317
【氏名又は名称】ブリリアンツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ベ、 ジェ フン
(72)【発明者】
【氏名】ベ、 ジェ ホ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、 ビュン チュル
(57)【要約】
本発明はマルチスマートカードに関するものである。本発明の一実施例に係るマルチスマートカードは、プレートと、前記プレートの一側に具備されたタッチスクリーンと、前記タッチスクリーンに対する入力操作が加えられるとそれに符合するカード情報を表示する画面を前記タッチスクリーンに表示する制御部とを含み、前記入力操作はカード分類の変更を遂行する第1操作およびカード種類の変更を遂行する第2操作を含むことを特徴とする。本発明によれば、マルチスマートカードの使用者は特定のカードの識別番号を入力したりボタン操作を遂行する必要がなく、タッチスクリーンを簡便に操作して使用しようとするカードを選択することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレートと、
前記プレートの一側に具備されたタッチスクリーンと、
前記タッチスクリーンに対する入力操作が加えられるとそれに符合するカード情報を表示する画面を前記タッチスクリーンに表示する制御部と
を含み、
前記入力操作は、
カード分類の変更を遂行する第1操作と、
カード種類の変更を遂行する第2操作と
を含むことを特徴とする、マルチスマートカード。
【請求項2】
前記第1操作および前記第2操作は、
一つ以上の前記入力操作の相異する組合わせに該当し、
前記入力操作は、
接触操作、近接操作、スライド操作、ノック操作のうち少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載のマルチスマートカード。
【請求項3】
前記第1操作および前記第2操作は相異する方向に入力されるスライド操作であり、
前記画面上に表示される前記カード情報はカードイメージに該当し、
前記第1操作および前記第2操作が入力されると、前記タッチスクリーン上に相異するカードイメージを表示し、
前記第1操作により前記カード分類の変更を遂行すると、変更された分類内の特定の順序のカードイメージを表示することを特徴とする、請求項2に記載のマルチスマートカード。
【請求項4】
前記画面は、
カード表示領域および情報表示領域を含み、
前記カード表示領域は、
特定のカード識別情報を表示して前記第1操作および前記第2操作を受信し、
前記情報表示領域は、
前記カード表示領域に表示される前記カード識別情報と関連した一つ以上のカード使用情報を表示することを特徴とする、請求項1に記載のマルチスマートカード。
【請求項5】
前記タッチスクリーンは、
特定の入力操作を受信する場合、
前記画面は第1部分および第2部分に区画され、
前記第1部分には前記入力操作が加えられる前に前記画面上に出力された画面が継続して表示され、
前記第2部分には前記カード情報と関連した一つ以上の選択項目を表示することを特徴とする、請求項1に記載のマルチスマートカード。
【請求項6】
前記タッチスクリーンは、
前記第2部分の特定の選択項目を選択する前記入力操作を受信し、
前記選択項目は、
前記第1部分に表示された前記カード情報に対する一つ以上の設定対象である、請求項5に記載のマルチスマートカード。
【請求項7】
前記タッチスクリーンは、
前記画面上に表示された前記カード情報の出力を要請するものとして設定された特定の前記入力操作である第3操作を受信することを特徴とし、
前記第3操作が受信されると、特定のカードデータを外部に出力するカードデータ出力部をさらに含む、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のマルチスマートカード。
【請求項8】
プレートと、
特定のカードデータを外部に出力するカードデータ出力部と、
前記プレートの一側に具備され、選択操作を受信するタッチスクリーンと、
前記タッチスクリーンに前記選択操作が加えられると、前記選択操作に対応するカードデータを前記カードデータ出力部に入力する制御部と
を含み、
前記選択操作は、
前記カードデータ出力部を通じて出力されるカードデータを選択するために前記タッチスクリーンに対する入力操作であり、接触操作、ノック操作、スライド操作のうち少なくとも一つ以上の組合わせである、マルチスマートカード。
【請求項9】
前記制御部は、
前記タッチスクリーンに前記選択操作が加えられると、前記選択操作に符合する特定の画面を表示し、
前記画面は、
前記出力されるカードデータと関連したカード識別情報またはカード使用情報を表示する、請求項8に記載のマルチスマートカード。
【請求項10】
前記制御部は、
特定の入力操作によって選択操作設定モードを実行することを特徴とし、
前記タッチスクリーンは、
前記選択操作設定モードが実行されると、特定のカード選択を受信し、前記選択操作で設定しようとする特定の入力操作を受信することを特徴とする、請求項8に記載のマルチスマートカード。
【請求項11】
前記カードデータ出力部は、
一つ以上の接触式または非接触式出力手段を含み、
前記制御部は、
受信された前記選択操作に対応する特定の出力手段にカードデータを入力することを特徴とする、請求項8に記載のマルチスマートカード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチスマートカードに関するもので、より詳しくは、カード一側に具備されたタッチスクリーンを利用して使うカードを迅速に選択できるマルチスマートカードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代社会の産業化以後、急激な情報化、信用化を経ながら「プラスチックマネー」と呼ばれるクレジットカードは貨幣に次ぐほどその活用度が高まっている。これに伴い、一般成人が所持しているクレジットカードの数も大きく増加し、個人別に、少なくとも2〜3枚から多い場合は、10枚以上も保有、活用する場合が多くなってきた。また、マーケティングが活性化されるにつれて、B2Cを基盤とする多くの企業では多様なポイントカードの発行が必須のマーケティング項目となり、もはや路地商圏に位置した小規模の店舗においても売り上げ増加のために一般的に活用する手段となった。
【0003】
これに伴い、個人に発行されたカードは自分も知らないうちに数十枚にも上っているのが現状である。しかし、多くの場合、不要な発行費用だけが発生し、廃棄されて社会的費用を発生させているのも現実である。さらに、再訪問の頻度が高くない店舗のポイントカード、割引カードは、実際に訪問した時に所持しておらず、活用できない場合が日常的に発生している。このような現象は、消費者の立場では煩雑で複雑なカード管理によるカード発行の回避をもたらし、企業の立場では不要なマーケティング費用をもたらす、需要−供給すべての面において、無駄遣いと不合理をもたらしてしまう。実際のポイントカードと比べて相対的に活用度が高いと判断されるクレジットカードの場合においても、2001年に1人当たり4枚に増加した後、クレジットカード流動性リスク以降しばらく停滞していたクレジットカード保有量は持続的に増加して2011年基準1人当たり4.9枚、全体の発行枚数は約1億2,213万枚に上っている。
【0004】
一方、カードの発行枚数は持続的に増加してきているものの、実際に使われているカードは個人当たり1.4枚に過ぎない。結果的に個人が所持しているクレジットカードのほとんどが休眠カードとなり、約2,000万枚以上(約400億ウォン以上)は捨てられているのが現状である。これに加え、デビットカードやチェックカード、キャッシュカード、プリペイドカードなどの多様な貨幣代用カードやポイントカード、割引カードなどのマーケティング目的のカードを含む場合、実に天文学的な費用が無駄遣いされているといっても過言ではないだろう。
【0005】
したがって、デビットカード、チェックカード、クレジットカード、メンバーシップカードなどの多様なカードを統合して使用できるカードの開発が必要となった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
使用者は決済遂行のためにマルチカード内に保存された複数枚のカードの中で所望のカードを選択しなければならない。一枚のカード内に複数枚のカードを含むことができることによって、使用者にとっては決済(または支払い)または積立て時に適切なカードを選択するのに長い時間が消費され、売り場側にとっては決済のための待機時間が長くなってしまう。
【0007】
スマートフォンと連動して使うカードを選択する方式が存在するが、これはスマートフォンを一緒に携帯しないとカード選択ができない不都合な点がある。また、マルチカードに具備された数字ボタンで特定のカードに対応する識別番号を入力して選択する方式が存在するが、使用者が特定のカードの識別番号を記憶しなければならない不都合な点があり、カードを使う急な状況にてボタンを何度も押さなければならない不都合な点があった。
【0008】
前記のような問題点を解決するために、タッチスクリーンを通じて使用者の入力操作を獲得して簡便かつ迅速に、使うカードを選択できるマルチスマートカードを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例に係るマルチスマートカードは、プレートと、前記プレートの一側に具備されたタッチスクリーンと、前記タッチスクリーンに対する入力操作が加えられるとそれに符合するカード情報を表示する画面を前記タッチスクリーンに表示する制御部とを含み、前記入力操作はカード分類の変更を遂行する第1操作およびカード種類の変更を遂行する第2操作を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記第1操作および前記第2操作は、一つ以上の前記入力操作の相異する組合わせに該当し、前記入力操作は接触操作、近接操作、スライド操作、ノック操作のうち少なくともいずれか一つを含むことを特徴とすることができる。
【0011】
また、前記第1操作および前記第2操作は相異する方向に入力されるスライド操作であり、前記画面上に表示される前記カード情報はカードイメージに該当し、前記第1操作および前記第2操作が入力されると、前記タッチスクリーン上に相異するカードイメージを表示し、前記第2操作により前記カード分類の変更を遂行すると、変更された分類内の特定の順序のカードイメージを表示することを特徴とすることができる。
【0012】
また、前記画面は、カード表示領域および情報表示領域を含み、前記カード表示領域は特定のカード識別情報を表示して前記第1操作および前記第2操作を受信し、前記情報表示領域は前記カード表示領域に表示される前記カード識別情報と関連した一つ以上のカード使用情報を表示することを特徴とすることができる。
【0013】
また、前記タッチスクリーンは、特定の入力操作を受信する場合、前記画面は第1部分および第2部分に区画され、前記第1部分には前記入力操作が加えられる前に前記画面上に出力された画面が継続して表示され、前記第2部分には前記カード情報と関連した一つ以上の選択項目を表示することを特徴とすることができる。
【0014】
また、前記タッチスクリーンは前記第2部分の特定の選択項目を選択する前記入力操作を受信し、前記選択項目は前記第1部分に表示された前記カード情報に対する一つ以上の設定対象であり得る。
【0015】
また、前記タッチスクリーンは、前記画面上に表示された前記カード情報の出力を要請するものとして設定された特定の前記入力操作である第3操作を受信することを特徴とし、前記第3操作が受信されると、特定のカードデータを外部に出力するカードデータ出力部をさらに含むことができる。
【0016】
本発明の他の一実施例に係るマルチスマートカードは、プレートと、特定のカードデータを外部に出力するカードデータ出力部と、前記プレートの一側に具備され、選択操作を受信するタッチスクリーンと、前記タッチスクリーンに前記選択操作が加えられると、前記選択操作に対応するカードデータを前記カードデータ出力部に入力する制御部とを含み、前記選択操作は前記カードデータ出力部を通じて出力されるカードデータを選択するために前記タッチスクリーンに対する入力操作であり、接触操作、ノック操作、スライド操作のうち少なくとも一つ以上の組合わせである。
【0017】
また、前記制御部は前記タッチスクリーンに前記選択操作が加えられると、前記選択操作に符合する特定の画面を表示し、前記画面は前記出力されるカードデータと関連したカード識別情報またはカード使用情報を表示することができる。
【0018】
また、前記制御部は特定の入力操作によって選択操作設定モードを実行することを特徴とし、前記タッチスクリーンは前記選択操作設定モードが実行されると、特定のカード選択を受信し、前記選択操作で設定しようとする特定の入力操作を受信することを特徴とすることができる。
【0019】
また、前記カードデータ出力部は一つ以上の接触式または非接触式出力手段を含み、前記制御部は受信された前記選択操作に対応する特定の出力手段にカードデータを入力することを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
前記のような本発明によれば、下記のような多様な効果を有する。
【0021】
第1に、マルチスマートカードの使用者は特定のカードの識別番号を入力したりボタン操作を遂行する必要がなく、タッチスクリーンを簡便に操作して使用しようとするカードを選択することができる。すなわち、使用者はカードの分類または種類を変更する第1操作または第2操作を通じて簡便に使用するカードを簡便に選択することができ、特定のカード情報に対応する選択操作パターンを入力して使用するカードを簡便に選択することができる。これを通じて、使用者は既存に比べて速い速度で所望のカードを選択して支払いを進行することができる。
【0022】
第2に、カード表示領域および情報表示領域を含むことによって、使用者が特定のカードのカード使用情報を確認しながら選択するようにすることができるため、望む情報を確認しながら速かにカード選択ができる。また、カード優待情報などのカード使用情報を確認しながらカードを選択できるため、使用者は合理的な消費ができる。
【0023】
第3に、ロック解除部によって意図しないタッチ操作が入力されることを防止することができる。また、ロック解除部を、使用者の習慣上カード選択操作時に接触する位置に具備することによって、特にロック解除操作を遂行しなくてもカード選択状況が認識されてタッチ操作機能を活性化することができる。これを通じて、使用者のカード使用がさらに簡便となり得る。
【0024】
第4に、使用者がカードリストを容易に確認して選択できるUIをディスプレイ部上に表示することによって、使用者の所望するカードを迅速かつ簡便に選択するようにすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施例に係るタッチスクリーンを具備したマルチスマートカードの内部構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るマルチスマートカードの横型例示図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るマルチスマートカードの縦型例示図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るタッチスクリーンの画面内にカード表示領域および情報表示領域を含むマルチスマートカードの例示図である。
【
図5】本発明の一実施例にしたがって、特定の入力操作によって第1部分および第2部分に区画されて第2部分に選択項目を表示したマルチスマートカードの例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面とともに詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になるだろう。しかし、本発明は以下で掲示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体に亘って同一参照符号は同一構成要素を指し示す。
【0027】
特に定義されない限り、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に共通して理解できる意味で使用される。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は特に定義されていない限り、理想的または過度に解釈されない。
【0028】
本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は特に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素の他に一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0029】
本明細書でカード情報(Card information)はカードと関連した多様な情報を意味する。前記カード情報はカード識別情報、カード使用情報などを含むことができる。前記カード識別情報は使用者がカードを使ったり選択する時、カードを識別または確認できるようにする情報を意味する。例えば、前記カード識別情報はカード番号、カードイメージ、カード名称などを含むことができる。前記カード使用情報は使用者のカード使用に関連した情報をいう。例えば、前記カード使用情報はカード優待情報、カード使用設定情報(例えば、特定期間内カード使用限度、カード最大使用回数など)、カード利用内訳情報などの使用者がカードを使用するときに必要な情報を含むことができる。
【0030】
本明細書でカードデータは特定のカードを通しての決済、積立てなどを遂行するために外部に出力されるデータをいう。例えば、カードデータは後述されるカードデータ出力部を通じて出力されてカードリーダーに伝達され得る。前記後述されるカードデータ出力部が磁場発生部である場合、前記カードデータはカード番号に該当され得る。
【0031】
図1は本発明の一実施例に係るタッチスクリーンを具備したマルチスマートカードの内部構成図である。
図2は本発明の一実施例に係るマルチスマートカードの横型例示図である。
図3は本発明の一実施例に係るマルチスマートカードの縦型例示図である。
図4は本発明の一実施例に係るタッチスクリーンの画面内にカード表示領域および情報表示領域を含むマルチスマートカードの例示図である。
図5は本発明の一実施例にしたがって、特定の入力操作によって第1部分および第2部分に区画されて第2部分に選択項目を表示したマルチスマートカードの例示図である。
【0032】
図1〜
図5にはマルチスマートカード100、プレート110、情報表示部120、情報入力部130、制御部140、保存部150、カードデータ出力部160、磁場発生部161、ICチップ162、タッチスクリーン170、カード表示領域171、情報表示領域172、第1部分173、第2部分174および選択項目175が図示される。
【0033】
以下、図面を参照して本発明の実施例に係るマルチスマートカードについて説明する。
図1を参照すれば、本発明の一実施例に係るマルチスマートカード100はプレート110、情報入力部130、情報表示部120、制御部140、カードデータ出力部160、保存部150、ロック解除部および挿入感知部の全部または一部を含む。以下、前記構成要素に対して順に説明する。
【0034】
プレート110は四角板状に形成され、四角板状の角の部分が丸く具現されることもある。プレート110はカードデータ出力部160、制御部140などのマルチスマートカード100の構成を含むことができる。プレート110は一般カードのように弾力的な材質のプラスチックまたは金属板で製造することができ、複数枚のレイヤーを重ねて構成することもできる。また、プレート110は内部にマルチスマートカード100の構成を配置した基板を特定の材質の物質でモールディング(molding)して生成することができる。
【0035】
プレート110はカードデータ出力部160を配置することができる。例えば、前記カードデータ出力部160がマグネチック信号(すなわち、磁気信号)を発生する磁場発生部161の場合、後面の一側、さらに詳細には長方形に形成されたプレート110の二つの長辺のうち一つの辺に隣接した後面の一側に外部に露出されるように配置され得る。また、例えば、前記カードデータ出力部160がICチップ162(Integrated Circuit Chip)の場合、前面の一側に外部に露出されるように配置され得る。また、例えば、カードデータ出力部160が後述する近距離無線通信部である場合、プレート110に内蔵されてカード情報に該当する無線通信信号を外部に発信することができる。
【0036】
また、プレート110は磁場発生部161の一端と連続する方向(例えば、プレート110のカードリーダー挿入方向)に後述する挿入感知部が外部に露出されるように具備され得る。また、プレート110の前面の一側には情報表示部120および後述する情報入力部130が具備されて外部に露出され得る。
【0037】
プレート110の内側にはカードデータ出力部160、挿入感知部、情報表示部120、情報入力部130などの外部に露出される構成の一部が内蔵され、外部に露出されない構成である制御部140、電気配線(図示されず)、メモリー(図示されず)、電源部(図示されず)などの構成が内蔵され得る。前記電気配線は、プレート110が幾重にも重なって構成される場合、各プレート110の重なりの間に複数枚で構成され得、プレート110の各重なりの間は配線通路に該当するビア(Via)を通じて連結され得る。
【0038】
情報入力部130は使用者が端末機の動作制御のための入力データを発生させる。情報入力部130はキーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(定圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで構成され得る。特に、タッチパッドが後述する情報表示部120と相互レイヤー構造をなす場合、これをタッチスクリーン170(touch screen)と呼ぶことができる。
【0039】
情報表示部120はプレート110の一側に具備され、画面上に関連情報を表示して使用者に提供する機能を遂行する。すなわち、情報表示部120は制御部140により生成されて提供される映像またはイメージデータを表示する機能を遂行する。
【0040】
情報表示部120は液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスター液晶ディスプレイ(thin film transistor−liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、電子ペーパー(E−paper)のうち、少なくとも一つを含むこともできる。そして、前記マルチカードの具現形態により情報表示部120が二つ以上存在することもできる。例えば、前記マルチカードの前面部と後面部にそれぞれ前記情報表示部120を具備することもできる。
【0041】
前記電子ペーパーは、紙の感じをそのまま感じることができ、紙の役割ができるようにした電子装置であり、e−ペーパーともいう。前記電子ペーパーには、小さいボールやカプセルを利用してインクの効果を出す方式および既存の液晶ディスプレイ(LCD)などの平板ディスプレイをさらに薄くして紙の効果を出す方式などの多様な方式が適用され得る。
【0042】
情報表示部120はプレート110前面の一側に配置され得る。特に、情報表示部120はプレート110の前面の一側に配置されるICチップ162およびプレート110の後面の一側に配置される磁場発生部161と重ならない領域に配置され得る。これを通じて、磁場発生部161にマグネチックカードリーダー内にスワイプを遂行する場合やICカードリーダー内にマルチカードを挿入する場合に情報表示部120が損傷することを防止することができる。また、使用者が情報表示部120を見ながらタッチ操作を容易に遂行するように、情報表示部120はタッチ部と隣接したプレート110上の位置に配置され得る。
【0043】
情報表示部120と前記タッチセンサーが相互レイヤー構造をなす場合(以下、「タッチスクリーン170」という)に、情報表示部120は出力装置の他に入力装置としても使用され得る。タッチスクリーン170はカードのユーザーインタフェース(User Interface(UI))画面を表示し、使用者から画面に対応する位置に対する入力操作を受信することができる。タッチスクリーン170は使用者から接触操作、スライド操作、スワイプ操作、ノック操作などの多様な入力操作を受信することができる。
【0044】
カードデータ出力部160は決済または積立てを遂行するカード情報を伝送する機能を遂行する。カードデータ出力部160はカード情報を外部のカードリーダーに伝送できる多様な構成が該当され得る。例えば、カードデータ出力部160は磁場発生部161、ICチップ162、近距離無線通信部などを含むことができる。
【0045】
磁場発生部161は電流の流れを通じて磁場を形成してカード情報磁気信号を出力する磁気セルを含む。磁場発生部161は少なくとも一つ以上のトラックを含むことができる。各トラックは磁気セルを含んでカードリーダーのヘッダーに提供する磁気信号を発生させることができる。磁気セルは多様な形態で構成され得る。例えば、単一または複数の磁気セルがトラック上に配置され得る。また、磁気セルは多様な配置方向を有することができる。例えば、磁気セルは、磁場発生時に前記プレート110の一側面に(すなわち、磁気信号出力方向に)特定の極性だけが露出されるように起立配置され得る。すなわち、磁気セルは特定のプレート110の一側面上に配置されて電流方向に沿って特定の極性だけが磁気信号出力方向に露出されるようにすることができる。また、例えば、磁気セルは両極性が磁気信号出力方向に露出されるように配置され得る。
【0046】
ICチップ162は接触式カードリーダーとのデータ交換を遂行できる。すなわち、前記ICチップ162は外部にカードリーダーと物理的接触ができる部分がプレート110の外部に露出され、接触式カードリーダーに前記スマートマルチスマートカード100を挿入時に前記接触式カードリーダーのカード接触部に接触して直接的なデータ交換を遂行できる。
【0047】
近距離無線通信部は、前記プレート110内に具備され、近距離無線通信を通じて外部にカード情報を発信する機能を遂行する。また、近距離無線通信部は新規カード情報の受信または外部デバイスから使用者認証情報を受信する機能を遂行することができる。近距離無線通信部に使われる近距離通信技術としては、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、beacon(Beacon)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ジグビー(ZigBee(登録商標))、NFC(Near Field Communication)などが利用され得る。近距離無線通信部が新規カード情報を受信して制御部140に伝達し、制御部140が情報処理を遂行してメモリー内に保存することができる。
【0048】
制御部140はマルチカード使用に必要な全般的な制御機能を遂行する。制御部140は特定のカードデータ出力部160にカード情報を伝達する機能を遂行する。例えば、制御部140はプレート110内に具備され、使用者のタッチスクリーン170操作によって選択されるカード情報に相応するカードデータを磁場発生部161に伝達して特定の磁気駆動電流信号を生成するようにする機能を遂行することができる。制御部140は磁気駆動電流信号の供給の有無または流れ方向の調節を通じて磁場発生部161で発生する磁気信号を時系列的に生成することができる。すなわち、磁気セルは電流調節を通じてカードリーダーのヘッドに加えられる磁場の方向を調節することができる。また、特定のトラック内に複数の磁気セルが含まれる場合、制御部140は電流方向を一括制御して各磁気セルで磁気信号出力方向(カードリーダーヘッダー方向)に同じ極性が発生するようにすることができる。磁場発生部161が複数のトラックを含む場合、制御部140は各トラック別に入力される磁気駆動電流信号を調節して各トラックに対応するカードリーダーのヘッドに磁場の変化を発生させることができる。
【0049】
また、制御部140は情報表示部120に表示する情報または画面を生成する機能を遂行することができる。すなわち、制御部140はカードUI画面を生成して情報表示部120に提供することができる。使用者が所望するUI画面構成を選択または設定できる場合、制御部140は使用者の設定に符合するUI画面を生成して情報表示部120に提供することができる。
【0050】
また、制御部140は情報入力部130から入力操作を受信して対応する動作を判断し、前記動作遂行を命令する機能を遂行することができる。例えば、情報入力部130が情報表示部120と結合されたタッチスクリーン170の場合、制御部140はタッチスクリーン170により受信された入力操作の位置、入力操作の種類または入力操作の類型を判断し、それに符合する制御命令を決定することができる。制御部140は前記タッチスクリーン170に対する入力操作が加えられると、前記入力操作に符合するカード情報のカードデータを特定のカードデータ出力部160に伝達することができ、前記入力操作に符合するカード情報を表示する画面を生成して前記タッチスクリーン170に伝達することができる。
【0051】
保存部150は複数のカード情報およびカードデータを保存する。また、保存部150は複数のカード情報を保存する場合、使用者がカード選択を迅速かつ簡便に遂行するためにカードを分類して保存することができる。例えば、マルチスマートカード100は、クレジットカード分類、チェックカード分類、ポイントカード分類、メンバーシップ分類などのカード類型によってカードを分類して保存することができ、カード使用頻度またはカード発行先などを基準に分類して保存することができる。また、保存部150は制御部140の動作のためのプログラムを保存することができる。
【0052】
挿入感知部は圧力センサーを具備し、カードリーダー内へのカード挿入を認識することができる。挿入感知部はカードリーダーのヘッダーが通過するプレート110上の特定位置に配置され得る。例えば、圧力センサーが磁場発生部161の上または下に配置され、カードが挿入される場合、ヘッドによって圧力センサーに圧力が加えられ得る。すなわち、カードリーダーの一側面にヘッダーが接触している状態でカードがヘッダーとカードリーダーの一側面の間に挿入されてヘッダーがカードを押すと、カードはカードリーダー内への挿入を認識して磁気セルに電源を供給することができる。
【0053】
また、例えば、動的にカードスワイプ(swiping)を遂行する場合、挿入感知部は磁場発生部161の終端に隣接した位置に具備され、カードリーダー内でカードが動く場合、磁場発生部161がヘッドに認識される前に前記ヘッドの接触を感知することができる。これを通じて、マルチカードはカードリーディングが開始される時に磁気信号を発生させ始めて電力消耗を減らすことができる効果がある。
【0054】
また、挿入感知部は磁場発生部161からカードリーダーのヘッダーとのカード情報磁気信号の交換による電気的信号を受信してカードリーダー内への挿入を感知することができる。すなわち、磁場発生部161の磁気セルがインダクティブ(inductive)センサーとして役割をし、カードリーダーヘッダーとの間に磁場の変化を感知してカード情報を送出することができる。
【0055】
また、挿入感知部は圧力センサーとインダクティブセンサーを共に活用することができる。これを通じて、カードリーダーのヘッダーではない他の構成によって圧力センサーに圧力が加えられて誤作動する場合を防止することができ、カードリーダーのヘッダーではない他の磁場の変化が発生する物体によって磁気セルに磁場の変化が感知されて誤作動する場合を防止することができる。
【0056】
ロック解除部は前記プレート110の一面に具備され、前記タッチ部のタッチ操作機能活性化のためのロック解除操作の入力を受ける機能を遂行する。すなわち、使用者はマルチカード操作を遂行しようとする場合にタッチ部操作の以前またはタッチ部操作とともにロック解除部を操作してタッチ操作機能を活性化することができる。例えば、前記タッチ部は、前記使用者からロック解除部に対するロック解除操作が入力される間にのみタッチ操作機能を活性化することができる。これに伴い、タッチ部を通じて意図しないタッチ操作が入力されることを防止することができる。
【0057】
ロック解除部はボタンまたはタッチセンサ(例えば、身体接触感知センサ)で具備され得る。すなわち、使用者がタッチ操作を入力しようとする場合に特定の指でボタンを押したりタッチセンサーに指を接触すれば、タッチ操作機能を活性化することができる。
【0058】
また、ロック解除部は、使用者の指紋情報を受信する指紋認識モジュールを含み、受信された指紋情報が既保存された指紋情報と一致すれば、前記タッチ操作機能を活性化することができる。すなわち、指紋認識モジュールは使用者の指が接触すれば指紋情報を受信し、マルチカード内に保存された使用者の指紋情報と一致可否を判断してタッチ操作機能またはマルチカードの全体機能の活性化の有無を決定することができる。これを通じて、カード所有者ではない他人がカードを任意で操作したり決済を遂行することを防止することができる。
【0059】
以下、マルチスマートカード100によってカード選択を遂行する過程を具体的に説明する。
【0060】
図2または
図3を参照すれば、本発明の一実施例に係るマルチスマートカード100は、プレート110、タッチスクリーン170、および制御部140を含むことができる。前記タッチスクリーン170はプレート110の一側に具備されてカード情報を出力して使用者から入力操作を受信する機能を遂行することができる。タッチスクリーン170に対する入力操作が加えられると、タッチスクリーン170は前記入力操作に符合するカード情報を表示する、制御部140により生成された画面の伝達を受けて表示することができる。前記入力操作は接触操作、近接操作、スライド操作、ノック操作などのタッチスクリーン170が認識できる多様な操作が含まれ得る。
【0061】
前記入力操作は第1操作および第2操作を含むことができる。前記第1操作はカード分類の変更を遂行する入力操作に該当し、前記第2操作はカード種類の変更を遂行する入力操作に該当し得る。前記第1操作および前記第2操作は、一つ以上の前記入力操作の相異する組合わせで構成され得る。すなわち、第1操作および第2操作を区別するために、マルチスマートカード100は相異する入力操作の組合わせを第1操作および第2操作として指定することができる。
【0062】
一実施例として、前記第1操作および前記第2操作は相異する方向に入力されるスライド操作(またはスワイプ操作)であり、タッチスクリーン170の画面上に表示される前記カード情報はカードイメージに該当し得る。具体的には、マルチスマートカード100はタッチスクリーン170上にカード情報(例えば、カードイメージなど)を表示し、前記第1操作および前記第2操作が入力されると、前記タッチスクリーン170上に相異するカードイメージに変更して表示することができる。
【0063】
使用者はタッチスクリーン170に第1操作を入力して分類変更を遂行できる。例えば、上下にスワイプする入力操作が第1操作と設定された場合、上方向または下方向へのスワイプ操作を通じてカード分類の変更を遂行できる。また、使用者は第1操作入力を通じて選択した特定のカード分類内で第2操作を入力してカード種類の変更を遂行できる。例えば、左右にスワイプする入力操作が第2操作と設定された場合、左方向または右方向へのスワイプ操作を通じてカード種類の変更を遂行できる。
【0064】
また、一実施例として、前記第1操作により前記カード分類の変更を遂行すると、変更された分類内の特定順序のカードイメージを表示することを特徴とすることができる。前記タッチスクリーン170に選択される特定のカードのカード情報(例えば、カードイメージ)を表示する場合、第1操作による分類変更時に特定のカード情報を初期(default)値で表示することができる。例えば、特定分類内のカード中の初期値が設定されており、それによって決定され得る。マルチスマートカード100は使用者から主に使用するカードの選択を受けて初期値に設定することができ、使用者のカード選択頻度を把握して周期的に特定分類内初期値を設定することができる。また、マルチスマートカード100は変更前の分類の表示されたカードの順序に対応する変更後の分類のカードを表示することができる。
【0065】
本発明の一実施例として、
図4でのように、前記画面は、カード表示領域171および情報表示領域172を含むことができる。前記カード表示領域171は特定のカード識別情報を表示して前記第1操作および前記第2操作を受信し、前記情報表示領域172は前記カード表示領域171に表示されるカード識別情報と関連した一つ以上のカード使用情報を表示することができる。使用者は、保存された複数のカードの中で使うカードを選択する時、カード識別情報(例えば、カード名称、カードイメージ)だけでなく、特定のカードと関連したカード使用情報を共に確認することを所望することがある。例えば、使用者が特定のカードを使わなければならない回数、使わなければならない最小金額、各カードの優待事項などをすぐに確認しながら使うカードを選択することを所望する場合がある。したがって、タッチスクリーン170はカード識別情報を表示するカード表示領域171とカード使用情報を表示する情報表示領域172に区分され得る。すなわち、マルチスマートカード100(すなわち、制御部140)はタッチスクリーン170の画面上に二つの領域(すなわち、カード表示領域171および情報表示領域172)に区別されたUIを生成して表示することができる。
【0066】
前記タッチスクリーン170のカード表示領域171はカード識別情報を表示し、使用者からカードの変更または選択のための入力操作を受信することができる。すなわち、カード表示領域171は第1操作を受信してカード分類を変更することができ、第2操作を受信してカードの種類を変更することができる。
【0067】
タッチスクリーン170の情報表示領域172は多様なカード使用情報を表示することができる。マルチスマートカード100は使用者から表示を望むカード使用情報の設定を受けて表示することができる。また、情報表示領域172は使用者から特定の入力操作を受信して表示するカード使用情報の種類を変更することができる。例えば、情報表示領域172は複数のカード使用情報の中でいずれか一つ(例えば、カード優待または加盟店情報)を表示することができ、使用者から特定の入力操作(例えば、左右へのスライド操作)を受信して他のカード使用情報(例えば、今月のカード使用回数または今月の使用金額)を表示することができる。
【0068】
また、一実施例として、前記タッチスクリーン170は、特定の入力操作を受信する場合、前記画面は第1部分173および第2部分174に区画され得る。前記第1部分173には前記入力操作が加えられる前に前記画面上に出力された画面が継続して表示され、前記第2部分174には前記カード情報と関連した一つ以上の選択項目175を表示することができる。タッチスクリーン170の画面を第1部分173および第2部分174に区画するようにする入力操作としては多様な入力操作組合わせが適用され得る。
【0069】
前記第2部分174には一つ以上の選択項目175を表示することができる。前記選択項目175は前記第1部分173に表示された前記カード情報に対する一つ以上の設定対象であり得る。例えば、前記設定対象は、特定のカードの使用制限回数、使用制限金額などが該当され得る。
図5でのように、選択可能な一つ以上の特定の図形イメージで表示することができる。
【0070】
また、前記タッチスクリーン170は前記第2部分174の特定の選択項目175を選択する前記入力操作を受信することができる。一実施例として、使用者がタッチスクリーン170を長くタッチする場合、タッチスクリーン170の画面は第1部分173および第2部分174に分けられて第2部分174には選択可能な一つ以上の選択項目175イメージが表示され、使用者から特定の選択項目175イメージに対する接触操作の入力を受けて特定の選択項目175を選択することができる。
【0071】
また、前記タッチスクリーン170は、前記画面上に表示された前記カード情報の出力を要請するものとして設定された特定の前記入力操作である第3操作を受信することができる。前記第3操作は前記タッチスクリーン170が認識できる多様な入力操作の組合わせのうち、いずれか一つが適用され得る。タッチスクリーン170が特定の第3操作を受信すれば、制御部140は出力要請されたカード情報に対応するカードデータの出力を特定のカードデータ出力部160に要請することができる。
【0072】
また、前記第3操作は一つ以上の入力操作を含むことができ、それぞれの入力操作がマルチスマートカード100に含まれたそれぞれのカードデータ出力部160に連結され得る。マルチスマートカード100は一つ以上のカードデータ出力部160を含むため、使用者は特定のカードデータ出力部160に対応する第3操作を入力して所望するカードデータ出力部160に選択されたカードのカードデータを出力することができる。
【0073】
図2または
図3を参照すれば、本発明の他の一実施例に係るマルチスマートカード100は、プレート110、カードデータ出力部160、タッチスクリーン170および制御部140を含む。タッチスクリーン170はプレート110の一側に具備され、使用者から選択操作を受信することができる。前記選択操作は、前記カードデータ出力部160を通じて出力されるカードデータを選択するために前記タッチスクリーン170に対する入力操作であり得る。すなわち、特定のカードデータと特定の選択操作はマッチングされていることもあり、タッチスクリーン170に特定の選択操作が入力されると制御部140は前記選択操作に対応するカードデータを判断して前記カードデータ出力部160に入力することができる。
【0074】
前記入力操作は接触操作、ノック操作、スライド操作のうち少なくとも一つ以上の組合わせであり得る。前記入力操作は前記タッチスクリーン170上の接触操作またはノック操作の位置、スライド操作の開始位置または方向などにより変化され得る。タッチスクリーン170が特定の入力操作を受信すれば、制御部140は前記入力操作の種類(例えば、ノック操作、接触操作、スライド操作中のいずれの入力操作に対応するかの可否)、入力操作の操作位置または操作方向を認識することができる。これを通じて、マルチスマートカード100は認識された一つ以上の入力操作の組合わせである選択操作を判断し、対応するカード情報を把握してカードデータ出力部160を通じてカードデータを出力することができる。
【0075】
また、前記制御部140は、前記タッチスクリーン170に前記選択操作が加えられると、前記選択操作に符合する特定の画面を表示し、前記画面は前記出力されるカードデータと関連した、カード識別情報またはカード使用情報を表示することができる。
【0076】
また、一実施例は、前記制御部140が特定の入力操作によって選択操作設定モードを実行することを特徴とすることができる。すなわち、マルチスマートカード100は、使用者から特定の選択操作とカード情報を連結する選択操作設定モードを含むことができる。例えば、使用者は特定の操作をタッチスクリーン170に入力して選択操作設定モードを実行することができる。前記選択操作設定モードが実行されると、タッチスクリーン170は使用者から特定のカード選択(例えば、画面上に特定のカードイメージを表示する場合、カード分類を変更する上下操作およびカードの種類を変更する左右の操作を通じてカード選択)を受信することができ、前記選択操作で設定しようとする特定の入力操作(例えば、接触操作、ノック操作、スライド操作が結合された特定の入力操作パターン)を受信することができる。
【0077】
また、前記カードデータ出力部160は一つ以上の接触式または非接触式出力手段を含み、前記制御部140は受信された前記選択操作に対応する特定の出力手段にカードデータを入力することを特徴とすることができる。すなわち、マルチスマートカード100は、選択操作によって相異するカードデータ出力部160がマッチングされ得る。例えば、選択操作設定モードでカード情報と選択操作をマッチングする過程において、マルチスマートカード100は使用者から特定のカードデータ出力部160の選択も受けることができる。また、例えば、カードデータ出力部160ごとに固有な選択操作が決定されており、使用者から特定のカード情報を選択する選択操作が入力された後、引き続きカードデータ出力部160を選択する選択操作を入力して使用を所望するカードデータ出力部160を選択することができる。
【0078】
前記のような本発明によれば、下記のような多様な効果を有する。
【0079】
第1に、マルチスマートカードの使用者は、特定のカードの識別番号を入力したりボタン操作を遂行する必要がなく、タッチスクリーンを簡便に操作して使用しようとするカードを選択することができる。すなわち、使用者は、カードの分類または種類を変更する第1操作または第2操作を通じて使うカードを簡便に選択することができ、特定のカード情報に対応する選択操作パターンを入力して使うカードを簡便に選択することができる。これを通じて、使用者は既存に比べて速い速度で所望のカードを選択して支払いを進行することができる。
【0080】
第2に、カード表示領域および情報表示領域を含むことによって、使用者が特定のカードのカード使用情報を確認しながら選択するようにすることができるため、望む情報を確認しながら速かにカード選択ができる。また、カード優待情報などのカード使用情報を確認しながらカードを選択できるため、使用者は合理的な消費ができる。
【0081】
第3に、ロック解除部によって意図しないタッチ操作が入力されることを防止することができる。また、使用者の習慣上カード選択操作時に接触する位置にロック解除部を具備するため、特にロック解除操作を遂行しなくてもカード選択状況が認識されてタッチ操作機能を活性化することができる。これを通じて、使用者のカード使用がさらに簡便となり得る。
【0082】
第4に、使用者がカードリストを容易に確認して選択できるUIをディスプレイ部上に表示することによって、使用者の所望するカードを迅速かつ簡便に選択するようにすることができる効果がある。
【0083】
以上添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施できることが理解できるはずである。したがって、前述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解されるべきである。
【国際調査報告】