(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-522813(P2017-522813A)
(43)【公表日】2017年8月10日
(54)【発明の名称】デジタルマイクロミラーデバイス制御装置と投射表示システム
(51)【国際特許分類】
H04N 9/31 20060101AFI20170714BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20170714BHJP
G09G 3/34 20060101ALI20170714BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20170714BHJP
【FI】
H04N9/31 B
G03B21/00 F
G09G3/34 D
G09G3/20 680C
G09G3/20 680E
G09G3/20 642D
G09G3/34 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-502651(P2017-502651)
(86)(22)【出願日】2015年7月8日
(85)【翻訳文提出日】2017年1月16日
(86)【国際出願番号】CN2015083509
(87)【国際公開番号】WO2016008374
(87)【国際公開日】20160121
(31)【優先権主張番号】201410342448.1
(32)【優先日】2014年7月17日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514073097
【氏名又は名称】深▲せん▼市繹立鋭光科技開発有限公司
【氏名又は名称原語表記】APPOTRONICS(CHINA)CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】李 屹
(72)【発明者】
【氏名】叶 紅
(72)【発明者】
【氏名】孫 敏
(72)【発明者】
【氏名】呉 佛遠
【テーマコード(参考)】
2K203
5C060
5C080
【Fターム(参考)】
2K203FA06
2K203FA09
2K203FA25
2K203FA32
2K203FA44
2K203FA54
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2K203GB62
2K203HA25
2K203MA04
5C060BC05
5C060EA01
5C080AA17
5C080BB05
5C080CC03
5C080CC07
5C080JJ02
(57)【要約】
本願発明は、受信されたビデオデータを復号化して、複数の色のコンポーネントデータ信号を取得するためのビデオ復号化回路と、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるデジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、第1のサブ駆動回路の入力端はビデオ復号化回路に接続され、第1のサブ駆動回路の出力端は第1のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、第2のサブ駆動回路の入力端はビデオ復号化回路に接続され、第2のサブ駆動回路の出力端は第2のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路は複数の色のうちの少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理することに用いられるデジタルマイクロミラーデバイス制御装置及び投射表示システムを開示している。本発明によれば、投射表示システムの画像表示効率を向上させる効果が達成された。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信されたビデオデータを復号化して、複数の色のコンポーネントデータ信号を取得するためのビデオ復号化回路と、
第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるデジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、
前記第1のサブ駆動回路の入力端は前記ビデオ復号化回路に接続され、前記第1のサブ駆動回路の出力端は第1のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、前記第2のサブ駆動回路の入力端は前記ビデオ復号化回路に接続され、前記第2のサブ駆動回路の出力端は第2のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、前記第1のサブ駆動回路と前記第2のサブ駆動回路は前記複数の色のうちの少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理することに用いられ、
ここで、前記第1のサブ駆動回路は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように前記第1のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられ、前記第2のサブ駆動回路は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように前記第2のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられることを特徴とするデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項2】
前記第1のサブ駆動回路が受信したコンポーネントデータ信号は前記複数の色のうちの少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を含み、前記第1のサブ駆動回路は、前記少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を変調するように、前記第1のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられることを特徴とする請求項1に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項3】
前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、前記第1のサブ駆動回路と前記第2のサブ駆動回路にそれぞれ接続され、前記第1のサブ駆動回路と前記第2のサブ駆動回路にカラーホイールフィードバック信号を出力するためのカラーホイール駆動回路をさらに備え、
前記第1のサブ駆動回路と前記第2のサブ駆動回路はカラーホイールフィードバック信号に基づいて、第1のデジタルマイクロミラーデバイスと前記第2のデジタルマイクロミラーデバイスを同期的に駆動することを特徴とする請求項1に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項4】
前記ビデオ復号化回路は、第1の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第1の信号出力端と、第2の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第2の信号出力端と、第3の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第3の信号出力端とを備え、
前記第1のサブ駆動回路は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第1の受信端と、前記第1の信号出力端に接続され、前記第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第2の受信端と、前記第2の信号出力端に接続され、前記第2の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第3の受信端とを備え、
前記第2のサブ駆動回路は、前記第3の信号出力端に接続され、前記第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第4の受信端と、前記第3の信号出力端に接続され、前記第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第5の受信端とを備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項5】
前記第2のサブ駆動回路は、さらに第6の受信端を備え、前記第6の受信端は、第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられる、又は前記第6の受信端は接地されることを特徴とする請求項4に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項6】
前記ビデオ復号化回路は、第4の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第4の信号出力端をさらに備え、
前記第2のサブ駆動回路は、前記第4の信号出力端に接続され、前記第4の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項7】
前記第2のサブ駆動回路は、前記第3の信号出力端に接続され、前記第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項8】
前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、前記第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力する発光ダイオード駆動信号を受信するための発光ダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記発光ダイオード駆動信号は前記発光ダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられる、又は、
前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、前記第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力するレーザダイオード駆動信号を受信するためのレーザダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記レーザダイオード駆動信号はレーザダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられることを特徴とする請求項7に記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項9】
前記第1の色は緑色であり、前記第2の色は青色であり、前記第3の色は赤色であることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置。
【請求項10】
ビデオデータを出力するためのビデオ源と、
第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスとから構成されるデジタルマイクロミラーデバイスと、
請求項1乃至9のいずれかに記載のデジタルマイクロミラーデバイス制御装置と、を備え、
前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、ビデオ復号化回路と、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、前記ビデオ復号化回路はビデオ源に接続され、前記デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路は第1のデジタルマイクロミラーデバイス及び第2のデジタルマイクロミラーデバイスにそれぞれ接続され、前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置はビデオ源からのビデオデータを受信すると共に、前記ビデオデータを変調するように前記第1のデジタルマイクロミラーデバイスと前記第2のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられることを特徴とする投射表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子技術の分野に関し、具体的には、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置と投射表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタル光処理(Digital Light Procession、DLPと略称)技術に基づく投射表示システムは、一般に単一デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro mirror Device、DMDと略称)を用いた投射表示システムである。単一DMDを採用すると、光源の使用効率が低くなる。
図1に示されるように、単一DMDの投射表示システムにおいては、10’がビデオ源であり、20’がビデオ復号化回路であり、30’がDMD駆動回路であり、40’がカラーホイール駆動回路であり、50’がDMDである。
【0003】
単一DMDの投射表示システムの作動過程は、ビデオ源10’からビデオデータが出力され、ビデオデータがビデオ復号化回路20’により赤色(RED)、緑色(GREEN)、青色(BLUE)の3つの色コンポーネントのデータに復号化され、さらにDMD駆動回路30’に出力されることである。DMD駆動回路30’は、赤色データチャンネル(Rチャンネル)、青色データチャンネル(Bチャンネル)、緑色データチャンネル(Gチャンネル)の3つのチャンネル、並びに、クロック及び制御データチャンネル(CLK&CTLチャンネル)を有する。Rチャンネルは赤色コンポーネントデータ信号を受信するものであり、Bチャンネルは青色コンポーネントデータ信号を受信するものであり、Gチャンネルは緑色コンポーネントデータ信号を受信するものであり、CLK&CTLチャンネルはクロック制御信号を受信するものである。DMD駆動回路30’は、カラーホイール駆動回路40’のカラーホイールフィードバック信号に従って、赤色、緑色、青色等の色コンポーネントデータを特定の時系列に基づいて時分割でDMD50’に出力し表示する。この投射システムでは、DMDによる1つの色の平均表示時間は、単位時間の三分の一だけである。このため、この投射表示システムは、画像表示効率が低くなり、画像の輝度が低い。
【0004】
従来技術における投射表示システムの画像表示効率が低いという問題については、未だに効果的な解決手段が提出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は主に、投射表示システムの画像表示効率が低いという問題を解決するために、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置と投射表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するために、本発明の一つの態様によれば、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置を提供している。本発明に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、受信されたビデオデータを復号化して、複数の色のコンポーネントデータ信号を取得するためのビデオ復号化回路と、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるデジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、第1のサブ駆動回路の入力端はビデオ復号化回路に接続され、第1のサブ駆動回路の出力端は第1のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、第2のサブ駆動回路の入力端はビデオ復号化回路に接続され、第2のサブ駆動回路の出力端は第2のデジタルマイクロミラーデバイスに接続され、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路は複数の色のうちの少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理することに用いられ、ここで、第1のサブ駆動回路は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように第1のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられ、第2のサブ駆動回路は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように第2のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられる。
【0007】
さらに、第1のサブ駆動回路が受信したコンポーネントデータ信号は複数の色のうちの少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を含み、第1のサブ駆動回路は、少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を変調するように、第1のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられる。
【0008】
さらに、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路にそれぞれ接続され、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路にカラーホイールフィードバック信号を出力するためのカラーホイール駆動回路をさらに備え、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路はカラーホイールフィードバック信号に基づいて、第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスを同期的に駆動する。
【0009】
さらに、ビデオ復号化回路は、第1の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第1の信号出力端と、第2の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第2の信号出力端と、第3の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第3の信号出力端とを備え、第1のサブ駆動回路は、第1の信号出力端に接続され、第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第1の受信端と、第1の信号出力端に接続され、第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第2の受信端と、第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第3の受信端とを備え、第2のサブ駆動回路は、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第4の受信端と、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第5の受信端とを備える。
【0010】
さらに、第2のサブ駆動回路は、さらに第6の受信端をさらに備え、第6の受信端は、第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられる、又は第6の受信端は接地される。
【0011】
さらに、ビデオ復号化回路は、第4の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第4の信号出力端をさらに備え、第2のサブ駆動回路は、第4の信号出力端に接続され、第4の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備える。
【0012】
さらに、第2のサブ駆動回路は、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備える。
【0013】
さらに、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力する発光ダイオード駆動信号を受信するための発光ダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記発光ダイオード駆動信号は発光ダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられる、又は、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力するレーザダイオード駆動信号を受信するためのレーザダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記レーザダイオード駆動信号はレーザダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられる。
【0014】
さらに、第1の色は緑色であり、第2の色は青色であり、第3の色は赤色である。
【0015】
上記の目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、投射表示システムを提供している。本発明に係る投射表示システムは、ビデオデータを出力するためのビデオ源と、第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスとから構成されるデジタルマイクロミラーデバイスと、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置と、を備え、前記デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、ビデオ復号化回路と、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、ビデオ復号化回路はビデオ源に接続され、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路は第1のデジタルマイクロミラーデバイス及び第2のデジタルマイクロミラーデバイスにそれぞれ接続され、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置はビデオ源からのビデオデータを受信すると共に、ビデオデータを変調するように第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例によれば、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるDMD駆動回路を採用し、2つのDMDによる表示を制御し、2つの駆動回路により少なくとも3つの色のコンポーネントデータ信号を処理することができるため、従来技術における一つのDMDにより表示を行う投射表示システムに比べて、画像表示効率が低いという問題が解決され、投射表示システムの画像表示効率を向上させる効果が達成された。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の一部を構成する図面は、本発明をさらに理解するために提供するものであり、本発明の模式的な実施例及びその説明は本発明を説明するためのもので、本発明を不適切に限定するものではない。
【
図1】従来技術に係る投射表示システムの模式図である。
【
図2】本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の模式図である。
【
図3】本発明の実施例に係る好ましいデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の模式図である。
【
図4】本発明の実施例に係る選択可能なデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の模式図である。
【
図5】本発明の実施例に係る他の選択可能なデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の模式図である。
【
図6】本発明の実施例に係るさらに他の好ましいデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
説明する必要があるのは、矛盾なところが無い限り、本願の実施例及び実施例の特徴は互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照しながら実施例を結び付けて本発明を詳細に説明する。
【0019】
当業者が本発明をより良く理解できるように、以下、本発明の実施例における図面と結び付けて、本発明の実施例に係る発明を明確で完全に記述するが、当然ながら、記述された実施例は本発明の全部の実施例ではなく、単に実施例の一部にすぎない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的働きを払っていない場合得られた全ての他の実施例は、本発明が保護しようとする範囲に属するべきである。
【0020】
説明する必要があるのは、本発明の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」等の用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定順序又は優先順位を表すためのものとする必要がない。このように使用されるデータは、そこで述べられる本発明の実施例のためには、適宜な場合で交換されることが可能である。また、「備える」と「有する」という用語及びそれらのあらゆる変形は、非排他的な含みをカバーすることを意図するものであり、例えば、一連の素子を備えるシステム、製品又は装置は、必ず明確に挙げられたそれらの素子や装置に限られることではなく、明確に挙げられていない又はこれらのシステム、製品又は装置において固有の他の素子や装置を備えてもよい。
【0021】
本発明の実施例はデジタルマイクロミラーデバイス制御装置を提供している。
【0022】
図2は本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置の構造を示す模式図である。
図2に示すように、このデジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、ビデオ復号化回路202と、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備える。
【0023】
ビデオ復号化回路202は、受信されたビデオデータを復号化し、複数の色のコンポーネントデータ信号を取得するためのものである。
【0024】
ビデオ復号化回路202はビデオ源201に接続されており、ビデオ源201から出力されるビデオデータを受信すると共に該ビデオデータを復号化し、複数の色のコンポーネントデータ信号、即ち、複数の色における各色に対応するチャンネルのコンポーネントデータ信号を取得するためのものである。例えば、復号化されたコンポーネントデータ信号は三原色のコンポーネント信号である場合、赤色コンポーネントデータ信号と、青色コンポーネントデータ信号と、緑色コンポーネントデータ信号とに分けることができる。当然ながら、復号化により、三原色の以外のその他の色のコンポーネントデータ信号、例えば白色、黄色等の特定の色のコンポーネントデータ信号を取得することもでき、復号化された色コンポーネントデータ信号が多いほど、画像表示される色飽和度が高くなる。
【0025】
デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路は第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204とから構成されており、第1のサブ駆動回路203の入力端はビデオ復号化回路202に接続されており、第1のサブ駆動回路203の出力端が第1のDMD205に接続されており、第2のサブ駆動回路204の入力端はビデオ復号化回路202に接続されており、第2のサブ駆動回路204の出力端は第2のDMD207に接続されており、第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204は複数の色のうちの少なくとも3つの色のコンポーネントデータ信号を処理することに用いられる。ここで、第1のサブ駆動回路203は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように第1のDMD205を制御するためのものであり、第2のサブ駆動回路204は、受信されたコンポーネントデータ信号を変調するように第2のDMDを制御するためのものである。第1のDMDは第1のデジタルマイクロミラーデバイスであり、第2のDMDは第2のデジタルマイクロミラーデバイスである。本発明の実施例における第1のDMD205と第2のDMD207はいずれも光を変調するためのものであり、つまり、ビデオ復号化回路202により復号化された複数の色のコンポーネントデータ信号は、第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204を通過した後、対応する色を有する光信号を形成し、DMDに出力する。
【0026】
デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路はDMD駆動回路であり、DMD駆動回路は2つのDMD駆動回路、即ち、第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204とから構成されており、ここで、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路はいずれもDMD駆動回路であり、つまり、本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置には、二枚のDMDである第1のデジタルマイクロミラーデバイス205と第2のデジタルマイクロミラーデバイス207を駆動するための2つのDMD駆動回路が含まれている。
【0027】
第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204は、ビデオ復号化回路202により復号化された複数の色のうちの少なくとも3つの色のコンポーネントデータ信号を受信すると共に、該少なくとも3つの色のコンポーネントデータ信号に対して対応する処理を行うことにより、第1のデジタルマイクロミラーデバイス205と第2のデジタルマイクロミラーデバイス207に表示する。
【0028】
第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204は複数の色のうちの少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理することに用いられるため、この複数の色は少なくとも三つの色を含み、三原色であってもよく、その他の三つ及び三つ以上の色であってもよい。
【0029】
本発明の実施例によれば、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるDMD駆動回路を採用して、2つの駆動回路により少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理することにより、2つのDMDによる少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号の表示を制御する。従来技術における一つのDMDにより表示を行う投射表示システムに比べて、画像表示効率が低いという問題が解決され、投射表示システムの画像表示効率を向上させる効果が達成された。
【0030】
また、3枚又は3枚以上のDMDを採用した投射表示システムに比べて、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路とから構成されるDMD駆動回路により二枚のDMDによる表示を制御することで、本発明の実施例に係る発明は組立ての難しさが低く、コストが低減された。
【0031】
好ましくは、第1のサブ駆動回路が受信したコンポーネントデータ信号は、複数の色のうちの少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を備える。ここで、第1のサブ駆動回路は、少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を変調するように第1のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられる。
【0032】
第1のサブ駆動回路が受信したコンポーネントデータ信号は、複数の色のうちの少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を備え、即ち、第1のサブ駆動回路は、少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を処理すると共に、少なくとも2つの色のコンポーネントデータ信号を変調するように第1のDMDを制御する。第1のサブ駆動回路は緑色と青色の2つの色のコンポーネントデータ信号を処理することができる。第2のサブ駆動回路は赤色のコンポーネントデータ信号を処理する、又は赤色及びある特定の色(白色、黄色等)の2つの色のコンポーネントデータ信号を処理することができる。
【0033】
第1のサブ駆動回路は、2つの色の画像を時分割で表示するように第1のDMDを制御することができ、それに対応して、第1のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)による1つの色の平均表示時間は、単位時間の二分の一だけである。従来技術における単一DMD型投射表示システムでは、1つの色の平均表示時間は、単位時間の三分の一だけであるため、従来技術における単一DMD型投射表示システムでの効率に比べて、本発明の実施例による投射表示システムの効率が顕著に向上した。
【0034】
好ましくは、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路にそれぞれ接続され、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路にカラーホイールフィードバック信号を出力するためのカラーホイール駆動回路をさらに備え、第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路は、カラーホイールフィードバック信号に基づいて、第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスを同期的に駆動する。
【0035】
カラーホイール駆動回路は、カラーホイールフィードバック信号を第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路に同時に出力することにより、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)駆動回路からDMDに出力するデータの同期性を確保する。
【0036】
好ましくは、ビデオ復号化回路は、第1の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第1の信号出力端と、第2の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第2の信号出力端と、第3の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第3の信号出力端とを備える。
【0037】
第1の色、第2の色及び第3の色はそれぞれ三原色のうちの対応する色、例えば緑色、青色及び赤色を表示することができる。ビデオ復号化回路は、ビデオ源から受信したビデオデータを復号化することで、第1の色のコンポーネントデータ信号、第2の色のコンポーネントデータ信号及び第3の色のコンポーネントデータ信号を取得して、順次に第1の信号出力端、第2の信号出力端及び第3の信号出力端を介して出力する。
【0038】
第1のサブ駆動回路は、第1の信号出力端に接続され、第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第1の受信端と、第1の信号出力端に接続され、第1の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第2の受信端と、第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第3の受信端とを備える。第2のサブ駆動回路は、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第4の受信端と、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第5の受信端とを備える。
【0039】
第1のサブ駆動回路の第1の受信端、第2の受信端及び第3の受信端は、第1のサブ駆動回路のRチャンネルの受信端、Gチャンネルの受信端及びBチャンネルの受信端を順次に表示することができる。ここで、第1の受信端と第2の受信端は、それぞれビデオ復号化回路の第1の信号出力端に接続され、第1の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられ、第3の受信端は第2の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられる。第2のサブ駆動回路の第4の受信端と第5の受信端は、それぞれビデオ復号化回路の第3の受信端に接続され、第3の色のデータコンポーネント信号を受信することに用いられる。
【0040】
さらに、第2のサブ駆動回路はさらに第6の受信端を備える。第6の受信端は、第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられる又は第6の受信端は接地される。
【0041】
具体的には、第6の受信端が第2の信号出力端に接続され、第2の色のコンポーネントデータ信号を受信することに用いられる。この実施例は、
図3に示すように、ビデオ源201はビデオデータをビデオ復号化回路202に出力する。ビデオ復号化回路202は、ビデオデータを赤色コンポーネントデータ信号、緑色コンポーネントデータ信号、青色コンポーネントデータ信号、並びに、クロック及び制御信号に復号化する。ここで、緑色コンポーネントデータ信号は第1の色のコンポーネントデータ信号であり、青色コンポーネントデータ信号は第2の色のコンポーネントデータ信号であり、赤色コンポーネントデータ信号が第3の色のコンポーネントデータ信号である。第1のサブ駆動回路203のRチャンネルである第1の受信端は緑色コンポーネントデータ信号を受信し、Gチャンネルである第2の受信端も緑色コンポーネントデータ信号を受信し、Bチャンネルである第3の受信端は青色コンポーネントデータ信号を受信する。第2のサブ駆動回路204のRチャンネルである第4の受信端は赤色コンポーネントデータ信号を受信し、Gチャンネルである第5の受信端も赤色コンポーネントデータ信号を受信し、Bチャンネルである第6の受信端は青色コンポーネントデータ信号を受信する。第1のサブ駆動回路は、受信した緑色コンポーネントデータ信号と青色コンポーネントデータ信号を第1のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)205により特定の時系列に従って時分割で表示する。第2のサブ駆動回路204は、受信した赤色コンポーネントデータ信号と青色コンポーネントデータ信号を第2のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)207により特定の時系列に従って時分割で表示する。カラーホイール駆動回路206は、カラーホイールフィードバック信号を第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204に同時に出力することにより、第1のサブ駆動回路203と第2のサブ駆動回路204からDMDに出力するデータの同期性を確保する。
【0042】
図3における2つのDMD型制御システムにより、2つのDMDによる表示を制御することができる。各DMDは2つの色の画像のみを時分割で表示する。デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)による1つの色の平均表示時間は、単位時間の二分の一だけである。単一DMD型投射表示システムによる1つの色の平均表示時間は、単位時間の三分の一だけである。このシステムの効率は単一DMD型投射表示システムの効率よりも顕著に向上した。
【0043】
第2のサブ駆動回路の第6の受信端が接地する実施例は、
図4に示すようにである。この実施例と
図3に示す実施例との相違は、第2のサブ駆動回路のBチャンネルが青色コンポーネントデータ信号を受信しておらず、接地することにある。このようにすれば、青色光が第2のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)207に照射していないシステムにおいて適用することが可能になり、光学及びシステムの複雑度が低下し、製品コストが低下する。
【0044】
選択的に、ビデオ復号化回路は、第4の色のコンポーネントデータ信号を出力するための第4の信号出力端をさらに備え、第2のサブ駆動回路は、第4の信号出力端に接続され、第4の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備える。
【0045】
第4の色のコンポーネントデータ信号は、ビデオデータを復号化した特定の色、例えば白色、黄色、赤色、青色等のデータ信号であってもよい。
【0046】
具体的には、
図5に示すように、この実施例の制御装置と
図3に示す制御装置との相違は、第2のサブ駆動回路204のBチャンネルが特定の色(例えば白色、赤色、青色)のコンポーネントデータ信号を受信することができることにある。この特定の色のコンポーネントデータ信号はビデオ復号化回路202により復号化され出力され、光学部分に合わせて、画像の輝度を向上させることができる。例えば、特定の色のコンポーネントデータは白色データであり、青色コンポーネントデータに比べて、第2のDMD207での画像表示輝度を向上させることができる。
【0047】
本発明の実施例によれば、ビデオ復号化回路の復号化により、第4の色のデータコンポーネント信号を取得して、第2のサブ駆動回路の第6の受信端に出力し、このデータコンポーネント信号が第2のDMDにより変調される。ここで、第1の色、第2の色及び第3の色は三原色であってもよく、第4の色は白色、赤色又は黄色などの特定の色であってもよい。復号化された色コンポーネントデータ信号が多いほど、画像表示の色飽和度が高くなるため、第4の色のコンポーネントデータ信号により、第2のサブ駆動回路により表示を行う画像の輝度を顕著に向上させることができる。
【0048】
好ましくは、第2のサブ駆動回路は、第3の信号出力端に接続され、第3の色のコンポーネントデータ信号を受信するための第6の受信端をさらに備える。
【0049】
第2のサブ駆動回路の第4の受信端、第5の受信端及び第6の受信端は、いずれもビデオ復号化回路の第3の信号出力端に接続され、いずれも第3の色のコンポーネントデータ信号を受信する。
【0050】
具体的には、
図6に示すように、ビデオ源201はビデオデータをビデオ復号化回路202に出力する。ビデオ復号化回路202は、ビデオデータを赤色コンポーネントデータ信号、緑色コンポーネントデータ信号、青色コンポーネントデータ信号、並びに、クロック及び制御信号に復号化する。第1のサブ駆動回路203のRチャンネルである第1の受信端は緑色コンポーネントデータ信号を受信し、第1のサブ駆動回路203のGチャンネルである第2の受信端も緑色コンポーネントデータ信号を受信し、第1のサブ駆動回路203のBチャンネルである第3の受信端は青色コンポーネントデータ信号を受信する。第2のサブ駆動回路204のRチャンネル(第4の受信端)、Gチャンネル(第5の受信端)、Bチャンネル(第6の受信端)はいずれも赤色コンポーネントデータ信号を受信する。第1のサブ駆動回路203は、受信された緑色コンポーネントデータ信号と青色コンポーネントデータ信号を第1のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)205により特定の時系列に従って時分割で表示する同時に、色がDMDにおいて表示される時系列に従って、第1のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)205により緑色と青色の画像を時分割で表示し、第2のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)207により赤色画像のみを表示する。2つのDMDから反射した光は、空間集光することだけで、スクリーンにフルカラー画像を表示させることができる。
【0051】
さらに、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力する発光ダイオード駆動信号を受信するための発光ダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記発光ダイオード駆動信号は発光ダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられる。又は、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、第1のサブ駆動回路に接続され、第1のサブ駆動回路から出力するレーザダイオード駆動信号を受信するためのレーザダイオード駆動モジュールをさらに備え、前記レーザダイオード駆動信号はレーザダイオード駆動モジュールを駆動することに用いられる。
【0052】
図6に示すように、第1のサブ駆動回路203は、発光ダイオード駆動モジュール(Light Emitting Diode、LEDと略称)又はレーザダイオード(Laser Diode、LDと略称)駆動モジュールを駆動することにより、LED又はLDを発光させる。第2のサブ駆動回路は、受信された赤色コンポーネントデータ信号を第2のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)207に伝送することにより、赤色画像を表示する。第1のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)205により緑色と青色の画像を時分割で表示し、第2のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)207により赤色画像のみを表示する。2つのDMDから反射された光は、空間集光するだけで、スクリーンにフルカラー画像を表示させることができる。この実施例の制御装置は、LED光源又はLD光源を採用する場合、二つのDMD型投射表示システムを実現することができる。
【0053】
好ましくは、本発明の実施例では、第1の色は緑色であり、第2の色は青色であり、第3の色は赤色である。
【0054】
本発明の実施例はさらに投射表示システムを提供している。この投射表示システムは本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置を採用でき、本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置は本発明の実施例に係る投射表示システムに用いられることができる。
【0055】
本発明の実施例に係る投射表示システムは、ビデオデータを出力するためのビデオ源と、第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスとから構成されるデジタルマイクロミラーデバイスと、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置と、を備える。そのデジタルマイクロミラーデバイス制御装置は、ビデオ復号化回路と、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路とを備え、ビデオ復号化回路はビデオ源に接続され、デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路は第1のデジタルマイクロミラーデバイス及び第2のデジタルマイクロミラーデバイスにそれぞれ接続され、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置はビデオ源からのビデオデータを受信すると共に、ビデオデータを変調するように第1のデジタルマイクロミラーデバイスと第2のデジタルマイクロミラーデバイスを制御することに用いられる。
【0056】
ここで、デジタルマイクロミラーデバイス制御装置は本発明の実施例に係るデジタルマイクロミラーデバイス制御装置である。デジタルマイクロミラーデバイス駆動回路は第1のサブ駆動回路と第2のサブ駆動回路から構成され、それぞれ第1のDMDと第2のDMDを駆動することに用いられる。
【0057】
本発明の実施例によれば、DMD駆動回路により2つのDMDによる表示を制御し、2つの駆動回路により少なくとも三つの色のコンポーネントデータ信号を処理する。これにより、従来技術における一つのDMDにより表示を行う投射表示システムに比べて、画像表示効率が低いという問題が解決され、投射表示システムの画像表示効率を向上させる効果が達成された。
【0058】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではなく、当業者にとっては、本発明について様々な変更や変形を行うことが可能である。本発明の精神と原則の範囲において行ったあらゆる変更、等価取替、改良等は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【国際調査報告】