【実施例】
【0129】
別段の注記がある場合を除き、反応は、窒素雰囲気下で実行した。シリカゲル上でのクロマトグラフィーは、加圧窒素(約10〜15psi)を使用する250〜400メッシュのシリカゲルを使用して行って、溶媒をカラムに通過させた(「フラッシュクロマトグラフィー」)。指示されている場合、溶液および反応混合物は、真空下、回転蒸発によって濃縮した。
【0130】
1Hおよび
19F核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、すべての場合において、推定構造と一致していた。特徴的な化学シフト(δ)は、主要なピークの呼称を表す従来の略語:例えば、s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、広域を使用して、テトラメチルシランから低磁場(
1H−NMRについて)およびトリクロロフルオロメタンから高磁場(
19F NMRについて)の、百万分率で記されている。一般的な溶媒については、下記の略語が使用されている:CDCl
3、ジュウテロクロロホルム;d
6−DMSO、ジュウテロジメチルスルホキシド;およびCD
3OD、ジュウテロメタノール。適切な場合には、互変異性体をNMRデータ内に記録してよく、いくつかの交換可能なプロトンは可視でない場合がある。質量スペクトル、MS(m/z)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかを使用して記録した。該当する場合かつ別段の記載がない限り、提供されるm/zデータは、同位体
19F、
35Cl、
79Brおよび
127Iについてのものである。
【0131】
本特許における命名は、IUPAC(国際純正および応用化学連合)によって記述されている通りに、および名称を生成するためのACD/Nameバージョン12(カナダ、トロント)を使用して、記載される。
【0132】
本明細書において後に提示される非限定的な実施例および調製において、ならびに前述のスキームにおいて、下記の略語、定義および分析手順に言及する場合がある:
CDIは、カルボニルジ−イミダゾールであり、
DBUは、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンであり、
DCCは、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドであり、
DCMは、ジクロロメタン、塩化メチレンであり、
DEADは、アゾジカルボン酸ジエチルであり、
DIPEA/DIEAは、N−エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、
DMAは、ジメチルアセトアミドであり、
DMAPは、ジメチルアミノピリジンであり、
DPPPは、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンであり、
EDCI・HClは、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩であり、
eeは、鏡像体過剰率であり、
HATUは、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートであり、
HOBtは、ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、
LCMSは、液体クロマトグラフィー質量分析(Rt=保持時間)であり、
Pd
2(dba)
3は、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウムであり、
Pd(dppf)Cl2は、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドであり、
RuPHOSは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニルであり、
TBDMSは、tertブチルジメチルシリルであり、
TLCは、薄層クロマトグラフィーであり、
キサントホス/Xphosは、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンである。
【0133】
GCMS条件
カラム:12m×0.2mm、HP−1メチルシロキサン、0.33μmフィルム、1.0ml/分カラム流量
方法:7.6分:初期オーブン温度105℃;0.1分保持;30℃/分傾斜から7.6分または7.6分で300℃終点:初期オーブン温度60℃;0.1分保持;40℃/分傾斜から7.6分または5.1分で320℃終点:初期オーブン温度40℃;0.1分保持;30℃/分傾斜から5.1分で150℃終点
GC入口パラメーター:前入口、スプリット30:1、He、8psi圧力、250℃注入器、33.9ml/分総流量
MSDチューン:230℃源温度、150℃Quad温度、280℃Aux2温度
注入体積:1.0μL
システムコンポーネント:Agilent5973質量選択検出器付きAgilent5890GCオーブン
【0134】
LCMS条件
酸:Waters Acquity HSS T3、2.1mm×50mm、C18、1.7μm;カラム温度60℃
塩基:Waters Acquity UPLC BEH、2.1mm×50mm、C18、1.8μm;カラム温度60℃
移動相:A:水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸(v/v)
移動相A:水中0.1%アンモニア(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.1%アンモニア(v/v)
勾配プロフィール:
1.5分実行:初期条件:A−95%:B−5%;初期で0.0〜0.1分保持;0.1〜1.0分かけてA−5%:B−95%に直線傾斜;A−5%:B−95%で1.0〜1.1分保持;初期条件に戻す1.1〜1.5分
【0135】
1Hおよび
19F核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、すべての場合において、推定構造と一致していた。特徴的な化学シフト(δ)は、主要なピークの呼称を表す従来の略語:例えば、s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、広域を使用して、テトラメチルシランから低磁場(
1H−NMRについて)およびトリクロロ−フルオロフメタンから高磁場(
19F NMRについて)の、百万分率で記されている。一般的な溶媒については、下記の略語が使用されている:CDCl
3、ジュウテロクロロホルム;d
6−DMSO、ジュウテロジメチルスルホキシド;およびCD
3OD、ジュウテロメタノール。適切な場合には、互変異性体をNMRデータ内に記録してよく、いくつかの交換可能なプロトンは可視でない場合がある。
【0136】
質量スペクトル、MS(m/z)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかを使用して記録した。該当する場合かつ別段の記載がない限り、提供されるm/zデータは、同位体
19F、
35Cl、
79Brおよび
127Iについてのものである。分取TLCまたはシリカゲルクロマトグラフィーが使用されていた場合、当業者は、所望の化合物を精製するために、溶媒の任意の組合せを選択してよい。
【0137】
精製方法(PM)
実施例の化合物は、別段の記述がない限り、以下で言及する精製方法(PM)の1つによって精製した:
精製方法A:[Agella venusil ASB C18 150×21.2mm×5μm、水中16%MeCN(0.225%ギ酸)から水中36%MeCN(0.225%ギ酸)]を使用する分取HPLC
精製方法B:[Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8umまたは150mm×25mm×5μm;水中16〜55%MeCN(0.1%アンモニア)から水中36〜60%MeCN(0.1%アンモニア)]を使用する分取HPLC
精製方法C:[YMC−Actus Triart C18 150×30μm、水中24%MeCN(0.1%アンモニア)から水中44%MeCN(0.1%アンモニア)]
精製方法D:[Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8μm、水中25%MeCN(アンモニアpH=10)から水中45%MeCN(アンモニアpH=10)]を使用する分取HPLC、続いて、超臨界CO
2:EtOHまたはIPA(0.05%アンモニア水)70:30を50〜80mL/分で用いる、AS内径250×25mm 20μMカラムを使用するキラルクロマトグラフィー
精製方法E:[Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8μm、水中25%MeCN(0.225%アンモニア)から水中45%MeCN(0.225%アンモニア)]を使用する分取HPLC、続いて、移動相A:超臨界CO
2および移動相B MeOHに0.1%アンモニアを加えたもの A:B 50:50を180mL/分で用いる、AD250mm×30mm×20μmカラムを使用するキラルクロマトグラフィー
精製方法F:100%DCMから12%MeOHに1%NH
4OHを加えたもので溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー
精製方法G:97:2:1 DCM:MeOH:NH
3で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC
精製方法H:カラム:WatersXBridge C18 19mm×100mm、5μ;移動相A:水中0.03%水酸化アンモニウム(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.03%水酸化アンモニウム(v/v);5〜20%Bから40〜100%Bを25mL/分流速で使用する、分取HPLC
精製方法I:カラム:WatersSunfire C18 19mm×100mm、5μ;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);6.75分で20%Bから40%B、次いで、7分で100%B、30mL/分流速で使用する、分取HPLC。
【0138】
比旋光度
比旋光度は方程式[α]=(100・α)/(l・c)に基づき、無名数で報告され、ここで、濃度cはg/l00mLであり、経路長lはデシメートルである。比旋光度の単位、(deg・mL)/(g・dm)は陰関数表示であり、報告値内には包含されない。
【0139】
ライブラリープロトコール1
【0140】
【化17】
tert−アミルアルコール中の((1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(シクロプロピル)メタノン(調製27、500μl、100μmol)の0.2M溶液を、式(R
4NH
2)のアミン(150μmol)に、続いて、ナトリウムtert−ブトキシド(200μmol)、Pd
2(dba)
3(2μmol)およびXPhos(2μmol)を窒素下で添加した。反応物を、マイクロ波照射下、140℃に40分間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、分取HPLCを使用して精製した。
【0141】
分取HPLC
精製方法1(PM1):Phenomenex Gemini C18、250×21.2mm×8μm;アセトニトリル−水酸化アンモニウム;流速30mL/分;勾配時間8分。
精製方法2(PM2):DIKMA Diamonsil C18 200mm×20mm×5μm;MeCN−水(0.225%ギ酸);流速35mL/分;勾配時間9分。
【0142】
LCMS方法:
カラム:XBridge C18 2.1mm×50mm×5μm
移動相A:水中0.05%水酸化アンモニウム
移動相B:100%MeCN
勾配:3.40分で5%Bから100%B、次いで、4.21分で5%Bに戻す
流速:0.8mL/分
【0143】
以下の表中の実施例の化合物は、((1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(シクロプロピル)メタノン(調製27)および適切なアミンから、ライブラリープロトコール1によって調製した。
【0144】
【表1】
【0145】
(実施例5)
(1R,5S)−N−エチル−3−[2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
DMA(8mL)中の(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N−エチル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド(調製29、184mg、0.624mmol)およびtert−ブチル4−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(PCT公開第WO2012022681号、126mg、0.686mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(405.6mg、1.248mmol)、Pd(OAc)
2(28mg、0.124mmol)およびキサントホス(72mg、0.124mmol)を添加した。反応物を窒素で3分間にわたってパージした後、マイクロ波照射下、120℃に1時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮し、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法B)によって精製して、表題化合物(81mg、38%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.02 (t, 3H), 1.58
(d, 2H), 1.77 (d, 2H), 2.96-3.11 (m, 4H) 3.79-4.09 (m, 2H), 4.34 (br s, 2H),
6.07 (d, 1H), 6.67 (t, 1H), 7.49-7.94 (m, 3H), 8.82 (br s, 1H), 12.35 (br s,
1H). MS m/z 343 [M+H]
+
【0146】
(実施例6)
5−({4−[(1R,5S)−8−(シクロプロピルカルボニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド
DCM(10mL)中の5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1、77mg、0.220mmol)およびトリエチルアミン(133mg、1.32mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(27mg、0.26mmol)を滴下添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。残留物を、分取HPLCを使用して精製して、表題化合物(48mg、52%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.60-0.85 (m, 4H),
1.53-2.07 (m, 5H), 2.56 (s, 3H), 2.75 (d, 3H), 2.95-3.04 (m, 1H), 3.04-3.15 (m,
1H), 3.96-4.26 (m, 2H), 4.55-4.67 (m, 1H), 4.73-4.85 (m, 1H), 6.28-6.37 (m,
1H), 7.99-8.11 (m, 2H), 8.39-8.47 (m, 1H), 8.74-8.81 (m, 1H), 9.52 (s,
1H). MS m/z 444 [M+Na]
+
【0147】
(実施例7および8)
[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノンおよび[(1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノン
DCM(20mL)中の(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68、318mg、2.61mmol)の溶液に、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、700mg、2.17mmol)、HATU(1.02g、2.61mmol)およびDIPEA(0.76mL、4.34mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物をDCMおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。有機層を分離し、さらなる塩化アンモニウム溶液で洗浄し、真空で濃縮した。残留物を、DCM中0〜12%MeOHおよび1%NH
4OHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。残留物をDCMに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液で3回さらに洗浄した。有機層を収集し、真空で濃縮し、乾燥させて、表題化合物(500mg、60%)を得た。
【0148】
表題化合物およびその鏡像異性体は、同じ方法に従って、ラセミ2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸を鏡像異性体の追加のキラル分離とともに使用して調製して、以下の方法を使用する精製後に、次のものを得ることができる:
ピーク1:実施例7:
[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノン
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.58-2.06 (m, 6H),
2.82-3.27 (m, 3H), 3.80 (s, 3 H), 4.14 (br s, 2H), 4.55-4.74 (m, 2H), 6.07-6.19
(m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.74 (br s, 1H), 7.93 (d, 1H), 8.90 (br s, 1H). MS
m/z 390 [M+H]
+;
[α]
D20
50.1 (c 1.27, EtOH)
ピーク2:実施例8:
[(1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノン
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.58-2.06 (m, 6H),
2.82-3.27 (m, 3H), 3.80 (s, 3 H), 4.14 (br s, 2H), 4.55-4.74 (m, 2H), 6.07-6.19
(m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.74 (br s, 1H), 7.93 (d, 1H), 8.90 (br s, 1H). MS
m/z 390 [M+H]
+; [α]
D20 -51
(c 0.66, EtOH)
【0149】
実施例7は、下記の方法によって調製することもできる:
DMF(60mL)中の、(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68、18.1g、35.33mmol)、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、11g、40mmol)およびDIPEA(41.7mL、246mmol)の溶液に、T3P(102mL、176mmol)を添加し、反応物を室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3水溶液の添加によって、pH6になるまでクエンチし、真空で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、続いて、水で洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、DCMに1%アンモニアを加えたもの中0〜15%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、移動相A75%CO
2および移動相B25%MeOHを80mL分の流速で使用するChiral Tech OD−H 250mm×21.2mm、5μを使用するキラル調製を使用して、精製した。
【0150】
(実施例9)
4−({4−[8−(シクロプロピルカルボニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−N−エチルベンズアミド
DCM(5mL)中の4−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチルベンズアミド塩酸塩(調製24、50mg、0.14mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.7mmol)、HATU(50mg、0.135mmol)およびシクロプロパンカルボン酸(15mg、0.17mmol)を添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製して、表題化合物を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 0.78 (br s, 2H), 1.00 (d, 2H), 1.21 (t, 3H), 1.61-1.75 (m, 1H),
1.79 (d, 1H), 1.83-1.97 (m, 2H), 2.05 (d, 2H), 3.25 (dd, 2H) 3.36-3.53 (m, 2H),
4.16 (d, 1H), 4.28 (d,1H), 4.52 (d, 1H), 4.74 (br s, 1H), 6.28 (t, 1H), 7.37
(s, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.70 (d, 2H), 7.85 (d, 1H).
MS m/z 439 [M+H]
+
【0151】
(実施例10)
3−クロロ−5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]カルボニル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例9について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−クロロ−N−メチルピコリンアミド塩酸塩(調製5)および(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68)を使用して調製した。残留物を、後述する通りの、分取HPLC、続いて、キラルクロマトグラフィーによって精製した:
分取HPLC:DIKMA Diamonsil(2) C18 200×20mm×5μm
移動相:水中10%MeCN(0.225%ギ酸)から水中60%MeCN(0.225%ギ酸)
分取キラルクロマトグラフィー:Chiralpak AD 内径250×30mm、10μm
移動相:超臨界CO
2:MeOH(0.1%アンモニア水)55:45;
流速:50mL/分
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.61-2.03 (m, 6H),
2.75 (d, 3H), 2.92-3.10 (m, 2H), 3.18-3.26 (m, 1H), 4.15 (br s, 2H), 4.58-4.76
(m, 2H), 6.40 (dd, 1H), 8.05-8.14 (m, 1H), 8.44 (d, 2H), 8.81 (dd, 1H), 9.77
(d, 1H). MS m/z 478 [M+H]
+
【0152】
(実施例11および12)
[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]{(1R,5S)−3−[2−({6−[(2R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]ピリジン−3−イル}アミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}メタノンおよび(([(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]{(1R,5S)−3−[2−({6−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]ピリジン−3−イル}アミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}メタノン
表題化合物は、実施例9によって記述されている方法に従って、ラセミ2−(5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール塩酸塩(調製2)および(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68)を使用して調製した。残留物を、後述する通りの、分取HPLC、続いて、キラルクロマトグラフィーを使用する鏡像異性分離を使用して精製した:
分取HPLC:Kromasil Eternity XT C18 250×21.2×10μm
移動相:水中16%MeCN(アンモニアpH=10)から水中36%MeCN(アンモニアpH=10);流速:30mL/分
分取キラルクロマトグラフィー:Chiralpak AD 内径250×30mm、10μm
移動相:超臨界CO
2:IPA(アンモニア水)55:45;流速:70mL/分
第1の溶離化合物を、実施例11として任意に割り当てた:
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.19 (d, 3H), 1.61
- 2.07 (m, 6H), 2.83-3.06 (m, 3H), 3.24 (br s, 2H), 3.43-3.53 (m, 1H),
3.62 (m,1H), 4.18 (br s, 2H), 4.50-4.81 (m, 3H), 6.27 (m,
1H), 7.15 (d, 1H), 7.93-8.11 (m, 2H) , 8.74 (br s, 1H) , 9.19 (s,
1H). MS m/z 445 [M+H]
+
第2の溶離化合物を、実施例12として任意に割り当てた:
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.18 (d, 3H),
1.60-2.07 (m, 7H), 2.83-3.04 (m, 3H), 3.25 (dd, 1H), 3.44-3.52 (m,
1H), 3.57-3.66 (m, 1H), 4.13 (br s, 2H), 4.52-4.79 (m,
3H), 6.27 (dd, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.93-8.09 (m, 2H),
8.74 (d, 1H), 9.19 (s, 1H). MS m/z 445 [M+H]
+
【0153】
下記の実施例は、実施例9について記述されている方法に従って、記述されている通りの適切な酸およびアミンを使用して調製した。精製の詳細は、以下で記述するまたは言及する通りである:
【0154】
【表2-1】
【0155】
【表2-2】
【0156】
【表2-3】
【0157】
【表2-4】
【0158】
【表2-5】
【0159】
【表2-6】
【0160】
【表2-7】
【0161】
【表2-8】
【0162】
(実施例42および43)
[(1R,2R)−2−フルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノンおよび[(1S,2S)−2−フルオロシクロプロピル][(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノン
表題化合物は、実施例9について記述されている方法に従って、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19)およびcis−ラセミ(1S,2S)−2−フルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(PCT公開第WO2005095322号)を使用して調製した。cis−ラセミ表題化合物を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離した:
カラム:IB 21mm×250mm×5μm、移動相A:CO
2;移動相B:MeOH中0.2%水酸化アンモニウム;80:20 A/B;15分保持;流速65mL/分。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.10-1.20 (m, 1H),
1.70-2.30 (m, 6H), 3.10-3.25 (m, 3H), 3.85 (s, 3H), 4.10-4.40 (br m, 2H),
4.75-5.00 (m, 2H), 6.15 (m, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.90 (m, 1H).
LCMS Rt = 0.50分; MS
m/z 372 [M+H]
+
【0163】
(実施例44および45)
5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]カルボニル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドおよび5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]カルボニル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例9について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)およびtrans−ラセミ(1S,2S)−2−フルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(PCT公開第WO2005095322号)を使用して調製した。trans−ラセミ表題化合物を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離した:
カラム:Lux−セルロース−3;250mm×21.2mm、5μ;移動相A:75%CO
2、移動相B:MeOH、流速80mL/分。
第1の溶離異性体:Rt=6.06分;第2の溶離異性体:Rt=6.40分
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.30-1.40 (m, 1H),
1.40-1.60 (m, 1H), 1.80-1.90 (m, 1H), 1.90-2.05 (m, 1H), 2.10-2.40 (m, 1H),
2.50-2.60 (m, 1H), 3.10-3.40 (m, 4H), 4.10-4.40 (br m, 2H), 4.70-5.00 (m, 2H),
6.30 (m, 1H), 8.00 (m, 2H), 8.80 (br s, 1H). MS m/z 440 [M+H]
+
【0164】
(実施例46)
(1−フルオロシクロプロピル)[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メタノン
ジオキサン(10mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、100mg、0.311mmol)の溶液に、DIEA(401mg、3.11mmol)およびラセミ4−クロロフェニル−1−フルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(欧州特許出願第533013号、80mg、0.373mmol)を添加した。反応混合物を18時間にわたって加熱還流した。反応物を真空で濃縮し、分取HPLCを使用して精製して、表題化合物をヘミギ酸塩としての黄色固体(37mg、32%)として得た。
Phenomenex Synergi C18 150mm×30mm×4μmを使用する分取HPLC;水中5%MeCN(0.225%FA)から水中25%MeCN(0.225%FA)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.27-1.32 (m, 4H), 1.69 (m, 2H), 1.90 (m, 2H), 3.04-3.07 (m,
2H), 3.18 (s, 3H), 4.13 (m, 2H), 4.72 (m, 2H), 6.11 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.92
(d, 1H), 8.87 (s, 1H). MS m/z 372 [M+H]
+
【0165】
(実施例47)
(1R,5S)−N−(2−シアノエチル)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
DCM(10mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、50mg、0.175mmol)の溶液に、トリエチルアミン(53mg、0.525mmol)およびN−(2−シアノエチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製78、0.35mmol)を添加し、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、分取HPLC(精製方法B)を使用して精製して、表題化合物(31mg、47%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.59-1.61 (m, 2H), 1.80-1.82 (m, 2H), 2.66 (t, 2H), 3.02 (m,
4H), 3.28-3.29 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.97 (br s, 2H), 4.36 (s, 2H), 6.10 (d,
1H), 7.14 (m, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 8.84 (s,
1H). MS m/z 382 [M+H]
+
【0166】
(実施例48)
(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例47について記述されている方法に従って、フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメート(PCT公開第WO2010006938号)を使用して50℃で調製し、分取HPLC(精製方法B)を使用して精製した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.80-1.83 (m, 2H), 2.02 (m, 2H), 3.20-3.23 (m, 2H), 3.85 (s,
3H), 4.17 (br m, 2H), 4.64 (m, 2H), 6.14 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.75 (s, 1H),
7.87 (d, 1H), 7.95-7.98 (m, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.54 (s, 1H). MS m/z 474
[M+H]
+
【0167】
(実施例49)
シクロプロピル{(1R,5S)−3−[2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}メタノン
iPrOH(5mL)中の((1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(シクロプロピル)メタノン(調製28、100mg、0.342mmol)および1−H−ピラゾール−4−アミン(100mg、0.54mmol)の溶液に、cHCl(2滴)を添加し、反応物を、マイクロ波照射下、140℃に1時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、DCM中5%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法B)によって精製して、表題化合物(34mg、29%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.77 (br s, 4H),
1.63 (br s, 1H), 1.74 (br s, 2H), 2.01 (d, 2H), 2.94-3.10 (m, 2H),
3.87-4.27 (m, 2H), 4.53-4.84 (m, 2H), 6.10 (d, 1H), 7.53 (br s, 1H), 7.78 (br
s, 1H), 7.92 (d, 1H), 8.86 (br s, 1H), 12.36 (br s, 1H). MS m/z 340 [M+H]
+
【0168】
(実施例50および51)
((1R,5S)−3−(2−((1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)((R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノンおよび(((1R,5S)−3−(2−((1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)((S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノン
表題化合物は、実施例49について記述されている方法に従って、ラセミ((1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−メタノン(調製30)およびtert−ブチル4−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用して調製した。鏡像異性体を、分取HPLC(精製方法B)、続いて、キラルクロマトグラフィーを使用する分離によって精製した:キラル分取HPLC:カラムAD 内径250mm×30mm 20μm;移動相:超臨界CO
2/MeOH(0.05%アンモニア、55/45)、80mL/分で。
実施例50:((1R,5S)−3−(2−((1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)((R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノン(25mg、11%)。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.60-2.04 (m,
5H), 2.84-2.96 (m, 1H), 2.96-3.17 (m, 1H), 3.18-3.32 (m, 2H), 3.97-4.40
(m, 2H), 4.54-4.76 (m, 2H), 6.05-6.22 (m, 1H), 7.43-7.86 (m, 2H), 7.89-8.01 (m,
1H), 8.84-9.05 (m, 1H), 12.32-12.51 (m, 1H). MS m/z 376 [M+H]
+
実施例51:(((1R,5S)−3−(2−((1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)((S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノン(23mg、10%)。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.59-2.05 (m, 5H),
2.86-2.95 (m, 1H), 2.96-3.16 (m, 1H), 3.16-3.32 (m, 2H), 3.93-4.40 (m, 2H),
4.54-4.77 (m, 2H), 6.04-6.21 (m, 1H), 7.41-7.86 (m, 2H), 7.87-8.00 (m, 1H),
8.79-9.00 (m, 1H), 12.27-12.43 (m, 1H). MS m/z 376 [M+H]
+
【0169】
実施例51は、下記の方法に従って調製することもできる:
ジクロロメタン(3mL)およびDMF(1mL)中の、(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68、28mg、0.227mmol)、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1l2−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製22、56mg、0.21mmol)およびDIPEA(0.22mL、1.24mmol)の溶液に、HATU(97mg、0.25mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮した。残留物を、DCM中0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(26mg、34%)を得た。
【0170】
(実施例52)
シクロプロピル{(1R,5S)−3−[2−(1,2−チアゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}メタノン
表題化合物は、実施例49について記述されている方法に従って、4−イソチアゾールアミン(isothiasolamine)を使用して調製した。
分取HPLC:カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8μm
移動相:水中3%MeCN(0.225%ギ酸)から水中23%MeCN(0.225%ギ酸);流速:30mL/分。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.70-0.77 (m, 4H), 1.61-1.81 (m, 3H), 1.99-2.00 (m, 2H),
2.97-3.00 (m, 1H), 3.07-3.10 (m, 1H), 4.11 (s, 2H), 4.62 (s, 1H), 4.77 (s, 1H),
6.24 (d, 1H), 8.00 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 9.71 (s, 1H). MS
m/z 357 [M+H]
+
【0171】
(実施例53)
N,3−ジメチル−5−({4−[(1R,5S)−8−(1,2−オキサゾール−5−イルメチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピリジン−2−カルボキサミド
MeCN(1mL)中のN−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製82)および5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1、50mg、0.12mmol)および5−イソオキサゾールカルボキシアルデヒド(32mg、0.33mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(76mg、0.35mmol)を添加し、反応物を室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAc中に3回抽出した。有機層を収集し、硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、続いて、ジエチルエーテルによって粉砕して、表題化合物(30mg、59%)を得た。LCMS Rt = 0.69分; MS m/z 435 [M+H]
+
【0172】
(実施例54)
N,3−ジメチル−5−[(4−{(1R,5S)−8−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]ピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例53について記述されている方法に従って、THF/DMSO中、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒドをDIPEAとともに使用して調製した。分取HPLCを使用して精製した。
分取HPLC:DIKMA Diamonsil(2)C18 200×20mm×5μm
移動相:水中0〜27%MeCN(0.225%FA);35mL/分流速。Rt = 1.95分; MS m/z
438 [M+H]
+
【0173】
(実施例55)
N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−[(1R,5S)−8−(1,2−チアゾール−5−イルメチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−アミン
MeOH(10mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、100mg、0.351mmol)および5−イソチアゾールカルボキシアルデヒド(55mg、0.49mmol)の溶液に、トリエチルアミン(71mg、0.70mmol)および酢酸(3滴)を添加した。溶液を室温で3時間にわたって撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(44mg、0.702mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。溶液を真空で濃縮し、分取HPLC(精製方法B)によって精製して、表題化合物(26.2mg、20%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.57 (d, 2H), 1.96 (br s, 2H), 3.06 (d, 2H), 3.77 (s,
9H), 6.06 (d, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.74 (br s,
1H), 7.90 (d, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.83 (br s, 1H). MS m/z 383 [M+H]
+
【0174】
下記の実施例は、実施例55について記述されている方法に従って、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19)および適切なアルデヒドまたはケトンを使用して調製した。必要な場合は、イミン形成を、カンファースルホン酸を加えたトルエン中、95℃の昇温で行うか、またはトリエチルアミンおよび酢酸を省略した。精製方法は、以下で記述するまたは言及する通りである:
【0175】
【表3】
【0176】
(実施例60)
N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−{(1R,5S)−8−[1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}ピリミジン−2−アミン
DCM(1mL)中のtert−ブチル3−((1R,5S)−3−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(調製135、51mg、0.12mmol)の溶液に、ジオキサン中4N HCl(2mL)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、DCM(1mL)に溶解した。DIPEA(61μl、0.348mmol)、続いて、メタンスルホニルクロリド(10μl、0.128mmol)を添加し、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、真空で濃縮し、DCM中0〜10%MeOH(1%アンモニア)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法H)を使用して精製した。Rt = 1.18分; MS m/z 419 [M+H]
+
【0177】
(実施例61および62)
5−({4−[(1R,5S)−8−(cis−3−シアノシクロブチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドおよび5−({4−[(1R,5S)−8−(trans−3−シアノシクロブチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例55について記述されている方法を使用し、3−オキソ−シクロブタンカルボニトリルおよび5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)を使用して調製した。異性体を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、分離した:
カラム:Luxセルロース−4 250mm×21.2mm×5μm;移動相A:ヘプタン;移動相B:エタノール;10分で50:50 A:Bから100%B、次いで、12.5分で50:50 A:Bに戻す。流速:27.0mL/分。第1の溶離化合物を、実施例61として任意に割り当てた:Rt = 8.45分, MS m/z 433 [M+H]
+
第2の溶離異性体を、実施例62として任意に割り当てた:Rt = 9.35分, MS m/z 433 [M+H]
+
【0178】
(実施例63および64)
4−[(1R,5S)−8−{[(1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミンおよび4−[(1R,5S)−8−{[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン
MeCN(3mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、32mg、11mmol)およびラセミ(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(PCT公開第WO20130908375号、30mg、12mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム(18mg、17mmol)およびtert−ブチルアンモニウムヨージド(6mg、17mmol)を添加し、反応物を60℃で42時間にわたって撹拌した。反応物を冷却し、真空で濃縮した。残留物をDCMと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を収集し、DCM中0〜10%MeOH(1%アンモニア)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。残留物をDCMに溶解し、塩化アンモニウムで3回洗浄した後、真空で濃縮した。次いで、残留物をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、水、ブラインで洗浄し、真空で濃縮して、ラセミ表題化合物を得、これを、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、2つの鏡像異性体に分離した:
カラム:OJ−H 21mm×250mm×5μ、移動相A:CO
2;移動相B:MeOH(0.2%水酸化アンモニウム)、90%Aおよび10%Bを使用し、10分間にわたって保持、流速75mL/分。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.20-1.30 (m,
1H), 1.50-2.05 (m, 6H), 2.50 (m, 1H), 2.75 (m, 1H), 3.15-3.20 (m, 3H), 3.50 (m,
1H), 3.90 (s, 3H), 4.00 (m, 2H), 6.10 (m, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.85
(d, 1H). LCMS Rt = 0.71分; MS m/z 376 [M+H]
+
【0179】
(実施例65および66)
4−[(1R,5S)−8−{[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−N−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミンおよび4−[(1R,5S)−8−{[(1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−N−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン
表題化合物は、実施例63および64について記述されている方法に従って、ラセミ(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(PCT公開第WO20130908375号)および4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−トシル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン(調製15)を使用して調製した。残留物をDCM(1mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(1mL)で処理し、室温で18時間にわたって撹拌した。MeOH(1mL)を添加し、反応をさらに18時間にわたって続けた。反応物を真空で濃縮し、カーボネートカートリッジを介して溶離し、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、鏡像異性体に分離した:
カラム:AD−H 21mm×250mm×5μ、移動相A:CO
2;移動相B:MeOH(0.2%水酸化アンモニウム)、75%Aおよび25%Bを使用し、8分間にわたって保持、流速75mL/分。
第1の溶離異性体:Rt=5.74分、実施例66;第2の溶離異性体:Rt=6.44分、実施例67
【0180】
(実施例67および68)
5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドおよび5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例63および64について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)を使用して調製した。
【0181】
ラセミ体を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、2つの鏡像異性体に分離した:
カラム:Chiral Tech OJ−H;500mm×21.2mm、5μ;移動相A70%CO
2、30%MeOH(0.2%アンモニア)、流速80mL/分。
第1の溶離化合物を、実施例67として任意に割り当てた:Rt = 6.09分, MS m/z 444 [M+H]
+
第2の溶離化合物を、実施例68として任意に割り当てた:Rt = 6.21分, MS m/z 444 [M+H]
+
【0182】
(実施例69および70)
(1S,2S)−2−{[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メチル}シクロプロパンカルボニトリルおよび(1S,2S)−2−{[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]メチル}シクロプロパンカルボニトリル
表題化合物は、実施例63および64について記述されている方法に従って、(2−シアノシクロプロピル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(Acta Pharmaceutica Suecica(1972)、9(5)、491〜498)を使用して調製した。残留物を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、2つの鏡像異性体に分離した:カラム:OD−H 21mm×250mm×5μ、移動相A:CO
2;移動相B:EtOH(0.2%水酸化アンモニウム)、70%Aおよび30%Bを使用し、7分間にわたって保持、流速75mL/分。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.05-1.10 (m,
1H), 1.30 (m, 1H), 1.50-1.55 (m, 1H), 1.70 (m, 3H), 2.00 (m, 2H), 3.15-3.40 (m,
4H), 3.50 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 4.00 (br m, 2H), 4.80 (m, 1H), 6.10 (m, 1H),
7.55 (d, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.90 (m, 1H). MS m/z 365 [M+H]
+
【0183】
(実施例71)
1−({(1R,5S)−3−[2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}メチル)シクロプロパンカルボニトリル
表題化合物は、実施例55について記述されている方法に従って、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−トシル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン(調製15)および1−ホルミルシクロプロパン−1−カルボニトリル(PCT公開第WO2009005675号)を使用して調製した。残留物(5mg、0.011mmol)をMeOH(0.5mL)に溶解し、5N NaOH(水溶液)(220μl)を、1時間にわたって撹拌しながら添加した。反応物を真空で濃縮し、DCMと共沸させ、分取HPLC(精製方法H)を使用して精製した。Rt = 1.06分; MS m/z 351 [M+H]
+
【0184】
(実施例72)
N−エチル−4−({5−フルオロ−4−[8−(トリフルオロアセチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2−メチルベンズアミド
DCM(5mL)中の4−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド塩酸塩(調製25、30mg、0.08mmol)の溶液に、TFAA(5滴)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法I)によって直接精製した。Rt = 2.22分; MS m/z 481 [M+H]
+
【0185】
(実施例73)
tert tert−ブチル3−(2−{[4−(エチルカルバモイル)−3−メチルフェニル]アミノ}−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
表題化合物は、調製24ステップ1について記述されている方法に従って、4−アミノ−N−エチル−2−メチル−ベンズアミド(PCT公開第WO2006109846号)を使用して調製した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.13 (t, 3H), 1.44-1.49 (m, 9H), 1.74 (d, 2H), 1.89 (br s, 2H),
2.35 (s, 3H), 3.18-3.28 (m, 4H), 4.16 (d, 2H), 4.26 (br s, 2H), 7.29 (d, 1H),
7.51-7.55 (m, 1H), 7.56 (s, 1H), 8.03-8.09 (m, 2H), 9.30 (s, 1H).
【0186】
(実施例74)
(1R,5S)−N−エチル−3−[2−(1,2−チアゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
DCM(10mL)中のN−(4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)イソチアゾール−4−アミン塩酸塩(調製21、100mg、0.27mmol)の溶液に、トリエチルアミン(84mg、0.83mmol)を添加し、溶液を0℃に冷却した。イソシアナトエタン(21.7mg、0.306mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、分取HPLC(精製方法B)によって直接精製して、表題化合物(29mg、29%)を得た。分取HPLC:カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×24μm
移動相:水中29%MeCN(アンモニアpH=10)から水中39%MeCN(アンモニアpH=10);流速:30mL/分。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.021 (t, 3H), 1.58-1.59 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 3.01-3.08 (m,
4H), 3.96 (m, 2H), 4.35 (s, 2H), 6.23 (d, 1H), 6.67-6.69 (m, 1H), 7.98 (d, 1H),
8.59 (s, 1 H), 8.75 (s, 1H), 9.68 (s, 1 H). MS m/z 382 [M+Na]
+
【0187】
(実施例75)
(1R,5S)−3−(2−{[5−クロロ−6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−N−エチル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例74について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−クロロ−N−メチルピコリンアミド塩酸塩(調製5)およびイソシアナトエタンを使用して調製した。残留物を、後述する通りの分取HPLCを使用して精製した:分取HPLC:DIKMA Diamonsil(2)C18 200×20mm×5μm
移動相:水中10%MeCN(0.225%ギ酸)から水中30%MeCN(0.225%ギ酸)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.02 (t, 3H), 1.53-1.63 (m, 2H), 1.74-1.84 (m, 2H), 2.75 (d,
3H), 3.03-3.12 (m, 4H), 3.96 (br s, 2H), 4.37 (br s, 2H), 6.36 (d, 1H), 6.72
(t, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.45 (d, 2H), 8.80 (d,1H), 9.74 (s, 1H). MS m/z
445 [M+H]
+
【0188】
(実施例76)
(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
DCM(0.3mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、30mg、0.09mmol)およびイソシアン酸ナトリウム(14mg、0.21mmol)の溶液に、酢酸(11μl、0.186mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、0.1%アンモニア水中5〜50%MeCNで溶離する逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、続いて、MeOHおよびジエチルエーテルで粉砕して、表題化合物(26mg、85%)を得た。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.70 (m, 2H), 1.90
(m, 2H), 3.10 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 4.00-4.15 (br m, 2H), 4.40 (m, 2H), 6.10
(m, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.85 (m, 1H).
LCMS Rt = 0.50分; MS
m/z 329 [M+H]
+
【0189】
(実施例77)
N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−[(1R,5S)−8−(メチルスルホニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−アミン
10℃のDCM(30mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、100mg、0.31mmol)の溶液に、トリエチルアミン(350mg、3.46mmol)、続いて、MsCl(280mg、2.44mmol)を添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水(10mL)で洗浄し、有機層を真空で濃縮し、分取HPLC(精製方法B)を使用して精製して、表題化合物(70mg、62%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.55-1.70 (m, 2H), 1.85-2.01 (m, 2H), 3.04 (s, 5H), 3.78 (s,
3H), 3.95-4.21 (m, 2H), 4.23-4.36 (m, 2H), 6.02-6.17 (m, 1H), 7.41 (s, 1H),
7.65-7.80 (m, 1H), 7.85-7.97 (m, 1H), 8.79-8.95 (m, 1H). MS m/z 364 [M+H]
+
【0190】
(実施例78)
2−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]−1,3−オキサゾール−5−カルボニトリル
7M NH
3/MeOH(50mL)中のエチル2−((1R,5S)−3−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)オキサゾール−5−カルボキシレート(調製136、200mg、0.47mmol)の溶液を、密封容器内、90℃に18時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮し、DCM(20mL)に溶解した。トリエチルアミン(6mL)、続いて、TFAA(3mL)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。溶液を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、真空で濃縮した。残留物を分取HPLC(精製方法B)によって精製して、表題化合物(46mg、26%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.73 (d, 2H),
1.97-2.01 (m, 2H), 3.16 (d, 2H), 3.79 (s, 3H), 4.04-4.24 (m, 2H), 4.55 (br s,
2H), 6.14 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.75 (br s, 1H), 7.92 (d, 1H), 8.04 (s, 1H),
8.98 (br s, 1H). MS m/z 378 [M+H]
+ PM B HATU
【0191】
(実施例79)
3−{(1R,5S)−3−[2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}プロパンニトリル
0℃のEtOH(10mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1l2−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製22、83mg、0.308mmol)およびトリエチルアミン(622mg、6.16mmol)の溶液に、アクリロニトリル(270mg、5.09mmol)を滴下添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。残留物を分取HPLC(精製方法B)によって精製して、表題化合物を白色固体(45mg、44%)として得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.43-1.57 (m, 2H),
1.75-1.91 (m, 2H), 2.56-2.71 (m, 4H), 2.92-3.05 (m, 2H), 3.37-3.43 (m, 3H),
3.64-4.06 (m, 1H), 6.03 (d,1H), 7.41-7.61 (m, 1H), 7.64-7.79 (m, 1H), 7.87 (d,
1H), 8.72-8.87 (m, 1H), 12.33 (br s, 1H). MS m/z 325 [M+H]
+
【0192】
(実施例80および81)
3−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ブタンニトリルおよび3−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ブタンニトリル
表題化合物は、実施例80について記述されている方法に従って、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19)およびE/Z−ブタ−2−エンニトリルを使用して、密封容器内、100℃で調製した。残留物を、0.1%アンモニア水中5%MeCNから0.1%アンモニア水中40%MeCNで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、Chiraltech OJ−H 250mm×10mm×5μmカラムを、移動相A:70%CO
2および移動相B:30%EtOHに0.2%アンモニアを加えたものとともに、流速15mL/分で使用するキラル分離を使用して、精製した。
第1の溶離化合物を、実施例80として任意に割り当てた:ピーク1 Rt = 6.69分; LCMS Rt = 0.63分 MS m/z 353 [M+H]
+
第2の溶離化合物を、実施例81として任意に割り当てた:ピーク2 Rt = 6.95分、かつ実施例81であった;LCMS Rt = 0.63分; MS m/z 353 [M+H]
+
【0193】
(実施例82)
3−{(1R,5S)−3−[2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}ブタンニトリル
表題化合物は、実施例79について記述されている方法に従って、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1l2−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製22)およびE/Z−ブタ−2−エンニトリルを、マイクロ波照射下、140℃で8時間にわたって使用して、調製した。残留物を、水中5〜75%MeCN(0.1%アンモニア)で溶離する逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.50 (d, 3H), 0.90
(m, 2H), 1.00-1.20 (m, 2H), 2.10 (m, 1H), 2.30-2.40 (m, 2H), 2.80 (m, 2H),
3.00-3.40 (br m, 2H), 4.00 (m, 2H), 5.25 (m, 1H), 6.90 (m, 2H), 7.05 (m,
1H). LCMS Rt = 0.59分; MS m/z 339 [M+H]
+
【0194】
(実施例83)
{3−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
表題化合物は、実施例77について記述されている方法に従って、2−(3−((1R,5S)−3−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩(実施例84)およびDIPEAを使用して調製した。残留物を、DCM中10%MeOH(1%アンモニアを加えたもの)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.75-1.90 (m, 4H), 3.05
(s, 3H), 3.20 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.80 (m, 2H), 3.85 (m, 2H),
4.00-4.20 (m, 4H), 6.10 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.90 (d,
1H). LCMS Rt = 0.52分; MS m/z 458 [M+H]
+
【0195】
(実施例84)
{3−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]オキセタン−3−イル}アセトニトリル
表題化合物は、調製135について記述されている方法に従って、2−(3−オキセタニリデン)アセトニトリルを使用して、85℃で5日間にわたって調製した。反応物を冷却し、分取HPLC(精製方法H)を使用して精製した。LCMS Rt = 1.50分; MS m/z 381 [M+H]
+
【0196】
(実施例85)
((1R,5S)−N−(シアノメチル)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
EtOH(0.8mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、26mg、0.08mmol)およびN−(シアノメチル)カルバモイルイミダゾール(調製79、14mg、0.09mmol)の溶液に、トリエチルアミン(110μl、0.082mmol)を密封容器内で添加し、反応物を60℃に2時間にわたって加熱した。さらなるN−(シアノメチル)カルバモイルイミダゾール(2mg、0.01mmol)を添加し、反応を加熱しながら2時間にわたって続けた後、真空で濃縮した。残留物をDCM(10mL)に溶解し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を白色固体(21mg、70%)として得た。
1H NMR (400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.78 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 3.15 (m, 4H), 3.88 (d, 3H),
4.00-4.15 (m, 2H), 4.43 (m, 2H), 6.10 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.90
(m, 1H). MS m/z 368 [M+H]
+
【0197】
(実施例86)
(1R,5S)−N−エチル−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85に従って、N−エチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製80、24mg、0.17mmol)および4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、50mg、0.16mmol)を使用して調製した。残留物を、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を白色固体(41mg、74%)として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.00 (m, 3H), 1.55 (m, 2H), 1.75 (m, 2H), 3.10 (m, 3H), 3.18
(m, 3 H) 3.80 (s, 3H), 4.00 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.40 (m, 2H), 6.10 (m, 1H),
6.67 (t, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.73 (br s, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.82 (s, 1H).
LCMS Rt = 0.58分; MS m/z 357 [M+H]
+
【0198】
(実施例87)
(1R,5S)−N−エチル−3−(2−{[5−フルオロ−6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85に従って、N−エチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製80)および5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロ−N−メチルピコリンアミド塩酸塩(調製14)を使用し、塩基としてトリエチルアミンを用いずに調製した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.04 (t, 3H), 1.60 (q, 2H), 1.81 (d, 2H), 2.78 (d, 3H),
2.93-3.14 (m, 4H), 3.18 (d, 2H), 4.39 (br s, 2H), 6.39 (d,1H), 6.71 (t, 1H),
8.07 (d, 1H), 8.27 (d, 1H), 8.42 (d,1H), 8.71 (s, 1H), 9.85 (s, 1H). MS
m/z 429 [M+H]
+
【0199】
(実施例88)
(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−(プロパン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85について記述されている方法に従って、N−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製81)および4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19)を使用して調製した。クロマトグラフィーの後、残留物をDCMに溶解し、ジエチルエーテルの添加によって沈殿させ、濾過した。LCMS Rt = 0.61分; MS m/z 371 [M+H]
+
【0200】
(実施例89)
(1R,5S)−3−(2−{[5−メチル−6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)を使用して調製した。残留物を、DCM中0〜20%MeOH(1%アンモニア)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.80 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 2.60 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 3.40
(m, 2H), 3.90-4.00 (m, 2H), 4.15 (br m, 2H), 4.50 (m, 2H), 6.30 (m, 1H), 8.00
(m, 2H), 8.75 (m, 1H). LCMS Rt = 0.56分; MS m/z
479 [M+H]
+
【0201】
(実施例90)
(1R,5S)−N−(シアノメチル)−3−(2−{[5−メチル−6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)およびN−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製78)を使用して調製した。残留物を、DCM中0〜20%MeOH(1%アンモニア)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.80 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 3.20
(m, 2H), 4.20 (m, 4H), 4.50 (m, 2H), 6.30 (m, 1H), 8.00 (m, 2H), 8.70 (s, 1H).
LCMS Rt = 0.50分; MS m/z 436 [M+H]
+
【0202】
(実施例91)
(1R,5S)−N−エチル−3−(2−{[5−メチル−6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
表題化合物は、実施例85について記述されている方法に従って、5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩(調製1)およびN−エチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(調製79)を使用して調製した。クロマトグラフィーの後、表題化合物を、分取HPLC(精製方法H)を使用してさらに精製した。Rt = 1.69分; MS m/z 425 [M+H]
+
【0203】
(実施例92)
2−[(1R,5S)−3−{2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピリジン−4−カルボニトリル
iPrOH(1.5mL)中の4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、51mg、0.16mmol)の溶液に、4−シアノ−2−クロロピリジン(45mg、0.32mmol)およびトリエチルアミン(100μl、0.68mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下、160℃に13時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、0.1%アンモニア水中5〜100%MeCNで溶離する逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.70 (m, 2H), 1.90 (m, 2H), 3.10 (m, 2H), 3.70 (s, 3H),
3.80-3.90 (br m, 2H), 4.50 (m, 2H), 5.75 (d, 1H), 6.50 (br s, 1H), 6.60-6.70
(m, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.15 (m, 1H). LCMS Rt = 0.74分; MS m/z 388 [M+H]
+
【0204】
(実施例93および94)
(1S)−2,2−ジフルオロ−N−[(1S,5R,6R)−3−{5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミドおよび(1R)−2,2−ジフルオロ−N−[(1S,5R,6R)−3−{5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
DMA(1mL)およびDCM(1mL)中の(1S,5R,6R)−3−(5−フルオロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン塩酸塩(調製90、148mg、0.15mmol)の溶液に、ラセミ2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(51mg、0.42mmol)、HATU(188mg、0.49mmol)およびDIPEA(279μl、0.54mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、EtOAcと水との間で分配した。有機層を収集し、乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、DCMから91:8:1 DCM:MeOH:アンモニアで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、ラセミ表題化合物を得た。ラセミ体を、ChiralTech AD−Hカラム(250mm×21.2mm×5um);移動相A:80%CO
2;移動相B:20%MeOHに0.2%アンモニアを加えたものを使用するキラルクロマトグラフィーを使用して分離した。各鏡像異性体についての残留物を、MeOHからの再結晶によってさらに精製した。
ピーク2 Rt=5.89分 実施例93:
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.05-1.10 (m, 3H),
1.36-1.43 (m, 1H), 1.73-1.82 (m, 1H), 1.86-1.90 (m, 1H), 1.98-2.06 (m, 1H),
2.45-2.53 (m, 1H), 3.75-3.83 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.10 (m, 2H), 7.50 (s, 1H),
7.76 (d, 1H), 7.80 (s, 1H).
LCMS Rt = 0.57分; MS
m/z 408 [M+H]
+
ピーク1 Rt=3.90分 実施例94:
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.05-1.10 (m, 3H),
1.40 (m, 1H), 1.75 (m, 1H), 1.80 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 2.50 (m, 1H), 3.60-3.80
(m, 5H), 4.10 (m, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.80 (m, 2H).
LCMS Rt = 0.57分; MS
m/z 408 [M+H]
+;
[α]
D20
= 16.8 (c 1.095, MeOH)
【0205】
(実施例95)
(1R,2R)−2−シアノ−N−[(1S,5R,6R)−3−{5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例93について記述されている方法に従って、(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製72)を使用して調製した。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.90 (m, 3H),
1.25-1.35 (m, 4H), 1.45 (m, 1H), 1.80 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 2.20 (m, 1H),
3.60-3.80 (m, 3H), 3.90 (m, 2H), 7.40 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 9.00
(br s, 1H), 9.10 (s, 1H).MS m/z 397 [M+H]
+; [α]
D20 = -113.3 (c 0.965, EtOH)
【0206】
下記の実施例は、実施例93について記述されている方法に従って、記述されている通りの適切な酸およびアミンを使用して調製した。精製の詳細は、以下で記述するまたは言及する通りである:
精製方法A:分取HPLC:カラム:ジオール、250mm×21.2mm×5μm;移動相A:ヘプタン;移動相B:エタノール;10分で50%Bから100%B、次いで、12分で50%Bに戻す;流速27mL/分を使用して精製した。
分析的LCMS:Phenomenex Luna C18;150mm×3mm×5μm、移動相A:水中0.1%ギ酸、移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸 10分で5%Bから100%B、次いで、12.5分で5%Bに戻す。流速0.75mL/分。
精製方法B:97:2:1 DCM:MeOH:NH
4OHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー。
精製方法C:[Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8μmまたは150mm×25mm×5μm;水(0.1%アンモニア)中16〜55%MeCNから水(0.1%アンモニア)中36〜60%MeCN]を使用する分取HPLC
【0207】
【表4-1】
【0208】
【表4-2】
【0209】
(実施例100および101)
5−[(4−{(1S,5R,6R)−1−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ]−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドおよび5−[(4−{(1R,5S,6S)−1−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ]−N,3−ジメチルピリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例5について記述されている方法に従って、trans−ラセミN−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパン−カルボキサミド(調製95)および5−アミノ−N,3−ジメチルピコリンアミド(調製38)を使用して調製した。残留物を精製し、キラルクロマトグラフィーによって、鏡像異性体に分離した:キラルカラム:Luxセルロース−4、250mm×21.2mm×5μm、移動相A:超臨界CO
2、移動相B:メタノール、A:B 65:35;流速80mL/分。第1の溶離異性体:実施例100;第2の溶離異性体:実施例101。
MS m/z 440 [M+H]
+
【0210】
(実施例102)
N−[(1S,5R,6R)−3−(5−フルオロ−2−{[6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例5について記述されている方法に従って、N−((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製95)および2−(5−アミノピリジン−2−イル)エタン−1−オール(調製116)を使用して調製した。残留物を、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法B)によって精製した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.64-0.66 (m, 4H), 0.90 (d, 3H), 1.24-1.28 (m, 1H), 1.49 (m,
1H), 1.76-1.77 (m, 1H), 2.76-2.80 (m, 2H), 3.39 (s, 1H), 3.64-3.70 (m, 4H),
3.87-3.88 (m, 1H), 4.59-4.61 (m, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.97 (d, 1H),
8.71 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 9.20 (s,1H). MS m/z 413 [M-H]
-
【0211】
(実施例103および104)
NN−{(1S,5R,6R)−3−[5−フルオロ−2−({6−[(2R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]ピリジン−3−イル}アミノ)ピリミジン−4−イル]−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル}シクロプロパンカルボキサミドおよびN−{(1S,5R,6R)−3−[5−フルオロ−2−({6−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]ピリジン−3−イル}アミノ)ピリミジン−4−イル]−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル}シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例5について記述されている方法に従って、N−((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製95)およびラセミ−2−(5−アミノピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(調製40)を使用して調製した。残留物を、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(調製方法B)を使用して精製した。ラセミ体を、キラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離した:
キラルカラム:Chiralpak IC、250mm×30mm×5μm、移動相A:超臨界CO
2、移動相B:IPA(0.1%アンモニア)、A:B 60:40;流速70mL/分。
第1の溶離異性体を、実施例103として任意に割り当てた;
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.76-0.86 (m, 4H),
1.00-1.02 (m, 3H), 1.28-1.38 (m, 4H), 1.54 (m, 1H), 1.76-1.83 (m, 1H),
3.00-3.05 (m, 1H), 3.66-3.80 (m, 4H), 4.03-4.05 (m, 2H), 7.23 -7.27 (d, 1H),
7.80-7.81 (d, 1H), 8.04-8.05 (d, 1H), 8.84 (s, 1H). MS m/z 449 [M+Na]
+,
99.2% ee.
第2の溶離異性体を、実施例104として任意に割り当てた;
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.76-0.86 (m, 4H),
1.00-1.02 (m, 3H), 1.28-1.38 (m, 4H), 1.54 (m, 1H), 1.76-1.83 (m, 1H),
3.00-3.05 (m, 1H), 3.66-3.80 (m, 4H), 4.03-4.05 (m, 2H), 7.23 -7.27 (d, 1H),
7.80-7.81 (d, 1H), 8.04-8.05 (d, 1H), 8.84 (s, 1H).
MS m/z 449 [M+Na]
+, 94% ee.
【0212】
(実施例105)
N−[(1S,5R,6R)−3−(2−{[5−クロロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]アミノ}−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例5について記述されている方法に従って、N−((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製95)および(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)メタノール(調製122)を使用して調製した。残留物を、EtOAc中30%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLC(精製方法B)を使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.76-0.78 (m, 2H),
0.86 (m, 2H), 1.01-1.03 (m, 3H), 1.35-1.37 (m, 1H), 1.53 (m, 1H), 1.82 (m, 1H),
3.75-3.78 (m, 2H), 4.04 (m, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.85 (m, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.65
(s, 1H). MS m/z 433 [M+H]
+
【0213】
(実施例106)
N−{(1S,5R,6R)−3−[2−({5−クロロ−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−3−イル}アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル}シクロプロパンカルボキサミド
MeOH(10mL)中のtert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−((5−クロロ−6−((S)−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製138 350mg、0.718mmol)の溶液に、ジオキサン中4M HCl(10mL、4M)を滴下添加した。溶液を室温で1時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。残留物(54mg、0.143mmol)をDMF(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(86mg、0.85mmol)、シクロプロパンカルボン酸(24mg、0.28mmol)およびHATU(86mg、0.23mmol)で処理した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、分取HPLC(精製方法B)を使用して直接精製して、表題化合物(38mg、58%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.62-0.73 (m, 3H),
0.93 (s, 2H), 1.16-1.21 (m, 1H), 1.24-1.31 (m, 1H), 1.37 (d, 2H), 1.46-1.56 (m,
1H), 1.72-1.85 (m, 1H), 3.06-3.15 (m, 1H), 3.58-3.76 (m, 1H), 3.86-3.97 (m,
1H), 4.97-5.08 (m, 1H), 7.98-8.05 (m, 1H), 8.29-8.40 (m, 1H), 8.69-8.79 (m,
2H), 9.50-9.60 (m, 1H). MS m/z 447 [M+H]
+
【0214】
(実施例107および108)
N−[(1S,5R)−3−(5−クロロ−2−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミドおよびN−[(1R,5S)−3−(5−クロロ−2−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
ラセミ表題化合物は、実施例49について記述されている方法に従って、ラセミ−N−(3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製98)および4−アミノ−1H−ピラゾール−1−エタノールを使用して調製した。ラセミ体を、後述する通りの分取キラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離した:
キラルカラム:Chiralpak Ad 内径250mm×30mm 20μm;移動相:超臨界CO
2:EtOH(0.2%アンモニア) 45:55;流速:80mL/分
第1の溶離異性体:実施例107;
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.76-0.79 (m, 3H),
0.86-0.87 (m, 2H), 1.10 (m, 1H), 1.28 (m, 1H), 1.54 (m, 1H), 1.76 (m, 1H), 3.73
(m, 1H), 3.87 (m, 2H), 3.91-3.94 (m, 1H), 4.16 (m, 3H), 4.47-4.49 (m, 1H), 7.52
(s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.87 (s, 1H). MS m/z 404 [M+H]
+
第2の溶離異性体:実施例108;
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.76-0.79 (m, 3H),
0.86-0.87 (m, 2H), 1.10 (m, 1H), 1.28 (m, 1H), 1.54 (m, 1H), 1.76 (m, 1H), 3.73
(m, 1H), 3.87 (m, 2H), 3.91-3.94 (m, 1H), 4.16 (m, 3H), 4.47-4.49 (m, 1H), 7.52
(s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.87 (s, 1H). MS m/z 404 [M+H]
+
【0215】
(実施例109)
(1S)−2,2−ジフルオロ−N−[(1S,5S)−3−{5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例49について記述されている方法に従って、(S)−N−((1S,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキサミド(調製88)および1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミンを使用して85℃で調製した。残留物を、DCM中0〜5%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.78-1.88 (m, 1H),
2.00-2.10 (m, 1H), 2.55-2.65 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.90 (s, 3H),
3.95-4.00 (m, 1H), 4.10-4.20 (m, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.80 (s, 2H).
MS m/z 424 [M+H]
+
【0216】
(実施例110)
(1R,2R)−2−シアノ−N−[(1S,5S)−3−{5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、実施例109によって記述されている方法に従って、ラセミ−(1R,2R)−N−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキサミド(調製89)を使用して調製した。ラセミ体を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離した:
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.05 (d, 1H), 1.13
(m, 1H), 1.50 (m, 2H), 2.02 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 3.60-3.79 (m, 4H), 3.87 (s,
3H), 3.98 (m, 1H), 4.09 (m, 1 H), 4.16 (m, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.77-7.78 (m,
2H).
カラム:セルロース−3 21mm×250mm×5μm;移動相A:CO
2、移動相B:MeOH;90:10 A:B;10分間にわたって保持;65mL/分。ピーク2; Rt = 7.08分, MS m/z 413 [M+H]
+
【0217】
(実施例111)
4−({4−[6−(2,2−ジフルオロプロパノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド
DCM(5mL)中の4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド(調製126、25mg、0.067mmol)の溶液に、2,2−ジフルオロプロパン酸(7mg、0.067mmol)、HATU(25mg、0.066mmol)およびトリエチルアミン(0.03mL、0.2mmol)を添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水で希釈し、相分離カートリッジを介して有機相を収集し、真空で濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法1、8.5分かけて5%Bから50%B、9分かけて100%Bまで、100%Bで10分まで保持)を使用して精製して、表題化合物を得た。
分取HPLC条件
方法1:Waters Sunfire C18 19×500mm、5μ、移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA。流速25mL/分。
方法2:Waters Sunfire C18 19×500mm、5μ、移動相A:水中0.05%ギ酸;移動相B:アセトニトリル中0.05%ギ酸。流速25mL/分。
LCMS QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50mm、5μ
調節剤:TFA0.05%
勾配:95%水:4分間かけて5%MeCN直線から5%水:95%MeCN、1分間から5分間にわたって保持。流速:2mL/分
MSモード:ESI+;走査範囲160〜650Da
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.15 (t, 3H),
1.77-1.88 (m, 4H), 2.37 (s, 3H), 2.86 (q, 1H), 3.23-3.30 (m, 2H), 4.02-4.09 (m,
2H), 4.09-4.19 (m, 2H), 4.65 (br s, 1H), 4.92 (br s, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.60
(br s, 2H), 8.05-8.12 (m, 2H), 9.36 (s, 1H). LCMS Rt = 1.96分; MS m/z 463 [M+H]
+
【0218】
(実施例112)
N−エチル−4−({5−フルオロ−4−[6−(2−フルオロ−2−メチルプロパノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2−メチルベンズアミド
表題化合物は、実施例111について記述されている通りに、2−フルオロ−2−メチルプロパン酸および4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド(調製126)を使用して、調製、精製および分析した。
分取HPLC方法1、8.5分かけて10%Bから50%B、9分かけて100%Bまで、100%Bで10分まで保持。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.13 (t, 3H),
1.38-1.49 (m, 3H), 1.52-1.61 (m, 3H), 1.74 (d, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.77 (q, 1H),
3.20-3.28 (m, 2H), 3.94 (d, 1H), 4.02 (d, 1H), 4.06-4.13 (m, 1H), 4.17 (d, 1H),
4.52 (br s, 1H), 4.82 (br s, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.54-7.63 (m, 2H), 8.05 (d,
2H), 9.31 (s, 1H).
LCMS Rt = 1.95分; MS
m/z 459 [M+H]
+
【0219】
(実施例113)
4−({4−[6−(シクロプロピルカルボニル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド
表題化合物は、実施例111について記述されている通りに、シクロプロパンカルボン酸およびtert−ブチル3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート塩酸塩(調製128)を使用して、調製、精製および分析した。
分取HPLC方法2、8.5分かけて5%Bから100%B、100%Bで10分まで保持。
LCMS Rt = 1.57分; MS
m/z 421 [M+H]
+
【0220】
(実施例114)
4−({4−[6−(2,2−ジフルオロプロパノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N−エチルベンズアミド
表題化合物は、実施例115について記述されている通りに、2,2−ジフルオロプロパン酸および4−((4−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ−N−エチルベンズアミド塩酸塩(調製127)を使用して、調製、精製および分析した。
分取HPLC方法1、8.5分かけて10%Bから60%B、9分かけて100%Bまで、100%Bで10分まで保持。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.17 (t, 3H),
1.76-1.88 (m, 4H), 2.87-2.95 (m, 1H), 3.28-3.37 (m, 2H), 3.84-4.14 (m, 4H),
4.70 (br s, 1H), 4.97 (br s, 1H), 6.51 (d, 1H), 7.75-7.83 (m, 2H), 7.91 (br s,
2H), 8.14 (d, 1H), 8.42 (br s, 1H), 10.48 (br s, 1H). LCMS Rt = 1.93分; MS m/z 431 [M+H]
+
【0221】
(実施例115)
N−エチル−2−メチル−4−({4−[6−(トリフルオロアセチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ベンズアミド
DCM(5mL)中の4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド塩酸塩(調製128、30mg、0.077mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.7mmol)、続いて、TFAA(2滴)を添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌し、真空で濃縮し、実施例111について記述されている通りに、分取HPLC(方法2、8.5分かけて5%Bから100%B、100%Bで10分まで保持)を使用して、精製および分析して、表題化合物を得た。LCMS Rt = 1.76分; MS m/z 449 [M+H]
+
【0222】
(実施例116)
N−エチル−4−({5−フルオロ−4−[6−(トリフルオロアセチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2−メチルベンズアミド
イソプロパノール(3mL)中の1−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン(調製129、100mg、0.31mmol)および4−アミノ−N−エチル−2−メチルベンズアミド(PCT公開第WO2006109846号)の溶液を、1滴のcHClで処理し、マイクロ波照射下、140℃に40分間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、次のステップに直接持ち込んだ。
【0223】
(実施例117)
5−({4−[(1R,5S)−8−{[(1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル]カルボニル}−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−フルオロピリジン−2−カルボキサミド
DMF(30mL)中の調製144(280mg、0.815mmol)および調製68(129mg、1.06mmol)の溶液に、TEA(330mg、3.26mmol)およびHATU(372mg、0.979mmol)を0℃で添加した。混合物を室温(10℃)で18時間にわたって撹拌した。溶液を濃縮し、分取HPLCによって精製した。
分取HPLC条件
Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μ、移動相A:アセトニトリル;移動相B:水(アンモニアでpH10に調整したもの)。流速:35mL/分。LCMS: (M+1=447.9, M+23=469.9)
【0224】
ラセミ体を、Chiralpal AS−Hカラム(150mm×4.6mm×5um);移動相A:5%CO
2から40%;移動相B:MeOHに0.05%DEAを加えたものを使用するキラルクロマトグラフィーを使用して分離して、表題化合物(143mg、39%)をRt=8.12分で提供した。LCMS Rt = 0.73分, MS m/z 448.1 [M+H]
1H NMR
(400MHz, DMSO-d6): δ ppm 1.58-2.10 (m, 6H), 2.93-3.28
(m, 3H), 4.04-4.33 (m, 2H), 4.57-4.78 (m, 2H), 6.41 (dd, 1H), 7.37 (br. s.,
1H), 7.80 (br. s., 1H), 8.10 (dd, 1H), 8.27 (m, 1H), 8.67 (d, 1H), 9.88 (s,
1H).
【0225】
調製1
5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N,3−ジメチルピコリンアミド塩酸塩
ステップ1
DMA(20mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34、500mg、1.54mmol)および5−アミノ−N,3−ジメチルピコリンアミド(調製38、458mg、2.78mmol)に、炭酸セシウム(1g、3.08mmol)、キサントホス(178mg、0.31mmol)および酢酸パラジウム(69mg、0.31mmol)を添加した。反応物を窒素で1分間にわたってパージした後、マイクロ波照射下、130℃に1時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中50〜80%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
【0226】
ステップ2
得られた固体をDCM(20mL)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(20mL)で処理し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.67-1.83 (m, 2H), 1.90-2.06 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.78 (br s,
3H), 3.59-3.72 (m, 2H), 4.16-4.27 (m, 4H), 6.66-6.77 (m, 1H), 7.88 (br s, 1H),
8.17 (d, 1H), 8.46-8.60 (m, 1H), 8.66 (br s, 1H), 9.61-9.75 (m, 1H),
10.03-10.16 (m, 1H), 11.09 (br s, 1H).
MS m/z 354 [M+H]
+
【0227】
下記の調製物は、調製1によって記述されている方法に従って、tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34)および後述する通りの適切なアミンを使用して調製した。別段の指定がない限り、化合物は塩酸塩として単離された。
【0228】
脱保護方法B:Boc保護中間体をDCMに溶解し、TFAで処理し、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を、トリエチルアミンの添加によってpH=10に塩基性化した。溶液を真空で濃縮し、EtOAc中10%MeOHまたは96:3:1 DCM:MeOH:NH
3で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0229】
脱保護方法C:Boc保護中間体をDCMに溶解し、TFAで処理し、室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、MeOHに溶解し、カーボネートカートリッジを介して溶離して、遊離した親を得た。
【0230】
【表5-1】
【0231】
【表5-2】
【0232】
【表5-3】
【0233】
調製18
5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メチルピコリンアミド塩酸塩
表題化合物は、調製1ステップ1について記述されている方法に従って調製した。ブッフバルトステップの後、中間体を、メタノール中アンモニアとともに、密封容器内で90℃に加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮した後、記述されている通りにHClで脱保護した。
【0234】
調製19
4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩
iPrOH(30mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34、2.25g、6.93mmol)および1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン塩酸塩(1.02g、7.62mmol)の溶液を、マイクロ波照射下、140℃に1時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩(2.2g、99%)として得た。
1H NMR (400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.97-2.02 (m, 2H), 2.19-2.20 (m, 2H), 3.48-3.51 (m, 1 H),
3.72-3.78 (m, 1 H), 3.98 (s, 3 H), 4.20-4.31 (m, 3H), 6.67 (d, 1H), 7.81 (s,
1H), 7.86 (m, 2H). MS m/z 286 [M+H]
+
【0235】
調製20
2−(4−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)エタン−1−オール塩酸塩
iPrOH(10mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34、200mg、0.617mmol)および4−アミノ−1H−ピラゾール−1−エタノール(134mg、0.74mmol)の溶液に、3滴の濃HClを室温で添加した。反応物を、マイクロ波照射下、140℃に40分間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮して、表題化合物を得、塩酸塩として次のステップに直接持ち込んだ。
【0236】
下記の調製物は、調製20によって記述されている方法に従って、tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34)および後述する通りの適切なアミンを使用して調製した。化合物は、塩酸塩として単離された。
【0237】
【表6】
【0238】
調製24
4−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチルベンズアミド塩酸塩
ステップ1
ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製35、0.5g、1.5mmol)の溶液に、4−アミノ−N−エチルベンズアミド(0.26g、1.6mmol)、RuPHOSパラジウム(II)フェネチルアミンクロリド(0.1g、0.1mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(0.15g、1.5mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下、120℃に25分間にわたって加熱した。反応物を冷却し、固相抽出カートリッジを介して溶離した。濾液を、DCM中0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、boc保護中間体(0.65g、95%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.07 (t, 3H),
1.37-1.41 (m, 9H), 1.67 (d, 2H), 1.78-1.86 (m, 2H), 3.13-3.18 (m,
2H), 3.18-3.26 (m, 2H), 4.07-4.13 (m, 2H), 4.20 (br s, 2H), 7.65-7.69 (m,
2H), 7.69-7.74 (m, 2H), 8.02 (d,1H), 8.19 (t, 1H), 9.43 (s, 1H).
【0239】
ステップ2
中間体をDCM(5mL)およびMeOH(2mL)に溶解し、ジオキサン中4M HClで処理した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
【0240】
調製25
4−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド塩酸塩
tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−((4−(エチルカルバモイル)−3−メチルフェニル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(実施例74)を、DCM(5mL)およびMeOH(2mL)に溶解し、ジオキサン中4M HClで処理した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
【0241】
調製26
5−((4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−メチルピコリンアミド塩酸塩
NH
3/MeOH(15mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−((6−(エトキシカルボニル)−5−メチルピリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製33、100mg、0.214mmol)の溶液を、密封容器内、90℃に18時間にわたって加熱した。溶液を真空で濃縮し、残留物を4M HCl/ジオキサン(20mL)で処理し、室温で2時間にわたって撹拌した。溶液を真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
【0242】
調製27
((1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(シクロプロピル)メタノン
DMF(40mL)中の、(1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン(調製31、4g、11.7mmol)、シクロプロパンカルボン酸(2g、23.4mmol)およびトリエチルアミン(3.5g、35.1mmol)の懸濁液に、HATU(5.33g、14mmol)を室温で添加した。添加後、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、EtOAc中20%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(2.5g、70%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 0.80-0.86 (m, 2H), 1.01-1.05 (m, 2H), 1.66-2.09 (m, 5H),
3.29-3.34 (m, 2H), 4.23-4.26 (m, 1H), 4.37-4.40 (m, 1H), 4.53-4.52 (m, 1H),
4.77-4.78 (m, 1H), 7.94-7.95 (m, 1H). MS m/z 311 [M+H]
+
【0243】
調製28
((1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(シクロプロピル)メタノン
DCM(20mL)中の(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン(調製32、3.5g、15.57mmol)の溶液に、トリエチルアミン(7.86g、78mmol)およびシクロプロパンカルボニルクロリド(3.26g、31mmol)を室温で添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を収集し、乾燥させ、真空で濃縮し、 中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(2.5g、55%)を得た。
MS m/z 293 [M+H]
+
【0244】
調製29
(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N−エチル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
DCM(20mL)中の(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン(調製32、170mg、0.6173mmol)の溶液に、トリエチルアミン(125mg、1.23mmol)、続いて、イソシアナトエタン(175.4mg、2.47mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮し、EtOAc中20%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(184mg、100%)を得た。MS m/z 296 [M+H]
+
【0245】
調製30
ラセミ((1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノン
表題化合物は、調製27について記述されている方法に従って、ラセミ2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸を使用して調製した。MS m/z 329 [M+H]
+
【0246】
調製31
(1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン
表題化合物は、調製25について記述されている方法に従って、tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製35)を使用して調製した。
【0247】
調製32
(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン
表題化合物は、調製125について記述されている方法に従って、ジオキサン中のtert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34)を使用して調製した。
【0248】
調製33
tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−((6−(エトキシカルボニル)−5−メチルピリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
表題化合物は、調製1ステップ1について記述されている方法に従って、tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34)およびエチル−5−アミノ−3−メチルピコリネート(調製41)を使用して調製した。MS m/z 469 [M+H]
+
【0249】
調製34
tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
MeOH(500mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製36、11g、52mmol)の溶液に、2,4−ジクロロピリミジン(8.4g、57mmol)およびTEA(6.7g、66mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中20%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色固体(12g、71%)として得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.48 (s, 9H),
1.63-1.74 (m, 2H), 1.97 (br s, 2H), 3.18 (br s, 2H), 3.38-3.74 (m, 1H), 4.36
(br s, 3H), 6.35 (d, 1H), 8.06 (d, 1H). MS m/z 325 [M+H]
+
【0250】
調製35
tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
表題化合物は、調製36について記述されている方法に従って、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジンを使用して調製した。残留物を、ヘプタン中0〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.38 (s, 9H), 1.62 (d, 2H,) 1.76-1.84 (m, 2H), 3.16 (d, 2H),
4.08 (d, 2H), 4.15-4.22 (m, 2H), 8.17 (d, 1H).
【0251】
調製36
tert−ブチル(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
メタノール(500mL)中のtert−ブチル(1R,5S)−3−ベンジル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製37、19g、63mmol)の溶液を、パラジウム炭素(4g)上、50psiにて、室温で18時間にわたって水素化した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物を白色固体(13.2g、99%)として得た。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 1.49 (s, 9H),
1.85-2.02 (m, 4H), 2.65 (d, 2H), 2.90 (d, 2H), 4.08 (br s, 2H).
【0252】
調製37
tert−ブチル(1R,5S)−3−ベンジル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
DCM(500mL)中の、(1R,5S)−3−ベンジル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン(20g、99mmol)、ジtertブチルジカルボキシレート(21g、97mmol)およびトリエチルアミン(10g、99mmol)の溶液を、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中1%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(19g、64%)を得た。
【0253】
調製38
5−アミノ−N,3−ジメチルピコリンアミド
エチル5−アミノ−3−メチルピコリネート(調製41、500mg、2.78mmol)をエタノール性メチルアミン(30%、50mL)に溶解し、溶液を、密封容器内、100℃に18時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、次の反応において直接使用した。
【0254】
調製39
5−アミノ−3−クロロ−N−メチルピコリンアミド
表題化合物は、調製38について記述されている方法に従って、5−アミノ−3−クロロ−2−ピリジンカルボン酸メチルエステルを使用して調製した。
【0255】
調製40
ラセミ2−(5−スミノピリジン(Sminopyridin)−2−イル)プロパン−1−オール
0℃に冷却したTHF(15mL)中のLiAlH
4(1.16g、30.7mmol)の溶液に、ラセミメチル2−(5−アミノピリジン−2−イル)プロパノエート(調製43、850mg、4.72mmol)を添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌した後、Na
2SO
4.10H
2Oでクエンチした。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物(0.72g、100%)を得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.28 (d, 3H),
2.94-3.01 (m, 1H), 3.62 (br s, 1H), 3.78 (m, 1H), 3.85-3.93 (m, 1H), 6.99 (d,
2H), 8.00 (m, 1H).
【0256】
調製41
エチル5−アミノ−3−メチルピコリネート
エタノール(600mL)中のエチル3−メチル−5−ニトロピコリネート(調製53、28g、133mmol)の溶液を、アルゴンで15分間にわたって脱気した。10%パラジウム炭素(12g)を添加し、反応物を、水素雰囲気下、室温で18時間にわたって水素化した。反応物をセライトのパッドに通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、残留物を、DCM中0〜2%メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、続いて、ヘキサン中で粉砕して、表題化合物(22g、92%)を得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.39 (t, 3H), 3.99
(br s, 2H), 4.38 (q, 2H), 6.76 (d, 1H), 7.98 (d, 1H).
【0257】
下記の調製物は、調製41によって記述されている方法に従って、記述されている通りの適切なニトロ中間体を使用して調製した。精製方法は、以下で記述するまたは言及する通りである:
精製方法1(PM1):EtOAc中25%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー
【0258】
【表7】
【0259】
調製45
2−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−オール
EtOH/H
2O(50mL/20mL)中のメチル2−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)アセテート(調製58、4.6g、20mmol)の溶液に、塩化アンモニウム(20g、374mmol)およびFe(8g、143mmol)を添加した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した後、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製し、THF(50mL)に溶解し、THF(50mL)中のLiAlH
4(2.3g、55mmol)の溶液に0℃で滴下添加した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した後、0℃のNa
2SO
4.10H
2Oでクエンチした。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物を黄色固体(1.3g、46%)として得た。MS m/z 173 [M+H]
+
【0260】
調製46
2−(5−アミノ−3−フルオロピリジン−2−イル)エタン−1−オール
表題化合物は、調製45、57および58について記述されている方法に従って、2−クロロ−3−フルオロ−5−ニトロピリジンを使用して調製した。MS m/z 157 [M+H]
+
【0261】
調製47
(S)−1−(5−アミノ−3−フルオロピリジン−2−イル)ピロリジン−3−オール
EtOH/H
2O(5mL/2mL)中の(S)−1−(3−フルオロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピロリジン−3−オール(調製59、250mg、1.10mmol)の溶液に、塩化アンモニウム(233mg、4.40mmol)およびFe(123mg、2.20mmol)を添加した。反応物を80℃で30分間にわたって撹拌した後、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中10〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(80mg、36%)を得た。
【0262】
下記の調製物は、調製47によって記述されている方法に従って、記述されている通りの適切なニトロ中間体を使用して調製した。精製方法は、以下で記述するまたは言及する通りである:
【0263】
【表8】
【0264】
調製51
5−アミノ−3−フルオロ−N−メチルピコリンアミド
DMF(20mL)中の5−((ジ−[tert−ブトキシカルボニル])アミノ)−3−フルオロピコリン酸(調製65、750mg、2.11mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.2g、31.65mmol)、HATU(1.2g、3.17mmol)およびMeNH
2.HCl(1.5g、22.4mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌し、次いで、真空で濃縮した。残留物を、EtOAc中33%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーおよびMeOH(20mL)に溶解することによって精製した。溶液に、MeOH中4M HCl(30mL)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。残留物をMeOH(20mL)に溶解し、1M NaHCO
3水溶液を添加することによってpH10に調整した。混合物を真空で濃縮し、10:1 DCM:MeOH(100mL)に添加し、室温で30分間にわたって撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物を黄色固体(480mg、80%)として得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 2.70-2.71 (d, 3H),
6.25 (s, 2H), 6.67-6.71 (dd, 1H), 7.75 (s, 1H), 8.20 (s, 1H).
【0265】
調製52
N−エチル−3−メチル−5−ニトロピコリンアミド
表題化合物は、調製41について記述されている方法に従って、エチル3−メチル−5−ニトロピコリネート(調製53)およびエチルアミンを使用して70℃で調製した。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.28 (t, 3H), 2.87
(s, 3H), 3.49 (q, 2H), 7.97 (br s, 1H), 8.37 (d, 1H), 9.17 (d, 1H).
【0266】
調製53
エチル3−メチル−5−ニトロピコリネート
硫酸(150mL)を、エタノール(600mL)に0℃でゆっくり添加した。この溶液に、2−シアノ−3−メチル−5−ニトロピリジン(15g、92mmol)を少しずつ添加し、反応物を65時間にわたって加熱還流した。反応物を冷却し、氷水に注ぎ入れ、EtOAc中に抽出した。有機層を収集し、水性物をEtOAcでさらに洗浄した。有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、ヘキサン中0〜30%DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(8.5g、44%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.44 (t, 3H), 2.67 (s, 3H), 4.50 (q, 2H), 8.39 (d, 1H), 9.29
(d, 1H).
【0267】
調製54
ラセミメチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)プロパノエート
DCM(50mL)中のラセミ1−(tert−ブチル)3−メチル2−メチル−2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート(調製55、1.6g、5.15mmol)およびTFA(15mL)の溶液を、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、トリエチルアミンで処理した後、石油エーテル中25%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって直接精製して、表題化合物(0.99g、91%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.61 (d, 3H), 3.72 (s, 3H), 4.10-4.30 (m, 1H), 7.51 (d, 1H),
8.46 (dd, 1H), 9.38 (d, 1H).
【0268】
調製55
ラセミ1−(tert−ブチル)3−メチル2−メチル−2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート
DMF(50mL)中の1−(tert−ブチル)3−メチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート(PCT公開第WO2007042299号、1.9g、6.41mmol)の溶液に、炭酸セシウム(4.18g、13mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で10分間にわたって撹拌した後、MeI(3.64g、25.7mmol)を添加し、室温で3時間にわたって撹拌した。反応物に水(40mL)を10℃で添加し、次いで、EtOAcで3回抽出した(3×50mL)。有機層を合わせ、真空で濃縮し、ペンタン中25%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.6g、80%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.47 (s, 9H), 1.89 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 7.71 (d, 1H), 8.47
(m, 1H), 9.35 (d, 1H).
【0269】
調製56
N,6−ジメチル−4−ニトロピコリンアミド
THF(50mL)中の6−メチル−4−ニトロ−2−ピリジンカルボン酸(2g、10mmol)の溶液に、HOBt(1.77g、13.1mmol)、EDCI.HCl(2.30g、12mmol)、DIPEA(1.90mL、10.9mmol)およびメチルアミン(5.46mL、10.9mmol)を添加した。反応物を室温で15分間にわたって撹拌し、続いて、30分間にわたって還流させた。反応物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ入れ、EtOAc中に抽出した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。
【0270】
調製57
メチル2−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)アセテート
DCM(100mL)中の1−(tert−ブチル)3−メチル2−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート(調製58、6.6g、20mmol)の溶液に、TFA(100mL)を添加し、反応物を室温で20時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮して、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩(6.8g、100%)として得た。
【0271】
調製58
1−(tert−ブチル)3−メチル2−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート
DMF(30mL)中のNaH(6g、150mmol)の溶液に、tert−ブチルメチルマロネート(5g、28.7mmol)をゆっくり添加した。混合物を室温で30分間にわたって撹拌した後、2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(5g、26mmol)を滴下添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(6.6g、77%)を赤色油状物として得た。
【0272】
調製59
(S)−1−(3−フルオロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピロリジン−3−オール
DME(30mL)中のNaH(227mg、5.68mmol、60%)の混合物に、(S)−ピロリジン−3−オール(494mg、5.68mmol)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。DME(10mL)中の2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロピリジン(250mg、1.42mmol)の溶液を10℃で添加し、室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、真空で濃縮し、石油エーテル中0〜50%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(250mg、77%)を黄色固体として得た。
【0273】
下記の調製物は、調製59によって記述されている方法に従って、記述されている通りの適切なフルオロピリジンを使用して調製した。
【0274】
【表9】
【0275】
調製63
メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−(ヒドロキシメチル)ピコリネート
0℃のDCM(2mL)およびMeOH(1mL)中のジメチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2,6−ジカルボキシレート(調製64、300mg、0.967mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(38mg、0.966mmol)を添加した。反応物をこの温度で30分間にわたって撹拌し、さらなる水素化ホウ素ナトリウム(17mg、0.483mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を1:1 ブライン:水の添加によってクエンチし、EtOAc中に5回抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を白色固体(232mg、85%)として得た。MS m/z 281 [M-H]
-
【0276】
調製64
ジメチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2,6−ジカルボキシレート
ジオキサン(30mL)中のジメチル4−ブロモピリジン−2,6−ジカルボキシレート(2.4g、8.76mmol)の溶液に、tert−ブチルカルバメート(1.13g、9.63mmol)、Pd
2(dba)
3(246mg、0.263mmol)、キサントホス(207mg、0.350mmol)および炭酸セシウム(5.7g、17.5mmol)を添加した。反応物をアルゴンで脱気し、85℃に18時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、ヘプタン中20%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(1.2g、44%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.55 (s, 9H), 4.05 (s, 6H), 7.30 (d, 1H), 8.35 (d, 1H).
【0277】
調製65
5−((ジ−[tert−ブトキシカルボニル])アミノ)−3−フルオロピコリン酸
THF:水(46mL、15:8)中のエチル5−((ジ−[tert−ブトキシカルボニル])アミノ)−3−フルオロピコリネート(調製66、3.3g、8.59mmol)の溶液に、LiOH(0.72g、17.12mmol)を室温で添加した。反応物を室温で4時間にわたって撹拌した。反応物を、0℃のクエン酸の添加によってpH3に酸性化し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮して、表題化合物を白色固体(2.6g、86%)として得た。
MS m/z 357 [M+H]
+
【0278】
調製66
エチル5−((ジ−[tert−ブトキシカルボニル])アミノ)−3−フルオロピコリネート
エタノール(100mL)中のジ−[tert−ブチルカルバメート]−(6−ブロモ−5−フルオロピリジン−3−イル)(調製67、3.7g、9.46mmol)の溶液に、Pd(OAc)
2(1.6g、7.53mmol)、DPPP(3.12g、7.56mmol)およびトリエチルアミン(5.4g、53.46mmol)を添加した。反応物を、一酸化炭素雰囲気下、50psiで60℃に18時間にわたって加熱した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中10%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(3.3g、90%)を得た。
【0279】
調製67
ジ−[tert−ブチルカルバメート]−(6−ブロモ−5−フルオロピリジン−3−イル)
THF(100mL)中の6−ブロモ−5−フルオロ−3−ピリジンアミン(2.6g、13.6mmol)の溶液に、ジtertブチルジカーボネート(8.81g、40.8mmol)、DIPEA(5.26g、40.8mmol)およびDMAP(83.2mg、0.68mmol)を室温で添加した。反応物を4時間にわたって加熱還流した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中10%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得、これを、次のステップに直接持ち込んだ(3.7g、56%)。
【0280】
調製68
(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸
MeOH(48mL)中の(S)−1−フェニルエチル(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製70、3.67g、16.2mmol)の溶液に、1N NaOH(48mL、48mmol)を添加し、反応物を室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、12N HCl(水溶液)を使用してpH=5.8に酸性化し、nBuOH中に抽出した。有機層を収集し、真空で濃縮して、表題化合物(1.5g、76%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.90 (m, 2H), 2.65 (m, 1H).
【0281】
調製69
(R)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸
表題化合物は、調製68について記述されている方法に従って、(S)−1−フェニルエチル(R)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製71)を使用して調製した。
【0282】
調製70および71
(S)−1−フェニルエチル(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレートおよび(S)−1−フェニルエチル(R)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート
DCM(140mL)中の2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸(4.02g、33mmol)の溶液に、DCC(8.16g、39mmol)、続いて、DMAP(403mg、3.30mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。(S)−1−フェニルエタン−1−オール(4.83g、39mmol)を添加し、反応物を室温で72時間にわたって撹拌した。反応物を濾過し、真空で濃縮し、0〜5%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。ジアステレオマーを、後述する通りのクロマトグラフィーを使用して分離した:
Kromasilシリカ10um、4.6×250mm;実行時間14分;1.0mL/分;ヘプタン中3%MTBEで溶離する。
ピーク1:Rt=5.34分;(S)−1−フェニルエチル(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製70)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.61 (d, 3H), 1.74-1.79 (m, 1H), 2.06-2.12 (m, 1H), 2.45-2.53
(m, 1H), 5.95-6.00 (m, 1H), 7.33-7.42 (m, 5H).
ピーク2:Rt=6.22分;(S)−1−フェニルエチル(R)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製71)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.61 (d, 3H), 1.74-1.79 (m, 1H), 2.06-2.12 (m, 1H), 2.45-2.53
(m, 1H), 5.95-6.00 (m, 1H), 7.33-7.42 (m, 5H).
【0283】
調製72
(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボン酸
無水THF(10mL)中のベンジル(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製74、100mg、0.5mmol)の溶液に、湿式Pd/C(10mg)を添加した。反応物を脱気し、次いで、水素バルーン下、室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物を白色固体として得、これを、次のステップにおいて直接使用した(56mg、100%)。
【0284】
調製73
(1S,2S)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボン酸
表題化合物は、調製72について記述されている方法に従って、ベンジル(1S,2S)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製75)を使用して調製した。
【0285】
調製74および75
ベンジル(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレートおよびベンジル(1S,2S)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート
THF(400mL)および水(200mL)中のtrans−ラセミエチル2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(調製77、24.7g、0.17mol)の溶液に、水酸化リチウム(14.9g、0.35mol)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、DCM(2×30mL)で抽出した。水性層を1M HClでpH2に酸性化し、EtOAc中に3回抽出した(3×400mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物をエーテルから再結晶させて、カルボン酸を得た。DMF(150mL)中の酸(8g、0.072mol)の一部に、炭酸セシウム(25.8g、0.35mol)、続いて、臭化ベンジル(13.6g、0.08mol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を水(300mL)で希釈し、EtOAcで3回抽出した(3×400mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中10〜70%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をtrans−ラセミ体(13.6g、94%)として得た。
【0286】
trans−ラセミ体を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーによって分離した:
カラム:OD 300mm×50mm×10μm。
移動相:A:超臨界CO
2、B:EtOH(0.1%NH
3H
2O)、A:B=90:10;流速:180mL/分
調製74:ベンジル(1S,2S)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(5.80g、43%)
ピーク1、Rt=3.61分;
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm
1.50-1.56 (m, 2H), 1.96-1.99 (m, 1H), 2.29-2.32 (m, 1H), 5.16 (s, 2H),
7.35-7.41 (m, 5H).
調製75:ベンジル(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート(5.82g、43%)
ピーク2、Rt=3.87分;
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm
1.50-1.56 (m, 2H), 1.96-1.98 (m, 1H), 2.30-2.32 (m, 1H), 5.16 (s, 2H),
7.35-7.41 (m, 5H).
【0287】
調製76および77
cis−ラセミおよびtrans−ラセミエチル2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレート
アクリロニトリル(70g、1.32mol)を還流下で撹拌しながら、ジアゾ酢酸エチル(70g、0.614mol)を2.5時間にかけて少しずつ添加した。添加完了後、混合物を追加で1.5時間にわたって還流状態で撹拌した後、過剰なアクリロニトリルを蒸留によって除去した。次いで、反応物を125〜130℃に加熱し、窒素発生がやむまでその温度で維持し、反応物を160〜170℃に1時間にわたって加熱した後、窒素下で室温に冷却した。反応物を真空下で蒸留し、生成物を、石油エーテル中10〜50%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、trans−ラセミエチル2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレートを第1の溶離化合物(24g、28%)として、およびcis−ラセミエチル2−シアノシクロプロパン−1−カルボキシレートを第2の溶離化合物(17g、20%)として得た。
調製76;
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.30 (m, 3H), 1.42
(m, 1H), 1.67 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.10 (m, 1H), 4.23 (m, 2H)
調製77;
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.28 (m, 3H), 1.42
(m, 1H), 1.66 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.10 (m, 1H), 4.23 (m, 2H); MS m/z 140
[M+H]
+
【0288】
調製78
N−(2−シアノエチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
無水THF(15mL)中のCDI(250mg、1.56mmol)およびトリエチルアミン(236mg、2.34mmol)の溶液に、無水THF(5mL)中の2−シアノエチルアミン(100mg、0.78mmol)の溶液を0℃で添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を無色油状物(44mg、34%)として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 2.79 (t, 2H), 3.47 (q, 2H), 7.12 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.66
(br s, 1H), 8.39 (s, 1H).
【0289】
調製79
N−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
アセトニトリル(3mL)中の重硫酸アミノアセトニトリル(436mg、2.75mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(500mg、3.0mmol)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)を添加し、反応物を、密封容器内、室温で18時間にわたって撹拌した。残留物を真空で濃縮し、DCMに溶解し、濾過した。濾液を、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 3.50 (s, 2H), 7.18
(d, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.75 (s, 1H).
【0290】
調製80
N−エチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
エチルアミン塩酸塩(1.78g、21mmol)およびCDI(4.20g、25mmol)を、MeCN(20mL)中、室温で3時間にわたって撹拌した。反応物をDCMで希釈し、濾過し、真空で濃縮した。残留物をDCMでさらに希釈し、濾過し、DCM中0〜10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.88 (t, 3H), 3.50
(m, 2H), 6.35 (br s, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.40 (d, 1H), 8.20 (s, 1H).
【0291】
調製81
N−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
表題化合物は、調製80について記述されている方法に従って、イソプロピルアミン塩酸塩をDMF(1mL)とともに使用して調製した。残留物をEtOAcに懸濁し、濾過し、濾液をブラインで洗浄し、真空で濃縮し、次のステップに直接持ち込んだ。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.20 (m, 6H), 4.10
(m, 1H), 6.95 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.80 (m, 1H), 8.20 (d, 1H).
【0292】
調製82
N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
表題化合物は、調製80について記述されている方法に従って、2,2,2−トリフルオロエタン−1−アミン塩酸塩をDMFとともに使用して調製した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 4.00 (m, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.60 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 9.00
(br s, 1H).
【0293】
調製83
5−アミノ−N−プロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド塩酸塩
プロピルアミン(40mL)中の1−(tert−ブチル)3−エチル5−アミノ−1H−ピラゾール−1,3−ジカルボキシレート(調製84、7.5g、29mmol)の溶液を、48時間にわたって加熱還流した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、DCM(20mL)に溶解した。ジオキサン中4N HCl(20mL)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。得られた固体を濾過し、tert−ブチルエーテルで洗浄し、乾燥させた。固体を脱色炭で2:1 EtOAc:IPAから再結晶させて、表題化合物を塩酸塩(5.1g、85%)として得た。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 0.95 (t, 3H), 1.60
(m, 2H), 3.30 (m, 4H), 5.90 (br s, 1H).
【0294】
調製84
1−(tert−ブチル)3−エチル5−アミノ−1H−ピラゾール−1,3−ジカルボキシレート
アセトニトリル(150mL)中のtert−ブチル(Z)−2−(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデン)ヒドラジン−1−カルボキシレート(調製85、10.5g、41mmol)の溶液に、トリエチルアミン(17.4mL、123mmol)を添加し、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、ヘプタン中20〜80%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.40 (t, 3H), 1.60
(s, 9H), 4.40 (q, 2H), 5.40 (br s, 2H), 5.95 (s, 1H).
【0295】
調製85
tert−ブチル(Z)−2−(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデン)ヒドラジン−1−カルボキシレート
ジエチルエーテル(30mL)中のナトリウムエチラート(EtOH中21%溶液、51mL、137mmol)の溶液に、ジエチルエーテル(80mL)中のシュウ酸ジエチル(20g、140mmol)の溶液を0℃で15分間かけて滴下添加し、続いて、この温度で1時間にわたって撹拌した。アセトニトリル(7.15mL、137mmol)をゆっくり添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、1:1 エーテル:エタノールで洗浄し、真空下で乾燥させた。固体(8.7g、53mmol)をエタノール(25mL)および酢酸(3.2g、53mmol)に溶解し、0℃に冷却した。tert−ブチルヒドラジンカルボキシレート(7.75g、59mmol)を添加し、反応物を、0℃で1時間、続いて、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、EtOAcと飽和炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を橙色固体(10.5g、77%)として得た。
【0296】
調製86
6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
MeOH(30mL)中のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(調製87、2g、0.0074mol)の溶液に、アンモニア(3g、0,044mol)を添加し、反応物を、密封容器内、100℃に24時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮して、表題化合物(1.9g、90%)を得た。
【0297】
調製87
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
エタノール(180mL)中の2−アミノ−5−ブロモピリジン(5g、0.029mol)の溶液に、エチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(5.64g、0.029mol)およびNaHCO
3(4.86g、0.058mol)を添加し、反応物を18時間にわたって加熱還流した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、EtOAcと飽和炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を収集し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、石油エーテル中30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(4.2g、45%)を得た。
【0298】
調製88
(S)−N−((1S,5S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボキサミド
表題化合物は、調製27について記述されている方法に従って、ラセミ−(5−アミノ−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)メタノール(調製99)および(S)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸(調製68)を、DCM中DIPEAとともに使用して調製した。ラセミ残留物を、ヘプタン中50〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。第2の、より極性の溶離異性体を、表題化合物として収集した。
MS m/z 363 [M+H]
+
【0299】
調製89
ラセミ−(1R,2R)−N−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボキサミド
ラセミ表題化合物を、調製27について記述されている方法に従って、ラセミ−(5−アミノ−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)メタノール(調製99)および(1R,2R)−2−シアノシクロプロパン−1−カルボン酸(調製72)を、DCM中DIPEAとともに使用して調製した。残留物を、ヘプタン中50〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。MS m/z 352 [M+H]
+
【0300】
調製90
(1S,5R,6R)−3−(5−フルオロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン塩酸塩
イソプロパノール(10mL)中のtert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製94、1g、2.91mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン塩酸塩(506mg、3.79mmol)を添加し、反応物を、マイクロ波照射下、140℃に1時間にわたって加熱した。得られた固体を濾過し、乾燥させて、表題化合物を塩酸塩(991mg、86%)として得た。MS m/z 304 [M+H]
+
【0301】
下記の調製物は、調製90または調製1によって記述されている方法に従って、後述する通りの適切なハロゲン化物および適切なアミンを使用して調製した。別段の指定がない限り、化合物は塩酸塩として単離された。
【0302】
脱保護方法B:Boc保護中間体をDCMに溶解し、TFAで処理し、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を、トリエチルアミンの添加によってpH=10に塩基性化した。溶液を真空で濃縮し、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0303】
【表10】
【0304】
調製94
tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
MeOH(100mL)中のtert−ブチル((1S,5R,6R)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製101、1.8g、8.50mmol)およびトリエチルアミン(1.7g、16.8mmol)の溶液に、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.5g、9.03mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中20%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製して、表題化合物を白色固体(2g、69%)として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.98 (d, 3H), 1.39 (m, 1H), 1.45 (br s, 9H), 1.80 (m, 1H),
3.67-4.17 (m, 4H), 5.05 (m, 1H), 7.86 (d, 1H).MS m/z 343 [M+H]
+ キラル分析的カラム:Chiralpak AD−3 内径150mm×4.6mm、3μm;保持時間:3.83分;100%ee。移動相:CO
2中メタノール(0.05%エタノールアミン)5%から40%、流速:2.5mL/分
【0305】
調製95および95A
N−((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミドおよびN−((1R,5S,6S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、調製94によって記述されている方法に従って、trans−ラセミ−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド(調製102)を使用して、trans−ラセミ混合物として調製した。GCMS Rt = 5.91分 MS m/z 310 [M]
N−((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミドは、調製94および102によって記述されている方法に従って、N−((1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製107A)を使用して、単一の鏡像異性体として調製してもよい。
【0306】
調製96
tert−ブチル((1R,5S,6S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
表題化合物は、調製105、101および94について記述されている方法に従って、(1R,5S,6S)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(調製110)を使用して調製した。
【0307】
調製97
tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−メチルピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
表題化合物は、調製94について記述されている方法に従って、tert−ブチル((1S,5R,6R)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製101)および2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを使用して調製した。LCMS Rt = 0.90分; MS m/z 339 [M+H]
+
【0308】
調製98
ラセミ−N−(3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、調製94について記述されている方法に従って、ラセミ−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド(調製103)および2,4,5−トリクロロピリミジンを使用して調製した。残留物を、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
【0309】
調製99
ラセミ−(5−アミノ−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)メタノール
DCM(25mL)中のラセミ−tert−ブチル(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製100、1.25g、2.64mmol)の溶液に、TFA(5mL)を添加し、反応物を、0℃で30分間、続いて、室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、固体NaOHでpH=12に塩基性化し、DCM中に抽出した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、DCM中0〜5%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(200mg、30%)を得た。
LCMS Rt = 0.49分; MS
m/z 261 [M
37Cl+H]
+
【0310】
調製100
ラセミ−tert−ブチル(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
表題化合物は、調製94について記述されている方法に従って、ラセミ−tert−ブチル(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製104)および2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジンを使用して調製した。MS m/z 473 [M+H]
+
【0311】
調製101
tert−ブチル((1S,5R,6R)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
MeOH(200mL)中のtert−ブチル((1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製105、3.4g、0.326mmol)の溶液に、Pd(OH)
2(20%、3g)を添加し、反応物を、50psiの水素下、室温で2日間にわたって水素化した。反応物を濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(2.3g、100%)を得た。
【0312】
下記の調製物は、調製101または調製1によって記述されている方法に従って、後述する通りの適切なベンジル保護中間体を使用して調製した:
【0313】
【表11】
【0314】
調製105
tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
DCM(50mL)中の(1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(調製109、2.5g、0.0123mol)およびトリエチルアミン(2.5g、0.0247mmol)の溶液に、ジtertブチルジカーボネート(2.6g、0.0130mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を濾過し、濾液を、石油エーテル中10%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって直接精製して、表題化合物を黄色油状物(3.4g、91%)として得た。
【0315】
調製106
ラセミ−tert−ブチル(3−ベンジル−5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
表題化合物は、調製105について記述されている方法に従って、ラセミ−3−ベンジル−5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(調製111)を使用してTBME中で調製した。MS m/z 433 [M+H]
+
【0316】
調製107
N−((1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミドおよびN−((1R,5S,6S)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DCM(15mL)中のtrans−ラセミ−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(調製109および110、700mg、3.46mmol)の溶液に、DIPEA(1.20mL、6.92mmol)、続いて、塩化シクロプロピルカルボニル(362mg、3.46mmol)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、ヘプタン中10〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製して、表題化合物のtrans−ラセミ混合物(400mg、43%)を得た。
【0317】
N−((1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミドは、この調製に従って、(1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(調製667C)を使用して、単一の鏡像異性体として調製してもよい。
【0318】
調製108
ラセミ−N−(3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、調製107によって記述されている方法に従って、ラセミ−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン(Tetrahedron L.、(2003)、44(12)、2485〜2487)およびトリエチルアミンを塩化シクロプロピルカルボニルとともに使用して調製した。残留物を、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製した。
【0319】
調製109および110
(1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミンおよび(1R,5S,6S)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン
窒素下、無水THF(2L)中の(Z)−2−(ベンジル(ブタ−2−エン−1−イル)アミノ)アセトニトリル(調製112、64g、0.32mol)の溶液に、Ti(O
iPr)
4(300g、1.05mol)、続いて、シクロヘキシルマグネシウムクロリド(エーテル中2M溶液、800mL、1.6mol)を、20〜30℃で1.5時間かけて滴下添加した。次いで、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を10%NaOH水溶液(1L)の添加によってクエンチし、1時間にわたって撹拌した後、濾過し、真空で濃縮した。残留物をDCM(6L)に溶解し、水(2L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、DCM中10%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物のtrans−ラセミ混合物(827g、36%)を得た。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.07-1.08 (m, 1H),
1.18-1.21 (m, 1H), 1.25-1.28 (d, 3H), 2.54-2.56 (d, 1H), 2.76-2.81 (m, 2H),
3.05-3.07 (d, 1H), 3.55 (s, 2H), 7.21-7.31 (m, 5H). MS m/z 203 [M+H]
+
【0320】
trans−ラセミ化合物を、後述する通りのキラルクロマトグラフィーを使用して、その鏡像異性体に分離してよい:
キラルカラム:IC 300mm×50mm×10μm;移動相:A:超臨界CO
2、B:MeOH(0.1%アンモニア水を加えたもの)、200mL/分でA:B=75:25
キラルLCMS QC:
Chiralpak Pheno Luxセルロース−2;内径150mm×4.6mm 5μm;移動相CO
2中MeOH(0.05%エタノールアミン)5〜60%;流速3mL/分。
(1R,5S,6S)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン
第1の溶離異性体:Rt=6.78分、89.9%ee。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm
1.08-1.11 (m, 1H), 1.16-1.22 (m, 1H), 1.26 (m, 3H) 2.54 (d, 1H), 2.70-2.84 (m,
2H), 3.05 (d, 1H), 3.59 (s, 2H), 7.23-7.30 (m, 5H).
(1S,5R,6R)−3−ベンジル−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン
第2の溶離異性体:Rt=6.10分、99.4%ee。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm
1.05-1.13 (m, 1H), 1.20 (m,1H), 1.26 (m, 3H), 2.53 (m, 1H), 2.71-2.84 (m, 2H),
3.05 (d, 1H), 3.58 (s, 2H), 7.25-7.30 (m, 5H).
【0321】
調製111
ラセミ−3−ベンジル−5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−アミン
表題化合物は、調製109および110について記述されている方法に従って、2−(ベンジル(2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)アリル)アミノ)アセトニトリル(調製114)を使用して調製した。
【0322】
調製112
(Z)−2−(ベンジル(ブタ−2−エン−1−イル)アミノ)アセトニトリル
MeOH(2000mL)中の2−(ベンジル(ブタ−2−イン−1−イル)アミノ)アセトニトリル(調製113、100g、0.5mol)の溶液に、リンドラー触媒(10g)を添加し、反応物を、水素バルーン下、30℃で24時間にわたって撹拌した。反応物を濾過し、真空で濃縮して、表題化合物を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.72-1.74 (m, 3H), 3.26-3.27 (m, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.69 (s,
2H), 5.45-5.48 (m, 1H), 5.73-5.77 (m, 1H), 7.29-7.39 (m, 5H).
【0323】
調製113
2−(ベンジル(ブタ−2−イン−1−イル)アミノ)アセトニトリル
MeCN(11L)中の2−(ベンジルアミノ)アセトニトリル(調製115、666g、4.56mol)の溶液に、1−ブロモブタ−2−イン(600g、4.51mol)および炭酸カリウム(1365g、14mol)を添加し、反応物を40℃に18時間にわたって加熱した。反応物を濾過し、真空で濃縮し、石油エーテル中3〜10%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を黄色油状物(700g、77%)として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.72-1.74 (m, 3H), 3.25-3.27 (d, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.69 (s,
2H), 7.29-7.39 (m, 5H).
【0324】
調製114
2−(ベンジル(2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)アリル)アミノ)アセトニトリル
表題化合物は、調製113によって記述されている方法に従って、((2−(ブロモメチル)アリル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランおよび2−(ベンジルアミノ)アセトニトリル(調製115)を使用して、75℃で6時間にわたって調製した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 0.00 (s, 6H), 0.80 (s, 9H), 3.15 (s, 2H), 3.35 (s, 2H), 3.60
(s, 2H), 4.10 (s, 2H), 5.10 (m, 1H), 5.20 (m, 1H), 7.20-7.40 (m, 5H).
【0325】
調製115
2−(ベンジルアミノ)アセトニトリル
アセトニトリル(13L)中のベンジルアミン(1250g、11.68mol)およびDIPEA(2878g、22.31mol)の溶液に、2−ブロモアセトニトリル(1340g、11.17mol)を添加し、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、DCM(2.5L)に溶解した。溶液を水(1.5L×2)で洗浄し、真空で濃縮し、石油エーテル中10〜30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した(1600g、94%)。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3): δ ppm 3.57 (s, 2H), 3.94
(s, 2H), 7.35-7.37 (m, 5H).
【0326】
調製116
2−(5−アミノピリジン−2−イル)エタン−1−オール
表題化合物は、調製40について記述されている方法に従って、メチル2−(5−アミノピリジン−2−イル)アセテート(PCT公開第WO2007042299号)を使用して調製した。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 2.80-2.85 (t, 2H),
3.80 (t, 2H), 7.05 (m, 2H), 7.90 (s, 1H).
【0327】
調製117
ラセミ−1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−オール
MeOH(50mL)中のラセミ−tert−ブチル(5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(調製118、2.2g、8mmol)の懸濁液に、HCl/ジオキサン(4M、30mL)を0℃で添加した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得、これを、次のステップに直接持ち込んだ(2.2g、100%)。
【0328】
調製118
ラセミ−tert−ブチル(5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)カルバメート
MeOH(50mL)中のジ−tert−ブチル(6−アセチル−5−クロロピリジン−3−イル)カルバメート(調製119、2.33g、6.7mmol)の懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(656mg、17.25mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した後、水の添加によってクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮して、表題化合物を白色固体(2g、85%)として得た。MS m/z 372 [M+H]
+
【0329】
調製119
tert−ブチル(6−アセチル−5−クロロピリジン−3−イル)カルバメート
THF(150mL)中のジ−tert−ブチル(5−クロロ−6−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピリジン−3−イル)カルバメート(調製120、2.1g、6.7mmol)の懸濁液に、MeMgCl(2.2mL、3mol/L)を−30℃で滴下添加した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した後、水の添加によってクエンチした。反応物をEtOAc(3×50mL)中に抽出し、真空で濃縮して、表題化合物を白色固体(2.3g、77%)として得た。MS m/z 271 [M+H]
+
【0330】
調製120
ジ−tert−ブチル(5−クロロ−6−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピリジン−3−イル)カルバメート
THF/H
2O(100mL/50mL)中のメチル5−((ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−クロロピコリネート(調製121、2g、5.18mmol)の溶液に、LiOH(435mg、10.36mmol)を0℃で添加し、室温で2時間にわたって撹拌した。反応物をクエン酸でpH=2に調整し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物(1.35g、3.6mmol)をDCM(100mL)に溶解し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(423mg、4.3mmol)、トリエチルアミン(1.1g、11mmol)およびHATU(1.65g、4.3mmol)により0℃で処理した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製して、表題化合物(1.4g、94%)を得た。MS m/z 416 [M+H]
+
【0331】
調製121
メチル5−((ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−クロロピコリネート
THF(150mL)中のメチル5−アミノ−3−クロロピコリネート(1.42g、7.63mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(4.7g、18.8mmol)の溶液に、DIPEA(2.95g、22.87mmol)、続いて、DMAP(47mg、0.38mmol)を添加した。反応物を70℃に3時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(2.5g、85%)を得た。MS m/z 387 [M+H]
+
【0332】
調製122
(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)メタノール
表題化合物は、調製40について記述されている方法に従って、メチル5−アミノ−3−クロロピコリネートを使用して調製した。残留物を、EtOAc上30%石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 4.42-4.44 (d, 2H), 4.88 (t, 1H), 5.57 (br s, 2H), 6.97 (s, 1H),
7.83 (s, 1H).
【0333】
調製123
1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−アミン
MeOH(20mL)中の4−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール(調製124、119mg、0.70mmol)の溶液に、湿式Pd/C(30mg)を添加し、反応物を、水素バルーン下、室温で2時間にわたって水素化した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物(100mg、100%)を得た。
【0334】
調製124
4−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール
DMF(13mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(0.3g、2.66mmol)および3−ヨード−オキセタン(1.47g、7.99mmol)の溶液に、炭酸セシウム(1.7g、5.23mmol)を添加し、反応物を100℃に18時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮し、EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(380mg、86%)を得た。
1H NMR
(400MHz, MeOH-d
4): δ ppm 5.02 (br s, 4H),
5.61 (br s, 1H), 8.24 (br s, 1H), 8.68 (br s, 1H).
【0335】
調製125
4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−N−メチルピコリンアミド
MeOH中2Mメチルアミン(4mL)中のメチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−(ヒドロキシメチル)ピコリネート(調製63、220mg、0.78mmol)を、60℃に18時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、得られた固体を濾過し、乾燥させ、DCM(4mL)に溶解した。溶液に、MeOH(1mL)、続いて、ジオキサン中4M HCl(3mL)を添加し、反応物を室温で4時間にわたって撹拌した。得られた固体を濾過し、乾燥させて、表題化合物を塩酸塩(2ステップにわたって75mg、40%)として得た。LCMS Rt = 0.16分; MS m/z 182 [M+H]
+
【0336】
調製126
4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド
MeOH(5mL)中のN−エチル−4−((5−フルオロ−4−(6−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メチルベンズアミド(実施例121、100mg、0.21mmol)の溶液に、1M NaOH(水溶液)(2mL)を添加し、反応物を50℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、DCMと水との間で分配した。相分離カートリッジを介して有機相を収集し、真空で濃縮して、表題化合物を得、これを、次の反応において直接使用した。
【0337】
調製127
4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチルベンズアミド塩酸塩
THF(20mL)中の4−((4−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチルベンズアミド(調製132、1.2g、4.3mmol)およびtert−ブチル3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(900mg、5mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2mL、10mmol)を添加し、反応物を50℃に18時間にわたって加熱した。反応物を冷却し、DCM中0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製した。残留物を1:1 MeOH:DCM(10mL)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(5mL)で処理した。反応物を室温で18時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮した。得られた固体を、表題化合物の塩酸塩(1.5g、定量的)として収集した。
MS m/z 339 [M+H]
+
【0338】
調製128
4−((4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチルベンズアミド塩酸塩
ジオキサン(3mL)中のtert−ブチル3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(調製131、100mg、0.3mmol)および4−アミノ−N−エチル−2−メチルベンズアミド(PCT公開第WO2006109846号、60mg、0.34mmol)の溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(35mg、0.36mmol)およびRuPHOS(25mg、0.034mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下、140℃に25分間にわたって加熱した。反応物を冷却し、濾過し、DCM中0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して直接精製した。残留物をDCM(5mL)に溶解し、ジオキサン中4M HClに数滴のMeOHを加えたもので処理して、溶液を作った。反応物を室温で18時間にわたって撹拌し、真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得、これを、次の反応において直接使用した。
【0339】
調製129
1−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン
DCM(5mL)中のtert−ブチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(調製130、200mg、0.61mmol)の溶液に、ジオキサン中4M HCl(4mL)を添加し、反応物を室温で撹拌して、tert−ブトキシカルボニル保護基の除去を確実にした。反応物を真空で濃縮し、DCM(5mL)に溶解し、TFAA(0.1mL)で処理し、室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残留物をDCMと水との間で分配した。相分離カートリッジを介して有機層を収集し、真空で濃縮して、表題化合物を得、これを、次のステップに直接持ち込んだ。MS m/z 325 [M+H]
+
【0340】
調製130
tert−ブチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート
MeOH(15mL)中の5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジン(0.85g、5.1mmol)の溶液に、tert−ブチル3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(1g、5mmol)、続いて、トリエチルアミン(3mL、20mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、表題化合物を白色固体(1.46g、88%)として得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.28 (s, 9H), 1.48
(d, 1H), 2.48-2.53 (m, 1H), 3.70 (br s, 2H), 4.03-4.19 (m, 4H), 8.88 (d,
1H). MS m/z 329 [M+H]
+
【0341】
調製131
tert−ブチル3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート
表題化合物は、調製130について記述されている方法に従って、2,4−ジクロロピリミジンおよびtert−ブチル3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレートを使用して調製した。残留物を、ヘプタン中0〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.24 (s, 9H), 1.44
(d, 1H), 2.48-2.56 (m, 1H), 3.42 (m, 2H), 3.83 (br s, 1H), 3.92-4.04 (m, 1H),
4.15 (d, 2H), 6.70 (br d, 1H), 8.09 (d, 1H). MS m/z 311 [M+H]
+
【0342】
調製132
4−((4−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)−N−エチルベンズアミド
DCM(20mL)中の4−((4−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)安息香酸(調製133、1g、4mmol)の溶液に、エチルアミン(4.4mL、8.81mmol)、続いて、HATU(1.71g、4.4mmol)およびトリエチルアミン(1.23mL、8.81mmol)を添加した。反応物を室温で30分間にわたって撹拌した後、水に注ぎ入れた。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0〜100%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(1g、90%)を得た。
1H NMR
(400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 1.05 (t, 3H),
3.20-3.30 (m, 2H), 7.00 (m, 1H), 7.70 (m, 4H), 8.30 (t, 1H), 8.45 (s, 1H),
10.25 (br s, 1H). MS m/z 277 [M+H]
+
【0343】
調製133
4−((4−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)安息香酸
4−((4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)アミノ)安息香酸(調製134、5g、21.6mmol)およびPOCl
3の混合物を、6時間にわたって加熱還流し、次いで、室温に冷却し、真空で濃縮した。残留物を氷水に注ぎ入れ、得られた固体を濾取し、乾燥させて、表題化合物を得、これを、次のステップに直接持ち込んだ。
【0344】
調製134
4−((4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)アミノ)安息香酸
ジエチレングリコールジメチルエーテル(20mL)中の4−ヒドロキシ−2−メチルチオピリミジン(5g、35.17mmol)の溶液に、4−アミノ安息香酸(5.79g、42.2mmol)を添加し、反応物を18時間にわたって加熱還流した。反応物を室温に冷却し、得られた固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥させて、表題化合物(6.5g、35.17mmol)を得た。試料を精製し、実施例116について記述されている通りの分取HPLC(方法1、9分かけて5%Bから100%B、100%Bで10分まで保持)を使用して分析して、下記のデータを取得した。残りを次のステップに直接持ち込んだ。LCMS Rt = 1.37分; MS m/z 232 [M+H]
+
【0345】
調製135
2−(3−((1R,5S)−3−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩
MeCN(1mL)およびEtOH(1mL)中の1−Boc−3−(シアノメチレン)アゼチジン(PCT公開第WO2013043964号、60mg、0.308mmol)および4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、83mg、0.257mol)の溶液に、DBU(77μl、0.514mmol)を添加し、反応物を90℃に24時間にわたって加熱した。さらなる4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、3当量)を添加し、反応を90℃で72時間にわたって加熱しながら続けた。反応物を冷却し、真空で濃縮し、0〜10%MeOH(1%アンモニアを加えたもの)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。残留物をDCM(1mL)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(1mL)で処理した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した後、真空で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
LCMS Rt = 0.38分; MS
m/z 380 [M+H]
+
【0346】
調製136
エチル2−((1R,5S)−3−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)オキサゾール−5−カルボキシレート
DMSO(20mL)中の、4−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩(調製19、300mg、0.614mmol)、エチル−2−クロロ−1,3−オキサゾール−5−カルボキシレート(300mg、1.71mmol)、リン酸カリウム(163mg、0.613mmol)、X−phos(60mg、0.126mmol)およびPd
2(dba)
3(60mg、0.065mmol)の混合物を、窒素で1分間にわたってパージした。反応物を、マイクロ波照射下、130℃に30分間にわたって加熱した。反応物を濾過し、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーDCM中0〜20%MeOHによって精製して、表題化合物(200mg、76%)を得た。MS m/z 425 [M+H]
+
【0347】
調製137および138
tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−((5−クロロ−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメートおよびtert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−((5−クロロ−6−((S)−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート
DMA(5mL)中の、ラセミ−1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−オール(調製117、100mg、0.58mmol)、tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート(調製94、187mg、0.46mmol)およびCs
2CO
3(375mg、1.16mmol)の溶液に、Pd(OAc)
2(25mg、0.93mmol)およびキサントホス(65mg、0.93mmol)を窒素下で添加した。反応物を、マイクロ波照射下、110℃に1時間にわたって加熱した。反応物を真空で濃縮し、石油エーテル中50%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて、分取HPLCを使用して直接精製して、ラセミ表題化合物を得た。ラセミ体を、後述する通りの分取キラルクロマトグラフィーによってその鏡像異性体に分離した:
カラム:Chiralpak AS−3 内径150×4.6mm 3μm
移動相:CO
2中エタノール(0.05%DEA)5%から40%;流速:2.5mL/分
第1の溶離鏡像異性体:
実施例137:tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−((5−クロロ−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.88-0.90 (m, 3H), 1.20-1.30 (m, 1H), 1.40 (m, 12H), 1.75 (m,
1H), 3.60 (m, 2H), 3.90 (m, 2H), 5.00 (m, 2H), 7.55 (br s, 1H), 8.00 (m, 1H),
8.35 (br s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 9.55 (s, 1H). MS m/z 479 [M+H]
+;
100% ee.
第2の溶離異性体:
実施例138:tert−ブチル((1S,5R,6R)−3−(2−((5−クロロ−6−((S)−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−6−メチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル)カルバメート。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ ppm 0.88-0.90 (m, 3H), 1.20-1.30 (m, 1H), 1.35-1.39 (m, 12H), 1.75
(m, 1H), 3.60 (m, 2H), 3.90 (m, 2H), 5.00 (m, 2H), 7.55 (br s, 1H), 8.00 (m,
1H), 8.38 (br s, 1H), 8.71 (br s, 1H), 9.57 (s, 1H). MS m/z 479 [M+H]
+;
100% ee.
【0348】
調製139
tert−ブチル(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)カルバメート
ジオキサン(2L×4)中の5−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロピリジン(62.5g、297mmol×4)、キサントホス(38.4g、327.8mmol×4)およびCs
2CO
3(6.87g、11.9mmol×4)の溶液に、Pd
2(dpa)
3(10.8g、11.9mmol×4)を添加した。混合物を85℃に終夜加熱した。反応物を合わせ、次いで(than)、濾過した。濾液を、石油エーテル中5%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(170g、58%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.53 (s, 9 H), 6.78 (br. s., 1 H), 7.99 (d, 1 H), 8.05 (d, 1 H)
【0349】
調製140
メチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−フルオロピコリネート
MeOH(600mL×3)中の、tert−ブチル(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)カルバメート(調製139、43.3g、175.67mmol×3)、DPPP(14.46g、35.1mmol×3)、TEA(124.1g、1.228mol×3)の溶液に、Pd(OAc)
2(7.88g、35.1mmol×3)を添加した。混合物を、50psiのCOにて、60℃で36時間にわたって撹拌した。反応混合物を合わせ、濾過し、濾過物を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル中10%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(33.7g、71%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ ppm 1.53 (s, 9 H) 3.99 (s, 3 H) 7.06 (br. s., 1 H) 8.13 (d, 1 H)
8.24 (s, 1 H)
【0350】
調製141
6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−アミン塩酸塩
1N HCl/ジオキサン(70mL、4M)中のメチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−フルオロピコリネート(調製140、1.50g、5.55mmol)の混合物を、室温(10℃)で16時間にわたって撹拌した。混合物を真空で濃縮して、表題化合物(1.1g、100%)を得、これを、さらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0351】
調製142
tert−ブチル−3−(2−((5−フルオロ−6−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
DMA(15mL)中の、6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−アミン塩酸塩(調製141、500mg、1.54mmol)、tert−ブチル(1R,5S)−3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製34、314mg、1.85mmol)およびCs
2CO
3(1000mg、3.08mmol)の混合物に、キサントホス(178mg、0.308mmol)およびPd(OAc)
2(69.1mg、0.308mmol)を室温(10℃)で添加した。混合物に、N
2を3分間にわたって吹き込んだ。バイアルを密封し、次いで、マイクロ波照射により、120℃で1時間にわたって処理した。混合物を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー石油エーテル中25%EtOAcから石油エーテル中75%EtOAcによって精製して、表題化合物(296mg、42%)を得た。LCMS Rt = 0.70分; MS m/z 459 [M+H]
【0352】
調製143
tert−ブチル−3−(2−((6−カルバモイル−5−フルオロピリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
NH
3/MeOH(80mL、4M)中のtert−ブチル−3−(2−((5−フルオロ−6−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(調製142、400mg、0.11mmol)の溶液を、100mLの密閉管中、100℃で8時間にわたって撹拌した。溶液を真空で濃縮して、表題化合物(270mg、72%)を得、これを、さらに精製することなく次のステップにおいて使用した。LCMS Rt = 0.67分; MS m/z 444 [M+H]
【0353】
調製144
5−((4−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピコリンアミド塩酸塩
THF(10mL)中の調製143(250mg、0.564mmol)の混合物に、HCl/ジオキサン(20mL、4M)を0℃で添加した。混合物を室温(10℃)で3時間にわたって撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、出発材料の一部が依然として残っていることを示した。溶液を真空で濃縮して、表題化合物(300mg、収率:100%)を得、これを、次のステップに直接持ち込んだ。
【0354】
生物学的評価
本発明の化合物を、JAKキナーゼ(TYK2、JAK1、JAK2、JAK3)を阻害するそれぞれの能力を決定するためのインビトロ方法によって評価した。
【0355】
アッセイフォーマット
ヒトJAK阻害活性は、JAKファミリーの4つのメンバー、JAK1、JAK2、JAK3およびTYK2のそれぞれの組換えヒトキナーゼドメインによる合成ペプチドのリン酸化をモニターするためのマイクロ流体アッセイを使用することによって決定した。反応混合物は、1μMの蛍光標識合成ペプチド、見かけのK
m未満の濃度、および1mM ATPを含有していた。各アッセイ条件を、酵素濃度および室温インキュベーション時間について、20%から30%リン酸化ペプチド生成物の変換率を取得するように最適化した。EDTAを含有する停止緩衝液の添加によって反応を終了させた。LabChip 3000移動度シフト技術(Caliper Life Science)を利用して、リン酸化のレベルを決定するために、各アッセイ反応物を試料採取した。この技術は分離ベースであり、蛍光標識基質および生成物の直接検出を可能にする。分離は、各ペプチド基質のために最適化された真空圧および電界強度の組合せによって制御する。
【0356】
アッセイプロトコール
1mM ATPにおけるJAK Caliper酵素アッセイ
化合物を384ウェルプレートに添加した。反応混合物は、10mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl
2、0.01%BSA、0.0005%Tween 20、1mM ATPおよび1μM ペプチド基質を含有していた。JAK1およびTYK2アッセイは、1μMのIRStideペプチド(5FAM−KKSRGDYMTMQID)を含有しており、JAK2およびJAK3アッセイは、1μMのJAKtideペプチド(FITC−KGGEEEEYFELVKK)を含有していた。アッセイは、20nM JAK1、1nM JAK2、1nM JAKまたは1nM TYK2酵素の添加によって開始し、JAK1については3時間、JAK2については60分間、JAK3については75分間、またはTYK2については135分間にわたって、室温でインキュベートした。酵素濃度およびインキュベーション時間は、新たな酵素準備ごとに最適化し、時間経過にともないわずかに変更して、20%から30%リン酸化を確実にした。15μLの180mM HEPES、pH7.4、20mM EDTAおよび0.2%のコーティング試薬3でアッセイを停止した。アッセイプレートを、Caliper Life Science LC3000機器上に置き、各ウェルから、適切な分離条件を使用して試料採取して、非リン酸化およびリン酸化ペプチドを測定した。
【0357】
データ分析
Caliper Life Sciences製のHTSウェル解析ソフトウェアを使用してデータを収集した。データ分析のためのデータ出力は、ピーク高さに基づいて算出された、変換された生成物パーセント(方程式1)である。
方程式1:変換された生成物%=100
*((生成物)/(生成物+基質))
【0358】
各化合物濃度における効果パーセントは、各アッセイプレート内に含有される陽性および陰性対照ウェル(方程式2)に基づいて算出した。陽性対照ウェルは、バックグラウンドに相当するリン酸化のレベルを生成した(すなわち、JAK1、JAK2、JAK3またはTYK2を完全に阻害した)飽和濃度の対照化合物を含有していた。陰性対照ウェルは、アッセイにおいてベースライン活性を設定するために使用した(すなわち、JAK1、JAK2、JAK3またはTYK2のいずれも阻害しなかった)DMSO単独を(化合物ウェルと同じ濃度で)含有していた。
方程式2:効果%=100
*((試料ウェル−陰性対照)/(陽性対照−陰性対照))
【0359】
効果パーセントを、化合物濃度化合物に対してプロットした。4パラメーターロジスティックモデルを使用して、制約のないシグモイド曲線を当てはめ、50%阻害(IC
50)に必要とされる化合物濃度を決定した(方程式3)。
方程式3:y=((max−min)/(1+((x/IC
50)
∧s)))+min
[式中、maxは最大漸近線(完全阻害)であり、minは最小漸近線(阻害なし)であり、sは傾き係数である]。IC
50値を各化合物についてnMで報告する:
【0360】
【表12-1】
【0361】
【表12-2】
【0362】
【表12-3】
【0363】
【表12-4】
【0364】
【表12-5】
【0365】
【表12-6】
【0366】
【表12-7】
【0367】
【表12-8】
【0368】
【表12-9】
【0369】
【表12-10】
【0370】
【表12-11】
【0371】
【表12-12】
【0372】
【表12-13】
【0373】
【表12-14】
【0374】
【表12-15】
【0375】
【表12-16】
【0376】
【表12-17】
【0377】
【表12-18】
【0378】
【表12-19】
【0379】
【表12-20】
【0380】
【表12-21】
【0381】
2.選択された化合物を、インターフェロンアルファシグナル伝達を阻害するそれらの能力について、ヒト全血フローサイトメトリーアッセイにおいて評価した。インターフェロンアルファは、TYK2およびJAK1を介してシグナル伝達する。
【0382】
ヒト全血INFα誘発性STAT3リン酸化アッセイ
被験物質をDMSO中で30mMストックとして調製した。11点2.5希釈シリーズを、DMSO中、5mMの最大濃度で作成した。4μLの上記の被験物質溶液を96μLのPBSに添加することにより、さらなる希釈を200μMの最大濃度で行った。健康なドナーから、静脈穿刺を介して、ナトリウムヘパリンを含有するバキュテイナ採血管(カタログ番号366480;Becton Dickinson、Franklin Lakes、NJ)にヒト全血を収集した。血液を使用前に37℃に加温した。ヒト全血を、96ウェル、ディープウェル、V底プレート中に分配(90μL/ウェル)し、11の異なる濃度(0.2%DMSO最終)の化合物により、37℃で60分間にわたって処理した。これに続いて、IFNα(5μL/ウェル;最終、5000U/Ml)で15分間にわたって負荷をかけた。試料を温かい1倍溶解/固定緩衝液(700μL/ウェル)で処理して活性化を終了させ、37℃で20分間にわたってさらにインキュベートして、赤血球を溶解させた。プレートを300×gで5分間にわたって遠心分離し、上清を吸引し、細胞をウェル当たり800μLの染色緩衝液で洗浄した。洗浄した細胞ペレットをウェル当たり350μLの予め冷やした90%メタノールで再懸濁し、氷上で30分間にわたってインキュベートした。90%メタノールの除去後、細胞を染色緩衝液(800μL/ウェル)で1回洗浄した。細胞ペレットを、抗pSTAT3−AlexaFluor647を含有する染色緩衝液(1対150希釈、150μL/ウェル)に再懸濁し、暗所にて、室温で終夜インキュベートした。
【0383】
試料を96ウェルU底プレートに移し、フローサイトメトリー分析を、HTSプレートローダーを備えたFACSCalibur、FACSCantoまたはLSRFortessa(BD Biosciences)で実施した。リンパ球集団を、pSTAT3のヒストグラム解析のためにゲーティングした。非刺激細胞を使用してバックグラウンド蛍光を定義し、約0.5%のゲーティングされた集団を包含するようにピークの下部にゲートを置いた。ヒストグラム統計解析は、CellQuest(商標)Proバージョン5.2.1(BD Biosciences)、FACSDivaバージョン6.2(BD Biosciences)またはFlowJoバージョン7.6.1(Ashland、OR)ソフトウェアを使用して実施した。ホスホSTAT3のレベルを測定する相対蛍光単位(RFU)は、陽性集団パーセントおよびその平均蛍光を乗じることによって算出した。11の化合物濃度(各濃度につき1つ)からのデータを、式;制御の%=100×(A−B)/(C−B)
[式中、Aは、化合物およびサイトカインを含有するウェルからのRFUであり、Bは、サイトカインおよび化合物のないウェルからのRFU(最小蛍光)であり、Cは、サイトカインのみを含有するウェルからのRFU(最大蛍光)である]
に基づいて、制御のパーセンテージとして正規化した。阻害曲線およびIC50値は、プリズムバージョン5ソフトウェア(GraphPad、La Jolla、CA)を使用して決定した。
【0384】
【表13-1】
【0385】
【表13-2】