(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-524567(P2017-524567A)
(43)【公表日】2017年8月31日
(54)【発明の名称】柔軟な包装製品を分離するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
B31D 1/02 20060101AFI20170804BHJP
【FI】
B31D1/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-500839(P2017-500839)
(86)(22)【出願日】2015年7月7日
(85)【翻訳文提出日】2017年3月3日
(86)【国際出願番号】EP2015065451
(87)【国際公開番号】WO2016005374
(87)【国際公開日】20160114
(31)【優先権主張番号】14176377.1
(32)【優先日】2014年7月9日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516233099
【氏名又は名称】セルパック アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クロプフ、マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ヨシ、トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルツ、ロルフ
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA05
3E075AA28
3E075BA82
3E075CA02
3E075DA23
3E075DA33
3E075DB03
3E075DB16
3E075DB32
3E075FA03
3E075FA04
3E075GA01
3E075GA02
(57)【要約】
本デバイスは、ウェブ3から切り抜かれた柔軟な包装製品4、より具体的には包装袋を、不用部分5から分離する働きをする。この目的のために、ウェブ3を搬送経路2に沿って搬送するための搬送デバイス1と、ウェブ3から包装製品4を切り抜くためのワークステーション8とが設けられる。搬送デバイス1は、包装製品4及び不用部分5を選択的に保持及び解放するための手段14、23を備える。更なるワークステーション9から12が搬送経路2に沿って配置され、更なるワークステーション9から12のうちの少なくとも1つは、搬送デバイス1上に置かれた包装製品4及び不用部分5をそれぞれ選択的に取り上げるための手段を備える。従って、包装製品4及び不用部分5の両方が、それらのために意図された容器内に下ろされるまで常に保持され且つ決して無制御状態にはならないことが、達成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ(3)から柔軟な包装製品(4)、より具体的には包装袋を切り抜くためのデバイスであって、
前記デバイスが、前記ウェブ(3)を搬送経路(2)に沿って搬送するための搬送デバイス(1)と、前記ウェブ(3)から前記包装製品(4)を切り抜くためのワークステーション(8)とを備え、
前記搬送デバイス(1)が、前記搬送デバイス(1)上の包装製品(4)及び不用部分(5)を選択的に保持及び解放するための手段(14、23;15)を備え、更なるワークステーション(9から12)が、前記搬送経路(2)に沿って配置され、前記更なるワークステーション(9から12)のうちの少なくとも1つが、前記搬送デバイス(1)上に配置された包装製品(4)及び不用部分(5)をそれぞれ選択的に取り上げるための手段を備えることを特徴とする、デバイス。
【請求項2】
前記搬送デバイス(1)が、帯コンベヤとして設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記搬送デバイス(1)が、回転ドラムとして設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記搬送デバイス(1)上の包装製品(4)及び不用部分(5)を選択的に保持及び解放するための前記手段が、吸込み手段(14、23;15)として設計されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記搬送デバイス(1)上に配置された包装製品(4)又は不用部分(5)をそれぞれ選択的に取り上げるための前記手段が、吸込み手段として設計されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記搬送デバイス(1)が、搬送チェーンとして設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記搬送デバイス(1)上の包装製品(4)及び不用部分(5)を選択的に保持及び解放するための前記手段が、把持手段として、又は前記包装製品(4)及び不用部分(5)を穿孔するための針として設計されていることを特徴とする、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記搬送デバイス(1)上に配置された包装製品(4)及び不用部分(5)をそれぞれ選択的に取り上げるための前記手段が、把持手段として、又は前記包装製品(4)及び不用部分(5)を穿孔するための針として設計されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ワークステーション(8)及び前記更なるワークステーション(9から12)が、前記搬送経路(2)に向かって及び前記搬送経路(2)から離れて移動可能であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項に記載のデバイスを操作するための方法であって、前記搬送デバイス(1)上に配置された各包装製品(4)及び各不用部分(5)が、その特定の包装製品(4)又は不用部分(5)を選択的に取り上げるための対応する手段が作動されるときに、それぞれの選択的に保持及び解放するための前記手段(14、23;15)によって解放のみされることを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載のデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ形状の薄膜材料から包装製品を切り抜くための、様々な打抜き及び切断の方法が知られている。手順的に簡単な事例では、包装製品はウェブから切り抜かれ、残りの格子形状の不用部分は巻き上げられる。しかし、適用される打抜き又は切断の方法において、及び/又は包装製品の本質、より具体的には包装製品の外形に起因して、格子として巻き上げることができない不用部分が作られる場合には、自動的な分離は、以下の理由から実質的により困難になる。
【0003】
不用部分を機械的に拭い取り、次いでそれらの不用部分を容器内に落とすか又は吸込みによって除去することが、当技術分野で知られている。しかし、特に軽量の薄膜材料の場合、この方法は、静電荷により不用部分が長距離にわたって無制御の状態で飛び、その結果、それらの不用部分がどこかに付着して、製造工程を乱し、包装製品の品質を危うくし、又は製造設備に損害を与えすらする可能性があるので、確実には機能しない。最悪の場合、薄膜の切れ端が、包装製品の中に入り込む可能性があり、また、食料品パッケージの場合には、消費者を危険にさらす可能性がある。同様の問題は、薄膜材料の滑り易さが極端に又は非常に低い場合に生じる。結果的に、現在の包装製品製造設備においては、もつれた不用部分の集積を取り除くために、人員による費用のかかる工程制御が必要とされている。
【0004】
しかし、包装製品の自動的な取扱いもまた、特に包装製品が注ぎ口などの溶接部品(weld-in part)を備えた包装袋である場合には、既知の製造方法では、かなりの問題をはらむ。そのような包装袋が切り抜かれた後で解放され、例えば落とされる場合、定められたそれらの向き及び配列を、更なる加工、例えばパッケージングのために復元することは、非常に困難である。
【0005】
結局のところ、2種類の切断製品、即ち包装製品及び不用部分を超える種類の切断製品を自動的に且つ高い信頼性で取り扱うことは、既知の製造工程では非常に困難である。これら2種類の切断製品に加えて、例えば欠陥のない包装製品、欠陥のない包装製品、管理目的のために選択された包装製品、及び場合により様々なタイプの不用部分を、定められた場所に自動的に置くことが可能であることが、望ましいはずである。現在のところ、それらの部品が一時的に解放されない方法は知られておらず、この場合、上述の問題が生じ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この従来技術の背景に基づき、本発明の目的は、不用部分又は包装製品の無制御の動きによる製造設備及び包装製品に対する妨害及び損害が確実に回避される、ウェブから包装製品を切り抜くための方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴部分で定義された特徴によって達成される。
【0008】
具体的には、本発明の解決法は、選択的保持及び解放手段、並びに選択的取上げ手段が、包装製品及び不用部分が誤って落とされず、むしろそれらの部品が制御された態様で配置場所まで運ばれ得るように制御され得るという利点を提供する。さらに、特に包装製品は、選択的取上げ手段により定められた向きに置かれるか、又は、更なる工程のために、例えば充填されるために前進され得る。全体として、本発明は、完全に自動化され迅速で安価な包装製品の製造を可能にするとともに、製造するのが簡単で且つ安価なデバイスをもたらす。
【0009】
本発明の具体的な実施例は、従属請求項で説明される。
【0010】
本発明はまた、本デバイスを操作するための方法に関する。
【0011】
本発明の例示的な実施例について、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明のデバイスの第1の例示的な実施例の斜視概略図である。
【
図2】本発明のデバイスの第2の例示的な実施例の斜視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の主要な要素は搬送デバイス1にあり、この搬送デバイス1は、
図1による例示的な実施例では、継目なし搬送ベルト1として設計されている。搬送デバイス1は、以下で説明される手段を備えており、その手段により、薄膜材料のウェブ3から作られた包装製品4、及び不用部分5が、搬送デバイス1上に保持されて搬送経路2に沿って搬送される。ウェブ3は、例えば、互いに溶接される重なり合った2枚の合成材料の薄膜層から成る。部分的な溶接継手が、包装製品、例えば液体用の包装袋の輪郭を描く。
図1では、ウェブ3は、3個ずつ製造する運用で使用されており、即ち、一度に3つの包装製品4がウェブ3上に並んで配置される。ウェブ3は、供給ロールから供給されるか、又は包装製品4のための製造設備から直接引き継がれてもよく、場合により緩衝セグメントが挿入され得るが、緩衝セグメントはそれ自体が知られており、本発明の目的ではない。示された例示的な実施例では、供給ローラ対6が、ウェブを区間毎に搬送デバイス1に供給し、各区間は、ウェブ3から切刃7によって切り離される前に、保持される。
【0014】
帯コンベヤ上の包装製品4及び不用部分5を選択的に保持するために、包装製品4及び不用部分5の反対側の帯コンベヤの表面上の搬送経路2の区間内に、真空チャンバ14が配置される。帯コンベヤにある吸込み口を通じて、包装製品4及び不用部分5は吸引され、従って帯コンベヤ上に保持される。基本的に、帯コンベヤは、気密であり且つ偏向ローラ13上を案内されるのに十分に柔軟な、任意の材料から成り得る。優先的には、帯コンベヤは、薄鋼板材料から成る。帯コンベヤを駆動するために、偏向ローラ13のうちの1つは、例えば、示されていないモータを備えていてもよい。偏向ローラ13、及び帯コンベヤの駆動装置は、破線で示された境界24によって例示されているように、真空チャンバ14の外側に配置される。
【0015】
図示された実例では、5つのワークステーション8から12が、
図1における搬送経路2に沿って、帯コンベヤの上部ストランドの上方に配置される。それらのワークステーションの中でもワークステーション8は、包装製品4をウェブ3から切り抜く切断ステーションである。従って、対応する凹部が、包装製品4の輪郭線に沿って帯コンベヤに設けられ、また、帯コンベヤの下には、対応するカウンタ・ツールが、真空チャンバ14内に配置され得る。包装製品を切り抜くために包装製品の外形に対応する切欠きを帯コンベヤに備えることは、そのような切欠きは大きくなり過ぎるはずであるし、真空を維持できなくするはずであるので、不可能である。しかし、ウェブ3は、予め包装製品4の輪郭線の一部分上に部分的な切り込みを備えていてもよく、又は、追加の切断ステーションが設けられてもよく、その場合、切断ステーション8及び追加の切断ステーションはそれぞれ、それぞれの包装製品に対して部分的な切断を行い、それらの切断は全体で包装製品の全周囲をカバーし、その結果、包装製品は、追加の切断ステーションの後ではもはやウェブ3に接続されていないが、依然として帯コンベヤ上に吸引されている。或いは、包装製品の外形を切り抜くために、帯コンベヤをカウンタ・ツールとして使用する切断ツールをワークステーション8内に配置すると同時に、帯コンベヤが切断ツールの侵入のための凹部を有さないことも可能である。
【0016】
ワークステーション9は、不用部分5のための除去ステーションとして設計され、このデバイスは、不用部分が除去ステーションの動作の球面内にあり、且つ、除去ステーションが所定の位置に移動されて電源が入れられているときに、不用部分が搬送デバイス1から解放のみされるように、自動的に制御される。このようにして、比較的小さいことが多い不用部分5は、気流又は帯電により飛び去ってどこかに引っかかる恐れがある無制御状態には、決してならない。除去ステーションは、図に示されるように、除去された不用部分5を排出するための管を備えていてもよく、又は、不用部分5を吸引してそれらを帯コンベヤの傍ら又は上方の容器に入れるように設計されていてもよい。
【0017】
図示された実例では、ワークステーション10は、正しく作られた包装製品4のための取上げステーションとして設計され、その目的のために、ワークステーション10はまた、対応する吸込み手段を備え、且つ、取り上げた包装製品4をそのために意図された容器内に置くことができるように設計される。独立した吸込み手段が、複数個ずつ製造される製品の各物品に対して設けられる。この場合でも、制御原理は、包装製品4が取上げステーションの動作の球面内にあり、且つ、取上げステーションが所定の位置に移動されて作動されているときに、包装製品4が搬送デバイス1から解放のみされる、ということに従って適用される。
【0018】
基本的に、ワークステーション11及び12は、前述のワークステーション10に類似した構造のものであって、それらの目的において異なるだけであり、従ってそれらが制御される態様において異なるだけのものであり得る。従って、例えば、ワークステーション11は、欠陥のある包装製品4を選別するために使用されてもよく、ワークステーション12は、検査試料として包装製品4を引き抜くために使用されてもよい。欠陥のある包装製品を選び出すためのワークステーション11の制御は、先行するワークステーションからの信号、又は先行するワークステーションに統合された検査デバイスからの信号に基づいてもよい。検査試料を選び出すためのワークステーション12の動作は、デバイスの制御システムにおいてプログラムされてもよく、又は、手動で入力されたオペレータの命令に基づいてもよい。
【0019】
包装製品4及び不用部分5を搬送デバイス1から選択的に解放するために、
図1による例示的な実施例では、帯コンベヤ内の選択された吸込み口をそれぞれ開閉するために、帯コンベヤに向かって及び帯コンベヤから離れて移動可能な制御体23が、真空チャンバ14内に配置される。これらの制御体は、対象を絞った態様で包装製品4又は不用部分5を解放するために、包装製品4又は不用部分5の形状及び表面領域に対応し得る。
【0020】
図2は、本デバイスの別の例示的な実施例を示しており、この図では、
図1を参照して前述された例示的な実施例に一致又は対応する構成要素が、同じ参照番号で示されている。この例示的な実施例では、搬送デバイス1は、搬送経路2が円形の経路を描くように、ドラムとして設計される。包装製品4を含むウェブ3が、図の左側に見られ、この場合も同じく供給ローラ対6により、区間毎に搬送デバイス上に供給される。
図3を参照して以下に説明するように、ドラムは凹部を備えることができるので、
図1による実施例におけるような先行する切刃は、この場合は必要とされない。従って、切断ステーションの形態のワークステーション8が、ウェブ3の区間を切断するためにも包装製品4を切り抜くためにも使用され得る。
【0021】
円形の搬送経路2に沿って複数のワークステーションが配置されるが、
図2にはワークステーション8から10のみが図示されている。更なるワークステーションがドラムの下方に置かれ得るが、示されていない。真空を利用して包装製品4及び不用部分5をドラム上に選択的に保持するための機能部品が、ドラム内に配置される。これらは、
図1を参照して前述したのと同様に動作し得る。しかし、代わりに、示されていない真空ラインが、ドラムの内周上の対応する場所に通じて、ドラムの内側又は外側に配置された、示されていない真空弁によって制御されてもよい。
図2には、既知の方法で回転式接続部として設計することができる真空接続部(vacuum connection)15が、概略的に示されている。
【0022】
図の右側のワークステーション10付近に見られるように、ワークステーション10は、ウェブ3上の複数個ずつ製造される物品、例えば3個の物品のそれぞれに対して、各部分10を別個に移動させられるように、分割され得る。このことは、
図1の例示的な実施例のワークステーションを含めて、述べられる全てのワークステーションに適用される。最後に、欠陥のない包装製品、不完全な包装製品、及び検査試料のための収集容器16、17、及び18が、
図2にさらに示されている。
【0023】
図3は、
図2による実施例のドラムの形態をした搬送デバイス1の一区間を、
図2に対して拡大して示す。包装製品4、並びに2種類の異なる形状及びサイズの3つの不用部分5が、区間上に配置され、斜線が引かれた領域によって示されている。凹部19は、包装製品をウェブ3から切り抜く切断ツールが侵入するためのものである。また、包装製品4のための吸込み口20、及び不用部分5のための更なる吸込み口21が、
図3に見られる。全ての吸込み口20、21は、ドラム内の対応する真空ラインに接続され得る。
【0024】
図1から
図3を参照して前述した例示的な実施例では、搬送デバイスは、それぞれ帯コンベヤ又はドラムの形態であり、選択的保持手段及び選択的取上げ手段は、吸込みデバイスの形態である。しかし、本発明はそれらに限定されるものではなく、帯コンベヤは、例えば、幾つかの幅狭な帯コンベヤに分割されるか、又は、1本の搬送チェーンとして若しくは複数本の搬送チェーンとして設計されてもよい。また、選択的保持手段、及び選択的取上げ手段は、包装製品及び不用部分を挟持又は穿孔することによりそれらを保持する、把持手段又は針として設計されてもよい。その場合、述べられた部品の選択的な解放は、それぞれ搬送経路に沿って配置されて把持手段を開くか又は述べられた部品を針から拭い落とす要素によって、達成され得る。
【0025】
例示的な実施例は、本デバイスの可能な実現形態を示すが、この時点において本発明は図示されたその特定の実施例に限定されないことが、留意されるべきである。むしろ、特定の実施例を参照して説明された個々の構成要素は、例えば、別の実施例で使用されてもよく、また場合により、その実施例を参照して説明された対応する構成要素に取って代わり得る。従って、図示及び説明された実施例の変形の個々の詳細の組合せからもたらされる、全ての想定される実施例の変形もまた、保護範囲に含まれる。
【0026】
最後に、形式上、本デバイスの構成をより良く理解するために、本デバイス及びその構成要素はそれぞれ、概略的に示されており一定の縮尺で示されてはいないことが、指摘されるべきである。
【符号の説明】
【0027】
1 搬送デバイス
2 搬送経路
3 ウェブ
4 包装製品
5 不用部分
6 供給ローラ対
7 切刃
8 ワークステーション
9 ワークステーション
10 ワークステーション
11 ワークステーション
12 ワークステーション
13 偏向ローラ
14 真空チャンバ
15 真空接続部
16 収集容器
17 収集容器
18 収集容器
19 凹部
20 吸込み口
21 吸込み口
22 カウンタ・ツール
23 制御体
24 境界
【国際調査報告】