特表2017-525634(P2017-525634A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-525634ポーチをカルーセルに供給する装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-525634(P2017-525634A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(54)【発明の名称】ポーチをカルーセルに供給する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/14 20060101AFI20170810BHJP
【FI】
   B65B43/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-530447(P2017-530447)
(86)(22)【出願日】2015年7月28日
(85)【翻訳文提出日】2017年4月25日
(86)【国際出願番号】IB2015055686
(87)【国際公開番号】WO2016034956
(87)【国際公開日】20160310
(31)【優先権主張番号】PR2014A000056
(32)【優先日】2014年9月1日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517071427
【氏名又は名称】フィルシェイプ・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】FILLSHAPE S.r.l.
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】パオロ・ビアンキ
(72)【発明者】
【氏名】フィリッポ・フルロッティ
【テーマコード(参考)】
3E030
【Fターム(参考)】
3E030AA04
3E030DA02
3E030DA06
3E030GA05
(57)【要約】
液体、粘性又は粒状の製品を含むように意図されたカルーセルポーチに供給する方法であって、本方法は、ポーチ(2)をカルーセル(5)に供給する第1供給手段(3)の部分の第1領域(31)に沿って複数のポーチ(2)を位置決めするステップと、第1領域(31)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)まで移動させるステップと、カルーセル(5)によって、第1領域(31)からポーチを取り上げるステップと、ポーチ(2)をカルーセル(5)に供給する第2供給手段(4)の部分の第2領域(41)に沿って複数のポーチ(2)を位置決めするステップと、カルーセル(5)によって、第1領域(31)からポーチ(2)を取り上げるステップと少なくとも部分的に同時に生じる複数のポーチ(2)を第2領域(41)に沿って位置決めするステップと、第2領域(41)に配置されたポーチ(2)を、第1領域(31)に配置されたポーチの後ろにポーチ(2)を並べるよう、カルーセル(5)まで移動させるステップと、カルーセル(5)によって第2領域(41)からポーチ(2)を取り上げるステップと、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体、粘性又は粒状の製品を含むように意図されたカルーセルポーチに供給する方法であって、
ポーチ(2)をカルーセル(5)に供給する第1手段(3)に属する第1領域(31)に沿って複数のポーチ(2)を位置決めするステップと、
第1領域(31)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)に移動させるステップと、これは第1領域(31)をカルーセル(5)に移動させることを備え、
カルーセル(5)によって、第1領域(31)からポーチを取り上げるステップと、を備え、
ポーチ(2)をカルーセル(5)に供給する第2手段(4)に属する第2領域(41)に沿って複数のポーチ(2)を位置決めするステップと、
第2領域(41)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)に移動させ、それらを第1領域(31)に配置されたポーチの後方に並べるステップと、第1領域(31)の後方にポーチ(2)を並べるステップは、カルーセル(5)によって第1領域(31)からポーチ(2)を取り上げるステップの間に行われ、第2領域(41)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)に移動させるステップは、第2領域(41)をカルーセル(5)に移動させることを含み、
カルーセル(5)によって、第2領域(41)からポーチ(2)を取り上げるステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
カルーセル(5)によって、第1領域(31)からポーチ(2)を取り上げるステップは、複数のポーチ(2)を第2領域(41)に沿って位置決めするステップと少なくとも部分的に同時に行われる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
複数のポーチ(2)を第1領域(31)に位置決めするステップは、ローディングステーション(6)で行われ、
カルーセル(5)によって、第1領域(31)からポーチ(2)を取り上げるステップの後、カルーセル(5)に搬送される他のポーチ(2)を受け取るように、ローディングステーション(6)で第1領域(31)を再配置するステップを備え、少なくともローディングステーション(6)で第1領域(31)を再配置するステップの間、カルーセル(5)によって、ポーチを第2領域(41)から取り上げるステップを備え、
複数のポーチ(2)を第2領域(41)に位置決めするステップは、ローディングステーション(6)で行われ、カルーセル(5)によって、第2領域(41)からポーチ(2)を取り上げるステップの後、カルーセル(5)に搬送される他のポーチ(2)を受け取るように、ローディングステーション(6)で第2領域(41)を再配置するステップを備え、ローディングステーション(6)で第2領域(41)を再配置するステップは、カルーセル(5)での第1領域(31)の再配置及び第1領域(31)からカルーセル(5)へのポーチの移送によって伴われる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
カルーセル(5)での第1領域(31)の再配置は、カルーセル(5)の上流で、第2領域(41)の後方に第1領域(31)を並べるよう配置するステップによって先行され、これは、カルーセル(5)によって第2領域(41)からポーチを取り上げるステップの間であって、ローディングステーション(6)で第1領域(31)を再配置するステップの後に行われる、請求項3記載の方法。
【請求項5】
複数のポーチ(2)を第1領域(31)に沿って位置決めするステップは、第1供給手段(3)に沿って連続して配置された第1ハウジング(32)にポーチ(2)を位置決めするステップを備え、カルーセル(5)は、第1ハウジング(32)に配置されたポーチ(2)を連続して取り上げ、
複数のポーチ(2)を第2領域(41)に沿って位置決めするステップは、第2供給手段(4)に沿って連続して配置された第2ハウジング(42)にポーチ(2)を位置決めするステップを備え、カルーセル(5)は、第2ハウジング(42)に配置されたポーチ(2)を連続して取り上げる、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
第2領域(41)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)に移動させるステップは、第2供給手段(4)に沿って配置されたポーチ(2)が、第1供給手段(3)に沿って配置されたポーチ(2)の後にすぐ並べられる、第2部分よりもより大きい平均速度で第2供給手段(4)が移動する、第1部分を備える移動経路に沿って第2領域(41)を移動させるステップを備える、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
複数のポーチ(2)を第1領域(31)に沿って位置決めするステップは、複数のポーチ(2)を隣接するマガジン(60)から解放するステップと、ポーチ(2)を重力によって第1領域(31)に落下させるステップと、を備え、
複数のポーチ(2)を第1領域(31)に沿って位置決めするステップの間、第1領域(31)は静止している、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
第1及び第2領域(31、41)は、同じ軌道に沿って又は2つの平行な軌道に沿って、環状に移動する、請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
第1及び第2領域(31、41)に配置されたポーチ(2)をカルーセル(5)に移動させるステップは、
第1領域(31)に配置されたポーチ(2)の間に存在するピッチは、第2領域(41)に配置されたポーチのピッチと実質的に同じであり、
第1領域(31)に配置された最後のポーチ(2)と第2領域(41)に配置された最初のポーチ(2)との間の距離は、第1及び第2領域(31、41)に配置されたポーチ(2)のピッチと実質的に同じであり、
第1領域(31)に配置された最後のポーチ(2)と第2領域(41)に配置された最初のポーチ(2)との間の距離は、カルーセル(5)で評価され、
第2領域(41)に配置された最初のポーチは、カルーセル(5)への接近の順序に基づいて規定され、第1領域(31)に配置された最後のポーチ(2)は、カルーセル(5)への接近の順序に基づいて規定されるとする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
液体、粘性又は粒状の製品を含むように意図されたポーチを供給する装置であって、
複数のポーチマガジン(60)と、
回転カルーセル(5)と、
複数のマガジン(60)からカルーセル(5)へポーチを供給する第1手段(3)と、を備えており、
複数のマガジン(60)から回転カルーセル(5)へポーチを供給する第2手段(4)と、
装置が少なくとも、第1領域(31)はローディングステーション(6)に配置され、カルーセル(5)は第2領域(41)と相互作用する第1の構成と、第1領域(31)が第2領域(41)の後に並べられ、カルーセル(5)は第2領域(41)と相互作用する第2の構成と、をとることができるよう、第2供給手段(4)に関して第1供給手段(3)の動作を同期させる手段と、を備えることを特徴とする、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、液体、粘性又は粒状の製品を含むように意図されたカルーセルポーチに供給する装置及び方法である。
【0002】
特定の分配排出口を備えた柔軟性のあるポーチは、例えば飲料又は粒状製品のような食品を収容するのに周知である。
【0003】
ポーチは通常、充填ゾーンの上流の排出口に接続される。生産を加速するために、このタスク(作業)は、連続して動作する回転カルーセルにおいて行われる。
【背景技術】
【0004】
この目的のため、2つの異なるアキュムレータから繰り返し取り上げる回転器官、ポーチ及び対応する排出口を備え、ポーチ及び排出口を回転カルーセルに移送するシステムが知られている。このシステムはハイポサイクロイド機構に基づいており、回転器官がアキュムレータからポーチ及び排出口を取り上げる領域及びカルーセルへのポーチ及び排出口の移送の領域において相対速度が存在するのを避けることを可能とする。
【0005】
回転器官は、回転可能なプレートとプレートの回転軸回りに交互に回転する回転軸に沿って回転する把持手段とを備えている。
【0006】
この構造上の解決策の1つの欠点は、プレートの各回転において、ポーチ及び対応する排出口がカルーセルに移送されるという事実である。
【0007】
さらに生産性を加速させるために、上述された回転器官の数が増加され、このようにして構造上の複雑さ及び製造コストが増大する。
【0008】
この文脈において、本発明の基礎である技術的なタスクは、引用された先行技術の欠点を克服する装置及び方法を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特に、本発明の1つの目的は、プラントコストを最小限とすることによって、生産性を増加させることができる装置及び方法を提供することである。
【0010】
技術的タスクのセット及び特定された目的は、装置及び方法によって実質的に達成され、1以上の付随するクレームにおいて示される技術的特徴を備えている。
【0011】
本発明のさらなる特徴及び利点は、図面に示されるように、装置の好ましいが非限定的な実施形態の表示及び非限定的な記載からより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る装置の斜視図である。
図2】本発明に係る異なる構成における装置の斜視図である。
図3】本発明に係る装置の詳細の異なる構成における斜視図である。
図4】本発明に係る装置の詳細の異なる構成における斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面において、参照番号1は、液体、粘性又は粒状の製品を収容するように意図されたポーチ(パウチ)に供給する装置を示している。装置1は、ポーチの複数のマガジン60を備えている。これらのマガジン60は、ポーチのアキュムレータである。好ましくは、マガジン60は、後者が続いて接続されたとき、排出口をまだ欠いているポーチを受ける。有利には、マガジンは1列に沿って延びている。
【0014】
装置1はさらに、回転カルーセル5を備えている。回転カルーセル5は、マガジン60から来るポーチを受け取る。
【0015】
カルーセル5は、有利にはポーチ把持手段を備えている。
【0016】
有利には、把持手段は、吸引保持手段(産業において吸着カップとしても知られている)である。
【0017】
通常動作において、カルーセル5は、一定の回転速度で回転することが重要である。
【0018】
装置1はさらに、複数のマガジン60から回転カルーセル5にポーチを供給する第1供給手段3を備えている。
【0019】
装置1はさらに、複数のマガジン60から回転カルーセル5にポーチを供給する第2供給手段4を備えている。
【0020】
好適には、第1供給手段3は第1コンベアを備えている。好ましくは、第1コンベアは環状の軌道に従う。有利には、第1コンベアはポーチのための複数の第1ハウジング32を備えている。例えば、第1コンベアは、第1ハウジング32が接続されるベルト又はチェーンを備えている。以下では、チェーンが存在する場合において、ベルトを明示的に参照して開示されたものを繰り返すこともできる。
【0021】
図3又は図4において例示された解決策では、第1ハウジング32はポケットとして成形される。ポケットは、上部で開口しており、ポーチを保持するために下部レスト(下部台)321と2つの側方溝322とを備えている。カルーセル5に対向するように意図されたポケットの部分は、ポーチを取り出し可能なように開放されている。
【0022】
好適には、装置1は、第1ハウジング32の高さを調整する調整手段を備えている。
【0023】
同様に、第2供給手段4は第2コンベアを備えている。好適には、第2コンベアは、ポーチを支持するための複数の第2ハウジング42を備えることができる。第1コンベアに関して開示されたものは、第2コンベアに対して繰り返すことができる。
【0024】
同様に、第1ハウジング32に関して開示されたものは、第2ハウジング42に対して繰り返すことができる。
【0025】
装置1はさらに、第2供給手段4に関して第1供給手段3の動作を同期させる同期手段を備えている。
【0026】
このように、ダウンタイムは、カルーセル5供給の間最小化される。
【0027】
第1供給手段3は、ポーチを受け取る第1領域31を備えている。同様に、第2供給手段4は、ポーチを受け取る第2領域41を備えている。
【0028】
第1領域31がローディングステーション6に位置する第1の構成では、カルーセル5は、第2領域41と相互作用する。
【0029】
第1領域31が第2領域41の後にすぐ並ぶ第2の構成では、カルーセル5はまだ、第2領域41と相互作用する。同様に、第2領域41がローディングステーション6に位置する構成では、カルーセル5は第1領域31と相互作用する。
【0030】
添付の図の例示であるが非限定的な解決策において、第1及び第2コンベアはそれぞれ、第1及び第2端部回転手段(例えば1以上のプーリ)と動作的に連結された第1及び第2ベルトを備えている。2つの端部回転ユニットの間の第1及び第2ベルトは、第1及び第2直線91、92に沿って延び、第1及び第2端部回転手段で、第1及び第2ベルトは曲線に沿って延びる。ローディングステーション6は第1直線91にあり、カルーセル5は第2直線92にある。好適には、装置1は、第1ベルトガイド910及び第2ベルトガイド920を備えている。第1及び第2ガイド910、920は、第1及び第2直線91、92でそれぞれ延びる。
【0031】
本発明の目的は、液体、粘性又は粒状の製品を収容するように意図されたカルーセル5ポーチに供給する方法である。この方法1以上のステップは、有利には、上に開示された1以上の特徴を有する装置1によって実行される。これらのポーチは柔軟性のあるポーチであり、典型的には、製品がその間に配置される2つの不透過性シートでできている。場合によっては、シートに対して横方向に延びる支持ベースがあってもよい。このタイプのポーチを使用する容器はまた、2つのシートの間に部分的に置かれる製品を分配する固い排出口を備えることができる。
【0032】
カルーセル5は、有利には、生産性を最大化するために連続的に動作する。
【0033】
本方法は、ポーチ2をカルーセル5に供給する第1供給手段3の一部である第1領域31に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップを備えている。好ましくは、第1領域31に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップは、第1供給手段3に沿って連続して配置された第1ハウジング32にポーチ2を位置決めするステップを含む。好適には、第1ハウジング32は、第1供給手段3の進行方向に関して交互に延びている。第1ハウジング32の間のピッチは、ほぼ一定である。複数のポーチ2を第1領域31に位置決めするステップは、ローディングステーション6で行われる。
【0034】
第1供給手段3は、環状の軌道に沿って移動する第1コンベアを備えることができる。第1コンベアは、第1ハウジング32の動きを決定するチェーン/ベルトを備えることができる。好ましくは、第1領域31に沿ったすべてのポーチ2の位置決めは、同時に行われる。
【0035】
好ましくは、第1領域31に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップは、マガジン60(同じローディングステーション6に位置する)から複数のポーチ2を解放することを想定する。マガジン60は、複数の積み重ねられたポーチを含む。有利には、マガジン60は、第1供給手段3の進行方向に沿って互いに並んで延びている。有利には、ポーチ2は、重力によって第1領域31に落下する。より詳細には、第1又は第2領域31、41に沿って複数のポーチを位置決めするステップは、吸引手段8によってポーチ2を取り上げ、そして重力によってポーチ2を落下させることを想定する。
【0036】
そしてポーチは、第1領域31の第1ハウジング32の1つの中に挿入されることができるように下方に案内される。
【0037】
第1領域31に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップの間、第1領域31は静止している(したがって第1コンベアも)。典型的には、このステップにおいて、各第1ハウジング32は対応するマガジン60の下にある。
【0038】
その後、本方法は、第1領域31に位置するポーチ2をカルーセル5まで移動させるステップを備えている。第1領域31に位置するポーチ2をカルーセル5まで移動させるステップは、第1領域31をカルーセル5に移動させることを想定する。
【0039】
この時点で、本方法は、カルーセル5によって第1領域31からポーチを取り上げるステップを備えている。ポーチ2は、連続して取り上げられる。好適には、カルーセル5における第1領域31の前進速度は、カルーセル5の周速度と実質的に同じである。このように、カルーセル5は、除去領域において可能なかなりの速度差によって妨げられることなく、ポーチ2を取り上げることができる。
【0040】
カルーセル5によって第1領域31からポーチ2を取り上げるステップの後、本方法は、カルーセル5に搬送される他のポーチ2を受け取るように、ローディングステーション6で第1領域31を再配置するステップを備えている。
【0041】
本方法はさらに、ポーチ2をカルーセル5に供給するために、第2供給手段4の一部である第2領域41に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップを備えている(この構成は、図1に示されている)。
【0042】
第2領域41に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップは、第1領域31からポーチ2を取り上げるステップと同じ時間の少なくとも一部で行われる(また図1参照)。
【0043】
第2領域41に沿って複数のポーチ2を位置決めするステップは、第2供給手段4に沿って連続して配置される第2ハウジング42にポーチ2を位置決めするステップを備えている。
【0044】
第2供給手段4は、環状の軌道に沿って移動する第2コンベアを備えることができる。第2コンベアは、ポーチ2が配置される第2ハウジング42の動きを決定するチェーン/ベルトを備えることができる。
【0045】
第2領域41に複数のポーチ2を位置決めするステップは、ローディングステーション6で行われる。したがって、ローディングステーション6は、第1及び第2供給手段と共通である。好適には、第1領域31においてポーチ2を位置決めすることに関して開示されたものは、第2領域41においてポーチ2を位置決めすることに対して繰り返されることができる。好適には、第1及び/又は第2領域31、41においてポーチを位置決めするステップは、垂直角度よりも小さい20度の角度を形成するようにポーチ2を垂直方向又は任意の方法で配置することを想定する。
【0046】
本方法はさらに、第2領域41に位置するポーチ2をカルーセル5まで移動させるステップを備えている。第2領域41に位置するポーチ2をカルーセル5に移動させるステップは、第2領域41をカルーセル5に移動させることを想定する。第1領域31のポーチ2の後方に第2領域41のポーチ2を並べるステップは、カルーセル2によって第1領域31からポーチ2を取り上げるステップの間に行われる。
【0047】
第2領域41は、ローディングステーション6及びカルーセル5を通過して、環状の軌道に沿って移動する。有利には、第2領域41は、この軌道に沿って常に同じ前進方向に移動する。好適には、第1領域31及び第2領域41(有利には、第1及び第2ハウジング32、42)は、同じ軌道に沿って又は平行な軌道に沿って任意の方法で移動する。図に例示されたように、第1及び第2コンベアは平行である(好ましくは重なっている)。
【0048】
特に、添付図面に示された例示的な解決策では、第1及び第2コンベアはそれぞれ、第1及び第2ハウジング32、42がそれぞれ接続される第1及び第2ベルトを備えている。特に、第1コンベアは、第1ハウジング32が接続される一対のベルト(図1又は2の底部からの第1及び第3)を備えている。他方、第2コンベアは、第2ハウジング42が接続される第2の一対のベルト(図1又は2の上部からの第1及び第3)を備えている。第1領域31及び第2領域41に位置するポーチ2をカルーセル5まで移動させるステップは、ポーチ2を移動させポーチ2を水平仮想平面に対して同じ高さに維持することを想定する。この目的のため、有利には、第1及び第2ハウジング32、42はすべて同じ高さにあり、特にそれらは互いに同一である。好適には、第1ハウジング32は、第1供給手段3によって移動された環状の軌道の三分の一より小さく、第1供給手段3に沿って連続して延びている。同様に、第2ハウジング42は、第2供給手段4によって移動された環状の軌道の三分の一より小さく、第2供給手段4に沿って連続して延びている。
【0049】
本方法はさらに、カルーセル5によって第2領域41からポーチ2を取り上げることを想定する。
【0050】
第2領域41からポーチ2を取り上げるステップは、第1領域31からポーチ2を取り上げるステップの直後に行われる。好適には、これは、カルーセル5の回転を中断することなく行われる。カルーセル5は、第2ハウジング42に配置されるポーチ2を(連続して)取り上げる。
【0051】
カルーセル5によって第2領域41からポーチ2を取り上げるステップの後、第2領域41は、カルーセル5に搬送される他のポーチ2を受け取るように、ローディングステーション6に再配置される。
【0052】
ローディングステーション6において第2領域41を再配置するステップは、カルーセル5における第1領域31の再配置及び第1領域31からカルーセル5へのポーチの移送によって伴われる。
【0053】
カルーセル5での第1領域31の再配置は、カルーセル5の上流で、第2領域41の後方に第1領域31を並べるステップによって先行される。これは、カルーセル5によって第2領域41からポーチを取り上げるステップの間であって、ローディングステーション6で第1領域31を再配置するステップの後に行われる。
【0054】
カルーセル5によって第2領域41からポーチを取り上げるステップの間、第1領域31は、他のポーチを取り上げるようカルーセル5からローディングステーション6に移動し、そして、新しいポーチをカルーセル5に供給することを可能とするよう、カルーセル5の上流であって第2領域41の後方に並ぶ。カルーセル5によって、第1領域31からポーチ2を取り上げるステップの間、第2領域41は、他のポーチを取り上げるようカルーセル5からローディングステーション6に移動し、そして、またポーチをカルーセル5に解放するようカルーセル5の上流であって第1領域31の後方に並ぶ。
【0055】
第1領域31に配置されるポーチの間に存在するピッチは、第2領域41に配置されるポーチのピッチと実質的に同じである。
【0056】
第2領域41に位置するポーチ2をカルーセル5まで移動させるステップは、第2供給手段4が第2移動経路部分よりもより大きい平均速度で移動する第1部分を備える移動経路に沿ってポーチを移動させるステップを備えている。
【0057】
第1部分は、ローディングステーション6と第2領域41が第1領域31の後方に並ぶ参照(仮想的であってもよい)との間の移動経路の部分に影響を及ぼす。
【0058】
第2移動経路部分の間、第2供給手段4に沿って配置されるポーチ2は、第1供給手段3に沿って配置されるポーチ2の後方にすぐ並べられる。第1領域31に配置される最後のポーチ2と第2領域41に配置される最初のポーチ2との間の距離は、第1及び/又は第2領域31、41に配置されるポーチ2のピッチと実質的に同じである(第1領域31に配置されるポーチ2の間に存在するピッチの10%より小さい違いである可能性がある)。第1領域31に配置される最後のポーチ2と第2領域41に配置される最初のポーチ2との間の距離の評価は、カルーセル5で行われる。第2領域41に配置される最初のポーチは、第2領域41に配置されるポーチのカルーセル5への接近の順序に基づいて規定され、第1領域に配置される最後のポーチ2は、第1領域31に配置されるポーチ2のカルーセル5への接近の順序に基づいて規定される。
【0059】
カルーセル5はさらに、複数のポーチピッキングステーションを備えており、第2領域41に配置される最初のポーチは、ピッキングステーションが第1領域31で最後のポーチを取り上げた直後に、ピッキングステーションによって取り上げられる。
【0060】
カルーセル5は、第1領域31に配置されるポーチ2の取り上げが終了すると、サービスを中断することなく、第2領域41に配置されるポーチ2を取り上げることができ、生産性を最適化する。前に述べた第1及び第2ポーチは、ローディングステーション6とカルーセル5との間のポーチ2の進行方向を基準として評価される。
【0061】
添付図面の例示及び非限定的な解決策では、第1及び第2領域31、41によって規定される軌道は、第1及び第2直線91、92及び第1及び第2直線91、92を接続する2つの湾曲部を備える周である。好適には、ローディングステーション6は、第1直線91に配置され、カルーセル5は、第2直線92に配置される。
【0062】
ローディングステーション6で第2領域41を再配置するステップの間、第2供給手段4は、第2部分におけるより速い平均で移動する。実際、この工程では、第2供給手段4は、ポーチを持っておらず、移送時間は減少されるべきである。
【0063】
第2領域41がローディングステーション6に配置されると、本方法は、ポーチを第2領域41に位置決めすることを想定する。
【0064】
好適には、第2領域41にポーチ2を位置決めするステップは、カルーセル5によって第1領域31からポーチを除去するステップと少なくとも部分的に同時に行われる。ローディングステーション6で第2領域41を再配置するステップの間、本方法は、カルーセル5によって第1領域31からポーチを取り上げることを想定する。
【0065】
そして本方法は、第1領域31に配置されるポーチ2の後方に、今はカルーセル5に配置されている第2領域41に配置されるポーチ2を並べることを想定する(この構成は、図2に示されている)。このように、カルーセル5による取り上げの連続性が確保される。第1領域31に配置されるポーチ2の後方に、第2領域41に配置されるポーチ2を並べるステップの間、本方法は、カルーセル5によって第1領域31からポーチを採り上げることを想定する。一般に、カルーセル5は、規則的に供給され、第1領域31又は第2領域41のいずれかからポーチを取り上げる。
【0066】
本方法は、有利には、ポーチをローディングステーション6からカルーセル5に移送する少なくとも第1及び第2供給手段3、4を使用し、しかしさらに、供給手段が存在してもよい(例えば、ポーチのための追加のハウジングを備える第3のベルト)。
【0067】
考えられるように、本発明は、達成される複数の利点を可能とする。
【0068】
特に、ユーザーの実際のニーズに応じて容易に変更することができるプラントを提供することによって、加速された生産性を可能とする。実際、生産性の増加は、第1及び第2供給手段3、4がポーチを取り上げる平行マガジンの数を増加させることに基づくことができる。これは、かなり適度な構造コストを有する。
【0069】
考えられる本発明は、それによって特徴づけられる発明の概念の範囲内に入る多数の変更及び変形の影響を受ける。さらに、すべての詳細は、他の技術的に等価な要素によって置き換えられることができる。実際には、使用されるすべての材料及び寸法は、必要に応じて任意であり得る。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】