特表2017-525869(P2017-525869A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニーの特許一覧

特表2017-525869壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置
<>
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000003
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000004
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000005
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000006
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000007
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000008
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000009
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000010
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000011
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000012
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000013
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000014
  • 特表2017525869-壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-525869(P2017-525869A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(54)【発明の名称】壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置
(51)【国際特許分類】
   E04F 21/165 20060101AFI20170810BHJP
【FI】
   E04F21/165 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-572575(P2016-572575)
(86)(22)【出願日】2015年6月19日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月9日
(86)【国際出願番号】US2015036624
(87)【国際公開番号】WO2015200115
(87)【国際公開日】20151230
(31)【優先権主張番号】62/016,323
(32)【優先日】2014年6月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/719,851
(32)【優先日】2015年5月22日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】596172325
【氏名又は名称】ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エイチ・ネグリ
(72)【発明者】
【氏名】バーニー・セイント・ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】エリオット・セイント・ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】アーロン・セイント・ジェームズ
(57)【要約】
粘着性材料の供給を保持し、後方端部(16)および反対側の前方端部(18)を有する本体(12)と、本体に配置され、テープのスプール(20)を支持するように構成されたスプール・アセンブリと、前方端部に位置し、前記テープのスプールの端部を受け取る少なくとも1つの駆動ローラ(34)とを含む、壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置(10)が提供される。ある実施形態では、前記駆動ローラに連結され、前記少なくとも1つの駆動ロールが回転したとき、テープの上部表面に、測定された量の接着剤を供給するために、動作関係となるように、前方端部に据え付けられた接着剤塗布アセンブリを含む。そのような実施形態では、本体は、少なくとも1つの駆動ローラが少なくとも200回転することにより送られるテープを塗布するのに、十分な接着剤を保持するように構成してもよい。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤の供給を保持し、後方端部および反対側の前方端部を有する本体と、
前記本体に配置され、テープのスプールを支持するように構成されたスプール・アセンブリと、
前記前方端部に位置し、前記テープのスプールの端部を受け取る少なくとも1つの駆動ローラと、
前記駆動ローラに連結され、前記少なくとも1つの駆動ローラが回転したとき、前記テープの上部表面に、測定された量の接着剤を供給するために動作関係となるように、前記前方端部に据え付けられた接着剤塗布アセンブリとを備え、
前記本体は、前記少なくとも1つの駆動ローラが少なくとも200回転することにより送られるテープを塗布するのに、十分な接着剤を保持するように構成された、壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置。
【請求項2】
連動回転するために前記駆動ロールに連結された巻き上げ装置として機能するケーブル・ドラムと、一方の端部で前記ドラムに、そして反対側の端部で前記本体内で往復可能に移動できるピストンに接続されるケーブルとを更に含み、前記少なくとも1つの駆動ローラが、第1動力伝達部材および第2動力伝達部材によって前記ドラムに連結される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記駆動ローラは、駆動ギアを備えた駆動軸を有し、前記第1動力伝達部材によって、アイドラ・シャフトとアイドラ・スプロケットを有するアイドラ・ギアに連結され、前記第2動力伝達部材が、前記アイドラ・スプロケットおよびドラム・スプロケットに連結され、その結果、前記駆動ローラの回転が、前記第1動力伝達部材および前記第2動力伝達部材を介して、前記ドラムを回転させるように機能する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記ケーブルは非金属材料、好ましくはUHMWプラスチックからなる、請求項1から3の何れか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記本体の前記第1の端部に連結された取り外し可能なキャップを更に含み、前記キャップが、部分的に接着剤の出口を画定し、前記キャップが、前記テープの前記上部表面の接着剤をより均一に広げるための少なくとも1つのキャップ・レジューサを含む、請求項1から4の何れか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記本体の前記第1の端部にゲートを更に含み、前記キャップを補完し、前記出口を部分的に画定するように構築且つ配置され、前記ゲートは、前記テープの前記上部表面の接着剤をより均一に広げるための少なくとも1つのゲート・レジューサを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記キャップ・レジューサおよび前記ゲート・レジューサの少なくとも1つが、側面から見たとき、くさび形であり、前記キャップ・レジューサおよび前記ゲート・レジューサは、共に、より均一にテープ上の接着剤を広げるために、塗布ナイフとして機能し、前記本体内のヘッド・ハウジング内に接着剤を滞留させる、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記キャップ・レジューサおよび前記ゲート・レジューサの少なくとも1つが、前記接着剤の出口を画定する離間配置された切り欠きを備える、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記本体および前記接着剤塗布アセンブリが、壁板継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールと比較して、供給された接着剤の量を約75%減らすように構成される、請求項1から8の何れか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記本体は、前記少なくとも1つの駆動ローラが約300〜500回転することにより送られるテープを塗布するのに、十分な接着剤を保持するために構成される、請求項1から8の何れか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2014年6月24日に申請された米国仮出願番号62/016,323、および2015年5月22日に申請された米国出願番号14/719,851から米国特許法119(e)に対して優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
建設現場、および特に内装建設では、壁は、通常、内装壁を建築するために使用される複数の隣接した壁板パネルなどで作られる。壁継ぎ目は、2枚のパネルが出会う位置で形成される。滑らかで連続的な壁外観を提供するために、継ぎ目用テープが壁継ぎ目に貼られる。テープは、人間の手、あるいは一般にテーパまたはテープ付けツール呼ばれる装置によって貼られる。
【0003】
テーパまたはテープ付けツールは、継ぎ目用化合物の形で粘性の充填および粘着材料を継ぎ目用テープに塗布し、続いて、壁継ぎ目にその化合物付きテープを貼る。そのような継ぎ目用化合物は、一般に泥とも呼ばれる。自動供給装置と呼ばれる様々な種類のテープ付けツールは、市場に存在するが、テープ付けツールは全体として同様のやり方で作動する。初めに、テープ付けツールは壁継ぎ目にテープと継ぎ目用化合物を塗るために使用される。テープは、第1の端すなわち前端からツールを出る。テープ付けツールが継ぎ目の上部か底部(オペレーターがテープと合成物をどの方向に塗っているかに依存して、)に到達し、特定の壁継ぎ目のためのテープ塗布を終えた後、オペレーターは、テープをカットするために使用されるカット機構を起動する。通常、カット機構は、テープ付けツールの前端上、およびその前端の背後に配置される。
【0004】
従って、側壁面へのテープの次の塗布のために、テープはテープ付けツールの前端に送られなければならない。このことは、手動でテープを把握し前端にテープを供給することによるか、テープ付けツールにも連結されているテープ送り組品の何れかによって、行なうことができる。テープ送り組品はオペレーターによって始動させることができ、テープと係合しテープ付けツールの前端へのテープの最先端を送る。適切で例示的なテープ付けツールを米国特許番号4,086,121、5,882,691、6,581,805、6,874,557、7,624,782および米国特許出願公開番号US2007/0261334に開示する。それらのすべては引用することにより組込まれているものとする。これらのどの方法でも、テープの先端を送ることが、テープに塗布される十分な合成物をテープに供給するようにはなっていない、という問題があった。従って、合成物のないテープの部分は側壁面にくっつかず、外壁部間に有効な封止を提供しない。従来のテープ付けツールの他の欠点は、壁継ぎ目にテープを適切に付着させるのに著しい量の継ぎ目用化合物が必要であることに関係し、またテープと継ぎ目の間の良好な接着剤結合を得るのが困難なことがよくあることに関係する。
【0005】
従来の乾式壁建築では、標準的な10,000平方フィートの石膏パネル壁エリアでは、石膏パネル・メーカーは、4フィートx12フィートのシート寸法で208個以上の石膏パネルを提供する必要がある。しばしば、ボード設置プロセスは、完成するために最大2日かかる事が起こりえる。一般に、石膏パネルは、フルサイズシートを貼り付け、そしまた壁組み立てフレームを覆うために4フィートx12フィートのサイズ未満のより小さく異なる個々の寸法にカットされる。このことにより、骨組みに設置するのに275個以上の個々の石膏パネルを形成することになり、また接合部の継ぎ目の上に貼付された継ぎ目用テープで継ぎ目補強が必要となる多数の隣接した接合部の継ぎ目を形成することになる。この継ぎ目補強プロセスは一般に継ぎ目テープ付け作業と呼ばれる。
【0006】
従来のテープ付け作業では、使用される機械式テープ付けツール一台当たり通常3人の作業員を配備する。そこでは、一人の作業員が、継ぎ目用化合物が塗布された継ぎ目用テープを、平坦継ぎ目および角度継ぎ目に貼り付けることにより、機械式テープ付けツールを操作する。平坦継ぎ目では、パネルは、平坦面に沿って端部から端部に設置され、角度継ぎ目では、パネルは、ある角度で、設置され、接する。他の2人の作業員は、協力して、継ぎ目用テープを継ぎ目にしっかりと定着させてかつ/またはセットし、そして、余分な継ぎ目用化合物をぬぐい去る作業を行う。
【0007】
現在、テープ付け工程で、上述の3人の作業員を使って、継ぎ目テープ付け作業は、上述の継ぎ目テープ付け作業を行なうために、10,000平方フィートの設置される石膏パネル当たり、通常、15人・時間以上の労働力および約45〜50強のガロンの継ぎ目用化合物を要する。この間に、テープ付けツール作業員は、決められた容積容量のタンクを有するテープ付けツールを使用して、テープ付けツールに、50回以上継ぎ目用化合物を補充する必要があり、生産性に悪影響を及ぼす。継ぎ目用テープと継ぎ目用化合物の材料を使用するこの現行のテープ付け作業は、他の継ぎ目仕上げ作業を有効に行なう前に、75°F/50%相対湿度のような良好な乾燥条件の下で乾燥して24時間以上必要となることがある。
【0008】
上述の特質は、壁板継ぎ目をテーピングするための本発明の自動供給装置によって満足されるか、または克服できる。その実施形態は、従来の壁板継ぎ目用化合物とは異なる指定された接着剤を使用することを特徴とする。そのような接着剤の使用によって、テープに供給された材料の量は縮小される。従って、装置の主管状ハウジングの直径および/または長さは、望まれるなら、標準のテープ付けツール本体寸法と比較して、相応して縮小することができる。他の点では、標準装置ハウジングが使用される場合、継ぎ目用化合物に対し接着剤の量が少なくて良いという特徴は、接着剤を有するハウジングの一回の充填で、従来の継ぎ目用化合物の供給のために装備された装置より、数倍長く操作を続けられるという結果となる。
【0009】
本発明のツールのある実施形態の使用を通じて、3人の作業員は、継ぎ目テープ付け作業を行なうために、テープ付け作業を、設置する石膏パネル10,000平方フィート当たり約5人・時以下に、且つ接着剤を約7ガロン以下に有効に且つ著しく減らすことができる。この間に、テープ付けツール作業員は、市場で現在使われている標準のテープ付けツールと同じ固定容積容量材料タンクを有しているテープ付けツールを使用して、そのテープ付けツールに接着剤をわずか14回補充するだけでよい。この継ぎ目用テープ・接着剤プロセスを使用すれば、テープ付け作業材料は、他の継ぎ目仕上げ作業を有効に行なう前に、75°F/50%相対湿度のような同じ良好な乾燥条件下で設置を行なった後、約30分以下で乾燥する、すなわち硬化する。
【0010】
さらに、テープと壁板継ぎ目の間の接着剤結合は、壁板継ぎ目用化合物を使用する従来のテープ付けツールと比較して改善される。本発明のツールの実施形態の別の特徴は、制御された量の接着剤あるいは他の粘着性材料を継ぎ目用テープ全体に、機械的に均一に供給し広げるよう設計していることである。
【0011】
本発明のツールの実施形態のさらに別の特徴は、接着剤あるいは他の粘着性材料の調整量が、ツール本体に付けられたリール上の継ぎ目用テープの標準的な500フィートの長さとぴったり合うということである。タンク、および材料が供給される割合はテープのリールの長さと整合するよう調整することができる。そのため、ツール操作および供給は運用上の経済性を改善して、より効率的に処理される。
【0012】
上述の確認された利点は、ラチェット・ギアすなわち駆動ローラの間の変更歯車伝動の提供によりより明確に得ることができる。駆動ローラは、回転自在に、継ぎ目がテーピングされる壁と接触し、また駆動ローラは、巻揚げ装置設計の中の構成部品として使用されるドラムすなわちシリンダの回転がハウジング中のピストンに付けられたケーブルを巻くようにする。ケーブルが装置の頭すなわち出口端に近いピストンを引くとき、ピストンはハウジング中の接着剤を加圧し、ハウジングからテープ上に接着剤の放出を引き起こす。必要な接着剤が少量でよいので、改善された「減少」歯車伝動装置は、ラチェット・ギアの回転運動に対しドラムすなわちシリンダの回転を減じる。好ましい実施形態の中で、横断するか覆われる壁の距離当たりのケーブルの引き込みについて、全体として約75%の減少が達成される。さらに、そのような実施形態において、駆動ローラは、接着剤の1充填当たり少なくとも200回転、そして約300〜500回転する。駆動ローラ直径は、エンドユーザのための高い順応性を維持するために従来技術と同じままである。
【0013】
上述の確認されたギア減少は、主要スプロケットをより小さくし、メイン・チェーンドライブ・ポスト上でアイドリングするアイドラ・ギアを加え、接着剤の重みを均一に分配して伝達中の損耗を減じることにより得られる。歯車の歯の形のデザインは変更された(三角形の角を丸くした)。また、チェーンのサイズは摩擦を減じるために3/16のインチピッチのローラ・チェーンに減少した。そして、より薄いツール外形で、なめらかな回転が達成される。1例として、現在市場で使用される従来の乾式壁機械式テープ付けツールに対して、流量を75%以上減じる外部平歯車でデザインされたスプロケットおよび複式チェーンドライブ機構が提供される。したがって、従来のテープ付けツールによって供給される継ぎ目用化合物について、1ガロンあたり、本発明のツールは4分の1の接着剤を供給する。本発明および新規の供給システムの実施形態では、接着剤の流れを有効に計測し、且つコントロールし、また継ぎ目補強テープの1つの側から有効に効率的に均一に接着剤を広げる、つまり分散させるゲートすなわち塗布ナイフを使用する。
【0014】
さらに、好ましい実施形態の中で、ケーブル使用長さが駆動ローラの回転変位に対して短くなるように、ケーブルまたはドラムの直径は減じられる。これは供給される接着剤の量を減らすことにおいて重要で、継ぎ目用化合物を使用する従来の装置と比較して、出力量の一貫性を改善した。
【0015】
本発明の装置の実施形態の別の特徴は、接着剤を引き上げるためにメタル・ケーブルの代わりに高分子のケーブルが使用されるということである。メタル・ケーブルは継ぎ目用化合物を供給するのにふさわしい。しかしながら、ドラムの直径が小さく、また駆動ローラの1回転当たり動きが小さいと、従来のメタル・ケーブルは、ねじれるかまたはその他の点では不均一に巻き上げられることになる。本発明のケーブルは、好ましくは、Dyneema(登録商標)コードなどのUHMWプラスチックからなる。
【0016】
より細いUHMW高分子のケーブルと合わせて使用された時、ドラムすなわちシリンダ直径はより重要になる。なぜなら、シリンダのまわりのケーブル巻によってドラムすなわちシリンダ直径は著しく変わることはないからである。その結果、巻揚げ装置設計の操作中、一貫した供給割合を可能にする。一方、メタル・ケーブルを使用してドラム・シリンダ上に巻くと、ドラム・シリンダの実際の直径を増加させ、巻揚げ装置設計の供給割合および操作を変更することになる。
【0017】
本発明の装置の実施形態のさらに別の特徴は、従来の出口寸法が著しく減じられるように、くさび形の挿入物が接着剤の供給出口に加えられるということである。この出口寸法の減少は、接着剤の滞留すなわち接着剤先出し部分を形成し、故に、接着剤は、出口幅にわたって均一に放出され、均一にテープ表面を覆う。好ましくは、1つのくさびは装置のキャップに固定され、別のくさびはゲートに固定され、狭い間隙を形成する。全体として、本発明のツールは、継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールと比較して、ユニットの消耗が少ないこと、また、供給される材料の浪費が減少することを特徴とする。
【0018】
より具体的には、接着剤材料の供給を保持し、後方端部および反対側の前方端部を有する本体と、本体に配置され、テープのスプールを支持するように構成されたスプール・アセンブリと、前方端部に位置し、前記テープのスプールの端部を受け取る少なくとも1つの駆動ローラとを含む、壁板継ぎ目をテーピングするための自動供給装置が提供される。接着剤塗布アセンブリは、前記駆動ローラに連結され、前記少なくとも1つの駆動ローラが回転したとき、テープの表面に、測定された量の接着剤を供給するために、動作関係となるように、前方端部に据え付けられる。本体は、少なくとも1つの駆動ローラが少なくとも200回転することにより送られるテープを塗布するのに、十分な接着剤を保持するように構成される。
【0019】
別の実施形態では、壁板テープ供給装置を後付する方法であって、駆動ローラを、複数の伝動要素および歯付きのスプロケットを使用して、ケーブル・ドラムに連結するステップであって、その結果、前記装置の本体中の接着剤の供給が500フィートの壁板継ぎ目テープを塗布するのに十分となるステップと、ケーブル・ドラムの直径を減じるステップと、壁板継ぎ目用化合物を使用する従来のテープ供給装置と比較して、供給される組成物量を約75%減じるステップとを含む方法を提供する。
【0020】
さらなる実施形態では、巻き上げ装置として機能するケーブル・ドラムに接続する高分子のケーブルと、装置内の粘着性材料の供給を保持するように構成された本体内で往復移動可能に移動するピストンとを含む、自動テープ供給装置が提供される。
【0021】
なお更なる実施形態では、ヘッドの前方端部に置かれ、テープのスプールの端部を受け取るように構成された駆動ローラと、前記駆動ローラに連結され、前記の駆動ローラが回転したとき、テープの表面に測定された量の接着剤を供給するために、動作関係となるように、前方端部に据え付けられた接着剤塗布アセンブリと、連動回転するために駆動ローラに連結されたケーブル・ドラムと、一端でドラムに、その反対側の端部でピストンに連結されたケーブルとを含む、テープ供給装置のためのヘッドが提供される。駆動ローラは第1および第2動力伝達部材によってドラムに連結され、駆動ローラは、駆動ギアを備えた駆動軸を有し、第1動力伝達部材によって、アイドラ・シャフトとアイドラ・スプロケットを有するアイドラ・ギアに連結され、第2動力伝達部材はアイドラ・スプロケットとドラム・スプロケットに連結される。その結果、駆動ローラの回転はドラムを回転させるために第1および第2動力伝達部材によって機能する。
【0022】
さらに別の実施形態では、供給テープに供給される粘着性材料の比率を調節するための機構を含むテープ供給装置が提供される。
【0023】
またさらなる実施形態では、ヘッドの前方端部に置かれ、テープのスプールの端部を受け取るように構成された駆動ローラと、前記駆動ローラに連結され、前記駆動ローラが回転したとき、テープの表面に、測定された量の接着剤を供給するために、動作関係となるように、前方端部に据え付けられた接着剤塗布アセンブリであって、ヘッドに連結された取り外し可能なキャップを含み、キャップが部分的に接着剤の出口を画定するようにしてなる、接着剤塗布アセンブリと、ヘッドの中にあって前記キャップを補完し、かつ部分的に前記出口を画定するように構築且つ配置されるゲートであって、キャップとゲートの少なくとも1つが出口のサイズを減じるために構成されるレジューサを有するようにしてなる、ゲートとを含む、テープ供給装置のためのヘッドを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の継ぎ目用テープ供給装置の実施形態の上部斜視組立図である。
図2図2は、図1の装置の部分分解斜視図である。
図3図3は、本発明の供給装置の実施形態の部分的な一部分解前面斜視図である。
図4図4は、キャップが分解された状態で、本発明の供給装置の実施形態の部分正面斜視図である。
図5図5は、本発明の供給装置の実施形態の部分底面斜視図である。
図6図6は、本発明のキャップおよびウェッジ・アセンブリの実施形態の分解上部斜視図である。
図7図7は、本発明のゲート・ウェッジ・アセンブリの実施形態の分解正面斜視図である。
図8図8は、ウェッジ・アセンブリによって形成された本発明の接着剤出口の実施形態の部分後部透視図である。
図9図9は、図3に描写された本発明の供給装置の別の実施形態の部分底面斜視図である。
図10図10は、図9に描写された装置の実施形態の側面図である。
図11図11は、図9に示される装置の部分分解底面斜視図である。
図12図12は、図9の装置の部分分解正面斜視図である。
図13図13は、図9の装置の部分分解正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1および図2を参照して、テープ付けツールとも称される自動壁板テープ供給装置は全体として10で表示される。テープ付けツール10には米国特許番号4,086,121、6,874,557および7,624,782に述べられるテープ付けツールと幾つかの共通の構造を有する。それらのすべては引用することにより組込まれているものとする。本発明のテープ付けツール10と、前述の特許で述べられるテープ付けツールの間のいくつかの構造は、テープを供給し、テープを運び、テープを作り、テープを切断し、およびテープ付けツールの通常の設計と操作に関し、共通である。共通でないものを後述する。
【0026】
テープ付けツール10は、好ましくは、接着剤の供給を保持するように構成されたチャンバ14を画定する空管すなわちシリンダの形を一般に有している本体12を含むが、この接着剤は、上述のパテントで開示された従来タイプのテープ付けツールに使用される従来の壁板継ぎ目用化合物と区別され得る。本発明のツール10のある実施形態の重要な特徴は、継ぎ目用化合物の代わりに接着剤を供給するように構成されるということである。「継ぎ目用化合物」とは、当業者には周知である用語であって、壁板の隣接したシート間の継ぎ目を満たすために使用される沈降可能な組成物を指す。継ぎ目用化合物の例示的タイプは、本願と譲受人が同じである米国の特許番号6,673,144、5,534,059、および5,746,822に開示されるが、その他に多くのものがある。本発明の接着剤の実施形態は、隣接するパネルの間に、従来と違って、継ぎはぎする機能も充填する機能を提供しないということで、継ぎ目用化合物と異なる。代わりに、接着剤が、壁継ぎ目を覆うために隣接するパネルへの壁板継ぎ目テープを固定する主要機能を有している。
【0027】
本体12は、好ましくは開放で塞がっていない後方端部16、および反対側の前方端部18を含む。スプール20は、本体12に回転自在に固定され、継ぎ目用テープ(図示せず)の回転を受け、且つ支持するような寸法となる。スプール20は、クランプまたはバンド24によって本体12に横方向に据え付けられた軸22の周りに回転する。当業者には周知であるが、脱着可能な保持バネ26はスプール20上のテープの回転を保持するために使用されてもよい。好ましくは、アクチュエータすなわちスリーブ28は、テープ付けツール10の前方端部18にテープのウェブ30(図4)を供給し、且つテープをカットするために切断ナイフ(図示せず)を始動させるために、本体12上で摺動自在に据え付けられる。2つ以上の石膏パネルが、端を突き合わせて、任意の角度で、あるいは平面壁または枠組み壁全体に設置されるとき、継ぎ目補強テープは、継ぎ目または継ぎ目となる石膏パネル端部を隠す目的を果たす。継ぎ目補強テープは多くの種類の材料を使って製造することができる。継ぎ目補強テープは、適切な接着剤を使用して、継ぎ目用テープがパネル・シームに接合された後、継ぎ目のひび割れをコントロールするのを助け、さらに継ぎ目の仕上げ用化合物材料がテーピングされた接合部の継ぎ目に塗布された場合に、視覚的に継ぎ目を隠すのを助ける。多重軸連結装置32は上述のリストされた操作を完成するためにアクチュエータ28を本体の前方端部18に連結する。多重軸連結装置32は、米国特許番号7,624,782により詳細に述べられている。
【0028】
本体12の前方端部18には、ブラケットのようなヘッド、すなわちヘッド・ハウジング36の中に回転自在に保持される少なくとも1つの駆動ローラ、すなわちラチェット・ギア34がある。ヘッド・ハウジング36は、本体12の前方端部18に固定され、1組の側板37を含み、駆動ローラと接着剤塗布アセンブリの両方に据え付け位置を提供し、全体として38で示される。接着剤をテープに塗布しつつ、駆動ローラ34は継ぎ目用テープの端部を受け取り、スプール20上で回転して、テープを前進させる。ピストン40は、摺動自在に、往復可能に本体12内にあり、ケーブル44の端42に固定され、ケーブルの反対側の端部46(図4)で接着剤塗布アセンブリ38に接続される。継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールの中で使用されるスチール・ケーブルと異なり、本発明のケーブル44はプラスチックあるいは他の非金属材料からなる。これらの材料は、減少した直径のケーブル・ドラムが比較的より堅く締め付けられて回転するという状況により適しているが、より詳細は以下に述べる。好ましい実施形態では、ケーブル44はUHMWプラスチックである。また、更に好ましくは、ケーブルがDyneema(登録商標)コードからなることである。操作する際、接着剤塗布アセンブリ38は、駆動ローラが回転したとき、テープの上部表面の上に測定された量の接着剤を供給するために駆動ローラ34に連結される。
【0029】
本発明のテープ付けツール10の好ましい実施形態の1つの特徴は、この種のツールには標準のサイズであるが、本体12が、約1ガロンの接着剤を保持するということである。そのようなツール10は、直線250フィートの継ぎ目用テープの上で1ガロンを供給するように構成される。その結果、500フィートのテープを、2ガロン、つまり本体12の一回の詰め替えで塗布することができる。従来の継ぎ目用化合物を使用する場合、テープ付けツールは、本発明の接着剤と比較して、比較的より高い割合で継ぎ目用化合物を塗布するため、7〜8回補充しなければならない。したがって、本発明のテープ付けツール10の好ましい実施形態では、継ぎ目用化合物を供給する従来のツールと比較して、テープに供給するのに約25〜30%少ない材料を使用する。別のパラメーターは、少なくとも1つの駆動ローラ34が少なくとも200回転および、より好ましくは約300〜500回転することによって、送られるテープに塗布するために十分な接着剤を保持するために、本体12が構成されてもよいということである。
【0030】
ここで、図3〜5を参照して、ヘッド・ハウジング36は、ヘッド・ハウジングの傾斜した上縁50に、移動できるように固定される板のようなキャップ48を備えている。キャップ48の下縁52は、継ぎ目用テープのウェブ30および接着剤56のコーティングが、壁継ぎ目の上の塗布のために供給される出口54を部分的に画定する。上述されたように、接着剤56は、好ましくはほとんど完全にウェブ30の上部の表面58を覆っており、従来の継ぎ目用化合物から化学的に識別可能である。より具体的には、接着剤56は、物理的分離に耐えるために、接合部の継ぎ目上で石膏パネルを突き合わせるために継ぎ目補強テープ30を機械的に接合するか拘束するように機能する。接着剤56は、更に、接合部の継ぎ目にわたって均一により効率的に応力を分配することにより継ぎ目補強テープが,ある程度,割れ目に抗する継ぎ目システムを提供するのを助ける。湿った状態で塗布される接着剤は、乾燥したとき、固形のフィルムに変わる。
【0031】
ツール10を用いてどんな接着剤ベースの調合物も供給することができるが、好ましい実施形態では、迅速な回復特性のずり減粘を有する安定して低い降伏応力の揺変性の液体が好まれる。接着剤56の成分は、比較的軽量の低固形分で、水性のアクリルのラテックス分散を含む。好ましくは、接着剤56は他の物理的性質を与えて、かなりのオープンタイムおよび容易な作業性を提供し、典型的な現場建築条件の下で実際的な設置を可能にするものであるが、テープ付け作業の後、然るべき場所におかれたとき、設置後、約30分以下の乾燥、すなわち硬化が望ましい。
【0032】
前述の物理的性質を与える適切な継ぎ目補強テープ接着剤は、キッチンと風呂への適用で見つかるような、高い湿度エリア用のプロレベルの水性の壁紙ペーストに類似している製品配合物で見つけることができる。一例として、Roman Decorating Productsによって製造されたGH−95 Kitchen and Bathの壁紙ペーストは、許容できる性能を提供する。
【0033】
テープ付けツールに継ぎ目用化合物を充填するために使用するのと同様のやり方で、本体12に接着剤56が送り込まれる円筒状の入り口60は、キャップ48の上端59に隣接する。従来のテープ付けツールと同様に、本発明のツール10は、ユーザが、壁継ぎ目に沿ってツールを移動させることによって作動する。その結果、駆動ローラすなわちローラ34は壁に沿って回転する。その回転は、結局、ヘッド・ハウジング36上で駆動ローラと離間配置されて、平行配列にあるケーブル・ドラム62の類似の回転を引き起こす。駆動ローラ34はテープを送るために外側歯64を備えているので、この回転はまた継ぎ目用テープのウェブ30を送る。同時に、ケーブル44に接続されるケーブル・ドラム62の回転は、前方端部18の方にケーブルおよび関連するピストン40を引っ張り、したがって、接着剤出口66(図4および8)の方へ前方方向に接着剤56を加圧する。ピストン40が前進すると、接着剤56はヘッド・ハウジング36の内部68を充填し、キャップ48によって内部に保持される。
【0034】
ここで図3〜5を参照し、接着剤56の供給量は、継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールの場合より、継ぎ目用テープのリニアインチ当たり、より少ないので、本発明のテープ付けツール10の好ましい実施形態の重要な特徴は、駆動ローラ34の回転に関してのケーブル・ドラム62の回転量が、著しく減少するということである。ドラム回転を減少させる1つの方法は、駆動ローラ34とケーブル・ドラム62の間のギア比を縮小することである。より具体的には、好ましい実施形態では、駆動ローラ34は、歯付き駆動歯車72(図3)が取り付けられた駆動軸70によってヘッド・ハウジング36に、回転自在に係合している。第1伝達部材74は、この場合は、連結するチェーンである。しかし、他のタイプのベルトあるいはケーブルが考えられ、駆動ギア72およびまた比較的より大きな直径のアイドラ・ギア76と係合する。このような実施形態では、好ましくは、チェーン74は摩擦を縮小するために3/16インチピッチサイズのローラ・チェーンである。そして、スムーズな回転がより薄いツール外形で達成される。アイドラ・ギア76は、ヘッド・ハウジング36に固定されたアイドラ・シャフト78を中心に自在に回転する。アイドラ・シャフト78の延伸端部82の近くのアイドラ・スプロケット80は、第2動力伝達部材84、好ましくは、部材74と同様のタイプのチェーンと係合する。
【0035】
第2動力伝達部材84は比較的大口径のドラム・スプロケット86をアイドラ・スプロケット80に連結する。コンポーネント間の固定連結により、ドラム・スプロケット86およびケーブル・ドラム62がともに回転することを確保できる。また、手動進展アクチュエータすなわちキー88が、共通の回転のためにドラム・スプロケット86に連結される。このキー88は、手動でケーブル・ドラム62を進展させ、したがって、ヘッド・ハウジングの内部68に接着剤56を入れるのに、ユーザが把握できるよう構成されている。
【0036】
アイドラ・ギア76および追加の第1動力伝達部材74を加えることによって、駆動ローラ回転に対するドラム回転の比率は減少する。一層の比率の減少は、継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールのケーブル・ドラム直径に比べケーブル・ドラム62の直径を減少させることにより達成される。さらに、好ましい実施形態は、ケーブルが、ケーブル・ドラム上で回転するとき、ケーブル44の乗り上げ量を縮小するために、継ぎ目用化合物供給テープ付けツールのケーブル・ドラムの肩部より薄いケーブル・ドラム62の肩部77を含む。この乗り上げは、ドラム62の直径が縮小することで、通過する接着剤56の量を増加させる。故にケーブルが1回転当たりより多く引き上げられる。
【0037】
ここで、図4および8を参照して、継ぎ目用テープ30の上面58の接着剤56を比較的均一にコーティングするために、ヘッド・ハウジング36の内部68からの接着剤の流れは、材料の換算体積を考慮して、比較的制限される。本発明のツール10の好ましい実施形態では、継ぎ目用テープのリニアフィート当たり供給された接着剤の量は、継ぎ目用化合物を供給する従来のテープ付けツールと比較して、約65%減少することがわかっている。
【0038】
ここで、図4および6〜8を参照して、この換算体積が継ぎ目用テープをより均一に被覆するのに対応するための1つの方法は、キャップ48の裏面92にキャップ・レジューサ90を提供することである。図6で見られるようなファスナー94を使用して、キャップ48に組み立てられて、キャップ・レジューサ90は、好ましくは、側面から見たとき、くさび形であり、したがって、出口54からの接着剤56の流れを制限する。さらに、ヘッド・ハウジング36は、接着剤56が通過し、ゲート腕97のユーザ操作によって蝶形弁の要領で調整可能なゲート96を画定する。したがって、ヘッド・ハウジング36では、さらに接着剤流れの制限は、キャップ・レジューサ90を補完するように構成されたゲート・レジューサ98によって形成される。キャップ・レジューサ90と同様に、ゲート・レジューサ98はファスナー100によってゲートに固定されてもよく、側面から見たとき全体としてくさび形である。さらに、レジューサ90および98は両方とも、ヘッド・ハウジング36内の接着剤56の滞留を生み出す出口の縮小された外形を画定することによって、出口54を通って接着剤56の流れを均一にするためにキャップ48の幅を拡張する。したがって、レジューサ90および98は、より均一にテープ30に接着剤56を広げる。1つの実施形態では、キャップ・レジューサ90およびゲート・レジューサ98の少なくとも1つは、接着剤56の出口を画定する離間配置された切り欠き102(図7)を備えている。
【0039】
図4および8に見られるように、キャップ・レジューサ90およびゲート・レジューサ98は両方とも、好ましくは、本体12の前方端部18にスプール20からのテープを供給するために進路104上に位置する。また、従来技術のテープ付けツールと同様、本発明のツール10の実施形態は収納式のコーナ車輪106を装備しており、またナイフ作動用チェーン機構108(図5)を含む。
【0040】
図9〜13を参照して、本発明の供給装置の別の実施形態は、全体として110で示される。装置10と共有される構成部品は、同一の参照番号で示される。装置10および110は交換可能で、いくつかの拡張を含む装置110と基本的に同じ装置である。装置110の1つの顕著な特徴は、ヘッド・ハウジング36の側板37に据え付けられたチェーン・テンショナー112である。チェーン・テンショナー112は、ねじなどのねじ部品114を使用して、側板37のうちの1つに回転可能に付けられている。形状に関し、チェーン・テンショナー112は、肩部118を画定する階段状の端部116を有する。階段状の端部116長手部分120により、第2動力伝達部材84、好ましくはリンクチェーンをヘッド・ハウジング36から離す。作動中、部材84は肩部118に乗リ上げる。すなわち肩部118上に供給される(図10)。ヘッド・ハウジング36に対しファスナー114回りのチェーン・テンショナー112の回転は、弧を描いて肩部118を移動させて、部材/チェーン84上の張力を調節するために使用される。
【0041】
ここで、図9および12を参照して、装置110の別の特徴は、部材/チェーン84のガイドを増強するためにヘッド・ハウジング36の側板37に据え付けられたチェーン・ガイド・フランジ122である。好ましい実施形態では、チェーン・ガイド・フランジ122は、上から見たとき丸みのついた外周124を有し、形状は全体として半円形か卵形の板である、しかし、その形状は適用に沿うように変わっても良い。チェーン・テンショナー112と同様、チェーン・ガイド・フランジ122は、従来のねじなどのような留め具126および114を使用して、側板37に固定される。チェーン・ガイド・ブラケット128はボルト129、ナットまたはその他同種のものを使用して、チェーン・ガイド・フランジ122に固定される。またブラケット128は、動力伝達部材に対するガイドを補強し、動力伝達部材を拘束することを防ぐために、動力伝達部材84が通る開口130を画定する。チェーン・ガイド・フランジ122およびブラケット128は共に動力伝達部材84の望ましい配列を維持するために作用する。
【0042】
ここで、図11および13を参照して、新しいカバープレートが132で示される。カバープレート132は、板48に全体としてほとんど類似している一方で、板48と比較して、カバープレート132の顕著な特徴は、従来品より連続度合いの大きい周辺端部134を含むことであり、この周辺端部134は、操作中に接着剤の漏出に抵抗するために、ヘッド・ハウジング36の接着剤出口88の端部136(図4)とより積極的に係合する。板48には接着剤が漏出しがちな切り欠き138(図4)がある。また、新しいカバープレート132は、ヘッド・ハウジング36でより密に係合する。その結果、接着剤の漏出は縮小する。カバープレート132のさらに別の特徴は、キャップ・レジューサ90と比較して、改善されたキャップ・レジューサ140が、供給された接着剤56をより均一に広げるために、より均一で、平面の下面142を有しているということである。カバープレート48と同様に、板132は、切り欠き146(図4)と係合するねじ144を有するハウジング36上で適所に保持される。
【0043】
再び、図1および2を参照して、スプール20は、好ましくは、軸22に関して自在に回転可能ではないことである。そのような自由回転により、スプール20上で据え付けられた継ぎ目用テープのロールが望ましくないように解けてしまうことが知られている。好ましくは、スプール20はスプールの回転に抵抗するブッシング148を使用して、軸22に据え付けられる。ブッシング148は、好ましくは、弾力のあるゴム状材料からなる。しかし、他の回転に対して抵抗のある装置も検討される。また、棒すなわちキーパー・スプリング26は、支持物150によってツール本体12に解放可能なように固定される。支持物150は、一端で本体に付けられ、反対側の端部でスプリング26に適合するよう機械加工されるかまたは構成される。
【0044】
壁板継ぎ目をテーピングするための本発明の自動供給装置の特定の実施形態を、ここに記述してきたが、当業者は、本発明のより広い態様で、かつ添付の特許請求の範囲に述べられた本発明から逸脱することなく、本発明に変更および改変を加えることができることを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】