(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
ポータブル分析機器、これらに関連するシステム、方法及び技術が開示されている。ポータブル分析機器は、コントローラ及びプローブで構成される。プローブは、サンプルを調査し、応答を受信する。コントローラは、調査に関連する分析を生じさせている。分析は、分析のポートフォーリから選択される。コントローラは、参照データを基に調査に対する応答を分析することができる。コントローラは、LED或いは電気泳動素子で構成することができる低パワー・インタフェースを介して提示用応答の解析に基づき表示を決定することができる。また、コントローラは、外部装置、例えば、スマートフォン或いはリモートPCに接続され、収集データ及び調査応答の分析を提示することができる。開示された主題は、ハンドヘルド分析装置、例えば、ハンドヘルド・ラマン・スペクトロメータに採用することができる。
前記ポータブル光学分析装置の前記コントローラ部は、前記メモリ或いは前記リムーバブル記憶装置に記憶された1又はそれ以上の参照光学スペクトルに関連した情報を受信する請求項18のシステム。
前記ポータブル光学分析装置の前記コントローラ部は、前記メモリ或いは前記リムーバブル記憶装置に記憶された1又はそれ以上の光学的プロファイルにアクセスするように構成されている請求項18のシステム。
前記メモリ或いは前記リムーバブル記憶装置に記憶された前記参照光学スペクトル或いは光学的分析プロファイルは、前記インタフェース装置を介して更新される請求項18のシステム。
前記インタフェース装置を介する前記更新は、前記ポータブル光学分析装置と前記インタフェース装置の無線通信部との間での有線接続で構成される請求項21のシステム。
前記結果インディケータ部は、少なくとも1つのLEDで構成され、この少なくとも1つのLEDは、前記ポータブル光学分析装置に、前記少なくとも1つのLEDでの色或いは前記少なくとも1つのLEDでの発光及び非発光パターンで前記光学的問い合わせの結果を指し示させている請求項17のシステム。
前記分析プロファイルを選定することは、そのままの光学的インタフェースを介して前記光学的問い合わせを実行することから構成される請求項25のコンピュータ・リーダブル記憶装置。
前記分析プロファイルを選定することは、ラマン分光分析から構成される光学的問い合わせを実行することを具備する請求項25のコンピュータ・リーダブル記憶装置。
前記分析プロファイルを選定することは、メモリに記憶され、異なる光学的分析の導出を実施している、分析プロファイルから構成される分析ポートフォーリオから選定され、請求項25のコンピュータ・リーダブル記憶装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
開示される主題は、明細書全体に亘って類似する参照番号が類似の要素の参照に用いられている所の図を参照して記載する。下記の記載において、説明の為に、開示の主題の一貫した理解を与えるべく、数字が特定する詳細は、既に記載されたものとする。しかしながら、明らかなように、これら特定の詳細な記載がなくとも、開示されて主題が実施可能であることは明らかである。その他よく知られた構造及び装置は、開示された主題の記載を容易にすべくブロック図の形態で示されている。
【0006】
従来のポータブル分析機器、例えば、従来の野外配置可能な化学分析装置は、一般に、表示部から構成されるグラフィカル・ユーザ・インタフェースを介して高度に詳細な分析情報を野外のユーザに提供している。ある種の従来システムでは、表示部は、高い解像度、タッチ感応性等を有する最近のスマートフォンに見られるものと類似し、例えば、従来の野外配備の分析装置のバッテリー等におけるオンボード・パワーの大きな損失が生じている。更に、従来の野外配置可能な化学分析装置は、高度に特殊化されたセンサ、励起源、サンプル・インタフェース等が要求される、極めて高い正確性或いは極めて高い反応性の分析をするように構成され、よって、大きく、嵩張り、非小型化、非簡素化等の装置となっている。更にまた、極めて高い正確性或いは極めて高い反応性の分析装置は、極端にデリケートとなっている。従来の野外配置可能な化学分析装置は、ポータブルではない研究室設置型の同等の装置に比べれば概して小型であるが、一般に、堅固性、コンパクト性、高いポータブル性或いはパワーの親和(フレンドリー)性を備えるように構成されず、容積が増した保護キャリング・ケース、煩雑なバッテリーの再チャージ、或いは、嵩張る電源の使用に関連づけられている。
【0007】
従来のポータブル分析機器は、スマートフォンで見られるものとは類似しない表示部から構成され、ユーザ或いはオペレータに対してポータブル分析機器上で直接に分析結果を視認させ、装置に対してパラメータ等をセットさせるようにしても良い。このような表示部は、一体化された表示部を含まない装置であって、ポータブル分析機器を超えるような装置にサイズを増加させることなる。更に、表示部は、大きな電力を消費する。ここで、ポータブル分析機器が一般にバッテリーで駆動されることから、結果として、表示部を維持する為により大きなバッテリーを内包し、及び/または、充電サイクル間、バッテリー交換の間等のポータブル分析機器の動作時間をより短くすることとなる。
【0008】
従来のポータブル分析機器は、分析結果へのアクセスを提供しているが、これらの結果は、ユーザ或いはオペレータに対して有意義なものとする解釈についてのトレーニングが要求される。トレーニングしていないユーザ或いは操作者に対して詳細な分析結果を提示することに関し僅かなセンスを要することとなる。それ故、これらのポータブル分析機器の使用は、トレーニングを積んだ人材に無視されることとなり、従来のポータブル分析機器についてトレーニングが必要とされてトレーニングされたユーザ或いはオペレータを配置することが操作コストの増大を招くこととなる。
従来のポータブル分析機器に比較して、ここに開示する主題は、一体化された表示部なしにできるポータブル分析機器に関している。この主題は、ここに開示されたポータブル分析機器に対して、従来のポータブル分析機器に比べてより小さな形状因子を採用することを許すこととなる。更に、一体化された表示部が採用されていないことから、従来のポータブル分析機器に比べて、どのようなバッテリーサイズに対してもバッテリーの充電或いは交換の運用が改善される。
【0009】
いくつかの実施例では、例えば、赤い光が現況での失敗であるに対して緑の光が合格であるような、ユーザ或いはオペレータにより基本的な情報を伝えるインディケータ(指標)が採用されている。このインディケータは、従来のポータブル分析機器に関連する表示部を介して提示される情報よりも非常に少ない項目を提示し、このインディケータの固有の単純な性質が一体化された表示部に比べてその他の大きな有意性を与えることができる。
【0010】
ある態様では、インディケータは、ユーザ/オペレータに対して僅かなトレーニングで有用に装置を動作させることができる。ユーザに対して表示された分析結果を読み取って(解釈して)、例えば、ラマン測光を読み取って、分析から意味のある結果を理解することが要求される一体的表示と対比すると、インディケータは、より基本的な事項を伝達するが、より少ないトレーニングのオペレータに有用な情報を伝達することができる。1例としては、インディケータは、ランプ・パターンにおける一連の光照射ダイオード(LED)で構成することができる。塩素ガス、マスタードガス等のような一連の化学軍用物質いずれか1つに対する分析的検査をユーザが実施する例では、LEDランプ・パターンでのより大きな照明は、検出されるべき1つの目的化学物質の検出される濃度を大きくすること示している。特定の化学物質がこの特別な例示におけるインディケータ(指標)によって伝達されないかもしれないが、指標の経過に応じて、ユーザは、危険が増大し、更なる検査が必要とされ、より高度にトレーニングされているオペレータに対する結果の応答を求めることに段階的に拡大させるべきこと等を知ることができる。特別な例で明らかなように、最小限のトレーニングに近い人が化学的軍事物質に対して有用な結果を伴ってサンプル分析を実行することができる。上述した例で化学的軍事物質のいずれが検出されたかをユーザが決定できるとしても、従来のポータブル分析機器装置が埋め込み表示部でより詳細な情報を表示できるであろうとされる比較においては、ユーザ/オペレータは、より意味のあるトレーニングを必要とし、従来のポータブル分析機器を動作させることに習熟し、意味のある成果を生み出すことが必要とされる。
【0011】
更に他の態様からは、インディケータの使用は、表示部の使用に比べて電力の消耗が少なく、野外用途のポータブル分析機器を小型化することができ、及び/又は、野外用途のポータブル分析機器に対して、従来のポータブル分析機器に備えられると等価なバッテリーにより長時間の動作を可能とさせている。火山学者が検査の為に彼らの機材を文字通り山腹に運ぶような例では、バッテリーの重さ及び装置容積の軽減がより大きな有用性をもたらすこととなる。いくつかの実施例では、典型的な埋め込みタイプの表示部よりも少ないパワーを消費することを意味する、他の「低パワーインディケータ(指標)」は、1つ又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単一カラーLED、パターンに配置されたLEDを含むことができる。しかしながら、一般に低パワーとされるLEDであっても、液晶表示LCD或いは類似の表示部のように迅速ではないが、時間の経過とともにバッテリー性能が低下してしまう。ここで、低いパワー消費が望ましいが、いくつかの実施例では、外部からの電力なしにイメージを保持することができる、2安定型「ピグメント(色素)」で、LEDに比べて非常に小さいパワーを消費する、測定指針、グラフ、シンボル、文字、数字、単語、色等を表示する、フラグ(旗)のタイプの装置、例えば、トリガーされることができる機械的フラッグ及び/又は電気泳動、一般に電気インク或いは電気インクとして知られるような技術で構成することができる。
【0012】
更に他の態様では、ポータブル分析機器に表示部が組み込まれていないのであれば、装置は、より堅固とすることができる。例えば、ポータブル分析機器は、従来のポータブル分析機器に付きものの嵩張り重い保護ケースを不要とすることを意味し、クラック或いは破損を生じるスクリーンをなくすことができる。更にまた、ここで開示される主題のいくつかの実施例では、ポータブル分析機器は、ポケットに簡単に滑り入れることができる程小型化することができ、キー、コイン等とともにポケットに詰め込むことができる程堅固にすることができる。ポータブル分析機器に表示部を含ませないことで、生産、販売並びに小売価格を低下させることを可能としている。例えば、LED及び/又は無線通信チップは、タッチ式感応カラー表示部よりもよりも低いコストとすることができる。
【0013】
実施例では、この明細書に開示されたポータブル分析機器は、他の装置、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に連結されてポータブル分析機器に繊細な作用を与えることができる。他の連結装置は、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器と同等程度或いはより良く分析結果を可視化し、及び/又は、相互作用する表示を与え得ことができる。例えば、ユビキタス性を多くするスマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似する表示領域及び分解能を与え、多種多様な他の理由でユーザによって持ち運ばれるタブレット或いはラップトップへの連結は、従来のポータブル分析機器に組み込まれる表示部よりもしばし大きく及び/又はより良い解像度の表示を提供することができる。付加的に、これらの他の装置の性能の向上、例えば、表示部の改良、バッテリー寿命、プロセッサ速度、メモリ容量等がこの明細書で開示されたポータブル分析機器に対して製造時に表示部、プロセッサ、メモリ及びバッテリーが固定されている従来のポータブル分析機器に比べて高い評価を維持させることができる。一例とし、現在よりも、五年後のスマートフォンは、10倍速くなり、2倍の解像度を有する表示部で構成され、今日の技術の電力密度に対して2倍で、しかも、1/4の重さでのバッテリーを備える場合には、ポータブル分析機器が改良された技術に連結することができ、これが梃子とされてユーザ経験をより改善することから、この明細書で開示されるポータブル分析機器は、従来のポータブル分析機器に対して大きな優位性を有することとなる。例えば、この明細書に開示の主題は、従来のポータブル分析機器に比べてよりよく熟成されることとなる。
【0014】
ある態様では、開示されたポータブル分析機器との相互作用及び可視化の為、且つ、遠隔(リモート)配置の装置及び/又はシステムに接続するために、ローカル外部装置、例えば、ラップトップ、タブレット等への接続に付加して、有線及び無線の接続部が採用される。実施例では、この明細書に開示されたポータブル分析装置は、有線或いは無線インタフェース、例えば、セルラー方式、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)等を介して遠隔に配置された装置に接続することができる。このことは、通信インフラ基盤、例えば、クラウド・サービス、ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)等を介して情報通信に役立てることができる。いくつかの実施例では、分析的調査分析(問い合わせ)の結果は、これらの遠隔装置に伝達することができる。これは、結果をセットにして束ね、これらを纏めて伝送、例えば、分析的調査結果のバースト送信と同様のリアルタイム或いはほぼリアルタイムの調査結果の通信を含むことができる。更に、いくつかの実施例では、情報がポータブル分析機器に送信されることができる。例えば、制御データ、分析或いは分析のポートフォーリオ(資産)の更新、継続される診断、検査状況、分析実行のトリガー、データ送信の要求等がポータブル分析機器に送信されることができる。
【0015】
いくつかの実施例では、この明細書に開示のポータブル分析機器は、遠隔配置のインタフェース部(図示しない)で構成される。このことは、装置の遠隔配置を容易にすることができる。この遠隔配置のインタフェースは、有線或いは無線通信インタフェース、外部パワーインタフェース、例えば、ソーラパワー、外部バッテリー、パワーオーバー・エサーネット(POE)、主電源接続等の外部パワーインタフェース、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等から構成される。この遠隔配置のインタフェースは、ポータブル解析機器を容易に遠隔地に配置させることができる。一例として、メタノール或いは硫黄混合物の高いレベルでの存在に対して湖中に溶解したガスをモニターすることは、遠隔地に配置されたインタフェースを介して実現することができる。ここで、太陽によってパワーが与えられ、例えば、高いレベルが検出された際にリポートするようにポータブル解析機器が無線で接続され、ポータブル解析機器が湖の畔に配置されて分析形態のポートフォーリオを実現するように、遠隔地に配置されたインタフェースは、太陽電池及び無線送信器に接続させることができる。
【0016】
この明細書に開示された主題のいくつかの実施例では、ポータブル分析機器は、分析のポートフォーリオ(資産)にアクセス可能なメモリ或いは記憶装置で構成することができる。分析は、ポートフォーリオに定められ、記憶されてポートフォーリオ分析機器が設置された際にポートフォーリオから選定されるべき分析を実施させることができる。一例では、ポータブル分析機器が分析を選定する3つのプルグラム可能なボタンを有するときには、この3つのボタンの各にポートフォーリオに格納された分析を割り当てられることができる。他の例では、ポータブル分析機器がスマートフォンに接続されていれば、スマートフォンは、ポートフォーリオに記憶された分析の選定を可能にすることができる。記憶された分析は、パラメータ及び設定で構成することができる。例としては、分析は、ある時間間隔で繰り返しトリガーすることができ、定められた数のサンプル運転を平均化することができ、指定された励起源を採用することができる。例えば、光学的分析における異なる波長、異なるパワー密度、異なる焦点状態等が決定され、定められた警報或いはインディケータ・パラメータ、或いはポータブル分析機器によって分析に関連されている他のパラメータとされるいずれのもの或いは設定は、記憶された分析に含められることができる。このように、分析のポートフォーリオは、容易に選定され、採用されるべき異なる分析を可能とすることができる。更に、ポートフォーリオがポータブル分析機器に格納されている場合には、これらの分析は、有線或いは無線接続なしで、或いは、有線或いは無線接続を伴って選定されることができる。一例としては、ポータブル分析機器が外部世界に対してデータ接続を確立されることができない程、貯水池が離れていれば、多数の水汚染分析は、貯水池で実施されることができる。
【0017】
更に、いくつかの実施例では、ポータブル分析機器のメモリ或いは記憶装置中に参照分析データを記憶させることによって有線或いは無線接続を伴って或いは伴わないでポータブル分析機器で分析が実施されることができる。一例としては、知られている化合物に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリは、ポータブル分析機器のメモリ上に記憶されることができる。サンプルのラマン問い合わせ(ラマン尋問)の結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリに比較されてラマン問い合わせの結果の分析を実行することができる。ある態様では、記憶された参照分析データは、特定のアプリケーションに適合されることができる。例えば、ライブラリが特定用途で用いられることができる。例えば、食品処理プラントに置かれたポータブル分析機器に対する参照分析データライブラリは、核分裂反応炉の環境に置かれたポータブル分析機器のライブラリとは大きく異ならせることができる。
【0018】
いくつかの実施例では、開示されたポータブル分析機器は、コントローラ部に連結されたプローブ部を採用することができる。このプローブ部は、コントーラ部に固定されることができ、フレキシブルにコントローラ部に取り付けられることができ、コントローラ部に取り外し可能に取り付けられることができ、コントローラ部に伸縮自在に取り付けられることができる等であっても良い。実例では、プローブ部は、ボールプローブ(BallProbe:ワシントン州、シアトルのマークメリック社(MarqMetrix Inc.)の商標)で構成されることができる。プローブ部は、当業者によって認識されるであろうこの明細書で開示された主題の範囲外となることがない範囲で、他の技術、例えば、赤外(IR)プローブ、抵抗プローブ、導体プローブ、pHプローブ、生体指標プローブ、等で構成することができる。
【0019】
上述し、関連される最終までを達成するには、この明細書で開示した主題は、ここに十分に記載された1又はそれ以上の特徴で構成されることができる。以下の記載及び添付された図面は、この主題の詳細である図面で描く観点からの態様を説明している。しかしながら、これらの態様は、この主題の根本が採用される数少ない種々のやり方を単に指し示すに過ぎない。他の観点からは、主題の効果及び新規な特徴は、提示する図面とともに考察された際に下記の詳細な記載からより明らかにすることとなる。
【0020】
図1は、この開示の主題の種々の態様に従ったポータブル分析機器を実現するシステム100を示している。システム100は、コントローラ部110を具備している。コントローラ部110は、分析調査の実行を制御している。また、コントローラ部110は、例えば、ユーザ・インタフェース、他の装置等を介してユーザ或いはオペレータとの交信を制御している。ある態様では、制御部110は、例えば、低パワーユーザ・インタフェース、コントローラ部110に接続された他の装置、遠隔配置され、Wi-Fiアクセスポイントのようなネットワーク部を介してコントローラ部110に接続された他の装置等を介して解析結果に関連するインディケータの表示を可能にしている。
【0021】
コントローラ部110は、プローブ部112に通信可能に連結されている。いくつかの実施例では、プローブ部112は、コントローラ部110の一部であり、或いは、コントローラ部110に一体化されている。プローブ部112は、コントローラ部110を収納するハウジングに機械的に取り付けられてポータブル分析機器装置を構成している。ある態様では、プローブ部112は、全体或いはその一部が伸縮自在(格納式或いは引き込みしき)とすることができ、プローブが伸張したままの構成に比べてプローブ引き込み式の構成では、プローブ部112及びコントローラ部110で構成される装置をよりコンパクトとすることができる。プローブ部112は、例えば、錘刀ナイフ(stiletto knife)のように延伸され、伸び出した位置において、回転或いは折り畳まれ、引き込み位置から取り外され、伸張位置で再装着されるように、ハンドヘルド・ポータブル分析機器装置がプローブ引き込み位置でプローブ部112を収納することができる。
【0022】
他の実施例では、プローブ部112がコントローラ部110にフレキシブルに接続されることができる。ある態様で、プローブ部112がいわゆる”ガチョウの首”タイプのフレキシブル部、ピボット部、回転部等を具備し、コントローラ部110に対して相対的にプローブ部112の配置を変更することができる。例示として、プローブ部112は、エラストマー部等のようなフレキシブル部を具備し、フレキシブル部を備えるプローブ部112で構成されていないポータブル分析機器装置の使用を制限するかもしれない地域においてプローブにサンプルを調べさせるに十分な偏奇が与えられるように、コントローラ部110に対する相対的に異なる位置をプローブ部112に取らせることができる。このフレキシビリティ(柔軟性)は、ポータブル分析機器に対して、密集したプロセス・ラインのような環境、堅固に取り付けられたプローブ部112を挿入するに十分な大きさのない岩石の多い地域での割れ目或いは穴へのプローブ部112の配備、車両が排ガスを排出する等の、より心地良いユーザ操作に対して過酷な場所のサンプル領域中にプローブ部112の配備等の状況での使用を可能としている。
【0023】
更に他の実施例においては、プローブ部112は、導線及び/又はファイバ光学系を介してコントローラ部110に連結されている。このことは、プローブ部112をコントローラ部110の配置とは概略無関係に配備することが可能となる。コントローラ110介する制御を可能としたまま、例えば、プローブ部112を井戸、岩の割れ目、クレバスのような深い穴、海水或いは湖水の地層、オイルタンク等の中にプローブ部112を降下させることを可能とする長さのファイバ光学系ケーブルを介してプローブ部112をコントローラ部110に接続することができる。
【0024】
実施例では、プローブ部112は、ボールプローブ(登録商標:BallProbe
TM (MarqMetrix Inc., Seattle, WA))で構成される。ボールプローブは、環境のラマン分光測光を可能としている。この観点からは、ボールプローブは、プローブ部112を介してそのままのラマン分光測光を可能としている。このボールプローブは、コントーラ部110とプローブ部112との間の通信的連結を介してコントローラ部110で制御され得る。ボールプローブで構成される例示的なポータブル分析機器装置は、サンプル環境中にボールプローブを浸漬或いは挿入し、このサンプル環境の分析的調査(問い合わせ)を開始することによってラマン分光測光を実施することができる。この分析的調査は、ラマン・スペクトルが捕獲され得る、例えば、応答がサンプル調査102を形ち作るようにサンプル環境中における分子の原子結合を励起することができる。そして、ラマン・スペクトルは、コントローラ部110で分析され得る。コントローラ部110に、例えば、メモリ或いは記憶装置に記憶された参照ラマン・スペクトルを基にし、また、コントローラ部11に格納されることができる分析のポートフォーリオ(資産)中に格納された分析に従ってラマン・スペクトルが分析され得る。注目すべきは、用語「スペクトル分析(分光分析)」及び「分光法」は、しばし、この分野において代換的に使用されているが、これら用語は、僅かに異なる意味を持っている。「スペクトル分析(分光分析)」は、この明細書では、捕獲、分析及びサンプルの調査を介して導出されたスペクトル情報に基づく結論の生成との関連で用いられ、「スペクトル分析(分光分析)」がこの観点からより正確な用語であるされている。しかし、「スペクトル分析(分光分析)」は、この明細書において、狭い意味或いは異なる意味を有するとして説明的に示されない限り、この関連分野における当業者が用いる「分光法」の用語の普通の意味を含むものとして取り扱われるべきである。
【0025】
ある態様において、コントローラ部110は、分析を受け取ってコントローラ部110から構成されるポータブル分析機器装置を介する分析を始めることができる。いくつかの実施例においては、コントローラ部110は、1或いは1以上の分析を格納してメモリ或いは記憶装置を具備することができる。この観点では、メモリ或いは記憶装置は、1又は1以上の分析から構成される分析試算(ポートフォーリオ)を構成している。分析は、コントローラ部110を具備するポータブル分析機器装置が破損した際におけるポートフォーリオ(資産)から選択される分析を可能としている資産(ポートフォーリオ)に定められ、資産に格納される。例えば、ポータブル分析機器装置が分析を選定するプログラム可能な多数のボタンを有するものであれば、これらのボタンのそれぞれは、ポートフォーリオに格納されたある解析に指定されてポートフォーリオから関連する分析の迅速な選択を可能とすることができる。他の例では、ポータブル分析機器装置は、タブレット型コンピュータに接続されているのであれば、タブレット型コンピュータは、ポートフォーリオ中に記憶されあいずれの分析をも選択することを可能とする。記憶された分析は、パラメータ及び設定を構成している。例示としては、分析がある時間間隔でインターラクティブに誘発され、所定数のサンプル運転を平均化し、例えば、異なる波長、異なるパワー密度、異なるフォーカル状況等での光学分析において設計された励起源を採用し、そして、決定される。決定された警報或いはインディケータ・パラメータ或いは、コントローラ部品110を具備するポータブル分析機器装置による分析に関連する近似的な他のパラメータ或いは設定は、記憶された分析に含めさせることができる。更に、ポートフォーリオがポータブル分析機器に格納されているのであれば、これらの分析は、有線或いは無線接続で或いはこれらの接続なしに選択されることができる。ポートフォーリオ(資産)がコントローラ部110にプラグインされている、例えば、接続されているフラッシュ・ドライブ様な外部記憶装置に格納されている実施例では、分析は、これらから選定することができる。既に異なる分析のポートフォーリオを記憶してリムーバル記憶装置を単に入れ替えるだけで、リムーバル記憶装置が分析の他のポートフォーリオの迅速な選定を可能としている。付け加えるならば、分析ポートフォーリオは、他の装置、例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット・コンピュータ等、或いは、近似したいずれのソースからの分析の実行を可能とする遠隔地の装置、サーバ、遠隔配置されたコンピュータ等に記憶することができる。当然ながら、ポートフォーリオ(資産)がコントローラ部110以外にある場合には、ポートフォーリオとコントローラ部110間の通信的連結が採用され、実行のためにコントローラ部110中に分析をロードさせることができる。対照的にコントローラ部110の記憶装置のメモリ内のポートフォーリオは、外部リソースへの通信的連結なしに、分析を実行するために分析がコントローラ部110のメモリに記憶されているポートフォーリオから選定されたときに、例えば、遠隔地のサーバへの接続の必要なしに、動作可能である。
【0026】
他の態様では、コントローラ部110は、参照分析データに基づく分析のポートフォーリオから、受け取った分析に従って分析を実施している。参照分析データは、制御部110によって受け取ることができる。ある態様で、参照分析データは、制御部110のメモリ或いは記憶装置に格納することができる。例えば、よく知られている化学混合物に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリが、コントローラ110部を構成するポータブル分析機器装置のメモリ上に格納することができる。サンプルのラマン検証の結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリで比較され、ラマン検証の結果の分析に役立てられることができる。ある態様では、格納された分析データは、特定の分野に適応されることがある。即ち、ライブラリが工業分野に特定されることができる。例えば、食品処理工業において発展されたポータブル分析機器のための参照分析データのライブラリは、原子力潜水艦分野のためのライブラリ或いはオイル精製分野のためのライブラリとは非常に異なっている。
【0027】
実施例では、コントローラ部110は、受信したトリガーに応答して分析を開始することができる。ある態様では、トリガーは、オペレータによってよってなされても良い。例えば、ユーザがボタンを押したり、装置を振り動かしたりしても良い。他の態様では、トリガーは、受け取った分析に関連させることができる。受け取った分析は、時間の間隔、1日の時刻、サンプル環境等における検出の変化での分析等のトリガー値を指定することができる。例えば、コントローラ部110が10分毎に、或いは、サンプル環境における変化が検出された場合に、開始されるような指示の分析を受け取っても良く、サンプル環境における変化が検出されたならば、分析が10分間の間の1分で実施されることができる。他の例では、コントローラ部110は、温度が氷結以下にまで低下した際、温度が160度Cを超えた際等のように外部温度がスレショルド温度にまで遷移された際に分析を開始させる指示をする分析を受け取ることができる。更に他の態様では、コントローラ部110は、分析の着手を制限してある状態とする、例えば、2つの設定点間の温度であるとき、バッテリーがスレショルド充電レベルを超えたとき等の指示をする分析を受け取ることができる。例としては、サンプル環境温度が90度C及び110度C間にある場合にのみサンプル環境における変化が検出されたとき等で、コントローラ部110は、分析が開始される指示がなされる分析を受け取ることができる。
【0028】
実施例では、コントローラ部110が近年のスマートフォン表示部に近似する埋込LCD型表示部を具備しないポータブル分析機器の作動を可能とすることができる。一体型表示部をなくすことによって、コントローラ部110は、従来のポータブル分析機器よりもより小さな形状要因を与えることができる。更に、一体型表示部が採用されないことによって、従来のポータブル分析機器に比べて、充電或いはバッテリーの交換の動作寿命を改善することができる。更に、いくつかの実施例では、コントローラ部110は、ユーザ或いはオペレータに比較的基本的な情報を伝達するインディケータ(標示)、例えば、赤の光が失敗、危険あるいは検出されたことを示すに対して、緑の光が合格、安全、或いは、不検出を示すことができるインディケータの動作を確保することができる。LCD型表示部を介して通常提示される詳細な情報よりもより少ない情報が表示される。このインディケータの単純な固有の性質は、一体型の表示部に比べて有利な点とすることができる。
ある態様では、コントローラ部110は、ユーザ或いはオペレータに対して少ないトレーニングで有用に装置を動作せるインディケータを採用することができる。熟練した考察が必要とされる一体型LCD表示部に比べて、インディケータは、低度のスキルのレベルであっても、より基本的でありながら有用な情報をオペレータに伝達することができる。例えば、コントローラ部110は、インディケータとしての一連のLEDを制御することができる。ここで、ユーザは、分析検査を実施すると、いっそう多くのLEDの照明は、目標分子が検出されたことをしめすことができる。このようにオペレータに対して、表示された光スペクトルのような、表示結果のトレーニングを必要とせずに、検出を伝達することができる。それ故、ユーザは、確かな検出結果をしることができ、更なる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによる見直した結果を必要とする等の決定することができる。
【0029】
さらに他の態様では、インディケータを用いるコントローラ部110は、従来のLCDタイプの表示部に通常関連するよりもより小さなパワーを消費すること許され、屋外用のポータブル分析機器をより小型に及び/又は長時間に亘って動作させることができる。いくつかの実施例では、典型的な埋め込みLCD型表示部よりもより少ないパワーを消費することを意味する、他の「低パワー」のインディケータは、1又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単一カラーのLED、パターンに配列されているLED等を含むことができる。しかしながら、LEDが一般に低パワーとされるものであっても、LCDタイプの表示部のように早くはないが、LEDは、長い期間を経てバッテリーを消耗させることとなる。ここで、低パワー消費が望まれるが、いくつかの実施例では、フラッグ型装置、例えば、他のパワーの消費なしに、インディケータ、グラフ、シンボル、文字、数字、端号、色等を表示する、トリガーすることができる機械的フラッグ、電気インク或いは電気ペーパとしてよく知られる電気泳動等、外部パワーなしにイメージを保持することができる、LEDと比較して極めて少ないパワーを費やす、特殊な2安定型の「色素(ピグメント)」等を制御するコントローラ部110から構成されても良い。
【0030】
他の態様では、ポータブル分析機器に表示部が組み込まれていない場合には、装置は、クラック或いは破損されるスクリーンがないように堅固にすることができ、従来のポータブル分析機器に付きものの嵩張り重い保護ケースを不要とするポータブル分析機器を開発することができることを意味している。更にまた、ここで開示される主題のいくつかの実施例では、ポータブル分析機器は、コントローラ部110から構成され、プローブ部112は、ポケット、バックパックのポーチ、車輌のグローブボックス等に簡単に滑り入れることができる程小型化することができる。ポータブル分析機器から従来のLCD型表示部を分離することは、生産、販売並びに小売価格を低下させることを可能としている。
【0031】
実施例では、この明細書に開示されたポータブル分析機器のコントローラ部110は、他の装置(図示せず)、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に連結されて他の装置を介するコントローラ部110との相互作用を可能としている。他の連結された装置は、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器と同等程度或いはより良く分析結果を可視化し、及び/又は、相互作用する表示を与え得ことができる。例えば、ユビキタス性を多くするスマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似する表示領域及び分解能を与え、多種多様な他の理由でユーザによって持ち運ばれるタブレット或いはラップトップへの連結は、従来のポータブル分析機器に組み込まれる表示部よりもしばし大きく及び/又はより良い解像度の表示を提供することができる。付加的に、これらの他の装置の性能の向上、例えば、表示部の改良、バッテリー寿命、プロセッサ速度、メモリ容量等がこの明細書で開示されたポータブル分析機器に対して製造時に表示部、プロセッサ、メモリ及びバッテリーが固定されている従来のポータブル分析機器に比べて高い評価を維持させることができる。このことは、これら押改良技術が利用されて市場に製品が出回った際に改善されたユーザ経験を与えるような従来のポータブル分析機器に比べて大きな優位性を与えることとなる。
【0032】
更なる他の態様では、コントローラ部110は、有線及び無線の接続部で構成される。このことは、コントローラ部110との相互作用及び可視化の為に、ローカル外部装置、例えば、遠隔に配置されたと同様なラップトップ、タブレット等とに接続することができる。実施例では、コントローラ部110は、有線或いは無線、例えば、セルラー方式、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)等を介して遠隔に配置された装置に接続することができる。このことは、通信インフラ基盤、例えば、クラウド・サービス、ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)等を介して情報通信に役立てることができる。いくつかの実施例では、分析的調査の結果は、コントローラ部110によってこれらの遠隔装置に伝達することができる。これは、結果をセットにして束ね、これらを纏めて伝送、例えば、分析的調査結果のバースト送信と同様のリアルタイム或いはほぼリアルタイムの調査結果の通信を含むことができる。更に、いくつかの実施例では、情報がコントローラ部110に送信されることができる。例えば、制御データ、分析のポートフォーリオ(資産)の交信、継続される診断、検査状況、分析実行のトリガー、データ送信の要求等がコントローラ部110の有線或いは無線インタフェースを介してコントローラ部110に送られることができる。
【0033】
いくつかの実施例では、コントローラ部110は、遠隔配置のインタフェース部(図示しない)で構成される。このことは、コントローラ部110を具備する装置の遠隔配置を容易にすることができる。この遠隔配置のインタフェースは、有線或いは無線通信インタフェース、例えば、ソーラパワー、外部バッテリー、パワーオーバー・エサーネット(POE)、主電源接続等の外部パワーインタフェース、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等から構成される。この遠隔配置のインタフェースは、コントローラ部110を備えるポータブル解析機器を容易に遠隔地に配置させることができる。一例として、市街地の水道システムにおける塩素レベルのモニターは、ネットワーク接続及び電力が遠隔配置のインタフェースに接続されたエサーネットケーブルを介して供給される遠隔配置のインタフェースを介して実現されることができる。
【0034】
いくつかの実施例では、コントローラ部110及びプローブ部112は、ハンドヘルド装置に包み込まれることができる。この小型形態の要因は、ハンドヘルド装置に従来のLCD型表示部を組み込むに代えてインディケータを採用することによって実現されることができる。この小型形態の要因は、引き込み可能なボールプローブ(BallProbe:登録商標)のようなリトラクタブル(格納式)プローブ部112の採用によって実現することができる。この小型形態の要因は、従来のLCD型表示部による電力消費に基づき従来の装置で必要とされるべきよりもより小さなバッテリーを採用することによっても実現することができる。注目すべきは、小型、低コストで、頑丈且つ性能の良いポータブル分析機器は、分析機器を用いる種々の分野、特に、オペレータのトレーニングを実質的に減少させたい分野で高い要望がある。この明細書で開示された、システム100のような主題は、ポータブル分析機器のタイプで実現することができる。
図2は、この主題の開示の種々の態様に従ったポータブル分光分析を実現することができるシステム200を示している。システム200は、コントローラ部210を具備している。コントローラ部210は、例えば、プローブ部212を介して分析調査の実行を制御することができる。コントローラ部210は、更に、例えば、プローブ部212を介するサンプル調査部202からの応答を受信したことに応答して分析的調査に関連する分析の実行を制御することができる。付加的に、コントローラ部210は、例えば、ユーザ・インタフェース、他の装置等を介してユーザ又はオペレータとの相互作用を制御することができる。ある態様では、コントローラ部210は、低パワーユーザ・インタフェースを介して、コントローラ部210に連結された他の装置を介して、遠隔に置かれ、Wi−Fiアクセスポイント等のようなネットワーク部を介してコントローラ部210に連結されている他の装置等を介して分析結果に関連したインディケータの提示を可能にしている。
【0035】
コントローラ部210は、プローブ部212に通信可能に接続されている。いくつかの実施例では、プローブ部212は、コントローラ部210の一部を成すことができ、或いは、コントローラ部210に一体化されることができる。例えば、プローブは、コントローラ部210を収納してポータブル分析機器装置を形作るハウジングに機械的に取り付けられることができる。ある態様では、プローブ部212は、全体或いは一部がリトラクタブルで、プローブ部212及びコントローラ部210から構成される装置をプローブの広げられた形態におけるよりもプローブが折り畳まれた形態でよりコンパクトとすることができる。例示としては、プローブ部212が例えば、短剣状ナイフの仕様におけるように伸張させ、延伸位置に回転或いは折り曲げさせ、リトラクト位置から取り外され、延伸位置で再び取り付けることができるようなリトラクト位置で、ハンドヘルド・ポータブル分析機器装置は、プローブ部212を格納することができる。他の実施例では、プローブ部212は、コントローラ部210にフレキシブルに接続することができる。ある態様では、プローブ部212は、グースネック(goose-neck)タイプのフレキシブル部、ピボット部、回転可能部等から構成され、コントローラ部210に対してプローブ部212の配置を変更することができる。更に他の実施例では、プローブ部212は、導体及び/又はファイバ光学系を介してコントローラ部210に結合することができる。このことは、コントローラ部210の配置に略関連ないようにプローブ部212を配置可能とすることができる。実施例では、プローブ部212は、ボールプローブ(BallProbe:Seattle, WAのMarqMetrix Inc.の登録商標)で構成することができる。ボールプローブは、環境のラマンス分光分析を可能とすることができる。このボールプローブは、コントローラ部210とプローブ部212との間の通信可能な連結を介してコントローラ部210によって制御されることができる。
【0036】
ある実施の態様では、コントローラ部210は、分析を受信し、コントローラ部210から構成されるポータブル分析機器装置を介する解析を策定することができる。ある実施例では、コントローラ部210は、1またはそれ以上の分析を記憶することができるメモリ或いは記憶装置から構成することができる。分析は、ポートフォーリオに定められ、記憶されて、コントローラ部210から構成されるポータブル分析機器装置が配置された際にポートフォーリオから選択される分析を可能としている。記憶された分析は、パラメータ及びセッティングで構成されることができる。分析のポートフォーリオは、容易に選定され、採用されるべき異なる分析を可能とすることができる。さらに、ポートフォーリオがポータブル分析機器に格納されている場合には、これらの分析は、無線あるいは有線の接続を伴って、或いは、これらの接続なしに、これらの分析が選択されることができる。ポートフォーリオが例えば、コントローラ部210にプラグイン、例えば、接続されることができるフラッシュ装置のような外部の記憶装置に記憶される場合には、分析は、これらから選定される。さらに、取り外し可能な記憶装置は、異なる分析のポートフォーリオを記憶している取り外し可能な他の記憶装置に単純に取り換えることによって他の分析のポートフォーリオを迅速に選定することができる。付加的な実施例では、分析のポートフォーリオは、他の装置、例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット・コンピュータ等、或いは、遠隔配置の装置、サーバ、遠隔配置のコンピュータ等に記憶することができ、略いずれの装置からも分析を実行させることができる。ポートフォーリオがコントローラ部210以外に格納されている場合には、ポートフォーリオとコントローラ部210との間の通信可能な連結が採用されて分析を実行のためにコントローラ部210中にロードさせることができる。対照的に、コントローラ部210の記憶装置のメモリ内のポートフォーリオは、外部リソースに通信可能に連結されることなしに作用させることができる。例えば、コントローラ部210のメモリに記憶されたポートフォーリオから選定される場合には、分析の実行には、遠隔地のサーバへの接続を必要としないこととなる。
【0037】
他の態様では、コントローラ部210は、スペクトル(分光)・ライブラリ部220から構成されて、参照分光分析データに基づいて、例えば、分析のポートフォーリオから、受信した分析に従った分析を実行可能とすることができる。参照スペクトル(分光)分析データは、コントローラ部210によって受信されることができる。ある態様では、参照スペクトル(分光)分析データは、コントローラ部210のメモリ或いは記憶装置、例えば、スペクトル・ライブラリ部220に記憶することができる。実施例としては、よく知られた化学化合物に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリは、コントローラ部210で構成されるポータブル分析機器装置のメモリ上にスペクトル・ライブラリ部220によって記憶することができる。サンプルのラマン調査の結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリと比較されてラマン調査の結果の分析を実施させることができる。ある態様では、記憶された参照スペクトル分析データは、特定のアプリケーションに適合させることができる。例えば、精油処理工業用に採用されたポータブル分析機器のための参照スペクトル分析データのライブラリは、肥料工業用のライブラリ或いは地質工業用のライブラリとは大きく相違している。いくつかの実施例では、参照スペクトル分析データは、他のローカルメモリ或いは遠隔に置かれているメモリから、例えば、UE440のような遠隔UEから、リモートサーバから、クラウドベースのスペクトル・ライブラリ部等からコントローラ部210によって受信することができる。
【0038】
実施例では、コントローラ部210は、受信したトリガーに応答して分析を解析することができる。ある態様で、ユーザがボタンを押し、或いは、装置を振る等のように、オペレータによってトリガーが生じさせられることができる。受信した分析は、時間間隔、1日の時刻、スケジュール時間、サンプリング環境において検出された変化での分析等のようなトリガー値を指定することができる。更に他の態様では、コントローラ部210は、分析の始動をある状態、例えば、温度が2つのセットポイント間にあるとき、バッテリーが閾値変化レベルを超えたとき等に限る分析を受信することができる。
【0039】
実施例ではコントローラ部は、例えば、最近のスマートフォン用表示部に匹敵するような埋め込みLCD型表示部を具備しないポータブル分析機器の作動を可能とすることができる。一体型表示部なしに、コントローラ部210は、従来のポータブル分析機器よりもより小型の形態要因を採用することができる。更に、一体型表示部が採用されていないならば、バッテリーの充電或いは交換の間の動作寿命が従来のポータブル分析機器に比べて改善することができる。更に、いくつかの実施例では、コントローラ部210は、ユーザ或いはオペレータに比較的基本の情報を伝達するインディケータの動作をサポートすることができる。ここで、比較的基本の情報は、例えば、赤色の光が失敗、危険或いは検出を示しているに対して、緑色の光が合格、安全或いは非検出を例示することができる。インディケータは、LCDタイプのインディケータを介して一般に提示される詳細な情報よりもより少なく構成されるが、インディケータに固有の単純な性質は、一体化した表示に対して優位となることができる。
【0040】
ある態様では、コントローラ部210は、インディケータを採用してユーザ或いはオペレータに対して少ないトレーニングで装置を有意的に動作さえることができる。熟練した読み取りを必要とすることができる一体型LCD表示部と対比すると、指標は、オペレータが低い熟練レベルであっても、より基本的情報であり、依然有意義な情報をオペレータに伝達することができる。このように、表示された光スペクトルのような標示(インジケート)された結果を読み取るようにオペレータをトレーニングすることなしに、検出を伝達することができる。それ故、ユーザは、検出結果を認識することができ、更に他の検査の必要、より高度にトレーニングされたオペレータによって結果を読定されることの必要性等を決定することができる。
【0041】
更に他の態様では、インディケータを利用するコントローラ部210は、従来のLCD型表示部で一般に消費される電力よりもより少ない電力を消費することができ、野外用のポータブル分析機器に対して、より小さくさせることができ及び/又はより長時間に亘って動作させることができる。いくつかの実施例では、他の「低パワー」のインディケータ、典型的な埋め込みLCD型表示部よりもより小さく電力を消費する意味するインディケータは、1又は複数のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単一カラーLED、パターン配置されたLED等を含むことができる。しかしながら、一般に低いパワーと考えられているLEDは、LCD型表示部程急速ではないが、長時間の期間に亘ってバッテリーを消耗させている。ここで、低いパワー消費が望ましいとしても、いくつかの実施例が機械的なフラグのようなフラグタイプの装置、電子泳動等を制御するコントローラ部210で構成することができる。
【0042】
更に他の態様では、ポータブル分析機器に表示部が組み込まれていないことから、装置は、より堅固にすることができる。例えば、クラック或いは破損するスクリーンがないことから従来のポータブル分析機器に付きものの大きく且つ重い保護ケースを不要としてポータブル分析機器を配置することができることを意味している。更に、この明細書で開示された主題のいくつかの実施例では、コントローラ部210及びプローブ部212で構成されるポータブル分析機器は、ポケット、バックパックのポーチ、グローブボックス等に単に差し入れるに十分な小型なものとすることができる。ポータブル分析機器から従来のLCD型表示部を分離することで、製造コスト、販売価格、を低下し、小売り価格も同様に低下することができる。
【0043】
実施例は、コントローラ部210は、他の装置(図示しない)、例えば、ラップトップ、タブレット等に通信可能に接続させ、他の装置を介してコントローラ部210に作用させることができる。この他の接続装置は、分析結果の可視及び/又は分析結果との相互作用のために表示を与えても良い。この表示は、埋め込み表示部を備えた従来のポータブル分析機器に匹敵し、或いは、よりも良くすることができる。例えば、スマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器と同様な類似した表示領域及び分解能を提供し、タブレット或いはラップトップへの接続は、従来のポータブル分析機器の表示よりも、しばし大きく及び/又はよりよい解像度の表示を提供することができる。付加的に、これらの装置の性能を向上することは、この明細書に開示のポータブル分析機器を外部装置の高度の進化に準じさせることができる。このことは、従来のポータブル分析装置に対して大きな優位性を与えることができる。これらの技術的改良がそれらの装置がマーケットに出現した際にユーザの経験値を向上させるテコとして作用するからである。
【0044】
更なる態様では、コントローラ部210は、有線及び無線の接続で構成することができる。このことは、コントローラ部210と作用し、可視化する為に、遠隔配置の装置と同様に、ローカル外部装置、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等との接続を可能とすることができる。実施例では、コントローラ部210は、有線或いは無線のインタフェース、例えば、セルラー、WiFi、ブルートゥース(登録商標)等を介して遠隔に配置された装置に接続することができる。このことは、通信基盤、イントラネット、WAN、LAN、アドホック・ネットワーク等を介して情報の通信を円滑化することができる。いくつかの実施例では、分析調査(問い合わせ)の結果は、コントローラ部210によって遠隔装置に伝達されることができる。このことは、結果のセットを束ね、そしてこれらを転送するように、例えば、分析的調査(問い合わせ)の結果のバースト転送のように、リアルタイムな或いは略リアルタイムな調査結果の伝達を含んでも良いこととなる。更に、いくつかの実施例では、情報は、コントローラ部210に伝達されることができる。例えば、コントローラデータ、分析のポートフォーリオ(資産)、或いは、その分析、診断の継続等は、コントローラ部210の有線或いは無線を介してコントローラ部210に送ることができる。
【0045】
いくつかの実施例では、コントローラ部210は、遠隔配置のインタフェース部を具備することができる。このことは、コントローラ部210を具備する装置の遠隔配置(展開)を可能とすることができる。この遠隔配置のインタフェースは、有線或いは無線の通信インタフェース、外部電源インタフェース、例えば、ソーラパワー、外部バッテリー、エサーネットに亘るパワー(power over Ethernet(登録商標)(POE))、主電源接続等、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等を具備することができる。この遠隔配置のインタフェースは、容易に遠隔配置されるべきコントローラ部210を具備するポータブル分析機器を可能とすることができる。
【0046】
いくつかの実施例では、コントローラ部210及びプローブ部212は、ハンドヘルド装置に組み込むことができる。この小さな形態要素は、ハンドヘルド装置に従来のLCD型表示部を組み込むに代えインディケータを採用することに実現することができる。この小型の形態要素は、折りたたみ可能なボールプローブ(登録商標BallProbe)のような格納可能なプローブ部212を採用することによって実現することができる。また、この小型形態要素は、従来のLCD型表示部によって消費されるパワーに基づき従来の装置で必要とすれるバッテリーよりも小さいバッテリーを採用することによって実現することができる。注意すべきは、小さく、低コストで、堅固、且つ、性能の高いポータブル分析機器は、分析機器を用いる多くの分野で特に、オペレータのトレーニングが実質的に減じられる様な分野で高い要望がある。システム200のように、この明細書で開示された主題がこれらのポータブル分析機器を実現することができる。
【0047】
図3は、主題が開示する態様に従う遠隔で記憶されている分析手順のポートフォーリオを介するポータブルスペクトル分析を実現するシステム300を示している。システム300は、コントローラ部310で構成することができる。コントローラ部310は、例えば、プローブ312を介して分析的問い合わせの実施を制御することができる。コントーラ部310は、例えば、プローブ部312を介するサンプル問い合わせ部302からの応答を受信に応答して、分析的問い合わせに関連した分析の実行を制御することができる。付加的にコントローラ部310は、例えば、ユーザ・インタフェース、他の装置等を介してユーザ又はオペレータでの作用を制御することができる。ある態様では、コントローラ部310は、例えば、低パワーユーザ・インタフェースを介して、コントローラ部310に接続したたの装置を介して、Wi−Fiアクセスポイントのようなネットワーク部を介してコントローラ部に接続され、遠隔地に置かれた他の装置等を介して、分析結果に関連したインディケータの標示を可能とすることができる。更に、ワシントン州シアトルのマルクメリック社(MarqMetrix Inc. of Seattle, WA)で開発されたポータブル分析機器の例がイメージ301がシステム300に関連して開示されたいくつかの要素に対応する矢印とともに描かれている。イメージ301に描かれたポータブル分析機器装置の例に関しては、この図面がコントローラ部310、プローブ312及びサンプル問い合わせ部302からの応答の例示的配置を描いている。
【0048】
コントローラ部310は、プローブ部312に通信可能に連結されることができる。いくつかの実施例では、プローブ部は、コントローラ部310の一部を構成することができ、一体的にすることができる。例えば、プローブは、コントローラ部310を収納するハウジングに機械的に取り付けてポータブル分析機器装置を形作ることができる。一例としてイメージ301として描かれたポータブル分析機器を参照されたい。ある態様では、プローブ部312は、全体或いは一部を伸縮自在とすることが可能で、プローブ部312及びコントローラ部310から構成される装置をプローブが延伸された形態におけるよりもプローブリ引き込み形態おいてよりコンパクトにすることができる。一例として、短剣ナイフのようにプローブ部312が展開され、引き出し位置に回転或いは折り畳むことができ、引き込み位置から取り外され、伸張位置で再取り付けできる等のように、ハンドヘルド・ポータブル分析機器装置は、引き込み位置でプローブ部312を格納することができる。他の実施例では、プローブ部312は、フレキシブルにコントローラ部310に接続されることができる。ある態様では、プローブ部312は、ガチョウの首(グースネック)タイプのフレキシブル部、ピボット部分、回転部分等で構成することができ、場所に適するように、コントローラ部312に対してプローブ部312を配置することができる。更に他の実施例では、プローブ部312は、導体及び/又はファイバ光学系を介してコントローラ部310に接続することができる。このことは、コントローラ部310の配置に略関係なくなるようにプローブ部312を配置可能とすることができる。次子例では、プローブ部312は、ボールプローブ(BallProbe:ワシントン州シアトルのマルクメトリック社(MarqMetrix Inc.)の商標)で構成することができる。このボールプローブは、プローブ部312を介するその位置でのラマン測光を可能としている。ボール婦ルーブは、コントローラ部310及びプローブ部312間の通信可能な連結でコントローラ部310によって制御されることができる。
ある態様では、コントローラ部310は、分析を受信し、コントローラ部310から構成されるポータブル分析機器装置を介して分析を開始することができる。目的を達成するために、コントローラ部310は、分析プロファイル部330から構成することができる。分析ポートフォーリと部330は、例えば、分析ポートフォーリオ等において、1又はそれ以上の分析を記憶させることができる。いくつかの実施例では、コントローラ部310は、分析ポートフォーリオ部330を介して1又は1以上の分析記憶することができるメモリ或いは記憶装置で構成することができる。ある態様では、メモリ或いは記憶装置は、1つ又はそれ以上の分析で区政される分析のポートフォーリオ(資産)を構成することができる。分析は、分析ポートフォーリを部330を可視非手ポートフォーリオ中に定められ、記憶されてポートフォーリオから分析ポートフォーリオ部330を介して分析を選定させることができる。
【0049】
分析ポートフォーリオ部330は、容易に選定され、採用されるべき異なる分析を可能とすることができる。分析ポートフォーリは、決定されたパラメータ及び入力に基づいて、例えば、遠隔の或いはローカルのユーザからの入力で、例えば、分析のポートフォーリから分析を選定することができる。このパラメータは、動作条件、環境、スケジュール、履歴的結果、履歴的動作等に関連させることができる。例示として、分析プロファイル部330は、定められた閾値を超えるノイズレベルを有した従来の分析発生結果に基づいて結果をより平均化する分析を選定することができる。他の例では、分析ポートフォーリオ部330は、施設における所定の位置に基づいた特有のサンプル環境に適する分析を選定、例えば、装置が麦芽液ラインに近づいているとポートフォーリオ部330が決定した際の砂糖の分析及び装置が蒸留ラインに近づいていると分析ポートフォーリオ部が決定する際のアルコール分析を選定することができる。分析ポートフォーリオ部330がいずれの分析がパラメータ値に基づいて及び/又は分析の選定ルールに基づいて。選定されるべきであるかを決定することができることから、パラメータの選定及び/又は分析ポートフォーリオ部330によるルールを基にした選定は、分析のマニュアル選定をオペレータにさせることなしに装置を動作させることができる。更に、分析ポートフォーリオ部330は、有線或いは無線の接続を伴って或いは伴わないで分析を選定することができる。ポートフォーリオがバイブ記憶装置に記憶される、例えば、分析ポートフォーリオ部330を介してコントローラ部310に接続されている、コントローラ部310にプラグインされるフラッシュドライブに、記憶される実施例では、分析は、それらから選定されることができる。更に、リムーバブル記憶装置は、異なる分析プロファイルが記憶されている他のリムーバブル記憶装置に単に交換することによって、他の分析プロファイルの迅速な選定をすることができる。付け加えるならば、分析のプロファイルは、他の装置、例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット・コンピュータ等或いは遠隔配置の装置、サーバ、遠隔配置のコンピュータ等に記憶することができ、分析ポートフォーリオ部330を介して略いずれのソースからの分析をも実行させることができる。ポートフォーリがコントローラ部310以外に置かれている場合には、ポートフォーリオとポートフォーリオ部330との間の通信可能な接続が採用されて実行の為に分析をコントローラ部330にロードさせることができる。これに対してコントローラ部310の記憶装置のメモリ中のポートフォーリオは、外部リソースに通信可能に接続することなく、」動作させることができる。例えば、分析ポートフォーリオ部330によって、分析がコントローラ部310のメモリ上に記憶されたポートフォーリオから選定された際には、遠隔のサーバに接続することを要せずに分析が実行される。
【0050】
他の態様では、コントローラ部310は、スペクトル・ライブラリ部320から構成されて、例えば、参照スペクトル分析データに基づいて分析ポートフォーリオから、受信した分析に従う分析を遂行させることができる。参照スペクトル分析データは、コントローラ部310によって受信されることができる。ある態様では、参照スペクトルデータは、コントローラ部310のメモリ或いは記憶装置に、例えば、スペクトル・ライブラリ部320に格納されることができる。例示として、知られている化合物のラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリは、コントローラ部310で構成されるポータブル分析機器装置のメモリ上にスペクトル・ライブラリ部320によって記憶される。サンプルのラマン調査(問い合わせ)の結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリと比較されてラマン調査の結果分析に役立てることができる。ある態様では、記憶された参照スペクトル分析データは、個別のアプリケーションに合わせられることができる。いくつかの実施例では、参照スペクトル分析データは、他のローカルメモリ或いは離れて置かれたメモリ、例えば、UE440のようなローカルUEから、リモートサーバから、クラウドベースのスペクトル・ライブラリ部等からコントローラ部によって受信されることができる。
【0051】
実施例では、コントローラ部310は、受信したトリガーに応答して分析ポートフォーリオ部330を介して選定された分析を開始することができる。ある態様では、トリガーは、オペレータによって、例えば、ユーザがボタンを押すことによって、装置を振ることによって等で、生じさせることができる。他の態様では、トリガーは、受信した分析に関連されることができる。受信した分析は、時間間隔、1日の時刻、サンプリング環境中における検出変化での分析等のようなトリガー値を指定することができる。更に他の態様では、コントーラ部310は、2つの設定点間に温度があるとき、バッテリーがある閾値変化レベルを超える様なとき等に、ある状態に対する分析の開始を制限する分析を受信することができる。
【0052】
実施例では、コントローラは、例えば、近年のスマートフォン標示部に匹敵する埋め込みLCD型標示部を具備しないポータブル分析機器の動作を可能とすることができる。例えば、イメージ301は、一体化されたLCD型表示部を備えない例示装置を示している。一体型表示部をなくすことによって、コントローラ部310は、従来のポータブル分析機器によりもより小さな形状形態を採用されることができる。更に、一体化表示部が採用されない場合には、バッテリーの充電或いは交換の動作寿命が従来のポータブル分析機器よりも改善させられることができる。更にまた、いくつかの実施例では、コントローラ部310は、例示として、緑色の光りが合格、安全或いは不検出を指し示し、赤色の光が失敗、危険、或いは、検出するような比較的基本の情報をユーザ或いはオペレータに伝達することを採用するインディケータ(指標)部の動作をサポートすることができる。ここで、インディケータは、LCD型の表示部を介して一般に提示される詳細な情報よりもより少ないく構成されるが、インディケータの固有の単純な性質は、一体型表示部に比べて優位とすることができる。
【0053】
ある態様においては、コントローラ部310は、インディケータを採用してユーザ或いはオペレータに少ないトレーニングで有用な動作を装置に成すことができる。熟練した読み取りを必要としている一体型LCD表示部との比較では、インディケータは、オペレータが低い熟練レベルにあっても、基本的であるが依然有用な情報をオペレータに伝達することができる。この王に、表示された光スペクトルの様な表示された結果を解釈するオペレータのトレーニングなしに、検出を伝達させることができる。それ故、ユーザは、検出結果を認識することができ、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによってレビューされる結果を得る必要性等があるかを決定することができる。
【0054】
更に他の態様では、コントローラ部310によるインディケータの仕様は、従来のLCD型表示部で一般に消費されるパワーよりもより少ないパワーを消費させることができ、野外用のポータブル分析機器に、より小さく、より長い動作時間を可能とすることができる。いくつかの実施例では、インディケータは、典型的な埋め込みLCD型の表示部よりもより少ない電力を消費することを意味しているが、他の「低パワー」のインディケータは、1又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単色LED、パターン配列されたLED等を含むことができる。しかしながら、LEDは、LCD型表示部に比べて急速ではないとされるが、時間が経過するとともに依然バッテリーを消耗することとなる。低パワー消費が望まれることであるが、いくつかの実施例は、フラグ型の装置、例えば、機械的フラグ、電気泳動等を制御するコントローラ部310で構成させることができる。
【0055】
更に他の態様では、表示部がポータブル分析機器には組み込まれない場合には、装置はより堅固である。例えば、クラック或いは損傷されるスクリーンがなければ、従来のポータブル分析機器に付きものの嵩張り且つ重い保護ケースなしに、ポータブル分析機器を配置することができることを意味している。更に、また、この明細書で開示された主題のいくつかの実施例では、コントローラ部310及びプローブ部312で構成されるポータブル分析機器は、イメージ301で示される例示装置で描かれているように、簡単にポケット、バックパックのポーチ、グローブボックス等に滑り込ませるに十分な程小型にされることができる。ポータブル分析機器から従来のLCD型表示部が分離されることは、生産コスト、販売コスト、小売りコストを低下させることができる。
【0056】
実施例では、コントローラ部310は、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等の他の装置(図示せず)に通信可能に結合されて他の装置を介するコントローラ部310に相互作用することができる。この他の連結装置は、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器よりもより良い或いは匹敵する分析結果の可視化及び/又は相互作用の為の表示を提供することができる。例えば、スマートフォンへの連結は、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器に類似した表示領域と解像度を与えることができ、タブレット或いはラップトップへの連結は、従来のポータブル分析機器に設けられる表示部よりもしばし大きく、及び/又は、より良い表示を提供することができる。付加的に、これらの他の装置の性能の向上は、この明細書に開示されるポータブル分析機器に対して外部装置が改良される限り高い相関をもって改善されることとなる。このことは、これらの技術的改良が梃子として働くことができてそれらの製品がマーケットに出るときにはユーザの経験値も改善されることとなることから、従来のポータブル分析機器に比べて非常に有利な点となる。
【0057】
さらなる態様では、コントローラ部310は、有線及び無線接続から構成されることができる。このことは、コントローラ部310と相互作用し、可視化するための遠隔配置の装置と同様に、ローカル外部装置、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等への接続を可能とすることができる。実施例では、コントローラ部310は、有線或いは無線のインタフェース、例えば、セルラー、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)等を介して遠隔配置の装置に接続することができる。このことは、通信インフラ、イントラネット、インターネット、WAN、LAN、アドホック・ネットワーク等を介する情報通信を実現することができる。いくつかの実施例では、分析的問い合わせの結果は、コントローラ部310によってこれらの遠隔装置に伝達をすることができる。これは、結果のセットを束ね、これらを共に転送する、例えば、分析問い合わせ結果のバースト転送をするようなリアルタイム、或いは、略リアルタイムでの問い合わせ結果の伝達を含むことができる。さらに、いくつかの実施例では、情報は、コントローラ部310に伝達されることができる。例えば、コントローラデータ、分析ポートフォーリオ或いはそれらの分析の更新、診断の継続、状態のチェック、分析遂行のトリガー、データ転送の要求等がコントローラ部310にコントローラ部310の有線或いは無線インフラを介して送られることができる。
いくつかの実施例では、コントローラ部310は、遠隔配置のインタフェース部を具備することができる。このことは、コントローラ部310から構成される遠隔配置を実現することができる。この遠隔配置のインタフェースは、有線或いは無線の通信インタフェース、外部パワーインタフェース、例えば、ソーラパワー、外部バッテリー、パワーオーバー・エサーネット(POE)、主電源接続等、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等を具備する。遠隔配置のインタフェースは、容易に遠隔配置されるコントローラ部310から構成されるポータブル分析機器を可能とすることができる。
【0058】
いくつかの実施例では、コントーラ部310及びプローブ部312は、ハンドヘルド装置に組み込むことができる。この小型化の要素は、ハンドヘルド装置において従来のLCD型表示部を組み込むに代えてインディケータ(指標部)を採用することによって実現することができる。この小型化の要素は、また、格納可能なボールプローブ(BallProbe:登録商標)のような格納可能なプローブ部312を採用することによって実現するこことができる。また、この小型化の要素は、従来のLCD型表示部によるパワー消費に基づく従来装置で必要とされるバッテリーよりも小型のバッテリーを採用することによって実現することができる。明記すれば、小さく、低コストで、堅剛且つ高性能のポータブル分析機器は、分析機器を用いる多くの分野、特にオペレータのトレーニングの減少が実質的に望まれている分野で高い要望がある。この明細書に開示される、システム300のような主題がこれらのタイプのポータブル分析機器を実現することができる。
【0059】
図4は、外部コンポーネントに接続されて付加的な分析的特徴及び/又はこの明細書に開示の態様に従った制御的特徴を実現しているポータブル分析機器を実現するシステム400を示している。システム400は、コントローラ部410を構成することができる。コントローラ部410は、例えば、プローブ部412を介して分析的問い合わせの実行を制御することができる。コントローラ部410は、例えば、プローブ部412を介するサンプル問い合わせ部402からの応答を受信することに応答する、分析的問い合わせに関連した分析の実行を更に制御している。付加的に、コントローラ部410は、例えば、ユーザ・インタフェース、他の装置等を介してユーザ或いはオペレータとの相互作用を制御することができる。ある態様では、コントローラ部410は、例えば、低パワーユーザ・インタフェースを介して、他の装置、例えば、UE440等を介して、分析の結果に関連し、他の装置、例えば、リモートインタフェース450等を介してコントローラ部410に接続され、例えばネットワーク部、Wi-Fiアクセスポイントのようなアクセスポイント404を介して遠隔地に配置され、コントローラ部410に接続されたインディケータ(指標部)の提示を可能とすることができる。
【0060】
コントローラ部410は、プローブ部412に通信可能に接続されている。いくつかの実施例では、プローブ部は、コントローラ部410の一部或いはコントローラ部410に一体化されることができる。例えば、プローブは、機械的にコントローラ部410を入れるハウジングに機械的に取り付けられてポータブル分析機器装置を形作ることができる。例として、例示的ポータブル分析機器装置がイメージ301で描かれているものを参照されたい。ある態様では、プローブ部412は、その全体或いはその一部を伸縮可能にでき、プローブ部412及びコントローラ部410から構成される装置をプローブ伸張形態をよりもプローブ縮体形態をよりコンパクトにすることができる。他の実施例では、プローブ部412は、コントローラ部410にフレキシブルに接続されることができる。ある態様では、プローブ部412は、「ガチョウの首」タイプのフレキシブル部、ピボット部等で構成することができ、場所に合わせるべく、プローブ部412をコントローラ部410に対して相対的に配置させることができる。さらなる実施例では、プローブ部412は、動作体及び/またはファイバ光学系を介して配置されることができる。このことは、コントローラ部410の配置に略関係ないようにプローブ部412を配置可能とすることができる。実施例では、プローブ部412は、ボールプローブ(BallProbe:ワシントン州シアトルのマルクメトリック社(MarqMetrix Inc.)の商標)で構成することができる。ボールプローブは、環境のラマン分光分析を可能とすることができる。ある態様では、ボールプローブは、そのままでプローブ部412を介するラマン分光分析を可能とする。ボールプローブは、コントーラ部410及びプローブ部412間の通信可能な連結を介してコントローラ部410によって制御されることができる。
【0061】
ある態様では、コントローラ部410は、分析を受け取り、コントーラ部410で構成されるポータブル分析機器装置を介する分析を始めさせることができる。この目的を達成するために、コントローラ部410は、図示しない分析ポートフォーリオ部から構成される。分析ポートフォーリオ部は、例えば分析ポートフォーリオ等に1又は複数の分析を記憶させることができる。いくつかの実施例では、コントローラ部410は、分析ポートフォーリオ部を介して1又はそれ以上の分析を記憶することができるメモリ或いは記憶装置から構成することができる。分析は、分析ポートフォーリ部を介して、定められ、ポートフォーリを中に記憶されてポートフォーリオからポートフォーリオ部を介して分析を選定されることができる。記憶された分析は1又はそれ以上のパラメータ及びセッティングで構成することができる。分析ポートフォーリオ部は、容易に選定及び採用される異なる分析を可能とすることができる。分析ポートフォーリオ部は、例えば、UE440を介する或いは遠隔インタフェース部450等を介するようなローカル或いはリモートユーザからの入力及び定められたパラメータに基づいて、例えば、分析のポートフォーリオから分析を選定することができる。パラメータは、動作状況、環境、スケジュール、履歴の結果、履歴の動作等に関係されることができる。分析ポートフォーリオ部がパラメータ値及び/又は分析の選定に関連した規則に基づいて、いずれの分析が選定されるべきかを決定することから、パラメータ選定及び/又は分析ポートフォーリオ部による分析の規則を基にした選定は、オペレータがマニュアルで分析を選定する必要なしに装置動作を可能とすることができる。更に、分析ポートフォーリオ部は、有線或いは無線の接続を伴って、或いは、伴わないで、分析を選定することができる。ポートフォーリオが外部記憶装置、分析ポートフォーリオ部を介してコントローラ410にプラグインされる、例えば、接続される、フラッシュドライブに記憶されている実施例では、分析は、ポートフォーリオから選択されることができる。更に、リムーバル記憶装置は、異なる分析ポートフォーリが記憶されている、他の分析ポートフォーリオの為のリムーバブル記憶装置に単に差し替えることによって他の分析ポートフォーリオ迅速に選定することができる。付加的な実施の態様では、分析のポートフォーリオは、例えば、UE440等の他の装置或いは、例えば、450等の遠隔に置かれた装置に記憶されることができ、分析ポートフォーリオ部を介して略いずれのソースからの分析も実行させることができる。ポートフォーリオがコントローラ部410以外に置かれている場合には、ポートフォーリオ及び分析ポートフォーリオ部間の通信可能な接続が採用されて分析をコントローラ部に実行の為にロードさせることができる。
【0062】
他の態様では、コントローラ部410は、図示しないスペクトル・ライブラリ部で構成され、例えば、参照スペクトル分析データに基づいて分析のポートフォーリオから、受け取った分析に従って分析を実行可能とすることができる。参照スペクトル分析データは、コントローラ部410によって受信されることができる。合う態様では、参照スペクトル分析データは、メモリ或いはコントローラ部410のメモリ或いは記憶装置に、例えば、スペクトル・ライブラリ部に、記憶されることができる。実例としては、基地の化合物に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトルライブリは、コントローラ部410から構成されるポータブル分析機器装置のメモリ上にスペクトル・ライブラリ部によって記憶されることができる。サンプルのラマン問い合わせ(調査)の結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリに比較されることができてラマン問い合わせの結果分析を実行させることができる。実施の態様において、記憶された参照スペクトル分析データは、特定のアプリケーションに適合されることができる。いくつかの実施例では、スペクトル・ライブラリは、リムーバルメモリ上に、記憶させることができる。リムーバルメモリは、コントローラ部410に接続されることができ、例えば、有線或いは無線でメモリ或いはローカル或いは遠隔の装置或いはシステムのメモリ上に、例えば、UE440のメモリ上に、遠隔のインタフェース部450に関連したメモリに、例えば、クラウドベースのスペクトル・ライブラリ等に、記憶されることができる。
【0063】
実施例では、コントローラ部410は、例えば、受け取ったトリガーに応答して分析ポートフォーリオ部を介して選定される分析を開始させることができる。ある態様では、トリガーは、例えば、ユーザがボタンを押すこと、装置を揺すること等によってオペレータによって生じさせられる。他の態様では、トリガーが受け取る分析に関連させることができる。この受け取った分析は、時間間隔、一日のある時刻、スケジュール時刻、サンプル環境において検出される変化の分析等のトリガー値を指定することができる。更に他の態様では、温度が2つの設定点の間にあるとき、バッテリーが閾値変化レベルを超えたとき等に、コントローラ部410は、ある状況に対して分析の開始を制限する分析を受け取ることができる。いくつかの実施例では、コントローラ部は、外部装置、例えば、440、450等からトリガーを受け取ることができる。.
実施例においては、コントローラ部は、例えば、近年のスマートフォン表示部に匹敵する埋め込みLCD型表示部を具備しないポータブル分析機器の動作を可能とすることができる。一体化された表示部を省いたことで、コントローラ部410は、従来のポータブル分析機器よりもより小型の形態要素を採用されることができる。更に、一体型表示部が採用されない場合には、バッテリーの充電或いは交換の間の動作寿命が従来のポータブル分析機器に比べて改善されることができる。更に、いくつかの実施例では、コントローラ部410は、ユーザ或いはオペレータに比較的基本的な情報を伝達することで採用されることができるインディケータの動作、例えば、緑色の光が合格、安全或いは不検出であって、赤色の光が失敗、危険或いは検出されるような動作、をサポートすることができる。
【0064】
ある態様においては、コントローラ部410は、僅かなトレーニングで、ユーザ或いはオペレータが装置に有意の動作をさせることができるインディケータを採用することができる。熟練した解読が要求される一体型LCD表示部との比較において、インディケータは、低い熟練レベルであっても、オペレータに対して依然有用で基本的な情報を伝達することができる。このように、表示された光スペクトルのような表示された結果を読み取り解釈することができるようにオペレータに対してトレーニングをすることなしに、検出を伝達することができる。それ故、ユーザは、検出結果を認識することができ、さらなる検査の必要性、結果をより高度にトレーニングされたオペレータによってレビューされる必要性等があるかを決定することができる。
【0065】
更に他の実施の形態では、コントローラ部410によるインディケータの使用は、樹由来のLCD型表示部で一般に消費されるパワーよりもより少ないパワーを消費することができ、野外用のポータブル分析機器をより小型化し、及び/又は、長い時間に亘って動作させることができる。いくつかの実施例では、典型的な埋め込みLCDタイプの表示部に比べてより少ない電力を消費するいずれのインディケータをも意味している、他の「低パワー」インディケータは、1又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単色LED、パターンに配置されたLEDを含むことができる。しかしながら、LEDは、LCDタイプの表示部に比べてそれ程早くはないが、長い時間の経過とともに依然バッテリーが消耗される。低いパワーの消費が望ましい場合には、いくつかの実施例は、フラッグタイプの装置、例えば、機械的なフラッグ、電気泳動等を制御するコントローラ部410で構成されることができる。
【0066】
他の態様では、ポータブル分析機器に組み込まれた表示部がない場合には、例えば、クラック或いは破損するスクリーンがない場合には、装置は、より堅固とすることができることとなる。従来のポータブル分析機器に付きものの、大きくて、重い保護ケースなしに、ポータブル分析機器は、配置させることができることを意味している。この明細書に開示される主題のいくつかの実施例では、コントローラ部410及びプローブ部412から構成されるポータブル分析機器は、簡単にポケット、バックパックのポーチ、グローブボックス等に滑り込ませるほど十分小型にされることができる。ポータブルブル分析機器から従来のLCDタイプの表示部を分離することは、また、製造コスト、販売コスト及び小売りコストを低下させることができる。
【0067】
実施例では、コントローラ部410は、UE440、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に接続することができ、UE440を介するコントローラ部410に相互作用させることができる。UE440は、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器に匹敵し、或いは、より良い、分析結果を可視化し、及び/又は、分析結果に相互作用する表示部、例えば、表示部442、を提供することができる。例えば、スマートフォンに連結されることは、従来のポータブル分析機器と同様に類似した表示領域及び解像度を提供することができ、タブレット或いはラップトップに連結することは、高い頻度で、従来のポータブル分析機器に具備される表示部の解像度よりもより良い解像度及び/又は大きな表示を提供することができる。付加すれば、これらの他の装置の性能が向上されれば、この明細書に開示されるポータブル分析機器を外部装置、例えば、UE440が進化し続けると同様な関連性を与え続けることとすることができる。このことは、それらの製品がマーケットに出現した際に、これらの技術の改良がユーザ経験値の改善を提供するテコとすることができることから、従来のポータブル分析機器に対しての大きな優位性を与えることができる。
【0068】
更なる態様においては、コントローラ部410は、有線及び無線の接続で構成されることができる。このことは、可視化し、コントローラ部410に相互作用する為に、遠隔のインタフェース部に450を介して遠隔に置かれた装置と同様に、ローカル外部装置、例えば、UE440への接続を可能とすることができる。実施例では、コントロら部410は、有線或いは無線のインタフェース、例えば、アクセスポイント部404等を介して遠隔のインタフェース部450に接続することができる。このことは、通信フレームワーク406、例えば、イントラネット、インターネット、WAN、LAN、アドホック・ネットワーク等を介する情報通信を実現させることができる。いくつかの実施例では、分析結果の問い合わせは、コントローラ部410によって遠隔のインタフェース部450に通信されることができる。このことは、結果のセットを束ね、これらを一緒に伝送すると同様な、例えば、分析的問い合わせ結果のバースト転送と同様な、リアルタイム或いは略リアルタイムの問い合わせ結果の通信を含むことができる。問い合わせ結果が遠隔システムに通信されることができる例のように、図示されてないが、分析のいくつか或いは全てが実行される場合には、例えば、クラウドベースの分析及び結果がコントローラ部410に戻される場合には、遠隔装置に対するコントローラ部410の多くのコンピュータ的な強い態様を開放することができる。更に、いくつかの実施例では、情報は、遠隔のインタフェース部450からコントローラ部に通信されることができる。例えば、コントローラデータ、分析のプロファイル或いはその分析の更新、診断の継続、状態チェック、分析の実行のトリガー、データ送信等は、通信フレームワーク406等を介して遠隔のインタフェース部450からコントローラ部410に送信されることができる。
【0069】
いくつかの実施例では、コントローラ部410が図示しない遠隔設置のインタフェース部で構成することができる。この遠隔配置のインタフェースは、無性或いは有線の通信インタフェース、外部パワーインタフェース、例えば、太陽パワー、外部バッテリー、エサーネット上のパワー(POE)、主電源接続等、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等を具備することができる。この遠隔配置のインタフェースは、コントローラ部41で構成されるポータブル分析機器を容易に遠隔配置させることができる。
【0070】
いくつかの実施例では、コントローラ部410及びプローブ部412は、ハンドヘルド装置にパッケイジされる。この小型化形態の要素は、ハンドヘルド装置におけるジュライのLCDタイプの表示部を組み込むに代えてインディケータ(指標)を採用することによって実現されることができる。この小型化形態の要素は、更に、伸縮可能なボールプローブのような伸縮可能なプローブ部412を採用することによって実現されることができる。この小型化形態の要素は、また、従来のLCDタイプの表示部による電力消費を基にした従来装置で必要とされるよりもより小型のバッテリーを採用することによって実現されることができる。注目瀬部器は、小型、低コスト、堅固、且つ、性能の高いポータブル分析機器は、分析的機器を用いる多くの分野で、特に、オペレータのトレーニングが実質的に減少させられている分野で、高く要望されている。この明細書で開示された、システム400のような、主題は、これらタイプのポータブル分析機器を実現することができる。
【0071】
図5は、低パワーユーザ・インタフェース及びリモート(遠隔)設置インタフェースを具備するポータブルスペクトル分析機器を実現するシステム500を示している。システム500は、コントローラ部510を具備することができる。コントローラ部510は、例えば、プローブ部512を介して分析的問い合わせの実行を制御することができる。コントローラ部510は、更に、例えば、プローブ部を介するサンプル問い合わせ部から応答を受信したことに応答して分析的問い合わせに関連した分析の実行を制御することができる。付加的に、コントローラ部510は、例えば、ユーザ・インタフェース、他の装置等を介して、ユーザ或いはオペレータとの相互作用を制御することができる。ある態様では、低パワーユーザ・インタフェース、コントローラ部510に連結された他の装置、遠隔に配置され、コントローラ部に接続された他の装置、Wi-Fiアクセスポイントのようなネットワーク部等を介して、コントローラ部510は、分析の結果に関連したインディケータの提示を可能とすることができる。
コントローラ部510は、プローブ部512に通信可能に接続されることができる。いくつかの実施例では、プローブ部512は、コントローラ部510の一部を成し、或いは、一体化することができる。ある態様では、プローブ部512は、全部或いは一部が伸縮可能であり、プローブ部512及びコントローラ部から構成される装置をプローブが伸張した形態よりも縮態形態でより小形化させることができる。他の実施例では、プローブ部512は、コントローラ部510にフレキシブルに接続されることができる。更に他の実施例では、プローブ部512は、導体及び/又はファイバ光学系を介してコントローラ部510に接続することができる。このことは、コントローラ部510の設置に略無関係な態様でプローブ部512を設置させることができることとなる。実施例では、プローブ部512は、ボールプローブ(BallProbe:ワシントン州、シアトルのマルクメトリック社 (MarqMetrix Inc.)の登録商標)で構成することができる。ボールプローブは、環境のラマン分光分析を可能にすることができる。ある態様では、ボールプローブは、プローブ部512を介してラマン分光分析をそのまま可能とすることができる。ボールプローブは、コントローラ部510及びプローブ部512間の通信可能な接続を介してコントローラ部510によって制御することができる。
【0072】
ある態様では、コントローラ部510は、分析を受け取り、コントローラ部510から構成されるポータブル分析機器装置を介する分析を開始することができる。このいくつかの実施例では、コントローラ部510は、1又はそれ以上の分析を記憶することができるメモリ或いは記憶装置で構成することができる。ある態様では、メモリ或いは記憶装置は、1或いはそれ以上の分析から構成される分析のポートフォーリオで構成することができる。分析は、ポートフォーリオ中に定められ、ポートフォーリオに記憶され、ポートフォーリオから選定された分析をさせることができる。分析は、定められたパラメータ及び入力に基づき、例えば、分析のポートフォーリオから選定されることができる。パラメータは、動作状況、環境、スケジュール、履歴結果、履歴動作等に関連付けることができる。パラメータの選定及び/又は分析のルールベースの選定は、分析の選定がパラメータ値及び/又は分析の選定に関連したルールに基づいていることから、オペレータがマニュアルで分析を選定することなしに、装置動作を可能とすることができる。 他の態様では、コントローラ部510は、例えば、参照スペクトル分析データに基づいて分析のポートフォーリオから受け取った分析に従って分析を実施することができる。参照スペクトル分析データは、コントローラ部510によって受信されることができる。ある態様では、参照スペクトル分析データは、コントローラ部510のメモリ或いは記憶装置上に記憶されることができる。1例として、知られている化合物に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリは、コントローラ部510で構成されるポータブル分析機器装置のメモリ上に記憶されることができる。ラマン問い合わせの結果は、ラマン・スペクトル・ライブラリと比較されてラマン問い合わせの件か分析を実施することができる。ある態様では、記憶された参照スペクトル分析のデータは、特定のアプリケーションに適合されることができる。
【0073】
実施例においては、コントローラ部510は、受信されてトリガーに応答して分析を開始させることができる。ある態様では、トリガーは、オペレータによって、例えば、ユーザがボタンを押す、装置を振る等によって生成されることができる。他の態様では、トリガーは、受信した分析に関連させることができる。受信分析が時間間隔、1日のある時刻、助樹y-ル時間、サンプリング環境における検出された変化での分析等のようなトリガー値を指定することができる。さらなる態様では、コントローラ部510は、例えば、温度が2つの設定点の間にあるとき、バッテリーが閾値変化レベル等を超えるときに、ある状態に分析の開始を制限する分析を受け取ることができる。
【0074】
実施例においては、コントローラ部510は、低パワーユーザ・インタフェース部560で構成される。低パワーユーザ・インタフェース部560は、例えば、近年のスマートフォン表示部に匹敵する埋め込みLCDタイプの表示部を具備しないポータブル分析機器の動作を可能とすることができる。一体型表示部を配置することによって、コントローラ部510は、従来のポータブル分析機器に比べてより小型化された形態要素を採用されることができる。更に、一体化された表示部が採用されなければ、バッテリーの充電或いは交換の間の動作寿命従来のポータブル分析機器に比べて改善されることができる。低パワーユーザ・インタフェース部560は、例えば、緑のLEDが合格、安全或いは不検出を示すことができ、赤のLEDが失敗、危険或いは検出を示すことができる、ユーザ或いはオペレータに対して比較的基本の情報を伝達すべく用いることができるインディケータの動作をサポートしている。インディケータは、LCDタイプの表示を介して一般に提示されることができる詳細な情報よりもより少ない標示であるが、インディケータの固有の単純な性質は、一体型標示に比べて優位とされることができる。
【0075】
ある態様では、低パワーユーザ・インタフェース部560は、ユーザ或いはオペレータに対して、少ないトレーニングで装置を有用に動作させることができるインディケータで構成されることができる。熟練の読み取りが要求される一体型LCD表示部との対比では、インディケータは、オペレータが低い熟練レベルであっても、オペレータに対して基本的であるが依然意味のある情報を伝達することができる。このように、標示された光スペクトルのような複雑なLCD標示結果をオペレータに読定させるようなトレーニングを必要とせずに、検出が伝達されることができる。ユーザは、それ故、検出結果を認識することができ、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによって結果をレビューする必要性等を決定することができる。
【0076】
さらなる態様においては、低パワーユーザ・インタフェース部560によるインディケータの使用は、従来のLCDタイプの表示部に関連する一般的な消費パワーよりもより少ないパワーを消費することができ、野外用ポータブル分析機器に対して小型で及び/又は長時間に亘って動作させることができる。いくつかの実施例では、低パワーユーザ・インタフェース部560は、他の「低パワー」インディケータで構成することができる。ここで、低パワーは、典型的な埋め込みLCD型表示部よりもより少ないパワーをインディケータが消費することを意味し、インディケータは、1又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単一色LED、パターンに配置されたLEDを含むことができる。しかし、LEDは、依然、LCD型表示部に比べて早くはないが、長期に亘ればバッテリーを消耗させることとなる。より低いパワー消費を望むのであれば、低パワーユーザ・インタフェース部560のいくつかの実施例は、フラッグタイプの装置、電気泳動等で構成することができる。
【0077】
さらにまた他の態様では、低パワーユーザ・インタフェースを採用することに元雄付いて表示部をポータブル分析機器に組み込まない場合には、装置は、より堅固とされることができる。例えば、クラック或いは破損を生じるスクリーンがないことから、ポータブル分析機器は、従来のポータブル分析機器に付きものの嵩張り及び重い保護ケースを不要として配置されることができる。更に、この明細書で開示された主題のいくつかの実施例では、低パワーユーザ・インタフェース部560及びプローブ510で構成されるコントローラ部510は、ポケット、バックパックのポーチ、グローブボックス等に単に滑り込ませることができる程に十分小型にすることができる。従来のLCDタイプの表示部を分離し、低パワーユーザ・インタフェース部560wポータブル分析機器に組み込むことは、製造コスト、販売価格、小売り価格を低下させることができる。
【0078】
他の実施例においては、コントローラ部510は、他の装置(図示しない)例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に接続されることができ、他の装置を介するコントローラ部510と相互作用させることができる。他の接続装置は、埋め込み表示部を備えた従来のポータブル分析機器に匹敵し、或いは、より良い、可視化し、及び/又は、分析結果と相互作用する表示を提供することができる。例えば、スマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似の表示領域及び解像度を提供することができ、タブレット或いはラップトップへの接続は、従来のポータブル分析機器を構成する表示部に比べてしばし大きく及び/又はより良い解像度を提供することができる。付け加えれば、これらの他の装置の性能向上は、明細書に開示ポータブル分析機器を外部装置の改良に高度に関連し続けられることができる。このことは、これらの技術の改良がテコの作用で、装置がマーケットに出現するにともない、改善されたユーザ経験を提供することから、従来のポータブル分析機器に対して大きな優位とされることができる。
【0079】
さらなる態様においては、コントローラ部510は、有線及び無線接続を具備することができる。このことは、遠隔地に配置された装置と同様に可視化、コントローラ部510との相互作用のために、ローカル外部装置、例えば、スマートフォン、タブレット等に接続することができる。実施例では、コントローラ部510は、有線或いは無線のインタフェース、例えば、セルラー、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)等、を介して遠隔に配置された装置に接続することができる。このことは、通信インフラ、イントラネット、インターネット、WAN、LAN、アドホック・ネットワーク等を介して情報通人を実現することができる。いくつかの実施例では、分析的問い合わせの結果は、コントローラ部510によって、これら遠隔装置に伝達されることができる。このことは、結果のセットを束ね、これらを供に伝送する、例えば、分析問い合わせ結果をバースト転送する等と同様に、リアルタイム或いは略リアルタイムの問い合わせ結果の通信を含むことができる。さらに、いくつかの実施例では、情報がコントローラ部510に伝達されることができる。例えば、コントローラデータ、分析ポートフォーリオ或いは分析の更新、診断の継続、状態のチェック、分析遂行のトリガー、データ転送の要求等は、コントローラ部510の有線或いは無線インタフェースを介してコントローラ部510に送信されることができる。
【0080】
いくつかの実施例では、コントローラ部510は、遠隔設置のインタフェース部570を具備することができる。遠隔設置のインタフェース部570は、コントローラ部510を具備する装置の遠隔配置を可能とすることができる。遠隔設置のインタフェース部570は、有線或いは無線の通信インタフェース、外部パワーインタフェース等、ソーラパワー、外部バッテリー、パワーオーバー・エサーネット(POE)、主電源接続等、外部メモリ及び/又は記憶装置インタフェース等で構成することができる。遠隔(リモート)配置のインタフェース部570は、コントローラ部510で構成されるポータブル分析機器を可能とすることができる。
【0081】
いくつかの実施例では、コントローラ部510及びプローブ部512は、ハンドヘルド装置に収納することができる。この小型の形態要素は、ハンドヘルド装置に従来のLCDタイプ表示部を組み込むに代えてインディケータを採用することによって実現することができる。この小型の形態要素は、伸縮可能なボールプローブのような伸縮可能なプローブ部512を採用することによって実現することができる。この小型の形態要素は、また、従来のLCDタイプの表示部によるパワー消費に基づく従来の装置で必要とされるバッテリーよりもより小型なバッテリーを採用することによって実現することができる。注目すべきは、分析機器を用いる多くの分野、特に、オペレータのトレーニングを実質的に減少させることができる分野において、小さく、低コストで、堅固で、且つ、良好な性能のポータブル分析機器が望まれている。この明細書に開示された、システム500のような、主題は、これらのタイプのポータブル分析機器で実現される。
【0082】
図6は、この開示の主題に従った低パワーインディケータ技術で構成される低パワーユーザ・インタフェースを描いているシステム600A−Dを示している。システム600Aは、低パワーユーザ・インタフェース部660Aで構成することができ、システム600Bは、低パワーユーザ・インタフェース部660Bで構成することができ、システム600Cは、低パワーユーザ・インタフェース部660Cで構成することができ及びシステム600Dは、低パワーユーザ・インタフェース部660Dで構成することができ、これらの各は、埋め込みLCDタイプの表示部、例えば、最近のスマートフォン表示部に匹敵する表示部を具備しないポータブル分析機器の動作を可能とすることができる。一体型表示部を除くことによって、コントローラ部は、従来のポータブル分析機器よりもより小型な形態要素にすることができる。更に、一体化された表示部が採用されないならば、充電又はバッテリーの交換の間での動作寿命が従来にポータブル分析機器に対して改善することができる。低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dは、ユーザ或いはオペレータに比較的基礎的な情報を伝達することができるインディケータの動作をサポートすることができる。インディケータは、LCDタイプの表示部を介する典型的な提示に比べて詳細さに乏しい情報で構成することができることから、インディケータの固有の単純な性質が一体化された表示よりも優位性をもつことなる。
【0083】
ある態様では、低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dは、少ないトレーニングでユーザ或いはオペレータに対して装置を意味のある動作をさせることができるインディケータで構成することができる。熟練度を要する読定が必要とされる一体型LCD表示部に対して、インディケータは。オペレータが低い熟練レベルであったとしても、基本的であるが、依然意味のある情報をオペレータに伝達することができる。このように表示された光スペクトルのような複雑なLCD表示結果を解釈するオペレータのトレーニングを不要として検出を伝達することができるユーザは、それ故、検出結果を認識し、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータよって結果がレビューされることの必要性等を決定することができる。
【0084】
さらなる態様では、低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dによるインディケータの使用は、従来のLCDタイプの表示部に関連される消費電力よりもより少ないパワーを消費させることができ、野外用のポータブル分析機器をより小型にさせることができ及び/又は長時間で稼働させることができる。いくつかの実施例では、低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dが「低パワー」インディケータを構成することができる。このことは、インディケータは、典型的な埋め込みLCDタイプの表示部よりもより少ない消費をすることを意味している。ここで、インディケータは、1又はそれ以上のマルチカラーLED、1又はそれ以上の単色LED、パターンに配置されたLED等を含むことができる。しかしながら、LEDは、LCDタイプの表示部が急速にバッテリーを消耗するに対してそれ程でもないが、依然、長時間亘ってバッテリーを消耗することとなる。より低いパワー消費が望まれる場合には、低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dのいくつかの実施例は、フラッグタイプ装置、電気泳動等で構成することができる。
【0085】
より他の対応では、低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dを採用することに基づいてポータブル分析機器に表示部を組み込まない場合には、装置は、より堅固にされることができる。例えば、クラック或いは破損されるスクリーンがないことは、ポータブル分析機器は、従来のポータブル分析機器に付きものの大きく且つ重い保護ケースを不要に設置することができることを意味している。更にまた、この明細書に開示された主題のいくつかの実施例では、低パワーユーザ・インタフェース部660A−D及びプローブ部で構成されるコントーラ部は、ポケット、バックパックのポーチ、グローブボックス等に簡単に滑り込ませるに十分なほど小型化することができる。従来のLCDタイプの表示部を分離し、ポータブル分析機器に低パワーユーザ・インタフェース部660A−Dを組み込むことは、製造コスト、販売コスト、及び小売りコストを低下させることができる。
【0086】
実施例では、コントローラ部は、他の装置(図示せず),例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に接続させることができ、他の装置を介してコントローラ部に作用させることができる。この他の接続装置は、一般に、埋め込み表示部を備える従来のポータブル分析機器に匹敵し、或いは、より良い、分析結果を可視化し、及び/又は、作用する為の表示を提供することができる。例えば、スマートフォンのへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似の表示領域及び解像度を提供することができ、タブレット或いはラップトップへの接続は、しばし、従来のポータブル分析機器に備えられる表示よりも大きく及び/又はより良い解像度を備えた表示を提供することができる。付加的に、これらの他の装置の能力を向上させることは、外部装置が改良されるとともに高い関係性をこの明細書に開示されたポータブル分析機器に与えることができる。このことは、これらの技術の改良がテコとなり、それらがマーケットに出現した際に改善したユーザ経験を提供することができることから、従来のポータブル分析機器に比べて大いに優位性を与えることができることとなる。
【0087】
低パワーユーザ・インタフェースコンポーネント660Aは、LED680で構成することができる。LED680は、1色のLED或いはマルチカラーLEDとすることができる。同様に低パワーユーザ・インタフェース部660Bは、LED681−683で構成することができる。LED681−683は、それぞれLED680と同一或いは類似していることができる。600Bでは、低パワーユーザ・インタフェース部660Bは、多数のLED、例えば、LED681−683の点灯の順序が観察者に対する情報の伝達となるように、LED681−683を一列に、マトリクスに、或いは他のパターンに配置することができる。一例では、LED681は、緑色であり、LED682は、黄色であり、LED683は、赤色であり、LED682の点灯が第1状態を指し示し、LED682の点灯が第2状態を指し示し、LED683の点灯が第3状態を指し示すことができる。これらの状態は、化合物の低/中間/高レベルで検出されること、安全/注意/危険であること等を表している。更に、例としては、LED681−683のフラッシング(点滅)が誤った状態、失敗した分析、低いバッテリー状況、或いは、他の情報を指し示すことができる。
【0088】
低パワーユーザ・インタフェース660Cは、また、複数のLED、例えば、684−686で構成することができる。LED684−686は、それぞれLED680と同一或いは類似とすることができる。660Cにおいては、低パワーユーザ・インタフェース部660Cは、多数のLED、例えば、点灯/非点灯のLED684−686が観察者に情報を伝えることができるように、LED684−686を一列に、マトリクスに、或いは、他のパターンに配置することができる。例として、n個のLEDがあれば、2
n状態が表されるように、”X”が非点灯を表し、また、”O”が点灯を表す場合には、”XOX”を示すLED684−686は、第1状態を示し、”OXO”が第2状態を示し、”XXX”が第3状態を示すこと等となる。これらの状態は、安全/注意/危険、検出されている化合物の低/中間/高いレベル等を表すことができることとなる。さらに、LEDの明示モーション、例えば、LEDの順次点灯は、付加情報を提供することができる。ここで、左向きの移動パターンの点灯は、状態2
n+1を示し、右向きの移動パターンの点灯は、状態2
n+2を示し、上向きの移動パターンの点灯は、状態2
n+3を示すこと等とされる。さらにまた、例としては、点滅するLED684−686は、誤った状態、失敗した分析、低いバッテリー状態、或いは、任意のある状態或いは情報を示すことができる。
【0089】
システム600Dの低いパワーユーザ・インタフェース部660Dは、LED素子に代えて電気泳動素子687−689で構成される。低いパワーユーザ・インタフェース部660Dは、図示されるように1又はそれ以上の電気泳動素子で構成することができる。電気泳動素子687−689は、LED680−686と同様に或いは類似するように配置されることができ、同様の状態を示すことができる。更に、電気泳動素子は、色、シンボル、記号、単語、数字等の描写を可能とすることができる。例えば、十分に大きな電気泳動素子の配列は、”危険(DANGER)”、”誤り(FAULT)”、”検査(TESTING)”、”取得(ACQUIRING)”、”CO2の検出(DETECTED)”等のような単語、センテンス等を伝達することができる。いくつかの実施例では、多くの低パワーの効果を保持したまま、電子泳動素子の表示サイズのパネルがLCDタイプの表示部に置き換えることができる。しかしながら、これらの大きな表示部は、装置を小型とし、軽く且つ堅固に維持する有利性を減少することとなる。設計のトレードオフを受け入れることができるならば、LEDと同様に或いは類似する様に、情報を伝達するに十分な素子数に低下させれば、小さなハンドヘルド装置が予想される所ではあるが、電気泳動素子は、任意の数を採用することができる。
【0090】
上述し例示のシステムを考慮すれば、開示された主題に従って実現する1例の方法は、
図7〜
図9のフローチャートを参照することによって理解することができる。説明を簡略化する為に、ここに開示された例示の方法は、一連の行為として提示し、記載する。しかしながら、クレームの主題は、行為の順序によって制限されることがなく、いくつかの出来事は、ここに記載され、示される他の出来事とは、異なる順序で及び/又は同時に生じることを理解し、認識すべきである。例えば、ここに開示された1又はそれ以上の例示方法は、状態図のように、一連の関連する状態或いはイベントとして択一的に表されることができる。更に、異なる構成要素が方法の異なる部分を与えるときには、相互作用の図は、この明細書に開示された主題に従った方法を表しているとしてもよい。更に、全てではないが図示される行為が明細書の主題に従った記載例の方法を実施する上で要求されるものではないと理解すべきである。更に、2或いはそれ以上の開示された実例の方法は、ここに記載された1又はそれ以上の態様を実現する為に互いに組み合わせと理解されるべきである。この明細書全体に亘って記載された例示の方は、製造された物品(例えば、コンピュータで読み込み可能な媒体)に記憶することができ、コンピュータでの実行し、プロセッサによって実行され、或いは、メモリ中の記憶するための為にそのような方法を運びまた転送することができると理解されるべきである。
【0091】
図7は、この開示された主題の対応に従った低パワーインタフェースの特徴を具備するポータブル分析機器を実現する方法700を示している。方法700は、710で示すように、コントローラ部で分析処理を開始することから構成される。この分析処理は、ローカル及び/或いは遠隔に置かれた他の装置及び/又はメモリ或いは記憶装置から受信されることができる。コントローラに関連した環境、例えば、サンプリング環境(サンプリング環境の変化、フローレート、分子の検出、濃度/モル濃度/重量モル濃度、抵抗、年度、導電土、pH等)、コントローラ物理的環境(温度、湿度、時間、光レベル等)等に関連する自動選定或いはマニュアル選定に基づいて、この分析の処理は、選定されることが出来る。
【0092】
ある態様では、分析処理の開始は、定められたパラメータ及び入力、例えば、ローカル或いはリモート(遠隔)ユーザからの入力に基づくことができる。パラメータは、動作状態、環境、スケジュール、履歴の結果、履歴の動作等に関係されることができる。例えば、分析は、ある施設内の定められた位置、スケジュール、インターバル、経過時間等に基づいて開始されることができる。パラメータ値及び/又は分析の選定に関連したルールに基づいて、コントローラ部がどの分析が選定され或いは開始されるかを決定することから、パラメータの選定及び/又はルールベースの選定或いは分析の開始は、オペレータがマニュアル選定することなして装置を動作させることができる。
【0093】
更にまた、有線或いは無線の接続を伴って、或いはなしに、分析が選定され、或いは、開始されることができる。分析のポートフォーリオがコントローラ部に接続されている外部記憶に記憶されている実施例では、分析は、その外部記憶装置から選定され、或いは、開始される。付け加えた実施例においては、分析のポートフォーリオは、他の装置、例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット・コンピュータ等或いは遠隔に配置された装置、サーバ、遠隔配置のコンピュータ等に記憶されることができ、略いずれのソースからの分析の開始/選定をなさせることができる。
【0094】
符号720において、ターゲットデータが710で開始された分析処理に合わせて獲得されることができる。ある態様では、ターゲットデータは、コントローラ部に通信可能に接続されたプローブ部を介して獲得されることができる。いくつかの実施例では、プローブ部は、コントローラ部の一部或いはコントローラ部に一体化されることができる。例えば、
図3のイメージ301に描かれる例示的ポータブル分析機器装置を例として示すように、プローブは、コントローラ部を収納してポータブル分析機器装置を形成するハウジングに機械的に取り付けることができる。ある態様では、プローブ部は、全体或いは一部が伸縮可能とされることができる。他の実施例では、プローブ部は、コントローラ部にフレキシブルに接続されることができる。ある実施例では、プローブ部は、ボールプローブ(BallProbe:ワシントン州シアトルの丸くメトリックス社の登録商標)で構成することができる。ボールプローブは、環境のラマン分光分析を可能とすることができる。ある態様では、ボールプローブは、プローブ部を介してそのままラマン分光分析をさせることができる。ボールプローブは、コントローラ部及びプローブ部間の通信可能な接続を介してコントローラ部によって制御されることができる。
【0095】
符号730では、ターゲットデータが分析されることができる。分析は、公知のサンプルに関連された分析データに基づくことができる。この分析データは、コントローラ部の情報記憶部によって記憶されることができる。分析データの記憶は、分析データのライブラリの一部として分析データのライブラリ中に格納された分析データを基にして分析を実行させることができる。分析データは、ライブラリからコントローラ部によって受信されることができる。例としては、既知の化合物、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリに対するラマン・スペクトルがコントローラ部から構成されるポータブル分析機器装置のメモリに記憶されることができる。このサンプルのラマン問い合わせの結果はラマン・スペクトル・ライブラリに比較されることができてラマン問い合わせの結果の分析を実施させることができる。ある態様では、記憶された分析データは、特定のアプリケーションに適合させることができ、特定アプリケーションで関心を持たれた既知のサンプルの為の分析データとすることができる。
【0096】
符号740では、インディケータは、ターゲットデータを分析することに基づいて生成されることができる。このインディケータは、コントローラ部の低パワーユーザ・インタフェース部を介する表示とすることができる。コントローラ部の低パワーユーザ・インタフェース部は、インディケータを表示してユーザ/オペレータ部に少ないトレーニングで有用に装置を動作させることができる。熟練した読定が必要な一体型表示部との比較では、インディケータを表示することは、オペレータが低い熟練レベルしか備えていなくともオペレータに基本的であるが、依然意味のある情報を伝達することができる。それ故,オペレータは、分析結果を認識することができ、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによって結果をレビューさせることの必要性を判断することができる。
【0097】
図8は、この開示された主題の態様に従ったオンボード分析プロファイル、オンボード参照情報及び定パワーユーザ・インタフェースの特徴を具備し、他の装置によってサンプル・データに外部アクセスを可能にする、ポータブル分析機器を実現する方法800を描いている。符号810では、方法800は、コントローラ部の分析プロファイルから分析手順を選定することから構成することができる。分析手順は、ローカル或いは遠隔に置かれた他の装置、及び/又は、コントローラ部のメモリ或いは記憶装置から受信されることができる。分析手順は、分析手順のプロファイルに記憶することができる。この分析手順は、マニュアル選定或いはコントーラ部に関連した環境、例えば、サンプリング環境(サンプリング環境における変化、温度、粘度、導電率、pH等)、コントローラ部の物理環境(温度、湿度、時間光レベル等)等に関連する自動選定に基づいて選定される。
【0098】
符号820では、方法800は、コントローラ部で選定した分析手順を開始させることができる。ある態様では、分析手順の開始は、決定されたパラメータ及び入力、例えば、ローカル或いは遠隔のユーザからの入力、に基くことができる。パラメータは、動作状態、環境、スケジュール、履歴結果、履歴動作等に関連されることができる。例としては、分析は、施設内に定められた位置、スケジュール、インターバル、経過時間等に基づいて開始されることができる。コントローラ部がパラメータ値及び/又は分析に関連したルールに基づいて選定した分析の開始を決定することができることから、分析のパラメータの選定及び/又はルールベースの開始は、オペレータにマニュアルで開始させることを必要とせずに装置の動作を可能とすることができる。更に、有線或いは無線の接続と伴って、或いは、伴わないで、分析が開始されることができる。
【0099】
符号830では、サンプル・データが符号820で開始された分析手順の通りにボールプローブ(BallProbe:ワシントン州、シアトルのマルクメトリックス社の商標)を介して獲得することができる。ある態様では、ターゲットデータは、コントローラ部に通信可能に接続されているボールプローブを介して獲得されることができる。いくつかの実施例では、ボールプローブは、コントローラ部の一部或いは全部をなすことができる。例えば、ボールプローブは、コントローラ部を収納するハウジングに取り付けられることができ、ポータブル分析機器装置を形成することができる。ここで、
図3のイメージ301に描かれる外部の例示的ポータブル分析機器装置を参照されたい。ある態様では、ボールプローブは、全部或いはその一部を伸縮自在とされることができる。たの実施例では、ボールプローブは、コントローラ部に接続される。ボールプローブは、環境のラマン分光分析を可能にすることができる。ある態様では、ボールプローブは、ラマン分光分析をそのまま可能とすることができる。ボールプローブは、コントローラ部及びプローブ部との間の通信可能な連結を介してコントローラ部によって制御されることができる。
【0100】
符号840では、サンプル・データが分析されることができる。この分析は、既知のサンプルに関連した分析データに基づくものであっても良い。この分析データは、コントローラ部の参照情報記憶部に格納されることができる。分析データの記憶部は、分析データのライブラリの一部とすることができ、ライブラリに記憶された分析データに基づく分析を実行することを可能とすることができる。分析データは、参照情報分析部からコントローラ部によって受信されることができる。例としては、既知の化合部に対するラマン・スペクトル、例えば、ラマン・スペクトル・ライブラリは、コントローラ部を具備するポータブル分析機器のメモリの参照情報記憶部中に記憶されることができる。サンプルのラマン問い合わせの結果は、参照情報記憶部からのラマン・スペクトル・ライブラリに比較されることができ、ラマン分析の結果の分析を実施することができる。
【0101】
符号850で、サンプル・データを分析することに基づいてインディケータ(指標)を生じさせることができる.定パワーユーザ・インタフェース部がインディケータを表示することができて僅かなトレーニングでユーザ或いはオペレータに装置を有意に作動させることができる。熟練した読定が必要とされる一体型LCD表示と比較してインディケータの表示は、オペレータが低いスキルのレベルであっても、基本的であるが、意味のある情報をオペレータに伝達することができる。オペレータは、それ故、分析結果を認識することができ、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによって結果をレビューさせる必要性等を決定することができる。
【0102】
符号860では、サンプル・データの分析結果へのアクセスは、可能とされることができる。ここで、方法800は、終了されることができる。アクセスは、他の装置の為とすることができる。更に、分析の結果は、低パワーユーザ・インタフェース部を介する伝達されるよりもより複雑な詳細な分析データで構成させることができる。実施例では、コントローラ部は、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等の他の装置に通信可能に接続されることができて他の装置を介してコントローラ部に相互作用させることができる。他の接続装置は、埋め込み表示部を備えた従来のポータブル分析機器に匹敵し,或いはこれらに比べより良い、可視化し、及び/又は、分析結果に相互作用する表示を提供することができる。例えば、スマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似した表示領域及び解像度を提供することができ、また、タブレット或いはラップトップへの接続は、従来のポータブル分析機器に備えられる表示部よりもしばし大きく及び/又はより良い解像度の表示を提供することができる。付加的に、これら他の装置の性能の向上は、この明細書に開示したポータブル分析機器を外部装置が改善される限り、この改善に高い関連性を有させることができる。このことは、これらの技術的改良がテコとされることができてそれらがマーケットに出現した際にユーザ経験の向上を提供することができることから、従来のポータブル分析機器に比べてかなり優位とすることができる。
【0103】
図9は、この明細書に開示の主題の態様に従って遠隔に置かれた装置に酔って光学的応答にアクセスさせることができるハンドヘルド装置によって、ボールプローブ部を介するラマン分光分析を実現する方法900を描いている。符号910では、ハンドヘルド装置を実現するコントローラ部の分析ポートフォーリオからラマン分光分析を選定することから構成されている。ラマン分光分析の分析順序は、ローカル或いは遠隔に配置され及び/又はコントローラ部のメモリ或いは記憶装置他の装置から受け取ることができる。ラマン分光分析の手順は、分析手順のポートフォーリオに記憶されることができる。ラマン分光分析の手順は、マニュアル選定或いはコントローラに関係した環境、例えば、サンプル環境(サンプル環境における変化、温度、フローレート、微粒子の検出、年度、導電率、pH等)、コントローラ物理環境(温度、湿度、時間、光レベル等)に関連した自動選定に基づいて選定されることができる。
【0104】
符号920では、方法900がコントローラ部で選定されたらラマン分光分析手順を開始させることから構成されることができる。ある態様では、ラマン分光分析手順の開始は、定められたパラメータ及び入力、例えば、ローカル或いは遠隔のユーザからの入力、に基づくことができる。パラメータは、動作状況、環境、スケジュール、履歴結果、履歴動作等に関連されることができる。例としては、ラマン分光分析は、施設における定められた配置、in田原、経過時間等、に基づいて開始されることができる。パラメータの選定及び/或いは分析のルールベースの開始は、コントローラ部がパラメータ値及び/又は分析に関係したルールに基づき選定されたラマン分光分析の開始を決定することができることから、ラマン分光分析のマニュアルでの開始をすることなく、装置を動作させることができる。更に、ラマン分光分析が有線或いは無線接続を伴って或いは伴わないで開始されることができる。
符号930では、光学的応答がボールプローブ(BallProbe:ワシントン州、シアトル、マルクメトリックス社の商標)を介してそのまま獲得されることができる。ある態様では、光学的応答は、コントローラに通信可能に連結されたボールプローブを介して獲得されるうことができる。いくつかの実施例では、ボール婦ルーブは、コントローラ部の一部或いは全てとすることができる。例えば、ボールプローブは、コントローラ部を収納してポータブル分析装置を形成するハウジングに機械的に取り付けられることができる。例として
図3のイメージ301で描かれた例示的ポータブル分析機器を参照されたい。他の実施例では、ボールプローブは、全体或いはその一部が伸縮可能とすることができる。ボールプローブは、環境のラマン分光分析を可能とすることができる。ある態様では、ボールプローブは、そのままラマン分光分析を可能とすることができる。ボールプローブは、コントローラ部及びプローブ部間の通信的接続を介してコントローラコンポーネントに酔って制御されることができる。
【0105】
符号940では、光学的応答が分析されることができる。この分析は、既知のサンプルに関連したラマン分析データを基にされることができる。ラマン・スペクトルデータは、ハンドヘルド装置の参照情報記憶部に格納されることができる。ラマン・スペクトルデータの記憶は、分析データのライブラリの一部とされることができてライブラリに格納されたラマン・スペクトルデータを基にして分析を実行することを可能とすることができる。ラマン・スペクトルデータは、参照情報記憶部ぁらコントローラ部によって受信することができる。サンプルのラマン問い合わせの結果は、参照情報記憶部からのラマン・スペクトル・ライブラリに比較されてラマン問い合わせの結果分析に役立てることができる。
【0106】
符号950では、インディケータが光学応答を分析に基づいて生成されることができる。このインディケータは、コントローラ部から構成されるハンドヘルド装置の低パワーユーザ・インタフェース部を介する表示とすることができる。低パワーユーザ・インタフェース部は、インディケータを表示してユーザ或いはオペレータに対してハンドヘルド装置を少ないトレーニングで有意に動作させることができる。熟練した解釈が必要な一体型LCD表示に対して、インディケータの表示は、基本的であるにも関わらず優位な情報を、オペレータが低いスキルレベルでありながら、オペレータに伝達することができる。オペレータは、それ故、分析結果を認識でき、さらなる検査の必要性、より高度にトレーニングされたオペレータによる結果のレビューの必要性等を認識することができる。
【0107】
符号960では、光学応答を分析する結果へのアクセスを可能がされることができる。このことで、方法900は、終了することができる。アクセスは、他の装置の為にすることができる。分析の結果は、低パワーユーザ・インタフェース部を介して通信される場合よりもより複雑な、詳細な分析データを構成することができる。実施例では、コントローラ部は、他の装置、例えば、ラップトップ、スマートフォン、タブレット等に通信可能に接続されてこれらの他の装置を介してコントローラ部に相互作用させることができる。この他の装置は、一般的に、埋め込み表示を備える従来のポータブル分析機器に匹敵し、或いは良好な、可視及び/又は分析結果に相互作用するための表示を提供されることが出来る。たとえば、スマートフォンへの接続は、従来のポータブル分析機器に類似した表示領域及び分析を提供することができ、タブレット或いはラップトップへの接続は、しばし、従来のポータブル分析機器を構成する表示部よりも大きく、及び/又は、良好な解像度を有する表示提供する。付加的に、これら他の装置の性能を向上させることは、この明細書に開示のポータブル分析機器に対して外部装置が改善され続けられることに高い関係性を与え続けることができる。このことは、これらの技術的改良がテコとして働いてそれらがマーケットに出現する際に改善されたユーザ経験を与えることから、従来のポータブル分析機器に対して大きな効果を与えさせることができる。
【0108】
図10は、開示され主題に関係するコンピューティング環境1000の概略的ブロック図である。このシステム1000は、1又はそれ以上のリモート部1010を具備している。このリモート部1010は、ハードウエア及び/又はソフトウエア(例えば、スレッド、プロセッサ、コンピューティング装置)が相当している。いくつかの実施例では、リモート部1010h、サーバ、パーソナルサーバ等を具備することができる。1例として、リモート部1010は、リモートインタフェース部450,UE440,AP404等とすることができる。
システム1000は、また、1又はそれ以上のローカル部1020を具備することができる。このローカル部1020は、ハードウエア及び/又はソフトウエア(例えば、スレッド、プロセッサ、コンピューティング装置)であることが出来る。 いくつかの実施例では、ローカル部1020は、例えば、コントローラ部11−510、UE440等を具備することができる。
【0109】
リモート部1010とローカル部1020との間の1つの可能な通信は、2或いはそれ以上のコンピュータプロセッサ間で転送されるに適しているデータパケットの形態とすることができる。リモートコンピュータ部1010とローカル部1020との間の他の可能な通信は、1つ或いはそれ以上のコンピュータプロセッサ間での無線通信スロットで転送されるに適する回路スイッチデータの形態とされることができる。システム1000は、リモート部1010及びローカル部1020間での通信を実現することができる通信フレームネットワーク1040及びエアーインタフェース、例えば、UMTSネットワークのUuインタフェースを具備する。リモート部1010は、無線フレームネットワーク1040のリモート部1010側で情報を格納する構成とされることができる、ハードディスクドライブ、SIMカード、デバィスメモリ等のような、1又はそれ以上のリモートデータ記憶部1050に動作可能に接続されることができる。ローカル部1020は、通信フレームネットワーク1040のローカル部1020の側で情報を記憶するように構成されることができる、1又はそれ以上のローカルデータ記憶部1030に動作可能に接続されることができる。
【0110】
開示された主題の種々の態様の為の背景を与えるべく、
図11及び続く記載は、開示された主題の種々の態様が実現されることができる所の好適な環境について簡単且つ一般的な記載を与えることを意図している。主題は、コンピュータ及び/又は複数のコンピュータで動作するコンピュータプログラムのコンピュータで実施可能な命令の一般的な記述として上述した通りであり、当業者は、他のプログラムモジュールとの組み合わせで実現されることができる主題を開示していると認識することとなる。
【0111】
この明細書では、「ストア(収納)」、「ストレィジ(格納)」、「データ収納」、「データ格納」、「データベース」のような用語及び部品の動作および機能に関連している実質的に他の情報格納部は、「メモリ部」或いは「メモリ」或いはメモリを具備する部品に実現される構成要素を参照するものとする。ここに記載したメモリ部は、揮発メモリ或いは不揮発性メモリのいずれでも良く、或いは揮発及び不揮発メモリで構成されても良い。ここで、図示する為のみで、限定を意図することなく、揮発メモリ1120、不揮発性メモリ1122、ディスク記憶装置1124及びメモリ記憶部1146がいずれも下記に示されている。更に、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リードオンリー・メモリ或いはフラシュメモリを含ませることができる。揮発メモリは、外部キャッシュメモリとして働くランダム・アクセスメモリで構成することができる。限定に相当せず、図示の目的から、ランダム・アクセスメモリがシンクロナス・ランダム・アクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、シンクロナス・ランダム・アクセスメモリ、ダブルデータ・レートシンクロナス・ダイナミック・アクセスメモリ、エンハースト・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ、シンクロリンク・ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ及びダイレクト・ランバス・ランダム・アクセスメモリのように、多くの形態で利用される。付加的に、開示されたシステム或いは方法のメモリ部は、これら及び任意の他の好適するタイプのメモリから構成されることに限定されることはないとの前提で構成されているとしている。
【0112】
更に、開示された主題は、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティング装置(例えば、パーソナルディジタルアシスタンス、電話、時計、タブレット・コンピュータ或いは工業的電子装置等)と同様な、単一プロセッサ、或いは、マルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピューティング装置、メインフレームコンピュータで構成される他のコンピュータシステムの構成で実現されることができることを明記する。図示された態様は、タスクが通信ネットワークを介してリンクされている遠隔の処理装置で実行される分散コンピューティング環境で実現することができる。但し、開示の主題の態様の全てでないならば、いくつかがスタンドアローンコンピュータ上で実施されることができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールがローカル及び遠隔のメモリ記憶装置の両方に置かれることができる。
【0113】
図11は、実施例に従った開示されたシステム及び方法を実行する動作が可能なコンピューティングシステム1100のブロック図を図示している。例えば、コントローラ部110−510等、UE440、AP404、遠隔インタフェース部450等に構成されることができるコンピュータ112は、プロセッシングユニット114、システムメモリ116及びシステムバス1118を具備している。システムバス1118は、システムメモリ1116で構成される、これに限定されない、システム部をプロセッシングユニット1114に接続する。プロセッシングユニット1114は、種々の有用なプロセッサのいずれでも良い。デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサのアーキテクチャは、プロセッシングユニット1114として採用さえることができる。
【0114】
システムバス1118は、メモリバス或いはメモリコントローラ、ペリフェーラルバス或いはエクスターナルバス及び/又は利用可能なバスアーキテクチャのいずれの態様を用いるローカルバス、種々のタイプのバスアーキテクチャのいずれであっても良い。ここで、バスアーキテクチャは、限定的ないが、インダストリアル・スタンダード・アーキテクチャ、マイクロチャネル・アーキテクチャ、拡張インダストリアル・スタンダード・アーキテクチャ、インテリジェント・ドライブエレクトロニクス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダード・アソシエーション・ローカルバス、ペリフェーラル・コンポーネント・インターコネクト、カードバス、ユニバーサル・シリアルバス、アドバーンス・グラフィックポート、パーソナル・コンピュータメモリカード・インターナショナル・アソシエーションバス、ファイアワイヤー(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1194)で構成することができる。
【0115】
システムメモリ116は、揮発性メモリ1120及び不揮発性メモリ1122で構成することができる。スタートアップの間のように、コンピュータ1112内の要素間で情報を転送するルーチンを含むベーシック入力/出力システムは、不揮発性メモリ1122に格納さえることができる。限定されない図示の為に、不揮発性メモリ1122は、リードオンリーめもり、プログラマブル・リードオンリー・メモリ、電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なリードオンリーメモリ、或いはフラッシュメモリで構成することができる。揮発メモリ1120は、外部キャシュメモリとして働くリードオンリーメモリで構成することができる。限定されない図示の目的から、リードオンリーメモリが種々の形態で利用可能である。種々の形態には、シンクロナス・ランダム・アクセス・メモリ、ダイナミック・リードオンリー・メモリ、シンクロナス・ダイナミック・リードオンリー・メモリ、ダブルデータ・シンクロナス・ダイナミック・リードオンリーメモリ、エンハースト・シンクロナス・ダイナミック・リードオンリーメモリ、シンクリンク・ダイナミック・リードオンリーメモリ、ラムバス・ダイレクト・リードオンリーメモリ、ダイレクト・ラムバス・リードオンリー・メモリ及びラムバス・ダイナミック・リードオンリー・メモリがある。
【0116】
コンピュータ112は、また、リムーバル/非リムーバル、揮発/不揮発コンピュータ記憶メディアを具備することができる。
図11は、例えば、ディスク記憶装置を示している。ディスク装置1124は、これらに限定する訳ではないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスクドライブ、テープ・ドライブ、フラッシュ・メモリカード、或いはメモリスティックのような装置で構成されることができる。付け加えならば、ディスク記憶部1124は、他の記憶メディアとは分離し、或いは、他の記憶メディアと組み合わされた記憶メディアで構成することができる。
【0117】
コンピューティング装置は、典型的には、コンピュータで読み込み可能な記憶メディア或いは通信メディアから構成されるメディアがあり、二つの用語が下記に両者の相違するように用いられている。
【0118】
コンピュータで読み込み可能なメディアは、コンピュータによってアクセスでき、揮発及び不揮発メディア、リムーバブル及び非リムーバブルメディアで構成されることができる。限定されない、例としては、コンピュータ・リーダブル記憶メディアは、コンピュータで読み込み可能な命令、プログラムモジュール、ストラクチャデータ或いはアンストラクチャデータのような情報を格納するいずれの方法或いは技術との関連で意味されることができる。コンピュータ・リーダブル記憶メディアは、限定されるものではないが、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リードオンリー・メモリ、電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なリードオンリーメモリ、フラッシュメモリ、或いは、他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、或いは他の磁気記憶装置、或いは、所望の情報を記憶するに使われることができる他の具体的な(タンジブル)メディアで構成されることができる。この観点からは、用語の具体的(タンジブル)は、記憶装置、メモリ或いはコンピュータ・リーダブル・メディアにも適用しても良い、変形例として非具体的な(インタンジブル)信号を伝播することを排除されるべきと理解されるべきであり、それ自体で具体的な信号のみを伝播させることはない標準的記憶装置、メモリ、コンピュータ・リーダブル・メディアでカバーすることを断念することは無い。この態様では、具体的なメディアは、非トランジトリ(一過性)メディアで構成することができる。ここで、トランジトリ(一過性)は、記憶装置、メモリ或いはコンピュータ・リーダブル・メディアに適用されても良く、変形例として非具体的な(インタンジブル)信号を伝播することを排除されるべきと理解されるべきであり、それ自体で具体的な信号のみを伝播させることはない標準的記憶装置、メモリ、コンピュータ・リーダブル・メディアでカバーすることを断念することは無い。コンピュータ・リーダブル・メディアは、例えば、アクセス・リクエスト、質問或いは他のデータ再生プロトコルを介して、メデイアによって格納された情報に関して動作の態様の為に、1又はそれ以上のローカル或いはリモート・コンピューティング装置によってアクセスされることができる。例えば、コンピュータ・リーダブルは、メディアに格納された実行可能な実行命令から構成され、実行に応答して、プロセッサで構成されるシステムに対してコントロール部110−510、態様710,820,920等による分析を開始させ、また、応答して例えば、660AーD等の低パワーインタフェースを介して、或いは、1又はそれ以上の他の装置、例えば、UE440等による無線インタフェースを介して、アクセスされることができる関連した情報を発生させる動作を実行させることができる。
【0119】
通信メディアは、典型的には、変調データ信号、例えば、キャリア波或いは他の伝搬メカニズムのようなデータ信号中におけるコンピュータ・リーダブル命令、データ構造、プログラムモジュール或いは他の構造的或いは非構造的データを実現し、任意の情報配送或いは転送メディアを具備している。ここで、変調データ信号の用語は、一又はそれ以上のキャラクタセットを有し、1又はそれ以上の信号に情報をエンコードするような態様で変更される信号に参照される。限定されない例示としては、通信メディアは、有線ネットワーク或いは直接配線のような有線メディア及び音響、RF、赤外及び他の無線メディアのような無線メディアから構成される。
【0120】
図11は、ユーザと好適な動作環境1100に記載されるコンピュータリソースとの間において中間的に働くソフトウエアを記載してことを明記しておく。このようなソフトウエアは、オペレーティングシステム1128で構成されることができる。ディスク記憶部1124に格納されているオペレーティングシステムは、コンピュータシステム1112のリソースを制御し、割り当てるように作用する。システムアプリケーション1130は、システムメモリ1116或いはディスク記憶部1124のいずれかに記憶されたプログラムモジュール1132及びプログラムデータ1134を介してオペレーティングシステム1128によるリソースの管理をなす優位性がある。
ユーザは、入力装置1136を介するコンピュータ1112にコマンド或いは情報を入力することができる。いくつかの実施例では、ユーザ・インタフェースは、ユーザ嗜好の情報等の入力を許すことができ、タッチ感応表示パネル、マウス入力GUI、コマンドライン・コントロール・インタフェース等に組み込むことができ、ユーザにコンピュータ1112への相互作用をさせることができる。入力装置1136は、限定されるものではないが、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナー、TVチューナーカード、ディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ、ウエッブカメラ、セルフォーン、スマートフォン、タブレット・コンピュータ等のようなポインティング装置で構成される。これら及び他の入力機器は、インタフェースポート1138によって、システムバス1118を介して処理装置に1114に接続される。インタフェースポート1138は、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサル・シリアルポート、赤外ポート、ブルートゥース(登録商標)ポート、IPポート或いは無線サービスに関連したロジカルポート等で区政される。出力装置1140は、入力装置11136としていくつかの同様のタイプのポートを用いる。
【0121】
例えば、ユニバーサルバスポートは、コンピュータ1112へ入力を与え、コンピュータ1112から情報を出力装置1140に出力する。出力アダプター1142が設けられて、特別なアダプターとして用いる出力装置1140にはモニター、スピーカ、及びプリンタのようないくつかの出力装置1140がある旨が描かれている。出力アダプター1142は、限定を付さないで図示している、出力装置1140及びシステムバス1118間の接続手段を提供するビデオ及びサウンドカードから構成される。他の装置及び/又は装置のシステムは、リモートコンピュータ1144のような、入力及び出力の可能性を与えている。
【0122】
コンピュータ1112は、リモートコンピュータ1144のような1又はそれ以上のリモートコンピュータへのロジカル接続を用いるネットワーク環境で動作することができる。リモートコンピュータ1144は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、クラウド記憶部、クラウド・サービス、クラウド・コンピューティング環境におけるコード実行、ワークスステーション、マイクロプロセッサ・ベースのアプリケーション、ピアー装置、或いは他の共通のネットワークノード等とすることができ、通常コンピュータ1112に関連して記載された要素の全て或いは多くから構成される。
【0123】
簡素化する目的から、唯1つの目おり記憶装置1146がリモートコンピュータ1144とともに描かれている。リモートコンピュータ1144は、ネットワーク・インタフェース1148を介して論理的にコンピュータに接続され、通信接続1150によって物理的に接続されている。ネットワーク・インタフェース1148は、ローカルエアリアネットワーク及びワイドエリアネットワークのような有線及び/又は無線通信ネットワークを包含している。ローカルエリアネットワーク技術は、ファイバ分配データインタフェース、カッパ分配データインタフェース、えさーネット、トークンリング、ラディア、ダイアメータ等で構成される。ワイドエアリアネットワーク技術は、限定されないところの、ポイント・トゥ・ポイント・リンク、回路切換ネットワークのようなインテグレテェーテッド・サービス・ディジタル・ネットワーク及びそのバリエーション、パケットスイチングネットワーク及びディジタルサブ好くライブラインで構成される。下記に明記されるように、ワイヤレス技術は、上述したに加えて或いは代えて用いることができる。
【0124】
通信接続1150は、バス1118にネットワーク・インタフェース1148を接続するように採用されているハードウエア或いはソフトウエアを参照している。通信接続1150がコンピュータ1112内を明瞭にする為に描かれている。ネットワーク・インタフェースに接続する為のハードウエア、或いは、ソフトウエアは、例えば、通常の電話グレードのモデム、ケーブルモデム、ディジタルサブスクライバーラインモデム、インテグレーテッドサービスディジタルネットワークアダプター及びえさ−ネットカードで構成されるような、モデムのようなインターナル及びエクスターナル技術で構成されることができる。
【0125】
開示された主題の図示された実施例の上述の記載は、アブストラクトの記載されたことで構成されているが、精密な形態記載に開示される実施例を限定するものではなく、排除することを企図しているものではない。特定の実施例及び例が描画目的で記載されているが、種々の変更が可能であり、これらの変更は、これらの分野の当業者が認識する範囲において、実施例及び例の範囲に入ると考えられるべきである。
この観点から、開示された主題が応用可能な種々の実施例及び対応する図面との関連で記載されているが、主題から離れることなく、開示した主題と同一、類似、変更或いは置き換え機能を実施する実施するために付加を記載された実施例になすことができ、他の類似した実施例が用いられ、或いは、変更されることができると理解されるべきである。それ故、開示された主題は、ここに記載された単一の実施例に限定されるべきでなく、下記に添付したクレームに従う範囲及び概念で構成されるべきである。
【0126】
この明細書に採用されている、用語「プロセッサ」は、実質的にどのようなコンピューティング処理ユニット或いは装置に参照されることができ、シングルコアプロセッサ、マルチスレッドでの実行機能させるソフトウエアを有するシングルプロセッサ、マルチスレッド技術のハードウエアを有するマルチコアプロセッサ、パラレルプラットフォーム及び分散共有のメモリを備えたパラレルプラットフォームで構成されることに限られない。付加すれば、プロセッサは、集積回路、アプリケーションが特定されている集積回路、ディジタル信号プロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、プログラマブル・ロジックコントローラ、コンプレックス・プログラマブル・ロジック装置、ディスクリート・ゲート或いはトランジスタ・ロジックで構成することができる。プロセッサは、空間利用を最適化し、ユーザ機器の性能を向上させる為に、分子及び量子ドッドベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートのようなものであるが、これに限られない、ナノスケールアーキテクチャを活用することができる。プロセ差は、コンピュータ処理ユニットの組み合わせで実施されることができる。
【0127】
この出願で用いられている、用語「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、「レイヤ」、「セレクタ」、「インタフェース」及び同様のものは、コンピュータに関連した構成要素或いは1又は特定の機能を備え、動作装置に関連した構成要素に参照されるべきである。ここで、構成様相は、ハードウエア、ハードウエア及びソフトウエアとの組み合わせ、或いは、実行ソフトウエアのいずれとすることができる。例としては、部品は、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能、実行のスレッド、プログラム及び/又はコンピュータであってもよく、これらに限られるものでもない。限定するものではないが、図示することによってサーバ上で動作するアプリケーション及びサーバの両者をコンポーネント(部)とすることができる。1又はそれ以上のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行のスレッド内に属するものであっても良く、コンポーネント(部)は、1つのコンピュータにローカライズすることができ、及び/又は2或いはそれ以上の間に分散せられることができる。付加すれば、これらのコンポーネント(部)は、種々のデータ構造が格納されている種々のコンピュータで読み込み可能なメディアから実行することができる。このコンポーネントは、1つ又はそれ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムからのデータ及び/又は信号を介する他のシステムでいのインターネットのようなネットワークを横切るようなデータ)を有する信号で、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。他の例では、コンポーネントは、ファームウエア・アプリケーション或いはソフトウエアによって動作される電子或いは電気回路によって動作される機械部品によって与えられる特定機能を有する装置とすることができる。っこで、プロセッサは、装置内或いは外に設けることができ、ソフトウエア或いはファームウエア・アプリケーションの少なくとも一部を実行させることができる。他の例では、コンポーネント(部)は、機械的パーツなしの電子部品を介して特定の機能を与える装置とすることができ、電子コンポーネント(部)は、プロセッサで構成され、電子コンポーネント(部)の機能を少なくとも部分的にソフトウエア或いはファームウエアを実行させることができる。
【0128】
付加するならば、用語「又は」は、排他的な「又は」よりもむしろ包含的な「又は」を意味しているとすべきである。このことは、特殊なものでない限り、記述から明らかとされ、「XがA又はBを採用する」は、自然な包括的置き換えのいずれかを意味しているとすべきである。即ち、もし、XがAを採用すれば、Xは、Bを採用し、或いはXは、A及びBの両方を採用し、そして、「XがA又はBを採用する」は、上述した事例のいずれをも充足されるものである。更に、この明細書及び添付された図面で使われている冠詞「a」及び「an」は、単数形に向けられた記述から明らか、或いは、特定されていない限り、「1つ又はそれ以上」を意味するものとされるべきである。
【0129】
更に、用語「含む(include)」は、閉塞的或いは排他的用語とよりもむしろ開放的或いは含有的用語として採用されているとすべきである。用語「含む(include)」は、「具備する或いは構成する(comprising)」で置き換えることができ、説明的に他の態様で用いられない限り、類似した概念として取り扱わられる。例としては、「フルーツのバスケットがリンゴを含む」は、「フルーツのバスケットがリンゴで具備し、或いは、構成される。」と同様な概念の大きさを備えるとして取り扱われるべきである。
【0130】
更に、「ユーザ装置(UE)」、「モバイルステーション」、「モバイル」
「サブスクライバーステーション」、「サブスクライ機器」、「アクセスターミナル」、「ハンドセット」及び類似の専門用語のような用語は、サブスクライバー或いは無線通信サービスの使用者によって利用される無線装置を参照してデータ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム或いは実質的にいずれのデータ・ストリーム或いは信号ストリームを受け取り或いは伝達するものとされる。これらの用語は、この明細書及び図面において相互に変更可能に用いられる。同様に、用語「アクセスポイント」、「AP」、「ベースステーション」、「ノードB」、「エボルトノードB」、「eノードB」、「ホームノードB」、「ホームアクセスポイント」、その他は、この出願で相互に変更可能に用いられ、無線装置或いは機器を参照してデータ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム或いは実質的にいずれのデータ・ストリーム或いは信号ストリームを受け取ってサブスクライバーステーションアルは可能となる差お打ちを提供するものとされる。
【0131】
さらに、用語「ユーザ」、「サブスクライバー(購買者)」、「顧客」、「消費者」、「購入者」、「エージェント」等は、用語中で記述根拠が特定の相違明確にしないかぎり、この明細書及び図面において相互に変更可能に用いられる。このような用語は、人的な事業者或いはシュミュレートされたビジョン、音声認識等を提供するオートメートコンポーネント(人工の知能を介するサポート、複雑な数学的方式を基にした推論をさせる可能性を介するようなサポート)を参照することができる。
【0132】
主題の態様、特徴或いは優位性は、ブロードキャスト、無線テレコミュニケーション、ラジオ技術或いはネットワーク或いはこれらの組み合わせのいずれ、或いは実質的にいずれかで活用されることができる。このような技術或いはネットワークの非限定的例は、ブロードキャスト技術(例えば、サブヘルツ、極めて低い周波数、非常に低いシュ波数、低周波数、中間周波数、高い周波数、非常に高い周波数、ウルトラ高周波数、超高周波数、テラヘルツブロードキャスト等)、エサ−ネット、X.25、パワーラインタイプのネットワーク、例えば、パワーライン・オーディオ・ビデオエサ−ネット等、フェムトセル技術、Wi-Fi、マイクウエーブアクセス、についてのワールド・ワイドな相互動作性、改良されたジェネラル・パケット・ラジオサービス、第3世代のパートナーシップ・プロジェクト、ロングターム・エボリューション、第3世代のプロジェクト・ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションシステム、第3世代のパートなシップ・プロジェクト2、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド、ハイスピード・パケットアクセス、ハイスペード・ダウンリンク・パケットアクセス、ハイスピードアップリンク・パケットアクセス、モバイル通信エボリューション・オーディオアクセスネットワーク或いはロングターム・エボリューション・アドバーンストの為のグロバルシステムに対する改善されたデータレートで構成される。
【0133】
上述したことは、開示された主題のシステム及び方法の実例となる例を含んでいる。当然ながら、ここでのコンポーネント(部)或いは方法の組み合わせの全て委を記載することはできない。この分野の当業者は、クレームされた主題の更なる組み合わせ及び置き換えが可能であることを認識すべきである。更に、用語「含む」、「持つ」等は、「構成される」がクレームで暫定的に採用された際には、用語「構成される」が意味する所と同様に、用語が包含されるべきあるように、詳細に説明、添付したクレーム及び図面に用いられている。