(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オンの結晶形態、溶媒和物および水和物、ならびに作製方法を提供する。一局面では、本明細書に記載の構造を有する化合物Iの結晶形態およびその溶媒和物または水和物が提供される。この結晶形態は、5.8、11.4、11.6、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる。
5.8、11.4、11.6、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1から3のいずれかに記載の結晶形態。
5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに
約133℃および約170℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、請求項1から4のいずれかに記載の結晶形態。
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1または8から9のいずれかに記載の結晶形態。
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに
約98℃および約253℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、請求項1または8から10のいずれかに記載の結晶形態。
5.0、10.1、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1、14または15のいずれかに記載の結晶形態。
5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに
約181℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、請求項1または14から16のいずれかに記載の結晶形態。
4.1、18.1、18.7、23.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1または20のいずれかに記載の結晶形態。
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1、23、または24に記載の結晶形態。
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに
約173℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、請求項1または23から25のいずれかに記載の結晶形態。
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1、29、または30に記載の結晶形態。
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに
約142℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、請求項1または29から31のいずれかに記載の結晶形態。
HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製阻害剤化合物からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤をさらに含む、請求項47または48に記載の組成物。
ウイルス感染症を処置する方法であって、治療有効量の請求項1から34および47から50のいずれか一項に記載の化合物Iの結晶形態または医薬組成物を、それを必要とするヒトに投与するステップを含む、方法。
HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製阻害剤化合物からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、請求項51または52に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0061】
I.概要
化合物4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オン(化合物I)は、Toll様受容体7(TLR−7)の選択的かつ強力な阻害剤である:
【化2】
【0062】
本発明は、化合物Iの固体形態の驚くべき発見、本明細書に記載されているような形態に起因する利点、および固体形態を作製するための方法に起因する。結晶性物質は、一般的に物理的および化学的にさらに安定している。製品の貯蔵寿命は、安定性と直接相関するため、結晶性物質の優れた安定性は、これらの最終剤形における使用をさらに適切にしている。APIプロセシングにおける結晶化ステップはまた、処理溶媒への不純物を拒絶することにより薬物物質純度を向上する機会を得ることを意味する。
【0063】
II.定義
本発明の明細書において使用する場合、以下の単語および句は、それらが使用される文脈によって別段に示される場合を除き、以下に示されたような意味を有することを一般的に意図する。
【0064】
「水和物」とは、化合物Iと水を組み合わせることによって形成される複合体を指す。この用語は、化学量論的ならびに非化学量論的水和物を含む。
【0065】
「溶媒和物」とは、化合物Iと溶媒とを組み合わせることによって形成される複合体を指す。
【0066】
「脱溶媒和された」とは、本明細書に記載されているような、溶媒分子が部分的または完全に除去された溶媒和物である化合物I形態を指す。脱溶媒和形態を生成する脱溶媒和技術は、限定ではないものの、化合物I形態(溶媒和物)を真空へ曝露すること、溶媒和物を高温下に置くこと、溶媒和物を空気もしくは窒素などの気体流に曝露すること、またはこれらのいずれかの組合せを含む。したがって、脱溶媒和された化合物I形態は無水である、すなわち、完全に溶媒分子が無いものであるか、または溶媒分子が化学量論的もしくは非化学量論的量で存在する、部分的に溶媒和したものであることができる。
【0067】
「アルコール」とは、ヒドロキシ基を有する溶媒を指す。代表的なアルコールは、任意の適切な数の炭素原子、例えば、C
1〜C
6、および任意の適切な数のヒドロキシ基、例えば、1〜3などを有することができる。例示的アルコールとして、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノールなどが挙げられる。
【0068】
「治療有効量」とは、以下に定義されているように、このような処置を必要とする哺乳動物に投与された場合、処置を実行するのに十分な量を指す。治療有効量は、処置している被験体、被験体の体重および年齢、病態の重症度、投与方式などに応じて変動し、当業者により容易に決定することができる。
【0069】
「化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まない」とは、10%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する化合物Iの結晶形態を指す。例えば、実質的に含まないとは、9、8、7、6、5、4、3、2、または1%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する、化合物Iの結晶形態を指すことができる。好ましくは、実質的に含まないとは、5%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する、化合物Iの結晶形態を指す。好ましくは、実質的に含まないとは、1%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する、化合物Iの結晶形態を指す。
【0070】
III.化合物Iの固体形態
本発明は、結晶形態および非晶質形態、ならびに溶媒和物および水和物形態を含む、4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オン(化合物I;米国特許第8,367,670および8,809,527を参照されたい)の固体形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、構造:
【化3】
を有する化合物Iの結晶形態およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0071】
化合物Iは、これらに限定されないが、形態I、形態II、形態III、および形態IVを含む様々な固体形態を採用することができる。他の形態として、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVが挙げられる。化合物Iは、2種もしくはそれ超の結晶形態の混合物を形成することもできるし、または他の結晶形態を実質的に含まない単結晶形態を形成することもできる。
【0072】
形態I
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターン、ならびに約133℃、170℃および273℃において吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。
【0073】
化合物Iの形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0074】
化合物Iの形態Iはまた、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。
【0075】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、および11.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0076】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.6、22.3、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.6、17.7、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0077】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、
図1のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、形態II、形態IIIおよび形態IVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iはまた、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0078】
化合物Iの形態Iは、約133℃、約170℃、または約273℃において少なくとも1つまたは複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133、170、または約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133℃または約170℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133℃および約170℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133、170、および約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0079】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約133℃および約170℃での1つまたは複数のDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0080】
形態II
化合物Iの形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0081】
化合物Iの形態IIはまた、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0082】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、18.3、19.9、22.4および25.5度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0083】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、
図5のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、形態I、形態IIIおよび形態IVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIはまた、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0084】
化合物Iの形態IIは、約98、約253℃、または約273℃において少なくとも1つまたは複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98、253、または約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98または約253℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98℃および約253℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98、253、および約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0085】
一部の実施形態では,化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約98および約253℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0086】
形態III
化合物Iの形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0087】
化合物Iの形態IIIはまた、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0088】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、21.5、および22.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0089】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、
図9のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、形態I、形態IIおよび形態IVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIはまた、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0090】
化合物Iの形態IIIは、約181℃または約272℃において少なくとも1つまたは複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃または約272℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃および約272℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0091】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約181℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0092】
形態IV
化合物Iの形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンで特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0093】
化合物Iの形態IVはまた、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0094】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、18.1、18.7、23.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0095】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、
図13のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、形態I、形態IIおよび形態IIIを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVはまた、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0096】
形態V〜VIII
化合物Iの形態Vは、
図16のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。形態Vは、任意の適切な溶媒和物または水和物形態であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態Vは、ヘキサフルオロイソプロパノールとの溶媒和物であることができる。
【0097】
化合物Iの形態VIは、
図17のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIは、任意の適切な溶媒和物または水和物形態であることができる。
【0098】
化合物Iの形態VIIは、
図18のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIIは、任意の適切な溶媒和物または水和物形態であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態VIIは、トリフルオロエタノールとの溶媒和物であることができる。
【0099】
化合物Iの形態VIIIは、
図19のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIIIは、任意の適切な溶媒和物または水和物形態、例えば、半水和物などであることができる。
【0100】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Vは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態VIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態VIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態VIIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0101】
形態IX
化合物Iの形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0102】
化合物Iの形態IXはまた、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0103】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、および15.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0104】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、
図20のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0105】
化合物Iの形態IXは、約57、101、141、173、または約266℃において少なくとも1つまたは複数の吸熱を有する、示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約57、101、141、173、または約266℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約141または約173℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約141および約173℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約173および約266℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約173℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約57、101、141、173、および約266℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0106】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約173℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0107】
化合物Iの結晶形態IXはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは水和物であることができる。
【0108】
形態X
化合物Iの形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0109】
化合物Iの形態Xはまた、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0110】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、10.8および16.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0111】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、
図23のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0112】
化合物Iの形態Xは、約142℃または約274℃において少なくとも1つの吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、約142または約274℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、約142℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、約142および約274℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0113】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約142℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0114】
形態XI
化合物Iの形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0115】
化合物Iの形態XIはまた、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0116】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、17.1および19.5度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0117】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、
図26のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XII、形態XIII、および形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0118】
化合物Iの結晶形態XIはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIPA)との溶媒和物であることができる。
【0119】
形態XII
化合物Iの形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0120】
化合物Iの形態XIIはまた、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0121】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、20.3、21.1および21.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0122】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、および25.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、
図28のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XIII、および形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0123】
化合物Iの形態XIIは、約94℃、112℃、140℃または約174℃において吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、約94℃、112℃、140℃または約174℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、約174℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、約94℃、112℃、140℃および約174℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0124】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約174℃でのDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0125】
化合物Iの結晶形態XIIはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、トリフルオロエタノール(TFE)との溶媒和物であることができる。
【0126】
形態XIII
化合物Iの形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0127】
化合物Iの形態XIIIはまた、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0128】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、9.2、18.4および20.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0129】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、
図31のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、および形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0130】
形態XIV
化合物Iの形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0131】
化合物Iの形態XIVはまた、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0132】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、14.3および24.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0133】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9および26.2度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、
図28のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、および形態XIIIを実質的に含まないことができる。
【0134】
化合物Iの結晶形態XIVはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、トリフルオロエタノール(TFE)との溶媒和物であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは水和物であることができる。
【0135】
本明細書で示される化合物Iを含む任意の式または構造はまた、化合物の非標識形態ならびに同位体標識形態を表すことを意図する。同位体標識した化合物は、1個または複数の原子が選択された原子量または質量数を有する原子で置き換えられていることを除いて、本明細書で示される式で示されている構造を有する。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、これらに限定されないが、
2H(重水素、D)、
3H(トリチウム)、
11C、
13C、
14C、
15N、
18F、
31P、
32P、
35S、
36Clおよび
125Iなどが挙げられる。例えば、
3H、
13Cおよび
14Cなどの放射性同位元素が組み込まれている、本発明の開示の様々な同位体標識した化合物。このような同位体標識した化合物は、代謝研究、反応速度研究、検出もしくは画像化技術、例えば、ポジトロン放出断層撮影(PET)または単一光子放射断層撮影(SPECT)など(薬物または基質組織分布アッセイを含む)または患者の放射線処置において有用となり得る。
【0136】
本開示はまた、炭素原子に結合している1〜「n」個(nは分子内の水素の数である)の水素が、重水素で置き換えられている化合物Iを含む。このような化合物は、代謝への耐性の増加を示し、したがって、哺乳動物に投与された場合、任意の化合物Iの半減期を増加させるのに有用である。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照されたい。このような化合物は、当技術分野で周知の手段により、例えば、1個または複数の水素原子が重水素で置き換えられている出発物質を利用することにより合成される。
【0137】
重水素標識または置換されている本開示の治療用化合物は、分布、代謝および排出(ADME)に関して改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を有し得る。重水素などのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性、例えば、in vivoでの半減期の増加または低減された投薬量要件から結果として生じるある特定の治療的利点をもたらすことができる。
18F標識した化合物は、PETまたはSPECT研究に対して有用となり得る。本開示の同位体標識した化合物およびそのプロドラッグは、非同位体的標識した試薬の代わりに容易に入手できる同位体標識した試薬を使用して、以下に記載されているスキームまたは実施例および調製に開示された手順を実行することによって一般的に調製することができる。さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわち、
2HまたはD)による置換は、より高い代謝安定性から結果として生じるある特定の治療的利点、例えば、in vivoでの半減期の増加または低減された投薬量要件または治療指数の改善をもたらすことができる。この状況における重水素は、化合物Iの中の置換基としてみなされることが理解されている。
【0138】
このようなより重い同位体の濃度、特に重水素は、同位体の富化係数により定義することができる。本開示の化合物において特定の同位体として特に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定した同位体を表すことを意図する。特に述べられていない限り、位置が「H」または「水素」として特に指定されている場合、その位置は、その天然存在度の同位体組成において水素を有すると考えられている.したがって、本開示の化合物において、重水素(D)として特に指定された任意の原子は、重水素を表すことが意図されている。
【0139】
IV.化合物Iの固体形態を調製する方法
化合物Iの固体形態は様々な方法で調製することができる。例えば、化合物Iは、単一の溶媒系に溶解することができ、結晶化させることができる。代わりに、化合物Iは、化合物Iを溶媒に溶解し、次いでこの混合物に貧溶媒を加えて、化合物Iの結晶化を引き起こすことによって、二溶媒系から結晶化することができる。
【0140】
溶媒は、溶液を形成するのに適切な任意の溶媒であることができる。典型的には、溶媒は、極性溶媒であることができ、一部の実施形態ではプロトン性溶媒である。他の適切な溶媒は非極性溶媒を含む。適切な溶媒として、これらに限定されないが、水、アルカン、例えば、ヘプタン、ヘキサン、およびシクロヘキサン、石油エーテル、C
1〜C
3アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、エチレングリコールおよびポリエチレングリコール、例えば、PEG400、アルカノエート、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、および酢酸ブチルなど、アセトニトリル、アルカノン、例えば、アセトン、ブタノン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルプロピルケトン(MPK)およびメチルイソ−ブチルケトン(MIBK)など、エーテル、例えば、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンおよび1,4−ジオキサンなど、芳香族、例えば、ベンゼンおよびトルエンなど、ハロゲン化溶媒、例えば、塩化メチレン、クロロホルムおよび四塩化炭素など、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ならびにジメチルホルムアミド(DMF)が挙げられる。適切な溶媒としてまた、これらに限定されないがハロゲン化C
1〜C
3アルコール(トリフルオロメタノール、トリフルオロエタノール(TFE)、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIPA))が挙げられる。
【0141】
化合物Iの結晶形態を調製する方法は、任意の適切な反応条件下で実施することができる。例えば、化合物Iの結晶形態を調製する方法は、例えば、これらに限定されないが、室温未満、室温、または室温超の任意の適切な温度で実施することができる。一部の実施形態では、温度は、約−78℃〜約100℃、または約0℃〜約50℃、または約10℃〜約30℃であることができる。一部の実施形態では、温度は、本方法において使用される特定の溶媒の還流温度であることができる。他の実施形態では、化合物Iの結晶形態は、化合物Iの1つの結晶形態が化合物Iの第2の結晶形態を形成するように、約100℃超に加熱することができる。
【0142】
化合物Iの結晶形態を調製する方法は、任意の適切な時間の間実施することができる。例えば、時間は、数分間、数時間または数日間にわたり得る。一部の実施形態では、時間は、数時間、例えば、一晩などであることができる。化合物Iの結晶形態を調製する方法はまた、任意の適切な圧力で実施することもできる。例えば、圧力は、大気圧未満、ほぼ大気圧、または大気圧超であることができる。
【0143】
形態I
一部の実施形態では、本発明は、本発明の化合物Iの結晶形態Iを調製する方法であって、形態Iを調製する適切な条件下で、本発明の化合物Iと溶媒の混合物を形成することを含む方法を提供する。任意の適切な溶媒を、化合物I形態Iを調製する方法において使用することができる。一部の実施形態では、溶媒は、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケトン、メチルイソ−ブチルケトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、またはジクロロメタンのうちの少なくとも1つであることができる。一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはジクロロメタンのうちの少なくとも1つであることができる。一部の実施形態では、溶媒として、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちの1つを挙げることができる。一部の実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンと組み合わせた、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちの少なくとも1つであることができる。一部の実施形態では、溶媒はメタノールおよびジクロロメタンであることができる。
【0144】
一部の実施形態では、本発明は、形態Iを調製するのに適切な条件下で、化合物Iと、C
1〜C
3アルコールおよびジクロロメタンを含む溶媒との混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態Iを調製する方法を提供する。C
1〜C
3アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノールであることができる。一部の実施形態では、溶媒として、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールのうちの1つが挙げられる。一部の実施形態では、溶媒として、メタノールおよびジクロロメタンが挙げられる。一部の実施形態では、溶媒として、エタノールおよびジクロロメタンが挙げられる。一部の実施形態では、溶媒として、イソプロパノールおよびジクロロメタンが挙げられる。
【0145】
メタノールとジクロロメタンとの任意の適切な比を使用することができる。例えば、メタノール対ジクロロメタンの比は、10:1〜約1:10(容量/容量)であることができ、これは、約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9または約1:10(容量/容量)を含む。一部の実施形態では、メタノール対ジクロロメタンの比は、約1:1〜約1:5(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では、メタノール対ジクロロメタンの比は、約1:2(容量/容量)であることができる。
【0146】
化合物Iの形態Iを調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。例えば、溶媒を蒸発させることができ、種結晶を混合物に加えることができ、混合物を、単一回数または繰り返し加熱および冷却することができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態Iを調製する方法はまた溶媒を蒸発させ、これによって形態Iを形成することも含む。一部の実施形態では、化合物Iの形態Iを調製する方法は、化合物I、メタノールおよびジクロロメタンの反応混合物(メタノール対ジクロロメタンの比は1:2(容量/容量)である)を形成し、ジクロロメタンを除去し、これによって、化合物Iの結晶形態Iを形成することを含む。
【0147】
形態II
本発明はまた、化合物I形態IIを調製するための方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態IIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとクロロホルムの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態IIを調製する方法を提供する。化合物Iの結晶形態IIを調製するための条件として、少なくとも1日の期間の間の周辺温度および圧力を挙げることができる。化合物Iの結晶形態IIを調製するための期間はまた、少なくとも2、3、4、5日間、またはそれ超であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIを調製するための方法は、約5日間とすることができる。
形態III
【0148】
本発明はまた、化合物I形態IIIを調製するための方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、化合物Iの形態Iを、約130℃〜約190℃の温度に加熱し、これによって、形態IIIを形成することによって、化合物Iの結晶形態IIIを調製する方法を提供する。一部の実施形態では、本方法はまた、形態IIIを室温に冷却することも含む。
【0149】
形態IV
本発明はまた、化合物I形態IVを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、化合物Iの形態IIを約90℃〜約250℃の温度へ加熱し、これによって、形態IVを形成することによって、化合物Iの結晶形態IVを調製する方法を提供する。
【0150】
形態V
本発明はまた、化合物I形態Vを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態Vを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとヘキサフルオロイソプロパノールの混合物を形成し、ヘキサフルオロイソプロパノールを除去することによって、化合物Iの結晶形態Vを調製する方法を提供する。ヘキサフルオロイソプロパノールは、任意の適切な条件下、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去することができる。代わりに、形態Vは、化合物Iの高温溶液を冷水と組み合わせ、その後の固体を単離させることによって、形成することもできる。
【0151】
形態VI
本発明はまた、化合物I形態VIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態VIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとトリフルオロエタノールの混合物を形成し、トリフルオロエタノールを除去することによって、化合物Iの結晶形態VIを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールは、任意の適切な条件下、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去することができる。
【0152】
形態VII
本発明はまた、化合物I形態VIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態VIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとトリフルオロエタノールの混合物を形成し、トリフルオロエタノールを除去することによって、化合物Iの結晶形態VIIを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールは、任意の適切な条件下、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去することができる。
【0153】
形態VIII
本発明はまた、化合物I形態VIIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態VIIIを調製するのに適切な条件下で、約90%超の相対湿度を有する雰囲気に、化合物I形態Vまたは形態VIIを曝露することによって、化合物Iの結晶形態VIIIを調製する方法を提供する。相対湿度は、例えば、約50%、55、60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98超、または約99%超の任意の適切な湿度であることができる。一部の実施形態では、相対湿度は約95%超であることができる。一部の実施形態では、相対湿度は約97%であることができる。
【0154】
形態IX
本発明はまた、化合物I形態IXを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態IXを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態I、水およびトリフルオロエタノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態IXを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールと水との任意の適切な比を使用することができる。例えば、トリフルオロエタノール対水の比は、10:1〜約1:1(容量/容量)であることができ、これは、約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1または約1:1(容量/容量)を含む。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約10:1〜約1:1(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約5:1(容量/容量)であることができる。化合物Iの結晶形態IXを調製するための条件として、少なくとも1日の期間の間の周辺温度および圧力を挙げることができる。化合物Iの結晶形態IXを調製するための期間はまた、少なくとも2、3、4、5日間、またはそれ超であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXを調製するための方法は、約5日間であることができる。
【0155】
形態X
本発明はまた、化合物I形態Xを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態Xを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態Iとクロロホルムの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態Xを調製する方法を提供する。化合物Iの結晶形態Xを調製するのに適切な条件として、周辺温度および圧力を挙げることができる。
【0156】
形態XI
本発明はまた、化合物I形態XIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態XIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態Iと、ヘキサフルオロイソプロパノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態XIを調製する方法を提供する。
【0157】
形態XII
本発明はまた、化合物I形態XIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態XIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態I、水およびトリフルオロエタノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態XIIを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールと水との任意の適切な比を使用することができる。例えば、トリフルオロエタノール対水の比は、20:1〜約1:1(容量/容量)であることができ、約20:1、19:1、18:1、17:1、16:1、15:1、14:1、13:1、12:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1または約1:1(容量/容量)を含む。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約20:1〜約1:1(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約15:1〜約5:1(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約10:1(容量/容量)であることができる。
【0158】
形態XIII
本発明はまた、化合物I形態XIIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態XIIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態IIを0℃未満に冷却することによって、化合物Iの結晶形態XIIIを調製する方法を提供する。化合物Iの形態IIは、これらに限定されないが、−5℃、−10、−15、−20、−25、−30、−40、−50、−60および−70℃を含む、0℃未満の任意の適切な温度に冷却することができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態IIは、約−10℃に冷却して、形態XIIIを調製することができる。
【0159】
形態XIV
本発明はまた、化合物I形態XIVを調製するための方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、形態XIVを調製するのに適切な条件下で、形態XIIを乾燥させることによって、化合物Iの結晶形態XIVを調製する方法を提供する。乾燥させることは、形態XIIを適切な温度に適切な期間の間加熱すること、形態XIIを低減された気圧環境に置くこと、または両方を含むことができる。例えば、形態XIIは、室温超の温度、例えば、30℃、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、90、または100℃などに加熱することができる。形態XIIが低減された気圧環境内で乾燥される場合、低減された気圧は、1気圧未満の任意の適切な圧力、例えば、0.9atm、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001atm、またはそれ未満などを有することができる。一部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを、1気圧未満の圧力で乾燥させることを含む。一部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを加熱することを含む。一部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを1気圧未満の圧力で乾燥させ、形態XIIを約40℃の温度で加熱することを含む。
【0160】
結晶化合物Iを調製する方法は、一般的に約0℃から溶媒の還流温度までの温度で行うことができる。一部の実施形態では、温度は室温であることができる。代わりに、化合物I、または化合物Iの結晶形態の1つは、固体形態で加熱することができる。例えば、化合物I形態Iは、約130℃〜約200℃、または約130℃〜約150℃の温度に加熱することができる。化合物I形態IIは、約90℃〜約200℃の温度に加熱することができる。
【0161】
複数の溶媒が本発明の方法で使用される場合、上記方法における溶媒の比は、容量で約1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7および約1:8を含む、約1:1〜約1:9の任意の適切な比であることができる。溶媒比の範囲は、好ましくは容量で約1:1〜約1:9、より好ましくは約1:2〜約1:7、さらにより好ましくは約1:2〜約1:5である。
【0162】
化合物I対溶媒の比は、結晶化を促進するのに適切な任意の比であることができる。例えば、化合物I対溶媒の比は、約1:5(重量/容量、またはw/v)〜約1:50(w/v)であることができ、これは、約1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:13、1:14、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40および約1:45(w/v)を含む。化合物I対溶媒の比は、好ましくは約1:10〜約1:25(w/v)、より好ましくは約1:10〜約1:15(w/v)である。
【0163】
結晶化は、当技術分野で公知の方法、例えば、機械的手段、例えば、反応容器の接触表面を、例えば、ガラス棒でひっかくまたは擦ることによって、誘導することができる。任意選択で、飽和または過飽和溶液は、種結晶を接種することができる。化合物Iを結晶化するための混合物はまた、結晶化合物Iの種結晶を含有することができる。
【0164】
所望の結晶形態の単離は、溶媒を除去し、結晶から溶媒を沈殿させることによって達成することができる。一般的に、これは、公知の方法、例えば、濾過、吸引濾過、デカンテーションまたは遠心分離などにより行われる。さらなる単離は、当業者に公知の方法、例えば、真空の適用、および/または加熱により、結晶形態から任意の過剰の溶媒(複数可)を除去することによって、達成することができる。
【0165】
V.医薬組成物
本明細書に提供されている化合物Iの固体形態は、医薬組成物の形態で投与することができる。本開示は、活性成分としての、記載されている化合物Iの1種または複数種の固体形態または薬学的に許容されるその塩またはエステル、ならびに1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤、担体(不活性な固体希釈剤および充填剤を含む)、希釈剤(滅菌水溶液および様々な有機溶媒を含む)、透過促進剤、可溶化剤ならびにアジュバントを含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物は、単独でまたは他の治療剤と組み合わせて(以下の併用療法セクションに示されている通り)投与することができる。このような組成物は、薬学分野において周知の方式で調製することができる(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mace Publishing Co.、Philadelphia, PA、第17版(1985年);ならびにModern Pharmaceutics、Marcel Dekker, Inc.、第3版、(G.S. BankerおよびC.T. Rhodes編)を参照されたい)。
【0166】
医薬組成物は、例えば、参照により組み込まれている特許および特許出願に記載されているものと類似の有用性を有する薬剤の許容された投与モードのいずれか、直腸、頬側、鼻腔内および経皮的経路、動脈内注射より、静脈内に、腹腔内に、非経口的に、筋肉内に、皮下的に、経口的に、局所的に、吸入剤として、または含浸もしくはコーティングしたデバイス、例えば、ステントなど、または動脈挿入した円柱状ポリマーを介したものを含め、単回または複数回用量のいずれかで投与することができる。
【0167】
投与のための1つのモードは非経口、特に注射によるものである。本発明の開示の新規の組成物を注射による投与のために組み込むことができる形態として、水性または油性懸濁剤または乳剤(ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油もしくはピーナッツ油を含む)ならびにエリキシル剤、マンニトール、デキストロースまたは滅菌水溶液および類似の薬学的ビヒクルが挙げられる。食塩水中の水溶液もまた注射用に慣例的に使用されているが、本発明の開示との関連ではあまり好ましくない。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど(およびその適切な混合物)、シクロデキストリン誘導体、および植物油もまた利用することができる。例えば、レシチンなどのコーティングを使用することにより、分散物の場合必要とされる粒径を維持することにより、および界面活性剤を使用することにより、適切な流動度を維持することができる。微生物の作用の阻止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどにより引き起こすことができる。
【0168】
注射可能な滅菌溶液は、適当な溶媒中に、必要量での本発明の開示による化合物を、必要に応じて、上記に列挙されている様々な他の成分と共に組み込み、続いて濾過滅菌を行うことによって調製する。一般的に、分散物は、滅菌された様々な活性成分を、基本分散媒および上記に列挙されたもののうちの必要とされる他の成分を含有する無菌ビヒクルを組み込むことによって調製される。注射可能な滅菌溶液の調製のための無菌粉末の場合、一般的調製方法は、真空乾燥およびフリーズドライ技術であり、この技術によって、活性成分に、事前に無菌濾過したその溶液から得た任意の追加の所望の成分を加えた粉末を生じる。
【0169】
経口投与は、開示による化合物の投与のための別の経路である。投与はカプセル剤または腸溶コーティングされた錠剤などを介することができる。本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含む医薬組成物を作製することにおいて、活性成分は通常、賦形剤により希釈され、および/またはカプセル剤、サシェ剤(sachet)、紙もしくは他の容器の形態であることができるような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤としての機能を果たす場合、賦形剤は、活性成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体または液体材料(上記の通り)の形態であることができる。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体としてまたは液体媒体中)、例えば、10重量%までの活性化合物を含有する軟膏剤、軟質ゼラチンカプセルおよび硬質ゼラチンカプセル、注射可能な滅菌溶液ならびにパッケージされた無菌の散剤の形態であることができる。
【0170】
適切な賦形剤のいくつかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップおよびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油など;湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;保存剤、例えば、ヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピルなど;甘味剤;ならびに矯味矯臭剤(flavoring agent)をさらに含むことができる。
【0171】
本開示の組成物は、当技術分野で公知の手順を利用することによって、患者への投与後、活性成分の急速放出、持続放出または遅延放出を提供するために製剤化することができる。経口投与のための制御放出薬物送達システムとして、ポリマーコーティングしたリザーバーまたは薬物ポリマーマトリックス製剤を含有する浸透圧ポンプシステムおよび溶解システムが挙げられる。制御放出システムの例は、米国特許第3,845,770号;第4,326,525号;第4,902,514号;および第5,616,345号に示されている。本発明の開示の方法において使用するための別の製剤は、経皮的送達デバイス(「パッチ」)を利用している。このような経皮的パッチを使用して、制御された量での本発明の開示の化合物の連続または非連続注入を提供することができる。医薬剤の送達のための経皮的パッチの構築および使用は当技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、第4,992,445号および第5,001,139号を参照されたい。このようなパッチは、医薬剤の連続的、パルス的またはオンデマンド送達のために構築することができる。
【0172】
一部の実施形態では、組成物は、単位剤形で製剤化される。「単位剤形」という用語は、各単位が、適切な医薬賦形剤(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル)と関連して所望の治療効果が生じるように計算した既定量の活性物質を含有する、ヒト被験体および他の哺乳動物に対する単位投薬量として適切な、物理的に分離した単位を指す。化合物は一般的に薬学的有効量で投与される。一部の実施形態では、各投薬量単位は、1mg〜2gの本明細書に記載の化合物を含有し、一部の実施形態では、非経口投与に対して、0.1〜700mgの本明細書に記載の化合物を含有する。しかし、実際に投与される化合物の量は通常、処置を受ける状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対活性、個々の患者の年齢、体重および応答、患者の症状の重症度などを含む関連状況を考慮して医師により決定されることを理解されたい。
【0173】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主な活性成分を医薬賦形剤と混合して、本発明の開示の化合物の均一な混合物を含有する固体の予備製剤組成物(preformulation composition)を形成する。これらの予備製剤組成物を均一と呼ぶ場合、それは、組成物を、等しく有効な単位剤形、例えば、錠剤、丸剤およびカプセル剤などに容易に細分することができるよう、活性成分が組成物全体にわたり均質に分散していることを意味する。
【0174】
本発明の開示の錠剤または丸剤はコーティングすることによって、またはそうでなければ、配合することによって、長期作用という利点をもたらす剤形を提供するか、または胃の酸性状態から保護することができる。例えば、錠剤または丸剤は、内側投薬量(inner dosage)および外側投薬量(outer dosage)の構成成分を含むことができ、後者が前者の上の外被となる形態をとる。これら2つの構成成分は、腸溶層により隔てることができ、腸溶層は、胃の中での崩壊に耐え、内側の構成成分を無傷で十二指腸まで届けることまたは放出を遅延させることを可能にするように働く。いくつかのポリマー酸、ならびにポリマー酸と、セラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物を含む材料などの様々な材料を、このような腸溶層またはコーティングに対して使用することができる。
【0175】
吸入または吹送法(insufflation)のための組成物として、薬学的に許容される水性溶媒もしくは有機溶媒またはその混合物中の溶液および懸濁物ならびに粉末が挙げられる。液体または固体組成物は、上に記載されているような適切な薬学的に許容される賦形剤を含有し得る。一部の実施形態では、組成物は、局在的または全身的効果のために、経口または経鼻呼吸経路により投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスを使用することによって噴霧化され得る。噴霧化溶液は、噴霧デバイスから直接吸入してもよいし、または噴霧デバイスをフェイスマスクテントもしくは間欠的陽圧呼吸機器に取り付けてもよい。溶液、懸濁物または粉末組成物は、一部の実施形態では、適当な方式で製剤を送達するデバイスから経口的にまたは経鼻的に投与することができる。
【0176】
一実施形態では、本開示は、薬学的に許容される賦形剤または担体と、上に記載されている化合物Iである化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、立体異性体または水和物の治療有効量とを含む医薬組成物に関する。
【0177】
VI.使用の方法
本明細書に記載の化合物Iの固体形態は、ウイルス感染症、例えば、これらに限定されないが、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)などに罹患した被験体に、単回または複数回用量のいずれかで、当業者に公知の、および上に詳述したような許容された任意の投与モードで投与することができる。
【0178】
本明細書で使用する場合,「アゴニスト」とは、その結合パートナー、通常、受容体を刺激する物質である。刺激は、特定のアッセイとの関連で定義されるか、または当業者により理解されている実質的に類似の状況下で、特定の結合パートナーの「アゴニスト」または「アンタゴニスト」として認められている因子または物質との比較を行っている本明細書での考察から文献中で明らかとなり得る。刺激は、アゴニストまたは部分アゴニストの結合パートナーとの相互作用により誘導される特定の効果または機能の増加に関して定義することができ、アロステリック効果を含むことができる。
【0179】
本明細書で使用する場合、「アンタゴニスト」とは、その結合パートナー、通常、受容体を阻害する物質である。阻害は、特定のアッセイとの関連で定義されるか、または当業者により理解されている実質的に類似の状況下で、特定の結合パートナーの「アゴニスト」または「アンタゴニスト」として認められている因子または物質との比較を行っている本明細書での考察から文献中で明らかとなり得る。阻害は、アンタゴニストとの結合パートナーとの相互作用により誘導される特定の効果または機能の低減に関して定義することができ、アロステリック効果を含むことができる。
【0180】
本明細書で使用する場合、「部分アゴニスト」または「部分アンタゴニスト」とは、十分または完全にそれぞれアゴニストまたはアンタゴニストではない、刺激または阻害のレベルをそれぞれその結合パートナーに提供する物質である。刺激、および故に、阻害は、アゴニスト、アンタゴニストまたは部分アゴニストとして定義されるべき任意の物質または物質のカテゴリーに対して本質的に定義されることを認識されたい。
【0181】
本明細書で使用する場合、「内因性活性」または「効力」は、結合パートナー複合体の生物学的有効性のある尺度に関する。受容体薬理学に関して、内因性活性または効力が定義されるべき状況は、結合パートナー(例えば、受容体/リガンド)複合体の状況および特定の生物学的結果に関連する活性の検討事項に依存することになる。例えば、いくつかの状況では、内因性活性は、関与する特定のセカンドメッセンジャー系に応じて異なり得る。このような状況に特異的な評価がどこで関連するか、およびこれらが本発明の状況でどのように関連し得るかは、当業者には明らかである。
【0182】
本明細書で使用する場合、受容体のモジュレーションは、受容体のアゴニズム、部分アゴニズム、アンタゴニズム、部分アンタゴニズム、または逆アゴニズムを含む。
【0183】
当業者により理解されるように、ウイルス感染症、例えば、HCV、HBV、またはHIVなどを処置する場合、このような処置は、様々な方式により特徴付け、様々なエンドポイントにより測定することができる。本発明の範囲は、すべてのこのような特徴付けを包含することを意図する。
【0184】
一実施形態では、本方法を使用して、ヒトにおけるウイルス感染症の複数のエピトープに対して免疫応答を誘導することができる。ウイルス感染症に対する免疫応答の誘導は、免疫応答が生じたかどうか決定するために、当業者により公知の任意の技術を使用して評価することができる。本発明に対する免疫応答を検出するのに適切な方法は、中でも、被験体の血清中のウイルス量または抗原の低減の検出、IFN−ガンマ−分泌ペプチドに特異的なT細胞の検出、および1種または複数種の肝臓酵素、例えば、アラニントランスフェラーゼ(ALT)およびアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AST)などの上昇レベルの検出を含む。一実施形態では、IFN−ガンマ−分泌ペプチドに特異的なT細胞の検出は、ELISPOTアッセイを使用して達成される。別の実施形態は、PCR試験により測定される減少を含め、HBV感染症に伴うウイルス量を減少させることを含む。
【0185】
一部の実施形態では、本発明は、ウイルス感染症を処置する方法であって、本発明の化合物Iの結晶形態または医薬組成物の治療有効量を、それを必要とするヒトに投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、本発明の化合物Iの結晶形態または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、ウイルス感染症の処置に使用するための化合物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、ウイルス感染症の処置のための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。一部の実施形態では、本発明は、ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、化合物Iの結晶形態の使用を提供する。
【0186】
別の態様では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症を処置するための方法であって、それらの方法のそれぞれが、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に、化合物Iの結晶形態の治療有効量を投与するステップを含む方法を提供する。ヒト被験体は慢性B型肝炎感染症または慢性C型肝炎感染症に罹患しているのが通常であるが、ただし、急性的にHBVまたはHCVに感染した人を処置することは本発明の範囲内である。
【0187】
一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の処置に使用するための化合物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。
【0188】
一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の処置に使用するための化合物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。
【0189】
本発明による処置は通常、HBVまたはHCVに感染したヒトにおいて、HBVまたはHCVに対する免疫応答の刺激をそれぞれもたらし、その結果として、感染した人間内のHBVまたはHCVのウイルス量が減少する。免疫応答の例として、抗体(例えば、IgG抗体)の産生および/または免疫系の活性をモジュレートする、サイトカイン、例えば、インターフェロンなどの産生が挙げられる。免疫系応答は、新しく誘導させた応答であってもよいし、または既存の免疫応答を追加刺激(boost)することであってもよい。特に、免疫系応答は、1種または複数種のHBVまたはHCV抗原に対するセロコンバージョンであることができる。
【0190】
ウイルス量は、血液中に存在するHBV DNAまたはHCV DNAの量を測定することによって決定することができる。例えば、血清HBV DNAは、Roche COBAS Amplicor モニターPCRアッセイ(2.0版;定量化の下限、300コピー/mL[57IU/mL])およびQuantiplex bDNAアッセイ(定量化の下限、0.7MEq/mL;Bayer診断法、かつてのChiron診断法、Emeryville、CA)を使用して定量化することができる。特定のHBVまたはHCV抗原(例えば、B型肝炎表面抗原(HBsAG))に対する抗体の量は、酵素結合免疫測定法および酵素結合免疫吸着法などの当技術分野において認識されている技術を使用して測定することができる。例えば、特定のHBVまたはHCV抗原に対する抗体の量は、Abbott AxSYMマイクロ粒子酵素免疫アッセイシステム(Abbott Laboratories、North Chicago、IL)を使用して測定することができる。
【0191】
化合物Iは、任意の有用な経路および手段、例えば、経口または非経口の(例えば、静脈内)投与などにより投与することができる。化合物Iの治療有効量は、1日当たり約0.00001mg/kg体重〜1日当たり約10mg/kg体重、例えば、1日当たり約0.0001mg/kg体重〜1日当たり約10mg/kg体重など、または例えば、1日当たり約0.001mg/kg体重〜1日当たり約1mg/kg体重など、または例えば、1日当たり約0.01mg/kg体重〜1日当たり約1mg/kg体重など、または例えば、1日当たり約0.05mg/kg体重〜1日当たり約0.5mg/kg体重など、または例えば、1日当たり約0.3μg〜約30mgなど、または例えば、1日当たり約30μg〜約300μgなどである。
【0192】
化合物Iの治療有効量はまた、1用量当たり約0.01mg〜1用量当たり約1000mg、例えば、1用量当たり約0.01mg〜1用量当たり約100mgなど、または例えば、1用量当たり約0.1mg〜1用量当たり約100mgなど、または例えば、1用量当たり約1mg〜1用量当たり約100mgなど、または例えば、1用量当たり約1mg〜1用量当たり約10mgなどである。化合物Iの他の治療有効量は、1用量当たり約1mg、または1用量当たり約2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、または約100mgである。化合物Iの他の治療有効量は、1用量当たり約100mg、または1用量当たり約125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、450、または約500mgである。単回用量は、毎時間、毎日、または毎週投与することができる。例えば、単回用量は、1、2、3、4、6、8、12、16時間に1回または24時間に1回投与することができる。単回用量はまた、1、2、3、4、5、6日に1回、または7日に1回投与することができる。単回用量はまた、1、2、3週間に1回、または4週間に1回投与することができる。単回用量はまた、毎月1回投与することができる。
【0193】
化合物Iの投薬量の頻度は個々の患者の必要性により決定され、例えば、1日当たり1回または2回、または1日当たりそれ超の回数とすることができる。化合物Iの投与は、HBVまたはHCV感染症を処置するのに必要とされる限り継続する。例えば、化合物Iは、HBVまたはHCVに感染したヒトに、20日〜180日の期間の間または、例えば、20日〜90日の期間の間、または、例えば、30日〜60日の期間の間投与することができる。
【0194】
投与は、間欠的であることができ、数日またはそれ超の期間の間患者は、1日用量の化合物Iを受け取り、続いて数日またはそれ超の期間の間、患者は1日用量の化合物Iを受け取らない。例えば、患者は、ある用量の化合物Iを2日毎、または1週間に3回受け取ることができる。再び例として、患者は、ある用量の化合物Iを1〜14日の期間の間毎日受け取ることができ、続いて7〜21日の期間の間、患者はある用量の化合物Iを受け取らず、続いてその後の期間(例えば、1〜14日)の間、患者は1日用量の化合物Iを再び受け取る。患者を処置するために臨床的に必要とされる場合、化合物Iの投与の期間、続いて化合物Iを投与しない期間を交互に繰り返すことができる。
【0195】
本明細書でより完全に記載されているように、化合物Iの結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤(複数可)と共に、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒトに投与することができる。追加の治療剤(複数可)は、化合物Iの結晶形態と同時に、または化合物Iの結晶形態の投与前もしくは投与後に感染したヒトに投与することができる。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症を処置または防止する方法における使用のための化合物Iの結晶形態であって、B型肝炎ウイルス感染症を処置するための1種または複数種の追加の治療剤と共に同時に、別々にまたは逐次的に投与される、結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用であって、化合物Iの結晶形態が、B型肝炎ウイルス感染症を処置するための1種または複数種の追加の治療剤と同時に、別々にまたは逐次的に投与される使用を提供する。
【0196】
別の態様では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるための方法であって、化合物Iの結晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量が、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるのに十分である方法を提供する。このような症状として、血液中のHBVウイルス粒子(またはHCVウイルス粒子)の存在、肝臓炎症、黄疸、筋肉痛、衰弱および疲労が挙げられる。
【0197】
一部の実施形態では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させることにおいての使用のための化合物Iの結晶形態を提供し、本方法は、化合物Iの結晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるのに十分である。一部の実施形態では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用を提供し、本方法は、化合物Iの結晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルス感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるのに十分である。
【0198】
さらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて、B型肝炎ウイルス感染症、またはC型肝炎ウイルス感染症の進行速度を減少させるための方法であって、化合物I、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量が、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の進行速度を減少させるのに十分である方法を提供する。感染症の進行速度に続いて、血液中のHBVウイルス粒子またはHCVウイルス粒子の量を測定することができる。
【0199】
別の態様では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴うウイルス量を減少させるための方法であって、化合物I、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、HBVまたはHCVに感染したヒトに投与することを含み、治療有効量が、ヒトの中のHBVウイルス量またはHCVウイルス量を減少させるのに十分である方法を提供する。
【0200】
さらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに対する免疫応答を誘導するまたは追加刺激する方法であって、化合物I、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、ヒトに投与することを含み、ヒトにおいてB型肝炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対する新規免疫応答が誘導され、またはヒトにおいてB型肝炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対して以前から存在する免疫応答が追加刺激される方法を提供する。HBVまたはHCVに関するセロコンバージョンをヒトにおいて誘導させることができる。免疫応答の例として、IgG抗体分子などの抗体の産生、および/またはヒト免疫系の1種もしくは複数種の構成成分の活性をモジュレートするサイトカイン分子の産生が挙げられる。
【0201】
これらのウイルスのいずれかに慢性的に感染した患者におけるHCVまたはHBVに対するセロコンバージョンの誘導は、化合物Iの予期せぬ性質である。臨床診療において、HBV患者またはHCV患者は、HBVまたはHCVに対する免疫応答が、誘導または増強し、HBVまたはHCVのウイルス量が減少するまで、化合物I単独で、または1種もしくは複数種の他の治療剤と組み合わせて処置する。その後、HBVまたはHCVウイルスは、患者の体内に潜在形態で持続し得るが、化合物Iでの処置は、停止することができ、患者自身の免疫系がさらなるウイルス複製を抑制することができる。本発明に従い処置される患者、およびHBVウイルスまたはHCVウイルスの複製を抑制する抗ウイルス剤での処置をすでに受けている患者において、抗ウイルス剤(複数可)での処置の間、患者の体内には、検出可能なウイルス粒子はわずかに存在し得る、または存在し得ない。これらの患者において、抗ウイルス剤(複数可)がもはや患者に投与されていないのに、HBVまたはHCVのウイルス量の増加がない場合、セロコンバージョンは明らかである。
【0202】
本発明を実施すると、免疫応答が、HBVまたはHCVの1つまたは複数の抗原に対して誘導される。例えば、免疫応答は、HBV表面抗原(HBsAg)に対して、またはHBV表面抗原の小型形態(小型S抗原)に対して、またはHBV表面抗原の中型形態(中型S抗原)に対して、またはこれらの組合せに対して誘導させることができる。再び例として、免疫応答は、HBV表面抗原(HBsAg)に対して、また他のHBV由来の抗原、例えば、コアポリメラーゼまたはx−タンパク質などに対して誘導させることができる。
【0203】
HCVまたはHBVに対する免疫応答の誘導は、免疫応答が生じたかどうか決定するための、当業者により公知である任意の技術を使用して評価することができる。本発明に対する免疫応答を検出する適切な方法として、中でも、PCRアッセイを使用して被験体の血液中のHBV DNAまたはHCV DNAの量を測定することにより、および/またはELISAなどの方法を使用して被験体の血液中の抗HBV抗体、もしくは抗HCV抗体の量を測定することにより、被験体の血清中のウイルス量の低減を検出することが挙げられる。
【0204】
さらに、本発明の化合物は、がんまたは腫瘍(異形成、例えば、子宮異形成症などを含む)の処置において有用となり得る。これらとして、血液悪性疾患、口の癌(例えば、唇、舌または咽頭のもの)、消化器官(例えば、食道、胃、小腸、結腸、大腸、または直腸)、肝臓および胆汁道(biliary passage)、膵臓、呼吸器系、例えば、喉頭または肺(小細胞および非小細胞)、骨、結合組織、皮膚(例えば、黒色腫)、乳房、生殖器官(子宮、子宮頸部、睾丸、卵巣、または前立腺)、尿路(例えば、膀胱または腎臓)、脳および内分泌腺、例えば、甲状腺などが挙げられる。要約すれば、本発明の化合物は、血液悪性疾患ばかりでなく、すべての種類の固形腫瘍をも含む任意の新生物を処置するために利用される。
【0205】
血液悪性疾患は、血液細胞および/またはこれらの前駆体の増殖性障害として幅広く定義され、これらの細胞は無制御の方式で増殖する。解剖学的に、血液悪性疾患は2つの主要なグループに分割される:リンパ腫−これだけに限らないが主にリンパ節内のリンパ系細胞の悪性の塊、および白血病−通常リンパ系または骨髄性細胞に由来し、骨髄および末梢血に主に影響する新生物。リンパ腫は、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫(NHL)に細分することができる。後者のグループは、いくつかの異なる実体を含み、これらは臨床的に(例えば侵襲性リンパ腫、無痛性リンパ腫)、組織学的に(例えば濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫)または悪性細胞の起源(例えばBリンパ球、Tリンパ球)に基づき区別することができる。白血病および関連する悪性疾患として、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)および慢性リンパ球性白血病(CLL)が挙げられる。他の血液悪性疾患として、多発性骨髄腫を含む形質細胞異形成、および骨髄異形成症候群が挙げられる。
【0206】
VII.併用療法
本明細書に記載の化合物Iの固体形態の投与により処置される被験体は、HCVを処置するのに有効であり、または一部の実施形態による化合物I形態の抗HCV治療効果を増強する追加の治療剤を用いた処置から恩恵を受けることができる。この目的に対して有用となり得る追加の治療剤として、これらに限定されないが、リバビリン、
【化4】
が挙げられる。
【0207】
本発明の化合物Iの結晶形態と組み合わせて有用となり得る他の抗ウイルス剤として、これらに限定されないが、以下が挙げられる:HCV NS3プロテアーゼ阻害剤(EP1881001、US2003187018、US2005267018、WO2003006490、WO200364456、WO2004094452、WO2005028502、WO2005037214、WO2005095403、WO2007014920、WO2007014921、WO2007014922、WO2007014925、WO2007014926、WO2007015824、WO2008010921、およびWO2008010921を参照されたい);HCV NS5B阻害剤(US2004229840、US2005154056、US2005−98125、US20060194749、US20060241064、US20060293306、US2006040890、US2006040927、US2006166964、US2007275947、米国特許第6,784,166号、US20072759300、WO2002057287、WO2002057425、WO2003010141、WO2003037895、WO2003105770、WO2004000858、WO2004002940、WO2004002944、WO2004002977、WO2004003138、WO2004041201、WO2004065367、WO2004096210、WO2005021568、WO2005103045、WO2005123087、WO2006012078、WO2006020082、WO2006065335、WO2006065590、WO2006093801、WO200702602、WO2007039142、WO2007039145、WO2007076034、WO2007088148、WO2007092000、およびWO2007095269を参照されたい);HCV NS4阻害剤(WO2005067900およびWO2007070556を参照されたい);HCV NS5a阻害剤(US2006276511、WO2006035061、WO2006100310、WO2006120251、およびWO2006120252を参照されたい);Toll様受容体アゴニスト(WO2007093901を参照されたい);他の阻害剤(WO2000006529、WO2003101993、WO2004009020、WO2004014313、WO2004014852、およびWO2004035571を参照されたい);米国特許第7,429,572号;US2007/0197463;US2010/0081628;US2010/0016251;米国出願第12/783,680号;テラプレビル(US2010/0015090に開示されているVX−950としてもまた公知);ボセプレビル(US2006/0276405において開示);BMS−790052(WO2008/021927において開示);ITMN−191(US2009/0269305の実施例62−1において開示);ANA−598(F. Ruebasamら、Biorg. Med. Chem. Lett、(2008年)18巻:3616〜3621頁において化合物31として特定されている);ならびにTMC435(かつてはTMC435350として公知);ならびに、インターフェロン−α、インターフェロン−β、ペグ化インターフェロン−α、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、別のヌクレオシドHCVポリメラーゼ阻害剤、HCV非ヌクレオシドポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVヘリカーゼ阻害剤またはHCV融合阻害剤。
【0208】
本発明の開示は、本開示のいくつかの実施形態の例証であることを意図する実施例において開示された特定の実施形態に範囲が限定されず、また、本開示は、本開示の範囲内にある機能的に同等な任意の実施形態にも限定されないものとする。実際に、本明細書に示されているおよび記載されているものに加えて本開示の様々な修正形態が、当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図されている。この目的を達成するために、1個または複数の水素原子またはメチル基は、このような有機化合物の、許容された簡単な表記法と合致する構造の描写から省略することができ、有機化学の当業者であればこれらの存在を容易に理解していることに注目すべきである。
【0209】
特定の実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいてHBV感染症を処置または防止するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3種または1〜4種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいてHBV感染症を処置するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。
【0210】
特定の実施形態では、本発明の開示は、HBV感染症を処置するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、HBV感染症を処置するのに適切である1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む方法が提供される。
【0211】
特定の実施形態では、本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、化合物Iの結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの化合物)で、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0212】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)を含む医薬組成物は、1種または複数種(例えば、例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種)の追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて提供される。
【0213】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
【0214】
上記実施形態では、追加の治療剤は抗HBV薬剤であってよい。例えば、一部の実施形態では、追加の治療剤は、以下からなる群より選択される:HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤(mimetic)、B型肝炎ウイルス複製阻害剤化合物、例えば、US20100143301(Gilead Sciences)、US20110098248(Gilead Sciences)、US20090047249(Gilead Sciences)、US8722054(Gilead Sciences)、US20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)、US20140088085(VentirxPharma)、US20140275167(Novira therapeutics)、US20130251673(Novira therapeutics)、US8513184(Gilead Sciences)、US20140030221(Gilead Sciences)、US20130344030(Gilead Sciences)、US20130344029(Gilead Sciences)、US20140343032(Roche)、WO2014037480(Roche)、US20130267517(Roche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033176(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO2014033167(Janssen)、US20140330015(Ono pharmaceutical)、US20130079327(Ono pharmaceutical)、US20130217880(Ono pharmaceutical)、US20100015178(Incyte)において開示されたものなど、およびHBVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せ。
【0215】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、Toll様受容体7モジュレーター、Toll様受容体8モジュレーター、Toll様受容体7および8モジュレーター、Toll様受容体3モジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBcAgを標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸−誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、IDO阻害剤、B型肝炎ウイルス複製阻害剤、ならびにこれらの組合せからなる群より選択される。
【0216】
特定の実施形態では、化合物Iの結晶形態は、HBVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を任意選択で含有してもよい、錠剤として製剤化される。特定の実施形態では、錠剤は、HBVを処置するための別の活性成分、例えば、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、TLR7のモジュレーター、TLR8のモジュレーター、TLR7およびTLR8のモジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、IDO阻害剤、およびB型肝炎ウイルス複製阻害剤、ならびにこれらの組合せを含有することができる。
【0217】
特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に対して適切である。
【0218】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、以下のうちの1種または複数種から選択される:
(1)併用薬:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVADA(登録商標))、ABX−203+ラミブジン+PEG−IFNアルファ、およびABX−203+アデフォビル+PEG−IFNアルファ、INO−9112+RG7944(INO−1800)からなる群より選択される;
(2)HBV DNAポリメラーゼ阻害剤:ベシフォビル(besifovir)、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル(tenofovir dipivoxil)、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキシエチルエステル、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、プラデフォビル、Clevudine、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、リバビリン、ラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ホスファジド(phosphazide)、ファムシクロビル、SNC−019754、FMCA、フゾリン(fusolin)、AGX−1009、AR−II−04−26、HS−10234およびメタカビル(metacavir)からなる群より選択される;
(3)免疫調節物質:リンタトリモド(rintatolimod)、イミドール塩酸塩、ingaron、dermaVir、プラキニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、WF−10、リバビリン、IL−12、INO−9112、ポリマーポリエチレンイミン(PEI)、Gepon、VGV−1、MOR−22、BMS−936559、RO−7011785、RO−6871765およびIR−103からなる群より選択される;
(4)Toll様受容体7モジュレーター:GS−9620、GSK−2245035、イミキモド、レシキモド(resiquimod)、DSR−6434、DSP−3025、IMO−4200、MCT−465、3M−051、SB−9922、3M−052、Limtop、TMX−30X、TMX−202 RG−7863およびRG−7795からなる群より選択される;
(5)Toll様受容体8モジュレーター:モトリモド(motolimod)、レシキモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763、VTX−1463からなる群より選択される;
(6)Toll様受容体3モジュレーター:リンタトリモド(rintatolimod)、ポリICLC、MCT−465、MCT−475、Riboxxon、RiboxximおよびND−1.1からなる群より選択される;
(7)インターフェロンアルファ受容体リガンド:インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、Veldona、Infradure、Roferon−A、YPEG−インターフェロンアルファ−2a(YPEG−rhIFNアルファ−2a)、P−1101、Algeron、Alfarona、Ingaron(インターフェロンガンマ)、rSIFN−co(組換え型スーパー化合物インターフェロン(recombinant super compound interferon))、Yペグインターフェロンアルファ−2b(YPEG−rhIFNアルファ−2b)、MOR−22、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標))、Bioferon、Novaferon、Inmutag(Inferon)、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon(登録商標))、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、インターフェロン−アルファ2(CJ)、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−B、BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon−B PDferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、アルファインターフェロン2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute of Biological Products)、Anterferon、Shanferon、Layfferon、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Pegstat、rHSA−IFNアルファ−2bおよびInterapo(Interapa)からなる群より選択される;
(8)ヒアルロニダーゼ阻害剤:アストドリマー(astodrimer)からなる群より選択される;
(9)IL−10のモジュレーター;
(10)HBsAg阻害剤:HBF−0259、PBHBV−001、PBHBV−2−15、PBHBV−2−1、REP−9AC、REP−9C、REP−9、REP−2139、REP−2139−Ca、REP−2165、REP−2055、REP−2163、REP−2165、REP−2053、REP−2031およびREP−006およびREP−9AC’からなる群より選択される;
(11)Toll様受容体9モジュレーター:CYT003およびCYT−003−QbG10から選択される;
(12)シクロフィリン阻害剤:OCB−030、SCY−635およびNVP−018からなる群より選択される;
(13)HBV予防ワクチン:Hexaxim、Heplisav、Mosquirix、DTwP−HBVワクチン、Bio−Hep−B、D/T/P/HBV/M(LBVP−0101;LBVW−0101)、DTwP−Hepb−Hib−IPVワクチン、Heberpenta L、DTwP−HepB−Hib、V−419、CVI−HBV−001、Tetrabhay、B型肝炎予防ワクチン(Advax Super D)、Hepatrol−07、GSK−223192A、Engerix B(登録商標)、組換え型B型肝炎ワクチン(筋肉内、Kangtai Biological Products)、組換え型B型肝炎ワクチン(Hansenual polymorpha酵母、筋肉内、Hualan Biological Engineering)、Bimmugen、Euforavac、Eutravac、anrix−DTaP−IPV−Hep B、Infanrix−DTaP−IPV−Hep B−Hib、Pentabio Vaksin DTP−HB−Hib、Comvac 4、Twinrix、Euvax−B、Tritanrix HB、Infanrix Hep B、Comvax、DTP−Hib−HBVワクチン、DTP−HBVワクチン、Yi Tai、Heberbiovac HB、Trivac HB、GerVax、DTwP−Hep B−Hibワクチン、Bilive、Hepavax−Gene、SUPERVAX、Comvac5、Shanvac−B、Hebsulin、Recombivax HB、Revac B mcf、Revac B+、Fendrix、DTwP−HepB−Hib、DNA−001、Shan6、rhHBsAGワクチン、およびDTaP−rHB−Hibワクチンからなる群より選択される;
(14)HBV治療ワクチン:HBsAG−HBIG複合体、Bio−Hep−B、NASVAC、abi−HB(静脈内)、ABX−203、Tetrabhay、GX−110E、GS−4774、ペプチドワクチン(epsilonPA−44)、Hepatrol−07、NASVAC(NASTERAP)、IMP−321、BEVAC、Revac B mcf、Revac B+、MGN−1333、KW−2、CVI−HBV−002、AltraHepB、VGX−6200、FP−02、FP−02.2、TG−1050、NU−500、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega−CD40L−アジュバントワクチン、HepB−v、RG7944(INO−1800)、組換え型VLPベースの治療ワクチン(HBV感染症、VLP Biotech)、AdTG−17909、AdTG−17910 AdTG−18202、ChronVac−B、およびLm HBVからなる群より選択される;
(15)HBVウイルス侵入阻害剤:Myrcludex Bからなる群より選択される;
(16)ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド:ISIS−HBVRxからなる群より選択される;
(17)低分子干渉RNA(siRNA):TKM−HBV(TKM−HepB)、ALN−HBV、SR−008、ddRNAiおよびARC−520からなる群より選択される;
(18)エンドヌクレアーゼモジュレーター:PGN−514からなる群より選択される;
(19)リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤:Trimidoxからなる群より選択される;
(20)B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤:オウゴニン(wogonin)からなる群より選択される;
(21)B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体:GC−1102、XTL−17、XTL−19、XTL−001、KN−003、IV Hepabulin SN、および完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎ウイルス感染症、Humabs BioMed)からなる群より選択される;
(22)モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を含むHBV抗体:Zutectra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big(Hepatitis B Hyperimmune)、Omri−Hep−B、Nabi−HB、Hepatect CP、HepaGam B、igantibe、Niuliva、CT−P24、B型肝炎イムノグロブリン(静脈内、pH4、HBV感染症、Shanghai RAAS Blood Products)およびFovepta(BT−088)からなる群より選択される;
(23)CCR2ケモカインアンタゴニスト:プロパゲルマニウムからなる群より選択される;
(24)チモシンアゴニスト:Thymalfasinからなる群より選択される;
(25)サイトカイン:組換え型IL−7、CYT−107、インターロイキン−2(IL−2、Immunex);組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus)、IL−15、IL−21、IL−24およびセルモロイキンからなる群より選択される;
(26)核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター):NVR−1221、NVR−3778、BAY41−4109、メシル酸モルホチアジン(morphothiadine mesilate)およびDVR−23からなる群より選択される;
(27)レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質:SB−9200、SB−40、SB−44、ORI−7246、ORI−9350、ORI−7537、ORI−9020、ORI−9198およびORI−7170からなる群より選択される;
(28)NOD2の刺激物質:SB−9200からなる群より選択される;
(29)組換え型チモシンアルファ−1:NL−004およびペグ化チモシンアルファ1からなる群より選択される;
(30)B型肝炎ウイルス複製阻害剤:イソチアフルジン(isothiafludine)、IQP−HBV、RM−5038およびXingantieからなる群より選択される;
(31)PI3K阻害剤:イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−457、ピクチリシブ(pictilisib)、ネラチニブ(neratinib)、リゴサチブ(rigosertib)、リゴサチブナトリウム、EN−3342、TGR−1202、アルペリシブ(alpelisib)、デュベリシブ(duvelisib)、UCB−5857、タセリシブ(taselisib)、XL−765、ゲダトリシブ(gedatolisib)、VS−5584、コパンリシブ(copanlisib)、CAIオロテート、ペリホシン、RG−7666、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ(panulisib)、GSK−2269557、GSK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−040093、ピララリシブ(pilaralisib)、BAY−1082439、プキチニブ(puquitinib)メシル酸塩、SAR−245409、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、MLN−1117、SF−1126、RV−1729、ソノリシブ(sonolisib)、LY−3023414、SAR−260301およびCLR−1401からなる群より選択される;
(32)cccDNA阻害剤:BSBI−25からなる群より選択される;
(33)PD−L1阻害剤:MEDI−0680、RG−7446、デュルバルマブ、KY−1003、KD−033、MSB−0010718C、TSR−042、ALN−PDL、STI−A1014およびBMS−936559からなる群より選択される;
(34)PD−1阻害剤:ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、BGB−108およびmDX−400からなる群より選択される;
(35)BTK阻害剤:ACP−196、ダサチニブ、イブルチニブ、PRN−1008、SNS−062、ONO−4059、BGB−3111、MSC−2364447、X−022、スペブルチニブ、TP−4207、HM−71224、KBP−7536およびAC−0025からなる群より選択される;
(36)IDO阻害剤:エパカドスタット(epacadostat)(INCB24360)、F−001287、レスミノスタット(resminostat)(4SC−201)、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、およびインドキシモド(indoximod)からなる群より選択される;
(37)HBVを処置するための他の薬物:ゲンチオピクリン(gentiopicrin)(ゲンチオピクロシド(gentiopicroside))、ニタゾキサニド、ビリナパント(birinapant)、NOV−205(Molixan;BAM−205)、Oligotide、Mivotilate、Feron、レバミソール、Ka Shu Ning、Alloferon、WS−007、Y−101(Ti Fen Tai)、rSIFN−co、PEG−IIFNm、KW−3、BP−Inter−014、オレアノール酸、HepB−nRNA、cTP−5(rTP−5)、HSK−II−2、HEISCO−106−1、HEISCO−106、Hepbarna、IBPB−006IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014−01、Jiangantai(Ganxikang)、ピクロシド(picroside)、DasKloster−0039、ヘプランタイ(hepulantai)、IMB−2613、TCM−800B、還元型グルタチオン、RO−6864018およびZH−2Nからなる群より選択される;ならびに
(37)US20100143301(Gilead Sciences)、US20110098248(Gilead Sciences)、US20090047249(Gilead Sciences)、US8722054(Gilead Sciences)、US20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)、US20140088085(Ventirx Pharma)、US20140275167(Novira therapeutics)、US20130251673(Novira therapeutics)、US8513184(Gilead Sciences)、US20140030221(Gilead Sciences)、US20130344030(Gilead Sciences)、US20130344029(Gilead Sciences)、US20140343032(Roche)、WO2014037480(Roche)、US20130267517(Roche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033176(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO2014033167(Janssen)、US20140330015(Ono pharmaceutical)、US20130079327(Ono pharmaceutical)、およびUS20130217880(Ono pharmaceutical)、ならびにUS20100015178(Incyte)において開示された化合物。
【0219】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)を1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は2種の追加の治療剤と組み合わせる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、3種の追加の治療剤と組み合わせる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、4種の追加の治療剤と組み合わせる。1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であることができ、および/またはこれらは、異なるクラスの治療剤から選択することができる。
【0220】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤と組み合わせる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤と組み合わせる:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBcAgを標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、cccDNAエピジェネティック修飾因子、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、IDO阻害剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製阻害剤。
【0221】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択される少なくとも1種の第2の追加の治療剤と組み合わせる:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsAg阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、ならびにNOD2の刺激物質。
【0222】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択される少なくとも1種の第2の追加の治療剤と組み合わせる:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)。
【0223】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、以下からなる群より選択される1または2種の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質、ならびに以下からなる群より選択される1または2種の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0224】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVADA(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、ラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、Clevudine(登録商標)、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Inmutag(Inferon)、Algeron、Roferon−A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、Feron、インターフェロンアルファ2(CJ)、BEVAC、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−B、BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、アルファインターフェロン2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute of Biological Products)、Anterferon、Shanferon、MOR−22、インターロイキン−2(IL−2、Immunex)、組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンから選択される1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。
【0225】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))と組み合わせる。
【0226】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はPD−1阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はPD−L1阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はIDO阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はIDO阻害剤およびPD−1阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はIDO阻害剤およびPD−L1阻害剤と組み合わせる。
【0227】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ならびに以下からなる群より選択される少なくとも1種の第2の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HbcAgを標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成ショートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、IDO阻害剤、組換え型チモシンアルファ−1、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、およびB型肝炎ウイルス複製阻害剤と組み合わせる。
【0228】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))ならびに以下からなる群より選択される少なくとも1種の第2の追加の治療剤:ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Inmutag(Inferon)、Algeron、Roferon−A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、Feron、インターフェロンアルファ2(CJ)、BEVAC、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−B、BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、アルファインターフェロン 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute of Biological Products)、Anterferon、Shanferon、MOR−22、インターロイキン−2(IL−2、Immunex)、組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンと組み合わせる。
【0229】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))ならびに以下からなる群より選択される少なくとも第2の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質と組み合わせる。
【0230】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ならびに以下からなる群より選択される少なくとも1種の第2の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0231】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、以下からなる群より選択される1または2種の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質、ならびに以下からなる群より選択される1または2種の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0232】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、5〜10;5〜15;5〜20;5〜25;25〜30;20〜30;15〜30;または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で本明細書に提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0233】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、100〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、100〜150;100〜200、100〜250;100〜300;100〜350;150〜200;150〜250;150〜300;150〜350;150〜400;200〜250;200〜300;200〜350;200〜400;250〜350;250〜400;350〜400または300〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、250mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、150mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0234】
特定の実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置または防止するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。
【0235】
特定の実施形態では、本発明の開示は、HIV感染症を処置するための方法であって、本明細書で開示されている化合物、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、HIV感染症を処置するのに適切な1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0236】
本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、式Iの化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの化合物)で、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0237】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
【0238】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
【0239】
上記実施形態では、追加の治療剤は、抗HIV薬剤であってよい。例えば、一部の実施形態では、追加の治療剤は、以下からなる群より選択される:HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤(例えば、CCR5阻害剤、gp41阻害剤(すなわち、融合阻害剤)およびCD4結合阻害剤)、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、HIVワクチン、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤(latency reversing agent)(例えば、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、プロテインキナーゼC(PKC)活性因子、およびBRD4阻害剤)、HIVカプシドを標的とする化合物(「カプシド阻害剤」;例えば、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、HIV p24カプシドタンパク質阻害剤)、薬物動態学的増強剤(pharmacokinetic enhancer)、免疫ベースの治療法(例えば、Pd−1モジュレーター、Pd−L1モジュレーター、Toll様受容体モジュレーター、IL−15アゴニスト)、HIV gp120またはgp41を標的とするものを含めたHIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体)、HIVに対する併用薬、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスのイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス性感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合型系列キナーゼ(mixed lineage kinase)−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメインを含有するタンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3グラビング(grabbing)非インテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体H因子モジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質コンバターゼPC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、HIV遺伝子療法、PI3K阻害剤、化合物、例えば、WO2013/006738(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of Pennsylvania)、WO2013/091096A1(Boehringer Ingelheim)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、US20140221380(Japan Tobacco)、US20140221378(Japan Tobacco)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)およびWO2012/003498(Gilead Sciences)およびWO2013/006792(Pharma Resources)において開示されたものなど、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せ。
【0240】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的増強剤、およびこれらの組合せからなる群より選択される。
【0241】
特定の実施形態では、化合物Iの結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を任意選択で含有し得る錠剤として製剤化する。特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するための別の活性成分、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的増強剤、およびこれらの組合せなどを含有することができる。
【0242】
特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に対して適切である。特定の実施形態では、追加の治療剤は、以下のうちの1種または複数種から選択される:
(1)併用薬:ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標)、リルピビリン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル+コビシスタット+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、ドルテグラビル+硫酸アバカビル+ラミブジン、TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル+アバカビル+ラミブジン)、ラミブジン+ネビラピン+ジドブジン、ドルテグラビル+リルピビリン、ドルテグラビル+リルピビリン塩酸塩、硫酸アタザナビル+コビシスタット、アタザナビル+コビシスタット、ダルナビル+コビシスタット、エファビレンツ+ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン+コビシスタット+エルビテグラビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド+エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン、テノホビルアラフェナミド+エムトリシタビン+リルピビリン、Vacc−4x+ロミデプシン、ダルナビル+テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン+コビシスタット、APH−0812、ラルテグラビル+ラミブジン、KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標)、ロピナビル+リトナビル)、硫酸アタザナビル+リトナビル、COMBIVIR(登録商標)(ジドブジン+ラミブジン、AZT+3TC)、EPZICOM(登録商標)(Livexa(登録商標)、硫酸アバカビル+ラミブジン、ABC+3TC)、TRIZIVIR(登録商標)(硫酸アバカビル+ジドブジン+ラミブジン、ABC+AZT+3TC)、TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン、TDF+FTC)、ドラビリン(doravirine)+ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ドラビリン+ラミブジン+テノホビルジソプロキシル、テノホビル+ラミブジンおよびラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩からなる群より選択される;
(2)HIVプロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、硫酸インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、メシル酸ネルフィナビル、サキナビル、メシル酸サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)およびTMC−310911からなる群より選択される;
(3)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤:デラビルジン、メシル酸デラビルジン、ネビラピン、エトラビリン、ダピビリン(dapivirine)、ドラビリン、リルピビリン、エファビレンツ、KM−023、VM−1500、レンチナンおよびAIC−292からなる群より選択される;
(4)逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤:VIDEX(登録商標)およびVIDEX(登録商標)EC(ジダノシン、ddl)、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、センサブジン、アバカビル、硫酸アバカビル、エルブシタビン、アロブジン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル(fozivudine tidoxil)、アプリシタビン(apricitabine)、KP−1461、フォサルブジンチドキシル(fosalvudine tidoxil)、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、アデフォビル、アデフォビルジピボキシル、およびフェスティナビル(festinavir)からなる群より選択される;
(5)HIVインテグラーゼ阻害剤:クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビルおよびカボテグラビルからなる群より選択される;
(6)HIV非触媒部位、またはアロステリック、インテグラーゼ阻害剤(NCINI):CX−05168、CX−05045およびCX−14442からなる群より選択される;
(7)HIV gp41阻害剤:エンフュービルタイド、シフュービルタイドおよびアルブビルチドからなる群より選択される;
(8)HIV侵入阻害剤:セニクリビロック(cenicriviroc)からなる群より選択される;
(9)HIV gp120阻害剤:Radha−108(Receptol)およびBMS−663068からなる群より選択される;
(10)CCR5阻害剤:アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、Adaptavir(RAP−101)、ニフェビロック(nifeviroc)(TD−0232)、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)からなる群より選択される;
(11)CD4結合阻害剤:イバリズマブ(ibalizumab)からなる群より選択される;
(12)CXCR4阻害剤:プレリキサフォル、ALT−1188、vMIPおよびHaimipuからなる群より選択される;
(13)薬物動態学的増強剤:コビシスタットおよびリトナビルからなる群より選択される;
(14)免疫ベースの治療法:dermaVir、インターロイキン−7、プラキニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2)、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−n3、ペグ化インターフェロンアルファ、インターフェロンガンマ、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、WF−10、リバビリン、IL−2、IL−12、ポリマーポリエチレンイミン(PEI)、Gepon、VGV−1、MOR−22、BMS−936559、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13)、リンタトリモドおよびIR−103からなる群より選択される;
(15)HIVワクチン:ペプチドワクチン、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、ウイルス様粒子ワクチン(偽ビリオンワクチン)、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチンの組合せ、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、モノマーgp120HIV−1サブタイプCワクチン(Novartis)、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DCVax−001(CDX−2401)、PEP−6409、Vacc−4x、Vacc−C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組換え型アデノウイルス−5(rAd5)、Pennvax−G、VRC−HIV MAB060−00−AB、AVX−101、HIV−TriMix−mRNAワクチン、AVX−201、HIV−LAMP−vax、Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP ISA−51、ポリICLCアジュバントワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06)、AGS−004、gp140[デルタ]V2.TV1+MF−59、rVSVIN HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、Ad35−GRIN/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、ThV−01、TUTI−16、VGX−3300、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−env Clade C+Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat、TL−01、SAV−001、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、MVATG−17401、ETV−01、CDX−1401、rcAd26.MOS1.HIV−EnvおよびDNA−Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)からなる群より選択される;
(16)HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体):BMS−936559、TMB−360およびHIV gp120またはgp41を標的とするものを含み、バビツキシマブ、UB−421、C2F5、C2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、3−BNC−117、PGT145、PGT121、MDX010(イピリムマブ)、VRC01、A32、7B2、10E8、VRC−07−523およびVRC07からなる群より選択される;
(17)潜伏反転剤:ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、例えば、ロミデプシン、ボリノスタット、パノビノスタットなど;プロテアソーム阻害剤、例えば、ベルケイドなど;プロテインキナーゼC(PKC)活性因子、例えば、Indolactam、Prostratin、Ingenol BおよびDAG−ラクトン、Ionomycin、GSK−343、PMA、SAHA、BRD4阻害剤、IL−15、JQ1、ジスルフラム(disulfram)、およびアムホテリシンBなどからなる群より選択される;
(18)HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤:アゾジカルボンアミドからなる群より選択される;
(19)HIV成熟化阻害剤:BMS−955176およびGSK−2838232からなる群より選択される;
(20)PI3K阻害剤:イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−457、ピクチリシブ(pictilisib)、ネラチニブ、リゴサチブ、リゴサチブナトリウム、EN−3342、TGR−1202、アルペリシブ(alpelisib)、デュベリシブ(duvelisib)、UCB−5857、タセリシブ(taselisib)、XL−765、ゲダトリシブ(gedatolisib)、VS−5584、コパンリシブ(copanlisib)、CAIオロテート、ペリホシン、RG−7666、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ、GSK−2269557、GSK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−040093、ピララリシブ(pilaralisib)、BAY−1082439、プキチニブメシル酸塩、SAR−245409、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、MLN−1117、SF−1126、RV−1729、ソノリシブ、LY−3023414、SAR−260301およびCLR−1401からなる群より選択される;
(21)以下に開示された化合物:WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of Pennsylvania)、US20140221380(Japan Tobacco)、US20140221378(Japan Tobacco)、WO2013/006792(Pharma Resources)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/091096A1(Boehringer Ingelheim)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)およびWO2012/003498(Gilead Sciences);ならびに
(22)HIVを処置するための他の薬物:BanLec、MK−8507、AG−1105、TR−452、MK−8591、REP 9、CYT−107、アリスポリビル、NOV−205、IND−02、メテンケファリン(metenkefalin)、PGN−007、Acemannan、Gamimune、Prolastin、1,5−ジカフェオイルキナ酸、BIT−225、RPI−MN、VSSP、Hlviral、IMO−3100、SB−728−T、RPI−MN、VIR−576、HGTV−43、MK−1376、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、MazF遺伝子療法、BlockAide、ABX−464、SCY−635、ナルトレキソン、AAV−eCD4−Ig遺伝子療法、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、TEV−90113、デフェリプロン、HS−10234、およびPA−1050040(PA−040)からなる群より選択される。
【0243】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、2種の追加の治療剤と組み合わせる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、3種の追加の治療剤と組み合わせる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、4種の追加の治療剤と組み合わせる。1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であることができ、および/またはこれらは、異なるクラスの治療剤から選択することができる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤と組み合わせる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。追加の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、および薬物動態学的増強剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素の少なくとも1種のHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的増強剤と組み合わせる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせる。
【0244】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、Triumeq(登録商標)(ドルテグラビル+アバカビル+ラミブジン)、ドルテグラビル+硫酸アバカビル+ラミブジン、ラルテグラビル、ラルテグラビル+ラミブジン、Truvada(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン、TDF+FTC)、マラビロク、エンフュービルタイド、Epzicom(登録商標)(Livexa(登録商標)、硫酸アバカビル+ラミブジン、ABC+3TC)、Trizivir(登録商標)(硫酸アバカビル+ジドブジン+ラミブジン、ABC+AZT+3TC)、アデフォビル、アデフォビルジピボキシル、Stribild(登録商標)(エルビテグラビル+コビシスタット+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、リルピビリン、リルピビリン塩酸塩、Complera(登録商標)(Eviplera(登録商標)、リルピビリン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、Cobicistat、硫酸アタザナビル+コビシスタット、アタザナビル+コビシスタット、ダルナビル+コビシスタット、Atripla(登録商標)(エファビレンツ+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、アタザナビル、硫酸アタザナビル、ドルテグラビル、エルビテグラビル、Aluvia(登録商標)(Kaletra(登録商標)、ロピナビル+リトナビル)、リトナビル、エムトリシタビン、硫酸アタザナビル+リトナビル、ダルナビル、ラミブジン、Prolastin、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、エファビレンツ、Combivir(登録商標)(ジドブジン+ラミブジン、AZT+3TC)、エトラビリン、ネルフィナビル、メシル酸ネルフィナビル、インターフェロン、ジダノシン、スタブジン、インジナビル、硫酸インジナビル、テノホビル+ラミブジン、ジドブジン、ネビラピン、サキナビル、メシル酸サキナビル、アルデスロイキン、ザルシタビン、チプラナビル、アンプレナビル、デラビルジン、メシル酸デラビルジン、Radha−108(Receptol)、Hlviral、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、エファビレンツ+ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ホスファジド、ラミブジン+ネビラピン+ジドブジン、アバカビル、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ダルナビル+コビシスタット、硫酸アタザナビル+コビシスタット、アタザナビル+コビシスタット、テノホビルアラフェナミドおよびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩から選択される1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。
【0245】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドまたはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わせる。
【0246】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わせる。
【0247】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群より選択される第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0248】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0249】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、5〜10;5〜15;5〜20;5〜25;25〜30;20〜30;15〜30;または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、50mg〜500mgの化合物)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0250】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、200〜250;200〜300;200〜350;250〜350;250〜400;350〜400;300〜400;または250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0251】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物を上に記載されているような1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせる場合、組成物の構成成分は、同時または逐次的レジメンとして投与される。逐次的に投与される場合、組合せは、2回またはそれ超の投与で投与することができる。
【0252】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物は、例えば、経口投与用の固体剤形として、患者への同時投与のための単位剤形で、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせる。
【0253】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物の、1種または複数種の追加の治療剤との共投与(co−administration)は、本明細書で開示されている化合物および1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量が両方とも患者の体内で存在するように、本明細書で開示されている化合物および1種または複数種の追加の治療剤を同時または逐次的に投与することを一般的に指す。
【0254】
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投薬量の投与前または投与後に本明細書で開示されている化合物の単位投薬量を投与すること、例えば、1種または複数種の追加の治療剤の投与の数秒、数分、または数時間以内に本明細書で開示されている化合物を投与することを含む。例えば、一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物の単位用量が最初に投与され、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が数秒または数分以内に続く。代わりに、他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、本明細書で開示されている化合物の単位用量の投与が数秒または数分以内に続く。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物の単位用量が最初に投与され、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が数時間(例えば、1〜12時間)後に続く。他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、本明細書で開示されている化合物の単位用量の投与が数時間(例えば、1〜12時間)後に続く。
【実施例】
【0255】
VIII.実施例
本明細書で使用される略語は、以下の通りそれぞれの意味を有する:
【表1-1】
【表1-2】
【0256】
化合物Iの固体形態(多形、溶媒和物および水和物)は、様々な以下の方法により特徴付けられた。
【0257】
粉末X線回折(XRPD)。Rigaku Smart−Lab(登録商標)X線回折システムは、線源X線ビームを使用した反射型ブラッグブレンターノ幾何に構成した。X線源は、40kVおよび44mAで作動していた、Cu Long Fine Focus管である。その線源は、高い角度で狭い線から低い角度で幅広い矩形へと変化する、試料における入射ビームプロファイルを提供する。X線源上にビーム調整スリットを使用することによって、最大ビームの大きさが、線に沿っても、線に対して垂直でも確実に10mm未満となるようにする。ブラッグブレンターノ幾何は、受動発散スリットおよび受光スリットによって制御されるパラ集束幾何(para−focusing geometry)であり、試料自体が光学素子に対する集束要素として作用する。ブラッグブレンターノ幾何の特有の解像度は、使用される回折計半径および受光スリットの幅により部分的に決まる。通常、Rigaku Smart−Labは、0.1° 2θまたはそれ未満であるピーク幅が得られるように作動する。X線ビームの軸方向発散は、入射と回析ビーム経路の両方において5.0度のSollerスリットにより制御される。
【0258】
粉末試料は、試料表面を平坦にし、かつ試料ホルダーの参照表面と同じ水準に保つように手動の軽い圧力を使用する低バックグランドのSiホルダー内に調製した。単結晶、Si、低バックグランドホルダーは、5〜10mgの間の粉末状材料を保持する小さな円形の溝(直径7mmおよび深さ約1mm)を有する。各試料は、0.02° 2θの有効ステップサイズを用いた、毎分3° 2θの連続的スキャンを使用して、2〜40° 2θにおいて分析した。
【0259】
溶解度の見積り。アリコート間に振盪および/または超音波処理を行いながら、化合物Iの秤量した試料を、測定したアリコートの試験溶媒で、周辺温度で処理することによって、溶解度を見積もった。溶解を目視検査で決定した。試料を溶解するために使用した溶媒の総量を、試料の重量で割ることによって、溶解度数を計算した。過剰の溶媒アリコートの使用により、または遅い溶解速度により、実際の溶解度は、計算した値よりも大きくなり得る。溶解度数は、実験中に溶解が生じなかった場合、「〜未満」として表現される。溶解度数は、最初の溶媒アリコートの添加により溶解が生じた場合、「〜超」と表現される。
【0260】
示差走査熱量測定(DSC)。TA Instruments Q2000装置を使用してDSC分析を行った。インジウムを使用して装置温度較正を実施した。各分析中、DSCセルは、毎分約50mLの窒素パージ下で保持した。試料を標準的なクリンプした(crimped)アルミニウム皿の中に置き、毎分10℃の速度で20℃から350℃へと加熱した。
【0261】
熱重量分析(TGA)。TA Instruments Q50装置を使用してTGA分析を行った。クラスM重量を使用して装置の天秤を較正し、アルメルを使用して温度較正を実施した。窒素パージは、天秤では毎分約40mlであり、炉では毎分約60mlであった。各試料を、予め風袋を測った白金皿に置き、毎分10℃の速度で20℃〜350℃に加熱した。
【0262】
カールフィッシャー(KF)分析。Mettler−Toledo C20 Coulometric KF滴定装置を使用して、カールフィッシャー分析を行った。公知の水濃度の標準を用いて装置を較正した。
【0263】
動的蒸気吸着(DVS)。DVS分析をTA Instruments 05000 Dynamic Vapor Sorption分析器で行った。装置を、標準重量および湿度用の臭化ナトリウム標準で較正した。試料は、5〜95%RH(吸着サイクル)および95〜5%RH(脱離サイクル)の10%相対湿度(RH)ステップで60分間の最大平衡化時間を用いて25℃で分析した。
【0264】
(実施例1.化合物Iの安定形態のスクリーニング)
方法I.50mgの化合物Iを1mLのメタノール/ジクロロメタンに溶解し、かき混ぜ、次いで蒸発させた。
【0265】
方法II.化合物I、メタノールおよびジクロロメタンの溶液を、40℃で約10容量まで真空下で濃縮した。メタノールを装入し、反応混合物を、40℃、真空下で約10容量に濃縮した(これを1回繰り返した)。スラリーを20℃で少なくとも2時間かき混ぜた。スラリーを濾過し、フィルターケーキをメタノールおよび酢酸エチルですすいだ。湿らせた生成物を、真空下、NMT40℃で乾燥させた。
【0266】
形態Iは、
図1の粉末X線回折パターン、および約133(形態IIIへの変換)、170および273℃(分解)における吸熱を示す
図3の示差走査熱量測定プロットにより特徴付けられる。
【0267】
形態IIは、
図5の粉末X線回折パターン、および約98℃(形態IVへの変換)、253℃および274℃(分解)における吸熱を示す
図7の示差走査熱量測定プロットにより特徴付けられる。
【0268】
形態IIIは、可変温度XRD(VT XRD)実験において、138℃で形態Iから生じた。形態IIIは、25℃に冷却すると安定し、形態Iへ戻って変換されない。形態IIIは、メタノール中の形態Iを用いた競合スラリー実験において、形態Iへと約2週間以内に戻って変換された(それぞれ10mgのメタノール中の形態Iおよび形態III)。形態IIIは、
図9の粉末X線回折パターン、および約181および271℃(分解)において吸熱を示す
図11の示差走査熱量測定プロットにより特徴付けられる。
【0269】
形態IVは、可変温度XRD実験において、95〜110℃の間で形態IIから生じた。形態IVは、VT XRD実験において25℃に冷却すると、形態IIに戻って変換する。形態IIIは、
図13の粉末X線回折パターンにより特徴付けられる。
【0270】
(実施例2.形態Iの調製)
化合物I形態Iは、メタノール/ジクロロメタン混合物(33%MeOH/DCM)に化合物Iを溶解し、続いて蒸留により、容量およびジクロロメタン含有量を減少させることによって調製した。固体を真空濾過で収集すると、XRPDで特定されたように化合物I形態Iが結果として生じた。
【0271】
(実施例3.形態IIの調製)
化合物I形態IIは、周辺温度および圧力で5日間、クロロホルム中で化合物I形態Iをスラリー化することにより作製した。固体を真空濾過で収集すると、XRPDで特定されたように化合物I形態IIが結果として生じた。化合物I形態IIはまた、VT−XRPD分析中に、化合物I形態IVを約25℃に冷却することによって調製した。化合物I形態IIはまた、化合物I形態XIIIを約11℃に加熱することによって調製した。
【0272】
(実施例4.形態IIIの調製)
化合物I形態IIIは、VT−XRPD分析中、化合物I形態Iを約150℃に加熱することによって作製した。化合物I形態IIIはまた、化合物I形態Iを加熱し、100℃で保持した際に、VT−XRPD分析中により低い温度で調製した。
【0273】
(実施例5.形態IVの調製)
化合物I形態IVは、VT−XRPD分析中、化合物I形態IIを約95℃〜110℃に加熱することによって作製した。化合物I形態IVはまた、VT−XRPD分析中に、化合物I形態IIIを約180℃に加熱した際に調製した。
【0274】
(実施例6.形態Vの調製)
化合物I形態Vは、HFIPA(ヘキサフルオロイソプロパノール)中に化合物Iの溶液を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。形態Vを調製する代替の方式は、化合物IのHFIPA中溶液を100℃で冷水に注ぎ、固体を単離することである。
【0275】
(実施例7.形態VIの調製)
化合物I形態Vは、化合物IのTFE(2,2,2−トリフルオロエタノール)中溶液を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。
【0276】
(実施例8.形態VIIの調製)
化合物I形態Vは、化合物IのTFE(2,2,2−トリフルオロエタノール)中溶液を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。
【0277】
(実施例9.形態VIIIの調製)
化合物I形態Vは、形態Vまたは形態VIIを、室温で97%RHに1週間曝露することによって作製した。
【0278】
(実施例10.形態IXの調製)
形態IXは、化合物Iの凡その形態Iを、周辺温度で5日間、5:1TFE/水中でスラリー化することによって作製した。固体を真空濾過で収集し、減圧下で数分間乾燥させると、XRPDにより特定されたように形態IXが結果として生じた。
【0279】
(実施例11.形態Xの調製)
形態Xは、化合物Iの凡その形態Iをクロロホルムに溶解することによって作製した。結果として生じた溶液は、0.2μmナイロンフィルターを介して濾過し、Centri Vapに置いた。試料を真空下、周辺温度で約30分間遠心分離した。結果として生じた固体は、XRPDにより形態Xと特定された。
【0280】
(実施例12.形態XIの調製)
形態XIは、HFIPA中化合物Iの形態Iに溶解することによって作製した。次いで、メタノールを溶液に加え、濁った、白色の懸濁物が結果として生じた。固体を真空濾過で収集し、減圧下で乾燥させると、XRPDにより形態XIとして特定された。
【0281】
(実施例13.形態XIIの調製)
形態XIIは、周辺温度で3日間、10:1TFE/水中で化合物Iの形態Iのスラリーを形成することによって作製された。固体を真空濾過で収集し、減圧下で乾燥させ、XRPDにより形態XIIとして特定された。
【0282】
(実施例14.形態XIIIの調製)
形態IIを−10℃に冷却することによって、形態XIIIを作製した。
【0283】
(実施例15.形態XIVの調製)
形態XIVは、周囲条件下で3日間、化合物Iの形態XIIを真空に曝露し、次いで試料を40℃に約2時間曝露することによって作製した。結果として生じた固体は、XRPDにより形態XIVとして特定された。
【0284】
前述の発明は、明白な理解のために例証および例によりいくらか詳細に記載してきたが、ある特定の変更および修飾が添付の特許請求の範囲の範囲内で実施され得ることを当業者には理解されている。加えて、本明細書において参照された米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国の特許、外国の特許出願および非特許公報のすべてを含む各参照は、本発明の記載に矛盾しない範囲で、これら全体が本明細書に参照により組み込まれている。本出願と本明細書に提供されている参照との間で矛盾が存在する場合、本出願が優先されるものとする。
5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の結晶形態。
前述の発明は、明白な理解のために例証および例によりいくらか詳細に記載してきたが、ある特定の変更および修飾が添付の特許請求の範囲の範囲内で実施され得ることを当業者には理解されている。加えて、本明細書において参照された米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国の特許、外国の特許出願および非特許公報のすべてを含む各参照は、本発明の記載に矛盾しない範囲で、これら全体が本明細書に参照により組み込まれている。本出願と本明細書に提供されている参照との間で矛盾が存在する場合、本出願が優先されるものとする。