(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-526770(P2017-526770A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(54)【発明の名称】高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法
(51)【国際特許分類】
C09J 167/02 20060101AFI20170818BHJP
C08G 63/85 20060101ALI20170818BHJP
C09J 5/06 20060101ALI20170818BHJP
【FI】
C09J167/02
C08G63/85
C09J5/06
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-503562(P2017-503562)
(86)(22)【出願日】2015年7月20日
(85)【翻訳文提出日】2017年2月28日
(86)【国際出願番号】CN2015084459
(87)【国際公開番号】WO2016011923
(87)【国際公開日】20160128
(31)【優先権主張番号】201410348224.1
(32)【優先日】2014年7月22日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516057406
【氏名又は名称】昆山天洋熱熔膠有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】516057417
【氏名又は名称】上海天洋熱熔粘接材料股▲フン▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】507166519
【氏名又は名称】▲華▼▲東▼理工大学
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】李哲龍
(72)【発明者】
【氏名】朱万育
(72)【発明者】
【氏名】雷何記
(72)【発明者】
【氏名】呉芳群
(72)【発明者】
【氏名】曾作祥
【テーマコード(参考)】
4J029
4J040
【Fターム(参考)】
4J029AA03
4J029AB04
4J029AC02
4J029AD01
4J029AE14
4J029BA02
4J029BA05
4J029BF10
4J029CA02
4J029CA04
4J029CA06
4J029CB05A
4J029CB06A
4J029HA01
4J029HB01
4J029JB131
4J029JB193
4J029JC583
4J029JF321
4J029KB02
4J029KB04
4J029KB05
4J029KC02
4J029KD02
4J029KD07
4J029KE02
4J029KE03
4J029KE06
4J040ED031
4J040ED041
4J040ED051
4J040JB01
4J040KA29
4J040QA02
(57)【要約】
本発明では高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法を開示し、該方法は以下のステップを含む:
1)テレフタル酸、イソフタル酸、ドデカン二酸、アジピン酸、ブタンジオール、ジプロピレングリコール及びヘキサンジオールが、触媒のテトラブチルチタネートの作用下においてエステル化反応を行う;
2)ステップ1から得た製品に酸化防止剤が添加され、減圧下において、重縮合反応を行わせることにより、130°C〜135°Cの低融点、高粘度を有し、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤を得ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)二塩基酸、二価アルコール及び触媒テトラブチルチタネートが、所定の比率でエステル化反応容器に添加され、エステル化反応を行わせ、反応温度が140°C〜200°Cであり、エステル化反応によって蒸留された水の量が理論上の水生成量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させるステップ;
2)ステップ1で得た製品に酸化防止剤が添加され、240℃〜245℃で、50〜80Paの減圧下において、重縮合反応を1時間行わせることにより、高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有し、温度が160℃から170℃まで上昇した際に、その粘度が75%〜80%に減少する特性を有するポリエステルホットメルト接着剤を得るステップ;
を含み、
前記二塩基酸はテレフタル酸、イソフタル酸、ブタン二酸、ドデカン二酸、およびアジピン酸の混合物であり、
前記二価アルコールは、ブタンジオール、ジプロピレングリコール及びヘキサンジオールの混合物であり、
前記二塩基酸と前記二価アルコールのモル比は1:1.50であり、
前記テレフタル酸と前記イソフタル酸のモル比は1:0.10〜1:0.15であり、
前記テレフタル酸と前記ブタン二酸のモル比は1:0.20〜1:0.30であり、
前記テレフタル酸と前記ドデカン二酸のモル比は1:0.1〜1:0.25であり、
前記テレフタル酸と前記アジピン酸のモル比は1:0.40〜1:0.50であり、
前記ブタンジオールと前記ジプロピレングリコールのモル比は1:0.20〜1:0.60であり、
前記ブタンジオールと前記ヘキサンジオールのモル比は1:0.30〜1:0.70であり、
前記酸化防止剤は、リン酸トリメチル、抗酸化剤168及び抗酸化剤1010から成るグループから選択される一つである、
ことを特徴とする高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【請求項2】
前記触媒はテトラブチルチタネートであって、その重量が二塩基酸の全体重量の0.03%〜0.06%を占める、
ことを特徴とする請求項1に記載の高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【請求項3】
前記酸化防止剤の重量は、二塩基酸の全体重量の0.5%〜0.8%を占める、
ことを特徴とする請求項1に記載の高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルホットメルト接着剤の製造に関し、より詳しくは、低融点と高粘度を有し、且つ特定の温度範囲内に粘度が大幅に減少するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
低粘度ポリエステルの二次加工による対応する高粘度ポリエステルの製造は、複雑な製造プロセスを有する。例えば、中国特許公開CN1317030Aでは、先ず、低粘度ポリエステルを製造し、オキサゾリンと混合してマトリックスを形成し、次に高粘度ポリエステルと混合し、以後の処理をするといったプロセスは煩雑であり、またマトリックスが生物及び環境に有害である。従来技術の欠点を克服するために、本発明は、130°C〜135°Cの低融点、700〜750Pa.s(160°Cで)の高粘度を有し、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法を提供するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法を提供するものであって、以下のステップを含む。
【0004】
1)二塩基酸、二価アルコール及び触媒テトラブチルチタネートが、所定の比率でエステル化反応容器に添加され、エステル化反応を行わせ、ここで、反応温度が140°C〜200°Cであり、エステル化反応によって蒸留された水の量が理論上の水生成量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させる。
(2)ステップ1で得た製品に酸化防止剤が添加され、240℃〜245℃で、50〜80Paの減圧下において、重縮合反応を1時間行わせることにより、高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有し、温度が160℃から170℃まで上昇した際に、その粘度が75%〜80%に減少する特性を有するポリエステルホットメルト接着剤が得られる。
【0005】
前記二塩基酸はテレフタル酸、イソフタル酸、ブタン二酸、ドデカン二酸、およびアジピン酸の混合物である。
【0006】
前記二価アルコールは、ブタンジオール、ジプロピレングリコール及びヘキサンジオールの混合物である。
【0007】
前記二塩基酸と前記二価アルコールのモル比は1:1.50である。
【0008】
前記テレフタル酸と前記イソフタル酸のモル比は1:0.10〜1:0.15である。
【0009】
前記テレフタル酸と前記ブタン二酸のモル比は1:0.20〜1:0.30である。
【0010】
前記テレフタル酸と前記ドデカン二酸のモル比は1:0.1〜1:0.25である。
【0011】
前記テレフタル酸と前記アジピン酸のモル比は1:0.40〜1:0.50である。
【0012】
前記ブタンジオールと前記ジプロピレングリコールのモル比は1:0.20〜1:0.60である。
【0013】
前記ブタンジオールと前記ヘキサンジオールのモル比は1:0.30〜1:0.70である。
【0014】
前記酸化防止剤は、リン酸トリメチル、抗酸化剤168及び抗酸化剤1010から成るグループから選択される一つである。
【0015】
前記触媒のテトラブチルチタネートの重量は二塩基酸の全体重量の0.03%〜0.06%を占める。
【0016】
前記酸化防止剤の重量は、二塩基酸の全体重量の0.5%〜0.8%を占める。
【0017】
本発明の新規性は、特定の原料の構成及び簡単なエステル化工程により、130°C〜135°Cの融点を有し、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有する高粘度ポリエステルホットメルト接着剤を生成することにある。
【0018】
性能テスト:以下の実施例及び比較例における各製品の性能は以下の基準に従ってテストされる。
融点測定は国際基準ISO11357を参照し、粘度測定は中国国家基準GB/T7193.1−1987を参照する。
【0019】
本発明に従って製造されるポリエステルホットメルト接着剤は、170℃及びそれ以上の温度で塗布されることにより、良い流動性及びレベル特性を備えることができる。冷却の間に温度が160℃に下がる際に、その粘度が瞬時に増大し、接着した物体の間の接着性も瞬時に高まることによって、物体が更に緊密に接着され、また、如何なる外力の作用下においても、接着した物体の間の位置ずれを有効に防止することができる。本発明に従って製造されるポリエステルホットメルト接着剤は直接、或いはホットメルト接着フィルムに製造されて、服装、靴の原材料、転写染色法、商標、カーペット、木材などのフィールドにおける接着に使用され得る。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、以下の実施例を参照することによって更に説明されるが、それは本発明を制限するものではない。
【0021】
実施例1
1L反応容器に、テレフタル酸166.000g(1.000mol)、イソフタル酸19.920g(0.120mol)、アジピン酸65.700g(0.450mol)、ドデカン二酸34.500g(0.150mol)、ブタン二酸33.040g(0.280mol)、ブタンジオール135.000g(1.500mol)、ジプロピレングリコール120.600g(0.900mol)、ヘキサンジオール70.800g(0.600mol)、テトラブチルチタネート0.115gが添加される。該反応容器は、攪拌・温度計測システム、精留管及び還流冷却管を備える。温度が徐々に90°Cに温まった後に攪拌が起動され、温度が140°Cに近くなると、98°C〜102°Cの蒸留温度で水の蒸留が開始し、さらに温度が約200℃まで上昇し、水生成の量が理論量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させる。
【0022】
更に1.717gの酸化防止剤168が添加され、減圧下で重縮合反応を行わせ、温度を徐々に242°Cに上昇させて維持させる。反応容器内の圧力が徐々に60Paに減少して1時間保持され、これにより、重縮合反応を完成させる。次いで、窒素を導入して真空状態を解除し、冷水に対し熱いまま放出を続けることによって、白色のゲル状の棒体を得て、次にペレット化して製品2を得る。前記製品は、DSCを使用することによって、132℃の融点を有することが測定され、また、前記基準に従って粘度測定を行うと、160°Cでの粘度が709Pa.Sであり、170°Cでの粘度が146Pa.Sである。
【0023】
実施例2
1L反応容器に、テレフタル酸166.000g(1.000mol)、イソフタル酸16.600g(0.100mol)、アジピン酸65.700g(0.450mol)、ドデカン二酸57.500g(0.250mol)、ブタン二酸29.500g(0.250mol)、ブタンジオール135.000g(1.500mol)、ジプロピレングリコール110.550g(0.825mol)、ヘキサンジオール88.500g(0.750mol)、テトラブチルチタネート0.123gが添加される。該反応容器は、攪拌・温度計測システム、精留管及び還流冷却管を備える。温度が徐々に90°Cに温まった後に攪拌が起動され、温度が140°Cに近くなると、98°C〜102°Cの蒸留温度で水の蒸留が開始し、さらに温度が約200℃まで上昇し、水生成の量が理論量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させる。
【0024】
更に2.141gの酸化防止剤168が添加され、減圧下で重縮合反応を行わせ、温度を徐々に240°Cに上昇させて維持させる。反応容器内の圧力が徐々に60Paに減少して1時間保持され、これにより、重縮合反応を完成させる。次いで、窒素を導入して真空状態を解除し、冷水に対し熱いまま放出を続けることによって、白色のゲル状の棒体を得て、次にペレット化して製品3を得る。前記製品は、DSCを使用することによって、130℃の融点を有することが測定され、また、前記基準に従って粘度測定を行って、160°Cでの粘度が730Pa.Sであり、170°Cでの粘度が151Pa.Sである。
【0025】
実施例3
1L反応容器に、テレフタル酸166.000g(1.000mol)、イソフタル酸21.580g(0.130mol)、アジピン酸58.400g(0.400mol)、ドデカン二酸39.100g(0.170mol)、ブタン二酸23.600g(0.200mol)、ブタンジオール135.000g(1.500mol)、ジプロピレングリコール40.200g(0.300mol)、ヘキサンジオール123.900g(1.050mol)、テトラブチルチタネート0.143gが添加される。該反応容器は、攪拌・温度計測システム、精留管及び還流冷却管を備える。温度が徐々に90°Cに温まった後に攪拌が起動され、温度が140°Cに近くなると、98°C〜102°Cの蒸留温度で水の蒸留が開始し、さらに温度が約200℃まで上昇し、水生成の量が理論量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させる。
【0026】
更に1.853gの酸化防止剤168が添加され、減圧下で重縮合反応を行わせ、温度を徐々に244°Cに上昇させて維持させる。反応容器内の圧力が徐々に60Paに減少して1時間保持され、これにより、重縮合反応を完成させる。次いで、窒素を導入して真空状態を解除し、冷水に対し熱いまま放出を続けることによって、白色のゲル状の棒体を得て、次にペレット化して製品4を得る。前記製品は、DSCを使用することによって、133℃の融点を有することが測定され、また、前記基準に従って粘度測定を行って、160°Cでの粘度が740Pa.Sであり、170°Cでの粘度が161Pa.Sである。
【0027】
比較例1
1L反応容器に、テレフタル酸166.000g(1.000mol)、イソフタル酸58.100g(0.350mol)、アジピン酸87.600g(0.600mol)、ドデカン二酸46.000g(0.200mol)、ブタン二酸29.500g(0.250mol)、ブタンジオール135.000g(1.500mol)、ジプロピレングリコール140.700g(1.050mol)、ヘキサンジオール123.900g(1.050mol)、テトラブチルチタネート0.107gが添加される。該反応容器は、攪拌・温度計測システム、精留管及び還流冷却管を備える。温度が徐々に90°Cに温まった後に攪拌が起動され、温度が140°Cに近くなると、98°C〜102°Cの蒸留温度で水の蒸留が開始し、さらに温度が約200℃まで上昇し、水生成の量が理論量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させる。
【0028】
更に、2.861gの酸化防止剤168が添加され、減圧下で重縮合反応を行わせ、温度を徐々に240°Cに上昇させて維持させる。反応容器内の圧力が徐々に60Paに減少して1時間保持され、これにより、重縮合反応を完成させる。次いで、窒素を導入して真空状態を解除し、冷水に対し熱いまま放出を続けることによって、白色のゲル状の棒体を得て、次にペレット化して製品C1を得る。前記製品は、DSCを使用することによって、148℃の融点を有することが測定され、また、前記基準に従って粘度測定を行って、160°Cでの粘度が210Pa.Sであり、170°Cでの粘度が181Pa.Sである。
【0029】
前記内容は、本発明の概念に基づいた基本的な説明だけであるが、本発明の技術案による全ての等価な変形は、いずれも請求の範囲内に入ると考えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2015年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)二塩基酸、二価アルコール及び触媒テトラブチルチタネートが、所定の比率でエステル化反応容器に添加され、エステル化反応を行わせ、反応温度が140°C〜200°Cであり、エステル化反応によって蒸留された水の量が理論上の水生成量の93%以上に達する際に、エステル化反応を終了させるステップ;
2)ステップ1で得た製品に酸化防止剤が添加され、240℃〜245℃で、50〜80Paの減圧下において、重縮合反応を1時間行わせることにより、高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有し、160°Cでの粘度が700Pa.S〜750Pa.Sであって、温度が160℃から170℃まで上昇した際に、その粘度が75%〜80%に減少する特性を有し、前記粘度の測定方法は中国国家基準GB/T7193.1−1987を基準とするものである、ポリエステルホットメルト接着剤を得るステップ;
を含み、
前記二塩基酸はテレフタル酸、イソフタル酸、ブタン二酸、ドデカン二酸、およびアジピン酸の混合物であり、
前記二価アルコールは、ブタンジオール、ジプロピレングリコール及びヘキサンジオールの混合物であり、
前記二塩基酸と前記二価アルコールのモル比は1:1.50であり、
前記テレフタル酸と前記イソフタル酸のモル比は1:0.10〜1:0.15であり、
前記テレフタル酸と前記ブタン二酸のモル比は1:0.20〜1:0.30であり、
前記テレフタル酸と前記ドデカン二酸のモル比は1:0.1〜1:0.25であり、
前記テレフタル酸と前記アジピン酸のモル比は1:0.40〜1:0.50であり、
前記ブタンジオールと前記ジプロピレングリコールのモル比は1:0.20〜1:0.60であり、
前記ブタンジオールと前記ヘキサンジオールのモル比は1:0.30〜1:0.70であり、
前記酸化防止剤は、リン酸トリメチル、抗酸化剤168及び抗酸化剤1010から成るグループから選択される一つである、
ことを特徴とする高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【請求項2】
前記触媒はテトラブチルチタネートであって、その重量が二塩基酸の全体重量の0.03%〜0.06%を占める、
ことを特徴とする請求項1に記載の高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【請求項3】
前記酸化防止剤の重量は、二塩基酸の全体重量の0.5%〜0.8%を占める、
ことを特徴とする請求項1に記載の高粘度、且つ局所過敏な粘性−温度特性を有するポリエステルホットメルト接着剤の製造方法。
【国際調査報告】