特表2017-526997(P2017-526997A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-526997室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-526997(P2017-526997A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(54)【発明の名称】室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 1/00 20060101AFI20170818BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20170818BHJP
   A61B 3/10 20060101ALI20170818BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170818BHJP
   G03B 15/03 20060101ALI20170818BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20170818BHJP
   G03B 11/00 20060101ALI20170818BHJP
   G02B 7/08 20060101ALI20170818BHJP
【FI】
   G06T1/00 400H
   G06T7/00 510D
   A61B3/10 Z
   H04N5/225 600
   H04N5/225 700
   G03B15/03
   G03B15/00 T
   G03B11/00
   G02B7/08 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-572495(P2016-572495)
(86)(22)【出願日】2015年6月9日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月12日
(86)【国際出願番号】KR2015005763
(87)【国際公開番号】WO2015190796
(87)【国際公開日】20151217
(31)【優先権主張番号】10-2014-0069872
(32)【優先日】2014年6月10日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】512192211
【氏名又は名称】イリテック インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100125874
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 純市
(74)【代理人】
【識別番号】100189544
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 啓伸
(72)【発明者】
【氏名】キム・デフン
(72)【発明者】
【氏名】チェ・ヒョンイン
(72)【発明者】
【氏名】チョン・ビョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ペク・ソンミン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヘンムン
(72)【発明者】
【氏名】リュ・チョンウン
(72)【発明者】
【氏名】リュ・スンウン
【テーマコード(参考)】
2H044
2H083
4C316
5B043
5B047
5C122
【Fターム(参考)】
2H044DA01
2H044DB02
2H044DC01
2H083AA04
2H083AA26
2H083AA32
4C316AA06
4C316AA07
4C316AB16
4C316FC04
4C316FC14
4C316FC28
4C316FY02
4C316FY03
4C316FY04
4C316FY05
4C316FY08
4C316FZ02
5B043AA04
5B043AA09
5B043BA04
5B043DA05
5B043DA09
5B043FA07
5B043GA01
5B047AA23
5B047AB04
5B047BA03
5B047BB04
5B047BC05
5B047BC07
5B047BC11
5B047BC16
5B047CA17
5B047CA23
5B047CB22
5C122DA04
5C122DA16
5C122EA12
5C122EA42
5C122FB03
5C122FB17
5C122FC01
5C122FC02
5C122GG04
5C122HA29
5C122HA82
5C122HB05
5C122HB06
(57)【要約】
本発明は、電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部、前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明、登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置において、
室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外兼用撮影部と、
前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明と、及び
登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項2】
電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置において、
室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外分離用撮影部と、
前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明と、及び
登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項3】
電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置において、
室内及び室外で光の量を調節して反射ノイズが減少された虹彩イメージを受け入れるためのレンズと、
レンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサーと、
イメージセンサーに感知された虹彩イメージを保存するためのメモリーと、
イメージセンサー前端に設置された700nm−900nm波長帯域を通過させる帯域フィルター(band−pass filter)と、
前記レンズに設置する撮影作動部と、
前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明と、及び
登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成された室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項4】
撮影された虹彩イメージを確認することができるディスプレイが付加された請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項5】
手付着型ウェアラブル装置の着用位置が変わることを認識して撮影する虹彩イメージが変わることを防止する着用位置確認部が付加された請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項6】
手付着型ウェアラブル装置の着用如何を感知するための着用感知確認部が付加された請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項7】
手付着型ウェアラブル装置が他の機器と通信する間に保安を維持するための保安強化部が付加された請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項8】
前記室内外兼用撮影部は、
室内外兼用フィルター撮影部または室内外兼用フィルター撮影部に撮影作動部が結合された構成でなされた請求項1に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項9】
前記室内外兼用フィルター撮影部は、
イメージセンサー前端に設置されて画角が使用者の目領域全体を撮影するように構成されたレンズと、
レンズ後端に設置されてレンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサーと、
撮影された虹彩イメージを保存するためのメモリーと、及び
イメージセンサー前端に設置された低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)で構成された請求項8に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項10】
前記室内外分離用撮影部は
室内外分離用フィルター撮影部または室内外分離用フィルター撮影部と撮影作動部が結合された構成でなされた請求項2に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項11】
前記室内外分離用フィルター撮影部は、
虹彩イメージを受け入れるためのレンズと、
レンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサーと、
感知された虹彩イメージを保存するためのメモリーと、及び
室内虹彩イメージ撮影時と室外虹彩イメージ撮影時にイメージセンサー前端にそれぞれ異なる帯域フィルター(band−pass filter)を分離使用するように構成された請求項10に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項12】
前記室内虹彩イメージ撮影時に使用する帯域フィルターは、
700nm−900nm波長帯域を通過させる帯域フィルター(band−pass filter)をイメージセンサー前端に設置することを特徴とする請求項11に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項13】
前記室外虹彩イメージ撮影時に使用する帯域フィルターは、
低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の全部または一部波長帯域を通過させる帯域フィルター(band−pass filter)をイメージセンサー前端に設置することを特徴とする請求項11に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項14】
前記低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の一部は、低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の範囲に属する任意の大きさの波長帯域または任意の波長らで構成された請求項9または13に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項15】
前記任意の大きさの波長帯域及び任意の波長らは、
放射照度の強度が設定された基準値以上離れる波長帯域の範囲及び帯域フィルター(band−pass filter)の収容波長範囲によって決まることを特徴とする請求項14に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項16】
前記低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)に属する任意の大きさの波長帯域は、
920−960nm波長帯域、1,110−1,160nm波長帯域及び1,300−1,500nm波長帯域のうちで一つ以上の波長帯域を含むことを特徴とする請求項14に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項17】
前記低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の範囲に属する任意の波長らは、
920−960nm波長帯域、1,110−1,160nm波長帯域及び1,300−1,500nm波長帯域のうちで一つ以上の波長帯域を含むことを特徴とする請求項14に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項18】
前記撮影作動部は、
近距離撮影環境と遠距離撮影環境に合うようにレンズを移動させるように構成された請求項3、請求項8及び請求項10のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項19】
前記撮影作動部は、
単数コイル作動部、複数コイル作動部及びレンズ磁石作動部のうちで一つを選択して構成された請求項3、請求項8及び請求項10のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項20】
前記単数コイル作動部は、
遠距離撮影環境ではコイルに電流を流さないで板スプリングによって固定されている状態で維持して、近距離撮影環境では一つのコイルに一定電流を流してレンズを使用者の目方向に上に押し上げるように構成された請求項19に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項21】
前記複数コイル作動部は、
遠距離撮影環境では一側のコイル(コイル1)や他側のコイル(コイル2)に電流を流して一側のコイル(コイル1)が磁石を押すか、または他側のコイル(コイル2)が磁石を繰り上げるようにしてレンズの位置を下におりるようにして、近距離撮影環境では反対方法で一側のコイル(コイル1)や他側のコイル(コイル2)に電流を流して一側のコイル(コイル1)が磁石を繰り上げるか、または他側のコイル(コイル2)が磁石を押すようにしてレンズを使用者の目方向に上に押し上げるように構成された請求項19に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項22】
前記レンズ磁石作動部は、
遠距離撮影環境では板スプリングによってレンズを固定させて、近距離撮影環境ではコイルに電流を流して磁場を作ってレンズに付着された磁石が移動することによってレンズが使用者の目方向に上に移動するように構成された請求項19に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項23】
前記レンズ磁石作動部は、
遠距離撮影環境では板スプリングによって固定させて電流消耗を無くして待機状態の電流消費を最小化することを特徴とする請求項19に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項24】
前記室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部は室内及び室外を区分して選択することができる環境選択モードが具備されることを特徴とする請求項1または2に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項25】
前記環境選択モードは使用者の判断によって手動に切り替えるか、または光の強さを測定する光センサーまたは放射照度測定装備を構成して自動的に転換されることを特徴とする請求項24に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項26】
前記ディスプレイは、
虹彩イメージの歪曲や虹彩イメージがぼやけて撮影されることを防止する仮想の補助線(guide line)、四角形、円、楕円及びあらかじめ指定された図形のうちで一つを選択して使用することを特徴とする請求項4に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項27】
前記ディスプレイ画面下端、左側及び右側のうちで一つの位置に室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部を設置して使用者らが虹彩イメージを容易に撮影できるように設定された請求項4に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項28】
前記着用位置確認部は、
使用者が標識で認知して手動に変更するか、または上下が変わることを感知するセンサーで構成された請求項5に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項29】
前記使用者が標識で認知して手動に変更は、
手付着型ウェアラブル装置の外部一側に上下を識別することができる表示子を形成して使用者が変更するように構成された請求項28に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項30】
前記使用者が標識で認知して手動に変更は、
使用者が直接手付着型ウェアラブル装置の位置を変更するか、または使用者が簡単なキーや応用プログラム(Application program)をメモリーに搭載させて、これらの操作を手動に変更することを特徴とする請求項29に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項31】
前記表示子は、
色相、文字、記号及び標識中に一つ以上を選択表示して構成することを特徴とする請求項29に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項32】
前記上下が変わることを感知するセンサーを利用する手段は、
センサーで発生する信号によって手付着型ウェアラブル装置で虹彩イメージを撮影する前に上下が変わったことをスピーカーを通じて音声で知らせてくれるか、または手付着型ウェアラブル装置の外部一側に設置された表示部にメッセージで表示することを特徴とする請求項28に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項33】
前記センサーは重力センサー、ジャイロセンサー、圧力センサーのうちで一つを選択して構成することを特徴とする請求項32に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項34】
前記着用感知確認部は、
手付着型ウェアラブル装置のケースまたはバンドにセンサーを装着して着用を感知するように構成された請求項6に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項35】
前記着用感知確認部は、
使用者認証(虹彩認識)後使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用する間は現在の使用者認証状態を維持しながら追加的な使用者認証を要求しないで、使用者が着用を解除すれば使用者認証を再びするように構成された請求項6に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項36】
前記着用を感知するセンサーは、
スプリング(Spring)、ヒンジ(Hinge)、磁石センサー、静電センサー、温度センサー、近接センサー中の一つ以上で構成されることを特徴とする請求項34に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項37】
前記保安強化部は、
手付着型ウェアラブル装置とアイオーティー(IoT)デバイスと情報が通信(送受信)過程で使われる虹彩イメージ情報を暗号化する虹彩暗号化モジュールと、及び
アイオーティー(IoT)デバイスと通信する通信モジュールで構成されることを特徴とする請求項7に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項38】
前記保安強化部は、
手付着型ウェアラブル装置の識別が可能な情報、手付着型ウェアラブル装置の使用時間、位置を把握する情報中の一つ以上を暗号化する装置暗号化モジュールを付け加えることを特徴とする請求項7に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項39】
前記虹彩暗号化モジュールは、
虹彩イメージ情報にアイオーティー(IoT)デバイスから生成されて伝達されたトークンまたはキーを挿入して、虹彩イメージ情報を暗号化することを特徴とする請求項37に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項40】
前記虹彩暗号化モジュールは、
虹彩イメージ情報の保安を強化するためにデジタルウォーターマークを使って暗号化することを特徴とする請求項37に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項41】
前記手付着型ウェアラブル装置の識別の可能な情報は、
装置の固有番号、個人識別番号、OTP(one time password)のうち何れか一つ以上を選択して構成されることを特徴とする請求項38に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項42】
手付着型ウェアラブル装置の使用時間を把握する情報は、
アイオーティー(IoT)デバイスから生成されて伝達されたトークンまたはキーが伝送されて来る時、お互いに時間を比べて経過した時間情報であることを特徴とする請求項38に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項43】
前記手付着型ウェアラブル装置の位置を把握する情報は、
端末機が連結された基地局や無線APの固有番号を利用した相対的な位置情報であるか、またはGPS情報を利用した絶対的位置情報であることを特徴とする請求項38に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項44】
前記装置暗号化モジュールは、
暗号化された虹彩イメージ情報に手付着型ウェアラブル装置の固有番号、個人識別番号、OTP(one time password)、虹彩イメージ情報を撮影するか、または生成した視覚及び虹彩イメージ情報の撮影と生成が発生した場所に対する位置情報中の一つ以上を付け加えて暗号化することを特徴とする請求項38に記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【請求項45】
前記手付着型ウェアラブル装置は、手首に着用するウェアラブル装置または指に着用するウェアラブル装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3、請求項8乃至請求項13、請求項15乃至請求項17、請求項20乃至請求項23及び請求項25乃至請求項44のうち何れか一つに記載の室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、電子部品を保護するケースと手首または指を囲むバンドを具備するが、室内だけではなく室外でも反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部、虹彩イメージを撮影するために必要な赤外線照明、撮影された虹彩イメージで虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近になってスマートフォンを取り替える次世代技術でウェアラブルデバイス(Wearable Device)が急速に登場しているし、特に、三星電子、アップル(Apple)、グーグル(Google)などのような技術先導企業だけではなく、ナイキ(Nike)、アディダス(adidas)のようなスポーツ用品企業等まで含む多様な領域で革新的な製品らが発売開始されているか、または早いうちに発売開始される予定である。実際にグーグルガラス2.0(Google Glass2.0)、スマートウォッチ(Smart Watch)を発表する予定であり、アップルはアイウォッチ(i−Watch)を発売開始する予定である。また、他の例で三星電子のギャラクシーギア(Galaxy Gear)、ナイキのフューエルバンド(Fuel Band)などのモデルらが発売開始されている。
【0003】
このようなウェアラブルデバイスは、1960年代MIT、カーネギーメロン大学などで初めて研究が始まったが、2010年以後にスマートフォン活性化以後に急速に現実に現れるほどに技術的な革新を成し始めた。特に、2010年以後には既存の研究及び開発で推進して来たウェアラブルデバイスを独立的に使用するよりはウェアラブルデバイスで収集された情報をスマートフォンのような電子機器で実時間相互伝送取り交わしてお互いに連動する方式である連結された装置(connected device)形態で変わっている実情である。
【0004】
また、ウェアラブルデバイスは、現在四種類(フィットネス機能、ヘルスケア機能、インフォテーンメント機能、軍事産業機能)の目的で主に発売開始されて利用されている。具体的に、特殊な軍事産業機能の目的を除いてからも、既存の他の機器とは異なるように主に身に付着するアクセサリー模様(めがね付着型、腕輪型、アームバンド型、ペンダント型、手首着用型など)の形態で使用者の身に付着して個人の運動情報(距離、速度、消耗したカロリー、心臓搏動数など)や個人の健康関連情報(血糖などの疾病情報、生体信号感知など)、モバイル機器のように個人の私生活資料などを含んだ使用者のすべての平素生活パターンなどを保存するだけでなく、スマートフォンまたは多様なデバイスとネットワーク接続を遂行するために保安問題が非常に重要であることが現実である。
【0005】
したがって、ウェアラブルデバイスの使用及び盗難防止、ウェアラブルデバイスの内部に存在する使用者の個人情報の保護のために今までの他の機器に適用された方式よりさらに保安が強化された装置が必須である。
【0006】
しかし、保安強化のために人の固有な身体的情報である生体情報を利用しようとする多様な試みをしている既存のモバイル関連機器に比べて現在まではウェアラブルデバイスではこれと関連される研究がほとんど進行されていないことが現実である。特に指紋、静脈など他の生体認識方法に比べて認識率が非常に高い長所を有したものとして知られた虹彩を利用したウェアラブルデバイスの保安強化のための研究はあまり多くない実情である。
【0007】
前で叙述した問題を解決するために既存の多くの機器で適用されて来た虹彩認識関連技術及び方法をウェアラブルデバイス(特に、手に付着する形態のデバイス)にそのまま適用するにはウェアラブルデバイス機器自体だけの固有な特性によっていくつかの重要な相異点が存在して非常に大変なのが現実である。
【0008】
第一に、手に付着して使われるウェアラブルデバイスは、いつも身に付着して通うため室内だけではなく、室外でも虹彩認識を遂行しなければならない。二番目に、虹彩認識のために自分の目をカメラに身近に持って行く時見られるディスプレイ画面が既存の機器に比べて相対的に大きさが小さいというものである。三番目に、他の機器とは異なるように着用する位置をある一手で固定して使わないで両手を交替しながら使用する可能性も非常に高いのみならず、また上下を区分しないで着用する可能性も非常に高いというものである。四番目に、一度着用をすれば使用者がよく脱がなくて使用する度に携帯電話のように続いて認証を受けることが非常に不便であり、最後にスマートフォンのような多様な電子機器でIoT(Internet of Thing:事物インターネット)方式を通じて実時間相互伝送取り交わしてお互いに連動する方式で利用しようとする連結された装置(connected device)で運営される可能性が非常に高くて保安問題に敏感であるというものである。
【0009】
関連される従来技術で米国特許出願第13/407026号明細書(特許文献1)では手首型ウェアラブルデバイスに関する技術が開示されているが、これも虹彩認識を利用した手付着型ウェアラブル装置と関連される本発明の技術的構成とは無関係である。
【0010】
したがって、前で叙述した既存機器と異なるウェアラブルデバイス機器自体だけの固有な特性を考慮して、物理的空間及び経済的費用問題を充分に考慮しながら使用者の便宜性が増大された室外及び室内での虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関する要求が増大されている実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願第13/407026号
【特許文献2】韓国登録特許第10−1030652号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、手付着型ウェアラブル装置で室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影獲得して、獲得した虹彩イメージで虹彩認識を遂行する室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0013】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、手付着型ウェアラブル装置で使用者が直観的に虹彩イメージを撮影獲得するようにして使用者の便宜性を増大させる室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0014】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手首型ウェアラブル装置の着用位置が変わって虹彩イメージの上下が変わることを防止することにある。
【0015】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、手付着型ウェアラブル装置の着用を感知する室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0016】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、手付着型ウェアラブル装置の着用を感知して使用者認証(虹彩認識)後使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用する間は現在の使用者認証状態を維持しながら追加的な使用者認証を要求しないで、使用者が着用を解除すれば使用者認証を再びするように構成された室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0017】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で虹彩イメージを利用して虹彩認識を遂行することにある。
【0018】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で他の機器(主に、アイオーティー(IoT)デバイス)との通信を遂行する時保安を強化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の課題解決手段は、電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外兼用撮影部、前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明、登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0020】
また電子部品ケースと手首または、指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外分離用撮影部、前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明、登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0021】
本発明のまた他の課題解決手段は、コールドミラー(可視光反射フィルター)またはLCD、LED、OLEDなどのディスプレイを設置して虹彩認識に必要な目部位領域全部を手軽く撮影するのに一番良い角度であるディスプレイ画面下端や左側や右側の位置に撮影部が構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0022】
本発明のまた他の課題解決手段は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の着用位置が変わることを感知して虹彩イメージの上下が変わることを防止する着用位置確認部を提供することにある。
【0023】
本発明のまた他の課題解決手段は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の着用を感知する着用感知確認部を提供することにある。
【0024】
本発明のまた他の課題解決手段は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の着用を感知して使用者認証(虹彩認識)後使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用する間は現在の使用者認証状態を維持しながら追加的な使用者認証を要求しないで、使用者が着用を解除すれば使用者認証をまたするように構成された着用感知検査部を提供することにある。
【0025】
本発明のまた他の課題解決手段は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で撮影獲得した虹彩イメージで虹彩認識を遂行する虹彩認識部を提供することにある。
【0026】
本発明のまた他の課題解決手段は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で他の機器(主にアイオーティー(IoT)デバイス)との通信を遂行する時に保安を強化する保安強化部を提供することにある。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、虹彩イメージを撮影するための室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部を使って室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影獲得することができる有利な効果がある。
【0028】
本発明のまた他の効果は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置にコールドミラー(可視光反射フィルター)またはLCD、LED、OLEDなどのディスプレイを設置して虹彩認識に必要な目部位領域全部を手軽く撮影するのに一番良い角度であるディスプレイ画面下端や左側や右側の位置に撮影部を構成して使用者の便宜性を増大させることにある。
【0029】
本発明のまた他の効果は、着用位置確認部を提供して室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の着用位置が変わることを感知して虹彩イメージの上下が変わることを防止することにある。
【0030】
本発明のまた他の効果は、着用感知確認部を提供して室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の使用者の着用有無を感知することにある。
【0031】
本発明のまた他の効果は、着用感知確認部を提供して室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の着用を感知して使用者認証(虹彩認識)後使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用する間は現在の使用者認証状態を維持しながら追加的な使用者認証を要求しないで、使用者が着用を解除すれば使用者認証を再びするように構成することにある。
【0032】
本発明のまた他の効果は、虹彩認識部を提供して室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で撮影獲得した虹彩イメージで虹彩認識を遂行することにある。
【0033】
本発明のまた他の効果は、保安強化部を提供して室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置で他の機器(主にアイオーティー(IoT)デバイス)との通信を遂行する時保安を強化することにある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は本発明の一実施例による同一な人の虹彩を既存ISO勧奨領域である700−900nmの近赤外線領域の照明で室内環境と室外環境を区分して、それぞれ同一な手付着型ウェアラブル装置で獲得した虹彩イメージを示したものである。
図2図2は本発明の一実施例による既存700−900nmの近赤外線領域の照明で室外環境で手付着型ウェアラブル装置で獲得したそれぞれ異なる3人(A、B、C)の虹彩イメージを例示したものである。
図3図3は本発明の一実施例による太陽放射スペクトラム(solar radiation spectrum)を示したものである。
図4図4は本発明の一実施例によるそれぞれ異なる人の同一な左側の虹彩を既存撮影波長帯(700−900nm)と低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)でそれぞれ撮影した虹彩イメージである。
図5図5は本発明の一実施例による非類似度(dissimilarity)を説明するためのグラフを示したものである。
図6図6は本発明の一実施例による室外で既存700nm−900nm波長帯と低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)で虹彩イメージを撮影して獲得した分布をグラフで示したものである。
図7図7は本発明の一実施例による帯域フィルター(band−pass filter)を利用した低太陽放射照度波長帯を多様に選択する原理を示したものである。
図8図8は本発明の一実施例による室内外兼用フィルター撮影部の構成及び帯域フィルター(band−pass filter)の位置を説明するための例示である。
図9図9は本発明の一実施例による低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)でそれぞれ異なる人(F、G)の虹彩イメージを室内及び室外で室内外兼用フィルター撮影部を利用して撮影獲得したことを示したものである。
図10図10は本発明の一実施例による撮影作動部のひとつである単数コイル作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
図11図11は本発明の一実施例による撮影作動部のひとつである複数コイル作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
図12図12は本発明の一実施例による撮影作動部のひとつであるレンズ磁石作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
図13図13は本発明の一実施例によるスマートフォンのディスプレイ画面を見ながら虹彩イメージを撮影する時に発生する短所を説明するための例示である。
図14図14は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置で使用者がディスプレイ画面を見ながら虹彩イメージを撮影する過程の理解を助けるための例示である。
図15図15は本発明の一実施例による手首型ウェアラブル装置と指輪型ウェアラブル装置を上下方向に変えた時の位置区分が易しくないことを理解させるための例示である。
図16図16は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の磁石センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
図17図17は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の静電気センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
図18図18は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の温度センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
図19図19は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の近接センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
図20図20は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置とIoTデバイス間の通信をする過程の理解を助けるための例示である。
図21図21は本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の保安強化部の構成を説明するための例示である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
発明を実施するための最良の様態
本発明は、電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外兼用撮影部、前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明、登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供することにある。
【0036】
本発明の実施のための具体的な内容を詳しく見る。
【0037】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例の構成と作用を説明し、図面に示されて説明される本発明の構成と作用は少なくとも一つ以上の実施例として説明されるものであり、これによって前記本発明の技術的思想とその核心構成及び作用が制限されない。
【0038】
したがって、本発明の一実施例が属する技術分野で通常の知識を有した者なら本発明の一実施例の本質的な特性から脱しない範囲で室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置の核心構成要素に対して多様な修正及び変形が適用可能であろう。
【0039】
また、本発明の構成要素を説明するにおいて、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「包含」または「構成」されると記載した場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結されるか、または接続されることができるが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「包含」または「構成」されることもできると理解されなければならないであろう。
【0040】
また、本発明ではお互いに異なる図面では容易な理解のために同一な構成要素の場合にもお互いに異なる図面符号を付与する。
【0041】
実施例
本発明の実施のための具体的な内容に対して詳しく見る。
先ず、本発明で叙述の便宜性のために手付着型ウェアラブル装置(hand attached−type wearable device)は、手首に着用するウェアラブル装置(以下、「手首型ウェアラブル装置(wrist−type wearable device)」と称する)と指に着用するウェアラブル装置(以下、「指輪型ウェアラブル装置(ring−type wearable device)」と称する)を含むものとして定義する。
【0042】
また、時計、腕輪、バンド、スマートリング、アームバンドスポーツ型測定機器など多様な手付着型ウェアラブル装置のうちで発明の趣旨を一番よく理解させることができると判断される手首型ウェアラブル装置と指輪型ウェアラブル装置の代表的な形態である時計や指輪模様を主として説明する。
【0043】
したがって、たとえ時計や指輪模様を有した手付着型ウェアラブル装置の例示を挙げても、他の多様な模様の手付着型ウェアラブル装置も同一な方法で説明が充分に説明が可能であるため同一な適用が可能なものとして理解されなければならないであろう。
【0044】
また、多様な手付着型ウェアラブル装置は、電子部品をハウジングするか、または保護するケース(以下、「電子部品ケース」と称する)と手首や指を囲むバンドを基本的に具備している。
【0045】
手付着型ウェアラブルデバイスに虹彩認識を適用するために考慮しなければならない重要な固有特性は、第一に、手付着型ウェアラブル装置はいつも使用者の手に付着されているというものである。
【0046】
二番目に、虹彩認識のためにカメラに身近に持って行く時に見られるディスプレイ画面が既存の機器に比べて相対的に大きさが小さいというものである。
【0047】
三番目に、他の機器とは異なるように着用する位置を区分して使わないで両手を交替しながら使用する可能性も非常に高いのみならず、また上下を区分しないで着する可能性も非常に高いというものである。
【0048】
四番目に、一度着用をすれば使用者がよく脱がなくて使用する度に携帯電話のように続いて認証を受けることが非常に不便であり、最後にスマートフォンのような多様なアイオーティー(IoT:Internet of Things(事物インターネット))機器と実時間相互伝送取り交わしてお互いに連動する方式で利用しようとする連結された装置(connected device)で運営される可能性が非常に高くて保安問題に敏感であるというものである。
【0049】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブルデバイス自体だけの固有な特性のうちで使用者が室内だけではなく、室外でも使用することを考慮した本発明の構成に対して具体的に叙述しようとする。
【0050】
既存の虹彩認識方法は、カメラから虹彩が含まれた目の映像(以下、「虹彩イメージ」と称する)を獲得して、前記虹彩イメージで虹彩領域を抽出し、抽出された虹彩領域で個人の固有な特徴を捜した後、最後に比較される二つの虹彩特徴間の類似度(similarity)を判断する段階で構成されているが、可視光線領域の光反射で生ずる反射イメージまたは反射によるノイズ(以下、「反射ノイズ」と称する)によって虹彩イメージの認識率が落ちることを防止するために可視光線照明を利用しないで赤外線照明を使って虹彩を撮影する。実際にほとんどすべての虹彩認識関連業社及び機関はISO/IEC19794−6(2011年)で勧告している700−900nmの近赤外線領域の照明を使っている。
【0051】
しかし、最大数千ルクス(lux)の光の強さを有する室内とは異なり、普通数万ルクス(lux)で13万ルクス(lux)に該当する直射光線のような光の強さが存在する室外では前記700−900nmの近赤外線領域の照明でも反射によるノイズを減らすことができなくて、室外では虹彩認識が不可能なものとして知られて来た。
【0052】
図1は、本発明の一実施例による同一な人の虹彩を既存ISO勧奨領域である700−900nmの近赤外線領域の照明で室内と室外を区分してそれぞれ同一な手付着型ウェアラブル装置で獲得した虹彩イメージを示したものである。
【0053】
図1は、同一な手付着型ウェアラブル装置で撮影獲得した同一な人物の左側目の虹彩イメージを示したものであり、室外では室内と異なり既存700−900nmの近赤外線領域の照明でも既存強い光の強さを有した太陽光線(sunlight)によって周辺環境が反射されて目に映ったことを分かる。実際に図1に示されたように、室内で撮影した虹彩イメージとは異なり室外で反射された虹彩イメージが撮影された場合には反射ノイズによって虹彩認識率が著しく落ちて虹彩認識がほとんど不可能である。
【0054】
図2は、本発明の一実施例による既存700−900nmの近赤外線領域の照明で室外で手付着型ウェアラブル装置で獲得したそれぞれ異なる3人(A、B、C)の虹彩イメージを例示したものである。
【0055】
図2は、同一な手付着型ウェアラブル装置で同一な室外で多様な人物らの左側目を撮影した資料のうちでそれぞれ異なる3人(A、B、C)の虹彩イメージを選択して示したものであり、周辺環境が反射されて目に映ったことを分かる。
【0056】
したがって、図1図2に示されたように、室外では既存の虹彩認識関連業社及び機関が守っている(ISO/IEC19794−6の2011年バージョンで勧奨する)700−900nmの近赤外線領域の照明では虹彩認識が可能な鮮かな虹彩イメージを獲得することがほとんど不可能なことが分かる。
【0057】
しかし、手付着型ウェアラブルデバイスはいつも使用者の手に付着されているため室内だけではなく室外でも虹彩認識を遂行しなければならない。使用者が手付着型ウェアラブルデバイスを使いながら保安関連認証をする度に室内に入って虹彩認識を遂行するということは使用者の便宜性側面で非常に不便で手付着型ウェアラブル装置を使用する可能性が著しく落ちるからである。
【0058】
次は、前記叙述した問題点を解決するために室外で虹彩認識のための構成を具体的に叙述しようとする。
【0059】
先ず、虹彩イメージ撮影時に反射ノイズを起こす主な原因である赤外線及び可視光線の室外での光の強さが特定値以下に落ちて室外でも虹彩イメージを撮影することができる区間を具体的に捜すために地球大気環境での太陽放射照度(irradiance)の波長別分布(WMO、世界気象機関参照)を利用した。
【0060】
図3は、本発明の一実施例による太陽放射スペクトラム(solar radiation spectrum)を示したものである。
【0061】
図3は、地球大気環境での太陽放射照度(irradiance)の波長別分布を示した絵として既に全世界的に広く知られているし、国際的に測定した機関別に少しずつ絵が異なるように叙述されるが、本発明の目的と趣旨にかなう限りどのような絵を参考して使っても関係ない。
【0062】
図3に示されたように、太陽放射照度の波長別分布を見れば、特定赤外線波長帯領域で放射照度値が急激に落ちる波長帯域(赤色四角形で表現された領域)が存在することを分かる。この波長帯域では室外での太陽光の強さが減るから虹彩イメージの反射ノイズを減らすことができる環境が提供されることができる。
【0063】
このような事実を根拠にして室外でも放射照度の強度が特定の値以下に落ちれば、反射ノイズを減らすことができる環境が提供される波長帯域が存在し、このような波長帯域では室外でも虹彩認識が可能な程度に反射ノイズが減らされた虹彩イメージを獲得することができることをさまざまな実験の反復的な検証を通じて見つけた。具体的に室外でも虹彩認識が可能な程度に反射ノイズが減らされた虹彩イメージを獲得することができる波長帯域は920nm−1500nmであり、特に、920−960nm波長帯域、1,110−1,160nm波長帯域及び1,300−1,500nm波長帯域では非常に効果的であることが分かった。
【0064】
しかし、赤外線照明の明るさを現わす照度と放射照度が単純に比例しないで、IR帯域フィルター(band−pass filter)の収容波長バンド領域範囲(例えば10nm、25nm、50nmなど)とIR LEDパワーなどによって前記で言及した波長帯域及び波長の境界値に対する誤差が発生して単純に図3の地球大気環境での太陽放射照度(irradiance)の波長別分布だけで室外で反射ノイズを減らすことができる正確な波長帯範囲が分からなくて、多様な実験を通じる検証が必要であった。
【0065】
理論的には図3の地球大気環境での太陽放射照度(irradiance)の波長別分布度を通じて920nm以上の赤外線波長帯では室外で虹彩イメージ獲得がすべて可能であるものとして推正することができるものの、実際に中赤外線及び遠赤外線照明の被撮影者の目に対する安全性(safety)などに対する研究資料がほとんどなくて既存虹彩認識で使用する照明の範囲である近赤外線領域の範囲(700nm−1400nm)を基準でIR帯域フィルター(band−pass filter)の収容波長バンド領域範囲を考慮して実験を実施した。
【0066】
本発明では実際に技術的に検証が可能で有効な700nm−1400nmに該当する近赤外線波長帯域のうちで一部波長帯域(920nm−1,400nm)と中赤外線(1400nm−3000nm)の一部波長帯域(1400nm−1500nm)を含んだ920nm−1500nmに該当する波長帯域(以下、「低太陽放射照度波長帯」と称する)を既存のISOが勧奨する波長帯である700nm−900nm波長帯域と区分して反復的に実験をした。
【0067】
図4は、本発明の一実施例によるそれぞれ異なる人の同一な左側の虹彩を既存700nm−900nm波長帯と低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)でそれぞれ撮影した虹彩イメージである。
【0068】
図4に示されたように、それぞれ異なる二人(D、E)の左側虹彩を室外で既存700nm−900nm波長帯で撮影した写真を見れば目の周囲に周辺環境が反射されて現われることを分かる。反面に室外で低太陽放射照度波長帯で撮影した写真を見れば目の周囲に反射イメージは完全に除去されたことを分かる。したがって、室外撮影波長帯で撮影した虹彩イメージで実際に虹彩認識が可能であることが分かる。
【0069】
図5は、本発明の一実施例による非類似度(dissimilarity)を説明するためのグラフを示したものである。
【0070】
反復的な実験を通じて獲得した(図4で例示した虹彩イメージのような)虹彩イメージらで実際に虹彩認識が可能であるかを評価するために非類似度を測定した。
【0071】
図5は、本発明の一実施例による非類似度(dissimilarity)を説明するためのグラフを示したものである。
【0072】
一般に、虹彩認識方法では非類似度(dissimilarity)測定や認識率を使用する。先ず、認識率に対して説明をすれば、虹彩認識においてエラーは登録された使用者の虹彩とは異なる人の虹彩が入力されたにもかかわらず同一な使用者の虹彩で過ち判定する時(他人受諾率、FAR(false acceptance rate)、以下「FAR」という)と登録された使用者の虹彩と同じ使用者の虹彩が入力されたにもかかわらず他人であると過ち判定する時(本人拒否率、FRR(false rejection rate)、以下「FRR」という)発生する。虹彩認識ではこのFARとFRR二つの指標値が低いほど認識率は高いと判断する。
【0073】
また、他の指標中の一つである非類似度(dissimilarity)測定は、同一人の二つの虹彩データの類似度を比べた場合の分布と登録された人と他人の虹彩データを比べた場合の分布を比べて二つの分布が分離される程度を測定するものであり、よく分離されるほど虹彩認識が可能であると判断する。
【0074】
図5のグラフを説明すれば、登録された同一人の二つの虹彩データの類似度を比べた場合の分布(Genuine分布)(この分布を現わす関数を以下F(x)と称する)であり、右側の分布は登録された人と他人の虹彩データを比べた場合の分布(Imposter分布)(この分布を現わす関数を以下G(x)と称する)であり、x軸に任意の値を決めてこれを臨界値と称する(臨界値は任意で定義されることができる)。また、非類似度(dissimilarity)(x軸値)は減少すれば(原点に近くなるほど)同一人であることを意味して、反対に増加すれば(原点から遠くなるほど)他人であることを意味する。
【0075】
図5の非類似度(dissimilarity)を測定した左側分布を見れば、F(x)とG(x)が重なって完全に分離されないが、右側分布を見ればG(x)がx軸増加方向(原点から遠くなる方向)に移動されてF(x)とG(x)が重ならない。したがって、右側分布がさらに虹彩認識率が高いということを意味する。
【0076】
図6は、本発明の一実施例による室外で既存700nm−900nm波長帯と低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)で虹彩イメージを撮影して獲得した分布をグラフで示したものである。
【0077】
前記図5で説明したように、図6での結果を詳しく見れば同一な室外で虹彩イメージを撮影したが、既存700nm−900nm波長帯での分布に比べて、低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)での分布がさらに虹彩認識率が高いことを分かる。
【0078】
本発明では低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)を利用して既存の室外で虹彩認識をほとんど不可能にさせた反射ノイズに対する問題を自然に解決して手付着型ウェアラブル装置が室外でも虹彩認識が可能にさせた。
【0079】
次は、手付着型ウェアラブル装置で帯域フィルター(band−pass filter)を利用した低太陽放射照度波長帯を多様に選択する原理を説明する。
【0080】
図7は、本発明の一実施例による帯域フィルター(band−pass filter)を利用した低太陽放射照度波長帯を多様に選択する原理を示したものである。
【0081】
図7に示されたように、(a)の場合は低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)でc1とc2の範囲に属する波長帯域を含む任意の大きさの波長帯域を使用することを意味する。例えば、c1の値を1,000nm、c2の値を1,300nmとすれば、実際に帯域フィルター(band−pass filter)では1,000nm−1,300nmの波長帯域を使用することもできるが、全体波長帯域である920nm−1500nmを超えない範囲で任意に+/−10nm、+/−25nm、+/−50nmなどのように波長帯域を広げれば、990nm−1,310nm、975nm−1,325nm、950nm−1,350nmの波長帯域(赤色で表示された部分)を使用することもできる。
【0082】
この時、帯域フィルター(band−pass filter)は1,000nm−1,300nmで加えられた任意の大きさの波長帯域範囲に属する波長だけ通過させて他の波長らは相殺させる。
【0083】
(b)の場合は低太陽放射照度波長帯(920nm−1500nm)で任意の波長値であるc1とc2を基準で任意の大きさの波長帯域を使って生ずるいくつかの波長帯域のうちで一つ以上を選択して使用することを意味する。例えば、c1の値を1,000nm、c2の値を1,300nmとして、任意の大きさを+/−100nmとすれば、一つの帯域フィルター(band−pass filter)は950nm−1,050nm、1,050nm−1,150nm、1,150nm−1,250nm、1,250nm−1,350nmの波長帯域中の一つ以上を(赤色で表示された部分)を使用することもできる。この時、選択することができるいくつかの波長帯域のうちで一つ以上を使えば良い。
【0084】
最後に(c)の場合は、低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)で特定波長のみを選択して使用することを意味する。例えば、前記Bで950nm−1,050nmの範囲に属する波長のうちで1,000nm(d1)を、1,250nm−1,350nmの範囲に属する波長のうちで1,260nm(d2)、1,300nm(d3)の波長を選択して使えば良い。
【0085】
実際に、低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)の帯域フィルター(band−pass filter)は、920nm−1,500nmの波長帯域全体を使用することもできるが、経済的にも技術的な側面を考慮して低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)に属する任意の大きさの波長帯域または任意の波長らを選択して使って、このような任意大きさの波長帯域及び任意の波長らは主に放射照度の強度が設定された基準値以上落ちる波長帯域の範囲及び帯域フィルター(band−pass filter)の収容波長範囲によって決める。
【0086】
次は、手付着型ウェアラブル装置で虹彩認識が可能な使用者の虹彩イメージを撮影獲得するために必要な手段(以下、「撮影部」と称する)の構成に対して具体的に詳しく見る。
【0087】
手付着型ウェアラブル装置で虹彩イメージを撮影するために虹彩イメージを受け入れるためのレンズと、レンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサー及び感知された虹彩イメージを保存するためのメモリーが基本的に構成される。
【0088】
本発明でのレンズは、レンズ画角が手首型ウェアラブル装置に少なくとも使用者の一方虹彩イメージ全体が充分に出ることができるように設計し、イメージセンサーは主にCCDよりはCMOSイメージセンサーを使用する。
【0089】
本発明による撮影部は、単純にカメラ完製品に限定されるものではなく、最近に虹彩認識を取り入れるか、または導入のための研究が活発に進行されているスマートフォン、タブレット、PDA、PC、ノートブックのようなスマートデバイスなどのカメラレンズやカメラモジュールを含む。
【0090】
一般に、虹彩認識に必要なイメージの解像度はISOの規定を参考し、ISO規定はVGA解像度イメージ(VGA resolution image)を基準で虹彩直径のピクセル(pixel)数で規定している。
【0091】
ISO規格によれば、普通は200ピクセル(pixel)以上の場合に高画質で分類されて、170ピクセル(pixel)の場合に普通、そして120ピクセル(pixel)の場合が低画質で規定している。
【0092】
したがって、本発明では手付着型ウェアラブル装置で虹彩イメージを獲得しながら使用者の便宜をはかることができる高画質の画素を有した撮影部が可能な場合に使用するが、これもまた虹彩の画質や他の付加装置の特性によって多様な画素数を適用する可能性が高いから、必ず高画質の画素で制限する必要はない。
【0093】
特に、最近には12Mまたは16Mピクセルの解像度と秒当たりに30フレーム以上の伝送速度を有する高画質のカメラモジュールがデジタル映像機器及びスマート機器などで使われていて、虹彩認識用イメージを獲得するには十分である。
【0094】
また、前記撮影部は一般に1個または2個以上の複数の撮影部で構成されることができる。
【0095】
虹彩イメージ撮影及び獲得に使用するレンズ、イメージセンサー及びメモリーは本発明の目的と趣旨にかなう限りどのようなレンズまたはイメージセンサー及びメモリーを使っても関係ない。
【0096】
次は、手付着型ウェアラブル装置が室内及び室外で同時に室内だけではなく、室外でも反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための構成でなされた手段(以下、「室内外兼用撮影部」と称する)に対して詳しく見る。
【0097】
先ず、室外だけではなく室内でも虹彩イメージを撮影獲得するために低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)が撮影部に追加構成された手段(以下、「室内外兼用フィルター撮影部」と称する)に対して詳しく見る。
【0098】
虹彩イメージを獲得するために前で叙述したように、室外だけではなく室内でも赤外線を選択的に通過させる帯域フィルター(band−pass filter)が必要である。
【0099】
図8は、本発明の一実施例による室内外兼用フィルター撮影部の構成及び帯域フィルター(band−pass filter)の位置を説明するための例示である。
【0100】
図8に示されたように、本発明では低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)をイメージセンサーの前端、レンズ前端またはレンズが複数個の群でなされた場合にはレンズ群の間に設置(以下、「イメージセンサー前端」と称する)して構成する。
【0101】
図9は、本発明の一実施例による低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)でそれぞれ異なる人(F、G)の虹彩イメージを室内及び室外で室内外兼用フィルター撮影部を利用して撮影獲得したことを示したものである。
【0102】
図9で示されたように、前記で叙述した低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)で室内で撮影獲得した虹彩イメージと比べて室外で撮影した虹彩イメージも反射ノイズが減少されて虹彩認識ができたことを分かる。
【0103】
特に、本発明は前で叙述したように低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)中で920nm−960nm、1,110nm−1,160nm及び1,300−1,500nm波長帯域中の一つ以上を主に使用する。
【0104】
したがって、室内外兼用フィルター撮影部は虹彩イメージを受け入れるためのレンズ、レンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサー、感知された虹彩イメージを保存するためのメモリー、室内外虹彩イメージ撮影時に発生する反射ノイズが減少された虹彩イメージを獲得するためにイメージセンサー前端に設置された低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)で構成されることができる。
【0105】
次は、室外だけではなく室内でも虹彩イメージを撮影獲得するためにレンズと虹彩イメージを撮影する使用者の目までの距離を調節するアクチュエーター(actuator)(以下、「撮影作動部」と称する)に対して詳しく見る。
【0106】
手付着型ウェアラブル装置のディスプレイを見て使用者が虹彩イメージを撮影する時には、一般に室外に比べて室内で使用者の目を手付着型ウェアラブル装置により近く近付ける傾向がある。その理由は、室内の光が室外より暗くて直観的にディスプレイに現われる虹彩イメージを確認するために手を目の方で近く移動させるからである。
【0107】
したがって、虹彩イメージを撮影獲得するためのレンズと目の間の一定な距離を維持するために撮影作動部は室外条件でレンズがさらに使用者の目方向に移動しなければならない環境(以下、「近距離撮影環境」と称する)に置かれて、反対に室内条件でレンズが使用者の目の反対方向に移動しなければならない環境(以下、「遠距離撮影環境」と称する)に置かれるようになる。
【0108】
撮影作動部は近距離撮影環境と遠距離撮影環境に合うようにレンズを移動させるように構成される。
【0109】
本発明で使用する撮影作動部は、近距離撮影環境と遠距離撮影環境に合うようにレンズを移動させるために一つのコイルと板スプリング及び磁石で構成された手段(以下、「単数コイル作動部」と称する)で構成することができる。
【0110】
図10は、本発明の一実施例による撮影作動部のひとつである単数コイル作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
【0111】
図10に示されたように、単数コイル作動部は遠距離撮影環境ではコイルに電流を流さないで板スプリングによって固定されている状態で維持し、近距離撮影環境では一つのコイルに一定電流を流してレンズを使用者の目方向に上に押し上げる。
【0112】
本発明で使用するまた他の撮影作動部は近距離撮影環境と遠距離撮影環境に合うようにレンズを移動させるために2個のコイルと磁石で構成(以下、「複数コイル作動部」と称する)することができる。
【0113】
図11は、本発明の一実施例による撮影作動部のひとつである複数コイル作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
【0114】
図11に示されたように、複数コイル作動部は遠距離撮影環境ではコイル1やコイル2に電流を流してコイル1が磁石を押すか、またはコイル2が磁石を繰り上げるようにしてレンズの位置を下に行くようにして近距離撮影環境では反対方法にコイル1やコイル2に電流を流してコイル1が磁石を繰り上げるか、またはコイル2が磁石を押すようにしてレンズを使用者の目方向に上に押し上げる。
【0115】
本発明で使用するまた他の撮影作動部は近距離撮影環境と遠距離撮影環境に合うようにレンズを移動させるために一つのコイルと板スプリング及びレンズに付着された磁石で構成(以下、「レンズ磁石作動部」と称する)することができる。
【0116】
図12は、本発明の一実施例による撮影作動部のひとつであるレンズ磁石作動部の構成及び作動原理を説明するための例示である。
【0117】
図12に示されたように、レンズ磁石作動部は待機状態の消耗電流消費を最小化するために近距離撮影のみでコイルに電流を流して磁場を作ってレンズに付着された磁石が移動することによってレンズが使用者の目方向に上に移動されて、遠距離撮影環境では板スプリングによって固定させて電流消耗をなくす。
【0118】
室内外兼用撮影部は前記で叙述した室内外兼用フィルター撮影部と撮影作動部が単独で構成されることもできて、室内外兼用フィルター撮影部と撮影作動部を結合して構成されることもできる。
【0119】
次は、手付着型ウェアラブル装置が室内だけではなく室外でも反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影できるように室内での撮影部の構成と室外での撮影部の構成を相異にして遂行する手段(以下、「室内外分離用撮影部」と称する)に対して詳しく見る。
【0120】
室内外分離用撮影部は虹彩イメージを撮影獲得するために、室外では低太陽放射照度波長帯(920nm−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)を、室内では既存700nm−900nm波長帯を使用する帯域フィルター(band−pass filter)を撮影部に追加構成した手段(以下、「室内外分離用フィルター撮影部」と称する)でなされる。
【0121】
したがって、室内外分離用フィルター撮影部は虹彩イメージを受け入れるためのレンズと、レンズを通じて入力される虹彩イメージを感知するためのイメージセンサーと、感知された虹彩イメージを保存するためのメモリーと、室外虹彩イメージ撮影時に発生する反射ノイズが減少された虹彩イメージを獲得するためにイメージセンサー前端に設置された低太陽放射照度波長帯(920−1,500nm)の全部または一部を使用する帯域フィルター(band−pass filter)と、室内虹彩イメージ撮影時に発生する反射ノイズが減少された虹彩イメージを獲得するためにイメージセンサー前端に設置された既存700nm−900nm波長帯を使用する帯域フィルター(band−pass filter)で構成されることができる。
【0122】
前記室内外兼用撮影部及び室内外分離用撮影部は、室内及び室外を区分して選択することができる環境選択モードが具備される。環境選択モードは撮影者の判断によって手動で切り替えることもできて、光の強さを測定する光センサーまたは放射照度測定装備を構成して自動に転換されることもできる。
【0123】
このような環境選択モード構成方法は、従来に既にたくさん知られているから、本発明の目的と趣旨にかなう限りどのような技術を使っても関係ない。
【0124】
基本的に赤外線照明を使用するが、赤外線を使わないで可視光線を使用する手付着型ウェアラブル装置を使用する場合には赤外線照明をつける照明部を追加的に構成することが望ましい。
【0125】
前記光源を調節する方法としては、第一に可視光線照明を使っていながら虹彩イメージを撮影する時には可視光線照明を消して赤外線照明をつける方式を使用するか、または二番目に可視光線照明を使って虹彩イメージを撮影する時には可視光線照明に赤外線フィルターが付着されて赤外線だけ光源で使用する方式がある。
【0126】
また、赤外線照明は前記で叙述した帯域フィルター(band−pass filter)の波長帯域を通過する一つ以上の波長を有した赤外線照明の光源を設置する。
【0127】
例外的に手付着型ウェアラブル装置で既存700nm−900nm波長帯を使用する帯域フィルター(band−pass filter)と撮影作動部及び撮影部で構成されても室外撮影が可能な場合も発生する。前記構成を利用して近距離撮影環境では手付着型ウェアラブル装置の撮影部に入って来る画角が減って反射ノイズが減るから低太陽放射照度波長帯の全部または一部を使用するフィルターがなくても反射ノイズが減った虹彩イメージを獲得することができる。特に、室外で太陽に背くか、または手で光を隠してくれるか、または陰になった所に移動した後(光の量を調節する簡単な方法を選択した後)撮影すれば、このような場合が発生することがあるので、したがって、700nm−900nm波長帯を使用する帯域フィルター(band−pass filter)と撮影作動部及び撮影部が結合された構成も本発明の目的にかなう構成になることもできる。
【0128】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブルデバイス自体だけの固有な特性のうちで使用者が見るディスプレイが相対的に小さいということを考慮した本発明の構成に対して具体的に叙述しようとする。
【0129】
既存の虹彩認識のための機器らは虹彩認識のために使用者が機器の前面部カメラに一側の目を近くつけながら前面ディスプレイ画面を通じて適正領域に焦点がよく合わせられているかを確認して、このために使用者の虹彩イメージをカメラの位置に合うように正確に獲得できるように使用者の目位置をガイドする役割をする音声や信号などを通じて使用者に知らせてくれる手段などを使用する。特に、スマートフォンなどのように画面が大きい端末機上で虹彩認識をするためには、前面部の画面上や下にカメラレンズが位置するようになるが、前面の上に位置すれば眉毛やまぶたによって虹彩領域が隠される現象が頻繁に発生し、前面の下に位置するようになれば、使用者が端末機をたくさん持ち上げなければならない労力が発生する。
【0130】
また、前面ディスプレイ画面がとても大きくてカメラレンズとディスプレイ画面の中心との距離が遠くなれば、使用者はディスプレイ画面の中間部分を見るようになるが、このような場合には使用者が画面を見誤るようになって、虹彩に該当する領域がよく獲得されない。このような場合に獲得した虹彩イメージの認証時に歪曲が生じて虹彩認識の認証率に悪影響を与えることがある。また、特別な領域をGUIで作ってカメラレンズと近く使用者を誘導することができるが、このような場合は使用者が楽ではないか、または直観的に使用することができずに不便な形態でイメージを取得してこそ認証率を高めることができるようになるし、最近スマートフォンの画面が大型化される趨勢で、このような不便は高まるものとして予測される。
【0131】
図13は、本発明の一実施例によるスマートフォンのディスプレイ画面を見ながら虹彩イメージを撮影する時に発生する短所を説明するための例示である。
【0132】
図13に示されたように、スマートフォン正面を注視する場合には虹彩を撮影するカメラの位置がディスプレイ(LCD)の上側に位置して、上側まつげとまぶたが虹彩の上端部位を隠すようになる。また、これを避けるためにスマートンフォンのディスプレイ(LCD)を上側に持ち上げて目の位置に合わせるようにすれば、自然に使用者は目をむくようになりながら虹彩上端部位を隠すようになる。反対に一般に使用者がスマートフォンを使用する姿勢であるスマートンフォンのディスプレイ(LCD)を下方へ低めて目の位置に合わせるようにすれば、眉毛による虹彩が隠される現象を減らすことができるが、下の虹彩の下端部位が相当部分隠されるようになる。
【0133】
しかし、手付着型ウェアラブル装置ではディスプレイ画面が相対的に小さくて使用者が虹彩イメージを獲得する時見るようになるディスプレイ画面の中央と撮影部との距離が2−3cm以内であり、また、ディスプレイ画面中に使用者の目が全部入るように使用者が直観的に遂行する。
【0134】
図14は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置で使用者がディスプレイ画面を見ながら虹彩イメージを撮影する過程の理解を助けるための例示である。
【0135】
図14で示されたように使用者が直観的に手付着型ウェアラブル装置を動かして虹彩認識が可能な虹彩イメージを獲得することができる。特に、使用者が自然にディスプレイ画面を見ながら容易に撮影するように設定された角度に位置するように室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部を設置して虹彩認識に必要な目部位の領域全部を手軽く撮影することができる。
【0136】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブル装置でのディスプレイに関して詳しく叙述する。
【0137】
ディスプレイは撮影部で撮影された時虹彩イメージの映像を見られるようにして、使用者が速かに良好なイメージを獲得することができる位置に手の甲や手首型ウェアラブル装置を動かすようにするためにコールドミラー(可視光反射フィルター)またはLCD、LED、OLEDなどのディスプレイなどを設置することができる。この時、図14に示されたようにコールドミラー(可視光反射フィルター)またはLCD、LED、OLEDなどのディスプレイに仮想の補助線(guide line)や四角形、円、楕円などのあらかじめ指定された図形などを作って、使用者が速かに良好なイメージを獲得できるようにして、虹彩イメージの歪曲や虹彩イメージがぼやけて撮影されることを防止するようにできる。
【0138】
本発明では特に、使用者が自然にディスプレイ画面を見ながら虹彩認識に必要な虹彩イメージ(目部位領域全部を含むこともできる)を容易に撮影できるように設定された角度に位置するディスプレイ画面下端や左側や右側の位置に室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部を設置して、したがって、費用側面や物理的大きさによる空間制約の側面で充分に設置が可能であるため、本説明を適用するのに別に難しさがないであろう。
【0139】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブルデバイス自体だけの固有な特性のうちで使用者の着用位置が頻繁に変わることを考慮した本発明の構成に対して具体的に叙述しようとする。
【0140】
手付着型ウェアラブル装置は、手首型や指輪型すべて他の機器とは異なるように着用する位置を一定に決めて使わないで両手や任意の指を交替しながら使用する可能性も非常に高いのみならず、また、上下を区分しないで着用する可能性も非常に高い。
【0141】
図15は、本発明の一実施例による手首型ウェアラブル装置と指輪型ウェアラブル装置を上下方向に変えた時の位置区分が易しくないことを理解させるための例示である。
【0142】
図15に示されたように、上下方向を変えて着用した時にも使用者は、上下方向の位置が変わったことを区分することができずに何の拒否感も感じないまま手付着型ウェアラブル装置を利用することができる。
【0143】
手首型ウェアラブル装置は、主に個人の癖(右利きまたは左利きなど)によって着用する位置を決める場合が多い。また、着用する位置を区分して使わないで両手を交替しながら使用する可能性も非常に高いのみならず、また上下を区分しないで着用する可能性も非常に高い。
【0144】
特に、指輪型ウェアラブル装置のような場合には、使用者が上下だけでなく指の区分なしに着用する可能性が非常に高い。
【0145】
したがって、ディスプレイの位置及び撮影部の位置に対してすべて特定方向の手に合わせて構成すれば、虹彩イメージが上下が引っ繰り返って撮影される可能性が非常に高い。
【0146】
次は、手付着型ウェアラブル装置の着用位置が変わることを認識して撮影する虹彩イメージが変わることを防止する手段(以下、「着用位置確認部」と称する)に対して詳しく見る。
【0147】
着用位置確認部は手付着型ウェアラブル装置の上下が変われば撮影する虹彩イメージも180度変わるようになって、虹彩認識をする場合誤りが発生することを防止するためにこれを事前に知らせてくれて、使用者が手動に変更するか、または上下が変わることを感知するセンサーを利用して撮影した虹彩イメージを180度回転してメモリーに保存するように構成されることができる。
【0148】
(T1)使用者が表示子で認知して手動に変更する手段
手付着型ウェアラブル装置の外部一側に上下を識別することができる表示子である色相、文字、記号及び標識中に一つ以上を選択表示する構成を形成して、手付着型ウェアラブル装置の上下が変わったことを使用者に知らせて使用者が直接手付着型ウェアラブル装置の位置を変更するか、または使用者が簡単なキーや応用プログラム(Application program)をメモリーに搭載させて、これらの操作を通じて変更標識を手動に変更して撮影した虹彩イメージを180度回転して保存するようにする。
【0149】
(T2)上下が変わることを感知するセンサーを利用する手段
手付着型ウェアラブル装置の内側または外側に重力センサー、ジャイロセンサー、圧力センサーのうちで一つを選択設置して、上下の変わりが発生する場合に前記設置されたセンサーから発生する信号によって手付着型ウェアラブル装置で虹彩イメージを撮影する前に上下位置が変わったことをスピーカーを通じて音声で知らせてくれる構成と手付着型ウェアラブル装置の外部一側に設置された表示部にメッセージを表示するようにする構成のうちで一つ以上を選択して構成して使用者に知らせて事前に方向を変えるか、または撮影した虹彩イメージを180度回転して保存するようにする手段を構成して変更するようにする。
【0150】
また、前記センサーで発生する信号に基礎して自動的に撮影した虹彩イメージを180度回転して保存するようにする。
【0151】
前記叙述した重力センサーは、重力が移動する方向を感知して信号を発生するセンサーで、上下位置変わり現象が発生する時信号を発生するように構成されているし、ジャイロセンサーは傾きを感知することができるセンサーで、傾き変化を感知して信号を発生するように構成することができる。また、圧力センサーは小さな直六面体またはシリンダー形状の下部または上部に微細な圧力を感知することができる小さな嵩の圧力センサーを固定設置して、圧力センサーの上部に一定重さを有したボールまたはベアリングが位置する場合に圧力センサーが動作するように構成することができる。
【0152】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブルデバイス自体だけの固有な特性のうちで使用者が一端着用すればよく脱がないということを考慮した本発明の構成に対して具体的に叙述しようとする。
【0153】
手付着型ウェアラブル装置は、使用者が他の機器と異なり一度着用すればよく脱がない特性を持っている。したがって、一度着用をすれば使用者がよく脱がなくて使用する度に携帯電話のように続いて認証を受けることが非常に不便に感じることができる。反面にこのような特性によって紛失盗難の危険が少ないため他の保安機器とは異なり初めて着用する時に一度認証をした後、手付着型ウェアラブル装置を脱がない限り追加的な本人認証を経らないで安全に使用することもできる長所がある。
【0154】
スマートフォンのような端末機で一回の認証過程で多くのコンピューター上の資源を利用可能にさせるSSO(Single Sign−On、統合認証)でセッションを維持すれば追加的な認証を要求しない方式を使用するとすれば、端末機を紛失するか、または盗難にあった場合には金融決済及び身分確認と関連される致命的な事故が起こることがある。反面に、手付着型ウェアラブル装置は使用者が易しく着用を脱がないので、紛失及び盗難の危険が非常に低くて、使用者が意図的に手付着型ウェアラブル装置を脱ぐか、または意図的ではないように解けた場合には手付着型ウェアラブル装置を着用しているかどうかを判断する手段(以下、「着用感知確認部」と称する)を利用して、これを感知することができて高度の保安性を維持しながら非常に便利に使用することができる。
【0155】
もう少し具体的に叙述すれば、着用感知確認部を通じて使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用しているか、または着用を解除しているかどうかを確認することができる。もし、虹彩認識を通じて初めで使用者認証をした後に使用者が着用を解除しなかったら、着用する時間の間は追加的に使用者認証を要求しないで持続的にアイオーティー(IoT)デバイスと送受信過程を維持(セッションを維持)するようにして、使用者が着用を解除すればアイオーティー(IoT)デバイスと送受信過程を解除(セッションを切り)して、使用者認証を再びするように構成されることができる。
【0156】
次は、手付着型ウェアラブル装置の着用を認識する着用感知確認部に対して詳しく見る。
【0157】
手付着型ウェアラブル装置のバンドの一側(内側または外側)にSpring、Hingeなどの機械的な装置以外に磁石センサー(Magnetic sensor)、静電センサー(Capacitive touch sensor)、温度センサー(Temperature sensor)、近接センサー(Proximity sensor)とバンドを切り捨てることを感知することができる連結線を共に設置して手首型ウェアラブル装置の着用を感知して、着用を感知するセンサーを手首型ウェアラブル装置のケースに装着するか、またはバンドに装着して構成する。
【0158】
図16は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の磁石センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
【0159】
図16で示されたように、手付着型ウェアラブル装置を使用者が着用すれば、磁石センサー1601,1606が磁石1602、1607と結合されながら(相互間の距離が短くなるほど)信号が発生して(ON)、反面に脱げば(相互間の距離が遠いほど)信号が消える(OFF)。
【0160】
図17は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の静電気センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
【0161】
図17で示されたように、手付着型ウェアラブル装置を使用者が着用すれば、静電期センサー1701,1705、1710が感応電極1702、1706、1711と結合されながら静電気が発生しながら信号が発生して(ON)、反面に脱げば静電気が消えながら信号が消える(OFF)。
【0162】
図18は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の温度センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
【0163】
図18で示されたように、手付着型ウェアラブル装置を使用者が着用すれば、手首や指の温度によってバンドの温度が上がりながら事前に設定された基準値の温度を越せば温度センサー1801,1804、1808が感知して信号を発生して(ON)、反面に脱げばバンドの温度が事前に設定された基準値の温度より下がりながら信号が消える(OFF)。
【0164】
図19は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の近接センサーでなされた着用感知確認部の例示を絵で示したものである。
【0165】
図19で示されたように、手付着型ウェアラブル装置を使用者が着用すれば、近接センサー1901,1904、1908が感知して信号を発生して(ON)、反面に脱げば信号が消える(OFF)。
【0166】
この時、それぞれのセンサーの連結線を一側バンドにすべて構成してセンサーと連結すれば、他側のバンドを切り捨てるか、または着用しなくても同じく着用した状態で感知することができるので、必ず両方のバンドに属した紐を連結して一側バンドを切り捨てるか、または着用をしなかった場合にも着用の有無を正確に把握できるように構成する。
【0167】
次は、前記叙述した手付着型ウェアラブルデバイス自体だけの固有な特性のうちで使用者がconnected deviceで運営する可能性が高いということを考慮した本発明の構成に対して具体的に叙述しようとする。
【0168】
手付着型ウェアラブル装置はスマートフォンのような多様なアイオーティー(IoT(Internet of Things:事物インターネット))機器を通じて実時間相互伝送取り交わしてお互いに連動する方式で利用しようとする連結された装置(connected device)で運営される可能性が非常に高くて保安問題に敏感である。
【0169】
例えば、既存のスマートフォンはRGBカメラ、ボタン、オーディオレシーバー、照度センサーなどで密集されて端末機の構造のために虹彩認識が可能な専用カメラモジュールの搭載が易しくない側面がある。したがって、スマートフォンで虹彩認識を遂行しないで手付着型ウェアラブル装置で虹彩認識を利用して個人認証をして、スマートフォンで認証した事実を通知してスマートフォンの使用を許可することもできる。
【0170】
次は、手付着型ウェアラブル装置の虹彩認識のための手段(以下、「虹彩認識部」と称する)に対して詳しく見る。
【0171】
虹彩認識部は、撮影された虹彩イメージが虹彩認識に合う品質を持っているかを測定する手段、虹彩テンプレートを生成できるように撮影された虹彩イメージで虹彩のみを抽出し出す前処理手段、虹彩イメージで虹彩テンプレートを生成する手段で構成される。
【0172】
本発明で虹彩テンプレートは虹彩イメージの間に同一如何を判断するために虹彩イメージの類似度を遂行する時に使用するためにメモリーに保存される虹彩イメージフォーマットとして、個人の固有な生体特性は盛っているが、これを憶えるためのメモリーの大きさはカメラで測定した原本虹彩イメージに比べて相対的に小さな虹彩イメージフォーマットを意味して、虹彩テンプレートは認証時に処理速度を高めて、保存時にメモリー容量を減らすために虹彩イメージをフーリエ変換またはウェーブレット変換などで加工する。
【0173】
虹彩認識の過程を具体的に見れば、撮影された虹彩イメージが虹彩認識に合う品質基準を有するかどうかを評価して(虹彩認識に合う品質を持っているかを測定する手段)、評価された虹彩イメージで虹彩テンプレートを生成できるように虹彩のみを抽出し出して(前処理手段、前処理手段は略することもできる)、前記抽出された虹彩から虹彩テンプレートを生成する過程(虹彩テンプレートを生成する手段)を経る。この時、虹彩イメージの品質基準は虹彩イメージの鮮明性、オクルージョン(Occlusion)などを含む自体品質評価基準情報が含まれることができる。
【0174】
本発明による虹彩イメージ品質を測定する技術的構成に対しては本発明出願人が特許出願して登録された韓国登録特許第10−1030652号(特許文献2)に具体的に開示されているので、本明細書では具体的な記載を略する。
【0175】
前記叙述したように虹彩認識に対する従来の技術は既に公知された技術であるので、さらに詳しい説明は略するようにする。
【0176】
したがって、本発明では虹彩イメージを撮影した後、撮影した虹彩イメージから虹彩テンプレートを生成して、生成した虹彩テンプレートを利用して虹彩認識を遂行する本発明の目的と趣旨にかなう限りどのような虹彩認識技術を使っても構わなくて、叙述の便宜性のために前記虹彩イメージまたは虹彩テンプレートを本発明では「虹彩イメージ情報」と定義する。
【0177】
次は、手付着型ウェアラブル装置が他の機器との通信過程で必要な保安のための手段(以下、「保安強化部」と称する)に対して詳しく見る。
【0178】
図20は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置とIoTデバイス間の通信をする過程の理解を助けるための例示である。
【0179】
図20で示されたように、手付着型ウェアラブル装置が使用者の虹彩イメージを撮影して、撮影した虹彩イメージから虹彩認識部を通じて虹彩イメージ情報で生成されて認証を受けた後、IoTデバイスと通信を遂行する。この時、IoTデバイスは従来のPCのようなコンピューター以外にも、スマートフォンやタブレットのようなモバイル機器(Mobile Device)、ドアラックのような保安機器(Security Device)、自動車(Vehicle)のような運送機器、病院で使用する多様な医療機器(Medical Device)などで事物インターネットが可能なすべての機器が該当される。この時、通信は主に後述される無線通信を使用する。
【0180】
図21は、本発明の一実施例による手付着型ウェアラブル装置の保安強化部の構成を説明するための例示である。
【0181】
図21に示されたように、保安強化部は手付着型ウェアラブル装置とIoTデバイスと情報が送受信される過程で使われる虹彩イメージ情報を暗号化する手段(以下、「虹彩暗号化モジュール」と称する)、手付着型ウェアラブル装置の識別が可能な情報を暗号化するか、または手付着型ウェアラブル装置の使用時間及び位置を把握する情報を暗号化する手段(以下、「装置暗号化モジュール」と称する)及びIoTデバイスと通信する手段(以下、「通信モジュール」と称する)で構成される。
【0182】
虹彩暗号化モジュール2101は虹彩イメージ情報にIoTデバイスから生成されて伝達されたトークンまたはキーを挿入して、虹彩イメージ情報の暗号化を遂行する。特に、相互間に送受信する過程で虹彩イメージ情報を操作しようと試みる場合を備えて特別にデジタルウォーターマーク(digital watermark)を虹彩イメージ情報に挿入する。この時、デジタルウォーターマークが挿入される過程が流出されないように外部の浸入からハードウェア的に保護されているようにすることが望ましい。
【0183】
装置暗号化モジュール2102は相互間に送受信する過程で手付着型ウェアラブル装置が直接送っている正当な装置であるかを確認するために端末機の固有番号、個人識別番号、OTP(one time password)のうち何れか一つ以上を選択して暗号化する。この時、虹彩暗号化モジュールで虹彩イメージ情報を暗号化する時、前記端末機の固有番号、個人識別番号、OTPのうちで何れか一つ以上を付け加えて暗号化することができる。
【0184】
また、手付着型ウェアラブル装置が虹彩イメージ情報を撮影するか、または生成した時刻または撮影と生成が発生した場所に対する位置情報を共に暗号化することができる。
【0185】
IoTデバイスから生成されて伝達されたトークンまたはキーが伝送されて来る時、お互いに時間を比べて一定な時間を超過したものとして判断されれば、送受信する過程を中断(セッション中断)させることができる。また、GPS情報を利用した絶対的位置情報または端末機が連結された基地局や無線APの固有番号を利用した相対的な位置情報を利用して、事前に設定された位置を脱したものとして判明されれば、送受信する過程を中断(セッション中断)することができる。
【0186】
通信モジュール2103はIoTデバイスと通信を取り交わして、特に、手付着型ウェアラブル装置の特性上主に無線通信を使用する。
【0187】
また、前で叙述した着用感知確認部を通じて使用者が手付着型ウェアラブル装置を着用しているか、着用を解除しているかどうかを確認することができる。もし、虹彩認識を通じて初めで使用者認証をした後に使用者が着用を解除しなかったら、着用する時間の間は追加的に使用者認証を要求しないで持続的にIoTデバイスと送受信過程を維持(セッションを維持)するようにして、使用者が着用を解除すればIoTデバイスと送受信過程を解除(セッションを切り)して使用者認証を再びするように構成される。
【0188】
本発明での無線通信は一般に使っているインターネット網、イントラネット網、移動通信網、衛星通信網など多様な無線通信技術を利用してインターネットプロトコルでデータを送受信することができる通信と最近広く応用されている近距離無線通信をすべて含む。
【0189】
特に、近距離無線通信は自動車の自動車ドアを開くか、または始動させる時、主に使われるLF通信、通信機器で主に使用するブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、NFC(Near field communication)、ワイファイ(Wi−Fi)、ワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)などの通信手段を意味する。
【0190】
前記叙述したIoTデバイスは、近距離無線通信のための近距離無線通信チップを具備することができる。また、暗号化した情報を送受信できる通信手段と暗号を解読することができる復呼化手段、取り交わす情報を正確な情報であるかを確認する手段を基本的に具備していなければならないが、既に大部分のIoTデバイスでソフトウェアで構成されているか、または構成することができる。
【0191】
IoTデバイスは従来のPCのようなコンピューター以外にも、スマートフォンやタブレットのようなモバイル機器(Mobile Device)、ドアラックのような保安機器(Security Device)、自動車(Vehicle)のような運送機器、病院で使用する多様な医療機器(Medical Device)などで事物インターネットが可能なすべての機器が該当する。
【産業上の利用可能性】
【0192】
本発明は、室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、電子部品ケースと手首または指を囲むバンドを具備した室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置に関するものであり、詳細には、室内及び室外で反射ノイズが減少された虹彩イメージを撮影するための前記ケースの一側に設置された室内外兼用撮影部または室内外分離用撮影部、前記ケースの一側に設置されて虹彩イメージを鮮かに撮影するための赤外線照明、登録保存された虹彩イメージ情報と撮影された虹彩イメージ情報を比べて虹彩認識を遂行する虹彩認識部で構成されることを特徴とする室外及び室内で虹彩認識が可能な手付着型ウェアラブル装置を提供して室内だけではなく、室外でも虹彩認識を遂行して個人認証を遂行することができるので産業上利用可能性が高い。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図7(c)】
図8
図9
図10
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図21
【国際調査報告】