特表2017-527074(P2017-527074A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ モレックス インコーポレイテドの特許一覧

特表2017-527074密閉ハウジングを有する高速コネクタ
<>
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000003
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000004
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000005
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000006
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000007
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000008
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000009
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000010
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000011
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000012
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000013
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000014
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000015
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000016
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000017
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000018
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000019
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000020
  • 特表2017527074-密閉ハウジングを有する高速コネクタ 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-527074(P2017-527074A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(54)【発明の名称】密閉ハウジングを有する高速コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/622 20060101AFI20170818BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20170818BHJP
   H01R 24/76 20110101ALI20170818BHJP
   H01R 24/66 20110101ALI20170818BHJP
【FI】
   H01R13/622
   H01R13/648
   H01R24/76
   H01R24/66
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-506270(P2017-506270)
(86)(22)【出願日】2015年8月5日
(85)【翻訳文提出日】2017年3月8日
(86)【国際出願番号】US2015043803
(87)【国際公開番号】WO2016022678
(87)【国際公開日】20160211
(31)【優先権主張番号】14/453,211
(32)【優先日】2014年8月6日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー エー リーヴス
(72)【発明者】
【氏名】リック ヴァンダーモレン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E123
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC21
5E021FC36
5E021HC02
5E123AA21
5E123AB28
5E123AB59
5E123AB65
5E123AC05
5E123BA01
5E123BA06
5E123BB12
5E123DA42
5E123EA36
5E123EB14
5E123EC10
5E123EC32
5E123EC53
5E123EC78
(57)【要約】
【解決手段】高速コネクタセンブリは、それぞれの第1および第2の相互に係合するコネクタハウジング内にそれぞれ保持される、2つの相互に係合するコネクタ半部を含む。コネクタ半部のそれぞれは、少なくとも2つの直線的配列に配列され、伝導性接地遮蔽体によって少なくとも部分的に囲まれる、複数の伝導性接点を含む。コネクタハウジングは、円柱状であり、環状方式で互いに係合し、一方で、コネクタは、軸に沿って平行移動することによって互いに係合する。コネクタハウジングは、コネクタに密閉環境を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の縦軸を有する第1のコネクタシェルと、
該第1のコネクタシェルと相互に係合し、第2の縦軸を有する、第2のコネクタシェルと、
絶縁材料から形成され、前記第1のコネクタシェル内で支持される、第1のコネクタハウジングと、
絶縁材料から形成され、前記第2のコネクタシェル内で支持される、第2のコネクタハウジングと、
前記第1のコネクタハウジングによって支持され、離間される少なくとも2つの列に配列される第1の複数の接点を含む、第1のコネクタ半部であって、前記少なくとも2つの列のそれぞれは、前記第1の縦軸に対して横方向に延在し、前記第1のコネクタ半部は、雌レセプタクル部分および前記第1の複数の接点を包囲する中空内部を有する第1の接地遮蔽体を含む、第1のコネクタ半部と、
前記第2のコネクタハウジングによって支持され、離間される少なくとも2つの列に配列される第2の複数の接点を有する、第2のコネクタ半部であって、前記少なくとも2つの列のそれぞれは、第2の縦軸に対して横方向に延在し、前記第2のコネクタ半部は、雄嵌合部および前記第2の複数の接点を包囲する中空内部を有する第2の接地遮蔽体を含む、第2のコネクタ半部と、を備え、前記第1および第2の複数の接点は、該第1および第2の複数の接点が互いに係合し、かつ前記第1および第2の接地遮蔽体が互いに係合するように、それらのそれぞれのコネクタ半部内に配置され、前記第1および第2の接地遮蔽体は、前記第1および第2のコネクタシェルのうちの少なくとも1つの長さより大きい、組み合わされた長さを有し、
前記第1および第2のコネクタハウジングは、嵌合前および嵌合中に、前記第1および第2のコネクタ半部を共に整列させる相補的な相互に係合する部材を含み、前記第1および第2のコネクタハウジングは、前記第1および第2のコネクタシェル内に回転可能に搭載され、それによって、動作時、前記第1および第2のコネクタシェルのうちの一方の、前記第1および第2のコネクタシェルのうちの他方上での回転は、前記第1および第2のコネクタ半部を、前記第1および第2の縦軸のうちの少なくとも1つに沿って、互いに向かって平行移動させる、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
第1の内側ハウジングは、前記第1のコネクタ半部に搭載され、かつ該第1のコネクタ半部を支持し、第2の内側ハウジングは、前記第2のコネクタ半部に搭載され、かつ該第2のコネクタ半部を支持する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記第1および第2の内側ハウジングはそれぞれ、リム部分を含み、前記第1および第2のコネクタシェルはそれぞれ、内側肩部分を含み、前記第1および第2の内側ハウジングのリム部分は、前記第1および第2の内側肩部分に当接して係合する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の内側ハウジングの後方に前記第1のコネクタシェルを係合し、かつ前記第1の内側ハウジングを適所に保持する第1の保持リングと、前記第2の内側ハウジングの後方に前記第2のコネクタシェルを係合する第2の保持リングと、をさらに含み、前記第1および第2の保持リングは、前記それぞれの第1および第2のコネクタシェル内で単一体として前記第1および第2の内側ハウジングと前記第1および第2のコネクタ半部との回転運動を可能にする、請求項3に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
第1および第2の接地遮蔽体のうちの1つは、対応する前記第1および第2のコネクタ半部を実質的に包囲する、多層で中空の囲いを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
第1および第2の接地遮蔽体のうちの1つは、回路基板に搭載される遮蔽ケージを含み、該遮蔽ケージは、開口部が中に配置された前端を有し、前記コネクタ半部は、前記遮蔽ケージ内に位置付けられ、かつ前記前端の後方に離間される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
第1および第2の接地遮蔽体のうちの1つは、伝導性ハウジングであって、該伝導性ハウジング内に垂直に離間される2つの嵌合ブレードを支持する伝導性ハウジングを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記伝導性ハウジングは、対向するコネクタの遮蔽ケージと接触するために、その上に支持されるEMIガスケットを含む、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記伝導性ハウジングは、小さい前部および大きい後部を有する、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記第1および第2のコネクタ半部は、SAS式コネクタである、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記第1および第2のコネクタは、HDMI式コネクタである、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記第1および第2のコネクタシェルは、伝導性であり、前記第1および第2の内側ハウジングならびに前記第1および第2のコネクタ半部の周囲に外側遮蔽体を提供する、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
第1および第2の接地遮蔽体のそれぞれは、前記第1および第2のコネクタシェルにより凹所に置かれる、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
第2の接地遮蔽体は、該第2の接地遮蔽体の一部が、前記第2のコネクタシェルの前縁を過ぎて突出するように、前記第2のコネクタシェルより長い、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
第1および第2の接地遮蔽体は、前記第1および第2のコネクタシェルのうちのいずれか1つの第2の長さより大きい第1の長さを有して、前記コネクタアセンブリを通って軸方向に延在する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
第1および第2の内側ハウジングのそれぞれは、ケーブルワイヤーの部分および前部を包囲する後側ブーツ部分を含み、前記第1および第2の内側ハウジングの前記前部は、互いに当接する、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2014年8月6日に出願された、米国出願第14/453,211号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、概して、高速コネクタに関し、より具体的には、密閉ハウジング内に包囲される高速コネクタに関する。
【0003】
SASおよびHDMIコネクタ等の高速コネクタは、コネクタを搭載するための回路基板を利用するデバイスに一般的に採用され、これらのデバイスは、それらの動作において静的デバイスであり、すなわち、それらは、内部の安定した環境においてそれらに外部の力を印加することなく使用される。車両および飛行機等の動的環境にこれらのタイプのコネクタを組み込むことが望ましく、したがって、コネクタが、嵌合されたときに、環境から密閉され、コネクタの嵌合を外してバラバラにさせ得る振動および他の外部の力から保護されることを確実にしなければならない。特に軍事用途における使用のための、1つのコネクタ規格は、コネクタが環境要因から保護され、かつ迅速な接続/切断タイプであることを要求するD38999規格である。
【0004】
典型的なD38999コネクタは、コネクタハウジング半部のうちの一方においてピンフィールドに配列される複数の伝導性ピンおよび他方のコネクタハウジング半部においてピンレセプタクルを利用する。ピンは、屈曲し得、ピンフィールドは、コネクタのために選択された電気特性を導き出すよう慎重に設計されなければならず、これは、全体的なコネクタの費用を増大させる。さらに、ピンフィールドに使用可能な小さいサイズは、適切な高速動作のためのピン配列を設計する際に問題を引き起こし得る。SASおよびHDMI規格に適合する高速コネクタは、それらの遮蔽構造のために望ましい電気特性を有するが、軍事規格の要件を満足させる外部構造が提供されていない。さらに、これらの平坦な型のコネクタは、望ましい結合のためにそれらの接点に使用可能な包囲接地構造が必要である。したがって、軍事規格の基準を適切に満たし、コネクタ半部がそれぞれ、信頼できる接地のために内部遮蔽体を利用する、高速コネクタが必要である。
【0005】
したがって、本開示は、さらに迅速な接続/切断能力を有しながら、そのような用途および耐振動に特に適したコネクタアセンブリに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、動的環境に適し、嵌合のために高速コネクタを適所に保つ、遮蔽されたコネクタアセンブリが提供される。
【0007】
HDMI式コネクタを利用する一実施形態に従って、コネクタアセンブリは、2つの相互に係合する雄および雌コネクタコンポーネントを含む。各コネクタコンポーネントは、複数の伝導性接点を有するコネクタ半部を含み、これらの接点は、少なくとも2つの列に直線的に配列される。コネクタ半部はそれぞれ、対向する相互に係合する雄嵌合ブレードおよび雌レセプタクル部分を含む。コネクタコンポーネントの2つのコネクタ半部の間の嵌合は、雄嵌合ブレードを雌レセプタクルに押し込む場合等に、軸方向の直線運動によって影響される。遮蔽を提供して、その高速性能を向上させるために、各コネクタ半部は、関連付けられるコネクタコンポーネント内に保たれた、各コネクタ半部と関連付けられる接地遮蔽体を有する。コネクタ接点およびそれらの周囲の接地遮蔽体は、直線接続運動中に共に嵌合される。
【0008】
コネクタ半部およびそれらの接地遮蔽体は、コネクタコンポーネント内に保たれた内側絶縁コネクタハウジング内に支持される。これらのコネクタハウジング半部は、反対端からコネクタ半部に適用され、好ましくは、1つ以上の保持リングによって、それらの関連付けられるコネクタコンポーネント内でアセンブリとして共に保たれ、その構築は、内側コネクタ半部およびそれらの絶縁ハウジングを、一体的な単一体としてそれらのコネクタコンポーネント内で回転させることを可能にする。外側コネクタコンポーネントは、伝導性であり得、外側コンポーネントを回転させながら、2つのコネクタ半部間の直線係合を可能にする嵌合が容易なネジ式カラーを含み得る。
【0009】
コネクタシェルは、好ましくは、係合の1つの手段として、外部ネジ部が提供され、一方のシェルは、他方のシェルより大きく、そのため、2つのシェルは、一方のシェルが他方のシェルの上に延在する状態で、入れ子式で容易に係合され得る。このように、シェルはOリングまたは他の種類の環境密閉を提供され得る。高速コネクタ半部に向上した接地を提供するために、2つのコネクタシェルのうちの1つと関連付けられた接地遮蔽体のうちの少なくとも1つは、コネクタハウジングインサートを全体的に通って延在する長さを有する。この長さはさらに、2つのコネクタシェル上の外部ネジ部の最長の長さ以上である。これは、コネクタ長さの約半分を横断する内部接地遮蔽体を提供する。
【0010】
SAS式コネクタ対での使用に特に適した本開示の原理に従ったコネクタアセンブリの別の実施形態において、2つのコネクタ半部が提供され、一方のそのようなコネクタ半部は、少なくとも2つの嵌合ブレードを支持する雄プラグコネクタであり、他方のコネクタ半部は、その中に画定される2つのカード受容スロットを有する雌レセプタクルコネクタである。両方のコネクタ半部は、伝導性外側遮蔽体を有し、プラグコネクタ半部外側遮蔽体は、その嵌合ブレードとして一対の回路カード包囲する伝導性ハウジングの形をとり、一方で、レセプタクルコネクタ半部は、回路基板に取り付けられる中空遮蔽ケージの形をとる。両方の遮蔽体は、それらのそれぞれの外側コネクタシェル内にコネクタ半部および関連付けられる遮蔽体を位置付けるのに役立つ絶縁ハウジングによって包含される。絶縁ハウジングはまた、好ましくは、シェルが、嵌合のためにまたは嵌合を外すために回転し得るように、保持リングによってコネクタシェル内の適所に保たれる。プラグコネクタ半部は、コネクタシェルの前縁の少なくともわずかに前方に突出して、レセプタクルコネクタとの最初の全体の嵌合のための導入突出部を画定する。2つの遮蔽体は、互いに係合し、2つのシェルのうちのいずれか1つより大きい長さを有する遮蔽された嵌合構造を提供する。
【0011】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、以下の発明を実施するための形態を考慮して、明らかに理解される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の構造および動作の機構および様式は、本開示のさらなる目的、特徴、および利点と共に、添付の図面と関連して、以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解され得、図中、同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【0013】
図1】コネクタアセンブリの2つのコネクタコンポーネントが、パネルの両側で共に嵌合された、本開示の原理に従って構築され、SAS式コネクタ半部を利用する、コネクタアセンブリの斜視図である。
図1A図1のコネクタアセンブリの斜視図であるが、アセンブリが、パネルの反対側に搭載されたコネクタコンポーネントを示すように反転されている。
図2図1と同一の図であるが、雄コネクタコンポーネントが、パネルに固定されたコネクタコンポーネントから解放されている。
図2A図2と同一の図であるが、雌コネクタコンポーネントが、パネルとの係合からねじって外されている。
図3図1のコネクタアセンブリの右半分または雌コネクタコンポーネントの分解図である。
図3A】明確さのために内側ハウジングおよびコネクタシェルが除去された、図1のコネクタアセンブリの左半分または雄コネクタコンポーネントの分解図である。
図3B図3Aと同一の図であるが、後側ブーツが、コネクタ半部に適用され、内側ハウジングおよびシェルが、明確さのために分解されている。
図4】その後の嵌合のために共に整列した、図1のコネクタアセンブリの2つのコネクタコンポーネントの部分断面図である。
図4A図4と同一の図であるが、図1のコネクタアセンブリの接点配列を例示する、明確さのためのコネクタハウジングの断面図である。
図5図4と同一の図であるが、2つのコネクタコンポーネントが共に嵌合されている。
図6】HDMI式コネクタ半部を利用する本開示に従ったコネクタアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図6A図6と同一の図であるが、2つのコネクタコンポーネントが互いから解放されている。
図7図6のコネクタアセンブリの雄コネクタコンポーネントの分解図である。
図7A図7と同一の図であるが、その反対側から取られている。
図8図6のコネクタアセンブリの雌コネクタコンポーネントの分解図である。
図9】その後の嵌合のために共に整列した、図6のコネクタアセンブリの2つのコネクタコンポーネントの断面図である。
図9A図9と同一の図であるが、2つのコネクタコンポーネントが、共に嵌合されている。
図10図6のコネクタアセンブリの雄コネクタコンポーネントの正面図である。
図11図6のコネクタアセンブリの雌コネクタコンポーネントの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、様々な形の実施形態が可能であり得るが、本開示が、本開示の原理の例示であるとみなされ、本開示を例示されたようなものに限定するよう意図されないという理解の下で、特定の実施形態が図面に示され、本明細書に詳細に記載される。
【0015】
したがって、特徴または態様への参照は、本開示の例の特徴または様態を記載するよう意図されるが、そのあらゆる実施形態が、説明された特徴または態様を有さなければならないことを意味しない。さらに、記載は、多くの特徴を例示することに留意されるべきである。ある特徴が、可能性のあるシステム設計を例示するために共に組み合わされているが、それらの特徴はまた、明示的に開示されない他の組み合わせでも使用され得る。したがって、描写された組み合わせは、別途示されない限り、限定されるよう意図されない。
【0016】
図面に例示された実施形態において、本開示の種々の要素の構造および動きを説明するために使用される、上、下、左、右、前、および後等の方向の表現は、絶対的なものではなく、相対的なものである。これらの表現は、要素が図面に示される位置にあるときに適切である。しかしながら、要素の位置の記載が変わる場合、これらの表現は、それに応じて変更される。
【0017】
図1は、パネル21に搭載された、本開示の原理に従って構築されたコネクタアセンブリ20を例示する。コネクタアセンブリ20は、第1および第2の電気ケーブル24、25にそれぞれ取り付けられ得、パネル21を通した用途に使用される、嵌合可能な第1および第2のコネクタ要素22、23を備える。そのような各ケーブル24、25は、複数の電気ケーブルを含む(図示せず)。図1Aは、コネクタアセンブリ20の右端または第2のコネクタ要素23の後端を示し、第2のコネクタ半部32が、回路基板36に搭載され、回路基板36が、回路基板36に終端され、回路基板36から延在するが、何らかの外側ケーブル内に包囲されない複数のワイヤー26を有する、構造を例示する。
【0018】
第2のコネクタ要素23は、コネクタアセンブリ20のレセプタクル半部であり、レセプタクルコネクタ半部32を含み、本体は、対向および嵌合する雄コネクタ半部70の嵌合ブレードとして役立つ一対の対応する回路カード71a、71bを受容するよう構成される、その中に画定される2つの水平回路カード受容スロット38を有する。レセプタクルコネクタ半部32は、回路基板36に搭載され、レセプタクルコネクタ接点39の尾部分39aは、回路基板36内の空孔またはバイアスを通って延在して、回路と接触する。レセプタクルコネクタ半部32の接点39を、システム全体で利用される他の電子コンポーネントに接続するために、ワイヤー26が提供され、これらの回路に終端される。レセプタクルコネクタ半部32およびその関連付けられる雄またはプラグコネクタ半部70に遮蔽を提供するために、細長い伝導性遮蔽ケージ33が、レセプタクルコネクタ半部32を包囲するために利用される。遮蔽ケージ33は、遮蔽ケージ33の前端に配置される中空内部34および開口部35を有する矩形の囲いを形成するように、型打ちおよび形成される上壁、低壁、後壁、および側壁を有する。図4Aに示されるように、取付ネジ46が提供され、取付ネジ46は、回路基板36内の開口部を通って、好ましくはレセプタクルコネクタ半部32の絶縁本体部分内に捕捉される、保持ナット47内に延在する。このネジ46は、レセプタクルコネクタ半部32および遮蔽ケージ33の両方を、回路基板36上の適所に保つことを支援する。
【0019】
遮蔽ケージ33は、コネクタアセンブリ20の嵌合された接点に基準接地を提供し、また、高速データ伝送中のEMI(電磁干渉)の放出も防止する。レセプタクルコネクタ半部32を、第2のコネクタシェル30内に適切に位置付けるために、内側絶縁ハウジング48が提供される。内側ハウジング48は、他の形の係合が使用され得るが、示されるように、中心線に沿って共に嵌合される2つの半部49a、49bを有する。内側ハウジング48は、取付ネジ46を収容する複数のチャネルまたはスロット44、45、遮蔽ケージ33の搭載尾部、および/または回路基板36の底面を超えて突出し得るレセプタクルコネクタ半部32を含む。回路基板36の側面を係合する側面スロット44aが利用され得、好ましくは、内側ハウジング48は、回路基板36の前端51に当接する前方停止表面50または肩部分を有して、回路基板36および取り付けられたレセプタクルコネクタ半部32の位置を第2のコネクタシェル30内に固定する。内側ハウジングスロットの内側に配置されるクラッシュリブ(図示せず)が提供されて、遮蔽ケージ33を堅く係合し得る。
【0020】
内側ハウジング48は、第2のコネクタシェル60の対向する肩部58の内側表面に当接する介在リム56で、前部53および後部54を画定する段階的な輪郭を有するように示される。1つ以上の保持リング60は、内側ハウジング48の前方部53を係合し、内側ハウジング前方部53を第2のコネクタシェル60内に固定するように示される。第2のコネクタシェル60の外側部分は、コネクタアセンブリ20が搭載されるパネル21と当接接触して置かれ得る、半径方向フランジ62において終端するネジ式本体部分を有する。フランジ62は、パネル21に対して、溝またはチャネル63内で可撓性Oリング64等を支持し得る。第2のコネクタシェル60は、ネジ式ロックナット65によって、パネル20上の適所に保たれる。
【0021】
図3A〜5は、コネクタアセンブリ20の雄コネクタ半部70を収納する第1のコネクタ要素22を例示する。この雄コネクタ半部70(図3A)は、略矩形前方部76およびマルチワイヤーケーブル24を収容するより大きい略台形状後部77を有する伝導性コネクタハウジング72内に支持される一対の垂直に離間される回路カード71a、71bを含む。それによって、伝導性コネクタハウジング72は、第1のコネクタ半部70を包含する接地遮蔽体として役立つ。雄コネクタ半部70の前方部76は、中空であり、好ましくは、レセプタクルコネクタ半部32を収納する遮蔽ケージ33の中空内部34内に適合するようにサイズ決定される。複数の離間されたバネフィンガー75を有する矩形カラーの形のEMIガスケット74は、第1および第2のコネクタ要素22、23が共に嵌合されるときに、ガスケットフィンガー75が遮蔽ケージ33の内壁と接触する場所でコネクタハウジング72上に配置される。内側ハウジング78のブーツ部分80は、コネクタハウジング72の後部77を係合するように提供され、これは、コネクタハウジング72上に成形され得るか、またはコネクタハウジング72の後部77上に圧迫される別々の要素として形成され得る。このコネクタ半部ならびに続くその他の2つのコネクタ半部に対して、内側ハウジングは、コネクタ半部の両端から適用される2つの部分から形成される。
【0022】
図3Aおよび4に示されるように、絶縁内側ハウジング78は、ブーツ部分80の前方端に至るまで、雄コネクタ半部70の後部77を包含するために利用される。この内側ハウジング78は、EMIガスケットバネフィンガー75の端のちょうど後部まで前方へ延在する。内側ハウジング78の前方部82は、第1のコネクタシェル28の内側肩部91を係合する円周チャネルまたはリム84を含む。保持リング(図示せず)は、内側ハウジング78およびコネクタ半部70が、第1のコネクタシェル28内で単一体として回転するような様式で、内側ハウジング78および雄コネクタ半部70を第1のコネクタシェル28内の適所に保持するために使用され得る。逆に、この回転搭載は、外側コネクタシェル28、30が、それらの内側コネクタ半部32、70上で回転することを可能にする。第1および第2のコネクタシェルは、第2のコネクタシェル30上で第1のコネクタシェル28を回転させることによって、互いの嵌合係合へ進む。この実施形態において、雄コネクタ半部70の前方嵌合端94は、第1のコネクタシェル28の前縁93を部分的に過ぎて突出して、レセプタクルコネクタ半部32への整列および導入を可能にする。図5に示されるように、2つのコネクタ半部32、70の嵌合遮蔽体33、72の長さは、2つのコネクタシェル28、30のいずれかの長さL1、L2および共に嵌合されたときのコネクタシェル28、30の長さL3より長い長さLを有する。コネクタシェル28、30内に包囲される嵌合可能な伝導性ハウジングまたは遮蔽体33、70を提供することによって、最小の干渉クロストークおよび雑音で、SAS式コネクタの高速データ伝送が達成可能である。
【0023】
図6〜11は、本開示の原理に従った高速コネクタセンブリ100の別の実施形態を例示する。この実施形態は、HDMI式コネクタ半部と共に使用するのに特に適している。図6に示されるように、コネクタアセンブリ100は、ネジ式本体および内部穿孔を有する第1および第2のコネクタシェル144、112を含み、2つのコネクタシェル144のうちの一方の本体および穿孔は、一方のコネクタシェル144が他方のコネクタシェル112を入れ子式に係合し得るように、他方のコネクタシェル112より大きい。両方のコネクタシェル144、112は、コネクタシェルが、互いに整列すると、第2の外側コネクタシェル144が第1の内側コネクタシェル112上で回転し得、それによって、外側シェルが、その内側コンポーネント、すなわち、第1の(雄)コネクタ半部130を、対向する第2の(雌)コネクタ半部104との嵌合係合に前方へ進めるように、ねじ込められる。
【0024】
第2のコネクタシェル112は、雌またはレセプタクルコネクタ半部104を収納する。図7〜8の分解図に示されるように、レセプタクルコネクタ半部104は、第2のコネクタ半部104を実質的に包囲する接地遮蔽体105を含み、第1のコネクタ半部130の同様の延在部分133を受容するように構成される延在部分105aをさらに含む。接地遮蔽体105は、ケーブルワイヤーの終端領域およびレセプタクルコネクタ接点尾部分を覆う後側ブーツ部分108内に保たれる。後側ブーツ部分108を含む円柱状絶縁内側ハウジング107は、レセプタクルコネクタ半部104の残りおよびその接地遮蔽体105を包囲する。第1の実施形態と同様に、内側ハウジング107は、第2のコネクタシェル112の内側の中に配置される内側肩部120に当接する円周リム111を有する。内側ハウジング107と第2のコネクタシェル112との間に配置される環状チャネル124内に、変形可能なリング122が位置し、第1のコネクタシェル144の前縁145が、変形可能なリングと接触するときに、コネクタアセンブリ100への密封を提供する。保持リング109は、内側ハウジング前部110および後側ブーツ部分108を第2のコネクタシェル122内の適所に保つように提供され、後側ブーツ部分108の後面に沿って配置される。この保持は、内側ハウジング107、レセプタクルコネクタ半部104、および接地遮蔽体105を、第2のコネクタシェル112内で単一体として回転させることを可能にし、上記に記載の様式で、2つのコネクタシェル112、144の嵌合をさらに可能にする。
【0025】
ここで図8〜9Aを参照すると、第1の(雄)コネクタ半部130は、その独自の関連付けられる接地遮蔽体132および延在部分133内に収納され、ケーブル134のワイヤーに終端される。第1のコネクタ半部130もまた、両方とも構成が円柱状である、後側ブーツ部分137および前部138を備える二部式内側ハウジング136内に包囲される。後側ブーツ部分137は、前部138の後端が置かれている円周リム134を有する。内側ハウジングリム140がその内側肩部152に当接するように、後側ブーツ部分137を圧迫する保持リング143が提供されて、内側ハウジング136を第1のコネクタシェル144内の適所に保つ。第1のコネクタシェル144とその外側ネジ式カラー150との間の空間に、第1のコネクタシェル144およびその内側コンポーネントが、外側カラー150に対して回転し得るように、スペーサリング146と、第1のコネクタシェル144を外側カラー150に保つ保持器147とを含む保持アセンブリが存在する。波形バネ149が、この空間内にさらに配置され、バネ149は、第1のコネクタシェル144を、第2のコネクタシェル112の可撓性密封リング122と接触させて、環境密封を提供する。この実施形態の接地遮蔽体105、107はそれぞれ、好ましくは、それらのそれぞれのコネクタシェルの前縁を超えて延在しない個々の長さを有し、かつ共に嵌合されたときに、2つのコネクタシェルのうちのいずれか1つの長さより長い、組み合わされた長さを有する。
【0026】
このように、伝導性ピンが接点に使用された場合ならそうであるように、単一の接点ごとに個々の接地を提供するのではなく、各それぞれの雄および雌コネクタ半部の複数の接点ごとに、1つの接地のみが提供されるため、これらのコネクタの高速動作が最小の費用で達成され得る。コネクタ内側ハウジングは、非伝導性であり、したがって、コネクタシェルは、伝導性材料から形成されるか、または伝導性材料でメッキされて、コネクタアセンブリが接続するケーブルのものと一致する外側の外部接地を、本開示のコネクタアセンブリに提供し得る。
【0027】
本開示の好ましい実施形態が示し、説明しているが、一方で、当業者は、上記の説明および添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の修正を考案し得ることが想定される。
図1
図1A
図2
図2A
図3
図3A
図3B
図4
図4A
図5
図6
図6A
図7
図7A
図8
図9
図9A
図10
図11
【国際調査報告】