特表2017-528082(P2017-528082A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-528082(P2017-528082A)
(43)【公表日】2017年9月21日
(54)【発明の名称】LTE−Uにおける媒体アクセス制御
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/14 20090101AFI20170825BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20170825BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20170825BHJP
【FI】
   H04W72/14
   H04W52/02 111
   H04W74/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2017-513140(P2017-513140)
(86)(22)【出願日】2015年9月8日
(85)【翻訳文提出日】2017年4月6日
(86)【国際出願番号】US2015048837
(87)【国際公開番号】WO2016040254
(87)【国際公開日】20160317
(31)【優先権主張番号】14/481,808
(32)【優先日】2014年9月9日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】カイ, チジュン
(72)【発明者】
【氏名】ブトゥクリ, エスワル
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 卓
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン, ニコラス ウィリアム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA43
5K067BB21
5K067CC02
5K067CC04
5K067CC22
5K067DD27
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF05
5K067FF16
5K067GG01
5K067JJ02
5K067JJ21
5K067JJ38
(57)【要約】
いくつかの実装では、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)のための媒体アクセス制御(MAC)方法は、LTE−U二次セル(SCell)キャリア上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージのうちの少なくとも1つを伝送することを含む。CTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み得る。持続時間フィールドは、LTE−USCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示し得る。進化型NodeB(eNB)は、LTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送のためのスケジューリンググラントを伝送する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LTE−U SCellキャリア上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージのうちの少なくとも1つを伝送することであって、前記CTSメッセージまたは前記RTSメッセージのうちの前記少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み、前記持続時間フィールドは、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)二次セル(SCell)キャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示す、ことと、
前記LTE−U SCellキャリア上での前記パケットデータ共有チャネル上の前記伝送のためのスケジューリンググラントを伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記スケジューリンググラントは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送を示し、前記方法は、前記伝送時間中にPDSCHサブフレームを伝送することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スケジューリンググラントは、UEによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を示し、前記方法は、
前記UEから、前記CTSまたはRTSメッセージのうちの前記少なくとも1つの前記伝送に先立って、アップリンク(UL)伝送要求を受信することと、
前記UEから、前記伝送時間中にPUSCHサブフレームを受信することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
eNBから、1つ以上のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリア上のPUSCH伝送の許可を示すULグラントを受信することと、
前記LTE−U SCellキャリアが前記1つ以上のサブフレーム中の伝送のために利用可能であるかどうかを決定することと、
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能である場合、前記LTE−U SCellキャリア上でPUSCHサブフレームを伝送することと、
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能でない場合、前記LTE−U SCellキャリア上で伝送することを控えることと
を含む、方法。
【請求項5】
前記ULグラントは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ULグラントは、RRCメッセージ内で受信される半静的ULグラントである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ULグラントは、ロングタームエボリューション(LTE)一次セル(PCell)キャリア上で受信される、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記LTE−U SCellキャリア上でCTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つを伝送することであって、前記CTSメッセージまたは前記RTSメッセージのうちの前記少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み、前記持続時間フィールドは、伝送時間を示す、ことと、
前記伝送時間中にPUSCHサブフレームを伝送することと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であるかどうかを決定することは、前記LTE−U SCellキャリア上の信号レベルを測定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
閾値より低い信号レベルを測定すると、前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であることを決定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
閾値より高い信号レベルを測定すると、前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能ではないことを決定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
LTE伝送時間間隔(TTI)バンドリングが、2つ以上のサブフレームを伝送するときに使用される、請求項4に記載の方法。
【請求項13】
進化型NodeB(eNB)から、第1の不連続受信(DRX)構成を受信することと、
前記第1のDRX構成で動作している間に、前記eNBから、第2のDRX構成への切り替えを示すDRX構成切り替え指示を受信することであって、前記DRX構成切り替え指示は、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)二次セル(SCell)キャリアの負荷変化後に受信される、ことと、
前記DRX構成切り替え指示に応答して、前記第1のDRX構成から前記第2のDRX構成に切り替えることと
を含む、方法。
【請求項14】
前記DRX構成切り替え指示は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内で受信される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記LTE−U SCellキャリアの前記負荷変化は、前記LTE−U SCellキャリア上の衝突率、前記LTE−U SCellキャリア上で検出される平均エネルギーレベル、前記LTE−U SCellキャリアを経由して達成される平均データレート、または媒体占有係数のうちの少なくとも1つの変化に基づいて検出される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記DRX構成切り替え指示は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージ内で受信される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記RRC接続再構成メッセージは、前記第2のDRX構成に関連付けられているパラメータを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1および前記第2のDRX構成は、ユーザ機器(UE)において事前構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第1および第2のDRX構成は、RRC接続再構成メッセージを使用して、前記UEにおいて事前構成される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
eNBから、UEに第1のDRX構成モードで動作させる第1のDRX構成を伝送することと、
LTE−U SCellキャリアの負荷変化を決定することと、
前記決定することに基づいて、前記eNBから、DRX構成切り替え指示を伝送することと
を含み、前記DRX構成切り替え指示は、前記UEに第2のDRX構成モードで動作させる第2のDRX構成への切り替えを示す
方法。
【請求項21】
基地局であって、前記基地局は、1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、
LTE−U SCellキャリア上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージのうちの少なくとも1つを伝送することであって、前記CTSメッセージまたは前記RTSメッセージのうちの前記少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み、前記持続時間フィールドは、前記LTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示す、ことと、
前記LTE−U SCellキャリア上での前記パケットデータ共有チャネル上の前記伝送のためのスケジューリンググラントを伝送することと
を行うように構成されている、基地局。
【請求項22】
前記スケジューリンググラントは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送を示し、前記1つ以上のプロセッサは、前記伝送時間中にPDSCHサブフレームを伝送するようにさらに構成されている、請求項21に記載の基地局。
【請求項23】
前記スケジューリンググラントは、UEによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を示し、前記1つ以上のプロセッサは、
前記UEから、前記CTSまたはRTSメッセージのうちの前記少なくとも1つの前記伝送に先立って、アップリンク(UL)伝送要求を受信することと、
前記UEから、前記伝送時間中にPUSCHサブフレームを受信することと
を行うようにさらに構成されている、請求項21に記載の基地局。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)であって、前記UEは、1つ以上のプロセッサプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサプロセッサは、
eNBから、1つ以上のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリア上のPUSCH伝送の許可を示すULグラントを受信することと、
前記LTE−U SCellキャリアが前記1つ以上のサブフレーム中の伝送のために利用可能であるかどうかを決定することと、
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能である場合、前記LTE−U SCellキャリア上でPUSCHサブフレームを伝送することと、
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能でない場合、前記LTE−U SCellキャリア上で伝送することを控えることと
を行うように構成されている、UE。
【請求項25】
前記ULグラントは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信される、請求項24に記載のUE。
【請求項26】
前記ULグラントは、RRCメッセージ内で受信される半静的ULグラントである、請求項24に記載のUE。
【請求項27】
前記ULグラントは、ロングタームエボリューション(LTE)一次セル(PCell)キャリア上で受信される、請求項24に記載のUE。
【請求項28】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記LTE−U SCellキャリア上でCTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つを伝送することであって、前記CTSメッセージまたは前記RTSメッセージのうちの前記少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み、前記持続時間フィールドは、伝送時間を示す、ことと、
前記伝送時間中にPUSCHサブフレームを伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項25に記載のUE。
【請求項29】
前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であるかどうかを決定することは、前記LTE−U SCellキャリア上の信号レベルを測定することを含む、請求項24に記載のUE。
【請求項30】
前記1つ以上のプロセッサは、閾値より低い信号レベルを測定すると、前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であることを決定するようにさらに構成されている、請求項29に記載のUE。
【請求項31】
前記1つ以上のプロセッサは、閾値より高い信号レベルを測定すると、前記LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能ではないことを決定するようにさらに構成されている、請求項29に記載のUE。
【請求項32】
LTE伝送時間間隔(TTI)バンドリングが、2つ以上のサブフレームを伝送するときに使用される、請求項24に記載のUE。
【請求項33】
ユーザ機器(UE)であって、前記UEは、1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、
進化型NodeB(eNB)から、第1の不連続受信(DRX)構成を受信することと、
前記第1のDRX構成で動作している間に、前記eNBから、第2のDRX構成への切り替えを示すDRX構成切り替え指示を受信することであって、前記DRX構成切り替え指示は、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)二次セル(SCell)キャリアの負荷変化後に受信される、ことと、
前記DRX構成切り替え指示に応答して、前記第1のDRX構成から前記第2のDRX構成に切り替えることと
を行うように構成されている、UE。
【請求項34】
前記DRX構成切り替え指示は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内で受信される、請求項33に記載のUE。
【請求項35】
前記LTE−U SCellキャリアの前記負荷変化は、前記LTE−U SCellキャリア上の衝突率、前記LTE−U SCellキャリア上で検出される平均エネルギーレベル、前記LTE−U SCellキャリアを経由して達成される平均データレート、または媒体占有係数のうちの少なくとも1つの変化に基づいて検出される、請求項33に記載のUE。
【請求項36】
前記DRX構成切り替え指示は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージ内で受信される、請求項33に記載のUE。
【請求項37】
前記RRC接続再構成メッセージは、前記第2のDRX構成に関連付けられているパラメータを含む、請求項36に記載のUE。
【請求項38】
前記第1および前記第2のDRX構成は、ユーザ機器(UE)において事前構成される、請求項33に記載のUE。
【請求項39】
前記第1および第2のDRX構成は、RRC接続再構成メッセージを使用して、前記UEにおいて事前構成される、請求項38に記載のUE。
【請求項40】
基地局であって、前記基地局は、1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記基地局から、UEに第1のDRX構成モードで動作させる第1のDRX構成を伝送することと、
LTE−U SCellキャリアの負荷変化を決定することと、
前記決定することに基づいて、前記基地局から、DRX構成切り替え指示を伝送することと
を行うように構成され、
前記DRX構成切り替え指示は、前記UEに第2のDRX構成モードで動作させる第2のDRX構成への切り替えを示す、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本願は、米国特許出願第14/481,808号(2014年9月9日出願)に対する優先権を主張し、上記出願の全内容は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、通信システムにおけるデータ伝送に関し、より具体的には、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)のための媒体アクセス制御(MAC)に関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)システム等の無線通信システムでは、MACプロトコル層は、伝送リソースが利用可能であるかどうかを決定する。伝送機会を決定するMACプロトコルのこの機構は、スケジューリングと称される。ダウンリンク(DL)伝送に対して、進化型Node B(eNB)内のMAC層スケジューラは、1つ以上のDLパケットがユーザ機器(UE)に伝送されるであろうときを決定し得る。eNBは、伝送のためのDLチャネルリソースを示すために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でDLスケジューリンググラントをUEに伝送し得る。アップリンク(UL)伝送に対して、UEは、UL伝送のためのリソースを要求し得る。eNBのMAC層内のULスケジューラは、どのUEが任意の所与の伝送時間間隔(TTI)におけるULチャネルリソースへのアクセスを有し得るかを決定し得る。eNBは、伝送のためのULチャネルリソースを示すために、PDCCH上でULスケジューリンググラントをUEに伝送し得る。
【0004】
LTEシステム等の無線通信システムはまた、システム内のUEのバッテリ電力消費を削減するために、不連続受信(DRX)プロシージャを使用し得る。例えば、eNBは、DRX構成をUEに伝送することによって、DRX構成モードで動作するようにUEを構成し得る。DRX構成は、UEがその受信機を起動し、PDCCH上のDLまたはULグラントの存在に対してサブフレームを監視し得るときを示すための1つ以上のパラメータを含み得る。ある場合、UEがその受信機を起動し、PDCCHを監視し得る時間は、DRXアクティブ時間と称される。ある場合、DLまたはULグラントは、DLまたはUL割り当てと称される。他のサブフレーム中、UEは、電力消費を削減するために、その受信機のスイッチを切り得る。ある場合、これらのサブフレームは、DRX非アクティブ時間と称される。DRX構成パラメータは、1つ以上のタイマを含み得る。DRXアクティブ時間およびDRX非アクティブ時間に対するDRXパターンおよびデューティサイクルは、データ活動および1つ以上のタイマに基づいて変動し得る。例えば、DRX構成パラメータは、DRX非活動タイマを含み得、DRX非活動タイマは、初期値に設定され、次いで、ULまたはDLのいずれか一方のためのスケジューリンググラントが受信される度に再起動され得る。DRX非活動タイマが作動しているとき、例えば、DRXアクティブ時間中に、UEは、全てのDLサブフレームを能動的に監視し得る。DRX非活動タイマが満了したとき(それは、定義された期間にわたって、いかなる新しいULまたはDL割り当てもなかったことを示し得る)、UEの監視パターンが変化し、UEは、削減された数のサブフレームのみを監視し、そのバッテリ消費を削減するために、残りのダウンリンクサブフレームに対してその受信機の一部または全てをオフにし得る。eNBは、DRX構成パラメータを伝送するために無線リソース制御(RRC)メッセージを使用し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)における媒体アクセス制御(MAC)を対象とする。オペレータは、スペクトル不足問題に対処するためのいくつかの方法を検討してきた。免許不要スペクトルを効果的に使用することが、この問題の解決策であり得る。例えば、LTE技術の変形例が、801.11デバイス等の他の無線デバイスと共存するために免許不要スペクトルで使用され得る。この技術は、免許不要帯域内のLTE(LTE−U)またはLTEにおける免許支援アクセス(LAA−LTE)と称され得る。
【0006】
LTE−Uでは、eNBおよびUEは、LTE−Uキャリア上でデータを伝送および受信するためにキャリア集約(CA)を使用し得る。CAでは、2つ以上の構成要素キャリア(CC)が、同じUEにデータを送信し、同じUEからデータを送信するために同時に使用され得る。UEがCAにおいて構成されているとき、UEは、eNBとの1つのRRC接続を有し得る。eNBは、UEのための一次セル(PCell)キャリアおよび1つ以上の二次セル(SCell)キャリアを構成し得る。ある場合、eNBは、スケジューリンググラントをUEに伝送するために、クロスキャリアスケジューリングを使用し得る。例えば、eNBは、SCellキャリア上でのUL伝送またはDL伝送をスケジュールに入れるために、PCellキャリアのPDCCH上でULグラントもしくはDLグラントを送信し得る。SCellキャリアは、ULグラントまたはDLグラント内のキャリアインジケータフィールド(CIF)によって示され得る。LTE−Uでは、eNBは、UEのために免許スペクトル内でPCellキャリアを構成し得る。例えば、PCellキャリアは、オペレータによって所有されるLTEスペクトルを使用するLTEキャリアであり得る。eNBは、UEのために免許不要スペクトル内でSCellキャリアを構成し得る。例えば、SCellキャリアは、免許不要スペクトルを使用するLTE−Uキャリアであり得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、LTE−Uにおける動作を図示する例示的無線通信システム100である。
図2図2は、MAC信号伝達を使用するDRX構成切り替えを図示する例示的データフロー図である。
図3図3は、RRC信号伝達を使用するDRX構成切り替えを図示する例示的データフロー図である。
図4図4は、DRX構成切り替えのための方法を図示するフローチャートである。
図5図5は、LTE−Uのためのリッスンビフォートーク(LBT)方式を図示する例示的フローチャートである。
図6図6は、eNBによる例示的クロスキャリアスケジューリング方法を図示する概略図である。
図7図7は、UEのための例示的クロススケジューリング方法を図示する概略図である。
図8図8は、LTE−U二次セル(SCell)キャリア上の衝突に対処するための例示的方法を図示する概略図である。
図9図9は、DL伝送のためのeNBによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図である。
図10図10は、eNBによるDL伝送上のチャネルを空いた状態にするためのタイミング関係を図示する例示的データフロー図である。
図11図11は、UL伝送のためのeNBによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図である。
図12図12は、eNBによるUL伝送におけるチャネルを空いた状態にするためのタイミング関係を図示する例示的データフロー図である。
図13図13は、eNBによるチャネルクリアリング方法を図示するフローチャートである。
図14図14は、UL伝送のためのUEによるチャネル査定方法を図示する例示的データフロー図である。
図15図15は、UL伝送のためのUEによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図である。
図16図16は、UL伝送のためのUEおよびeNBの両方によるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図である。
図17図17は、半静的グラントに基づく、UL伝送のためのUEによるチャネル査定方法を図示する例示的データフロー図である。
図18図18は、UEによるチャネル査定方法を図示するフローチャートである。
図19図19は、例示的ユーザ機器デバイスを図示する概略ブロック図である。
図20図20は、例示的基地局を図示する概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、LTE−Uにおける動作を図示する例示的無線通信システム100である。例えば、無線通信システムでは、UEは、進化型NodeB(eNB)から第1の不連続受信(DRX)構成を受信し得る。UEが第1のDRX構成で動作している間、UEは、eNBから、第2のDRX構成への切り替えを示すDRX構成切り替え指示を受信し得る。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、2つの既存の構成の間の切り替えを示し得る。代替として、または組み合わせて、DRX構成切り替え指示は、新しい構成との既存の構成の置換を示し得る。DRX構成切り替え指示は、LTE−U SCellキャリアの負荷変化後に受信され得る。いくつかの実装では、LTE−U SCellキャリアの負荷変化は、LTE−U SCellキャリア上の衝突率、LTE−U SCellキャリア上で検出される平均エネルギーレベル、またはLTE−U SCellキャリアを経由して達成される平均データレートのうちの少なくとも1つの変化に基づいて検出され得る。DRX構成切り替え指示に応答して、UEは、第1のDRX構成から第2のDRX構成に切り替わり得る。免許不要媒体の負荷に関連付けられる他の測定基準も、使用され得る。例えば、その間に媒体が占有されると決定される時間の現在または平均の割合を示す、「媒体占有係数」が導出され得る。1つの実装では、媒体が占有されているかどうかに関する決定は、閾値に対する免許不要帯域またはキャリアの少なくとも一部内の受信された信号もしくは干渉レベルの比較に基づき得る。この場合、受信された信号レベルが閾値を超える場合、媒体は、「ビジー」と分類され得、そうでなければ、媒体は、「ビジーではない」と分類される。次いで、媒体占有係数は、観察期間中のビジー時間の割合に基づいて計算され得る。ビジーまたは非ビジーとしての媒体の2項分類に純粋に依拠しないものを含む、媒体占有係数を決定する他の方法も可能であることが理解されるであろう。そのような方法では、免許不要帯域またはキャリア内の受信された信号もしくは干渉レベルの分布または時間履歴が評価され得、媒体占有係数がそこから導出され得る。
【0009】
いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)において受信され得る。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージに含まれ得る。いくつかの実装では、RRC接続再構成メッセージは、第2のDRX構成に関連付けられているパラメータを含み得る。いくつかの実装では、第1および第2のDRX構成は、UEにおいて事前構成される。いくつかの実装では、第1および第2のDRX構成は、RRC接続再構成メッセージを使用して、UEにおいて事前構成される。
【0010】
いくつかの実装では、eNBは、UEに第1のDRX構成モードで動作させる第1のDRX構成を伝送し得る。eNBは、LTE−U SCellキャリアの負荷変化を決定し得る。決定することに基づいて、eNBは、UEに第2のDRX構成モードで動作させる第2のDRX構成への切り替えを示すDRX構成切り替え指示を伝送し得る。
【0011】
いくつかの実装では、eNBは、LTE−U SCellキャリア上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージのうちの少なくとも1つを伝送し得る。CTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み得る。持続時間フィールドは、LTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示し得る。eNBは、伝送時間中のLTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送のためのスケジューリンググラントを伝送し得る。いくつかの実装では、スケジューリンググラントは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送を示し得、eNBは、伝送時間中にPDSCHサブフレームを伝送し得る。いくつかの実装では、スケジューリンググラントは、UEによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を示し得、eNBは、UEからアップリンク(UL)伝送要求を受信し、UEから伝送時間中にPUSCHサブフレームを受信し得る。
【0012】
いくつかの実装では、UEは、eNBから、1つ以上のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリア上でのPUSCH伝送の許可を示すULグラントを受信し得る。いくつかの実装では、ULグラントは、PDCCH上で受信され得る。いくつかの実装では、ULグラントは、ロングタームエボリューション(LTE)一次セル(PCell)キャリア上で受信される。いくつかの実装では、ULグラントは、RRCメッセージを使用して構成される半静的ULグラントである。いくつかの実装では、ULグラントは、動的ULグラントである。いくつかの実装では、UEは、LTE−U SCellキャリア上でCTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つを伝送し得る。CTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み得る。持続時間フィールドは、伝送時間を示し得る。UEは、LTE−U SCellキャリアが1つ以上のサブフレーム中の伝送のために利用可能であるかどうかを決定し得る。いくつかの実装では、UEは、LTE−U SCellキャリア上の信号レベルの測定に基づいて、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であるかどうかを決定する。いくつかの実装では、UEは、閾値より低い信号レベルを測定することに基づいて、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であるかどうかを決定する。いくつかの実装では、UEは、閾値より高い信号レベルを測定することに基づいて、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能ではないかどうかを決定する。LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能である場合、UEは、LTE−U SCellキャリア上でPUSCHサブフレームを伝送し得る。LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能ではない場合、UEは、LTE−U SCellキャリア上で伝送することを控え得る。いくつかの実装では、LTE伝送時間間隔(TTI)バンドリングは、SCellキャリアを占有する時間を短縮するために、2つ以上のサブフレームを連続的に伝送するときに使用される。
【0013】
本明細書に説明される方法およびシステムに従って、LTE−UにおいてMACを動作させることは、1つ以上の利点を提供し得る。例えば、eNBは、LTE−Uキャリアの負荷レベルに基づいて、UEの現在のDRX構成を調整し得る。したがって、UEは、データサービスの待ち時間要件を満たしながら、そのバッテリ消費を削減し得る。加えて、伝送するかどうかを決定する前に、LTE−Uキャリア上の信号レベルを測定することによって、UEは、スペクトルがビジーであるときに衝突およびデータ損失を回避しながら、スペクトルが空いているときに免許不要スペクトルを効果的に使用し得る。さらに、CTSまたはRTSを送信することは、UEもしくはeNBがLTE−Uキャリア内の無線リソースを予約し、したがって、データ伝送の成功率を増加させることを可能にし得る。
【0014】
高レベルで、例示的無線通信システム100は、LTE−U UE102と、802.11デバイス106と、無線通信ネットワーク110とを含み、無線通信ネットワーク110は、LTE−U UE102と通信可能に連結されるeNB104を含む。図示される実施例では、eNB104は、CAにおいてLTE−U UE102を構成する。LTE−U UE102は、LTE PCellキャリア120上でeNB104に伝送し、またはそこから受信し得る。LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130上でもeNB104に伝送し、またはそこから受信し得る。図示される実施例では、LTE−U SCellキャリア130は、免許不要スペクトル内で動作する。
【0015】
図示される実施例では、LTE−U UE102は、eNB104から第1の不連続受信(DRX)構成を受信する。LTE−U UE102が第1のDRX構成で動作している間、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130の負荷変化後に、eNB104からDRX構成切り替え指示を受信する。DRX構成切り替え指示は、第2のDRX構成への切り替えを示す。DRX構成切り替え指示に応答して、LTE−U UE102は、第1のDRX構成から第2のDRX構成に切り替わる。図2−4および関連説明は、これらの実装の追加の詳細を提供する。いくつかの代替案では、LTE−U UEは、初期接続設定段階中に複数のDRX構成を受信し得、各DRX構成は、インデックスを有する。
【0016】
ある場合、eNB104は、LTE−U SCellキャリア130上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージ142を802.11デバイス106に伝送する。CTSメッセージまたはRTSメッセージ142は、持続時間フィールドを含む。持続時間フィールドは、LTE−U SCellキャリア130上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示す。eNB104は、伝送時間中のLTE−U SCellキャリア130上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送のためのスケジューリンググラントを伝送する。図5−13および関連説明は、これらの実装の追加の詳細を提供する。
【0017】
ある場合、LTE−U UE102は、eNB104からULグラントを受信する。ULグラントは、1つ以上のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリア130上でのPUSCH伝送の許可を示す。いくつかの実装では、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130上でCTSまたはRTSメッセージ144を802.11デバイス106に伝送する。CTSメッセージまたはRTSメッセージ144は、持続時間フィールドを含む。持続時間フィールドは、伝送時間を示す。LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130が1つ以上のサブフレーム中の伝送のために利用可能であるかどうかを決定する。LTE−U SCellキャリア130が伝送のために利用可能である場合、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130上でPUSCHサブフレームを伝送する。LTE−U SCellキャリア130が伝送のために利用可能ではない場合、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア130上で伝送することを控える。図14−18および関連説明は、これらの実装の追加の詳細を提供する。
【0018】
要素の一般説明を参照すると、UEは、モバイル電子デバイス、ユーザデバイス、移動局、加入者局、携帯用電子デバイス、モバイル通信デバイス、無線モデム、または無線端末と称され得る。UE(例えば、LTE−U UE102)の実施例は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ポケットベル、携帯用コンピュータ、携帯用ゲームデバイス、装着型電子デバイス、または無線通信ネットワークを介して音声もしくはデータを伝達するための構成要素を有する他のモバイル通信デバイスを含み得る。無線通信ネットワークは、免許スペクトルを経由した、または免許不要スペクトルを経由した無線リンクを含み得る。
【0019】
UEの他の実施例は、テレビ、リモートコントローラ、セットトップボックス、コンピュータモニタ、コンピュータ(タブレット、デスクトップコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータを含む)、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダまたはプレーヤ、DVDプレーヤまたはレコーダ、CDプレーヤまたはレコーダ、VCR、MP3プレーヤ、ラジオ、カムコーダ、カメラ、デジタルカメラ、携帯用メモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、コピー機、ファクシミリ機、スキャナ、多機能周辺デバイス、腕時計、時計、およびゲームデバイス等を含むが、それらに限定されない。UEは、デバイスと、加入者識別モジュール(SIM)アプリケーション、汎用加入者識別モジュール(USIM)アプリケーション、または取り外し可能なユーザ識別モジュール(R−UIM)アプリケーションを含む汎用集積回路カード(UICC)等の取り外し可能なメモリモジュールとを含み得る。「UE」という用語はまた、ユーザのための通信セッションを終了させ得る、任意のハードウェアまたはソフトウェア構成要素を指すこともできる。加えて、「ユーザ機器」、「UE」、「ユーザ機器デバイス」、「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザデバイス」、および「モバイルデバイス」という用語は、本明細書では同義的に使用されることができる。
【0020】
無線通信ネットワーク110は、1つまたは複数の無線アクセスネットワーク(RAN)、コアネットワーク(CN)、および外部ネットワークを含み得る。RANは、1つ以上の無線アクセス技術を備え得る。いくつかの実装では、無線アクセス技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))、暫定基準95(IS−95)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、CDMA2000(符号分割多重アクセス)、進化型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、またはLTE_Advancedであり得る。ある場合、コアネットワークは、進化型パケットコア(EPC)であり得る。
【0021】
RANは、UMTS、CDMA2000、3GPP LTE、および3GPP LTE−A等の無線アクセス技術を実装する無線電気通信システムの一部である。多くの用途では、RANは、少なくとも1つのeNB104を含む。eNB104は、システムの固定部分における全てまたは少なくともいくつかの無線関連機能を制御し得る無線基地局であり得る。eNB104は、それらの受信可能地域またはLTE−U UE102が通信するためのセル内で無線インターフェースを提供し得る。eNB104は、広い受信可能地域を提供するように、セルラーネットワークの全体を通して分配され得る。eNB104は、1つもしくは複数のUE、他の基地局、および1つ以上のコアネットワークノードに直接通信する。
【0022】
802.11デバイスは、免許不要スペクトル内で動作する任意のデバイスであり得る。802.11デバイス(例えば、802.11デバイス106)の実施例は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ポケットベル、携帯用コンピュータ、携帯用ゲームデバイス、装着型電子デバイス、アクセスポイント、アクセス端末、または免許不要スペクトルを経由して音声もしくはデータを伝達するための構成要素を有する他のモバイル通信デバイスを含み得る。免許不要スペクトルの実施例は、IEEE 802.11無線ローカルエリアネットワーク技術を使用するスペクトルを含み得る。
【0023】
図1に関して説明されるが、本開示は、そのような環境に限定されない。一般に、無線通信システムは、いくつかの無線セル、または基地局もしくは他の固定送受信機によって各々がサービス提供されるセルから構成されるセルラーネットワークとして表され得る。セルは、ある地域にわたって無線受信可能範囲を提供するために、異なる地域を覆うように使用される。例示的無線通信システムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))プロトコル、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、およびその他を含む。無線通信システムに加えて、無線広帯域通信システムも、本開示に説明される種々の実装のために好適であり得る。例示的無線広帯域通信システムは、IEEE 802.11無線ローカルエリアネットワーク、IEEE 802.16 WiMAXネットワーク等を含む。
【0024】
図2は、MAC信号伝達を使用するDRX構成切り替えを図示する例示的データフロー図200である。図示される実施例では、eNB104は、DRX構成を適応的に切り替えるためにLTE−U UE102と通信する。図示される実施例では、eNB104は、LTE−U SCellキャリアにおけるダウンリンク上のPDCCHを使用する、LTE−U SCellキャリア上の伝送をスケジュールに入れる。LTE−U UE102は、スケジューリンググラントに対してLTE−U SCellキャリア上のPDCCHを監視する。図示される実施例では、LTE−U UE102は、DRXモードで動作するように構成される。したがって、LTE−U UE102は、DRXアクティブ時間中にLTE−U SCellキャリア上のPDCCHを監視する。いくつかの実装では、eNB104は、LTE−U SCellキャリアがビジーであるかどうかを決定する。そのような場合において、eNB104は、LTE−U SCellキャリアがビジーではないときにDLパケットまたはスケジューリンググラントを伝送し得る。
【0025】
ステップ210では、eNB104は、RRCメッセージをLTE−U UE102に伝送する。図示される実施例では、RRCメッセージは、RRCConnectionReconfigurationメッセージである。RRCメッセージは、高負荷のためのDRX構成と、低負荷のためのDRX構成とを含む。いくつかの代替案では、RRCメッセージは、3つ以上のDRX構成を含み得る。高負荷のためのDRX構成は、より頻繁にUEを起動した状態(すなわち、ダウンリンクにおけるPDCCHをリッスンする)で保ち得るパラメータを含む。例えば、高負荷のためのDRX構成は、より短いDRXサイクル、より長い非活動タイマ、より長いオン持続時間タイマ等を含み得る。低負荷のためのDRX構成は、より頻繁にUEをスリープ状態で保ち、それによって、UEの電力消費を削減し得る、パラメータを含む。例えば、低負荷のためのDRX構成は、より長いDRXサイクル、より短い非活動タイマ、より長いオン持続時間タイマ等を含み得る。
【0026】
ステップ220では、LTE−U UE102は、RRCConnectionReconfigurationメッセージが失敗なく受信されたことを示すために、RRCConnectionReconfigurationCompleteをeNB104に送信する。図示される実施例では、LTE−U UE102は、高負荷のためのDRX構成を使用するDRXモードになる。
【0027】
ステップ230では、eNB104は、免許不要スペクトル、すなわち、LTE−U SCellキャリア上の低負荷を検出する。eNB104は、1つ以上の要因に基づいて、LTE−U SCellキャリア上の負荷を決定し得る。これらの要因は、LTE−U SCellキャリア上の衝突率、LTE−U SCellキャリア上で検出される平均エネルギーレベル、LTE−U SCellキャリアを経由して達成される平均データレート、および媒体占有係数を含み得る。LTE−U SCellキャリア上の負荷が低いとき、LTE−U SCellキャリアを通してアクセスを得る確率は高い。したがって、データトラフィックの待ち時間要件は、低負荷のためのDRX構成を使用することによって満たされることができる。したがって、eNB104は、DRX構成切り替え指示をLTE−U UE102に送信する。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、MAC制御要素(CE)において伝送され得る。LTE−U UE102は、DRX構成切り替え指示を受信し、高負荷のためのDRX構成から低負荷のためのDRX構成に切り替わる。
【0028】
ステップ240では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上の高負荷を検出する。そのような場合において、LTE−U SCellキャリアを通してアクセスを得る確率は低い。したがって、ダウンリンクトラフィックの待ち時間は、このシナリオでは、LTE−U SCellキャリアの不可用性により、高くあり得る。したがって、eNB104は、DRX構成切り替え指示をLTE−U UE102に送信する。LTE−U UE102は、DRX構成切り替え指示を受信し、低負荷のためのDRX構成から高負荷のためのDRX構成に切り替わる。
【0029】
いくつかの実装では、eNB104は、LTE−U UE102のために3つ以上のDRX構成を構成し得る。したがって、eNB104は、事前構成されたDRX構成のうちのいずれかに切り替わるようにLTE−U UE102に命令するために、DRX構成切り替え指示を使用し得る。以下は、MAC CEを使用してDRX構成を切り替えることをサポートし得る、3GPP TS 36.321仕様の例示的部分である。この例では、8つの異なるDRX構成が、事前構成されることができ、MAC CEベースの信号伝達が、これらの構成間で切り替えるために使用される。
【0030】
【表1】
【0031】
6.1.3.10 DRX構成切り替えMAC制御要素
DRX構成切り替えMAC制御要素(CE)は、表6.2.1−1で規定されるようなLCIDを伴うMAC PDUサブヘッダによって識別される。それは、固定サイズを有し、以下のように定義される単一のオクテットから成る。
−R:「0」に設定される、予約されたビット
−DRX構成切り替え:このフィールドは、DRX事前構成のインデックスを示す。フィールドの長さは、3ビットであり、UEにおける8つの異なるDRX事前構成を識別する。値0は、DRX事前構成0を識別し、値1は、DRX事前構成1を識別する等。
【0032】
【表2】
【0033】
図3は、RRC信号伝達を使用するDRX構成切り替えを図示する例示的データフロー図300である。図示される実施例では、eNB104は、DRX構成を適応的に切り替えるためにLTE−U UE102と通信する。図示される実施例では、eNB104は、LTE−U SCellキャリアにおけるダウンリンク上のPDCCHを使用する、LTE−U SCellキャリア上の伝送をスケジュールに入れる。上記で議論されるように、LTE−U UE102は、DRXモードで動作するように構成され、したがって、DRXアクティブ時間中にLTE−U SCellキャリア上のPDCCHを監視する。
【0034】
ステップ310では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上の負荷が低いことを決定する。eNB104は、RRCメッセージをLTE−U UE102に伝送する。図示される実施例では、RRCメッセージは、RRCConnectionReconfigurationメッセージである。RRCメッセージは、低負荷のためのDRX構成を含む。いくつかの実装では、eNB104は、LTE−U UE102のために2つ以上のDRX構成を事前構成し得る。
【0035】
ステップ320では、LTE−U UE102は、RRCConnectionReconfigurationメッセージが失敗なく受信されたことを示すために、RRCConnectionReconfigurationCompleteをeNB104に送信する。LTE−U UE102は、低負荷のためのDRX構成を使用して、DRXモードになる。
【0036】
ステップ330では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上の高負荷を検出する。したがって、eNB104は、DRX構成切り替え指示をLTE−U UE102に送信する。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、RRCメッセージ内で伝送され得る。図示される実施例では、RRCメッセージは、RRCConnectionReconfigurationメッセージである。いくつかの実装では、RRCメッセージは、高負荷のためのDRX構成に関連付けられているパラメータを含み得る。LTE−U UE102は、DRX構成切り替え指示を受信し、低負荷のためのDRX構成から高負荷のためのDRX構成に切り替わる。ステップ332では、LTE−U UE102は、RRCConnectionReconfigurationCompleteをeNB104に送信する。
【0037】
ステップ340では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上の低負荷を検出する。したがって、eNB104は、DRX構成切り替え指示をLTE−U UE102に送信する。いくつかの実装では、DRX構成切り替えは、RRCメッセージ内で伝送され得る。図示される実施例では、RRCメッセージは、RRCConnectionReconfigurationメッセージである。LTE−U UE102は、DRX構成切り替え指示を受信し、高負荷のためのDRX構成から低負荷のためのDRX構成に切り替わる。ステップ342では、LTE−U UE102は、RRCConnectionReconfigurationCompleteをeNB104に送信する。いくつかの代替案では、複数のDRX構成が構成されるとき、DRX構成切り替え指示は、意図されたDRX構成のインデックスを含み得る。
【0038】
図4は、DRX構成切り替えのための方法を図示するフローチャート400である。フローチャートは、UEが進化型NodeB(eNB)から第1の不連続受信(DRX)構成を受信するステップ402から始まる。いくつかの実装では、ステップ404では、eNBは、UEのための第2のDRX構成を事前構成する。
【0039】
ステップ406では、UEが第1のDRX構成で動作している間に、UEは、eNBから、第2のDRX構成への切り替えを示すDRX構成切り替え指示を受信する。DRX構成切り替え指示は、ある条件が生じたとき、例えば、LTE−U SCellキャリアの負荷変化後、受信される。いくつかの実装では、LTE−U SCellキャリアの負荷変化は、LTE−U SCellキャリア上の衝突率、LTE−U SCellキャリア上で検出される平均エネルギーレベル、LTE−U SCellキャリアを経由して達成される平均データレート、または媒体占有係数のうちの少なくとも1つの変化に基づいて、eNBによって検出され得る。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)において受信され得る。いくつかの実装では、DRX構成切り替え指示は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージに含まれ得る。いくつかの実装では、RRC接続再構成メッセージは、第2のDRX構成に関連付けられているパラメータも含み得る。ステップ408では、DRX構成切り替え指示に応答して、UEは、第1のDRX構成から第2のDRX構成に切り替わる。
【0040】
図5は、LTE−Uのためのリッスンビフォートーク(LBT)方式を図示する例示的フローチャート500である。LBT方式は、異なるデバイス(例えば、eNB104またはLTE−U UE102)内のLBTモジュールによって実装され得る。フローチャート500は、媒体がビジーであるかどうかを決定するために空きチャネル査定(CCA)が行われるステップ510から始まる。例えば、eNB104は、ダウンリンクにおいて伝送する前にLTE−U SCellキャリアがビジーであるかどうかを決定し得る。LTE−U UE102は、アップリンクにおいて伝送する前にLTE−U SCellキャリアがビジーであるかどうかも決定し得る。いくつかの実装では、LBTモジュールは、その可用性に対してLTE−U SCellキャリアをリッスンし得る。媒体がビジーであるかどうかを決定するために、LBTモジュールは、いくつかの方法を使用して、LTE−U SCellキャリア上の伝送を検出し得る。例えば、LBTモジュールは、キャリア上のRFエネルギー、キャリア上の802.11プリアンブル伝送、キャリア上で伝送されるLTE−U信号、またはキャリア上で伝送されるレーダ/一次ユーザ信号を検出し得る。
【0041】
媒体がビジーである場合、ステップ512では、LBTモジュールは、デバイスがLTE−U SCellキャリア上で伝送することを防止する。いくつかの実装では、LTE−U SCellキャリア上の伝送が検出された場合、LBTモジュールは、フレーム間間隔(IFS)期間を待ち得る。いくつかの実装では、複数のIFSが定義され得る。例えば、短いIFS(SIFS)は、送信要求(RTS)または送信可(CTS)/確認応答(ACK)伝送等のより高い優先順位の伝送によって使用され得る。これらの伝送は、SIFSが経過した後に起こり得る。他の伝送に対して、キャリアは、分散調整機能(DCF)IFS(DIFS)が満了した後に、競合基準でアクセスされ得る。SIFSは、約10マイクロ秒であり得、DIFSは、約50マイクロ秒であり得る。IFSの値は、免許不要スペクトルで使用される技術に応じて変動し得る。加えて、点調整機能フレーム間空間(PIFS)が定義され得る。PIFSの値は、DIFSとSIFSとの間にあり、したがって、DIFSを使用するデバイスと比較して、チャネルアクセスのためにわずかに高い優先順位を提供する。いくつかの実装では、IFS期間、例えば、DIFS期間後に、LBTモジュールは、キャリア上で伝送する前に、追加のバックオフ期間を待ち得る。ランダムに描かれた時間遅延パラメータが、バックオフ期間に定義され得る。バックオフ期間は、チャネルがDIFS期間にわたって静かである全間隔後にデクリメントされ得る。いくつかの実装では、例えば、他のデバイスがキャリアにアクセスする機会を有する前に、アトミックフレーム転送動作を完了したばかりのデバイスが、再度、キャリアに過度に迅速にアクセスすることを防止するために、競合窓(CWindow)タイマが使用される。
【0042】
媒体がビジーではない場合、ステップ514では、LBTモジュールが、LTE−U SCellキャリア上で伝送するようにデバイスに命令する。以下の表は、LBT方式とMACスケジューリング決定との間の相互作用の例を図示する。
【0043】
【表3】
【0044】
図6は、eNBによる例示的クロスキャリアスケジューリング方法を図示する概略図600である。概略図600は、LTE PCellキャリア610と、LTE−U SCellキャリア640とを含む。LTE PCellキャリア610は、PDCCH612と、PDSCH614とを含む。LTE−U SCellキャリア640は、PDSCH642を含む。UE1 630、UE2 632、およびUE−3 634は、LTE PCellキャリア610およびLTE−U SCellキャリア640の両方で動作するLTE−U UEである。図示される例では、クロススケジューリングが使用され、したがって、UE1 630、UE2 632、およびUE3 634は、LTE−U SCellキャリア640のスケジューリンググラントに対してLTE PCellキャリア610上のPDCCH612を監視する。UEがDRXモードで動作する場合、eNBは、UEがLTE PCellキャリア上でDRX非アクティブ時間にあるときにスケジューリンググラントを伝送し得る。
【0045】
図7は、UEのための例示的クロススケジューリング方法を図示する概略図700である。概略図700は、LTE PCellキャリア710と、LTE−U SCellキャリア720とを含む。LTE PCellキャリア710は、PDCCH712と、PDSCH714とを含む。図示される例では、UEは、LTE−U SCellキャリア720のスケジューリンググラントに対してLTE PCellキャリア710上のPDCCH712を監視する。
【0046】
図8は、LTE−U SCellキャリア上の衝突に対処するための例示的方法を図示する概略図800である。概略図800は、LTE PCellキャリア810と、LTE−U SCellキャリア820とを含む。LTE PCellキャリア810は、サブフレーム#0においてPDCCH812およびPDSCH814を含む。LTE PCellキャリア810は、サブフレーム#nにおいてPDCCH822およびPDSCH824も含む。LTE−U SCellキャリア820は、サブフレーム#nにおいてPDSCH830を含む。LTE PCellキャリア810が免許スペクトル内で動作するので、eNBは、LTE PCellキャリア810上でスケジューリンググラントまたはDLデータを伝送するために、LBT方式を使用しないこともある。一方で、eNBは、LTE−U SCellキャリア820上で伝送するためにLBT方式を使用し得る。
【0047】
図示される例では、eNBは、サブフレーム#0においてLTE PCellキャリア810およびLTE−U SCellキャリア820の両方の上で伝送するスケジューリング決定を行う。次いで、eNBは、LBT方式に基づいて、LTE−U SCellキャリア820が利用可能ではないことを決定する。そのような場合、eNBは、LTE PCellキャリア810上で伝送し得、それは、PDCCH812上のスケジューリンググラントおよびPDSCH814上のDLデータの両方を含む。したがって、UEは、サブフレーム#0において、LTE−U SCellキャリア820のためのクロスキャリアダウンリンクスケジューリンググラントを受信し得るが、LTE−U SCellキャリア820上のDL伝送はない。UEは、UEのCRNTIにアドレス指定された伝送がLTE−U SCellキャリア820上で受信されなかったことを決定することによって、サブフレーム#0においてLTE−U SCellキャリア820上のDL伝送がないことを決定し得る。図示される実施例では、UEは、UEにアドレス指定されたサブフレームがLTE−U SCellキャリア820上で受信されるまで、ダウンリンクサブフレームに対してLTE−U SCellキャリア820を監視し続け得る。UEはまた、UEがサブフレーム#0内でスケジューリンググラントを受信したことを示すために、HARQフィードバック、例えば、HARQ NACKを、LTE PCell UL上でeNBに送信し得る。UEは、DRX非活動タイマが満了した後にDL伝送を監視し続け得る。例えば、UEは、LTE−U SCellキャリア820のためのクロスキャリアスケジュールグラントを受信すると、非活動タイマ等のDRX関連タイマを起動または再起動し、以下の条件のうちの少なくとも1つが当てはまる場合、LTE−U SCellキャリア820をリッスンし続け得る:1)UEがDRXアクティブ時間にあることをDRXタイマが示す、または、2)LTE PCellキャリア810上の最新PDCCHグラント後、UEにアドレス指定されたダウンリンクフレームがまだ受信されていない。サブフレーム#nにおいて、LTE−U SCellキャリア820が空いていることをeNBが検出すると、eNBは、LTE−U SCellキャリア820のPDSCH830上の対応するDLデータ伝送を示すために、PDCCH822上で別のスケジューリンググラントを送信し得る。以下は、上で説明される衝突対処方法をサポートし得る、3GPP TS 36.321仕様の例示的部分である。
【0048】
DRXサイクルが構成される場合、アクティブ時間は、以下を含む:
− (第5.1.5項に説明されるような)onDurationTimer、drx−InactivityTimer、drx−RetransmissionTimer、またはmac−ContentionResolutionTimerが作動している間の時間、または
− スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、(第5.4.4項に説明されるように)保留中である間の時間、または
− 保留中HARQ再伝送のためのアップリンクグラントが起こり得、対応するHARQバッファにデータがある間の時間、または
− UEのC−RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、(第5.1.4項に説明されるように)UEによって選択されていないプリアンブルのためのランダムアクセス応答の成功した受信後に受信されていない間の時間、または
− 免許不要キャリア上のクロスキャリアスケジュールダウンリンクサブフレームを示す、UEのC−RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが受信されており、免許不要キャリアのPDSCH上の対応する伝送がまだ受信されていない間の時間。
【0049】
図9は、ダウンリンク伝送のためのeNBによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図900である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。ステップ910では、eNB104内のMACスケジューラは、LTE−U SCellキャリア上の伝送をスケジュールに入れる。ステップ920では、eNB104は、CCAを行い、LTE−U SCellキャリア上のサブフレームの伝送に先立って、LTE−U SCellキャリア上でRTSメッセージまたはCTSメッセージのいずれか一方を送信する。RTSメッセージまたはCTSメッセージは、持続時間フィールドを含み得る。持続時間フィールドは、LTE−U SCellキャリアがデータ伝送のために占有されるであろう期間を示し得る。LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイスは、RTSまたはCTSを受信し、ネットワーク割り付けベクトル(NAV)を更新し得る。次いで、NAVフィールドは、LTE−U SCellキャリアが持続時間フィールドによって示されるような期間中にビジーである可能性が高いことを他のデバイスに暗示的に示す。
【0050】
ステップ930では、CTSまたはRTSメッセージが、LTE−U SCellキャリア上のチャネルを空いた状態にするために伝送される。いくつかの実装では、伝送機、例えば、eNB104は、RTSメッセージに宛先アドレス(RA)を含み、RTSを送信し得る。RTSを受信すると、(RTSメッセージ内のRAによって識別される)受信機は、CTSメッセージを伝送し、CTSを伝送機に返送し得る。RTSおよびCTSメッセージが両方とも、持続時間フィールドによって示されるような期間にわたってリスニングデバイスをミュートするという同じ影響を及ぼすので、伝送機および受信機の付近のデバイスは、期間中に伝送することを控え得る。いくつかの実装では、eNBは、LTE−U SCellキャリア上の後続のスケジュールに入れられた伝送が干渉のない状態で保たれるように、RTSまたはCTSメッセージの伝送の時期を決定する。
【0051】
ステップ940では、CTSまたはRTSメッセージの持続時間フィールドによって示される伝送時間中に、eNB104は、LTE PCellキャリアのPDCCH上でLTE−U SCellキャリアのスケジューリンググラントをLTE−U UE102に伝送する。eNB104はまた、LTE SCellキャリア上でDLデータをLTE−U UE102に伝送する。
【0052】
図10は、eNBによるダウンリンク伝送上のチャネルを空いた状態にするためのタイミング関係を図示する例示的データフロー図1000である。図示される例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。eNB104はまた、LTE−U SCellキャリア上でRTS/CTSを802.11デバイス106に送信する。ステップ1010では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上でDLリソースを供与することを決定する。ステップ1020では、eNB104は、スケジュールに入れられた伝送時間におけるLTE−U SCellキャリアを空いた状態にするためにRTS/CTSメッセージをブロードキャストする。図示される実施例に示されるように、eNB104がLTE−U SCellキャリアについてのスケジューリング決定を行った後、RTSまたはCTSメッセージの伝送のための好機が始まる。いくつかの実装では、eNB104は、実際のPDSCH伝送に近い時間にRTSまたはCTSメッセージを送信し得る。このアプローチは、持続時間フィールド内でより小さい値を設定しながら、LTE−U SCellキャリアをビジー状態に保ってもよい。いくつかの実装では、RTSまたはCTSメッセージは、擬似MACアドレス、もしくはeNB104自体に関連付けられるMACアドレスにアドレス指定され得る。RTS/CTSメッセージを受信すると、802.11デバイス106は、LTE−U SCellキャリアが予約されていることに留意するようにNAVを更新し得る。LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイス、例えば、任意の他のLTE−U eNBまたはWi−Fiデバイスも、RTSまたはCTSメッセージを読み取り、NAVを更新し得る。短期間内に初期伝送および後続の伝送を行うために、トランスポートブロックの複数の冗長性バージョンが、アップリンク方向へのTTIバンドリングのように、連続したTTIで連続して伝送され得る。ダウンリンクTTIバンドリングは、PDCCHによって示され得る。
【0053】
ステップ1030では、eNB104は、スケジュール通りにLTE−U SCellキャリア上でLTE−U UE102に伝送し得る。以下は、上で説明されるチャネルクリアリング方法をサポートし得る、3GPP TS 36.212仕様の例示的部分である。
【0054】
4.2 ダウンリンク
表4.2−1は、それらの対応する物理チャネルへのダウンリンクトランスポートチャネルのマッピングを規定する。表4.2−2は、その対応する物理チャネルへのダウンリンク制御チャネル情報のマッピングを規定する。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
・・・・
5 チャネルコーディング、多重化、およびインターリービング
・・・・
5.3.3.1.2 形式1
DCI形式1が、1つのセルの中の1つのPDSCH符号語のスケジューリングのために使用される。以下の情報が、DCI形式1を用いて伝送される。
−キャリアインジケータ−0または3ビット。このフィールドは、[3]内の定義に従って存在する。
−キャリアインジケータが免許不要スペクトル内のキャリアに対応するとき、eNBは、キャリアの可用性を監視し、このキャリアがPDSCH符号語の伝送のために利用可能であることを確実にするために、キャリア上のPDSCHの伝送に先立って、CTSメッセージ[IEEE Std 802.11TM−2012,Part 11を参照]を伝送するものとする。伝送のタイミングは、eNB実装に委ねられるが、PDSCH伝送に先立つがPDSCHの伝送インスタンスに近い時間に伝送されるべきであり、CTSメッセージ内の示された持続時間は、PDSCH伝送の期間を覆うものとする。
【0058】
図11は、UL伝送のためのeNBによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図1100である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。eNB104はまた、LTE−U SCellキャリア上でRTS/CTSを802.11デバイス106に送信する。ステップ1110では、LTE−U UE102は、UL伝送を要求するためのスケジューリング要求(SR)をeNB104に送信する。いくつかの実装では、SRは、LTE PCellキャリア上で伝送され得る。代替として、または組み合わせて、SRは、LTE−U SCellキャリア上で伝送され得る。ステップ1120では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上でULリソースの組を供与することを決定する。ステップ1130では、eNB104は、LTE−U SCellキャリアのPUSCH伝送のためのULグラントを伝送する。eNB104は、LTE PCellキャリア上でULグラントを伝送し得る。図示される実施例では、eNB104は、サブフレーム#SN+4においてUL伝送を供与するために、サブフレーム#SNにおいてULグラントを伝送する。ステップ1140では、eNB104は、CTSまたはRTSメッセージを802.11デバイス106にブロードキャストする。以前に説明されたように、CTSまたはRTSメッセージは、スケジュールに入れられたUL伝送のためのサブフレームの特定の数を示す、持続時間フィールドを含み得る。いくつかの実装では、TTIバンドリングが使用されず、サブフレームの特定の数は、1であり得る。代替として、または組み合わせて、TTIバンドリングが使用され、サブフレームの特定の数は、4であり得る。RTS/CTSメッセージを受信すると、802.11デバイス106は、LTE−U SCellキャリアが予約されていることに留意するようにNAVを更新し得る。LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイス、例えば、任意の他のLTE−U eNBまたはWi−Fiデバイスも、RTSまたはCTSを読み取り、NAVを更新し得る。UL伝送のためにeNBによってチャネルを空いた状態にすることは、1つ以上の利点を有し得る。例えば、このアプローチは、eNBにおけるLBT方式の実装を後押しし、UEにおける実装の複雑性を低減させる。ステップ1150では、eNB104は、LTE−U UE102からLTE−U SCellキャリア上でPUSCH伝送を受信する。
【0059】
図12は、eNBによるUL伝送におけるチャネルを空いた状態にするためのタイミング関係を図示する例示的データフロー図1200である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。eNB104はまた、802.11デバイス106上でRTS/CTSをLTE−U SCellキャリアに送信する。ステップ1210では、LTE−U UE102は、UL伝送を要求するためのスケジューリング要求(SR)をeNB104に送信する。ステップ1220では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上でULリソースを供与することを決定する。ステップ1230では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上のPUSCH伝送のためのULグラントを伝送する。図示される実施例では、eNB104は、サブフレーム#SN+4においてUL伝送を供与するために、サブフレーム#SNにおいてULグラントを伝送する。いくつかの実装では、eNB104は、周波数ドメインスケジューリング(各UEのためのPDCCH上で示されるようなリソース)を使用して、同一のULサブフレーム上で2つ以上のLTE−U UEのためのUL伝送をスケジュールに入れ得る。
【0060】
ステップ1240では、eNB104は、CTSまたはRTSメッセージを802.11デバイス106にブロードキャストする。以前に説明されたように、eNBは、LTE−U SCellキャリア上の実際のPUSCH伝送に近い時間にRTSまたはCTSメッセージを送信し得る。いくつかの実装では、RTSまたはCTSメッセージは、疑似MACアドレスに、もしくはeNB104自体に関連付けられるMACアドレスにアドレス指定され得る。LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイス、例えば、任意の他のLTE−U eNBまたはWi−Fiデバイスも、RTSまたはCTSメッセージを読み取り、NAVを更新し得る。ステップ1250では、eNB104は、LTE−U UE102からLTE−U SCellキャリア上でPUSCH伝送を受信する。以下は、上で説明されるチャネルクリアリング方法をサポートし得る、3GPP TS 36.212仕様の例示的部分である。
【0061】
5.3.3.1.1 形式0
DCI形式0が、1つのULセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。以下の情報が、DCI形式0を用いて伝送される。
・−キャリアインジケータ−0または3ビット
−キャリアインジケータが免許不要スペクトル内のキャリアに対応するとき、eNBは、キャリアの可用性を監視し、このキャリアがPUSCH符号語の伝送のために利用可能であることを確実にするために、キャリア上のスケジュールに入れられたPUSCHサブフレームの発生に先立って、CTSメッセージを伝送するものとする。CTSの伝送のタイミングは、eNB実装に委ねられるが、CTSフレーム内の示された持続時間は、スケジュールに入れられたPUSCHフレームに近い時間に発生すべきであり、PUSCH伝送の期間を覆うものとする。
【0062】
図13は、eNBによるチャネルクリアリング方法を図示するフローチャート1300である。フローチャート1300は、eNBがUEからアップリンク(UL)伝送要求を受信するステップ1310から始まる。ある場合、例えば、DL伝送がスケジュールに入れられるとき、ステップ1310が省略され得る。ステップ1320では、eNBは、LTE−U SCellキャリア上で送信可(CTS)メッセージまたは送信要求(RTS)メッセージのうちの少なくとも1つを伝送する。CTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つは、持続時間フィールドを含む。持続時間フィールドは、LTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送の伝送時間を示す。いくつかの実装では、持続時間フィールドによって示される伝送時間は、CTSメッセージまたはRTSメッセージが受信される時間から設定される。例えば、そのような場合において、持続時間フィールドは、8つのサブフレームに設定され得、それは、CTSまたはRTSメッセージが受信されるサブフレームの後、伝送時間が8つのサブフレームを含むことを示す。代替として、または組み合わせて、持続時間フィールドは、CTSメッセージまたはRTSメッセージが受信される時間に対して事前定義された時間から設定され得る。いくつかの実装では、事前定義された時間は、eNBによって設定され得る。例えば、eNBは、4つのサブフレームであるように事前定義された時間を設定し得る。そのような場合において、持続時間フィールドが8つのサブフレームに設定された場合、伝送時間は、CTSまたはRTSメッセージが受信された後の第5のサブフレームから第12のサブフレームまでの時間を含み得る。eNBは、伝送時間中のLTE−U SCellキャリア上でのパケットデータ共有チャネル上の伝送のためのスケジューリンググラントを伝送し得る。ある場合、ステップ1330では、eNBは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送を示すDLスケジューリンググラントを伝送する。eNBはまた、伝送時間中にPDSCHサブフレームも伝送する。ある場合、ステップ1332では、eNBは、UEによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を示すULスケジューリンググラントを伝送する。そのような場合において、ステップ1334では、eNBは、伝送時間中にUEからPUSCHサブフレームを受信する。
【0063】
図14は、UL伝送のためのUEによるチャネル査定方法を図示する例示的データフロー図1400である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。ステップ1410では、LTE−U UE102は、UL伝送を要求するためのスケジューリング要求(SR)をeNB104に送信する。ステップ1420では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上でULリソースを供与することを決定する。ステップ1430では、eNB104は、LTE−U SCellキャリアのPUSCH伝送のためのULグラントを伝送する。eNB104は、LTE PCellキャリア上でULグラントを伝送し得る。図示される実施例では、eNB104は、サブフレーム#SN+4においてUL伝送を供与するために、サブフレーム#SNにおいてULグラントを伝送する。いくつかの実装では、LTE−U UE102は、供与されたサブフレーム上でLTE−U SCellにアクセスする前に、CCAを行い得る。CCAは、LBT方式に基づき得る。いくつかの実装では、LTE−U UE102内のLBTモジュールは、LTE−U SCellキャリア上の信号レベルを測定し得る。測定された信号レベルが閾値より高い場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアがビジーであることを決定する。測定された信号レベルが閾値より低い場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアが空いていることを決定する。いくつかの実装では、測定された信号レベルが閾値と等しい場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアがビジーであることを決定し得る。代替として、測定された信号レベルが閾値と等しい場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアが空いていることを決定し得る。
【0064】
LTE−U SCellキャリアがビジーであることをLBT方式が示す場合、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリア上で伝送することを控え得る。いくつかの実装では、eNB104は、無視されたグラントを欠損アップリンクフレームとして扱い得る。そのような場合において、eNB104は、欠損PUSCHサブフレームのための再伝送機会を提供するために新しいグラントを送信し得る。代替として、または組み合わせて、eNB104は、HARQ NACKをLTE PCellキャリア上で伝送し得、それは、スケジューリンググラントを伴わずに伝送され得、非適応再伝送をトリガし得る。LTE−U SCellキャリアが空いていることをLBT方式が示す場合、ステップ1440において、LTE−U UE102が、サブフレーム#SF+4中にLTE−U SCellキャリアのPUSCHにおいて伝送し得る。いくつかの実装では、LTE−U UE102は、2つ以上のサブフレームのためにPUSCHにおいて伝送するようにLTE TTIバンドリングを使用し得る。
【0065】
図15は、UL伝送のためのUEによるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図1500である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508と通信する。LTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508はまた、LTE−U SCellキャリア上でRTS/CTSを802.11デバイス106に送信する。ステップ1510では、LTE−U UE1 1502は、UL伝送を要求するためのスケジューリング要求(SR)をeNB104に送信する。ステップ1520では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上のULリソースの組をLTE−U UE1 1502に、LTE−U SCellキャリア上のULリソースの異なる組をLTE−U UE2 1508に供与することを決定する。ステップ1530では、eNB104は、ULグラント−1をLTE−U UE1 1502に、ULグラント−2をLTE−U UE2 1504に伝送する。eNB104は、LTE PCellキャリア上で両方のULグラントを伝送し得る。図示される実施例では、eNB104は、サブフレーム#SF+4においてULリソースを供与するために、サブフレーム#SFにおいて両方のULグラントを伝送する。
【0066】
ステップ1540では、LTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508は両方とも、802.11デバイス106を含む、LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイスにRTSメッセージまたはCTSメッセージを伝送する。RTSまたはCTSメッセージが、スケジュールに入れられたサブフレームから他のデバイス(例えば、Wi−Fiデバイスおよび/または他のeNB)を空いた状態にするために使用されるので、2つ以上のUEによってRTSまたはCTSメッセージをブロードキャストすることは、他のデバイスがメッセージを受信し、伝送することを控え得る可能性を増加させ得る。いくつかの実装では、LTE−U UE1 1502および/またはLTE−U UE2 1508は、実際のUL伝送に近い時間にRTSもしくはCTSメッセージを伝送し得る。いくつかの実装では、RTSまたはCTSメッセージは、疑似MACアドレスに、もしくはRTSまたはCTSメッセージを伝送するUEに関連付けられるMACアドレスにアドレス指定され得る。ステップ1560では、LTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508は両方とも、それらのそれぞれのULグラントで割り当てられたULリソースを使用して、サブフレーム#SF+4においてULを伝送する。
【0067】
図16は、UL伝送のためのUEおよびeNBの両方によるチャネルクリアリング方法を図示する例示的データフロー図1600である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508と通信する。LTE−U UE1 1502、LTE−U UE2 1508、およびeNB104はまた、LTE−U SCellキャリア上でRTS/CTSを802.11デバイス106に送信する。ステップ1610では、LTE−U1 UE102は、UL伝送を要求するためのスケジューリング要求(SR)をeNB104に送信する。ステップ1620では、eNB104は、LTE−U SCellキャリア上のULリソースの組をLTE−U UE1 1502に、LTE−U SCellキャリア上のULリソースの異なる組をLTE−U UE2 1508に供与することを決定する。ステップ1630では、eNB104は、ULグラント−1をLTE−U UE1 1502に、ULグラント−2をLTE−U UE2 1504に伝送する。eNB104は、LTE PCellキャリア上で両方のULグラントを伝送し得る。図示される実施例では、eNB104は、サブフレーム#SF+4においてULリソースを供与するために、サブフレーム#SFにおいて両方のULグラントを伝送する。
【0068】
ステップ1640では、eNB104は、802.11デバイス106を含む、LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイスにRTSまたはCTSメッセージを伝送する。ステップ1642では、LTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508は両方とも、802.11デバイス106を含む、LTE−U SCellキャリア内で動作する他のデバイスにRTSメッセージまたはCTSメッセージを伝送する。eNBおよびUEの両方によってCTSまたはRTSメッセージを伝送することは、チャネルクリアリング方法の対象範囲を増進する。例えば、このアプローチは、eNBまたはUEのいずれか一方の付近のデバイスのためのチャネルを空いた状態にすることに役立ち得る。ステップ1660では、LTE−U UE1 1502およびLTE−U UE2 1508は両方とも、それらのそれぞれのULグラントで割り当てられたULリソースを使用して、サブフレーム#SF+4においてULを伝送する。以下は、上で説明されるチャネルクリアリング方法をサポートし得る、3GPP TS 36.213仕様の例示的部分である。
【0069】
8.0 物理アップリンク共有チャネルを伝送するためのUEプロシージャ
この項内の「UL/DL構成」という用語は、別様に規定されない限り、上位層パラメータsubframeAssignmentを指す。
【0070】
FDDおよび通常のHARQ動作に対して、UEは、DCI形式0/4を用いたPDCCH/EPDCCHの所与のサービングセルの検出時、および/またはUEのために意図されたサブフレームn内のPHICH伝送の検出時、PDCCH/EPDCCHおよびPHICH情報に従って、サブフレームn+4内の対応するPUSCH伝送を調節するものとする。PDCCH/EPDCCHが免許不要キャリア上のクロスキャリアスケジュールサブフレームを指す場合、UEは、キャリアの可用性を監視し、このキャリアがPUSCH符号語の伝送のために利用可能であることを確実にするために、キャリア上のスケジュールに入れられたPUSCHサブフレームの発生に先立って、CTSメッセージを伝送するものとする。CTSの伝送のタイミングは、eNB実装に委ねられるが、これは、PUSCH伝送に近い時間に伝送されるべきであり、CTSフレーム内の示された持続時間は、PDCCH/EPDCCH DCI形式0/4によって示されるようなスケジュールに入れられたPUSCH伝送の期間を覆うべきである。
【0071】
図17は、半静的グラントに基づく、UL伝送のためのUEによるチャネル査定方法を図示する例示的データフロー図1700である。図示される実施例では、eNB104は、LTE PCellキャリアおよびLTE−U SCellキャリアの両方の上でLTE−U UE102と通信する。ステップ1710では、eNB104は、半静的ULグラントを伝送する。半静的ULグラントは、1つ以上の所定のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリアのUL上で伝送する許可を供与し得る。eNB104はまた、衝突を最小限にするように、所定のサブフレームにおいて異なるUEのための半静的周波数ドメインリソース(リソースブロック)を事前構成し得る。ステップ1720では、UEは、第1の所定のサブフレームにおいてULパケットを伝送することを決定し得る。伝送する前に、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリアがビジーであるかどうかを決定するために、LBT方式に基づくCCAを行い得る。ステップ1730では、LTE−U SCellキャリアが空いている場合、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリアのPUSCHにおいて伝送する。いくつかの実装では、LTE−U UE102は、伝送されたサブフレームにUE識別子(例えば、そのCRNTI)を含み得る。例えば、PUSCHデータフレームは、CRNTI MAC CEを含み得る。LTE−U SCellキャリアがビジーである場合、LTE−U UE102は、第1の所定のサブフレームにおいて伝送することを控え得る。代替として、または組み合わせて、LTE−U UE102は、第1の所定のサブフレーム上で伝送する前にチャネルを空いた状態にするために、CTSまたはRTSメッセージを伝送し得る。
【0072】
ステップ1740では、LTE−U UE102は、第2の所定のサブフレームにおいて別のULパケットを伝送することを決定し得る。伝送する前に、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリアがビジーであるかどうかを決定するために、LBT方式に基づくCCAを行い得る。ステップ1750では、LTE−U SCellキャリアが空いている場合、LTE−U UE102は、LTE−U SCellキャリアのPUSCHにおいて伝送する。LTE−U SCellキャリアがビジーである場合、LTE−U UE102は、第2の所定のサブフレームにおいて伝送することを控え得る。代替として、または組み合わせて、LTE−U UE102は、第2の所定のサブフレーム上で伝送する前にチャネルを空いた状態にするために、CTSまたはRTSメッセージを伝送し得る。上で説明される半静的グラントを使用して、LTE−U SCellキャリア上の伝送をスケジュールに入れることは、1つ以上の利益を有し得る。例えば、このアプローチは、リソース要求およびグラントのオーバーヘッドを低減させ得る。このアプローチはまた、待ち時間を短縮し、遅延感受性サービスのための性能を増大させ得、これは、関連データトラフィックのQCIによって示され得る。
【0073】
いくつかの実装では、RRC情報要素(IE)が、上で説明されるような半静的伝送を構成するために使用され得る。RRC IEは、eNB104からLTE−U UE102に伝送されるRRC接続再構成メッセージに含まれ得る。以下は、IEの構造およびコンテンツの実施例を提供し得る、lteuSCellUlConfigというIEの定義である。
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
図18は、UEによるチャネル査定方法を図示するフローチャート1800である。フローチャート1800は、UEが、eNBから、1つ以上のサブフレーム中のLTE−U SCellキャリア上のPUSCH伝送のための許可を示すULグラントを受信するステップ1810から始まる。いくつかの実装では、ULグラントは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信され得る。いくつかの実装では、ULグラントは、ロングタームエボリューション(LTE)一次セル(PCell)キャリア上で受信される。いくつかの実装では、ULグラントは、RRCメッセージを使用して構成される半静的ULグラントである。いくつかの実装では、ステップ1820では、UEは、LTE−U SCellキャリア上でCTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つを伝送し、CTSメッセージまたはRTSメッセージのうちの少なくとも1つは、持続時間フィールドを含み、持続時間フィールドは、伝送時間を示す。
【0077】
ステップ1830では、UEは、LTE−U SCellキャリア上の信号レベルを測定する。ステップ1840では、UEは、LTE−U SCellキャリアが1つ以上のサブフレーム中の伝送のために利用可能であるかどうかを決定する。いくつかの実装では、UEは、測定された信号レベルに基づいて、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であるかどうかを決定する。測定された信号レベルが閾値より高い場合、ステップ1850において、UEは、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能ではないことを決定し、LTE−U SCellキャリア上で伝送することを控える。測定された信号レベルが閾値より低い場合、ステップ1852において、UEは、LTE−U SCellキャリアが伝送のために利用可能であることを決定し、LTE−U SCellキャリア上でPUSCHサブフレームを伝送する。いくつかの実装では、測定された信号レベルが閾値と等しい場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアがビジーであることを決定し得る。代替として、測定された信号レベルが閾値と等しい場合、LTEモジュールは、LTE−U SCellキャリアが空いていることを決定し得る。いくつかの実装では、UEは、eNBによる構成に従って、2つ以上のサブフレームを連続的に伝送するとき、LTE伝送時間間隔(TTI)バンドリングを使用する。
【0078】
図19は、例示的ユーザ機器デバイスを図示する概略ブロック図1900である。図示されるデバイス1900は、処理ユニット1902と、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体1904(例えば、ROMまたはフラッシュメモリ)と、無線通信サブシステム1906と、ユーザインターフェース1908と、I/Oインターフェース1910とを含む。
【0079】
処理ユニット1902は、本明細書に開示される実装のうちの1つ以上のものと関連して上で説明されるプロセス、ステップ、もしくは動作のうちの1つ以上のものに関係付けられる命令を実行するように構成される1つ以上の処理構成要素(代替として、「プロセッサ」または「中央処理装置」(CPU)と称される)を含むことができる。いくつかの実装では、処理モジュール1902は、測定レポート等の制御情報を生成し、またはネットワークノードからの制御情報等の受信された情報に応答するように構成され得る。処理モジュール1902はまた、セル選択/再選択情報または測定レポートのトリガ等のRRM決定を行うように構成され得る。処理ユニット1902はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)等の他の補助構成要素を含むこともできる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体1904は、デバイス1900のオペレーティングシステム(OS)、および上で説明されるプロセス、ステップ、もしくは動作のうちの1つ以上のものを行うための種々の他のコンピュータ実行可能ソフトウェアプログラムを記憶することができる。
【0080】
無線通信サブシステム1906は、処理ユニット1902によって提供されるデータおよび/または制御情報のための無線通信を提供するように構成され得る。無線通信サブシステム1906は、例えば、1つ以上のアンテナ、受信機、伝送機、局所発振器、ミキサ、およびデジタル信号処理(DSP)ユニットを含むことができる。いくつかの実装では、サブシステム1906は、多重入出力(MIMO)伝送をサポートすることができる。いくつかの実装では、無線通信サブシステム1906内の受信機は、アドバンス受信機または基準受信機であり得る。2つの受信機は、同一、類似、または異なる受信機処理アルゴリズムで実装されることができる。
【0081】
ユーザインターフェース1908は、例えば、スクリーンもしくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ディスプレイ(LED)、有機発光ディスプレイ(OLED)、微小電気機械システム(MEMS)ディスプレイ)、キーボードもしくはキーパッド、トラックボール、スピーカ、およびマイクロホンのうちの1つ以上のものを含むことができる。I/Oインターフェース1910は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースを含むことができる。種々の他の構成要素も、デバイス1900に含まれることができる。
【0082】
図20は、例示的基地局を図示する概略ブロック図2000である。図示されるデバイス2000は、処理モジュール2002と、有線通信サブシステム2004と、無線通信サブシステム2006とを含む。無線通信サブシステム2006は、UEからデータトラフィックおよび制御トラフィックを受信することができる。いくつかの実装では、無線通信サブシステム2006は、受信機と、伝送機とを含み得る。有線通信サブシステム2004は、バックホール接続を介して、他のアクセスノードデバイスの間で制御情報を伝送および受信するように構成されることができる。処理モジュール2002は、本明細書に開示される実装のうちの1つ以上のものと関連して上で説明されるプロセス、ステップ、もしくは動作のうちの1つ以上のものに関係付けられる命令を実行することが可能である、1つ以上の処理構成要素(代替として、「プロセッサ」または「中央処理装置」(CPU)と称される)を含むことができる。処理モジュール2002はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、二次記憶装置(例えば、ハードディスクまたはフラッシュメモリ)等の他の補助構成要素を含むこともできる。処理モジュール2002は、図2に関連して上で説明される層の少なくとも一部を形成することができる。いくつかの実装では、処理モジュール2002は、制御情報を生成し、またはUEから伝送される測定レポート等の受信された情報に応答するように構成され得る。処理モジュール2002はまた、少なくとも部分的にセル選択/再選択情報または測定レポート等のUEから伝送される情報に基づいて、RRM決定を行うように構成され得る。処理ユニット2002はまた、有線通信サブシステム2004または無線通信サブシステム2006を使用して、無線もしくは有線通信を提供するように、ある命令およびコメントを実行することができる。種々の他の構成要素も、デバイス2000に含まれることができる。
【0083】
本発明のいくつかの実施形態が説明されている。それでもなお、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の修正が行われ得ることが理解されるであろう。したがって、本実施形態は、以下の請求項の範囲内である。
【0084】
同様に、動作が特定の順序で図面に描写されているが、これは、そのような動作が、示される特定の順序で、または連続的順序に行われること、もしくは望ましい結果を達成するように全ての図示される動作が行われることを要求するものとして理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。上で説明される実装における種々のシステム構成要素の分離は、全ての実装においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラム構成要素およびシステムが、概して、信号ソフトウェア製品にともに組み込まれ、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることも理解されたい。
【0085】
さらに、個別または別個として種々の実装で説明および図示される技法、システム、サブシステム、ならびに方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法と組み合わせられ、もしくは統合され得る。互いに連結されるか、または直接連結されるかもしくは通信するものとして示される、または議論される他のアイテムは、電気的、機械的、もしくは別様であるかどうかにかかわらず、あるインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、間接的に連結され、もしくは通信し得る。変更、置換、および改変の他の実施例が、当業者によって解明可能であり、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく、行われ得る。
【0086】
上記の詳細な説明は、種々の実装に適用されるような本開示の基本的な新規の特徴を示し、説明し、指摘しているが、本開示の意図から逸脱することなく、図示されるシステムの形態および詳細の種々の省略、置換、および変更が当業者によって行われ得ることが理解されるであろう。加えて、方法ステップの順序は、それらが請求項の中で出現する順序によって示唆されない。
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【国際調査報告】