(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを少なくとも99重量%含み、ジクロロプロパン、トリクロロプロパン、テトラクロロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンとは異なるペンタクロロプロパン、ヘキサクロロプロパン、ヘプタクロロプロパン、クロロプロペン、ジクロロプロペン、トリクロロプロペン、テトラクロロプロペン、ペンタクロロプロペンおよびヘキサクロロプロペンからなる追加の化合物のリストから選択される少なくとも1つの化合物を含む組成物であって、組成物中における該化合物の重量含有量は500ppm以下である該組成物に関する。
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを少なくとも99重量%含み、ジクロロプロパン、トリクロロプロパン、テトラクロロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン以外のペンタクロロプロパン、ヘキサクロロプロパン、ヘプタクロロプロパン、クロロプロペン、ジクロロプロペン、トリクロロプロペン、テトラクロロプロペン、ペンタクロロプロペンおよびヘキサクロロプロペンからなる追加の化合物のリストから選択される少なくとも1つの化合物を含む組成物であって、該化合物は500ppm以下の重量含有量で組成物中に存在する該組成物。
前記化合物は250ppm以下、好ましくは150ppm以下、より具体的には100ppm以下、より具体的には50ppm以下、理想的には10ppm以下の重量含有量で組成物中に存在する請求項1に記載の組成物。
追加の化合物の前記リストから選択される複数の化合物を含み、前記複数の化合物の各々は、500ppm以下、好ましくは250ppm以下、好ましくは150ppm以下、より具体的には100ppm以下、より具体的には50ppm以下、理想的には10ppm以下の重量含有量で組成物中に存在する請求項1または2に記載の組成物。
追加の化合物の前記リストから選択される複数の化合物を含み、前記リストの化合物の全ての総重量含有量は1000ppm以下、好ましくは500ppm以下、好ましくは250ppm以下、好ましくは150ppm以下、より具体的には100ppm以下、より具体的には50ppm以下、理想的には10ppm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
少なくとも99.5重量%、好ましくは少なくとも99.8重量%、より特に好ましくは少なくとも99.9重量%の1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
ヘキサクロロプロペンおよびヘプタクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
ペンタクロロプロペンおよびヘキサクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
テトラクロロプロペン、および1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン以外のペンタクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
2,3,3,3−テトラクロロプロペン、1,1,2,3−テトラクロロプロペン、1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパンおよび1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
トリクロロプロペンおよびテトラクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
1,1,3−トリクロロプロペン、3,3,3−トリクロロプロペン、1,1,1,3−テトラクロロプロパン、1,1,2,3−テトラクロロプロパンおよび1,1,1,2−テトラクロロプロパンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含み、組成物中のこれらの化合物の各々の重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下であり、場合により組成物中のこの群の化合物の総重量含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、より具体的には100ppm以下、理想的には50ppm以下である請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態の説明
本発明は、以下の説明において、より詳細に、非限定的に記載される。
【0029】
特に明記しない限り、示されている全ての含有量は重量含有量である。
【0030】
命名法
以下の表は、本発明に含まれる特定の数の化合物の命名法を示す。
【0032】
上記化合物が2つのシスおよびトランス異性体の形態で存在する場合、化合物の名称(例えば、F−1234ze)は、優先なしに、2つの形態の一方もしくは他方の形態または混合物を示し、表示される最大含有量は、形態がEまたはZという文字で明確になっている場合を除いて、2つの可能な形態に関する総含有量である。
【0033】
また、最後の2文字を有さない上記表の表記法を使用して、名称「F−220」は、総称的にヘプタクロロプロパン化合物の全てを示し、名称「F−230」は総称的にヘキサクロロプロパン化合物の全てを示し、以下同様である。
【0034】
本発明による組成物
本発明はF−240faに基づく組成物を提案する。F−240faの含有量は99%以上である。
【0035】
特定の実施形態によれば、それは、99.1%以上、または99.2%以上、または99.3%以上、または99.4%以上、または99.5%以上、または99.6%以上、または99.7%以上、または99.8%以上、または99.9%以上、または99.95%以上である。
【0036】
本発明による組成物はまた、シリーズF−220、F−230、F−240(F−240faを除く)、F−250、F−260、F−270、ならびにシリーズF−1210、F−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zを除き、これらは場合によりより多い量で存在し得る)、F−1240、F−1250およびF1260から構成される追加の化合物のリストから選択される少なくとも1つの化合物を含み、前記化合物は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在する。
【0037】
前記少なくとも1つの化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよい。
【0038】
例えば、前記少なくとも1つの化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0039】
一実施形態は、上記の追加の化合物のリストから選択される複数(2つ、3つ、4つまたは5つ以上)の化合物を含み、前記化合物の各々の含有量が500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下であるそのような組成物に関する。
【0040】
この複数の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在することができる。
【0041】
例えば、この複数の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0042】
一実施形態は、組成物中に場合により存在する上記の追加の化合物のリストの化合物の各々の含有量が、500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下であるそのような組成物に関する。
【0043】
追加の化合物のリストの各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在することができる。
【0044】
例えば、追加の化合物のリストの各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0045】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−220の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−220の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0046】
場合により存在するシリーズF−220の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−220の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0047】
例えば、場合により存在するF−220の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0048】
例えば、組成物中のシリーズF−220の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0049】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−230の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−230の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0050】
場合により存在するシリーズF−230の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−230の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0051】
例えば、場合により存在するシリーズF−230の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0052】
例えば、組成物中のシリーズF−230の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0053】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−240の1つ以上の化合物を含むことができ、各々(F−240faを除く)は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−240(F−240faを除く)の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0054】
場合により存在するシリーズF−240(F−240faを除く)の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−240(F−240faを除く)の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0055】
例えば、シリーズF−240(F−240faを除く)の化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0056】
例えば、組成物中のシリーズF−240(F−240faを除く)の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0057】
F−240faは、上で列挙した量より著しく高い量で存在し得る。
【0058】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−250の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−250の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0059】
場合により存在するシリーズF−250の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−250の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0060】
例えば、場合により存在するシリーズF−250の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0061】
例えば、組成物中のシリーズF−250の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0062】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−260の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−260の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0063】
場合により存在するシリーズF−260の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−260の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0064】
例えば、場合により存在するシリーズF−260の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0065】
例えば、組成物中のシリーズF−260の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0066】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−270の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−270の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0067】
場合により存在するシリーズF−270の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−270の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0068】
例えば、場合により存在するシリーズF−270の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0069】
例えば、組成物中のシリーズF−270の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0070】
本発明による組成物は、特に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量でF−1210xaを含むことができる。
【0071】
F−1210xaは、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。
【0072】
例えば、F−1210xaは、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0073】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−1220の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−1220の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0074】
場合により存在するシリーズF−1220の化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−1220の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0075】
例えば、場合により存在するシリーズF−1220の化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0076】
例えば、組成物中のシリーズF−1220の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0077】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除き、これらは場合によりより多い量で存在し得る)の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0078】
場合により存在するシリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0079】
例えば、場合により存在するシリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0080】
例えば、組成物中のシリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0081】
F−1230zaおよびF−1230zdは、上で列挙した量よりも著しく多い量で存在し得る。これらの化合物は、F−1234zeの前駆体である。
【0082】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−1240の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−1240の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0083】
場合により存在するシリーズF−1240の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−1240の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0084】
例えば、場合により存在するシリーズF−1240の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0085】
例えば、組成物中のシリーズF−1240の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0086】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−1250の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−1250の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0087】
場合により存在するシリーズF−1250の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−1250の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0088】
例えば、場合により存在するシリーズF−1250の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0089】
例えば、組成物中のシリーズF−1250の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0090】
本発明による組成物は、特に、シリーズF−1260の1つ以上の化合物を含むことができ、各々は組成物中に500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下の含有量で存在し、組成物中のシリーズF−1260の化合物の総含有量は、好ましくは500ppm以下、または450ppm以下、または400ppm以下、または350ppm以下、または300ppm以下、または250ppm以下、または200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または75ppm以下、または50ppm以下、または25ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下である。
【0091】
場合により存在するシリーズF−1260の各化合物は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上の含有量で存在してもよいことに留意すべきである。同様に、組成物中のシリーズF−1260の化合物の総含有量は、1ppm以上、または2ppm以上、または3ppm以上、または5ppm以上であることができる。
【0092】
例えば、場合により存在するシリーズF−1260の各化合物は、1から5ppmの含有量で、または5から10ppmの含有量で、または10から25ppmの含有量で、または25から50ppmの含有量で、または50から75ppmの含有量で、または75から100ppmの含有量で、または100から150ppmの含有量で、または150から200ppmの含有量で、または200から250ppmの含有量で、または250から300ppmの含有量で、または300から350ppmの含有量で、または350から400ppmの含有量で、または400から450ppmの含有量で、または450から500ppmの含有量で存在することができる。
【0093】
例えば、組成物中のシリーズF−1260の化合物の総含有量は、1から5ppm、または5から10ppm、または10から25ppm、または25から50ppm、または50から75ppm、または75から100ppm、または100から150ppm、または150から200ppm、または200から250ppm、または250から300ppm、または300から350ppm、または350から400ppm、または400から450ppm、または450から500ppmであることができる。
【0094】
F−1233zdEとの混合物として特に望ましくない不純物は、
− シリーズF−1215、特にF−1215xcおよびF−1215ycの分子;
− シリーズF−1224、特にF−1224yc、F−1224zcおよびF−1224yeの分子;
− F−1233zdE以外のシリーズF−1233、特にF−1233xf、F−1233xcおよびF−1233ycの分子;
− シリーズF−1242、特にF−1242zfの分子
である。
【0095】
分子F−1215xc、F−1215ybおよびF−1215ycは、F−1233zdEと同様の沸点を有し、従ってそれから分離することが困難である。
【0096】
それらの反応性のために、基=CF
2を有する分子は毒物学的影響の危険性も有する。これは、上記の分子のうちF−1215xcおよびF−1215ycに関係する。
【0097】
結果として、シリーズF−1215の化合物の前駆体(特に、F−1215xcおよびF−1215ycの前駆体)の存在を制限するように、本発明による組成物を調整することが望ましい。
【0098】
フッ素化反応によるF−1215xcおよびF−1215ycの考えられる前駆体は、F−1210xa、F−220da(F−1210xa経由)およびF−220aa(F−1210xa経由)である。
【0099】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1210およびF−220の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1210およびF−220の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmであり、そうでなければ
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、F−1210xa、F−220daおよびF−220aaのうちの少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− F−1210xa、F−220daおよびF−220aaのうちの1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0100】
クロロフッ素化反応によるF−1215xcおよびF−1215ycの他の考えられる前駆体(F−1233zdEが気相中で塩素の存在下でのフッ素化によって製造できることことを考えれば)は、シリーズF−1220、F−1230、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物である。
【0101】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0102】
さらに、本発明による他の有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1210、F−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250、F−1260およびF−220の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1210、F−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250、F−1260およびF−220の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0103】
F−1230zaおよびF−1230zdは、上に列挙した量よりも著しく高い量で存在し得る。
【0104】
分子F−1224xe、F−1224yd、F−1224ye、F−1224zbおよびF−1224zcは、F−1233zdEと同様の沸点を有し、従ってそれから分離することが困難である。それらの反応性のために、=CF
2基を有する分子は毒物学的影響の危険性も有する。これは、上記の分子のうちF−1224ycおよびF−1224zcに関係する。さらに、化合物F−1224yeは、連続的なフッ素化によって、その毒性についても知られている化合物F−1225yeをもたらす場合がある。
【0105】
結果として、シリーズF−1224の化合物の前駆体(特に、F−1224yc、F−1224zcおよびF−1224yeの前駆体)の存在を制限するように、本発明による組成物を調整することが望ましい。
【0106】
フッ素化反応によるF−1224ycの考えられる前駆体は、F−1220xa、F−230aa(F−1220xa経由)およびF−230da(F−1220xa経由)である。
【0107】
フッ素化反応によるF−1224zcの考えられる前駆体は、F−1220za、F−230fa(F−1220za経由)およびF−230da(F−1220za経由)である。
【0108】
フッ素化反応によるF−1224yeの考えられる前駆体は、F−1220xd、F−230da(F−1220xd経由)およびF−230ab(F−1220xd経由)である。
【0109】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1220およびF−230の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1220およびF−230の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmであり、そうでなければ
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、F−1220xa、F−1220za、F−1220xd、F−230aa、F−230fa、F−230abおよびF−230daのうちの少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− F−1220xa、F−1220za、F−1220xd、F−230aa、F−230fa、F−230abおよびF−230daのうちの1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0110】
クロロフッ素化反応によるF−1224yc、F−1224zcおよびF−1224yeの他の考えられる前駆体(F−1233zdEが気相中で塩素の存在下でのフッ素化によって製造できことを考えれば)は、シリーズF−1230、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物である。
【0111】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250およびF−1260の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0112】
さらに、本発明による他の有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250、F−1260およびF−230の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1220、F−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250、F−1260およびF−230の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0113】
F−1230zaおよびF−1230zdは、上に列挙した量よりも著しく高い量で存在し得る。
【0114】
シリーズF−1233の分子はまた、F−1233zdEの沸点に近い沸点を有し、従ってそれから分離することが困難である。
【0115】
ところで、F−1233xfは重合する傾向が高く、長鎖ポリマーを生成し、これはその後に白色結晶の形で沈着することがある。従って、所望の用途においてF−1233zdEの使用を容易にするために、最終化合物中にこの不安定な不純物が存在するのを避けることが好ましい。
【0116】
さらに、分子F−1233xcおよびF−1233ycは、=CF
2基を有し、毒物学的影響の危険性を有する場合がある。
【0117】
フッ素化反応によるF−1233xfの考えられる前駆体は、F−1230xf、F−1230xa、F−240db(F−1230xfおよび/またはF−1230xa経由)、F−240ab(F−1230xf経由)およびF−240aa(F−1230xa経由)である。
【0118】
フッ素化反応によるF−1233xcおよびF−1233ycの考えられる前駆体は、F−1230xa、F−240db(F−1230xa経由)およびF−240aa(F−1230xa経由)である。
【0119】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)およびF−240(F−240faを除く)の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)およびF−240(F−240faを除く)の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmであり、そうでなければ
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、F−1230xf、F−1230xa、F−240db、F−240abおよびF240aaの中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− F−1230xa、F−240db、F−240abおよびF240aaの中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0120】
F−240fa、F−1230zaおよびF−1230zdは、上に列挙した量よりも著しく高い量で存在し得る。
【0121】
クロロフッ素化反応によるF−1233xf、F−1233ycおよびF−1233xcの他の考えられる前駆体(F−1233zdEが気相中で塩素の存在下でのフッ素化によって製造できることを考えれば)は、シリーズF−1240、F−1250およびF−1260の化合物である。
【0122】
従って、さらに、本発明による他の有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1240、F−1250およびF−1260の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1230(F−1230zaおよびF−1230zdを除く)、F−1240、F−1250、F−1260およびF−240(F−240faを除く)の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0123】
F−240fa、F−1230zaおよびF−1230zdは、上に列挙した量よりも著しく高い量で存在し得る。
【0124】
分子F−1242zfもF−1233zdEの沸点に近い沸点を有し、従ってそれから分離することが困難である。事実、この化合物は、連続フッ素化としてF−1243zfを形成する傾向があり、その分子はその毒性のために望ましくない。
【0125】
フッ素化反応によるF−1242zfの考えられる前駆体は、F−1240za、F−1240zf、F−250fb(先の2つの化合物のうちの1つを経由)、F−250da(F−1240za経由)およびF−250db(F−1240zf経由)である。
【0126】
従って、本発明による有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1240およびF−250の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1240およびF−250の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmであり、そうでなければ
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、F−1240za、F−1240zf、F−250fb、F−250daおよびF−250dbの中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− F−1240za、F−1240zf、F−250fb、F−250daおよびF−250dbの中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0127】
(気相中で塩素の存在下でのフッ素化によってF−1233zdEを製造できることを考えれば)クロロフッ素化反応によるF−1242zfの他の考えられる前駆体は、シリーズF−1250およびF−1260の化合物である。
【0128】
従って、さらに、本発明による他の有利な組成物は、
− 250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmの含有量で、シリーズF−1250およびF−1260の化合物の中の少なくとも1つの化合物を含有し、そうでなければ
− シリーズF−1240、F−1250、F−1260およびF−250の化合物の中の1つ以上の化合物を含み、全てのこれらの化合物の総含有量は250ppm以下、または150から200ppm、または100から150ppm、または50から100ppm、または25から50ppm、または10から25ppm、または5から10ppm、または5ppm以下、例えば、1から5ppmである。
【0129】
F−1234zeEとの混合物として特に望ましくない不純物は、
− シリーズF−1216、特にF−1216ycの分子;
− シリーズF−1225、特にF−1225yeおよびF−1225zcの分子;
− シリーズF−1243、特にF−1243zfの分子;および
− F−1234zeE以外のシリーズF−1234、特にF−1234yfの分子
である。
【0130】
F−1216ycは毒性があり、F−1234zeEの沸点に近い沸点を有しており、従ってそれから分離することは困難である。フッ素化によるその前駆体は、F−1215xcおよびF−1215ycである。そのような化合物の存在を防止する方法は、既に上記に記載されている。
【0131】
F−1225yeおよびF−1225zcは毒性があり、F−1234zeEの沸点に近い沸点を有しており、従ってそれから分離することは困難である。フッ素化によるその前駆体は、F−1224yeおよびF−1224zcである。そのような化合物の存在を防止する方法は、既に上記に記載されている。
【0132】
F−1243zfは毒性があり、F−1234zeEの沸点に近い沸点を有しており、従ってそれから分離することは困難である。フッ素化によるその前駆体はF−1242zfである。この化合物の存在を防止する方法は、既に上記に記載されている。
【0133】
F−1234yfは、F−1234zeEとの混合物中に過度に大量に存在すべきでない物質である。例えば、その含有量は、500ppm以下であるべきである。ところで、この2つの化合物の沸点は近く、従来の分離が困難である。フッ素化によるF−1234yfの前駆体はF−1233xfである。この化合物の存在を防止する方法は、既に上記に記載されている。
【0134】
シリーズF−270の分子の存在は、フッ素化反応が塩素の存在下で気相中で行われる場合(F−1234zeEの製造のために)、これらの分子は塩素化およびフッ素化され、上に列挙した望ましくない不純物の一部を生成する場合がある限り、望ましくないことがあることに留意すべきである。
【0135】
本発明による組成物の調製
F−240faの製造は、例えば、US5705779号から知られている。この文献は、以下によるF−240faの製造方法を提案している。
− F−250fbを生成するための四塩化炭素とエチレンとの反応;
− F−1240faを得るためのF−250fbの光塩素化。
【0136】
次いで、本発明による組成物は、上記の他の化合物、特にF−240db(これは一般に塩素化の大部分の副生成物である)ならびにF−230および/またはF−220および/またはF−210のような塩素化の他の副生成物に関して、F−240faの分離の1つ以上の工程を実施することによって得ることができる。
【0137】
これらの分離工程は、好ましくは、従来の吸収/洗浄および蒸留によって実施することができる。標準的な蒸留の代わりにまたはそれと組み合わせて、抽出蒸留による分離、モレキュラーシーブ、アルミナもしくは活性炭上の物理化学的分離、または膜分離を想定することも可能である。
【0138】
第1の分離は、一般に、大気圧下または減圧下での標準的な蒸留(プレート付きカラム、充填物を有するカラム)を用いて行われる。選択される圧力は、760mmHg未満、優先的には450mmHg未満、より優先的には200mmHg未満である。本質的に、カラムの圧力により、所与の分離度に対する温度条件が決定される。F−240faは、180℃未満、優先的には160℃未満、より優先的には130℃未満の温度で蒸留を行うことによって回収することができる。単純なカラムまたは蒸留トレインを使用することができる。選択した条件下で、蒸留後のF−240faの純度は最低99.8%に達する。
【0139】
第2の分離は、ゼオライトまたは活性炭上の吸着を用いて行うことができる。
【0140】
F−240faを精製する方法で使用することができるゼオライトまたは活性炭は、有利には3.4から11Å、好ましくは3.4から10Åの平均細孔径を有する。ゼオライトまたは活性炭が11Åより大きい平均細孔径を有する場合、F−240faの吸着量が増加し、平均細孔径が3.4Å未満である場合、ゼオライトまたは活性炭の吸着能は低下する。
【0141】
ゼオライトは2以下のSi/Al比を有することが好ましい。ゼオライトのSi/Al比が2より大きい場合、ある種の不純物は選択的に吸着されない傾向がある。ゼオライトは、好ましくは、4Aモレキュラーシーブ、5Aモレキュラーシーブ、10Xモレキュラーシーブおよび13Xモレキュラーシーブからなる群から選択される少なくとも1つの要素である。これらのゼオライトを用いて、F−240fa中の含水量を同時に減少させることもできる。
【0142】
ゼオライトおよび活性炭は、吸着剤を再生する目的で個々に使用することが好ましいが、それらは混合物として使用することもできる。混合物中のゼオライトおよび活性炭の割合は特に重要ではないが、より多くの量のゼオライトを使用することが好ましく、それによってF−240fa中の含水量を減少させることができる。
【0143】
液相中でF−240faをゼオライトおよび/または活性炭で処理するために、バッチ法または連続法を用いることができる。工業的には、F−240faを固定床に連続的に通すことにある方法が好ましい。液体時空速度(LSTV)は、除去すべき不純物の含有量および処理すべきF−240faの量に応じて適切に選択することができる。一般に、空間速度は1から50h
−1であることが好ましい。工業的には、精製方法は、2つの吸着塔を交互に使用することができる。
【0144】
F−240faの処理温度は、0℃から120℃、好ましくは20℃から80℃である。処理温度が120℃よりも高い場合、装置の加熱のために設備のコストが上昇し、処理温度が0℃未満である場合には、冷却設備が必要になることがある。圧力は0から3MPa、好ましくは0から1MPaである。圧力が3MPaより大きい場合、装置の耐圧性に関する要件のために経済的実行可能性が低下する可能性がある。
【0145】
活性炭またはゼオライトへの吸着に加えて、またはこれらの技術の代替として、膜分離技術を実施することもできる。膜分離は、低圧または減圧下で行われる連続法に従って、気相で行うことができる。選択される圧力は、5バール未満、優先的には2バール未満、より優先的には大気圧未満である。膜の選択は、F−240faから分離される不純物の性質(溶解度、拡散性および透過性の違い)に依存する。膜分離は、250℃未満、優先的には230℃未満、より優先的には180℃未満の、選択された圧力に依存する温度で行われる。
【0146】
不純物を含むF−240faが、液相中でゼオライトおよび/または活性炭と接触して配置され、および/または上記の条件下で気相中で膜上で精製される場合、F−240dbは、99.9%より高い純度で得ることができる。
【0147】
F−1233zdEの製造
本発明による組成物は、1つ以上のフッ素化工程を介して所望の仕様を有するF−1233zdEを製造するために使用することができる。
【0148】
フッ素化は、米国特許第8704017号に記載されているような液相でのフッ素化であってもよい。
【0149】
あるいは、および好ましくは、フッ素化は、塩素の存在下でのHFによる気相での触媒フッ素化である。
【0150】
使用される触媒は、例えば、遷移金属酸化物を含む金属またはそのような金属の誘導体もしくはハロゲン化物もしくはオキシハロゲン化物に基づくことができる。挙げることができる例には、FeCl
3、オキシフッ化クロム、酸化クロム(場合によりフッ素化処理を施したもの)、フッ化クロム、およびそれらの混合物が含まれる。他の考えられる触媒は、木炭上に担持された触媒、アンチモン系触媒、アルミニウム系触媒(例えば、AlF
3およびAl
2O
3、オキシフッ化アルミナおよびフッ化アルミナ)である。
【0151】
オキシフッ化クロム、フッ化アルミニウムまたはオキシフッ化アルミニウム、またはCr、Ni、Fe、Zn、Ti、V、Zr、Mo、Ge、Sn、Pb、Mg、Sb等の金属を含む担持または非担持触媒を一般に使用することができる。
【0152】
これに関しては、WO2007/079431号(7頁1から5行および28から32行)、FR2748473号(4頁)を参照することができ、これらの文献に対する参照が明確になされる。
【0153】
触媒は、特に好ましくはクロムに基づき、それはより具体的にはクロムを含む混合触媒である。
【0154】
一実施形態によれば、クロムおよびニッケルを含む混合触媒が使用される。Cr/Niモル比(金属元素に基づく)は、一般に0.5から5、例えば、0.7から2、例えば、約1である。触媒は、クロムを0.5から20重量%およびニッケルを0.5から20重量%、好ましくは各々を2重量%から10重量%を含むことができる。
【0155】
金属は、金属形態または誘導体、例えば、酸化物、ハロゲン化物またはオキシハロゲン化物の形態で存在してもよい。これらの誘導体は、好ましくは、触媒金属の活性化によって得られる。
【0156】
担体は、好ましくは、アルミニウム、例えば、アルミナ、活性アルミナまたはアルミニウム誘導体、例えば、US4902838号に記載されたハロゲン化アルミニウムおよびオキシハロゲン化アルミニウム等で構成されているか、または上述の活性化方法によって得られる。
【0157】
触媒は、活性化されているかまたは活性化されていない担体上に、活性化または非活性化形態のクロムおよびニッケルを含むことができる。
【0158】
WO2009/118628号(特に4頁30行から7頁16行)を参照することができ、本明細書においてこれに対する参照が明確になされる。
【0159】
別の好ましい実施形態は、クロムと、MgおよびZnから選択される少なくとも1つの元素とを含む混合触媒に基づく。MgまたはZn/Crの原子比は0.01から5であることが好ましい。
【0160】
その使用の前に、触媒は好ましくは空気、酸素もしくは塩素および/またはHFで活性化される。
【0161】
例えば、触媒は、空気または酸素およびHFで、100から500℃、好ましくは250から500℃、より具体的には300から400℃の温度で活性化することが好ましい。活性化時間は、好ましくは1から200時間、より具体的には1から50時間である。
【0162】
この活性化の後に、酸化剤、HFおよび有機化合物の存在下での最終フッ素化活性化工程を行うことができる。
【0163】
HF/有機化合物のモル比は好ましくは2から40であり、酸化剤/有機化合物のモル比は好ましくは0.04から25である。最終活性化温度は好ましくは300から400℃であり、その持続時間は好ましくは6から100時間である。
【0164】
気相フッ素化反応は、
− 1:1から150:1、好ましくは3:1から100:1、特に好ましくは5:1から50:1のHF/塩素化合物のモル比;
− 0.01:100から5:100、好ましくは0.1:100から4:100、より特に好ましくは0.5:100から3:100のCl
2/塩素化合物のモル比;
− 1から100秒、好ましくは1から50秒、より具体的には2から40秒の接触時間(触媒の体積を総流入流で割って、操作温度と圧力に調整したもの);
− 0.1から50バール、好ましくは0.3から15バールの範囲の絶対圧;
− 100から500℃、好ましくは150から450℃、より具体的には200から300℃の温度(触媒床の温度)で行うことができる。
【0165】
フッ素化から得られた生成物流は、精製された形態のF−1233zdEを回収し、存在する他の化合物(HCl、未反応HF、未反応F−240fa、および他の有機化合物)を分離するために、適切な処理(蒸留、洗浄等)を受けることができる。1つ以上の流れがリサイクルされる場合がある。
【0166】
参照が明確になされているWO2012/098421号およびWO2012/098422号に記載されているように、触媒再生工程も想定することができる。
【0167】
得られたF−1233zdEの流れは、好ましくは、
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1233xf;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1242zf;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1215yc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1215xc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1224yc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1224ye;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1224zcを含む。
【0168】
好ましくは、これらの含有量は、生成物流を精製する工程なしに(またはあらゆる精製工程の前に)フッ素化の終了時に得られる。
【0169】
F−1234zeEの製造
本発明による組成物は、先の工程で形成されたF−1233zdEから出発する1つ以上のフッ素化工程を介して、所望の仕様を有するF−1234zeEを製造するために使用することができる。
【0170】
フッ素化は、HFを用いた気相での触媒フッ素化であることができる。
【0171】
使用される触媒は、例えば、遷移金属酸化物を含む金属またはそのような金属の誘導体もしくはハロゲン化物もしくはオキシハロゲン化物に基づくことができる。挙げることができる例には、FeCl
3、オキシフッ化クロム、酸化クロム(場合によりフッ素化処理を施したもの)、フッ化クロム、およびそれらの混合物が含まれる。他の考えられる触媒は、木炭上に担持された触媒、アンチモン系触媒、アルミニウム系触媒(例えば、AlF
3およびAl
2O
3、オキシフッ化アルミナおよびフッ化アルミナ)である。
【0172】
オキシフッ化クロム、フッ化アルミニウムまたはオキシフッ化アルミニウム、またはCr、Ni、Fe、Zn、Ti、V、Zr、Mo、Ge、Sn、Pb、Mg、Sb等の金属を含む担持または非担持触媒を一般に使用することができる。
【0173】
これに関しては、WO2007/079431号(7頁1から5行および28から32行)、US5895825号を参照することができ、これらの文献に対する参照が明確になされる。
【0174】
触媒は、特に好ましくはクロムに基づき、それはより具体的にはクロムを含む混合触媒である。
【0175】
一実施形態によれば、クロムおよびニッケルを含む混合触媒が使用される。Cr/Niモル比(金属元素に基づく)は、一般に0.5から5、例えば、0.7から2、例えば、約1である。触媒は、クロムを0.5から20重量%およびニッケルを0.5から20重量%、好ましくは各々を2重量%から10重量%を含むことができる。
【0176】
金属は、金属形態または誘導体、例えば、酸化物、ハロゲン化物またはオキシハロゲン化物の形態で存在してもよい。これらの誘導体は、好ましくは、触媒金属の活性化によって得られる。
【0177】
担体は、好ましくは、アルミニウム、例えば、アルミナ、活性アルミナまたはアルミニウム誘導体、例えば、US4902838号に記載されたハロゲン化アルミニウムおよびオキシハロゲン化アルミニウム等で構成されているか、または上述の活性化方法によって得られる。
【0178】
触媒は、活性化されているかまたは活性化されていない担体上に、活性化または非活性化形態のクロムおよびニッケルを含むことができる。
【0179】
WO2009/118628号(特に4頁30行から7頁16行)を参照することができ、本明細書においてこれに対する参照が明確になされる。
【0180】
別の好ましい実施形態は、クロムと、MgおよびZnから選択される少なくとも1つの元素とを含む混合触媒に基づく。MgまたはZn/Crの原子比は0.01から5であることが好ましい。
【0181】
その使用の前に、触媒は好ましくは空気、酸素もしくは塩素および/またはHFで活性化される。
【0182】
例えば、触媒は、空気または酸素およびHFで、100から500℃、好ましくは250から500℃、より具体的には300から400℃の温度で活性化することが好ましい。活性化時間は、好ましくは1から200時間、より具体的には1から50時間である。
【0183】
この活性化の後に、酸化剤、HFおよび有機化合物の存在下での最終フッ素化活性化工程を行うことができる。
【0184】
HF/有機化合物のモル比は好ましくは2から40であり、酸化剤/有機化合物のモル比は好ましくは0.04から25である。最終活性化温度は好ましくは300から400℃であり、その持続時間は好ましくは6から100時間である。
【0185】
気相フッ素化反応は、
− 1:1から150:1、好ましくは1.5:1から100:1、より特に好ましくは2:1から50:1のHF/塩素化合物のモル比;
− 1から100秒、好ましくは1から50秒、より具体的には2から40秒の接触時間(触媒の体積を総流入流で割って、操作温度と圧力に調整したもの);
− 0.1から50バール、好ましくは0.3から15バールの範囲の絶対圧;
− 100から500℃、好ましくは200から450℃、より具体的には250から400℃の温度(触媒床の温度)で行うことができる。
【0186】
反応工程の持続時間は、典型的には10から2000時間、好ましくは50から500時間、より具体的には70から300時間である。
【0187】
酸化剤、好ましくは酸素は、場合によりフッ素化反応の間に添加されてもよい。酸素/有機化合物のモル比は0.0005から2、好ましくは0.01から1.5である。酸素は、純粋な形態で、または空気または酸素/窒素混合物の形態で導入されてもよい。酸素は塩素で置換されていてもよい。
【0188】
フッ素化から得られた生成物流は、精製された形態のF−1234zeEを回収し、存在する他の化合物(HCl、未反応HF、未反応F−240fa、および他の有機化合物)を分離するために、適切な処理(蒸留、洗浄等)を受けることができる。1つ以上の流れがリサイクルされる場合がある。
【0189】
参照が明確になされているWO2012/098421号およびWO2012/098422号に記載されているように、触媒再生工程も想定することができる。
【0190】
得られたF−1234zeEの流れは、好ましくは、
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−12432f;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1225zc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1216yc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−12434c;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1252zc;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1225ye;および/または
− 500ppm未満、または250ppm未満、または200ppm未満、または150ppm未満、または100ppm未満、または50ppm未満、または25ppm未満、または10ppm未満、または5ppm未満のF−1234yfを含む。
【0191】
好ましくは、これらの含有量は、生成物流を精製する工程なしに(またはあらゆる精製工程の前に)フッ素化の終了時に得られる。
【実施例】
【0192】
以下の実施例は本発明を限定することなく本発明を例示する。
【0193】
[実施例1:F−240faに基づく2つの組成物の分析]
異なる純度の、F−240faに基づく2つの組成物AおよびBを検討する。第1の組成物Aは、出願人の会社の研究所における合成および精製から生じる。第2の組成物Bは、商業的供給業者Synquest Laboratoriesに由来する。
【0194】
これらの2つの試料のモル%での組成を以下の表1に示す(ガスクロマトグラフィー分析後)。
【0195】
【表2】
【0196】
[実施例2:フッ素化触媒の調製]
5から10%の間のHFを含有するHF/空気混合物の下、280℃の固定床中で前処理したGrace HSAアルミナ担体343gをロータリーエバポレーターに入れる。出発アルミナを、0.5から2mmの間の直径を有するビーズの形態で提供する。その比表面積は約220m
2/gであり、その細孔容積は1.3cm
3/gである。さらに、2つ、即ち、
− 1つは81gのメタノールおよび8gの水を含有し、
− 他方は62gの水、55gのクロム酸CrO
3および130gの塩化ニッケルNiCl
2を含有する(50℃で2時間30分、混合物を溶解)
の水溶液を調製する。
【0197】
2つの溶液を40℃に維持したアルミナ担体上に同時に徐々に導入し、撹拌する。窒素下での熟成工程の後、触媒を窒素下で、次いで65℃の真空下で、次いで約90℃で6時間乾燥させる。
【0198】
含浸固体500gを管状インコネル反応器に充填する。触媒をまず、320℃、大気圧で窒素をフラッシングしながら乾燥させる。続いて、それをHF/N
2(窒素中のHF5から10%)混合物の存在下、320℃で、次いで最高390℃でフッ素化する。その後、HF供給を遮断する。触媒を窒素下で冷却する。
【0199】
[実施例3:気相フッ素化]
この実施例は、連続気相フッ素化パイロットプラントを用いて実施した。このパイロットプラントは、管状の電気炉内に垂直に配置された内径38mm、長さ500mmのインコネル管からなる反応器を含む。外径6mmの温度計ウェルを炉内に同軸に配置し、それにより4段の熱電対を使用して触媒床に沿って温度を読み取ることが可能になる。
【0200】
反応器の周りに巻き付けられ、底部から垂直に上方に横走するコイルにより、反応器に入る前に反応体を予熱することが可能になる。触媒床の上のコランダムの30mL層により、ガス状反応体の均質な分布を提供することが可能になる。調節弁により、所望の圧力を維持することが可能になる。反応器の入口および出口のガス流をガスクロマトグラフィーで分析する。
【0201】
上記固体の適切な量を反応器に導入し、次いで250℃および大気圧で窒素の存在下一晩乾燥させる。続いて、乾燥した固体を、窒素および無水フッ化水素酸を含む流れの下で15分間活性化させ(大気圧のままで)、その後250℃で純粋なHFの下に置く。その後10バール絶対に達するまで圧力を非常に徐々に調節する。その後、反応体(塩素および組成物A)を導入する。供給される流速は、HF/F−240faのモル比が20に等しく、Cl
2/F−240faのモル比が0.018に等しく、接触時間が15秒であるようにされる。温度を250℃に維持する。反応器から出るガス流の組成をガスクロマトグラフィーで分析し、表1に示す。
【0202】
この実験を、2.46%のF−240dbを含有するF−240faの試料Bを用いて同じ操作条件下で繰り返す。反応器から出るガス流の組成をガスクロマトグラフィーで分析し、以下の表2にモル%で示す。
【0203】
【表3】
【0204】
[実施例4:F−1233xfの重合の実証]
温度測定および圧力測定を備えた100mLのオートクレーブが利用可能である。このオートクレーブを油浴に浸漬し、その温度を調節する。純度99.67%の化合物F−1233xf 49.2gをオートクレーブに導入し、反応器の温度を56℃に上昇させる。その結果、自生相対圧力は2.8バールである。化合物を18時間、温度で放置する。この期間の終了時に、反応器を周囲温度に戻し、次いで液体窒素中で冷却したステンレス鋼トラップに向けて減圧する。その後、コールドトラップを減圧し、分析すると、99.67%のF−1233xfが得られる。脱気後に回収される生成物の組成は、出発物質の組成と同一である。油性フィルムが堆積された反応器の底部の外観に注目する。続いて、ジクロロメタン溶液を用いてオートクレーブをすすぎ、これを液体クロマトグラフィーで分析する。この分析により、質量分析−クロマトグラフィー技術によって同定された化合物、即ち、C
9F
9H
6Cl
3、即ち、化合物F−1233xfの三量体1100ppmの存在が明らかになる。
【0205】
[実施例5:酸性媒体中でのF−1233xfの重合の実証]
41.6gのHFの存在に12.1gのF−1233xfを入れて実施例4を繰り返す。混合物を温度79℃および相対自生圧力7.6バール下に18時間放置する。減圧、バブラー中での洗浄および乾燥後にコールドトラップ中に回収された化合物は、依然として99.67%の純度を示す。これらの操作条件下で、反応器の底部は白色結晶で覆われる。約1gのこれらの結晶を回収することができた。赤外線およびNMRによる分析により、(−CClCF
3−CH
2−)
n基からなるオリゴポリマー化合物を同定することができた。