特表2017-531405(P2017-531405A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-531405ICNネットワークにおいてIPデバイスのアンカリング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-531405(P2017-531405A)
(43)【公表日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】ICNネットワークにおいてIPデバイスのアンカリング
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/749 20130101AFI20170922BHJP
   H04L 12/715 20130101ALI20170922BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20170922BHJP
【FI】
   H04L12/749
   H04L12/715
   H04L12/70 B
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】75
(21)【出願番号】特願2017-520500(P2017-520500)
(86)(22)【出願日】2015年10月14日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月14日
(86)【国際出願番号】US2015055553
(87)【国際公開番号】WO2016061243
(87)【国際公開日】20160421
(31)【優先権主張番号】62/063,746
(32)【優先日】2014年10月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/188,001
(32)【優先日】2015年7月2日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダーク トロッセン
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン ロビッツォ
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA19
5K030HA08
5K030HC01
5K030HD03
5K030HD09
5K030KA02
5K030LB05
5K030MD06
5K030MD10
(57)【要約】
ICNネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるIPベースのデバイス間の通信をアンカリングする手順、方法、およびアーキテクチャが開示される。実施形態は、ICNに接続された2つのIPベースのデバイス間の通信、または1つのIPベースのデバイスがICNネットワークに接続されるが、他のIPベースのデバイスは、ICNネットワークもしくはIPネットワークのいずれかに接続される通信を可能にする。IPベースのデバイスから送られたIPパケットは、ICNパケットへとカプセル化し、ICNネットワークを介して転送できる。ICNネットワークを介して受信されたIPパケットは、ICNパケットにカプセル化され、IPベースのデバイスに転送できる。IPベースのデバイスから送られたIPパケットは、他のIPネットワークに向けてICNネットワークを介して転送され受信され得る。ICNネットワークにより受信されたIPパケットは、ICNネットワークを介してIPベースのデバイスに向け転送できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはインターネットプロトコル(IP)ピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングする方法であって、
IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップと、
前記ICN名をさらなる識別情報で制約するステップと、
IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップと
含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記IPアドレスに対する前記適切なICN名を決定する前記ステップは、
スコープ識別子がIPと同様の通信に対して選択されるICN名前空間を利用するステップ
を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スコープ識別子は、IPと同様の通信に対するルート識別子を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ルート識別子は、
前記ICNネットワーク内の通信に使用される第1のサブスコープ識別子と、
前記ICNネットワーク外の通信に使用される第2のサブスコープ識別子と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記スコープ識別子は、
IP通信事業者の内部のIPプレフィックス範囲に対するプレフィックススコープと、
外部のIPプレフィックス範囲に対するスコープのプレフィックススコープと
を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記プレフィックススコープは、前記IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報との組合せにより決定されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記IPプレフィックスは、前記通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づき、通信事業者の管理システムにより、ルートスコープ下で計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記IPプレフィックスは、IPボーダゲートウェイ(GW)により計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記ICNネットワーク内のIPアドレスに対する前記IPプレフィックスは、内部の管理エンティティによりパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記IPパケットを前記ICNパケットへとカプセル化する前記ステップは、
前記ICN名をパケットヘッダへと挿入するステップと、
オプションヘッダにオプションを設定するステップと、
前記IPパケットを前記ICNパケットのペイロードへとコピーするステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはインターネットプロトコル(IP)ピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間で通信するためのシステムであって、
IPベースの無線送受信ユニット(WTRU)と、
ICNネットワーク接続ポイント(NAP)と
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
IPボーダゲートウェイ(GW)と、
ICNボーダGWと
をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ICN NAPは、
ローカルなネットワークインターフェースを介して前記IPベースのWTRUからIPパケットを受信し、
前記IPパケットを、ICN特有のフォーマットでICNパケットへとカプセル化し、
前記受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をデータベースから取得し、
前記適切なICN名を前記生成されたICNパケットに追加し、かつ
前記ICNパケットをそのローカルなICNネットワークにパブリッシュする
ように構成されたコントローラを備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ICNボーダGWは、
IPパケットをIPピアネットワークから受信し、
前記IPパケットを、ICN特有のフォーマットに従ってICNパケットへとカプセル化し、
前記受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をデータベースから取得し、
前記適切なICN名を前記生成されたICNパケットに追加し、かつ
前記ICNパケットをそのローカルなICNネットワークにパブリッシュする
ように構成されたコントローラを備えることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記ICN NAPは、
プレフィックスデータベースとしてIPプレフィックスのリストを記憶し、
前記IPベースのWTRUからIPパケットを受信し、
前記ICNネットワークからICNパケットを受信し、かつ
前記IPベースのWTRUのために、interestを適切なICN名に登録する
ようにさらに構成されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記ICN NAPは、
前記プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対して、プレフィックスマッチオペレーションを実施することによりプレフィックススコープを決定し、かつ
マッチするプレフィックスが見つからない場合、前記IPパケットを廃棄する
ようにさらに構成されることを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ICN NAPは、
前記プレフィックスデータベースに従って適切なプレフィックススコープを決定し、かつ
前記ICN名前空間およびプレフィックススコープに従って、前記適切なICN名にサブスクライブする
ようにさらに構成されることを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記ICNボーダGWは、
IPプレフィックスのリストをIPプレフィックスデータベースに記憶し、
IPピアネットワークからIPパケットを受信し、
前記ICNネットワークからICNパケットを受信し、
前記ICNボーダGWにローカルに割り振られたIPアドレス空間のために、interestを前記IPパケットに登録し、かつ
前記ICNネットワークのために、interestを適切なICN名に登録する
ように構成されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記ICNボーダGWは、
前記プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対して、プレフィックスマッチオペレーションを実施することによりプレフィックススコープを決定し、かつ
マッチするプレフィックスが見つからない場合、前記IPパケットを廃棄する
ようにさらに構成されることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ICNボーダGWは、
前記プレフィックスデータベースに従って適切なプレフィックススコープを決定し、かつ
前記ICN名前空間およびプレフィックススコープに従って、前記適切なICN名にサブスクライブする
ようにさらに構成されることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2014年10月14日に出願された米国特許仮出願第62/063,746号明細書、および2015年7月2日に出願された米国特許仮出願第62/188,001号明細書の利益を主張するものであり、その内容を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
情報指向ネットワーキング(ICN:Information-centric networking)の分野など、経路指向ネットワーク(Path-oriented network)は、インターネットプロトコル(IP)ネットワーキングのように、単にエンドポイントAからエンドポイントBにビットパケットを送るのではなくて、情報のルーティング(routing)に焦点を合わせている。経路指向ネットワークでは、データは、場所、アプリケーション、記憶装置、および移送手段から独立するようになり、ネットワーク内キャッシングおよび複製を可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ICNに対するアーキテクチャが提案されてきているが、その多くは、望ましいネットワークレベルの機能を実現するために、現在のネットワーク基盤の部分的な置き換えを必要とする可能性がある。提案されたアーキテクチャは、既存の(例えば、インターネットプロトコル(IP)またはローカルなイーサネットベースの)アーキテクチャに対するオーバーレイとして実現することができる。しかしこのような移行(migration)は、ユーザ機器(UE)をICNベースの解決策へと遷移させることがなお必要となるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態では、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングするための方法、システム、および装置が開示される。実施形態は、IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップと、さらなる識別情報でICNを制約するステップと、IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップとを含むことができる。
【0005】
実施形態では、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間で通信するための方法、システム、および装置が開示される。実施形態は、IPベースの無線送受信ユニット(WTRU)と、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)とを含むことができる。さらに実施形態は、IPボーダゲートウェイ(GW)、およびICNボーダGWを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A図1Aは、1または複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Bは、図1Aで示された通信システム内で使用できる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C図1Cは、図1Aで示された通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワーク、および例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1D図1Dは、図1Aで示された通信システム内で使用できる他の例示的な無線アクセスネットワーク、および他の例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2図2は、IPv4アドレスを使用するICN名前空間の図である。
図3図3は、情報指向ネットワーキング(ICN)環境内で通信するためのシステム構成要素の図である。
図4図4は、ICN環境と、インターネットプロトコル(IP)環境との間で通信するためのシステム構成要素の図である。
図5図5は、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)の図である。
図6図6は、ICNボーダゲートウェイ(GW)の図である。
図7図7は、他のICN名前空間の図である。
図8図8は、ICN NAPに存在することのできる記憶要素およびデータベースを示す図である。
図9図9は、ICNボーダGWに存在することのできる記憶要素およびデータベースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
情報指向ネットワーキング(ICN)は、コンテンツが情報アドレス指定(addressing)により交換される新しいパラダイムを構成することができる。コンテンツを要求したネットワーク化されたエンティティに向けて情報ソースとして働くのに適した適切なネットワーク化されたエンティティを接続することができる。
【0008】
ICNに対するアーキテクチャが提案されてきているが、その多くは、望ましいネットワークレベルの機能を実現するために、現在のネットワーク基盤の部分的な置き換えを必要とする可能性がある。提案されたアーキテクチャは、既存の(例えば、インターネットプロトコル(IP)またはローカルなイーサネットベースの)アーキテクチャに対するオーバーレイとして実現することができる。しかし、このような移行は、ユーザ機器(UE)をICNベースの解決策へと遷移させることがなお必要となるはずである。
【0009】
IPベースのアプリケーションが、現在使用されている広範囲なインターネットサービスを提供する場合、これらのアプリケーションのすべてを遷移させることは、サーバサイドの構成要素(例えば、電子ショッピングのウェブサーバ、および同様のものなど)の遷移も必要とするので、UEにおけるネットワークレベルの機能(例えば、プロトコルスタックの実装)の純粋な遷移よりもはるかに困難な作業になり得る。したがって、IPベースのサービス、およびそれらを用いる純粋なIPベースの無線送受信ユニット(WTRU)は、ICNネットワーキングが成長し続けるとしても、将来にわたって使用され続ける可能性がある。他方で、ネットワークレベルにおけるICNへの移行は、非常に将来性があり得る。ICNは、一般に、例えば、ネットワーク内キャッシュを使用すること、および送信側/受信側を空間/時間的に分離することにより効率を高めるなどの利点を生ずることができる。
【0010】
本明細書で述べる実施形態は、これらの2つの傾向を一緒にすることに焦点を合わせることができる。言い換えると、実施形態は、IPネットワークのICN動作モードへの遷移を含むが、このような環境におけるIPベースのサービスおよびアプリケーションの通信を実現することができる。このような組合せを達成するために、実施形態は、ICNネットワークに接続されながら、IPベースのデバイスが通信できる方法およびシステムを含むことができる。実施形態では、通信は、ICNネットワークまたは標準のIPネットワークに接続されるIPデバイスを用いて行うことができる。
【0011】
より具体的には、実施形態は、ICNを介して、IP専用デバイスから送られたIPパケットを転送するための方法および手順、ICNを介して受信されたIPパケットを、IP専用デバイス(IP-only Device)に向けて転送するための方法および手順、IP専用デバイスから送られ、かつICNを介して受信されたIPパケットを、他のIPネットワークに転送するための方法および手順、およびIPネットワークを介して受信されたIPパケットを、ICNを介してIP専用デバイスに向けて転送するための方法および手順を含むことができる。
【0012】
図1Aを次に参照すると、1または複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図が示されている。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、同報通信などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する複数アクセスシステムとすることができる。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステム資源を共用することによって、複数の無線ユーザが、このようなコンテンツにアクセスできるようにする。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス法を使用することができる。
【0013】
図1Aで示すように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作し、かつ/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信し、かつ/または受信するように構成することができ、またユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ式電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品、および同様のものなどを含むことができる。
【0014】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ、および同様のものとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続される基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることを理解されよう。
【0015】
基地局114aは、RAN104の一部とすることができ、それはまた、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)を含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ぶことのできる特定の地理的な領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、セルセクタへとさらに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機を、すなわち、セルの各セクタに対して1つを含むことができる。他の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することができ、したがって、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。
【0016】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数のものと、無線インターフェース116を介して通信することができ、それは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。無線インターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立することができる。
【0017】
より具体的には、上記で述べたように、通信システム100は、複数アクセスシステムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104における基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動遠隔通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができ、それは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を用いて無線インターフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0018】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施することができ、それは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を用いて無線インターフェース116を確立することができる。
【0019】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定基準2000(IS−2000)、暫定基準95(IS−95)、暫定基準856(IS−856)、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM(登録商標):Global System for Mobile communications)、GSMエボリューション拡張データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)、および同様のものなどの無線技術を実施することができる。
【0020】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントとすることができ、また職場、家庭、車両、キャンパス、および同様のものなど、局所化されたエリアでの無線接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実施することができる。他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実施することができる。さらに他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。図1Aで示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスする必要はないはずである。
【0021】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、それは、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数のものに、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイド電話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実施することができる。図1Aで示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATを使用する、または異なるRATを使用する他のRANと、直接または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用することのできるRAN104に接続されるのに加えて、コアネットワーク106はまた、GSM無線技術を使用する他のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0022】
コアネットワーク106はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dに対するゲートウェイとして働くことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群における伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの大域システムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダにより所有される、かつ/または運用される有線もしくは無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用できる1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
【0023】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつか、またはすべては、多重モード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、様々な無線リンクを介して、様々な無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aで示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用できる基地局114aと、またIEEE802無線技術を使用できる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0024】
図1Bを次に参照すると、例示的WTRU102のシステム図が示されている。WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信素子122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取外し不能メモリ130、取外し可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺装置138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、前述の要素の任意の下位の組合せを含むことができることを理解されよう。
【0025】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン、および同様のものとすることができる。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作できるようにする任意の他の機能を実施することができる。プロセッサ118は、送信/受信素子122に結合できる送受信機120に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップへと共に統合できることが理解されよう。
【0026】
送信/受信素子122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信素子122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。他の実施形態では、送信/受信素子122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。さらに他の実施形態では、送信/受信素子122は、RF信号と光信号を共に送信および受信するように構成することができる。送信/受信素子122は、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成できることが理解されよう。
【0027】
さらに、送信/受信素子122は、単一の素子として図1Bで示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信素子122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を使用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、無線インターフェース116を介して無線信号を送信および受信するために、2つ以上の送信/受信素子122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0028】
送受信機120は、送信/受信素子122によって送信される信号を変調し、かつ送信/受信素子122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上記で述べたように、WTRU102は、多重モード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して、WTRU102が通信できるようにするために、複数の送受信機を含むことができる。
【0029】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、または有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合することができ、かつそれらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118はまた、ユーザデータを、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。さらにプロセッサ118は、取外し不能メモリ130、および/または取外し可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリに、情報をアクセスし、かつデータを記憶することができる。取外し不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。取外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード、および同様のものを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリに情報をアクセスし、またデータを記憶することができる。
【0030】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、またWTRU102内の他の構成要素に電力を配布する、かつ/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素電池(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池、および同様のものを含むことができる。
【0031】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成できるGPSチップセット136に結合することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれに代えて、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)から無線インターフェース116を介して位置情報を受信する、かつ/または2つ以上の近傍の基地局から受信された信号のタイミングに基づき、その位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態と整合性を維持しながら、任意の適切な位置決定法によって位置情報を取得できることが理解されよう。
【0032】
プロセッサ118は、他の周辺装置138にさらに結合することができ、他の周辺装置138は、さらなる特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1または複数のソフトウェア、および/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺装置138は、加速度計、イーコンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、手を使用しないヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および同様のものを含むことができる。
【0033】
図1Cを次に参照すると、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図が示されている。上記で述べたように、RAN104は、WTRU102a、102b、102cと無線インターフェース116を介して通信するために、E−UTRA無線技術を使用することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信することができる。
【0034】
RAN104は、eNodeB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含み得ることが理解されよう。eNodeB140a、140b、140cはそれぞれ、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eNodeB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eNodeB140aは、例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、かつそこから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することができる。
【0035】
eNodeB140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、また無線資源管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング、および同様のものを処理するように構成することができる。図1Cで示されるように、eNodeB140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0036】
図1Cで示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。前述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれのものも、コアネットワーク通信事業者以外のエンティティにより所有され、かつ/または運用され得ることが理解されよう。
【0037】
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB140a、140b、140cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして働くことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ベアラの活動化/非活動化、WTRU102a、102b、102cの初期のアタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、および同様のものなどを扱うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間を切り換えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0038】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB140a、140b、140cのそれぞれに接続することができる。サービングゲートウェイ144は、概して、WTRU102a、102b、102cとの間で、ユーザデータパケットをルーティングし、転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNodeB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理しかつ記憶すること、および同様のものなど、他の機能を実施することもできる。
【0039】
サービングゲートウェイ144はまた、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110など、パケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供できるPDNゲートウェイ146に接続することができる。
【0040】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108など、回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含む、またはそれと通信することができる。さらに、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダにより所有され、かつ/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことのできるネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0041】
図1Dを次に参照すると、他の実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図が示されている。RAN104は、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するために、IEEE802.16無線技術を使用するアクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに論じられるように、WTRU102a、102b、102c、RAN104、およびコアネットワーク106の様々な機能エンティティ間の通信リンクは、参照点として定義することができる。
【0042】
図1Dで示すように、RAN104は、基地局150a、150b、150c、およびASNゲートウェイ152を含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されよう。基地局150a、150b、150cはそれぞれ、RAN104における特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、またそれぞれ、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、基地局150a、150b、150cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、基地局150aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ無線信号をそこから受信することができる。基地局150a、150b、150cはまた、ハンドオフのトリガリング、トンネル確立、無線資源管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシーの実施、および同様のものなど、モビリティ管理機能を提供することができる。ASNゲートウェイ152は、トラフィック集約点として働くことができ、またページング、加入者プロファイルのキャッシュ、コアネットワーク106へのルーティング、および同様のものを扱うことができる。
【0043】
WTRU102a、102b、102cと、RAN104の間の無線インターフェース116は、IEEE802.16仕様を実施するR1参照点として定義することができる。さらに、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク106と論理的なインターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク106との間の論理的なインターフェースは、R2参照点として定義することができ、それは、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用することができる。
【0044】
基地局150a、150b、150cのそれぞれの間の通信リンクは、基地局間で、WTRUハンドオーバおよびデータの移送を容易にするためのプロトコルを含むR8参照点として定義することができる。基地局150a、150b、150cとASNゲートウェイ152との間の通信リンクは、R6参照点として定義することができる。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づき、モビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0045】
図1Dで示されるように、RAN104は、コアネットワーク106に接続することができる。RAN104とコアネットワーク106との間の通信リンクは、例えば、データ移送およびモビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含むR3参照点として定義することができる。コアネットワーク106は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)154、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ156、およびゲートウェイ158を含むことができる。前述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれのものも、コアネットワーク通信事業者以外のエンティティにより所有され、かつ/または運用できることが理解されよう。
【0046】
MIP−HA154は、IPアドレス管理を扱い、様々なASNおよび/または様々なコアネットワーク間で、WTRU102a、102b、102cがローミングできるようにする。MIP−HA154は、WTRU102a、102b、102cに、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスを提供することができる。AAAサーバ156は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを扱うことができる。ゲートウェイ158は、他のネットワークとの協調動作を容易にすることができる。例えば、ゲートウェイ158は、WTRU102a、102b、102cと、従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108など、回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。さらに、ゲートウェイ158は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことのできるネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0047】
図1Dには示されていないが、RAN104を他のASNに接続することができ、またコアネットワーク106を他のコアネットワークに接続できることが理解されよう。RAN104と他のASNの間の通信リンクは、RAN104と他のASNの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを協調させるためのプロトコルを含むことのできるR4参照点として定義することができる。コアネットワーク106と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、R5参照として定義することができ、それは、ホームコアネットワークと在圏するコアネットワークとの間の協調動作を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0048】
本明細書で述べられる実施形態では、ネットワークアクセスポイント(NAP)は、IP対応デバイスに対して、標準のIPネットワークインターフェースを提供することができる。NAPは、どの受信したIPパケットもICNパケットへとカプセル化することができ、次いでそれを、適切に形成され名前が付けられた情報項目としてパブリッシュすることができる。反対にNAPは、いずれかの適切に形成され名前が付けられた情報項目にサブスクライブすることができ、その場合、情報識別子が、ローカルにNAPに接続されたIPデバイスを表すことができる。受信されたICNパケットを、次いで、適切にカプセル化が解除された後、適切なローカルのIPデバイスに転送することができ、それにより、元のIPパケットを復元する。さらに、実施形態は、ICNボーダゲートウェイ(BGW)の動作について述べることができる。BGWは、そのネットワーク外のIPデバイス向けであるICNパケットをそのネットワーク内のNAPから受信することができ、次いで、これらのパケットを適切なIPネットワークに向けて転送することができる。反対に、BGWで受信されたIPパケットはいずれも、そのローカルなICNネットワーク内の適切なIPベースのデバイスへと転送することができる。
【0049】
本明細書で述べられる実施形態は、IPデバイスが、1つのこのようなIPデバイスと他のものとの間で確立されるチャネルに対して名前が付けられたエンティティと解釈されるという概念に基づくことができる。したがって、IPエンドポイント識別子AIPを有するIPデバイスへのいずれの通信も、データを、AICNと名前が付けられた情報項目に(チャネルを介して)送るものと解釈することができる。言い換えると、デバイスAIPと通信することを望むいずれのIPデバイスも、そのIPパケットを情報項目AICNにパブリッシュすることになるが、デバイスAIPそれ自体は、情報項目AICNにサブスクライブすることになる。デバイスAIPだけが、AICNにサブスクライブできるようになることを保証することは必要ではない可能性のあることに留意すべきであり、それは、様々なICN手順が、このような制限を保証するための様々なアクセス制御機構を提供できるからである。IP−ICN統合の従来方法は、IPベースのアプリケーションと純粋のICNネットワーキングスタックとの間に、「シム(shim)」層を挿入することを含むことができ、UEにおけるネットワークプロトコルの実施が、IPオペレーションからICNオペレーションへと移行されることを要求する。それとは対照的に、本明細書で述べる実施形態は、ICNネットワーク内で、またICNネットワークを介して、純粋なIPデバイスの通信を可能にすることができる。
【0050】
実施形態は、サービスモデルに関する、ならびにICNアーキテクチャによって提供される情報項目に関する基本的な前提を利用することができる。具体的には、プッシュベース(例えば、パブリッシュ−サブスクライブサービス)モデルが提示され、また可変の情報項目(すなわち、すでにパブリッシュされたICN名の下で異なるコンテンツを再度パブリッシュすることができる)をサポートできるものと想定することができる。これらの前提は、PURSUITプロジェクトアーキテクチャに基づく、例えば、それによることができる。
【0051】
実施形態では、ICNネットワーク内で通信する任意のデバイスのIPアドレスは、適切なICN名に属する通信として解釈することができる。通信は、このチャネル(適切なICN名により定義される)を介して送信されるIPパケットが、ICNレベルで可変の情報項目であり得るという意味においてチャネル意味論に従うことができる。この例では、IPアドレスAIPを有するデバイスに送信されるIPパケットは、実際には、AICNと名前の付けられた可変のコンテンツにパブリッシュされることを意味することができる(この場合、このIPアドレスに送信されるIPパケットにより定義される可変のコンテンツに対して、同じ名前が使用できるので、コンテンツは可変である)。さらに、ICNネットワーク外にあるIPアドレスは、それに応じて適切なICN名として符号化することができる。
【0052】
本明細書で述べる方法に対するICN名前空間全体に対して、IPと同様の通信に対してルート識別子(Route Identifier)が選択され得るとしても、別のスコープ識別子(Scope Identifier)を使用することができる。例えば、ルート識別子を使用することは、動作上の理由または移行上の理由で、IPと同様の通信を他のICN通信から分離できるようにする。ルート識別子は、標準化される、適切なフォーラムで合意される、または単に特定のベンダおよび/または通信事業者のICNにわたって所有権を有する方法で定義することができる。
【0053】
このルートスコープ識別子下で、ICNネットワーク内の通信のためのもの(Iで示される)と、ICNネットワーク外のIPアドレスに通信するためのもの(Oで示される)との2つの下位の(サブ)スコープ識別子(Sub-Scope Identifier)があり得る。これらの下位のスコープ識別子のそれぞれのもとで、IPv4およびIPv6命名基準により予見されたものと同様に確立できる様々なレベルの下位の階層が存在することができる。IPv4アドレスが使用される場合(例えば、A.B.C.D、)、INC名の階層は、Aクラス−>Bクラス−>Cクラス−>Dクラスとして実現することができる。階層的なIPアドレス指定に従う各特有のIPアドレスは、したがって、f(A)/f(B)/f(C)/f(D)のようなICN名にマップすることができる。プレフィクス(Prefix)fは、IP下位階層により提供される元の8ビット入力に対して演算を行い、ICNに準拠した識別子を生成する関数を示すことができる。
【0054】
例えば、PURSUITの場合、この関数は、8ビット入力で動作し、かつ各下位の識別子f(x)に対して256ビット(すなわち、PURSUIT識別子長さ)出力を提供するハッシュ関数を選択することができる。このようなハッシュ関数はいずれも、例えば、統計的に一意の識別子を生成するために、ICNアーキテクチャの要件に準拠する必要があり得る。IPv6アドレスに対して同様の編成原理(Organization Principle)を考えることができるが、簡単化のために省略され得る。
【0055】
図2を次に参照すると、IPv4アドレスを使用するICN名前空間の図が示されている。図2は、ICN通信を介するIPに対する単一のルート識別子と、ICN内およびICN外通信のための2つの下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)と、これらの下位のスコープのそれぞれの下のIPサブネット識別子の階層とを含む。
【0056】
NDNなどのアーキテクチャは、ICNコンテンツ識別子として標準のDNS名を使用し、ならびにICNパケットを取得するために、プルベースのサービスモデルを利用する。
【0057】
IPエンドポイント識別子のレベルで適切なICN名を生成するのに加えて、拡張された手法は、交換される通信をさらに制約するために、さらなる情報としてIPレベル通信のさらなる情報を利用することができる。このような制約情報は、ソースおよび/または宛先ポート、ならびにソースIPアドレスとすることができる。言い換えると、例えば、/Root/I//f(A)/f(B)/f(C)/f(D)の形態のICN名を、既存のIP規格による16ビット整数値である「port(ポート)」を備えた/Root/I//f(A)/f(B)/f(C)/f(D)/f(port)のICN名に向けたポート情報により拡張することができる。いくつかの制約パラメータを使用する場合、タプル入力を、関数fに対して使用することができる。ICN名の拡張形は、特定のサービスだけに通信を制約するために使用することができ、これらのサービスは、それらのポート情報により定義される。宛先ポート、または情報を指定する他のアプリケーションフローなど、ポートと同様の他の制約をICN名に加えることができる。
【0058】
適切なICN名においてinterestを示すことができる。パブリッシュ−サブスクライブモデルは、ICNネットワークに対するその基礎となる意味論と考えることができ、例えば、ICN情報項目は、ICNエンティティによりパブリッシュされ、かつ他のICNエンティティでそれにサブスクライブすることにより取得することができる。interest表示(indication)は、ICN名へのサブスクライブを解除することにより、ICNネットワークから除去することができる。
【0059】
IPサブネット通信全体においてinterestを示すことができる。アーキテクチャは、適切なICN名で次のレベルの階層にサブスクライブすることにより、情報項目の全体のセットでinterest表示(indication)を提供することができる。これを用いると、全体のサブネット通信におけるinterestは、特定のデバイスの完全なIPアドレスを用いることに代えて、例えば、/Root/I/f(A)/f(B)/f(C)にサブスクライブすることにより示され得る。これを用いると、サブネットに位置するデバイスに送信されるいずれのパケットも、この下位の階層に対するサブスクライバに送信され得る。
【0060】
さらに、/Root/Iにサブスクライブすることにより、ICNネットワーク内のIPデバイス間のすべての通信に、interestを示すことができる。反対にICNネットワーク外の任意のIPデバイスに対する通信は、/Root/Oにサブスクライブすることにより示すことができる。
【0061】
制約された通信でInterestを示すことができる。適切なICN名は、ポート情報(または他の制約情報)によりさらに記述することができる。こうすることにより、IPレベルのファイアウォールと類似して、IPレベルの通信の送信/受信を特定のポートだけに制約することが可能になる。したがって、このような拡張された適切なICN名にサブスクライブすることにより、適切なICN名で記述された、特定のIPデバイスにおける特定のポートに向けられた情報だけを受信することができ、IPレベルにおけるフローベースの管理、例えば、QoS管理、または解析もしくは同様のものなどの他のフローベースの管理機能を可能にする。
【0062】
例では、IPパケットは、ICNパケット内にカプセル化することができる。一般的なICNパケットフォーマットは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードからなると考えることができる。IPパケットのカプセル化は、(上記で述べた方法に従って、IPパケットの宛先のIPアドレスにより、ならびに通信に加えられた何らかの制約情報により決定された)適切なICN名を、適切なパケットヘッダに挿入することを含むことができる。何らかの適切なオプションをオプションヘッダに設定することができ、次いで、IPパケットの全体を、ICNパケットのペイロードにコピーすることができる。
【0063】
ICNパケットをより小さなチャンクに断片化する必要性は、IPパケットのカプセル化には透過的なものであり得る。IPレベルで実現されることに起因して、IPの上位で実現されるいずれのプロトコル(例えば、TCP、RTP、またはHTTP)も、本明細書で述べられる機構により通信することができる。これは、例えば、TCPパケットをIPパケットにカプセル化することを利用して行うことができ、それを次に、ICNパケットへとカプセル化することができる。IPアドレスIPBに位置するサーバと通信することを望む、IPアドレスIPAを有するWTRUで動作しているTCPベースのアプリケーションの例では、WTRUが接続されるNAPは、サーバがICNネットワーク内に常駐していると仮定して(サブネットチェックにより決定することができる)、適切なICN名/Root/I/f(IPA)を有するICNパケットに、このWTRUから受信されたいずれのパケットもカプセル化することができる。
【0064】
図3および図4を次に参照すると、ICN環境内の通信、およびICN環境とIP環境との間の通信のためのシステム構成要素の図がそれぞれ示されている。図3で示されるように、ICN環境内の通信のためのシステムは、1または複数のIPベースのWTRUと、1または複数のICNネットワーク接続ポイント(NAP)と、ICNネットワークとを含むことができる。図4で示されるように、ICN環境とIP環境との間の通信のためのシステムは、1または複数のIPベースのWTRUと、1または複数のICN NAPと、IPネットワークと、IPボーダGWと、ICNボーダGWと、ICNネットワークとを含むことができる。実施形態では、IPボーダGWおよびIPルータは、IPネットワークで使用される標準のIPネットワーク要素とすることができる。実施形態では、IPベースのWTRUは、IPネットワークとだけ動作するように構成することができる(すなわち、IP専用WTRU)。
【0065】
何らかの他のIP専用WTRUと協動して(そのネットワークインターフェースで、IPパケットを送信および受信することにより)いずれかの標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するIP専用WTRUを本明細書で開示することができる。後者は、図3で示されるように、ICNネットワーク内に位置するか、または図4で示されるように、IPベースのネットワークに位置する。
【0066】
いくつかのICN NAPは、WTRUからIPパケットを受信して、このようなパケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化し、かつICNパケットをそのローカルなICNネットワークにおける適切なICN名にパブリッシュすることができる。いくつかのICN NAPは、そのローカルなICNネットワークからICNパケットを受信して、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除し、IPパケットを、ICNパケットで提供された適切なICN名前情報に基づいて、適切なネットワークインターフェースに送信する。いくつかのICN NAPは、ローカルに接続されたIPベースのWTRUのために、適切なICN名にinterestを登録することができる。
【0067】
ICNボーダGWは、そのローカルなICNからICNパケットを受信して、このようなパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、そのIPベースのネットワークインターフェースの1つを介してそのIPピアネットワークの1つに送信することができる。ICNボーダGWは、IPパケットを、そのIPピアネットワークの1つから受信して、このようなパケットをICNパケットへとカプセル化し、かつICNパケットをそのローカルなICNネットワークにおける適切なICN名へとパブリッシュすることができる。ICNボーダGWは、ICNネットワークにローカルに割り振られるIPアドレス空間のために、IPパケットにinterestを登録することができる。ICNボーダGWは、ローカルなICNネットワークのために、適切なICN名にinterestを登録することができる。
【0068】
図4のIPボーダGWおよびIPルータは、IPネットワークで使用される標準のIPネットワーク要素とすることができる。
【0069】
図5を次に参照すると、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)が示されている。ICN NAP要素は、記憶要素とコントローラとを含むことができる。
【0070】
IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素は、以下の列を有することができる、すなわち、IPv4またはIPv6識別子としてのIPエンドポイント情報、このエンドポイント識別子に対するICN識別子情報ICNID、および特定のIPデバイスのポート制限を含むことのできるファイアウォール(FW)ポリシーエントリである。
【0071】
ローカルなネットワークインターフェースを介して送信するローカルに接続されたWTRUからIPパケットを受信し、IPパケットをICN特有のフォーマットでICNパケットへとカプセル化し、受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をIPエンドポイントデータベースから取得し、適切なICN名を、生成されたICNパケットに追加し、かつICNパケットの、そのローカルなICNネットワークへのパブリッシュを実施することができるコントローラ。
【0072】
あるいは、対応するIP識別子をIPエンドポイントデータベースで見つけることのできない場合、適切なICN名を生成すること、およびこのICN名を、将来の参照用にデータベースに挿入すること。あるいは、対応するIP識別子を見つけることができない場合、適切なICN名のセットを生成することであり、ICN名のセットは、IPエンドポイントデータベースにおけるFWポリシーに従って制約された通信識別子を表す。あるいは、例えば、禁止されている出力ポートを使用することによってNAPローカルFWポリシーを侵害した場合、IPパケットの廃棄を実現することができる。
【0073】
また、ICNパケットの、そのローカルなICNネットワークからの受信を実施し、その後に、ICN特有のフォーマットによるICNパケット内のIPパケットのカプセル化を解除し、受信したICNパケットで与えられたICN名に関するIPエンドポイント識別子をIPエンドポイントデータベースから取得し、かつIPパケットの、適切なローカルなネットワークインターフェースへの送信を実施することができるコントローラ。
【0074】
あるいは、IPエンドポイントデータベースへと挿入される適切なICN名を生成することができる。あるいは、IPパケットで与えられたポート情報により制約される適切なICN名を生成することができる。
【0075】
あるいは、パケットは、IPエンドポイント識別子が見つからなかった場合、廃棄することができる。このIPエンドポイント識別子は制約されたものとすることができ、それを見つけられないことは、FWポリシー制限により、IPエンドポイントデータベースに作成されていなかったことを意味することができ、このポートを介する通信は禁止されていることを意味する。
【0076】
WTRUがNAPに接続される場合、接続されたローカルなWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に基づいて適切なICN名を決定し、かつこのICN名に送信されるパケットにおけるinterestを、ローカルなICNネットワークに示すことにより適切なICN名にinterestを登録すること。
【0077】
あるいは、何らかのNAPローカル管理ルールに従ってFWポリシーを追加し、IPデバイスの可能な通信をさらに制約することができる。あるいは、制約された適切なICN名を、ローカルなNAPのFWポリシーに従って作成することができる。
【0078】
WTRUをNAPから接続を解除する場合、ローカルに接続が解除されるWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に対する適切なICN名を決定し、かつこのICN名に対するinterest表示(indication)をローカルなICNネットワークから除去することにより、適切なICN名におけるinterestの登録を解除する。
【0079】
図6を次に参照すると、ICNボーダゲートウェイ(GW)が示されている。ICNボーダGW要素はまた、記憶要素およびコントローラを含むことができる。
【0080】
IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素は、以下の列を有することができる、すなわち、IPv4またはIPv6識別子としてのIPエンドポイント情報、このIPエンドポイント識別子に対するICN識別子情報ICNID、および特定のIPデバイスのポート制限を含むFWポリシーエントリである。
【0081】
コントローラは、そのIPピアネットワークのいずれかからIPパケットを受信し、IPパケットをICN特有のフォーマットに従ってICNパケットへとカプセル化し、受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をIPエンドポイントデータベースから取得し、適切なICN名を、生成されたICNパケットに追加し、かつICNパケットの、そのローカルなICNネットワークへのパブリッシュを実施することができる。
【0082】
あるいは、対応するIP識別子をIPエンドポイントデータベースで見つけることのできない場合に、適切なICN名を生成することができる。あるいは、制約された適切なICN名を、ICNボーダGWのFWポリシーに基づいて生成することができる。あるいは、入力されるICNパケットから取得されたIPエンドポイント識別子が、ICNネットワークによりサービスされる合意されたIPサブネットに属していない場合、入力されたパケットは、廃棄することができる。
【0083】
コントローラはまた、ICNパケットをそのローカルなICNネットワークから受信し、ICN特有のフォーマットによるICNパケット内のIPパケットのカプセル化を解除し、受信したICNパケットに与えられたICN名に関するIPエンドポイント識別子を、IPエンドポイントデータベースから取得し、かつIPパケットを、適切なIPピアネットワークに送信することを実施できる。あるいは、適切なIP経路が見つからない場合には、パケットを廃棄することができる。
【0084】
コントローラはまた、IPエンドポイント識別子から取得することにより適切なICN名を決定し、かつこのICN名に送信されるパケットにおけるinterestを、ローカルなICNネットワークに示すことにより、ローカルなICNネットワークの外側のIPデバイスを表す適切なICN名にinterestを登録することを実施できる。
【0085】
あるいは、対応するIP識別子がIPエンドポイントデータベースで見つけることができない場合、適切なICN名を生成することができる。あるいは、対応する識別子が、IPエンドポイントデータベースで見つけることができない場合、ICNボーダGWのFWポリシーに基づいて、制約された適切なICN名を生成することができる。
【0086】
あるいは、適切なICN名は、(完全修飾IPアドレスに代えて)特有のIPサブネットに対するinterestを示すことができる。あるいは、制約された適切なICN名が、interestを示すことができる。
【0087】
NAPを統合化する例では、NAPコントローラを、図5の機能全体を実施するスタンドアロンのNAPとして統合することができる。
【0088】
NAPアドオンの例では、NAPコントローラおよび記憶要素が、ソフトウェアのアドオンの形態で、標準のICN NAPに加えて提供され得る。ICN NAPに使用されるソフトウェアプラットフォームに応じてこのアドオンは、ダウンロード可能なソフトウェアモジュールにより提供することができるが、ネットワーク仮想化機能(NFV)などのフレームワークにより提供することもできる。
【0089】
通信事業者ベースの中央記憶要素の例では、記憶要素と、例えば、IPエンドポイント識別子の、適切なICN名へのマッピングなどの参照機能とは、通信事業者ベースの中央要素で実現することができる。このような集中化は、例えば、IP−ICN名マッピングに対して管理が容易であるという理由で実現することができる。この場合、NAPコントローラは、IP−ICN名マッピングを実施するために、中央要素への遠隔接続を利用することができる。
【0090】
他の実施形態では、完全修飾IPアドレスに基づくスコープベースのオペレーションではなく、IPプレフィックス変換(prefixing)を利用することができる。実施形態は、ICN通信事業者内のIPアドレスと、ICN通信事業者のドメイン外のものとの間を分離することに依存しなくてもよい。これは、NAPとGWのオペレーションを非常に簡単化し、ならびに送信オペレーションの遅延を低減することができる。
【0091】
図7を次に参照すると、他のICN名前空間の図が示されている。実施形態では、ICNネットワークで通信するどのデバイスのIPアドレスも、適切なICN名に属する通信として解釈することができる。このチャネル(適切なICN名で定義された)を介して送られるIPパケットが、ICNレベルで可変の情報項目であるという意味で、通信はチャネル意味論に従う。PURSUITなどのパブリッシュ−サブスクライブアーキテクチャは、このような可変のチャネルと同様の通信を可能にする。これは、IPアドレスAIPを有するデバイスに送られるIPパケットは、実際には、AICNと名前が付けられた可変のコンテンツにパブリッシュされ得ることを意味することができる。このIPアドレスに送られるIPパケットにより定義される同じ名前が、可変コンテンツに使用されるので、コンテンツは可変であるとすることができる。さらに、ICNネットワーク外に存在するいずれのIPアドレスも、それに応じて適切なICN名として符号化することができる。
【0092】
ICN名前空間全体に関して、IPと同様の通信に対して、ルート識別子であっても、別のスコープ識別子を選択することができる。例えば、ルート識別子を使用することは、IPと同様の通信を、(例えば、オペレーションまたは移行理由で)他のICN通信から分離できるようになる。ルート識別子は標準化することができる(例えば、適切なフォーラムで合意されて)、または特定のベンダおよび/または通信事業者のICNにわたり、所有権を有する方法で単に定義することができる。このルートスコープ下で、通信事業者内部のIPプレフィックスの範囲に対して、ならびに外部のIPプレフィックスの範囲に対して共に、いわゆるプレフィックススコープが存在し得る。これらは、図7で、それぞれI1からIN、およびO1からOMとして示すことができる。
【0093】
プレフィックススコープは、IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報とを組み合わせることにより決定することができる。実施形態では、IPアドレスおよびサブネットマスク情報は、特定のIPプレフィックス情報を表す統計的に一意のスコープ識別子を決定するために、固定長(例えば、PURSUITアーキテクチャの場合256ビット)の単一の識別子へとハッシュすることができる。ICNネットワーク外のIPアドレスに対しては、例えば、通信事業者管理システムによるルートスコープ下で、プレフィックスを計算し、かつパブリッシュすることができる。これは、通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づくことができる。他の実施形態では、プレフィックスは、サービスすることを意図しているIPプレフィックスそれ自体の構成に従ってボーダGWにより計算され、パブリッシュすることができる。ICNネットワーク内のIPアドレスに対するIPプレフィックスは、内部管理エンティティ(例えば、別個のIPアドレス空間管理サーバ、または拡張された動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバ)によりパブリッシュすることができる。
【0094】
図7における黒い円は、その親スコープ(ここではI1)により表されるIPプレフィックス情報に従って、IPアドレスに対する実際の情報識別子とすることができる。実施形態では、情報識別子は、「has」関数fにより、PURSUITアーキテクチャにおいて、完全修飾IPアドレス(例えば、10.0.10.4)を単一の256ビット識別子へとハッシュすることにより形成することができる。これを用いると、各スコープは、スコープが表しているIPプレフィックス情報に準拠した情報項目(およびそれらのデータ)を含むことができる。
【0095】
ICN名は、さらなる情報で制約することができる。IPエンドポイント識別子のレベルで、適切なICN名を生成することに加えて、実施形態は、交換される通信をさらに制約するために、IPレベル通信のさらなる情報を利用することができる。制約情報は、ソースおよび/または宛先ポート、ならびにソースIPアドレスとすることができる。言い換えると、ICN名は、例えば、/Root/I1/f(IP address)/f(port)のICN名に向けて、ポート情報により拡張することができ、ここで、portは、既存のIP規格による16ビット整数値とすることができる。いくつかの制約パラメータが使用される実施形態では、関数fに対してタプル入力を使用することができる。ICN名のこの拡張形は、通信を、それらのポート情報により定義される特定のサービスに制約するために使用することができる。宛先ポート、もしくは他のアプリケーションフローが指定する情報など、ポートと同様の他の制約を、ICN名に追加できることに留意されたい。
【0096】
上記で述べた実施形態と同様に、IPパケットは、ICNパケットにカプセル化することができる。実施形態では、一般的なICNパケットフォーマットを使用することができる。フォーマットは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードを含むことができる。したがって、IPパケットのカプセル化は、適切なICN名を適切なパケットヘッダの中に挿入し、オプションヘッダに何らかの適切なオプションを設定し、次いで、IPパケットの全体を、ICNパケットのペイロードにコピーすることができる。実施形態では、ICNパケットをより小さなチャンクへと断片化することが必要になり得る。このオペレーションは、IPパケットのカプセル化と共に行うことができる。
【0097】
IPレベルでの実現により、IPの上位で実現されるいずれのプロトコル(例えば、TCP、RTP、またはHTTP)も、本明細書で述べられる実施形態における機構を介して通信することが可能になる。通信は、例えば、TCPパケットからIPパケットへのカプセル化を利用することができ、それは、次いで、ICNパケットにカプセル化することができる。したがって、IPプレフィックスI1下で、IPアドレスIPBに位置するサーバと通信することを望む、IPアドレスIPAを有するUEで動作するTCPベースのアプリケーションの例では、UEが接続されるNAPは、このUEから受信されるいずれのパケットも、適切なICN名/Root/I1/f(IPB)を有するICNパケットへとカプセル化することができる。
【0098】
本明細書で述べられる実施形態に対するシステム構成要素は、図3および図4を参照して上記で述べたシステム構成要素と実質的に同様のものであり得ることに留意されたい。
【0099】
図8および図9を次に参照すると、本明細書で述べられる実施形態に対するICN NAPに、またICNボーダGWに存在することのできる記憶要素およびデータベースの図が示されている。実施形態では、ICN NAPコントローラは、スタンドアロンのICN NAPとして統合されて、図8の機能全体を実施することができる。他の実施形態では、ICN NAPコントローラおよび記憶要素が、ソフトウェアのアドオンの形態で、標準のICN NAPに追加して提供することができる。ICN NAPに使用されるソフトウェアプラットフォームに応じて、このアドオンは、ダウンロード可能なソフトウェアモジュールにより提供され得るが、ネットワーク仮想化機能(NFV)などのフレームワークにより提供することもできる。
【0100】
他の実施形態では、記憶要素および参照機能(すなわち、IPエンドポイント識別子の、適切なICN名へのマッピング)は、事業者ベースの中央要素で実現され得る。このような集中化は、例えば、IP−ICN名マッピングに対して管理が容易であるという理由で実現することができる。この場合、NAPコントローラは、IP−ICN名マッピングを実施するために、中央要素への遠隔接続性を利用することができる。
【0101】
実施形態では、IPベースのWTRUは、標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行することができる。これは、そのネットワークインターフェースでIPパケットを送信し、かつ受信することにより行うことができる。IPベースのWTRUは、他のIPベースのWTRUと協動することができ、それは、ICNネットワーク(図3)に、またはIPベースのネットワーク(図4)に存在することができる。
【0102】
1または複数のICN NAPは、内部の記憶構成要素にIPプレフィックスのリストを記憶することができる。実施形態では、IPプレフィックスのリストは、構成ファイルにより提供することができる。他の実施形態では、IPプレフィックスのリストは、例えば、DHCP接続段階で、ブートストラップ手順により提供することができる。他の実施形態では、アナウンスメントプロトコルを使用して、ICN通信事業者ドメインで、知られたIPプレフィックス情報を高い頻度でアナウンスすることができる。
【0103】
1または複数のICN NAPは、IPベースのWTRUからIPパケットを受信することができる。IPパケットが受信されたとき、1または複数のICN NAPは、パケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化することができる。1または複数のICN NAPは、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより、適切なICN名を決定することができる。1または複数のICN NAPは、その内部データベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づいて、宛先IPアドレスに対してプレフィックスのマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定することができる(図7)。マッチするプレフィックスが見つからない場合、受信したパケットは廃棄することができる。1または複数のICN NAPは、ポートまたは他の情報など、何らかの制約情報を決定することができる。
【0104】
1または複数のICN NAPは、そのローカルなICNネットワークにおいて、ICN名前空間(図7)に従って、ICNパケットを適切なICN名にパブリッシュすることができる。ICN名前空間は、プレフィックス情報およびIPアドレス情報、ならびに前のステップで決定された何らかの任意選択の制約情報により形成することができる。
【0105】
1または複数のICN NAPは、ローカルなICNネットワークからICNパケットを受信することができる。1または複数のICN NAPは、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除することができる。1または複数のICN NAPは、ICNパケットで提供される適切なICN名前情報に基づいて、IPパケットを適切なネットワークインターフェースに送ることができる。あるいは、1または複数のICN NAPは、例えば、ポート構成、ソースのアドレス範囲、および/または宛先に基づき、IPパケットに関するICP NAPに常駐できる何らかのファイアウォールポリシーを実行することができる。
【0106】
1または複数のICN NAPは、ローカルに接続されたIPベースのWTRUのために、適切なICN名にinterestを登録することができる。これは、ICN NAPのそれ自体のプレフィックス情報に従って、適切なプレフィックススコープを決定することにより行うことができる。これは、例えば、それ自体の?(Own)列(図8)におけるそれ自体のプレフィックス空間を示すプレフィックスDBエントリにより決定することができる。ICN NAPは、次いで、ICN名前空間(図7)、および決定されたプレフィックススコープに従って、適切なICN名にサブスクライブすることができる。あるいは、ICN NAPは、個々のIPアドレスだけにではなく、NAPサービングプレフィックスだけに対するそれ自体のプレフィックススコープ全体にサブスクライブすることができる。
【0107】
ICNボーダGMは、その内部の記憶構成要素にIPプレフィックスのリストを記憶することができる。実施形態では、IPプレフィックスのリストは、構成ファイルにより提供することができる。他の実施形態では、IPプレフィックスのリストは、ブートストラップ手順により提供することができる。他の実施形態では、アナウンスメントプロトコルを使用して、ICN通信事業者ドメインで、知られたIPプレフィックス情報を高い頻度でアナウンスすることができる。
【0108】
ICNボーダGWは、ピアIPネットワークからIPパケットを受信することができる。ICNボーダGWは、IPパケットをICNパケットにカプセル化することができる。ICNボーダGWは、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより、適切なICN名を決定することができる。図7を参照して上記で述べたように、ICNボーダGWの内部データベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づいて、宛先IPアドレスに対してプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープをさらに決定することができる。マッチするプレフィックスが見つからない場合、ICNボーダGWは、受信パケットを廃棄することができる。ICNボーダGWは、ポートまたは他の情報など、何らかの制約情報をさらに決定することができる。
【0109】
ICNボーダGWは、上記で述べられたように決定されたプレフィックス情報およびIPアドレス情報により形成された、ICN名前空間(図7)によるそのローカルなICNネットワークにおける適切なICN名に、ICNパケットをパブリッシュすることができる。あるいは、ICNボーダGWは、見出されたプレフィックス情報が、受信したIPパケットに関連するアドレス範囲に対する何らかの定義されたファイアウォールポリシーを侵害している場合(例えば、誤ったプロトコルタイプ、または誤ったポートが使用されているなど)、パケットを廃棄することができる。
【0110】
ICNボーダGWは、ICNパケットをそのローカルなICNから受信することができる。ICNボーダGWは、ICNパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除することができる。ICNボーダGWは、そのIPベースのネットワークインターフェースの1つを介して、IPプレフィックス情報に従い、IPパケットをIPピアネットワークに送ることができる。あるいは、ICNボーダGWは、例えば、ポート構成、ソースのアドレス範囲、および/または宛先に基づいて、IPパケットに関してICN NAPに常駐できる何らかのファイアウォールポリシーを実行することができる。
【0111】
ICNボーダGWは、例えば、それ自体の?(Own)列(図9)におけるそれ自体のプレフィックス空間を示すプレフィックスDBエントリにより決定され、ICNボーダGWにローカルに割り振られたIPアドレス空間のために、IPパケットにinterestを登録することができる。
【0112】
ICNボーダGWは、ローカルなICNネットワークのために、適切なICN名にinterestを登録することができる。これは、ICNボーダGWの内部データベースにおけるプレフィックス構成に照会することにより実施することができる。言い換えると、ICNボーダGWは、それ自体の?(Own)列(図9)に従って、プレフィックスDBをフィルタすることができる。ICNボーダGWは、次いで、上記で決定されたICN名前空間(図7)に従って、適切なIPプレフィックススコープにサブスクライブすることができる。
【0113】
実施形態は、ICNに接続された2つのIPベースのデバイス間の通信、または一方のIPベースのデバイスがICNネットワークに接続されるが、他方のIPベースのデバイスはICNネットワークもしくはIPネットワークのいずれかに接続される通信を可能にすることができる。IPベースのデバイスから送られたIPパケットは、ICNネットワークを介して転送することができる。ICNネットワークにより受信されたIPパケットを、IPベースのデバイスに転送することができる。実施形態では、IPベースのデバイスから送られたIPパケットを、ICNネットワークを介して他のIPネットワークに向けて転送し、かつ受信することができる。実施形態では、ICNネットワークにより受信されたIPパケットは、ICNネットワークを介してIPベースのデバイスに転送することができる。
【0114】
実施形態
1.無線通信システムで使用するための方法であって、方法は、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおいてインターネットプロトコル(IP)デバイスをアンカリングするステップを含む。
【0115】
2.ICNネットワークで通信するデバイスのIPアドレスは、ICN名に属する通信と解釈される、実施形態1に記載の方法。
【0116】
3.通信はチャネル意味論に従う、実施形態1または2に記載の方法。
【0117】
4.チャネル意味論によって送信されたIPパケットは、ICNレベルにおける可変の情報項目を含む、実施形態1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【0118】
5.ICNネットワーク外に存在するIPアドレスは、ICN名として符号化される、実施形態1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【0119】
6.ルートスコープ識別子が使用される、実施形態1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【0120】
7.ルート識別子は、IPと同様の通信のために選択される、実施形態1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【0121】
8.ルートスコープ識別子は、2つの下位のスコープ識別子を有する、実施形態1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【0122】
9.下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)の1つは、ICNネットワーク内の通信に使用され、また下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)の1つは、ICNネットワーク外の通信に使用される、実施形態1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【0123】
10.IPレベル通信のさらなる情報が、ICN名を制約するために使用される、実施形態1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【0124】
11.ICN情報項目は、ICNエンティティによりパブリッシュされ、また他のICNエンティティにサブスクライブすることにより取得される、実施形態1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【0125】
12.interest表示(indication)は、ICN名からサブスクライブを解除することにより、ICNネットワークから除去される、実施形態1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【0126】
13.情報項目の全体のセットは、ICN名における次のレベルの階層にサブスクライブすることによりinterest表示(indication)を提供する、実施形態1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【0127】
14.サブネットに位置するデバイスに送信されるいずれのパケットも、下位の階層におけるサブスクライバに送信される、実施形態1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【0128】
15.ICN名は、ポート情報によりさらに記述される、実施形態1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【0129】
16.ICNパケットはヘッダおよびペイロードを含む、実施形態1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【0130】
17.IPパケットのカプセル化は、ICN名をパケットヘッダに挿入するステップと、オプションヘッダにオプションを設定するステップと、IPパケットをICNパケットのペイロードにコピーするステップとを含む、実施形態1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【0131】
18.他のIP専用WTRUと協動して標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するIP専用無線送受信ユニット(WTRU)が使用される、実施形態1乃至17のいずれか一項に記載の方法。
【0132】
19.いくつかのICNネットワークアクセスポイント(NAP)が使用される、実施形態1乃至18のいずれか一項に記載の方法。
【0133】
20.ICN NAPは、WTRUからIPパケットを受信する、実施形態1乃至19のいずれか一項に記載の方法。
【0134】
21.ICN NAPは、ローカルなICNネットワークからICNパケットを受信する、実施形態1乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【0135】
22.ICN NAPは、ローカルに接続されたIPベースのWTRUのために、ICN名にinterestを登録する、実施形態1乃21のいずれか一項に記載の方法。
【0136】
23.ICNボーダゲートウェイ(GW)が使用される、実施形態1乃至22のいずれか一項に記載の方法。
【0137】
24.ICNボーダGWは、ローカルなICNからICNパケットを受信する、実施形態1乃至23のいずれか一項に記載の方法。
【0138】
25.ICNボーダGWは、IPピアネットワークからIPパケットを受信する、実施形態1乃至24のいずれか一項に記載の方法。
【0139】
26.ICNボーダGWは、ローカルなICNネットワークのためにinterestをICN名に登録する、実施形態1乃至25のいずれか一項に記載の方法。
【0140】
27.IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素がICN NAPで使用される、実施形態1乃至26のいずれか一項に記載の方法。
【0141】
28.記憶要素は、IPエンドポイント情報、IPエンドポイント識別子に対するICN識別子情報、および特定のIPデバイスのポート制限を含むファイアウォール(FW)ポリシーエントリを含む、実施形態1乃至27のいずれか一項に記載の方法。
【0142】
29.コントローラは、ローカルなネットワークインターフェースを介して送信された、ローカルに接続されたWTRUからのIPパケットの受信を実施する、実施形態1乃至28のいずれか一項に記載の方法。
【0143】
30.コントローラは、IPパケットを、ICN特有のフォーマットでICNパケットへとカプセル化する、実施形態1乃至29のいずれか一項に記載の方法。
【0144】
31.コントローラは、受信したIPパケットに与えられた宛先に関するICN名を取得する、実施形態1乃至30のいずれか一項に記載の方法。
【0145】
32.コントローラは、ICN名を、生成されたICNパケットに追加する、実施形態1乃至31のいずれか一項に記載の方法。
【0146】
33.コントローラは、ICNパケットをローカルなICNネットワークにパブリッシュする、実施形態1乃至32のいずれか一項に記載の方法。
【0147】
34.コントローラは、そのローカルなネットワークからICNパケットの受信を実施する、実施形態1乃至33のいずれか一項に記載の方法。
【0148】
35.コントローラは、ICN特有のフォーマットに基づくICN内のIPパケットのカプセル化を解除する、実施形態1乃至34のいずれか一項に記載の方法。
【0149】
36.コントローラは、IPエンドポイントデータベースから、受信したICNパケットにおけるICN名に関するIPエンドポイント識別子を取得する、実施形態1乃至35のいずれか一項に記載の方法。
【0150】
37.コントローラは、IPパケットをローカルなネットワークインターフェースに送信する、実施形態1乃至36のいずれか一項に記載の方法。
【0151】
38.WTRUがNAPに接続されているという条件で、ローカルに接続されたWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に基づくICN名を用いて、ICN名へのinterestの登録が決定される、実施形態1乃至37のいずれか一項に記載の方法。
【0152】
39.ICN名へのinterestの登録は、WTRUがNAPに接続されているという条件で、ローカルなICNネットワークにおけるICN名に送信されるパケットで示される、実施形態1乃至38のいずれか一項に記載の方法。
【0153】
40.ICN名におけるinterestの登録解除は、WTRUがNAPから接続が解除されるという条件で、接続が解除されるローカルなWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に対するICN名を用いて決定される、実施形態1乃至39のいずれか一項に記載の方法。
【0154】
41.ICN名におけるinterestの登録解除は、WTRUがNAPから接続が解除されるという条件で、ローカルなICNネットワークからICN名が除去されることである、実施形態1乃至40のいずれか一項に記載の方法。
【0155】
42.ICNボーダGWは、IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素を含む、実施形態1乃至41のいずれか一項に記載の方法。
【0156】
43.IPエンドポイントデータベースは、IPエンドポイント情報、ICN識別子情報、およびFWポリシーを含む、実施形態1乃至42のいずれか一項に記載の方法。
【0157】
44.コントローラは、IPピアネットワークからIPパケットの受信を実施する、実施形態1乃至43のいずれか一項に記載の方法。
【0158】
45.NAPコントローラは、スタンドアロンのNAPである、実施形態1乃至44のいずれか一項に記載の方法。
【0159】
46.NAPコントローラおよび記憶要素は、ソフトウェアアドオンの形態で標準のICN NAPに加えることにより含まれる、実施形態1乃至45のいずれか一項に記載の方法。
【0160】
47.記憶要素および参照機能は、通信事業者ベースの中央要素で実現される、実施形態1乃至46のいずれか一項に記載の方法。
【0161】
48.IPプレフィックスルーティング情報を利用する、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングする方法であって、方法は、IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップと、ICNをさらなる識別情報で制約するステップと、IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップとを含む。
【0162】
49.IPベースのデバイスは、IPベースのデバイス間で確立されたチャネルに対して名前が付けられたエンティティと解釈される、実施形態48に記載の方法。
【0163】
50.IPアドレスは、ICNネットワークの外側に存在する、実施形態48または49に記載の方法。
【0164】
51.IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップは、可変のコンテンツ情報項目に対するIPアドレスに送られるIPパケットをパブリッシュするステップを含む、実施形態48乃至50のいずれか一項に記載の方法。
【0165】
52.IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップは、スコープ識別子がIPと同様の通信に対して選択されるICN名前空間を利用するステップを含む、実施形態48乃至51のいずれか一項に記載の方法。
【0166】
53.スコープ識別子はルート識別子である、実施形態48乃至52のいずれか一項に記載の方法。
【0167】
54.ルート識別子は、ICN通信からIPと同様の通信を分離できるようにする、実施形態48乃至53のいずれか一項に記載の方法。
【0168】
55.スコープ識別子は標準化される、実施形態48乃至54のいずれか一項に記載の方法。
【0169】
56.スコープ識別子はICNネットワークにわたって定義される、実施形態48乃至55のいずれか一項に記載の方法。
【0170】
57.スコープ識別子は、IP通信事業者の内部のIPプレフィックス範囲と、外部のIPプレフィックス範囲に対するスコープのプレフィックススコープとを含む、実施形態48乃至56のいずれか一項に記載の方法。
【0171】
58.プレフィックススコープは、IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報との組合せにより決定される、実施形態48乃至57のいずれか一項に記載の方法。
【0172】
59.IPアドレスおよびサブネットマスク情報は、特有のIPプレフィックス情報を表す統計的に一意のスコープ識別子を決定するために、固定長の単一の識別子へとハッシュされる、実施形態48乃至58のいずれか一項に記載の方法。
【0173】
60.IPプレフィックスは、通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づき、通信事業者管理システムにより、ルートスコープ下で計算され、かつパブリッシュされる、実施形態48乃至59のいずれか一項に記載の方法。
【0174】
61.IPプレフィックスは、IPボーダゲートウェイ(GW)により計算され、かつパブリッシュされる、実施形態48乃至60のいずれか一項に記載の方法。
【0175】
62.ICNネットワーク内におけるIPアドレスに対するIPプレフィックスは、内部の管理エンティティによりパブリッシュされる、実施形態48乃至61のいずれか一項に記載の方法。
【0176】
63.ICN名前空間は、IPアドレスに対する情報識別子を含む、実施形態48乃至62のいずれか一項に記載の方法。
【0177】
64.情報識別子は、has関数により、完全修飾IPアドレスを、PURSUITアーキテクチャにおける単一の256ビット識別子へとハッシュすることにより形成される、実施形態48乃至63のいずれか一項に記載の方法。
【0178】
65.ICNをさらなる識別情報で制約するステップは、ソースポート、宛先ポート、またはソースIPアドレスに関する情報を用いてICN名を拡張するステップを含む、実施形態48乃至64のいずれか一項に記載の方法。
【0179】
66.ICNをさらなる識別情報で制約するステップは、タプル入力を用いて、いくつかの制約パラメータを組み合わせるステップを含む、実施形態48乃至65のいずれか一項に記載の方法。
【0180】
67.IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードを生成するステップを含む、実施形態48乃至66のいずれか一項に記載の方法。
【0181】
68.IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップは、適切なICN名を適切なパケットヘッダに挿入し、いずれかの適切なオプションをオプションヘッダに設定し、かつIPパケットをICNパケットのペイロードにコピーするステップを含む、実施形態48乃至67のいずれか一項に記載の方法。
【0182】
69.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたステーション(STA)。
【0183】
70.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたアクセスポイント(AP)。
【0184】
71.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された無線送受信ユニット(WTRU)。
【0185】
72.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された基地局(BS)。
【0186】
73.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサ。
【0187】
74.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたベースバンドプロセッサ。
【0188】
75.通信デバイスのプロセッサにより実行されたとき、デバイスに、実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令をその上に符号化させた非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0189】
76.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたネットワークノード。
【0190】
77.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたネットワーク。
【0191】
78.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された集積回路。
【0192】
79.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたシステム。
【0193】
80.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたサーバ。
【0194】
81.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたユーザ機器(UE)。
【0195】
82.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたICNネットワーク接続ポイント(NAP)。
【0196】
83.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたICNボーダゲートウェイ(GW)。
【0197】
84.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたIPボーダゲートウェイ(GW)。
【0198】
85.IPプレフィックスルーティング情報を利用する、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信を行うためのシステムであって、システムは、IPベースのWTRU、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)、およびICNネットワークを備える。
【0199】
86.IPボーダゲートウェイ(GW)、およびICNボーダGWをさらに備える、実施形態85に記載のシステム。
【0200】
87.ICN NAPは、プレフィックスデータベース、およびコントローラを備える記憶要素を有する、実施形態85または86に記載のシステム。
【0201】
88.ICNボーダGWは、コントローラ、およびIPボーダルータを備える記憶要素を有する、実施形態85乃至87のいずれか一項に記載のシステム。
【0202】
89.IPベースのWTRUは、他のIPベースのWTRUと協動して、標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するように構成される、実施形態85乃至88のいずれか一項に記載のシステム。
【0203】
90.ICN NAPは、IPプレフィックスのリストを記憶要素に記憶し、IPパケットをIPベースのWTRUから受信し、ICNパケットをICNネットワークから受信し、かつIPベースのWTRUのためにinterestを適切なICN名に登録するように構成される、実施形態85乃至89のいずれか一項に記載のシステム。
【0204】
91.ICN NAPは、IPパケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化し、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより適切なICN名を決定し、かつICN名前空間に従って、ICNパケットを適切なICN名へとパブリッシュするようにさらに構成される、実施形態85乃至90のいずれか一項に記載のシステム。
【0205】
92.ICN NAPは、プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対するプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定し、マッチするプレフィックスが見つからない場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至91のいずれか一項に記載のシステム。
【0206】
93.ICN NAPは、見出されたプレフィックス情報が、IPパケットに関連するアドレス範囲に対する何らかの定義されたファイアウォールポリシーを侵害している場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至92のいずれか一項に記載のシステム。
【0207】
94.ICN NAPは、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、ICNパケットで提供される適切なICN名前情報に基づき、適切なネットワークインターフェースに送るようにさらに構成される、実施形態85乃至93のいずれか一項に記載のシステム。
【0208】
95.ICN NAPは、受信したIPパケットに関する何らかのファイアウォールポリシーを実行するようにさらに構成される、実施形態85乃至94のいずれか一項に記載のシステム。
【0209】
96.ICN NAPは、プレフィックスデータベースに従って適切なプレフィックススコープを決定し、かつICN名前空間およびプレフィックススコープに従って、適切なICN名にサブスクライブするようにさらに構成される、実施形態85乃至95のいずれか一項に記載のシステム。
【0210】
97.ICNボーダGWは、IPプレフィックスのリストを記憶要素に記憶し、IPパケットをIPピアネットワークから受信し、ICNパケットをICNネットワークから受信し、ICNボーダGWにローカルに割り振られたIPアドレス空間のために、interestをIPパケットに登録し、かつICNネットワークのために適切なICN名にinterestを登録するように構成される、実施形態85乃至96のいずれか一項に記載のシステム。
【0211】
98.ICNボーダGWは、IPパケットをICNパケットへとカプセル化し、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより適切なICN名を決定し、かつICN名前空間に従って、ICNパケットを適切なICN名にパブリッシュするようにさらに構成される、実施形態85乃至97のいずれか一項に記載のシステム。
【0212】
99.ICNボーダGWは、プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対するプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定し、マッチするプレフィックスが見つからない場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至98のいずれか一項に記載のシステム。
【0213】
100.ICNボーダGWは、ICNパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、IPプレフィックス情報に従い、IPベースのネットワークインターフェースを介して、IPピアネットワークに送るようにさらに構成される、実施形態85乃至99のいずれか一項に記載のシステム。
【0214】
特徴および要素が特定の組合せにより上記で述べられているが、当業者であれば、各特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用できることが理解されよう。さらに、本明細書で述べられる方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行するために、コンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を介して送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、これだけに限らないが、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスク、およびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアに関連付けられたプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数送受信機を実施するために使用することができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2017年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはインターネットプロトコル(IP)ピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングする方法であって、
IP専用無線送受信ユニット(WTRU)から、ICNネットワークのネットワークアクセスポイント(NAP)によって、IPパケットを受信するステップと、
前記NAPによって、前記IPパケットの意図された宛先のIPアドレスに基づいて、前記IPパケットに対する適切なICN名を決定するステップであって、前記ICN名は、IPオーバICN通信に対するルート識別子、前記単一のルート識別子の下にある、ICN通信内に対する第1のサブスコープ識別子およびICN通信外に対する第2のサブスコープ識別子、ならびに前記第1のサブスコープ識別子および前記第2のサブスコープ識別子の下にあるIPサブネット識別子の1または複数のレベルの階層を含む、ステップと、
前記NAPによって、前記ICN名をパケットヘッダに挿入することにより、前記IPパケットをICNパケットへカプセル化するステップと、
前記NAPによって、前記ICN名にサブスクライブされた複数のデバイスに前記ICNパケットを送るステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
IPサブネット識別子の前記1または複数のレベルのそれぞれは、前記IPアドレスのグループを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPアドレスはIPv4フォーマットであり、またIPサブネット識別子の前記1または複数のレベルのそれぞれは、前記IPアドレスの8ビットを表す10進数を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記IPアドレスは、IPv6フォーマットであり、またIPサブネット識別子の前記1または複数のレベルのそれぞれは、前記IPアドレスの16ビットを表す4つの16進数のグループを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ルート識別子は、IP通信事業者−内部IPプレフィックス範囲に対する第1のプレフィックススコープと、
外部のIPプレフィックス範囲に対する第2のプレフィックススコープと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のプレフィックススコープおよび第2のプレフィックススコープは、前記IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報との組み合わせを通して決定されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のプレフィックススコープは、前記通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づき、通信事業者管理システムにより、前記ルートスコープ下で計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のプレフィックススコープは、IPボーダゲートウェイ(GW)により計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のプレフィックススコープは、内部の管理エンティティによりパブリッシュされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のデバイスの1または複数は、前記IPサブネット識別子の異なるレベルにサブスクライブされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間通信をアンカリングするための情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークアクセスポイント(NAP)であって、
IPパケットを、IP専用無線送受信ユニット(WTRU)から受信するよう構成された回路を備え、
前記回路は、前記IPパケットの意図された宛先のIPアドレスに基づいて、前記IPパケットに対して適切なICN名を決定し、前記ICN名は、IPオーバICN通信に対するルート識別子と、前記単一のルート識別子の下にある、ICN通信内に対する第1のサブスコープ識別子およびICN通信外に対する第2のサブスコープ識別子と、前記第1のサブスコープ識別子および前記第2のサブスコープ識別子の下にあるIPサブネット識別子の1または複数レベルとの階層を含み、および
前記ICN名をパケットヘッダに挿入することにより、前記IPパケットをICNパケットへとカプセル化するようさらに構成され、並びに、
前記回路は、前記ICN名にサブスクライブされた複数のデバイスに前記ICNパケットを送るようさらに構成されたことを特徴とするNAP
【請求項12】
IPサブネット識別子の前記1または複数レベルのそれぞれは、前記IPアドレスのグループを含むことを特徴とする請求項11に記載のNAP
【請求項13】
前記IPアドレスはIPv4フォーマットであり、またIPサブネット識別子の前記1または複数レベルのそれぞれは、前記IPアドレスの8ビットを表す10進数を含むことを特徴とする請求項11に記載のNAP
【請求項14】
前記IPアドレスはIPv6フォーマットであり、またIPサブネット識別子の前記1または複数レベルのそれぞれは、前記IPアドレスの16ビットを表す4つの16進数のグループを含むことを特徴とする請求項11に記載のNAP
【請求項15】
前記ルート識別子は、IP通信事業者−内部のIPプレフィックス範囲に対する第1のプレフィックススコープと、外部のIPプレフィックス範囲に対するスコープの第2のプレフィックススコープとを含むことを特徴とする請求項11に記載のNAP
【請求項16】
前記第1のプレフィックススコープおよび前記第2のプレフィックススコープは、前記IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報との組み合せを通して決定されることを特徴とする請求項15に記載のNAP
【請求項17】
前記第2のプレフィックススコープは、通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づき、通信事業者管理システムにより、前記ルートスコープ下で計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項15に記載のNAP
【請求項18】
前記第2のプレフィックススコープは、IPボーダゲートウェイ(GW)により計算されおよびパブリッシュされることを特徴とする請求項15に記載のNAP
【請求項19】
記第1のプレフィックススコープは、内部の管理エンティティによりパブリッシュされることを特徴とする請求項15に記載のNAP
【請求項20】
前記複数のデバイスの1または複数は、前記IPサブネット識別子の異なるレベルにサブスクライブされることを特徴とする請求項11に記載のNAP
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2014年10月14日に出願された米国特許仮出願第62/063,746号明細書、および2015年7月2日に出願された米国特許仮出願第62/188,001号明細書の利益を主張するものであり、その内容を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
情報指向ネットワーキング(ICN:Information-centric networking)の分野など、経路指向ネットワーク(Path-oriented network)は、インターネットプロトコル(IP)ネットワーキングのように、単にエンドポイントAからエンドポイントBにビットパケットを送るのではなくて、情報のルーティング(routing)に焦点を合わせている。経路指向ネットワークでは、データは、場所、アプリケーション、記憶装置、および移送手段から独立するようになり、ネットワーク内キャッシングおよび複製を可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ICNに対するアーキテクチャが提案されてきているが、その多くは、望ましいネットワークレベルの機能を実現するために、現在のネットワーク基盤の部分的な置き換えを必要とする可能性がある。提案されたアーキテクチャは、既存の(例えば、インターネットプロトコル(IP)またはローカルなイーサネットベースの)アーキテクチャに対するオーバーレイとして実現することができる。しかしこのような移行(migration)は、ユーザ機器(UE)をICNベースの解決策へと遷移させることがなお必要となるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態では、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングするための方法、システム、および装置が開示される。実施形態は、IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップと、さらなる識別情報でICNを制約するステップと、IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップとを含むことができる。
【0005】
実施形態では、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間で通信するための方法、システム、および装置が開示される。実施形態は、IPベースの無線送受信ユニット(WTRU)と、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)とを含むことができる。さらに実施形態は、IPボーダゲートウェイ(GW)、およびICNボーダGWを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A図1Aは、1または複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Bは、図1Aで示された通信システム内で使用できる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C図1Cは、図1Aで示された通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワーク、および例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1D図1Dは、図1Aで示された通信システム内で使用できる他の例示的な無線アクセスネットワーク、および他の例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2図2は、IPv4アドレスを使用するICN名前空間の図である。
図3図3は、情報指向ネットワーキング(ICN)環境内で通信するためのシステム構成要素の図である。
図4図4は、ICN環境と、インターネットプロトコル(IP)環境との間で通信するためのシステム構成要素の図である。
図5図5は、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)の図である。
図6図6は、ICNボーダゲートウェイ(GW)の図である。
図7図7は、他のICN名前空間の図である。
図8図8は、ICN NAPに存在することのできる記憶要素およびデータベースを示す図である。
図9図9は、ICNボーダGWに存在することのできる記憶要素およびデータベースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
情報指向ネットワーキング(ICN)は、コンテンツが情報アドレス指定(addressing)により交換される新しいパラダイムを構成することができる。コンテンツを要求したネットワーク化されたエンティティに向けて情報ソースとして働くのに適した適切なネットワーク化されたエンティティを接続することができる。
【0008】
ICNに対するアーキテクチャが提案されてきているが、その多くは、望ましいネットワークレベルの機能を実現するために、現在のネットワーク基盤の部分的な置き換えを必要とする可能性がある。提案されたアーキテクチャは、既存の(例えば、インターネットプロトコル(IP)またはローカルなイーサネットベースの)アーキテクチャに対するオーバーレイとして実現することができる。しかし、このような移行は、ユーザ機器(UE)をICNベースの解決策へと遷移させることがなお必要となるはずである。
【0009】
IPベースのアプリケーションが、現在使用されている広範囲なインターネットサービスを提供する場合、これらのアプリケーションのすべてを遷移させることは、サーバサイドの構成要素(例えば、電子ショッピングのウェブサーバ、および同様のものなど)の遷移も必要とするので、UEにおけるネットワークレベルの機能(例えば、プロトコルスタックの実装)の純粋な遷移よりもはるかに困難な作業になり得る。したがって、IPベースのサービス、およびそれらを用いる純粋なIPベースの無線送受信ユニット(WTRU)は、ICNネットワーキングが成長し続けるとしても、将来にわたって使用され続ける可能性がある。他方で、ネットワークレベルにおけるICNへの移行は、非常に将来性があり得る。ICNは、一般に、例えば、ネットワーク内キャッシュを使用すること、および送信側/受信側を空間/時間的に分離することにより効率を高めるなどの利点を生ずることができる。
【0010】
本明細書で述べる実施形態は、これらの2つの傾向を一緒にすることに焦点を合わせることができる。言い換えると、実施形態は、IPネットワークのICN動作モードへの遷移を含むが、このような環境におけるIPベースのサービスおよびアプリケーションの通信を実現することができる。このような組合せを達成するために、実施形態は、ICNネットワークに接続されながら、IPベースのデバイスが通信できる方法およびシステムを含むことができる。実施形態では、通信は、ICNネットワークまたは標準のIPネットワークに接続されるIPデバイスを用いて行うことができる。
【0011】
より具体的には、実施形態は、ICNを介して、IP専用デバイスから送られたIPパケットを転送するための方法および手順、ICNを介して受信されたIPパケットを、IP専用デバイス(IP-only Device)に向けて転送するための方法および手順、IP専用デバイスから送られ、かつICNを介して受信されたIPパケットを、他のIPネットワークに転送するための方法および手順、およびIPネットワークを介して受信されたIPパケットを、ICNを介してIP専用デバイスに向けて転送するための方法および手順を含むことができる。
【0012】
図1Aを次に参照すると、1または複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図が示されている。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、同報通信などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する複数アクセスシステムとすることができる。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステム資源を共用することによって、複数の無線ユーザが、このようなコンテンツにアクセスできるようにする。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス法を使用することができる。
【0013】
図1Aで示すように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作し、かつ/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信し、かつ/または受信するように構成することができ、またユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ式電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品、および同様のものなどを含むことができる。
【0014】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ、および同様のものとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続される基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることを理解されよう。
【0015】
基地局114aは、RAN104の一部とすることができ、それはまた、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)を含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ぶことのできる特定の地理的な領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、セルセクタへとさらに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機を、すなわち、セルの各セクタに対して1つを含むことができる。他の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することができ、したがって、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。
【0016】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数のものと、無線インターフェース116を介して通信することができ、それは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。無線インターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立することができる。
【0017】
より具体的には、上記で述べたように、通信システム100は、複数アクセスシステムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104における基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動遠隔通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができ、それは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を用いて無線インターフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0018】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施することができ、それは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を用いて無線インターフェース116を確立することができる。
【0019】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定基準2000(IS−2000)、暫定基準95(IS−95)、暫定基準856(IS−856)、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM(登録商標):Global System for Mobile communications)、GSMエボリューション拡張データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)、および同様のものなどの無線技術を実施することができる。
【0020】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントとすることができ、また職場、家庭、車両、キャンパス、および同様のものなど、局所化されたエリアでの無線接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実施することができる。他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実施することができる。さらに他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。図1Aで示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスする必要はないはずである。
【0021】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、それは、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数のものに、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイド電話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実施することができる。図1Aで示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATを使用する、または異なるRATを使用する他のRANと、直接または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用することのできるRAN104に接続されるのに加えて、コアネットワーク106はまた、GSM無線技術を使用する他のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0022】
コアネットワーク106はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dに対するゲートウェイとして働くことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群における伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの大域システムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダにより所有される、かつ/または運用される有線もしくは無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用できる1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
【0023】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつか、またはすべては、多重モード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、様々な無線リンクを介して、様々な無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aで示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用できる基地局114aと、またIEEE802無線技術を使用できる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0024】
図1Bを次に参照すると、例示的WTRU102のシステム図が示されている。WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信素子122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取外し不能メモリ130、取外し可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺装置138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、前述の要素の任意の下位の組合せを含むことができることを理解されよう。
【0025】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン、および同様のものとすることができる。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作できるようにする任意の他の機能を実施することができる。プロセッサ118は、送信/受信素子122に結合できる送受信機120に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップへと共に統合できることが理解されよう。
【0026】
送信/受信素子122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信素子122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。他の実施形態では、送信/受信素子122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。さらに他の実施形態では、送信/受信素子122は、RF信号と光信号を共に送信および受信するように構成することができる。送信/受信素子122は、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成できることが理解されよう。
【0027】
さらに、送信/受信素子122は、単一の素子として図1Bで示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信素子122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を使用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、無線インターフェース116を介して無線信号を送信および受信するために、2つ以上の送信/受信素子122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0028】
送受信機120は、送信/受信素子122によって送信される信号を変調し、かつ送信/受信素子122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上記で述べたように、WTRU102は、多重モード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して、WTRU102が通信できるようにするために、複数の送受信機を含むことができる。
【0029】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、または有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合することができ、かつそれらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118はまた、ユーザデータを、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。さらにプロセッサ118は、取外し不能メモリ130、および/または取外し可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリに、情報をアクセスし、かつデータを記憶することができる。取外し不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。取外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード、および同様のものを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリに情報をアクセスし、またデータを記憶することができる。
【0030】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、またWTRU102内の他の構成要素に電力を配布する、かつ/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素電池(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池、および同様のものを含むことができる。
【0031】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成できるGPSチップセット136に結合することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれに代えて、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)から無線インターフェース116を介して位置情報を受信する、かつ/または2つ以上の近傍の基地局から受信された信号のタイミングに基づき、その位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態と整合性を維持しながら、任意の適切な位置決定法によって位置情報を取得できることが理解されよう。
【0032】
プロセッサ118は、他の周辺装置138にさらに結合することができ、他の周辺装置138は、さらなる特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1または複数のソフトウェア、および/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺装置138は、加速度計、イーコンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、手を使用しないヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および同様のものを含むことができる。
【0033】
図1Cを次に参照すると、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図が示されている。上記で述べたように、RAN104は、WTRU102a、102b、102cと無線インターフェース116を介して通信するために、E−UTRA無線技術を使用することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信することができる。
【0034】
RAN104は、eNodeB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含み得ることが理解されよう。eNodeB140a、140b、140cはそれぞれ、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eNodeB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eNodeB140aは、例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、かつそこから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することができる。
【0035】
eNodeB140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、また無線資源管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング、および同様のものを処理するように構成することができる。図1Cで示されるように、eNodeB140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0036】
図1Cで示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。前述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれのものも、コアネットワーク通信事業者以外のエンティティにより所有され、かつ/または運用され得ることが理解されよう。
【0037】
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB140a、140b、140cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして働くことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ベアラの活動化/非活動化、WTRU102a、102b、102cの初期のアタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、および同様のものなどを扱うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間を切り換えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0038】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB140a、140b、140cのそれぞれに接続することができる。サービングゲートウェイ144は、概して、WTRU102a、102b、102cとの間で、ユーザデータパケットをルーティングし、転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNodeB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理しかつ記憶すること、および同様のものなど、他の機能を実施することもできる。
【0039】
サービングゲートウェイ144はまた、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110など、パケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供できるPDNゲートウェイ146に接続することができる。
【0040】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108など、回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含む、またはそれと通信することができる。さらに、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダにより所有され、かつ/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことのできるネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0041】
図1Dを次に参照すると、他の実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図が示されている。RAN104は、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するために、IEEE802.16無線技術を使用するアクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに論じられるように、WTRU102a、102b、102c、RAN104、およびコアネットワーク106の様々な機能エンティティ間の通信リンクは、参照点として定義することができる。
【0042】
図1Dで示すように、RAN104は、基地局150a、150b、150c、およびASNゲートウェイ152を含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されよう。基地局150a、150b、150cはそれぞれ、RAN104における特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、またそれぞれ、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、基地局150a、150b、150cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、基地局150aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ無線信号をそこから受信することができる。基地局150a、150b、150cはまた、ハンドオフのトリガリング、トンネル確立、無線資源管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシーの実施、および同様のものなど、モビリティ管理機能を提供することができる。ASNゲートウェイ152は、トラフィック集約点として働くことができ、またページング、加入者プロファイルのキャッシュ、コアネットワーク106へのルーティング、および同様のものを扱うことができる。
【0043】
WTRU102a、102b、102cと、RAN104の間の無線インターフェース116は、IEEE802.16仕様を実施するR1参照点として定義することができる。さらに、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク106と論理的なインターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク106との間の論理的なインターフェースは、R2参照点として定義することができ、それは、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用することができる。
【0044】
基地局150a、150b、150cのそれぞれの間の通信リンクは、基地局間で、WTRUハンドオーバおよびデータの移送を容易にするためのプロトコルを含むR8参照点として定義することができる。基地局150a、150b、150cとASNゲートウェイ152との間の通信リンクは、R6参照点として定義することができる。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づき、モビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0045】
図1Dで示されるように、RAN104は、コアネットワーク106に接続することができる。RAN104とコアネットワーク106との間の通信リンクは、例えば、データ移送およびモビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含むR3参照点として定義することができる。コアネットワーク106は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)154、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ156、およびゲートウェイ158を含むことができる。前述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれのものも、コアネットワーク通信事業者以外のエンティティにより所有され、かつ/または運用できることが理解されよう。
【0046】
MIP−HA154は、IPアドレス管理を扱い、様々なASNおよび/または様々なコアネットワーク間で、WTRU102a、102b、102cがローミングできるようにする。MIP−HA154は、WTRU102a、102b、102cに、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスを提供することができる。AAAサーバ156は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを扱うことができる。ゲートウェイ158は、他のネットワークとの協調動作を容易にすることができる。例えば、ゲートウェイ158は、WTRU102a、102b、102cと、従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108など、回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。さらに、ゲートウェイ158は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことのできるネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0047】
図1Dには示されていないが、RAN104を他のASNに接続することができ、またコアネットワーク106を他のコアネットワークに接続できることが理解されよう。RAN104と他のASNの間の通信リンクは、RAN104と他のASNの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを協調させるためのプロトコルを含むことのできるR4参照点として定義することができる。コアネットワーク106と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、R5参照として定義することができ、それは、ホームコアネットワークと在圏するコアネットワークとの間の協調動作を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0048】
本明細書で述べられる実施形態では、ネットワークアクセスポイント(NAP)は、IP対応デバイスに対して、標準のIPネットワークインターフェースを提供することができる。NAPは、どの受信したIPパケットもICNパケットへとカプセル化することができ、次いでそれを、適切に形成され名前が付けられた情報項目としてパブリッシュすることができる。反対にNAPは、いずれかの適切に形成され名前が付けられた情報項目にサブスクライブすることができ、その場合、情報識別子が、ローカルにNAPに接続されたIPデバイスを表すことができる。受信されたICNパケットを、次いで、適切にカプセル化が解除された後、適切なローカルのIPデバイスに転送することができ、それにより、元のIPパケットを復元する。さらに、実施形態は、ICNボーダゲートウェイ(BGW)の動作について述べることができる。BGWは、そのネットワーク外のIPデバイス向けであるICNパケットをそのネットワーク内のNAPから受信することができ、次いで、これらのパケットを適切なIPネットワークに向けて転送することができる。反対に、BGWで受信されたIPパケットはいずれも、そのローカルなICNネットワーク内の適切なIPベースのデバイスへと転送することができる。
【0049】
本明細書で述べられる実施形態は、IPデバイスが、1つのこのようなIPデバイスと他のものとの間で確立されるチャネルに対して名前が付けられたエンティティと解釈されるという概念に基づくことができる。したがって、IPエンドポイント識別子AIPを有するIPデバイスへのいずれの通信も、データを、AICNと名前が付けられた情報項目に(チャネルを介して)送るものと解釈することができる。言い換えると、デバイスAIPと通信することを望むいずれのIPデバイスも、そのIPパケットを情報項目AICNにパブリッシュすることになるが、デバイスAIPそれ自体は、情報項目AICNにサブスクライブすることになる。デバイスAIPだけが、AICNにサブスクライブできるようになることを保証することは必要ではない可能性のあることに留意すべきであり、それは、様々なICN手順が、このような制限を保証するための様々なアクセス制御機構を提供できるからである。IP−ICN統合の従来方法は、IPベースのアプリケーションと純粋のICNネットワーキングスタックとの間に、「シム(shim)」層を挿入することを含むことができ、WTRUにおけるネットワークプロトコルの実施が、IPオペレーションからICNオペレーションへと移行されることを要求する。それとは対照的に、本明細書で述べる実施形態は、ICNネットワーク内で、またICNネットワークを介して、純粋なIPデバイスの通信を可能にすることができる。
【0050】
実施形態は、サービスモデルに関する、ならびにICNアーキテクチャによって提供される情報項目に関する基本的な前提を利用することができる。具体的には、プッシュベース(例えば、パブリッシュ−サブスクライブサービス)モデルが提示され、また可変の情報項目(すなわち、すでにパブリッシュされたICN名の下で異なるコンテンツを再度パブリッシュすることができる)をサポートできるものと想定することができる。これらの前提は、PURSUITプロジェクトアーキテクチャに基づく、例えば、それによることができる。
【0051】
実施形態では、ICNネットワーク内で通信する任意のデバイスのIPアドレスは、適切なICN名に属する通信として解釈することができる。通信は、このチャネル(適切なICN名により定義される)を介して送信されるIPパケットが、ICNレベルで可変の情報項目であり得るという意味においてチャネル意味論に従うことができる。この例では、IPアドレスAIPを有するデバイスに送信されるIPパケットは、実際には、AICNと名前の付けられた可変のコンテンツにパブリッシュされることを意味することができる(この場合、このIPアドレスに送信されるIPパケットにより定義される可変のコンテンツに対して、同じ名前が使用できるので、コンテンツは可変である)。さらに、ICNネットワーク外にあるIPアドレスは、それに応じて適切なICN名として符号化することができる。
【0052】
本明細書で述べる方法に対するICN名前空間全体に対して、IPと同様の通信に対してルート識別子(Route Identifier)が選択され得るとしても、別のスコープ識別子(Scope Identifier)を使用することができる。例えば、ルート識別子を使用することは、動作上の理由または移行上の理由で、IPと同様の通信を他のICN通信から分離できるようにする。ルート識別子は、標準化される、適切なフォーラムで合意される、または単に特定のベンダおよび/または通信事業者のICNにわたって所有権を有する方法で定義することができる。
【0053】
このルートスコープ識別子下で、ICNネットワーク内の通信のためのもの(Iで示される)と、ICNネットワーク外のIPアドレスに通信するためのもの(Oで示される)との2つの下位の(サブ)スコープ識別子(Sub-Scope Identifier)があり得る。これらの下位のスコープ識別子のそれぞれのもとで、IPv4およびIPv6命名基準により予見されたものと同様に確立できる様々なレベルの下位の階層が存在することができる。IPv4アドレスが使用される場合(例えば、A.B.C.D、)、INC名の階層は、Aクラス−>Bクラス−>Cクラス−>Dクラスとして実現することができる。階層的なIPアドレス指定に従う各特有のIPアドレスは、したがって、f(A)/f(B)/f(C)/f(D)のようなICN名にマップすることができる。プレフィクス(Prefix)fは、IP下位階層により提供される元の8ビット入力に対して演算を行い、ICNに準拠した識別子を生成する関数を示すことができる。
【0054】
例えば、PURSUITの場合、この関数は、8ビット入力で動作し、かつ各下位の識別子f(x)に対して256ビット(すなわち、PURSUIT識別子長さ)出力を提供するハッシュ関数を選択することができる。このようなハッシュ関数はいずれも、例えば、統計的に一意の識別子を生成するために、ICNアーキテクチャの要件に準拠する必要があり得る。IPv6アドレスに対して同様の編成原理(Organization Principle)を考えることができるが、簡単化のために省略され得る。
【0055】
図2を次に参照すると、IPv4アドレスを使用するICN名前空間の図200が示されている。図2は、ICN通信を介するIPに対する単一のルート識別子202と、ICN内204およびICN外通信206のための2つの下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)と、これらの下位のスコープのそれぞれの下のIPサブネット識別子208の階層とを含む。
【0056】
NDNなどのアーキテクチャは、ICNコンテンツ識別子として標準のDNS名を使用し、ならびにICNパケットを取得するために、プルベースのサービスモデルを利用する。
【0057】
IPエンドポイント識別子のレベルで適切なICN名を生成するのに加えて、拡張された手法は、交換される通信をさらに制約するために、さらなる情報としてIPレベル通信のさらなる情報を利用することができる。このような制約情報は、ソースおよび/または宛先ポート、ならびにソースIPアドレスとすることができる。言い換えると、例えば、/Root/I//f(A)/f(B)/f(C)/f(D)の形態のICN名を、既存のIP規格による16ビット整数値である「port(ポート)」を備えた/Root/I//f(A)/f(B)/f(C)/f(D)/f(port)のICN名に向けたポート情報により拡張することができる。いくつかの制約パラメータを使用する場合、タプル入力を、関数fに対して使用することができる。ICN名の拡張形は、特定のサービスだけに通信を制約するために使用することができ、これらのサービスは、それらのポート情報により定義される。宛先ポート、または情報を指定する他のアプリケーションフローなど、ポートと同様の他の制約をICN名に加えることができる。
【0058】
適切なICN名においてinterestを示すことができる。パブリッシュ−サブスクライブモデルは、ICNネットワークに対するその基礎となる意味論と考えることができ、例えば、ICN情報項目は、ICNエンティティによりパブリッシュされ、かつ他のICNエンティティでそれにサブスクライブすることにより取得することができる。interest表示(indication)は、ICN名へのサブスクライブを解除することにより、ICNネットワークから除去することができる。
【0059】
IPサブネット通信全体においてinterestを示すことができる。アーキテクチャは、適切なICN名で次のレベルの階層にサブスクライブすることにより、情報項目の全体のセットでinterest表示(indication)を提供することができる。これを用いると、全体のサブネット通信におけるinterestは、特定のデバイスの完全なIPアドレスを用いることに代えて、例えば、/Root/I/f(A)/f(B)/f(C)にサブスクライブすることにより示され得る。これを用いると、サブネットに位置するデバイスに送信されるいずれのパケットも、この下位の階層に対するサブスクライバに送信され得る。
【0060】
さらに、/Root/Iにサブスクライブすることにより、ICNネットワーク内のIPデバイス間のすべての通信に、interestを示すことができる。反対にICNネットワーク外の任意のIPデバイスに対する通信は、/Root/Oにサブスクライブすることにより示すことができる。
【0061】
制約された通信でInterestを示すことができる。適切なICN名は、ポート情報(または他の制約情報)によりさらに記述することができる。こうすることにより、IPレベルのファイアウォールと類似して、IPレベルの通信の送信/受信を特定のポートだけに制約することが可能になる。したがって、このような拡張された適切なICN名にサブスクライブすることにより、適切なICN名で記述された、特定のIPデバイスにおける特定のポートに向けられた情報だけを受信することができ、IPレベルにおけるフローベースの管理、例えば、QoS管理、または解析もしくは同様のものなどの他のフローベースの管理機能を可能にする。
【0062】
例では、IPパケットは、ICNパケット内にカプセル化することができる。一般的なICNパケットフォーマットは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードからなると考えることができる。IPパケットのカプセル化は、(上記で述べた方法に従って、IPパケットの宛先のIPアドレスにより、ならびに通信に加えられた何らかの制約情報により決定された)適切なICN名を、適切なパケットヘッダに挿入することを含むことができる。何らかの適切なオプションをオプションヘッダに設定することができ、次いで、IPパケットの全体を、ICNパケットのペイロードにコピーすることができる。
【0063】
ICNパケットをより小さなチャンクに断片化する必要性は、IPパケットのカプセル化には透過的なものであり得る。IPレベルで実現されることに起因して、IPの上位で実現されるいずれのプロトコル(例えば、TCP、RTP、またはHTTP)も、本明細書で述べられる機構により通信することができる。これは、例えば、TCPパケットをIPパケットにカプセル化することを利用して行うことができ、それを次に、ICNパケットへとカプセル化することができる。IPアドレスIPBに位置するサーバと通信することを望む、IPアドレスIPAを有するWTRUで動作しているTCPベースのアプリケーションの例では、WTRUが接続されるNAPは、サーバがICNネットワーク内に常駐していると仮定して(サブネットチェックにより決定することができる)、適切なICN名/Root/I/f(IPA)を有するICNパケットに、このWTRUから受信されたいずれのパケットもカプセル化することができる。
【0064】
図3および図4を次に参照すると、ICN環境300内の通信、およびICN環境とIP環境400との間の通信のためのシステム構成要素の図がそれぞれ示されている。図3で示されるように、ICN環境内の通信のためのシステムは、1または複数のIPベースのWTRU302と、1または複数のICNネットワーク接続ポイント(NAP)304と、ICNネットワーク306とを含むことができる。図4で示されるように、ICN環境とIP環境との間の通信のためのシステムは、1または複数のIPベースのWTRU402と、1または複数のICN NAP404と、IPネットワーク406と、IPボーダGW408と、ICNボーダGW410と、ICNネットワーク412とを含むことができる。実施形態では、IPボーダGW408およびIPルータ414は、IPネットワークで使用される標準のIPネットワーク要素とすることができる。実施形態では、IPベースのWTRU402は、IPネットワーク406とだけ動作するように構成することができる(すなわち、IP専用WTRU)。
【0065】
何らかの他のIP専用WTRUと協動して(そのネットワークインターフェースで、IPパケットを送信および受信することにより)いずれかの標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するIP専用WTRUを本明細書で開示することができる。後者は、図3で示されるように、ICNネットワーク内に位置するか、または図4で示されるように、IPベースのネットワークに位置する。
【0066】
いくつかのICN NAP304、404は、WTRU302、402からIPパケットを受信して、このようなパケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化し、かつICNパケットをそのローカルなICNネットワーク306、412における適切なICN名にパブリッシュすることができる。いくつかのICN NAP304、404は、そのローカルなICNネットワーク306、412からICNパケットを受信して、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除し、IPパケットを、ICNパケットで提供された適切なICN名前情報に基づいて、適切なネットワークインターフェースに送信する。いくつかのICN NAP304、404は、ローカルに接続されたIPベースのWTRU302、402のために、適切なICN名にinterestを登録することができる。
【0067】
ICNボーダGW410は、そのローカルなICNネットワーク412からICNパケットを受信して、このようなパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、そのIPベースのネットワークインターフェースの1つを介してそのIPピアネットワーク406の1つに送信することができる。ICNボーダGW410は、IPパケットを、そのIPピアネットワーク406の1つから受信して、このようなパケットをICNパケットへとカプセル化し、かつICNパケットをそのローカルなICNネットワーク412における適切なICN名へとパブリッシュすることができる。ICNボーダGW410は、ICNネットワーク412にローカルに割り振られるIPアドレス空間のために、IPパケットにinterestを登録することができる。ICNボーダGW410は、ローカルなICNネットワーク412のために、適切なICN名にinterestを登録することができる。
【0068】
図4のIPボーダGW408およびIPルータ414は、IPネットワークで使用される標準のIPネットワーク要素とすることができる。
【0069】
図5を次に参照すると、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)500が示されている。ICN NAP500の要素は、記憶要素502とコントローラ504とを含むことができる。
【0070】
IPエンドポイントデータベース512を保持する記憶要素は、以下の列を有することができる、すなわち、IPv4またはIPv6識別子としてのIPエンドポイント情報506、このエンドポイント識別子に対するICN識別子情報ICNID508、および特定のIPデバイスのポート制限を含むことのできるファイアウォール(FW)ポリシーエントリ510である。
【0071】
コントローラ504は、ローカルなネットワークインターフェースを介して送信するローカルに接続されたWTRUからIPパケットを受信し、IPパケットをICN特有のフォーマットでICNパケットへとカプセル化し、受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をIPエンドポイントデータベース512から取得し、適切なICN名を、生成されたICNパケットに追加し、かつICNパケットの、そのローカルなICNネットワークへのパブリッシュを実施することができる。
【0072】
コントローラ504は、あるいは、対応するIP識別子をIPエンドポイントデータベース512で見つけることのできない場合、適切なICN名を生成すること、およびこのICN名を、将来の参照用にデータベース512に挿入することができるコントローラ504は、あるいは、対応するIP識別子を見つけることができない場合、適切なICN名のセットを生成することができ、ICN名のセットは、IPエンドポイントデータベース512におけるFWポリシー510に従って制約された通信識別子を表す。コントローラ504は、あるいは、例えば、禁止されている出力ポートを使用することによってNAPローカルFWポリシー510を侵害した場合、IPパケットの廃棄を実現することができる。
【0073】
またコントローラ504は、ICNパケットの、そのローカルなICNネットワークからの受信を実施し、その後に、ICN特有のフォーマットによるICNパケット内のIPパケットのカプセル化を解除し、受信したICNパケットで与えられたICN名に関するIPエンドポイント識別子506をIPエンドポイントデータベース512から取得し、かつIPパケットの、適切なローカルなネットワークインターフェースへの送信を実施することができる。
【0074】
あるいは、IPエンドポイントデータベース512へと挿入される適切なICN名を生成することができる。あるいは、IPパケットで与えられたポート情報により制約される適切なICN名を生成することができる。
【0075】
あるいは、パケットは、IPエンドポイント識別子506が見つからなかった場合、廃棄することができる。このIPエンドポイント識別子506は制約されたものとすることができ、それを見つけられないことは、FWポリシー制限により、IPエンドポイントデータベース512に作成されていなかったことを意味することができ、このポートを介する通信は禁止されていることを意味する。
【0076】
WTRUがNAP500に接続される場合、接続されたローカルなWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子506に基づいて適切なICN名を決定し、かつこのICN名に送信されるパケットにおけるinterestを、ローカルなICNネットワークに示すことにより適切なICN名にinterestを登録すること。
【0077】
あるいは、何らかのNAPローカル管理ルールに従ってFWポリシー510を追加し、IPデバイスの可能な通信をさらに制約することができる。あるいは、制約された適切なICN名を、ローカルなNAP500のFWポリシー510に従って作成することができる。
【0078】
WTRUをNAP500から接続を解除する場合、ローカルに接続が解除されるWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子506に対する適切なICN名を決定し、かつこのICN名に対するinterest表示(indication)をローカルなICNネットワークから除去することにより、適切なICN名におけるinterestの登録を解除する。
【0079】
図6を次に参照すると、ICNボーダゲートウェイ(GW)600が示されている。ICNボーダGW600はまた、記憶要素602およびコントローラ604を含むことができる。
【0080】
IPエンドポイントデータベース612を保持する記憶要素602は、以下の列を有することができる、すなわち、IPv4またはIPv6識別子としてのIPエンドポイント情報606、このIPエンドポイント識別子に対するICN識別子情報ICNID608、および特定のIPデバイスのポート制限を含むFWポリシーエントリ610である。
【0081】
コントローラ604は、そのIPピアネットワークのいずれかからIPパケットを受信し、IPパケットをICN特有のフォーマットに従ってICNパケットへとカプセル化し、受信したIPパケットに与えられた宛先に関する適切なICN名をIPエンドポイントデータベースから取得し、適切なICN名を、生成されたICNパケットに追加し、かつICNパケットの、そのローカルなICNネットワークへのパブリッシュを実施することができる。
【0082】
あるいは、対応するIP識別子606をIPエンドポイントデータベース612で見つけることのできない場合に、適切なICN名を生成することができる。あるいは、制約された適切なICN名を、ICNボーダGW600のFWポリシー610に基づいて生成することができる。あるいは、入力されるICNパケットから取得されたIPエンドポイント識別子606が、ICNネットワークによりサービスされる合意されたIPサブネットに属していない場合、入力されたパケットは、廃棄することができる。
【0083】
コントローラ604はまた、ICNパケットをそのローカルなICNネットワークから受信し、ICN特有のフォーマットによるICNパケット内のIPパケットのカプセル化を解除し、受信したICNパケットに与えられたICN名に関するIPエンドポイント識別子606を、IPエンドポイントデータベース612から取得し、かつIPパケットを、適切なIPピアネットワークに送信することを実施できる。あるいは、適切なIP経路が見つからない場合には、パケットを廃棄することができる。
【0084】
コントローラ604はまた、IPエンドポイント識別子606から取得することにより適切なICN名を決定し、かつこのICN名に送信されるパケットにおけるinterestを、ローカルなICNネットワークに示すことにより、ローカルなICNネットワークの外側のIPデバイスを表す適切なICN名にinterestを登録することを実施できる。
【0085】
あるいは、対応するIP識別子606がIPエンドポイントデータベース612で見つけることができない場合、適切なICN名を生成することができる。あるいは、対応する識別子が、IPエンドポイントデータベース612で見つけることができない場合、ICNボーダGW600のFWポリシー610に基づいて、制約された適切なICN名を生成することができる。
【0086】
あるいは、適切なICN名は、(完全修飾IPアドレスに代えて)特有のIPサブネットに対するinterestを示すことができる。あるいは、制約された適切なICN名が、interestを示すことができる。
【0087】
NAPを統合化する例では、NAPコントローラを、図5の機能全体を実施するスタンドアロンのNAPとして統合することができる。
【0088】
NAPアドオンの例では、NAPコントローラおよび記憶要素が、ソフトウェアのアドオンの形態で、標準のICN NAPに加えて提供され得る。ICN NAPに使用されるソフトウェアプラットフォームに応じてこのアドオンは、ダウンロード可能なソフトウェアモジュールにより提供することができるが、ネットワーク仮想化機能(NFV)などのフレームワークにより提供することもできる。
【0089】
通信事業者ベースの中央記憶要素の例では、記憶要素と、例えば、IPエンドポイント識別子の、適切なICN名へのマッピングなどの参照機能とは、通信事業者ベースの中央要素で実現することができる。このような集中化は、例えば、IP−ICN名マッピングに対して管理が容易であるという理由で実現することができる。この場合、NAPコントローラは、IP−ICN名マッピングを実施するために、中央要素への遠隔接続を利用することができる。
【0090】
他の実施形態では、完全修飾IPアドレスに基づくスコープベースのオペレーションではなく、IPプレフィックス変換(prefixing)を利用することができる。実施形態は、ICN通信事業者内のIPアドレスと、ICN通信事業者のドメイン外のものとの間を分離することに依存しなくてもよい。これは、NAPとGWのオペレーションを非常に簡単化し、ならびに送信オペレーションの遅延を低減することができる。
【0091】
図7を次に参照すると、他のICN名前空間の図700が示されている。実施形態では、ICNネットワーク704で通信するどのデバイスのIPアドレスも、適切なICN名に属する通信として解釈することができる。このチャネル(適切なICN名で定義された)を介して送られるIPパケットが、ICNレベルで可変の情報項目であるという意味で、通信はチャネル意味論に従う。PURSUITなどのパブリッシュ−サブスクライブアーキテクチャは、このような可変のチャネルと同様の通信を可能にする。これは、IPアドレスAIPを有するデバイスに送られるIPパケットは、実際には、AICNと名前が付けられた可変のコンテンツにパブリッシュされ得ることを意味することができる。このIPアドレスに送られるIPパケットにより定義される同じ名前が、可変コンテンツに使用されるので、コンテンツは可変であるとすることができる。さらに、ICNネットワーク外に存在するいずれのIPアドレスも、それに応じて適切なICN名として符号化することができる。
【0092】
ICN名前空間全体に関して、IPと同様の通信に対して、ルート識別子708であっても、別のスコープ識別子を選択することができる。例えば、ルート識別子を使用することは、IPと同様の通信を、(例えば、オペレーションまたは移行理由で)他のICN通信から分離できるようになる。ルート識別子は標準化することができる(例えば、適切なフォーラムで合意されて)、または特定のベンダおよび/または通信事業者のICNにわたり、所有権を有する方法で単に定義することができる。このルートスコープ下で、通信事業者内部のIPプレフィックスの範囲に対して、ならびに外部のIPプレフィックスの範囲に対して共に、いわゆるプレフィックススコープ702が存在し得る。これらは、図7で、それぞれI1からIN、およびO1からOMとして示すことができる。
【0093】
プレフィックススコープ702は、IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報とを組み合わせることにより決定することができる。実施形態では、IPアドレスおよびサブネットマスク情報は、特定のIPプレフィックス情報を表す統計的に一意のスコープ識別子を決定するために、固定長(例えば、PURSUITアーキテクチャの場合256ビット)の単一の識別子へとハッシュすることができる。ICNネットワーク706外のIPアドレスに対しては、例えば、通信事業者管理システムによるルートスコープ下で、プレフィックスを計算し、かつパブリッシュすることができる。これは、通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づくことができる。他の実施形態では、プレフィックスは、サービスすることを意図しているIPプレフィックスそれ自体の構成に従ってボーダGWにより計算され、パブリッシュすることができる。ICNネットワーク704内のIPアドレスに対するIPプレフィックスは、内部管理エンティティ(例えば、別個のIPアドレス空間管理サーバ、または拡張された動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバ)によりパブリッシュすることができる。
【0094】
図7における黒い円は、その親スコープ(ここではI1)により表されるIPプレフィックス情報に従って、IPアドレスに対する実際の情報識別子710とすることができる。実施形態では、情報識別子710は、「has」関数fにより、PURSUITアーキテクチャにおいて、完全修飾IPアドレス(例えば、10.0.10.4)を単一の256ビット識別子へとハッシュすることにより形成することができる。これを用いると、各スコープは、スコープ702が表しているIPプレフィックス情報に準拠した情報項目(およびそれらのデータ)を含むことができる。
【0095】
ICN名は、さらなる情報で制約することができる。IPエンドポイント識別子のレベルで、適切なICN名を生成することに加えて、実施形態は、交換される通信をさらに制約するために、IPレベル通信のさらなる情報を利用することができる。制約情報は、ソースおよび/または宛先ポート、ならびにソースIPアドレスとすることができる。言い換えると、ICN名は、例えば、/Root/I1/f(IP address)/f(port)のICN名に向けて、ポート情報により拡張することができ、ここで、portは、既存のIP規格による16ビット整数値とすることができる。いくつかの制約パラメータが使用される実施形態では、関数fに対してタプル入力を使用することができる。ICN名のこの拡張形は、通信を、それらのポート情報により定義される特定のサービスに制約するために使用することができる。宛先ポート、もしくは他のアプリケーションフローが指定する情報など、ポートと同様の他の制約を、ICN名に追加できることに留意されたい。
【0096】
上記で述べた実施形態と同様に、IPパケットは、ICNパケットにカプセル化することができる。実施形態では、一般的なICNパケットフォーマットを使用することができる。フォーマットは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードを含むことができる。したがって、IPパケットのカプセル化は、適切なICN名を適切なパケットヘッダの中に挿入し、オプションヘッダに何らかの適切なオプションを設定し、次いで、IPパケットの全体を、ICNパケットのペイロードにコピーすることができる。実施形態では、ICNパケットをより小さなチャンクへと断片化することが必要になり得る。このオペレーションは、IPパケットのカプセル化と共に行うことができる。
【0097】
IPレベルでの実現により、IPの上位で実現されるいずれのプロトコル(例えば、TCP、RTP、またはHTTP)も、本明細書で述べられる実施形態における機構を介して通信することが可能になる。通信は、例えば、TCPパケットからIPパケットへのカプセル化を利用することができ、それは、次いで、ICNパケットにカプセル化することができる。したがって、IPプレフィックスI1下で、IPアドレスIPBに位置するサーバと通信することを望む、IPアドレスIPAを有するUEで動作するTCPベースのアプリケーションの例では、UEが接続されるNAPは、このUEから受信されるいずれのパケットも、適切なICN名/Root/I1/f(IPB)を有するICNパケットへとカプセル化することができる。
【0098】
本明細書で述べられる実施形態に対するシステム構成要素は、図3および図4を参照して上記で述べたシステム構成要素と実質的に同様のものであり得ることに留意されたい。
【0099】
図8および図9を次に参照すると、本明細書で述べられる実施形態に対するICN NAP800に、またICNボーダGW900に存在することのできる記憶要素およびデータベースの図が示されている。実施形態では、ICN NAPコントローラ804は、スタンドアロンのICN NAPとして統合されて、図8の機能全体を実施することができる。他の実施形態では、ICN NAPコントローラ804および記憶要素802が、ソフトウェアのアドオンの形態で、標準のICN NAPに追加して提供することができる。ICN NAPに使用されるソフトウェアプラットフォームに応じて、このアドオンは、ダウンロード可能なソフトウェアモジュールにより提供され得るが、ネットワーク仮想化機能(NFV)などのフレームワークにより提供することもできる。
【0100】
他の実施形態では、記憶要素802および参照機能(すなわち、IPエンドポイント識別子の、適切なICN名へのマッピング)は、事業者ベースの中央要素で実現され得る。このような集中化は、例えば、IP−ICN名マッピングに対して管理が容易であるという理由で実現することができる。この場合、NAPコントローラ804は、IP−ICN名マッピングを実施するために、中央要素への遠隔接続性を利用することができる。
【0101】
実施形態では、IPベースのWTRUは、標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行することができる。これは、そのネットワークインターフェースでIPパケットを送信し、かつ受信することにより行うことができる。IPベースのWTRUは、他のIPベースのWTRUと協動することができ、それは、ICNネットワーク(図3)に、またはIPベースのネットワーク(図4)に存在することができる。
【0102】
1または複数のICN NAP304、404は、内部の記憶構成要素にIPプレフィックスのリストを記憶することができる。実施形態では、IPプレフィックスのリストは、構成ファイルにより提供することができる。他の実施形態では、IPプレフィックスのリストは、例えば、DHCP接続段階で、ブートストラップ手順により提供することができる。他の実施形態では、アナウンスメントプロトコルを使用して、ICN通信事業者ドメインで、知られたIPプレフィックス情報を高い頻度でアナウンスすることができる。
【0103】
1または複数のICN NAP304、404は、IPベースのWTRU302、402からIPパケットを受信することができる。IPパケットが受信されたとき、1または複数のICN NAP304、404は、パケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化することができる。1または複数のICN NAP304、404は、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより、適切なICN名を決定することができる。1または複数のICN NAP304、404は、その内部データベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づいて、宛先IPアドレスに対してプレフィックスのマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定することができる(図7)。マッチするプレフィックスが見つからない場合、受信したパケットは廃棄することができる。1または複数のICN NAP304、404は、ポートまたは他の情報など、何らかの制約情報を決定することができる。
【0104】
1または複数のICN NAP304、404は、そのローカルなICNネットワーク306、412において、ICN名前空間(図7)に従って、ICNパケットを適切なICN名にパブリッシュすることができる。ICN名前空間は、プレフィックス情報およびIPアドレス情報、ならびに前のステップで決定された何らかの任意選択の制約情報により形成することができる。
【0105】
1または複数のICN NAP304、404は、ローカルなICNネットワーク306、412からICNパケットを受信することができる。1または複数のICN NAP304、404は、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除することができる。1または複数のICN NAP304、404は、ICNパケットで提供される適切なICN名前情報に基づいて、IPパケットを適切なネットワークインターフェースに送ることができる。あるいは、1または複数のICN NAP304、404は、例えば、ポート構成、ソースのアドレス範囲、および/または宛先に基づき、IPパケットに関するICP NAP304、404に常駐できる何らかのファイアウォールポリシーを実行することができる。
【0106】
1または複数のICN NAP304、404は、ローカルに接続されたIPベースのWTRU302、402のために、適切なICN名にinterestを登録することができる。これは、ICN NAP304、404のそれ自体のプレフィックス情報に従って、適切なプレフィックススコープを決定することにより行うことができる。これは、例えばそれ自体の?(Own)列(図8)におけるそれ自体のプレフィックス空間を示すプレフィックスDBエントリにより決定することができる。ICN NAP304、404は、次いで、ICN名前空間(図7)、および決定されたプレフィックススコープに従って、適切なICN名にサブスクライブすることができる。あるいは、ICN NAP304、404は、個々のIPアドレスだけにではなく、NAPサービングプレフィックスだけに対するそれ自体のプレフィックススコープ全体にサブスクライブすることができる。
【0107】
ICNボーダGM410は、その内部の記憶構成要素にIPプレフィックスのリストを記憶することができる。実施形態では、IPプレフィックスのリストは、構成ファイルにより提供することができる。他の実施形態では、IPプレフィックスのリストは、ブートストラップ手順により提供することができる。他の実施形態では、アナウンスメントプロトコルを使用して、ICN通信事業者ドメインで、知られたIPプレフィックス情報を高い頻度でアナウンスすることができる。
【0108】
ICNボーダGW410は、ピアIPネットワークからIPパケットを受信することができる。ICNボーダGW410は、IPパケットをICNパケットにカプセル化することができる。ICNボーダGW410は、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより、適切なICN名を決定することができる。図7を参照して上記で述べたように、ICNボーダGW410の内部データベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づいて、宛先IPアドレスに対してプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープをさらに決定することができる。マッチするプレフィックスが見つからない場合、ICNボーダGW410は、受信パケットを廃棄することができる。ICNボーダGW410は、ポートまたは他の情報など、何らかの制約情報をさらに決定することができる。
【0109】
ICNボーダGW410は、上記で述べられたように決定されたプレフィックス情報およびIPアドレス情報により形成された、ICN名前空間(図7)によるそのローカルなICNネットワークにおける適切なICN名に、ICNパケットをパブリッシュすることができる。あるいは、ICNボーダGW410は、見出されたプレフィックス情報が、受信したIPパケットに関連するアドレス範囲に対する何らかの定義されたファイアウォールポリシーを侵害している場合(例えば、誤ったプロトコルタイプ、または誤ったポートが使用されているなど)、パケットを廃棄することができる。
【0110】
ICNボーダGW410は、ICNパケットをそのローカルなICN412から受信することができる。ICNボーダGW410は、ICNパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除することができる。ICNボーダGW410は、そのIPベースのネットワークインターフェースの1つを介して、IPプレフィックス情報に従い、IPパケットをIPピアネットワークに送ることができる。あるいは、ICNボーダGW410は、例えば、ポート構成、ソースのアドレス範囲、および/または宛先に基づいて、IPパケットに関してICN NAP404に常駐できる何らかのファイアウォールポリシーを実行することができる。
【0111】
ICNボーダGW410は、例えば、それ自体の?(Own)列(図9)におけるそれ自体のプレフィックス空間を示すプレフィックスDBエントリにより決定され、ICNボーダGW410にローカルに割り振られたIPアドレス空間のために、IPパケットにinterestを登録することができる。
【0112】
ICNボーダGW410は、ローカルなICNネットワーク412のために、適切なICN名にinterestを登録することができる。これは、ICNボーダGW410の内部データベースにおけるプレフィックス構成に照会することにより実施することができる。言い換えると、ICNボーダGW410は、それ自体の?(Own)列(図9)に従って、プレフィックスDBをフィルタすることができる。ICNボーダGW410は、次いで、上記で決定されたICN名前空間(図7)に従って、適切なIPプレフィックススコープにサブスクライブすることができる。
【0113】
実施形態は、ICNに接続された2つのIPベースのデバイス間の通信、または一方のIPベースのデバイスがICNネットワークに接続されるが、他方のIPベースのデバイスはICNネットワークもしくはIPネットワークのいずれかに接続される通信を可能にすることができる。IPベースのデバイスから送られたIPパケットは、ICNネットワークを介して転送することができる。ICNネットワークにより受信されたIPパケットを、IPベースのデバイスに転送することができる。実施形態では、IPベースのデバイスから送られたIPパケットを、ICNネットワークを介して他のIPネットワークに向けて転送し、かつ受信することができる。実施形態では、ICNネットワークにより受信されたIPパケットは、ICNネットワークを介してIPベースのデバイスに転送することができる。
【0114】
実施形態
1.無線通信システムで使用するための方法であって、方法は、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおいてインターネットプロトコル(IP)デバイスをアンカリングするステップを含む。
【0115】
2.ICNネットワークで通信するデバイスのIPアドレスは、ICN名に属する通信と解釈される、実施形態1に記載の方法。
【0116】
3.通信はチャネル意味論に従う、実施形態1または2に記載の方法。
【0117】
4.チャネル意味論によって送信されたIPパケットは、ICNレベルにおける可変の情報項目を含む、実施形態1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【0118】
5.ICNネットワーク外に存在するIPアドレスは、ICN名として符号化される、実施形態1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【0119】
6.ルートスコープ識別子が使用される、実施形態1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【0120】
7.ルート識別子は、IPと同様の通信のために選択される、実施形態1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【0121】
8.ルートスコープ識別子は、2つの下位のスコープ識別子を有する、実施形態1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【0122】
9.下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)の1つは、ICNネットワーク内の通信に使用され、また下位のスコープ識別子(サブスコープ識別子)の1つは、ICNネットワーク外の通信に使用される、実施形態1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【0123】
10.IPレベル通信のさらなる情報が、ICN名を制約するために使用される、実施形態1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【0124】
11.ICN情報項目は、ICNエンティティによりパブリッシュされ、また他のICNエンティティにサブスクライブすることにより取得される、実施形態1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【0125】
12.interest表示(indication)は、ICN名からサブスクライブを解除することにより、ICNネットワークから除去される、実施形態1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【0126】
13.情報項目の全体のセットは、ICN名における次のレベルの階層にサブスクライブすることによりinterest表示(indication)を提供する、実施形態1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【0127】
14.サブネットに位置するデバイスに送信されるいずれのパケットも、下位の階層におけるサブスクライバに送信される、実施形態1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【0128】
15.ICN名は、ポート情報によりさらに記述される、実施形態1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【0129】
16.ICNパケットはヘッダおよびペイロードを含む、実施形態1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【0130】
17.IPパケットのカプセル化は、ICN名をパケットヘッダに挿入するステップと、オプションヘッダにオプションを設定するステップと、IPパケットをICNパケットのペイロードにコピーするステップとを含む、実施形態1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【0131】
18.他のIP専用WTRUと協動して標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するIP専用無線送受信ユニット(WTRU)が使用される、実施形態1乃至17のいずれか一項に記載の方法。
【0132】
19.いくつかのICNネットワークアクセスポイント(NAP)が使用される、実施形態1乃至18のいずれか一項に記載の方法。
【0133】
20.ICN NAPは、WTRUからIPパケットを受信する、実施形態1乃至19のいずれか一項に記載の方法。
【0134】
21.ICN NAPは、ローカルなICNネットワークからICNパケットを受信する、実施形態1乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【0135】
22.ICN NAPは、ローカルに接続されたIPベースのWTRUのために、ICN名にinterestを登録する、実施形態1乃21のいずれか一項に記載の方法。
【0136】
23.ICNボーダゲートウェイ(GW)が使用される、実施形態1乃至22のいずれか一項に記載の方法。
【0137】
24.ICNボーダGWは、ローカルなICNからICNパケットを受信する、実施形態1乃至23のいずれか一項に記載の方法。
【0138】
25.ICNボーダGWは、IPピアネットワークからIPパケットを受信する、実施形態1乃至24のいずれか一項に記載の方法。
【0139】
26.ICNボーダGWは、ローカルなICNネットワークのためにinterestをICN名に登録する、実施形態1乃至25のいずれか一項に記載の方法。
【0140】
27.IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素がICN NAPで使用される、実施形態1乃至26のいずれか一項に記載の方法。
【0141】
28.記憶要素は、IPエンドポイント情報、IPエンドポイント識別子に対するICN識別子情報、および特定のIPデバイスのポート制限を含むファイアウォール(FW)ポリシーエントリを含む、実施形態1乃至27のいずれか一項に記載の方法。
【0142】
29.コントローラは、ローカルなネットワークインターフェースを介して送信された、ローカルに接続されたWTRUからのIPパケットの受信を実施する、実施形態1乃至28のいずれか一項に記載の方法。
【0143】
30.コントローラは、IPパケットを、ICN特有のフォーマットでICNパケットへとカプセル化する、実施形態1乃至29のいずれか一項に記載の方法。
【0144】
31.コントローラは、受信したIPパケットに与えられた宛先に関するICN名を取得する、実施形態1乃至30のいずれか一項に記載の方法。
【0145】
32.コントローラは、ICN名を、生成されたICNパケットに追加する、実施形態1乃至31のいずれか一項に記載の方法。
【0146】
33.コントローラは、ICNパケットをローカルなICNネットワークにパブリッシュする、実施形態1乃至32のいずれか一項に記載の方法。
【0147】
34.コントローラは、そのローカルなネットワークからICNパケットの受信を実施する、実施形態1乃至33のいずれか一項に記載の方法。
【0148】
35.コントローラは、ICN特有のフォーマットに基づくICN内のIPパケットのカプセル化を解除する、実施形態1乃至34のいずれか一項に記載の方法。
【0149】
36.コントローラは、IPエンドポイントデータベースから、受信したICNパケットにおけるICN名に関するIPエンドポイント識別子を取得する、実施形態1乃至35のいずれか一項に記載の方法。
【0150】
37.コントローラは、IPパケットをローカルなネットワークインターフェースに送信する、実施形態1乃至36のいずれか一項に記載の方法。
【0151】
38.WTRUがNAPに接続されているという条件で、ローカルに接続されたWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に基づくICN名を用いて、ICN名へのinterestの登録が決定される、実施形態1乃至37のいずれか一項に記載の方法。
【0152】
39.ICN名へのinterestの登録は、WTRUがNAPに接続されているという条件で、ローカルなICNネットワークにおけるICN名に送信されるパケットで示される、実施形態1乃至38のいずれか一項に記載の方法。
【0153】
40.ICN名におけるinterestの登録解除は、WTRUがNAPから接続が解除されるという条件で、接続が解除されるローカルなWTRUに与えられたIPエンドポイント識別子に対するICN名を用いて決定される、実施形態1乃至39のいずれか一項に記載の方法。
【0154】
41.ICN名におけるinterestの登録解除は、WTRUがNAPから接続が解除されるという条件で、ローカルなICNネットワークからICN名が除去されることである、実施形態1乃至40のいずれか一項に記載の方法。
【0155】
42.ICNボーダGWは、IPエンドポイントデータベースを保持する記憶要素を含む、実施形態1乃至41のいずれか一項に記載の方法。
【0156】
43.IPエンドポイントデータベースは、IPエンドポイント情報、ICN識別子情報、およびFWポリシーを含む、実施形態1乃至42のいずれか一項に記載の方法。
【0157】
44.コントローラは、IPピアネットワークからIPパケットの受信を実施する、実施形態1乃至43のいずれか一項に記載の方法。
【0158】
45.NAPコントローラは、スタンドアロンのNAPである、実施形態1乃至44のいずれか一項に記載の方法。
【0159】
46.NAPコントローラおよび記憶要素は、ソフトウェアアドオンの形態で標準のICN NAPに加えることにより含まれる、実施形態1乃至45のいずれか一項に記載の方法。
【0160】
47.記憶要素および参照機能は、通信事業者ベースの中央要素で実現される、実施形態1乃至46のいずれか一項に記載の方法。
【0161】
48.IPプレフィックスルーティング情報を利用する、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信をアンカリングする方法であって、方法は、IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップと、ICNをさらなる識別情報で制約するステップと、IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップとを含む。
【0162】
49.IPベースのデバイスは、IPベースのデバイス間で確立されたチャネルに対して名前が付けられたエンティティと解釈される、実施形態48に記載の方法。
【0163】
50.IPアドレスは、ICNネットワークの外側に存在する、実施形態48または49に記載の方法。
【0164】
51.IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップは、可変のコンテンツ情報項目に対するIPアドレスに送られるIPパケットをパブリッシュするステップを含む、実施形態48乃至50のいずれか一項に記載の方法。
【0165】
52.IPアドレスに対する適切なICN名を決定するステップは、スコープ識別子がIPと同様の通信に対して選択されるICN名前空間を利用するステップを含む、実施形態48乃至51のいずれか一項に記載の方法。
【0166】
53.スコープ識別子はルート識別子である、実施形態48乃至52のいずれか一項に記載の方法。
【0167】
54.ルート識別子は、ICN通信からIPと同様の通信を分離できるようにする、実施形態48乃至53のいずれか一項に記載の方法。
【0168】
55.スコープ識別子は標準化される、実施形態48乃至54のいずれか一項に記載の方法。
【0169】
56.スコープ識別子はICNネットワークにわたって定義される、実施形態48乃至55のいずれか一項に記載の方法。
【0170】
57.スコープ識別子は、IP通信事業者の内部のIPプレフィックス範囲と、外部のIPプレフィックス範囲に対するスコープのプレフィックススコープとを含む、実施形態48乃至56のいずれか一項に記載の方法。
【0171】
58.プレフィックススコープは、IPアドレスと、IPルーティングプレフィックスのサブネットマスク情報との組合せにより決定される、実施形態48乃至57のいずれか一項に記載の方法。
【0172】
59.IPアドレスおよびサブネットマスク情報は、特有のIPプレフィックス情報を表す統計的に一意のスコープ識別子を決定するために、固定長の単一の識別子へとハッシュされる、実施形態48乃至58のいずれか一項に記載の方法。
【0173】
60.IPプレフィックスは、通信事業者のIPボーダゲートウェイ(GW)の知られたIPプレフィックス構成に基づき、通信事業者管理システムにより、ルートスコープ下で計算され、かつパブリッシュされる、実施形態48乃至59のいずれか一項に記載の方法。
【0174】
61.IPプレフィックスは、IPボーダゲートウェイ(GW)により計算され、かつパブリッシュされる、実施形態48乃至60のいずれか一項に記載の方法。
【0175】
62.ICNネットワーク内におけるIPアドレスに対するIPプレフィックスは、内部の管理エンティティによりパブリッシュされる、実施形態48乃至61のいずれか一項に記載の方法。
【0176】
63.ICN名前空間は、IPアドレスに対する情報識別子を含む、実施形態48乃至62のいずれか一項に記載の方法。
【0177】
64.情報識別子は、has関数により、完全修飾IPアドレスを、PURSUITアーキテクチャにおける単一の256ビット識別子へとハッシュすることにより形成される、実施形態48乃至63のいずれか一項に記載の方法。
【0178】
65.ICNをさらなる識別情報で制約するステップは、ソースポート、宛先ポート、またはソースIPアドレスに関する情報を用いてICN名を拡張するステップを含む、実施形態48乃至64のいずれか一項に記載の方法。
【0179】
66.ICNをさらなる識別情報で制約するステップは、タプル入力を用いて、いくつかの制約パラメータを組み合わせるステップを含む、実施形態48乃至65のいずれか一項に記載の方法。
【0180】
67.IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップは、ICN名、可能なオプションヘッダ、およびペイロードを生成するステップを含む、実施形態48乃至66のいずれか一項に記載の方法。
【0181】
68.IPパケットをICNパケットへとカプセル化するステップは、適切なICN名を適切なパケットヘッダに挿入し、いずれかの適切なオプションをオプションヘッダに設定し、かつIPパケットをICNパケットのペイロードにコピーするステップを含む、実施形態48乃至67のいずれか一項に記載の方法。
【0182】
69.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたステーション(STA)。
【0183】
70.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたアクセスポイント(AP)。
【0184】
71.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された無線送受信ユニット(WTRU)。
【0185】
72.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された基地局(BS)。
【0186】
73.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサ。
【0187】
74.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたベースバンドプロセッサ。
【0188】
75.通信デバイスのプロセッサにより実行されたとき、デバイスに、実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令をその上に符号化させた非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0189】
76.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたネットワークノード。
【0190】
77.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたネットワーク。
【0191】
78.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された集積回路。
【0192】
79.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたシステム。
【0193】
80.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたサーバ。
【0194】
81.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたユーザ機器(UE)。
【0195】
82.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたICNネットワーク接続ポイント(NAP)。
【0196】
83.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたICNボーダゲートウェイ(GW)。
【0197】
84.実施形態1〜68のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたIPボーダゲートウェイ(GW)。
【0198】
85.IPプレフィックスルーティング情報を利用する、情報指向ネットワーキング(ICN)ネットワークにおける、またはIPピアネットワークにわたるインターネットプロトコル(IP)ベースのデバイス間の通信を行うためのシステムであって、システムは、IPベースのWTRU、ICNネットワーク接続ポイント(NAP)、およびICNネットワークを備える。
【0199】
86.IPボーダゲートウェイ(GW)、およびICNボーダGWをさらに備える、実施形態85に記載のシステム。
【0200】
87.ICN NAPは、プレフィックスデータベース、およびコントローラを備える記憶要素を有する、実施形態85または86に記載のシステム。
【0201】
88.ICNボーダGWは、コントローラ、およびIPボーダルータを備える記憶要素を有する、実施形態85乃至87のいずれか一項に記載のシステム。
【0202】
89.IPベースのWTRUは、他のIPベースのWTRUと協動して、標準のIP対応アプリケーションおよびサービスを実行するように構成される、実施形態85乃至88のいずれか一項に記載のシステム。
【0203】
90.ICN NAPは、IPプレフィックスのリストを記憶要素に記憶し、IPパケットをIPベースのWTRUから受信し、ICNパケットをICNネットワークから受信し、かつIPベースのWTRUのためにinterestを適切なICN名に登録するように構成される、実施形態85乃至89のいずれか一項に記載のシステム。
【0204】
91.ICN NAPは、IPパケットを適切なICNフォーマットへとカプセル化し、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより適切なICN名を決定し、かつICN名前空間に従って、ICNパケットを適切なICN名へとパブリッシュするようにさらに構成される、実施形態85乃至90のいずれか一項に記載のシステム。
【0205】
92.ICN NAPは、プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対するプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定し、マッチするプレフィックスが見つからない場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至91のいずれか一項に記載のシステム。
【0206】
93.ICN NAPは、見出されたプレフィックス情報が、IPパケットに関連するアドレス範囲に対する何らかの定義されたファイアウォールポリシーを侵害している場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至92のいずれか一項に記載のシステム。
【0207】
94.ICN NAPは、ICNパケットのペイロードをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、ICNパケットで提供される適切なICN名前情報に基づき、適切なネットワークインターフェースに送るようにさらに構成される、実施形態85乃至93のいずれか一項に記載のシステム。
【0208】
95.ICN NAPは、受信したIPパケットに関する何らかのファイアウォールポリシーを実行するようにさらに構成される、実施形態85乃至94のいずれか一項に記載のシステム。
【0209】
96.ICN NAPは、プレフィックスデータベースに従って適切なプレフィックススコープを決定し、かつICN名前空間およびプレフィックススコープに従って、適切なICN名にサブスクライブするようにさらに構成される、実施形態85乃至95のいずれか一項に記載のシステム。
【0210】
97.ICNボーダGWは、IPプレフィックスのリストを記憶要素に記憶し、IPパケットをIPピアネットワークから受信し、ICNパケットをICNネットワークから受信し、ICNボーダGWにローカルに割り振られたIPアドレス空間のために、interestをIPパケットに登録し、かつICNネットワークのために適切なICN名にinterestを登録するように構成される、実施形態85乃至96のいずれか一項に記載のシステム。
【0211】
98.ICNボーダGWは、IPパケットをICNパケットへとカプセル化し、宛先IPアドレスを単一の情報識別子へとハッシュすることにより適切なICN名を決定し、かつICN名前空間に従って、ICNパケットを適切なICN名にパブリッシュするようにさらに構成される、実施形態85乃至97のいずれか一項に記載のシステム。
【0212】
99.ICNボーダGWは、プレフィックスデータベースにおけるすべての知られたIPプレフィックスに基づき、宛先IPアドレスに対するプレフィックスマッチオペレーションを実施することにより、プレフィックススコープを決定し、マッチするプレフィックスが見つからない場合、IPパケットを廃棄するようにさらに構成される、実施形態85乃至98のいずれか一項に記載のシステム。
【0213】
100.ICNボーダGWは、ICNパケットをIPパケットとしてカプセル化を解除し、かつIPパケットを、IPプレフィックス情報に従い、IPベースのネットワークインターフェースを介して、IPピアネットワークに送るようにさらに構成される、実施形態85乃至99のいずれか一項に記載のシステム。
【0214】
特徴および要素が特定の組合せにより上記で述べられているが、当業者であれば、各特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用できることが理解されよう。さらに、本明細書で述べられる方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行するために、コンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を介して送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、これだけに限らないが、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスク、およびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアに関連付けられたプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数送受信機を実施するために使用することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【国際調査報告】