(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-532073(P2017-532073A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(54)【発明の名称】ゴルフのスイングの成功可能性を予測するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20171006BHJP
G01S 19/19 20100101ALI20171006BHJP
G01B 11/00 20060101ALI20171006BHJP
G01C 15/00 20060101ALI20171006BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20171006BHJP
【FI】
A63B71/06 R
G01S19/19
G01B11/00 H
G01B11/00 Z
G01C15/00 103A
B64C39/02
A63B71/06 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-576017(P2016-576017)
(86)(22)【出願日】2015年7月15日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月26日
(86)【国際出願番号】AU2015000411
(87)【国際公開番号】WO2016007991
(87)【国際公開日】20160121
(31)【優先権主張番号】2014902742
(32)【優先日】2014年7月16日
(33)【優先権主張国】AU
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516389123
【氏名又は名称】ジェイソン・ラーサー
(74)【代理人】
【識別番号】100106448
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 伸介
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン・ラーサー
【テーマコード(参考)】
2F065
5J062
【Fターム(参考)】
2F065AA04
2F065BB07
2F065FF01
2F065JJ03
2F065JJ26
2F065PP04
2F065PP05
5J062AA08
5J062CC07
5J062FF01
5J062FF02
(57)【要約】
ティーオフ後の1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングによって、ボールがホールに沈むという結果が得られる可能性を予測する方法であって、上記方法は、通信可能なカメラ又は位置が分かっている通信可能なレーザ距離計を利用して、正確なボール位置情報を決定する、方法。少なくともボール位置及びゴルフコースを含むプレイ履歴情報のデータベースにリンクした、データ処理設備に、この位置情報をリアルタイムで伝送することによる、次のスイング及び/又は後続の複数回のスイングの成功のオッズの算出。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法であって、以下のステップ:
a) ゴルフゲーム中のティーオフ後のスイング、又はティーオフ後の連続する複数回のスイングを選択するステップ;
b) 少なくともボール位置及びゴルフコースを含むプレイ履歴情報のデータベースにリンクした、通信可能なデータ処理設備を、次のスイング及び/又は後続の複数回のスイングの成功のオッズを算出するように設定するステップ;
c) 対象となる前記1回又は複数回のスイングに関与する前記ボールに対する機能的距離及び位置に、電子通信可能なボール位置識別機器を配置するステップ;
d) 前記電子通信可能なボール位置識別機器を起動することにより、ボール位置を正確に決定して、前記ボール位置情報を処理ステーションにリアルタイムで放送するステップ;及び
e) 前記処理ステーションにおいて受信した前記リアルタイムボール位置情報を、過去のボール位置のデータベースと比較することによって、前記次の1回又は複数回のスイングがホールインで終了するオッズを算出するステップ
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、正確に位置が分かっている複数のレーザ距離計を備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項3】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、正確に位置が分かっている、コンパスを備えたレーザ距離計を備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項4】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、1つ又は複数の、GPSを備えたレーザ距離計を備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項5】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、IR周波数を利用する1つ又は複数のレーザ距離計を備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項6】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、不可視光周波数を利用する1つ又は複数のレーザ距離計を備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項7】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、正確に位置が分かっている1つ又は複数のカメラを備え、
前記プレイ履歴情報のデータベースは、比較のための同様の又は同一の位置からの写真情報を含む、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項8】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、正確に位置が分かっている、スコープ及び三脚を備えたレーザ距離計を含む、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項9】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、正確に位置が分かっている、容易に移動可能なレーザ距離計を含む、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項10】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、容易に操作可能な空中ドローン上に設置される、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項11】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、オンボードカメラ情報を使用してボールの真上に停止することによって、前記ボールの正確な位置を伝送するようプログラムされた、容易に操作可能なGPSを備えた空中ドローン上に設置される、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項12】
前記電子通信可能なボール位置識別機器は、前記ボール内のGPS又は無線トランスミッタを備える、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項13】
前記1回又は複数回のスイングの成功の可能性に関する情報を処理することによってオッズを生成し、賭けの機会の提供を促進する、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項14】
生成される前記情報は、2回の連続するスイングによって、少なくとも2回目の前記スイングがボールをホールに沈めるという結果が得られる可能性に関連する、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項15】
生成される前記情報は、標的となるホールの所与の距離内から発生する2回の連続するスイングによって、少なくとも2回目の前記スイングがボールをホールに沈めるという結果が得られる可能性に関連する、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項16】
生成される前記情報は、標的となるホールの200メートル以内から発生する2回の連続するスイングによって、少なくとも2回目の前記スイングがボールをホールに沈めるという結果が得られる可能性に関連する、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【請求項17】
生成される前記情報は、標的となるホールの250メートル以内から発生する2回の連続するスイングによって、少なくとも2回目の前記スイングがボールをホールに沈めるという結果が得られる可能性に関連する、請求項1に記載の、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ゴルフのゲームにおいて、ゲーム又はホールを一定数のスイングで完了できる可能性に関連する統計的情報が長い間収集されている。しかし、これらの統計において、当該ホール又はゲームの開始時のボールの位置は、常に同一に明確に定義されている。ゴルフのゲームは、ゲームが広い地理的領域でプレイされ、ボールの位置をプロットするのが困難であるため、1回又は複数回の特定のゴルフスイングの成功のオッズを迅速にリアルタイムで予測する試みに関して、独自の困難を提示している。いずれのプロッティング機構は、プレイ条件のいずれの変化に対して抵抗する保守的な主催者、プレイヤー、ゴルフコースのオーナー及び観戦者とも対立しなければならない。スイング成功情報は、スポーツコメンテータ又はギャンブルマーケットメーカー(gambling market makers)等の様々な人々が有益に使用できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従って、本発明の目的は、トーナメント環境及びプレイ条件の変化を最小としながら、ゴルフゲームにおいて、1回又は複数回のゴルフスイングがホールインで終了するオッズの算出を補助する、方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明によると、1回のゴルフスイング又は連続する複数回のスイングがボールをホールに沈める可能性を予測する方法が開示され、この方法は以下のステップ:
a) ゴルフゲーム中のティーオフ後のスイング、又はティーオフ後の連続する複数回のスイングを選択するステップ;
b) 少なくともボール位置及びゴルフコースを含むプレイ履歴情報のデータベースにリンクした、通信可能なデータ処理設備を、次のスイング及び/又は後続の複数回のスイングの成功のオッズを算出するように設定するステップ;
c) 対象となる1回又は複数回のスイングに関与するボールに対する機能的距離(functional distance)及び位置に、電子通信可能なボール位置識別機器を配置するステップ;
d) 上記電子通信可能なボール位置識別機器を起動することにより、ボール位置を正確に決定して、この情報を処理ステーション(processing facility)にリアルタイムで放送するステップ;及び
e) 上記処理ステーションにおいて受信した上記リアルタイムボール位置情報を、過去のボール位置のデータベースと比較することによって、次の1回又は複数回のスイングがホールインで終了するオッズを算出するステップ
を含む。
【発明を実施するための形態】
【0004】
これより、本発明の2つの実施形態を、ギャンブルマーケットメーカーに関して説明するが、このリアルタイムボール位置情報は、スポーツキャスター及び他の第三者も同じく良好に使用してよいことを理解されたい。
【0005】
賭博客(punters)は、昔からゲーム及びスポーツの結果にベットすることに関心を示しており、これは世界規模の巨大な産業に成長している。しかし、賭博客の関心を維持する必要があるため、彼らが頻繁な時間間隔でベットできることが望ましい。本発明は、各ホールの最後の2回のショットに対するベットを促進する(ただしこの目的に限定されたものではない)。当然のことながら、ボールがホールに沈むまで、1回又は複数回のスイングが最後のものになるかは誰にも分からないが、あるスイングがホールの約250メートル以内、好ましくは200メートル以内で行われる場合、ボールが当該ホールに沈むまでにショットが2回しか残らない見込みは、「可能性が極めて低い」から「可能性が極めて高い」までの範囲に及ぶが、イーブンのオッズ付近に集中する。このオッズの分布は、提供者及び賭博客にとって同様に望ましい。何らかのコース上において、ボールがホールの約250メートル以内、好ましくは200メートル以内となった後の2回のスイングを、これ以降「アップ・アンド・ダウン(Up and Down)」ベットと呼ぶ。これは、第1のスイングはボールをグリーン上に「上げる(up)」ことを意図したものであり、第2のスイング(パットであることが多い)は、ボールを標的のホールに「落とす(down)」ことによって終了することに基づくものである。賭博客は、これら2回以内のスイングでボールをホールに沈めることに失敗するか、又は成功するかにベットしてよい。
【0006】
本発明は、提供者が相当に正確なオッズを算出することを補助することによって、個々のショット又は複数のショットの組み合わせに対して賭けを容易に実施できるよう支援する。オッズを確実に算出するために、多数の入力された基準及び因子を使用できるが、その中で最も重要なのは、ショット/スイング直前の、コース上のボール位置である。続いて、関与している特定のプレイヤー及び他の同様の標準的なプレイヤーによる当該位置からのショットの履歴データといった、他の入力された基準又は因子を、ボール位置とリンクさせることができる。統計的オッズの決定を支援するために、天気、風、スティンプメーターの値(stimp value)及び他の因子もアルゴリズムに含めてよい。
【0007】
ゴルフゲーム主催者、プレイヤー、観戦者、及びコース/クラブ役員は極めて保守的であるが、そのため、ボール位置を決定するいずれの方法は、邪魔になってはならず、観戦者の動き、ボールの特徴又はプレイヤーの集中に影響してはならない。
【0008】
レーザ距離計を装備した職員を、既知の邪魔にならない場所に若しくはコースに隣接して事前に配置すること、又はGPS通信可能な遠隔制御を備えるカメラの使用によって、本発明による空中電気ドローンは、ゲームに最小限の影響しか与えずに、正確なボール位置を決定し得る。
【0009】
使用時の本発明によるドローンの配備は、以下の通りである:
1. ドローンのカメラからの伝送により、ドローンのオペレータはある距離からゲームを見る;
2. プレイヤーがボールを打ち、ボールがどこかに着地する;
3. ドローンは静止したボールの上を飛行し、下向きのオンボードカメラの助けを借りてボールの真上に停止することによって、GPSによってボールの正確な位置を決定する;
4. カメラにリンクしたドローン案内ソフトウェアが、ドローンを、ボールの真上の位置へと案内する;
5. 続いてドローンは、ドローンの正確なGPS位置を、少なくともボール位置情報及びゴルフコースを含むプレイ履歴情報のデータベースにリンクした、通信可能なデータ処理設備へと中継することによって、次のスイング及び/又は後続の複数回のスイングの成功のオッズを算出する;
6. ドローンが飛び去り、プレイヤーは次のショットを行う。
【0010】
理想的には、コース上のボールの真上にドローンを迅速に配置できるように、ドローンはリアルタイム写真又はビデオを伝送できるようにするべきである。この位置に来るとすぐに、ドローンのオンボードGPS装置は、当該位置からのショットの成功のオッズを迅速に算出できるように、ボール位置情報を遠隔地へと伝送する。
【0011】
バッテリー給電式ドローンは、比較的静音性とすることができ、またプレイヤー及び観戦者がスイングを実施する/観察する準備をするよりも十分に前に、ボールの着地位置へと進むことができる。これにより、(ショットを実施するよりも十分に前にドローンがその作業を終えて飛び去るため)ドローンの騒音によるゲームへのいずれの干渉が回避されるだけでなく、ゲームのプレイに過度の遅延を発生させることなく、賭博客にベットを行うための時間が提供される。
【0012】
ドローンは、現在入手可能なオンボード回路/マイクロコントローラを用いた自動式自己正立(self righting)機能、及び安全のためのプロペラ遮蔽具(shielding)を有する。遠隔制御、GPSデータ伝送及びビデオストリームの頻度は、業界標準機器を用いて互いに対するいずれの干渉を排除するために、十分に間隔が空けられていることが好ましい。
【0013】
ドローンのための制御及び通信回路は、市販の検査済み機器を用いて、安全性を維持しながら一貫性及び品質を保証する。ドローンは、データ転送速度及び重量に関する制約に応じて、WAN(広域ネットワーク)、及び場合によっては赤外線(IR)直接見通し内通信を使用してよい。
【0014】
有利には、軽量バッテリー動作型ドローンの飛行可能時間が比較的短いため必要となるバッテリーの切り替えを容易にするために、トーナメント中に複数のドローンを利用してよい。
【0015】
本発明の別の態様によると、位置が分かっている1つ又は複数のレーザ距離計を静止したボールに向けることによって、ボール位置を決定してよい。
【0016】
1つ若しくは複数のレーザ距離計、又は距離計のオペレータは、ドローン関連の例と同様の処理のために、レーザ距離計とボールとの間の距離を、通信可能なデータ処理設備に中継する。
【0017】
レーザ距離計又は距離計のオペレータが正確なコンパスを備えている場合、ボール位置を決定するには、このようなレーザは1つで十分である。レーザが十分に正確なコンパスを備えていない場合、ボール位置を取得するために、位置が分かっている2つ又は好ましくは3つのレーザが必要となる。レーザ距離計又は距離計を操作する職員から送信されたデータは、WANネットワークを用いて伝送してよい。
【0018】
理想的には、レーザ距離計が携帯型である場合、オペレータは、標的決定のための光学スコープ及び三脚も利用する。レーザ距離計は赤外スペクトル光を使用してよいが、ボール上の視認可能な赤色の点が邪魔になると考えられる場合は、不可視スペクトルの他の波長をしてもよい。
【0019】
現在、ホールの200メートル以内でのスイングの成功に対して最もベットが行われると考えられる。このベットは理想的には、「アップ・アンド・ダウン」としての2回のストロークによってボールがホールに沈むオッズに基づくものとなる。「アップ・アンド・ダウン」は、第1のスイングがボールを空中に「上げ(up)」てグリーン上に着地させ、その後グリーン内での第2のショットがボールをパットする際に発生する。賭けは、ボールが既にグリーン上にある場合のスイングに対しても、パットが1回のスイングで「ボールを入れる(イン(in))」ことに対してベットすることによって実施できる。賭博客は、最初の「アップ・アンド・ダウン」スイングの最終的な結果が分かる前に、同一の複数のショットに対して、最初は「アップ・アンド・ダウン」として、そしてグリーンに乗った後には「イン」として、連続してベットできる。従って、鞘取引のようなベットを行うことができる。2回のショットを伴う「ラグパット」に対するベットも行うことができる。
【0020】
レクリエーションとしての賭博客の大半にとって、ベットは、娯楽を目的として感情によって行われることが多く、提供者のターンオーバーを最大化するために、ショットとショットの間にベットを行うための時間は比較的短いことが望ましい。賭博客は、自身のベットを行うための時間を有する一方で、緊迫感、興奮、及び進行中のゲームへの持続的関心も依然として有する。本発明が提供するボール位置情報のレベルは、賭博客に、やる気と熱中とを感じさせるに十分な詳細情報を与えることになる。
【0021】
以上の説明は、本発明が、ゴルフのゲームに賭博客を惹きつけて賭けの機会を形成する、新しく奇抜な、迅速に機能する方法を提供することを実証している。本発明に従って集められるタイプの情報について、場合によっては、スポーツキャスター等のギャンプルと無関係の存在のために集められる情報といった他の統計的分野で使用することを目的として、ライセンスを発行してよいことに留意されたい。
【0022】
また、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく、上述の内容から離れて、本発明の代替実施形態を考案してよいことも理解されたい。
【国際調査報告】