【実施例】
【0400】
次に一般的に記載する本発明は、本発明のある種の態様および実施形態の説明を目的として含めているに過ぎず、本発明を限定することを意図したものではない次の実施例を参照することで、より容易に理解されるであろう。以下では、様々な本発明の化合物の合成を例示する。本発明の範囲内の追加の化合物は、これらの実施例において例示されている方法を単独で、または当技術分野で一般に公知の技術と組み合わせて使用して調製することができる。
【0401】
実験は一般に、特に、酸素−または水分感受性の試薬または中間体を用いた場合には、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で実施した。無水溶媒を含めた市販の溶媒および試薬は一般に、適切な場合には、さらに精製せずに使用した。質量分析データは、液体クロマトグラフィー−質量分析法(LCMS)、常圧化学イオン化(APCI)、またはガスクロマトグラフィー−質量分析(GCMS)機器のいずれかから記録されている。核磁気共鳴(NMR)データの化学シフトは、用いた重水素化溶媒からの残留ピークを基準とした百万分率(ppm、δ)で表す。結合定数(J値)は、ヘルツで報告されている。
【0402】
スケールミック化合物のキラル純度を、次の条件のいずれかを用いるキラルSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)によって決定した:方法A:Chiralpak AD−3 150×4.6mm ID、3μm、IPA/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.5mL/分、10分;方法B:Chiralpak AS−H 150×4.6mm ID、5μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、3mL/分、10分;方法C:ChiralCel OJ−H 250×4.6mm ID、5μm、IPA/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.35mL/分,10分;方法D:Lux Cellulose−1 250mm×4.6mm ID、5μm、MeOH/CO
2(0.2%NH
4+)、5〜60%、3mL/分、10分;方法E:ChiralPak AD−3 50×4.6mm ID、3μm、IPA/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.5mL/分、10分;方法F:ChiralCel OD−3 150×4.6mm ID、3μm、IPA/CO
2(0.05%DEA) 40%、2.5mL/分;方法G:ChiralCel OJ−H 100×4.6mm ID、5μm、エタノール/CO
2(0.05%DEA)、5〜20%、2.35mL/分、20分;方法H:Chiralcel OJ−3 50×4.6mm、3μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4mL/分、3分;方法I:Chiralpak AD−3 50×4.6mm、3μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4mL/分、3分;方法J:Chiralcel OD−H 4.6×100mm、5μm、EtOH/CO
2(0.2%NH
4+)、40〜60%、1.5mL/分、5分;方法K:Chiralcel OJ−3 50×4.6mm、3μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4mL/分、10分;方法L:DIKMA Diamonsil(2) C18 200×20mm、5μm、MeCN/H
2O、35ml/分、10分;方法M:Chiralpak AD−3 50×4.6mm ID、3μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4.0mL/分、2.5分;方法N:Chiralpak AS−3 100×4.6mm、3μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.8mL/分、8分;方法O:Chiralcel OJ−2 50×3.0mm、5μm、EtOH/CO
2(0.2%NH
4+)、5〜40%、6mL/分、10分;方法P:Ultimate XB−C18 50×3.0mm、3μm、MeCN/H
2O、35mL/分、5分;方法Q:Chiralpak AD−H 250×4.6mm ID、5μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.5mL/分、10分;方法R:Chiralpak AD−3 50×4.6mm ID、3μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4.0mL/分、7.5分;方法S:ChiralCel OJ−H 250×30mm ID、5μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、20%、60mL/分,10分;方法T:Chiralpak AS−H 100×4.6mm ID、5μm、MeCN/MeOH/CO
2(0.05%DEA)、15/15/70、1.5mL/分、10分;方法U:Chiralpak AS−H 150×4.6mm ID、5μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、3mL/分、8分;方法V:Chiralpak AS−H 250×4.6mm ID、5μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.35mL/分、10分;方法W:Chiralcel OJ−3 50×4.6mm ID、3μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4mL/分、10分;方法X:Chiralcel OJ−H、250×4.6mm、ID、5μm、MeOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、2.35mL/分、10分;方法Y:Chiralpak AD−3、50×4.6mm、ID、3μm、EtOH/CO
2(0.05%DEA)、5〜40%、4mL/分、10分;方法Z:Chiralpak AS−H、100×4.6mm、ID、5μm、ACN/MeOH(50/50)/CO
2、1.5mL/分、10分;方法AA:ChiralCel IA、100×4.6mm、5μm、CO
2/MeOH、60/40、1.5mL/分、10分。方法AB:Ultimate XB−C18、3μm、50×3mm、MeCN/H
2O(0.1%TFA)、1〜100%、1.5mL/分、10分;方法AC:Chiral Tech OD−H、5μm、250×4.6mm、CO
2/MeOH、5〜40%、3.0mL/分、10分。
【0403】
他の実施例における手順を参照しての合成では、反応条件(反応時間および温度)は様々であり得る。一般に、反応に続いて薄層クロマトグラフィーまたは質量分析を行い、適切な場合には、後処理にかける。精製は、実験によって様々であってよく、一般に、溶離液/勾配のために使用される溶媒および溶媒比を、適切なRfまたは保持時間(RetT)が得られるように選択した。
【0404】
下記の本発明の化合物の化学名は、CambridgeSoft’s ChemBioDraw Ultra バージョン13.0.2(CambridgeSoft Corp.、Cambridge Mass.)を使用して生成させた。
【0405】
本明細書では、次の略語を使用する:DCM:ジクロロメタン;DEA:ジエチルアミン;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;DME:1,2−ジメトキシエタン;DMF:ジメチルホルムアミド;EtOAc:酢酸エチル;EtOH:エタノール;HATU:1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロフォスファート;MeOH:メタノール;MTBE:メチルt−ブチルエーテル;PE:石油エーテル;TEA:トリエチルアミン;およびTHF:テトラヒドロフラン。
【0406】
(実施例1)
3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミドの調製
【0407】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。この反応を3つの平行バッチで実施した。アセトニトリル(20L)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(500g、3.28mol)の溶液に、室温でNaI(2950g、19.66mol)を添加した。次いで、塩化アセチル(1030g、13.11mol)を、室温で反応混合物に滴下添加した。反応混合物を100℃で60時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaHCO
3水溶液でpH=7に中和した。混合物を30分間撹拌した。3つのバッチからの反応混合物を濃縮した。NaHSO
3(飽和、1L)を反応混合物に添加した。混合物を20分間撹拌し、DCM(20L×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、粗生成物を得た。MeOH(20L)中の粗生成物の溶液に、室温でNaOH(2M、10L)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をDCM(20L×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色の固体として標題化合物(1500g、合計収率93.7%)を得た。その物質を、さらに精製せずに次のステップのために使用した。
1H NMR (CDCl
3) δ 10.44 (br s, 1H), 7.96 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J=4.8 Hz, 1H),
7.42 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.43 (d, J=2.8 Hz, 1H).
【0408】
ステップ2:4−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。この反応を3つの平行バッチで実施した。DCM(16L)中のNaOH(344g、8.61mol)の溶液に、0℃で硫酸テトラブチルアンモニウム(48.7g、143.4mmol)を添加した。次いで、4−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(700g、2.87mol)を0℃で反応混合物に添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。フェニルスルホニルクロリド(760g、4.30mol)を0℃で反応混合物に滴下添加した。添加の後に、反応混合物を室温で終夜撹拌した。3つのバッチからの反応混合物を合わせた。DCM(15L)および水(20L)を反応混合物に添加した。水層をDCM(10L×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をMeOH(3L)で摩砕し、濾過して、黄色の固体として標題化合物(2950g、合計収率89.2%)を得た。その物質を、さらに精製せずに次のステップのために使用した(6:1、PDT:SM)。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.19 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.81 (d, J=4.0 Hz,
1H), 7.65-7.55 (m, 2H), 7.55-7.45 (m, 2H), 6.53 (d, J=4.4 Hz, 1H).
【0409】
ステップ3:4−ヨード−5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。この反応を2つの平行バッチで実施した。DCM(8L)中の硝酸テトラメチルアンモニウム(708.8g、5.21mol)の撹拌溶液に、20℃でトリフルオロ酢酸無水物(1090g、5.21mol)を滴下添加した。次いで、反応懸濁液を20℃で1.5時間撹拌した。その懸濁液をドライアイス/アセトン浴中で冷却した。DCM(4L)中の4−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1000g、2.60mol)の溶液を反応混合物に滴下添加し、その間、反応温度を、N
2下で−65℃で維持した。反応物を−65℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温、N
2下でさらに40時間撹拌した。2つのバッチからの反応混合物を合わせた。撹拌反応物を5%NaHCO
3水溶液でpH=8にクエンチした。DCM層を分離し、水(15L×3)で洗浄した。合わせた水層をDCM(25L×4)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をEtOAc(20L)で終夜スラリー化した。その懸濁液を濾過し、濃縮して、黄色の固体として標題化合物(1450g、合計収率64.9%)を得た。粗生成物を次のステップに使用した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 8.88 (s, 1H), 8.27 (d, J=4.0 Hz, 1H), 8.16 (d, J=7.6 Hz, 2H),
7.81-7.77 (m, 1H), 7.69-7.66 (m, 2H), 6.89 (d, J=4.0 Hz, 1H).
【0410】
ステップ4。5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。この反応を4つの平行バッチで実施した。DMF(1.8L)中で4−ヨード−5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(300g、699mmol)の溶液に、室温でメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセタート(268.57g、1398mmol)およびCuI(266.3g、1398mmol)を添加した。添加の後に、反応混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物を110℃に加熱し、この温度で1時間撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過し、濾過ケーキをEtOAc(500mL×3)で洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:PE、10:90〜100:0)によって精製して、白色の固体として標題化合物(830g、合計収率80%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.88 (s, 1H), 8.23 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.10 (d, J=4.0 Hz, 1H),
7.70-7.66 (m, 1H), 7.59-7.55 (m, 2H), 6.96 (d, J=2.0 Hz, 1H).
【0411】
ステップ5。3−ヨード−1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。この反応を8つの平行バッチで実施した。2−メチルテトラヒドロフラン:EtOH(2:1、2520mL)中の5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(66.5g、179.1mmol)の撹拌溶液に、0℃でKOH(51.25g、913.4mmol)を添加した。添加の後に、反応混合物を室温に加温し、30分間撹拌した。I
2(145.47g、573.14mmol)を添加し、さらに1時間撹拌した。K
2CO
3(123.77g、8975.5mmol)およびCH
3I(254.2g、1.791mol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を室温で終夜にわたって撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM(4L)に溶かし、10%NaHSO
3水溶液(2.5L×4)で洗浄し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した。有機層を濃縮して、粗生成物を得、これをMTBE(700ml)と共に摩砕し、濾過して、黄色の固体として標題化合物(333g、合計収率60%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.64 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 3.98 (s, 3H).
【0412】
ステップ6a:4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン:EtOAc(25mL)中のtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(2.50g、8.085mmol)の溶液に、室温でHCl−EtOAc(20mL)を滴下添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、白色の固体として標題化合物(2.20g、租収率130%)を得た。この物質を、さらに精製せずに使用した。
【0413】
ステップ6b:シクロペンチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン:DCM(10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(500mg、2.39mmol)およびTEA(968mg、9.57mmoL)の溶液に、シクロペンチル酸クロリド(317mg、2.39mmol)を滴下添加し、その間、氷/水浴中で冷却した。反応物はスラリーになり、これを室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0:100〜20:80)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(530mg、72.6%)を得た。LC/MS [M+H] = 306.0.
1H NMR (CDCl
3) δ 6.53-6.45 (m, 1H), 4.14-4.09 (m, 2H), 3.64-3.54 (m, 2H), 2.95-2.80
(m, 1H), 2.55-2.20 (s, br, 2H), 1.87-1.67 (m, 6H), 1.65-1.50 (m, 2H), 1.27 (s,
12H).
【0414】
ステップ6c:シクロペンチル(4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン。ジオキサン/H
2O(8mL/2mL)中のシクロペンチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(340mg、0.916mmol)、3−ヨード−1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(308mg、1.01mmol)、Pd(PPh
3)
4(106mg、0.0916mmol)、およびK
3PO
4(389mg、1.83mmol)の溶液を60℃に加熱し、N
2下で16時間撹拌した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。EtOAc抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。2つのバッチを合わせ、次いで、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0〜100:30)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(320mg、収率:41.3%)を得た。LC/MS [M+H] = 423.1.
1H NMR (CDCl
3) δ
8.76 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 5.75-5.68 (m, 1H), 4.25 (m, 2H),
3.96 (s, 3H), 3.85 (t, J=6 Hz, 1H), 3.75 (t, J=6 Hz, 1H), 3.05-2.85 (m, 1H),
2.40 (s, br, 2H), 1.90-1.70 (m, 6H), 1.65-1.55 (m, 2H).
【0415】
ステップ7:(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン。MeOH(30mL)およびDCM(10mL)中のシクロペンチル(4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(320mg、0.758mmol)の溶液に、Pd(OH)
2/C(42.6mg)を添加した。次いで、混合物を水素で3回パージし、水素ガス(50psi)下、50℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過して、触媒を除去し、新たな触媒(42.6mg)を濾液に添加した。混合物を水素(50psi)下、50℃で16時間撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濃縮して、粗生成物(320mg)を得、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM、0:100〜10:90)によって精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(70mg、23%)を得た。LC/MS [M+H] = 395.0.
1H NMR (CD
3OD) δ 7.96 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.70 (d, J=12 Hz, 1H), 4.22 (d, J=12
Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.20-3.05 (m, 3H), 2.73-2.65 (m, 1H), 2.07-1.47 (m, 14
H).
【0416】
ステップ8:3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド:IKAバイアルに、(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン(30mg、0.092mmol)、3−シアノ−5−メトキシ安息香酸(0.111mmol、1.2当量)、2−クロロメチルピリジニウムヨージド(23.6mg、0.092mmol)、DIPEA(47.7mg、0.369mmol)、およびTHF(3mL)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を、分取HPLCによって精製した。画分を凍結乾燥して、白色の固体として標題化合物(20mg、40.0%)を得た。LC/MS [M+H] = 554.0.
1H NMR (CDCl
3) δ 8.55 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.35 (s,
1H), 7.25 (s, 1H), 4.82 (d, J=12 Hz, 1H), 4.10 (d, J=12 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H),
3.91 (s, 3H), 3.19-3.13 (m, 2H), 2.95 (五重線, J=8 Hz,
1H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.01 (dd, J=28, 12 Hz, 2H), 1.85-1.45 (m, 10H).
【0417】
(実施例2〜4)
次の実施例2〜4を、実施例1と同様に、ステップ6bにおいて適切なカルボン酸カップリング試薬、およびステップ8において適切なカルボン酸カップリング試薬を使用して調製した。
【0418】
【表1】
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【0419】
(実施例5)
3−シアノ−N−(3−(1−イソブチリルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0420】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。この反応を6つの平行バッチで実施した。DME:EtOH(4:1、1850mL)中の3−ヨード−1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例1において記載されているとおりに調製、52.5g、141.49mmol)およびtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(65.62g、212.2mmol)の撹拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(8.17g、7.07mmol)を添加した。添加の後に、混合物をN
2で3回脱気した。H
2O(141ml)中のK
2CO
3(78.22g、565.95mmol)のスラリーを反応物にゆっくり添加した。添加の後に、反応混合物を78℃に加熱し、18時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ入れた。次いで、混合物をEtOAc(1L×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:PE、20:80〜80:20)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(270g、合計収率75%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.74 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 5.69-5.66 (m, 1H), 4.05-4.02 (m, 2H),
3.94 (s, 3H), 3.67-3.62 (m, 2H), 2.36-2.31 (m, 2H), 1.51 (s, 9H).
【0421】
ステップ2:1−メチル−5−ニトロ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンヒドロクロリド。この反応を2つのバッチで実施した。DCM:EtOAc(1:1、1200mL)中のtert−ブチル4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(140g、0.329mol)の溶液に、0℃でHCl/ジオキサンの4M溶液(1L)を滴下添加した。添加の後に、混合物を20℃に加温し、3時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、固体をMTBE(500mL)で洗浄した。次いで、固体を真空下で乾燥させて、白色の固体として標題化合物の塩酸塩(182g、合計収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.38 (br. s., 2H), 8.99 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 5.67-5.74 (m, 1 H),
3.93 (s, 3H), 3.76-3.64 (m, 2H), 3.32-3.21 (m, 2H)
【0422】
ステップ3:2−メチル−1−(4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロパン−1−オン。この反応を2つのバッチで実施した。DCM(1L)中の1−メチル−5−ニトロ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンヒドロクロリド(91g、0.25mol)の溶液に、0℃でTEA(90mL)および塩化イソブチリル(42g、0.39mol)を添加した。添加の後に、混合物を20℃で14時間撹拌した。次いで、混合物を水(400mL)でクエンチし、有機層を濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(182g、合計収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.75 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 5.74-5.65 (m, 1H), 4.06-4.02 (m, 2H),
3.95 (s, 3H), 3.64-3.62 (m, 1H), 2.361-2.32 (m, 2H), 1.60-1.40 (m, 9H).
【0423】
ステップ4a:1−(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン。この反応を18の平行バッチで実施した。EtOH(400mL)中の2−メチル−1−(4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロパン−1−オン(10g、25.25mmol)の溶液に、20℃でPd(OH)
2/C(5g、35.71mmol)を添加した。混合物を50psi水素ガス下、50℃で24時間水素化した。混合物を濾過し、固体をDCM(1L)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して、グレー色の固体として標題化合物(180g、合計租収率107%)を得、これを、さらに精製せずに、次のステップでそのまま使用した。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.90 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.85-4.77 (m, 1H), 4.19 (br. s., 2H),
4.07-3.98 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.16-3.09 (m, 2H), 2.84-2.80 (m, 1H),
2.63-2.61 (m, 1H), 2.08-1.87 (m, 2H), 1.57-1.36 (m, 2H), 1.16-1.12 (m, 6H).
【0424】
ステップ4b:1−(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オンヒドロクロリド。DCM/EtOAc(400mL/400mL)中の1−(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(180g、0.49mol)の溶液に、0℃でHCl/EtOAc(750mL、4M)を滴下添加した。添加の後に、混合物を20℃で3時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(500mL)で洗浄した。固体を真空下で乾燥して、黄色の固体として標題化合物(220g、租収率110%)を得た。
1H NMR (部分的,
400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.50 (s, 1H), 7.84 (s,
1H), 3.80 (s, 3H), 3.14-2.95 (m, 2H), 2.91-2.89 (m, 1H), 1.96-1.74 (m, 2H),
1.56-1.39 (m, 2H), 1.10-1.01 (m, 6H).大きな水ピークが、スペクトルの一部を覆った。
【0425】
ステップ5:3−シアノ−N−(3−(1−イソブチリルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。この反応を3つの平行バッチで実施した。DCM(700mL)中の1−(4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(70g、0.17mol)の溶液に、0℃でピリジン(40mL)および3−シアノベンゾイルクロリド(31g、0.187mol)を添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。出発物質が消費されたことが決定されるまで、反応物をTLC(MTBE)によってモニターし、その時点で、混合物を水(300mL)に注ぎ入れた。次いで、有機層を抽出し、水(1L×2)で洗浄した。有機層を合わせ、濃縮して、粗製の残留物を得、次いで、これをEtOH(180mL)中に懸濁し、1時間、90℃に加熱した。次いで、混合物を冷却し、得られた沈澱物を濾過し、冷EtOH(300mL)ですすいだ。次いで、濾過ケーキを真空下で乾燥して、白色の固体として標題化合物(156g、合計収率62%)を得た。LC/MS [M+H] = 498.2;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.50 (s, 2H), 8.29-8.27 (m, 1H), 8.21-8.19 (m, 1H), 7.86-7.83 (m,
1H), 7.23 (s, 1H), 4.78-4.75 (m, 1H), 4.10-4.02 (m, 1H), 3.90 (s, 3H),
3.18-3.12 (m, 2H), 2.86-2.81 (m, 1H), 2.63-2.57 (m, 1H), 2.05-1.92 (m, 3H),
1.47-1.44 (m, 2H), 1.15-1.10 (m, 6H);
13CNMR (100 MHz, DMSO-d
6)
δ 174.5, 165.5, 147.0, 143.9, 135.8, 135.2, 132.8,
131.9, 131.7, 130.5, 125.4, 124.6, 122.7 (q, J=278 Hz), 118.7, 117.5, 113.9,
112.2, 46.2, 42.6, 35.7, 34.5, 33.7, 29.5, 20.1, 19.8, 19.0; mp = 222℃
【0426】
(実施例6〜13)
次の実施例6〜13を実施例5と同様に、ステップ5において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリング試薬を使用して調製した。
【0427】
【表2-1】
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【0428】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
(実施例14)
3−シアノ−N−(3−(1−(2−シクロペンチルアセチル)ピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0431】
【化137】
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ステップ1:tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート。EtOH(50mL)およびDCM(10mL)中のtert−ブチル4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(実施例5において記載されているとおりに調製、1400mg、3.53mmol)の撹拌混合物をN
2でパージし、次いで、Pd(OH)
2/C(1000mg、7.121mmol)を室温で添加した。反応混合物を50℃で、水素ガス(50psi)下で撹拌した。4時間後に、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、70:30)によって精製して、白色の固体としてtert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.02g、68.3%)を得、これを、そのままTHF(50mL)に入れた。3−シアノベンゾイルクロリド(650mg、4.42mmol)、2−クロロメチルピリジニウムヨージド(2050mg、8.03mmol)、およびDIPEA(2080mg、16.1mmol)を室温で添加した。次いで、混合物を周囲温度で8時間撹拌した。TLCによって実証されるとおりに出発物質が消費されたら、水を反応混合物に添加し、次いで、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、9:1〜8:2)によって精製して、白色の固体として標題化合物(1.3g、61%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.56 (s, 1H), 8.24-8.18 (m, 1H), 8.15-8.01 (m, 1H), 7.88-7.86 (m,
1H), 7.69-7.65 (m, 1H), 4.24 (br s, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.08-3.02 (m, 1H),
2.85-2.80 (m, 2H), 1.95-1.91 (m, 2H), 1.48 (s, 9H).
【0432】
ステップ2:3−シアノ−N−(1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(10mL)中のtert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、0.948mmol)の撹拌溶液に、室温でジオキサン中の4M HClを添加し、次いで、周囲温度で1時間撹拌した。生成物の塩酸塩を析出した。溶媒を減圧下で除去して、標題化合物の塩酸塩(80mg)を得た。LC/MS [M+H] = 427.9.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 9.11 (br s, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.35-8.32 (m, 2H),
8.14-8.11 (m, 1H), 7.82-7.79 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.40-3.36 (m, 2H),
3.13-3.00 (m, 3H), 2.09-1.84 (m, 4H),
【0433】
ステップ3:3−シアノ−N−(3−(1−(2−シクロペンチルアセチル)ピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。3−シアノ−N−(1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(80mg、0.152mmol)をDCM(2mL)、TEA(0.5mL、3.59mmol)、HATU(90mg、0.24mmol)、および2−シクロペンチル酢酸(0.374mmol、2当量)で処理した。次いで、混合物を室温で1時間、またはLCMSによって、反応混合物が完了したことを示されるまで撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、70:30)によって精製して、白色の固体として標題化合物(25.9mg、35%)を得た。LC/MS [M+Na] = 560.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.59 (s, 1H), 8.30-8.11 (m, 2H), 8.01-7.82 (m, 2H), 7.68 (t, J=7.8
Hz, 1H), 7.27-7.20 (m, 2H), 4.83 (d, J=13.1 Hz, 1H), 4.01 (d, J=12.6 Hz, 1H),
3.92 (s, 3H), 3.16 (t, J=11.8 Hz, 2H), 2.72 (m, 1H), 2.39-1.81 (m, 7H),
1.64-1.41 (m, 5H), 1.29-1.03 (m, 2H).
【0434】
(実施例15〜27)
次の実施例15〜27を、実施例14と同様に、ステップ3において適切なカルボン酸カップリング試薬を使用して調製した。
【0435】
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0436】
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
【表3-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
【表3-5】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例28〜29)
次の実施例28〜29を、実施例14と同様に、ステップ3においてテトラヒドロチオフェン−2−カルボン酸を使用して調製した。得られたラセミ混合物をキラルSFC(Chiralcel OJ、250×30mm、5μm;30%MeOH;60mL/分)によって分割した。第1溶離異性体の単離によって、実施例28を得、第2溶離異性体の単離によって、実施例29を得た。
【0440】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
(実施例30〜31)
次の実施例30〜31を、実施例14と同様に、ただし、ステップ1において3−シアノ−4−メトキシ安息香酸を使用して調製した。
【0442】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
(実施例32)
(R)−3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(1−(2,3,3−トリメチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0444】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。MeMgBr(655mL、1.97mol、エーテル中の3M)の溶液を、室温、N
2下で、トルエン(1200mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60g、393.2mmol)およびPd(dppf)Cl
2(5.75g、7.86mmol)の撹拌懸濁液に滴下添加した。添加の後に、反応混合物をN
2で複数回パージし、次いで、80℃で3.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷水にゆっくり注ぎ入れた。終夜放置した後に、混合物を濾過し、さらにEtOAcで複数回洗浄した。濾液をEtOAc(2×5L)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をPEで摩砕して、オフイエローの固体として標題化合物(48.2g、93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 11.27 (br. s., 1H), 8.25-8.23 (m, 1H), 7.37-7.35 (m, 1H), 6.93-6.91
(m, 1H), 6.55-6.53 (m, 1H), 2.60 (s, 3H).
【0445】
ステップ2:4−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。Bu
4NBr(9.14g、28.4mmol)、KOH(63.6g、1.134mol、水中の33%)およびPhSO
2Cl(160g、908mmol)を、室温でDCM(1600mL)中の4−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(75g、567mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。混合物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をMTBEで摩砕して、茶色の固体として標題化合物(112g、72.7%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.32-8.30 (m, 1H), 8.21-8.15 (m, 2H), 7.70-7.68 (m, 1H), 7.58-7.52
(m, 1H), 7.50-7.42 (m, 2H), 6.99-6.97 (m, 1H), 6.63-6.61 (m, 1H), 2.48 (s, 3H).
【0446】
ステップ3:4−メチル−5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。DCM(400mL)中の硝酸テトラブチルアンモニウム(201g、661mmol)の溶液を、−10℃でDCM(1600mL)中の4−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(120g、441mmol)の撹拌溶液に滴下添加した。次いで、(CF
3CO)
2O(139g、661mmol)を−5℃で滴下添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。反応混合物を水(7L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をMTBEで摩砕して、黄色の固体として標題化合物(89.1g、63.7%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.05 (s, 1H), 8.22-8.20 (m, 2H), 7.88-7.87 (m, 1H), 7.71-7.59 (m,
1H), 7.58-7.46 (m, 2H), 6.79-6.78 (m, 1H), 2.78 (s, 3H).
【0447】
ステップ4:4−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。炭酸カリウム(43.8g、316mmol)およびモルホリン(138g、1.58mol)を、室温でMeOH(1.8L)中の4−メチル−5−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(50g、158mmol)の撹拌懸濁液に添加した。混合物を10分間加熱還流した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、MeOHの大部分を真空下で除去した。残留物に、DCM(1L)、飽和NH
4Cl(1L)、および水(0.5L)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、終夜放置した。得られた固体を濾過し、水およびDCMで複数回洗浄し、乾燥して、オフイエローの固体として標題化合物(25g、89.7%)を得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.35 (br. s., 1H), 8.90 (s, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 6.86-6.84
(m,1H), 2.81 (s, 3H).
【0448】
ステップ5:1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。炭酸カリウム(80g、576mmol)およびヨードメタン(123g、864mmol)を、室温でDMF(600mL)中の4−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(34g、192mmol)の撹拌懸濁液に添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(5L)に注ぎ入れ、室温で20分間撹拌し、濾過した。濾液をEtOAc(2×3L)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。濾過からの固体、濾液からの残留物を合わせ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(26.5g、71%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.06 (s, 1H), 7.30-7.28 (m, 1H), 6.67-6.65(m, 1H), 3.93 (s, 3H),
2.86 (s, 3H).
【0449】
ステップ6:3−ヨード−1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。N−ヨードスクシンイミド(49.5g、220mmol)を、室温でDMF(400mL)中の1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(35g、183mmol)の撹拌懸濁液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(3L)に注ぎ入れ、室温で20分間撹拌し、次いで、濾過した。得られた固体を水およびMTBEで複数回洗浄し、次いで、乾燥して、黄色の固体として標題化合物(52.6g、90%)を得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.84 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.96 (s, 3H).
【0450】
ステップ7:tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。1,2−ジメトキシエタン:エタノール(4:1、150mL)中の3−ヨード−1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(4.5g、14mmol)およびtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(7.85g、56.8mmol)撹拌懸濁液に、室温、N
2下で、K
2CO
3(7.85g、56.8mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.82g、0.71mmol)を添加した。混合物をN
2で複数回脱気し、次いで、2時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NH
4Cl(500mL)に注ぎ入れた。混合物をEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をEtOAcで摩砕し、濾過した。濾液を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:DCM、0:100〜30:70)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(2.1g、40%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.97 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 5.74 (br. s., 1H), 4.07-4.06 (m, 2H),
3.88 (s, 3H), 3.66-3.65 (m, 2H), 2.80 (s, 3H), 2.40 (br. s., 2H), 1.51 (s, 9H).
【0451】
ステップ8:tert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート。MeOH(4mL)中のtert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(390mg、1.05mmol)およびTEA(0.22μL、1.58mmol)を装入したParr容器に、10%Pd/C(112mg、0.11mmol)を添加した。その容器を密閉し、その雰囲気を水素ガス(100psi)に置き換え、6時間振盪した。次いで、反応混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、MeOH(2mL)ですすいだ。次いで、濾液を減圧下で濃縮して、無色の油状物として標題化合物(361mg、100%)を得、これをさらに精製しなかった。
1HNMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.80 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 4.16 (d, J=13.3 Hz, 2H), 3.66 (s, 3H),
3.27 (t, J=1.6 Hz, 2H), 3.14 (t, J=11.7 Hz, 1H), 2.89 (br. s., 2H), 2.47 (s,
3H), 1.97 (d, J=13.3 Hz, 2H), 1.55-1.45 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).
【0452】
ステップ9:tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート。TEA(0.437mL、3.14mmol)および3−シアノベンゾイルクロリド(208mg、1.26mmol)を、0℃でDCM(10mL)中のtert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(361mg、1.05mmol)の溶液に連続的に添加した。混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、氷浴を外し、その溶液を室温で撹拌した。TLCによって決定されるとおり出発物質が完全に消費された後に、反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、DCMで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80:20のヘプタン:EtOAc)によって精製して、白色の固体として標題化合物(472mg、95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.38 (s, 1H), 8.34-8.29 (m, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.98 (d, J=7.8
Hz, 1H), 7.79-7.71 (m, 1H), 7.23 (s, 1H), 4.21 (d, J=11.7 Hz, 2H), 3.81 (s,
3H), 3.31-3.22 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.06 (d, J=11.7 Hz, 2H),
1.65-1.52 (m, 2H), 1.48 (s, 9H).
【0453】
ステップ10:3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(10mL)中のtert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、1.05mmol)の撹拌溶液に、室温でHCl/ジオキサン(4N、10mL)の溶液を添加した。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で、得られた沈澱物から除去して、標題化合物の塩酸塩(430mg、99%)を得た。LC/MS [M+H+] = 374.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 10.52 (s, 1H), 9.21-9.19 (m, 1H), 9.07-9.05 (m, 1H),
8.51 (s, 1H), 8.37-8.35 (m, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.10-8.08 (m, 1H), 7.80-7.75 (m,
1H), 7.42 (s, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.36-3.32 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 2.09-2.06 (m,
2H), 1.88-1.79 (m, 2H).
【0454】
ステップ11:(R)−3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(1−(2,3,3−トリメチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(350mg、0.78mmol)を、DMF(2.6mL)、DIPEA(1.38mL、7.84mmol)、HATU(392mg、1.02mmol)、および(−)−(R)−2,3,3−トリメチルブタン酸(Kido,M.;Sugiyama,S.;Satoh,T.Tetrahedron:Assym 2007、18、1934〜47.)(133mg、1.02mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40:60、ヘプタン:EtOAc)によって精製して、標題化合物(336mg、92%)を得た。LC/MS [M+H] = 486.1; キラルLC: Rt = 3.50分 (方法B);
1H NMR (CDCl
3)
δ 8.51 (br s, 1H), 8.29-8.21 (m, 3H), 7.89-7.86 (m,
1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 6.96-6.92 (m, 1H), 4.86-4.75 (m, 1H), 4.23-4.19 (m,
1H), 3.82 (s, 3H), 3.22-3.12 (m, 2H), 2.74-2.62 (m, 5H), 2.14-2.04 (m, 2H),
1.63-1.00 (m, 14H).
【0455】
(実施例33〜43、109および110)
次の実施例33〜43、109および110を、実施例32と同様に、ステップ9および11において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリング試薬を使用して調製した。
【0456】
【表6-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
【表6-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
【表6-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
【表6-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
【表6-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
(実施例44〜45および111)
次の実施例44〜45、111を、実施例32と同様に、ステップ9において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリング試薬、およびステップ11においてrac−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸を使用して調製した。鏡像異性体をクロマトグラフィーによって分離したが、その絶対立体配置は任意に割り当てられている。鏡像異性体を、キラルクロマトグラフィー分離(Chiralpak AD−3 100×4.6mm ID、3μm、EtOH/CO
2、0.05%DEA、20〜80%、2.5mL/分)によって得た。
【0462】
【表7】
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【0463】
(実施例46〜47)
次の実施例46〜47を、実施例32と同様に、ステップ9において3−シアノベンゾイルクロリド、およびステップ11において2−メチルシクロペンタン−1−カルボン酸を使用して調製した。得られたtrans−異性体を、キラルSFC(ChiralCel IA、21×250mm、5μM;CO
2/MeOH、60/40;75mL/分)によって分割した。第1溶離異性体の単離によって、実施例46を得、第2溶離異性体の単離によって、実施例47を得た。
【0464】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
(実施例48〜49)
次の実施例48〜49を実施例32と同様に、ステップ9において3−シアノベンゾイルクロリド、およびステップ11においてcis−2−イソプロピルシクロペンタン−1−カルボン酸(Bigi,M.A.ら、Nature Chemistry 2011、3、216〜22)またはtrans−2−イソプロピルシクロペンタン−1−カルボン酸(Yang,D.ら、Tetrahedron:Asym.2003、14、2927〜2937)のいずれかを使用して調製した。
【0466】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
(実施例50)
(R)−N−(3−(1−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−シアノベンズアミドの調製
【0468】
【化139】
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ステップ1:2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)酢酸。この酸を、多少の変更を伴うが、文献手順に従って調製した(Kaszynski,P.;McMurdie,N.D.;Michl,J.J.Org.Chem.1991、56、307)。ペンタン(10mL)中の1,1−ジブロモ−2.2−ビス(クロロメチル)シクロプロパン(3.0g、9.1mmol)の撹拌懸濁液に、−78℃で、MeLi(Et
2O中の1.6M、14.2mL、22.7mmol)をゆっくり添加した。得られた黄色の混合物を同じ温度で15分間撹拌し、次いで、ドライアイス−アセトン浴を氷水浴に換えた。反応物を0℃で撹拌した。1時間後に、冷却浴を外し、淡黄色の反応混合物を40℃に加熱した。揮発性物質を、ドライアイス−アセトン浴中で冷却したフラスコに蒸留し、低真空を間欠的に適用した。蒸留物を0℃に加温した後に、メチル酢酸ブロモ(1.44g、0.888mL、9.1mmol)およびEt
2O(10mL)を添加した。得られた透明な溶液を0℃で、中圧Hanoviaランプで照射されているフロー反応器に通した。3時間後に、その溶液をフラスコに収集し、真空中で濃縮して、メチル2−(3−ブロモビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アセタートを得た。粗生成物をトルエン(5.0mL)に入れた。水素化トリブチルスズ(2.3mL)および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(8.0mg、0.05mmol)を添加した。得られた透明な溶液を80℃で加熱した。2時間後に、四塩化炭素(0.77mL)を添加し、反応物を30分間撹拌して、過剰の水素化トリブチルスズを分解した。その後に、MeOH中の10%NaOH(8mL)を添加し、還流凝縮器を外して、MeOHを蒸発させた。さらに30分後に、反応物を周囲温度に冷却し、H
2O(15mL)でクエンチした。反応混合物をEt
2O(3×5mL)で抽出した。残りの黄色の水層を濃HClで酸性化し、次いで、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM、2:98〜20:80)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(364mg、4ステップで35%)を得た。LC/MS [M-H] = 125.1,
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.52 (s, 2H), 2.50 (s, 1H), 1.83 (s, 7H).
【0469】
ステップ2:(R)−3−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アセチル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン。DCM(1.3mL)中の2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)酢酸(160mg、1.27mmol)およびDMF(2.8mg、0.04mmol)の溶液に、0℃で塩化チオニル(0.112mL、1.52mmol)を添加した。得られた淡黄色の溶液を周囲温度で3時間撹拌し、次いで、反応混合物を慎重に真空中で濃縮して、黄色の油状物として対応する酸塩化物を得た。別のフラスコ内で、n−BuLi(ヘキサン中の2.5M、0.608mL、1.52mmol)を、THF(5.0mL)中の(R)−(−)−4−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(196mg、1.52mmol)の溶液に−78℃で滴下添加した。30分間撹拌した後に、THF(1.0mL)中の上記の酸塩化物の溶液をゆっくり添加した。得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液(5.0mL)でクエンチし、EtOAc(3×5mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、7:93〜40:60)を使用して精製して、標題化合物(93.5mg、32%)を得た。LC/MS [M+H] = 238.1,
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.40 (dt, J=8.0, 3.4 Hz, 1H), 4.14-4.26 (m, 2H), 3.21 (d, J=14.8
Hz, 1H), 3.01 (d, J=14.8 Hz, 1H), 2.46 (s, 1H), 2.29-2.39 (m, 1H), 1.79 (s,
6H), 0.88 (dd, J=13.7, 7.0 Hz, 6H).
【0470】
ステップ3:(R)−3−((R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)プロパノイル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン。THF(2.5mL)中の(R)−3−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アセチル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン(93.5mg、0.394mmol)の溶液に、−78℃でLDA(THF中の2.0M、0.227mL、0.453mmol)を滴下添加した。得られた黄色の溶液を1時間撹拌し、次いで、ヨードメタン(280mg、0.124mL、1.97mmol)をゆっくり添加した。反応物を−78℃で8時間撹拌し、次いで、終夜、周囲温度に加温した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(5.0mL)でクエンチし、Et
2Oで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、7:93〜40:60)を使用して精製して、無色の油状物として標題化合物(78.2mg、79%)およびマイナーなジアステレオマー(17.4mg、12%)を得た。メジャーなジアステレオマー:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.40 (dt, J=7.6, 3.6 Hz, 1H), 4.15-4.26 (m, 2H), 4.02 (q, J=7.0 Hz,
1H), 2.47 (s, 1H), 2.36 (dtd, J=14.0, 7.0, 7.0, 4.1 Hz, 1H), 1.63-1.76 (m, 6H),
1.11 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.88 (dd, J=16.6, 6.8 Hz, 6H).マイナーなジアステレオマー:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.46 (dt, J=8.2, 3.3 Hz, 1H), 4.16-4.29 (m, 2H), 4.04 (q, J=6.6 Hz,
1H), 2.49 (s, 1H), 2.26-2.38 (m, 1H), 1.74 (s, 6H), 1.09 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.93
(dd, J=7.0, 4.3 Hz, 6H).
【0471】
ステップ4:(R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)プロパン酸。THF(1.5mL)中の(R)−3−((R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)プロパノイル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン(78.2mg、0.311mmol)の溶液に、0℃でH
2O
2(50重量%、0.10mL、1.74mmol)を添加し、続いて、H
2O(0.5mL)中のLiOH・H
2O(28.7mg、0.684mmol)を滴下添加した。氷水浴を外し、反応物を周囲温度で終夜撹拌した。反応物を0℃に冷却し、1.5M Na
2SO
3(1.0mL)でクエンチし、H
2O(3.0mL)で希釈した。反応混合物をDCM(2×5mL)で抽出した。残りの水層を1.0N HClで酸性化し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(43.1mg、99%)を得た。生成物を、さらに精製せずにそのまま使用した。[α]
D25=−15.9(c=0.42、EtOH)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.60 (q, J=7.0 Hz, 1H), 2.51 (s, 1H), 1.75 (s, 6H), 1.11 (d, J=7.0
Hz, 3H).
【0472】
ステップ5:(R)−N−(3−(1−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−シアノベンズアミド。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(60mg、0.13mmol)をDMF(0.5mL)、DIPEA(0.24mL、1.34mmol)、HATU(62mg、0.16mmol)、および(R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)酢酸(22.6mg、0.16mmol)で処理した。次いで、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、60:40〜100:0)によって精製して、白色の固体として標題化合物(55.3mg、83%)を得た:LC/MS [M+H] = 496.2; キラルLC: Rt = 8.42分 (方法D).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)
δ 8.41 (s, 1H), 8.30-8.39 (m, 1H), 8.15 (d, J=1.9 Hz,
1H), 8.01 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.78 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J=6.6 Hz, 1H),
4.76 (d, J=14.1 Hz, 1H), 4.25 (d, J=12.9 Hz, 1H), 3.84 (d, J=5.1 Hz, 3H),
3.40-3.25 (m, 2H), 3.14 (dd, J=16.0, 6.6 Hz, 1H), 2.82 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.68
(s, 3H), 2.50 (d, J=10.9 Hz, 1H), 2.07-2.25 (m, 2H), 1.72-1.85 (m, 6H),
1.50-1.72 (m, 2H), 1.09 (dd, J=6.6, 3.9 Hz, 3H).
【0473】
(実施例51)
(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(2−シクロペンチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0474】
【化140】
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ステップ1:(R)−3−(2−シクロペンチルアセチル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン。THF(55mL)中の(R)−ベンジルオキサゾリジノン(2.0g、10mmol)の溶液に、−78℃で、n−BuLi(ヘキサン中の2.5M、4.92mL、12.3mmol)を滴下添加した。得られた溶液を同じ温度で1時間撹拌し、次いで、シクロペンチルアセチルクロリド(1.86g、12.3mmol)を添加した。反応物は、急速に淡黄色になり、それを、−78℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、淡黄色の油状物として標題化合物(3.20g、99%)を得、これは、放置すると固化した
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.40-7.28 (m, 3H), 7.26-7.16 (m, 2H), 4.74-4.64 (m, 1H), 4.24-4.12
(m, 2H), 3.32 (dd, J=13, 3 Hz, 1H), 3.04 (dd, J=17, 7 Hz, 1H), 2.92 (dd, J=17,
7 Hz, 1H), 2.77 (dd, J=14, 10 Hz, 1H), 2.41-2.28 (m, 1H), 1.95-1.84 (m, 2H),
1.72-1.56 (m, 4H), 1.30-1.15 (m, 2H).
【0475】
ステップ2:(R)−3−((R)−2−シクロペンチルプロパノイル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン。THF(50mL)中の(R)−3−(2−シクロペンチルアセチル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン(3250mg、11.34mmol)の無色の溶液に、−78℃でLDA(2.0M、6.50mL、13.0mmol)を滴下添加した。得られた黄色の溶液を同じ温度で1時間撹拌した。MeI(3.55mL、56.6mmol)を添加し、反応物を1時間かけて0℃に加温し、0℃で3時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色の固体を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって2回(EtOAc:ヘプタン、5:95〜60:40、次いで、5:95〜50:50)精製した。生成物をn−ヘプタンから再結晶化させて、無色の結晶針状物として標題化合物(680mg、20%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.40-7.17 (m, 5H), 4.69 (ddt, J=10, 7, 3 Hz, 1H), 4.25-4.11 (m,
2H), 3.63 (dg, J=9, 7 Hz, 1H), 3.28 (dd, J=14, 3 Hz, 1H), 2.78 (dd, J=13, 9 Hz,
1H), 2.21-2.08 (m, 1H), 1.90-1.73 (m, 2H), 1.71-1.48 (m, 4H), 1.30-1.17 (m,
4H), 1.11 (ddd, J=12.0, 5.0, 4.0 Hz, 1H).
【0476】
ステップ3:(R)−2−シクロペンチルプロパン酸。THF/H
2O(v/v=1/1、12mL)中の(R)−3−((R)−2−シクロペンチルプロパノイル)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2−オン(680mg、2.26mmol)の溶液に、室温でLiOH・H
2O(142mg、3.38mmol)を、続いて、H
2O
2(237mL、4.17mmol、50重量%)を添加した。得られた溶液を室温で終夜撹拌した。反応物を1.0M KHSO
4(8mL)でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、7:93〜50:50)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(285mg、89%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.29 (dq, J=9, 7 Hz, 1H), 2.07-1.95 (m, 1H), 1.87-1.76 (m, 2H),
1.69-1.51 (m, 4H), 1.31-1.24 (m, 1H), 1.24-1.15 (m, 4H).
【0477】
ステップ4:(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(2−シクロペンチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(60mg、0.13mmol)をDMF(0.5mL)、DIPEA(0.24mL、1.34mmol)、HATU(62mg、0.16mmol)、および(R)−2−シクロペンチルプロパン酸(22.9mg、0.16mmol)で処理した。次いで、反応混合物を室温で48時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20:1、EtOAc:MeOH)によって精製して、標題化合物(65mg、97%)を得た。LC/MS [M+H] = 498.2. キラルLC: rt = 8.74分 (方法C);
1H NMR (CDCl
3)
δ 8.45-8.21(m, 4H), 7.84 (d, J=7 Hz, 1H), 7.63 (t, J=8
Hz, 1H), 6.90 (d, J=22 Hz, 1H), 4.76 (t, J=12 Hz, 1H), 4.14 (d, J=13 Hz, 1H),
3.76 (s, 3H), 3.22-3.17 (m, 2H), 2.68-2.57 (m, 5H), 2.11-1.02 (m, 16H).
【0478】
(実施例52)
3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミドの調製
【0479】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、実施例5のために記載した手順と類似の手順によって、tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(実施例32において記載されているとおりに調製)から出発して、ステップ3においてシクロペンタンカルボニルクロリドを利用して調製した。ステップ4において、得られた(4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン中間体を、THF中の2−クロロメチルピリジニウムヨージドおよびDIPEAの存在下で3−シアノ−5−メトキシ安息香酸とカップリングさせた。LC/MS [M+H] = 500. 1;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.23 (s, 1H), 7.97 (br s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.77 (br s, 1H), 7.34
(br s, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.78 (br d, J=12.9 Hz, 1H), 4.11 (br d, J=13.2 Hz,
1H), 3.92 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.26-3.12 (m, 2H), 2.94 (五重線, J=8 Hz, 2H), 2.67 (dt, J=1.8, 13.0 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H),
2.12-2.06 (m, 1H), 2.04-1.98 (m, 1H), 1.90-1.37 (m, 10H).
【0480】
(実施例53)
3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−ヒドロキシベンズアミドの調製
【0481】
【化142】
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DCM(10mL)中の3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド(実施例52において記載されているとおりに調製、100mg、0.200mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(1.5mL)を−60℃で添加した。透明な茶色の溶液から沈澱物が形成し、得られた混合物を15℃で12時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物をH
2O(20mL)に入れ、EtOAc(15mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、固体として標題化合物(96mg、99%)を得た。LC/MS [M+H] = 486.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.12 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.35 (s,
1H), 7.26 (s, 1H), 4.57-4.54 (m, 1H), 4.11-4.08 (m, 1H), 3.75 (s, 3H),
3.21-2.68 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.02-1.99 (m, 2H), 1.77-1.44 (m, 10 H).
【0482】
(実施例54〜56)
次の実施例54〜56を、実施例53と同様に、対応するメチルエーテルを使用して調製した。
【0483】
【表10】
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【0484】
(実施例57)
3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)ベンズアミドの調製
【0485】
【化143】
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DMF(8mL)中の3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−ヒドロキシベンズアミドおよびK
2CO
3(85.4mg、0.618mmol)の混合物に、1−ブロモ−2−メトキシエタン(57.2mg、0.412mmol)を添加した。混合物を30℃で16時間、次いで、50℃で12時間撹拌した。水(15mL)を添加し、混合物をEtOAc(15mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM、0:100〜10:90)によって、次いで、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18、250mm×21.2mm×8μm、水(0.05%アンモニア)中の27〜47%MeCN(0.05%アンモニア))によって精製した。凍結乾燥して、白色の固体として標題化合物(21mg、18%)を得た。LC/MS [M+H] = 544.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.44 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.33 (s,
1H), 6.80 (s, 1H), 4.72-4.70 (m, 1H), 4.20 (s, 2H), 4.10-4.07 (m, 1H),
3.79-3.77 (m, 5H), 3.17 (s, 3H), 2.95-2.91 (m, 1H),2.63-2.55 (m, 4H), 2.07-2.04
(m, 1H), 1.94-1.91 (m, 1H), 1.82 (br s, 4H), 1.72-1.24 (m, 10H).
【0486】
(実施例58)
(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミドの調製
【0487】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。マイクロ波バイアルに、3−ヨード−1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例32において記載されているとおりに調製、0.5g、1.57mmol)およびキサントホス(0.147g、0.31mmol)を装入した。トルエン(2mL)をバイアルに導入し、懸濁液をアルゴンで30分間脱気した。その混合物に、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.8g、6.31mmol)およびTEA(1.13mL、7.9mmol)を添加し、2分間さらに脱気した。最後に、Pd(OAc)
2(35.8mg、0.16mmol)を懸濁液に添加し、バイアルを、Teflonキャップを使用して密閉した。反応物をマイクロ波照射下で30分間、120℃に加熱した。冷却後に、反応物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン、1:4)によって精製して、標題化合物(0.4g、80%)を得た。LC/MS [M+H] = 318.05;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.92 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 1.36 (s,
12H).
【0488】
ステップ2a:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。無水THF(130mL)中のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(7.76g、34.1mmol)を装入したRBフラスコに、−70℃でTHF(41mL)中のナトリウムビストリメチルジシラジド(7.51g、41.0mmol)溶液をゆっくり滴下添加した。添加が完了したら、THF(10mL)中のN−フェニルトリフラミド(16.1g、41.0mmol)の溶液を添加し、混合物を、12時間かけて室温に加温した。次いで、反応混合物を濃縮し、EtOAc:ヘプタン(85:15、100mL)に入れ、水で2回洗浄した。合わせた有機層を収集し、濃縮して、黄色の油状物として標題化合物12.0g(98%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.78 (t, J=3.5 Hz, 1 H), 4.08 (q, J=2.7 Hz, 2 H), 2.40 (br s, 2 H),
1.37-1.58 (m, 14H).
【0489】
ステップ2b:tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。ジオキサン/H
2Oの混合溶媒(70mL、9/1)中のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(2.9g、8.09mmol)の溶液に、1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.33g、7.35mmol)およびK
3PO
4(3.44g、16.2mmol、2.2当量)を添加した。Pd(PPh
3)
4(850mg、0.736mmol、0.1当量)を添加し、反応物を、窒素を使用して3回脱気した。反応混合物を12時間、60℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0〜89:11)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(2.50g、77%)を得た。LCMS [M+H] 401.1;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.91 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 5.97-5.94 (m, 2H), 4.09-4.80 (m, 2H),
3.89 (s, 3H), 2.83 (s, 3H), 2.46 (s, 2H), 1.55-1.49 (m, 15H).
【0490】
ステップ3:3−(2,2−ジメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。過剰の4N HCl/ジオキサン(50mL)を、ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(2.50g、6.26mmol)溶液に添加し、この混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、黄色の固体として標題化合物の塩酸塩(1.87g、99.8%)を得た。LCMS [M+H]=301.2。
【0491】
ステップ4:シクロペンチル(4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン。DIPEA(540mg、4.18mmol)、HATU(691mg、1.67mmol)、およびシクロペンタンカルボン酸(286mg、2.51mmol)を、無水DCM(10mL)中の3−(2,2−ジメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンヒドロクロリド(250mg、0.83mmol)の混合物に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0〜55:45)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(310mg、83%)を得た。LCMS [M+H]=397.1。
【0492】
ステップ5:(4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン。TEA(1.09mL、7.84mmol)中のシクロペンチル(4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(1.55g、3.92mmol)の溶液に、EtOH/DCMの混合溶媒(90mL/30mL)を添加し、混合物を脱気し、水素で3回パージした。PtO
2(178mg、0.784mmol)を添加し、混合物を水素雰囲気(55psi)下で24時間撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、MeOH(3×50mL)で十分に洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100:0〜99:1)によって精製して、赤色の固体として標題化合物(1.45g、99.7%)を得た。LCMS [M+H] = 369.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.90 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.15-4.09 (m, 1H), 3.84-3.75 (m, 4H),
3.39-3.32 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.07-2.09 (m, 1H), 1.84 (s, 1H), 1.81-1.73 (m,
8H), 1.62-1.51 (m, 6H).
【0493】
ステップ6:rac−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド。TEA(0.170mL、1.22mmol)を、無水DCM(25mL)中の(4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン(150mg、0.41mmol)の溶液に添加した。次いで、無水DCM(5mL)中の3−シアノ−5−メトキシベンゾイルクロリド(79.6mg、0.407mmol)の溶液を0℃でゆっくり添加した。混合物を周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100:0〜96:4)によって精製して、標題化合物(165mg、76.8%)を得た。
【0494】
ステップ7:(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド。rac−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミドを分取キラルHPLC(Chiralpak AD、250×30mm、5μm;30%IPA+NH
3・H
2O;60mL/分)によって、第1溶離異性体を収集することによって分割して、標題化合物を得た。LC/MS [M+Na] = 550.0; キラルLC: Rt = 1.96分 (方法E); [α]
D20
= +28.31 (c = 0.0034 g/mL, DCM);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.32-8.08 (m, 2H), 7.64 (br. s., 1H), 7.16-6.89 (m, 2H), 4.04 (s,
3H), 3.92-3.72 (m, 4H), 3.50-3.21 (m, 2H), 2.91 (t, J=7.8 Hz, 1H), 2.62 (s,
2H), 2.17 (br. s., 1H), 1.95-1.68 (m, 8H), 1.37-1.63 (m, 10H).絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例60の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0495】
(実施例59〜63)
次の実施例59〜63を、実施例58と同様に、ステップ4および6において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリングパートナーを使用して調製した。絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例60の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0496】
【表11-1】
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【0497】
【表11-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
(実施例64)
(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−ヒドロキシベンズアミドの調製
【0499】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
BBr
3(800mg、3.0mmol、0.3mL)を、DCM(5.0mL)中の(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド(実施例58において調製、70mg、0.133mmol)の溶液に−60℃で添加した。得られた混合物を−65℃で2時間撹拌した。追加のBBr
3(2700mg、11.0mmol、1.0mL)を−60℃で添加した。20分後に、得られた混合物を18℃で30分間撹拌した。混合物を−60℃に冷却し、次いで、水(12mL)を添加した。混合物を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH、100/0〜87/13)によって精製した。生成物をMeOH(8mL)および水(25mL)に溶かした。得られた沈澱物を濾過によって収取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH、100/0〜82/18)によって再び精製して、標題化合物(65mg、73%)を得た。LC/MS [M+H] = 514.2. キラルSFC: Rt = 1.422分 (方法M).
1H NMR (400 MHz CD
3OD)
δ 8.11 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.31 (s,
1H), 7.27 (s, 1H), 3.94-3.82 (m, 4H), 3.53-3.47 (m, 2H), 3.07-3.03 (m, 1H),
2.64 (s, 3H), 2.26-2.21 (m, 1H), 1.91-1.54 (m, 19H).
【0500】
(実施例65)
(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0501】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:1−メチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2760mg、21.6mmol)、Pd(OAc)
2(120mg、0.54mmol)、X−PHOS(514mg、1.08mmol)、およびTEA(2760mg)を、トルエン(40mL)中の3−ヨード−1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例1において記載されているとおりに調製、2000mg、5.4mmol)の溶液に添加した。混合物をN
2下で0.5時間、120℃に加熱した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、3:1)によって精製して、淡黄色の固体として標題化合物(1350mg、67.5%)を得た。LC/MS [M+H] = 372.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.77 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 1.37 (s, 12H).
【0502】
ステップ2:tert−ブチル6,6−ジメチル−4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート:N
2下で、ジオキサン/H
2O(100mL/10mL)中の1−メチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(2500mg、6.74mmol)、tert−ブチル6,6−ジメチル−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(2410mg、6.74mmol)、Pd(PPh
3)
4(778mg、0.674mmol)、およびK
2CO
3(3720mg、26.9mmol)の溶液を70℃に加熱し、15時間撹拌した。反応混合物をDCM(500mL)で抽出した。有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100:1〜30:1)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(1700mg、55.5%)を得た。LC/MS [M−Boc]=354.8。
【0503】
ステップ3:(R)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート:EtOH(300mL)およびDCM(30mL)中のtert−ブチル6,6−ジメチル−4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(4500mg、9.9mmol)の溶液を脱気し、水素で3回パージした。Pd(OH)
2(200mg)を添加し、混合物を水素(55psi)下、50℃で45時間撹拌した。次いで、反応物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、MeOH(3×30mL)で洗浄した。次いで、濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、3:1)によって精製した。得られた固体をキラル分取LC(Chiralcel OJ−R 150×4.6mm I.D.、5μm、水(0.069%TFA):アセトニトリル、10%〜80%、流速:0.8mL/分)によって分割した。第1溶離ピークを単離して、(S)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラートを得た。第2溶離ピークを単離して、ピンク色の固体として標題化合物(540mg)を得た。LC/MS [M+H] = 427.0;
1H NMR (CDCl
3) δ 7.91 (1 H, s), 7.09 (1 H, s), 4.13 (2 H, s, br), 4.08-4.05 (1 H,
m), 3.81 (3 H, s), 3.25-3.17 (1 H, m), 3.17-3.08 (1 H, m), 1.98 (1 H, d, br,
J=4.0 Hz), 1.77-1.71 (1 H, m), 1.65-1.45 (8 H, m), 1.36 (9 H, s).生成物の絶対立体化学は、ステップ6において得られた鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例60の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0504】
ステップ4:(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート:THF(10mL)中の(R)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(100mg、0.234mmol)の撹拌溶液に、55℃で3−シアノ安息香酸(42mg、0.281mmol)、2−クロロメチルピリジニウムヨージド(120mg、0.469mmol)、およびDIPEA(0.1mL)を添加した。反応混合物を15時間撹拌した。水を添加し、次いで、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、2:1)によって精製して、白色の固体として標題化合物(100mg、76.8%)を得た。LC/MS [M+H]=556.0。
【0505】
ステップ5:(R)−3−シアノ−N−(3−(2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド:(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(100mg,0.18mmol)を、ジオキサン中のHClの溶液(4M、5mL)に室温で添加した。混合物を15時間撹拌し、次いで、濃縮して、黄色の固体として標題化合物の塩酸塩(80mg、90%)を得た。LC/MS [M+H]=456.0。
【0506】
ステップ6:(R)−3−シアノ−N−(3−(1−(シクロペンタンカルボニル)−2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド:DCM(10mL)中の(R)−3−シアノ−N−(3−(2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(80mg、0.16mmol)およびTEA(0.1mL)の溶液に、シクロペンタンカルボニルクロリド(22mg、0.16mmol)を室温で添加した。次いで、得られた混合物を15時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで、分取HPLC(Agela Durashell C18、250×21.2mm×5μm、45%MeCN/水(0.225%FA)から水(0.225%FA)中の65%MeCN)によって精製した。得られた生成物を、キラル分取LC(Chiralcel OJ−R 150×4.6mm I.D.、5um、水(0.069%TFA):アセトニトリル、10%〜80%、流速:0.8mL/分、保持時間=4.46分)によってさらに精製して、白色の固体として標題化合物(32.7mg、36%)を得た。LC/MS [M+H] = 552.1;
1H NMR (CDCl
3) δ 8.56 (1 H, s), 8.25 (1 H, s), 8.17 (1 H, d, J=8.0 Hz), 8.10 (1 H,
s), 7.88 (1 H, d, J=7.6 Hz), 7.67 (1 H, t, J=8.0 Hz), 7.30 (1 H, s), 3.93 (3 H,
s), 3.88-3.82 (1 H, m), 3.34-3.28 (2 H, m), 2.93-2.89 (1 H, m), 2.14-2.10 (1 H,
m), 1.87-1.57 (17 H, m).絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例60の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0507】
(実施例66〜67)
次の実施例66〜67を実施例64と同様に、ステップ4および6において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリング試薬を使用して調製した。絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例44の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0508】
【表12】
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【0509】
(実施例68)
3−シアノ−N−(3−((R)−2,2−ジメチル−1−((R)−2,3,3−トリメチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0510】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート。この反応を6つの平行バッチで実行した。tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(実施例58において記載されているとおりに調製、850mg、2.12mmol)を装入したParr水素化容器に、Pd(OH)
2(29.8mg、0.21mmol)、DCM(30mL)、およびメタノール(100mL)を順に添加した。その容器を密閉し、その雰囲気を水素ガス(H
250psi)に換え、室温で24時間撹拌した。次いで、容器の雰囲気を大気条件と再平衡化させた。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、メタノール(10mL)ですすいだ。次いで、濾液を減圧下で濃縮し、各粗製の残留物を合わせ、すべての先行バッチを合計した(3.6g、合わせた6バッチで70%)。次いで、粗製の残留物をSFCキラル分離(Chiralcel OJ、300×50mm、10μm、35%MeOH+NH
4OH、200mL/分)によって精製した。ピーク1(1.1g、濃縮後に回収)は、方法Kを使用すると8.15分で溶離する(R)−鏡像異性体に対応した。ピーク2(1.2g、濃縮後に回収)は、方法Kを使用すると8.35分で溶離する(S)−鏡像異性体に対応した。第2溶離鏡像異性体の絶対立体配置を、実施例108において記載されているとおりのX線結晶学方法によって立証した。LC/MS [M+H] = 373.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (br s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.04-4.01 (m, 1H); 3.77 (s, 3H),
3.37-3.17 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.11-2.08 (m, 1H), 1.86-1.83 (m, 1H),
1.70-1.42 (m, 17H).
【0511】
ステップ2:tert−ブチル(R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート。tert−ブチル−(R)−4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、1.45mmol)を装入した容器に、室温で3−シアノ安息香酸(214mg、1.45mmol)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド(370mg、1.45mmol)、DIPEA(750mg、5.81mmol)、およびTHF(15mL)を順に添加した。混合物を70℃に加温し、3時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、粗製の残留物を得、これを酢酸エチル(30mL)に溶かし、次いで、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、標題化合物(640mg、93.1%)を薄黄色の固体として得た。
【0512】
ステップ3:(R)−3−シアノ−N−(3−(2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド。粗製のtert−ブチル(R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(80mg、0.16mmol)を装入した容器に、室温でEtOAc(2mL)およびEtOAc中のHCl(4M、2mL)を滴下添加した。混合物を室温でさらに2時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮して、薄黄色の固体として標題化合物の塩酸塩(80mg、租収率120%)を得た。LC/MS [M+H]=373.1。
【0513】
ステップ4:3−シアノ−N−(3−((R)−2,2−ジメチル−1−((R)−2,3,3−トリメチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(4mL)中の(R)−3−シアノ−N−(3−(2,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(100mg、0.232mmol)の撹拌溶液に、室温でトリエチルアミン(0.5mL、0.9mmol)および(−)−(R)−2,3,3−トリメチルブタン酸(Kido,M.;Sugiyama,S.;Satoh,T.Tetrahedron:Assym 2007、18、1934〜47.)(100mg、0.67mmol)を添加した。次いで、混合物を1時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去し、残留物をHPLCによって精製した。凍結乾燥の後に、標題化合物(20mg、16%)を白色の固体として得た。LC/MS [M+H] = 514.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 8.38-8.10 (m, 3H), 7.87 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.80-7.55
(m, 2H), 7.01 (br. s., 1H), 3.84 (br. s., 4H), 3.42 (br. s., 2H), 2.62 (br. s.,
4H), 2.23 (br. s., 1H), 1.94-1.74 (m, 2H), 1.56 (m, 6H), 1.17-0.78 (m, 13H); キラルSFC: Rt = 5.28分 (方法L).
【0514】
(実施例69〜76)
次の実施例69〜76を実施例68と同様に、ステップ2および4において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリング試薬を使用して調製した。絶対立体配置は、実施例77のステップ3におけるtert−ブチル(S)−4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート中間体の単結晶X線構造に基づく(実施例108を参照されたい)。
【0515】
【表13-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
【表13-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
【表13-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
(実施例77)
3−シアノ−N−(3−((1R,5S,8r)−3−イソブチリル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0519】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル8−オキソ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。BOC無水物(5.81g、26.6mmol)およびPearlman触媒(1.55g、23.2mmol)を、室温で、EtOAc(74mL)中の、市販品供給元(CAS 83507−33−9)から得た3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オン(5.0g、22.0mmol)の溶液に連続的に添加した。交互に、反応容器に窒素を充填および排気し(3×)、次いで、水素を充填および排気した(2×)。混合物をH
2100psi下で終夜撹拌した。混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、これを酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、0:100〜100:0)によって精製して、固体として標題化合物(4.49g、90%)を得た。LC/MS [M-Me] = 211.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.38 (d, J=14.0 Hz, 1H), 4.20 (d, J=14.0 Hz, 1H), 3.27 (d, J=13.3 Hz,
1H), 3.17 (d, J=13.3 Hz, 1H), 2.24 (d, J=15.6 Hz, 2H), 1.76-1.99 (m, 4H), 1.49
(s, 9H).
【0520】
ステップ2:tert−ブチル8−(メトキシメチリデン)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。カリウムtert−ブトキシド(4.47g、39.8mmol)を、0℃でTHF(100mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(12.4g、36.1mmol)およびtert−ブチル8−オキソ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(4.49g、19.9mmol)の懸濁液に少量ずつ添加した。45分後に、冷却浴を外し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応物を0℃で再冷却し、pH=6までNH
4Clの飽和溶液を添加した。室温に加温した後に、混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を少量のエーテルおよび大量のヘプタンで希釈した。1時間激しく撹拌した後に、得られた固体を濾別し、追加のヘプタンで洗浄した。濾液を濃縮し、得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100/0〜70/30)によって精製して、標題化合物(4.73g、94%)を得た。LC/MS [M-Me] = 239.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.86 (s, 1H), 4.02 (t, J=12.1 Hz, 1H), 3.79-3.94 (m, 1H), 3.57 (s,
3H), 2.76-3.05 (m, 3H), 2.41 (m, 1H), 1.58-1.65 (m, 4H), 1.47 (br. s., 9H).
【0521】
ステップ3:tert−ブチル(8−anti)−ホルミル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。水(0.473mL)を、続いて、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(2.71g、13.8mmol)を、0℃でアセトン(87.6mL)中のtert−ブチル8−(メトキシメチリデン)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(3.33g、13.14mmol)の溶液に添加した。混合物を0℃で2時間撹拌し、同じ温度で、pH=8までNaHCO
3の飽和溶液でクエンチした。アセトンを真空下で慎重に除去し(10℃の浴)、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、3:1の比の主に不所望のジアステレオマー(10.09ppm)と所望のアルデヒド(9.62ppm)との混合物を得た。室温でDCM(13.1mL)およびDBU(26.3mmol、3.93mL)の混合物中で粗製の混合物を撹拌した後に、完全なエピマー化を得た。EtOAc(100mL)を添加し、DCMを慎重に蒸発させ(150mbar、35℃浴)、フラスコ中のEtOAcの大部分を残した。次いで、反応物をNH
4Clの飽和溶液でクエンチした。相を分離し、有機相をNH
4Clの飽和溶液、続いて、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、100:0〜0:100)によって精製して、固体として標題化合物(2.41g、77%)を得た。LC/MS [M-Me] = 225.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.63 (s, 1H), 4.03 (d, J=13.3 Hz, 1H), 3.88 (d, J=13.3 Hz, 1H),
2.87 (m, 2H), 2.50-2.66 (m, 3H), 1.52-1.67 (m, 4H), 1.47 (s, 9H).
【0522】
ステップ4:tert−ブチル8−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。ニトロメタン(815μL、15.0mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(THF中の1M、2.0mL、2.0mmol)を、THF:t−BuOHの混合物(1:1、10mL)中のtert−ブチル(8−anti)−ホルミル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(2.40g、10.0mmol)の溶液に連続的に添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温に加温し、終夜撹拌した。反応物をNH
4Clの飽和溶液でクエンチした。相を分離し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。高真空下で粗製の残留物を1時間乾燥した後に、標題化合物(3.10g、100%)を白色の固体として得、精製せずに、次のステップのために使用した。LC/MS [M-Me] = 286.1.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.55 (d, J=13.7 Hz, 1H), 4.36-4.45 (m, 1H), 3.77-4.04 (m, 3H),
3.33-3.41 (m, 1H), 2.72-2.91 (m, 2H), 2.58-2.68 (m, 1H), 2.46-2.58 (m, 1H),
1.88-2.01 (m, 1H), 1.53-1.82 (m, 4H), 1.47 (br. s, 9H).
【0523】
ステップ5:tert−ブチル(E)−8−(2−ニトロビニル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。TEA(8.56mmol、1.19mL)を、0℃でDCM(5.48mL)中のtert−ブチル(8−anti)−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(1.28g、4.28mmol)の溶液に添加した。次いで、塩化メタンスルホニル(4.71mmol、0.367mL)をゆっくり添加した。10分間、0℃で撹拌した後に、混合物を水でクエンチした。層を分離し、有機相を飽和NH
4Cl水溶液で洗浄し、次いで、追加のDCMで溶離してフルオリシルのプラグを通して濾過した。濾液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、無色の油状物として標題化合物(1.11g、92%)を得た。LC/MS [M-Me] = 268.1.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.14 (dd, J=13.4, 7.8 Hz, 1H), 7.02 (dd, J=13.4, 1.2 Hz, 1H), 4.01
(d, J=13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J=12.5 Hz, 1H), 2.95 (d, J=13.2 Hz, 1H), 2.86 (d,
J=12.5 Hz, 1H), 2.53 (d, J=7.8 Hz, 1H), 2.23-2.28 (m, 1H), 2.17-2.22 (m, 1H),
1.75-1.82 (m, 2H), 1.55-1.72 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
【0524】
ステップ6:tert−ブチル(8−anti)−{1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−2−ニトロエチル}−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。LiCl−iPrMgClの溶液(THF中の1.3M、3.50mL、4.55mmol)を、−40℃でTHF(4.55mL)中の2−クロロ−3−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.40g、4.55mmol)の溶液にゆっくりと添加した。混合物を−40℃で1時間撹拌し、THF(4.55mL)中のtert−ブチル(8−anti)−8−[(E)−2−ニトロエテニル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(1.10g、3.90mmol)の予め冷却した溶液をゆっくりと添加した。反応物を−40℃で10分間撹拌し、次いで、冷却浴を外し、室温に達するまで、反応物を撹拌した。得られた混合物を、NH
4Clの飽和溶液でクエンチした。水相をDCMで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100/0〜55/45)によって精製して、標題化合物(1.26g、69%)を黄色の粉末として得た。LC/MS [M+H-tBu] = 408.2;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J=5.1 Hz, 1H),
4.84-5.02 (m, 2H), 3.80-4.08 (m, 2H), 3.67-3.77 (m, 2H), 2.71-3.01 (m, 4H),
2.09-2.24 (m, 1H), 1.83-1.95 (m, 1H), 1.62-1.76 (m, 2H), 1.41-1.47 (m, 9H).
【0525】
ステップ7:1−[(8−anti)−{1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−2−ニトロエチル}−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。DCM(9mL)中のtert−ブチル(8−anti)−{1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−2−ニトロエチル}−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(1.26g、2.72mmol)の溶液に、室温でHCl(ジオキサン中の4M、6.79mL、27.2mmol)をゆっくりと添加した。混合物を50℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をDCM(9mL)に懸濁し、NaHCO
3の飽和溶液(25mL)に添加した。混合物を激しく撹拌し、塩化イソブチリル(314μL、3.00mmol)をゆっくりと添加した。反応物を分液漏斗に移し、相を分離した。水層をDCMで2回抽出し、合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物(1.17g、収率98%)を得たが、これは、さらなる精製を必要としなかった。LC/MS [M+H] = 434.0;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.58 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.60 (d, J=5.1 Hz, 1H), 5.02-4.86 (m,
2H), 4.51-4.28 (m, 2H), 3.84-3.68 (m, 2H), 3.28-3.14 (m, 1H), 2.89-2.66 (m,
3H), 2.35-2.18 (m, 1H), 1.99-1.84 (m, 1H), 1.69-1.46 (m, 4H), 1.44-1.34 (m,
1H), 1.20-1.05 (m, 6H).
【0526】
ステップ8:2−メチル−1−{(8−anti)−[4−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン。酢酸(1.54mL、26.9mmol)および亜鉛粉末(1.23g、18.9mmol)を、室温で、THF(5.39mL)中の1−[(8−anti)−{1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−2−ニトロエチル}−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(1.17g、2.69mmol)の溶液に連続的に添加した。その溶液を室温で終夜撹拌し、次いで、90℃で6時間還流した。混合物を室温に冷却し、次いで、DCMで溶離してCelite(登録商標)のプラグを通して濾過した。有機層を濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100:0〜90:10)によって精製して、白色の粉末として標題化合物(342mg、35%)を得た。LC/MS [M+H] = 368.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.05 (d, J=5.5 Hz, 1H), 6.58-6.64 (m, 1H), 4.43 (dd, J=12.9, 2.7
Hz, 0.6H), 4.31 (dd, J=12.9, 3.3 Hz, 0.4H), 3.80-3.62 (m, 1H), 3.56-3.40 (m,
2H), 3.32 (dd, J=9.4, 7.0 Hz, 1H), 3.19-3.01 (m, 1H), 2.97-2.6 (m, 4H),
2.47-2.22 (m, 2H), 2.07-1.99 (m, 1H), 1.97-1.68 (m, 3H), 1.61-1.43 (m, 2H),
1.19-1.00 (m, 6H).
【0527】
ステップ9:2−メチル−1−{(8−anti)−[1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン。室温で、THF(3.1mL)中の2−メチル−1−{(8−anti)−[4−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン(342mg、0.93mmol)の溶液に、一度にNaH(油中の60%、47mg、1.16mmol)を、続いて、ヨウ化メチル(64μL、1.02mmol)を添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで、NH
4Clの飽和溶液でクエンチし、DCMで希釈した。相を分離し、水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100/0〜0/100)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(197mg、56%)を得た。LC/MS [M+H] = 382.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.05 (d, J=5.5 Hz, 1H), 6.64 (t, J=5.9 Hz, 1H), 4.45 (dd, J=12.5,
3.1 Hz, 0.6H), 4.33 (dd, J=12.9, 3.9 Hz, 0.4H), 3.78 (dd, J=12.1, 3.5 Hz,
0.4H), 3.67 (dd, J=11.7, 2.7 Hz, 0.6H), 3.49 (t, J=9.8 Hz, 1H), 3.36 (t, J=8.6
Hz, 1H), 3.16 (d, J=11.7 Hz, 0.6H), 3.12-3.04 (m, 1H), 3.01 (br. s., 3H),
2.98-2.92 (m, 1H), 2.83-2.72 (m, 1.4H), 2.68 (d, J=13.3 Hz, 0.6H), 2.48 (d,
J=12.5 Hz, 0.4H), 2.29 (br. s., 0.6H), 2.25 (br. s., 0.4H), 2.05-2.00 (m, 1H),
1.99-1.69 (m, 3H), 1.62-1.46 (m, 2H), 1.19-1.14 (m, 3H), 1.10-1.03 (m, 3H).
【0528】
ステップ10:2−メチル−1−{(8−anti)−8−[1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン。トリフルオロ酢酸(118μL、1.55mmol)、続いて、DCM(720μL)中の硝酸テトラブチルアンモニウム(471mg、1.55mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物(215μL、1.55mmol)の予め混合した溶液を、0℃でDCM(1.0mL)中の2−メチル−1−{(8−anti)−[1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン(197mg、0.516mmol)の溶液に添加した。混合物を0℃で1時間、および室温で2時間撹拌した。混合物を、pH=8まで、NaHCO
3の飽和溶液でクエンチした。相を分離し、水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、40:60〜0:100)によって精製して、黄色の粉末として標題化合物(138mg、63%)を得た。LC/MS [M+H] = 425.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.69 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 4.53 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H),
3.85 (d, J=12.5 Hz, 1H), 3.43 (d, J=12.5 Hz, 1H), 3.31 (s, 1H), 2.92 (d, J=12.5
Hz, 1H), 2.86 (五重線, J=6.6 Hz, 1H), 2.55-2.43 (m, 2H),
1.90-1.58 (m, 4H), 1.24-1.08 (m, 6H).
【0529】
ステップ11:1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オン。NH
4Clの飽和溶液(0.442mL)を、続いて、亜鉛粉末(55mg、0.84mmol)を、室温でMeOH/THFの混合物(1:1、2.7mL)中の2−メチル−1−{(8−anti)−[1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパン−1−オン(76mg、0.17mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、DCMおよび水で溶離して溶融プラスチック漏斗を通して濾過した。相を分離し、水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物を得、これを直ちに、合成シークエンスの先へ進め、さらに精製を必要としなかった。LC/MS [M+H] = 395.1;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.02 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.48 (dd, J=12.9, 2.7 Hz, 1H), 3.86 (s,
3H), 3.83 (dd, J=12.1, 2.7 Hz, 1H), 3.41 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.28 (br. s, 1H),
3.16 (s, 1H), 2.92 (d, J=12.5 Hz, 1H), 2.86 (五重線, J=7.0
Hz, 1H),1.14 (d, J=6.6 Hz, 3H), 2.44 (br. s., 1H), 2.38 (br. s., 1H), 1.89-1.77
(m, 2H), 1.66-1.49 (m, 2H), 1.20 (d, J=7.0 Hz, 3H).1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オンの構造を単結晶X線解析によって立証した(実施例107)。
【0530】
ステップ12:3−シアノ−N−(3−((1R,5S,8r)−3−イソブチリル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。TEA(0.14mL、1.05mmol)および3−シアノベンゾイルクロリド(75mg、0.46mmol)を順に、室温でDCM(4.3mL)中の1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オン(138mg、0.35mmol)の溶液に添加した。反応物を室温で終夜撹拌し、LCMSによってモニターした。完了したら、混合物を飽和炭酸水素ナトリウムに注ぎ入れ、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル、50/50〜0/100)を使用して精製して、白色の粉末として標題化合物(31mg、22%)を得た:LC/MS [M-H] = 522.5;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.64 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.17 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.94 (br. s.,
1H), 7.89 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.69 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.49 (d,
J=13.7 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.88-3.80 (m, 1H), 3.42 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.31
(br. s., 1H), 2.93 (d, J=12.5 Hz, 1H), 2.86 (五重線, J=6.6
Hz, 1H), 2.47 (br. s., 1H), 2.43 (br. s., 1H), 1.88-1.74 (m, 2H), 1.72-1.48 (m,
2H), 1.21-1.19 (m., 3H), 1.15-1.13 (m, 3H).
【0531】
(実施例78〜79)
次の実施例78〜79を実施例77と同様に、しかしながら、ステップ11において適切な安息香酸およびステップ8において適切なカルボン酸を使用して調製した。
【0532】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
(実施例80)
3−シアノ−N−(3−((3R,4R)−1−イソブチリル−3−メチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0534】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル3−メチル−4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。1,4−ジオキサン(20mL)中の1−メチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例65において記載されているとおりに調製、1g、2.7mmol)、tert−ブチル3−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(Janssen,R.D.ら、WO2014/23815)(743mg、2.2mmol)、およびK
2CO
3(1.12g、8.1mmol)の溶液を、アルゴンを使用して1時間脱気した。上記反応混合物に、Pd(PPh
3)
4(156mg、0.14mmol)を導入し、混合物をマイクロ波照射下で1時間、80℃で加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を、EtOAcを使用して抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン、10:90〜15:85)によって精製して、標題化合物(620mg、52%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.74 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 5.45-5.62 (m, 1H), 4.36-4.12 (m, 1H),
3.96 (s, 3H), 3.87-3.72 (m, 2H), 3.42-3.38 (m, 1H), 2.60-2.45 (m, 1H), 1.50 (s,
9H), 0.95 (d, J=7.0 Hz, 3H).
【0535】
ステップ2:tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。EtOH/H
2O(1:1)50mL中のtert−ブチル3−メチル−4−(1−メチル−5−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(600mg、0.14mmol)、Pd(OH)
2/C(1.2mg、20%w/w)、およびギ酸アンモニウム(8.59g、136mmol)の溶液を48時間、80℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、MeOHおよびDCMで洗浄した。濾液を濃縮し、乾固し、得られた粗製の残留物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物(450mg、80%)を得、これを、さらに精製せずに、その後のステップにおいて使用した。LC/MS [M+H]=413.4
【0536】
ステップ3:tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。DCM(25mL)中のtert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(450mg、0.11mmol)およびTEA(0.45mL、0.33mmol)の撹拌溶液に、0℃で、3−シアノベンゾイルクロリド(218mg、0.13mmol)を、続いて、触媒量のDMAPを添加した。冷却浴を外し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM、2:98〜4:96)によって精製して、標題化合物(190mg、32%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.57 (d, J=7.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.16 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.97
(d, J=16.7 Hz, 1H), 7.88 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.67 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.15 (s,
1H), 4.37-4.20 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.34 (d, J=12.8 Hz, 1H), 3.04-2.86 (m,
2H), 2.79-2.70 (m, 1H), 2.55 (d, J=12.4 Hz, 1H), 2.01 (d, J=7.7 Hz, 1H), 1.91
(d, J=12.8 Hz, 1H), 1.48 (d, J=7.4 Hz, 9H), 0.71 (d, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS [M+H]
= 542.3.
【0537】
ステップ4:3−シアノ−N−(1−メチル−3−(3−メチルピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。MeOH(10mL)中のtert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(190mg、0.35mmol)の撹拌溶液に、0℃で、ジオキサン中の4M HCl(2mL)を添加し、反応混合物を室温に加温し、4時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をMeOHに溶かし、カルボナート樹脂を使用して塩基性にした。得られた溶液を濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、標題化合物(150mg、96%)を得た。LC/MS [M+H] = 442;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.59 (s, 1H), 8.44-8.39 (m, 1H), 8.32-8.27 (m, 2H), 8.13-8.09 (m,
1H), 7.83-7.76 (m, 1H), 7.68-7.64 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.54-3.42 (m, 2H),
3.16-3.12 (m, 1H), 3.07-3.02 (m, 1H), 2.81-2.77 (m, 1H), 1.96 (s, 1H),
1.86-1.77 (m, 2H), 1.46-1.41 (m, 1H), 0.79 (s, 3H).
【0538】
ステップ5:3−シアノ−N−(3−(1−イソブチリル−3−メチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(10mL)中の3−シアノ−N−(1−メチル−3−(3−メチルピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(150mg、0.34mmol)およびTEA(131μL、1.02mmol)の溶液に、0℃で塩化イソブチリル(43μL、0.41mmol)を添加した。冷却浴を外し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、10%NaHCO
3を使用して塩基性にし、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(69mg、40%)を得た。LC/MS [M+H] = 512.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.58 (d, J=6.9 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.17 (d, J=7.7 Hz, 1H),
8.05-7.92 (m, 1H), 7.88 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.68 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.17 (s,
1H), 3.93 (s, 3H), 3.51-3.34 (m, 1H), 3.24-3.09 (m, 1H), 2.92-2.81 (m, 2H),
2.72-2.56 (m, 1H), 2.30 (t, J=11.8 Hz, 1H), 2.16-2.01 (m, 1H), 1.23-1.11 (m,
8H), 0.80 (d, J=6.0 Hz, 3H).
【0539】
ステップ6:3−シアノ−N−(3−((3R,4R)−1−イソブチリル−3−メチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。ラセミ体の3−シアノ−N−(3−(1−イソブチリル−3−メチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(125mg)をキラル超臨界流体クロマトグラフィー(Lux Cellulose−4、250mm×21.2mm、5μm、MeOH/CO
2、40%、80mL/分)によって分割した。第1溶離cis−異性体(保持時間=8.793)を単離して、標題化合物(34mg)を得た。LC/MS [M+H] = 512.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.85 (br s, 1H), 8.51-8.17 (m, 3H), 7.84 (s, 1H), 7.65-7.60 (m,
1H), 7.12-7.09 (m, 1H), 4.85-4.53 (m, 1H), 3.91-3.84 (m, 5H), 3.43-3.34 (m,
2H), 2.89-2.65 (m, 2H), 2.11-1.97 (m, 2H), 1.72-1.69 (m, 2H), 1.25-1.07 (m,
6H), 0.72-0.70 (M, 2H), 0.40-0.38 (m, 1H).絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例84の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0540】
(実施例81〜82)
実施例81および82を、実施例80と同様に、ステップ4および6において適切な酸塩化物を使用して調製した。絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例84の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0541】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
(実施例83)
3−シアノ−N−(3−((3R,4R)−1−(2−シクロプロピルアセチル)−3−メチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0543】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート。酢酸エチル(122mL)中の1−ベンジル−3−メチルピペリドン(25.0g、120mmol)を装入したParr容器に、二炭酸ジ−tert−ブチル(27.4g、122mmol)およびPd(OH)
2/C(20%)(8.55g)を添加した。その容器を密閉し、その雰囲気を水素で4回置き換えた。5回目の再装入の際に、水素ガス圧を100psiに設定した。容器を室温で4時間振盪し、次いで、雰囲気を周囲条件にした。混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。次いで、濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、100:0〜70:30)によって精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(20.6g、79%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.14-4.23 (m, 2 H), 3.20-3.32 (m, 1 H), 2.86 (br. s., 1 H),
2.34-2.60 (m, 3 H), 1.50 (s, 9 H), 1.05 (d, J=6.6 Hz, 3 H).
【0544】
ステップ2。tert−ブチル3−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。THF(68mL)中のLDA(THF中の2.0M 28mL、56.0mmol)の溶液に、−78℃で、tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(11.9g、56.0mmol)およびN−フェニルトリフリミド(22.0g、56.0mmol)を順に添加した。混合物を室温に加温し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチした。相を分離した。有機層を濾過し、濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、75:25〜0:100)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(14.9g、77%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.65-5.82 (m, 1H), 3.88-4.26 (m, 2H), 3.52-3.76 (m, 1H), 3.30-3.51
(m, 1H), 2.55-2.71 (m, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.16 (d, J=7.0 Hz, 3H).
【0545】
ステップ3。tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。凝縮器を備えたRBフラスコに、tert−ブチル3−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(14.2g、40.8mmol)、1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58において記載されているとおりに調製)(14.1g、40.8mmol)、リン酸三カリウム(19.1g、89.9mmol)、およびパラジウム(テトラキス)トリフェニルホスフィン(4.7g、4.08mmol)を順に添加した。混合物を水:ジオキサン(1:1、430mL)中に懸濁し、18時間、90℃に加熱した。冷却後に、混合物を、シリカゲルのパッドを通して濾過した。濾液をシリカ上で吸収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、50:50〜0:100)によって2回精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(13.2g、84%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.98 (s, 1H), 7.06 (s, 1 H), 5.61-5.76 (m, 1H), 4.05-4.43 (m, 2H),
3.90 (s, 3H), 3.69-3.85 (m, 1H), 3.36-3.54 (m, 1H), 2.81 (s, 3H), 2.44-2.62 (m,
1H), 1.52 (s, 9H), 0.98 (d, J=6.63 Hz, 3H).
【0546】
ステップ4.(R,R)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。MeOH(69mL)中のtert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(13.24g、34.26mmol)を装入した圧力容器に、トリエチルアミン(7.14mL、51.4mmol)および水酸化パラジウム(4.81g、3.43mmol)を添加した。容器を密閉し、その雰囲気を100psiの水素に置き換えた。次いで、容器を室温で24時間撹拌した。混合物を、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を濃縮して、cis:trans異性体の混合物(約13:1)として粗生成物を得た。混合物を、シリカゲルのパッド(DCM:EtOAc、100:0〜0:100)を通すクロマトグラフィーによって精製して、マイナーなジアステレオマーを除去した。メジャーな異性体を、キラルクロマトグラフィー(Chiral Tech OJ−H、21.2×500mm、5μm、CO
2中の0〜10%MeOH、80.0mL/分)によって分割して、2つのピークを得、これらは次の方法によって区別可能であった:ChiralTech OJ−H 250、4.6×250mm、5μm、CO
2中の0〜10%MeOH(0.2%NH
4+)、3mL/分、10分。第1ピークは4.46分で溶離し、第2ピークは5.13分で溶離した。第2ピークは、実施例84のX線共結晶分析によって立証されたとおり(R,R)立体化学に対応した。第2ピークを収集して、白色の固体として標題化合物(5.9g、48%)を得た
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (s, 1 H), 6.78 (s, 1 H), 4.19-4.46 (m, 1.5 H), 3.98-4.18 (m,
1.5 H), 3.80 (s, 3 H), 3.39 (dt, J=12.5, 3.1 Hz, 1 H), 2.97-3.16 (m, 1.5 H),
2.74-2.94 (m, 1.5 H), 2.49 (s, 3 H), 2.07-2.18 (m, 1 H), 1.93-2.07 (m, 1 H), 1.66
(d, J=14.0 Hz, 1 H), 1.49 (s, 9 H), 0.70 (d, J=7.0 Hz, 3 H).
【0547】
ステップ5。tert−ブチル(3R,4R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。(R,R)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(5.71g、15.9mmol)、DCM(106mL)、およびトリエチルアミン(4.44mL、31.9mmol)を装入した丸底フラスコに、3−シアノベンゾイルクロリド(2.9g、17.5mmol)および触媒量のDMAPを添加した。混合物を室温で15時間撹拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)に注ぎ入れた。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、70:30〜100:0)によって精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(7.2g、93%)を得た。LCMS [M+H]=488.2。
【0548】
ステップ6。3−シアノ−N−(3−((3R,4R)−1−(2−シクロプロピルアセチル)−3−メチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。トリフルオロ酢酸(5mL)を、DCM(10mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(80mg、0.17mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残留物を20℃で、TEA(52.7mg、0.521mmol)、DCM(10mL)、および2−シクロプロピルアセチルクロリド(30.9mg、0.261mmol)中に懸濁した。得られた溶液を4時間撹拌し、次いで、炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ入れた。有機層を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイト色の固体として標題化合物(30mg、43%)を得た。LC/MS [M+H] = 470.1; キラルSFC: Rt = 1.738分
(方法M);
1H NMR (400 MHz,
CDCl
3) δ 8.32-8.31 (m, 3H), 8.04 (s, 0.5H),
7.78 (s, 1H), 7.80 (s, 0.5H), 7.68-7.66 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 4.91-4.87 (m,
0.5H), 4.64-4.60 (m, 0.5H), 4.03-4.00 (m, 0.5H), 3.85-3.77 (m, 4H), 3.51-3.48
(m, 1H), 3.39-3.36 (m, 0.5), 3.23-3.19 (m, 0.5H), 2.78-2.74 (m, 0.5H),
2.70-2.62 (m, 3.5H), 2.41-1.99 (m, 3.5H), 1.76-1.73 (m, 1H), 1.13-1.08 (m, 1H),
0.62-0.61 (m, 1.5H), 0.59-0.57 (m, 3.5H), 0.23-0.17 (m, 2H).
【0549】
(実施例84〜87および112)
次の実施例84〜87および112を実施例83と同様に、ステップ5および6において適切なカルボン酸またはカルボン酸塩化物カップリングパートナーを使用して調製した。絶対立体化学は、鏡像異性体の有効性比較、および共結晶X線構造によって決定される実施例84の対応する立体配置に基づき割り当てられている。
【0550】
【表16-1】
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【0551】
【表16-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
【表16-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
(実施例88〜89)
次の実施例88〜89を実施例83と同様に、ステップ6においてrac−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸を使用して調製した。生成物を、キラルSFC(Lux Cellulose−1、250×21.2mm、5μm、CO
2/MeOH−0.2%NH
3、70/30、80mL/分)によって分割した。絶対立体配置を、O’Haganら、Tetrahedron:Asym.、2004、15(16)、2447〜2449によって記載されている方法によって得られたエナンチオピュアな2−トリフルオロメチルプロピオン酸からの独立した合成によって決定した。
【0554】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0555】
(実施例90)
3−シアノ−N−(3−((2S,4R)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミドの調製
【0556】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−オン。EtOH(10mL)中のベンジル(S)−2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、2.02mmol)およびPd/C(5重量%、215mg)の混合物を含むフラスコを排気し、次いで、水素ガス下に置いた。混合物を1.1bar水素過剰圧力下で1時間撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)プラグを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物に、DCM(10ml)を、続いて、TEA(1.41mL、10.1mmol)を添加し、次いで、シクロペンタンカルボニルクロリド(492μL、4.04mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後、反応物を水40mLでクエンチし、続いて、DCM(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン;1:1)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(301mg、71%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.24-4.84 (2 br s, 1H), 4.64-4.10 (2 br s, 1H), 3.55-3.11 (2 br s,
1H), 2.95 (m, 1H), 2.65 (dd, J=6.7, 14.4Hz, 1H), 2.50-2.30 (m, 3H), 1.93-1.77
(m, 6H), 1.64-1.56 (m, 2H), 1.29-1.16 (m, 3H).
【0557】
ステップ2:(S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホナート。n−BuLi(ヘキサン中の2.5M溶液、1.15mL、2.87mmol)を、窒素下、−78℃で無水THF(5mL)中のジイソプロピルアミン(402μL、2.87mmol)に滴下添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、無水THF(4mL)中の(S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−オン(300mg、1.43mmol)を添加した。30分後に、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(1.02g、2.86mmol)を添加した。温度を室温に加温した。30分間撹拌した後に、反応混合物を0℃に冷却し、反応物をNaHCO
3(50%飽和)でクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。有機相をクエン酸(10%)、NaOH(1M)、水、およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、15:85〜2:8)によって精製して、標題化合物(329mg、67%)をオレンジ色の油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.81-5.74 (m, 1H), 5.29-3.26 (m, 3H), 2.90-2.52 (m, 2H), 1.98-1.53
(m, 8H), 1.35-1.15 (m, 3H).
【0558】
ステップ3:(S)−シクロペンチル(4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン。(S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホナート(182mg、0.95mmol)、1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58において記載されているとおりに調製、300mg、0.95mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンPd(0)(109mg、0.09mmol)、およびK
3PO
4(442mg、2.08mmol)をジオキサン/水 9:1中、60℃で、窒素雰囲気下で終夜撹拌した。混合物を濃縮乾固し、その後、水およびDCMを添加した。相を分離し、有機層を蒸発させた。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン;3:7〜6:4)によって精製して、黄色の固体状の泡として標題化合物(221mg、61%)を得た。LC/MS [M+H]=383。
【0559】
ステップ4:3−シアノ−N−(3−((2S,4S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−5−メトキシベンズアミド。EtOH(96%、5mL)中の(S)−シクロペンチル(4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(59mg、0.15mmol)、Pd/C(5重量%、24mg)、TEA(24μL、0.17mmol)の混合物を水素5bar下で6時間撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物をDMF(1mL)に溶かし、DMF(1mL)中の3−シアノ−5−メトキシ安息香酸(30mg、0.17mmol)、HATU(54mg、0.17mmol)、およびDIEA(56μL、0.34mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を分取HPLCによって精製して、白色の粉末として標題化合物(22mg、27%)を得た。LCMS [M+H] = 514;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.31 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.95 (s,
1H), 4.27 (br s, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.90 (m, 1H), 3.21 (br s,
1H), 3.07 (m, 1H), 2.87 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.26 (br s, 1H), 2.02 (br s,
1H), 1.88-1.66 (m, 6H), 1.61-1.52 (m, 4H), 1.17 (d, J=6.0 Hz, 3H).
【0560】
(実施例91)
3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−((2S,4R)−2−メチル−1−((S)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパノイル)−ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0561】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。tert−ブチル(S)−2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート。ベンジル(S)−2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(600mg、2.43mmol)、炭素上のパラジウム(100mg、湿潤)、エタノール(5mL)、およびTHF(5mL)の懸濁液を、Boc
2O(582mg、2.67mmol)で処理し、室温で18時間、15psiでParr水素化に掛けた。反応物を、Celite(登録商標)を通して濾過し、エタノール(3×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0〜90:10)によって精製して、白色の固体として標題化合物(500mg、96.6%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.70 (s, 1H), 4.24-4.19 (m, 1H), 3.32-3.27 (m, 1H), 2.68-2.45 (m,
4H), 1.47 (s, 9H), 1.17-1.15 (m, 3H).
【0562】
ステップ2。tert−ブチル(S)−2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。THF(20ml)中の(S)−2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(213mg、0.99mmol)の溶液に、−78℃、窒素下でNaHMDSの溶液(2mL、2mmol)をゆっくりと添加した(オーブン乾燥させたガラス器具内で)。30分後に、THF(8ml)中のN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド(714mg、2.0mmol)の溶液をゆっくりと添加した。反応混合物を終夜撹拌し続け、その時までに、これは室温までゆっくりと加温された。溶媒を35℃で除去し、得られた残留物を中性Al
2O
3(PE:EtOAc、30:1)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油状物として標題化合物(317mg、91.9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.74-5.70 (m, 1H), 4.66 (br s, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 3.65-3.61
(m, 1H), 2.98-2.75 (m, 1H), 2.57-2.04 (m, 1H), 1.67-1.16 (m, 11H).
【0563】
ステップ3。tert−ブチル(S)−4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。ジオキサン/H2Oの混合溶媒(9mL、8/1)中のtert−ブチル(S)−2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)−スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(424mg、1.23mmol)、1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58においてのとおり調製)(389mg、1.23mmol)、およびK
3PO
4(521mg、2.46mmol)の溶液を、N
2を使用して10分間脱気した。Pd(PPh3)4(142mg、0.123mmol)を添加し、再び10分間脱気した、次いで、4時間100℃で加熱した。混合物を濃縮し、得られた残留物をH
2O(20mL)およびDCM(20mL)の間に分配した。有機層を乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM、続いて、PE:EtOAc、85:15〜80:20)によって精製して、黄色の固体として標題化合物を得た。LCMS [M+H]=387.1。
【0564】
ステップ4。tert−ブチル(2S,4R)−4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。EtOH(10mL)中のtert−ブチル(S)−4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(76mg、0.2mmol)およびギ酸アンモニウム(13.5mg、0.214mmol)の溶液を、Pd/C(76mg、20重量%)の存在下で14時間加熱還流した。反応混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc、50:50〜100:0)によって精製した。ラセミ体の生成物をキラルSFC(ChiralCel OJ、300×50mm、10μm、CO
2/EtOH−NH
3H
20、80:20、180mL/分)によって分割した。2つのピークを回収し、次の方法を使用して分析した:Ultimate XB−C18、3μm、3.0×50mm、水中の1〜100%MeCN(0.1%TFA)、15分。第1ピークは5.61分で溶離した。第2溶離ピークは6.34分で溶離した。第2溶離ピークを収集し、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS [M+H]=359.1。
【0565】
ステップ5。tert−ブチル(2S,4R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシラート。tert−ブチル(2S,4R)−4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、1.39mmol)をDCM(20mL)に溶かし、TEA(212mg、2.09mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却した。次いで、DCM(10mL)中の3−シアノベンゾイルクロリド(254mg、1.53mmol)を10分間かけて添加した。添加の後に、その溶液を0℃で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)によってクエンチし、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc、70:30〜47:63)によって精製して、黄色の固体として標題化合物を得た。LCMS [M+H]=359.1。
【0566】
ステップ6。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−((2S,4R)−2−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド。tert−ブチル(2S,4R)−4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシラート(590mg、1.2mmol)をジオキサン(15mL)に溶かし、4M HCl/ジオキサン(15mL)を氷水浴で滴下添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、標題化合物(600mg)を得た。LCMS [M+H]=488.1。
【0567】
ステップ7。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−((2S,4R)−2−メチル−1−((S)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパノイル)−ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−((2S,4R)−2−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(600mg、1.3mmol)をDMF(20mL)に溶かし、DIPEA(505mg、3.91mmol)を、続いて、rac−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸(185mg、1.3mmol)およびHATU(743mg、1.95mmol)を添加した。反応溶液を25℃で1時間撹拌した。反応物をブライン(20mL)によってクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:PE、50:50〜80:20)によって精製した。ジアステレオマーの混合物をキラルSFC(ChiralCel OJ、250×30mm、5μm、CO
2/EtOH−NH
3H
2O、80/20、60mL/分)によって分離し、第1溶離異性体を単離して、標題化合物(170mg)を得た。LC/MS [M+H] = 512.1. キラルSFC: Rt = 4.202分 (方法N).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)
δ 8.40 (s, 1H), 8.34-8.31 (m, 1H), 8.15 (s, 1H),
8.01-7.98 (m, 1H), 7.79-7.75 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 0.5H),
4.85-4.83 (m, 1H), 4.66-4.62 (m, 0.5H), 4.51-4.47 (m, 0.5H), 4.06-4.03 (m,
0.5H), 3.95-3.92 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.69-3.64 (m, 1H), 3.63-3.51 (m, 0.5H),
3.08-3.04 (m, 0.5H), 2.17-2.06 (m, 2H), 1.79-1.55 (m, 2H), 1.50-1.30 (m, 6H).
【0568】
(実施例92)
3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−((2S,4R)−2−メチル−1−((R)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0569】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
実施例91、ステップ7に記載のジアステレオマー混合物のキラルSFC分離からの第2溶離ピークを単離して、標題化合物(185mg)を得た。LC/MS [M+H] = 512.1. キラルSFC: Rt = 4.649分 (方法N).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)
δ 8.40 (s, 1H), 8.34-8.31 (m, 1H), 8.15 (s, 1H),
8.01-7.98 (m, 1H), 7.79-7.75 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 0.5H),
4.85-4.83 (m, 1H), 4.66-4.62 (m, 0.5H), 4.51-4.47 (m, 0.5H), 4.06-4.03 (m,
0.5H), 3.95-3.92 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.69-3.64 (m, 1H), 3.63-3.51 (m, 0.5H),
3.08-3.04 (m, 0.5H), 2.17-2.06 (m, 2H), 1.79-1.55 (m, 2H), 1.50-1.30 (m, 6H).
【0570】
(実施例93〜94および113)
次の実施例93〜94および113を実施例91と同様に、ステップ5において3−シアノ−4−メトキシ安息香酸を使用して調製した。得られたジアステレオマーをキラルSFC分離(ChiralCel AS、250×30mm、5μm、CO
2/IPA−NH
3H
2O、60/40、50mL/分)して、第1溶離異性体として実施例93、および第2溶離異性体として実施例94を得た。
【0571】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
(実施例95)
実施例95を実施例90と同様に、ステップ3において1−メチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例65、ステップ1において記載されているとおりに調製)、およびステップ7において塩化イソブチリルを使用して調製した。
【0573】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
(実施例96)
3−シアノ−N−(3−(4−イソブチリル−4−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0575】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:エチル3−((1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロプロピル)アミノ)プロパノアート。シクロプロピリデンエチルエステル(500mg、3.96mmol)、エチル3−アミノプロパノアート塩酸塩(1.22g、7.93mmol)、およびDIPEA(2.76mL、15.9mmol)をマイクロ波バイアルに装填し、THF(8mL)に溶かした。混合物を60分間、100℃に加熱した。NH
4Cl溶液およびDCMを添加し、相を分離した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、1:1)によって精製して、黄色の油状物として標題化合物(770mg、80%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 4.16 (q, J=7.3 Hz, 2H), 4.12 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.93 (t, J=6.6 Hz,
2H), 2.44 (m, 4H), 1.27 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.25 (t, J=7.3 Hz, 3H), 0.69 (m,
2H), 0.48 (m, 2H).
【0576】
ステップ2:エチル7−オキソ−4−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシラート。THF(8mL)中のエチル3−((1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロプロピル)アミノ)プロパノアート(310mg、1.27mmol)の溶液に、0℃でKOtBu(572mg、5.10mmol)を添加した。混合物を0℃で60分間、次いで、室温で30分間撹拌し、その後、希NH
4Cl溶液およびDCMを添加した。有機層を分離し、真空中で濃縮して、薄黄色の油状物として標題化合物(150mg、60%)を得た。粗生成物をさらに精製せずにその後のステップで使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 4.21 (m, 2H), 3.75-1.84 (m, 5H), 1.29 (m, 3H), 0.90-0.47 (m, 2H),
0.75-0.67 (m, 2H)
【0577】
ステップ3:4−アザスピロ[2.5]オクタン−7−オン。アセトニトリル/水(9:1、4mL)中のエチル7−オキソ−4−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシラート(250mg、1.27mmol)の溶液を3時間、マイクロ波照射下で140℃に加熱した。揮発性物質を真空中で蒸発させて、オレンジ色の油状物として標題化合物(105mg、66%)を得た。粗生成物をさらに精製せずにその後のステップにおいて使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 3.19 (m, 2H), 2.39 (m, 2H), 2.30 (s, 2H), 0.67 (m, 2H), 0.47 (m,
2H).
【0578】
ステップ4:tert−ブチル7−オキソ−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート。4−アザスピロ[2.5]オクタン−7−オン(105mg、0.839mmol)をDCM(5mL)に溶かした。TEA(234μL、1.68mmol)、DMAP(10mg、0.084mmol)、およびBoc
2O(366mg、1.68mmol)を添加し、混合物を18時間、室温で撹拌した。NaHCO
3溶液およびDCMを添加し、相を分離した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、90:10〜80:20)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(50mg、26%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 3.70 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.32 (s, 2H), 1.49
(s, 9H), 0.95 (m, 2H), 0.70 (m, 2H).
【0579】
ステップ5:tert−ブチル7−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−4−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−4−カルボキシラート。THF(2mL)中のtert−ブチル7−オキソ−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート(50mg、0.222mmol)の溶液に、−78℃で、KHMDS(0.53mL、0.266mmol、トルエン中の0.5M溶液)を添加した。−78℃での30分間の後に、トリフル酸無水物(56μL、0.333mmol)を添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、0℃で1時間撹拌した。NaHCO
3溶液およびDCMを添加し、相を分離した。有機層を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、9:1)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(59mg、73%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ
5.87 (m, 1H), 4.07 (br s, 2H), 2.35 (br s, 2H), 1.45 (s, 9H),
0.97 (br s, 2H), 0.76 (br s, 2H).
【0580】
ステップ6:tert−ブチル7−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−4−カルボキシラート。ジオキサン(0.5ml)中の1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58において記載されているとおりに調製、52mg、0.162mmol)、tert−ブチル7−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−4−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−4−カルボキシラート(29mg、0.081mmol)、Pd(PPh
3)
4(9.4mg、0.008mmol)、および水中のK
3PO
4の2M溶液(0.1mL、0.203mmol)の溶液を30分間、マイクロ波照射下で120℃で加熱した。NaHCO
3溶液およびDCMを添加した。有機層を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、4:1)によって精製して、固体として標題化合物(22mg、79%)を得た。LC/MS [M+H]=399。
【0581】
ステップ7:tert−ブチル7−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート。TEA(14μL、0.100mmol)およびPd/C(10.2mg、0.005mmol、5%w/w)を、MeOH:EtOAcの混合物(3mL、2:1)中のtert−ブチル7−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−4−カルボキシラート(20mg、0.050mmol)の溶液に添加した。混合物を水素(1bar)の雰囲気下で5時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcで溶離してCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物を得た。粗生成物を、さらに精製せずにその後のステップにおいて使用した。LC/MS [M+H]=371。
【0582】
ステップ8:tert−ブチル7−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート。3−シアノベンゾイルクロリド(23mg、0.138mmol)を、ピリジン(2mL)中のtert−ブチル7−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート(17mg、0.046mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、1:1〜1:3)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(12mg、52%)を得た。LC/MS [M+H]=500。
【0583】
ステップ9:3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(4−アザスピロ[2.5]octan−7−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(2mL)中のtert−ブチル7−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−アザスピロ[2.5]オクタン−4−カルボキシラート(12mg、0.024mmol)の撹拌溶液に、TFA(89μL、1.20mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液を添加し、混合物をDCMおよびEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次いで、真空中で濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得、これをさらに精製せずに、その後のステップにおいて使用した。
【0584】
ステップ10:3−シアノ−N−(3−(4−イソブチリル−4−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。3−シアノ−N−(1,4−ジメチル−3−(4−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドをDCM(1mL)に溶かし、0℃に冷却した。TEA(7μL、0.048mmol)および塩化イソブチリル(4μL、0.036mmol)を添加した。冷却浴を外し、混合物を室温で90分間撹拌した。1M HCl溶液およびDCMを添加した。有機相を分離し、真空中で濃縮して、白色の固体として標題化合物(7mg、2ステップで62%)を得た。LC/MS [M+H] 470;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.34 (s, 1H), 8.25 (m, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.64 (t,
J=7.6Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.59-3.97 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.49 (m, 1H), 3.30
(m, 1H), 2.87-2.74 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.10-1.91 (m, 2H), 1.54-0.82 (m,
11H), 0.71-0.49 (m, 2H).
【0585】
(実施例97)
rel−3−シアノ−N−(3−((2S,4S,5S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2,5−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0586】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル(3,6−trans)−3,6−ジメチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。THF(30mL)中のtert−ブチルtrans−2,5−ジメチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(J.B.Thomasら、J.Med.Chem.2001、44、972〜987)(1.05g、4.62mmol)の溶液に−78℃で、THF中のNaHMDSの1M溶液(9.7mL、9.7mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、その後、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(3.5g、9.7mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。混合物を室温に加温した。16時間の後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、DCMで2回抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン、2:98〜4:96)によって精製して、標題化合物(1.2g、72%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.70-5.65 (m, 1H), 4.75-4.66 (m, 0.5H), 4.10-3.80 (m, 0.5H),
3.12-3.10 (m, 1H), 2.45-2.44 (m, 1H), 1.78-1.63 (m, 1H), 1.47 (s, 2H), 1.47 (s,
9H), 1.21 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.15 (d, J=6.8 Hz, 3H).
【0587】
ステップ2:tert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(3,6−trans)−3,6−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート。ジオキサン/水(18mL:2mL)中の1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58において記載されているとおりに調製、800mg、2.52mmol)の溶液を30分間、室温で、密閉管内で、窒素で脱気した。tert−ブチル(3,6−trans)−3,6−ジメチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(996mg、2.78mmol)、K
3PO
4(1.17g、5.54mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(32mg、0.02mmol)を添加し、得られた溶液を15分間脱気した。反応混合物を密閉し、2時間、105℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcで摩砕し、得られた固体を濾別した。濾液を水で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン、10:90)によって精製して、標題化合物(820mg、82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.98 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.60-5.58 (m, 1H), 4.72-4.51 (m, 1H),
4.20-3.92 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.24-3.16 (m, 1H), 2.81 (s, 3H), 2.38-2.37 (m,
1H), 1.51 (s, 9H), 1.24 (d, J=6.4 Hz, 3H), 0.99 (d, J=6.4 Hz, 3H); LC/MS [M+CH
3CN]
= 442.
【0588】
ステップ3:tert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,5−trans)−2,5−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート。MeOH(50mL)中のtert−ブチル4−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(3,6−trans)−3,6−ジメチル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(800mg、1.9mmol)、10%Pd/C(800mg)、およびギ酸アンモニウム(1.3g、19.9mmol)の溶液を24時間、80℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を濃縮して、標題化合物(720mg、89%)を得、これをさらに精製せずに、その後のステップにおいて使用した。LC/MS [M+H] = 373;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.98-7.86 (m, 1H), 6.74-6.73 (m, 1H), 4.68-4.43 (m, 1H), 4.20-3.92
(m, 1H), 4.12-3.90 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.62-3.12 (m, 3H), 2.49 (s, 3H),
2.25-1.98 (m, 2H), 1.48-1.45 (m, 9H), 1.40-1.02 (m, 3H), 0.65 (d, J=6.4 Hz,
3H).
【0589】
ステップ4:tert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,5−trans)−2,5−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート。DCM(20mL)中のtert−ブチル4−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,5−trans)−2,5−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(700mg、1.74mmol)およびTEA(0.7mL、5.22mmol)の溶液に0℃で、DCM(10mL)中の3−シアノベンゾイルクロリド(347mg、2.1mmol)を添加した。反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、10%NaHCO
3水溶液で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、標題化合物(700mg、80%)を得、これをさらに精製せずに、次のステップにおいて使用した。LC/MS [M+H] = 502;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.27-8.19 (m, 3H), 7.86-7.84 (m, 2H), 7.64 (t, J=7.6 Hz, 1H),
6.99-6.98 (m, 0.25H), 6.86-6.85 (m, 0.75H), 4.70-4.43 (m, 1H), 3.99-3.85 (m,
1H), 3.82 (s, 3H), 3.70-3.15 (m, 2H), 2.62 (s, 3H), 2.25-1.98 (m, 3H),
1.48-1.47 (m, 9H), 1.39-1.02 (m, 3H), 0.67-0.66 (m, 3H).
【0590】
ステップ5:3−シアノ−N−(3−(2,5−trans)−(2,5−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。MeOH(5mL)中のtert−ブチル4−(5−(3−シアノベンズアミド)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,5−trans)−2,5−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラート(700mg、1.39mmol)の溶液に0℃で、ジオキサン中の4M HCl(15mL)を添加した。反応混合物を室温に加温し、6時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をペンタンで洗浄して、標題化合物(600mg、99%)を得た。LC/MS [M+H]=402。
【0591】
ステップ6:rel−3−シアノ−N−(3−((2S,4S,5S)−1−(シクロペンタンカルボニル)−2,5−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。DCM(5mL)中の3−シアノ−N−(3−(2,5−trans)−(2,5−ジメチルピペリジン−4−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(150mg、0.37mmol)の溶液に0℃で、TEA(259μL、1.87mmol)を添加し、混合物を10分間撹拌した。DCM(1mL)中のシクロペンタンカルボニルクロリド(59mg、0.45mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、10%NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、白色の固体として標題化合物(85mg、46%)を得た。LC/MS [M+H] = 498.55;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.40-8.38 (m, 1H), 8.30 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.97 (t,
J=8.0 Hz, 1H), 7.75 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.33-7.32 (m, 0.25H), 7.17-7.16 (m,
0.75H), 5.14-5.07 (m, 0.5H), 4.63-4.22 (m, 1.5H), 3.91-2.61 (m, 7H), 3.16-3.06
(m, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.30-2.23 (m, 2H), 1.92-1.62 (m, 6H), 1.43-1.08 (m, 3H),
0.73 (d, J=6.8 Hz, 2H), 0.64 (d, J=6.8, 1H).
【0592】
(実施例98)
3−シアノ−N−(3−((1R,5S,8r)−3−イソブチリル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0593】
【化156】
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ステップ1。tert−ブチル(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。−78℃で、4−ブロモ−2−フルオロピリジン(4.29mmol、0.455mL)を、THF(4.29mL)中のリチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンジン中の2M、4.29mmol、2.14mL)の溶液にゆっくりと添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、THF(4.29mL)中のtert−ブチル(8−anti)−8−[(E)−2−ニトロエテニル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(実施例77、ステップ5において記載されているとおりに調製)(1.09g、3.86mmol)をゆっくりと添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、冷却浴を外した。室温に達するまで、混合物を撹拌し、次いで、NH
4Cl(5mL)の飽和溶液でクエンチした。水相をDCM(5mL)で複数回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:AcOEt、100/0〜40/60)によって精製して、黄色の固体として標題化合物(912mg、52%)を得た。LC/MS [M-Me+H] = 445.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 7.98 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 7.45 (d, J=5.1 Hz, 1 H),
4.67-4.85 (m, 2 H), 4.04 (d, J=14.0 Hz, 0.5 H), 3.81-3.95 (m, 3 H), 3.72 (d,
J=12.9 Hz, 0.5 H), 2.66-2.96 (m, 2H), 2.11-2.28 (m, 2H), 1.80-2.02 (m, 2H),
1.71 (m, 2H), 1.45 (br. s., 9H).
【0594】
ステップ2。(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート。25℃で、HClの溶液(ジオキサン中の4M、4.97mL、19.9mmol)を、DCM(6.63mL)中のtert−ブチル(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(912.0mg、1.99mmol)の溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を1時間、50℃で撹拌した。溶媒を直ちに減圧下で除去して、標題化合物の塩酸塩(785mg、100%)を得、これを、高真空下で1時間かけて乾燥した。LC/MS [M+H] = 358.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.03 (d, J=5.5 Hz, 1 H), 7.62 (d, J=5.5 Hz, 1 H), 5.01 (dd, J=12.9,
4.7 Hz, 1 H), 4.85-4.95 (m, 2 H), 3.98 (td, J=10.1, 4.7 Hz, 1 H), 3.20-3.29 (m,
2 H), 3.03-3.16 (m, 2 H), 2.54-2.59 (m, 1 H), 2.45-2.51 (m, 1 H), 2.12-2.33 (m,
2 H), 1.82-1.92 (m, 1 H), 1.70-1.82 (m, 2 H).
【0595】
ステップ3。1−{(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オン。室温で、NaHCO
3の飽和溶液(18.0mL)を、DCM(6.63mL)中のtert−ブチル(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラートヒドロクロリド(785mg、1.99mmol)の溶液に添加した。混合物を激しく撹拌し、塩化イソブチリル(230μL、2.19mmol)をゆっくりと添加した。10分後に、混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。水層をDCM(5mL)で2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、標題化合物(819mg、収率97%)を得た。LC/MS [M+H]=428.0;(注:回転異性体およびジアステレオマーの存在によって複雑な
1H NMR)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.99 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 7.46 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 4.69-4.86 (m, 2
H), 4.49 (d, J=13.7 Hz, 0.5 H), 4.32 (d, J=13.7 Hz, 0.5 H), 3.93 (t, J=11.1 Hz,
1 H), 3.81 (d, J=12.9 Hz, 0.5 H), 3.64 (d, J=11.7 Hz, 0.5 H), 3.21 (d, J=11.9
Hz, 0.5 H), 3.08 (d, J=12.9 Hz, 0.5 H), 2.66-2.84 (m, 1.5 H), 2.57 (d, J=13.3
Hz, 0.5 H), 2.32-2.21 (m, 2 H), 2.03-1.78 (m, 2 H), 1.75-1.43 (m, 4 H),
1.20-1.02 (m, 6 H).
【0596】
ステップ4。1−[(8−anti)−(4−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。室温で、AcOH(1.11mL、19.4mmol)および亜鉛粉末(1.27g、19.4mmol)を、THF(3.87mL)中の1−{(8−anti)−[1−(4−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−ニトロエチル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オン(819mg、1.94mmol)の溶液に連続的に添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)のプラグを通して濾過し、DCMですすいだ。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100/0〜85/15)によって精製して、白色の粉末として標題化合物(268mg、収率37%)を得、これを、次のステップにおいて直ちに使用した。
【0597】
ステップ5。1−[(8−anti)−(4−ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。室温で、THF(2.36mL)中の1−[(8−anti)−(4−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(268mg、0.708mmol)の溶液に、一度にNaH(油中の60%、57mg、1.42mmol)を、続いて、ヨウ化メチル(49uL、0.78mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌し、次いで、NH
4Clの飽和溶液(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で希釈した。相を分離し、水層をDCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100/0〜0/100)によって精製して、無色の油状物として標題化合物(123mg、収率44%)を得た。LC/MS [M+H] = 392.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.73 (d, J=5.9 Hz, 1 H), 6.68-6.60 (m, 1 H), 4.49-4.41 (m, 0.6 H),
4.39-4.31 (m, 0.4 H), 3.82-3.74 (m, 0.4 H), 3.73-3.65 (m, 0.6 H), 3.47-3.30 (m,
2 H), 3.18 (d, J=12.1 Hz, 0.6 H), 3.03-2.74 (m, 5.4 H), 2.69 (d, J=12.5 Hz, 0.6
H), 2.52 (d, J=13.3 Hz, 0.4 H), 2.38-2.11 (m, 3 H), 1.97-1.74 (m, 2 H),
1.71-1.41 (m, 2 H), 1.21-1.02 (m, 6 H).
【0598】
ステップ6。1−[(8−anti)−8−(4−ブロモ−1−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。0℃で、DCM(2.08mL)中の1−[(8−anti)−(4−ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(123mg、0.313mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(72μL、0.94mmol)を、続いて、硝酸テトラメチルアンモニウム(128mg、0.94mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物(131μL、0.94mmol)を連続的に添加した。混合物を0℃で1時間、かつ室温で3時間撹拌した。混合物を、pH=8までNaHCO
3の飽和溶液で中和した。相を分離し、水層をDCM(5mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色の粉末として標題化合物(135mg、収率99%)を得、これを直ちに、次のステップのために使用した。
【0599】
ステップ7。1−[(8−anti)−8−(4−メチル−1−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。室温で、ジメチル亜鉛(17.0mg、0.178mmol)を、ジオキサン(0.475mL)中の1−[(8−anti)−8−(4−ブロモ−1−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(31.0mg、0.071mmol)の溶液に添加した。次いで、反応物をマイクロ波容器中で90分間、80℃に加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物を、pH=6まで、NH
4Clの飽和溶液で処理した。相を分離し、水層をDCM(5mL)で3回抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、100/0〜0/100)によって精製して、白色の粉末として標題化合物(10mg、収率38%)を得た。LC/MS [M+H] = 372.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.14 (d, J=7.0 Hz, 3 H), 1.21 (d, J=7.0 Hz, 3 H), 1.21-1.30 (m, 2
H), 1.79 (m, 2 H), 2.57 (br. s., 2 H), 2.87 (七重線, J=7.0
Hz, 1 H), 2.88 (s, 3 H), 2.92 (d, J=14.0 Hz, 1 H), 3.32 (s, 1 H), 3.41 (d,
J=11.7 Hz, 1 H), 3.86 (m, 1 H), 4.11 (s, 3 H), 4.53 (d, J=12.9 Hz, 1 H), 6.92
(s, 1 H), 8.91 (s, 1 H).
【0600】
ステップ8。1−[(8−anti)−8−(5−アミノ−4−メチル−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン。室温で、メタノール/THFの混合物(1:1、1.73mL)中の1−[(8−anti)−8−(4−メチル−1−メチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(20mg、0.052mmol)の溶液に、NH
4Clの飽和溶液(0.450mL)を、続いて、亜鉛粉末(17mg、0.259mmol)を添加した。得られた灰色の混合物を室温で10分間撹拌し、溶融プラスチック漏斗を通して濾過し、濾過ケーキをDCMおよび水ですすいだ。相を分離し、水層をDCM(5mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物(18mg、90%)を得、これを、次のステップにおいて直ちに使用した。LC/MS [M+H]=341.2。
【0601】
ステップ9。3−シアノ−N−(3−(3−イソブチリル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−メチル−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。室温で、DCM(0.505mL)中の1−[(8−anti)−8−(5−アミノ−4−メチル−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2−メチルプロパン−1−オン(18mg、0.050mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA、0.076mmol、13.3μL)および3−シアノベンゾイルクロリド(10.9mg、0.066mmol)を連続的に添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで、NaHCO
3の飽和溶液(5mL)でクエンチした。相を分離し、水層をDCM(5mL)で3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、0/100〜0/100)によって精製して、白色の粉末として標題化合物(16.5mg)を得た。LC/MS [M+H] = 470.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.58 (br. s., 1 H), 8.52-8.50 (m, 2 H), 7.87-7.86 (m, 1 H),
7.64-7.73 (m, 1 H), 7.02 (br. s., 1 H), 4.53-4.51 (m, 1 H), 4.09 (br. s., 3 H),
3.89-3.88 (m, 1 H), 3.42-3.41 (m, 1 H), 3.39 (b. s., 1H), 2.92-2.90 (m, 1 H),
2.85-2.80 (m, 1 H), 2.78 (s, 3 H), 2.47-2.57 (m, 2 H), 1.80-1.89 (m, 2 H),
1.64-1.63 (m, 2 H), 1.21-1.20 (m, 3 H), 1.13-1.10 (m, 3 H).
【0602】
(実施例99)
次の実施例99を、実施例98と同様に、しかしながら、ステップ11において適切な安息香酸、およびステップ8において適切なカルボン酸を使用して調製した。
【0603】
【表20】
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【0604】
(実施例100)
3−シアノ−N−(3−((1R
*,4S
*,5R
*)−2−(シクロペンタンカルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−5−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドの調製
【0605】
【化157】
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ステップ1。tert−ブチル5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2−カルボキシラート。THF(5mL)中の1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタン−スルホンアミド(1.44g、4.05mmol)の溶液を、−78℃に冷却したTHF(15mL)中のtert−ブチル5−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート(760mg、3.37mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、DCMに入れ、この混合物に、NaHCO
3水溶液を添加した。層を分離し、次いで、水層をDCMで3回洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100:0〜90:10)によって精製して、無色の油状物として標題化合物1.07g(89%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.60-6.25 (m, 1H), 5.00-4.50 (m, 1H), 3.40-3.25 (m, 2H), 3.00-2.75
(m, 1H), 2.10-2.00 (m, 1H), 1.75-1.65 (m, 2H), 1.55-1.45 (m, 11H).
【0606】
ステップ2:tert−ブチル5−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2−カルボキシラート。tert−ブチル5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2−カルボキシラート(500mg、1.40mmol)を装入したマイクロ波容器に、1,4−ジメチル−5−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例58、ステップ1においてのとおりに調製)(665mg、2.10mmol)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(161mg、0.14mmol)、リン酸カリウム(891mg、4.20mmol)、およびp−ジオキサン(10mL)を順に添加した。次いで、混合物にアルゴンを吹き込み、次いで、容器に撹拌棒を装着し、密閉し、30分間、マイクロ波中で120℃に加熱した。冷却した後に、混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、パッドをDCMで洗浄した。次いで、有機濾液を1N HClで、続いて、水で洗浄し、次いで、減圧下で濃縮した。次いで、粗製の残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、80:20〜50:50)によって精製して、茶色の固体として標題化合物398mg(87%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.95 (s, 1H), 7.30-7.10 (m, 1H), 6.55-6.45 (m, 1H), 4.95-4.60 (m,
1H), 3.97 (s, 3H), 3.47-3.40 (m, 1H), 3.39-3.20 (m, 1H), 2.99-2.90 (m, 1H),
2.85 (s, 3H), 2.20-2.10 (m, 1H), 1.80-1.30 (m, 12H).
【0607】
ステップ3:tert−ブチル5−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート。tert−ブチル5−(1,4−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2−カルボキシラートを装入したマイクロ波容器に、ギ酸アンモニウム(917mg、14.5mmol)および炭素上の20%水酸化パラジウム(240mg)を添加した。混合物をエタノール:水(3:1、15mL)に懸濁し、1時間、90℃に加熱した。次いで、混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を濃縮して、標題化合物449mg(90%)を得た。
【0608】
ステップ4:N−(3−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−5−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−シアノベンズアミド。3−シアノベンゾイルクロリド(344mg、2.08mmol)およびピリジン(10mL)を、tert−ブチル5−(5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート(514mg、1.39mmol)を装入した丸底フラスコに添加した。混合物を0℃で24時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を1N HClに入れ、DCMで抽出した。有機層を濃縮し、粗製の残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、50:50)によって精製した。濃縮したメジャーな画分をDCM:TFA(9:1、10mL)で処理し、1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、pH約8まで、1N NaOHおよびMeOHで処理した。混合物をDCMで抽出し、濃縮して、標題化合物399mg(44%)を得た。
【0609】
ステップ5:3−シアノ−N−(3−(2−(シクロペンタンカルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−5−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド。シクロペンタノイルクロリド(66.8mg、0.5mmol)およびピリジン(3mL)を、N−(3−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−5−イル)−1,4−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−シアノベンズアミド(100mg、0.25mmol)を装入した丸底フラスコに添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。次いで、粗製の残留物を1N HClに入れ、DCMで抽出した。有機層を濃縮し、粗生成物をHPLCによって精製して、ジアステレオマーの混合物として標題化合物50mg(40%)を得た。LCMS m/z [M+H] = 496.3.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 8.40-8.35 (m, 1H), 8.34-8.28 (m, 1H), 8.12 (s, 1H),
8.00-7.95 (m, 1H), 7.80-7.70 (m, 1H), 7.50-7.40 (m, 1H), 4.60-4.15 (m, 1H),
3.95-3.65 (m, 5H),
【0610】
(実施例101)
TR−FRETによる、コアクチベーター動員のアッセイ
本発明の化合物の活性は、TR−FRET(時間分解蛍光共鳴エネルギー転移)アッセイによって、コアクチベーター動員によって決定することができる。一般に、上記アッセイは、大腸菌(E.coli)において発現され、アフィニティークロマトグラフィーによって精製されるN末端側6−ヒスチジンタグ付きRORC2リガンド結合ドメイン(6−His−RORC2 LBD)と、受容体結合を担うLXXLLコンセンサスドメインを含有するビオチン−コアクチベーターペプチドSRC1−2(ビオチン−アミノヘキサン酸−CPSSHSSLTERHKILHRLLQEGSPS−NH
2;配列番号1)との間の相互作用に基づく。この相互作用は、ユーロピウム標識された抗His抗体(励起337nm、発光620nm、6Hisに結合)およびストレプトアビジン−APC(励起620nm、発光665nm、ビオチンに結合)を添加することによって検出される。受容体とコアクチベーターとが相互に結合するとき、試料において337nmで発光すると、ユーロピウムは、近接によってAPCを励起する蛍光を放射し(FRET)、このシグナルが、665nmで測定される。ユーロピウムの長時間持続する蛍光放射によって、非特異的な短寿命の蛍光は、当該蛍光から時間分解される(TR)。受容体とコアクチベーターペプチドとの相互作用の阻害薬は、TR−FRETシグナルの低下によって検出される。
【0611】
具体的には、一実施形態では、上述のアッセイを、下記で概説するとおりに行った。アッセイを、黒色ポリスチレン製384ウェルプレート内で、50.5μLの全アッセイ体積で実施した。アッセイ緩衝液は、50mMトリス−HCL pH7.5、1mM NaCl、2mM MgCl
2、0.5mg/mLウシ血清アルブミン、および5mMジチオスレイトールを含有した。試薬の最終濃度は、6.3nM RORC2 LBD、200nM SRC1−2、50nMストレプトアビジンAPC、1nMユーロピウム標識抗His抗体、および様々な濃度の化合物であり、DMSOの最終濃度が1%(v/v)となるようにした。アッセイステップは、(1)DMSO中の、最終濃度の100倍の化合物(試験ウェル)、または単独のDMSO(無阻害のための対照ウェル)500μLを分取するステップと;(2)受容体を含む(試験ウェル)か、または受容体を排除した(最大阻害のための対照ウェル)他のアッセイ成分の混合物50μLを分取するステップとであった。
【0612】
アッセイ混合物を、室温で3時間インキュベートし、EnVision 2100 Multilabel Reader(PerkinElmer Life Sciences)において、Excitation Filter 320、Emission Europium Filter 615、Emission APC Filter 665、Dichroic Mirror D400/D630で読み取った。
【0613】
TR−FRETシグナルを、665nmを615nmで割った比を計算することによって決定し、本発明の化合物のIC
50値(表1)を、用量応答曲線の非線形回帰分析によって決定した。
【0614】
上記で参照したアッセイに関連する参照文献には、Kallenら、Structure、2002、10、1697〜1707;Stehlinら、EMBO J 2001、20、5822〜5831;およびZhouら、Mol Endocrinol 1998、12、1594〜1604が含まれる。
【0615】
【表21-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
【表21-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
(実施例102)
ルシフェラーゼレポーターによる、Gal4−RORC2活性のアッセイ
本発明の化合物の活性は、ルシフェラーゼレポーターGal4−RORC2活性アッセイによって決定することもできる。一般に、Neuro2A細胞(HPACCから得られるマウス神経芽細胞腫細胞系、cat #89121404)に、Gal4−RORC2 LBDを含有する哺乳動物発現ベクター(pM)、およびホタルルシフェラーゼ(5xGAL4UAS−Luc3)を含有するGal4応答性レポーター遺伝子を一過性にトランスフェクトした。Gal4−RORC2 LBDは、トランスフェクトされたNeuro2a細胞において構成的に活性であり、刺激が存在しない状態では、強固なルシフェラーゼ応答をもたらす。RORC2阻害薬で処理すると、転写応答が低下し、応答の低下の程度は、阻害薬の特有の有効性に、用量依存的に関連する。
【0618】
具体的には、成長培地は、L−グルタミン非含有MEM EBS、10%(v/v)FBS、2mM L−グルタミン、および1×非必須アミノ酸(NEAA)によって構成され;播種培地は、L−グルタミン非含有、フェノールレッド非含有MEM EBS、4%(v/v)FBS、2mM L−グルタミン、1×NEAA、1%ペニシリン(10,000U/mL)/ストレプトマイシン(10,000μg/mL)によって構成され;アッセイ培地は、L−グルタミン非含有、フェノールレッド非含有MEM EBS、4%(v/v)FBS、2mM L−グルタミン、1×NEAA、1%ペニシリン(10,000U/mL)/ストレプトマイシン(10,000μg/mL)によって構成された。加えて、Neuro2A細胞を、標準的な組織培養手順を使用して、加湿チャンバー内で37℃および5%CO
2で、成長培地中で培養した。
【0619】
アッセイの1日目に、細胞を播種し、トランスフェクトした。具体的には、Neuro2A細胞を播種培地に懸濁し、プラスミドおよびOptiMEM I血清低減培地(InVitrogen)中に溶解したトランスフェクション試薬と混合し、次いで、384ウェルプレート(Corning、黒色、透明底)に、40μL/ウェルで、12,500細胞、Gal4−Luc3 17.25ng、空pMベクター(「受容体なしの対照」ウェル)またはpM−Gal4RORガンマ−LBDのいずれか5.75ng、およびLipofectamine2000 0.11μLを含有するように播種した。
【0620】
アッセイの2日目に、細胞を本発明の化合物で処理した。具体的には、処理を、細胞の播種およびトランスフェクションから20〜24時間後に開始した。本発明の化合物を、384ウェルポリプロピレンプレート中で、5×最終アッセイ濃度で0.5%(v/v)DMSOを含有するように、アッセイ培地を用いて連続希釈した。最終アッセイ体積が50μLになり、最終DMSO濃度が0.1%(v/v)になるように、化合物10μL(または「化合物なしの対照」ウェルでは、アッセイ培地中の0.5%DMSO)を、希釈プレートから384フォーマット細胞プレートに移し、続いて、加湿チャンバー内で37℃および5%CO
2で、20〜24時間インキュベートした。
【0621】
アッセイの3日目に、ルミネセンスを測定し、結果を分析した。具体的には、SteadyLite Plus試薬(Perkin Elmer)10μLを各ウェルに添加した。細胞プレートを、室温で15分間、暗所でインキュベートし、その後、MicroBeta Trilux(Wallac)でルミネセンスを読み取った。試験化合物のIC
50値を用量応答曲線の非線形回帰分析によって決定した。
【0622】
上記で参照したアッセイに関連する参照文献には、Stehlin−Gaonら、Nature Structural Biology 2003、10、820〜825;Wangら、J Biol Chem、2010、285(7)、5013〜5025;Kumarら、Mol Pharmacol、2010、77(2)、228〜36が含まれる。
【0623】
(実施例103)
ヒトTh17細胞からのIL−17産生のアッセイ
本発明の化合物の活性を、ヒトTh17細胞アッセイからのIL−17産生によって決定することもできる。一般に、このアッセイでは、化合物による、Tヘルパー17(Th17)細胞の特徴的なサイトカインであるIL−17産生の遮断を測定する。精製ヒトCD4+T細胞を、抗CD3+抗CD28で刺激し、様々な濃度の化合物の非存在下、または存在下で、Th17へのそれらの分化を誘導するサイトカインカクテルと共にインキュベートする。6日後に、IL−17A濃度を、ELISAキット(MSD)を用いて細胞培養上清において測定する。
【0624】
ヒトCD4+T細胞の調製。健康なドナーからの軟膜(Massachusetts General Hospitalから入手)から、以下の手順:血液25mLをRosette Sep CD4+T細胞濃縮カクテル1mL(StemCell Technologies)と混合し、続いて、Ficoll Paque Plus(Amersham GE Healthcare)14mLの層を加え、その後、室温で20分間1200gで遠心分離することによるネガティブ選択によってCD4+T細胞を精製した。次いで、Ficoll層を採取し、2%(v/v)ウシ胎児血清を含有するリン酸緩衝溶液で洗浄し、細胞を、10%(v/v)ウシ胎児血清および10%(v/v)DMSOを含有するRPMI培地で再懸濁し、凍結し、使用するまでLN2中に保持した。
【0625】
アッセイの1日目に、10
7個のCD4+T細胞を含有するバイアルを37℃水浴中で急速に解凍し、直ちに、X−Vivo15培地(Lonza)20mLに移し、6分間300xgで回転させ、上清を廃棄し、得られたペレットを10
6細胞/mLで、新鮮なX−Vivo15培地50mL中に再懸濁し、続いて、加湿チャンバー内、37℃および5%CO
2で、組織培養容器中で終夜保管する。本発明の化合物の系列希釈液を、3%(v/v)DMSOを含有するX−Vivo15培地中で、最終濃度の10倍に調製する。
【0626】
アッセイの2日目に、384ウェル組織培養プレートを、抗hCD3(eBioscience)10μg/mLで、50μL/ウェルでコーティングした。37℃での2時間後に、上清を廃棄し、コーティングしたプレートを滅菌組織培養フード内で保持する。
【0627】
サイトカイン+抗CD28カクテルを、X−Vivo15培地中でhIL−6(Peprotech)25ng/mL、hTGFベータ1(Peprotech)5ng/mL、IL−1ベータ(Peprotech)12.5ng/mL、hIL−21 25ng/mL、hIL−23(R&D Systems)25ng/mL、および抗hCD28(eBioscience)1ug/mLを混合することによって調製する。カクテルが10倍希釈され、細胞密度が0.22×10
6/mLになるように、CD4+細胞を含むサイトカイン+抗CD28カクテルを調製する。混合物を、37℃で1時間インキュベートする。
【0628】
上記のとおり調製された抗hCD3コーティングされたプレートにおいて1ウェル当たり90μL(20,000細胞)を分配した。
【0629】
既に調製した化合物プレートから、1ウェル当たり10×化合物10uLを添加し(最終DMSO=0.3%)、続いて、加湿チャンバー内、37℃および5%CO
2で組織培養容器中で6日間インキュベートする。
【0630】
アッセイの6日目に、上清10uL中のIL−17Aの産生を、製造者のプロトコールに従って384w hIL17 MSDプレートを使用するサンドイッチELISAによって決定する。測定を、同じ製造者によるSector Imager6000において実施する。既知の量のIL−17Aを用いた較正曲線を使用して、装置からのシグナル単位をpg/mLに変換する。試験化合物のIC
50値(表2)を、用量応答曲線の非線形回帰分析によって決定する。
【0631】
上記で参照したアッセイに関連する参照文献は、Yangら、Nature 2008、454、350〜352である。
【0632】
【表22-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
【表22-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
(実施例104)
スーパー抗原誘導性Th17サイトカイン産生の阻害
最も強力なT細胞アクチベーターの中には、「スーパー抗原」と呼ばれる外毒素がある。スーパー抗原は、細胞内プロセシングなしに、主要組織適合複合体(MHC)分子の細胞表面に結合する。これらは、抗原特異性に無関係に、T細胞受容体を介してT細胞を刺激する。したがって、細菌性スーパー抗原は、通常の抗原に対する低いT細胞頻度とは対照的に、大きなプールのCD4+、さらには、CD8+T細胞を活性化させ得る。CD4+T細胞は、個々のサイトカイン分泌プロファイルに基づき、様々なサブセット(Th0、Th1、Th2、Th17)に分類することができる。Th0細胞は、刺激でIL−2を主に産生する中立的でナイーブな前駆体細胞である。活性化するとTh0細胞は、局所サイトカイン環境に応じて、Th1、Th2、またはTh17サブセットに分化し得る。Th1細胞はInf−γを、Th2細胞はIL−4、IL−5、およびIL−13を、Th17細胞はIL−17およびIL−22を主に産生する。古典的な免疫応答の間、Tヘルパーサブセットの分化が数日以上かけて起こる。マウスにおけるスーパー抗原in−vivoモデルでは、スーパー抗原の注射は、わずか6時間後に、種々のThサブセットの様々なサイトカイン(すなわち、IL−2、IL−4、Inf−γ、IL−17)の急速な転写および翻訳を開始させる。スーパー抗原刺激の前に動物に与えられたRORγt阻害薬は、他のThサブセット(Th0、Th1、Th2)のサイトカインプロファイルに影響を及ぼすことなく、Th17サイトカインプロファイルを損なう。このモデルでは、約8週齢のC57BL/6、Balb/c、またはC3H/HeJマウスを使用し、それらのマウスに、化合物の薬物動態(PK)プロファイルに基づいて、実験日(0日目)にスーパー抗原注射をする1〜2時間前に、化合物を経口投与する。必要な場合には、任意選択の用量を、スーパー抗原注射の前日(−1日目)に与えて、応答をさらに阻害することができる。C57BL/6およびBalb/cマウスを、D−ガラクトサミン約25mg/マウスで腹腔内で、スーパー抗原注射の1時間前に感作する(C3H/HeJマウスは、感作を必要としない)。文献に基づき、スーパー抗原を、典型的には10μg/マウスで腹腔内に与える。マウスを、RNA分析のためには3時間目に、またはサイトカイン分析のためには6時間までに屠殺する。
【0635】
上記で参照したアッセイに関連する参照文献は、Rajagopalan,Gら、Physiol Genomics 2009、37、279である。
【0636】
(実施例105)
イミキモドアッセイ
市販の5%イミキモド(IMQ)クリーム(3M Pharmaceuticals)を、各実験マウスの背中および右耳に、連続して2日間塗布する。対照マウスを、市販のビヒクルクリームで同様に処理する。次いで、実験マウスにはRORγt阻害薬を、対照マウスにはビヒクルを4日間投与する。耳の厚さを、デジタルマイクロメーター(Mitutoyo)によって、全日測定する。耳および脾臓(speen)などの組織を、RNA分析のために5日目に採取する。耳の腫脹および血清の測定も行う。
【0637】
このアッセイの態様を記載している参照文献には、Van der Fits,Lら、J.Immunol、2009、182(9)、5836〜45;Van Belle,A.B.ら、J Immunol、2012、188(1)、462〜9;Cai,Y.ら、Immunity 2011、35(4)、596〜610;Fanti,P.A.ら、Int.J.Dermatol、2006、45(12)、1464〜5;Swindell,W.R.ら、PLoS One 2011、6(4)、e18266;およびRoller,A.ら、J.Immunol、2012、189(9)、4612〜20が含まれる。
【0638】
(実施例106)
マウス皮膚炎症のIL−23注射モデル
BALB/cマウスの耳にそれぞれ、マウス組換えIL−23(eBiosciences)またはPBS150ngを25μlの全体積で、1日おきに皮内注射した。各IL−23攻撃の直前にマイクロメーター(Mitutoyo)を使用して、耳の腫脹を3連で測定した。14日目に、マウスを安楽死させ、サイトカインレベル、遺伝子発現レベル、および組織病理評価の測定のために、耳を収集した。マウスに、研究期間にわたって1日1回、RORC2モジュレーターまたはビヒクル3〜100mg/kgを経口投与した。別法では、0.1%〜5.0%の濃度の標準的な製剤(EtOH:プロピレングリコール:ジメチルイソソルバイド:DMSO、38:30:15:15)を使用して、RORC2モジュレーターを1日1回または2回局所塗布した。
【0639】
このアッセイの態様を記載している参照文献には、Muramoto,K.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.2010、335(1)、23〜31;Fridman,J.S.ら、J.Invest.Dermatol.2011、131(9)、1838〜1844が含まれる。
【0640】
(実施例107)
1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オンの単結晶X線解析
1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オンは、実施例56のステップ11の生成物である。X線解析に適した結晶を酢酸エチルからの再結晶化によって調製した。
【0641】
データ収集を、Bruker APEX回折計で室温で行った。データ収集は、オメガおよびサイスキャンからなった。
【0642】
構造を、空間群P2
1/n内で、SHELXソフトウェアスイートを使用する直接的方法によって解析した。後で、構造をフルマトリクス最小二乗法によって精密化した。すべての非水素原子を見出し、異方性変位パラメーターを使用して精密化した。
【0643】
窒素上に位置する水素原子を、フーリエ示差マップ(Fourier difference map)から見い出し、拘束距離を用いて精密化した。残りの水素原子を、計算した位置に置き、それらのキャリヤ原子上に乗せた。最終精密化は、すべての水素原子での等方性変位パラメーターを含んだ。
【0644】
最終R指数は6.6%であった。最終示差フーリエによって、欠測または電子密度の誤りはないことが判明した。
【0645】
図1は、1−{(8−anti)−[5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}−2−メチルプロパン−1−オンのORTEP図である。関連結晶、データ収集、および精密化を表3にまとめる。原子座標、結合距離、結合角、ねじれ角、および変位パラメーターを表4〜7にまとめる。
【0646】
【表23-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
【表23-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
【表24-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
【表24-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
【表25-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
【表25-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
【表26-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
【表26-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
【表27-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
【表27-2】
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【0656】
ソフトウェアおよび参照文献。SHELXTL、バージョン5.1、Bruker AXS、1997;PLATON、A.L.Spek、J.Appl.Cryst.2003、36、7〜13;MERCURY、C.F.Macrae、P.R.Edington、P.McCabe、E.Pidcock、G.P.Shields、R.Taylor、M.Towler、およびJ.van de Streek、J.Appl.Cryst.39、453〜457、2006;OLEX2、Dolomanov,O.V.;Bourhis,L.J.;Gildea,R.J.;Howard,J.A.K.;Puschmann,H.、(2009)。J.Appl.Cryst.、42、339〜341;R.W.W.Hooftら、J.Appl.Cryst.(2008)。41.96〜103;ならびにH.D.Flack、Acta Cryst.1983、A39、867〜881。
【0657】
(実施例108)
(S)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラートの単結晶X線解析
(S)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラートは、実施例49のステップ1の望ましくないキラル生成物である。偏光顕微鏡を使用することによって、バルク材料から、X線解析に適した結晶(寸法0.4×0.36×0.48mm
−1のプレート)を選択した。
【0658】
結晶を、鉱油を含むMiTeGen(商標)のマウント部に載せ、IμSマイクロソース(microsource)を形成するCuK
α放射線(λ=1.54178Å)を備えたAPEX2 CCD検出器に連結されたBruker−AXS X8カッパ回折計で、100Kで、回析データ(サイ−およびオメガ−スキャン)を収集した。プログラムSAINT(Bruker(2011)。SAINT、Bruker−AXS Inc.、Madison、Wisconsin、USA)を用いて、データ処理を実施し、プログラムSADABS(Sheldrick,G.M.、(2009)。SADABS、University of Goettingen、ドイツ)を用いて、等価物に基づく半経験的吸収補正を行った。
【0659】
空間群P2
1において、非対称単位1個当たりターゲット分子1個を用いて、SHELXTソフトウェアスイート(Sheldrick,G.M.、(2014).SHELXT、University of Goettingen、ドイツ)を使用する直接的な方法によって、構造を解析した。後で、確立された精密化技術(Mueller,P.、Crystallography Reviews 2009、15、57〜83)を使用し、SHELXL(Sheldrick,G.M.、Acta Cryst.2008、A64、112〜122)を用いて、データ上のF
2に対して、構造を精密化した。すべての非水素原子を見出し、異方性変位パラメーターを使用して精密化した。
【0660】
すべての炭素結合した水素原子を、幾何学的に計算された位置に配置し、ライディングモデルを使用して精密化したが、その際、それらのU
isoを、それらが結合する原子のU
eqの1.2倍に拘束した(メチル基では1.5倍)。窒素上の水素原子の座標を差フーリエ合成から取った。それらの水素原子を後に、N−H距離拘束(ターゲット値0.91(2)Å)を用いて、部分的に自由に精密化したが、その際、それらのU
isoを、対応する窒素原子のU
eqの1.2倍に拘束した。
【0661】
図2は、(S)−tert−ブチル4−(5−アミノ−1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルピペリジン−1−カルボキシラートのORTEP図である。関連結晶、データ収集、および精密化を表8にまとめる。水素結合パラメーター[Åおよび°]を表9において示す。原子座標、結合距離、結合角、ねじれ角、および変位パラメーターを表10〜13にまとめる。回折データは、重大な異常シグナルを示し、絶対構造を確実に立証することができた。キラル炭素原子C10の立体配置は、Sである。
【0662】
【表28-1】
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【0663】
【表28-2】
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【0664】
【表29】
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【0665】
【表30-1】
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【0666】
【表30-2】
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【0667】
【表31-1】
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【0668】
【表31-2】
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【0669】
【表31-3】
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【0670】
【表31-4】
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【0671】
【表32-1】
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【0672】
【表32-2】
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【0673】
【表33-1】
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【0674】
【表33-2】
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【0675】
ソフトウェアおよび参照文献。SHELXTL、バージョン5.1、Bruker AXS、1997;PLATON、A.L.Spek、J.Appl.Cryst.2003、36、7〜13;MERCURY、C.F.Macrae、P.R.Edington、P.McCabe、E.Pidcock、G.P.Shields、R.Taylor、M.Towler、およびJ.van de Streek、J.Appl.Cryst.39、453〜457、2006;OLEX2、Dolomanov,O.V.;Bourhis,L.J.;Gildea,R.J.;Howard,J.A.K.;Puschmann,H.、(2009)。J.Appl.Cryst.、42、339〜341;R.W.W.Hooftら、J.Appl.Cryst.(2008)。41.96〜103;ならびにH.D.Flack、Acta Cryst.1983、A39、867〜881。
【0676】
参照による組み込み
本明細書において上述した刊行物、特許、および特許出願はすべて、それぞれ個別の刊行物、特許、または特許出願が具体的かつ個別に参照によって組み込まれると示されている場合と同様に、参照によって本明細書に組み込まれる。