(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-532619(P2017-532619A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(54)【発明の名称】本人確認
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20171006BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20171006BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20171006BHJP
G06F 21/45 20130101ALI20171006BHJP
【FI】
G06F21/31
G06T7/00 510F
H04M11/00 302
G06F21/45
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-574277(P2016-574277)
(86)(22)【出願日】2015年7月29日
(85)【翻訳文提出日】2017年1月18日
(86)【国際出願番号】IB2015055721
(87)【国際公開番号】WO2016016816
(87)【国際公開日】20160204
(31)【優先権主張番号】2014/05571
(32)【優先日】2014年7月29日
(33)【優先権主張国】ZA
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516380119
【氏名又は名称】ヴァトスカン(ピーティーワイ)リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ケイン,ジョン キニンマンス
【テーマコード(参考)】
5B043
5K201
【Fターム(参考)】
5B043AA05
5B043AA09
5B043BA04
5B043CA09
5B043DA02
5B043GA01
5B043GA06
5K201AA09
5K201BA17
5K201CA04
5K201DA08
5K201DC02
5K201EA05
5K201EA07
5K201EC06
5K201ED05
5K201EE08
5K201EF04
(57)【要約】
人を特定のデータセットに関連付ける方法であって、キャプチャデバイスで、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップであって、信頼される文書に、人の識別情報が表されているステップ、キャプチャデバイスで、人が関連付けられ得るデータをキャプチャするステップ、およびデジタル化された文書を、キャプチャされたデータと組み合わせて、コンピュータネットワークを介してキャプチャデバイスから遠隔受信側に送信するステップを含む方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人を特定のデータセットに関連付ける方法であって、
キャプチャデバイスで、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップであって、前記信頼される文書に、人の識別情報が表されているステップ、
前記キャプチャデバイスで、人が関連付けられ得るデータをキャプチャするステップ、および
前記デジタル化された文書を、前記キャプチャされたデータと組み合わせて、コンピュータネットワークを介して前記キャプチャデバイスから遠隔受信側に送信するステップ
を含む方法。
【請求項2】
前記コンピュータネットワークが、移動電話ネットワークおよびインターネットのいずれか1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キャプチャデバイスの操作者の本人確認を行うステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デジタル化された文書を前記キャプチャされたデータと組み合わせて送信する前に、特定の条件を受け入れるように人に要求するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャする前記ステップが、本人確認を行われる対象者の顔と組み合わせて画像をキャプチャするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
サーバで、信頼される文書のキャプチャされた画像をデジタル化フォーマットで受信するステップであって、前記信頼される文書に、人の前記識別情報が表されているステップ、
前記サーバで、前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを受信するステップ、
前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を所定の評価基準に従って評価するステップ、および
前記所定の評価基準が満たされる場合に、前記キャプチャされたデータを、前記信頼される文書の前記デジタル化された画像で識別される前記人に関連付けて記憶するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記信頼される文書が、検証されるべきさらなる詳細情報を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを受信するステップが、特定の商取引に関係付けられるデータを受信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を評価するステップが、前記デジタル化された文書の前記画像を、前記文書が表しているものとされる以前のデータと比較するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項10】
撮影された人の画像をデジタル化フォーマットで受信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項11】
所定の評価基準に従って前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を評価するステップが、前記人の前記画像を、前記人の前記画像を表す前記信頼される文書の前記画像と比較するステップを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を評価するステップが、前記人の前記画像と、前記人の前記画像を表す前記信頼される文書の前記画像との手動比較または自動比較の任意の1つを含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記関連付けプロセスの結果を報告するメッセージを遠隔受信側に送信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項14】
信頼される文書の画像をキャプチャしてデジタル化するための撮像手段を有し、さらに、前記デジタル化された文書を、本人確認を行われる対象者と関連付けられ得るキャプチャされたデータと組み合わせて送信するためのモバイル通信インターフェースを有する遠隔データキャプチャデバイス、
前記デジタル化された文書を、前記人が関連付けられ得る前記キャプチャされたデータと組み合わせて受信するように動作可能な受信側、ならびに
デジタル化された文書に表されたデータ、および前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを記憶するために、データフィールドを有するデータベース
を含む個人データ関連付けシステム。
【請求項15】
実質的に本明細書で述べられて図示された、請求項1に記載の人を特定のデータセットに関連付ける方法。
【請求項16】
実質的に本明細書で述べられて図示された、請求項14に記載の個人データ関連付けシステム。
【請求項17】
実質的に本明細書で述べられた、特定のデータセットと人を関連付ける新規の方法。
【請求項18】
実質的に本明細書で述べられた、新規の個人データ関連付けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本人確認に関する。特に、本発明は、人を特定のデータセットに関連付ける方法、および個人データ関連付けシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人を本人確認するためのいくつかのプロセスおよびシステムが本発明者には既知である。しかし、洗練された通信インフラストラクチャが利用可能でない地理的な僻地にまでビジネスが広がるにつれて、僻地、または通信インフラストラクチャが容易には利用可能でない場所での本人確認の必要性が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ユーザが最低限の訓練をすれば操作することができる独立型の本人確認方法およびシステムを提供することを狙いとする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様によれば、人を特定のデータセットに関連付ける方法であって、
キャプチャデバイスで、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップであって、信頼される文書に、人の識別情報が表されているステップ;
キャプチャデバイスで、人が関連付けられ得るデータをキャプチャするステップ;および
デジタル化された文書を、キャプチャされたデータと組み合わせて、コンピュータネットワークを介してキャプチャデバイスから遠隔受信側に送信するステップ
を含む方法が提供される。
【0005】
この方法は、キャプチャデバイスで、デジタル化された文書を所定の評価基準に従って評価するステップを含むことがある。
【0006】
この方法は、キャプチャデバイスで、所定の評価基準が満たされた場合に、キャプチャされたデータを、デジタル化された文書で識別される人と関連付けて記憶するステップを含むことがある。
【0007】
コンピュータネットワークは、移動電話ネットワークまたはインターネットなどでよい。
【0008】
この方法は、人を特定のデータセットに関連付けるときに特定の条件を受け入れるようにその人に要求するステップを含むことがある。例えば、人は、その人が適用している特定の移動電話サービスを提供する移動電話SIMカードなど、その人が適用している特定のサービスに関連付けられる法的な諸条件を受け入れるように要求されることがある。
【0009】
さらに、人が、本人確認目的で自分を証明しなければならない必要がある場合、デジタル画像は人の顔の画像でよく、次いでこの画像を他のデータと突き合わせて検証することができる。例えば、人が自分の身分証明書と突き合わせて本人確認されなければならない場合、方法は、その人の身分証明書を、その人の頭から肩の画像と組み合わせてキャプチャすることを含んでいてよい。したがって、画像をキャプチャするステップは、光学的に表すことができる任意の文書または被写体をキャプチャするステップを含むことがある。
【0010】
この方法は、遠隔キャプチャデバイスの操作者の本人確認を行うステップを含むことがある。
【0011】
この方法は、
サーバで、信頼される文書のキャプチャされた画像をデジタル化フォーマットで受信するステップであって、信頼される文書に、人の識別情報が表されているステップ;
サーバで、人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを受信するステップ;
デジタル化された文書を所定の評価基準に従って評価するステップ;および
所定の評価基準が満たされる場合に、キャプチャされたデータを、デジタル化された画像で識別される人に関連付けて記憶するステップ
をさらに含むことがある。
【0012】
信頼される文書は、人の識別情報が表されている任意の文書でよく、例えば政府機関によって発行される識別ブック、運転免許証、またはソーシャルセキュリティカードなどである。さらに、居住地など、人の特定の詳細情報が検証されるべき用途では、信頼される文書は、居住証明を提供する文書でよい。したがって、信頼される文書は、所得税登録証書または投票者の登録証書など、人と関連付けられ得るデータであることを裏付ける任意の文書でよい。
【0013】
人が関連付けられ得るデータをキャプチャするステップは、移動電話ネットワークで使用するための加入者識別モジュール(SIM)、トランザクションカード、またはプリペイド電気カードなど(これらはすべて、人に一意に関連付けられる)の発行など、特定の商取引に関係付けられるデータを含むことがある。
【0014】
デジタル化された文書を評価するステップは、デジタル化された文書の画像を、文書が表しているものとされる以前のデータと比較するステップを含んでいてよい。人の画像が撮影される場合、基準は、人の画像を、信頼される文書に表される人の画像と比較するステップを含むことがある。例えば、人の画像は、信頼される文書でのその人の画像と比較されることがある。所定の基準は、データを、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップ中にキャプチャされたデータと手動または自動で比較することを含むことがある。
【0015】
この方法は、関連付けプロセスの結果を報告するメッセージを遠隔受信側に送信するステップを含んでいてよい。
【0016】
本発明は、
信頼される文書の画像をキャプチャしてデジタル化するための撮像手段を有し、さらに、デジタル化された文書を、本人確認を行われる対象者と関連付けられ得るキャプチャされたデータと組み合わせて送信するためのモバイル通信インターフェースを有する遠隔データキャプチャデバイス;
デジタル化された文書を、人が関連付けられ得るキャプチャされたデータと組み合わせて受信するように動作可能な受信側;ならびに
デジタル化された文書に表されたデータ、および人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを記憶するために、データフィールドを有するデータベース
を含む個人データ関連付けシステムを含む。
【0017】
以下、本発明を、以下の図面を参照して単に非限定の例として述べる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一態様による個人データ関連付けシステムを示す図である。
【
図2】本発明の別の態様による、人を特定のデータセットに関連付ける方法を組み込む移動電話サービスプロバイダへの要求を示す図である。
【
図3】
図2の方法の一部を成す、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップに先立つステップを示す図である。
【
図4】
図2の方法の一部を成す、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップに先立つ別のステップを示す図である。
【
図5】
図2の方法の一部を成す、人の識別情報が表されている信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップの例を示す図である。
【
図6】
図2の方法の一部を成す、人の識別情報が表されている信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップの例を示す図である。
【
図7】
図2の方法の一部を成す、遠隔キャプチャデバイスの操作者の本人確認を行うステップを示す図である。
【
図8】
図2の方法の一部を成す、デジタル化された文書を所定の評価基準に従って評価するステップを示す図である。
【
図9】
図2の方法の一部を成す、デジタル化された文書を所定の評価基準に従って評価するステップを示す図である。
【
図10】人を特定のデータセットに関連付けるときに、特定の条件を受け入れるように遠隔受信側に要求するステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1に、個人データ関連付けシステム10が、人を特定のデータセットに関連付ける方法での特定のステップ(
図2〜10を参照して詳細に後述する)と共に示されている。
【0020】
システム10は、いわゆるアップグレードキオスクの形態で遠隔データキャプチャデバイス12を含む。遠隔データキャプチャデバイス12は、特別に設計されたモバイル通信デバイス取付部12.1、および取付部12.1内に受取り可能である移動電話12.2からなる。移動電話12.2は、アプリケーション12.3を具備され、アプリケーション12.3は、人を特定のデータセットに関連付ける方法の一部を容易にする。また、移動電話12.2は、移動電話ネットワークに一意に登録された加入者識別モジュール12.4を具備される。
【0021】
移動電話12.2は、移動電話汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークゲートウェイ14に接続され、GPRSネットワークゲートウェイ14は、サーバ16およびデータベース22の形態でのデータ受信側に接続される。データベース22は、デジタル化された文書に表されたデータ、および人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを記憶するために、データフィールドを有する。
【0022】
サーバ12.6は、移動電話ネットワークによってホストされた非構造化付加サービスデータ(USSD)リンク18を介して、および移動電話ネットワーク上のショートメッセージサービス(SMS)機能20を介して、本人確認を行われる対象者に接続可能である。USSDリンクは、GPRSリンクまたはWi−Fiリンクなどに代えることもできることを理解されたい。
【0023】
サーバ16はアプリケーション24に接続され、アプリケーション24は、データベース22に記憶されているデータへのアクセス権を有する。アプリケーション24は、バックオフィス26によってアクセスされ、バックオフィス26で、デジタル化された文書が所定の評価基準に従って評価される。
【0024】
図1に示される個人データ関連付けシステムでの他の構成要素は、人の個人詳細情報が移動電話ネットワーク上で特定のSIMカードとリンクされる特定の用途のためのものであり、この例ではさらなる詳細を述べない。
【0025】
図2に、本発明の別の態様に従って、移動電話ユーザの個人データを特定のSIMに関連付けるための要求100が、人を特定のデータセットに関連付ける方法の一部として示されている。ステップ102で、関連付けを行うための要求が受信され、ステップ104で、トランザクションに対するいくつかの所定のチェックが行われる。ステップ106でチェックに合格した場合、ステップ108で文書キャプチャセッションが開始される。この例では、ステップ109で、ユーザは、自分の身分証明書を手に持つことを要求され、デジタル画像が作成される。さらに、ステップ110で、ユーザは、撮像のために文書を提示するように要求される。ステップ112で、サービスエージェントがアプリケーション24にログオンし、ステップ114で、所定の1組の評価基準に従って要求が評価される。評価が不合格であった場合、ステップ116で、メッセージがユーザに送信される。評価が合格の場合、ステップ118で契約プロセスが開始される。
【0026】
SIMをユーザに関連付けるために関連付けが要求される特定の例において(
図2での)ステップ104で行われる所要のテストを、
図3でより詳細に説明する。ステップ102で、ユーザとの関連付けを行うために要求が受信される。ステップ120で、移動電話ネットワーク上でのユーザステータスが決定される。ステップ120でユーザが既存のユーザでない場合、ユーザは、ステップ122でエージェントと呼ぶことができ、またはステップ124でマーケティング担当者と呼ぶこともできる。ステップ124でユーザが既存のユーザである場合、ステップ126で、ユーザの識別ブックから情報を収集するための要件が説明される。
【0027】
ユーザのIDブックから情報をキャプチャするという決定が下されると、
図4に示される文書キャプチャセッション150の開始が始められる。
【0028】
ステップ152で、操作者のログイン詳細情報が要求される。ステップ154でログイン詳細情報を検証することができた場合、ステップ156で確認画面が表示される。ステップ158で、操作者は、実施すべき特定の関連付けを選択することができる機会を有し、ステップ160で、モバイル加入者統合サービスデジタルネットワーク(MSISDN)番号を提供することを求める要求が表示される。ステップ162でMSISDNが操作者によって供給され、ステップ164でMSISDNが評価される。MSISDNが合格と評価される場合、文書キャプチャセッションは、ステップ166に進められる。
【0029】
図5および6は、2つのタイプの文書に関する同じプロセスを表し、同じステップに関しては同じ参照番号が使用される。ステップ202で、文書キャプチャセッション200が開始される。ステップ204で、ユーザは、文書を提示するように促され、ステップ206で、文書が提示される。ステップ208で画像がキャプチャされ、この画像は、ステップ210で表示され、ステップ212で評価される。画像が正常にキャプチャされた場合、ステップ214で、操作者は、成功を確認するように促され、ステップ216で、文書がデータベース22にアップロードされる。
【0030】
図7に、遠隔キャプチャデバイスの操作者の本人確認、および関連付けプロセスの開始のステップ250が示されている。ステップ252で、操作者がアプリケーション24にログオンし、ログイン後、ステップ254で、信用証明が入力される。ステップ256で、操作者のログイン信用証明が評価され、合格した場合には、ステップ258で、利用可能なオプションのメニューが表示される。ステップ260で、操作者が、実施すべき特定のタイプの関連付けを選択する。ステップ262で、未処理の検証のリストが提示され、最も古い検証要求が最初に提示される。
【0031】
図8および9に、所定の評価基準に従ってデジタル化された文書300を評価するステップが示される。ステップ302で、(自分のIDブックを持つ顧客の)第1の画像が、適性を検証される。適切である場合、(顧客IDブックの)第2の画像が、適性を検証される。ステップ306で、IDブックでのデータが、顧客に関して以前に記憶されたデータと比較される。ステップ308で、データが、データベース22にあるデータと合致する場合、データベース22で名前情報が確認され、合致しない場合には、データは記憶されない。ステップ310で、顧客の顔がIDブック画像と比較され、顔が合致する場合、ステップ312で、ID画像が確認済みと設定され、ステップ314で、確認日が設定される。ステップ316で検証プロセスに合格した場合、ステップ318で、操作者は、検証を承認するように促され、ステップ322で、確認SMSがユーザに送信される。ステップ316で検証プロセスが不合格であった場合、ステップ320で、操作者は、アプリケーションを拒否するように促されて、ステップ324で、確認SMSがユーザに送信される。
【0032】
図10に、人を特定のデータセットに関連付けるときに特定の条件を受け入れるように遠隔受信側に要求するステップ350が示されている。ステップ352で、関連付けプロセスが成功したとき、ステップ354で応答が評価され、所定の時間間隔にわたって応答が受信されなかった場合、ステップ356でリマインダプロセスが終了される。ステップ358でUSSDセッションが同時に開始され、承認される場合には、ステップ360でプロセスが正常に終了し、ステップ362でデータが記憶される。ステップ364でプロセスが正常に終了しない場合、方法は、確認が送信されることなく終了する。
【0033】
本発明者は、本発明が、人を特定のデータセットに関連付ける新規の方法、および新規の個人データ関連付けシステムを提供するという見解である。
【手続補正書】
【提出日】2017年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人を特定のデータセットに関連付ける方法であって、
キャプチャデバイスで、デジタル化された文書として、信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャするステップであって、前記信頼される文書に、人の識別情報が表されているステップ、
前記キャプチャデバイスで、人が関連付けられ得るデータをキャプチャするステップ、および
前記デジタル化された文書を、前記キャプチャされたデータと組み合わせて、コンピュータネットワークを介して前記キャプチャデバイスから遠隔受信側に送信するステップ
を含む方法。
【請求項2】
前記コンピュータネットワークが、移動電話ネットワークおよびインターネットのいずれか1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キャプチャデバイスの操作者の本人確認を行うステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デジタル化された文書を前記キャプチャされたデータと組み合わせて送信する前に、特定の条件を受け入れるように人に要求するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
信頼される文書の画像をデジタルでキャプチャする前記ステップが、本人確認を行われる対象者の顔と組み合わせて画像をキャプチャするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
サーバで、信頼される文書のキャプチャされた画像をデジタル化フォーマットで受信するステップであって、前記信頼される文書に、人の前記識別情報が表されているステップ、
前記サーバで、前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを受信するステップ、
前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットを所定の評価基準に従って評価するステップ、および
前記所定の評価基準が満たされる場合に、前記キャプチャされたデータを、前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットで識別される前記人に関連付けて記憶するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記信頼される文書が、検証されるべきさらなる詳細情報を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを受信するステップが、特定の商取引に関係付けられるデータを受信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットを評価するステップが、前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットを、前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットが表しているものとされる以前のデータと比較するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項10】
撮影された人の画像をデジタル化フォーマットで受信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項11】
所定の評価基準に従って前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットを評価するステップが、前記人の前記画像を、前記人の前記画像を表す前記信頼される文書の前記画像と比較するステップを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記信頼される文書の前記キャプチャされた画像の前記デジタル化フォーマットを評価するステップが、前記人の前記画像と、前記人の前記画像を表す前記信頼される文書の前記画像との手動比較または自動比較の任意の1つを含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記関連付けプロセスの結果を報告するメッセージを遠隔受信側に送信するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項14】
信頼される文書の画像をキャプチャしてデジタル化するための撮像手段を有し、さらに、前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を、本人確認を行われる対象者と関連付けられ得るキャプチャされたデータと組み合わせて送信するためのモバイル通信インターフェースを有する遠隔データキャプチャデバイス、
前記信頼される文書の前記デジタル化された画像を、前記人が関連付けられ得る前記キャプチャされたデータと組み合わせて受信するように動作可能な受信側、ならびに
前記信頼される文書の前記デジタル化された画像に表されたデータ、および前記人が関連付けられ得るキャプチャされたデータを記憶するために、データフィールドを有するデータベース
を含む個人データ関連付けシステム。
【国際調査報告】