(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-532789(P2017-532789A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(54)【発明の名称】バリア層の除去方法及び半導体構造体の形成方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3205 20060101AFI20171006BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20171006BHJP
H01L 23/532 20060101ALI20171006BHJP
H01L 21/3213 20060101ALI20171006BHJP
H01L 21/302 20060101ALI20171006BHJP
【FI】
H01L21/88 R
H01L21/88 D
H01L21/302 201A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-520881(P2017-520881)
(86)(22)【出願日】2014年10月17日
(85)【翻訳文提出日】2017年4月24日
(86)【国際出願番号】CN2014088812
(87)【国際公開番号】WO2016058175
(87)【国際公開日】20160421
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】510005650
【氏名又は名称】エーシーエム リサーチ (シャンハイ) インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャ ジョウウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ ドンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジエン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ホイ
【テーマコード(参考)】
5F004
5F033
【Fターム(参考)】
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(57)【要約】
本発明は、ルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層の除去方法を提供し、該除去方法は、熱流エッチングにより、半導体構造体における非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層を除去する工程を備えている。本発明は、さらに、半導体構造体の形成方法を提供し、該形成方法は、誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び誘電体層に形成された凹部領域と、ハードマスク層、凹部領域の側面及び凹部領域の底面の上に形成されたルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する工程と、非凹部領域の上に形成された金属層及び凹部領域の金属を除去し、凹部領域内に所定量の金属を残す工程と、熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層と、ハードマスク層とを除去する工程とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層の除去方法であって、
熱流エッチングにより、半導体構造体における非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含む前記バリア層を除去する工程を備えている、バリア層の除去方法。
【請求項2】
請求項1に記載の除去方法において、
熱流エッチング用の化学ガスは、XeF2、XeF4及びXeF6のうちの1つ、又はこれらのうちの1つを含む混合ガスである、バリア層の除去方法。
【請求項3】
請求項1に記載の除去方法において、
Ruを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの温度は、0℃から400℃である、バリア層の除去方法。
【請求項4】
請求項3に記載の除去方法において、
Ruを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの温度は、100℃から350℃である、バリア層の除去方法。
【請求項5】
請求項3に記載の除去方法において、
Ruを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの温度は、50℃から120℃である、バリア層の除去方法。
【請求項6】
請求項1に記載の除去方法において、
Ruを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの圧力は、10mTorrから20Torrである、バリア層の除去方法。
【請求項7】
請求項2に記載の除去方法において、
熱流エッチングの流量は、0sccmから50sccmである、バリア層の除去方法。
【請求項8】
請求項1に記載の除去方法において、
Coを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの温度は、120℃から600℃である、バリア層の除去方法。
【請求項9】
請求項8に記載の除去方法において、
Coを含む前記バリア層に対する熱流エッチングの温度は、200℃から400℃である、バリア層の除去方法。
【請求項10】
請求項1に記載の除去方法において、
前記バリア層は、材料がチタン、窒化チタン、タンタル又は窒化タンタルである他の層を含む、バリア層の除去方法。
【請求項11】
誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び前記誘電体層に形成された凹部領域と、前記ハードマスク層、前記凹部領域の側面及び該凹部領域の底面の上に形成されたルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に前記凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する工程と、
非凹部領域の上に形成された前記金属層及び前記凹部領域の金属を除去し、前記凹部領域内に所定量の金属を残す工程と、
熱流エッチングにより、前記非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含む前記バリア層と、前記ハードマスク層とを除去する工程とを備えている、半導体構造体の形成方法。
【請求項12】
請求項11に記載の形成方法において、
前記凹部領域の金属表面は、前記誘電体層の上面と同一の高さである、半導体構造体の形成方法。
【請求項13】
請求項11に記載の形成方法において、
前記凹部領域の金属表面は、前記誘電体層の上面よりも低い、半導体構造体の形成方法。
【請求項14】
請求項13に記載の形成方法において、
前記凹部領域における前記金属表面をキャップ層によって選択的に覆う工程をさらに備えている、半導体構造体の形成方法。
【請求項15】
請求項14に記載の形成方法において、
前記凹部領域における前記キャップ層の上面は、前記誘電体層の上面と同一の高さである、半導体構造体の形成方法。
【請求項16】
請求項14に記載の形成方法において、
前記キャップ層は、材料にコバルトを選択する、半導体構造体の形成方法。
【請求項17】
請求項14に記載の形成方法において、
前記凹部領域における前記金属表面を前記キャップ層によって選択的に覆う工程は、熱流エッチングにより、前記非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含む前記バリア層と、前記ハードマスク層とを除去する工程よりも前に実行される、半導体構造体の形成方法。
【請求項18】
請求項14に記載の形成方法において、
前記凹部領域における前記金属表面を前記キャップ層によって選択的に覆う工程は、熱流エッチングにより、前記非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含む前記バリア層と、前記ハードマスク層とを除去する工程よりも後に実行される、半導体構造体の形成方法。
【請求項19】
請求項11に記載の形成方法において、
前記バリア層は、材料がチタン、窒化チタン、タンタル又は窒化タンタルである他の層を含む、半導体構造体の形成方法。
【請求項20】
請求項11に記載の形成方法において、
前記非凹部領域の上に形成された前記金属層、及び前記凹部領域の金属は、CMP若しくは電解研磨によって、又はCMPと電解研磨との組み合わせによって除去される、半導体構造体の形成方法。
【請求項21】
請求項11に記載の形成方法において、
前記金属層は銅層である、半導体構造体の形成方法。
【請求項22】
請求項11に記載の形成方法において、
熱流エッチング用の化学ガスは、XeF2、XeF4及びXeF6のうちの1つ、又はこれらのうちの1つを含む混合ガスである、半導体構造体の形成方法。
【請求項23】
請求項11に記載の形成方法において、
前記バリア層を除去するよりも前に、前記基板の表面に対してHFを含む溶液による処理又はHF蒸気を含む気相による処理を行う工程をさらに備えている、半導体構造体の形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常、集積回路製造プロセスに関し、特に、バリア層の除去方法及び半導体構造体の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体構造体において、電子回路の構成要素を形成する従来の材料は、アルミニウムである。しかし、集積回路の特徴であるサイズは小さくなっているため、アルミニウムは、その抵抗が大きいことから、半導体構造体に電子回路の構成要素を形成することは、もはや適当ではない。良好な電気伝導率を持つ銅は、アルミニウムに置き換わり、集積回路に使用されている。しかしながら、銅は、SiO
2に容易に拡散するという欠点を持っており、この欠点は、集積回路に重大な悪影響を及ぼす。従って、この問題を解決するために、銅のSiO
2への拡散を防止するバリア層が用いられている。
【0003】
現在、バリア層の材料は、通常、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、チタン(Ti)又は窒化チタン(TiN)が選ばれており、半導体構造体における非凹部領域の上に形成されたバリア層は、主に化学機械研磨(CMP)により除去される。20nm又は20nm以下のノードプロセスでは、バリア層の厚さは十分に小さくなければならない。タンタル、窒化タンタル、チタン又は窒化チタンからなるバリア層にとって、もし、このバリア層の厚さが小さ過ぎる場合には、バリア層における銅のSiO
2への拡散を防止するという能力が減じてしまい、従って、タンタル、窒化タンタル、チタン又は窒化チタンからなるバリア層は、20nm又は20nm以下のノードプロセスでは適当ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、20nm又は20nm以下のノードプロセスにおいて、バリア層を形成するための新材料を見つけ出す必要がある。コバルト(Co)又はルテニウム(Ru)がバリア層の形成に用いることができるという事実が証明された。コバルト又はルテニウムにおける銅のSiO
2への拡散を防止するという能力は、タンタル、窒化タンタル、チタン又は窒化チタンにおける当該能力よりも極めて強い。半導体構造体においてバリア層としてコバルトを用いる際に、コバルト下地がスラリと接触している場合には、該バリア層を化学機械研磨している間に、トレンチ又はヴィアのような凹部領域の側面に沿って、コバルト下地に対する電位化学腐食(potential chemical corrosion)が生じる。ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)は、銅がコバルト下地と共にガルバニック対を形成する場所に存在する凹部領域の上面に生じる。ルテニウムの硬度は、比較的に高い。ルテニウムからなるバリア層を化学機械研磨する際には、引っ掻き傷が生じやすい。
【0005】
それ故に、新材料の特性により、バリア層はCMPによって除去しにくく、従って、新材料における工業化の障害を含んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層の除去方法を提供し、該除去方法は、熱流エッチング(thermal flow etching)により、半導体構造体における非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層を除去する工程を備えている。
【0007】
本発明は、さらに、半導体構造体の形成方法を提供し、該形成方法は、誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び誘電体層に形成された凹部領域と、ハードマスク層、凹部領域の側面及び凹部領域の底面の上に形成されたルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する工程と、非凹部領域の上に形成された金属層及び凹部領域の金属を除去し、凹部領域内に所定量の金属を残す工程と、熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層と、ハードマスク層とを除去する工程とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ルテニウム又はコバルトを含むバリア層が、熱流エッチングによって除去される。該熱流エッチングは、ルテニウム又はコバルトからなるバリア層に対する化学機械研磨による不具合を克服することができる。その上、半導体構造体の形成プロセスにおいて、バリア層とハードマスク層とを除去するのに熱流エッチングを用いると、機械的な力を生じない。さらに、非凹部領域の上に形成された金属層は電解研磨によって除去が可能となり、該電解研磨は機械的な力を生じることがない。半導体構造体の形成プロセス中に、誘電体層には機械的な力が生じないため、半導体構造体には、ローk(low k)又は超ローk(ultra low k)の誘電体を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1-1】
図1−1は本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図1-2】
図1−2は本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図1-3】
図1−3は本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図2】
図2は本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法を示すフローチャート図である。
【
図3-1】
図3−1は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図3-2】
図3−2は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図3-3】
図3−3は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図3-4】
図3−4は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図4】
図4は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法を示すフローチャート図である。
【
図5-1】
図5−1は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図5-2】
図5−2は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図5-3A】
図5−3Aは本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図5-3B】
図5−3Bは本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図5-4】
図5−4は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示す断面図である。
【
図6】
図6は本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、ルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層の除去方法を提供する。ルテニウム又はコバルトを含み、半導体構造体における非凹部領域の上に形成されたバリア層は、熱流エッチングによって除去される。以下の例示は、バリア層の除去方法及び半導体構造体の形成方法を示している。
【0011】
図1−1から
図1−3は、本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示している。半導体構造体は、ウェーハのような基板101を含んでいる。基板101は、図示はしないが、該基板101の中に、IC装置及び必要な接続構造体を既に含んでいてもよい。ある用途では、絶縁層102が基板101の上に形成される。絶縁層102はSiCNであり得る。誘電体層が絶縁層102の上に形成される。絶縁層102が基板101の上に形成されない場合は、誘電体層が基板101の上に直接に形成され得る。誘電体層は、SiO
2、SiOC、SiOF、SiLK、BD(Black Diamond)、BDII、又はBDIIのような材料を含んでいてもよい。半導体装置には、半導体構造体同士の間の容量を低減するローk誘電体材料を選択するのが好ましい。異なる構造体の要求によると、誘電体層は2層又は2層以上から構成され得る。図に示す実施形態においては、該誘電体層は、絶縁層102の上に形成された第1誘電体層103と、該第1誘電体層103の上に形成された第2誘電体層104との2層を含む。第1誘電体層103はローk誘電体層であり得る。第2誘電体層104はTEOSであり得る。ハードマスク層105が第2誘電体層104の上に堆積される。ハードマスク層105の材料は、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン又は窒化タングステンを含んでいてもよい。凹部領域、例えばトレンチ又はヴィア等は、公知の方法を用いて、ハードマスク層105、第2誘電体層104、第1誘電体層103及び絶縁層102に形成されており、その一例として、凹部領域108が図中に示されている。
【0012】
バリア層106が、ハードマスク層105の上、並びに凹部領域108の側面上及び底面上に堆積される。バリア層106の材料は、20nm又は20nm以下のノードプロセスの要求を満たす、少なくともルテニウム又はコバルトを含む。バリア層106と、ハードマスク層105、第2誘電体層104、第1誘電体層103及び絶縁層102との間の付着性を改善するために、該バリア層106は、第1バリア層と第2バリア層との2層を含むことが好ましい。第1バリア層は、ハードマスク層105の上、並びに凹部領域108の側面上及び底面上に形成される。第1バリア層の材料は、チタン、窒化チタン、タンタル又は窒化タンタルを選択することができる。第2バリア層は第1バリア層の上に形成され、且つ、その材料はルテニウム又はコバルトである。一般的には、第2バリア層がコバルトであるなら、第1バリア層は窒化チタンを選ぶのが好ましく、第2バリア層がルテニウムであるなら、第1バリア層は窒化タンタルを選ぶのが好ましい。
【0013】
金属層107がバリア層106の上に形成され、且つ凹部領域108を埋めている。ある用途においては、金属層107を堆積するよりも前に、バリア層106の上に金属シード層を堆積し得る。該金属シード層は、バリア層106の上への金属層107の堆積及び結合が容易となるように、金属層107と同じ材料を含んでいてもよい。
図1−1に示すように、金属層107は、凹部領域108を埋めると共に、非凹部領域を覆っている。金属層107は、銅層であることが好ましい。
【0014】
図1−2に示すように、非凹部領域の上に形成された金属層107を除去すると共に、凹部領域108の金属を除去する。これにより、凹部領域108の中には、ある程度の量、すなわち所定量の金属が残る。本実施形態においては、凹部領域108の金属表面は、第2誘電体層104の上面と同一の高さである。非凹部領域の上に形成された金属層107と、凹部領域108の金属とは、CMP若しくは電解研磨によって、又はCMPと電解研磨との組み合わせによって除去され得る。金属層107の大部分はCMPによって除去され、半導体構造体上の連続的な金属層107が約500オングストロームから1000オングストロームの厚さで残るのが好ましく、その後、電解研磨を用いて、非凹部領域の上に形成された金属層107の残部と、凹部領域108の金属とを除去するのが好ましい。CMPプロセス中に、チップ内の異なる段差の高さは最小化される。電解研磨法及び電界研磨装置は、ここにレファレンスとして参照し得る国際特許出願PCT/CN2012/075990に開示されている。
【0015】
図1−3に示すように、熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたバリア層106とハードマスク層105とを除去する。熱流エッチング用の化学ガスは、XeF
2、XeF
4及びXeF
6のうちの1つ、又はこれらのうちの1つを含む混合ガスを選択し得る。例えば、XeF
2を選んだ場合のXeF
2と、ルテニウム(Ru)又はコバルト(Co)との化学式は、以下となる。
【0016】
Ru+3XeF
2−> RuF
6(揮発)+3Xe(気体)
Co+2XeF
2−> CoF
4(揮発)+2Xe(気体)
ルテニウムを含むバリア層106に対する熱流エッチングの温度は、0℃から400℃であり、100℃から350℃がより良い。ルテニウムを含むバリア層106に対する熱流エッチングの圧力は、10mTorrから20Torrである。XeF
2の流量は、0sccmから50sccmであり、該流量は、質量流量計によって調節され得る。これらの条件下において、Ruのエッチングレートは、Ta、TaN、Ti又はTiNのエッチングレートとほぼ同一である。110℃において、Ruのエッチングレートは、流量が9sccmの場合に、約250オングストローム/分である。Coを含むバリア層106に対する熱流エッチングの条件は、温度が120℃から600℃であり、200℃から400℃が好ましい。バリア層106とハードマスク層105とが除去された後は、
図1−3に示すように、金属線が分離される。
【0017】
バリア層106が熱流エッチングによって除去されるよりも前に、基板101の表面は、HFを含む溶液による処理又はHF蒸気を含む気相による処理が必要となることがある。これは、電解研磨による金属除去プロセス中に、バリア層106の上面に酸化膜からなる層が形成される場合があり、該酸化膜は、その下のバリア層106に対するエッチング効率を低下させるおそれがあるからである。従って、熱流エッチングによってバリア層106が除去されるよりも前に、基板101の表面に対して、該酸化膜を除去する処理を行うことが好ましい。
【0018】
従って、
図2に示すように、本発明の一例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法は、以下のように要約することができる。
【0019】
ステップ201:誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び誘電体層に形成された凹部領域と、ハードマスク層、凹部領域の側面及び凹部領域の底面の上に形成されたルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する。
【0020】
ステップ203:非凹部領域の上に形成された金属層及び凹部領域の金属を除去し、凹部領域内に所定量の金属を残す。
【0021】
ステップ205:熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層と、ハードマスク層とを除去する。
【0022】
本実施形態においては、凹部領域の金属表面は、誘電体層の上面の高さと同一である。
【0023】
図3−1から
図3−4には、本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示している。半導体構造体は、ウェーハのような基板301を含んでいる。基板301は、図示はしないが、該基板301の中に、IC装置及び必要な接続構造体を既に含んでいてもよい。ある用途では、絶縁層302が基板301の上に形成される。絶縁層302はSiCNであり得る。誘電体層が絶縁層302の上に形成される。絶縁層302が基板301の上に形成されない場合は、誘電体層が基板301の上に直接に形成され得る。誘電体層は、SiO
2、SiOC、SiOF、SiLK、BD、BDII、又はBDIIのような材料を含んでいてもよい。半導体装置においては、半導体構造体同士の間の容量を低減するローk誘電体材料を選択するのが好ましい。異なる構造体の要求によると、誘電体層は2層又は2層以上から構成され得る。図に示す実施形態においては、該誘電体層は、絶縁層302の上に形成された第1誘電体層303と、該第1誘電体層303の上に形成された第2誘電体層304との2層を含む。第1誘電体層303はローk誘電体層であり得る。第2誘電体層304はTEOSであり得る。ハードマスク層305が第2誘電体層304の上に堆積される。ハードマスク層305の材料は、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン又は窒化タングステンを含んでいてもよい。凹部領域、例えばトレンチ又はヴィア等は、公知の方法を用いて、ハードマスク層305、第2誘電体層304、第1誘電体層303及び絶縁層302に形成されており、その一例として、凹部領域308が図中に示されている。
【0024】
バリア層306が、ハードマスク層305の上、並びに凹部領域308の側面上及び底面上に堆積される。バリア層306の材料は、20nm又は20nm以下のノードプロセスの要求を満たす、少なくともルテニウムを含む。バリア層306と、ハードマスク層305、第2誘電体層304、第1誘電体層303及び絶縁層302との間の付着性を改善するために、該バリア層306は、第1バリア層と第2バリア層との2層を含むことが好ましい。第1バリア層は、ハードマスク層305の上、並びに凹部領域308の側面上及び底面上に形成される。第1バリア層の材料は、チタン、窒化チタン、タンタル又は窒化タンタルを選択することができる。第2バリア層は第1バリア層の上に形成され、且つ、その材料はルテニウムである。一般的には、第2バリア層がルテニウムであるなら、第1バリア層は窒化タンタルを選ぶのが好ましい。
【0025】
金属層307がバリア層306の上に形成され、且つ凹部領域308を埋めている。ある用途においては、金属層307を堆積するよりも前に、バリア層306の上に金属シード層を堆積し得る。該金属シード層は、バリア層306の上への金属層307の堆積及び結合が容易となるように、金属層307と同じ材料を含んでいてもよい。
図3−1に示すように、金属層307は、凹部領域308を埋めると共に、非凹部領域を覆っている。金属層307は、銅層であることが好ましい。
【0026】
図3−2に示すように、非凹部領域の上に形成された金属層307を除去すると共に、凹部領域308の金属を除去する。これにより、凹部領域308の中には、ある程度の量、すなわち所定量の金属が残る。本実施形態においては、凹部領域308の金属表面は、第2誘電体層304の上面よりも低い。非凹部領域の上に形成された金属層307と、凹部領域308の金属とは、CMP若しくは電解研磨によって、又はCMPと電解研磨との組み合わせによって除去され得る。金属層307の大部分はCMPによって除去され、半導体構造体上の連続的な金属層307が約500オングストロームから1000オングストロームの厚さで残るのが好ましく、その後、電解研磨を用いて、非凹部領域の上に形成された金属層307の残部と、凹部領域308の金属とを除去するのが好ましい。CMPプロセス中に、チップ内の異なる段差の高さは最小化される。電解研磨法及び電界研磨装置は、ここにレファレンスとして参照し得る国際特許出願PCT/CN2012/075990に開示されている。
【0027】
図3−3に示すように、凹部領域308の金属表面をキャップ層309によって選択的に覆う。ここで、「選択的に覆う」とは、キャップ層309が、凹部領域308の金属表面上のみを覆う一方、非凹部領域の上に形成されたバリア層306の表面上は覆わないということを意味する。凹部領域308におけるキャップ層309の上面は、第2誘電体層304の上面の高さと同一である。キャップ層309は、通常、コバルト材料を選択する。但し、他の材料を使用することも可能である。
【0028】
図3−4に示すように、熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたバリア層306とハードマスク層305とを除去する。熱流エッチング用の化学ガスは、XeF
2、XeF
4及びXeF
6のうちの1つ、又はこれらのうちの1つを含む混合ガスを選択し得る。例えば、XeF
2を選んだ場合、ルテニウムを含むバリア層306に対する熱流エッチングの温度は、0℃から400℃であり、50℃から120℃がより良い。ルテニウムを含むバリア層306に対する熱流エッチングの圧力は、10mTorrから20Torrである。XeF
2の流量は、0sccmから50sccmであり、該流量は、質量流量計によって調節され得る。これらの条件下において、Ruのエッチングレートは、Ta、TaN、Ti又はTiNのエッチングレートとほぼ同一である。110℃において、Ruのエッチングレートは、約250オングストローム/分である。また、温度が120℃よりも低い場合には、XeF
2とCoとの間の反応は無視し得る。
【0029】
バリア層306が熱流エッチングによって除去されるよりも前に、基板301の表面は、HFを含む溶液による処理又はHF蒸気を含む気相による処理が必要となることがある。これは、電解研磨による金属除去プロセス中に、バリア層306の上面に酸化膜からなる層が形成される場合があり、該酸化膜は、その下のバリア層306に対するエッチング効率を低下させるおそれがあるからである。従って、熱流エッチングによってバリア層306が除去されるよりも前に、基板301の表面に対して、該酸化膜を除去する処理を行うことが好ましい。
【0030】
従って、
図4に示すように、本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法は、以下のように要約することができる。
【0031】
ステップ401:誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び誘電体層に形成された凹部領域と、ハードマスク層、凹部領域の側面及び凹部領域の底面の上に形成されたルテニウムからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する。
【0032】
ステップ403:非凹部領域の上に形成された金属層及び凹部領域の金属を除去し、凹部領域内に所定量の金属を残す。ここで、凹部領域内の金属表面は、誘電体層の上面よりも低い。
【0033】
ステップ404:凹部領域内の金属表面をキャップ層により選択的に覆う。ここで、凹部領域内のキャップ層の上面は、誘電体層の上面の高さと同一である。
【0034】
ステップ405:熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたルテニウムを含むバリア層と、ハードマスク層とを除去する。
【0035】
図5−1から
図5−4には、本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成プロセスを示している。半導体構造体は、ウェーハのような基板501を含んでいる。ある用途では、絶縁層502が基板501の上に形成される。絶縁層502はSiCNであり得る。誘電体層が絶縁層502の上に形成される。絶縁層502が基板501の上に形成されない場合は、誘電体層が基板501の上に直接に形成され得る。誘電体層は、SiO
2、SiOC、SiOF、SiLK、BD、BDII、又はBDIIのような材料を含んでいてもよい。半導体装置においては、半導体構造体同士の間の容量を低減するローk誘電体材料を選択するのが好ましい。異なる構造体の要求によると、誘電体層は2層又は2層以上から構成され得る。図に示す実施形態においては、該誘電体層は、絶縁層502の上に形成された第1誘電体層503と、該第1誘電体層503の上に形成された第2誘電体層504との2層を含む。第1誘電体層503はローk誘電体層であり得る。第2誘電体層504はTEOSであり得る。ハードマスク層505が第2誘電体層504の上に堆積される。ハードマスク層505の材料は、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン又は窒化タングステンを含んでいてもよい。凹部領域、例えばトレンチ又はヴィア等は、公知の方法を用いて、ハードマスク層505、第2誘電体層504、第1誘電体層503及び絶縁層502に形成されており、その一例として、凹部領域508が図中に示されている。
【0036】
バリア層506が、ハードマスク層505の上、並びに凹部領域508の側面上及び底面上に堆積される。バリア層506の材料は、20nm又は20nm以下のノードプロセスの要求を満たす、少なくともルテニウム又はコバルトを含む。バリア層506と、ハードマスク層505、第2誘電体層504、第1誘電体層503及び絶縁層502との間の付着性を改善するために、該バリア層506は、第1バリア層と第2バリア層との2層を含むことが好ましい。第1バリア層は、ハードマスク層505の上、並びに凹部領域108の側面上及び底面上に形成される。第1バリア層の材料は、チタン、窒化チタン、タンタル又は窒化タンタルを選択することができる。第2バリア層は第1バリア層の上に形成され、且つ、その材料はルテニウム又はコバルトである。一般的には、第2バリア層がコバルトであるなら、第1バリア層は窒化チタンを選ぶのが好ましく、また、第2バリア層がルテニウムであるなら、第1バリア層は窒化タンタルを選ぶのが好ましい。
【0037】
金属層507がバリア層506の上に形成され、且つ凹部領域508を埋めている。ある用途においては、金属層507を堆積するよりも前に、バリア層506の上に金属シード層を堆積し得る。該金属シード層は、バリア層506の上への金属層507の堆積及び結合が容易となるように、金属層507と同じ材料を含んでいてもよい。
図5−1に示すように、金属層507は、凹部領域508を埋めると共に、非凹部領域を覆っている。金属層507は、銅層であることが好ましい。
【0038】
図5−2に示すように、非凹部領域の上に形成された金属層507を除去すると共に、凹部領域508の金属を除去する。これにより、凹部領域508の中には、ある程度の量、すなわち所定量の金属が残る。本実施形態においては、凹部領域508の金属表面は、第2誘電体層504の上面よりも低い。非凹部領域の上に形成された金属層507と、凹部領域508の金属とは、CMP若しくは電解研磨によって、又はCMPと電解研磨との組み合わせによって除去され得る。金属層507の大部分はCMPによって除去され、半導体構造体上の連続的な金属層507が約500オングストロームから1000オングストロームの厚さで残るのが好ましく、その後、電解研磨を用いて、非凹部領域の上に形成された金属層507の残部と、凹部領域508の金属とを除去するのが好ましい。CMPプロセス中に、チップ内の異なる段差の高さは最小化される。電解研磨法及び電界研磨装置は、ここにレファレンスとして参照し得る国際特許出願PCT/CN2012/075990に開示されている。
【0039】
熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたバリア層506とハードマスク層505とを除去する。バリア層506及びハードマスク層505を除去するプロセス中に、凹部領域508の側面上に形成されたバリア層506が部分的にエッチングされてもよい。
図5−3A及び
図5−3Bは、非凹部領域の上に形成されたバリア層506とハードマスク層505とが熱流エッチングによって除去される後の両極端の状態を表している。
【0040】
バリア層506が熱流エッチングによって除去されるよりも前に、基板501の表面は、HFを含む溶液による処理又はHF蒸気を含む気相による処理が必要となることがある。これは、電解研磨による金属除去プロセス中に、バリア層506の上面に酸化膜からなる層が形成される場合があり、該酸化膜は、その下のバリア層506に対するエッチング効率を低下させるおそれがあるからである。従って、熱流エッチングによってバリア層306が除去されるよりも前に、基板501の表面に対して、該酸化膜を除去する処理を行うことが好ましい。
【0041】
図5−4に示すように、凹部領域508の金属表面をキャップ層509によって選択的に覆う。凹部領域508におけるキャップ層509の上面は、第2誘電体層504の上面の高さと同一である。キャップ層509は、通常、コバルト材料を選択する。但し、他の材料を使用することも可能である。なぜなら、凹部領域508の金属表面の上にはそれを覆うキャップ層509があり、従って、バリア層506は、非凹部領域の上にバリア層506の残渣を残さないように、オーバエッチングが可能となるからである。
【0042】
従って、
図6に示すように、本発明の他の例示的実施形態に係る半導体構造体の形成方法は、以下のように要約することができる。
【0043】
ステップ601:誘電体層と、該誘電体層の上に形成されたハードマスク層と、該ハードマスク層及び誘電体層に形成された凹部領域と、ハードマスク層、凹部領域の側面及び凹部領域の底面の上に形成されたルテニウム又はコバルトからなる少なくとも1層を含むバリア層と、該バリア層の上に形成されると共に凹部領域を埋める金属層とを含む半導体構造体を用意する。
【0044】
ステップ603:非凹部領域の上に形成された金属層及び凹部領域の金属を除去し、凹部領域内に所定量の金属を残す。ここで、凹部領域内の金属表面は、誘電体層の上面よりも低い。
【0045】
ステップ605:熱流エッチングにより、非凹部領域の上に形成されたルテニウム又はコバルトを含むバリア層と、ハードマスク層とを除去する。
【0046】
ステップ606:凹部領域内の金属表面をキャップ層により選択的に覆う。ここで、凹部領域内のキャップ層の上面は、誘電体層の上面の高さと同一である。
【0047】
発明に係る上記の記載は、図面及び明細書のために呈示されている。ここに開示された正確な形状によって、本発明を完全なものにすること又は制限することを意図しない。また、多くの変更及び変形は、上記の教示に照らして明らかに可能である。当業者にとって明白であるはずの、このような変更及び変形は、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の範囲に含まれ得る。
【国際調査報告】