特表2017-533524(P2017-533524A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-533524カスタマーエクスペリエンス・パーソナライゼーション管理プラットフォーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-533524(P2017-533524A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(54)【発明の名称】カスタマーエクスペリエンス・パーソナライゼーション管理プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20171013BHJP
【FI】
   G06Q30/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2017-523926(P2017-523926)
(86)(22)【出願日】2015年10月27日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月12日
(86)【国際出願番号】AU2015050671
(87)【国際公開番号】WO2016065417
(87)【国際公開日】20160506
(31)【優先権主張番号】62/069,224
(32)【優先日】2014年10月27日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517148567
【氏名又は名称】フラミンゴ ベンチャース プロプライエタリ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ウォレス、カトリオーナ
(72)【発明者】
【氏名】トライコフスキー、ジュリー
(72)【発明者】
【氏名】ガンモ、アンジェラ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
(57)【要約】
ネットワークおよびデータベースと通信するコンピュータサーバを含み、コンピュータサーバは、プラットフォームを動作させて、売り手ユーザを、ネットワークを介してプラットフォームを使用できるようにし、顧客ユーザを、ネットワークを介してプラットフォームを使用するよう招待するように構成されている、複数の顧客が連係できるようにする方法およびシステム。また、顧客ユーザに質問を送信し、顧客ユーザから質問への応答を受け取ることで、顧客ユーザをリサーチする。質問は、格納されたプラットフォーム質問を含み、ネットワーク接続された個人のストレージから個人情報をアップロードするよう顧客ユーザに指示する。さらに、顧客ユーザに製品の好みに係るテンプレートを送信し、ネットワークを介して顧客ユーザから製品の好みに係るテンプレートへの回答を受信し、顧客ユーザに受信した応答に基づく製品を提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の者が連係することを可能にするプラットフォームであって、
互いに通信する1以上のコンピュータサーバおよびデータベースを備え、
前記コンピュータサーバおよびデータベースは、
前記プラットフォームを動作させて、売り手ユーザに、
ネットワークを介して前記プラットフォームを使用するよう顧客ユーザを招待することと、
格納されたプラットフォーム質問を含む質問を前記顧客ユーザに送信して、前記顧客ユーザからの前記質問に対する応答を受信することで、前記顧客ユーザを調査することと、
ネットワーク接続された個人のストレージから個人情報をアップロードするように、前記顧客ユーザに指示することと、
前記顧客ユーザに製品の好みに係るテンプレートを送信することと、
前記顧客ユーザから、前記ネットワークを介して、前記製品の好みに係るテンプレートへの回答を受信することと、
受信した前記応答に基づいた製品を、前記顧客ユーザに提供することと、
を許可するよう構成されたプラットフォーム。
【請求項2】
前記コンピュータサーバを介して、
前記顧客に、前記ネットワークを介してエクスペリエンス可変要素を提供し、前記顧客との通信をカスタマイズするために前記回答を保存すること、をさらに備え、
前記エクスペリエンス可変要素は、
前記顧客が好む通信スタイル、
前記顧客が好む通信チャネル、
前記顧客が対話したいと思う人の特性、
前記顧客が行いたいプロセス、
前記顧客が選択する製品オプション、および
前記顧客が、選択したエクスペリエンス可変要素に対して支払ってもよいとする価格、
のうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項3】
提供される製品は、歯科診療、救急、家族介護、一般的なケア(看護)、病院業務、医療サービス、メンタルヘルスサービス、栄養および食事サービスや製品、外科治療およびサービス、セラピーサービス、在宅ヘルスケア、予防接種、臨床試験、主な医療保障、医療画像サービス、医療用品、好適な医療専門家サービス、処方箋薬の補償、予防治療、初期診療、急性疾患および慢性状態の最先端治療、無制限の医師の選択、家族計画、不妊治療、新生児医療、産科、妊娠ケア、胎教、視力および聴力サービス、作業療法、理学療法、呼吸療法、言語療法、耐久性のある医療機器、介護支援サービス管理、ケアの継続、終身の基本的福利厚生、既存欠陥の保険担保、およびリハビリ、
のうちの少なくとも1つである、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項4】
前記製品の好みに係るテンプレートは、歯科診療、救急、家族介護、一般的なケア(看護)、病院業務、医療サービス、メンタルヘルスサービス、栄養および食事サービスや製品、外科治療およびサービス、セラピーサービス、
を含むが、これに限定されないケアの分野にある、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項5】
前記製品の好みに係るテンプレートは、在宅ヘルスケア、予防接種、臨床試験、主な医療保障、医療画像サービス、医療用品、好適な医療専門家サービス、処方箋薬の補償、予防治療、初期診療、急性疾患および慢性状態の最先端治療、および無制限の医師の選択、
のうちの少なくとも1つである、一般的なケア製品/サービスである、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項6】
前記顧客によってアップロードされた前記個人情報は、どの製品の好みに係るテンプレートが使用されるかを決定するために使用される、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項7】
前記製品の好みに係るテンプレートは、作業療法、理学療法、呼吸療法、および言語療法
のうちの少なくとも1つであるセラピーサービスである、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項8】
前記製品の好みに係るテンプレートへの、受信された前記回答は、前記顧客へ尋ねる、前記製品に関する後の質問に情報を提供する、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項9】
前記コンピュータサーバは、
詳細をデータベースに格納するように、さら構成され、
前記詳細は、製品の好みに係るテンプレートへの前記質問および回答への前記応答を含み、
前記コンピュータサーバは、
前記格納された詳細を前記ネットワークを介して第三者のアプリケーションサーバに送信するように、さらに構成される、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項10】
前記データベースは、前記顧客および前記コンピュータサーバの両方によってアクセス可能な、ネットワーク接続されたデータストレージである、
請求項1に記載のプラットフォーム。
【請求項11】
医療サービスの売り手および顧客の、ネットワーク接続された連係を可能にするプラットフォームであって、
データストレージおよびネットワークと通信するサーバを備え、
前記サーバは、前記プラットフォームを動作させて、
顧客ユーザを、前記ネットワークを介して前記プラットフォームにログインできるようにし、
前記顧客ユーザに、自身の医療/個人データを前記データストレージにアップロードするように促し、
アップロードされた顧客ユーザデータを前記データストレージに記憶させ、
前記顧客のユーザに、個人の好みを識別するように指示し、
識別された顧客の個人の好みを受信し、
前記識別された顧客ユーザの個人の好みに基づく、
前記顧客ユーザに製品/サービスの選択を促し、
前記選択された製品/サービスに基づく格納されたテンプレートを選択し、
前記記憶されたデータを前記選択されたテンプレートにロードし、
前記顧客ユーザに、前記選択されたテンプレートに基づく質問に回答するように指示し、
前記質問に対する回答を受け取って、前記選択されたテンプレートに前記回答をロードし、
前記テンプレートを第三者のアプリケーションサーバに送信する。
【請求項12】
前記サーバは、
詳細を前記データストレージに記憶するよう、さらに構成され、
詳細は、前記選択された製品/サービス、および前記質問に対する前記回答を含み、
前記サーバは、
前記質問への前記回答を利用して、後の使用のために前記製品テンプレートを変更するよう、さらに構成される、
請求項11に記載のプラットフォーム。
【請求項13】
前記サーバを介して、
前記ユーザから受信した前記個人の好みを、製品/サービスの提供に相関させることと、
前記相関させた製品/サービスの提供を利用して、前記顧客ユーザに前記製品/サービスの選択を指示することと、をさらに備える、
請求項11に記載のプラットフォーム。
【請求項14】
前記顧客ユーザと売り手との間の通信は、前記ネットワーク上で、各人によってアクセスされる、インスタントメッセージディスプレイを介する、
請求項11に記載のプラットフォーム。
【請求項15】
医療サービスの売り手および顧客の、ネットワーク接続された連係を可能にするプラットフォームであって、
メモリ、データストレージ、およびネットワークと通信するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記ネットワークを介し、インスタントメッセージを用いて顧客と通信し、
前記顧客が要求した製品のタイプに基づくリサーチ用質問のテンプレートを呼び出し、
前記テンプレートから前記顧客に質問を送り、
前記顧客からの前記質問に対する回答を受信し、
前記質問への前記回答を製品オファーと相関させ、
前記顧客に、相関させた回答に基づいた製品オファーを送信し、
前記顧客からの前記製品オファーの製品選択を受信し、
前記データストレージに、質問への前記回答、エクスペリエンス可変要素応答、および製品選択を記憶させる命令を実行するよう構成される、
プラットフォーム。
【請求項16】
製品オファーと前記質問への回答を相関させることは、前記質問への回答を製品オファーのためのデータテーブルとマッチングすることを含む、
請求項15に記載のプラットフォーム。
【請求項17】
前記プロセッサは、
顧客にエクスペリエンス可変要素を送信し、
前記エクスペリエンス可変要素への応答を受信するための命令を実行するよう、さらに構成される、
請求項15に記載のプラットフォーム。
【請求項18】
前記プロセッサは、
通信を開始するための招待状を前記顧客に送信し、
前記招待状の受諾を受信するための命令を実行するよう、さらに構成される、
請求項15に記載のプラットフォーム。
【請求項19】
前記リサーチ用質問テンプレートは、前記データストレージに記憶され、トレンドの市場のフィードバックに基づいて時間とともに変化させられる、
請求項15に記載のプラットフォーム。
【請求項20】
前記エクスペリエンス可変要素は、
前記顧客が好む前記通信スタイル、
前記顧客が好む前記通信チャネル、
前記顧客が対話したいと考える前記の人の前記特性、
前記顧客が行いたい前記プロセス、
前記顧客が選択する前記製品オプション、および
前記顧客が、選択したエクスペリエンス可変要素に対して支払ってもよいとする前記価格、
のうちの少なくとも1つである、
請求項17に記載のプラットフォーム。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記ネットワークを介して第三者アプリケーションに前記製品選択を送信するための命令を実行するよう、さらに構成される、
請求項15に記載のプラットフォーム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ネットワーク接続されたコンピュータシステムを介したデータ処理およびユーザインタラクションの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、参照により本明細書に援用される、2014年10月27日出願の米国仮特許出願第62/069224号の優先権を主張する。
【0003】
従来のビジネスの形式は、産業デザインと複数の個人の取り扱いとをひとまとめにすることを、基礎としている。以前は、これがビジネスの効率的な形式であったが、現在、ネットワーク接続されたデジタル方式やシステムによって高められた顧客の素養や権限に伴い、顧客は個々のニーズに合わせて、製品、サービス、およびエクスペリエンスをパーソナライズすることを求めている。現在の顧客関係管理(CRM)およびデータ分析のシステムは、顧客行動を知るうえでの手がかりにはなるが、通常、個々の顧客が望むものを正確に反映した個人レベルのものではない。
【0004】
顧客への質問やデータを適切に管理しなければ、製品やサービスの提供をカスタマイズすることは容易ではなかった。この問題は、ネットワーク接続されたデータストレージおよび顧客インタラクションを用いることで対処することができる。
【発明の概要】
【0005】
ここでのシステムおよび方法は、複数の者が連係することを可能にするプラットフォームであって、互いに通信する1以上のコンピュータサーバおよびデータベースを備え、前記コンピュータサーバおよびデータベースは、前記プラットフォームを動作させて、売り手ユーザに、ネットワークを介して前記プラットフォームを使用するよう顧客ユーザを招待することと、格納されたプラットフォーム質問を含む質問を前記顧客ユーザに送信して、前記顧客ユーザからの前記質問に対する応答を受信することで、前記顧客ユーザを調査することと、ネットワーク接続された個人のストレージから個人情報をアップロードするように、前記顧客ユーザに指示することと、前記顧客ユーザに製品の好みに係るテンプレートを送信することと、前記顧客ユーザから、前記ネットワークを介して、前記製品の好みに係るテンプレートへの回答を受信することと、受信した前記応答に基づいた製品を、前記顧客ユーザに提供することと、を許可するよう構成されたプラットフォームを含み、前記コンピュータサーバは、詳細をデータベースに格納するように、さら構成され、前記詳細は、製品の好みに係るテンプレートへの前記質問および回答への前記応答を含み、前記コンピュータサーバは、前記格納された詳細を前記ネットワークを介して第三者のアプリケーションサーバに送信するように、さらに構成されるプラットフォーム。
【0006】
特定の実施の形態は、顧客が製品またはサービスを購入することを希望する場合に、売り手の質問に対する応答として、顧客が支払いまたは請求情報を入力する能力を含んでもよい。
【0007】
特定の実施の形態は、医療サービスの売り手および顧客の、ネットワーク接続された連係を可能にするプラットフォームを備え、データストレージおよびネットワークと通信するサーバを備え、前記サーバは、前記プラットフォームを動作させて、顧客ユーザを、前記ネットワークを介して前記プラットフォームにログインできるようにし、前記顧客ユーザに、自身の医療/個人データを前記データストレージにアップロードするように促し、アップロードされた顧客ユーザデータを前記データストレージに記憶させ、前記顧客のユーザに、個人の好みを識別するように指示し、識別された顧客の個人の好みを受信し、前記識別された顧客ユーザの個人の好みに基づく、前記顧客ユーザに製品/サービスの選択を促し、前記選択された製品/サービスに基づく格納されたテンプレートを選択し、前記記憶されたデータを前記選択されたテンプレートにロードし、前記顧客ユーザに、前記選択されたテンプレートに基づく質問に回答するように指示し、前記質問に対する回答を受け取って、前記選択されたテンプレートに前記回答をロードし、前記テンプレートを第三者のアプリケーションサーバに送信する。
【0008】
特定の実施の形態は、顧客が他のデバイス(ウェアラブルデバイスを含む)からの情報を同期させる能力を含んでもよいため、顧客が選択すれば、ネットワークを介してこのデータをプラットフォームにアップロードすることができる。このデータを使用して、顧客とその好みをよりよく理解し、売り手が、より良いサービスを提供できるようになる。
【0009】
特定の実施の形態は、医療サービスの売り手および顧客の、ネットワーク接続された連係を可能にするプラットフォームであって、メモリ、データストレージ、およびネットワークと通信するプロセッサを備え、前記プロセッサは、前記ネットワークを介し、インスタントメッセージを用いて顧客と通信し、前記顧客が要求した製品のタイプに基づくリサーチ用質問のテンプレートを呼び出し、前記テンプレートから前記顧客に質問を送り、前記顧客からの前記質問に対する回答を受信し、前記質問への前記回答を製品オファーと相関させ、前記顧客に、相関させた回答に基づいた製品オファーを送信し、前記顧客からの前記製品オファーの製品選択を受信し、前記データストレージに、質問への前記回答、エクスペリエンス可変要素応答、および製品選択を記憶させる命令を実行するよう構成される、プラットフォームを含む。
【0010】
特定の実施の形態は、顧客の身元を確認するためのツールを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本明細書の特定の実施の形態と一致するプラットフォームを用いるネットワーク図の例である。
【0012】
図2】本明細書の特定の実施の形態と一致する本発明の高レベル要素の例を示す図である。
【0013】
図3】本明細書の特定の実施の形態と一致するプラットフォームの高レベル要素のさらなる例を示す図である。
【0014】
図4】本明細書の特定の実施の形態と一致するフロー処理の例を示すフローチャートの例である。
【0015】
図5】本明細書の特定の実施の形態と一致するフローチャートの例である。
【0016】
図6】本明細書の特定の実施の形態と一致する図5のフローチャートの例の続きを示すものである。
【0017】
図7】本明細書の特定の実施の形態と一致する別のフローチャートの例である。
【0018】
図8】本明細書の特定の実施の形態を実施するために用いられてもよい、コンピュータデバイスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで、実施の形態を詳細に参照し、その例を添付図面に示す。以下の詳細な説明では、本明細書に示される内容の十分な理解を与えるため、多数の具体的な詳細が示される。しかし、それらの具体的な詳細がなくとも同内容を実施できることは、当業者には明らかである。さらに、本明細書に記載される特定の実施の形態は、例示として提供されるものであって、本発明の範囲をこれらの特定の実施の形態に限定するために用いられるものではない。他の例においては、本発明の実施の形態の態様を不必要に不明瞭にしないため、周知のデータ構造、タイミングプロトコル、ソフトウェア操作、手順、および構成要素について詳細に説明しない。
【0020】
(概要)
【0021】
顧客(カスタマー)と売り手(ベンダー)は、ビジネスの様々なプログラムを利用する、ネットワーク接続されたコンピュータシステムを用い、様々な方法やシステムを利用して互いに対話し、交流し合っている。本明細書の特定の実施の形態は、顧客と売り手との個人のレベルでの対話、より具体的には、遠隔データストレージや検索および様々な通信方法のいずれかを利用するネットワーク上での、売り手とその顧客との間の対話環境の処理をサポートするプラットフォームを使用した対話に的をしぼっている。
【0022】
本明細書の実施の形態は、自身の顧客を知らない可能性がある、またはエクスペリエンスを個人としての顧客に提供することができない企業の取り扱いを含む。これは、ベンダー関係管理(VRM)の分野に分類されるか、または顧客が企業に直接意向を伝えることができる次世代のCRMと考えられてもよい。
【0023】
例えば、売り手は、顧客の本当のニーズに応えるために必要なレベルまで、顧客のことを知らない可能性がある。また、顧客は売り手と、売り手または顧客が望む程には、交流しない可能性がある。顧客と売り手との関係の分野は、歴史的にCRMシステムによって占められてきた。近年、VRMシステムが登場し、CRMシステムと同じスペースに対応しているが、これは顧客の視点からのものである。本明細書の特定の実施の形態は、CRMおよびVRMの分野、およびこれらの分野の間の対話に関係する。
【0024】
特定の実施の形態において、本明細書でのプラットフォームは、共創のプロセスによって売り手と顧客との間の対話をサポートするように構成されてもよく、それにより、売り手と顧客が、プラットフォームを使用して情報を共有する。プロセスやその中のオプションの理解を補助するよう、プロセス内の各動作またはステップは、それぞれ異なる観点を持つ顧客および売り手によって同時に見ることができる。
【0025】
特定の実施の形態の例において、企業は、システムを使用して顧客と対話してもよく、また、いくつかの実施の形態において、企業は、システムを使用して従業員と対話してもよい。顧客は、ビジネスユーザのクライアントである場合がある。いくつかの実施の形態において、売り手は、企業が製品またはサービスを販売するときに担う役割を果たすことが可能である。特定の実施の形態において、買い手は、顧客が製品またはサービスを購入するときに担う役割を果たすことが可能である。特定の実施の形態において、共創者は、企業の従業員および顧客(または、顧客の従業員)が共創するときに共同して担う役割を果たすことが可能である。
【0026】
(ネットワーク接続例)
【0027】
図1は、本明細書で説明される顧客や売り手と対話するための様々なプラットフォームを利用するネットワーク図の例である。この例では、顧客ユーザ102および売り手ユーザ104はそれぞれ、様々なデバイスやコンソール(例には、これらに限定されないが、コンピュータコンソール、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、腕時計型または眼鏡型のようなウェアラブルコンピュータが含まれる)のいずれかを有し、インターネット120を含むネットワークを介してシステム110に接続している。このように、顧客デバイス102および売り手デバイス104は同じ場所にいる必要はなく、デバイスがインターネット120に接続できる場所であればどこであっても対話することが可能である。特定の状況においては、顧客と売り手は同じ場所に位置している場合があり、それにより、本発明の局所的な視覚化を協力して共有することができる。
【0028】
このような接続および通信は、これらに限定さるものではないが、セルラ、Wi−Fi(登録商標)、ピコセル、フェムトセル、Bluetooth(登録商標) Low Energy、近距離通信、または他の無線通信方法およびシステム等のシステムを介した、様々な有線または無線コンピュータの対話のいずれかであることが可能である。図1の例は、Wi−Fi接続130を介して接続する顧客デバイス102と、セルラタワー接続132を介して接続する売り手デバイス104とを示しているが、これらの例は単なる例示であり、任意の形態の有線または無線接続を使用して通信してもよい。
【0029】
また、このようなネットワーク接続されたシステムは、後端プラットフォームシステム110が顧客102および売り手104の両方と同様に対話することを可能にしてもよく、また、ローカルストレージ140、クラウドストレージ142を含む、任意の数のネットワーク接続されたデータストレージ、ならびにデータ処理の仮想マシンを利用してもよい。
【0030】
また、さらに、このようなネットワーク接続されたシステムは、売り手のプラットフォームシステム170が後端プラットフォームシステム110と対話することを可能にしてもよい。構成されたセキュリティ設定の範囲内で、データは、後端プラットフォームシステム110と売り手のプラットフォームシステム170との間で共有およびアップデート(読込および書き込み)されてもよく、ローカルストレージ172およびクラウドストレージ174を含む、任意の数のネットワーク接続されたデータストレージ、ならびにデータ処理の仮想マシンを利用してもよい。売り手のプラットフォームシステム170の一例は、既存のCRM後端システムであり得る。特定の場合のいずれかにおいて、データは、後端プラットフォームシステム110と複数の売り手プラットフォームシステムとの間で共有およびアップデート(読込および書き込み)されてもよく、それらの例は、売り手の請求システム、売り手の金融システム、および売り手の物流システムであり得る。
【0031】
(機能の例)
【0032】
特定の機能の例は、前述のネットワークにおけるプラットフォームにより使用されてもよい。このようなプラットフォームの例は、顧客と売り手が、遠隔または対面のどちらでもカスタマーエクスペリエンスを共創することを可能にするために使用することができる。様々なプラットフォームの例は、例えば、顧客に売り手とのエクスペリエンスを管理するための権限を与えることや、売り手に個人としての顧客と対話できるようにするといった様々な機能を補助するために、顧客と売り手の両方など、2つのエンティティと対話するよう構成されることができる。
【0033】
顧客のエクスペリエンスは、歴史的に、売り手が提供する製品オプションや構成の選択、または価格交渉に限られていた。本明細書での特定の実施の形態は、製品オプションや価格を超えた要素を体験するよう、このエクスペリエンスを拡大してもよく、これらの新しい体験要素(以下に詳述する)は、これに限定されるものではないが、顧客の通信エクスペリエンス、顧客のチャネルエクスペリエンス、顧客のプロセスエクスペリエンス、顧客の対人エクスペリエンスを含むことが可能である。以下、特定の機能の例を示す。
【0034】
ジャーニーアシスト機能は、カスタマーエクスペリエンス・モデルおよび人間中心デザインコンポーネントに基づいてもよい。
【0035】
ジャーニーアバター機能は、ログインしたクリエイターの在不在にかかわらず質問をするジャーニーオートメーションにログインして閲覧しているクリエイターが質問をするクルーズ制御を含む、クリエイター(組織の従業員)から顧客への通信を自動化し、AI学習するジャーニーアバターマシン全体は、顧客との対話ができ、顧客に適した応答が見つからない場合、段階的に強化することができる。
【0036】
パーソナライザー機能は、顧客のエクスペリエンスを自動的に構成し、個別化する能力を提供してもよい。
【0037】
アナライザは、売り手が、経営目標という結果を提供するジャーニーを奨励し、そうではないジャーニーを降格させることを可能にする、様々なカスタマージャーニーからの結果の比較を行うために、プラットフォーム内のデータを分析することを特徴とする。このプロセスは、ジャーニーが、自動的に奨励または降格されてもよいように、自動化され得るものである。アナライザ情報および機能は、機能をより自動化するため、ジャーニーアバターと共に使用されてもよい。
【0038】
パーソナルクラウドは、顧客の管理下にある個人データを、遠隔で、かつ安全に、保管および共有することを可能にする。
【0039】
共創モデルは、顧客が望み、企業が提供できるエクスペリエンスを、顧客と従業員がデザインし、実装することを可能にする。
【0040】
図2は、顧客と対話するため売り手により使用されるプラットフォーム200の、高レベルの例を示す図である。図2に示される例は、そのように使用することができる様々な機能であり、ジャーニーアシスト220、統合プラットフォーム240、パーソナライザー210、アナライザ230、およびパーソナルクラウド260を含む。
【0041】
したがって、プラットフォーム200は、プラットフォームシステム全体が提供することができる様々な特色のある実施の形態を管理し、用いることができる。個々の機能は、別個のサーバまたはシステムとして示されているが、それらはいずれかの方法で統合され、混合され得るものであり、必ずしも別個のエンティティまたは実施の形態として存在する必要はない。
【0042】
(顧客への招待状)
【0043】
特定の例において、プラットフォームは、顧客へ招待状を発行するように、売り手によって構成されてもよい。この招待状の例は、スマートフォンまたは他のそのような無線デバイス上のモバイルアプリケーションを使用して、インターネットを経由することができる。このような招待状の例は、顧客が、売り手の従業員と対話するために、ネットワーク接続されたプラットフォームに、オンラインで入ることを可能にする。
【0044】
この対話は、これらに限定されるものではないが、(1)製品、サービス、エクスペリエンスの購入、(2)製品、サービス、エクスペリエンスのアップデート、(3)問題の解決、(4)情報の検索、通信またはアップデート、または(5)他の様々な例を含む、様々な事柄のいずれかのためのものであり得る。製品は、これらに限定されるものではないが、(1)銀行商品やサービス(例には、これらに限定されるものではないが、抵当貸付、個人ローン、クレジットカード、デビットカード、ビジネスローン、当座貸越、短期預金、長期預金、外国為替取引などが含まれる)、(2)保険商品やサービス(例には、これらに限定されるものではないが、健康保険、生命保険、自動車保険、住宅保険、労働者補償保険、ビジネス保険などが含まれる)、(3)公益事業製品やサービス(例には、これらに限定されるものではないが、電気、ガス、水道、家の電話、携帯電話、インターネット、ケーブルテレビが含まれる)、(4)インターネット商品やサービス(例には、これらに限定されるものではないが、不動産販売、消費者製品販売、雇用サービスが含まれる)、(5)保健事業(医療行為、病院、保健医療、理学療法クリニックが含まれるが、これらに限定されない)、または(6)行政サービスのうちの任意の数のものであり得る。
【0045】
(共創ラボ)
【0046】
この例では、従業員は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を介して、顧客と、共創ラボと呼ばれるプラットフォームで仮想的に会い、人間中心デザインのジャーニーテンプレートを用いて顧客をカスタマージャーニーに招待する。
【0047】
(人間中心デザインのジャーニーテンプレート)
【0048】
ジャーニーテンプレートは、人間中心デザイン(HCD)技術を用いて、デザインされてもよい。人間中心デザインの例は、企業の観点からデザインされたものとは対照的に、対話のためのステップが顧客によって操作されるものであってもよい。これにより、最大限のカスタマイズが可能になり、設定された進路に顧客を誘導するのではなく、顧客が望むものを提供することができる。
【0049】
(カスタマージャーニー)
【0050】
カスタマージャーニーは、顧客および売り手の共創者が共創ラボを通過する、進路またはプロセスを指す。この進路は、異なる質問と回答につながる、任意の数の質問と回答が含み得る。先の回答が、後の質問に情報を提供する。自身で選択できる冒険モデルでは、顧客は、余計なデータへ誘導されることなく、自分用にカスタマイズされ調整された情報を得るという利益を受けることができる。
【0051】
(ジャーニーテンプレート)
【0052】
ジャーニーテンプレートは、テンプレート化されたカスタマージャーニーを指す。カスタマージャーニーは、テンプレート化されてもよく、つまり、共創者が進んで行くことを選ぶかもしれない事前設定されたジャーニーとして共創者に提示される。共創者は、テンプレート化されたジャーニーを正確に進んで行ってもよく、または、例えば、顧客側の共創者による応答や売り手側の共創者による提案に基づいた様々な理由で、ジャーニーを変更したりしてもよい。このようにして、テンプレートは、先の回答に基づいた、後の質問や回答に柔軟性を持たせられるようにしてもよい。ジャーニーテンプレートは、ゼロからスタートさせるのではなく、売り手が話題を開始して、顧客にできるだけ良いサービスを提供するための対話を通して、顧客を導き始められるようにするための手助けができる。
【0053】
ジャーニーテンプレートは、HCD技術を用いてデザインされてもよく、カスタマーエクスペリエンスの分野における発明者のエクスペリエンスにより情報が提供される。
【0054】
(リサーチ検証モデル)
【0055】
リサーチ検証モデルは、分析リサーチに基づいてデザインまたは構築されたモデルまたは構成体であってもよい。特定の実施の形態の例において、共創ラボは、ネットワークを介して対話するために、売り手の従業員および顧客などの二者に対して、オンラインインスタントメッセージまたはチャット機能を利用することができる。そのような例は、アイコンまたは画像付きの吹き出し、色分けされた吹き出し、または他のインスタントメッセージあるいはテキストメッセージGUIプロフィールのGUIレンダリングを含む可能性がある。加えて、顧客が会話を好む場合は、Voice over Internet Protocol(VoIP)オーディオ接続、またはSkype(登録商標)やFacetime(登録商標)や他のビデオチャットシステムなどのビデオを使用して交流を行うことができる。
【0056】
カスタマージャーニーシステムの一例として、カスタマーエクスペリエンスの人間中心デザインの原則およびリサーチ検証モデルの両方を組み込むことができる。
【0057】
カスタマーエクスペリエンス・カテゴリは、特定の顧客が選択してもよい、カスタマーエクスペリエンスのカテゴリまたはタイプであってもよい。利用可能かつカスタマイズ可能なオプションのメニューは、顧客が情報を自身にとってトピカルかつ関連性のあるものに保ち、好ましい方法でその資料を届けてもらうために、そのメニューの中から選択が行われてもよい。例は、これらに限定されるものではないが、以下のものを含む。
1.コミュニケーション:顧客が企業にどのように連絡を取ってほしいか、(例えば、正式に、効率的に、および/または略式に連絡されることを望んでいるか)、顧客が売り手とどのような情報を共有しようとしているか(例えば、これらに限定されるものではないが、個人の詳細、運転免許証の詳細、パスポートの詳細、雇用の詳細、所得の詳細、健康の詳細、住宅価格、配偶者の詳細)、どの通信チャネルを介して、どの程度の頻度か、など。
2.チャネル:例えば、第三者のAPIを介したウェブサイトやモバイルサイトまたはアプリ、コールセンター、対面式、ソーシャルメディア、音声、テキスト、電子メール、インスタントメッセージといった対話チャネルが、顧客の要望および好みに対し、どの程度適しているか。
3.プロセス:例えば、セルフサービスとライブアテンダントによる補助を比較して、顧客に合ったやり方で行うプロセスが、顧客にとってどの程度簡単であるか。
4.人:顧客が、彼らに適した方法で、どのように企業の人間によって扱われるか、例えば、特定の人に使用される敬称、文化独特の考え方、様々なレベルのあいさつを持つ人をどう扱うか、スタッフは、顧客のことを熟知しているか、など。
5.製品:個々の顧客のニーズに合わせるために、製品またはサービスを、どうカスタマイズするか。
6.価格:上記のカテゴリの全カスタマーエクスペリエンスにわたり、顧客が得たエクスペリエンス全体について、顧客が支払ってもよいとする価格と、認識する価値。
価格は、顧客によって提示される可能性があり、売り手はそれを受け入れてもよく、または異なる価格を交渉したりしてもよい。可能な代替案は、売り手が価格を提示することであり、顧客はそれを受け入れてもよく、または異なる価格を交渉したりしてもよい。
【0058】
特定の顧客のためのエクスペリエンスの調整を助けるために、他のジャーニーテンプレートを売り手に使用可能としてもよい。以下は、いくつかの非限定的な例である。
【0059】
キーテンプレート:キーテンプレートは、特定のビジネス成果を達成するためにデザインされたジャーニーアシストテンプレートを指してもよい。そのようなキーテンプレートの例としては、アクイジション、リテンション、ウィンバック、イノベーション、コンシェルジュ、リサーチ、フォームアシスト、サポーターなどがある。
【0060】
アクイジションテンプレートは、顧客を、製品、サービス、またはエクスペリエンスを購入するための、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7を参照すると、このプロセスは、売り手が顧客/見込み客を参入者(アクイジション)の候補として識別することから始めることができ、例として、この識別は、売り手のCRMシステムによって行われることがある。売り手は、次に、顧客を共創するため招待することができ、そのような場合、システムと売り手のCRMシステムとの間のインテグレーションによってこの能力が提供される。これに限定されるものではないが、共創イベントを予約するカレンダー機能を含む、この招待に関連する様々な機能が存在する可能性がある。
【0061】
見積テンプレートは、売り手が、製品またはサービスの見積もりを顧客へ提供するのに十分な情報の収集できるようにするステップを指してもよい。これは、アクイジションテンプレートの一部を形成して、アクイジションテンプレートに導くものであってもよく、または別個のものであってもよい。
【0062】
共創が始まると、売り手は、顧客がパーソナルクラウドを有している場合、顧客のパーソナルクラウドからのデータをプッシュするために顧客を招待してもよい。パーソナルクラウドのコンテンツおよび顧客から与えられた権限に応じて、パーソナルクラウドは、顧客のエクスペリエンスの好みおよび個人データのいくつか、多く、ほとんど、またはすべてをシステムに通知する。共創のプロセスは、顧客アクイジションジャーニーの各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスによって促される一方で、各カスタマーエクスペリエンスのカテゴリ(コミュニケーション、チャネル、人、プロセス、製品および価格を含むが、これに限定されない)を通して売り手が顧客を導くことで進められる。このプロセスが進むにつれて、すべてのカスタマーエクスペリエンスの好みが獲得されてもよい。このプロセスの最後に、顧客は自分が選択したエクスペリエンスの好みまたはデータの、どちらでも自身のパーソナルクラウドに保存してもよい。また、このプロセスの最後に、システムは、共創の実行を自動化するために、第三者のアプリケーションへの統合を介して、データをプッシュすることができる。
【0063】
リテンションテンプレートは、企業が顧客と対話するために、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が企業との関係を再検討するように顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。このプロセスにより、従業員は個々の顧客のニーズを理解して対処し、それによってビジネスを維持することができる。図7を参照すると、売り手のCRMシステムによって顧客が維持(リテンション)の候補として識別された場合を除き、このプロセスは先の段落のアクイジションの例と同一のものになる可能性がある。この例において、売り手は、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスによって、顧客リテンションジャーニーを促される。
【0064】
ウィンバックテンプレートは、企業が、既に企業の顧客ではなくなっている個人と対話するために、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。このプロセスは、従業員が、顧客との関係や、顧客が企業から離れた理由に関連した問題を再検討し、従業員が、個々の顧客のニーズを理解して対応し、特定のオファーを行い、顧客を取り戻すことを可能にする。また、このプロセスは、売り手のCRMシステムによって顧客が取り戻し(ウィンバック)の候補として識別され、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客リウィンバックジャーニーを促される場合を除き、図7のアクイジションの例と同一のものになる可能性がある。
【0065】
イノベーションテンプレートは、企業が、個々の顧客との製品、サービス、エクスペリエンスに関連するイノベーションのアイデアをテストまたは生成するために、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7のアクイジション、リテンション、およびウィンバックの上記の例のように、このプロセスは、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客イノベーションジャーニーを促される場合を除き、同様のものになる。
【0066】
コンシェルジュテンプレートは、売り手がこのプラットフォームを使用して、今後のイベント、または新製品またはサービスの使用を顧客にアピールすることができる、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7のアクイジション、リテンション、およびウィンバックの上記の例のように、このプロセスは、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客コンシェルジュジャーニーを促される場合を除き、同様のものになる。コンシェルジュの例には、顧客がホテルや病院にチェックインするのを補助する売り手や、会議で出席するセッションやイベントを見直して選択する売り手が含まれるが、これに限定されない。
【0067】
リサーチテンプレートは、売り手がプラットフォームを使用して顧客に関する情報を収集することができる、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7のアクイジション、リテンション、およびウィンバックの上記の例のように、このプロセスは、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客リサーチジャーニーを促される場合を除き、同様のものになる。リサーチの例には、売り手が、顧客名、住所、電話番号、電子メールを記録することが含まれるが、これに限定されない。もう1つのリサーチの例は、売り手が、顧客の銀行の詳細、識別の情報、与信の明細、所得の詳細、または健康の詳細を尋ねて保存することであってもよい。
【0068】
フォームアシストテンプレートは、売り手がプラットフォームを使用して顧客がフォームへ記入することを支援することができる、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7のアクイジション、リテンション、およびウィンバックの上記の例のように、このプロセスは、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客フォームアシストジャーニーを促される場合を除き、同様のものになる。フォームアシストの例には、売り手が、電子クレジットアプリケーションフォームを顧客のデバイス上で共有し、顧客がそれを完了することを支援することが含まれるが、これに限定されない。もう1つの例は、売り手が、電子登録フォームを顧客のデバイス上で共有し、顧客がそれを完了することを支援することであってもよい。
【0069】
サポーターテンプレートは、売り手がプラットフォームを使用して補助を提供することができる、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。図7のアクイジション、リテンション、およびウィンバックの上記の例のように、このプロセスは、売り手が、各カスタマーエクスペリエンスのためにテンプレート化されたベストプラクティスにより顧客サポータージャーニーを促される場合を除き、同様のものになる。サポーターの例には、例えば、売り手が、保健サービス、納入、情報技術サポート、一般的な顧客サポート、技術サポート、トレーニングサポート、および/またはビジネスサポートにおいて、パーソナライズされたサポート機能を顧客に提供することが含まれるが、これに限定されない。
【0070】
クレームテンプレートは、売り手がプラットフォームを使用して顧客に対するクレームを管理することができる、人間中心デザインの原則に基づくジャーニーまたはオンラインプロセスを通して、売り手の従業員が顧客を導くようにするテンプレート化されたステップを指してもよい。
【0071】
引き続きジャーニーアシスト220を参照すると、特定の実施の形態では、プラットフォームは、売り手が現在応えることができない、顧客によって伝達された要望を取って、顧客記録に対してそれらを記録することができる。このような要望は、将来の製品のための入力として使用することができる。売り手が現在応えることができない要望の例としては、例えば、別種のものがない製品またはサービス、または売り手が別種を提供するようにプラットフォームを構成していないものなどである。
【0072】
プラットフォームは、顧客が対話において要求してきた好みを収集し、将来の対話において使用するために記録してもよい。そのようなストレージの例は、図1において、クラウドストレージ142またはローカルデータベースストレージ140を介するものである。
【0073】
(パーソナライザー製品の例)
【0074】
このプラットフォームで使用するための、図2における別の機能の例は、エクスペリエンス・パーソナライザー/製品マッチャー210である。このような機能を使用することによって、プラットフォーム200は、任意の数の売り手プラットフォームシステム210によって共有される情報を取得してもよい。
【0075】
顧客が要求するエクスペリエンスの詳細を共創するために、プラットフォームは、上述のカスタマーエクスペリエンス・カテゴリ全体にわたる様々な顧客要求のいずれかまたは全てを取得するシステムであってもよく、組織が提供できるものを、顧客要求に、最もよく合致させるようにしてもよい、パーソナライザー/製品マッチャー210を使用してもよい。したがって、プラットフォームには、既存のカスタマーエクスペリエンス構成を独自にイノベートし、それらを巧みに操作する、カスタマーエクスペリエンス・コンフィグレータが組み込まれている。この操作は、顧客の関心の焦点を、製品から、他のカスタマーエクスペリエンス・カテゴリのすべてまたは一部を含む焦点に変更するために、使用されてもよい。
【0076】
パーソナライザー/製品マッチャー210を使用することができる目的の例は、本発明が顧客の製品の好みに関する情報を収集し、この情報を使用して、企業が提供できる、そして提供したい範囲内で、顧客の好みに合致する製品オプションを自動的に構成することである。
【0077】
パーソナライザー/製品マッチャー210を使用することができる目的の別の例は、本発明が顧客の製品および価格設定に関する好みの情報を収集し、この情報を使用して、企業が提供できる、そして提供したい範囲内で、顧客の好みに合致し、顧客の価格設定の好みを満たす製品オプションを自動的に構成することである。
【0078】
パーソナライザー/製品マッチャー210を使用することができる目的の別の例は、本発明が顧客の製品の好み、価格の好み、上述したカスタマーエクスペリエンス・カテゴリの1つの、多くの、またはすべての好みに関する情報を収集し、この情報を使用して、企業が提供できる、そして提供したい範囲内で、顧客の好みに合った総合的なカスタマーエクスペリエンスを自動的に構成することである。
【0079】
(分析の例)
【0080】
図2に示される、このプラットフォームの別の機能の例は、アナライザ230である。この機能の例は、プラットフォームが、プラットフォームの至るところで収集され、生成されたデータの分析を可能にすることを含んでいてもよい。他の例からデータを収集することにより、プラットフォームは、プログラムされたものか共創されたものかに関わらず、様々な顧客のジャーニーの収益を測定して比較してもよい。このようにして、上首尾のジャーニーは、効果を最大化するために、繰り返されたり、深く研究されたり、模倣されたりしてもよい。上首尾のジャーニーには、評価システムまたは採点システムが適用されてもよい。人気のある、またはスコアの高いジャーニーのデータベースは、売り手の従業員がアクセスして、トレーニングや、後の顧客との対話のために利用されてもよい。また、どの売り手の従業員がどのテンプレートを好むかを示すために、お気に入りに、メタデータを付けてもよい。これらは、テンプレートのカスタマイズや、上首尾および不首尾のジャーニーの詳細の議論を行えるようにするため、売り手の従業員間で共有されてもよい。
【0081】
システム管理者は、様々な理由でジャーニーテンプレートを奨励することを望んでもよい。奨励されたジャーニーテンプレートは、管理者が重要であると感じているテンプレートや試験しているテンプレートを売り手の従業員に公開してもよい。加えて、売り手の従業員によってどのテンプレートが使用されているか、管理者に見えるようにしてもよい。このような方法で、悪戦苦闘している特定の従業員に、上首尾のテンプレートをもっと使用するよう提案してもよい。テンプレートの制御は、集約的に管理することができ、また、テンプレートの首尾だけではなく、テンプレートの選択に関連した従業員の首尾の分析を行えるようにすることができる。
【0082】
特定の実施の形態の例において、プラットフォームは、以下の分析能力を有するよう構成されてもよい。
【0083】
企業がアクセスおよび再検討ができる、顧客データの、リアルタイム・ダッシュボードおよびレポート。
【0084】
企業がアクセスおよび再検討ができる、本発明における全てのデータの、リアルタイム・ダッシュボードおよびレポート。
【0085】
企業がアクセスおよび再検討ができるキャンペーンにわたる、本発明における全てのデータの、リアルタイム・ダッシュボードおよびレポート。
【0086】
発明者がアクセスおよび再検討ができる、本発明を利用する全ての企業にわたる、本発明における全てのデータの、リアルタイム・ダッシュボードおよびレポート。
【0087】
カスタマージャーニーの分析が完了して、最善の結果を出したジャーニーの型が定められた。このシステムは、どのカスタマージャーニーやジャーニーのステップが顧客と企業に対して成果を上げる可能性が最も高いかを査定してもよく、同システムは、成果を上げる可能性が最も高く提示されたジャーニーを有するために、テンプレート化されたカスタマージャーニーとして再構成してもよい。
【0088】
(パーソナルクラウド機能の例)
【0089】
このプラットフォームで使用できる図2の別の例は、パーソナルクラウド260の機能である。このパーソナルクラウドの実施の形態の例は、図3において、より詳述されている。図3において、パーソナルクラウド340は、プラットフォーム360に、顧客が従業員と共創したあらゆる情報、データおよび/またはエクスペリエンスを、格納およびアクセスできるようにする。
【0090】
従来のビジネスモデルでは、顧客および売り手の従業員によって作成された情報は、企業によって格納および制御のみされる。しかし、本明細書での特定の実施の形態の例では、プラットフォーム360は、顧客が自身のデータを格納し、アクセスし、管理し、制御できるように、この従来のモデルをイノベートすることができる。このような機能は、顧客302が、次に企業と対話する際に、既に提供した情報を繰り返させないようにすることができる。代わりに、パーソナルクラウドストレージ340の機能は、顧客が、以前に保存された自身のエクスペリエンスの好み368を、ダウンロードできるようにすることができる。そのような好みの例は、通信、製品、チャネル、プロセス、人または価格のような多くのものであり得る。以前に共創されたテンプレートの、任意の種類のメトリック、好みなどを使用することができる。
【0091】
特定の許可の例は、そのようなアクセスを測定するために使用することができる。加えて、顧客がアクセスし、分析し、カスタマイズするために、他の顧客、サービスプロバイダ、または他の第三者からのテンプレートまたは他の例を使用することができる。
【0092】
したがって、特定の実施の形態の例は、データを格納し管理する能力を提供するために、パーソナルクラウドプラットフォーム360を使用してもよい。いくつかの実施の形態では、顧客302は、自身のパーソナルクラウド340上のデータを、1つの売り手、複数の売り手、または他の機関と共有することを選択することができる。さらに、顧客302は、特定の売り手または他の第三者と、特定のタイプのデータを共有するために、自身のパーソナルクラウド340を構成することができる。例えば、顧客302は、近親者、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの、任意の量の個人情報364を格納することができる。顧客は、その情報の一部を、収入情報、住宅ローン情報、医療といった秘密情報366として、ラベル付けすることができる。そのようなサブセットは、秘密の健康データとしてラベル付けされることができ、健康保険申込みのために健康保険業者350とのみ共有されることができる。顧客は、特定のサブセットの情報に秘密の財務記録366としてラベル付けすることができ、銀行362または他の金融機関とのみ共有することができる。そのような情報は、例えば、ローン申請に使用することができる。データの別のサブセットは、銀行または政府機関などの、個人の身元を確認しようとする任意の数の機関で使用される、個人認証明細366として使用することができる。したがって、特定のビジネスクラウド機能は、すべての企業にすべての個人データを公開することなく、企業が、ビジネスで必要になるデータの側面についてのみ顧客のパーソナルクラウド340を読めるようにすることができる。この区分化は、顧客の好みに応じて調整されてもよい。
【0093】
パーソナルクラウドプラットフォーム360の実施の形態は、顧客が関係している、ネットワーク接続された第三者からの検証されたデータを格納し、ソースを安全にすることができる。例えば、顧客は、顧客302がすべてのデータを供給するのではなく、以前から関係のあった銀行362が、クラウド340に財務情報をアップロードできるようにすることができる。
【0094】
そのようなソースは、これらに限定されるものではないが、顧客の身元を確認するデータを保持し共有する身元確認者370と、顧客の所得を確認するデータを保持し共有する所得確認者380と、顧客の市民権を確認するデータを保持し共有する市民権確認者390と、顧客の信用格付けを確認するデータを保持し共有する信用確認者382とを含む。
【0095】
そのようなシステムには、データが適切にラベル付けされ、指定された特定のデータのみが指定された第三者と共有されることを確実にするために、様々な許可のいずれかを含めることができる。このような指定は、顧客が売り手との共創設定プロセスを進めるにつれて作成されることができる。このプロセスの最中に、顧客302は、検証されたデータのこれらの第三者ソースの1つ、いくつか、またはすべてへの、売り手のアクセスを許可してもよい。この方法で、このプロセスは、顧客および企業の双方にとって、現在の対話および情報交換のモデルよりも効率的になってもよい。クラウドストレージは、暗号化および/またはパスワードで保護することもできる。
【0096】
(統合の例)
【0097】
統合プラットフォーム240は、本明細書のプラットフォームの、第三者のビジネスプラットフォームとの双方向統合を含んでもよい。これには、第三者のCRMアプリケーション(例1:Salesforce社のCRM、例2:Oracle社のCRM、例3:SAP社のCRM、例4:Microsoft社のCRM)と、第三者の請求、財務、コンタクトセンター、サポートや他のアプリケーションとの統合が含まれていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0098】
(共創の例)
【0099】
特定の実施の形態の例において、共創という用語は、顧客と売り手が一緒になって、売り手組織が提供できることを顧客が望むエクスペリエンスをデザインするというビジネスモデルを指してもよい。これらに限定されるものではないが、売り手が要求されたエクスペリエンスに現在応じることができていないか、売り手が要求されたエクスペリエンスに応じたくないといったことを含む様々な理由によって、エクスペリエンスが作成されていても、実現されたり実装されたり実行されたりしなかった場合に、プラットフォームは、いくつかの共創の原則を超えてもよい。プラットフォームにおいて生成された情報は、CRM、プロダクトマネジメント、コンタクトセンター、マーケティングおよびイノベーションを含むが、これらに限定されない他のシステムへプッシュされる可能性がある。この情報は、企業が将来、要求されたエクスペリエンスを提供できるようにすることを含むが、これに限定されない、様々な目的に使用される可能性がある。
【0100】
例えば、顧客が組織とエクスペリエンスを共創した場合、その情報は組織の後端システムおよびプロセスにプッシュバックされる。したがって、顧客とその組織との次の対話は、自身のエクスペリエンスの好みを反映するために変更するべきである。例えば、顧客が、企業を呼び出す際に組織の音声認識システムを使用したくないという従業員と共創した場合、プラットフォームからのこれに関連する情報は、オープンAPIを通じてコンタクトセンターシステムに供給されてもよい。この例では、そのような供給の後、発信者が次にコンタクトセンターに電話を掛ける際、その通話は音声認識システムを通過してライブアテンダントにつなげられる。したがって、このプラットフォームの機能の実例は、顧客が共創したエクスペリエンスを顧客が受け取れるように、顧客と従業員が共創したエクスペリエンスを実行して実装することである。
【0101】
図4は、健康保険の購入に関心を持つ顧客の共創エクスペリエンスの処理の例を示すフローチャートの例である。
【0102】
例えば、ステップ402では、プラットフォームは、システムが顧客/見込み客に、共創するように招待できるようにする。これは、プラットフォームシステムからのオンラインメッセージを介して、またはウェブサイトのブラウザGUIスクリーンを通して行うことができる。メッセージが送信されると、顧客は受け取ることができ、顧客がパーソナルクラウドを有する場合、この健康保険の例においては、人口統計データ、健康データ、および健康記録を含む、パーソナルクラウドのコンテンツを売り手と共有することができる。顧客がパーソナルクラウドを所有していない場合、ステップ404で、将来、売り手(または他の売り手)と情報を共有するために、売り手と一緒にパーソナルクラウドを作成してもよく、この共創の例で作成した情報を保存してもよい。
【0103】
次に、ステップ410はリサーチであり、売り手は、オンラインシステムにおけるリサーチ処理に顧客を導いてもよい。プラットフォームは、売り手がテンプレート化されたリサーチのベストプラクティスを顧客に提供してもよいように、ベストプラクティス処理が顧客および売り手によって行われるように促してもよく、この健康保険の例においては、これは、例えば、顧客の年齢、体重、配偶者関係、血液型、アレルギー、手術歴、政府機関の詳細(オーストラリアの場合はメディケア番号、米国の場合は社会保障番号など)などについて問い合わせるためのベストプラクティス処理であってもよい。
【0104】
次に、ステップ411では、売り手は、ステップ410のリサーチで収集した情報に基づく様々な製品とサービスを提供する。これは、上記のステップ410のように、質問に対する顧客ユーザの回答を比較し、特定の企業が提供するかもしれない様々な製品に対する特定の回答をマッピングするデータテーブルに対する回答を比較することによって行うことができる。時間経過とともに、システムは、管理者からの入力、マーケティング・プッシュ、および/または、顧客ユーザへの最良のサービスの方法を決定する機械学習に基づく様々な回答に、どの製品がマッピングされるかを変更することができる。時間の経過に伴うデータの分析は、特定の顧客ユーザまたは特定の特性を有する顧客ユーザによる製品/サービスの選択の傾向をグラフ化するために使用されてもよい。したがって、製品/サービスは、傾向に合わせてあつらえることも、市場の影響に合わせて調整されることもできる。
【0105】
提供される製品は、これに限定されるものではないが、歯科診療、救急、家族介護、一般的なケア(看護)、病院業務、医療サービス、メンタルヘルスサービス、栄養および食事サービスや製品、外科治療およびサービス、セラピーサービス、在宅ヘルスケア、予防接種、臨床試験、主な医療保障、医療画像サービス、医療用品、好適な医療専門家サービス、処方箋薬の補償、予防治療、初期診療、急性疾患および慢性状態の最先端治療、無制限の医師の選択、家族計画、不妊治療、新生児医療、産科、妊娠ケア、胎教、視力および聴力サービス、作業療法、理学療法、呼吸療法、言語療法、耐久性のある医療機器、介護支援サービス管理、ケアの継続、終身の基本的福利厚生、既存欠陥の保険担保、およびリハビリのうちの任意の数のものを含む。
【0106】
次に、ステップ412は、顧客が、ステップ411で提供されたオプションから、エクスペリエンス可変要素を選択することを示す。エクスペリエンス可変要素とは、これに限定されるものではないが、顧客が望む通信スタイル、顧客が望む通信チャネル、顧客が交流したいと思う人の特性、顧客が行いたいプロセス、顧客が選択する製品オプション、および顧客が選択したエクスペリエンス可変要素に対して支払ってもよいとする価格のうちの任意の数のものを含む。
【0107】
次に、ステップ420は、売り手が、顧客が1つのフォームまたは複数のフォームを完成させるのを支援してもよい、共創フォームアシストを示す。
【0108】
次に、ステップ422は、製品の選択である。顧客は、共創においてすでに収集されたデータにより通知されるだろう、売り手によって提供されたテンプレートから、製品の好みを選択する。特定の実施の形態では、テンプレートは、事前に作成されたテンプレートであり、ケア(看護)分野の一般的な領域、一般的なケア製品/サービス、ファミリー製品/サービス、治療サービス、耐久性のある医療機器などの技術、およびサービスを含んでもよい。
【0109】
特定の実施の形態の例では、ケアの分野におけるテンプレートは、これに限定されるものではないが、歯科診療、救急、家族介護、一般的なケア(看護)、病院業務、医療サービス、メンタルヘルスサービス、栄養および食事サービスや製品、外科治療およびサービス、およびセラピーサービスを含んでもよい。
【0110】
特定の実施の形態の例では、一般的なケア製品/サービスにおけるテンプレートは、これに限定されるものではないが、在宅ヘルスケア、予防接種、臨床試験、主な医療保障、医療画像サービス、医療用品、好適な医療専門家サービス、処方箋薬の補償、予防治療、初期診療、急性疾患および慢性状態の最先端治療、および無制限の医師の選択を含んでもよい。
【0111】
特定の実施の形態の例では、ファミリー製品/サービスにおけるテンプレートは、これに限定されるものではないが、家族計画、不妊治療、新生児医療、産科、妊娠ケア、胎教、および視力および聴力サービスを含んでもよい。
【0112】
特定の実施の形態の例において、セラピーサービスにおけるテンプレートは、これに限定されるものではないが、作業療法、理学療法、呼吸療法、および言語療法を含んでもよい。
【0113】
特定の実施の形態の例において、サービスにおけるテンプレートは、これに限定されるものではないが、介護支援サービス管理、ケアの継続、終身の基本的福利厚生、既存欠陥の保険担保、およびリハビリを含んでもよい。
【0114】
次に、ステップ424の価格交渉では、顧客と売り手が、共創したカスタマーエクスペリエンス全体の価格を交渉する。これは、提案と代案の繰り返しプロセスであってもよい。
【0115】
次に、ステップ430の詳細のアップデートでは、共創の詳細のすべてまたは一部が、顧客パーソナルクラウド、売り手のCRMシステム、および他の関連システムで取得およびアップデートされる。
【0116】
最後に、ステップ440の共創の実現は、第三者のアプリケーションへの統合が、共創の実現を自動化してもよい。健康保険のケースでの実現において、この実現は、保険証券番号の生成、方針文書の生成および顧客への送信(郵送、電子メールまたはその他の運送サービスによる)などが含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。健康保険以外の例、例えば、携帯電話プランを販売する電気通信会社の場合、実現とは、プラン説明書および請求書の生成および送信、売り手の請求システムにおける顧客および顧客のプランの設定、携帯電話ハードウェアの選択、梱包および出荷、携帯電話番号の支給などを含んでもよい。
【0117】
図5および図6は、健康保険の例におけるジャーニーアシストを使用した、相互の通信シーケンスのフローの例を示す。
【0118】
図5は、本明細書の特定の実施の形態と一致する、顧客と売り手の従業員との間の通信のフローチャートの例を示す。図5の例は、顧客(ジュリー)と売り手の従業員の代表者(カトリオナ)が、ネットワーク上でリアルタイムに対話できるようにするオンラインチャットの吹き出しを示している。ここでの例は、特定の顧客のために、プラットフォームをどの様にカスタマイズすることができるかを例証するためのものである。また、上述したように、インスタントメッセージの例は、アイコンまたはグラフィックを含んだ任意の種類のビデオ通話、グラフィック付きの音声通話、インスタントメッセージ、テキストメッセージ、チャットまたは他の機能である可能性がある。
【0119】
まず、ステップ501において、顧客は、共創セッションに参加するために売り手から招待される。売り手(カトリオナ)は、このケースではオンラインチャットルームのように見える共創セッションに、顧客(ジュリー)を迎え入れる。
【0120】
次に、ステップ502において、売り手が共創セッションの状況を設定したこと、すなわち、顧客が健康保険の補償範囲をカップルから家族に変更したことを売り手が認識したことを示す。
【0121】
次に、ステップ503において、顧客は売り手に補償範囲を変更する理由、例えば「子供を持つ予定である」ことを述べる。
【0122】
次に、ステップ504において、売り手は、顧客にとって何が重要であるかを尋ね、選択肢となる様々な製品オプションを提供する。このケースにおけるオプションは、ユーザの画面に表示される質問のグラフィックリストとして示される。これらの質問は、売り手の従業員カトリオナの指示で、システムがプッシュしたものである。グラフィックは、顧客のためのあらゆる種類のメディア、情報、またはデータである可能性がある。これは、並べ替え可能なチェックボックスや番号付与システムが付いた対話型のものである。顧客のために再生されるビデオクリップまたはオーディオクリップがある可能性がある。チャートまたは対話型の図が含まれていてもよい。システムは、これらの対話式および/または情報を含んだ情報を顧客に提供し、システムから要求されたいずれかの応答を受け取り、記録しつつ、その情報を利用して、それを使用して次の一連の質問または例示を通知することができる。
【0123】
次に、ステップ505において、顧客は、これらの指示に何が含まれるかに関わらず、指示に応答する。このケースにおいて、顧客は、ステップ504から505で、3つのオプションを持つグループの中から選択を行うように求められる。特定の例では、顧客の選択に応じて売り手から提供されるオプションのベストプラクティステンプレートを利用して、任意の回数だけ質問を反復することができる。
【0124】
次に、ステップ506において、売り手は、前のステップで顧客によって提供された回答または対話を用いて、カスタマーエクスペリエンス全体のデザイン(共創)を開始するように顧客を案内する。
【0125】
次に、ステップ507において、売り手は顧客の現在の健康保険プランを表示させる。
ここでも、これは単なる例示であり、あらゆる種類の媒体を、本明細書の顧客に示すことができる。
【0126】
次に、ステップ508において、売り手は顧客に様々な製品オプションから選択するよう案内する。ここでも、これらオプションは、顧客による対話のための顧客GUI上に表示される。
【0127】
次に、ステップ509において、顧客は、提示された製品オプションの中から選択し、選択を確認する。その後、システムは応答について記録し、後の質問や対話を促すために回答を利用する。
【0128】
次に、ステップ508および509は、顧客によって示された好み、および顧客によって行われた選択に応答して、売り手従業員によって提供される多くのオプションを持つ多数の反復を続けることができる。
【0129】
次に、ステップ510において、売り手は、顧客が選択したオプションの価格を提示する。価格は、システムが決定する物事の任意の数に基づくことができる。特定の顧客の分析は、システムによって提供される価格に情報を提供してもよい。市場の力が、システムによって提供される価格に情報を提供してもよい。売り手の経済状態は、どの程度ひどく新規顧客が必要か、この顧客を維持する必要があるかによって、提供価格を上下させてもよい。この時点で、特別割引またはプロモーションを顧客に提供してもよい。抱き合わせ契約は、顧客をこのままに維持したり、他の製品分野に展開させたりするために提供されてもよい。提案は顧客によって受け入れられるか、または代案にて却下される可能性がある。このステップは、価格が合意に至るまで、提案および代案を続けることができる。
【0130】
次に、ステップ511において、顧客は、提供された価格を受け入れる。
【0131】
図6は、本明細書の特定の実施の形態と一致するユーザインタフェースの例を示している別のスクリーンショットの例を示す。図6の例では、図5で開始された共創セッションが継続されている。本明細書における例は、任意の特定の顧客のために、プラットフォームをどの様にカスタマイズできるかを例証するためのものである。
【0132】
次に、ステップ601において、売り手の代表者は、顧客に、どの方法で連絡を取ってほしいか確認するように求める。ここでも、これは、提供された方法の中から顧客が好ましいと思うものをクリックすることができるGUI対話型グラフィックとして顧客に示される。好みについての応答を引き出すために、あらゆる種類のインタラクティブメディアを顧客に提示してもよい。
【0133】
次に、ステップ602において、顧客は、どの方法で連絡されたいかを確認する。システムは、好みを記録し、その情報を、顧客の身元に基づいた分析に利用する。
【0134】
次に、ステップ603において、売り手の代表者は、どの時間に連絡してほしいかを顧客に尋ねる。これもまた、顧客のディスプレイにプッシュされたインタラクティブメディアの形をとっている。
【0135】
次に、ステップ604において、顧客は、どの時間に連絡してほしいかを確認する。システムはこの情報を記録し、それを利用して顧客が指示した通りに連絡をとるようにする。
【0136】
次に、ステップ605において、売り手は、代表者とのエクスペリエンス生成が正しく行われたかについて確認する。売り手は、共創についてまとめをする。
【0137】
次に、ステップ606において、売り手は、プッシュされたメディアディスプレイを通して、共創の結果の資料を顧客に提供する。システムは、電子メール、テキスト、伝統的な紙の郵便、または他の通信などの別の形態の通信を介して、対話の要約および最終的な製品/サービスの選択を送信することもできる。
【0138】
図7は、特定の実施の形態によるアクイジションモードの一例のフローチャートの詳細を示す。この例では、本明細書に記載されたネットワーク接続された通信システムを介して、売り手は様々な選択基準に顧客を導く。顧客を導くこのプロセスは、ネットワーク接続された通信セッションを介した、売り手の顧客との対話となる可能性がある。そのような例は、上述の図5および6に示されている。
【0139】
さらに、売り手が顧客を導いてもよい以下の選択の提案のそれぞれは、システムによって事前に決定されたベストプラクティスと共に読み込むことができる。例えば、顧客がどの分野にいるかに応じて、システムは、以下の各カテゴリの事前設定された選択肢を識別してもよい。次に、売り手がシステムに、各ステップにおいて顧客に好みの選択肢を提供するよう指示した時に、既にUIが入力されていてもよく、または提示された選択肢オプションが、事前に決定されたベストプラクティスによって決められていてもよい。どのようなアレンジメントにおいても、売り手は、オプションの事前の選択に関与してもよく、システムがそれを売り手に提案してもよい。
【0140】
図7の例において、最初に、共創する顧客への招待状が送られる(702)。次に、パーソナルクラウド704を介して、顧客がそのような利用可能なストレージを有しており、利用する場合、売り手は、事前に保存されたベストプラクティスによって促される通信の好みに顧客を導く(706)。また、好みは、第三者システムが使用するインテグレーション700のためのネットワークを介して第三者から来るものであってもよい。通信の好みが定められると、売り手は、チャネルの好みの選択に顧客を導くことができる(708)。次に、売り手は、人の好みに顧客を導いてもよく(710)、次にプロセスの好みに顧客を導いてもよい(712)。その後、売り手は、顧客を製品の好みに導いてもよく(714)、次に価格交渉セッションに導いてもよい(716)。ここでも、この時点で、パーソナルクラウド718との対話は、好みの選択肢のストレージによって行われてもよい。さらに、好みは、第三者システムが使用するインテグレーション720のためのネットワークを介して、第三者に送信されてもよい。
【0141】
図8は、本明細書で開示される特定の実施の形態を実施するために用いられてもよいコンピュータデバイス800の一例を示す。コンピュータデバイスの例は、任意の種類のサーバ、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータデバイス、または任意の種類のコンピュータデバイスとすることができる。図8の例は、プロセッサCPU810を含む。これは、単一または複数のプロセッサである可能性がある。プロセッサ810は、バス812または他の通信方法を介して、ユーザインタフェース814などの他の機能と通信する。ここでのユーザインタフェース814の例は、表示装置818および入力装置816を含む。このようなユーザインタフェースの例は、コンピュータデバイス800に回路接続されている必要はないが、ネットワークまたは他のシステムを介して遠隔接続される可能性がある。この例には、ネットワークインタフェース820も存在する。ネットワークインタフェース820は、コンピュータデバイスが、有線または無線の方法を介して、他のコンピュータと通信できるようにする。コンピュータデバイス800はまた、ソフトウェア命令を格納および実行することができるメモリ822を含む。メモリ822は、オペレーティングシステム832、ネットワーク通信モジュール834、命令836、および送受信データ840やデータの整理842といったアプリケーション838を含む。また、データテーブル860、トランザクションログ862、ユーザデータ864、および暗号化データ870などのデータストレージ858も含まれる。他の例は、他のソフトウェアおよびデータの例も含むことができる。
(むすび)
【0142】
本明細書で開示されるように、本発明と一致する機能は、コンピュータハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを介して実装されてもよい。例えば、本明細書で開示されるシステムおよび方法は、例えば、データベース、デジタル電子回路、ファームウェア、ソフトウェア、コンピュータネットワーク、サーバ、またはそれらの組み合わせをも含むコンピュータなどのデータプロセッサを含む様々な形態で実施されてもよい。また、開示された実装のいくつかは、特定のハードウェア構成要素を説明しているが、本明細書の革新的な発明と一致するシステムおよび方法は、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアの任意の組み合わせで実施されてもよい。さらに、本明細書における革新的な発明の上述の特徴および他の態様および原理は、様々な環境において実施されてもよい。このような環境および関連するアプリケーションは、本発明による様々なルーチン、プロセスおよび/または動作を実行するために、特別に構成されてもよく、または、必要な機能を提供するコードによって選択的に起動または再構成される、汎用コンピュータまたはコンピュータプラットフォームを含んでもよい。本明細書で開示されるプロセスは、本質的に、特定のコンピュータ、ネットワーク、アーキテクチャ、環境、または他の装置に関連するものではなく、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの適切な組み合わせによって実施されてもよい。例えば、本発明の教示に従って書かれたプログラムで、様々な汎用機械が使用されてもよく、または、必要な方法および技術を実行するための特殊化された装置またはシステムを構築する方がより都合がよい。
【0143】
ロジックなどの、本明細書で説明される方法およびシステムの態様は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、プログラマブルアレイロジック(PAL)デバイス、電気的にプログラム可能なロジックおよびメモリデバイス、および標準的なセルベースのデバイス、ならびに特定用途向け集積回路を含む様々な回路のいずれかにプログラムされた機能として実装されてもよい。態様を実施するための、いくつかの他の可能性には、メモリデバイス、メモリ付きマイクロコントローラ(EEPROMなど)、埋め込みマイクロプロセッサ、ファームウェア、ソフトウェアなどが含まれる。さらに、態様は、ソフトウェアベースの回路エミュレーション、個別論理(順次および組み合わせ)、カスタムデバイス、ファジー(ニューラル)理論、量子デバイス、および上記のデバイスタイプのいずれかの混成を有するマイクロプロセッサにおいて実施されてもよい。基礎をなすデバイス技術は、例えば、相補型MOS(CMOS)のような金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)技術、エミッタ結合論理(ECL)のようなバイポーラ技術、ポリマー技術(例えば、シリコン共役ポリマーおよび金属共役ポリマー‐金属構造)、混合アナログおよびデジタルなどといった、様々なコンポーネントタイプで提供されてもよい。
【0144】
なお、本明細書で開示される様々な論理および/または機能は、それらの挙動、レジスタ転送、論理コンポーネント、および/または他の特性の面において、ハードウェア、ファームウェア、および/または様々な機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体に組み込まれたデータおよび/または命令の任意の数の組み合わせを用いて、使用可能であってもよい。このようなフォーマットされたデータおよび/または命令を取り入れてもよいコンピュータ可読媒体は、これらに限定されるものではないが、様々な形態の不揮発性記憶媒体(例えば、光学、磁気または半導体記憶媒体)、および無線、光、有線の信号媒体、またはそれらの任意の組み合わせを通してそのようなフォーマットされたデータおよび/または命令を転送するために使用されてもよい搬送波を含む。そのようなフォーマットされたデータおよび/または命令の搬送波による転送の例は、これに限定されるものではないが、1以上のデータ転送プロトコル(例えば、HTTP、FTP、SMTPなど)を介する、インターネットおよび/または他のコンピュータネットワークを介した転送(アップロード、ダウンロード、電子メールなど)を含む。
【0145】
文脈が明らかに必要としない限り、明細書および特許請求の範囲を通じて、「comprise(備える)」や「comprising(備える)」などの語は、排他的または網羅的な意味ではなく、「含むが、これに限定されない」という感覚の、含めるといった意味で解釈されるものである。単数形または複数形を使用する語は、それぞれ複数または単数の意味も含む。さらに、「本明細書」、「以下の」、「上述の」、「以下の」という語、および類似の用語は、本出願全体を指し、本出願の特定の部分を指すものではない。「または」という語が2つ以上の項目のリストを参照する際に使用されるとき、その語は、リスト内の項目のいずれか、リスト内のすべての項目、および、リスト内の項目のいずれかの組み合わせといった解釈のすべてを含む。
【0146】
本発明の現時点で好ましい特定の実施の態様を本明細書に具体的に記載してきたが、本発明が属する分野の当業者には、本明細書に示され記載された様々な実施形態の変形および修正も、本発明の趣旨および範囲内であることは明らかである。したがって、本発明は、適用可能な法則によって要求される範囲でのみ限定されるものとする。
【0147】
以上の説明は、説明の目的で、特定の実施の形態を参照して説明された。しかしながら、上記の例示的な解説は、本発明を網羅的にしたり、または開示された厳密な形態に限定したりすることを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。実施の形態は、本発明の原理およびその実用例を最もよく説明するために、選択され記載されたものであり、それによって当業者が、予想される特定の用途に適した様々な修正を伴う、本発明および様々な実施の形態を最もよく利用することが可能になる。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】