(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、特定のRETファミリーキナーゼにおいて、タンパク質キナーゼの活性をモジュレートし、従って調節不全のタンパク質キナーゼ活性により引き起こされる病気を治療する際に有用な6−アミノ−7−ビシクロ−7−デアザ−プリン誘導体に関する。本発明はまた、これらの化合物を製造する方法、これらの化合物を含む医薬組成物、およびこれらの化合物を含有する医薬組成物を利用して病気を治療する方法も提供する。
有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、調節不全のタンパク質キナーゼ活性により引き起こされる、および/またはそれに関連する病気を治療する方法。
癌が、膀胱、乳房、結腸、腎臓、肝臓、小細胞肺癌を含む肺、食道、胆嚢、卵巣、膵臓、胃、子宮頚部、甲状腺、前立腺、および扁平細胞癌を含む皮膚を含む癌腫;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B−細胞リンパ腫、T−細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛状細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含むリンパ系の造血器腫瘍;急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄形成異常症候群および前骨髄球性白血病を含む骨髄細胞系列の造血器腫瘍;繊維肉腫および横紋筋肉腫を含む間葉起源の腫瘍;星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン腫を含む中枢および末梢神経系の腫瘍;黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトアカントーマ、乳頭状甲状腺癌腫および髄様甲状腺癌を含む甲状腺癌、ならびにカポジ肉腫を含む他の腫瘍からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
細胞増殖障害が、良性前立腺肥大、家族性大腸腺腫症、ポリポーシス、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化を伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎ならびに手術後の狭窄および再狭窄からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
免疫関連疾患が、移植拒絶反応、乾癬を含む皮膚疾患、アレルギー、喘息ならびに関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、クローン病および筋萎縮性側索硬化症を含む自己免疫媒介疾患からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
神経変性疾患が、アルツハイマー病、神経変性疾患、脳炎、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALSまたはルー・ゲーリック病)、ハンチントン病およびピック病からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
さらに、それを必要とする哺乳動物に、少なくとも1種の細胞増殖抑制または細胞毒性剤と組み合わせて放射線療法または化学療法レジメンを施すことを含む、請求項6に記載の方法。
治療有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および少なくとも1つの医薬として許容される賦形剤、担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
RETファミリータンパク質の活性を抑制するインビトロ方法であって、前記タンパク質を有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物と接触させることを含む方法。
抗癌治療において同時に、別々に、または逐次使用するための組合せ製剤として、請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および1種以上の化学療法剤を含む製品。
【発明を実施するための形態】
【0039】
特に断らない限り、式(I)の化合物自体ならびにそのあらゆる医薬組成物またはそれを含むあらゆる治療的処置に言及するとき、本発明は、本発明の化合物の水和物、溶媒和物、複合体、代謝産物、プロドラッグ、担体、N−オキシドおよび医薬として許容される塩をすべて包含する。
【0040】
式(I)の化合物の代謝産物は、式(I)のこの同じ化合物が、インビボで、例えばそれを必要とする哺乳動物に投与された際に変換されるあらゆる化合物である。典型的には、しかしながら限定例を示すのではないが、式(I)の化合物の投与の際、この同じ誘導体は、例えば容易に排泄されるヒドロキシル化された誘導体のようなより可溶性の誘導体を含めて様々な化合物に変換され得る。従って、こうして起こる代謝経路に応じて、これらのヒドロキシル化された誘導体はいずれも式(I)の化合物の代謝産物と考えることができる。
【0041】
プロドラッグは、インビボで式(I)に従う活性な親薬剤を放出するあらゆる共有結合した化合物である。
【0042】
本発明の化合物に立体中心または別の形態の不斉中心が存在する場合、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含めてあらゆる形態の1種以上のかかる異性体が本発明に包含されることが意図されている。立体中心を含有する化合物はラセミ混合物、エナンチオマーとして富化された混合物として使用してもよく、または周知の技術を使用してラセミ混合物を分離してもよく、個々のエナンチオマーを単独で使用してもよい。化合物が不飽和の炭素−炭素二重結合を有する場合、cis(Z)およびtrans(E)異性体の両方が本発明の範囲内に入る。
【0043】
化合物がケト−エノール互変異性体のような互変異性形態で存在し得る場合、平衡状態で存在しても主として一方の形態で存在しても各々の互変異性形態が本発明の範囲内に入るものと考えられる。
【0044】
式(I)の化合物の医薬として許容される塩には、無機または有機の酸、例えば、硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、シュウ酸、フマル酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸およびサリチル酸との塩がある。
【0045】
式(I)の化合物の医薬として許容される塩には、無機または有機の塩基、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属、殊にナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムまたはマグネシウムの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩、非環式または環式のアミンとの塩もある。
【0046】
用語「直鎖または分岐した(C
1−C
6)アルキル」は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−へキシル、などのような基を意味する。
【0047】
用語「(C
3−C
6)シクロアルキル」は、他に断らない限り、3〜6員のすべて炭素の単環式環を意味し、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ−電子系はもたない。シクロアルキル基の例は、限定することなく、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセンおよびシクロヘキサジエンである。(C
3−C
6)シクロアルキル環は場合によりさらに芳香族および非芳香族の炭素環式および複素環式の環に縮合または結合することができる。
【0048】
用語「ヘテロシクリル」は、1つ以上の炭素原子が窒素、酸素およびイオウのようなヘテロ原子により置き換えられている3〜7員の飽和または部分的に不飽和の炭素環式環を意味する。ヘテロシクリル基の非限定例は、例えば、ピラン、テトラヒドロピラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンなどである。ヘテロシクリル環は場合によりさらに芳香族および非芳香族の炭素環式および複素環式の環に縮合または結合することができる。
【0049】
用語「(C
2−C
6)アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有しており、直鎖または分岐することができる脂肪族の(C
2−C
6)炭化水素鎖を意味する。代表的な例には、限定されることはないが、エテニル、1−プロぺニル、2−プロぺニル、1−または2−ブテニル、などがある。
【0050】
用語「(C
2−C
6)アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有しており、直鎖または分岐することができる脂肪族の(C
2−C
6)炭化水素鎖を意味する。代表的な例には、限定されることはないが、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−または2−ブチニル、などがある。
【0051】
用語「アリール」は、1〜4個の環系を有し、場合によりさらに縮合するかまたは単結合により互いに結合していてもよい単、二または多炭素環式炭化水素であって、炭素環式環の少なくとも1つは「芳香族」であるものを意味し、ここで用語「芳香族」とは完全に共役したπ−電子結合系を意味する。かかるアリール基の非限定例はフェニル、α−またはβ−ナフチル、α−またはβ−テトラヒドロナフタレニル、ビフェニル、およびインダニル基である。アリール環は場合によりさらに芳香族および非芳香族の炭素環式および複素環式の環に縮合または結合することができる。
【0052】
用語「ヘテロアリール」は、N、OまたはSから選択される1〜3個のヘテロ原子をもつ芳香族の複素環式環、通例5〜7員の複素環を意味し、ヘテロアリール環は場合によりさらに芳香族および非芳香族の炭素環式および複素環式の環に縮合または結合することができる。かかるヘテロアリール基の非限定例は、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピロリル、フェニル−ピロリル、フリル、フェニル−フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、チアジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、インダゾリル、シンノリニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ベンゾ[1,4]ジオキシニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3−トリアゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル、ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾオキサジニル、2,3−ジヒドロキノキサリニルなどである。
【0053】
本発明によると、他に断らない限り、上記R1、R2、R3、R4、R5、R6のいずれも、場合により、その自由位置のいずれかで、ハロゲン、ニトロ、オキソ基(=O)、シアノ、(C
1−C
6)アルキル、多フッ素化されたアルキル、多フッ素化されたアルコキシ、(C
2−C
6)アルケニル、(C
2−C
6)アルキニル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルヘテロシクリル、アルキルヘテロシクリルアルキル、(C
3−C
6)シクロアルキル、ヒドロキシ、ポリヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、メチレンジオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシ、アルキリデンアミノオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、アミノ、ヘテロシクリルアルキルオキシカルボニルアミノ、ウレイド、アルキルアミノ、アミノアルキル、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノカルボニル アルコキシイミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロシクリルアミノスルホニル、アリールチオ、アルキルチオ、ホスホネートおよびアルキルホスホネートから独立して選択される1つ以上の基、例えば1〜6個の基により置換されていてもよい。次に、適当な場合は、上記置換基の各々がさらに上述の基の1つ以上により置換され得る。
【0054】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
【0055】
用語「多フッ素化されたアルキル」または「多フッ素化されたアルコキシ」は、例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル、トリフルオロメトキシなどのような、1より多くのフッ素原子により置換されている上記直鎖または分岐した(C
1−C
6)アルキルまたは(C
1−C
6)アルコキシ基のいずれかを意味する。
【0056】
用語「ヒドロキシアルキル」は、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルなどのような、ヒドロキシル基を有する上記(C
1−C
6)アルキルのいずれかを意味する。
【0057】
上記のすべてから当業者には明らかなように、その名称が例えば「アリールアミノ」のような複合の名称である基はいずれも、それが由来する部分によって、例えばアリールによりさらに置換されているアミノ基によって、従来通りに組み立てられていることが意図されており、ここでアリールは上記定義の通りである。
【0058】
同様に、例えば、アルキルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、シクロアルキルオキシカルボニルなどのような用語はいずれも、アルキル、アルコキシ、アリール、(C
3−C
6)シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分が上記定義の通りである基を含む。
【0059】
式(I)の化合物の好ましいものは、
R1が水素であり、
R2が水素、メチル、シクロプロピルまたはCOR’であり、ここでR’はメチルであり、
R3が水素または直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキル、(C
3−C
6)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび3〜7員のヘテロシクリル環から選択される場合により置換されていてもよい基であり、
R4が水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルである
化合物である。
【0060】
式(I)の化合物のより好ましいものは、
R1、R2およびR4が水素であり、
R3が水素または直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキル、(C
3−C
6)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび3〜7員のヘテロシクリル環から選択される場合により置換されていてもよい基であり、
Bが5もしくは6員のヘテロアリール、ヘテロシクリル環またはフェニル環であり、
Xが水素、ハロゲン、シアノまたは場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
3)アルキルであり、
R5が水素である
化合物である。
【0061】
式(I)の好ましい具体的な化合物(cmpd)または医薬として許容されるその塩は以下に挙げる化合物である。
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd1)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd2)、
6−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd3)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸アミド(cmpd4)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸イソプロピルアミド(cmpd5)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルアミド(cmpd6)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド(cmpd7)、
6−[4−アミノ−7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd8)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロペンチルアミド(cmpd9)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド(cmpd10)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロブチルアミド(cmpd11)、
6−(4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd12)、
6−(4−アミノ−7−シクロプロピルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd13)、
6−(4−アミノ−7−シクロブチルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd14)、
6−[4−アミノ−7−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd15)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd16)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd17)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルメチル−アミド(cmpd18)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロブチルアミド(cmpd19)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロへキシルアミド(cmpd20)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロへキシルメチル−アミド(cmpd21)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロペンチルアミド(cmpd22)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド(cmpd23)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(cmpd24)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸イソプロピルアミド(cmpd25)、
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド(cmpd26)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd27)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−イソキノリン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd28)、
6−(4−アミノ−7−シクロへキシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd29)、
6−[4−アミノ−7−(4,4−ジフルオロ−シクロへキシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd30)、
6−[4−アミノ−7−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmdp31)、
6−[4−アミノ−7−(1−シクロプロピル−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd32)、
6−{4−アミノ−7−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd33)、
6−[7−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd34)、
6−[4−アミノ−7−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd35)、
6−[4−アミノ−7−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd36)、
6−[4−アミノ−7−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd37)、
6−[4−アミノ−7−(1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd38)、
6−[4−アミノ−7−(1−シクロプロピル−アゼチジン−3−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd39)、
6−[7−(1−アセチル−アゼチジン−3−イルメチル)−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd40)、
6−{4−アミノ−7−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−アゼチジン−3−イルメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd41)、
2−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd42)、
2−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−6−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd43)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd44)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd45)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd46)、
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd47)。
【0062】
本発明はまた、当技術分野で利用可能な技術および容易に入手可能な出発材料を使用して、以下に記載される反応経路および合成スキームを使用することによって、上記定義の式(I)の化合物を製造する方法も提供する。本発明の幾つかの実施形態の製造例が後述の実施例に記載されているが、当業者には認識されるように、記載されている製造例は本発明の他の実施形態を製造するために容易に適応させることができる。例えば、本発明による例示されていない化合物の合成は、当業者には明らかな変更により、例えば、干渉する基を適当に保護することにより、当技術分野で公知の他の適切な試薬に変更することにより、または反応条件の日常的な変更を行うことにより、実行することができる。あるいは、本明細書で言及されるかまたは当技術分野で知られている他の反応が本発明の他の化合物を製造するための順応性を有すると認められる。
【0063】
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発材料から、以下の一般的な方法および手順を使用して製造することができる。他に示さない限り、出発材料は、公知の化合物であるか、または周知の手順に従って公知の化合物から製造され得る。典型的なまたは好ましいプロセス条件(すなわち反応温度、時間、反応物質のモル比、溶媒、圧力)が与えられている場合、他に断らない限り、他のプロセス条件も使用することができることが了解されよう。最適な反応条件は特定の反応物質または使用する溶媒と共に変化し得るが、かかる条件は当業者が日常的な最適化手順によって決定することができる。さらに、当業者には明らかなように、ある種の官能基が望ましくない反応をするのを防ぐために慣用の保護基が必要なことがある。様々な官能基のための適切な保護基ならびに特定の官能基を保護し脱保護するための適切な条件は当技術分野で周知である。例えば、数多くの保護基がT.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protecting Groups in Organic Synthesis、Second Edition、Wiley、New York、1991、およびそこで引用されている文献に記載されている。
【0064】
実験セクションに記載されているように、いずれの一般式の化合物も、さらに、文献で周知の方法に従って同じ一般式の他の化合物に変換することができる。
【0065】
以下のスキームに式(I)の化合物の一般的な製造を示す。ここで、A、B、R1、R2、R3、R4、R5、R6、XおよびYは上記定義の通りである。
【0066】
本発明の対象である式(I)の化合物およびその塩の一般的な製造を次のスキーム1に示す。ここで、A、B、R1、R2、R3、R4、R5、R6、XおよびYは上記定義の通りである。
【0069】
上記スキーム1によると、本発明の方法は、以下の工程を含む:
工程a):式(II)の中間体を式(VI)の中間体と反応させて式(I)の化合物を得る工程、ただし、式(II)で、Yは炭素であり、A、B、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りであり、式(VI)で、R5およびR6は上記定義の通りであり、式(I)で、Yは炭素であり、A、B、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程b):式(III)の中間体を式(VI)の中間体と反応させて式(I)の化合物を得る工程、ただし、式(III)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りであり、式(VI)で、R5およびR6は上記定義の通りであり、式(I)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびXは上記定義の通りである;
または
工程b’):式(III)の中間体を式(VII)の中間体と反応させて式(I)の化合物を得る工程、ただし、式(III)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りであり、式(VII)で、R6は上記定義の通りであり、式(I)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R5は水素であり、A、R1、R2、R3、R4、R6およびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程c):式(IV)の中間体と式(V)の中間体とのクロスカップリング反応によって式(I)の化合物を得る工程、ただし、式(IV)で、R1、R2、R3、R4は上記定義の通りであり、Halはヨウ素または臭素、好ましくはヨウ素であり、式(V)で、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、B、R5、R6、XおよびYは上記定義の通りであり、式(I)で、A、B、R1、R2、R3、R4、R5、R6、XおよびYは上記定義の通りである;
場合により、式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換し、所望であれば、式(I)の化合物を医薬として許容されるその塩に変換するかまたは塩を遊離の化合物(I)に変換する。
【0070】
本発明の工程a)によると、式(II)の中間体を、例えば、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1,3−ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)、N−シクロへキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレンまたはN−シクロへキシルカルボジイミド−N’−メチルポリスチレンのようなカップリング剤の存在下で、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、またはN,N−ジメチルホルムアミド、Ν,Ν−ジメチルアセトアミドのような適切な溶媒中、約−10℃〜還流までの範囲の温度で適切な時間、例えば約30分〜約96時間、式(VI)の中間体と反応させて式(I)の化合物を得る。この反応は、場合により、適切な触媒、例えば4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下で、またはN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)のようなさらなるカップリング試薬の存在下で、またはトリエチルアミン(TEA)もしくはN,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(DIPEA)のような適切な塩基の存在下で行う。
【0071】
本発明の工程b)によると、式(I)の化合物は、式(VI)の中間体をトリホスゲン(ビス(トリクロロメチル)カーボネート、O=C(OCCl
3)
2)またはホスゲンと反応させ、続いて式(III)の中間体を添加することによって製造することができる。この反応は、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、トリエチルアミン(TEA)、Na
2CO
3のような塩基の存在下、ジクロロメタンまたはクロロホルムのような溶媒中、約−10℃〜還流までの範囲の温度で、約30分〜約96時間の時間行うことができる。
【0072】
あるいは、本発明の工程b’)によると、式(I)の化合物は、式(III)の中間体を式(VII)の適当なイソシアネートと反応させることによって製造することができる。かかる反応は、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランのような適切な溶媒中、通常約−10℃〜還流までの範囲の温度で、約30分〜約96時間の時間行われる。
【0073】
本発明の工程c)によると、式(IV)の中間体と式(V)の中間体との反応は、Pd系触媒(PdCl
2dppf、PdCl
2(PPh
3)
2、Pd(PPh
3)
4、Pd(OAc)
2)を、炭酸ナトリウム(Na
2CO
3)、炭酸セシウム(Cs
2CO
3)、リン酸カリウム(K
3PO
4)のような適切な塩基と共に使用するスズキカップリングの標準的な条件下、限定されることはないがトリフェニルホスフィン、3,3’,3”−ホスファントリイルトリス(ベンゼンスルホン酸)三ナトリウム塩(TPPTS)、ジフェニルホスフィノフェロセン(dppf)のようなリガンドの存在下で、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、混合物水/1,4−ジオキサン、混合物水/1,2−ジメトキシエタン、混合物水/アセトニトリル、Ν,Ν−ジメチルホルムアミド、トルエンなどのような適切な有機溶媒中、室温〜還流までの範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる(Ref.Med.Chem.Lett.2014、5、592−597;J.Med.Chem.2011、54、5498−5507;ChemMedChem 2013、8、832−846)。
【0074】
Yが炭素であり、A、B、R1、R2、R3、R4およびXが上記定義の通りである式(II)の中間体の製造は、次のスキーム2に記載されているように行うことができる。
【0077】
上記スキーム2によると、本発明の方法は以下の工程を含む:
工程c):式(IV)の中間体と式(VIII)の中間体とのクロスカップリング反応により式(IX)の中間体を得る工程、ただし、式(IV)で、R1、R2、R3、R4は上記定義の通りであり、Halはヨウ素または臭素、好ましくはヨウ素であり、式(VIII)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りであり、式(IX)で、Yは炭素であり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、B、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りである。
工程d):得られた式(IX)の中間体を加水分解して式(II)の中間体を得る工程、ただし、式(II)で、Yは炭素であり、A、B、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りである。
【0078】
スキーム2の工程c)によると、反応はスキーム1の工程c)に対して記載したように行われる。
【0079】
本発明の工程d)によると、式(IX)の中間体の加水分解は、LiOH、NaOH、KOHのような塩基またはHCI、TFAのような酸の存在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン/水混合物などのような適切な溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0080】
あるいは、Yが炭素であり、R4が(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、A、B、R1、R2、R3、およびXが上記定義の通りである式(II)の中間体、すなわち式(IIa)の中間体は、次のスキーム2aに記載されているように製造することができる。
【0083】
上記スキーム2aによると、本発明の方法は以下の工程を含む:
工程e):R4が水素であり、Yが炭素であり、R10が直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、B、R1、R2、R3およびXが上記定義の通りである式(IX)の中間体、すなわち式(IXa)の中間体をハロゲン化して式(X)の中間体を得る工程、ただし、式(X)で、Halはヨウ素または臭素であり、Yは炭素であり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、B、R1、R2、R3およびXは上記定義の通りである;
工程f):得られた式(X)の中間体を式R4−Q(XI)の中間体と反応させて式(IXb)の中間体を得る工程、ただし、式(XI)で、Qはボロン酸もしくはボロン酸エステルまたはスタンナンであり、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、またはR4が(C
2−C
6)アルケニルであるとき、Qは水素であり、式(IXb)で、Yは炭素であり、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、B、R1、R2、R3およびXは上記定義の通りである;
工程d’):得られた式(IXb)の中間体を加水分解して式(IIa)の中間体を得る工程、ただし、式(IIa)Yは炭素であり、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、A、B、R1、R2、R3、およびXは上記定義の通りである。
【0084】
本発明の工程e)によると、式(IXa)の中間体のハロゲン化は、N−ヨードスクシンイミドまたはN−ブロモスクシンイミドの存在下、ジクロロメタン、Ν,Ν−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミドのような適切な溶媒中、室温で1時間〜48時間の範囲の時間行って式(X)の中間体を得ることができる(Bioorg.Med.Chem.Lett.2000、2171−2174;Chem.Commun.1997、695−696参照)。ここで、Halはヨウ素または臭素である。
【0085】
本発明の工程f)によると、Qがボロン酸またはボロン酸エステルであるとき、反応は、適正なアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルボロン酸誘導体を使用することにより、炭酸ナトリウム(Na
2CO
3)、炭酸カリウム(K
2CO
3)、酢酸カリウム(KOAc)のような塩基の存在下、Pd系触媒(PdCl
2dppf、PdCl
2(PPh
3)
2、Pd(PPh
3)
4、Pd(OAc)
2)を使用して、塩化リチウムの存在下または不在下、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、混合物水/1,4−ジオキサン、混合物水/1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなどのような適切な溶媒中、70℃〜160℃の温度範囲において、伝統的な熱的条件でまたはマイクロ波装置で行うことができる。
【0086】
あるいは、Qがスタンナンであるとき、反応は、適正な(C
2−C
6)アルケニルスタンナン誘導体を使用することにより、テトラブチルアンモニウムの塩化物もしくは臭化物または塩化リチウムの存在下、かつPd系触媒(PdCl
2dppf、PdCl
2(PPh
3)
2、Pd(PPh
3)
4、Pd(OAc)
2)の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、エタノール、トルエンのような適切な溶媒中、室温〜還流の温度範囲で1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる(Bioorg.Med.Chem.Lett.2000、2171−2174;Chem.Commun.1997、695−696参照)。
【0087】
あるいは、Qが水素であり、R4が(C
2−C
6)アルケニルであるとき、反応は、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、テトラブチルアンモニウムの臭化物または塩化物の存在下、トリフェニルホスフィンまたはトリス(o−トリル)ホスフィンのようなホスフィンの存在下または不在下、かつPd(OAc)
2、Pd
2(dba)
3のような触媒の存在下、Ν,Ν−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルのような適切な溶媒中、室温〜還流の温度範囲で1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0088】
スキーム2aの工程d’)によると、反応はスキーム2の工程d)について記載したようにして行われる。
【0089】
Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3、R4およびXが上記定義の通りである式(III)の中間体の製造は、次のスキーム3に記載されているようにして行うことができる。
【0092】
上記スキーム3によると、本発明の方法は以下の工程を含む:
工程c):式(IV)の中間体を、ここでHalはヨウ素または臭素、好ましくはヨウ素であり、R1、R2、R3およびR4は上記定義の通りであり、
式(XIIa)の中間体とクロスカップリング反応させて、式(XIIIa)の化合物を得るか、ただし、式(XIIa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXは上記定義の通りであり、式(XIIIa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、A、R1、R2、R3、RおよびXは上記定義の通りであり;
または、
式(XIIb)の中間体とクロスカップリング反応させて、式(XIIlb)の化合物を得る工程、ただし、式(XIIb)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、R8は適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、AおよびXは上記定義の通りであり、式(XIIlb)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R8は適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りである;
ついで、
工程g):得られた式(XIIIa)の中間体を還元して式(III)の中間体を得る工程、ただし、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3、R4およびXは上記定義の通りである;
または
工程h):得られた式(XIIIb)の中間体を脱保護して上記定義の式(III)の中間体を得る工程。
【0093】
あるいは、式(XIIIa)および(XIIIb)の中間体は以下の工程に従って製造することができる:
工程c’):式(XIV)の中間体と、上記定義の式(XIIa)または上記定義の式(XIIb)の中間体とのクロスカップリング反応により、それぞれ式(XVa)の中間体または式(XVb)の中間体を得る工程、ただし、式(XIV)で、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、Halはヨウ素または臭素、好ましくはヨウ素であり、R3は上記定義の通りであり、式(XVa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R3、AおよびXは上記定義の通りであり、式(XVb)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R8は適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、R3、AおよびXは上記定義の通りである;次いで、
工程i):得られた上記定義の式(XVa)または(XVb)の中間体を式(XVI)の中間体と反応させて、それぞれ上記定義の式(XIIIa)または(XIIIb)の中間体を得る工程、ただし、式(XVI)で、R1およびR2は上記定義の通りである。スキーム3の工程c)およびc’)によると、式(IV)または(XIV)の中間体と式(XIIa)および(XIIb)の中間体とから、それぞれ式(XIIIa)および(XIIIb)または(XVa)および(XVb)の中間体を得る反応はスキーム1の工程c)について記載したように行うことができる。
【0094】
本発明の工程g)によると、一般式(XIIIa)の中間体から式(III)の中間体を得る還元は、NaBH
4、NBu
4BH
4、NaCNBH
3、Et
3SiH、BH
3ΝΜe
3のような還元剤の存在下、酢酸またはTFA(トリフルオロ酢酸)のような酸を添加して、メタノール、エタノール、ジクロロメタンなどのような溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0095】
本発明の工程h)によると、式(XIIIb)の中間体から式(III)の中間体を得る反応は、LiOH、NaOH、KOHのような塩基またはHCl、TFAのような酸の存在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、水などのような適切な溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0096】
本発明の工程i)によると、式(XVa)または(XVb)の中間体と式(XVI)の中間体とから式(XIIIa)または(XIIIb)の中間体を得る反応は、溶媒なしで、または1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、Ν,Ν−ジメチルアセトアミドもしくはジメチルスルホキシドのような溶媒中、60℃〜150℃の範囲の温度において1〜24時間の範囲の時間、伝統的な熱的条件またはマイクロ波装置で行うことができる。
【0097】
あるいは、工程i)は、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのような適切な溶媒中、炭酸ナトリウム(Na
2CO
3)、炭酸セシウム(Cs
2CO
3)、リン酸カリウム(K
3CO
4)のような塩基の存在下、Pd系触媒(Pd(OAc)
2、Pd
2dba
3)を用いて、かつXantphos(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)、BINAP(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)、P(o−Tol)
3のようなリガンドの存在下で、還流の伝統的な熱的条件またはマイクロ波装置で、1〜24時間の範囲の時間、50℃〜100℃の範囲の温度で行うことができる。
【0098】
Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R4が(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、A、R1、R2、R3およびXが上記定義の通りである式(III)の中間体、すなわち式(IIIb)の中間体の製造は、次のスキーム3aに記載されているようにして行うことができる。
【0100】
【化6】
工程e)は、R4が水素であり、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3およびXが上記定義の通りである式(III)の中間体、すなわち式(IIIa)の中間体のハロゲン化により、式(XVII)の中間体を得る工程であり、ただし、式(XVII)で、Halはヨウ素または臭素であり、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3およびXは上記定義の通りである;
工程f)は、得られた式(XVII)の中間体を式R4−Q(XI)の中間体と反応させて、式(III)の中間体、すなわち式(IIIb)の中間体を得る工程であり、ただし、式(XI)で、Qはボロン酸もしくはボロン酸エステルまたはスタンナンであり、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであるか、またはR4が(C
2−C
6)アルケニルのときQは水素であり、式(IIIb)で、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、A、R1、R2、R3およびXは上記定義の通りである。
【0101】
スキーム3aの工程e)による、R4が水素である式(IIIa)の中間体のハロゲン化は、スキーム2aの工程e)について記載したようにして行うことができる(Bioorg.Med.Chem.Lett.2000、2171−2174;Chem.Commun.1997、695−696参照)。
【0102】
スキーム3aの工程f)による反応はスキーム2aの工程f)について記載したようにして行われる。
【0103】
R4が水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、Halがヨウ素または臭素であり、R1、R2およびR3が上記定義の通りである式(IV)の中間体、すなわち式(IVa)の中間体の製造は、次のスキーム4aに記載されているようにして行うことができる。
【0106】
スキーム4aによると、式(IVa)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程j):R4が水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルである一般式(XVIII)の中間体をハロゲン化して、Halがヨウ素または臭素であり、R4が水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルである式(XIX)の中間体を得る工程;
工程k):得られた式(XIX)の中間体を、式(XX)の中間体と反応させて、式(XIV)の中間体を得る工程、ただし、式(XX)で、Zはヨウ素、臭素、メシレート、トシレート、トリフレート、ヒドロキシル、ボロン酸またはボロン酸エステルであり、R3は上記定義の通りであり、式(XIV)で、Halはヨウ素または臭素であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R3は上記定義の通りである;
あるいは、
工程k’):式(XVIII)の中間体を式(XX)の中間体と反応させて、式(XXI)の中間体を得る工程、ただし、式(XVIII)で、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、式(XX)で、Zはヨウ素、臭素、メシレート、トシレート、トリフレート、ヒドロキシル、ボロン酸またはボロン酸エステルであり、R3は上記定義の通りであり、式(XXI)で、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R3は上記定義の通りである;
工程j’):得られた式(XXI)の中間体をハロゲン化して式(XIV)の中間体を得る工程、ただし、式(XIV)で、Halはヨウ素または臭素であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R3は上記定義の通りである;
その後の
工程i):得られた式(XIV)の中間体を式(XVI)の中間体と反応させて式(IVa)の中間体を得る工程、ただし、式(XIV)で、Halはヨウ素または臭素であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R3は上記定義の通りであり、式(XVI)で、R1およびR2は上記定義の通りあり、式(IVa)で、Halはヨウ素または臭素であり、R4は水素または場合により置換されていてもよい直鎖もしくは分岐した(C
1−C
6)アルキルであり、R1、R2、およびR3は上記定義の通りである。
【0107】
本発明の工程j)およびj’)によると、中間体(XVIII)および(XXI)を、N−ヨードスクシンイミドによるハロゲン化に供して、Halがヨウ素である式(XIX)および(XIV)の中間体を得るか、またはN−ブロモスクシンイミドもしくはピリジンヒドロブロミドペルブロミドによるハロゲン化に供してHalが臭素である式(XIX)および(XIV)の中間体を得る。この反応は、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、クロロホルムまたはテトラヒドロフランのような適切な溶媒中、室温〜70℃の範囲の温度において、伝統的な熱的条件下またはマイクロ波装置で実施することができる。あるいは、Halがヨウ素である式(XIX)および(XIV)の化合物を得るこの反応は、分子状ヨウ素を用い、カリウム水和物の存在下または不在下、Ν,Ν−ジメチルホルムアミドまたは混合物水−メタノールのような適切な溶媒中、室温で実施することができるか、または分子状ヨウ素を用い、酢酸銀またはトリフルオロ酢酸銀の存在下、Ν,Ν’−ジメチルホルムアミドまたはジクロロメタンのような適切な溶媒中、室温〜80℃の範囲の温度で実施することができる。またこの反応は、一塩化ヨウ素を用い、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在下または不在下、1,4−ジオキサンまたはジクロロメタンのような適切な溶媒中、室温〜還流の範囲の温度でも実施することができる。
【0108】
本発明の工程k)およびk’)による反応は、Zがヨウ素、臭素、塩素、メシレート、トシレートまたはトリフレートであるとき、炭酸セシウム(Cs
2CO
3)、炭酸ナトリウム(Na
2CO
3)または炭酸カリウム(K
2CO
3)のような適切な塩基の存在下、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、Ν,Ν−ジメチルホルムアミドのような適切な溶媒中、室温〜100℃の範囲の温度において、伝統的な熱的条件下またはマイクロ波装置で行うことができる。あるいは、この反応は、Zがヒドロキシルであるとき、Mitsunobu条件下、ジエチルまたはジイソプロピルアゾジカルボキシレートおよびトリフェニルホスフィンの存在下、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンのような適切な溶媒中、0℃〜70℃の範囲の温度で実施することができる。
【0109】
さらに代わりの方法において、Zがボロン酸またはボロン酸エステルであるとき、反応は、酢酸銅、2,2’−ビピリジルおよび炭酸ナトリウムの存在下、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド中、70℃〜120℃の範囲の温度で、または酸化第一銅を用いて還流メタノール中で行うことができる。
【0110】
上述の工程k)およびk’)で反応物質として使用されるアルキルヨウ化物、臭化物、塩化物、メシレート、トシレート、トリフレート、ヒドロキシルおよびアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルボロン酸誘導体は市販されている化合物であるか、または文献に記載されている方法に従って製造することができる。
【0111】
スキーム4aの工程i)による反応はスキーム3の工程i)に記載したようにして実施することができる。
【0112】
R4が場合により置換されていてもよい直鎖または分岐した(C
1−C
6)アルキルである式(XVIII)の中間体は商業的に入手することができるか、または国際公開第99065609号に記載されている手順に従って製造することができる。
【0113】
R4が場合により置換されていてもよい直鎖または分岐した(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、R1、R2およびR3が上記定義の通りである式(IV)の中間体、すなわち式(IVb)の中間体の製造は、次のスキーム4bに記載されているように実施することができる。
【0116】
スキーム4bによると、式(IVb)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程i):式(XVIIIa)の中間体を、R1およびR2が上記定義の通りである式(XVI)の中間体と反応させて、R1およびR2が上記定義の通りである式(XXV)の中間体を得る工程;
工程k):得られた式(XXV)の中間体を、Zがヨウ素、臭素、メシレート、トシレート、トリフレート、ヒドロキシル、ボロン酸またはボロン酸エステルであり、R3が上記定義の通りである式(XX)の中間体と反応させて、R1、R2およびR3が上記定義の通りである式(XXVI)の中間体を得る工程;
工程e):得られた式(XXVI)の中間体をハロゲン化して、Halがヨウ素または臭素であり、R1、R2およびR3は上記定義の通りである式(XXVII)の中間体を得る工程;
工程g):得られた式(XXVII)の中間体を、式(XI)の中間体と反応させて、式(XXVIII)の中間体を得る工程、ただし、式(XI)で、Qはボロン酸もしくはボロン酸エステルまたはスタンナンであり、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであるか、またはR4が(C
2−C
6)アルケニルであるときQは水素であり、ただし、式(XXVIII)で、R4は(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、R1、R2およびR3は上記定義の通りである;
工程j):得られた式(XXVIII)の中間体をハロゲン化して、Halがヨウ素または臭素であり、R4が(C
2−C
6)アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、R1、R2およびR3は上記定義の通りである式(IVb)の中間体、すなわち式(IVb)の中間体を得る工程。
【0117】
スキーム4bの工程i)による反応はスキーム3の工程i)について記載したようにして実施することができる。
【0118】
スキーム4bの工程k)による反応はスキーム4aの工程k)およびk’)について記載したようにして実施することができる。
【0119】
スキーム4bの工程e)によるハロゲン化はスキーム2aの工程e)について記載したようにして実施することができる(Bioorg.Med.Chem.Lett.2000、2171−2174;Chem.Commun.1997、695−696)。
【0120】
スキーム4bの工程f)による反応はスキーム2の工程f)について記載したようにして行われる。
【0121】
スキーム4bの工程j)によるハロゲン化はスキーム4aの工程j)について記載したようにして行われる。
【0122】
R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、B、R5、R6、XおよびYが上記定義の通りである式(V)の中間体の製造は、次のスキーム5に記載されているようにして実施することができる。
【0125】
スキーム5によると、式(V)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程d)、すなわち、式(VIII)の中間体の反応により、式(XXIX)の中間体を得る工程、ただし、式(VIII)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りであり、式(XXIX)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、BおよびXは上記定義の通りである;
工程a)、すなわち、得られた式(XXIX)の中間体を、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体と反応させて、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(V)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、B、R5、R6およびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程b)、すなわち、式(XIIa)の中間体を、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体と反応させて、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(XIIa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXは上記定義の通りであり、式(V)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、R5、R6およびXは上記定義の通りである;
または、
工程b’)、すなわち、式(XIIa)の中間体を、R6が上記定義の通りである式(VII)の中間体と反応させて、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(XIIa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXは上記定義の通りであり、式(V)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R5は水素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、R6およびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程g)、すなわち、式(XIIa)の中間体の還元により、式(XXX)の中間体を得る工程、ただし、式(XIIa)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロアリール環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXは上記定義の通りであり、式(XXX)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXは上記定義の通りである;
または
工程h)、すなわち、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、R8が適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、AおよびXが上記定義の通りである式(XIIb)の中間体の反応により、上記定義の式(XXX)の中間体を得る工程;
次に
工程b)、すなわち、得られた式(XXX)の中間体を、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体と反応させて、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(V)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、R5、R6およびXは上記定義の通りである;
または
工程b’)、すなわち、得られた式(XXX)の中間体を、R6が上記定義の通りである式(VII)の中間体と反応させて、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(V)で、Yは窒素であり、Bは5または6員のヘテロシクリル環であり、R5は水素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、R6およびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程p)、すなわち、式(XXXI)の中間体の反応により、式(V)の中間体を得る工程、ただし、式(XXXI)で、R11は水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、B、R5、R6、YおよびXは上記定義の通りであり、式(V)で、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、A、B、R5、R6、YおよびXは上記定義の通りである。
【0126】
スキーム5の工程d)による反応はスキーム2の工程d)について記載したようにして行われる。
【0127】
スキーム5の工程a)、b)およびb’)による反応はスキーム1の工程a)、b)およびb’)について記載したようにして行われる。
【0128】
スキーム5の工程g)およびh)による反応はスキーム3の工程g)およびh)について記載したようにして行われる。
【0129】
スキーム5の工程p)に従う、式(XXXI)の中間体から式(V)の中間体を得るための反応は、Pd(0)、PdCl
2dppf、PdCl
2(CH
3CN)
2、Pd(OAc)
2、Pd(dba)
2のような触媒を、ジフェニルホスフィノフェロセン(dppf)、ビス(2−ジ−tert−ブチル−ホスフィノフェニル)エーテル、トリシクロへキシルホスフィン(PCy
3)、2−(ビフェニル)ジ−シクロペンチルホスフィン(PCy
2(o−biph)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos)のようなリガンド、および酢酸カリウム(AcOK)、トリエチルアミン(TEA)のような適切な塩基と共に使用し、ビス(ピナコラト)ジボロン(B
2pin
2)、ピナコールボラン(HBpin)またはジボロン酸[B(OH)
2]
2の存在下、ジメチルスルホキシド、Ν,Ν−ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、エタノール、トルエンなどのような適切な有機溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0130】
あるいは、R11が水素であるとき、反応はまた、[Ir(COD)(OMe)
2]、[Ir(COD)Cl
2]のような触媒を、2,2’−ビピリジン(bpy)、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン(dtbpy)のようなリガンドと共に使用し、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ヘキサン、オクタンなどのような溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間実施することもできる(Angew.Chem.Int.Ed.2002、41、3056−3058;Tetrahedron Lett.2002、43、5649−5651)。
【0131】
Yが炭素であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、R10が直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXが上記定義の通りである式(VIII)の中間体の製造は、次のスキーム6に記載されているようにして実施することができる。中間体(VIII)は商業的に入手することができるか、または文献により、当業者には周知の方法に従って製造することができる(Med.Chem.Lett..2014、5、592−597)。
【0134】
スキーム6によると、式(VIII)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程q):式(XXXII)の中間体の反応により、式(XXXIII)の中間体を得る工程、ただし、式(XXXII)で、Yは炭素であり、R11は水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、BおよびXは上記定義の通りであり、式(XXXIII)で、Yは炭素であり、R11は水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りである;
工程p):得られた式(XXXIII)の中間体の反応により、式(VIII)の中間体を得る工程、ただし、式(VIII)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りである;
あるいは
工程r):式(XXXIV)の中間体の反応により、式(XXXV)の中間体を得る工程、ただし、式(XXXIV)で、Yは炭素であり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りであり、式(XXXV)で、Yは炭素であり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、OTfはトリフルオロメタンスルホネートであり、A、BおよびXは上記定義の通りである;
工程p’):得られた式(XXXV)の中間体の反応により式(VIII)の中間体を得る工程、ただし、式(VIII)で、Yは炭素であり、R7はボロン酸またはボロン酸エステルであり、R10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、A、BおよびXは上記定義の通りである。
【0135】
スキーム6の工程q)によると、式(XXXII)の中間体が、メタノール、エタノール、プロパノールなどのようなアルコール中、p−トルエンスルホン酸、スルホン酸、メタンスルホン酸のような酸触媒の存在下、室温〜還流の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間エステル化に供される。
【0136】
あるいは、式(XXXII)の中間体は、塩化チオニルまたは塩化オキサリルの存在下、触媒量のジメチルアミノピリジン(DMAP)を用いて、または用いないで、溶媒なし、またはジクロロメタン、トルエンのような溶媒中、室温〜還流の範囲の温度で、対応するアシル塩化物に変換した後、メタノール、エタノール、プロパノールなどのようなアルコールで処理することができる。
【0137】
あるいは、反応は、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)のようなカップリング試薬を用いて、触媒量のジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドなどのような溶媒中、ゼロ〜室温の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間実施することができる。
【0138】
スキーム6の工程p)およびp’)による反応はスキーム5の工程p)について記載したようにして実施することができる。
【0139】
スキーム6の工程r)による反応は、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)の存在下、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、トリエチルアミン(TEA)のような塩基を使用し、触媒量のジメチルアミノピリジン(DMAP)を用いるかまたは用いないで、ジクロロメタン、テトラヒドロフランのような溶媒中、−78℃〜室温の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間実施することができる。
【0140】
Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXが上記定義の通りである式(XIIa)の中間体、またはYが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、R8が適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、AおよびXは上記定義の通りである式(XIIb)の中間体の製造は、次のスキーム7に記載されているようにして実施することができる。中間体(XIIa)および(XIIb)は商業的に入手することができるか、または文献で、および当業者に周知の方法に従って製造することができる。
【0143】
スキーム7によると、式(XIIa)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程p):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、Halがヨウ素または臭素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXVIa)の中間体の反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、AおよびXが上記定義の通りである式(XIIa)の中間体を得る。
【0144】
スキーム7によると、式(XIIb)の中間体は以下の反応によって製造することができる:
工程s):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、Halがヨウ素または臭素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXVIb)の中間体を保護して、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、Halがヨウ素または臭素であり、R8が適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXVII)の中間体を得る;
工程p’):得られた式(XXXVII)の中間体の反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R7がボロン酸またはボロン酸エステルであり、R8が適切な保護基COR10またはCOOR10であり、ここでR10は直鎖または分岐した(C
1−C
4)アルキルであり、AおよびXが上記定義の通りである式(XIIb)の中間体を得る。
【0145】
スキーム7の工程p)およびp’)による反応はスキーム5の工程p)について記載したようにして実施することができる。
【0146】
スキーム7の工程s)に従う、式(XXXVIb)の中間体の保護による式(XXXVII)の中間体の作成は、アシル塩化物、無水酢酸、トリフルオロ無水酢酸、ジ−tertブチルカーバメートまたはエチルクロロホルメートのような試薬を用い、トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルアミン(DIPEA)、水素化ナトリウム(NaH)、ピリジンのような塩基の存在下、ジメチルアミノピリジン(DMAP)のような触媒を用いて、または用いないで、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエンなどのような溶媒中、−78℃〜室温の範囲の温度で、1時間〜48時間の範囲の時間行うことができる。
【0147】
R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、B、R5、R6、XおよびYが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体の製造は、次のスキーム8に記載されているようにして行うことができる。中間体(XXXVIII)および(XXXIX)は商業的に入手可能であるか、または文献で、および当業者に周知の方法に従って製造することができる。
【0150】
工程a):Yが炭素であり、R11が水素、ヨウ素、臭素、または塩素であり、A、BおよびX areが上記定義の通りである式(XXXVIII)の中間体と、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体との反応により、Yが炭素であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、B、R5、R6およびXが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体を得る;
あるいは
工程b):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXIXa)の中間体と、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体との反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、R5、R6およびXが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体を得る;
または
工程b’):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXIXa)の中間体と、R6が上記定義の通りである式(VII)の中間体との反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロアリール環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、R5が水素であり、R6、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体を得る;
あるいは
工程b):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXIXb)の中間体と、R5およびR6が上記定義の通りである式(VI)の中間体との反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、A、R5、R6およびXが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体を得る;
または
工程b’):Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXIXb)の中間体と、R6が上記定義の通りである式(VII)の中間体の反応により、Yが窒素であり、Bが5または6員のヘテロシクリル環であり、R11が水素、ヨウ素、臭素または塩素であり、R5が水素であり、R6、AおよびXが上記定義の通りである式(XXXI)の中間体を得る。
【0151】
スキーム8の工程a)、b)およびb’)による反応はスキーム1の工程a)、b)およびb’)について記載したようにして行われる。
【0152】
本発明の方法対象の出発材料は、あらゆる可能な変異体、ならびにそのあらゆる反応物質も含めて公知の化合物であり、それ自体が市販されていなくても、後記実験部分に記載されているような周知の方法に従って製造することができる。
【0153】
薬理
インビトロ細胞増殖アッセイ
式(I)の化合物の抗増殖活性を評価するために、次のヒト細胞株を使用した:A2780卵巣癌腫;突然変異したRET−C634W受容体を持っているTT髄様甲状腺癌;CCDC6−RET融合タンパク質を持っているLC−2/adヒト肺腺癌。指数関数的に増殖する細胞を播種し、10%ウシ胎児血清を補充した適当な培地を使用して37℃、加湿した5%CO
2雰囲気中でインキュベートした。細胞プレーティングの24時間後、0.1%DMSOに溶解した化合物のスカラー用量を培地に加え、細胞を、それらの異なる増殖速度に従って72時間(A2780)または144時間(TTおよびLC−2/ad)薬剤に曝露した。処理の終了時、細胞増殖を、細胞内ATPモニタリングシステム(CellTiterGlo−Promega)によって、製造業者の指示に従い、Envision instrument(PerkinElmer)をリーダーとして使用することにより決定した。化合物対ビヒクル処理した細胞から得られたデータを、Assay Explorer(Symyx Technologies Inc)ソフトウェアを使用して比較した。S字形補間曲線フィッティングを使用してIC
50値を計算した。
【0154】
次の表Aに、上述の突然変異した形態のRET(TT)を発現する1つの髄様甲状腺癌細胞株および上述の融合形態のRET(LC−2/ad)を持っている1つの肺腺癌細胞株に対する式(I)の代表的な化合物の抗増殖活性を報告する。対照として、同じ化合物の非関連の非RET依存性細胞株(A2780)に対する抗増殖活性を報告する。これらの化合物はすべて、非関連のものに対するよりも顕著な活性をRET駆動細胞モデルに対して示す。
【0157】
上記のすべてから、本発明の式(I)の新規な化合物は、調節不全のタンパク質キナーゼ活性により引き起こされる癌のような病気の治療に特に有利であるように思われる。
【0158】
本発明の化合物は、単剤として、あるいは、例えば、抗ホルモン剤、例えば抗エストロゲン薬、抗アンドロゲン薬およびアロマターゼ阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管を標的とする薬剤、プラチン系薬剤、アルキル化剤、DNA損傷剤または挿入剤、抗新生物性代謝拮抗剤、他のキナーゼ阻害剤、他の抗血管形成剤、キネシンの阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTORの阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ならびに低酸素応答の阻害剤と組み合わせた放射線療法または化学療法レジメンのような公知の抗癌療法と併用して投与することができる。
【0159】
固定用量として調剤される場合、かかる併用製品は、以下に記載される投与量範囲内の本発明の化合物および認可された投与量範囲内の他の医薬として活性な薬剤を使用する。
【0160】
式(I)の化合物は、複合製剤が不適当な場合公知の抗癌剤と逐次使用することができる。
【0161】
哺乳動物、例えばヒトへの投与に適した本発明の式(I)の化合物は通常の経路で投与することができ、投与量レベルは患者の年齢、体重、および状態ならびに投与経路に依存する。
【0162】
例えば、式(I)の化合物の経口投与のために採用される適切な投与量は毎日1〜5回、用量当たり約10mg〜約1gの範囲であり得る。本発明の化合物は様々な投与形態で、例えば錠剤、カプセル、糖もしくはフィルムコーティング錠、溶液または懸濁液の形態で経口的に、座薬の形態で直腸に、非経口的に、例えば筋肉内に、または静脈内および/または鞘内および/または髄腔内注射もしくは注入を介して投与することができる。
【0163】
本発明はまた、式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩を、担体または希釈剤であり得る医薬として許容される賦形剤と共に組む医薬組成物も包含する。
【0164】
本発明の化合物を含有する医薬組成物は通常従来の方法に従って製造され、適切な医薬形態で投与される。
【0165】
例えば、固体の経口形態は、活性な化合物と共に、希釈剤、例えばラクトース、ブドウ糖 ショ糖、スクロース、セルロース、コーンスターチまたはジャガイモデンプン;滑剤、例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムもしくはカルシウム、および/またはポリエチレングリコール;結合剤、例えばデンプン、アラビアゴム、ゼラチン メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えばデンプン、アルギン酸、アルギン酸塩またはデンプングリコール酸ナトリウム;沸騰混合物;染料;甘味料;湿潤剤、例えばレシチン、ポリソルベート、ラウリルサルフェート;ならびに、一般に、製剤処方に使用される非毒性で薬理学的に不活性な物質を含有し得る。これらの医薬製剤は公知の方法で、例えば、混合、造粒、打錠、糖衣、またはフィルムコーティングプロセスによって製造し得る。
【0166】
経口投与用の液体分散液は、例えばシロップ、エマルションおよび懸濁液であり得る。
【0167】
実施例として、シロップは、担体として、ショ糖またはグリセリンおよび/またはマンニトールおよびソルビトールと共にショ糖を含有し得る。
【0168】
懸濁液およびエマルションは、担体の例として、天然ガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニルアルコールを含有し得る。
【0169】
筋肉内注射用の懸濁液または溶液は、活性な化合物と共に、医薬として許容される担体、例えば滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えばプロピレングリコールおよび、所望であれば、適切な量の塩酸リドカインを含有し得る。
【0170】
静脈内の注射または注入用の溶液は担体として滅菌水を含有することができ、または好ましくは滅菌、水性、等張、生理食塩水溶液の形態であることができ、またはプロピレングリコールを担体として含有してもよい。
【0171】
座薬は、活性な化合物と共に、医薬として許容される担体、例えばココアバター、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤またはレシチンを含有し得る。
【0172】
実験セクション
場合により医薬として許容される塩の形態にある、本発明の式(I)の特定の化合物に対する言及については、実験セクションおよび特許請求の範囲を参照されたい。以下に続く実施例を参照して、本発明の化合物は、本明細書に記載されている方法、または当技術分野で周知である他の方法を使用して合成した。
【0173】
本明細書で使用されている短縮形態および略語は次の意味を有する:
g(グラム)
mg(ミリグラム)
mL(ミリリットル)
μL(マイクロリットル)
mM(ミリモル濃度)
mmol(ミリモル)
μΜ(マイクロモル濃度)
Rt(保持時間)
h(時間)
MHz(メガ−ヘルツ)
mm(ミリメートル)
Hz(ヘルツ)
M(モル濃度)
min(分)
mol(モル)
TLC(薄層クロマトグラフィー)
r.t.(室温)
TEA(トリエチルアミン)
DMAP(ジメチルアミノピリジン)
DME(ジメトキシエタン)
Na
2SO
4(硫酸ナトリウム)
AcOEt(酢酸エチル)
Na
2CO
3(炭酸ナトリウム)
K
2CO
3(炭酸カリウム)
DMF(Ν,Ν−ジメチルホルムアミド)
DCM(ジクロロメタン)
DIPEA(N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン)
Hex(ヘキサン)
THF(テトラヒドロフラン)
DMSO(ジメチルスルホキシド)
MeOH(メタノール)
ESI(エレクトロスプレーイオン化)
NaHCO
3(重炭酸ナトリウム)
OTf(トリフレート基)
HCl(塩酸溶液)
NH
3(33%水中水酸化アンモニウム溶液)
LiOH(水酸化リチウム)
KOH(水酸化カリウム)
EDCI(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)
TBTU(N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウム−テトラフルオロボレート)
HBTU(N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
RP−HPLC(逆相高速液体クロマトグラフィー)。
【0174】
ここで、本発明をさらに良好に例証するため、いかなる限定も課すことなく、以下の実施例を挙げる。
【0175】
本明細書で使用される場合、諸方法、スキームおよび実施例で使用される記号および慣例は現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyまたはthe Journal of Biological Chemistryで使用されているものと一致する。
【0176】
他に断らない限り、すべての材料は商業的供給業者から最高グレードのものを得、さらに精製することなく使用した。DMF、THF、DCMのような無水の溶媒はAldrich Chemical Companyから得た。空気または湿気に感受性の化合物を含むすべての反応は窒素またはアルゴン雰囲気下で行った。
【0177】
一般的な精製および分析方法
フラッシュクロマトグラフィーはシリカゲル(Merckグレード9395、60A)上で実施した。
【0178】
HPLCは、996 Waters PDA検出器を備えたWaters 2790 HPLC系およびエレクトロスプレー(ESI)イオン源を備えたMicromass mod. ZQシングル四重極質量分析計を使用してWaters X Terra RP 18(4.6×50mm、3.5μm)カラム上で実施した。移動相Aは酢酸アンモニウム5mM緩衝液(pH5.2、酢酸−アセトニトリル95:5を含む)であり、移動相Bは水−アセトニトリル(5:95)であった。8minで10〜90%Bの勾配、90%Bを2min保持。UV検出は220nmおよび254nm。流量1mL/min。注射容量10μL。フルスキャン、質量範囲100〜800amu。キャピラリー電圧は2.5KV;起源温度は120℃;コーンは10Vであった。質量はm/z比として示される。
【0179】
必要な場合、化合物は、調製用HPLCにより、Waters Symmetry C18(19×50mm、5μm)カラムまたはWaters X Terra RP 18(30×150mm、5μm)カラム上で、996 Waters PDA検出器およびMicromass mod. ZQ シングル四重極質量分析計を備えたWaters調製用HPLC 600を使用して、電子スプレーイオン化、ポジティブモードで精製した。移動相Aは水/0.1%TFAであり、移動相Bはアセトニトリルであった。8minで10〜90%Bの勾配、90%Bを2min保持。流量20mL/min。代わりに、移動相Aは水/0.05%NH
3、移動相Bはアセトニトリルであった。8minで10〜100%Bの勾配、100%Bに2min保持する。流量20mL/min。
【0180】
1H−NMRスペクトルは、28℃の一定の温度において、400.50MHzで作動し、5mmのz−軸PFG Indirect Detection Probeを備えたVarian INOVA 400分光計で記録した(
1H{
15N−
31P})。
【0181】
化学シフトは残存溶媒シグナル(他に特定しない場合、
1Hに対して、DMSO−d
6:2.50ppm)を基準とした。データは次のように報告される:化学シフト(δ)、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、quin=五重項、br.s=広幅一重項、dd=二重項の二重項、ddd=二重項の二重項の二重項、dt=二重の三重項、td=二重項の三重項、qd=二重項の四重項、tt=三重項の三重項、m=多重項、spt=七重項)、カップリング定数(J、Hz)およびプロトンの数。
【0182】
以前報告されているように(M.Colombo、F.R.Sirtori、V.Rizzo、Rapid Commun Mass Spectrom 2004、18(4)、511−517)、ESI(+)高分解能質量スペクトル(HRMS)が、Agilent 1100マイクロ−HPLC系(Palo Alto、US)に直接連結されたQ−Tof Ultima(Waters、Manchester、UK)質量分光計で得られた。
【0185】
スキーム4a、工程k
4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
中間体は、国際公開第2009114874号および国際公開第2011044157号に記載されている方法に従って調製することができる。
Y=96%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.47(d、J=6.7Hz、6H) 4.92−5.15(m、1H) 8.16(s、1H) 8.63(s、1H)
HRMS(ESI) C
9H
10ClIN
3[(M+H)
+]に対する計算値:321.9603;実測値:321.9605
この同じ方法に従って、しかし適切な市販の試薬を使用して、次の中間体を調製した:
【0187】
4−クロロ−7−シクロペンチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=92%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.61−1.74(m、2H) 1.81−2.03(m、4H) 2.06−2.22(m、2H) 5.04−5.20 (m、1H) 8.10(s、1H) 8.63(s、1H)
HRMS(ESI) C
11H
12ClIN
3[(M+H)
+]に対する計算値:347.9759;実測値:347.9753
【0189】
4−クロロ−7−シクロブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=45%
HRMS(ESI) C
10H
10ClIN
3[(M+H)
+]に対する計算値:333.9603;実測値:333.9615
【0191】
4−クロロ−5−ヨード−7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=68%
HRMS(ESI) C
11H
12ClIN
3O[(M+H)
+]に対する計算値:364.9708;実測値:364.9701
【0193】
4−クロロ−5−ヨード−7−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=98%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 5.23(q、J=9.1Hz、2H) 8.05(s、1H) 8.74(s、1H)
HRMS(ESI) C
8H
5ClF
3IN
3[(M+H)
+]に対する計算値:361.9164;実測値:361.9170
【0195】
4−クロロ−7−シクロプロピルメチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=83%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.39−0.46(m、2H) 0.48−0.55(m、2H) 1.27(d、J=7.8Hz、1H) 4.12(d、J=7.3Hz、2H) 8.09(s、1H) 8.64(s、1H)
HRMS(ESI) C
10H
10ClIN
3[(M+H)
+]に対する計算値:333.9603;実測値:333.9604
【0197】
4−クロロ−7−シクロブチルメチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=93%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.68−1.99(m、6H) 2.73−2.88(m、1H) 4.29(d、J=7.4Hz、2H) 8.02(s、1H) 8.63(s、1H)
HRMS(ESI) C
11H
12ClIN
3[(M+H)
+]に対する計算値:347.9759;実測値:347.9770
【0199】
4−クロロ−7−(4,4−ジフルオロ−シクロへキシル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Y=35%
HRMS(ESI) C
12H
12ClF
2IN
3[(M+H)
+]に対する計算値:397.9727;実測値:397.9715
【0202】
スキーム4a、工程i
5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(100mg、0.31mmol)のジオキサン(0.47mL)および水性NH
4OH(0.35mL)中の溶液をマイクロ波装置内で100℃に4時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をAcOEt中に取り、蒸留水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水のNa
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。純粋な白色の固体が得られた。
Y=95%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.40(d、J=6.7Hz、7H) 4.76−4.96(m、1H) 6.55(br.s.、2H) 7.57(s、1H) 8.08(s、1H)
HRMS(ESI) C
9H
12IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:303.0101;実測値:303.0104
この同じ方法に従って、しかし適切な中間体を使用して、次の中間体を調製した:
【0204】
7−シクロペンチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=73%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.52−1.73(m、2H) 1.75−1.91(m、4H) 1.98−2.16(m、2H) 4.90−5.06(m、1H) 6.55(br.s.、2H) 7.52(s、1H) 8.08(s、1H)
HRMS(ESI) C
11H
14IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:329.0258;実測値:329.0254
【0206】
7−シクロブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=75%
HRMS(ESI) C
10H
12IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:315.0101;実測値:315.0104
【0208】
5−ヨード−7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=62%
HRMS(ESI) C
11H
14IN
4O[(M+H)
+]に対する計算値:345.0207;実測値:345.0203
【0210】
5−ヨード−7−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=95%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 5.03(q、J=9.3Hz、2H) 6.73(br.s.、2H) 7.49(d、J=1.1Hz、1H) 8.15(s、1H)
HRMS(ESI) C
8H
7F
3IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:342.9662;実測値:342.9663
【0212】
7−シクロプロピルメチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=71%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.35−0.40(m、2H) 0.44−0.54(m、2H) 1.15−1.29(m、1H) 3.95(d、J=7.1Hz,2H) 6.57(br.s.、2H) 7.52(s、1H) 8.09(s、1H)
HRMS(ESI) C
10H
12IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:315.0101;実測値:315.0096
【0214】
7−シクロブチルメチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=94%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.59−2.02(m、6H) 2.73(quin、J=7.6Hz、1H) 4.12(d、J=7.4Hz、2H) 6.57(br.s.、2H) 7.39−7.47(m、1H) 8.09(s、1H)
HRMS(ESI) C
11H
14IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:329.0258;実測値:329.0269
【0216】
7−(4,4−ジフルオロ−シクロへキシル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=42%
HRMS(ESI) C
12H
14F
2IN
4[(M+H)
+]に対する計算値:379.0226;実測値:379.0229
【0219】
スキーム6、工程q
6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル
中間体は、Med.Chem.Lett.2014、5、592−597に記載されている方法に従って調製することができる。
Y=95%
HRMS(ESI) C
12H
11O
3[(M+H)
+]に対する計算値:203.0703;実測値:203.0707
【0220】
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0222】
6−ヒドロキシ−ナフタレン−2−カルボン酸メチルエステル
Y=96%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 3.88(s、3H) 7.12−7.22(m、2H) 7.74−7.80(m、1H) 7.84−7.89(m、1H) 7.98(d、J=8.7Hz、1H) 8.49(s、1H) 10.17(s、1H)
HRMS(ESI) C
12H
11O
3[(M+H)
+]に対する計算値:203.0703;実測値:203.0699
【0225】
スキーム6、工程r
6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル
中間体は、Med.Chem.Lett.2014、5、592−597に記載されている方法に従い、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を使用して(Y=97%)、または国際公開第/2007/104538号に記載されている方法に従い、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドを使用して(Y=93%)調製することができる。
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 3.96(s、3H) 7.72−7.82(m、2H) 8.27(dd、J=7.3、1.3Hz、1H) 8.30(d、J=2.7Hz、1H) 8.36(d、J=8.3Hz、1H) 8.94(d、J=9.5Hz、1H)
HRMS(ESI) C
13H
10F
3O
5S[(M+H)
+]に対する計算値:335.0196;実測値:335.0177
これらの方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0227】
6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−ナフタレン−2−カルボン酸メチルエステル
Y=97%
HRMS(ESI) C
13H
10F
3O
5S[(M+H)
+]に対する計算値:335.0196;実測値:335.0185
【0230】
スキーム6、工程p’
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル
中間体は、Med.Chem.Lett.2014、5、592−597に記載されている方法に従って調製することができる。
Y=54%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.33−1.38(m、12H) 3.93−3.97(m、3H) 7.61−7.67(m、1H) 7.83−7.87(m、1H) 8.17−8.21(m、1H) 8.28−8.33(m、1H) 8.39−8.43(m、1H) 8.70−8.76(m、1H)
HRMS(ESI) C
18H
22BO
4[(M+H)
+]に対する計算値:312.1642;実測値:312.1647
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0232】
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−2−カルボン酸メチルエステル
Y=84%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.35(s、12H) 3.93(s、3H) 7.80(dd、J=8.3、1.1Hz、1H) 7.99(dd、J=8.6、1.8Hz、1H) 8.13(dd、J=11.0、8.8Hz、2H) 8.39(s、1H) 8.63(s、1H)
HRMS(ESI) C
18H
22BO
4[(M+H)
+]に対する計算値:312.1606;実測値:312.1600
【0235】
スキーム5、工程d
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸
中間体は、Med.Chem.Lett.2014、5、592−597に記載されている方法に従って調製することができる。
Y=48%
HRMS(ESI) C
17H
20BO
4[(M+H)
+]に対する計算値:299.1449;実測値:299.1452
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0237】
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−2−カルボン酸
Y=93%
HRMS(ESI) C
17H
20BO
4[(M+H)
+]に対する計算値:299.1449;実測値:299.1447
【0239】
6−(ジヒドロキシボラニル)ナフタレン−1−カルボン酸
Y=49%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 7.54(t、J=7.7Hz、1H) 7.95(dd、J=8.7、1.1Hz、1H) 8.11(dd、J=7.6、3.1Hz、2H) 8.23(s、2H) 8.41(s、1H) 8.75(d、J=8.8Hz、1H) 13.05(br.s.、1H)
HRMS(ESI) C
11H
10BO
4[(M+H)
+]に対する計算値:217.0667;実測値:217.0661
【0242】
スキーム5、工程a
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(100mg、0.34mmol)の乾燥DMF(1mL)中溶液に、DIPEA(0.114mL、0.67mmol)、TBTU(215mg、0.67mmol)およびシクロプロピルアミン(0.046mL、0.67mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をAcOEtに取り、酸水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。生成物を白色の固体として単離した。
Y=53%
HRMS(ESI) C
20H
25BNO
3[(M+H)
+]に対する計算値:338.1922;実測値:338.1917
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0244】
6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド
Y=63%
HRMS(ESI) C
20H
25BNO
3[(M+H)
+]に対する計算値:338.1922;実測値:338.1921
【0246】
[5−(シクロプロピルカルバモイル)ナフタレン−2−イル]ボロン酸
Y=98%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.55−0.62(m、2H) 0.69−0.77(m、2H) 2.90−2.99(m、1H) 7.41(ddd、J=8.3、7.0、0.9Hz、1H) 7.52(t、J=8.1Hz、1H) 7.55(dd、J=7.0、1.5Hz、1H) 7.71(dt、J=8.3、1.0Hz、1H) 7.90(dd、J=8.5、1.3Hz、1H) 7.98(d、J=7.8Hz、1H) 8.10(d、J=8.5Hz、1H) 8.20(s、2H) 8.39(br.s、1H) 8.52(d、J=4.3Hz、1H)
HRMS(ESI) C
14H
15BNO
3[(M+H)
+]に対する計算値:255.1176;実測値:255.1175
【0249】
スキーム2、工程c
6−(4−アミノ−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル
5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(100mg、0.33mmol)をDME(2.4mL)と蒸留水(1.5mL)の混合物に溶解した。Na
2CO
3(140mg、1.32mmol)、6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル(113mg、0.36mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg、0.01mmol)を、アルゴン雰囲気下で反応媒体に加えた。混合物を3時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をAcOEtに取り、蒸留水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(AcOEt)で精製し、ジエチルエーテルで摩砕後、the 標題化合物を得た。
Y=66%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.8Hz、6H) 3.97(s、3H) 5.01(quin、J=6.8Hz、1H) 6.13(br.s.、2H) 7.60−7.67(m、2H) 7.82(dd、J=8.9、2.0Hz、1H) 8.10(d、J=2.0Hz、1H) 8.13(dd、J=7.3、1.3Hz、1H) 8.17(s、1H) 8.23(d、J=8.3Hz、1H) 8.82(d、J=8.9Hz、1H)
HRMS(ESI) C
21H
21N
4O
2[(M+H)
+]に対する計算値:361.1659;実測値:361.1665
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0251】
5−(1H−インドール−5−イル)−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=85%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.47(d、J=6.7Hz、6H) 4.97(quin、J=6.7Hz、1H) 6.00(br.s.、2H) 6.47(ddd、J=3.0、2.0、0.9Hz、1H) 7.19(dd、J=8.2、1.6Hz、1H) 7.33−7.36(m、1H) 7.39(t、J=2.7Hz、1H) 7.47−7.52(m、1H) 7.59−7.62(m、1H) 8.12(s、1H) 11.17(br.s.、1H)
HRMS(ESI) C
17H
18N
5[(M+H)
+]に対する計算値:292.1557 実測値:292.1550
【0253】
5−(1H−インドール−6−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=83%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.46−1.51(m、6H) 4.99(quin、J=6.8Hz、1H) 6.06(br.s.、2H) 6.47(dd、J=2.5、1.5Hz、1H) 7.12(dd、J=8.1、1.6Hz、1H) 7.38(t、J=2.7Hz、1H) 7.40(s、1H) 7.46(s、1H) 7.63(d、J=8.1Hz、1H) 8.13(s、1H) 11.16(br.s.、1H)
HRMS(ESI) C
17H
18N
5[(M+H)
+]に対する計算値:292.1557;実測値:292.1547
【0255】
1−[6−(4−アミノ−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル]−エタノン
Y=78%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.39−1.50(m、6H) 1.91(quin、J=6.4Hz、3H) 2.21(s、3H) 2.76(t、J=6.5Hz、2H) 3.71(t、J=6.3Hz、2H) 4.97(quin、J=6.8Hz、1H) 6.06(br.s.、2H) 7.16−7.32(m、2H) 7.34−7.78(m、3H) 8.13(s、1H)
HRMS(ESI) C
20H
24N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:350.1976;実測値:350.1980
【0257】
5−(1H−インダゾール−6−イル)−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
1H NMR(600MHz、DMSO−d
6) δppm 3.76(s、3H) 6.13(br.s.、2H) 7.23(dd、J=8.2、1.3Hz、1H) 7.38(s、1H) 7.53(s、1H) 7.84(d、J=8.2Hz、1H) 8.09(s、1H) 8.17(s、1H) 13.08(s、1H)
HRMS(ESI) C
14H
13N
6[(M+H)
+]に対する計算値:265.1196;実測値:265.1205
【0260】
スキーム2、工程d
6−(4−アミノ−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.28mmol)のTHF(0.9mL)および蒸留水(0.9mL)中の溶液に、LiOH(20mg、0.83mmol)を加えた。混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、塩基性の水相を二回AcOEtで洗浄して有機の不純物を除去した。次に、水性層を2N HCIで酸性化して標題化合物を結晶性の沈殿として得た。
Y=91%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.53(d、J=6.8Hz、6H) 5.08(quin、J=6.7Hz、1H) 7.64(dd、J=8.2、7.3Hz、1H) 7.79(dd、J=8.9、2.0Hz、1H) 7.95(s、1H) 8.11(d、J=1.8Hz、1H) 8.18(dd、J=7.3、1.3Hz、1H) 8.21(d、J=8.2Hz、1H) 8.47(s、1H) 8.98(d、J=8.9Hz、1H) 13.20(br.s.、1H)
HRMS(ESI) C
20H
19N
4O
2[(M+H)
+]に対する計算値:347.1503;実測値:347.1506
【0263】
スキーム3、工程g
5−(2,3−ジヒドロ−1 H−インドール−5−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
中間体は、国際公開第2014/072220号に記載されている方法に従って調製することができる。
Y=72%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.44(d、J=6.71Hz、6H) 2.96(t、J=8.5Hz、2H) 3.46(td、J=8.5、1.8Hz、2H) 4.94(quin、J=6.7Hz、1H) 5.57(s、1H) 5.96(br.s.、2H) 6.58(d、J=7.9Hz、1H) 6.99(dd、J=7.9、1.8Hz、1H) 7.12(s、1H) 7.17−7.36(m、1H) 8.09(s、1H)
HRMS(ESI) C
17H
20N
5[(M+H)
+]に対する計算値:294.1713;実測値:294.1712
この同じ方法に従って、しかし適切な出発材料を使用して、次の中間体を調製した:
【0265】
5−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
Y=65%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.45(d、J=6.7Hz、6H) 2.94(t、J=8.4Hz、2H) 3.46(t、J=8.5Hz、2H) 4.94(quin、J=6.8Hz、1H) 5.62(s、1H) 6.08(br.s.、2H) 6.56(d、J=1.2Hz、1H) 6.59(dd、J=7.3、1.5Hz、1H) 7.09(d、J=7.2Hz、1H) 7.31(s、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
17H
20N
5[(M+H)
+]に対する計算値:294.1713;実測値:294.1709
【0268】
スキーム3、工程h
7−イソプロピル−5−(1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−6−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
1−[6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル]−エタノン(100mg、0.29mmol)のMeOH(9.4mL)および蒸留水(4.8mL)中溶液に、KOH(321mg、5.73mmol)を加えた。混合物を19時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCM中に取り、蒸留水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(AcOEt/Hex 8/2−9/1)で精製して標題化合物(63mg)を黄色の油として得た。
Y=65%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.43(d、J=6.6Hz、6H) 1.82(quin、J=5.9Hz、2H) 2.68−2.73(m、2H) 3.17−3.24(m、2H) 4.93(quin、J=6.8Hz、1H) 5.74(s、1H) 6.06(br.s.、2H) 6.51(d、J=9.15Hz、1H) 6.87−7.00(m、2H) 7.20(s、1H) 7.23(br.s.、1H) 8.08(s、1H)。
HRMS(ESI) C
18H
22N
5[(M+H)
+]に対する計算値:308.1870;実測値:308.1873
【実施例】
【0269】
[実施例1]
【0270】
【化50】
【0271】
スキーム1、工程c
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd1)
化合物は、調製8に記載した方法に従って調製することができる。
Y=69%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.58−0.63(m、2H) 0.71−0.78(m、2H) 1.50(d、J=6.71Hz、6H) 2.96(td、J=7.48、3.72Hz、1H) 5.01(quin、J=6.80Hz、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.51−7.57(m、2H) 7.60(s、1H) 7.72(dd、J=8.73、1.77Hz、1H) 7.98−8.07(m、2H) 8.17(s、1H) 8.29(d、J=8.67Hz、1H) 8.56(d、J=4.52Hz、1H)
HRMS(ESI) C
23H
24N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:386.1976;実測値:386.1972
この同じ方法に従って、しかし適切な中間体を使用して、次の化合物を調製した:
【0272】
【化51】
【0273】
6−(4−アミノ−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd2)
Y=49%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.53−0.64(m、2H) 0.67−0.76(m、2H) 1.47(d、J=6.84Hz、6H) 2.89(td、J=7.45、3.78Hz、1H) 4.98(quin、J=6.71Hz、1H) 6.11(br.s.、2H) 7.61(s、1H) 7.70(dd、J=8.36、1.65Hz、1H) 7.85−7.92(m、1H) 7.94−7.98(m、1H) 7.99(s、1H) 8.06(d、J=8.54Hz、1H) 8.14(s、1H) 8.41(s、1H) 8.56(d、J=4.15Hz、1H)
HRMS(ESI) C
23H
24N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:386.1976;実測値:386.1971
【0274】
【化52】
【0275】
6−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd3)
Y=25%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.53−0.65(m、2H) 0.70−0.79(m、2H) 1.61−1.77(m、2H) 1.80−2.04(m、4H) 2.08−2.24(m、2H) 2.96(td、J=11.47、3.97、3.36Hz、1H) 5.02−5.25(m、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.51−7.61(m、3H) 7.72(dd、J=8.67、1.83Hz、1H) 7.95−8.08(m、2H) 8.17(s、1H) 8.28(d、J=8.79Hz、1H) 8.56(d、J=4.39Hz、1H)
HRMS(ESI) C
25H
26N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:412.2132;実測値:412.2133
【0276】
【化53】
【0277】
6−[4−アミノ−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd8)
Y=20%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.59−0.64(m、2H) 0.71−0.78(m、2H) 1.91(dd、J=12.14、2.62Hz、2H) 2.15(qd、J=12.25、4.39Hz、2H) 2.92−3.01(m、1H) 3.51−3.59(m、2H) 4.02(dd、J=11.11、4.15Hz、2H) 4.87(tt、J=11.95、4.04Hz、1H) 6.13(br.s.、2H) 7.52−7.58(m、2H) 7.63(s、1H) 7.72(dd、J=8.79、1.83Hz、1H) 7.98−8.06(m、2H) 8.18(s、1H) 8.29(d、J=8.79Hz、1H) 8.57(d、J=4.39Hz、1H)
HRMS(ESI) C
25H
26N
5O
2[(M+H)
+]に対する計算値:428.2081;実測値:428.2091
【0278】
【化54】
【0279】
6−(4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd12)
Y=15%
HRMS(ESI) C
24H
25N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:398.1976;実測値:398.1979
【0280】
【化55】
【0281】
6−(4−アミノ−7−シクロプロピルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd13)
Y=47%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.42−0.48(m、2H) 0.48−0.56(m、2H) 0.58−0.64(m、2H) 0.71−0.78(m、2H) 1.26−1.38(m、1H) 2.92−3.01(m、1H) 4.07(d、J=7.20Hz、2H) 6.11(br.s.、2H) 7.54−7.56(m、2H) 7.56(s、1H) 7.71(dd、J=8.73、1.89Hz、1H) 7.99−8.07(m、2H) 8.17(s、1H) 8.29(d、J=8.79Hz、1H) 8.57(d、J=4.39Hz、1H)
HRMS(ESI) C
24H
24N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:398.1976;実測値:398.1974
【0282】
【化56】
【0283】
6−(4−アミノ−7−シクロブチルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd14)
Y=46%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.58−0.64(m、2H) 0.71−0.78(m、2H) 1.74−2.06(m、6H) 2.84(quin、J=7.63Hz、1H) 2.92−3.01(m、1H) 4.23(d、J=7.45Hz、2H) 6.10(br.s.、2H) 7.47(s、1H) 7.52−7.57(m、2H) 7.69(dd、J=8.79、1.83Hz、1H) 8.00(d、J=1.83Hz、1H) 8.01−8.06(m、1H) 8.17(s、1H) 8.28(d、J=8.79Hz、1H) 8.56(d、J=4.39Hz、1H)
HRMS(ESI) C
25H
26N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:412.2132;実測値:412.2134
【0284】
【化57】
【0285】
6−[4−アミノ−7−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd15)
Y=56%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.58−0.65(m、2H) 0.71−0.77(m、2H) 2.97(td、J=7.29、4.09Hz、1H) 5.14(q、J=9.28Hz、2H) 6.28(br.s.、2H) 7.49−7.52(m、1H) 7.55−7.59(m、2H) 7.70(dd、J=8.73、1.89Hz、1H) 8.02−8.10(m、2H) 8.24(s、1H) 8.31(d、J=8.79Hz、1H) 8.58(d、J=4.39Hz、1H)
HRMS(ESI) C
22H
19F
3N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:426.1536;実測値:426.1537
【0286】
【化58】
【0287】
6−[4−アミノ−7−(4,4−ジフルオロ−シクロへキシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd30)
Y=30%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.56−0.62(m、2H) 0.71−0.77(m、2H) 2.02−2.21(m、8H) 2.95(td、J=7.29、4.09Hz、1H) 4.83(m、1H) 6.16(br.s.、2H) 7.54−7.55(m、2H) 7.64(s、1H) 7.71(dd、J=8.69、1.68Hz、1H) 8.01−8.03(m、2H) 8.18(s、1H) 8.28(d、J=8.85Hz、1H) 8.60(d、J=4.12Hz、1H)
HRMS(ESI) C
26H
26F
2N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:462.21;実測値:462.2112
【0288】
[実施例2]
【0289】
【化59】
【0290】
スキーム1、工程a
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸アミド(cmpd4)
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(100mg、0.29mmol)の乾燥DMF(3.3mL)中溶液に、DIPEA(0.198mL、1.16mmol)、EDCI(90mg、0.58mmol)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールアンモニウム塩(88mg、0.58mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をAcOEtに取り、NaHCO
3、HCl0.5Mおよびブラインの飽和溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(AcOEt/MeOH 95/5)で精製し、ジエチルエーテルで摩砕後標題化合物を得た。
Y=57%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.71Hz、6H) 5.01(quin、J=6.80Hz、1H) 6.10(br.s.、2H) 7.55(dd、J=8.18、7.08Hz、1H) 7.58(br.s.、1H) 7.61(s、1H) 7.63−7.66(m、1H) 7.72(dd、J=8.79、1.83Hz、1H) 7.95−8.08(m、3H) 8.17(s、1H) 8.41(d、J=8.79Hz、1H)
HRMS(ESI) C
20H
20N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:346.1663;実測値:346.1669
【0291】
[実施例3]
【0292】
【化60】
【0293】
スキーム1、工程a
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸イソプロピルアミド(cmpd5)
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(100mg、0.29mmol)の乾燥DMF(3.3mL)中溶液に、DIPEA(0.198mL、1.16mmol)、HBTU(220mg、0.58mmol)およびイソプロピルアミン(0.05mL、0.58mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をAcOEtに取り、NaHCO
3、水およびブラインの飽和溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発乾固した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(AcOEt/MeOH 99/1)で精製し、ジエチルエーテルで摩砕後標題化合物を得た。
Y=76%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.22(d、J=6.59Hz、6H) 1.50(d、J=6.84Hz、6H) 4.14−4.25(m、1H) 4.93−5.09(quin、J=6.77Hz、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.52−7.58(m、2H) 7.60(s、1H) 7.72(dd、J=8.79、1.83Hz、1H) 7.97−8.06(m、2H) 8.17(s、1H) 8.27(d、J=8.67Hz、1H) 8.39(d、J=7.93Hz、1H)
HRMS(ESI) C
23H
26N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:388.2132;実測値:388.2130
この同じ方法に従って、しかし適切な中間体を使用して、次の化合物を調製した:
【0294】
【化61】
【0295】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸メチルアミド(cmpd6)
Y=65%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.84Hz、6H) 2.87(d、J=4.64Hz、3H) 5.01(quin、J=6.71Hz、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.53−7.57(m、1H) 7.58−7.60(m、1H) 7.60(s、1H) 7.71(dd、J=8.79、1.83Hz、1H) 7.97−8.06(m、2H) 8.17(s、1H) 8.31(d、J=8.67Hz、1H) 8.46(q、J=4.35Hz、1H)
HRMS(ESI) C
21H
22N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:360.1819;実測値:360.1831
【0296】
【化62】
【0297】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド(cmpd7)
Y=45%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.71Hz、6H) 4.18(qd、J=9.70、6.41Hz、2H) 5.01(quin、J=6.74Hz、1H) 6.11(br.s.、2H) 7.57−7.64(m、3H) 7.75(dd、J=8.79、1.95Hz、1H) 8.06(d、J=1.71Hz、1H) 8.08−8.12(m、1H) 8.17(s、1H) 8.24(d、J=8.79Hz、1H) 9.24(t、J=6.35Hz、1H)
HRMS(ESI) C
22H
21F
3N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:428.1693;実測値:428.1698
【0298】
【化63】
【0299】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロペンチルアミド(cmpd9)
Y=53%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.84Hz、6H) 1.52−1.76(m、6H) 1.87−2.03(m、2H) 4.28−4.39(m、1H) 4.97−5.06(m、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.52−7.59(m、2H) 7.61(s、1H) 7.71(dd、J=8.73、1.89Hz、1H) 7.98−8.07(m、2H) 8.17(s、1H) 8.25(d、J=8.67Hz、1H) 8.48(d、J=7.32Hz、1H)
HRMS(ESI) C
25H
28N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:414.2289;実測値:414.2297
【0300】
【化64】
【0301】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド(cmpd10)
Y=25%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.47(d、J=6.71Hz、6H) 2.14(s、3H) 2.24−2.45(m、8H) 3.56(s、2H) 4.88−5.14(m、1H) 6.08(br.s.、2H) 7.55−7.66(m、2H) 7.68−7.79(m、3H) 8.00(d、J=7.45Hz、1H) 8.06(d、J=1.46Hz、1H) 8.11(d、J=8.18Hz、1H) 8.15(s、1H) 8.21−8.33(m、2H) 10.82(s、1H)
HRMS(ESI) C
33H
35F
3N
7O[(M+H)
+]に対する計算値:602.2850;実測値:602.2867
【0302】
【化65】
【0303】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸シクロブチルアミド(cmpd11)
Y=30%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.50(d、J=6.71Hz、6H) 1.65−1.77(m、2H) 1.98−2.16(m、2H) 2.23−2.37(m、2H) 4.44−4.62(m、1H) 4.94−5.08(m、1H) 6.09(br.s.、2H) 7.52−7.64(m、3H) 7.68−7.74(dd、J=8.79、2.2Hz、1H) 7.99−8.07(m、2H) 8.17(s、1H) 8.24−8.28(d、J=8.79Hz、1H) 8.72−8.83(d、J=7.81Hz、1H)
HRMS(ESI) C
24H
26N
5O[(M+H)
+]に対する計算値:400.2132;実測値:400.2128
【0304】
[実施例4]
【0305】
【化66】
【0306】
スキーム1、工程b
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd16)
アルゴン下0℃に保たれたDCM(20mL)中トリホスゲン(124mg、0.42mmol)およびNa
2CO
3(106mg、2.52mmol)の懸濁液に、シクロプロピルアミン(0.087mL、1.26mmol)を加えた。反応はHPLCでモニターした(反応混合物のサンプルを3−メチルアニリンで処理することによって1−シクロプロピル−3−(3−メチルフェニル)尿素を形成した後)。1h後、5−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミンを0℃で加え、撹拌しながら2.5h室温で反応させた。混合物をDCMで希釈し、水(3×10mL)およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥し、真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(AcOEt−AcOEt/MeOH 95/5)により精製して黄色の固体として生成物を得た。
Y=66%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.44−0.54(m、2H) 0.60−0.66(m、2H) 1.45(d、J=6.71Hz、7H) 2.57−2.66(m、1H) 3.14(t、J=8.73Hz、3H) 3.87(t、J=8.79Hz、2H) 4.95(quin、J=6.77Hz、1H) 6.02(br.s.、2H) 6.72(d、J=2.93Hz、1H) 7.17(dd、J=8.24、1.89Hz、1H) 7.23(d、J=1.34Hz、1H) 7.35(s、1H) 7.90(d、J=8.30Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
21H
25N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:377.2085;実測値:377.2093
この同じ方法に従って、しかし適切な中間体(IIIおよびVI)を使用して、以下の化合物を調製した:
【0307】
【化67】
【0308】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルアミド(cmpd17)
Y=43%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.45−0.51(m、2H) 0.59−0.64(m、2H) 1.46(d、J=6.71Hz、6H) 2.57−2.64(m、1H) 3.12(t、J=8.61Hz、2H) 3.88(t、J=8.73Hz、2H) 4.97(quin、J=6.71Hz、1H) 6.08(br.s.、1H) 6.74(d、J=2.69Hz、1H) 6.92(dd、J=7.51、1.65Hz、1H) 7.22(d、J=7.57Hz、1H) 7.35(s、1H) 7.97(d、J=1.46Hz、1H) 8.12(s、1H)
HRMS(ESI) C
21H
25N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:377.2085;実測値:377.2086
【0309】
【化68】
【0310】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロプロピルメチル−アミド(cmpd18)
Y=44%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.20−0.24(m、2H) 0.36−0.44(m、2H) 0.96−1.06(m、1H) 1.42−1.48(d、J=6.71Hz、6H) 3.02(t、J=6.10Hz、2H) 3.17(t、J=8.54Hz、2H) 3.93(t、J=8.73Hz、2H) 4.95(quin、J=6.77Hz、1H) 5.99(br.s.、2H) 6.72(t、J=5.68Hz、1H) 7.16(dd、J=8.18、1.83Hz、1H) 7.24(s、1H) 7.34(s、1H) 7.90(d、J=8.30Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
22H
27N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:391.2241;実測値:391.2249
【0311】
【化69】
【0312】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロブチルアミド(cmpd19)
Y=40%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.45(d、J=6.84Hz、6H) 1.53−1.70(m、2H) 1.99−2.11(m、2H) 2.13−2.23(m、2H) 3.15(t、J=8.61Hz、2H) 3.94(t、J=8.79Hz、2H) 4.14−4.28(m、1H) 4.95(quin、J=6.74Hz、1H) 6.00(br.s.、2H) 6.74(d、J=7.57Hz、1H) 7.15(dd、J=8.24、1.89Hz、1H) 7.24(d、J=1.22Hz、1H) 7.32−7.37(m、1H) 7.88(d、J=8.18Hz、1H) 8.10−8.13(m、1H)
HRMS(ESI) C
22H
27N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:391.2241;実測値:391.2252
【0313】
【化70】
【0314】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロへキシルアミド(cmpd20)
Y=65%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.10(d、J=12.08Hz、1H) 1.21−1.34(m、4H) 1.39−1.49(d、J=6.71Hz、6H) 1.60(d、J=11.84Hz、1H) 1.66−1.95(m、4H) 3.15(t、J=8.67Hz、2H) 3.47−3.62(m、1H) 3.92(t、J=8.67Hz、2H) 4.95(quin、J=6.68Hz、1H) 5.99(br.s.、2H) 6.25(d、J=7.81Hz、1H) 7.15(dd、J=8.24、1.89Hz、1H) 7.23(s、1H) 7.34(s、1H) 7.88(d、J=8.30Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
24H
31N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:419.2554;実測値:419.2555
【0315】
【化71】
【0316】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロへキシルメチル−アミド(cmpd21)
Y=18%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.79−0.95(m、2H) 1.09−1.26(m、3H) 1.45(d、J=6.96Hz、6H) 1.43−1.55(m、1H) 1.56−1.77(m、4H) 2.98(t、J=6.29Hz、2H) 3.16(t、J=8.48Hz、2H) 3.93(t、J=8.73Hz、2H) 4.96(quin、J=6.71Hz、1H) 6.08(br.s.、2H) 6.61(t、J=5.74Hz、1H) 7.15(dd、J=8.36、1.77Hz、1H) 7.23(s、1H) 7.36(s、1H) 7.89(d、J=8.30Hz、1H) 8.13(s、1H)
HRMS(ESI) C
25H
33N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:433.2711;実測値:433.2718
【0317】
【化72】
【0318】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸シクロペンチルアミド(cmpd22)
Y=29%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.41−1.47(m、7H) 1.51(td、J=7.35、4.09Hz、4H) 1.59−1.76(m、3H) 1.80−1.90(m、2H) 3.15(t、J=8.61Hz、2H) 3.93(t、J=8.73Hz、2H) 3.98−4.10(m、1H) 4.96(quin、J=6.74Hz、1H) 6.04(br.s.、2H) 6.33(d、J=7.20Hz、1H) 7.16(dd、J=8.30、1.83Hz、1H) 7.23(s、1H) 7.35(s、1H) 7.89(d、J=8.30Hz、1H) 8.12(s、1H)
HRMS(ESI) C
23H
29N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:405.2398;実測値:405.2397
【0319】
【化73】
【0320】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド(cmpd23)
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.45(d、J=6.71Hz、6H) 1.51−1.64(m、2H) 1.75(dd、J=12.51、2.26Hz、2H) 3.16(t、J=8.61Hz、2H) 3.35−3.40(m、2H) 3.71−3.82(m、1H) 3.87(dd、J=11.53、2.75Hz、2H) 3.94(t、J=8.73Hz、2H) 4.95(quin、J=6.77Hz、1H) 5.99(br.s.、2H) 6.40(d、J=7.69Hz、1H) 7.16(dd、J=8.30、1.71Hz、1H) 7.24(s、1H) 7.34(s、1H) 7.89(d、J=8.18Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
23H
29N
6O
2[(M+H)
+]に対する計算値:421.2347;実測値:421.2357
【0321】
【化74】
【0322】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(cmpd24)
Y=47%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.46(d、J=6.71Hz、6H) 3.22−3.29(m、2H) 4.21(t、J=8.67Hz、2H) 4.97(quin、J=6.74Hz、1H) 6.03(br.s.、2H) 7.24(dd、J=8.36、1.77Hz、1H) 7.32(s、1H) 7.35(d、J=7.69Hz、1H) 7.39(s、1H) 7.54(t、J=7.87Hz、1H) 7.89(d、J=8.79Hz、1H) 7.96(d、J=8.18Hz、1H) 8.05(s、1H) 8.12(s、1H) 8.87(s、1H)
HRMS(ESI) C
25H
24F
3N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:481.1958;実測値:481.1965
【0323】
【化75】
【0324】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸イソプロピルアミド(cmpd25)
Y=62%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.12(d、J=6.59Hz、6H) 1.42(d、J=6.71Hz、6H) 3.12(t、J=8.61Hz、2H) 3.80−3.93(m、3H) 4.92(quin、J=6.74Hz、1H) 5.96(br.s.、2H) 6.25(d、J=7.81Hz、1H) 7.13(dd、J=8.24、1.77Hz、1H) 7.20(s、1H) 7.31(s、1H) 7.87(d、J=8.18Hz、1H) 8.08(s、1H)
HRMS(ESI) C
21H
27N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:379.2241;実測値:379.2257
【0325】
【化76】
【0326】
5−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド(cmpd26)
Y=25%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 1.45(d、J=6.71Hz、6H) 1.55(qd、J=12.00、3.78Hz、2H) 1.74(d、J=9.76Hz、2H) 1.87−1.96(m、2H) 2.15(s、3H) 2.75(d、J=11.84Hz、2H) 3.15(t、J=8.61Hz、2H) 3.43−3.59(m、1H) 3.93(t、J=8.73Hz、2H) 4.95(quin、J=6.77Hz、1H) 5.99(br.s.、2H) 6.31(d、J=7.57Hz、1H) 7.16(dd、J=8.24、1.77Hz、1H) 7.23(s、1H) 7.34(s、1H) 7.88(d、J=8.18Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
24H
32N
7O[(M+H)
+]に対する計算値:434.2663;実測値:434.2660
【0327】
【化77】
【0328】
6−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン酸シクロプロピルアミド(cmpd27)
Y=20%
1H NMR(401MHz、DMSO−d
6) δppm 0.44−0.51(m、2H) 0.56−0.63(m、2H) 1.45(d、J=6.71Hz、6H) 1.84(quin、J=6.29Hz、2H) 2.56−2.64(m、1H) 2.73(t、J=6.41Hz、2H) 3.57(t、J=6.23Hz、2H) 4.96(quin、J=6.80Hz、1H) 6.08(br.s.、2H) 6.84(d、J=2.93Hz、1H) 7.15(dd、J=8.42、2.20Hz、1H) 7.19(d、J=2.07Hz、1H) 7.37(s、1H) 7.47(d、J=8.42Hz、1H) 8.11(s、1H)
HRMS(ESI) C
22H
27N
6O[(M+H)
+]に対する計算値:391.2241;実測値:391.2241
治療有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および少なくとも1つの医薬として許容される賦形剤、担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
RETファミリータンパク質の活性を抑制するインビトロ方法であって、前記タンパク質を有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物と接触させることを含む方法。
抗癌治療において同時に、別々に、または逐次使用するための組合せ製剤として、請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および1種以上の化学療法剤を含む製品。
治療有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および少なくとも1つの医薬として許容される賦形剤、担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
RETファミリータンパク質の活性を抑制するインビトロ方法であって、前記タンパク質を有効量の請求項1に定義されている式(I)の化合物と接触させることを含む方法。
抗癌治療において同時に、別々に、または逐次使用するための組合せ製剤として、請求項1に定義されている式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩、および1種以上の化学療法剤を含む製品。