(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、イソインドリン誘導体、その中間体、製造方法、薬物組成物及応用に関する。本発明のイソインドリン誘導体及びその薬物組成物は、免疫サイトカインの生成または活性を調節することができて、癌と炎症性疾患を有効に治療する。
治療及び/または予防のための有効量の請求項1乃至8の何れかの一項に記載のイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を含むことを特徴とする薬物組成物。
前記薬物組成物は、さらに他の治療剤を含み、前記他の治療剤は、エロツズマブ(elotuzumab)、パルボシクリブ(palbociclib)、ニボルマブ(nivolumab)、ペンブロリズマブ(pembrolizumab)、パノビノスタット(panobinostat)、PD−1阻害剤、PDL−1阻害剤、ペメトレキセド、トポテカン、アドリアマイシン、ボルテゾミブ、ゲムシタビン、ダカルバジン、デキサメタゾン、クラリスロマイシン、ビンクリスチン、シタラビン、リツキシマブ、トラスツズマブ、プレドニゾン、ドセタキセル、クロザピン注射液、Ublituximab、ロミデプシン(romidepsin)、HDAC阻害剤、アンドロゲン受容体阻害剤、アンドロゲン生合成阻害剤、BTK阻害剤、赤血球成長ホルモン、エルトロンボパグ(eltrombopag)、ミノサイクリン、CAR−T及びメルファラン中の一種または多種であることを特徴とする請求項12に記載の薬物組成物。
TNF−αによって生成された、またはTNF−αの活性によって異常を調節することに関する疾患、病症または病状を治療または予防するための薬物を製造することにおける応用であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかの一項に記載のイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグ。
前記疾患、病症または病状には、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、甲状腺濾胞癌及び甲状腺乳頭癌、乳癌、前立腺癌、慢性リンパ性白血病、アミロイド症、I型複合性局所疼痛症候群、悪性黒色腫、神経根疾患、骨髄線維症、神経膠芽腫、膠肉腫、悪性神経膠腫、難治性形質細胞腫瘍、慢性骨髄単球性白血病、濾胞性リンパ腫、毛様体黒色腫及び慢性黒色腫、虹彩黒色腫、再発性眼メラノーマ、眼球外拡張メラノーマ、固形腫瘍、T細胞リンパ腫、赤血球リンパ腫、成熟単球及び単球性白血病、骨髄性白血病、中枢神経系リンパ腫、脳腫瘍、髄膜腫、脊髄腫瘍、甲状腺癌、非小細胞肺癌、卵巣癌、皮膚癌、腎細胞癌、骨髄線維症、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、大細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、星状細胞腫、肝細胞癌または原発性マクログロブリン血症が含まれることを特徴とする請求項14に記載の前記応用。
前記方法は、被験者に、治療または予防のための有効量の請求項1乃至8の何れかの一項に記載のイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を与えることであることを特徴とするTNF−αによって生成された、またはTNF−α活性によって異常を調節することに関する疾患、病症または病状を治療または予防する方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、イソインドリン誘導体、その中間体、製造方法、薬物組成物及応用を提供する。本発明のイソインドリン誘導体は、サイトカイン(例えば、TNF−α)の生成または活性を調節することができて、癌と炎症性疾患を有効に治療する。
【0009】
本発明は、式(I)に示されるイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグを提供し、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
一般式(I)において、n1は、0または1から選ばれ、
Zは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで、*印で表記された炭素は、不斉中心であり、
R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びR
9は、独立的にHまたはDから選ばれ、
R
2は、H、Dまたはハロゲンから選ばれ、
L
1とL
2は、独立的にCD
2、CHDまたはCH
2から選ばれ、
Xは、NH、NDまたはOから選ばれ、
R
10は、H、Dまたは
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’は、それぞれ独立的にH、D、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基、置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基、(C
2〜C
20)ヘテロシクロアルキル基または重水素化された(C2〜C20)ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、ここで、R
aとR
bは、独立的にH、(C
1−C
12)アルキル基または(C
1−C
12)アルキルアシル基であり、R
cとR
dは、独立的にHまたは(C
1〜C
12)アルキル基であり、R
eは、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
または(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基であり、R
e1とR
e2は、独立的にHまたは(C
1−C
12)アルキル基であり、
前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基の中の置換基は、D、ハロゲン、ヒドロキシ基、(C
1−C
12)アルコキシ基、(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
のグループから選ばれた一つまたは複数のグループであり、ここで、R
fとR
gは、独立的にHまたは(C
1−C
12)アルキル基であり、R
hは、(C
2−C
20)のヘテロシクロアルキル基の中から選ばれた一つまたは複数のグループであり、
前記置換された(C
1−C
12)アルキル基の中の置換基は、D、(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、重水素化された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基または重水素化された(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基のグループから選ばれた一つまたは複数のグループであり、
前記置換された(C
1−C
12)アルキル基または前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基の中の置換基が複数である場合、前記置換基は、同一または異なっており、
前記各グループの中に、前記(C
2−C
20)のヘテロシクロアルキル基、前記重水素化された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、前記(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基または前記重水素化された(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基中の前記(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基中のヘテロ原子は、O、N及びSの中の一つまたは多数であり、
条件としては、一般式(I)において、n1が0である場合、R
1、R
3及びR
10は、HまたはDであり、Xは、NHまたはNDであり、R
2はハロゲンであり、
条件としては、一般式(I)において、n1が1である場合、Xは、0であり、R
2は、HまたはDである場合、R
10は、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
10は、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、R
eは、(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基であり、
条件としては、一般式(I)において、n1が1であり、Xは、NHである場合、R10は、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
条件としては、一般式(I)およびZにおいて、n1が1である場合,X、NHであり、R
1〜R
9は、いずれもHであり、L
1とL
2は、いずれもCH
2である場合、R
10は、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。
【0010】
好ましくは、一般式(I)において、前記不斉中心とは、アキラル炭素、炭素の(S)立体配置、富化した炭素の(S)立体配置、炭素の(R)立体配置、富化した炭素の(R)立体配置またはラセミ体を意味する。
【0011】
一般式(I)の中において、好ましくは、前記Zは、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
の中のいずれかの構造であり、ここで、*印で表記した不斉中心炭素の定義は、上述の通りである。
【0012】
好ましくは、前記各グループの中に、前記(C
2−C
20)のヘテロシクロアルキル基、前記重水素化された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基、前記(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基または前記重水素化された(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基中の前記(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基とは、ヘテロ原子が、Nまたは0であり、ヘテロ原子数が、1−2個の(C
2−C
6)ヘテロシクロアルキル基である。好ましくは、前記(C2−C6)ヘテロシクロアルキル基は、テトラヒドロピロール(例えば、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
)、モルホリニル(例えば、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
)またはピペラジニル(例えば、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
)
である。好ましくは、前記(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基または前記重水素化された(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基の中の前記(C
1−C
12)アルキル基は、(C
1−C
4)アルキル基である。好ましくは、前記(C
1−C
4)アルキル基は、メチル基、エチル基、N−プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基またはtert−ブチル基である。好ましくは、前記重水素化された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基は、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
である。好ましくは、前記(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基は、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。好ましくは、前記重水素化された(C
1−C
12)アルキル基の置換された(C
2−C
20)ヘテロシクロアルキル基は、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0013】
一般式(I)の中において、R
10が
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R
4’及びR
5’が、それぞれ独立的に
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
または置換された(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれ、R
aとR
bは、独立的に(C
1−C
12)アルキル基または(C
1−C
12)アルキルアシル基であり、R
cとR
dは、独立的に(C
1〜C
12)アルキル基であり、R
eは、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
e1とR
e2は、独立的に(C
1−C
12)アルキル基であり、前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基中の置換基は、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
fとR
gは、独立的に(C
1−C
12)アルキル基である場合、前記(C
1−C
12)アルキルアシル基の構造が、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
a1は、(C
1−C
12)アルキル基であり、好ましくは、R
a、R
b、R
a1、R
c、R
d、R
e1、R
e2、R
fまたはR
gの中に、前記(C
1−C
12)アルキル基は、(C
1−C
4)アルキル基である。好ましくは、前記(C1−C4)アルキル基は、メチル基、エチル基、N−プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基またはtert−ブチル基である。
【0014】
一般式(I)の中において、R
10が
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R
4’及びR
5’が、それぞれ独立的に置換された(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれ、前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基中の置換基は、(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれる場合、好ましくは、前記(C
1−C
12)アルコキシ基は、(C
1−C
4)アルコキシ基である。好ましくは、前記(C
1−C
4)アルコキシ基は、メトキシ基、エトキシ基、N−プロポキシ基、イソプロポキシ基、N−ブトキシ基、イソブトキシ基またはtert−ブトキシド基である。
【0015】
一般式(I)において、R
10が
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R
4’及びR
5’が、それぞれ独立的に置換された(C1−C12)アルコキシ基から選ばれ、前記置換された(C1−C12)アルコキシ基中の置換基は、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる場合、好ましくは、
前記
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0016】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に置換された(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれ、前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基中の置換基は、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる場合、好ましくは、前記
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
が
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0017】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的にハロゲンから選ばれる場合、好ましくは、前記ハロゲンが、F、Cl、BrまたはIである。
【0018】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基から選ばれる場合、好ましくは、前記置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基は、置換または非置換の(C
1−C
4)アルキル基である。好ましくは、前記置換または非置換の(C
1−C
4)アルキル基は、置換または非置換のメチル基、置換または非置換のエチル基、置換または非置換のN−プロピル基、置換または非置換のイソプロピル基、置換または非置換のN−ブチル基、置換または非置換のイソブチル基または置換または非置換のtert−ブチル基である。好ましくは、前記置換された(C
1−C
12)アルキル基が、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0019】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれる場合、好ましくは、前記置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基が、置換または非置換の(C
1−C
4)アルコキシ基である。好ましくは、前記置換または非置換の(C
1−C
4)アルコキシ基が、置換または非置換のメトキシ基、置換または非置換のエトキシ基、置換または非置換のN−プロポキシ基、置換または非置換のN−ブトキシ基、置換または非置換のイソブトキシ基または置換または非置換のtert−ブトキシド基である。好ましくは、前記置換された(C
1−C
12)アルコキシ基が、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0020】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる場合、好ましくは、前記
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0021】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる場合、好ましくは、前記
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0022】
一般式(I)の中において、R
10が、
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’が、それぞれ独立的に
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる場合、好ましくは、前記
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかである。
【0023】
一般式(I)の中において、好ましくは、前記
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化54-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化54-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化54-3】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0024】
一般式(I)の中において、好ましくは、n1が1である場合、R
2は、HまたはDである。
【0025】
一般式(I)の中において、好ましくは、n1が1である場合,R
2は、HまたはDである場合、R
10は、
【化55】
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である。好ましくは、R
10の中に、R
5’は、HまたはDから選ばれ、R
2’、R
3’及びR
4’の中の一つは、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、
【化56】
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置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基、置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基、(C
2〜C
20)ヘテロシクロアルキル基または重水素化された(C
2〜C
20)ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、残りは、HまたはDから選ばれ、前記の状況において、R
2’、R
4’及びR
5’は、HまたはDから選ばれる場合、R
3’は、ハロゲン、シアノ基、
【化57】
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置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基、置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基、(C
2〜C
20)ヘテロシクロアルキル基または重水素化された(C
2〜C
20)ヘテロシクロアルキル基から選ばれる。
【0026】
一般式(I)の中おいてに、n1が1である場合,R
2は、HまたはDであり、Xは、NHまたはNDであり、R
10は、
【化58】
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である場合、好ましくは、R
1’、R
4’及びR
5’は、Hであり、R
2’は、ハロゲンまたは置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基から選ばれ、R
3’は、ハロゲン、置換または非置換の(C
1−C
12)アルキル基または置換または非置換の(C
1−C
12)アルコキシ基から選ばれる。
【0027】
一般式(I)の中において、好ましくは、n1が1である場合、R
2は、ハロゲンであり、R
10が、
【化59】
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である場合、R
1’またはR
5’は、ハロゲンではない。好ましくは、一般式(I)に示される化合物は、
【化60-1】
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【化60-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-6】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-7】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-8】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-9】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-10】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-11】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-12】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-13】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-14】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-15】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-16】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-17】
[この文献は図面を表示できません]
【化60-18】
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【化60-19】
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【化60-20】
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【化60-21】
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【化60-22】
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【化60-23】
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【化60-24】
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【化60-25】
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【化60-26】
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【化60-27】
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【化60-28】
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【化60-29】
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【化60-30】
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【化60-31】
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【化60-32】
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【化60-33】
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【化60-34】
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【化60-35】
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【化60-36】
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【化60-37】
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【化60-38】
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【化60-39】
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中のいずれか一つである。
【0028】
重水素(Dまたは
2H)は、水素の安定な形の非放射性同位体であり、その原子量は、2.0144である。天然の水素は、H(水素または軽水素)、D(
2Hまたは重水素)及びT(
3Hまたはトリチウム)同位体混合物の形態で存在し、ここで、重水素の存在度は、0.0156%である。本技術分野の一般的な技術知識に基づいて、構造式中に天然の水素原子を含む全ての化合物は、水素原子が実際にはH、DおよびTの混合物として表される。そこで、化合物中の任意の部位における重水素の存在度が、その天然存在度である0.0156%より大きい場合、これらの化合物は、全てが非天然または重水素富化であると考えられるべきであり、したがって、これらの化合物は、その非富化対応物に対しては、新規である。
【0029】
本発明において、「重水素富化」化合物は、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグの化合物の中のいずれの関連部位における重水素の存在度が、その部位における自然存在度より大きいことを意味する。そこで、「重水素富化」化合物の中に、その関連部位における何れかの部位の重水素存在度が、全て0.0156%乃至100%の範囲にある。重水素の富化した部位をDで表示し、非重水素の富化した部位をHで表示する。本技術分野の一般的な技術知識に基づいて、非重水素富化した部位は、標記Hを省略することもできる。重水素富化化合物を得た方法の実例は、重水素によって水素を交換したり、重水素によって出発物質を富化して化合物を合成することである。
【0030】
本発明において、与えられた重水素富化における重水素の含量百分率または重水素存在度における重水素含量百分率は、いずれもモル含量百分率を指す。
【0031】
本発明において、非重水素富化とは、天然水素を意味し、即ち、H(水素または軽水素)、D(
2Hまたは重水素)及びT(
3Hまたはトリチウム)の同位体混合物の形態で存在する。
【0032】
本発明は、さらに前記式(I)に示されるイソインドリン誘導体の製造方法を提供し、それは市販から獲得される原料を使用することができ、既知の方法を介して合成することができ、好ましくは、方法Aで製造し、前記方法Aは、化合物A−06(1)に対して、下記に示される脱保護反応を行うことで、化合物A−06(a1)を製造した後、化合物A−06(a1)に対して、下記に示されるアミド化反応を行うことで、一般式(I)に示される化合物を製造するという段階を含み、
【化61】
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方法Aにおいて、化合物A−06(1)、A−06(a1)または一般式(I)の中に、L
1、L
2、X、Z、*、R
1〜R
10、n1の定義は、いずれも上記したようであり、R
aとR
bは、一つは
【化62】
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であり、別の一つは、
【化63】
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のいずれかであり、R
a1とR
b1の中で一つは、
【化64】
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であり、別の一つは、
【化65】
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であり、
【化66】
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の中に、R
a’’とR
b’’は、独立的にHまたはDである。
【0033】
一般式(I)の中において、n1が0である場合、前記一般式(I)に示される化合物は、さらに方法Bによって製造することができ、好ましくは、前記方法Bは、化合物I−RSに対して、下記に示す還元反応を行うことで、一般式(I)に示される化合物を製造する段階を含み、
【化67】
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方法Bにおいて、化合物I−RSまたは一般式(I)の中に、R
2は、ハロゲンであり、n1は、0であり、Xは、NHまたはNDであり、R
10は、HまたはDであり、L
1、Z、R
1及びR
3の定義は、いずれも上記のようである。
【0034】
一般式(I)の中において、n1が1であり、Xは、NHまたはNDである場合、前記一般式(I)に示される化合物は、さらに方法Cによって製造することができ、好ましくは、前記方法Cは、化合物P−01と
【化68】
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に対して、下記に示されるような還元アミノ化反応を行うことで、一般式(I)に示される化合物を製造する、というステップを含み、
【化69】
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方法Cにおいて、
【化70】
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、化合物P−01または一般式(I)の中に、Xは、NHまたはNDであり、n1は、1であり、R
p1、R
p2及びR
p3は、独立的にHまたはDであり、L
1、L
2、Z、R
1、R
2及びR
3の定義は、いずれも上記したようであり、
【化71】
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の中に、R
10は、
【化72】
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であり、R
1’、R
2’、R
3’、R4’及びR5’の定義は、いずれも上記のようである。
【0035】
方法A、方法Bまたは方法Cにおいて、前記脱保護反応、前記アミド化反応、前記還元反応または前記還元アミノ化反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。化合物A−06(1)または化合物A−06(a1)に、及び化合物I−RS、化合物P−01または一般式(I)中のZに、*印で標記された炭素は、不斉中心である場合、化合物A−06(1)、化合物A−06(a1)、化合物I−RS、化合物P−01または一般式(I)本技術分野における従来のキラル分解能の方法によって、分解して、それぞれ(R)立体配置の化合物、富化した(R)立体配置の化合物、(S)立体配置の化合物または富化した(S)立体配置の化合物を獲得した後、対応的に反応を行って、一般式(I)に示される化合物を製造する。
【0036】
方法Aにおいて、一般式(I)の中において、n1が、0である場合、前記一般式(I)に示される化合物の製造方法は、さらに、化合物A−05(1)に対して、下記に示されるような還元反応を行うことで、前記化合物A−06(1)を製造する段階を含み、即ち、
【化73】
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であり、
ここで、化合物A−05(1)とA−06(1)において、L
1、L
2、R
1〜R
8、R
a及びR
bの定義は、いずれも上記したようであり、化合物A−06(1)の中に、XはNHまたはNDであり、n1は、0であり、R
10は、HまたはDである。前記還元反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0037】
方法Aにおいて、一般式(I)の中では、Xは、NHまたはNDであり、n1は、1である場合、前記一般式(I)に示される化合物の製造方法は、さらに、化合物A−05(2)と
【化74】
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に対して、下記に示されるような還元アミノ化反応を行うことで、前記化合物A−06(1)を製造する段階を含み、即ち、
【化75】
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であり、
ここで、化合物A−05(2)とA−06(1)において、L
1、L
2、R
1〜R
8、R
a及びR
bの定義は、いずれも上記したようであり、化合物A−06(1)の中に、Xは、NHまたはNDであり、n1は、1であり、
【化76】
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の中に、R
p3は、HまたはDであり、R
10は、
【化77】
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であり、R
1’、R
2’、R
3’、R
4’及びR
5’の定義は、上記のようである。前記還元アミノ化反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0038】
方法Aにおいて、一般式(I)で示される化合物の中に、Xは、0であり、n1は、1である場合、前記一般式(I)に示される化合物の製造方法は、さらに化合物A−05(3)と
【化78】
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に対して、下記に示されるような求核置換反応を行うことで、前記化合物A−06(1)を製造する段階を含み、即ち、
【化79】
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であり、
ここで、化合物A−05(3)とA−06(1)において、L
1、L
2、R
1〜R
8、R
a及びR
bの定義は、いずれも上記したようであり、化合物A−06(1)の中に、Xは、0であり、n1は、1であり、
【化80】
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の中に、Halは、ハロゲン(例えば、F、Cl、BrまたはI)であり、R
10は、
【化81】
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であり、R
10の中に、R
1’、R
2’、R
3’、R
4’及びR
5’の定義は、上記のようである。前記求核置換反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0039】
前記化合物A−06(1)の製造方法は、さらに、化合物Q−03と化合物A−04(1)に対して、下記に示されるようなカップリング反応を行ってから、保護基を脱離させた後、前記化合物A−05(3)を製造する段階を含み、
【化82】
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ここで、化合物Q−03または化合物A−04(1)において、L
1、*、R
1〜R
8の定義は、いずれも上記したようであり、Halは、ハロゲン(例えば、Cl、BrまたはI)であり、R
a及びR
bの一つは、
【化83】
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であり、別の一つは、
【化84】
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であり、
【化85】
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の中に、R
a’’とR
b’’は、独立的にHまたはDである。
【0040】
前記化合物A−05(3)の製造方法は、さらに、市販品である原料フェノールQ−01を、TBDMSを介して保護した後、Q−02を製造して、ヘイロー試薬(例えば、NBS)と反応して、塩化ベンジルQ−03を得た。
【化86】
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ここで、化合物Q−01の中に、R
1〜R
3及びL
1の定義は、いずれも上記のようである。
【0041】
方法Bにおいて、前記一般式(I)に示される化合物の製造方法の中に、化合物I−RS当該分野におけるこのような化合物を製造するための従来の方法によって得たことができ、好ましくは、方法Dまたは方法Eによって製造して得たことができ、好ましくは、前記方法Dは、化合物A−03が化合物A−04(2)またはその塩と下記に示されるようなカップリング反応を行うことで、前記化合物I−RSを製造する段階を含み、
【化87】
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ここで、化合物A−03、A−04(2)またはI−RSの中に、L
1、Z、*、R
1〜R
8の定義は、いずれも上記したようであり、化合物A−03の中に、Halは、ハロゲン(例えば、Cl、BrまたはI)である。前記カップリング反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。化合物A−04(2)の塩は、一般的には、化合物A−04(2)と酸によって形成された塩を指し、好ましくは、化合物A−04(2)の塩酸塩である。
【0042】
好ましくは、前記方法Eは、化合物A−05(1)が逐次に下記に示されるような脱保護を行うことで、化合物A−06(a2)を製造した後、化合物A−06(a2)に対して、下記に示されるようなアミド化反応を行うことで、前記化合物I−RSを製造する段階を含み、
【化88】
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ここで、A−05(1)、A−06(a2)またはI−RS中,L
1、Z、*、R
1〜R
8、R
a及びR
bの定義は、いずれも上記したようであり、R
a2及びR
b2の中に、一つは
【化89】
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であり、別の一つは、
【化90】
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であり、
【化91】
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の中に、R
a’’及びR
b’’ は、独立的にHまたはDである。前記脱保護及びアミド化反応は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0043】
方法Cにおいて、前記一般式(I)に示される化合物の製造方法は、さらに化合物I−RSに対して、還元反応を行うことで、化合物P−01を製造する段階を含み、
【化92】
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化合物I−RSまたは化合物P−01の中に、R
2は、H、Dまたはハロゲンであり、R
p1及びR
p2は、独立的にHまたはDであり、L
1、L
2、Z、R
1及びR
3の定義は、いずれも上記のようである。前記還元反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0044】
方法Aにおいて、好ましくは、前記化合物A−06(1)製造方法は、さらに化合物A−03と化合物A−04(1)に対して、下記に示されるようなカップリング反応をおこなうことで、前記化合物A−05(1)を製造する段階を含み、
【化93】
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ここで、化合物A03、A−04(1)またはA−05(1)の中に、L
1、*、R
1〜R
8、R
a及びR
bの定義は、いずれも上記したようであり、Halは、ハロゲン(例えば、Cl、BrまたはI)である。前記カップリング反応のための方法と条件は、当該分野におけるこのような反応のための慣用の方法および条件であり得る。
【0045】
前記式(I)に示されるイソインドリン誘導体の製造方法は、下記の段階を含み、具体的には、反応スキームAと反応スキームPを参照し、
反応スキームA:塩化ベンジル原料A−03とアミノ酸誘導体A−04(1)カップリングして生成された生成物A−05(1)、脱保護を経て獲得した化合物A−05(2)、アルデヒド
【化94】
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の還元アミノ化反応を介して、アミンA−06(1)に転換される。最後に、脱保護により目的生成物(I)を獲得し、具体的には、
【化95】
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であり、
反応スキームAの中において、各アルファベットとグループの定義は、いずれも上記のようである。
【0046】
原料A−03は、市販品から獲得したり、公知の方法(Soderberg et al.0rg.Syn.(2003)80,75、米国特許第4,678,500号明細書、米国特許出願公開第2012/0053159号明細書、米国特許出願第2007/0255076号明細書等を参照)によって合成する。
【0047】
アミノ酸誘導体A−04は、市販品から獲得したり、公知の方法(Chen et al. Biotechnol.Lett.(1992)14,269、国際公開第2012/015986号パンフレット、国際公開第2012/068512号パンフレット、米国特許出願公開第2012/0053159号明細書、Manesis et al.J.Org.Chem.(1987)52,5342、Stogniew et al.J.Labelled Compd.RAD.(1981)18,897、Blomquist et al.J.Org.Chem.(1966)31,4121を参照)によって合成し、具体的には、反応スキームF1、F2及びGを参照する。
【0048】
反応スキームF1:
【化96】
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【0049】
重水にNa−Hgを利用して、F1−01を還元させて、重水素富化物F1−02を得た。二カルボン酸F1−02は、塩化アセチルによって、酸無水物F1−03に脱水転換されたあと、それぞれが無水エタノール、酸化銀及び臭素と反応すると、臭化物F1−04が形成される。試薬F1−05(Blomquist et al.J.0rg.Chem.(1966)31,4121)でF1−04を処理して、トリエチル体F1−06を得た。D
2O−DClとF1−06を加熱して、重水素富化アミノ酸F1−07が形成され、またアミノ保護基によって、アミノ基(例えば、Boc、Cbz)を保護し、無水酢酸で脱水して、酸無水物F1−08に転換される。ベンジルアルコールでF1−08を処理した後、それぞれにエチルクロロホルメート及びアンモニアと反応させ、最後に、脱保護を経てから目的化合物F1−11を得た。F1−08、F1−09及びF1−10の中、W1は、本技術分野における一般的なアミノ保護基である。
【0050】
反応スキームF2:
【化97】
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【0051】
試薬F2−05(Blomquist et al.J.0rg.Chem.(1966)31,4121)でF2−04(市販品から獲得可能)を処理して、トリエチル体F2−06を得た。D20−DClにF2−06を加熱して、重水素富化アミノ酸F1−07を獲得し、アミノ保護基によって、アミノ基(例えば、Boc、Cbz)を保護し、無水酢酸で脱水して、酸無水物F2−08に転換される。ベンジルアルコールでF2−08を処理した後、それぞれにエチルクロロホルメート及びアンモニアと反応させ、最後に、脱保護を経てから目的化合物F2−11を得た。F2−08、F2−09及びF2−10の中に、W1は、本技術分野における一般的なアミノ保護基である。
【0052】
反応スキームG:
【化98】
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【0053】
反応スキームGにおいて、Wは、
【化99】
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のいずれかであり、W1は、本技術分野における一般的なアミノ保護基であり、例えば、Boc、Cbz等である。
【0054】
エステルG−01を、重水素化された酢酸の中で、ベンズアルデヒドで処理して重水素富化化合物G−02を得る。アミノ保護基でG−02中のアミノ基を保護した後、それぞれエチルクロロホルメート及びアンモニアと反応させて、アミドG−04を得る。G−04中のアミノ保護基は、本技術分野における一般的な脱保護方法によって除去(例えば、酸酸加水分解または還元)することができて、目的化合物G−05に転換される。
【0055】
原料A−03とアミノ基化合物P−03と反応した後、化合物P−02が得られる。また、還元、アルデヒド
【化100】
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との還元アミノ化反応を介して、一般式(I)に示される化合物を得る。アミノ基化合物P−03は、市販品から獲得したり、公知文献の方法によって合成することもできる(国際公開第2012/015986号パンフレット、国際公開第2012/068512号パンフレット、Muller et al.Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters(1999)9,1625を参照)。
【0056】
反応スキームP:
【化101】
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【0057】
反応スキームPにおいて、各アルファベットとグループの定義は、上記した通りである。
【0058】
前記反応経路の中に関連される化学反応で利用する条件と段階は、いずれも本技術分野におけるこのような反応のための従来の条件と段階を参照して行うことができ、また前記方法から得られた化合物は、さらに外縁構造を修飾することを通じて、本発明の他の目的化合物を得たこともできる。
【0059】
本発明は、また式(I)に示されるイソインドリン誘導体を製造するための中間体化合物A−06(1)、A−06(a1)、I−RSまたはP−01を提供し、
【化102】
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化合物A−06(1)、A−06(a1)、I−RSまたはP−01の中に、L
1、L
2、n1、Z、*、R
1〜R
10、R
a、R
b、R
a1、R
b1、R
p1及びR
p2の定義は、いずれも上記したようであり、化合物A−06(1)の中において、R
a及びR
bの中の一つは、
【化103】
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であり、別の一つは、
【化104】
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のいずれかであり、化合物A−06(a1)の中において、R
a1及びR
b1の中で、一つは、
【化105】
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であり、別の一つは、
【化106】
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であり、
【化107】
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の中に、R
a’’及びR
b’’は、独立的にHまたはDであり、化合物P−01の中において、R
p1及びR
p2は、独立的にHまたはDである。
【0060】
本発明は、さらに薬物組成物を提供し、前記薬物組成物は、治療及び/または予防のための有効量の本発明式(I)に示されるイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を含む。
【0061】
本発明の実施例によって、前記薬物組成物は、任意の形態で投与、即ち、注射剤(静脈内)、粘膜、経口(固体と液体製剤)、吸入、眼部、直腸、局所または非経口(内注入、注射、注入、皮下、静脉内、動脈内、筋肉内)投与のために調整することができる。本発明の薬物組成物は、さらに制御放出または放出遅延剤形であることもできる。固体経口製剤の実例としては、散剤、カプセル剤、カプレット剤、軟カプセル剤及び錠剤を含むが、これに限定されない。経口または粘膜投与の液体製剤の実例としては、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤及び溶液を含むが、これに限定されない。局所用製剤の実例としては、乳剤、ゲル、軟膏、クリーム、パッチ、ペースト、フォーム、洗剤、ドロップまたは血液製剤を含むが、これに限定されない。非経口投与の製剤の実例としては、注射用溶液、薬学的に許容される担体中に溶解または懸濁することができる乾燥製剤、注射用懸濁剤及び注射用乳剤を含むが、これに限定されない。一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグの他の適切な製剤の実例としては、点眼剤及び他の眼科の製剤、鼻スプレーまたは吸入剤等のエアロゾル、非経口投与に適した液体剤形、坐剤及び錠剤を含むが、これに限定されない。
【0062】
本発明による薬物組成物は、さらに製薬分野で広く使用されているような薬学的に許容される賦形剤を含むことができる。賦形剤は、主に安全で、安定的で、機能性の薬物組成物を提供することに用いられ、さらに方法を提供することもできて、被験者が投与後に、希望の速度で活性成分が溶出されるようにたり、被験者が組成物を投与した後に、活性成分が有効に吸収されるようにする。賦形剤は、不活性充填剤であってもよく、または前記組成物の全体pHを安定させるか、または組成物の活性成分の分解を防止する等のある機能を提供すしてもよい。
【0063】
本発明の実施例によって、薬学的に許容される賦形剤は、1種以上の結合剤、懸濁化剤、乳化剤、希釈剤、充填剤、造粒剤、接着剤、崩壊剤、潤滑剤、付着防止剤、流動促進剤、湿潤剤、ゲル化剤、吸収遅延剤、溶解阻害剤または促進剤、吸着剤、緩衝剤、キレート剤、防腐剤、着色剤、香味剤和甘味剤を含むことができる。薬学的に許容される担体は、投与に必要な製剤の形態によって、様々な形態を利用することができる。例えば、液体経口製剤の場合、適切な担体及び添加剤には、水、グリコール、オイル、アルコール、香味剤、防腐剤、着色剤等が含まれる。別の説明的な例として,固体経口製剤にとって、適切な担体と添加剤としては、でんぷん、糖質、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等が含まれている。薬学的に許容される担体または賦形剤は、一般的には、非毒性であるべきである。本発明に係る薬物組成物は、一種または多種の適切な担体/賦形剤を含むことができる。賦形剤の量と種類は、必要に応じて変化される。当業者は、本開示に基づいて、本発明の薬物組成物に添加される適切な担体/賦形剤を容易に決定することができる。
【0064】
本発明の薬物組成物は、即ち、治療または予防のための有効量の本発明から提供される一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を含んでおり、開示された内容に基づいて、当業者の既知の何れかの方法によって製造することができる。例えば、本発明に係る薬物組成物は、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグを混合させて、薬学的に許容される担体と従来の薬物成分技術によって製造し、これらの技術には、慣用の混合、溶解、顆粒化、乳化、粉砕、カプセル化、包埋等が含まれるが、これらに限定されない。
【0065】
本発明の実施例によると、薬物組成物には、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種以外に、さらに一種または多種の他の治療剤を含むことができる。本発明の薬物組成に含まれることができる他の治療剤に関するより多くの情報が以下に開示される。他の治療剤の量と種類は、治療または予防すべき疾患、病症または病状と、疾患、病症または病状の重症度と、年齢、体重、身体状態等の組成物の投与を受ける被験者の要因と、投与経路等により決定される。
【0066】
いくつかの実施例において、本発明は、式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグの制御放出剤型に関する。本明細書で利用されているように、「制御放出剤型」とは、剤型を指し、ここで、組成物の治療活性成分の放出速度は、制御可能であり、または特定の遅延があることで、組成物の投与を受ける被験者の治療活性成分の放出部位を制御するようにする。制御放出剤型は、如持続放出剤(持続放出または遅延放出)及び遅延放出剤(遅延放出)のような制御放出剤を含むことができる。
【0067】
本明細書で利用されているように、用語「持続放出」と「遅延放出」とは、薬物組成物からの治療活性成分の放出時間の延長を指す。本明細書で利用されているように、用語「遅延放出」とは、被験者が、投与を受けた後に、組成物が被験者内の所望の環境に到達した後、または被験者が投与を受けた後に特定の時間を経過した後、治療活性組分が薬物組成物から放出されて、放出を特定の部位または所望の環境において発生するようにする。
【0068】
本明細書で利用されているように、用語「持続放出剤」と「遅延放出剤」とは、治療活性成分が組成物からの放出を制御させる化合物または添加剤であり、放出を徐々に起こし、また放出の時間を延長させることができる。持続または遅延放出剤は、被験者が組成物の投与を受けた後に、治療活性成分を特定の長さの時間内において放出するようにする。
【0069】
本発明の実施例によると、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物、またはプロドラッグの本発明の組成物からの制御放出は、様々の条件によって実現することができ、これらの条件には、pH値、温度、酵素、水または他の生理的な条件または化合物を含むがこれに限定されない。例えば、本発明に係わる薬物化合物は、さらに腸溶性コーティングを含むことができ、ここで、腸溶性コーティングが、一般式(I)に示される化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグの放出を制御して、これらが所望の一定期間内に、組成物から徐々に、連続的に放出するようにして、当該化合物が延長された時間内に治療または予防の機能を発揮されるようにする。
【0070】
本発明の実施例によると、制御放出の薬物組成物は、さらに以下に開示された他の治療剤または薬剤の一種または多種を含むことができる。
【0071】
当業者は、開示された内容に基づいて、これらの適切な制御放出製剤、持続放出剤及び遅延放出剤を熟知することができる。制御放出組成物を提供するために、本発明の薬物組成に組み込むことができる制御放出剤の非限制性の実例は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゲル、浸透膜、粒子、リポソーム、マイクロスフェア及びそれらの組成等のポリマーを含む。本明細書に記載される何れかの組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、軟カプセル剤及びカプレット剤のような制御放出製剤に適用することができる。
本発明におけるある実施例には、治療または予防上の量の一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物、またはプロドラッグ、その何れかの薬物組成物、製剤等,本発明中の方法によって、一定期間(投与周期)内に被験者に投与して、続いては、化合物を投与しない一定期間(非投与周期)であることができる。投与周期および非投与周期を所要回数で繰り返すことができる。投与周期または非投与周期の所要長さと回数は、治療中または予防中の疾患、病症または病状の種類及び/または重症度、それに被験者ごとの性別、年齢、体重およびその他のパラメータ(例えば、被験者ごとの生物学的、体及び生理学的状況等)によって決定される。本明細書に開示された内容によって、当業者の技術レベルは、投与周期及び/または非投与周期の適切な長さ及び回数を十分に決定することができる。
【0072】
本発明に係る一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグは、様々な用途に用いられることができ、TNF−αによって生成された、またはTNF−α活性によって異常を調節することに関する疾患、病症または病状を治療または予防するための薬物を製造するための用途を含むがこれに限定されない。
【0073】
従って、別の総合的な形態において、本発明は、治療または予防のための有効量の一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグが、疾患、病症または病状の治療または予防のための薬物への応用を含むことに関する。一方、本発明は、TNF−αによって生成された、またはTNF−α活性によって異常を調節することに関する疾患、病症または病状を治療または予防する方法に関し、前記方法は、被験者に治療または予防のための有効量の式(I)に示されるイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を投与する。本発明の方法によって、このような治療または予防しようとする疾患、病症和病状の実例としては、例えば、固形腫瘍、TNF−αに関する病症、望ましくない血管新生に関連する疾患及び病症、痛み、黄斑変性症(MD)関連症候群、皮膚疾患、角化症、呼吸器疾患(例えば、肺疾患)、免疫不全症、中枢神経系(CNS)障害、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、遺伝性、アレルギー、ウイルス、睡眠障害および関連症候群、炎症性疾患、PDE−4に関連する疾患またはIL−2に関連する疾患を含む癌を含むが、これに限定されない。当該分野において周知のこのような疾患、病症または病状の実例には、国際公開2012/015986号パンフレット及び国際公開第2006/018182号パンフレット、米国特許出願公開第2010/0204227号明細書に記載されるものを含むが、これらに限定されずに、その一部は、参照により全体的に本明細書に組み込まれる。
【0074】
一実施例において、疾患、病症または病状は、腫瘍原性または癌性疾患と、アジソン病、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、アトピー性皮膚炎、自己免疫脱毛症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫内耳疾患、自己免疫リンパ増殖症候群(alps)、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋症、セリアック病、慢性疲労免疫異常症侯群(CFIDS)、慢性炎症性脱髄性多発神経障害、瘢痕性類天疱瘡、寒冷凝集素症、限局性強皮症(CREST症候群)、クローン病、デグ病、皮膚筋炎、若年性皮膚筋炎、円板状エリテマトーデス、湿疹、本態性クリオグロブリン血症、線維筋痛−線維筋炎、グレーブス(Grave’s)、ギランバレー症候群、橋本甲状腺炎、化膿性汗腺炎、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、特発性血小板減少性紫斑病、IgA腎症、インスリン依存性真性糖尿病(I型)、若年性関節炎、紅斑性狼瘡、メニエール病、混合性結合組織病、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、結節性多発動脈炎、多発性軟骨炎、多腺性症候群(polyglancular症候群)、リウマチ性多発筋痛症、多発性筋炎と皮膚筋炎、原発性ガンマグロブリン高脂血症、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、レイノー現象、ライター症候群、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、強皮症、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、スティフマン症候群、多発動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、血管炎、白斑、ヴェーゲナー肉芽腫症以及自己免疫ウィルソン病等の自己免疫疾患と、喘息、慢性閉塞性肺疾患等の肺疾患と、アルツハイマー病、パーキンソン病、うつ病、てんかん及び双極性障害等の神経系疾患と、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、骨粗鬆症等の心血管疾患と、肥満等の代謝性疾患と、2型糖尿病と、成人呼吸窮迫症候群と、関節炎等の骨吸収障害と、高カルシウム血症と、移植物抗宿主反応と、脳型マラリアと、尋常性座瘡、関節炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、セリアック病、慢性前立腺炎、結腸炎、クローン病、皮膚炎、憩室炎、糸球体腎炎、肝炎、過敏症、炎症性腸疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群(IBS)、紅斑性狼瘡、腎炎、骨盤炎症性疾患、再灌流傷害、関節リウマチ、サルコイドーシス、移植拒絶、潰瘍性大腸炎、血管炎、慢性肺部炎症性疾患、卒中、循環性ショック等の炎症性疾患と、HIV感染、AIDS及びAIDS日和見感染症と、例えば、リウマチ性脊椎炎、骨関節炎及び他の関節炎病症、敗血症ショック、敗血症、内毒素ショック、移植片対宿主病、マラスムス、クローン病、潰瘍性大腸炎、ハンセン病性結節性紅斑、敗血症ショック、敗血症、内毒素ショック、血行動態ショックと敗血症症候群、虚血再灌流傷害、マラリア、マイコバクテリア感染、脳膜炎、うっ血性心不全、線維性障害、悪液質、移植拒絶、放射線傷害、高酸素肺胞の損傷等のcAMPの関連疾患等の他の病症と、ヘルペスウイルスによるそれらの感染等のウイルス感染と、ウイルス性結膜炎またはアトピー性皮膚炎から選ばれる。
【0075】
癌性または発癌性疾患の実例としては、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、核型急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性顆粒球性白血病、毛状細胞白血病、骨髄性白血病、副腎皮質癌、バーキットリンパ腫、AIDS関連リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、低悪性度濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、冒烟型骨髓瘤、骨髄異形成症候群、マントル細胞リンパ腫、不活性骨髄腫、慢性骨髄増殖性疾患、中枢神経系(CNS)リンパ腫、肛門癌、星状細胞腫、非定型奇形腫/横紋筋腫、基底細胞癌、胆嚢癌、膀胱癌、骨腫、類骨骨腫、骨軟骨腫、骨芽細胞腫、骨肉腫、内軟骨腫、動脈瘤性骨嚢胞、線維性骨異形成、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、線維肉腫、多形性未分化肉腫、脳腫瘍、脳幹神経膠腫、髄芽腫、髄様上皮腫、松果体芽細胞腫、乳癌、気管支腫瘍、カルチノイド腫瘍、子宮頸癌、脊索腫、大腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、胚腫、上衣腫細胞腫瘍、上衣腫、食道癌、嗅覚神経芽細胞腫、頭蓋外生殖細胞腫瘍、生殖腺細胞腫瘍、肝外胆管癌、眼内メラノーマ眼癌、網膜芽細胞腫、胆嚢癌、胃癌、消化管間質腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、神経膠腫、頭頸部癌、肝癌、下咽頭癌、眼内メラノーマ、膵島細胞腫瘍、カポジ肉腫、腎臓癌、ランゲルハンス細胞組織球増殖症、喉頭癌、口唇口腔癌、肺癌、メルケル(Merkel)細胞癌、中皮腫、多発性内分泌腫瘍症候群、菌状息肉腫、鼻腔と副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、口腔癌、口腔咽頭癌、卵巣癌、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞腫瘍、低卵巣潜在性悪性腫瘍、膵臓癌、膵島細胞腫瘍膵臓癌、乳頭腫症、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、クローム親和細胞腫、プラスマ細胞腫、肺白血病芽細胞腫、ホルモン難治性前立腺癌、アンドロゲン非依存性前立腺癌、アンドロゲン依存性ステージIV非転移性前立腺癌、ホルモン感受性前立腺癌、化学療法に不敏感の前立腺癌、直腸癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、軟部肉腫、子宮肉腫、皮膚癌(黒色腫)、扁平上皮癌、メルケル(Merkel)細胞皮膚癌、小腸癌、扁平子宮頸癌、精巣癌、咽喉癌、胸腺瘤及び胸腺癌、甲状腺癌、尿道癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、小卵巣癌、星状細胞腫、肝細胞癌、ワルデンストレーム(Waldenstrom)マクログロブリン血症、腎芽腫を含むが、これに限定されない。
【0076】
好ましい実施例において、疾患、病症または病状は、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、中枢神経系リンパ腫、非ホジキンリンパ腫と、甲状腺濾胞癌及び甲状腺乳頭癌と、乳癌、前立腺癌、慢性リンパ性白血病、アミロイド症、I型複合性局所疼痛症候群、悪性黒色腫、神経根疾患、骨髄線維症、神経膠芽腫、膠肉腫、悪性神経膠腫、難治性形質細胞腫瘍、慢性骨髄単球性白血病、濾胞性リンパ腫、毛様体黒色腫及び慢性黒色腫、虹彩黒色腫、再発性眼メラノーマ、眼球外拡張メラノーマ、固形腫瘍、T細胞リンパ腫、赤血球リンパ腫、成熟単球及び単球性白血病と、骨髄性白血病、脳腫瘍、髄膜腫、脊髄腫瘍、甲状腺癌、非小細胞肺癌、卵巣癌、腎細胞癌、骨髄線維症、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、大細胞リンパ腫、星状細胞腫、肝細胞癌または原発性マクログロブリン血症(Waldenstromマクログロブリン血症)とから選ばれる。特定の具体的な実施例において、前記癌は、転移性である。別の一実施例において、前記癌は、化学療法または放射線療法によって、難治または無効である。
【0077】
本明細書に記載される治療方法は、注射、経粘膜、経口、吸入、眼部、直腸、長期注入、リポソーム、乳剤または持続放出方法等を含む何れかの適当な方法を用いて、薬物組成物を被験者に投与することができる。
【0078】
当業者は、本発明で利用しようとする化合物の治療または予防のための有効量は、パラメータの違いによって異なっており、例えば年齢、飲食、健康等が異なる特定被験者にとっては、治療または予防しようとする症状または疾患、病症または病状の重症度及び合併症と種類によって、異なる使用製剤等を求めていることを認識することができるだろう。本発明に開示される内容によって、当業者は、被験体において所望の生物学的または医学的応答を引き起こすために、被験体に投与される化合物の治療上または予防上有効な量を容易に決定することができるであろう。
【0079】
本発明の実施例によると、式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグは、TNF−αまたはIL−2の活性を調節または生成する。一実施例において、「調節」を用いて特定分子の活性または生成を記述する場合には、当該分子の活性または生成を阻害することを指す。別の実施例において、「調節」を用いて特定分子の活性または生成を記述する場合には、当該分子の活性または生成を増加または促進することを意味する。しかし、別の実施例において、「調節」を用いて、特定分子の活性または生成を記述する場合には、当該分子の活性または生成を減少または増加することを意味する。
【0080】
従って、本発明は、さらにTNF−αまたはIL−2の生成または活性を調節する方法を提供する。本発明の実施例によると、式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグ、またはその組成物を被験者に投与して、TNF−αまたはIL−2の生成または活性を調節することで、TNF−αまたはIL−2で異常の調節に関連またはTNF−αまたはIL−2で異常を調節することを特徴とする疾患、病症または病状の治療または予防に使用される。
【0081】
好ましい実施例において、本発明に係る式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグ、またはその組成物を被験者に投与すると、TNF−αまたはIL−2の生成または活性を調節することで、癌症または炎症の治療または予防に使用される。
【0082】
本明細書で記述する何れかの方法の中で、本発明に係る式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグは、単独に使用するか、または放射療法または放射免疫療法等に合わせて使用することができ、さらに一種または多種の他の薬理学的な活性の治療剤(以下は、「他の治療剤」と略称する)と共同に使用することができる。
【0083】
本発明の実施例によると、本発明に係る式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグは、他の治療剤と共同に使用すると、本発明に開示される内容によって、いずれの疾患、病症または病状の治療または予防において、協同作用を発揮することができる。
【0084】
本発明の実施例によると、他の治療剤は、天然に存在する化合物、半合成の化合物または合成の化合物であることができる。別の実施例において、他の治療剤は、小分子、合成の有機または無機分子等の小分子、または大きな分子または生体分子、例えば、薬理学的な活性のあるタンパク質または核酸等である。別の実施例において、他の治療剤は、抗血管新生、免疫調節、免疫療法、化学療法またはホルモン化合物であることができる。
【0085】
本発明で使用される他の治療剤の実例としては、オビヌツズマブ(obinutuzumab、Gazyva)、ニボルマブ(nivolumab、opdivo)、ペンブロリズマブ(pembrolizumab、keytruda)、エロツズマブ(elotuzumab)、抗Her2/neu抗体(例えば、トラスツズマブ(trastuzumab、商品名:ハーセプチン(登録商標))及びペルツズマブ(pertuzumab、商品名:オムニターグ(Omnitarg))、アブシキシマブ(abciximab、商品名:レオプロ(ReoPro(登録商標)))、リツキシマブ(rituximab 、商品名:リツキサン(登録商標))、バシリキシマブ(basiliximab、商品名:シムレクト(登録商標))、パリビズマブ(palivizumab、商品名:シナジス(Synagis(登録商標)))、インフリキシマブ(infliximab、商品名:レミケード(登録商標))、トラスツズマブ(Trastuzumab、商品名:ハーセプチン(登録商標))、アレムツズマブ(alemtuzumab、商品名:キャンパス(Campath(登録商標)))、イブリツモマブ チウキセタン(ibritumomab tiuxetan、商品名:ゼヴァリン(Zevalin(登録商標)))、アダリムマブ(adalimumab、商品名:ヒュミラ(登録商標))、オマリズマブ(omalizumab、商品名:ゾレア(Xolair(登録商標)))、トシツモマブ−I−131(tositumomab−I−131、商品名:ベキサール(Bexxar))、セツキシマブ(cetuximab、商品名:アービタックス(登録商標))、ナタリズマブ(natalizumab、商品名:タイサブリ(Tysabri(登録商標)))、トシリズマブ(tocilizumab、商品名:アクテムラ(登録商標))、パニツムマブ(panitumumab、商品名:ベクチビックス(Vectibix(登録商標)))、ラニビズマブ(ranibizumab、商品名:ルセンティス(登録商標))、エクリズマブ(eculizumab、商品名:ソリリス(Soliris(登録商標)))、セルトリズマブペゴル(certolizumab pegol、商品名:シムジア(Cimzia(登録商標)))、ゴリムマブ(golimumab、商品名:Simponi(登録商標))、カナキヌマブ(canakinumab、商品名:イラリス(Ilaris(登録商標)))、ウステキヌマブ(ustekinumab、商品名:ステララ(Stelara(登録商標)))、オファツムマブ(ofatumumab、商品名:アーゼラ(Arzerra(登録商標)))、デノスマブ(denosumab、商品名:プロリア(Prolia(登録商標)))、モタビズマブ(motavizumab、商品名:(ヌマックス)Numax(登録商標))、エデコロマブ(edrecolomab、商品名:Panorex)、ラクシバクマブ(raxibacumab、商品名:ABThrax)、ベリムマブ(belimumab、商品名:ベンリスタ(Benlysta(登録商標)))、イピリムマブ(ipilimumab、商品名:ヤーボイ(Yervoy(登録商標)))、ブレンツキシマブ ベドチン(brentuximab vedotin、商品名:アドセトリス(Adcetris(登録商標)))、ペルツズマブ(pertuzumab、商品名:パージェタ(Perjeta(登録商標))またはオムニタール(Omnitar))、トラスツズマブ エムタンシン(ado−Trastuzumab emtansine、商品名:adcyla)、抗−CD40モノクローナル抗体等のモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体と、抗TNF−α抗体及びVEGFR抗体(例えば、ベバシズマブ(bevacizumab、商品名:アバスチン(登録商標))と、Akt阻害剤と、ALK阻害剤と、AMPK阻害剤と、アンチセンスオリゴヌクレオチドと、窒素マスタード系(例えば、シクロホスファミド(Cyclophosphamide)、メクロレタミン(Mechlorethamine)、マスタードガス(HN2)(商品名:マスタージェン(Mustardgen))、ウラムスティーン(Uramustine)、ウラシルマスタード(uracil mustard)、メルファラン(Melphalan)、クロラムブシル(Chlorambucil)、イフォスファミド(Ifosfamide)及びベンダムスチン(Bendamustine)等のアルキル化化学療法剤と、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン(Carmustine)、ロムスティーン(Lomustine)及びストレプトゾシン(Streptozocin)と、アルキルスルホネート(例えば、ブスルファン(Busulfan))と、及びチオテパ(Thiotepa)等のエチレンイミン系と、プラチナベースの化学療法剤(例えば、シスプラチン(Cisplatin)、カルボプラチン(Carboplatin)、ネダプラチン(Nedaplatin)、オキサリプラチン(0xaliplatin)、サトラプラチン(Satraplatin)及び三硝酸テトラプラチン(Triplatin tetranitrate)、プロカルバジン(Procarbazine)、アルテレタミン(Altretamine)、ダカルバジン(Dacarbazine)、テモゾロマイド(Mitozolomide)及びテモゾロマイド(Temozolomide)と、APC阻害剤と、アポトーシス遺伝子モジュレーターと、アポトーシス調節剤と、ATM/ATR阻害剤と、オーロラキナーゼ阻害剤と、Axl阻害剤と、Bcl−2阻害剤と、BCR/ABLアンタゴニストと、bFGF阻害剤と、BTK阻害剤と、カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS)と、システイン酸プロテアーゼ阻害剤と、CAR−Tと、パルボシクリブ(palbociclib)等のCDK阻害剤と、ChK阻害剤と、c−Kit阻害剤と、c−Met阻害剤と、EGFR阻害剤と、c−Myc阻害剤と、C−RET阻害剤と、CSF−1R阻害剤と、サイトカインと、DNA−PK阻害剤と、パワータンパク質阻害剤と、EGF受容体阻害剤と、EGFR阻害剤と、EGFR/ERBB阻害剤と、肝臓タンパク受容体阻害剤と、ERK阻害剤と、エストロゲンアゴニストと、エストロゲンアンタゴニストと、FAK阻害剤と、FGFR阻害剤と、FLT3阻害剤と、GF受容体アンタゴニストと、グルタチオンと、GSK−3阻害剤と、熱ショックタンパク質−90阻害剤(例えば、17−AAG)と、造血成長因子と、HDAC阻害剤と、アンドロゲン受容体阻害剤、アンドロゲン生合成阻害剤、HER2阻害剤と、HIF阻害剤と、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(例えば、SAHA及びLAQ824)と、HSP阻害剤と、IAP阻害剤と、IGF−1R阻害剤と、IkBキナーゼ阻害剤と、インスリン様増殖因子−1受容体阻害剤と、インテグリン阻害剤と、インターフェロンアゴニストと、インターフェロンと、インターロイキンと、JAK阻害剤と、JNK阻害剤と、白血病阻害因子と、白血球αインターフェロンと、リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ阻害剤と、ストロメリシン阻害剤と、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤と、Mdm2阻害剤と、MEK阻害剤と、MIF阻害剤と、mTOR阻害剤と、オリゴヌクレオチドと、P13K阻害剤(例えば、ウォルトマニン)と、p38MAPK阻害剤と、p53阻害剤と、PAK阻害剤と、PARP阻害剤と、PDGFR阻害剤と、PDK−1阻害剤と、PD−1阻害剤と、PD−L1阻害剤と、ホスファターゼ阻害剤と、Pim阻害剤と、PKC阻害剤と、PLK阻害剤と、プロテインAベースの免疫調節剤と、プロテインキナーゼC阻害剤と、タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤と、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤と、RacGTPase阻害剤と、Raf阻害剤と、Rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と、Ras阻害剤と、Ras−GAP阻害剤と、ROCK阻害剤と、S6キナーゼ阻害剤と、シグナル伝達阻害剤と、デアセチラーゼ阻害剤と、Src阻害剤と、STAT阻害剤と、サバイビン阻害剤と、Syk阻害剤と、テロメラーゼ阻害剤と、TNF−α阻害剤と、トポイソメラーゼ阻害剤と、Trk受容体阻害剤と、チロシンキナーゼ阻害剤と、ウロキナーゼ受容体アンタゴニストと、血管内皮増殖因子受容体キナーゼ阻害剤(例えば、PTK787)と、VDA阻害剤と、VEGFR阻害剤(例えば、flk−1特異性キナーゼ阻害剤、SU5416及びptk787/zk222584)と、Wee1阻害剤及びWnt信号経路阻害剤とを含むが、これに限定されない。
【0086】
本発明に使用される他の具体的治療剤に適合するものは、アシビシン(acivicin)と、アクラルビシン(aclarubicin)、アコバゾール塩酸塩(acodazolehydrochloride)、アクロニン(acronine)、アシルフルベン(acylfulvene)、アデシフェノール(adecypenol)、アドゼルネシン(adozelesin)、アルデスロイキン(aldesleukin)、アルテレタミン(altretamine)、アンバムスティーン(ambamustine)、アンボマイシン(ambomycin)、酢酸アメタントロン(ametantrone acetate)、アミドックス(amidox)、アミホスチン(amifostine)、アミノレブリン酸(aminolevulinic acid)、アムルビシン(amrubicin)、アムサクリン(amsacrine)、アナグレリド(anagrelide)、アナストロゾール、アンドログラフォライド、アンチアレックス、アントラマイシン(anthramycin)、抗背側化形態形成タンパク質−1(anti−dorsalizing morphogenetic protein−1)、抗腫瘍薬(antineoplaston)、グリシンアシタマイシン(aphidicolinglycinate)、アプリン酸(apurinic acid)、ara−CDP−DL−PTBA、アスパラギナーゼ(asparaginase)、テトラマイシン(asperlin)、アスラクリン(asulacrine)、アタメスタン(atamestane)、アトリムスティーン(atrimustine)、アキシナスタチン1、アキシナスタチン2、アキシナスタチン3、シタラビン(azacitidine)、アザセトロン(azasetron)、アザトキシン(azatoxin)、アザチロシン(azatyrosine)、アゼテパ(azetepa)、アゾトマイシン(azotomycin)、バラノール(balanol)、バティマスタット(batimastat)、ベンゾクロリン(benzochlorins)、ベンゾデパ(benzodepa)、ベンゾイルスタウロスポリン(benzoylstaurosPorine)、β−ラクタム誘導体(beta lactam derivatives)、β−アレチン(β−alethine)、betaclamycin B、ベツリン酸(betulinic acid)、ビカルタミド(bicalutamide)、ビサントレン塩酸塩(bisantrenehydrochloride)、ビスアジリジルスペルミン(bisaziridinylspermine)、ビサジリジニル スペルミン(bisnafide dimesylate)、ビストレチンA(bistratene A)、ビゼルシン(bizelesin)、硫酸ブレオマイシン(bleomycin sulfate)、ボルテゾミブ(ゲムシタビン(gemcitabine))、ブレキナールナトリウム(brequinar sodium)、bretlate、ブロピリミン(bropirimine)、ブドチタン(budotitane)、ブスルファン(busulfan)、ブチオニンスルホキシミン(buthionine sulfoximine)、ダクチノマイシン(cactinomycin)、カルシポトリオール(calcipotriol)、カルホスチンC(calphostin C)、カスターテロン(calusterone)、カンプトテシン誘導体(camptothecin derivatives)、カペシタビン(capecitabine)、カラセミド(caracemide)、カルベタイマー(carbetimer)、カルボプラチン(carboplatin)、カルボキサミド−アミノ−トリアゾール(carboxamide−amino−triazole)、カルボキシアミドトリアゾール(carboxyamidotriazole)、カルボキシアミドトリアゾール(carboxyamidotriazole)、カルムスチン(carmustine)、塩酸カルビチン(carubicinhydrochloride)、カルゼレジン(carzelesin)、カスタノスペルミン(castanospermine)、セクロピンB(cecropin B)、セデフィンゴール(cedefingol)、セレコキシブ(celecoxib)、セトロレリックス(cetrorelix)、クロラムブシル(chlorambucil)、クロリン(chlorins)、クロロキノキサリンスルホンアミド(chloroquinoxaline sulfonamide)、シカプロスト(cicaprost)、チロマイシン(cirolemycin)、シスプラチン(cisplatin)、シスポルフィリン(cis−porphyrin)、クラドリビン(cladribine)、クロミフェン類似体(clomifene analogues)、クロトリマゾール(clotrimazole)、コリスミシンA(collismycin A)、コリスミシンB(collismycin B)、コンブレタスタチンA4(combretastatin A4)、コンブレタスタチン誘導体(combretastatin derivatives)、コナゲリン(conagenin)、クラムベシジン816(crambescidin 816)、クリスナトールメシレート(crisnatol mesylate)、クリスナトール(crisnatol)、クリプトフィシン8(cryptophycin 8)、クリプトフィシンA類似物(cryptophycin A analogues)、キュラシンA(curacin A)、シクロペンタアントラキノン(cyclopentanthraquinones)、シクロホスファミド(cyclophosphamide)、サイクロプラタム(cycloplatam)、シクロスポリン(cyclosporin)、サイメマイシン(cypemycin)、シタラビンオコスフェート(cytarabine ocfosfate)、シタラビン(cytarabine)、サイトスタチン(cytostatin)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクリキシマブ(dacliximab)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、塩酸ダウノルビシン(daunorubicinhydrochloride)、デシタビン(decitabine)、デフロディムニンB(dehydrodidemnin B)、デスロレリン(deslorelin)、デキサメタゾン(dexamethasone)、デキシホスファミド(dexifosfamide)、オルマプラチン(ormaplatin)、デキソマプラチン(dexormaplatin)、デクラゾキサン(Dextrazoxane)、デクセバラミル(dexverapamil)、メシル酸デザグアニン(dezaguanine mesylate)、デザグアニン(dezaguanine)、ジアゼキノン(diaziquone)、ジデムニンB(didemnin B)、ディドックス(didox)、ジエチルノルスペルミン(diethylnorspermine)、ジヒドロ−5−アザシチジン(dihydro−5−azacytidine)、9−ジヒドロタキソール(dihydrotaxol,9−)−、ジオキサマイシン(dioxamycin)、ジフェニルスピロスチン(diphenyl spiromustine)、ドセタキセル(docetaxel)、ドコサノール(docosanol)、ドラセトロン(dolasetron)、ドキシフルリジン(doxifluridine)、ドキソルビシン塩酸塩(doxorubicinhydrochloride)、アドリアマイシン(doxorubicin)、ドキシサイクリン(doxycycline)、クエン酸ドロロキシフェン(droloxifene citrate)、ドロロキシフェン(droloxifene)、ドロスタノロンプロピオネート(dromostanolone propionate)、ドロナビノール(dronabinol)、デュアゾマイシン(duazomycin)、デュオカルマイシンSA(duocarmycin SA)、エブセレン(ebselen)、エコムスチン(ecomustine)、エダトレキセート(edatrexate)、エデルフォシン(edelfosine)、エドレコロマブ(edrecolomab)、エフロルニチン塩酸塩(eflornithinehydrochloride)、エフロルニチン(eflornithine)、エレメン(elemene)、エロツズマブ(elotuzumab)、エルサミトルシン(elsamitrucin)、エミテフール(emitefur)、エノプラチン(enloplatin)、エンブロメート(enpromate)、エピプロピジン(epipropidine)、エピルビシン塩酸塩(epirubicinhydrochloride)、エピルビシン(epirubicin)、エプリステリド(epristeride)、アービタックス(erbitux)、エルブロゾール(erbulozole)、塩酸ソルビシン(esorubicinhydrochloride)、エストラムスチン誘導体(estramustine derivatives)、エストラムスチンリン酸ナトリウム(estramustine phosphate sodium)、エストラムスティーン(estramustine)、エタネルセプト(etanercept)、エタニダゾール(etanidazole)、リン酸エトポシド(etoposide phosphate)、エトポシド(etoposide)、エトプリン(etoprine)、エキセメスタン(exemestane)、ファドロゾール塩酸塩(fadrozolehydrochloride)、ファドロゾール(fadrozole)、ファザラビン(fazarabine)、フェンレチニド(fenretinide)、フィルグラスチム(filgrastim)、フィナステリド(finasteride)、フラボピリドール(flavopiridol)、フレゼラスチン(flezelastine)、フロクスウリジン(floxuridine)、フルスタストン(fluasterone)、リン酸フルダラビン(fludarabine phosphate)、フルダラビン(fludarabine)、フルオロシタビン(fluorocitabine)、フルオロノルアミン塩酸塩(fluorodaunorunicinhydrochloride)、フルオロウラシル(fluorouracil)、フォルフェニメックス(forfenimex)、ホルメスタン(formestane)、ホスキドン(fosquidone)、フォストリエシンナトリウム(fostriecin sodium)、フォストリシン(fostriecin)、フォトンスティーン(fotemustine)、ガドリニウムテキサフィリン(gadolinium texaphyrin)、硝酸ガリウム(gallium nitrate)、ガラクシタビン(galocitabine)、ガニレリクス(ganirelix)、塩酸ゲムシタビン(gemcitabinehydrochloride)、ゲムシタビン(gemcitabine)、ヘプルファム(hepsulfam)、ヘレグリン(heregulin)、ヘキサメチレンビスアセトアミド(hexamethylene bisacetamide)、ヒドロキシ尿素(hydroxyurea)、ヒペリシン(hypericin)、イバンドロン酸(ibandronic acid)、イブチニブ(ibrutinib)、イダルビシン塩酸塩(idarubicinhydrochloride)、イダルビシン(idarubicin)、イドキシフェン(idoxifene)、イドラマントン(idram
antone)、イフォスファミド(ifosfamide)、イルモフォシン(ilmofosine)、イロマスタット(ilomastat)、イマチニブ(imatinib、商品名:グリベック(Gleevec))、イミキモッド(imiquimod)、免疫刺激ペプチド(immunostimulant peptides)、イオウングウーン(iobenguane)、ヨードドキソルビシン(iododoxorubicin)、4−イポメノール(ipomeanol,4−)、イプロプラチン(iproplatin)、イリノテカン塩酸塩(irinotecanhydrochloride)、イリノテカン(irinotecan)、イロプラクト(iroplact)、イズログラジン(irsogladine)、イソベンジャゾール(isobengazole)、イソホモハリコンドリンB(isohomohalicondrin B)、イタセトロン(itasetron)、ジャスプラキノライド(jasplakinolide)、カハラリドF(kahalalide F)、ラメラリン−Nトリアセテート(lamellarin−N triacetate)、酢酸ランレオチド(lanreotide acetate)、ランレオチド(lanreotide)、ラパティニブ(lapatinib、商品名:ティケルブ(Tykerb(登録商標)))、ライナマイシン(leinamycin)、レノグラスチム(lenograstim)、硫酸レンチナン(lentinan sulfate)、レプトスタチン(leptolstatin)、レトロゾール(letrozole)、酢酸ロイプロリド(leuprolide acetate)、ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン(leuprolide+estrogen+progesterone)、リュープロレリン(leuprorelin)、レバミゾール(levamisole)、塩酸リアロゾール(liarozolehydrochloride)、リアーロゾール(liarozole)、親油性二糖ペプチド(lipophilic disaccharide peptide)、親油性白金類似体(lipophilic platinum analogues)、リソクリンアミド7(lissoclinamide 7)、ロバプラチン(lobaplatin)、ロンビシン(lombricine)、ロメトレキソールナトリウム(lometrexol sodium)、ロメトレキソール(lometrexol)、ロムスチン(lomustine)、ロニダミン(lonidamine)、ロキサントロン塩酸塩(losoxantronehydrochloride)、ミトキサントロン(losoxantrone)、ロキソリビン(loxoribine)、ルーテテカン(lurtotecan)、ルテチウムテキサフィリン(lutetium texaphyrin)、リゾフィリン(lysofylline)、溶解性ペプチド(lytic peptides)、マイタンシン(maitansine)、アマノスタチンA(Amannostatin A)、マリマスタット(marimastat)、マソプコロール(masoprocol)、マスピン(maspin)、メイタンシン(maytansine)、メクロレタミン塩酸塩(mechlorethaminehydrochloride)、酢酸メゲストロール(megestrol acetate)、酢酸メレンゲストロール(melengestrol acetate)、メルファラン(melphalan)、メノガリル(menogaril)、メルバロン(merbarone)、メルカプトプリン(mercaptopurine)、メテレリン(meterelin)、メチオニナーゼ(methioninase)、メトトレキサートナトリウム(methotrexate sodium)、メトトレキセート(methotrexate)、メトクロプラミド(metoclopramide)、メトプリン(metoprine)、メトレデパ(meturedepa)、ミフェプリストン(mifepristone)、ミルテフォシン(miltefosine)、ミリモスチム(mirimostim)、ミチンドミド(mitindomide)、ミトカルシン(mitocarcin)、ミトクロミン(mitocromin)、ミトギリン(mitogillin)、ミトグアゾン(mitoguazone)、ミトラクトール(mitolactol)、マイトマイシン(mitomalcin)、マイトマイシン誘導体(mitomycin derivatives)、マイトマイシン(mitomycin)、ミトナフィド(mitonafide)、ミトスペル(mitosper)、ミトタン(mitotane)、マイトトキシン線維芽細胞成長因子−サポリンミトトキシン(mitotoxin fibroblastgrowth factor−saporinmitotoxin)、ミトキサントロン塩酸塩(mitoxantronehydrochloride)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、モファロテン(mofarotene)、モルグラモスチム(molgramostim)、モピダモール(mopidamol)、ミカペルオキシドB(mycaperoxide B)、ミコフェノール酸(mycophenolic acid)、ミリアポロン(myriaporone)、N−アセチルジアミン(N−acetyldinaline)、ナファレリン(nafarelin)、ナグレスティップ(nagrestip)、ナロキソン+ペンタゾシン(naloxone+pentazocine)、ナパビン(napavin)、ナフテルピン(naphterpin)、ナトグラスチム(nartograstim)、ネダプラチン(nedaplatin)、ネモルビシン(nemorubicin)、ネリドロン酸(neridronic acid)、ニルタミド(nilutamide)、ニサマイシン(nisamycin)、ニトルリン(nitrullyn)、ニボルマブ(nivolumab)(オプジーボ(opdivo(登録商標)))、ノコダゾール(nocodazole)、ノガラマイシン(nogalamycin)、06−ベンジルグアニン(06−benzylguanine)、オリビマーセン(oblimersen、商品名:ゲナセンス(Genasense(登録商標)))、オクトレオチド(octreotide)、オキセノン(okicenone)、オナプリストン(onapristone)、オンダンセトロン(ondansetron)、オラシン(oracin)、オルマプラチン(ormaplatin)、オセテロン(osaterone)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、オキサウノマイシン(oxaunomycin)、オキシスラン(oxisuran)、パクリタキセル(paclitaxel)、パクリタキセル誘導体(paclitaxel derivatives)、パラウアミン(palauamine)、パルボシクリブ(palbociclib)、パルミトイルリゾキシン(palmitoylrhizoxin)、パミドロン酸(pamidronic acid)、パナキトリオール(panaxytriol)、パノミフェン(panomifene)、パノビノスタット(panobinostat)、パラバクチン(parabactin)、パゼリプチン(pazelliptine)、ペガスパルガーゼ(pegaspargase)、ペルデシン(peldesine)、ペリオマイシン(peliomycin)、ペンブロリズマブ(pembrolizumab)(キートラダ(keytruda(登録商標)))、ペンタムスチン(pentamustine)、ポリ硫酸ペントサンナトリウム(pentosan polysulfate sodium)、ペントスタチン(pentostatin)、ペントロゾール(pentrozole)、硫酸ペプロマイシン(peplomycin sulfate)、ペルフルブロン(perflubron)、ペルフォスファミド(perfosfamide)、ペリリルアルコール(perillyl alcohol)、フェナジノマイシン(phenazinomycin)、フェニルアセテート(phenylacetate)、ピシバニール(picibanil)、塩酸ピロカルピン(pilocarpinehydrochloride)、ピポブロマン(pipobroman)、ピポスルファン(piposulfan)、ピラルビシン(pirarubicin)、ピリトレキシム(piritrexim)、塩酸ミトキサントロン(piroxantronehydrochloride)、プラセチンA(placetin A)、プラセチンB(placetin B)、プラチナ錯体(platinum complex)、プリカマイシン(plicamycin)、プロメスタン(plomestane)、ポルフィマーナトリウム(porfimer sodium)、ポルフィロマイシン(porfiromycin)、プレドニマスチン(prednimustine)、プレドニゾン、塩酸プロカルバジン(procarbazinehydrochloride)、プロピルビス−アクリドン(propyl bis−acridone)、プロスタグランジンJ2(prostaglandin J2)、ピューロマイシン二塩酸塩(puromycinhydrochloride)、ピューロマイシン(puromycin)、プルプリン(purpurins)、ピラゾフリン(pyrazofurin)、ピラゾロアクリジン(pyrazoloacridine)、ラルチトレキセド(raltitrexed)、ラモセトロン(ramosetron)、ラパマイシン(rapamycin)、ラパマイシン誘導体(rapamycin derivatives)(例えば、エベロリムス(everolimus)、メリリムス(merilimus)、オルコロリムス(olcorolimus)、リダフォロリムス(ridaforolimus)、シロリムス(sirolimus)、テムシロリムス(temsirolimus)、シロリムス(sirolimus、商品名:トーリセル(Torisel))、ウミロリムス(umirolimus)及びゾタロリムス(zotarolimus)、脱メチル化レテルリプチン(retelliptine demethylated)、レニウムRe186エチドロン酸塩(rhenium Re 186 etidronate)、ライゾキシン(rhizoxin)、リボプリン(riboprine)、リボザイム(ribozymes)、RIIレチンアミド(RII retinamide)、ロヒツキネ(rohitukine)、ロムルチド(romurtide)、ロキニメックス(roquinimex)、ルビジノンB1(rubiginone B1)、ルボキシル(ruboxyl)、サフィンゴール塩酸塩(safingolhydrochloride)、サフィンゴル(safingol)、サイントピン(saintopin)、SarCNU、サルコフィトールA(sarcophytol A)、サルグラモスチム(sargramostim)、Sdi1類似物(Sdi 1 mimetics)、セマキサニブ(semaxanib)、セムスティーン(semustine)、シムトラジン(simtrazene)、シゾフラン(sizofuran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ボロカプテートナトリウム(sodium borocaptate)、フェニル酢酸ナトリウム(sodium phenylacetate)、ソルベロール(solverol)、ソマトメジン結合タンパク質(somatomedin binding protein)、ソネルミン(sonermin)、スパルフォステートナトリウム(sparfosate sodium)、スパルホサート(spar
fosate)、スパルソマイシン(sparsomycin)、スピカマイシンD(spicamycin D)、スピロゲルマニウム塩酸塩(spirogermaniumhydrochloride)、スピロムスチン(spiromustine)、スピロプラチン(spiroplatin)、スプレノペンチン(splenopentin)、スポンジスタチン1(spongistatin 1)、スクアラミン(squalamine)、スチピアミド(stipiamide)、ストレプトニグリン(streptonigrin)、ストレプトゾシン(streptozocin)、スルフィノシン(sulfinosine)、スロフェヌル(sulofenur)、スラディスタ(suradista)、スラミン(suramin)、スワインソニン(swainsonine)、タリソマイシン(talisomycin)、タリムスチン(tallimustine)、タモキシフェンメチオジド(tamoxifen methiodide)、タウロムスチン(tauromustine)、タキソテール(taxotere)、タザロテン(taxotere)、テコガランナトリウム(tecogalan sodium)、テガフール(tegafur)、テルラピリリウム(tellurapyrylium)、テロキサントロン塩酸塩(teloxantronehydrochloride)、テモポルフィン(temoporfin)、テニポシド(teniposide)、テロキシロン(teroxirone)、テストラクトン(teroxirone)、テトラクロロデカオキシド(tetrachlorodecaoxide)、テトラゾミン(tetrazomine)、タリブラスチン(thaliblastine)、チアミプリン(thiamiprine)、チオコラリン(thiocoraline)、チオグアニン(thioguanine)、チオテパ(thiotepa)、トロンボポエチン摸倣物(thrombopoietin mimetics)、トロンボポエチン(thrombopoietin)、チマルファシン(thymalfasin)、チモトリナン(thymotrinan)、チアゾフリン(tiazofurin)、エチルエチオプルプリンすず(tin ethyl etiopurpurin)、チラパザミン(tirapazamine)、二塩化チタノセン(titanocene bichloride)、トップセチン(topsentin)、トレミフェンクエン酸塩(toremifene citrate)、トレミフェン(toremifene)、トレドロンアセテート(trestolone acetate)、トレチノイン(tretinoin)、トリアセチルウリジン(triacetyluridine)、リン酸トリシリビン(triciribine phosphate)、トリシリビン(triciribine)、グルクロン酸トリメトレキサート(trimetrexateglucuronate)、トリメトレキサート(trimetrexate)、トリプトレリン(triptorelin)、トロピセトロン(tropisetron)、ツブロゾール塩酸塩(tubulozolehydrochloride)、ツロステリド(turosteride)、チロホスチン(tyrphostins)、ウベニメク(ubenimex)、ウラシルマスタード(uracil mustard)、ウレデパ(uredepa)、バプレオチド(vapreotide)、バリオリンB(variolin B)、ベラルゾール(velaresol)、ベラミン(veramine)、ヴェルディン(verdins)、ベルテポルフィン(verteporfin)、硫酸ビンブラスチン(vinblastine sulfate)、硫酸ビンクリスチン(vincristine sulfate)、硫酸ビンデシン(vindesine sulfate)、ビンデシン(vindesine)、硫酸ビネピジン(vinepidine sulfate)、硫酸ビオシネート(vinglycinate sulfate)、硫酸ビンロイロシン(vinleurosine sulfate)、ビノレルビン酒石酸塩(vinorelbine tartrate)、ビノレルビン(vinorelbine)、硫酸ビンロシジン(vinrosidine sulfate)、ビンキサルチン(vinxaltine)、硫酸ビンゾリジン(vinzolidine sulfate)、ビタキシン(vitaxin)、ボロゾール(vorozole)、ザノテロン(zanoterone)、ゼニプラチン(zeniplatin)、ジノスタチン(zinostatin)、5−エチニルウラシル(5−ethynyluracil)及び塩酸ゾルビシン(zorubicinhydrochloride)を含むが、これに限定されない。
【0087】
ある好ましい実施形態において、他の治療剤は、エロツズマブ(elotuzumab)、パルボシクリブ(palbociclib)、パノビノスタット(panobinostat)、ニボルマブ(nivolumab)、ペンブロリズマブ(pembrolizumab)、ペメトレキセド(pemetrexed)、トポテカン(トポテカン)(topotecan)、アドリアマイシン(doxorubicin)、ボルテゾミブ(bortezomib)、ゲムシタビン(gemcitabine)、ダカルバジン(dacarbazine)、デキサメタゾン(dexamethasone)、クラリスロマイシン(biaxin)、ビンクリスチン(vincristine)、シタラビン(azacitidine)、CAR−T、リツキシマブ(rituximab)、トラスツズマブ(trastuzumab)、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、HDAC阻害剤、アンドロゲン受容体阻害剤、アンドロゲン生合成阻害剤、プレドニゾン(prednisone)、ドセタキセル(docetaxel)、クロザピン注射液、Ublituximab、ロミデプシン(romidepsin)、BTK阻害剤、赤血球成長ホルモン、エルトロンボパグ(eltrombopag)、ミノサイクリン及びメルファラン(melphalan)中から選ばれる一種または多種である。
【0088】
本発明の一実施例において、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと、別の一種の治療剤を含む組成物を、同時に被験者に投与する。別の実施例において、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと、別の一種の治療剤を順次に投与する。別の実施例において、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと、別の一種の治療剤を、別々に単独で投与する。別の一種の治療剤は、本発明に係わる一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグを投与する前に、連続的にまたはその後に投与することができる。
【0089】
本発明によると、一般式(I)に示される化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと併用して投与した一つまたは多数の他の治療剤は、例えば、予防または治療する必要がある疾患、病症または病状などの多種の因子により決定される。当業者は、本発明に開示された内容に応じて、式(I)に示されるイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと併用して使用される適合な他の治療剤を容易に決定することができる。
【0090】
本発明の方法において、他の治療剤の治療有効量を使用することは、当業者にとってよく知られているもので、投与に関するガイダンスは、本明細書において引用された特許と公開された特許出願及びWells et al,eds.,Pharmacotherapy Handbook,2nd Edition,Appleton and Lange,Stamford,Conn.(2000);PDR Pharmacopoeia,Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000,Deluxe Edition,Tarascon Publishing、Loma Linda,Calif.(2000)及び他の医学文献を参照することができる。しかし、当業者の技術レベルでは、完全に他の治療剤の有効剤量の範囲を決定することができる。
【0091】
本発明の一実施形態によると、本発明に係わる一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物、またはプロドラッグと他の治療剤を併用して投与する場合、式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグの治療上の有効量は、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグと他の治療剤を併用して投与しない場合に必要とする治療上の有効量より低い。別の実施例において、別の治療剤の治療上の有効量は、本発明に係わる一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグを投与しない場合の有効量より低い。このような形態によって、何れかの一種の薬物の高い用量に関連する副作用を最低に低下させることができる。他の潜在的利点として、例えば、投与方案の改善及び/または薬物のコストの削減は、当業者に対しては自明である。
【0092】
本発明の実施例によると、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグ及び他の治療剤を、被験者に投与して、疾患、病症または病状を治療または予防する場合、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物、またはプロドラッグ及び他の治療剤は、同じ経路を通じて投与することができ、また異なる経路を通じて投与することができる。他の治療剤は、本明細書において記述したいずれの経路を通じて投与することができるが、経口、吸入、注射、眼部、粘膜、直腸、乳剤、リポソーム、長期注入または持続放出の方法を含むが、これに限定されない。他の治療剤の具体的な投与経路は、他の治療剤の自身及び製剤、それに予防または治療すべきの疾患、病症または病状に頼られる。本開示に公開された内容に応じて、当業者の技能レベルで、十分に他の治療剤の投与経路を決定することができる。
【0093】
本明細書において、様々な出版物、文章及び特許を引用または記述したが、これらの参考文献を引用または記述したり、その全体を本明細書に組み込んだり、またはそれに対して議論を行ったりすることは、本発明の背景を説明するためであり、この中の内容が本発明の先行技術の一部を構成することを意味するものではない。
他に定義されない限り、本明細書に使用されるすべての技術と科学用語は、当業者が通常に理解している意味と同じである。そうでなければ、ここで使用されるある用語の意味は、本明細書において設定される意味を持つ。ここで引用される全ての特許は、既に開示された特許出願と出版物は、何れも引用を通じて本明細書に組み込まれ、ここで全般的に述べるものと同じである。文脈が他に明確に指示しない限り、本明細書及び添付された特許請求の範囲中の単数形は、いずれも複数の意味も含むことが意図されていることに留意されたい。
【0094】
本明細書で使用されているように、具体的な塩、組成物、賦形剤等の「薬学的に許容される」ことを提出する場合は、その塩、組成物、賦形剤等が一般的に無毒で、安全であることを意味し、また被験者に用いられることに適合し、哺乳類動物である被験者が好ましく、人間被験者がより好ましい。
本明細書で使用される用語である「薬学的に許容される塩」とは、薬学的に許容される有機塩または無機塩を指す。例示的塩としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸式クエン酸塩、酒石酸塩、油酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酸性酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サリチル酸塩、ぎ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びピペリネート(即ち、1−1−メチレン−ビス(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)である)を含むが、これに限定されない。本発明に使用される化合物は、様々なアミノ酸と薬学的に許容される塩を構成することができる。適合なアルカリ塩としては、アルミニウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩、ビスマスおよびジエタノールアンモニウム塩を含むが、これに限定されない。薬学的に許容される塩のサマリーは、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(P.Heinrich Stahl and Camilleg.Wermuth,ed.,Wiley−VCH,2002)を参照する。
【0095】
本明細書で利用されているように、用語「代謝物」とは、薬物分子が、体内で化学構造的な変化を経過される後に生成される活性物質を指し、前記活性物質は、一般的には、上述した薬物分子の誘導体であり、またそれは化学的に修飾された。
【0096】
本明細書に使用されるように、また他に規定されていない限り、用語「結晶形(polymorph)」とは、結晶化される場合、分子が格子空間における配列が異なることによって生成された一種または多種の結晶構造を指す。
【0097】
本明細書で使用されているように、用語「溶媒和物」とは、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグの一種の結晶の形態を指し、さらにそれは一種または多種の結晶構造に組み込まれた溶媒分子を含む。溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量の溶媒を含むことができ、また溶媒中の溶媒分子は、順序的または非順序的な配列の形態で存在することができる。非化学量論的な溶媒分子を含む溶媒和物は、溶媒和物が少なくとも一つ(全部ではない)の溶媒分子を失ったことで獲得したことである。ある特定の実施例において、溶媒和物とは、水和物であり、化合物の結晶形態がさらに水分子を含み、水分子を溶媒とすることを意味する。
【0098】
本明細書に使用されるように、また他に規定されていない限り、用語「プロドラッグ」とは、生物学的な反応性官能基を含む化合物の誘導体を指し、生物学的な条件の下で(体外または体内)、生物学的な反応性官能基は化合物から切断されたり、他の方法で反応したりすることで前記化合物を獲得することができる。通常に、プロドラッグは、活性がなく、または活性が少なくとも化合物自身より低くて、前記化合物を、生物学的な反応性官能基から切断させた後にこそ、その活性を発揮することができる。生物学的な反応性官能基は、生物的な条件の下で、加水分解または酸化することで、前記化合物を提供することができる。例えば、プロドラッグは、生物的加水分解のグループを含むことができる。生物的加水分解できるグループの実例は、生物的加水分解できるリン酸塩、生物的加水分解できるエステル、生物的加水分解できるアミド、生物的加水分解できる炭酸エステル、生物的加水分解できるカルバメート及び生物的加水分解できる尿素を含むが、これに限定されない。プロドラッグに関するサマリーは、例えば、J.Rautio et al.,Nature Reviews Drug Discovery(2008)7,255−270 and Prodrugs:Challenges及びRewards(V.Stella et al. ed.,Springer,2007)を参照する。
【0099】
本発明の一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグは、一つまたは多数の不斉中心(「立体異性体」)を含むことができる。本明細書で使用されているように、用語「立体異性体」とは、エナンチオマー、ジアステレオマー、エピマー(epimers)、エンドエキソ異性体(endo−exo isomers)、アトロプ異性体(atropisomers)、位置異性体(regioisomers)、シス異性体およびトランス異性体等の全ての立体異性体を意味する。本明細書の「立体異性体」は、さらに上述した各種の立体異性体である「純粋な立体異性体」及び「富化した立体異性体」または「ラセミ体」を含む。これらの立体異性体は、不斉合成方法またはキラル分離法(薄層クロマトグラフィー、ロータリークロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィー等を含むが、これに限定されない)によって、単離、精製及富化することができ、さらに他のキラル化合物と結合(化学結合等)や塩形成(物理結合等)等によるキラル分離によっても獲得することができる。本明細書の「純粋な立体異性体」とは、関連する化合物の立体異性体の質量含有量が、当該化合物の他の種類の立体異性体に対して、95%以上であることを意味する。本明細書の「富化した立体異性体」とは、関連する化合物の立体異性体の質量含有量が、当該化合物の他の種類の立体異性体に対して、50%以上であることを意味する。本明細書の「ラセミ体」とは、関連する化合物の立体異性体の質量含有量は、当該化合物の他の種類の立体異性体の質量含有量と同じであることを意味する。
【0100】
本明細書で使用される用語「同位体化合物」とは、本発明の一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、代謝物,またはプロドラッグに一つまたは多数の天然または非天然存在度を含む原子同位体を指す。非天然存在度の原子同位体は、重水素(
2HまたはD)、トリチウム(
3HまたはT)、
125I、
32P、
13Cまたは
14Cを含むが、これに限定されない。上述した同位体化合物は、治療または診断剤(即ち、体内現像薬),または研究用試薬である。本発明の化合物の全ての同位体変体は、放射性か否かにかかわらず、本発明の範囲内に含まれている。
【0101】
本明細書に使用される用語「同位体富化」とは、一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグに含まれる一つまたは多数の非天然存在度の原子同位体を意味する。「同位体富化」とは、さらに一般式(I)に示される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物,またはプロドラッグ化合物に少なくとも一つの非天然存在度の同位体原子を含むことを意味する。
【0102】
本明細書で使用される用語「被験者」とは、本発明の実施例によると、間もなく、またはすでに当該化合物または組成物の投与を受ける何れかの動物を意味し、哺乳類動物が好ましく、ヒトが最も好ましい。本明細書で使用されるように、用語「哺乳類動物」は、何れかの哺乳類動物を含む。哺乳類動物の実例としては、牛、馬、羊、豚、猫、犬、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒト等を含むが、これに限定されなく、ヒトが最も好ましい。
【0103】
一実施例において、「治療」または「治療中」とは、疾患または病症またはその少なくとも一つの識別可能な症状の改善、予防または逆転を意味し、例えば、癌症または病症の軽減または安定化によって、癌症、不希望の血管新生関連病症またはTNF−α関連病症を治療する。別の実施例において、「治療」または「治療中」とは、治療中の疾患または病症の少なくとも一つの測定可能な体のパラメータの改善、予防または逆転が、哺乳類動物に前記疾患または病症を識別されていないかも知れないことを意味し、例えば、TNF−αの生成またはTNF−α活性の調節によって癌症、不希望の血管新生関連の病症またはTNF−α関連病症を治療する。しかし、別の実施例において、「治療」または「治療中」とは、疾患または病症の発症の遅延であったり、または身体上の識別可能な症状等の安定化であったり、または生理学上の体のパラメータ等の安定化であったり、または両方ともあることを意味する。別の実施例において、「治療」または「治療中」とは、疾患または病症の発症の遅延を意味する。
【0104】
ある実施例において、化合物に対する注目を予防措置として投与する。本明細書で使用されているように、「予防」または「予防中」とは、所与の疾患または状態を得るリスクを低減することを意味する。実施例の好ましい態様において、化合物を指定することを被験者、例えば、癌症または自己免疫疾患家族病歴または傾向を有する被験者に予防措置として投与する。
【0105】
本明細書で使用されているように、「治療有効量」とは、組織系、動物またはヒトにとって生物学的または医学的応答(研究者、獣医、医師または他の臨床医が求めている)を産生することができる化合物または組成物の量を意味し、これは、治療中の疾患または病症の症状を緩和することを含むことができる。好ましい実施例において、治療有効量は、有効的に癌症、病症または不希望の血管関連病状またはTNF−α関連病症の治療、治療の改善または予防の量を意味する。
【0106】
用語「予防有効量」とは、被験者における病症の発症(研究者、獣医、医師または他の臨床医が求めている)を阻害することができる活性化合物または薬剤の量を意味する。化合物の予防有効量とは、治療剤の単独使用または他の治療活性化合物と組み合わせて使用される量を意味し、これは、疾患、病症または病状の治療または予防において、治療上の利益を提供することができる。
【0107】
他の説明がなければ、本明細書において使用される用語の単数の形態である「一つ」または「一種」は、複数の意味も含んでいる。
【0108】
他の説明がなければ、本明細書で使用した「または」または「及び」とは、「及び/または」を指す。
【0109】
他の説明がなければ、本明細書において、具体的なグループ中に出現した「〜〜〜」または「─」は、結合部位を指す。
【0110】
本技術分野の常識を逸することがない基で、前記各好ましい条件は、任意に組み合わせることができ、即ち、本発明の各好ましい実例である。
【0111】
本発明で使用される試薬と原料は、すべて市販品から獲得することができる。
【発明の効果】
【0112】
本発明により、本発明式(I)に示されるイソインドリン誘導体は、サイトカイン(例えば、TNF−)の生成及び/または活性を調節することができることで、有効的に癌症と炎症性疾患を治療することができる。
【発明を実施するための形態】
【0113】
実施例1:化合物I−28
【化108】
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【0114】
段階A:5−フルオロ−2−メチル安息香酸(6.0g,38.9mmol)を98%の硫酸(60mL)に溶解させた。−5〜0℃まで降温させ、徐々に65%の硝酸(3.3g、50.7mmol)を滴下し、終了後にその温度下で、1時間攪拌した。反応液を氷水(200g)の中に加えて、水相は、メチルtert−ブチルエーテルで抽出(150mL×3)し、有機相は、飽和塩水で一回洗浄(20mL)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、溶媒をスピンドライさせて、7.0グラムの粗生成物の黄色固体である5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸の粗生成物を得た。粗生成物は、精製せずに、直接次の段階に用いた。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz),δ 8.05(dd,J=8.1Hz,3.0Hz,1H),7.85(dd,J=8.7,3.0Hz,1H),2.44(s,3H)。
【0115】
段階B:段階Aから得られた5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸の粗生成物(7.0g)をメタノール(70mL)に溶解させ、98%の硫酸(2mL)を加えた。混合物は、70℃で一晩攪拌した。反応液を濃縮させる後、水(50mL)と酢酸エチル(150mL)を入れて層状になるようにしてから、水相の酢酸エチルを抽出(100mL×2)した。有機相を合わせて、飽和食塩水で一回洗浄(30mL)してから、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、溶媒をスピンドライしてカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜3:1)により淡黄色の固体である5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸メチル(3.5g、二つの段階における収率42%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz),δ 8.10(dd,J=8.1,3.0Hz,1H),7.88(dd,J=8.7,3.0Hz,1H),3.86(s,3H),2.41(s,3H)。
【0116】
段階C:5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸メチル(3.5g、16.4mmol)、BP0(388mg、1.6mmol)とNBS(3.2g、18.1mmol)をCCl
4(40mL)に溶解させ、95℃の温浴で一晩反応させた。混合物を室温まで冷却させた後、ろ過させ、ろ液を飽和塩水(20mL)で一回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧乾燥してから、シリカゲルシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(PE:EtOAc=10:1〜5:1)して、淡黄色の油状物である2−ブロモメチル−5−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(3.7g、収率:77%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.21−8.25(dd,J=8.1,3.0Hz,1H),7.99−8.03(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),4.97(s,2H),3.93(s,3H)。
【0117】
段階D:3−アミノピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(2.5g、15.1mmol)と2−ブロモメチル−5−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(4.0g、13.7mmol)とKHCO
3(3.5g、34.2mmol)を、CH
3CN(80mL)に加えて、95℃温浴で一晩反応させた。反応液を濃縮させてから、氷水(100g)を入れて0.5h攪拌した。ろ過して、固体を水で洗浄(50mL×3)し、乾燥後、黄色固体であるI−28A[3−(6−フルオロ−4−ニトロ−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン](3−(6−fluoro−4−nitro−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione、3.8g、収率:90%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz),δ 11.04(s,1H),8.38(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),8.11(dd,J=6.8,2.4Hz,1H),5.18(dd,J=13.2,5.2Hz,1H),4.88(d,J=19.2Hz,1H),4.78(d,J=19.2Hz,1H),2.87−2.96(m,1H),2.54−2.63(m,2H),2.01−2.05(m,1H)。
【0118】
段階E:化合物I−28A(2.8g,9.1mmol)とPd/C(10%、280mg、50%の水)をDMF(30mL)に加えて、50Psi水素の下で室温で6h反応させた。反応液をろ過した後、固体は、DMF(50mL×1洗浄、ろ液を濃縮し、濃縮物に水(100mL)を加えて0.5h間攪拌し、濾液を抽出し、固体は水で洗浄(50mL×3)した後、濃縮及び乾燥を行って、オフホワイトの粗生成物(2.1g、収率:84%)を得た。その中で200mgを取って、分取HPLCによる精製により、148.8mgの淡白色の固体I−28[3−(4−amino−6−fluoro−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione]を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz),11.01(s,1H),6.55−6.63(m,2H),5.79(s,2H),5.10(dd,J=13.2,4.8Hz,1H),4.18(d,J=17.2Hz,1H),4.08(d,J=17.2Hz,1H),2.87−2.95(m,1H),2.59−2.63(m,1H),2.27−2.31(m,1H),2.02−2.06(m,1H)。LCMS:278.1([M+1]
+)。
【0119】
化合物I−01〜化合物I−27の合成方法は、実施例1を参照した。
【0120】
実施例2:化合物I−29及びI−30の合成
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
800mgの化合物I−28を28mLのDMFに溶解させ、HPLCキラル分離(カラム:CHIRALPAK IA,5μm,30×250mm;流動相CH
3CN;流速21mL/分;温度26−28℃;検出幅230nM;一回注入体積350μL)して、300mgのI−29[Rt=4.81分;>99%ee;
1HNMR(DMSO−d6,400MHz),δ 11.01(s,1H),6.55−6.63(m,2H),5.80(s,2H),5.07−5.12(m,1H),4.18(d,J=16.8Hz,1H),4.08(d,J=16.8Hz,1H),2.87−2.93(m,1H),2.59−2.63(m,1H),2.27−2.31(m,1H),2.02−2.07(m,1H)。LCMS:278.1([M+1]
+)]と、260mgのI−30[Rt=7.08分;>97.5%ee;
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz),δ 11.01(s,1H),6.55−6.63(m,2H),5.79(s,2H),5.08−5.12(m,1H),4.19(d,J=17.2Hz,1H),4.08(d,J=17.2Hz,1H),2.87−2.95(m,1H),2.59−2.64(m,1H),2.27−2.31(m,1H),2.04−2.07(m,1H)。LCMS:278.1([M+1]
+)]を得た。
【0122】
実施例3:化合物I−31及びI−32
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
段階A:L−グルタミン酸−5−ベンジルエステル(50.0g、211mmol)が含まれている重水素化された酢酸AcOD(150mL)に、ベンズアルデヒド(1.34g、12.6mmol)を加えて、65℃まで加熱し、18時間攪拌した。減圧乾燥して、溶媒を除去した。残留した固体に、メタノール(25mL)、アセトニトリル(50mL)及びメチルtert−ブチルエーテル(200mL)を加えて、叩解して半時間攪拌した後、ろ過し、ろ過ケークは、メチルtert−ブチルエーテル(200mL)で濯ぎ洗いをした。固体は、減圧乾燥後に同じ方法で反応を一回繰り返してから、I−31A(32.5g,収率65%)を得た。
1H NMR[(CD
3OD+D
20),300MHz]:δ 7.33−7.42(m,5H),5.14(s,2H),3.70(t,<0.05H),2.58−2.63(m,2H),2.13−2.17(m,2H)。
【0124】
段階B:化合物I−31A(32.5g、137mmol)を、THF(600mL)及び水(600mL)の混合溶媒に溶解させ、氷浴の下で、NaHCO
3(12.6g、150mmol)を加えて、10分間後、(Boc)
2O(32.7g、150mmol)を徐々に反応系に加えた。自然に室温まで昇温させてから、続いて4時間攪拌し、減圧乾燥し、残留物に適量の飽和NaHCO
3溶液を加えて、透明な溶液になるようにした。メチルtert−ブチルエーテルで(200mL×2)抽出し、水相を氷浴で冷却させてから、3NのHCl溶液でpH1に至るまで酸性度を上げた。EtOAc(300mL×2)で抽出し、無水Na
2SO4で乾燥し、ろ過、濃縮を経て白色の固体中間体であるI−31B(46.5g、収率:100%)を得た。製品は、さらに精製する必要がなく、直接に次の段階に用いた。
1H NMR(CD
3OD,300MHz):δ 7.29−7.35(m,5H),5.12(s,2H),4.13(br s,0.05H),2.45−2.50(m,2H),2.12−2.21(m,1H),1.85−1.94(m,1H),1.42(s,9H)。
【0125】
段階C:化合物I−31B(46.5g、137mmol)をTHF(300mL)に溶解させ、反応液を5℃まで冷却させた後、メチルモルホリン(NMM,16.5g、164mmol)とエチルクロロホルメート(17.8g、164mmol)を加えて、0−5℃で1時間攪拌した後、飽和アンモニア水(150mL)を反応液に入れて、室温で激しく2時間攪拌した。酢酸エチル(200mL)を入れて、分離駅を抽出し、水相を再びに酢酸エチル(200mL)で一回抽出した。有機相を合わせて、それぞれ飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL×2)と飽和塩水で洗浄(200mL)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥を行い、ろ過、濃縮した後、白色の固体の製品I−31C(41g,収率:90%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.30−7.41(m,5H),7.24(s,1H),6.99(s,1H),6.79(s,1H),5.06(s,2H),3.90(m,<0.05H),2.33−2.38(m,2H),1.70−1.94(m,2H),1.35(s,9H)。
【0126】
段階D:化合物I−31C(41.0g、121mmol)を1,4−ジオキサン(200mL)に溶解させ、6NのHCl/ジオキサン溶液(300mL)を入れて、室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮、蒸発乾燥した後、200mLのメチルtert−ブチルエーテルを入れて、叩解し、ろ過後、乾燥して白色の固体のI−31D(31.3g、収率:95%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 8.37(br s,3H),8.04(s,1H),7.56(m,1H),7.33−7.38(m,5H),5.10(s,2H),3.77(t,<0.05H),2.48−2.52(m,2H),2.01−2.05(m,2H)。
【0127】
段階E:2−ブロモメチル−5−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(31.8g,109mmol)と化合物のI−31D(29.7g,109mmol)をアセトニトリル(550mL)に溶解させ、攪拌した後、TEA(22.1g,218mmol)を加えた。75℃まで昇温させて、一晩反応させた。乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物は、CH
3CN(100mL)に入れて、叩解して淡黄色の固体化合物であるI−31E(34.5g,収率:76.2%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.33(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),8.04(dd,J=6.9,2.4Hz,1H),7.66(s,1H),7.26−7.36(m,6H),4.82−5.05(m,4H),2.20−2.39(m,3H),2.06−2.15(m,1H)。
【0128】
段階F:化合物I−31Eを、HPLCキラル分離(カラム:DAICEL CHIRALPAK IA,10μm,25×250mm;流動相MeOH/DCM 80/20(v/v);流速30mL/分;温度35℃;検出幅254nM)を通すことで、I−31F1[
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.31−8.35(m,1H),8.03(dd,J=7.2,2.1Hz,1H),7.66(s,1H),7.29−7.35(m,6H),4.83−5.04(m,4H),2.22−2.40(m,3H),2.06−2.16(m,1H)]と、I−31F2[
1H NMR(DMSO−d
6300MHz):δ 8.33(dd,J=9.3,2.4Hz,1H),8.03(dd,J=7.2,2.4Hz,1H),7.67(s,1H),7.29−7.36(m,6H),4.83−5.05(m,4H),2.20−2.42(m,3H),2.09−2.16(m,1H)]を得た。
【0129】
化合物I−32:化合物I−31F2(2.2g、5.3mmol)とPd/C(10%,200mg、50%の水)を、無水メタノール(30mL)に加えて、50Psiの水素圧で、室温で4h反応した。反応液を抽出して、ろ液を乾燥するまで濃縮し、残留の固体には、DCE(15mL)を加えて、5分間攪拌し、乾燥するまで減圧乾燥を行い、淡白色の粗生成物(1.4g)を得た。1.1g(3.7mmol)を取って、乾燥させたTHF(10mL)とDCE(40mL)の混合溶媒に溶解させ、−30℃で徐々にSOCl
2(0.74g、9.3mmol)を滴下して入れ、完成後2h攪拌して反応させ、ピリジン(1.1g、9.3mmol)を滴下して入れて、この温度を維持しながら40分間攪拌し、TEA(1.3g、13mmol)を入れて、2h反応を続けた。水(0.1mL)を入れて、混合物を反応させ、乾燥になるまで減圧乾燥を行った後、再びに水(5mL)を加えて、EtOAc(70mL×5)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物を、Pre−HPLCで精製し、薄緑の固体であるI−32(340mg,収率:33%;99%ee)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz),11.00(s,1H),6.56−6.61(m,2H),5.78(s,2H),5.05−5.11(m,0.05H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),4.05(d,J=17.1Hz,1H),2.84−2.96(m,1H),2.56−2.62(m,1H),2.20−2.32(m,1H),1.98−2.05(m,1H)。LCMS:279.1([M+1]
+)。
【0130】
化合物I−31:化合物I−32と同じ合成方法で、I−31F2をI−31F1の替わりに用いることで化合物I−31(99%ee)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz),10.99(s,1H),6.52−6.61(m,2H),5.71(br s,2H),5.08(dd,J=18.0,7.2Hz,0.04H),4.17(d,J=17.4Hz,1H),4.06(d,J=17.4Hz,1H),2.83−2.96(m,1H),2.56−2.62(m,1H),2.21−2.32(m,1H),1.98−2.05(m,1H)。LCMS:279.1([M+1]
+)。
【0131】
実施例4:化合物I−01
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
実施例3における化合物の合成方法を参照して、対応するラセミ混合物I−31Eを基質とすると、実施例4における化合物I−01を合成することができる。
【0133】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.94(br s,1H),6.52−6.61(m,2H),5.78(s,2H),5.05−5.11(m,0.05H),4.16(d,J=16.8Hz,1H),4.05(d,J=16.8Hz,1H),2.84−2.96(m,1H),2.54−2.62(m,1H),2.21−2.31(m,1H),1.98−2.04(m,1H).LCMS:279.1([M+1]
+)。
【0134】
化合物I−33〜化合物I−56の合成方法は、実施例2または3を参照することができる。
【0135】
実施例5:化合物A195
3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A195。
【0136】
合成経路
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
実験部分
A340D(40mg、0.096mmol)を、CH
3CN(3mL)に溶解させ、CDI(20mg、0.13mmol)に入れ、90℃の窒素雰囲気下で、攪拌しながら一晩反応させた。減圧乾燥した残留液を、DCM(30mL)に溶解させ、順次に0.1NのHCl(10mL)、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)、飽和塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、減圧乾燥を行った。残留液を、分取薄層クロマトグラフィーで2回精製(DCM/MeOH=25/1)して、白色の固体であるA195(46mg、収率:81%)を得た。
【0138】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(s,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.11(t,J=9.6Hz,1H),6.90−6.95(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.66(d,J=7.8Hz,1H),6.24(t,J=5.7Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.4Hz,1H),4.36(d,J=5.4Hz,2H),4.30(d,J=17.7Hz,1H),4.17(d,J=17.7Hz,1H),3.65(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.64(m,1H),2.24−2.36(m,1H),2.00−2.07(m,1H).LCMS:398.1([M+1]
+)。
【0139】
実施例5における化合物の合成方法を参照して、対応する基質でA340Dを置き換えると、下記の実施例6−7における化合物を合成することができる。
【0140】
実施例6:化合物A196
3−(4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dioneA196。
【化113】
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【0141】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),7.00−7.04(m,2H),6.90−6.95(m,2H),6.62(d,J=7.8Hz,1H),6.30(t,J=6.0Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.7Hz,1H),4.40(d,J=6.0Hz,2H),4.28(d,J=17.4Hz,1H),4.16(d,J=17.4Hz,1H),3.81(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.63(m,1H),2.26−2.32(m,1H),1.99−2.07(m,1H).LCMS:398.1([M+1]
+)。
【0142】
実施例7:化合物A197
3−(4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dioneA197。
【化114】
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【0143】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.19−7.31(m,2H),6.92(d,J=7.2Hz,1H),6.80(dd,J=12.0,2.4Hz,1H),6.71(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.65(d,J=7.8Hz,1H),6.20(t,J=5.7Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.24−4.33(m,3H),4.14(d,J=17.1Hz,1H),3.72(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.62(m,1H),2.21−2.36(m,1H),1.98−2.05(m,1H).LCMS:398.1([M+1]
+)。
【0144】
実施例8:化合物A318
3−(6−fluoro−4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)−piperidine−2,6−dione A318。
【0145】
合成経路
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
実験部分
段階A:Pd/C(0.18g、10%、50%wet)をI−28A(1.0g、3.3mmol)のDMF溶液(10mL)に加えて、水素ガスを3回置換した後、50psi、25℃の条件下で5時間反応させた。ろ過して、ろ液を乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物は、PE/EtOAc(5:1,10mL)で3回叩解して、緑色固体であるI−28(粗生成物0.9g)を得た。
【0147】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(s,1H),6.52−6.61(m,2H),5.77(s,2H),5.07(dd,J=5.4,13.2Hz,1H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),4.06(d,J=17.1Hz,1H),2.83−2.95(m,1H),2.55−2.62(m,1H),2.20−2.34(m,1H),1.97−2.07(m,1H)。
【0148】
段階B:化合物I−28と2−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒド(85mg、0.551mmol)のHOAc(3mL)溶液にDCE(15mL)を加えて、1時間攪拌する。NaBH(OAc)
3(235mg、1.09mmol)を加えて、18時間反応した後、完全に反応していなかった場合、追加してNaBH(OAc)
3(50mg、0.236mmol)を入れた後、30℃で8時間反応させた。再びに、追加に2−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒド(30mg、0.195mmol)を加えた後、40℃で、16時間反応させる。溶媒を蒸発乾燥させ、Prep−TLCで粗生成物になるまで精製した後、1mLのMeOHで叩解して、オフホワイトの固体の生成物(A318,30mg,収率:20%)を得た。
【0149】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.05−7.07(m,2H),6.91−6.94(m,1H),6.61−6.65(m,2H),6.44(dd,J=1.8,12.9Hz,1H),5.06−5.12(m,1H),4.39(d,J=5.7Hz,2H),4.26(d,J=17.1Hz,1H),4.13(d,J=17.1Hz,1H),3.81(s,3H),2.86−2.90(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.24−2.30(m,1H),2.02−2.06(m,1H).LCMS:416.1([M+1]
+)。
【0150】
上述した実施例8における合成方法を参照して、対応する基質で段階Bにおける2−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒドを置換することで、下記の実施例9−10における化合物を合成することができる。
【0151】
実施例9:化合物A319
3−(6−fluoro−4−((2−fluoro−4−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)−piperidine−2,6−dione,A319。
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.30(t,J=9.0Hz,1H),6.71−6.84(m,2H),6.55−6.64(m,2H),6.47(dd,J=2.1,12.6Hz,1H),5.05−5.11(m,1H),4.31(d,J=5.1Hz,2H),4.24(d,J=17.4Hz,1H),4.11(d,J=17.4Hz,1H),3.73(s,3H),2.84−2.96(m,1H),2.57−2.62(m,1H),2.19−2.34(m,1H),2.03−2.06(m,1H).LCMS:416.1([M+1]+)。
【0153】
実施例10:化合物A320
3−(6−fluoro−4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)−piperidine−2,6−dione A320。
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.12(t,J=9.3Hz,1H),6.81−6.94(m,2H),6.60−6.66(m,2H),6.48(dd,J=2.4,12.6Hz,1H),5.06−5.12(m,1H),4.36(d,J=5.4Hz,2H),4.27(d,J=17.7Hz,1H),4.14(d,J=17.7Hz,1H),3.67(s,3H),2.83−2.97(m,1H),2.57−2.62(m,1H),2.20−2.35(m,1H),2.00−2.08(m,1H).LCMS:416.1([M+1]
+)。
【0155】
実施例11:化合物A327
3−(6−fluoro−4−((4−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)−piperidine−2,6−dione,A327。
【0156】
合成経路
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
実験部分
段階A:4−(モルホリノメチル)ベンジルアルコール(1.5g、7.2mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、0℃まで降温させ、徐々に塩化チオニル(2.6g、21.8mmol)を滴下した後に、25℃の条件下で、一晩反応させた。LCMS検出により、反応が終了したことを確認した。反応液を濃縮させた後、オフホワイトの固体の4−(4−クロロメチル)フェニルモルホリン塩酸塩(1.9gの粗生成物)を得た。
【0158】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.70(br s,1H),7.65−7.67(m,2H),7.50−7.52(m,2H),4.79(s,2H),4.32−4.33(m,2H),3.81−3.93(m,4H),3.16−3.19(m,2H),3.02−3.11(m,2H)。
【0159】
段階B:5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル(2.0g、9.4mmol)と、Pd/C(10%,200mg,50%水)を、メタノール(20mL)に溶解させ、50Psiの水素ガス下で、温室で、一晩攪拌した。TLCとLCMS検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を真空ろ過し、固体はメタノールで洗浄(50mL×1)し、ろ液は濃縮させて、無色の液体である3−アミノ−5−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.3gの粗生成物)を得た。
【0160】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 6.57−6.60(m,1H),5.44(s,2H),3.77(s,3H),2.11(s,3H)。
【0161】
段階C:3−アミノ−5−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.3g、crude)と、10%のH
2SO
4(43g、42.6mmol)を、メタノール(20mL)に溶解し、0℃で、窒素存在下で、亜硝酸ナトリウム(750mg、10.87mmol)溶液を滴下して入れた後、この温度下で、1時間反応させた。50%のH
2SO
4(42.6g、213mmol)溶液を加えて、100℃で、1時間反応させた。TLC検出により反応が完了したことを確認した後、反応液を濃縮し、濃縮液を、水(20mL)とEtOAc(100mL)でよく振って液分離させ、水相は、EtOAcで抽出(100mL×3)し、有機相は合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧乾燥してから、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、淡黄色の固体である5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(660mg、二段階の収率:38%)を得た。
【0162】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 10.25(s,1H),6.93−6.96(m,1H),6.78−6.82(m,1H),3.81(s,3H),2.23(s,3H)。
【0163】
段階D:5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.2g、6.5mmol)とイミダゾール(1.33g、19.5mmol)がDCM(20mL)に溶解され、窒素存在下で、0℃でバッチでTBDMSCl(1.96g、13mmol)を加えた後に10分間攪拌し、25℃に昇温させ、2時間攪拌した。TLC検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を水(50mL)で一回洗浄し、水相は、DCMで抽出(150mL×3)し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥濃縮してから、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20:1〜10:1)で精製し、淡黄色の油状物である3−(tert−ブチル−ジメチル−シロキシ)−5−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.4g、収率:72%)を得た。
【0164】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 7.12−7.15(m,1H),6.84−6.87(m,1H),3.82(s,3H),2.26(s,3H),0.98(s,9H),0.23(s,6H)。
【0165】
段階E:3−(tert−ブチル−ジメチル−シロキシ)−5−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.4g、4.7mmol)と、NBS(1.0g、5.6mmol)を、CCl
4(20mL)に溶解させ、その後、過酸化ベンゾイル(0.12g、0.5mmol)を加えて、窒素存在下で、80℃で、一晩反応させた。TLC検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を真空ろ過させ、固体は、DCM(50mL)で洗浄した後、ろ液水(50mL)を洗浄し、水相は、DCM抽出(100mL×3)し、有機相を合わせて、乾燥、濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=100:1)精製により、白色の固体である2−ブロモメチル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シロキシ)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.4g,純度:90%)を得た。
【0166】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 7.28−7.31(m,1H),7.00−7.03(m,1H),4.93(s,2H),3.91(s,3H),1.07(s,9H),0.36(s,6H)。
【0167】
段階F:2−ブロモメチル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シロキシ)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(500mg、1.33mmol)と、イソトリジニウムtert−ブチルエステル塩酸塩(349mg、1.46mmol)と、トリエチルアミン(405mg、4.0mmol)を、CH
3CN(10mL)に溶解させ、窒素存在下で、80℃で、一晩反応させた。TLC検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を濃縮させ、THF(10mL)に溶解させてから、TBAF(4mL,1M in THF)を滴下して加え、混合物を室温で0.5時間攪拌し、TLC検出で反応が完了したことを確認した。反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1〜1:1〜EA)精製により、淡黄色の固体であるA327A(200mg、3段階の収率:34%)を得た。
【0168】
1H NMR(MeOD,400MHz):δ 6.95−6.98(m,1H),6.72−6.76(m,1H),4.90−4.94(m,1H),4.54(d,J=17.6Hz,1H),4.42(d,J=17.6Hz,1H),2.25−2.30(m,3H),2.16−2.21(m,1H),1.39(s,9H)。
【0169】
段階G:A327A(200mg、0.57mmol)と、4−(4−(chloromethyl)benzyl)morpholinehydrochloride(445mg、粗生成物)を、乾燥DMF(10mL)に溶解させ、室温で、窒素存在下で、K
2CO
3(393mg、2.90mmol)を加えた。添加完了後、室温で攪拌し、一晩反応させた。LCMS検出で反応が完了していなかった場合、追加で4−(4−Chloromethyl−benzyl)−morpholine(445mg、粗生成物)を添加して、続いて6時間反応させた。反応液を濃縮させた後、水(10mL)とEtOAc(30mL)を加えて、よく振って液分離させ、水相は、EtOAc抽出(10mL×3)し、有機相を合わせて、乾燥、濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(PE:EtOAc=5:1〜1:1〜EtOAc)により、白色の固体であるA327B(250mg、収率:81%)を得た。
【0170】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 7.57(s,1H),7.44−7.46(m,2H),7.34−7.36(m,2H),7.19−7.27(m,2H),7.06−7.08(m,1H),5.23(s,2H),4.68−4.72(m,1H),4.50(d,J=17.6Hz,1H),4.39(d,J=17.6Hz,1H),3.56−3.58(m,4H),3.47(s,2H),2.30−2.38(m,4H),2.13−2.17(m,3H),2.00−2.05(m,1H),1.32(s,9H)。
【0171】
段階H:A327B(250mg、0.46mmol)を、乾燥DCM(10mL)に溶解させ、0℃で、窒素存在下で、TFA(4mL)を加えて、添加完了後、混合物を4時間攪拌させた。TLC検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を濃縮させ、淡黄色の固体であるA327C(230mgの粗生成物)を得た。
【0172】
段階I:A327C(230mg crude)をCH
3CN(15mL)に溶解させ、室温で、窒素存在下で、CDI(115mg、0.71mmol)を添加し、添加完了後、混合物を、95℃で、一晩反応させた。LCMS検出で反応が完了したことを確認した後、反応液を濃縮させ、Prep−HPLC精製により、黄色の固体であるA327(24mg、2段階の収率:11%)を得た。
【0173】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 10.98(s,1H),7.43−7.45(m,2H),7.28−7.35(m,3H),7.11−7.13(m,1H),5.23(s,2H),5.08−5.13(m,1H),4.39(d,J=17.2Hz,1H),4.23(d,J=17.2Hz,1H),3.55−3.58(m,4H),3.47(s,2H),2.87−2.91(m,1H),2.54−2.59(m,1H),2.42−2.45(m,1H),2.35−2.41(m,4H),1.97−1.99(m,1H).LCMS:468.2([M+1]
+)。
【0174】
実施例12:化合物A329
3−(4−((2−fluoro−4−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A329。
【0175】
合成経路
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
段階A:2−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(1.0g、6.49mmol)を、メタノール(10mL)に溶解させ、NaBH
4(370mg、9.74mmol)を入れて、室温で1h攪拌しながら反応させ、TLCで反応が完了したことを確認した。1NのHClで反応を苦園地した後にpHを4−5に調整し、DCM(50mL)、および水(40mL)を加え、水相をDCMを用いて抽出(50mL×2)し、合わせた有機相を、食塩水で一回洗浄(50mL)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にろ過し、ろ液を減圧乾燥して、淡黄色の油状の製品である2−フルオロ−4−メトキシベンジルアルコール(910mg、収率:90%)を得、精製することなく次の段階に用いた。
【0177】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.31(t,J=8.4Hz,1H),6.72−6.76(m,2H),5.08(t,J=5.7Hz,1H),4.43(d,J=5.7Hz,2H),3.73(m,3H)。
【0178】
段階B:2−フルオロ−4−メトキシベンジルアルコール(400mg、2.56mmol)を、乾燥DCM(10mL)に溶解させ、SOCl
2(458mg、3.85mmol)を加えて、室温で3h攪拌しながら反応させた。LCMSで反応が完了したことを確認した後、反応液を減圧濃縮させて、淡黄色の油状物である2−フルオロ−4−メトキシベンジルクロリド(450mg)を得、精製することなく次の段階に用いた。
【0179】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.42(t,J=8.7Hz,1H),6.85(dd,J=12.0,2.7Hz,1H),6.77(dd,J=11.4,2.7Hz,1H),4.72(s,2H),3.76(s,3H)。
【0180】
段階C:化合物A329B(200mg、0.68mmol)を、DMF(15mL)に溶解させて、K
2CO
3(283mg、2.05mmol)と、2−フルオロ−4−メトキシベンジルクロリド(239mg、1.37mmol)を加えて、室温で攪拌しながら、一晩反応させた。LCMS検出より反応系に残りの原料が存在している場合には、2−フルオロ−4−メトキシベンジルクロリド(100mg、0.57mmol)を入れて、続いて、攪拌しながら3時間反応させた。LCMSにより反応が完了したことを確認した後、溶媒を減圧濃縮させ、EtOAc(50mL)と水(30mL)を加えて、溶解させ、層状になるようにし、水相は、EtOAcで抽出(50mL×2)し、合わせた有機相は、食塩水で一回洗浄(50mL)させ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、母液は、減圧乾燥させて残留物を得、残留物は、TLC精製(MeOH/DCM=1/20)することで、白色の固体の生成物であるA329A(190mg、収率:65%)を得た。
【0181】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.57(br s,1H),7.45−7.54(m,2H),7.36(d,J=8.1Hz,1H),7.30(d,J=7.5Hz,1H),7.17(br s,1H),6.87−6.92(m,1H),6.81−6.85(m,1H),5.19(s,2H),4.69−4.74(m,1H).4.47(d,J=17.7Hz,1H),4.33(d,J=17.7Hz,1H),3.79(s,3H),3.50(s,3H),2.13−2.27(m,3H),2.00−2.10(m,1H)。
【0182】
段階D:A329A(190mg、0.44mmol)をDMF(10mL)に溶解させた後、K
2CO
3(183mg、1.33mmol)を加えて、窒素存在下で、80℃まで加熱し、攪拌しながら一晩反応させた。LCMS検出で反応が完了していなかったが、反応液を減圧真空ろ過させ、母液は減圧乾燥させ、残留物をHPLC精製することで、凍結乾燥して、白色の固体の生成物であるA329(120mg、収率:68%)を得た。
【0183】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.79(br s,1H),7.48−7.54(m,2H),7.33−7.41(m,2H),6.89(dd,J=12.3,2.4Hz,1H),6.81(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),5.19(s,2H),5.08−5.13(m,1H),4.35(d,J=17.7Hz,1H),4.18(d,J=17.7Hz,1H),3.78(s,3H),2.84−2.94(m,1H),2.57−2.61(m,1H),2.38−2.46(m,1H),1.92−2.00(m,1H)。LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0184】
上述した実施例12における合成方法を参照して、対応する基質で段階Aにおける2−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒドを置換することで、下記の実施例13−14における化合物を合成することができる。
【0185】
実施例13:化合物A331
3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A331。
【化120】
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【0186】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.65(br s,1H),7.51(t,J=7.8Hz,1H),7.34−7.40(m,2H),7.13−7.23(m,2H),6.93−6.99(m,1H),5.25(s,2H),5.10(dd,J=10.2,5.1Hz,1H),4.39(d,J=17.7Hz,1H),4.23(d,J=17.7Hz,1H),3.74(s,3H),2.84−2.96(m,1H),2.54−2.60(m,1H),2.39−2.47(m,1H),1.93−2.00(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0187】
実施例14:化合物A334
3−(4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A334。
【化121】
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【0188】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):10.96(s,1H),7.50(t,J=7.6Hz,1H),7.34−7.38(m,2H),7.13−7.20(m,3H),5.28(s,2H),5.10(dd,J=12.8,4.4Hz,1H),4.38(d,J=17.6Hz,1H),4.22(d,J=17.6Hz,1H),3.85(s,3H),2.87−2.90(m,1H),2.50−2.58(m,1H),2.40−2.43(m,1H),1.95−1.98(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0189】
実施例15:化合物A336
3−[4−(2−Fluoro−benzyloxy)−1−oxo−1,3−dihydro−isoindol−2−yl]−piperidine−2,6−dione,A336。
【化122】
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【0190】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 10.92(s,1H),6.53−6.63(m,1H),7.50(t,J=8.0Hz,1H),7.40−7.47(m,2H),7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.23−7.29(m,2H),5.30(s,2H),5.11(dd,J=12.8,5.2Hz,1H),4.38(d,J=17.6Hz,1H),4.23(d,J=17.6Hz,1H),2.86−2.95(m,1H),2.54−2.59(m,1H),2.38−2.47(m,1H),1.97−2.00(m,1H).LCMS:369.1([M+1]
+)。
【0191】
実施例16:化合物A340
(S)−3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A340。
【0192】
合成経路
【化123】
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【0193】
実験部分
段階A:窒素存在下で、(S)−イソトリジニウムtert−ブチルエステル塩酸塩(1.91g、8.00mmol)を、2−ブロモメチル−3−ニトロ安息香酸メチル(2.00g、7.30mmol)のCH
3CN溶液(40mL)に加えてから、Et
3N(1.63g、16.1mmol)に加えて、反応混合物を75℃まで加熱させて、攪拌しながら一晩反応させた。TLCで反応が完了したことを確認した後、反応液を減圧乾燥させ、残留物は、EtOAc(50mL)と水(50mL)の中に溶解させ、層状になるようにし、水相は、EtOAcで抽出(50mL×2)し、有機相を合わせて、食塩水で一回洗浄(50mL)し、有機相は、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、ろ液は減圧濃縮させ、残留物を、石油エーテルとEtOAcの混合溶液(4/1,v/v)で叩解させ、ろ過して白色の固体の生成物であるA340A(2.2g、収率:83%)を得た。
【0194】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.45(dd,J=0.9,8.1Hz,1H),8.16(dd,J=0.9,8.1Hz,1H),7.82(t,J=8.1Hz,1H),7.65(br s,1H),7.27(br s,1H),5.05(d,J=19.5Hz,1H),4.90(d,J=19.5Hz,1H),4.75−4.80(m,1H),2.14−2.27(m,3H),2.00−2.10(m,1H),1.33(s,9H)。
【0195】
段階B:A340A(1.20g、3.30mmol)をメタノールに溶解させてから、Pd/C(10%,200mg,50%水)を加えて、水素ガスで3回置換し、50Psiの水素圧下で、25℃で、水素化して、一晩反応させた。LCMSで反応が完了していなかったが、反応液を減圧真空ろ過して、Pd/Cを除去し、ろ液は、乾燥になるまで減圧乾燥を行った。淡黄色の固体の生成物であるA340B(1.19g、粗生成物)を得、直接に次の段階に用いた。
【0196】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.50(br s,1H),7.11−7.16(m,2H),6.85(d,J=7.2Hz,1H),6.74(d,J=7.2Hz,1H),5.41(br s,2H),4.68−4.73(m,1H),4.38(d,J=17.7Hz,1H),4.16(d,J=17.7Hz,1H),2.09−2.19(m,3H),1.92−2.01(m,1H),1.32(s,9H)。
【0197】
段階C:A340B(1.00g、粗生成物)と、2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒド(601mg、3.90mmol)を、メタノールに溶解させてから、反応瓶にHOAc(0.5mL)を加えて、25℃で、3時間攪拌した。Pd/C(10%,100mg,50% water)を加えて、水素ガスを3回置換し、25℃で水素化(水素バルーン)し、一晩反応させた。LCMSで完全に反応が完了したことを確認した後、減圧真空ろ過して、Pd/Cを除去し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、シリカゲルカラムで精製(石油エーテル/EtOAc=1/4)して、淡黄色の固体のA340C(1.15g、二つの段階の収率:88%)を得た。
【0198】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.56(br s,1H),7.09−7.24(m,3H),6.91−6.96(m,2H),6.80−6.85(m,1H),6.63(d,J=8.4Hz,1H),6.34−6.38(m,1H),4.74(dd,J=10.2,4.5Hz,1H),4.50(d,J=18.0Hz,1H),4.37(d,J=6.0Hz,2H),4.28(d,J=18.0Hz,1H),3.67(s,3H),2.12−2.21(m,3H),1.91−2.02(m,1H),1.33(s,9H)。
【0199】
段階D:A340C(1.15g、2.44mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、0℃まで冷却させてから、TFA(4mL)を滴下して加え、緩やかに25℃まで昇温させて、攪拌しながら一晩反応させた。反応液を減圧乾燥させ、残留物を、C18カラムクロマトグラフィー精製(40%アセトニトリルの水溶液)し、凍結乾燥して、淡黄色の固体のA340D(800mg、収率:79%)を得た。
【0200】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 12.14(br s,1H),7.57(br s,1H),7.10−7.23(m,3H),6.91−6.96(m,2H),6.81−6.85(m,1H),6.63(d,J=8.0Hz,1H),6.35(t,J=6.0Hz,1H),4.72−4.76(m,1H),4.51(d,J=17.6Hz,1H),4.37(d,J=5.6Hz,2H),4.31(d,J=17.6Hz,1H),3.67(s,3H),2.18−2.23(m,3H),1.96−2.02(m,1H)。
【0201】
段階E:A340D(700mg、1.69mmol)を乾燥DCM(70mL)に溶解させ、窒素存在下で、−40℃まで冷却させ、緩やかにSOCl
2(1.00g、8.40mmol)を滴下して加え、滴下終了後、DMF(10mg)を加えたDCM(1mL)溶液を添加し、攪拌しながら2h反応させ、ピリジン(666mg、8.42mmol)を滴下して加えながら、この温度を維持し、40分間攪拌し、Et
3N(852mg、8.42mmol)を加えて、添加終了後、続いて2h反応させた。LCMSにより反応が完了していなかったが、H
2O(10mL)を加えて、反応をクエンチし、水相は、DCM(20mL×2)で抽出し、食塩で水洗(50mL×1)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧乾燥を行い、残留物を、Prep−HPLCで精製し、薄緑の固体であるA340(460mg、収率:68%、98%ee)を得た。
【0202】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(br s,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.11(t,J=9.6Hz,1H),6.90−6.95(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.65(d,J=8.1Hz,1H),6.26(t,J=6.0Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.37(d,J=6.0Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),3.65(s,3H),2.85−2.96(m,1H),2.56−2.63(m,1H),2.24−2.37(m,1H),2.00−2.07(m,1H).LCMS:398.1([M+1]+).
【0203】
実施例17:化合物A341
(R)−3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A341。
【0204】
合成経路
【化124】
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【0205】
実験部分
段階A:2−ブロモメチル−3−ニトロ安息香酸メチル(1.00g、3.65mmol)をCH
3CN(50mL)に溶解させてから、(R)−イソトリジニウムtert−ブチルエステル塩酸塩(955mg、4.00mmol)とE
t3N(815mg、8.05mmol)を加え、窒素存在下、75℃まで加熱してから、攪拌しながら一晩反応させた。TLCにより反応が完了したことを確認した後、反応液を減圧濃縮し、残留物を、EtOAc(50mL)と水(50mL)に溶解し、層状になるようにし、水相は、EtOAc(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水で一回洗浄(50mL)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、シリカゲルカラム精製(石油エーテル/EtOAc=1/4)し、白色の固体であるA341A(800mg、収率:60%)を得た。
【0206】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.45(d,J=6.0Hz,1H),8.16(d,J=5.4Hz,1H),7.82(t,J=6.0Hz,1H),7.64(br s,1H),7.27(br s,1H),5.05(d,J=14.4Hz,1H),4.91(d,J=14.4Hz,1H),4.76−4.80(m,1H),2.15−2.25(m,3H),2.02−2.11(m,1H),1.33(s,9H)。
【0207】
段階B:A341A(800mg、2.20mmol)をメタノールに溶解させてから、Pd/C(10%,80mg,50%水)を加え、50Psiの水素圧下で、25℃で、水素化させ、一晩反応させた。LCMSでは反応は完了していなかったが、反応液を減圧真空ろ過させてPd/Cを除去し、ろ液の減圧濃縮を行って、淡黄色の固体であるA341C(680mg、収率:93%)を得、直接に次の段階に用いた。
【0208】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.54(br s,1H),7.13−7.18(m,2H),6.88(d,J=7.2Hz,1H),6.76(d,J=7.8Hz,1H),5.44(br s,2H),4.70−4.75(m,1H),4.41(d,J=17.7Hz,1H),4.18(d,J=17.7Hz,1H),2.09−2.21(m,3H),1.92−2.06(m,1H),1.34(s,9H)。
【0209】
段階C:A341C(680mg、2.04mmol)と2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒド(472mg、3.06mmol)をメタノールに溶解させてから、HOAc(0.5mL)を加えて、25℃で、3時間攪拌した。Pd/C(10%,50mg,50%水)を加えて、水素ガスで3回置換し、25℃で、水素化させ、一晩反応させた(バルーン)。LCMSで反応が完了したことを確認した後、減圧真空ろ過を通じて、Pd/Cを除去し、ろ液は減圧乾燥し、残留物は、シリカゲルカラム精製(石油エーテル/EtOAc=1/4)を通じて、淡黄色の固体であるA341E(650mg、収率:68%)を得た。
【0210】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 7.56(br s,1H),7.18−7.23(m,2H),7.12(t,J=9.2Hz,1H),6.91−6.95(m,2H),6.81−6.85(m,1H),6.63(d,J=8.0Hz,1H),6.36(t,J=5.6Hz,1H),4.72−4.76(m,1H),4.50(d,J=17.6Hz,1H),4.37(d,J=6.0Hz,2H),4.29(d,J=17.6Hz,1H),3.67(s,3H),2.14−2.22(m,3H),1.94−2.04(m,1H),1.33(s,9H)。
【0211】
段階D:A341E(650mg、1.38mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、0℃まで冷却させてから、TFA(4mL)を滴下して加え、緩やかに25℃まで昇温させ、攪拌しながら一晩反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物は、C18カラムクロマトグラフィー精製(40%アセトニトリルの水溶液)し、凍結乾燥して、淡黄色の固体であるA341G(450mg、収率:79%)を得た。
【0212】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.56(br s,1H),7.07−7.22(m,3H),6.89−6.94(m,2H),6.78−6.83(m,1H),6.61(d,J=7.8Hz,1H),6.34(t,J=6.3Hz,1H),4.69−4.73(m,1H),4.50(d,J=17.7Hz,1H),4.35(d,J=5.7Hz,2H),4.29(d,J=17.7Hz,1H),3.65(s,3H),2.12−2.19(m,3H),1.93−1.98(m,1H)。
【0213】
段階E:A341G(450mg、1.08mmol)を乾燥DCM(50mL)に溶解させ、窒素存在下、−40℃まで冷却させ、緩やかにSOCl
2(644mg、5.41mmol)を滴下して加え、終了後、DMF(10mg)を加えたDCM(1mL)溶液を添加し、攪拌しながら2h反応し、ピリジン(428mg、5.41mmol)を添加してこの温度を維持しながら、40分間攪拌し、Et
3N(547mg、5.41mmol)を加え、続いて、2h反応させた。LCMSで反応が完了していなかったが、H
2O(10mL)を加えて、反応をクエンチし、水相は、DCM(30mL×2)で抽出し、食塩水で洗浄(50mL×1)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧乾燥を行い、残留物は、Prep−HPLCを経て、薄緑の固体であるA341(260mg、収率:61%、96%ee)を得た。
【0214】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(br s,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.11(t,J=9.3Hz,1H),6.90−6.95(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.65(d,J=8.1Hz,1H),6.26(t,J=6.0Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.36(d,J=5.7Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),3.65(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.63(m,1H),2.22−2.35(m,1H),2.00−2.07(m,1H).LCMS:398.1([M+1]+)。
【0215】
実施例18:化合物A342
(R)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A342。
【0216】
合成経路
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
実験部分
段階A:A343F(31.7g、115.5mmol)をCH
3CN(560mL)に懸濁させてから、A343G(31.5g、115.5mmol)とEt
3N(23.3g、231.0mmol)を加えて、窒素存在下、75℃まで加熱し、攪拌しながら、一晩反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物は、EtOAc(50mL)と4MのHCl水溶液(150mL)の中で攪拌し、ろ過させ、ろ過ケークを水洗(30mL)した。ろ液は、EtOAcで(250mL×2)抽出し、有機相を合わせて、食塩水で洗浄(30mL)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、ろ液は減圧乾燥し、二つの固体を合わせて、CH
3CN(40mL×2)で叩解し、ろ過して、白色の固体であるA343E(37g、収率:81%)を得た。キラル分離でオフホワイトの固体であるPeak1:A343E(S)(14.4g、収率:77.8%、Rt=7.30分、100%ee)およびPeak2:A343E(R)(14.8g、収率80%、Rt=11.87分、100%ee)を得た。
【0218】
キラル分離の製造条件:キラルカラム:CHIRALPAK IE,カラムの粒径:10μm,カラムモデル:50×250mm;検出波長:254nm;流動相:MeOH/DCM=80/20(V/V);注入量:48mL;流速:60mL/分;カラム温度:35℃;溶媒:流動相17.1mg/mL。
【0219】
A343E(S):
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.43(d,J=8.1Hz,1H),8.13(d,J=7.5Hz,1H),7.79(t,J=8.1Hz,1H),7.66(br s,1H),7.26−7.35(m,6H),4.86−5.07(m,4H),2.42−2.21−2.43(m,3H),2.06−2.16(m,1H).
【0220】
A343E(R):
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 8.43(d,J=8.4Hz,1H),8.13(d,J=7.2Hz,1H),7.77−7.82(m,1H),7.65(br s,1H),7.35−7.23−7.35(m,6H),4.86−5.07(m,4H),2.20−2.42(m,3H),2.06−2.15(m,1H)。
【0221】
段階B:A343E(R)(2.5g、6.3mmol)をMeOH(150mL)/THF(150mL)に溶解させてから、Pd/C(10%,500mg,50%水)を加え、水素ガスで3回置換し、50Psiの水素圧下で、25℃で、水素化させ、一晩反応させた。LCMSで反応が完了していなかったが、反応液を減圧真空ろ過させて、Pd/Cを除去し、ろ液を減圧濃縮した。CH
3CN/DCE(50mL/150mL)を加えて、減圧乾燥を行ってから、THF(300mL)で溶解して、減圧乾燥を行い、残りのメタノールを除去して、白色の固体であるA342C(1.68g、収率:97%)を得、直接に次の段階に用いた。
【0222】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 12.11(br s,1H),7.54(s,1H),7.11−7.16(m,2H),6.85(d,J=7.8Hz,1H),6.74(d,J=7.8Hz,1H),5.43(br s,2H),4.68−4.73(m,0.02H),4.41(d,J=17.4Hz,1H),4.17(d,J=17.4Hz,1H),2.10−2.18(m,3H),1.94−1.97(m,1H)。
【0223】
段階C:A342Cと2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒド(831mg、5.39mmol)を、MeOHに溶解させてから、HOAc(0.5mL)を加えて、25℃で、20時間攪拌した。Pd/C(10%,100mg,50%水)を加えて、水素ガスで3回置換し、25℃で水素化させ、一晩反応させた(水素バルーン)。LCMSで反応が完了したことを確認した後、減圧真空ろ過してPd/Cを除去し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、C18カラムクロマトグラフィーで精製(CH
3CN:H
2O=5%−35%,30分;35%−45%、30分;45%−55% 20分)して、凍結乾燥して、淡黄色の固体であるA342A(800mg、収率53%)を得た。
【0224】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 12.10(br s,1H),7.56(br s,1H),7.07−7.22(m,3H),6.89−6.94(m,2H),6.78−6.83(m,1H),6.61(d,J=8.1Hz,1H),6.34(t,J=6.0Hz,1H),4.70−4.74(m,0.03H),4.50(d,J=17.7Hz,1H),4.35(d,J=5.7Hz,2H),4.28(d,J=17.7Hz,1H),3.65(s,3H),2.10−2.21(m,3H),1.92−2.02(m,1H)。
【0225】
段階D:A342A(450mg、1.10mmol)を、乾燥DCM(50mL)に溶解させ、窒素存在下で、−40℃まで冷却させてから、緩やかにSOCl
2(572mg、4.81mmol)を滴下して加え、終了後、DMF(10mg)を加えたDCM(1mL)溶液を添加し、攪拌しながら、2h反応させ、ピリジン(380mg、4.80mmol)を滴下して加え、この温度を維持して、40分間攪拌し、Et
3N(486mg、4.80mmol)を添加し、続いて2h反応させた。LCMSでは反応は完了していなかったが、H
2O(10mL)を加えて、反応をクエンチし、水相は、DCM(30mL×2)で抽出し、食塩水で洗浄(50mL×1)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧乾燥を行い、残留物は、C18カラム(CH
3CN:H
2O=5%−35%、30分;35%−45%、30分; 45%−55%、20分)で精製して、淡黄色固体であるA342(220mg、収率:58%、99%ee)を得た。
【0226】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(br s,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.11(t,J=9.6Hz,1H),6.90−6.95(m,2H),6.79−6.84(m,1H),6.65(d,J=7.8Hz,1H),6.26(t,J=5.4Hz,1H),5.07−5.14(m,0.01H),4.36(d,J=5.7Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),3.65(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.24−2.34(m,1H),2.00−2.06(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0227】
上述した実施例18における合成方法を参照して、対応する基質で段階BにおけるA342E(R)を置換することで、下記の実施例19における化合物を合成することができる。
【0228】
実施例19:化合物A343
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A343。
【化126】
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【0229】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(br s,1H),7.23(t,J=8.1Hz,1H),7.11(t,J=9.6Hz,1H),6.90−6.95(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.65(d,J=8.1Hz,1H),6.26(t,J=6.3Hz,1H),5.07−5.13(m,0.02H),4.36(d,J=5.7Hz,2H),4.29(d,J=17.1Hz,1H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),3.65(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.64(m,1H),2.24−2.34(m,1H),2.00−2.05(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0230】
実施例20:化合物A346
(S)−3−(4−((4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A346。
【0231】
合成経路
【化127】
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【0232】
実験部分
30℃で、A346A(119mg、0.58mmol)とA308A(100mg、0.39mmol)を、酢酸(2.5mL)とジクロロメタン(2.5mL)の混合溶液に溶解させて、1時間攪拌し、NaBH(OAc)
3(246mg、1.16mmol)を加え、窒素存在下で、18時間攪拌そた。TLCにより反応が完了したことを確認した後、反応液を減圧乾燥し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて、pH8になるまで調整し、DCM(25mL×5)を入れて抽出を行い、有機相は、無水Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、石油エーテルと酢酸エチルの混合溶液(1/1)(25mL×2)で叩解して、250mgの粗生成物を得、Prep−HPLCで製造して、白色の固体の生成物であるA346(140mg、収率:80%)を得た。
【0233】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.16−7.33(m,5H),6.90(d,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=7.8Hz,1H),6.33(t,J=5.7Hz,1H),5.07−5.13(m,1H),4.35(d,J=5.4Hz,2H),4.29(d,J=17.1Hz,1H),4.16(d,J=17.1Hz,1H),3.53(t,J=4.5Hz,4H),3.39(s,2H),2.85−2.93(m,1H),2.58−2.63(m,1H),2.28−2.31(m,5H),2.01−2.6(m,1H).LCMS:449.2([M+1]
+)。
【0234】
上述した実施例20おける合成方法を参照して、対応する基質で実施例20におけるA346Aを置換することで、下記の実施例21−45における化合物を合成することができる。
【0235】
実施例21:化合物A359
3−(4−((2−fluoro−3−hydroxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A359。
【化128】
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【0236】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.96(brs,1H),9.79(br,1H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),6.73−6.93(m,4H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),6.25(t,J=6.0Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.37(d,J=5.7Hz,2H),4.28(d,J=17.4Hz,1H),4.15(d,J=17.4Hz,1H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.22−2.36(m,1H),2.01−2.05(m,1H).LCMS:384.1([M+1]
+)。
【0237】
実施例22:化合物A360
3−(((2−(2,6−dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−2−fluorobenzonitrile,A360.
【化129】
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【0238】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.03(s,1H),7.81−7.86(m,1H),7.71−7.76(m,1H),7.36(t,J=7.8Hz,1H),7.25(t,J=7.8Hz,1H),6.97(d,J=7.5Hz,1H),6.66(d,J=7.8Hz,1H),6.41(t,J=5.7Hz,1H),5.13,(dd,J=12.9,5.1Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.32(d,J=17.1Hz,1H),4.19(d,J=17.1Hz,1H),2.87−2.95(m,1H),2.50−2.65(m,1H),2.29−2.34(m,1H),2.02−2.07(m,1H)。
【0239】
実施例23:化合物A361
3−(((2−(2,6−Dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−2−fluorobenzamide,A361。
【化130】
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【0240】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.75(s,1H),7.63(s,1H),7.45−7.53(m,2H),7.16−7.27(m,2H),6.96(d,J=7.2Hz,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.35−6.38(m,1H),5.13(dd,J=13.2,4.8Hz,1H),4.46(d,J=5.4Hz,2H),4.33(d,J=17.4Hz,1H),4.20(d,J=17.4Hz,1H),2.87−2.98(m,1H),2.60−2.65(m,1H),2.25−2.39(m,1H),2.03−2.07(m,1H).LCMS:411.1([M+1]
+)。
【0241】
実施例24:化合物A362
3−(((2−(2,6−Dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−2−fluoro−N−methylbenzamide,A362。
【化131】
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【0242】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.01(s,1H),8.28(d,J=3.3Hz,1H),7.46(t,J=7.2Hz,2H),7.15−7.26(m,2H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.63(d,J=8.4Hz,1H),6.37(t,J=5.7Hz,1H),5.12(dd,J=13.5,4.8Hz,1H),4.45(d,J=5.1Hz,2H),4.32(d,J=17.4Hz,1H),4.20(d,J=17.4Hz,1H),2.87−2.99(m,1H),2.78(d,J=4.8Hz,3H),2.60−2.65(m,1H),2.25−2.39(m,1H),1.99−2.11(m,1H).LCMS:425.1([M+1]
+)。
【0243】
実施例25:化合物A363
3−(4−((5−(2−(Dimethylamino)ethoxy)−2−fluorobenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A363。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.24(t,J=8.1Hz,1H),7.11(t,J=9.3Hz,1H),6.90−6.96(m,2H),6.80−6.86(m,1H),6.65(d,J=8.4Hz,1H),6.29(t,J=6.0Hz,1H),5.12(dd,J=13.2,4.8Hz,1H),4.29−4.39(m,3H),4.19(d,J=17.1Hz,1H),3.94(t,J=5.7Hz,2H),2.87−2.99(m,1H),2.51−2.65(m,3H),2.24−2.38(m,1H),2.15(s,6H),2.00−2.10(m,1H).LCMS:455.2([M+1]+).
【0245】
実施例26:化合物A364
3−(4−((2−fluoro−5−hydroxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A364。
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.01(s,1H),9.24(s,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),6.92−6.99(m,2H),6.70−6.73(m,1H),6.55−6.60(m,2H),6.31(t,J=5.7Hz,1H),5.11,(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.27−4.34(m,3H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),2.86−2.96(m,1H),2.57−2.64(m,1H),2.24−2.33(m,1H),2.02−2.06(m,1H)。
【0247】
実施例27:化合物A367
3−(4−((2−fluoro−3−methylbenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A367。
【化134】
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【0248】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.03(s,1H),7.14−7.26(m,3H),6.93−7.04(m,2H),6.64(d,J=7.5Hz,1H),6.30(brs,1H),5.09−5.16(m,1H),4.42(s,2H),4.31(d,J=17.4Hz,1H),4.18(d,J=17.4Hz,1H),2.89−2.98(m,1H),2.59−2.65(m,1H),2.25−2.46(m,4H),2.02−2.07(m,1H).LCMS:382.2([M+1]
+)。
【0249】
実施例28:化合物A368
3−(4−((2−fluoro−5−(2−morpholinoethoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A368。
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(s,1H),7.23(t,J=7.5Hz,1H),7.09(t,J=9.6Hz,1H),6.79−6.95(m,3H),6.64(d,J=7.5Hz,1H),6.24(br,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.36(d,J=5.7Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.18(d,J=17.1Hz,1H),3.97(t,J=5.7Hz,2H),3.51(t,J=4.5Hz,4H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.63(m,3H),2.27−2.39(m,5H),2.00−2.05(m,1H).LCMS:497.2([M+1]
+)。
【0251】
実施例29:化合物A369
3−(4−((2−fluoro−5−(3−morpholinopropoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A369。
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.09(t,J=9.3Hz,1H),6.88−6.95(m,2H),6.77−6.83(m,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),6.27(t,J=5.7Hz,1H),5.11(dd,J=13.2,5.4Hz,1H),4.36(d,J=5.7Hz,2H),4.30(d,J=17.4Hz,1H),4.17(d,J=17.4Hz,1H),3.88(t,J=6.3Hz,2H),3.52(t,J=3.9Hz,4H),2.85−2.96(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.22−2.41(m,7H),1.99−2.05(m,1H),1.73−1.84(m,2H).LCMS:511.2([M+1]
+)。
【0253】
実施例30:化合物A370
3−(4−((2−fluoro−5−(2−methoxyethoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A370。
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 10.98(s,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.06−7.12(m,1H),6.90−6.95(m,2H),6.79−6.84(m,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.24(t,J=5.4Hz,1H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.28−4.38(m,3H),4.19(d,J=17.1Hz,1H),3.96−3.99(m,2H),3.55−3.58(m,2H),3.23(s,3H),2.85−2.95(m,1H),2.57−2.64(m,1H),2.24−2.36(m,1H),1.98−2.09(m,1H)。
【0255】
実施例31:化合物A371
3−(((2−(2,6−Dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−4−fluorophenyl methylcarbamate,A371。
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.52−7.56(m,1H),7.15−7.25(m,2H),6.93−7.06(m,3H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),6.28−6.32(m,1H),5.10(dd,J=13.5,4.5Hz,1H),4.40(d,J=4.8Hz,2H),4.30(d,J=17.4Hz,1H),4.18(d,J=17.4Hz,1H),2.84−2.97(m,1H),2.59−2.69(m,4H),2.23−2.37(m,1H),1.99−2.08(m,1H).LCMS:441.1([M+1]
+)。
【0257】
実施例32:化合物A372
3−(4−((2−fluoro−3−(methylamino)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A372。
【化139】
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【0258】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.99(s,1H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),6.85−6.92(m,2H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),6.48−6.55(m,2H),6.21(t,J=5.4Hz,1H),5.48−6.49(m,1H),5.09(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.35(d,J=5.4Hz,2H),4.27(d,J=17.4Hz,1H),4.15(d,J=17.4Hz,1H),2.85−2.97(m,1H),2.69(d,J=4.5Hz,3H),2.49−2.63(m,1H),2.21−2.35(m,1H),1.98−2.05(m,1H).LCMS=397.1([M+1]
+)。
【0259】
実施例33:化合物A375
3−(4−((2−fluoro−5−(2−hydroxyethoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A375。
【化140】
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【0260】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 9.35(brs,1H),7.22(t,J=8.1Hz,1H),7.10(t,J=9.3Hz,1H),6.88−6.95(m,2H),6.78−6.83(m,1H),6.63(d,J=8.4Hz,1H),6.31(t,J=6.0Hz,1H),5.11(dd,J=13.5,5.1Hz,1H),4.82(brs,1H),4.37(d,J=5.7Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.17(t,J=17.1Hz,1H),3.85(t,J=4.8Hz,2H),3.62(t,J=4.8Hz,2H),2.85−2.97(m,1H),2.55−2.65(m,1H),2.24−2.36(m,1H),2.01−2.05(m,1H).LCMS:428.1[(M+1)
+]。
【0261】
実施例34:化合物A376
3−(4−((2−fluoro−5−(2−(pyrrolidin−1−yl)ethoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A376。
【化141】
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【0262】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.02(s,1H),7.22(t,J=8.1Hz,1H),7.06−7.13(m,1H),6.89−6.95(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),6.29(t,J=5.7Hz,1H),5.11,(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.27−4.37(m,3H),4.17(d,J=17.1Hz,1H),3.94(t,J=6.0Hz,1H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.69(m,3H),2.22−2.42(m,5H),1.98−2.06(m,1H),1.56−1.66(m,4H)。
【0263】
実施例35:化合物A377
3−(4−((2−fluoro−5−(2−(4−methylpiperazin−1−yl)ethoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A377。
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.03(s,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.09(t,J=9.6Hz,1H),6.91−6.95(m,2H),6.79−6.89(m,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),6.29(t,J=6.0Hz,1H),5.11(dd,J=13.5,4.8Hz,1H),4.27−4.37(m,3H),4.17(d,J=17.4Hz,1H),3.94(t,J=5.7Hz,2H),2.85−2.98(m,1H),2.55−2.62(m,4H),2.20−2.42(m,8H),2.12(s,3H),1.98−2.07(m,1H).LCMS:510.2([M+1]
+)。
【0265】
実施例36:化合物A378
3−(((2−(2,6−dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−4−fluorophenyl dimethylcarbamate,A378。
【化143】
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【0266】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.00(s,1H),7.17−7.26(m,2H),7.08−7.11(m,1H),6.94−7.04(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.62(d,J=8.1Hz,1H),6.30(t,J=5.9Hz,1H),5.11,(dd,J=13.2,5.4Hz,1H),4.40(d,J=5.7Hz,1H),4.31(d,J=17.4Hz,1H),4.18(d,J=17.4Hz,1H),2.84−2.96(m,7H),2.57−2.63(m,1H),2.23−2.37(m,1H),2.00−2.05(m,1H)。
【0267】
実施例37:化合物A382
3−(4−((2−fluoro−5−(3−morpholinopropoxy)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A382。
【化144】
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【0268】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.32(t,J=7.8Hz,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.05−7.13(m,2H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=7.8Hz,1H),6.28(t,J=6.3Hz,1H),5.07−5.13(m,1H),4.38(d,J=5.7Hz,2H),4.28(d,J=17.4Hz,1H),4.16(d,J=17.4Hz,1H),3.54(t,J=4.5Hz,4H),3.42(s,2H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.26−2.38(m,5H),2.00−2.09(m,1H).LCMS:467.2([M+1]
+)。
【0269】
実施例38:化合物A383
3−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A383。
【化145】
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【0270】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(br s,1H),7.34(d,J=0.9Hz,1H),7.10−7.32(m,3H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=7.8Hz,1H),6.27(br s,1H),5.12(dd,J=13.5,5.1Hz,1H),4.43(d,J=5.7Hz,2H),4.32(d,J=17.1Hz,1H),4.21(d,J=17.1Hz,1H),3.45−3.48(m,4H),3.38(s,2H),2.87−2.99(m,1H),2.30−2.36(m,1H),2.23−2.25(m,4H),2.22−2.36(m,1H),2.01−2.09(m,1H).LCMS=467.2[(M+1)
+]。
【0271】
実施例39:化合物A381
3−(4−((2−fluoro−3−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A381。
【化146】
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【0272】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.20−7.31(m,3H),7.10(t,J=7.8Hz,1H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.65(d,J=8.1Hz,1H),6.31(t,J=5.7Hz,1H),5.12(dd,J
1=13.8Hz,J
2=5.4Hz,1H),4.43(d,J=5.4Hz,2H),4.31(d,J=17.4Hz,1H),4.19(d,J=17.4Hz,1H),3.53−3.58(m,6H),2.87−2.99(m,1H),2.57−2.66(m,1H),2.24−2.39(m,5H),2.00−2.10(m,1H).LCMS=467.2[(M+1)
+]。
【0273】
実施例40:化合物A384
3−(4−((3−amino−2−fluorobenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A384。
【化147】
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【0274】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 9.76(br s,1H),7.23(t,J=8.1Hz,1H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),6.77(t,J=7.8Hz,1H),6.61−6.67(m,2H),6.49−6.54(m,1H),6.22(t,J=5.7Hz,1H),5.09−5.15(m,3H),4.35(d,J=5.4Hz,2H),4.29(d,J=17.4Hz,1H),4.17(d,J=17.4Hz,1H),2.87−2.99(m,1H),2.58−2.67(m,1H),2.23−2.36(m,1H),2.00−2.10(m,1H).LCMS=383.1([M+1]
+)。
【0275】
実施例41:化合物A388
N−(3−(((2−(2,6−dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−2−fluorophenyl)acetamide,A388。
【化148】
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【0276】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.96(br s,1H),9.71(s,1H),7.74(t,J=6.9Hz,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.02−7.13(m,2H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=7.8Hz,1H),6.31(t,J=6.0Hz,1H),5.10(dd,J=12.9,5.1Hz,1H),4.42(d,J=5.4Hz,2H),4.29(d,J=17.1Hz,1H),4.16(d,J=17.1Hz,1H),2.85−2.95(m,1H),2.55−2.64(m,1H),2.22−2.36(m,1H),1.99−2.07(m,4H).LCMS=425.1[(M+1)
+]。
【0277】
実施例42:化合物A389
3−(((2−(2,6−dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−2−fluorobenzenesulfonamide,A389。
【化149】
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【0278】
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.02(s,1H),7.85−7.88(m,1H),7.73−7.78(m,1H),7.39−7.45(m,3H),7.24(t,J=7.8Hz,1H),6.96(d,J=7.5Hz,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),6.43(t,J=6.0Hz,1H),5.11,(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.46(d,J=5.4Hz,2H),4.29(d,J=17.4Hz,1H),4.18(d,J=17.4Hz,1H),2.85−2.97(m,1H),2.58−2.63(m,1H),2.24−2.36(m,5H),2.02−2.07(m,1H)。
【0279】
実施例43:化合物A387
3−(4−((2−fluoro−5−(methylamino)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A387。
【化150】
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【0280】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.22(t,J=7.5Hz,1H),6.87−6.93(m,2H),6.62(d,J=8.1Hz,1H),6.50−6.53(m,1H),6.31−6.36(m,1H),6.25(t,J=5.7Hz,1H),5.47−5.52(m,1H),5.11(dd,J=4.8,13.2Hz,1H),4.25−4.30(m,3H),4.15(d,J=17.4Hz,1H),2.85−2.97(m,1H),2.54−2.63(m,4H),2.22−2.37(m,1H),1.99−2.06(m,1H).LCMS:397.21([M+1]
+)。
【0281】
実施例44:化合物A396
3−(4−((2−fluoro−4−hydroxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A396。
【化151】
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【0282】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(brs,1H),9.74(brs,1H),7.14−7.25(m,2H),6.92(d,J=7.2Hz,1H),6.66(d,J=8.1Hz,1H),6.52−6.55(m,2H),6.13(t,J=6.0Hz,1H),5.07−5.13(m,1H),4.24−4.29(m,3H),4.14(d,J=17.1Hz,1H),2.87−2.97(m,1H),2.56−2.65(m,1H),2.21−2.36(m,1H),1.98−2.06(m,1H).LCMS:384.1[(M+1)
+]。
【0283】
実施例45:化合物A391
[3−(4−((5−amino−2−fluorobenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione],A391。
【0284】
段階A:上述した実施例20における合成方法を参照して、対応する基質で実施例20におけるA346Aを置換することで、下記の化合物A391Gを合成することができる。
【0285】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.03(s,1H),9.31(s,1H),7.37−7.44(m,2H),7.24(t,J=7.6Hz,1H),7.09(t,J=9.2Hz,1H),6.95(d,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=8.0Hz,1H),6.33(t,J=5.6Hz,1H),5.11−5.16(m,1H),4.36(t,J=5.2Hz,2H),4.29(d,J=16.8Hz,1H),4.19(d,J=17.2Hz,1H),2.89−2.98(m,1H),2.60−2.64(m,1H),2.26−2.37(m,1H),2.03−2.06(m,1H),1.42(s,9H)。
【0286】
【化152】
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【0287】
段階B:A391G(400mg、0.83mmol)のDCM(12mL)溶液に、TFA(4mL)を滴下して加えてから、35℃で0.5時間攪拌した。反応液を濃縮させて、CH
3CN(4mL)、Et
3N(100mg)で溶解させてから、HPLCで精製して、白色の固体の生成物であるA391(130mg、収率:41%)を得た。
【0288】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 10.83(s,1H),9.37(t,J=5.6Hz,1H),8.03(d,J=8.8Hz,2H),7.78−7.86(m,3H),7.58(s,1H),7.50(d,J=8.0Hz,2H),7.17(s,1H),4.64(d,J=5.6Hz,2H),4.50−4.54(m,1H),2.37−2.41(m,1H),2.21−2.26(m,1H),1.89−1.93(m,2H).LCMS:523.1([M+1]
+)。
【0289】
実施例46:化合物A397
3−(4−((5−amino−2−fluorobenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A397。
【0290】
段階A:上述した実施例20における合成方法を参照して、対応する基質で実施例20におけるA346Aを置換することで、下記の化合物A397Aを合成することができる。
【0291】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.04(br s,1H),9.54(brs,1H),7.38(d,J=12.8Hz,1H),7.22−7.28(m,2H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.94(d,J=7.6Hz,1H),6.65(d,J=8.0Hz,1H),6.24(t,J=5.6Hz,1H),5.10−5.14(m,1H),4.27−4.34(m,3H),4.17(d,J=17.2Hz,1H),2.89−2.97(m,1H),2.64−2.67(m,1H),2.25−2.36(m,1H),2.03−2.06(m,1H),1.46(s,9H)。
【0292】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
段階B:A397A(100mg、0.21mmol)をジオキサン(20mL)に溶解させ、6NのHClのジオキサン溶液を滴下して加え、攪拌しながら2.5時間反応させた。反応液を濃縮させて、DMF(10mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3でpH=7−8になるように調節し、ろ過して、母液を濃縮させ、残留物をPrep−HPLCで精製して、淡黄色の固体の生成物であるA397(35mg、収率:44%)を得た。
【0294】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.02(brs,1H),7.24(t,J=8.4Hz,1H),7.02(t,J=8.4Hz,1H),6.93(d,J=7.6Hz,1H),6.69(d,J=8.0Hz,1H),6.04(t,J=5.6Hz,1H),5.30(brs,2H),5.09−5.14(m,1H),4.25(d,J=17.2Hz,1H),4.20(d,J=5.6Hz,1H),4.14(d,J=17.2Hz,1H),2.88−2.97(m,1H),2.59−2.64(m,1H),2.24−2.35(m,1H),2.02−2.08(m,4H).LCMS:383.2[(M+1)
+]。
【0295】
実施例47:化合物A373
(S)−3−deuterium−3−(4−((4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A373。
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
段階A:A373C 4−(morpholinomethyl)benzaldehyde(0.8g、3.9mmol)とA356C(0.7g、2.5mmol)のメタノール(100mL)溶液に1mLのHOAcを加え、窒素存在下、40℃で、一晩反応させた。その後、Pd/C(50%wet、10%、150mg)を加えて、水素ガスで置換し後、1atmの圧力で5h反応させた。約90%の原料が消費された。ろ過して、ろ液は、濃縮乾燥させて、逆相HPLCで精製して、淡黄色の固体の生成物であるA373A(1.0g,収率:86%)を得た。
【0297】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 9.96(br,1H),7.59(s,1H),7.41−7.49(m,4H),7.11−7.18(m,2H),6.87(d,J=7.2Hz,1H),6.54(d,J=8.1Hz,1H),4.25−4.55(m,7H),3.93(d,J=12.0Hz,2H),3.58(t,J=12.3Hz,2H),3.01−3.24(m,4H),2.13−2.21(m,3H),1.93−2.00(m,1H)。
【0298】
段階B:−40℃で、A373A(200mg、0.428mmol)のDCM(12mL)/THF(12mL)溶液に、SOCl
2(204mg、1.71mmol)のDCM溶液(1.7mL)を加え、窒素存在下、−40℃で、2時間反応させた。その後、ピリジン(135mg、1.71mmol)を加えて、30分間攪拌し、トリエチルアミン(173mg、1.71mmol)を加えて、室温まで昇温し、攪拌した。0.5mLの水を入れて、反応をクエンチした。溶媒を蒸発乾燥させてから、逆相Prep−HPLCで2回精製(流動相:純水/アセトニトリル)して、白色の固体あるA373(20mg、収率:10%)を得た。
【0299】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.15−7.34(m,5H),6.89(d,J=7.2Hz,1H),6.61(d,J=7.8Hz,1H),6.38(t,J=4.8Hz,1H),5.08−5.14(m,0.04H),4.35(d,J=5.1Hz,2H),4.29(d,J=17.4Hz,1H),4.16(d,J=17.4Hz,1H),3.55(brs,4H),3.42(brs,2H),2.85−2.98(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.24−2.34(m,5H),1.99−2.05(m,1H)。
【0300】
LCMS:450.2([M+1]
+)。
【0301】
実施例48:化合物A374
2−(3−(((2−(2,6−dioxopiperidin−3−yl)−1−oxoisoindolin−4−yl)amino)methyl)−4−fluorophenoxy)ethyl pyrrolidine−1−carboxylate,A374。
【0302】
合成経路
【化155】
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【0303】
実験部分
段階A:窒素存在下で、テトラヒドロピロール(3.77g、53mmol)、2−ブロモエタノール(6.25g、50mmol)、K
2CO
3(6.9g、50mmol)のアセトニトリル溶液(70mL)を加熱し、還流下で一晩反応させた。ろ過し、溶媒を蒸発乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜10:1)で淡黄色の油状物であるA374A(4g、収率:50%)を得た。
【0304】
1H NMR(CDCl
3,300MHz):δ 4.25−4.28(m,2H),3.80−3.85(m,2H),3.36−3.43(m,4H),2.92(t,J=5.7,1H),1.88−1.92(m,4H)。
【0305】
段階B:SOCl
2(3.6g、30.0mmol)を、A374A(2.3g、14.4mmol)のクロロホルム溶液(50mL)に加えた後、還流して1.5h反応させた。濃縮して、白色の固体のA374C(2.0g,収率:78%)を得た。
【0306】
1H NMR(CDCl
3,300MHz):δ 4.21(t,J=5.7,2H),3.77(t,J=5.7,2H),3.21−3.32(m,4H),1.75−1.83(m,4H)。
【0307】
段階C:窒素存在下で、A374C(802mg、4.52mmol)、2−フルオロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(280mg、2.0mmol)、K
2CO
3(828mg、6.0mmol)のDMF(10mL)溶液を90℃まで加熱し、一晩反応させた。反応液を氷水(100mL)に注ぎ、攪拌、ろ過し、ろ過ケークを、水(20mL)で洗った後、EtOAc(50mL)に溶解させ、乾燥させ、蒸発乾燥した後、白色の固体であるA374E(560mg)を得た。直接に次の段階に用いた。
【0308】
1H NMR(CDCl
3,300MHz):δ 10.32(s,1H),7.31−7.34(m,1H),7.09−7.17(m,2H),4.42(t,J=5.1Hz,2H),4.20(t,J=5.1Hz,2H),3.30−3.41(m,4H),1.85(brs,4H)。
【0309】
段階D:室温で、A374E(206mg、0.732mmol)とA308A(150mg、0.578mmol)を、酢酸(6mL)とジクロロメタン(6mL)の混合溶液に加えて、4時間攪拌した後、NaBH
3CN(109mg、1.74mmol)を加えて、窒素存在下で、一晩反応させた。反応液を減圧乾燥させ、アセトニトリルで溶解させてから、HPLCで製造して、白色の固体であるA374(105mg,収率35%)を得た。
【0310】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.20−7.25(m,1H),7.11(t,J=9.3Hz,1H),6.93−6.95(m,2H),6.82−6.87(m,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.24−6.29(m,1H),5.11(dd,J=13.5,5.1Hz,1H),4.33−4.37(m,2H),4.20−4.27(m,4H),4.08−4.14(m,2H),3.12−3.22(m,4H),2.86−2.97(m,1H),2.62−2.71(m,1H),2.24−2.33(m,1H),2.01−2.06(m,1H),1.69−1.77(m,4H).LCMS:525.2([M+1]
+)。
【0311】
実施例49:化合物A349
[3−(4−((3,4−dimethoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione],A349。
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
N
2保護下で、A349A(100mg、0.23mmol)のDMF(5mL)溶液に、K
2CO
3(47.0mg、0.34mmol)を加えて、80℃(油浴)で、攪拌しながら一晩攪拌した。TCLで反応が完了したことを確認した後、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、逆相HPLCで精製して、白色の固体のA349(40mg、収率43%)を得た。
【0313】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.20(t,J=7.5Hz,1H),7.01(s,1H),6.85−6.92(m,3H),6.68(d,J=7.8Hz,1H),6.24−6.28(m,1H),5.08−5.14(m,1H),4.25−4.33(m,3H),4.18(d,J=17.1Hz,1H),3.72(s,3H),3.70(s,3H),2.87−2.99(m,1H),2.59−2.65(m,1H),2.24−2.37(m,1H),2.00−2.08(m,1H).LCMS:410.2([M+1]
+)。
【0314】
実施例50:化合物A350
3−(4−((3,4−dimethylbenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A350。
【化157】
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【0315】
窒素存在下、A350A(100mg、0.25mmol)のCH
3CN(5mL)溶液にCDI(62.0mg、0.38mmol)を加えて、95℃(油浴)で一晩攪拌した。TCLで反応が完了したことを確認した後、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、逆相HPLCで精製して、白色の固体のA350(61mg、収率65%)を得た。
【0316】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.01(s,1H),7.15−7.21(m,2H),7.04−7.10(m,2H),6.91(d,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=8.1Hz,1H),6.27−6.31(m,1H),5.11(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.28−4.33(m,3H),4.18(d,J=17.7Hz,1H),2.87−2.99(m,1H),2.60−2.65(m,1H),2.24−2.37(m,1H),2.19(s,3H),2.17(s,3H),2.02−2.07(m,1H).LCMS:378.2([M+1]
+)。
【0317】
上述した実施例50における合成方法を参照して、対応する基質で実施例50におけるA350Aを置換することで、下記の実施例51−55における化合物を合成することができる。
【0318】
実施例51:化合物A351
3−(4−((4−fluoro−3−methylbenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A351。
【化158】
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【0319】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.29(d,J=6.0Hz,1H),7.18−7.23(m,2H),7.06(t,J=9.6Hz,1H),6.92(d,J=7.2Hz,1H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),6.34(t,J=6.0Hz,1H),5.12(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.28−4.33(m,3H),4.18(d,J=17.4Hz,1H),2.87−2.99(m,1H),2.59−2.65(m,1H),2.26−2.37(m,1H),2.21(s,3H),2.01−2.08(m,1H).LCMS:382.1([M+1]
+)。
【0320】
実施例52:化合物A352
3−(4−((3−chloro−4−methylbenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A352。
【化159】
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【0321】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.01(s,1H),7.41(s,1H),7.17−7.30(m,3H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.61(d,J=8.1Hz,1H),6.39(t,J=6.0Hz,1H),5.12(dd,J=13.2,5.4Hz,1H),4.29−4.37(m,3H),4.18(d,J=17.1Hz,1H),2.87−2.99(m,1H),2.59−2.65(m,1H),2.25−2.39(m,4H),2.02−2.07(m,1H).LCMS:398.1([M+1]
+)。
【0322】
実施例53:化合物A353
3−(4−((3−fluoro−4−methylbenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A353。
【化160】
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【0323】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.11−7.24(m,4H),6.92(d,J=7.2Hz,1H),6.61(d,J=7.5Hz,1H),6.36−6.40(m,1H),5.12(dd,J=13.5,5.1Hz,1H),4.29−4.37(m,3H),4.19(d,J=17.4Hz,1H),2.86−2.99(m,1H),2.59−2.65(m,1H),2.24−2.39(m,1H),2.18(s,3H),2.01−2.07(m,1H).LCMS:382.1([M+1]
+)。
【0324】
実施例54:化合物A354
3−(4−((3−chloro−4−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A354。
【化161】
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【0325】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.44(d,J=1.8Hz,1H),7.32(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),7.09(d,J=8.7Hz,1H),6.93(d,J=7.2Hz,1H),6.65(d,J=8.1Hz,1H),6.35(t,J=5.9Hz,1H),5.09−5.15(m,1H),4.28−4.33(m,3H),4.18(d,J=16.8Hz,1H),3.81(s,3H),2.87−2.99(m,1H),2.58−2.67(m,1H),2.24−2.37(m,1H),2.01−2.09(m,1H).LCMS:414.1([M+1]
+)。
【0326】
実施例55:化合物A355
3−(4−((3,5−dimethoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A355。
【化162】
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【0327】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.03(s,1H),7.18−7.24(m,1H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=8.4Hz,1H),6.55(d,J=2.1Hz,2H),6.31−6.35(m,2H),5.12(dd,J=13.2,4.8Hz,1H),4.28−4.34(m,3H),4.19(d,J=16.8Hz,1H),3.33(s,6H),2.87−2.99(m,1H),2.58−2.67(m,1H),2.26−2.37(m,1H),2.02−2.08(m,1H).LCMS:410.2([M+1]
+)。
【0328】
実施例56:化合物A356
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A356。
【0329】
合成経路:
【化163】
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【0330】
実験部分
段階A:A356C(300mg、1.08mmol)と2−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(249mg、1.62mmol)を、メタノール(30mL)に溶解させてから、氷酢酸(0.5mL)を加えて、30℃(外温)まで加熱し、5時間攪拌した。Pd/C(10%,100mg,50%水)を加えて、30℃(外温)で水素化させ、一晩反応させた(水素バルーン)。減圧真空ろ過してPd/Cを除去し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、逆相C18(CH3CN:H2O=5%−35%、30分;35%−45%,30分;45%−55%、20分)で、凍結乾燥して、淡黄色の固体であるA356A(160mg、収率:35%)を得た。
【0331】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 12.06(br s,1H),7.55(br s,1H),7.29(t,J=9.0Hz,1H),7.16−7.22(m,2H),6.88(d,J=7.5Hz,1H),6.80(dd,J=12.6,2.4Hz,1H),6.71(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),6.61(d,J=8.1Hz,1H),6.28(t,J=6.0Hz,1H),4.68−4.74(m,0.01H),4.48(d,J=17.7Hz,1H),4.23−4.31(m,3H),3.72(s,3H),2.10−2.19(m,3H),1.93−2.01(m,1H)。
【0332】
段階B:A356A(160mg、0.39mmol)を乾燥DCM(20mL)に溶解させ、窒素存在下で、−40℃まで冷却させ、緩やかにSOCl
2(229mg、1.92mmol)を滴下して加え、終了後、DMF(5mg)を加えたDCM(1mL)溶液を加えた後、攪拌しながら2h反応させ、ピリジン(152mg、1.92mmol)を滴下して加え、この温度を維持しながら40分間攪拌し、Et
3N(195mg、1.92mmol)を加えた後、続いて2h反応させた。LCMSで反応が完了していなかったが、H
2O(10mL)を加えて、反応をクエンチし、水相は、DCMで(30mL×2)抽出し、有機相を合わせて、食塩水で洗浄(50mL×1)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、減圧乾燥を行い、残留物は、逆相C18カラム精製(CH
3CN:H
2O=5%−35%、30分;35%−45%、30分;45%−55%、20分)で、白色の固体のA356(70mg、収率:46%,97%ee)を得た。
【0333】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.99(br s,1H),7.31(t,J=9.0Hz,1H),7.24(t,J=7.8Hz,1H),6.94(d,J=7.2Hz,1H),6.82(dd,J=12.3,2.7Hz,1H),6.71−6.75(m,1H),6.68(d,J=7.8Hz,1H),6.20(t,J=6.0Hz,1H),5.08−5.14(m,0.04H),4.26−4.35(m,3H),4.17(d,J=16.8Hz,1H),3.74(s,3H),2.87−2.97(m,1H),2.57−2.66(m,1H),2.25−2.34(m,1H),2.00−2.09(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0334】
上述した実施例56における合成方法を参照して、対応する基質で段階Aにおける2−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒドで置換することで、下記の実施例57における化合物を合成することができる。
【0335】
実施例57:化合物A357
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A357。
【化164】
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【0336】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(br s,1H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),7.00−7.07(m,2H),6.89−6.93(m,2H),6.78−6.84(m,1H),6.61(d,J=8.4Hz,1H),6.30(t,J=5.4Hz,1H),5.07−5.13(m,0.03H),4.40(d,J=5.7Hz,2H),4.28(d,J=17.1Hz,1H),4.16(d,J=17.1Hz,1H),3.81(s,3H),2.85−2.97(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.24−2.34(m,1H),2.00−2.06(m,1H).LCMS:399.1([M+1]
+)。
【0337】
実施例58:化合物A379
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A379。
【0338】
合成経路
【化165】
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【0339】
実験部分
【化166】
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【0340】
段階A:A379A1(10.0g、27.8mmol)とA379A2(8.01g、33.4mmol)を、CH
3CN(250mL)に懸濁させ、その後、反応瓶にDIPEA(7.92g、61.3mmol)を加えて、窒素存在下、45℃まで加熱し、攪拌しながら、一晩反応させた。反応液を減圧乾燥させ、残留物は、DCM(300mL)と水(100mL)に溶解させて攪拌し、水層は、DCM(200mL×1)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水(200mL)で洗って、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させて、黄色の固体の粗生成物であるA379A(12.3g)を得た。
【0341】
【化167】
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【0342】
段階B:A379A(12.3g、粗生成物)をTHF(100mL)に溶解させ、1NのTBAFのTHF溶液(100mL)を加えて、25℃で水素化させ、一晩反応させた。LCMSでは反応は完了していなかったが、反応液に、EtOAc(200mL)とH
2O(200mL)を加えて、層状になるようにし、水相は、EtOAc(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水で(300mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、母液を乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物は、EtOAc(20mL)で叩解し、EtOAc(10mL)でろ過ケークを洗浄し、固体を乾燥して、白色の固体の生成物であるA379B(5.7g)を得た。または、母液シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(PE/EtOAc=1:4)して、白色の固体の生成物であるA379B(1.5g,2段階の収率:77%)を得た。
【0343】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.01(s,1H),7.54(br s,1H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),7.12−7.16(m,2H),6.96(dd,J=8.1,0.6Hz,1H),4.66−4.71(m,0.01H),4.47(d,J=17.7Hz,1H),4.29(d,J=17.7Hz,1H),2.08−2.17(m,3H),1.95−2.02(m,1H),1.31(s,9H)。
【0344】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
段階C:A379B(1.18g、3.52mmol)と2−フルオロ−5−メトキシベンジルクロリド(1.23g、7.04mmol)を、DMF(20mL)に加えて、その後、K
2CO
3(972mg、7.03mmol)を加えて、室温で攪拌しながら、一晩反応させた。LCMSで反応が完了したことを確認した後、減圧乾燥して、DMFを除去し、残留物にEtOAc(50mL)とH
2O(30mL)加えて溶解させ、水相は、EtOAc(50mL)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水で(50mL)洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、母液を減圧乾燥させ、残留物は、シリカゲルカラムで精製(MeOH/DCM=1/30)して、白色の固体の生成物(1.46g、収率:87%)を得た。白色の固体の生成物は、キラルカラムでA379C(650mg)とA379D(650mg)を分離させた。
【0346】
キラル分離製造条件:
流動相:Hexane/Et0H=40/60(V/V).サンプル濃度:100mg/ml(在流動相中).キラルカラム:IC;カラムモデル:20mm(I.D)×250mm(L);カラム粒径:5 um;カラム温度:35℃;注入量:250 μL;流速:10mL/分;検出波長:205nm。
【0347】
A379C:
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.55(br s,1H),7.46(t,J=8.1Hz,1H),7.28−7.34(m,2H),7.11−7.21(m,3H),6.92−6.97(m,1H),5.22(s,2H),4.49(d,J=18.0Hz,1H),4.36(d,J=18.0Hz,1H),3.73(s,3H),2.05−2.13(m,3H),1.96−2.02(m,1H),1.30(s,9H)。
【0348】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
段階D:A379C(650mg、1.37mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、0℃まで冷却させてから、反応瓶にトリフルオロ酢酸(10mL)滴下して加え、徐々に室温まで昇温し、攪拌しながら一晩反応させた。反応液を減圧乾燥させ、残留物を4mLのCH
3CNに溶解させ、逆相C18カラムで精製(40%のアセトニトリルの水溶液)し、凍結乾燥して、淡黄色の固体であるA379E(566mg、収率:99%)を得た。
【0350】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 12.08(br s,1H),7.58(br s,1H),7.46(t,J=8.1Hz,1H),7.28−7.35(m,2H),7.11−7.21(m,3H),6.92−6.97(m,1H),5.22(s,2H),4.51(d,J=17.7Hz,1H),4.37(d,J=17.7Hz,1H),3.73(s,3H),2.08−2.20(m,3H),1.96−2.05(m,1H)。
【0351】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
段階E:A379E(366mg、0.88mmol)を乾燥なDCM(35mL)とTHF(5mL)に溶解させ、窒素存在下で−40℃まで冷却させ、緩やかにSOCl
2(522mg、4.39mmol)を滴下して加え、終了後、DMF(5mg)のDCM(1mL)溶液を加えて、攪拌しながら1h反応させ、ピリジン(347mg、4.39mmol)を滴下して加え、この温度を維持しながら、40分間攪拌して、Et
3N(444mg、4.39mmol)を加えた後、続いて、1h反応させた。LCMSでは反応は完了していなかったが、H
2O(10mL)を加えて、反応をクエンチさせ、水相は、DCM(50mL)で抽出し、食塩水で(50mL×1)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物は、C18カラムで精製して、白色の固体であるA379(270mg、収率:77%,100%ee)を得た。
【0353】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.96(br s,1H),7.49(t,J=8.1Hz,1H),7.32−7.38(m,2H),7.11−7.21(m,2H),6.91−6.97(m,1H),5.23(s,2H),5.06−5.12(m,0.01H),4.37(d,J=17.4Hz,1H),4.21(d,J=17.4Hz,1H),3.72(s,3H),2.82−2.94(m,1H),2.57−2.60(m,1H),2.38−2.48(m,1H),1.92−1.97(m,1H).LCMS=400.1([M+1]
+)。
【0354】
上述した実施例58における合成方法を参照して、対応する基質で段階Cにおける2−フルオロ−5−メトキシベンジルクロリドを置換することで、下記の実施例59における化合物を合成することができる。
【0355】
実施例59:化合物A380
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−3−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A380。
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.95(br s,1H),7.49(t,J=7.8Hz,1H),7.31−7.37(m,2H),7.07−7.19(m,3H),5.26(s,2H),5.05−5.11(m,0.01H),4.36(d,J=17.4Hz,1H),4.20(d,J=17.4Hz,1H),3.83(s,3H),2.82−2.94(m,1H),2.51−2.60(m,1H),2.37−2.46(m,1H),1.92−1.99(m,1H).LCMS=400.1([M+1]
+)。
【0357】
実施例60:化合物A393
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A393。
【0358】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
段階A:化合物A379B(2.0g、6.0mmol)のDCM(30mL)溶液に、TFA(5mL)を加えて、25℃で、3時間攪拌し、減圧乾燥後、粗製品(1.7g)を得た。2−トリメチルシリルエタノール(3.55g、30mmol)、EDCI(2.3g、12.0mmol)とDMAP(733mg、6.0mmol)を、前記粗製品(1.7g)のDMF(5mL)溶液に加えて、35℃で、一晩攪拌しし、反応液を減圧乾燥させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(DCM/MeOH=40/1)して、製品A393A(1.6g、二つの段階の収率70%)を得た。
【0360】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 9.99(s,1H),7.54(s,1H),7.28(t,J=7.8Hz,1H),7.11−7.14(m,2H),6.96(d,J=7.8Hz,1H),4.47(d,J=18.0Hz,1H),4.28(d,J=18.0Hz,1H),3.92−3.99(m,2H),2.00−2.25(m,4H),0.80−0.85(m,2H),0.04(s,9H)。
【0361】
【化173】
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【0362】
段階B:K
2CO
3(750mg、5.40mmol)と2−フルオロ−4−メトキシベンジルクロリド(720mg、4.10mmol)を、A393A(1.02g、2.70mmol)のDMF(20mL)溶液に加え、反応液を30℃まで加熱させ、17時間攪拌した後、ろ過して、固体を除去し、ろ液を濃縮させてから、粗生成物を得て、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(DCM/MeOH=60/1)して、製品であるA393C(1.0g、72%)を得た。
【0363】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.43−7.54(m,3H),7.26−7.35(m,2H),7.14(s,1H),6.80−6.90(m,2H),5.16(s,2H),4.45(d,J=17.4Hz,1H),4.30(d,J=17.4Hz,1H),3.92−3.98(m,2H),3.77(s,3H),2.01−2.22(m,4H),0.79−0.84(m,2H)。
【0364】
段階C:キラル分離
【化174】
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【0365】
キラル分離製造条件:
流動相:MeOH/Et0H=50/50(V/V).サンプル濃度:120mg/mL.キラルカラム:IF;カラムモデル:20mm(I.D)×250mm(L);カラム粒径:5um;カラム温度:35℃;注入量:300μL;流速:9mL/分;検出波長:205nm。
【0366】
A393E
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.59(s,1H),7.45−7.54(m,2H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),7.29(d,J=7.2Hz,1H),7.20(s,1H),6.80−6.92(m,2H),5.18(s,2H),4.47(d,J=17.4Hz,1H),4.32(d,J=17.4Hz,1H),3.92−4.01(m,2H),3.78(s,3H),2.01−2.20(m,4H),0.80−0.85(m,2H),0.04(s,9H)。
【0367】
【化175】
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【0368】
段階D:TBAF(1N/THF,5mL)をA393E(500mg、0.97mmol)のTHF(5mL)溶液に加えて、50℃まで加熱し、攪拌してオーバーナイトし、冷却後、ろ過し、母液を濃縮した後、C18でカラム精製して、粗生成物(420mg)を得て、300mgの粗生成物のDCM(15mL)溶液を、−40℃まで冷却した後、DMF(1mL)とSOCl
2(428mg、3.60mmol)を滴下して加え、2時間攪拌した後、ピリジン(281mg、3.60mmol)を加え、続いて30分間攪拌した後、Et
3N(363mg、3.60mmol)を反応液に加え、続いて、−40℃で、1時間攪拌した後、反応液を水(80mL)に入れて、反応をクエンチさせ、DCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過、濃縮後、Prep−HPLCで分離してA393(200mg、2段階の収率:72%)を得た。
【0369】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.95(s,1H),7.48−7.53(m,2H),7.32−7.40(m,2H),6.80−6.91(m,2H),5.19(s,2H),4.35(d,J=17.4Hz,1H),4.19(d,J=17.4Hz,1H),3.78(s,3H),2.84−2.96(m,1H),2.37−2.59(m,2H),1.93−1.99(m,1H).LCMS:400.1([M+1]
+)。
【0370】
上述した実施例60における合成方法を参照して、対応する基質でA393Eを置換することで、下記の実施例61における化合物を合成することができる。
【0371】
実施例61:化合物A392
(R)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−methoxybenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A392。
【化176】
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【0372】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.95(s,1H),7.48−7.53(m,2H),7.32−7.40(m,2H),6.80−6.91(m,2H),5.19(s,2H),5.07−5.13(m,0.05H),4.35(d,J=17.7Hz,1H),4.19(d,J=17.7Hz,1H),3.78(s,3H),2.84−2.96(s,1H),2.36−2.59(m,2H),1.93−1.98(m,1H).LCMS:400.1([M+1]
+)。
【0373】
実施例62:化合物A385
3−(4−((2−fluoro−3−(methylamino)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A385。
【0374】
合成経路
【化177】
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【0375】
実験部分
段階A:化合物2−フルオロ−3−メチルアミノベンジルアルコールを、DCM(10mL)に溶解させ、SOCl
2(0.5mL)を加えて、攪拌しながら4時間反応させた。反応液を濃縮させて、黄色の固体の3−クロロメチル2−フルオロ−N−メチルアニリン塩酸塩(430mg)を得て、精製なしで、直接に次の段階に用いた。
【0376】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 9.97(br s,2H),7.05(t,J=8.1Hz,1H),6.84−6.92(m,2H),4.72(s,2H),2.74(s,3H)。
【0377】
段階B:A329B(300mg、1.03mmol)を、DMF(10mL)に溶解させ、3−クロロメチル2−フルオロ−N−メチルアニリン塩酸塩(259mg)とK
2CO
3(355mg、2.57mmol)を加えて、攪拌して、一晩反応させ、LCMSで大量の原料の残りが確認されたため、追加で3−クロロメチル2−フルオロ−N−メチルアニリン塩酸塩(150mg)とK
2CO
3(100mg、0.72mmol)を加えて、攪拌して一晩反応させた。原料が基本的に完全に反応したことを確認した後、減圧乾燥してDMFを除去し、残留物にEtOAc(20mL)と水(10mL)を加えて、層状になるようにし、水相は、EtOAc(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相は、食塩水(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥され、ろ過し、ろ液を減圧乾燥させ、残留物は、Prep−TLC(酢酸エチル/石油エーテル=4/1)で精製して、白色の固体のA385A(242mg,収率:55%)を得た。
【0378】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.55(br s,1H),7.45(t,J=7.8Hz,1H),7.27−7.33(m,2H),7.15(br s,1H),6.99(t,J=8.1Hz,1H),6.61−6.71(m,2H),5.59(br s,1H),5.20(s,2H),4.70(dd,J=10.5,4.5Hz,1H),4.47(d,J=17.7Hz,1H),4.33(d,J=17.7Hz,1H),3.48(s,3H),2.71(d,J=4.2Hz,3H),2.12−2.25(m,3H),1.99−2.09(m,1H)。
【0379】
段階C:A385A(242mg、0.56mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、K
2CO
3(234mg、1.69mmol)を加えて、80℃で攪拌し、一晩反応させた。反応物を濃縮させて、残留物で、HPLC精製し、凍結乾燥して、白色の固体の生成物であるA385(100mg,収率:45%)を得た。
【0380】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.71(br s,1H),7.50(t,J=8.1Hz,1H),7.32−7.38(m,2H),7.00(t,J=7.8Hz,1H),6.63−6.72(m,2H),5.61−5.62(m,1H),5.23(s,2H),5.10(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.37(d,J=17.7Hz,1H),4.21(d,J=17.7Hz,1H),2.84−2.96(m,1H),2.72(d,J=4.8Hz,3H),2.51−2.60(m,1H),2.37−2.47(m,1H),1.93−2.00(m,1H).LCMS=398.1([M+1]
+)。
【0381】
上述した実施例62における合成方法を参照して、対応する基質で段階Bにおける3−クロロメチル2−フルオロ−N−メチルアニリン塩酸塩を置換することで、下記の実施例63−66における化合物を合成することができる。
【0382】
実施例63:化合物A390
3−(4−((2−fluoro−5−(methylamino)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A390。
【化178】
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【0383】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.97(s,1H),7.48(t,J=7.8Hz,1H),7.33(t,J=7.2Hz,2H),6.96(t,J=9.3Hz,1H),6.63−6.66(m,1H),6.46−6.51(m,1H),5.58−5.63(m,1H),5.16(s,2H),5.06−5.12(m,1H),4.35(d,J=17.4Hz,1H),4.19(d,J=17.4Hz,1H),2.83−2.95(m,1H),2.54−2.62(m,4H),2.34−2.45(m,1H),1.91−1.99(m,1H).LCMS:398.1([M+1]
+)。
【0384】
実施例64:化合物A398
3−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)−piperidine−2,6−dione,A398。
【化179】
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【0385】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.92(br s,1H),7.46−7.51(m,2H),7.31−7.37(m,3H),7.16−7.22(m,1H),5.27(s,2H),5.05−5.11(m,1H),4.35(d,J=17.4Hz,1H),4.20(d,J=17.4Hz,1H),3.50−3.53(m,4H),3.43(s,2H),2.82−2.92(m,1H),2.53−2.60(m,1H),2.34−2.44(m,1H),2.23−2.29(m,4H),1.90−2.00(m,1H).LCMS:468.2[(M+1)
+]。
【0386】
実施例65:化合物A399
3−(4−((2−fluoro−3−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A399。
【化180】
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【0387】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(s,1H),7.49−7.54(m,2H),7.34−7.45(m,3H),7.19−7.24(m,1H),5.29(s,2H),5.08−5.14(m,1H),4.39(d,J=17.7Hz,1H),4.22(d,J=17.7Hz,1H),3.50−3.57(m,6H),2.84−2.98(m,1H),2.54−2.60(m,1H),2.34−2.47(m,5H),1.92−2.01(m,1H).LCMS:468.2([M+1]
+)。
【0388】
実施例66:化合物A407
3−(4−((2−fluoro−4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A407。
【0389】
合成経路:
【化181】
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【0390】
実験部分
段階A:A327A(300mg、0.85mmol)と4−(4−クロロメチル)−3−フルオロフェニルモルホリン塩酸塩(359mg、1.28mmol)を、DMF(15mL)に溶解させた後、反応瓶にK
2CO
3(352mg、2.55mmol)を加えて、40℃で一晩攪拌した。ろ過、濃縮して、DMFを除去し、残留物は、Prep−TLC(MeOH/DCM=1/15)で精製して、白色の固体の生成物であるA407B(430mg、収率:90%)を得た。
【0391】
1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ 7.51−7.56(m,2H),7.33(dd,J=11.4,1.5Hz,1H),7.17−7.21(m,3H),7.07(dd,J=7.5,1.5Hz,1H),5.24(s,2H),4.66−4.69(m,1H),4.44(d,J=17.7Hz,1H),4.32(d,J=17.7Hz,1H),3.55−3.58(m,4H),3.48(s,2H),2.29−2.39(m,4H),2.05−2.18(m,3H),1.95−2.01(m,1H),1.29(s,9H)。
【0392】
段階B:A407B(430mg、0.77mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、室温で、TFA(5mL)を滴下して加え、25℃で攪拌し、3h反応させた。LCMSで原料がなくなったことを確認した後、反応液を減圧乾燥させて、黄色の固体のA407C(387mg、収率:100%)を得た。
【0393】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.33(br s,1H),7.71(t,J=7.8Hz,1H),7.61(s,1H),7.33−7.47(m,3H),7.19(s,1H),7.09−7.11(m,1H),5.31(s,2H),4.69−4.72(m,1 H),4.48(d,J=17.7Hz,1H),4.38(s,2H),4.35(d,J=17.7Hz,1H),3.89−3.99(m,2H),3.57−3.67(m,2H),3.14−3.34(m,4H),3.10−2.17(m,3H),1.95−2.01(m,1H)。
【0394】
段階C:A407C(215mg、0.39mmol)をCH
3CN(15mL)に溶解させ、CDI(190mg、1.17mmol)を加えて、窒素存在下で、加熱、還流して、一晩攪拌した。LCMSで原料がなくなったことを確認した後、乾燥になるまで減圧乾燥を行い、残留物は、Prep−HPLCで精製して、白色の固体のA407(80mg、収率:43 %)を得た。
【0395】
1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ 10.96(br s,1H),7.51−7.56(m,1H),7.34−7.39(m,1H),7.11−7.21(m,3H),5.25(s,2H),5.05−5.11(m,1H),4.33(d,J=18.0Hz,1H),4.16(d,J=18.0Hz,1H),3.54−3.57(m,4H),3.48(s,2H),2.82−2.94(m,1H),2.49−2.56(m,1H),2.30−2.44(m,5H),1.91−1.99(m,1H).LCMS:486.2([M+1]
+)。
【0396】
実施例67:化合物A403
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A403。
【0397】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
段階A:A379B(1.0g、3.59mmol)と4−(3−(クロロメチル)−4−フルオロフェニル)モルホリン塩酸塩(1.23g、7.05mmol)を、DMF(20mL)に溶解させ、反応瓶にK
2CO
3(972mg、7.04mmol)を加え、25℃で一晩攪拌した。ろ過、濃縮して、DMFを除去し、残留物は、シリカゲルカラムで精製して、白色の固体の生成物であるA403A(1.3g、収率:80%)を得た。
【0399】
[A403A]
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.54(br s,1H),7.43−7.49(m,2H),7.28−7.34(m,3H),7.14−7.22(m,2H),5.26(s,2H),4.67−4.72(m,0.05H),4.50(d,J=17.4Hz,1H),4.33(d,J=17.4Hz,1H),3.49−3.56(m,4H),3.44(s,2H),2.25−2.34(m,4H),2.09−2.15(m,3H),1.94−2.03(m,1H),1.29(s,9H)。
【0400】
段階B:キラル分離.
キラルシリカゲルカラムによりA403Aを分離して、A403C(500mg)とA403E(500mg)を得た。
【0401】
キラル分離製造条件:流動相:Hexane/IPA=70/30(V/V)。サンプル濃度:100mg/mL;キラルカラム:IA;カラムモデル:30mm(I.D)×250mm(L);カラム粒径:5μm;カラム温度:35℃;注入量:250μL;検出波長:205nm;流速:50mL/分。
【0402】
A403C:
(S)−tert−butyl 5−amino−4−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)−5−oxopentanoate
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.55(br s,1H),7.43−7.49(m,2H),7.28−7.34(m,3H),7.16−7.22(m,2H),5.26(s,2H),4.66−4.71(m,1H),4.49(d,J=17.4Hz,1H),4.33(d,J=17.4Hz,1H),3.51−3.53(m,4H),3.43(s,23H),2.26−2.33(m,4H),2.02−2.16(m,3H),1.94−1.99(m,1H),1.29(s,9H)。
【0404】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
段階C:A403C(500mg、1.0mmol)をジクロロメタン(12mL)に溶解させ、0℃まで冷却した後、反応瓶にトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下して加え、緩やかに25℃まで昇温させ、一晩攪拌した。反応液を減圧乾燥させ、残留物は、CH
2Cl
2(20mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3を加えて、pHを8−9に調節し、濃縮し、残留物を逆相C18カラム精製(CH
3CN:H
2O=5−40%,40分)して、凍結乾燥して、淡黄色の固体であるA403D(400mg、収率:82%)を得た。
【0406】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.93(br s,1H),7.41−7.49(m,2H),7.26−7.32(m,3H),7.16−7.22(m,1H),7.06(br s,1H),5.25(s,2H),5.05−5.13(m,0.00H),4.60(d,J=17.7Hz,1H),4.30(d,J=17.7Hz,1H),3.50−3.52(m,4H),3.42(s,2H),2.22−2.32(m,4H),2.03−2.10(m,1H),1.81−1.94(m,3H)。
【0407】
段階D:A403D(400mg、0.82mmol)を乾燥DMF(1mL)、DCM(40mL)及びTHF(20mL)に溶解させ、窒素存在下で−40℃まで冷却させ、緩やかにSOCl
2(488mg、4.1mmol)を滴下して加え、終了後、1h攪拌させてから、ピリジン(324mg、4.1mmol)滴下して加え、この温度を維持して、40分間攪拌し、Et
3N(415mg、4.1mmol)を加えた後、続いて1h反応させた。LCMSでは反応は完了していなかったが、DCM(50mL)とH
2O(2mL)を加えて、反応をクエンチさせ、水相は、DCMで(50mL×2)抽出し、食塩水で(50mL×1)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧乾燥を行い、残留物は、C18カラム精製(CH
3CN:H
2O=5%−45%,40分)で白色の固体のA403(300mg、収率:78%,99%ee)を得た。
【0408】
1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ 10.96(br s,1H),7.46−7.51(m,2H),7.31−7.37(m,3H),7.16−7.22(m,1H),5.27(s,2H),5.05−5.13(m,0.04H),4.35(d,J=17.7Hz,1H),4.19(d,J=17.7Hz,1H),3.5−3.53(m,4H),3.43(s,2H),2.82−2.94(m,1H),2.49−2.58(m,1H),2.36−2.41(m,1H),2.26−2.32(m,4H),1.91−1.98(m,1H).LCMS:469.2([M+1]
+)。
【0409】
上述した実施例67における合成方法を参照して、対応する基質で4−(3−(クロロメチル)−4−フルオロフェニル)モルホリン塩酸塩を置換することで、下記の実施例68−69における化合物を合成することができる。
【0410】
実施例68:化合物A404
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−3−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A404。
【化185】
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【0411】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.94(s,1H),7.45−7.53(m,2H),7.31−7.42(m,3H),7.17−7.21(m,1H),5.28(s,2H),4.37(d,J=18.0Hz,1H),4.21(d,J=18.0Hz,1H),3.51−3.62(m,6H),2.82−2.95(m,1H),2.57−2.62(m,1H),2.28−2.42(m,5H),1.91−2.01(m,1H).LCMS:469.2([M+1]
+)。
【0412】
実施例69:化合物A406
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A406。
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.98(s,1H),7.47−7.55(m,2H),7.31−7.38(m,2H),7.16−7.20(m,2H),5.24(s,2H),5.06−5.12(m,0.04H),4.35(d,J=18.0Hz,1H),4.19(d,J=18.0Hz,1H),3.55(br,4H),3.47(s,2H),2.82−2.94(m,1H),2.48−2.57(m,1H),2.33−2.42(m,5H),1.91−1.96(m,1H).LCMS:469.2([M+1]
+)。
【0414】
実施例70:化合物A400
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−3−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A400.
【0415】
合成経路:
【化187】
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【0416】
実験部分
段階A:化合物A356C(400mg、1.44mmol)のMeOH溶液(30mL)に、2−フルオロ−3−(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド(481mg、2.16mmol)とHOAc(0.5mL)を加えて、30℃で一晩攪拌し、Pd/C(150mg、10%,50%水)を反応液に加えて、水素ガスの環境で、激しく3時間攪拌し、ろ過して固体を除去し、ろ液に対して、減圧乾燥した後、A400A(580mg)を得た。
【0417】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 7.57(br s,1H),7.06−7.31(m,5H),6.88−6.90(m,1H),6.58−6.60(m,1H),6.37(s,1H),4.26−4.54(m,4H),3.47−3.66(m,6H),2.23−2.37(m,4H),2.07−2.15(m,3H),1.85−1.97(m,1H)。
【0418】
段階B:A400A(480mg、0.99mmol)のDCM(20mL)溶液を、−40℃まで冷却した後、DMF(1mL)とSOCl
2(589mg、4.95mmol)を滴下して加え、2時間攪拌した後、ピリジン(383mg、4.95mmol)を加えて、再び30分間攪拌した後、Et
3N(501mg、4.95mmol)を反応液に加えて、−40℃で続いて1時間攪拌した後、反応液を水(80mL)に注いで、反応をクエンチさせ、DCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧乾燥してから、カラムクロマトグラフィー精製(DCM/MeOH=40/1)によってA400(251mg、54%)を得た。
【0419】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.20−7.31(m,3H),7.10(t,J=7.8Hz,1H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.65(d,J=7.8Hz,1H),6.29−6.32(m,1H),5.09−5.15(m,0.05H),4.43(d,J=5.1Hz,2H),4.31(d,J=17.1Hz,1H),4.19(d,J=17.1Hz,1H),3.49−3.64(m,6H),2.87−2.99(m,1H),2.58−2.65(m,1H),2.25−2.44(m,5H),2.01−2.06(m,1H).LCMS:468.2([M+1]
+)。
【0420】
上述した実施例70における合成方法を参照して、対応する基質で段階Aにおける2−フルオロ−3−(モルホリノメチル)ベンズアルデヒドを置換することで、下記の実施例71−72における化合物を合成することができる。
【0421】
実施例71:化合物A401
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione A401。
【化188】
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【0422】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.03(br s,1H),7.32(d,J=6.8Hz,1H),7.12−7.23(m,3H),6.94(d,J=7.6Hz,1H),6.62(d,J=8.0Hz,1H),6.34(t,J=6.0Hz,1H),5.11−5.16(m,0.4H),4.42(d,J=5.6Hz,2H),4.31(d,J=16.8Hz,1H),4.20(d,J=17.2Hz,1H),3.42−3.49(m,4H),3.37(s,2H),2.89−2.98(m,1H),2.58−2.67(m,1H),2.28−2.35(m,1H),2.18−2.26(m,4H),2.02−2.06(m,1H).LCMS:468.2[(M+1)
+]。
【0423】
実施例72:化合物A402
(S)−3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A402。
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.01(s,1H),7.30−7.35(m,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.05−7.13(m,2H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.27−6.31(m,1H),5.08−5.14(m,0.05H),4.38(d,J=5.4Hz,2H),4.28(d,J=17.4Hz,1H),4.16(d,J=17.4Hz,1H),3.54(br s,4H),3.42(s,2H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.62(m,1H),2.24−2.31(m,5H),1.98−2.06(m,1H).LCMS:468.2([M+1]
+)。
【0425】
実施例73:化合物A405
3−(6−fluoro−4−((4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A405。
【0426】
合成経路:
【化190】
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【0427】
段階A:−70℃で、窒素存在下で、(COCl)
2(152mg、1.2mmol)を、DMSO(156mg、2.0mmol)のDCM溶液(10mL)に加えて、温度−70℃を維持しながら、30分間攪拌し、その後、4−(モルホリノメチル)−ベンジルアルコール(207mg、1.0mmol)の3mLのDCM溶液を加えて、1時間攪拌した。Et
3N(405mg、4.0mmol)を滴下して加え、−70℃を維持しながら1時間攪拌した後、25℃まで昇温させ、水(10mL)を滴下して加え、反応をクエンチさせ、NaHCO
3溶液(5mL)を加えた。液相を分離し、水相は、10mLのDCMで抽出し、有機相を合わせて濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で、淡黄色の油状物であるA405A(180mg,収率:88%)を得た。
【0428】
1H NMR(CDCl
3,300MHz):δ 9.99(s,1H),7.84(d,J=7.8Hz,2H),7.51(d,J=8.1Hz,2H),3.70−3.73(m,4H),3.57(s,2H),2.46(t,J=4.2Hz ,4H)。
【0429】
段階B:25℃で、A405A(111mg、0.54mmol)とI−28(100mg、0.36mmol)をHOAc(6mL)とDCM(6mL)の混合溶液に加えて、3時間攪拌した後、NaBH
3CN(45mg、0.72mmol)を加えて、室温で一晩反応させた。さらにA405A(40mg、0.14mmol)を加え、40℃で6時間攪拌した。減圧乾燥で溶媒を除去した後NaHCO
3(10mL)およびDCM(25mL)を加え、分液し、水相をDCMで抽出し(20mL×2),有機相を合わせて、減圧乾燥で溶媒を除去した後、Prep−HPLCで精製(0.5%TFA)し、凍結乾燥して得た固体に5mLの飽和NaHCO
3溶液でpHを約8に調整し、DCMを用いて抽出(5mL×5)し、蒸発乾燥して、白色の固体の生成物であるA405(50mg、収率:30%)を得た。
【0430】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.01(s,1H),7.23−7.33(m,4H),6.72(br s,1H),6.60(dd,J=1.8Hz,7.5Hz,1H),6.42(dd,J=2.1Hz,12.6Hz,1H),5.09(dd,J=5.1Hz,13.2Hz,1H),4.35(d,J=5.4Hz,2H),4.27(d,J=17.4Hz,1H),4.14(d,J=17.4Hz,1H),3.53(br s,4H),3.41(s,2H),2.84−2.96(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.21−2.31(m,5H),2.01−2.05(m,1H).LCMS:467.2([M+1]
+)。
【0431】
実施例74:化合物A386
3−(4−((2−fluoro−4−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A386。
【0432】
合成経路:
【化191】
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【0433】
実験部分:
段階A:2−フルオロ−4−モルホリノメチルベンジルアルコール(1.0g、4.4mmol)のクロロホルム溶液(25mL)にSOCl
2(1.1g、9.2mmol)を加えた。加熱還流して、2時間反応した後、溶媒を蒸発乾燥させ、25mLのクロロホルムで2回蒸発させて、白色の固体であるA386A(1.2g,収率:97%)を得た。
【0434】
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ 11.98(br s,1H),7.70(d,J=10.8Hz,1H),7.63(t,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),4.82(s,2H),4.37(d,J=4.8Hz,2H),3.86−3.93(m,4H),3.07−3.21(m,4H)。
【0435】
段階B:A386A、A386B(0.8g、2.4mmol)、K
2CO
3(1.3g、9.6mmol)のDMF(20mL)溶液を、窒素で置換した後、40℃まで加熱させ、18時間反応させた。反応液を100mLの氷水に注いで、EtOAcで(20mL×5)抽出し、有機相を合わせて、水(20mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥した後、濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(PE:EtOAc=2:1〜1:1)で、白色の固体であるA386C(1.2g,収率:92%)を得た。
【0436】
1H NMR(CDCl
3,300MHz):δ 7.37−7.47(m,3H),7.10−7.16(m,3H),6.30(br s,1H),5.33(br s,1H),5.18(s,2H),4.86−4.91(m,1H),4.36−4.51(m,2H),3.71−3.74(m,4H),3.51(s,2H),2.45−2.48(m,4H),2.09−2.40(m,4H),1.42(s,9H)。
【0437】
段階C:A386C(1.2g、2.2mmol)のDCM(30mL)溶液にTFA(15mL)を加えて、35℃で攪拌し、2時間反応させた。反応液を減圧乾燥し、残留物は、Prep−HPLC精製によって、淡黄色の固体であるA386E(1.4g、収率:64%)を得た。
【0438】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 12.05(br s,1H),7.56(br s,2H),7.47(t,J=8.1Hz,1H),7.29−7.36(m,4H),7.15−7.22(m,1H),5.25(s,2H),4.68−4.73(m,1H),4.50(d,J=17.7Hz,1H),4.36(d,J=17.7Hz,1H),3.56−3.60(m,6H),2.26−2.45(m,2H),1.94−2.16(m,4H),1.72−1.77(m,2H)。
【0439】
段階D:A386E(421mg、0.867mmol)を、DCM/THF(50mL/5mL)に溶解させた後、−40℃まで降温し、SOCl
2(516mg、4.33mmol)のDCM(10mL)溶液を加えた。−40〜−20℃で、2時間反応した後、ピリジン(339mg、4.33mmol)を加えて、−40℃で0.5時間攪拌した後、Et
3N(438mg、4.33mmol)を加えた。緩やかに25℃まで昇温させ、0.5mLの水で反応をクエンチした。ろ過して、ろ過ケークは、5mLのCH
3CNで溶解させ、溶解しない物質は、蒸発乾燥して粗生成物を得て、DCMは、水(25mL×2)で洗浄し、食塩水(25mL)で洗浄し、蒸発乾燥させる。粗生成物を合わせて、prep−HPLC精製2回で、白色の固体であるA386(105mg,収率:26%)を得た。
【0440】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.95(s,1H),7.49−7.58(m,2H),7.34−7.40(m,2H),7.17−7.21(m,2H),5.26(s,2H),5.07−5.13(m,1H),4.38(d,J=17.7Hz,1H),4.22(d,J=17.7Hz,1H),3.58(br s,4H),3.49(br s,2H),2.84−2.96(m,1H),2.56−2.60(m,1H),2.30−2.43(m,5H),1.92−2.02(m,1H)。
【0441】
実施例75:化合物A425
3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A425。
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
上述した実施例67における合成方法を参照して、対応するラセミ混合物A403Aで置換すれば、実施例75における化合物A425を合成することができる。
【0443】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.95(s,1H),7.49−7.57(m,2H),7.33−7.40(m,2H),7.18−7.22(m,2H),5.26(s,2H),4.37(d,J=17.7Hz,2H),4.21(d,J=17.7Hz,1H),3.58−3.62(m,4H),3.49(s,2H),2.84−2.96(m,1H),2.27−2.58(m,6H),1.93−1.99(m,1H).LCMS=469.2([M+1]
+)。
【0444】
実施例76:化合物A427
3−deuterium−3−(4−((4−((2,6−dimethylmorpholino)methyl)−2−fluorobenzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A427。
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
上述した実施例67における合成方法を参照して、対応する基質で4−(3−(クロロメチル)−4−フルオロフェニル)モルホリン塩酸塩[4−(3−(chloromethyl)−4−fluorobenzyl)morpholinehydrochloride]を置換することで、実施例76における化合物A427を合成することができる。
【0446】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 10.97(s,1H),7.49−7.58(m,2H),7.34−7.41(m,2H),7.17−7.21(m,2H),5.26(s,2H),4.38(d,J=17.7Hz,1H),4.21(d,J=17.7Hz,1H),3.54−3.61(m,2H),3.47(s,2H),2.84−2.96(m,1H),2.53−2.68(m,3H),2.38−2.44(m,1H),1.93−1.99(m,1H),1.66(t,J=10.5Hz,2H),1.02(d,J=6.0Hz,6H).LCMS:497.2([M+1]
+)。
【0447】
実施例77:化合物A426
3−deuterium−3−(4−((2−fluoro−4−(morpholinomethyl)benzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione ,A426。
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
上述した実施例70における合成方法を参照して、対応するラセミ混合物A400Aを置換することで、実施例77における化合物A426を合成することができる。
【0449】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.00(s,1H),7.32(t,J=8.1Hz,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.05−7.13(m,2H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.27(t,J=6.0Hz,1H),5.07−5.13(m,0.01H),4.38(d,J=5.4Hz,2H),4.28(d,J=17.1Hz,1H),4.16(d,J=17.1Hz,1H),3.52−3.55(m,4H),3.42(s,2H),2.85−2.97(m,1H),2.56−2.65(m,1H),2.23−2.35(m,5H),1.99−2.06(m,1H).LCMS:468.2([M+1]
+)。
【0450】
実施例78:化合物A428
3−deuterium−3−(4−((4−((2,6−dimethylmorpholino)methyl)−2−fluorobenzyl)amino)−1−oxoisoindolin−2−yl)piperidine−2,6−dione,A428。
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
上述した実施例70における合成方法を参照して、対応する基質で段階Aにおける2−フルオロ−3−(モルホリノメチル)ベンズアルデヒドを置換することで、実施例78における化合物A428を合成することができる。
【0452】
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz):δ 11.02(s,1H),7.34(t,J=7.8Hz,1H),7.24(t,J=7.8Hz,1H) 7.06−7.13(m,2H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.67(d,J=7.8Hz,1H),6.28(t,J=5.7Hz,1H),4.40(d,J=5.1Hz,2H),4.30(d,J=17.1Hz,1H),4.18(d,J=17.1Hz,1H),3.52−3.61(m,2H),3.42(s,2H),2.87−2.99(m,1H),2.59−2.65(m,3H),2.35−2.25(m,1H),2.01−2.06(m,1H),1.63(t,J=10.5Hz,2H),1.01(d,J=6.0Hz,6H).LCMS:496.2([M+1]
+)。
【0453】
実施例
TNF−α活性阻害実験方法
健康なボランティアから末梢血を採取し、EDTA抗凝固剤で収集した。血液を、1640培地(Gibco、カタログ番号11875−093、USA)で5倍に希釈した後、96ウェル細胞培養プレート(Costar、カタログ番号3599、USA)に加えてから、10μLの本発明の一般式(I)に示される化合物のDMSO(Sigma、カタログ番号D2650、USA)溶液により処理して、化合物の最終濃度が100nMであり、DMSOの最終濃度は、0.2%である。37℃で、5%のCO
2インキュベーターで60分間インキュベートした後、反応系に10μLのLPS(Sigma、カタログ番号L−2880、USA)を加えて、最終濃度が10ng/mLであり、また、37℃で、5%のCO
2条件下で、6時間培養を続けた。上清を回収し、TNF−α含量をELISA方法BD Biosciences、カタログ番号555212、USA)によって測定した。プレートリーダーで吸光度を測定して、OD
450nmの値を測定して、OD
650nmの値を基準として、0.2%のDMSO培地を含む溶液対照群を0%の阻害とした。生データと標準曲線を記録した。4パラメーターの薬物阻害曲線をXL−fitソフトウェアによりプロットし、各化合物の阻害率を計算して、具体的には、表1のとおりである。
【0454】
【表1】
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【0455】
細胞増殖実験方法
MM.1S細胞(骨髓瘤細胞)(ATCC、カタログ番号CRL−2974)を、RPMI−1964培地(Gibco、カタログ番号A10491−01)を含む96−孔培養プレートに、ウェルプレート当たり1.8×103ウェルで接種し、37℃で、5%のCO
2インキュベーター内で24時間培養する。DMSO(Sigma、カタログ番号D2650)を用いて、化合物を20mmのストック溶液で分配し、培地で所望の濃度(DMSO終濃度が0.5%である)に希釈し各ウェルに入れた後、37℃で、5%のCO
2インキュベーター内で72時間インキュベートした。その後、20μlのMTS(Promega、カタログ番号G3581)を各ウェルに加えて、37℃で、5%のCO
2インキュベーター内でさらに1−4時間インキュベートした。OD
490nmを検出し、OD
650nmの値を基準として、0.5%のDMSO培地を含む溶液対照群を0%の阻害とした。GraphPad Prism 5ソフトウェアでは、可変スロープでIC
50値をプロットすることができ、具体的には、表2のとおりである。
【0456】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
CTG細胞増殖実験方法
Rec−1細胞(マントル細胞リンパ腫細胞)(ATCC、カタログ番号CRL−3004)、Namalwa.CSN/70細胞(バーキットリンパ腫細胞)(DSMZ,カタログ番号ACC−70)、WSU−DLCL−2細胞(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫細胞)(DSMZ、カタログ番号ACC−575)を、各ウェル(5−15)×10
3個の基準に応じて、特定の培地を含む低壁が白いい96−ウェル培養プレート(Corning、カタログ番号CLS3903)に接種し、37℃で、5%のCO
2インキュベーター内に置いて24時間培養した。化合物をDMSO(Sigma、カタログ番号276855)を用いて150mmのストック溶液で分配し、培地で所望の濃度(DMSO最終濃度が0.2%である)に希釈した後、各ウェルに添加し、37℃で、5%のCO
2インキュベーター内で72−120時間インキュベートした。その後、100μlのCellTiter−Glo細胞活性アッセイ試薬(Promega、カタログ番号G7570)を各ウェルに添加し、細胞をプレートシェーカー上で10分間混合して細胞溶解を誘導した。96ウェルプレートを室温で10分間放置して、発光シグナルを安定化させた。培養プレートの底に白いベースフィルムを貼り付け、EnSpire測定パネルを使用する。データ処理は、IC
50値のXLfitソフトウェアを介して行われ、具体的には、表3のとおりである。
【0458】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
以上は、本発明の具体的な実施形態に関して記述したが、当業者は、これらは、ただ例示的に説明するためであり、本発明の原理と実質を脱離しない前提の下で、これらの実施形態に対して、様々な変更または修正をすることができることを理解すべきである。従って、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲により確定されるものである。
治療及び/または予防のための有効量の請求項1乃至8の何れかの一項に記載のイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物及びプロドラッグ中の一種または多種を含むことを特徴とする薬物組成物。
前記薬物組成物は、さらに他の治療剤を含み、前記他の治療剤は、エロツズマブ(elotuzumab)、パルボシクリブ(palbociclib)、ニボルマブ(nivolumab)、ペンブロリズマブ(pembrolizumab)、パノビノスタット(panobinostat)、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、ペメトレキセド、トポテカン、アドリアマイシン、ボルテゾミブ、ゲムシタビン、ダカルバジン、デキサメタゾン、クラリスロマイシン、ビンクリスチン、シタラビン、リツキシマブ、トラスツズマブ、プレドニゾン、ドセタキセル、クロザピン注射液、Ublituximab、ロミデプシン(romidepsin)、HDAC阻害剤、アンドロゲン受容体阻害剤、アンドロゲン生合成阻害剤、BTK阻害剤、赤血球成長ホルモン、エルトロンボパグ(eltrombopag)、ミノサイクリン、CAR−T及びメルファラン中の一種または多種であることを特徴とする請求項12に記載の薬物組成物。
前記疾患、病症または病状には、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、甲状腺濾胞癌及び甲状腺乳頭癌、乳癌、前立腺癌、慢性リンパ性白血病、アミロイド症、I型複合性局所疼痛症候群、悪性黒色腫、神経根疾患、骨髄線維症、神経膠芽腫、膠肉腫、悪性神経膠腫、難治性形質細胞腫瘍、慢性骨髄単球性白血病、濾胞性リンパ腫、毛様体黒色腫及び慢性黒色腫、虹彩黒色腫、再発性眼メラノーマ、眼球外拡張メラノーマ、固形腫瘍、T細胞リンパ腫、赤血球リンパ腫、成熟単球及び単球性白血病、骨髄性白血病、中枢神経系リンパ腫、脳腫瘍、髄膜腫、脊髄腫瘍、甲状腺癌、非小細胞肺癌、卵巣癌、皮膚癌、腎細胞癌、骨髄線維症、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、大細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、星状細胞腫、肝細胞癌または原発性マクログロブリン血症が含まれることを特徴とする請求項14に記載の一般式(1)に示されるイソインドリン誘導体、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶形、立体異性体、同位体化合物、代謝物またはプロドラッグ。
4−(4−((2−fluoro−5−(morpholinomethyl)benzyl)oxy)−1−oxoisoindolin−2−yl)−5−oxopentanoate