特表2017-534009(P2017-534009A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スヌード ソチエタ レスポンサビリタ リミタータの特許一覧

<>
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000003
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000004
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000005
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000006
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000007
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000008
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000009
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000010
  • 特表2017534009-機能性を向上させた雪上車 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-534009(P2017-534009A)
(43)【公表日】2017年11月16日
(54)【発明の名称】機能性を向上させた雪上車
(51)【国際特許分類】
   E01H 4/02 20060101AFI20171020BHJP
   B60P 3/325 20060101ALI20171020BHJP
【FI】
   E01H4/02
   B60P3/325
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-540307(P2017-540307)
(86)(22)【出願日】2015年10月14日
(85)【翻訳文提出日】2017年5月19日
(86)【国際出願番号】EP2015073799
(87)【国際公開番号】WO2016059120
(87)【国際公開日】20160421
(31)【優先権主張番号】MI2014A001791
(32)【優先日】2014年10月15日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517316719
【氏名又は名称】スヌード ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・カンピ
(57)【要約】
雪上車(1)は、キャビン(2)を備え、前記キャビン(2)は、食料品及び/又は飲み物を準備して提供するためのギャレーが備え付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビン(2)を備え、前記キャビン(2)は、食料品及び/又は飲み物を準備して提供するためのギャレーが備え付けられていることを特徴とする、雪上車(1)。
【請求項2】
前記キャビン(2)は、下方部分(2a)と、前記下方部分に伸縮自在に接続される上方部分(3)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の雪上車。
【請求項3】
前記キャビンの前記上方部分(3)は、ヒンジで動かされ、開放可能な側面の壁を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の雪上車。
【請求項4】
前記雪上車は、前記キャビンの内部で、最適な内部温度を維持するための熱源を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の雪上車。
【請求項5】
前記雪上車は、前記キャビン(2)の下方部分に配置される廃水タンク(12)を含み、前記タンク(12)は、完全な排出を確実にするために、傾斜していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の雪上車。
【請求項6】
前記キャビンの内部にある前記ギャレーは、前記ギャレーの外部に配置される発電機によって電力を供給されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の雪上車。
【請求項7】
前記発電機は、ディーゼル燃料が注がれ、前記雪上車の燃料タンクに接続されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の雪上車。
【請求項8】
前記雪上車は、前記キャビン(2)の下方に配置され、前記キャビンを一定の水平位置で維持するように適応したリフト手段(20)を含み、前記リフト手段は、高さセンサ手段(30)により与えられる信号によって、制御され駆動されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の雪上車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性を向上させた雪上車(snow−cat)に関する。より詳しくは、本発明は、リフレッシュ/エンターテイメントの目的のために使用され得る雪上車に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、スキーヤーに対してスキーのゲレンデを閉鎖している時に、雪上車は、ゲレンデを「整備」するために、つまり、スキーヤーにとって最適な表面を作るために使用される。
【0003】
それゆえ、雪上車の使用は、ゲレンデの開放時に向けて準備するためにゲレンデが使用されていない時に限られる。
【0004】
そして、その使用の終了時、通常、雪上車はゲレンデに隣接する場所に停められる。
【0005】
さらに、スキーヤーが、あまりに多くの時間を使いすぎることなく、特に、あまりに遠く下方へと下降する必要がなく、ある下降と次の下降との間に、ゲレンデ外において、素早く食事をとれるようにし得るリフレッシュ場所を有する必要性が感じられる。
【0006】
しかしながら、明らかなように、アクセスが不便で困難な場合、特に、食料品を提供するのが困難な場合、リフレッシュ場所は一部の場所で提供することができない。
【0007】
それゆえ、リフレッシュ場所、山小屋、避難所、又は同様のものは、通常、容易にアクセス可能な場所で、つまり、利用可能な比較的広大な空間に作られる。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目標は、機能性を向上させた雪上車を提供することであって、それゆえ、機能性は、ゲレンデ整備の機能とリフレッシュ場所の機能との両方を実行することができる。
【0009】
それゆえ、本目標の範囲内において、本発明の目的は、ゲレンデに沿ったいかなる場所にも配置することができる雪上車を提供して、スキーヤーのためにリフレッシュ場所を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、ゲレンデを整備するために適応した従来の構造と、スキーヤーに対して素早く食事を提供するように適応した構造とを組み合わせる雪上車を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、非常に信頼できて、容易にそして実用的に実施でき、低コストである雪上車を提供することである。
【0012】
以下でより明らかになる、本目標、これらの目的、及び他の目的は、食料品及び/又は飲み物を準備して提供するためのギャレー(galley)が備え付けられていることを特徴とするキャビンを備える、雪上車によって達成される。
【0013】
本発明の別の特徴及び利点は、好ましい、しかし排他的でない、本発明による雪上車の実施形態の記載からより明らかになり、実施形態の記載は、添付図面において制限しない例によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による雪上車のキャビンにおける、透視した側面の立面図である。
図2】本発明による雪上車のキャビンにおける、断面平面図である。
図3図2のIII−III線に沿った、本発明による雪上車のキャビンにおける断面図である。
図4図3と同じ図であるが、作動していない構成における図である。
図5図3のV−V線に沿った断面図である。
図6図2のVI−VI線に沿った断面図である。
図7】本発明による雪上車のキャビンにおける平面図である。
図8】本発明による雪上車の側面の立面図である。
図9】本発明による雪上車の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
同一の参照番号が同一の要素を示す図に関して、参照番号1は本発明による雪上車(snow−cat)を示す。
【0016】
参照番号2が示すキャビンは、キャビンの下方部分2aに伸縮自在に連結される、上方又は屋根部分3を含む。
【0017】
図4で示す作動していない状態から、図1、3、5、及び6で示す作動している状態へと移動させるために、少なくとも1つの、そして好ましくは、複数の油圧ピストン4によって、キャビンの上方部分を上下させることが可能になる。このようにして、雪上車の障害になるものが含まれてもよく、特別な移動を行う必要なく、適応したトラックで容易に道路を移動することができる。
【0018】
キャビンの上方部分3は、キャビンの上方部分3の屋根6にヒンジで連結される壁面25を備える。壁面25は、屋根の面を増加させるために開放することができ、そのため、降雪の時にお客様により優れたカバーを提供し、さらに、食料が提供される開放部を構成する。
【0019】
それゆえ、本発明による雪上車の特性は、キャビンの上方部分3がほぼ完全に上昇可能であるという事実だけでなく、ユーザに対して食料品を提供するように適応したギャレーを有するという事実にもある。
【0020】
それゆえ、クックトップ(cooktop)7、電磁調理器(induction cooktop)8、蛇口が取り付けられた洗面台9、冷蔵庫9、及びギャレーを使用可能で機能的なものにするのに必要な全ての装備が、キャビンの内部にある。
【0021】
屋根3の上面6には換気(aspiration)のためのタレット(turret)10があり、下方の領域にフィルタ11を備える。
【0022】
下方の場所には、つまり、キャビンの底部には、少なくとも1つの廃水タンク12があり、それは隔離されており、その内部に確実に何も残らないように、少し傾いている。
【0023】
さらに、キャビンは、ディーゼル燃料の超低消費の(ベバストタイプ(Webasto(商標) type)の)ヒートポンプによる加熱システムを備え、加熱システムは、水供給タンク及び廃水タンクの液体状態と、食べ物のコールドチェーンにおける正の温度を確実にしている。
【0024】
操作部(operations)が、ユーザのいる高さよりも高い所にあるという問題を解決するために、本発明によるキャビンは、図2の参照番号15で示す格納可能な台を有し、台は、図示しない、手すり付きの階段によって操作者(operator)の高さまで、使用者を移動させることを可能にする。
【0025】
参照番号20は水タンクを示し、ヒートポンプ21に関して前方の位置に配置される。
【0026】
実質的に、本発明による雪上車は、ゲレンデにおけるスキーヤーのための、統合されたギャレーを有するリフレッシュ場所としての機能だけでなく、ゲレンデ整備の標準機能も実行を可能にする。
【0027】
そして、雪上車は、外部の照明アセンブリ、オーディオシステム、及びビデオコンテンツを提供するためのモニタを完備し、全て、(図示しない、)ゲレンデ整備の前方のブレードに取り付けられた、適用した容器に入れられた発電機によって電力を供給される。
【0028】
発電機には、雪上車の燃料タンク内のディーゼル燃料が注がれ、さらに、油圧ピストン4による屋根3の動きが、雪上車の静圧システム(hydrostatic system))によって達成される。
【0029】
雪上車は、険しい場所で作動することが要求され、雪上車を停めるための平らな場所を必ずしも探せるとは限らない。このため、雪上車ひいてはそのキャビンが傾いている事実によって妨げられることなく、雪上車のキャビンによって、操作者(operator)が雪上車をリフレッシュ場所として使用できるのは重要なことである。
【0030】
それに応じて、キャビン2の下方部分は、例えば、油圧又はエアピストンを備えるリフト手段20を備える。油圧又はエアピストンは、キャビンの床下を押すように配置され、それゆえ、雪上車が停められる地面の形状とは独立して、キャビンを常に水平に維持している。
【0031】
リフト手段20は、高さセンサ手段30により提供される信号によって、適切に制御され駆動される。高さセンサ手段30は、キャビンの傾きの度合いを提供するように適応して、それゆえ、キャビン2の縦の延長に沿った軸と、キャビンの横の延長に沿った軸の2つの異なる軸周りの傾きの度合いを補うことによって、キャビンの姿勢を復元するようにリフト手段を駆動する。
【0032】
このように、キャビンは、理想的な水平な地面に関して平行に維持される。
【0033】
1つの車で、雪整備及びリフレッシュ場所の二重の機能を統合するのを可能にするという点で、本発明による雪上車は、設定された目標及び目的を完全に達成するということが、実際に判明した。
【0034】
従って、想定される雪上車は、数多くの修正及び変形を許すことができ、全ては、添付の請求項の範囲内にある。
【0035】
さらに、全ての細部は、他の、技術的に同等の要素によって置き換えられてもよい。
【0036】
実際に採用される材料と、付随する寸法及び形状は、要求されるもの及び技術の状態に応じていかなるものであってもよい。
【0037】
本出願が優先権を主張するイタリアの特許出願番号MI2014A001791(102014902301163)の開示は、参照によってここに組み込まれる。
【0038】
いかなる請求項でも言及されている技術的な特徴が参照符号に従う所において、これらの参照符号は、請求項の理解度を向上させる目的のためだけに含まれている。そして、それに応じて、当該参照符号による例で識別される各々の要素の解釈において、当該参照符号は、いかなる制限の効果も持たない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】