特表 2017-534330 異種内容物の貯蔵容器

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】特表2017-534330(P2017-534330A)

(43)【公表日】2017年11月24日

(54)【発明の名称】異種内容物の貯蔵容器

(51)【国際特許分類】

   A45D 34/06 20060101AFI20171027BHJP

   A45D 34/00 20060101ALI20171027BHJP

   A45D 34/04 20060101ALI20171027BHJP

   A45D 40/06 20060101ALI20171027BHJP

   A45D 40/18 20060101ALI20171027BHJP

   B65D 83/00 20060101ALI20171027BHJP

【ＦＩ】

   A45D34/06

   A45D34/00 510B

   A45D34/04 515Z

   A45D40/06 A

   A45D40/18 A

   B65D83/00 B

   B65D83/00 J

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

【全頁数】14

(21)【出願番号】特願2017-515910(P2017-515910)

(86)(22)【出願日】2015年8月17日

(85)【翻訳文提出日】2017年5月22日

(86)【国際出願番号】KR2015008557

(87)【国際公開番号】WO2016047925

(87)【国際公開日】20160331

(31)【優先権主張番号】10-2014-0128403

(32)【優先日】2014年9月25日

(33)【優先権主張国】KR

(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ

(71)【出願人】

【識別番号】515033496

【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー，リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】110001807

【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所

(72)【発明者】

【氏名】キム ユソブ

(72)【発明者】

【氏名】ソ ジュンヨン

【テーマコード（参考）】

3E014

【Ｆターム（参考）】

3E014AA01

3E014PA01

3E014PC08

3E014PC18

3E014PE14

3E014PE25

3E014PF10

(57)【要約】

本発明に係わる異種内容物の貯蔵容器は、一つの容器本体内部に液状内容物と固形内容物とを収容し、容器本体の回転方向により液状内容物と固形内容物を容器本体の上側または下側に選択的に引き出して使用できるようにすることにより、異種内容物の携帯を容易にするだけでなく、ユーザーの利便性を向上させることができる。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

液状内容物が貯蔵される第１貯蔵容器と、
固形内容物が貯蔵される第２貯蔵容器と、
前記第１貯蔵容器及び前記第２貯蔵容器を収容し、前記第１貯蔵容器及び前記第２貯蔵容器を挿入、引き出しすることができるように上端と下端が開口して形成され、その内周面の両側に螺旋状溝が形成された上部回転体と、前記上部回転体の下部に回転可能に結合される下部回転体と、で構成される容器本体と、
前記第１貯蔵容器の上部に結合され、前記第２貯蔵容器を収容する空間を有し、前記第２貯蔵容器を挿入かつ引き出しすることができるように上端が開口し、前記上部回転体および前記下部回転体の回転によって、それぞれ前記第１貯蔵容器および前記第２貯蔵容器のいずれか一方を昇降させる昇降部材と、
前記昇降部材を囲み、前記下部回転体に結合され、前記下部回転体の回転に連動して回転し、かつ、前記昇降部材を昇降させる昇降ガイド部材と、を有し、
前記上部回転体および下部回転体の回転方向によって、それぞれ前記第１貯蔵容器および前記第２貯蔵容器のいずれか一方を容器本体から引き出して、液状内容物または固形内容物を選択的に使用することができるように構成される
ことを特徴とする、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項2】

前記昇降ガイド部材の両側面には、
前記昇降部材の垂直移動をガイドするために垂直ガイド溝が形成され、前記垂直ガイド溝は、前記昇降ガイド部材の上端から下部に向かって形成され、前記上部回転体または前記下部回転体を一方の側に回転する時、前記昇降部材の上方への移動をガイドし、前記上部回転体の上側に前記第２貯蔵容器を引き出すことができる第１垂直ガイド溝と、
前記第１垂直ガイド溝から延長して形成され、前記上部回転体または前記下部回転体を他方の側へ回転させる時、前記昇降部材の下方への移動をガイドし、前記下部回転体の下側に前記第１貯蔵容器を引き出すことができる第２垂直ガイド溝と、を有する
ことを特徴とする、請求項１に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項3】

前記昇降部材の両側面には、前記垂直ガイド溝及び前記螺旋状溝に挿入され、前記上部回転体または前記下部回転体の回転によって、前記垂直ガイド溝及び前記螺旋状溝に沿って移動するガイド突起が具備される
ことを特徴とする、請求項２に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項4】

前記ガイド突起が前記第１垂直ガイド溝に沿って上方へ移動した後に、前記ガイド突起を定置させる第１定置溝が、前記第１垂直ガイド溝から延長して形成され、前記第１定置溝には前記ガイド突起を支持する第１支持突起が形成される
ことを特徴とする、請求項３に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項5】

前記第２垂直ガイド溝の端には、前記ガイド突起が前記第２垂直ガイド溝に沿って下方向に移動した後に、前記ガイド突起を固定させる第２固定溝が形成され、前記第２固定溝には前記ガイド突起を支持する第２支持突起が形成される
ことを特徴とする、請求項３に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項6】

前記昇降部材は、前記第１貯蔵容器の上部に螺合する結合部と、前記第１貯蔵容器に挿入できるように下方へ延在する支持台と、前記支持台の端に結合され液状内容物を吸収する内容物塗布チップと、をさらに含む
こと特徴とする、請求項１に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【請求項7】

前記第１貯蔵容器の上部には、前記内容物塗布チップを引き出す時に、前記内容物塗布チップに付着した液状内容物を掃き出すワイパーが結合される
ことを特徴とする、請求項６に記載の、異種内容物の貯蔵容器。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、異種内容物の貯蔵容器に関し、より詳細には、一つの容器本体内部に液状内容物と固形内容物を収容し、容器本体の回転により液状内容物と固形内容物を前記容器本体の上部または下部へ選択的に引き出して使用できるようにすることで、携帯が容易であるだけでなく、ユーザーの利便性を向上することができる異種内容物の貯蔵容器に関する。

【背景技術】

【0002】

一般的に、目、唇の化粧をする時には、ユーザーの好みによって液状内容物または固形内容物のうち、いずれかを選択して化粧をするが、液状内容物か固形内容物かによって使用方法が異なるため、それぞれ異なる容器に貯蔵した状態で販売される。

【0003】

例えば、唇の化粧に使用される口紅は、液状の口紅及び固形リップスティックの二つの種類が存在し、このうち、固形リップスティックの場合、蓋を開けた後、容器の下部に具備される回転体を回転させ、固形のスティック（ｓｔｉｃｋ）を上昇させて外部へ突出させ、使用後にはスティックを下降させて容器内に収容する。

【0004】

また、液状の口紅の場合、液状内容物が貯蔵された第１貯蔵容器にブラシなどの塗布手段を挿入、引き出しすることができるように構成し、未使用時は、塗布手段を第１貯蔵容器に挿入した状態にし、使用時は、塗布手段を第１貯蔵容器から引き出して、塗布手段に付着した液状内容物を使用する。

【0005】

従来、ユーザーが、前述した固形リップスティックと液状の口紅を、自分の好みによって選択的に使用する場合、前記のような固形リップスティックと液状の口紅は、それぞれ分離された状態で販売されるため、ユーザーが固形リップスティックと液状の口紅をそれぞれ携帯する必要があるので、携帯が容易でなくユーザーに煩わしさをもたらすという問題があった。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明は、上述した問題点を解決するために創作されたもので、本発明の目的は、一つの容器本体内部に液状内容物と固形内容物とを収容し、容器本体の回転により液状内容物と固形内容物とを容器本体の上下部へ選択的に引き出して使用できるように構成することで、携帯が容易であるだけでなく、ユーザーの利便性を向上することができる、異種内容物の貯蔵容器を提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記のような問題点を解決するために、本発明に係る異種内容物の貯蔵容器は、液状内容物が貯蔵される第１貯蔵容器と、固形内容物が貯蔵される第２貯蔵容器と、前記第１貯蔵容器及び前記第２貯蔵容器を収容し、前記第１貯蔵容器及び第２貯蔵容器を挿入、引き出しすることができるように上端と下端が開口して形成され、その内周面の両側に螺旋状溝が形成された上部回転体と、前記上部回転体の下部に回転可能に結合される下部回転体と、で構成される容器本体と、前記第１貯蔵容器の上部に結合され、前記第２貯蔵容器を収容する空間を有し、前記第２貯蔵容器を挿入かつ引き出しすることができるように上端が開口し、前記上部回転体および下部回転体の回転によって昇降し、それぞれ前記第１貯蔵容器および第２貯蔵容器のいずれか一方を昇降させる昇降部材と、前記昇降部材を囲み、前記下部回転体に結合され、前記下部回転体の回転に連動して回転し、かつ、前記昇降部材を昇降させる昇降ガイド部材と、を有し、前記上部回転体および下部回転体の回転方向によって、前記第１貯蔵容器および前記第２貯蔵容器のいずれか一方を容器本体から引き出して、液状内容物または固形内容物を選択的に使用することができるように構成されることを特徴とする。

【0008】

また、前記昇降ガイド部材の両側面には、前記昇降部材の垂直移動をガイドするために垂直ガイド溝が形成され、前記垂直ガイド溝は、前記昇降ガイド部材の上端から下部に向かって形成され、前記上部回転体または下部回転体を一方の側に回転する時、前記昇降部材の上方への移動をガイドし、前記上部回転体の上側に前記第２貯蔵容器を引き出すことができる第１垂直ガイド溝と、前記第１垂直ガイド溝から延長して形成され、前記上部回転体または前記下部回転体を他方の側へ回転させる時、前記昇降部材の下方への移動をガイドし、前記下部回転体の下側に前記第１貯蔵容器を引き出すことができる第２垂直ガイド溝と、を有することを特徴とする。

【0009】

また、前記昇降部材の両側面には、前記垂直ガイド溝及び前記螺旋状溝に挿入され、前記上部回転体または前記下部回転体の回転によって、前記垂直ガイド溝及び前記螺旋状溝に沿って移動するガイド突起が具備されることを特徴とする。

【0010】

また、前記ガイド突起が前記第１垂直ガイド溝に沿って上方へ移動するとき、前記ガイド突起を定置させる第１定置溝が、前記第１垂直ガイド溝から延長して形成され、前記第１定置溝に前記ガイド突起を支持する第１支持突起が形成されることを特徴とする。

【0011】

また、前記第２垂直ガイド溝の端には、前記ガイド突起が前記第２垂直ガイド溝に沿って下方へ移動するとき、前記ガイド突起を定置させる第２定置溝が形成され、前記第２定置溝には、前記ガイド突起を支持する第２支持突起が形成されることを特徴とする。

【0012】

また、前記昇降部材は、前記第１貯蔵容器の上部に螺合する結合部と、前記第１貯蔵容器に挿入できるように下方へ延在する支持台と、前記支持台の端に結合され液状内容物を吸収する内容物塗布チップと、をさらに含むこと特徴とする。

【0013】

また、前記第１貯蔵容器の上部には、前記内容物塗布チップを引き出す時に、前記内容物塗布チップに付着した液状内容物を掃き出すワイパーが結合されることを特徴とする。

【発明の効果】

【0014】

以上のように、本発明によれば、一つの容器本体内部に液状内容物と固形内容物を収容し、容器本体の回転により液状内容物と固形内容物を容器本体の上部または下部へ選択的に引き出して使用できるように構成することにより、携帯が容易であるだけでなく、ユーザーの利便性を向上することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物の貯蔵容器の構成を示す分解斜視図である。

【図2】本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物の貯蔵容器の構成を示す組立断面図である。

【図3】図３（ａ）及び（ｂ）は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の第１貯蔵容器の引き出し過程を示す説明図である。

【図4】図４（ｃ）及び（ｄ）は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の第１貯蔵容器の引き出し過程を示す説明図である。

【図5】図５（ａ）及び（ｂ）は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の第２貯蔵容器の引き出し過程を示す説明図である。

【図6】図６（ｃ）及び（ｄ）は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の第２貯蔵容器の引き出し過程を示す説明図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図面に記載された同一の参照符号は同一の部材を示す。

【0017】

図１は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の構成を示す分解斜視図であり、図２は、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器の構成を示す組立断面図である。

【0018】

図１及び２を参照すると、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物貯蔵容器は、第１貯蔵容器１００、第２貯蔵容器２００、容器本体３００、昇降部材４００、及び、昇降ガイド部材５００を有する。

【0019】

第１貯蔵容器１００は、液状内容物Ｍ１を貯蔵するもので、その上部には、液状内容物Ｍ１を排出することができるように排出部１１０を具備し、排出部１１０の外周面には、後述する昇降部材４００とのねじ結合ができるように、第１ネジ山１１１が形成される。

【0020】

また、排出部１１０には、内容物塗布チップ４４０を引き出す時に、内容物塗布チップ４４０に付着した液状内容物Ｍ１を掃き出し、第１貯蔵容器１００へ回収するワイパー６００が結合されることが好ましい。

【0021】

第２貯蔵容器２００は固形内容物Ｍ２を収容するもので、本発明において、第２貯蔵容器２００は、固形内容物Ｍ２が上下逆転した状態で、容器本体３００の内部に収容されることが特徴であり、追加のキャップがなくても、外気との接触を遮断することができる。

【0022】

また、第２貯蔵容器２００は、容器本体３００の内部に収容された状態で、上部回転体３１０を一方の側へ回転させる時、昇降部材４００が上昇することによって、上部回転体３１０の上側へ回転台２１０が露出するように構成され、ユーザーが上側へ露出した回転台２１０を把持して、第２貯蔵容器２００を容器本体３００から引き出した後、回転台２１０を回転させて固形内容物Ｍ２を使用することができる。

【0023】

一方、第２貯蔵容器２００は、固形内容物Ｍ２を支持するホルダーと、ホルダーの下部に位置し、回転によってホルダーを昇降させる回転台と、ホルダーの昇降をガイドするガイド部と、固形内容物Ｍ２の挿入、引き出しが行われる収容管と、で構成され、ホルダー、回転台、ガイド部、収容管等の構造は、本発明が属する技術分野で公知技術であるため、詳細な説明は省略する。

【0024】

容器本体３００は、第１貯蔵容器１００及び第２貯蔵容器２００を収容し、その上端と下端から第１貯蔵容器１００、及び、第２貯蔵容器２００を挿入、引き出しすることができるように、上端と下端を開口して形成された円筒形であり、内周面の両側にガイド突起４１０の移動をガイドするための螺旋状溝３１１が形成された上部回転体３１０と、上部回転体３１０の下部に回転可能に結合される下部回転体３２０と、で構成される。

【0025】

本発明において、容器本体３００は、上部回転体３１０または下部回転体３２０の回転方向によって、第１貯蔵容器１００または第２貯蔵容器２００を容器本体３００から引き出すことができるようにしたことが特徴である。これにより、ユーザーが必要によって液状内容物Ｍ１または固形内容物Ｍ２を選択的に使用することができる。

【0026】

昇降部材４００は、容器本体３００の内側に収容され、上部回転体３１０または下部回転体３２０の回転によって昇降され、第１貯蔵容器１００または第２貯蔵容器２００を昇降させるもので、その両側面には垂直ガイド溝５１０及び螺旋状溝３１１に挿入され、上部回転体３１０または下部回転体３２０の回転によって垂直ガイド溝５１０及び螺旋状溝３１１に沿って移動し、第１貯蔵容器１００または第２貯蔵容器２００を容器本体３００から挿入、引出しすることができるガイド突起４１０を具備する。

【0027】

昇降部材４００は、第１貯蔵容器１００の上部に結合され、昇降部材４００の昇降に合わせて、第１貯蔵容器１００が一緒に移動することができるように、第１貯蔵容器１００の第１ネジ山１１１に螺合する、第２ねじ山４２１が下部に形成された結合部４２０を具備する。

【0028】

結合部４２０は、第１貯蔵容器１００の開口された上部を閉栓し、第１貯蔵容器１００の内部へ空気が流入することを防止し、中央部には、第１貯蔵容器１００に挿入できるように下方へ延在する支持台４３０と、支持台４３０の端に結合されて液状内容物を吸収する内容物塗布チップ４４０と、を具備する。

【0029】

一方、昇降部材４００の上部には、第２貯蔵容器２００を収容する空間が形成された、固形内容物収容部４５０が設けられ、固形内容物収容部４５０は第２貯蔵容器２００を挿入、引き出しすることができるように上端を開口して形成する。

【0030】

昇降ガイド部材５００は、昇降部材４００を囲んで、下部回転体３２０に結合され、下部回転体３２０の回転に伴って一緒に回転し、昇降部材４００を昇降させるもので、その両側面には、昇降部材４００の垂直移動をガイドするように垂直ガイド溝５１０が形成される。

【0031】

垂直ガイド溝５１０は、昇降ガイド部材５００の上端から下部へ形成され、上部回転体３１０または下部回転体３２０を一方の側へ回転させる時、昇降部材４００の上方移動をガイドし、上部回転体３１０の上側へ第２貯蔵容器２００を引き出すことができる第１垂直ガイド溝５１１と、第１垂直ガイド溝５１１から延長して形成され、上部回転体３１０または下部回転体３２０を他方の側へ回転させる時、昇降部材４００の下方移動をガイドし、下部回転体３２０の下側へ第１貯蔵容器１００を引き出すことができる第２垂直ガイド溝５１２と、で構成される。

【0032】

一方、昇降ガイド部材５００には、第１垂直ガイド溝５１１から延びて、ガイド突起４１０が第１垂直ガイド溝５１１に沿って上方へ移動するとき、ガイド突起４１０を固定させる第１固定溝５２０が形成され、第１固定溝５２０には、ガイド突起４１０が第１固定溝５２０に位置した状態で、第２貯蔵容器２００を引き出す時に、ガイド突起４１０が第１固定溝５２０から離脱することを防止するためにガイド突起４１０を支持する第１支持突起５２１が形成される。

【0033】

また、昇降ガイド部材５００には、第２垂直ガイド溝５１２の端から延びて、ガイド突起４１０が第２垂直ガイド溝５１２に沿って下方へ移動する時、ガイド突起４１０を固定させる第２固定溝５３０が形成され、第２固定溝５３０には、ガイド突起４１０が第２固定溝５３０に位置した状態で内容物塗布チップ４４０を介して内容物を塗布する時に、ガイド突起４１０が第２固定溝５３０から離脱し、昇降部材４００が移動することを防止するために、ガイド突起４１０を支持する第２支持突起５３１が形成される。

【0034】

一方、昇降ガイド部材５００には、未使用時、容器本体３００に第１貯蔵容器１００及び第２貯蔵容器２００が収容されている状態で、ガイド突起４１０を定置する定置部５４０が形成される。

【0035】

以下、図３（ａ）、（ｂ）と図４（ｃ）、（ｄ）を参照して、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物の貯蔵容器が有する第１貯蔵容器の引き出し過程を説明する。

【0036】

図３（ａ）、（ｂ）と図４（ｃ）、（ｄ）を参照すると、未使用時、ガイド突起４１０が定置部５４０に定置されている状態で、上部回転体３１０または下部回転体３２０を一方の側へ回転させると、昇降部材４００のガイド突起４１０が第２垂直ガイド溝５１２に沿って移動し、昇降部材４００が下降する。これにより、昇降部材４００の下部に結合されている第１貯蔵容器１００が一緒に下降し、下部回転体３２０の下側へ引き出される。

【0037】

上記のように、下部回転体３２０の下側へ第１貯蔵容器１００の引き出しが行われると、第１貯蔵容器１００を回転し、第１貯蔵容器１００と昇降部材４００の螺合を解除した後、容器本体３００を把持した状態で内容物塗布チップ４４０を第１貯蔵容器１００から引き出して、唇の化粧をすることができる。

【0038】

前記のように、内容物塗布チップ４４０を介して唇の化粧を進める時、ガイド突起４１０は、第２固定溝５３０に位置し、内容物塗布チップ４４０の唇への接触による圧力によってガイド突起４１０が第２固定溝５３０から離脱し、昇降部材４００が移動することを防止するために、第２固定溝５３０は、ガイド突起４１０を支持する第２支持突起５３１を具備することが好ましい。

【0039】

以下、図５（ａ）、（ｂ）と図６（ｃ）、（ｄ）を参照して、本発明の好ましい実施形態に係る異種内容物の貯蔵容器の第２貯蔵容器の引き出し過程を説明する。

【0040】

図５（ａ）、（ｂ）と図６（ｃ）、（ｄ）を参照すると、未使用時、ガイド突起４１０が定置部５４０に定置されている状態で、上部回転体３１０または下部回転体３２０を他方の側へ回転させると、昇降部材４００のガイド突起４１０が第１垂直ガイド溝５１１に沿って移動し、昇降部材４００が上昇する。これにより、昇降部材４００の上部に定置されている回転台２１０に上昇圧力が伝達され、第２貯蔵容器２００が一緒に上昇し、回転台２１０が上部回転体３１０の上側へ露出する。

【0041】

上記のように、上部回転体３１０の上側に回転台２１０が露出すると、回転台２１０を把持して、第２貯蔵容器２００を容器本体３００から引き出した後、回転台２１０を回転して固形内容物Ｍ２を使用することができる。

【0042】

上記のように、容器本体３００から第２貯蔵容器２００を引き出した時、ガイド突起４１０は、第１固定溝５２０に位置するが、第２貯蔵容器２００を引き出す圧力によってガイド突起４１０が第１固定溝５２０から離脱することを防止するために、第１固定溝５２０にはガイド突起４１０を支持する第１支持突起５２１を具備することが好ましい。

【0043】

上記のように、本発明は、上部回転体３１０または下部回転体３２０の回転方向によって、第１貯蔵容器１００または第２貯蔵容器２００を容器本体３００から引き出し、液状内容物または固形内容物を選択的に使用することができる。

【0044】

本発明の図面では、口紅用製品について図示したが、本発明は、コンシーラー、カバースティック、ハイライター、アイブライトナー、アイプライマー等の固形内容物と液状内容物で構成される様々な異種内容物を選択的に適用することができる。

【0045】

図面と明細書で最適の実施形態を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【国際調査報告】