(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、式(I)の新規な置換架橋尿素類似体化合物またはその薬学的に許容可能な塩、対応する医薬組成物、調製方法、ならびに単独でまたは他の治療剤と組み合わせた、細胞の寿命を増加させるのに有用なサーチュイン調節因子としてのならびにそれだけに限らないが、例えば、加齢またはストレス、糖尿病、肥満、神経変性疾患、心血管疾患、血液凝固障害、炎症、がんおよび/または潮紅ならびにミトコンドリア活性増加から利益を得る疾患または障害を含む種々の疾患および障害を治療および/または予防することにおける前記化合物の使用に関する。
インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、代謝機能不全、糖尿病もしくはその合併症を治療する方法、またはインスリン感受性を高める方法であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物または請求項9もしくは10に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与する工程を含んでなる方法。
SIRT1発現または活性の低下に起因する疾患または障害を治療する方法であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容可能な塩または請求項9もしくは10に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与する工程を含んでなる方法。
SIRT1発現または活性の低下に起因する疾患または障害が、それだけに限らないが、老化またはストレス、糖尿病、代謝機能不全、神経変性疾患、心血管疾患、がんまたは炎症性疾患から選択される、請求項12に記載の方法。
老化またはストレス、糖尿病、代謝機能不全、神経変性疾患、心血管疾患、がんまたは炎症性疾患に関連する疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、炎症性腸疾患、骨粗鬆症、敗血症、関節炎、COPD、全身性エリテマトーデスおよび眼炎症から選択される、請求項13に記載の方法。
乾癬を治療する方法であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物または請求項9もしくは10に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与する工程を含んでなる方法。
インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、糖尿病もしくはその合併症を患っているまたは罹患しやすい対象を治療するための、または対象におけるインスリン感受性を増加させるための療法における使用のための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、糖尿病もしくはその合併症の治療において、または対象におけるインスリン感受性を増加させるために使用するための医薬品の製造における、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【実施例】
【0330】
以下に示される実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することを何ら意図しておらず、むしろ、本発明の化合物、組成物および方法または使用を調製および使用するための当業者への指針を提供することを意図している。
【0331】
本発明の特定の態様が記載されているが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更および修正を行うことができることを認識するだろう。
【0332】
本明細書中で使用される場合、これらのプロセス、スキームおよび実施例で使用される記号および慣習は、現代科学文献、例えばJournal of the American Chemical SocietyまたはJournal of Biological Chemistryで使用されるものと一致する。特に注記しない限り、L−配置であると推定されるアミノ酸残基を示すために、標準的な1文字または3文字の略語が一般に使用される。特に注記しない限り、全ての出発材料は商業的供給元から得たものであり、さらに精製することなく使用した。
【0333】
エーテルへの全ての言及はジエチルエーテルに対するものである;食塩水はNaClの飽和水溶液を指す。特に指示しない限り、全ての温度は℃(摂氏度)で表される。全ての反応は、特に注記しない限り、不活性雰囲気下、室温で行われ、特に指示しない限り、全ての溶媒は入手可能な最高純度である。
【0334】
使用機器
PDA付きLCMS:
Waters Allaince 2695−2996/Quattromicro
Agilent−1200/SQD
UV検出器を備えた分取LC(分取HPLC):
Waters−2545/2998PDAおよび2487UV
Shimadzu−LC−20AP/20AV−UV
Gilson−333、334/115−UV
キラルHPLC:
Waters Alliance−2695/2998&2996
SFC精製システム:
Thar−SFC−80
Waters SFC−200
NMR(400MHz):
Varian−400MHz
2014 ACDラボソフトウェアを用いて
1H−NMR表を作成した。
【0335】
1H NMR(以下、「NMR」)スペクトルを、Varian−400MHz分光計で記録した。化学シフトは百万分率(ppm、δ単位)で表す。結合定数は、ヘルツ(Hz)単位である。分割パターンは、見かけの多重度を表し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、quint(五重項)、m(多重項)、br(ブロード)として示される。
【0336】
使用したLCMS法
取得方法条件:RND−ABC−6−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1/15、3.3/98、5.2/98、5.5/5、6.0/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
スキャン時間:0.5秒
スキャン間遅延:0.1秒
実行時間:6.0分
【0337】
取得方法条件:RND−FA−4.5−MIN
カラム:Acquity BEH C18(50mm×2.1mm、1.7μm)
移動相:A:水中0.1%のFA;B:ACN中0.1%FA
時間(分)/%B:0/3、0.4/3、3.2/98、3.8/98、4.2/3、4.5/3
カラム温度:35℃、流量:0.6mL/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
スキャン時間:0.5秒
スキャン間遅延:0.1秒
実行時間:4.5分
【0338】
取得方法条件:RND−FA−4.5−MIN
カラム:Acquity BEH C18(50mm×2.1mm、1.7μm)
移動相:A:水中0.1%のFA;B:ACN中0.1%FA
時間(分)/%B:0/3、0.4/3、3.2/98、3.8/98、4.2/3、4.5/3
カラム温度:35℃、流量:0.6mL/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:4.5分
【0339】
取得方法条件:RND−ABC−6.5−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1/15、3.3/98、6.0/98、6.1/5、6.5/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:6.5分
【0340】
取得方法条件:RND−ABC−10−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1.5/15、7/98、9.0/98、9.5/5、10/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:10.0分
【0341】
中間体
二環式ピリジンコアの合成
(S)−ジメチル2−((6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネートの合成
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
温度計、還流冷却器および機械攪拌機を備えた2Lフラスコに、2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(100g、0.52mol)、(S)−アスパラギン酸ジメチルエステル塩酸塩(205g、1.04mol)、NaHCO
3(174g、2.07mol)およびテトラヒドロフラン(1L)を添加した。反応物を40℃で16時間攪拌し、HPLCによって2,6−ジクロロピリジンの消失を監視した。反応が完了した後、固体を濾過して取り除き、酢酸エチル(3×300mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチル1Lに溶解した。この溶液を木炭(200g)と共に周囲温度で2時間攪拌し、木炭を濾過して取り除き、追加の酢酸エチル(3×200mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を真空中で濃縮すると、粗(S)−ジメチル2−((6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネート(180g、>100%)が黄色油として得られた。これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LRMS(m/z):318.0[M+H]+;HRMS(m/z):[M+H]+C
11H
13N
3O
6Clの計算値、318.0493;実測値318.0492;
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ9.00(d,J=7.9Hz,1H,−NH),8.50(d,J=8.6Hz,1H),6.92(d,J=8.6Hz,1H),5.23(m,J=5.7,7.9Hz,1H,−CHNH),3.67(s,3H),3.63(s,3H),3.06(m,J=5.8Hz,2H,−CHCH
2);
13C−NMR(APT)(75MHz,DMSO−d6):δ170.93(C),170.65(C),154.65(C),150.59(C),138.82(CH),127.28(C),112.81(CH),52.23(CH
3),51.74(CH
3),50.20(CH),35.31(CH
2).
【0342】
(S)−メチル2−(6−クロロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテートの合成
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
温度計、還流冷却器および機械攪拌機を備えた5L三つ口フラスコに、粗(S)−ジメチル2−((6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネート(180g、0.52mol)、鉄粉末(146g、2.59mol)、2−プロパノール(2L)および水(700mL)を装入した。混合物を40℃で攪拌し、次いで、内部温度を70℃未満に保つのに十分な速度で酢酸(15.5g、0.259mmol)を添加した。反応物を70℃で30分間攪拌したところ、HPLCは反応が完了したことを示した。混合物を40℃に冷却し、次いで、Na
2CO
3(165g、1.55mol)を添加し、混合物を1時間攪拌した。固体を濾過し、固体をテトラヒドロフラン(3×500mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を真空中で濃縮し、次いで、残渣をエタノール(1L)中で12時間攪拌した。固体を濾過し、冷エタノールで洗浄し、真空中で乾燥させると、(S)−メチル2−(6−クロロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテートが灰白色固体(91g、68%)として得られた。LRMS(m/z):256.0[M+H]+;HRMS(m/z):[M+H]+C
10H
11N
3O
3Clの計算値256.0489;実測値、256.0487;
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ10.55(brs,1H,−NHCO),7.35(brs,1H,−NHCH),6.92(d,J=7.9Hz,1H),6.57(d,J=7.8Hz,1H),4.43(m,J=1.4,5.1Hz,1H,−NHCH),3.57(s,3H,−CO
2Me),2.79(m,J=5.1,16.4Hz,2H,−CHCH
2);
13C−NMR(APT)(75MHz,DMSO−d6):δ170.32(C),164.96(C),146.13(C),140.32(C),122.41(CH),119.47(C),111.31(CH),51.81(CH),51.39(CH
3),37.01(CH
2).
【0343】
(S)−2−(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノールの合成
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
機械攪拌機、還流冷却器および窒素注入口を備えた5L三つ口フラスコに、LiAlH
4(60g、1.58mol)を装入した。フラスコを氷浴で冷却し、テトラヒドロフラン(500mL)を添加した。攪拌した混合物を0℃に冷却し、次いで、内部温度を5℃未満に保ちながら、(S)−メチル2−(6−クロロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテート(81g、0.32mol)のテトラヒドロフラン(2L)中溶液を添加した。添加が完了した後、HPLCにより生成物の出現を監視しながら、反応物を還流で16時間加熱した。エステル還元が急速に起こったが、ラクタム還元は完全な還元のためにより長い時間を要した。反応物を5℃に冷却し、次いで、内部温度を10℃未満に保ちながら水(60mL)を添加した。添加が完了した後、反応物を15分間攪拌し、次いで、内部温度を5℃未満に保ちながら、15%(w/w)NaOH(水溶液)(60mL)を添加した。添加が完了した後、反応物を15分間攪拌し、次いで、水(180mL)を添加し、混合物を周囲温度で1時間攪拌した。固体を濾別し、テトラヒドロフラン(3×150mL)で洗浄した。濾液および洗浄液を減圧下で濃縮し、次いで、固体残渣を真空中で乾燥させると、(S)−2−(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノールが褐色固体(55g、81%)として得られた。LRMS(m/z):214.1[M+H]+;HRMS(m/z):[M+H]+C
9H
13N
3OClの計算値、214.0747;実測値、214.0743;
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ6.60(br s,1H,−NHCH(CH
2)
2OH),6.58(d,J=7.8Hz,1H),6.32(d,J=7.8Hz,1H),5.69(m,1H,−NHCH
2),4.57(t,J=5.0Hz,1H,−OH),3.56(m,J=5.8Hz,2H,−CH
2OH),3.47(m,1H,−NHCH(CH
2)
2OH),3.22(m,J=2.7,11.1Hz,1H,−NHCHH’),2.84(m,J=1.6,6.7,11.1Hz,1H,−NHCHH’),1.65(m,J=6.7Hz,1H,−CHH’CH
2OH),1.54(m,J=6.3Hz,1H,−CHH’CH
2OH);
13C−NMR(APT)(75MHz,DMSO−d6):δ146.75(C),134.44(C),128.20(C),118.97(CH),110.59(CH),57.97(CH
2),47.47(CH),43.99(CH
2),36.60(CH
2).
【0344】
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノール(5;50g、0.234mol)のCH
2Cl
2(500mL)中溶液に、トリエチルアミン(95g、0.936mol)を添加した。混合物を周囲温度で均質になるまで攪拌し、次いで、0℃に冷却した。温度を0〜5℃の間に維持しながら、反応混合物にPOCl
3(54g、0.351mol)を滴下した。冷却を取り除き、HPLCにより出発アルコールの消失を監視しながら、反応物を周囲温度で2時間攪拌した。反応が完了した後、1.2M NaHCO
3(水溶液)(200mL)を添加した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせたCH
2Cl
2層を1M HCl(水溶液)(4×300mL)で抽出し、合わせたHCl層を固体NaHCO
3でpH8に調整した。得られた混合物をCH
2Cl
2(4×300mL)で抽出し、CH
2Cl
2層のこのセットを乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、木炭(50g)で処理した。混合物を周囲温度で3時間攪拌し、濾過し、木炭をCH
2Cl
2(200mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を濃縮乾固し、固体残渣を真空中で乾燥させると、(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンが灰白色結晶性固体として得られた(30g、66%)。LRMS(m/z):196.1[M+H]+;HRMS(m/z):[M+H]+C
9H
11N
3Clの計算値、196.0642;実測値、196.0637;
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ7.47(br d,J=4.5Hz,1H,−NH),7.09(d,J=7.7Hz,1H),6.39(d,J=7.7Hz,1H),3.89(m,J=5.0Hz,1H,CHNH),2.95−3.13(m,2H,−NCH
2CH
2CHNH),2.77(m,2H,−NCHH’CHNH),1.98(m,J=5.0Hz,1H,−NHCHCHH’CH
2N),1.86(m,J=6.9Hz,1H,−NHCHCHH’CH
2N);
13C−NMR(APT)(75MHz,DMSO−d6):δ153.45(C),144.50(C),134.32(CH),133.19(C),109.73(CH),59.88(CH
2),53.07(CH
2),50.08(CH),38.38(CH
2).
【0345】
3置換二環式ピリジンコアの合成
(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
N−フルオロ−N’−クロロメチルトリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボレート)(15.20g、42.9mmol)を、室温で(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(7g、35.8mmol)のトリフリン酸(70mL)中溶液に添加し、36時間70℃に加熱した。次いで、反応混合物をNaHCO
3水溶液で中和し、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×500mL)および食塩水(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して粗残渣を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中1%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.805mmol、収率:2.25%)が灰白色固体として得られた。(TLC:溶離液:DCM中5%メタノール、R
f:0.4)、LCMS(m/z)214.1[M+H]
+。
【0346】
4S)−7−クロロ−8−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10g、51.1mmol)のクロロホルム(170mL)中攪拌溶液に、NIS(14.95g、66.4mmol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水(50ml)で希釈し、CHCl
3(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−8−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(7.4g、20.53mmol、収率40.2%)が黄色固体として得られた(TLC系:ニートEtOAc、(R
f:0.4)。LCMS(m/z):321.96、[M+H]
+。
【0347】
(4S)−7−クロロ−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
塩化銅(I)(1.355g、13.68mmol)、カリウムtert−ブトキシド(1.535g、13.68mmol)のDMPU(34mL)中攪拌溶液に、トリフルオロメチルトリメチルシラン(1.983mL、13.68mmol)、1,10−フェナントロリン(2.466g、13.68mmol)および(4S)−7−クロロ−8−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2.2g、6.84mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌し、反応混合物を冷水(210mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%CH
2Cl
2)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(650mg、2.465mmol、収率:36.0%)が灰白色固体として得られた(TLC系:ニートEtOAc、R
f:0.5)。LCMS(m/z):264.14[M+H]
+、Rt=1.78分。
【0348】
(R)−ジメチル2−((6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネートの合成
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−ジメチル2−アミノコハク酸塩酸塩(25g、127mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(130mL)中懸濁液に、重炭酸ナトリウム(21.25g、253mmol)および2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(12.21g、63.3mmol)を窒素下で添加した。反応混合物を40℃で16時間攪拌した。反応混合物を濾過し、EtOAc(3×25mL)で洗浄し、濾液を濃縮して粗生成物を得、次いで、これをシリカゲルカラムに添加し、Hex/EtOAc(9:1)で溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(16g、49.4mmol、39.0%)、LCMS(m/z)318.1[M+H]
+が得られた。
【0349】
(R)−メチル2−(6−クロロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテートの合成
【化25】
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(R)−ジメチル2−((6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネート(16g、50.4mmol)のイソプロパノール(200mL)および水(60mL)中溶液に、40℃に加熱した鉄(14.06g、252mmol)を添加した。上記反応混合物に酢酸(1.442mL、25.2mmol)を添加し、1時間70℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(3×20mL)で洗浄し、濾液を濃縮し、乾燥させた。反応粗生成物をエタノールから再結晶すると、所望の生成物(11.5g、43.4mmol、86%)が得られた、LCMS(m/z)256.1[M+H]
+。
【0350】
(R)−2−(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノールの合成
【化26】
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水素化リチウムアルミニウム(8.54g、225mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(12mL)中懸濁液に、(R)−メチル2−(6−クロロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテート(11.5g、45.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(60mL)中溶液を窒素雰囲気下0℃で滴加した。反応混合物を16時間70℃に加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水(8mL)でクエンチし、内部温度を5℃未満に保った。添加が完了した後、反応物を15分間攪拌した。次に、15%(W/W)NaOH(水溶液)10mLを添加し、内部温度を5℃未満に保ち、添加が完了した後、反応物を15分間攪拌した。次いで、後処理を完了するために、水12mLを添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。固体を濾過し、THF(3×20mL)で洗浄した。濾液および洗浄液を真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、(3:7)Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(6g、27.0mmol、60.1%)、LCMS(m/z)214.1[M+H]
+が得られた。
【0351】
(4R)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化27】
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(R)−2−(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノール(7g、32.8mmol)のジクロロメタン(DCM)(70mL)中溶液に、窒素下、トリエチルアミン(18.27mL、131mmol)を添加した。混合物を室温で均質になるまで攪拌した。次いで、これを0℃に冷却した。次に、POCl
3(4.58mL、49.1mmol)を、温度を0℃〜5℃に維持しながら滴加した。反応混合物を25℃で2時間攪拌した。反応が完了した後、1.2M NaHCO
3(水溶液)100mLを添加した。層を分離し、水層をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固した。固体残渣を真空中で乾燥させた。粗生成物8gをシリカゲルカラムに添加し、70%EtOAc/石油エーテルで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(5.2g、26.5mmol、収率81%)、LCMS(m/z)195.9[M+H]
+が得られた。
【0352】
4置換二環式ピリジンコアの合成
2,6−ジクロロ−4−メチル−3−ニトロピリジンの合成
【化28】
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硝酸(1.5mL、33.6mmol)を、窒素下0℃で攪拌した硫酸溶液(2.5mL、46.9mmol)に添加した。次いで、2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(0.500g、3.09mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応をTLCにより監視した。完了後、反応混合物を砕氷でクエンチし、NH
4OH溶液で中和し、固体を濾過し、真空下で乾燥させると、所望の生成物(0.300g、1.443mmol、収率46.8%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)206.8[M+H]
+。
【0353】
(S)−ジメチル2−((6−クロロ−4−メチル−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネートの合成
【化29】
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2,6−ジクロロ−4−メチル−3−ニトロピリジン(300mg、1.449mmol)および重炭酸ナトリウム(243mg、2.90mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中懸濁液に、(S)−ジメチル2−アミノスクシネート塩酸塩(430mg、2.174mmol)を窒素下0℃で添加した。次いで、反応混合物を65℃で24時間攪拌した。反応をTLCにより監視した。反応塊を濾過し、EtOAc(2×30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して粗物質を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、Hex/EtOAc(9:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮すると、所望の生成物(250mg、0.742mmol、収率51.2%)が黄色ゴム状液体として得られた、LCMS(m/z)339.1(M+H)
+。
【0354】
(S)−メチル2−(6−クロロ−8−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテートの合成
【化30】
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40℃で攪拌した(S)−ジメチル2−((6−クロロ−4−メチル−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)スクシネート(6.0g、18.09mmol)および鉄(5.05g、90mmol)のイソプロパノール(80mL)および水(20mL)中懸濁液に、酢酸(1.553mL、27.1mmol)を添加した。反応混合物を80℃で1時間攪拌した。反応をTLCにより監視した。反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の生成物(4.0g、14.32mmol、収率79%)が得られた、LCMS(m/z)269.9[M+H]
+。
【0355】
(S)−2−(6−クロロ−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノールの合成
【化31】
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窒素下で攪拌した塩化アルミニウム(0.173g、1.298mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(2.5mL)中溶液に、水素化リチウムアルミニウム(2.220mL、4.44mmol)のTHF中2M溶液を、ガス発生を制御する速度で滴加した。これにより、アラン(AlH3)のTHF中溶液が得られた。別のフラスコ中で、(S)−メチル2−(6−クロロ−8−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アセテート(0.250g、0.927mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を窒素下で調製し、これにアラン溶液を−78℃で15分間にわたって滴加した。添加が完了したら、冷却浴を取り外し、反応物を周囲温度まで加温させた。反応をTLCにより監視した。反応混合物を0℃で10%NaOH溶液でクエンチし、1時間攪拌し、EtOAcで抽出した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮すると、所望の生成物(150mg、0.407mmol、収率43.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)228.2[M+H]
+。
【0356】
(4S)−7−クロロ−9−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化32】
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(S)−2−(6−クロロ−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)エタノール(1.8g、7.91mmol)に、HBr(4mL、35.4mmol)を添加し、反応混合物を90℃で18時間攪拌した。反応をTLCにより監視した。完了後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、20%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(0.900g、4.27mmol、収率54.0%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)210.2[M+H]
+。
【0357】
塩化物カップリング反応
(4S)−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレートの合成
【化33】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5g、25.55mmol)の無水MeOH(250ml)中脱気溶液に、TEA(17.77mL、127.77mmol)およびPd(dppf)Cl
2(934mg、1.2755mmol)を添加し、反応混合物を300psiの一酸化炭素雰囲気下110℃で20時間攪拌した。懸濁液を室温に冷却し、混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、DCM中2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート(3g、13.68mmol、収率53.5%)が淡褐色固体として得られた(TLC系:DCM中5%メタノール、R
f値:0.2)、LCMS(m/z)220.3[M+H]
+。
【0358】
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化34】
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(4S)−7−クロロ−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.328mmol)、(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(273mg、1.991mmol)およびK
3PO
4(1096mg、3.98mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(3mL)中脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(122mg、0.133mmol)およびx−phos(633mg、1.328mmol)を添加した。反応混合物を100℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水(70mL)で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物を石油エーテル(3×25mL)を用いて研和し、真空下で乾燥させると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(370mg、1.040mmol、収率:78%)が灰白色固体として得られた(TLC系:EtOAc中5%メタノール、Rf:0.3)。LCMS(m/z):320.90[M+H]
+。
【0359】
(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化35】
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K
3PO
4(397mg、1.872mmol)を、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.936mmol)および(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(167mg、1.217mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)中攪拌溶液に添加し、次いで、x−phos(44.6mg、0.094mmol)を添加し、引き続いてPd
2(dba)
3(42.9mg、0.047mmol)を添加する前に15分間脱気した。反応物を90℃で2時間45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。有機化合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、水(2×20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。抽出物を無水物上で乾燥させた。Na
2SO
4および溶媒を真空中で除去して粗化合物を得た。粗化合物を、100〜200シリカゲルを使用し、DCM中1%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(220mg、0.705mmol、収率75%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)271.15[M+H]
+。
【0360】
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(30g、153mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(25.2g、184mmol)およびリン酸三カリウム(65.1g、307mmol)の1−ブタノール(300mL)および水(50.0mL)中脱気溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.02g、7.67mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(7.31g、15.33mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間加熱した。n−ブタノール溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残渣を水(200ml)で希釈し、DCM(2×400ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテルおよびn−ペンタン(1:1)を用いて3回研和すると(3×250mL)、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(25g、99.2mmol、62%)が灰白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH R
f:0.2)、LCMS(m/z)252.9[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.45(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),7.73(dt,J=1.4,0.7Hz,1H),7.67−7.60(m,1H),7.24−7.16(m,2H),7.10(d,J=7.7Hz,1H),3.93(td,J=5.0,2.5Hz,1H),3.19−2.98(m,2H),2.92−2.71(m,2H),2.50(s,3H),2.11−1.96(m,1H),1.94−1.81(m,1H).
【0361】
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10g、51.1mmol)、(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(10.50g、77mmol)およびリン酸三カリウム(21.70g、102mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)および水(20.0mL)中脱気溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4.68g、5.11mmol)およびx−phos(4.87g、10.22mmol)を添加した。反応混合物を100℃で8時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残渣を水(200ml)で希釈し、DCM(2x100ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテルおよびn−ペンタン(1:1)を用いて3回研和すると(3×100mL)、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(11.2g、44.4mmol、65%)が灰白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH R
f:0.3)。LCMS(m/z):253.1[M+H]、Rt=2.86分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 8.97(d,J=2.19Hz,1H),8.06(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.28−7.11(m,1H),6.94(d,J=7.89Hz,1H),6.74(d,J=7.67Hz,1H),5.21(s,1H),4.08−3.98(m,1H),3.36−3.12(m,3H),2.99−2.89(m,1H),2.56(s,3H),2.17−2.10(m,2H).
【0362】
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(20g、102mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(29.1g、153mmol)およびCs
2CO
3(100g、307mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)および水(10mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次に、酢酸パラジウム(II)(0.574g、2.56mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(2.437g、5.11mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を110℃で2時間攪拌した。反応塊をceliteを通して濾過し、濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、Hex/EtOAc(1:1)で溶出した。回収した分画を蒸発させると、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(18g、58.3mmol、収率57.0%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z)306.1(M+H)
+。
【0363】
(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成。
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−9−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.900g、4.29mmol)、(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(0.882g、6.44mmol)およびリン酸三カリウム(2.73g、12.88mmol)の1,4−ジオキサン(14.4mL)および水(3.6mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(0.393g、0.429mmol)およびX−Phos(0.409g、0.858mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応をTLC(50%EtOAc/ヘキサン)により監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、EtOAcで溶解した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.700g、2.60mmol、収率60.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)267.0[M+H]
+。
【0364】
(2R)−2−エチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリンの合成
【化40】
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窒素下で攪拌し、室温で15分間脱気した(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(900mg、4.60mmol)、(R)−2−エチルモルホリン(1060mg、9.20mmol)およびKOtBu(1032mg、9.20mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(20mL)中懸濁液に、(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(2)(120mg、0.184mmol)を添加した。反応混合物を90℃で12時間攪拌した。反応物をceliteパッドを通して濾過し、濾液を濃縮した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中20%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、高真空下で乾燥させると、(2R)−2−エチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(750mg、2.73mmol、収率59.4%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)275.3[M+H]
+。
【0365】
(2S,6S)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリンの合成
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.800g、4.09mmol)、(2S,6S)−2,6−ジメチルモルホリン(0.942g、8.18mmol)およびKOtBu(0.918g、8.18mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(30mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(II)(0.106g、0.164mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応をTLCにより監視した。完了後、反応塊をceliteを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた反応混合物をEtOAcで希釈し、水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、(1:2)EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(2S,6S)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.780g、2.79mmol、収率68%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)275.3[M+H]
+。
【0366】
(2R,6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリンの合成
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.800g、4.09mmol)、(2R,6R)−2,6−ジメチルモルホリン(0.942g、8.18mmol)およびKOtBu(0.918g、8.18mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(30mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(2)(0.106g、0.164mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応をTLC(TLC:100%EtOAc R
f値:0.2)により監視した。反応塊をceliteを通して濾過し、溶媒を完全に留去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を蒸発させると、(2R,6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.800g、2.75mmol、収率67.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)275.0[M+H]
+。
【0367】
(2S,6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリンの合成
【化43】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.00g、5.11mmol)、(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン(1.177g、10.22mmol)およびKOtBu(1.147g、10.22mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(20mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(II)(0.133g、0.204mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応塊をceliteを通して濾過し、溶媒を蒸発させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると粗(2S、6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.820g、2.86mmol、収率56.0%)が得られた。粗生成物を中性アルミナに添加し、20%EtOAc/ヘキサンで溶出すると、(2S,6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.820g、2.86mmol、収率56.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)275.2[M+H]
+。
【0368】
2−シクロプロピル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−モルホリンの合成
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、5.11mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(15mL)中溶液に、0℃で攪拌しながら、2−シクロプロピルモルホリン(0.650g、5.11mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(0.574g、5.11mmol)を添加した。次いで、溶液を15分間脱気し、シンナミルクロロ[1,3−ビス(ジイソプロピルフェニル)−2−イミダゾリジニル]Pd(II)(3.32g、5.11mmol)を添加した。次いで、反応物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を水15mlでクエンチし、酢酸エチル15mlで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOH 2−シクロプロピル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(1g、3.49mmol、収率68.3%)で溶出すると、生成物が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)287.2[M+H]
+。
【0369】
2,2−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリンの合成
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.0g、5.11mmol)、2,2−ジメチルモルホリン(1.177g、10.22mmol)およびKOtBu(1.147g、10.22mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)(20mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(2)(0.133g、0.204mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応塊をceliteを通して濾過し、溶媒を蒸発させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、引き続いて食塩水溶液で洗浄した。溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、DCMで溶出すると、2,2−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.800g、2.67mmol、収率52.3%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z)275.0[M+H]
+。
【0370】
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.56mmol)、3−(トリフルオロメチル)ピペリジン(783mg、5.11mmol(不均等なエナンチオマー混合物を有するS−異性体))の1,2−ジメトキシエタン(15mL)中脱気溶液に、カリウムtert−ブトキシド(574mg、5.11mmol)およびUmicore触媒(33.2mg、0.051mmol)を30℃で添加した。反応混合物を80℃で17時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1〜3%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン400mgが得られた。キラルHPLCは、53:44のエナンチオマー混合物を示し、このエナンチオマーの等しくない混合物をキラル分取HPLCによって精製して、2つの分離したピーク(キラル分取条件:4g−40%−100bar 10メタノール中0.5%DEA、chiralpak、AD−H(4.6mm×250mm))を、最も速い溶出液ピーク:210mg(ピークI、0.673mmol、収率15%)として白色固体として(TLC:EtOAc中10%MeOH R
f:0.4)および最も遅い溶出液ピーク:310mg(ピーク−II、310mg、0.993mmol、22%)として白色固体として(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)得た、LCMS(m/z)313.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 6.92(d,J=8.33Hz,1H),6.56(d,J=4.38Hz,1H),5.83(d,J=8.11Hz,1H),4.43(d,J=12.28Hz,1H),3.93(d,J=12.28Hz,1H),3.87−3.72(m,1H),3.10−2.83(m,2H),2.82−2.71(m,1H),2.70−2.55(m,3H),2.46−2.18(m,1H),2.11−1.86(m,2H),1.86−1.65(m,2H),1.55−1.32(m,2H).
【0371】
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.56mmol)、(不均等なエナンチオマー混合物を有するR−異性体)3−(トリフルオロメチル)ピペリジン(783mg、5.11mmol)の1,2−ジメトキシエタン(15mL)中脱気溶液に、カリウムtert−ブトキシド(574mg、5.11mmol)およびUmicore触媒(33.2mg、0.051mmol)を30℃で添加した。反応混合物を80℃で17時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1〜3%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンが得られた。カラムクロマトフィー後、化合物500mgを単離すると、キラルHPLCは、36:63のエナンチオマー混合物を示し、このエナンチオマーの等しくない混合物をキラル分取HPLCによって精製して、2つの分離したピーク(キラル分取条件:4g−40%−100bar 10メタノール中0.5%DEA、chiralpak、AD−H(4.6×250)mm5u)を、最も速い溶出液ピーク:140mg(ピークI)および最も遅い溶出液ピーク:310mg(ピーク−II、310mg、0.993mmol、22%)として白色固体として(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)得た、LCMS(m/z)313.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 6.92(d,J=8.33Hz,1H),6.56(d,J=4.60Hz,1H),5.83(d,J=8.33Hz,1H),4.41(dt,J=12.50,1.86Hz,1H),3.93(d,J=12.50Hz,1H),3.81(td,J=4.88,2.74Hz,1H),3.07−2.88(m,2H),2.80−2.55(m,4H),2.48−2.27(m,1H),2.01−1.88(m,2H),1.85−1.65(m,2H),1.52−1.38(m,1H),1.36−1.20(m,1H).
【0372】
3置換ピリジンビアリール化合物の修飾
(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下20℃で攪拌した(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.96mmol)のクロロホルム(10mL)中溶液に、NBS(0.776g、4.36mmol)を添加した。反応混合物を70℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温にし、飽和NaHCO
3でクエンチし、CHCl
3(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(650mg、1.962mmol、収率:49.5%)が黄色固体として得られた(TLC系:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z)331.1[M+H]
+。
【0373】
(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化49】
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窒素下25℃で攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10g、39.6mmol)のクロロホルム(150mL)中溶液に、NBS(7.76g、43.6mmol)を添加した。反応混合物を70℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温にし、反応物を飽和NaHCO
3(100ml)でクエンチし、CHCl
3(2×150ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。次いで、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)を用いて精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(4.5g、13.27mmol、収率33.5%)が黄色固体として得られた(TLC系:10%MeOH/EtOAC、R
f0.3)、LCMS(m/z)330.9[M+H]
+。
【0374】
(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成。
【化50】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.02mmol)、メチルボロン酸(0.271g、4.53mmol)およびK
3PO
4(2.493g、9.06mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中脱気溶液に、固体Pd
2(dba)
3(0.276g、0.302mmol)およびX−Phos(0.288g、0.604mmol)を添加した。反応混合物を100℃で15時間攪拌した。反応をTLCおよびLCMS(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール、R
f:0.3)により監視した。反応混合物を水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×350mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/EtOAcで溶出した。回収した分画を濃縮すると、(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.45g、1.436mmol、収率47.6%)が得られた、LCMS(m/z)267.0[M+H]
+。
【0375】
(4S)−8−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.02mmol)、メチルボロン酸(0.271g、4.53mmol)およびK
3PO
4(2.493g、9.06mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(0.276g、0.302mmol)およびx−phos(0.288g、0.604mmol)を添加した。反応混合物を100℃で15時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×350mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、3%CH
2Cl
2/EtOAcで溶出)によって精製すると、(4S)−8−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(550mg、2.044mmol、67.7%)が黄色固体として得られた(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール、R
f:0.3)、LCMS(m/z)267.3[M+H]
+。
【0376】
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリルの合成
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.812mmol)、Zn(CN)
2(638mg、5.43mmol)およびZn(OAc)
2(199mg、1.087mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(12mL)中脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(332mg、0.362mmol)およびDPPF(402mg、0.725mmol)を室温で添加した。反応混合物を100℃で3時間攪拌し、室温にし、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリル(350mg、1.262mmol、収率:69.7%)が黄色固体として得られた(TLC系:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.3)、LCMS(m/z)278.2、[M+H]
+。
【0377】
(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.96mmol)のクロロホルム(15mL)中攪拌溶液に、室温でN−クロロスクシンイミド(NCS、1.058g、7.93mmol)を添加した。反応混合物を70℃で3時間攪拌し、室温にし、水(20ml)で希釈し、CH
2Cl
2(2×20ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.032mmol、収率26.0%)が灰白色固体として得られた(TLC系:EtOAc中10%MeOH、R
f0.4)、LCMS(m/z)287.11[M+H]
+。
【0378】
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化54】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2.5g、9.91mmol)のCHCl
3(25mL)中攪拌溶液に、1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(1.59g、11.9mmol)を室温で添加した。反応溶液を60℃で2時間攪拌させた。反応溶液をCHCl
3とH
2Oに分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、溶離液としてEtOAc/EtOH(3:1)を用いてシリカゲルカラムに直接適用すると、(1.5g、52%)が黄色泡として得られた。LCMS(m/z):287[M+H]
+。
【0379】
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化55】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.2g、6.13mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(1.768g、7.36mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した後、冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を水(70mL)および食塩水(70mL)で連続的に洗浄し、減圧下無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗残渣を、溶離液として30%〜70%の勾配混合物を使用する(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーによって精製した。標記化合物1.3g(66%)が灰白色塊として得られた、LCMS(m/z)316.2(M+H)
+。
【0380】
(4R)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化56】
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窒素下0℃で攪拌したピラジン−2−カルボン酸(800mg、6.45mmol)、DPPA(3548mg、12.89mmol)およびトリエチルアミン(4.49mL、32.2mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に添加した。反応物を攪拌し、2時間室温に加温した。次に、(4R)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1009mg、5.16mmol)。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画から、所望の生成物(1.4g、3.71mmol、58%)が得られた、LCMS(m/z)317.2(M+H)
+。
【0381】
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化57】
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DIPEA(31.9mL、183mmol)、引き続いてDPPA(15.09g、54.8mmol)を室温でニコチン酸(4.5g、36.6mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(60mL)中攪拌溶液に添加し、2時間攪拌した。次いで、(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5.01g、25.6mmol)を反応混合物に添加し、16時間80℃に攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、食塩水(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、DCM中1%メタノールを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物(4g、12.03mmol、収率32.9%)が得られた、LCMS:(m/z)316.2(M+H)
+。
【0382】
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化58】
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ピラジン−2−カルボン酸(4.08g、32.9mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100ml)中攪拌溶液に、0℃でジフェニルホスホロアジデート(diphenyl phosphorazidate)(14.19ml、65.8mmol)、引き続いてTEA(22.94ml、165mmol)を添加した。溶液を室温に加温し、攪拌を3時間続けた。次に、固体(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5.6g、28.6mmol)を添加し、混合物を加熱還流した。反応物を還流で2時間攪拌した後、室温に冷却し、攪拌を一晩続けた。翌日、混合物を水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。暗色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー:330gカラム、100ml/分、0〜25%EtOAc/MeOHによって30分間にわたって精製した。生成物を含有する分画を合わせて、所望の生成物を黄色油として得た。この油にEt
2O(50ml)を添加し、これを減圧下で濃縮した。これにより、生成物が淡黄色固体(6.9g、収率76%)に結晶化した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ=12.61(s,1H),9.47(d,J=1.4Hz,1H),8.68−7.99(m,2H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),6.96(d,J=8.0Hz,1H),5.65(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.30−3.15(m,1H),3.11(dt,J=12.1,2.1Hz,1H),3.00(dd,J=12.1,3.2Hz,1H),2.39−2.22(m,1H),2.11−1.97(m,2H);LCMS(m/z)316.9(M+H)
+.
【0383】
(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化59】
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トリエチルアミン(1.63mL、11.737mmol)、引き続いてトリホスゲン(696mg、2.347mmol)を、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.347mmol)のTHF(20mL)中溶液に添加し、次いで、室温で30分間攪拌し、3−アミノピリジン(441mg、4.694mmol)を添加し、16時間70℃に加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水で希釈した。反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)および食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して粗残渣を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(410mg、1.231mmol、0.805mmol、収率:34.6%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:ニート酢酸エチル、R
f:0.4)LCMS(m/z)333.9(M+H)
+。
【0384】
(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化60】
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トリエチルアミン(1.63mL、11.737mmol)、引き続いてトリホスゲン(696mg、2.347mmol)を、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.347mmol)のTHF(20mL)中溶液に添加し、次いで、室温で30分間攪拌し、2−アミノピリジン(441mg、4.694mmol)を添加し、16時間70℃に加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水で希釈した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)および食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して粗残渣を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、1.051mmol、収率:34.18%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:100%酢酸エチル、R
f:0.4)LCMS(m/z)334.1(M+H)
+。
【0385】
(4S)−7−クロロ−N−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化61】
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ピリダジン−4−カルボン酸(0.5g、4.03mmol)の溶液に、窒素下0℃で攪拌したTHF(10mL)中ジフェニルホスホロアジデート(1.308mL、6.04mmol)およびDIPEA(2.111mL、12.09mmol)を添加した。反応混合物を30℃で2時間攪拌し、(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.473g、2.417mmol)を30℃で添加した。反応混合物を90℃で6時間攪拌した。THFを減圧下で蒸発させ、残渣を水で希釈し、DCMに抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗化合物をジエチルエーテルおよびn−ペンタン(1:1)を用いて研和ことによって精製すると、生成物(320mg、0.91mmol、収率23%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):316.9[M+H]
+。
【0386】
(4S)−N−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化62】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.56mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、トリホスゲン(758mg、2.56mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、次いで、トリエチルアミン(0.356mL、2.56mmol)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−アミン(417mg、3.07mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応をTLC(DCM中10%メタノール)により監視した。反応混合物を水25mlでクエンチし、酢酸エチル25mlで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、3%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(4S)−N−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.527mmol、収率20.63%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)357.9[M+H]
+。
【0387】
3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオンの合成
【化63】
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窒素下室温で攪拌したピコリン酸(1g、8.12mmol)のトルエン(25mL)中溶液に、ジフェニルホスホロアジデート(2.235g、8.12mmol)およびTEA(1.132mL、8.12mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。その後、反応混合物を80℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、濾過し、固体をトルエンで洗浄すると、化合物3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(600mg、2.352mmol、収率29.0%)が得られた、LCMS(m/z)241.2[M+H]
+。
【0388】
(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化64】
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密閉管中の(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.000g、22.70mmol)、4−クロロピリジン−2−アミン(1.459g、11.35mmol)およびナトリウム(0.522g、22.70mmol)の懸濁液に。反応混合物を140℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、MeOHに溶解し、氷水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機相を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲルを用いて2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(1.1g、21%)が得られた、LCMS(m/z)225.2[M+H]
+。
【0389】
(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.000g、22.70mmol)、4−クロロピリジン−2−アミン(1.459g、11.35mmol)およびナトリウム(0.522g、22.70mmol)の懸濁液に。反応混合物を140℃で16時間攪拌した後、室温に冷却し、MeOHに溶解し、氷水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機相を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗物質を2〜3%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物(1.2g、22%)が得られた、LCMS(m/z)225.2[M+H]
+。
【0390】
(R)−2−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−テトラヒドロフラン−3−オール(2.72g、30.9mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、NaH(0.926g、23.16mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに2−クロロピリミジン−4−アミン(2.0g、15.44mmol)を約15分間かけて小分けで添加し、70℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、その後、0℃に冷却し、氷冷水でクエンチし、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(R)−2−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−アミン(1.6g、8.839mmol、収率51.5%)が灰白色固体として得られた。
【0391】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌した6−クロロピラジン−2−アミン(5g、38.6mmol)、水素化ナトリウム(2.316g、57.9mmol)および(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(5.61g、42.5mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に、反応混合物を添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、酢酸エチルに抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/MeOHで溶出した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下で蒸発させると、所望の生成物(2.8g、11.9mmol、31%)が得られた、LCMS(m/z)225.9[M+H]
+。
N31748−19
【0392】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロピラジン−2−アミン(0.980g、7.57mmol)、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2g、15.13mmol)およびナトリウム(0.348g、15.13mmol)を密閉管に入れ、130℃で16時間加熱し、次いで、反応混合物をメタノールおよび氷冷水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、生成物(1g、4.26mmol、収率28.2%)が得られた、LCMS(m/z)265.1[M+H]
+。
【0393】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10.20g、77mmol)およびNaH(4.63g、116mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中懸濁液に、2−クロロピリミジン−4−アミン(5g、38.6mmol)を15分にわたって少しずつ添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、次いでEtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、50%Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(3g、11.84mmol、収率30.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)226.2[M+H]
+。
【0394】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
室温の水素化ナトリウム(0.817g、34.1mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3g、22.70mmol)のTHF(5mL)中溶液を1分間にわたって添加し、室温で15分間攪拌し、次いで、室温で2−クロロピリミジン−4−アミン(2.059g、15.89mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物4.0gを得た。粗化合物を100〜200シリカゲルメッシュを用いて、2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(2.5g、10.42mmol、46%)が得られた、LCMS(m/z)226.2[M+H]
+。
【0395】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミンの合成
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリジン−4−アミン(1.459g、11.35mmol)、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.0g、22.70mmol)の懸濁液に、ナトリウム(0.522g、22.70mmol)を添加した。反応混合物を140℃で16時間攪拌し、反応の進行をにより監視した。
【0396】
反応混合物をMeOHに溶解し、氷水に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物4.0gを得た。粗化合物を100〜200シリカゲルを用いて、2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル))メトキシ)ピリジン−4−アミン(2.5g、10.73mmol、収率47.3%)が得られた、LCMS(m/z)225.3[M+H]
+。
【0397】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミンの合成
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
室温の密閉管中2−クロロピリジン−4−アミン(4g、31.1mmol)、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2.056g、15.56mmol)およびナトリウム(0.715g、31.1mmol)の溶液に。反応混合物を140℃で48時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH、引き続いて水でクエンチした。次いで、反応塊をEtOAcで抽出した。次いで、有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、完全に留去した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、Hex/EtOAc(1:1)で溶出し、回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(2.250g、9.93mmol、収率31.9%)が得られた、LCMS(m/z)225.0[M+H]
+。
【0398】
(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリミジン−4−アミン(2g、15.44mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、NaH(0.741g、30.9mmol)を室温で5分間にわたって少しずつ添加した。次いで、反応物を30℃で約10分間攪拌した。上記反応物に、30℃で(S)−テトラヒドロフラン−3−オール(1.088g、12.35mmol)を添加し、80℃で8時間攪拌した。反応混合物を0℃の氷冷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で十分に洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて生成物を得た。粗生成物を、石油エーテルを用いて研和した、LCMS(m/z)182.2[M+H]
+。
【0399】
フェニル(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルバメートの合成
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
カルボノクロリド酸フェニル(phenyl carbonochloridate)(2.90g、18.53mmol)を、ピリジン(3.12mL、38.6mmol)のジクロロメタン(DCM)(50mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、15分間攪拌し、引き続いて1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(1.5g、15.45mmol)を同温度で添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。出発物質が消費された後(TLCにより監視)、氷冷水を添加し、分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムを通して濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を60〜120(シリカゲル)を用いて、ヘキサン中の50%酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物(1.6g、6.41mmol、収率42%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z)218.1(M+H)
+。
【0400】
フェニルピリジン−3−イルカルバメートの合成
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(2.163g、13.81mmol)およびピリジン(1.375mL、17.00mmol)のジクロロメタン(DCM)(30mL)中溶液に、ピリジン−3−アミン(1.0g、10.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。分離した有機層および水層をDCM(50ml)で抽出した。合わせたDCM層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、20%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(1.3g、6.01mmol、57%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z)215.1(M+H)
+。
【0401】
フェニルピリミジン−2−イルカルバメートの合成
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(2.140g、13.67mmol)およびピリジン(1.361mL、16.82mmol)のジクロロメタン(DCM)(10mL)中溶液にピリミジン−2−アミン(1.0g、10.51mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。分離した有機層および水層をDCM(50ml)で抽出した。合わせたDCM層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高真空下で濃縮して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムに添加し、20%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(1.6g、6.49mmol、61.7%)が得られた、LCMS(m/z)216.3(M+H)
+。
【0402】
フェニル(5−フルオロピリジン−2−イル)カルバメートの合成
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(1.397g、8.92mmol)およびピリジン(0.721mL、8.92mmol)のジクロロメタン(DCM)(40mL)中溶液に、5−フルオロピリジン−2−アミン(1.0g、8.92mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。分離した有機層および水層をDCM(20ml)で抽出した。合わせた有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、所望の生成物(1.4g、5.94mmol、67%)が得られた、LCMS(m/z)233.2(M+H)
+。
【0403】
フェニル(2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)カルバメートの合成
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(1.064g、6.79mmol)およびピリジン(0.550mL、6.79mmol)のジクロロメタン(DCM)(40mL)中溶液に2−メチル−2H−インダゾール−5−アミン(1g、6.79mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。分離した有機層、水層をDCM(20ml)で抽出した。合わせた有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮すると、フェニル(2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)カルバメート(1.3g、4.82mmol、収率70.9%)が得られた、(m/z)268.1(M+H)
+。
【0404】
フェニル(5−エチルピラジン−2−イル)カルバメートの合成
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(1.051mL、12.99mmol)をカルボノクロリド酸フェニル(1.324mL、10.56mmol)のジクロロメタン(DCM)(20ml)中攪拌溶液に室温で滴加し、30分間攪拌した。次いで、ジクロロメタン(DCM)(10ml)に溶解した5−エチルピラジン−2−アミン(1g、8.12mmol)を室温で滴加し、50℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、DCM(3×50mL)で希釈し、水(2×30mL)および食塩水(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を溶離液としての石油エーテル中10%酢酸エチルによりシリカゲル(100〜200メッシュ)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物が灰白色の綿毛状固体(1.6g、6.58mmol、81%)として得られた、LCMS(m/z)244.2(M+H)
+。
【0405】
フェニル(5−シクロプロピルピラジン−2−イル)カルバメートの合成
【化80】
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ピリジン(0.598mL、7.40mmol)を、カルボノクロリド酸フェニル(0.928mL、7.40mmol)のジクロロメタン(DCM)(15mL)中攪拌溶液に0℃で滴加し、室温で30分間攪拌した。次いで、ジクロロメタン(DCM)(5ml)に溶解した5−シクロプロピルピラジン−2−アミン(1g、7.40mmol)を0℃で滴下し、室温で3時間攪拌した。反応混合物をDCM(3×50mL)で希釈し、水(2×20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としての石油エーテル中10%酢酸エチルにより、所望の生成物(1.4g、5.31mmol、72%)が灰白色綿毛状固体として得られた、LCMS(m/z)256.2(M+H)
+。
【0406】
フェニル(6−エトキシピラジン−2−イル)カルバメートの合成
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(0.930mL、11.50mmol)を、カルボノクロリド酸フェニル(1.463g、9.34mmol)のDCM(15mL)中溶液に室温で添加し、20分間攪拌し、次いで、DCM(15mL)中6−エトキシピラジン−2−アミン(1.0g、7.19mmol)を添加し、さらに40分間続けた。反応混合物をDCM(2×20mL)で希釈し、水(20mL×2)および食塩水(10mL)で洗浄した。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を真空中で除去すると、所望の生成物(1.65g、5.22mmol、収率72.6%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)260.2(M+H)
+。
【0407】
フェニルピリダジン−3−イルカルバメートの合成
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下25℃で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(1.070g、6.83mmol)、ピリジン(0.665g、8.41mmol)のジクロロメタン(10ml)中溶液にピリダジン−3−アミン(0.5g、5.26mmol)のジクロロメタン(5ml)中懸濁液を5分間添加した。反応混合物を25℃で1時間攪拌した。次に、有機相を水3mL、飽和食塩水3mLで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮すると、粗生成物が白色固体として得られた。化合物をヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させた、LCMS(m.z)216.2(M+H)
+。
【0408】
フェニルピリミジン−4−イルカルバメートの合成
【化83】
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窒素下25℃で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(1.070g、6.83mmol)、ピリジン(0.665g、8.41mmol)のDCM(15ml)中溶液に、ピリミジン−4−アミン(0.5g、5.26mmol)のDCM(5ml)中懸濁液を5分間滴加した。反応混合物を25℃で1時間攪拌した。有機相を水3mL、食塩水3mLで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、粗生成物が灰白色固体として得られた。粗化合物をヘキサンで洗浄し、次いで減圧下で乾燥させると、所望の生成物(500mg、1.95mmol、37%)が得られた、LCMS(m/z)215.9(M+H)
+。
【0409】
高度な二環式中間体の合成
(4S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化84】
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窒素下室温で攪拌した(4R)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(499.5mg、1.636mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(1.368mL、9.82mmol)、トリホスゲン(486mg、1.636mmol)を添加した。これを室温で15分間攪拌し、次いで、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1101mg、4.91mmol)のTHF(5mL)中溶液を5分間にわたって滴加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した後、水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHによって精製すると、所望の生成物(450mg、49%)が得られた、LCMS(m/z)555.9(M+H)
+。
【0410】
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化85】
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(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(803mg、3.57mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、30℃でトリホスゲン(423mg、1.427mmol)を添加し、同温度で30分間攪拌した。次いで、TEA(1.657mL、11.89mmol)、引き続いて(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)を室温で添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。TLCおよび粗LCMSによって反応を監視した。THFを減圧下で蒸発させ、残渣を水で希釈し、DCMに抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を、シリカゲルを固定相(100〜200メッシュ)および2〜3%MeOH/EtOAcを溶離液として用いてカラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な分画を回収し、減圧下で濃縮すると、純粋な生成物0.4gが灰白色固体(450mg、0.71mmol、30%)として得られた、LCMS(m/z)504.3(M+H)
+。
【0411】
(4S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化86】
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窒素下室温で攪拌した(4R)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(545mg、1.785mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(1.493mL、10.71mmol)、トリホスゲン(530mg、1.785mmol)を添加した。次いで、反応混合物を15分間攪拌した後、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1201mg、5.36mmol)のTHF(5mL)中溶液を5分間にわたって滴加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した後、室温に冷却し、水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得た。これを逆相カラムクロマトグラフィー(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHによって精製すると、所望の生成物(500mg、49%)が得られた、LCMS(m/z)556.3(M+H)
+。
【0412】
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化87】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(850mg、2.78mmol)のTHF(密閉管)40mL中攪拌溶液に、トリホスゲン(324mg、1.093mmol)を25℃で添加し、30分間攪拌した。この反応混合物に、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(938mg、4.16mmol)を添加し、反応混合物65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却させ、混合物を冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(900mg、1.618mmol、収率57%)が白色固体として得られた(TLC:溶離液:DCM中10%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z)557.3(M+H)
+。
【0413】
(4S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化88】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(723mg、2.368mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中溶液に、トリホスゲン(351mg、1.184mmol)を添加し、反応混合物を室温で30分間攪拌した後、TEA(1.650mL、11.84mmol)および(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(800mg、3.55mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した後、室温に冷却し、水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得、これを逆相カラムで精製し、83%の(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(300mg、0.534mmol、23%)が得られた、LCMS(m/z)557.4(M+H)
+。
【0414】
(4S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.965mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、トリホスゲン(583mg、1.965mmol)、TEA(1.644mL、11.79mmol)を添加し、室温で15分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(1328mg、5.90mmol)のTHF(5mL)中溶液を1分間にわたって添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した後、水に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて600mgを得た。粗化合物を逆相カラムによって精製し、90%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、所望の化合物(450mg、0.76mmol、39%)が得られた、LCMS(m/z)557.2(M+H)
+。
【0415】
(4S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.965mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、TEA(1.644mL、11.79mmol)、トリホスゲン(583mg、1.965mmol)を添加し、15分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(1322mg、5.90mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を逆相カラムによって精製し、93%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、所望の生成物(450mg、0.807mmol、収率41.1%)が得られた、LCMS(m/z)556.4(M+H)
+。
【0416】
(4S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
(4R)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.310mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、TEA(1.096mL、7.86mmol)、トリホスゲン(389mg、1.310mmol)を添加し、室温で15分間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(885mg、3.93mmol)のTHF(2.0mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。粗化合物を逆相カラムによって精製し、90%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(350mg、0.602mmol、46%)が得られた、LCMS(m/z)557.0(M+H)
+。
【0417】
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.28mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に、窒素下室温で30分間攪拌したTEA(2.74mL)およびトリホスゲンの溶液を添加した。これに、テトラヒドロフラン(THF)(8mL)(2.204g)中(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(2.204g、9.83mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCM(100mL)に溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、EtOAc/石油エーテル(60:20)で溶離して回収した画分を蒸発させると、所望の生成物(600mg、0.92mmol、28%)が灰白色半固体として得られた、LCMS(m/z)556.3(M+H)
+。
【0418】
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で30分間攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)、トリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)およびトリホスゲン(282mg、0.951mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、2−(ピリジン−3−イル)エタンアミン(387mg、3.17mmol)のTHF(5mL)中溶液を5分間にわたって滴加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を逆相カラムによって精製し、25〜30%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、最終生成物(250mg、0.599mmol、収率37.8%)が得られた、LCMS(m/z)401.1(M+H)
+。
【0419】
tert−ブチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(706mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、その後、Cs
2CO
3(1852mg、5.68mmol)、xphos(361mg、0.758mmol)およびPdOAc
2(85mg、0.379mmol)を20℃で添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、3%DCM/MeOHで溶出すると、tert−ブチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(359mg、0.616mmol、収率32.5%)が得られた、LCMS(m/z)467.3(M+H)
+。
【0420】
tert−ブチル3−メチル−4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、2.53mmol)、tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(1012mg、5.05mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(2469mg、7.58mmol)およびxphos(482mg、1.010mmol)、PdOAc
2(113mg、0.505mmol)を20℃で順次添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(397.5mg、0.670mmol、収率26.5%)が得られた、LCMS(m/z)481.1[M+H]
+
【0421】
(4S)−7−(4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化96】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、1−ベンジル−2−メチルピペラジン(601mg、3.16mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(1543mg、4.74mmol)およびシンナミルクロロ[1,3−ビス(ジイソプロピルフェニル)−2−イミダゾリジニル]Pd(II)(51.3mg、0.079mmol)を20℃で順次添加した。反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、3%DCM/MeOHで溶出すると、(4S)−7−(4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(501.5mg、0.885mmol、収率56.0%)が得られた、LCMS(m/z)471.3(M+H)
+。
【0422】
4−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ピリジンの合成
【化97】
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DAST(0.620mL、4.69mmol)を4−ブロモピコリンアルデヒド(700mg、3.76mmol)のクロロホルム(21mL)中溶液に0℃で滴加した。反応混合物を20℃で12時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(20mL)に注ぎ入れ、DCM(2×20mL)で抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、4−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ピリジン(400mg、1.870mmol、収率49.7%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)208.0[M+H]
+。
【0423】
(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸の合成
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸カリウム(472mg、4.81mmol)を、4−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ピリジン(400mg、1.923mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(610mg、2.404mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、PdCl
2(dppf)(4.22mg、5.77μmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を80℃で48時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、蒸発させ、粗生成物を水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸(330mg、1.107mmol、収率57.6%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z)174.1[M+H]
+。
【0424】
tert−ブチル4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(1g、4.99mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(100mL)中溶液に、0℃でK
2CO
3(2.070g、14.98mmol)を添加した。0℃で10分間攪拌した後、臭化ベンジル(0.891mL、7.49mmol)を滴加し、反応混合物を35℃で16時間攪拌し、反応をTLCで監視した。反応混合物をNaHCO
3水溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL)で抽出し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、10%Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、tert−ブチル4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(1g、3.17mmol、収率63.4%)が得られた、LCMS(m/z)174.1[M+H]
+。
【0425】
1−ベンジル−2−メチルピペラジンの合成
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.4g、4.82mmol)のジクロロメタン(DCM)(25mL)中溶液に、0℃でTFA(1.857mL、24.10mmol)を添加し、反応混合物を35℃で3時間攪拌した。反応をTLCで監視した。溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。残渣をジエチルエーテル(2×50mL)を用いて研和した。得られた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。これを減圧下で乾燥させると、1−ベンジル−2−メチルピペラジントリフルオロ酢酸塩(800mg、2.63mmol、収率54.5%)が得られた。
【0426】
((R)−2−メチルモルホリノ)(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノンの合成:
【化101】
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トリホスゲン(0.529g、1.783mmol)を、トリエチルアミン(1.243mL、8.92mmol)および(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.45g、1.783mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中攪拌溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、引き続いて、(R)−2−メチルモルホリン塩酸塩(0.368g、2.68mmol)を添加し、15時間70℃に加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)および水(100mL)で希釈した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た(TLC溶離液:酢酸エチル中10%MeOH;UV活性;R
f約0.4)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーを通して精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出すると、((R)−2−メチルモルホリノ)(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(0.2g、0.514mmol、収率32.4%)がゴム状化合物として得られた、LCMS(m/z):380.3[M+H]
+。
【0427】
((S)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノンの合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(0.470g、1.585mmol)を、トリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)および(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.585mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中攪拌溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、引き続いて、(S)−2−メチルモルホリン塩酸塩(0.327g、2.378mmol)を添加し、15時間70℃に加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)および水(100mL)で希釈した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た(TLC溶離液:酢酸エチル中10%MeOH;UV活性;R
f約0.4)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーを通して精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出すると、((S)−2−メチルモルホリノ)(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(0.2g、0.514mmol、収率32.4%)がゴム状化合物として得られた、LCMS(m/z):480.3[M+H]
+。
【0428】
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌した(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10.0g、32.8mmol)のクロロホルム(50mL)中溶液に、N−クロロスクシンイミド(6.56g、49.1mmol)を10分間少しずつ添加した。反応混合物を50℃で6時間攪拌した。反応混合物を氷冷水(60ml)でクエンチし、DCM(3×60ml)で抽出した後、DCM層を分離し、食塩水(2×30ml)で洗浄し、DCM層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、これを濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中30%EtOAc−石油エーテル中50%EtOAcで溶出した。分画を回収し、濃縮すると(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(6.3g、18.12mmol、収率55.3%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)340.1[M+H]
+。
【0429】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)、トリエチルアミン(1.231mL、8.83mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(50mL)に0℃で溶解し、得られた黄色溶液を10分間攪拌した。次いで、トリホスゲン(437mg、1.472mmol)を0℃で一度に添加した。得られた黄色懸濁液を室温で45分間攪拌した。(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(330mg、1.472mmol)のTHF(4mL)溶液を0℃で5分間にわたって上記黄色懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を24時間70℃に加熱した。反応の進行をDCM中10%MeOHのTLCで監視し、TLCは24時間後に複数のスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(20mL)、酢酸エチル(30mL×2)で希釈した。合わせた有機層を食塩水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色固体を得た。粗生成物を、230〜400メッシュサイズのシリカゲル上のコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。カラムをMeOH/DCMの勾配で溶出した。所望の化合物をDCM中の7%MeOHで溶出した。純粋な化合物を含有する分画を減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.331mmol、収率22.47%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.15[M+H]
+。
【0430】
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(7g、20.60mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(120mL)中溶液に、トリエチルアミン(17.23mL、124mmol)およびトリホスゲン(6.11g、20.60mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(11.60g、51.5mmol)を添加し、65℃で12時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(100mL)とEtOAc(2×200mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中25〜30%EtOAc(勾配系)で溶離すると、所望の生成物(7.2g)が白色固体として得られた。生成物(6.9g)をエタノール(100ml)で希釈し、Silicycleパラジウム捕捉剤(3.5g)で処理し、55℃で3時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、celiteパッドを熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.9g、11.65mmol、収率56.6%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):591.16[M+H]
+。
【0431】
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中の固体(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(3.0g、8.83mmol)に、固体トリホスゲン(1.572g、5.30mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。これにDIPEA(7.71mL、44.2mmol)および(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(2.97g、13.25mmol)を75℃で16時間密閉管条件下で順次添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、50%EtOAc/石油エーテルで溶出した。回収した分画を濃縮して化合物を得て、ペンタンで洗浄して純粋な化合物を得た、LCMS(m/z)590.43[M+H]
+。
【0432】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(437mg、1.472mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.231mL、8.83mmol)を室温で添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(663mg、2.94mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で12時間攪拌した。TLCは、出発材料が消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。水(25mL)を反応混合物に添加した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望の粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィー(溶離液石油エーテル中35〜50%EtOAc)によって精製すると、所望の純粋な生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.837mmol、収率56.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.8[M+H]
+。
【0433】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
DIPEA(13.69g、106mmol)、引き続いてトリホスゲン(10.48g、35.3mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(12.0g、35.3mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(200mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(15.91g、70.6mmol)を添加し、70℃で18時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(カラム:C18、水中1%ギ酸中90%ACNで溶出)によって精製し、さらにエタノールを用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.0g、10.14mmol、収率28.7%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.25[M+H]
+。
【0434】
(4S)−8−クロロ−N−(4−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(0.283g、5.89mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.0g、2.94mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、(S)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメート(2.033g、5.89mmol)をゆっくり添加し、70℃で18時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(カラム:C18、水中1%ギ酸中90%ACNで溶出)によって精製し、さらにカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ヘキサン中90%EtOAcで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(4−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.659mmol、収率22.38%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.50[M+H]
+。
【0435】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(15g、44.2mmol)を、窒素下0℃で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(200mL)に溶解し、トリホスゲン(10.48g、35.3mmol)、トリエチルアミン(30.8mL、221mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(14.85g、66.2mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水500mlでクエンチし、酢酸エチル3×800mlで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(9.3g、15.66mmol、収率35.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.16[M+H]
+。
【0436】
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化111】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(218mg、0.736mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、DIPEA(0.771mL、4.42mmol)および(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(663mg、2.94mmol)を75℃で16時間密閉管条件下で順次添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液としてDCM中5%メタノールの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.335mmol、収率22.77%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.38[M+H]
+。
【0437】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化112】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(437mg、1.472mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.231mL、8.83mmol)を添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(497mg、2.208mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で12時間攪拌した。TLCは、出発材料が消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。水(25mL)を反応混合物に添加した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して所望の粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィー(溶離液石油エーテル中35〜50%EtOAc)によって精製すると、所望の純粋な生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.834mmol、収率56.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):591.16[M+H]
+。
【0438】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化113】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(30g、88mmol)、トリホスゲン(26.2g、88mmol)およびトリエチルアミン(61.5mL、442mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(300mL)中溶液を、窒素下室温で15分間攪拌した。この反応混合物に、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(59.7g、265mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、食塩水溶液(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(23g、38.8mmol、収率44.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.4[M+H]
+。
【0439】
(4S)−8−クロロ−N−(6−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化114】
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TEA(0.821mL、5.89mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.177mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に室温で添加し、引き続いてトリホスゲン(0.349g、1.177mmol)を同温度で添加し、1時間攪拌した。(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(0.796g、3.53mmol)を、65℃で15時間攪拌した。室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)および水(100mL)で希釈した。分離した有機層を水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得て、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.25g、0.414mmol、収率35.2%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.1[M+H]
+。
【0440】
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化115】
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トリエチルアミン(24.62mL、177mmol)およびトリホスゲン(8.73g、29.4mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10g、29.4mmol)の攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(13.20g、58.9mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(100mL)とEtOAc(500mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中30%EtOAc(勾配系)で溶離すると、所望の生成物(8.50g)が白色固体として得られた。生成物(8.50g)をエタノール(100ml)で希釈し、Silicycleパラジウム捕捉剤(4.25g)で処理し、65℃で3時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、celiteパッドを熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.0g、13.52mmol、収率45.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.07[M+H]
+。
【0441】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化116】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(25g、73.6mmol)、トリホスゲン(13.10g、44.2mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(400mL)中溶液に、DIPEA(64.3mL、368mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(18.15g、81mmol)を添加し、次いで、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応をLCMSおよびTLCで監視した。反応混合物を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、石油エーテル中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(18.5g、30.9mmol、収率41.9%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):590.12[M+H]
+。
【0442】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
TEA(1.026mL、7.36mmol)、引き続いてトリホスゲン(437mg、1.472mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(330mg、1.472mmol)を添加し、次いで、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(30mL×3)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得て、次いで、これをさらにカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.593mmol、収率40.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.16[M+H]
+。
【0443】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
DIPEA(571mg、4.42mmol)、引き続いてトリホスゲン(437mg、1.472mmol)を、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(660mg、2.94mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)を添加し、70℃で18時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:100%酢酸エチル;Rf:0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(C−18:1%ギ酸水溶液中70%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.339mmol、収率23.03%)が褐色がかった粘着性物質として得られた、LCMS(m/z)590.43(M+H)
+。
【0444】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(8g、23.55mmol)、TEA(16.41mL、118mmol)を0℃でテトラヒドロフラン(THF)(80mL)に溶解し、得られた黄色溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、トリホスゲン(6.99g、23.55mmol)を0℃で一度に添加した。得られた黄色懸濁液を室温で45分間攪拌した。(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(7.92g、35.3mmol)のTHF(10mL)溶液を0℃で2分間にわたって上記黄色懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を24時間70℃に加熱した。反応の進行をDCM中5%MeOHのTLCで監視し、TLCは24時間後に複数のスポットの形成およびSMの完了を示した。反応混合物を室温に冷却し、次いで、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出し、有機層を分離し、食塩水(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗黄色固体を得た。粗物質をシリカゲルカラム(12g、DCM中5%MeOH)を使用するコンビフラッシュによって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の化合物(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(11g、18.53mmol、収率79%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):590.06[M+H]
+。
【0445】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.985mL、7.06mmol)およびトリホスゲン(349mg、1.177mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌し、この反応混合物に、6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−アミン(701mg、2.94mmol)を添加し、65℃で16時間攪拌した。TLC溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチルR
f:0.3、UV活性。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(10mL)とEtOAc(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中25〜30%EtOAcで溶出し、分画を回収し、濃縮すると(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.478mmol、収率40.6%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)604.14[M+H]
+。
【0446】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(437mg、1.472mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)およびTEA(1.231mL、8.83mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に窒素下28℃で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(663mg、2.94mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却した。反応混合物を水(2mL)とEtOAc(2×25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGRACEによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中50%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。沈殿した固体を濾過し、乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.495mmol、収率33.6%)が得られた、LCMS(m/z):591.19[M+H]
+。
【0447】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化122】
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トリホスゲン(393mg、1.325mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.325mmol)およびトリエチルアミン(1.108mL、7.95mmol)のトリホスゲン(393mg、1.325mmol)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を2時間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(746mg、3.31mmol)を添加した。反応混合物を65℃で10時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(40mL)とEtOAc(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中40〜45%EtOAcで溶出し、分画を回収し、濃縮すると(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.761mmol、収率57.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)591.17[M+H]
+。
【0448】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化123】
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トリホスゲン(21.84g、73.6mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(25.0g、73.6mmol)およびTEA(51.3mL、368mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(200mL)中攪拌溶液に25℃で添加した。反応混合物を60分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(49.5g、221mmol)を添加した。反応混合物を72℃で10時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。濾液を水(20ml)および食塩水溶液(20ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗生成物を中性アルミナ上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、30〜40%EtOAc/石油エーテルで溶出して所望の化合物を固体として得た。これを再び30%ジエチルエーテル/ペンタンを用いて研和すると、所望の化合物が灰白色固体として得られた。この化合物をエタノール(600ml)で希釈し、Silicycleパラジウム捕捉剤(12g)で処理し、50℃で3時間攪拌した。これをceliteパッドを通して濾過し、celiteパッドを熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(22.0g、37.1mmol、収率50.4%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):590.07[M+H]
+。
【0449】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化124】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(8.5g、25.02mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(250mL)中溶液にトリホスゲン(7.42g、25.02mmol)、引き続いてトリエチルアミン(20.92mL、150mmol)を添加し、得られた懸濁液を室温で20分間攪拌した。(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(11.27g、50.0mmol)を反応塊に添加し、得られた懸濁液を16時間70℃に加熱した。反応をTLCによって監視した(これはSMの欠如およびR
f:0.6での新しいスポットの形成を示す)。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、DCM中0〜3%MeOH)によって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の化合物(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.5g、13.19mmol、収率52.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.07[M+H]
+。
【0450】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化125】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に0℃でトリホスゲン(262mg、0.883mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、DIPEA(1.285mL、7.36mmol)および(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(578mg、2.58mmol)をその後添加し、75℃で15時間30分間攪拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、純粋な化合物(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.691mmol、収率47.0%)が得られた、LCMS(m/z):590.37[M+H]
+。
【0451】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化126】
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トリホスゲン(437mg、1.472mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)およびTEA(1.231mL、8.83mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を4時間攪拌し、6−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ピリジン−2−アミン(743mg、2.94mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、酢酸エチル500mL中で再構成した。有機層を水(200mL)、引き続いて食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をLCMSによって決定した。粗生成物を次の工程で精製した、LCMS(m/z):618.10(M+H)
+。
【0452】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化127】
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DIPEA(571mg、4.42mmol)、引き続いてトリホスゲン(437mg、1.472mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(660mg、2.94mmol)を添加し、70℃で18時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:100%酢酸エチル;R
f:0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(C−18:1%ギ酸水溶液中70%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.583mmol、収率39.6%)が褐色がかった粘着性物質として得られた、LCMS(m/z)590.43(M+H)
+。
【0453】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化128】
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TEA(0.821mL、5.89mmol)、引き続いてトリホスゲン(175mg、0.589mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−アミン(310mg、1.295mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(15mL)とEtOAc(30mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物をゴムとして得た。これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、カラムをヘキサン中90%酢酸エチルで溶出する)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(310mg、0.505mmol、収率42.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):603.41(M+H)
+。
【0454】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)、トリホスゲン(349mg、1.177mmol)およびトリエチルアミン(0.821mL、5.89mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を、窒素下室温で15分間攪拌した。この反応混合物に、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(796mg、3.53mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。TLC溶離液:100%EtOAc/ヘキサン、R
f:0.1;UV活性。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中50%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.590mmol、収率50.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):591.26[M+H]
+。
【0455】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化130】
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TEA(0.985mL、7.06mmol)およびトリホスゲン(349mg、1.177mmol)を(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(530mg、2.355mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中30%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.495mmol、収率42.1%)が淡黄色色固体として得られた(TLC溶離液:ヘキサン中70%EtOAc:R
f0.5;UV活性)、LCMS(m/z):591.19[M+H]
+。
【0456】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(10g、29.4mmol)のTHF(300ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(4.37g、14.72mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、TEA(20.51mL、147mmol)および(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(13.20g、58.9mmol)を密閉管条件下75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(300mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.2g、13.81mmol、収率46.9%)が得られた。次いで、材料をPd捕捉剤樹脂プロセスによって精製した。(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.2g)のエタノール(250ml)中攪拌溶液に、50℃でPd捕捉剤樹脂(4.5g)を添加し、70℃で5時間攪拌した。次いで、40℃に冷却し、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8g)が白色固体として得られた、LCMS(m/z)590.12[M+H]
+。
【0457】
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(1.312ml、9.42mmol)およびトリホスゲン(466mg、1.569mmol)を(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.569mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(704mg、3.14mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%EtOAcで溶出すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.383mmol、収率24.40%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):536.9[M+H]
+。
【0458】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(517mg、1.744mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.458mL、10.46mmol)を室温で添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(785mg、3.49mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をコンビフラッシュシリカゲルカラム(40g)で精製し、Hex/EtOAcで溶出した。回収分画:石油エーテル中50%EtOAc、生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.447mmol、収率25.6%)が淡黄色固体として得られた。
LCMS(m/z):538.14[M+H]
+。
【0459】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化134】
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(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(517mg、1.744mmol)を室温で添加し、反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、(R)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(589mg、2.62mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を70℃で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得て、粗化合物を100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、化合物をヘキサン中40%EtOAcで溶出すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.807mmol、収率46.3%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):538.47[M+H]
+。
【0460】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化135】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.221mmol)、トリホスゲン(217mg、0.732mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に、トリホスゲン(217mg、0.732mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(411mg、1.831mmol)を添加し、次いで、反応混合物を70℃で15時間30分間攪拌した。反応をLCMSで監視した。反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.778mmol、収率63.7%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):536.9[M+H]
+。
【0461】
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化136】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.872mmol)、トリホスゲン(155mg、0.523mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、DIPEA(0.761mL、4.36mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(293mg、1.308mmol)を添加し、次いで、反応混合物を70℃で15時間30分間攪拌した。反応をLCMSおよびTLCで監視した。反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、石油エーテル中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(230mg、0.417mmol、収率47.9%)が黄色得られた、LCMS(m/z):537.05[M+H]
+。
【0462】
(4S)−8−クロロ−N−(6−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化137】
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(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.395mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、トリホスゲン(400mg、1.348mmol)を添加し、得られた溶液を室温で20分間攪拌した。(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(626mg、2.79mmol)のTHF(10mL)中溶液を反応塊に添加し、得られた懸濁液を16時間60℃に加熱した。反応の完了後(TLCで監視し、2つのスポットを極性および非極性で観察)、水(20ml)を反応塊に添加し、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して暗褐色液体を得た。粗物質を、シリカゲルカラム(12g、エーテル中80%EtOAc)を使用するコンビフラッシュによって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の化合物(4S)−8−クロロ−N−(6−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.596mmol、収率42.7%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):537.2(M+H)
+。
【0463】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化138】
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トリエチルアミン(1.458mL、10.46mmol)およびトリホスゲン(517mg、1.744mmol)を(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中攪拌溶液に室温で添加し、30分間攪拌した。(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(589mg、2.62mmol)を上記反応混合物に添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にさせ、反応混合物から有機溶媒を回転蒸発で除去し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてヘキサン中40%酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(225mg、0.383mmol、収率21.94%)が淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH R
f:0.4;UV活性)。LCMS(m/z):538.28[M+H]
+。
【0464】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化139】
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(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、トリエチルアミン(1.458mL、10.46mmol)およびトリホスゲン(517mg、1.744mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(1178mg、5.23mmol)を添加し、65℃で攪拌した。反応をTLCで監視した。溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をDCM(15mL)に溶解した。中性アルミナを粗化合物に添加し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物をヘキサン中30〜35%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.370mmol、収率21.23%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):536.25[M+H]
+。
【0465】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化140】
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TEA(0.729mL、5.23mmol)、引き続いてトリホスゲン(517mg、1.744mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(785mg、3.49mmol)を添加し、70℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物がゴムとして得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチル;R
f:0.4;UV活性)。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ヘキサン中90%EtOAcで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.428mmol、収率24.53%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):538.35(M+H)
+。
【0466】
(4S)−8−クロロ−N−(6−((((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化141】
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窒素雰囲気下室温で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.744mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に、トリエチルアミン(1.458mL、10.46mmol)およびトリホスゲン(517mg、1.744mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、その後、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(785mg、3.49mmol)を添加した。次いで、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、酢酸エチル200mL中で再構成した。有機層を水(100mL)、引き続いて食塩水溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)にかけ、100%酢酸エチルで溶出すると、化合物(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(230mg、0.396mmol、収率22.72%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):537.9(M+H)
+。
【0467】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化142】
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トリホスゲン(414mg、1.395mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400.0mg、1.395mmol)およびTEA(0.972mL、6.97mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20.0mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(938mg、4.18mmol)を添加した。反応混合物を72℃で10時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(40ml)で洗浄した。濾液を水(10ml)および食塩水溶液(10ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗製物を20〜30%EtOAc/石油エーテルで溶出する中性アルミナ上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(380.0mg、0.677mmol、収率48.5%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):537.34(M+H)
+。
【0468】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(414mg、1.395mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.395mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で45分間攪拌し、次いで、トリエチルアミン(1.167mL、8.37mmol)および(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(626mg、2.79mmol)を次々に添加した。反応混合物を65℃で6時間攪拌した。反応をTLCで監視した。TLCは1つの極性スポットを示し、出発材料が消費された。反応を停止した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をDCM(100ml)に溶解し、有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100−200メッシュ)によって精製し、カラムを30%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な分画を回収し、蒸発させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.531mmol、収率38.0%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):537.2[M+H]
+。
【0469】
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化144】
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TEA(0.972mL、6.97mmol)を、(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.395mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に室温で添加し、引き続いてトリホスゲン(0.414g、1.395mmol)を同温度で添加し、1時間攪拌した。(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(0.943g、4.18mmol)を添加し、65℃で15時間攪拌した。室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)および水(50mL)で希釈した。分離した有機層を水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーを通して精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.350g、0.644mmol、収率46.2%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):538.28[M+H]
+。
【0470】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.046mmol)、トリホスゲン(310mg、1.046mmol)およびトリエチルアミン(0.875mL、6.28mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を、窒素下室温で15分間攪拌した。この反応混合物に、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(707mg、3.14mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水(10mL)、食塩水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、100%EtOAcで溶出すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.379mmol、収率36.2%)が得られた、LCMS(m/z):537.9[M+H]
+。
【0471】
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化146】
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窒素下室温で攪拌したTHF(30mL)中固体(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)に、固体トリホスゲン(282mg、0.951mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。これにDIPEA(1.384mL、7.93mmol)および(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(533mg、2.378mmol)を密閉管条件下75℃で16時間密順次添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCM(200mL)に溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、50%EtOAc/石油エーテルで溶出して分画を回収し、濃縮していくらかの不純な化合物を得て、再び分取HPLCで精製すると、純粋な化合物(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.298mmol、収率18.83%)が得られた、LCMS(m/z):503.39[M+H]
+。
【0472】
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化147】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液に、トリホスゲン(353mg、1.189mmol)およびTEA(0.166mL、1.189mmol)を添加し、2時間攪拌した。これに、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(268mg、1.189mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出し、合わせた有機層を水10mlおよび食塩水溶液5mlで洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗化合物が得られた、LCMS(m/z):504.40[M+H]
+。
【0473】
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化148】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に、トリホスゲン(588mg、1.982mmol)およびTEA(1.657mL、11.89mmol)を添加し、2時間攪拌した。これに、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(889mg、3.96mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出し、合わせた有機層を水15mlおよび食塩水溶液15mlで洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗化合物が得られた。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.612mmol、収率30.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):503.39[M+H]
+。
【0474】
(4S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化149】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、トリホスゲン(353mg、1.189mmol)およびTEA(0.994mL、7.13mmol)を添加し、2時間攪拌した。これに、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(533mg、2.378mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出し、合わせた有機層を水15mlおよび食塩水溶液15mlで洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗化合物が得られた。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(4S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.277mmol、収率23.27%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):503.45[M+H]
+。
【0475】
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化150】
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トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)、引き続いてトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(580mg、2.58mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中攪拌溶液に室温で添加し、5時間攪拌した。次いで、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)を室温で反応混合物に添加し、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出し、食塩水(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た、LCMS:(m/z):504.46[M+H]
+。
【0476】
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化151】
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トリホスゲン(353mg、1.189mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(893mg、3.96mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に室温で添加し、1時間攪拌した。次いで、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)を反応混合物に添加し、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出し、食塩水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た、LCMS:(m/z):504.28[M+H]
+。
【0477】
(4R)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化152】
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窒素下20℃で攪拌したニコチン酸(2.8g、22.74mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)中懸濁液に、DPPA(9.39g、34.1mmol)、DIPEA(11.92mL、68.2mmol)の溶液を添加し、同じ温度でさらに1時間攪拌し、(4R)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(3.56g、18.20mmol)の固体を添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を減圧下で直接蒸発させ、酢酸エチル(200ml)で希釈し、水で順次洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して得た。粗生成物を、溶離液としてEtOAc中1%メタノールの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(4R)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(4g、12.13mmol、収率53.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):316.19[M+H]
+。
【0478】
(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化153】
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(4R)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2g、10.22mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(2.100g、15.33mmol)およびK
3PO
4(6.51g、30.7mmol)の1,4−ジオキサン(40mL);水(10mL)中脱気溶液に、x−phos(1.949g、4.09mmol)、Pd
2(dba)
3(1.872g、2.044mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.2g、4.71mmol、収率46.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):253.0[M+H]
+。
【0479】
(4R)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化154】
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窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(80mL)中の固体(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.2g、4.76mmol)に、固体トリホスゲン(0.847g、2.85mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。これに、DIPEA(4.15mL、23.78mmol)および4−ブロモピリジン−2−アミン(1.234g、7.13mmol)を添加した。反応混合物を75℃で16時間攪拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(60ml)で希釈し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液として2.5%メタノール−DCMを使用することによりシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(4R)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1g、2.194mmol、収率46.1%)が淡黄色固体として得られたLCMS(m/z)453.26[M+H]
+。
【0480】
(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成。
【化155】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.02mmol)、メチルボロン酸(0.361g、6.04mmol)およびK
3PO
4(1.923g、9.06mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中脱気溶液に、固体Pd
2(dba)
3(0.276g、0.302mmol)およびx−phos(0.288g、0.604mmol)を添加した。反応混合物を100℃で15.5時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製し、3%DCM/EtOAcで溶出すると、(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.802mmol、収率59.7%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)267.1[M+H]
+。
【0481】
(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化156】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.812mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、NaH(65.2mg、2.72mmol)を添加し、窒素下0℃で攪拌した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(522mg、2.174mmol)を添加し、次いで、反応混合物を70℃で15時間攪拌し、LCMSで監視した。反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(0mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、溶離液として2%MeOH/DCM)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(320mg、0.579mmol、収率31.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):450.8[M+H]
+。
【0482】
(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化157】
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TEA(1.141mL、8.19mmol)、引き続いてトリホスゲン(486mg、1.638mmol)を、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−アミン(431mg、1.802mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(30mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(310mg、0.498mmol、収率30.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS:571.35(M+H)
+。
【0483】
(4S)−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
TEA(1.141mL、8.19mmol)、引き続いてトリホスゲン(486mg、1.638mmol)を、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−アミン(431mg、1.802mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(25mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(4S)−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.510mmol、収率31.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.11(M+H)
+。
【0484】
(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.146mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.959mL、6.88mmol)およびトリホスゲン(340mg、1.146mmol)を添加し、窒素下室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−アミン(820mg、3.44mmol)を添加し、65℃で16時間攪拌した。TLC溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチルR
f:0.3、UV活性。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(10mL)とEtOAc(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中30〜35%EtOAcで溶出し、分画を回収し、濃縮すると(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.524mmol、収率45.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)570.2[M+H]
+。
【0485】
(4S)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(9.07g、33.2mmol)およびK
3PO
4(16.27g、77mmol)を、(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5.0g、25.6mmol)の1,4−ジオキサン(160mL)および水(40mL)中攪拌溶液に室温で添加し、30分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(2.340g、2.56mmol)およびX−phos(2.437g、5.11mmol)を室温で反応混合物に添加し、再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で18時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、食塩水(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した(TLC溶離液:100%酢酸エチルR
f0.2;UV活性)。粗化合物を、石油エーテル中80%酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ60〜120メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(6.5g、20.88mmol、収率82%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):307.0(M+H)
+。
【0486】
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化161】
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DIPEA(7.60g、58.8mmol)、引き続いてトリホスゲン(5.81g、19.59mmol)を、(4S)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(6.0g、19.59mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(120mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、4−ブロモピリジン−2−アミン(6.78g、39.2mmol)を添加し、70℃で18時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(100mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させた(TLC溶離液:100%酢酸エチル R
f:0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(60〜120メッシュ)シリカゲルによって精製し、ヘキサン中70%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(4.5g、8.40mmol、収率42.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):506.94(M+H)
+。
【0487】
(4S)−7−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化162】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.6g、3.07mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)、水(4.00mL)中溶液を、窒素ガスで10分間パージし、次いで、(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)ボロン酸(0.929g、4.60mmol)およびK
2CO
3(1.272g、9.20mmol)を添加し、再び窒素ガスで10分間パージし、次いで、Pd(Ph
3P)
4(0.106g、0.092mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)を添加し、20分間攪拌した。得られた固体を濾過し、ジエチル(10mL)エーテルおよびn−ペンタン(5mL)で洗浄すると、(4S)−7−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(420mg、1.055mmol、収率34.4%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):318.10(M+H)
+。
【0488】
(4S)−8−ブロモ−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化163】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(3g、15.33mmol)のクロロホルム(20mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下70℃でNBS(3.00g、16.87mmol)を添加した。得られた反応混合物を70℃で1時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、非極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(100mL)、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して黄色粘着性化合物を得て、これをn−ペンタンで洗浄し、十分乾燥させると、(4S)−8−ブロモ−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2g、7.28mmol、収率47.5%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):276.05(M+H)
+。
【0489】
(4S)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化164】
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(4S)−7−クロロ−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.908mmol)、3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(290mg、1.526mmol)および炭酸セシウム(622mg、1.908mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(3.3mL)中懸濁液をアルゴン下室温で15分間攪拌および脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1558mg、1.908mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(100ml)で洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAc(50ml)で溶解した。EtOAc層を水(100ml)、引き続いて食塩水溶液(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)および溶離液としてヘキサン中50%EtOAcを使用して精製すると、(4S)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.518mmol、収率80%)が得られた(TLC溶離液:ニートEtOAc:R
f−0.4;UV活性)、LCMS(m/z):320.18[M+H]
+。
【0490】
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化165】
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テトラヒドロフラン(THF)(15mL)中固体(4S)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.566mmol)に、固体トリホスゲン(279mg、0.939mmol)、DIPEA(1.641mL、9.39mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。その後、これに、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(562mg、2.505mmol)を、密封管条件下80℃で15時間30分間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲル(100〜200)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中70%EtOAc(勾配系)で溶出すると、(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.689mmol、収率44.0%)が得られた、LCMS(m/z):570.34[M+H]
+。
【0491】
(4S)−N−(4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化166】
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TEA(0.998mL、7.16mmol)およびトリホスゲン(354mg、1.194mmol)を(4S)−7−(m−トリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.194mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン(731mg、3.58mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて、粗生成物(4S)−N−(4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.370mmol、収率31.0%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):483.26[M+H]
+。
【0492】
7−クロロ−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化167】
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8−ブロモ−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.64mmol)、2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(0.457g、3.64mmol)および炭酸カリウム(1.510g、10.93mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(5mL)中懸濁液をアルゴン下室温で15分間攪拌および脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(2.97g、3.64mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(100ml)で洗浄した。濾液を濃縮し、EtOAc(100ml)で溶解した。EtOAc層を水(100ml)、引き続いて食塩水溶液(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中40%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物7−クロロ−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.194mmol、収率60.2%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):210.11[M+H]
+。
【0493】
(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化168】
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(4S)−7−クロロ−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.908mmol)、3−(ジフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(328mg、1.908mmol)および炭酸カリウム(791mg、5.72mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(4mL)中懸濁液をアルゴン下室温で15分間攪拌および脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1558mg、1.908mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(100ml)で洗浄した。濾液を濃縮し、EtOAc(50ml)で溶解した。EtOAc層を水(50ml)、引き続いて食塩水溶液(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.969mmol、収率50.8%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):302.11[M+H]
+。
【0494】
(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化169】
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テトラヒドロフラン(THF)(15mL)中固体(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.830mmol)に、固体トリホスゲン(148mg、0.498mmol)、DIPEA(0.869mL、4.98mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。その後、これに、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(298mg、1.327mmol)を、密封管条件下75℃で15時間30分間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た、LCMS(m/z):551.91[M+H]
+。
【0495】
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化170】
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窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中の固体(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2.5g、9.91mmol)に、固体トリホスゲン(1.764g、5.94mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。これに、DIPEA(8.65mL、49.5mmol)および4−ブロモピリジン−2−アミン(2.57g、14.86mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。有機相に酢酸エチルを添加し、水50mLおよび飽和食塩水100mLで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を褐色固体として得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、EtOAcで溶出した。分画を回収して化合物を得て、ジエチルエーテルおよびペンタンで洗浄し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄すると、純粋な化合物(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1.72g、2.97mmol、収率30.0%)が得られた、LCMS(m/z):453.20[M+H]
+。
【0496】
(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(8g、31.7mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(130mL)中テトラヒドロフラン(THF)(130mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(5.65g、19.02mmol)、DIPEA(27.7mL、159mmol)を添加した。窒素下室温で30分間攪拌した。その後、これに、5−ブロモピリジン−3−アミン(8.23g、47.6mmol)を密封管条件下75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)に分配した。有機溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、50%EtOAc/石油エーテルで溶出した。分画を回収し、濃縮して化合物を得て、ペンタンで洗浄すると、純粋な化合物(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.2g、12.72mmol、収率40.1%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):451.19[M+H]
+。
【0497】
(4S)−N−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.0g、3.96mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、TEA(2.76mL、19.82mmol)およびトリホスゲン(1.176g、3.96mmol)を窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。3−アミノ−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(0.805g、3.96mmol)を反応混合物に添加し、70℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、DCM中2%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、1.338mmol、収率33.8%)褐色固体が得られた、LCMS(m/z):481.22[M+H]
+。
【0498】
(4S)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化173】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(3g、15.33mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(4.09g、18.40mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)、水(10.00mL)の溶液に、リン酸三カリウム(9.76g、46.0mmol)を添加した。反応塊を窒素で15分間脱気した。これに、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1.252g、1.533mmol)を室温で添加し、さらに15分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて新たなスポットを形成したことを示した。反応塊を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、celiteを通して濾過し、濾液を回収し、水(100mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲル(100−200)カラムに添加し、DCM/MeOH、5%MeOH/DCMで溶出した。生成物画分を濃縮すると、(4S)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2g、7.83mmol、収率51.1%)が緑色固体として得られた、LCMS(m/z):256.22(M+H)
+。
【0499】
(4S)−8−クロロ−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化174】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2g、7.83mmol)のクロロホルム(20mL)中溶液に、NCS(1.255g、9.40mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて0.3R
fの新たなスポットを形成したことを示した。水(50mL)を反応混合物に添加し、DCM(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をシリカゲル(100〜200)カラムに添加し、CH
2Cl
2/MeOH、DCM中3%メタノールで溶出して生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(4S)−8−クロロ−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.2g、3.15mmol、収率40.2%)が淡褐色粘着性化合物として得られた、LCMS(m/z):290.04(M+H)
+。
【0500】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化175】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.726mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(1.203mL、8.63mmol)、トリホスゲン(512mg、1.726mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(387mg、1.726mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて0.4R
fの新たなスポットを形成したことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をコンビフラッシュシリカゲル(40g)カラムに添加し、3%DCM/MeOHで溶出した。純粋な生成物分画を濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.881mmol、収率51.1%)(N37522−56−A2)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):539.95(M+H)
+。
【0501】
(4S)−7,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化176】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5g、25.6mmol)のクロロホルム(50mL)中攪拌溶液に0℃でNCS(5.12g、38.3mmol)をロットごとに添加し、26℃で6時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を水(50mL)とDCM(2×100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、純粋な(4S)−7,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(5g、18.83mmol、収率73.7%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):230.02[M+H
【0502】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化177】
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窒素下室温で攪拌した(4S)−8−クロロ−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.726mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、TEA(1.203mL、8.63mmol)、トリホスゲン(512mg、1.726mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(387mg、1.726mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をコンビフラッシュシリカゲル(40g)カラムに添加し、DCM/MeOHで溶出した。DCM中2%メタノール生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.802mmol、収率46.5%)が得られた、LCMS(m/z):540.30(M+H)
+。
【0503】
(4S)−tert−ブチル7−クロロ−8−ヨード−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレートの合成
【化178】
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(4S)−7−クロロ−8−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(31g、96mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(300mL)、Boc
2O(33.6mL、145mmol)およびDMAP(14.13g、116mmol)中懸濁液に反応混合物を添加した。次いで、反応混合物を65℃で20時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応塊を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×250mL)で2回抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を、石油エーテル中3%酢酸エチルで溶出する中性アルミナに供すると、純粋な化合物の(4S)−tert−ブチル7−クロロ−8−ヨード−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレート(26.8g、51.3mmol、収率53.2%)が得られた、LCMS(m/z):422.00(M+H)
+。
【0504】
(4S)−tert−ブチル7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレートの合成
【化179】
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LDA(23.72mL、47.4mmol)を、窒素下−78℃で攪拌した(4S)−tert−ブチル7−クロロ−8−ヨード−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレート(10.0g、23.72mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中攪拌溶液に添加した。次いで、反応混合物を−78℃で30分間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(2.97mL、47.4mmol)を反応混合物に−78℃で添加した。次いで、反応物を室温に加温した。次いで、反応物を室温で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、1%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(4S)−tert−ブチル7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン5(2H)−カルボキシレート(4.0g、8.07mmol、収率34.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):436.04(M+H)
+。
【0505】
(4S)−7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタアナピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化180】
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HCl中エーテルを、(4S)−tert−ブチル7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレート(1.5g、3.44mmol)の攪拌溶液に窒素下0℃で添加した。反応混合物を26℃で6時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応塊を濾過し、固体を採取し、飽和NaHCO
3溶液(50ml)でクエンチし、DCM(100ml)で抽出した。DCM層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗(4S)−7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.0g、2.55mmol、74.2収率%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):336.8(M+H)
+。
【0506】
(4S)−7−クロロ−8,9−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化181】
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(4S)−7−クロロ−9−ヨード−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタアナピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2.5g、7.45mmol)、トリメチルボロキシン(2.483mL、7.45mmol)および炭酸カリウム(3.09g、22.35mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)および水(5mL)中懸濁液を室温で15分間攪拌およびアルゴンを用いて脱気し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.861g、0.745mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、EtOAcで溶解した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、10%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した画分を蒸発させると、(4S)−7−クロロ−8,9−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.2g、5.08mmol、収率68.2%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):224.08(M+H)
+。
【0507】
(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化182】
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(4S)−7−クロロ−8,9−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.200g、5.36mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(0.918g、6.71mmol)およびリン酸三カリウム(3.42g、16.09mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3.0mL)中懸濁液を攪拌し、室温でアルゴンを用いて15分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(0.246g、0.268mmol)およびX−Phos(0.256g、0.536mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAcで溶解した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、DCMで溶出した。回収した画分を蒸発させると、(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.700g、2.495mmol、収率46.5%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):281.30[M+H]
+。
【0508】
(4S)−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化183】
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リン酸三カリウム(6.51g、30.7mmol)および1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(2.87g、12.27mmol)を、(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(2g、10.22mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)、水(10.00mL)の混合物中攪拌溶液に室温で添加した。アルゴンで5分間パージし、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.835g、1.022mmol)を添加し、反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(2×300mL)で抽出し、食塩水(200mL)で洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、10%MeOH−DCMで溶出すると、(4S)−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.52mmol、収率34.4%)が得られた、LCMS(m/z):268.13[M+H]
+。
【0509】
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化184】
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(4S)−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.74mmol)をクロロホルム(100mL)に溶解し、窒素下0℃で攪拌し、NCS(0.500g、3.74mmol)を添加した。反応混合物を室温で20分間攪拌した。反応混合物を室温にし、水90mlでクエンチし、DCM2×150mLで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗物質を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、10%MeOH−DCMで溶出すると、(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(850mg、2.54mmol、収率67.8%)が得られた、LCMS(m/z):302.42[M+H]
+。
【0510】
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.325mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(20mL)に溶解し、窒素下0℃で攪拌し、トリホスゲン(393mg、1.325mmol)、TEA(0.924mL、6.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(446mg、1.988mmol)を添加し、密閉管中80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水50mlでクエンチし、酢酸エチル2×150mlで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、1%MeOH−DCMで溶出すると、(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(285mg、0.510mmol、収率38.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):552.50[M+H]
+。
【0511】
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化186】
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0℃の(4S)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.409mmol)のTHF(30ml)中溶液およびトリホスゲン(251mg、0.846mmol)。次いで、TEA(0.196mL、1.409mmol)を添加し、1時間室温に攪拌し、その後、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(474mg、2.114mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、石油エーテル中20%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.690mmol、収率48.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):569.93[M+H]
+。
【0512】
(4S)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−9−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.86mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(815mg、4.29mmol)およびK
3PO
4(1822mg、8.58mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(10mL)中脱気溶液に、x−phos(273mg、0.572mmol)、Pd
2(dba)
3(262mg、0.286mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを中性アルミナカラムに添加し、石油エーテル中40%酢酸エチルで溶出した。回収分画を蒸発させると、(4S)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.691mmol、収率59.1%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):320.13[M+H]
+。
【0513】
(4S)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−9−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.385mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(490mg、3.58mmol)およびK
3PO
4(1519mg、7.15mmol)の1,4−ジオキサン(40mL);水(10mL)中脱気溶液に、x−phos(227mg、0.477mmol)、Pd
2(dba)
3(218mg、0.238mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを中性アルミナカラムに添加し、石油エーテル中40%酢酸エチルで溶出した。回収分画を蒸発させると、(4S)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.653mmol、収率69.3%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):267.21[M+H]
+。
【0514】
2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートの合成
【化189】
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LDA(2.75mL、20.29mmol)を、2,2−ジメチルジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(2.0g、15.60mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に−78℃で添加し、20分間攪拌した。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(3.98mL、18.73mmol)を−78℃で添加し、28℃で19時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、水(10mL)で希釈し、エーテル(2×30mL)で抽出し、食塩水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、(100〜200)シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中15%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(2.4g、5.98mmol、収率38.3%)が淡黄色液体として得られたGCMS(m/z):260[M+H]
+。
【0515】
4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.0g、4.54mmol)、2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(2.365g、9.09mmol)およびリン酸三カリウム(2.89g、13.63mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中懸濁液を室温で15分間攪拌し、アルゴンで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.186g、0.227mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で4時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(20ml)で洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAc(20ml)で溶解した。EtOAc層を水(10ml)、引き続いて食塩水溶液(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、100%DCM(勾配系)で溶出すると、所望の生成物4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン(0.8g、3.79mmol、収率83%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):205.2[M+H]
+。
【0516】
4−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
4−エチニルピリジン−2−アミン(350mg、2.96mmol)のTMSN3(0.5mL、3.77mmol)中攪拌懸濁液に、マイクロ波中150℃で。得られた反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を濾過し、固体化合物をDCM(2ml)で洗浄し、乾燥させると、淡黄色固体の4−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(360mg、1.832mmol、収率61.8%)が得られた、LCMS(m/z):162.1[M+H]
+。
【0517】
3−(2−アミノピリジン−4−イル)オキサゾリジン−2−オンの合成
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモピリジン−2−アミン(1g、5.78mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)中攪拌溶液に、オキサゾリジン−2−オン(0.755g、8.67mmol)、炭酸カリウム(1.598g、11.56mmol)、ヨウ化銅(I)(0.110g、0.578mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.102g、1.156mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物をマイクロ波中110℃で1時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物溶媒を蒸発させ、水(10mL)で希釈し、20分間攪拌して、固体を形成し、濾過し、乾燥させると、3−(2−アミノピリジン−4−イル)オキサゾリジン−2−オン(580mg、3.11mmol、収率53.8%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):180.0[M+H]
+。
【0518】
4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−アミンおよび4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
1H−1,2,3−トリアゾール(0.599g、8.67mmol)、4−ブロモピリジン−2−アミン(1g、5.78mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、K
2CO
3(1.598g、11.56mmol)、ヨウ化銅(I)(0.110g、0.578mmol)およびN,N−ジメチルエチレンジアミン(0.126mL、1.156mmol)を添加した。反応混合物を110℃で1時間、MWで攪拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)、引き続いて食塩水溶液(50mL)で抽出し、層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を精製すると、4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−アミン(0.1g、0.562mmol、収率9.72%)が灰白色固体として、および4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.3g、1.787mmol、収率30.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):162.0[M+H]
+。
【0519】
(E)−2−アミノ−N−((ジメチルアミノ)メチレン)イソニコチンアミドの合成
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノイソニコチンアミド(5g、36.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)中攪拌溶液に、室温で1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(9.76mL、72.9mmol)を添加した。得られた反応混合物を27℃で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物溶媒を蒸発させ、EtOAc(5×20mL)および氷冷水で希釈し、有機層を分離し、真空下で濃縮すると、(E)−2−アミノ−N−((ジメチルアミノ)メチレン)イソニコチンアミド(4.5g、23.41mmol、収率64.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):193.01[M+H]
+。
【0520】
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
(E)−2−アミノ−N−((ジメチルアミノ)メチレン)イソニコチンアミド(4g、20.81mmol)のエタノール(40mL)中攪拌懸濁液に、室温でヒドラジン水和物(1.042g、20.81mmol)を添加した。得られた反応混合物を同じ温度で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を濾過し、固体化合物をEtOAc(20ml)で洗浄し、濾液を乾燥させると、固体化合物2g(LCMSは40%の所望を示した)が得られた。化合物を分取HPLCによって精製すると、4−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(750mg、4.40mmol、収率21.13%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):162.0[M+H]
+。
【0521】
6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−2−ピロリドン(NMP)(4mL)中2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エタノール(1.5g、10.26mmol)を、NaH(0.616g、25.7mmol)の懸濁液に0℃で添加し、反応混合物を28℃で30分間攪拌した。6−フルオロピリジン−2−アミン(1.150g、10.26mmol)を反応混合物に0℃で添加し、120℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水でクエンチし、ジクロロメタン(2×60mL)で抽出した。有機層を水(30mL)および飽和食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を中性アルミナ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中20〜25%EtOAcで溶出し、分画を回収し、濃縮すると6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−アミン(700mg、2.66mmol、収率25.9%)が得られた、LCMS(m/z):239.0[M+H]
+。
【0522】
3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オールの合成
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
プロパン−1,3−ジオール(1.358g、17.84mmol)を、NaH(1.070g、44.6mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(5mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、1時間攪拌し、引き続いて6−フルオロピリジン−2−アミン(1.0g、8.92mmol)を添加し、80℃で2時間攪拌した。反応塊を室温に冷却し、氷冷水にゆっくり添加し、酢酸エチルで希釈した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を100〜200シリカゲルを用いて精製し、100%酢酸エチルで溶出すると、3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(0.4g、1.760mmol、収率19.73%)が褐色粘性物として得られた、LCMS(m/z):169.22[M+H]
+。
【0523】
6−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(20mL)中3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(4.2g、26.2mmol)を、NaH(1.307g、32.7mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に0℃で添加し、反応混合物を28℃で30分間攪拌した。1,4−ジオキサン(20mL)中6−クロロピリジン−2−アミン(2.8g、21.78mmol)を0℃で反応混合物に添加し、反応混合物を100℃で10時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)とDCM(2×25mL)に分配した。DCM層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗6−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ピリジン−2−アミン(5.5g、18.12mmol、収率83%)が褐色油として得られた、LCMS(m/z):253.2[M+H]
+。
【0524】
3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オールの合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
p−トルエンスルホン酸一水和物(0.678g、3.57mmol)を、プロパン−1,3−ジオール(5.43g、71.3mmol)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(3g、35.7mmol)のジクロロメタン(DCM)(50mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を28℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)とDCM(2×25mL)に分配した。DCM層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(4.2g、26.2mmol、収率73.5%)が無色油として得られた。
【0525】
3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オールの合成
【化200】
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2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(3.0g、28.8mmol)を、NaH(2.304g、57.6mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(25mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。6−クロロピリジン−2−アミン(4.44g、34.6mmol)を反応混合物に0℃で添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を水(30mL)および飽和食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得たTLC溶離液:50%EtOAc/ヘキサン、R
f:0.3、UV活性。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%EtOAcで溶出すると、純粋な3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(1.5g、6.79mmol、収率23.56%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):197.16[M+H]
+。
【0526】
4−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オールの合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃のNaH(1.167g、29.2mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(2mL)中攪拌懸濁液に、3−メチルブタン−1,3−ジオール(3.04g、29.2mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(2mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピリジン−2−アミン(2.5g、19.45mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(2mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を120℃で16時間加熱した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×30ml)で抽出し、有機溶媒をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用し、ヘキサン中50〜70%EtOAcで溶出することによりカラムクロマトグラフィーによって精製すると、4−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(1.5g、7.51mmol、収率38.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):197.29[M+H]
+。
【0527】
3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オールの合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃のNaH(2.316g、57.9mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中攪拌懸濁液に、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(4.02g、38.6mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピラジン−2−アミン(5g、38.6mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を120℃で48時間加熱した。TLCは、少量の出発材料を生成物と共に示している。反応混合物を氷冷水(60mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカ、溶離液として(石油エーテル中0〜50%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(1g、4.95mmol、収率12.84%)が得られた、LCMS(m/z):198.00[M+H]
+。
【0528】
3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オールの合成
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(1.389g、34.7mmol)のNMP(2mL)中懸濁液に、プロパン−1,3−ジオール(2.64g、34.7mmol)のNMP(2mL)中溶液を窒素下0℃で添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。次いで、6−クロロピラジン−2−アミン(3g、23.16mmol)のNMP(6mL)中溶液を0℃で15分間にわたって1滴ずつ添加し、140℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機物を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、(70%)EtOAc/石油エーテルで溶出した。回収した分画を蒸発させると、化合物3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(1.5g、8.21mmol、35.5%収率)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):170.09[M+H]
+。
【0529】
6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(60%)(0.556g、23.16mmol)を、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エタノール(3.39g、23.16mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で30分間攪拌し、6−クロロピラジン−2−アミン(3g、23.16mmol)を0℃で添加し、次いで、これを16時間80℃に保った。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水(50mL)でクエンチし、次いで、氷冷水(20mL×2)と酢酸エチル(20mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、次いで、これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−アミン(5g、20.06mmol、収率87%)がゴム油として得られた、LCMS(m/z):240.13[M+H]
+。
【0530】
4−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オールの合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃のNaH(0.463g、11.58mmol)の1,4−ジオキサン(5.00mL)中攪拌懸濁液に、3−メチルブタン−1,3−ジオール(1.206g、11.58mmol)の1,4−ジオキサン(5.00mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピラジン−2−アミン(1.0g、7.72mmol)の1,4−ジオキサン(10.00mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×25ml)で抽出し、有機溶媒をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用し、ヘキサン中50〜70%EtOAcで溶出することによりカラムクロマトグラフィーによって精製すると、4−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(1.0g、5.04mmol、収率65.3%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):199.08[M+H]
+。
【0531】
(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジンの合成
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(37.0g、114mmol)をマルチネックRBに入れた。次いで、フラスコを0℃に冷却し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)を3分間にわたってゆっくり添加した。得られた反応混合物を窒素下で15分間攪拌した。次いで、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10g、76mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。この懸濁液を室温で1時間攪拌した。3−ブロモ−5−フルオロピリジン(7.62mL、73.9mmol)を添加した後、懸濁液が淡黄色溶液になった。得られた溶液を75℃で24時間攪拌した。反応の進行を、TLCヘキサン中40%EtOAcで監視した。TLCは、24時間後にSMの消費および新しいスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(500mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。有機層を食塩水(250mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色油を得た。粗生成物を、100〜200メッシュサイズのシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した。カラムをEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出した。所望の化合物をヘキサン中20%EtOAcで溶出した。純粋な化合物を含有する化合物分画を減圧下で濃縮すると、(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(10g、34.0mmol、収率44.9%)が淡黄色粘性油として得られた、LCMS(m/z):289.99[M+H]
+。
【0532】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(50g、174mmol)、アンモニア水(25mL、1155mmol)を密閉管に入れた。次いで、硫酸銅(II)(5.54g、34.7mmol)を0℃で添加した。得られた青色溶液を2時間120℃に加熱した。反応の進行をTLC DCM中10%MeOHで監視し、TLCは24時間後に新たなスポットの形成およびSMの消費を示した。完了後、反応塊を室温に冷却した。反応塊を20%NaOHでpH10にし、NaClで飽和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗褐色固体を得て、これをジエチルエーテルを用いて研和し、4時間攪拌し、次いで、濾過すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(35.4g、146mmol、収率84%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.29[M+H]
+。
【0533】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(10g、34.7mmol)、アンモニア水(100mL、4621mmol)を密閉管に入れた。得られた褐色溶液を24時間120℃に加熱した。反応の進行をTLC DCM中10%MeOHで監視し、TLCは24時間後に新たなスポットの形成およびSMの消費を示した。完了後、反応塊を室温に冷却した。反応塊を20%NaOHでpH10にし、NaClで飽和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(6g、25.8mmol、収率74.2%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.10[M+H]
+。
【0534】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(11.35g、473mmol)のTHF(100mL)中懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(25g、189mmol)のTHF(150mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。6−クロロピリミジン−4−アミン(19.61g、151mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、少量の出発材料および極性で観察される新たなスポットを示す)、反応混合物を氷水(500mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×1000mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡褐色固体(粗物質)を得た。粗物質をシリカゲルカラム(100〜200、DCM中3%MeOH)によって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の生成物(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(13g、53.9mmol、収率28.5%)が灰白色固体として得られ、不純化合物(10g)も得られた。LCMS(m/z):226.17(M+H)
+。
【0535】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(9.08g、378mmol)のTHF(150mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(20g、151mmol)のTHF(200mL)中溶液を窒素下0℃で滴加し、得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。6−クロロピリミジン−4−アミン(15.68g、121mmol)を反応塊に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが極性で観察される)、反応塊を氷水(200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×400ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡褐色固体を得た。得られた固体をジエチルエーテル(200ml)中で30分間攪拌し、濾過し、真空下で乾燥させると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(13g、57.3mmol、収率37.9%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.96[M+H]
+。
【0536】
2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で攪拌したテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(25g、245mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(500mL)中溶液に、27℃で10分間、NaH(22.52g、563mmol)を添加し、1時間後、27℃で2−クロロピリミジン−4−アミン(22.20g、171mmol)を添加した。反応混合物を85℃で36時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCはSMと共に極性スポットを示した。反応塊を氷冷水200mlに注ぎ入れ、EtOAc(3×200ml)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(60〜120)シリカメッシュを用いるカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、出発材料をヘキサン中50%EtOAcで溶出し、必要な化合物をヘキサン中90%EtOAcで溶出し、合わせた化合物分画を濃縮すると、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(9g、39.9mmol、収率16.31%)が得られた、LCMS(m/z):196.00[M+H]
+。
【0537】
4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミンの合成
【化212】
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4−クロロピリミジン−2−アミン(800mg、6.18mmol)、固体1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1927mg、9.26mmol)およびK
3PO
4(3932mg、18.53mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)、水(5.00mL)中脱気溶液を室温で攪拌した。次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(756mg、0.926mmol)を添加し、5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で15時間30分攪拌した。反応混合物をTLCで監視した。反応物を室温に冷却した。有機相を蒸発させ、水50mLを添加し、酢酸エチル(3×70ml)で抽出し、飽和食塩水50mLで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中90%EtOAc)によって精製すると、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン(600mg、3.42mmol、収率55.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):176.1[M+H]
+。
【0538】
4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミンの合成
【化213】
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4−クロロピリミジン−2−アミン(1.5g、11.58mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)混合物中攪拌溶液に、リン酸カリウム(3.69g、17.37mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(2.421g、11.58mmol)を室温で添加した。反応塊を窒素で15分間脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.095g、0.116mmol)を添加し、得られた反応塊を窒素下80℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視し、TLCは極性の複数スポーツの形成を示し、SMが消費された。反応混合物を濃縮し、水50mlおよびDCM60mlで希釈し、Hi−flow床に通過させ、有機層を分離し、DCM(2×50ml)で抽出し、有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を、シリカゲルカラム(24g、石油エーテル中60%EtOAc)を使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。カラムをヘキサン中EtOAcの勾配で溶出した。所望の化合物をヘキサン中60%EtOAcで溶出した。純粋な化合物を含有する分画を減圧下で濃縮すると、4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(1.2g、6.66mmol、収率57.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):177.11[M+H]
+。
【0539】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化214】
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窒素下0℃のNaH(11.67g、292mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(25.7g、194mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピリジン−2−アミン(25g、194mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を100℃で36時間加熱した。TLCは、少量の出発材料を生成物と共に示している。
【0540】
反応混合物を氷冷水(600mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を水(3×300mL)で洗浄して過剰のNMPを除去した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲル、溶離液として(石油エーテル中12〜15%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(10g、44.6mmol、収率22.93%)が黄色濃厚液体として得られた。
【0541】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化215】
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窒素下0℃のNaH(62.2g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(800mL)中攪拌懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(206g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(300mL)中溶液を2時間滴加した。さらに10分間攪拌した後、6−クロロピリジン−2−アミン(200g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(300mL)中溶液を0℃で30分間滴加した。反応混合物を120℃で48時間攪拌した。TLCは出発物質があることを示した。反応混合物を氷冷水(2000mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(3×1000mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×1000mL)で洗浄して過剰のNMPを除去した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲル(溶離液石油エーテル中12〜15%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(75g、325mmol、収率20.92%)が黄色粘性液体として得られた。LCMS(m/z):225[M+H]
+。
【0542】
(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化216】
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NaH(9.08g、378mmol)のTHF(150mL)中懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(20g、151mmol)のTHF(250mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。4−クロロピリミジン−2−アミン(15.68g、121mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが極性で観察された)、反応混合物を氷水(250mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡黄色液体(粗物質)を得た。得られた粗物質を0〜50%EtOAc−石油エーテルを使用することによりカラム(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(13g、57.0mmol、収率37.7%収率)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):226.20[M+H]
+。
【0543】
(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化217】
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NaH(8.25g、189mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10g、76mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。4−クロロピリミジン−2−アミン(7.84g、60.5mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(200mL)とEtOAc(200mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチル R
f0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(8.0g、35.4mmol、収率46.8%)が淡黄色固体として得られたLCMS(m/z)226.30(M+H)
+。
【0544】
(R)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメートの合成
【化218】
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窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(2.71g、17.31mmol)およびピリジン(1.724mL、21.31mmol)のジクロロメタン(DCM)(50mL)中溶液に(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(3.0g、13.32mmol)を添加した。反応混合物を28℃で2時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を水(75mL)で希釈し、DCM(2×75mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、高真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物に、ジエチルエーテルとペンタン(3:1)の混合物を添加し、10分間攪拌し、濾過すると、(R)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメート(2.5g、2.375mmol、収率17.83%)が得られた、LCMS(m/z):346.21[M+H]
+。
【0545】
2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化219】
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NaH(0.741g、30.9mmol)を、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エタノール(4.51g、30.9mmol)の1,4−ジオキサン(120mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で30分間攪拌し、2−クロロピリミジン−4−アミン(4g、30.9mmol)を0℃で添加し、次いで、これを16時間80℃に保った。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水(50mL)でクエンチし、次いで、氷冷水(50mL×2)と酢酸エチル(50mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、次いで、これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−アミン(4g、16.05mmol、収率52.0%)がゴム油として得られた、LCMS(m/z):239.9[M+H]
+。
【0546】
3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オールの合成
【化220】
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窒素下0℃のNaH(2.316g、57.9mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌懸濁液に、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(4.02g、38.6mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、2−クロロピリミジン−4−アミン(5g、38.6mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を120℃で16時間加熱した。TLCは、少量の出発材料を生成物と共に示している。反応混合物を氷冷水(60mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカ、溶離液として(石油エーテル中0〜50%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(800mg、4.04mmol、収率10.47%)が得られた、LCMS(m/z):198.09[M+H]
+。
【0547】
4−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オールの合成
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃のNaH(0.463g、11.58mmol)の1,4−ジオキサン(5.00mL)中攪拌懸濁液に、3−メチルブタン−1,3−ジオール(1.206g、11.58mmol)の1,4−ジオキサン(5.00mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピラジン−2−アミン(1.0g、7.72mmol)の1,4−ジオキサン(10.00mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×25ml)で抽出し、有機溶媒をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用し、ヘキサン中50〜70%EtOAcで溶出することによりカラムクロマトグラフィーによって精製すると、4−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(1.0g、5.04mmol、収率65.3%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):199.08[M+H]
+。
【0548】
4−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オールの合成
N35296−64
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃のNaH(1.698g、42.5mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中攪拌懸濁液に、3−メチルブタン−1,3−ジオール(4.42g、42.5mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中溶液を0℃で15分間滴加した。10分後、2−クロロピリミジン−4−アミン(5.00g、38.6mmol)を0℃で15分間少しずつ添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、濃縮して粘着性塊を粗生成物として得た。粗生成物をシリカゲル(60〜120メッシュ)を使用し、ヘキサン中50〜70%EtOAcで溶出することによりカラムクロマトグラフィーによって精製すると、4−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(6.3g、29.6mmol、収率77%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):198.30[M+H]
+。
【0549】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
N35281−46
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、49.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(300mL、1926mmol)および硫酸銅(II)(1.566g、9.81mmol)を添加した。反応混合物を120℃で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視し、TLCは、未反応SMと共に極性スポットの形成を示す。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(100mL)、食塩水溶液(100mL)で洗浄し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(10g、3.97mmol、収率8.09%)が黄色油状粗化合物として得られた、LCMS(m/z):226.13(M+H)
+。
【0550】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジンの合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌した(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(8.87g、67.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)中懸濁液に、炭酸セシウム(32.8g、101mmol)を添加し、得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。これに、2,5−ジクロロピラジン(10g、67.1mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて0.3Rfの新たな極性スポットを形成したことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(100mL)を添加し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(100mL×2)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を淡褐色液体として得た。粗生成物をシリカゲル(60〜120)カラムに添加し、Hex/EtOAcで溶出した。回収分画:ヘキサン中30%EtOAc、生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、47.7mmol、収率71.0%)が淡褐色液体として得られた、LCMS(m/z):244.90[M+H]
+。
【0551】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
室温で攪拌した(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(10g、40.9mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、水酸化アンモニウム(63.7mL、409mmol)および硫酸銅(II)(3.26g、20.44mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中130℃で2日間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗化合物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/EtOAcで溶出した。回収分画:石油エーテル中50%EtOAc、生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(2g、8.77mmol、収率21.46%)(N35119−51−A2)が淡褐色固体として得られた。NMR:CDCl3中はLCMS(m/z):226.09[M+H]
+と一致。
【0552】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−アミンの合成
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
KOtBu(12.99g、116mmol)の1,4−ジオキサン(300mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(4.08g、30.9mmol)の20ml中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した.6−クロロピリダジン−3−アミン(5g、38.6mmol)を室温で反応混合物部分に添加し、得られた懸濁液を16時間110℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、少量の出発材料および極性で観察される新たなスポットを示す)、反応混合物を氷水(50mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。LCMS(m/z):226.19[M+H]
+。
【0553】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化227】
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(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(27.8g、210mmol)を、KOtBu(45.8g、408mmol)のNMP(200mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、6−クロロピリジン−3−アミン(15g、117mmol)を添加し、144時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(500mL×2)とEtOAc(200mL×4)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、カラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(8g、35.1mmol、収率30.1%)が褐色油として得られた、LCMS(m/z):225.16[M+H]
+。
【0554】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化228】
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(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(18.50g、140mmol)を、KOtBu(30.5g、272mmol)のNMP(600mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、6−クロロピリジン−3−アミン(10.0g、78mmol)を添加し、88時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL×2)とEtOAc(100mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗化合物がゴムとして得られた(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f0.5;UV活性)。粗生成物を、ヘキサン中50%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(10.0g、41.7mmol、収率53.6%)が暗色粘着性塊として得られた、LCMS(m/z)225.0(M+H)
+。
【0555】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化229】
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(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(30.7g、232mmol)を、KOtBu(70.1g、624mmol)のNMP(800mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、5−フルオロピリジン−2−アミン(20g、178mmol)を添加し、114時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(500mL×2)とEtOAc(500mL×4)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、次いで、これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(10g、40.1mmol、収率22.50%)が褐色油として得られた、LCMS:225.0(M+H)。
【0556】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化230】
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NaH(12.84g、268mmol)を、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(31.8g、241mmol)のジメチルスルホキシド(DMSO)(100mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、5−フルオロピリジン−2−アミン(15.0g、134mmol)を添加し、60時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た(TLC:溶離液:100%酢酸エチル、R
f0.5;UV活性)。粗生成物をヘキサン中50%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(7.2g、32.1mmol、収率23.99%)が淡黄色粘着物として得られた、LCMS(m/z):225.1(M+H)
+。
【0557】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミンの合成
【化231】
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テトラヒドロフラン(75mL)をNaH(5.56g、232mmol)に0℃で添加し、テトラヒドロフラン(50mL)中(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(12.46mL、100mmol)を反応混合物に0℃で添加し、反応混合物を28℃で1時間攪拌した。テトラヒドロフラン(25mL)中2−クロロピリミジン−5−アミン(10g、77mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)および飽和食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中40〜45%酢酸エチルで溶出すると、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(6.5g、28.3mmol、収率36.6%)が淡黄色固体として得られたLCMS(m/z)226.0[M+H]
+。
【0558】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミンの合成
【化232】
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NaH(6.17g、154mmol)のTHF(100ml)中懸濁液に、THF(50ml)中(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(13.26g、100mmol)を反応混合物に0℃で添加し、反応混合物を25℃で1時間攪拌した。これに、THF(50ml)中2−クロロピリミジン−5−アミン(10g、77mmol)を0℃で添加し、80℃にゆっくり加熱し、80℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、反応混合物を塩化アンモニウム(10ml)でクエンチし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、これを濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。この粗生成物をジエチルエーテルを用いて研和すると、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(5.0g、19.77mmol、収率25.6%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):226.1[M+H]
+。
【0559】
フェニルベンゾ[d]オキサゾール−2−イルカルバメートの合成
【化233】
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窒素下室温で攪拌したピリジン(0.965mL、11.93mmol)、カルボノクロリド酸フェニル(1.517g、9.69mmol)のジクロロメタン(DCM)(15mL)中溶液に、ベンゾ[d]オキサゾール−2−アミン(1g、7.46mmol)を添加した。反応混合物を30℃で3時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を水(20mL)、ジクロロメタン(2×50mL)で希釈し、有機層を分離した。有機層を飽和食塩水溶液(25mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をヘキサン中50%エーテルを用いて研和し、分析に供した、LCMS(m/z):255.19[M+H]
+。
【0560】
フェニル(4−ブロモピリジン−2−イル)カルバメート
【化234】
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カルボノクロリド酸フェニル(4.98g、31.8mmol)およびPy(3.04mL、37.6mmol)のDCM(40mL)中混合物に、4−ブロモピリジン−2−アミン(5g、28.9mmol)のDCM(30mL)中溶液を室温で滴加した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。反応が完了した後(TLCで監視したところ、出発材料が完全に消費され、新しいスポットがSMの直上で観察された)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(60mL)を反応塊に添加し、水層をDCM(2×70ML)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、灰白色固体を得た。得られた固体を石油エーテル(50mL)中で攪拌し、濾過し、乾燥させると、フェニル(4−ブロモピリジン−2−イル)カルバメート(4g、6.66mmol、収率23.03%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):293.2(M+H)
+。
【0561】
tert−ブチル(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)カルバメートの合成
【化235】
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窒素下室温で攪拌した3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジアミン二塩酸塩(1g、4.97mmol)、DIPEA(2.61mL、14.92mmol)のジクロロメタン(DCM)(60mL)中溶液に、Boc
2O(0.924mL、3.98mmol)のジクロロメタン(DCM)(10mL)溶液を室温で滴加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは、非極性スポットの形成およびSMの完全な消費を示した。反応混合物を冷水(50ml)で希釈し、DCM(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、tert−ブチル(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)カルバメート(800mg、3.51mmol、収率70.5%)が無色油として得られた。
【0562】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)ピラジンの合成
【化236】
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炭酸セシウム(492g、1510mmol)のDMF(1000mL)中攪拌溶液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(133g、1007mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、2,5−ジクロロピラジン(150g、1007mmol)のDMF(500mL)中溶液を0℃で添加し、得られた反応混合物を100℃で4時間攪拌した。(TLC系:石油エーテル中20%酢酸エチル、R
f:0.5、UV活性)。反応混合物を氷冷水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)および食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中10%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(200g、768mmol、収率76%)が黄色液体として得られた。LCMS(m/z):245.1[M+H]
+。
【0563】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化237】
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(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(120g、490mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(1000mL、6420mmol)および硫酸銅(II)(15.66g、98mmol)を添加し、得られた反応混合物を120℃で48時間攪拌した(TLC系:石油エーテル中50%酢酸エチル、Rf:0.4、UV活性)。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)および食塩水溶液(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲルを使用し、ヘキサン中40%EtOAcで化合物を溶出)によって精製すると、所望の生成物(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(65g、280mmol、収率57.2%)が黄色結晶固体として得られた。LCMS(m/z):226.13[M+H]
+。
【0564】
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジンの合成
【化238】
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炭酸セシウム(32.8g、101mmol)のDMF(100mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(8.87g、67.1mmol)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、2,5−ジクロロピラジン(10g、67.1mmol)を添加し、得られた反応混合物を100℃で4時間攪拌した。(TLC系:ヘキサン中20%酢酸エチル、Rf:0.5、UV活性)。反応混合物を氷冷水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)および食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、43.8mmol、収率65.3%)が黄色油状化合物として得られた。LCMS(m/z):244.99[M+H]
+。
【0565】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(8g、32.7mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(400mL、2568mmol)および硫酸銅(II)(1.044g、6.54mmol)を添加し、反応混合物を120℃で48時間攪拌した。(TLC系:ヘキサン中50%酢酸エチル、Rf:0.4、UV活性)。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲルを使用し、ヘキサン中40%EtOAcで化合物を溶出)によって精製し、純粋な分画を回収し、減圧下で濃縮すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(2g、8.65mmol、収率26.4%)が黄色結晶固体として得られた。LCMS(m/z):226.10[M+H]
+。
【0566】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジンの合成
【化240】
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2−クロロピリミジン−5−オール(13g、100mmol)のTHF(100mL)中攪拌溶液に、0℃で(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(13.16g、100mmol)、トリフェニルホスフィン(32.7g、124mmol)、引き続いてDEAD(19.71mL、124mmol)を添加し、反応物を室温で4時間攪拌した。(TLC溶出系:石油エーテル中30%EtOAc;R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:ヘキサン中20%EtOAc)によって精製すると、(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(20g、79mmol、収率79%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):245.10[M+H]
+。
【0567】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(10g、40.9mmol)とアンモニア水(66.3ml、1226mmol)の混合物を120℃で24時間加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×75mL)に抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を黄色固体として得た。粗化合物をn−ペンタン(50mL)を用いて研和すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(6.6g、28.6mmol、収率70.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.17[M+H]
+。
【0568】
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジンの合成
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリミジン−5−オール(20g、153mmol)のTHF(100mL)中攪拌溶液に、0℃で(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(24.30g、184mmol)、トリフェニルホスフィン(50.2g、192mmol)、引き続いてDEAD(30.3mL、192mmol)を添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。(TLC溶出系:石油エーテル中70%EtOAc;R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)に抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:ヘキサン中35%EtOAc)によって精製すると、(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(23g、91mmol、収率59.5%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):245.06[M+H]
+。
【0569】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(5g、20.44mmol)とアンモニア水(50ml、924mmol)の混合物を120℃で48時間加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、DCM(2×75mL)に抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(2.7g、11.5mmol、収率57.5%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):226.02;[M+H]
+。
【0570】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミンの合成
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド(3.90g、34.7mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中攪拌懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2.75g、20.84mmol)を0℃で添加し、反応混合物を25℃で1時間攪拌した。次いで、窒素雰囲気下で、6−クロロピリダジン−4−アミン(1.5g、11.58mmol)を反応混合物に添加し、得られた反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を氷冷水(40ml)に注ぎ入れ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(1.0g、4.28mmol、収率37.0%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.20[M+H]
+。
【0571】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミンの合成
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド(7.80g、69.5mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(5.20mL、41.7mmol)を0℃で添加し、反応混合物を窒素雰囲気下25℃で1時間攪拌した。次いで、6−クロロピリダジン−4−アミン(3g、23.16mmol)を反応混合物に添加し、得られた反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を氷冷水(40ml)に注ぎ入れ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(2.2g、9.66mmol、収率41.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.05[M+H]
+、Rt=1.00分。
【0572】
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.325mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(30mL)に溶解し、窒素下0℃で攪拌し、トリホスゲン(393mg、1.325mmol)、TEA(0.924mL、6.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(297mg、1.325mmol)を添加し、密閉管中80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水50mlでクエンチし、酢酸エチル2×150mlで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、2%MeOH−DCMで溶出すると、(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.377mmol、収率28.4%)が得られた、LCMS(m/z):552.10[M+H]
+。
【0573】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(メトキシ)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化247】
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(4S)−8−クロロ−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(550mg、1.483mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に、TEA(1.241mL、8.90mmol)およびトリホスゲン(440mg、1.483mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(665mg、2.97mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中81%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(メトキシ)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.597mmol、収率40.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):621.22[M+H]
+。
【0574】
(4S)−8−クロロ−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン
【化248】
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室温の(4S)−7,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.0g、4.35mmol)、(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(1.152g、5.22mmol)およびCs
2CO
3(4.25g、13.04mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)中攪拌溶液に、反応混合物を室温で15分間アルゴンで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.355g、0.435mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAcで溶解した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中72%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(4S)−8−クロロ−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(650mg、1.578mmol、収率36.3%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):371.45[M+H]
+。
【0575】
(4S)−8−シアノ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化249】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリル(300mg、0.908mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、TEA(0.760mL、5.45mmol)およびトリホスゲン(270mg、0.908mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(407mg、1.816mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を同じ物質の別のバッチと合わせ、C−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中84%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(4S)−8−シアノ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.381mmol、収率41.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):581.23[M+H]
+。
【0576】
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリルの合成
【化250】
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室温の(4S)−8−ブロモ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.301mmol)、Zn(CN)
2(764mg、6.51mmol)およびZn(OAc)
2(287mg、1.562mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(20mL)中攪拌溶液に、反応混合物を室温で15分間アルゴンで脱気した。Pd
2(dba)
3(238mg、0.260mmol)およびDPPF(289mg、0.521mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAcで溶解した。EtOAc層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中60%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリル(350mg、1.016mmol、収率78%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):331.11[M+H]
+。
【0577】
(4S)−8−ブロモ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化251】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.28mmol)のクロロホルム(15mL)中攪拌溶液に0℃でNBS(0.758g、4.26mmol)をロットごとに添加し、30℃で5時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×20mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、純粋な(4S)−8−ブロモ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.800g、2.025mmol、収率61.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):384.07[M+H]
+。
【0578】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化252】
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(4S)−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(440mg、1.596mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、25℃でTEA(1.112mL、7.98mmol)、引き続いてトリホスゲン(474mg、1.596mmol)を添加し、1時間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(358mg、1.596mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(100mL)とEtOAc(2×100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナおよび溶離液としてDCM中1〜2%MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.593mmol、収率37.1%)が得られた、LCMS(m/z):526.18[M+H]
+。
【0579】
(4S)−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化253】
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(4S)−7,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(4.300g、18.69mmol)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(4.67g、22.43mmol)の1,4−ジオキサン(100.0mL)および水(25.00mL)中溶液に、Cs
2CO
3(18.27g、56.1mmol)を室温で添加し、20分間脱気した。次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1.526g、1.869mmol)を室温で反応混合物に添加し、再び10分間脱気した。次いで、反応混合物を16時間110℃に攪拌した(TLC溶離液:10%MeOH/酢酸エチルR
f:0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200メッシュシリカゲルおよび溶離液としてDCM中0〜15%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。回収した分画を減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.5g、3.41mmol、収率18.27%)が得られた。生成物の純度は62.76%であり、出発物質の34.97%を示した。LCMS(m/z):276.53[M+H]
+。
【0580】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.54mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中溶液に、25℃でTEA(1.769mL、12.69mmol)、引き続いてトリホスゲン(753mg、2.54mmol)を添加し、1時間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(569mg、2.54mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(100mL)とEtOAc(2×100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を100〜200メッシュシリカゲルおよび溶離液としてDCM中2〜6%MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.659mmol、収率26.0%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):526.29[M+H]
+。
【0581】
(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化255】
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テトラヒドロフラン(THF)(5mL)中固体(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.327mmol)に、固体トリホスゲン(236mg、0.796mmol)、DIPEA(1.391mL、7.96mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌した。その後、これに、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(476mg、2.124mmol)を、密封管条件下75℃で15時間30分間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分析に供した、LCMS(m/z):572.16[M+H]
+。
【0582】
(4S)−8−クロロ−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.738mmol)、(3−(ジフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(299mg、1.738mmol)および炭酸カリウム(721mg、5.22mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.5mL)中懸濁液をアルゴン下室温で15分間攪拌および脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1420mg、1.738mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、EtOAc(100ml)で洗浄した。濾液を取り、濃縮し、EtOAc(50ml)で溶解した。EtOAc層を水(100ml)、引き続いて食塩水溶液(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(100〜200)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.554mmol、収率89%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):302.11[M+H]
+。
【0583】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.027mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.432mL、10.27mmol)およびトリホスゲン(610mg、2.054mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。次いで、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(230mg、1.027mmol)を反応混合物に添加した。得られた反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視したところ、出発材料が消費されたことを示した。反応混合物を室温に冷却し、水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(2×60ml)で抽出し、合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、(2:8)EtOAcおよびヘキサンで溶出する、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。分画を真空下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.286mmol、収率27.8%)が淡黄色ゴム状物質として得られた、LCMS(m/z):591.2(M+H)
+。
【0584】
(4S)−8−クロロ−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン
【化258】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.4g、4.57mmol)のクロロホルム(20mL)中攪拌溶液に、NCS(0.610g、4.57mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、EtOAc(2×100ml)で抽出し、合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、(1:9)EtOAcおよびヘキサンで溶出する、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。分画を真空下で蒸発させると、(4S)−8−クロロ−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、1.883mmol、収率41.2%)がゴム状化合物として得られた、LCMS(m/z):340.97(M+H)
+。
【0585】
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.880mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、TEA(0.736mL、5.28mmol)およびトリホスゲン(261mg、0.880mmol)を密閉管中窒素下0℃で添加した。反応混合物を25℃で1時間攪拌した。次いで、0℃で(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(395mg、1.761mmol)を反応塊に添加し、反応物を70℃に加熱し、70℃で16時間維持した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)を添加し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(C−18:1%重炭酸アンモニウム水溶液中65%ACNで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(185mg、0.313mmol、収率35.6%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z)591.20[M+H]
+。
【0586】
(4S)−8−クロロ−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化260】
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(4S)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(150mg、0.490mmol)のクロロホルム(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でNCS(65.4mg、0.490mmol)を添加した。反応を室温にし、25℃で16時間維持した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲル(60〜120)カラムに添加し、50%EtOAC−石油エーテルで溶出した。回収した画分を濃縮すると、(4S)−8−クロロ−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(60mg、0.154mmol、収率31.4%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):341.15[M+H]
+。
【0587】
4−((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−2−アミンの合成
【化261】
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4−フルオロピリジン−2−アミン(2.0g、17.84mmol)の(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン(4.11g、35.7mmol)中懸濁液に、炭酸カリウム(7.40g、53.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.340g、1.784mmol)およびN、N’−ジメチルエチレンジアミン(0.315g、3.57mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物をマイクロ波中110℃で1時間攪拌した(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f−:0.1;UV活性)。反応混合物を氷水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中50%EtOAcで溶出すると、4−((2S、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−2−アミン(1.0g、4.72mmol、収率26.4%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):208.05[M+H]
+。
【0588】
(4S)−N−(4−クロロピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化262】
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4−クロロピリミジン−2−アミン(2.61g、20.14mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(60mL)中攪拌溶液に、−78℃でLiHMDS(67.1mL、67.1mmol)を添加し、−78℃で1時間攪拌し、次いで、(4S)−フェニル7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキシレート(5g、13.43mmol)を添加し、25℃で18時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)とEtOAc(800mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。残渣をジエチルエーテル(3×30mL)を用いて研和した。得られた固体を濾過すると、(4S)−N−(4−クロロピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(2.1g、4.86mmol、収率36.2%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):408.17[M+H]
+。
【0589】
(4S)−N−(4−(2−((S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化263】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.962g、3.81mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(0.905g、3.05mmol)およびTEA(1.594mL、11.44mmol)を窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物に、(S)−4−(2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル)ピリジン−2−アミン(1.0g、3.81mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、溶離液DCM中4%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(4−(2−((S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、1.219mmol、収率32.0%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):541.27[M+H]
+。
【0590】
(1H−イミダゾール−1−イル)((4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノンの合成
【化264】
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TEA(1.370mL、9.83mmol)を、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.28mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を28℃で1時間攪拌した。CDI(1.062g、6.55mmol)を反応混合物に添加し、60℃で12時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(2×35mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(2×25mL)で洗浄することによって精製すると、純粋な(1H−イミダゾール−1−イル)((4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(850mg、2.097mmol、収率64.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):400.30[M+H]
+。
【0591】
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化265】
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(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.5g、1.744mmol)、トリエチルアミン(1.458mL、10.46mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(20mL)に0℃で溶解し、得られた黄色溶液を10分間攪拌した。次いで、トリホスゲン(0.517g、1.744mmol)を0℃で一度に添加した。得られた黄色懸濁液を室温で45分間攪拌した。(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(0.391g、1.744mmol)のTHF(4mL)溶液を0℃で5分間にわたって上記黄色懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を24時間70℃に加熱した。反応の進行をDCM中10%MeOHのTLCで監視し、TLCは24時間後に複数のスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(20mL)、酢酸エチル(30mL×2)で希釈した。合わせた有機層を食塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色粘性油を得た。粗反応塊を精製することなく次の工程にもっていった、LCMS(m/z):537.00[M+H]
+。
【0592】
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾールの合成
【化266】
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4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(5.0g、25.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)中溶液に、室温でCs2CO3(16.79g、51.5mmol)を添加し、室温で2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(4.45mL、30.9mmol)を滴加した。反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層を冷水(3×100ml)および食塩水溶液(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させると、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール(1.8g、3.39mmol、収率13.16%)が灰白色ゴム状液体として得られた。
【0593】
化合物実施例
実施例1
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化267】
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(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.624mmol)、トリホスゲン(111mg、0.375mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、ピリジン−3−アミン(88mg、0.937mmol)およびDIPEA(242mg、1.873mmol)の固体を0℃で添加し、これを30分間攪拌した。反応混合物を密閉管中で16時間75℃に加熱した。室温に冷却させ、飽和NaHCO
3溶液(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(127mg、収率45.3%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液、酢酸エチル中5%メタノール;R
f=0.3)、LCMS(m/z):441.23[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.67(s,1H),8.69(d,J=2.19Hz,2H),8.37−8.16(m,4H),8.03(ddd,J=8.33,2.63,1.53Hz,2H),7.89(s,2H),7.76(dd,J=8.00,2.30Hz,2H),7.32(d,J=7.89Hz,2H),7.27−7.20(m,2H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,2H),3.38−3.12(m,4H),3.11−3.02(m,2H),2.68(s,6H),2.37(dddd,J=14.20,10.03,6.03,4.17Hz,2H),2.24−2.01(m,2H).
【0594】
実施例2
(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化268】
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(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.057mmol)のTHF(20mL)中攪拌溶液に0℃でNaH(38.0mg、1.585mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(305mg、1.268mmol)を添加した。反応混合物を70℃で15時間攪拌した。室温に冷却させ、反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、LCMSにより純度90%の500mgが得られた。半純粋化合物を分取HPLC(カラム:XS PHENYL HEXYL(250×4.6mm、5μ)、移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/10、1/10、10/50、15/50、18/98/20/98、20.1/10、25/10、カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:ACN)によって精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(275mg、0.61mmol、収率47%)が灰白色固体として得られた(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、R
f:0.5)、LCMS(m/z):451.13[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.89(s,1H),8.88(d,J=2.19Hz,1H),8.32(d,J=2.41Hz,1H),8.26(dd,J=4.82,1.32Hz,1H),8.04(d,J=8.20Hz1H),7.83(s,1H),7.66(t,J=7.20Hz1H),7.33(d,J=7.89Hz,1H),6.98(m,1H),5.67(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.49(d,J=5.04Hz,1H),3.37−3.17(m,2H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.67(s,3H),2.34(dddd,J=14.14,10.08,6.03,3.95Hz,1H),2.18−2.01(m,1H).
【0595】
実施例3
(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化269】
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ニコチン酸(180mg、1.465mmol)、DPPA(537mg、1.953mmol)およびトリエチルアミン(0.680mL、4.88mmol)のTHF(20mL)中溶液を30℃で2時間攪拌し、(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(280mg、0.976mmol)を添加した。反応混合物を70℃で14時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(90mg、0.22mmol、収率15%)が白色固体として得られた(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、R
f:0.3)、LCMS(m/z):407.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.63(s,1H),8.90(d,J=1.97Hz,1H),8.36(d,J=2.19Hz,1H),8.31−8.21(m,1H),8.21−8.02(m,1H),8.02−7.92(m,1H),7.66(s,1H),7.34(d,J=8.11Hz,1H),7.27−7.21(m,1H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.37−3.11(m,2H),3.11−2.92(m,2H),2.67(s,3H),2.42−2.22(m,1H),2.21−2.04(m,1H).
【0596】
実施例4
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.624mmol)のTHF(10mL)中溶液に、トリホスゲン(111mg、0.375mmol)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、ピリジン−3−アミン(88mg、0.937mmol)およびDIPEA(242mg、1.873mmol)を添加した。反応混合物を密閉管中75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(127mg、0.288mmol、45.3%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f=0.3、酢酸エチル中5%メタノール)、LCMS(m/z):441.23[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.67(s,1H),8.69(d,J=2.19Hz,1H),8.37−8.16(m,2H),8.03(ddd,J=8.33,2.63,1.53Hz,1H),7.89(s,1H),7.76(dd,J=8.00,2.30Hz,1H),7.32(d,J=7.89Hz,1H),7.27−7.20(m,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.38−3.12(m,3H),3.02−3.11(m,1H),2.68(s,3H),2.39(s,3H),2.37(dddd,J=14.20,10.03,6.03,4.17Hz,1H),2.24−2.01(m,1H).
【0597】
実施例5
(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化271】
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トリエチルアミン(0.516mL、3.70mmol)、引き続いてトリホスゲン(220mg、0.740mmol)を、(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.740mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、ピリジン−2−アミン(84mg、0.888mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配し、有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物を分取HPLC(移動相A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液):移動相B:アセトニトリル。カラム:YMCパック(100×25)5μ:方法−T/%B:0.1/50、9/50、9.1/100、12/100、12.1/50。流量:20ml/分。溶解度:THF+ACN+MeOH)によって精製すると、(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(65mg、0.165mmol、収率22.33%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチル R
f:0.5)、LCMS(m/z):391.23[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm:13.09(s,1H),9.18(s,1H),8.47(dd,J=8.4,2.41Hz,1H),8.36−8.34(m,1H),8.14(d,J=7.6Hz,1H),7.71−7.66(m,1H)7.42(d,J=10.4Hz,1H),7.35(d,J=8Hz,1H),5.68(dd,J=6.03,3.2Hz,2.8Hz,1H),7.01−6.96(m,1H),3.36−3.14(m,3H),3.02−2.88(m,1H),2.66(s,3H),2.30−2.29(m,1H),2.10−2.04(m,1H).
【0598】
実施例6
(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化272】
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(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.755mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液にトリホスゲン(134mg、0.453mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、ピリジン−3−アミン(142mg、1.510mmol)を添加した。反応混合物を70℃で15時間攪拌した。室温に冷却させ、反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、LCMSにより純度90%の500mgが得られた。半純粋化合物を分取HPLC(カラム:XS PHENYL HEXYL(250×4.6mm、5μ)、移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/10、1/10、10/50、15/50、18/98/20/98、20.1/10、25/10、カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:ACN)によって精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.413mmol、収率54.7%)が黄色固体として得られた(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):451.17[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.60(s,1H),8.88(d,J=2.19Hz,1H),8.36−8.22(m,2H),8.12−8.02(m,1H),7.90(dd,J=8.00,2.30Hz,1H),7.83(s,1H),7.33(d,J=7.89Hz,1H),7.22(dd,J=8.44,4.71Hz,1H),5.67(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.39−3.09(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.67(s,3H),2.34(dddd,J=14.14,10.08,6.03,3.95Hz,1H),2.18−2.04(m,1H)
【0599】
実施例7
(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化273】
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トリエチルアミン(0.516mL、3.70mmol)、引き続いてDPPA(407mg、1.480mmol)を、ニコチン酸(109mg、0.888mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、2時間後、(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.740mmol)を添加し、16時間80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(30mL)に分配し、有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物を分取HPLC(移動相A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液):移動相B:アセトニトリル カラム:YMCパック(100×25)5μ:方法−T/%B:0.1/40、9/40、9.1/100、13/100、13.1/40。流量:20ml/分。溶解度:THF+ACN+MeOH)によって精製すると、(4S)−8−フルオロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(52mg、0.133mmol、収率17.93%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.2)、LCMS(m/z):391.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d):δppm 12.65(s,1H),8.96(s,1H),8.48(d,J=2.4Hz,1H),8.28(dd,J=4.6,1.2Hz,1H),8.18−8.14(m,1H),8.05−7.89(m,1H),7.44(d,J=10Hz,1H),7.35(d,J=8Hz,1H),7.28−7.22(m,1H),5.68(dd,J=6,3.2Hz,1H),3.36−3.14(m,3H),3.05−3.00(m,1H),2.66(s,3H),2.39−2.31(m,1H),2.13−2.04(m,1H).
【0600】
実施例8
(4S)−8−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化274】
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(4S)−8−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.751mmol)のTHF(15ml)中攪拌溶液に0℃でトリホスゲン(134mg、0.451mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。その後、次いで、ピリジン−2−アミン(106mg、1.126mmol)およびDIPEA(291mg、2.253mmol)を添加し、反応混合物を密閉管中75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1%メタノールの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−8−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.386mmol、収率51.4%)が白色固体として得られた(TLC系:R
f:0.3、溶離液:ジクロロメタン中5%メタノール)、LCMS(m/z):387.29[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.32(s,1H),8.79(d,J=2.41Hz,1H),8.27(ddd,J=4.82,1.97,0.88Hz,1H),8.15−8.06(m,2H),7.64(td,J=7.78,1.97Hz,1H),7.44(s,1H),7.33(d,J=8.11Hz,1H),6.94(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.65(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.37−3.12(m,3H),2.99(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.65(s,3H),2.41(s,3H),2.35−2.25(m,1H),2.16−2.06(m,1H).
【0601】
実施例9
(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化275】
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水素化ナトリウム(NaH)(0.270g、6.76mmol)を、(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.300g、1.126mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を30分間攪拌した。3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(0.406g、1.690mmol)を室温で添加し、65℃で24時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:ヘキサン中70%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。粗残渣を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(75.7mg、0.193mmol、収率17.15%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):387.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.59−14.03(m,1H),9.07(d,J=2.19Hz,1H),8.59(dd,J=8.22,2.52Hz,1H),8.30−8.51(m,1H),8.18(d,J=8.55Hz,1H),7.58−7.83(m,1H),7.28−7.40(m,2H),6.91−7.05(m,1H),5.69(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.06−3.23(m,3H),2.94−3.05(m,1H),2.63(s,3H),2.49(s,3H),2.24−2.38(m,1H),1.99−2.12(m,1H)
【0602】
実施例10
(4S)−8−シアノ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化276】
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(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボニトリル(200mg、0.721mmol)のTHF(15ml、密閉管中)中攪拌溶液に0℃でトリホスゲン(128mg、0.433mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。その後、次いで、ピリジン−3−アミン(102mg、1.082mmol)およびDIPEA(280mg、2.164mmol)を添加し、75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてジクロロメタン中1%メタノールの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−8−シアノ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.350mmol、収率48.5%)が灰白色固体として得られた(TLC系:R
f:0.3、溶離液:ジクロロメタン中5%メタノール)、LCMS(m/z):398.29[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.58(s,1H),8.98(d,J=2.19Hz,1H),8.44(d,J=2.41Hz,1H),8.31(dd,J=4.71,1.43Hz,1H),8.12−8.02(m,2H),7.84(s,1H),7.38(d,J=8.11Hz,1H),7.29−7.24(m,1H),5.71(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),3.33−3.21(m,2H),3.02−3.17(m,2H),2.69(s,3H),2.45−2.32(m,1H),2.22−2.08(m,1H).
【0603】
実施例11
(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化277】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.906mmol)のTHF(20mL)中攪拌溶液に0℃でNaH(65.2mg、2.72mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(435mg、1.812mmol)を添加し、次いで、反応混合物を70℃で15時間攪拌した。反応混合物を冷水(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(290mg、0.639mmol、収率70.5%)が灰白色固体として得られた(TLC系:R
f−0.3、溶離液:ジクロロメタン中5%メタノール)、LCMS(m/z):451.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.85(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.30−8.25(m,1H),8.15−8.09(m,1H),7.82(s,1H),7.76(s,1H),7.70−7.63(m,2H),7.02−6.93(m,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.38−3.09(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.72(s,3H),2.34(dddd,J=14.20,10.08,6.08,3.84Hz,1H),2.16−2.02(m,1H).
【0604】
実施例12
(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化278】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.755mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液にトリホスゲン(134mg、0.453mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、ピリジン−3−アミン(142mg、1.510mmol)を添加した。反応混合物を70℃で15時間攪拌した。室温に冷却させ、反応混合物を冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、LCMSにより純度90%の500mgが得られた。半純粋化合物を分取HPLC(カラム:XS PHENYL HEXYL(250×4.6mm、5μ)、移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/10、1/10、10/50、15/50、18/98/20/98、20.1/10、25/10、カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:ACN)によって精製すると、(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(175mg、0.387mmol、収率51.3%)が灰白色固体として得られた(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、R
f:0.3)、LCMS(m/z):451.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.56(s,1H),8.69(d,J=5.26Hz,1H),8.43(d,J=2.63Hz,1H),8.28(dd,J=4.71,1.42Hz,1H),8.02−7.94(m,1H),7.83(s,1H),7.49−7.41(m,2H),7.21(dd,J=8.33,4.82Hz,1H),5.67(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.38−3.11(m,3H),3.05−2.98(m,1H),2.69(s,3H),2.35(dddd,J=14.20,10.03,6.03,3.95Hz,1H),2.15−2.01(m,1H).
【0605】
実施例13
(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルアミノピリジン(0.482g、3.94mmol)を、(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.350g、1.314mmol)およびフェニルピリジン−3−イルカルバメート(0.845g、3.94mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に窒素雰囲気下室温で添加した。反応物を65℃で48時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。酢酸エチルを反応塊に添加し、10分間攪拌した。反応塊を濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して茶色固体を得た(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中60%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−9−メチル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.115g、0.296mmol、収率22.56%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):387.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.29(s,1H),8.92(d,J=1.97Hz,1H),8.53(d,J=2.19Hz,1H),8.28(br d,J=3.51Hz,1H),8.19(br d,J=8.33Hz,1H),7.99(dd,J=8.00,2.30Hz,1H),7.32(d,J=7.89Hz,1H),7.22−7.29(m,1H),7.19(s,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.17(t,J=7.34Hz,2H),3.07−3.13(m,1H),2.97−3.05(m,1H),2.64(s,3H),2.50(s,3H),2.32(td,J=13.76,6.47Hz,1H),1.99−2.14(m,1H)
【0606】
実施例14
(4S)−8−フルオロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化280】
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K
3PO
4(515mg、2.427mmol)を、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(405mg、1.213mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(216mg、1.578mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3mL)中溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、次いで、Pd
2(dba)
3(55.6mg、0.061mmol)およびX−phos(57.8mg、0.121mmol)を室温で添加し、反応混合物を80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。分離した有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−フルオロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.487mmol、収率40.1%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチルR
f:0.2)、LCMS(m/z):391.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d):δppm 12.7(s,1H),8.68(d,J=4.8Hz,1H),8.58(d,J=2.4Hz,1H),8.31(dd,J=1.6Hz,4.8Hz,1H),8.11−8.07(m,1H),7.60(s,1H),7.55−7.53(m,1H),7.45(d,J=10.4Hz,1H),7.27−7.24(m,1H),5.70−5.68(m,1H),3.33−3.14(m,3H),3.05−3.01(m,1H),2.68(s,3H),2.38−2.30(m,1H),2.12−2.06(m,1H).
【0607】
実施例15
(4S)−8−フルオロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化281】
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K
3PO
4(445mg、2.097mmol)を、(4S)−7−クロロ−8−フルオロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、1.049mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(187mg、1.363mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(48.0mg、0.052mmol)およびX−phos(50.0mg、0.105mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。分離した有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−フルオロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.306mmol、収率29.2%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチルR
f:0.4)、LCMS(m/z):391.27[M+H]
+。
.
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d):δppm 13.05(s,1H),8.63(d,J=5.6Hz,1H),8.35−8.33(m,1H),8.19(d,J=8.4Hz,1H),8.09(s,1H),7.81−7.80(m,1H),7.71−7.67(m,1H),7.43(d,J=10.4Hz,1H),7.25−6.99(m,1H),5.71−5.68(m,1H),3.32−3.14(m,3H),3.03−2.99(m,1H),2.74(s,3H),2.36−2.32(m,1H),2.09−2.05(m,1H).
【0608】
実施例16
(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化282】
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(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.221mmol)、NaH(43.9mg、1.831mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を窒素下0℃で攪拌した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(352mg、1.465mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、LCMSにより純度90%の500mgが得られた。半純粋化合物を分取HPLC(カラム:XS PHENYL HEXYL(250×4.6mm、5μ)、移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/10、1/10、10/50、15/50、18/98/20/98、20.1/10、25/10、カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:ACN)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(240mg、0.589mmol、収率48.3%)が灰白色固体として得られた(TLC系:R
f−0.3、ジクロロメタン中5%メタノール)、LCMS(m/z):407.29[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 12.93(s,1H),9.07(d,J=2.19Hz,1H),8.28(ddd,J=4.82,1.97,0.88Hz,1H),8.21(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),8.11−8.06(m,1H),7.68−7.63(m,2H),7.33(d,J=8.11Hz,1H),6.96(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.66(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.35−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.63(s,3H),2.33(dddd,J=14.14,10.03,5.86,3.73Hz,1H),2.09(dt,J=14.20,7.04Hz,1H).
【0609】
実施例17
(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化283】
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窒素下20℃で30分間攪拌した(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.126mmol)、トリホスゲン(201mg、0.676mmol)、DIPEA(728mg、5.63mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、固体ピリジン−3−アミン(159mg、1.690mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を無水Mg
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.499mmol、収率44.3%)が灰白色固体として得られた。(TLC系:R
f:0.5、酢酸エチル中10%メタノール)、LCMS(m/z):387.31[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 13.01(s,1H),8.67(d,J=5.26Hz,1H),8.45(d,J=2.41Hz,1H),8.26(dd,J=4.82,1.32Hz,1H),8.09−7.94(m,1H),7.47(s,1H),7.34(s,1H),7.20(dd,J=8.33,4.60Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.35−3.11(m,3H),3.00(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.68(s,3H),2.38−2.28(m,4H),2.11−1.98(m,1H),2.11−1.98(m,1H).
【0610】
実施例18
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化284】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のTHF(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(157mg、0.530mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、TEA(0.738mL、5.30mmol)および(R)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(192mg、1.060mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH、Rf:0.6)。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.195mmol、収率22.12%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):547.10[M+H]
+、Rt=2.65分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.02(s,1H),8.41(d,J=5.48Hz,1H),8.08−7.97(m,2H),7.95−7.86(m,1H),7.86−7.73(m,2H),7.73−7.57(m,1H),5.46(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.92(dd,J=4.38,1.53Hz,1H),3.76(q,J=7.60Hz,1H),3.69−3.59(m,1H),3.54(dd,J=10.52,1.75Hz,1H),3.39(dd,J=10.41,4.71Hz,1H),3.29(s,1H),3.25−3.07(m,2H),3.07−2.79(m,1H),2.41−2.13(m,1H),1.99(t,J=6.69Hz,1H),1.91−1.63(m,2H).
【0611】
実施例19
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化285】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)のTHF(10mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(349mg、1.177mmol)およびTEA(0.985mL、7.06mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(427mg、2.355mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ニートEtOAc、Rf:0.2)。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.272mmol、収率23.10%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):547.07[M+H]
+、Rt=2.62分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.97(s,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),8.12−7.92(m,2H),7.87−7.46(m,4H),5.65(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),5.07(ddt,J=6.77,4.63,2.19,2.19Hz,1H),4.07−3.46(m,4H),3.38−3.09(m,3H),3.03(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.36(dddd,J=14.22,10.06,6.08,4.06Hz,1H),2.16−1.97(m,2H),1.94−1.81(m,1H)
【0612】
実施例20
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.046mmol)のTHF(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(310mg、1.046mmol)およびTEA(0.875mL、6.28mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(379mg、2.092mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ニートEtOAc、Rf:0.3)。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%EtOAc)によって精製すると半純粋化合物が得られ、さらに分取HPLC(条件:カラム:XBridge C18(75×4.6mm、3.5μ)移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN:勾配:時間/%B:0/5、0.8/5、5/50、8/95、12/95、12.1/5、15/5:カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:ACN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.221mmol、収率21.13%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):494.04[M+H]
+、Rt=1.67分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.93(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),8.33(d,J=5.48Hz,1H),7.73(d,J=5.70Hz,1H),7.68(s,1H),7.63(s,1H),7.59(s,1H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),5.19(dq,J=5.97,3.05Hz,1H),4.01−3.88(m,2H),3.85−3.72(m,2H),3.37−3.21(m,2H),3.18−3.11(m,1H),3.01(dd,J=12.28,3.07Hz,1H),2.73(s,3H),2.42−2.29(m,1H),2.11−2.05(m,3H).
【0613】
実施例21
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.046mmol)のTHF(10mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(155mg、0.523mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、DIPEA(0.914mL、5.23mmol)および2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(408mg、2.092mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.2、EtOAc)。反応混合物を室温に冷却し、THFを留去し、粗生成物を水(25mL)とEtOAc(2×40mL)に分配した。分離した有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中80%酢酸エチル)によって精製すると純度57%の物質が得られたので、これを再度分取HPLC(条件:カラム:XS PHENYL HEXYL(250×4.6mm、5μ)、移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/10、1/10、10/50、15/50、18/98、20/98、20.1/10、25/10カラム温度:周囲、流量:0.8ml/分、希釈剤:CAN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(96.6mg、0.183mmol、収率17.45%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):508.1[M+H]
+、Rt=1.75分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.92(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),8.35(d,J=5.70Hz,1H),7.73(d,J=5.48Hz,1H),7.68(s,1H),7.63(s,1H),7.59(d,J=4.82Hz,1H),5.67−5.60(m,1H),4.92(dt,J=8.22,4.22Hz,1H),4.03−3.86(m,2H),3.56−3.45(m,2H),3.37−3.22(m,2H),3.19−3.11(m,1H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.72(s,3H),2.40−2.29(m,1H),2.07(dt,J=14.52,7.54Hz,1H),1.94(br s,2H),1.82−1.70(m,2H).
【0614】
実施例22
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.697mmol)のTHF(20mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.486mL、3.49mmol)およびトリホスゲン(103mg、0.349mmol)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。これに、反応混合物(R)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(164mg、0.907mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。Rf値:0.5)。反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、酢酸エチル中1%MeOHで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.237mmol、収率33.9%)が淡ピンク色固体として得られた。LCMS(m/z):494.07[M+H]
+、Rt=1.69分。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm 12.98(s,1H),8.66(d,J=5.04Hz,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),7.74(d,J=5.48Hz,1H),7.68(s,1H),7.58(s,1H),7.55−7.52(m,1H),5.64(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),5.17(tt,J=5.26,2.52Hz,1H),3.97−3.85(m,2H),3.77−3.65(m,2H),3.35−3.11(m,3H),3.03(dd,J=12.28,3.07Hz,1H),2.71(s,3H),2.42−2.28(m,1H),2.15−1.96(m,3H).
【0615】
実施例23
(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.339mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1.0ml、32.9mmol)を10分間にわたって添加し、0℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール、Rf:0.1;UV活性)。反応塊を減圧下で濃縮し、得られた褐色粘性油を水に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で塩基性にし、次いで、DCM中10%メタノール(40mL)で抽出した。有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.217mmol、収率64.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=2.03分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.55(s,1H),8.02−8.18(m,2H),7.75−8.01(m,5H),7.62(s,1H),5.47(br s,1H),5.00(brs,2H),4.00(br dd,J=9.21,3.73Hz,1H),3.73−3.92(m,2H),3.34−3.60(m,2H),2.83−3.25(m,4H),2.12−2.30(m,1H),1.83−2.09(m,1H).
【0616】
実施例24
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化290】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.25g、0.423mmol)のDCM(5mL)およびメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でジオキサン中4M HCl(1.586mL、6.35mmol)を添加し、0℃で4時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって塩基性化し(pH−8〜9まで)、次いで、揮発性物質を濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×25mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドが白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.03[M+H]
+、R
t=2.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.14(s,1H),8.34(s,1H),8.16(s,1H),8.08(brd,J=7.67Hz,1H),7.77−7.58(m,3H),7.53(s,1H),5.63(br s,1H),4.57−4.36(m,2H),4.03(br s,1H),3.69(br d,J=12.93Hz,2H),3.44(br s,1H),3.30−3.03(m,3H),2.97−2.63(m,1H),2.49(br s,1H),2.35(br dd,J=9.76,4.93Hz,1H),2.11−2.00(m,1H).
【0617】
実施例25
(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化291】
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(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.892mmol)のTHF(25mL)中溶液に、窒素下0℃でNaH(214mg、5.35mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(321mg、1.338mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ヘキサン中70%EtOAc:R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.164g、0.403mmol、収率45.1%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):401.15[M+H]
+、R
t=1.55分。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.43(s,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),8.26(dt,J=4.82,0.99Hz,1H),8.12(d,J=8.55Hz,1H),7.67−7.53(m,2H),7.32(dd,J=5.26,1.10Hz,1H),6.93(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.22−3.05(m,3H),3.05−2.96(m,1H),2.70(s,3H),2.46(s,3H),2.36−2.24(m,4H),2.12−1.97(m,1H)
【0618】
実施例26
(4S)−8−クロロ−N−(4−フェニルピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化292】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.030mmol)のTHF(35mL)中攪拌溶液に、窒素下室温でトリエチルアミン(0.862mL、6.18mmol)、トリホスゲン(306mg、1.030mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、4−フェニルピリミジン−2−アミン(176mg、1.030mmol)を添加し、反応物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、残渣を水(30mL)とDCM(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(4−フェニルピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(262mg、0.488mmol、収率47.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):537.13[M+H]
+、R
t=2.84分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.27(s,1H),8.65(d,J=5.26Hz,1H),8.13(s,1H),8.05(d,J=7.89Hz,1H),7.89−7.81(m,2H),7.72(d,J=7.89Hz,1H),7.68(s,1H),7.58−7.46(m,2H),7.44−7.35(m,3H),5.78(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.38−3.13(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.43−2.31(m,1H),2.19−2.07(m,1H)
【0619】
実施例27
(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化293】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.838mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.509mL、16.76mmol、36%)を添加し、0℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)とジクロロメタン(2×20mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:DCM中5%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.389mmol、収率46.4%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):497.10[M+H]
+、R
t=1.24分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.91(s,1H),8.63(d,J=5.48Hz,1H),8.08(d,J=5.70Hz,1H),7.80(s,1H),7.76(d,J=2.19Hz,1H),7.68(dd,J=5.15,1.21Hz,1H),7.65(s,1H),6.69−6.46(m,1H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.13(s,3H),3.87−3.81(m,1H),3.79−3.72(m,1H),3.36−3.13(m,3H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.71(s,4H),2.41−2.28(m,1H),2.20−2.03(m,2H)
【0620】
実施例28
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化294】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.363mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃でジエチルエーテル中2M HCl(5mL、165mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中15%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。反応物を真空中で濃縮し、残渣をn−ペンタン(2×10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(160mg、0.270mmol、収率74.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.10[M+H]
+、R
t=2.17分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.95(s,1H),8.44(d,J=5.70Hz,1H),8.13−8.08(m,1H),8.06(s,1H),7.98(s,1H),7.90−7.83(m,2H),7.68(d,J=5.70Hz,1H),5.49(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.99−3.85(m,2H),3.75−3.68(m,1H),3.43−3.32(m,3H),3.28−3.17(m,2H),3.11(dd,J=11.73,3.18Hz,1H),2.35−2.23(m,1H),2.04(dt,J=13.98,6.93Hz,1H).
【0621】
実施例29
(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化295】
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室温の(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.409mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、HCl水溶液(5mL、10.00mmol)を添加し、3時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.1)。メタノールを真空下で除去し、残留物を0℃で飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(5mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(145mg、0.282mmol、収率69.0%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):498.14[M+H]
+、Rt=1.44分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.72−13.12(m,1H),8.92(d,J=1.32Hz,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),7.96(d,J=1.32Hz,1H),7.70(s,1H),7.66(s,1H),7.62(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.37−4.50(m,2H),4.04−4.14(m,1H),3.66−3.83(m,2H),3.11−3.37(m,4H),2.98−3.07(m,1H),2.70(s,3H),2.29−2.44(m,2H),2.08(dt,J=14.58,7.40Hz,1H).
【0622】
実施例30
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.5g、11.00mmol)のメタノール(65mL)中溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(15mL、494mmol、36%)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル;R
f=0.2;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(30mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させ、粗生成物をエーテル(50mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.2g、9.29mmol、収率84%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.06[M+H]
+、R
t=2.14分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.05(s,1H),8.32(d,J=5.70Hz,1H),8.13−7.92(m,2H),7.81−7.64(m,4H),5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.21−4.12(m,2H),3.97(dq,J=9.95,5.09Hz,1H),3.73−3.57(m,2H),3.38−3.10(m,4H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.50(t,J=6.36Hz,1H),2.35(dddd,J=14.17,10.00,5.97,4.06Hz,1H),2.14−2.00(m,1H).
【0623】
実施例31
(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(3.2g、5.42mmol)のメタノール(30mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(5mL、165mmol)を5分の期間にわたって添加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)。溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水およびn−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1.2g、2.179mmol、収率40.2%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=1.94分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.93(s,1H),8.20(s,1H),8.12(d,J=7.67Hz,1H),8.04(d,J=5.92Hz,1H),7.78−7.70(m,2H),7.68−7.59(m,2H),6.53(dd,J=5.70,2.41Hz,1H),5.63(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.18−4.08(m,3H),3.87−3.68(m,2H),3.36−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.34(dddd,J=14.11,10.00,6.03,4.06Hz,1H),2.15−2.01(m,2H),1.58(s,1H).
【0624】
実施例32
(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.182mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でエーテルHCl(2M)(4.55mL、9.09mmol)を5分の期間にわたって添加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.5;UV活性)。溶媒を蒸発させ、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(65mg、0.110mmol、収率60.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、R
t=1.94分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.06(s,1H),8.22−8.07(m,4H),7.96−7.88(m,1H),7.79−7.85(m,1H),7.18(s,1H),6.91(d,J=5.70Hz,1H),5.50(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.13(dd,J=9.98,3.84Hz,1H),3.97(dd,J=9.87,6.36Hz,1H),3.90−3.80(m,3H),3.53−3.23(m,6H),2.43−2.28(m,1H),2.11(dt,J=13.65,7.10Hz,1H).
【0625】
実施例33
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.846mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(2mL、65.8mmol)を添加し、1時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%MeOH、Rf値:0.3)。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、残渣を10℃で飽和NaHCO
3(10mL)溶液で塩基性化し、得られた固体を濾過し、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させると、所望の純粋な生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.543mmol、収率64.2%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):551.03[M+H]
+、Rt=2.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.95(s,1H),8.89(d,J=1.32Hz,1H),8.14(s,1H),8.06(d,J=8.11Hz,1H),7.93(d,J=1.32Hz,1H),7.57−7.78(m,3H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.32−4.52(m,2H),4.07(dq,J=9.65,4.75Hz,1H),3.64−3.80(m,2H),3.11−3.37(m,4H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.22−2.47(m,2H),2.09(dt,J=14.20,7.04Hz,1H)
【0626】
実施例34
(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化300】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.846mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(0.026mL、0.846mmol)を添加し、1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH Rf:0.3;UV活性)。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、残渣を10℃で飽和NaHCO
3(10mL)溶液で塩基性化し、得られた固体を濾過し、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させると、所望の純粋な生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.631mmol、収率74.6%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):551.03[M+H]
+;Rt=2.45分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.95(s,1H),8.89(d,J=1.32Hz,1H),8.14(s,1H),8.06(d,J=7.67Hz,1H),7.93(d,J=1.32Hz,1H),7.56−7.79(m,3H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.34−4.53(m,2H),4.07(dq,J=9.87,4.97Hz,1H),3.64−3.82(m,2H),3.11−3.36(m,4H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.23−2.44(m,2H),1.94−2.20(m,1H)
【0627】
実施例35
(4S)−8−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化301】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のTHF(20mL)中溶液に0℃でNaH(31.8mg、1.325mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(255mg、1.060mmol)を添加した。反応混合物を70℃で15時間攪拌した。(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、Rf:0.8)。室温に冷却させ、冷水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:90%EtOAc/石油エーテル)、引き続いて分取HPLC(MP−A:5mM重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:symmetryc8(300x21.2)7μ方法:T/%B:ISO(20:80) 流量:18ml/分 溶解度:過剰THF+ACN+MEOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(205mg、0.446mmol、収率50.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):460.01[M+H]
+、Rt=2.83分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.91(s,1H),8.26−8.20(m,2H),8.16−8.06(m,2H),7.73(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.58(m,3H),6.95(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.68(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.37−3.13(m,3H),3.06−2.94(m,1H),2.34(dddd,J=14.20,10.08,6.08,4.06Hz,1H),2.17−1.98(m,1H).
【0628】
実施例36
(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化302】
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(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.126mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に0℃でNaH(54.1mg、2.253mmol)を添加した。次いで、反応混合物を窒素下30℃で1時間攪拌し、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(541mg、2.253mmol)を添加し、次いで反応混合物を70℃で15時間攪拌した。(TLC系;Rf−0.5、ジクロロメタン中5%メタノール)。反応混合物を室温に冷却させ、冷水(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%MeOH)によって精製し、さらに分取HPLC(条件:MP−A:5mM重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:Xterra C18(250×19)10u 方法:50:50 流量:18ml/分 溶解度:ACN+THF)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(132mg、0.339mmol、収率30.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):387.0[M+H]
+、Rt:3.41分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.28(s,1H),8.61(d,J=5.26Hz,1H),8.31−8.24(m,1H),8.13(d,J=8.55Hz,1H),7.71−7.62(m,2H),7.45(s,1H),7.39(dd,J=5.04,1.53Hz,1H),6.95(ddd,J=7.29,4.99,0.88Hz,1H),5.66(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.34−3.11(m,3H),3.05−2.96(m,1H),2.71(s,3H),2.42(s,3H),2.36−2.26(m,1H),2.06(dt,J=14.03,7.02Hz,1H).
【0629】
実施例37
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化303】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.652mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、HCl(3.96μL、0.130mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.6)、真空中で濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、エーテル(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.361mmol、収率55.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):497.10[M+H]
+、Rt:1.41分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.71(s,1H),8.66(d,J=5.04Hz,1H),7.98(d,J=5.70Hz,1H),7.88(s,1H),7.62(s,1H),7.58(d,J=5.26Hz,1H),6.85(d,J=1.53Hz,1H),6.80−6.76(m,1H),5.44(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.85(d,J=5.04Hz,1H),4.59(t,J=5.70Hz,1H),4.22(dd,J=10.85,4.49Hz,1H),4.11(dd,J=10.96,6.14Hz,1H),3.76(dq,J=10.61,5.45Hz,1H),3.42(t,J=5.81Hz,2H),3.23−3.29(m,1H),3.14−3.06(m,2H),3.02−2.94(m,1H),2.61(s,3H),2.29−2.19(m,1H),2.01−1.90(m,1H).
【0630】
実施例38
(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化304】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.335mmol)のメタノール(8mL)中攪拌溶液に、HCl(0.102mL、3.35mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、エーテル(2×15mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(88mg、0.174mmol、収率51.8%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):497.1[M+H]
+、Rt=1.26分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.91(s,1H),8.62(d,J=4.82Hz,1H),8.08(d,J=5.48Hz,1H),7.78(d,J=18.20Hz,2H),7.69−7.62(m,2H),6.56(d,J=3.73Hz,1H),4.13(s,3H),3.89−3.70(m,2H),3.37−3.10(m,3H),3.01(d,J=12.50Hz,1H),2.71(m,4H),2.65−2.62(m,1H),2.33(s,1H),2.21(s,1H),2.14−2.00(m,1H).
【0631】
実施例39
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化305】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350.0mg、0.652mmol)のメタノール(5.0mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.990mL、32.6mmol)を0℃で添加し、5時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、濃縮した。残渣を水(8mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(190.5mg、0.375mmol、収率57.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):497.10[M+H]
+、R
t=1.40分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.80(s,1H),8.70(d,J=5.70Hz,1H),7.90(d,J=5.92Hz,1H),7.68(s,1H),7.49−7.45(m,2H),6.94(d,J=1.75Hz,1H),6.85(dd,J=5.92,1.75Hz,1H),5.64(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.43−4.41(m,2H),4.29(d,J=5.48Hz,1H),4.01−3.95(m,1H),3.72−3.60(m,2H),3.35−3.19(m,2H),3.16−3.10(m,1H),3.05−3.00(m,1H),2.92(t,J=6.47Hz,1H),2.69(s,3H),2.40−2.30(m,1H),2.07(dt,J=14.20,7.26Hz,1H).
【0632】
実施例40
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化306】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.836mmol)のメタノール(20mL)中攪拌溶液に、2.0M HCl(5mL、10.00mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を減圧下で濃縮してメタノールを除去し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた半固体をジエチルエーテルで洗浄して固体化合物を得て、これを濾過すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(205mg、0.407mmol、収率48.7%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):498.14[M+H]
+、R
t=1.14分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.95(s,1H)8.92(d,J=1.32Hz,1H)8.63(d,J=5.26Hz,1H)7.97(d,J=1.32Hz,1H)7.71(s,1H)7.67(s,1H)7.63(d,J=5.04Hz,1H)5.66(dd,J=5.81,3.18Hz,1H)4.50−4.36(m,2H)4.09(br s,1H)3.81−3.66(m,2H)3.37−3.11(m,4H)3.06−2.99(m,1H)2.69(s,3H)2.46−2.31(m,2H)2.09(dt,J=14.03,7.02Hz1H).
【0633】
実施例41
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドのメタノール(6mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(6mL、12.00mmol、2M)を10分の期間にわたって添加し、透明な溶液を室温で30分間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール。R
f:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮して黄色粘性油を得て、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和して橙色沈殿を得た。橙色固体を濾過し、真空中で乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(159mg、0.316mmol、56.6%収率)が橙色固体として得られた。LCMS(m/z):497.1[M+H]
+、Rt=1.54分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.44(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),7.85(s,1H),7.57−7.71(m,2H),7.40−7.57(m,2H),6.44(dd,J=7.67,1.10Hz,1H),5.48(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.76(br s,1H),4.57(br s,1H),3.76(br d,J=7.23Hz,1H),3.61−3.71(m,2H),3.32−3.49(m,2H),3.22(m,1H),3.04−3.19(m,2H),2.97(br dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.53−2.58(m,3H),2.22(m,1H),1.84−1.95(m,1H).
【0634】
実施例42
(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化308】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(157mg、0.530mmol)およびトリエチルアミン(0.738mL、5.30mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(299mg、1.766mmol)を28℃で反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。R
f値:0.4、UV)。反応混合物を室温に冷却させ、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:石油エーテル中80%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(65mg、0.117mmol、収率13.27%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):535.15[M+H]
+、Rt=2.38分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.97(s,1H),8.40(d,J=5.70Hz,1H),8.07(d,J=7.89Hz,1H),8.04(s,1H),7.92−7.86(m,2H),7.83−7.78(m,1H),7.64(d,J=5.70Hz,1H),5.46(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.48(t,J=5.15Hz,1H),3.97−3.87(m,2H),3.50−3.42(m,2H),3.25(s,1H),3.17−3.06(m,2H),2.99(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.34−2.19(m,1H),2.04−1.92(m,1H),1.72(quin,J=6.30Hz,2H).
【0635】
実施例43
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化309】
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3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(406mg、2.060mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(183mg、0.618mmol)およびトリエチルアミン(0.862mL、6.18mmol)を10℃で添加し、30分間攪拌した。次いで、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.030mmol)を28℃で反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。R
f値:0.4、UV)。反応混合物を室温に冷却させ、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、100%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(146mg、0.256mmol、収率24.83%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):563.19[M+H]
+、R
t=2.71分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.67(s,1H),8.88(s,1H),8.03(s,1H),7.96(d,J=7.67Hz,1H),7.90(s,1H),7.75−7.70(m,1H),7.70−7.61(m,2H),5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.74−3.63(m,2H),3.36−3.20(m,4H),3.11−3.19(m,2H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.43−2.30(m,1H),2.09(dt,J=14.31,7.21Hz,1H),0.87(d,J=1.75Hz,6H).
【0636】
実施例44
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化310】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(185mg、0.344mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(0.145mL、1.719mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH Rf:0.4;UV活性)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(148mg、0.284mmol、収率82%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):498.0[M+H]
+、Rt=1.38分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.03(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.47(d,J=0.88Hz,1H),7.88(s,1H),7.70(s,1H),7.65(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.41(d,J=0.88Hz,1H),5.45(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.97(s,1H),4.67(brs,1H),4.35(dd,J=10.74,4.17Hz,1H),4.20(dd,J=10.85,6.47Hz,1H),3.82−3.77(m,1H),3.46−3.41(m,2H),3.27−3.23(m,1H),3.16−3.09(m,2H),2.98(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.61(s,3H),2.25(td,J=6.85,4.06Hz,1H),2.01−1.93(m,1H).
【0637】
実施例45
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化311】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.0g、10.15mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中攪拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(15.06g、50.8mmol)を室温で添加し、さらに4時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル。Rf値:0.2)。反応混合物を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液(50mL)を添加し、得られた固体を濾過し、真空下で乾燥させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.4g、9.80mmol、収率97%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.13[M+H]
+、R
t=2.18分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.69(s,1H),8.87(s,1H),8.05−7.99(m,2H),7.94−7.80(m,4H),5.50(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.89(d,J=5.04Hz,1H),4.62(t,J=5.59Hz,1H),3.83−3.66(m,3H),3.40−3.23(m,3H),3.18−3.07(m,2H),3.01−2.94(m,1H),2.30−2.20(m,1H),1.98(dt,J=14.14,7.18Hz,1H).
【0638】
実施例46
(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化312】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.338mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.294mL、3.38mmol)を室温で添加し、2時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.3)。次いで、反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)でクエンチし、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.236mmol、収率69.6%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.10[M+H]
+、Rt=1.92分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.94(s,1H),8.22(d,J=5.70Hz,1H),8.11−8.05(m,2H),7.88−7.75(m,3H),6.55(d,J=5.70Hz,1H),5.46(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),4.93(d,J=4.82Hz,1H),4.63(t,J=5.70Hz,1H),4.23−4.16(m,1H),4.13−4.08(m,1H),3.78−3.71(m,1H),3.42−3.34(m,2H),3.28−3.24(m,1H),3.16−3.06(m,2H),2.98(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.29−2.19(m,1H),1.95(dt,J=14.09,7.32Hz,1H).
【0639】
実施例47
(4S)−8−クロロ−N−(3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)フェニル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化313】
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密閉管中で、(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.046mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(186mg、0.628mmol)およびトリエチルアミン(0.875mL、6.28mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)アニリン(236mg、1.255mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.3、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)フェニル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.295mmol、収率28.2%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):501.09[M+H]
+、R
t=1.89分。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm 12.80(s,1H),8.77−8.74(m,1H),8.68−8.65(m,1H),8.63(dd,J=4.82,1.75Hz,1H),7.71−7.66(m,2H),7.50−7.45(m,2H),7.40−7.30(m,3H),7.00−6.95(m,1H),5.67(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.37−3.12(m,3H),3.06−3.00(m,1H),2.55(s,3H),2.40−2.31(m,1H),2.14−2.05(m,1H).
【0640】
実施例48
(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中で、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(157mg、0.530mmol)およびトリエチルアミン(0.738mL、5.30mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、4−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(348mg、1.766mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:R
f−0.4、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.192mmol、収率21.75%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):563.12[M+H]
+、R
t=2.58分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.01(s,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),8.07−7.97(m,2H),7.76−7.63(m,4H),5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.30−4.11(m,2H),3.43−3.11(m,3H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.40−2.28(m,1H),2.13−2.04(m,2H),1.88(t,J=6.25Hz,2H),1.26(s,6H).
【0641】
実施例49
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、窒素下でトリエチルアミン(0.738mL、5.30mmol)、トリホスゲン(262mg、0.883mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(520mg、2.65mmol)を添加し、70℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ヘキサン中100%EtOAc、Rf:0.3、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)を添加し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(条件−カラム:Xterra(250×21.1mm、10μ);移動相−A:10mM重炭酸アンモニウム;移動相−B:アセトニトリル;カラム温度:周囲;流量:18ml/分:希釈剤:THF+MEOH+ACN)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル))−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(128mg、0.224mmol、収率25.3%)が得られた。LCMS(m/z):562.11[M+H]
+、R
t=2.93分。
1HNMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.56(s,1H),8.06(s,1H),8.01(d,J=7.67Hz,1H),7.73−7.61(m,3H),7.57−7.51(m,2H),6.45−6.38(m,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.67(q,J=11.18Hz,2H),3.35−3.18(m,2H),3.13(br d,J=7.02Hz,3H),3.00(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.79(brt,J=6.91Hz,1H),2.39−2.27(m,1H),2.14−2.03(m,1H),0.79(d,J=5.04Hz,6H)
【0642】
実施例50
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(20g、33.8mmol)のメタノール(100mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(10mL、40.0mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.3、UV活性)。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、室温で15分間攪拌した。得られた固体を濾過によって分離し、DMSO(20mL)および水(600mL)混合物に溶解し、室温で16時間攪拌した。固体を濾過し、乾燥させると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(15.3g、27.7mmol、収率82%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.13[M+H]
+、R
t=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.02(s,1H),8.30(d,J=5.70Hz,1H),8.06−7.97(m,2H),7.80−7.67(m,4H),5.62(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.18−4.04(m,2H),3.97(dq,J=9.92,5.10Hz,1H),3.77(d,J=5.48Hz,1H),3.71−3.58(m,2H),3.37−3.20(m,2H),3.19−3.10(m,2H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.40−2.29(m,1H),2.14−2.01(m,1H).
【0643】
実施例51
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化317】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.454mmol)のジエチルエーテル(5mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でジエチルエーテル中2.0M HCl(3mL、6.00mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、R
f−0.3、UV活性)。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(2×10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(220mg、0.369mmol、収率81%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):551.0[M+H]
+、R
t=3.45分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.93(s,1H),8.45(d,J=5.70Hz,1H),8.15−7.97(m,3H),7.93−7.77(m,2H),7.69(d,J=5.70Hz,1H),5.80(brs,4H),5.50(brdd,J=5.48,2.85Hz,1H),4.03−3.82(m,2H),3.77−3.64(m,1H),3.54−3.09(m,6H),2.42−2.28(m,1H),2.07(dt,J=13.92,7.07Hz,1H).
【0644】
実施例52
(4S)−8−クロロ−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化318】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(15g、44.2mmol)のTHF(600mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(6.55g、22.08mmol)およびDIPEA(38.6mL、221mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、シクロプロパンアミン(6.30mL、88mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、90%EtOAc−石油エーテル)。反応混合物を室温に冷却させ、これを水(500ml)で希釈し、酢酸エチル(3×900ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中80%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.1g、11.96mmol、収率27.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):423.0[M+H]
+、Rt=2.65分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.05(br s,1H),7.94−7.85(m,2H),7.71(d,J=7.89Hz,1H),7.63−7.53(m,2H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.34−3.13(m,2H),3.11−3.02(m,1H),2.97−2.90(m,1H),2.77(tq,J=7.13,3.65Hz,1H),2.27(dddd,J=14.09,10.03,6.14,3.95Hz,1H),2.05−1.96(m,1H),0.78−0.65(m,2H),0.46−0.35(m,2H).
【0645】
実施例53
(4S)−8−クロロ−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化319】
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(4S)−8−クロロ−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.237mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)中攪拌溶液に、1,4−ジオキサン中4M HCl溶液(0.473mL、1.892mmol)を0℃で添加し、2時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.1、EtOAc)室温。反応混合物を減圧下で濃縮して残渣を得て、これをn−ペンタン(3×10mL)を用いて研和した。得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、n−ペンタン(5mL)ですすぐと、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(50mg、0.108mmol、収率45.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):423.0[M+H]
+、Rt=2.67分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 9.65(s,1H),8.57(s,1H),7.96−7.86(m,2H),7.79(d,J=7.89Hz,1H),7.70−7.63(m,1H),5.91(s,1H),4.03(s,1H),3.81−3.69(m,2H),3.59(s,1H),2.82−2.62(m,2H),2.47(s,1H),0.77(q,J=6.36Hz,2H),0.49−0.39(m,2H).
【0646】
実施例54
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化320】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(50mg、0.091mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、HCl(0.028mL、0.908mmol)を0℃で添加し、室温で4時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.1、EtOAc)。反応混合物を減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をn−ペンタン(3×10mL)を用いて研和した。得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、n−ペンタン(5mL)ですすぐと、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(20mg、0.034mmol、収率37.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.1[M+H]
+、R
t=2.19分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.62(s,1H),8.86(s,1H),8.05−7.99(m,3H),7.94(s,1H),7.89−7.84(m,2H),5.54(dd,J=5.70,2.85Hz,1H),3.82−3.67(m,5H),3.44−3.14(m,6H),2.38−2.28(m,1H),2.12−2.02(m,1H).
【0647】
実施例55
(4S)−8−クロロ−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化321】
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密閉管中で、(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(131mg、0.442mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、DIPEA(0.771mL、4.42mmol)および2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(345mg、1.766mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、40%EtOAc−石油エーテル)。反応混合物を室温にし、水(30ml)でクエンチし、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、これを再度分取HPLC(条件:カラム:XBridge C18(75×4.6mm、3.5μ)移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:CAN:勾配:時間/%B:0/5、0.8/5、5/50、8/95、12/95、12.1/5、15/5:カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分、希釈剤:CAN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(111.4mg、0.198mmol、収率22.46%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):561.1[M+H]
+、Rt=2.70分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.94(s,1H),8.33(d,J=5.70Hz,1H),8.07(dd,J=2.52,1.86Hz,2H),7.79−7.73(m,1H),7.73−7.64(m,3H),5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.87(tt,J=7.56,3.73Hz,1H),3.97−3.85(m,2H),3.51(ddt,J=11.46,7.62,3.51,3.51Hz,2H),3.36−3.10(m,3H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.35(dddd,J=14.14,10.03,6.08,3.95Hz,1H),2.08(dt,J=14.25,6.91Hz,1H),1.91−1.80(m,2H),1.77−1.62(m,2H).
【0648】
実施例56
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化322】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(9.1g、15.42mmol)のメタノール(100mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(4.69mL、154mmol)を添加した。反応混合物を1時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、ニートEtOAc)室温、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体生成物を濾過し、乾燥させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.75g、10.39mmol、収率67.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.16[M+H]
+、Rt=4.23分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.44(s,1H),8.07−7.99(m,2H),7.90−7.80(m,3H),7.69−7.57(m,2H),6.43(dd,J=7.45,1.10Hz,1H),5.49(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.76(d,J=4.82Hz,1H),4.53(t,J=5.59Hz,1H),3.76−3.59(m,3H),3.37−3.30(m,3H),3.17−3.08(m,2H),2.98(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.33−2.19(m,1H),2.05−1.88(m,1H).
【0649】
実施例57
(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化323】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.338mmol)のメタノール(8mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(1.0mL、11.85mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)、ジエチルエーテル(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(92mg、0.162mmol、収率47.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.13[M+H]
+、R
t=1.94分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.40(s,1H),8.19(d,J=5.70Hz,1H),8.15(s,1H),8.07(d,J=7.45Hz,1H),7.74(s,1H),7.68(s,1H),7.66−7.59(m,1H),6.42(d,J=5.70Hz,1H),5.73(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.65(dd,J=12.17,5.15Hz,1H),4.48(dd,J=12.06,4.60Hz,1H),4.25(d,J=6.36Hz,1H),3.97−3.88(m,1H),3.67−3.59(m,2H),3.41−3.10(m,4H),2.99(dd,J=12.39,3.40Hz,1H),2.33(qd,J=10.05,3.62Hz,1H),2.14−2.00(m,1H).
【0650】
実施例58
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化324】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.182mmol)のジエチルエーテル(10mL)中攪拌溶液に、エーテル中2M HCl(5mL、0.182mmol)を2分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC系:ジクロロメタン中5%メタノール、R
f:0.1)、反応混合物を蒸発させ、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(92mg、0.155mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.16[M+H]
+、R
t=2.20分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.76(s,1H),8.11(d,J=1.32Hz,2H),7.99−7.92(m,2H),7.89−7.82(m,1H),7.09(d,J=1.32Hz,1H),6.66(dd,J=6.03,1.64Hz,1H),5.46(dd,J=5.59,2.96Hz,1H),4.23(dd,J=10.52,4.38Hz,1H),4.11(dd,J=10.52,6.14Hz,1H),3.82−3.73(m,1H),3.43(d,J=5.70Hz,1H),3.39−3.30(m,3H),3.25−3.16(m,2H),3.13−3.07(m,3H),2.37−2.25(m,1H),2.01(dt,J=14.09,7.10Hz,1H).
【0651】
実施例59
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.472mmol)のTHF(40mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.026mL、7.36mmol)、トリホスゲン(262mg、0.883mmol)を添加し、30分間攪拌し、次いで、4−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(578mg、2.94mmol)を添加し、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。(TLC溶出系:100%EtOAc、Rf−0.5、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(5mL)とEtOAc(15mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中30%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(590mg、1.049mmol、収率71.3%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):561.98[M]
+、R
t=2.85分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.51(s,1H),8.02(s,1H),7.83−7.98(m,1H),7.58−7.76(m,4H),7.58−7.76(m,1H),6.36(d,J=8.11Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.79−3.95(m,2H),3.11−3.36(m,3H),2.94−3.11(m,1H),2.34(brdd,J=9.98,4.06Hz,1H),2.21−2.29(m,1H),1.95−2.21(m,1H),1.72(t,J=5.92Hz,2H),1.19(s,6H).
【0652】
実施例60
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成:
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(22.0g、37.3mmol)のメタノール(50mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(22mL、261mmol、36%)を0℃で添加し、室温で5時間攪拌した。反応の完了後、揮発性物質を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を酢酸エチル(2×10mL)、ジエチルエーテル(10mL)を用いて研和し、固体を凍結乾燥すると、純粋な(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(15.792g、26.9mmol、収率72.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.16[M+H]
+、R
t=2.21分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.78(s,1H),8.13−8.03(m,3H),8.00(d,J=6.14Hz,1H),7.96−7.92(m,1H),7.89−7.83(m,1H),7.13(brS,3H),6.71(dd,J=6.14,1.75Hz,1H),5.48(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.24(dd,J=10.52,4.17Hz,1H),4.12(dd,J=10.52,6.36Hz,1H),3.83−3.76(m,1H),3.62−3.51(m,1H),3.51−3.41(m,5H),2.49−2.40(m,1H),2.20−2.03(m,1H).
【0653】
実施例61
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化327】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(18.4g、31.2mmol)のメタノール(50mL)中攪拌溶液に、HCl(9.48mL、312mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、エーテル(2×50mL)およびn−ペンタン(2×50mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(15.6g、28.3mmol、収率91%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=2.22分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.77(s,1H),7.98(s,1H),7.93(d,J=7.67Hz,1H),7.85(d,J=5.92Hz,1H),7.80(d,J=7.67Hz,1H),7.66−7.72(m,2H),7.03(d,J=1.32Hz,1H),6.70(dd,J=5.81,1.64Hz,1H),5.65(dd,J=5.48,2.85Hz,1H),4.43(d,J=4.38Hz,2H),4.28(d,J=4.60Hz,1H),3.97(d,J=4.38Hz,1H),3.60−3.70(m,2H),3.10−3.36(m,3H),2.99−3.05(m,1H),2.86(s,1H),2.29−2.41(m,1H),2.07(dt,J=14.31,7.43Hz,1H).
【0654】
実施例62
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化328】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.363mmol)のジエチルエーテル(5mL)中攪拌溶液に、0℃でジエチルエーテル中2M HCl(3.63mL、7.26mmol)を添加し、4時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0;UV活性)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をn−ペンタン(2×10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(151mg、0.249mmol、収率68.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.03[M+H]
+、R
t=2.18分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.63(s,1H),8.86(s,1H),8.06−8.02(m,2H),7.99(s,1H),7.93(s,1H),7.88−7.81(m,2H),5.66−5.30(m,1H),3.90−3.61(m,3H),3.48−3.07(m,6H),2.45−2.23(m,1H),2.12−1.95(m,1H)
【0655】
実施例63
(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化329】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.0g、13.56mmol)のメタノール(80mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(8.24mL、271mmol、36%)を添加し、0℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(40mL)とDCM(150mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(50mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.8g、10.53mmol、収率78%)が白色固体として得られたLCMS(m/z):550.09[M+H]
+、R
t=1.96分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.93(s,1H),8.20(s,1H),8.12(d,J=7.89Hz,1H),8.04(d,J=5.70Hz,1H),7.77−7.71(m,2H),7.68−7.58(m,2H),6.53(dd,J=5.81,2.30Hz,1H),5.64(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.19−4.08(m,3H),3.88−3.79(m,1H),3.79−3.66(m,1H),3.37−3.11(m,3H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.58(d,J=4.17Hz,1H),2.34(dddd,J=14.17,10.00,5.97,4.06Hz,1H),2.15−1.98(m,2H)
【0656】
実施例64
(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化330】
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(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.364mmol)のジエチルエーテル(5mL)中攪拌溶液に、0℃でジエチルエーテル中2M HCl(3.64mL、7.27mmol)を添加し、4時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0;UV活性)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をn−ペンタン(2×10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(178mg、0.295mmol、収率81%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.13[M+H]
+、R
t=1.95分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.06(br s,1H),8.19−8.12(m,2H),8.08(br d,J=6.14Hz,1H),8.03(s,1H),7.94−7.87(m,1H),7.86−7.77(m,1H),7.24(br s,1H),6.86(br d,J=3.73Hz,1H),5.49(br dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.11(dd,J=9.98,3.84Hz,1H),3.97(dd,J=9.98,6.25Hz,1H),3.86−3.78(m,1H),3.53−3.39(m,3H),3.33−3.14(m,3H),2.39−2.28(m,1H),2.13−2.00(m,1H)
【0657】
実施例65
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化331】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(7.25g、12.27mmol)のメタノール(75mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(7.45mL、245mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(4×50mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(50mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.2g、9.38mmol、収率76%)が白色固体として得られたLCMS(m/z):551.10[M+H]
+、R
t=2.16分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.76(s,1H),8.88(s,1H),8.00(s,1H),7.95−7.89(m,2H),7.77−7.73(m,1H),7.70−7.65(m,2H),5.69(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.04−3.84(m,3H),3.67−3.46(m,2H),3.37−3.21(m,2H),3.18−3.12(m,1H),3.03(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.58(d,J=4.60Hz,1H),2.36(dddd,J=14.20,10.03,6.03,3.95Hz,1H),2.14−2.03(m,2H)
【0658】
実施例66
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.423mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(0.357mL、4.23mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(10mL)およびペンタン(10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(157mg、0.278mmol、収率65.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.13[M+H]
+、R
t=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.56(s,1H),8.56(s,2H),7.98(s,1H),7.90(d,J=7.67Hz,1H),7.77(br d,J=7.89Hz,1H),7.70−7.59(m,2H),5.65(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.51−4.38(m,2H),4.14−4.06(m,1H),3.81−3.65(m,2H),3.38−3.19(m,4H),3.07−3.00(m,1H),2.41−2.26(m,2H),2.09(dt,J=14.31,7.21Hz,1H)
【0659】
実施例67
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.405mmol)のメタノール(10mL)中溶攪拌液に、0℃でHCl(0.184mL、6.07mmol)を添加し、4時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3溶液(5mL)で塩基性化した。得られた固体を濾過し、ペンタン(15mL)を用いて研和し、減圧下で乾燥させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(61mg、0.113mmol、収率28.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):534.14[M+H]
+、Rt=2.62分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.58(s,1H),7.89−8.03(m,2H),7.68−7.75(m,1H),7.63−7.67(m,1H),7.56−7.61(m,1H),7.50−7.55(m,1H),6.36(dd,J=7.78,0.77Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.81−3.94(m,2H),3.58(q,J=5.70Hz,2H),3.19−3.36(m,2H),3.11−3.18(m,1H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.27−2.40(m,1H),2.02−2.17(m,2H),1.72(quin,J=5.81Hz,2H)
【0660】
実施例68
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.182mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でジエチルエーテル中2M HCl(8mL、0.182mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf:0.1)。次いで、真空中で濃縮し、残渣をn−ペンタン(10mL×3)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(40mg、0.068mmol、収率37.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=2.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.16(s,1H),8.51(s,1H),8.02−7.95(m,2H),7.81(d,J=7.67Hz,1H),7.74−7.69(m,1H),7.62−7.56(m,1H),7.50(d,J=7.67Hz,1H),6.48(d,J=7.67Hz,1H),5.91(s,1H),4.02−3.47(m,11H),2.66(s,1H),2.47(s,1H).
【0661】
実施例69
(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.331mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(1mL、32.9mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水(20mL×3)およびn−ペンタン(20mL×2)で洗浄すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.247mmol、収率74.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):521.07[M+H]
+、Rt=2.39分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.75(s,1H),8.95(s,1H),7.98(s,1H),7.93−7.87(m,2H),7.74−7.70(m,1H),7.69(s,1H),7.67−7.61(m,1H),5.68(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.88−3.83(m,2H),3.76−3.72(m,2H),3.36−3.21(m,3H),3.19−3.13(m,1H),3.04(dd,J=12.28,3.07Hz,1H),2.41−2.31(m,1H),2.14−2.04(m,1H).
【0662】
実施例70
(4S)−8−クロロ−N−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.331mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.5mL、13.71mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf:0.4)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(20mL×3)で洗浄すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.267mmol、収率81%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):521.04[M+H]
+、Rt=2.33分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.04(s,1H),8.34(d,J=5.48Hz,1H),8.05−7.98(m,2H),7.76−7.67(m,4H),5.64(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.11−4.07(m,2H),3.84−3.80(m,2H),3.36−3.20(m,2H),3.18−3.13(m,1H),3.03(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.50(t,J=6.25Hz,1H),2.41−2.31(m,1H),2.13−2.04(m,1H).
【0663】
実施例71
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化337】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8g、13.56mmol)のメタノール(70mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(30mL、987mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(10mL×2)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6g、10.87mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=2.33分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.61(s,1H),8.02−7.95(m,2H),7.76−7.72(m,1H),7.69−7.64(m,2H),7.58−7.53(m,1H),7.51−7.48(m,1H),6.42(dd,J=7.89,0.66Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.97−3.88(m,2H),3.75(dq,J=10.14,5.10Hz,1H),3.54−3.42(m,2H),3.36−3.19(m,2H),3.17−3.12(m,1H),3.01(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.81(d,J=5.92Hz,1H),2.38−2.28(m,2H),2.13−2.04(m,1H).
【0664】
実施例72
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化338】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.424mmol)のメタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.2mL、6.58mmol)を添加し、次いで、室温で3間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.1)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL×2)および食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をn−ペンタン(15mL×3)を用いて研和し、濾過すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(175mg、0.318mmol、収率75%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.09[M+H]
+、Rt=2.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.40(s,1H),8.07(d,J=2.41Hz,1H),7.99(s,1H),7.93(d,J=7.89Hz,1H),7.78−7.74(m,2H),7.68−7.63(m,2H),6.73(d,J=8.99Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.42(dd,J=4.60,1.10Hz,2H),4.02−3.93(m,2H),3.72−3.61(m,2H),3.36−3.20(m,2H),3.16−3.11(m,1H),3.05−3.00(m,1H),2.67(t,J=6.47Hz,1H),2.38−2.29(m,1H),2.09(dt,J=14.25,7.13Hz,1H).
【0665】
実施例73
(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化339】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.883mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中攪拌溶液に、窒素下室温でトリホスゲン(131mg、0.442mmol)を添加し、30分間攪拌した。この反応混合物にトリエチルアミン(0.615mL、4.42mmol)および3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(194mg、1.148mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。Rf値:0.3)。反応混合物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル EtOAc中1%MeOHで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(80mg、0.144mmol、収率16.33%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):535.08[M+H]
+、Rt=2.45分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.73(s,1H),8.91(s,1H),7.99(s,1H),7.91(d,J=7.67Hz,1H),7.87(s,1H),7.75−7.70(m,1H),7.68(s,1H),7.66−7.59(m,1H),5.69(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.97−3.86(m,2H),3.67(q,J=5.92Hz,2H),3.37−3.08(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.43−2.28(m,1H),2.17−2.00(m,1H),1.81(q,J=5.97Hz,2H),1.67(t,J=5.70Hz,1H).
【0666】
実施例74
(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化340】
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(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.177mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、窒素下室温でトリホスゲン(175mg、0.589mmol)を添加し、30分間攪拌した。この反応混合物にトリエチルアミン(0.821mL、5.89mmol)および3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(302mg、1.531mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル。Rf値:0.5)。反応混合物を室温に冷却させ、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル EtOAc中5%MeOHで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.211mmol、収率17.92%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):563.12[M+H]
+、Rt=2.66分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.06(s,1H),8.32(d,J=5.70Hz,1H),8.10(s,2H),7.66−7.79(m,4H),5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.09−3.92(m,2H),3.36−3.29(m,3H),3.28−3.19(m,1H),3.18−3.12(m,1H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.94(brs,1H),2.41−2.30(m,1H),2.07(dt,J=14.36,7.07Hz,1H),0.97(d,J=1.75Hz,6H).
【0667】
実施例75
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化341】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(8.5g、14.38mmol)のメタノール(30mL)中攪拌懸濁液に、0℃でHCl水溶液(50mL、100mmol、2M)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール。R
f:0.2)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化した。得られた白色沈殿を濾過し、乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2中12%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.445g、9.88mmol、収率68.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.1[M+H]
+、Rt=2.37分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.06(s,1H),8.30(d,J=0.88Hz,1H),8.04−8.21(m,2H),7.85−7.94(m,2H),7.69−7.85(m,1H),7.39(d,J=1.10Hz,1H),5.46(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.95(d,J=5.26Hz,1H),4.65(t,J=5.70Hz,1H),4.34(dd,J=10.85,4.06Hz,1H),4.19(dd,J=10.96,6.58Hz,1H),3.74−3.86(m,1H),3.35−3.54(m,2H),3.22−3.28(m,1H),2.94−3.22(m,3H),2.15−2.32(m,1H),1.88−2.09(m,1H).
【0668】
実施例76
(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化342】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.339mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(0.103mL、3.39mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO
3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、水(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.271mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.13[M+H]
+、Rt=2.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.84(s,1H),8.19(s,1H),8.10(d,J=7.89Hz,1H),8.03(d,J=8.99Hz,1H),7.95(d,J=3.07Hz,1H),7.73(d,J=7.67Hz,1H),7.67−7.59(m,2H),7.23(d,J=3.07Hz,1H),5.66(dd,J=6.14,3.07Hz,1H),4.15−4.08(m,1H),4.08−4.02(m,2H),3.89−3.82(m,1H),3.79−3.74(m,1H),3.34−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.54(d,J=4.17Hz,1H),2.38−2.28(m,1H),2.15−2.04(m,1H),1.94(t,J=5.70Hz,1H).
【0669】
実施例77
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.593mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、HCl(0.180mL、5.93mmol)を0℃で添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.2)。反応混合物をNaHCO
3溶液(10mL)でクエンチし、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗残渣を得た。残渣をn−ペンタン(3×10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(160mg、0.291mmol、収率49.0%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.16[M+H]
+、Rt=2.26分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.40(s,1H),8.07(d,J=2.85Hz,1H),7.99(s,1H),7.93(d,J=7.89Hz,1H),7.78−7.73(m,2H),7.68−7.62(m,2H),6.73(d,J=8.77Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.42(dd,J=4.60,2.41Hz,2H),4.02−3.91(m,2H),3.72−3.60(m,2H),3.36−3.18(m,2H),3.17−3.11(m,1H),3.05−2.98(m,1H),2.68(t,J=6.14Hz,1H),2.34(dddd,J=14.06,10.00,5.97,3.95Hz,1H),2.14−2.02(m,1H).
【0670】
実施例78
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(9g、15.25mmol)のメタノール(30mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(5mL、165mmol)を添加し、5時間攪拌した。(TLC溶離液:移動相:DCM中10%MeOH;R
f:0.2;UV活性)。反応混合物を真空中で濃縮して褐色粘性油を得て、氷冷水(10mL)で溶解し、飽和重炭酸塩溶液で中和し、DCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、白色固体を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2中10%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(6.5g、11.81mmol、収率77%)が灰白色固体として得られた。LC−MS(m/z):550.13[M+H]
+、Rt=2.04分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.55(s,1H),8.07−8.12(m,2H),7.90−7.96(m,2H),7.88(s,1H),7.80−7.86(m,2H),7.63(t,J=2.30Hz,1H),5.47(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.97(d,J=5.04Hz,1H),4.67(t,J=5.70Hz,1H),4.00(dd,J=9.43,3.73Hz,1H),3.76−3.88(m,2H),3.41−3.48(m,2H),3.22−3.32(m,1H),3.10(br d,J=11.84Hz,2H),2.95−3.03(m,1H),2.19−2.32(m,1H),1.91−2.01(m,1H).
【0671】
実施例79
(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.414mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃でHCl水溶液(0.6mL、19.75mmol、36%)を添加し、1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させ、粗生成物をヘキサン中10%酢酸エチルを用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(62mg、0.117mmol、収率28.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):520.17[M+H]
+、R
t=2.57分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.56(s,1H),7.99(s,1H),7.92(d,J=7.45Hz,1H),7.75−7.69(m,1H),7.69−7.58(m,3H),7.57−7.50(m,1H),6.41(d,J=7.89Hz,1H),5.68(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.89−3.73(m,2H),3.71−3.58(m,2H),3.38−3.19(m,2H),3.18−3.10(m,1H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.43−2.24(m,1H),2.19−2.00(m,2H).
【0672】
実施例80
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化346】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.508mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1.2mL、0.508mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水で希釈し、15分間攪拌し、次いで、得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.358mmol、収率70.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.17[M+H]
+、R
t=3.86分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.28(s,1H),8.60−8.46(m,2H),8.16−8.08(m,2H),7.95−7.86(m,2H),7.84−7.74(m,1H),5.45(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.91(d,J=5.26Hz,1H),4.62(t,J=5.70Hz,1H),4.27(dd,J=10.85,4.28Hz,1H),4.15(dd,J=10.85,6.47Hz,1H),3.79(dq,J=10.74,5.55Hz,1H),3.43(t,J=5.70Hz,2H),3.21−3.32(m,1H),3.18−3.04(m,2H),3.04−2.94(m,1H),2.33−2.20(m,1H),1.95(dt,J=13.81,7.13Hz,1H).
【0673】
実施例81
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化347】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.678mmol)のメタノール(15mL)中溶液に、0℃でHCl水溶液(0.016mL、0.542mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:Rf:0.6、10%MeOH/DCM)。反応混合物を蒸発させ、NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、エーテル(2×10mL)で洗浄して半純粋化合物(LCMSにより93%純度)を得た。半純粋化合物を再び分取HPLC(条件:MP−A:10Mm重炭酸アンモニウムMP−B:アセトニトリルカラム:Xbridge(250×19)方法−T/%B−0/10、1/10、10/55 流量:25ml/分 溶解度:ACN+MeOH+THF)によって精製すると、所望の化合物(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(175mg、0.318mmol、収率46.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.20[M+H]+、Rt=2.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.84(s,1H),8.19(s,1H),8.10(d,J=7.89Hz,1H),8.03(d,J=8.99Hz,1H),7.95(d,J=2.85Hz,1H),7.73(d,J=7.89Hz,1H),7.65(s,1H),7.65−7.60(m,1H),7.25−7.22(m,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.14−4.02(m,3H),3.88−3.82(m,1H),3.79−3.72(m,1H),3.36−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.58(s,1H),2.38−2.28(m,1H),2.09(dt,J=14.14,6.96Hz,1H),1.98(s,1H).
【0674】
実施例82
(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化348】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.508mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.015mL、0.508mmol、36%)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、濃縮した。残渣を水(8mL)で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.229mmol、収率45.1%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):551.10[M+H]
+、R
t=2.12分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.21(s,1H),8.29(s,2H),8.15(s,1H),7.90−8.11(m,1H),7.72(brd,J=7.67Hz,1H),7.66(s,1H),7.57−7.64(m,1H),5.72(dd,J=5.59,3.18Hz,1H),4.00−4.22(m,3H),3.71−3.97(m,2H),3.08−3.37(m,3H),2.82−3.08(m,1H),2.63(br s,1H),2.26−2.45(m,1H),1.96−2.19(m,2H).
【0675】
実施例83
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化349】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.508mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1mL、32.9mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.3、UV活性)。反応混合物に飽和NaHCO
3溶液を添加し(pH−8〜9まで)、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(2×10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.449mmol、収率88%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.13[M+H]
+、R
t=2.10分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.21(s,1H),8.32−8.27(m,2H),8.15(s,1H),8.06(d,J=7.67Hz,1H),7.72(d,J=7.89Hz,1H),7.67(s,1H),7.63−7.56(m,1H),5.72(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.16−4.05(m,3H),3.90−3.82(m,1H),3.80−3.73(m,1H),3.36−3.11(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.68(br s,1H),2.38−2.27(m,1H),2.10(dt,J=14.03,7.02Hz,2H).
【0676】
実施例84
(4S)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化350】
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(4S)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.502mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)中攪拌溶液に、トリホスゲン(267mg、0.901mmol)およびDIPEA(0.787mL、4.51mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間攪拌した。30分後、ピリジン−3−アミン(212mg、2.253mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAc、Rf:0.5)。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中50%EtoAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(294mg、0.756mmol、収率50.3%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):387.18[M+H]
+、R
t=1.27分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.25(s,1H),8.68−8.61(m,2H),8.31(dd,J=4.71,1.42Hz,1H),8.19−8.11(m,1H),7.58(d,J=0.66Hz,1H),7.49(dd,J=5.26,1.10Hz,1H),7.29−7.26(m,2H),5.69(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.18(t,J=7.45Hz,2H),3.13−2.99(m,2H),2.67(s,3H),2.51(s,3H),2.39−2.26(m,1H),2.12−2.00(m,1H).
【0677】
実施例85
(4S)−9−メチル−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化351】
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(4S)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.783mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(139mg、0.470mmol)およびトリエチルアミン(0.109mL、0.783mmol)を添加し、30分間攪拌した。30分後、ピリジン−2−アミン(111mg、1.174mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。(TLC系:EtOAc、Rf:0.6)。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナカラム、溶離液:石油エーテル中20%EtoAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−9−メチル−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(70mg、0.158mmol、収率20.21%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):440.22[M+H]
+、R
t=3.05分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.68(br s,1H),8.46−8.30(m,3H),8.17(d,J=8.33Hz,1H),7.74−7.59(m,3H),7.36−7.24(m,1H),7.02−6.92(m,1H),5.71(dd,J=5.59,2.96Hz,1H),3.26−3.08(m,3H),3.04−2.95(m,1H),2.50(s,3H),2.32(td,J=13.76,5.81Hz,1H),2.17−2.01(m,1H).
【0678】
実施例86
(4S)−9−メチル−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化352】
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(4S)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.939mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(167mg、0.564mmol)およびDIPEA(0.820mL、4.70mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(247mg、1.409mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。(TLC系:EtOAc、Rf:0.3)。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナカラム、溶離液:石油エーテル中40%EtoAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−9−メチル−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(126mg、0.241mmol、収率25.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):521.29[M+H]
+、R
t=3.13分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.81(s,1H),8.51−8.29(m,4H),7.72−7.60(m,2H),7.45(s,1H),7.32(s,1H),7.17(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.72(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.23−3.09(m,3H),3.08−2.96(m,1H),2.53(s,3H),2.51(s,3H),2.34(td,J=13.76,6.47Hz,1H),2.16−2.02(m,1H).
【0679】
実施例87
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.702mmol)のメタノール(30mL)中攪拌溶液に、室温で塩酸(2mL、23.70mmol)を添加し、1時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAc、Rf:0.3)。1時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)でクエンチし、DCM中5%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半固体を得て、これをペンタン(2×20mL)で洗浄し、乾燥させると、所望の生成物(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−9−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(288mg、0.538mmol、収率77%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):530.29[M+H]
+、R
t=2.32分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.43(s,1H),8.05(s,1H),8.00−7.88(m,2H),7.78−7.62(m,2H),7.23(s,1H),7.16(s,1H),6.94(d,J=4.38Hz,1H),5.67(dd,J=5.26,2.85Hz,1H),4.45(d,J=4.38Hz,3H),4.03−3.93(m,1H),3.74−3.59(m,2H),3.23−2.99(m,5H),2.50(s,3H),2.33(td,J=13.54,6.25Hz,1H),2.13−1.99(m,1H).
【0680】
実施例88
(4S)−8−クロロ−N−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.766mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下室温でトリホスゲン(524mg、1.766mmol)およびTEA(0.738mL、5.30mmol)を添加し、これを30分間攪拌した。その後、これに、6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(523mg、3.53mmol)を室温で添加し、75℃で15時間攪拌した。(TLC5%MeOH/DCM Rf:0.3;UV活性)。反応混合物を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:80%EtOAc/石油エーテル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(243mg、0.451mmol、収率25.5%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):514.23[M+H]
+、Rt=2.54分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6+1drop TFA):δppm 8.54−8.36(m,1H),8.17−8.01(m,3H),7.92(d,J=7.7Hz,1H),7.80(t,J=7.8Hz,1H),7.18−7.00(m,1H),5.63(dd,J=3.0,5.6Hz,1H),3.57−3.38(m,4H),2.69−2.56(m,3H),2.49−2.32(m,1H),2.23(td,J=7.1,13.9Hz,1H)
【0681】
実施例89
(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.2g、0.363mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、HCl(5.51μL、0.181mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。2時間後、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、エーテル(2×50mL)、n−ペンタン(2×50mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.215mmol、収率59.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):512.25[M+H]
+、Rt=1.95分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.28(s,1H),7.88−7.80(m,3H),7.74−7.70(m,2H),7.61(s,1H),7.29−7.00(m,2H),6.52(dd,J=5.70,1.75Hz,1H),5.44(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.85(s,1H),4.58(s,1H),4.20(dd,J=10.74,4.60Hz,1H),4.08(dd,J=10.85,6.25Hz,1H),3.76(d,J=5.04Hz,1H),3.42(s,2H),3.26−3.17(m,1H),3.14−3.05(m,2H),2.94(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.31(s,3H),2.26−2.20(m,1H),1.95−1.85(m,1H).
【0682】
実施例90
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化356】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.741mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、窒素下室温で、HCl(2mL、65.8mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.1)。反応混合物を濃縮し、0℃の残渣を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。得られた固体を濾過し、乾燥させて粗化合物を得、固体をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(230mg、0.458mmol、収率61.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):500.26[M+H]
+、Rt=1.75分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 12.66(s,1H),8.43(s,1H),8.01(t,J=2.7Hz,2H),7.74(s,1H),7.10−6.87(m,2H),5.41(br d,J=3.1Hz,1H),4.86(d,J=5.0Hz,1H),4.59(br t,J=5.7Hz,1H),4.40−4.19(m,3H),4.19−3.96(m,1H),3.93−3.65(m,1H),3.43(br t,J=5.7Hz,2H),3.22(br s,1H),3.16−3.00(m,2H),2.93(brdd,J=3.1,12.1Hz,1H),2.37−2.08(m,1H),1.93(brdd,J=6.4,13.8Hz,1H),1.46(t,J=7.2Hz,3H).
【0683】
実施例91
(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化357】
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(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.070mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下室温でフェニルピリジン−3−イルカルバメート(688mg、3.21mmol)、引き続いてDMAP(392mg、3.21mmol)を添加し、65℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、残渣を水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中70%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8,9−ジメチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(238mg、0.590mmol、収率55.1%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):401.12[M+H]
+、R
t=1.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.19(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),8.42(br s,1H),8.24(br d,J=4.17Hz,1H),8.03−7.94(m,1H),7.29(s,1H),7.23−7.16(m,2H),5.64(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.25−3.14(m,2H),3.12−3.00(m,2H),2.67(s,3H),2.47(s,3H),2.38−2.28(m,1H),2.24(s,3H),2.12−1.99(m,1H)
【0684】
実施例92
(4S)−8−シアノ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化358】
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(4S)−8−ブロモ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.665mmol)、Zn(CN)
2(234mg、1.994mmol)およびZn(OAc)
2(73.2mg、0.399mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中脱気溶液に、固体Pd
2(dba)
3(122mg、0.133mmol)およびDPPF(147mg、0.266mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で15時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、ジクロロメタン中5%メタノール)。反応混合物を室温に冷却させ、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製し、さらに分取HPLC(条件:MP−A:5mM重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:KROMOSIL C18(250×21.2)10μ 方法:0/50、12/50、12.5/100、18/100、18.1/50 流量:19ml/分 溶解度:MeOH+THF+ACN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−シアノ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(85mg、0.211mmol、収率31.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):398.06[M+H]
+、R
t=1.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.92(s,1H),8.71(d,J=5.26Hz,1H),8.34−8.29(m,1H),8.17−8.12(m,1H),7.96(d,J=1.53Hz,1H),7.86−7.79(m,2H),7.74−7.67(m,1H),7.03(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.71(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.33−3.22(m,2H),3.16−3.02(m,2H),2.75(s,3H),2.44−2.31(m,1H),2.18−2.05(m,1H).
【0685】
実施例93
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化359】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.466mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温で3M HCl(10mL、30.0mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC5%MeOH/DCM Rf:0.2;UV活性)、反応塊を飽和重炭酸塩溶液(10mL)で塩基性化し、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色固体を得て、これをペンタン(10mL)を用いて研和し、真空中で乾燥させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(115mg、0.220mmol、収率47.3%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):497.1[M+H]
+、Rt=1.54分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.44(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),7.85(s,1H),7.69−7.57(m,2H),7.54−7.45(m,2H),6.44(dd,J=7.67,0.88Hz,1H),5.48(dd,J=5.70,2.85Hz,1H),4.74(d,J=4.60Hz,1H),4.67−4.44(m,1H),3.81−3.58(m,3H),3.46−3.38(m,2H),3.32−3.25(m,1H),3.19−3.03(m,2H),3.04−2.83(m,1H),2.49(s,3H),2.36−2.05(m,1H),1.95(dt,J=13.76,7.04Hz,1H).
【0686】
実施例94
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化360】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.279mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5mL、16.46mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f=0.3;UV活性)。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH−8〜9まで)、水層をDCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をエーテル(2×15mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(125mg、0.241mmol、収率87%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):498.10[M+H]
+、Rt=1.43分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.01(s,1H),8.68(d,J=5.04Hz,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),7.74(d,J=5.48Hz,1H),7.69(s,1H),7.57(s,1H),7.52(br d,J=5.26Hz,1H),5.63(br dd,J=5.59,2.74Hz,1H),3.93−4.09(m,3H),3.54−3.75(m,4H),3.19−3.37(m,2H),3.10−3.18(m,1H),2.99−3.08(m,1H),2.69(s,3H),2.28−2.43(m,1H),2.07(dt,J=14.41,7.15Hz,1H).
【0687】
実施例95
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化361】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.12g、0.223mmol)のDCM(5mL)およびメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.558mL、2.230mmol、ジオキサン中4M)を添加し、4時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって塩基性化し(pH−8〜9まで)、次いで、濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.09g、0.174mmol、収率78%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):498.07[M+H]
+、R
t=1.40分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.02(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.46(s,1H),7.88(s,1H),7.61−7.73(m,2H),7.41(s,1H),5.45(br d,J=2.63Hz,1H),4.74−5.14(m,2H),4.35(br dd,J=10.85,4.06Hz,1H),4.21(br dd,J=10.74,6.36Hz,1H),3.76−3.86(m,1H),3.43(br d,J=5.04Hz,2H),3.19−3.26(m,1H),3.06−3.15(m,2H),2.97(br dd,J=12.06,2.85Hz,1H),2.61(s,3H),2.20−2.28(m,1H),1.91−2.05(m,1H).
【0688】
実施例96
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.465mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下0℃でHCl水溶液(1.0ml、4.00mmol)を添加した。反応混合物を25℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.3;UV活性)。溶媒を減圧下で蒸発させ、水で希釈し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗物質をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(125mg、0.247mmol、収率53.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):498.07[M+H]
+、R
t=1.44分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.02(s,1H),8.68(d,J=5.04Hz,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),7.75(d,J=5.70Hz,1H),7.69(s,1H),7.56(s,1H),7.51(d,J=4.17Hz,1H),5.63(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.07−3.97(m,3H),3.70(d,J=4.60Hz,2H),3.60−3.10(m,5H),3.08−2.99(m,1H),2.68(s,3H),2.41−2.29(m,1H),2.07(m,1H).
【0689】
実施例97
(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.335mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.2mL、6.58mmol)を0℃で添加し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:5%MeOH/DCM;Rf値:0.3;UV活性)。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣を0℃で飽和NaHCO
3溶液(20mL)で中和し、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。この化合物をn−ペンタン(30mL)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(116mg、0.228mmol、収率68.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):498.07[M+H]
+、Rt=1.44分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.70(s,1H),9.00(s,1H),8.65(d,J=5.26Hz,1H),7.93(s,1H),7.68(s,1H),7.59−7.53(m,1H),7.49−7.42(m,1H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.01−3.91(m,1H),3.80−3.50(m,4H),3.39−3.20(m,2H),3.20−3.09(m,1H),3.09−2.99(m,1H),2.71−2.58(m,3H),2.47−2.26(m,1H),2.08(dt,J=14.09,7.10Hz,1H).
【0690】
実施例98
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.372mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)中攪拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.929mL、3.72mmol)を室温で添加し、同じ温度で4時間攪拌した(TLC:溶離液:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)とEtOAc(30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中60%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.240mmol、収率64.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):498.07[M+H]
+、Rt=1.44分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.70(s,1H),8.86(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),7.94(s,1H),7.89(s,1H),7.55(s,1H),7.49(s,1H),5.49(dd,J=5.70,2.85Hz,1H),4.88(d,J=5.04Hz,1H),4.65(t,J=5.70Hz,1H),3.88−3.77(m,2H),3.75−3.67(m,1H),3.39(t,J=5.81Hz,2H),3.32−3.30(m,1H),3.16−3.09(m,2H),2.99(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.55(s,3H),2.30−2.20(m,1H),2.04−1.81(m,1H).
【0691】
実施例99
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(6−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化365】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(6−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.531mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.448mL、5.31mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(6−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(264mg、0.453mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):581.19[M+H]
+、R
t=2.24分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.85−12.54(m,1H),8.77(d,J=2.2Hz,1H),8.24(d,J=2.0Hz,1H),7.90(d,J=5.9Hz,1H),7.68(s,1H),7.02(d,J=1.5Hz,1H),6.78(dd,J=1.9,5.8Hz,1H),5.65(dd,J=3.1,5.9Hz,1H),4.48−4.40(m,2H),4.24(br s,1H),4.16(s,3H),3.98(br t,J=4.5Hz,1H),3.71−3.57(m,2H),3.35−3.18(m,2H),3.16−3.08(m,1H),3.06−2.95(m,1H),2.85(br t,J=6.4Hz,1H),2.44−2.25(m,1H),2.07(td,J=7.1,14.3Hz,1H).
【0692】
実施例100
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化366】
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(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.453mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.069mL、2.264mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.1、EtOAc)。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。得られた固体を濾過し、乾燥させると、(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(175mg、0.337mmol、収率74.4)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):512.18[M+H]
+。Rt=1.79分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.80(s,1H),8.10(s,1H),8.02(s,1H),7.97(s,1H),7.59(s,1H),7.13−7.01(m,2H),5.62(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.52−4.40(m,2H),4.33(d,J=5.70Hz,1H),4.00(dq,J=9.98,5.01Hz,1H),3.75−3.61(m,3H),3.35−3.07(m,3H),3.02−2.88(m,2H),2.38−2.23(m,1H),2.14−1.94(m,1H),1.28−1.19(m,2H),1.14−1.03(m,2H)
【0693】
実施例101
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化367】
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(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.527mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(8.00μL、0.263mmol)を5分の期間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(2×50ml)およびn−ペンタン(2×50ml)で洗浄すると、純粋な生成物(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−8−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.380mmol、収率72.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):530.29[M+H]
+、Rt=2.04分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 2.05(dt,J=14.09,7.10Hz,1H),2.37−2.30(m,4H),2.96−2.93(m,1H),3.00(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),3.34−3.13(m,3H),3.67−3.60(m,2H),4.00−3.92(m,1H),4.38(s,1H),4.42(d,J=4.60Hz,2H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),6.68(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),7.03(d,J=1.53Hz,1H),7.49(s,1H),7.69−7.64(m,1H),7.79−7.71(m,2H),7.85−7.81(m,2H),13.22(s,1H).
【0694】
実施例102
(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化368】
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(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.362mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.055mL、1.812mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.1、EtOAc)。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。得られた固体を濾過し、乾燥させると、(4S)−8−クロロ−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(160mg、0.309mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):512.00[M+H]
+。Rt=3.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.81(s,1H),8.10(s,1H),8.02(s,1H)7.98(d,J=5.70Hz,1H),7.59(s,1H),7.15−6.99(m,2H),5.62(dd,J=5.92,3.07Hz(1H),4.53−4.38(m,2H),4.01(quin,J=4.82Hz,1H),3.75−3.64(m,3H),3.36−3.08(m,3H),2.98(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.32(qd,J=9.68,4.93Hz,1H),2.04(dt,J=14.25,7.34Hz,1H),1.29−1.17(m,2H),1.14−1.04(m,2H)
【0695】
実施例103
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化369】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.564mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.476mL、5.64mmol)を添加し、0℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(5mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(262mg、0.448mmol、収率80%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):581.23[M+H]
+、R
t=2.17分。
1H NMR(400MHz,CdCl
3):δppm 12.86−12.53(m,1H),8.63(d,J=1.32Hz,1H),7.96(d,J=2.19Hz,1H),7.86(d,J=5.92Hz,1H),7.66(s,1H),7.00−6.97(m,1H),6.62(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.63(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.43(d,J=5.04Hz,2H),4.27−4.19(m,1H),4.03(s,3H),3.97(brs,1H),3.72−3.58(m,2H),3.37−3.18(m,2H),3.17−3.08(m,1H),3.02(dd,J=12.28,3.07Hz,1H),2.82(br t,J=6.47Hz,1H),2.40−2.26(m,1H),2.08(dt,J=14.36,7.29Hz,1H).
【0696】
実施例104
(4S)−8−シアノ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化370】
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(4S)−8−シアノ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.379mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.320mL、3.79mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(5mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−8−シアノ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(201mg、0.366mmol、収率96%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):541.20[M+H]
+、R
t=2.00分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.81−12.55(m,1H),8.17−8.01(m,2H),7.97−7.82(m,3H),7.81−7.71(m,1H),7.06(d,J=1.75Hz,1H),6.76(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.69(dd,J=5.81,2.74Hz,1H),4.44(d,J=5.04Hz,2H),4.29−4.07(m,1H),4.02−3.91(m,1H),3.65(br s,2H),3.38−3.21(m,2H),3.18−3.01(m,2H),2.80(br s,1H),2.44−2.33(m,1H),2.12(dt,J=14.52,7.54Hz,1H).
【0697】
実施例105
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280mg、0.532mmol)のメタノール(20mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(2.0ml、65.8mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH。Rf値:0.2)。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を10%NaHCO
3水溶液(30mL)で中和した。沈殿した固体を濾過し、減圧下で乾燥させて粗化合物を得た。生成物をペンタンおよびジエチルエーテル(1:1)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.304mmol、収率57.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):486.15[M+H]
+、Rt=1.62分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.85−12.83(m,1H),8.06−7.96(m,3H),7.59(s,1H),7.14−6.97(m,2H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.49−4.42(m,2H),4.03(s,4H),3.72−3.64(m,2H),3.32−3.07(m,3H),3.02−2.88(m,1H),2.35−2.27(m,1H),2.04(dt,J=14.14,7.18Hz,1H).
【0698】
実施例106
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(290mg、0.551mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(2.0ml、65.8mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させてメタノール溶媒を除去し、10%NaHCO
3溶液(20mL)で中和した。得られた固体を濾過し、水(3×20mL)で徹底的に洗浄し、真空下で乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(160mg、0.327mmol、収率59.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):486.19[M+H]
+、Rt=1.63分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.82(s,1H),8.07−7.92(m,3H),7.59(s,1H),7.11−7.04(m,2H),5.62(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.49−4.40(m,2H),4.36(br d,J=4.17Hz,1H),4.03−3.96(m,4H),3.70−3.64(m,2H),3.35−3.17(m,2H),3.14−3.09(m,1H),3.04−2.95(m,2H),2.42−2.29(m,1H),2.04(dt,J=14.20,7.04Hz,1H).
【0699】
実施例107
(4S)−8−クロロ−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.524mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(7.97μL、0.262mmol)を5分の期間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で中和し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(2×50ml)およびn−ペンタン(2×50ml)で洗浄すると、純粋な生成物(4S)−8−クロロ−7−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.188mmol、収率35.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.37[M+H]
+、Rt=2.06分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.86(s,1H),7.86(d,J=5.48Hz,3H),7.73−7.57(m,3H),7.01(s,1H),6.91−6.58(m,2H),5.65(d,J=2.85Hz,1H),4.43(d,J=4.60Hz,2H),4.29(d,J=5.04Hz,1H),3.97(d,J=4.82Hz,1H),3.73−3.53(m,2H),3.37−3.18(m,2H),3.17−3.10(m,1H),3.02(dd,J=12.39,2.96Hz,1H),2.89(t,J=6.36Hz,1H),2.35(td,J=9.32,4.17Hz,1H),2.07(dt,J=14.20,7.26Hz,1H).
【0700】
実施例108
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化374】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.423mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(2mL、24.00mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf−0.2;UV活性)。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液(20mL)で中和し、次いでDCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(C−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:アセトニトリル、溶離液A中55〜59%Bを用いるGRACE)によって精製した。合わせた生成物画分を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。沈殿した固体を濾過し、乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(186mg、0.337mmol、収率80%)が得られた。LCMS(m/z):551.17[M+H]
+。Rt=1.98分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.34(s,1H),9.00(d,J=5.04Hz,1H),8.27−8.31(m,1H),8.14(d,J=4.82Hz,1H),7.94(s,1H),7.90(d,J=5.70Hz,1H),7.00(d,J=1.75Hz,1H),6.58(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.45(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.85(br s,1H),4.58(br d,J=1.10Hz,1H),4.21(dd,J=10.74,4.60Hz,1H),4.10(dd,J=10.85,6.25Hz,1H),3.73−3.79(m,1H),3.42(br d,J=5.26Hz,2H),3.23−3.28(m,3H),3.06−3.17(m,1H),2.22−2.34(m,1H),1.90−2.00(m,1H).
【0701】
実施例109
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化375】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.305mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(3ml、99mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf値:0.25)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(最大pH8〜9)で塩基性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(GRACE機器、C−18逆相カラム、1%ギ酸中27%アセトニトリルで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(105mg、0.190mmol、収率62.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.17[M+H]
+。Rt=1.93分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.37(s,1H),9.29(d,J=1.97Hz,1H),9.16(d,J=1.32Hz,1H),8.63(s,1H),7.94(s,1H),7.88(d,J=5.70Hz,1H),7.00(d,J=1.75Hz,1H),6.56(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.45(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.84(d,J=5.04Hz,1H),4.57(t,J=5.70Hz,1H),4.21(dd,J=10.74,4.60Hz,1H),4.09(dd,J=10.85,6.25Hz,1H),3.76(dq,J=10.80,5.54Hz,1H),3.37−3.46(m,2H),3.22−3.33(m,1H),3.05−3.19(m,2H),2.96−3.04(m,1H),2.17−2.36(m,1H),1.85−2.00(m,1H)
【0702】
実施例110
(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化376】
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(4S)−8−クロロ−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.4g、0.745mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、0℃でHCl(5mL、165mmol)を10分の期間にわたって添加し、室温で5時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、Rf値:0.2;UV活性)。反応混合物を濃縮し、残渣を水(30mL)に入れ、飽和重炭酸塩溶液で中和し、水層をDCM中10%MeOH(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を前のバッチと合わせ、combiflashクロマトグラフィー(Silicagel、DCM中10%MeOHで溶出)を用いて合計430mgを精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.272mmol、収率36.5%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):497.35[M+H]
+、Rt=1.32分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.60(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),7.97(d,J=2.63Hz,1H),7.93(d,J=2.19Hz,1H),7.88(s,1H),7.67−7.61(m,2H),7.58(dd,J=5.15,1.21Hz,1H),5.46(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.97(d,J=5.04Hz,1H),4.68(t,J=5.59Hz,1H),4.02(dd,J=9.65,3.73Hz,1H),3.91−3.85(m,1H),3.83−3.75(m,1H),3.45(t,J=5.70Hz,2H),3.32−3.27(m,1H),3.16−3.06(m,2H),3.02−2.96(m,1H),2.58(s,3H),2.31−2.19(m,1H),2.01−1.91(m,1H)
【0703】
実施例111
(4S)−7−クロロ−N−(2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化377】
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(4S)−7−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、1.278mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(10mL)に溶解し、窒素下、室温で攪拌し、トリホスゲン(190mg、0.639mmol)、TEA(0.534mL、3.83mmol)を順次添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アニリン(483mg、2.56mmol)を添加し、密閉管中80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水15mlでクエンチし、酢酸エチル2×25mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−クロロ−N−(2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(240mg、0.563mmol、収率44.1%)が白色固体として得られた、(Rf値:0.35、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):411.16[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 11.49(s,1H),7.79(dd,J=8.00,0.99Hz,1H),7.61(d,J=8.11Hz,1H),7.35−7.31(m,1H),7.24−7.29(m,1H),7.17−7.09(m,2H),5.44(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.21−2.90(m,6H),2.66−2.53(m,2H),2.20(dddd,J=13.67,9.95,6.08,3.62Hz,1H),1.91(dt,J=13.70,6.96Hz,1H).
【0704】
実施例112
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化378】
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((4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.217mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(679mg、4.43mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(423mg、0.887mmol)、炭酸カリウム(919mg、6.65mmol)および酢酸パラジウム(II)(100mg、0.443mmol)を25℃で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間攪拌した。室温に冷却させ、混合物を冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(320mg、収率32%)が白色固体として得られた。(TLC:溶離液;酢酸エチル、R
f=0.4)、LCMS(m/z):433.22[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.15(s,1H),8.34−8.18(m,1H),8.09(dt,J=8.39,0.96Hz,1H),7.77(ddd,J=8.55,7.13,1.86Hz,1H),7.36(d,J=8.77Hz,1H)7.04(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H)6.51(d,J=8.55Hz,1H)5.43(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)4.39(d,J=12.93Hz,2H),3.17−3.04(m,1H),3.02−2.76(m,5H),2.72−2.52(m,1H),2.25−2.04(m,1H),1.96−1.76(m,3H),1.57−1.39(m,2H).
【0705】
実施例113
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(750mg、2.375mmol)および(70:30−R/S)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン(728mg、4.75mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、炭酸カリウム(985mg、7.13mmol)および酢酸パラジウム(II)(107mg、0.475mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間攪拌した。反応物を室温に冷却させ、冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1%〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R/S)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの(70:30、R:S)ジアステレオマー混合物(310mg、収率29.6%)が灰白色固体として得られた。(TLC:溶離液;100%酢酸エチル、R
f:0.4)、LCMS(m/z):433.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.10−12.94(m,1H),8.22(d,J=5.15Hz,1H),8.15−7.98(m,1H),7.76(t,J=7.48Hz,1H),7.45−7.28(m,1H),7.04(ddd,J=7.34,4.93,0.88Hz,1H),6.54(d,J=8.55Hz,1H),5.48−5.32(m,1H),4.35−4.12(m,2H),−3.12−2.89(m,5H),2.88−2.78(m,1H),2.61−2.52(m,1H),2.25−2.04(m,1H),2.04−1.92(m,1H),1.90−1.74(m,2H),1.71−1.46(m,2H).
【0706】
実施例114
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((S)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(550mg、1.742mmol)、(33:66−R/S)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン(534mg、3.48mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、炭酸カリウム(722mg、5.23mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(332mg、0.697mmol)および酢酸パラジウム(II)(78mg、0.348mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、冷水(70mL)に注ぎ入れた。粗生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((S/R)−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの(33:67、S:R)ジアステレオマー混合物(250mg、収率33.2%)が白色固体として得られた。(TLC:溶離液;100%酢酸エチル、R
f:0.4)、LCMS(m/z):433.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.06−12.99(m,1H),8.22(d,J=5.01Hz,1H),8.07(dt,J=8.33,0.88Hz,1H),7.76(ddd,J=8.55,7.13,1.86Hz,1H),7.47−7.29(m,1H),7.04(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),6.54(d,J=8.55Hz,1H),5.51−5.36(m,1H),4.37−4.15(m,2H),3.12−2.80(m,6H),2.60−2.52(m,1H),2.25−2.04(m,1H),2.04−1.93(m,1H),1.90−1.74(m,2H),1.72−1.48(m,2H).
【0707】
実施例115
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.217mmol)、(R)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン(617mg、4.43mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(423mg、0.887mmol)、炭酸カリウム(919mg、6.65mmol)および酢酸パラジウム(II)(100mg、0.443mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.52mmol、収率32%)が灰白色固体として得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.4)、LCMS(m/z):419.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.16(s,1H),8.20(d,J=6.33,1H),8.06(d,J=8.33Hz,1H),7.77(td,J=7.84,1.86Hz,1H),7.40(d,J=8.55Hz,1H),7.05(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),6.36(d,J=8.77Hz,1H),5.40(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),5.28−5.06(m,1H),3.84(dt,J=10.14,5.12Hz,1H),3.65−3.36(m,1H),3.17−2.91(m,2H),2.90−2.80(m,2H),2.25−2.04(m,5H),1.84(dt,J=13.65,7.10Hz,1H).
【0708】
実施例116
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)モルホリノ)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.217mmol)、2−(トリフルオロメチル)モルホリン(688mg、4.43mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(423mg、0.887mmol)、炭酸カリウム(919mg、6.65mmol)および酢酸パラジウム(II)(100mg、0.443mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間加熱し、室温に冷却し、次いで、冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)モルホリノ)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.69mmol、収率46%)が灰白色固体として得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.4)、LCMS(m/z):435.20[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.99(d,J=4.82Hz,1H),8.20(dt,J=4.82,0.88Hz,1H),8.07(dd,J=8.44,0.77Hz,1H),7.77(td,J=7.84,1.86Hz,1H),7.43(d,J=8.55Hz,1H),7.05(ddd,J=7.29,4.88,0.77Hz,1H),6.62(d,J=8.55Hz,1H),5.44(ddd,J=9.98,6.25,3.29Hz,1H),4.34(dd,J=7.13,3.40Hz,1H),4.25(d,J=12.28Hz,1H),4.14(dd,J=11.62,1.75Hz,1H),4.10−3.94(m,1H),3.87−3.67(m,1H),3.15−2.91(m,6H),2.30−2.14(m,1H),1.72−1.65(m,1H).
【0709】
実施例117
(4S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化383】
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(4S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.810mmol)のジクロロメタン(12mL)および水(1.12mL)中攪拌溶液に、0℃でジオキサン中4.0M塩酸(1.68mL、0.810mmol)を5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物をn−ペンタンで洗浄すると、純粋な(4S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(340mg、0.635mmol、収率78.0%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):516.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.42(s,1H)8.54−8.44(m,2H)8.10(d,J=5.92Hz,1H)7.85−7.81(m,1H)7.80−7.68(m,4H)6.71(dd,J=5.70,2.41Hz,1H)5.51(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)5.01(d,J=5.26Hz,1H)4.70(t,J=5.70Hz,1H)4.11(dd,J=9.76,3.84Hz,1H)3.96(dd,J=9.87,6.36Hz,1H)3.87−3.79(m,1H)3.51−3.42(m,2H)3.26−3.17(m,1H)3.15−3.06(m,2H)2.96(dd,J=12.06,3.29Hz,1H)2.25(dddd,J=13.65,9.92,6.14,3.62Hz,1H)1.95(dt,J=13.81,6.91Hz,1H).
【0710】
実施例118
(4S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化384】
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窒素下0℃で攪拌した(4S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.900mmol)のジクロロメタン(12.5mL)および水(1.25ml)中溶液に、ジオキサン中4.0M塩酸(2mL、0.900mmol)を1分間かにわたって一度に添加した。反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させると、粗生成物として褐色固体が得られた(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物をn−ペンタンで洗浄すると、純粋な(4S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(340mg、0.612mmol、収率68.0%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):516.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.42(s,1H)8.58−8.44(m,2H)8.10(d,J=5.70Hz,1H)7.85−7−68(m,5H)6.71(dd,J=5.81,2.30Hz,1H)5.52(dd,J=5.70,3.07Hz,1H)5.01(d,J=5.26Hz,1H)4.70(t,J=5.59Hz,1H)4.11(dd,J=9.76,3.84Hz,1H)3.96(dd,J=9.76,6.25Hz,1H)3.87−3.79(m,1H)3.50−3.43(m,2H)3.27−3.17(m,1H)3.16−3.05(m,2H)2.96(dd,J=12.06,3.07Hz,1H)2.30−2.20(m,1H)1.95(dt,J=13.92,7.07Hz,1H).
【0711】
実施例119
(4S)−N−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化385】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.965mmol)のTHF(20mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)およびトリホスゲン(292mg、0.983mmol)を30℃で添加し、同温度で1時間攪拌した。次いで、(R)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(1068mg、5.90mmol)を30℃で添加し、反応物を70℃で16時間加熱した。反応物を室温にし、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残渣を水(15ml)で希釈し、DCM(2x20ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物を分取HPLC(水およびアセトニトリル中ギ酸30%)によって精製すると、(4S)−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(310mg、0.605mmol、収率30.6%)が灰白色固体として得られた。(TLC:R
f=0.25、EtOAc中10%MeOH)、LCMS(m/z):513.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.61(s,1H),8.50(d,J=7.49Hz,1H),8.45(d,J=5.62Hz,1H),8.25(s,1H),7.87(d,J=7.67Hz,1H),7.81−7.68(m,4H),5.47(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),5.32(ddt,J=6.49,4.36,2.14,2.14Hz,1H),3.91−3.76(m,1H),3.76−3.59(m,3H),3.28−3.05(m,3H),2.96(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.38−2.15(m,1H),2.14−1.88(m,3H).
【0712】
実施例120
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((S)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化386】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.217mmol)、(S)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン(617mg、4.43mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中脱気溶液に、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(423mg、0.887mmol)および酢酸パラジウム(II)(100mg、0.443mmol)を25℃で添加した。反応混合物を密閉管中90℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(70mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、DCM中1〜2%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((S)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.598mmol、収率35%)が白色固体として得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.4)、LCMS(m/z):419.18[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.13(s,1H),8.30−8.18(d,J=7.2,1H),8.18−7.96(d,J=8.40,1H),7.77(ddd,J=8.55,7.13,1.86Hz,1H),7.41(d,J=8.55Hz,1H),7.04(ddd,J=7.23,4.82,1.10Hz,1H),6.38(d,J=8.55Hz,1H),5.48(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),5.12−5.01(m,1H),3.84(m,1H),3.49(q,J=9.65,J=5.70Hz,1H),3.04−2.90(m,4H),2.33−2.12(m,5H),1.72−1.80(m,1H).
【0713】
実施例121
(4S)−N−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(30ml)中溶液に0℃でトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−アミン(899mg、5.94mmol)およびトリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)を順次添加した。反応混合物を密閉管中70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてジクロロメタン中1%メタノールの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−N−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(315mg、0.734mmol、収率51%)が褐色固体として得られた(TLC:ジクロロメタン中の5%メタノール、R
f=0.3)、LCMS(m/z):430.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.69(s,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),7.75−7.59(m,4H),7.16(s,1H),6.96−6.75(dd,J=5.81,2.41,2H),5.46(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.27−4.10(m,4H),3.24−3.02(m,2H),3.00−2.76(m,2H),2.50(s,3H),2.25−2.09(m,1H),1.91−1.71(m,1H).
【0714】
実施例122
(4S)−N−(6−エチルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(25ml)中溶液に0℃でトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、6−エチルピラジン−2−アミン(317mg、2.58mmol)、トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)を順次添加し、反応混合物を密閉管中70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ジクロロメタン中1%メタノール)によって精製すると、(4S)−N−(6−エチルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.640mmol、収率32.3%)が、淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):402.23[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.47(s,1H),9.23(s,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),8.29(s,1H),8.02(d,J=4.82Hz,2H),7.88(s,1H),7.64−7.84(d,J=7.68Hz,1H),5.52(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.08−3.33(m,2H),2.89−3.08(m,2H),2.78(q,J=7.60Hz,2H),2.57(s,3H),2.39−2.13(m,1H),2.12−1.88(m,1H)1.21−1.30(m,3H).
【0715】
実施例123
(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化389】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.078mmol)のCH
2Cl
2(16mL)および水(1.6mL)中溶液に、ジオキサン中4N HCl(2.24mL、8.96mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を水で希釈し、重炭酸ナトリウム(15ml)で中和し、水層をEtOAc(2×15ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、有機溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を、ジエチルエーテルを用いて研和すると、(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(346mg、収率64%、0.67mmol)が灰白色固体として得られた(TLC:CH
2Cl
2中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):517.18[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ13.14(s,1H),8.95(s,1H),8.36(d,J=7.7Hz,1H),8.22(s,1H),7.99(s,1H),7.89−7.79(m,2H),7.74(q,J=8.0Hz,2H),5.54(s,1H),4.95(d,J=5.1Hz,1H),4.64(t,J=5.5Hz,1H),4.09(qd,J=10.7,5.1Hz,2H),3.77(d,J=5.2Hz,1H),3.45−3.33(m,2H),3.23−3.06(m,3H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.25(ddt,J=14.0,9.8,4.8Hz,1H),1.97(dt,J=14.1,7.3Hz,1H).
【0716】
実施例124
(4S)−7−((R)−2−メチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.210mmol)、(R)−2−メチルモルホリン塩酸塩(335mg、2.431mmol)、Cs
2CO
3(1440mg、4.42mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(421mg、0.884mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、Pd(OAc)
2(99mg、0.442mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×50mlで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−((R)−2−メチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(275mg、0.696mmol、収率31.5%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f値:0.3、DCM中5%メタノール)、LCMS(m/z):383.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.40(s,1H),9.38(d,J=1.3Hz,1H),8.46−8.17(m,2H),7.40(d,J=8.6Hz,1H),6.53(d,J=8.6Hz,1H),5.44(dd,J=6.1,3.1Hz,1H),4.20−4.04(m,1H),4.00−3.93(m,1H),3.91−3.80(m,1H),3.70−3.53(m,2H),3.17−3.05(m,1H),3.03−2.92(m,2H),2.87(ddd,J=19.7,11.9,3.4Hz,2H),2.58(dd,J=12.6,10.4Hz,1H),2.21−2.12(m,1H),1.86(dd,J=14.3,7.2Hz,1H),1.22(d,J=6.2Hz,3H).
【0717】
実施例125
(4S)−7−((S)−2−メチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.210mmol)、(S)−2−メチルモルホリン塩酸塩(335mg、2.431mmol)、Cs
2CO
3(1440mg、4.42mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(421mg、0.884mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、Pd(OAc)
2(99mg、0.442mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×50mlで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−((S)−2−メチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(285mg、0.725mmol、収率32.8%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f値:0.3、DCM中5%メタノール)、LCMS(m/z):383.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.40(s,1H),9.38(d,J=1.4Hz,1H),8.40−8.14(m,2H),7.40(d,J=8.6Hz,1H),6.53(d,J=8.6Hz,1H),5.44(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),4.12(s,1H),3.96(ddd,J=11.5,3.6,1.4Hz,1H),3.86(d,J=12.8Hz,1H),3.62(dd,J=11.8,2.8Hz,2H),3.09(dd,J=11.4,8.4Hz,1H),2.96(s,2H),2.93−2.78(m,2H),2.58(dd,J=12.6,10.4Hz,1H),2.17(s,1H),1.85(dt,J=14.3,7.3Hz,1H),1.23(d,J=6.2Hz,3H).
【0718】
実施例126
(4S)−N−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化392】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−アミン(426mg、2.58mmol)およびトリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)を順次添加し、反応混合物を密閉管中70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−N−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(394mg、0.889mmol、収率68%)が淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):444.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.76(s,1H),8.59(d,J=5.04Hz,1H),7.79−7.58(m,3H),7.24−7.06(m,2H),6.96(d,J=8.77Hz,1H),5.46(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.10(dt,J=19.51,5.37Hz,4H),3.15−3.02(m,1H),3.02−2.77(m,3H),2.50(s,3H),2.46−2.18(m,1H),2.17−2.01(m,2H),2.01−1.83−(m,2H).
【0719】
実施例127
(4S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化393】
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(4S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.809mmol)のジクロロメタン(12mL)、水(1.2mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4.0M塩酸(1.68mL、0.809mmol)を0℃で添加した。反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を濃縮した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物をn−ペンタンで洗浄し、水(5mL)に懸濁し、15分間攪拌し、濾過すると、純粋な(4S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.480mmol、収率59.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):517.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.58(s,1H),8.60(d,J=7.5Hz,1H),8.46(d,J=5.6Hz,1H),8.27(s,1H),7.91−7.78(m,3H),7.75−7.60(m,2H),5.48(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),4.91(d,J=4.8Hz,1H),4.62(t,J=5.5Hz,1H),4.22(dd,J=10.8,4.4Hz,1H),4.13(dd,J=10.7,5.9Hz,1H),3.80(q,J=5.4Hz,1H),3.43(t,J=5.7Hz,2H),3.21(s,1H),3.16−3.05(m,2H),2.96(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.29−2.10(m,1H),2.04−1.84(m,1H).
【0720】
実施例128
(4S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化394】
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(4S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.539mmol)のジクロロメタン(8.0mL)、水(0.8mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4.0M塩酸(1.12mL、0.539mmol)を0℃で1分間にわたって添加した(滴加)。反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を濃縮した。反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(25mL)に分配した。有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物をn−ペンタンで洗浄し、水(5mL)に懸濁し、15分間攪拌し、濾過すると、純粋な(4S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280mg、0.533mmol、収率99%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):517.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.15(s,1H),8.95(s,1H),8.36(d,J=7.7Hz,1H),8.22(s,1H),7.99(s,1H),7.86(t,J=7.8Hz,1H),7.80(d,J=7.8Hz,1H),7.74(q,J=8.0Hz,2H),5.52(dd,J=5.8,3.0Hz,1H),4.95(d,J=5.1Hz,1H),4.64(t,J=5.5Hz,1H),4.14(dd,J=10.7,4.0Hz,1H),4.03(dd,J=10.7,6.1Hz,1H),3.77(q,J=5.2Hz,1H),3.36(hept,J=5.8Hz,2H),3.22(s,1H),3.12(d,J=11.3Hz,2H),2.97(dd,J=11.9,3.3Hz,1H),2.26(t,J=7.0Hz,1H),2.03−1.90(m,1H).
【0721】
実施例129
(4S)−N−(6−エトキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化395】
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DMAP(726mg、5.94mmol)およびフェニル(6−エトキシピラジン−2−イル)カルバメート(1541mg、5.94mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF中攪拌溶液に室温で添加した。混合物を密閉管中で20時間80℃に加熱した。室温に冷却後、溶媒を蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中5%MeOH)によって精製した。回収した物質をエタノールに溶解し、分離した固体を濾過によって単離すると、(4S)−N−(6−エトキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(416mg、0.978mmol、収率49.3%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):418.28[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d6,400MHz):δ13.18(s,1H),8.95(s,1H),8.53(dd,J=5.0,1.0Hz,1H),7.98(d,J=0.5Hz,1H),7.86−7.79(m,2H),7.73(s,2H),5.51(dd,J=5.9,3.1Hz,1H),4.22(qd,J=7.1,2.3Hz,2H),3.25−3.17(m,1H),3.11(dt,J=11.7,2.4Hz,2H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.58(s,3H),2.25(dddd,J=13.7,9.9,6.2,3.8Hz,1H),2.04−1.90(m,1H),1.27(t,J=7.0Hz,3H).
【0722】
実施例130
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化396】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(176mg、0.594mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。30分後、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)および1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−アミン(191mg、1.427mmol)を添加した。反応混合物を密閉管中、65〜70℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.764mmol、収率64.3%)が淡黄色固体として得られた(R
f値:0.25、ニート酢酸エチル)、LCMS(m/z):413.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.47(s,2H),8.89(t,J=1.1Hz,1H),8.71−8.57(m,1H),8.44(t,J=1.0Hz,1H),8.28−8.10(m,2H),8.05−7.93(m,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),5.56(dd,J=5.9,3.1Hz,1H),3.22(tt,J=8.1,3.0Hz,1H),3.15−3.04(m,2H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.67(s,3H),2.36−2.16(m,1H),1.96(dd,J=14.0,7.1Hz,1H).
【0723】
実施例131
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(キノキサリン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、キノキサリン−5−アミン(374mg、2.58mmol)およびトリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)を室温で順次添加し、反応混合物を70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(キノキサリン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.709mmol、収率55%)が淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):424.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.50(s,1H),8.91(s,1H),8.68(dd,J=7.89,1.10Hz,1H),8.48(d,J=5.26Hz,1H),7.92−7.80(m,2H),7.80−7.62(m,4H),5.58(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.20−3.08(m,4H),3.08−2.86(m,1H),2.26(s,4H),2.00−1.95(m,1H).
【0724】
実施例132
(4S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.810mmol)のジクロロメタン(12mL)、水(1.2mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4.0M塩酸(1.68mL、0.810mmol)を0℃で1分間滴加した。反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を濃縮した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗化合物をn−ペンタンで洗浄し、化合物を水(5mL)に懸濁し、15分間攪拌し、濾過すると、純粋な(4S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(310mg、0.600mmol、収率74.0%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):516.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.02(s,1H),8.27−8.15(m,2H),7.94(d,J=5.7Hz,1H),7.89(d,J=7.8Hz,1H),7.82(t,J=7.7Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.66(d,J=8.0Hz,1H),7.11(d,J=1.8Hz,1H),6.80(dd,J=5.8,1.9Hz,1H),5.47(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),4.85(d,J=5.1Hz,1H),4.59(t,J=5.7Hz,1H),4.23(dd,J=10.9,4.6Hz,1H),4.13(dd,J=10.9,6.2Hz,1H),3.81−3.65(m,1H),3.43(t,J=5.6,1.3Hz,2H),3.25−3.03(m,3H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.25(m,J=13.8,9.7,4.7Hz,1H),1.95(m,J=14.3,7.6Hz,1H).
【0725】
実施例133
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(353mg、1.189mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、これに、トリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)および1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−アミン(319mg、2.378mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(265mg、0.622mmol、収率26.2%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f値:0.25、ニート酢酸エチル)、LCMS(m/z):413.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ13.55(s,1H),13.27(s,1H),8.66(dd,J=5.4,0.8Hz,1H),8.32(d,J=9.2Hz,1H),8.16−7.94(m,4H),7.94−7.51(m,2H),5.55(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.21(d,J=8.7Hz,1H),3.18−3.05(m,2H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.69(s,3H),2.35−2.17(m,1H),1.96(dt,J=14.2,7.6Hz,1H).
【0726】
実施例134
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.629mmol)のジクロロメタン(8mL)、水(0.8mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4.0M塩酸(1.12mL、0.629mmol)を0℃で1分間にわたって滴加した。反応混合物を30℃で3時間攪拌し、溶媒を濃縮した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物をキラル分離によって精製すると、(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.405mmol、収率64.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):517.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.59(s,1H),8.60(d,J=7.5Hz,1H),8.46(d,J=5.7Hz,1H),8.27(s,1H),7.90−7.78(m,3H),7.76−7.69(m,2H),5.48(dd,J=5.8,3.0Hz,1H),4.91(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.5Hz,1H),4.46−4.01(m,2H),3.80(h,J=5.5Hz,1H),3.44(t,J=5.5Hz,2H),3.21(s,1H),3.12(dd,J=10.1,5.5Hz,2H),2.96(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.24(d,J=8.7Hz,1H),2.03−1.90(m,1H).
【0727】
実施例135
(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)ボロン酸(343mg、2.273mmol)の1−ブタノール(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(355mg、0.916mmol、収率48.3%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):387.44[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz,):δ13.77(s,1H),9.43(d,J=1.5Hz,1H),8.53−8.28(m,2H),7.91−7.59(m,4H),5.51(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.25−2.81(m,4H),2.56−2.46(m,6H),2.26(dddd,J=13.7,9.9,6.1,3.7Hz,1H),1.97(dq,J=14.4,7.5,6.8Hz,1H).
【0728】
実施例136
(4S)−7−(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化402】
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リン酸三カリウム(670mg、3.16mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)ボロン酸(309mg、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(72.3mg、0.079mmol)およびX−phos(75mg、0.158mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f−0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.645mmol、収率40.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):400.28[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.75(s,1H),9.43(d,J=1.5Hz,1H),8.54(d,J=5.4Hz,1H),8.46−8.28(m,2H),8.19−8.01(m,1H),7.89−7.62(m,3H),5.52(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.30−2.86(m,4H),2.27(ddd,J=13.2,6.4,4.1Hz,2H),1.98(dt,J=14.5,7.6Hz,1H),1.17−0.88(m,4H).
【0729】
実施例137
(4S)−7−(2−イソプロピルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化403】
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リン酸三カリウム(670mg、3.16mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、(2−イソプロピルピリジン−4−イル)ボロン酸(313mg、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(72.3mg、0.079mmol)およびX−phos(75mg、0.158mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−イソプロピルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(320mg、0.793mmol、収率50.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):402.33[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.65(s,1H),9.57(d,J=1.5Hz,1H),8.68(d,J=5.2Hz,1H),8.44−8.07(m,2H),8.02−7.87(m,1H),7.75−7.58(m,2H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),5.73(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.43−3.14(m,4H),3.04(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.35(dt,J=11.7,5.0Hz,1H),2.22−2.00(m,1H),1.41(dd,J=6.9,0.9Hz,6H).
【0730】
実施例138
(4S)−N−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化404】
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トリホスゲン(0.588g、1.982mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.5g、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、引き続いて、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)を添加し、0℃で30分間攪拌した。1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン塩酸塩(0.4g、2.97mmol)を添加し、70℃で48時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)と酢酸エチル(50mL)に分配した。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗黄色固体を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中5%MeOHで溶出することにより100〜200シリカゲルによって精製すると、(4S)−N−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.260g、0.686mmol、収率34.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):377.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ13.52(s,1H),8.58(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.07(s,1H),8.00(d,J=1.7Hz,1H),7.85−7.75(m,2H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),5.46(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),4.06(s,3H),3.30(s,1H),3.24−3.05(m,2H),2.96(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.63(s,3H),2.23(dd,J=13.7,9.8,6.1,3.7Hz,1H),2.00−1.86(m,1H).
【0731】
実施例139
(4S)−7−(2−エチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2−エチルピリジン−4−イル)ボロン酸(343mg、2.273mmol)のn−ブタノール(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で5時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f:0.2;UV活性)。粗化合物をEtOAc中20%MeOHで溶出するシリカゲル(100−200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−エチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(418mg、1.074mmol、収率56.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):388.26[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.72(s,1H),9.43(d,J=1.5Hz,1H),8.62(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.53−8.21(m,2H),8.08(d,J=1.7Hz,1H),7.97−7.64(m,3H),5.52(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.30(s,1H),3.23−3.08(m,3H),3.03−2.81(m,2H),2.34−2.16(m,1H),1.99(d,J=6.8Hz,1H),1.31(t,J=7.6Hz,3H).
【0732】
実施例140
(4S)−7−(2−エトキシピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2−エトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(380mg、2.273mmol)の1−ブタノール(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で4時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(100mL)とEtOAc(120mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.4;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中10%MeOHで溶出するシリカゲル(100−200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−エトキシピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(435mg、1.063mmol、収率56.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):404.28[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.73(s,1H),9.39(d,J=1.5Hz,1H),8.50−8.33(m,1H),8.31−8.21(m,2H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.77−7.62(m,2H),7.60(d,J=2.2Hz,1H),5.50(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),4.37(q,J=7.0Hz,2H),3.30(s,1H),3.25−3.03(m,2H),2.97(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.36−2.12(m,1H),2.07−1.87(m,1H),1.38(t,J=7.0Hz,3H).
【0733】
実施例141
(4S)−7−(2−メトキシピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(348mg、2.273mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(2.000mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で5時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.2;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中20%MeOHで溶出するシリカゲル(100−200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−メトキシピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(310mg、0.793mmol、収率41.8%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):390.20[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.71(s,1H),9.38(d,J=1.5Hz,1H),8.43(dd,J=2.5,1.5Hz,1H),8.38(s,1H),8.37(d,J=2.5Hz,1H),7.75(d,J=22.0Hz,1H),7.77−7.62(m,2H),7.60(s,1H),5.50(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),3.94(s,3H),3.30(s,1H),3.25−3.03(m,2H),3.03−2.88(m,1H),2.25(dd,J=9.9,3.9Hz,1H),1.98(dd,J=14.2,7.2Hz,1H).
【0734】
実施例142
(4S)−7−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(380mg、2.273mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(2.000mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で5時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.3;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中20%MeOHで溶出するシリカゲル(100−200メッシュ)によって精製すると、(4S)−7−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(225mg、0.547mmol、収率28.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):404.24[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.72(s,1H),9.41(d,J=1.5Hz,1H),8.55−8.26(m,2H),7.86−7.64(m,3H),7.31(dd,J=1.4,0.7Hz,1H),5.51(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.91(s,3H),3.22−3.00(m,3H),2.97(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.63−2.41(m,3H),2.25(dddd,J=13.8,9.8,6.1,3.6Hz,1H),1.97(dt,J=14.3,7.6Hz,1H).
【0735】
実施例143
(4S)−N−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(0.588g、1.982mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.5g、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、30分間攪拌した。トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)および1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−アミン(0.486g、4.95mmol)を0℃で添加した。反応混合物を70℃で48時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とDCM(50mL)に分配した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗黄色固体を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中5%MeOHで溶出することにより(100〜200メッシュ)シリカゲルによって精製すると、(4S)−N−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.215g、0.563mmol、収率28.4%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):377.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ13.44(s,1H),8.55(d,J=5.2Hz,1H),8.36(s,1H),7.96(s,1H),7.86−7.61(m,3H),5.44(dd,J=5.8,3.0Hz,1H),3.83(s,3H),3.27(d,J=30.5Hz,3H),2.95(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.59(s,3H),2.23(ddt,J=16.9,9.7,4.4Hz,1H),1.91(dt,J=14.7,7.4Hz,1H).
【0736】
実施例144
(4S)−7−(2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、N−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(443mg、1.894mmol)およびリン酸三カリウム(670mg、3.16mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(2mL)中脱気溶液に、Pd(OAc)
2(17.72mg、0.079mmol)およびジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(75mg、0.158mmol)を室温で添加し、反応混合物を120℃で4時間加熱した。n−ブタノール溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(325mg、0.820mmol、収率51.9%)が灰白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.2)、LCMS(m/z):389.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.64(s,1H),9.40(d,J=1.53Hz,1H),8.46−8.31(m,2H),8.14(d,J=5.48Hz,1H),7.71(m,J=8.11Hz,1H),7.61(d,J=8.11Hz,1H),7.22(dd,J=5.37,1.64Hz,1H),7.03(d,J=0.88Hz,1H),6.40(q,J=4.75Hz,1H),5.51(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.35−3.04(m,3H),2.96(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.85(d,J=5.04Hz,3H),2.25(dddd,J=13.59,9.87,6.03,3.62Hz,1H),1.97(dt,J=13.87,6.99Hz,1H).
【0737】
実施例145
(4S)−N−(1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化411】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)を窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)に溶解し、トリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、これに、トリエチルアミン(1.933mL、13.87mmol)および1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(372mg、2.77mmol)を添加し、次いで反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×15mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製すると、純粋な化合物(4S)−N−(1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(225mg、0.531mmol、収率19.14%)が淡黄色固体として得られた。(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):413.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.03(s,1H),11.93(s,1H),8.65(d,J=5.3Hz,1H),8.35−7.86(m,3H),7.86−7.37(m,4H),5.72(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),3.21(m,3H),3.06(dd,J=12.2,3.3Hz,1H),2.78(s,3H),2.38(dddd,J=14.0,9.9,6.2,4.2Hz,1H),2.13(dt,J=14.3,7.2Hz,1H).
【0738】
実施例146
(4S)−7−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化412】
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リン酸カリウム(402mg、1.894mmol)および(2−メトキシピリミジン−5−イル)ボロン酸(175mg、1.137mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.947mmol)の1−ブタノール(6mL)および水(2.0mL)の混合物中攪拌溶液に室温で添加し、混合物をアルゴンを用いて25分間脱気し、次いで、Pd
2(dba)
3(43.4mg、0.047mmol)およびX−phos(45.2mg、0.095mmol)を添加し、120℃で2時間加熱した。反応混合物を室温にし、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、食塩水(30mL)で洗浄した。分離した有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液として石油エーテル中80%酢酸エチル)によって精製した。回収した物質をエタノールおよびペンタンを用いて再結晶すると、(4S)−7−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(190mg、0.481mmol、収率50.8%)が灰白色固体として得られた。(移動相:100%酢酸エチル、R
f:0.1)、LCMS(m/z):391.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.64(s,1H),9.52(d,J=1.5Hz,1H),9.24(s,2H),8.40−8.25(m,2H),7.64(d,J=7.9Hz,1H),7.34(d,J=8.0Hz,1H),5.70(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),4.12(s,3H),3.33−3.13(m,3H),3.02(d,J=3.3Hz,1H),2.36(dddd,J=13.9,9.9,5.9,4.0Hz,1H),2.17−2.04(m,1H).
【0739】
実施例147
(4S)−7−(6−(ヒドロキシメチル)440イリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化413】
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リン酸カリウム(535mg、2.53mmol)および(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(232mg、1.515mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.263mmol)の1−ブタノール(6mL)および水(2.0mL)中攪拌溶液に室温で添加した。混合物をアルゴンで10分間脱気し、次いで、Pd
2(dba)
3(57.8mg、0.063mmol)およびX−phos(60.2mg、0.126mmol)を添加した混合物を120℃で20時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、濾液溶媒を減圧下で除去して粗化合物を得た。上記粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、n−ヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(4S)−7−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(225mg、0.558mmol、収率44.2%)が灰白色固体として得られた。(TLC:溶離液:100%酢酸エチルR
f:0.1)、LCMS(m/z):390.35(M+H)
+。
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ13.73(s、1H)、9.54(d、J=1.3Hz、1H)、9.19(dd、J=2.3、0.9Hz、1H)、8.51(dd、J=8.2、2.3Hz、1H)、8.44〜8.20(m、2H)、7.64(d、J=8.0Hz、1H)、7.50〜7.39(m、2H)、5.71(dd、J =6.0、3.2Hz、1H)、4.86(d、J=2.4Hz、2H)、3.67(s、1H)、3.46〜3.13(m、3H)、3.03(dd、J=12.1、3.3Hz、1H)、2.43〜2.26(m、1H)、2.19〜1.98(m、1H)。
【0740】
実施例148
(4S)−N−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化414】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)を窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)に溶解し、トリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、これに、トリエチルアミン(1.933mL、13.87mmol)および2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−アミン(422mg、2.77mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20で抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物(800mg)を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(4S)−N−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(325mg、0.732mmol、収率26.4%)が淡黄色固体として得られた。R
f値:0.4、DCM中10%メタノール、LCMS(m/z):413.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ12.81(s,1H),8.58(d,J=5.2Hz,1H),7.82(d,J=2.4Hz,1H),7.78−7.40(m,5H),5.45(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),4.46−4.31(m,2H),4.29−4.16(m,2H),3.19(d,J=8.8Hz,1H),3.14−3.03(m,2H),2.96(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.55(s,3H),2.23(d,J=7.0Hz,1H),1.93(dd,J=14.1,7.1Hz,1H).
【0741】
実施例149
(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化415】
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(4R)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.210mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(454mg、3.31mmol)およびK
3PO
4(1825mg、6.63mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5.00mL)中脱気溶液に、X−Phos(211mg、0.442mmol)およびPd
2(dba)
3(202mg、0.221mmol)を添加した。反応混合物を110℃で2時間加熱し、室温まで冷却させた。水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(392mg、収率49.2%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液;ジクロロメタン中10%メタノール、R
f=0.3)、LCMS(m/z):374.18[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.76(s,1H),9.43(d,J=1.53Hz,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),8.46(dd,J=2.63,1.53Hz,1H),8.39(d,J=2.41Hz,1H),8.31(s,1H),8.16−8.06(m,1H),7.92−7.78(m,1H),7.78−7.69(m,1H),5.52(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.37(m,1H),3.28−3.06(m,2H),2.98(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.61(s,3H),2.41−2.15(m,1H),2.05−1.84(m,1H).
【0742】
実施例150
((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(モルホリノ)メタノン
【化416】
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窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)にトリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、これに、トリエチルアミン(1.933mL、13.87mmol)およびモルホリン(314mg、3.61mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、DCM中4%メタノールで溶出すると、純粋な化合物((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(モルホリノ)メタノン(270mg、0.735mmol、収率26.5%)が淡褐色固体として得られた(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):366.19[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.52(d,J=5.2Hz,1H),7.85−7.75(m,1H),7.70(dd,J=5.2,1.7Hz,1H),7.57−7.30(m,1H),4.38(s,1H),3.50(d,J=72.2Hz,8H),3.23−2.95(m,1H),2.89(dd,J=11.6,3.2Hz,1H),2.58−2.32(m,6H),2.33−1.92(m,2H).
【0743】
実施例151
((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン
【化417】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)にトリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに、トリエチルアミン(1.933mL、13.87mmol)およびピペリジン(236mg、2.77mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン(220mg、0.583mmol、収率21.03%)が褐色固体として得られた(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):364.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.50(d,J=5.2Hz,1H),7.79(d,J=1.8Hz,1H),7.74−7.62(m,1H),7.51−7.30(m,2H),4.33(t,J=4.2Hz,1H),3.49(d,J=71.1Hz,4H),3.22−2.95(m,2H),2.88(dd,J=11.6,3.2Hz,1H),2.61−2.35(m,6H),2.24−1.94(m,1H),1.55(s,5H).
【0744】
実施例152
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(30ml)中溶液に0℃でトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン(452mg、3.09mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を室温で順次添加し、反応混合物を密閉管中70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(250mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.613mmol、収率38%)が褐色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):425.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.84(s,1H),9.11(d,J=1.97Hz,1H),8.58(d,J=5.70Hz,1H),8.37−8.51(m,1H),8.19(d,J=1.97Hz,1H),7.59−7.78(m,5H),5.54−5.50(m,1H),3.22−3.33(m,1H),3.07−3.19(m,1H),3.00(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.50(dt,J=3.67,1.78Hz,1H),2.21−2.33(m,4H),1.98(dt,J=13.92,7.07Hz,1H).
【0745】
実施例153
(4S)−N−(3−メチルシンノリン−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化419】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(30ml)中溶液に0℃でトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次に、3−メチルシノリン−5−アミン(492mg、3.09mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を室温で順次添加し、反応混合物を70℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−N−(3−メチルシンノリン−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280mg、0.647mmol、収率42%)が淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.25)、LCMS(m/z):438.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.43(s,1H),9.11(s,1H),8.49(d,J=5.92Hz,1H),8.39(d,J=7.45Hz,1H),8.19(s,1H),7.81(t,J=8.11Hz,1H),7.65(d,J=7.5Hz 1H),7.35−7.31(m,3H),5.77(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.41−3.15(m,3H),2.91(m,1H),2.30−2.25(m,3H),2.24(s,3H),2.10−1.92(m,1H).
【0746】
実施例154
(4S)−7−(5−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化420】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(5−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(311mg、2.273mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(12.00mL)、水(4.00mL)中、アルゴンで20分間脱気した溶液に、X−Phos(90mg、0.189mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で4時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、1〜3%MeOH/DCMで溶出すると、純粋な(4S)−7−(5−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(356mg、0.938mmol、収率49.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):374.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.81(s,1H),9.57(d,J=1.4Hz,1H),8.99(dd,J=2.1,0.8Hz,1H),8.52(dd,J=2.0,0.9Hz,1H),8.47(m,J=2.2,1.1Hz,1H),8.32−8.28(m,2H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),5.71(dd,J=6.1,3.2Hz,1H),3.35−3.16(m,3H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.51(s,3H),2.35(dddd,J=14.0,9.9,6.1,4.0Hz,1H),2.15−2.03(m,1H).
【0747】
実施例155
(4S)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化421】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(286mg、2.273mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(12.00mL)、水(4.00mL)中、アルゴンで20分間脱気した溶液に、X−Phos(90mg、0.189mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で4時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、1.5〜3%MeOH/DCMで溶出すると、純粋な(4S)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(354mg、0.963mmol、収率50.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ14.09(s,1H),9.39(d,J=1.5Hz,1H),8.51(d,J=0.8Hz,1H),8.47(dd,J=2.6,1.6Hz,1H),8.37−8.36(m,1H),8.26(d,J=0.8Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.34(d,J=8.0Hz,1H),5.46(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.92(s,3H),3.22−3.13(m,1H),3.12−3.02(m,2H),2.94(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.24(dddd,J=13.6,9.8,6.1,3.8Hz,1H),1.92(m,J=14.4,7.4Hz,1H).
【0748】
実施例156
(4S)−7−(6−エチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化422】
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アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(6−エチルピリジン−3−イル)ボロン酸(343mg、2.273mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(12.00mL)、水(3.00mL)中溶液に、X−Phos(90mg、0.189mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で4時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、1.5〜3%MeOH/DCMで溶出すると、純粋な(4S)−7−(6−エチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(354mg、0.883mmol、収率46.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):388.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.77(s,1H),9.54(d,J=1.5Hz,1H),9.22−9.01(d,1H),8.47(dd,J=2.5Hz,1H),8.35(d,J=2.4Hz,1H),8.29(d,J=2.6Hz,1H),7.63(d,J=8.0Hz,1H),7.42(d,J=8.0Hz,1H),7.35−7.32(d,1H),5.70(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.39−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.92(q,J=7.6Hz,2H),2.35(dddd,J=13.9,9.9,6.1,4.0Hz,1H),2.21−1.98(m,1H),1.38(t,J=7.6Hz,3H).
【0749】
実施例157
(4S)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化423】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、1H−インダゾール−5−アミン(412mg、3.09mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を室温で順次添加した。反応混合物を密閉管中70℃で16時間加熱し、飽和NaHCO
3溶液(180mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物を分取HPLC(重炭酸アンモニウムおよびアセトニトリル)によって精製すると、(4S)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.489mmol、収率20.54%)が淡褐色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):412.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.98(s,1H),12.92(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),8.09−7.94(d,J=4.5Hz,1H),7.58−7.47(m,2H),7.47−7.41(m,2H),7.41−7.32(d,J=8.4Hz,1H),7.32−7.17(d,J=8.3Hz,1H),5.74(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.37−3.11(m,3H),3.11−2.86(m,1H),2.60(s,3H),2.22(dt,J=14.03,7.02Hz,2H),1.99−1.81(m,1H).
【0750】
実施例158
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化424】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)のTHF(15ml)中攪拌溶液に30℃でトリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、1時間攪拌した。次いでピリダジン−3−アミン(792mg、8.32mmol)およびトリエチルアミン(1.160mL、8.32mmol)を30℃で添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応物を30℃にし、冷水(30mL)に注ぎ入れ、DCM(2×35mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶媒系)および分取HPLC(10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:xbridge C18(150x30)mm5μ法−t%b0/60、13.5/60、14/100、17/100、17.1/60流量:30ml/分、溶解度:THF+ACN+水)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(270mg、0.723mmol、25.7%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、EtOAc中10%MeOH)、LCMS(m/z):374.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.16(s,1H),8.94(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),8.66(d,J=5.3Hz,1H),8.48(dd,J=9.1,1.5Hz,1H),8.38−830(m,1H),8.22(s,1H),7.83−7.50(m,3H),5.69(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.41−3.16(m,3H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.81(s,3H),2.35(dddd,J=13.9,10.0,6.1,4.0Hz,1H),2.22−2.00(m,1H).
【0751】
実施例159
(4S)−7−(2,5−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化425】
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リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、2,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(662mg、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が桃色固体として得られた(TLC溶出系:EtOAc中10%メタノール:R
f=0.3)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜8%メタノールで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2,5−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(337mg、0.860mmol、収率45.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):388.19[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.48(s,1H),9.49(d,J=1.6Hz,1H),8.46(s,1H),8.34−8.10(m,2H),7.63(d,J=7.8Hz,1H),7.45(s,1H),7.15(d,J=7.9Hz,1H),5.71(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.51−3.09(m,3H),3.04(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.63(s,3H),2.43(s,3H),2.40−2.27(m,1H),2.20−1.96(m,1H).
【0752】
実施例160
(4S)−7−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)およびモルホリン(0.330mL、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(1234mg、3.79mmol)、x−phos(361mg、0.758mmol)およびPd(OAc)
2(85mg、0.379mmol)を添加した。反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:2%MeOH/DCM)によって精製すると、(4S)−7−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(268mg、0.707mmol、収率37.3%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f:0.2、ニートEtOAc)、LCMS(m/z):368[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.41(s,1H),9.53(d,J=1.5Hz,1H),8.37−7.90(m,2H),7.39(d,J=8.6Hz,1H),6.29(d,J=8.6Hz,1H),5.62(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.98−3.72(m,4H),3.62−3.46(m,4H),3.22(dddd,J=12.2,8.5,3.7,2.2Hz,1H),3.18−3.05(m,2H),2.93(dd,J=11.8,3.3Hz,1H),2.27(dd,J=10.1,4.0Hz,1H),2.01(d,J=6.9Hz,1H).
【0753】
実施例161
(4S)−N−(5−エチルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化427】
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フェニル(5−エチルピラジン−2−イル)カルバメート(1446mg、5.94mmol)およびDMAP(726mg、5.94mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に室温で添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、酢酸エチル(2×30mL)で希釈し、水(40mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてのDCM中1%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。化合物をエタノールおよびペンタンによって再結晶すると、(4S)−N−(5−エチルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(245mg、0.602mmol、収率30.4%)が灰白色固体として得られた(TLC:DCM中5%メタノール、R
f:0.4 UV)、LCMS(m/z):402.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ13.46(s,1H),9.37(s,1H),8.67(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.20(d,J=0.6Hz,1H),7.98(ddd,J=5.4,1.8,0.7Hz,1H),7.74−7.54(m,2H),7.48(d,J=7.9Hz,1H),5.72(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.37−3.17(m,1H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.80(q,J=7.6Hz,2H),2.62(s,3H),2.35(dddd,J=14.0,9.9,6.1,4.1Hz,1H),2.22−1.92(m,3H),1.32(t,J=7.6Hz,3H).
【0754】
実施例162
(4S)−7−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(475mg、2.273mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.2;UV活性)。粗生成物を分取HPLCによって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(153mg、0.418mmol、収率22.04%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):364.32[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.72(s,1H),9.54(d,J=1.5Hz,1H),8.44−8.17(m,2H),8.07(s,1H),7.57(d,J=7.9Hz,1H),7.30−7.13(m,1H),5.67(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.45−3.08(m,3H),3.01(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.58(s,3H),2.34(dddd,J=14.1,9.9,6.1,4.2Hz,1H),2.22−1.95(m,1H).
【0755】
実施例163
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.77mmol)のTHF(15ml)中攪拌溶液に30℃でトリホスゲン(823mg、2.77mmol)を添加し、1時間攪拌した。次いで、ピリミジン−5−アミン(317mg、3.33mmol)およびTEA(0.387mL、2.77mmol)を30℃で添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応物を30℃にし、冷水(30mL)に注ぎ入れ、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、酢酸エチル中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(275mg、0.737mmol、32%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、EtOAc中10%MeOH)、LCMS(m/z):374.22[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.25(s,1H),9.01(s,2H),8.94(s,1H),8.68(d,J=0.8Hz,1H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.55(dt,J=1.6,0.8Hz,1H),7.47(ddd,J=5.2,1.7,0.7Hz,1H),7.39(s,1H),5.69(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),3.33−3.13(m,3H),3.04(dd,J=12.2,3.2Hz,1H),2.69(s,3H),2.36(dd,J=10.1,4.1Hz,1H),2.15−2.04(m,1H).
【0756】
実施例164
(4S)−N−(5−シクロプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化430】
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フェニル(5−シクロプロピルピラジン−2−イル)カルバメート(1214mg、4.76mmol)およびDMAP(581mg、4.76mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に室温で添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、酢酸エチル(2×30mL)で希釈し、水(20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてのDCM中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。化合物をエタノールおよびペンタンによって再結晶すると、(4S)−N−(5−シクロプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.623mmol、45.2%)が灰白色固体として得られた(R
f:0.4、TLC:DCM中5%メタノール)、LCMS(m/z):414.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.59(s,1H),9.35(d,J=1.5Hz,1H),8.62(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.20(d,J=1.5Hz,1H),8.07(q,J=0.9Hz,1H),7.71−7.59(m,2H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),5.71(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.37−3.10(m,3H),3.02(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.74(s,3H),2.34(dd,J=10.1,4.1Hz,1H),2.07(d,J=8.0Hz,1H),1.21−0.66(m,5H).
【0757】
実施例165
(4S)−7−(2−メチルピリミジン−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化431】
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リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(2−メチルピリミジン−5−イル)ボロン酸(314mg、2.273mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(2.000mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、X−phos(90mg、0.189mmol)およびPd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で6時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(30mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:CHCl
3中5%MeOH:Rf=0.2;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中20%MeOHで溶出する100〜200シリカゲルによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリミジン−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(353mg、0.938mmol、収率49.5%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):375.19[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.57(s,1H),9.53(d,J=1.5Hz,1H),9.33(s,2H),8.38(d,J=1.6Hz,1H),8.30(s,1H),7.66(d,J=8.0Hz,1H),7.40(d,J=8.0Hz,1H),5.71(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),3.41−3.11(m,3H),3.04(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.84(s,3H),2.36(dddd,J=14.0,9.9,6.1,4.1Hz,1H),2.11(d,J=7.1Hz,1H).
【0758】
実施例166
(4S)−N−(6−シクロプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化432】
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7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、0.198mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(353mg、0.099mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、6−シクロプロピルピラジン−2−アミン(321mg、2.378mmol)およびEt
3N(1.657mL、0.991mmol)を室温で添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3溶液に注ぎ入れ、CH
2Cl
2(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、CH
2Cl
2中2%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(6−シクロプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(208mg、0.479mmol、収率30.2%)が白色固体として得られた(TLC:CH
2Cl
2中10%MeOH、R
f:0.5)、LCMS(m/z):414.29[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.11(s,1H),9.29(s,1H),8.80(d,J=5.26Hz,1H),8.57(d,J=4.60Hz,1H),8.15(s,1H),7.97−7.67(m,1H),7.64(d,J=7.89Hz,1H),7.59−7.42(m,1H),5.72(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.34−3.10(m,3H),3.39−3.09(m,1H),2.62(s,3H),2.44−2.18(m,1H),2.17−1.97(m,1H),1.13−0.93(m,4H).
【0759】
実施例167
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化433】
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トリホスゲン(0.588g、1.982mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.5g、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、引き続いて、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン塩酸塩(0.597g、4.95mmol)を0℃で添加した。反応混合物を70℃で48時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗黄色固体を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.35;UV活性)。粗化合物を酢酸エチル中5%MeOHで溶出することにより100〜200シリカゲルによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.21g、0.558mmol、収率28.2%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):363.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ14.58(s,1H),13.55(s,1H),8.58(d,J=5.2Hz,1H),7.94(s,2H),7.84−7.75(m,2H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),5.47(dd,J=5.8,3.0Hz,1H),3.27−3.16(m,1H),3.16−3.01(m,2H),2.97(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.64(s,3H),2.24(dddd,J=13.7,9.8,5.9,3.7Hz,1H),1.94(dddd,J=14.5,8.7,4.5Hz,1H).
【0760】
実施例168
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−((S)−1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、トリホスゲン(588mg、1.982mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、(S)−1−(ピリジン−2−イル)エタンアミンを添加し、70℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、水で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、飽和食塩水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。(TLC溶離液:ジクロロメタン中10%メタノール、R
f=0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中55〜60%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−((S)−1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(277mg、0.684mmol、収率34.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):401.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ11.09(d,J=7.6Hz,1H),8.56(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.36(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),7.78(dt,J=1.4,0.7Hz,1H),7.63−7.60(m,2H),7.59(dd,J=7.7,1.9Hz,1H),7.31−7.29(m,2H),7.11(ddd,J=7.6,4.8,1.2Hz,1H),5.64(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),5.32−5.23(m,1H),3.27−3.06(m,3H),2.95(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.60(s,3H),2.22(dd,J=10.0,4.0Hz,1H),2.03−1.89(m,1H),1.62(d,J=6.9Hz,3H).
【0761】
実施例169
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、トリホスゲン(588mg、1.982mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、(R)−1−(ピリジン−2−イル)エタンアミン(726mg、5.94mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、飽和食塩水溶液で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色固体として得られた。(TLC溶離液:ジクロロメタン中10%メタノール、R
f=0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中55〜60%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(240mg、0.595mmol、収率30.0%)が黄色ゴムとして得られた、LCMS(m/z):401.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ11.06(d,J=7.5Hz,1H),8.57(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),8.43(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),7.78(q,J=0.9Hz,1H),7.63(ddd,J=5.1,1.9,0.7Hz,1H),7.61(dd,J=7.8,1.9Hz,1H),7.55(d,J=7.9Hz,1H),7.36−7.30(m,2H),7.13(ddd,J=7.6,4.8,1.2Hz,1H),5.62(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),5.27(p,J=7.0Hz,1H),3.30−3.21(m,1H),3.18(ddd,J=12.2,9.9,6.9Hz,1H),3.06(dt,J=12.0,2.1Hz,1H),2.92(dd,J=11.9,3.3Hz,1H),2.60(s,3H),2.27(dddd,J=13.9,9.9,6.1,3.9Hz,1H),2.07(dt,J=14.0,7.5Hz,1H),1.62(d,J=6.9Hz,3H).
【0762】
実施例170
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.080mmol)を、ジオキサン中4.0M塩酸(10mL、1.080mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物から溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させると粗化合物350mgが得られた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%MeOH/DCMで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(253mg、0.487mmol、収率45.1%)が灰白色固体として得られた。(TLC:R
f:0.2、5%MeOH/DCM)、LCMS(m/z):516.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm 13.02(s,1H),8.08−8.33(m,2H),7.77−8.00(m,3H),7.76−7.59(m,2H),7.11(d,J=1.53Hz,1H),6.80(dd,J=5.70,1.75Hz,1H),5.47(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.85(d,J=5.26Hz,1H),4.58(t,J=5.70Hz,2H),4.23(dd,J=10.85,4.49Hz,1H),4.12(dd,J=10.74,6.14Hz,1H),3.78(dq,J=10.69,5.43Hz,1H),3.53−3.32(m,1H),3.25−3.05(m,3H),2.97(dd,J=11.95,3.18Hz,2H),2.37−2.18(m,1H),2.03−1.86(m,1H).
【0763】
実施例171
(4S)−7−(5,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化437】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(5,6−ジメチルピリジン−3−イル)ボロン酸(343mg、2.273mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(5,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(420mg、1.078mmol、収率56.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):388.19[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.85(s,1H),9.57(d,J=1.4Hz,1H),8.86(d,J=2.3Hz,1H),8.54−8.34(m,1H),8.34−8.19(m,2H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,1H),5.71(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.45−3.08(m,3H),3.02(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.59(s,3H),2.47(d,J=0.8Hz,3H),2.35(dddd,J=14.0,10.0,6.1,4.0Hz,1H),2.22−2.00(m,1H).
【0764】
実施例172
(4S)−7−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、(3−(ジメチルアミノ)フェニル)ボロン酸(469mg、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を100℃で3時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.5;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーを使用することによって精製し、EtOAc中0〜5%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(273mg、0.660mmol、収率34.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):402.26[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.66(s,1H),9.39(s,1H),8.35(q,J=2.7Hz,2H),7.81−7.42(m,1H),7.44−7.19(m,4H),6.92−6.77(m,1H),5.53(dd,J=5.9,3.1Hz,1H),3.29−3.00(m,3H),2.98(s,7H),2.25(ddd,J=13.8,10.3,5.4Hz,1H),1.96(dt,J=14.9,7.8Hz,1H).
【0765】
実施例173
((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノンの合成
【化439】
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窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)にトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。30分後、トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)およびピロリジン(183mg、2.58mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムによって精製し、DCM中4%メタノールで溶出すると、純粋な化合物((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(350mg、0.993mmol、収率50.1%)が黄色固体として得られた(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):350.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.49(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),7.75(dt,J=1.4,0.7Hz,1H),7.67(ddd,J=5.4,1.7,0.7Hz,1H),7.50(d,J=7.9Hz,1H),7.44(d,J=7.9Hz,1H),4.42(d,J=3.8Hz,1H),3.44−3.24(m,4H),3.14(ddt,J=12.0,6.1,3.3Hz,1H),3.03(dd,J=13.8,5.2Hz,2H),2.89(dd,J=11.6,3.3Hz,1H),2.55(s,3H),2.23−2.01(m,2H),1.99−1.86(m,4H).
【0766】
実施例174
(4−メチルピペラジン−1−イル)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノンの合成
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)にトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。30分後、トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)および1−メチルピペラジン(258mg、2.58mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物500mgを得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(4−メチルピペラジン−1−イル)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(280mg、0.725mmol、収率36.6%)が黄色固体として得られた(R
f値:0.25、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):379.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.51(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.83−7.72(m,1H),7.70(ddd,J=5.2,1.7,0.7Hz,1H),7.53−7.36(m,2H),4.36(d,J=3.9Hz,1H),3.60(s,1H),3.42(s,2H),3.22−2.90(m,3H),2.61−2.44(m,9H),2.15(d,J=10.0Hz,5H).
【0767】
実施例175
(4S)−N−シクロペンチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化441】
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窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)にトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに、トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)およびシクロペンタンアミン(219mg、2.58mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物500mgを得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(4S)−N−シクロペンチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(275mg、0.727mmol、収率36.7%)が黄色固体として得られた(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):364.29(M+H)
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm 10.30(d,J=6.58Hz,1H),8.56(d,J=5.04Hz,1H),7.67−7.52(m,4H),5.41(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.14−4.06(m,1H),3.21−3.02(m,2H),2.99−2.85(m,2H),2.54(s,3H),2.17(dd,J=9.76,3.84Hz,1H),2.03−1.79(m,3H),1.64−1.43(m,6H).
【0768】
実施例176
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化442】
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アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.947mmol)、(1H−ピラゾール−5−イル)ボロン酸(127mg、1.137mmol)およびK
3PO
4(402mg、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)、水(3mL)中溶液に、X−phos(45.2mg、0.095mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(43.4mg、0.047mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で4時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、2〜3%MeOH/DCMで溶出すると、純粋な(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.280mmol、収率29.5%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):349.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.58(s,1H),12.8−11.0(br,1H),9.50(d,J=1.5Hz,1H),8.41(dd,J=2.6,1.5Hz,1H),8.34(d,J=2.6Hz,1H),7.69(d,J=2.0Hz,1H),7.60(d,J=7.9Hz,1H),7.41(d,J=7.6Hz,1H),6.97(d,J=17.7Hz,1H),5.63(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.33−3.14(m,3H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.35(dddd,J=14.0,9.9,6.1,4.1Hz,1H),2.17−2.02(m,1H).
【0769】
実施例177
4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリン酸の合成
【化443】
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リン酸三カリウム(6.03g、28.4mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(3g、9.47mmol)、メチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ピコリナート(3.02g、11.37mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(4.17mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(0.434g、0.474mmol)およびX−phos(0.452g、0.947mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で24時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(200mL)に分配した。水層を飽和クエン酸溶液で中和し、沈殿した固体を濾過し、乾燥させた。粗固体をメタノールおよび水を用いて研和すると、4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリン酸(272mg、0.667mmol、収率7.04%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中20%MeOH:R
f:0.1;UV活性)、LCMS(m/z):404.1[M+H]
+。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz):δ13.66(s,1H),9.37(d,J=0.8Hz,1H),8.87(d,J=4.8Hz,1H),8.62(s,1H),8.42(s,1H),8.38−8.34(dd,J=8.4,2.4Hz,2H),7.887(d,J=8Hz,1H),7.762(d,J=8.4Hz,1H)5.53−5.51(dd,J=5.6,2.8Hz,1H),3.31−3.23(m,1H),3.15−3.09(m,2H),3.08−2.97(dd,J=12,2.8Hz,1H),2.28−2.24(m,1H),2.02−1.97(m,1H).
【0770】
実施例178
(4S)−N−(6−メチルピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化444】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のTHF(15ml)中攪拌溶液に30℃でトリホスゲン(282mg、0.951mmol)を添加し、1時間攪拌した。次いで、Et
3N(1.105mL、7.93mmol)および6−メチルピリジン−3−アミン(257mg、2.378mmol)を30℃で添加し、反応混合物を65℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(50ml)に注ぎ入れ、DCM(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中0〜15%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(6−メチルピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(320mg、0.829mmol、収率52%)が灰白色固体として得られた(TLC:DCM中4%MeOH、R
f:0.35)、LCMS(m/z):387.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.94(s,1H),8.66(d,J=5.26Hz,1H),8.56(d,J=2.63Hz,1H),8.00(dd,J=8.44,2.74Hz,1H),7.63(d,J=8.14Hz,1H),7.57(s,1H),7.50(d,J=5.35Hz,1H),7.25−7.38(m,1H),7.13(d,J=8.55Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.10−3.35(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.58(s,3H),2.48(s,3H)2.03−2.22(m,1H)2.34(dddd,J=14.03,9.87,5.92,4.17Hz,1H).
【0771】
実施例179
(4S)−7−(2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化445】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.947mmol)、K
3PO
4(603mg、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(0.3mL)中脱気溶液に、x−phos(45.2mg、0.095mmol)および酢酸パラジウム(II)(10.63mg、0.047mmol)を添加した。次いで、反応混合物を120℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、DCM(2×40ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.496mmol、収率52.3%)が灰白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.2)、LCMS(m/z):403.31[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.56(s,1H),9.54(s,1H),8.25−8.11(m,3H),7.62(m,J=7.89Hz,1H),7.41(d,J=7.89Hz,1H),7.19−7.01(m,2H),5.72(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.31−3.14(m,9H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.50−2.23(m,1H),2.10(d,J=7.02Hz,1H).
【0772】
実施例180
(4S)−7−(6−シクロプロピルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸カリウム(402mg、1.894mmol)および(6−シクロプロピルピリジン−3−イル)ボロン酸(185mg、1.137mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.947mmol)の1−ブタノール(6mL)および水(2.0mL)の混合物中攪拌溶液に室温で添加した。アルゴンで30分間パージし、次いで、Pd
2(dba)
3(43.4mg、0.047mmol)およびx−phos(45.2mg、0.095mmol)を添加し、反応混合物を120℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温にし、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(30mL)および食塩水(40mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液として石油エーテル中80%酢酸エチル)によって精製した。回収した物質をエタノールおよびペンタンを用いて再結晶すると、(4S)−7−(6−シクロプロピルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.322mmol、収率34.0%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f:0.2)、LCMS(m/z):400.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.79(s,1H),9.53(d,J=1.5Hz,1H),9.01(dd,J=2.4,0.8Hz,1H),8.42−8.22(m,3H),7.61(d,J=8.0Hz,1H),7.45−7.19(m,2H),5.70(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),3.34−3.16(m,3H),3.02(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.34(dd,J=10.1,4.1Hz,1H),2.19−2.02(m,2H),1.20−0.96(m,4H).
【0773】
実施例181
(4S)−7−(ピペリジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化447】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)およびピペリジン(0.375mL、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(1852mg、5.68mmol)、x−phos(361mg、0.758mmol)およびPd(OAc)
2(85mg、0.379mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中5%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−(ピペリジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(284mg、0.762mmol、収率40.2%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f:0.2、ニートEtOAc)、LCMS(m/z):366.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.51(s,1H),9.52(d,J=1.5Hz,1H),8.29−8.19(m,1H),8.18(s,1H),7.33(d,J=8.6Hz,1H),6.29(d,J=8.6Hz,1H),5.61(dd,J=6.1,3.3Hz,1H),3.55(t,J=4.9Hz,4H),3.22(dddd,J=12.2,8.6,3.7,2.3Hz,1H),3.16−3.07(m,2H),2.90(dd,J=11.8,3.3Hz,1H),2.34−2.22(m,1H),2.00(dddd,J=14.1,8.7,6.8,2.0Hz,1H),1.78−1.64(m,6H).
【0774】
実施例182
(4S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化448】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.793mmol)、Et
3N(0.331mL、2.378mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、25℃でトリホスゲン(118mg、0.396mmol)を添加し、反応混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、THF(2ml)中1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(231mg、2.378mmol)を滴加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。有機溶媒を減圧中で蒸発させ、粗生成物をDCM(20ml)で希釈した。有機層を水(5mL)、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(185mg、0.490mmol、収率61.8%)が白色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f:0.5)、LCMS(m/z):376.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37(s,1H),8.61(d,J=5.26Hz,1H),8.05−7.83(m,1H),7.68−7.55(m,2H),7.43(d,J=7.89Hz,1H),7.35−7.17(m,1H),6.63(d,J=2.19Hz,1H),5.69(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.84(s,3H),3.34−3.10(m,3H),3.00(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.32(dddd,J=14.03,9.92,5.97,4.06Hz,1H)2.21−1.99(m,1H).
【0775】
実施例183
(4S)−N−シクロブチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化449】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で30分間攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)、トリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)およびトリホスゲン(282mg、0.951mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、シクロブタンアミン(225mg、3.17mmol)のTHF(5mL)溶液を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物をGrace逆相カラムにより精製し、30%(水中0.1%HCOOH)/MeOHで溶出すると、(4S)−N−シクロブチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(369mg、1.053mmol、収率66.4%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):350.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3): δ10.76−10.60(m,1H),8.61(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.60(dt,J=1.6,0.7Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H),7.49(ddd,J=5.3,1.7,0.7Hz,1H),7.32(d,J=7.9Hz,1H),5.62(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),4.52−4.36(m,1H),3.28−3.13(m,2H),3.07(dt,J=11.9,2.1Hz,1H),2.94(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.65(s,3H),2.51−2.39(m,2H),2.26(dddd,J=13.9,10.0,6.1,4.1Hz,1H),2.08−1.90(m,3H),1.84−1.72(m,2H).
【0776】
実施例184
(4S)−N−シクロプロピル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(706mg、2.378mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)およびTEA(1.657mL、11.89mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を1時間攪拌し、シクロプロパンアミン(272mg、4.76mmol)を添加し、60℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗黄色固体を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−N−シクロプロピル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(218mg、0.638mmol、収率26.8%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):336.24[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ10.59(s,1H),8.60(d,J=5.4Hz,1H),7.68−7.50(m,2H),7.42(dd,J=5.2,1.7Hz,1H),7.38−7.21(m,1H),5.66(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),3.36−3.12(m,2H),3.07(dt,J=12.0,2.1Hz,1H),3.01−2.82(m,2H),2.66(s,3H),2.27(dddd,J=13.8,9.9,6.0,4.0Hz,1H),2.02(dt,J=14.6,7.3Hz,1H),0.91−0.79(m,2H),0.69−0.51(m,2H).
【0777】
実施例185
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(706mg、2.378mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)およびTEA(1.657mL、11.89mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を1時間攪拌し、ピリジン−3−イルメタンアミン(514mg、4.76mmol)を添加し、60℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗黄色固体を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物を逆相カラム(カラム:C18、40μm)により精製し、20%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(193mg、0.498mmol、収率20.93%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):387.32[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ10.89(t,J=5.7Hz,1H),8.75−8.60(m,1H),8.56(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.40(d,J=5.3Hz,1H),7.72(dt,J=7.9,2.0Hz,1H),7.57(d,J=7.9Hz,1H),7.44−7.21(m,3H),7.15(dd,J=5.3,1.8Hz,1H),5.66(dd,J=5.9,3.2Hz,1H),4.63(d,J=5.4Hz,2H),3.37−3.15(m,2H),3.11(dt,J=12.2,2.1Hz,1H),2.98(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.49(s,3H),2.39−2.23(m,1H),2.05(dt,J=14.6,7.8Hz,1H).
【0778】
実施例186
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(706mg、2.378mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)およびTEA(1.657mL、11.89mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を1時間攪拌し、ピリジン−2−イルメタンアミン(514mg、4.76mmol)を添加し、60℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると粗生成物が黄色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.2;UV活性)。粗化合物を逆相カラム(カラム:C18、40μm)により精製し、20%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(190mg、0.492mmol、収率20.67%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):387.22[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ11.04(t,J=5.4Hz,1H),8.45(d,J=5.2Hz,1H),8.40(dt,J=4.7,1.5Hz,1H),7.64(td,J=7.7,1.9Hz,1H),7.60−7.49(m,2H),7.44(dd,J=5.3,1.7Hz,1H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),7.33−7.22(m,1H),7.22−7.10(m,1H),5.68(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),4.78(d,J=5.0Hz,2H),3.34−3.04(m,3H),2.97(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.49(s,3H),2.28(dddd,J=13.8,10.0,5.9,4.0Hz,1H),2.06(dt,J=14.5,7.3Hz,1H).
【0779】
実施例187
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1,2,4−トリアジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.250g、0.991mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中溶液に、トリエチルアミン(2.486mL、17.83mmol)およびトリホスゲン(0.294g、0.991mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間攪拌した。1,2,4−トリアジン−5−アミン(0.286g、2.97mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を完全に留去し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.4;UV活性)。粗生成物を(100〜200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、100%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1,2,4−トリアジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.044g、0.117mmol、収率11.76%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):375.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.23(s,1H),10.27(d,J=2.0Hz,1H),9.27(d,J=2.1Hz,1H),8.65(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.96(dt,J=1.9,0.7Hz,1H),7.73−7.61(m,2H),7.54(d,J=8.0Hz,1H),5.69(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.31−3.14(m,3H),3.05(dd,J=12.2,3.3Hz,1H),2.73(s,3H),2.38(dddd,J=13.9,9.9,6.1,4.2Hz,1H),2.15−2.02(m,1H).
【0780】
実施例188
(4S)−N−シクロヘキシル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)にトリホスゲン(294mg、0.991mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに、トリエチルアミン(1.381mL、9.91mmol)およびシクロヘキサンアミン(255mg、2.58mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×15mlでクエンチし、酢酸エチル2×20mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(4S)−N−シクロヘキシル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(265mg、0.701mmol、収率35.4%)が灰白色固体として得られた、(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):378.36(M+H)
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 10.36(d,J=7.02Hz,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),7.56(d,J=5.26Hz,1H),7.54−7.52(m,1H),7.45(dd,J=5.15,1.21Hz,1H),7.29(d,J=7.89Hz,1H),5.64(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.87−3.74(m,1H),3.06−3.30(m,3H),2.95(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.65(s,3H),2.26(dddd,J=14.00,9.89,5.92,4.17Hz,1H),2.14−1.98(m,3H),1.81−1.61(m,3H),1.45−1.14(m,5H)
【0781】
実施例189
(4S)−N−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(30ml)中溶液に0℃でトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(415mg、3.09mmol)およびトリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)を順次添加し、反応物を密閉管中70℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、飽和NaHCO
3溶液(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてジクロロメタン中1%メタノールの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−N−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(160mg、0.388mmol、25%)が淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%メタノール、R
f=0.3)、LCMS(m/z):413.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ13.43(s,1H),12.30−11.54(m,1H),8.72(d,J=5.4Hz,1H),8.34(s,1H),8.19−8.10(m,3H),8.04(d,J=8.7Hz,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),5.55(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.12(d,J=11.5Hz,2H),2.98(d,J=3.3Hz,1H),2.95(d,J=3.3Hz,1H),2.70(s,3H),2.25(m,J=13.9,4.7Hz,1H),1.96(dt,J=14.3,7.4Hz,1H).
【0782】
実施例190
(4S)−N−(6−フルオロピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化456】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)およびトリホスゲン(235mg、0.793mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に25℃で添加し、30分後、6−フルオロピラジン−2−アミン(359mg、3.17mmol)を添加し、16時間70℃に加熱した。反応混合物を室温にし、有機溶媒を回転蒸発によって除去した。残渣を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(6−フルオロピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.522mmol、収率32.9%)が、淡黄色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):392.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.82(s,1H),9.48(d,J=4.6Hz,1H),8.66(d,J=5.3Hz,1H),8.15(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=2.2Hz,1H),7.71−7.40(m,2H),7.26(s,1H),5.75−5.63(m,1H),3.26(dd,J=9.7,6.9Hz,3H),3.05(d,J=3.3Hz,1H),2.75(s,3H),2.36(dddd,J=13.9,9.9,5.9,3.9Hz,1H),2.16−1.93(m,1H).
【0783】
実施例191
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、2.53mmol)および4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(580mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(2469mg、7.58mmol)を添加し、アルゴンガスで15分間パージし、引き続いてx−phos(241mg、0.505mmol)、酢酸パラジウム(II)(56.7mg、0.253mmol)を添加した。反応混合物を密閉管中100℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却させ、冷水(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中2%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(255mg、0.559mmol、収率22.13%)が灰白色固体として得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.3)、LCMS(m/z):434.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.39(s,1H),9.54(d,J=1.5Hz,1H),8.25(d,J=2.5Hz,1H),8.19(dd,J=2.6,1.6Hz,1H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),6.32(d,J=8.6Hz,1H),5.62(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),4.41−4.30(m,2H),3.30−3.18(m,1H),3.16−3.08(m,2H),3.00−2.88(m,3H),2.37−2.19(m,2H),2.09−1.97(m,3H),1.75−1.61(m,2H).
【0784】
実施例192
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノリピド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
ジエチルエーテル中2.0M塩酸(2mL、4.00mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1、4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.624mmol)に0℃で添加した。反応混合物を28℃で4時間攪拌し、濃縮して粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中の5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物をジエチルエーテル(2×5mL)で洗浄すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(274mg、0.606mmol、収率97%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):401.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.89(s,2H),8.72(d,J=4.7Hz,1H),8.65(d,J=6.7Hz,1H),8.44(s,1H),8.32(s,1H),8.17(d,J=7.1Hz,1H),8.06−7.92(m,2H),5.67(d,J=5.2Hz,1H),3.99−3.75(m,6H),3.32−3.20(m,2H),2.93(s,3H),2.72−2.53(m,1H),2.42−2.37(s,1H).
【0785】
実施例193
((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(3−メチルピロリジン−1−イル)メタノンの合成
【化459】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.5g、5.94mmol)にトリホスゲン(0.882g、2.97mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。30分後、トリエチルアミン(4.14mL、29.7mmol)および3−メチルピロリジン(0.658g、7.73mmol)を添加し、次いで、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水2×25mlでクエンチし、酢酸エチル2×50mlで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、SFCに供し、ピークを淡褐色固体としてのピークI単離収率((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)(3−メチルピロリジン−1−イル)メタノン(210mg、0.574mmol、収率9.65%)および淡褐色固体としてのピークII単離収率((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル(3−メチルピロリジン−1−イル)メタノン(180mg、0.494mmol、収率6.79%)として分離した(R
f値:0.4、DCM中10%メタノール)、LCMS(m/z):364.32[M+H]
+。
ピーク−1
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm 8.50(d,J=5.04Hz,1H),7.76(d,J=0.66Hz,1H),7.68(dd,J=5.26,1.10Hz,1H),7.52−7.48(m,1H),7.47−7.38(m,1H),4.40(br d,J=2.85Hz,1H),3.48(br s,3H),3.16−2.98(m,4H),2.89(dd,J=11.62,3.29Hz,1H),2.53−2.46(m,3H),2.32−2.20(m,3H),2.14(br d,J=4.60Hz,2H),1.48(dt,J=19.51,9.76Hz,1H),1.12−0.98(m,2H).
ピーク−II
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm 8.48(d,J=5.26Hz,1H),7.76(s,1H),7.68(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.40−7.54(m,2H),4.44(br s,1H),3.36−3.69(m,3H),2.99−3.18(m,4H),2.89(dd,J=11.62,3.29Hz,1H),2.03−2.33(m,4H),1.81−1.52(m,2H),1.01(br s,2H).
【0786】
実施例194
(4S)−N−(5−メチルピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液にトリホスゲン(423mg、1.427mmol)を30℃で添加し、1時間攪拌した。次いで、Et
3N(1.657mL、11.89mmol)および5−メチルピリジン−3−アミン(771mg、7.13mmol)を30℃で添加し、反応混合物を65℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(50ml)に注ぎ入れ、DCM(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中0〜15%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(5−メチルピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.777mmol、収率45%)が黄色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):387.36[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.00(s,1H),8.66(d,J=5.04Hz,1H),8.47(s,1H),8.16(s,1H),7.99(s,1H),7.71−7.57(m,2H),7.50(d,J=5.26Hz,1H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.37−3.10(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.68(s,3H),2.45−2.25(m,4H),2.22−1.98(m,1H).
【0787】
実施例195
(4S)−N−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃でトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、27℃で2時間攪拌し、次いで、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−アミン(391mg、2.85mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(307mg、2.378mmol)を27℃で添加し、16時間50℃に加熱した。反応物を室温にし、反応混合物を飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中2%メタノールで溶出)によって精製すると、(4S)−N−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(270mg、収率26.2%)が得られた(TLC:溶離液、DCM中5%メタノール;R
f=0.4)、LCMS(m/z):416.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.81(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),7.64−7.59(m,2H),7.49(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),7.37−7.31(m,2H),6.85(dd,J=8.33,2.19Hz,1H),6.75(d,J=8.33Hz,1H),5.97−5.92(m,2H),5.73−5.66(m,1H),3.33−3.10(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.65(s,3H),2.32(dddd,J=14.11,9.84,5.86,4.17Hz,1H),2.09(dt,J=14.03,6.80Hz,1H).
【0788】
実施例196
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化462】
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ジエチルエーテル中2.0M塩酸(2mL、4.00mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1、4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.749mmol)に0℃で添加した。反応混合物を28℃で4時間攪拌し、濃縮して粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中の5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物をジエチルエーテル(3×5mL)で洗浄すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(296mg、0.675mmol、収率90%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)401.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ9.88(t,J=5.9Hz,1H),8.89(d,J=6.1Hz,1H),8.66(dd,J=5.6,1.7Hz,1H),8.40−8.35(m,1H),8.31−8.29(m,1H),8.14(dd,J=6.2,1.9Hz,1H),8.08(d,J=7.8Hz,1H),7.95(dd,J=7.9,4.9Hz,2H),7.74(t,J=6.7Hz,1H),5.40(dd,J=5.6,2.9Hz,1H),3.97−3.78(m,2H),3.58−3.26(m,6H),2.84(s,3H),2.32−2.25(m,1H),2.19−2.03(m,1H).
【0789】
実施例197
(4S)−7−(ピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化463】
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tert−ブチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(359mg、0.770mmol)のTHF(5mL)中溶液に、HClのジエチルエーテル中2M溶液(1.924mL、3.85mmol)を0℃で添加し、反応混合物を35℃で4時間攪拌し、反応混合物を0℃に冷却し、NaHCO
3水溶液で中和し、CH
2Cl
2(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(ピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(277mg、0.741mmol、収率96%)が灰白色固体として得られた(TLC:Rf:0.3;DCM中5%MeOH)、LCMS(m/z):367.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.41(s,1H),9.53(d,J=1.5Hz,1H),8.24(d,J=2.5Hz,1H),8.17(dd,J=2.5,1.5Hz,1H),7.38(d,J=8.6Hz,1H),6.30(d,J=8.6Hz,1H),5.62−5.55(m,1H),3.63(t,J=5.2Hz,4H),3.26−3.17(m,1H),3.17−3.06(m,6H),2.92(dd,J=11.9,3.3Hz,1H),2.27(dddd,J=13.7,9.9,6.2,3.8Hz,1H),2.07−1.96(m,2H).
【0790】
実施例198
(4S)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化464】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、4−メチルピペリジン(376mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中脱気溶液に、Cs
2CO
3(1852mg、5.68mmol)、x−phos(361mg、0.758mmol)およびPd(OAc)
2(106mg、0.474mmol)を室温で添加した。反応混合物を110℃で16時間攪拌し、冷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.775mmol、収率40.9%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f:0.4;ニートEtOAc)、LCMS(m/z):380.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.51(s,1H),9.52(d,J=1.5Hz,1H),8.23(dd,J=2.5,0.4Hz,1H),8.20(dd,J=2.5,1.5Hz,1H),7.33(d,J=8.6Hz,1H),6.30(d,J=8.7Hz,1H),5.61(dd,J=6.1,3.2Hz,1H),4.20(ddd,J=11.4,3.6,2.1Hz,2H),3.22(dddd,J=12.3,8.6,3.7,2.2Hz,1H),3.15−3.05(m,2H),3.00−2.86(m,3H),2.26(dddd,J=13.8,9.9,6.2,3.8Hz,1H),2.04−1.94(m,1H),1.84−1.72(m,2H),1.68−1.60(m,1H),1.33−1.18(m,2H),0.99(d,J=6.5Hz,3H).
【0791】
実施例199
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化465】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.833mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、窒素下室温で、HCl(3mL、99mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC系DCM中5%メタノール、Rf値:0.1)、反応混合物を濃縮し、0℃の残渣を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。得られた固体を濾過し、乾燥させて粗化合物を得、これをジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280mg、0.556mmol、収率66.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):500.26[M+H]
+、Rt=1.74分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 12.66(s,1H),8.43(s,1H),8.10−7.92(m,2H),7.73(s,1H),7.11−6.84(m,2H),5.52−5.33(m,1H),4.87(br s,1H),4.74−4.46(m,1H),4.34−4.19(m,3H),4.19−3.96(m,1H),3.86−3.68(m,1H),3.43(br d,J=5.5Hz,2H),3.27−3.15(m,1H),3.14−2.99(m,2H),2.99−2.72(m,1H),2.36−2.08(m,1H),1.93(br dd,J=6.4,13.8Hz,1H),1.46(t,J=7.2Hz,3H).
【0792】
実施例200
(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化466】
[この文献は図面を表示できません]
K
3PO
4(535mg、2.53mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.263mmol)および(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)ボロン酸(248mg、1.642mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(1mL)中攪拌溶液に添加し、次いで、15分間脱気し、x−phos(60.2mg、0.126mmol)、引き続いてPd
2(dba)
3(57.8mg、0.063mmol)を添加し、次いで、反応物を90℃で2時間45分間加熱した後、室温に冷却させ、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、濾液から有機溶媒を減圧下で除去した。水層を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、水(20mL×2)、食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。有機溶媒を真空中で除去して粗化合物を得た。上記化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.848mmol、収率:67.2%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:100%酢酸エチル、R
f:0.3、UV活性)、LCMS(m/z)388.28(M+H)
+。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.5(s,1H),9.45(s,1H),8.22−8.25(m,1H),8.18−8.20(m,1H),7.77(d,1H,J=7.6Hz),7.6(d,1H,J=8Hz),7.08−7.14(m,2H),5.68−5.72(m,1H),3.18−3.34(m,3H),3.01−3.06(m,1H),2.65(s,3H),2.5(s,3H),2.31−2.39(m,1H),2.08−2.15(m,1H).
【0793】
実施例201
(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化467】
[この文献は図面を表示できません]
K
3PO
4(537mg、2.53mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.267mmol)および(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)ボロン酸(249mg、1.647mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(1mL)中攪拌溶液に添加し、次いで、15分間脱気し、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(60.4mg、0.127mmol)、引き続いてPd
2(dba)
3(58.0mg、0.063mmol)を添加し、100℃で2時間45分間加熱した。反応混合物を室温にし、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、濾液溶媒を減圧下で除去した。有機化合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL×2)、食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。有機溶媒を真空下で除去して粗化合物を得た。上記粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、化合物をヘキサン中90%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(4S)−7−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(304mg、0.777mmol、収率61.3%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:100%酢酸エチル、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z)387.31(M+H)
+。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.13(s,1H),8.33−8.35(m,1H),8.24−8.26(m,1H),8.10−8.14(m,1H),7.6(d,1H,J=7.6Hz),7.59(d,1H,J=8Hz),7.19−7.24(m,1H),7.15(d,1H,J=8HzH),7.05(d,1H,J=7.6Hz),5.67−5.71(m,1H),3.35−3.4(m,1H),3.19−3.25(m,2H),3.1−3.36(m,1H),2.6(s,6H),2.29−2.38(m,1H),2.17−2.26(m,1H).
【0794】
実施例202
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(6−メチルチアゾロ[3,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化468】
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窒素下室温で30分間攪拌した(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)およびトリホスゲン(212mg、0.713mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、6−メチルチアゾロ[3,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−アミン(367mg、2.378mmol)のTHF(2mL)中溶液を1分間滴加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物を逆相カラムによって精製し、90%(0.1%HCOOHおよび水)/MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(6−メチルチアゾロ[3,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(390mg、0.892mmol、収率75%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):433.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.88(s,1H),8.63(d,J=5.2Hz,1H),7.91(d,J=1.9Hz,1H),7.69−7.52(m,2H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),6.48(d,J=1.6Hz,1H),5.75(dd,J=5.9,3.1Hz,1H),3.35−3.10(m,3H),3.02(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.72(s,3H),2.57(d,J=1.4Hz,3H),2.40−2.25(m,1H),2.19−2.05(m,1H).
【0795】
実施例203
(4S)−7−((S)−3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化469】
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Cs
2CO
3(5778mg、17.74mmol)および(S)−モルホリン−3−イルメタノール(390mg、3.33mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.217mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、アルゴンで25分間パージし、次いで、酢酸パラジウム(II)(49.8mg、0.222mmol)およびX−phos(211mg、0.443mmol)を添加した。反応混合物を室温に加温する前に、反応物を100℃で8時間攪拌した。有機溶媒を回転蒸発により除去し、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗残渣を得た。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−((S)−3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(275mg、0.691mmol、収率31.2%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f=0.4)、LCMS(m/z):397.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.38(s,1H),8.51(d,J=2.6Hz,1H),8.36−8.24(m,1H),8.16(ddd,J=8.4,2.7,1.5Hz,1H),7.44−7.16(m,2H),6.25(d,J=8.6Hz,1H),5.63(dd,J=6.2,3.2Hz,1H),4.06(d,J=7.4Hz,2H),3.81(t,J=2.7Hz,2H),3.69−3.48(m,2H),3.38−3.03(m,4H),2.90(dd,J=11.8,3.3Hz,1H),2.26(dd,J=10.1,3.9Hz,1H),2.11−1.87(m,1H),1.26(d,J=6.6Hz,3H).
【0796】
実施例204
(4S)−7−((R)−3−メチルモルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化470】
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(R)−3−メチルモルホリン(320mg、3.17mmol)、引き続いて炭酸セシウム(516mg、1.583mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.583mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)中攪拌溶液に室温で添加し、30分間脱気した。次いで、Pd(OAc)
2(71.1mg、0.317mmol)およびX−phos(755mg、1.583mmol)を室温で反応混合物に添加し、再度15分間脱気した。反応混合物を110℃で6時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−((R)−3−メチルモルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.258mmol、収率16.27%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、DCM中10%MeOH)、LCMS(m/z):381.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.38(s,1H),8.51(d,J=2.6Hz,1H),8.36−8.24(m,1H),8.16(ddd,J=8.4,2.7,1.5Hz,1H),7.44−7.16(m,2H),6.25(d,J=8.6Hz,1H),5.63(dd,J=6.2,3.2Hz,1H),4.06(d,J=7.4Hz,2H),3.81(t,J=2.7Hz,2H),3.69−3.48(m,2H),3.38−3.03(m,4H),2.90(dd,J=11.8,3.3Hz,1H),2.26(dd,J=10.1,3.9Hz,1H),2.11−1.87(m,1H),1.26(d,J=6.6Hz,3H).
【0797】
実施例205
(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化471】
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(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.4g、0.794mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.198g、1.589mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を35℃で6時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3溶液で中和し、DCM(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層を水(20ml)、食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(40ml)およびペンタン(20ml)を用いて研和すると、純粋な生成物(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.21g、0.453mmol、収率65%)が白色固体として得られた(TLC:酢酸エチル中10%MeOH、R
f:0.2)、LCMS(m/z):464.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.99(s,1H),9.33(d,J=2.19Hz,1H),9.13(s,1H),8.00(d,J=7.78Hz,2H),7.97(s,1H),7.64(d,J=8.11Hz,1H),7.19−7.37(m,2H),5.87(br s,1H),5.73(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.74(dd,J=10.96,5.70Hz,1H),4.40(dd,J=10.96,7.45Hz,1H),4.08−4.30(m,1H),3.65−3.90(m,2H),3.10−3.34(m,4H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.62(s,3H),2.36(dddd,J=14.14,9.87,5.81,4.17Hz,1H),2.00−2.22(m,1H).
【0798】
実施例206
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化472】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、2.53mmol)および1−メチルピペラジン(379mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中脱気溶液に、炭酸セシウム(2469mg、7.58mmol)、x−phos(241mg、0.505mmol)および酢酸パラジウム(II)(56.7mg、0.253mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱し、冷水(45mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、DCM中2%MeOHで溶出)によって精製すると、(4S)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(268mg、0.693mmol、収率27.5%)が黄色固体として得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.23)、LCMS(m/z):381.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.46(s,2H),9.53(s,1H),8.29−8.12(m,2H),7.36(d,J=8.55Hz,1H),6.30(d,J=8.55Hz,2H),5.61(dd,J=5.92,3.29Hz,2H),3.65−3.63(m,4H),3.27−3.03(m,3H),2.91(dd,J=11.73,3.40Hz,1H),2.42−2.39(m,1H),2.39(s,3H),2.33−2.14−(m,1H),2.13−1.93(m,1H).
【0799】
実施例207
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−アミン(1164mg、7.13mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、25℃でトリエチルアミン(1.989mL、14.27mmol)およびトリホスゲン(706mg、2.378mmol)を添加し、1時間攪拌した。次いで、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)を添加し、密閉管中100℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL×2)、食塩水(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(125mg、0.283mmol、収率32%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:DCM中5%メタノール、R
f:0.3)、LCMS(m/z):442.24[M+H]
+。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz):14.1(s,1H),9.7(s,1H),8.66−8.62(m,2H),8.0(s,1H),7.69−7.64(m,2H),7.5(d,J= 8Hz,1H),5.74−5.69(m,1H),3.34−3.16(m,3H),3.08−3.02(m,1H),2.75(s,3H),2.32−2.42(m,1H),2.14−2.06(m,1H).
【0800】
実施例208
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(776mg、2.84mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3mL)中溶液を室温で15分間アルゴンで脱気した。X−phos(90mg、0.189mmol)およびPd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、濾液を蒸発させて粗残渣を得た。粗残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、引き続いて食塩水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて褐色固体として得た。(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f−0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中45〜50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(360mg、0.824mmol、収率43.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):428.17[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.60(s,1H),9.52(d,J=1.1Hz,1H),9.28(d,J=2.2Hz,1H),8.71(dd,J=8.1,1.97Hz,1H),8.25−8.33(m,2H),7.84(d,J=8.3Hz,1H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.5(d,J=8Hz,1H),5.70(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.11−3.36(m,3H),2.96−3.11(m,1H),2.22−2.43(m,1H),1.97−2.21(m,1H).
【0801】
実施例209
(4S)−N−(イソキノリン−5−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.750g、2.97mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中溶液に、トリエチルアミン(2.486mL、17.83mmol)およびトリホスゲン(0.882g、2.97mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した後、イソキノリン−5−アミン(1.286g、8.92mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、次いで、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(30mL)とジクロロメタン(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、100%ジクロロメタンで溶出すると、純粋な(4S)−N−(イソキノリン−5−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.315g、0.743mmol、収率25.00%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):423.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.21(s,1H),9.20(s,1H),8.88(d,J=2.19Hz,1H),8.37(d,J=7.23Hz,1H),7.94(d,J=6.14Hz,1H),7.88(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.75(d,J=8.11Hz,1H),7.61−7.69(m,2H),7.47(d,J=5.92Hz,1H),7.31(d,J=7.89Hz,1H),7.08(d,J=7.89Hz,1H),5.77(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.21−3.36(m,3H),3.06(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.59(s,3H),2.32−2.43(m,1H),2.17(dt,J=14.03,7.02Hz,1H
【0802】
実施例210
(9S)−4−クロロ−5−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−1,6,8−トリアザトリシクロ[7.2.1.0{2,7}]ドデカ−2,4,6−トリエン−8−カルボキサミド
【化476】
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ニコチン酸(0.644g、5.23mmol)のTHF(50mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(3.6mL、26.2mmol)およびジフェニルホスホロアジデート(2.26mL、10.46mmol)を0℃で順次添加した。反応溶液を室温で2時間攪拌させた。固体(4S)−8−クロロ−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1.25g、4.36mmol)を添加し、反応溶液を36時間70℃に加熱した。反応溶液をEtOAcとH
2Oに分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、溶離液としてEtOAc/EtOH(3:1)を用いてシリカゲルカラムに直接適用すると、(1g、56%)が白色固体として得られた。得られた固体をEt
2Oを用いて研和し、次いで、真空下で乾燥させた、LCMS(m/z):407.4[M+H]
+。
1H−NMR(400MHz,CHCl
3−d)δppm: d ppm 2.05−2.21(m,1H)2.28−2.50(m,1H)2.71(s,3H)2.97−3.46(m,4H)5.69(dd,J=5.81,3.03Hz,1H)7.14−7.32(m,1H)7.43−7.58(m,1H)7.69(s,1H)7.94−8.09(m,1H)8.31(dd,J=4.67,1.39Hz,1H)8.48(d,J=2.27Hz,1H)8.71(d,J=5.05Hz,1H)12.64(s,1H).
【0803】
実施例211
(4S)−7−(2,2−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
ピラジン−2−カルボン酸(350mg、2.82mmol)のTHF(15mL)中溶液に、ジフェニルホスホロアジデート(1164mg、4.23mmol)およびDIPEA(2.463mL、14.10mmol)を0℃で添加した。反応混合物を窒素下30℃で2時間攪拌した。2,2−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(542mg、1.974mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、飽和食塩水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中10%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮すると、(4S)−7−(2,2−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.303mmol、収率10.74%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):396.3[M+H]
+。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.40(s,1H),9.56(d,J=1.2Hz,1H),8.26(d,J=2.41Hz,1H),8.06−8.22(m,1H),7.38(d,J=8.8Hz,1H),6.28(d,J=8.5Hz,1H),5.63(dd,J=5.7,3.3Hz,1H),3.90(t,J=5Hz,2H),3.47(s,2H),3.41(t,J=5Hz,2H),3.04−3.31(m,3H),2.92(dd,J=11.9,3.18Hz,1H),2.14−2.35(m,1H),1.89−2.12(m,1H),1.36(s,6H).
【0804】
実施例212
(4S)−7−(6−メチルピリダジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.263mmol)、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジン(306mg、1.389mmol)およびK
3PO
4(536mg、2.53mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(2mL)中脱気溶液に、Pd(OAc)
2(14.18mg、0.063mmol)およびx−phos(60.2mg、0.126mmol)を25℃で添加した。次いで、反応混合物を100℃で8時間攪拌し、次いで、反応混合物を室温に冷却させ、ジオキサンを真空下で蒸発させた。次いで、これを水で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を含水Na
2SO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離剤:EtOAc中2〜3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリダジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(260mg、0.689mmol、収率54.6%)が灰白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):375.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.69(s,1H),9.62−9.53(s,2H),8.38−8.29(m,3H),7.71(d,J=8.11Hz,1H),7.59(d,J=8.11Hz,1H),5.72(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.35−3.15(m,2H),3.12−3.00(m,2H),2.90(s,3H),2.48−2.25(m,1H),2.11(dt,J=14.03,6.80Hz,1H).
【0805】
実施例213
(4S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.750g、2.97mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中溶液に、トリエチルアミン(2.486mL、17.83mmol)およびトリホスゲン(0.882g、2.97mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した後、6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(1.500g、8.92mmol)を室温で添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣を水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、100%ジクロロメタンで溶出すると、純粋な(4S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.313g、0.700mmol、収率23.53%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):447.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.74(s,1H),9.06(d,J=2.19Hz,1H),8.43(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.75(dd,J=8.88,4.71Hz,1H),7.66(d,J=8.11Hz,1H),7.41−7.52(m,3H),7.14(td,J=8.99,2.63Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.17−3.33(m,3H),3.04(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.68(s,3H),2.32−2.43(m,1H),2.12(dt,J=14.20,7.04Hz,1H)
【0806】
実施例214
(4S)−7−(2−メチルチアゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化480】
[この文献は図面を表示できません]
フッ化セシウム(767mg、5.05mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(800mg、2.53mmol)、2−メチル−5−(トリブチルスタニル)チアゾール(1177mg、3.03mmol)およびトリ−t−ブチルホスフィン(511mg、2.53mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)中攪拌溶液に添加し、15分間脱気し、酢酸パラジウム(II)(11.34mg、0.051mmol)およびヨウ化銅(I)(19.24mg、0.101mmol)を添加した。反応混合物をさらに10分間脱気し、100℃で15時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(125mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用し、EtOAc中5%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルチアゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(230mg、0.600mmol、収率23.77%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):380.18[M+H]
+。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.30(s,1H),9.53(d,J=1.6Hz,1H),8.43(s,1H),8.36−8.35(dd,J =2.4,1.6Hz,1H),8.30(d,J=2.8Hz 1H),7.53(d,J=8.0Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),5.68(dd,J=6,3.2Hz,1H),3.28−3.22(m,2H),3.20−3.13(m,1H),3.02−2.98(dd,J=12.4,3.6Hz,1H),2.78(s,3H),2.35−2.32(m,1H),2.10−2.04(m,1H).
【0807】
実施例215
メチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリナートの合成
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(2.68g、12.63mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(2g、6.31mmol)、メチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリナート(1.994g、7.58mmol)の1,4−ジオキサン(60mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(0.289g、0.316mmol)およびX−phos(0.301g、0.631mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で18時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(50mL)とEtOAc(200mL)に分配した。有機層を分離し、真空中で濃縮して粗生成物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用し、EtOAc中10%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、メチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリナート(780mg、1.806mmol、収率28.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):418.23[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.63(s,1H),9.54(d,J=1.2Hz,1H),8.91−8.89(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),8.68−8.68(dd,J=2,0.4Hz,1H),8.34−8.29(m,3H),7.69(d,J=8.0Hz,1H),7.59(d,J=8.0Hz,1H),4.05(s,3H),3.34−3.16(m,3H),3.07−3.03(dd,J=12.4,3.2Hz,1H),2.41−2.33(m,1H),2.15−2.07(m,1H).
【0808】
実施例216
(4S)−7−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(670mg、3.16mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸(328mg、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1.667mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(145mg、0.158mmol)およびX−phos(75mg、0.158mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物をマイクロ波下100℃で1時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中5〜10%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(112mg、0.273mmol、収率17.27%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):410.17[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.63(s,1H),9.54(s,1H),8.79(d,J=5.2Hz,1H),8.40(s,1H),8.32(d,J=3.2Hz,2H),8.06(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),7.68(d,J=7.6Hz,1H),7.54(d,J=8Hz,1H),6.90−6.62(t,J=55.2Hz,1H),5.73−5.71(dd,J=5.6,2.8Hz,1H),3.33−3.16(m,3H),3.06−3.03(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.41−2.33(m,1H),2.14−2.07(m,1H).
【0809】
実施例217
(4S)−7−(5−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、5−フルオロ−2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(674mg、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3.33mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(173mg、0.189mmol)およびX−phos(90mg、0.189mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物をマイクロ波中100℃で1時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f=0.3;UV活性)。粗生成物をメタノールおよびエーテルで洗浄すると、(4S)−7−(5−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(317mg、0.788mmol、収率41.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):392.20[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.54(s,1H),9.57(d,J=1.6Hz,1H),8.45(d,J=3.2Hz,1H),8.31(d,J=2.8Hz,1H ),8.27−8.26(t,J=1.6Hz,1H),8.09(d,J=6.8Hz,1H),7.66−7.62(t,J=8Hz,2H),5.73−5.71(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.34−3.17(m,3H),3.06−3.02(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.71(s,3H),2.40−2.33(m,1H),2.13−2.06(m,1H).
【0810】
実施例218
メチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリナートの合成:
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
NaBH
4(136mg、3.59mmol)を、メチル4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピコリナート(600mg、1.437mmol)のTHF(100mL)中溶液に0℃で添加した。反応混合物を28℃で8時間攪拌した。溶媒を回転蒸発により除去し、残渣を酢酸エチル(40mL)と水(20mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLCによって精製すると、(4S)−7−(2−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(135mg、0.345mmol、24.00%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):390.22[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.66(s,1H),9.60(s,1H),8.68(d,J=5.2Hz,1H),8.33(s,2H),8.19(s,1H)7.74−7.72(dd,J=5.2,1.6Hz,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.52(d,J=8.0Hz,1H),5.73−5.70(dd,J=6.0,3.6Hz,1H),4.93(s,2H),3.31−3.16(m,3H),3.06−3.02(dd,J=12.4,3.2Hz,1H),2.38−2.35(m,1H),2.12−2.08(t,J=7.6Hz,1H).
【0811】
実施例219
(4S)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(523mg、2.273mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)、水(3mL)中溶液をアルゴンで20分間脱気し、X−Phos(90mg、0.189mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EtOAc/石油エーテルで溶出すると、純粋な(4S)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.568mmol、収率30.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):385.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.54(s,1H)9.54(d,J=1.32Hz,1H)9.34(dd,J=2.30,0.77Hz,1H)8.66(dd,J=8.11,2.41Hz,1H)8.35−8.30(m,2H)7.86(dd,J=8.11,0.88Hz,1H)7.70(d,J=7.89Hz,1H)7.50(d,J=8.11Hz,1H)5.71(dd,J=5.92,3.29Hz,1H)3.35−3.14(m,3H)3.09−3.02(m,1H)2.43−2.32(m,1H)2.16−2.05(m,1H).
【0812】
実施例220
(4S)−N−(5−エチルピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化486】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で30分間攪拌した(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)、トリホスゲン(706mg、2.378mmol)およびトリエチルアミン(1.989mL、14.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に、5−エチルピラジン−2−アミン(879mg、7.13mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、室温に冷却し、次いで、反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EtOAc/石油エーテルで溶出すると、純粋な(4S)−N−(5−エチルピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(383mg、0.953mmol、収率40.1%)が得られた、LCMS(m/z):402.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.65(s,1H)9.41(d,J=1.53Hz,1H)9.11(d,J=2.19Hz,1H)8.41(dd,J=8.22,2.52Hz,1H)8.22(d,J=1.32Hz,1H)7.61(d,J=7.89Hz,1H)7.40(d,J=8.11Hz,1H)7.32(d,J=8.11Hz,1H)5.70(dd,J=6.03,3.18Hz,1H)3.34−3.13(m,3H)3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H)2.83(q,J=7.53Hz,2H)2.64(s,3H)2.40−2.34(m,1H)2.15−2.03(m,1H)1.33(t,J=7.56Hz,3H).
【0813】
実施例221
(4S)−N−(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化487】
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トリエチルアミン(1.326mL、9.51mmol)、引き続いてトリホスゲン(470mg、1.585mmol)を、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(8mL)中攪拌溶液に室温で添加し、30分間攪拌した後、6−イソプロポキシピラジン−2−アミン(486mg、3.17mmol)を反応混合物に添加し、16時間80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出し、食塩水(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)、DCM中2%メタノールを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−N−(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.132mmol、収率8.33%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、DCM中5%メタノール)、LCMS(m/z):432.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 1.24(dd,J=13.15,6.14Hz,6H)2.09(dt,J=14.14,6.96Hz,1H)2.22−2.45(m,1H)2.65(s,3H)3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H)3.13−3.38(m,3H)5.10(dt,J=12.44,6.17Hz,1H)5.71(dd,J=6.03,3.18Hz,1H)7.27−7.46(m,1H)7.51−7.68(m,2H)7.73(dd,J=5.15,1.43Hz,1H)7.88(s,1H)8.58(d,J=5.26Hz,1H)9.03(s,1H)13.04(s,1H).
【0814】
実施例222
(4S)−7−(6−シアノ−5−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化488】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(501mg、2.052mmol)およびK
3PO
4(1.005g、4.74mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3mL)中脱気溶液に、X−phos(75mg、0.158mmol)およびPd(OAc)
2(17.72mg、0.079mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、引き続いて食塩水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。(TLC溶出液:100%酢酸エチル、R
f−0.3、UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物をヘキサン中55〜60%酢酸エチルで溶出すると、純粋な(4S)−7−(6−シアノ−5−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.835mmol、収率52.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):399.22[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.61(s,1H),9.58(d,J=1.5Hz,1H),9.07(d,J=2.2Hz,1H),8.63−8.69(m,1H),8.33(d,J=2.8Hz,1H),8.28(dd,J=1.4,2.6Hz,1H),7.69(d,J=8.1Hz,1H),7.52(m,J=8.1Hz,1H),5.72(dd,J=5.9,3.07Hz,1H),3.13−3.36(m,3H),3.05(dd,J=12.28,3.3Hz,1H),2.73(S,3H),2.25−2.44(m,1H),2.04−2.24(m,1H).
【0815】
実施例223
(4S)−7−(2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化489】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.263mmol)、2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(471mg、1.642mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3mL)中脱気溶液に、X−phos(60.2mg、0.126mmol)およびPd
2(dba)
3(57.8mg、0.063mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、引き続いて食塩水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物(TLC溶出液:100%酢酸エチル、R
f=0.4;UV活性)を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中45〜50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(318mg、0.719mmol、収率56.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):442.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.63(s,1H),9.57(d,J=1.3Hz,1H),8.22−8.40(m,2H),8.14(s,1H),8.11(s,1H),7.69(d,J=8.1Hz,1H),7.53(d,J=7.9Hz,1H),5.73(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),3.12−3.37(m,3H),2.95−3.12(m,1H),2.79(S,3H),2.25−2.46(m,1H),2.00−2.21(m,1H).
【0816】
実施例224
(4S)−N−(ピリジン−3−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化490】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.583mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(562mg、2.059mmol)およびK
3PO
4(1008mg、4.75mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(3mL)中脱気溶液に、X−phos(75mg、0.158mmol)およびPd
2(dba)
3(72.5mg、0.079mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、濾液を蒸発させて粗残渣を得た。粗残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、引き続いて食塩水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて褐色固体として得た(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f−0.4;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物をヘキサン中35〜40%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−N−(ピリジン−3−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.924mmol、収率58.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):427.20[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.79(s,1H),9.16(d,J=1.9Hz,1H),8.54(d,J=2.4Hz,1H),8.32(dd,J=1.2,4.8Hz,1H),8.29(dd,J=2,8.4Hz,1H),7.99−8.19(m,1H),7.87(d,J=8.3Hz,1H),7.69(d,J=7.6Hz,1H),7.38(d,J=7.9Hz,1H),7.28−7.30(m,1H),5.71(dd,J=5.8,3.2Hz,1H),3.12−3.36(m,3H),2.94−3.12(m,1H),2.25−2.43(m,1H),2.00−2.23(m,1H).
【0817】
実施例225
(4S)−7−(2,5−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化491】
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Pd
2(dba)
3(0.087g、0.095mmol)およびX−phos(0.018g、0.047mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.316g、1.421mmol)およびリン酸ニ水素カリウム(0.258g、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(5mL):水(1mL)中脱気(アルゴン)溶液に添加した。反応混合物をさらに10分間脱気し、90℃で15時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を水(50mL)および酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH;R
f−0.35 UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中75%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.26g、0.688mmol、収率72.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):377.30[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ14.15(s,1H),9.60(d,J=1.53Hz,1H),8.56(s,1H),8.22−8.30(m,2H),8.07(s,1H),7.50(d,J=7.89Hz,1H),7.14(d,J=7.89Hz,1H),5.66(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.28(q,J=7.38Hz,2H),3.11−3.38(m,3H),2.97−3.07(m,1H),2.32(dddd,J=14.03,9.98,6.03,3.95Hz,1H),1.97−2.13(m,1H),1.60(d,J=7.20Hz,3H).
【0818】
実施例226
(4S)−7−(6−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化492】
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Pd
2(dba)
3(0.087g、0.095mmol)およびX−phos(0.018g、0.047mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)3,4ジヒドロ1,4メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)、2−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.385g、1.421mmol)およびリン酸ニ水素カリウム(0.258g、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(5mL):水(1mL)中脱気溶液に添加した。反応混合物をさらに10分間脱気し、90℃で15時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を水(50mL)および酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.4UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中75%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(6−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.210g、0.493mmol、収率52.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):426.22[M+H]
+。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ13.70(s,1H),9.54(d,J=1.53Hz,1H),8.81(dd,J=2.63,0.66Hz,1H),8.57(dd,J=8.55,2.63Hz,1H),8.27−8.32(m,2H),7.74(s,1H),7.63(d,J=8.11Hz,1H),7.37−7.75(m,1H),7.06(dd,J=8.55,0.66Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.13−3.33(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.29−2.41(m,1H),2.07−2.13(m,1H).
【0819】
実施例227
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(862mg、4.76mmol)、トリホスゲン(423mg、1.427mmol)のTHF(15mL)中溶液に、DIPEA(2.077mL、11.89mmol)および(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した後、THFを減圧下で蒸発させ、残渣を水で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLCを用いて精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.421mmol、収率17.72%)が白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):460.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.67(s,1H),9.16(d,J=2.19Hz,1H),8.38(d,J=5.70Hz,1H),8.34−8.07(m,1H),7.80(d,J=5.70Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.39(d,J=8.11Hz,1H),7.33−7.23(m,1H),5.76−5.58(m,1H),4.03−3.83(m,4H),3.35−3.10(m,3H),2.49−2.24(m,1H),2.23−2.00(m,3H).
【0820】
実施例228
(4S)−7−(2−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
Tert−ブチル3−メチル−4−((4S)−5−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(397mg、0.826mmol)のTHF(5mL)中攪拌溶液に、ジエチルエーテル中2M HCl溶液(2.065mL、4.13mmol)を0℃で添加し、反応混合物35℃で4時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液で中和し、CH
2Cl
2(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物を分取HPLCによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(270mg、0.710mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)、LCMS(m/z):381[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.36−13.49(m,1H),9.39(m,1H),8.41−8.22(m,2H),7.44−7.29(m,1H),6.41(dd,J=8.77,2.63Hz,1H),5.44(dd,J=5.26,2.63Hz,1H),4.42−4.25(m,1H),3.93−3.68(m,1H),3.16−2.98(m,4H),2.90−2.73(m,3H),2.69−2.53(m,1H),2.37−2.27(m,2H),2.26−2.10(m,1H),1.99−1.79(m,1H),1.12(dd,J=6.58,3.95Hz,3H).
【0821】
実施例229
(4S)−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化495】
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(4S)−7−(4−ベンジル−3−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.956mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、酢酸(0.027mL、0.478mmol)および10%水酸化パラジウム/炭素(67.1mg、0.096mmol)を水素雰囲気下(バルーン圧)室温で添加し、反応混合物を35℃で4時間攪拌した。反応の完了後、反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗混合物を分取HPLCによって精製すると、(4S)−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280mg、0.736mmol、収率76%)が淡褐色固体として得られた(TLC:Rf:DCM中20%MeOH、0.4)、LCMS(m/z):381.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.43(s,1H),9.55(d,J=1.53Hz,1H),8.24(d,J=2.63Hz,1H),8.09−8.20(m,2H),7.36(d,J=8.55Hz,1H),6.30(d,J=8.55Hz,1H),5.62(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.20(d,J=12.06Hz,1H),3.95(d,J=11.84Hz,1H),3.08−2.87(m,4H)3.25−3.08(m,4H),2.57(ddd,J=12.33,10.25,2.19Hz,1H),2.27(dddd,J=13.92,9.98,6.14,3.73Hz,1H),2.00(dt,J=14.41,7.37Hz,1H),1.21(d,J=6.14Hz,3H).
【0822】
実施例230、および実施例231
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−((±)−2−(トリフルオロメチル)モルホリノ)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド
【化496】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(2g、6.31mmol)および2−(トリフルオロメチル)モルホリン(1.469g、9.47mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中脱気溶液に、炭酸セシウム(6.17g、18.94mmol)、x−phos(1.204g、2.53mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.284g、1.263mmol)を添加した。反応混合物を密閉管中100℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(80mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:CH
2Cl
2中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−((±)−2−(トリフルオロメチル)モルホリノ)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドのエナンチオマー混合物が得られた。混合物をキラル分取SFC(条件:(セルロース−2(250×30)mm、55.0%(100%MeOH)、90.0g/分、100.0bar、42nm、8.5min)によって、灰白色固体として、ピークI(最も速い溶出液:320mg、0.736mmol、収率42%)およびピークII(最も遅い溶出液:305mg、0.701mmol、収率40.5%)として分離した(TLC:ニートEtOAc、R
f:−0.21)、LCMS(m/z):436.25[M+H]
+。
最も速い溶出ピーク:
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.19(s,1H),9.52(s,1H),8.25(d,J=2.41Hz,1H),8.21−8.09(m,1H),7.43(d,J=8.33Hz,1H),6.35(d,J=8.55Hz,1H),5.64(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.21(dd,J=11.84,1.97Hz,1H),4.15−4.00(m,1H),4.00−3.77(m,3H),3.26−3.04(m,5H),3.04−2.82(m,1H),2.28(dddd,J=13.95,10.00,6.19,3.84Hz,1H),2.07−1.92(m,1H).
最も遅い溶出ピーク:
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.20(s,1H),9.52(d,J=1.53Hz,1H),8.26(d,J=2.41Hz,1H),8.16(dd,J=2.41,1.53Hz,1H),7.43(d,J=8.55Hz,1H),6.35(d,J=8.55Hz,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.21(d,J=12.06Hz,1H),4.08(ddd,J=10.69,6.19,2.85Hz,1H),4.00−3.92(m,2H),3.84(td,J=11.56,2.96Hz,1H),3.26−3.07(m,5H),3.07−2.82(m,1H),2.43−2.24(m,1H),2.21−1.95(m,1H).
【0823】
実施例232
((R)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン塩酸塩の合成
【化497】
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ジオキサン中1.0M塩酸(1.6mL)を、(R)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(0.21g、0.544mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(3×5mL)を用いて研和すると、純粋な((R)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4ジヒドロ1,4メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン塩酸塩(105mg、0.253mmol、収率45%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)380.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.86(br d,J =5.92Hz,1H),8.41(br s,1H),8.28(br s,1H),7.82−8.07(m,2H),4.64(br s,1H),3.23−4.11(m,9H),2.99−3.14(m,1H),2.53−2.87(m,4H),2.19−2.43(m,2H),0.89−1.15(m,3H)
【0824】
実施例233
(4S)−7−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化498】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.267mmol)、リン酸カリウム(537mg、2.53mmol)および(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ボロン酸(291mg、1.900mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(1mL)の混合物中脱気溶液に、室温でX−Phos(60.4mg、0.127mmol)およびPd(OAc)
2(14.22mg、0.063mmol)を添加し、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、有機溶媒を回転蒸発により除去し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中03%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.383mmol、収率30.2%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f0.4、10%MeOH/DCM)、LCMS(m/z):389.22[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm12.92(s,1H),8.57(d,J=2.63Hz,1H),,8.06−8.32(m,2H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.48(d,J=7.02Hz,1H),7.25−7.32(m,2H),6.95(d,J=1.75Hz,1H),6.63(dd,J=7.02,1.97Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.62(s,3H),3.19−3.39(m,2H),3.15(d,J=12.06Hz,1H),2.84−3.09(m,1H),2.19−2.39(m,1H),2.05−2.19(m,1H).
【0825】
実施例234
((S)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン塩酸塩の合成
【化499】
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ジオキサン中1.0M塩酸(1.74mL)を、(S)−2−メチルモルホリノ)(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(0.22g、0.580mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を28℃で4時間攪拌した。反応混合物を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(3×5mL)を用いて研和すると、純粋な((S)−2−メチルモルホリノ)((4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン塩酸塩(110mg、0.265mmol、収率45%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)380.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.86(d,J=6.36Hz,1H),8.38−8.45(m,1H),8.24−8.34(m,1H),7.86−7.99(m,2H),4.57−4.64(m,1H),4.07(br d,J=10.30Hz,1H),3.35−3.85(m,10H),3.07(br t,J=12.06Hz,1H),2.81(s,4H),2.39(s,2H),0.96−1.17(m,3H).
【0826】
実施例235
(4S)−N−7−ビス(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化500】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.8g、3.17mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(0.565g、1.902mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、2−メチルピリジン−4−アミン(0.686g、6.34mmol)およびDIPEA(1.661mL、9.51mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で15時間加熱した。THFを減圧下で蒸発させ、水(15ml)で希釈し、DCM(2×20ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−N−7−ビス(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.31mmol、22%)が白色固体として得られた(TLC:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):387.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.15(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),8.36(d,J=5.48Hz,1H),7.70−7.56(m,1H),7.56−7.47(m,1H),7.34−7.42(m,2H),7.31−7.25(m,2H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.20−3.11(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.63(s,3H),2.52(s,3H),2.43−2.25(m,1H),2.15−2.03(m,1H).
【0827】
実施例236
(4S)−7−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.267mmol)、2,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(591mg、2.53mmol)およびCs
2CO
3(1238mg、3.80mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(1mL)の混合物中脱気溶液に、室温でPd(OAc)
2(14.22mg、0.063mmol)およびX−Phos(60.4mg、0.127mmol)を添加し、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、有機溶媒を回転蒸発により除去し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(115mg、0.295mmol、収率23.30%)が灰白色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、DCM中10%MeOH)、LCMS(m/z):387.25[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.07(br s,1H),8.51(s,1H),8.24(br d,J=4.17Hz,1H),8.18−7.97(m,1H),7.61(br d,J=7.67Hz,1H),7.34−7.16(m,2H),7.13(m,1H),5.68(br d,J=2.19Hz,1H),3.38−3.11(m,3H),3.11−2.89(m,1H),2.60(s,3H),2.36(s,4H)2.30−2.03(m,1H),1.36−1.12−(m,1H).
【0828】
実施例237
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−ネオペンチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化502】
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(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノベンゾ[b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.991mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(176mg、0.594mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、DIPEA(0.519mL、2.97mmol)および2,2−ジメチルプロパン−1−アミン(130mg、1.486mmol)を上記反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に加温させ、水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(60mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−ネオペンチル−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(163mg、0.441mmol、収率44.5%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f:0.4、DCM中10%MeOH)、LCMS(m/z):366.29[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.45(br s,1H),8.88(s,1H),7.93(br d,J=7.89Hz,1H),7.54(d,J=7.89Hz,1H),7.34−7.11(m,2H),5.77−5.51(m,1H),3.33−3.14(m,5H),2.95(brdd,J=11.84,3.07Hz,1H),2.61(s,3H),2.35−2.18(m,1H),2.18−1.89(m,1H),0.90(s,9H).
【0829】
実施例238
(4S)−N−(6−メチルピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化503】
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窒素下室温で30分間攪拌した(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.378mmol)、トリホスゲン(706mg、2.378mmol)およびトリエチルアミン(1.989mL、14.27mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液に、6−メチルピラジン−2−アミン(778mg、7.13mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EtOAc/石油エーテルで溶出すると、純粋な(4S)−N−(6−メチルピラジン−2−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(151mg、0.389mmol、収率16.38%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):388.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.79(s,1H)9.33(s,1H)9.10(d,J=2.41Hz,1H)8.55(dd,J=8.11,2.41Hz,1H)8.19(s,1H)7.62(d,J=7.89Hz,1H)7.43(d,J=7.89Hz,1H)7.31(d,J=8.11Hz,1H)5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)3.36−3.14(m,3H)3.02(dd,J=11.95,3.40Hz,1H)2.65(s,3H)2.56(s,3H)2.42−2.32(m,1H)2.18−2.01(m,1H).
【0830】
実施例239
(4S)−7−(6−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化504】
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アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.894mmol)、2−シクロプロピル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(mg、mmol)およびK
3PO
4(804mg、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)、水(3mL)中溶液に、X−Phos(90mg、0.189mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EtOAc/石油エーテルで溶出すると、純粋な(4S)−7−(6−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(380mg、0.813mmol、収率42.85%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):468.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.66(s,1H)9.51(d,J=1.53Hz,1H)9.08(d,J=1.97Hz,1H)8.58(d,J=2.19Hz,1H)8.31−8.24(m,2H)7.64(d,J=7.89Hz,1H)7.38(d,J=7.89Hz,1H)5.71(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)3.34−3.14(m,3H)3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H)2.47−2.30(m,2H)2.15−2.04(m,1H)1.33−1.28(m,2H)1.16−1.10(m,2H).
【0831】
実施例240
(4S)−7−(2−シクロプロピルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化505】
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ピラジン−2−カルボン酸(550mg、4.43mmol)のTHF(10mL)中溶液に、窒素下0℃でジフェニルホスホロアジデート(2439mg、8.86mmol)およびTEAを添加し(3.09mL、22.16mmol)、室温で2時間攪拌した。この反応混合物に、2−シクロプロピル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(888mg、3.10mmol)を添加し、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、CH
2Cl
2中2%MeOHで溶出)によって精製すると、化合物(4S)−7−(2−シクロプロピルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(90mg、0.219mmol、収率4.95%)が淡褐色固体として得られた。(TLC系:DCM中5%メタノール、R
f値:0.3)、LCMS(m/z):408.33[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.32(s,1H),9.37(d,J=1.32Hz,1H),8.43−8.13(m,2H),7.41(d,J=8.55Hz,1H),6.56(d,J=8.77Hz,1H),5.56−5.28(m,1H),4.13−3.73(m,3H),3.55(td,J=11.56,2.52Hz,1H),3.16−2.63(m,7H),2.31−1.99(m,1H),1.85(dt,J=13.92,6.85Hz,1H),1.08−0.76(m,1H),0.59−0.12(m,4H)
【0832】
実施例241
(4S)−7−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化506】
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Cs
2CO
3(1237mg、3.797mmol)および2,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(590mg、2.531mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.265mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(1mL)の混合物中溶液に添加した。反応混合物をアルゴンで30分間パージした。PdOAc
2(28.3mg、0.126mmol)およびX−Phos(120.6mg、0.253mmol)を上記反応混合物に添加し、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(135mg、0.332mmol、収率52.5%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH Rf=0.4;UV活性)、LCMS(m/z):388.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37(s,1H),9.45(d,J=1.32Hz,1H),8.54(s,1H),8.22(d,J=2.63Hz,1H),8.16−8.20(m,1H),7.62(d,J=7.67Hz,1H),7.12(s,1H),7.07(d,J=7.89Hz,1H),5.71(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.15−3.36(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.40Hz,1H),2.59(s,3H),2.46(s,3H),2.28−2.38(m,1H),2.04−2.17(m,1H).
【0833】
実施例242
(4S)−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化507】
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トリホスゲン(212mg、0.714mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.190mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に室温でゆっくり小分けで添加した。この反応混合物を30分間攪拌した。DIPEA(0.623mL、3.57mmol)および3,3−ジフルオロシクロブタンアミン(191mg、1.785mmol)を上記反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(113mg、0.283mmol、収率28.5%)が灰白色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH R
f:0.4;UV活性)、LCMS(m/z):386.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.93(br d,J=5.92Hz,1H),8.88(d,J=2.19Hz,1H),7.94(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.56(d,J=7.67Hz,1H),7.31−7.22(m,2H),5.59(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.29(br s,1H),3.00−3.29(m,5H),2.95(dd,J=11.95,3.40Hz,1H),2.66−2.50(m,5H),2.31−2.21(m,1H),2.06−1.98(m,1H)
【0834】
実施例243
(4S)−7−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化508】
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リン酸三カリウム(804mg、3.79mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)および1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(445mg、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.000mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を10分間脱気し、次いで、Pd
2(dba)
3(72.3mg、0.079mmol)およびX−phos(75mg、0.158mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気した。反応混合物をマイクロ波中100℃で1時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)と酢酸エチル(2×15mL)に分配した。酢酸エチル層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると粗褐色固体が得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中2%MeOHで溶出すると、(4S)−7−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(330mg、0.840mmol、収率53.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):390.26[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.78(s,1H),9.61(d,J=1.53Hz,1H),8.57(d,J=2.63Hz,1H),8.33(d,J=2.63Hz,1H),8.22(dd,J=2.52,1.64Hz,1H),7.88(dd,J=9.54,2.74Hz,1H),7.57(d,J=7.89Hz,1H),7.18(d,J=8.11Hz,1H),6.69(d,J=9.43Hz,1H),5.69(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.78(s,3H),3.12−3.30(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.28−2.41(m,1H),2.00−2.13(m,1H)
【0835】
実施例244
(4S)−7−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化509】
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リン酸三カリウム(672mg、3.17mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.583mmol)および1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(447mg、1.900mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.000mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を10分間脱気し、次いで、Pd
2(dba)
3(72.5mg、0.079mmol)およびX−phos(75mg、0.158mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気した。反応混合物をマイクロ波中100℃で1時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(10mL)とEtOAc(25mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc中2%MeOHで溶出すると、(4S)−7−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(272mg、0.679mmol、収率42.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):389.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.93(s,1H),8.61(d,J=2.41Hz,1H),8.33(dd,J=4.71,1.43Hz,1H),8.05−8.20(m,1H),7.74−7.87(m,2H),7.57(d,J=7.89Hz,1H),7.22−7.33(m,1H),7.09(d,J=7.89Hz,1H),6.65−6.82(m,1H),5.67(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.64(s,3H),3.08−3.28(m,3H),3.00(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.33(qd,J=9.98,4.49Hz,1H),2.00−2.12(m,1H).
【0836】
実施例245
(4S)−N−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化510】
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Pd
2(dba)
3(0.043g、0.047mmol)およびX−phos(0.036g、0.095mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)、3−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(0.352g、1.421mmol)およびリン酸ニ水素カリウム(0.258g、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(5mL):水(1mL)中脱気(アルゴン)溶液に添加し、15時間90℃に加熱した。室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を水(25mL)および酢酸エチル(50mL)で希釈した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:酢酸エチル中10%MeOH;UV活性;R
f:0.25)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中75%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(6−シアノ−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.105g、0.251mmol、収率26.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):403.18[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.57(s,1H),9.53(d,J=1.53Hz,1H),9.11(t,J =1.43Hz,1H),8.69(dd,J=9.87,1.75Hz,1H),8.27−8.40(m,2H),7.71(d,J=8.11Hz,1H),7.54(d,J=8.11Hz,1H),5.71(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.01−3.37(m,4H),2.32−2.45(m,1H),2.01−2.21(m,1H).
【0837】
実施例246
(4S)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化511】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.900mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(525mg、2.280mmol)およびK
3PO
4(807mg、3.80mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)、水(3mL)中溶液に、X−Phos(91mg、0.190mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(87mg、0.095mmol)を添加し、再度アルゴンで10分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出すると、純粋な(4S)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(399mg、1.033mmol、収率54.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):384.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.71(s,1H),9.17(dd,J=2.2,0.7Hz,1H),8.54(d,J=2.4Hz,1H),8.33(dd,J=4.7,1.4Hz,1H),8.23(dd,J=8.0,2.3Hz,1H),8.07−8.12(m,1H),7.87(d,J=8.1Hz,1H),7.69(d,J=8.1Hz,1H),7.38(d,J=7. 9Hz,1H),7.26−7.31(m,1H),5.71(dd,J=5.9,2.8Hz,1H),3.12−3.34(m,3H),3.01−3.09(m,1H),2.36(m,1H),2.1(m,1H).
【0838】
実施例247
(4S)−7−((S)−3−メチルモルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化512】
[この文献は図面を表示できません]
Cs
2CO
3(3.10g、9.50mmol)、(S)−3−メチルモルホリン(0.641g、6.33mmol)を、アルゴンで25分間パージしながら、密閉管中(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1.0g、3.17mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に添加した。その後、PdOAc
2(0.142g、0.633mmol)およびX−phos(0.604g、1.267mmol)を反応混合物に添加し、100℃で4時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。これをシリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノール)を使用するクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−((S)−3−(メチル)モルホリノ)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.366mmol、収率11.56%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f:0.4;UV活性)、LCMS(m/z):381.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.42(s,1H),8.50(d,J=2.41Hz,1H),8.31(d,J=4.60Hz,1H),8.16(br d,J=8.55Hz,1H),7.39(d,J=8.55Hz,1H),7.31−7.26(m,1H),6.24(d,J=8.55Hz,1H),5.60(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.06(brdd,J=11.18,3.51Hz,2H),3.85−3.79(m,2H),3.69−3.51(m,2H),3.37−3.04(m,4H),2.91(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.31−2.18(m,1H),2.07−1.97(m,1H),1.27(d,J=6.80Hz,3H)
【0839】
実施例248
(4S)−N−(4−メチルピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化513】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のTHF(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(282mg、0.951mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、トリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)および4−メチルピリジン−2−アミン(257mg、2.378mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、60%LCMS純度で600mgが得られた。粗化合物を分取HPLC(条件:MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:X−Bridge(250×30)mm10μMethod:0/30、10/50、10.1/30、15/30流量:30ml/分 溶解度:THF+ACN+MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(4−メチルピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.541mmol、収率34.1%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):387.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm:13.48(s,1H),8.61(d,J=5.26Hz,1H),8.25−8.17(m,2H),8.07(s,1H),7.71(d,J=3.95Hz,1H),7.61(d,J=7.89Hz,1H),7.48(d,J=8.11Hz,1H),6.85(d,J=4.82Hz,1H),5.70(dd,J=5.70,3.51Hz,1H),3.33−3.14(m,3H),3.14−2.89(m,1H),2.74(s,3H),2.41−2.32(m,4H),2.13−2.00(m,1H).
【0840】
実施例249
(4S)−N−(6−イソプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化514】
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6−イソプロピルピラジン−2−アミン(141mg、1.030mmol)のTHF(5mL)中攪拌溶液に、室温でトリエチルアミン(0.663mL、4.76mmol)およびトリホスゲン(235mg、0.793mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.793mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、(4S)−N−(6−イソプロピルピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.144mmol、収率18.15%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:DCM中5%メタノール、R
f:0.4)、LCMS(m/z):416.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.34(s,1H),9.37(s,1H),8.70(d,J=5.26Hz,1H),8.21(s,1H),8.00(br d,J=3.73Hz,1H),7.60−7.69(m,2H),7.47(d,J=8.11Hz,1H),5.73(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.14−3.37(m,3H),2.98−3.09(m,2H),2.66(s,3H),2.27−2.46(m,1H),2.09(dt,J=14.03,7.23Hz,1H),1.33(dd,J=7.02,1.10Hz,6H).
【0841】
実施例250
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化515】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(中間体SFC分離からのピーク1)(440mg、1.475mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に0℃でNaH(295mg、7.37mmol)を添加した。30分後、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(531mg、2.212mmol)を添加し、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:90%Hex/EtOAc)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(266.8mg、0.631mmol、収率42.8%)が灰白色固体として得られた。(TLC系:R
f:04、EtOAc)、LCMS(m/z):419.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.33(s,1H),8.19(d,J=3.73Hz,1H),8.15(d,J=8.33Hz,1H),7.66−7.60(m,1H),7.32(d,J=8.55Hz,1H),6.91(dd,J=6.58,5.04Hz,1H),5.96(d,J=8.33Hz,1H),5.58(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.01−3.95(m,1H),3.86(dd,J=11.29,7.34Hz,1H),3.66(td,J=8.99,4.60Hz,1H),3.60−3.53(m,1H),3.23−3.05(m,4H),2.89(dd,J=11.84,3.51Hz,1H),2.37−2.18(m,3H),1.98(dt,J=13.81,6.91Hz,1H).
【0842】
実施例251
(4S)−7−(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化516】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.400g、1.263mmol)、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.697g、2.53mmol)およびリン酸三カリウム(0.803g、3.79mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(4mL)中懸濁液を室温で15分間アルゴンで脱気し、次いで、X−phos(0.0601g、0.126mmol)およびPd(dba)
2(0.046g、0.051mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で16時間攪拌した。TLCによって示される反応の完了後、反応混合物を28℃に冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:ヘキサン中100%酢酸エチル、R
f値:0.3、UV活性)。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を石油エーテル中40%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.208g、0.482mmol、収率38.2%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):431.23[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.08(s,1H),9.51(d,J=1.5Hz,1H),8.29(d,J=2.6Hz,1H),8.25−8.22(m,1H),7.65(d,J=7.9Hz,1H),7.21(d,J=7.9Hz,1H),7.05(s,1H),5.71(dd,J=5.8,3.2Hz,1H),4.24(s,3H),3.33−3.15(m,3H),3.04(dd,J=12.2,3.2Hz,1H),2.42−2.30(m,1H),2.10(dt,J=14.1,6.9Hz,1H).
【0843】
実施例252
(4S)−7−シアノ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化517】
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X−phos(0.018g、0.047mmol)および(1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン)クロロ)(3−フェニルアリル)パラジウム(2)(0.031g、0.047mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)およびフェロシアン化カリウム(0.174g、0.474mmol)の1,4−ジオキサン(5mL):水(1mL)中脱気溶液に添加し、15時間100℃に加熱した。室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を水(25mL)および酢酸エチル(100mL)で希釈した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:100%酢酸エチル;UV活性;R
f約0.3)。粗混合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−シアノ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.13g、0.415mmol、収率43.8%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):308.19[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.48(br s,1H),9.45(s,1H),8.32(s,2H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.37(d,J=7.89Hz,1H),5.68(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.24(t,J=7.56Hz,2H),2.99−3.14(m,2H),2.36(td,J=14.09,6.03Hz,1H),2.01−2.16(m,1H).
【0844】
実施例253
(4S)−7−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化518】
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アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.579mmol)、1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(447mg、1.894mmol)およびK
3PO
4(670mg、3.16mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)、水(3mL)中溶液に、X−Phos(75mg、0.158mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(72.3mg、0.079mmol)を添加し、再度アルゴンで5分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出すると、純粋な(4S)−7−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(418mg、1.070mmol、収率67.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):391.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.14(s,1H),9.62(d,J=1.5Hz,1H),8.64(s,1H),8.26−8.32(m,2H),8.02(s,1H),7.50(d,J=7.9Hz,1H),7.16(d,J=8.1Hz,1H),5.67(dd,J=5.8,3.2Hz,1H),4.61(m,1H),3.12−3.31(m,3H),2.99(dd,J=11.9,3.2Hz,1H),2.32(m,1H),2.06(m,1H),1.63(d,J=6.8Hz,6H).
【0845】
実施例254
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化519】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、0℃でトリホスゲン(176mg、0.594mmol)を添加した。30分後、DIPEA(1.038mL、5.94mmol)、テトラヒドロフラン−3−アミン(155mg、1.783mmol)を添加し、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応物を室温に到達させ、次いで、冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(137.1mg、0.371mmol、収率31.2%)が灰白色固体として得られた。(TLC系:R
f:0.2、5%MeOH−DCM)、LCMS(m/z):366.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.76(br t,J=6.80Hz,1H),8.89(s,1H),7.99(dd,J=8.22,2.08Hz,1H),7.54(d,J=7.89Hz,1H),7.30−7.21(m,2H),5.62(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.56(br dd,J=4.82,1.97Hz,1H),4.01−3.75(m,4H),3.30−3.06(m,3H),2.99−2.91(m,1H),2.62(s,3H),2.39−2.21(m,2H),2.07−1.85(m,2H).
【0846】
実施例255
(4S)−7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化520】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(323mg、1.520mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(240.0mg、0.760mmol)および3−フルオロ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(234mg、0.988mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)および水(1.0mL)中溶液に25℃で添加した。反応混合物を10分間脱気した。X−Phos(36.2mg、0.076mmol)およびPd
2(dba)
3(34.8mg、0.038mmol)を反応混合物に添加し、さらに10分間脱気した。反応物をマイクロ波中100℃で1時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を水および食塩水溶液で洗浄した。分離した有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH;UV活性;R
f:約0.3)。粗生成物をDCM中3〜5%MeOHで溶出するgraceカラムで精製すると、(4S)−7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(122.0mg、0.312mmol、収率41.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):391.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.91(s,1H),8.77(t,J=1.42Hz,1H),8.62(d,J=2.41Hz,1H),8.32(dd,J=4.71,1.43Hz,1H),8.12(ddd,J=8.33,2.63,1.53Hz,1H),7.73(dd,J=9.87,1.75Hz,1H),7.64(d,J=7.89Hz,1H),7.27−7.32(m,2H),5.70(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.14−3.34(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.62(d,J=3.07Hz,3H),2.28−2.38(m,1H),2.05−2.14(m,1H)
【0847】
実施例256
(4S)−7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(402mg、1.894mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300.0mg、0.947mmol)および3−フルオロ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(292mg、1.231mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)および水(1.0mL)中溶液に25℃で添加した。反応混合物を10分間脱気した。X−Phos(45.2mg、0.095mmol)およびPd
2(dba)
3(43.4mg、0.047mmol)を反応混合物に添加し、さらに10分間脱気した。反応物をマイクロ波中100℃で1時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を水および食塩水溶液で洗浄した。分離した有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH;UV活性;R
f:約0.3)。粗生成物をジクロロメタン中3〜5%MeOHで溶出するgraceカラムで精製すると、(4S)−7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150.0mg、0.365mmol、収率38.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):392.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.79(s,1H),9.53(d,J=1.5Hz,1H),8.88(t,J=1.5Hz,1H),8.38(dd,J=10.7,1.97Hz,1H),8.30−8.34(m,2H),7.64(d,J=7.9Hz,1H),7.44(d,J=8.1Hz,1H),5.70(dd,J=6.03,3.2Hz,1H),3.1−3.3(m,3H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.62(s,3H),2.36(dddd,J=14.1,9. 9,5.9,4.1Hz,1H),2.04−2.15(m,1H)
【0848】
実施例257
(4S)−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
Pd
2(dba)
3(0.087g、0.095mmol)およびX−phos(0.018g、0.047mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)、1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.333g、1.421mmol)およびリン酸ニ水素カリウム(0.258g、1.894mmol)の1,4−ジオキサン(5mL):水(1mL)中脱気溶液に添加し、15時間90℃に加熱した。室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を水(25mL)および酢酸エチル(50mL)で希釈した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た(TLC溶離液:酢酸エチル中10%MeOH;UV活性;R
f約0.30)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中75%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.13g、0.332mmol、収率35.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):389.32[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.14(s,1H),9.60(d,J=1.10Hz,1H),8.61(s,1H),8.29−8.33(m,2H),8.03(s,1H),7.47−7.58(m,1H),7.13(d,J=8.11Hz,1H),5.66(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.73(tt,J=7.43,3.75Hz,1H),3.08−3.34(m,3H),2.99(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.32(dddd,J =14.11,10.00,6.03,4.06Hz,1H),2.02−2.11(m,1H),1.22−1.32(m,2H),1.07−1.18(m,2H).
【0849】
実施例258
(4S)−7−((2S、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルエチルアミン(3.34mL、19.14mmol)を、アルゴン下室温で攪拌したピラジン−2−カルボン酸(0.475g、3.83mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に添加した。ジフェニルホスホロアジデート(1.053g、3.83mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、(2S、6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.735g、2.68mmol)を反応混合物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。粗残渣を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中15%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−7−((2S、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.132g、0.329mmol、収率8.58%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):396.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.39(s,1H),9.56(d,J=1.10Hz,1H),8.26(s,1H),8.25(s,1H),7.39(s,1H),6.30(s,1H),5.63(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.01(br d,J=12.50Hz,2H),3.68−3.89(m,2H),3.16−3.28(m,1H),3.05−3.15(m,2H),2.92(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.61(t,J =11.62Hz,2H),2.27(dddd,J=13.89,9.95,6.08,3.62Hz,1H),1.93−2.06(m,1H),1.33(d,J=6.14Hz,6H)
【0850】
実施例259
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.947mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(260mg、0.947mmol)およびK
3PO
4(603mg、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液に水(3mL)を添加した。反応混合物を室温で15分間アルゴンで脱気した。次いで、これに、X−Phos(45.2mg、0.095mmol)およびPd
2(dba)
3(43.4mg、0.047mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCにより監視した。反応塊をceliteを通して濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中30%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、高真空下で乾燥させると、(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(230mg、0.534mmol、収率56.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):429.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.60(s,1H),9.59(d,J=1.32Hz,1H),9.08(d,J=5.26Hz,1H),8.83(d,J=5.26Hz,1H),8.22−8.47(m,3H),7.75(d,J=7.89Hz,1H),5.72(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.15−3.37(m,3H),3.00−3.10(m,1H),2.28−2.46(m,1H),2.03−2.18(m,1H)
【0851】
実施例260
(4S)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.350g、1.105mmol)、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.690g、3.31mmol)およびリン酸三カリウム(0.703g、3.31mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(4mL)中懸濁液を室温で15分間アルゴンで脱気した。次いで、上記混合物に、X−phos(53mg、0.110mmol)およびPd(dba)
2(0.032g、0.055mmol)を添加し、さらに15分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。TLCによって示される反応の完了後、28℃に冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、R
f値:0.3、UV活性)。粗残渣を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を石油エーテル中50%酢酸エチルで溶出すると、(4S)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.192g、0.527mmol、収率47.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):363.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.98(s,1H),9.56(d,J=1.32Hz,1H),8.33−8.27(m,2H),7.66(d,J=8.11Hz,1H),7.56−7.52(m,1H),7.46(d,J=2.19Hz,1H),7.42(d,J=2.41Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.99(s,3H),3.33−3.12(m,3H),2.99(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.36−2.26(m,1H),2.11−1.98(m,1H)
【0852】
実施例261
(4S)−N−(5−エトキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(100mg、0.396mmol)のTHF(10mL、密閉管中)中攪拌溶液に、DMAP(145mg、1.189mmol)およびフェニル(5−エトキシピラジン−2−イル)カルバメート(308mg、1.189mmol)を室温で添加し、90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、(4S)−N−(5−エトキシピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(38mg、0.090mmol、収率22.79%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:DCM中5%メタノール、R
f:0.4)、LCMS(m/z):418.36[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.50(s,1H),9.01(d,J=1.32Hz,1H),8.61(d,J=5.26Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(m,1H),7.63(m,2H),7.47(d,J=7.89Hz,1H),5.71(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.40(q,J=7.02Hz,2H),3.34−3.10(m,3H),3.01(dd,J= 5.94,2.96Hz,1H),2.67(s,3H),2.36−2.10(m,2H),1.42(t,J=7.13Hz,3H).
【0853】
実施例262
(4S)−7−((2S、6S)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルエチルアミン(3.52mL、20.15mmol)を、ピラジン−2−カルボン酸(0.500g、4.03mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に添加し、アルゴン下室温で攪拌した。ジフェニルホスホロアジデート(1.109g、4.03mmol)を反応混合物に添加し、室温で2時間攪拌した。次に、(2S、6S)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.774g、2.82mmol)を反応物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗残渣が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。粗残渣を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−7−((2S、6S)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.321g、0.799mmol、収率19.82%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):396.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.41(s,1H),9.56(d,J=1.53Hz,1H),8.25(d,J=2.41Hz,1H),8.16(dd,J=2.41,1.53Hz,1H),7.37(d,J=8.55Hz,1H),6.25(d,J=8.55Hz,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.11−4.31(m,2H),3.67(dd,J=12.50,3.29Hz,2H),3.19−3.34(m,3H),3.06−3.18(m,2H),2.92(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.27(dddd,J=13.95,9.95,6.03,3.84Hz,1H),1.92−2.07(m,1H),1.34(d,J=6.36Hz,6H)
【0854】
実施例263
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−クロロ−N−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.3g、0.947mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)/水(2ml)中脱気溶液、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(0.195g、1.421mmo9)およびK
3PO
4(0.402g、1.894mmol)に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.087g、0.095mmol)およびx−phos(0.090g、0.189mmol)を室温で添加し、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:EtOAc中3%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(125mg、0.333mmol、収率35.1%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:EtOAc中10%メタノール、R
f:0.4)、LCMS(m/z):374.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm:13.50(s,1H),9.10(d,J=1.97Hz,1H),8.93−9.05(m,1H),8.72(d,J=5.04Hz,1H),8.00(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),7.69(d,J=8.11Hz,1H),7.61−7.53(m,1H),7.48(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.41(d,J=7.58Hz,1H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.35−3.13(m,3H),3.05(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.37(dddd,J=14.17,9.84,5.81,4.17Hz,3H),2.39(m,1H),2.15(m,1H).
【0855】
実施例264
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−メチルピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のTHF(15mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(282mg、0.951mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、TEA(1.105mL、7.93mmol)および4−メチルピリジン−2−アミン(260mg、2.378mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とDCM(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、60%LCMS純度の500mgを得、これを分取HPLC(MP−A:10mM酢酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:xブリッジC18(100×19)mm5μ方法−T/%B:0/25/30、10/55、流量:19ml/分 溶解度:THF+ACN)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−メチルピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(226mg、0.582mmol、収率36.7%)が灰白色固体として得られた(TLC溶出液:EtOAc中10%MeOH、R
f:0.4)、LCMS(m/z):388.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm:13.74(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.52(d,J=5.04Hz,1H),7.90−7.83(m,2H),7.63(m,J=8.11Hz,1H),7.47(d,J=8.11Hz,1H),6.87(d,J=5.04Hz,1H),5.78(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.32−3.10(m,3H),3.10−2.88(m,1H),2.68(s,3H),2.54(s,3H),2.51−2.23(m,1H),2.23−1.99(m,1H).
【0856】
実施例265
(4S)−7−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化530】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸カリウム(939mg、4.43mmol)および(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ボロン酸(462mg、3.322mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、2.215mmol)の1,4−ジオキサン:水(10mL、8:2)の混合物中溶液に室温で添加した。この混合物をアルゴンで30分間パージした。PdOAc
2(49.62mg、0.221mmol)およびX−Phos(211.2mg、0.443mmol)を反応混合物に添加し、次いで、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中3%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.270mmol、収率28.5%)が淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH R
f:0.4;UV活性)、LCMS(m/z):390.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.53(s,1H),9.53(s,1H),8.34−8.28(m,2H),7.63(d,J=8.11Hz,1H),7.43(t,J=7.78Hz,2H),7.20(d,J=1.75Hz,1H),7.04(dd,J=7.23,1.97Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.62(s,3H),3.33−3.14(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.40−2.30(m,1H),2.09(dt,J=13.92,6.85Hz,1H)
【0857】
実施例266
(4S)−7−(5−シアノ−6−エトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴンで20分間脱気した(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、1.263mmol)、2−エトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチノニトリル(519mg、1.894mmol)およびK
3PO
4(536mg、2.53mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)、水(3mL)中溶液に、x−phos(60.2mg、0.126mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(57.8mg、0.063mmol)を添加し、再度アルゴンで5分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物をceliteを通して濾過し、次いで、濾液を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、30〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出すると、純粋な(4S)−7−(5−シアノ−6−エトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(173mg、0.398mmol、収率31.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):429.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.83(s,1H),9.51(d,J=1.5Hz,1H),9.16(d,J=2.4Hz,1H),8.82(d,J=2.6Hz,1H),8.55(dd,J=2.6,1.5Hz,1H),8.31(d,J=2.4Hz,1H),7.62(d,J=7. 9Hz,1H),7.38(d,J=7. 9Hz,1H),5.67(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),4.57(q,J=7.1Hz,2H),3.12−3.32(m,3H),3.01(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.34(m,1H),2.07(m,1H),1.48(t,J=7.1Hz,3H).
【0858】
実施例267
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化532】
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トリホスゲン(212mg、0.714mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.190mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に室温でゆっくり小分けで添加し、30分間攪拌した。DIPEA(0.622mL、3.57mmol)およびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(180mg、1.785mmol)を上記反応混合物に添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.290mmol、収率29.2%)が淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f:0.4;UV活性)、LCMS(m/z):380.36[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.52(br d,J=7.23Hz,1H),8.88(d,J=1.97Hz,1H),7.92(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.54(d,J=7.89Hz,1H),7.28(s,1H),7.22(d,J=7.89Hz,1H),5.62(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.04−3.94(m,3H),3.51(tt,J=11.59,2.33Hz,2H),3.27−3.15(m,2H),3.13−3.06(m,1H),2.95(dd,J=11.84,3.29Hz,1H)2.63(s,3H),2.26(dddd,J=14.00,9.95,5.97,4.06Hz,1H),2.08−1.98(m,3H),1.62−1.55(m,2H)
【0859】
実施例268
(4S)−N−(シクロプロピルメチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化533】
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(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.793mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10ml)中溶液に、0℃でTEA(0.331mL、2.378mmol)およびトリホスゲン(141mg、0.476mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、シクロプロピルメタンアミン(85mg、1.189mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、溶媒を蒸発させ、CH
2Cl
2(25mL)で希釈した。溶液を水および食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、5%MeOH/CH
2Cl
2で溶出)によって精製すると、(4S)−N−(シクロプロピルメチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.381mmol、収率48.0%)が淡黄色固体として得られた(TLC:R
f=0.3、ニートEtOAc)、LCMS(m/z):350.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.52(br s,1H),8.96(d,J=1.97Hz,1H),8.02(dd,J=8.00,2.30Hz,1H),7.53(d,J=7.89Hz,1H),7.26−7.20(m,2H),5.64(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.32−3.05(m,5H),2.95(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.62(s,3H),2.26(dddd,J=14.00,9.95,5.97,4.06Hz,1H),2.10−1.98(m,1H),1.08(dddt,J=12.78,7.66,5.04,2.38,2.38Hz,1H),0.65−0.52(m,2H),0.26(q,J=4.97Hz,2H).
【0860】
実施例269
(4S)−N−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化534】
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(4S)−N−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.699mmol)および(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(124mg、0.908mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(1mL)中溶液を25℃で15分間脱気した。この反応混合物に、Cs
2CO
3(455mg、1.398mmol)を添加し、再び15分間脱気した。最後に、PdCl
2(dppf)(51.1mg、0.070mmol)を添加し、反応混合物を100℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(2×10ml)で抽出した。合わせた有機層を水(10ml)、食塩水(10ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2回)(100〜200シリカゲル3%のCH
2Cl
2/MeOHで溶出)によって精製して化合物を得た。これをジクロロメタン中3%メタノールで溶出する分取HPLCによって再精製すると、純粋な(4S)−N−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(15mg、0.036mmol、収率5.15%)が灰白色固体として得られた。(TLC系:DCM中5%メタノール、R
f値:0.3)、LCMS(m/z):414.9[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.23(br s,1H),8.47(br d,J=19.95Hz,2H),8.08(br s,1H),7.92−8.04(m,1H),7.67−7.81(m,2H),5.48−5.64(m,1H),3.20−3.26(m,1H),3.15(br d,J=11.40Hz,2H),2.90−3.05(m,1H),2.46(br s,3H),2.20−2.38(m,1H),1.92−2.09(m,1H).
【0861】
実施例270
(4S)−N−(3−フルオロピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化535】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(1.657mL、11.89mmol)およびトリホスゲン(588mg、1.982mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、3−フルオロピラジン−2−アミン(336mg、2.97mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、(4S)−N−(3−フルオロピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(27mg、0.068mmol、収率3.44%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、R
f:0.4)、LCMS(m/z):392.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.43(s,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),8.32(d,J=2.63Hz,1H),7.90(d,J=2.41Hz,1H),7.72−7.55(m,3H),7.37(br d,J=4.38Hz,1H),5.73(br dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.36−3.02(m,4H),2.61(m,3H),2.33(br dd,J=9.87,4.17Hz,1H),2.12(br dd,J=9.72,3.86Hz,1H).
【0862】
実施例271
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド)の合成
【化536】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(中間体SFC分離からのピーク2)(350mg、1.173mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に0℃でトリホスゲン(209mg、0.704mmol)を添加した。30分後、DIPEA(1.025mL、5.87mmol)およびピリジン−2−アミン(221mg、2.347mmol)を添加し、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(50.8mg、0.115mmol、収率9.83%)が淡黄色固体として得られた。(TLC系:R
f:02、EtOAc)、LCMS(m/z):419.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.34(s,1H),8.25−8.11(m,2H),7.69−7.61(m,1H),7.34(d,J=8.33Hz,1H),6.98−6.90(m,1H),5.98(d,J=8.55Hz,1H),5.61(dd,J=6.14,3.29Hz,1H),4.02(dd,J=11.18,8.55Hz,1H),3.82(dd,J=11.29,7.34Hz,1H),3.70(td,J=8.93,4.28Hz,1H),3.63−3.51(m,1H),3.29−3.06(m,4H),2.90(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.39−2.19(m,3H),2.05−1.91(m,1H).
【0863】
実施例272
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(9H−プリン−6−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化537】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.96mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリホスゲン(0.588g、1.982mmol)を添加し、1時間攪拌した。トリエチルアミン(2.76mL、19.82mmol)を添加し、引き続いて9H−プリン−6−アミン(0.696g、5.15mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル2×25mlで抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、3%のCH
2Cl
2/MeOHで溶出)によって精製すると、所望の化合物が得られ、これを分取HPLCによって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(9H−プリン−6−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(25mg、0.057mmol、収率1.449%)が白色固体として得られた。(TLC系:DCM中5%メタノール、R
f値:0.3)、LCMS(m/z):411.9[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 14.08(br s,1H),12.32(br s,1H),8.72(s,1H),8.63(d,J=5.04Hz,1H),8.45(s,1H),8.20(br s,1H),7.99(dd,J=5.48,1.53Hz,1H),7.90−7.81(m,1H),7.81−7.74(m,1H),5.57(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.27−3.07(m,3H),3.02(br dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.65(s,3H),2.37−2.18(m,1H),2.08(br d,J=6.58Hz,1H).
【0864】
実施例273
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化538】
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トリホスゲン(212mg、0.74mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.190mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に室温でゆっくり小分けで添加し、30分間攪拌した。DIPEA(0.622mL、3.571mmol)および2,2,2−トリフルオロエタンアミン塩酸塩(242mg、1.785mmol)を上記反応混合物に添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(235mg、0.615mmol、収率103%)が淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH R
f:0.5;UV活性)、LCMS(m/z):378.31[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 11.12(br t,J=6.03Hz,1H),8.88(d,J=1.97Hz,1H),7.94(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.57(d,J=7.89Hz,1H),7.31−7.22(m,2H),5.62(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.16−4.02(m,2H),3.32−3.08(m,3H),2.96(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.62(s,3H),2.28(dddd,J=14.06,10.00,6.08,4.06Hz,1H),2.09−1.97(m,1H)
【0865】
実施例274
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−3,4−ジヒドロ1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化539】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、0℃でトリホスゲン(176mg、0.594mmol)を添加した。30分後、DIPEA(1.038mL、5.94mmol)、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミン(180mg、1.783mmol)を添加し、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(114.5mg、0.299mmol、収率25.1%)が灰白色固体として得られた。(TLC系:R
f:0.2、5%MeOH−DCM)、LCMS(m/z):380.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.59(t,J=7.78Hz,1H),8.92(s,1H),8.07(dt,J=8.11,2.96Hz,1H),7.52(d,J=7.89Hz,1H),7.27−7.17(m,2H),5.66−5.59(m,1H),4.10−4.00(m,1H),3.86(dt,J=11.24,3.70Hz,1H),3.71−3.62(m,2H),3.53(dd,J=11.18,5.70Hz,1H),3.28−3.06(m,3H),2.97−2.89(m,1H),2.60(s,3H),2.24(dddd,J=16.66,9.98,6.25,3.51Hz,1H),2.07−1.91(m,2H),1.74−1.66(m,2H),1.56−1.50(m,1H).
【0866】
実施例275
(4S)−7−((R)−2−エチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化540】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルエチルアミン(2.81mL、16.12mmol)を、アルゴン下30℃で攪拌したピラジン−2−カルボン酸(400mg、3.22mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中攪拌溶液に添加した。ジフェニルホスホロアジデート(887mg、3.22mmol)を反応混合物に添加し、30℃で2時間攪拌した。次いで、(2R)−2−エチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(619mg、2.256mmol)を反応混合物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)と酢酸エチル(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。(TLC溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル、R
f=0.3;UV活性)。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物をヘキサン中10〜15%酢酸エチルで溶出すると、純粋な(4S)−7−((R)−2−エチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(35mg、0.088mmol、収率2.75%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):396.31[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37(s,1H),9.55(d,J=1.53Hz,1H),8.25(d,J=2.63Hz,1H),8.09−8.18(m,1H),7.38(d,J=8.55Hz,1H),6.30(d,J=8.55Hz,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.00−4.13(m,2H),3.86(br d,J=12.93Hz,1H),3.75(td,J=11.62,2.85Hz,1H),3.45−3.56(m,1H),3.13−3.30(m,1H),3.00−3.17(m,3H),2.92(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.69−2.81(m,1H),2.27(dddd,J=13.89,9.95,6.08,3.62Hz,1H),2.00(dt,J=14.09,6.88Hz,1H),1.59−1.78(m,2H),1.05(t,J=7.45Hz,3H).
【0867】
実施例276
(4S)−7−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化541】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(469mg、2.210mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350.0mg、1.105mmol)、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(276mg、1.326mmol)の1,4−ジオキサン(10.0mL)および水(2.0mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を15分間脱気し、これにX−phos(52.7mg、0.110mmol)およびPd
2(dba)
3(50.6mg、0.055mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気し、100℃で16時間攪拌した。次いで、混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(40ml)で洗浄した。濾液を水(10ml)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。この粗生成物をgraceカラムによって精製し、ジクロロメタン中2〜5%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(181.5mg、0.492mmol、収率44.5%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):363.27[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.80(s,1H),9.55(d,J=1.10Hz,1H),8.52(s,1H),8.20−8.35(m,2H),7.55(d,J=8.11Hz,1H),7.12(d,J=7.89Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.11−3.34(m,3H),2.89−3.11(m,1H),2.60(s,3H),2.33(dddd,J=14.06,9.95,5.92,4.06Hz,1H),1.97−2.17(m,1H)
【0868】
実施例277
(4S)−N−イソプロピル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化542】
[この文献は図面を表示できません]
DIPEA(1.038mL、5.94mmol)、引き続いてトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のTHF(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で30分間攪拌した。次いで、プロパン−2−アミン(176mg、2.97mmol)を添加し、16時間75℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−イソプロピル−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.384mmol、収率19.39%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、R
f:0.3)、LCMS(m/z):338.32[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.38(d,J=6.4Hz,1H),8.91(d,J=2Hz,1H),7.94(dd,J=2.4,8Hz,1H),7.52(d,J=5.6Hz,1H),7.25−7.20(m,2H),5.66−5.62(m,1H),4.14−4.06(m,1H),3.26−3.06(m,3H),2.97−2.92(m,1H),2.62(s,3H),2.30−2.21(m,1H),2.26−1.98(m,1H),1.27(d,J=6.8Hz,6H)
【0869】
実施例278
(4S)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化543】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(423.8mg、1.428mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(600mg、2.380mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中攪拌溶液に室温でゆっくり小分けで添加し、30分間攪拌した。DIPEA(1.24mL、7.14mmol)および1−メチルピペリジン−4−アミン(408mg、3.571mmol)を反応混合物に添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100〜200メッシュ)、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4S)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.252mmol、収率21.21%)が灰白色固体として淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f:0.4;UV活性)、LCMS(m/z):393.33[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.46(br d,J=7.45Hz,1H),8.88(d,J=2.19Hz,1H),7.92(dd,J=8.11,2.41Hz,1H),7.53(d,J=7.89Hz,1H),7.29−7.24(m,1H),7.20(d,J=7.89Hz,1H),5.62(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.82−3.73(m,1H),3.12−3.26(m,2H),3.12−3.06(m,1H),2.94(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.85−2.78(m,1H),2.86−2.77(m,1H),2.62(s,3H),2.30−2.22(m,4H),2.15−1.98(m,5H),1.65−1.53(m,2H)
【0870】
実施例279
(4S)−7−((2R、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化544】
[この文献は図面を表示できません]
ジフェニルホスホロアジデート(0.432g、1.571mmol)を、ピラジン−2−カルボン酸(0.195g、1.571mmol)およびDIPEA(1.372mL、7.86mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液にアルゴン雰囲気下室温で添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後、(2R,6R)−2,6−ジメチル−4−((4S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−イル)モルホリン(0.302g、1.100mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(20mL)とEtOAc(60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。粗残渣を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAcで溶出すると、純粋な(4S)−7−((2R、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.081g、0.203mmol、収率12.93%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):396.38[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,cdcl3−d)δppm 13.42(s,1H),9.56(d,J=1.32Hz,1H),8.25(d,J=2.63Hz,1H),8.09−8.19(m,1H),7.37(d,J=8.55Hz,1H),6.24(d,J=8.55Hz,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.28−4.15(m,2H),3.67(dd,J=12.39,3.40Hz,2H),3.32−3.19(m,3H),3.17−3.06(m,2H),2.92(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.27(dddd,J=13.95,10.00,6.19,3.84Hz,1H),2.00(dt,J=14.09,7.10Hz,1H),1.34(d,J=6.36Hz,6H)
【0871】
実施例280
(4S)−7−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化545】
[この文献は図面を表示できません]
リン酸三カリウム(469mg、2.210mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、1.105mmol)、1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(324mg、1.326mmol)の1,4−ジオキサン(10.0mL)および水(2.0mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を10分間脱気した。Pd
2(dba)
3(50.6mg、0.055mmol)およびX−phos(52.7mg、0.110mmol)を反応混合物に添加し、さらに15分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、酢酸エチル(40ml)で洗浄した。濾液を水(10ml)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.4;UV活性)。粗生成物をgraceカラムによって精製し、ジクロロメタン中1〜2%MeOHで溶出すると、純粋な(4S)−7−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(280.0mg、0.702mmol、収率63.6%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):399.30[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ14.18(s,1H),9.55(d,J=1.3Hz,1H),9.17(s,1H),8.36−8.27(m,2H),8.22(s,1H),7.56(d,J=7.9Hz,1H),7.26−7.06(m,2H),5.66(dd,J=5.9,3.3Hz,1H),3.35−3.11(m,3H),3.01(dd,J=12.3,3.3Hz,1H),2.34(dddd,J=14.1,9.8,6.0,4.06Hz,1H),1.93−2.17(m,1H).
【0872】
実施例281
(4S)−7−(6−(ジメチルアミノ)−4−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化546】
[この文献は図面を表示できません]
N,N,4−トリメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(274mg、1.045mmol)、引き続いてK
3PO
4(605mg、2.85mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.950mmol)の1−ブタノール(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(43.5mg、0.048mmol)およびX−phos(45.3mg、0.095mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、化合物を石油エーテル中70%EtOAcで回収すると、(4S)−7−(6−(ジメチルアミノ)−4−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.236mmol、収率24.80%)が灰白色固体として得られた。(TLC溶離液:石油エーテル中100%EtOAc、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z):416.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 13.31(s,1H),8.36−8.17(m,3H),8.17−7.96(m,1H),7.86−7.57(m,1H),6.99(d,J=7.89Hz,1H),6.95−6.68(m,1H),6.43(s,1H),5.69(brdd,J=5.59,3.18Hz,1H),3.31(br d,J=8.77Hz,1H),3.24−3.10(m,8H),3.10−2.87(m,1H),2.47(s,3H),2.40−2.20(m,1H),2.19−1.92(m,1H)
【0873】
実施例282
(4S)−7−(6−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化547】
[この文献は図面を表示できません]
(6−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(215mg、1.045mmol)、引き続いてK
3PO
4(605mg、2.85mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.950mmol)の1−ブタノール(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(43.5mg、0.048mmol)およびX−phos(45.3mg、0.095mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、化合物を石油エーテル中70%EtOAcで回収すると、(4S)−7−(6−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.336mmol、収率35.3%)が淡黄色固体として得られた。(TLC溶離液:石油エーテル中100%EtOAc、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z):442.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 13.71(s,1H),8.80(d,J=2.63Hz,1H),8.54(dd,J=8.99,2.63Hz,1H),8.37(dt,J=4.93,0.82Hz,1H),8.18(d,J=8.33Hz,1H),7.78−7.59(m,1H),7.51(d,J=8.11Hz,1H),7.30−7.25(m,1H),6.97(ddd,J=7.23,4.82,0.88Hz,1H),6.79(d,J=8.99Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.70−3.59(m,4H),3.09−3.32(m,3H),3.09−2.84(m,1H),2.31(d,J=1.97Hz,1H),2.17−1.95(m,1H),1.68(br s,6H).
【0874】
実施例283
(4S)−N−(tert−ブチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化548】
[この文献は図面を表示できません]
DIPEA(1.038mL、5.94mmol)、引き続いてトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を、(4S)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.982mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液に室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、2−メチルプロパン−2−アミン(217mg、2.97mmol)を添加し、16時間75℃に加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(60mL)に分配した。分離した有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(tert−ブチル)−7−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(185mg、0.525mmol、収率26.5%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、R
f:0.3;UV活性)、LCMS(m/z):352.34[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d):δppm 10.4(s,1H),8.90(d,J=2Hz,1H),7.95(dd,J= 2.4Hz,8Hz,1H),7.51(d,J=7.6Hz,1H),7.22(d,J=8Hz,1H),7.17(d,J=8Hz,1H),5.64−5.61(m,1H),3.28−3.12(m,2H),3.10−3.05(m,1H),2.96−2.91(m,1H),2.61(s,3H),2.30−2.21(m,1H),2.06−1.97(m,1H,),1.43(s,9H).
【0875】
実施例284
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(2−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化549】
[この文献は図面を表示できません]
2−(ピロリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(288mg、1.045mmol)、引き続いてK
3PO
4(605mg、2.85mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.950mmol)の1−ブタノール(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(43.5mg、0.048mmol)およびX−phos(45.3mg、0.095mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、化合物を石油エーテル中70%EtOAcで回収すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−(2−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(170mg、0.377mmol、収率39.7%)が黄色固体として得られた。(TLC溶離液:石油エーテル中100%EtOAc、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z):429.6[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 13.57(s,1H),9.09(s,2H),8.51−8.26(m,1H),8.14(d,J=8.33Hz,1H),7.67(td,J=7.84,1.86Hz,1H),7.54(m,J=8.11Hz,1H),7.26(s,1H),6.97(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.68(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.75−3.60(m,4H),3.35−3.09(m,3H),2.99(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.32(m,1H),1.98−2.13(m,5H)
【0876】
実施例285
(4S)−7−(6−(ジエチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化550】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジエチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(289mg、1.045mmol)、引き続いてK
3PO
4(605mg、2.85mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.950mmol)の1−ブタノール(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(43.5mg、0.048mmol)およびX−phos(45.3mg、0.095mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、化合物を石油エーテル中70%EtOAcで回収すると、(4S)−7−(6−(ジエチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.271mmol、収率28.5%)が灰白色固体として得られた。(TLC溶離液:石油エーテル中100%EtOAc、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z):430.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 13.77(s,1H),8.78(d,J=2.41Hz,1H),8.64−8.43(m,1H),8.43−8.28(m,1H),8.18(d,J=8.55Hz,1H),7.75−7.59(m,1H),7.51(d,J=8.11Hz,1H),7.39−7.15(m,1H),6.97(ddd,J=7.34,4.93,0.88Hz,1H),6.62(d,J=8.99Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.69−3.50(m,4H),3.34−3.08(m,3H),3.08−2.89(m,1H),2.39−2.19(m,1H),2.08(dt,J=13.87,6.77Hz,1H),1.24(t,J=7.02Hz,6H)
【0877】
実施例286
(4S)−7−(6−モルホリノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化551】
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(6−モルホリノピリジン−3−イル)ボロン酸(296mg、1.425mmol)、引き続いてK
3PO
4(605mg、2.85mmol)を、(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.950mmol)の1−ブタノール(10mL)中攪拌溶液に室温で添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(43.5mg、0.048mmol)およびX−phos(45.3mg、0.095mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製し、化合物を石油エーテル中70%EtOAcで回収すると、(4S)−7−(6−モルホリノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.245mmol、収率25.8%)が灰白色固体として得られた。(TLC溶離液:石油エーテル中100%EtOAc、R
f:0.4、UV活性)、LCMS(m/z):444.3[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d)δppm 13.68(s,1H),8.85(s,1H),8.56−8.64(m,1H),8.36(d,J=3.73Hz,1H),8.19(d,J=8.33Hz,1H),7.68(t,J=7.13Hz,1H),7.54(d,J=8.11Hz,1H),7.32(s,1H),7.02−6.95(m,1H),6.78(d,J=8.99Hz,1H),5.68(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.91−3.83(m,4H),3.70−3.60(m,4H),3.34−3.14(m,3H),2.99(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.42−2.26(m,1H),2.08(dt,J=13.87,7.21Hz,1H).
【0878】
実施例287
(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化552】
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アジドトリブチルスタナン(1.297g、3.90mmol)を、(4S)−7−シアノ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.4g、1.302mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)中攪拌溶液に添加し、密閉管中80〜90℃で48時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。テトラヒドロフランを減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈した。有機層を0.5M HCl 50mL、水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると粗生成物が得られた(TLC溶離液:DCM中10%MeOH;UV活性;R
f約0.3)。粗化合物をジエチルエーテルを用いて研和し、濾過すると、(4S)−N−(ピラジン−2−イル)−7−(2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.13g、0.369mmol、収率28.4%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):351.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3−d)δppm 14.75(br s,1H),9.47(d,J=1.32Hz,1H),8.48−8.40(m,2H),8.02(d,J=7.89Hz,1H),7.77(d,J=7.89Hz,1H),5.57(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.37−3.27(m,2H),3.22−3.17(m,1H),3.24−3.04(m,1H),2.39(ddt,J =14.36,8.88,5.48,5.48Hz,1H),2.18−2.05(m,1H)
【0879】
実施例288
(4S)−N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のTHF(20mL)中溶液に、室温でEt
3N(0.822mL、5.90mmol)、トリホスゲン(292mg、0.983mmol)を添加し、1時間攪拌した。次いで、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン(393mg、2.95mmol)を添加し、反応物を65℃で15時間加熱した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(30mL)とDCM(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(215mg、0.461mmol、収率47.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):465.09[M+H]
+、R
t=1.77分
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6): δppm 13.02−12.63(m,1H),12.34(br s,1H),8.30−8.20(m,2H),8.16−8.10(m,1H),8.06(s,1H),7.92−7.77(m,2H),7.73−7.67(m,1H),7.67−7.60(m,1H),7.52−7.37(m,1H),7.18−6.91(m,1H),5.53(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.22(br t,J=9.21Hz,1H),3.16−3.05(m,2H),2.97(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.35−2.19(m,1H),1.95(dt,J=13.37,6.69Hz,1H).
【0880】
実施例289
(4S)−N−エチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化553】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−エチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.531mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中攪拌溶液に1,4−ジオキサン中4M HCl(5.31mL、21.26mmol)を添加し、室温で3時間攪拌した。(TLC:溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた塩をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(4S)−N−エチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(130mg、0.307mmol、収率57.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):377.07[M+H]
+、Rt=2.35分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 10.01(br s,1H),8.21(d,J=7.67Hz,1H),8.15(s,1H),7.96(br d,J=7.89Hz,1H),7.85−7.90(m,1H),7.77−7.84(m,1H),7.73(d,J=8.11Hz,1H),5.53(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.40−3.64(m,4H),3.27−3.37(m,2H),2.33−2.46(m,1H),2.02−2.14(m,1H),1.18(t,J=7.23Hz,3H).
【0881】
実施例290
(4S)−N−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化554】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃でNaH(118mg、2.95mmol)、フェニルベンゾ[d]オキサゾール−2−イルカルバメート(749mg、2.95mmol)を添加し、マイクロ波中90℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f=0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、氷水でクエンチし、酢酸エチル(2×60mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.316mmol、収率32.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):466.10[M+H]
+、R
t=2.58分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.60(s,1H),8.26(s,1H),8.11(d,J=7.89Hz,1H),7.74−7.81(m,1H),7.72−7.61(m,3H),7.44(d,J=8.11Hz,2H),7.50−7.40(m,1H),7.31−7.16(m,1H),5.76(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.34−3.14(m,3H),3.04(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.43−2.28(m,1H),2.12(dt,J=14.20,7.04Hz,1H).
【0882】
実施例291
(4S)−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化555】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.819mmol)のTHF(20mL)中溶液に、窒素下でトリエチルアミン(0.685mL、4.91mmol)、トリホスゲン(243mg、0.819mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、シクロプロパンアミン(140mg、2.457mmol)を添加し、反応物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル;R
f=0.3;UV活性)。溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中20%酢酸エチル)によって精製した。回収した分画を減圧下で濃縮すると、純粋な(4S)−N−シクロプロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(170mg、0.437mmol、収率53.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):389.10[M+H]
+、R
t=2.34分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.54(br s,1H),8.02(s,1H),7.92(d,J=7.89Hz,1H),7.71−7.65(m,1H),7.64−7.57(m,1H),7.54(d,J=7.89Hz,1H),7.31−7.26(s,1H),5.66(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.29−3.04(m,3H),2.95(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.85(tq,J=7.07,3.62Hz,1H),2.27(dddd,J=14.11,9.95,5.97,3.95Hz,1H),2.07−1.96(m,1H),0.84−0.74(m,2H),0.61−0.53(m,2H).
【0883】
実施例292
(4S)−N−シクロブチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化556】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.819mmol)のTHF(20mL)中溶液に、窒素下でトリエチルアミン(0.685mL、4.91mmol)、トリホスゲン(243mg、0.819mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、シクロブタンアミン(175mg、2.457mmol)を添加し、反応物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル:R
f=0.3;UV活性)。溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物を分取HPLC(条件−カラム:XBridge C18(75×4.6mm、3.5μ);移動相−A:0.01M重炭酸アンモニウムB:アセトニトリル;勾配−時間/%B:0/5、0.8/5、5/50、8/95、12/95、12.1/5、15/5;カラム温度:周囲;流量:1.0ml/分:希釈剤:ACN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−シクロブチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(174mg、0.432mmol、収率52.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):403.11[M+H]
+、R
t=2.56分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3): δppm 10.62(br d,J=6.58Hz,1H),8.10(s,1H),7.98(d,J=7.67Hz,1H),7.73−7.65(m,1H),7.64−7.59(m,1H),7.55(d,J=7.89Hz,1H),7.28(s,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.43(dq,J=16.25,7.96Hz,1H),3.30−3.02(m,3H),2.94(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.46−2.34(m,2H),2.25(dddd,J=14.03,9.98,6.03,3.95Hz,1H),2.09−1.86(m,3H),1.85−1.63(m,2H).
【0884】
実施例293
(4S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化557】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.310mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中攪拌溶液に、25℃でEt
3N(1.096mL、7.86mmol)およびトリホスゲン(389mg、1.310mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで、6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(441mg、2.62mmol)(固体)を添加し、70℃で15時間加熱した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(40mL)とEtOAc(80mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、溶離液:ヘキサン中80%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(170mg、0.333mmol、収率25.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):500.01[M+H]
+、Rt=3.10分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 14.75(s,1H),8.42(s,2H),7.94−7.75(m,5H),7.68(dd,J=8.77,4.82Hz,1H),7.31(td,J=9.10,2.85Hz,1H),5.50(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.27−3.09(m,3H),2.99(dd,J=11.73,3.18Hz,1H),2.35−2.22(m,1H),2.10−1.96(m,1H).
【0885】
実施例294
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化558】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.665mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(189mg、0.997mmol)およびリン酸三カリウム(423mg、1.994mmol)の1,4−ジオキサン(18mL)および水(4.50mL)中脱気溶液に、x−phos(19.20mg、0.133mmol)およびPd
2(dba)
3(60.9mg、0.066mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。(TLC系:EtOAc中5%MeOH、R
f:0.5)。反応混合物を室温に冷却させ、1,4−ジオキサン溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ:溶離液:ニート酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(70mg、0.135mmol、収率20.34%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.11[M+H]
+、R
t=2.16分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.70(s,1H),8.64(d,J=5.26Hz,1H),8.57−8.53(m,1H),8.45(d,J=5.04Hz,1H),8.22(s,1H),7.85−7.99(m,2H),7.76−7.57(m,4H),7.50(d,J=7.89Hz,1H),7.27−7.20(m,1H),5.72(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.34−3.13(m,3H),3.04(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.77(s,3H),2.46−2.29(m,1H),2.21−2.02(m,1H).
実施例295
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化559】
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(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.298mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(5mL、165mmol)を5分の期間にわたって0℃で添加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)、溶媒を蒸発させ、反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、DCMで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて固体化合物を得、濾過し、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.238mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):463.15[M+H]
+、R
t=1.20分。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm 13.28(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),7.96(d,J=5.70Hz,1H),7.65(d,J=7.89Hz,1H),7.58(s,1H),7.48(dd,J=5.15,1.21Hz,1H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),7.13−7.05(m,2H),5.67(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.46(dd,J=4.71,1.21Hz,2H),4.35(d,J=5.48Hz,1H),3.99(dq,J=9.95,4.94Hz,1H),3.73−3.61(m,2H),3.33−3.12(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.89(t,J=6.58Hz,1H),2.69(s,3H),2.35(qd,J=9.94,4.17Hz,1H),2.08(dt,J=14.14,6.96Hz,1H).
【0886】
実施例296
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化560】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.554mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール(249mg、1.108mmol)およびリン酸三カリウム(353mg、1.662mmol)の1,4−ジオキサン(18mL)および水(4.50mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(45.2mg、0.055mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。(TLC:SiO2;10%MeOH/DCM TLC:SiO2;10%MeOH/DCM)。反応混合物を室温に冷却させ、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(120g逆相:100%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(67mg、0.142mmol、収率25.6%)が淡緑色固体として得られた。LCMS(m/z):470.09[M+H]
+、R
t=1.63分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.65(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.45(dd,J=1.53,0.66Hz,1H),8.35(dd,J=5.15,0.77Hz,1H),8.18(d,J=1.53Hz,1H),8.05(s,1H),7.72(dd,J=5.37,1.43Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.14(dd,J=5.26,1.75Hz,1H),5.72(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.40−3.14(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(d,J=6.58Hz,6H),2.36(dddd,J=14.11,9.95,6.08,4.06Hz,1H),2.10(dt,J=14.25,6.91Hz,1H).
【0887】
実施例297
(4S)−N−(4−メトキシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化561】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350.0mg、1.146mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に、25℃でトリエチルアミン(0.799mL、5.73mmol)およびトリホスゲン(340mg、1.146mmol)を添加し、45分間攪拌し、次いで、4−メトキシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン(565mg、3.44mmol)を添加し、反応混合物を72℃で6時間加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc、Rf−0.4、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、濾液を水(10ml)で洗浄し、ETOAcに抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(条件:カラムXBridge C18(250×30mm、5μ));移動相A:5mM重炭酸アンモニウムB:アセトニトリル;勾配−時間/%B:0/10、10/50、11.5/100、15/100、15.1/10;カラム温度:周囲;流量:20ml/分:希釈剤:THF+MEOH+ACN)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−メトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(106.5mg、0.211mmol、収率18.38%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):496.05[M+H]
+、R
t=2.43分
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δppm12.97(s、1H)、8.06(s、1H)、7.99(d、J=7.89Hz、1H)、7.62〜7.68(m、2H)、7.45(t、J=7.78Hz、1H)、7.35〜7.41(m、2H)、7.10(d、J=8.11Hz、1H)、6.34(d、J=7.89Hz、1H)、5.77(dd、J=5.81、3.18Hz、1H)、3.18〜3.35(m、3H)、3.03(dd、J=12.06,3.29Hz、1H)、2.90(s、3H)、2.30〜2.41(m、1H)、2.16(dt、J=14.03、7.02Hz、1H)
【0888】
実施例298
(4S)−N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化562】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)中攪拌溶液に、TEA(0.685mL、4.91mmol)およびトリホスゲン(292mg、0.983mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(393mg、2.95mmol)を添加し、反応混合物を16時間60℃に加熱した。固体(TLC溶出系:DCM中10%MeOH;R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)でクエンチし、EtOAc(2×15mL)に抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(C−18逆相カラムを用いるGRACE、移動相A:水中0.1%ギ酸、B:MeOH、溶離液A中75%B)によって精製した。合わせた分画を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。水層をDCMで抽出し、DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(4S)−N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(26mg、0.053mmol、収率5.43%)が灰白色として得られたLCMS(m/z):465.05[M+H]
+、R
t=2.32分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 14.16(s,1H),11.99(s,1H),8.40−8.50(m,2H),7.86−7.92(m,1H),7.79−7.86(m,2H),7.74−7.78(m,1H),7.46−7.51(m,1H),7.38(d,J=7.45Hz,1H),7.08(td,J=7.73,1.43Hz,2H),5.53(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.09−3.27(m,3H),3.00(dd,J=11.95,3.40Hz,1H),2.23−2.35(m,1H),2.03(dt,J=13.98,7.15Hz,1H)
【0889】
実施例299
(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化563】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.554mmol)、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(135mg、0.609mmol)および炭酸ナトリウム(176mg、1.662mmol)の1,4−ジオキサン(7mL)および水(3mL)中脱気溶液に、Pd(P(Ph)
3)
4(32.0mg、0.028mmol)を添加し、反応混合物を80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。R
f値:0.3)。次いで、室温に冷却させ、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ:溶離液:酢酸エチル中2%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.321mmol、収率57.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):467.18[M+H]
+、R
t=1.47分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.56(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.37−8.28(m,2H),8.23(s,1H),7.73(d,J=1.32Hz,1H),7.67(s,1H),7.63(s,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.09−7.04(m,1H),5.71(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.89(s,3H),3.32−3.15(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.52(s,3H),2.38−2.30(m,1H),2.15−2.05(m,1H).
【0890】
実施例300
(4S)−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化564】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、1.108mmol)、(6−アミノピリジン−3−イル)ボロン酸(229mg、1.663mmol)およびリン酸三カリウム(235mg、1.108mmol)の1,4−ジオキサン(18mL):水(4.50mL)中脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(50.8mg、0.055mmol)およびx−phos(52.8mg、0.111mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間攪拌した。(TLC:EtOAc中10%MeOH、Rf:0.3)。1,4ジオキサン溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ:溶離液:2%MeOH/DCM)によって精製すると、半純粋化合物が得られ、分取HPLC(分取HPLC条件:MP−A 5mM酢酸アンモニウム(水溶液))MP−B:MeOH+ACNカラム:XBRIDGE250X30方法:−T/%B=0/20、10/50、11/100流量:28ml/分 溶解度:THF+MEOH)によって再度精製すると、所望の生成物(4S)−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.562mmol、収率50.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):374.19[M+H]+、Rt=1.32分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.64(s,1H),8.75(d,J=2.41Hz,1H),8.50(dd,J=8.77,2.41Hz,1H),8.38−8.34(m,1H),8.18(dt,J=8.55,0.88Hz,1H),7.68(td,J=7.89,1.97Hz,1H),7.54(d,J=8.11Hz,1H),7.29(d,J=8.11Hz,1H),7.02−6.94(m,1H),6.67(dd,J=8.55,0.66Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.65(br s,2H),3.32−3.12(m,3H),2.99(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.31(dddd,J=13.95,9.95,6.03,3.84Hz,1H),2.12−2.03(m,1H).
【0891】
実施例301
(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化565】
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1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾール(138mg、0.665mmol)の1,4−ジオキサン(8mL):水(2mL)中脱気溶液に、(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.443mmol)、Na
2CO
3(47.0mg、0.443mmol)を添加した。次いで、Pd(Ph
3P)
4(512mg、0.443mmol)を室温で反応混合物に添加し、再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC系:(10%MeOH/DCM、Rf:0.5)、反応混合物を室温に冷却し、有機溶媒を蒸発させ、これを水で希釈し、引き続いてこれを酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(2×5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、ニート酢酸エチル−2%DCM/MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(70mg、0.154mmol、収率34.7%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):453.14[M+H]+、Rt=1.18分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.63(s,1H),8.60(d,J=5.26Hz,1H),8.42(d,J=5.26Hz,1H),8.33(s,1H),8.23(s,1H),7.94(d,J=4.60Hz,1H),7.86−7.77(m,2H),7.75−7.68(m,1H),7.39−7.27(m,2H),5.52(br d,J=2.41Hz,1H),3.83(s,3H),3.45−2.93(m,4H),2.64(s,3H),2.35−2.15(m,1H),2.09−1.86(m,1H).
【0892】
実施例302
(4S)−7−(6−(ジメチルアミノ)−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化566】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(3.2g、10.13mmol)、6−(ジメチルアミノ)−5−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(2.051g、11.15mmol)および炭酸ナトリウム(3.22g、30.4mmol)の1,4−ジオキサン(18mL):水(4.50mL)中脱気溶液に、Pd(PPh
3)
4(0.586g、0.507mmol)を添加し、100℃で3時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.4)。1,4−ジオキサン溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ:溶離液:70%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(6−(ジメチルアミノ)−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1.58g、3.76mmol、収率37.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):420.1[M+H]
+、Rt=2.25分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.76(s,1H),8.60(d,J=1.97Hz,1H),8.56(s,1H),8.38(dd,J=4.82,1.10Hz,1H),8.16(d,J=8.55Hz,1H),7.77−7.64(m,1H),7.53(d,J=8.11Hz,1H),7.31(d,J=8.11Hz,1H),7.02−6.91(m,1H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.25(s,3H),3.23(s,3H),3.22−3.02(m,3H),2.98(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.31(dddd,J=14.06,9.95,6.03,3.95Hz,1H),2.07(dt,J=13.98,6.93Hz,1H).
【0893】
実施例303
(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化567】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(175mg、0.590mmol)およびトリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(332mg、1.965mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:R
f−0.2%、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中2%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(80mg、0.152mmol、収率15.46%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):501.24[M+H]
+、R
t=2.19分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.65(s,1H),8.46(dd,J=4.17,2.85Hz,1H),8.36(d,J=5.70Hz,1H),8.06(s,1H),7.79(d,J=5.48Hz,1H),7.73(s,2H),7.65(d,J=8.11Hz,1H),7.43(d,J=7.89Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.45−4.40(m,2H),3.76(q,J=5.19Hz,2H),3.36−3.14(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.50−2.28(m,1H),2.14−1.88(m,4H).
【0894】
実施例304
(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化568】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(175mg、0.590mmol)およびトリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(388mg、1.965mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:R
f−0.4、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.240mmol、収率24.40%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):529.17[M+H]
+、R
t=2.52分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.24(s,1H),8.99(s,1H),8.24−8.18(m,1H),8.05(s,1H),7.94(s,1H),7.71−7.66(m,2H),7.64(d,J=7.89Hz,1H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),5.71(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.89(s,2H),3.35−3.13(m,5H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.40−2.29(m,1H),2.14−1.99(m,2H),0.88(d,J=2.41Hz,6H).
【0895】
実施例305
(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化569】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(175mg、0.590mmol)およびトリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、4−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(388mg、1.965mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:R
f−0.3、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(115mg、0.217mmol、収率22.04%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):529.25[M+H]
+、R
t=2.37分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.62(s,1H),8.54−8.46(m,1H),8.37(d,J=5.70Hz,1H),8.04(s,1H),7.80(d,J=5.70Hz,1H),7.75−7.69(m,2H),7.64(d,J=8.11Hz,1H),7.43(d,J=8.11Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.49−4.39(m,2H),3.37−3.14(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.40−2.29(m,1H),2.17−2.01(m,2H),1.97(t,J=6.47Hz,2H),1.28(s,6H).
【0896】
実施例306
(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化570】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.443mmol)、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(138mg、0.665mmol)およびK
3PO
4(282mg、1.329mmol)の1,4−ジオキサン(8mL):水(2mL)中脱気溶液に、室温でPdCl
2(dppf)(64.9mg、0.089mmol)を添加し、反応混合物を100℃で6時間攪拌した。(TLC系:ジクロロメタン中の5%メタノール、R
f:0.2)。反応混合物を冷水(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、DCM中2%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.241mmol、収率54.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):453.14[M+H]
+、R
t=1.49分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.56(s,1H),8.67−8.58(m,2H),8.37(d,J=5.26Hz,1H),8.23(s,1H),7.72(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.55−7.46(m,2H),7.41(d,J=2.19Hz,1H),6.74(d,J=2.19Hz,1H),5.73(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.98(s,3H),3.14−3.37(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.76(s,3H),2.41−2.29(m,1H),2.19−2.03(m,1H).
【0897】
実施例307
(4S)−N−(4−(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化571】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.443mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(184mg、0.665mmol)およびK
3PO
4(282mg、1.329mmol)の1,4−ジオキサン(8mL):水(2mL)中脱気溶液に、室温でPdCl
2(dppf)(32.4mg、0.044mmol)を添加し、反応混合物を100℃で6時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を冷水(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.115mmol、収率25.9%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):521.14[M+H]
+、Rt=1.75分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.64(s,1H),8.63(d,J=5.48Hz,1H),8.38(d,J=5.04Hz,1H),8.32(s,1H),8.21(s,1H),7.77−7.70(m,2H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.12(d,J=5.04Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.00(s,3H),3.37−3.14(m,3H),3.02(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.76(s,3H),2.41−2.26(m,1H),2.17−2.02(m,1H).
【0898】
実施例308
(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R)−4−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化572】
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(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−((4S)−5−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−7−カルボキサミド)プロピルメタンスルホネート(300mg、0.583mmol)のDMSO(5mL)中溶液に窒素下室温で、アジ化ナトリウム(190mg、2.92mmol)を添加し、90℃で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール、Rf値:0.5)。反応混合物を氷水(25ml)で希釈し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、DCM中5%MeOHを使用)によって精製すると、(4S)−N−(ピリジン−2−イル)−7−((R)−4−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(70mg、0.164mmol、収率28.1%)が灰白色固体として得られた。LC−MS(m/z):419.04[M+H]
+、Rt=1.61分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.03(s,1H),8.34(dd,J=4.82,1.10Hz,1H),8.08(d,J=8.55Hz,1H),7.56−7.77(m,3H),6.98(ddd,J=7.34,4.93,0.88Hz,1H),5.69(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.90(dquin,J=10.02,7.31,7.31,7.31,7.31Hz,1H),4.59−4.78(m,2H),3.08−3.30(m,3H),2.92−3.06(m,1H),2.19−2.39(m,1H),1.93−2.17(m,1H).
【0899】
実施例309
(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化573】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のTHF(25mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.141mL、8.19mmol)、トリホスゲン(292mg、0.983mmol)を添加し、30分間攪拌し、次いで、4−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)−2−メチルブタン−2−オール(643mg、3.28mmol)を添加し、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。(TLC溶出系:100%EtOAc、Rf−0.4、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)とEtOAc(2×25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中20%酢酸エチル)によって精製すると、
(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.225mmol、収率13.72%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):528.20[M+H]
+、R
t=2.64分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.97(s,1H),8.31(br d,J=7.23Hz,1H),8.04(s,1H),7.73(d,J=7.89Hz,1H),7.55−7.70(m,4H),7.36(d,J=7.89Hz,1H),6.42(d,J=8.11Hz,1H),5.70(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.18(td,J=6.14,1.97Hz,2H),3.11−3.37(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.25−2.40(m,1H),2.03−2.15(m,2H),1.81(t,J=6.25Hz,2H),1.18(d,J=1.32Hz,6H).
【0900】
実施例310
(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化574】
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(4R)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.886mmol)、K
3PO
4(564mg、2.66mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(259mg、1.329mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(36.2mg、0.044mmol)を添加した。反応混合物を再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC系:(10%MeOH/DCM、Rf:0.4)、室温に冷却させ、水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(2×5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗残渣を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、ニート酢酸エチル−2%DCM/MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(270mg、0.613mmol、収率69.2%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):440.18[M+H]
+、Rt:1.46分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.69(s,1H),8.63(d,J=5.48Hz,1H),8.56(s,1H),8.42(d,J=5.04Hz,1H),8.18(s,1H),7.99(s,1H),7.72(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),7.66−7.61(m,2H),7.50(d,J=8.11Hz,1H),7.27(s,1H),5.72(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.37−3.15(m,3H),3.04(dd,J=12.17,3.40Hz,1H),2.75(s,3H),2.44−2.30(m,1H),2.19−2.06(m,1H).
【0901】
実施例311
(4S)−N−(4−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化575】
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(4S)−N−(4−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.456mmol)およびギ酸アンモニウム(287mg、4.56ミリモル)のメタノール(30mL)中溶液に、室温で10%Pd−C(48.5mg、0.046mmol)を添加し、65℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を冷却し、固体をceliteを通して濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をペンタン(5ml)およびジエチルエーテル(5ml)を用いて研和すると、所望の(4S)−N−(4−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(57mg、0.117mmol、収率25.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):485.25[M+H]
+、R
t=1.67分
1H NMR(400MHz,CDCl
3): δppm 13.54(s,1H),8.61(d,J=5.26Hz,1H),8.29(d,J=5.26Hz,1H),8.20(s,1H),8.14(s,1H),7.71(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.48(d,J=8.11Hz,1H),6.89(dd,J=5.04,1.32Hz,1H),5.71(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.90−3.74(m,2H),3.36−3.14(m,3H),3.06−2.92(m,2H),2.74(s,3H),2.40−2.30(m,1H),2.09(dt,J=14.14,6.96Hz,1H),1.84−1.63(m,3H),1.59(s,1H),1.30(d,J=13.81Hz,6H)
【0902】
実施例312
(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化576】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.310mmol)のTHF(50mL)中攪拌溶液に、窒素下室温でEt
3N(0.913mL、6.55mmol)、トリホスゲン(0.389g、1.310mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで、3−((6−アミノピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(0.331g、1.965mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。((TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(30mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−N−(6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(0.115g、0.226mmol、収率17.25%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):500.12[M+H]
+、R
t=2.41分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.01(s,1H),8.28(d,J=7.45Hz,1H),8.04(s,1H),7.66−7.70(m,2H),7.62−7.65(m,1H),7.59−7.61(m,1H),7.55−7.58(m,1H),7.34(d,J=7.89Hz,1H),6.42(dd,J=7.89,0.66Hz,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.21−4.15(m,2H),3.65(q,J=5.85Hz,2H),3.36−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.33(dddd,J=14.09,9.87,5.86,4.17Hz,1H),2.16−2.01(m,2H),1.82(quin,J=5.92Hz,2H).
【0903】
実施例313
(4S)−N−(1−メチルシクロプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩の合成:
【化577】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)およびトリホスゲン(292mg、0.983mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、1−メチルシクロプロパンアミン(140mg、1.965mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。(TLC系:DCM中5%MeOH、Rf:0.4)反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(25mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン中4%メタノール)によって精製するとゴム状物質が得られた。ゴム状物質をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、ジエチルエーテル中2.0M HCl(3mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄すると、所望の生成物(4S)−N−(1−メチルシクロプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド塩酸塩(170mg、0.369mmol、収率37.6%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):403.13、[M+H]
+、Rt=2.49分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 10.44(s,1H),8.21(d,J=7.89Hz,1H),8.14(s,1H),8.00−7.75(m,2H),7.71(d,J=8.11Hz,1H),5.50(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),5.15−4.87(m,1H),4.87−4.63(m,1H),3.56−3.29(m,4H),2.43−2.21(m,1H),2.19−1.94(m,1H),1.39(s,3H),0.79−0.59(m,2H),0.08−0.07(m,2H).
【0904】
実施例314
(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化578】
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(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.298mmol)のメタノール(3mL)中攪拌溶液に、塩酸(1mL、32.9mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加し、2時間(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.3)室温で攪拌し、溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:CH
2Cl
2中2%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(90mg、0.193mmol、収率64.9%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):464.15[M+H]
+、Rt=1.26分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.14(s,1H),8.97(s,1H),8.65(d,J=5.04Hz,1H),8.02(s,1H),7.90−7.70(m,4H),5.52(dd,J=5.59,2.74Hz,1H),4.99(d,J=4.82Hz,1H),4.65(t,J=5.59Hz,1H),4.27−4.10(m,2H),3.87−3.71(m,1H),3.41(d,J=11.40Hz,2H),3.25−3.03(m,3H),2.97(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.57(s,3H),2.36−2.17(m,1H),2.04−1.85(m,1H).
【0905】
実施例315
(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化579】
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(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.696mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(2mL、65.8mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.3)、溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%メタノール)によって精製すると、所望の化合物(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.451mmol、収率64.8%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):463.11[M+H]
+、Rt=1.38分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.82(s,1H),8.65(d,J=5.26Hz,1H),7.92(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.85(s,1H),7.79−7.63(m,4H),6.60−6.43(m,1H),5.57−5.46(m,1H),4.88(br s,1H),4.58(br s,1H),4.18−3.99(m,2H),3.83−3.67(m,1H),3.38(t,J=5.37Hz,2H),3.25−3.03(m,3H),2.95(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.57(s,3H),2.23−2.23(m,1H),1.84−2.02(m,1H).
【0906】
実施例316
(4S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化580】
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(4S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.398mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、塩酸(1mL、32.9mmol)を5分の期間にわたって0℃で滴加した。次いで、反応混合物を室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.2)、溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中4%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.451mmol、収率64.8%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):463.18[M+H]
+、Rt=1.13分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.48(s,1H),8.58(s,1H),8.31−8.16(m,2H),7.95(d,J=4.82Hz,1H),7.83−7.65(m,3H),6.74(dd,J=5.70,2.19Hz,1H),5.56−5.44(m,1H),5.07−4.97(m,1H),4.71(br s,1H),4.19−4.04(m,1H),3.97(dd,J=9.87,6.36Hz,1H),3.84(br s,1H),3.47(brs,2H),3.03−3.39(m,3H),2.96(dd,J=11.84,2.85Hz,1H),2.6(s,3H),2.33−2.12(m,1H),2.01−1.85(m,1H).
【0907】
実施例317
(4S)−N−(4−シクロプロピルピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化581】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.485mmol)、2−シクロプロピル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(122mg、0.727mmol)およびリン酸三カリウム(308mg、1.455mmol)の1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)(35.5mg、0.048mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.3)。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(10mL)溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中2%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−シクロプロピルピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(70mg、0.169mmol、収率34.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):413.14[M+H]
+、Rt=1.57分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.46(s,1H),8.61(d,J=5.48Hz,1H),8.20(d,J=5.92Hz,2H),7.95(s,1H),7.71(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.61(d,J=7.89Hz,1H),7.47(d,J=7.89Hz,1H),6.71(dd,J=5.15,1.64Hz,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.42−3.09(m,3H),3.07−2.91(m,1H),2.67(s,3H)2.42−2.23(m,1H),2.09(dt,J=14.03,6.80Hz,1H),1.99−1.79(m,1H),1.15−0.95(m,2H),0.93−0.72(m,2H).
【0908】
実施例318
(4S)−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化582】
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(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.351mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(1mL、2.74mmol)を添加し、28℃で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水(20mL×3)およびn−ペンタン(10mL×2)で洗浄すると、(4S)−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノブピリド−オ[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(98mg、0.201mmol、収率57.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):487.12[M+H]
+、Rt=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.20(s,1H),9.04(s,1H),8.20(d,J=7.67Hz,1H),8.04(s,1H),7.97(s,1H),7.72−7.68(m,1H),7.66−7.60(m,2H),7.37(d,J=7.89Hz,1H),5.71(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.18(td,J=4.60,1.75Hz,2H),3.87−3.80(m,2H),3.34−3.14(m,3H),3.03(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.35(dddd,J=14.17,9.95,5.92,4.17Hz,1H),2.14−2.00(m,2H).
【0909】
実施例319
(4S)−N−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(2−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.351mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(1mL、2.74mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を濾過し、水(20mL×3)およびn−ペンタン(10mL×2)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−N−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.305mmol、収率87%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):487.12[M+H]
+、Rt=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.64(s,1H),8.40(d,J=6.80Hz,1H),8.36(d,J=5.70Hz,1H),8.08(s,1H),7.82(d,J=5.70Hz,1H),7.74−7.64(m,3H),7.42(d,J=8.11Hz,1H),5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.40−4.37(m,2H),3.94−3.90(m,2H),3.34−3.15(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.74(s,1H),2.40−2.30(m,1H),2.08(dt,J=14.14,6.96Hz,1H).
【0910】
実施例320
(4S)−N−(6−(3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化584】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.983mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に、窒素下室温でトリホスゲン(146mg、0.491mmol)を添加し、30分間攪拌した。この反応混合物にトリエチルアミン(0.685mL、4.91mmol)および3−((6−アミノピラジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール(216mg、1.277mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。Rf値:0.5)。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル CH
2Cl
2中15%MeOHで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(6−(3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(110mg、0.212mmol、収率21.56%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):501.16[M+H]
+、Rt=2.22分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.19(s,1H),9.01(s,1H),8.22(d,J=7.67Hz,1H),8.03(s,1H),7.93(s,1H),7.73−7.58(m,3H),7.37(d,J=8.11Hz,1H),5.71(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),4.27−4.14(m,2H),3.72(q,J=5.70Hz,2H),3.36−3.13(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.41−2.29(m,1H),2.10(dt,J=14.25,6.91Hz,1H),1.90(quin,J=5.97Hz,2H),1.69(t,J=5.26Hz,1H).
【0911】
実施例321
(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化585】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.310mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、トリホスゲン(194mg、0.655mmol)およびTEA(0.913mL、6.55mmol)を窒素下で添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、3−((4−アミノピリミジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(336mg、1.703mmol)をこの反応混合物に添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル。Rf値:0.4)。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル DCM中0〜15%メタノールで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.112mmol、収率8.55%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):529.25[M+H]
+、Rt=2.47分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.74(s,1H),8.53(br d,J=7.02Hz,1H),8.34(d,J=5.70Hz,1H),8.06(s,1H),7.78−7.69(m,3H),7.65(d,J=7.89Hz,1H),7.45(d,J=8.11Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.15(s,2H),3.50−3.44(m,3H),3.36(s,3H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.40−2.28(m,1H),2.07(dt,J=14.47,7.45Hz,1H),1.07(s,J=16.50,9.50Hz,6H).
【0912】
実施例322
(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化586】
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(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.272mmol)のジエチルエーテル(2mL)中懸濁液に、0℃でジエチルエーテル中2M HCl(2mL、65.8mmol)を添加し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。反応塊を5分間放置し、固体物質を沈降させ、溶媒をデカントした。得られた固体をジエチルエーテルを用いて研和し、濾過し、真空中で乾燥させると、(4S)−8−クロロ−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(145mg、0.243mmol、収率89%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.05[M+H]
+、Rt=2.36分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.00(s,1H),8.31(d,J=0.88Hz,1H),8.09−8.18(m,2H),7.97(s,1H),7.90(d,J=7.67Hz,1H),7.77−7.85(m,1H),7.38(d,J=0.88Hz,1H),5.48(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.30−4.39(m,1H),4.20(dd,J=10.85,6.47Hz,1H),3.73−3.86(m,1H),3.30−3.49(m,3H),3.16−3.28(m,2H),3.10(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.23−2.37(m,1H),1.96−2.10(m,1H).
【0913】
実施例323
(4S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化587】
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(4S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.596mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(4mL、132mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%MeOH、Rf:0.5)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(4S)−N−(2−((S)−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(83mg、0.175mmol、収率29.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):464.12[M+H]
+、Rt:1.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.67(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),8.36(d,J=5.70Hz,1H),7.85(d,J=5.70Hz,1H),7.79−7.74(m,2H),7.65(d,J=7.89Hz,1H),7.46(d,J=7.89Hz,1H),5.66(dd,J=5.59,2.96Hz,1H),4.44−4.31(m,2H),4.14−4.02(m,1H),3.77−3.63(m,2H),3.44−3.12(m,5H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.72(s,3H),2.41−2.29(m,1H),2.07(dt,J=14.25,7.34Hz,1H).
【0914】
実施例324
(4S)−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化588】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(20g、63.1mmol)、K3PO4(40.2g、189mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(16.68g、76mmol)の1,4−ジオキサン(400mL)/水(133mL)中脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(2.89g、3.16mmol)およびX−phos(3.01g、6.31mmol)を添加した。反応混合物を再び10分間脱気し、110℃で16時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(500mL)で希釈し、EtOAc(2×400mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル:溶離液:ニート酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(14.3g、38.2mmol、収率60.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):375.12[M+H]
+、Rt=1.27分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 13.80(s,1H),9.40(d,J=1.31Hz,1H),8.72(d,J=2.41Hz,1H),8.41−8.31(m,2H),8.17(dd,J=8.77,2.63Hz,1H),7.59(d,J=8.11Hz,1H),7.49(d,J=8.11Hz,1H),6.58(d,J=8.77Hz,1H),6.35(s,2H),5.50(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.24−3.01(m,3H),2.93(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.23(dddd,J=13.59,9.81,5.97,3.73Hz,1H),1.95(td,J=14.25,7.23Hz,1H).
【0915】
実施例325
(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化589】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.990mmol)の1,4−ジオキサン(16.0mL)および水(2.0mL)中脱気溶液に、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(330mg、1.484mmol)、リン酸三カリウム(315mg、1.484mmol)およびPdCl
2(dppf)−DCM(81mg、0.099mmol)を添加した。次いで、反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチルRf:0.1;UV活性)、次いで反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ:溶離液:石油エーテル中80%酢酸エチル)、引き続いて分取HPLC(分取HPLC条件:MP−A:10Mm重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリルカラム:Kinetex c8(150*30)mm、5um方法:50:50流量:30ml/分溶解度:THF+ACN+MEOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.342mmol、収率34.6%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):521.1[M+H]
+、R
t=3.75分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.38(s,1H),8.87(d,J=5.04Hz,1H),8.48(s,1H),8.33−8.25(m,3H),7.70−7.65(m,2H),7.52(d,J=7.89Hz,1H),7.06(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.72(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.89(s,3H),3.32−3.15(m,3H),3.04(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.52(s,3H),2.40−2.31(m,1H),2.11(dt,J=14.09,7.10Hz,1H).
【0916】
実施例326
(4S)−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化590】
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(4S)−N−(6−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.439mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃でHCl水溶液(0.6mL、19.75mmol、36%)を添加し、1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をヘキサン中10%酢酸エチルを用いて研和し、減圧下で乾燥させると、(4S)−N−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.401mmol、収率91%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):486.12[M+H]
+、R
t=2.33分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.99(s,1H),8.26(d,J=7.67Hz,1H),8.04(s,1H),7.74−7.53(m,5H),7.34(d,J=7.89Hz,1H),6.46(d,J=7.89Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.20−4.07(m,2H),3.75(br s,2H),3.35−3.12(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.43−2.19(m,2H),2.10(dt,J=14.03,7.02Hz,1H).
【0917】
実施例327
(4S)−N−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化591】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のTHF(20mL)中溶液に、窒素下室温でトリホスゲン(340mg、1.146mmol)およびDIPEA(0.858mL、4.91mmol)を添加し、30分間攪拌し、次いで、6−アミノ−3−メチルピリミジン−4(3H)−オン(246mg、1.965mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール、Rf:0.4)。反応混合物を水(50mL)とEtOAc(100mL)に分配し、有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、DCM中5%MeOH)によって精製すると、(4S)−N−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(170mg、0.369mmol、収率22.53%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):457.13[M+H]
+、Rt=2.12分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37(s,1H),8.42(s,1H),8.14(m,J=7.89Hz,1H),7.92(s,1H),7.70(br d,J=7.67Hz,1H),7.57−7.67(m,2H),7.28−7.46(m,1H),7.23(s,1H),b5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.49(s,3H),3.09−3.34(m,3H),3.00(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.20−2.44(m,1H),1.94−2.19(m,1H).
【0918】
実施例328
(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化592】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.443mmol)、K
3PO
4(282mg、1.329mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(138mg、0.665mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中脱気溶液に、室温でPdCl
2(dppf)(32.4mg、0.044mmol)を添加した。次いで、反応混合物を再び5分間脱気し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:(10%MeOH/DCM、Rf:0.3)、反応混合物を室温に冷却させ、水で希釈した。次いで、化合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(2×5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、溶離液:ニート酢酸エチル−2%DCM/MeOH)によって精製し、分取HPLC(移動相:5mM重炭酸アンモニウムB:ACN MeTHOD:0/10〜2/25/10/55溶解度:MeOH、THF)によってさらに精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.131mmol、収率29.5%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):453.17[M+H]+、Rt=1.41分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.56(s,1H),8.62(d,J=5.48Hz,1H),8.37(d,J=0.66Hz,1H),8.31(d,J=5.04Hz,1H),8.22(s,1H),7.91(d,J=0.66Hz,1H),7.82(s,1H),7.72(dd,J=5.37,1.43Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.11(dd,J=5.15,1.64Hz,1H),5.71(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.96(s,3H),3.35−3.16(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.41−2.31(m,1H),2.17−2.05(m,1H).
【0919】
実施例329
(4S)−7−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化593】
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(4S)−7−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.261mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に、トリエチルアミン(1.054mL、7.56mmol)およびトリホスゲン(0.374g、1.261mmol)を窒素下0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、ピリジン−3−アミン(0.237g、2.52mmol)を添加し、90℃で16時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル。Rf値:0.5)。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル 石油エーテル中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.474mmol、収率37.6%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):438.13[M+H]
+、Rt=1.95分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.25(s,1H),8.53(d,J=2.19Hz,1H),8.27(dd,J=4.71,1.42Hz,1H),8.05−7.87(m,1H),7.80−7.66(m,2H),7.57−7.47(m,2H),7.43−7.30(m,2H),5.49(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.16−3.07(m,3H),2.97(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.25(J=13.67,9.89,5.92,3.84Hz,1H),1.96(dt,J=14.03,7.02Hz,1H).
【0920】
実施例330
(4S)−7−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化594】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(4.2g、13.26mmol)、N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(3.41g、14.59mmol)およびNa
2CO
3(4.22g、39.8mmol)の1,4−ジオキサン(18mL):水(4.50mL)中脱気溶液に、Pd(PPh
3)
4(0.766g、0.663mmol)を添加した。反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール、Rf:0.3)。反応混合物を室温に冷却させ、1,4−ジオキサン溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ:溶離液:ニート酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(2.50g、6.40mmol、収率48.3%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):389.16[M+H]
+、Rt=1.31分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.90(s,1H),9.54(d,J=1.53Hz,1H),8.75(d,J=2.63Hz,1H),8.36−8.29(m,3H),8.28(s,1H),7.55(d,J=7.89Hz,1H),6.53(d,J=8.77Hz,1H),5.69(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.78(d,J=4.82Hz,1H),3.33−3.13(m,3H),3.07−2.97(m,4H),2.35−2.26(m,1H),2.13−2.03(m,1H).
【0921】
実施例331
(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化595】
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(4S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(50mg、0.099mmol)のメタノール(3mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(1mL、32.9mmol)を5分の期間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を28℃で30分間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、ペンタン中50%ジエチルエーテルを用いて研和すると、所望の生成物(4S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(80mg、0.165mmol、収率167%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):464.15[M+H]
+、Rt:1.26分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.72(s,1H),8.62−8.54(m,2H),8.15(s,1H),7.93(s,1H),7.82(d,J=7.45Hz,1H),7.74(d,J=7.23Hz,1H),7.47(s,1H),5.49(s,1H),4.98(d,J=4.38Hz,1H),4.67(s,1H),4.38(d,J=8.55Hz,1H),4.26−4.18(m,1H),3.82(s,1H),3.45(s,2H),3.29(s,3H),3.14−2.91(m,1H),2.63(s,3H),2.24(s,1H),1.96(s,1H).
【0922】
実施例332
(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化596】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.990mmol)の1,4−ジオキサン(20mL):水(5mL)中脱気溶液に、室温でK
3PO
4(630mg、2.97mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(310mg、1.484mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(81mg、0.099mmol)を添加し、反応混合物を85℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.2、EtOAc)。反応混合物を室温に冷却し、水(120mL)で希釈し、酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、食塩水(100mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中95%酢酸エチル)によって精製し、再び分取HPLC(条件:移動相A:10.0mM重炭酸アンモニウム移動相B:アセトニトリルイソクラティック:50:50(A:B)カラム:Xbridge C18(250
*30)mm、10μm溶解度:アセトニトリル+過剰量のTHF+MeOH 流量:30ml/分)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(240mg、0.473mmol、収率47.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):508.1[M+H]
+、Rt=2.37分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.48(s,1H),8.87(d,J=5.26Hz,1H),8.46(d,J=12.72Hz,2H),8.36(d,J=5.26Hz,1H),8.23(dd,J=5.04,1.32Hz,1H),7.68(d,J=7.89Hz,1H),7.53(d,J=8.11Hz,1H),7.46(s,1H),7.21(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.73(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.35−3.14−(m,3H),3.06(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.56(s,3H),2.47−2.28(m,1H),2.12(dt,J=14.20,7.04Hz,1H).
【0923】
実施例333
(4S)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化597】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.990mmol)の1,4−ジオキサン(20mL):水(5mL)中脱気溶液に、室温でK
3PO
4(630mg、2.97mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(289mg、1.484mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(81mg、0.099mmol)を添加し、反応混合物を85℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.2、EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(120mL)で希釈し、酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中90%酢酸エチル)によって精製し、再び分取HPLC(条件:MP−A:10mm 重炭酸アンモニウム MP−B:アセトニトリル カラム:Xterra(150*19mm、10u) sun法:T/%B 0/25、1/25、6/65、13/65、13.10/100、16/100、16.10/25、19/25 流量:17ml/分 溶解度:ACN+THF+MEOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.423mmol、収率42.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):494.1[M+H]
+、Rt=8.46分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.53(s,1H),8.89(d,J=5.04Hz,1H),8.54−8.47(m,2H),8.41(d,J=5.26Hz,1H),8.22(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),8.00(s,1H),7.70(d,J=8.11Hz,1H),7.62(s,1H),7.54(d,J=7.89Hz,1H),7.32−7.27(m,1H),5.74(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.37−3.16(m,3H),3.07(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.46−2.32(m,1H),2.13(dt,J=14.09,6.88Hz,1H).
【0924】
実施例334
(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化598】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(8g、31.7mmol)のテトラヒドロフラン(600mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(5.65g、19.02mmol)およびDIPEA(28mL、159mmol)を窒素下0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(8.33g、47.6mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC:10%MeOH/酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を室温に冷却させ、冷水(150mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、ヘキサン中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(6g)が得られた。これを酢酸エチル(800mL)に溶解し、Silicycleパラジウム捕捉剤(3g)を添加し、50℃で4時間攪拌した。混合物をceliteパッドを通して濾過し、熱酢酸エチル(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、Pdを含まない(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(5.5g、12.12mmol、収率38.2%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):454.22[M+H]
+、R
t=1.53分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.65(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.47−8.52(m,1H),8.38(dd,J=5.26,0.66Hz,1H),8.17−8.23(m,1H),7.72(dd,J=5.15,1.64Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.43−7.52(m,2H),7.20(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.72(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.15−3.37(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.56(s,3H),2.36(dddd,J=14.00,9.89,5.92,3.95Hz,1H),2.05−2.16(m,1H).
【0925】
実施例335
(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化599】
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(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(100mg、0.221mmol)のジエチルエーテル(10mL)中攪拌溶液に、0℃でエーテル中2M HCl(2.5mL、0.221mmol)を2分の期間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC:10%MeOH/DCM、Rf:0.2)。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた固体化合物をn−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の化合物(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(84mg、0.171mmol、収率78%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):454.22[M+H]
+、R
t=1.52分。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δppm 8.93(d,J=6.14Hz,1H),8.69(s,1H),8.59(d,J=5.92Hz,1H),8.45(d,J=6.14Hz,1H),8.32(d,J=8.11Hz,1H),8.14(d,J=8.11Hz,1H),8.04(s,1H),7.96(s,1H),7.78(d,J=6.14Hz,1H),5.88(d,J=5.70Hz,1H),4.06−3.98(m,4H),2.95(s,3H),2.84−2.71(m,2H),2.67(s,3H),2.59(dt,J=14.31,6.99Hz,1H).
【0926】
実施例336
(4R)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化600】
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(4R)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.997mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(313mg、1.496mmol)およびK
3PO
4(635mg、2.99mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)(73.0mg、0.100mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。(TLC:EtOAc中10%MeOH、Rf:0.7)。1,4−ジオキサン溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ:溶離液:2%MeOH/DCM)によって精製すると、所望の生成物(4R)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.550mmol、収率55.1%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):454.22[M+H]
+、R
t=1.52分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.66(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.49(s,1H),8.38(d,J=5.26Hz,1H),8.19(d,J=1.32Hz,1H),7.72(dd,J=5.26,1.75Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.52−7.45(m,2H),7.21(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.72(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.36−3.14(m,3H),3.04(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.56(s,3H),2.42−2.30(m,1H),2.11(dt,J=14.09,7.10Hz,1H).
【0927】
実施例337
(4S)−N−(4−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化601】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、0.990mmol)の1,4−ジオキサン(20.0mL)および水(5.0mL)中脱気溶液に、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール(334mg、1.484mmol)、Na
2CO
3(315mg、2.97mmol)およびPd(TPP)
4(57.2mg、0.049mmol)を添加し、反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.3)。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ、石油エーテル中40%酢酸エチルで溶出)、引き続いて分取HPLC(カラム:Xbridge C18(50x19mm)5μ;移動相−A:10M重炭酸アンモニウム;移動相−B:アセトニトリル;方法(T/%B):0/20、/10/55;流量:17ml/分;溶解度:アセトニトリル+MeOH+THF+TFA)によって精製すると、(4S)−N−(4−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.372mmol、収率37.6%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):524.13[M+H]
+、Rt=2.54分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.47(s,1H),8.87(d,J=5.26Hz,1H),8.48(s,1H),8.41(d,J=0.88Hz,1H),8.33(d,J=5.26Hz,1H),8.22(dd,J=5.15,1.64Hz,1H),8.05(s,1H),7.68(d,J=7.89Hz,1H),7.53(d,J=7.89Hz,1H),7.14(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.73(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.36−3.15(m,3H),3.05(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.76(s,3H),2.37(qd,J=9.90,4.28Hz,1H),2.12(dt,J=14.14,7.18Hz,1H).
【0928】
実施例338
(4S)−N−(4−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化602】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、室温でTEA(0.829mL、5.94mmol)およびトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を添加し、45分間攪拌した。次いで、4−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(287mg、1.783mmol)を室温で反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:5%MeOH/DCM。R
f値:0.3、UV)。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(条件:MP−A:10Mm重炭酸アンモニウム(水溶液)、MPB:アセトニトリル、カラム:Atlantis T3(250*19mm*5u)、方法:0/35、11/35、11.1/100、15/100、15.1/35、19/35、流量:16ml/分、溶解度:ACN+THF+MeOH+DMSO)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)カルボキサミド(60mg、0.133mmol、収率11.15%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):440.21[M+H]
+、R
t=1.42分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.57(s,1H),8.66(s,1H),8.60(d,J=5.26Hz,1H),8.49−8.39(m,2H),8.25(s,1H),7.96(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.85−7.79(m,2H),7.72(d,J=7.89Hz,1H),7.56(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.54(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.17−3.06(m,3H),2.98(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.64(m,3H),2.36−2.20(m,1H),1.98(dt,J=13.70,6.96Hz,1H).
【0929】
実施例339
(4S)−N−(5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化603】
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(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.886mmol)、Na
2CO
3(282mg、2.66mmol)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(277mg、1.329mmol)の1,4−ジオキサン(28mL)および水(7.00mL)中脱気溶液に、室温でPd(Ph
3P)
4(51.2mg、0.044mmol)を添加し、反応混合物を75℃で16時間攪拌した。(TLC系10%MeOH/酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水および食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:2%MeOH/EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.262mmol、収率29.6%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):453.29[M+H]
+、R
t=1.34分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.13(s,1H),8.68(d,J=5.04Hz,1H),8.46(d,J=1.75Hz,1H),8.38(q,J=2.41Hz,2H),7.81(d,J=0.66Hz,1H),7.67(d,J=7.02Hz,1H),7.60(s,1H),7.54−7.48(m,2H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),5.70(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.96(s,3H),3.35−3.16(m,3H),3.04(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.67(s,3H),2.28−2.44(m,1H),2.11(dt,J=14.09,6.88Hz,1H).
【0930】
実施例340
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化604】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.387mmol)のテトラヒドロフラン(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、室温でTEA(0.967mL、6.94mmol)、トリホスゲン(412mg、1.387mmol)を添加し、45分間攪拌した。次いで、3−(2−アミノピリジン−4−イル)オキサゾリジン−2−オン(373mg、2.081mmol)を室温で反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:5%MeOH/DCM。R
f値:0.3、UV)。反応混合物を室温に冷却させ、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(条件:MP A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP B:アセトニトリル、カラム:Kromosil C18(250*21.2)mm 10u、方法:T/%B=0/40、12/40、12.5/100、16/100、16.5/40、流量:20ml/分、溶解度:アセトニトリル+THF+水)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(54mg、0.117mmol、収率8.47%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):458.26[M+H]
+、R
t=1.48分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.65(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.30(d,J=5.70Hz,1H),8.20(s,1H),8.06(d,J=1.75Hz,1H),7.80(dd,J=5.81,2.08Hz,1H),7.71(d,J=4.17Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),5.68(dd,J=5.70,3.29Hz,1H),4.53(t,J=8.00Hz,2H),4.15(t,J=8.00Hz,2H),3.40−3.13(m,3H),3.02(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.74(s,3H),2.44−2.21(m,1H),2.09(dt,J=13.98,6.71Hz,1H).
【0931】
実施例341
(4S)−N−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化605】
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(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.886mmol)、Na
2CO
3(282mg、2.66mmol)、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(295mg、1.329mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中脱気溶液に、室温でPd(Ph
3P)
4(51.2mg、0.044mmol)を添加し、再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で15時間攪拌した。(TLC系:ジクロロメタン中10%メタノール、Rf:0.2)。反応混合物を室温に冷却し、ジオキサン溶媒を反応混合物から蒸発させて残渣を得て、水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:石油エーテル中90%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(195mg、0.417mmol、収率47.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):467.1[M+H]
+、R
t=3.27。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.12(s,1H),8.66(d,J=5.04Hz,1H),8.42(d,J=2.41Hz,1H),8.38(d,J=1.97Hz,1H),8.31(t,J=2.08Hz,1H),7.65(d,J=7.89Hz,1H),7.60(s,1H),7.53−7.49(m,2H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.89(s,3H),3.34−3.15(m,3H),3.04(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.66(s,3H),2.42(s,3H),2.40−2.31(m,1H),2.11(dt,J=14.31,7.43Hz,1H).
【0932】
実施例342
(4S)−N−(4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化606】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.783mmol)のテトラヒドロフラン(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.243mL、8.92mmol)およびトリホスゲン(529mg、1.783mmol)を添加し、45分間攪拌した。次いで、4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−アミン(345mg、2.140mmol)を28℃で反応混合物に添加し、80℃で4時間攪拌した。(TLC系:5%MeOH/DCM。R
f値:0.3、UV)。反応混合物を室温に冷却させ、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(条件:MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル、カラム:kromasil(2150*21.1mm)5μ、方法:0/10、1/10、10/55、流量:17ml/分、溶解度:CAN+MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)カルボキサミド(175mg、0.398mmol、収率22.32%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):440.22[M+H]
+、R
t=1.60分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.83(s,1H),9.03(d,J=1.10Hz,1H),8.81(d,J=1.53Hz,1H),8.61(t,J=5.81Hz,2H),8.21(s,1H),8.07(d,J=1.32Hz,1H),7.95(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.87−7.79(m,1H),7.79−7.62(m,1H),5.54(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.28−3.19(m,1H),3.18−3.06(m,3H),2.99(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.62(s,3H),2.48−2.20(m,1H),2.09−1.85(m,1H).
【0933】
実施例343
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化607】
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(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.108mmol)、K
3PO
4(705mg、3.32mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール(374mg、1.662mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中脱気溶液に、室温でPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(136mg、0.166mmol)を添加した。次いで、反応混合物を再び5分間脱気し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:10%MeOH/DCM、Rf:0.2)。反応混合物を室温に冷却し、反応混合物を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、石油エーテル中80%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(190mg、0.393mmol、収率35.4%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):470.24[M+H]
+、R
t=1.59分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.21(s,1H),8.69(d,J=5.04Hz,1H),8.52−8.43(m,3H),7.88(s,1H),7.66(d,J=7.89Hz,1H),7.58(s,1H),7.51(dd,J=5.15,1.21Hz,1H),7.39(d,J=7.89Hz,1H),5.70(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.15−3.36(m,3H),3.04(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.76(s,3H),2.67(s,3H),2.36(qd,J=10.01,4.17Hz,1H),2.11(dt,J=13.98,6.93Hz,1H).
【0934】
実施例344
(4S)−N−(4−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化608】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(450mg、1.783mmol)のテトラヒドロフラン(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.243mL、8.92mmol)およびトリホスゲン(529mg、1.783mmol)を添加し、室温で45分間攪拌した。次いで、4−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(345mg、2.140mmol)を室温で反応混合物に添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:5%MeOH/DCM。R
f値:0.3、UV)。反応混合物を室温に冷却させ、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(分取HPLC方法:MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル、カラム:kinetex C8(150*30)mm、5u、方法:0/10、1/10、8/40、12/40、12.1/100、15/100、15.1/10、流量:30ml/分、溶解度:アセトニトリル+THF+メタノール+DMSO+DMSO+ギ酸)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(102mg、0.221mmol、収率12.38%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):440.2[M+H]
+、R
t=3.71分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 14.52(s,1H),13.63(s,1H),8.84(d,J=0.88Hz,1H),8.70−8.55(m,1H),8.54−8.38(m,1H),8.37−8.35(d,1H)8.25(s,1H),7.95(dd,J=5.37,1.43Hz,1H),7.86−7.77(m,1H),7.77−7.64(m,2H),5.54(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.18−3.05(m,3H),2.98(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.78−2.52(m,3H),2.48−2.36(m,1H),2.07(s,1H).
【0935】
実施例345
(4S)−N−(5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化609】
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(4S)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(350mg、0.776mmol)、Na
2CO
3(247mg、2.327mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(243mg、1.163mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(4mL)中脱気溶液に、室温でPd(Ph
3P)
4(44.8mg、0.039mmol)を添加し、再び5分間脱気した。次いで、得られた反応混合物を15時間80℃に攪拌した。(TLC系:10%MeOH/DCM、Rf:0.3)、反応混合物を室温に冷却させ、有機溶媒を反応混合物から蒸発させ、得られた残渣を水で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(2×5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗物質を得た。粗化合物を分取HPLC(条件:MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル、カラム:sunfire C8(150*19)mm、10u 方法:0/10、1/10、10/45、流量:18ml/分、溶解度:メタノール+CAN+THF)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(68mg、0.149mmol、収率19.17%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):454.1[M+H]
+、Rt=3.39分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.24(s,1H),8.69(d,J=5.26Hz,1H),8.58(d,J=1.75Hz,1H),8.52(d,J=2.19Hz,1H),8.48−8.44(m,1H),7.66(d,J=7.89Hz,1H),7.59(s,1H),7.52(d,J=5.26Hz,1H),7.39(d,J=7.89Hz,1H),7.33(s,1H),5.71(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),3.37−3.15(m,3H),3.05(dd,J=12.17,3.40Hz,1H),2.68(s,3H),2.56(s,3H),2.37(qd,J=9.79,4.38Hz,1H),2.11(dt,J=14.36,7.07Hz,1H).
【0936】
実施例346
(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化610】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.387mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)中攪拌溶液に、密閉管中、窒素雰囲気下、室温でトリホスゲン(247mg、0.832mmol)、DIPEA(1.211mL、6.94mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン(365mg、2.081mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。(TLC系10%MeOH/酢酸エチル、Rf:0.1)。反応混合物を室温に冷却させ、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:50%EtOAc/石油エーテル)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(140mg、0.307mmol、収率22.11%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):454.19[M+H]
+、Rt=1.44分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.75(s,1H),8.59(dd,J=12.06,5.26Hz,2H),7.95(s,1H),7.90−7.84(m,2H),7.76(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),7.64(d,J=7.89Hz,1H),7.45(d,J=7.89Hz,1H),7.08(d,J=5.26Hz,1H),5.78(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.95(s,3H),3.34−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.61(s,3H),2.43−2.26(m,1H),2.11(dt,J=14.03,7.02Hz,1H).
【0937】
実施例347
(4S)−N−(1−メチル−5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化611】
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(4S)−N−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、1.454mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(456mg、2.181mmol)の1,4−ジオキサン(24mL)および水(6mL)中攪拌溶液に、K
3PO
4(926mg、4.36mmol)を添加した。得られた反応混合物を窒素で15分間脱気した。次いで、PdCl
2(dppf)(106mg、0.145mmol)を反応混合物に添加し、再び5分間脱気した。得られた反応混合物を100℃で18時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f:0.6)。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ 溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製すると、粘着性固体が得られた。粘着性固体をEtOH(1mL)およびジエチルエーテル(15mL)で洗浄し、濾過し、よく乾燥させると、所望の生成物(4S)−N−(1−メチル−5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(95mg、0.188mmol、収率12.94%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):484.24[M+H]
+、R
t=1.51分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ12.46(s,1H),8.61−8.53(m,2H),8.09(dt,J=1.9,0.8Hz,1H),7.69−7.65.(d,J=5.6Hz,1H),7.61−7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.43−7.31(m,2H),7.07(s,1H),5.70(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.64(s,3H),3.35−3.13(m,3H),3.00(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.69(s,3H),2.49(s,3H),2.39−2.34(dddd,J=13.9,10.0,6.0,4.0Hz,1H),2.16−2.05(dt,J=14.2,7.3Hz,1H).
【0938】
実施例348
(4S)−N−プロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成。
【化612】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.655mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(0.548mL、3.93mmol)およびトリホスゲン(194mg、0.655mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、プロパン−1−アミン(77mg、1.310mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。(TLC系:DCM中5%MeOH、Rf:0.5)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(25mL)とEtOAc(70mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、溶出液:ジクロロメタン中3%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−プロピル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(130mg、0.322mmol、収率49.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):391.07[M+H]
+、Rt=2.47分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.67−10.20(m,1H),8.04(s,1H),7.94(d,J=7.67Hz,1H),7.69−7.65(m,1H),7.62−7.52(m,2H),7.27(s,1H),5.65(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.41(m,2H),3.30(m,3H),2.95(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.45(m,1H),2.09(m,1H),1.76−1.74(m,2H),0.94(t,J=7.45Hz,3H).
【0939】
実施例349
(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化613】
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(4R)−7−クロロ−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(3g、9.50mmol)の1,4−ジオキサン(80mL);水(20mL)中攪拌および脱気溶液に、室温で(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(1.952g、14.25mmol)およびK
3PO
4(6.05g、28.5mmol)を添加した。次いで、反応混合物を15分間攪拌し、再びアルゴンで15分間脱気し、引き続いてx−phos(1.812g、3.80mmol)およびPd
2(dba)
3(1.740g、1.900mmol)を添加し、110℃で3時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAc、Rf:0.2)。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、氷水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中2%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(4R)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(2g、5.37mmol、収率56.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):373.07[M+H]
+、R
t=1.14分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.07(s,1H),8.70−8.62(m,2H),8.32(dd,J=4.71,1.43Hz,1H),8.20−8.09(m,1H),7.65(d,J=7.89Hz,1H),7.59(s,1H),7.50(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.38(d,J=7.89Hz,1H),7.30−7.23(m,1H),5.70(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.34−3.16(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.68(s,3H),2.35(dddd,J=14.14,9.92,5.86,4.06Hz,1H),2.15−2.05(m,1H).
【0940】
実施例350
(4S)−N−シクロペンチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化614】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300.0mg、0.983mmol)のTHF(20mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(0.685mL、4.91mmol)、トリホスゲン(292mg、0.983mmol)を添加し、45分間攪拌し、次いで、シクロペンタンアミン(0.291mL、2.95mmol)を添加し、反応物を9時間75℃に加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、固体を濾過し、濾液を水(5mL)で洗浄し、EtOAc(2×15mL)に抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中20〜30%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−N−シクロペンチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(138.4mg、0.331mmol、収率33.7%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):417.24[M+H]
+、R
t=2.66分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.37(br d,J=6.14Hz,1H),8.02(s,1H),7.94(d,J=7.89Hz,1H),7.70−7.65(m,1H),7.62−7.52(m,2H),7.23(d,J=7.89Hz,1H),5.66(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),4.23(sxt,J=6.88Hz,1H),3.30−3.06(m,3H),2.94(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.26(dddd,J=13.98,9.98,5.97,4.06Hz,1H),2.10−1.99(m,3H),1.59−1.72(m,4H),1.56−1.44(m,2H).
【0941】
実施例351
GSK3493927A
(4S)−N−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化615】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中懸濁液に、窒素雰囲気下0℃でTEA(1.370mL、9.83mmol)およびトリホスゲン(486mg、1.638mmol)を窒素下で添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。この得られた反応混合物に、3−アミノプロパン−1−オール(246mg、3.28mmol)のTHF(5mL)中溶液を室温で添加した。この添加後、反応混合物を70℃で16時間攪拌した。(TLC:5%MeOH−DCM、Rf値:0.5)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:2%MeOH−DCM)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.437mmol、収率26.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):407.09[M+H]
+、Rt=1.95分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ10.38−10.13(m,1H),8.23−8.13(m,2H),7.88−7.68(m,2H),7.66−7.54(m,2H),5.41(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.43(t,J=5.15Hz,1H),3.51−3.31(m,4H),3.20−3.02(m,2H),2.99−2.87(m,2H),2.18(dddd,J=13.73,9.95,5.92,3.73Hz,1H),1.82(dt,J=13.98,7.15Hz,1H),1.69(quin,J=6.69Hz,2H).
【0942】
実施例352
(4S)−N−シクロヘキシル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化616】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300.0mg、0.983mmol)のTHF(20.0mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(0.685mL、4.91mmol)、トリホスゲン(292mg、0.983mmol)を添加し、45分間攪拌し、次いで、シクロヘキサンアミン(0.339mL、2.95mmol)を添加し、反応物を6時間75℃に加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、固体を濾過し、濾液を水(5mL)で洗浄し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中20〜30%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−N−シクロヘキシル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(221.9mg、0.515mmol、収率52.4%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):431.25[M+H]
+、R
t=2.82分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.32(br d,J=7.23Hz,1H),8.05(s,1H),7.94(d,J=7.89Hz,1H),7.70−7.66(m,1H),7.62−7.52(m,2H),7.28−7.25(m,1H),5.65(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.80−3.72(m,1H),3.30−3.06(m,3H),2.94(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.40−2.26(m,1H),2.09−1.98(m,3H),1.77−1.62(m,3H),1.44−1.31(m,3H),1.29−1.10(m,2H).
【0943】
実施例353
(4S)−N−(tert−ブチル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化617】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.310mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、0℃でトリエチルアミン(1.096mL、7.86mmol)、トリホスゲン(0.389g、1.310mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌し、2−メチルプロパン−2−アミン(0.275mL、2.62mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAc。Rf値:0.5)、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:5%MeOH/CH2Cl2)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(tert−ブチル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(180mg、0.436mmol、33.3%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):405.11[M+H]
+、Rt=2.67分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 10.17(s,1H),8.08−8.16(m,2H),7.70−7.83(m,2H),7.60(d,J=7.89Hz,1H),7.50(d,J=7.89Hz,1H),5.41(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),3.01−3.16(m,2H),2.86−2.97(m,2H),2.12−2.21(m,1H),1.75−1.85(m,1H),1.28(s,9H).
【0944】
実施例354
(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化618】
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(4S)−N−(4−クロロピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(700mg、1.716mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(5.00mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(70.1mg、0.086mmol)、K
3PO
4(1093mg、5.15mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(466mg、2.231mmol)を添加し、70℃で3時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール、Rf値:0.4)。反応混合物に水(10.0mL)を添加し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を分取HPLC(カラム:KROMASIL PHENYL(150*25)mm*10u;MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル;方法:00/30、13.5/30、14/100、18/100、18.5/30;流量:25ml/分;温度:周囲;溶解度:アセトニトリル+THF+水)によって精製すると、(4S)−N−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.258mmol、収率15.04%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):455.19[M+H]
+、Rt=1.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm:13.87(s,1H),8.69(d,J=5.04Hz,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),7.89(s,1H),7.81−7.76(m,1H),7.71(s,1H),7.64(d,J=7.89Hz,1H),7.48(d,J=7.89Hz,1H),7.23(d,J=5.04Hz,1H),5.79(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.33−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.17,3.18Hz,1H),2.65(s,3H),2.59(s,3H),2.39−2.30(m,1H),2.11(dt,J=14.47,7.45Hz,1H).
【0945】
実施例355
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−モルホリノピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化619】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)およびトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を窒素雰囲気下室温で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、4−モルホリノピリジン−2−アミン(320mg、1.783mmol)を反応混合物に加え、70℃で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)とEtOAc(3×30mL)に分配した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中20%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−モルホリノピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(145mg、0.312mmol、収率26.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):458.29[M+H]
+、R
t=1.23分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.40(s,1H),8.61(d,J=5.2Hz,1H),8.24(d,J=1.8Hz,1H),8.09(d,J=6.0Hz,1H),7.79(d,J=2.4Hz,1H),7.75−7.68(m,1H),7.61(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=7.9Hz,1H),6.45(dd,J=6.0,2.5Hz,1H),5.68(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.88−3.80(m,4H),3.40−3.32(m,4H),3.32−3.20(m,2H),3.24−3.13(m,1H),3.01(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.73(s,3H),2.40−2.26(m,1H),2.08(dt,J=14.9,7.7Hz,1H).
【0946】
実施例356
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化620】
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(4S)−N−(4−クロロピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(600mg、1.471mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(430mg、2.207mmol)およびK
3PO
4(937mg、4.41mmol)の1,4−ジオキサン(30.00mL)、水(7.50mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(120mg、0.147mmol)を添加し、再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で15時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール。R
f値:0.2)。反応物を室温に冷却させ、有機溶媒を蒸発させ、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:酢酸エチル中2%メタノール)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(オキサゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(320mg、0.710mmol、収率48.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):441.23[M+H]
+、Rt=1.30分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.91(s,1H),8.74(dd,J=5.1,0.6Hz,1H),8.64(d,J=5.2Hz,1H),8.05(d,J=0.5Hz,1H),7.90−7.76(m,2H),7.65(dd,J=8.0,0.6Hz,1H),7.48(dd,J=8.0,0.6Hz,1H),7.33−7.24(m,2H),5.79(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.35−3.12(m,3H),3.03(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.65(s,3H),2.35(dddd,J=14.1,9.9,6.0,4.0Hz,1H),2.11(dt,J=14.6,7.4Hz,1H).
【0947】
実施例357
(4S)−N−(4−((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化621】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)およびトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を窒素下室温で添加し、室温で4時間攪拌した。次いで、4−((2S、6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−2−アミン(493mg、2.378mmol)を反応混合物に添加し、得られた反応混合物を70℃で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)とEtOAc(3×30mL)に分配した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中25%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.410mmol、収率34.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):486.33[M+H]
+、R
t=1.37分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.40(s,1H),8.60(d,J=5.3Hz,1H),8.25(d,J=1.8Hz,1H),8.07(d,J=6.0Hz,1H),7.78−7.68(m,2H),7.61(d,J=7.9Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),6.45(dd,J=6.0,2.5Hz,1H),5.69(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.81−3.64(m,4H),3.32−3.12(m,3H),3.01(dd,J=12.1,3.3Hz,1H),2.73(s,3H),2.61−2.51(m,2H),2.34(dddd,J=13.9,10.0,6.0,4.0Hz,1H),2.09(dt,J=14.3,7.8Hz,1H),1.28(d,J=6.2Hz,6H).
【0948】
実施例358
(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化622】
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(4S)−N−(4−クロロピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(200mg、0.490mmol)、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(109mg、0.490mmol)およびK
3PO
4(104mg、0.490mmol)の1,4−ジオキサン(30.00mL)、水(7.50mL)中脱気溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(400mg、0.490mmol)を添加し、再び5分間脱気した。次いで、反応混合物を80℃で15時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール。R
f値:0.2)。反応物を室温に冷却し、有機溶媒を蒸発させ、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:酢酸エチル中4%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(120mg、0.256mmol、収率52.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):468.30[M+H]
+、Rt=1.36分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.68(s,1H),8.58(dd,J=6.6,5.3Hz,1H),7.95(s,1H),7.85(s,1H),7.79(s,1H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),7.46(d,J=7.9Hz,1H),7.26(s,1H),7.09(d,J=5.2Hz,1H),5.79(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.88(s,3H),3.32−3.12(m,3H),3.02(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.64(s,3H),2.54(s,3H),2.35(ddt,J=14.3,10.0,4.7Hz,1H),2.11(dt,J=14.8,7.8Hz,1H).
【0949】
実施例359、実施例360
ピークI:(4S)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
ピークII:(4S)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化623】
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(4S)−N−(4−(2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(850mg、1.572mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、HCl(2mL、24.00mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で6時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f:0.5)、溶媒を蒸発させ、得られた残渣をNaHCO
3溶液で中和し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中6%MeOH)によって精製すると、ラセミ化合物(400mg)が得られた。ラセミ化合物をキラルSFC(条件:カラム/寸法:LuxAmylose−2(250×30)mm、5μ、%CO2溶媒:50.0%、%CO溶媒:50.0%(IPA100%)、合計流量:90.0g/分、背圧:100.0bar、UV:218nm、スタック時間:7.5分、負荷/注入:20.0mg、溶解度:IPA+DCM、機器の詳細:メーカ/モデル:Thar SFC−200(NEW−2))によって精製すると、ピーク−I:(4S)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(163mg、0.353mmol、収率22.48%収率)が灰白色固体、LCMS(m/z):461.35[M+H]
+、Rt=1.25分として、およびピークII:(4S)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブチル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(67mg、0.142mmol、収率9.03%)が黄色粘着性固体として得られた。LCMS(m/z):461.31[M+H]
+、Rt=1.25分。
ピーク−I:
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ13.52(s,1H),8.61(d,J=5.3Hz,1H),8.26(dd,J=5.0,0.8Hz,1H),8.20(d,J=1.8Hz,1H),8.13(s,1H),7.71(dd,J=5.4,1.8Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),6.89(dd,J=5.1,1.5Hz,1H),5.69(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.81−3.64(m,2H),3.49(dd,J=11.0,7.4Hz,1H),3.35−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.92−2.74(m,2H),2.73(s,3H),2.34(ddt,J=14.5,10.0,5.1Hz,1H),2.09(dt,J=14.5,7.4Hz,1H),1.88−1.77(m,2H).
ピーク−II:
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.52(s,1H),8.61(d,J=5.3Hz,1H),8.26(dd,J=5.0,0.8Hz,1H),8.20(d,J=1.8Hz,1H),8.13(s,1H),7.71(dd,J=5.4,1.8Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),6.89(dd,J=5.1,1.5Hz,1H),5.69(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.81−3.64(m,2H),3.49(dd,J=11.0,7.4Hz,1H),3.35−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.92−2.74(m,2H),2.73(s,3H),2.34(ddt,J=14.5,10.0,5.1Hz,1H),2.09(dt,J=14.5,7.4Hz,1H),1.88−1.77(m,2H).
【0950】
実施例361
(4S)−7−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化624】
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(4S)−7−クロロ−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(3g、9.50mmol)の1,4−ジオキサン(70mL)および水(24mL)中攪拌溶液に、N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(2.447g、10.45mmol)およびK
3PO
4(6.05g、28.5mmol)を添加し、20分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(0.435g、0.475mmol)およびX−phos(0.453g、0.950mmol)を反応混合物に添加し、再びさらに10分間脱気した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル:R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出し、合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、化合物をn−ヘキサン中70%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(1.47g、3.78mmol、収率39.8%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):388.13[M+H]
+、R
t=1.38分
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.69(s,1H),8.75(d,J=2.19Hz,1H),8.52(dd,J=8.77,2.63Hz,1H),8.43−8.29(m,1H),8.29−8.06(m,1H),7.68(t,J=7.84Hz,1H),7.52(d,J=7.89Hz,1H),7.33−7.19(m,1H),6.97(ddd,J=7.23,4.82,0.88Hz,1H),6.55(d,J=8.99Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.77(d,J=4.60Hz,1H),3.33−3.08(m,3H),3.06−2.94(m,4H),2.31(dddd,J=14.03,9.92,5.97,3.84Hz,1H),2.17−1.93(m,1H).
【0951】
実施例362
(4S)−N−(5−フルオロキナゾリン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化625】
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5−フルオロキナゾリン−4−アミン(250mg、1.532mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、0℃でNaH(201mg、4.60mmol)を添加し、10分間攪拌し、次いで、(1H−イミダゾール−1−イル)((4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)メタノン(612mg、1.532mmol)を添加し、反応物を60℃で12時間攪拌した(TLC溶出系:EtOAc中10%MeOH;R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(25mL)に抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(C−18逆相カラムを用いるGRACE、移動相A:水中0.1%ギ酸、B:MeOH、溶離液A中65%B)によって精製した。合わせた分画を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。水層をDCMで抽出し、分離したDCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(4S)−N−(5−フルオロキナゾリン−4−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(190mg、0.380mmol、収率24.77%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):495.08[M+H]
+、R
t=2.19分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.86(br d,J=4.60Hz,1H),9.13(s,1H),7.95(s,1H),7.76−7.88(m,2H),7.68−7.75(m,1H),7.66(d,J=7.89Hz,1H),7.60(d,J=7.89Hz,1H),7.32−7.42(m,2H),6.75−6.84(m,1H),5.78(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.17−3.38(m,3H),3.05(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.31−2.43(m,1H),2.13−2.24(m,1H).
【0952】
実施例363
(4S)−N−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化626】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.638mmol)のTHF(25mL)中攪拌溶液に、室温でトリエチルアミン(1.370mL、9.83mmol)、引き続いてトリホスゲン(486mg、1.638mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで、THF中2Mメタンアミン(2.457mL、4.91mmol)を添加し、反応物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ヘキサン中50%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(30mL)とEtOAc(2×35mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−N−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(161mg、0.444mmol、収率27.1%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):362.99[M+H]
+、R
t=2.19分
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.38(br d,J=3.51Hz,1H),8.06(s,1H),7.94(d,J=7.67Hz,1H),7.70−7.66(m,1H),7.63−7.58(m,1H),7.55(d,J=7.89Hz,1H),7.28(d,J=7.89Hz,1H),5.65(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.28−3.07(m,3H),3.01−2.92(m,4H),2.27(dddd,J=13.98,9.92,6.03,4.06Hz,1H),2.08−1.97(m,1H).
【0953】
実施例364
(4S)−N−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成
【化627】
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(4S)−N−(4−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化628】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.665mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(10mL)中攪拌溶液に、3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(207mg、0.997mmol)およびK
3PO
4(423mg、1.994mmol)を室温で添加し、15分間脱気した。次いで、Pd
2(dba)
3(60.9mg、0.066mmol)およびx−phos(63.4mg、0.133mmol)を反応混合物に添加し、再び10分間脱気し、次いで、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール、R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチル(3×30mL)に分配した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、石油エーテル中20%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、所望の化合物(4S)−N−(4−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(139mg、0.304mmol、収率45.7%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):453.21[M+H]
+、R
t=1.36分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.59(s,1H),10.35(br s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.44−8.16(m,3H),7.87(s,1H),7.73(d,J=3.95Hz,1H),7.63(d,J=8.11Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.10(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.72(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),3.36−3.16(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.76(s,3H),2.59(s,3H),2.42−2.29(m,1H),2.10(dt,J=14.03,7.02Hz,1H).
【0954】
実施例365
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化629】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.585mmol)のTHF(40mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下でトリエチルアミン(1.105mL、7.93mmol)およびトリホスゲン(470mg、1.585mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。これに、1−(2−アミノピリジン−4−イル)ピロリジン−2−オン(562mg、3.17mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f−:0.3、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチル(3×40mL)に分配した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、石油エーテル中25%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、所望の化合物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(287mg、0.625mmol、収率39.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):456.20[M+H]
+、R
t=1.40分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.59(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.29(d,J=5.92Hz,1H),8.21(s,1H),8.12(d,J=1.97Hz,1H),7.92(dd,J=5.70,2.19Hz,1H),7.71(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.48(d,J=8.11Hz,1H),5.69(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),3.96(t,J=7.13Hz,2H),3.35−3.13(m,3H),3.02(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.74(s,3H),2.65(t,J=8.11Hz,2H),2.40−2.28(m,1H),2.19(quin,J=7.62Hz,2H),2.13−2.02(m,1H).
【0955】
実施例366
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化630】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.665mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(6mL)中攪拌溶液に、1,3,5−トリメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(235mg、0.997mmol)およびK
3PO
4(423mg、1.994mmol)を室温で添加し、10分間脱気した。次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(54.3mg、0.066mmol)を反応混合物に添加し、再び5分間脱気した。反応混合物を16時間80℃に攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール、Rf:0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチル(3×30mL)に分配した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを用いて、石油エーテル中30%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、純粋な化合物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(238mg、0.494mmol、収率74.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):481.22[M+H]
+、R
t=1.55分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.57(s,1H),8.63(d,J=5.26Hz,1H),8.37(dd,J=5.04,0.66Hz,1H),8.24(s,1H),8.16(d,J=0.66Hz,1H),7.73(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),7.62(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),6.93(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.71(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.79(s,3H)3.36−3.13(m,3H),3.01(dd,J=12.06,3.29Hz,1H),2.76(s,3H),2.36(d,J=7.67Hz,7H),2.09(dt,J=14.25,7.34Hz,1H).
【0956】
実施例367
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【0957】
【化631】
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アルゴン下(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(450mg、0.997mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)および水(10mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(635mg、2.99mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール(358mg、1.296mmol)を添加し、室温で10分間攪拌し、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(81mg、0.100mmol)を添加し、80℃で3時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール、Rf値:0.4)。水(100mL)を反応混合物に添加し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(カラム:XBridge C−18(150*19)mm、5μ;移動相−A:0.1%ギ酸;移動相−B:アセトニトリル;流量:15mL/分;方法:0.1/37、1/37、10/37;溶解度:アセトニトリル+THF+MeOH)によって精製すると、(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(155mg、0.297mmol、収率29.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):521.22[M+H]
+、Rt=1.74分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.61(s,1H),8.63(d,J=5.48Hz,1H),8.41(s,1H),8.35(d,J=5.04Hz,1H),8.21(s,1H),8.00(s,1H),7.96(s,1H),7.73(br d,J=4.38Hz,1H),7.63(d,J=7.89Hz,1H),7.49(d,J=7.89Hz,1H),7.13(d,J=3.95Hz,1H),5.71(dd,J=5.70,3.07Hz,1H),4.75(q,J=8.26Hz,2H),3.36−3.12(m,3H),3.03(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.75(s,3H),2.36(qd,J=9.83,4.49Hz,1H),2.11(dt,J=14.20,7.26Hz,1H).
【0958】
実施例368
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化632】
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(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.189mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.829mL、5.94mmol)およびトリホスゲン(353mg、1.189mmol)を窒素下で添加し、室温で1時間攪拌した。これに、4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−アミン(388mg、2.378mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f−:0.4、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチル(3×30mL)に分配した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、石油エーテル中20%EtOAcで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(251mg、0.561mmol、収率47.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):442.3[M+H]
+、R
t=4.78分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.27(s,1H),8.60(d,J=5.3Hz,1H),8.28(s,1H),8.00(d,J=5.9Hz,1H),7.72(dd,J=5.5,1.8Hz,1H),7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.50−7.38(m,2H),6.19(dd,J=5.9,2.3Hz,1H),5.70(dd,J=6.0,3.2Hz,1H),3.39(q,J=6.2,4.8Hz,3H),3.26(s,1H),3.27−3.12(m,3H),3.00(dd,J=12.0,3.3Hz,1H),2.74(s,3H),2.32(dddd,J=14.0,10.0,6.2,4.2Hz,1H),2.15−1.97(m,5H).
【0959】
実施例369
(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化633】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.645mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(10mL)中攪拌溶液に、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(215mg、0.967mmol)およびK
3PO
4(411mg、1.934mmol)を室温で添加し、15分間脱気した。次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(52.6mg、0.064mmol)を添加し、5分間脱気し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル:Rf:0.3;UV活性)。反応物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水(50mL)溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、カラムを石油エーテル中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、純粋な化合物(4S)−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(101mg、0.208mmol、収率32.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):481.33[M+H]
+、R
t=1.70分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.72(s,1H),8.61(d,J=5.3Hz,1H),8.36−8.29(m,2H),8.22(d,J=1.7Hz,1H),7.76−7.70(m,1H),7.67(s,1H),7.38(d,J=0.7Hz,1H),7.06(dd,J=5.2,1.7Hz,1H),5.71(dd,J=6.1,3.1Hz,1H),3.88(s,3H),3.22−3.07(m,3H),3.02(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.75(s,3H),2.51(d,J=2.8Hz,6H),2.33(m,1H),2.13−2.00(m,1H).
【0960】
実施例370
(4S)−9−メチル−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化634】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−9−メチル−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.645mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(10mL)中攪拌溶液に、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(201mg、0.967mmol)およびK
3PO
4(411mg、1.934mmol)を室温で添加し、15分間脱気した。次いで、PdCl
2(dppf)−CH2Cl2付加物(52.6mg、0.064mmol)を添加し、さらに5分間脱気し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル:Rf:0.3;UV活性)。反応物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水(50mL)溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを使用し、カラムを石油エーテル中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、純粋な化合物(4S)−9−メチル−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(126mg、0.269mmol、収率41.8%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):467.29[M+H]
+;R
t=1.63分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ13.72(s,1H),8.64−8.57(m,1H),8.37(dd,J=1.6,0.8Hz,1H),8.30(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),8.21(d,J=1.5Hz,1H),7.91(d,J=0.8Hz,1H),7.85−7.80(m,1H),7.76−7.70(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.10(dd,J=5.2,1.6Hz,1H),5.70(dd,J=6.0,3.1Hz,1H),3.96(s,3H),3.22−3.08(m,3H),3.03(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),2.75(s,3H),2.51(s,3H),2.34(dq,J=13.3,6.5Hz,1H),2.08(dt,J=14.4,7.9Hz,1H).
【0961】
実施例371
(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化635】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−8−クロロ−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(270mg、0.455mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5ml、6.00mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f値:0.3)。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で塩基性化し、10%MeOH/DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗化合物をクロマトグラフィー(Grace機器、C−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸、B:アセトニトリル、生成物をA中60〜65%Bで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(220mg、0.393mmol、収率86%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):554.23[M+H]
+、Rt=1.84分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.67(s,1H),8.14(d,J=9.21Hz,2H),7.96(d,J=5.70Hz,1H),7.62(s,1H),7.13(d,J=1.75Hz,1H),6.95(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.63(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.82(q,J=8.33Hz,2H),4.47−4.43−(m,2H),4.27(br d,J=5.48Hz,1H),3.95−4.01(m,1H),3.62−3.69(m,2H),3.08−3.32(m,3H),3.03−2.96−(m,2H),2.38−2.26−(m,1H),2.09−2.00−(m,1H).
【0962】
実施例372
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化636】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(250mg、0.421mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCL水溶液(0.5ml、6.00mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、R
f値:0.3)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し、10%MeOH/DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗化合物をクロマトグラフィー(Grace機器、C−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸、B:アセトニトリル、生成物をA中59〜64%Bで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(210mg、0.374mmol、収率89%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):554.23[M+H]
+、Rt=1.84分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.67(s,1H),8.14(d,J=10.30Hz,2H),7.96(d,J=5.92Hz,1H),7.62(s,1H),7.12(d,J=1.75Hz,1H),6.95(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.63(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),4.82(q,J=8.33Hz,2H),4.40−4.51(m,2H),4.45(dd,J=4.82,1.75Hz,1H),3.99(t,J=4.71Hz,1H),3.59−3.75(m,2H),3.15−3.32(m,2H),3.07−3.14(m,1H),2.86−3.03(m,2H),2.25−2.39(m,1H),2.05(dt,J=14.52,7.54Hz,1H).
【0963】
実施例373
(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成:
【化637】
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(4S)−8−クロロ−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(60mg、0.102mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCL水溶液(1mL、32.9mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf値:0.25)。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(Grace機器、逆相C−18カラム、1%ギ酸水溶液中27%アセトニトリルで溶出)によって精製すると、(4S)−8−クロロ−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−7−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(32mg、0.058mmol、収率57.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):551.20[M+H]
+、Rt=1.99分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.74(s,1H),8.08(t,J=7.78Hz,1H),7.98(d,J=7.89Hz,1H),7.91−7.80(m,2H),7.69(s,1H),7.24−7.03(m,1H),6.81(dd,J=5.92,1.97Hz,1H),5.65(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.43(d,J=4.82Hz,2H),4.29(d,J=5.92Hz,1H),3.96(br d,J=5.26Hz,1H),3.70−3.46(m,2H),3.25(br dd,J=9.65,6.80Hz,2H),3.08−3.18(m,1H),3.07−2.94(m,1H),2.86(dd,J=7.02,6.14Hz,1H),2.29−2.39(m,1H),2.07(dt,J=14.47,7.02Hz,1H)
【0964】
実施例374
(4S)−N−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化638】
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アルゴン下(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.108mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)および水(10mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(705mg、3.32mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(320mg、1.440mmol)を添加し、室温で10分間攪拌し、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(90mg、0.111mmol)を添加し、80℃で3時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール、Rf値:0.5)。水(100mL)を反応混合物に添加し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、DCMに溶出)によって精製すると、(4S)−N−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(300mg、0.641mmol、収率57.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):467.25[M+H]
+、Rt=1.57分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.56(s,1H),8.62(d,J=5.26Hz,1H),8.38(dd,J=1.43,0.77Hz,1H),8.31(dd,J=5.26,0.66Hz,1H),8.26−8.15(m,1H),7.92(d,J=0.66Hz,1H),7.86(s,1H),7.72(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),7.63(d,J=8.11Hz,1H),7.49(d,J=8.11Hz,1H),7.25−7.03(m,1H),5.71(dd,J=5.81,3.18Hz,1H),4.23(q,J=7.38Hz,2H),3.35−3.16(m,3H),3.03(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.75(s,3H),2.44−2.24(m,1H),2.11(dt,J=14.31,7.43Hz,1H),1.59−1.53(m,3H).
【0965】
実施例375
(4S)−N−(4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化639】
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(4S)−N−(4−ブロモピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(650mg、1.440mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(419mg、2.160mmol)およびNa
2CO
3(458mg、4.32mmol)およびの1,4−ジオキサン(24mL)および水(6mL)中脱気溶液に、Pd(Ph
3P)
4(166mg、0.144mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:酢酸エチル中10%MeOH、R
f−0.4、UV活性)。1,4−ジオキサンを減圧下で蒸発させ、得られた残渣を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナを用いて、酢酸エチル中5%メタノールで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(150mg、0.333mmol、収率23.09%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):439.21[M+H]
+、R
t=1.33分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 13.50(s,1H),13.20(br s,1H),8.59(d,J=5.26Hz,1H),8.42−8.31(m,3H),8.25(s,1H),8.06−7.93(m,2H),7.81(d,J=8.11Hz,1H),7.75−7.66(m,1H),7.37(dd,J=5.15,1.43Hz,1H),5.54(dd,J=5.59,2.96Hz,1H),3.25−3.09(m,3H),2.98(dd,J=11.95,3.18Hz,1H),2.64(s,3H),2.35−2.18(m,1H),2.06−1.89(m,1H).
【0966】
実施例376
(4S)−N−(5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリダジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化640】
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(4S)−N−(5−クロロピリダジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンン−5(2H)−カルボキサミド(400mg、0.981mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中攪拌溶液に、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(308mg、1.471mmol)およびK
3PO
4(625mg、2.94mmol)を添加した。得られた反応混合物をアルゴンガスで15分間脱気した。これに、Pd(Ph
3P)
4(113mg、0.098mmol)を添加し、再び5分間脱気した。得られた反応混合物を100℃で18時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f−0.6、UV活性)。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、DCM中4%MeOHで溶出)、引き続いて分取HPLC(分取HPLC条件:MP−A:10mm重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリル カラム:Kinetex C8(150*30)mm*5u方法:「B」の%:0/10、9/50、9.5/100、13/100、13.5/50、15/50 流量:30ml/分 溶解度:ACN+THF+MeOH 温度:周囲)によって精製すると、所望の化合物(4S)−N−(5−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリダジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(124mg、0.271mmol、収率27.6%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):455.19[M+H]
+、R
t=1.38分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.65(s,1H),9.01(d,J=2.63Hz,1H),8.74(d,J=5.26Hz,1H),8.28(d,J=2.63Hz,1H),7.79(s,1H),7.70(d,J=7.89Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(d,J=5.26Hz,1H),7.42(d,J=7.89Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,3.29Hz,1H),3.33−3.16(m,3H),3.06(dd,J=12.28,3.29Hz,1H),2.72(s,3H),2.60(s,3H),2.45−2.29(m,1H),2.17−2.03(m,1H)
【0967】
実施例377
(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(オキサゾール−5−イル)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化641】
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(4S)−N−(5−クロロピリダジン−3−イル)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピンン−5(2H)−カルボキサミド(500mg、1.226mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中攪拌溶液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(359mg、1.839mmol)およびK
3PO
4(781mg、3.68mmol)を添加した。得られた反応混合物をアルゴンガスで15分間脱気した。これに、Pd(Ph
3P)
4(142mg、0.123mmol)を添加し、再び5分間脱気した。得られた反応混合物を100℃で18時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH、R
f−0.6、UV活性)。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、DCM中4%MeOHで溶出)、引き続いて分取HPLC(分取HPLC条件:MP−A:10mm重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B :アセトニトリル カラム:Kinetex C8(150*30)mm*5u方法:「B」の%:0/10、9/50、9.5/100、13/100、13.5/50、15/50 流量:30ml/分 溶解度:ACN+THF+MeOH 温度:周囲)によって精製すると、所望の生成物(4S)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(5−(オキサゾール−5−イル)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(49mg、0.111mmol、収率9.02%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):441.23[M+H]
+、R
t=1.32分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.68(s,1H),9.07(d,J=2.41Hz,1H),8.75(d,J=5.04Hz,1H),8.35(d,J=2.41Hz,1H),8.05(s,1H),7.96(s,1H),7.70(d,J=7.89Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(d,J=5.04Hz,1H),7.42(d,J=7.89Hz,1H),5.69(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.39−3.13(m,3H),3.07(dd,J=12.28,3.07Hz,1H),2.72(s,3H),2.50−2.29(m,1H),2.11(dt,J=14.25,7.13Hz,1H).
【0968】
(4S)−N−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(135mg、0.320mmol)のジエチルエーテル(10mL)中攪拌懸濁液に、0℃でジエチルエーテル中HCl(2M)(0.160mL、0.320mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール:R
f−0.1;UV活性)。次いで、反応混合物を減圧、窒素雰囲気下で濃縮して固体化合物を得た。固体化合物を水およびアセトニトリル(1:1)10mlに溶解し、減圧下で濃縮すると、純粋な化合物(4S)−N−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド、塩酸塩(120mg、0.256mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):423.04[M+H]
+、R
t=1.76分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ10.12(t,J=5.04Hz,1H),8.38(d,J=7.67Hz,1H),8.21(s,1H),7.97(d,J=7.89Hz,1H),7.89−7.71(m,3H),5.59(m,1H),3.68−3.27(m,8H),3.26−3.15(m,1H),2.47−2.30(m,1H),2.19−2.02(m,1H)
【0969】
実施例378
(4S)−N−(2−ヒドロキシエチル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化642】
[この文献は図面を表示できません]
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(0.3g、0.983mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.822mL、5.90mmol)およびトリホスゲン(0.292g、0.983mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、2−アミノエタノール(0.172mL、1.965mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル:R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を室温にさせ、水で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル DCM中5%メタノールで溶出)によって精製すると、所望の生成物(4S)−N−(2−ヒドロキシエチル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(186mg、0.467mmol、収率47.5%)が淡緑色ゴム状液体として得られた。LCMS(m/z):393.08[M+H]
+、R
t=1.89分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 10.34(d,J=10.52Hz,1H),8.31(s,1H),8.17(s,1H),7.84−7.76(m,1H),7.76−7.59(m,3H),5.48−5.40(m,1H),3.63−3.47(m,2H),3.45−3.30(m,2H),3.28−2.89(m,4H),2.30−2.08(m,1H),1.95−1.75(m,1H).
【0970】
実施例379
(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミドの合成
【化643】
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(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン(250mg、0.819mmol)のTHF(25mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(0.685mL、4.91mmol)、引き続いてトリホスゲン(243mg、0.819mmol)を添加し、30分間攪拌し、次いで、THF中2Mアンモニア(1.228mL、2.457mmol)を添加し、反応物を65℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ヘキサン中70%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(30mL)とEtOAc(2×35mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、(4S)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,4−ジヒドロ−1,4−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−カルボキサミド(225mg、0.644mmol、収率79%)を白色固体として得られた。LCMS(m/z):349.08[M+H]
+、R
t=1.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.23−10.02(m,1H),8.00(s,1H),7.94(d,J=7.89Hz,1H),7.69−7.65(m,1H),7.62−7.54(m,2H),7.29(d,J=7.89Hz,1H),5.63(dd,J=6.03,3.18Hz,1H),5.23(br s,1H),3.31−3.08(m,3H),2.96(dd,J=11.84,3.29Hz,1H),2.28(dddd,J=14.03,9.98,6.03,3.95Hz,1H),2.10−2.00(m,1H)
【0971】
実施例380
全長SIRT1製造
全長ヒトSIRT1(hSIRT1)タンパク質をHubbardら(2013)Science、339、1216に記載されているようにC末端His
6を用いて発現させ、精製した。各細胞ペーストを、氷上で完全なEDTAフリープロテアーゼ阻害剤カクテル錠剤(Roche)を補足した1000UのBenzonaseヌクレアーゼ(Sigma Aldrich)を含む緩衝液A(50mM Tris−HCl pH7.5、250mM NaCl、25mMイミダゾールおよび0.1mM TCEP)に再懸濁した。40Wで合計12分間の50%onおよび50%offのパルス超音波処理により、細胞を破壊した。不溶性破片を遠心分離により除去した。清澄化した上清を1mLのHisTrap FF Crudeカラム(GE Lifesciences)に直接ロードした。緩衝液Aで洗浄した後、SIRT1を緩衝液B(50mM Tris−HCl pH7.5、250mM NaCl、500mMイミダゾールおよび0.1mM TCEP)で溶出した。Hi−load Superdex 200 16/60カラム(GE Lifesciences)を用いて緩衝液C(50mMトリス−HCl pH7.5、300mM NaCl、0.1mM TCEP)中でサイズ排除クロマトグラフィーによりタンパク質をさらに精製した。BSAを標準として使用してBradfordアッセイによって酵素濃度を測定した。最終タンパク質純度をゲルデンシトメトリーによって評価した。タンパク質をLC/MSによって確認した。全てのタンパク質が純度90%超であった。
【0972】
実施例382
SIRT1脱アセチル化反応
SIRT1脱アセチル化反応を、連続的PNC1/GDH結合アッセイ(Smith,B.C.ら(2009)Anal Biochem 394、101)を用いてニコチンアミド産生または質量分析によりO−アセチルADPリボース(OAcADPr)産生(Hubbardら(2013)Science 339、1216)のいずれかを監視して、25℃で反応緩衝液(50mM HEPES−NaOH、pH7.5、150mM NaCl、1mM DTTおよび1%DMSO)中で行った。使用したPNC1/GDHカップリング系成分の最終濃度は、20ユニット/mLのウシGDH(Sigma−Aldrich)、1μMの酵母PNC1、3.4mMのα−ケトグルタル酸および220μMのNADHまたはNADPHであった。6.22mM
−1cm−1の減衰係数および0.81cmの経路長を使用して、340nmにおける吸光度を、使用した150μL反応物についての生成物濃度に変換した。OAcADPr産生を監視するアッセイを、0.05%BSAを含む反応緩衝液中で行い、最終濃度の1%ギ酸および5mMニコチンアミドを与える停止溶液で脱アセチル化反応をクエンチすることによって時点を取った。クエンチした反応物を1:1アセトニトリル:メタノールで5倍希釈し、5000×gで10分間回転させてタンパク質を沈殿させた後、エレクトロスプレーイオン化源を取り付けたABSciex API 4000質量分析計に結合したAgilent RapidFire 200ハイスループット質量分析システム(Agilent、Wakefield、MA)で分析した。p53ベースのAc−p53(W5)(Ac−RHKK
AcW−NH
2)およびTAMRA(Ac−EE−K(ビオチン)−GQSTSSHSK(Ac)NleSTEG−K(5TMR)−EE−NH
2)ペプチドを、それぞれAmerican Century PeptideおよびBiopeptide,Incから得た。第2の基質の固定した飽和濃度で1つの基質濃度を変化させることによって、基質K
M測定を行った。SIRT1活性化および阻害アッセイを、0.05%BSAを含む反応緩衝液中、25℃で実行し、OAcADPrアッセイを用いて分析した。基質の添加前に、酵素および化合物を20分間プレインキュベートした。全長hSIRT1の活性化スクリーニングのために、化合物を用量反応で2連に試験した。K
M調節活性化因子に対して感受性であるために、そのK
M値の約1/10の基質濃度を使用した。5つの化合物の用量依存性を試験し、活性化倍率データを式1
【数1】
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(v
x/v
0は、活性化因子(X)の存在下(v
x)対非存在下(v
0)の反応速度の比であり、RV
maxは、無限活性化因子濃度における相対速度であり、EC
50は、2分の1RV
maxをもたらすのに要する活性化因子の濃度であり、bはv
x/v
0の最小値である)
によって記載した。
【0973】
実施例283
生化学的活性
質量分析に基づくアッセイを使用して、SIRT1活性の調節因子を同定した。TAMRAに基づくアッセイは、以下のような20アミノ酸残基を有するペプチドを利用した:Ac−EE−K(ビオチン)−GQSTSSHSK(Ac)NleSTEG−K(5TMR)−EE−NH
2(配列番号1)(K(Ac)はアセチル化リジン残基であり、Nleはノルロイシンである)。ペプチドのC末端を発蛍光団5TMR(励起540nm/発光580nm)で標識した。ペプチド基質の配列は、いくつかの改変を有するp53に基づいていた。さらに、メチオニンが合成および精製中に酸化を受けやすいため、配列中に天然に存在するメチオニン残基をノルロイシンで置き換えた。Trpに基づくアッセイは、以下のようなアミノ酸残基を有するペプチドを利用した:Ac−R−H−K−K(Ac)−W−NH2(配列番号2)。
【0974】
TAMRAに基づく質量分析アッセイを、以下のように行った:0.5μMのペプチド基質および120μMのβNAD
+を、反応緩衝液(50mM Tris−酢酸塩pH8、137mM NaCl、2.7mM KCl、1mM MgCl
2、5mM DTT、0.05%BSA)中25℃で25分間、10nM SIRT1とインキュベートした。SIRT1タンパク質は、SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、次いで、これをBL21(DE3)細菌細胞で形質転換し、発現させることによって得た。試験化合物を種々の濃度でこの反応混合物に添加し、得られた反応物を監視した。SIRT1との25分間のインキュベーション後、10%ギ酸10μLを添加して反応を停止させた。得られた反応物を密閉し、後の質量分析のために凍結した。サーチュイン媒介性のNAD依存性脱アセチル化反応によって形成された脱アセチル化基質ペプチドの量(あるいは、生成されたO−アセチル−ADP−リボース(OAADPR)の量)を決定することによって、試験化合物を欠く対照反応物に対する、種々の濃度の試験化合物の存在下での相対的SIRT1活性の正確な測定が可能になった。
【0975】
Trp質量分析アッセイを以下のように行った。0.5μMのペプチド基質および120μMのβNAD
+を、反応緩衝液(50mM HEPES pH7.5、1500mM NaCl、1mM DTT、0.05%BSA)中25℃で25分間、10nM SIRT1とインキュベートした。SIRT1タンパク質は、SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、次いで、これをBL21(DE3)細菌細胞で発現させ、さら以下に詳細に記載するように精製することによって得た。試験化合物を種々の濃度でこの反応混合物に添加し、得られた反応物を監視した。SIRT1との25分間のインキュベーション後、10%ギ酸10μLを添加して反応を停止させた。得られた反応物を密閉し、後の質量分析のために凍結した。次いで、試験化合物を欠く対照反応物に対する、種々の濃度の試験化合物の存在下で、NAD依存性サーチュイン脱アセチル化反応によって形成されたO−アセチル−ADP−リボース(OAADPR)の量(あるいは、生成された脱アセチル化Trpペプチドの量)を測定することによって、相対的SIRT1活性を測定した。試験薬剤がSIRT1による脱アセチル化を活性化した程度を、EC
1.5(すなわち、試験化合物を欠く対照に対してSIRT1活性を50%増加させるのに必要な化合物の濃度)および最大活性化パーセント(すなわち、試験化合物について得られる対照(100%)に対する最大活性)によって表した。
【0976】
サーチュイン活性の阻害についての対照は、反応の開始時に陰性対照として500mMニコチンアミド1μL(例えば、最大サーチュイン阻害の測定を可能にする)を添加することによって行った。サーチュイン活性の活性化についての対照は、アッセイの線形範囲内の所与の時点での基質の脱アセチル化の量を決定するために、化合物の代わりにDMSO1μLを含む10nMのサーチュインタンパク質を用いて行った。この時点は試験化合物に使用されたものと同じであり、線形範囲内では、終点は速度の変化を表す。
【0977】
上記のアッセイのために、SIRT1タンパク質を発現させ、以下のように精製した。SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、BL21(DE3)に形質転換した。18℃で一晩N末端His−tag融合タンパク質として1mM IPTGを用いて誘導することによりタンパク質を発現させ、30000×gで回収した。細胞を、溶解緩衝液(50mM Tris−HCl、2mM Tris[2−カルボキシエチル]ホスフィン(TCEP)、10μMZnCl
2、200mM NaCl)中リゾチームによって溶解し、さらに完全溶解のために10分間超音波処理した。タンパク質をNi−NTAカラム(Amersham)で精製し、純粋なタンパク質を含有する分画をプールし、濃縮し、サイジングカラム(Sephadex S200 26/60 global)上に流した。可溶性タンパク質を含有するピークを回収し、イオン交換カラム(MonoQ)上に流した。勾配溶出(200mM〜500mM NaCl)によって、純粋なタンパク質が得られた。このタンパク質を濃縮し、透析緩衝液(20mM Tris−HCl、2mM TCEP)に対して一晩透析した。タンパク質を等分し、さらに使用するまで−80℃で凍結した。
【0978】
上記のアッセイを用いてSIRT1を活性化した式(I)のサーチュイン調節化合物を同定し、以下の表1に示す。EC
1.5値は、SIRT1の150%活性化をもたらす試験化合物の濃度を表す。式(I)の活性化化合物のEC
1.5値を、A(EC
1.5<1μM)、B(EC
1.51〜25μM)、C(EC
1.5>25μM)によって表す。最大活性化倍率パーセントをA(活性化倍率≧150%)またはB(活性化倍率<150%)によって表す。「NT」は試験していないことを意味し、「ND」は、測定不能を意味する。表中の化合物番号付けは化合物番号10で始まり、括弧番号付け(#)は
図4および実施例90〜106のSTAC番号付けシステムに対応する(すなわち、化合物番号68はSTAC1でもあるので68(1)、さらにSTAC:546(3)、444(4)、314(5)、816(7)、76(8)および81(9)として示される)。
【0979】
本発明の化合物は、Chem Axon(JChem−Excel)およびCambridge Soft(ChemDraw(商標))、それぞれの企業によって作成される2つの異なる化学図面および/または化学命名コンピュータプログラムによって作成される2つの異なる化学命名規約によって命名した。
【0980】
【表3】
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【0981】
実施例375
本発明は、細胞の寿命を増加させる、ならびにそれだけに限らないが、例えば、加齢またはストレス、糖尿病、肥満、神経変性疾患、心血管疾患、血液凝固障害、炎症、がんおよび/または潮紅ならびにミトコンドリア活性増加から利益を得る疾患または障害を含む種々の疾患および障害を治療および/または予防することにおいて有用であることが科学文献で知られているサーチュイン調節因子に関する。
【0982】
治療上の可能性に加えて、SIRT1活性および低分子サーチュイン調節因子による活性化の構造的および生物物理学的研究は、サーチュインの生物学的機能、サーチュイン活性化の作用機序の理解を促進し、新規サーチュイン調節因子を同定するアッセイの開発を助けるのに有用であるだろう。
【0983】
前記に基づいて、以下の参考文献をそれぞれ引用して、本発明の化合物のサーチュイン調節因子としての有用性、および以下の参考文献に例示または開示される種々の疾患との相互作用を証明する。
【0984】
1.Marcia C.HaigisおよびDavid A.Sinclair、Mammalian Sirtuins:Biological Insights and Disease Relevance、Annu Rev Pathol.2010;5:253〜295。
HaigisおよびSinclairは以下のように教示している:「老化は、複数の器官系の健康機能の低下を伴い、II型糖尿病、神経変性疾患、がんおよび心血管疾患などの疾患の発生率および死亡率の増加をもたらす。歴史的に、研究者は、より良い薬物を設計することを望んで、疾患の根本原因を特定するための戦略として、孤立した器官において個々の経路を調査することに焦点を当ててきた。酵母における老化の研究は、生物の寿命および全体的な健康を増加させる複数の経路に影響を及ぼす、サーチュインとして知られている保存された酵素のファミリーにつながった。10年前の最初の知られた哺乳動物サーチュイン、SIRT1の発見以来、サーチュインの酵素学、その調節、ならびに哺乳動物の生理学および寿命を広く改善するその能力に関する我々の理解に大きな進歩があった。この概説は、過去10年間の発見の進歩、および今後数年にわたってこの分野で直面する課題について要約し、議論するものである(要約、この文献中および参考文献を参照)。」
【0985】
2.Gizem Donmez1ら、SIRT1 and SIRT2:emerging targets in neurodegeneration、EMBO Mol Med(2013)5、344〜352。
Gizem Donmez1らは以下のように教示している:「サーチュインは、がん、糖尿病、心血管疾患および神経変性疾患などの加齢性疾患に対する保護効果を有することが知られているNAD依存性タンパク質脱アセチル化酵素である。哺乳動物では、細胞内局在および機能において多様性を示す7つのサーチュイン(SIRT1〜7)が存在する。SIRT1は、寿命延長とカロリー制限の関与との初期の関係のために広範に調査されてきたが、他のサーチュインの重要な生物学的および治療的役割は最近になって認識されてきた。ここでは、神経変性疾患におけるSIRT1およびSIRT2の潜在的な役割および効果を概説する。アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)およびハンチントン病(HD)を含む種々の神経変性疾患でのSIRT1およびSIRT2の異なる機能および標的について議論する。また、神経変性状態において考えられる影響によるニューロン分化におけるSIRT1の役割を網羅し、これらの障害におけるSIRT1およびSIRT2の潜在的治療価値についての見通しで結論づける(要約、この文献中およびその参考文献を参照)。」
【0986】
3.Brackeら、Targeted silencing of DEFB4 in a bioengineered skin−humanized mouse model for psoriasis:development of siRNA SECosome−based novel therapies;Exp Dermatol.2014年3月;23(3):199〜201.doi:10.1111/exd.12321。
特に、Brackeらは以下のように教示している。「乾癬は多種多様な臨床症状を示す複雑な炎症性皮膚疾患である。ヒトβデフェンシン−2(hBD−2)は、乾癬病変において高度に上方制御されており、疾患活性のバイオマーカーとして定義されている。我々は、乾癬についての生体工学的皮膚ヒト化マウスモデルにおいて、DEFB4−siRNAを含有するSECosomesの局所施用によってhBD−2を標的化することの潜在的利益を調査した。皮膚構造の正常化および皮膚コンパートメント中の血管の数および大きさの減少による、乾癬表現型の有意な改善が組織学的検査によって観察された。治療によって、トランスグルタミナーゼ活性、フィラグリン発現および角質層出現が正常な再生ヒト皮膚に見られるレベルと同様のレベルに回復する。SECosome技術の使用と併せた、乾癬に対する信頼できる皮膚ヒト化マウスモデルの利用可能性は、この疾患の潜在的な治療標的を同定するための貴重な前臨床的ツールを提供し得る。」
【0987】
4.Karline Guilloteauら、Skin Inflammation Induced by the Synergistic Action of IL−17A,IL−22 Recapitulates Some Features of Psoriasis Oncostatin M,IL−1a,and TNF−a、J Immunol 2010;184:5263〜5270。
Guilloteauらは以下のように教示している:「角化細胞は、環境および免疫細胞の刺激に応じた皮膚炎症の調節に重要な役割を果たす。これらの細胞は、自己分泌もしくは傍分泌様式で免疫細胞に、または直接攻撃者に作用することができる可溶性因子を産生する。角化細胞遺伝子発現に対する36種のサイトカインの活性のスクリーニングによって、IL−17A、IL−22、オンコスタチンM、TNF−αおよびIL−1aが皮膚炎症を誘発する強力なサイトカインとして同定された。これらの5種の炎症促進性サイトカインは、CXCL8およびb−デフェンシン2(BD2)の産生を相乗的に増加させた。さらに、ヒトの皮膚外植片に関する生体外研究によって、サイトカインの同じ組合せに応答したBD2、S100A7、およびCXCL8発現の上方制御が証明された。マウスにおけるこれらの5種のサイトカインのインビボ皮内注射は、好中球浸潤に関連するCXCL1、CXCL2、CXCL3、S100A9、およびBD3の発現を増加させた。我々は、定量的リアルタイムPCR分析を用いてこの相乗効果を確認および拡大し、9種のケモカインおよび12種の抗菌ペプチドの発現の増加を観察した。このサイトカイン組合せの存在下で刺激された角化細胞によるCXCL、CXCL5およびCXCL8の産生は、好中球の走化性活性の増加と関連していた。同様に、BD2、BD3およびS100A7の高い産生は、抗菌活性の増加と関連していた。最後に、この炎症性角化細胞のインビトロモデルで観察された転写プロファイルは、病変乾癬皮膚の1つと相関していた。我々の結果は、角化細胞上のIL−17A、IL−22、オンコスタチンM、TNF−αおよびIL−1aの重要な増強活性を証明している。これは、これらのサイトカインが過剰発現され、ケモカインおよび抗菌ペプチド産生の上方制御において重要な役割を果たすよう相乗作用し得る乾癬の文脈において特に興味深い。The Journal of Immunology、2010、184:5263〜5270(要約、この文献中および参考文献を参照)。」
【0988】
実施例376
アッセイの説明:
PBMCアッセイ
サーチュイン1(Sirt1)は、サイレントインフォメーションレギュレータ2(Sir2)のホモログであり、NAD依存性クラスIIIヒストン脱アセチル化酵素のメンバーである。Sirt1は、ヒストン、転写因子および非ヒストンタンパク質上のリジン残基を脱アセチル化する。Sirt1は、老化、細胞周期調節、アポトーシス、代謝調節および炎症に関与することが示されている。Sirt1の活性化は、核因子kB(NF−κB)転写を阻害し、TNFαのレベルを下方制御するNF−κB転写因子のRelA/p65サブユニットのリジン310で脱アセチル化を引き起こす。TNFαは、マクロファージおよび単球によって主に産生される多面発現性サイトカインである。TNFαは、乾癬を含む免疫防御および慢性炎症に密接に関与している。TNFαなどの1型サイトカインの発現は、乾癬性皮膚において増加することが知られており、乾癬の病因において重要な役割を果たす(Uyemura Kら、1993、J.Invest Dermatol、101、p701)。重要なことに、抗TNF剤が乾癬のために臨床的に使用されている。そのため、炎症細胞におけるTNFα発現の減少を誘導するSirt1活性化因子は、中等度から重度の乾癬患者において治療効果を有するはずである。
【0989】
末梢血単核球(PBMC)のリポ多糖(LPS)刺激に応答してTNFαの放出を阻害するSirt1の活性化因子を同定するためのPBMC/TNFα細胞に基づくアッセイを開発した。手短に言えば、PBMCをLPSによって刺激し、TNFα分泌の産生を増加させた。TNFαタンパク質レベルを、TNFαTRF(均一時間分解蛍光)キット(CisBio,Inc)によって測定した。細胞溶解およびTNFα検出を、製造業者の指示に従って行った。Sirt1活性化因子をLPSの存在下で試験してTNFα放出に対するその阻害効果を評価し、IC50を用量反応実験で決定した。
【0990】
βデフェンシン2(bD2)アッセイ
サーチュインは、広い生理学的機能を有し、関節リウマチおよびI型糖尿病を含むいくつかの自己免疫および代謝障害に関与しているNAD依存性脱アセチル化酵素のファミリーである。SIRT1の基質は多様であり、NFκB、AP−1、FOXOおよびp53などの先天性および適応免疫応答において十分に確立された役割を有する炎症成分を含む。
【0991】
乾癬は、遺伝的、自己免疫的、および環境的因子によって誘発される慢性炎症性皮膚障害である。病変は、表皮中の角化細胞の過剰増殖および炎症細胞の浸潤によって特徴づけられ、白い鱗屑によって覆われた慢性の赤斑をもたらす。以前の研究によって、SIRT1が、STAT3アセチル化の直接的阻害を介して、乾癬における重要なサイトカインであるIL−22の効果を妨げることができることが示された(Sestitoら、2011)。さらに、SIRT1過剰発現とレスベラトロール処理(SIRT1活性化)の両方が、角化細胞分化を誘導し得る(Blanderら、2009)。
【0992】
βデフェンシン2(bD2)は、メモリーT細胞、未成熟樹状細胞および好中球の化学誘引物質として作用する上皮から分泌され得る抗菌ペプチドである。よって、bD2は、皮膚の炎症反応の主要な部分である。bD2は、正常皮膚と比較して乾癬患者の病変表皮細胞において誘導されるだけでなく、乾癬患者における疾患重症度の血清バイオマーカーでもある(Jansenら、2009;Kamsteegら、2009)。さらに、最近の研究がβデフェンシン遺伝子のコピー数の増加と乾癬のリスクとの間の有意な関連を明らかにしたことから、bD2は乾癬と遺伝的に関連している可能性がある(Holloxら、2008)。注目すべきことに、bD2 siRNAの局所送達は、乾癬のための生体工学的皮膚ヒト化マウスモデルで、正常な皮膚構造およびタンパク質発現の回復をもたらした(Brackeら、2014)。
【0993】
乾癬性炎症を模倣するために作成されたインビトロ角化細胞炎症アッセイが以前に記載された(Guilloteauら、2010;Tengら2014)。これらの研究では、IL−1α、IL−17A、IL−22、OSMおよびTNFαのサイトカインカクテル(「M5」と呼ばれる)が、インビトロで初代ヒト角化細胞における「乾癬状」転写プロファイルを生成するよう相乗作用することが分かった。これらの研究において、bD2は、角化細胞炎症の誘発に対する最も強力な応答者の1つであった。
【0994】
そのため、このアッセイを、局所乾癬プログラムのためのSIRT1活性化因子化合物の有効性を評価するためにさらに開発した。具体的には、乾癬性炎症を誘発するためにインビトロでM5サイトカインの組合せで処理した不死化ヒト角化細胞株(HaCaT)を最適化した(上記参照)。48時間の時間枠で、bD2 ELISAアッセイ(Alpha Diagnostics)によって測定されるbD2分泌は、刺激されていない角化細胞と比較して有意に増加する。このbD2誘導を、乾癬性炎症を抑制することが知られている化合物の処理、または重要なことには、SIRT1活性化因子のサブセットを用いて抑制することができる。並行して、毒性がbD2応答において役割を果たすかどうかを決定するために、48時間アッセイの長さにわたる細胞毒性をCellTiter−Glo発光細胞生存度アッセイ(Promega)によって確認する。
【0995】
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【0996】
乾癬およびIL−17
乾癬は、遺伝的、環境的および免疫病理学的因子によって影響される多因子病因を有する慢性の再発性の炎症性自己免疫性皮膚障害である(Griffiths CEら、Lancet 2007;370:263〜71)。乾癬は、粘着性の銀白色鱗屑を有する盛り上がった境界がはっきりした楕円形紅斑の再発性エピソードを特徴とする。組織学的には、乾癬の顕著な特徴は、角化細胞の過剰増殖ならびに活性化T細胞、好中球および樹状細胞による真皮浸潤によって引き起こされる、乳頭間突起の強調を伴う、肥厚化有核角化細胞層の存在である(Schon MP N. Engl.J.Med.352:1899〜1912)。
【0997】
蓄積した証拠は、その特徴的サイトカインIL−17A、IL−17FおよびIL−22によって駆動される、Th17媒介疾患としての乾癬を示唆している。IL−22は角化細胞の増殖を誘導する一方、IL−17Aは角化細胞を刺激してケモカインならびに好中球、樹状細胞および自然リンパ球を含むさらなる炎症細胞を補充する他の炎症促進性媒介物質を分泌する(Martin DAら、J Invest Dermatol 2013;133:17〜26)。
【0998】
乾癬の媒介におけるIL−17経路の臨床的検証は、IL−17を標的とするモノクローナル抗体療法を用いる疾患の有意な改善を示すPh3研究の成功によって証明されている(Langleyら、NEJM 2014)。さらに、IL−17阻害後の乾癬病変における包括的転写プロファイリングは、非病変皮膚で観察されるのと同様のレベルまで、角化細胞および白血球サブセットからの複数の炎症因子を抑制した(Russellら、J Immunol 2014、192:3828〜3836)。まとめると、これらの知見は、乾癬の病因の媒介におけるIL−17の役割を支持している。
【0999】
方法(生体外皮膚アッセイ)
Th17サイトカインカクテルを使用する生体外ヒト皮膚外植片における皮膚常在免疫細胞の刺激は、Th17関連サイトカイン(IL−17A、IL−17FおよびIL−22)の劇的な上方制御をもたらし、乾癬についてのヒト組織ベースモデルとしてこのシステムを確立している。IL−17A、IL−17FおよびIL−22の発現を調節する試験化合物の能力を、Th17サイトカインカクテルによる刺激後の生体外皮膚培養法を用いて評価した。
【1000】
手短に言えば、腹壁形成手術から得た生体外ヒト皮膚を処理して脂肪を除去し、組織を約750ミクロンに皮膚分節化した。次いで皮膚分節化した皮膚を、抗生物質/抗真菌溶液を含有する室温PBS中でそれぞれ5〜10分の2回の連続すすぎで洗浄した。皮膚切片を、使い捨て単回使用生検パンチで直径10mmの丸い切片に切断し、次いで、これをCornification培地を用いて調製した64%のウシコラーゲン溶液(Organogenesis、番号200−055)30μlを含有する0.4μmのPCF膜トランスウェル(Millicell番号PIHP01250)の上部チャンバーに入れた。皮膚試料を加湿チャンバー中37℃で30分間コラーゲン溶液上に置いた。トランスウェル上の皮膚試料を6ウェルプレートに移し(1ウェル当たり1試料)、下部チャンバーを1ml完全培地(Cornification Media)で満たした。
【1001】
腹壁形成手術後1日目に、皮膚外植片をCornification培地で培養し、37℃で一晩培養した。具体的には、ヒト皮膚外植片(1条件当たりN=3)をTh17カクテル(CD3、1μg/ml、CD28、2μg/ml、IL−1b、10ng/ml、IL−6、5ng/ml、TGFb、1ng/ml、IL−21、10ng/ml、抗IL−4、1μg/mlおよび抗INFg、1μg/ml)で刺激した。1、3および10μMの試験化合物をTh17カクテルと同時に添加した。Th17活性化の24時間後に組織を回収し、qPCRを用いた転写産物定量化(IL−17A、IL−17F、IL−22)のためにRNAを単離した。
【1002】
QiagenのMini RNA Isolationキット(カタログ番号74106)を使用して約40mgの組織から全RNAを単離した。手短に言えば、組織を細かく刻み、1%の2−βーメルカプトーエタノールを補充したRLT緩衝液300μlを使用して、6300rpmで30秒間、2分間の氷休止を用いて10サイクルの間、Precellys−24機械でホモジナイズした。プロテイナーゼK 10μlを含有する水490μlをホモジネートに添加し、55℃で15分間消化した。消化した組織を10000Gで3分間遠心沈殿して細胞片をペレット化し、上清を、製造業者のプロトコルにしたがってQiagenのRNeasyミニカラムを用いてRNA単離に使用した。Nanodrop 2000を使用して全RNAを定量化し、Agilentバイオアナライザ(添付ファイル)で分析した。Invitrogen SuperScript VILO cDNA合成キット(番号11754−050)を使用して20μlのPCR容量でRNA1.4μgを鋳型として使用してcDNA鋳型を作製した。次いで、定量すべき各遺伝子のための特異的TaqManプローブを用いて、その後のqPCRのためにcDNAを1:25希釈した。Delta Delta CT式を用いて、目的の遺伝子発現のRNAレベルを計算した。
【1003】
同等物
本発明は、とりわけ、サーチュイン調節化合物、医薬組成物、方法またはその使用を提供する。本発明の特定の態様について論じてきたが、上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではない。本発明の多くの変形は、本明細書を検討すると、当業者に明らかになるだろう。本発明の全範囲は、特許請求の範囲を、その同等物の全範囲および明細書と共に、このような変形例と共に参照することによって決定されるべきである。