(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、式(I)の新規な置換架橋尿素類似体化合物またはその薬学的に許容可能な塩、対応する医薬組成物、調製方法、ならびに単独でまたは他の治療剤と組み合わせた、細胞の寿命を増加させるのに有用なサーチュイン調節因子としてのならびに限定されるものではないが、例えば、老化またはストレス、糖尿病、肥満、神経変性疾患、心血管疾患、血液凝固障害、炎症、癌および/または潮紅ならびにミトコンドリア活性増加から利益を得ると思われる疾患または障害を含む種々の疾患および障害を治療および/または予防することにおける前記化合物の使用に関する。
インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、代謝機能不全、糖尿病もしくはその合併症を治療する方法、またはインスリン感受性を高める方法であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物または請求項12もしくは13のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法。
SIRT1発現または活性の低下に起因する疾患または障害を治療する方法であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容可能な塩または請求項12もしくは13のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法。
SIRT1発現または活性の低下に起因する前記疾患または障害が、限定されるものではないが、老化またはストレス、糖尿病、代謝機能不全、神経変性疾患、心血管疾患、癌または炎症性疾患から選択される、請求項15に記載の方法。
老化またはストレス、糖尿病、代謝機能不全、神経変性疾患、心血管疾患、癌または炎症性疾患に関連する疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、炎症性腸疾患、骨粗鬆症、敗血症、関節炎、COPD、全身性エリテマトーデスおよび眼炎症から選択される、請求項16に記載の方法。
乾癬を治療する方法であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物または請求項12もしくは13に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法。
インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、糖尿病またはその合併症を患っているまたは罹患しやすい対象を治療するための、または対象におけるインスリン感受性を増加させるための療法における使用のための、請求項1〜11に記載の化合物。
【実施例】
【0335】
以下に示される実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を何ら限定することを意図しておらず、むしろ、本発明の化合物、組成物および方法または使用を調製および使用するための当業者への指針を提供することを意図している。
【0336】
本発明の特定の態様が記載されているが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更および修正を行うことができることを認識するだろう。
【0337】
本明細書中で使用される場合、これらのプロセス、スキームおよび実施例で使用される記号および慣習は、現代科学文献、例えばJournal of the American Chemical SocietyまたはJournal of Biological Chemistryで使用されるものと一致する。特に注記しない限り、L−配置であると推定されるアミノ酸残基を示すために、標準的な1文字または3文字の略語が一般に使用される。特に注記しない限り、全ての出発材料は商業的供給元から得たものであり、さらに精製することなく使用した。
【0338】
エーテルへの全ての言及はジエチルエーテルに対するものである;食塩水はNaClの飽和水溶液を指す。特に指示しない限り、全ての温度は℃(摂氏度)で表される。全ての反応は、特に注記しない限り、不活性雰囲気下、室温で行われ、特に指示しない限り、全ての溶媒は入手可能な最高純度である。
【0339】
使用機器
PDA付きLCMS:
Waters Allaince 2695−2996/Quattromicro
Agilent−1200/SQD
UV検出器を備えた分取LC(分取HPLC):
Waters−2545/2998PDAおよび2487UV
Shimadzu−LC−20AP/20AV−UV
Gilson−333、334/115−UV
キラルHPLC:
Waters Alliance−2695/2998&2996
SFC精製システム:
Thar−SFC−80
Waters SFC−200
NMR(400MHz):
Varian−400MHz
2014 ACDラボソフトウェアを用いて
1H−NMR表を作成した。
【0340】
1H NMR(以下、「NMR」)スペクトルを、Varian−400MHz分光計で記録した。化学シフトは百万分率(ppm、δ単位)で表す。結合定数は、ヘルツ(Hz)単位である。分割パターンは、見かけの多重度を表し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、quint(五重項)、m(多重項)、br(ブロード)として示される。
【0341】
使用したLCMS法
取得方法条件:RND−ABC−6−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1/15、3.3/98、5.2/98、5.5/5、6.0/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
スキャン時間:0.5秒
スキャン間遅延:0.1秒
実行時間:6.0分
【0342】
取得方法条件:RND−FA−4.5−MIN
カラム:Acquity BEH C18(50mm×2.1mm、1.7μm)
移動相:A:水中0.1%のFA;B:ACN中0.1%FA
時間(分)/%B:0/3、0.4/3、3.2/98、3.8/98、4.2/3、4.5/3
カラム温度:35℃、流量:0.6mL/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
スキャン時間:0.5秒
スキャン間遅延:0.1秒
実行時間:4.5分
【0343】
取得方法条件:RND−FA−4.5−MIN
カラム:Acquity BEH C18(50mm×2.1mm、1.7μm)
移動相:A:水中0.1%のFA;B:ACN中0.1%FA
時間(分)/%B:0/3、0.4/3、3.2/98、3.8/98、4.2/3、4.5/3
カラム温度:35℃、流量:0.6mL/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:4.5分
【0344】
取得方法条件:RND−ABC−6.5−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1/15、3.3/98、6.0/98、6.1/5、6.5/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:6.5分
【0345】
取得方法条件:RND−ABC−10−MIN
カラム:XBridge BEH C18(50mmx4.6mm、2.5μm)
移動相:A:水中5mM重炭酸アンモニウム(アンモニアを含むpH−10):ACN
時間(分)/%ACN:0/5、0.5/5、1.5/15、7/98、9.0/98、9.5/5、10/5
カラム温度:35℃、流量1.3ml/分
MSパラメータ:
質量範囲:100〜1000
フラグメンター:100
ステップサイズ:0.1
実行時間:10.0分
【0346】
中間体
(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)スクシネートの合成
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(225g、1160mmol)のTHF(2250mL)中攪拌溶液に、25℃で重炭酸ナトリウム(292.29g、3479.74mmol)を添加し、10分間攪拌した。次いで、(S)−ジメチル2−アミノスクシネート塩酸塩(344g、1739.7mmol)を添加し、窒素雰囲気下40℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して全てのTHF溶媒を除去し、残渣を水(3.0L)で希釈した。混合物を酢酸エチル(2.5L×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、石油エーテル中20%〜40%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)スクシネート(125g化合物、収率:25.9%、LCMSにより純度76.73%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:石油エーテル中30%酢酸エチル、R
f0.4)、LCMS(m/z)319.1[M+H]
+。
【0347】
(S)−メチル2−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)アセテートの合成
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)スクシネート(125g、393.05mmol)のエタノール(750mL)、水(200mL)およびIPA(375mL)中攪拌溶液に、25℃で鉄粉末(109.76g、1965.4mmol)を添加し、引き続いて氷酢酸(250mL)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下70℃で6時間攪拌した。反応混合物をceliteを通して濾過し、酢酸エチルで完全に洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(5×750mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中2%〜5%メタノールで溶出)によって精製すると、(S)−メチル2−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)アセテート(80g、収率67.4%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:石油エーテル中60%酢酸エチル、R
f:0.3)、LCMS(m/z)257.1[M+H]
+。
【0348】
(S)−2−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)エタノールの合成
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)アセテート(160g、623mmol)のTHF(1600mL)中攪拌溶液に、LiAlH
4(118g、3117mmol)を0℃〜5℃で1時間にわたって小分けで添加した。反応混合物を窒素雰囲気下50℃で3時間攪拌した。反応混合物をceliteを通して濾過し、酢酸エチルで完全に洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させ、次いで、残渣を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(10×750mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中5%〜10%メタノールで溶出)によって精製すると、(S)−2−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)エタノール(80g、収率:57.1%)が灰白色固体として得られた(TLC:溶離液:ニート酢酸エチル、R
f:0.3)、LCMS(m/z)215.1[M+H]
+。
【0349】
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)エタノール(80g、373.83mmol)のDCM(1600mL)中攪拌溶液に、DIPEA(145g、1118mmol)を添加し、引き続いてPOCl
3(86g、559mmol)を0℃〜5℃で1時間にわたって滴加した。反応混合物を窒素雰囲気下25℃で30〜40分間攪拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させて過剰のPOCl
3を除去し、次いで、残渣を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(10×250mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液DCM中5〜10%メタノール)によって精製すると、(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(50g、収率66.5%)が黄色固体として得られた(TLC:溶離液:酢酸エチル中5%MeOH、R
f:0.3)、LCMS(m/z)197.1[M+H]
+。
【0350】
置換二環式ピリミジンコアの合成
(S)−ジメチル2−((2−クロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエートの合成
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(200ml)中の固体2,4−ジクロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン(10g、48.1mmol)に、固体重炭酸ナトリウム(2.019g、24.04mmol)および(S)−ジメチル2−アミノスクシネート塩酸塩(14.25g、72.1mmol)を15分間少しずつ添加した。反応混合物を室温で48時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物化合物を得た。粗化合物をシリカゲルカラムに添加し、20%EtOAc/石油エーテルで溶出すると、純粋な化合物が得られた(4.5g、2.318mmol、収率26.6%)、LCMS(m/z)331.1[M+H]
+。
【0351】
(S)−メチル2−(2−クロロ−4−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)アセテートの合成
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
40℃で攪拌した(S)−ジメチル2−((2−クロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエート(4.5g、12.98mmol)、鉄(3.62g、64.9mmol)のイソプロパノール(150mL)および水(50ml)中溶液に、AcOH(45ml、786mmol)の溶液を添加した。反応混合物を還流で16時間攪拌した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)および飽和食塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を真空中で蒸発させると、生成物が灰白色固体(3.6g、11.76mmol、収率87%)として得られた、LCMS(m/z)271.1[M+H]
+。
【0352】
(S)−2−(2−クロロ−4−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)エタノールの合成
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(360mL)中の固体(S)−メチル2−(2−クロロ−4−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)アセテート(3.6g、13.30mmol)に、固体LAH(0.505g、13.30mmol)を30分間にわたって少しずつ添加した。反応混合物を25℃で36時間攪拌した。NaOH8gの水200mL中溶液をゆっくり添加して、水素ガスの発生を制御した。反応溶液を酢酸エチルで複数回抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。酢酸エチル溶液を真空下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、EtOAcで溶出すると純粋な化合物(1.6g、6.54mmol、収率49%)が得られた、LCMS(m/z)228.9[M+H]
+。
【0353】
(8S)−2−クロロ−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌したジクロロメタン(DCM)(16mL)中の固体(S)−2−(2−クロロ−4−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)エタノール(1.6g、7.00mmol)に、DIPEA(3.67mL、20.99mmol)およびPOCl
3(0.978mL、10.50mmol)の溶液を1分間にわたって滴加した。反応混合物を0〜25℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れ、水層を酢酸エチル(3×40mL)で抽出し、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮すると、化合物(810mg、3.74mmol、収率53%)が得られた、LCMS(m/z)211.2[M+H]
+。
【0354】
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(600mg、3.05mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(869mg、4.58mmol)およびK
3PO
4(2519mg、9.15mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(5mL)中溶液に、次いで、27℃で30分間アルゴンでパージし、次いで、X−Phos(291mg、0.610mmol)およびPd2(dba)
3(279mg、0.305mmol)をアルゴン下で。反応混合物を110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(250mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/EtOAcで溶出すると、所望の生成物(500mg、1.80mmol、59%)が得られた、LCMS(m/z):306.9(M+H)
+。
【0355】
(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(2g、10.17mmol)および(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(2.089g、15.26mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)/水(10mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(6.48g、30.5mmol)、x−phos(0.970g、2.034mmol)およびPd2(dba)
3(0.931g、1.017mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷水(80mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な生成物化合物が得られた。(900mg、3.30mmol、収率33%)、LCMS(m/z)254.2[M+H]
+。
【0356】
(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(1g、5.09mmol)および(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(1.045g、7.63mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)/水(7.5mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(3.24g、15.26mmol)およびX−phos(0.970g、2.034mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な生成物が得られた、(650mg、2.4mmol、47%)、LCMS(m/z)254.2[M+H]
+。
【0357】
N,N−ジメチル−5−((8S)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.54mmol)および(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(633mg、3.81mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)/水(3.75mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(1619mg、7.63mmol)およびX−phos(485mg、1.017mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出すると、純粋な生成物化合物が得られた、(400mg、1.36mmol、53%)、LCMS(m/z)283.2[M+H]
+。
【0358】
N,N−ジメチル−4−((8S)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−イル)ピリジン−2−アミン
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.54mmol)および(2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)ボロン酸(633mg、3.81mmol)の1,4−ジオキサン(15mL);水(3.75mL)中脱気溶液に、K
3PO
4(1619mg、7.63mmol)およびx−phos(485mg、1.017mmol)、K3PO4(1619mg、7.63mmol)を添加した。反応混合物を110℃で3時間攪拌した。反応をTLC(TLC系;100%EtOAc、R
f=0.2)で監視した。反応混合物を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液としてジクロロメタン中2%メタノールの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、N,N−ジメチル−4−((8S)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−イル)ピリジン−2−アミン(400mg、1.377mmol、収率54.1%)が得られた、LCMS(m/z)283.0(M+H)
+。
【0359】
(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、2.373mmol)の(6−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(488mg、3.56mmol)およびリン酸三カリウム(1511mg、7.12mmol)の1,4−ジオキサン(24mL)および水(6mL)中溶液を攪拌し、アルゴンで10分間脱気した。X−phos(68.5mg、0.475mmol)およびPd
2(dba)
3(217mg、0.237mmol)を添加し、反応混合物を5分間脱気し、90℃で16時間攪拌した。反応をTLC(5%MeOH/DCM)で監視した。有機相を水50mL、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をジエチルエーテルおよびペンタンで洗浄し、ジエチルエーテルを用いて研和すると、純粋な生成物化合物が得られた、(200mg、0.59mmol、25%)、LCMS(m/z)268.0[M+H]
+。
【0360】
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化33】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(5mL)に溶解し、窒素下0℃で攪拌し、トリホスゲン(242mg、0.816mmol)、DIPEA(1.426mL、8.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(735mg、3.26mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水100mlでクエンチし、酢酸エチル2×250mlで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLCカラム:XBridge C18(75×4.6mm、3.5μ)移動相:A:0.01M重炭酸アンモニウムB:ACN、勾配:時間/%B:0/5、0.8/5、5/50、8/95、12/95、12.1/5、15/5、カラム温度:周囲、流量:1.0ml/分 希釈液:ACNによって精製すると、(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(225mg、0.379mmol、収率23.24%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.21[M+H]
+。
【0361】
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化34】
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(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(662mg、2.94mmol)、トリホスゲン(291mg、0.979mmol)およびトリエチルアミン(0.819mL、5.88mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液を、窒素下室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水(10mL)、食塩水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中40%EtOAcで溶出すると、純粋な(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(300mg、0.508mmol、収率51.9%)が得られた。
LCMS(m/z):558.21[M+H]
+。
【0362】
(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化35】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中溶液に、トリエチルアミン(1.365mL、9.79mmol)およびトリホスゲン(484mg、1.632mmol)を添加し、窒素下室温で30分間攪拌し、次いで、この固体に、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(1103mg、4.90mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、飽和食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をDCM(10mL)に溶解した。中性アルミナを粗化合物に添加し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物をヘキサン中20〜25%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、純粋な(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.622mmol、収率38.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.31[M+H]
+。
【0363】
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化36】
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トリホスゲン(1.647g、5.55mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(1.7g、5.55mmol)およびTEA(3.87mL、27.8mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(3.73g、16.65mmol)を添加した。反応混合物を72℃で10時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。濾液を水(50ml)および食塩水溶液(50ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗生成物を、20〜30%EtOAc/石油エーテルにより選ばれる(elected by)中性アルミナ上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(1.5g、2.65mmol、収率47.8%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.43[M+H]
+。
【0364】
(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化37】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(2g、6.53mmol)のTHF(80ml)中溶液に、トリホスゲン(0.969g、3.26mmol)を0℃で、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、トリエチルアミン(4.55mL、32.6mmol)および(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(2.197g、9.79mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製して、生成物を得た。この化合物をPd捕捉剤樹脂法で精製した。(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(2.5g)のエタノール(120ml)中攪拌溶液に、50℃でPd捕捉剤樹脂(1.5g)を添加し、70℃で5時間攪拌した。次いで、30℃に冷却し、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮すると、(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(2.5g、4.47mmol、収率68.5%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z)557.13[M+H]
+。
【0365】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化38】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(484mg、1.632mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.365mL、9.79mmol)を添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(735mg、3.26mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をコンビフラッシュシリカゲルカラム(40g)で精製し、Hex/EtOAcで溶出した。回収分画:石油エーテル中50%EtOAc、生成物を溶出した。生成物分画を濃縮すると、(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(130mg、0.214mmol、収率13.09%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):558.44[M+H]
+。
【0366】
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化39】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(484mg、1.632mmol)およびTEA(1.138mL、8.16mmol)を室温で添加した。反応混合物を窒素雰囲気下室温で30分間攪拌し、次いで、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(552mg、2.449mmol)を反応混合物に添加し、反応混合物を70℃で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせ、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得て、粗化合物を100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、化合物をヘキサン中40%EtOAcに溶出すると、(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(550mg、0.968mmol、収率59.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.15(M+H)
+。
【0367】
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化40】
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トリホスゲン(388mg、1.306mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.306mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で45分間攪拌し、次いで、トリエチルアミン(1.092mL、7.84mmol)および(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(586mg、2.61mmol)を次々に添加した。反応混合物を65℃で6時間攪拌した。反応をTLCで監視した。TLCは1つの極性スポットを示し、出発材料が消費された。反応を停止した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をDCM(100ml)に溶解し、有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100−200メッシュ)によって精製し、カラムを30%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な分画を回収し、蒸発させると、所望の生成物(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.616mmol、収率47.2%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.2[M+H]
+。
【0368】
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(484mg、1.632mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.365mL、9.79mmol)を添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。TLCは、出発材料が消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。水(25mL)を反応混合物に添加した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィー(溶離液石油エーテル中30〜35%EtOAc)によって精製すると、所望の純粋な生成物(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(500mg、0.891mmol、収率54.6%)が淡褐色固体として淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):557.11[M+H]
+。
【0369】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)、トリエチルアミン(1.365mL、9.79mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(50mL)に0℃で溶解し、得られた黄色溶液を10分間攪拌した。次いで、トリホスゲン(484mg、1.632mmol)を0℃で一度に添加した。得られた黄色懸濁液を室温で45分間攪拌した。(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(366mg、1.632mmol)のTHF(20mL)溶液を0℃で5分間にわたって上記黄色懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を24時間70℃に加熱した。反応の進行をDCM中10%MeOHのTLCで監視し、TLCは24時間後に複数のスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(80mL)、酢酸エチル(60mL×2)で希釈した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体を得た。粗生成物を、230〜400メッシュサイズのシリカゲル上のコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。カラムをMeOH/DCMの勾配で溶出した。所望の化合物をDCM中5%MeOHで溶出した。純粋な化合物を含有する分画を減圧下で濃縮すると、(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(500mg、0.483mmol、収率29.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.13[M+H]
+。
【0370】
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(0.5g、1.632mmol)、トリエチルアミン(1.365mL、9.79mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(20mL)に0℃で溶解し、得られた黄色溶液を10分間攪拌した。次いで、トリホスゲン(0.484g、1.632mmol)を0℃で一度に添加した。得られた黄色懸濁液を室温で45分間攪拌した。(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(0.366g、1.632mmol)のTHF(4mL)溶液を0℃で5分間にわたって上記黄色懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を24時間70℃に加熱した。反応の進行をDCM中10%MeOHのTLCで監視し、TLCは24時間後に複数のスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(20mL)、酢酸エチル(30mL×2)で希釈した。合わせた有機層を食塩水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色固体を得た。粗生成物を、230〜400メッシュサイズのシリカゲル上のコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これを化合物の前のバッチの化合物(350mg)と合わせ、MeOH/DCMの勾配で溶出するカラムによって精製した。所望の化合物をDCM中7%MeOHで溶出した。純粋な化合物を含有する分画を減圧下で濃縮すると、(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(750mg、0.833mmol、収率51.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.13[M+H]
+。
【0371】
(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化44】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(350mg、1.143mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(203mg、0.686mmol)を添加し、窒素下0℃で攪拌した。次いで、反応物を30℃で30分間攪拌した。次いで、DIPEA(0.998mL、5.71mmol)および(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(386mg、1.714mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を冷水(25ml)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を黄色固体として得た(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f 0.2;UV活性)。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:石油エーテル中80%EtOAc)によって精製し、LCMSにより純度96.22%の220mgを得た。粗化合物をn−ペンタンで洗浄すると、(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(230mg、0.397mmol、収率34.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):550.00[M+H
【0372】
(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化45】
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DIPEA(886mg、6.86mmol)、引き続いてトリホスゲン(678mg、2.285mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(700mg、2.285mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1030mg、4.57mmol)を添加し、70℃で17時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:DCM中5%メタノール R
f0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(C−18:1%ギ酸水溶液中90%メタノールで溶出)によって精製すると、(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.349mmol、収率15.26%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z)558.15(M+H)
+。
【0373】
(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化46】
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TEA(20.48mL、147mmol)およびトリホスゲン(7.27g、24.49mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(7.5g、24.49mmol)の攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(8.24g、36.7mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(100mL)とEtOAc(500mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAc(勾配系)で溶離すると、所望の生成物(8.50g)が白色固体として得られた。生成物(8.50g)をエタノール(100ml)で希釈し、Silicycleパラジウム捕捉剤(4.25g)で処理し、65℃で3時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、celiteパッドを熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、所望の生成物(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(8g、14.33mmol、収率58.5%)が白色固体として得られた。(TLC溶離液:ヘキサン中50%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。LCMS(m/z):557.12[M+H]
+。
【0374】
(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化47】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(242mg、0.816mmol)、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、トリエチルアミン(1.138mL、8.16mmol)および(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(549mg、2.449mmol)を75℃で16時間密閉管条件下で添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(400mg、0.713mmol、収率43.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.05[M+H]
+。
【0375】
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化48】
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TEA(0.683mL、4.90mmol)、引き続いてトリホスゲン(484mg、1.632mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(735mg、3.26mmol)を添加し、70℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチル R
f:0.6;UV活性)。粗化合物をヘキサン中60%酢酸エチルで溶出する(100−200メッシュ)シリカゲルによって精製すると、(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(290mg、0.512mmol、収率31.4%)が得られたLCMS(m/z)557.9(M+H)
+。
【0376】
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化49】
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トリホスゲン(7.27g、24.49mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(7.5g、24.49mmol)およびTEA(20.48mL、147mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(70mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を4時間攪拌し、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(11.03g、49.0mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を水(250mL)で希釈し、酢酸エチル500mLで抽出した。有機層を水(100mL)、引き続いて食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルに添加し、60〜70%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させて、化合物を白色固体として得た。この化合物(7.5g)をエタノールに溶解し、パラジウム捕捉剤(4.0g)で処理し、50℃で3時間攪拌した。これをceliteパッドを通して濾過し、得られた濾液を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(7.0g、12.48mmol、収率51.0%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.10[M+H]
+。
【0377】
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化50】
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トリホスゲン(174mg、0.588mmol)およびトリエチルアミン(0.819mL、5.88mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、1時間攪拌した。次いで、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(439mg、1.959mmol)を反応混合物に室温で添加し、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出し、食塩水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た、LCMS(m/z):557.37[M+H]
+。
【0378】
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
TEA(1.138mL、8.16mmol)、引き続いてトリホスゲン(484mg、1.632mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、次いで、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(366mg、1.632mmol)を添加し、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(35mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、これをさらにカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、カラムをヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.445mmol、収率27.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.15(M+H)
+。
【0379】
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(30ml)中溶液に、トリホスゲン(145mg、0.490mmol)を0℃で添加した。次いで、トリエチルアミン(0.683mL、4.90mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(329mg、1.469mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌た。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、白色固体として得られたLCMS(m/z):557.18[M+H]
+。
【0380】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(174mg、0.588mmol)およびトリエチルアミン(0.819mL、5.88mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、1時間攪拌した。次いで、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(439mg、1.959mmol)を反応混合物に室温で添加し、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、食塩水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た、LCMS(m/z):557.43[M+H]
+。
【0381】
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)、トリホスゲン(291mg、0.979mmol)およびトリエチルアミン(0.683mL、4.90mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を窒素下室温で15分間攪拌した。この反応混合物に、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(287mg、1.273mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中80%EtOAcで溶出すると、純粋な(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.410mmol、収率41.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.28[M+H]
+。
【0382】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(484mg、1.632mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)およびTEA(1.365mL、9.79mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に窒素下28℃で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(552mg、2.449mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、反応混合物を水(20mL)とEtOAc(2×25mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGRACEによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中50%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。沈殿した固体を濾過し、乾燥させると、(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(320mg、0.533mmol、収率32.7%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):558.25[M+H]
+。
【0383】
(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(484mg、1.632mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.632mmol)およびTEA(1.365mL、9.79mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を4時間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(919mg、4.08mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、酢酸エチル150mL中で再構成し、水(100mL)で希釈した。有機層を洗浄し、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をLCMSによって決定した。粗生成物を精製した。粗生成物を中性アルミナカラムに添加し、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの純粋な化合物(700mg、1.201mmol、収率73.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.00[M+H]
+。
【0384】
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化57】
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トリホスゲン(436mg、1.469mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(450.0mg、1.469mmol)およびTEA(1.229mL、8.82mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(993mg、4.41mmol)を添加した。反応混合物を72℃で10時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(40ml)で洗浄した。濾液を水(10ml)および食塩水溶液(10ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗生成物を、中性アルミナで石油エーテル中50%EtOAcで溶出するカラムによって精製して分画を回収し、蒸発させると、(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(390.0mg、0.692mmol、収率47.1%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.25[M+H]
+。
【0385】
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化58】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(400mg、1.306mmol)のTHF(30ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(233mg、0.784mmol)、次いで、DIPEA(0.684mL、3.92mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し、その後、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(441mg、1.959mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、溶離液としてDCM中2%メタノールの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.265mmol、収率20.31%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.25[M+H]
+。
【0386】
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化59】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(650mg、2.122mmol)のTHF(20ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(378mg、1.273mmol)、DIPEA(1.853mL、10.61mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、その後、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(717mg、3.18mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、溶離液:ヘキサン中80%酢酸エチル)によって精製すると、(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(140mg、0.238mmol、収率11.19%)が褐色固体として得られたLCMS(m/z)558.36(M+H)
+。
【0387】
(8S)−9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸の合成
【化60】
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窒素下室温で攪拌した(8S)−メチル9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(750mg、2.204mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、LiOH(106mg、4.41mmol)の水(10mL)中溶液を1分間滴加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは、極性スポットの形成およびSMの完全な消費を示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、冷水(40ml)で希釈し、DCM(2x80mL)で洗浄し、水層を1N HCl(10mL)で酸性化したところ、固体は形成されなかった。得られた粗生成物を減圧下で濃縮すると、(8S)−9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(400mg、1.199mmol、収率54.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):327.13[M+H]
+。
【0388】
(8S)−メチル9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの合成
【化61】
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(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(700mg、3.18mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中懸濁液に、TEA(1.329mL、9.54mmol)およびトリホスゲン(566mg、1.907mmol)を添加し、反応混合物を窒素下室温で1時間攪拌し、次いで、固体(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(700mg、3.18mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットおよびSMが消費されたことを示した。後処理:反応塊を水(50ml)で希釈し、EtOAc(2×100ml)で抽出し、飽和NaHCO
3溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、(8S)−メチル9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(850mg、1.405mmol、収率44.2%)が褐色粘性塊として得られた。粗化合物を精製することなく次の工程を使用して(using)、LCMS(m/z):341.13[M+H]
+。
【0389】
(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの合成
【化62】
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(8S)−2−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(50g、254mmol)のメタノール(1200mL)中溶液に、アルゴンガスで30分間脱気し、次いで、TEA(177mL、1271mmol)およびPdCl
2(dppf)(9.30g、12.71mmol)を添加し、300psi COガスを充填した。反応混合物をスチールボンベ中140℃で5時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。これをこの物質の別のバッチと合わせ、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(40g、173mmol、収率67.9%)が得られた、LCMS(m/z):220.91[M+H]
+。
【0390】
(8S)−メチル9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの合成
【化63】
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(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(4g、18.16mmol)、フェニル(4−ブロモピリジン−2−イル)カルバメート(10.65g、36.3mmol)およびテトラヒドロフラン(THF)(100mL)を250mlの密閉管に装入した。DMAP(5.55g、45.4mmol)を混合物に添加し、得られた反応混合物を90℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは、2つの非極性スポットの形成およびいくらかの量のSMを示した。反応塊を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をシリカゲルカラム(80g、DCM中2%メタノール)を使用するコンビフラッシュによって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の化合物(8S)−メチル9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(3g、5.93mmol、収率32.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):419.09(M+H)
+。
【0391】
(8S)−9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸の合成
【化64】
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室温で攪拌した(8S)−メチル9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(3g、7.16mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中懸濁液に、水酸化リチウム水和物(0.601g、14.31mmol)の水(15mL)中溶液を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは極性スポットの形成およびSMの完全な消費を示した。反応塊を減圧下で濃縮し、水30mlを添加し、EtOAc50mlで洗浄した。水層のpHを0℃で1N HClで4に調整した。固体を形成し、濾過し、乾燥させると、(8S)−9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(2g、4.83mmol、収率67.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):404.97(M+H)
+。
【0392】
(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化65】
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(8S)−9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(1.4g、3.46mmol)のジクロロメタン(DCM)(100mL)溶液に、室温で1−メチル−1H−イミダゾール(1.135g、13.82mmol)およびMsCl(0.350mL、4.49mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(0.469g、4.15mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットおよびSMが完全に消費されたことを示した。反応塊を水100mlで希釈し(To the reaction mass was diluted 100 ml of water)、DCM(2×200ml)で抽出し、合わせた有機層を水100mlで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗物質をシリカゲルカラム(24g、DCM中3%メタノール)を使用するコンビフラッシュによって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(950mg、1.832mmol、収率53.0%)が灰白色固体として得られた、(m/z):500.14(M+H)
+。
【0393】
(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピンの合成
【化66】
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1,4−ジオキサン(160mL)および水(40mL)中の(8S)−2−クロロ−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(8g、38.0mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(10.82g、57.0mmol)およびCs
2CO
3(37.1g、114mmol)の固体を攪拌し、アルゴンで15分間脱気した。この反応混合物に、X−PHOS(1.440g、3.80mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.853g、3.80mmol)を添加した。再びアルゴンで5分間脱気した。反応混合物を110℃で4時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、濾液を濃縮し、水で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出し、水(100mL)、引き続いて食塩水溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、50%Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画をペンタンで洗浄し、濾過すると、純粋な固体(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(7.2g、21.94mmol、収率57.8%)が得られた、LCMS(m/z):321.02[M+H]
+。
【0394】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(0.926g、3.12mmol)を、(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.12mmol)およびTEA(2.61mL、18.73mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中攪拌溶液に室温で小分けで添加した。この反応混合物を40分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(1.400g、6.24mmol)を上記反応混合物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)とEtOAc(2×150mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、水中0.1%ギ酸中75%アセトニトリルを溶出することによりコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)で塩基性化し、DCM(2×75)で抽出した。有機層を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.3g、0.498mmol、収率15.94%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.29[M+H]
+。
【0395】
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(556mg、1.873mmol)を、(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(600mg、1.873mmol)およびTEA(1.566mL、11.24mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に室温で小分けで添加した。この反応混合物を40分間攪拌し、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(840mg、3.75mmol)を上記反応混合物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)とEtOAc(2×150mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を水中0.1%ギ酸中80%ACNを溶出することにより、コンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)で塩基性化し、DCM(2×50)で抽出した。有機層を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.256mmol、収率13.66%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.14[M+H]
+。
【0396】
(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
DMAP(0.915g、7.49mmol)を、(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(0.8g、2.498mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(80mL)中攪拌溶液に室温で小分けで添加した。この反応混合物を40分間、攪拌し、(R)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメート(2.59g、7.49mmol)を上記反応混合物に添加し、65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)とEtOAc(2×150mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を水中0.1%ギ酸中94%ACNを溶出することにより、コンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)で塩基性化し、DCM(2×75)で抽出した。有機層を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.250g、0.429mmol、収率17.19%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.14[M+H]
+。
【0397】
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(0.8g、2.498mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、トリホスゲン(1.853g、6.24mmol)およびTEA(6.96mL、50.0mmol)を添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1.680g、7.49mmol)を添加した。得られた反応混合物を75℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMが消費されなかったことを示した。反応塊を水20mlで希釈し、EtOAc(2×25ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得て、これをコンビフラッシュによって精製すると、(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.604mmol、収率24.19%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.26[M+H]
+。
【0398】
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化71】
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(8S)−4−メチルー2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(500mg、1.561mmol)およびTEA(1.305mL、9.37mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に、室温でトリホスゲン(463mg、1.561mmol)を添加した。この反応混合物を30分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(703mg、3.12mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)とEtOAc(2×150mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、中性アルミナ、溶離液として石油エーテル中60%酢酸エチルによって精製すると、(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.607mmol、収率38.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.1[M+H]
+。
【0399】
(8S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミドの合成
【化72】
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(8S)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(13g、59.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、これに(to this)、HATU(33.7g、89mmol)およびDIPEA(30.9mL、177mmol)を添加し、反応混合物を15分間攪拌し、次いで、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(20.03g、177mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)を反応混合物に添加し、酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルを使用してカラムによって精製した(100〜200メッシュ;溶離液として石油エーテル中1〜50%酢酸エチル)。回収した分画を減圧下で濃縮すると、(8S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(2.3g、4.69mmol、LCMSにより純度64%、収率7.95%)が得られた、LCMS(m/z):316.22[M+H]
+。
【0400】
(8S)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸
【化73】
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((8S)−メチル4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(8g、34.2mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)および水(15mL)中の攪拌溶液中。これに室温でLiOH(2.454g、102mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。溶媒を反応混合物から完全に蒸留し、2M HCl(20mL)で酸性化し、減圧下で濃縮してゴム状液体を得た。得られた生成物を、父親(father)精製なしに次の工程に直接使用した。
【0401】
(8S)−メチル4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの合成
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−2−クロロ−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(8g、38.0mmol)のメタノール(200mL)中溶液を、器官ガス(organ gas)で30分間脱気し、次いで、TEA(10.59mL、76mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.556g、0.760mmol)を添加し、300psi COガスを充填した。反応混合物をスチールボンベ中140℃で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を100〜200シリカゲルカラムに添加し、2%CH
2Cl
2/MeOHで溶出すると、純粋な化合物(8S)−メチル4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(8g、30.2mmol、収率79%)が得られた、LCMS(m/z):235.26[M+H]
+。
【0402】
(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化75】
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手順:
窒素下28℃で攪拌した(8S)−9−((4−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(2.00g、4.94mmol)および2,2,2−トリフルオロエタンアミン(0.733g、7.40mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(30mL)中溶液に、HATU(2.252g、5.92mmol)およびDIPEA(1.724mL、9.87mmol)を添加し、反応混合物を28℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、沈殿した固体を濾過し、水で完全に洗浄した。残渣をジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させると、(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(750mg、1.278mmol、収率25.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):487.84[M+H]
+。
【0403】
(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化76】
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窒素下室温で攪拌した(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(1g、3.12mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中溶液に、トリホスゲン(0.926g、3.12mmol)およびTEA(2.61mL、18.73mmol)を添加した。反応混合物を24時間攪拌し、テトラヒドロフラン(THF)(50mL)中(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1.406g、6.24mmol)を添加した。得られた反応混合物を75℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMがそのままであることを示した。反応塊を水200mlで希釈し、EtOAc(2×250ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得て、これを分取HPLCによって精製すると、(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.343mmol、収率10.98%)が褐色ゴムとして得られた、LCMS(m/z):572.28[M+H]
+。
【0404】
(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化77】
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(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(1120mg、5.00mmol)のTHF(10ml)およびトリホスゲン(1482mg、5.00mmol)中溶液に、次いでを0℃でTEA(3.48mL、24.98mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し、その後、(8S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(800mg、2.498mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの粗生成物(300mg、0.505mmol、収率20.21%)が得られた、LCMS(m/z):571.04[M+H]
+。
【0405】
(8S)−N9−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(600mg、1.275mmol)のピリジン(10mL)中攪拌溶液に、EDC(244mg、1.275mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン塩酸塩(191mg、1.275mmol)を反応混合物に添加し、室温で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.5、UV活性)。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(8S)−N9−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(350mg、0.568mmol、収率44.5%)が黄色固体として得られた。LCMS(m/z):566.08[M+H]
+。
【0406】
(8S)−9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−メチル9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(850mg、1.754mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)および水(5mL)中攪拌溶液に、水酸化リチウム水和物(147mg、3.51mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。粗化合物を1N HCl溶液で中和し、10%MeOH/DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、(8S)−9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(600mg、0.743mmol、収率42.3%)が褐色粘性固体として得られた。LCMS(m/z):471.27[M+H]
+。
【0407】
(8S)−メチル9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−メチル4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(1.0g、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(1.013g、3.42mmol)およびTEA(1.785mL、12.81mmol)を窒素雰囲気下室温で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物に、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(0.957g、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(8S)−メチル9−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(950mg、1.606mmol、収率37.6%)が褐色粘性化合物として得られた、LCMS(m/z):485.32[M+H]
+。
【0408】
(8S)−9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸N36502−35−A2の合成
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−メチル9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(1.5g、4.05mmol)、LiOH(0.388g、16.20mmol)を0℃でテトラヒドロフラン(THF)(3mL)、メタノール(3.00mL)および水(3mL)に溶解し、得られた褐色溶液を室温で3時間攪拌した。反応の進行をDCM中10%MeOHのTLCで監視し、TLCは極性スポットの形成を示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、冷水(40ml)で希釈し、DCM(2x80mL)で洗浄し、水層を1N HCl(10mL)で酸性化し、濾過すると、(8S)−9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(450mg、1.187mmol、収率29.3%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):357.05[M+H]
+。
【0409】
(8S)−メチル9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの合成
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(2.021g、6.81mmol)を、窒素下28℃で攪拌した(8S)−メチル6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(1.5g、6.81mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に添加し、TEA(0.949mL、6.81mmol)を28℃で添加した。反応混合物を28℃で45分間攪拌した。これに、3−アミノ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.94mL、20.43mmol)を反応混合物に添加し、72℃で9時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)とEtOAc(25mL)に分配した。EtOAc層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を(100−200メッシュ)シリカゲル(TEAで中和)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を石油エーテル中80%EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、(8S)−メチル9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(1.5g、2.025mmol、収率29.7%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):371.19[M+H]
+。
【0410】
(9S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(1g、4.75mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(0.975g、7.12mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(3mL)中懸濁液に、K
3PO
4(2.013g、9.49mmol)を添加した。反応混合物を攪拌し、室温においてアルゴンで15分間脱気し、Pd
2(dba)
3(0.217g、0.237mmol)、X−PHOS(0.226g、0.475mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応塊をceliteを通して濾過し、溶媒を完全に留去した。反応混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(70mL)、引き続いて食塩水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を精製した。粗生成物をEt
2Oおよびペンタン(4:20mL)の混合物で洗浄し、15分間攪拌し、濾過した。固体を乾燥させると、(9S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(600mg、2.033mmol、収率42.8%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):268.21[M+H]
+。
【0411】
(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化84】
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POCl
3(23.85mL、256mmol)を、(S)−3−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オール(39g、171mmol)およびDIPEA(89mL、512mmol)のジクロロメタン(DCM)(600mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、0℃で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を0℃で反応混合物にゆっくり添加し、pHを塩基性条件に調整し、1時間攪拌した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル150mLを用いて研和し、得られた固体を濾過し、乾燥させると、(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(20g、90mmol、収率52.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):211.08[M+H]
+。
【0412】
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化85】
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(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(15g、71.2mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(20.29g、107mmol)およびCs
2CO
3(69.6g、214mmol)の1,4−ジオキサン(120mL)、水(12.00mL)中溶液を攪拌し、アルゴンで15分間脱気した。この反応混合物に、x−phos(0.849g、1.780mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.799g、3.56mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、溶媒を完全に蒸留した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(50mL)、引き続いて食塩水溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%EtOAcで溶出すると、純粋な(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(15g、41.9mmol、収率58.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):321.35[M+H]
+。
【0413】
(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化86】
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トリエチルアミン(1.108ml、7.95mmol)およびトリホスゲン(417mg、1.405mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(450mg、1.405mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(25mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(949mg、4.21mmol)を添加し、反応混合物を65℃で8時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(20mL)とEtOAc(2×60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中25〜30%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.521mmol、収率37.1%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.55[M+H]
+。
【0414】
(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)、トリホスゲン(463mg、1.561mmol)およびトリエチルアミン(1.088mL、7.80mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液を窒素下室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(703mg、3.12mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:MeOHを使用するGraceによって精製し、生成物を水中90%MeOH/0.1%ギ酸で溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.518mmol、収率33.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.10[M+H]
+。
【0415】
(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)のTHF(10ml)中溶液に、トリホスゲン(278mg、0.937mmol)およびTEA(0.218mL、1.561mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(700mg、3.12mmol)を、密封管条件下75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た、LCMS(m/z):571.17[M+H]
+。
【0416】
(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化89】
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TEA(20.48mL、147mmol)およびトリホスゲン(7.27g、24.49mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(7.5g、24.49mmol)の攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を45分間攪拌し、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(8.24g、36.7mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(100mL)とEtOAc(500mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAc(勾配系)で溶離すると、所望の生成物(8.50g)が白色固体として得られた。生成物(8.50g)をエタノール(100ml)で希釈し、Silicycleパラジウム捕捉剤(4.25g)で処理し、65℃で3時間攪拌した。反応混合物をceliteパッドを通して濾過し、celiteパッドを熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、所望の生成物(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(8g、14.33mmol、収率58.5%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):557.12[M+H]
+。
【0417】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化90】
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トリホスゲン(222mg、0.749mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.044mL、7.49mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(400mg、1.249mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に10℃で添加し、28℃で30分間攪拌した。次いで、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(364mg、1.623mmol)を反応混合物に28℃で添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、食塩水溶液(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲル(100:200メッシュ)カラムに添加し、石油エーテル中80%酢酸エチルで溶出した。生成物を含む分画を回収すると、(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(260mg、0.446mmol、収率35.7%)が得られた、LCMS(m/z):571.35[M+H]
+。
【0418】
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(5.84g、19.67mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(6.3g、19.67mmol)、TEA(13.71mL、98mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中溶液に添加し、窒素下室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(9.92g、44.3mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を室温に冷却し、氷水(150mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、食塩水溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルに溶出し、分画を濃縮して白色固体を得て、エタノール中Pd捕捉剤(3.75g)で処理し、4時間80℃に加熱し、高温条件下celiteパッドを通して濾過し、濾液を濃縮すると、(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(7.3g、12.67mmol、収率64.4%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.00[M+H]
+。
【0419】
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化92】
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TEA(1.305mL、9.37mmol)、引き続いてトリホスゲン(278mg、0.937mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中溶液に10℃で添加し、30分間攪拌し、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(700mg、3.12mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLC(移動相:酢酸エチル、0.5R
f、UV活性)およびLCMSで監視した。反応混合物を28℃に冷却し、水(40mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲル(100:200メッシュ)カラムに添加し、石油エーテル中80%酢酸エチルで溶出した。回収した分画:(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.434mmol、収率27.8%)、LCMS(m/z):571.22[M+H]
+。
【0420】
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化93】
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窒素下28℃で攪拌した(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(300mg、0.937mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に、トリホスゲン(278mg、0.937mmol)およびDIPEA(605mg、4.68mmol)を添加し、反応混合物を1時間攪拌し、次いで、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(420mg、1.873mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。反応混合物を28℃に冷却し、水(100mL)とEtOAc(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗塊を得た。粗塊を、DCM中1%メタノールで溶出するカラムクロマトグラフィー(100〜200)メッシュシリカゲルによって精製すると、(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(400mg、0.686mmol、収率73.3%)が淡褐色半固体として得られた、LCMS(m/z):571.47[M+H]
+。
【0421】
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(278mg、0.937mmol)、引き続いてトリエチルアミン(1.305mL、9.37mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に10℃で添加し、28℃で30分間攪拌した。次いで、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(703mg、3.12mmol)を反応混合物に28℃で添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×70mL)で抽出し、食塩水溶液(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲル(100:200メッシュ)カラムに添加し、石油エーテル中80%酢酸エチルで溶出した。回収した分画:(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.434mmol、収率27.8%)、LCMS(m/z):572.48[M+H]
+。
【0422】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(703mg、3.12mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリホスゲン(463mg、1.561mmol)およびトリエチルアミン(1.305mL、9.37mmol)を添加した。これに、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(703mg、3.12mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×25mlで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を、DCM中2%メタノールで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、純粋な化合物(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.423mmol、収率27.1%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):572.42[M+H]
+。
【0423】
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)のTHF(30ml)中溶液に、トリホスゲン(232mg、0.780mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、DIPEA(0.818mL、4.68mmol)および(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(700mg、3.12mmol)を密閉管条件下75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。
【0424】
粗生成物を、溶離液として石油エーテル中80%EtOAcの勾配混合物を使用するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350mg、0.606mmol、収率38.8%)が得られた、LCMS(m/z):571.19[M+H]
+。
【0425】
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(40mL)に溶解し、窒素下0℃で攪拌し、トリホスゲン(371mg、1.249mmol)、トリエチルアミン(1.088mL、7.80mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(525mg、2.341mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、水60mlでクエンチし、酢酸エチル3×100mlで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(355mg、0.619mmol、収率39.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.11[M+H]
+。
【0426】
(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化98】
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トリホスゲン(417mg、1.405mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(450.0mg、1.405mmol)およびトリエチルアミン(1.175mL、8.43mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に25℃で添加した。反応混合物を周囲温度で60分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミン(945mg、4.21mmol)を添加し、次いで、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(40ml)で洗浄した。濾液を水(20ml)および食塩水溶液(20ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、これを濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗生成物を、20〜30%EtOAc/石油エーテルで溶出する中性アルミナ上のカラムによって精製すると、(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(400.0mg、0.694mmol、収率49.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):571.09[M+H]
+。
【0427】
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化99】
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(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(0.5g、1.561mmol)、TEA(1.088mL、7.80mmol)、トリホスゲン(0.463g、1.561mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液を、窒素下室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(0.879g、3.90mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を室温に冷却し、氷水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%酢酸エチルに溶出すると、(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.35g、0.545mmol、収率34.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.42[M+H]
+。
【0428】
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化100】
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窒素下室温で攪拌した(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(703mg、3.12mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリホスゲン(463mg、1.561mmol)およびトリエチルアミン(1.305mL、9.37mmol)を添加した。これに、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(703mg、3.12mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×25mlで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を、DCM中2%メタノールで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)によって精製すると、純粋な化合物(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(320mg、0.529mmol、収率33.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.36[M+H]
+。
【0429】
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化101】
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トリホスゲン(0.463g、1.561mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(0.5g、1.561mmol)、TEA(1.088mL、7.80mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に添加し、窒素下室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、ベンゾ[d]イソチアゾール−3−アミン(0.922g、6.14mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を室温に冷却し、氷水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%EtOAcに溶出すると、(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.3g、0.499mmol、収率31.9%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.29[M+H]
+。
【0430】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(400mg、1.249mmol)、トリホスゲン(371mg、1.249mmol)およびトリエチルアミン(0.870mL、6.24mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を窒素下室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(563mg、2.498mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中60%EtOAcで溶出した。溶媒を蒸発させると、純粋な(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350mg、0.611mmol、収率48.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.25[M+H]
+。
【0431】
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化103】
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トリホスゲン(556mg、1.873mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(600mg、1.873mmol)およびTEA(0.261mL、1.873mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(60mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を4時間攪拌し、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(1055mg、4.68mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を水(250mL)で希釈し、EtOAc500mLで抽出した。有機層を水(100mL)、引き続いて食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナに添加し、60%EtOAc/ヘキサンで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、化合物(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(200mg、0.330mmol、収率17.62%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.42[M+H]
+。
【0432】
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化104】
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TEA(1.088mL、7.80mmol)、引き続いてトリホスゲン(463mg、1.561mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.561mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に室温で添加し、1時間攪拌し、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(350mg、1.561mmol)を添加し、次いで、80℃で15時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(25mL)とEtOAc(30mL×3)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得て、次いで、これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、ヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350mg、0.558mmol、収率35.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):571.00[M+H]
+。
【0433】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化105】
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DIPEA(726mg、5.62mmol)、引き続いてトリホスゲン(556mg、1.873mmol)を、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(840mg、3.75mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液に25℃で添加し、1時間攪拌し、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(600mg、1.873mmol)を添加し、70℃で18時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(C−18:1%ギ酸水溶液中90%ACNで溶出)によって精製すると、(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.435mmol、収率23.23%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)571.28(M+H)
+。
【0434】
(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化106】
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DIPEA(1.210g、9.37mmol)、引き続いてトリホスゲン(0.926g、3.12mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(1.0g、3.12mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に25℃で添加し、20時間攪拌し、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1.406g、6.24mmol)を添加し、70℃で8時間加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(30mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(カラム:C
18、水中1%ギ酸中90%メタノールで溶出)によって精製して(200mg、LCMS:91.20%)を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、DCM中3%メタノールで溶出)によってさらに精製すると、(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(160mg、0.276mmol、収率8.85%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):572.12(M+H)
+。
【0435】
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化107】
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TEA(0.910mL、6.53mmol)を、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(0.4g、1.306mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に室温で添加し、引き続いてトリホスゲン(0.388g、1.306mmol)を同温度で添加し、1時間攪拌した。(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(0.882g、3.92mmol)を添加し、65℃で15時間攪拌した。室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)および水(100mL)で希釈した。分離した有機層を水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルに溶出すると、(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.22g、0.380mmol、収率29.1%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):558.25[M+H]
+。
【0436】
(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌したテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中固体(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(1.6g、5.00mmol)に、固体トリホスゲン(0.889g、3.00mmol)およびDIPEA(4.36mL、24.98mmol)を添加し、窒素下室温で16時間攪拌した。その後、これに、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1.688g、7.49mmol)を、密閉管条件下75℃で40時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCM(200mL)に溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をメタノールを使用するコンビフラッシュクロマトグラフィーによって精製して分画を回収し、濃縮して化合物を得て、ペンタンで洗浄すると、純粋な化合物(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(405mg、0.675mmol、収率13.52%)が得られた、LCMS(m/z):572.48[M+H]
+。
【0437】
(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
トリホスゲン(324mg、1.093mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(350mg、1.093mmol)およびトリエチルアミン(0.914mL、6.56mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(35mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を2時間攪拌し、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(615mg、2.73mmol)を添加した。反応混合物を65℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(40mL)とEtOAc(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が褐色固体として得られた。粗生成物をDCMで希釈し、中性アルミナを用いて吸収させ、石油エーテル中30〜35%EtOAcで溶出し、分画を回収し、濃縮すると(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(420mg、0.734mmol、収率67.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)572.29[M+H]
+。R
t=2.74分。
【0438】
(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化110】
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トリホスゲン(417mg、1.405mmol)を、(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(450.0mg、1.405mmol)およびTEA(1.175mL、8.43mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20.0mL)中攪拌溶液に0℃で添加した。反応混合物を60分間攪拌し、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(949mg、4.21mmol)を添加した。反応混合物を72℃で8時間攪拌した。反応が完了した後、混合物を25℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチル(60ml)で洗浄した。濾液を水(10ml)および食塩水溶液(10ml)で洗浄した。有機相を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、これを濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。この粗生成物を、石油エーテル中40〜50%酢酸エチルで溶出する中性アルミナ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して分画を回収し、蒸発させると、(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(400.0mg、0.687mmol、収率48.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.18[M+H]
+。
【0439】
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化111】
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(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(700mg、2.185mmol)のTHF(25ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(649mg、2.185mmol)、次いで、TEA(1.828mL、13.11mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し、その後、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(984mg、4.37mmol)を添加し、75℃で16時間攪拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物(400mg)および前のバッチ(70mg)を一緒に混合し、フラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ−90%EtOAc/石油エーテル)によって精製すると、化合物(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(120mg、0.205mmol、収率9.38%)が淡褐色液体として得られた、LCMS(m/z):571.91[M+H]
+。
【0440】
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(800mg、2.498mmol)のTHF(5ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(741mg、2.498mmol)、次いで、TEA(2.089mL、14.99mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し、その後、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(1125mg、5.00mmol)を75℃で16時間添加した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(25mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(100〜200メッシュ−90%EtOAc/石油エーテル)によって精製すると、化合物(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(120mg、0.189mmol、収率7.56%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):572.33[M+H]
+。
【0441】
(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエートの合成
【化113】
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炭酸水素ナトリウム(1083g、1.29E+04mmol)を、2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(500g、2578mmol)および(S)−ジメチル2−アミノペンタンジオエート塩酸塩(546g、2578mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5L)中攪拌溶液に室温で添加し、60℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celite床を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(7L)および水(2L)で希釈した。分離した有機層を水(2L)および食塩水(1L)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテルを用いて研和すると、(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエート(601g、1752mmol、収率68.0%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):334.93(M+H)
+。
【0442】
(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化114】
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水酸化リチウム(70.4mg、2.94mmol)を、(9S)−メチル10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(400mg、0.979mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)および水(3mL)中溶液に28℃で添加し、同じ温度で2時間攪拌した。反応混合物溶媒(THF)を真空によって除去した。これをEtOAc(50mL)で洗浄して不純物を除去し、2N HClで酸性化し、次いで、水層を凍結乾燥用に保存して水を除去すると、(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(250mg、0.634mmol、収率64.7%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):395.02(M+H)
+。
【0443】
(S)−メチル3−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエートの合成
【化115】
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酢酸(0.344L、6011mmol)を、(S)−ジメチル2−((2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエート(400g、1202mmol)および鉄(201g、3607mmol)のイソプロパノール(3L)および水(700mL)中攪拌溶液に室温で添加し、15時間80℃に加熱した。室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過した。濾液を0℃で炭酸ナトリウムを添加して塩基性化し、ジクロロメタン中10%メタノール(7L)で希釈した。有機層を分離し、水(2L)および食塩水(1L)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をジクロロメタン(1L)を用いて研和すると、(S)−メチル3−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエート(165g、573mmol、収率47.7%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):271.0(M+H)
+。
【0444】
(9S)−メチル10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化116】
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窒素下0℃で攪拌した6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(664mg、4.48mmol)、トリホスゲン(532mg、1.793mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液に、(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(700mg、2.99mmol)を添加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し、(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(700mg、2.99mmol)を添加し、次いで、反応混合物を80℃で15.5時間攪拌した。反応をLCMSおよびTLCで監視した。反応混合物を冷水(200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水ナトリウムNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得た、LCMS(m/z):409.19(M+H)
+。
【0445】
(S)−3−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オールの合成
【化117】
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窒素下で攪拌した塩化アルミニウム(69.0g、517mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(1L)中溶液に、水素化リチウムアルミニウム(0.924L、1847mmol)のTHF中2M溶液を、ガス発生を制御する速度で滴加した。これにより、アラン(AlH
3)のTHF中溶液が得られた。別のフラスコ中で、(S)−メチル3−(2−クロロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエート(100g、369mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(1.500L)中溶液を窒素下で調製し、これにアラン溶液を−78℃で2時間にわたって滴加した。添加が完了したら、冷却浴を取り外し、反応物を16時間周囲温度まで加温させた。反応をTLCで監視した。反応混合物を0℃で10%NaOH溶液でクエンチし、16時間攪拌し、celiteを通して濾過し、DCM(100ml)で洗浄した。濾液を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると所望の生成物(S)−3−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オール(52.0g、224mmol、収率60.5%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):228.96(M+H)
+。
【0446】
(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化118】
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POCl
3(16.51mL、177mmol)を、(S)−3−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オール(27g、118mmol)およびDIPEA(51.6mL、295mmol)のジクロロメタン(DCM)(200mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、0℃で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を0℃で反応混合物にゆっくり添加し、pHを塩基性条件に調整し、1時間攪拌した。分離した有機層を水および食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル150mLを用いて研和し、得られた固体を濾過し、乾燥させると、(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(15g、69.1mmol、収率58.5%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):210.99(M+H)
+。
【0447】
(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−クロロ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(6.0g、28.5mmol)のメタノール(500mL)中溶液に、30分間脱気し、次いで、トリエチルアミン(19.85mL、142mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1.163g、1.424mmol)を添加し、300psi COガスを充填した。反応混合物をオートクレーブ中120℃で12時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物をceliteを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を取り、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(4.0g、15.36mmol、収率53.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):235.0[M+H]
+。
【0448】
(9S)−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミドの合成
【化120】
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DIPEA(3.17mL、18.16mmol)を、(9S)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(0.8g、3.63mmol)、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(0.616g、5.45mmol)およびHATU(2.072g、5.45mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(15mL)中攪拌溶液に窒素下0℃で添加した。反応混合物を26℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水(10mL)とDCM(10mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中42%ACN/0.1%ギ酸で溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(0.570g、1.760mmol、収率48.4%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):316.20(M+H)
+。
【0449】
(9S)−10−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化121】
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NaH(3.79g、95mmol)を、窒素下室温で攪拌した(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(3.7g、15.79mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(5.69g、23.69mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷冷水(25ml)でクエンチし、EtOAc(100ml)で抽出した。EtOAc層を分離し、側面を保った。水層を取り、HCl溶液で酸性化し、水層を完全に留去し、DCM中10%MeOH(100ml)を添加し、室温で10分間攪拌した。反応塊をceliteを通して濾過した。濾液を取り、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、生成物(9S)−10−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(4.0g、9.15mmol、収率57.9%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):341.0[M+H
【0450】
(9S)−メチル10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.5g、6.40mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(150mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(1.710g、5.76mmol)およびTEA(4.46mL、32.0mmol)を窒素雰囲気下室温で添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物に、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1.731g、7.68mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を80℃で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMが消費されたことを示した。反応塊を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100ml)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製すると、(9S)−メチル10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.4g、1.903mmol、収率29.7%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):486.44[M+H]
+。
【0451】
(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(2.0g、8.54mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(150mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(2.280g、7.68mmol)およびTEA(5.95mL、42.7mmol)を窒素雰囲気下室温で添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物に、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(1.923g、8.54mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMが消費されたことを示した。反応塊を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100ml)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製すると、(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.8g、1.801mmol、収率21.10%)が黄色固体として得られた、LCMS(m/z):486.21[M+H]
+;LCMS(m/z):486.21(M+H)。
【0452】
(9S)−メチル10−((5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化124】
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トリホスゲン(0.763g、2.57mmol)を、(9S)−メチル10−((5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリド[2,3−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(800mg、1.531mmol、収率35.7%)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に10℃で添加し、28℃で30分間攪拌した。次いで、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(0.966g、4.29mmol)を反応混合物に28℃で添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、食塩水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た、LCMS(m/z):486.13(M+H)
+。
【0453】
(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化125】
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(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1g、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリホスゲン(1.267g、4.27mmol)、引き続いてトリエチルアミン(3.57mL、25.6mmol)を添加し、得られた懸濁液を室温で20分間攪拌した。(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1.915g、8.54mmol)を反応塊に添加し、得られた懸濁液を16時間70℃に加熱した。反応をTLCで監視した(出発材料は完全に消費され、新たな主要スポットが0.4R
fで観察された)。水(50mL)を反応塊に添加し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。得られた粗化合物をEtOAc(50mL)で洗浄し、濾過し、高真空下で乾燥させると、(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1g、1.666mmol、収率39.0%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):485.23(M+H)
+。
【0454】
(9S)−10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化126】
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(9S)−メチル10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.4g、2.88mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)および水(10mL)中攪拌溶液に、水酸化リチウム水和物(0.242g、5.77mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮してTHFを除去し、1N HClで中和し、DCM中10%MeOH(5×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(9S)−10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(550mg、0.794mmol、収率27.5%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):472.21[M+H]
+。
【0455】
(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化127】
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(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.8g、3.71mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)および水(10mL)中攪拌溶液に、水酸化リチウム水和物(0.156g、3.71mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮してTHFを除去し、1N HClで中和し、DCM中10%MeOH(5×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(800mg、1.511mmol、収率40.7%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):472.20[M+H]+。
【0456】
リチウム10−((5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化128】
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LiOH(79mg、3.30mmol)を、10−((5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(800mg、1.648mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(55mL)および水(44mL)中溶液に28℃で添加し、同じ温度で16時間攪拌した。反応混合物溶媒を真空によって除去した。これをEtOAc(300mL)で洗浄して不純物を除去し、次いで、n−ペンタン(100mL×2)を用いて研和すると、リチウム10−((5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(800mg、1.493mmol、収率91%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):477.98(M+H)
+。
【0457】
(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化129】
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窒素下室温で攪拌した(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1g、2.064mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、水酸化リチウム水和物(0.173g、4.13mmol)の水(10.00mL)中溶液を1分間滴加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは、極性スポットの形成およびSMの完全な消費を示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、冷水(20ml)で希釈し、DCM(2x40mL)で洗浄し、水層を1N HCl(25mL)で酸性化したところ、固体は得られず、得られた水層をDCM(2×50mL)で洗浄した。分離したDCM層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(800mg、1.670mmol、収率81%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):471.15[M+H]
+。
【0458】
(9S)−N10−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化130】
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(9S)−10−((4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(500mg、1.061mmol)のピリジン(10mL)中攪拌溶液に、EDC(407mg、2.121mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物に、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(180mg、1.591mmol)を添加し、室温で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、非極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮して粗化合物を得て、粗化合物を水(50mL)で希釈し、(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(30mL)、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得て、これを100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の化合物をDCM中3%MeOHで溶出し、純粋な分画を回収し、減圧下で蒸発させると、(9S)−N10−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(180mg、0.313mmol、収率29.5%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):567.39[M+H]
+。
【0459】
(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(700mg、1.485mmol)のピリジン(10mL)中攪拌溶液に、EDC(569mg、2.97mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物に、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(252mg、2.227mmol)を添加し、室温で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、非極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮して粗化合物を得て、粗化合物を水(30mL)で希釈し、(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(30mL)、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得て、これを100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の化合物をDCM中3%MeOHで溶出し、純粋な分画を回収し、減圧下で蒸発させると、(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(400mg、0.684mmol、収率46.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):567.57[M+H]
+。
【0460】
(9S)−N10−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化132】
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窒素下28℃で攪拌した(9S)−N10−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(600mg、0.979mmol、収率58.4%)のN,N−ジメチルホルムアミドN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(40mL)中溶液に、HATU(637mg、1.676mmol)およびDIPEA(0.293mL、1.676mmol)を添加し、次いで、反応混合物を28℃で30分間攪拌した。これに、(S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(189mg、1.676mmol)を添加し、反応混合物を28℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル2×150mlで抽出し、合わせた有機層を水2×50mlおよび食塩水溶液50mlで洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗化合物が得られた。粗生成物をシリカゲル(100:200メッシュ)カラムに添加し、酢酸エチルで溶出した。回収した画分:(9S)−N10−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(600mg、0.979mmol、収率58.4%)、LCMS(m/z):567.01(M+H)
+。
【0461】
(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化133】
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0℃で攪拌した(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(600mg、1.275mmol))のピリジン(6mL)中溶液に。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(159mg、1.403mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは、極性スポットの形成およびSMの完全な消費を示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、冷水(50ml)で希釈して固体を得て、形成された固体を濾過によって回収し、乾燥させると、(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(400mg、0.663mmol、収率52.0%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):566.29[M+H]
+。
【0462】
(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.0g、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、窒素雰囲気下、トリホスゲン(1.267g、4.27mmol)およびTEA(2.97mL、21.34mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物に、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1.436g、6.40mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMが消費されたことを示した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物をDCM中3%MeOHで溶出し、純粋な分画を回収し、減圧下で蒸発させると、(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.4g、2.82mmol、収率66.0%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):485.1[M+H]
+。
【0463】
(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.2g、5.12mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、トリホスゲン(1.520g、5.12mmol)およびTEA(3.57mL、25.6mmol)を添加した。反応混合物を30分間攪拌し、テトラヒドロフラン(THF)(10mL)中(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(1.731g、7.68mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは非極性スポットの形成およびSMが消費されたことを示した。反応塊を水200mlで希釈し、EtOAc(2×250ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、粗化合物(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.4g、1.615mmol、収率31.5%)、が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):486.18(M+H)
+。
【0464】
(9S)−メチル10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌した(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(900mg、3.84mmol)、トリホスゲン(684mg、2.305mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、DIPEA(3.36mL、19.21mmol)を添加した。次いで、反応混合物を28℃で30分間攪拌し、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1723mg、7.68mmol)を添加し、次いで、反応混合物を80℃で15.5時間攪拌した。反応をLCMSおよびTLCで監視した。反応混合物を冷水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗化合物を、100〜200メッシュサイズのシリカゲルおよび溶離液として50%〜100%酢酸エチルと石油エーテルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。回収した分画を真空中で蒸発させると、(9S)−メチル10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(800mg、1.269mmol、収率33.0%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):485.29(M+H)
+。
【0465】
(9S)−メチル10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化137】
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窒素下室温で攪拌した(9S)−メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1g、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(2.97mL、21.34mmol)、トリホスゲン(1.267g、4.27mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。これに、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(0.957g、4.27mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、2%DCM/MeOHで溶出した。回収した分画。生成物分画を濃縮すると、(9S)−メチル10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.1g、1.957mmol、収率45.9%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):485.54(M+H)
+。
【0466】
(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化138】
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(9S)−メチル10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.4g、2.89mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)および水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム水和物(0.243g、5.78mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮してTHFを除去し、1N HClで中和し、DCM中10%MeOH(5×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(800mg、1.278mmol、収率44.2%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):471.01[M+H]
+。
【0467】
(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化139】
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(9S)−メチル10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1.2g、2.472mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)および水(5mL)中溶液に、LiOH(0.178g、7.42mmol)を0℃で添加した。得られた懸濁液を室温で5時間攪拌した。反応が完了した後(TLCで監視すると、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが極性で観察される)、反応塊を濃縮し、得られた物質を水に溶解した。水溶液を2N HCl(水溶液)でpH5に調整して褐色沈殿を得て、これを濾過し、真空中で乾燥させて褐色固体を得た。得られた固体をジエチルエーテル(20mL)を用いて研和し、乾燥させると、(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(400mg、0.535mmol、収率21.62%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):472.08(M+H)
+。
【0468】
(9S)−10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化140】
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(9S)−メチル10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(0.800g、1.651mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(35mL)および水(35.0mL)中溶液に、LiOH(0.059g、2.477mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、化合物(9S)−10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(800mg、1.549mmol、収率94%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):471.13(M+H)
+。
【0469】
(9S)−10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化141】
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(9S)−メチル10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(1g、2.064mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)、水(2.500mL)中溶液に、室温でLiOH(0.148g、6.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を真空下で濃縮してTHFを除去し、水(10mL)で希釈し、飽和クエン酸溶液で酸性化した。水層をDCM(50mL×2)で抽出し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、(9S)−10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(700mg、1.390mmol、収率67.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):471.55(M+H)
+。
【0470】
(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−10−((6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(800mg、1.700mmol)のピリジン(10mL)中攪拌溶液に、EDC(652mg、3.40mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物に、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(288mg、2.55mmol)を添加し、室温で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視すると、TLCはSMが消費され、非極性スポットが形成されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮して粗化合物を得て、粗化合物を水(30mL)で希釈し、(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(30mL)、食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗化合物を得て、これを100〜200メッシュシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の化合物をDCM中3%MeOHで溶出し、純粋な分画を回収し、減圧下で蒸発させると、(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(450mg、0.725mmol、収率42.6%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):566.29[M+H]
+。
【0471】
(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化143】
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(9S)−10−((6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(350mg、0.742mmol)のピリジン(3mL)中攪拌溶液に、EDC(427mg、2.227mmol)を0℃で添加し、反応物を0℃で30分間攪拌し、次いで、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(168mg、1.485mmol)を0℃で添加し、反応物を窒素条件下室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。水(100ml)を反応混合物に添加し、化合物を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。酢酸エチル層を濃縮して粗化合物を得て、これをジエチルエーテルで洗浄すると、(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(200mg、0.335mmol、収率45.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):566.94[M+H]
+。
【0472】
(9S)−N10−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下28℃で攪拌した(9S)−10−((4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(500mg、1.063mmol)および(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(180mg、1.594mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、HATU(485mg、1.275mmol)およびDIPEA(0.371mL、2.125mmol)を添加し、反応混合物を28℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル3×20mlで抽出し、合わせた有機層を食塩水溶液20mlで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。試料をジクロロメタンに入れ、0−15%メタノール−ジクロロメタンを用いてシリカ(Si)5gで精製した。適切な分画を合わせ、真空中で蒸発させると、必要な生成物が得られた、LCMS(m/z):566.10[M+H]
+。
【0473】
(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下室温で攪拌した(9S)−10−((5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(700mg、1.488mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(5mL)中溶液に、DIPEA(0.780mL、4.46mmol)、HATU(849mg、2.232mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間攪拌した。これに、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(252mg、2.232mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて0.4R
fの新たなスポットを形成したことを示した。反応塊を真空下で濃縮し、水(50mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が灰白色固体として得られた。粗生成物をコンビフラッシュシリカゲル(40g)カラムに添加し、3%DCM/MeOHで溶出した。回収した画分:生成物分画を濃縮すると、(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(450mg、0.775mmol、収率52.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):566.43(M+H)
+。
【0474】
(S)−ジメチル2−((2−クロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエートの合成
【化146】
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2,4−ジクロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン(200g、962mmol)を、窒素下0℃で攪拌した(S)−ジメチル2−アミノペンタンジオエート塩酸塩(204g、962mmol)およびK
2CO
3(266g、1923mmol)のアセトン(2000mL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物を26℃で16時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応塊をceliteを通して濾過した。濾液を取り、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中10%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(S)−ジメチル2−((2−クロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエート(202g、573mmol、収率59.6%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):347.11[M+H]
+。
【0475】
(S)−メチル3−(2−クロロ−4−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエートの合成
【化147】
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鉄(163g、2913mmol)を、(S)−ジメチル2−((2−クロロ−6−メチル−5−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタンジオエート(202g、583mmol)のIPA(450mL)および水(90mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を40℃に加熱した。氷酢酸(50.0mL、874mmol)を反応混合物に40℃で添加した。反応混合物を80℃で2時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3で塩基性にし、celiteを通して濾過し、DCM(3×1000mL)で洗浄した。濾液を取り、DCM層を分離し、食塩水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、乾燥して粗生成物を得る。粗生成物をエーテル(1000ml)洗浄によって精製すると、所望の生成物(S)−メチル3−(2−クロロ−4−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエート(120g、415mmol、収率71.3%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):285.0[M+H]
+。
【0476】
(S)−3−(2−クロロ−4−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オールの合成
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で攪拌した塩化アルミニウム(79g、590mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(1200mL)中溶液に、水素化リチウムアルミニウム(1054mL、2107mmol)のTHF中2M溶液を、ガス発生を制御する速度で滴加した。これにより、アラン(AlH
3)のTHF中溶液が得られた。別のフラスコ中で、(S)−メチル3−(2−クロロ−4−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパノエート(120g、421mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(1800mL)中溶液を窒素下で調製し、これにアラン溶液を−78℃で30分間にわたって滴加した。添加が完了したら、冷却浴を取り外し、反応物を16時間周囲温度まで加温させた。反応をTLCで監視した。反応混合物を0℃で10%NaOH溶液でクエンチし、6時間攪拌し、celiteを通して濾過し、DCM(2000ml)で洗浄した。濾液を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をエーテル(500ml)洗浄で精製すると、所望の生成物(S)−3−(2−クロロ−4−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オール(67g、275mmol、収率65.2%)が灰白色固体として得られた(TLC溶離液:ヘキサン中100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。LCMS(m/z):243.19[M+H]
+。
【0477】
(9S)−2−クロロ−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(38.6mL、414mmol)を、(S)−3−(2−クロロ−4−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロプテリジン−7−イル)プロパン−1−オール(67g、276mmol)およびDIPEA(121mL、690mmol)のジクロロメタン(DCM)(670mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、0℃で2時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応塊を飽和NaHCO
3溶液に分配した。DCM層を取り、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をペンタンおよびエーテル(200mlおよび50ml)洗浄で精製すると、純粋な生成物(9S)−2−クロロ−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(42g、183mmol、収率66.2%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):225.03[M+H]
+。
【0478】
(9S)−メチル4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレートの合成
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−2−クロロ−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(5.0g、22.25mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、30分間脱気し、次いで、トリエチルアミン(15.51mL、111mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.909g、1.113mmol)を添加し、300psi COガスを充填した。反応混合物をオートクレーブ中130℃で5時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物をceliteを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を取り、蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(9S)−メチル4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(3.7g、9.32mmol、収率41.9%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):249.05[M+H]
+。
【0479】
(9S)−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸の合成
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
水(4mL)中水酸化リチウム一水和物(0.676g、16.11mmol)を、(9S)−メチル4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(2.0g、8.06mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に室温で添加した。反応混合物を26℃で2時間攪拌した。反応混合物溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、1N HCl溶液で酸性化した。反応混合物を減圧下で完全に蒸発させ、DCM中20%MeOH(50ml)を添加し、15分間攪拌した。反応塊をceliteを通して濾過し、DCM中20%MeOH(10ml)によりceliteで洗浄した。濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をエーテル洗浄で精製すると、所望の生成物(9S)−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(1.5g、5.49mmol、収率68.1%)が褐色固体として得られたLCMS(m/z):235.00[M+H]
+。
【0480】
(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミドの合成
【化152】
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DIPEA(5.41mL、30.9mmol)を、(9S)−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(1.45g、6.19mmol)、(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(1.050g、9.28mmol)およびHATU(3.53g、9.28mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10mL)中攪拌溶液に窒素下0℃で添加した。反応混合物を26℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水(10mL)とDCM(10mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、生成物(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(1.0g、2.96mmol、収率47.8%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):330.03[M+H]
+。
【0481】
(9S)−N10−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化153】
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TEA(2.158mL、15.49mmol)およびトリホスゲン(0.766g、2.58mmol)を、(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(0.850g、2.58mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1.736g、7.74mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(30mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中74%ACN/0.1%ギ酸で溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N10−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(0.750g、1.240mmol、収率48.1%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):579.88[M+H]
+。
【0482】
(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(600mg、1.822mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に、TEA(1.524mL、10.93mmol)およびトリホスゲン(541mg、1.822mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−アミン(821mg、3.64mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(30mL)とDCM(2×50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中0.1%ギ酸中64%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(350mg、0.519mmol、収率28.5%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):581.55[M+H]
+。
【0483】
(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化155】
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(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(900mg、2.73mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(2.285mL、16.40mmol)、トリホスゲン(811mg、2.73mmol)を26℃で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(919mg、4.10mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を直接LC−MSに供した。残渣をgrace(1:1 MeCN/FA0.1%;40gm逆相カラム)を介して精製した。回収した分画を蒸発させると、純粋な化合物(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(540mg、0.889mmol、収率32.5%)が得られた、LCMS(m/z):580.22[M+H]
+。
【0484】
(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシンの合成
【化156】
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(9S)−2−クロロ−4−メチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(7.0g、31.2mmol)、(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(8.88g、46.7mmol)およびCs
2CO
3(30.5g、93mmol)の1,4−ジオキサン(70mL)、水(14mL)中溶液を攪拌し、アルゴンで15分間脱気した。この反応混合物に、X−PHOS(1.181g、3.12mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.699g、3.12mmol)を添加した。反応混合物を90℃で3時間攪拌し、反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を室温に冷却し、celiteを通して濾過し、濾液を濃縮し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)、引き続いて食塩水溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%EtOAc(勾配系)で溶出すると、所望の生成物(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(8.0g、23.93mmol、収率77%)が白色固体として得られた、LCMS(m/z):335.09[M+H]
+。
【0485】
(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化157】
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TEA(2.501mL、17.95mmol)およびトリホスゲン(0.888g、2.99mmol)を、(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(1.0g、2.99mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に窒素下室温で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(2.021g、8.97mmol)を添加し、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(20mL)とEtOAc(50mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を水中96%ACN/0.1%ギ酸で溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.400g、0.670mmol、収率22.40%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):586.1[M+H]
+。
【0486】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化158】
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トリホスゲン(0.888g、2.99mmol)を、(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(1g、2.99mmol)およびトリエチルアミン(2.501mL、17.95mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に28℃で添加した。反応混合物を30分間攪拌し、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(2.012g、8.97mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)とジクロロメタン(2×60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をジクロロメタン(30mL)に溶解した。中性アルミナを粗化合物に添加し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物をヘキサン中30〜35%酢酸エチルで溶出した。回収した分画を減圧下で蒸発させると、(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(160mg、0.241mmol、収率8.05%)が白色ゴム状物質として得られた、LCMS(m/z):585.26[M+H]
+。
【0487】
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(500mg、1.495mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中溶液に、TEA(1.251mL、8.97mmol)、トリホスゲン(444mg、1.495mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(503mg、2.243mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、50%Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、純粋な化合物(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(220mg、0.337mmol、収率22.50%)が得られた、LCMS(m/z):585.13[M+H]
+。
【0488】
(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(900mg、2.69mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中攪拌溶液に、TEA(2.251mL、16.15mmol)およびトリホスゲン(799mg、2.69mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(1213mg、5.38mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×60mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:0.1%ギ酸水溶液;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を100%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(160mg、0.265mmol、収率9.85%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):585.81[M+H]
+。
【0489】
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(900mg、2.69mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に、TEA(2.251mL、16.15mmol)およびトリホスゲン(799mg、2.69mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(1207mg、5.38mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:0.1%ギ酸水溶液;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を100%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.459mmol、収率17.05%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z):585.35[M+H]
+。
【0490】
(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(900mg、2.69mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(40mL)中攪拌溶液に、TEA(2.251mL、16.15mmol)およびトリホスゲン(799mg、2.69mmol)を25℃で添加し、1時間攪拌し、次いで、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(909mg、4.04mmol)を添加し、65℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(5mL)とDCM(2×10mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をC−18逆相カラム、移動相A:0.1%ギ酸水溶液;B:ACNを使用するGraceによって精製し、生成物を100%ACNで溶出した。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(150mg、0.243mmol、収率9.02%)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):585.86[M+H]
+。
【0491】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化163】
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窒素下0℃のNaH(11.67g、292mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(25.7g、194mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。10分後、6−クロロピリジン−2−アミン(25g、194mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)中溶液を0℃で10分間滴加した。反応混合物を100℃で36時間加熱した。TLCは、少量の出発材料を生成物と共に示している。
【0492】
反応混合物を氷冷水(600mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を水(3×300mL)で洗浄して過剰のNMPを除去した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲル、溶離液として(石油エーテル中12〜15%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(10g、44.6mmol、収率22.93%)が黄色濃厚液体として得られた。
【0493】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化164】
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窒素下0℃のNaH(62.2g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(800mL)中攪拌懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(206g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(300mL)中溶液を2時間滴加した。さらに10分間攪拌した後、6−クロロピリジン−2−アミン(200g、1556mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(300mL)中溶液を0℃で30分間滴加した。反応混合物を120℃で48時間攪拌した。TLCは出発物質があることを示した。反応混合物を氷冷水(2000mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(3×1000mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×1000mL)で洗浄して過剰のNMPを除去した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、100〜200シリカゲル(溶離液石油エーテル中12〜15%EtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(75g、325mmol、収率20.92%)が黄色粘性液体として得られた。LCMS(m/z):225[M+H]
+。
【0494】
(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.000g、22.70mmol)、4−クロロピリジン−2−アミン(1.459g、11.35mmol)およびナトリウム(0.522g、22.70mmol)の懸濁液に。反応混合物を140℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、MeOHに溶解し、氷水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機相を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲルを用いて2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(1.1g、21%)が得られた、LCMS(m/z)225.2[M+H]
+。
【0495】
(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.000g、22.70mmol)、4−クロロピリジン−2−アミン(1.459g、11.35mmol)およびナトリウム(0.522g、22.70mmol)の懸濁液に。反応混合物を140℃で16時間攪拌した後、室温に冷却し、MeOHに溶解し、氷水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機相を食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗物質を2〜3%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物(1.2g、22%)が得られた、LCMS(m/z)225.2[M+H]
+。
【0496】
(R)−2−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−テトラヒドロフラン−3−オール(2.72g、30.9mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、NaH(0.926g、23.16mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。これに2−クロロピリミジン−4−アミン(2.0g、15.44mmol)を約15分間かけて小分けで添加し、70℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、その後、0℃に冷却し、氷冷水でクエンチし、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(R)−2−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−アミン(1.6g、8.839mmol、収率51.5%)が灰白色固体として得られた。
【0497】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化168】
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窒素下0℃で攪拌した6−クロロピラジン−2−アミン(5g、38.6mmol)、水素化ナトリウム(2.316g、57.9mmol)および(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(5.61g、42.5mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中溶液に、反応混合物を添加し、80℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、酢酸エチルに抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/MeOHで溶出した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下で蒸発させると、所望の生成物(2.8g、11.9mmol、31%)が得られた、LCMS(m/z)225.9[M+H]
+。
【0498】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化169】
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6−クロロピラジン−2−アミン(0.980g、7.57mmol)、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2g、15.13mmol)およびナトリウム(0.348g、15.13mmol)を密閉管に入れ、130℃で16時間加熱し、次いで、反応混合物をメタノールおよび氷冷水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、生成物(1g、4.26mmol、収率28.2%)が得られた、LCMS(m/z)265.1[M+H]
+。
【0499】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化170】
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窒素下室温で攪拌した(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10.20g、77mmol)およびNaH(4.63g、116mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(50mL)中懸濁液に、2−クロロピリミジン−4−アミン(5g、38.6mmol)を15分にわたって少しずつ添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、次いでEtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、50%Hex/EtOAcで溶出した。回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(3g、11.84mmol、収率30.7%)が灰白色固体として得られた、LCMS(m/z)226.2[M+H]
+。
【0500】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
室温の水素化ナトリウム(0.817g、34.1mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(30mL)中溶液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3g、22.70mmol)のTHF(5mL)中溶液を1分間にわたって添加し、室温で15分間攪拌し、次いで、室温で2−クロロピリミジン−4−アミン(2.059g、15.89mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を65℃で16時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物4.0gを得た。粗化合物を100〜200シリカゲルメッシュを用いて、2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、純粋な化合物(2.5g、10.42mmol、46%)が得られた、LCMS(m/z)226.2[M+H]
+。
【0501】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミンの合成
【化172】
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2−クロロピリジン−4−アミン(1.459g、11.35mmol)、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(3.0g、22.70mmol)の懸濁液に、ナトリウム(0.522g、22.70mmol)を添加した。反応混合物を140℃で16時間攪拌し、反応の進行をにより監視した。
【0502】
反応混合物をMeOHに溶解し、氷水に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて粗化合物4.0gを得た。粗化合物を100〜200シリカゲルを用いて、2〜3%MeOH/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル))メトキシ)ピリジン−4−アミン(2.5g、10.73mmol、収率47.3%)が得られた、LCMS(m/z)225.3[M+H]
+。
【0503】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−アミンの合成
【化173】
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室温の密閉管中2−クロロピリジン−4−アミン(4g、31.1mmol)、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2.056g、15.56mmol)およびナトリウム(0.715g、31.1mmol)の溶液に。反応混合物を140℃で48時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH、引き続いて水でクエンチした。次いで、反応塊をEtOAcで抽出した。次いで、有機層を水、引き続いて食塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、完全に留去した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、Hex/EtOAc(1:1)で溶出し、回収した分画を蒸発させると、所望の生成物(2.250g、9.93mmol、収率31.9%)が得られた、LCMS(m/z)225.0[M+H]
+。
【0504】
(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリミジン−4−アミン(2g、15.44mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、NaH(0.741g、30.9mmol)を室温で5分間にわたって少しずつ添加した。次いで、反応物を30℃で約10分間攪拌した。上記反応物に、30℃で(S)−テトラヒドロフラン−3−オール(1.088g、12.35mmol)を添加し、80℃で8時間攪拌した。反応混合物を0℃の氷冷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で十分に洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて生成物を得た。粗生成物を、石油エーテルを用いて研和した、LCMS(m/z)182.2[M+H]
+。
【0505】
(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジンの合成
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(37.0g、114mmol)をマルチネックRBに入れた。次いで、フラスコを0℃に冷却し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)(100mL)を3分間にわたってゆっくり添加した。得られた反応混合物を窒素下で15分間攪拌した。次いで、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10g、76mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。この懸濁液を室温で1時間攪拌した。3−ブロモ−5−フルオロピリジン(7.62mL、73.9mmol)を添加した後、懸濁液が淡黄色溶液になった。得られた溶液を75℃で24時間攪拌した。反応の進行を、TLCヘキサン中40%EtOAcで監視した。TLCは、24時間後にSMの消費および新しいスポットの形成を示した。反応塊を室温に冷却し、水(500mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。有機層を食塩水(250mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色油を得た。粗生成物を、100〜200メッシュサイズのシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した。カラムをEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出した。所望の化合物をヘキサン中20%EtOAcで溶出した。純粋な化合物を含有する化合物分画を減圧下で濃縮すると、(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(10g、34.0mmol、収率44.9%)が淡黄色粘性油として得られた、LCMS(m/z):289.99[M+H]
+。
【0506】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(50g、174mmol)、アンモニア水(25mL、1155mmol)を密閉管に入れた。次いで、硫酸銅(II)(5.54g、34.7mmol)を0℃で添加した。得られた青色溶液を2時間120℃に加熱した。反応の進行をTLC DCM中10%MeOHで監視し、TLCは24時間後に新たなスポットの形成およびSMの消費を示した。完了後、反応塊を室温に冷却した。反応塊を20%NaOHでpH10にし、NaClで飽和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗褐色固体を得て、これをジエチルエーテルを用いて研和し、4時間攪拌し、次いで、濾過すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(35.4g、146mmol、収率84%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.29[M+H]
+。
【0507】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−ブロモ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン(10g、34.7mmol)、アンモニア水(100mL、4621mmol)を密閉管に入れた。得られた褐色溶液を24時間120℃に加熱した。反応の進行をTLC DCM中10%MeOHで監視し、TLCは24時間後に新たなスポットの形成およびSMの消費を示した。完了後、反応塊を室温に冷却した。反応塊を20%NaOHでpH10にし、NaClで飽和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(6g、25.8mmol、収率74.2%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.10[M+H]
+。
【0508】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(11.35g、473mmol)のTHF(100mL)中懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(25g、189mmol)のTHF(150mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。6−クロロピリミジン−4−アミン(19.61g、151mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、少量の出発材料および極性で観察される新たなスポットを示す)、反応混合物を氷水(500mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×1000mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡褐色固体(粗物質)を得た。粗物質をシリカゲルカラム(100〜200、DCM中3%MeOH)によって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮すると、所望の生成物(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(13g、53.9mmol、収率28.5%)が灰白色固体として得られ、不純化合物(10g)も得られた。LCMS(m/z):226.17(M+H)
+。
【0509】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(9.08g、378mmol)のTHF(150mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(20g、151mmol)のTHF(200mL)中溶液を窒素下0℃で滴加し、得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。6−クロロピリミジン−4−アミン(15.68g、121mmol)を反応塊に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが極性で観察される)、反応塊を氷水(200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×400ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡褐色固体を得た。得られた固体をジエチルエーテル(200ml)中で30分間攪拌し、濾過し、真空下で乾燥させると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−アミン(13g、57.3mmol、収率37.9%)が淡褐色固体として得られた、LCMS(m/z):225.96[M+H]
+。
【0510】
2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミンの合成
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で攪拌したテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(25g、245mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(500mL)中溶液に、27℃で10分間、NaH(22.52g、563mmol)を添加し、1時間後、27℃で2−クロロピリミジン−4−アミン(22.20g、171mmol)を添加した。反応混合物を85℃で36時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCはSMと共に極性スポットを示した。反応塊を氷冷水200mlに注ぎ入れ、EtOAc(3×200ml)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(60〜120)シリカメッシュを用いるカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、出発材料をヘキサン中50%EtOAcで溶出し、必要な化合物をヘキサン中90%EtOAcで溶出し、合わせた化合物分画を濃縮すると、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(9g、39.9mmol、収率16.31%)が得られた、LCMS(m/z):196.00[M+H]
+。
【0511】
(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(9.08g、378mmol)のTHF(150mL)中懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(20g、151mmol)のTHF(250mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。4−クロロピリミジン−2−アミン(15.68g、121mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが極性で観察された)、反応混合物を氷水(250mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して淡黄色液体(粗物質)を得た。得られた粗物質を0〜50%EtOAc−石油エーテルを使用することによりカラム(100〜200シリカゲル)によって精製すると、(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(13g、57.0mmol、収率37.7%収率)が淡黄色固体として得られた、LCMS(m/z):226.20[M+H]
+。
【0512】
(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(8.25g、189mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(10g、76mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した。4−クロロピリミジン−2−アミン(7.84g、60.5mmol)を反応混合物に室温で少しずつ添加し、得られた懸濁液を48時間90℃に加熱した。反応混合物を28℃に冷却し、水(200mL)とEtOAc(200mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗生成物が得られた(TLC溶離液:ニート酢酸エチル R
f0.3;UV活性)。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(S)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(8.0g、35.4mmol、収率46.8%)が淡黄色固体として得られたLCMS(m/z)226.30(M+H)
+。
【0513】
(R)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメートの合成
【化183】
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窒素下室温で攪拌したカルボノクロリド酸フェニル(2.71g、17.31mmol)およびピリジン(1.724mL、21.31mmol)のジクロロメタン(DCM)(50mL)中溶液に(R)−4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(3.0g、13.32mmol)を添加した。反応混合物を28℃で2時間攪拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を水(75mL)で希釈し、DCM(2×75mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、高真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物に、ジエチルエーテルとペンタン(3:1)の混合物を添加し、10分間攪拌し、濾過すると、(R)−フェニル(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)カルバメート(2.5g、2.375mmol、収率17.83%)が得られた、LCMS(m/z):346.21[M+H]
+。
【0514】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化184】
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(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、49.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(300mL、1926mmol)および硫酸銅(II)(1.566g、9.81mmol)を添加した。反応混合物を120℃で18時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視し、TLCは、未反応SMと共に極性スポットの形成を示す。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(100mL)、食塩水溶液(100mL)で洗浄し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(10g、3.97mmol、収率8.09%)が黄色油状粗化合物として得られた、LCMS(m/z):226.13(M+H)
+。
【0515】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジンの合成
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下0℃で攪拌した(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(8.87g、67.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)中懸濁液に、炭酸セシウム(32.8g、101mmol)を添加し、得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。これに、2,5−ジクロロピラジン(10g、67.1mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で6時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されて0.3Rfの新たな極性スポットを形成したことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(100mL)を添加し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(100mL×2)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を淡褐色液体として得た。粗生成物をシリカゲル(60〜120)カラムに添加し、Hex/EtOAcで溶出した。回収分画:ヘキサン中30%EtOAc、生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、47.7mmol、収率71.0%)が淡褐色液体として得られた、LCMS(m/z):244.90[M+H]
+。
【0516】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化186】
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室温で攪拌した(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(10g、40.9mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中溶液に、水酸化アンモニウム(63.7mL、409mmol)および硫酸銅(II)(3.26g、20.44mmol)を室温で添加した。反応混合物を密閉管中130℃で2日間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。TLCは出発材料が消費されたことを示した。反応塊を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗化合物が褐色粘性化合物として得られた。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、DCM/EtOAcで溶出した。回収分画:石油エーテル中50%EtOAc、生成物を溶出した。生成物画分を濃縮すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(2g、8.77mmol、収率21.46%)(N35119−51−A2)が淡褐色固体として得られた。NMR:CDCl3中はLCMS(m/z):226.09[M+H]
+と一致。
【0517】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−アミンの合成
【化187】
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KOtBu(12.99g、116mmol)の1,4−ジオキサン(300mL)中懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(4.08g、30.9mmol)の20ml中溶液を窒素下0℃で滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間攪拌した.6−クロロピリダジン−3−アミン(5g、38.6mmol)を室温で反応混合物部分に添加し、得られた懸濁液を16時間110℃に加熱した。反応が完了した後(TLCで監視すると、少量の出発材料および極性で観察される新たなスポットを示す)、反応混合物を氷水(50mL)に注ぎ入れ、水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。LCMS(m/z):226.19[M+H]
+。
【0518】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化188】
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(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(27.8g、210mmol)を、KOtBu(45.8g、408mmol)のNMP(200mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、6−クロロピリジン−3−アミン(15g、117mmol)を添加し、144時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(500mL×2)とEtOAc(200mL×4)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、カラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(8g、35.1mmol、収率30.1%)が褐色油として得られた、LCMS(m/z):225.16[M+H]
+。
【0519】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
【化189】
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(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(18.50g、140mmol)を、KOtBu(30.5g、272mmol)のNMP(600mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、6−クロロピリジン−3−アミン(10.0g、78mmol)を添加し、88時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL×2)とEtOAc(100mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、粗化合物がゴムとして得られた(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f0.5;UV活性)。粗生成物を、ヘキサン中50%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン(10.0g、41.7mmol、収率53.6%)が暗色粘着性塊として得られた、LCMS(m/z)225.0(M+H)
+。
【0520】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化190】
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(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(30.7g、232mmol)を、KOtBu(70.1g、624mmol)のNMP(800mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、5−フルオロピリジン−2−アミン(20g、178mmol)を添加し、114時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(500mL×2)とEtOAc(500mL×4)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得て、次いで、これをカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲルを使用、カラムをヘキサン中80%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(10g、40.1mmol、収率22.50%)が褐色油として得られた、LCMS:225.0(M+H)。
【0521】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化191】
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NaH(12.84g、268mmol)を、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(31.8g、241mmol)のジメチルスルホキシド(DMSO)(100mL)中攪拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温で1時間攪拌し、0℃に冷却し、5−フルオロピリジン−2−アミン(15.0g、134mmol)を添加し、60時間110℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)とEtOAc(100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た(TLC:溶離液:100%酢酸エチル、R
f0.5;UV活性)。粗生成物をヘキサン中50%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ)によって精製すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−アミン(7.2g、32.1mmol、収率23.99%)が淡黄色粘着物として得られた、LCMS(m/z):225.1(M+H)
+。
【0522】
(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミンの合成
【化192】
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テトラヒドロフラン(75mL)をNaH(5.56g、232mmol)に0℃で添加し、テトラヒドロフラン(50mL)中(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(12.46mL、100mmol)を反応混合物に0℃で添加し、反応混合物を28℃で1時間攪拌した。テトラヒドロフラン(25mL)中2−クロロピリミジン−5−アミン(10g、77mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)および飽和食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ)によって精製し、生成物をヘキサン中40〜45%酢酸エチルで溶出すると、(R)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(6.5g、28.3mmol、収率36.6%)が淡黄色固体として得られたLCMS(m/z)226.0[M+H]
+。
【0523】
(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミンの合成
【化193】
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NaH(6.17g、154mmol)のTHF(100ml)中懸濁液に、THF(50ml)中(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(13.26g、100mmol)を反応混合物に0℃で添加し、反応混合物を25℃で1時間攪拌した。これに、THF(50ml)中2−クロロピリミジン−5−アミン(10g、77mmol)を0℃で添加し、80℃にゆっくり加熱し、80℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、反応混合物を塩化アンモニウム(10ml)でクエンチし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、これを濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。この粗生成物をジエチルエーテルを用いて研和すると、(S)−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−アミン(5.0g、19.77mmol、収率25.6%)が褐色固体として得られた、LCMS(m/z):226.1[M+H]
+。
【0524】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)ピラジンの合成
【化194】
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炭酸セシウム(492g、1510mmol)のDMF(1000mL)中攪拌溶液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(133g、1007mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、2,5−ジクロロピラジン(150g、1007mmol)のDMF(500mL)中溶液を0℃で添加し、得られた反応混合物を100℃で4時間攪拌した。(TLC系:石油エーテル中20%酢酸エチル、R
f:0.5、UV活性)。反応混合物を氷冷水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)および食塩水溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中10%EtOAc)によって精製すると、所望の生成物(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(200g、768mmol、収率76%)が黄色液体として得られた。LCMS(m/z):245.1[M+H]
+。
【0525】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化195】
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(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(120g、490mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(1000mL、6420mmol)および硫酸銅(II)(15.66g、98mmol)を添加し、得られた反応混合物を120℃で48時間攪拌した(TLC系:石油エーテル中50%酢酸エチル、Rf:0.4、UV活性)。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)および食塩水溶液(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲルを使用し、ヘキサン中40%EtOAcで化合物を溶出)によって精製すると、所望の生成物(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(65g、280mmol、収率57.2%)が黄色結晶固体として得られた。LCMS(m/z):226.13[M+H]
+。
【0526】
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジンの合成
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(32.8g、101mmol)のDMF(100mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(8.87g、67.1mmol)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、2,5−ジクロロピラジン(10g、67.1mmol)を添加し、得られた反応混合物を100℃で4時間攪拌した。(TLC系:ヘキサン中20%酢酸エチル、Rf:0.5、UV活性)。反応混合物を氷冷水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)および食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(12g、43.8mmol、収率65.3%)が黄色油状化合物として得られた。LCMS(m/z):244.99[M+H]
+。
【0527】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミンの合成
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン(8g、32.7mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中攪拌溶液に、密閉管中で水酸化アンモニウム(400mL、2568mmol)および硫酸銅(II)(1.044g、6.54mmol)を添加し、反応混合物を120℃で48時間攪拌した。(TLC系:ヘキサン中50%酢酸エチル、Rf:0.4、UV活性)。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲルを使用し、ヘキサン中40%EtOAcで化合物を溶出)によって精製し、純粋な分画を回収し、減圧下で濃縮すると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−アミン(2g、8.65mmol、収率26.4%)が黄色結晶固体として得られた。LCMS(m/z):226.10[M+H]
+。
【0528】
(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジンの合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリミジン−5−オール(13g、100mmol)のTHF(100mL)中攪拌溶液に、0℃で(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(13.16g、100mmol)、トリフェニルホスフィン(32.7g、124mmol)、引き続いてDEAD(19.71mL、124mmol)を添加し、反応物を室温で4時間攪拌した。(TLC溶出系:石油エーテル中30%EtOAc;R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:ヘキサン中20%EtOAc)によって精製すると、(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(20g、79mmol、収率79%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):245.10[M+H]
+。
【0529】
(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(S)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(10g、40.9mmol)とアンモニア水(66.3ml、1226mmol)の混合物を120℃で24時間加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×75mL)に抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を黄色固体として得た。粗化合物をn−ペンタン(50mL)を用いて研和すると、(S)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(6.6g、28.6mmol、収率70.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.17[M+H]
+。
【0530】
(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジンの合成
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリミジン−5−オール(20g、153mmol)のTHF(100mL)中攪拌溶液に、0℃で(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(24.30g、184mmol)、トリフェニルホスフィン(50.2g、192mmol)、引き続いてDEAD(30.3mL、192mmol)を添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。(TLC溶出系:石油エーテル中70%EtOAc;R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)に抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:ヘキサン中35%EtOAc)によって精製すると、(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(23g、91mmol、収率59.5%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):245.06[M+H]
+。
【0531】
(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミンの合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中の(R)−2−クロロ−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン(5g、20.44mmol)とアンモニア水(50ml、924mmol)の混合物を120℃で48時間加熱した。(TLC溶出系:100%EtOAc;R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、DCM(2×75mL)に抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、(R)−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−アミン(2.7g、11.5mmol、収率57.5%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):226.02;[M+H]
+。
【0532】
(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミンの合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド(3.90g、34.7mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中攪拌懸濁液に、(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(2.75g、20.84mmol)を0℃で添加し、反応混合物を25℃で1時間攪拌した。次いで、窒素雰囲気下で、6−クロロピリダジン−4−アミン(1.5g、11.58mmol)を反応混合物に添加し、得られた反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を氷冷水(40ml)に注ぎ入れ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(S)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(1.0g、4.28mmol、収率37.0%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.20[M+H]
+。
【0533】
(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミンの合成
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド(7.80g、69.5mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)中攪拌懸濁液に、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(5.20mL、41.7mmol)を0℃で添加し、反応混合物を窒素雰囲気下25℃で1時間攪拌した。次いで、6−クロロピリダジン−4−アミン(3g、23.16mmol)を反応混合物に添加し、得られた反応混合物を110℃で16時間攪拌した。(TLC系酢酸エチル、Rf:0.3)。反応混合物を氷冷水(40ml)に注ぎ入れ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中65%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(R)−6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−アミン(2.2g、9.66mmol、収率41.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):226.05[M+H]
+、Rt=1.00分。
【0534】
化合物実施例
実施例1
(8S)−N9−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化204】
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(8S)−N9−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(350mg、0.619mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1.5mL、18.00mmol)を添加し、反応混合物を28℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)、次いで溶媒を蒸発させ、得られた残渣をNaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、ペンタン(20mL)を用いて研和すると、(8S)−N9−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(117mg、0.219mmol、収率35.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):526.26[M+H]
+、Rt=1.55分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.99(br s,1H),8.19(d,J=5.70Hz,1H),8.03(d,J=9.87Hz,1H),7.70(d,J=1.97Hz,1H),6.60(dd,J=5.59,2.30Hz,1H),5.61(dd,J=5.70,2.41Hz,1H),5.05−4.94(m,1H),4.19−4.10(m,3H),3.88−3.80(m,1H),3.78−3.71(m,1H),3.23−3.13(m,2H),3.10−2.99(m,2H),2.67(s,4H),2.35(td,J=14.14,5.70Hz,1H),2.12−2.00(m,2H),1.50(d,J=7.02Hz,3H).
【0535】
実施例2
(8S)−N9−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化205】
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(8S)−9−((1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)カルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(200mg、0.561mmol)のDMF(2mL)中攪拌溶液に、DIPEA(0.490mL、2.81mmol)、HATU(46.8mg、0.123mmol)および2,2,2−トリフルオロエタンアミン(55.6mg、0.561mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を冷水で希釈し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム12g、溶離液:DCM中5%メタノールを使用)によって精製すると、所望の化合物(8S)−N9−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(53mg、0.120mmol、収率21.40%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):438.05[M+H]
+、R
t=1.81分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.04(s,1H),10.10(br s,1H),8.63(s,1H),8.38(dd,J=7.67,1.75Hz,1H),7.25−6.99(m,1H),6.34(t,J=7.13Hz,1H),5.69(d,J=5.92Hz,1H),4.37−4.10(m,2H),3.64(s,3H),3.35−3.13(m,2H),3.06(s,2H),2.44−2.22(m,1H),2.21−1.97(m,1H).
【0536】
実施例3
(8S)−N−(ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化206】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(550mg、1.796mmol)、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(863mg、3.59mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃で水素化ナトリウム(359mg、8.98mmol)を添加した。反応混合物を16時間60℃に加熱した。室温にさせ、反応混合物を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、石油エーテル中70〜100%酢酸エチルの勾配混合物を使用)によって精製すると、純度91%の半純粋化合物400mgが得られ、これをジエチルエーテルを用いて研和すると、(8S)−N−(ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(260mg、収率33.6%)が得られた(TLC:100%酢酸エチル、R
f=0.5)、LCMS(m/z):472.24[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.15(s,1H),8.82(d,J=7.77Hz,2H),8.65−8.46(m,1H),8.45−8.28(m,1H),8.11(dt,J=8.33,0.88Hz,1H),7.98−7.77(m,3H),7.16(ddd,J=7.34,4.82,0.99Hz,1H),5.48(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.28−3.20(m,1H),3.16−2.99(m,3H),2.35−2.16(m,1H),2.13−1.97(m,1H).
【0537】
実施例4
(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化207】
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(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.184mmol)のTHF(15ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(176mg、0.592mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、ピリジン−2−アミン(167mg、1.777mmol)およびトリエチルアミン(0.825mL、5.92mmol)を室温で添加し、反応混合物を密閉管中75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてCH
2Cl
2中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.402mmol、収率42%)が淡黄色固体として得られた(TLC:CH
2Cl
2中5%MeOH)、LCMS(m/z):374.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.20(s,1H),9.62(d,J=2.41Hz,1H)8.83(dd,J=8.11,2.41Hz,1H)8.45(s,1H)8.42(d,J=6.5Hz 1H)8.15(d,J=8.33Hz,1H)7.72(td,J=7.89,1.97Hz,1H)7.33(d,J=8.11Hz,1H)7.04(ddd,J=7.34,4.93,1.10Hz,1H)5.67(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)3.34−3.19(m,2H)3.18−2.98(m,2H)2.66(s,3H)2.41−2.25(m,1H)2.23−2.00−(m,1H).
【0538】
実施例5
(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化208】
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(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.184mmol)のTHF(15ml)中溶液に、0℃でトリホスゲン(176mg、0.592mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、ピリジン−3−アミン(167mg、1.777mmol)およびトリエチルアミン(0.825mL、5.92mmol)を室温で添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液としてDCM中1%MeOHの勾配混合物を使用)によって精製すると、(8S)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.428mmol、収率35.2%)が淡黄色固体として得られた(TLC:DCM中5%MeOH、R
f=0.3)、LCMS(m/z):374.21[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.52(s,1H),9.32(d,J=1.97Hz,1H),8.72(d,J=2.63Hz,1H),8.50(s,1H),8.45−8.28(m,2H),8.01−8.28(m,1H),7.27−7.36(m,2H),5.67(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),3.18−3.35(m,2H),3.00−3.18(m,2H),2.66(s,3H),2.26−2.44(m,1H),2.12(dt,J=14.25,7.13Hz,1H).
【0539】
実施例6
(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化209】
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(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、1.184mmol)のTHF(15ml、密閉管)中攪拌溶液に0℃でトリホスゲン(176mg、0.592mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、ピリジン−3−アミン(167mg、1.777mmol)およびトリエチルアミン(0.825mL、5.92mmol)を添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(85mg、0.216mmol、収率18.26%)が黄色固体として得られた(TLC系:溶離液:ジクロロメタン中5%メタノール、R
f:0.3)、LCMS(m/z):373.9[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.48(s,1H),8.73(d,J=5.48Hz,2H),8.56(s,1H),8.40(s,1H),8.18(d,J=7.24Hz,1H),8.00(s,1H),7.92(d,J=4.60Hz,1H),7.35(s,1H),5.69(d,J=3.07Hz,1H),3.33−3.24(m,2H),3.17−3.08(m,2H),2.74(s,3H),2.40(d,J=5.48Hz,1H),2.14(dd,J=14.14,7.56Hz,1H).
【0540】
実施例7
(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化210】
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(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.748mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、DIPEA(0.653mL、3.74mmol)およびトリホスゲン(133mg、0.449mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、ピリジン−3−アミン(106mg、1.122mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にさせ、有機溶媒を減圧下で蒸発させて粗残渣を得た。粗残渣をCH
2Cl
2(100mL)に溶解し、水、食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、5%MeOH/CH
2Cl
2で溶出)によって精製すると、(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン9(6H)−カルボキサミド(165mg、0.425mmol、収率56.8%)が淡黄色固体として得られた(TLC:10%MeOH/CH
2Cl
2、R
f:0.4)LCMS(m/z):388.32[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.71(s,1H),9.31(d,J=2.19Hz,1H),8.71(d,J=2.41Hz,1H),8.39−8.32(m,2H),8.17−8.10(m,1H),7.36−7.28(m,2H),5.66(dd,J=5.92,2.19Hz,1H),3.25−3.16(m,2H),3.06(d,J=2.85Hz,2H),2.66(d,J=8.11Hz,6H),2.36(ddt,J=14.14,8.61,5.73,5.73Hz,1H),2.15−2.03(m,1H).
【0541】
実施例8
(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化211】
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(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.790mmol)のTHF(15ml、密閉管)中攪拌溶液に0℃でトリホスゲン(117mg、0.395mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、ピリジン−2−アミン(111mg、1.184mmol)およびトリエチルアミン(0.550mL、3.95mmol)を添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(60mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(8S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(140mg、0.373mmol、収率47.2%)が淡黄色固体として得られた(TLC:溶離液:ジクロロメタン中5%メタノール、R
f:0.3)、LCMS(m/z):374.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.24(s,1H),8.68(d,J=5.26Hz,1H),8.53(s,1H),8.48(s,1H),8.43−8.39(m,1H),8.23−8.17(m,2H),7.77−7.70(m,1H),7.07(ddd,J=7.23,4.82,0.88Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),3.34−3.21(m,2H),3.16−3.05(m,2H),2.75(s,3H),2.44−2.33(m,1H),2.12(dt,J=14.25,7.13Hz,1H).
【0542】
実施例9
(8S)−2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド
【化212】
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N、N−ジメチル−5−((8S)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−イル)ピリジン−2−アミン(200mg、0.708mmol)のTHF(15ml、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(105mg、0.354mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、その後、ピリジン−2−アミン(100mg、1.063mmol)およびトリエチルアミン(0.494mL、3.54mmol)を添加し、反応混合物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(8S)−2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(130mg、0.320mmol、収率45.2%)が白色固体として得られた(TLC:溶離液:酢酸エチル、R
f:0.3)、LCMS(m/z):403.36[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.35(s,1H),9.33(dd,J=2.41,0.66Hz,1H),8.68(dd,J=9.10,2.52Hz,1H),8.48−8.38(m,2H),8.20−8.14(m,1H),7.77−7.64(m,1H),7.02(ddd,J=7.34,4.93,0.88Hz,1H),6.62(d,J=8.99Hz,1H),5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.21(s,8H),3.15−3.00(m,2H),2.40−2.28(m,1H),2.15−2.04(m,1H).
【0543】
実施例10
(8S)−4−メチル−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化213】
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(8S)−4−メチル−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.748mmol)のTHF(8mL)中攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(163mg、3.74mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、3−(ピリジン−2−イル)−2H−ピリド[1,2−a][1,3,5]トリアジン−2,4(3H)−ジオン(270mg、1.122mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温にし、これを水でクエンチし、引き続いて酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、有機層を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、5%MeOH/CH
2Cl
2で溶出)によって精製すると、(4(8S)−4−メチル−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(165mg、0.425mmol、収率56.8%)が淡黄色固体として得られた(TLC:10%MeOH/CH
2Cl
2、R
f:0.3)、LCMS(m/z):388.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.42(s,1H),8.66(d,J=5.26Hz,1H),8.47(s,1H),8.43−8.40(m,1H),8.27−8.15(m,2H),7.73(td,J=7.95,1.86Hz,1H),7.05(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.72−5.63(m,1H),3.26−3.14(m,2H),3.11−3.04(m,2H),2.75(s,3H),2.68(s,3H),2.42−2.29(m,1H),2.08(dt,J=14.52,7.54Hz,1H).
【0544】
実施例11
(8S)−2−(2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化214】
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N、N−ジメチル−4−((8S)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−イル)ピリジン−2−アミン(200mg、0.708mmol)のTHF(15ml)中溶液に、トリホスゲン(105mg、0.354mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、ピリジン−2−アミン(100mg、1.063mmol)およびトリエチルアミン(0.494mL、3.54mmol)を密封管条件下75℃で順次添加し、16時間攪拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、ジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出)によって精製すると、(8S)−2−(2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.393mmol、収率55.4%)が黄色固体として得られた(TLC:酢酸エチルで溶出、R
f0.3)、LCMS(m/z):403.35[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 12.96(s,1H),8.52(s,1H),8.36−8.28(m,2H),8.17(d,J=8.55Hz,1H),7.76−7.65(m,2H),7.59(s,1H),7.03−6.99(m,1H),5.69(dd,J=5.92,3.07Hz,1H),3.31−3.20(m,8H),3.16−3.00(m,2H),2.46−2.28(m,1H),2.19−2.04(m,1H).
【0545】
実施例12
(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化215】
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(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(200mg、0.748mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(15mL)中攪拌溶液に、0℃でNaH(71.8mg、1.496mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、フェニルピリジン−2−イルカルバメート(481mg、2.244mmol)を添加した。反応混合物を65℃で16時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、氷水(50ml)でクエンチした。水層を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機層を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:CH
2Cl
2中2%MeOH)によって精製すると、(8S)−4−メチル−2−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(ピリジン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(139mg、0.341mmol、収率45.6%)が白色固体として得られた(TLC:DCM中10%MeOH、R
f=0.4)、LCMS(m/z):388.28[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37(s,1H),9.61(d,J=2.41Hz,1H),8.81(dd,J=8.22,2.30Hz,1H),8.46−8.40(m,1H),8.15(d,J=8.33Hz,1H),7.76−7.67(m,1H),7.31(d,J=8.11Hz,1H),7.02(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),3.27−3.15(m,2H),3.10−2.99(m,2H),2.66(d,J=3.51Hz,6H),2.35(ddt,J=14.31,8.93,5.37,5.37Hz,1H),2.07(dt,J=14.25,6.91Hz,1H).
【0546】
実施例13
(8S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化216】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(15mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(145mg、0.490mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、TEA(0.683mL、4.90mmol)および6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(214mg、1.273mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中5%MeOH、Rf:0.6)。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.310mmol、収率31.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):500.90[M+H]
+、Rt=3.12分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.24(s,1H),8.77(s,1H),8.71(d,J=8.11Hz,1H),8.58(s,1H),7.85−7.78(m,2H),7.75−7.68(m,1H),7.51(dd,J=8.22,2.52Hz,1H),7.18(td,J=8.99,2.63Hz,1H),5.68(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),3.35−3.23(m,2H),3.20−3.05(m,2H),2.47−2.34(m,1H),2.23−2.08(m,1H).
【0547】
実施例14
(8S)−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化217】
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(R)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(213mg、1.175mmol)のTHF(15mL、密閉管中)中攪拌溶液に、トリホスゲン(174mg、0.588mmol)を室温で添加し、30分間攪拌し、次いで、TEA(0.683mL、4.90mmol)および(8S)−2(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中5%MeOH、Rf:0.6)。反応混合物を室温に冷却した。THFを留去し、水(25mL)とEtOAc(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中1%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(120mg、0.227mmol、収率23.14%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):514.07[M+H]
+、Rt=2.55分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.23(s,1H),8.81(d,J=7.89Hz,1H),8.71(s,1H),8.55(s,1H),8.41(d,J=5.48Hz,1H),7.79(d,J=5.70Hz,2H),7.70−7.62(m,1H),5.64(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),5.58−5.53(m,1H),4.11−3.99(m,2H),3.97−3.90(m,2H),3.32−3.22(m,2H),3.16−3.04(m,2H),2.44−2.34(m,1H),2.24−2.17(m,2H),2.10(dt,J=14.20,7.04Hz,1H).
【0548】
実施例15
(8S)−N−シクロプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化218】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(6g、19.59mmol)のTHF(120mL)中攪拌溶液に、窒素下20℃で固体トリホスゲン(3.49g、11.75mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。次いで、トリエチルアミン(13.65mL、98mmol)およびシクロプロパンアミン(1.342g、23.51mmol)を反応混合物に加え、80℃で2.5時間攪拌した。(TLC系:酢酸エチル中5%メタノール。Rf値:0.5)。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100−200シリカゲル 石油エーテル中50%酢酸エチルで溶出)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−シクロプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(5.2g、13.30mmol、収率67.9%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):390.10[M+H]
+、Rt=2.43分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.19(s,1H),8.44(s,1H),8.42−8.36(m,2H),7.76(d,J=7.89Hz,1H),7.66−7.59(m,1H),5.64(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),3.29−3.15(m,2H),3.08−2.98(m,2H),2.89(qd,J=7.02,3.95Hz,1H),2.38−2.27(m,1H),2.19−2.02(m,1H),0.94−0.84(m,2H),0.71−0.63(m,2H).
【0549】
実施例16
(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化219】
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(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.220g、0.395mmol)のDCM(5mL)およびメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でジオキサン中4M HCl(1.586mL、6.35mmol)を添加し、0℃で4時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.25;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって塩基性化し(pH−8〜9まで)、次いで、揮発性物質を濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×25mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.1g、0.185mmol、収率46.9%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.08[M+H]
+、R
t=2.16分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.41(s,1H),8.87(s,1H),8.76(br d,J=7.89Hz,1H),8.62−8.41(m,2H),7.78(br d,J=7.67Hz,1H),7.70−7.59(m,1H),7.56(d,J=0.88Hz,1H),5.64(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.59−4.46(m,2H),4.07(dq,J=10.08,5.12Hz,1H),3.81−3.61(m,2H),3.48−3.38(m,1H),3.33−3.17(m,2H),3.15−3.03(m,2H),2.49(t,J=6.36Hz,1H),2.43−2.34(m,1H),2.09(dt,J=14.85,7.59Hz,1H).
【0550】
実施例17
(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化220】
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(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4M HCl(2mL、8.00mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール、R
f=0.3;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×40mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗生成物を得た。粗化合物を分取HPLC(条件−カラム:XBridge C18(150×30mm、5μ);移動相A:5mM重炭酸アンモニウム B:アセトニトリル;勾配−時間/%B:0/10、1/10、10/45、12/45、12.5/100、17/100;カラム温度:周囲;流量:30ml/分:希釈液:THF+MEOH+ACN)によって精製すると、所望の生成物(110mg)が86:13比のジアステレオマー混合物として得られた。これを、キラルSFC(条件−カラム:Chiralpak AD−H(250×30mm);%CO
2:75.0;%共溶媒:25.0(MeOH中0.5%DEA);総流量:70.0g/分;背圧:100.0bar;スタック時間:6.3分;充填/注入:7.6mg;希釈液:MeOH)によってさらに精製し、SFC溶媒を減圧下で蒸発させ、水(10mL)で希釈し、得られた固体を、ブフナー漏斗を通して濾過し、乾燥させると、(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(50mg、0.095mmol、収率26.6%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.08[M+H]
+、R
t=2.01分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.26(s,1H),8.76(d,J=7.67Hz,1H),8.71(s,1H),8.56(s,1H),8.41(d,J=5.70Hz,1H),7.84(d,J=5.70Hz,1H),7.81−7.77(m,1H),7.75−7.69(m,1H),5.65(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.50(dd,J=5.26,2.19Hz,2H),4.15−4.09(m,1H),3.81−3.69(m,2H),3.31−3.20(m,3H),3.16−3.02(m,2H),2.44−2.34(m,2H),2.10(dt,J=14.14,6.96Hz,1H).
【0551】
実施例18
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化221】
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(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(100mg、0.179mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(3mL、6.00mmol)を添加し、3時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール、Rf値:0.1)。メタノールを真空下で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し、次いで、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせたDCM抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(5mL)を用いて研和すると、(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(90mg、0.170mmol、収率95%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.12[M+H]
+、Rt=2.14分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.12−13.37(m,1H),8.97(d,J=1.54Hz,1H),8.82(s,1H),8.70(br d,J=7.89Hz,1H),8.53(s,1H),8.10(d,J=1.32Hz,1H),7.78(br d,J=7.89Hz,1H),7.64(t,J=7.89Hz,1H),5.61−5.74(m,1H),4.38−4.55(m,2H),4.06−4.20(m,1H),3.67−3.84(m,2H),3.20−3.38(m,2H),3.01−3.18(m,3H),2.25−2.44(m,2H),2.05−2.18(m,1H).
【0552】
実施例19
(8S)−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5、8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化222】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(20mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(145mg、0.490mmol)、トリエチルアミン(0.683mL、4.90mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(287mg、1.469mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.5)。反応混合物を室温に冷却させた。THFを留去し、水(30mL)とEtOAc(2×40mL)に分配した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5、8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(196mg、0.370mmol、収率37.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):528.09[M+H]
+、R
t=2.62分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.22(s,1H),8.79−8.89(m,1H),8.71(s,1H),8.55(s,1H),8.41(d,J=5.70Hz,1H),7.59−7.84(m,3H),5.64(dd,J=5.81,2.74Hz,1H),5.23(tt,J=8.11,3.95Hz,1H),3.92−4.09(m,2H),3.51−3.63(m,2H),3.22−3.34(m,2H),2.99−3.16(m,2H),2.39(qd,J=9.72,5.04Hz,1H),2.00−2.13(m,3H),1.80−1.95(m,2H).
実施例20
【0553】
(8S)−N−シクロブチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化223】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(20mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(174mg、0.588mmol)およびDIPEA(0.855mL、4.90mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、シクロブタンアミン(104mg、1.469mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf:0.5)。反応混合物を室温に冷却させた。THFを留去し、水(30mL)とEtOAc(2×40mL)に分配した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:石油エーテル中50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−シクロブチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(227mg、0.561mmol、収率57.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):404.14[M+H]
+、R
t=2.66分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.23(d,J=7.02Hz,1H),8.49−8.43(m,3H),7.79−7.73(m,1H),7.67−7.58(m,1H),5.60(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.51−4.38(m,1H),3.28−3.12(m,2H),3.08−2.93(m,2H),2.51−2.41(m,2H),2.36−2.24(m,1H),2.12−1.96(m,3H),1.88−1.67(m,2H).
【0554】
実施例21
(8S)−N−エチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド、塩酸塩の合成。
【化224】
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(8S)−N−エチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(360mg、0.954mmol)のジエチルエーテル(10mL)中攪拌溶液に、エーテル中2M HCl(5mL、10.00mmol)を0℃で5分間にわたって添加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.5;UV活性)、溶媒を蒸発させ、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−エチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド、塩酸塩(267mg、0.614mmol、収率64.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):378.08[M+H]
+、Rt=2.41分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 9.66(t,J=5.04Hz,1H),8.57(s,1H),8.46(d,J=7.89Hz,1H),8.40(s,1H),7.94(d,J=7.67Hz,1H),7.87−7.76(m,1H),5.41(dd,J=5.81,2.52Hz,1H),3.42−3.32(m,3H),3.30−3.13(m,3H),2.37−2.22(m,1H),2.00(dt,J=14.03,7.23Hz,1H),1.25(t,J=7.23Hz,3H).
【0555】
実施例22
(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化225】
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(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(500mg、0.898mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温で(art RT)2M HCl水溶液(5ml、165mmol)を添加し、1時間攪拌した。(TLC系:石油エーテル中70%EtOAc)。Rf値:0.2)。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、残渣を10℃で飽和NaHCO
3(10mL)溶液で塩基性化し、得られた固体を濾過し、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させると、所望の純粋な生成物(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.480mmol、収率53.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.11[M+H]
+、Rt=2.20分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.58(br s,1H),8.68(s,1H),8.61(br d,J=7.67Hz,1H),8.53(s,1H),7.59−7.80(m,4H),6.54(d,J=7.67Hz,1H),5.69(br d,J=3.07Hz,1H),4.19−4.44(m,2H),3.90−4.15(m,1H),3.48−3.75(m,2H),3.17−3.40(m,2H),2.95−3.17(m,2H),2.81(br d,J=5.26Hz,1H),2.37(ddd,J=14.20,9.37,4.93Hz,1H),1.98−2.23(m,2H).
【0556】
実施例23
(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化226】
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(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(550mg、0.987mmol)のメタノール(20mL)中攪拌溶液に、室温で2.0M HCl(5mL、10.00mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。次いで、反応混合物を真空下で濃縮してメタノールを除去し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた半固体をジエチルエーテルで洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(390mg、0.751mmol、収率76%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.31[M+H]
+。R
t=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.24(s,1H),8.96(d,J=1.32Hz,1H),8.81(s,1H),8.69(d,J=8.11Hz,1H),8.53(s,1H),8.10(d,J=1.32Hz,1H),7.78(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.58(m,1H),5.68(dd,J=5.81,2.74Hz,1H),4.53−4.38(m,2H),4.16−4.06(m,1H),3.83−3.68(m,2H),3.36−3.23(m,2H),3.21(d,J=5.26Hz,1H),3.16−3.02(m,2H),2.49−2.32(m,2H),2.13(td,J=14.69,7.02Hz,1H).
【0557】
実施例24
(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化227】
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(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.750g、1.348mmol)のメタノール(6mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(5mL、165mmol)を10分間にわたって添加し、得られた黄色溶液を5時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%メタノール。R
f:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮して黄色粘性油を得て、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、次いで、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2中12%MeOHで溶出)によって精製すると、(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(475mg、0.916mmol、収率68.0%)が灰白色固体として得られた。LC−MS(m/z):517.08[M+H]
+、Rt=1.82分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.13(s,1H),8.52−8.60(s,1H),8.42−8.54(m,2H),8.22−8.32(m,1H),8.02(s,1H),7.90(br d,J=7.67Hz,1H),7.70−7.85(m,2H),5.39(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.95(br d,J=4.60Hz,1H),4.64−4.74(m,1H),4.05(dd,J=9.87,3.95Hz,1H),3.91(dd,J=9.76,6.25Hz,1H),3.79(br d,J=4.17Hz,1H),3.29−3.52(m,2H),3.19(br d,J=8.11Hz,1H),2.88−3.15(m,3H),2.17−2.32(m,1H),1.98−2.10(m,1H).
【0558】
実施例25
(8S)−N−(2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化228】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(20mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.819mL、5.88mmol)およびトリホスゲン(291mg、0.979mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、(S)−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−アミン(355mg、1.959mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を室温に冷却させた。THFを留去し、水(30mL)を添加し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(条件:5Mm重炭酸アンモニウム(水溶液)MP−B:アセトニトリル カラム:KROMOSIL C18(21.2x250)mm10μ 方法:30:70 流量:19ml/分 溶解度:過剰THF+ACN+MEOH)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.312mmol、収率31.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):514.1[M+H]
+、Rt=2.53分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.23(s,1H),8.81(d,J=7.89Hz,1H),8.71(s,1H),8.55(s,1H),8.41(d,J=5.70Hz,1H),7.79(d,J=5.70Hz,2H),7.59−7.70(m,1H),5.64(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),5.59−5.52(m,1H),4.13−4.01(m,2H),3.98−3.86(m,2H),3.34−3.20(m,2H),3.17−3.02(m,2H),2.47−2.31(m,1H),2.27−2.16(m,2H),2.13−2.02(m,1H).
実施例26
【0559】
(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)中攪拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.897mL、3.59mmol)を室温で添加し、同じ温度で4時間攪拌した(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.2)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ 溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(145mg、0.273mmol、収率76%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):518.19[M+H]
+、R
t=1.96分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.67(s,1H),8.89(s,1H),8.75(d,J=7.89Hz,1H),8.54(s,1H),8.37(d,J=5.70Hz,1H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.60(m,1H),6.53(d,J=5.70Hz,1H),5.74(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.74−4.66(m,1H),4.59(dd,J=12.17,4.49Hz,1H),4.36(d,J=5.70Hz,1H),3.98(d,J=4.60Hz,1H),3.67(brs,2H),3.36−3.19(m,3H),3.13−2.99(m,2H),2.43−2.31(m,1H),2.13−2.03(m,1H).
【0560】
実施例27
(8S)−N−(3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)フェニル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
密閉管中で、(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(145mg、0.490mmol)およびトリエチルアミン(0.683mL、4.90mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)アニリン(240mg、1.273mmol)を添加し、80℃で15時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.3、5%MeOH/EtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:酢酸エチル中0.5%メタノール)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(3−フルオロ−5−(ピリジン−3−イル)フェニル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(140mg、0.268mmol、収率27.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):521.11[M+H]
+、R
t=2.50分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.28(s,1H),8.62(dd,J=4.82,1.53Hz,1H),8.59−8.53(m,1H),8.52−8.34(m,1H),8.06(dt,J=7.89,1.97Hz,1H),7.92(d,J=7.89Hz,1H),7.78(t,J=7.78Hz,2H),7.66(s,1H),7.59(dd,J=10.96,1.97Hz,2H),7.56−7.45(m,1H),7.45−7.21(m,1H),5.43(dd,J=5.70,2.85Hz,1H),3.20−3.08(m,3H),3.08−2.82(m,1H),2.35−2.22(m,1H),2.09(m,1H).
【0561】
実施例28
(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.448mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1ml、4.00mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.3、UV活性)。反応混合物に飽和NaHCO
3溶液を添加し(pH−8〜9まで)、DCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(3×5mL)を用いて研和すると、純粋な(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(210mg、0.399mmol、収率89%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.08[M+H]
+、R
t=2.02分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.25(s,1H),8.76(d,J=7.67Hz,1H),8.71(s,1H),8.56(s,1H),8.41(d,J=5.70Hz,1H),7.83(d,J=5.70Hz,1H),7.81−7.77(m,1H),7.75−7.68(m,1H),5.64(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.55−4.44(m,2H),4.12(m,1H),3.82−3.68(m,2H),3.34−3.20(m,3H),3.16−3.03(m,2H),2.45−2.32(m,2H),2.10(m,1H).
【0562】
実施例29
(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化232】
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(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(0.054mL、1.794mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、5%MeOH/DCM)。反応物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(10mL×2)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((S)−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.285mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.0[M+H]
+、Rt=2.15分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.41(s,1H),8.87(s,1H),8.76(d,J=8.11Hz,1H),8.57−8.51(m,2H),7.78(d,J=7.67Hz,1H),7.70−7.63(m,1H),7.57(d,J=0.66Hz,1H),5.64(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),4.60−4.48(m,2H),4.07(dq,J=10.00,5.14Hz,1H),3.77−3.64(m,2H),3.41(d,J=5.26Hz,1H),3.33−3.20(m,2H),3.14−3.04(m,2H),2.48(t,J=6.36Hz,1H),2.37(td,J=9.87,3.95Hz,1H),2.09(dt,J=14.85,7.59Hz,1H).
【0563】
実施例30
(8S)−N−イソプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化233】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(10mL、密閉管)中攪拌溶液に、トリホスゲン(145mg、0.490mmol)およびDIPEA(0.855mL、4.90mmol)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、プロパン−2−アミン(0.126mL、1.469mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC系:Rf−0.4、ニートEtOAc)。反応混合物を室温に冷却させ、これを水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中60%酢酸エチル)によって精製し、これを分取HPLC(条件:MP−A:5mM重炭酸アンモニウム(水溶液) MP−B:アセトニトリル+メタノール(1:1) カラム:Xbridge C18(250x30)mm5μ 方法:0/15、1/15、10/33、10.5/100 流量:28ml/分 溶解度:ACN+MeOH+THF)によって再び精製すると、所望の生成物(8S)−N−イソプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(201mg、0.513mmol、収率52.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):392.0[M+H]
+、Rt=2.58分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 9.92(d,J=6.80Hz,1H),8.46−8.39(m,3H),7.74(d,J=7.45Hz,1H),7.65−7.58(m,1H),5.62(dd,J=6.14,2.85Hz,1H),4.19−4.07(m,1H),3.29−3.16(m,2H),3.07−2.96(m,2H),2.37−2.25(m,1H),2.12−2.00(m,1H),1.33(d,J=6.58Hz,6H).
【0564】
実施例31
(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化234】
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(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(300mg、0.539mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温で3M HCl(10mL、30.0mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAC、Rf:0.3)、反応塊を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で塩基性化し、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(240mg、0.463mmol、収率86%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.18[M+H]
+、R
t=2.19分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.51(s,1H),8.77−8.62(m,2H),8.57(s,1H),8.02−7.84(m,2H),7.83−7.63(m,2H),6.58(dd,J=7.67,0.88Hz,1H),5.50(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.31−4.06(m,2H),3.94(br s,1H),3.81(dt,J=10.80,5.45Hz,2H),3.43(d,J=5.70Hz,1H),3.24(d,J=8.99Hz,2H),3.19−2.97(m,3H),2.47−2.21(m,1H),2.16−1.97(m,1H).
【0565】
実施例32
(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化235】
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(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(2.5g、4.49mmol)のメタノール(50mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(10mL、118mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、R
f:0.2)、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO
3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)、ジエチルエーテル(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(1.1g、2.129mmol、収率47.4%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.08[M+H]
+、R
t=1.98分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.64(s,1H),8.59−8.55(m,1H),8.48−8.40(m,2H),8.00(d,J=5.92Hz,1H),7.81(d,J=7.89Hz,1H),7.73−7.65(m,1H),7.22(d,J=1.53Hz,1H),7.04(dd,J=5.81,1.86Hz,1H),5.66(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),4.57−4.44(m,2H),4.19(d,J=5.70Hz,1H),4.01(dq,J=9.95,4.94Hz,1H),3.80−3.61(m,2H),3.39−3.21(m,2H),3.18−3.02(m,2H),2.84(t,J=6.47Hz,1H),2.47−2.30(m,1H),2.11(dt,J=14.52,7.32Hz,1H).
【0566】
実施例33
(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化236】
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(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.629mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(2mL、23.70mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)、ジエチルエーテル(2×10mL)で洗浄すると、所望の化合物(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.309mmol、収率49.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.11[M+H]
+、R
t=2.07分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.13(s,1H),8.92−8.76(m,2H),8.55(s,1H),8.18(d,J=5.70Hz,1H),7.93(s,1H),7.83(t,J=7.67Hz,1H),7.72(d,J=1.75Hz,1H),6.80−6.72(m,1H),5.47(br s,1H),4.13(dd,J=9.76,4.06Hz,1H),4.03−3.93(m,1H),3.84(d,J=3.73Hz,1H),3.47(d,J=4.60Hz,2H),3.13(d,J=12.50Hz,3H),3.01(dd,J=12.06,2.63Hz,1H),2.33−2.18(m,2H),2.10−1.99(m,2H).
【0567】
実施例34
(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化237】
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(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(1.5g、2.70mmol)のメタノール(15.0mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1.638mL、53.9mmol)を添加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、濃縮した。残渣を水(8mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させ、粗生成物を酢酸エチル(2×10ml)、ジエチルエーテル(10ml)およびペンタン(3×10ml)を用いて研和すると、所望の生成物(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド塩酸塩(1.086g、1.905mmol、収率70.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.11[M+H]
+、R
t=2.00分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.28(s,1H),8.68(s,1H),8.52(d,J=7.89Hz,1H),8.47(s,1H),8.14(d,J=6.14Hz,1H),7.97(d,J=7.89Hz,1H),7.89−7.83(m,1H),7.38(d,J=1.75Hz,1H),7.16(dd,J=6.14,1.75Hz,1H),5.41(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),5.01−5.39(br s,2H)4.33(dd,J=10.52,4.17Hz,1H),4.21(dd,J=10.63,6.25Hz,1H),3.87−3.81(m,1H),3.46(d,J=5.92Hz,2H),3.40−3.32(m,1H),3.29−3.16(m,3H),2.39−2.29(m,1H),2.16−2.07(m,1H).
【0568】
実施例35
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(450mg、0.809mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(2mL、65.8mmol)を添加し、懸濁液を0℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール Rf:0.1;UV活性)。反応塊を減圧下で濃縮し、得られた褐色粘性油を水に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で塩基性にし、次いで、DCM中10%メタノール(100mL)で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、DCM中5%メタノールを使用)によって精製すると、(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(160mg、0.309mmol、収率38.3%)(HPLC:99.5%、LCMS:99.85%およびキラルHPLC ee:99%)が灰白色固体として得られた。LC−MS(m/z):517.08[M+H]
+、Rt=1.82分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.16(s,1H),8.40−8.62(m,3H),8.26(d,J=1.75Hz,1H),8.06(d,J=2.41Hz,1H),7.94(br d,J=7.67Hz,1H),7.74−7.89(m,2H),5.32−5.54(m,1H),4.99(br d,J=4.17Hz,1H),4.69(br s,1H),4.09(dd,J=9.65,3.95Hz,1H),3.94(dd,J=9.65,6.36Hz,1H),3.74−3.88(m,1H),3.47(br s,2H),3.23(br d,J=7.45Hz,1H),2.93−3.19(m,3H),2.21−2.36(m,1H),2.03(dt,J=13.81,7.13Hz,1H).
【0569】
実施例36
(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(8.0g、14.37mmol)のメタノール(80mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(8.74mL、287mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(5×50mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(50mL)を用いて研和すると、(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(5.4g、10.45mmol、収率72.7%)が白色固体として得られたLCMS(m/z):517.11[M+H]
+、R
t=2.07分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm 13.21(s,1H)8.90(s,1H)8.80(d,J=8.11Hz,1H)8.51(s,1H)8.21(d,J=5.70Hz,1H)7.86−7.72(m,2H)7.70−7.57(m,1H)6.61(dd,J=5.70,2.41Hz,1H)5.64(dd,J=5.92,3.07Hz,1H)4.24−4.04(m,3H)3.89−3.82(m,1H)3.80−3.73(m,1H)3.33−3.20(m,2H)3.17−3.10(m,1H)3.09−3.03(m,1H)2.64(d,J=3.95Hz,1H)2.42−2.31(m,1H)2.16−2.03(m,2H)
【0570】
実施例37
(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(7.0g、12.56mmol)のメタノール(100mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(25mL、823mmol)を添加し、反応混合物を30℃で4時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3溶液(75mL)で塩基性化した。得られた固体を濾過し、ペンタン(100mL)を用いて研和し、減圧下で乾燥させると、所望の生成物(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(5.5g、10.59mmol、収率84%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.12[M+H]
+、Rt=2.03分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.76(s,1H),9.07(s,1H),8.69(s,1H),8.64−8.47(m,2H),8.05(d,J=0.66Hz,1H),7.83−7.65(m,2H),5.70(dd,J=5.81,2.74Hz,1H),4.50−4.27(m,2H),4.10(dq,J=10.00,5.14Hz,1H),3.84−3.71(m,1H),3.71−3.60(m,1H),3.45−3.21(m,2H),3.21−2.92(m,2H),2.66(d,J=4.82Hz,1H),2.51−2.29(m,1H),2.27−2.08(m,1H),2.05(t,J=5.92Hz,1H).
【0571】
実施例38
(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化241】
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(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(170mg、0.305mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.2mL、6.58mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL×2)および食塩水(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル 溶離液:ヘキサン中80%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(125mg、0.241mmol、収率79%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):517.15[M+H]
+、Rt=2.01分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.35(s,1H),8.52(s,1H),8.46(s,1H),8.41(d,J=8.11Hz,1H),8.34(d,J=2.63Hz,1H),7.92(dd,J=8.88,2.74Hz,1H),7.78(d,J=7.89Hz,1H),7.69−7.64(m,1H),6.84(d,J=8.99Hz,1H),5.67(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),4.47(dd,J=4.82,2.41Hz,2H),4.06−4.01(m,1H),3.86(d,J=5.48Hz,1H),3.75−3.65(m,2H),3.31−3.22(m,2H),3.14−3.05(m,2H),2.63(t,J=6.47Hz,1H),2.42−2.32(m,1H),2.17−2.08(m,1H).
【0572】
実施例39
(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化242】
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(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(5mL、165mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、水(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(180mg、0.348mmol、収率97%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.18[M+H]
+、Rt:1.99分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.35(s,1H),8.52(s,1H),8.47−8.38(m,2H),8.34(d,J=2.41Hz,1H),7.92(dd,J=8.88,2.52Hz,1H),7.78(d,J=7.67Hz,1H),7.70−7.61(m,1H),6.84(d,J=8.77Hz,1H),5.67(dd,J=5.48,2.41Hz,1H),4.52−4.42(m,2H),4.04(s,1H),3.88(s,1H),3.69(d,J=5.48Hz,2H),3.34−3.21(m,2H),3.15−3.03(m,2H),2.67(s,1H),2.44−2.30(m,1H),2.12(dt,J=14.36,7.29Hz,1H).
【0573】
実施例40
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化243】
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(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(5mL、165mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO
3水溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、水(2×10mL)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.286mmol、収率80%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.18[M+H]
+、Rt:2.09分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.12(s,1H),8.88(s,1H),8.77(d,J=7.89Hz,1H),8.51(s,1H),8.15−8.07(m,2H),7.77(d,J=7.89Hz,1H),7.68−7.61(m,1H),7.31(dd,J=8.99,3.07Hz,1H),5.67(dd,J=5.81,2.74Hz,1H),4.21−4.04(m,3H),3.92−3.85(m,1H),3.82−3.76(m,1H),3.32−3.20(m,2H),3.14−3.02(m,2H),2.56(d,J=4.38Hz,1H),2.37(qd,J=9.87,4.60Hz,1H),2.16−2.04(m,1H),1.95(t,J=5.92Hz,1H).
【0574】
実施例41
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化244】
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(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(320mg、0.574mmol)のメタノール(25mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.017mL、0.574mmol、36%)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:EtOAc中10%MeOH:R
f−0.1;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、濃縮した。残渣を水(8mL)で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させると、(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(245mg、0.469mmol、収率82%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.19[M+H]
+、R
t=1.90分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.50(s,1H),8.85(s,1H),8.71(br d,J=7.89Hz,1H),8.52(s,1H),8.33−8.46(m,2H),7.76(br d,J=7.89Hz,1H),7.44−7.69(m,1H),5.73(dd,J=5.70,2.85Hz,1H),4.16(s,3H),3.70−3.99(m,2H),3.18−3.34(m,2H),2.94−3.18(m,2H),2.66(br s,1H),2.37(dt,J=9.48,4.58Hz,1H),1.96−2.21(m,2H).
【0575】
実施例42
(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化245】
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(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.449mmol)のメタノール(20mL)中攪拌溶液に、0℃で塩酸(1ml、11.85mmol)を添加し、次いで、室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル、Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、次いで、n−ペンタン(2×10mL)、で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(146mg、0.282mmol、収率62.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.18[M+H]
+、R
t:2.18分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.12(s,1H),8.88(s,1H),8.77(d,J=7.89Hz,1H),8.51(s,1H),8.10(d,J=9.65Hz,2H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.59(m,1H),7.31(dd,J=8.99,3.07Hz,1H),5.67(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.19−4.07(m,3H),3.91−3.84(m,1H),3.83−3.74(m,1H),3.34−3.19(m,2H),3.15−3.02(m,2H),2.60(d,J=4.38Hz,1H),2.42−2.30(m,1H),2.11(dt,J=14.69,7.56Hz,1H),2.00(t,J=5.92Hz,1H).
【0576】
実施例43
(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化246】
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(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1.0mL、4.00mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.3、UV活性)。反応混合物に飽和NaHCO
3溶液を添加し(pH−8〜9まで)、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(2×10mL)を用いて研和すると、(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(120mg、0.231mmol、収率64.3%)が灰白色固体として得られたLCMS(m/z):518.16[M+H]
+、R
t=1.89分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.26(s,1H),8.81−8.70(m,2H),8.54(s,1H),8.47(s,2H),7.93(br d,J=7.45Hz,1H),7.87−7.79(m,1H),5.45(br d,J=2.63Hz,1H),5.05(br s,1H),4.71(br s,1H),4.18(dd,J=10.08,3.95Hz,1H),4.04(dd,J=9.98,6.25Hz,1H),3.86−3.78(m,1H),3.47(br d,J=5.48Hz,2H),3.30(m,1H),3.17−2.94(m,3H),2.34−2.20(m,1H),2.08−1.96(m,1H).
【0577】
実施例44
(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(140mg、0.251mmol)のメタノール(30mL)中攪拌溶液に、塩酸(0.6ml、7.11mmol)を室温で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を28℃で1時間攪拌した。(TLC系:EtOAc中10%MeOH、Rf:0.3)。減圧下で濃縮して粗化合物を得て、水で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)で中和し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(30mL)で洗浄し、乾燥させると、所望の生成物(8S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(106mg、0.203mmol、収率81%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.19[M+H]
+、R
t=1.86分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.87(s,1H),8.85(d,J=2.19Hz,1H),8.58(s,1H),8.47(s,1H),8.39(d,J=7.67Hz,1H),7.83(d,J=7.67Hz,1H),7.76−7.69(m,1H),7.58(d,J=2.19Hz,1H),5.65(dd,J=5.70,2.41Hz,1H),4.73−4.60(m,2H),4.11(dq,J=9.70,5.02Hz,1H),3.81−3.63(m,3H),3.35−3.23(m,2H),3.17−3.05(m,2H),2.57(t,J=6.36Hz,1H),2.46−2.35(m,1H),2.11(dt,J=14.63,7.26Hz,1H).
【0578】
実施例45
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(2.0mL、24.00mmol)を添加し、反応混合物を28℃で2時間攪拌し(TLC溶離液:100%酢酸エチル、Rf値:0.2、UV活性)、反応混合物を真空中で濃縮し、水で希釈し、引き続いてこれを0℃で飽和NaHCO3溶液(25mL)でクエンチし、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。この化合物をn−ペンタン(30mL)を用いて研和すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(210mg、0.391mmol、収率74.3%)が淡褐色固体として得られた。(TLC溶離液:100%酢酸エチル、Rf値:0.2、UV活性)。LCMS(m/z):531.23[M+H]
+、Rt=2.11分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.76(s,1H),8.56−8.35(m,2H),8.26−8.05(m,2H),7.96(t,J=2.30Hz,1H),7.77(d,J=7.89Hz,1H),7.73−7.62(m,1H),5.65(br d,J=5.92Hz,1H),4.24−4.08(m,3H),3.93−3.81(m,2H),3.33−3.15(m,2H),3.07(s,2H),2.69(s,3H),2.61(br d,J=3.51Hz,1H),2.43−2.32(m,1H),2.14−1.98(m,2H).
【0579】
実施例46
(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(150mg、0.263mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(2.0mL、24.00mmol)を添加し、反応混合物を28℃で2時間攪拌した(TLC溶離液:100%酢酸エチル、Rf値:0.2、UV活性)。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、水を添加し、引き続いて0℃で飽和NaHCO3溶液(20mL)でクエンチし、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させ、n−ペンタン(30mL)を用いて研和すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(71mg、0.131mmol、収率49.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.23[M+H]
+、Rt=2.11分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.76(s,1H),8.53−8.37(m,2H),8.24(d,J=1.75Hz,1H),8.09(d,J=2.63Hz,1H),8.03−7.96(m,1H),7.77(br d,J=7.67Hz,1H),7.73−7.62(m,1H),5.65(br d,J=5.70Hz,1H),4.20−4.08(m,3H),3.97−3.67(m,2H),3.28−3.14(m,2H),3.07(s,2H),2.69(s,3H),2.37(td,J=14.09,5.59Hz,1H),2.14−1.98(m,1H),1.55(s,2H)
【0580】
実施例47
(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化250】
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(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(250mg、0.437mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(0.036mL、0.437mmol)を添加し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル。Rf値:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、水で希釈し、引き続いて0℃で飽和NaHCO3溶液(20mL)でクエンチし、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。この化合物をn−ペンタン(30mL)を用いて研和すると、所望の生成物(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(170mg、0.316mmol、収率72.2%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.27[M+H]
+、Rt=2.26分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.88(s,1H),8.88(s,1H),8.76(d,J=7.89Hz,1H),8.36(d,J=5.70Hz,1H),7.75(d,J=7.67Hz,1H),7.59−7.66(m,1H),6.50(d,J=5.70Hz,1H),5.73(dd,J=6.14,2.41Hz,1H),4.74(dd,J=12.06,5.04Hz,1H),4.55(dd,J=12.17,4.49Hz,1H),4.34(d,J=6.36Hz,1H),3.92−4.02(m,1H),3.62−3.71(m,2H),3.42(br t,J=6.91Hz,1H),3.12−3.23(m,2H),2.99−3.07(m,2H),2.68(s,3H),2.27−2.41(m,1H),1.98−2.13(m,1H).
【0581】
実施例48
(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化251】
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(8S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、室温でHCl(1mL、11.52mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC5%MeOH/DCM Rf:0.3;UV活性)。反応塊を減圧下で濃縮して粗化合物を得て、これを飽和重炭酸塩溶液(10mL)で塩基性化し、得られた固体を濾過すると、所望の生成物(8S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(242mg、0.449mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.19[M+H]
+、R
t=2.46分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.30(s,1H),8.87(s,1H),8.78(d,J=7.7Hz,1H),8.21−8.01(m,2H),7.75(d,J=7.7Hz,1H),7.63(t,J=7.9Hz,1H),7.45−7.27(m,1H),5.67(d,J=4.2Hz,1H),4.24−4.01(m,3H),3.98−3.72(m,2H),3.29−3.13(m,2H),3.13−2.95(m,2H),2.67(s,3H),2.57(d,J=4.6Hz,1H),2.47−2.21(m,1H),2.07(td,J=7.1,14.4Hz,1H),1.96(t,J=5.9Hz,1H).
【0582】
実施例49
(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化252】
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(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(0.448mL、5.38mmol)を0℃で添加し、0℃で1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f=0.2;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、メタノールを濃縮した。残渣を水で希釈し、10分間攪拌した。得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、減圧下で乾燥させると、(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(140mg、0.269mmol、収率74.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.19[M+H]
+、R
t=1.91分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.62−12.36(m,1H),8.79(s,2H),8.55(s,1H),8.45(s,1H),8.38(d,J=7.89Hz,1H),7.79(d,J=7.89Hz,1H),7.70−7.63(m,1H),5.66(dd,J=5.92,2.63Hz,1H),4.56−4.45(m,2H),4.14(dq,J=10.14,5.02Hz,1H),3.85−3.70(m,2H),3.33−3.22(m,2H),3.16−3.04(m,3H),2.44−2.30(m,2H),2.12(dt,J=14.31,7.21Hz,1H).
【0583】
実施例50
(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化253】
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(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(240mg、0.430mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)中攪拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(1.076mL、4.30mmol)を室温で添加し、同じ温度で4時間攪拌した(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf値:0.2)。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)とEtOAc(30mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:ヘキサン中70%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(155mg、0.296mmol、収率68.7%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):518.05[M+H]
+、Rt=2.02分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.74(s,1H),8.97(s,1H),8.67−8.61(m,2H),8.59(s,1H),8.07(s,1H),7.94−7.88(m,2H),5.50(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),5.04(d,J=5.04Hz,1H),4.70(t,J=5.48Hz,1H),4.34−4.23(m,2H),3.86(dq,J=10.47,5.43Hz,1H),3.49−3.41(m,2H),3.23(br d,J=8.55Hz,1H),3.17−3.10(m,2H),3.02(dd,J=12.06,3.07Hz,1H),2.33−2.23(m,1H),2.11−2.00(m,1H).
【0584】
実施例51
(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化254】
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(8S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.359mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(10.90μL、0.359mmol)を5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.4;UV活性)。2時間後、メタノールを蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液(5ml)で中和し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(2×20ml)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(135mg、0.257mmol、収率71.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.12[M+H]
+、Rt=1.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.68(s,1H),8.89(s,1H),8.75(d,J=7.89Hz,1H),8.54(s,1H),8.37(d,J=5.70Hz,1H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.61(m,1H),6.52(d,J=5.70Hz,1H),5.74(dd,J=6.03,2.96Hz,1H),4.74(dd,J=12.06,4.82Hz,1H),4.56(dd,J=12.06,4.60Hz,1H),4.32(br s,1H),3.97(br s,1H),3.71−3.63(m,2H),3.43−3.21(m,3H),3.13−2.99(m,2H),2.46−2.30(m,1H),2.18−2.02(m,1H).
【0585】
実施例52
(8S)−N−シクロペンチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化255】
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(8S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン(300mg、0.979mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、窒素下室温で固体トリホスゲン(174mg、0.588mmol)を添加し、30分間攪拌した。次いで、トリエチルアミン(0.683mL、4.90mmol)およびシクロペンタンアミン(125mg、1.469mmol)を添加し、反応物を75℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:EtOAc:R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、残渣を水(30mL)とDCM(2×100mL)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(中性アルミナ、EtOAcで溶出)によって精製すると、純粋な(8S)−N−シクロペンチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(101mg、0.241mmol、収率24.62%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):418.18[M+H]
+、R
t=2.77分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 9.97(d,J=6.58Hz,1H),8.36−8.44(m,3H),7.74(d,J=7.67Hz,1H),7.57−7.64(m,1H),5.63(dd,J=5.92,2.85Hz,1H),4.25(m,J=6.84Hz,1H),3.15−3.29(m,2H),2.97−3.08(m,2H),2.26−2.36(m,1H),2.01−2.18(m,3H),1.57−1.80(m,6H)
【0586】
実施例53
(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化256】
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(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.4g、0.717mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1.5mL、18.00mmol)を添加し、反応混合物を0℃で4時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%MeOH。Rf値:0.3)。反応混合物を0℃で飽和NaHCO
3溶液(25mL)で中和し、得られた固体を濾過し、これをn−ペンタン(25mL)を用いて研和すると、所望の生成物(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(0.193g、0.372mmol、収率51.9%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):518.12[M+H]
+、Rt=1.89分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 11.95(s,1H),8.90−8.40(m,5H),8.05−7.67(m,2H),5.42(br s,1H),4.95(d,J=5.04Hz,1H),4.65(t,J=5.59Hz,1H),4.44−4.28(m,1H),4.20(dd,J=10.85,6.47Hz,1H),3.83(dd,J=10.19,5.15Hz,1H),3.58−3.39(m,2H),3.21−2.95(m,4H),2.28(br s,1H),2.13−1.92(m,1H).
【0587】
実施例54
(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(135mg、0.242mmol)のメタノール(50mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.074mL、2.421mmol)を5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)、溶媒を反応混合物から蒸発させて残渣を得て、これを重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、引き続いてエーテル(2×50ml)およびn−ペンタン(2×50ml)で洗浄すると、所望の生成物(8S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(115mg、0.220mmol、収率91%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):518.30[M+H]
+、Rt=1.93分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.87(br s,1H),8.85(s,1H),8.58(s,1H),8.47(s,1H),8.39(d,J=7.67Hz,1H),7.84 d,J=7.45Hz,1H),7.75−7.69(m,1H),7.58(s,1H),5.66(s,1H),4.73−4.58(m,2H),4.11(d,J=3.95Hz,1H),3.82−3.56(m,3H),3.34−3.22(m,2H),3.17−3.03(m,2H),2.56(br s,1H),2.41(d,J=5.70Hz,1H),2.18−2.03(m,1H).
【0588】
実施例55
(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(350mg、0.612mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(1.5mL、9.00mmol)を添加し、反応混合物を28℃で2時間攪拌した(TLC溶離液:5%MeOH/DCM、Rf値:0.3、UV活性)。反応混合物を蒸発させ、NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過した。この化合物(230mg)を分取HPLC(条件:MP−A:10Mm酢酸アンモニウム(水溶液) MP−B:アセトニトリル カラム:Kromasil C18(250x21.2)mm、5u流量:20ml/分 方法:60:40 溶解度:THF+CAN)によって精製した。回収した分画を減圧下で蒸発させ、残渣を水に分配し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させると、所望の生成物(8S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(40mg、0.074mmol、収率12.12%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.27[M+H]
+、Rt=2.17分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.78−12.58(m,1H),8.79(s,2H),8.44(s,1H),8.37(d,J=7.45Hz,1H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.69−7.61(m,1H),5.76−5.55(m,1H),4.56−4.44(m,2H),4.13(t,J=4.93Hz,1H),3.84−3.69(m,3H),3.21(t,J=7.78Hz,2H),3.07(s,2H),2.69(s,3H),2.37(td,J=13.87,5.59Hz,1H),2.24(br s,1H),2.14−2.02(m,1H).
【0589】
実施例56
(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
(8S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(200mg、0.350mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、室温でHCl(1mL、11.52mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf値:0.2、UV活性)、次いで溶媒を蒸発させた。反応混合物をNaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、これを乾燥させると、純粋な化合物(8S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(170mg、0.312mmol、収率89%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.34[M+H]
+、Rt=2.22分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.88(s,1H),8.87(s,1H),8.76(br d,J=7.67Hz,1H),8.36(d,J=5.70Hz,1H),7.75(d,J=7.67Hz,1H),7.67−7.56(m,1H),6.51(d,J=5.70Hz,1H),5.73(d,J=4.38Hz,1H),4.71(dd,J=12.06,4.60Hz,1H),4.58(dd,J=12.06,4.38Hz,1H),4.40(d,J=5.92Hz,1H),4.02−3.91(m,1H),3.74−3.59(m,2H),3.38(t,J=6.80Hz,1H),3.24−3.10(m,2H),3.07−2.99(m,2H),2.68(s,3H),2.42−2.26(m,1H),2.05(dt,J=14.47,7.45Hz,1H).
【0590】
実施例57
(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミドの合成
【化260】
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(8S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、室温でHCl(0.5mL、5.76mmol)を添加し、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル:Rf:0.3;UV活性)、次いで、溶媒を蒸発させた。反応混合物をNaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、これを乾燥させると、純粋な化合物(8S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−9(6H)−カルボキサミド(276mg、0.515mmol、収率98%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.3[M+H]
+、Rt=2.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.85(s,1H),8.49−8.36(m,2H),7.98(d,J=5.92Hz,1H),7.79(d,J=7.67Hz,1H),7.74−7.52(m,1H),7.27−7.20(m,1H),7.20−6.97(m,1H),5.65(d,J=5.92Hz,1H),4.47(d,J=5.04Hz,2H),4.22(d,J=3.95Hz,1H),4.00(d,J=3.95Hz,1H),3.73−3.58(m,2H),3.2−3.01(m,2H),3.06(s,2H),3.01−2.77(m,1H),2.68(s,3H),2.37(td,J=13.98,6.03Hz,1H),2.24−1.96(m,1H).
【0591】
実施例58
(8S)−N9−(ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化261】
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(8S)−9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(1g、3.06mmol)および2,2,2−トリフルオロエタンアミン塩酸塩(0.831g、6.13mmol)のジクロロメタン(DCM)(20mL)中攪拌溶液に、DIEA(2.141mL、12.26mmol)、引き続いてHATU(2.330g、6.13mmol)を室温で添加し、次いで、同じ温度で16時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH Rf:0.3、UV活性)。反応混合物を水(10mL)とDCM(20mL×2)に分配した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中3%MeOH)によって精製すると、(8S)−N9−(ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(135mg、0.331mmol、収率10.81%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):408.27[M+H]
+。Rt=1.70分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.92(s,1H),8.49(s,1H),8.40−8.37(m,1H),8.29(t,J=6.47Hz,1H),8.05(dt,J=8.33,0.88Hz,1H),7.75−7.69(m,1H),7.04(ddd,J=7.34,4.93,1.10Hz,1H),5.67−5.62(m,1H),4.21(qd,J=9.03,6.69Hz,2H),3.36−3.17(m,2H),3.10−3.04(m,2H),2.43−2.31(m,1H),2.09(dt,J=14.74,7.65Hz,1H).
【0592】
実施例59
(8S)−N9−(ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成。
【化262】
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(8S)−9−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボン酸(400mg、1.226mmol)のDMF(4mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でDIPEA(0.642mL、3.68mmol)、HATU(932mg、2.452mmol)および(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(139mg、1.226mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.3)。反応混合物を冷水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質を分取HPLC(カラム:XBRIDGE C−18(150×19)mm;移動相A:5mM重炭酸アンモニウム、B:アセトニトリル;方法(%B/時間):0/10〜2/25/10/55;溶解度:MeOH+THF)によって精製すると、(8S)−N9−(ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(53mg、0.126mmol、収率10.25%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):422.14[M+H]
+、Rt=1.83分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.82(s,1H),8.49(s,1H),8.25−8.44(m,1H),7.93−8.15(m,2H),7.61−7.86(m,1H),6.99−7.14(m,1H),5.57−5.81(m,1H),4.94−5.11(m,1H),3.19−3.32(m,2H),3.00−3.16(m,2H),2.26−2.44(m,1H),2.04−2.25(m,1H),1.49−1.60(s,3H).
【0593】
実施例60
(8S)−4−メチル−N9−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化263】
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(8S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(600mg、1.903mmol)のTHF(10mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(565mg、1.903mmol)およびDIPEA(1.662mL、9.51mmol)を0℃で添加し、室温で4時間攪拌した。これに、6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(423mg、2.85mmol)を添加し、80℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:ニート酢酸エチル、Rf値:0.2、UV活性)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(条件:MP−A:水中0.1%ギ酸 MP−B:アセトニトリル カラム:Xbridge C18(250×30mm)5μ方法:A:B 0/42、14/42、14.1/100、17/100、17.1/42、20/42。流量:25ml/分 溶解度:THF+ACN+MeOH)によって精製した。分画を減圧下で濃縮すると、所望の生成物(8S)−4−メチル−N9−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(64mg、0.129mmol、収率6.77%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):490.26[M+H]
+、Rt=2.08分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.36(s,1H),9.94(br s,1H),8.64(d,J=8.33Hz,1H),8.01(d,J=9.65Hz,1H),7.04(d,J=8.33Hz,1H),5.70(dd,J=5.59,2.74Hz,1H),4.94(dq,J=16.94,7.22Hz,1H),3.26−3.14(m,2H),3.12−3.00(m,2H),2.66(d,J=4.82Hz,6H),2.43−2.29(m,1H),2.08(dt,J=14.63,7.26Hz,1H),1.46(d,J=7.02Hz,3H).
【0594】
実施例61
(8S)−N9−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド−[4,5−b][1,4]−ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化264】
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(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(500mg、1.028mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(322mg、1.542mmol)の1,4−ジオキサン(20.0mL)および水(3.0mL)中脱気溶液に、室温でK
3PO
4(655mg、3.08mmol)、引き続いてPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(42.0mg、0.051mmol))を添加し、110℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル Rf:0.5;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(カラム:kinetex 5uフェニルヘキシル(150x30)mm;MP−A:10Mm重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル;方法 Bの%:0/10、1/10、10/50、10.1/100、15/100、15.1/10;流量:30ml/分;溶解度:ACN+MeOH+THF)によって精製すると、(8S)−N9−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)−ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド−[4,5−b][1,4]−ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(50mg、0.102mmol、収率9.94%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):489.14[M+H]
+、Rt=1.87分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.73(s,1H),9.34(br t,J=6.47Hz,1H),8.51(s,1H),8.41(d,J=5.04Hz,1H),8.31(s,1H),7.82(s,1H),7.42(dd,J=5.26,1.32Hz,1H),5.48(dd,J=5.81,2.96Hz,1H),4.20−4.03(m,2H),3.23(br d,J=8.77Hz,1H),3.15−2.98(m,3H),2.54(s,3H),2.33−2.20(m,1H),2.11−2.01(m,1H)
【0595】
実施例62
(9S)−N10−(ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化265】
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(9S)−10−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(2.0g、5.88mmol)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃で、2,2,2−トリフルオロエタンアミン塩酸塩(1.195g、8.81mmol)、HATU(3.35g、8.81mmol)およびDIPEA(4.11mL、23.51mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。((TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.5;UV活性)。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(3×30mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中100%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(9S)−N10−(ピリジン−2−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(1.2590g、2.98mmol、収率50.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):422.21[M+H]
+、R
t=1.77分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.45(s,1H),8.44(s,1H),8.41−8.31(m,2H),8.07(dd,J=8.33,0.88Hz,1H),7.72(td,J=7.84,1.86Hz,1H),7.04(ddd,J=7.34,4.93,0.88Hz,1H),5.00(br s,1H),4.23(qd,J=8.99,6.80Hz,2H),3.45−3.25(m,3H),2.90(br d,J=13.59Hz,1H),2.23(br d,J=13.81Hz,1H),2.06−1.88(m,1H),1.51−1.23(m,2H)
【0596】
実施例63
(9S)−N10−(ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化266】
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(9S)−10−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(2.0g、5.88mmol)のDMF(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃で、HATU(2.234g、5.88mmol)、DIPEA(2.57mL、14.69mmol)、引き続いて(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(1.329g、11.75mmol)を添加し、室温で12時間攪拌した。(TLC溶離液:ヘキサン中100%酢酸エチル:R
f=0.5;UV活性)。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中50%酢酸エチル)によって精製すると、(9S)−N10−(ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(0.560g、1.282mmol、収率21.82%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):436.11[M+H]
+、Rt=1.91分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.33(s,1H),8.35−8.48(m,2H),8.09(br d,J=8.33Hz,2H),7.75−7.65(m,1H)7.05(ddd,J=7.29,4.88,0.99Hz,1H),5.13−4.96(m,2H),3.45−3.26(m,3H),2.90(br d,J=14.03Hz,1H),2.21(br s,1H),1.95(br dd,J=5.37,2.96Hz,1H),1.60(s,3H),1.52(d,J=7.02Hz,2H).
【0597】
実施例64
(9S)−N10−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N10−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(170mg、0.301mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCL(0.522mL、6.01mmol)を添加し、1時間攪拌した(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.3)を添加した。反応混合物を、NaHCO
3水溶液(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。生成物をペンタンおよびジエチルエーテル(1:1)を用いて研和すると、(9S)−N10−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(92mg、0.169mmol、収率56.4%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):526.19[M+H]
+、Rt=1.45分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.00(s,1H),9.04(br d,J=8.99Hz,1H),8.52(s,1H),8.15(d,J=5.92Hz,1H),7.68(d,J=2.19Hz,1H),6.75(dd,J=5.70,2.19Hz,1H),5.01(d,J=5.26Hz,1H),4.79−4.95(m,2H),4.70(br t,J=5.70Hz,1H),4.11(dd,J=9.76,3.84Hz,1H),3.95(dd,J=9.87,6.58Hz,1H),3.82(brdd,J=9.98,5.59Hz,1H),3.40−3.49(m,2H),3.29(s,5H),2.85(br d,J=13.37Hz,1H),1.97(br s,1H),1.44(d,J=7.02Hz,2H),1.32(s,2H).
【0598】
実施例65
(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化268】
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(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(180mg、0.456mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中攪拌溶液に、HATU(174mg、0.456mmol)およびDIPEA(0.080mL、0.456mmol)、2,2,2−トリフルオロエタンアミン塩酸塩(93mg、0.685mmol)を28℃で添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し(TLC系:DCM中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)、氷冷水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて粗物質を得た。粗生成物をGRACE(C−18逆相カラム、溶離液:水中70%MeOHおよび0.1%ギ酸)によって精製すると、所望の生成物(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(105mg、0.216mmol、収率47.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):476.22[M+H]
+、R
t=1.88分。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δppm 13.67(s,1H),10.20(br s,1H),8.63(d,J=8.33Hz,1H),8.37(s,1H),8.20(t,J=6.25Hz,1H),7.04(d,J=8.33Hz,1H),5.07(br s,1H),4.28−4.11(m,2H),3.49−3.26(m,3H),2.92(br d,J=14.03Hz,1H),2.68(s,3H),2.28(d,J=14.25Hz,1H),2.04−1.89(m,1H),1.51−1.31(m,2H).
【0599】
実施例66
(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成。
【化269】
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(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(4.5g、11.41mmol)のピリジン(100mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でEDC(4.37g、22.82mmol)、引き続いて2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(2.209g、17.12mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した(TLC系 DCM中5%メタノール。Rf値:0.4)。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(200mL)に溶解し、水(2×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色固体として得られた。固体をジエチルエーテル(50mL)を用いて研和し、濾過し、乾燥して、所望の化合物をジアステレオマー混合物として得た。ジアステレオマーを分取キラルSFC(カラム/寸法:Chiralpak AD−H(250×30)mm、5μ;%CO
2:50.0;%共溶媒:40.0(エタノール中0.5%DEA);総流量:70.0g/分、背圧:100.0bar;UV:220nm、スタック時間:4分、充填/注入:15.0mg、溶解度:EtOH+DCM、総注入回数:700、機器の詳細:製造/モデル:Thar SFC−200 NEW−1)によって分離した。
【0600】
ピーク1:SFCからの回収分画を濃縮し、ジエチルエーテル(20mL)で洗浄し、乾燥させ、乳鉢で粉砕すると、(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(780mg、1.490mmol、収率13.06%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):506.17[M+H]
+、Rt=1.78分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.24(s,1H),13.05(s,1H),8.55(s,1H),8.31(d,J=8.33Hz,1H),7.60−7.85(m,2H),7.05(d,J=8.55Hz,1H),5.28(t,J=5.70Hz,1H),4.88(br s,2H),3.85(m,2H),3.44(br d,J=13.59Hz,2H),2.89(br d,J=13.59Hz,1H),2.58(s,3H),1.91−2.09(m,2H),1.28−1.41(m,2H).
【0601】
実施例67
(9S)−N10−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化270】
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(9S)−N10−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(700mg、1.208mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃で、HCl水溶液(1.019mL、12.08mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をペンタン(2×20mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N10−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(562mg、1.030mmol、収率85%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):540.26[M+H]
+、R
t=1.74分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.14(s,1H),8.89(d,J=9.21Hz,1H),8.13(d,J=5.70Hz,1H),7.68(d,J=2.19Hz,1H),6.74(dd,J=5.81,2.30Hz,1H),5.00(d,J=5.26Hz,1H),4.94−4.79(m,2H),4.70(t,J=5.70Hz,1H),4.09−4.14(m,1H),3.95(dd,J=9.87,6.36Hz,1H),3.85−3.80(m,1H),3.50−3.38(m,3H),3.20(br d,J=7.45Hz,2H),2.85(br d,J=13.59Hz,1H),2.57−2.47(m,3H),2.04−1.91(m,2H),1.45(d,J=7.02Hz,3H),1.38−1.22(m,2H)
【0602】
実施例68
(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成。
【化271】
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(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(4.5g、11.41mmol)のピリジン(100mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でEDC(4.37g、22.82mmol)、引き続いて2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(2.209g、17.12mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール、Rf値:0.4)。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(200mL)に溶解し、水(2×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗生成物が褐色固体として得られた。固体をジエチルエーテル(50mL)を用いて研和し、濾過し、乾燥して、所望の化合物をジアステレオマー混合物として得た。ジアステレオマーを分取キラルSFC(カラム/寸法:Chiralpak AD−H(250×30)mm、5μ;%CO
2:50.0%;%共溶媒:40.0%(エタノール中0.5%DEA);総流量:70.0g/分、背圧:100.0bar;UV:220nm、スタック時間:4分、充填/注入:15.0mg、溶解度:EtOH+DCM、総注入回数:700、機器の詳細:製造/モデル:Thar SFC−200 NEW−1)によって分離した。
【0603】
ピーク2:SFCからの回収分画を濃縮し、ジエチルエーテル(20mL)で洗浄し、乾燥させ、乳鉢で粉砕すると、(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(470mg、0.885mmol、収率7.75%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):506.20[M+H]
+、Rt=1.82分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm 13.24(s,1H),12.93−13.15(m,1H),9.07(br d,J=9.65Hz,1H),8.55(s,1H),8.31(d,J=8.33Hz,1H),7.05(d,J=8.33Hz,1H),5.29(t,J=5.70Hz,1H),4.88(br s,2H),3.67−3.93(m,2H),3.44(br d,J=12.50Hz,1H),3.33(br s,2H)2.89(br d,J=13.37Hz,1H),2.58(s,3H),2.01(br s,2H),1.35(br s,2H).
【0604】
実施例69
(9S)−N10−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化272】
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(9S)−N10−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(600mg、1.059mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(2ml、395mmol)を5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で1時間攪拌した。(TLC:酢酸エチル、Rf=0.3、UV)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をn−ペンタン(2×20mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N10−(5−(((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(130mg、0.240mmol、収率22.70%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):527.23[M+H]
+、R
t=1.7分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.12(s,1H),9.19(d,J=9.43Hz,1H),8.82(d,J=1.32Hz,1H),8.53(s,1H),8.13(d,J=1.10Hz,1H),4.97−4.76(m,3H),4.65(t,J=5.59Hz,1H),4.33(dd,J=10.85,4.06Hz,1H),4.19(dd,J=10.63,6.47Hz,1H),3.83(dd,J=10.19,5.59Hz,1H),3.50−3.37(m,3H),2.86(d,J=13.37Hz,1H),1.98(m,3H),1.42(d,J=7.02Hz,3H),1.32(m,3H).
【0605】
実施例70
(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化273】
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(9S)−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(450mg、1.427mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.194mL、8.56mmol)、トリホスゲン(424mg、1.427mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(375mg、2.141mmol)を添加し、反応物を65℃で15時間加熱した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:100%酢酸エチル)、引き続いて分取HPLC(カラム:kinetex 5uフェニルヘキシル(150×30)mm;MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル、方法:0/20、8/60、10/65、10.5/100、13/100、13.1/20、16/20;流量:28ml/分 溶解度:THF+H
2O)によって精製し、化合物を含有する分画を濃縮し、得られた固体をmillique水(10mL)に懸濁し、1時間攪拌し、濾過し、真空下で乾燥させると、所望の生成物(9S)−N10−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(165mg、0.317mmol、収率22.21%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):517.26[M+H]
+、R
t=2.13分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.47(s,1H),8.49−8.43(m,2H),8.36(s,1H),8.05(br d,J=10.08Hz,1H),7.46(s,1H),7.28−7.19(m,1H),5.09−4.94(m,2H),3.46−3.32(m,3H),2.91(br d,J=14.47Hz,1H),2.56(s,3H),2.25(br d,J=13.81Hz,1H),2.00−1.93(m,1H),1.51(d,J=7.02Hz,3H),1.46−1.29(m,2H).
【0606】
実施例71
(9S)−4−メチル−N10−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(500mg、1.518mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.270mL、9.11mmol)、トリホスゲン(451mg、1.518mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(399mg、2.277mmol)を添加し、反応物を65℃で15時間加熱した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×30mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(カラム:AtlantiesT3(250x19mm、10u);MP−A:10mM重炭酸アンモニウム(水溶液)、MP−B:アセトニトリル;方法:0/60、10.5/60、11/100、15/100、15.1/60、20/60;流量:16ml/分;溶解度:アセトニトリル+MeOH+THF)によって精製し、回収した分画を濃縮し、得られた固体をmillique水(10mL)に懸濁し、1時間攪拌し、濾過し、真空下で乾燥させると、所望の生成物(9S)−4−メチル−N10−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(229mg、0.429mmol、収率28.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.26[M+H]
+、R
t=2.32分。
1H NMR(400MHz,CCCl
3):δppm 13.66(s,1H),8.44(d,J=5.26Hz,1H),8.37(s,1H),8.07(br d,J=10.08Hz,1H),7.46(s,1H),7.23−7.21(m,1H),5.07−4.97(m,2H),3.41(dd,J=13.81,1.75Hz,1H),3.28−3.19(m,2H),2.90(br d,J=13.81Hz,1H),2.59(s,3H),2.55(s,3H),2.28(br d,J=12.72Hz,1H),3.02−1.91(m,1H),1.51(d,J=7.02Hz,3H),1.45(br d,J=2.41Hz,2H)
【0607】
実施例72
(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−10−((6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(400mg、1.014mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中攪拌溶液に、HOBT(466mg、3.04mmol)、EDC(583mg、3.04mmol)およびDIPEA(0.354mL、2.028mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、0℃で(R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(115mg、1.014mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%MeOH:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を氷冷水(20ml)と酢酸エチル(3x15mL)に分配した。合わせた有機層を水、食塩水溶液で洗浄し、次いで、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をGRACE(C−18逆相カラム、溶離液:水中80%MeOHおよび0.1%ギ酸)によって精製すると、所望の生成物(9S)−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(240mg、0.489mmol、収率48.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):490.18[M+H]
+、R
t=2.03分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.71(s,1H),10.10(br s,1H),8.63(d,J=8.33Hz,1H),8.36(s,1H),8.02(d,J=9.65Hz,1H),7.04(d,J=8.33Hz,1H),5.06(br s,1H),5.02−4.91(m,1H),3.46−3.26(m,3H),2.92(d,J=14.03Hz,1H),2.67(s,3H),2.28(d,J=14.69Hz,1H),2.03−1.90(m,1H),1.53−1.30(m,5H).
【0608】
実施例73
(9S)−4−メチル−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−4−メチル−N−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキサミド(450mg、1.366mmol)のTHF(30mL)中攪拌溶液に、室温でTEA(1.143mL、8.20mmol)およびトリホスゲン(405mg、1.366mmol)を添加し、1時間攪拌し、次いで、6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(405mg、2.73mmol)を上記反応混合物に添加し、65℃で15時間加熱した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.4;UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)とDCM(2×35mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(C−18逆相カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:ACNを使用するGrace、生成物を水中0.1%ギ酸中67%ACNで溶出した)によって精製した。合わせた分画を濃縮し、飽和NaHCO3で塩基性化した。水層をDCMで抽出した。DCM層を無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、純粋な(9S)−4−メチル−N10−(6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(196mg、0.387mmol、収率28.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):504.26[M+H]
+、R
t=2.26分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.91(s,1H),9.96(br s,1H),8.64(d,J=8.33Hz,1H),8.05(br d,J=10.08Hz,1H),7.03(d,J=8.33Hz,1H),5.09−4.93(m,2H),3.41(dd,J=13.59,1.75Hz,1H),3.23(br d,J=6.80Hz,2H),2.91(br d,J=14.03Hz,1H),2.66(s,3H),2.57(s,3H),2.31(br d,J=12.28Hz,1H),2.01−1.90(m,1H),1.47(d,J=7.02Hz,4H),1.36−1.26(m,1H).
【0609】
実施例74
(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−3−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化277】
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(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−3−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(300mg、0.517mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.436mL、5.17mmol)を添加し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×5mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させると、所望の生成物(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−3−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(240mg、0.443mmol、収率86%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):541.23[M+H]
+、R
t=1.91分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.00(s,1H),8.29(br d,J=9.4Hz,1H),8.02(br d,J=9.6Hz,1H),7.07(br d,J=9.4Hz,1H),5.07−4.86(m,2H),4.71−4.46(m,2H),4.12(br d,J=5.3Hz,1H),3.88−3.57(m,3H),3.39(br d,J=13.2Hz,1H),3.23(br d,J=7.9Hz,2H),2.89(br d,J=13.8Hz,1H),2.65−2.48(m,4H),2.23(br d,J=13.4Hz,1H),1.95(br t,J=12.8Hz,1H),1.56−1.41(m,4H),1.31(br d,J=9.6Hz,1H).
【0610】
実施例75
(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化278】
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(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(150mg、0.265mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温でHCl(1mL、11.52mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。(TLC系:ニートEtOAC、Rf:0.1;UV活性)、反応塊を減圧下で濃縮して粗化合物を得て、これを飽和重炭酸塩溶液(10mL)で塩基性化し、得られた固体を濾過すると、所望の生成物(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(130mg、0.237mmol、収率89%)が褐色固体として得られた。LCMS(m/z):527.2[M+H]
+、Rt=3.66分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.26(br s,1H),9.2(m,1H),8.54(br s,2H),7.44(br s,1H),4.90(br s,2H),4.43−4.30(m,4H),4.21(d,J=10.52Hz,1H),3.86−3.62(m,1H),3.60−3.32(m,4H),2.86(d,J=12.28Hz,1H),1.97(br s,2H),1.43(d,J=6.80Hz,3H),1.31(m,2H).
【0611】
実施例76
(9S)−N10−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化279】
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(9S)−N10−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(200mg、0.353mmol)のメタノール(2mL)中攪拌溶液に、0℃で水中2.0M HCl(0.353mL、0.706mmol)を添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を減圧下で濃縮して粗物質を得た。粗物質を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して固体を得て、これをジエチルエーテル(5mL)およびn−ペンタン(10mL)濾過し、十分乾燥させると、所望の生成物(9S)−N10−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(85mg、0.161mmol、収率45.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):527.23[M+H]
+、R
t=1.55分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.75(s,1H),8.45−8.36(m,2H),8.14(d,J=9.87Hz,1H),6.50(d,J=5.92Hz,1H),5.05(br s,1H),4.92−4.81(m,1H),4.76(dd,J=11.73,5.15Hz,1H),4.58(dd,J=11.62,5.92Hz,1H),4.18−4.05(m,2H),3.80−3.60(m,2H),3.44−3.25(m,3H),2.99−2.81(m,2H),2.26(d,J=14.91Hz,1H),1.94(t,J=11.29Hz,1H),1.50−1.21(m,5H).
【0612】
実施例77
(9S)−N10−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化280】
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(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(400mg、0.706mmol)のメタノール(4mL)中攪拌溶液に、0℃で水中2.0M HCl(1.765mL、3.53mmol)を添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、10分間攪拌し、得られた固体を濾過し、十分乾燥させると、所望の生成物(9S)−N10−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(180mg、0.340mmol、収率48.2%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):527.23[M+H]
+、R
t=1.73分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.57(s,1H),8.61(s,1H),8.42(s,1H),8.01(d,J=10.52Hz,1H),7.66−7.48(m,1H),5.08−4.89(m,2H),4.62−4.44(m,2H),4.16−3.95(m,1H),3.77−3.59(m,2H),3.41−3.23(m,4H),2.90(d,J=13.81Hz,1H),2.42(t,J=6.36Hz,1H),2.20(d,J=13.81Hz,1H),2.04−1.95(m,1H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.46−1.29(m,2H).
【0613】
実施例78
(9S)−N10−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化281】
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(9S)−N10−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(450mg、0.796mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃で水中2M HCl(2.0mL、4.00mmol)を添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲルl:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製してゴム状固体を得た。ゴム状固体をn−ペンタン(20mL)で洗浄し、十分乾燥させると、(9S)−N10−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(250mg、0.457mmol、収率57.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):526.22[M+H]
+、R
t=1.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.30(s,1H),8.34(s,1H),8.19(d,J=9.65Hz,1H),7.74−7.68(m,1H),7.64−7.60(m,1H),6.59−6.44(m,1H),5.03(br s,1H),4.66−4.95(m,2H),4.41(dd,J=11.51,6.25Hz,1H),4.14−4.26(m,2H),3.66−3.88(m,2H),3.24−3.50(m,3H),2.72−2.92(m,2H),2.22(d,J=14.47Hz,1H),1.95(tdd,J=13.92,13.92,5.26,3.29Hz,1H)1.22−1.52(m,5H).
【0614】
実施例79
(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化282】
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(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(275mg、0.481mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃でHCl水溶液(2mL、65.8mmol、36%)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物に、0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、DCM(2×30mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、所望の生成物(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(200mg、0.370mmol、収率77%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.16[M+H]
+、R
t=2.18分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.78(s,1H),8.82(d,J=7.67Hz,1H),8.73(s,1H),8.51(s,1H),8.40(d,J=5.70Hz,1H),7.85(d,J=5.70Hz,1H),7.81−7.70(m,2H),4.96(br s,1H),4.55−4.44(m,2H),4.12(dq,J=9.92,5.10Hz,1H),3.83−3.67(m,2H),3.45−3.24(m,4H),2.97(br d,J=14.03Hz,1H),2.42(t,J=6.25Hz,1H),2.24(br d,J=13.81Hz,1H),2.02−1.89(m,1H),1.50−1.40(m,2H).
【0615】
実施例80
(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化283】
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(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(4mL、132mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌した。(TLC:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV)、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(20mL)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(135mg、0.254mmol、収率48.4%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.15[M+H]
+、R
t=2.17分。
1H NMR(400MHz,DMSO):δppm 13.59(s,1H),8.92−8.85(m,2H),8.58(s,1H),8.20(d,J=5.92Hz,1H),7.93(d J=7.67Hz,1H),7.87−7.80(m,1H),7.74(d,J=2.19Hz,1H),6.78(dd,J=5.81,2.30Hz,1H),4.84(s,3H),4.13(dd,J=9.87,3.95Hz,1H),3.97(dd,J=9.76,6.25Hz,1H),3.86−3.79(m,1H),3.50−3.36(m,5H),2.90(d,J=13.81Hz,1H),2.03−1.90(m,2H),1.42−1.24(m,2H).
【0616】
実施例81
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化284】
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(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(260mg、0.456mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(4mL、132mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌した。(TLC:DCM中10%MeOH:R
f−0.3;UV)、溶媒を蒸発させ、得られた残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると所望の生成物(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(160mg、0.300mmol、収率65.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.19[M+H]+、R
t=1.91分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.08(s,1H),8.60−8.46(m,2H),8.42(d,J=7.89Hz,1H),8.27(d,J=1.97Hz,1H),8.11(d,J=2.41Hz,1H),7.98(t,J=2.19Hz,1H),7.80(d,J=7.89Hz,1H),7.75−7.66(m,1H),5.00(s,1H),4.21−4.02(m,3H),3.91−3.71(m,2H),3.47−3.21(m,3H),2.96(d,J=13.59Hz,1H),2.66(s,1H),2.25(d,J=14.25Hz,1H),2.08(s,1H),2.02−1.91(m,1H),1.53−1.40(m,2H).
【0617】
実施例82
(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(240mg、0.421mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(4mL、132mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し(TLC:DCM中10%MeOH;Rf:0.2;UV活性)、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(170mg、0.316mmol、収率75%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.15[M+H]
+、R
t=3.81分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.87(s,1H),8.65−8.39(m,3H),8.36(d,J=2.63Hz,1H),7.95(dd,J=8.77,2.63Hz,1H),7.79(d,J=7.45Hz,1H),7.71−7.62(m,1H),6.84(d,J=8.99Hz,1H),5.00(s,1H),4.52−4.38(m,2H),4.09−3.99(m,1H),3.90(d,J=4.82Hz,1H),3.77−3.63(m,2H),3.47−3.19(m,3H),2.96(d,J=14.03Hz,1H),2.67(s,1H),2.25(d,J=14.25Hz,1H),2.04−1.87(m,1H),1.52−1.35(m,2H).
【0618】
実施例83
(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化286】
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(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(240mg、0.420mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(4mL、132mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で30分間攪拌し(TLC:DCM中10%MeOH:R
f−0.3;UV活性)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(130mg、0.237mmol、収率56.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.1[M+H]
+、Rt=2.29分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.60(s,1H),8.90(s,1H),8.81−8.69(m,2H),8.58(s,1H),8.09(s,1H),7.93(d,J=7.67Hz,1H),7.79−7.89(m,1H),4.98(s,1H),4.84(s,1H),4.69(s,1H),4.34(dd,J=10.63,3.84Hz,1H),4.20(dd,J=10.63,6.47Hz,1H),3.84(s,1H),3.60−3.36(m,3H),3.30(s,2H),2.90(d,J=13.37Hz,1H),2.00(s,2H),1.45−1.20(m,2H).
【0619】
実施例84
(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化287】
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(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350mg、0.613mmol)のメタノール(8mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.023mL、0.767mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC系:10%MeOH/DCM、Rf:0.3)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に注ぎ入れ、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋化合物を得て、ペンタン(2×10ml)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.469mmol、収率76%)が得られた、LCMS(m/z):531.15[M+H]+、Rt=2.37分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.08(s,1H),8.76−8.57(m,2H),8.48(s,1H),7.82−7.57(m,4H),6.55(d,J=7.67Hz,1H),5.01(s,1H),4.25−4.45(m,2H),4.05−3.94(m,1H),3.75−3.53(m,2H),3.29−3.45(m,3H),2.96(d,J=13.37Hz,1H),2.77(d,J=5.26Hz,1H),2.26(d,J=14.69Hz,1H),2.10(t,J=6.14Hz,1H),2.02−1.87(m,1H),1.46(m,2H).
【0620】
実施例85
(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化288】
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(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(220mg、0.386mmol)のメタノール(8mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1.172μL、0.039mmol)を5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:Rf−0.6)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液(20ml)で中和し、生成した固体をエーテル(2x10ml)、ペンタン(2x5ml)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(182mg、0.341mmol、収率88%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.19[M+H]+、Rt=2.10分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.16(s,1H),8.50(s,1H),8.49−8.44(m,2H),8.00(d,J=5.92Hz,1H),7.82(d,J=7.67Hz,1H),7.73−7.67(m,1H),7.25(d,J=1.75Hz,1H),7.06(dd,J=5.70,1.75Hz,1H),4.99(s,1H),4.50−4.47(m,2H),4.19(d,J=5.48Hz,1H),4.04−3.98(m,1H),3.72−3.63(m,2H),3.44−3.32(m,3H),2.95(d,J=13.81Hz,1H),2.81(t,J=6.58Hz,1H),2.24(d,J=13.81Hz,1H),2.02−1.91(m,1H),1.58−1.43(m,2H).
【0621】
実施例86
(9S)−N−(ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化289】
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(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(300mg、0.937mmol)のTHF(15mL)中溶液に、窒素下でトリエチルアミン(0.783mL、5.62mmol)、トリホスゲン(278mg、0.937mmol)を添加し、室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、ピリジン−2−アミン(264mg、2.81mmol)を添加し、70℃で16時間加熱した。(TLC溶離液:ヘキサン中100%EtOAc、Rf:0.4)。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液:ヘキサン中15%酢酸エチル)によって精製すると、(9S)−N−(ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(227mg、0.513mmol、収率54.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):441.04[M+H]
+、R
t=2.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.68(s,1H),8.94(d,J=0.66Hz,1H),8.87(d,J=7.89Hz,1H),8.47(s,1H),8.40−8.44(m,1H),8.18(dt,J=8.39,0.96Hz,1H),7.63−7.81(m,3H),7.05(ddd,J=7.34,4.82,0.99Hz,1H),5.01(br s,1H),3.29−3.44(m,3H),2.97(br d,J=13.15Hz,1H),2.20−2.31(m,1H),1.87−2.02(m,1H),1.40−1.47(m,2H).
【0622】
実施例87
(9S)−N−シクロプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化290】
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(9S)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(7.0g、21.85mmol)のTHF(70mL)中溶液に、窒素下でトリエチルアミン(18.28mL、131mmol)、トリホスゲン(6.49g、21.85mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。この反応混合物に、シクロプロパンアミン(3.74g、65.6mmol)を添加し、70℃で16時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc/ヘキサン、Rf:0.4、UV活性)。反応混合物を室温に冷却し、水(70mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をクロマトグラフィー(C−18カラム、移動相A:水中0.1%ギ酸;B:MeOHを使用するGrace機器、生成物を水中65%MeOH/0.1%ギ酸で溶出)によって精製して、所望の化合物(5.6g)を得た。これをエタノール(100mL)に溶解し、Silicycleパラジウム捕捉剤(2.8g)で処理し、50℃で3時間攪拌した。混合物をceliteパッドを通して濾過し、熱エタノール(50ml)で洗浄し、得られた濾液を減圧下で濃縮すると、(9S)−N−シクロプロピル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(5.2g、12.79mmol、収率58.5%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):404.08[M+H]
+、R
t=2.60分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 10.65(br s,1H),8.48−8.35(m,3H),7.77−7.72(m,1H),7.68−7.60(m,1H),4.96(t,J=2.30Hz,1H),3.38−3.23(m,3H),2.97−2.82(m,2H),2.27−2.15(m,1H),1.97−1.83(m,1H),1.48−1.35(m,2H),0.94−0.85(m,2H),0.73−0.64(m,2H).
【0623】
実施例88
(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化291】
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(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.437mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1ml、4.00mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.2、UV活性)。反応混合物に飽和NaHCO
3溶液を添加し(pH−8〜9まで)、DCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をジエチルエーテル(3×5mL)を用いて研和すると、(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(210mg、0.384mmol、収率88%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.16[M+H]
+、R
t=2.18分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.78(s,1H),8.83(br d,J=7.45Hz,1H),8.73(s,1H),8.51(s,1H),8.40(d,J=5.70Hz,1H),7.85(d,J=5.70Hz,1H),7.72−7.81(m,2H),4.96(br s,1H),4.45−4.57(m,2H),4.09−4.18(m,1H),3.69−3.82(m,2H),3.26−3.47(m,4H),2.97(br d,J=14.25Hz,1H),2.40(br t,J=6.14Hz,1H),2.24(br d,J=14.69Hz,1H),1.91−2.06(m,1H),1.41−1.51(m,2H).
【0624】
実施例89
(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成。
【化292】
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(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.128mL、4.21mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し(TLC系:Rf−0.4、50%EtOAc−石油エーテル)、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和して固体生成物を得て、濾過し、乾燥させると、所望の生成物(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(175mg、0.329mmol、収率62.6%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531[M+H]
+、R
t=2.36分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.07(s,1H),8.69(s,1H),8.64(d,J=7.45Hz,1H),8.48(s,1H),7.79−7.62(m,4H),6.55(d,J=7.67Hz,1H),5.01(s,1H),5.06−4.96(m,1H),4.44−4.35(m,1H),4.33−4.26(m,1H),4.00(dq,J=10.06,5.20Hz,1H),3.71−3.55(m,2H),3.45−3.29(m,3H),2.96(d,J=14.03Hz,1H),2.80(d,J=5.04Hz,1H),2.26(d,J=14.47Hz,1H),2.12(s,1H),2.03−1.90(m,1H),1.60−1.51(m,1H).
【0625】
実施例90
(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成:
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350.0mg、0.613mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5mL、16.46mmol)を添加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、粗生成物を得た(TLC:溶離液100%EtOAc、R
f−0.2、UV活性)。粗生成物を水(5ml)で希釈し、10%重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると、(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(233.6mg、0.440mmol、収率71.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.15[M+H]
+、R
t=2.13分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.16(br s,1H),8.52−8.42(m,3H),8.00(br d,J=5.48Hz,1H),7.82(br d,J=7.67Hz,1H),7.74−7.66(m,1H),7.25(br s,1H),7.06(br d,J=5.04Hz,1H),4.99(br s,1H),4.48(br d,J=2.63Hz,2H),4.20(br s,1H),4.01(br s,1H),3.68(br s,2H),3.45−3.27(m,3H),3.00−2.79(m,2H),2.24(br d,J=12.72Hz,1H),2.02−1.90(m,1H),1.50−1.49(m,1H),1.46(br d,J=0.88Hz,1H).
【0626】
実施例91
(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(0.320mL、10.52mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(20mL)で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(200mg、0.377mmol、収率71.7%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.12[M+H]
+、R
t=2.20分
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.70(s,1H),8.93(s,1H),8.86(d,J=7.89Hz,1H),8.47(s,1H),8.22(d,J=5.70Hz,1H),7.82(d,J=2.19Hz,1H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.69−7.62(m,1H),6.61(dd,J=5.70,2.41Hz,1H),4.98(br s,1H),4.12−4.19(m,3H),3.89−3.81(m,1H),3.80−3.72(m,1H),3.44−3.27(m,3H),2.98(br d,J=13.81Hz,1H),2.60(d,J=3.73Hz,1H),2.24(br d,J=14.03Hz,1H),2.05−1.87(m,2H),1.49−1.41(m,2H).
【0627】
実施例92
(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.35g、0.612mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5mL、6.00mmol、36%)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって塩基性化し(pH−8〜9まで)、次いで、濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.135g、0.251mmol、収率41.0%)が灰白色固体として得られたLCMS(m/z):532.13[M+H]
+、R
t=2.33分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.90(s,1H),8.90(s,1H),8.81(br d,J=8.11Hz,1H),8.41−8.59(m,2H),7.79(d,J=7.89Hz,1H),7.61−7.71(m,1H),7.60(d,J=0.88Hz,1H),4.97(br s,1H),4.59−4.44(m,2H),4.06(dq,J=9.89,5.11Hz,1H),3.81−3.62(m,2H),3.52−3.18(m,4H),2.97(br d,J=13.37Hz,1H),2.48(t,J=6.36Hz,1H),2.33−2.17(m,1H),2.06−1.89(m,1H),1.51−1.33(m,2H).
【0628】
実施例93
(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化296】
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(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.3g、0.525mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5mL、6.00mmol、12M)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル、R
f=0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムを添加して塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.185g、0.345mmol、収率65.8%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.20[M+H]
+、R
t=4.48分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.71(s,1H),8.82(br d,J=7.67Hz,1H),8.75(br s,1H),8.56(s,1H),8.48(s,2H),7.93(br d,J=8.11Hz,1H),7.88−7.82(m,1H),5.04(br s,1H),4.81(br s,1H),4.71(br s,1H),4.18(br dd,J=9.87,3.51Hz,1H),4.08−4.02(m,1H),3.83(br s,1H),3.50−3.39(m,5H),2.89(br d,J=12.93Hz,1H),1.98(br s,2H),1.34(br s,2H).
【0629】
実施例94
(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化297】
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(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(7.0g、12.27mmol)のメタノール(25mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.5mL、6.00mmol、12M)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル:R
f=0.1;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して塩基性化し(pH8〜9まで)、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(10mL)を用いて研和して固体化合物を得た。得られた生成物をガラス乳鉢で粉砕すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの微粉末(6.0g、11.31mmol、収率92%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.23[M+H]
+、R
t=2.25分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.59(s,1H),8.61−8.39(m,3H),8.28(d,J=1.53Hz,1H),8.07(d,J=2.41Hz,1H),7.92(br d,J=7.89Hz,1H),7.86−7.72(m,2H),5.01(d,J=5.04Hz,1H),4.81(br s,1H),4.70(t,J=5.59Hz,1H),4.09(dd,J=9.65,3.95Hz,1H),3.96(dd,J=9.65,6.36Hz,1H),3.84(dq,J=10.17,5.31Hz,1H),3.54−3.38(m,3H),3.32(s,2H),2.88(br d,J=13.59Hz,1H),2.17−1.90(m,2H),1.35(br s,2H)
【0630】
実施例95
(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化298】
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(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(150mg、0.262mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1mL、32.9mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH、Rf:0.3)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3溶液(15mL)で塩基性化した。得られた固体を濾過し、ペンタン(25mL)を用いて研和し、減圧下で乾燥させると、所望の生成物(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(88mg、0.165mmol、収率63.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.16[M+H]
+、Rt=2.18分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.25(s,1H),9.08(s,1H),8.70(s,1H),8.59(d,J=7.23Hz,1H),8.51(s,1H),8.06(s,1H),7.85−7.65(m,2H),5.02(br s,1H),4.50−4.29(m,2H),4.19−4.05(m,1H),3.89−3.73(m,1H),3.67(dt,J=11.35,5.62Hz,1H),3.50−3.29(m,3H),2.97(br d,J=14.47Hz,1H),2.58(d,J=4.82Hz,1H),2.27(br d,J=13.59Hz,1H),2.08−1.89(m,2H),1.53−1.36(m,2H)
【0631】
実施例96
(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化299】
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(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.525mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、塩酸(0.016mL、0.525mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を室温で2時間攪拌し(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.3)、溶媒を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中4%メタノール)によって精製すると、所望の化合物(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(110mg、0.205mmol、収率39.1%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.13[M+H]
+、Rt=2.32分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.80(s,1H), 8.92−8.76(m,2H),8.61(s,1H),8.55(d,J=0.88Hz,1H),7.95(d,J=7.89Hz,1H),7.88−7.82(m,1H),7.45(s,1H),4.98(s,1H),4.82(br s,1H),4.67(t,J=5.70Hz,1H),4.40(dd,J=10.85,4.06Hz,1H),4.31−4.15(m,1H),3.89−3.73(m,1H),3.89−3.73(m,1H),3.52−3.35(m,3H),2.95−2.87(m,1H),2.91(d,J=13.59Hz,1H),2.54−2.46(m,2H),2.03−1.92(m,2H).
【0632】
実施例97
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化300】
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(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.437mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、塩酸(2mL、65.8mmol)を0℃で5分間にわたって滴加した。次いで、反応混合物を室温で2時間攪拌し(TLC溶離液:DCM中10%MeOH:R
f−0.3)、溶媒を蒸発させた。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、得られた固体化合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させると、所望の化合物(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピラジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(225mg、0.413mmol、収率94%)が淡褐色固体として得られた。LC−MS(m/z):532.16[M+H]
+、Rt=2.28分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.60(s,1H),8.90(d,J=1.53Hz,1H),8.83−8.73(m,2H),8.09(d,J=1.53Hz,1H),7.94(d,J=7.67Hz,1H),7.88−7.79(m,2H),4.97(brs,1H),4.85(brs,1H),4.77−4.58(m,2H),4.34(dd,J=10.85,4.06Hz,1H),4.27−4.11(m,2H),3.93−3.73(m,1H),3.58−3.36(m,3H),2.90(d,J=13.59Hz,1H),2.11−1.85(m,2H),1.47−1.27(m,2H).
【0633】
実施例98
(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化301】
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(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.438mmol)のメタノール(4mL)およびテトラヒドロフラン(THF)(4mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.3mL、9.87mmol)を添加し、次いで、室温で2時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル;Rf:0.2)。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、n−ペンタン(10mL×2)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(175mg、0.323mmol、収率73.7%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(m/z):531.23[M+H]
+、Rt=2.26分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.60(s,1H),8.91(s,1H),8.81(d,J=7.89Hz,1H),8.46(s,1H),8.14−8.10(m,2H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.68−7.63(m,1H),7.33−7.28(m,1H),5.00(br s,1H),4.14−4.09(m,3H),3.91−3.85(m,1H),3.82−3.76(m,1H),3.43−3.29(m,3H),2.96(d,J=13.81Hz,1H),2.64(d,J=3.95Hz,1H),2.24(d,J=13.81Hz,1H),2.06(t,J=5.48Hz,1H),1.98−1.89(m,1H),1.44(d,J=4.38Hz,2H).
【0634】
実施例99
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.438mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl(0.133mL、4.38mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.2)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)でクエンチし、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。残渣をn−ペンタン(3×10mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(130mg、0.244mmol、収率55.8%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):531.19[M+H]
+、R
t=2.25分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.61(s,1H),8.91(s,1H),8.82(d,J=7.89Hz,1H),8.46(s,1H),8.15−8.10(m,2H),7.77(d,J=7.89Hz,1H),7.69−7.63(m,1H),7.34−7.29(m,1H),5.00(brs,1H),4.18−4.09(m,3H),3.92−3.85(m,1H),3.82−3.76(m,1H),3.43−3.29(m,3H),2.96(d,J=13.81Hz,1H),2.57(br s,1H),2.25(br d,J=13.59Hz,1H),2.01−1.88(m,2H),1.47−1.38(m,2H).
【0635】
実施例100
(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(160mg、0.280mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、25℃でHCl(0.243mL、2.80mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC系:100%酢酸エチル、Rf値:0.3)。次いで、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)で中和し、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させると、所望の生成物(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(120mg、0.222mmol、収率79%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.13[M+H]
+、Rt=2.10分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.17(s,1H),8.91(s,1H),8.79(d,J=7.89Hz,1H),8.50(s,1H),8.39(d,J=5.70Hz,1H),7.77(d,J=7.45Hz,1H),7.69−7.62(m,1H),6.53(d,J=5.70Hz,1H),5.04(brs,1H),4.73(dd,J=12.06,4.82Hz,1H),4.58(dd,J=12.17,4.28Hz,1H),4.24(brs,1H),3.96(d,J=4.60Hz,1H),3.66(brs,2H),3.41−3.30(m,4H),2.94(d,J=13.59Hz,1H),2.27(d,J=14.25Hz,1H),2.00−1.89(m,1H),1.43(d,J=8.77Hz,2H).
【0636】
実施例101
(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.526mmol)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、5℃で5分間にわたってHCl水溶液(3.0mL、99mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し(TLC:DCM中5%MeOH Rf:0.3;UV活性)、氷冷水(20mL)に注ぎ入れ、反応混合物のPHを飽和NaHCO
3溶液で中性に調整し、DCM(2×10mL)で抽出した合わせた有機層を水(10mL)、食塩水溶液(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中1%MeOH)によって精製すると、所望の生成物(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(150mg、0.277mmol、収率52.7%)が淡緑色固体として得られた。LCMS(m/z):531.23[M+H]
+、R
t=2.13分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm:12.87(s,1H),8.48(s,2H),8.43(d,J=7.89Hz,1H),8.36(d,J=2.63Hz,1H),7.95(dd,J=8.88,2.74Hz,1H),7.78(d,J=7.67Hz,1H),7.71−7.64(m,1H),6.84(d,J=8.77Hz,1H),5.00(br s,1H),4.48(dd,J=4.71,2.08Hz,2H),4.03(br s,1H),3.91(br s,1H),3.75−3.67(m,2H),3.44−3.32(m,3H),2.96(d,J=13.59Hz,1H),2.69(br s,1H),2.25(d,J=14.03Hz,1H),2.01−1.90(m,1H),1.49−1.41(m,2H).
【0637】
実施例102
(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化305】
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(9S)−N−(2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.525mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃でHCl水溶液(1.5mL、18.00mmol、36%)を添加し、1時間攪拌した。(TLC溶離液:100%酢酸エチル R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、次いで、濃縮した。残渣を水中で15分間攪拌して固体を得て、ブフナー漏斗を通して濾過し、引き続いて乾燥させると、(9S)−N−(2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(200mg、0.373mmol、収率71.1%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.23[M+H]
+、R
t=2.02分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.01(s,1H),8.81(s,2H),8.50(s,1H),8.47(s,1H),8.39(d,J=7.89Hz,1H),7.79(d,J=7.89Hz,1H),7.72−7.64(m,1H),5.00(br s,1H),4.57−4.44(m,2H),4.14(dq,J=9.98,5.01Hz,1H),3.84−3.69(m,2H),3.45−3.29(m,3H),3.19(d,J=5.26Hz,1H),2.97(br d,J=13.81Hz,1H),2.38(t,J=6.25Hz,1H),2.24(br d,J=14.69Hz,1H),2.04−1.90(m,1H),1.53−1.40(m,2H).
【0638】
実施例103
(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化306】
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(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(360mg、0.630mmol)のメタノール中攪拌溶液に、塩酸(5mL、165mmol)を0℃で5分間にわたって添加した。次いで、反応混合物を30℃で2時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%MeOH:R
f−0.5;UV活性)。溶媒を蒸発させ、反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、DCMで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて固体化合物を得た。固体化合物をn−ペンタン(2×20mL)で洗浄すると、所望の生成物(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.466mmol、収率74.0%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.16[M+H]
+、R
t=2.08分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.17(s,1H),8.91(s,1H),8.79(d,J=7.89Hz,1H),8.50(s,1H),8.39(d,J=5.48Hz,1H),7.77(d,J=7.67Hz,1H),7.69−7.61(m,1H),6.52(d,J=5.70Hz,1H),5.04(s,1H),4.74(dd,J=12.06,5.04Hz,1H),4.56(dd,J=12.06,4.60Hz,1H),4.19(d,J=5.48Hz,1H),3.96(d,J=4.17Hz,1H),3.65(s,2H),3.47−3.26(m,4H),2.95(d,J=13.81Hz,1H),2.26(d,J=14.69Hz,1H),2.02−1.85(m,1H),1.49−1.39(m,2H).
【0639】
実施例104
(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化307】
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(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(350.0mg、0.612mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(2.041mL、24.49mmol)を添加し、1時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH−8〜9まで)、沈殿した固体を濾過し、乾燥させ、ジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(284.5mg、0.531mmol、収率87%)が灰白色物質として得られた。LCMS(m/z):532.16[M+H]
+、Rt:2.02分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.02(s,1H),8.81(s,2H),8.50(s,1H),8.47(s,1H),8.39(br d,J=7.67Hz,1H),7.79(br d,J=7.89Hz,1H),7.71−7.65(m,1H),5.00(br s,1H),4.56−4.46(m,2H),4.18−4.10(m,1H),3.85−3.70(m,2H),3.46−3.30(m,3H),3.14(br d,J=4.60Hz,1H),2.96(br d,J=14.25Hz,1H),2.35−2.20(m,2H),2.02−1.92(m,1H),1.50−1.47(m,2H).
【0640】
実施例105
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化308】
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(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(300mg、0.525mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、窒素下0℃でHCl水溶液(1mL、32.9mmol、36%)を添加し、室温で1時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%メタノール、Rf:0.2、UV活性)。反応混合物に飽和NaHCO
3溶液を添加し(pH−8〜9まで)、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(3×10mL)を用いて研和すると、(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.468mmol、収率89%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):532.20[M+H]
+、R
t=2.02分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.01(s,1H),8.88(s,1H),8.75(br d,J=7.89Hz,1H),8.47(s,1H),8.41(s,2H),7.77(br d,J=7.89Hz,1H),7.68−7.60(m,1H),5.04(br s,1H),4.16(s,3H),3.94−3.75(m,2H),3.44−3.27(m,3H),2.96(br d,J=14.03Hz,1H),2.68(br s,1H),2.31(br d,J=14.03Hz,1H),2.10(br s,1H),2.00−1.89(m,1H),1.54−1.39(m,2H).
【0641】
実施例106
(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化309】
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(9S)−N−(2−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(0.350g、0.598mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.504mL、5.98mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.3;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をペンタン(20mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(140mg、0.255mmol、収率42.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):546.31[M+H]
+、R
t=2.34分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.37−12.90(m,1H),8.81(s,2H),8.46(s,1H),8.38(d,J=7.89Hz,1H),7.77(d,J=7.89Hz,1H),7.61−7.69(m,1H),4.96(br s,1H),4.57−4.44(m,2H),4.13(br s,1H),3.84−3.68(m,2H),3.40(dd,J=13.70,1.86Hz,1H),3.28−3.11(m,3H),2.95(br d,J=13.59Hz,1H),2.61(s,3H),2.27(br d,J=16.66Hz,2H),1.89−2.02(m,1H),1.49−1.40(m,2H)
【0642】
実施例107
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化310】
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(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(240mg、0.411mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(1mL、12.00mmol)を添加し、窒素下0℃〜室温で2時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中10%メタノール、R
f=0.2;UV活性)。反応混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(20mL)で希釈し、15分間攪拌した。得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、乾燥させると(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(150mg、0.274mmol、収率66.8%)が得られた。LCMS(m/z):545.26[M+H]
+、R
t=2.25分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.31(s,1H),8.52(s,1H),8.41(d,J=7.67Hz,1H),8.25(d,J=1.97Hz,1H),8.09(d,J=2.63Hz,1H),7.98(t,J=2.30Hz,1H),7.77(br d,J=7.89Hz,1H),7.71−7.65(m,1H),4.96(br s,1H),4.19−4.08(m,3H),3.89−3.72(m,2H),3.40(dd,J=13.70,1.64Hz,1H),3.26−3.16(m,2H),2.95(br d,J=13.81Hz,1H),2.69(br d,J=2.85Hz,1H),2.61(s,3H),2.27(br d,J=14.03Hz,1H),2.13(t,J=5.81Hz,1H),2.01−1.90(m,1H),1.48−1.36(m,2H).
【0643】
実施例108
(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6Hー5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(120mg、0.210mmol)のメタノール(2mL)中攪拌溶液に、塩酸水溶液(1ml、32.9mmol)を0℃で5分間にわたって滴加し、2時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.3)。次いで、溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、1:1比のn−ペンタンおよびジエチルエーテルを用いて研和し、乾燥させると、所望の生成物(9S)−N−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(98mg、0.181mmol、収率86%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):532.23[M+H]
+、Rt=2.02分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.63(s,1H),8.86(s,1H),8.65−8.45(m,3H),7.95(br s,1H),7.90−7.80(m,1H),7.50(d,J=1.97Hz,1H),4.96(d,J=5.04Hz,1H),4.78(br s,1H),4.66(d,J=11.18Hz,1H),4.52−4.40(m,1H),4.38−4.25(m,1H),3.95−3.79(m,1H),3.56−3.38(m,2H),3.33(br s,2H),2.88(d,J=13.59Hz,1H),2.07−1.98(m,2H),1.36(br s,2H).
【0644】
実施例109
(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(200mg、0.342mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、0℃でHCL(4mL、132mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc、Rf:0.2、UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をペンタン(2×20mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(137mg、0.251mmol、収率73.5%)が白色固体として得られたLCMS(m/z):545.1[M+H]
+、R
t=4.13分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.31(s,1H),8.52(s,1H),8.41(d,J=7.89Hz,1H),8.25(d,J=2.19Hz,1H),8.09(d,J=2.63Hz,1H),7.98(t,J=2.30Hz,1H),7.75−7.83(m,1H),7.64−7.72(m,1H),4.96(br s,1H),4.08−4.20(m,3H),3.74−3.90(m,2H),3.40(dd,J=13.70,1.86Hz,1H),3.16−3.29(m,2H),2.95(br d,J=13.37Hz,1H),2.61(s,4H),2.28(br d,J=14.47Hz,1H),1.91−2.04(m,2H),1.40−1.49(m,2H)
【0645】
実施例110
(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N−(6−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(120mg、0.210mmol)のメタノール(2mL)中攪拌溶液に、HCl水溶液(1ml、32.9mmol)を0℃で5分間にわたって滴加し、室温で2時間攪拌し、溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液で中和し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、1:1比のn−ペンタンおよびジエチルエーテルを用いて研和し、乾燥させると、所望の生成物(9S)−N−(6−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリダジン−4−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成(50mg、0.093mmol、収率44.1%)が灰白色固体として得られた(TLC系:DCM中5%メタノール。Rf値:0.3)。LCMS(m/z):532.27[M+H]
+、R
t=2.03分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 12.69(s,1H),8.85(d,J=1.97Hz,1H),8.66−8.46(m,3H),8.00−7.91(m,1H),7.89−7.80(m,1H),7.50(d,J=1.97Hz,1H),4.96(d,J=5.04Hz,1H),4.78(br s,1H),4.66(t,J=5.70Hz,1H),4.46(dd,J=10.96,4.17Hz,1H),4.33(dd,J=10.74,6.36Hz,1H),3.91−3.81(m,1H),3.53−3.39(m,3H),2.88(d,J=13.81Hz,1H),2.16−1.88(m,2H),1.66−1.58(m,2H),1.36(s,2H).
【0646】
実施例111
(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化314】
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(9S)−N−(4−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(130mg、0.222mmol)のメタノール(2mL)中攪拌溶液に、0℃でHCL水溶液(0.187mL、2.220mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗化合物をペンタン(2×10ml)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(112mg、0.203mmol、収率91%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):546.20[M+H]
+、R
t=2.39分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.39(s,1H),8.90(s,1H),8.80(d,J=7.9Hz,1H),8.38(d,J=5.7Hz,1H),7.75(d,J=7.7Hz,1H),7.68−7.58(m,1H),6.51(d,J=5.7Hz,1H),5.01(br s,1H),4.72(dd,J=5.0,12.1Hz,1H),4.58(dd,J=4.4,12.1Hz,1H),4.25(d,J=6.4Hz,1H),4.02−3.85(m,1H),3.71−3.58(m,2H),3.48−3.39(m,2H),3.26−3.13(m,2H),2.93(br d,J=13.8Hz,1H),2.60(s,3H),2.29(br d,J=14.0Hz,1H),1.93(ddt,J=3.0,5.6,13.6Hz,1H),1.48−1.30(m,2H)
【0647】
実施例112
(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化315】
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(9S)−N−(4−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(150mg、0.256mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.216mL、2.56mmol)を添加し、反応混合物を2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc、R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をペンタン(2×10ml)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(4−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(101mg、0.179mmol、収率70.0%)が淡褐色固体として得られた。LCMS(m/z):546.27[M+H]
+、R
t=2.45分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 14.40(s,1H),8.90(s,1H),8.80(br d,J=7.67Hz,1H),8.38(d,J=5.70Hz,1H),7.75(br d,J=7.89Hz,1H),7.67−7.60(m,1H),6.51(d,J=5.70Hz,1H),5.01(br s,1H),4.74(dd,J=12.06,5.04Hz,1H),4.55(dd,J=12.06,4.38Hz,1H),4.19(d,J=6.80Hz,1H),4.00−3.92(m,1H),3.69−3.63(m,2H),3.52−3.45(m,1H),3.37(br d,J=12.50Hz,1H),3.25−3.16(m,2H),2.93(br d,J=14.25Hz,1H),2.60(s,3H),2.29(br d,J=14.47Hz,1H),1.99−1.87(m,1H),1.44(br s,2H)
【0648】
実施例113
(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化316】
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(9S)−N−(5−(((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(250mg、0.428mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃でHCl水溶液(0.361mL、4.28mmol)を添加し、反応混合物を2時間攪拌した。(TLC溶離液:100%EtOAc、R
f−0.2、UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物をジエチルエーテル(2×10mL)およびペンタン(10ml)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N−(5−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(230mg、0.422mmol、収率99%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):545.26[M+H]
+、R
t=2.64分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.81(s,1H),8.90(s,1H),8.83(d,J=8.11Hz,1H),8.16−8.09(m,2H),7.75(d,J=7.67Hz,1H),7.69−7.60(m,1H),7.35−7.29(m,1H),4.97(br s,1H),4.18−4.08(m,3H),3.92−3.86(m,2H),3.38(dd,J=13.59,1.53Hz,1H),3.26−3.17(m,2H),2.94(br d,J=13.37Hz,1H),2.60(s,3H),2.56(d,J=4.38Hz,1H),2.27(br d,J=14.25Hz,1H),1.98−1.89(m,2H),1.48−1.39(m,2H)
【0649】
実施例114
(9S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミドの合成
【化317】
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(9S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン(550mg、2.057mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)中攪拌溶液に、トリホスゲン(611mg、2.057mmol)およびTEA(1.721mL、12.34mmol)を室温で30分間添加した。次いで、ピリジン−3−アミン(387mg、4.11mmol)を添加し、65℃で16時間攪拌した。(TLC系:ニート酢酸エチル。Rf値:0.4:検出:UV活性)。反応混合物を室温にし、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、溶離液石油エーテル中40%酢酸エチル)によって精製すると、所望の生成物(9S)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−10(7H)−カルボキサミド(231mg、0.592mmol、収率28.8%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):388.12[M+H]
+、Rt=1.28分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.06(s,1H),8.77(d,J=2.41Hz,1H),8.72(d,J=4.82Hz,1H),8.51−8.48(m,1H),8.39(dd,J=4.71,1.42Hz,1H),8.22−8.17(m,1H),7.97(s,1H),7.88(dd,J=5.26,1.10Hz,1H),7.33(dd,J=8.33,4.60Hz,1H),5.02(br s,1H),3.45−3.29(m,3H),2.96(d,J=13.59Hz,1H),2.71(s,3H),2.32−2.20(m,1H),2.02−1.91(m,2H),1.53−1.42(m,1H).
【0650】
実施例115
(8S)−N9−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミドの合成
【化318】
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(8S)−N9−(4−ブロモピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(900mg、1.799mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中攪拌溶液に、室温で酢酸カリウム(353mg、3.60mmol)および2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾール(564mg、2.70mmol)を添加し、混合物を30分間脱気し、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(118mg、0.144mmol)を添加し、得られた反応混合物を70℃で5時間攪拌した。(TLC溶離液:DCM中5%MeOH:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を水(100mL)で希釈し、水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗物質をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、DCM中2%メタノールを使用)によって精製した。純粋な化合物を含有する分画を合わせ、濃縮して固体化合物を得て、これを乳鉢で粉砕すると、(8S)−N9−(4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−7,8−ジヒドロ−5,8−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゼピン−2,9(6H)−ジカルボキサミド(330mg、0.652mmol、収率36.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):503.22[M+H]
+、R
t=1.97分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 12.95(s,1H),8.49(s,1H),8.41(d,J=5.04Hz,1H),8.35(s,1H),7.99(br d,J=10.08Hz,1H),7.46(s,1H),7.23(dd,J=5.26,1.53Hz,1H),5.67(br d,J=5.92Hz,1H),5.02(dt,J=9.76,7.07Hz,1H),3.26(t,J=7.45Hz,2H),3.10(d,J=2.41Hz,2H),2.46(br,3H)2.39(br dd,J=14.03,7.45Hz,1H),2.06−2.16(m,1H),1.50(d,J=7.02Hz,3H)
【0651】
実施例116
(9S)−N2−シクロプロピル−N10−(ピリジン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化319】
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(9S)−10−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボン酸(500mg、1.469mmol)のアセトニトリル(5mL)中攪拌溶液に、窒素下室温でPOCl
3(0.274mL、2.94mmol)およびシクロプロパンアミン(126mg、2.204mmol)を添加し、2時間攪拌した。(TLC系:DCM中5%メタノール、Rf値:0.3)。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(20mL)で塩基性化し、酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラムを使用およびDCM中3%メタノールで溶出)によって精製すると、(9S)−N2−シクロプロピル−N10−(ピリジン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(105mg、0.266mmol、収率18.13%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):380.13[M+H]
+、RT=1.60分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 13.04−13.23(m,1H),8.65(br d,J=4.17Hz,1H),8.47(s,1H),8.23−8.43(m,1H),8.05(d,J=8.33Hz,1H),7.71−7.88(m,1H),7.15(ddd,J=6.74,5.54,0.88Hz,1H),4.83(br s,1H),3.41(dd,J=13.70,1.64Hz,1H),3.23−3.33(m,2H),2.89−3.04(m,1H),2.84(br d,J=13.59Hz,1H),1.88−2.04(m,2H),1.13−1.39(m,3H),0.65−0.81(m,4H).
【0652】
実施例117
(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化320】
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(9S)−N10−(6−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(370mg、0.654mmol)のメタノール(5mL)中攪拌溶液に、0℃で水中2M HCl(2mL、4.00mmol)を添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間攪拌した。(TLC系:DCM中10%MeOH、Rf:0.4)。反応混合物を減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で塩基性化し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、食塩水溶液(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ 溶離液:DCM中4%MeOH)によって精製すると、粘性固体が得られた。粘性固体をエタノール(1mL)およびn−ペンタン(20mL)の混合物で洗浄し、濾過し、十分乾燥させると、所望の生成物(9S)−N10−(6−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(130mg、0.246mmol、収率37.7%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):526.26[M+H]
+、R
t=1.96分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.31(s,1H),8.34(s,1H),8.20(d,J=9.65Hz,1H),7.74−7.68(m,1H),7.64−7.60(m,1H),6.51(d,J=7.45Hz,1H),5.03(br s,1H),4.86−4.73(m,2H),4.49−4.43(m,1H),4.23−4.15(m,2H),3.83−3.77(m,1H),3.74−3.67(m,1H),3.44−3.26(m,3H),2.92−2.78(m,2H),2.21(d,J=13.37Hz,1H),1.95(tdd,J=13.92,13.92,5.26,3.29Hz,1H),1.52−1.26(m,5H).
【0653】
実施例118
(9S)−N10−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(450mg、0.776mmol)のメタノール(10mL)中攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(4mL、132mmol)を添加し、3時間攪拌した。(TLC溶離液:10%MeOHおよびDCM:R
f−0.2;UV活性)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し(pH8〜9まで)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(20mL)とジクロロメタン(2×60mL)に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて粗化合物を得た。粗化合物をペンタン(2×20mL)を用いて研和すると、所望の生成物(9S)−N10−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチル−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(272mg、0.504mmol、収率64.9%)が白色固体として得られた。LCMS(m/z):540.22[M+H]
+、R
t=1.89分
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.42(s,1H),8.14(br s,1H),8.04(br d,J=10.08Hz,2H),7.33−7.23(m,1H),5.07−4.92(m,2H),4.17−4.03(m,3H),3.90−3.71(m,2H),3.38(dd,J=13.81,1.53Hz,1H),3.25−3.16(m,2H),2.87(br d,J=13.81Hz,1H),2.58(s,4H),2.25(br d,J=14.91Hz,1H),2.06−1.86(m,2H),1.52−1.40(m,4H),1.38−1.22(m,1H)
【0654】
実施例119
(9S)−N10−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミドの合成
【化322】
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(9S)−N10−(5−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(350mg、0.619mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、窒素下室温でHCl水溶液(1mL、32.9mmol)を添加し、反応混合物を2時間攪拌した。(TLC系DCM中5%メタノール。Rf値:0.1)。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化した。得られた固体を濾過し、乾燥させ、ジエチルエーテル(10mL)を用いて研和すると、(9S)−N10−(5−((S)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル)−N2−((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−5,9−メタノピリミド[4,5−b][1,4]ジアゾシン−2,10(7H)−ジカルボキサミド(230mg、0.435mmol、収率70.3%)が灰白色固体として得られた。LCMS(m/z):526.22[M+H]
+、Rt=1.70分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δppm 13.25(s,1H),8.40(s,1H),8.14(d,J=2.8Hz,1H),8.08−7.85(m,2H),7.30(brdd,J=2.9,8.8Hz,1H),5.10−4.89(m,2H),4.21−4.00(m,3H),3.96−3.72(m,2H),3.50−3.26(m,3H),2.89(br d,J=13.8Hz,1H),2.58(br d,J=4.4Hz,1H),2.22(br d,J=14.5Hz,1H),2.02−1.85(m,2H),1.50(br d,J=7.0Hz,3H),1.46−1.21(m,2H).
【0655】
実施例120
生化学的活性
質量分析に基づくアッセイを使用して、SIRT1活性の調節因子を同定した。TAMRAに基づくアッセイは、以下のような20アミノ酸残基を有するペプチドを利用した:Ac−EE−K(ビオチン)−GQSTSSHSK(Ac)NleSTEG−K(5TMR)−EE−NH
2(配列番号1)(K(Ac)はアセチル化リジン残基であり、Nleはノルロイシンである)。ペプチドのC末端を発蛍光団5TMR(励起540nm/発光580nm)で標識した。ペプチド基質の配列は、いくつかの改変を有するp53に基づいていた。さらに、メチオニンが合成および精製中に酸化を受けやすいため、配列中に天然に存在するメチオニン残基をノルロイシンで置き換えた。Trpに基づくアッセイは、以下のようなアミノ酸残基を有するペプチドを利用した:Ac−R−H−K−K(Ac)−W−NH2(配列番号2)。
【0656】
TAMRAに基づく質量分析アッセイを、以下のように行った:0.5μMのペプチド基質および120μMのβNAD
+を、反応緩衝液(50mM Tris−酢酸塩pH8、137mM NaCl、2.7mM KCl、1mM MgCl
2、5mM DTT、0.05%BSA)中25℃で25分間、10nM SIRT1とインキュベートした。SIRT1タンパク質は、SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、次いで、これをBL21(DE3)細菌細胞で形質転換し、発現させることによって得た。試験化合物を種々の濃度でこの反応混合物に添加し、得られた反応物を監視した。SIRT1との25分間のインキュベーション後、10%ギ酸10μLを添加して反応を停止させた。得られた反応物を密閉し、後の質量分析のために凍結した。サーチュイン媒介性のNAD依存性脱アセチル化反応によって形成された脱アセチル化基質ペプチドの量(あるいは、生成されたO−アセチル−ADP−リボース(OAADPR)の量)を決定することによって、試験化合物を欠く対照反応物に対する、種々の濃度の試験化合物の存在下での相対的SIRT1活性の正確な測定が可能になった。
【0657】
Trp質量分析アッセイを以下のように行った。0.5μMのペプチド基質および120μMのβNAD
+を、反応緩衝液(50mM HEPES pH7.5、1500mM NaCl、1mM DTT、0.05%BSA)中25℃で25分間、10nM SIRT1とインキュベートした。SIRT1タンパク質は、SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、次いで、これをBL21(DE3)細菌細胞で発現させ、さら以下に詳細に記載するように精製することによって得た。試験化合物を種々の濃度でこの反応混合物に添加し、得られた反応物を監視した。SIRT1との25分間のインキュベーション後、10%ギ酸10μLを添加して反応を停止させた。得られた反応物を密閉し、後の質量分析のために凍結した。次いで、試験化合物を欠く対照反応物に対する、種々の濃度の試験化合物の存在下で、NAD依存性サーチュイン脱アセチル化反応によって形成されたO−アセチル−ADP−リボース(OAADPR)の量(あるいは、生成された脱アセチル化Trpペプチドの量)を測定することによって、相対的SIRT1活性を測定した。試験薬剤がSIRT1による脱アセチル化を活性化した程度を、EC
1.5(すなわち、試験化合物を欠く対照に対してSIRT1活性を50%増加させるのに必要な化合物の濃度)および最大活性化パーセント(すなわち、試験化合物について得られる対照(100%)に対する最大活性)によって表した。
【0658】
サーチュイン活性の阻害についての対照は、反応の開始時に陰性対照として500mMニコチンアミド1μL(例えば、最大サーチュイン阻害の測定を可能にする)を添加することによって行った。サーチュイン活性の活性化についての対照は、アッセイの線形範囲内の所与の時点での基質の脱アセチル化の量を決定するために、化合物の代わりにDMSO1μLを含む10nMのサーチュインタンパク質を用いて行った。この時点は試験化合物に使用されたものと同じであり、線形範囲内では、終点は速度の変化を表す。
【0659】
上記のアッセイのために、SIRT1タンパク質を発現させ、以下のように精製した。SirT1遺伝子をT7プロモーターを含有するベクターにクローニングし、BL21(DE3)に形質転換した。18℃で一晩N末端His−tag融合タンパク質として1mM IPTGを用いて誘導することによりタンパク質を発現させ、30000×gで回収した。細胞を、溶解緩衝液(50mM Tris−HCl、2mM Tris[2−カルボキシエチル]ホスフィン(TCEP)、10μM ZnCl
2、200mM NaCl)中リゾチームによって溶解し、さらに完全溶解のために10分間超音波処理した。タンパク質をNi−NTAカラム(Amersham)で精製し、純粋なタンパク質を含有する分画をプールし、濃縮し、サイジングカラム(Sephadex S200 26/60 global)上に流した。可溶性タンパク質を含有するピークを回収し、イオン交換カラム(MonoQ)上に流した。勾配溶出(200mM〜500mM NaCl)によって、純粋なタンパク質が得られた。このタンパク質を濃縮し、透析緩衝液(20mM Tris−HCl、2mM TCEP)に対して一晩透析した。タンパク質を等分し、さらに使用するまで−80℃で凍結した。
【0660】
上記のアッセイを用いてSIRT1を活性化した式(I)のサーチュイン調節化合物を同定し、以下の表1に示す。EC
1.5値は、SIRT1の150%活性化をもたらす試験化合物の濃度を表す。式(I)の活性化化合物のEC
1.5値を、A(EC
1.5<1μM)、B(EC
1.51〜25μM)、C(EC
1.5>25μM)によって表す。最大活性化倍率パーセントをA(活性化倍率≧150%)またはB(活性化倍率<150%)によって表す。「NT」は試験していないことを意味し、「ND」は、測定不能を意味する。表中の化合物番号付けは化合物番号10で始まり、括弧番号付け(#)は
図4および実施例90〜106のSTAC番号付けシステムに対応する(すなわち、化合物番号68はSTAC1でもあるので68(1)、さらにSTAC:546(3)、444(4)、314(5)、816(7)、76(8)および81(9)として示される)。
【0661】
本発明の化合物は、Chem Axon(JChem−Excel)およびCambridge Soft(ChemDraw(登録商標))、それぞれの企業によって作成される2つの異なる化学図面および/または化学命名コンピュータプログラムによって作成される2つの異なる化学命名規約によって命名した。
【0662】
【表2】
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【0663】
実施例121
全長SIRT1製造
全長ヒトSIRT1(hSIRT1)タンパク質をHubbardら(2013)Science、339、1216に記載されているようにC末端His
6を用いて発現させ、精製した。各細胞ペーストを、氷上で完全なEDTAフリープロテアーゼ阻害剤カクテル錠剤(Roche)を補足した1000UのBenzonaseヌクレアーゼ(Sigma Aldrich)を含む緩衝液A(50mM Tris−HCl pH7.5、250mM NaCl、25mMイミダゾールおよび0.1mM TCEP)に再懸濁した。40Wで合計12分間の50%onおよび50%offのパルス超音波処理により、細胞を破壊した。不溶性破片を遠心分離により除去した。清澄化した上清を1mLのHisTrap FF Crudeカラム(GE Lifesciences)に直接ロードした。緩衝液Aで洗浄した後、SIRT1を緩衝液B(50mM Tris−HCl pH7.5、250mM NaCl、500mMイミダゾールおよび0.1mM TCEP)で溶出した。Hi−load Superdex 200 16/60カラム(GE Lifesciences)を用いて緩衝液C(50mMトリス−HCl pH7.5、300mM NaCl、0.1mM TCEP)中でサイズ排除クロマトグラフィーによりタンパク質をさらに精製した。BSAを標準として使用してBradfordアッセイによって酵素濃度を測定した。最終タンパク質純度をゲルデンシトメトリーによって評価した。タンパク質をLC/MSによって確認した。全てのタンパク質が純度90%超であった。
【0664】
実施例122
SIRT1脱アセチル化反応
SIRT1脱アセチル化反応を、連続的PNC1/GDH結合アッセイ(Smith,B.C.ら(2009)Anal Biochem 394、101)を用いてニコチンアミド産生または質量分析によりO−アセチルADPリボース(OAcADPr)産生(Hubbardら(2013)Science 339、1216)のいずれかを監視して、25℃で反応緩衝液(50mM HEPES−NaOH、pH7.5、150mM NaCl、1mM DTTおよび1%DMSO)中で行った。使用したPNC1/GDHカップリング系成分の最終濃度は、20ユニット/mLのウシGDH(Sigma−Aldrich)、1μMの酵母PNC1、3.4mMのα−ケトグルタル酸および220μMのNADHまたはNADPHであった。6.22mM
−1cm
−1の減衰係数および0.81cmの経路長を使用して、340nmにおける吸光度を、使用した150μL反応物についての生成物濃度に変換した。OAcADPr産生を監視するアッセイを、0.05%BSAを含む反応緩衝液中で行い、最終濃度の1%ギ酸および5mMニコチンアミドを与える停止溶液で脱アセチル化反応をクエンチすることによって時点を取った。クエンチした反応物を1:1アセトニトリル:メタノールで5倍希釈し、5000×gで10分間回転させてタンパク質を沈殿させた後、エレクトロスプレーイオン化源を取り付けたABSciex API 4000質量分析計に結合したAgilent RapidFire 200ハイスループット質量分析システム(Agilent、Wakefield、MA)で分析した。p53ベースのAc−p53(W5)(Ac−RHKK
AcW−NH
2)およびTAMRA(Ac−EE−K(ビオチン)−GQSTSSHSK(Ac)NleSTEG−K(5TMR)−EE−NH
2)ペプチドを、それぞれAmerican Century PeptideおよびBiopeptide,Incから得た。第2の基質の固定した飽和濃度で1つの基質濃度を変化させることによって、基質K
M測定を行った。SIRT1活性化および阻害アッセイを、0.05%BSAを含む反応緩衝液中、25℃で実行し、OAcADPrアッセイを用いて分析した。基質の添加前に、酵素および化合物を20分間プレインキュベートした。全長hSIRT1の活性化スクリーニングのために、化合物を用量反応で2連に試験した。K
M調節活性化因子に対して感受性であるために、そのK
M値の約1/10の基質濃度を使用した。5つの化合物の用量依存性を試験し、活性化倍率データを式1
【数1】
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(v
x/v
0は、活性化因子(X)の存在下(v
x)対非存在下(v
0)の反応速度の比であり、RV
maxは、無限活性化因子濃度における相対速度であり、EC
50は、2分の1RV
maxをもたらすのに要する活性化因子の濃度であり、bはv
x/v
0の最小値である)
によって記載した。
【0665】
実施例123
本発明は、細胞の寿命を増加させる、ならびに限定されるものではないが、例えば、老化またはストレス、糖尿病、肥満、神経変性疾患、心血管疾患、血液凝固障害、炎症、癌および/または潮紅ならびにミトコンドリア活性増加から利益を得ると思われる疾患または障害を含む種々の疾患および障害を治療および/または予防することにおいて有用であることが科学文献で知られているサーチュイン調節因子に関する。
【0666】
治療上の可能性に加えて、SIRT1活性および低分子サーチュイン調節因子による活性化の構造的および生物物理学的研究は、サーチュインの生物学的機能、サーチュイン活性化の作用機序の理解を促進し、新規サーチュイン調節因子を同定するアッセイの開発を助けるのに有用であるだろう。
【0667】
前記に基づいて、以下の参考文献をそれぞれ引用して、本発明の化合物のサーチュイン調節因子としての有用性、および以下の参考文献に例示または開示される種々の疾患との相互作用を証明する。
【0668】
1.Marcia C.HaigisおよびDavid A.Sinclair、Mammalian Sirtuins:Biological Insights and Disease Relevance、Annu Rev Pathol.2010;5:253〜295。
HaigisおよびSinclairは以下のように教示している:
「老化は、複数の器官系の健康機能の低下を伴い、II型糖尿病、神経変性疾患、癌および心血管疾患などの疾患の発生率および死亡率の増加をもたらす。歴史的に、研究者は、より良い薬物を設計することを望んで、疾患の根本原因を特定するための戦略として、孤立した器官において個々の経路を調査することに焦点を当ててきた。酵母における老化の研究は、生物の寿命および全体的な健康を増加させる複数の経路に影響を及ぼす、サーチュインとして知られている保存された酵素のファミリーにつながった。10年前の最初の知られた哺乳動物サーチュイン、SIRT1の発見以来、サーチュインの酵素学、その調節、ならびに哺乳動物の生理学および寿命を広く改善するその能力に関する我々の理解に大きな進歩があった。この概説は、過去10年間の発見の進歩、および今後数年にわたってこの分野で直面する課題について要約し、議論するものである(要約、この文献中および参考文献を参照)。」
【0669】
2.Gizem Donmez1ら、SIRT1 and SIRT2:emerging targets in neurodegeneration、EMBO Mol Med(2013)5、344〜352。
Gizem Donmez1らは以下のように教示している:
「サーチュインは、癌、糖尿病、心血管疾患および神経変性疾患などの加齢性疾患に対する保護効果を有することが知られているNAD依存性タンパク質脱アセチル化酵素である。哺乳動物では、細胞内局在および機能において多様性を示す7つのサーチュイン(SIRT1〜7)が存在する。SIRT1は、寿命延長とカロリー制限の関与との初期の関係のために広範に調査されてきたが、他のサーチュインの重要な生物学的および治療的役割は最近になって認識されてきた。ここでは、神経変性疾患におけるSIRT1およびSIRT2の潜在的な役割および効果を概説する。アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)およびハンチントン病(HD)を含む種々の神経変性疾患でのSIRT1およびSIRT2の異なる機能および標的について議論する。また、神経変性状態において考えられる影響によるニューロン分化におけるSIRT1の役割を網羅し、これらの障害におけるSIRT1およびSIRT2の潜在的治療価値についての見通しで結論づける(要約、この文献中およびその参考文献を参照)。」
【0670】
3.Brackeら、Targeted silencing of DEFB4 in a bioengineered skin−humanized mouse model for psoriasis:development of siRNA SECosome−based novel therapies;Exp Dermatol.2014年3月;23(3):199〜201.doi:10.1111/exd.12321。
特に、Brackeらは以下のように教示している:
「乾癬は多種多様な臨床症状を示す複雑な炎症性皮膚疾患である。ヒトβデフェンシン−2(hBD−2)は、乾癬病変において高度に上方制御されており、疾患活性のバイオマーカーとして定義されている。我々は、乾癬についての生体工学的皮膚ヒト化マウスモデルにおいて、DEFB4−siRNAを含有するSECosomesの局所施用によってhBD−2を標的化することの潜在的利益を調査した。皮膚構造の正常化および皮膚コンパートメント中の血管の数および大きさの減少による、乾癬表現型の有意な改善が組織学的検査によって観察された。治療によって、トランスグルタミナーゼ活性、フィラグリン発現および角質層出現が正常な再生ヒト皮膚に見られるレベルと同様のレベルに回復する。SECosome技術の使用と併せた、乾癬に対する信頼できる皮膚ヒト化マウスモデルの利用可能性は、この疾患の潜在的な治療標的を同定するための貴重な前臨床的ツールを提供し得る。」
【0671】
4.Karline Guilloteauら、Skin Inflammation Induced by the Synergistic Action of IL−17A,IL−22 Recapitulates Some Features of Psoriasis Oncostatin M,IL−1a,and TNF−a、J Immunol 2010;184:5263〜5270。
Guilloteauらは以下のように教示している:
「角化細胞は、環境および免疫細胞の刺激に応じた皮膚炎症の調節に重要な役割を果たす。これらの細胞は、自己分泌もしくは傍分泌様式で免疫細胞に、または直接攻撃者に作用することができる可溶性因子を産生する。角化細胞遺伝子発現に対する36種のサイトカインの活性のスクリーニングによって、IL−17A、IL−22、オンコスタチンM、TNF−αおよびIL−1aが皮膚炎症を誘発する強力なサイトカインとして同定された。これらの5種の炎症促進性サイトカインは、CXCL8およびb−デフェンシン2(BD2)の産生を相乗的に増加させた。さらに、ヒトの皮膚外植片に関する生体外研究によって、サイトカインの同じ組合せに応答したBD2、S100A7、およびCXCL8発現の上方制御が証明された。マウスにおけるこれらの5種のサイトカインのインビボ皮内注射は、好中球浸潤に関連するCXCL1、CXCL2、CXCL3、S100A9、およびBD3の発現を増加させた。我々は、定量的リアルタイムPCR分析を用いてこの相乗効果を確認および拡大し、9種のケモカインおよび12種の抗菌ペプチドの発現の増加を観察した。このサイトカイン組合せの存在下で刺激された角化細胞によるCXCL、CXCL5およびCXCL8の産生は、好中球の走化性活性の増加と関連していた。同様に、BD2、BD3およびS100A7の高い産生は、抗菌活性の増加と関連していた。最後に、この炎症性角化細胞のインビトロモデルで観察された転写プロファイルは、病変乾癬皮膚の1つと相関していた。我々の結果は、角化細胞上のIL−17A、IL−22、オンコスタチンM、TNF−αおよびIL−1aの重要な増強活性を証明している。これは、これらのサイトカインが過剰発現され、ケモカインおよび抗菌ペプチド産生の上方制御において重要な役割を果たすよう相乗作用し得る乾癬の文脈において特に興味深い。The Journal of Immunology、2010、184:5263〜5270(要約、この文献中および参考文献を参照)。」
【0672】
実施例124
アッセイの説明:
PBMCアッセイ
サーチュイン1(Sirt1)は、サイレントインフォメーションレギュレータ2(Sir2)のホモログであり、NAD依存性クラスIIIヒストン脱アセチル化酵素のメンバーである。Sirt1は、ヒストン、転写因子および非ヒストンタンパク質上のリジン残基を脱アセチル化する。Sirt1は、老化、細胞周期調節、アポトーシス、代謝調節および炎症に関与することが示されている。Sirt1の活性化は、核因子kB(NF−κB)転写を阻害し、TNFαのレベルを下方制御するNF−κB転写因子のRelA/p65サブユニットのリジン310で脱アセチル化を引き起こす。TNFαは、マクロファージおよび単球によって主に産生される多面発現性サイトカインである。TNFαは、乾癬を含む免疫防御および慢性炎症に密接に関与している。TNFαなどの1型サイトカインの発現は、乾癬性皮膚において増加することが知られており、乾癬の病因において重要な役割を果たす(Uyemura Kら、1993、J.Invest Dermatol、101、p701)。重要なことに、抗TNF剤が乾癬のために臨床的に使用されている。そのため、炎症細胞におけるTNFα発現の減少を誘導するSirt1活性化因子は、中等度から重度の乾癬患者において治療効果を有するはずである。
【0673】
末梢血単核球(PBMC)のリポ多糖(LPS)刺激に応答してTNFαの放出を阻害するSirt1の活性化因子を同定するためのPBMC/TNFα細胞に基づくアッセイを開発した。手短に言えば、PBMCをLPSによって刺激し、TNFα分泌の産生を増加させた。TNFαタンパク質レベルを、TNFαHTRF(均一時間分解蛍光)キット(CisBio,Inc)によって測定した。細胞溶解およびTNFα検出を、製造業者の指示に従って行った。Sirt1活性化因子をLPSの存在下で試験してTNFα放出に対するその阻害効果を評価し、IC50を用量反応実験で決定した。
【0674】
βデフェンシン2(bD2)アッセイ
サーチュインは、広い生理学的機能を有し、関節リウマチおよびI型糖尿病を含むいくつかの自己免疫および代謝障害に関与しているNAD依存性脱アセチル化酵素のファミリーである。SIRT1の基質は多様であり、NFκB、AP−1、FOXOおよびp53などの先天性および適応免疫応答において十分に確立された役割を有する炎症成分を含む。
【0675】
乾癬は、遺伝的、自己免疫的、および環境的因子によって誘発される慢性炎症性皮膚障害である。病変は、表皮中の角化細胞の過剰増殖および炎症細胞の浸潤によって特徴づけられ、白い鱗屑によって覆われた慢性の赤斑をもたらす。以前の研究によって、SIRT1が、STAT3アセチル化の直接的阻害を介して、乾癬における重要なサイトカインであるIL−22の効果を妨げることができることが示された(Sestitoら、2011)。さらに、SIRT1過剰発現とレスベラトロール処理(SIRT1活性化)の両方が、角化細胞分化を誘導し得る(Blanderら、2009)。
【0676】
βデフェンシン2(bD2)は、メモリーT細胞、未成熟樹状細胞および好中球の化学誘引物質として作用する上皮から分泌され得る抗菌ペプチドである。よって、bD2は、皮膚の炎症反応の主要な部分である。bD2は、正常皮膚と比較して乾癬患者の病変表皮細胞において誘導されるだけでなく、乾癬患者における疾患重症度の血清バイオマーカーでもある(Jansenら、2009;Kamsteegら、2009)。さらに、最近の研究がβデフェンシン遺伝子のコピー数の増加と乾癬のリスクとの間の有意な関連を明らかにしたことから、bD2は乾癬と遺伝的に関連している可能性がある(Holloxら、2008)。注目すべきことに、bD2 siRNAの局所送達は、乾癬のための生体工学的皮膚ヒト化マウスモデルで、正常な皮膚構造およびタンパク質発現の回復をもたらした(Brackeら、2014)。
【0677】
乾癬性炎症を模倣するために作成されたインビトロ角化細胞炎症アッセイが以前に記載された(Guilloteauら、2010;Tengら2014)。これらの研究では、IL−1α、IL−17A、IL−22、OSMおよびTNFαのサイトカインカクテル(「M5」と呼ばれる)が、インビトロで初代ヒト角化細胞における「乾癬状」転写プロファイルを生成するよう相乗作用することが分かった。これらの研究において、bD2は、角化細胞炎症の誘発に対する最も強力な応答者の1つであった。
【0678】
そのため、このアッセイを、局所乾癬プログラムのためのSIRT1活性化因子化合物の有効性を評価するためにさらに開発した。具体的には、乾癬性炎症を誘発するためにインビトロでM5サイトカインの組合せで処理した不死化ヒト角化細胞株(HaCaT)を最適化した(上記参照)。48時間の時間枠で、bD2 ELISAアッセイ(Alpha Diagnostics)によって測定されるbD2分泌は、刺激されていない角化細胞と比較して有意に増加する。このbD2誘導を、乾癬性炎症を抑制することが知られている化合物の処理、または重要なことには、SIRT1活性化因子のサブセットを用いて抑制することができる。並行して、毒性がbD2応答において役割を果たすかどうかを決定するために、48時間アッセイの長さにわたる細胞毒性をCellTiter−Glo発光細胞生存度アッセイ(Promega)によって確認する。
【0679】
参考文献:
Blander G、Bhimavarapu A、Mammone T、Maes D、Elliston K、Reich C、Matsui MS、Guarente L、Loureiro JJ.SIRT1 promotes differentiation of normal human keratinocytes.J Invest Dermatol.2009年1月;129(1):41〜9。
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Kamsteeg M、Jansen PA、van Vlijmen−Willems IM、van Erp PE、Rodijk−Olthuis D、van der Valk PG、Feuth T、Zeeuwen PL、Schalkwijk J.Molecular diagnostics of psoriasis,atopic dermatitis,allergic contact dermatitis and irritant contact dermatitis.Br J Dermatol.2010年3月;162(3):568〜78。
Sestito R、Madonna S、Scarponi C、Cianfarani F、Failla CM、Cavani A、Girolomoni G、Albanesi C.STAT3−dependent effects of IL−22 in human keratinocytes are counterregulated by sirtuin 1 through a direct inhibition of STAT3 acetylation.FASEB J.2011年3月;25(3):916〜27。
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【0680】
乾癬およびIL−17
乾癬は、遺伝的、環境的および免疫病理学的因子によって影響される多因子病因を有する慢性の再発性の炎症性自己免疫性皮膚障害である(Griffiths CEら、Lancet 2007;370:263〜71)。乾癬は、粘着性の銀白色鱗屑を有する盛り上がった境界がはっきりした楕円形紅斑の再発性エピソードを特徴とする。組織学的には、乾癬の顕著な特徴は、角化細胞の過剰増殖ならびに活性化T細胞、好中球および樹状細胞による真皮浸潤によって引き起こされる、乳頭間突起の強調を伴う、肥厚化有核角化細胞層の存在である(Schon MP N.Engl.J.Med.352:1899〜1912)。
【0681】
蓄積した証拠は、その特徴的サイトカインIL−17A、IL−17FおよびIL−22によって駆動される、Th17媒介疾患としての乾癬を示唆している。IL−22は角化細胞の増殖を誘導する一方、IL−17Aは角化細胞を刺激してケモカインならびに好中球、樹状細胞および自然リンパ球を含むさらなる炎症細胞を補充する他の炎症促進性媒介物質を分泌する(Martin DAら、J Invest Dermatol 2013;133:17〜26)。
【0682】
乾癬の媒介におけるIL−17経路の臨床的検証は、IL−17を標的とするモノクローナル抗体療法を用いる疾患の有意な改善を示すPh3研究の成功によって証明されている(Langleyら、NEJM 2014)。さらに、IL−17阻害後の乾癬病変における包括的転写プロファイリングは、非病変皮膚で観察されるのと同様のレベルまで、角化細胞および白血球サブセットからの複数の炎症因子を抑制した(Russellら、J Immunol 2014、192:3828〜3836)。まとめると、これらの知見は、乾癬の病因の媒介におけるIL−17の役割を支持している。
【0683】
方法(生体外皮膚アッセイ)
Th17サイトカインカクテルを使用する生体外ヒト皮膚外植片における皮膚常在免疫細胞の刺激は、Th17関連サイトカイン(IL−17A、IL−17FおよびIL−22)の劇的な上方制御をもたらし、乾癬についてのヒト組織ベースモデルとしてこのシステムを確立している。IL−17A、IL−17FおよびIL−22の発現を調節する試験化合物の能力を、Th17サイトカインカクテルによる刺激後の生体外皮膚培養法を用いて評価した。
【0684】
手短に言えば、腹壁形成手術から得た生体外ヒト皮膚を処理して脂肪を除去し、組織を約750ミクロンに皮膚分節化した。次いで皮膚分節化した皮膚を、抗生物質/抗真菌溶液を含有する室温PBS中でそれぞれ5〜10分の2回の連続すすぎで洗浄した。皮膚切片を、使い捨て単回使用生検パンチで直径10mmの丸い切片に切断し、次いで、これをCornification培地を用いて調製した64%のウシコラーゲン溶液(Organogenesis、番号200−055)30μlを含有する0.4μmのPCF膜トランスウェル(Millicell番号PIHP01250)の上部チャンバーに入れた。皮膚試料を加湿チャンバー中37℃で30分間コラーゲン溶液上に置いた。トランスウェル上の皮膚試料を6ウェルプレートに移し(1ウェル当たり1試料)、下部チャンバーを1ml完全培地(Cornification Media)で満たした。
【0685】
腹壁形成手術後1日目に、皮膚外植片をCornification培地で培養し、37℃で一晩培養した。具体的には、ヒト皮膚外植片(1条件当たりN=3)をTh17カクテル(CD3、1μg/ml、CD28、2μg/ml、ILー1b、10ng/ml、IL−6、5ng/ml、TGFb、1ng/ml、IL−21、10ng/ml、抗IL−4、1μg/mlおよび抗INFg、1μg/ml)で刺激した。1、3および10μMの試験化合物をTh17カクテルと同時に添加した。Th17活性化の24時間後に組織を回収し、qPCRを用いた転写産物定量化(IL−17A、IL−17F、IL−22)のためにRNAを単離した。
【0686】
QiagenのMini RNA Isolationキット(カタログ番号74106)を使用して約40mgの組織から全RNAを単離した。手短に言えば、組織を細かく刻み、1%の2−βーメルカプトーエタノールを補充したRLT緩衝液300μlを使用して、6300rpmで30秒間、2分間の氷休止を用いて10サイクルの間、Precellys−24機械でホモジナイズした。プロテイナーゼK 10μlを含有する水490μlをホモジネートに添加し、55℃で15分間消化した。消化した組織を10000Gで3分間遠心沈殿して細胞片をペレット化し、上清を、製造業者のプロトコルにしたがってQiagenのRNeasyミニカラムを用いてRNA単離に使用した。Nanodrop 2000を使用して全RNAを定量化し、Agilentバイオアナライザ(添付ファイル)で分析した。Invitrogen SuperScript VILO cDNA合成キット(番号11754−050)を使用して20μlのPCR容量でRNA1.4μgを鋳型として使用してcDNA鋳型を作製した。次いで、定量すべき各遺伝子のための特異的TaqManプローブを用いて、その後のqPCRのためにcDNAを1:25希釈した。Delta Delta CT式を用いて、目的の遺伝子発現のRNAレベルを計算した。
【0687】
同等物
本発明は、とりわけ、サーチュイン調節化合物、およびその方法または使用を提供する。本発明の特定の態様について論じてきたが、上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではない。本発明の多くの変形は、本明細書を検討すると、当業者に明らかになるだろう。本発明の全範囲は、特許請求の範囲を、その同等物の全範囲および明細書と共に、このような変形例と共に参照することによって決定されるべきである。