(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-534999(P2017-534999A)
(43)【公表日】2017年11月24日
(54)【発明の名称】トグルインターフェース用のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0486 20130101AFI20171027BHJP
G06F 3/0483 20130101ALI20171027BHJP
G06F 3/0488 20130101ALI20171027BHJP
【FI】
G06F3/0486
G06F3/0483
G06F3/0488
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-526990(P2017-526990)
(86)(22)【出願日】2015年11月19日
(85)【翻訳文提出日】2017年7月13日
(86)【国際出願番号】JP2015005797
(87)【国際公開番号】WO2016079994
(87)【国際公開日】20160526
(31)【優先権主張番号】14/548,190
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フローン サラ
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA05
5E555BA73
5E555BA82
5E555BB05
5E555BC04
5E555BC08
5E555BC18
5E555CA13
5E555CA14
5E555CB10
5E555CB16
5E555CB53
5E555CC01
5E555CC05
5E555DB33
5E555DB44
5E555DB45
5E555DC19
5E555DC31
5E555DC35
5E555DD06
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供する方法が供される。一の実施形態では、当該方法は、ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供する方法であって、
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階、
を有する方法。
【請求項2】
前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分へ前記第1電子書籍コンテンツを移動させる段階をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子パーソナルディスプレイの補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを移動させる段階をさらに有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に前記第3電子書籍コンテンツを表示する段階をさらに有する、請求項3に記載の方法であって、
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に表示され続ける、方法。
【請求項5】
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分の同一の位置に表示され続ける、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツの両方を、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能にする段階をさらに有する、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分までの前記第1電子書籍コンテンツのユーザードラッグを判断してユーザーから前記トグルモードを開始する段階、
前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの前記主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを自動的に移動させる段階、
をさらに有する、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1電子書籍コンテンツの第1部分にアクセスする段階、及び、
前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分に係る前記第2電子書籍コンテンツの第2部分を自動的に提供する段階、
をさらに有する、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分と前記第2電子書籍コンテンツの前記第2部分との間にリンクを生成する段階をさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する電子パーソナルディスプレイ上のトグルインターフェース、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定し、かつ、前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定するコンテンツマネージャ、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせるディスプレイコントローラ、
を有する電子リーダー。
【請求項11】
前記ディスプレイコントローラが、前記トグルモードにする前記要求の受信に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分へ前記第1電子書籍コンテンツを移動させる、請求項10に記載の電子リーダー。
【請求項12】
前記ディスプレイコントローラが、前記トグルモードにする前記要求の受信に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを移動させる、請求項11に記載の電子リーダー。
【請求項13】
前記コンテンツマネージャが前記第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定し、
前記ディスプレイコントローラは前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に前記第3電子書籍コンテンツを表示し、
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に表示され続ける、
請求項12に記載の電子リーダー。
【請求項14】
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分の同一の位置に表示され続ける、請求項13に記載の電子リーダー。
【請求項15】
前記トグルモードが、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能な前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツの両方を供する、請求項10乃至14のうちのいずれか一項に記載の電子リーダー。
【請求項16】
前記トグルインターフェースが、前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分までの前記第1電子書籍コンテンツのユーザードラッグを判断してユーザーから前記トグルモードにし、
前記ディスプレイコントローラは、前記判断に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの前記主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを自動的に移動させる、
請求項10乃至15のうちのいずれか一項に記載の電子リーダー。
【請求項17】
前記トグルインターフェースが、前記第1電子書籍コンテンツの第1部分への前記ユーザーによるアクセスを判断し、
前記コンテンツマネージャは、前記判断に応じて、前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分に係る前記第2電子書籍コンテンツの第2部分を前記ユーザーへ自動的に提供する、
請求項10乃至16のうちのいずれか一項に記載の電子リーダー。
【請求項18】
前記コンテンツマネージャは、前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分と前記第2電子書籍コンテンツの前記第2部分との間にリンクを生成する、請求項17に記載の電子リーダー。
【請求項19】
電子パーソナルディスプレイ上に注釈インターフェースを供する方法であって、
ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツの第1強調表示部分を決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツの第2強調表示部分を開かせる段階、
を有する方法。
【請求項20】
前記第2電子書籍コンテンツの前記第2強調表示部分を含むポップアップウインドウを供する段階をさらに有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ポップアップウインドウを開く要求する受信する段階、及び、
前記電子パーソナルディスプレイの補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを移動させる段階、
をさらに有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記電子パーソナルディスプレイに前記第3電子書籍コンテンツの第3強調表示部分を開かせる段階、
をさらに有する、請求項19乃至21のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第1電子書籍コンテンツと、前記第2電子書籍コンテンツと、前記第3電子書籍コンテンツのいずれをも、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能にする段階をさらに有する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツとの間にリンクを生成する段階をさらに有する、請求項19乃至23のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第1強調表示部分が前記第2強調表示部分とは異なる色で表示される、請求項19乃至24のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供するコンピュータプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに前記1つ以上のプロセッサに、
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階、
を有する動作を実行させる命令を有する、コンピュータプログラム。
【請求項27】
電子パーソナルディスプレイ上に注釈インターフェースを供するコンピュータプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに前記1つ以上のプロセッサに、
ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツの第1強調表示部分を決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツの第2強調表示部分を開かせる段階、
を有する動作を実行させる命令を有する、コンピュータプログラム。
【請求項28】
請求項26又は27のコンピュータプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願で説明される例は、トグルインターフェース用のシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子パーソナルディスプレイは、情報をユーザーへ表示する携帯式情報処理デバイスである。電子パーソナルディスプレイがパーソナルコンピュータの多くの機能を実行可能であるが、ユーザーは一般的に、電子パーソナルディスプレイ自体とは分離した、又は、結合しているが別個のキーボードを使用することなく電子パーソナルディスプレイと直接相互作用することができる。電子パーソナルディスプレイの例には、モバイルデジタルデバイス/タブレットコンピュータ及び電子リーダー(e−readers)(たとえばApple iPad(登録商標)、Microsoft(登録商標)Surface(商標)、Samsung Galaxy Tab(登録商標)等)、ハンドヘルドマルチメディアスマートフォン(たとえばApple iPhone(登録商標)、Samsung Galaxy S(登録商標)等)、並びに、ハンドヘルド電子書籍リーダー(Amazon Kindle(登録商標)、Barnes and Noble Nook(登録商標)、Kobo Aura HD、Kobo Aura H2O等)が含まれる。
【0003】
一部の電子パーソナルディスプレイは、特に該ディスプレイ上での読み取り又は閲覧用にデジタル的に格納されたコンテンツの表示を良好に実行するように設計された専用デバイスである。たとえば、専用デバイスは、まぶしさを抑制し、高光量条件下で良好に機能し、かつ/あるいは、実際の離散的な紙のページで与えられる文字の見栄えに似たディスプレイを含んでよい。そのような専用デバイスはユーザーが読むコンテンツの表示に優れている一方で、他の機能−中でもたとえば画像の表示、音の発出、音の記録、及びウェブサーフィン−を実行することもできる。
【0004】
電子パーソナルディスプレイは、ネットワークサービスにわたってサービスの受信や資源の利用が可能な様々な種類のコンシューマデバイスに含まれる。そのようなデバイスは、アプリケーションを動作させ、又は、そのデバイスを特定のサービスの具体的なアカウントに結び付ける他の機能を提供することが可能である。たとえば電子リーダー(eリーダー)デバイスは一般的にオンライン書店に接続し、かつ、メディア再生デバイスは通常、ユーザーがオンラインメディア電子ライブラリ(eライブラリ)へアクセスすることを可能にするアプリケーションを有する。この状況では、ユーザーアカウントによって、そのユーザーは、そのデバイスのすべての利点と機能を受け取ることが可能となり得る。
【0005】
さらに、そのようなデバイスは、タッチセンサとタッチ検知機能が一体化されてタッチに基づくジェスチャーを介したユーザー入力命令が上で受信されるタッチスクリーンを内蔵し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願で説明される例は、トグルインターフェース用のシステム及び方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供する方法が供される。一の実施形態では、当該方法は、ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階を有する。
【0008】
実施形態はまた、ホームスクリーンから始動し、かつ、直観的なタッチ・アンド・ドラッグジェスチャーによって制御されるトグルインターフェースを介して複数の電子書籍ソーステキストを同時に利用可能にして容易に操作可能にし、相互参照、比較分析、補助情報へのリンク等の目的で、読者が各異なる本(最大4冊)の間を苦労なく移動できるようにすることによって、ユーザーの実際のデジタル読書を改善する相互参照注釈及びトグルインターフェースをも含む。
【0009】
一の実施形態では、注釈リンク−複数のソースにわたるリンクとソース間のリンクの両方−は、特定の用語、文、画像、単語、又は一のテキストの一部を強調表示することで、それらを他のソーステキストに接続し、ユーザーが作成した注釈だけではなくテキストプレビューバブルを生成することによって生成されてよい。
【0010】
一の実施形態では、前記テキストプレビューバブル(隠す(X)オプションを備える)は、前記ユーザーが強調表示を介してどのオプションを選択したのかに依存して、補助参照ソース内の又は所与のソーステキスト内のテキスト間での特定の場所にリンクする。
【0011】
一の実施形態では、ユーザーはまた、ソース同士又はソース間のテキストとそれらの注釈とのリンクをも生成してよい。前記ディスプレイスクリーン上のトグルインターフェースによって、読者は、複数の参照ソース/電子書籍間を前後に迅速に移動することが可能になる。
【0012】
実施形態はまた、学術目的又は迅速かつ容易な相互参照のいずれかのため、複数のソースの実際の読書のソース数を最大化し、複数のソースの実際の読書を体系づけ、かつ、容易にするために生成され得る複数のテキスト間及び任意の所与のテキスト内での関係のネットワーク構造をも含む。たとえば学術の文脈においては、本願で説明される実施形態は、容易な相互テキスト分析と比較だけではなく、基本のテキストをよりよく理解するための学術的補助参照をも可能にする。
【0013】
他の実施形態は、特定の主題又は活動での範囲を拡大するため、選ばれた数の書籍(約2乃至4)間での容易な参照を可能にする(
図3Cに記載されたフランスの料理本の例参照)。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】ある実施形態において、画像中心のモバイルアプリケーションを実装するように構成された情報処理デバイス上でアプリケーションを利用し、かつ、電子書籍サービスを提供するシステムを表している。
【
図2】ある実施形態による、画像中心のモバイルアプリケーションを実装する動作用に構成された情報処理デバイスの典型的なアーキテクチャ構成を表している。
【
図3A】ある実施形態による、複数の電子書籍コンテンツをトグルによって切り換える典型的な表示動作を表している。
【
図3B】ある実施形態による、複数の電子書籍コンテンツをトグルによって切り換える典型的な表示動作を表している。
【
図3C】ある実施形態による、複数の電子書籍コンテンツをトグルによって切り換える典型的な表示動作を表している。
【
図4】ある実施形態による、電子書籍コンテンツに注釈をつける方法を表している。
【
図5】ある実施形態による、複数の電子書籍コンテンツをトグルによって切り換える方法を表している。
【
図6】ある実施形態による、複数の電子書籍コンテンツをトグルによって切り換える典型的なコンピュータシステムを表している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
「電子書籍」とは、表示機能を有する情報処理デバイス上で閲覧可能であって非一時的コンピュータメモリ内においてデジタル形式で格納される電子出版物コンテンツである。電子書籍は、頁形式を有する文芸作品−たとえば文学作品(たとえば小説)及び定期刊行物(たとえば雑誌、漫画本、専門誌等)によって供される−に相当し得る。任意で一部の電子書籍は、章の指定及び(たとえば雑誌や漫画本の場合)グラフィックス又は画像に相当するコンテンツを有してよい。
【0017】
多機能デバイス−たとえば携帯電話又はメッセージ送受信デバイス−は、頁形式の印刷出版物に似せた形式で電子書籍を閲覧する専用アプリケーション(たとえば特化したeリーディングアプリケーションソフトウエア)を利用してよい。またさらに、一部のデバイス(「eリーダー」と呼ばれることもある)は、ユーザー入力インターフェースを介して閲覧用にそのコンテンツを−たとえば内部のコンテンツの意図された又は自然な読書の進行すなわち流れに相当する順序(つまり頁付け)で配置される離散的な頁によって−操作する機能を供する一方で、より読書を中心とする方法でデジタル的に格納されたコンテンツを表示してよい。
【0018】
本願では電子パーソナルディスプレイ又は携帯式情報処理デバイスと様々な呼称で呼ばれる「eリーディングデバイス」とは、電子書籍を表示又はレンダリングできる任意の情報処理デバイスを指称し得る。例として、eリーディングデバイスは、eリーディングアプリケーションが電子書籍(たとえば漫画本、雑誌等)を含むコンテンツをレンダリングするように実行され得る携帯式情報処理デバイスを含んでよい。そのような携帯情報処理デバイスはたとえば、携帯電話/メッセージ送受信デバイス用多機能情報処理デバイス(たとえばフィーチャーフォン又はスマートフォン)、タブレット情報処理デバイス、ウルトラモバイル情報処理デバイス、又は、ウエラブルアクセサリーデバイスの形状因子を有するウエラブル情報処理デバイス(たとえば情報処理デバイスが一体化されたスマートウォッチ又はブレスレット、メガネ)を含んでよい。他の例として、eリーディングデバイスは、eリーダーデバイス−たとえば(Eインクディスプレイ等による)実際のeリーディング読書に最適化された専用デバイス−を含んでよい。
【0019】
本願明細書中に含まれてその一部を構成する添付図面は、本開示の実施形態を表し、かつ、実施形態の説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。この図面の簡単な説明で言及されている図面は、具体的に指定されていない限り実際の縮尺で描かれていると解釈してはならない。
【0020】
図1は、本願の実施形態による情報処理デバイス上でアプリケーションを利用し、かつ、電子書籍サービスを提供するシステム100を表している。
図1の例では、システム100は、媒体の発見を可能にするコンテンツトグル及び相互参照プラットフォームを供する相互参照及びトグルロジック275を有する。一の実施形態では、相互参照及びトグルロジック275は、ホームスクリーンから始動し、かつ、直観的なタッチ・アンド・ドラッグジェスチャーによって制御されるトグルインターフェースを介して複数の電子書籍ソーステキストを同時に利用可能にして容易に操作可能にし、相互参照、比較分析、補助情報へのリンク等の目的で、読者が各異なる本(最大4冊)の間を苦労なく移動できるようにすることによって、ユーザーの実際のデジタル読書を改善する。
【0021】
一の実施形態では、テキストプレビューバブル(隠す(X)オプションを備える)は、ユーザーが強調表示を介してどのオプションを選択したのかに依存して、補助参照ソース内の又は所与のソーステキスト内のテキスト間での特定の場所にリンクする。
【0022】
一の実施形態では、ユーザーはまた、ソースにわたる又はソース間のテキストとそれらの注釈とのリンクをも生成してよい。相互参照及びトグルロジック275によって、読者は、複数の参照ソース/電子書籍間を前後に迅速に移動することが可能になる。
【0023】
システム100は、eリーディングデバイス110として例示されている電子ディスプレイデバイス、及び、ネットワークサービス120を含む。ネットワークサービス120は、複数のサーバ、及び、eリーディングデバイス110上にインストールされる1つ以上のアプリケーションと関連する様々なサービスを提供する他の情報処理資源を有してよい。例として一の実施形態では、ネットワークサービス120は、eリーディングデバイス110とやり取りする電子書籍サービスを供してよい。ネットワークサービス120を介して提供される電子書籍サービスはたとえば、電子書籍が販売、共有、ダウンロード、及び/又は格納されるサービスを含んでよい。より一般的には、ネットワークサービス120は、コンテンツレンダリングサービス(たとえばストリーミングメディア)又は他のネットワークアプリケーション環境若しくはサービスを含む様々な他のコンテンツサービスを供してよい。
【0024】
eリーディングデバイス110は、アプリケーション及びアプリケーション資源(たとえば電子書籍、メディアファイル、ドキュメント)がレンダリング並びに消費され得る任意のパーソナル電子ディスプレイデバイスに相当してよい。たとえばeリーディングデバイス110は、タブレット又は電話/メッセージ送受信デバイス(たとえばスマートフォン)に相当し得る。一の実施形態ではたとえば、eリーディングデバイス110は、前記デバイスをネットワークサービス120へ接続して前記サービスを介して供される電子書籍を閲覧及び消費することを可能にするeリーダーアプリケーションを実行してよい。他の実施形態では、eリーディングデバイス110は、ネットワークサービス120からファイル若しくはストリーミングデータを受信するメディア再生又はストリーミングアプリケーションを実行してよい。例としてeリーディングデバイス110には、あるアプリケーションによる活動−たとえば電子コンテンツ(たとえば電子書籍)を読む−を最適化するハードウエア及びソフトウエアが備えられてよい。たとえばeリーディングデバイス110はタブレットのような形状因子を有してよい。とはいえ変化型も可能である。場合によっては、eリーダーデバイス110は電子インクディスプレイを有してもよい。
【0025】
さらなる詳細では、ネットワークサービス120は、デバイスインターフェース128、資源格納部122、及びユーザーカウント格納部124を有してよい。ユーザーカウント格納部124は、ユーザー及びアカウント125をeリーディングデバイス110に関連付けてよい。アカウント125はまた、資源格納部122内に格納され得る1つ以上のアプリケーション資源(たとえば電子書籍)に関連付けられてもよい。デバイスインターフェース128は、eリーディングデバイス110からのリクエストを処理し、さらにeリーディングデバイス110のリクエストとネットワークサービス120のサービスと機能とを接続する。デバイスインターフェース128は、サービス−たとえばダウンロードの購入又はどの電子書籍及びコンテンツアイテムがユーザーデバイスに関連するのかの判断−を可能にするため、ユーザーアカウント125によって供される情報を利用してよい。それに加えてデバイスインターフェース128は、eリーディングデバイス110に、コンテンツストア122−たとえばオンラインストアを含んでよい−へのアクセスを供してよい。デバイスインターフェース128は入力を処理して、コンテンツアイテム(たとえば電子書籍)を特定し、さらにコンテンツアイテムとユーザーのアカウント125とを結びつけてよい。
【0026】
またさらに、ユーザーカウント格納部124は、所与のアカウントで消費した、又は、消費することが可能になった資源を特定するため、個々のアカウント125のメタデータを保持してよい。eリーディングデバイス110はユーザーアカウント125に関連付けられて良い。複数のデバイスが同一のアカウントに関連付けられてよい。以降で詳述するように、eリーディングデバイス110は、そのeリーディングデバイス110のユーザーのアカウントで購入された、又は、購入できるようになった資源を格納するだけではなく、特定の情報処理デバイス上で格納せずに、ユーザーアカウント125で購入された電子書籍及び他のコンテンツアイテムをアーカイブしてもよい。
【0027】
図1の例を参照すると、eリーディングデバイス110は、ディスプレイスクリーン116及び図示されていないが任意の筐体を有してよい。ある実施形態では、ディスプレイスクリーン116は、ジェスチャー(たとえばスワイプ)を含むタッチ入力を処理するため、タッチ感受性を有する。たとえばディスプレイスクリーン116は、ディスプレイスクリーン116の表面上にタッチ検知領域を供するように、1つ以上のタッチセンサ138と一体化されてよい。一部の実施形態では、1つ以上のタッチセンサ138は、人体のキャパシタンスを入力として検知又は検出可能な容量性センサを含んでよい。
図1の例では、タッチ検知領域は、ディスプレイスクリーン116の全部ではないとしてもかなりの表面領域と一致する。それに加えて筐体には、たとえば筐体のベゼル及び/又は背面上に1つ以上のタッチ検知領域を供するようにタッチセンサと一体化されてよい。
【0028】
eリーディングデバイス110はまた、たとえば読書中又は付随する機能にアクセスしているユーザーによって与えられる動きを検出するように配置される1つ以上のモーションセンサ130をも有してよい。一般的には、(複数の)モーションセンサ130は、多数の運動認識センサ−たとえば加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、及びカメラだがこれらに限定されない−のうちの1つ以上から選ばれてよい。またさらにモーションセンサ130は、先の運動認識センサを組み合わせたものを内蔵又は利用してよい。
【0029】
eリーディングデバイス110は、ユーザー入力運動を、(複数の)モーションセンサ130による入力運動の検出に基づく命令と解釈するモーションジェスチャーロジック137をさらに有する。たとえばeリーディングデバイス110上で実行される入力運動−たとえば傾斜、振動、回転、旋回又は部分回転、及び反転−は、モーションセンサ130によって検出され、かつ、モーションジェスチャーロジック137によって各対応する命令として解釈されてよい。
【0030】
一部の実施形態では、eリーディングデバイス110は、頁形式を有するコンテンツの表示に関する機能を供する特徴を有する。eリーディングデバイス110は頁移行ロジック115を有してよい。頁移行ロジック115によって、ユーザーは、頁形式のコンテンツのページを移行させることが可能となる。eリーディングデバイス110は、電子書籍からの頁を表示し、かつ、ユーザーに、一の頁状態から他の頁状態へ移行させることを可能にし得る。特に、電子書籍は順次頁でレンダリングされるコンテンツを供すること可能で、かつ、電子書籍は頁状態を、一頁、複数頁、又は部分頁の形式で表示して良い。従って所与の頁状態はたとえば、一度に表示される一頁又は二以上の頁と一致してよい。頁移行ロジック115は、ユーザーが所与の頁状態から他の頁状態へ移行することを可能にするように動作してよい。具体的な典型的実施形態では、所与の頁状態が単一頁と一致する。たとえば各頁状態は、一の実施形態において電子書籍を含むような頁形式でデジタル的に構築される一連の頁のうちの一頁に相当する。一部の実施形態では、頁移行ロジック115は、単一頁の移行、章の移行、又はクラスタの移行(複数の頁の一度での移行)を可能にする。
【0031】
頁移行ロジック115は、頁移行を可能にするため、様々な種類のインターフェース及び操作に応答し得る。一の実施形態では、ユーザーは、たとえばディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域と相互作用することによって頁状態を移行させる頁移行イベントを送出してよい。たとえばユーザーは、頁移行の連続する方向を示す特定の方向(たとえば上、下、左、又は右)にディスプレイスクリーン116の表面をスワイプしてよい。変形例では、ユーザーは、様々な種類の入力によって様々な種類の頁移行入力(たとえば単頁めくり、複数頁めくり、章の変更等)を特定してよい。それに加えてユーザーの頁めくり入力には、頁状態移行の程度(たとえば頁数)が供されてよい。
【0032】
たとえばユーザーは、クラスタの頁状態めくり又は章の頁状態変更を起こすためにディスプレイスクリーン116の表面をタッチ及び保持してよい一方で、同一領域でのタップは、単頁状態(たとえば一のページから次のページまで順次)移行を起こしてよい。他の例では、ユーザーは、ディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域上での単一タップ、連続タップ、又はパターンを有するタップによって様々な種類又は程度の頁めくりを特定してよい。本願では「タップ」の文脈で論じられているが、物理的にタッチせずにディスプレイスクリーン116のタッチセンサに十分近接した状態で供されるジェスチャー行為もまた、タップと同様の効果を実現するためにディスプレイスクリーン116への「接触」として記録され得ることも考えられる。そのような実施形態もまた本願の説明に含まれる。
【0033】
一部の実施形態によると、eリーディングデバイス110は、タッチセンサ138との相互作用を介してなされるユーザー入力又はユーザー入力命令を検出及び解釈するディスプレイセンサロジック135を有する。例としてディスプレイセンサロジック135は、ユーザーがなすディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域との接触−あるいはタッチイベントとして知られている−を検出してよい。より具体的にはディスプレイセンサロジック135は、本願ではタップとも呼ばれるタッチイベント、所定の閾値期間よりも長くディスプレイスクリーン116との接触状態が保持される初期タップ(「長押し」又は「ロングタッチ」としても知られている)、順次若しくは略同時に実行される複数タップ、ディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域とのユーザー相互作用を介してなされるスワイプジェスチャー操作、又は、これらのジェスチャー操作の任意の組み合わせを検出してよい。本願で「タッチ」又はタップと呼ばれているが、一部の設計例では、たとえ実際に物理的に接触しなくてもスクリーン表面に十分近づけば、「接触」又は「タッチイベント」として記録され得ることに留意して欲しい。さらにディスプレイセンサロジック135は、係る相互作用を様々な方法で解釈してよい。たとえば各相互作用は、各対応する入力命令に係る特定の種類のユーザー入力として解釈されてよい。各対応する入力命令の実行はディスプレイ116の状態変化を引き起こし得る。
【0034】
「持続するタッチ」という用語が本願で用いられ、かつ、ディスプレイスクリーン116との持続した接触状態が保持されたタッチイベントを指称する。前記の持続した接触状態が保持される期間中、ユーザー又はオブザーバは、持続する接触と同時にディスプレイスクリーン116上でさらなる入力行為−ジェスチャーを含む−をとることができる。ロングタッチは、タッチイベントが所定の閾値期間中保持されていることしか要求せず、その期間満了の際に係る入力命令は自動的に引き起こされ得る。そのためロングタッチは持続するタッチとは識別され得る。
【0035】
一の実施形態では、ディスプレイセンサロジック135は、ユーザーが、指、親指、若しくはスタイラスを用いることによって、1つ以上のタッチセンサコンポーネント138の位置と一致するディスプレイ116の表面との接触又は重なり−つまりタッチイベント−を監視する動作を実装し、かつ、特定のジェスチャー(たとえばピンチ、スワイプ、タップ等)を検出して、その特定のジェスチャーを特定の種類の入力又はユーザー操作として関連付ける。ディスプレイセンサロジック135はまた、たとえばディスプレイスクリーン116の表面部に沿った左方向、右方向、上方、下方、及び斜め方向のスワイプとそれらに対応する入力命令とを関連付ける目的で、これらのスワイプを区別するように、ユーザージェスチャー操作の方向をも検知してよい。
【0036】
図2は、本願実施形態における、
図1について上述したeリーディングデバイス110のさらなる詳細を表している。eリーディングデバイス110はさらに、プロセッサ210、並びに、少なくともディスプレイセンサロジック135、相互参照及びトグルロジック275、及び頁移行ロジック115に関する命令とロジックを格納するメモリ250を有する。
【0037】
プロセッサ210は、メモリ250内に格納されたロジックと命令を用いる機能を実装してよい。それに加えて、一部の実施形態では、プロセッサ210は、ネットワークインターフェース220を利用してネットワークサービス120と通信する(
図1参照)。より具体的には、eリーディングデバイス110は、ネットワークサービス120へアクセスすることで、様々な種類の資源(たとえば、電子書籍のようなデジタルコンテンツアイテム、設定ファイル、アカウント情報)を受信するだけではなく、情報(たとえばユーザーアカウント情報、サービスリクエスト等)を提供してよい。たとえばeリーディングデバイス110は、アプリケーション資源221−たとえばユーザーがネットワークサービス120を介して購入すなわちダウンロードすることを選択した媒体ファイル−を受信してよい。eリーディングデバイス110上にダウンロードされたアプリケーション資源221は、メモリ250内に格納されてよい。
【0038】
一部の実施形態では、ディスプレイ116はたとえば、プロセッサ210から生成されるコンテンツを供するために発光する液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)ディスプレイに相当してよい。一部の実施形態では、ディスプレイ116はタッチ感受性を有してよい。たとえば一部の実施形態では、1つ以上のタッチセンサコンポーネント138は、ディスプレイ116と一体化されてよい。他の実施形態では、タッチセンサコンポーネント138は、個々のタッチセンサコンポーネント138がディスプレイ116の様々な領域を観察するように、ディスプレイ116の上方又は下方に(たとえば層として)供されてよい。さらに一部の変化型では、ディスプレイ116は、コンテンツを表示する方法において従来の紙と似ている電子ペーパー型ディスプレイに相当してよい。係るディスプレイ技術の例には、電気泳動ディスプレイ、エレクトロウエッティングディスプレイ、及び、電子流体ディスプレイ(electrofluidic display)が含まれる。
【0039】
プロセッサ210は、様々な入力源−タッチセンサコンポーネント138、ディスプレイ116、たとえば仮想又は描画キーボードからのキーストローク入力209、及び/又は他の入力機構299(たとえばボタン、キーボード、マウス、マイクロホン等)を含む−からの入力を受信してよい。本願で説明される例を参照すると、プロセッサ210は、タッチセンサコンポーネント138からの入力に応答してよい。一部の実施形態では、プロセッサ210は、電子書籍の活動−たとえばディスプレイ116上に電子書籍コンテンツを生成すること、電子書籍コンテンツの頁移行を実行すること、デバイス110及び/若しくはディスプレイ116の電源を落とすこと、スクリーンセーバーを起動すること、アプリケーションを起動若しくは終了すること、並びに/又は、ディスプレイ116の状態を変更すること−を容易に又は改善するため、タッチセンサコンポーネント138からの入力に応答してよい。
【0040】
一部の実施形態では、メモリ250は、タッチセンサコンポーネント138を介して検出されるユーザーとの相互作用を監視するディスプレイセンサロジックモジュール135を格納し、さらにユーザーとの相互作用を特定の(種類の)入力として処理してよい。代替実施形態では、ディスプレイセンサロジック135はタッチセンサコンポーネント138と一体化されてよい。たとえばタッチセンサコンポーネント138は、集積回路又は他のハードウエアロジックを含むモジュールコンポーネントとて供され、かつ、係る資源は、ディスプレイセンサロジック135の一部又は全部を供して良い。変形例では、ディスプレイセンサロジック135の一部又は全部は、(メモリ250内に格納される命令を利用する)プロセッサ210又は代替処理資源によって実装されてよい。
【0041】
eリーディングデバイス110は、ワイヤレス通信受信器、送信器、及び付属部品−たとえば1つ以上の埋め込み又は内部アンテナ素子、及び、たとえばデジタル信号プロセッサ(DSP)のような処理モジュール(図示されていない)−を含むワイヤレス接続サブシステム213をさらに有する。当業者には明らかなように、ワイヤレス接続サブシステム213の具体的設計は、情報処理デバイス110が動作することが意図されている通信ネットワーク−たとえばWi−Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)通信プロトコル等−に依存する。
【0042】
相互参照及びトグルロジック275は、携帯式情報処理デバイス110のメモリ内に格納された命令を有するソフトウエアモジュールとして実装されてよい。本願で説明される相互参照及びトグルロジック275の1つ以上の実施形態は、1つ以上の指定された処理若しくは機能を実行できる(複数の)ハードウエア構成要素と共にプログラムモジュール若しくはコンポーネント、プログラムの一部分、又はソフトウエアを用いて実装されてよい。本願で用いられているように、そのようなモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール又はコンポーネントとは独立してハードウエア構成要素上に存在してよい。あるいはその代わりに、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール、プログラム、若しくは機械の共有された要素又は処理であってよい。
【0043】
情報処理デバイス110のディスプレイスクリーン116はタッチ機能を有する。前記タッチ機能によって、ユーザー入力命令は、ディスプレイスクリーン116上で実行されるジェスチャー行為によって実現され得る。たとえば電子書籍のコンテンツを含むデジタル的にレンダリングされた頁を読むという文脈では、ディスプレイスクリーン116で受け取られるジェスチャー行為によって実現される共通の入力命令にはたとえば、頁めくり、注釈の作成、デバイスディスプレイスクリーンの発光又はコントラストレベルの調節、及び、コンテンツ中のフォントサイズの再サイズ設定が含まれる。
【0044】
「トグル及びテキストプレビューウインドウの概要」
図3A、
図3B、及び
図3Cは、本願の実施形態による複数の電子書籍をトグルで切り換える典型的な表示動作を表している。
図3Aはeリーディングデバイス110を示している。eリーディングデバイス110では、ディスプレイデバイスの主要部分内に主テキスト(書籍1)350が存在する。360で表される書籍2、370で表される書籍3、及び380で表される書籍4は、ディスプレイの右側の補助表示部内に設けられている。
【0045】
実施形態は、相互参照注釈及びトグルインターフェースを含む。前記相互参照注釈及びトグルインターフェースは、ホームスクリーンから始動し、かつ、直観的なタッチ・アンド・ドラッグジェスチャーによって制御されるトグルインターフェースを介して複数の電子書籍ソーステキストを同時に利用可能にして容易に操作可能にし、相互参照、比較分析、補助情報へのリンク等の目的で、読者が各異なる本(最大4冊)の間を苦労なく移動できるようにすることによって、ユーザーの実際のデジタル読書を改善する。
【0046】
一の実施形態では、たとえば350で表される書籍1と360で表される書籍2とをリンクする注釈399のような注釈リンク−複数のソースにわたるリンクとソース間のリンク375の両方−は、特定の用語、文、画像、単語、又は一のテキストの一部を強調表示することで、それらを他のソーステキストに接続し、ユーザーが作成した注釈だけではなくテキストプレビューバブルを生成することによって生成されてよい。たとえば350で表される書籍1は、強調表示部375として示されているようにソース間注釈を有する。
【0047】
一の実施形態では、テキストプレビューバブル399と390(隠す(X)オプションを備える)は、ユーザーが強調表示を介してどのオプションを選択したのかに依存して、補助参照ソース内の又は所与のソーステキスト内のテキスト間での特定の場所にリンクする。たとえばテキストプレビューバブル390は380で表される書籍4中の特定の場所にリンクし、テキストプレビューバブル399は360で表される書籍2中の特定の場所にリンクする。
【0048】
一の実施形態では、ユーザーはまた、ソースにわたる又はソース間のテキストとそれらの注釈とのリンクをも生成してよい。ディスプレイスクリーン上のトグルインターフェースによって、読者は、複数の参照ソース/電子書籍間を前後に迅速に移動することが可能になる。
【0049】
一の実施形態では、テキストプレビューバブルは、選ばれた補助電子書籍からの強調表示されたコンテンツを示す。一の実施形態では、複数の書籍はプレビューバブルの色によって差異化されてよい。他の実施形態では、プレビューバブルは、隠すボタン395によって個別に若しくはすべてを隠すオプション320によって一緒に隠され又は除去されてよい。同様にプレビューバルブは、すべてを表すオプション310によって一緒に表されてよい。
【0050】
一の実施形態では、トグルで切り換える追加のテキストを探索するポップアップメニューが供される。たとえばユーザーに係る電子ライブラリを探索するためにポップアップ330が選択されてよい。ユーザーライブラリ内にないコンテンツを探索するため、たとえばkobo.comのようなオンラインプロバイダを探索するオプション340が選択されてよい。
【0051】
図3Bは、主要位置から補助位置へ主テキスト350をドラッグする例を示している。この例では、主テキスト350を360で表される書籍2の古い位置へドラッグすることで書籍の位置を交換する。ここでは、360で表される書籍2が今は主要位置に存在し、350で表される書籍1は補助位置に存在する。一の実施形態では、ユーザーは、一の位置から他の位置へコンテンツをドラッグすることによって位置を切り換えるか、又は、一連のタップが位置の交換を実行してよい。一の実施形態では、370で表される書籍3と380で表される書籍4は、主テキスト350を360で表される書籍2の古い位置へドラッグする前後では、補助位置の同一位置に表示される。370で表される書籍3と380で表される書籍4が360で表される書籍2に係るディレクトリに属さないが、370で表される書籍3と380で表される書籍4は、350で表される書籍1と360で表される書籍2を交換した後でさえ補助位置に表示される。一の実施形態では、主テキストのどの候補についても、その候補に係るディレクトリに属し、かつ、最初は補助位置に表示されるべき識別子は、メモリ250又はインターネット上の外部ストレージ内に格納されてよい。係る識別子は、様々なデータフォーマット−たとえばネットワークフォーマット又はテーブルフォーマット−で格納されてよい。
【0052】
図3Cは、基本書籍350として示されている「グルメのフランス料理本」を用いることによってトグル機能を用いて読者の実際の読書を改善する例を表している。補助書籍333,334,335は、補助位置に供され、かつ、ユーザーに、補助書籍333,334,335のコンテンツを迅速かつ容易に参照させることを可能にする。一の実施形態では、ユーザーは、電子書籍間でのリンクと注を生成してよい。前記リンクと注は、将来の読書のために保存されてよい。
【0053】
補助書籍333はテキストプレビューバブル336を有し、補助書籍334はテキストプレビューバブル337を有し、かつ、補助書籍335はテキストプレビューバブル338を有する。テキストプレビューバブルは、選ばれた補助書籍からの強調表示されたコンテンツのプレビューを示す。一の実施形態では、複数の書籍はプレビューバブルの色によって差異化されてよい。
【0054】
実施形態はまた、学術目的又は迅速かつ容易な相互参照のいずれかのため、複数のソースの実際の読書のソース数を最大化し、複数のソースの実際の読書を体系づけ、かつ、容易にするために生成され得る複数のテキスト間及び任意の所与のテキスト内での関係のネットワーク構造をも含む。たとえば学術の文脈においては、本願で説明される実施形態は、容易な相互テキスト分析と比較だけではなく、基本のテキストをよりよく理解するための学術的補助参照をも可能にする。
【0055】
図4は本願の実施形態による電子書籍コンテンツに注釈をつける方法400を表している。402では、方法400は、ユーザーからトグルモードにする要求を受信する段階を有する。一の実施形態では、トグルモードにする要求は、電子リーダーのタッチ感受性ディスプレイ上でスワイプ運動又は任意のモーションジェスチャーを実行することによって実行される。
【0056】
404では、方法400は、ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階を有する。一の実施形態では、第1電子書籍コンテンツは電子リーダーのディスプレイの主要部分上に表示される。
【0057】
406では、方法400は、第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階を有する。一の実施形態では、第2電子書籍コンテンツは電子リーダーのディスプレイの主要部分上に表示される。一の実施形態では、第2電子書籍コンテンツはユーザーの電子書籍ライブラリから供される。他の実施形態では、第2電子書籍コンテンツは電子書籍資源ストアから供される。
【0058】
408では、方法400は、トグルモードを開始するときに電子パーソナルディスプレイに第2電子書籍コンテンツを開かせる段階を有する。一の実施形態では、ユーザーは第2電子書籍コンテンツを購入し、その後そのコンテンツは電子デバイス上で利用可能となる。
【0059】
一の実施形態では、方法400はまた、電子パーソナルディスプレイの主要部分から電子パーソナルディスプレイの補助部分へ第1電子書籍コンテンツを移動させる段階をも有する。
【0060】
一の実施形態では、方法400はまた、電子パーソナルディスプレイの補助部分から電子パーソナルディスプレイの主要部分へ第2電子書籍コンテンツを移動させる段階をも有する。
【0061】
一の実施形態では、方法400はまた、第1電子書籍コンテンツと第2電子書籍コンテンツの両方を、電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能にする段階をも有する。
【0062】
一の実施形態では、方法400は、電子パーソナルディスプレイの主要部分から電子パーソナルディスプレイの補助部分までの第1電子書籍コンテンツのユーザードラッグを判断してユーザーからトグルモードにする段階、及び、電子パーソナルディスプレイの補助部分から電子パーソナルディスプレイの主要部分へ第2電子書籍コンテンツを自動的に移動させる段階を有する。
【0063】
一の実施形態では、方法400は、第1電子書籍コンテンツの第1部分にアクセスする段階、及び、第1電子書籍コンテンツの第1部分に係る第2電子書籍コンテンツの第2部分を自動的に提供する段階を有する。
【0064】
一の実施形態では、方法400は、第1電子書籍コンテンツの第1部分と第2電子書籍コンテンツの第2部分との間にリンクを生成する段階を有する。
【0065】
図5は、電子パーソナルディスプレイ上に注釈インターフェースを供する方法500を表している。
【0066】
502では、方法500は、ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツの第1強調表示部分を決定する段階を有する。一の実施形態では、ユーザーは、電子書籍のテキストの一部をスワイプすることで、選択されたテキストを強調表示してよい。一の実施形態では、テキストのスワイプはそのテキストを自動的に強調表示する。
【0067】
504では、方法500は、第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階を有する。一の実施形態では、第2電子書籍は、第1電子書籍の強調表示部分のコンテンツに基づいて選択される。
【0068】
506では、方法500は、電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツの第2強調表示部分を開かせる段階を有する。段階506では、第2電子書籍からのテキストの第2部分は、ユーザーへ供され、かつ、第1電子書籍の第1強調表示部分に関連付けられる。
【0069】
一の実施形態では、方法500はまた、第2電子書籍コンテンツの第2強調表示部分を含むポップアップウインドウを供する段階をも有する。
【0070】
一の実施形態では、方法500は、ポップアップウインドウを開く要求する受信する段階、及び、電子パーソナルディスプレイの補助部分から電子パーソナルディスプレイの主要部分へ第2電子書籍コンテンツを移動させる段階を有する。このようにして、ユーザーは、論理的かつ直観的に2つ以上の電子書籍をトグルで切り換えてよい。
【0071】
一の実施形態では、方法500は、第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、電子パーソナルディスプレイに前記第3電子書籍コンテンツの第3強調表示部分を開かせる段階を有する。
【0072】
一の実施形態では、方法500は、第1電子書籍コンテンツと、第2電子書籍コンテンツと、第3電子書籍コンテンツのいずれをも、電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能にする段階を有する。
【0073】
一の実施形態では、方法500は、第1電子書籍コンテンツと第2電子書籍コンテンツとの間にリンクを生成する段階を有する。
【0074】
一の実施形態では、第1強調表示部分は、第2強調表示部分とは異なる色で表示される。
【0075】
「典型的なコンピュータシステム環境」
ここで
図6を参照すると、本願で説明されている実施形態の全部又は一部は、コンピュータシステムのコンピュータ利用可能/コンピュータ可読ストレージ内に存在するコンピュータ可読かつコンピュータ実行可能な命令で構成される。つまり
図6は、本願で論じられている電子リーダー−たとえば電子リーダー110−の様々な実施形態に従って又は実施するのに利用可能な種類のコンピュータの一例(コンピュータシステム600)を表している。
図6のコンピュータシステム600は単なる一例で、かつ、本願で説明される実施形態は多数の異なるコンピュータシステム上又は内部で動作し得ることに留意して欲しい。
【0076】
図6のシステム600は、情報をやり取りするアドレス/データバス604、並びに、情報及び命令を処理するためにバス604に結合するプロセッサ210Aを有する。
図6に示されているように、システム600はまた、複数のプロセッサ210A,210B,210Cが存在するマルチプロセッサ環境に非常に適している。プロセッサ210A,210B,210Cは様々な種類のマイクロプロセッサのうちの任意のものであってよい。たとえば一部のマルチプロセッサの実施形態では、マルチプロセッサのうちの一はタッチ検知プロセッサで、かつ/あるいは、複数のプロセッサのうちの一はディスプレイプロセッサであってよい。逆に、システム600はまた、シングルプロセッサ−たとえばプロセッサ210A−を有するのにも適している。
【0077】
システム600はまた、情報及びプロセッサ210A,210B,210Cの命令を格納するためにバス604と結合するコンピュータ利用可能な揮発性メモリ608−たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)−のようなデータストレージ機能をも有する。システム600はまた、静的情報及びプロセッサ210A,210B,210Cの命令を格納するためにバス604と結合するコンピュータ利用可能な不揮発性メモリ610−たとえばリードオンリーメモリ(ROM)−をも有する。情報及び命令を格納するためにバス604と結合するデータストレージユニット612(たとえば磁気又は光学ディスク及びディスクドライブ)もシステム600内に存在する。
【0078】
図6のシステム600は、コンピュータ可読周辺ストレージ媒体602−たとえばフロッピーディスク、コンパクトディスク、デジタル多目的ディスク、ユニバーサルシリアルバス「フラッシュ」ドライブ、リムーバブルメモリカード、及びそれらに結合するもの等−を有することによく適合する。一部の実施形態では、コンピュータ可読ストレージ媒体602は、リムーバブルストレージメディアスロットへの挿入によってコンピュータシステム600(たとえばバス604)と結合してよい。
【0079】
システム600はまた、情報−たとえば英数字テキスト及びグラフィック画像−を視覚的に表示するディスプレイ116を有するか、又は、ディスプレイ116と結合する。一部の実施形態では、システム600はまた、情報、カーソル制御、ジェスチャー入力、命令の選択、及び/若しくは他のユーザー入力をプロセッサ210A又はマルチプロセッサの実施形態においては1つ以上のプロセッサへ送信する1つ以上の任意のタッチセンサ138を有するか、又は、1つ以上の任意のタッチセンサ138と結合する。一部の実施形態では、システム600はまた、オーディオ出力を発出する1つ以上の任意のスピーカー150を有するか、又は、1つ以上の任意のスピーカー150と結合する。一部の実施形態では、システム600はまた、オーディオ入力を受け取る/取得する任意のマイクロホン160を有するか、又は、任意のマイクロホン160と結合する。一部の実施形態では、システム600はまた、入力としてデジタル画像を受け取る/取得する任意のデジタルカメラ170を有するか、又は、任意のデジタルカメラ170と結合する。
【0080】
(複数の)任意のタッチセンサ138によって、コンピュータシステム600のユーザー(たとえばコンピュータシステム600の一部である電子リーダーのユーザー)は、ディスプレイ116上で視認可能なシンボルの運動を動的に送出し、かつ、表示される選択可能なアイテムのユーザー選択を示すことが可能となる。一部の実施形態では、コンピュータシステム600へ入力を供するためのカーソル制御デバイス及び/又はユーザー入力デバイスの他の実装も含まれてよく、これらのバリエーションは周知で、トラックボール、キーパッド、指向性キー等が含まれる。
【0081】
システム600はまた、他の手段−たとえばマイクロホン160を介して受け取られる音声命令−によって指示されるカーソル又は受け取られるユーザー入力を有するのに非常に適している。システム600はまた、システム600を外的部分と結合する入出力(I/O)デバイス620をも有する。たとえば一の実施形態では、I/Oデバイス620は、有線通信を可能にするモデム、又は、システム600と外部デバイス及び/若しくは外部ネットワーク−たとえばインターネットだがこれに限定されない−との間での無線通信を可能にするモデム及びラジオである。I/Oデバイス620は、短距離無線ラジオ−たとえばBluetooth(登録商標)ラジオ、Wi-Fiラジオ(たとえば米国電気電子学会(IEEE)802.11規格に適合するラジオ)等−を含んでよい。
【0082】
さらに
図6を参照すると、システム600用の様々な他の構成要素が表されている。具体的には、存在するときには、OS622、アプリケーション624、モジュール626、及び/又はデータ628は、一般的にはコンピュータ利用可能な揮発性メモリ608(たとえばRAM)、コンピュータ利用可能な不揮発性メモリ610(たとえばROM)、及びデータストレージユニット612の一以上の組み合わせ中に存在するものとして示されている。たとえばモジュール626は、ユーザーにトグル及び/又は相互参照プラットフォームを提供するアプリケーションモジュールを有してよい。
【0083】
一部の実施形態では、本願で説明される様々な実施形態の全部又は一部は、RAM608、ROM610、データストレージユニット612内部のコンピュータ可読ストレージ媒体、コンピュータ可読周辺ストレージ媒体602、及び/若しくは他のコンピュータ可読有形ストレージ媒体内のメモリ位置におけるアプリケーション624並びに/又はモジュール626として格納される。
【0084】
例示された実施形態が添付図面を参照しながら本願で詳細に説明されてきたが、具体的実施形態及び詳細に対する変化型が本開示に含まれる。本願で説明した実施形態の技術的範囲は請求項及びその均等物によって画定されることが意図されている。さらに個別に又はある実施形態の一部として説明された特定の機能は、他の個別に説明された機能又は他の実施形態の一部と組み合わせられ得ることが考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2017年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供する方法であって、
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階を有し、
前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツの両方が、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能である、
方法。
【請求項2】
前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分へ前記第1電子書籍コンテンツを移動させる段階をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子パーソナルディスプレイの補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを移動させる段階をさらに有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記主要部分が前記補助部分よりも大きい、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に前記第3電子書籍コンテンツを表示する段階をさらに有する、請求項3又は4に記載の方法であって、
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に表示され続ける、方法。
【請求項6】
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分の同一の位置に表示され続ける、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分までの前記第1電子書籍コンテンツのユーザードラッグを判断してユーザーから前記トグルモードを開始する段階、
前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの前記主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを自動的に移動させる段階、
をさらに有する、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1電子書籍コンテンツの第1部分にアクセスする段階、及び、
前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分に係る前記第2電子書籍コンテンツの第2部分を自動的に提供する段階、
をさらに有する、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分と前記第2電子書籍コンテンツの前記第2部分との間にリンクを生成する段階をさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する電子パーソナルディスプレイ上のトグルインターフェース、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定し、かつ、前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定するコンテンツマネージャ、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせるディスプレイコントローラ、
を有し、
前記トグルモードが、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能な前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツの両方を供する、
電子リーダー。
【請求項11】
前記ディスプレイコントローラが、前記トグルモードにする前記要求の受信に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分へ前記第1電子書籍コンテンツを移動させる、請求項10に記載の電子リーダー。
【請求項12】
前記ディスプレイコントローラが、前記トグルモードにする前記要求の受信に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを移動させる、請求項11に記載の電子リーダー。
【請求項13】
前記主要部分が前記補助部分よりも大きい、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテンツマネージャが前記第1電子書籍コンテンツに係る第3電子書籍コンテンツを決定し、
前記ディスプレイコントローラは前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に前記第3電子書籍コンテンツを表示し、
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分内に表示され続ける、
請求項12又は13に記載の電子リーダー。
【請求項15】
前記トグルモードを開始するとき、前記第3電子書籍コンテンツは、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分の同一の位置に表示され続ける、請求項14に記載の電子リーダー。
【請求項16】
前記トグルインターフェースが、前記電子パーソナルディスプレイの主要部分から前記電子パーソナルディスプレイの補助部分までの前記第1電子書籍コンテンツのユーザードラッグを判断してユーザーから前記トグルモードにし、
前記ディスプレイコントローラは、前記判断に応じて、前記電子パーソナルディスプレイの前記補助部分から前記電子パーソナルディスプレイの前記主要部分へ前記第2電子書籍コンテンツを自動的に移動させる、
請求項10乃至15のうちのいずれか一項に記載の電子リーダー。
【請求項17】
前記トグルインターフェースが、前記第1電子書籍コンテンツの第1部分への前記ユーザーによるアクセスを判断し、
前記コンテンツマネージャは、前記判断に応じて、前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分に係る前記第2電子書籍コンテンツの第2部分を前記ユーザーへ自動的に提供する、
請求項10乃至16のうちのいずれか一項に記載の電子リーダー。
【請求項18】
前記コンテンツマネージャは、前記第1電子書籍コンテンツの前記第1部分と前記第2電子書籍コンテンツの前記第2部分との間にリンクを生成する、請求項17に記載の電子リーダー。
【請求項19】
電子パーソナルディスプレイ上にトグルインターフェースを供するコンピュータプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに前記1つ以上のプロセッサに、
ユーザーからのトグルモードにする要求を受信する段階、
前記ユーザーに係る第1電子書籍コンテンツを決定する段階、
前記第1電子書籍コンテンツに係る第2電子書籍コンテンツを決定する段階、及び、
前記トグルモードを開始するときに前記電子パーソナルディスプレイに前記第2電子書籍コンテンツを開かせる段階を有し、
前記第1電子書籍コンテンツと前記第2電子書籍コンテンツの両方が、前記電子パーソナルディスプレイ上で同時に閲覧可能である、
動作を実行させる命令を有する、コンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項19のコンピュータプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】