特表2017-536311(P2017-536311A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-536311ローラアセンブリを備えたコンベヤシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-536311(P2017-536311A)
(43)【公表日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】ローラアセンブリを備えたコンベヤシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/54 20060101AFI20171110BHJP
【FI】
   B65G47/54 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-529051(P2017-529051)
(86)(22)【出願日】2015年11月16日
(85)【翻訳文提出日】2017年5月31日
(86)【国際出願番号】US2015060884
(87)【国際公開番号】WO2016089584
(87)【国際公開日】20160609
(31)【優先権主張番号】62/087,453
(32)【優先日】2014年12月4日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】フォーニー,マシュー エル.
【テーマコード(参考)】
3F016
【Fターム(参考)】
3F016AA01
3F016CC05
(57)【要約】
搬送装置は、複数のローラアセンブリを収容する仕分けプレートと、仕分けプレートに向けて物品を搬送するための一連の細幅コンベヤベルトとを含む。第1のモードにおいて、細幅コンベヤベルトはローラアセンブリを迂回し、物品を仕分けプレートより上で搬送する。第2のモードにおいて、コンベヤベルトは物品をローラアセンブリと接触させ、次にローラアセンブリが物品の軌道を操作する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択された軌道に沿って搬送物品と接触し方向付けるためのローラアセンブリのアレイを有する仕分けプレートと、
2つのローラアセンブリ間を通過する少なくとも1つのコンベヤベルトと、
前記仕分けプレートに対して前記コンベヤベルトを選択的に昇降させるためのアクチュエータと
を含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の搬送装置において、前記コンベヤベルトを案内するためのトラックをさらに含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項3】
請求項1に記載の搬送装置において、前記コンベヤベルトが前記仕分けプレートの下に戻ることを特徴とする搬送装置。
【請求項4】
請求項1に記載の搬送装置において、前記コンベヤベルトが、前記仕分けプレートの下から少なくとも1つのローラアセンブリを選択的に作動することを特徴とする搬送装置。
【請求項5】
請求項1に記載の搬送装置において、前記アクチュエータが、少なくとも1つのローラアセンブリの向きに応じて前記コンベヤベルトの位置を変えることを特徴とする搬送装置。
【請求項6】
請求項1に記載の搬送装置において、前記アクチュエータが、ラックギヤに接続された傾斜部材を含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項7】
選択された軌道に沿って搬送物品と接触し方向付けるためのローラアセンブリの複数の列を有する仕分けプレートと、
ローラアセンブリの間を通過する複数のトラックと、
前記トラック内に含まれる複数の細幅コンベヤベルトと、
前記細幅コンベヤベルトと前記ローラアセンブリとの間の距離を変えるためのアクチュエータと
を含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項8】
請求項7に記載の搬送装置において、前記アクチュエータが、少なくとも1つのローラアセンブリの向きに基づいて前記距離を変えることを特徴とする搬送装置。
【請求項9】
請求項7に記載の搬送装置において、前記ローラアセンブリを作動するための、前記仕分けプレートの下の第2のコンベヤベルトをさらに含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項10】
請求項9に記載の搬送装置において、少なくとも1つの細幅コンベヤベルトが、前記第2のコンベヤベルトを作動するために、前記細幅コンベヤベルトの戻り経路において前記第2のコンベヤベルトと接触することを特徴とする搬送装置。
【請求項11】
請求項9に記載の搬送装置において、前記第2のコンベヤベルトが前記ローラアセンブリを作動することを特徴とする搬送装置。
【請求項12】
請求項7に記載の搬送装置において、前記アクチュエータは、前記ローラアセンブリが第1の位置にあるとき、前記細幅コンベヤベルトを前記ローラアセンブリより上に上昇させ、前記ローラアセンブリが第2の位置にあるとき、前記細幅コンベヤベルトを前記ローラアセンブリの頂部より下に下降させることを特徴とする搬送装置。
【請求項13】
物品を仕分けする方法であって、
一連の細幅コンベヤベルトを用いて、複数のローラアセンブリを有する仕分けプレートに向けて物品を搬送するステップと、
前記ローラアセンブリの向きに応じて前記ローラアセンブリと前記細幅コンベヤベルトとの間の距離を調整するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記調整ステップが、前記ローラアセンブリが通過向きにある場合、前記細幅コンベヤベルトを前記ローラアセンブリより上に上昇させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、前記調整ステップが、前記ローラアセンブリが仕分け向きにある場合、前記細幅コンベヤベルトを前記ローラアセンブリの頂部より下に下降させるステップを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その内容が参照によって本明細書に組み込まれる、2014年12月4日に出願され“Conveyor System with Roller Assemblies”と題された米国仮特許出願第62/087,453号明細書に基づく利益を主張する。
【0002】
本発明は広義には動力駆動式コンベヤに関し、詳細には、コンベヤシステムを通る物品の軌道を操作するためのローラを有するコンベヤに関する。
【背景技術】
【0003】
多くの包装品および材料取扱い用途では、搬送される物品をコンベヤの側方に方向転換することを必要とする。2つの例は、物品をベルトの側方から外へ仕分けすること、および物品をベルトの側方に対して位置合わせすることである。Costanzoに付与された米国特許第6,494,312号明細書(“Modular Roller−Top Conveyor Belt with Obliquely−Arranged Rollers”、2002年12月17日)は、ベルト走行方向に対して斜めの軸上でコンベヤベルトに取り付けられた円筒形ローラが、ベルトがベルト走行方向に進むときに斜めのローラが乗る下側の支持面によって作動されるコンベヤシステムを開示している。ローラと支持面との接触により、ベルトが前進するときローラが回転される。斜めローラの回転は、ローラ上の物品を、コンベヤベルトを横切ってコンベヤの側方に向かって押す。これら斜めローラベルトは、ローラがベルト移動方向(0°のローラ角度として定義される)と、ベルト移動方向から約30°あたりとの間の角度で回転するように配置されている限り、平坦な支持表面上で極めて良好に作動する。ローラ角度が30°より大きい場合、ローラは平坦な支持面上でよく空転するようになる。
【0004】
Fourneyに付与された米国特許第6,968,941号明細書(“Apparatus and Methods for Conveying Objects”、2005年11月29日)は、非常に幅広いローラ角度に対応する改善された支持面を記載している。平坦な支持面を使用する代わりに、Fourneyは、ベルト移動方向の軸上で回転するように配置された作動ローラの外周面を使用する。コンベヤベルトが前進するとき、斜めのベルトローラは、下に横たわる作動ローラ上を回転し、作動ローラもまたそれらの軸上で回転される。外周面の支持面が回転するので、空転は低減され、より広いローラ角度に対応することができる。より広いローラ角度によって、平坦な支持面によって可能なものよりもはるかに鋭い物品方向転換軌道が可能になる。しかし、作動ローラは、単純な平坦支持面よりも高価であり、またわずかに複雑である。
【0005】
Fourneyに付与された米国特許第7,588,137号明細書(“Conveyor Belt Having Rollers that Displace Objects”、2009年9月15日)は、物品をコンベヤベルトから方向転換するために使用される複数のローラセットを含むコンベヤベルトを記載する。物品をコンベヤから方向転換することができる角度は限定的である。
【0006】
その内容が参照により本明細書に組み込まれる2013年8月1日に公開され「Multi−Directional Roller Assembly」と題された米国特許出願公開第2013/0192954号明細書(現在は米国特許第9,978,879号明細書)は、アセンブリの下のコンベヤベルトによって駆動され得る多方向ローラアセンブリを開示している。同じコンベヤベルトが、多方向ローラアセンブリのアレイを収容するローラプレートとの間で物品を搬送する。ローラアセンブリは、物品の軌道を操作するか、物品をローラプレートに沿ってまっすぐに通過させ、コンベヤベルト上に戻す。コンベヤベルトは、ローラアセンブリを駆動するために、ローラプレートの下に方向転換される。コンベヤベルトに強い張力がかかることがある。さらに、コンベヤベルトからローラプレート上へ、そしてコンベヤベルト上に戻す物品の移行は、不必要な不安定性を呈することに加えて、物品間の所望の間隔を変える可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
コンベヤシステムは、物品の軌道を操作するためのローラアセンブリのアレイを収容するローラプレートと、ローラアセンブリ間でローラプレートの上面の上を通過し、ローラプレートの下に戻る一連の細幅コンベヤベルトとを使用する。細幅コンベヤベルトは、ローラプレートの上面に対して移動可能である。上昇モードにおいて、細幅コンベヤベルトは物品をローラプレートの上で搬送する。下降モードにおいて、細幅コンベヤベルトは、物品をローラプレートの上に引き渡し、物品の軌道を操作するローラアセンブリと接触させる。ローラプレートの下で、戻り経路中の細幅コンベヤベルトは、ローラアセンブリの駆動を助けることができる。
【0008】
第1の態様によれば、搬送装置は、選択された軌道に沿って搬送物品と接触し方向付けるためのローラアセンブリのアレイを有する仕分けプレートと、2つのローラアセンブリ間を通過する少なくとも1つのコンベヤベルトと、仕分けプレートに対してコンベヤベルトを選択的に昇降させるアクチュエータとを含む。
【0009】
別の態様によれば、搬送装置は、選択された軌道に沿って搬送物品と接触し方向付けるためのローラアセンブリの複数の列を有する仕分けプレートと、ローラアセンブリの間を通過する複数のトラックと、トラック内に含まれる複数の細幅コンベヤベルトと、細幅コンベヤベルトとローラアセンブリとの間の距離を変えるためのアクチュエータとを含む。
【0010】
別の態様によれば、物品を仕分けする方法は、一連の細幅コンベヤベルトを用いて、複数のローラアセンブリを有する仕分けプレートに向けて物品を搬送するステップと、ローラアセンブリの向きに応じてローラアセンブリと細幅コンベヤベルトとの間の距離を調整するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明のこれらの態様および特徴、ならびにその利点は、以下の記載、付随の特許請求の範囲、および添付の図面においてより詳細に説明される。
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態による、ローラアセンブリ間を通過する一連の細幅ベルトを備えた仕分けプレートの等角図である。
図2図2は、仕分けプレートと、細幅ベルトと、仕分けプレートの下の第2の駆動ベルトとを含む搬送システムの概略側面図である。
図3A図3Aは、本発明の実施形態による上昇モードにある細幅ベルトを備えた仕分けプレートの側面図である。
図3B図3Bは、本発明の実施形態による下降モードにある細幅ベルトを備えた仕分けプレートの側面図である。
図4A図4Aは、細幅ベルトを第1の位置に位置付ける回転傾斜部材の等角図である。
図4B図4Bは、細幅ベルトを第2の位置に位置付ける回転傾斜部材の等角図である。
図5図5は、本発明の別の実施形態による、ローラアセンブリ間を通過する細幅ベルトを含み、および細幅ベルトを選択的に昇降するラックギヤ上の傾斜部材を有するローラプレートの一部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
コンベヤシステムは、ローラアセンブリのアレイと、ローラアセンブリ間でローラプレート上を通過する複数の細幅コンベヤベルトとを含む。本発明は、特定の例示的な実施形態に関連して以下に記載されるが、当業者であれば、本発明はそれらの例示的実施形態に制限されないことを認識するであろう。
【0014】
図1は、搬送される物品の軌道を選択的に変更するための複数のローラアセンブリ20を含む仕分けプレート10を含むコンベヤシステムを示す。ローラアセンブリ20は、互い違いになった列のパターンで配置されているが、仕分けプレート10は、ローラアセンブリの任意の適切な数、サイズ、構成および配置を有することができる。ローラアセンブリ20は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる、2013年8月1日に公開された“Multi−Directional Roller Assembly”と題する米国特許出願公開第2013/0192954号明細書に記載されているように、上部プレートと下部プレートの間に収容されているが、本発明は、上述した多方向ローラアセンブリに限定されるものではない。
【0015】
仕分けプレート10は、複数の細幅コンベヤベルト50を含む。ベルト50は、少なくとも2つのモード、すなわち、上昇モードと下降モードで動作する。一実施形態では、アクチュエータは、モード間の切替えを実行するために仕分けプレート10に対して駆動ベルトを選択的に上昇または下降させる。上昇モードでは、駆動ベルトの1つまたは複数が仕分けプレート10の上面よりも上昇され、その結果、駆動ベルトによって仕分けプレートに向かって運搬される製品は、ローラアセンブリ20と接触することなく仕分けプレートを通過する。上昇モードでは、ベルト50は仕分けプレート10上の物品の主要コンベヤとして働く。下降モードでは、アクチュエータは仕分けプレートの上面に対してコンベヤベルト50を下降させ、その結果、ベルト50によって仕分けプレート10に搬送される物品は、ローラアセンブリ20と接触し、ローラアセンブリ20は次いでローラアセンブリの向きに応じて物品を選択された方向に仕向ける。一実施形態では、ベルト50は仕分けプレートの下に戻り、ローラアセンブリ20のための駆動装置としても機能する。示されるように、細幅コンベヤベルト50は、仕分けプレート10内の隣接するローラアセンブリ20の間でコンベヤベルトの通過を可能するのに十分に狭い幅を有する。
【0016】
個々のローラアセンブリ20は、どちらのモードにおいても、どちらの状況においても、細幅ベルトの明確な通過を可能にするように配置される。ローラプレート10は、異なるローラアセンブリ間にベルト50を収容するためのトラックを含み得る。トラックは、ベルトを運動に対して直線的な向きに保ち、ベルトおよび搬送される物品の重量を支持する。一実施形態では、アクチュエータは、搬送される物品をローラアセンブリ20に曝すためにトラックを選択的に上下に移動させる。別の実施形態では、コンベヤベルト50は、ローラアセンブリ20が2つのモード間を行き来するために上下に移動する間、垂直に静止したままであることができる。
【0017】
一実施形態では、アクチュエータは、上昇位置と下降位置との間でベルト50の上側(運搬経路)部分のみを移動させる。別の実施形態では、アクチュエータは、ベルト50全体または一連のベルト50を移動させるか、またはローラプレート10をベルト50の上側部分に対して移動させることができる。トラックまたはベルト50またはローラアセンブリ20またはローラプレート10は、カム、モータ、エアシリンダ、油圧シリンダ、磁石、ばね、または任意の適切なアクチュエータの組み合わせを使用して、実際のローラアセンブリから独立して昇降させることができる。
【0018】
図2は、図1の搬送システムの概略側面図である。細幅ベルト50は物品60を仕分けプレート10に向けて搬送する。上昇モードでは、細幅ベルト50は、仕分けプレート10の上でベルト速度で物品を搬送する。下降モードでは、細幅ベルト50は、物品を仕分けプレート10の仕分け表面に搬送し、そこでローラアセンブリが包装品に作用する。細幅ベルト50は、仕分けプレート10の下に戻る。細幅ベルトは、ローラアセンブリ20を駆動するために仕分けプレート10の下の第2のベルト70と係合してもよい。あるいは、モータまたは他の適切な駆動装置を使用してローラアセンブリ20を駆動してもよい。
【0019】
図3Aは、仕分けプレート10の側面図であり、細幅ベルト50はローラプレート10の上面に対して上昇されている。上昇モードにおいて、細幅ベルト50の上面は、搬送される物品のための搬送表面のままである。搬送される物品は、仕分けプレート10の上を通過するのでローラアセンブリと接触しない。
【0020】
図3Bは、仕分けプレート10の側面図であり、細幅ベルト50は仕分けプレート10の上面に対して下降されている。下降モードでは、ベルト50の上面は、ローラアセンブリの上面と同じ高さであるかそれよりも低く、その結果、ローラアセンブリ20は、搬送される物品と接触する。各ローラアセンブリ20は、搬送される物品の軌道を操作するように選択的に方向付けられ、作動される。
【0021】
ベルト50を昇降させるための任意の適切な手段を使用することができる。一実施形態では、ローラプレート10上のベルト50の垂直運動を、プレート内のローラアセンブリ20の向きに接続することができる。
【0022】
例えば、図4および4Bは、ローラプレート10を横切ってベルト50の高さを案内しかつ変化させるための回転傾斜部材90を示す。回転傾斜部材90は、細幅コンベヤベルトをローラプレートの上またはローラプレートを通して案内するための壁92を有するトラック91を形成する。回転傾斜部材90は、ローラアセンブリが通過位置にあるときにトラック91が高い位置(図4A)にあり、ローラアセンブリが搬送される物品と接触しないように設計されている。ローラアセンブリが仕分け方向に向けられているとき、トラック91はトラック91を通過するコンベヤベルト50を下降させるために下降位置にあり(図4B)、コンベヤベルト50によって搬送される物品がローラアセンブリと接触することを可能にする。回転傾斜部材は、細幅ベルトトラックに固定された上部95と、ローラアセンブリまたは連結された歯車装置と共に回転する下部96とを含む。下部および上部は支持面を含み、その結果、上部95に対する下部96の回転が上部95を押し上げてトラック91を上昇させる。
【0023】
図5は、本発明の別の実施形態による一対のローラアセンブリ20を通過するベルト50の概略的な俯瞰図である。図5の実施形態において、各ローラアセンブリ20は、ラックギヤ24または他のアクチュエータと係合してローラアセンブリ20を選択的に方向付ける周辺歯22を含む。ラック24は、ローラアセンブリの向きに依存してローラアセンブリ20に対してベルト50を選択的に上昇および下降させる傾斜部材26を含む。ローラアセンブリが通過方向に向けられるとき、傾斜部材26が内側に移動してベルト50を押し上げることによりローラアセンブリが搬送物品と接触しないようにする。ローラアセンブリ20が仕分け方向に向けられるとき、傾斜部材26はベルトから引き離されてベルト50を下降させる。
【0024】
図4Aおよび図4Bに示す回転傾斜部材90および線形ランプ26の両機構は、ベルト50またはベルトを含むトラックを昇降させながら、1つのローラアセンブリ20から別のローラアセンブリ20に運動を伝達するという二重の目的を果たすことができる。
【0025】
細幅コンベヤベルト50は、連続的な搬送面を維持することを可能にする。ベルト50ははるかにより直線的な経路に従うので、ベルトの張力、ベルトの摩耗および消費される電力が低減される。
【0026】
これらのいくつかの例が示唆するように、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定されることを意図されており、記載されたバージョンの詳細に限定されない。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
【国際調査報告】