特表2017-536417(P2017-536417A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-536417バニロイド受容体リガンドIIとしての置換されたオキサゾール系およびチアゾール系カルボキサミドおよび尿素誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-536417(P2017-536417A)
(43)【公表日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】バニロイド受容体リガンドIIとしての置換されたオキサゾール系およびチアゾール系カルボキサミドおよび尿素誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 263/32 20060101AFI20171110BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20171110BHJP
   A61P 29/02 20060101ALI20171110BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20171110BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/426 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/421 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20171110BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20171110BHJP
   C07D 277/28 20060101ALI20171110BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20171110BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20171110BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20171110BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20171110BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20171110BHJP
【FI】
   C07D263/32
   A61P25/04
   A61P29/02
   A61P19/02
   A61P25/00
   A61K31/426
   A61K31/421
   A61K31/422
   A61K31/427
   A61K31/4439
   A61K31/506
   A61K31/4725
   A61K31/4709
   C07D277/28CSP
   C07D413/12
   C07D417/12
   C07D413/14
   C07D417/14
   A61P43/00 111
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】91
(21)【出願番号】特願2017-546008(P2017-546008)
(86)(22)【出願日】2015年11月24日
(85)【翻訳文提出日】2017年7月11日
(86)【国際出願番号】EP2015002362
(87)【国際公開番号】WO2016082930
(87)【国際公開日】20160602
(31)【優先権主張番号】14003949.6
(32)【優先日】2014年11月24日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517178760
【氏名又は名称】メディフロン・ディービーティー・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】フランク−フォルティン、ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】ハーベルマン、クリストフェル
(72)【発明者】
【氏名】バーレンベルク、グレゴール
(72)【発明者】
【氏名】レシュ、ベルンハルト
(72)【発明者】
【氏名】ダーマン、ニルス
(72)【発明者】
【氏名】シーネ、クラオス
(72)【発明者】
【氏名】ストックハオゼン、ハンネローレ
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ、トーマス
(72)【発明者】
【氏名】フロールマン、スヴェン
(72)【発明者】
【氏名】ザオンデルス、デレク
(72)【発明者】
【氏名】リー、イェウォ
【テーマコード(参考)】
4C033
4C056
4C063
4C086
【Fターム(参考)】
4C033AD06
4C033AD09
4C033AD16
4C033AD17
4C033AD20
4C056AA01
4C056AB01
4C056AC02
4C056AD01
4C056AE03
4C056AF06
4C056BA11
4C056BB01
4C056BC01
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB09
4C063CC52
4C063CC62
4C063CC72
4C063CC81
4C063CC82
4C063DD12
4C063DD14
4C063DD15
4C063DD29
4C063DD52
4C063DD62
4C063EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC69
4C086BC82
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA01
4C086ZA08
4C086ZA96
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、バニロイド受容体リガンドとしてのオキサゾール系およびチアゾール系カルボキサミドおよび尿素誘導体、これらの化合物を含有する薬学的組成物、および痛症およびそれによる疾病および/または障害の治療および/または予防のための前記化合物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式(I)の置換された化合物、その単一立体異性体または立体異性体の混合物、その遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物:
【化1】
(前記化学式(I)において、
Xは、OまたはSであり;
Yは、O、SまたはN−CNであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されていないかまたは、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ; C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)Nからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立的に多重に置換され、
は、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキルまたは(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキルで;
3aおよびR3bは、各々独立してH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、Cl、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、または C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;または
4aおよびR4bは、これらを連結する炭素原子とともにC3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルを形成し;および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールおよび前記融合芳香族または脂肪族環は、各々独立して置換されないか、または F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないかまたはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【請求項2】
Yが、Oであることを特徴とする請求項1に記載の置換された化合物。
【請求項3】
3aが、Hであることを特徴とする請求項1または2に記載の置換された化合物。
【請求項4】
Zは、N(R3b)で、R3bはHであり;または
Zは、C(R4a4b)であり、
ここで、R4aはCHであり、R4bはHであるか、または
ここで、R4aおよびR4bはそれぞれHであり;
好ましくは、Zは、N(R3b)であり、R3bはHであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項5】
が、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHであり、
好ましくは、Rは、CFまたはC(CHであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項6】
が、
【化2】
であり、
ここで、nは、0、1、2、または3であり;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシであり、および
は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、または、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項7】
化学式(I)で表わされる化合物が、下記化学式(Ia)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の置換された化合物、その単一立体異性体または立体異性体の混合物、その遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物:
【化3】
(前記化学式(Ia)において、
Xは、OまたはSであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
nは、0、1または2であり;
は、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHで、
3bは、H、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、ClまたはC1−4−アルキルで;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、または C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシで;
は、各々独立してF、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、CF、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)および(C1−4−アルキル)NC(=O)からなる群から選ばれ;
および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して、二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリール、及び融合芳香族または脂肪族環は、それぞれ独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【請求項8】
Nが、0であることを特徴とする置換された化合物。
【請求項9】
が、F、Cl、CN、CH、CHF、CF、CHCH、OCH、OCF、OCHFまたはCHOCHであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項10】
Arが、フェニルまたはピリジニルから選ばれ、
ここで、前記フェニルまたはピリジニルは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicycle)を形成し、
ここで、それぞれの前記フェニルまたはピリジニルおよび、前記融合した芳香族または脂肪族環は、独立して置換されるか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)およびC3−6シクロアルキルからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立して多重置換されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項11】
Arが、
【化4】
から選ばれ、
それぞれは、置換されないか、1つまたはそれ以上の置換体で独立して多重置換され、
ここで、前記置換体は、
F、Cl、Br、CN、=O、OH、CH、CHF、CF、CHCH、(CHCH、CH(CH、(CHCH、CHCH(CH、CH(CH)CHCH、C(CH、OCH、OCF、OCHF、CHOCH、CHOCF、CHOH、CHCHOH、OCHCHOH、N(H)CHCHOH、N(CH)CHCHOH、CHOCHCHOH、CHN(H)CHCHOH、CHN(CH)CHCHOH、CHCHS(O)CH、CHCHS(O)N(H)CH、CHN(H)S(O)NH、CHN(H)S(O)CH
【化5】
からなる群から選ばれることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項12】
Arが、
【化6】
から選ばれ、
ここで、Gは、CHまたはCFであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項13】
少なくとも一つの請求項1〜12のいずれか一項の規定による置換された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項14】
痛症、好ましく急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症、内臓の痛症や関節の痛症からなる群から選ばれる1つまたはそれ以上の疾患および/または障害の予防および/または治療のための請求項1〜12のいずれか一項の規定による置換された化合物。
【請求項15】
有効量の少なくとも一つの請求項1〜12のいずれか一項に係る化合物を哺乳動物に投与する工程を含む、痛症、好ましく急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症、内臓の痛症や関節の痛症からなる群から選ばれる1つまたはそれ以上の疾患および/または障害の予防および/または治療方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バニロイド受容体リガンドとしての置換されたオキサゾールおよびチアゾール系カルボキサミドおよび尿素誘導体、これらの化合物を含有する薬学的組成物および痛症およびそれによる疾病および/または障害の治療および/または予防に用いるためのこれらの化合物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
痛症、特に神経病性痛症の治療は、医学において非常に重要です。そのため効果的な痛症の治療に対して世界的な要求があります。それは、患者の痛症に対して成功的に、満足のいく治療することを意味するものと理解され、慢性および非慢性痛症状態の患者および標的指向的治療のための処置に対する緊急の必要性は、最近適用されている鎮痛剤または痛覚に対する基礎研究分野で示された多数の科学的研究が示している。
【0003】
カプサイシン受容体と呼ばれるサブタイプ1バニロイド受容体(VR1/TRPV1)は、痛症、特に急性の痛症、慢性の痛症、神経病性痛症および内臓の痛症からなる群から選ばれる痛症の治療のための適切な出発点です。この受容体は、カプサイシン(CAPSAICIN)、熱、および陽子などのバニロイド(VANILLOIDS)によって刺激され、痛症の形成に中心的な役割をします。また、これは多数の追加生理学的および病態生理学的過程に重要であり、例えば、片頭痛、うつ病、神経変性疾患、認知障害、不安状態、てんかん、咳、下痢、かゆみ、炎症、心血管系障害、摂食障害、薬物依存、薬物乱用および尿失禁などの多数の疾患の治療に適した標的である。
【0004】
バニロイド受容体1(VR1/TRPV1受容体)に対する親和性のみならず、類似またはより優れた特性自体(効能、効果)を有するさらなる化合物が求められています。
【0005】
したがって、代謝安定性、水性媒質での溶解度または化合物の透過性を改善させることが好ましい場合があります。これらの尿素は、経口生体利用率に有益な影響を与えることができるか、PK/PD(薬物動態/薬力学)プロファイルを変更させることができます。例えば、これは、より優れた有効期間を惹起させることができます。薬学的組成物の摂取および排泄に関与する運搬体分子との弱い相互作用または相互作用ガないことはまた、改善された生体利用率と相互作用が最も低い医薬組成物を示すものとみなされる。さらに、薬学的組成物の排出及び分解に関連した酵素との相互作用はまた、可能な限り低くなければならず、このような試験結果は、薬学的組成物の相互作用がほとんど、あるいは全くないことが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、先行技術の化合物に比べて優れた利点を有する、新規な化合物を提供することである。前記化合物は、特にバニロイド受容体1(VR1/TRPV1受容体)によって少なくとも部分的に媒介される障害または疾患の治療および/または予防のための薬学的組成物、好ましくは薬学的組成物での薬理学的有効成分として適していなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的は、本明細書に記述された内容によって達成される。
【0008】
驚くべきことに、下記化学式(I)の置換された化合物は、サブタイプ1バニロイド受容体(VR1/TRPV1受容体)に優れた親和性(affinity)を示すので、バニロイド受容体1(VR1/TRPV1)によって少なくとも部分的に媒介される疾患または障害の予防および/または治療に特に適していることが解明された。
【0009】
VR1−受容体に対する本発明の化合物の活性以外に、例えば、適切な薬効、適切な効能、体温および/または熱痛症閾値の非増加;例えば、水性媒質のような生物学的に適切な媒質は、特に生理学的に許容されるpH値の水性媒質、例えば緩衝システム、例えばリン酸緩衝液システムでの適切な溶解度;適切な代謝安定性および多様性(例えば、シトクロムP450(CYP)酵素のような肝酵素の酸化能力に対する十分な安定性および、これらの酵素を通じた代謝除去に関する十分な多様性);などの一つまたはそれ以上の有益な特性を示す。
【0010】
本発明の第1態様では、本発明は、下記化学式(I)の置換された化合物、その単一立体異性体または立体異性体の混合物、その遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物に関するものである:
【0011】
【化1】
【0012】
(前記化学式(I)において、
Xは、OまたはSであり;
Yは、O、SまたはN−CNであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されていないかまたは、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)Nからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立的に多重に置換され、
は、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキルまたは(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキルで;
3aおよびR3bは、各々独立してH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、Cl、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;または
4aおよびR4bは、これらを連結する炭素原子とともにC3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルを形成し;および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールおよび前記融合芳香族または脂肪族環は、各々独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないかまたはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【発明の効果】
【0013】
本発明の化学式(I)の置換された化合物は、サブタイプ1バニロイド受容体(VR1/TRPV1受容体)に優れた親和性(affinity)を示すので、バニロイド受容体1(VR1/TRPV1)によって少なくとも部分的に媒介される疾患または障害の予防および/または治療に特に適していることが解明されたので、これを有効成分とする薬学的組成物として有用な効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明において用語「単一立体異性体」は、好ましくは個々の鏡像異性体またはジアステレオマーを意味する。「立体異性体の混合物」という用語は、本発明では、任意の混合比のラセミ体および鏡像異性体および/またはジアステレオマーの混合物を意味する。
【0015】
本発明において用語「生理学的に許容可能な塩」は、好ましくは本発明に係る一つ以上の化合物および1つ以上の生理学的に許容される酸または塩基の塩を含む。本発明に係るひとつ以上の化合物の生理学的に許容可能な塩基、本発明では、少なくとも一つの生理学的に許容される酸、好ましくは、本発明の観点で、特に人間および/または他の哺乳類で用いる時、本発明による一つ以上の化合物と生理学的に許容される1つ以上の無機酸または有機酸の塩を意味し、本発明に係る一つ以上の化合物および1つ以上の生理学的に許容可能な塩基の生理学的に許容可能な塩は、好ましくは、本発明の観点で、特に人間および/または他の哺乳類に用いる時、生理学的に許容可能な一つ以上の、好ましくは無機陽イオンと陰イオンとして、本発明に係る一つ以上の化合物の塩を指す。
【0016】
本発明において用語「生理学的に許容される溶媒化物」は、好ましくは本発明に係る一つの化合物および/または一つ以上の溶媒の明確な分子当量を有する本発明に係る複数の化合物の生理学的に許容可能な塩の付加物を含む。
【0017】
特に断りのない限り、用語「C−C−アルキル」(「(C−C)−アルキル」)は、選択的に一置換(単一置換)または多置換(多重置換)された1〜4個の炭素原子からなる分枝形と非分枝形アルキル基を意味するものと理解される。C−C−アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(2−プロピル;イソプロピル)、n−ブチル、1−メチルプロピル(2−ブチル)、2−メチルプロピル、1、1−ジメチルエチル(2−(2−メチル)プロピル;tert−ブチル)がある。C−C−アルキルが特に好ましく、特にメチル、エチルn−プロピルまたはイソプロピルが好ましい。特に断りのない限り、プロピル、およびブチルの定義は、それぞれラジカルのすべての可能な異性体の形態を含む。
【0018】
特に断りのない限り、用語「C−C−アルコキシ」は、酸素原子を介して従属構造残基に連結され、選択的に一置換または多置換された1〜4個の炭素原子からなる分枝と非分枝形アルキル基を意味するものと理解される。C−C−アルコキシの例としては、OCH、OCHCH、O(CHCH、O(CHCH、OCH(CH、OCHCH(CH、OCH(CH)(CHCH)、OC(CHがある。C−C−アルコキシが特に好ましく、特にOCH、OCHCHまたはOCH(CHが好ましい。
【0019】
特に断りのない限り、「ハロ−C1−4−アルキル」は、複数の水素がハロゲン原子、好ましくはF、ClまたはBrであり、特に好ましくはFで置換されたC1−4−アルキルであると理解される。ハロ−C1−4−アルキルは分枝したり、非分枝することができ、任意で一置換または多置換され得る。ハロ−C1−4−アルキルは、CHF、CHF、CF、CHCHF、CHCHF、およびCHCFが好ましい。ハロ−C−C−アルキルがより好ましく、特にCHF、CHF、CF、CHCHF、CHCHFおよびCHCFがより好ましい。特に断りのない限り、「ハロ−C1−4アルコキシ」は、一つ以上の水素がハロゲン原子、好ましくはF、ClまたはBr、特に好ましくはFで置換されたC1−4−アルコキシである。ハロ−C1−4−アルコキシは、分枝または非分枝形であり得、任意に一置換または多置換され得る。好ましいハロ−C1−4−アルコキシには、OCHF、OCHF、OCF、OCHCFH、OCHCFH、OCHCFがある。ハロ−C1−3−アルコキシが好ましく、特にOCHF、OCHF、OCF、OCHCFH、OCHCFH、OCHCFが好ましい。
【0020】
特に断りのない限り、「ヒドロキシ−C1−4−アルキル」ラジカルは、少なくとも一つの水素がヒドロキシ基で置換されたC1−4−アルキルである。ヒドロキシ−C1−4−アルキルは、分枝したり、非分枝することができ、任意で一置換または多置換され得る。ヒドロキシ−C1−3−アルキルが好ましく、特にCHOH、CHCHOHおよびCHCHCHOHが好ましい。特に断りのない限り、「シアノ−C1−4−アルキル」は、複数の水素がシアノ基で置換されたC1−4−アルキルであると理解される。シアノ−C1−4−アルキルは分枝したり、非分枝することができ、任意で一置換または多置換され得る。シアノ−C1−3−アルキルが好ましく、特にCHCN、CHCHCNおよびCHCHCHCNが好ましい。特に断りのない限り、「C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル」は、C1−4−アルコキシ、1つ以上の水素が置換されたC1−4−アルキルであると理解される。C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルは分枝したり、非分枝することができ、任意で一置換または多置換され得る。C1−4−アルコキシ−C1−3−アルキルが好ましく、特にCHOCH、CHCHOCH、CHCHCHOCH、CHOCHCHおよびCHOCH(CHが好ましい。
【0021】
特に断りのない限り、「ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ」、「シアノ−C1−4−アルコキシ」および「C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ」は、それぞれC1−4−アルコキシは、1つ以上の水素がヒドロキシ、シアノまたはC1−4−アルコキシで置換されたアルコキシである。ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシは、分枝または非分枝形であり得、任意に一置換または多置換され得る。好ましいヒドロキシ−C1−4−アルコキシはOCHCHOHおよびOCHCHCHOHである。好ましいシアノ−C1−4−アルコキシは、OCHCN、OCHCHCNおよびOCHCHCHCNである。好ましいC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシは、OCHCHOCH、OCHCHCHOCH、OCH(CH)OCH、OCHCHOCHCHおよびOCHCHOCH(CHである。
【0022】
本発明において用語「C3−6−シクロアルキル」は、本発明の目的のために、3、4、5または6個の炭素原子を含有する環状脂肪族炭化水素を意味し、炭化水素は、それぞれ置換されていないか、または一置換または多置換され得る。C3−6−シクロアルキルは、C3−6−シクロアルキルの任意の好ましい環原子を介して各々上位化学式構造に結合することができる。C3−6−シクロアルキルは、追加の飽和、(部分的)不飽和、(ヘテロ)環、芳香族またはヘテロ芳香族環システム、すなわちシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール残基と縮合し(融合)することができる。好ましいC3−6−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキサンからなる群から選ばれ、特にシクロプロピルが好ましい。
【0023】
本発明において用語「C3−7−ヘテロシクロアルキル」は、本発明の目的のために3〜7個、すなわち3、4、5、6、または7つの環構成原子を有するヘテロサイクリック脂肪族飽和または不飽和(しかし芳香族ではない)残基を意味し、場合によっては2つ、3つまたは4つの炭素原子は、それぞれO、S、S(=O)、S(=O)、N、NHおよびN(CH)のようなN(C1−6−アルキル)からなる群から互いに独立して選ばれたヘテロ原子またはヘテロ原子のグループ(群)に置き換えられ、ここで前記環原子は、置換されないか、または一置換または多置換され得る。C3−7−ヘテロシクロアルキルは、また、追加の飽和、(部分的)不飽和、(ヘテロ)環、芳香族またはヘテロ芳香族環システム、すなわちシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール残基と縮合(融合)され得る。前記C3−7−ヘテロシクロアルキルは、特に断りのない限り、ヘテロシクロアルキルの任意の可能な環構成原子を通じて上位一般構造(前記化学式で示された構造)に結合することができる。
【0024】
本発明の目的において、用語「アリール」は、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルを表し、ここでアリールは、置換されないか、一置換または多置換され得る。
【0025】
本発明の目的において、用語「ヘテロアリール」は、1個以上、適切には2つ、3つ、4つまたは5つのヘテロ原子を含有する環芳香族残基を表し、ここで前記ヘテロ原子は、それぞれ独立してS、N、およびOからなる群から選ばれ、前記ヘテロアリール残基は、置換されないか、または一置換または多置換され得;ヘテロアリール上の置換の場合には、置換体は、同一または異なり、任意の所望の可能な位置にあることができる。上位一般構造(前記化学式で示されている構造)への結合は、特に断りのない限り、ヘテロアリール残基の任意の所望の可能な環原子を介して行うことができる。ヘテロアリール残基は、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾ−ル、ベンゾオキサジアゾール、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、キノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチアニル、フリル(フラニル)、イミダゾリル、イミダゾチアゾリル、インダゾリル、インドリジニル、インドリル、イソキノリニル、イソクサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、ナプチリジニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フタラジニル、ピラゾリル、ピリジル(2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、プリニル、フェナジニル、チアニル(チオフェニル)、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアジニルからなる群から選ばれることが好ましい。
【0026】
本発明の目的のために、「前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と縮合し(融合)されて、二重環(bicyclic ring)を形成することができる」という用語は、二重環システムを意味し、ここで少なくとも1つの環は芳香族であり、ここで前記一般式(前記化学式)に結合は、アリールまたはヘテロアリールの原子を通じる。前記の二重環システムは、完全に芳香族(アリールまたはヘテロアリールと芳香族環の縮合(融合)、結果としてアリールまたはヘテロアリール残基)または部分的に芳香族(アリールまたはヘテロアリールと非芳香族環の縮合(融合)、結果的にシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル残基)であり得る。
【0027】
「アルキル」、「アルコキシ」、「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」のような非芳香族残基に関連して、本発明の「置換された」という用語は、水素ラジカルを=O、OH、CN、F、Cl、Br、I、SH、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C)−シアノアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−チオアルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−チオハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキル−S−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−ヘテロシクロアルキル、NH、NH(C−C)−アルキル、N((C−C)−アルキル)、NHCO(C−C)−アルキル、NHCOO(C−C)−アルキル、NH−C(O)NH、NHCONH(C−C)−アルキル、NHCON((C−C)−アルキル)、NH((C−C)−アルキル)COO(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)−CONH、NH((C−C)−アルキル)CONH(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)CON((C−C)−アルキル)、NHS(O)OH、NHS(O)(C−C)−アルキル、NHS(O)O(C−C)−アルキル、NHS(O)NH、NHS(O)NH(C−C)−アルキル、NHS(O)N((C−C)−アルキル)、NH((C−C)−アルキル)−S(O)OH、NH((C−C)−アルキル)S(O)(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)S(O)O(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)S(O)NH、NH((C−C)−アルキル)S(O)NH(C−C)−アルキル、COH、CO(C−C)−アルキル、COO(C−C)−アルキル、OCO(C−C)−アルキル、OCOO(C−C)−アルキル、CONH、CONH(C−C)−アルキル、CON((C−C)−アルキル)、OCONH(C−C)−アルキル、OCON((C−C)−アルキル)、OS(O)(C−C)−アルキル、OS(O)OH、OS(O)(C−C)−アルキル、OS(O)NH、OS(O)NH(C−C)−アルキル、OS(O)N((C−C)−アルキル)、S(O)(C−C)−アルキル、S(O)(C−C)−アルキル、S(O)OH、S(O)O(C−C)−アルキル、S(O)NH、S(O)NH(C−C)−アルキル,およびS(O)N((C−C)−アルキル)からなる群から選ばれる置換体で置換することを意味するものと理解される。残基が1個を超える置換体で置換される場合には、2、3、4または5つの置換体により、これらの置換体は、CFまたはCHCFの場合のように、同じ原子上に、またはCH(Cl)CHClの場合のように異なる位置に存在することができる。1つを超える置換体の置換は、例えばCH(OH)CHClの場合と同様に、同一または異なる置換体を含むことができる。好ましくは、置換体は、F、Cl、Br、CF、CHF、CHF、OCF、OH、CN、(C−C)−アルキル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、NH、NH(C−C)−アルキル、N((C−C)−アルキル)、NHCO(C−C)−アルキル、NHCONH(C−C)−アルキル、NHCON((C−C)−アルキル)、NHS(O)(C−C)−アルキル、CONH、CONH(C−C)−アルキル、CON((C−C)−アルキル)、S(O)(C−C)−アルキルおよびS(O)(C−C)−アルキルからなる群から選ばれ得る。
【0028】
「アリル」および「ヘテロアリール」のような芳香族残基に関連して、本発明の「置換された」という用語は、水素ラジカルをOH、ハロゲン、CN、SH、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C)−シアノアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−チオアルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−チオハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキル−S−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−ヘテロシクロアルキル、NH、NH(C−C)−アルキル、N((C−C)−アルキル)、NHCO(C−C)−アルキル、NHCOO(C−C)−アルキル、NHC(O)NH、NHCONH(C−C)−アルキル、NHCON((C−C)−アルキル)、NH((C−C)−アルキル)−COO(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)CONH、NH((C−C)−アルキル)CONH(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)−CON((C−C)−アルキル)、NHS(O)OH、NHS(O)(C−C)−アルキル、NHS(O)O(C−C)−アルキル、NH−S(O)NH、NHS(O)NH(C−C)−アルキル、NH−S(O)N((C−C)−アルキル)、NH((C−C)−アルキル)−S(O)OH、NH((C−C)−アルキル)−S(O)(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)−S(O)O(C−C)−アルキル、NH((C−C)−アルキル)S(O)NH、NH((C−C)−アルキル)−S(O)NH(C−C)−アルキル、COH、CO(C−C)−アルキル、COO(C−C)−アルキル、OCO(C−C)−アルキル、OCOO(C−C)−アルキル、CONH、CONH(C−C)−アルキル、CON((C−C)−アルキル)、OCONH(C−C)−アルキル、OCON((C−C)−アルキル)、OS(O)(C−C)−アルキル、OS(O)OH、OS(O)(C−C)−アルコキシ、OS(O)NH、OS(O)NH(C−C)−アルキル、OS(O)−N((C−C)−アルキル)、S(O)(C−C)−アルキル、S(O)(C−C)−アルキル、S(O)OH、S(O)O(C−C)−アルキル、S(O)NH、S(O)NH(C−C)−アルキル、およびS(O)N((C−C)−アルキル)からなる群から選ばれる置換体の置換を意味する。残基が1個を超える置換体で、例えば、2つ、3つ、4つまたは5つの置換体によって置換される場合には、これらの置換体は、同一または異なることができる。好ましくは、置換体は、F、Cl、Br、CF、CHF、CHF、OCF、OH、CN、(C−C)−アルキル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、NH、NH(C−C)−アルキル、N((C−C)−アルキル)、NHCO(C−C)−アルキル、NHCONH(C−C)−アルキル、NHCON((C−C)−アルキル)、NHS(O)(C−C)−アルキル、CONH、CONH(C−C)−アルキル、CON((C−C)−アルキル)、S(O)(C−C)−アルキルおよびS(O)(C−C)−アルキルからなる群から選択することができる。
【0029】
本発明の範囲内で、前記化学式で使用される記号
【0030】
【化2】
【0031】
は、それぞれの上位化学式の構造に対応する残基のリンクを示す。
【0032】
本発明の第1態様の一実施態様では、化学式(I)による化合物は、YがOを表すことを特徴とする。
【0033】
本発明の第1態様の別の実施態様では、化学式(I)による化合物は、R3aがHを表すことを特徴とする。
【0034】
本発明の第1態様の別の実施態様では、化学式(I)による化合物は、
ZはN(R3b)を示し、R3bはHを表し;または
ZはC(R4a4b)を示し、R4aはCHを表し、R4bはHを表したり、またはR4aおよびR4bはそれぞれHを表す。
【0035】
本発明の好ましい実施態様では、ZはC(R4a4b)を示し、R4aはCHを表し、R4bはHを表すので、一つの鏡像異性体形態である。
【0036】
好ましくは、ZはC(R4a4b)を示し、R4aはCHを表し、R4bはHを表し、R4aとR4b残基を有する炭素原子は、(R)−配置を有するか(S)−配置を有する:
【0037】
【化3】
【0038】
または
【0039】
【化4】
【0040】
さらに好ましくは、化学式(I)による化合物は、ZがN(R3b)を示し、R3bはHを表すことを特徴とする。
【0041】
本発明の第1態様の別の実施態様では、化学式(I)の化合物は、RがCH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHであることを特徴とする。
【0042】
本発明の好ましい実施態様では、化学式(I)による化合物は、RがCFまたはC(CHを表すことを特徴とする。
【0043】
本発明の第1態様の別の好ましい実施態様では、化学式(I)による化合物は、R
【0044】
【化5】
【0045】
を示すことを特徴とする。
【0046】
ここで、nは、0、1、2、または3であり;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシであり、および
は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、または、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる。
【0047】
好ましくは、
は、下記からなる群から選ばれる:
【0048】
【化6】
【0049】
より好ましくは、Rは、
【0050】
【化7】
【0051】
または
【0052】
【化8】
【0053】
または
【0054】
【化9】
【0055】
である。
【0056】
さらに好ましくは、R
【0057】
【化10】
【0058】
である。
【0059】
本発明の第1態様の別の好ましい実施態様では、化学式(I)による化合物は、下記化学式(Ia)を有することを特徴とする化合物、任意には、遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物形態、その単一立体異性体または立体異性体の混合物である:
【0060】
【化11】
【0061】
(前記化学式(Ia)において、
Xは、OまたはSであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
nは、0、1または2であり;
は、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHで、
3bは、H、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、ClまたはC1−4−アルキルで;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシで;
は、各々独立してF、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、CF、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)および(C1−4−アルキル)NC(=O)からなる群から選ばれ;
および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して、二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリール、及び融合芳香族または脂肪族環は、それぞれ独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【0062】
本発明の第1態様の一つの好ましい実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、XがOであることを特徴とする。
【0063】
本発明の第1態様の別の好ましい実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、XがSであることを特徴とする。
【0064】
本発明の第1態様の別の好ましい実施態様では、化学式(I)による化合物は、前記化合物が式(Ia)を有し、ここで、nは0であることを特徴とする
【0065】
本発明の第1態様の別の好ましい実施態様では、化学式(I)による化合物は、前記化合物が式(Ia)を有し、ここでRは、F、Cl、CN、CH、CHF、CF、CHCH、OCH、OCF、OCHFまたはCHOCHであることを特徴とする。
【0066】
好ましくは、化学式(I)による化合物は、前記化合物が式(Ia)を有し、ここでRはF、Cl、CN、CH、CHF、CF、CHCH、OCH、OCF、OCHFまたはCHOCHであり、nは0であることを特徴とする。
【0067】
本発明の第1態様の別の実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、
Arはフェニルまたはピリジニルから選ばれ、
前記フェニルまたはピリジニルは、芳香族または脂肪族環と縮合(融合)して、二重環(bicyclic ring)を形成することができ、
ここで、それぞれの前記フェニルまたはピリジニルおよび、前記融合した芳香族または脂肪族環は、独立して置換されるか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)およびC3−6シクロアルキルからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立して、多重置換されることを特徴とする。
【0068】
本発明の第一態様の好ましい実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、Arがフェニルまたはピリジニルから選ばれ、前記フェニルまたはピリジニルが芳香族または脂肪族環を形成して二重環(bicyclic ring)を形成することができる。
【0069】
好ましくは、化学式(I)または一般式(Ia)による化合物は、Arが下記からなる群から選ばれることを特徴とする:
【0070】
【化12】
【0071】
それぞれは、置換されないか、または単一または独立して一つまたはそれ以上の置換体で、多重置換され、ここで前記置換体は、下記からなる群から選ばれる:
F、Cl、Br、CN、=O、OH、CH、CHF、CF、CHCH、(CHCH、CH(CH、(CHCH、CHCH(CH、CH(CH)CHCH、C(CH、OCH、OCF、OCHF、CHOCH、CHOCF、CHOH、CHCHOH、OCHCHOH、N(H)CHCHOH、N(CH)CHCHOH、CHOCHCHOH、CHN(H)CHCHOH、CHN(CH)CHCHOH、CHCHS(O)CH、CHCHS(O)N(H)CH、CHN(H)S(O)NH、CHN(H)S(O)CH
【0072】
【化13】
【0073】
本発明の第1態様の好ましい実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、Arが、1−ナフチル、2−ナフチル、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニル、8−キノリニル、5−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニル、8−イソキノリニル、5−キノキサリニル、6−キノキサリニル、5−フタラジニル、6−フタラジニル、5−キナゾリニル、6−キナゾリニル、7−キナゾリニル、8−キナゾリニル、5−シンノリニル、6−シンノリニル、7−シンノリニル、8−シンノリニル、5−インダゾリル、5−(1−メチル)−インダゾリル、4−インダゾリル、4−(1−メチル)−インダゾリル、1−(5,6,7,8−テトラヒドロ)−ナフチル、2−(5,6,7,8−テトラヒドロ)−ナフチル、4−(2,3−ジヒドロ)−1H−インデニル、5−(2、3−ジヒドロ)−1H−インデニル、4−ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、5−ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、5−(2,3−ジヒドロ)−ベンゾ[b][1,4]ジオキシニル、6−(2,3−ジヒドロ)−ベンゾ[b][1,4]ジオキシニルから選ばれることを特徴とする。
【0074】
本発明の第1態様の好ましい実施態様では、化学式(I)または式(Ia)による化合物は、Arが下記から選ばれることを特徴とする:
【0075】
【化14】
【0076】
ここで、gはCHまたはCFである。
【0077】
本発明に係る化合物は、下記の化合物群から選ばれることが特に好ましい:
1:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル)プロパンアミド EX−01
2:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル)プロパンアミド EX−02
3:N−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(メチルスルホンアミドメチル)フェニル)プロパンアミド EX−03
4:N−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(メチルスルホンアミドメチル)−フェニル)プロパンアミド EX−04
5:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)プロパンアミド EX−05
6:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)プロパンアミド EX−06
7:N−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパンアミド EX−07
8:N−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパンアミド EX−08
9:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパンアミド EX−09
10:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパンアミド EX−10
11:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−11
12:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−12
13:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−13
14:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−14
15:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体1) EX−15
16:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体2) EX−16
17:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体1) EX−17
18:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体2) EX−18
19:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−19
20:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体1) EX−20
21:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド EX−21
22:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−ピリジン−3−イル)プロパンアミド(鏡像異性体2) EX−22
23:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−((スルファモイル−アミノ)−メチル)フェニル)プロパンアミド EX−23
24:N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−((スルファモイル−アミノ)−メチル)フェニル)プロパンアミド EX−24
25:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−尿素 EX−25
26:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−尿素 EX−26
27:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−27
28:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−尿素 EX−28
29:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メトキシピリミジン−5−イル)尿素 EX−29
30:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−ピリジン−3−イル)尿素 EX−30
31:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−ピリジン−3−イル)尿素 EX−31
32:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−32
33:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−33
34:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−34
35:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−35
36:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−36
37:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素 EX−37
38:N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)メタンスルホンアミド EX−38
39:N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−フルオロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)メタンスルホンアミド EX−39
40:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素 EX−40
41:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素 EX−41
42:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素 EX−42
43:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素 EX−43
44:N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tert−ブチル)オキサゾール−4−)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)尿素 EX−44
45:N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tert−ブチル)チアゾール−5−イル)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)尿素 EX−45
46:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド EX−46
47:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)−メチル)−ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド EX−47
48:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド EX−48
49:1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)−ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド EX−49
50:1−(ベンゾ[d] [1,3]ジオキソール−5−イル)−3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)尿素 EX−50
51:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−)尿素 EX−51
52:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(イソキノリン−6−イル)尿素 EX−52
53:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(キノリン−5−イル)尿素 EX−53
54:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロベンゾ[b] [1,4]ジオーキシン−6−イル)尿素 EX−54
55:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)尿素 EX−55
56:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(イソキノリン−5−イル)尿素 EX−56
57:N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)−2−フルオロベンジル)−メタンスルホンアミド EX−57
58:N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)−2−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド EX−58
59:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−尿素 EX−59
60:1−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)尿素 EX−60
61:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−メトキシピリジン−4−)尿素 EX−61
62:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリミジン−5−イル)尿素 EX−62
63:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(5−メチルピリジン−2−イル)尿素 EX−63
64:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−)尿素 EX−64
65:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)尿素 EX−65
66:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)尿素 EX−66
67:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−メチルピリジン−4−)尿素 EX−67
68:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メチルピリジン−4−)尿素 EX−68
69:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)尿素 EX−69
70:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−メチルピリジン−3−イル)尿素 EX−70
71:1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メチルピリミジン−5−イル)尿素 EX−71
【0078】
前記化合物は、遊離化合物および/またはその生理学的に許容可能な塩の形態で存在することができる。
【0079】
さらに、ヒトVR1で形質感染したCHO K1細胞を用いたFLIPR分析で100nMの濃度で存在するカプサイシンの50%置換を誘発する本発明の第1態様に係る化合物が好ましいことがある。前記化合物は、好ましくは1000nM未満、特に好ましくは300nM未満、最も特に好ましくは100nM未満、はるかに好ましくは75nM未満、さらに好ましくは50nM未満、最も好ましくは50nM未満、10nM未満の濃度である。この過程で、Ca2+の流入は、下記に説明するように、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR,Molecular Devices,米国)でCa2+に敏感染料(Fluo−4,Molecular Probes Europe BV,Leiden,オランダ)を加えることで定量化される。
【0080】
本発明の第1態様による化合物および相応する立体異性体および、それぞれの相応する酸、塩基、塩及び溶媒化物は、毒性学的に安全であり、したがって、薬学的組成物の製薬活性成分として適している。
【0081】
したがって、本発明の第2態様では、本発明は、それぞれの場合、適合した純粋な立体異性体、特に鏡像異性体またはジアステレオマー、そのラセミ体または立体異性体の混合物の形態は、特に鏡像異性体および/またはジアステレオマーの混合物の形態で、任意の好ましい混合比で、またはそれぞれに相当する塩の形態で、または相当する溶媒化物の形態で、本発明による前記第1態様による少なくとも1つの化合物および適切な場合、1つ以上の薬学的に許容可能な補助剤を含有する薬学的組成物に関する。
【0082】
本発明に係るこれらの薬学的組成物は、特にバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)調節、好ましくはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)抑制、および/またはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)刺激に適合する。つまり、これらは作動薬(agonistic)または拮抗薬(antagonistic)効果を発揮する。同様に、本発明に係る薬学的組成物は、好ましくは、バニロイド受容体1によって、少なくとも部分的に媒介される障害または疾患の予防および/または治療に適している。本発明に係る薬学的組成物は、成人、幼児および乳児を含む子供に投与するのに適している。本発明に係る薬学的組成物は、液体、半固体または固体薬学的形態、例えば、注射液、点眼薬、ジュース、シロップ、スプレー、懸濁液、錠剤、パッチ、カプセル、プラスター、坐剤、軟膏、クリーム、ローション、ゲル、エマルジョン、エアロゾル、または多重粒子形態、例えば、ペレットまたは顆粒の形で存在することができ、適切な場合、錠剤に圧着し、カプセルにデカントしたり、液体中に懸濁させて、また、多く投与することができる。
【0083】
本発明の第2態様の好ましい実施態様では、本発明に係る薬学的組成物は、痛症、好ましくは急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症および内臓の痛症からなる群から選ばれた痛症の治療および/または予防に適している。
【0084】
さらに、本発明の第3態様では、本発明は、バニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)調節で、好ましくはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)抑制、および/またはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)刺激で用いるための本発明の第1態様による化合物に関するものである。
【0085】
したがって、本発明は、また、本発明の第1態様に係る化合物と、少なくとも部分的にバニロイド受容体1によって媒介される障害および/または疾患の予防および/または治療のための化合物に関するものである。
【0086】
特に、このように、本発明はまた、痛症、好ましくは、以下のような群から選ばれた痛症からなる群から選ばれた障害および/または疾患の予防および/または治療のための、本発明の第1態様による化合物に関するものである:
急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症、内臓の痛症、および関節の痛症;痛覚過敏;異質痛;複合性局所疼痛症候群;片頭痛;うつ病;神経疾患(nervous affection);軸索損傷;退行性神経疾患;好ましくは下記から選ばれる:多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病;認知機能障害、好ましくは、認知欠乏状態、特に好ましくは記憶障害;てんかん;呼吸器疾患、好ましくは、喘息、気管支炎、および肺の炎症;咳;尿失禁;過活動膀胱(OAB);消化管障害および/または傷害;十二指腸潰瘍;胃潰瘍;過敏性腸症候群;脳卒中;目への刺激;皮膚刺激;神経性皮膚疾患;アレルギー性皮膚疾患;乾癬;白斑症;ヘルペスウイルス感染症(単純ヘルペス);炎症、好ましくは、腸、目、膀胱、皮膚または鼻の粘膜の炎症;下痢;かゆみ;骨粗しょう症;関節炎;骨関節炎;リウマチ性疾患;摂食障害、好ましくは、過食症、悪液質、食欲不振および肥満;薬物依存;薬物乱用;薬物依存の禁断症状;薬物に対する耐性の発達、好ましくは、天然または合成オピオイドに対する耐性の発達;ドラッグ(drug)依存;ドラッグ(drug)の誤用;ドラッグ(drug)依存の禁断症状;アルコール依存;アルコール乱用およびアルコール依存による禁断症状;利尿に対する障害;抗うつ薬に対する障害;心血管系に影響を与える障害;覚醒の増加に対する障害;傷および/または火傷の治療に対する;切断された神経の治療に対する;性欲増加に対する;運動活性の調節に対する、不安緩和薬に対する;局所麻酔および/または望まない副作用の抑制に対する本発明の第1態様による化合物に関するものであり、好ましくバニロイド受容体1(VR1/TRPV1受容体)作動薬の投与によって誘発される高熱、高血圧および気管支収縮から選ばれる疾患および障害の予防および/または治療のための化合物に関するものである。
【0087】
本発明の第3態様の好ましい実施態様は、痛症、好ましくは急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症、内臓性痛症から選ばれる痛症の予防および/または治療のための、本発明の第1態様による化合物に関するものである。
【0088】
本発明の第4態様はまた、障害および/または疾患の予防および/または治療のための薬学的組成物の製造のための本発明の第1態様による複数の化合物の用途に関するものである。前記障害および/または疾患は、少なくとも部分的にバニロイド受容体1によって媒介されることを特徴とする。
【0089】
本発明の第5態様は、バニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)調節、好ましくはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)阻害および/またはバニロイド受容体1−(VR1/TRPV1)刺激のための方法およびさらに、哺乳動物に本発明の第1態様による少なくとも1つの化合物の有効量を与える工程を含んでいる、哺乳動物でバニロイド受容体1によって、少なくとも部分的に媒介される障害および/または疾患の治療および/または予防方法に関するものである。
【0090】
したがって、本発明の第5態様の好ましい実施例は、本発明の第1態様による1種以上の化合物の有効量を哺乳動物に投与する工程を含む、痛症、好ましくは急性の痛症、慢性の痛症、神経症、内臓の痛症や関節の痛症からなる群から選ばれた痛症の治療および/または予防方法である。
【0091】
痛症に対する効果は、例えばBennettまたはChungモデル(Bennett, gJ and Xie, YK, Pain 1988, 33(1), 87 107, Kim, SH, Chung, JM, pain 1992年, 50(3), 355− 363)、テールフリック実験(例:D’Amour und Smith, J. Pharm. Exp. Ther. 1941, 72, 74−79)、またはホルマリン実験(例:D.Dubuisson et al. Pain 1977, 4, 161−174)で確認することができる。
[実施例]
【0092】
記載「当量」(「eq.」または「eq」または「equiv.」または「equiv」)は、モル当量を意味し、「RT」または「rt」は、室温(23±7℃)を意味し、「M」はmol/lの濃度の表示、「aq」は水性を、「sol.」は溶液を意味する。
【0093】
追加の略字:conc.:濃縮;DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン;DCM:ジクロロメタン;DIBAL:ジイソブチルアルミニウムハイドライド;DMAP:4−ジメチルアミノピリジン;DMS:ジメチルスルフィド;DMF:ジメチルホルムアミド;DPPA:ジフェニルホスホリルアジド;EDCl:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩;EtO:ジエチルエーテル;EtOAc:酢酸エチル;EtOH:エタノール;h:時間;HOBt:ヒドロキシベンゾトリアゾール;KOtBu:カリウムtert−ブトシキド;LAH:水素化アルミニウムリチウム;MeOH:メタノール;MCPBA:m−クロロ過安息香酸;min:分;PE:石油エーテル;PPh:トリフェニルホスフィン;RM:反応混合物;sat:飽和;TBDMSCl:tert−ブチルジメチルシリルクロリド;TEA:トリエチルアミン;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;TLC:薄層クロマトグラフィー。
【0094】
製造された化合物の収率は、最適化されなかった。すべての温度は補正されなかった。明示的に記述されていないすべての出発物質は、商業的に利用可能であった(Acros, Avocado, Aldrich, Apollo, Bachem, Fluka, FluorChem, Lancaster, Manchester Organics, MatrixScientific, Maybridge, Merck, Rovathin, Sigma, TCI, Oakwoodなどは米国のSan Ramon MDLのSymyx(登録商標)Available Chemicals Databaseまたは米国ワシントンDCのACSのSciFinder(登録商標)Databaseで見つけることができる)またはその合成法は、既に記述されている正確な専門文献(実験手順は、例えば、ワシントンDC, ACSのElsevier, Amsterdam, NLまたはSciFinder(登録商標)DatabaseのReaxys(登録商標)Databaseで見つけることができます)、または公知の一般的な方法を用いて製造することができ、当業者に提供することができる。
【0095】
カラムクロマトグラフィーに用いられた固定相は、Darmstadt.E.Merckのシリカゲル60(0.04−0.063mm)であった。クロマトグラフィー用溶媒または溶離液の混合比は、v/vで明示する。
【0096】
すべての中間生成物および、例示的な化合物を1H−NMR分光法を用いて分析的に特性分析した。また、すべての例示化合物および選ばれた中間生成物に対して質量分析試験(MS、[M+H]に対するm/z)を行った。
【0097】
実施例化合物の合成
一般的に、5−メチルアミノアゾールINT−10は、下記スキーム1に基づいて合成することができる。要約すると、チアゾールの合成に必要とされるチオイミドINT−2a、bは、相応するアミドINT−1a、bをローソン試薬(Lawesson’s reagent)と反応させることによって製造することができる。
【0098】
フェニルエタノン(INT−3)をジメチルカーボネート(4)と反応させて3−オキソプロパン酸(INT−5)を得た。p−TsOHの存在下でデス・マーチンペルヨージナン(Dess−Martin periodinane)でINT−5を酸化すると、3−オキソ−2−(トシルオキシ)プロパン酸(INT−6)が生成される。INT−6とポリアミドINT−1またはチオアミドINT−2との反応は、それぞれオキサゾールINT−7a、b−iおよびチアゾールINT−7−ab−iiを生成させた。LiAlHを有する各種INT−7の減少は、アルコールINT−8を生成し、これはアジドINT−9に転換することができる。最後に、水性THFでTPPを用いてシュタウディンガー還元すると5−メチルアミノアゾールINT−10が生成され、これは塩酸塩で分離される。
【0099】
【化15】
【0100】
スキーム1:メチルアミノアゾールの合成INT−10。
【0101】
アゾールメチルアミン塩酸塩の合成INT−10
(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩の合成(INT−10a−ii)
2,2−ジメチルプロパンチオアミドの合成(INT−2a)
THF(150mL)中のピバラミド(INT−1a、5.0g、49.43mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ローソン試薬(29.9g、74.1mmol、1.5eq)を添加して、RM(反応混合物)を70℃で4時間撹拌した。RMを濃縮させ、EtO(30mL)で希釈し、NaHCO溶液(30mL)で洗浄し、有機層をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をヘキサン(25mL)で洗浄し、2,2−ジメチルプロパンチオアミド(INT−2a、4.0g、70%)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0102】
TLCシステム:EtOAc/PE(7:3)、Rf:0.6
【0103】
メチル3−(3−クロロフェニル)−3−オキソプロパン酸の合成(INT−5a)
0℃でTHF(30mL)中のNaH(170mg、7.11mmol、1.1eq)の撹拌した懸濁液に1−(3−クロロフェニル)エタノン(INT−3a、1.00g、6.46mmol、1.0eq)を添加し、続いてジメチルカーボネート(4,1.17g、12.9mmol、2.0eq)を添加し、RMを3時間加熱還流した。RMを水(10ml)で反応を終結させEtOAC(20mL)で抽出し、有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過、蒸発させてメチル3−(3−クロロフェニル)−3−オキソプロパン酸(INT−5a、700mg、73%)を得て、これをさらに精製せずに用いた。
【0104】
TLCシステム:EtOAc/PE(3:2)
【0105】
メチル3−(3−クロロフェニル)−3−オキソ−2−(トシルオキシ)プロパン酸の合成(INT−6a)
ACN(20mL)中のDMP(6.2g、14.1mmol、1.5eq)の撹拌した溶液にp−TsOH(3.57g、18.8mmol、2.0eq)を添加した後、メチル3−(3−クロロフェニル)−3−オキソプロパン酸(5、2.0g、9.4mmol、1.0eq)、およびRMを6時間還流下で加熱した。RMを濾過し、ろ液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(70mL)で抽出した。有機層NaHCO溶液(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮し、生成された粗生成物をEtOAc/PE(1:9)溶離液のシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3−(3−クロロフェニル)−3−オキソ−2−(トシルオキシ)プロパン酸(INT−6a、1.0g、28%)を得た。
【0106】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:3)、Rf:0.55
【0107】
メチル2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−カルボキシレートの合成(INT−7a−ii)
MeOH(10mL)中、3−(3−クロロフェニル)−3−オキソ−2−(トシルオキシ)(INT−6、1.0g、2.6mmol、1.0eq)の撹拌された溶液に2,2−ジメチルプロパンチオアミド(INT−2a、0.367g、3.1mmol、1.2eq)を添加し、RMを16時間加熱還流した。RMを減圧下で濃縮し、粗生成物を溶離液EtOAc/PE(1:9)を用いてシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、メチル2−(tert−ブチル)−4−チアゾール−5−カルボキシレート(INT−7a−ii、0.450g、55%)を得た。
【0108】
TLCシステム:PE(2:3)、Rf:0.55
【0109】
(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタノールの合成(INT−8a−ii)
THF(10mL)中のメチル2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−カルボキシレート(INT−7a−ii、450mg、1.4mmol、1.0eq)の撹拌した溶液に、LiAlH(0.055g、1.4mmol、1.0eq)を0℃で添加し、RMを同じ温度で2時間攪拌した。RMをMeOH(2mL)で終了させて、セライトパッドを介して濾過し、減圧下で濃縮させて、(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタノール(INT−8a−ii、400mg、90%)を無色の液体で得て、これを追加の精製なしに用いた。
【0110】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:3)、Rf:0.4
【0111】
5−(アジドメチル)−2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾールの合成(INT−9a−ii)
THF(10mL)中、(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタノール(INT−8a−ii、400mg、1.36mmol、1.0eq)の攪拌溶液に、DBU(620mg、4.08mmol、3.0eq)を添加し、続いてDPPA(748mg、2.72mmol、2.0eq)を添加し、RMを室温で16時間攪拌した。RMを濃縮させ、EtOAc(20mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物を溶離液EtOAc/PE(1:9)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、5−(アジドメチル)−2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール(INT−9a−ii、400mg、90%)を黄色の液体として得た。
【0112】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:8)、Rf:0.6
【0113】
(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩の合成(INT−10a−ii)
THF(10mL)中、5−(アジドメチル)−2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール(INT−9a−ii、400mg、1.3mmol、1.0eq)の攪拌溶液にTPP(685mg、2.6mmol、2.0eq)を添加した後、水(1.0mL)を添加し、RMを室温で16時間攪拌した。RMを濃縮させて、生成された粗生成物をトルエン(10mL)に溶解させ、2N HCl(2×10mL)で抽出した。水性層を2N NaOHで塩基化させてエーテル(3×10mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、エーテル中、HClを添加して、(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10a−ii、300mg、80%)を白色固体として得た。
【0114】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.4
【0115】
下記のアゾール系メチルアミン塩酸塩INT−10を前述の手順に従って製造した。
【0116】
【表1】
【0117】
(表1:INT−10a−iiで説明された手順に従って、用意されたINT−10のリスト)
【0118】
塩酸INT−10は、EDCI・HClの存在下で酸のINT−11とカップリングしてアゾールアミドに転換することができる(スキーム2)。
【0119】
【化16】
【0120】
(スキーム2:アミドの合成)
【0121】
本発明で使用されるINT−10の酸を表2に示した。
【0122】
【表2】
【0123】
(表2:酸のリスト)
【0124】
2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11a)
エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸の合成
DMF(10mL)中、KOtBu(1.5g、7mmol、2eq)の撹拌溶液に1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(1.0g、7.00mmol、1eq)およびエチル2−クロロプロパン酸(0.952g、7.00mmol、1eq)を0℃で滴下した。前記混合物を0℃で30分間攪拌した。1N HClでRMを反応終了させEtOで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。EtOAc/PE(1:19)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で粗生成物を精製して、エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸(800mg、47%)を得た。
【0125】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.25
【0126】
2−(4−アミノ)−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成
MeOH(20mL)中、エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸(0.80g、3.3mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、10%Pd−C(0.2g)を添加し、水素大気下でRTで1時間攪拌した。RMをセライトパッドを介してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させて、2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸エチル(0.62g、88%)を淡褐色の液体として得た。
【0127】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:8)、Rf:0.2
【0128】
2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)プロパン酸の合成
エチル2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸(0.12g、0.56mmol、1.0eq)と濃縮HCl(3mL)の攪拌溶液に、水(5mL)にNaNO(0.078g、1.1mmol、2eq)を溶解させ、−5℃で30分間攪拌した。次いで、水(5mL)中のKI(0.466g、2.80mmol、5eq)、I(0.576g、2.20mmol、4eq)を添加して、同じ温度でさらに30分間攪拌した。RMをEtOAcで希釈し、NaOCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮させてエチル2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)プロパン酸(0.3g、43%)を得た。
【0129】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.5
【0130】
2−(3−フルオロ−4−ビニルフェニル)プロパン酸の合成
LiCl(490mg、11.6mmol、1.5eq)、Pd(PPh(444mg、0.38mmol、0.05eq)をDMF(10mL)に懸濁させ、アルゴンガスを溶液に15分間パージした。トリブチルビニルスズ(3.6g、11.6mmol、および1.5eq)とエチル2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)プロパン酸を添加して16時間55℃に加熱した。RMをセライトパッドを介して濾過し、EtOAcで洗浄した。有機層を水で洗浄し、乾燥して濃縮させた。粗生成物を溶離液PE中の10%EtOAcを用いるカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2−(3−フルオロ−4−ビニルフェニル)プロパン酸(1.1g、64%)を得た。
【0131】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.5
【0132】
エチル2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸の合成
THF(2.5mL)中、エチル2−(3−フルオロ−4−ビニルフェニル)プロパン酸(150mg、0.9mmol、1.0eq)の攪拌溶液にBH・DMS(0.18mL、1.6mmol、1.78eq)を0℃で処理し、室温で1時間攪拌した。RMを0℃に冷却し1N NaOH(3mL)および30%H(2mL)を添加して30分間攪拌し、室温で更に30分間攪拌してEtOAcで抽出し、NaSOで乾燥濃縮して、エチル2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸(240mg、粗質)を得た。この粗生成物を溶離液PEの20%EtOAcを用いるシリカゲル(100〜200)カラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル)プロパン酸(100mg、46%)を無色の液体として得た。
【0133】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:8)、Rf:0.25
【0134】
2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11a)
MeOHとHO(6mL、1:1)中、エチル2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸(0.4g、1.6mmol、1.0eq)の攪拌溶液にLiOH・HO(349mg、8.3mmol、5.0eq)を添加し、室温で2時間攪拌した。RMを濃縮させ、2N HClで酸性化させ、2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸(INT−10a、150mg、42%)を無色の液体として得た。
【0135】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.2
【0136】
2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11d)
(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタノールの合成
−5℃〜0℃でMeOH(100mL)中の4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(15g、79.4mmol)の攪拌溶液にNaBH(6.0g、9mmol)を分けて添加し、TLC分析によって立証されたように、出発物質が完全に消費されるまで1時間攪拌した。続いて、RMを氷水(100mL)で希釈し、減圧下で濃縮させた。濃縮時に得られた残留物をEtOAc(2×200mL)で抽出して分離した。EtOAc層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過濃縮させて、(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタノール(29g、2バッチでそれぞれ15g、4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド、95%)を無色オイルとして得た。
【0137】
TLCシステム:EtOAcPE(3:7)、Rf:0.3
【0138】
((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランの合成
DCM(400mL)中の4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(49g、239mmol、1eq)の攪拌溶液をイミダゾール(32.5g、478mmol、2eq)で処理し、次いでTBDMSクロライド(39.6g、263mmol、1.1eq)を添加した。生成された溶液を室温で1時間攪拌し、水(100mL)で反応を終了させ、層を分離させた。水性層をDCM(2×100mL)で抽出した。重なった有機層を塩水(100mL)で洗浄して乾燥させ(NaSO)、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200、EtOAc/PE;10:90)で精製して、((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(53g、70%)を茶色の液体で得た。
【0139】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.6
【0140】
tert−ブチル((2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル)オキシ)ジメチルシランの合成
1,4−ジオキサン(10mL)中((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.2g、3.7mmol、1eq)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.05g、4.15mmol、1.1eq)およびKOAc(0.74g、7.5mmol、2eq)を添加した。RMをArで20分間パージした。次いで、Pd(PPhCl(0.26g、0.37mmol、0.1eq)を添加し、RMをArで再び15分間再度パージした。RMは、出発物質の完全な消費までの3時間、100℃で加熱した。これはTLC分析によって立証された。RMを濃縮させ、得られた未精製化合物を溶離液PEを用いてカラムクロマトグラフィー(60−120メッシュ)で精製して、tert−ブチル((2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベンジル)オキシ)ジメチルシラン(1g、74%)を淡黄色油として得た。
【0141】
TLC溶媒システム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.7
【0142】
ベンジル2−ブロモアクリレートの合成
アセトニトリル(250mL)中、2−ブロモアクリル酸(25.0g、167mmol)、BnBr(21.8mL、183mmol)およびKCO(46g、0.33mol)の懸濁液を80℃で3時間出発物質が完全に消費されるまで攪拌し、これはTLC分析によって立証される。RMを濾過して濃縮させた。得られた粗化合物を溶離液EtOAc/PE(5:95)を用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル)で精製して、ベンジル2−ブロモアクリレート(22g、53%)を黄色の液体として得た。
【0143】
TLC溶媒システム:EtOAc/PE(5:95)、Rf:0.7
【0144】
2−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−フルオロフェニル)アクリレートの合成
DMF(5mL)中、CsCO(1.3g、4.1mmol、3eq)、tert−ブチル((2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル)オキシ)ジメチルシラン(500mg、1.36mmol、1eq)をArで30分間室温でパージすることにより脱酸素化した。Pd(dppf)Cl(55.6mg、0.068mmol、0.04eq)を添加し、パージを継続した。10分後、ベンジル2−ブロモアクリレート(497mg、2.05mmol、1.5eq)を添加し、TLC分析によって立証されたように、ボロネートが完全消耗されるまで、100℃で2時間攪拌した。RMをEtOAc(10mL)で希釈し、セライトを介して濾過してEtOAc(20mL)で洗浄した。合わせた濾液を水(3×20mL)、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮した。得られた粗化合物を溶離液PE中の5%EtOAcを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲル)で精製して、ベンジル2−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−フルオロフェニル)アクリレート(200mg、42%)を淡褐色油として得た。
【0145】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.65
【0146】
2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11d)
EtOH(1mL)中のベンジル2−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−フルオロフェニル)アクリレート(20mg、0.050mmol)、10%Pd(OH)(4mg)および10%Pd−C(4mg)の懸濁液をTLC分析によって立証されたように、出発物質の完全な消費まで、室温で16時間水素化させた(バルーン圧力)。RMをセライトを介して濾過し、MeOH(2×10mL)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、得られた未精製の化合物をEtOAc(20mL)に溶解させて精製して、水性10%NaHCO溶液(15mL)と一緒に振とうさせた。EtOAc層を分離し、水性層を水性クエン酸溶液(pH5)で酸性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を水(15mL)、塩水(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過及び濃縮させて、2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン酸(INT−11d、6.7mg、69%;無色オイル)を得た。
【0147】
TLC溶媒システム:EtOAc/PE(6:4)、Rf:0.2
【0148】
2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11e)
3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−オールの合成
−78℃でTHF(40mL)中、1,4−ジブロモベンゼン(5.00g、21.4mmol)の撹拌溶液に、n−BuLi(8.5mL、21.4mmol、ヘキサン中2.5M溶液)を添加し、30℃で攪拌した。15分にわたってTHF(10mL)中、オキセタン−3−オン(1.25mL、21.4mmol)の溶液を添加した。生成されたRMを室温に加温させ、3時間攪拌した。RMを0℃に冷却し、水性NHCl溶液で反応を終結させ、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて未精製化合物を得た。粗生成物を溶離液EtOAc/PE(1:9)を用いるシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−オール(3.0g、60%)を得た。
【0149】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:4)、Rf:0.2
【0150】
3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オールの合成
【0151】
Ar下で1,4−ジオキサン(10mL)中の3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−オール(0.500g、2.20mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(0.61g、2.41mmol)の脱気溶液に、KOAc(0.65g、6.60mmol)を加え、続いてPdCl(dppf)・DCM錯体(0.09g、0.11mmol)を添加して30分間脱気した。生成されたRMを100℃で2時間加熱した。RMを減圧下で蒸発させ、粗生成物をEtOAc/PE(3:7)で粉砕し、中性アルミナパッドを介して高温ろ過し、蒸発させて粗生成化合物を得た。粗生成物をペンタンで粉砕し、濾過して、真空下で乾燥させて、3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オール(0.42g、70%)を得た。
【0152】
TLCシステム:EtOAc/ヘキサン(1:1)、Rf:0.4
【0153】
ベンジル2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)アクリレートの合成
Ar下で1,4−ジオキサン(10mL)、水(1mL)中の炭酸セシウム(0.94g、2.9mmol)の脱気溶液にベンジル2−ブロモアクリレート(0.35g、1.5mmol、合成:前記参照)、3−(4−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オール(0.40g、1.5mmol)を添加し、続いてPd(PPh(0.085g、0.073mmol)を30分間脱気し、100℃で4時間加熱した。RMを減圧下蒸発させ、粗生成物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を溶離液EtOAc/PE(3:7)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、ベンジル2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)アクリレート(0.36g、〜80%)を得た。
【0154】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.3
【0155】
2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパン酸の合成(INT−11e)
EtOH(5mL)中、ベンジル2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)アクリレート(0.35g、1.1mmol)の溶液を、水素雰囲気下、10%Pd/C(70mg)を加え、RTで4時間撹拌した。RMをセライトパッドを介して濾過し、EtOHで洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を真空下で乾燥させて未精製の2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパン酸(INT−11e、0.25g)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0156】
TLCシステム:100%EtOAc、Rf:0.05
【0157】
2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸の合成(INT−11f)
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ビニルピリジンの合成
Ar下で、無水DMF(5mL)中の2,5−ジブロモ−3−フルオロピリジン(0.500g、1.97mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(0.70mL、2.4mmol)の脱気溶液にLiCl(0.12g、2.95mmol)を加え、続いてPd(PPh(0.12g、0.098mmol)を添加した。混合物を30分間脱気し、60℃で16時間加熱した。RMをセライトパッドを介して濾過し、水(10mL)で希釈しEt2O(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成化合物を得た。粗生成物を溶離液2%EtOAc/PEを用いてシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ビニルピリジン(0.30g)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0158】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.8
【0159】
5−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジンの合成
EtOH(5mL)中の5−ブロモ−3−フルオロ−2−ビニルピリジン(0.30g、1.5mmol)の攪拌溶液にナトリウムメタンスルフィネート(0.46g、4.5mmol)を加え、続いてトリフルオロ酢酸(0.33mL、4.5mmol)で処理し、60℃で2時間加熱した。RMを冷却させ、水(10mL)で希釈し、10%NaHCOで塩基化させ、DCM(2×25mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成化合物を得た。粗生成物をペンタンで粉砕し、濾過して、真空下で乾燥させて、5−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン(130mg、2段階にわたり23%)を得た。
【0160】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.3
【0161】
3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンの合成
1,4−ジオキサン中の5−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン(0.25g、0.89mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(0.23g、0.89mmol)(10mL)溶液にKOAc(0.26g、2.7mmol)、PdCl(dppf).DCM錯体(0.075g、0.089mmol)を添加した。RMを30分間脱気し、100℃で2時間加熱した。RMを減圧下で濃縮し、粗生成物をEtOAc/PE(3:7)で粉砕して、中性アルミナパッドを介して濾過し、蒸発させた。粗生成物をペンタンで粉砕し、固体を濾過し、真空下乾燥させて、3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.15g、51%)を得た。
【0162】
TLCシステム:EtOAc/ヘキサン(3:7)、Rf:0.05
【0163】
ベンジル2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)アクリレートの合成
Ar下で、1,4−ジオキサン(5mL)と水(1mL)中の炭酸セシウム(0.54g、1.7mmol)の脱気溶液にベンジル2−ブロモアクリレート(0.20g、0.83mmol、合成:前記参照)、3−フルオロ−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.30g、0.91mmol)、Pd(PPh(0.050g、0.040mmol)で処理し、30分間脱気し、100℃で2時間加熱した。RMをセライトパッドを介して濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させて蒸発させた。粗生成物を溶離液EtOAc/PE(1:1)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、ベンジル2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)(0.21g、70%)を得た。
【0164】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.2
【0165】
2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸の合成(INT−11f)
EtOH(5mL)中の2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)アクリレート(0.20g、0.55mmol)、10%Pd/C(50mg)水素気圧大気下の室温で3時間水素化させた。RMをセライトパッドを介して濾過し、EtOHで洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させ、真空下で乾燥させて未精製の2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸(INT−11f、0.10g)を得た。生成された化合物をさらに精製せずに用いた。
【0166】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.05
【0167】
2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸の合成(INT−11h)
2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチネートの合成
0℃でEtOH(300mL)中、2,6−ジクロロ,5−フルオロ,3−ニコチン酸(55.0g、262mmol)の攪拌溶液に塩化チオニル(50.0mL、655mmol)を添加し、続いてRMを還流温度で16時間攪拌した。以後、RMを室温に冷却させた。EtOHを真空下で蒸発させて、粗化合物を飽和NaHCO溶液(300mL)に溶解させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて、エチル2−6−ジクロロ−5−フルオロニコチン酸塩(61g、98%)を明るい茶色の油として得て、これを追加精製せずに用いた。
【0168】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.6)。
【0169】
マロネート2−(6−クロロ−5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸の合成
DMF(150mL)中、NaH(ミネラルオイル中60%、10.3g、259mmol)の懸濁液に0℃でジエチルマロン酸(48.0mL、311mmol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。DMF(100mL)中、エチル2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ニコチン酸(62.0g、259mmol)の溶液を0℃で添加し、全体を50℃で16時間攪拌した。RMは飽和NHCl(200mL)溶液で反応を終了させEtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して粗化合物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーでPEの5%EtOAcで溶出しながら精製して、2−(6−クロロ−5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸(90.0g、96%)を明るい黄色のオイルとして得た。
【0170】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9);Rf:0.4
【0171】
ジエチル2−(5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸の合成
RTでEtOH(450mL)中、2−(6−クロロ−5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸(90.0g、249mmol)とトリエチルアミン(70.0mL、499mmol)の脱気溶液に10%水酸化パラジウム(9.0g)を添加した。RMをRTおよび20psiで2時間水素化させた。RMをセライトベッドを介して濾過し、過剰量のEtOHで洗浄し、濃縮させて粗化合物を得て、これを水に溶解させEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮させて、ジエチル2−(5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸(80.0g、98%)を明るい黄色のオイルとして得た。
【0172】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.4)
【0173】
5−フルオロ−6−メチルニコチン酸塩酸塩の合成
0℃で、ジエチル2−(5−(エトキシカルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)マロン酸(80.0g、245mmol)に濃縮HCl(400mL)を添加した。生成されたRMを120℃で24時間攪拌した。RMを室温に冷却させ、水性層を減圧下で蒸発させ、トルエンで共沸的に乾燥させて5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸塩酸塩(45g、96%)を明るい黄色の固体として得た。
【0174】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.5
【0175】
エチル5−フルオロ−6−メチルニコチネートの合成
0℃で、5フルオロ−6−メチルニコチン酸塩酸塩(45.0g、237mmol)のEtOH(250mL)撹拌溶液に塩化チオニル(53.0mL、711mmol)を添加した。生成されたRMを還流温度で16時間攪拌した。RMを室温に冷却し、EtOHを蒸発させ、粗化合物を飽和NaHCO溶液(200mL)に溶解させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて、5−フルオロ−6−メチルニコチネート(40.0g、92%)を明るい茶色の油として得て、追加精製せずに用いた。
【0176】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.6
【0177】
(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノールの合成
0℃で、エチル5−フルオロ−6−メチルニコチネート(40.0g、219mmol)のEtOH(400mL)撹拌溶液にNaBH(24.9g、655.73mmol)を添加した。生成されたRMを室温で16時間攪拌し、EtOHを蒸発させ、粗化合物を水(200mL)に溶解させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(30g、96%)を明るい茶色の油として得した。さらに精製せずに用いた。
【0178】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.2
【0179】
5−(クロロメチル)−3−フルオロ−2−メチルピリジンの合成
0℃で、(5フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(30.0g、213mmol)の塩化チオニル(150mL)を添加した。生成されたRMを還流温度で6時間撹拌した。塩化チオニルを真空下で蒸発させた。残留物を飽和させたNaHCO溶液(200mL)に溶解させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて、5−(クロロメチル)−3−フルオロ−2−メチルピリジン(28g、82%)を茶色の油として得て、さらに精製せずに用いた。
【0180】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.5
【0181】
2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)アセトニトリルの合成
0℃で、EtOH/水(200/20mL)の混合物中、5−(クロロメチル)−3−フルオロ−2−メチルピリジン(28.0g、176mmol)の攪拌溶液にシアン化ナトリウム(18.0g、352mmol)を添加した。生成されたRMを還流温度で6時間撹拌した。RMを室温に冷却し、氷冷水(300mL)で反応を終了させEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(300mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて未精製の2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)アセトニトリル(24.0g、90%)を収得し、これを追加精製せずに用いた。
【0182】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.35
【0183】
メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)酢酸の合成
0℃で、MeOH(300mL)中の2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)アセトニトリル(24.0g、160mmol)の攪拌溶液にトリメチルシリルクロライド(100mL、800mmol)を添加した。生成されたRMを密封されたチューブ内で90℃で8時間撹拌した。RMを室温に冷却させた。MeOHを蒸発させて、未精製化合物を飽和NaHCO溶液(200mL)に溶解させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて粗生成物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって20%EtOAcのPEで溶出させながら精製して、メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)アセテート(22.0g、75%)を明るい黄色のオイルとして得た。
【0184】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.50)
【0185】
メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸の合成
0℃でTHF(150mL)中の60%NaH(4.80g、120mmol)の懸濁液にTHF(200mL)中のメチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)アセテート(22.0g、120mmol)の溶液を滴下し、同じ温度で15分間攪拌した後、THF(100mL)中のヨウ化メチル(7.75mL、120mmol)の溶液を0℃で添加し、0℃で2時間攪拌した。RMを飽和NHCl(100mL)で反応を終了させEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて未精製物質を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって5%EtOAcのPEで溶出させながら精製して、メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸(10.0g、44%)を明るい黄色のオイルとして得た。
【0186】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.68
【0187】
メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸N−オキシドの合成
0℃で、メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸(10.0g、50.8mmol)のクロロホルム(200mL)撹拌溶液にMCPBA(10.4g、60.9mmol)を添加した。生成されたRMを室温で4時間撹拌した。RMをクロロホルムで希釈し、飽和NaHCO溶液(200mL)、水、塩水(200mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて、メチル2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸N−オキシド(11.0g)を明るい黄色のオイルとして得て、これを他の精製なしに用いた。
【0188】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.1
【0189】
メチル2−(6−(アセトキシメチル)−5−フルオロピリジン−3−イル)プロパン酸の合成
0℃で、無水酢酸(110mL)を2−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)プロパン酸N−オキシド(11.0g、51.6mmol)に添加した。生成されたRMを還流温度で4時間攪拌し、室温に冷却させ、氷水で反応を終了させた。固体NaHCOで塩基化させてEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して粗生成物を得て、これをPE中5%EtOAcで溶出する中性アルミナで精製して、メチル2−(6−(アセチルエトキシメチル)フルオロピリジン−3−イル)プロパン酸(5.5g、2段階で42%)を明るい黄色のオイルとして得た。
【0190】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.58
【0191】
2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸の合成(INT−11h)
0℃で、2−(6−(アセトキシメチル)−5−フルオロピリジン−3−イル)プロパン酸(5.5g、21.6mmol)に濃HCl(60.0mL)を添加した。生成されたRMを室温で5時間攪拌した。水を減圧下で蒸発させた。生成された粗生成物を濃縮した後、HCl(60mL)で処理し、室温で10時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、トルエンで共沸乾燥して灰白色でねっとりした、2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)プロパン酸(INT−11h、3.5g、83%)を固形物として得、それ以上の精製なしに用いた。
【0192】
TLCシステム:(MeOH/DCM(15:85)、Rf:0.33
【0193】
2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成(INT−11i)
エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸の合成
DMF(100mL)中、KOtBu(16.0g、142mmol、2eq)の撹拌溶液に、1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(10.0g、70.9mmol、1.0eq)とエチル2−クロロプロパン酸(9.0mL、70.9mmol、1.0eq)を−50℃で添加し、0℃で10分間攪拌した。RMを−40℃に冷却し2N HClで反応を終了させ、水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗生成物を溶離液PE中の2−5%EtOAcを用いてシリカゲル(60−120メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸(10g、58%)を黄色の液体として得た。
【0194】
TLCシステム:10%EtOAc in PE、Rf:0.4
【0195】
エチル2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成
MeOH(70mL)中、エチル2−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)プロパン酸(9.00g、37.3mmol、1.0eq)の攪拌溶液に10%Pd−C(4.0g)を添加してRMを水素雰囲気(50psi)下の室温で1時間攪拌した。RMをセライトベッドを通して濾過し、蒸発させて、エチル2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−プロパン酸(7.0g、88%)を明るい茶色の液体として得て、これを追加精製せずに用いた。
【0196】
TLCシステム:10%EtOAc in PE、Rf:0.1
【0197】
エチル2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)プロパン酸の合成
ACN(100mL)中、p−TsOH(20.2g、106mmol、3eq)の撹拌溶液にエチル2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸(7.50g、35.5mmol、1.0eq)0℃に冷却し、10分間攪拌し、水(20mL)中、KI(14.8g、88.9mmol、2.5eq)、NaNO(4.90g、71.1mmol、2eq)の混合物を添加した。RMを室温で2時間攪拌し、水(200mL)で希釈し、sat.NaHCOで洗浄し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗化合物を溶離液PE中の2−3%EtOAcを用いてシリカゲル(60−120メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)プロパン酸(6.5g、65%)を淡黄色の液体として得た。
【0198】
TLCシステム:10%EtOAc in PE Rf:0.6
【0199】
2−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成
NMP(50mL)中、エチル2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)プロパン酸(6.8g、21.1mmol、1.0eq)の撹拌溶液にCuCN(1.84g、21.1mmol、1.0eq)を添加し、180℃で3時間撹拌した。RMを水(100mL)で希釈しEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を塩水(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物を溶離液としてPE中の5−10%EtOAcを用いてシリカゲル(60−120)カラムクロマトグラフィーで精製して、2−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)−プロパン酸(4.5g、90%)を黒色の液体として得た。
【0200】
TLCシステム:10%EtOAc in PE、Rf:0.4
【0201】
2−(4−(アミノメチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成
EtOH(40mL)中のエチル2−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロパン酸(4.50g、20.4mmol、1.0eq)の攪拌溶液にラネー(Raney)−Ni(2.0g)を添加し、続いてaq.NH(2mL)を添加し、混合物を水素大気(50psi)下、室温で2時間攪拌した。RMをセライトパッドを介して濾過し、ろ液を減圧下で蒸発させた。粗生成物をトルエンと一緒に2回の共蒸留させて、エチル2−(4−(アミノメチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸(3.0g、75%)を若草色の液体として得た。
【0202】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:5)、Rf:0.05
【0203】
エチル2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成
RTでDCM(10mL)中、t−BuOH(4.27mL、44.4mmol、2.5eq)の撹拌溶液にスルフリル塩化イソシアネート(3.13mL、35.4mmol、2.0eq)を添加し、室温で1時間攪拌した。このRMをDCM中50℃でエチル2−(4−(アミノメチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸(4.00g、17.7mmol、1.0eq)、TEA(7.4mL、53mmol、3.0eq)の溶液に添加した。2時間還流させた。RMを水(50mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、未精製エチル2−(4−(((N−tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸(2.0g)を灰白色固体として得て、これを追加の精製なしに用いた。
【0204】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.6
【0205】
2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸の合成(INT−11i)
MeOH(20mL)中、エチル2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)−プロパン酸(4.0g、9.9mmol、1.0eq)とHO(20mL)の混合物にLiOH・HO(2.0g、50mmol、5.0eq)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。RMを蒸発させて、10%クエン酸溶液(〜pH5)で酸性化させ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗生成物をn−ペンタンで洗浄し、2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸(INT−11i、1.5g、39%)を白色固体として得た。
【0206】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.25
【0207】
アゾールアミドの合成
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル)プロパンアミドの合成(EX−1)
0℃でDCM中、2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパン酸(INT−11a、100mg、0.36mmol、1.0eq)の攪拌溶液にEDC・HCl(107mg、0.56mmol)、HOBT(76mg、0.56mmol、1.2eq)、TEA(0.203mL、1.4mmol、3.0eq)および(4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5(INT−10b−ii、154mg、0.47mmol、1.0eq)を添加し、室温で12時間攪拌した。RMを水(10mL)で希釈し、DCM(10mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。生成された未精製物をEtOAc/PE(3:7)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200)で精製して、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパンアミド(EX−1,72mg、33%)を淡黄色固体として得た。
【0208】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.65;ESI(m/z、MH):487.0
【0209】
EX−1に対して記載された手順に従って、下記のアミドを製造した:
【0210】
INT−10b−iおよびINT−11aから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)プロパンアミド(EX−2)。
【0211】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.65;ESI(m/z、MH):471.0
【0212】
INT−10a−iiおよびINT−11bから、N−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(メチルスルホンアミドメチル)フェニル)プロパンアミド(EX−3)。
【0213】
INT−10a−iiiおよびINT−11bから、N−((2−(tert−ブチル)−4−(3−トルイル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(メチルスルホンアミドメチル)フェニル)プロパンアミド(EX−4)。
【0214】
ESI(m/z、MH):518.1
【0215】
INT−10a−iiおよびINT−11dから、N−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トルイル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパンアミド(EX−7)。
【0216】
INT−10a−iiiおよびINT−11dから、N−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパンアミド(EX−8)。
【0217】
ESI(m/z、MH+):441.3
【0218】
INT−10b−iおよびINT−11eから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパンアミド(EX−9)。
【0219】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):479.1
【0220】
INT−10b−iiおよびINT−11eから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)プロパンアミド(EX−10)。
【0221】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:;ESI(m/z、MH):497.0
【0222】
INT−10b−iおよびINT−11fから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−11)。
【0223】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):534.1
【0224】
INT−10b−iiおよびINT−11fから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−12)。
【0225】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):550.1
【0226】
INT−10b−iおよびINT−11hから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−19)。
【0227】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.25;ESI(m/z、MH):458.2
【0228】
INT−10b−iiおよびINT−11hから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−20)。
【0229】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):474.1
【0230】
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)プロパンアミドの合成(EX−5)
tert−ブチルN−(4−(1−(((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−プロパン−2−イル)ベンジル)スルファモイルカルバメートの合成
DCM(10mL)中、2−(4−(((N−(tert−ブトキシカルボニル)スルファモイル)アミノ)メチル)フェニル)プロパン酸(INT−11c、200mg、0.550mmol、1.0eq)、不活性大気下、室温でEDC・HCl(126mg、0.660mmol、1.2eq)、次いでHOBT(89mg、0.66mmol、1.2eq)、TEA(0.23mL、1.7mmol、3.0eq)を添加し、15分間攪拌した。(4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10b−1、174mg、0.550mmol、1.0eq)を添加し、室温で12時間攪拌した。RMを水(50mL)で希釈してDCM(100mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させ、tert−ブチルN−(4−(1−(((4−(3−クロロフェニル)メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ベンジル)スルファモイルカルバメート(300mg、87%)を淡黄色固体として得た。
【0231】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.6
【0232】
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)−フェニル)プロパンアミドの合成(EX−5)
tert−ブチルN−(4−(1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−オールベンジル)スルファモイルカルバメート(300mg、0.480mmol、1.0eq)の溶液に0℃でTFA(4.0mL)をゆっくりと添加し、RMを室温で3時間撹拌した。RMを水(30mL)で希釈し、sat.NaHCO溶液で洗浄し、DCM(50mL)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物をEt2Oで洗浄し、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイル1−アミノ)メチル)(EX−5、125mg、49%)を白色固体として得た。
【0233】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4;ESI(m/z;MH):515.1
【0234】
EX−5で記載された手順にしたがって下記のアミドを製造した:
【0235】
INT−10b−iiおよびINT−11cから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)プロパンアミド(EX−6)。
【0236】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):533.1
【0237】
INT−10b−iおよびINT−11iから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)プロパンアミド(EX−23)。
【0238】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.25;ESI(m/z、MH):535.4
【0239】
INT−10b−iiおよびINT−11iから、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(3−フルオロ−4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)プロパンアミド(EX−24)。
【0240】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.05;ESI(m/z、MH):551.3
【0241】
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミドの合成(EX−13)
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミドの合成
0℃でDCM中、2−(6−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパン酸(INT−11g、200mg、0.890mmol、1.0eq)の攪拌溶液にEDC・HCl HOBt(144mg、1.06mmol、1.2eq)、TEA(0.38mL、2.67mmol、3.0eq)および(4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10b−i、278mg、0.89mmol、1.0eq)を添加し、RMを室温で16時間攪拌した。RMを水(10mL)で希釈してDCM(10mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。生成された未精製物を溶離液としてEtOAc/PE(1:1)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(60−120メッシュ)によって精製して、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)メチル)−2−(6−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(200mg、46%)を淡黄色固体として得た。
【0242】
TLCシステム:EtOAc(100%)、Rf:0.5
【0243】
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミドの合成(EX−13)
N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−メトキシ−エチル)アミノ)(5mL)中、2−ブロモ−1−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−ピペラジン−1−イル)プロパンアミド(150mg、0.310mmol、1.0eq)の溶液に、室温でBF・EtO(5mL)を添加して、RMを12時間還流させた。RMはaq.NaHCO溶液で反応を終了し、DCM(15mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物を溶離液としてEtOAcを用いる予備TLCで精製して、EtO/ペンタン(1:9)(2×10mL)でさらに洗浄して、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾールメチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−13、110mg、75%)を得た。
【0244】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.15;ESI(m/z;MH):469.4
【0245】
EX−13に対して記載された手順に従って、N−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−2−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)プロパンアミド(EX−14)は、INT−10b−iiおよびINT−11gから製造された。
【0246】
TLCシステム:EtOAc/PE(9:1)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):485.1
【0247】
アミドのキラル分離
ラセミEX−14をキラル分取用SFCに適用した。カラム:Chiralpak−ASH(250×30mm);溶離液CO/MeOH 3/1;流量70g/min;圧力100bar;単位注入量:35mg。
【0248】
第1溶出鏡像異性体(EX−15):ESI(m/z、MH):485.2
【0249】
第2溶出鏡像異性体(EX−16):ESI(m/z、MH):458.3
【0250】
ラセミEX−13をキラル分取用HPLCに適用した。カラム:Chiralpak−IB(250×20mm);溶離液ヘキサン/DCM/EtOH/ジエチルアミン80/10/10/0.1;流量22mL/min;単位注入量:5mg。
【0251】
第1溶出鏡像異性体(EX−17):ESI(m/z、MH):468.8
【0252】
第2溶出鏡像異性体(EX−18):ESI(m/z、MH):468.9
【0253】
ラセミEX−19をキラル製造用HPLCに適用した。カラム:Chiralpak−AY−H(250×30mm);溶離液ヘキサン/イソプロパノール/EtOH/トリフルオロ酢酸80/20/2/0.1;流量30mL/min;単位注入量:30mg。
【0254】
第1溶出鏡像異性体(EX−21):ESI(m/z、MH):457.9
【0255】
第2溶出鏡像異性体(EX−22):ESI(m/z、MH+):457.8
【0256】
アゾール尿素は、アゾールメチルアミン塩酸塩INT−10とカルバメートINT−14から合成することができる。これらのカルバメートは、アミンINT−12をフェニルクロロホルミエート(chloroformiate)13(スキーム3)と反応させて製造することができる
【0257】
【化17】
【0258】
スキーム3:尿素の合成
【0259】
フェニルカルバメートINT−14の合成
【0260】
下記の表3は、合成法が既存の文献に記述されているフェニルカルバメートINT−14をまとめたものである。
【0261】
【表3】
【0262】
(表3:フェニルカルバメートINT−14が開示された文献)
【0263】
フェニル(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14f)
5−ブロモピコリンアルデヒドの合成
THF(50mL)中、5−ブロモピコリノニトリル(5.00g、27.3mmol、1eq)の撹拌溶液に−78℃で1M DIBAL(41mL、40.98mmol、1eq)をゆっくりと滴下し、同じ温度で6時間。RMを−78℃で1N HClで急冷させ、飽和NaHCO溶液で中和させ、EtOAcで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濃縮させて、5−ブロモピコリンアルデヒド(3.00g、59%)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0264】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:3)、Rf:0.5
【0265】
(5−ブロモピリジン−2−イル)メタノールの合成
0℃でMeOH(30mL)中、5−ブロモピコリンアルデヒド(3.0g、16mmol、1.0eq)の攪拌溶液にNaBH(1.16g、32.0mmol、2.0eq)を添加し、RMを1時間撹拌しした。室温に加温し、1時間攪拌した。RMを濃縮させ、水で希釈し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させて(5−ブロモピリジン−2−イル)メタノール(1.5g、約49%)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0266】
TLCシステム:EtOAc/PE(2:3)、Rf:0.55
【0267】
5−ブロモ−2−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジンの合成
THF(10mL)中の(5−ブロモピリジン−2−イル)メタノール(0.100g、0.531mmol、1.0eq)の撹拌溶液に0℃でNaH(38mg、1.5mmol、3.0eq)を添加し、10分間攪拌した後、1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.1mL、1.0mmol、2.0eq)を添加し、RMを室温で16時間攪拌した。RMを氷水で反応を終了させ、EtOAcで抽出し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させて、5−ブロモ−2−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン(0.1g、粗生成物)を得た。
【0268】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.5
【0269】
N−(ジフェニルメチレン)−6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−アミンの合成
トルエン(5mL)中、5−ブロモ−2−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン(0.15g、0.61mmol、1.0eq)の攪拌溶液にベンゾフェノンイミン(0.12mL、0.73mmol、1.2eq)を加え、N下でPddba(56mg、0.061mmol、0.1eq)、CsCO(0.3g、0.92mmol、1.5eq)を添加した。RMを16時間還流させ、水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、N−(ジフェニル−メチレン)−6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン(200mg、粗生成物)を得た。粗生成物を追加精製せずに次の工程に直接用いた。
【0270】
6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−アミンの合成
MeOH中のN−(ジフェニルメチレン)−6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−アミン(200mg)の溶液に濃HCl(2mL)を添加し、RMを室温で30分間攪拌した。RMを水(5mL)で希釈し、TEAで中和させ、EtOAc(10mL)で抽出し、減圧下で蒸発させた。得られた未精製物をEt2O(10mL)で洗浄し、6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−アミン(100mg)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0271】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:19)、Rf:0.2
【0272】
(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14f)
アセトン(5mL)中の6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−アミン(450mg、2.48mmol、1.0eq)の攪拌溶液にフェニルクロロホルミエート(chloroformiate)(13、0.313mL、2.48mmol、1.0eq)およびピリジン(0.6mL、7.5mmol、3.0eq)を0℃で添加した。RMを同じ温度で2時間攪拌した。RMを減圧下で濃縮し、残留物をDCM(20mL)で希釈し、水(8mL)で洗浄した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。溶離液EtOAc/PE(4:1)を用いてシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、フェニル(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)−ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14f、400mg、53%)を無色固体として得た。
【0273】
TLCシステムMeOH/DCM(1:19)、Rf:0.4
【0274】
(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14d)
2−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エタノールの合成
0℃でエチレングリコール(783mg、12.6mmol、2.0eq.)をTHF(10mL)中の鉱物油中60%NaHの攪拌溶液(302mg、12.6mmol、2.0eq)に添加し、15分間攪拌した。DMF(3mL)中の2−クロロ−5−ニトロピリジン(1.00g、6.31mmol、1.0eq.)を添加し、RMを室温に加温させ、3時間50℃で加熱した。RMを冷却し、氷冷水(10mL)で反応を終了させ、EtOAc(2×15mL)で抽出し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、蒸発させ、真空下で乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物を溶離液EtOAc/PE(1:4)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、2−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エタノール(900mg、77% )を無色の液体として得た。
【0275】
TLCシステム:EtOAc/PE(7:3)、Rf:0.5
【0276】
2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロピリジンの合成
DCM(10mL)中の2−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エタノール(900mg、4.89mmol、1.0eq)の攪拌溶液にイミダゾール(665mg、9.78mmol、2eq.)を添加し、RMを0℃に冷却し、TBDMSCl(820mg、5.40mmol、1.1eq)を添加した。RMを室温で2時間攪拌し、水(20mL)で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、蒸発させて、2−(2−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロピリジン(1.26g、87%)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0277】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.5
【0278】
6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−アミンの合成
MeOH(20mL)中の2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロピリジン(1.25g、4.36mmol、1.0eq.)の攪拌溶液に、10%Pd/C(200mg)を添加し、混合物を室温でHバルーンを用いて、2時間水素化させた。RMをセライトパッドを介して濾過し、減圧下で濃縮させて粗生成物を得た。粗生成物を予備HPLCで精製して、6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−アミン(820mg、72%)を茶色の固体として得た。
【0279】
TLCシステム:EtOAC/PE(9:1)、Rf:0.2
【0280】
(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14d)
アセトン(5mL)中の6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−アミン(150mg、0.600mmol、1.0eq)の攪拌溶液にPhOCOCl(0.078mL、0.67mmol、1.1eq)およびピリジン(0.14mL、1.8mmol、3eq)を0℃で添加した。RMを同じ温度で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(10mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をEt2O(5mL)で洗浄し、フェニル(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14d、125mg、56%)を白色固体として得た。
【0281】
TLCシステム:EtOAC/PE(3:7)、Rf:0.6
【0282】
フェニル(6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14ac)
1−(5−ニトロピリジン−2−イル)アゼチジン−3−オールの合成
DMF(33mL)中、2−クロロ−5−ニトロピリジン(1.00g、6.32mmol)、アゼチジン−3−オール塩酸塩(1.04g、9.50mmol)およびTEA(1.3mL、9.5mmol)の混合物を100℃で20時間攪拌した。RMを室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出し、水(30mL)と塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、1−(5−ニトロピリジン−2−イル)−アゼチジン−3−オール(0.52g、42%)を得て、これを追加精製せずに用いた。
【0283】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:9)、Rf:0.2
【0284】
2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)−5−ニトロピリジンの合成
0℃でDCM(10mL)中の1−(5−ニトロピリジン−2−イル)アゼチジン−3−オール(0.52g、2.7mmol)の攪拌溶液にイミダゾール(0.32g、5.3mmol)を加え、続いてTBDMSCl(0.80g、5.3mmol)で処理し、室温で16時間攪拌した。RMを水(10mL)で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて未精製化合物を得た。粗生成物を溶離液として6%EtOAc/PEを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)−5−ニトロピリジン(0.60g、75%)を得た。
【0285】
TLCシステム:EtOAc/PE(3:7)、Rf:0.6
【0286】
6−(3−((teret−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−アミンの合成
EtOH(20mL)中の2−(3−tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)−5−ニトロピリジン(0.60g、1.94mmol)、10%Pd/C(300mg)、水素バルーン下で14時間室温で水素化させた。RMをセライトパッドを介して濾過し、EtOHで洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させて、6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(0.41g、76%)を得た。
【0287】
TLCシステム:EtOAc/PE(3:7)、Rf:0.6
【0288】
フェニル(6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバメートの合成(INT−14ac)
0℃でアセトン(10mL)中の6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(0.40g、1.4mmol)の溶液にピリジン(0.17g、2.1mmol)を加え、続いてフェニルクロロホルミエート(chloroformiate)(0.22mL、1.7mmol)を添加し、RMを2時間攪拌した。RMを減圧下蒸発させ、粗残留物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて、フェニル6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14ac、0.30g、52%)を得た。
【0289】
TLCシステム:EtOAc/PE(3:7)、Rf:0.7
【0290】
表4は、INT−14fに対して記述された商業的に入手することができるアミンINT−12およびフェニルクロロホルミエート(chloroformiate)(13)から得られるフェニルカルバメートINT−14をまとめたものである。
【0291】
【表4】
【0292】
(表4:市販で入手可能なアミンからのフェニルカルバメート)
【0293】
フェニル(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14ab)は、6(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−アミン(合成法:WO20130131815号、pp.129参照)およびINT−14fに対して記載されたようなフェニルクロロホルミエート(chloroformiate)(13)から合成された。
【0294】
アゾール尿素の合成
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素の合成(EX−25)
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素の合成
DCM(5mL)中、(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10a−i、200mg、0.600mmol、1.0eq)にTEA(192mg、1.800mmol、3eq)とフェニル(6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14a、245mg、0.600mmol、1.0eq)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。RMをDCMで希釈し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させて、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素(300mg、85%)を茶色の液体として得た。
【0295】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4
【0296】
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素の合成(EX−25)
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(((tert−ブチルジメチル−シリル)オキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素(300mg、0.568mmol、1.0eq)の溶液に2N HCl(10mL)を0℃で添加し、RMを室温で4時間撹拌した。続いて、RMを濃縮させ、EtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させた。粗生成物を溶離液としてMeOH/DCM(1:9)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾル−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−25、110mg、46%)を淡黄色固体として得た。
【0297】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):415.0
【0298】
EX−25に対して記述された手順に従って、下記尿素を製造した:
【0299】
INT−10a−iiおよびINT−14aから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−26)。
【0300】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):431.0
【0301】
INT−10b−iおよびINT−14aから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−27)。
【0302】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):427.3
【0303】
INT−10b−iiおよびINT−14aから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−28)。
【0304】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):443.3
【0305】
INT−10b−iおよびINT−14acから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−32)。
【0306】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):451.2
【0307】
INT−10b−iiおよびINT−14acから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−33)。
【0308】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.1;ESI(m/z、MH+):484.2
【0309】
INT−10b−iiおよびINT−14bから1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−34)。
【0310】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):457.3
【0311】
INT−10a−iおよびINT−14bから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−35)。
【0312】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2; ESI(m/z、MH):429.0
【0313】
INT−10a−iiおよびINT−14bから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−36)。
【0314】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):445.0
【0315】
INT−10b−iおよびINT−14bから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−37)。
【0316】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):441.3
【0317】
INT−10a−iおよびINT−14dから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素(EX−40)。
【0318】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):445.0
【0319】
INT−10a−iiおよびINT−14dから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素(EX−41)。
【0320】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):460.8
【0321】
INT−10b−iおよびINT−14dから1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素(EX−42)。
【0322】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.a;ESI(m/z、MH):457.3
【0323】
INT−10b−iiおよびINT−14dから1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−ヒドロキシロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)尿素(EX−43)。
【0324】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):473.1
【0325】
N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tertブチル)オキサゾール−4−イル)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)尿素の合成(EX−44)
【0326】
tert−ブチルN−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)−スルファモイルカルバメートの合成
DCM(20mL)中の(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10a−i、160mg、0.530mmol、1.0eq)TEA(0.38mL、2.7mmol、5.0eq)を添加し、室温で10分間攪拌した。続いて、tert−ブチルN−(4−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−ベンジル)スルファモイルカルバメート(INT−14e、224mg、0.53mmol、1.0eq)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。RMをDCM(10mL)で希釈し、水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて粗tert−ブチルN−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾールメチル)ウレイド)ベンジル)スルファモイルカルバメート(300mg)をダークブラウンの液体として得て、追加の精製なしに用いた。
【0327】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.4。
【0328】
N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tertブチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)尿素の合成(EX−44)
【0329】
N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)−スルファモイルカルバメート(0.30g、0.50mmol、1.0eq)のDCM(10mL)溶液に0℃でTFA(2mL)を添加し、30分間攪拌した後、室温で2時間攪拌した。RMをゆっくり飽和NaHCO溶液(pH8)で反応を終了させDCM(20mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、減圧下で蒸発させた。この粗生成物を予備TLCで精製して、N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tertブチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)尿素(EX−44、75mg、2段階で28%)を灰白色固体として得た。
【0330】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.25;ESI(m/zMH):491.8
【0331】
EX−44に対して記載された手順に従って、N−((5−(3−クロロフェニル)−2−(tert−ブチル)チアゾール−5−イル)メチル)−N’−(4−((スルファモイルアミノ)メチル)フェニル)尿素(EX−45)をINT−10aiiおよびINT−14eから得た。
【0332】
TLCシステム:EtOAc/PE(1:1)、Rf:0.15;ESI(m/z、MH):507.8
【0333】
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロリドの合成(EX−46)
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素の合成
【0334】
DCM(5mL)中、(2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10a−i、150mg、0.500mmol、1.0eq)で0℃でTEA(151mg、1.50mmol、3eq)およびフェニル(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14f、151mg、0.500mmol、1.0eq)を加え、12時間室温で攪拌した。続いて、RMをDCM(10mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させて、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾルメチル)−3−(6−((2−メトキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素(200mg、85%)を黄色の液体として得て、これを追加精製せずに用いた。
【0335】
TLCシステム:EtOAc/PE(7:3)、Rf:0.5
【0336】
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロリドの合成(EX−46)
1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−メトキシ−エトキシ)メチル)ピリジン(200mg、0.423mmol、1.0eq)のDCM(20mL)中の溶液に−78℃でDCM(0.85mL、0.87mmol、2.0eq)中の1M BBr溶液を添加し、室温で2時間。RMを飽和NaHCO溶液(10mL)で反応を終了させ、DCM(10mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を予備HPLCで精製して、EtO(5mL)に溶解させ、EtO中HClで沈殿させ、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド(EX−46、60mg、30%)を得た。
【0337】
TLCシステム:EtOAC/PE(9:1)、Rf:0.4;ESI(m/zMH):459.2
【0338】
EX−46に対して記述された手順に従って、下記尿素を製造した:
【0339】
INT−10a−iiおよびINT−14fから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド(EX−47)。
【0340】
TLCシステム:EtOAc/PE(9:1)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):475.4
【0341】
INT−10b−iおよびINT−14fから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)尿素ジヒドロクロライド(EX−48)。
【0342】
TLCシステム:EtOAc/PE(9:1)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):471.1
【0343】
INT−10b−iiおよびINT−14fから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−((2−ヒドロキシエトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)−尿素ジヒドロクロライド(EX−49)。
【0344】
TLCシステム:EtOAc/PE(9:1)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):487.2
【0345】
1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)尿素の合成(EX−30)
0℃でDCM(10mL)中、(4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(INT−10b−1、0.15g、0.48mmol)の攪拌溶液にフェニル(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(INT−14ab、0.15g、0.48mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。RMを水(10mL)で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出し、塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、溶媒を蒸発させて粗化合物を得た。粗生成物を溶離液DCM中の5%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(60−120メッシュ)によって精製して、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)オキサゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−30、0.16g、66%)を得た。
【0346】
TLCシステム:EtOAc、Rf:0.2、ESI(m/zMH):503.3
【0347】
EX−30に対して記述された手順に従って、下記尿素を製造した:
【0348】
INT−10a−iiおよびINT−14aから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メトキシピリミジン−5−イル)尿素(EX−29)。
【0349】
ESI(m/z、MH):432.2
【0350】
INT−10b−iiおよびINT−14abから、1−((4−(3−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリジン−3−イル)尿素(EX−31)。
【0351】
TLCシステム:EtOAc/ヘキサン(7:3)、Rf:0.2;ESI(m/z、MH):518.9
【0352】
INT−10a−iおよびINT−14cから、N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)オキサゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)メタンスルホンアミド(EX−38)。
【0353】
TLCシステム:MeOH/DCM(1:9)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):491.0
【0354】
INT−10a−ivおよびINT−14cから、N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−フルオロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)ベンジル)メタンスルホンアミド(EX−39)。
【0355】
TLCシステム:EtOAc/PE(7:3)、Rf:0.4;ESI(m/z、MH):507.0
【0356】
INT−10a−iiおよびINT−14gから、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)尿素(EX−50)。
【0357】
INT−10a−iiおよびINT−14hから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−)尿素(EX−51)。
【0358】
INT−10a−iiおよびINT−14iから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(イソキノリン−6−イル)尿素(EX−52)。
【0359】
INT−10a−iiおよびINT−14jから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(キノリン−5−イル)尿素(EX−53)。
【0360】
INT−10a−iiおよびINT−14kから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオーキシン−6−イル)尿素(EX−54)。
【0361】
INT−10a−iiおよびINT−14lから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)尿素(EX−55)。
【0362】
ESI(m/z、MH):440.2
【0363】
INT−10a−iiおよびINT−14mから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(イソキノリン−5−イル)尿素(EX−56)。
【0364】
ESI(m/z、MH):451.2
【0365】
INT−10a−iiおよびINT−14nから、N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)−2−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド(EX−57)。
【0366】
INT−10a−iiiおよびINT−14nから、N−(4−(3−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)ウレイド)−2−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド(EX−58)。
【0367】
INT−10a−iiおよびINT−14oから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)尿素(EX−59)。
【0368】
ESI(m/z、MH):448.1
【0369】
INT−10a−iiiおよびINT−14oから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(m−トリル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)尿素(EX−60)。
【0370】
INT−10a−iiおよびINT−14pから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−メトキシピリジン−4−イル)尿素(EX−61)。
【0371】
ESI(m/z、MH):431.2
【0372】
INT−10a−iiおよびINT−14qから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリミジン−5−イル)尿素(EX−62)。
【0373】
ESI(m/z、MH):402.1
【0374】
INT−10a−iiおよびINT−14rから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(5−メチルピリジン−2−イル)尿素(EX−63)。
【0375】
ESI(m/z、MH):415.2
【0376】
INT−10a−iiおよびINT−14sから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)尿素(EX−64)。
【0377】
ESI(m/z、MH):401.1
【0378】
INT−10a−iiおよびINT−14tから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)尿素(EX−65)。
【0379】
ESI(m/z、MH):401.1
【0380】
INT−10a−iiおよびINT−14uから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)尿素(EX−66)。
【0381】
ESI(m/z、MH):401.1
【0382】
INT−10a−iiおよびINT−14vから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(3−メチルピリジン−4−イル)尿素(EX−67)。
【0383】
ESI(m/z、MH):415.1
【0384】
INT−10a−iiおよびINT−14wから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)尿素(EX−68)。
【0385】
ESI(m/z、MH):415.1
【0386】
INT−10a−iiおよびINT−14xから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)尿素(EX−69)。
【0387】
ESI(m/z、MH):419.1
【0388】
INT−10a−iiおよびINT−14yから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(6−メチルピリジン−3−イル)尿素(EX−70)。
【0389】
ESI(m/z、MH):415.1
【0390】
INT−10a−iiおよびINT−14zから、1−((2−(tert−ブチル)−4−(3−クロロフェニル)チアゾール−5−イル)メチル)−3−(2−メチルピリミジン−5−イル)尿素(EX−71)。
【0391】
ESI(m/z、MH):416.2
【0392】
薬理学的方法
FLIPR分析:
FLIPRプロトコルは、動力学測定中に2つの物質添加で構成される。まず、試験化合物(5μM)を細胞にピペッティングしてCa2+流入量を対照群(カプサイシン10μM)と比較して決定され、その結果を%活性で提供し、これは化合物単独の効果(ピーク信号からの計算は、ベースラインと関連ある)を示す。10%−60%のCa2+流入は、部分作動薬(アゴニスト)(pAG)を示し、>60%のCa2+流入は、純粋な作動薬(AG)と判断される。5分培養した後、Ca2+流入は、100nMのカプサイシン注入と関連し、これにより検出された試験化合物の拮抗(antaagonistic)効果が検出される。
【0393】
脱感作作動薬(Desensitising agonists)と拮抗薬は、Ca2+の流入を抑制する。抑制%は、10μMのカプサイシンで達成することができる最大の抑制率と比較して計算される。三重分析(n=3)を実行し、少なくとも3回の独立した実験で繰り返す。
【0394】
化学式(I)の試験化合物の異なる濃度によって誘発された変位のパーセントから開始して、カプサイシンの50%−変位を誘発するIC50抑制濃度を計算した。試験物質に対するKi値は、Cheng−Prusoff方程式によって得られた(Cheng,Prusoff;Biochem.Pharmacol.22,3099−3108,1973)。
【0395】
実験方法:
中国ハムスターの卵巣細胞(CHO K1細胞、European Collection of Cell Cultures(ECACC)、英国)は、VR1遺伝子で安定的に形質感染される。機能テストのために、これらの細胞を25,000細胞/ウェルの密度で明確な塩基(BD Biosciences,Heidelberg,ドイツ)を有するポリ−D−リジン−コーティングされた黒色96ウェルプレート上に注入する。細胞を培養培地(ハムのF12栄養混合物、FCS(胎児の子牛血清)10μl、L−プロリン18μg/ml)中、37℃および5%COで一晩培養する。次の日、細胞を37℃で30分間Fluo−4(Fluo−4 2μM,Pluronic F127,HBSS(Hank’s緩衝食塩水)、gibco InvitrogengmbH,Kollsruhe,ドイツのMolecular Probes 0.01%体積)処理する。続いて、プレートをHBSS緩衝液で3回洗浄し、FLIPR分析でCa2+の測定のためにRTで15分間追加培養した後、Ca2+依存性蛍光は、試験物質(ex波長=488nm、em=540nm)を添加する前後に測定する。定量化は、時間の経過に応じて、最も高い蛍光強度(FC,fluorescence counts)を測定して行われる。
【0396】
薬理学的データ
バニロイド受容体1に対する本発明に係る化合物の親和性(affinity)を、上述したように、決定した(薬理学的方法IまたはII)。本発明に係る化合物は、VR1/TRPV1受容体に親和性を示す(表5)。
【0397】
表5で、下記の略語は次の意味を有する:
Cap=カプサイシン;AG=作動薬(アゴニスト);pAG=部分作動薬;ne=効果なし(<10%@5μM);nd=未確定;「@」記号の次の値は、抑制率(%)をそれぞれ決定した濃度に基づいて示す。
【0398】
【表5】
【誤訳訂正書】
【提出日】2017年7月26日
【誤訳訂正1】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】0012
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【0012】
(前記化学式(I)において、
Xは、OまたはSであり;
Yは、O、SまたはN−CNであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されていないかまたは、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)Nからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立的に多重に置換され、
は、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキルまたは(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキルで;
3aおよびR3bは、各々独立してH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、Cl、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;または
4aおよびR4bは、これらを連結する炭素原子とともにC3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルを形成し;および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールおよび前記融合芳香族または脂肪族環は、各々独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないかまたはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【誤訳訂正2】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】0046
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【0046】
ここで、nは、0、1、2、または3であり;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシであり、および
は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、または、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる。
【誤訳訂正3】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】0061
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【0061】
(前記化学式(Ia)において、
Xは、OまたはSであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
nは、0、1または2であり;
は、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHで、
3bは、H、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、ClまたはC1−4−アルキルで;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシで;
は、各々独立してF、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、CF、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)および(C1−4−アルキル)NC(=O)からなる群から選ばれ;
および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して、二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリール、及び融合芳香族または脂肪族環は、それぞれ独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【誤訳訂正4】
【訂正対象書類名】特許請求の範囲
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式(I)の置換された化合物、その単一立体異性体または立体異性体の混合物、その遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物:
【化1】
(前記化学式(I)において、
Xは、OまたはSであり;
Yは、O、SまたはN−CNであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されていないかまたは、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ; C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ;C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)Nからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立的に多重に置換され、
は、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキルまたは(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキルで;
3aおよびR3bは、各々独立してH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、Cl、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、または C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;または
4aおよびR4bは、これらを連結する炭素原子とともにC3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルを形成し;および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールおよび前記融合芳香族または脂肪族環は、各々独立して置換されないか、または F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないかまたはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【請求項2】
Yが、Oであることを特徴とする請求項1に記載の置換された化合物。
【請求項3】
3aが、Hであることを特徴とする請求項1または2に記載の置換された化合物。
【請求項4】
Zは、N(R3b)で、R3bはHであり;または
Zは、C(R4a4b)であり、
ここで、R4aはCHであり、R4bはHであるか、または
ここで、R4aおよびR4bはそれぞれHであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項5】
が、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項6】
が、
【化2】
であり、
ここで、nは、0、1、2、または3であり;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、またはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシであり、および
は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、または、H、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項7】
化学式(I)で表わされる化合物が、下記化学式(Ia)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の置換された化合物、その単一立体異性体または立体異性体の混合物、その遊離化合物および/または生理学的に許容可能な塩またはその溶媒化物:
【化3】
(前記化学式(Ia)において、
Xは、OまたはSであり;
Zは、N(R3b)またはC(R4a4b)であり;
nは、0、1または2であり;
は、CH、CFH、CHF、CF、CHCH、CH(CHまたはC(CHで、
3bは、H、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキルまたはC1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルで;
4aおよびR4bは、各々独立してH、F、ClまたはC1−4−アルキルで;
は、F、Cl、Br、CN、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、または C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシで;
は、各々独立してF、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、CF、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)および(C1−4−アルキル)NC(=O)からなる群から選ばれ;
および
Arは、アリールまたはヘテロアリールで、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、芳香族または脂肪族環と融合して、二重環(bicyclic)を形成することができ、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリール、及び融合芳香族または脂肪族環は、それぞれ独立して置換されないか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)、ハロ−C1−4−アルキルS(=O)、シアノ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキルS(=O)、C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)C1−4−アルキル、C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキルS(=O)1−4−アルキル、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N、(C3−6−シクロアルキル)(H)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N、(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N、(H)NC1−4−アルキル、[(C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、[(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)N](C1−4−アルキル)、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NC(=O)、HNS(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(H)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(H)NS(=O)、(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ハロ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(シアノ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(C1−4−アルキル)NS(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−6−シクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)NS(=O)、HNS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)NS(=O)N(H)C1−4−アルキル、(C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)S(=O)N(H)C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−6−シクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、C3−7−ヘテロシクロアルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルキル、(C3−7−ヘテロシクロアルキル)−C1−4−アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、(アリール)C1−4−アルキルおよび(ヘテロアリール)C1−4−アルキルからなる群から選ばれ、
ここで、前記C3−6−シクロアルキルまたはC3−7−ヘテロシクロアルキルは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換され、
ここで、前記アリールまたはヘテロアリールは、置換されないか、またはH、F、Cl、Br、CN、OH、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、シアノ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、シアノ−C1−4−アルコキシおよびC1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で単一または多重置換される)。
【請求項8】
Nが、0であることを特徴とする請求項7に記載の置換された化合物。
【請求項9】
が、F、Cl、CN、CH、CHF、CF、CHCH、OCH、OCF、OCHFまたはCHOCHであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項10】
Arが、フェニルまたはピリジニルから選ばれ、
ここで、前記フェニルまたはピリジニルは、芳香族または脂肪族環と融合して二重環(bicycle)を形成し、
ここで、それぞれの前記フェニルまたはピリジニルおよび、前記融合した芳香族または脂肪族環は、独立して置換されるか、またはF、Cl、Br、CN、OH、=O、C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルキル、ハロ−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルキル、ヒドロキシ−C1−4−アルコキシ、ハロ−C1−4−アルコキシ、C1−4−アルコキシ−C1−4−アルコキシ、HN、(C1−4−アルキル)(H)N、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)N、HNC(=O)、(C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(H)NC(=O)、(C1−4−アルキル)NC(=O)、(ヒドロキシ−C1−4−アルキル)(C1−4−アルキル)NC(=O)およびC3−6シクロアルキルからなる群から選ばれる、一つまたはそれ以上の置換体で、単一または独立して多重置換されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項11】
Arが、
【化4】
から選ばれ、
それぞれは、置換されないか、1つまたはそれ以上の置換体で独立して多重置換され、
ここで、前記置換体は、
F、Cl、Br、CN、=O、OH、CH、CHF、CF、CHCH、(CHCH、CH(CH、(CHCH、CHCH(CH、CH(CH)CHCH、C(CH、OCH、OCF、OCHF、CHOCH、CHOCF、CHOH、CHCHOH、OCHCHOH、N(H)CHCHOH、N(CH)CHCHOH、CHOCHCHOH、CHN(H)CHCHOH、CHN(CH)CHCHOH、CHCHS(O)CH、CHCHS(O)N(H)CH、CHN(H)S(O)NH、CHN(H)S(O)CH
【化5】
からなる群から選ばれることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項12】
Arが、
【化6】
から選ばれ、
ここで、Gは、CHまたはCFであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の置換された化合物。
【請求項13】
少なくとも一つの請求項1〜12のいずれか一項の規定による置換された化合物を含む痛症疾患および/または障害の予防および/または治療用薬学的組成物。
【請求項14】
前記痛症疾患および/または障害が、急性の痛症、慢性の痛症、神経変性痛症、内臓の痛症や関節の痛症からなる群から選ばれる1つまたはそれ以上であることを特徴とする請求項13に記載の薬学的組成物
【国際調査報告】