【課題を解決するための手段】
【0005】
その第1の態様によれば、本発明は、液体生成物、例えば液体食品、例えば飲料の調製のためのシステムに関し、システムは、
a)液体生成物の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有し、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定するカートリッジ本体を含み、
カートリッジ本体は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は密封フィルム、例えば上部密封フィルムによって気密式に密封され、前記密封フィルムは前記貯蔵部を覆う部分を有し、
カートリッジ本体には、貯蔵部から液体成分を分配するように配置された1つまたは複数の分配流路が設けられている使い捨てカートリッジと、
b)分配装置、例えば飲料分配装置であって、
− 装置内の分配位置に使い捨てカートリッジを収容して保持するためのホルダ、および、
− 加圧ガス源、好ましくは加圧空気源、例えばエアポンプ、
を含む分配装置とを含み、
装置は、前記加圧ガス源を使い捨てカートリッジの貯蔵部と直接連通させるように構成され、それにより貯蔵部内の前記液体成分が前記ガスによって加圧されることを可能にし、それにより前記1つまたは複数の分配流路を介した貯蔵部からの液体成分の分配を補助し、
システムは、貯蔵部を覆う密封フィルムの前記部分に1つまたは複数の開口部を形成するように構成される。
【0006】
請求項1の前提部によるシステムは、国際公開第2011138405号パンフレットに開示されている。そこに開示されている実施形態では、分配装置のベース液体フィードランスには、貯蔵部を覆う上部フィルムの環状部分に、従って弁部材が配置されるカラムの外側に、対応する孔を穿孔する追加の空気圧ランスが設けられている。この空気圧ランスは、加圧空気源に接続されている。その欠点は、貯蔵部内に制御された空気圧を形成することを可能にするために、空気圧ランスが上部密封フィルムに穿孔された孔を気密式に通り抜ける必要があることである。これは実際に達成することは非常に困難である。
【0007】
国際公開第2011138405号パンフレットの別の実施形態は、空気ダクトをベース液体フィードランス内に一体化し、それにより弁が下に移動されるときにこの空気ダクトがカラムの孔に導入され、次いでカラムの小さな孔に内側で接続するようにし、それにより貯蔵部への空気の流入を許容する。後者の実施形態は、貯蔵部を覆う密封フィルムの前記部分に1つまたは複数の開口部を形成せず、カートリッジのおよびフィードランスの複雑な設計を必要とする。
【0008】
本発明の第1の態様は、貯蔵部内の液体成分に対する改善された、または少なくとも代替の加圧方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の第1の態様は、請求項1の前提部に記載のシステムであって、分配装置がさらに、周縁ガスシールを、例えばその周縁に沿って外側ガスシール部材を有する加圧ドーム部材を含み、周縁ガスシールは、貯蔵部への前記加圧ガスの流入を可能にするために前記1つまたは複数の開口部が前記密封フィルム中に形成された場所の周囲で使い捨てカートリッジと密封係合するように適合されていること、および、
加圧ガス源が前記ドーム部材に接続され、使い捨てカートリッジと密封係合する周縁ガスシールの輪郭内で前記ドーム部材の下に加圧ガスを供給するように適合され、それにより前記貯蔵部内の前記液体成分を前記密封フィルム中の1つまたは複数の開口部を介して前記ガスによって加圧することが可能になり、それにより前記1つまたは複数の分配流路を介した貯蔵部からの液体成分の分配を補助すること、
を特徴とするシステムを提供する。
【0010】
本発明の設計は、貯蔵部内の液体成分の確実で効果的なガス加圧を可能にする。
【0011】
本発明の第1の態様はまた、液体生成物、例えば液体食品、例えば飲料の調製方法に関し、この方法は本発明のシステムにおいて使用される。この方法は、
・加圧ドーム部材の周縁ガスシールを、密封フィルムが加圧ガスの貯蔵部への流入を許容するように開封される場所の周囲で、例えば使い捨てカートリッジの周壁の上端部で、使い捨てカートリッジと密封係合するステップと、
・密封フィルムの開封を引き起こすステップと、
・前記ドーム部材の下に加圧ガスを供給し、それによって前記ガスによって使い捨てカートリッジの貯蔵部内の液体成分を加圧し、それによって1つまたは複数の分配流路を介した貯蔵部からのその分配を支援するステップと、
を含む。
【0012】
ある実施形態では、ドーム部材にはその周縁に沿って外側ガスシールが設けられ、この外側ガスシールは、使い捨てカートリッジの周壁の上端部にシールするように具体化される。例えば、好ましいように、前記上端部は円形であり、ガスシールも円形である。
【0013】
本文脈において、ドーム部材とは、特定の形状を意味するものではなく、ドーム部材がドーム部材の下の空間にガス圧力を維持することができるという事実のみを意味する。ドーム部材およびその各シールは、ドーム部材の下の領域を、例えば4バールの圧力まで密封可能であり得る。
【0014】
ガス供給源は、加圧ガス、例えば空気を、エアポンプによって、カートリッジの貯蔵部からの液体成分の放出を補償する流量で、例えば、2〜3ml/秒の量で供給可能であるべきであることが理解されよう。
【0015】
実施形態では、加圧ガス、例えば空気は、大気圧よりも0.5〜2.5バール高い圧力である。
【0016】
実際の流量と圧力範囲はかなり簡単なエアポンプで達成できることは理解されよう。
【0017】
例えば、貯蔵部は20〜75mlの、例えば50mlの液体成分を保持する。
【0018】
例えば、飲用グラス等に例えば200〜300mlの量の飲料を充填する分配または供給サイクルは、15〜30秒間続く。
【0019】
ある実施形態では、貯蔵部からの液体成分の放出の完了の後または終了時に、ガスを使用して1つまたは複数の分配流路を、例えば空気の最終ブーストによりパージして、残留物が前記流路に残らないようにすることができる。
【0020】
好ましくは、液体成分は加圧ガスに直接曝され、例えば、液面上のカートリッジ内のヘッドスペースが加圧ガス源と連通される。しかしながら、膜を介した間接接触が実施され得ることは、これが好ましい場合には排除されず、当業者はこれがどのように達成され得るかについて認識している。
【0021】
ある実施形態では、カートリッジは、例えば外方に突出するフランジとして具体化される上端部を有する周壁を有し、前記上端部は密封フィルムによって閉鎖される前記開口部を画定し、ドーム部材の周縁ガスシールは、前記上端部にシールするように具体化される。これにより、ガス密封は、密封フィルムの非支持部分に作用するガス密封と比較して、密封フィルムによって閉鎖された開口部の周りのカートリッジの壁の強度または堅牢性から利益を得ることができる。また、例えばユーザの偶発的な動作によって密封フィルムに裂け目等が既に存在する場合でも、これによりガス加圧動作が損なわれることはない。
【0022】
ある実施形態では、分配装置は、分配位置に配置されたベース液体供給部材、例えばランスを有するベース液体供給アセンブリをさらに備え、このベース液体供給部材は、カートリッジのチャネルに接続するように構成されているので、ベース液体をチャネルに供給することができ、分配装置は、カートリッジ用のホルダおよびベース液体供給部材の相対的な移動を生じさせるように構成された作動可能な変位装置を有し、それにより変位装置が作動されるとき、ベース液体供給部材はチャネルに接続する。
【0023】
ある実施形態では、ドーム部材およびベース液体供給部材は、作動可能な変位装置によって一体的に移動するように一体化される。
【0024】
ある実施形態では、ベース液体供給部材は、好ましくは周縁ガスシールの輪郭内で加圧ドーム部材から突出するベース液体フィードランスである。
【0025】
ある実施形態では、カートリッジは、入口を有するベース液体チャネルを有し、ベース液体供給部材は、周縁ガスシールの輪郭内に配置され、チャネルに、例えばカラムの上端部に密封係合するように適合され、それにより、チャネルへの加圧ガスの侵入を防止する、例えばガスシール部材を設けられたガスシールとして作用する。
【0026】
ある実施形態では、カートリッジ本体は、底部から上方に突出する部分を有するカラムを備え、チャネルは、例えば前記密封フィルムにシールされたカラムの上端部のチャネルの入口からカラムを通り抜けてカートリッジの底部の分配開口部まで延在し、ベース液体供給部材はチャネルの前記入口に接続するように適合され、それによりチャネルに供給されるベース液体はチャネルを通って移動し、分配開口部を介してチャネルを出る。
【0027】
これに関連して、ベース液体、例えば炭酸水の、妨害も合成もないチャネルを通る流れは、チャネルが、入口から出口まで、例えばカートリッジの上部から底部まで、常時30mm2より小さい、好ましくは常に40mm2より大きい、更には50mm2より大きい断面積を有することを必要とすると定義することができる。一般に、チャネルは、断面が200mm2を超えない。
【0028】
ある実施形態では、ドーム部材の周縁ガスシールは、好ましくはカートリッジ本体の開口部の輪郭でまたはその付近で、密封フィルムに係合する内向き弾性リップ部を有するリップシール部材であり、前記内向き弾性リップ部はカートリッジとの密封係合を助けるように前記加圧ガスに曝される。別の実施形態では、ガスシールはOリングまたはそれに類するものであるが、リップシール部材は、リップシールの大きな締め付けを必要とせずに効果的なシールを可能にし、それにより装置の単純な構造を促す。
【0029】
ある実施形態では、作動可能な変位アセンブリは、例えば回転出力軸を備えた電気モータを含み、例えば、前記回転出力軸は、一体化されたドーム部材およびベース液体供給部材を、例えばその分配位置にあるカートリッジに対して上昇および下降位置の間で往復動させる傍心機構に接続されている。
【0030】
代替的実施形態では、作動可能な変位アセンブリは、空気圧モータ、例えば空気圧ピストンを含み、これに対し、加圧されたガス、例えば空気がエアポンプによって供給される。例えば、装置は単一のエアポンプを有し、単一のエアポンプは、例えば本明細書で考察したように、液体成分を加圧するためにドーム部材に接続され、かつまた前記空気圧モータに接続され、これは例えば、加圧空気をモータまたはドーム部材に導くための弁アセンブリを設けることによって達成される。作動可能な変位アセンブリのための空気圧モータと組み合わせて単一のエアポンプを設けることにより、作動可能な変位アセンブリのためだけの追加のモータを排除することができる。例えば、一体化された液体供給部材を有するドーム部材は、対応するシリンダ内で摺動可能な空気圧ピストンとして具体化される。
【0031】
ある実施形態では、カートリッジ本体は、内側に、例えば下方に、初期位置から分配位置まで移動可能なカラムを含み、カラムは前記密封フィルムにシールされ、チャネルはカラムの上端部のチャネルの入口からカラムを通って延在し、ベース液体供給部材は、チャネルの前記入口に接続し、前記ベース液体をチャネルに供給することを可能にしながらカラムと係合し、作動可能な変位装置の作動によって前記カラムを前記分配位置へ移動させるように構成される。
【0032】
その更なる発展形態において、貯蔵部を覆う密封フィルムの部分には、例えばレーザ加工または他の方法によって、フィルムの厚さを部分的に貫く1つまたは複数の予め形成されたスコア線が設けられ、スコア線は、カラムを内側、例えば下方に前記分配位置まで押すことにより前記1つまたは複数のスコア線が破裂し、それにより前記1つまたは複数の開口部を提供するように具体化され、開口部は前記液体成分の分配を補助するために貯蔵部への加圧ガスの導入を可能にする。この実施形態は、好ましいように、貯蔵部へのガス圧のための前記1つまたは複数の開口部を形成するための、少なくともドーム部材上の穿孔部材または破裂部材を省略することを可能にする。これは、例えば、外側から来てこのフィルムを貫通する穿孔または破裂部材が、例えばそれがフィルムの内側から離れないので、貯蔵部内の液体成分によって汚染されるという点で、有利である。実際の実施形態では、密封フィルムは、カートリッジの周壁の上端部にシールされてもよく、ベース液体供給部材が、例えばカラムを押すことによって、密封フィルムの中央領域を内側に押すと、それによりフィルムに応力が加えられ、適切なスコア線が破裂する。
【0033】
ある実施形態では、場合により上記の1つまたは複数のスコア線の提供と組み合わせて、カートリッジは、貯蔵部を覆う密封フィルムの部分の下に配置された1つまたは複数の穿孔部材を備え、それにより密封フィルムを内側に、例えば下方に押すと、前記1つまたは複数の穿孔部材は密封フィルムに係合され密封フィルムを局所的に破裂させ、それにより1つまたは複数の開口部を提供し、1つまたは複数の開口部は、前記液体成分の分配を補助するために加圧ガスの貯蔵部への導入を可能にする。この実施形態もまた、好ましいように、外側から来てフィルムを貫通する穿孔部材または破裂部材が、例えばそれがフィルムの内側から離れないので、貯蔵部内の液体成分によって汚染されることをなくすことを可能にする。その更なる発展形態では、カートリッジ本体は、内側に、例えば下方に初期位置から分配位置まで移動可能なカラムを含み、カラムは前記密封フィルムにシールされ、チャネルはカラムの上端部のチャネルの入口からカラムを通って延在し、ベース液体供給部材は、チャネルの前記入口と接続し、前記ベース液体をチャネルに供給することを可能にしながらカラムと係合し、前記カラムを前記作動可能な変位装置の作動によって前記分配位置へ移動させるように構成され、前記1つまたは複数の穿孔部材はカラムが前記分配位置に移動されるとき密封フィルムを局所的に破裂させる。
【0034】
ベース液体用のチャネルを有するカラムを有するカートリッジのある実施形態では、以下のことが考えられる。すなわち、カートリッジは可撓性底部を有し得、その結果、カラムが、より高い初期位置からより低い分配位置へ、ベース液体供給部材によって下方に移動可能であり、カラムは底部にベース液体のための分配開口部を有し、カートリッジの1つまたは複数の分配流路出口がカートリッジの前記底側に配置され、分配開口部から離間され、それにより液体成分は、チャネルの分配開口部から出るベース液体の流れと区別された1つまたは複数の流れとして前記1つまたは複数の分配流路出口から出て、1つまたは複数の分配流路出口は、そこから出てくる液体成分が、分配開口部から出てくるベース液体流の外側と接するように配置される。
【0035】
ある実施形態では、カートリッジの1つまたは複数の分配流路出口は、分配開口部の高さまたは分配開口部より上の高さに対応する高さに配置される。この構成は、分配開口部から出るベース液体の流れによる過度の干渉なしに液体成分の1つまたは複数の流れを前記出口から出現させ、それにより前記1つまたは複数の流れが前記ベース液体流とその外側から穏やかに結合することができる。
【0036】
ある実施形態では、1つまたは複数の分配流路出口は最初にカートリッジの底部密封フィルムによって密封され、例えば、前記底部密封フィルムは、1つまたは複数の分配流路出口の唯一の閉鎖部材であり、前記より低い分配位置へのカラムの動きは、カートリッジの底部密封フィルムを破裂させ、および/または最初は前記底部密封フィルムによって密封されている1つまたは複数の分配流路から引き離し、それによりカートリッジからの分配を可能にする。この構成は、ユーザが何の行動も取らなくても、出口の実際の開放を可能にする。
【0037】
好ましくは、底部密封フィルムは、ベース液体のための分配開口部と整列した予め形成された孔を有し、この孔の周りの底部密封フィルムの円形領域は、分配流路の1つまたは複数の出口の上にあり、前記出口が存在する面、例えばカラムの管状の突出した脚部の前端面にシールされる。ある実施形態では、カラムは、カートリッジの底部から突出する脚部を有し、この脚部は予め形成された孔内に突出するように作製され、前記孔がプロセス中に拡張されると、密封フィルムを分配流路の出口から引き離す。
【0038】
ある実施形態では、1つまたは複数の分配流路出口は、そこから出てくる液体成分が、分配開口部から現れたベース液体流の外側に、前記ベース液体流の周りの環状シュラウドとして接するように配置される。分配流路出口は、この効果のために、分配開口部の周りに配置された単一の環状出口または複数の出口を画定することができる。
【0039】
これは、液体成分とベース液体との穏やかな組み合わせを可能にし、これは例えば炭酸水がベース液体として使用される場合に関連がある。また、シュラウド化は、ユーザの飲料の鑑賞に有害であろうプレーンなベース液体の流れをユーザが見ることができないようにする。液体成分のシュラウドは、好ましくは、出て来るベース液体流に平行にかつ非常に接近して方向付けられ、それにより結合または合流は、炭酸水を使用するときに炭酸ガスおよび他のガスのベース液体からの過度の損失を避けるために、液体成分とベース液体流との衝突を伴わない。ここでは環状シュラウドおよび環状分配流路出口を参照するが、ベース液体流は断面が円形である必要はなく、炭酸ガスの過度の放出を回避しながら液体成分との所望の接合または合流を達成する楕円形、細長状、多葉形または他の任意の形状であってもよいことが理解されよう。
【0040】
ある実施形態では、カートリッジ、またはカートリッジの底部の下方に、例えば底部の可撓性部分の下方に突出するカートリッジのカラムの下部は、ベース液体流のための分配開口部を有し、カートリッジ本体は、ベース液体分配開口部の周りに円形配置で配置された一連の分配流路出口を備え、それにより分配開口部から出てくるベース液体流の周りの環状シュラウドとして液体成分を分配する。ここでは環状シュラウドおよび環状分配流路出口を参照するが、ベース液体流は断面が円形である必要はなく、炭酸ガスの過度の放出を回避しながら液体成分との所望の接合または合流を達成する楕円形、細長状、多葉形または他の任意の形状であってもよいことが理解されよう。
【0041】
ある実施形態では、分配装置は、1つまたは複数の分配流路出口から出る液体成分の1つまたは複数の流れが、チャネルの分配開口部から出てくるベース液体流と共にゆっくりした流れとして流れ、ゆっくりとした流れはベース液体流の外側に接するように、貯蔵部内の液体成分を加圧するように構成される。従って、貯蔵部のガス加圧を使用する場合であっても、液体流に、例えば前記液体流の外側に結合する液体成分の流れはゆっくりとしていて、好ましくはベース液体流に平行である。再度このことは炭酸水を用いた使用に最も好都合であると考えられる。
【0042】
ある実施形態では、1つまたは複数の分配流路は、そこを通過する液体成分のための流れ抵抗器として具体化される。この構成は、例えば、液体成分の全量を分配サイクル全体にわたって実質的に均等に分配することを望む観点から、1つまたは複数の分配流路を通る液体成分の安定した流量を形成することを可能にし、例えばその結果、いつでも、飲用容器にプレーンなベース液体が堆積され、これは使用者の認識および飲料の品質に有害であり得る。
【0043】
ある実施形態では、分配流路の入口は、分配流路の隣接部分に対してある角度で配向され、その結果、液体成分のガス加圧により入口から出る液体成分の噴流が分配流路の前記隣接部分に衝突し、それにより前記噴流の速度を低下させ、好ましくは消滅させる。この実施形態は、入口を越えた著しい圧力の低下を可能にし、これは効果的に制御可能であり、液体成分の流速に著しい影響を及ぼす変動のないガス圧力の使用を可能にする。
【0044】
ある実施形態では、分配流路の入口は、液体成分をガス加圧により分配流路の隣接部分への噴流として前記入口から現すように具体化され、分配流路は、液体成分の前記噴流の速度を低下させるように具体化され、それにより液体成分は主に重力の影響により分配流路出口から分配流路経路までゆっくり流れ落ち、例えば分配流路は1つまたは複数の湾曲部を備える。この実施形態は、入口を越えた著しい圧力の低下を可能にし、これは効果的に制御可能であり、液体成分の分配の流速に著しい影響を及ぼす変動のないガス圧力の使用を可能にする。
【0045】
ある実施形態では、ホルダは、その中にカートリッジを収容するためのキャビティを含む引き出しであり、例えば、前記カートリッジはカートリッジ本体の周壁の外向きフランジによって前記キャビティ内に吊り下げられ、引出しはカートリッジが分配位置に移動できるように装置のハウジング内に移動可能である。
【0046】
ある実施形態では、作動可能な変位装置は、加圧ドーム部材ならびにベース液体供給部材を例えば往復動ユニットとしてハウジングまたは装置のフレームに対して上下に移動させ、それにより−ドーム部材のより低い位置において−周縁ガスシールを、密封フィルムが開封されたまたは開封され得る場所の周りでカートリッジと密封係合し、加圧ガスの貯蔵部への進入を許容するように適合されている。
【0047】
本発明の第1の態様によるカートリッジは飲料の調製に特に適し、その際、液体成分が水、例えば炭酸水の流れを風味付けおよび/または着色し、例えばこの水はカートリッジのカラム内のチャネルを通って流れる。
【0048】
ある実施形態では、また、本発明のさらなる態様によれば、本発明は、使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有する成形プラスチックカートリッジ本体であって、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定する成形プラスチックカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらに、カートリッジ本体の底部の開口部まで延在する垂直に延在する孔を備え、
管状の弁部材が可動、例えば摺動可能であり、孔内に配置され、弁部材を通してチャネルが弁部材の上端部の入口から弁部材の底端部の出口まで延在し、
カートリッジ本体には、貯蔵部と孔との間に1つまたは複数の第1の分配流路が設けられ、
管状弁部材には、1つまたは複数の第2の分配流路が設けられ、
− 孔に対する弁部材の密封位置において、管状弁部材内の1つまたは複数の第2の分配流路は、1つまたは複数の第1の分配流路と整合しておらず、その結果、貯蔵部は閉鎖され、
− 孔に対する弁部材の分配位置において、管状弁部材内の1つまたは複数の第2の分配流路は、1つまたは複数の第1の分配流路と整合し、その結果、貯蔵部は開放され、
弁部材は、前記密封位置から前記分配位置に移動するために前記ベース液体フィードランスによって上に及ぼされる力によって移動可能であり、それによって前記貯蔵部から前記液体成分を分配することを可能にし、
ベース液体フィードランスは、弁部材のチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、弁部材の出口およびカートリッジの底部の開口部の一方を介してカートリッジを出ることができ、
好ましくは、前記1つまたは複数の第2の分配流路は、分配された液体成分がチャネル内でまたはチャネルの出口またはその近傍でベース液体と組み合わされるように配置される、使い捨てカートリッジに関する。
【0049】
ある実施形態では、弁部材は、外側とチャネルを画定する内側とを有し、1つまたは複数の第2の分配流路は、弁部材の外側に1つまたは複数の分配溝として具体化され、前記1つまたは複数の分配溝は、液体成分が分配される溝出口を有する。ある実施形態では、3〜6つの溝出口が弁部材の下端部の周りに配置される。
【0050】
上の実施形態の代替形態では、弁部材は、外側とチャネルを画定する内側とを有し、1つまたは複数の分配流路は、弁部材の前記外側と内側との間に延びるように具体化されている。
【0051】
ある実施形態では、弁部材の出口は、ベース液体のための、または別の実施形態では、組み合わされたベース液体と液体成分のための分配出口を形成する。
【0052】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有する成形プラスチックカートリッジ本体であって、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定する成形プラスチックカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらにカラムを含み、カラムは底部から中央カラムの上側まで上方に突出する部分を有し、
垂直方向に延びるチャネルが、カラムの上端部の入口からカートリッジ本体の底部の開口部までカラムを通って延び、
底部は、カラムに隣接して、例えばカラムの周囲に可撓性部分を有し、その結果、カラムはその上に及ぼされた力によって本体の上部に対して、例えば本体の周壁の上縁部に対して、より高い初期位置とより低い分配位置との間で下方に移動可能であり、
弁部材は、カートリッジ内でカラムの外側に配置され、弁部材は、カートリッジ内に固定された状態で配置され、それにより、カラムがより高い初期位置からより低い分配位置に移動されるときカラムに対して可動、例えば摺動可能であり、
カートリッジ本体には、貯蔵部から液体成分を分配するように構成された1つまたは複数の分配流路が設けられ、
− カラムのより高い初期位置において、弁部材は1つまたは複数の分配流路を閉鎖し、その結果、貯蔵部が閉鎖され、
− カラムのより低い分配位置において、弁部材は1つまたは複数の分配流路から離れる方向に移動して、その結果、貯蔵部が開放され、
ベース液体フィードランスは、カラムのチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、カートリッジの底部の開口部を介してカートリッジを出ることができ、
好ましくは、前記1つまたは複数の分配流路は、分配された液体成分がチャネル内でまたはチャネルの出口またはその近傍でベース液体と組み合わされるように配置される、使い捨てカートリッジを提案する。
【0053】
ある実施形態では、上部密封フィルムは穿孔可能であり、それによりその中の液体成分を加圧するために加圧ガスを貯蔵部に導入することができ、それにより例えば弁部材がその分配位置にあるとき、または弁部材が1つまたは複数の分配流路から離れるようにカラムがその分配位置に移動されているとき、分配流路を介した液体成分の分配を補助する。
【0054】
ある実施形態では、孔および弁部材、またはカラムは上部密封フィルムの下に配置され、このとき上部密封フィルムの一部は弁部材のまたはカラムの入口を覆って密封している状態であり、ベース液体フィードランスは上部密封フィルムの前記部分を貫通可能である。
【0055】
ある実施形態では、カートリッジ本体は、上部密封フィルムの下に配置された1つまたは複数の穿孔部材を備え、その結果、例えばベース液体フィードランスによって上部密封フィルムを下方に押すことにより、前記1つまたは複数の穿孔部材を上部密封フィルムに係合させ、上部密封フィルムを局所的に破裂させ、それにより1つまたは複数の孔を提供し、この孔は、弁部材が1つまたは複数の分配流路に対してその分配位置にあるとき、分配流路を介した液体成分の分配を補助するように貯蔵部内の液体成分を加圧するために加圧ガスを貯蔵部に導入することを可能にし、例えば、1つまたは複数の穿孔部材は、1つまたは複数の一体成形されたスパイク形成物として具体化される。
【0056】
ある実施形態では、好ましくは貯蔵部からの液体成分のガス加圧補助分配で使用するために、弁部材の外側の1つまたは複数の排出溝はそれぞれ収集溝部分を有し、収集溝部分は、弁部材の分配位置において、液体成分のための受容器として働き、例えば前記液体成分は、加圧ガスによる前記液体成分の加圧の影響により関連する第1の分配流路から噴射され、前記溝の別の部分は、前記液体成分が前記収集部分から溢れて前記溝の出口に向かって下方に流れることを可能にするように前記収集部分に隣接する。
【0057】
ある実施形態では、弁部材内のチャネルは、第1の直径を有する上部と、前記出口まで延在する隣接する下部とを有し、前記下部および出口は第2の直径を有し、第1の直径は前記第1の直径よりも大きい。さらなる実施形態では、ベース液体フィードランスは、チャネルの前記上部に挿入されるように適合された挿入部分を有し、前記フィードランスは、前記第2の直径に実質的に等しい、例えば第2の直径の0.9〜1.1倍の供給チャネル直径を有する内側供給チャネルをその中に有し、それにより、フィードランスからチャネルの第2の部分へ流れる際のベース液体の流れの過度の収縮および/または膨張を回避する。
【0058】
ある実施形態では、孔は、第1の直径を有する上部と、前記第1の直径より小さい第2の直径を有する隣接する下部とを有し、弁部材の外側は、孔の前記上部に摺動可能に嵌合するような直径を有する上部と、孔の前記下部に摺動可能に嵌合するような下部とを有する。場合により、孔は肩部を例えば孔の前記上部と下部の間に有し、弁部材はその外側に、弁部材の分配位置において前記肩部に当接するように適合された当接面を有する。
【0059】
ある実施形態では、弁部材と孔は、少なくとも弁部材の密封位置において、それらの間に1つまたは複数のシールを形成し、例えばある実施形態では、1つまたは複数の分配流路を大気から遮断するシールをそれらの間に形成する。
【0060】
ある実施形態では、カートリッジ本体は剛性の本体であり、その底部は、弁部材がその密封位置と分配位置との間で移動されるとき、例えば前記位置の間で垂直に下方に移動されるとき、その形状を維持する。
【0061】
ある実施形態では、カートリッジ本体が、カラム、例えば底部の一部と、例えば底部の中央部分と一体成形されたカラムを含み、カラムは底部から中央カラムの上端部まで上方に突出しており、このカラムを通って孔がカラムの上端部から延び、底部の前記開口部で終わる。ある実施形態では、カラムは、カラムの下部に固定される、例えばスナップ嵌め、溶接(例えばレーザによる)、接着、ねじ係合される別個の成形上部を含む。
【0062】
ある実施形態では、カートリッジ本体は射出成形モノリシックプラスチック本体である。
【0063】
ある実施形態では、カートリッジは、底部の下側に沿って配置されて弁部材の開口部および/または出口を気密式に密封する底部密封フィルムを有する。その好ましい形態では、弁部材は、前記密封位置から前記分配位置まで垂直に下方に移動可能であり、底部密封フィルムは穿孔可能であり、弁部材がその分配位置に下降されると弁部材によって係合されかつ穿孔されるように配置され、底部密封フィルムの前記穿孔により弁部材のチャネルの前記出口のおよび/または開口部の開放が引き起こされる。
【0064】
ある実施形態では、弁部材が密封位置にあるとき、弁部材の上端部は上部密封フィルムに当接するか、またはシールされる。
【0065】
ある実施形態では、カートリッジ本体がカートリッジの支持面を形成し、支持面は底部より下、例えば、存在する場合、底部密封フィルムより下に距離を取って横たわり、その結果、底部または底部密封フィルムは、カートリッジが支持面を下にして配置されたときにどの支持面よりも高い所に横たわる。
【0066】
ある実施形態では、カートリッジ本体は、開口部を画定する上縁部を有する周壁を有し、上部密封フィルムは、例えば外方に突出したフランジとして具体化される前記上縁部に固定され、例えば、前記半径方向に突出したフランジは、分配装置の支持面上でカートリッジを支持するように具体化されている。
【0067】
ある実施形態では、弁部材は、弁部材がその分配位置に移動されるときにスナップ嵌めを形成するように適合された1つまたは複数のスナップ部分を備える。
【0068】
ある実施形態では、チャネルの出口または分配開口部は6〜15ミリメートルの、例えば約8または10ミリメートルの直径を有する。非円形チャネルまたは開口部の場合、開口部は30mm2を超える、好ましくは40mm2を超える、またはさらには50mm2を超える断面を有し得る。開口部はまた、断面が200mm2未満であり得る。
【0069】
ある実施形態では、垂直に移動可能なカラムの下部は、ベース液体、例えば炭酸水がそこから出る出口または開口部の周囲に円形配置で配置された1つまたは複数の分配流路の一連の出口開口部を提供する。
【0070】
ある実施形態では、1つまたは複数の分配流路の1つまたは複数の出口開口部は、ベース液体の噴流の周りの環状シュラウドとして基本的に液体成分を分配するように配置される。噴射されたベース液体および液体成分は、それらがカートリッジから出る直後よりもそれらが相互混合するさらなる移動の間に互いに結合し、場合によっては最終的な混合は混合物がグラスまたは他の飲用容器に渦を巻いて入り込む際に起こる。前記混合は、特に、炭酸水がベース液体として使用されるときに見られ、次いで、液体成分と炭酸水とを組み合わせるこの方法は、ベース液体中に炭酸ガスを保持するために非常に有益であることに留意されたい。対照的に、1つまたは複数の液体成分の流れを炭酸水の流れに効果的に噴射することは、炭酸水を過度に攪拌し、それによって大部分の炭酸ガスを逃がし、最終的な飲料には限られた炭酸ガスが含まれることが観察される。
【0071】
カラムおよび弁部材を用いるある実施形態では、カートリッジは複数の、例えば2〜4つの分配流路を、および最初は弁部材によって閉鎖されている複数の分配流路入口を、例えば1分配流路あたり1つの入口を有し得る。
【0072】
ある実施形態では、最初は弁部材によって閉鎖されているカラムの、例えばその脚部の分配流路入口は、分配流路に対してある角度で配向され、その結果、例えば本明細書で考察されるように液体成分の加圧により開放された入口から出る液体成分の噴流が、流路の壁部分に衝突し、それにより前記噴流の速度を低下させ、好ましくは消滅させる。
【0073】
ある実施形態では、1つまたは複数の分配流路の1つまたは複数の出口開口部の合計は、対応する1つまたは複数の入口よりも断面が数倍大きく、例えば少なくとも10倍大きい。
【0074】
分配流路入口は、例えば0.5〜1.5mmの直径を有する円形の形状を有し得るが、例えばカラムの脚部領域の円周方向に配置されたスロット入口として、スロットの形状を有してもよい。
【0075】
弁部材のおよびカラムの密封表面は円錐状であり得るが、円筒状であってもよい。
【0076】
ある実施形態では、カートリッジ本体は底部の周囲に周壁を有し、孔はカートリッジの周壁の軸に対して同心である。
【0077】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有する成形プラスチックカートリッジ本体であって、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定する成形プラスチックカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらにカラムを含み、カラムは底部からカラムの上側まで上方に突出する部分を有し、
チャネルが、カラムの上端部の入口からカートリッジ本体の底側の開口部までカラムを通って延在し、
底部は、カラムに隣接して、例えばカラムの周囲に可撓性部分を有し、その結果、カラムはその上に及ぼされた力によって本体の上部に対して、例えば本体の周壁の上縁部に対して、より高い初期位置とより低い分配位置との間で下方に移動可能であり、
ベース液体フィードランスは、カラムのチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、カートリッジの底部の開口部を介してカートリッジを出ることができ、
カートリッジ本体には、貯蔵部から液体成分を分配するように構成された1つまたは複数の分配流路が設けられ、1つまたは複数の分配流路は、そこから出る液体成分がチャネルの底側の開口部から出るベース液体流に接するように配置された1つまたは複数の分配流路出口を有し、
カートリッジは、底部の側に沿って配置され、1つまたは複数の分配流路の少なくとも1つまたは複数の出口を気密式に密封する底部密封フィルムを有し、前記底部密封フィルムは、1つまたは複数の出口から離れた1つまたは複数の位置でカートリッジに固定され、
底部密封フィルムは、カラムがそのより低い分配位置まで下方に移動されることにより破裂しおよび/または出口から引き離され、それにより分配チャネル出口を開放するように適合されている、使い捨てカートリッジに関する。
【0078】
この形態は、本明細書で考察したような弁部材の存在を必要としないが、所望なら、例えばカートリッジの使用前に分配流路出口を確実に密封するという観点から、そのような弁部材と例えば組み合わせることができる。弁部材がない場合、これは底部密封フィルムが使用される場合に好ましい形態であるが、底部密封フィルムは液体成分が貯蔵部から流出することを防止する唯一の妨害物である。
【0079】
好ましい実施形態では、底部密封フィルムは、ベース液体流がカートリッジから出る開口部または出口に整列されかつそれに実質的に対応する直径を有する孔を有する。底部密封フィルムの形状としての、例えばその中に中心孔を有するディスクのようなこの設計は、底部密封フィルムの破裂後に破裂したフィルムのフラップがベース液体の流れと干渉することを回避する。当然のことながら、このような干渉は、放出されるベース液体流中の炭酸ガスの保持に有害であり得る。
【0080】
例えば、カートリッジの底部は、カラムの脚部の周りの環状可撓性部分と、可撓性部分を取り囲むさらなる非可撓性部分とを有し、底部密封フィルムは、例えばヒートシールによって、非可撓性部分に固定される。カラムの適切な垂直ストロークと組み合わせて、底部密封フィルムは破裂し、および/または分配流路の出口から引き離される。
【0081】
好ましくは、底部密封フィルムは、分配流路の出口を横切って軽く固定される。
【0082】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体、例えば水、例えば飲料の調製のため炭酸水と組み合わせられる液体成分の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
下側を有する底部と周壁とを有し、周壁の上縁部が充填開口部を画定する射出成形モノリシックプラスチック本体を含み、
カートリッジの充填開口部は、上部密封フィルムによって気密式に密封され、上部密封フィルムの周縁は上縁部に固定され、
底部は開口部を有し、
モノリシックプラスチック本体はさらに、底部の一部、例えば中央部分と一体成形されているカラムを含み、カラムは底部からカラムの上端部まで上方に突出し、カラムを通って孔がカラムの上端部から延在し、底部の前記開口部で終わり、
プラスチック本体は、前記カラムと前記周壁との間に前記液体成分で充填された貯蔵部を画定し、
管状弁部材がカラム内に摺動可能に配置され、弁部材を通ってチャネルが弁部材の上端部の入口から弁部材の下端部の出口まで延在し、
カラムは、中央カラムの外側と孔との間に1つまたは複数の第1の分配流路を備え、
管状弁部材は、1つまたは複数の第2の分配流路を備え、
− カラムに対する弁部材の上昇された密封位置において、弁部材内の1つまたは複数の第2の分配流路は、カラムの1つまたは複数の第1の分配流路と整合しておらず、その結果、貯蔵部は閉鎖され、
− カラムに対する弁部材のより低い分配位置において、弁部材内の1つまたは複数の第2の分配流路は、カラムの1つまたは複数の第1の分配流路と整合し、その結果、貯蔵部は開放され、
前記上部密封フィルムは穿孔可能であり、それによりベース液体フィードランスを前記上部密封フィルムに貫通させて弁部材内のチャネルの入口に接続可能であり、それによりベース液体をチャネルに供給することができ、
弁部材は、前記密封位置から前記より低い分配位置に移動するために前記ベース液体フィードランスによってその上に加えられた力によって下方に移動可能であり、それにより前記貯蔵部を開放し、前記第1および第2の分配チャネルを介した貯蔵部からの前記液体成分の分配を可能にし、
好ましくは、前記1つまたは複数の第2の分配流路は、分配された液体成分がチャネル内でまたはチャネルの出口またはその近傍でベース液体と組み合わされるように配置される、使い捨てカートリッジに関する。
【0083】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有し、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定するカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらにカラムを含み、カラムは底部からカラムの上側まで上方に突出する部分を有し、
チャネルが、カラムの上端部の入口からカートリッジ本体の底側の開口部までカラムを通って延び、
底部は、カラムに隣接して、例えばカラムの周囲に可撓性部分を有し、その結果、カラムはその上に及ぼされた力によって本体の上部に対して、例えば本体の周壁の上縁部に対して、より高い初期位置とより低い分配位置との間で下方に移動可能であり、
ベース液体フィードランスは、カラムのチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、カートリッジの底部の開口部を介してカートリッジを出ることができ、
カートリッジ本体には、貯蔵部から液体成分を分配するように配置された1つまたは複数の分配流路が設けられ、1つまたは複数の分配流路は、そこから出る液体成分がチャネルの底側の開口部から出るベース液体流に接するように配置された1つまたは複数の分配流路出口を有し、
カートリッジは、底部の側に沿って配置され、1つまたは複数の分配流路の少なくとも1つまたは複数の出口を気密式に密封する底部密封フィルムを有し、前記底部密封フィルムは、1つまたは複数の出口から離れた1つまたは複数の位置でカートリッジに固定され、
底部密封フィルムは、ベース液体が出る開口部と整列された孔を備え、底部密封フィルムはカラムがそのより低い分配位置まで下方に移動されることにより破裂しおよび/または出口から引き離され、それにより分配チャネル出口を開放するように適合されている、使い捨てカートリッジに関する。
【0084】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有し、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定するカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらにカラムを含み、カラムは底部からカラムの上側まで上方に突出する部分を有し、
チャネルが、カラムの上端部の入口からカートリッジ本体の底側の開口部までカラムを通って延び、
底部は、カラムに隣接して、例えばカラムの周囲に可撓性部分を有し、その結果、カラムはその上に及ぼされた力によって本体の上部に対して、例えば本体の周壁の上縁部に対して、より高い初期位置とより低い分配位置との間で下方に移動可能であり、
ベース液体フィードランスは、カラムのチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、カートリッジの底部の開口部を介してカートリッジを出ることができ、
上部密封フィルムは、チャネルの入口と整列された孔を有し、孔はベース液体フィードランスが前記上部密封フィルムを穿孔することなく前記孔を通過することによってチャネルの入口に接続することを可能にする、使い捨てカートリッジに関する。
【0085】
本発明はまた、液体生成物、例えば人の消費に適した液体食品の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジであって、
底部および上部を有し、液体成分の一人分供給量で充填された貯蔵部を画定するカートリッジ本体を含み、
上部は前記貯蔵部と連通する開口部を有し、開口部は上部密封フィルムによって気密式に密封され、
カートリッジ本体はさらにカラムを含み、カラムは底部からカラムの上側まで上方に突出する部分を有し、
チャネルが、カラムの上端部の入口からカートリッジ本体の底側の開口部までカラムを通って延び、
ベース液体フィードランスは、カラムのチャネルの入口に接続可能であり、その結果、ベース液体はチャネルに供給され、カートリッジの底部の開口部を介してカートリッジを出ることができ、
カートリッジ本体には、貯蔵部から液体成分を分配するように配置された1つまたは複数の分配流路が備えられ、
a)1つまたは複数の分配流路は、そこから出る液体成分がチャネルの底側の開口部から出るベース液体流に接するように配置された1つまたは複数の分配流路出口を有し、または、
b)1つまたは複数の分配流路は、混合物がチャネルの底側の開口部から出る前にそこから出る成分がベース液体流と混合するようにチャネル内に配置された1つまたは複数の分配流路出口を有し、
カートリッジ本体が、上部密封フィルムの下に配置された1つまたは複数の穿孔部材を備え、その結果、例えばベース液体フィードランスによって上部密封フィルムを下方に押すことにより、前記1つまたは複数の穿孔部材を上部密封フィルムに係合させ、上部密封フィルムを局所的に破裂させ、それにより1つまたは複数の孔を提供し、この孔は、分配流路を介した液体成分の分配を補助するように貯蔵部内の液体成分を加圧するために加圧ガスを貯蔵部に導入することを可能にし、例えば、1つまたは複数の穿孔部材は、1つまたは複数の一体成形されたスパイク形成物として具体化される、使い捨てカートリッジに関する。
【0086】
当業者であれば、本発明の一実施形態に関して必要であるまたは任意であると本明細書で考察した技術的特徴は、その特徴が指定された機能を実行する状態で、本明細書に記載した1つまたは複数の他の実施形態に等しく適用可能であり得ることを理解するであろう。そのような組み合わせは、組み合わせが技術的に不可能な解決策をもたらさない限りおよび/または所望の機能性を満たす限り、本明細書においてすべて想定される。
【0087】
本発明はまた、液体生成物、例えば液体食品、例えば飲料の調製のためのシステムであって、
a)先行する請求項の1つ以上に従うおよび/または本明細書に開示されるような使い捨てカートリッジと、
b)分配装置、例えば飲料分配装置であって、少なくとも、
− 装置内の分配位置にカートリッジを収容して保持するためのホルダ、および、
− 分配位置に配置されたベース液体フィードランスを有するベース液体供給アセンブリであって、ランスは、弁部材のまたはカートリッジのカラムのチャネルに接続し、例えばこの間、カートリッジの上部密封フィルムを貫通するように具体化され、それによりベース液体をチャネルに供給できる、ベース液体供給アセンブリ、
を備えた分配装置とを含み、
分配装置は、カートリッジ用のホルダおよびベース液体フィードランスの相対的な移動を引き起こすように構成された作動可能な変位装置を有し、それにより変位装置が作動されるとランスがチャネルに接続する、システムに関する。
【0088】
例えば−弁部材がカートリッジ内に存在する場合−、ベース液体フィードランスは、弁部材をその分配または開放位置に移動させる相対運動を引き起こし、例えば、上昇された密封位置からより低い分配位置まで弁部材を押し下げるか、または固定された弁部材に対してカラムを下方に移動させるか、またはカートリッジの底部密封フィルムを−存在する場合には−破裂させるおよび/または前記底部密封フィルムによって最初は密封されている1つまたは複数の分配流路出口から引き離し、それによりカートリッジからの分配を可能にする。
【0089】
ある実施形態では、液体供給アセンブリは、ベース液体として水、例えば炭酸水、例えば選択的に炭酸化されおよび非炭酸化される水を供給するために備えられる。
【0090】
ある実施形態では、液体供給アセンブリは、ベース液体用のポンプを含む。別の実施形態では、液体供給アセンブリは、装置を水道に接続することを可能にする水道コネクタを含み、例えばアセンブリはさらに水圧調整器を含み、これは例えば水道圧力の変動の影響を回避するためにプリセットされた水圧まで圧力を低下させる。
【0091】
ある実施形態では、液体フィードランスは装置内に固定式に取り付けられ、変位装置は、プロセスの間、ランスが弁部材のまたはカラムのチャネルに接続するような方法で、ホルダをランスに向かって移動させおよびランスから離すために装備されている。
【0092】
ある実施形態では、ランスは移動可能に配置され、装置の対応する変位装置によって移動可能である。
【0093】
ある実施形態では、カートリッジ用のホルダは、カートリッジを実質的に水平な位置でその底部が下を向いた状態で収容し保持するように備えられ、ホルダは、液体生成物の分配中に前記生成物がホルダから距離を置くような方法でカートリッジの底部の下に開口部を有する。
【0094】
ある実施形態では、ホルダの分配位置の下にある距離を置いて、装置はマグカップまたは他の容器、例えば飲用グラスを立てる場所を有する。
【0095】
ある実施形態では、装置は、加圧ガス源、好ましくは加圧空気源、例えばエアポンプを備え、および装置は、前記加圧ガス源を使い捨てカートリッジの貯蔵部と直接連通させるように構成され、それにより貯蔵部内の前記液体成分が前記ガスによって加圧されるようにし、それにより前記弁部材がその前記分配位置に移動されているとき貯蔵部からの液体成分の分配を補助する。
【0096】
ある実施形態では、装置は、加圧ガスが貯蔵部に入ることができるように上部密封フィルムが穿孔されている位置の周囲で使い捨てカートリッジと密封係合するよう適合された外側ガスシールをその周囲に沿って有する加圧ドーム部材を含み、例えば外側ガスシールは、使い捨てカートリッジの周壁の上端部にシールするように具体化され、加圧ガス源は、前記ドーム部材ジェンの下に加圧ガスを供給できるように接続され、その外側ガスシールは使い捨てカートリッジに密封係合し、上部密封フィルムは穿孔されている。
【0097】
ある実施形態では、ベース液体フィードランスが前記ドーム部材から突出する。
【0098】
別の実施形態では、装置は、中心カラムと周壁との間の領域において上部密封フィルムを穿刺するように適合された穿刺部材を備え、装置は、穿刺領域を介して加圧ガス、例えば空気を前記貯蔵部に供給する。
【0099】
装置には、加圧ガス源のための制御装置が設けられてもよく、それは例えば液体成分の加圧の調整可能なタイミングを提供するように適合されており、それは例えば分配流路を開放するプロセスに対するものであり、それは例えば有効な開放に対する時間の遅延である。制御装置、例えば加圧ガス源用のコンピュータ化された制御装置はまた、例えばその中の液体成分に関してカートリッジを識別するように適合されたカートリッジ識別アセンブリにリンクされてもよい。
【0100】
ある実施形態では、ベースフィードランスの供給チャネルの直径は、5〜10mm、例えば6〜9mm、例えば約8mmである。
【0101】
ある実施形態では、装置は炭酸化装置を含む。
【0102】
ある実施形態では、装置は、前記ベース液体を、例えば2〜15℃の温度に冷却するように適合された冷却装置を含む。
【0103】
ある実施形態では、装置は家庭用冷蔵庫に、例えばそのドアに一体化される。
【0104】
別の実施形態では、弁部材はベンチュリ部を有し、弁部材は、ベンチュリ部分に接続された1つまたは複数の分配流路を有し、ベース液体がチャネルを通して供給されると、ベンチュリ効果が生じ、液体成分は、1つまたは複数の整列された分配流路を通してベンチュリ部分に入り、そこでベース流体と混合され、この混合物はチャネルの出口を介して分配される。
【0105】
本発明はまた、請求項25に記載のシステムに関し、このシステムでは、カートリッジは加圧ガス、例えば空気の液体成分貯蔵部への導入のために開封される密封フィルムの内側に配置された1つまたは複数の穿孔部材を備え、それにより密封フィルムを内側に、例えば下方に押すことにより前記1つまたは複数の穿孔部材を上部密封フィルムに係合させ、前記密封フィルムを局所的に破裂させ、それにより1つまたは複数の開口部を提供し、開口部は前記液体成分の分配を補助するために加圧ガスを貯蔵部に導入することを可能にする。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察されたような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0106】
本発明はまた、請求項26に記載のシステムに関し、このシステムでは、1つまたは複数の分配流路が1つまたは複数の出口を有し、前記1つまたは複数の出口は、チャネルの分配開口部から出てくるベース液体の流れと区別された1つまたは複数の流れとして液体成分が前記1つまたは複数の分配流路出口から現れるように配置され、1つまたは複数の分配流路出口は、そこから出る液体成分が分配開口部から現れたベース液体流の外側に隣接するように配置される。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察されたような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0107】
本発明はまた、請求項27に記載のシステムに関し、このシステムでは、分配装置は、液体成分のおよび/またはカートリッジの少なくとも入力された温度に基づいて前記ガス加圧の圧力を制御するように適合されたガス圧力制御アセンブリを含み、これは例えば、液体成分の温度依存性の粘度効果を補償することを可能にし、例えば液体成分が冷たいときにガス圧力を増大させる。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察したような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0108】
ある実施形態では、装置は、分配サイクルの開始時に、例えば、装置のホルダ内に配置されたとき、または分配位置に到着するまたは移動するとき、液体成分のおよび/またはカートリッジの温度を感知するように適合された温度センサを含む。
【0109】
ある実施形態では、装置には、ユーザが前記温度を入力することを可能にするように適合されたユーザ入力装置が設けられ、例えば装置上のユーザ入力装置または装置に無線接続された遠隔装置上のユーザ入力装置がユーザ選択可能な入力を提供するように構成され、それは例えば「冷蔵庫から取り出したカートリッジ」および「周囲温度カートリッジ」を表す選択肢を含む。
【0110】
ある実施形態では、カートリッジ、例えばその密封フィルムは温度応答性領域を有し、それは例えば温度変化によって色を変え、それにより液体成分および/またはカートリッジの実際の温度の表示を提供する温度に応答する色を有し、例えば、装置または装置に無線接続された遠隔装置には、前記温度応答性領域、例えば可変色領域を検出し、対応する命令をガス圧制御アセンブリに伝達するリーダが設けられている。
【0111】
当業者であれば、飲料濃縮物カートリッジ用の温度依存性インジケータは、それ自体独立した発明を含み得ることを理解するであろう。
【0112】
本発明はまた、液体生成物の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジに関し、カートリッジは、
前記液体成分で充填された貯蔵部と、前記貯蔵部と連通する開口部、例えば前記液体成分のための充填開口部を画定する壁とを有する本体であって、カートリッジの開口部は密封フィルムによって気密式に密封される本体を含み、
カートリッジは、上部密封フィルムのその部分の下に配置された1つまたは複数の穿孔部材を備え、その結果、例えばベース液体フィードランスによって上部密封フィルムを内側に、例えば下方に押すことにより、前記1つまたは複数の穿孔部材を上部密封フィルムに係合させ、密封フィルムを局所的に破裂させ、それにより1つまたは複数の孔を提供し、この孔は、前記液体成分の分配を補助するために貯蔵部への加圧ガスの導入を可能にする。
【0113】
本発明はまた、液体生成物の調製のためにベース液体と組み合わせられる液体成分、例えば飲料の調製のために水、例えば炭酸水と組み合わせられる飲料濃縮物の一人分供給量で充填された使い捨てカートリッジに関し、カートリッジは、
前記液体成分で充填された貯蔵部と、前記貯蔵部と連通する開口部、例えば前記液体成分のための充填開口部を画定する壁とを有する本体であって、カートリッジの開口部は密封フィルムによって気密式に密封される本体を含み、
カートリッジ本体は、内側に、例えば下方に、初期位置から分配位置まで移動可能なカラムを含み、カラムは前記密封フィルムにシールされ、チャネルがカラムの上端部のチャネルの入口からカラムを通って延在し、ベース液体供給部材をチャネルの前記入口に接続すること、および前記ベース液体をチャネルに供給することを可能にしながらカラムと係合すること、および前記カラムを前記分配位置へ移動させることを可能にし、
貯蔵部を覆う密封フィルムの部分には、例えばレーザ加工によって、1つまたは複数の予め形成されたスコア線が設けられ、スコア線は、カラムを内側に、例えば下方に前記分配位置まで押すことにより前記1つまたは複数のスコア線が破裂し、それにより前記1つまたは複数の開口部を提供するように具体化され、開口部は前記液体成分の分配を補助するために貯蔵部への加圧ガスの導入を可能にする。
【0114】
本発明はまた、炭酸水の流れから風味付けされた炭酸飲料を生成するためのカートリッジに関し、カートリッジは、カートリッジを通した、またはそれに沿った炭酸水の流れの通過のための流れチャネルを画定し、および液体濃縮物を受け入れるための貯蔵部を含み、貯蔵部は濃縮物が貯蔵部を出て流れに接触する少なくとも1つの分配流路と、最初に分配流路を閉鎖するためのシールとを備え、分配流路は、比較的小さな流れ断面を有する絞り領域と、比較的大きい流れ断面を有する流れと接触する出口領域とを含み、絞り領域は出口領域と貯蔵部との間にある。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察されるような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0115】
本発明はまた、炭酸水の流れから風味付けされた炭酸飲料を生成するためのカートリッジに関し、カートリッジは、外周壁と中央カラムとの間に設けられる液体濃縮物を収容する貯蔵部を画定するU字形断面の環帯として成形された本体を備え、中央カラムは、炭酸水の流れを貯蔵部に流入させずに通過させるための流れチャネルを画定し、貯蔵部は、上部密封フィルムによって閉鎖されるUの開放端にリング状の開口を有し、Uの閉鎖端部における本体の底部は、中央コラムが外周壁に対して下方に変位可能な可撓性部分を有し、使用時に、中央コラムの下方への変位は、分配流路の開放を引き起こし、それにより濃縮物が貯蔵部を出て流れチャネルを通過した後または通過中に流れと接触することができる。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察されるような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0116】
本発明はまた、炭酸水の流れから風味付けされた炭酸飲料を生成するためのカートリッジに関し、カートリッジは、外周壁と中央カラムとの間に設けられる液体濃縮物を収容する貯蔵部を画定するU字形断面の環帯として成形された本体を備え、中央カラムは、炭酸水の流れを貯蔵部に流入させずに通過させるための流れチャネルを画定し、この貯蔵部は、上部密封フィルムで閉鎖されるUの開放端のリング状の開口と、貯蔵部内のおよび上部密封フィルムに隣接して配置される内部破裂部材または穿孔部材とを含み、中央カラムは、外周壁に対して下方に変位可能に構成され、それにより中央カラムの下方への変位により上部密封フィルムは内部破裂部材に押し付けられ、破裂する。カートリッジおよび/または装置は、本発明の第1の態様を参照して本明細書で考察されるような特徴の1つまたは複数を有することができることが理解されよう。
【0117】
上記および後述するカートリッジまたは少なくともそれらの本体は代替的にはU字形断面の環帯を画定し、Uの開放端の充填開口部が上部密封フィルムによって閉鎖されると記載することができる。カートリッジ本体は、最も都合の良いことに、プラスチック材料から、ワンピースまたはマルチピース射出成形工程で形成可能であり、または例えばカラムの上部ピースを周壁、可撓性底部およびカラムのさらなる部分を有する一体的モノリシック成形カートリッジ本体にレーザ溶接することによって、射出成形ピースから組み立て可能である。しかしながら、カートリッジの部品が熱成形によってまたはパリソンからのブロー成形によって製造され得ることは除外されない。
【0118】
本発明はまた、本明細書で開示されるようなカートリッジとベース液体フィードランスとの組み合わせに関する。
【0119】
本発明はまた、本明細書に開示されるようなカートリッジおよび/または装置および/またはシステムが使用される液体生成物の調製方法に関する。
【0120】
本発明はまた、本明細書に開示されるような装置、例えば本明細書または他の方法で開示されるような一人分供給カートリッジに基づく炭酸飲料および/または非炭酸飲料用の分配装置として具体化される装置に関する。