特表2017-537306(P2017-537306A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-537306車両用ペダルアセンブリ及び他の回転位置センサのための磁石アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-537306(P2017-537306A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】車両用ペダルアセンブリ及び他の回転位置センサのための磁石アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01B 7/30 20060101AFI20171117BHJP
   G05G 1/30 20080401ALI20171117BHJP
   G05G 1/38 20080401ALI20171117BHJP
【FI】
   G01B7/30 H
   G05G1/30 E
   G05G1/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-515920(P2017-515920)
(86)(22)【出願日】2015年10月5日
(85)【翻訳文提出日】2017年3月22日
(86)【国際出願番号】US2015053972
(87)【国際公開番号】WO2016057383
(87)【国際公開日】20160414
(31)【優先権主張番号】62/061,825
(32)【優先日】2014年10月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/873,770
(32)【優先日】2015年10月2日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516220468
【氏名又は名称】シーティーエス・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】CTS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】ブーン,ミカエル エル.
(72)【発明者】
【氏名】カイジャラ,マーレイ
(72)【発明者】
【氏名】ホイーラー,ウィリアム ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
2F063
3J070
【Fターム(参考)】
2F063AA35
2F063BA30
2F063DA01
2F063DA05
2F063DD02
2F063EA03
2F063GA52
2F063GA64
3J070AA32
3J070BA51
3J070BA81
3J070CB02
3J070CC71
3J070DA01
3J070EA01
(57)【要約】
例えば、車両用ペダルのドラムなどの、回転位置センサのロータに保持される磁石アセンブリ。車両用ペダルのドラムは、磁石アセンブリのための保持ポケットを含む。一つの実施形態において、磁石アセンブリは、一組の間隙を介した脚部及び脚部の外側に隣接する一組の磁極片を備えた磁石を含む。磁極片の各々は、車両用ペダルのドラムにおける保持ポケットの材料に押し込まれて磁石アセンブリを車両用ペダルに保持する複数個の先の尖ったバーブを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石と、
前記磁石に取り付けられており、ロータの材料に押し込まれて磁石アセンブリを回転位置センサアセンブリの前記ロータに保持するように適応する少なくとも第一のバーブをその各々が画定する一組の金属磁極片と、を含んだ、前記回転位置センサアセンブリの前記ロータにおける保持に適応する磁石アセンブリ。
【請求項2】
前記ロータがクリップを含み、当該磁石アセンブリが前記クリップに保持され、前記一組の磁極片における前記少なくとも第一のバーブが前記クリップの材料に押し込まれて当該磁石アセンブリを前記ロータに保持する、請求項1に記載の磁石アセンブリ。
【請求項3】
前記磁石が、略U字形であり、一組の間隙を介した脚部を含み、前記一組の金属磁極片が、前記磁石の前記一組の脚部それぞれの外面に取り付けられた、請求項2に記載の磁石アセンブリ。
【請求項4】
前記回転位置センサアセンブリの前記ロータが、車両用ペダルのドラムである、請求項3に記載の磁石アセンブリ。
【請求項5】
ポケットを画定する遠位ドラムを含むペダルと、
前記ペダルの前記ドラムに保持された磁石アセンブリと、を備えており、前記磁石アセンブリが、一組の間隙を介した脚部、及び前記磁石の前記一組の脚部それぞれの外面に隣接する一組の金属磁極片を含み、前記一組の磁極片の各々が、前記ドラムにおける前記ポケットの材料に押し込まれて前記磁極片及び前記磁石アセンブリを前記ペダルの前記ドラムに保持する第一の組の及び第二の組のバーブを画定する一組の間隙を介しかつ角を成す側端を含む、車両用ペダルアセンブリ。
【請求項6】
前記第二の組のバーブが前記第一の組のバーブよりも短い、請求項5に記載の車両用ペダルアセンブリ。
【請求項7】
プラスチック材料で作られ、前記ロータの前記プラスチック材料に押し込まれて前記磁石を前記ロータに保持する、前記磁石における少なくとも第一のバーブを備えた、非接触センサアセンブリの前記ロータを前記磁石に保持するためのアセンブリ。
【請求項8】
前記ロータが車両用ペダルの前記ドラムである、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記磁石が、少なくとも第一の磁極片、及び前記少なくとも第一の磁極片に形成された前記少なくとも第一のバーブを含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記車両用ペダルの前記ドラムがポケットを画定し、前記磁石が、前記ドラムの前記ポケット内に延在する基部を含み、一組の間隙を介した磁石セクションが、前記基部から一体で突き出て、そして一組の金属磁極片が、前記それぞれの磁石セクションの外面に隣接し、前記少なくとも第一のバーブが、前記一組の磁石磁極片の各々において画定され、前記ドラムにおける前記ポケットの前記プラスチック材料に押し込まれて前記ペダルの前記ドラムに磁石を保持する、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記一組の間隙を介した磁石セクションの各々が、対向して分岐するリブを含み、前記磁石磁極片の各々が、前記それぞれの一組の間隙を介した磁石セクションの前記それぞれの対向して分岐するリブに隣接する対向して分岐する側端を含む、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記一組の磁極片の各々が、前記磁石の前記基部に画定された少なくとも第一のノッチ内に延在する少なくとも第一のタブを含む、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記ペダルの前記ドラムがポケットを画定し、前記磁石が、前記ドラムの前記ポケットに収まる基部を含み、前記ポケットまたは前記基部の一方が少なくとも第一のスロットを画定し、前記ポケットまたは前記基部の他方が、前記少なくとも第一のスロット内に収まって前記磁石の前記基部を前記ドラムの前記ポケットに保持する少なくとも第一のリブを含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願及び同時係属出願の相互参照
本願は、本明細書に引用されるすべての参照と同様にその開示全体を参照文献として本明細書に援用し、2014年10月9日に出願された米国仮特許出願第62/061,825号の出願日及び開示の利益を主張する。
【0002】
本発明は、概して車両用ペダルアセンブリ及び他のタイプの回転位置センサのための磁石アセンブリに関し、より具体的には、非接触回転位置センサタイプの車両用アクセルペダルアセンブリのための磁石アセンブリに関連する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、ペダルのドラムの前面に取り付けられた磁石アセンブリ、及びペダルの回転に反応する磁石アセンブリによって生成された磁束の変化を検出してペダルの位置を測定できるように適応するホール効果センサなどのセンサを含む、非接触ペダル位置検出アセンブリを備えた、例えば、Wurnへの米国特許第7,404,342号などに開示されているタイプの車両用アクセルペダルアセンブリなどの回転センサアセンブリの磁石アセンブリに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、そのような車両用アクセルペダルアセンブリまたは他のタイプの回転位置センサアセンブリのための新規のより安価の磁石アセンブリに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、概して、回転位置センサアセンブリのロータにおける保持に適応する磁石アセンブリであって、磁石、及び磁石に取り付けられており、ロータの材料に押し込まれて磁石アセンブリを回転位置センサアセンブリのロータに保持するように適応する少なくとも第一のバーブをその各々が画定する一組の金属磁極片を備えた磁石アセンブリに関する。
【0006】
一つの実施形態において、ロータがクリップを含み、磁石アセンブリがクリップに保持され、そして一組の磁極片における少なくとも第一のバーブが、クリップの材料に押し込まれて磁石アセンブリをロータに保持する。
【0007】
一つの実施形態において、磁石は、略U字形であり、一組の間隙を介した脚部を含み、一組の金属磁極片が、磁石の一組の脚部それぞれの外面に取り付けられる。
【0008】
一つの実施形態において、回転位置センサアセンブリのロータは、車両用ペダルのドラムである。
【0009】
本発明は、ポケットを画定する遠位ドラムを含むペダル、及びペダルのドラムに保持された磁石アセンブリを含む車両用ペダルアセンブリにも関し、磁石アセンブリは、一組の間隙を介した脚部、及び磁石の一組の脚部それぞれの外面に隣接する一組の金属磁極片を含み、一組の磁極片の各々は、ドラムにおけるポケットの材料に押し込まれて磁極片及び磁石アセンブリをペダルのドラムに保持する第一の組の及び第二の組のバーブを画定する一組の間隙を介しかつ角を成す側端を含む。
【0010】
一つの実施形態において、第二の組のバーブは、第一の組のバーブよりも短い。
【0011】
本発明は、さらに、プラスチック材料で作られ、ロータのプラスチック材料に押し込まれてロータに磁石を保持する、磁石における少なくとも第一のバーブを備えた、非接触センサアセンブリのロータを磁石に保持するためのアセンブリに関する。
【0012】
一つの実施形態において、ロータは、車両用ペダルのドラムである。
【0013】
一つの実施形態において、磁石は、少なくとも第一の磁極片、及び少なくとも第一の磁極片に形成された少なくとも第一のバーブを含む。
【0014】
一つの実施形態において、車両用ペダルのドラムがポケットを画定し、磁石は、ドラムのポケット内に延在する基部を含み、一組の間隙を介した磁石セクションが、基部から一体で突き出て、そして一組の金属磁極片が、それぞれの磁石セクションの外面に隣接し、少なくとも第一のバーブが、一組の磁石磁極片の各々において画定され、ドラムにおけるポケットのプラスチック材料に押し込まれてペダルのドラムに磁石を保持する。
【0015】
一つの実施形態において、一組の間隙を介した磁石セクションの各々が、対向して分岐するリブを含み、磁石磁極片の各々が、それぞれの一組の間隙を介した磁石セクションのそれぞれの対向して分岐するリブに隣接する対向して分岐する側端を含む。
【0016】
一つの実施形態において、一組の磁極片の各々が、磁石の基部に画定された少なくとも第一のノッチ内に延在する少なくとも第一のタブを含む。
【0017】
一つの実施形態において、ペダルのドラムがポケットを画定し、磁石は、ドラムのポケットに収まる基部を含み、ポケットまたは基部の一方が少なくとも第一のスロットを画定し、ポケットまたは基部の他方が、少なくとも第一のスロット内に収まって磁石の基部をドラムのポケットに保持する少なくとも第一のリブを含む。
【0018】
以下の本発明の実施形態の詳細な説明、図面及び添付の特許請求の範囲からより容易に明らかとなる本発明の他の利点及び特徴がある。
【0019】
添付の図面は、本明細書の一部分を形成し、同様の数字が図面を通じて同様の部分を指定するように用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】車両用アクセルペダルアセンブリの斜視図である。
図2図1に示す車両用アクセルペダルアセンブリの破断鉛直断面図である。
図3図1に示す車両用ペダルアセンブリのドラムに取り付けられた、本発明の磁石アセンブリの破断側面図である。
図4】車両用アクセルペダルアセンブリのペダルの破断分解斜視図である。
図5】車両用アクセルペダルアセンブリのペダルの別の破断分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1及び図2は、その開示及び内容が参照文献として本明細書に明確に援用される、例えば、Wurnへの米国特許第7,404,342号に示される及びさらには記載されるような非接触回転位置センサタイプの車両用アクセルペダルアセンブリまたはモジュール80のペダル60のドラムまたはロータ50の前面に示す実施形態では取り付けられた、本発明に従う磁石アセンブリ10(図2図5)を含む車両用アクセルペダルアセンブリまたはモジュール80を描写する。
【0022】
より具体的には、図1及び図2を参照するように、車両用アクセルペダルアセンブリまたはモジュール80は、成形熱可塑性材料で作られたペダルハウジング82を含み、これは、これも成形熱可塑性材料で作られた伸長ペダル60の略円筒形状のドラム50を受け入れるようにこれも適応する内部ハウジングキャビティ84(図2)と連通する下部または前面ハウジング開口83を画定する。ハウジング82、より具体的には、その内部ハウジングキャビティ84は、ペダル60のドラム50の前面から延在する磁石アセンブリ10と、これも内部ハウジングキャビティ84に位置付けられており、内部ハウジングキャビティ84から上部または後部ハウジング開口89(図2)を通じて、かつペダルハウジング82の上端の外側から外部に延在する電気コネクタ88に連結するプリント基板86(図2)に備え付けられた(図面には示さないが、米国特許第7,404,342号に示す)ホール効果センサとの組み合わせを備えた非接触回転位置センサセンブリを受け入れる及び収容するようにも適応する。
【0023】
静止シャフト91が、ドラム50の内部を通して延在し、対向して画定された(その一つのみを図1に示す)対向する凹部93、ならびにペダル60を備え付けるための、より具体的には、ペダル60のドラム50を、ペダルハウジング82及びシャフト91と相対的に内部ハウジングキャビティ84内で回転させるための、互いに間隙を介した、ペダルハウジング82の側壁95内に延在し、そこに留められた対向端部を含む。
【0024】
車両用アクセルペダルアセンブリまたはモジュール80は、さらに、一組の伸縮式の螺旋ばね96a及び96bのそれぞれの第一の端部のための容器94を画定する第一の遠位端部、ならびに第一の遠位端部に直径方向において対向する第二の遠位端部を備えており、ペダル60のドラム50における補足的な形状の曲線及び凸状摩擦面100と摩擦接触し、かつ係合するように適応する曲線かつ凹状の摩擦面98を画定する摩擦レバーまたはパッド92を含むペダルヒステリシスまたは摩擦アセンブリ90を備える。摩擦レバー92は、さらに、レバーまたはパッド92の対向する側面から一体で外側に突出し、ハウジング82に画定された(図面には示さないが、その一つの実施形態が米国特許第7,404,342号に示される)それぞれの対向するかつ間隙を介したチークまたは凹部に受け入れられるように適応する、(図面にはその一つのみを示すが、その両方が、米国特許第7,404,342号における一つの実施形態に示される)一組の同一線上の、間隙を介した、かつ直径方向において対向するトラニオンまたはピン102を含む及び画定する。一組のピン102は、レバー92の対向する遠位端部間の、レバー92における略中央に位置付けられ、レバー92の縦軸に垂直な方向に延在する、レバー92のためのシーソータイプのピボット軸を画定する。
【0025】
伸縮式の螺旋ばね96a及び96bが、ペダル60の底面と摩擦レバー92との間に位置付けられ、かつそこを延在し、より具体的には、ペダル60の底面に隣接するそれぞれの第二の端部、及び摩擦レバー92における容器94に隣接し、かつその内部に延在する対向するそれぞれの第一の端部を含む。
【0026】
示す実施形態では、螺旋ばね96a及び96bは、ペダルハウジング82の外部に位置付けられ、摩擦レバー92が、その第一の遠位端部がペダルハウジング82の外側に位置付けられた容器94を画定し、第二の遠位端部がペダルハウジング82の内部キャビティ84内に位置付けられた摩擦面98を画定する関係において、ペダル60とペダルハウジング82の基部との間に据え付けられる。
【0027】
車両用アセンブリペダルアセンブリまたはモジュール80の動作に従い、図1におけるそのアイドル位置からの車両の使用者の足によるペダル60の押し下げによって、結果として螺旋ばね96a及び96bが圧縮し、ばね96a及び96bの遠位端部が摩擦レバー92の容器94内に受け入れられ、摩擦レバー92の第一の遠位端部に対して力を及ぼし、これが立ち代わって、ハウジング82と相対的なかつレバー92におけるピボットピン102を中心とした、摩擦レバー92の旋回またはシーソータイプの運動をもたらし、次にこれが立ち代わって、摩擦レバー92の対向する遠位端部における摩擦面98に、ペダル60のドラム50の表面に対して増大した摩擦ペダルヒステリシス力を及ぼさせる。
【0028】
ペダル60の押し下げは、結果としてハウジングキャビティ84の内部における、ペダルハウジング82の対向する側壁95と相対的な、ドラム50の回転する反時計回りの運動ももたらし、これが立ち代わって、ドラム50の外側前面から延在する磁石アセンブリ10の回転する反時計回りの運動をもたらし、これが立ち代わって、結果として、プリント基板86に備え付けられた(図面には示さないが、米国特許第7,404,342号に示す)ホール効果センサによって検出され、ドラム50及びペダル60の回転位置を決定するための信号に変換される、磁石アセンブリ10によって生成された磁束の大きさ及び方向を変化させる。
【0029】
ペダル60から使用者が足を取り去ると、螺旋ばね96a及び96bが伸張し、結果として、摩擦レバー92の旋回及び時計回りの運動をもたらし、これが立ち代わって、結果として、摩擦レバー92がペダル60のドラム50に印加するヒステリシス力を減少させ、結果としてペダル60が、図1に示すようなそのアイドル位置に戻る。
【0030】
図2図5、特には図4及び図5を参照するように、本発明の磁石アセンブリ10は、示す実施形態では、一組の間隙を介した、対向するかつ一体であり、そして磁石12の中心となる略矩形状の基部または主要磁石部分もしくはセクション18のそれぞれの対向する横方向遠位端から外側に略垂直に突出する略平行で扇状の磁石部分またはセクション14及び16を含む単一で一体かつ略U字形の磁石12を備える。
【0031】
鉛直リブ19(図4及び図5)が、磁石12の主要部分18の二つの対向する縦側壁のいずれかの外面から外側に突き出る及び突出する。示す実施形態では、リブ19は、磁石12の主要部分18の対向する縦側壁のいずれかにおける中央に位置付けられ、磁石12の主要部18の縦軸の方向に略垂直な鉛直方向に延在する。
【0032】
磁石12の主要部18は、追加的に、複数個の下部または底部の内部に延在するノッチ21(図5)を画定する。第一の組の間隙を介したかつ平行のノッチ21が、主要部18の第一の横方向下部または底部側端に画定され、第二の組の間隙を介したかつ平行のノッチ21が、第一の組の間隙を介したノッチ21と直径方向において対向する関係において、主要部18の第二の横方向下部または底部側端に画定される。ノッチ21は、鉛直リブ19と垂直な方向において水平に延在する。リブ19は、ノッチ21の間にかつそれらと間隙を介して位置付けられる。
【0033】
扇状磁石セクション14と16とは、間隙を介したかつ互いと相対的に平行の関係において位置し、磁石12の基部または主要部分18から、それらの縦軸と略垂直な方向に上方に延在する。空隙または開口スロット23(図4及び図5)が、磁石12における二つの扇状磁石セクション14と16との間に画定され、それぞれの磁石部分14、16及び18の内面によって境界付けられる。
【0034】
磁石12は、磁石12が内部キャビティ84内に延在し、プリント基板86が磁石12の空隙23内に延在する関係において、なおも具体的には(図面には示さないが、米国特許第7,404,342号に示す)ホール効果センサが空隙23内に位置付けられた関係において、ペダル60のドラム50に連結する。
【0035】
扇状磁石部分14及び16の各々は、互いから離れて分岐する、一組の対向する、伸長のかつ角を成す末梢側端20及び22、ならびにそれぞれの末梢側端20及び22の外面から外側に突き出るそれぞれの伸長リブ20a及び22aを含む及び画定する。
【0036】
磁石アセンブリ10は、さらに、扇状磁石部分14及び16と同じ大まかな扇状及び表面積である一組の平坦な金属(例えば、鋼鉄)の磁束導体または磁極片24及び26を備える。
【0037】
さらに特に図3図4及び図5に示すように、磁石磁極片24及び26の各々は、互いから離れて分岐する、一組の対向する、伸長のかつ角を成す側端28及び30、一組の角を成しかつ分岐する側端28及び30の下部端部の間を延在する下部伸長水平端を画定する、それらの間の中心となる伸長基部32、ならびにそれぞれの磁極片24及び26の一組の角を成しかつ分岐する側端28及び30の上部端部の間を延在する上部伸長曲線端35を含む略扇状の平坦な金属板の形態である。
【0038】
磁石磁極片24及び26の各々の基部32の下部端は、磁石磁極片24及び26の各々の基部32の下部端の内部面から外側に略垂直に突出して延在する、一組の間隙を介したかつ平行の内部に湾曲した磁石保持タブ36を含み及び画定する。
【0039】
磁石磁極片24及び26の各々、より具体的には、その板は、追加的に、組立プロセス中に、磁石アセンブリ10をドラムポケット110内に設置する及び位置付けるための適切なツール(図示せず)を受け入れるまたはそれと協働するように適応する略正方形の貫通穴またはアパーチャ39を含む。
【0040】
磁石磁極片24及び26の各々は、追加的に、そのそれぞれの角を成す側端28及び30に画定及び形成された第一の組の先の尖ったバーブ40及び42、これもそれぞれの角を成す側端28及び30に画定された第二の組の先の尖ったバーブ44及び46、ならびにこれもそれぞれの角を成す側端28及び30に画定された一組の内部肩部または凹部47及び48を画定する及び含む。
【0041】
第一の組のバーブ40及び42、第二の組のバーブ44及び46、ならびに一組の凹部47及び48は、それぞれ、それぞれのバーブ40、42、44及び46の先端すべてがそれぞれの磁極片24及び26の上部伸長曲線端35の方向を向くように、互いと相対的に直径方向において対向する及び同一線上の関係において、それぞれの磁極片24及び26のそれぞれの角を成す側端28及び30に配置される。追加的に、図3図4及び図5に示すような磁石磁極片24及び26の幾何学的配置では、バーブ40、バーブ44及び肩部47は、バーブ40が、磁石磁極片24及び26の各々の基部32の端の一つの端部に接して位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係、バーブ44が、バーブ42の上方に位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係、かつ肩部47が、バーブ44の上方に位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係において、磁石磁極片24及び26の各々の角を成す側端28の全長に沿って位置し、延在する。
【0042】
類似の様式において、バーブ42、バーブ46及び肩部48は、バーブ42が、磁石磁極片24及び26の各々の基部32の端の一つの対向する端部に接して位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係、バーブ46が、バーブ42の上方に位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係、かつ肩部48が、バーブ46の上方に位置付け及び画定され、かつそれから間隙を介した関係において、磁石磁極片24及び26の各々の対向する角を成す側端30の全長に沿って位置し、延在する。
【0043】
なおもさらに、図3図4及び図5に示す実施形態では、第一の組のバーブ40及び42は、第二の組のバーブ44及び46よりも全長及び端から端までの距離が短く、第二の組のバーブ44及び46は、バーブ40及び42のそれぞれの第一の設置から内部において、板において間隙を介して設置される。
【0044】
図3図4及び図5を再度参照するように、ペダル60のドラム50の前面は、周囲に延在する壁112によって画定され、ドラム50の前面外面から外側に突き出る略矩形状の開口キャビティまたはポケットもしくはクリップ110を含む及び画定する。略U字形のノッチ114が、壁112の対向する横方向セクションの各々に画定され、そこを通して延在し、伸長鉛直スロット116が、壁112の対向する縦セクションのいずれかの内面に画定され、そして(その組の一つのみを図4及び図5に示す)一組の伸長の、間隙を介したかつ平行の鉛直クラッシュリブ118が、壁112の対向する縦セクションの各々に画定されたリブ118の間にかつそれから間隙を介してスロット116が壁112の対向する縦セクションのいずれかに沿って中央に位置付けられた関係において、壁112の対向する縦セクションの各々の内面から外側に突き出る。示す実施形態では、U字形のノッチ114は、ポケット110の縦軸と同一線上に位置し、そしてスロット116及びリブ118は、対向する側面において、ポケット110の縦軸から間隙を介して、さらに、ポケット110の縦軸の方向と垂直な方向において延在する関係において位置する。壁112は、壁112の縦セクションの各々の上部縦端の内面から一体で外側に突出する伸長内部リップ113も含む。
【0045】
本発明に従い、製造及び組立プロセスの一部分として、扇状磁石磁極片24は、扇状磁石磁極片24の板の内部の外側面が磁石12の扇状磁石部分14の外側面に隣接し、扇状磁石磁極片24におけるそれぞれのタブ36が磁石12の主要部18のいずれかの横方向側端に画定されたそれぞれのノッチ21内に延在し、そして扇状磁石磁極片24のそれぞれの角を成す側端28及び30が磁石12の扇状磁石部分14のそれぞれのリブ20a及び22aの内部端に隣接することによって、磁石磁極片24を磁石12の扇状部分14の外側面に位置付けする及び位置させる関係において、磁石12に取り付けられる。
【0046】
同様の様式において、それぞれの扇状磁石磁極片26は、扇状磁石磁極片26の板の内部の外側面が磁石12の対向する扇状磁石部分16の外側面に隣接し、扇状磁石磁極片26におけるそれぞれのタブ36が磁石12の主要部18の対向する横方向側端に画定されたそれぞれのノッチ21内に延在し、そして扇状磁石磁極片26のそれぞれの角を成す側端28及び30が扇状磁石部分16のそれぞれのリブ20a及び22aの内部端に隣接することによって、磁石磁極片24に直径方向において対向する関係において磁石磁極片24を磁石12の扇状部分16の外側面に位置付けする及び位置させる関係において、磁石12に取り付けられる。
【0047】
従って、本発明に従い、製造及び組立プロセスの一部分としても、その結果、そこに取り付けられた磁石磁極片24及び26を備えた磁石アセンブリ10は、ドラム50の前面におけるポケットまたはクリップ110内に磁石12の主要部18が収まる及び位置付けられた関係において、より具体的には、磁石12の主要部18におけるリブ19がポケット110を画定する壁112の内部面に画定されたスロット116内に収まる及び位置付けられた関係において、かつ磁石12の主要部18の外側末梢壁がドラムポケット110を画定する末梢壁112の内面と締まりばめ関係において、なおも具体的には、ドラムポケット110のそれぞれの対向する縦壁セクションの内面におけるリブ118が、磁石12の主要部18の対向する縦壁セクションの外面に押し付けられ、ドラムポケット110内における磁石アセンブリ10の固定締まりばめを提供する関係において、ペダル60のドラム50に固定される。
【0048】
ドラムポケット110において画定されたU字形のノッチ114は、磁石アセンブリ10をドラムポケット110内に設置する及び位置付けるために組立プロセス中に使用されるツール(図示せず)のための隙間を割り当てる及び提供する。
【0049】
また、本発明に従い、図3に示すように、ポケット壁112の対向する縦セクションの内部上部端におけるそれぞれのリップ113は、それぞれの磁石磁極片24及び26のそれぞれの端28及び30に画定されたそれぞれの溝47及び48内を延在し、それぞれの磁石磁極片24及び26におけるそれぞれのバーブ40、42、44及び46の先端は、ポケット壁112の対向する縦セクションの内面の熱可塑性材料内に突き出て侵入し、磁石磁極片24及び26を、故に、磁石アセンブリ10をポケット110内にくさびで留める、保持する及びロックする、故に、磁石アセンブリ10をペダル60のドラム50に保持する。
【0050】
本発明に従う、開示したバーブ40、42、44及び46を備えた磁石磁極片24及び26の使用によって、磁石アセンブリ10のペダル60との圧入締まりばめ及び固定が可能になり、磁石アセンブリをペダル60のドラム50に熱かしめするのに必要な電流を排除し、故に、より容易に組み立てられ、かつ、より低費用の磁石アセンブリ10及びペダルアセンブリ80が提供される。また、第二の組のバーブ44及び46よりも短い、それぞれの磁石磁極片24及び26における第一の組のバーブ40及び42の使用によって、第二の組のバーブ44及び46が、ポケット110の壁112のそれぞれの対向する縦セクションの表面に、第一の組のバーブ40及び42以上の量の圧入締まりばめを有することができる。
【0051】
本発明の新規の特徴の本質及び範囲から逸することなく、例えば、アクセルペダルアセンブリだけでなく、非接触回転位置センサセンブリを組み込み、磁石アセンブリがそのようなアセンブリのロータに保持される他のタイプのアセンブリにも関連した本発明の磁石アセンブリの使用を含む、前述の実施形態の非常に多くの変化及び変更を生じさせることができる。
【0052】
本明細書に例証した磁石アセンブリに関する限定が全く意図されない、または暗示されないはずであることをさらに理解すべきである。当然ながら、特許請求の範囲の範囲内に収まるようなすべてのそのような変更を添付の特許請求の範囲によって保護することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】