特表2017-537388(P2017-537388A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-537388代替ジェスチャーモード及び該モードの実施用システム並びに方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-537388(P2017-537388A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】代替ジェスチャーモード及び該モードの実施用システム並びに方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0483 20130101AFI20171117BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20171117BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   G06F3/0483
   G06F3/0488
   G06F3/041 532
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-523559(P2017-523559)
(86)(22)【出願日】2015年10月30日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月1日
(86)【国際出願番号】JP2015005475
(87)【国際公開番号】WO2016067630
(87)【国際公開日】20160506
(31)【優先権主張番号】14/528,689
(32)【優先日】2014年10月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フェラン−トラン チェルシー
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA12
5E555AA54
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC01
5E555CA13
5E555CB10
5E555CB12
5E555DB03
5E555DB33
5E555DC06
5E555DC08
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
代替ジェスチャーインターフェースを供する方法及びシステム。情報処理デバイス−たとえば電子パーソナルディスプレイ又はeリーディングデバイス−は、メモリ、及び、タッチ機能を有するディスプレイスクリーンを有する。前記メモリは、前記ディスプレイスクリーンの第1部分で実行される第1ジェスチャー入力操作の受信の際に前記ディスプレイスクリーン上にレンダリングされるデジタルコンテンツのための操作を実行するように構成される命令を格納する。当該方法は、ジェスチャーモード切り換えリスエストを受信する段階、前記ジェスチャーモード切り換えリスエストに応じて、前記ディスプレイスクリーンの第1部分とは少なくとも部分的に空間的に排他的である第2部分内でのみ前記タッチ機能を有効にする段階、及び、所定の第2ジェスチャー入力操作が前記ディスプレイスクリーンの第2部分で受信されるときにのみ前記操作を実行する段階、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の命令の組を格納するメモリ、
タッチ機能を有するディスプレイスクリーン、
前記ディスプレイスクリーンの第1部分で実行される第1ジェスチャー入力操作を受信した際に前記ディスプレイスクリーン上にレンダリングされるデジタルコンテンツのための操作を実行するためにメモリ内の前記命令にアクセスするプロセッサ、
を有し、
前記プロセッサはさらに、
ジェスチャーモード切り換えリスエストを受信し、
前記ジェスチャーモード切り換えリスエストに応じて、前記ディスプレイスクリーンの第1部分とは少なくとも部分的に空間的に排他的である第2部分内でのみタッチ機能を有効にし、かつ、
所定の第2ジェスチャー入力操作が前記ディスプレイスクリーンの第2部分で受信されるときにのみ前記操作を実行する、
ように構成される、
情報処理デバイス。
【請求項2】
前記操作はページ移行操作を含む、請求項1に記載の情報処理デバイス。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記ディスプレイスクリーンのタッチ機能を無効にし、かつ、前記ディスプレイスクリーンの第2部分内でのみ前記タッチ機能を始動することによって、前記ディスプレイスクリーンの第2部分内でのみ前記タッチ機能を有効にするように構成される、
請求項1又は2に記載の情報処理デバイス。
【請求項4】
前記第1ジェスチャー入力操作は、運動の方向、タッチの期間、及び所定の連続するタッチのうちの少なくとも1つによって定義される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項5】
前記ページ移行操作が、単一ページの移行、章の移行、及びページのまとまりの移行のうちの一である、請求項2に記載の情報処理デバイス。
【請求項6】
前記ディスプレイスクリーンの第2部分が、隣接して設けられるが空間的に別個である前記ディスプレイスクリーンの少なくとも2つの部分をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項7】
前記第2ジェスチャー入力操作が、前記第2部分を含む前記の空間的に別個である部分の各々にて略同時に実行されるジェスチャー操作を含む、請求項6に記載の情報処理デバイス。
【請求項8】
前記第2ジェスチャー入力操作は、運動方向、タッチが維持される期間、前記ディスプレイスクリーンで実行される連続するタッチ数、及び、前記ディスプレイスクリーンで実行される同時タッチ数のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1ジェスチャー入力操作とは異なる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項9】
前記ディスプレイスクリーンでページ形式のコンテンツを表示する電子リーディングデバイスを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項10】
前記メモリがさらに、電子書籍のタイトルページへの逆戻り、電子書籍のコンテンツページへの逆戻り、及び、表示されている電子書籍コンテンツのテキスト文字のフォントサイズの調節からなる入力命令の組のうちの少なくとも1つを実行する命令を格納する、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項11】
前記ディスプレイスクリーンの第2部分のサイズが、前記第1部分のサイズよりも空間的に小さい、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
【請求項12】
情報処理デバイスのプロセッサ内で実行される方法であって、
当該情報処理デバイスはメモリとタッチ機能を有するディスプレイスクリーンをさらに有し、
前記メモリは、前記ディスプレイスクリーンの第1部分で実行される第1ジェスチャー入力操作の受信の際に前記ディスプレイスクリーン上でレンダリングされるデジタルコンテンツのための操作を前記プロセッサと共に実行するように構成される命令を格納し、
ジェスチャーモード切り換えリスエストを受信する段階、
前記ジェスチャーモード切り換えリスエストに応じて、前記ディスプレイスクリーンの第1部分とは少なくとも部分的に空間的に排他的である第2部分内でのみ前記タッチ機能を有効にする段階、及び、
所定の第2ジェスチャー入力操作が前記ディスプレイスクリーンの第2部分で受信されるときにのみページ移行操作を実行する段階、
を有する方法。
【請求項13】
情報処理デバイスを動作させる代替ジェスチャーインターフェースモードを供するコンピュータプログラムであって、
当該情報処理デバイスは、プロセッサ、メモリ、及びタッチ機能を有するディスプレイスクリーンを有し、
命令は、前記ディスプレイスクリーンの第1部分で実行される第1ジェスチャー入力操作の受信の際に前記ディスプレイスクリーン上でレンダリングされるデジタルコンテンツのための操作を前記プロセッサと共に実行するように構成され、
ジェスチャーモード切り換えリスエストを受信する段階、
前記ジェスチャーモード切り換えリスエストに応じて、前記ディスプレイスクリーンの第1部分とは少なくとも部分的に空間的に排他的である第2部分内でのみ前記タッチ機能を有効にする段階、及び、
所定の第2ジェスチャー入力操作が前記ディスプレイスクリーンの第2部分で受信されるときにのみ移行操作を実行する段階、
を有する動作を当該情報処理デバイスに実行させるように前記プロセッサによって実行可能な、プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願で説明される例は、ディスプレイスクリーン上に表示されるコンテンツのデジタル読書に関する前記ディスプレイスクリーン上での代替ジェスチャーモードを実施するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子パーソナルディスプレイは、情報をユーザーへ表示する携帯式情報処理デバイスである。電子パーソナルディスプレイがパーソナルコンピュータの多くの機能を実行可能であるが、ユーザーは一般的に、電子パーソナルディスプレイデバイス/タブレットコンピュータ(たとえばApple iPad(登録商標)、Microsoft(登録商標)Surface(商標)、Samsung Galaxy Tab(登録商標)等)、ハンドヘルドマルチメディアスマートフォン(たとえばApple iPhone(登録商標)、Samsung Galaxy S(登録商標)等)、及び、ハンドヘルド電子書籍リーダー(AmazonKindle(登録商標)、Barnes and Noble Nook(登録商標)、Kobo Aura HD等)とは分離した、又は、結合しているが別個のキーボードを使用することなく電子パーソナルディスプレイと直接相互作用することができる。
【0003】
一部の電子パーソナルディスプレイは、特に該ディスプレイ上での読み取り又は閲覧用にデジタル的に格納されたコンテンツの表示を良好に実行するように設計された専用デバイスである。たとえば、専用デバイスは、まぶしさを抑制し、高光量条件下で良好に機能し、かつ/あるいは、実際の離散的な紙のページで与えられる文字の見栄えに似たディスプレイを含んでよい。そのような専用デバイスはユーザーが読むコンテンツの表示に優れている一方で、他の機能−中でもたとえば画像の表示、音の発出、音の記録、及びウェブサーフィン−を実行することもできる。
【0004】
電子パーソナルディスプレイは、ネットワークサービスにわたってサービスの受信や資源の利用が可能な様々な種類のコンシューマデバイスに含まれる。そのようなデバイスは、アプリケーションを動作させ、又は、そのデバイスを特定のサービスの具体的なアカウントに結び付ける他の機能を提供することが可能である。たとえば電子リーダー(eリーダー)デバイスは一般的にオンライン書店に接続し、かつ、メディア再生デバイスは通常、ユーザーがオンラインメディア電子ライブラリ(eライブラリ)へアクセスすることを可能にするアプリケーションを有する。この状況では、ユーザーアカウントによって、そのユーザーは、そのデバイスのすべての利点と機能を受け取ることが可能となり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願で説明される例は、ディスプレイスクリーン上に表示されるコンテンツのデジタル読書に関する前記ディスプレイスクリーン上での代替ジェスチャーモードを実施するシステム及び方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願で説明される実施形態は、代替ジェスチャーインターフェースモードを介して動作可能な情報処理デバイスを供する。代替ジェスチャー操作は、(一の実施形態における)電子パーソナルディスプレイ又はeリーディングデバイスのタッチ感受性ディスプレイスクリーンへのより高度な人間の協調運動能力を要求することにより複雑になり、そのため通常動作と比較して、不注意、誤った、又は意図しない入力命令の始動を引き起こしにくくなると考えられる。
【0007】
本願で説明する1つ以上の実施形態は、プログラムモジュール又はプログラムコンポーネントを用いて実施されてよい。プログラムモジュール又はプログラムコンポーネントは、プログラム、サブルーチン、プログラムの一部分、又は、1つ以上のプロセッサと共に1つ以上の指定された処理若しくは機能を実行できるソフトウエアコンポーネント又はハードウエア構成要素を含んでよい。本願で用いられているように、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール又はコンポーネントとは独立してハードウエア構成要素上に存在してよい。あるいはその代わりに、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール、プログラム、若しくは機械の共有された要素又は処理であってよい。
【0008】
さらに本願で説明する1つ以上の実施形態は、1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を介して実施されてよい。これらの命令は非一時的コンピュータ可読媒体上で保持されてよい。特に本発明の実施形態で示されている多数の情報処理デバイス及び通信デバイスは、(複数の)プロセッサ、並びに、データ及び命令を格納する様々な形態−揮発性及び不揮発性の形態を含む−のコンピュータメモリを有する。コンピュータ可読媒体の例は、永久メモリストレージデバイス−たとえばパーソナルコンピュータ又はサーバ上のハードドライブ−を含む。コンピュータ可読媒体の他の例は、携帯式ストレージユニット−たとえばCD又はDVDユニット−、(たとえば多くの携帯電話及びコンシューマ向け電子デバイス上に搭載されている)フラッシュメモリ又はソリッドステートドライブ、及び磁気メモリを含む。コンピュータ、ターミナル、ネットワーク対応デバイス(たとえば携帯電話やウエラブルコンピュータのような携帯式デバイス)は、プロセッサ、メモリ、及び、コンピュータ可読媒体上に格納された命令を利用する機械並びにデバイスのすべての例である。それに加えて本願の実施形態は、コンピュータプログラム又はそのようなプログラムを保持可能なコンピュータ利用可能なキャリア媒体で実施されてよい。
【0009】
「電子書籍」とは、表示機能を有する情報処理デバイス上で閲覧可能であって非一時的コンピュータメモリ内においてデジタル形式で格納される電子出版物コンテンツである。電子書籍は、ページ形式を有する文芸作品−たとえば文学作品(たとえば小説)及び定期刊行物(たとえば雑誌、漫画本、専門誌等)によって供される−に相当し得る。任意で一部の電子書籍は、章の指定及び(たとえば雑誌や漫画本の場合)グラフィックス又は画像に相当するコンテンツを有してよい。多機能デバイス−たとえば携帯電話又はメッセージ送受信デバイス−は、ページ形式の印刷出版物に似せた形式で電子書籍を閲覧する専用アプリケーション(たとえば特化したeリーディングアプリケーションソフトウエア)を利用してよい。またさらに、一部のデバイス(「eリーダー」と呼ばれることもある)は、ユーザー入力インターフェースを介して閲覧用にそのコンテンツを−たとえば離散的な連続するページによって−操作する機能を供する一方で、より読書を中心とする方法でデジタル的に格納されたコンテンツを表示してよい。
【0010】
本願では電子パーソナルディスプレイとも呼ばれる「eリーディングデバイス」とは、電子書籍を表示又はレンダリングできる任意の情報処理デバイスを指称し得る。例として、eリーディングデバイスは、eリーディングアプリケーションが電子書籍(たとえば漫画本、雑誌等)を含むコンテンツをレンダリングするように実行され得る携帯式情報処理デバイスを含んでよい。そのような携帯情報処理デバイスはたとえば、携帯電話/メッセージ送受信デバイス用多機能情報処理デバイス(たとえばフィーチャーフォン又はスマートフォン)、タブレット情報処理デバイス、ウルトラモバイル情報処理デバイス、又は、ウエラブルアクセサリーデバイスの形状因子を有するウエラブル情報処理デバイス(たとえば情報処理デバイスが一体化されたスマートウォッチ又はブレスレット、メガネ)を含んでよい。他の例として、eリーディングデバイスは、eリーダーデバイス−たとえば(Eインクディスプレイ等による)実際のeリーディング読書に最適化された専用デバイス−を含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の実施形態による動作の代替モードへ移行するように構成される情報処理デバイス上でアプリケーションを利用し、かつ、電子書籍サービスを提供するシステムを表している。
図2】本願の実施形態による動作の代替モードへ移行する情報処理デバイスの典型的なアーキテクチャ構成を表している。
図3】本願の実施形態による動作の代替モードを実装する情報処理デバイス中のディスプレイスクリーンの典型的な構成を表している。
図4】本願の実施形態による動作の代替モードへ移行する情報処理デバイスの動作方法を表している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願明細書中に含まれてその一部を構成する添付図面は、本開示の実施形態を表し、かつ、実施形態の説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。この図面の簡単な説明で言及されている図面は、具体的に指定されていない限り実際の縮尺で描かれていると解釈してはならない。
【0013】
図1は、本願の実施形態による情報処理デバイス上でアプリケーションを利用し、かつ、電子書籍サービスを提供するシステム100を表している。図1の例では、システム100は、eリーディングデバイス110として例示されている電子ディスプレイデバイス、及び、ネットワークサービス121を含む。ネットワークサービス121は、複数のサーバ、及び、eリーディングデバイス110上にインストールされる1つ以上のアプリケーションと関連する様々なサービスを提供する他の情報処理資源を有してよい。例として一の実施形態では、ネットワークサービス121は、eリーディングデバイス110とやり取りする電子書籍サービスを供してよい。ネットワークサービス121を介して提供される電子書籍サービスはたとえば、電子書籍が販売、共有、ダウンロード、及び/又は格納されるサービスを含んでよい。より一般的には、ネットワークサービス121は、コンテンツレンダリングサービス(たとえばストリーミングメディア)又は他のネットワークアプリケーション環境若しくはサービスを含む様々な他のコンテンツサービスを供してよい。
【0014】
eリーディングデバイス110は、アプリケーション及びアプリケーション資源(たとえば電子書籍、メディアファイル、ドキュメント)がレンダリング並びに消費され得る任意のパーソナル電子ディスプレイデバイスに相当してよい。たとえばeリーディングデバイス110は、タブレット又は電話/メッセージ送受信デバイス(たとえばスマートフォン)に相当し得る。一の実施形態ではたとえば、eリーディングデバイス110は、前記デバイスをネットワークサービス121へ接続して前記サービスを介して供される電子書籍を閲覧及び消費することを可能にするeリーダーアプリケーションを実行してよい。他の実施形態では、eリーディングデバイス110は、ネットワークサービス121からファイル若しくはストリーミングデータを受信するメディア再生又はストリーミングアプリケーションを実行してよい。例としてeリーディングデバイス110には、あるアプリケーションによる活動−たとえば電子コンテンツ(たとえば電子書籍)を読む−を最適化するハードウエア及びソフトウエアが備えられてよい。たとえばeリーディングデバイス110はタブレットのような形状因子を有してよい。とはいえ変化型も可能である。場合によっては、eリーダーデバイス110は電子インクディスプレイを有してもよい。
【0015】
さらなる詳細では、ネットワークサービス121は、デバイスインターフェース128、資源格納部122、及びユーザーカウント格納部124を有してよい。ユーザーカウント格納部124は、ユーザー及びアカウント125をeリーディングデバイス110に関連付けてよい。アカウント125はまた、資源格納部122内に格納され得る1つ以上のアプリケーション資源(たとえば電子書籍)に関連付けられてもよい。デバイスインターフェース128は、eリーディングデバイス110からのリクエストを処理し、さらにeリーディングデバイス110のリクエストとネットワークサービス121のサービスと機能とを接続する。デバイスインターフェース128は、サービス−たとえばダウンロードの購入又はどの電子書籍及びコンテンツアイテムがユーザーデバイスに関連するのかの判断−を可能にするため、ユーザーアカウント125によって供される情報を利用してよい。それに加えてデバイスインターフェース128は、eリーディングデバイス110に、コンテンツストア122−たとえばオンラインストアを含んでよい−へのアクセスを供してよい。デバイスインターフェース128は入力を処理して、コンテンツアイテム(たとえば電子書籍)を特定し、さらにコンテンツアイテムとユーザーのアカウント125とを結びつけてよい。
【0016】
さらに説明するように、ユーザーカウント格納部124は、所与のアカウントで消費した、又は、消費することが可能になった資源を特定するため、個々のアカウント125のメタデータを保持してよい。eリーディングデバイス110はユーザーアカウント125に関連付けられて良い。複数のデバイスが同一のアカウントに関連付けられてよい。以降で詳述するように、eリーディングデバイス110は、そのeリーディングデバイス110のユーザーのアカウントで購入された、又は、購入できるようになった資源を格納するだけではなく、特定の情報処理デバイス上で格納せずに、ユーザーアカウント125で購入された電子書籍及び他のコンテンツアイテムをアーカイブしてもよい。
【0017】
eリーディングデバイス110は、ディスプレイスクリーン116及び筐体118を有してよい。ある実施形態では、ディスプレイスクリーン116は、ジェスチャー(たとえばスワイプ)を含むタッチ入力を処理するため、タッチ感受性を有する。たとえばディスプレイスクリーン116は、ディスプレイスクリーン116の表面上にタッチ検知領域を供するように、1つ以上のタッチセンサ138と一体化されてよい。一部の実施形態では、1つ以上のタッチセンサ138は、人体のキャパシタンスを入力として検知又は検出可能な容量性センサを含んでよい。図1の例では、タッチ検知領域は、ディスプレイスクリーン116の全部ではないとしてもかなりの表面領域と一致する。それに加えて筐体118にはまた、たとえば筐体118のベゼル及び/又は背面上に1つ以上のタッチ検知領域を供するようにタッチセンサと一体化されてもよい。
【0018】
一部の実施形態では、eリーディングデバイス110は、ページ形式を有するコンテンツの表示に関する機能を供する特徴を有する。eリーディングデバイス110はページ移行ロジック115を有してよい。ページ移行ロジック115によって、ユーザーは、ページ形式のコンテンツのページを移行させることが可能となる。eリーディングデバイス110は、電子書籍からのページを表示し、かつ、ユーザーに、一のページ状態から他のページ状態へ移行させることを可能にし得る。特に、電子書籍は順次ページでレンダリングされるコンテンツを供すること可能で、かつ、電子書籍はページ状態を、一ページ、複数ページ、又は部分ページの形式で表示して良い。従って所与のページ状態はたとえば、一度に表示される一ページ又は二以上のページと一致してよい。ページ移行ロジック115は、ユーザーが所与のページ状態から他のページ状態へ移行することを可能にするように動作してよい。一部の実施形態では、ページ移行ロジック115は、単一ページの移行、章の移行、又はクラスタの移行(複数のページの一度での移行)を可能にする。
【0019】
ページ移行ロジック115は、ページ移行を可能にするため、様々な種類のインターフェース及び操作に応答し得る。一の実施形態では、ユーザーは、たとえばディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域と相互作用することによってページ状態を移行させるページ移行イベントを送出してよい。たとえばユーザーは、ページ移行の連続する方向を示す特定の方向(たとえば上、下、左、又は右)にディスプレイスクリーン116の表面をスワイプしてよい。変形例では、ユーザーは、様々な種類の入力によって様々な種類のページ移行入力(たとえば単ページめくり、複数ページめくり、章の変更等)を特定してよい。それに加えてユーザーのページめくり入力には、ページ状態移行の程度(たとえばページ数)が供されてよい。たとえばユーザーは、クラスタのページ状態めくり又は章のページ状態変更を起こすためにディスプレイスクリーン116の表面をタッチ及び保持してよい一方で、同一領域でのタップは、単ページ状態(たとえば一のページから次のページまで順次)移行を起こしてよい。他の例では、ユーザーは、ディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域上での単一タップ、連続タップ、又はパターンを有するタップによって様々な種類又は程度のページめくりを特定してよい。
【0020】
一部の実施形態によると、eリーディングデバイス110は、タッチセンサ138との相互作用を介してなされるユーザー入力又はユーザー入力命令を検出及び解釈するディスプレイセンサロジック135を有する。例としてディスプレイセンサロジック135は、ユーザーがなすディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域との接触を検出してよい。より具体的にはディスプレイセンサロジック135は、ディスプレイスクリーン116のタッチ検知領域とのユーザー相互作用を介してなされるタップ、ディスプレイスクリーン116に持続して接触若しくは近接して保持される初期タップ(「長押し」としても知られている)、順次若しくは略同時に実行される複数タップ、スワイプジェスチャー操作、又は、これらのジェスチャー操作の任意の組み合わせを検出してよい。さらにディスプレイセンサロジック135は、係る相互作用を様々な方法で解釈してよい。たとえば各相互作用は、ディスプレイ116の状態変化に相当する特定の種類のユーザー入力として解釈されてよい。
【0021】
一の実施形態では、ディスプレイセンサロジック135は、ユーザーが、1つ以上のタッチセンサコンポーネント138の位置と一致するディスプレイ116の表面に接触するのを監視する動作を実装し、かつ、特定のジェスチャー(たとえばピンチ、スワイプ、タップ等)を検出して、その特定のジェスチャーを特定の種類の入力又はユーザー操作として関連付ける。ディスプレイセンサロジック135はまた、たとえば左方向、右方向、上方、下方、及び斜め方向のスワイプとそれらに対応する入力命令とを関連付ける目的で、これらのスワイプを区別するように、ユーザージェスチャー操作の方向をも検知してよい。
【0022】
図2について以降で詳述するように、代替ジェスチャーロジックモジュール120は、携帯式情報処理デバイス110のメモリ内に格納された命令を有するソフトウエアモジュールとして実装されてよい。
【0023】
図2は、本願実施形態のアーキテクチャにおける、図1について上述したeリーディングデバイス110のさらなる詳細を表している。eリーディングデバイス110はさらに、プロセッサ210、少なくともディスプレイセンサロジック135に関する命令及びロジックを格納するメモリ250、並びに、代替ジェスチャーロジック114を有する。
【0024】
プロセッサ210は、メモリ250内に格納されたロジックと命令を用いる機能を実装してよい。それに加えて、一部の実施形態では、プロセッサ210は、ネットワークインターフェース220を利用してネットワークサービス121と通信する(図1参照)。より具体的には、eリーディングデバイス110は、ネットワークサービス121へアクセスすることで、様々な種類の資源(たとえば、電子書籍のようなデジタルコンテンツアイテム、設定ファイル、アカウント情報)を受信するだけではなく、情報(たとえばユーザーアカウント情報、サービスリクエスト等)を提供してよい。たとえばeリーディングデバイス110は、アプリケーション資源221−たとえばユーザーがネットワークサービス121を介して購入すなわちダウンロードすることを選択した媒体ファイル−を受信してよい。eリーディングデバイス110上にダウンロードされたアプリケーション資源221は、メモリ250内に格納されてよい。
【0025】
一部の実施形態では、ディスプレイ116はたとえば、プロセッサ210から生成されるコンテンツを供するために発光する液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)ディスプレイに相当してよい。一部の実施形態では、ディスプレイ116はタッチ感受性を有してよい。たとえば一部の実施形態では、1つ以上のタッチセンサコンポーネント138は、ディスプレイ116と一体化されてよい。他の実施形態では、タッチセンサコンポーネント138は、個々のタッチセンサコンポーネント138がディスプレイ116の様々な領域を観察するように、ディスプレイ116の上方又は下方に(たとえば層として)供されてよい。さらに一部の変化型では、ディスプレイ116は、コンテンツを表示する方法において従来の紙と似ている電子ペーパー型ディスプレイに相当してよい。係るディスプレイ技術の例には、電気泳動ディスプレイ、エレクトロウエッティングディスプレイ、及び、電子流体ディスプレイ(electrofluidic display)が含まれる。
【0026】
プロセッサ210は、様々な入力源−タッチセンサコンポーネント138、ディスプレイ116、たとえば仮想又は描画キーボードからのキーストローク入力208、及び/又は他の入力機構210(たとえばボタン、キーボード、マウス、マイクロホン等)を含む−からの入力を受信してよい。本願で説明される例を参照すると、プロセッサ210は、タッチセンサコンポーネント138からの入力に応答してよい。一部の実施形態では、プロセッサ210は、電子書籍の活動−たとえばディスプレイ116上に電子書籍コンテンツを生成すること、電子書籍コンテンツのページ移行を実行すること、デバイス110及び/若しくはディスプレイ116の電源を落とすこと、スクリーンセーバーを起動すること、アプリケーションを起動若しくは終了すること、並びに/又は、ディスプレイ116の状態を変更すること−を容易に又は改善するため、タッチセンサコンポーネント138からの入力に応答してよい。
【0027】
一部の実施形態では、メモリ250は、タッチセンサコンポーネント138を介して検出されるユーザーとの相互作用を監視するディスプレイセンサロジック135を格納し、さらにユーザーとの相互作用を特定の(種類の)入力として処理してよい。代替実施形態では、ディスプレイセンサロジック135はタッチセンサコンポーネント138と一体化されてよい。たとえばタッチセンサコンポーネント138は、集積回路又は他のハードウエアロジックを含むモジュールコンポーネントとて供され、かつ、係る資源は、ディスプレイセンサロジック135の一部又は全部を供して良い。変形例では、ディスプレイセンサロジック135の一部又は全部は、(メモリ250内に格納される命令を利用する)プロセッサ210又は代替処理資源によって実装されてよい。
【0028】
eリーディングデバイス110は、ワイヤレス通信受信器、送信器、及び付属部品−たとえば1つ以上の埋め込み又は内部アンテナ素子、及び、たとえばデジタル信号プロセッサ(DSP)のような処理モジュール(図示されていない)−を含むワイヤレス接続サブシステム213をさらに有する。当業者には明らかなように、ワイヤレス接続サブシステム311の具体的設計は、情報処理デバイス110が動作することが意図されている通信ネットワーク−たとえばWi−Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)通信プロトコル等−に依存する。
【0029】
代替ジェスチャーロジック120は、携帯式情報処理デバイス110上で動作する、メモリ内に格納される命令を含むソフトウエアモジュールとして実装されてよい。本願で説明される代替ジェスチャーロジック120の1つ以上の実施形態は、プログラム、サブルーチン、プログラムの一部分を含むプログラムモジュール若しくはコンポーネント、又は、1つ以上のプロセッサと共に1つ以上の指定された処理若しくは機能を実行できるソフトウエアコンポーネント又はハードウエア構成要素を用いて実装されてよい。本願で用いられているように、そのようなモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール又はコンポーネントとは独立してハードウエア構成要素上に存在してよい。あるいはその代わりに、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール、プログラム、若しくは機械の共有された要素又は処理であってよい。
【0030】
ここで図3を参照すると、情報処理デバイス110の動作における代替ジェスチャーロジック120の実施形態について以降で詳述する。
【0031】
情報処理デバイス110のディスプレイスクリーン116はタッチ機能を有する。前記タッチ機能によって、ユーザーによるジェスチャー入力操作を受信する際、ディスプレイスクリーン116上にレンダリングされるデジタルコンテンツのページ移行操作が実行されてよい。ジェスチャー入力操作は、タッチの方向と期間、タッチの所定の順序、又は、別個だが同時の複数のタッチを含んでよい。図3に示された実施形態では、ディスプレイスクリーン116の一部分301で実行される方向302に実行されるスワイプジェスチャーはページ移行操作を実現する。これは本願では通常モードでの動作と呼ばれる。
【0032】
情報処理デバイス110でリクエストを受信して(複数の)、たとえばデバイス設定メニュー又はドロップダウンメニューコマンドオプションを介して入力命令のために代替ジェスチャーモードへ切り換える際、ディスプレイスクリーン116のタッチ機能はたとえば、ディスプレイセンサロジック135によって実装される中断駆動ルーチンによって、タッチセンサ138から電力を奪うことによって、又は、これらのある組み合わせによって無効にされてよい。
【0033】
続いて代替ジェスチャーロジック120は、ディスプレイスクリーン116の代替部分303a若しくは303bでのタッチ機能を、たとえば代替部分303a又は303bに係るタッチセンサ138のうち対応するものにのみ電力を選択的に印加することによって選択的に始動又は再度有効にするように動作してよい。代替部分303a又は303bはディスプレイスクリーンの一部分301とは空間的に排他的である。一の実施形態では、空間サイズが小さくなれば、新たな代替ジェスチャー操作の空間的な「標的」を与える意図は、ディスプレイの一部分301を介したより高度な人間の協調運動能力の実行を要求する。図3に示されているように部分303a,303bは隣接して設けられてよい。より複雑な人間の協調運動能力−たとえば大人と2歳の子供との対比−によってのみジェスチャーの実行を保証する他の方法は、ディスプレイスクリーン116のより空間的な部分303a,303b内部の離散的な位置での複数の順次及び/若しくは同時のタッチ又はタップ、並びに、より持続的なタッチを含む長い期間のタッチを要求する、代替ジェスチャーロジック120を介した直観的ではない又は取得しにくい方向304に沿って実行される新たな代替ジェスチャー操作を事前に定義する段階を含んでよい。
【0034】
他の実施形態では、実行に要求される運動能力の観点で、代替ジェスチャー操作のアクセスを複雑にすることを目的として、部分303a,303bは、ディスプレイスクリーン116の部分301とは幾何学的に異なる形状(たとえば円形、正方形、三角形)をとる。
【0035】
このようにして、代替ジェスチャーロジック120は、上述のより複雑な所定の代替入力操作がディスプレイスクリーン116で受信されるときにのみ、ページ移行動作を実行する。前記ページ移行動作は、単一ページの移行、章の移行、又はページのまとまりの移行であってよい。
【0036】
またさらに情報処理デバイスが、ディスプレイスクリーンに電子書籍を含むページ形式のコンテンツを表示するeリーディングデバイスを含む実施形態では、デバイスメモリはさらに、追加の命令を実行する命令を格納し、かつ、これらの命令の全部又は任意の命令は、本願で説明したページ移行命令と同様に、説明した代替ジェスチャー方法の適用に従うことが考えられる。前記追加の命令は、電子書籍のタイトルページへの逆戻り、電子書籍のコンテンツページへの逆戻り、及び、表示されている電子書籍コンテンツのテキスト文字のフォントサイズの調節、並びに、これらの命令の全部又は任意の命令を含むが、これらに限定されない。
【0037】
図4は、これまでの例−図1乃至図3の例を含む−で説明した要素を用いた実施形態による、情報処理デバイス110のプロセッサ210によって実装される、動作用の代替ジェスチャーインターフェースを供する典型的な方法を表す。
【0038】
段階401では、情報処理デバイス110でジェスチャーモード切り換えリクエストを受信する。
【0039】
段階402では、ジェスチャーモード切り換えリクエストに応じて、ディスプレイスクリーン116のタッチ機能を無効にする。
【0040】
段階403では、ディスプレイスクリーン116の第1部分302とは少なくとも部分的に空間的に排他的である第2部分303a,303b内でのみタッチ機能を始動させる。
【0041】
段階404では、所定のジェスチャー入力作用が前記ディスプレイスクリーン116の第2部分303a,303bで受信されたときにのみページ移行操作を実行する。
【0042】
またさらに、運動方向、タッチが維持される期間、ディスプレイスクリーンで実行される連続するタッチ数、及び、ディスプレイスクリーンで実行される同時タッチの数のうちの少なくとも1つに基づいて、第2ジェスチャー入力操作は第1ジェスチャー入力操作とは異なる。
【0043】
自分の小さな子供(たとえば1〜3歳)のそばでeリーディングをしている親にとって、意図しない不注意のインターフェース命令の始動−たとえば読んでいないページをめくる操作−を回避するために、小さいけれども隣にある手をディスプレイスクリーンに触らせないようにすることは大変だと考えられる。本願で説明されている方法及びシステムは、一の実施形態において、(複数の)限られた部分を除いてタッチスクリーンを実際に無効にする選択肢を親に提供する。限られた命令の組は、通常の読書モードと対比して実装されてよい。「キッズモード」が実施されている際に、第1ジェスチャー操作が、通常モードにおいて所与の命令又は処理(たとえばページめくり)を実現するために第1ディスプレイスクリーン部分上で実行されるとき、第1ジェスチャー操作とは物理的に異なる代替ジェスチャーが、同一の所与の命令を実施するために第2ディスプレイスクリーン上で実行されなければならない。このようにして、eリーディングデバイスのタッチ感受性を有するディスプレイスクリーンへのより高度な人間の協調運動能力を要求することによって、代替ジェスチャー操作はより複雑になる。そのため代替ジェスチャー操作は、前記の小さいが隣にある手と指による不注意の、誤った、又は意図しない入力命令の始動の影響を受けにくい。
【0044】
例示された実施形態が添付図面を参照しながら本願で詳細に説明されてきたが、具体的実施形態及び詳細に対する変化型が考えられ、かつ、本開示に含まれる。本願で説明した実施形態の技術的範囲は請求項及びその均等物によって画定されることが意図されている。さらに個別に又はある実施形態の一部として説明された特定の機能は、他の個別に説明された機能又は他の実施形態の一部と組み合わせられ得ることが考えられる。よって組み合わせの説明がないからといって、(複数の)発明者が、係る組み合わせに対する権利を主張することを妨げてはならない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】