(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-537416(P2017-537416A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】タッチを感知し、圧力を感知し、表示可能である側面を備えた電子デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20171117BHJP
G06F 3/0488 20130101ALI20171117BHJP
【FI】
G06F3/041 600
G06F3/0488
G06F3/041 610
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2017-542218(P2017-542218)
(86)(22)【出願日】2015年10月30日
(85)【翻訳文提出日】2017年7月3日
(86)【国際出願番号】CA2015051110
(87)【国際公開番号】WO2016065482
(87)【国際公開日】20160506
(31)【優先権主張番号】62/072,492
(32)【優先日】2014年10月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】517155004
【氏名又は名称】スートゥー ティモシー ジン イン
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スートゥー ティモシー ジン イン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA64
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA18
5E555BA20
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB18
5E555BB20
5E555BC04
5E555CA13
5E555CA32
5E555CB16
5E555CB17
5E555CB59
5E555DC02
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
外部表面を有する本体と、本体内に封入されたプロセッサと、本体に設けられ、プロセッサに接続された少なくとも1つの力センサとを含む電子デバイスが開示され、力センサは、本体の外部表面に加えられる力の大きさを示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能であり、プロセッサは、少なくとも1つの信号を受け、受けた少なくとも1つの信号を処理することによってユーザ入力を決定するように構成される。デバイスは、少なくとも1つのタッチ感知面を含んでもよく、本体の外部表面に加えられるタッチを受け、少なくとも1つのタッチ感知面上の受けたタッチの位置を示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能でもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面、背面および側面を有する本体と、
前記本体内に封入されたプロセッサと、
前記本体の前記側面のうちの少なくとも1つに設けられ、前記プロセッサに接続される少なくとも1つの力センサとを備え、前記力センサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる力の大きさを示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能であり、前記プロセッサが、前記少なくとも1つの信号を受け、前記受けた少なくとも1つの信号を処理することによってユーザ入力を決定するように構成されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つの所定の表面に沿って延び、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに対して、前記本体の前記所定の表面上に加えられる前記力の位置を示す少なくとも1つの信号をさらに生成するように動作可能であることを特徴とする電子デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサが、前記電子デバイスの前記側面のうちの2つの対向する側面のそれぞれの少なくとも一部に沿って設けられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項4】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記本体に設けられ、前記プロセッサに接続された少なくとも1つのタッチ感知面をさらに備え、前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられるタッチを受け、前記少なくとも1つのタッチ感知面上の前記受けたタッチの位置を示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能であることを特徴とする電子デバイス。
【請求項5】
請求項4に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサおよび前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記電子デバイスの対応する表面に沿って延びることを特徴とする電子デバイス。
【請求項6】
請求項5に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの力センサを覆うことを特徴とする電子デバイス。
【請求項7】
請求項4に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのタッチ感知面を備えるタッチ感応画面をさらに備えることを特徴とする電子デバイス。
【請求項8】
請求項4に記載の電子デバイスであって、前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの力センサから受けた前記少なくとも1つの信号、および前記少なくとも1つのタッチセンサから受けた前記少なくとも1つの信号を処理することを含むことを特徴とする電子デバイス。
【請求項9】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記プロセッサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる力の複数の大きさを示す少なくとも1つの信号を、前記少なくとも1つの力センサから受けるように構成され、前記大きさのそれぞれが前記力の複数の位置のうちの1つと関連づけられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項10】
請求項1に記載の電子デバイスであって、ディスプレイをさらに備えることを特徴とする電子デバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の電子デバイスであって、前記ディスプレイが、前記少なくとも1つの信号を受けることに応答して視覚インジケータを提示するように構成されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項12】
請求項11に記載の電子デバイスであって、前記視覚インジケータが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる前記力の位置に近接して表示されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項13】
請求項1に記載の電子デバイスであって、手持ち電子デバイスであることを特徴とする電子デバイス。
【請求項14】
請求項13に記載の電子デバイスであって、移動電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、カメラ、電子書籍リーダおよびゲームコントローラのうちの1つであることを特徴とする電子デバイス。
【請求項15】
電子デバイスを使用してユーザ入力を受ける方法であって、
前記電子デバイスの少なくとも1つの側面に加えられる力の大きさを示す力センサからの少なくとも1つの信号を受けることと、
プロセッサを使用して前記少なくとも1つの信号を処理することによって前記ユーザ入力を決定することとを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記受けることが、
前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面に沿って連続的に加えられている力の複数の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含み、前記大きさのそれぞれが、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面に沿って分散される複数の位置のうちの1つと関連づけられ、
前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの信号を処理することによってスクロールジェスチャ入力を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、前記受けることが、
少なくとも第1の力の第1の大きさおよび第2の力の第2の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含み、前記第1および第2の力が、前記電子デバイスの2つの対向する側面のそれぞれの1つに同時に加えられ、前記少なくとも第1の大きさおよび第2の大きさのそれぞれが、前記第1および第2の力の第1および第2の位置のそれぞれの1つと関連づけられ、
前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの信号を処理することによってピンチジェスチャ入力を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記少なくとも1つの信号が、前記電子デバイスの前記2つの対向する側面のうちの1つに沿って複数の位置に同時に加えられる力の複数の大きさも示し、前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの信号を処理することによってグリップジェスチャ入力を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、前記決定したピンチジェスチャ入力に応答して前記第1および第2の位置のうちの1つに置かれる指紋センサを起動させることをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、前記受けることが、
前記電子デバイスの少なくとも1つの側面を横断して連続的に加えられている力の複数の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含み、前記大きさのそれぞれが、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面を横断して分散される複数の位置のうちの1つと関連づけられ、
前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの信号を処理することによってフリックジェスチャ入力を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、前記フリックジェスチャ入力を前記決定することが、力の前記複数の大きさのうちの少なくとも1つが、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面を囲む位置で力しきい値に達すると決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項15に記載の方法であって、前記電子デバイスが、前記電子デバイスの表示面にユーザインタフェース要素を表示し、
前記少なくとも1つの力信号に応答して前記表示面上の前記ユーザインタフェース要素の前記表示を変更することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、前記変更することが、前記表示面に沿って前記ユーザインタフェース要素の前記表示を移動させることを含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、前記表示面が、正面部分および少なくとも2つの側面部分を有し、前記表示面の前記正面部分が、前記電子デバイスの正面を覆い、前記表示面の前記2つの側面部分が、前記電子デバイスの2つの側面のそれぞれの1つを覆い、前記移動させることが、前記電子デバイスの前記表示面の前記2つの側面部分のうちの1つから前記正面部分の方へ前記ユーザインタフェース要素の前記表示を移動させることを含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記ユーザインタフェース要素がボタンであり、前記変更することが、凹構成で前記ユーザインタフェース要素を表示することを含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項15に記載の方法であって、前記受けること、および決定することの前に、
前記電子デバイスの少なくとも1つの側面に、同時および連続的のうちの少なくとも1つで加えられている少なくとも2つの力の少なくとも2つの大きさを示す少なくとも1つのユーザ定義信号を受け、受けた後に前記少なくとも1つのユーザ定義信号を記憶することをさらに含み、
前記少なくとも1つの信号を前記処理することが、前記少なくとも1つの信号を前記少なくとも1つのユーザ定義信号と比較することを含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、前記処理した信号と前記記憶したユーザ定義信号との間の一致の決定に基づいて前記電子デバイスの少なくともいくつかの機能をロック解除することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項26に記載の方法であって、前記表示画面に指示を表示することによって前記ユーザ定義ジェスチャを入力することをユーザに促すことをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項15に記載の方法であって、前記受けることが、
前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面に沿って同時に加えられている力の複数の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることであって、前記大きさのそれぞれが、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面に沿って分散される複数の位置のうちの1つと関連づけられる、受けることと、
同時に加えられている力の前記複数の大きさを示す前記少なくとも1つの信号を前記受けることに応答して前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面の別の1つに沿って予測される母指位置を決定することとを含むことを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記受けることが、
前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面の前記他の1つに沿って前記予測された母指位置に沿って加えられている力の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含み、
前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの信号を処理することによってグリップジェスチャ入力を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項22に記載の方法であって、前記ユーザインタフェース要素の前記表示を前記変更することが、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの側面に加えられる前記力の前記大きさに基づいて現実の応答をシミュレートすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項15に記載の方法であって、前記処理するステップが、前記力の大きさが力しきい値に達すると決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記受けること、および決定することの前に、
ユーザ定義の力大きさを受け、前記力しきい値を前記ユーザ定義の力大きさに設定することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法であって、前記ユーザ定義の力大きさを受けるステップが、前記表示画面に前記力大きさの指示を表示することによって前記ユーザ定義の力大きさを入力することをユーザに促すことと、別の入力を受け、前記別の入力が受けられたときに、前記力大きさを、前記表示画面に表示される前記力大きさに設定することとを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して電子デバイスに関し、より詳細には、感圧ユーザインタフェースを有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本特許出願は、2014年10月30日に出願された米国仮出願第62/072,492号の優先権を主張し、その内容を本願に引用して援用する。
【0003】
移動電話またはタブレットコンピュータなどの従来の電子デバイスは典型的に、任意のグラフィカルユーザインタフェースに加えて複数の機械式入力を含むユーザインタフェースを有する。たとえば、デバイスのユーザインタフェースは、電源ボタン、音量ボタン、ホームボタンおよびカメラボタンを含んでもよい。
【0004】
典型的に、そのようなボタンは固定位置に設けられており、固定機能を有する。これは、ユーザがボタンにアクセスして電子デバイスと対話の仕方を制限することがある。さらに、そのようなボタンは、電子デバイスが他のデバイス、たとえばケース、ホルスタ、周辺機器または相互接続される電子デバイスとインタフェースによる接続の仕方を制限することがある。たとえば、電子デバイス用のケースは、ボタンを露出させるように構成される必要があることがある。キーボードまたはバッテリパックなどの周辺機器は、たとえばそのようなボタンが電子デバイスの表面から突出する場合、ボタンを露出させる、またはそうでなければボタンを回避するように構成される必要があることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2014/0317722号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、従来の電子デバイスの1つ以上の欠点に対処する改善された電子デバイスおよび電子デバイスのためのユーザインタフェースの必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、正面、背面および側面を有する本体と、本体内に封入されたプロセッサと、本体の側面のうちの少なくとも1つに設けられ、プロセッサに接続された少なくとも1つの力センサとを含んでもよい。力センサは、本体の側面に加えられる力の大きさを示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能でもよい。プロセッサは、少なくとも1つの信号を受け、受けた少なくとも1つの信号を処理することによってユーザ入力を決定するように構成されてもよい。
【0008】
電子デバイスは、本体の所定の表面に沿って延び、本体の側面に対して、本体の所定の表面上に加えられる力の位置を示す少なくとも1つの信号をさらに生成するように動作可能でもよい少なくとも1つの力センサを含んでもよい。
【0009】
少なくとも1つの力センサは、電子デバイスの側面のうちの2つの対向する側面のそれぞれの少なくとも一部に沿って設けられてもよい。
【0010】
電子デバイスは、本体に設けられプロセッサに接続された少なくとも1つのタッチ感知面も含んでもよい。少なくとも1つのタッチ感知面は、本体の側面のうちの少なくとも1つに加えられるタッチを受け、少なくとも1つのタッチ感知面上の受けたタッチの位置を示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能でもよい。
【0011】
少なくとも1つの力センサおよび少なくとも1つのタッチ感知面は、電子デバイスの対応する表面に沿って延びてもよい。少なくとも1つのタッチ感知面は、電子デバイスの少なくとも1つの力センサを覆ってもよい。電子デバイスは、少なくとも1つのタッチ感知面を備えるタッチ感応画面も含んでもよい。
【0012】
ユーザ入力の決定は、少なくとも1つの力センサから受けた少なくとも1つの信号および少なくとも1つのタッチセンサから受けた少なくとも1つの信号を処理することを含んでもよい。
【0013】
プロセッサは、本体の側面のうちの少なくとも1つに加えられる力の複数の大きさであって、それぞれが力の複数の位置の1つと関連づけられる大きさを示す少なくとも1つの信号を、少なくとも1つの力センサから受けるように構成されてもよい。
【0014】
プロセッサは、ディスプレイも含んでもよい。ディスプレイは、少なくとも1つの信号を受けることに応答して視覚インジケータを提示するように構成されてもよい。視覚インジケータは、本体の側面のうちの少なくとも1つに加えられる力の位置に近接して表示されてもよい。
【0015】
電子デバイスは、手持ち電子デバイスでもよい。電子デバイスは、移動電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、カメラ、電子書籍リーダおよび/またはゲームコントローラでもよい。
【0016】
別の態様において、電子デバイスを使用してユーザ入力を受ける方法が提供される。方法は、電子デバイスの少なくとも1つの側面に加えられる力の大きさを示す力センサからの少なくとも1つの信号を受けることと、プロセッサを使用して少なくとも1つの信号を処理することによってユーザ入力を決定することとを含む。
【0017】
受けるステップは、電子デバイスの少なくとも1つの側面に沿って連続的に加えられる力の複数の大きさであって、それぞれが電子デバイスの少なくとも1つの側面に沿って分散される複数の位置の1つと関連づけられている大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含んでもよく、決定するステップは、少なくとも1つの信号を処理することによってスクロールジェスチャ入力を決定することを含んでもよい。
【0018】
受けるステップは、少なくとも第1の力の第1の大きさおよび第2の力の第2の大きさであって、第1および第2の力が電子デバイスの2つの対向する側面のそれぞれの1つに加えられており、それぞれが第1および第2の力の第1および第2の位置のそれぞれの1つと関連づけられている少なくとも第1の大きさおよび第2の大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含んでもよい。ユーザ入力を決定するステップは、少なくとも1つの信号を処理することによってピンチジェスチャ入力を決定することを含んでもよい。少なくとも1つの信号は、電子デバイスの2つの対向する側面のそれぞれの1つに加えられる力の複数の大きさも示し、ここではユーザ入力を決定する前記ステップは、少なくとも1つの信号を処理することによってグリップジェスチャ入力を決定することを含んでもよい。方法は、決定したピンチジェスチャ入力に応答して第1および第2の位置の1つに設けられる指紋センサを起動させるステップを含んでもよい。
【0019】
受けるステップは、電子デバイスの少なくとも1つの側面を横断して加えられる力の複数の大きさであって、それぞれが電子デバイスの少なくとも1つの側面を横断して分散される複数の位置の1つと関連づけられている大きさを示す少なくとも1つの信号を受けることを含んでもよい。ユーザ入力を決定するステップは、少なくとも1つの信号を処理することによってフリックジェスチャ入力を決定することを含んでもよい。フリックジェスチャ入力を決定するステップは、力の複数の大きさの少なくとも1つが、電子デバイスの少なくとも1つの側面を囲む位置で力しきい値に達すると決定することを含んでもよい。
【0020】
電子デバイスは、電子デバイスの表示面にユーザインタフェース要素を表示してもよい。したがって、方法は、少なくとも1つの力信号に応答して表示面上のユーザインタフェース要素の表示を変更することを含んでもよい。変更するステップは、表示面に沿ってユーザインタフェース要素の表示を移動させることを含んでもよい。
【0021】
表示面は、正面部分および少なくとも2つの側面部分を有してもよい。表示面の正面部分は、電子デバイスの正面を覆ってもよい。表示面の2つの側面部分は、電子デバイスの2つの側面のそれぞれの1つを覆ってもよい。移動させるステップは、電子デバイスの表示面の2つの側面部分の1つから正面部分の方へユーザインタフェース要素の表示を移動させることを含んでもよい。ユーザインタフェース要素はボタンでもよく、そうすると変更するステップは、凹構成でユーザインタフェース要素を表示することを含んでもよい。
【0022】
この点において、少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明がその用途を、以下の記載に定められるまたは図面に例示される構造の詳細におよび構成要素の配置に限定されないことが理解されるはずである。本発明は、他の実施形態が、ならびに様々な方途で実施および実行されることが可能である。また、本明細書で利用される表現および用語が説明の目的であり、限定的であると考えられるべきでないことが理解されるはずである。
【0023】
図面では、実施形態が例として例示される。記載および図面は、例示の目的で、また理解を助けるためのものにすぎず、本発明の範囲の定義として意図されないことが明白に理解されるはずである。
【0024】
ここで付図を参照しつつ、実施形態が例としてのみ記載されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施形態を例証する、電子デバイスの斜視図である。
【
図3A】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスの部品の分解斜視図である。
【
図3B】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスの部品の上面分解図である。
【
図4】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスのコンピュータ構成要素を図示する高レベルブロック図である。
【
図5】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスのソフトウェア構成要素を図示する高レベルブロック図である。
【
図6】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに対するタッチ入力および圧力入力のマッピングを図示する概略図である。
【
図7】実施形態を例証する、ユーザによって把持されているときの
図1の電子デバイスに対するタッチ入力および圧力入力のマッピングを図示する概略図である。
【
図8A】
図7の把持に対して受けられる圧力入力例を示す図である。
【
図8B】
図7の把持に対して受けられる圧力入力例を示す図である。
【
図9】
図7の把持に対して受けられるタッチ入力例を示す図である。
【
図10A】実施形態を例証するスクロールジェスチャの第1のステップを行っているユーザによって保持されているときの
図1の電子デバイスの概略図である。
【
図10B】実施形態を例証するスクロールジェスチャの第2のステップを行っているユーザによって保持されているときの
図1の電子デバイスの概略図である。
【
図11】実施形態を例証する、
図10Aおよび
図10Bのスクロールジェスチャの第1および第2のステップに対して受けられる圧力入力例を図示する概略図である。
【
図12】実施形態を例証する、ピンチジェスチャを行っているユーザによって保持されているときの
図1の電子デバイスの概略図である。
【
図13A】実施形態を例証する、
図12のピンチジェスチャに対して受けられる圧力入力例を図示する概略図である。
【
図13B】実施形態を例証する、
図12のピンチジェスチャに対して受けられる圧力入力例を図示する概略図である。
【
図14A】実施形態を例証する、指紋センサを有する電子デバイスに対するタッチ入力および圧力入力のマッピングを図示する概略図である。
【
図15】第2の実施形態を例証する、指紋センサを有する電子デバイスの側面図である。
【
図16A】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに力が加えられていないときのユーザインタフェース要素の表示を図示する正面概略図である。
【
図16B】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに力が加えられていないときのユーザインタフェース要素の表示を図示する側面概略図である。
【
図17A】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに第1の力が加えられているときの
図16Aおよび
図16Bのユーザインタフェース要素の表示を図示する正面概略図である。
【
図17B】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに第1の力が加えられているときの
図16Aおよび
図16Bのユーザインタフェース要素の表示を図示する側面概略図である。
【
図18A】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに第2の力が加えられているときの
図16Aおよび
図16Bのユーザインタフェース要素の表示を図示する正面概略図である。
【
図18B】実施形態を例証する、
図1の電子デバイスに第2の力が加えられているときの
図16Aおよび
図16Bのユーザインタフェース要素の表示を図示する側面概略図である。
【
図19A】実施形態を例証する、それぞれ、フリックジェスチャの第1のステップを行っているユーザによって把持されるときの
図1の電子デバイスを図示する概略図である。
【
図19B】実施形態を例証する、それぞれ、フリックジェスチャの第2のステップを行っているユーザによって把持されるときの
図1の電子デバイスを図示する概略図である。
【
図19C】実施形態を例証する、それぞれ、フリックジェスチャの第3のステップを行っているユーザによって把持されるときの
図1の電子デバイスを図示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、実施形態を例証する、電子デバイス10を例示する。電子デバイス10は、左感圧側面14aおよび右感圧側面14bを含む。本明細書に詳述されることになるように、左右の感圧側面14aおよび14bのそれぞれは、側面14aおよび14b上の特定の位置でユーザによって加えられる、圧力に対応する力を感知する、デバイス10における(たとえば、側面14aおよび14bの長さに沿った)力センサを設けることによって形成されてもよい。
【0027】
本明細書に詳述されることになるように、たとえば手指(母指以外の4本の指)/母指で押圧すること、(手で)デバイスを握りしめること、(手指および母指で)デバイスをつまむこと、デバイスに沿って手指/母指をすべらせることなどを含め、これらの力センサによって提供される信号から多種多様なユーザ入力が決定されてもよい。ユーザ入力は、これらおよび他の入力の組合せを含んでもよい。
【0028】
電子デバイス10は画面12も含む。画面12は、デバイス10のグラフィカルユーザインタフェースを提示するように構成されてもよい。本明細書に詳述されることになるように、画面12は、ユーザに視覚キュー(合図、きっかけ)を提供して側面14aおよび14bの特定の位置で圧力入力を促すように、または圧力入力に応答して視覚フィードバックを提供するようにも構成されてもよい。
【0029】
画面12は、画面上の特定の位置でユーザのタッチを感知する1つ以上のタッチセンサを含むタッチ感応画面でもよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、デバイス10は、上述の力センサによって提供される力信号、タッチセンサによって提供されるタッチ信号、または力およびタッチ信号の組合せからユーザ入力を決定するように構成されてもよい。
【0031】
図2Aおよび
図2Bに最もよく見られるように、デバイス10の画面12はデバイス10の左右の縁まで延び、これらの縁で湾曲して側面14aおよび14b上へ延びる。画面12の表示可能範囲は、表示される要素(たとえば、点線で図示されるアイコン)が側面14aおよび14bに見えるように、これらの各側面上へ延びる。これは、上記の視覚キューが側面14aおよび14bに表示されるようにする。
【0032】
別の実施形態において、画面12は、実質的にデバイス10の左右の縁まで延びるが、しかし側面14aまたは14b上へは延びないように平坦でもよい。そのような場合において、上記の視覚キューは、側面14aおよび14bに近接して画面12に表示されてもよい。なお別の実施形態において、画面12は、側面14aおよび14bのすべてを覆うように延びてもよい。
【0033】
描かれる実施形態において、電子デバイス10は携帯電話である。しかしながら、他の実施形態において、電子デバイス10は、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、カメラ、電子書籍リーダ、ゲームコントローラなどといった別の種類の手持ちデバイスでもよい。なお他の実施形態において、電子デバイス10は、民生用機器などの非ハンドヘルドデバイスでもよいか、または別のデバイス、たとえば車両の一部でもよい。
【0034】
図3Aおよび
図3Bは、画面12のある種の構成要素および上記の力センサの相対位置を例示するデバイス10の部品の分解図である。図示されるように、画面12は、3つの隣接する層:カバー20、タッチセンサ22およびディスプレイ24によって形成されるタッチ感応画面である。各層はその側面で湾曲されて側面14aおよび14b(
図1)にわたって延びる。
【0035】
カバー20は、ガラス、プラスチック、または適切に耐久性があり透明である別の材料から形成されてもよい。タッチセンサ22は、容量性タッチセンサ、抵抗性タッチセンサ、またはカバー20を通してユーザのタッチを検出するのに適する別の種類のセンサでもよい。タッチセンサ22は、ユーザのタッチを検出するように構成され、そして応答して、タッチの位置を示す1つ以上の信号を生成する。ディスプレイ24は、LCDディスプレイ(液晶ディスプレイ)、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイなどでもよい。
【0036】
図示されるように、2つの細長い力センサ26aおよび26bがディスプレイ24の隣に設けられる。力センサ26aおよび26bのそれぞれは、ディスプレイ24の内側面に対して適合するように成形されてもよい。力センサ26aおよび26bのそれぞれは、ユーザによってデバイス10に、たとえばカバー20またはデバイス10のケーシングに加えられる力を感知する。そのように、力センサ26aおよび26bのそれぞれは、カバー20、タッチセンサ22およびディスプレイ24を通して伝達される力を感知してもよい。一実施形態において、力センサのそれぞれは、0〜100Nの範囲の力に感応するように構成されてもよい。
【0037】
力センサ26aおよび26bのそれぞれは、ケースまたはホルスタにユーザによって加えられる力も感知してもよい。好都合には、これは、ユーザがケースまたはホルスタから電子デバイス10を取り出すことなく力センサを経由して圧力入力を提供できるようにする。
【0038】
力センサ26aおよび26bのそれぞれは、ユーザによって加えられる力を検出するように構成され、そして応答して、力の少なくとも1つの位置および力の少なくとも1つの大きさを示す1つ以上の信号を生成する。以下詳述されるように、これらの信号は、力マップを形成して、センサの長さに沿って複数の位置でユーザによって加えられる力の大きさを記述するために使用されてもよい。以下詳述されるように、これらの信号は、ユーザ入力を決定するためにデバイス10によって処理されてもよい。
【0039】
一実施形態において、力センサ26aおよび26bのそれぞれは、力センサ26aおよび26bの対応する1つに沿って空間的に分散される離散した力感知要素のアレイを含むことができる。たとえば、離散した力センサの各アレイは、各離散した力感知要素が力センサ26aおよび26bの対応する1つの固有の位置と関連づけられることができるように、離散した力感知要素の行および/または列を有してもよい。離散した力感知要素のそれぞれは、電子デバイス10の外部表面上の既知の位置と関連づけられる固有のアドレスを有することができる。本実施形態において、アレイの離散した力感知要素のそれぞれは、たとえば1センチメートルの何分の1かぐらいの長さおよび/または幅を有してもよい。具体的な一実施形態において、力センサ26aおよび26bのそれぞれは、従来のピエゾ抵抗力センサのアレイの形態で具象化され、それぞれおよそ2〜5mm
2の範囲の力を感知することができる。そのような従来のピエゾ抵抗力センサは、典型的に人間の握力の上限範囲に対応する、0.1〜50Nの力を感知することができてもよい。従来のピエゾ抵抗力センサの一例は、Tekscanによって市販されるモデルFLX−A101−Aでもよい。別の具体的な実施形態において、力センサ26aおよび26bのそれぞれは、キム・ホンギ(Kim、Hong−Ki)、他「Transparent and flexible tactile sensor for multi touch screen application with force sensing」Solid−State Sensors、Actuators and Microsystems Conference,2009、TRANSDUCERS 2009、International、IEEE,2009に記載されるセンサに実質的に同様のセンサでもよく、その全内容を本願に引用して援用する。別の具体的な実施形態において、力センサ26aおよび26bのそれぞれは、Motorola Solutions,Inc.(Illinois、USA)によって提供されるピエゾ抵抗マルチタッチセンサでもよい。
【0040】
図3Aに図示されるように、力センサ26aおよび26bのそれぞれは画面12の長さ全体にわたっている。しかしながら、別の実施形態において、力センサ26aおよび26bは、画面12の長さの一部にわたってもよい。認識されることになるように、力センサ26aおよび26bの全長に対応する側面14aおよび14bの一部のみが感圧であろう。一実施形態において、力センサ26aおよび26bは、デバイス10の他の表面(たとえば、その上部、底部、または正面表示面)に沿って設けられて、そのような他の表面に感圧性を提供してもよい。一実施形態において、力センサは、側面14a、14bおよびそのような他の表面のそれぞれに沿って設けられてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、力センサ26aおよび26bの少なくとも1つは、可撓性材料から形成されて、センサが容易に成形され、デバイス10の内部に、たとえばディスプレイ24の曲面に対して適合されるようにしてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、力センサ26aおよび26bの少なくとも1つは、透明材料から形成されてもよい。そのような実施形態において、力センサ26aおよび26bの少なくとも1つは、ディスプレイ24にわたる透明層として設けられてもよい。そのように、この層は、ディスプレイ24の少なくとも一部を覆うが、しかしディスプレイ24の覆われた一部が透視されるようにしてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、力センサ26aおよび26bの少なくとも1つは、力センサのアレイと置き換えられてもよい。たとえば、そのようなアレイはデバイス10の縁に沿って設けられてもよく、アレイにおける各要素は特定の点でまたは特定の領域で力を検出してもよい。力センサのそのようなアレイは協調して、力マップを形成するための上記の信号を提供してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、力センサ26aおよび26bは、単一のセンサ、たとえばデバイス10の複数の縁にわたされているセンサと置き換えられてもよい。
【0045】
図4は、実施形態を例証する、電子デバイス10のコンピュータ構成要素を概略的に例示する。図示されるように、デバイス10は、少なくとも1つのプロセッサ160、メモリ162、少なくとも1つのI/Oインタフェース164、および少なくとも1つのネットワークインタフェース166を含んでもよい。
【0046】
プロセッサ160は、たとえば任意の種類の汎用マイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ(たとえばARM(商標)、Intel(商標)x86、PowerPC(商標)プロセッサなど)、デジタル信号処理(DSP)プロセッサ、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその任意の組合せなどの、任意の種類のプロセッサでもよい。
【0047】
メモリ162は、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、コンパクトディスクROM(CDROM)、電気光学メモリ、磁気光学メモリ、消去可能プログラマブルROM(EPROM)および電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)などといった、内部または外部いずれかに設けられる任意の種類の電子メモリの適切な組合せを含んでもよい。
【0048】
I/Oインタフェース164は、デバイス10が周辺機器(たとえば、キーボード、スピーカ、マイクロホンなど)および他の電子デバイス(たとえば、別のデバイス10)と通信することを可能にする。I/Oインタフェース164は、様々なプロトコル、たとえばUSB、ブルートゥースなどに従って通信を容易にしてもよい。
【0049】
ネットワークインタフェース166は、デバイス100がネットワーク経由で他のデバイスと通信することを可能にする。ネットワークインタフェース166は、様々な有線および無線リンク経由で通信を容易にしてもよい。
【0050】
図5は、タッチセンサ22ならびに力センサ26aおよび26bの1つ以上からの信号を処理し、そのような信号に応答するように構成される電子デバイス10のソフトウェア構成要素を概略的に例示する。これらのソフトウェア構成要素のそれぞれは、C、C++、オブジェクティブC、Javaなどといった従来のプログラミング言語を使用して実装されてもよい。
【0051】
タッチ入力モジュール170は、画面12上のユーザのタッチの1つ以上の位置を示すタッチセンサ22からの信号を受ける。各位置は、たとえば画面12上のユーザの1つの手指の位置に対応してもよい。タッチ入力モジュール170は、受けた信号をフィルタリングしてもよい(たとえば、ノイズ除去のため)。タッチ入力モジュール170は、これらの信号を処理して、各タッチの位置を示すタッチマップ(
図9)を生成する。タッチ入力モジュール170は、入力処理モジュール174にタッチマップを提供する。
【0052】
力センサ入力モジュール172は、ユーザによって加えられる力の少なくとも1つの感知される大きさを示す力センサ26aおよび26bからの信号を受ける。信号は、ユーザによって加えられる力の複数の大きさを、大きさのそれぞれが力の特定の位置と関連づけられて、示してもよい。力センサ入力モジュール172は、受けた信号をフィルタリングしてもよい(たとえば、ノイズ除去のため)。
【0053】
力センサ入力モジュール172は、これらの信号を処理して、感知された力の位置および大きさを示す力マップ(
図8Aおよび
図8B)を、力センサ26aおよび26bのそれぞれに対して生成する。力センサ入力モジュール172は、入力処理モジュール174に力マップを提供する。
【0054】
入力処理モジュール174は、タッチマップおよび力マップを受け、それらを処理してユーザ入力を決定する。たとえば、入力処理モジュール174は、タッチマップが画面12上の特定の位置で手指タッチに対応すると決定してもよい。このユーザ入力はシステムHID(Human Interface Device)入力モジュール176に提供されてもよく、これは、たとえば押圧された位置に表示されているアイコンを有するアプリケーションを起動することによって手指タッチに応答してもよい。
【0055】
同様に、入力処理モジュール174は、ユーザがデバイス10の側面14a上の特定の位置を押圧したことを力センサ26aに対する力マップが示すと決定してもよい。このユーザ入力はシステムHID入力モジュール176に提供されてもよく、これは、たとえば側面14a上の特定の位置がスクロール機能と関連づけられて定義されている(すなわち、その位置がスクロールボタンとして定義されている)場合、表示されるパネルをスクロールすることによって押圧に応答してもよい。押圧と関連づけられる力の大きさが考慮されてもよい。たとえば、力が大きいほどスクロールを速くさせてもよい。そのようなスクロールジェスチャは、
図10Aおよび
図10Bを参照しつつさらに下記される。
【0056】
入力処理モジュール174は、力センサ26aおよび26bの両方からの力マップを考慮してもよい。たとえば、入力処理モジュール174は、ユーザが側面14aおよび14b上の特定の位置で側面14aおよび14bを(たとえば、手指および母指を使用して)つまんでいることに力マップが対応すると決定してもよい。このユーザ入力はシステムHID入力モジュール176に提供されてもよく、これは、たとえばつままれた位置がカメラ機能と関連づけられて定義されている場合、デバイス10のカメラ(図示せず)を起動させることによってつまむことに応答してもよい。そのようなピンチジェスチャは、
図12を参照しつつさらに下記される。
【0057】
別の例として、入力処理モジュール174は、ユーザが側面14aおよび14bに(たとえば、すべての手指および母指を使用して)全手把持を加えていることに力マップが対応すると決定してもよい。このユーザ入力はシステムHID入力モジュール176に提供されてもよく、これは、たとえば全手把持がウェイクアップ機能と関連づけられて定義されている場合、デバイス10をウェイクアップすることによって把持に応答してもよい。この例では、力の特定の位置は、単に把持と関連づけられる4本の手指および母指の存在を特定するために使用されてもよく、各手指/母指の位置は無視されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、入力処理モジュール174は、ある期間にわたって(たとえば、数秒、またはユーザが連続タッチ入力もしくは圧力入力を行っている継続時間の間)タッチマップおよび/または力マップのシーケンスを記憶してもよい。入力処理モジュール174は、シーケンスを処理して、タッチ入力および/または圧力入力のシーケンスを備える所定のジェスチャとセンサ信号を合わせてもよい。ジェスチャは、もっぱらタッチ入力(たとえば、画面12のスワイプ)、もっぱら圧力入力(たとえば、素早く続けた2回の素早いピンチで、「ダブルピンチ」と称されてもよい)、またはタッチ入力および圧力入力の組合せを含んでもよい。
【0059】
もっぱら圧力入力を含むジェスチャは「グリップジェスチャ」と称されてもよい。グリップジェスチャは、ある期間にわたってユーザによって加えられる力の位置および大きさならびにその期間にわたるそれらの位置および大きさの変化に基づいてもよい。
【0060】
この仕方で、ユーザは、特定のアプリケーションを起動する、特定のウェブページを起動する、アプリケーション機能を作動させる、英数字入力を入力するなどの要求に対応する複合ジェスチャ入力を発行してもよい。
【0061】
一例によれば、ユーザは、もっぱらグリップジェスチャを通じて、電子メールアプリケーションを起動し、電子メールを作り、そしてその電子メールを送信してもよい。以下詳述されるように、これはデバイス10の片手操作を許容する。
【0062】
別の例によれば、ユーザは、ユーザ定義されてもよい秘密のグリップジェスチャを通じて自分の身元を認証することもできる。この秘密のグリップジェスチャは、たとえばデバイス10をロック解除するために、または(たとえば、金融取引に係わるために)特定のアプリケーション機能にアクセスするために入力されてもよい。認識されることになるように、ユーザによって及ぼされている力の大きさは観察するのが困難であり、そしてグリップジェスチャを通じたユーザ認証は、いくつかの従来の形式の(たとえば、パスワードを入力することによる)ユーザ認証より安全でありえる。
【0063】
別の例によれば、グリップジェスチャは、1つ以上の力マップを処理することによって、特定の機能と関連づけられる領域が動的に定義されるようにしてもよい。たとえば、入力処理モジュール174は、力マップを処理して、デバイス10の1つの縁に沿ってユーザの手の1つ以上の手指の位置を決定してもよい。手指の位置に基づいて、入力処理モジュール174は、その手の母指の位置を予測し、そして予測された母指位置に対応するデバイス10の逆の縁に沿って領域を定義してもよい。領域は次いで、たとえば母指による領域における圧力入力が特定の機能を作動させるために使用されてもよいように、その機能と関連づけられてもよい。たとえば、特定の機能がスクロール機能である場合、一旦領域が定義されると、スクロールを起動するために、母指で圧力を加えること、または代替的に、領域において母指を上下に移動させることが使用されてもよい。
【0064】
入力処理モジュール174は、ユーザ入力が再構成されるようにする。
【0065】
たとえば、側面14aおよび14bの特定の領域が最初は、従来の機械式入力(たとえば、電源、音量、カメラなど)の機能に対応してもよい特定の機能と関連づけられるように構成されてもよい。しかしながら、側面14aおよび14bの領域と機能との間の関連づけは、たとえばユーザによって、またはデバイス10で実行しているアプリケーションによって再構成されてもよい。領域と機能との間のそのような関連づけは、領域を変更する(たとえば、領域をアクティブ化、非アクティブ化、寸法変更、再配置する)ために、または関連づけられた機能を変える(たとえば、電源とカメラ機能を入れ替える)ために再構成されてもよい。
【0066】
タッチおよび/または圧力入力を含むジェスチャも、ユーザがジェスチャを作成、削除、アクティブ化、非アクティブ化および変更してもよいように、再構成されてもよい。入力処理モジュール174は、ユーザ入力のシーケンスを記録することによって、ジェスチャが作成されるようにしてもよい。
【0067】
集合的に、領域と機能との間の一組の関連づけおよび一組のジェスチャは入力設定と称されてもよい。
【0068】
一実施形態において、入力処理モジュール174は、ユーザが、たとえばグラフィカルユーザインタフェースを経由して入力設定を変更するようにするユーティリティを提供してもよい。
【0069】
デバイス10がユーザによって使用されているときに特定の設定が自動的に選択されてもよいように、異なる入力設定がデバイス10の異なるユーザと関連づけられてもよい。同様に、アプリケーションがデバイス10で実行されるときに特定の設定が自動的に選択されてもよいように、異なる入力設定が異なるアプリケーションと関連づけられてもよい。
【0070】
入力処理モジュール174は、力マップおよびタッチマップに従来のパターン認識アルゴリズムを適用して、特定の入力(たとえば、つまみ、把持)、タッチジェスチャ、力ジェスチャ、ならびにタッチおよび力構成要素両方を含むジェスチャを認識してもよい。パターン認識アルゴリズムは、特定のユーザ入力およびジェスチャと関連づけられてもよいパターン定義またはテンプレートと併せて使用され、そしてメモリ162に記憶されてもよい。
【0071】
タッチマップおよび力マップを処理する上で、力センサ入力モジュール172は、ある種のセンサ信号が無視されるようにしてもよい。たとえば、力マップに対する力信号のすべてが所定のしきい値を下回れば、信号は無視されてもよい。この仕方で、デバイス10の単なる保持と関連づけられる力信号は無視されてもよい。いくつかの実施形態において、デバイス10の特定の領域に対して、デバイス10の単なる保持から生じるそれらの領域における特定の力と関連づけられて、別々のしきい値が定義されてもよい。いくつかの実施形態において、デバイス10が使用されている仕方(たとえば、電話としてまたはカメラとして、片手でまたは両手で、など)に応じて、およびそのような使用法のためのデバイス10の単なる保持から生じる力に応じて、所定のしきい値の1つ以上が調節されてもよい。いくつかの実施形態において、特定のユーザに対して、その特定のユーザによるデバイス10の単なる保持と関連づけられる力に応じて、所定のしきい値の1つ以上が調節されてもよい。
【0072】
力センサ入力モジュール172は、認識されるユーザ入力またはジェスチャと一致しないセンサ信号も無視してもよい。
【0073】
システムHID入力モジュール176は、入力処理モジュール174によって決定されたユーザ入力を受け、そしてユーザ入力と関連づけられる機能を呼び出すこと(たとえば、カメラを作動させる、アプリケーションを起動する、デバイス音量を変えるなど)によってユーザ入力に応答する。システムHID入力モジュール176はまた、応答のためにデバイス10で実行しているオペレーティングシステムまたは特定のアプリケーションにユーザ入力を提供してもよい。
【0074】
視覚フィードバックモジュール178は、画面12上に視覚キューを表示して、圧力入力に応答するように構成される側面14aおよび14bのそれらの領域およびそれらの領域に対して設定される機能をユーザに示す。たとえば、視覚フィードバックモジュール178は、デバイス10のカメラの起動のために構成される領域と関連づけてカメラアイコンを表示してもよい。
【0075】
そのような視覚キューを提供することは、ユーザが変化する入力設定に適応するのを補助し、ユーザが圧力入力に応答する14aおよび14bの領域の位置を見つけるようにする。
【0076】
視覚フィードバックモジュール178はまた、圧力入力がいつ受けられたかを示すために画面12上に視覚キューを表示してもよい。たとえば、視覚フィードバックモジュール178は、関連づけられた領域で押圧が検出されるときにカメラアイコンの色を変えてもよい。
【0077】
描かれる実施形態において、画面12が側面14aおよび14bのそれぞれ上へ延びるので、視覚キューは、側面14aおよび14bの関連づけられた領域に重なるように表示されてもよい。他の実施形態において、たとえば、画面12が平坦であり、また側面14aおよび14b上へは延びない場合は、視覚インジケータは側面14aおよび14bの関連づけられた領域に近接(たとえば、隣接)して表示されてもよい。
【0078】
一実施形態において、圧力入力に応答する領域を示す視覚キューは、ユーザ入力に応答して選択的に表示されてもよい。たとえば、視覚キューは、最初は隠され、そして側面14aまたは14bの任意の部分に沿った第1の押圧に応答して表示されてもよい。視覚キューは、所定の期間後に再び隠されてもよい。ユーザは次いで、示された位置で第2の押圧を加えて、所望の機能にアクセスしてもよい。
【0079】
図6は、タッチセンサ22および力センサ26aおよび26bからの信号の、デバイス10上の位置へのマッピングを概略的に例示する。図示されるように、タッチセンサ22からの信号は領域200における位置にマッピングされ、力センサ26aからの信号は領域206aにおける位置にマッピングされ、そして力センサ26bからの信号は領域260bにおける位置にマッピングされる。図示されるように、領域200は領域206aおよび206bの両方と重なり、タッチ感応画面12と側面26aおよび26bのそれぞれとの間の重なりを反映する。領域200ならびに領域206aおよび206bのいずれも、別の実施形態においては代わりに重なることができない。
【0080】
座標系250が領域200、206aおよび206bに対して定義され、感知されるタッチおよび力の位置が上記のタッチマップおよび力マップにおけるこの座標系に関して表現されるようにしてもよい。特に、各タッチ入力は座標系250内でx,y座標として表現されてもよく、そして各圧力入力は座標系250内でy軸に沿ってスカラー値として表現されてもよい。
【0081】
一実施形態において、座標系250は、ディスプレイ24の画素座標系でもよい。
【0082】
図7、
図8A、
図8Bおよび
図9は、デバイス10がユーザの手に把持されるときのセンサ信号の、領域200、206aおよび206bへのマッピング例を概略的に例示する。
【0083】
特に、
図7に図示されるように、デバイス10は、手指302および母指304を有する手300によって把持されてもよい。
【0084】
図8Aが領域206aにおいて力センサ26aによって感知される力の力マップを図示する一方で、
図8Bは領域206bにおいて力センサ26bによって感知される力の力マップを図示する。図示されるように、領域206aに対する力マップは、手指302のそれぞれによって加えられる圧力に対応する位置および大きさで力402を含む。一方、領域206bに対する力マップは、母指304によって加えられる圧力に対応する位置および大きさで力404を含む。
【0085】
図9は、領域200においてタッチセンサ22によって感知されるタッチのタッチマップを図示する。図示されるように、タッチマップは、画面12にタッチしている手指302および母指304のそれぞれに対応する位置502および504でタッチを含む。
【0086】
従来のタッチスクリーンデバイスは典型的に、操作のために2つの手を必要とする:1つの手でデバイスを保持し、そして別の手でタッチ入力を与える。好都合には、電子デバイス10の実施形態は、単一の手を使用して容易に操作されてもよい。特に、単一の手を使用して、上記した方式でデバイス10を保持するとともに入力を与え、たとえば片手グリップジェスチャを使用して、デバイスのウェイクアップを開始し、デバイスをロック解除し、テキストを入力し、アプリケーションまたはウェブサイトを起動するなどしてもよい。
【0087】
デバイス10は、ディスプレイ24の領域が第2の手によって妨げられないように、単一の手からの側面14aおよび14bへのボタンレイアウトおよびジェスチャなどの圧力入力を使用することによって操作されてもよい。便利な片手操作を提供することは、ユーザのマルチタスクの能力を向上させることができる。便利な片手操作を提供することは、人間工学および/または入力効率も向上させることができる。
【0088】
一実施形態において、デバイス100は典型的に、デバイス100の外部表面に加えられる力を受け、これによりデバイス100に加えられる力を示す信号をプロセッサ160に受けさせる。プロセッサ160は次いで、受けた信号に基づいてユーザ入力を決定することができる。ユーザ入力を決定した後に、プロセッサ160は、ユーザ入力と関連づけられる所定の機能を処理してもよい。そのようなユーザ入力の例は上記されたので、以下の段落はいくつかの例証的なジェスチャをさらに詳細に記載する。
【0089】
図10Aおよび
図10Bは、一実施形態に従う、「スクロールジェスチャ」と称されることになる例証的なジェスチャのステップを図示する。簡潔さおよび読みやすさのために、デバイス100の位置への参照は、座標系250を使用してなされることになる。例示されるように、スクロールジェスチャは、領域206bの第1の位置y1に(たとえば、母指304を使用して)力Fを加える第1のステップ、および第2の位置y2に向かってデバイス100の側面に沿って力Fをすべらせるステップを含む。言い換えると、力Fは、デバイス100の縁に沿って(すなわち座標系250のy軸に沿って)複数の位置に連続的に加えられる。
図11は、領域206bの第1の位置y1に加えられ、そして所定の時間座標でプロセッサ160によって受けられる力を示す第1の大きさf1を有する信号を図示する。信号は、領域206bの第2の位置y2に向かってすべらされ、そしてその後の時間座標でプロセッサ160によって受けられるときの力を示す第2の大きさf2も有する。本実施形態において、プロセッサ160が信号を受けると、それはユーザ入力がスクロールジェスチャ入力であると決定し、そして所定の機能を処理(たとえば、表示されるパネルにおける内容を移動)してもよい。所定の機能は、受けた信号の大きさに依存していてもよい。実際は、上述したように、力が大きいほどスクロールを速くさせてもよい。別の実施形態において、「誤検知」を回避するのを促進する、
図11に図示されるような力しきい値f
thresに力が達するときに、スクロールジェスチャが決定される。言い換えると、任意のスクロールジェスチャがプロセッサ160によって決定されるためには、ユーザは、少なくとも力しきい値f
thresに等しいかまたは力しきい値f
thresより大きい大きさを有する力を加えなければならない。代替の実施形態において、スクロールジェスチャは、デバイス100の正面、背面および/または他の側面に沿って行われてもよい。別の実施形態において、信号1100は、座標系250のy軸に沿って3つ以上の位置と関連づけられる3つ以上の大きさを有してもよい。力Fが位置y1から位置y2まで一定の大きさを有するのが図示されるとはいえ、力Fの大きさは代わりに位置y1およびy2間で変化してもよいことが理解される。
【0090】
任意の他のジェスチャを記載する前に、標準の力しきい値を設定することが多くのアプリケーションにとって満足すべきでありえる一方で、力しきい値f
thresはカスタマイズされることができ、そしてカスタマイズは個々のまたはグループのジェスチャに固有であることさえできることが留意される。ユーザによってデバイス10の側面に加えられる力の大きさが、対応するジェスチャに対応するしきい値f
thres以上であるときにのみ、プロセッサ160によってジェスチャ入力が決定されてもよい。力しきい値f
thresが、ユーザによって行われるジェスチャの種類に依存してもよいこと、およびまた力しきい値f
thresが、力センサ26aおよび26bの1つの所定の位置に関連づけられる単一の力しきい値を有してもよいが、しかし力しきい値f
thresが、力センサ26aおよび26bの1つに沿って多数の位置と関連づけられる力しきい値の配列を有してもよいことが想定される。そのため、スクロールジェスチャを行うとき、デバイス10に加えられ、そしてそれに沿ってすべらされる力の大きさがデバイス10の側面の所定の部分の全体に沿って十分(力しきい値の対応点以上)であるときにのみ、プロセッサ160はスクロールジェスチャ入力を決定してもよい。一実施形態において、ユーザは、所定のジェスチャと関連づけた力しきい値f
thresにユーザ定義の力大きさを関連づけるようにされてもよい。たとえば、ユーザは、所定のジェスチャと関連づけられるデフォルト力しきい値f
thresを変更するのを好んでもよい。電子デバイス10の通常の使用がプロセッサ160に誤って所定のジェスチャを決定させるときに、デフォルト力しきい値f
thresのそのような変更が好まれてもよい。本実施形態において、ユーザは、電子デバイス10上に記憶される力しきい値変更アプリケーションを起動させ、そして自分の個人嗜好に基づいて所定のジェスチャと関連づけられる力しきい値f
thresの力大きさを変更してもよい。たとえば、力しきい値変更アプリケーションは、ユーザが所定のジェスチャに対する力しきい値にユーザ定義の力大きさを視覚的に設定することができるように、電子デバイス10の側面上の所定の位置で加えられている力の大きさをリアルタイムに示すプログレスバーを有してもよい。別の実施形態において、力しきい値f
thresは別の方法で変更されることができる。より小さい手を有する人々のために、より低い力しきい値が予め設定またはユーザ定義されることができる。
【0091】
図12は、実施形態に従う、「ピンチジェスチャ」と称されることになる別の例証的なジェスチャを図示する。デバイス100の位置への参照は、座標系250を使用してなされることになる。描かれるように、ピンチジェスチャは、領域206aに沿って(たとえば、手指302のいずれかを使用して)第1の力F1を加える一方で、デバイス100の領域206bに沿って(たとえば、母指304を使用して)第2の、反対の力F2を加えるステップを含む。例示される実施形態において、第1および第2の力F1およびF2は、位置y1およびy2間に備えられる間隔Δy内で加えられる。間隔Δyがアレイの従来の力センサの単一の1つに沿ってわたることができることが留意される。本実施形態において、プロセッサ160が
図13A〜Bに図示される信号を受けると、それはユーザ入力がピンチジェスチャ入力であると決定し、そして所定の機能を処理(たとえば、カメラを起動)してもよい。別の実施形態において、プロセッサ160が、
図13A〜Bに図示されるように、それぞれ力しきい値f
thresに達する大きさを有するF1およびF2を表す信号を受けるときに、ピンチジェスチャが決定される。言い換えると、「誤検知」を回避するのを促進する、所定の力のピンチジェスチャがユーザによって行われない限り、カメラは起動停止される。別の実施形態において、ピンチジェスチャは異なる大きさを有する反対の力F1およびF2によってトリガされることができることが理解される。プロセッサ160が、ピンチジェスチャに加えて手指302によって領域206aに沿って加えられている力に対応する、
図13Aに図示されるなどの、大きさfiを含む信号を受けると、プロセッサ160はユーザ入力がグリップジェスチャであると決定してもよいことが留意される。
【0092】
代替の実施形態において、電子デバイスは、指紋センサを含んでもよい。
図14A〜15に描かれるように、指紋センサ1410および1510は、電子デバイス1400および1500のうちの対応する1つの電子デバイスの側面に沿って設けられてもよい。
図14A〜Bに図示される実施形態において、指紋センサ1410は、デバイス1400の画面12に組み込まれる。代替の実施形態において、指紋センサ1510はデバイス1500に設けられるが、しかし画面12とは別である。指紋センサ1410および1510の例は、それぞれ、米国特許出願公開第2015/0036065号および米国特許出願公開第2015/0242675号に記載される。他の種類の指紋センサが使用されてもよい。読みやすさのために、ここでもっぱら
図14A〜Bに図示される実施形態に参照がなされる。本実施形態において、指紋センサ1410は、プロセッサ160による、ユーザが間隔Δy内で電子デバイス1400をつまんだことを示すピンチジェスチャデータが決定されると起動されてもよい。別の実施形態において、指紋センサ1410は、指紋センサ1410と反対の側面上の力を感知した上で起動されることができる。これは、たとえば、ユーザが「ピンチジェスチャ」を行うことができるようには指紋センサ1410の位置に力センサがなく、片側で感知されるのみである場合に有益であり、依然として指紋センサ1410を起動させることができる。そのような起動は、プロセッサ160による、指紋センサ1410への信号の伝送を含んでもよい。指紋センサ1410および力センサの複合使用は、電力を節約し、指紋センサへの意図しない入力を低減させる(たとえば、デバイスがデバイス操作の間、把持されるとき)のに役立ってもよい。たとえば、指紋センサ1410がデバイス1400をロック解除するために使用される場合、ユーザによって行われる単一のピンチジェスチャがデバイス1400をロック解除することができる。理解されるように、指紋センサがデバイスの側面に設けられるとはいえ、指紋センサは代わりにデバイスの正面および背面に設けられることができる。いくつかの実施形態において、
図16Aに図示されるものなどの、電子デバイス100は、1610で図示されるものなどのユーザインタフェース要素を表示する画面12を有する。そのようなユーザインタフェース要素は、状況に応じてボタンおよび/またはメニューの形態で表示されてもよい。理解しやすさのために、例証的なユーザインタフェース要素1610は、電子デバイス100の側面の1つに沿った領域206bに沿って表示されるボタンである。本実施形態において、ユーザインタフェース要素1610が表示される位置(x1,y1)は、領域206b近くの力センサからの信号の受信に応答して変更される。たとえば、
図16A〜Bは、デフォルト位置にユーザインタフェース要素1610を表示する。デフォルト位置に表示されると、ユーザインタフェース要素1610の基準位置Aは、第1の位置(x1,y1)に表示される。ここで
図17A〜Cを参照すると、プロセッサ160は、大きさf1の力の受信の上でユーザインタフェース要素1610の表示を変更(たとえば、移動)してもよい。本実施形態において、ユーザ入力がデバイス100の側面に、画面12の間隔Δy内に加えられる力であるとプロセッサ160が決定すると、プロセッサ160はユーザインタフェース要素の表示を変更してもよい。図示されるように、変更は、第2の位置(x2,y1)に向けた基準位置Aの並進移動を含む。表示のこの変更は、ユーザインタフェース要素1610を領域206aに向かって移動されるようにする。
図18A〜Cを参照すると、プロセッサ160は、大きさf1より大きい大きさf2を有する信号の受信の上でユーザインタフェース要素1610の表示をさらに変更してもよい。大きさf2が達されると、たとえば基準位置Aは、領域206bから離れて領域206aに向かってさらに移動されてもよい。理解されるように、他の種類の変更が、ユーザインタフェース要素1610の表示に行われることができる。表示のそのような変更の例は、表示の削除、別のユーザインタフェース要素でのユーザインタフェース要素1610の置換え、要素1610の回転移動、要素1610を別の構成で表すこと、および要素1610を変更して所定の力に対する現実の応答をシミュレートすることを含んでもよい。現実の応答のシミュレーションは任意の種類でありえることが理解される。たとえば、デバイス10の側面に表示されるボタンは、ボタンの位置に対応する位置への力の大きさを示す信号を受けた上で「凹んで」表されてもよい。たとえば、より小さい大きさがボタンをわずかに凹むようにすることができ、そしてより大きな大きさがボタンを完全に凹むようにすることができるように、力の大きさが、対応する現実の応答に影響することができることが想定される。
【0093】
図19A〜Cは、実施形態に従う、「フリックジェスチャ」と称されることになる別の例証的なジェスチャを図示する。デバイス100の位置への参照は、座標系250を使用してなされることになる。
図19A〜Cに描かれるように、フリックジェスチャは、位置(x4,y1)で(たとえば、母指304を使用して)力Fを加える第1のステップ、およびデバイス100の側面を横断して力Fをすべらせて、たとえば位置(x5,y1)そして次いで位置(x6,y1)に達するステップを含む。
図20は、領域206bがデバイス100の側面14bの少なくとも一部で巻かれるときに座標系250のx軸が曲線であることを図示する電子デバイス100の上面図である。したがって、
図21は、
図19A〜Cに図示されるようなx軸に沿ったフリックジェスチャに伴ってプロセッサ160によって受けられる例証的な信号2100を図示する。本実施形態において、信号2100の力の大きさは、x軸に沿った断面にわたって一定でないことが留意される。実際は、力Fの大きさは、
図20に図示されるように、デバイス100の側面14bの中間点から上流の位置x5で極大値に達してもよい。しかしながら、フリックジェスチャを示す信号が状況に応じて異なってもよいこと、およびフリックジェスチャがデバイス100の縁14aおよび14bいずれにも実装されることができることが理解されるであろう。
【0094】
別の実施形態において、プロセッサ160は、電子デバイス10のユーザによって予めプログラムされていてもよいユーザ定義信号が決定されると所定の機能を行うように構成されてもよい。実際は、本実施形態において、電子デバイス10は、対応する1つ以上のユーザ定義ジェスチャの受信の上で1つ以上のユーザ定義信号の保存および記憶を許容するアプリケーションをそのメモリ上に記憶していることができる。ユーザ定義信号は、電子デバイス10の側面のうちの少なくとも1つに、同時にまたは連続的に加えられている少なくとも2つの力の少なくとも2つの大きさを有してもよい。ユーザ定義信号が電子デバイス10のメモリ上に保存されるとき、プロセッサ160は、行われることができる対応する所定の機能を決定するために、各受けた信号をユーザ定義信号と比較してもよい。一実施形態において、受けた信号と記憶されたユーザ定義信号のいずれかとの間の一致が決定されると、プロセッサ160は、電子デバイス10の少なくともいくつかの機能をロック解除することができる。たとえば、受けた信号と記憶されたユーザ定義信号のいずれかとの間の一致の決定は、他の入力へ電子デバイス10をロック解除してもよい。ユーザ定義ジェスチャ(すなわち電子デバイス10の側面に加えられる少なくとも2つの力を有するシーケンス)が非常に内密であり得、傍観者によって識別するのがより困難であろうため、そのような方式で電子デバイス10をロック解除することは好都合であると思われている。別の実施形態において、プロセッサ160は、表示画面に指示を表示することによってユーザ定義ジェスチャを入力することをユーザに促す。画面に指示が表示されると、ユーザは、所定の機能をロック解除することができる対応するユーザ定義ジェスチャを行うよう促される。一実施形態において、そのようなユーザ定義ジェスチャは、電子デバイス10の側面の1つに加えられ、そしてすぐさま電子デバイス10の側面の他の1つに、電子デバイス10のy軸に沿ってオフセットされる位置以外で加えられる反対の第2の力が続く第1の力を含んでもよい。そのようなユーザ定義ジェスチャが、たとえば任意のステップまたはシーケンスのステップで2つ以上の力の組合せを含んでもよいことが理解される。
【0095】
さらに、ユーザ入力(たとえば、ボタンレイアウト、ジェスチャ)がソフトウェアで変えられてもよいので、デバイス10は右手操作と左手操作との間で容易に切り換えられてもよい。
【0096】
本明細書に開示される電子デバイス10の実施形態は、ユーザが、従来の機械式入力の代わりに、デバイス10の側面14aおよび14b(
図1)などの感圧表面を経由して圧力入力を与えるようにしてもよい。そのように、電子デバイス10のいくつかの実施形態は機械式入力を含まなくてもよい。好都合には、これはデバイス10における部品の数を削減することができ、それは製造を単純化し、コストを削減することができる。さらに、機械式入力に付き物の機械的摩耗が回避されることができる。機械式入力を排除することは、また電子デバイス10のいくつかの実施形態がより容易に防風雨および/または防水されるようにしてもよい。
【0097】
様々な実施形態例が本明細書に記載される。各実施形態が発明の要素の単一の組合せを表すとはいえ、発明の主題は開示される要素のすべての可能な組合せを含むと考えられる。したがって、一実施形態が要素A、BおよびCを備え、そして第2の実施形態が要素BおよびDを備える場合、発明の主題はまた、明示的に開示されない場合であっても、A、B、CまたはDの他の残りの組合せを含むと考えられる。
【0098】
本明細書に記載される実施形態は、有用な物理的機械、およびたとえば、コンピューティングデバイス、プロセッサ、メモリ、ネットワークのより明確に構成されるコンピュータハードウェア配置を提供する。本明細書に記載される実施形態は、たとえば電子データ信号の処理および変換を通じてコンピュータによって実装されるコンピュータ装置および方法に向けられる。
【0099】
そのようなハードウェア構成要素は明らかに、本明細書に記載される実施形態の必須要素であり、そしてそれらは本明細書に記載される実施形態の動作および構造に重大な影響を有することなく省略されることも、想起される手段と置き換えられることもできない。ハードウェアは本明細書に記載される実施形態に必須であり、単に迅速で効率的な方式でステップを行うために使用されるだけでない。
【0100】
本開示がある程度の特殊性をもつ例証的な形式で記載および例示されたとはいえ、記載および例示は例としてのみなされたことが留意される。部品およびステップの構造および組合せおよび配置の詳細に多数の変更がなされてもよい。明示的に述べられるまたは、いかなる任意選択のステップもしくはその構成要素を含め、記載される工程内で固有である場合を除き、いかなる必須の順序、シーケンスまたは組合せも意図または暗示されない。当業者によって理解されるように、本明細書に記載される両工程および任意のシステム、デバイスなどに関して、様々な状況で、広範囲の変形および変更が可能であり、有利でもある。本発明は、請求項によって定められるその範囲内にすべてのそのような変形および変更を包含するものと意図される。
【手続補正書】
【提出日】2017年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面、背面および側面を有する本体と、
前記本体内に封入されたプロセッサと、
前記本体の前記側面のうちの少なくとも1つに設けられ、前記プロセッサに接続された少なくとも1つのディスプレイと、
前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに設けられ、前記プロセッサに接続された少なくとも1つのタッチ感知面であって、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられるタッチを受け、前記少なくとも1つのタッチ感知面上の前記受けたタッチの位置を示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能である少なくとも1つのタッチ感知面と、
前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに設けられ、前記プロセッサに接続される少なくとも1つの力センサであって、当該少なくとも一つの力センサは、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる力の大きさを示す少なくとも1つの信号を生成するように動作可能であり、前記プロセッサが、前記少なくとも1つの信号を受け、前記受けた少なくとも1つの信号を処理することによってユーザ入力を決定するように構成されている、少なくとも一つの力センサと、
を備え、
前記少なくとも1つのディスプレイ、前記少なくとも1つのタッチ感知面および前記少なくとも1つの力センサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つの対応する表面に沿って互いに重なっていることを特徴とする電子デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つの所定の表面に沿って延び、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに対して、前記本体の前記所定の表面上に加えられる前記力の位置を示す少なくとも1つの信号をさらに生成するように動作可能であることを特徴とする電子デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのタッチ感知面、前記少なくとも1つの力センサおよび前記少なくとも1つのディスプレイが、前記電子デバイスの前記側面のうちの2つの対向する側面のそれぞれの少なくとも一部に沿って設けられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項4】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記電子デバイスの前記少なくとも1つの力センサを覆うことを特徴とする電子デバイス。
【請求項5】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのディスプレイおよび前記少なくとも1つのタッチ感知面を備えるタッチ感応画面をさらに備えることを特徴とする電子デバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記ユーザ入力を前記決定することが、前記少なくとも1つの力センサから受けた前記少なくとも1つの信号、および前記少なくとも1つのタッチセンサから受けた前記少なくとも1つの信号を処理することを含むことを特徴とする電子デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記プロセッサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる力の複数の大きさを示す少なくとも1つの信号を、前記少なくとも1つの力センサから受けるように構成され、前記大きさのそれぞれが前記力の複数の位置のうちの1つと関連づけられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項8】
請求項3に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのディスプレイおよび前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記本体の前記正面にわたって前記電子デバイスの前記側面のうちの前記2つの対向する側面間に延びることを特徴とする電子デバイス。
【請求項9】
請求項8に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのディスプレイが、前記少なくとも1つの信号を受けることに応答して視覚インジケータを提示するように構成されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項10】
請求項9に記載の電子デバイスであって、前記視覚インジケータが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つに加えられる前記力の位置に近接して表示されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項11】
請求項1に記載の電子デバイスであって、手持ち電子デバイスであることを特徴とする電子デバイス。
【請求項12】
請求項11に記載の電子デバイスであって、移動電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、カメラ、電子書籍リーダおよびゲームコントローラのうちの1つであることを特徴とする電子デバイス。
【請求項13】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つが湾曲しており、前記少なくとも1つのディスプレイ、前記少なくとも1つのタッチ感知面および前記少なくとも1つの力センサが、前記本体の前記側面のうちの前記少なくとも1つにわたって延びるように湾曲していることを特徴とする電子デバイス。
【請求項14】
請求項13に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサが、可撓性材料から形成され、前記少なくとも1つの力センサが、前記少なくとも1つのディスプレイの内表面に対して適合するように成形されることを特徴とする電子デバイス。
【請求項15】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つのタッチ感知面が、前記少なくとも1つのディスプレイにわたって設けられ、前記少なくとも1つの力センサが、前記少なくとも1つのディスプレイの下に設けられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項16】
請求項1に記載の電子デバイスであって、前記少なくとも1つの力センサが、透明材料から形成され、前記少なくとも1つの力センサが、前記少なくとも1つのディスプレイにわたって設けられることを特徴とする電子デバイス。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
電子デバイスは、ディスプレイも含んでもよい。ディスプレイは、少なくとも1つの信号を受けることに応答して視覚インジケータを提示するように構成されてもよい。視覚インジケータは、本体の側面のうちの少なくとも1つに加えられる力の位置に近接して表示されてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
図6は、タッチセンサ22および力センサ26aおよび26bからの信号の、デバイス10上の位置へのマッピングを概略的に例示する。図示されるように、タッチセンサ22からの信号は領域200における位置にマッピングされ、
そして力センサ26aからの信号は領域206aにおける位置にマッピングされ
、力センサ26bからの信号は領域260bにおける位置にマッピングされる。図示されるように、領域200は領域206aおよび206bの両方と重なり、タッチ感応画面12と
力センサ26aおよび26bのそれぞれとの間の重なりを反映する。領域200ならびに領域206aおよび206bのいずれも、別の実施形態においては代わりに重なることができない。
【国際調査報告】