特表2017-537420(P2017-537420A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-537420飲酒検査の認証プロセスおよびデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-537420(P2017-537420A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】飲酒検査の認証プロセスおよびデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20171117BHJP
   B60K 28/06 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   B60K28/06 B
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-543893(P2017-543893)
(86)(22)【出願日】2015年11月10日
(85)【翻訳文提出日】2017年7月3日
(86)【国際出願番号】EP2015076212
(87)【国際公開番号】WO2016075139
(87)【国際公開日】20160519
(31)【優先権主張番号】14192472.0
(32)【優先日】2014年11月10日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517163331
【氏名又は名称】アルコシステムズ スウェーデン エービー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アリアス、ジュアン ミグエル
【テーマコード(参考)】
3D037
5L099
【Fターム(参考)】
3D037FA03
3D037FA09
3D037FB12
5L099AA03
(57)【要約】
被験者の血中アルコール量(BAC)を検査し、確認済み検査の表示を提示し、上記表示を上記被験者の画像と共に記録することにより飲酒検査を受ける被験者を認証するプロセスおよびデバイスであって、上記表示は仮の検証コードの表現を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲酒検査を受ける被験者を認証するためのプロセスであって、
前記被験者の血中アルコール量(BAC)を検査する段階と、
前記確認済み検査の表示を提示する段階と、
前記表示を前記被験者の画像と共に記録する段階とを備え、
前記表示は仮の検証コードの表現を有する、プロセス。
【請求項2】
前記表現は、好ましくは、前記仮の検証コードの視覚的表現である請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記視覚的表現は色であり、前記表示は対応する着色光のフラッシュである、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記検査の検査結果の表現を前記確認済み検査の前記表示と同時に提示し、前記検査結果の前記表現を前記表示および画像と共に記録する、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記表示は、前記検査結果の前記表現を有する、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
前記BACが予め定められた範囲内にある場合のみに前記表示を提示し、前記表示は肯定的な検査結果の表示である、請求項4に記載のプロセス。
【請求項7】
前記表示を提示する前に前記仮の検証コードをランダムに生成し、生成された前記仮の検証コードを検査結果と関連付ける、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
検査結果に関連付けられたタイムスタンプから前記仮の検証コードを派生させる、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
リモートデータベースと通信し、検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報も前記リモートデータベースに送信する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報もローカルに記憶する、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
追加の検査関連情報と前記検査結果とを関連付け、前記情報は前記検査中に決定する血中アルコール量と、前記被験者の想定される素性と、前記検査の地理的位置と、検査の時期と、前記検査の緯度と、検査デバイスのハードウェアアドレスまたは前記検査デバイスに接続される通信デバイスの電話番号とを有し、好ましくは前記仮の検証コードに追加の検査関連情報を割り当てる、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項12】
飲酒検査を認証するデバイスであって、インジケータと、前記インジケータに接続され、前記インジケータを動作するよう構成されたコントローラを備え、前記コントローラは、飲酒検査を実行し、確認済み検査の通知を前記コントローラに提供するよう構成されるセンサ配列に更に接続され、確認済み検査の通知が前記センサ配列により提供される場合に、前記コントローラは、仮の検証コードの表現を提示すべく、前記インジケータを動作させるよう構成される、デバイス。
【請求項13】
前記センサ配列は、前記デバイスと一体化している、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記インジケータは、視覚インジケータである、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記コントローラに接続され、前記仮の検証コードの前記表現の検証を可能にする情報と共に検査結果を送信するよう構成されるデータ送信ユニットを更に備える、請求項12から14のいずれか一項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲酒検査(sobriety test)を受ける被験者を認証するプロセスに関し、プロセスは被験者、すなわち、検査をされる人の血中アルコール量(BAC)を検査する段階と、上記BACが予め定められた範囲内(被験者の血液中の許容血中アルコール量の許容範囲として規定され、範囲は国、職業または他の要因により異なり、上記予め定められた範囲は任意の連続した範囲、もしくは合成された範囲またはBAC値のセットであってよい)にある場合に、確認済み検査(検査結果のキャプチャが成功している場合の検査として規定される。一方、デバイス、ソフトウェアまたは人が検査方法を誤って使用したことに起因して、検査の値および他のデータのキャプチャが成功しなかった場合の未確認検査は、未完了検査として規定される)の表示を提示する段階と、確認済み検査の上記表示を上記被験者の画像と共に記録する段階とを備え、また本発明は飲酒検査を認証するデバイスに関し、デバイスはインジケータと、上記インジケータに接続され、上記インジケータを動作させるよう構成されるコントローラとを備え、上記コントローラは、飲酒検査を実行し、上記コントローラに確認済み検査の通知を提供するよう構成されたセンサ配列に更に接続される。
【背景技術】
【0002】
これに関連して「飲酒検査」という用語は概して被験者のBACを決定および検査するための方法を指し、低いもしくはゼロであるBAC値のみ、またはある一定の(例えば、法定の)BAC限度未満の範囲のみを決定および/または検査することに特に限定されない。
【0003】
被験者のBACを決定し検査するいくつかの既知の方法がある。実施において、BACは被験者の血液サンプルで測定されるか、呼気アルコール量(BrAC)から推定される。後者の方法は、迅速かつ容易な検査を可能にし、それゆえ、法執行機関から治療モニタリング、職業上の自己診断に至るまで様々な用途に普及している。BrACは、分光法を用いて、または燃料電池センサで測定されてよい。センサ配列は原則、上述の方法の一方により被験者のBrACおよび/またはBACを決定可能な任意の既知のデバイスを有してよい。
【0004】
国際公開第2012/087187 A1号は、燃料電池センサに基づきBrACを測定するための方法および装置を開示する。装置は小型の酒気検知器であり、測定されたBrACまたはBrAC測定に基づき推定されたBACを表示する。このように、装置は冒頭で用いた定義によるセンサ配列の1つの可能な実施形態である。
【0005】
国際公開第2012/087187 A1号に開示された型のデバイスが用いられる場合、BACを検査する段階は、被験者により提供される呼気サンプルからBrACを決定する段階と、上記BrACからBACを推定する段階と、推定されたBACが予め定められた範囲内であるかどうかを判定する段階とを有する。上記予め定められた範囲は、法律上の規定、または企業もしくは個人のガイドラインにより決定されてよい。
【0006】
更に、被験者に認識される方法で検査状況を示すことが提案されている。特に検査デバイスは、デバイスが非アクティブであるかどうか、測定または検査が進行中であるかどうか、検査が確認済みか未確認であるかを示してよい。これらの検査状況は、視覚的および/または聴覚的に(例えば、検査デバイスのディスプレイに)示されてよい。これに関連して、検査状況の表示、特に確認済み検査および検査結果の表示は、検査結果および検査を行う被験者を認証するために記録され得る。しかしながら、少なくとも視覚的表示では不利な検査結果を回避しようとする被験者により、結果および他のデータのそのような記録は容易に欺かれ得ることが、明らかである。例えば、プロセスを偽造するために以前の正規検査の視覚的表示の複製物(写真等)を用いることができ、一方、検査自体も異なる、別の酔っていない人物により提供されたサンプルで行われる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の主たる目的は、不正な検査のリスクを排除するか、少なくとも大幅に減らすためのプロセスを提供し、そのようなプロセス(すなわち、検査結果が検査される被験者の状態を示さない)において用いるデバイスも提供することである。
【0008】
上述の目的を達成するため、本発明は冒頭で規定するプロセスを提供し、上記表示は仮の検証コードの表現を含み、仮の検証コードが個別の各検査もしくは各測定のケースごとに変化することを意味する。仮の検証コードは被験者またはユーザには予測不可能であり、特に任意の明白な規則的パターンに従わない。仮の検証コードは、上記表示を提示する前に生成され、または受信される(1秒未満)。コードなので、仮の検証コードは、本プロセスに関連して使用可能であること以外に、それ自体は何ら特定の意味または意義を必ずしも表さない、データまたは情報の配列である。表示は任意の記録可能なメッセージまたは信号であってよく、好ましくは記録された表示を続いて検証し得る人にも、それ自体で認知できるものであってよい。仮の検証コードの表現は表示のタイプに適合する(すなわち、視覚的、視聴覚的、電磁的など)。特に表現は可逆的である必要はなく、すなわち、必ずしも仮の検証コードの全ての情報を含まない。表現は一定の文字コードに対応する仮の検証コードの一部を記述した表現であってよく、または仮の検証コード(の部分)の音響コードに対応する一連の音であってよい。
【0009】
仮の検証コードの表現と共に検査中の被験者の画像を含む表示を記録することにより、検査の遂行と検査結果のキャプチャの成功を確認する仮の検証コードと、被験者とが複製不可能な形で関連付けられる。仮の検証コード(の表現)の提示および記録は画像の記録と同時に起こり、したがって仮の検証コード(もしくはその記録される表現)と画像との間の関連性を作成し、それにより画像を認証する。好ましくは、画像のキャプチャおよび仮の検証コードの提示の両方は検査直後、すなわち、検査が完了し検査結果が取得されるとすぐに実行される。それゆえ、画像は検査結果がキャプチャまたは送信された時点(またはその後すぐ、例えば、最大待ち時間1秒以内)の被験者を示す。画像は好ましくは検査を行っている間の被験者の顔を示す。本物の画像を偽造するためには、ユーザは有効な仮の検証コードを予め推測し、かつ、検査中および記録中に偽造した表示を提供しなければならない。それゆえにプロセスを偽造することは、万が一可能であったとしても、遥かに困難である。
【0010】
仮の検証コードは確認済み検査の実施中にキャプチャされた他のデータと共に用いられてもよく、そのようなデータは、タイムスタンプ、位置情報、緯度、気圧、気象条件を含んでよいが、それらに限定されない。
【0011】
これに対応して、類似の利点を有する上述の目的を達成するために、本発明は冒頭で規定するデバイスを更に提供し、上記センサ配列により確認済み検査の通知が提供される場合、上記コントローラは仮の検証コードの表現を提示する上記インジケータを動作させるよう構成される。コントローラは1または複数のコンポーネントを有してよい。コントローラは上記センサ配列により送信される検査結果を受信するよう構成されてよく、またはコントローラはセンサ配列の部分であってもよく、それにより検査結果にアクセスできる。コントローラは仮の検証コードを生成または受信するよう更に構成される。インジケータは上記で規定されるように、仮の検証コードの表現を示すことができるか、そうでなければそれを通信することができる任意のデバイスまたは装置であってよい。例えばそれはディスプレイまたはスピーカであってよく、データ送信のための手段であってもよく、仮の検証コードの(表現の)電子的記録を可能とする。
【0012】
特に有利な実施形態において、センサ配列は上記デバイスと一体である。より具体的には、センサ配列、コントローラおよびインジケータは1つの共通ユニットまたはハウジング内に統合されてよく、このように飲酒検査の実行および認証のための小型デバイスを提供する。
【0013】
好ましくは仮の検証コードの表現は仮の検証コードの視覚的表現である。したがって仮の検証コードの視覚的表現は確認済み検査の表示として提示される。そのような仮の検証コードは被験者に見られてよく、またはバックエンドで検査結果を管理するための管理者権限を有する人にのみ見られてよい。
【0014】
この場合において、記録される被験者の画像は、仮の検証コードによる上記視覚的表現の画像を有してよい。検査を受ける被験者および表示がカメラの同一の視野内にある、簡単な写真は、画像およびそこに写された被験者を認証するために十分である。デジタルカメラを含むか、それに接続される、携帯電話、自動車コンピュータ、航空機コンピュータまたは工場アクセスユニットなどの任意のスマートコンピュータデバイスで画像は作成でき、検査は、好ましくは認証成功のフィードバックを即座に与える専用アプリケーションを用いて記録されてよい。仮の検証コードの視覚的表現は視覚信号または表示されるメッセージであり得る。
【0015】
これに対応して、本デバイスのインジケータは好ましくは視覚インジケータである。特にインジケータはディスプレイまたは光源、例えば、発光ダイオード(LED)であり得る。画像の認証に関連する上述の視覚的表示の利点以外に、そのようなインジケータはまた、音響または電子インジケータと比較して比較的安価で小型であると同時に、取扱いが容易で信頼性がある。
【0016】
有利なことに上記視覚的表現は色であり、上記表示は対応する着色光のフラッシュである。色は予め定められた色のセットから選択されてよく、選択は仮の検証コードに基づく。色(例えば、赤、緑、青など)の使用は画像内の表現の検出および検証を簡略化する。また、フラッシュ光の色が仮の検証コードを表現する、着色光のフラッシュの発光は、シンプルかつ安価な多色LEDにより達成することができる。
【0017】
仮の検証コード(すなわち、記録される表示内に含まれるその記録される表現)を検査事例に限らず検査結果とも関連付けるため、予め設定されるプロセスは、上記検査の検査結果の表現を確認済み検査の上記表示と同時に提示する段階と、検査結果の上記表現を上記表示および画像と共に記録する段階とを含んでよい。実質的に同時に起こるこのような検査結果の提示ならびに記録および仮の検証コードは、これら2つの値の間に一意のリンクを生み出す。このリンクまたは関連性により、飲酒検査自体に限らず、より具体的には、検査結果も認証できる。
【0018】
上記表示が検査結果の上記表現を含む場合、提示および記録段階は大幅に簡略化できる。なぜなら、同一の媒体を確認済み検査および検査結果の表示に用いることができるからである。例えば、仮の検証コードの表現の提示は同様の検査結果の表示が先行するか、それが後に続くことができる。あるいは仮の検証コード自体が検査結果の表示を含む。
【0019】
他の代替例では、プロセスは上記BACが予め定められた範囲内にある場合のみに上記表示を提示することで更に特徴付けられ、上記表示は酔っていない被験者または少なくとも上記予め定められた範囲内のBACを有する被験者を表す検査結果を伴う確認済み検査の表示(すなわち、肯定的な検査結果の表示)である。この場合、仮の検証コードの提示は既にそれ自体で、すなわち、それが単に存在することで、酔っていない被験者に対応する肯定的な検査結果が確認されたことを表す。検査は飲酒検査であるので、ここでの「肯定的な」という用語は被験者が酔っていないことを指す。酔っていないことは予め定められた範囲内のBACとして規定されるため、被験者がゼロとある一定の限度(またはその限度より上)との間のBACを有するかどうかを判定するためにここで(および上記で)説明されるプロセスおよびデバイスが用いられるか否かは、単に専ら利用する予め定められた範囲の問題である。その一方で、被験者が酔っている場合、飲酒検査は否定的な検査結果をもたらす。
【0020】
予測不可能な仮の検証コードを取得するために、本プロセスは、上記表示を提示する前にランダムに(例えば、乱数発生器を用いて)上記仮の検証コードを生成する段階と、生成された仮の検証コードを検査結果と関連付ける段階を有してよい。検査結果はこのように記録でき、または記録された表示における表現を通じて記録でき、後者の場合、生成される仮の検証コードは記録された表示と関連付けられる。いずれの場合においても、仮の検証コードの記録された表現は、生成された仮の検証コードおよび被験者の画像と直接的もしくは(検査結果を介して)間接的に関連付けられる。それゆえ画像の信頼性は、記録された表現(上述のとおり画像と同時に記録される)と関連する検証コードとを比較することにより、例えば、関連する検証コードから類似表現を検証中に複製することにより、検証できる。例えば、色の表現を用いる場合、カラーコードは記録された着色光のフラッシュの検証のために、画像および画像の隣に表示される対応する色の名前(異なる表現)と関連付けられてよい。同様の処理は、例えば記録された音と関連する検証コードから再生成される音とを比較することで音響表現に適用されてよい。
【0021】
不正操作の弱点となり得る、仮の検証コードを画像および検査結果と一緒に記憶および送信する必要を回避するため、本プロセスは検査結果と関連付けられるタイムスタンプから上記仮の検証コードを派生させる段階を代わりに有することができる。仮の検証コードの生成は例えば暗号化等の、予め定められたアルゴリズムに従ってよく、これは検証コードを検証するために複製可能である。所与の画像および関連付けられた検査結果の検証の間に、検証コードはその画像のタイムスタンプから最初に複製されてよく、次に、複製された検証コードは記録された表現と比較される。当然ながら、タイムスタンプから検証コードを派生させるアルゴリズムは秘密のまま維持されなければならない。これは、耐タンパ性ハードウェア内にアルゴリズムを実装することにより、または同様の手段により達成されてよい。
【0022】
職業上の自己診断が要求される使用事例の場合、実行する検査の集中方式のストレージおよび検証を可能とすることは特に有用である。本プロセスにおいて、これはリモートデータベースと通信し、検査結果と、記録された表示(したがって、上記仮の検証コードの表現を含む)と、上記被験者の記録された画像のみならず、該当する場合(例えば、タイムスタンプおよび/または検証コード)には上記検査結果に関連付けられる情報も上記リモートデータベースに送信することにより達成することができる。従業員により提供される検査結果はこのように便利にアクセスされ、上記リモートデータベースを介して検証することができる。これは検証が、人との対話(例えば、被験者の素性を記録された画像で確認し、検証コードの表現と比較するため)を要する場合に特に有用であり、検証は次に集中方式の処理を通じて実行できる。
【0023】
追加的または代替的に、本プロセスは、検査結果と、上記被験者の記録される表示および記録される画像のみならず、該当する場合には上記検査結果と関連付けられる情報もローカルに記憶する段階を有してよい。特に検査結果および任意の関連する記録された情報(少なくとも各検査結果の画像および表示の記録)を含むプロトコルは、暗号化した形式でローカルに記憶することができ、任意でその後に送信することができる。これによりオフラインでの適用例、例えば地下の仕事場であっても、このプロセスの適用が可能になる。
【0024】
本デバイスはそれゆえ、好ましくは、上記コントローラに接続され、仮の検証コードの上記表現の検証を可能にする情報と共に検査結果を送信するように構成されるデータ送信ユニットを有する。例えば、仮の検証コードはこのように送信されてよく、または、タイムスタンプからコードを派生させることができる場合、そのタイムスタンプが送信される。データ送信ユニットは、検査中の被験者の携帯電話または他のデジタルデバイスと接続するための無線送信ユニット、例えばBluetooth(登録商標)ユニットであってもよい。
【0025】
検査認証のセキュリティを更に改善するため、または状況に応じて、各検査結果に異なるガイドラインを適用することが有用であり得る、実行した検査の状況に関連する情報を少なくとも提供するために、本プロセスは、追加の検査関連情報と検査結果とを関連付ける段階を含んでよく、上記情報は、検査中に決定された血中アルコール量、被験者の想定される素性(すなわち、要求される被験者の素性)、検査の地理的位置、検査の時期(すなわち、検査の日時)、検査の緯度(例えば、飛行中の検査のため)、検査デバイスのハードウェアアドレス(例えば、検査デバイスのMACアドレス)、または上記検査デバイスに接続される通信デバイスの電話番号(例えば、検査デバイスとリモートデータベースとの間の接続を確立するために用いられる携帯電話または任意の他のデジタルデバイス)を含む。追加の情報は、例えば、関連するハードウェアアドレスと被験者の個人用検査デバイスのハードウェアアドレスとを比較すること、および/または関連する電話番号と被験者個人の電話番号とを比較することにより、記録された検査の有効性を確認するために用いられてよい。
【0026】
検査関連情報の具体的な認証は、追加の検査関連情報に仮の検証コードを割り当てることにより達成できる。上記割り当ては、例えば、レコードまたはデータベース内の、対応する複数のデータを関連付けることにより、またはストレージもしくは送信のために検証コードを追加の検査関連情報と共にまとめる、またはパッケージ化することにより達成されてよい。例えば検証コードは、上記追加の情報に基づくことができ、またはそこから派生させることができ、または上記追加の情報は少なくとも部分的に仮の検証コードに組み込まれてよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明は図面を参照して、しかしながら、それらに限定されずに、例示的な好ましい実施形態を用いて、以下でより詳細に規定される。
図1】本発明による検査デバイスの概略ブロック図を示す。
図2】本発明による検査処理の概略フローチャートを示す。
図3】本発明による代替的な検査処理の概略フローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、BrACを測定し、飲酒検査を実行するためのセンサ配列2を備えるデバイス1を示す。センサ配列2は、燃料電池3および圧力センサ4を有し、その両方が対応するダクト5、6を介してデバイス1のマウスピース7に接続される。デバイス1は更に、センサ配列2のセンサ3、4の各々に接続されるコントローラ8を有する。コントローラ8は、マウスピース7に息を吹き込む被験者により提供される呼気サンプルの相対アルコール濃度および圧力の測定を実行するためにセンサ3、4を動作させるよう構成され、このようにセンサ配列2の部分を形成する。コントローラ8は、測定された相対アルコール濃度および圧力に対応するBrACを計算し、計算されたBrACに基づいて被験者のBACを推定するように構成される。コントローラ8は、予め定められた許容BACレベルの範囲を記憶する内部メモリを含む。BACを推定した後、コントローラ8は、推定されたBACと予め定められた範囲の限度とを比較し、これらの比較に基づいて検査結果を決定する。推定されたBACが予め定められた範囲内にある場合、肯定的な検査結果が取得され(すなわち、被験者は酔っておらず)、そうでない場合は否定的な検査結果が取得される(すなわち、被験者は酔っている)。コントローラ8は検査の実行が成功し、検査結果が取得された場合、確認済み検査の内部通知を提供し、処理するように更に構成される。デバイス1は、コントローラ8に接続されるデータ送信ユニット9を更に備える。データ送信ユニット9は、近くのBluetooth(登録商標)送信器との通信のために適合されるBluetooth(登録商標)ユニットであり、測定されたBrAC、推定されたBAC、および/または取得された検査結果を送信するために構成される。最後にデバイス1はインジケータ10を含み、これはLEDである。インジケータ10は、LEDのアクティビティおよび色がコントローラ8により制御できるように、コントローラ8に接続される。コントローラは、確認済み検査の通知の際に仮の検証コードの表現を提示する上記インジケータ10を動作させるように構成される。センサ配列2、コントローラ8、送信ユニット9およびインジケータ10がデバイス1の共通ハウジング11内に収容される。ハウジング11は不透明な部分12およびインジケータ10に近接する部分的に透明な部分13を有し、透明な部分部13は、ハウジング11内部のインジケータ10からハウジング11の外部への光の送信を可能にする。インジケータ10、コントローラ8、データ送信ユニット9およびセンサ配列2は、共通回路基板14に取り付けられ、これにより各要素間の容易な相互接続が可能になる。デバイス1は、少なくともコントローラ8、データ送信ユニット9およびセンサ配列2に電力を供給するためのバッテリ(簡略化のため図示せず)を更に有する。
【0029】
図2のフロープロセスチャートは、図1に示されるデバイス1を用いる典型的な飲酒検査の段階を示す。デバイス1の役割を適切に反映するために、図2のチャートは「スイムレーン」15、16、17に分割され、中央レーン16はデバイス1により実行される段階を含み、左レーン15は検査を実行する被験者により行われる段階を含み、右レーン17はデバイス1に接続される第三者のデジタルデバイス(例えば、スマートコンピュータデバイス、以下を参照)により実行される段階を含む。検査は検査する被験者を要求することにより初期化される(ボックス18)。これは検査デバイス1上の視覚的な通知により、具体的には、繰り返し点滅する青色のインジケータ10により、実行される。要求18に続き、被験者はデータ送信ユニット9を介してデバイス1に接続される個人の携帯電話を起動し、検査サンプルを提供するときに携帯電話のカメラを、自身の顔に向ける(ボックス19)。そうでない場合、検査に対する拒否が記録され、報告される。検査サンプルはマウスピース7に息を吹き込むことによりもたらされ、呼気サンプルを提供する。検査サンプルを提供する間、デバイス1は、インジケータ10により発せられるオレンジ色の光の点灯により「検査進行中」の状態を示す。十分なサンプルが採取されるとすぐに、そのサンプルのBrACが決定され(ボックス20)、決定されたBrACに基づいてBACが推定される(ボックス21)。この過程の間「検査進行中」状態が維持され、デバイス1が被験者の口から離れないことを保証するために被験者は息を吹き続けることを要求される。これは、呼気圧力をモニタリングすることにより検証できる。ランダムな仮の検証コードが生成され(ボックス22)、予め定められた色のセットから一色が生成される検証コードに基づき、その表現として選択される。検査が完了して確認され、推定されたBACが利用可能である場合、インジケータ10は、選択された色を発光することにより仮の検証コードの表現を提示する(ボックス23)。同時に、推定されたBACと予め定められた許容BACの範囲との比較の結果に対応する検査結果は、データ送信ユニット9を介して生成される検証コードと共に携帯電話に送信される(ボックス24)。デバイス1から検査結果と検証コードを受信する(ボックス25)時点で、携帯電話は、まだデバイス1のマウスピース7に息を吹き込んでいるユーザの画像を撮り、こうして、表示された検証コードの表現(インジケータ10の色)と、被験者の顔(こうして、ユーザの識別を可能にする)を記録する(ボックス26)。最後に携帯電話は、検査結果(予め定められた範囲内であるか、すなわち、酔っていない被験者か、または範囲外であるか、すなわち、酔っている被験者か)と、推定されたBACと、検証コードと、検証コードの表現(選択された色の名前)と、被験者を示し、検証コードの表現を含む関連する画像とを含むプロトコル記録をローカルに記憶し(ボックス27)、後の検査の認証を可能にする。ローカルのプロトコルストレージは、例えば、適切な暗号化またはデジタル署名を用いることにより、不正操作から保護される。
【0030】
図3のフロープロセスチャートは、図1に示すデバイス1で使用可能な代替の飲酒検査処理の段階を示す。検査の最初の段階は、図2に示すプロセスと同様であり、検査は、検査する被験者を要求することにより初期化される(ボックス18)。要求18に続き、被験者は検査サンプルを提供する(ボックス19)。そうでない場合、検査への拒否が記録され、報告される。十分なサンプルが採取されるとすぐに、そのサンプルのBrACが決定され(ボックス20)、決定されたBrACからBACが推定される(ボックス21)。図2に示すプロセスと異なり、推定されたBACは、次に、予め定められた許容BACの範囲および確認済み検査と比較される(ボックス28)。推定されたBACが範囲内にある場合のみ、コントローラ8の内部クロックにより提供されるタイムスタンプに基づいて仮の検証コードが生成され(ボックス29)、仮の検証コードはカラーコードにマッピングされ、カラーコードはインジケータ10に送信され、インジケータ10は次に受信したカラーコードに応じて光のフラッシュを次に発する。一方、推定されたBACが予め定められた範囲外にある場合、インジケータ10が発する異なる光の(特定の予め定められた色、例えば白色の)フラッシュにより否定的な検査結果が表示される(ボックス30)。インジケータ10により着色(すなわち、ランダムな色または白色)フラッシュの各々が発せられると同時に、デバイス1はこの時点で画像のためのタイムスタンプを含む画像を撮るために、データ送信ユニット9を介して携帯電話にコマンドを送信する。上記コマンドを受信すると、電話は、被験者の画像およびデバイス1をキャプチャおよび保存することにより、点滅するインジケータ10により表示される検査結果を記録する(ボックス31)。キャプチャされた画像は、確認済み検査および予め定められた範囲内の検査結果(肯定的な検査結果)を示すための、仮の検証コードに応じた着色フラッシュ(検証コードはさらに画像のタイムスタンプに基づく)、または予め定められた範囲外(否定的な検査結果)の検査結果を示すための、特定の予め定められた色のフラッシュのいずれかを発することにより検査結果を示すデバイス1のインジケータ10を有する、デバイス1のマウスピース7に息を吹き込んでいる間に被験者の顔を示す(こうして、ユーザの識別を可能にする)。続いて携帯電話は、携帯電話のWiFi(登録商標)またはセルラーデータ接続を介して、プロトコル記録を中央データベースに送信する(ボックス32)。プロトコル記録には、被験者を示す記録された画像と、検査のタイムスタンプおよび任意で検査結果(予め定められた範囲内または範囲外)を含む表示と、BrACおよび/またはBACとが含まれる。
【0031】
図2および図3のプロセスが図1のデバイス1と共に、携帯電話の使用に関連して説明される一方、携帯電話は、本発明の範囲内で、自動車コンピュータ、ラップトップ、航空機コンピュータまたは工場アクセスユニットなど、任意のデジタルデバイスに置き換えられてよい。とりわけ、卓越した精神的および身体的状態が要求される、車または飛行機用アルコロック(alcolock)システム(組み込みシステムに基づく)から危険な仕事場における職員の保護まで(備え付けの検査設備が提供され得る)、さらには、個人の監督(例えば、思春期の子供の外出)(詳細に上述したようなモバイル機器が好ましい)に至る様々な適用形態に関連して、様々なタイプおよびフォームファクタのデバイス自体、および通信デバイスが本発明の範囲内において当業者により想定されるだろう。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2017年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲酒検査を受ける被験者を認証するためのプロセスであって、
前記被験者の血中アルコール量(BAC)を検査する段階と、
確認済み検査の表示を提示する段階と、
前記表示を前記被験者の画像と共に記録する段階とを備え、
前記表示は仮の検証コードの表現を有する一方、前記仮の検証コードは個別の各検査のケースごとに変化し、前記表現は前記仮の検証コードの視覚的表現であり、
前記画像は写真であり、前記飲酒検査を行う前記被験者および前記表示がカメラの同一の視野内にある、プロセス。
【請求項2】
前記視覚的表現は色であり、前記表示は対応する着色光のフラッシュである、請求項に記載のプロセス。
【請求項3】
前記検査の検査結果の表現を前記確認済み検査の前記表示と同時に提示し、前記検査結果の前記表現を前記表示および画像と共に記録する、請求項1または2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記表示は、前記検査結果の前記表現を有する、請求項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記BACが予め定められた範囲内にある場合のみに前記表示を提示し、前記表示は肯定的な検査結果の表示である、請求項に記載のプロセス。
【請求項6】
前記表示を提示する前に前記仮の検証コードをランダムに生成し、生成された前記仮の検証コードを検査結果と関連付ける、請求項1からのいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
検査結果に関連付けられたタイムスタンプから前記仮の検証コードを派生させる、請求項1からのいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
リモートデータベースと通信し、検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報も前記リモートデータベースに送信する、請求項1からのいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報もローカルに記憶する、請求項1からのいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
追加の検査関連情報と検査結果とを関連付け、前記追加の検査関連情報は前記検査中に決定する血中アルコール量と、前記被験者の想定される素性と、前記検査の地理的位置と、検査の時期と、前記検査の緯度と、検査デバイスのハードウェアアドレスまたは前記検査デバイスに接続される通信デバイスの電話番号とを有し、好ましくは前記仮の検証コードに追加の検査関連情報を割り当てる、請求項1からのいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
飲酒検査を認証するデバイスであって、インジケータと、前記インジケータに接続され、前記インジケータを動作させるコントローラを備え、前記コントローラは、飲酒検査を実行し、確認済み検査の通知を前記コントローラに提供するセンサ配列に更に接続され、確認済み検査の通知が前記センサ配列により提供される場合に、前記コントローラは、仮の検証コードの表現を提示すべく、前記インジケータを動作させる一方、前記仮の検証コードは個別の各検査のケースごとに変化し、前記インジケータは視覚インジケータである、デバイス。
【請求項12】
前記センサ配列は、前記デバイスと一体化している、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記コントローラに接続され、前記仮の検証コードの前記表現の検証を可能にする情報と共に検査結果を送信するよう構成されるデータ送信ユニットを更に備える、請求項11または12に記載のデバイス。
【手続補正書】
【提出日】2017年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲酒検査を受ける被験者を認証するためのプロセスであって、
前記被験者の血中アルコール量(BAC)を検査する段階と、
確認済み検査の表示を提示する段階と、
前記表示を前記被験者の画像と共に記録する段階とを備え、
前記表示は仮の検証コードの表現を有する一方、前記仮の検証コードは個別の各検査のケースごとに変化し、前記表現は前記仮の検証コードの視覚的表現であり、
前記画像は写真であり、前記飲酒検査を行う前記被験者および前記表示がカメラの同一の視野内にある、プロセス。
【請求項2】
前記視覚的表現は色であり、前記表示は対応する着色光のフラッシュである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記検査の検査結果の表現を前記確認済み検査の前記表示と同時に提示し、前記検査結果の前記表現を前記表示および画像と共に記録する、請求項1または2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記表示は、前記検査結果の前記表現を有する、請求項3に記載のプロセス。
【請求項5】
前記BACが予め定められた範囲内にある場合のみに前記表示を提示し、前記表示は肯定的な検査結果の表示である、請求項3に記載のプロセス。
【請求項6】
前記表示を提示する前に前記仮の検証コードをランダムに生成し、生成された前記仮の検証コードを検査結果と関連付ける、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
検査結果に関連付けられたタイムスタンプから前記仮の検証コードを派生させる、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
リモートデータベースと通信し、検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報も前記リモートデータベースに送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
検査結果、前記記録された表示および前記被験者の前記記録された画像、ならびに該当する場合には前記検査結果に関連する情報もローカルに記憶する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
追加の検査関連情報と検査結果とを関連付け、前記追加の検査関連情報は前記検査中に決定する血中アルコール量と、前記被験者の想定される素性と、前記検査の地理的位置と、検査の時期と、前記検査の緯度と、検査デバイスのハードウェアアドレスまたは前記検査デバイスに接続される通信デバイスの電話番号とを有する、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
前記仮の検証コードを前記追加の検査関連情報に割り当てる、請求項10に記載のプロセス。
【請求項12】
飲酒検査を認証するデバイスであって、インジケータと、前記インジケータに接続され、前記インジケータを動作させるコントローラを備え、前記コントローラは、飲酒検査を実行し、確認済み検査の通知を前記コントローラに提供するセンサ配列に更に接続され、確認済み検査の通知が前記センサ配列により提供される場合に、前記コントローラは、仮の検証コードの表現を提示すべく、前記インジケータを動作させる一方、前記仮の検証コードは個別の各検査のケースごとに変化し、前記インジケータは視覚インジケータである、デバイス。
【請求項13】
前記センサ配列は、前記デバイスと一体化している、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記コントローラに接続され、前記仮の検証コードの前記表現の検証を可能にする情報と共に検査結果を送信するデータ送信ユニットを更に備える、請求項12まは13に記載のデバイス。
【国際調査報告】