特表2017-537482(P2017-537482A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-537482RFフィルタのチューニングシステムおよびこれを用いたフィルタの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-537482(P2017-537482A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】RFフィルタのチューニングシステムおよびこれを用いたフィルタの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01P 1/205 20060101AFI20171117BHJP
   H01P 7/04 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   H01P1/205 B
   H01P1/205 J
   H01P7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-516511(P2016-516511)
(86)(22)【出願日】2016年3月4日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月18日
(86)【国際出願番号】KR2016002191
(87)【国際公開番号】WO2017061675
(87)【国際公開日】20170413
(31)【優先権主張番号】10-2015-0139895
(32)【優先日】2015年10月5日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】516083818
【氏名又は名称】ケイエムダブリュ インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】KMW INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】パク ナムシン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンフェ
(72)【発明者】
【氏名】リー ドンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ガンヒ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジョンユン
(72)【発明者】
【氏名】チョ サンファン
(72)【発明者】
【氏名】キム ドンチョン
(72)【発明者】
【氏名】キム サンユン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヨンジン
(72)【発明者】
【氏名】キム オグォン
【テーマコード(参考)】
5J006
【Fターム(参考)】
5J006HC01
5J006HC22
5J006LA25
5J006LA27
5J006ND05
5J006NE11
(57)【要約】
RFフィルタの自動チューニングシステム及びこれを用いたフィルタの製造方法を開示する。共振素子を有する複数の空洞と、それぞれの共振素子に対応する位置にチューニング領域を有するカバーを含むRFフィルタをチューニングするRFフィルタのチューニングシステムにおいて、前記RFフィルタの空洞の共振特性を測定する測定装置と、前記共振特性に基づいて前記RFフィルタのチューニング値を計算する制御装置、及び前記制御装置によって計算されたチューニング値に基づいて前記RFフィルタをチューニングするチューニング装置を含み、前記チューニング装置は、前記RFフィルタの前記カバーを打撃することで、共振値を調整して前記RFフィルタをチューニングする打撃器を含むRFフィルタのチューニングシステムを提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共振素子を有する複数の空洞と、それぞれの共振素子に対応する位置にチューニング領域を有するカバーを含むRFフィルタをチューニングするRFフィルタのチューニングシステムにおいて、
前記RFフィルタの空洞の共振特性を測定する測定装置と、
前記共振特性に基づいて前記RFフィルタのチューニング値を計算する制御装置、及び前記制御装置によって計算されたチューニング値に基づいて前記RFフィルタをチューニングするチューニング装置を含み、
前記チューニング装置は、前記RFフィルタの前記カバーの前記チューニング領域を打撃することで、共振値を調整して前記RFフィルタをチューニングする打撃器を含む
RFフィルタのチューニングシステム。
【請求項2】
前記チューニング装置の前記打撃器を前記RFフィルタの上部にて移動させる移送ロボットを含む
請求項1に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項3】
前記測定装置は、前記空洞間のカップリング特性を測定する機能を含み、
前記チューニング装置は、チューニングヘッドを含み、
前記チューニングヘッドは打撃器、及び
測定されたカップリングの特性に応じて必要な長さのネジを前記RFフィルタの前記空洞間に締結する締結器をさらに含み、
前記移送ロボットは、前記チューニングヘッドを移動させる
請求項2に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項4】
前記移送ロボットは地面に水平のX軸方向に前記チューニングヘッドを移送するX本体、及び
地面に水平で、X軸に垂直のY軸方向に前記X軸本体を移送するY本体を含み、
前記移送ロボットは、前記チューニングヘッドをX軸方向、Y軸方向、またはX軸方向とY軸方向のいずれを移動させる
請求項3に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項5】
前記移送ロボットは、前記チューニングヘッドを地面に垂直のZ軸方向に移動するZ軸本体をさらに含む
請求項4に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項6】
前記Z軸本体は、第1のZ軸本体及び第2のZ軸本体を含み、
前記打撃器は、第1のZ軸本体と連結されてZ軸方向に移動し、
前記締結器は、第2 Z軸本体と連結されてZ軸方向に移動する
請求項5に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項7】
前記RFフィルタのチューニングシステムは、RFフィルタのカップリングチューニングで使用されるネジを制御装置によって計算された値に基づいて必要な長さにネジをカットするネジカッターをさらに含む
請求項3に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項8】
前記RFフィルタのチューニングシステムは、RFフィルタの共振素子をショートさせるための導電性ショートピン、及び
前記ショートピンを保管するショートピンボックスをさらに含む
請求項4に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項9】
前記測定装置は、RFフィルタの動作特性を計測するために、前記RFフィルタに連結する測定ピンをさらに含む
請求項8に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項10】
前記チューニングヘッドはグリッパをさらに含み、
前記グリッパは、前記ショートピンまたは前記測定ピンを移動させる
請求項9に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項11】
前記ショートピンの上部と前記測定ピンの上部は、前記グリッパが容易につかむことができると同一の形状と大きさの形で構成される
請求項9に記載のRFフィルタのチューニングシステム。
【請求項12】
RFフィルタのチューニングシステムを用いて、共振素子を有する複数の空洞と、それぞれの共振素子に対応する位置にチューニング領域を有するカバーを含むRFフィルタをチューニングする方法でおいて、
チューニングする前記空洞の共振特性を測定する過程と、
チューニング装置の打撃器が前記チューニング領域を打撃する過程、及び
前記空洞から希望する共振特性を測定されると打撃を完了する過程を含むRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項13】
前記測定過程の前に、
前記チューニングする空洞の周りの空洞を強制ショートする過程をさらに含む請求項12に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項14】
前記強制ショートする過程の前に、
前記チューニングする空洞に前記RFフィルタのチューニングシステムを連結する過程をさらに含む請求項13に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項15】
前記RFフィルタが含むすべての空洞に対して前記のすべての過程を進行する
請求項14に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項16】
前記測定過程の前に、
一対の空洞間の離間距離を測定する過程と、
前記一対の空洞間に締結されるべきネジの長さを計算する過程と、
ネジカッターがネジをカットする過程、及び
カットされた前記ネジを前記一対の空洞間に締結する過程を進行することをさらに含む
請求項12に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項17】
前記一対の空洞間の離間距離を測定する過程の前に、
前記一対の空洞の周りの空洞を強制ショートする過程をさらに含む
請求項16に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項18】
前記一対の空洞の周りの空洞を強制ショートする過程の前に、
前記一対の空洞に前記チューニングシステムを連結する過程をさらに含む
請求項17に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【請求項19】
前記RFフィルタが含む空洞のうち、2つずつつながっているすべての空洞に対して前記一対の空洞に前記チューニングシステムを連結する過程、ないし
カットされた前記ネジを前記一対の空洞間に締結する過程を進行する
請求項18に記載のRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、RFフィルタの自動チューニングシステムとこれを利用したフィルタの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述された内容は、単に本実施例の背景情報を提供するだけで、従来技術を構成するものではない。
【0003】
無線通信システムの主要部品の一つであるRFフィルタは、構造的特徴(加工や組立公差など)を補完するためにチューニングネジを使用し、熟練した作業者による手作業を経て製造された。
【0004】
しかし、このような手作業の工程は、かなりの熟練度を必要とし、個人の能力と人材の確保の可否に応じて生産量の急激な差が見られ、人件費の上昇によるコスト競争力の喪失につながってきた。
【0005】
また、すべての製品の品質がそれぞれ異なるということも手作業による生産工程の大きな問題点の一つであった。これらの労働集約的生産工程を自動化するために、多くの企業やエンジニアが研究開発をし、それによっていくつかの製品が公開されたものの、基本的にチューニングネジを適用する構造を有しており、成功した事例は遂げられていない。
【0006】
このような問題を根本的に解決するために、共振周波数調整用のチューニングネジのないベローフィルター(Bellow Filter)を開発して商品化し、これをチューニングするための自動チューニング装置も開発された。
【0007】
しかし、既存の自動チューニング装置は、フィルタの入力、または出力ポートで各共振素子の位相値を順次測定(1番目の共振器のチューニング時に2番目以降のすべての共振素子は電気的にショート(Short)させる)した後にチューニングし、次いでショートピンを除去してチューニングする方式で製作された。
【0008】
このとき、各共振素子間の継手調整用ネジは、決められた長さに合わせて予め手作業で組み立てがなされていなければならず、もし自動チューニングが完了した後に、フィルタ全体の特性が目標値に達していない場合は、熟練した作業者が2次チューニングをしなければならない問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本実施例は、RFフィルタの製作において特性調整に必要なチューニング工程と関連するすべての工程を自動化するRFフィルタの自動チューニングシステムを提供することに主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施例の一側面によると、共振素子を有する複数の空洞と、それぞれの共振素子に対応する位置にチューニング領域を有するカバーを含むRFフィルタをチューニングするRFフィルタのチューニングシステムにおいて、前記RFフィルタの空洞の共振特性を測定する測定装置と、前記共振特性に基づいて前記RFフィルタのチューニング値を計算する
制御装置、及び前記制御装置によって計算されたチューニング値に基づいて前記RFフィルタをチューニングするチューニング装置を含み、前記チューニング装置は、前記RFフィルタの前記カバーを打撃することで、共振値を調整して前記RFフィルタをチューニングする打撃器を含むRFフィルタのチューニングシステムを提供する。
【0011】
また、RFフィルタのチューニングシステムを利用し、共振素子を有する複数の空洞と、それぞれの共振素子に対応する位置にチューニング領域を有するカバーを含むRFフィルタをチューニングする方法において、チューニングする前記空洞の共振特性を測定する過程と、チューニング装置の打撃器が前記チューニング領域を打撃する過程、及び前記空洞から希望する共振特性を測定されると打撃を完了する過程と、を含むRFフィルタのチューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本実施例によると、RFフィルタの製作において特性調整に必要なチューニング工程と関連するすべての工程を自動化する効果がある。
【0013】
また、本実施例によると、チューニング工程の自動化によりRFフィルタを大量、かつ迅速に生成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの分離斜視図である。
【0015】
図2図2の(a)は、図1のカバーのA-A’部分のカット面図である。
【0016】
図2の(b)は、図2の(a)のチューニング領域にドットパターンが形成された状態を示す例示図である。
【0017】
図3図3は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムのブロック図を示したものである。
【0018】
図4図4は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムの概略図を示したものである。
【0019】
図5図5は、本発明の一実施形態に係るショートピンと測定ピンが使用されている例を示したものである。
【0020】
図6図6は、本発明の一実施形態に係るチューニング装置の斜視図を示したものである。
【0021】
図7図7は、本発明の一実施形態に係るチューニング装置のチューニングヘッドを図示したものである。
【0022】
図8図8は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムを用いてチューニング方法を説明するための図である。
【0023】
図9図9は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法の概略的なフローチャートである。
【0024】
図10図10は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの空洞間のカップリング値をチューニングする過程についての詳細なフローチャートである。
【0025】
図11図11は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの空洞の共振値をチューニングする過程についての詳細なフローチャートである。
【0026】
図12図12の(a)は、本発明の一実施形態に係る図9に開示された複数の空洞を含むRFフィルタのそれぞれの共振素子毎に共振素子間のカップリング値をチューニングする手順を示すフローチャートである。
【0027】
図12の(b)は、本発明の一実施形態に係る図9に開示された複数の空洞を含むRFフィルタのそれぞれの空洞毎に空洞の共振値をチューニングする手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本実施例を説明するに当って、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本実施形態の要旨を曖昧にしうると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0029】
本実施例の構成要素を説明するに当って、第1、第2、i)、ii)、a)、b)などの符号を使用することができる。これらの符号は、その構成要素を他の構成要素と区別するために過ぎず、その符号によって、該当構成要素の本質や順番や順序などが限定されない。また、明細書においてある部分がある構成要素を「含む」または「備える」としたときに、これは明示的に反対する記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素を含むことができることを意味する。
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明に係るRFフィルタの自動チューニングシステム及びこれを利用したフィルタの製造方法について説明すると、次の通りである。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの分離斜視図である。図2の(a)は、図1のカバーのA-A’部分のカット面図である。図2の(b)は、図2の(a)のチューニング領域にドットパターンが形成された状態を示す例示図である。
【0032】
本実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステム300を説明するに当り、説明の便宜上、本システムに使用されるRFフィルタ100をまず簡単にみてみる。図1に示すようにRFフィルタ100は、導電性コンテナ110とカバー120を含む。
【0033】
導電性コンテナ110の内部は、隔壁によって分かれて複数の空洞130を構成し、空洞130の中心部には共振素子140を含み、空洞130を分ける隔壁は、隣接する空洞130間のカップリングを提供するためのカップリングウィンドウ150を含む。
【0034】
カバー120は、導電性コンテナ110の上部を覆うものであり、以下説明するチューニング装置330(図3及び図4を参照)でチューニングを行う部分であるチューニング領域160とのカップリングチューニングのための貫通孔170を含む。
【0035】
図2に示すようにチューニング領域160は、チューニング装置330によるチューニングを可能にするために、カバー120の他の部分に比べて薄肉に形成され、共振素子140に対応するカバー120の部分に位置する。
【0036】
【0037】
したがって、打撃器210によってチューニング領域160が打撃されると、チューニング領域160は、図2の(b)に示すように、ドットパターンaを形成するようになる。
【0038】
チューニング領域160の中央には、ショートホール180をさらに含み、ショートホール180は、周波数のチューニング作業時に、各チューニング領域160に対応する共振素子140をショートさせるための導電性ショートピン510が注入される部分である。
【0039】
貫通穴170は、隣接する空洞130間のカップリングチューニングのための、カットされたネジ(図示せず)が入る部分であり、カップリングウィンドウ150が位置する部分の対応するカバー120の部分に位置する。
【0040】
RFフィルタ100は、周波数のチューニング作業時に、測定装置310(図3及び図4を参照)によってそれぞれの共振素子140の共振値を測定するための測定ポート190をさらに含むすることができる。測定ポート190は、RFフィルタ100のチューニング時に使用されているもので、それぞれの空洞130面に備えられ、それぞれの共振素子140と連結されている。
【0041】
また、RFフィルタ100は、送信回路または受信回路に接続するポート195aと、アンテナに接続するポート195bと、を含むことができる。
【0042】
図3は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムのブロック図を示す。図4は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムの概略図を示したものである。図5は、本発明の一実施形態に係るショートピンと測定ピンが使用されている例を示したものである。以下では、図3図5に基づいてRFフィルタ自動チューニングシステム300を説明する。
【0043】
図3及び図4に図示したように、本発明の実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステム300は、測定装置310、制御装置320、及びチューニング装置330を含む。チューニング作業時のRFフィルタ100は、チューニング装置330の棚に置かれてチューニング過程が進行される。
【0044】
測定装置310は、RFフィルタ100の動作特性を計測する。つまり、測定装置310は、RFフィルタ100に予め設定された周波数の入力信号を提供し、以降、RFフィルタ100からの入力信号に対応する出力信号の提供を受けてRFフィルタ100の動作特性を計測する。
【0045】
測定装置310は、RFフィルタ100のポートに連結する測定ピン520をさらに含むことができ、測定ピン520と測定装置は、電気的に接続されることで、測定ピン520をRFフィルタ100の測定ポート190に接続すると、RFフィルタ100の周波数特性を把握することができる。
【0046】
制御装置320は、測定装置310と連動し、測定装置310から計測されたRFフィルタ100の動作特性を継続的にモニタリングする。制御装置320は、モニタリングの結果に基づいてRFフィルタ100のフィルタリング特性が最適化されるか、もしくは基準値を満足するようになるまで、チューニング装置330の動作を制御する。
【0047】
制御装置320は、RFフィルタ100に備えられたチューニング領域160の大きさ
や厚さや形状などの差異に応じてそれぞれに適合する可変量を有するドットパターンaが形成されるように事前にプログラミングされている。
【0048】
また、制御装置320は、棚に置かれたRFフィルタ100のカバー120の構成であるチューニング領域160、貫通孔170、及びショートホール180の位置に関する情報を格納しており、チューニングヘッド340及び移送ロボット350を含むチューニング装置330によって自動的にチューニングが行われるようにする。
【0049】
チューニング装置330は、制御装置320から受信した制御コマンドに応じて打撃器210を駆動させ、打撃器210によってRFフィルタ100に備えられたチューニング領域160に機械的な衝撃を加えることで、図2の(b)に示すようにチューニング領域160の床面に多数のドットパターンaを形成する。
【0050】
また、チューニング装置330は、RFフィルタ100をチューニングするための貫通孔170にネジ締結するか、測定ピン520またはショートピン510を移動させることができ、これは以下で説明する。
【0051】
RFフィルタの自動チューニングシステム300は、ネジカッター(図示せず)をさらに含むことができる。ネジカッター(図示せず)は、RFフィルタ100のカップリングチューニング作業において使用されているネジ(図示せず)を制御装置320によって計算された値に基づいて必要な長さにネジ(図示せず)をカットする役割を担う。
【0052】
したがって、ネジカッター(図示せず)は、制御装置320と連結されており、カットされたネジは、以下で説明する締結器710によってRFフィルタ100の貫通孔170に締結される。
【0053】
また、RFフィルタの自動チューニングシステム300は、ショートピン510と、使用しないショートピンを入れておくショートピンボックス530をさらに含むことができる。ショートピン510は、RFフィルタの共振素子140をショートさせるための導電性ピンであり、RFフィルタ100のカバー120のショートホール180に挿入すると、共振素子140とショートピン510が当接して共振素子140がRFフィルタ100のカバー120にショートされる。
【0054】
ショートピン510の上部は、以下で説明するグリッパ720(図7参照)がつかむことができる大きさである。
【0055】
ショートピン510の下部515は、ショートホール180を通過できる厚さと共振素子140に当接できる長さを有し、ソートピン510の下部515は、ショートピン510の内部とバネで連結され、外部からの圧力が加わるとショートピンの下部515の一部がショートピン510の内部に入って長さが調整される。
【0056】
以上で説明したショートピンボックス530とネジカッター(図示せず)は、チューニング装置330が以下で説明する移送ロボット350を利用して移動できる範囲内に位置することになる。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態に係るチューニング装置の斜視図を示したものである。図7は、本発明の一実施形態に係るチューニング装置のチューニングヘッドを図示したものである。以下では、図6及び図7に基づいて本実施形態に係るチューニング装置を説明する。
【0058】
チューニング装置330は、RFフィルタ100のカバー120をチューニングし、それぞれの共振素子140に合うようにチューニング領域160をチューニングする装置であり、移送ロボット350とチューニングヘッド340を含む。
【0059】
チューニングヘッド340は、RFフィルタ100をチューニングする装置であり、打撃器210、グリッパ720、710、及び変位センサ(図示せず)を含む。
【0060】
打撃器210は、RFフィルタ100のチューニング領域160に機械的衝撃を加えてチューニング領域160にドットパターンaを形成し、チューニング領域160とチューニング領域160下の共振素子140との間の距離を微細に狭めてRFフィルタ100の周波数特性を調節する役割をする。
【0061】
打撃器210は、チューニング領域160を打撃する装置として、チューニング領域160を微細に打撃してRFフィルタ100をチューニングするためのピン(Pin)形状に構成されており、上部は以下で説明するZ軸本体630と連結されており、打撃器210がZ軸方向(地面と垂直方向)に移動したり、チューニング領域160を打撃することができるようになる。
【0062】
グリッパ720は、RFフィルタ100のチューニングの過程において使用されるショートピン510をショートさせなければならない共振素子140の上のショートホール180に移動させたり、測定装置310の測定ピン520を、該当ポートの位置に移動させる場合に、ショートピン510または測定ピン520の上部を保持して移動させる役割をする。
【0063】
したがって、グリッパ720は、トング部分を含んでおり、ショートピン510や測定ピン520の上部を掴み取ることができる。このときに使用されるショートピン510や測定ピン520の上部は、グリッパ720が容易につかむことができる同一の形態及び大きさにすることが望ましい。
【0064】
締結器710は、RFフィルタ100の空洞130間のカップリングチューニング過程においてネジカッター(図示せず)によってカットされたネジをネジカッター(図示せず)からRFフィルタ100の貫通孔170に移して貫通孔170に締結する役割をする。
【0065】
変位センサ(図示せず)は、チューニングヘッド340の現在位置を制御装置320に送信して制御装置320がチューニングヘッド340をRFフィルタ100の上部の望む位置に移動できるようにする。
【0066】
また、変位センサ(図示せず)は、変位センサ(図示せず)から打撃器210、グリッパ720、及び締結器710が離れている距離を考慮し、打撃器210、グリッパ720、及び締結器710のチューニングヘット340の構成のうち、いずれかの構成が駆動するときに、RFフィルタ100の上部の正確な位置においてチューニング作業を実行できるようにする。
【0067】
移送ロボット350は、チューニングヘッド340と連結され、RFフィルタ100のカバー120のチューニング領域160に適合する数及び形状のドットパターンaを形成できるようにしたり、ショートピンをショートホール180に移送したり、カットされたネジを貫通孔170に締結するのために該当場所にチューニングヘッド340を移動させたりする装置である。
【0068】
移送ロボット350は、チューニングヘッド340がRFフィルタ100が置かれた棚
の上にRFフィルタ100の上部面及び地面と水平に動くようにする。
【0069】
移送ロボット350は、チューニングヘッド340が地面に水平のX軸方向と、地面に水平で、X軸に垂直のY軸方向に移動できるようにX本体610とY本体620を含む。
Y軸本体620は、Y軸方向に長く固定されたバー(Bar)形状の装置である。
【0070】
X軸本体610は、X軸方向に長く続くデバイスであり、X軸本体610の下部は、Y軸本体620の上部に連結されてX軸本体610がY軸本体(620 )に沿ってY軸方向を移動する。
【0071】
X軸本体610の上部または側面にはチューニングヘッド340が接続されており、チューニングヘッド340は、X軸本体に沿ってX軸方向を移動する。その結果、チューニングヘッド340は、移送ロボット350によってRFフィルタ100をチューニングするためにRFフィルタ100の上部の望む場所にX軸及びY軸方向に自在に移動できるようになる。
【0072】
チューニングヘッド340が移送ロボット350によってX軸方向、Y軸方向、またはX軸方向とY軸方向のすべてを動く場合には、打撃器210、グリッパ720、または締結器710のようなチューニングヘッド340の一部構成がRFフィルタ100の上部に触れてチューニングヘッド340のX、Y方向の動きを妨げないようにRFフィルタ100の上部と一定距離以上の間隔を維持する。
【0073】
移送ロボット350は、Z軸本体630をさらに含むことができる。 Z軸本体630は、チューニングヘッド340がZ軸方向に移動できるように、Z軸方向に長く延びた装置である。
【0074】
ただ、Z軸本体630は、チューニングヘッド340の打撃器210、グリッパ720、及び締結器710毎に別個のZ軸本体630を備えることが可能である。つまり、チューニング作業において打撃器210は、第1のZ軸本体640に沿って移動し、締結器710は、第2のZ軸本体650に沿って移動し、グリッパ720は、第3 Z軸本体660に沿って移動し、それぞれが個別に移動するようになる。
【0075】
したがって、打撃器210、グリッパ720、あるいは締結器710のチューニングヘッド340の構成のうち、いずれかの構成がチューニング作業を実行する場合には、チューニング作業に必要な構成のみがZ軸方向にフィルターに向かって降りてきてタスクを実行することが可能になる。
【0076】
チューニングヘッド340は、移送ロボット350によって自在に移動してRFフィルタ100をチューニングでき、前記で説明した移送ロボット350は、一つの例示に過ぎないので、チューニングヘッド340を移動させることができる装置として、通常の技術者が容易に導き出すことができる範囲で他の形態への変形使用が可能である。
【0077】
図8は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムを用いてのチューニング方法を説明するための図である。図9は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムを用いてRFフィルタをチューニングする方法の概略的なフローチャートである。図10は、本発明の一実施形態によるRFフィルタの空洞間のカップリング値をチューニングする過程についての詳細なフローチャートである。
【0078】
図11は、本発明の一実施形態に係るRFフィルタの空洞の共振値をチューニングする過程についての詳細なフローチャートである。図12は、本発明の一実施形態に係る図9
に開示された複数の空洞を含むRFフィルタのそれぞれの共振素子毎に共振素子間のカップリング値をチューニングする手順を示すフローチャートと、複数個の空洞を含むRFフィルタのそれぞれの空洞毎に空洞の共振値をチューニングする手順を示すフローチャートである。
【0079】
以下、図8図12に基づいて、本実施形態に係るRFフィルタの自動チューニングシステムを利用したRFフィルタのチューニング方法を説明する。
【0080】
図8に示された3つの共振素子R1、R2、R3と3つの共振素子のそれぞれに連結された3つの測定ポートP1、P2、P3を含む概略的なRFフィルタ100に基づいてRFフィルタ100をチューニングする過程を説明する。
【0081】
図9に図示されたようにRFフィルタ100をチューニングする方法は大きく、空洞130と空洞130との間のカップリング値をチューニングする過程S1000と、それぞれの空洞130の共振値をチューニングする過程S2000を通じてRFフィルタが全体的にチューニングされる。
【0082】
図10に示すように空洞130間のカップリング値をチューニングする過程S1000は、カップリングの値を調整する一対の空洞130以外の空洞をショートさせ、該当空洞130間のカップリング値を求め、それに合ったネジを貫通孔170に締結する方式で進行する。
【0083】
カップリングウィンドウ150につながった2つの空洞130に測定装置を連結する過程S1100を進行することで、一対の空洞130間のカップリング値をチューニングする過程が開始される。
【0084】
本実施例によると、測定装置310に接続された測定ピン520を測定しようとする一対の空洞C1、C2に連結された第1ポートP1と第2ポートP2に連結する。第1空洞C1と第2の空洞C2との間に必要なカップリング値を測定装置で求めるためである。
【0085】
測定装置310と連結された空洞130の周りの空洞を強制ショートする過程S1200に進行する。
【0086】
本実施例によると、第2の空洞C2の周りに位置する第3空洞C3を強制ショートすることになる。カバー120の第3空洞C3に対応するショートホール180にショートピン510を注入し、第3空洞C3から発生する信号を隔離する。第1空洞C1と第2の空洞C2との間のカップリング値を測定するのに不要な変数を削除するためである。
【0087】
測定装置310と連結された空洞130間の離間距離を測定する過程S1300に進行する。
【0088】
本実施例によると、第1ポートP1と第2ポートP2を通じて、第1空洞C1と第2の空洞C2の共振離間距離(coupling)を測定する。第1空洞C1と第2の空洞C2との間にカップリングウィンドウ150があり、測定が可能である。
【0089】
制御装置320は、測定装置310が連結された空洞130と空洞130との間の貫通孔170に締結されるべきネジの長さを計算する過程S1400に進行する。
【0090】
本実施例によると、確認された共振離間距離を基準に、第1空洞C1と第2の空洞C2との間に締結されるべきネジの長さを計算する。制御装置320に格納された値と測定装置
310によって計算された値を比較して必要なネジの長さを計算する。
【0091】
ネジカッター(図示せず)は、ネジをカットする過程S1500に進行する。制御装置320によって計算された値に基づいて、ネジカッターはネジが必要な長さを有するようにネジをカットする。
【0092】
締結器710は、カットされたネジを測定装置310が連結された空洞130と空洞130との間の貫通孔170に締結する過程S1600に進行する。
【0093】
本実施例によると、第1空洞C1と第2の空洞C2との間の貫通孔170にカットされたネジを締結する。ネジカッター(図示せず)によってカットされたネジを貫通孔170に締結することで、第1空洞C1と第2の空洞C2との間のカップリング値の離間誤差が補正される。
【0094】
図12の(a)に図示されたように、前記の過程S1100〜S1600において、残りの空洞間のカップリング値をチューニングする過程を進行することになる。図8に図示された実施例によると、この後にR2とR3との間のカップリング値を調整することになる。ただし、図8に図示されたのと異なり、より多くの空洞130、共振素子140、及びカップリングウィンドウ160を含むRFフィルタ100の場合は、カップリングウィンドウ160につながったそれぞれの空洞130によるカップリング値をすべて求める。
【0095】
前記の方法でRFフィルタ100内のカップリングウィンドウ160につながったそれぞれの空洞130内の共振素子140によるカップリング値をすべて求め、カットされたネジを貫通孔170に締結すると共振素子140間のカップリング値をチューニングする過程が完了する。
【0096】
RFフィルタ100内のすべての空洞130間のカップリングチューニング過程S1000が完了すると、それぞれの空洞130の共振値をチューニングする過程S2000が進行される。
【0097】
図11に示すように、チューニングする空洞130に測定装置310を連結する過程S2100を進行する。
【0098】
製品に内部信号を検出するためのものとして、本実施例によると、第1空洞C1の共振値を測定するために、第1空洞C1に接続された第1ポートP1に測定装置310の測定ピン520を連結する。
【0099】
チューニングする空洞130の周りの空洞を強制ショートする過程S2200に進行する。
【0100】
本実施例によると、第1空洞C1の周りの第2および第3の空洞C2、C3を強制ショートするために第2および第3の空洞C2、C3の上部に位置するショートホール180にショートピン510を注入し、ショートピン510が、第2および第3の空洞C2、C3内の第2および第3の共振素子R2、R3と接するようにしてRFフィルタの第2及び第3の空洞C2、C3を強制ショートする。
【0101】
第1空洞C1の共振値を測定するために不要な変数を削除するためである。
【0102】
チューニングする空洞130の共振位置を確認する過程S2300に進行する。
【0103】
本実施例によると、第1ポートP1と連結された測定装置310で第1空洞C1の共振位置を確認する。第1空洞C1の該当チューニング領域160に必要なチューニング値を計算するためである。
【0104】
チューニング装置330の打撃器210がRFフィルタ100のチューニング領域160を打撃する過程S2400に進行する。
【0105】
本実施例によると、制御装置320は、確認された共振位置を計算してチューニング装置330の打撃器210を用いて第1空洞C1の上部に位置するRFフィルタ100カバーのチューニング領域160を打撃する。
【0106】
図2の(b)に示すように打撃器210がチューニング領域160を打撃してドットパターンaを形成する打撃過程が進行し、第1共振素子R1とチューニング領域160との間の距離を調節する。
【0107】
【0108】
制御装置320は、打撃器210の打撃で測定装置310が連結された共振素子140から望む共振値が測定されると打撃を完了する過程S2500に進行する。
【0109】
本実施例によると、RFフィルタ100のチューニング領域160にドットパターンaが形成され、第1空洞C1から望まれる共振値が測定装置310から測定されたと該当チューニング領域160における打撃を完了する。これにより、第1空洞C1に対するチューニングが完了する。
【0110】
図12の(b)に示すように、第1空洞C1の共振値チューニングが完了すると、前記の方法S2100〜2500で、残りの空洞C2、C3に対しても共振値をチューニングする過程S2000に進行する。
【0111】
ただし、図8に示された場合と異なり、より多くの空洞130を含むRFフィルタ100の場合は、すべての空洞130のそれぞれに応じた共振値をすべて求める。前記の方法で、すべての空洞130の共振値チューニングが完了すると、RFフィルタ100全体に対するチューニングが完了する。
【0112】
本実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、従って、本実施例により、本発明の権利範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等か、均等であると認められるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0113】
100:RFフィルタ 110:導電性コンテナ
【0114】
120:カバー 140:共振素子
【0115】
160:チューニング領域 210:打撃器
【0116】
300:RFフィルタの自動チューニングシステム 310:測定装置
【0117】
320:制御装置 330:チューニング装置
【0118】
340:チューニングヘッド 350:移送ロボット
【0119】
710:締結器 720:グリップ
【0120】
【0121】
CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION
【0122】
本特許出願は、2015年10月05日韓国に出願した特許出願番号第10-2015-0139895号について、米国特許法119(a)条(35 USC§119(a))に基づいて優先権を主張し、そのすべての内容は、参考文献として本特許出願に併合される。さらに、本特許出願は、米国以外の国に対しても前記と同じ理由で優先権を主張し、そのすべての内容は、参考文献として本特許出願に併合される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】