(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、複素環化合物、及び抗生物質としてのそれらの使用、及び/又は抗生物質増強剤としての使用に関する。該化合物は、コリチン増強剤及びSOS阻害剤として作用し得る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[定義]
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、炭素原子数1〜15の不飽和を含まない炭素原子及び水素原子のみからなる直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル(例えば、C
1〜C
15アルキル)を意味する。特定の実施形態において、アルキルは1〜13個の炭素原子(例えば、C
1〜C
13アルキル)を含む。特定の実施形態において、アルキルは、1〜8個の炭素原子(例えば、C
1〜C
8アルキル)を含む。特定の実施形態において、アルキルは、1〜6個の炭素原子(例えば、C
1〜C
6アルキル)を含む。特定の実施形態において、アルキルは、1〜3個の炭素原子(例えば、C
1〜C
3アルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは5〜15個の炭素原子(例えばC
5〜C
15アルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは、5〜8個の炭素原子(例えば、C
5〜C
8アルキル)を含む。アルキルは、単結合によって分子の残部に結合さされ、例えばメチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1、1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシルなどがあげられる。いくつかの実施形態において、アルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0016】
「アルケニル」という用語は、炭素原子と水素原子のみからなり、少なくとも1つの二重結合を含み、2〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態において、アルケニルは2〜8個の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルケニルは2〜6個の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルケニルは2〜4個の炭素原子を含む。アルケニルは、単結合によって分子の残部に結合され、例えば、エテニル(すなわち、ビニル)、プロプ−1−エニル(すなわち、アリル)、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1、4−ジエニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0017】
「アルキニル」という用語は、炭素原子と水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含み、炭素原子2〜12個を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態において、アルキニルは2〜8個の炭素原子を含む。特定の実施形態において、アルキニルは2〜6個の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルキニルは2〜4個の炭素原子を有する。アルキニルは、単結合によって分子の残部に付着され、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0018】
「アルキレン」又は「アルキレン鎖」という用語は、分子の残部を、炭素及び水素のみからなり、不飽和を含まず、1〜12個の炭素原子を有するラジカル基に結合する直鎖又は分枝鎖の二価炭化水素鎖を指し、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、アルキレン鎖は1〜6個の炭素を有する。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残部に結合し、単結合を介してラジカル基に結合される。分子の残部及びラジカル基へのアルキレン鎖の結合点は、アルキレン鎖中の1個の炭素を介して、又はアルキレン鎖中の任意の2個の炭素を介して存在し得る。いくつかの実施形態において、アルキレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0019】
「アルケニレン」又は「アルケニレン鎖」という用語は、分子の残部を、炭素及び水素のみからなり、少なくとも1個の二重結合を含み、2個から12個の炭素原子を有するラジカル基に結合する直鎖又は分枝鎖二価炭化水素鎖を指し、例えば、エテニレン、プロペニレン、n−ブテニレンなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、アルケニレン鎖は2〜6個の炭素を有する。アルケニレン鎖は、二重結合又は単結合を介して分子の残部に結合し、二重結合又は単結合を介してラジカル基に結合する。アルケニレン鎖の分子の残部及びラジカル基への結合点は、鎖内の1つの炭素又は任意の2つの炭素を介して存在し得る。いくつかの実施形態において、アルケニレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0020】
「アルキニレン」又は「アルキニレン鎖」という用語は、分子の残部を、炭素及び水素のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含み、2つ〜12個の炭素原子を有するラジカル基に結合する直鎖又は分枝鎖の二価炭化水素鎖を指し、例えば、エテニレン、プロペニレン、n−ブテニレンなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、アルキニレン鎖は2〜6個の炭素を有する。アルキニレン鎖は、三重結合又は単結合を介して分子の残部に結合し、三重結合又は単結合を介してラジカル基に結合する。アルキニル鎖の分子の残部及びラジカル基への結合点は、鎖内の1つの炭素又は任意の2つの炭素を介して存在し得る。いくつかの実施形態において、アルキニレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
b、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
2R
b、−S(O)
2OR
a及び−S(O)
2N(R
a)
2のうちの一つ以上によって任意に置換され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルである。
【0021】
「アリール」又は「芳香族部分」という用語は、環炭素原子から水素原子を除去することによって、芳香族単環式又は多環式炭化水素環系から誘導されるラジカルを指す。芳香族単環式又は多環式炭化水素環系は、環系中の環の少なくとも1個が完全に不飽和である6〜18個の炭素原子から炭素及び水素のみを含有する、すなわちヒュッケル理論に従った環式の非局在化(4n+2)π電子系を含む。いくつかの実施形態において、アリール基は6〜10個の炭素原子を有する。アリール基には、フェニル、フルオレニル、及びナフチルなどの基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、「アリール」という用語又は(「アラルキル」中の)「ar−」という接頭語は、独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアラルキル、任意に置換されたアラルケニル、任意に置換されたアラルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたカルボシクリルアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換された複素環アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R
c−OR
a、−R
c−OC(O)−R
b、−R
c−N(R
a)
2、−R
c−C(O)R
a、−R
c−C(O)OR
a、−R
c−C(O)N(R
a)
2、−R
c−O−R
d−C(O)N(R
a)
2、−R
c−N(R
a)C(O)OR
a、−R
c−N(R
a)C(O)R
a、−R
c−N(R
a)S(O)
2R
b、−R
c−S(O)
2OR
a及び−R
c−S(O)
2N(R
a)
2から選択される一つ以上の置換基によって任意に置換されたアリールラジカルを含むと意図され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(任意に一つ以上のハロ基で置換された)、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
cは独立に直接結合又は直鎖又は分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖であり、R
dは、独立に、直鎖又は分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖であり、上記の置換基の各々は、特に明記しない限り、置換されていない。
【0022】
「アラルキル」という用語は、式:−R
C−アリールのラジカルを指し、式中、R
Cは、先に定義したアルキレン鎖であり、例えば、ベンジル、ジフェニルメチルなどである。いくつかの実施形態において、アラルキルラジカルのアルキレン鎖部分は、アルキレン鎖に関して上記のように任意に置換される。いくつかの実施形態において、アラルキルラジカルのアリール部分は、アリール基について上に記載したように任意に置換されている。
【0023】
「アラルケニル」という用語は、式:−R
f−アリールのラジカルを指し、式中、R
fは、上記定義のアルケニレン鎖である。いくつかの実施形態において、アラルケニルラジカルのアリール部分は、アリール基について上記のように任意に置換されている。いくつかの実施形態において、アルケニル基のアルケニレン鎖部分は、アルケニレン基について上で定義したように任意に置換されている。
【0024】
「アラルキニル」という用語は、式:−R
g−アリールのラジカルを指し、式、中R
gは、上記で定義したアルキニレン鎖である。いくつかの実施形態において、アラルキニルラジカルのアリール部分は、アリール基について上述したように任意に置換されている。いくつかの実施形態において、アラルキニルラジカルのアルキニレン鎖部分は、アルキニレン鎖について上記で定義したように任意に置換される。
【0025】
「カルボシクリル」という用語は、炭素原子と水素原子のみからなる安定な非芳香族単環式又は多環式炭化水素ラジカルを指し、3〜15個の炭素原子を有する縮合又は架橋環系を含み得る。特定の実施形態において、カルボシクリルは、3〜10個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、カルボシクリルは、5〜7個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、カルボシクリルは4〜7個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、カルボシクリルは、5〜6個の炭素原子を含む。カルボシクリルは、単結合によって分子の残部に結合している。カルボシクリルは、飽和(すなわち、単一のC-C結合のみを含む)又は不飽和(すなわち、1つ以上の二重結合を含む)であり得る。完全に飽和したカルボシクリルラジカルは、「シクロアルキル」とも呼ばれる。単環式シクロアルキルの例としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルが挙げられる。不飽和カルボシクリルは、「シクロアルケニル」とも呼ばれる。単環式シクロアルケニルの例には、例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル及びシクロオクテニルが含まれる。多環カルボシクリルラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル(すなわち、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル、デカリニル、7、7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどを含む。いくつかの実施形態において、「カルボシクリル」というは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意に置換されているアリール、任意に置換されたアラルキル、任意に置換されたアラルケニル、任意に置換されたアラルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたカルボシクリルアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換された複素環アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R
c−OR
a、−R
c−SR
a、−R
c−OC(O)−R
b、−R
c−N(R
a)
2、−R
c−C(O)R
a、−R
c−C(O)OR
a、−R
c−C(O)N(R
a)
2、−R
c−O−R
d−C(O)N(R
a)
2、−R
c−N(R
a)C(O)OR
a、−R
c−N(R
a)C(O)R
a、−R
c−N(R
a)S(O)
2R
b、−R
c−S(O)
2OR
a及び−R
c−S(O)
2N(R
a)
2から選択される一つ以上の置換基によって任意に置換されたカルボシクリルラジカルを含むと意図され、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(任意に一つ以上のハロ基で置換された)、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
cは独立に直接結合又は直鎖又は分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖である。
【0026】
「カルボシクリルアルキル」という用語は、式:−R
C−カルボシクリルの基を指し、式中、R
Cは、上で定義したアルキレン鎖である。いくつかの実施形態において、アルキレン鎖及びカルボシクリルラジカルは、任意に上で定義したように置換される。
【0027】
「フルオロアルキル」という用語は、上で定義したような1つ以上のフルオロラジカル、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2、2、2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチルなどによって置換されたアルキルラジカルである。フルオロアルキルラジカルのアルキル部分は、アルキル基について上記定義のように任意に置換され得る。
【0028】
「複素環」という用語は、3〜12個の炭素原子と窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜6個のヘテロ原子とを含む安定な4〜18員非芳香族環ラジカルを指す。本明細書において特に明記しない限り、複素環ラジカルは、単環式、二環式、三環式又は四環式環系であり、縮合又は架橋環系を含み得る。複素環ラジカル中のヘテロ原子は、任意に酸化されていてもよい。いくつかの実施形態において、存在する場合、1つ以上の窒素原子は、任意に四級化される。複素環ラジカルは、部分的又は完全に飽和している。複素環は、環の任意の原子を介して分子の残部に結合していてもよい。このような複素環ラジカルの例には、ジオキソラニル、チエニル[1、3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1、1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、「複素環」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアラルキル、任意に置換されたアラルケニル、任意に置換されたアラルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたカルボシクリルアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換された複素環アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R
c−OR
a、−R
c−SR
a、−R
c−OC(O)−R
b、−R
c−N(R
a)
2、−R
c−C(O)R
a、−R
c−C(O)OR
a、−R
c−C(O)N(R
a)
2、−R
c−O−R
d−C(O)N(R
a)
2、−R
c−N(R
a)C(O)OR
a、−R
c−N(R
a)C(O)R
a、−R
c−N(R
a)S(O)
2R
b、−R
c−S(O)
2OR
a及び−R
c−S(O)
2N(R
a)
2から選択される1つ以上の置換基で任意に置換された上記定義の複素環ラジカルを含み、式中、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(一つ以上のハロ基で任意に置換された)、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
cは独立に直接結合又は直鎖又は分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖である。
【0029】
「非芳香族環状部分」という用語は、上に定義したカルボシクリル又は複素環ラジカルを指す。いくつかの実施形態において、非芳香族環状部分は、上記定義のカルボシクリルラジカル及び上記定義の複素環ラジカルから選択される。いくつかの実施形態において、非芳香族環状部分は、上記で定義したカルボシクリルラジカルである。いくつかの実施形態において、非芳香族環状部分は、上記定義の複素環ラジカルである。
【0030】
「複素環アルキル」という用語は、式:−R
c−複素環のラジカルを指し、式中、R
cは、上で定義したアルキレン鎖である。複素環が窒素含有複素環である場合、複素環は、窒素原子でアルキルラジカルに任意に結合する。いくつかの実施形態において、複素環アルキルラジカルのアルキレン鎖は、任意に、アルキレン鎖について上記で定義したように置換される。いくつかの実施形態において、複素環アルキルラジカルの複素環部分は、複素環基について上で定義したように任意に置換される。
【0031】
「ヘテロアリール」という用語は、1〜17個の炭素原子と窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜6個のヘテロ原子とを含む、5〜18員の芳香族環ラジカルから誘導されるラジカルを指す。本明細書で使用されるヘテロアリールラジカルは、環系中の環の少なくとも1個が完全に不飽和である、すなわち、ヒュッケル理論に従った環式非局在化(4n+2)π−電子系を含む単環式、二環式、三環式又は四環式環系であってもよい。ヘテロアリールは、縮合又は架橋した環系を含む。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールラジカル中のヘテロ原子は、任意に酸化される。いくつかの実施形態において、存在する場合、1つ以上の窒素原子は、任意に四級化される。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残部に結合している。ヘテロアリールの例には、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、1、3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1、4]ジオキセピニル、ベンゾ[b][1、4]オキサジニル、1、4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3、2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4、6]イミダゾ[1、2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリジニル、6、7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4、5]チエノ[2、3−d]ピリミジニル、5、6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5、6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6、7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6、7]シクロヘプタ[1、2〜C]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、フロ[3、2〜C]ピリジニル、5、6、7、8、9、10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5、6、7、8、9、10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5、6、7、8、9、10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、5、8−メタノ−5、6、7、8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1、6−ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5、6、6a、7、8、9、10、10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニール−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3、4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3、2−d]ピリミジニル、ピリド[3、4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5、6、7、8−テトラヒドロキナゾリニル、5、6、7、8−テトラヒドロベンゾ[4、5]チエノ[2、3−d]ピリミジニル、6、7、8、9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4、5]チエノ[2、3−d]ピリミジニル、5、6、7、8−テトラヒドロピリド[4、5−C]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2、3−d]ピリミジニル、チエノ[3、2−d]ピリミジニル、チエノ[2、3−C]プリジニル及びチオフェニル(チエニル)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、「ヘテロアリール」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアラルキル、任意に置換されたアラルケニル、任意に置換されたアラルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたカルボシクリルアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換された複素環アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R
c−OR
a、−R
c−SR
a、−R
c−OC(O)−R
b、−R
c−N(R
a)
2、−R
c−C(O)R
a、−R
c−C(O)OR
a、−R
c−C(O)N(R
a)
2、−R
c−O−R
d−C(O)N(R
a)
2、−R
c−N(R
a)C(O)OR
a、−R
c−N(R
a)C(O)R
a、−R
c−N(R
a)S(O)
2R
b、−R
c−S(O)
2OR
a及び−R
c−S(O)
2N(R
a)
2から選択される1つ以上の置換基で任意に置換された上記で定義のヘテロアリールラジカルを含むと意味され、各々のR
aは独立に水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(任意に一つ以上のハロ基で置換された)、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
bは独立にアルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、複素環、複素環アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであり、各々のR
cは独立に直接結合又は直鎖又は分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖である。
【0032】
「芳香族部分」という用語は、上で定義したアリール又はヘテロアリールラジカルを指す。いくつかの実施形態において、芳香族部分は、上記で定義したアリールラジカルである。いくつかの実施形態において、芳香族部分は、上記で定義したヘテロアリールラジカルである。いくつかの実施形態において、芳香族部分は、上記で定義したアリールラジカル及び上記で定義したヘテロアリールラジカルから選択される。
【0033】
「ヘテロアリールアルキル」という用語は、式:−R
e−ヘテロアリールのラジカルを指し、式中、R
eは、上で定義したアルキレン鎖である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは窒素含有ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは窒素原子でアルキルラジカルに任意に結合している。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールアルキルラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖について上で定義したように任意に置換される。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール部分は、ヘテロアリールラジカルについて上で定義したように、任意に置換される。
【0034】
「シアノ」という用語は、−CNラジカルを指す。
【0035】
「オキソ」という用語は、=Oラジカルを指す。
【0036】
「チオキソ」という用語は、=Sラジカルを指す。
【0037】
「任意の」又は「任意に」という用語は、その後に記載される事象又は状況が起こっても起こらなくてもよく、その記載には、事象又は状況が起こる場合及び起こらない場合が含まれることを意味する。例えば、「任意に置換されたアリール」は、アリールラジカルが置換されていてもされていなくてもよいことを意味し、この記載は、置換されたアリールラジカルと置換されていないアリールラジカルの両方を含む。
【0038】
「立体異性体」という用語は、空間におけるそれらの原子の向きのみが異なる個々の分子の全ての異性体の総称である。それは、互いに鏡像ではない2つ以上のキラル中心を有する化合物の鏡像異性体及び異性体(ジアステレオマー)を含む。
【0039】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。「エピマー」という用語は、各々の分子実体中に存在する2つ以上の四面体立体中心のうちの1つのみで反対の立体配置を有するジアステレオマーを指す。
【0040】
「立体中心」という用語は、任意の2つの基の交換が立体異性体をもたらすような基を有する原子である。
【0041】
「鏡像異性体」及び「鏡像異性」という用語は、その鏡像に重ね合わせることができない分子を指し、したがって光学活性であり、鏡像異性体は一方向の偏光面を回転させ、その鏡像化合物は反対方向の偏光面を回転させる。
本明細書で使用される「互変異性体」という用語は、水素及び二重結合が分子の他の原子に対して位置が変化した化合物の特定の異性体をいう。互変異性体の例には、ケト−エノール型、イミン−エナミン型、アミド−イミノアルコール型、アミジン−アミニジン型、ニトロソオキシム型、チオケトン−エネチオール型、N−ニトロソヒドロキシアゾ型、ニトロアシ−ニトロ型、ピリジノン−ヒドロキシピリジン形が挙げられる。
【0042】
「ラセミ」という用語は、等量の鏡像異性体の混合物を指し、この混合物は光学的に不活性である。
【0043】
「分割」という用語は、1分子の2つの鏡像異性体形態のうちの1つの分離又は濃縮又は減少を指す。
【0044】
「a」及び「an」という用語は、1つ以上を指す。
【0045】
本明細書で使用する「約」という用語は、当業者に、使用される状況に応じてある程度変化すると理解されるであろう。当業者に明白ではない用語の使用がある場合、それが使用される文脈を考慮すると、「約」はその特定の用語のプラス又はマイナス10%を意味するであろう。
【0046】
「治療する」又は「治療」という用語は、障害に関連する状態、症状、又はパラメータを改善するために、又は障害の進行を予防するために有効な量、様式、又はモードで、統計学的に有意な程度、又は当業者に検出可能な程度に治療を実施することを指す。効果的な量、様式、又はモードは、対象に応じて異なり、患者に合わせて調整することができる。
【0047】
「包含する(include)」、「包含している(including)」、「含有する(contain)」等のような開かれた用語は、「含む(comprising)」を意味する。「含む(comprising)」という用語は、他の特定の実施形態において、例えば、本明細書に記載されている物質、組成、方法、又はプロセスなどの組成物の一つ実施形態が、上記に記載された特徴部「からなる」か又は「本質的にからなる」ことでもよい。
【0048】
本明細書で使用する「最小阻害濃度(MIC)」という用語は、微生物の増殖を防止するために必要な抗生物質の最小濃度を指す。
【0049】
本明細書で使用される「保護用量50」(PD50)という用語は、試験された集団の50%を保護する抗生物質の用量(メジアン用量)を指す。
[本発明の化合物]
【0050】
本明細書中において、一態様では、式(Ia)、式(IIa)若しくは式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体、若しくはその薬学的に許容される塩が開示される。
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意に酸素、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、任意に置換されたC
3〜C
7シクロアルキル、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたC
1〜C
6−アルキルカルボニル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3、又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0051】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)若しくは式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体、若しくはその薬学的に許容される塩であって、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
式中、各々のLは、独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3、又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0052】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体、若しくはその薬学的に許容される塩である。
【0053】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、フェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは、1〜5個のR
5基で任意に置換される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1つ又は2つのR
5基で置換されたフェニルである。
【0054】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個又は2個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、1、3−ベンゾジオキサリル又はベンゾチオフェニルであり、Arは、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルから独立に選択される1〜4個のR
5基で任意に置換される。
【0055】
式(Ia)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は、独立に、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々R
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又は任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、アリールは、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、複素環は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから独立に選択される1〜4個の基で任意に置換された5〜6員複素環である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、フェニル又はベンジルであり、フェニル及びベンジルは、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換される。
【0056】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1つ以上の基で任意に置換される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1つ以上の基で任意に置換される。
【0057】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は独立に、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は独立に、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、C
1〜C
6−アルキルオキシカルボニル、又は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個基で任意に置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
6アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方は水素である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方はメチルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方はエチルである
【0058】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成する。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、複素環はアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、ピペラジン又はホモピペラジンである。
【0059】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
2は、水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
2は、水素又はハロゲン、N(R
7)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシで任意に置換されたC
1〜C
6アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
2は、水素又はC
1〜C
6アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
2は水素である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
2はC
1〜C
6アルキルである。
【0060】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換されたピリジルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、C(O)OR
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、又はピリジルから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、N(R
7)
2、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)N(R
7)
2、又はNR
7C(O)R
8である
。
【0061】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、2、又は3である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、又は2である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0又は1である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは1である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは2である。
【0062】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5又は6員芳香族部分及び4〜7員非芳香族環状部分は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択された1個以上の基で任意に置換される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1つ以上の基で任意に置換される。
【0063】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のLは、独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のLは、独立にC
1〜C
6アルキレン及びC
2〜C
6アルケニレンからなる群から選択される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC
1〜C
6アルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−CH
2−CH
2−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC
2〜C
6アルケニレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立に、トランス−CH=CH−又はシス−CH=CH−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはトランス−CH=CH−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはシス−CH=CH−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のLは、C
2〜C
6アルキニレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)からなる群から選択される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−NR
7C(O)−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、−C(O)C(O)NR
7−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、L−C(O)NR
7−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、−C(O)NR
7−(アルキレン)−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。
【0064】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0又は1である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは1である。
【0065】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれそして独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれそして独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはスルホニル基(SO
2)によって割り込まれそして独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれたアルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、カルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、スルホニル基(SO
2)によって割り込まれたアルキレンである。式(Ia)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはアルキレンである。式(Ia)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bが−COCH
2−、COCH(CH
3)−、−(CH
3)
2−、−(CH
3)
3−、又は‐CH(CH
3)(CH
2)
3−である。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、−(CH
3)
2−、−(CH
3)
3−、又は−CH(CH
3)(CH
2)
3−である。
【0066】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはCHである。
【0067】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1、又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1、又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1、又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1個以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0068】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはエチレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換さ、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0069】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1、又は2であり、Bはアルキレン基である。
【0070】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0071】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arはナフチルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arはナフチルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arはナフチルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
1はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0072】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、R
2は水素又はC1〜C6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは、1〜4個のR
5基で置換されたヘテロアリールであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、1、3−ベンゾジオキサリル又はベンゾチオフェニルであり、Arは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルから選択される1〜4個のR
5基で任意に置換され、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
1はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0073】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−O−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−O−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−O−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0074】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0075】
式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−NR
7C(O)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−NR
7C(O)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、ZはNであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−NR
7C(O)−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0076】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩である。
【0077】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arはフェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは1〜5個のR
5基で任意に置換される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1つ又は2つのR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、2つのR
5基で置換されたフェニルである。
【0078】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個又は2個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、2個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。
【0079】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は、独立してハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルはハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は、F、Cl、Br、又はCF
3である。
【0080】
式(II)aの化合物又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(II)aの化合物、又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5又は6員芳香族部分及び4〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択された一つ以上の基で任意に置換される。式(II)aの化合物、又はその立体異性体もしくは互変異性体もしくは薬学的に許容される塩の別の実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1個以上の基で任意に置換される。
【0081】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は独立に、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、C
1〜C
6−アルキルオキシカルボニル、又は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は独立に水素であり、C(O)R
7であり、C
1〜C
6−アルキルオキシカルボニル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから独立に選択される1以上の基で任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
6アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方は水素である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方はメチルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3とR
4の両方はエチルである。
【0082】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成する。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、独立にオキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択された1つ以上の基で任意に置換された複素環を形成し、複素環はアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、ピペラジン、又はホモピペラジンである。
【0083】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルであるか、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された一つ以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、F、Cl、Br、メチル又はエチルである。
【0084】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、2又は3である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、又は2である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0又は1である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩の実施形態は、0である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは1である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは2である
【0085】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択された1つ以上の基で任意に置換される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1つ以上の基で任意に置換される。
【0086】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立にC
1〜C
6アルキレン及びC
2〜C6アルケニレンからなる群から選択される。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC1〜C6アルキレンである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−CH
2−CH
2−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC
2〜C
6アルケニレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立にトランス-CH=CH−又はシス−CH=CH−である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはトランス-CH=CH−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはシス−CH=CH−である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC2〜C6アルキニレンである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)からなる群から選択される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−からなる群から選択される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立に−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)NR
7−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)C(O)NR
7−である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、L−C(O)NR
7−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。
【0087】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0又は1である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において,nは1である。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0である。
【0088】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基に任意に置換されたアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、カルボニル(C=O)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基に任意に置換されたアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基に任意に置換されたアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれたアルキレンである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、カルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは、スルホニル基(SO
2)によって割り込まれたアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはアルキレン又は−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bはアルキレンである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Bは−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である。
【0089】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCR
7である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHである。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Dは−C(C1〜C6アルキル)である。式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはNである。
【0090】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルはハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0091】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bは、カルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0092】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC1〜C6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはエチレンであり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0093】
式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0094】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基である。
【0095】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはアルキレン基であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニル独立にはハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0096】
式(IIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれたアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルである。式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれアルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換され、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。
【0097】
いくつかの実施形態において、本発明は式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩である。
【0098】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arはフェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは1〜5個のR
5基で任意に置換される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で置換されたフェニルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1つ又は2つのR
5基で置換されたフェニルである。
【0099】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜4個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1〜3個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1又は2個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、1個のR
5基で任意に置換された5〜10員ヘテロアリール環である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Arは、独立にハロゲン及びC
1〜C
6アルキルから選択される1〜4個のR
5基で任意に置換されたピリジン又はピリダジンである。
【0100】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又は任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換され、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜4個の基で任意に置換された(5員〜6員複素環)−(C
1〜C
6アルキレン)である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された1〜3個の基で任意に置換される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
5は独立に、F、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は-CH
2OHである。
【0101】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5又は6員芳香族部分及び4〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択された一つ以上の基で任意に置換される。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された一つ以上の基で任意に置換される。
【0102】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された一つ以上の基で任意に置換されたフェニルで、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択された一つ以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1以上の基で置換されたフェニルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、各々のR
1は、独立に、F、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0103】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択された一つ以上の基で任意に置換される。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のさらなる実施形態において、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された一つ以上の基で任意に置換される。
【0104】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、2又は3である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0、1、又は2である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0又は1である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは0である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは1である、式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、xは2である。
【0105】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、C
1〜C
6アルキレン及びC
2〜C
6アルケニレンからなる群から選択される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、LはC
1〜C
6アルキレンである。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−CH
2−CH
2−である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、C
2〜C
6アルケニレンである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立に、トランス-CH=CH−又はシス−CH=CH−である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはトランス-CH=CH−である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lはシス−CH=CH−である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、C
2〜C
6アルキニレンである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)からなる群から選択される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは、独立に−(CH
2)NH−、−C(O)−、−C(O)C(O)NH−、−C(O)NH−、−C(O)NH(CH
2)−、及び−C(O)(CH
2)−からなる群から選択される。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−(CH
2)NHである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)−である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)C(O)NH−である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)NH−である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)NH(CH
2)−である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Lは−C(O)(CH
2)−である。
【0106】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0又は1である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは1である。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、nは0である。
【0107】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、任意に置換されたベンジル、又はC
1〜C
6−カルボキシアルキルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択された1〜5個の基で任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。
【0108】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCR
7である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、Dは、−C(C
1〜C
6アルキル)である。式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはNである。
【0109】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lはトランス-CH=CH−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルであり、各々のR
5は、独立に、F、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0110】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、LはC
1〜C
6アルキレンであり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は、独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0111】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである
【0112】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)NR
7−(アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0113】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0114】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は、独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0115】
式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは1であり、xは0、1又は2であり、Lは−C(O)−であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0116】
式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで任意に置換されたベンジルである。式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態において、DはCHであり、nは0であり、xは0、1又は2であり、Arは1〜4個のR
5基で置換されたフェニルであり、R
2は水素又はC
1〜C
6アルキルであり、R
3及びR
4は、独立に、水素又はC
1〜C
3アルキルであり、R
6は、水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又は1〜5個のハロゲンで置換されたベンジルであり、各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は−CH
2OHであり、各々のR
1は独立にF、Cl、Br、CF
3、ニトロ、シアノ、メトキシ、メチル、C(O)CH
3、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、及びC
1〜C
6ハロアルキルから選択された1つ以上の基で任意に置換されたフェニルである。
【0117】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)、式(II)又は式(III)の化合物、及びその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す)
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ又はC
1〜C
6アルキルアミドであり、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここでxとyの両方は同時に0ではない。
【0118】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及び互変異性体又はその薬学的に許容される塩である。
【0119】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す)
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、C
1〜C
4アルコキシ、又はC
1〜C
4ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換された、メチレン、エチレン、プロピレン、又はブチレン基であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、ニトロ又はC
1〜C
4アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2、3又は4であり、
yは1、2、3、4又は5である。
【0120】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1〜3個のC
1〜C
6アルキル基で任意に置換された(CH
2)
3である。
【0121】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のC
1〜C
3アルキル基で任意に置換された(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、フルオロ、C
1〜C
3アルキル又はC
1〜C
3ハロアルキルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5はハロゲンであり、
yは1、2又は3であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は、独立に、C
1〜C
3アルキルである。
【0122】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは独立にC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、C
1〜C
3アルコキシ、又はC
1〜C
3ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたエチレン、プロピレン又はブチレン基であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、ニトロ又はC1〜C
3アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
3アルキル又はC
1〜C
3ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2又は3であり、
yは1、2又は3である。
【0123】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にメチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、メトキシ、エトキシ、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメトキシ又はエトキシである1〜4個の基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
各々のR
1は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は、水素、メチル、エチル、ベンジル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0124】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にメチル、エチル、1〜2個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、メトキシ、エトキシ、1〜2個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメトキシ又はエトキシである1〜4個の基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
各々のR
1は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3、CF
2CF
3、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチルCH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3、又はCF
2CF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0125】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にメチル又はエチルである1〜4個の基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
各々のR
1は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CF
3、CF
2CF
3、ニトロ、又はアセトアミドであり、
各々のR
5は、独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0126】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のメチル又はエチル基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF
3、ニトロ又はアセトアミドであり、
各々のR
5は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0127】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のメチル又はエチル基で置換された(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、フルオロ、メチル又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は、フルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルであり、
R
6及びR
7は水素である。
【0128】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
Bは、1つ又は2つのメチル基で置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4であり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0129】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
BはCH
2、(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、Bは1又は2個のメチル基で置換されており、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2はメチルであり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0130】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
BはCH
2、(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、Bは1又は2個のメチル基で置換されており、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2はメチルであり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0131】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0132】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0133】
いくつかの実施形態において、本発明は、次の化合物である式(I)の化合物である。
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0134】
いくつかの実施形態において、本発明は、次の化合物から選択された化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩である。
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0135】
一つの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又はその薬学的に許容される塩である。
【0136】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
Bは独立にC
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、C
1〜C
4アルコキシ、又はC
1〜C
4ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたメチレン、エチレン、プロピレン又はブチレン基であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
4−アルキルアミドであり、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2、3又は4であり、
yは1、2、3、4又は5である。
【0137】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは独立にC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、C
1〜C
3アルコキシ、又はC
1〜C
3ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたエチレン、プロピレン又はブチレン基であり、
DはN又はCHであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
3−アルキルアミドであり、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2又は3であり、
yは1、2又は3である。
【0138】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1〜3個のC
1〜C
6アルキル基で任意に置換された(CH
2)
2又は(CH
2)
3であり、
DはCHである。
【0139】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のC
1〜C
3アルキル基で置換された(CH
2)
2又は(CH
2)
3であり、
各々のR
1はクロロ、フルオロ、ブロモ、C
1〜C
3アルキル又はC
1〜C
3ハロアルキルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5はハロゲンであり、
yは1、2又は3であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は、独立に、C
1〜C
3アルキルである。
【0140】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは独立にメチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、メトキシ、エトキシ、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメトキシ又はエトキシである1〜4個の基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
DはN又はCHであり、
各々のR
1は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は、水素、メチル、エチル、ベンジル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0141】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にメチル、エチル、1〜2個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、メトキシ、エトキシ、1〜2個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメトキシ又はエトキシである1〜4個の基で任意に置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり。
DはN又はCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3、CF
2CF
3、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチルCH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3又はCF
2CF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0142】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にメチル又はエチルである1〜4個の基で置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
DはCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CF
3、CF
2CF
3、ニトロ又はアセトアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0143】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のメチル又はエチル基で置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4基であり、
DはCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF
3、ニトロ又はアセトアミドであり、
各々のR
5は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0144】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のメチル又はエチル基で置換された(CH
2)
2又は(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、フルオロ、メチル又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は、フルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルであり、
R
6及びR
7は水素である。
【0145】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、1又は2個のメチル基で置換された(CH
2)
3であり、
各々のR
1はクロロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2であり、
R
2はメチルであり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0146】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
Bは、1つ又は2つのメチル基で置換された(CH
2)
3又は(CH
2)
4であり、
DはCHであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0147】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
Bは、1又は2個のメチル基で置換された-COCH
2、−(CH
2)
3又は(CH
2)
4であり、
DはCHであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0148】
一つの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
DはNであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0149】
一つの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
BはCOCH
2−、(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
DはNであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0150】
一つの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0151】
一つの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
BはCOCH
2−、COCH(CH
3)−、(CH
2)
3又はCH(CH
3)(CH
2)
3であり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0152】
一つの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物及び互変異性体又はその薬学的に許容される塩である。
【0153】
いくつかの実施形態において、本発明は式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
4−アルキルアミドであり、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルあり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
4アルキル、又はC
1〜C
4−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2、3又は4であり、
yは1、2、3、4又は5である。
【0154】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは独立にC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、C
1〜C
3アルコキシ、又はC
1〜C
3ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたエチレン、プロピレン又はブチレン基であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
3−アルキルアミドであり、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
3アルキル、又はC
1〜C
3−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは1、2又は3であり、
yは1、2又は3である。
【0155】
いくつかの実施形態において、本発明は式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
各々のR
1は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチル、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、1〜4個のクロロ又はフルオロ基で置換されたメチル又はエチルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は、水素、メチル、エチル、ベンジル、メトキシカルボニル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0156】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3、CF
2CF
3、ニトロ、アセトアミド、プロパンアミドであり、
各々のR
5は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチルCH
2Cl、CHCl
2、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2CF
3又はCF
2CF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0157】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、CF
3、CF
2CF
3、ニトロ、又はアセトアミドであり、
各々のR
5は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0158】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
DはN又はCHであり、
各々のR
1は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF
3、ニトロ又はアセトアミドであり、
各々のR
5は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ又はCF
3であり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル、エチル又はブトキシカルボニルであり、
R
6は水素、メチル、エチル、ベンジル又はブトキシカルボニルであり、
二重結合はトランス配置であり、
xは1又は2であり、
yは1、2又は3である。
【0159】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
各々のR
5は独立にフルオロ又はクロロであり、
yは2又は3であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0160】
一つの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
DはNであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素又はメチルであり、
R
3及びR
4は、独立に、水素、メチル又はエチルである。
【0161】
一つの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、
各々のR
1は、クロロ、ブロモ、ニトロ又はトリフルオロメチルであり、
xは1又は2であり、
yは0であり、
R
2は水素であり、
R
3及びR
4は独立にメチル又はエチルである。
【0162】
いくつかの実施形態において、本発明は、次の化合物である、式(II)又は式(III)の化合物である。
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
いくつかの実施形態において、本発明は、次の化合物から選択された化合物又はその互変異性体、その立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩である。
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(Ia)の化合物であって、
式中、BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、L、Ar、R
1、R
2、R
3、及びR
4は表1に示すとおりである。
【0165】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0166】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0167】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0168】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は、3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0169】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Aは次の式であり、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、Bは(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0170】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0171】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0172】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0173】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0174】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DはCHであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0175】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、Bは(CH
2)
3であり、DはNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0176】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、BがCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DがNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4が表1に示されているとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0177】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、DはNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0178】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DはNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0179】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
Bは(CH
2)
3であり、DはNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0180】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
BはCH(CH
3)(CH
2)
3であり、DはNであり、R
1、R
2、R
3及びR
4は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0181】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
【化65】
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式中、Aが次の式であり、
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、DはCHであり、R
6はHであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0182】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、DはCHであり、R
6はブトキシカルボニルであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0183】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
二重結合はトランス配置であり、DはCHであり、R
6はベンジルであり、R
1は表1に示される通りである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0184】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はHであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0185】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はブトキシカルボニルであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0186】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はベンジルであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0187】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はHであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0188】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はブトキシカルボニルであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0189】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物であって、
式中、Aが次の式であり、
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
DはCHであり、R
6はベンジルであり、R
1は表1に示すとおりである。さらなる実施形態において、R
5は3、4−ジクロロ、3、5−ジクロロ、3、4−ジフルオロ、又は2、4、6−トリクロロである。
【0190】
アイソスターの概念は、1919年にIrving Langmuirによって考案され、後にGrimmによって修正された。1932年にHansErlenmeyerによって、この概念を生物系に拡張した。古典的なアイソスターは、電子外殻が同じである原子、イオン、分子であると定義されている。この定義は場合によって類似の生物学的活性を有する化合物を生成する群を含むように広げられた。この概念の妥当性の証拠としては、ベンゼンとチオフェン、チオフェンとフラン、さらにはベンゼンとピリジンなどのいくつかの対が、多くの物理的及び化学的性質において類似性を示すという観察であった。
【0191】
アイソスターを含有する生物学的に活性な化合物は、バイオアイソスターと呼ばれる。バイオアイソスターは薬物設計で頻繁に使用されことで、依然として身体によって認識され、受容されるが、その機能は親分子と比較して変化される。
【0192】
当業者は、炭素が窒素で置換されているか又はその逆の、本明細書に開示されている化合物の単純なアイソスターが、当業者に公知の方法によって容易に調製できることを容易に認識するであろう。このようなアイソスターは開示された本発明の一部である。
[塩、溶媒和物、互変異性体及び放射性同位体]
【0193】
本発明の化合物は、式(I)〜(III)の開示された化合物の全ての塩を包含する。本発明の化合物はまた、式(Ia)−(IIIa)の開示された化合物の全ての塩を包含する。本発明は、好ましくは、開示される化合物のその全ての非毒性の薬学的に許容される塩を含む。薬学的に許容される付加塩の例には、無機及び有機酸付加塩及び塩基性塩が含まれる。薬学的に許容される塩には、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩などの金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N、N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩類、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩等の無機酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩等の有機酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、及びアルギン酸塩、アスパルギネート(ASPARGINATE)、グルタミン酸塩などのアミノ酸塩が挙げられる。
【0194】
酸付加塩は、本発明の特定の化合物の溶液を、塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの薬学的に許容される非毒性酸の溶液と混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本発明の化合物の溶液を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの薬学的に許容される非毒性塩基の溶液と混合することによって形成することができる。
【0195】
本発明の化合物はまた、式(I)〜(III)の開示された化合物のいずれかの溶媒和物を包含する。本発明の化合物はまた、式(Ia)〜(IIIa)の開示された化合物のいずれかの溶媒和物を包含する。溶媒和物は、典型的には、化合物の生理活性又は毒性を有意に変化させず、薬理学的等価物として機能し得る。本明細書で使用される「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と溶媒分子(たとえば、ジソルベート、モノソルベート又はヘミソルベート)との結合、物理的会合及び/又は溶媒和であり、溶媒分子対本発明の化合物の比が各々約2:1、約1:1又は約1:2である。この物理的会合は、水素結合を含む種々の程度のイオン結合及び共有結合を含む。場合によっては、溶媒和物は、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれる場合に単離され得る。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本発明の化合物は、水、メタノール、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態として存在してもよく、本発明は、式(I)〜(III)及び式(Ia)〜(IIIa)のいずれかの化合物の溶媒和型と非溶媒和型の両方を含む。1つのタイプの溶媒和物は水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物の特定のサブ群に関する。溶媒和物は、典型的には、薬理学的等価物として機能することができる。溶媒和物の調製は当該分野で公知である。例えば、M.Caira他、J.Pharmaceut.Sci.、93(3):601−611頁(2004年)に記載されており、フルコナゾールと酢酸エチル及びフルコナゾールと水の溶媒和物の調製を記載している。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製は、E.C.vanTonder他、AAPS Pharm.Sci.Tech.、5(1)、Article 12(2004年)及びA.L.Bingham他、Chem.Commun.:603−604頁(2001年)に記載されている。溶媒和物を調製する典型的で非限定的なプロセスは、約20℃を超える温度で所望の溶媒(有機、水又はそれらの混合物)中に式(I)〜(III)及び(Ia)〜(IIIa)のいずれかの化合物を溶解し、その後結晶を形成するのに十分な速度で溶液を冷却して、公知の方法、例えば濾過によって結晶を単離する工程を含む。赤外分光法などの分析技術を用いて、溶媒和物の結晶中の溶媒の存在を確認することができる。
本発明の化合物はまた、式(I)〜(III)について開示された化合物のいずれかの互変異性体を包含する。本発明の化合物はまた、式(Ia)〜(IIIa)について開示された化合物のいずれかの互変異性体を包含する。「互変異性体」は、水素及び二重結合が分子の他の原子に対して位置が変化した化合物の特定の異性体である。互変異性体の対が存在するためには、相互変換のための機構が必要である。互変異性体の例には、ケト−エノール型、イミン−エナミン型、アミド−イミノアルコール型、アミジン−アミニジン型、ニトロソ−オキシム型、チオケトン−エネチオール型、N−ニトロソヒドロキシアゾ型、ニトロアシ−ニトロ型、ピリジオン−ヒドロキシピリジン形が挙げられる。
【0196】
本発明の化合物は、同位体標識(すなわち、放射標識)されることができる。開示された化合物に組み込まれることができる同位体の例には、
2H、
3H、
13C、
14C、
15N、
l8O、
l7O、
31P、
32P、
35S、
l8F及び
36C1等の水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体を含み、好ましくは
3H、
13C、及び
14Cである。本発明の同位体標識された化合物は、本開示を考慮して当該分野で公知の方法によって調製することができる。例えば、本発明のトリチウム化合物は、トリチウムで触媒脱ハロゲン化することによって特定の化合物にトリチウムを導入することによって調製することができる。本発明の方法は、塩基の存在下、Pd/Cなどの適切な触媒の存在下で、本発明の化合物の適切なハロゲン置換前駆体をトリチウムガスと反応させる工程を含むことができる。トリチウム化合物を調製するための他の適切な方法は、Physical及びBiomedicalSciences、1巻、標識化合物(パートA)、第6章(1987年)のFiler、ISOTOPEで見つかることができる。14C標識化合物は、14C炭素を有する出発物質を使用することによって調製することができる。
[治療の方法]
【0197】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象において微生物感染を治療する方法であって、該方法は本明細書中に開示される化合物を投与する工程を含むか又は本質的にそれからなる。いくつかの実施形態において、該化合物は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物である。いくつかの実施形態において、該化合物は、式(I)、式(II)又は式(III)の化合物である。いくつかの実施形態において、該化合物は、式(I)、式(II)、式(III)、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物である。いくつかの実施形態において、該化合物は表1〜15から選択される。
【0198】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩を投与する工程を含む。
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは独立に、C
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意に酸素、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は、独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、任意に置換されたC
3〜C
7シクロアルキル、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたC
1〜C
6−アルキルカルボニル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3、又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0199】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び本明細書に開示される化合物を投与する工程を含む。
【0200】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩を投与する工程を含む。
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各Lは、C
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれて、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0201】
いくつかの実施形態において、抗菌剤はグラム陰性菌を標的とする。いくつかの実施形態において、抗菌剤はグラム陽性菌を標的とする。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌を標的とする。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシン抗生物質である。いくつかの実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。いくつかの実施形態において、ポリミキシン抗生物質はポリミキシンBである。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン、フルオロキノロン又はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン抗生物質である。キノロン抗生物質は、シノキサシン(cinoxacin)、ナリジクス酸(nalidixic acid)、オキソリン酸(oxolinic acid)、ピロミド酸(piromidic acid)、ピペミド酸(pipemidic acid)、ロソキサシン(rosoxacin)、シプロフロキサシン(ciprofloxacin)、エノキサシン(enoxacin)、フレロキサシン(fleroxacin)、ロメフロキサシン(lomefloxacin)、ナジフロキサシン(nadifloxacin)、ノルフロキサシン(norfloxacin)、オフロキサシン(ofloxacin)、ペフロキサシン(pefloxacin)、ルフロキサシン(rufloxacin)、バロフロキサシン(balofloxacin)、グレパフロキサシン(grepafloxacin)、レボフロキサシン(levofloxacin)、パズフロキサシン(pazufloxacin)、スパルフロキサシン(sparfloxacin)、テマフロキサシン(temafloxacin)、トスフロキサシン(tosufloxacin)、クリナフロキサシン(clinafloxacin)、ガチフロキサシン(gatifloxacin)、ゲミフロキサシン(gemifloxacin)、モキシフロキサシン(moxifloxacin)、シタフロキサシン(sitafloxacin)、トロバフロキサシン(trovafloxacin)、プルリフロキサシン(prulifloxacin)、デラフロキサシン(delafloxacin)、及びネモノキサシン(nemonoxacin)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。フルオロキノロン抗生物質には、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、ロメフロキサシン(lomefloxacin)、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン、及びトロバフロキサシンが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、フルオロキノロンはシプロフロキサシンである。いくつかの実施形態において、フルオロキノロンはレボフロキサシンである。いくつかの実施形態において、抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である。β−ラクタム抗生物質には、ペニシリン、セファロスポリン(cephalosporins)、セファマイシン(cephamycins)及びカルバペネム(carbapenems)が含まれるが、これらに限定されない。例示的なβ−ラクタムとしては、ベンザチンペニシリン(benzathine penicillin)、ペニシリンG(penicillin G)、ペニシリンV(penicillin V)、プロカインペニシリン(procaine penicillin)、クロキサシリン(cloxacillin)、ジクロキサシリン(dicloxacillin)、フルクロキサシリン(flucloxacillin)、メチシリン(methicillin)、ナフシリン(nafcillin)、オキサシリン(oxacillin)、テモシリン(temocillin)、アンピシリン(ampicillin)、アモキシシリン(amoxicillin)、エピシリン(epicillin)、メシリナム(mecillinam)、カルベニシリン(carbenicillin)、チカルシリン(ticarcillin)、アズロシリン(azlocillin)、ピバンピシリン(pivampicillin)、ヘタシリン(hetacillin)、バカンピシリン(bacampicillin)、メタンピシリン(metampicillin)、タランピシリン(talampicillin)、エピシリン(epicillin)、メズロシリン(mezlocillin)、ピペラシリン(piperacillin)、スルベンシリン(sulbencillin)、ファロペネム(faropenem)、エルタペネム(ertapenem)、ドリペネム(doripenem)、イミペネム(imipenem)、メロペネム(meropenem)、ビアペネム(biapenem)、パニペネム(panipenem)、セファゾリン(cefazolin)、セファレキシン(cefalexin)、セファドロキシル(cefadroxil)、セファピリン(cefapirin)、セファゼドン(cefazedone)、セファザフルール(cefazaflur)、セフラジン(cefradine)、セフロキサジン(cefroxadine)、デフテゾール(deftezole)、セファログリシン(cefaloglycin)、セファセトリル(cefacetrile)、セファロニウム(cefalonium)、セファロリジン(cefaloridine)、セファロチン(cefalotin)、セファトリジン(cefatrizine)、セファクロル(cefaclor)、セフォテタン(cefotetan)、セフォキシチン(cefoxitin)、セフプロジル(cefprozil)、セフロキシム(cefuroxime)、セフロキシムアキセチル(cefuroxime axetil)、セファマンドール(cefamandole)、セフミノクス(cefminox)、セフォニシド(cefonicid)、セフォラニド(ceforanide)、セフォチアム(cefotiam)、セフブペラゾン(cefbuperazone)、セフゾナム(cefuzonam)、セフメタゾール(cefmetazole)、カルバセフェム(carbacephem)、セフィキシム(cefixime)、セフトリアキソン(ceftriaxone)、セフタジジム(ceftazidime)、セフジニル(cefdinir)、セフォペラゾン(cefoperazone)、セフカピン(cefcapene)、セフダロキシム(cefdaloxime)、セフチゾキシム(ceftizoxime)、セフメノキシム(cefmenoxime)、セフォタキシム(cefotaxime)、セフピラミド(cefpiramide)、セフポドキシム(cefpodoxime)、セフチブテン(ceftibuten)、セフジトレン(cefditoren)、セフェタメット(cefetamet)、セフォジジム(cefodizime)、セフピミゾール(cefpimizole)、セフスロジン(cefsulodin)、セフテラム(cefteram)、セフタレン(ceftiolene)、フロモキセフ(flomoxef)、ラタモキセフ(latamoxef)、セフェピム(cefepime)、セフォゾプラン(cefozopran)、セフピロム(cefpirome)、セフキノム(cefquinome)、セフタロリンフォサミル(ceftaroline fosamil)、セフトロザン(ceftolozane)、セフトビプロール(ceftobiprole)、セフチオフル(ceftiofur)、セフキノム(cefquinome)、セフォベシン(cefovecin)、アズトレオナム(aztreonam)、チゲモナム(tigemonam)、カルモナム(carumonam)、ノカルジシンA(nocardicin A)、スルバクタム(sulbactam)、タゾバクタム(tazobactam)、クラバム(clavam)、及びアビバクタム(avibactam)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、β−ラクタム抗生物質はメロペネムである。いくつかの実施形態において、抗菌剤はアミノグリコシド抗生物質である。アミノグリコシド抗生物質には、カナマイシンA(kanamycin A)、アミカシン(amikacin)、トブラマイシン(tobramycin)、ジベカシン(dibekacin)、ゲンタマイシン(gentamicin)、シソマイシン(sisomicin)、ネチルマイシン(netilmicin)、ネオマイシンB(neomycin B)、ネオマイシンC(neomycin C)、ネオマイシンE(neomycin E)及びストレプトマイシン(streptomycin)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、アミノグリコシドはトブラマイシンである。
【0202】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はキノロン抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。
【0203】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はフルオロキノロン抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。
【0204】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はβ−ラクタム抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。
【0205】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はアミノグリコシド抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。
【0206】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は、大環状抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。一つの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はコリスチンであるポリミキシン抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物を投与する工程を含む。
【0207】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は、抗菌剤及び式(I)、式(II)、又は式(III)の化合物及びその互変異性体又は薬学的に許容される塩を投与する工程を含む。
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
6−アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここで、xとyの両方は同時に0ではない。
【0208】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は大環状抗生物質及び式(I)、式(II)、又は式(III)の化合物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。一つの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はコリスチンであるポリミキシン抗生物質及び式(I)、式(II)又は式(III)の化合物を投与する工程を含む。
【0209】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び式(I)又は式(II)の化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩を投与する工程を含む。
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれて、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
6−アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここでxとyの両方は同時に0ではない。
いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。一つの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はコリスチンであるポリミキシン抗生物質及び式(I)又は式(II)の化合物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、キノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である。
【0210】
特定の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び式(I)の化合物又はその互変異性体又はその薬学的に許容される塩を対象に投与する工程を含み、該式(I)の化合物が次に記載された化合物である。
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩を対象に投与する工程を含み、該化合物は次の化合物から選択される。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
他の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法はキノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質及び式(I)、式(II)又は式(III)の化合物を投与する工程を含む。キノロン抗生物質には、ナリジクス酸が含まれ、これに限定されない。いくつかの実施形態において、フルオロキノロン抗生物質には、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン、又はトロバフロキサシンが含まれるが、これらに限定されない。
【0213】
特定の実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び式(II)又は式(III)の化合物、又はそれらの互変異性体若しくは薬学的に許容される塩を、対象に投与する工程を含み、該式(II)又は(III)の化合物は、次の化合物である。
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
いくつかの実施形態において、本発明は、微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、該方法は抗菌剤及び化合物又はその互変異性体、その立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩を対象に投与する工程を含み、該化合物は次の化合物から選択される。
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤の活性を増強する方法であって、該方法は抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物と組み合わせた抗菌剤を投与する工程を含む。一つの実施形態において、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、RecAを阻害する。別の実施形態において、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、RecA媒介の鎖交換を阻害する。さらに他の実施形態において、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、細菌におけるSOS応答を阻害する。特定の実施形態において、細菌におけるSOS応答を阻害する少なくとも1つの化合物は、次の化合物である。
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
いくつかの実施形態において、細菌におけるSOS応答を阻害する少なくとも1つの化合物又はその互変異性体、その立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩は次の化合物から選択される。
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
いくつかの実施形態において、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、細菌におけるSOS応答を阻害しない。
【0216】
特定の実施形態において、本発明は、抗菌剤の活性を増強する方法であって、該方法は抗菌剤の活性を増強し、コリスチンの活性を増強し、RecAを阻害しない少なくとも1つの化合物と組み合わせた抗菌剤を投与する工程を含む。特定の実施形態において、コリスチンの活性を増強する化合物は次の化合物である。。
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
いくつかの実施形態において、コリスチンの活性を増強する化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩は、次の化合物から選択される。
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤の活性を増強する方法であって、該方法は式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩と組み合わせて抗菌剤を投与する工程を含む。
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは、独立に、C
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれて、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、独立にオキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシン抗生物質である。いくつかの実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、キノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、フルオロキノロン抗生物質は、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン又はトロバフロキサシンである。
【0218】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤の活性を増強する方法であって、該方法は式(I)、式(II)、又は式(III)の少なくとも1つの化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩と組み合わせて抗菌剤を投与する工程を含む。
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ又はC
1〜C
6アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここで、xとyの両方は同時に0ではない。
【0219】
一つの実施形態において、本発明は、大環状抗生物質の活性を増強する方法であって、該方法は式(I)、式(II)又は式(III)の化合物を有する大環状抗生物質を投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。
【0220】
他の実施形態において、本発明は、キノロン、フルオロキノロン又はβ−ラクタム抗生物質の活性を増強する方法であって、該方法は式(I)、式(II)、又は式(III)の化合物を有するキノロン、フルオロキノロン又はβ−ラクタム抗生物質を投与する工程を含む。一つの実施形態において、キノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質は、フルオロキノロン抗生物質である。特定の実施形態において、フルオロキノロン抗生物質は、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン又はトロバフロキサシンである。
【0221】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤の活性を増強する方法であって、該方法は抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物と組み合わせた抗菌剤を投与する工程を含み、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩は、式(I)又は式(II)の化合物である。
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ又は C
1〜C
6アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に、水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合(wavy bond)は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここでxとyの両方は同時に0ではない。
いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。いくつかの実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、キノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である。
【0222】
一態様では、本発明の化合物は、抗生物質の最小阻害濃度(MIC)を減少させる。したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、細菌に対する抗生物質のMICを減少させる方法であって、該方法は細菌を抗生物質及び式(I)、式(II)又は式(III)の化合物と接触させる工程を含む。いくつかの実施形態において、本発明は、細菌に対する抗生物質のMICを減少させる方法であって、該方法は細菌を抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物と接触させる工程を含む。いくつかの実施形態において、抗生物質のMICは、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、又は約80%で減少される。いくつかの実施形態において、抗生物質のMICは、約10%〜約20%、約20%〜約30%、約30%〜約40%、約40%〜約50%、約50%〜約60%、約60%〜約70%、又は約70%〜約80%で減少される。いくつかの実施形態において、抗生物質のMICは、約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍、16倍、17倍、18倍、19倍、20倍、25倍、30倍、35倍、40倍、45倍、50倍、55倍、60倍、65倍、70倍、75倍、80倍、85倍、90倍、95倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、525倍、550倍、575倍、600倍、625倍、650倍、675倍、700倍、725倍、750倍、775倍、800倍、825倍、850倍、875倍、900倍、925倍、950倍、975倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1600倍、1700倍、1800倍、1900倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、又はそれ以上減少され、その間の増分を含む。いくつかの実施形態において、抗生物質のMICは、約2倍〜約5000倍、約2倍〜約3500倍、約2倍〜約1000倍、約10倍〜約5000倍、約10倍〜約1000倍で減少される。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗生物質は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。
【0223】
一態様では、本発明の化合物は、抗生物質の50%(PD50)の保護用量を減少させる。したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、細菌に対する抗生物質のPD50を減少させる方法であって、細菌を抗生物質及び式(I)、式(II)又は式(III)の化合物と接触させる工程を含む。いくつかの実施形態において、本発明は、細菌に対する抗生物質のPD50を減少させる方法であって、細菌を抗生物質及び式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の化合物と接触させる工程を含む。いくつかの実施形態において、抗生物質のPD50は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、又は約80%で減少される。いくつかの実施形態において、抗生物質のPD50は、約10%〜約20%、約20%〜約30%、約30%〜約40%、約40%〜約50%、約50%〜約60%、約60%〜約70%、又は約70%〜約80%で減少される。いくつかの実施形態において、抗生物質のPD50は、約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍、16倍、17倍、18倍、19倍、20倍、25倍、30倍、35倍、40倍、45倍、50倍、55倍、60倍、65倍、70倍、75倍、80倍、85倍、90倍、95倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、525倍、550倍、575倍、600倍、625倍、650倍、675倍、700倍、725倍、750倍、775倍、800倍、825倍、850倍、875倍、900倍、925倍、950倍、975倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1600倍、1700倍、1800倍、1900倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、又はそれ以上で減少され、その間の増分を含む。いくつかの実施形態において、抗生物質のPD50は、約2倍〜約5000倍、約2倍〜約3500倍、約2倍〜約1000倍、約10倍〜約5000倍、約10倍〜約1000倍で減少される。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗生物質は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。特定の実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。
[組成物]
【0224】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩を含む組成物である。
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは、独立に、C
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意に酸素、カルボニル基(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、任意に置換されたC
3〜C
7シクロアルキル、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたC
1〜C
6−アルキルカルボニル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は、独立に、水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0225】
いくつかの実施形態において、本発明は、表1〜15から選択される少なくとも1つの化合物を含む組成物である。
【0226】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは、独立に、C
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意に酸素、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、 独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、任意に置換されたC
3〜C
7シクロアルキル、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたC
1〜C
6−アルキルカルボニル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は、独立に、水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0227】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩とを含む組成物である
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各々のLは独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、独立にオキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3、又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0228】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物及び大環状抗生物質を含む組成物である。別の実施形態において、本発明は、単回剤形の式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物と、ポリミキシンとを含む組成物である。特定の実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物とコリスチンとを含む組成物である。
【0229】
他の実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物と、キノロン、フルオロキノロン又はβ−ラクタム抗生物質である抗菌剤とを含む組成物である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。
【0230】
他の実施形態において、本発明は、式(Ia)、式(IIa)又は式(IIIa)の少なくとも1つの化合物と、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質又はアミノグリコシド抗生物質である抗菌剤とを含む組成物である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。
【0231】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、式(I)、式(II)、又は式(III)の少なくとも1つの化合物又はその互変異性体又は薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
式中、
Aは次の基中の1つであり、
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
6−アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここでxとyの両方は同時に0ではない。
【0232】
一実施形態において、本発明は、式(I)、式(II)又は式(III)の少なくとも1つの化合物と大環状抗生物質とを含む組成物である。別の実施形態において、本発明は、単一の剤形の式(I)、式(II)、又は式(III)の少なくとも1つの化合物とポリミキシンとを含む組成物である。特定の実施形態において、本発明は、式(I)、式(II)又は式(III)の少なくとも1つの化合物及びコリスチンを含む組成物である。
【0233】
他の実施形態において、本発明は、式(I)、式(II)又は式(III)の少なくとも1つの化合物と、キノロン、フルオロキノロン又はβ−ラクタム抗生物質である抗菌剤とを含む組成物である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。
【0234】
他の実施形態において、本発明は、式(I)、式(II)又は式(III)の少なくとも1つの化合物と、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質又はアミノグリコシド抗生物質である抗菌剤とを含む組成物である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。
【0235】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは次の基中の1つであり、
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
(ここで、*はA基の結合点を示す。)
Bは、任意にカルボニル基(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCH又はヘテロ原子であり、
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、又はC
1〜C
6−アルキルアミドであり、
各々のR
5は、独立に、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
R
2、R
3及びR
4は、独立に水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
式中Aの波線結合は、二重結合がシス又はトランス配置であり得ることを示し、
xは0、1、2、3又は4であり、
yは0、1、2、3、4又は5であり、ここでxとyの両方は同時に0ではない。
いくつかの実施形態において、抗菌剤は、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤は大環状抗生物質である。いくつかの実施形態において、大環状抗生物質はポリミキシンである。いくつかの実施形態において、ポリミキシン抗生物質はコリスチンである。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、キノロン、フルオロキノロン、又はβ−ラクタム抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はフルオロキノロン抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である。
【0236】
特定の実施形態において、本発明は、抗菌剤と、次の構造を有する少なくとも1つの化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、次の化合物から選択される化合物又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
他の実施形態において、本発明は、抗菌剤と、次の構造を有する化合物又はその互変異性体若しくは薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、次の化合物から選択される化合物又はその互変異性体、その立体異性体若しくはその薬学的に許容される塩とを含む組成物である。
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
いくつかの実施形態において、本発明は、抗菌剤と、表1〜15から選択される少なくとも1つの化合物とを含む組成物である。
[薬用量剤形]
【0241】
患者に投与する場合、本発明の化合物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む組成物の成分として投与することができる。本発明の化合物は、医師が決定した任意の適切な経路によって投与することができる。投与方法は、経皮、筋肉内、腹腔内、非経口、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、頬側、大脳内、膣内、経皮、経粘膜、直腸の投与、又は吸入又は局所(特に、耳、鼻、目又は皮膚)による投与が挙げられる。デリバリーは、局所又は全身のいずれかにすることができる。特定の実施形態において、投与によって、本発明の化合物が血流へ放出される。
【0242】
本発明の医薬組成物は、溶液、懸濁液、乳濁液、錠剤、丸薬、ペレット、粉末、多粒子、カプセル、液体を含むカプセル、粉末を含むカプセル、多微粒子を含むカプセル、ロゼンジ、持続放出製剤、坐剤、経皮パッチ、経粘膜フィルム、舌下錠剤又はタブ、エアロゾル、スプレー、又は使用に適した他の任意の形態が挙げられる。一つの実施形態において、組成物は錠剤の形態である。別の実施形態において、組成物はカプセルの形態である(例えば、米国特許第5、698、155号参照)。適切な医薬賦形剤の他の例は、参照により本明細書に組み入れられる、レミントンの薬学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)、1447−1676頁(AlfonsoR.Gennaroed.、19版、1995年)に記載されている。
【0243】
本発明の医薬組成物は、好ましくは、患者に適切な投与のための形態を提供するために、薬学的に許容される賦形剤の適切な量を含む。このような医薬賦形剤は、希釈剤、懸濁剤、可溶化剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色剤、潤滑剤などであり得る。医薬賦形剤は、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などの石油、動物、植物又は合成起源のものを含む油又は水などの液体であってもよい。医薬賦形剤は、生理食塩水、アカシアゴム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、尿素などであり得る。さらに、補助剤、安定化剤、増粘剤、潤滑剤及び着色剤を使用することができる。一つの実施形態において、薬学的に許容される賦形剤は、患者に投与されたときに滅菌される。水は、本発明の化合物を静脈内投与する場合に特に有用な賦形剤である。生理食塩水及び水性デキストロース及びグリセロール溶液も液体賦形剤として、特に注射可能な溶液のために使用することができる。適切な薬学的賦形剤は、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール、及びそれらの混合物を含む。本発明の組成物は、任意に、少量の湿潤剤又は乳化剤、又はpH緩衝剤を含有することもできる。経口剤形を製造するために使用することができる薬学的に許容される担体及び賦形剤の特定の例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients, American Pharmaceutical Association (1986)に記載されている。
【0244】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与用に製造される。経口でデリバリーされる本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル、ジェルキャップ、カプレット、ロゼンジ、水性又は油性溶液、懸濁液、顆粒、粉末、エマルジョン、シロップ又はエリキシル剤の形態であり得る。本発明の化合物を経口錠剤に組み込む場合、そのような錠剤は圧縮、錠剤粉砕、腸溶性コーティング、糖衣錠、フィルムコーティング、多重圧縮又は多重層化することができる。
【0245】
本発明の経口投与された化合物は、例えば、フルクトース、アスパルテーム又はサッカリンのような甘味剤、ペパーミント、ウィンターグリーン油又はチェリーのような香味剤、着色剤、保存剤、及び安定剤を含有し、安定で薬学的に美味な剤形を提供する。固体経口剤形を製造するための技術及び組成物は、Marcel Dekker, Inc.によって発行されたPharmaceuticalDosageForms:Tablets(Lieberman、Lachman及びSchwartz編、第2版)に記載されている。錠剤(圧縮および成形)、カプセル(硬質及び軟質ゼラチン)及び丸薬の製造技術及び組成は、Remington’sPharmaceuticalSciences1553−1593(ArthuROsol編、第16版、MackPublishing、Easton、PA1980)にも記載されている。液体経口投与形態には、任意に1つ以上の適切な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味剤、着色剤、香料などを含む、水性及び非水性溶液、乳化液、懸濁液、非発泡性顆粒から再構成された溶液及び/又は 懸濁液 などが挙げられる。液体経口剤形を製造するための技術及び組成物は、MarcelDekker、Inc.によって出版されたPharmaceuticalDosageForms:DisperseSystems、(Lieberman、RiegeRandBanker編)に記載されている。
【0246】
本発明の化合物を、注射(例えば、連続注入又はボーラス注射)による非経口投与のために製造される場合、該剤形は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液又は乳化液の形態であってもよく、そのような製剤は、1つ以上の安定化剤、懸濁化剤、分散剤などの薬学的に必要な添加剤をさらに含むことができる。本発明の化合物を非経口的に注入する場合、それは、例えば、等張滅菌溶液の形態で提供される。本発明の化合物は、注射可能な形態として再構成するための粉末の形態であってもよい。
【0247】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、即時放出形態でデリバリーされ得る。他の実施形態において、本発明の化合物は制御放出系又は持続放出系でデリバリーすることができる。制御放出医薬組成物又は持続放出医薬組成物は、それらの非制御又は非持続放出対応物によって達成される結果よりも薬物療法を改善するという共通の目標を有することができる。一実施形態において、制御放出組成物又は持続放出組成物は、最短時間で状態(又はその症状)を治療又は予防するために、最小量の本発明の化合物を含む。制御放出組成物又は持続放出組成物の利点には、薬物の長期活性、投与頻度の減少、及びコンプライアンスの増大が含まれる。さらに、制御放出組成物又は持続放出組成物は、作用の発症時間又は本発明の化合物の血中濃度などの他の特性に好都合に影響し、したがって有害な副作用の発生を低減することができる。
【0248】
制御放出組成物又は持続放出組成物は、最初に、ある量の本発明の化合物を即座に放出して速やかに所望の治療又は予防効果を発揮して、徐々に他の量の本発明の化合物を連続的に放出して治療的又は予防的効果を長期間にわたり維持する。体内での本発明の化合物の一定レベルを維持するために、本発明の化合物は、体内から代謝され排泄される本発明の化合物の量を置換する速度で剤形から放出され得る。活性成分の制御放出又は持続放出は、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度又は利用可能性、水の濃度又は利用可能性、又は他の生理学的条件又は化合物を含むが、これらに限定されない様々な条件によって刺激することができる。本発明による使用のための制御放出及び持続放出手段は、当該分野で公知のものから選択され得る。例えば、これらに限定されるものではないが、米国特許第3,845,770号、同第3,916,899号、同第3,536,809、同第3,598,123、同第4,008,719号、同第5,674,533号、同第5,059,595号、同第5,591,767号、同第5,120,548号、同第5,073,543号、同第5,639,476号、同第5,354,556号、及び同第第5,733,566号に記載されたことが挙げられ、各々は参照により本明細書に組み入れられる。そのような剤形は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、浸透性膜、浸透圧系、多層コーティング、微粒子、多微粒子、リポソーム、マイクロスフェア又はそれらの組み合わせを用いて、1つ以上の活性成分の制御放出又は持続放出を提供して様々な割合で所望の放出プロフィールを提供するために使用することができる。本明細書に記載されているものを含む、当技術分野で公知の適切な制御放出又は持続放出剤形は、本開示の観点から本発明の活性成分と共に使用するために容易に選択することができる。次の文献参照:Goodson, “Dental Applications” (pp. 115−138) in Medical Applications of Controlled Release, Vol. 2, Applications and Evaluation, R.S. Langer and D.L. Wise eds., CRC Press (1984).Langer、Science 249:1527−1533頁(1990年)の総説で議論されている他の制御放出系又は持続放出系は、本発明による使用のために選択することができる。一つの実施形態において、ポンプを使用することができる(Langer, Science 249: 1527−1533 (1990); Sefton, CRC Crit. Re Biomed. Eng.74:201 (1987); Buchwald et al, Surgery 88:507 (1980); and Saudek et al , N. Engl. J. Med. 321:574 (1989)参照)。別の実施形態において、ポリマー材料を使用することができる(Medical Applications of Controlled Release (Langer and Wise eds., 1974); Controlled Drug Bioavailability, Drug Product Design and Performance (Smolen and Ball eds., 1984); Ranger and Peppas, J. Macromol. Sci. Rev. Macromol. Chem. 25:61 (1983); Levy et al, Science 225: 190 (1985); During et al , Ann. Neurol. 25:351 (1989); and Howard et al , J. Neurosurg. 7i :105 (1989)参照)。さらに別の実施形態において、本発明の化合物の標的、例えば、脊柱、脳又は胃腸管の近傍に、制御放出又は持続放出系を配置されて、全身投与量のほんの一部しか必要としない。
【0249】
本発明の医薬組成物が、錠剤又は丸剤形態である場合、胃腸管における崩壊及び吸収を遅延させるためにコーティングすることによって、延長された期間を通して作用が維持される。浸透圧に活性な駆動化合物を取り囲む選択的透過性膜も経口投与された組成物に適合する。これらの後者のプラットフォームでは、カプセルを取り囲む環境からの流体は、駆動化合物によって吸収され、膨潤して、薬剤又は薬剤組成物を開口を通して移動させる。これらのデリバリープラットフォームは、即時放出剤形のスパイクされたプロファイル(spiked propile)とは対照的に、実質的にゼロ次デリバリープロファイルを提供することができる。グリセロールモノステアレート又はグリセロールステアレートなどの時間遅延材料も使用することができる。また、経口組成物は、標準的な賦形剤、例えば、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、及びマグネシウムカロボネートを含むことがある。一つの実施形態において、賦形剤は医薬グレードのものである。
【0250】
本発明の医薬組成物は、制御放出又は持続放出に適合した、錠剤、カプセル、ジェルキャップ、及びキャプレットなどの経口投与に適した単一単位投与形態を含むが、これらに限定されない。
[本発明の化合物の調製方法]
【0251】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
(式中、Aは次の式の化合物であり、
【化103】
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B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、x及びyは、上で定義した通りである)、
式(III)の化合物を塩基の存在下で無水酢酸と反応させて式(IV)の化合物を得る工程と、
【化104】
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式(IV)の化合物を式(V)の化合物と反応させて式(VI)の化合物を得る工程と、
【化105】
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式(VI)の化合物を式(VII)の化合物と反応させて式(I)の化合物を得る工程と、を含む。
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
(式中、Aは次の式の化合物である。)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
式(VI)の化合物を任意に触媒の存在下で、式(I)の化合物を形成するのに十分な条件下で、水素と反応させる工程を含む。
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(II)の化合物を調製する方法であって、
(式中、Aは次の式の化合物である)
[この文献は図面を表示できません]
式(VIII)の化合物を式(V)の化合物と反応させて式(II)の化合物を得る工程を含む。
【化109】
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【0254】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物を調製する方法であって、
(式中、Aは次の式の化合物であり、
【化110】
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D、R
1、R
5、x、及びyは上で定義された通りでありる)
式(VIII)の化合物を、式(II)の化合物を得るのに十分な条件下で、式(V)の化合物と反応させる工程を含む。
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
(式中Aは次の式の化合物であり、
【化112】
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B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、x、及びy上で定義された通りである)
式(IX)の化合物を式(I)の化合物を形成するのに十分な条件下で、任意に触媒の存在下で式(X)の化合物と反応させる工程を含む。
【化113】
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(式中、Halは式(IX)であり、R
1及びxは上で定義された通りである。)
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【0256】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(III)の化合物を調製する方法であって、
(式中Aは式(X)の化合物であり、
【化114】
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R
1、R
5、R
6、x、及びyは上で定義された通りである)
式(XI)の化合物を、任意に式(III)の化合物を形成するのに十分な条件下で触媒の存在下で式(X)の化合物と反応させる工程を含む。
【化115】
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(式中、Halはハロゲンであり、Protは保護基であり、D、R
1及びxは上で定義された通りである。)
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[本発明の例示的な化合物]
【0257】
次の表1〜15の化合物は、本発明の例示的な化合物である。これらの化合物は、本明細書に開示される手順又は類似の手順を用いて調製される。各表のエントリー番号(「No.」)に示されている置換は、特定の化合物を表すために表の対応する一般構造と共に使用される。例えば、表1の化合物No.1に関して、置換パターンは、表1に関連する一般構造と共に、化合物No.1について次の対応する式を生成する。
【化116】
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【0258】
表1、2及び3は、式(Ia)の化合物を示す。
【化117】
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式中ZはNである。
【0259】
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
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【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
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【0260】
【表2】
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【0261】
【表3】
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*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
†特に明記しない限りn=1。
【0262】
式(IIa)の例示的な化合物は、表4に示される。
【化118】
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(式中DはCHである)
【0263】
【表4】
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†特に明記しない限りn=1。
【0264】
式(IIIa)の例示的な化合物は、表5に列挙される。
【化119】
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(式中DがCHである)
【0265】
【表5-1】
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【表5-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-9】
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*400MHz、DMSO−d
6溶媒
†特に明記しない限りn=1。
【0266】
式(IIIa)の例示的な化合物は、表6に列挙される
【化120】
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(式中DがNであり、nは0である)
【0267】
【表6】
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*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0268】
式(IIIa)の例示的な化合物が、表7に列挙される。
【化121】
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式中、DがC(CH
3)である。
【0269】
【表7】
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†特に明記しない限りn=1。
【0270】
表8は式(Ia)の化合物を示す。
【化122】
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式中ZはNであり、nは0であり、Arは次の式の化合物である。
【化123】
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【0271】
【表8】
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*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0272】
表9は、式(Ia)の化合物を示す。
【化124】
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(式中、ZはNであり、nは0である。)
【0273】
【表9】
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*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0274】
表10は、式(Ia)の化合物を示す。
【化125】
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式中ZはNであり、nは0であり、Arは次の式の化合物である。
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0276】
表11は、式(Ia)の化合物を示す。
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
式中ZはNであり、nは0であり、Arは次の式の化合物である。
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0278】
式(IIIa)の例示的な化合物は表12に列挙する。
【化129】
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式中DがNであり、nが0であり、Arが次の式の化合物である。
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0280】
式(IIIa)の例示的な化合物が表13に列挙される。
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
式中DがNであり、nが0である。
【0281】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0282】
表14は、式(Ia)の化合物を示す。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
式中ZはNであり、nは0であり、Arは次の式の化合物である。
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
【0284】
表15は、式(Ia)の化合物を示す。
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
式中nは0である。
【0285】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
*MS=実験的質量分析データ。[M+H]
[実施例]
[実施例1]
化合物の合成
【0286】
上記合成スキームを用いて、次の化合物を調製した。
【化135】
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【0287】
250mLの丸底フラスコに、撹拌子及び添加漏斗を取り付けた。化合物1(Aldrich、1.37g、10mmol、1当量)を添加漏斗に添加し、系を排気し、Arで再充填した(3回)。無水MeOHをフラスコ(4mL)及び添加漏斗(50mL)に添加した。NaOMe(MeOH中0.5M、4mL、2mmol、0.2当量)を反応フラスコに添加した。得られた溶液にクロロアセトニトリル(1.9mL、2.26g、30mmol、3当量)を撹拌しながら滴下した。約40分後、化合物1の溶液を攪拌しながら滴下した。一晩撹拌した後、スラリーが形成された。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキをMeOH(2回)、水(2回)、MeOH(1回)ですすぎ、風乾した。1.37g(7.0ミリモル、収率70%)の化合物2を白色固体として回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=195[M+1]。
【0288】
撹拌子を備えた25mLナシ型フラスコに濃H
2SO
4(0.7mL)及び発煙HNO
3(0.7mL)を添加した。化合物2(0.5g、2.5mmol)を撹拌しながら無色溶液に添加した。4時間後、得られた黄色溶液を氷上に注いだ。得られた混合物を真空濾過して固体を回収した。濾過ケーキを水(2回)ですすぎ、風乾した。化合物3の0.532g(2.2mmol、収率89%)を白色固体として回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=240[M+1]。
【0289】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、2、4、6−トリクロロフェノール(Aldrich、0.378g、1.9mmol、1.1当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(4mL)、続いてK
2CO
3(0.265g、1.9mmol、1.1当量)を添加した。得られた混合物を室温で10分間撹拌した後、0℃に冷却した。化合物3(0.417g、1.7mmol、1当量)を添加し、反応物を0℃から室温で一晩撹拌した。反応を水でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた残渣にDCMを添加した。30分間撹拌した後、混合物をシリカゲルを通してプラグ濾過し、DCMで繰り返しすすいだ。濾液を回転蒸発により濃縮して、0.208g(0.52mmol、30%収率)の化合物4を灰白色固体として得た。
【0290】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに化合物4(0.06g、0.15mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水CH
3CN(5mL)、続いて(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(0.086g、0.19mmol、1.3当量)を添加した。得られた撹拌された懸濁液を1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(0.034mL、0.034g、0.22mmol、1.5当量)で処理し、均一溶液を迅速に形成した。10分後、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(0.044mL、0.036g、0.22mmol、1.5当量)を添加した。反応物を任意の温度で10分間攪拌した後、60℃に加熱した。2時間後、反応物を室温に冷却し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をEtOAC/水に分配し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の0−10%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粘着性黄色半固体として化合物5の0.0397g(0.073mmol、収率49%)を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.81(s、1H)、8.49−8.45(m、1H)、7.95(d、J=9.0Hz、1H)、7.81(d、J=6.3Hz、1H)、7.32(s、2H)、5.17(s、2H)、4.44−4.42(m、1H)、2.76−2.55(m、6H)、1.83−1.60(m、4H)、1.30(d、J=6.6Hz、3H)、1.09−1.05(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=540[M+1]
【化136】
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【0291】
撹拌子を備えた50ml丸底フラスコに、化合物5(0.075g、0.14mmol、1当量)を入れた。THF(2mL)、続いてNH
4Cl(飽和水溶液、1mL)を添加した。得られた混合物を激しく攪拌しながらZn(0.0453g、0.69mmol、5当量)で処理した。4時間後、混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。混合物を水で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。0.043g(0.084mmol、60%収率)の粗生成物6を単離し、精製することなく前進させた。質量スペクトル(ESI+):m/z=510[M+1]。
【0292】
撹拌子を備えた25mLの丸底フラスコに、化合物6(0.043g、0.084mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DCM(5mL)を添加し、得られた溶液を攪拌しながら0℃に冷却した。Et
3N(0.02mL、0.0129g、0.127mmol、1.5当量)、続いて5分後に塩化アセチル(6μL、6.6mg、0.084mmol、1当量)を添加した。30分後、冷却浴を除去し、反応物を室温まで加温した。任意温度で4時間撹拌した後、反応をNaHCO
3(aq, sat)でクエンチした。追加のDCMを添加し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粗生成物を得た。粗生成物を、MeOH/NH
3(aq, sat)/EtOAc(10:1.5:88.5)で溶離するシリカゲルによるプラグ濾過により精製して、0.0108g(0.02mmol、収率23%)の化合物7を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.50(s、1H)、8.41(s、1H)、7.75(d、J=8.7Hz、1H)、7.48(d、J=9.3Hz、1H)、7.29(s、2H)、5.78(d、J=7.8Hz、1H)、5.14(s、2H)、4.44−4.39(m、1H)、2.57−2.45(m、6H)、2.24(s、3H)、1.67−1.59(m、4H)、1.25(d、J=6.6Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=552[M+1].
【化137】
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【0293】
撹拌子を備えた20mLスクリュートップバイアルに、化合物8(Combi−Blocks、0.5g、2.57mmol、1当量)及び3、4−ジクロロベンズアルデヒド(Combi−Blocks、0.450g、2.57mmol、1当量)を入れた。HOAc(5mL)を添加し、バイアルを閉じた。得られた混合物を一晩撹拌しながら120℃に加熱した。室温に冷却した後、混合物をヘキサンで希釈し、固体を減圧濾過により回収した。濾過ケーキをヘキサン(3回)ですすぎ、真空下で乾燥させた。化合物9の0.816g(2.3mmol、90%収率)を淡黄色固体として回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=351[M+1]。
【0294】
撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物9(0.250g、0.71mmol、1当量)及び5%Pt/C(0.080g、32重量%)を入れた。EtOAc(50mL)を添加し、得られた混合物をH
2(バルーン圧)下で一晩激しく撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、1:1EtOAC/DCM(600mL)ですすいだ。シリカゲル(2.5g)を濾液に添加し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の0〜30%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(40gカラム)による精製により、白色固体として0.091g(0.26mmol、収率36%)の化合物10を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=353[M+1]。
【0295】
撹拌子を備えた20mLスクリュートップバイアルに、化合物10(0.051g、0.14mmol、1当量)及びBOP(0.0829g、0.19mmol、1.3当量)を入れた。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(5mL)を添加した。5分間撹拌した後、DBU(0.032mL、0.033g、0.21mmol、1.5当量)を添加した。均質な溶液が徐々に形成された。20分後、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(0.042mL、0.034g、0.21mmol、1.5当量)を添加した。反応物を任意の温度で30分間撹拌した後、50℃に加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、水に注いだ。得られた混合物をEtOAc(1回)で抽出し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の0〜15%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として0.0457g(0.093mmol、66%収率)の化合物11を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 7.65−7.62(m、1H)、7.55−7.47(m、2H)、7.38−7.30(m、3H)、7.11−7.08(m、1H)、4.49−4.43(m、1H)、3.18−3.04(m、4H)、2.56−2.44(m、6H)、1.67−1.55(m、4H)、1.30(d、J=6.6Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=493[M+1].
【化138】
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【0296】
N、N、N’−トリメチル−1、3−プロパンジアミン(Aldrich)を用いて、化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物9から化合物12への変換を行った。DCM中の0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、黄色の油状物として収率30%の化合物12を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 7.83(d、J=15.9Hz、1H)、7.71−7.68(m、2H)、7.57−7.52(m、1H)、7.45−7.36(m、3H)、7.15(d、J=15.9Hz、1H)、3.72(broads、2H)、3.19(s、3H)、2.33−2.28(m、2H)、2.19(s、6H)、1.92−1.88(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=449[M+1].
【化139】
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【0297】
撹拌子を備えた100mLナシ型フラスコに、化合物13(Combi−Blocks、2.0g、13.2mmol、1当量)及び尿素(7.94g、132mmol、10当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。得られた撹拌混合物を150℃に一晩加熱した。100℃まで冷却した後、水(40mL)を添加した。得られた熱い混合物を濾過して固体を回収した。濾過ケーキをMeOHで粉砕し(3回)、真空下で乾燥させた。2.82g(16mmol、120%収率)の粗生成物14を淡色固体として単離した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程で使用した。
【0298】
還流冷却器及び撹拌子を備えた50mLの丸底フラスコに、化合物14(1.0g、5.7mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。POCl
3(2.6mL、4.35g、28.3mmol、5当量)、続いてDIPEA(2.0mL、1.47g、11.3mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を攪拌しながら加熱還流した。5時間後、反応物を室温に冷却し、激しく撹拌しながら氷上に注いだ。得られた撹拌された懸濁液を0℃に冷却し、NH
4OH(濃縮水溶液)でpH=7〜8に調整した。固体を真空濾過により回収した。固体をDCMに懸濁させ、DCMで溶離するシリカゲルを通して濾過した。濾液を回転蒸発により濃縮乾固し、0.467g(2.19mmol、収率38%)の化合物15を白色固体として得た。
【0299】
撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに化合物15(0.367g、1.72mmol、1当量)を入れた。THF(8mL)を添加した。得られた攪拌溶液を1N NaOH(4mL、4mmol、2.3当量)で処理した。2時間後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた混合物を1N HClでpH約7に調整した。真空濾過により固体を回収し、風乾した。化合物16の0.282g(1.45mmol、収率84%)を白色固体として単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=195[M+1]。
【0300】
撹拌子を備えた25mLナシ型フラスコに、化合物16(0.150g、0.77mmol、1当量)、ナフタレン−2−ボロン酸(Combi−Blocks、0.199g、1.16mmol、1.5当量)及びNaOAc(0.283g、3.45mmol、4.47当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。EtOH/トルエン/水(2:5:2、9mL、Arを散布した)を添加した。得られた混合物を攪拌しながらPdCl
2(dppf)(0.113g、0.15mmol、0.2当量)で処理した。混合物を一晩80℃に加熱した。室温に冷却後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた固体をDCMで粉砕し、固体を真空濾過により回収し、0.103g(0.36mmol、収率47%)の化合物17を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=287[M+1]。
【0301】
上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物17から化合物18へ変換を行った。DCM中の0〜15%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、無色油状物として収率79%の化合物18を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.11(s、1H)、8.78−8.75(m、1H)、8.04−7.87(m、3H)、7.60−7.49(m、4H)、7.33−7.28(m、2H)、5.87−5.84(m、1H)、4.77−4.71(m、1H)、2.84(s、3H)、2.58−2.49(m、6H)、1.85−1.65(m、4H)、1.43(d、J=6.3Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=427[M+1].
【化140】
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【0302】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(Aldrich)を用いて、上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物17から化合物19への変換を行った。DCM中の0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、収率79%の化合物19を白色固体として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.15(s、1H)、8.82−8.79(m、1H)、8.42(broads、1H)、8.05−7.88(m、3H)、7.58−7.46(m、4H)、7.32−7.26(m、1H)、3.99−3.93(m、2H)、2.85(s、3H)、2.64−2.60(m、2H)、2.39(s、6H)、1.98−1.92(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=371[M+1].
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【0303】
撹拌子を備えた100mLナシ型フラスコに、化合物13(1.32g、8.7mmol、1当量)、クロロホルムアミジン塩酸塩(OakwoodChemical、2.01g、17.5mmol、2当量)及びジエチルスルホン(4.11g、43.7mmol、5当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。スルホラン(0.33mL、0.42g、3.5mmol、0.4当量)を添加した。得られた混合物を撹拌しながら170℃に加熱した。1時間後、熱い反応を水でクエンチし、得られた混合物を室温に冷却した。固体を真空濾過により回収した。固体を1:1のMeOH/水中に懸濁させ、得られた混合物を濾過した。2つの濾液を合わせ、NH
4OH(水性、濃)でpHを7〜8に調整した。黄色の固体が形成され、真空濾過によって回収した。固体をDCM(3回)で粉砕し、風乾して1.34g(7.6mmol、88%収率)の不純物20を得た。この物質をさらに精製することなく使用した。質量スペクトル(ESI+):m/z=176[M+1]。
【0304】
撹拌子を備えた20mLのバイアルに、化合物20(0.2g、1.14mmol、1当量)及びBOP(0.656g、1.48mmol、1.3当量)を入れた。バイアルを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(5mL)を添加し、反応物を撹拌しながら0℃に冷却した。DBU(0.26mL、0.26g、1.71mmol、1.5当量)、続いて10分後に2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(0.33mL、0.27g、1.17mmol、1.5当量)を添加した。10分後、冷却浴を除去した。反応物を室温で1時間撹拌した後、40℃に加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、水で希釈し、セライトで濾過して不溶性物質を除去した。濾液をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機画分を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCMと希HCl(pH約2)に分配した。層を分離した。水層をDCM(1回)で洗浄した。水層を1N NaOHでpH約7に調整した。混合物をEtOAc(2回)で抽出した。合わせたEtOAc画分を水(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。0.056g(0.18mmol、収率16%)の化合物21を黄色油状物として回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=316[M+1]。
【0305】
撹拌子を備えた25ml丸底フラスコに化合物21(0.017g、0.05mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DCM(2mL)を添加した。3、4−ジクロロベンゾイル塩化物(0.0124g、0.06mmol、1.1当量)及びEt
3N(0.02mL、0.0145g、0.14mmol、2.7当量)を撹拌しながら順次添加した。一晩攪拌した後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた粗生成物を、DCM中の13%MeOHで溶離する分取TLCによって精製し、続いて10:2:88のMeOH/NH
3(aq, sat)/EtOAcで溶離する分取TLCを行った。0.015g(0.029mmol、収率59%)の化合物22を白色の固体として回収した。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.45(broads、1H)、8.14(broads、1H)、7.61−7.48(m、3H)、7.29−7.24(m、2H)、4.77(broads、1H)、268−2.46(m、9H)、1.76−1.59(m、4H)、1.32(d、J=6.3Hz、3H)、1.24−1.04(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=488[M+1].
【化141】
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【0306】
1、4−ベンゾジオキサン−6−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物23への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、収率65%(最終段階)の化合物23が白色固体として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.17−8.10(m、2H)、7.54−7.48(m、2H)、7.27−7.22(m、1H)、6.95(d、J=8.1Hz、1H)、5.76(d、J=7.8Hz、1H)、4.69−4.60(m、1H)、4.32(s、4H)、2.75(s、3H)、2.56−2.45(m、6H)、1.79−1.58(m、4H)、1.36(d、J=6.3Hz、3H)、1.02−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=435[M+1].
【化142】
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【0307】
ベンゾフラン−5−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物24への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、琥珀色の油状物として収率73%(最終工程)の化合物24を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.89(d、J=0.9Hz、1H)、8.68−8.64(m、1H)、7.65(d、J=2.1Hz、1H)、7.59−7.52(m、3H)、7.29−7.24(m、1H)、6.88(d、J=1.2Hz、1H)、5.82(d、J=7.2Hz、1H)、4.75−4.67(m、1H)、2.81(s、3H)、2.57−2.48(m、6H)、1.83−1.66(m、4H)、1.41(d、J=6.3Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=417[M+1].
【化143】
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【0308】
3−ビフェニルボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物25への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、琥珀色の油状物として収率62%(最終段階)の化合物25を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.87(s、1H)、8.61(d、J=7.8Hz、1H)、7.72−7.66(m、3H)、7.55−7.46(m、5H)、7.40−7.25(m、2H)、5.87(d、J=7.2Hz、1H)、4.70−4.67(m、1H)、2.79(s、3H)、2.55−2.46(m、6H)、1.79−1.63(m、4H)、1.39(d、J=6.6Hz、3H)、1.01−0.96(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=453[M+1].
【化144】
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【0309】
4−ベンゾイルフェニルボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物26への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、琥珀色の油状物として収率60%(最終段階)で化合物26を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.74(d、J=8.1Hz、1H)、7.93−7.84(m、4H)、7.63−7.47(m、5H)、7.33−7.28(m、1H)、6.04(d、J=7.5Hz、1H)、4.70−4.66(m、1H)、2.79(s、3H)、2.58−2.48(m、6H)、1.81−1.64(m、4H)、1.40(d、J=6.3Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=481[M+1].
【化145】
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ベンゾフラン−2−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物27への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製、続いて1:10:89NH
4OH(aq, sat)/MeOH/EtOAcで溶離する分取TLCにより27%収率(最終段階)の化合物27を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 7.70−7.54(m、5H)、7.38−7.23(m、3H)、6.00(d、J=7.5Hz、1H)、4.67−4.63(m、1H)、2.83(s、3H)、2.59−2.53(m、6H)、1.79−1.69(m、4H)、1.40(d、J=6.3Hz、3H)、1.04−0.99(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=417[M+1].
【化146】
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【0310】
ベンゾ(b)チオフェン−2−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いて、化合物18の合成について記載した方法に従って、化合物16から化合物28への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー、続いて1:10:89のNH
4OH(aq, sat)/MeOH/EtOAcで溶離する分取TLCで精製して、収率10%の化合物27を得た(最終工程)。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.29(s、1H)、7.88−7.84(m、2H)、7.58−7.51(m、2H)、7.37−7.29(m、2H)、5.95(d、J=7.2Hz、1H)、4.66−4.62(m、1H)、2.77(s、3H)、2.60−2.50(m、6H)、1.82−1.69(m、4H)、1.41(d、J=6.3Hz、3H)、1.04−1.00(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=433[M+1].
【化147】
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【0311】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを用いて上記11の合成について記載した方法に従って、化合物10から化合物29への変換を行った。DCM中8−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、淡黄色固体として収率52%の化合物29を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.31(broads、1H)、7.64(d、J=8.4Hz、1H)、7.53−7.50(m、1H)、7.39−7.30(m、2H)、7.12−7.09(m、1H)、3.73−3.67(m、2H)、3.17−3.05(m、4H)、2.50−2.46(m、2H)、2.28(s、6H)、1.90−1.82(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=437[M+1].
【化148】
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【0312】
撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物30(Combi−Blocks、0.500g、3.0mmol、1当量)及びNH
4Cl(0.486g、9.1mmol、3当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(15mL)を添加し、混合物を撹拌しながら0℃に冷却した。1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.449g、3.3mmol、1.1当量)、続いて5分後に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.636g、3.3mmol、1.1当量)を添加した。20分後、N、N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応物を0℃〜室温で一晩撹拌した。反応物をNaHCO
3(aq, sat)で希釈し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせたEtOAc画分を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた固体を20%DCM/ヘキサンで粉砕し、固体を減圧濾過により回収した。0.409g(2.5mmol、収率83%)の化合物31を灰白色固体として回収した。
【0313】
撹拌子を備えた密封管容器に、化合物31(0.2733g、1.3mmol、1当量)、2−ナフタレンアルデヒド(Aldrich、0.208g、1.33mmol、1.05当量)及びFeCl
3(0.103g、0.64mmol、0.5当量)を入れた。CH
3CN/水(1:1、3mL)を添加した。容器を閉じ、混合物を一晩170℃に加熱した。室温に冷却後、反応物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを1:1EtOAC/DCMで粉砕し、風乾して、黄褐色固体として0.429g(1.2mmol、94%収率)の化合物32を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=351[M+1]。
【0314】
上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物32から化合物33への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として50%の収率の化合物33を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.14(s、1H)、8.80−8.76(m、1H)、8.04−7.87(m、4H)、7.72(d、J=8.4Hz、1H)、7.54−7.48(m、2H)、7.23−7.21(m、1H)、6.29(d、J=7.2Hz、1H)、4.78−4.70(m、1H)、2.59−2.49(m、6H)、1.90−1.63(m、4H)、1.44(d、J=6.3Hz、3H)、1.04−1.01(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=491、493[M+1].
【化149】
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【0315】
撹拌子を備えた25mL丸底フラスコに、化合物10(0.01g、0.028mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DCM(3mL)を添加した。DIPEA(0.074mL、0.054g、0.42mmol、15当量)及びPOCl
3(0.026mL、0.043g、0.28mmol、10当量)を攪拌しながら連続して添加した。均質な溶液が徐々に形成された。反応物を一晩攪拌した。揮発性物質を回転蒸発により除去して粗生成物34を得た。粗生成物34を含むフラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DCM(2mL)を添加した。得られた撹拌溶液を無水DIPEA(0.049mL、0.037g、0.28mmol、10当量)、続いて5分後にN、N、N’−トリメチル−1、3−プロパンジアミン(0.021mL、0.016g、0.14mmol、5当量)。反応物を一晩攪拌した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中3〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として0.0050g(0.011mmol、2段階で収率40%)の化合物35を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 7.65(d、J=8.4Hz、1H)、7.55−7.50(m、1H)、7.37−7.30(m、3H)、7.11−7.08(m、1H)、3.65(broads、2H)、3.13(broads、7H)、2.34−2.32(m、2H)、2.23(s、6H)、1.91−1.86(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=451[M+1].
【化150】
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【0316】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを用いて、化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物32から化合物36への変換を行った。DCM中の0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として収率23%の化合物36を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.14(s、1H)、8.80−8.71(m、2H)、8.04−7.77(m、5H)、7.52−7.49(m、2H)、7.28−7.23(m、1H)、4.00−3.99(m、2H)、2.80−2.77(m、2H)、2.51(s、6H)、2.08−2.05(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=435、437[M+1].
【化151】
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【0317】
上記化合物33の合成について記載した方法と同様の方法で、化合物37(Combi−Blocks)から化合物38への変換を行った。DCM中の0〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、50%収率(最終段階)の化合物38を油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.11(s、1H)、8.79−8.76(m、1H)、8.04−7.87(m、3H)、7.52−7.46(m、3H)、7.25−7.20(m、1H)、5.81(d、J=7.5Hz、1H)、4.77−4.73(m、1H)、2.80(s、3H)、2.58−2.47(m、9H)、1.92−1.66(m、4H)、1.42(d、J=6.6Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=441[M+1].
【化152】
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【0318】
上記化合物33の合成について記載した方法と同様の方法で化合物37から化合物39への変換を行った。DCM中3〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として収率77%(最終段階)の化合物39を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.12(s、1H)、8.80−8.77(m、2H)、8.17(broads、1H)、8.03−7.86(m、3H)、7.52−7.43(m、3H)、7.24−7.21(m、1H)、3.98−3.93(m、2H)、2.79(s、3H)、2.66−2.62(m、2H)、2.47(s、3H)、2.40(s、6H)、2.01−1.93(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=385[M+1].
【化153】
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【0319】
撹拌子を備えた20mLスクリュートップバイアルに、化合物32(0.100g、0.28mmol、1当量)、フェニルボロン酸(Combi−Blocks、0.0521g、0.43mmol、1.5当量)及びNaOAc(0.105g、1.28mmol、4.5当量)を入れた。1、4−ジオキサン/水(3:1、7mL)を添加した。得られた撹拌混合物にArを散布した(約10分)。バイアルを密封し、反応物を一晩95℃に加熱した。室温に冷却した後、反応物を水/ヘキサンで希釈し、固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを20%DCM/ヘキサンで粉砕し、風乾した。0.083g(0.24mmol、85%収率)の化合物40を灰色の固体として単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=349[M+1]。
【0320】
上記化合物11の合成について記載された方法と同様の方法で、化合物40から化合物41への変換を行った。DCM中3〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として収率63%の化合物41を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.02(s、1H)、8.61(d、J=9Hz、1H)、7.97−7.77(m、7H)、7.58−7.43(m、6H)、6.12(d、J=6.6Hz、1H)、4.81−4.77(m、1H)、2.64−2.57(m、6H)、1.88−1.74(m、4H)、1.46(d、J=6.6Hz、3H)、1.06−1.01(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=489[M+1].
【化154】
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[M+1].
【0321】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを用いて上記化合物11の合成について記載した方法と同様の方法で、化合物40から化合物42への変換を行った。DCM中3〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粘着性固体として収率65%の化合物42を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.04(s、1H)、8.63−8.60(m、1H)、8.53(broads、1H)、7.97−7.79(m、6H)、7.71(d、J=8.1Hz、1H)、7.58−7.42(m、6H)、4.02−3.97(m、2H)、2.73−2.69(m、2H)、2.46(s、6H)、2.04−2.00(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=433[M+1].
【0322】
ピリジン−4−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いた上記化合物41の合成について記載した方法と同様の方法で、化合物32から化合物43への変換を行った。DCM中の5〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、 油状物として収率45%(最終段階)の化合物43を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.01(s、1H)、8.79(d、J=4.8Hz、2H)、8.58(d、J=8.4Hz、1H)、7.98−7.81(m、7H)、7.51−7.47(m、3H)、6.21(d、J=6.6Hz、1H)、4.81−4.76(m、1H)、2.61−2.52(m、6H)、1.88−1.70(m、4H)、1.47(d、J=6.6Hz、3H)、1.05−1.00(m、6H).質量スペクトル(ESI+):m/z=490[M+1].
【化155】
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【0323】
上記化合物41の合成について記載した方法と同様の方法で化合物32から化合物44への変換を行った。DCM中の5〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、収率49%の(最終工程)の化合物44を油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.03(s、1H)、8.78(broads、3H)、8.60−8.57(m、1H)、7.98−7.95(m、1H)、7.90−7.79(m、5H)、7.73(d、J=8.4Hz、1H)、7.51−7.46(m、3H)、4.03−3.97(m、2H)、2.71−2.70(m、2H)、2.44(s、6H)、2.04−1.97(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=434[M+1].
【化156】
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【0324】
撹拌子を備えた1ドラムバイアルに、化合物36(0.017g、0.053mmol、1当量)を充填した。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(1mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封し、撹拌した溶液にArを散布した(約5分間)。Zn(CN)
2(0.0063g、0.053mmol、1当量)及びPdCl
2(dppf)(0.0079g、0.011mmol、0.2当量)を添加した。バイアルを閉じ(スクリューキャップ)、反応物を一晩110℃に加熱した。室温に冷却した後、反応物を攪拌しながらNH
4OH/氷中に注いだ。30分後、混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中5〜20%MeOHで溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー、続いて2:10:88(NH
4OH(aq、sat)/MeOH/EtOAc)で溶離する分取TLCにより精製して0.0105g(0.028mmol、収率52%)の化合物45を固体として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.17(s、1H)、9.12(broads、1H)、8.81−8.78(m、1H)、8.05−8.03(m、2H)、7.94−7.38(m、3H)、7.55−7.50(m、2H)、7.39−7.36(m、1H)、3.99−3.94(m、2H)、2.73−2.69(m、2H)、2.44(s、6H)、2.00−1.96(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=382[M+1].
【化157】
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【0325】
上記化合物45の合成について記載した方法と同様の方法で、化合物33の化合物46への変換を行った。DCM中の5〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製、続いて2:10:88(NH
4OH(aq、sat)/MeOH/EtOAc)で溶離する分取TLCにより、0.0054g(0.0012mmol、収率26%)の化合物46を油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.12(s、1H)、8.80−8.78(m、1H)、8.45−8.42(m、1H)、8.08−8.03(m、2H)、7.95−7.88(m、2H)、7.56−7.37(m、4H)、4.79(broads、1H)、2.87−2.73(m、6H)、1.99−1.87(m、4H)、1.46(d、J=6.6Hz、3H)、1.17−1.25(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=438[M+1].
【化158】
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【0326】
撹拌子を備えた100mLの丸底フラスコに、化合物47(Combi−Blocks、0.500g、3.4mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(10mL)を添加した。得られた溶液を攪拌しながら0℃に冷却した。NaH(油中60%、0.179g、4.5mmol、1.3当量)を添加した。45分後、MeI(0.43mL、0.98g、6.9mmol、2当量)を添加し、反応物を0℃から室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(1回)で抽出した。層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。粗生成物を20%EtOAC/ヘキサンで溶離するシリカゲルを通して濾過して、0.53g(3.3ミリモル、収率98%)の化合物48を徐々に凝固させた赤色油状物として得た。
【0327】
化合物49を上記の化合物31の合成手順に従って化合物13から収率76%で調製した。
【0328】
撹拌子を備えた20mLのバイアルに、化合物49(0.0822g、0.55mmol、1当量)、化合物48(0.0915g、0.57mmol、1.05当量)及びFeCl
3(0.0444g、0.27mmol、0.5当量)を入れた。水(1mL)を添加した。バイアルを閉じ(スクリューキャップ)、混合物を一晩110℃に加熱した。室温に冷却後、混合物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水、続いてMeOHで粉砕し、風乾した。0.06g(0.21mmol、収率38%)の粗生成物50を固体として単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=290[M+1]。
【0329】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを用いて上記化合物11の合成について記載した方法に従って化合物50から化合物51への変換を行った。DCM中5〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、25%の収率の化合物51を油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.92−8.89(m、1H)、8.10(s、1H)、7.98(broads、1H)、7.53−7.50(m、2H)、7.53−7.17(m、4H)、3.87(broads、5H)、2.81(s、3H)、2.66(m、2H)、2.41(s、6H)、2.01−1.93(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=374[M+1].
【化159】
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【0330】
上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物50から化合物52への変換を行った。DCM中4〜20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、23%の収率の化合物52を油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.90−8.87(m、1H)、8.08(s、1H)、7.57−7.52(m、2H)、7.38−7.18(m、4H)、5.76(d、J=6.9Hz、1H)、4.71−4.67(m、1H)、3.89(s、3H)、2.82(s、3H)、2.65−2.58(m、6H)、1.80−1.62(m、4H)、1.40(d、J=6.3Hz、3H)、1.06−1.01(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=430[M+1].
【化160】
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【0331】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物53(Aldrich、0.500g、3.4mmol、1当量)を入れた。システムを排気し、Arで再充填した(3回)。無水MeOH(13mL)を添加し、得られた溶液を撹拌しながらHCl(37%、0.34mL、0.15g、4.4mmol、1.3当量)で処理した。反応液を40℃に加熱し、無水MeOH(3mL)中のn−ブチルナイトライト(0.44mL、0.39g、3.8mmol、1.1当量)の溶液を
滴下した。5時間後、反応物を室温に冷却し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣を水で粉砕し、固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを10%MeOH/水で粉砕し、風乾した。0.442g(2.5mmol、収率74%)の化合物54を黄色固体として回収した。
【0332】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物54(0.442g、2.5mmol、1当量)を入れた。NaOH(1M、10mL、10mmol、4当量)を添加し、混合物を撹拌しながら50℃に加熱した。TsCl(0.625g、3.3mmol、1.3当量)を添加し、温度を85℃に上昇させた。15分後、反応物を室温に冷却し、混合物を濾過した。濾液をHCl(1M)でpH=2−3に調整した。形成された固体を真空濾過によって回収した。濾過ケーキを水ですすぎ、風乾した。化合物55の0.2875g(1.6mmol、収率66%)を回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=176[M+1]。
【0333】
撹拌子を備えた25mL丸底フラスコに化合物55(0.167g、0.95mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DCM(5mL)を添加した。得られた撹拌溶液をCOCl
2(0.32mL、0.48g、3.8mmol、4当量)、続いてDMF(2滴)で処理した。均質な溶液が徐々に形成された。2時間後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をトルエンに溶解し、揮発性物質を回転蒸発により除去して酸塩化物を得た。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。HCl(1、4−ジオキサン中4.0M、3mL、12mmol、12当量)を撹拌しながら添加した。均質な溶液が徐々に形成された。一晩攪拌した後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣を水で希釈し、固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを20%DCM/ヘキサンで粉砕し、風乾して0.182g(0.94mmol、99%収率)の化合物56を灰白色固体として得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=194[M+1]。
【0334】
ナフタレン−2−ボロン酸(Combi−Blocks)を用いた上記化合物40の合成について記載した方法に従って、化合物56から化合物57への変換を行った。化合物57を木炭着色固体として収率98%で単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=286[M+1]。
【0335】
撹拌子及び還流冷却器を備えた25mL丸底フラスコに、化合物57(0.03g、0.1mmol、1当量)を入れた。システムを排気し、Arで再充填した(3回)。POCl
3(1mL)を添加し、反応物を加熱還流した。5時間後、反応物を室温まで冷却した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をトルエンに溶解し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(3mL)を添加した。得られた撹拌溶液をK
2CO
3(0.0291g、0.21mmol、2当量)、続いて30分後3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(0.020mL、0.016g、0.016mmol、1.5当量)で処理した。反応物を一晩60℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、水で希釈した。得られた混合物をセライトを通して濾過し、水ですすいだ。フラスコ及び濾過ケーキをEtOAc(3回)ですすいだ。合わせたEtOAc画分をブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。粗生成物を、DCMで溶離するシリカゲルによるプラグ濾過により精製した。0.022g(0.07mmol、収率72%)の化合物58を単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=304[M+1]。
【0336】
撹拌子を備えた20mLバイアルに、化合物58(0.022g、0.072mmol、1当量)及びK2CO3(0.02g、0.14mmol、2当量)を入れた。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(1mL)、続いて3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(0.018mL、0.015g、0.14mmol、2当量)を添加した。バイアルを密封し(スクリューキャップ)、混合物を攪拌しながら100℃に一晩加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAC/水で希釈し、セライトで濾過した。層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粗生成物を得た。粗生成物を塩基性アルミナに通して濾過し、1:1EtOAC/ヘキサン、続いてEtOAc中10%MeOHで溶離して、0.0029g(0.008mmol、11%収率)の化合物59を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.66(d、J=8.7Hz、1H)、7.98−7.85(m、3H)、7.67(d、J=8.1Hz、1H)、7.60(s、1H)、7.49−7.30(m、4H)、3.94−3.90(m、1H)、2.70(s、3H)、2.67−2.63(m、2H)、2.41(s、6H)、2.04−2.00(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=370[M+1].
【化161】
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【0337】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物47(0.40g、2.75mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(5mL)を添加した。得られた溶液を、BnBr(0.36mL、0.52g、3.03mmol、1.1当量)及びK
2CO
3(0.4379g、3.17mmol、1.15当量)で順次処理した。反応物を一晩攪拌した。反応物を1:1EtOAC/ヘキサンで希釈し、セライトで濾過した。濾液を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。
【0338】
上記化合物51の合成について記載した方法に従って、化合物60から化合物61への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として9%収率(最終段階)の化合物61を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.96−8.93(m、1H)、8.21−8.20(m、1H)、8.01(broads、1H)、7.54(broads、2H)、7.28−7.20(m、10H)、5.44(s、2H)、3.89(broads、2H)、2.82(s、3H)、2.70(broads、2H)、2.45(s、6H)、2.00(broads、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=450[M+1].
【化162】
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【0339】
上記化合物51の合成について記載した方法に従って、化合物60から化合物62への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、油状物として9%収率(最終段階)の化合物62を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.93(d、J=7.8Hz、1H)、8.19(s、1H)、7.57−7.53(m、2H)、7.32−7.16(m、9H)、5.76(d、J=7.8Hz、1H)、5.44(s、2H)、4.69−4.65(m、1H)、2.82(s、3H)、2.62−2.55(m、6H)、1.80−1.70(m、4H)、1.39(d、J=6.6Hz、3H)、1.03−0.98(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=506[M+1].
【化163】
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【0340】
撹拌子を備えた25mL丸底フラスコに、化合物61(8.4mg、0.019mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMSO(1mL)、次いでKOtBu(THF中0.5M、0.38mL、0.19mmol、10当量)を添加した。得られた撹拌溶液にO
2を散布した(15分間)。反応物をO
2下で5時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EtOAC/NaHCO
3(aq、sat)で希釈した。層を分離した。有機層をブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の14%MeOHで溶離する分取TLC、続いて10:2:88(MeOH/NH
3(aq、sat)/EtOAc)で溶離する分取TLCによる精製により、灰白色の固体として1.8mg(収率26%)の化合物63を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.91(d、J=6.3Hz、1H)、8.45(broads、1H)、8.23(s、1H)、7.80(broads、1H)、7.66−7.64(m、1H)、7.54(d、J=7.2Hz、1H)、7.42(d、J=7.2Hz、1H)、7.32−7.21(m、3H)、3.92−3.88(m、2H)、2.82(s、3H)、2.77(m、2H)、2.48(s、6H)、2.00(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=360[M+1].
【化164】
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【0341】
上記化合物63の合成について記載した方法に従って、化合物62から化合物64への変換を行った。化合物64を30%の収率で灰白色の固体として単離した。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.90(d、J=8.1Hz、1H)、8.76(s、1H)、8.22(s、1H)、7.60−7.53(m、2H)、7.42(d、J=7.2Hz、1H)、7.32−7.20(m、5H)、5.78(d、J=5.7Hz、1H)、4.66(m、1H)、2.83(s、3H)、2.71−2.61(m、6H)、1.87−1.62(m、4H)、1.39(d、J=6.3Hz、3H)、1.07−1.02(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=416[M+1].
【化165】
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【0342】
上記化合物60の合成について記載した方法に従って、化合物65(MatrixScientific)から化合物66への変換を行った。化合物66を桃色の固体として収率93%で単離した。
【0343】
撹拌子を備えた2.5mLのマイクロ波バイアルに、化合物49(0.0797g、0.53mmol、1当量)、化合物66(0.1432g、0.53mmol、1当量)及びInCl
3(0.1174g、0.53mmol、1当量)を入れた。バイアルをセプタムで密封した。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(2mL)を添加し、反応物を室温で週末にわたって撹拌した。LCMSは反応が完了していないことを示した。バイアルにキャップをし、反応物を150℃で1時間照射した。室温に冷却した後、反応物を水で希釈し、固体を真空濾過によって回収した。LCMSは反応がまだ完了していないことを示した。固体をDMSO(2mL)に溶解し、反応物を一晩150℃に加熱した。室温に冷却後、反応物を水で希釈した。得られた固体を真空濾過により回収し、水ですすいだ。濾過ケーキをMeOHで粉砕し、風乾して0.089gの粗生成物67を得た。粗生成物をさらに精製することなく次の工程で使用した。質量スペクトル(ESI+):m/z=400[M+1]。
【0344】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを用いて、上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物67から化合物68への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、淡黄色固体として収率23%の化合物68を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.98−8.95(m、1H)、8.21(broads、1H)、8.16(s、1H)、7.53(d、J=6.9Hz、1H)、7.44(d、J=8.4Hz、1H)、7.30−7.18(m、6H)、7.08(d、J=6.9Hz、2H)、5.87(s、2H)、3.87−3.82(m、2H)、2.80(s、3H)、2.62−2.58(m、2H)、2.37(s、6H)、1.94−1.86(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=484[M+1].
【化166】
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【0345】
上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物67から化合物69への変換を行った。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、黄色の油状物として収率19%の化合物69を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.97−8.94(m、1H)、8.14(s、1H)、7.55−7.49(m、2H)、7.31−7.18(m、6H)、7.08(d、J=6.9Hz、2H)、5.87(s、2H)、5.72(d、J=7.5Hz、1H)、4.63−4.58(m、1H)、2.81(s、3H)、2.54−2.46(m、6H)、1.77−1.61(m、4H)、1.37(d、J=6.3Hz、3H)、1.00−0.95(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=540[M+1].
【化167】
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【0346】
上記化合物63の合成について記載した方法に従って、化合物68から化合物70への変換を行った。化合物70を灰白色の固体として収率32%で単離した。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.82(d、J=6.9Hz、1H)、8.58(broads、1H)、8.28(s、1H)、8.070(broads、1H)、7.55−7.53(m、2H)、7.25−7.20(m、3H)、3.88(m、2H)、2.81(s、3H)、2.71−2.67(m、2H)、2.43(s、6H)、2.02−1.96(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=394[M+1].
【化168】
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【0347】
上記の化合物63の合成について記載した方法に従って、化合物69から化合物71への変換を行った。化合物71を灰白色の固体として収率35%で単離した。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.93(broads、1H)、8.82−8.79(m、1H)、8.28(d、J=2.4Hz、1H)、7.63(d、J=7.8Hz、1H)、7.55(d、J=7.2Hz、1H)、7.25−7.20(m、3H)、5.91(broads、1H)、4.65(m、1H)、2.82(s、3H)、2.75−2.68(m、6H)、1.89−1.62(m、4H)、1.40(d、J=6.6Hz、3H)、1.10−1.05(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=450[M+1].
【化169】
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【0348】
撹拌子を備えた25mLナシ型フラスコに、化合物49(0.30g、2.0mmol、1当量)及び3−ブロモベンズアルデヒド(Aldrich、0.37g、2.0mmol、1当量)を入れた。DMSO(2mL)を添加し、続いて数滴の水を添加した。得られた撹拌溶液を空気に開放し、100℃に一晩加熱した。LCMSは反応が完了していないことを示した。温度は140℃に上昇した。3時間後、反応物を室温に冷却し、水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水、続いて20%DCM/ヘキサンですすぎ、風乾した。化合物72の0.523g(1.7ミリモル、収率83%)を灰白色の固体として回収した。質量スペクトル(ESI+):m/z=315[M+1]。
【0349】
3−クロロベンゼンボロン酸(Combi−Blocks)を用いて上記化合物40の合成について記載した方法に従って、化合物72から化合物73への変換を行った。化合物73を木炭着色固体として100%収率で単離した。質量スペクトル(ESI+):m/z=347[M+1]。
【0350】
上記化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物73から化合物74への変換を行った。0−100%溶媒B(溶媒A=EtOAc、溶媒B=10:1:89MeOH/NH3(aq, sat)/EtOAc)で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粘着性のある琥珀色の半固体として24%収率の化合物73を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.82(s、1H)、8.62(d、J=7.8Hz、1H)、7.70−7.53(m、6H)、7.44−7.27(m、4H)、5.90(d、J=7.5Hz、1H)、4.70−4.63(m、1H)、2.80(s、3H)、2.57−2.48(m、6H)、2.24(s、3H)、1.83−1.64(m、4H)、1.40(d、J=6.3Hz、3H)、1.01−0.97(m、6H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=487[M+1].
【化170】
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【0351】
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを使用して、化合物11の合成について記載した方法に従って、化合物73から化合物75への変換を行った。0−100%溶媒B(溶媒A=EtOAc、溶媒B=10:1:89MeOH/NH
3(aq, sat)/EtOAc)で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、粘着性のある琥珀色の半固体として62%収率の化合物75を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.83(s、1H)、8.64(d、J=7.5Hz、1H)、8.40(s、1H)、7.71−7.28(m、9H)、3.90−3.89(m、2H)、2.80(s、3H)、2.63−2.60(m、2H)、2.37(s、6H)、1.96−1.87(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=431[M+1].
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
2−アミノ−3−クロロ安息香酸化合物76(5.0g、29.24mmol)及び尿素(3.5g、58.27mmol)を140℃で2時間そして180℃で24時間、共に加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、熱水、次いで酢酸エチルで粉砕した。固体を濾過し、乾燥させて化合物77(3.8g、67%)を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=197[M+1]。
【0353】
化合物77(3.8g、19.33mmol)に、60mLのPOCl
3を添加した。次いで、混合物を16時間加熱還流した。過剰のPOCl
3を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物78(3.11g、76%)を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=233[M+1]。
【0354】
45mLの1N NaOH、100mLのTHF、及び3.11gの化合物78の混合物を室温でN2下で2時間撹拌した。溶液をPH5で酸性化した。次いで、反応混合物を水及び酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、乾燥させ、蒸発させた。化合物79を、粗生成物の残留物の形態で次の工程に搬送した。質量スペクトル(ESI+):m/z=215[M+1]。
【0355】
エタノール/トルエン/水(2/5/2ml)中のクロロ化合物79(75mg、0.35mmol)、フェニルボロン酸(49mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、PdCl
2(dppf)(0.07mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って化合物80(30mg、30%)を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=257[M+1]。
【0356】
アセトニトリル中のキナゾリノン化合物80(30mg、0.12mmol)の懸濁液にBOP(69mg、0.16mmol)、続いてDBU(27mg、0.18mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(24mg、0.18mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で1.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率28%で化合物81を得た。
【0357】
1H NMR(CDCl
3):δ 8.60−8.57(m、2H)、7.96−7.81(m、2H)、7.50−7.31(m、4H)、3.01−2.83(m、7H)、1.80−1.76(m、4H)、1.42−1.39(d、3H、J=6Hz)、1.17−1.12(t、6H、J=6.6Hz).
【0358】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=397[M+1].
【化172】
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【0359】
エタノール/トルエン/水(2/5/2ml)中のクロロ化合物79(90mg、0.42mmol)に、ナフチルボロン酸(108mg、0.63mmol)、酢酸ナトリウム(163mg、1.99mmol)、PdCl
2(dppf)(62mg、0.08mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率50%で化合物82を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=307[M+1]。
【0360】
アセトニトリル中のキナゾリノン化合物7(70mg、0.23mmol)の懸濁液にBOP(131mg、0.30mmol)、続いてDBU(52mg、0.34mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。次に、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(46mg、0.34mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で2.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率34%の化合物83を得た。
【0362】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=447[M+1].
【化173】
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【0363】
エタノール/トルエン/水(2/5/2ml)中のクロロ化合物79(90mg、0.42mmol)に4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(113mg、0.63mmol)、酢酸ナトリウム(163mg、1.99mmol))、PdCl
2(dppf)(62mg、0.08mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率65%で化合物84を得た。
【0364】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=315[M+1].
【0365】
アセトニトリル中のキナゾリノン9(63mg、0.20mmol)の懸濁液に、BOP(115mg、0.26mmol)、続いてDBU(46mg、0.30mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。次に、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(46mg、0.34mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で2.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率34%の化合物85を得た。
【0367】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=455[M+1].
【化174】
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【0368】
i−PrOH(3ml)中の2、8−ジクロロキナゾリン−4(3H)−オン79(60mg、0.28ミリモル)に、DIPEA(72mg、0.56ミリモル)を添加し、続いて3−メトキシベンジルアミン(96mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物を80℃に16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、揮発性物質を減圧下で除去した。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って86%の収率で化合物86を得た。
【0369】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=316[M+1].
【0370】
アセトニトリル中のキナゾリノン(86)(75mg、0.23mmol)の懸濁液に、BOP(137mg、0.31mmol)、続いてDBU(27mg、0.18mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(52mg、0.34mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で1.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率55%の化合物(87)を得た。
【0371】
1H NMR(CDCl
3):7.72−7.69(d、2H、J=6Hz)、7.62−7.59(d、2H、J=6Hz)、8.15−8.12(d、2H、J=6Hz)、7.28−7.16(m、3H)、6.77(bRs、1H)、4.67(s、2H)、3.77(s、3H)、2.75−2.60(m、7H)、1.78−1.52(m、4H)、1.24−1.22(d、3H、J=6Hz)、1.12−1.07(t、6H、J=7.2Hz).
【0372】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=456[M+1].
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
アミン化合物88(150mg、2mmol)に1H−インダゾール−4−カルバルデヒド(145mg、1mmol)、塩化鉄(III)(65mg、0.4mmol)、続いて水(5ml)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、粗生成物を次の工程に移した。
【0374】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=277[M+1].
【0375】
DMF(5ml)中のキナゾリノン89(250mg、0.97mmol)に、DMAP(23mg、0.19mmol)及び(Boc)
2O(316mg、1.45mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して53%の化合物90を得た。
【0376】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=377[M+1].
【0377】
DMF(5ml)中のキナゾリノン90(70mg、0.19mmol)の溶液にBOP(107mg、0.24mmol)、続いてDBU(43mg、0.48mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(76mg、0.28mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で6時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率20%で化合物91を得た。
【0378】
1H NMR(CDCl
3):8.84(s、1H)、8.66−8.63(d、1H、J=6Hz)、8.21−8.18(d、1H、J=6Hz)、7.64−7.55(m、3H)、7.29−7.26(t、2H、J=6Hz)、6.70−6.69(d、1H、J=3.6Hz)、5.84(bRs、1H)、4.76−4.72(m、1H)、2.81(s、3H)、2.60−2.53(m、7H)、1.78−1.70(m、12H)、1.42−1.40(d、3H、J=6Hz)、1.04−0.99(t、6H、J=7.2Hz).
【0379】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=517[M+1].
【化176】
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【0380】
化合物88にシュウ酸ジエチルを添加し、180〜185℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過した。得られた粗生成物をさらに精製することなく次の工程に移した。
【0381】
EtOH(3ml)中のエステル化合物(92)(80mg、0.34mmol)に、DIPEA(88mg、0.68mmol)、続いて3−メトキシベンジルアミン(71mg、0.52mmol)を添加した。反応混合物を80℃に16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、揮発性物質を減圧下で除去した。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って収率50%の化合物11を得た。
【0382】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=324[M+1].
【0383】
DMF(3ml)中のキナゾリノン93(55mg、0.17mmol)の溶液に、BOP(98mg、0.22mmol)、続いてDBU(38mg、0.25mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(40mg、0.25mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で1.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率30%の化合物94を得た。
【0385】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=464[M+1].
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
THF(3ml)中の化合物(92)(90mg、0.39mmol)に1N NaOH(1ml)を添加し、室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃HClでpH2に酸性化した。反応混合物を水で希釈し、10%MeOH/90%DCMで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。粗生成物物質を次の工程に移した。
【0387】
このDCM中の粗生成物に、塩化オキサロイルを添加し、続いてDMFの1滴を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、粗生成物を次の工程に移した。
【0388】
DCM中の酸塩化物(95)(70mg、0.31mmol)に、水(4ml)中の3、4−ジクロロアニリン(84mg、0.46mmol)及び重炭酸ナトリウム(106mg、1.26mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。。次いで、反応混合物をDCMで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラム精製して44%の収率の化合物96を得た。
【0389】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=362[M+1].
【0390】
DMF(3ml)中のキナゾリノン(96)(61mg、0.17mmol)の溶液に、BOP(98mg、0.22mmol)、続いてDBU(38mg、0.25mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(42mg、0.25mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で6時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率40%の97を得た。
【0392】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=502[M+1].
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
エタノール/トルエン/水(2/5/2ml)中の2、8−ジクロロキナゾリン−4(3H)−オン(79)(70mg、0.33mmol)に1、1’−ビフェニル−4−イル−ボロン酸酢酸(49mg、0.40mmol)及び酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、続いてPdCl
2(dppf)(51mg、0.07mmol)を添加した。次いで、反応混合物を80℃に16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率65%で化合物(98)を得た。
【0394】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=333[M+1].
【0395】
DMF(3ml)中のキナゾリノン(98)(60mg、0.18mmol)の溶液に、BOP(103mg、0.23mmol)、続いてDBU(41mg、0.27mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(43mg、0.27mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で6時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率40%で化合物(99)を得た。
【0397】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=473[M+1].
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
DMF(3ml)中のキナゾリノン(90)(120mg、0.32mmol)の溶液にBOP(183mg、0.41mmol)、続いてDBU(73mg、0.48mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、(3−アミノプロピル)ジエチルアミン(52mg、0.51mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で6時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率50%で化合物(100)を得た。
【0400】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=461[M+1].
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
Boc化合物(91)(12mg、0.023mmol)に、ジオキサン(2ml)中の4N HClを添加し、室温で5時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去して定量的収率で化合物(101)を得た。
【0403】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=452[M+1].
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
アミン(88)(250mg、1.67mmol)に1−メチル−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(267mg、1.67mmol)、塩化鉄(III)(108mg、0.67mmol)、続いて水(5ml)で添加した。次いで、反応混合物を100℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、粗生成物を次の工程に移した。
【0405】
DMF(3ml)中のキナゾリノン(102)(100mg、0.34mmol)の溶液にBOP(198mg、0.45mmol)、続いてDBU(78mg、0.51mmol)を添加し、20分間室温で撹拌した。次いで、2−アミノ−5−ジエチルアミノペンタン(52mg、0.51mmol)を添加し、室温で15分間、60℃で6時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率50%で化合物(103)を得た。
【0407】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=517[M+1].
【化182】
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THF(10ml)中のインダゾール(104)(3.0g、15.22mmol)に、DMAP(186mg、1.52mmol)及び(Boc)20(3.64g、16.7mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、89%の化合物(105)を得た。
質量スペクトル(ESI
+):m/z=297[M+1].
ブロモ化合物(105)(100mg、0.34mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中のナフチルボロン酸(69mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(132mg、1.61mmol)及びPdCl
2(dppf)(50mg、0.07mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率51%で化合物(106)を得た。
質量スペクトル(ESI
+):m/z=345[M+1].
Boc化合物(106)(30mg、0.09mmol)にジオキサン(2ml)中の4N HClを添加し、室温で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、化合物(107)を定量的収率で得た。
質量スペクトル(ESI
+):m/z=280[M+1].
【化183】
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【0408】
ブロモ化合物(105)(100mg、0.34mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(76mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(132mg、1.61mmol)及びPdCl
2(dppf)(50mg、0.07mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率63%の化合物(108)を得た。
【0409】
1H NMR(CDCl
3):8.28−8.19(m、3H)、7.97−7.94(d、1H、J=6Hz)、7.75−7.56(m、3H)、7.43−7.38t、1H、J=7.8Hz)、1.76(s、9H).
【0410】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=363[M+1].
【化184】
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【0411】
Boc化合物(108)(40mg、0.11mmol)にジオキサン(2ml)中の4N HClを添加し、室温で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、化合物(109)を定量的収率で得た。
【0412】
1H NMR(CDCl
3):10.76(bRs、1H)、8.27−7.99(m、5H)、7.63−7.43(m、2H)、7.40−7.25(m、1H).
【0413】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=298[M+1].
【化185】
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【0414】
ヨード化合物(110)(78mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(68mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率72%の化合物(111)を得た。
【0415】
1H NMR(CDCl
3):10.41(bRs、1H)、8.1(s、1H)、8.14−8.12(d、1H、J=6Hz)、7.96−7.92(m、1H)、7.70−7.61(m、2H)、7.16−7.13(d、1H、J=6Hz)、7.05−7.02(t、1H、j=6Hz).
【0416】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=281[M+1].
【化186】
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【0417】
ヨード化合物110(78mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中のナフチルボロン酸(62mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率64%の化合物(112)を得た。
【0418】
1H NMR(CDCl
3):8.38(s、1H)、8.10−7.89(m、5H)、7.54−7.52(d、2H、J=6Hz)、7.21−7.18(d、1H、j=6Hz)、7.04−7.01(t、2H、j=6Hz).
【0419】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=263[M+1].
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
ヨード化合物(110)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−ビフェニルボロン酸(71mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率65%の化合物(113)を得た
【0421】
1H NMR(CDCl
3):10.87(bRs、1H)、8.17(s、1H)、8.00−7.91(m、2H)、7.68−7.46(m、4H)、7.49−7.25(m、3H)、7.02−6.97(m、2H).
【0422】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=289[M+1].
【化188】
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【0423】
ブロモ化合物(114)(69mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−ビフェニルボロン酸(71mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率60%の化合物(115)を得た。
【0424】
1H NMR(CDCl
3):10.22(bRs、1H)、8.20(s、1H)、8.13−8.10(d、2H、J=6Hz)、7.98(s、1H)、7.70−7.65(m、4H)、7.48−7.26(m、4H).
【0425】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=305[M+1].
【化189】
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【0426】
ブロモ化合物(114)(69mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中のナフチルボロン酸(62mg、0.36ミリモル)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42ミリモル)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って化合物(116)を収率55%で得た。
【0427】
1H NMR(CDCl
3):8.38(s、1H)、8.12−7.89(m、5H)、7.57−7.39(m、2H)、7.51−7.39(m、2H).
【0428】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=279[M+1].
【化190】
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【0429】
ブロモ化合物(114)(65mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の4−(2−ナフチル)フェニルボロン酸(89mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率48%で化合物(117)を得た。
【0430】
1H NMR(CDCl
3):8.13(s、1H)、8.08−8.05(d、3H、J=6Hz)、7.97−7.74(m、5H)、7.53−7.26(m、5H).
【0431】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=355[M+1].
【化191】
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【0432】
ニトロ化合物(114)(72mg、0.30mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の4−(2−ナフチル)フェニルボロン酸(89mg、0.36mmol)、酢酸ナトリウム(117mg、1.42mmol)及びPdCl
2(dppf)(44mg、0.06mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率45%で化合物(118)を得た。
【0433】
1H NMR(CDCl
3):8.49−8.41(m、2H)、8.14−8.08(m、4H)、7.74−7.62(m、4H)、7.34−7.26(m、4H).
【0434】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=366[M+1].
【化192】
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【0435】
ヨード化合物(110)(400mg、1.53mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−ブロモフェニルボロン酸(369mg、1.83mmol)、酢酸ナトリウム(591mg、7.20mmol)及びPdCl
2(dppf)(224mg、0.31mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率15%の化合物(119)を得た。
【0436】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=291[M+1].
【0437】
ブロモ化合物(119)(60mg、0.21mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−クロロフェニルボロン酸(39mg、0.25mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、0.99mmol)及びPdCl
2(dppf)(31mg、0.04mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率30%の化合物(120)を得た。
【0438】
1H NMR(CDCl
3):8.13(s、1H)、7.95−7.66(m、2H)、7.64−7.33(m、6H)、6.9−6.96(t、1H、J=6Hz)、6.76−6.75(s、1H、J=1.8Hz).
【0439】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=323[M+1].
【化193】
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【0440】
ブロモ化合物114(320mg、1.38mmol)に、ジオキサン/水(6/2mL)中の3−ブロモフェニルボロン酸(333mg、1.66mmol)、酢酸ナトリウム(536mg、6.54mmol)及びPdCl
2(dppf)(202mg、0.28mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを測定して、収率40%の化合物(121)を得た。
【0441】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=307[M+1].
【0442】
ブロモ化合物121(62mg、0.20mmol)に、ジオキサン/水(3/1ml)中の3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(46mg、0.24mmol)、酢酸ナトリウム(78mg、0.95mmol)及びPdCl
2(dppf)(29mg、0.04mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率32%の化合物(122)を得た。
【0443】
1H NMR(CDCl
3):8.47(s、1H)、8.24−8.20(m、1H)、7.96−7.28(m、14H).
【0444】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=373[M+1].
【化194】
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【0445】
化合物122(10g、0.0487mol)に無水酢酸(27g、25ml、0.254mol)を添加し、混合物を攪拌しながら120℃で3時間加温した。次いで、混合物を減圧下で濃縮して(50℃)、過剰の無水酢酸を除去し(沸点138℃)、乾燥固体を得た。水酸化アンモニウム(28%NH3、100ml)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。混合物を冷却し、真空濾過し、得られた固体を水、飽和NaHCO
3溶液及びそれ以上の水で洗浄した。得られた固体を真空下で乾燥して、2−m−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物123)7.37g(66%)を得た。
【0446】
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ 12.5(bs、1H)、δ 8.35(d、J=8.0Hz、1H)、δ 8.14(d、J=7.4Hz、1H)、δ 7.56−7.60(m、1H)、δ 2.40(s、3H).
【0447】
ガラス圧力管に、2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(3H)−オン(2.0g、8.76mmol)を入れた。3、4−ジクロロベンズアルデヒド(1.69g、9.64mmol)を添加し、酢酸(40ml)を混合物に添加した。混合物を油浴(200℃)中で36時間加熱した。反応物を冷却し、沈殿物を真空濾過し、水、飽和NaHCO
3溶液、水及び少量のジエチルエーテルで洗浄して過剰のアルデヒドを除去した。この固体を真空デシケーター中で乾燥して、2.37グラムのスチリルキナゾリノン生成物(E)−2−(3、4−ジクロロスチリル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物124)(70%)を提供した。
【0448】
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ (12.6(bs、1H)、δ 8.37(d、J=7.8Hz、1H)、δ 8.17(d、J=7.0Hz、1H)、δ 7.95(s、1Hz)、δ 7.87(d、J=16.0Hz、1H)、δ 7.7(d、J=8.2Hz、1H)、δ 7.59−7.66(m、2H)、δ 7.07(d、J=16.0Hz、1H).
【0449】
(E)−2−(3、4−ジクロロスチリル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(3H)−オン(1.0g、2.596mmol)及びBOP(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)(1.493g、3.375mmol)をアセトニトリル(20ml)とともに撹拌した。この混合物にDBU(1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン)(593mg、0.583ml、3.894mmol)を添加し、10〜15分間攪拌した。アミン3−(ジメチルアミノ)−1−プロピルアミン(398mg、0.457ml、3.894mmol)を添加し、混合物を70℃に3時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc及びブラインで分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(9:1DCM:MeOH)で精製し、目的生成物(E)−N
1−(2−(3、4−ジクロロスチリル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)−N
3、N
3−ジメチルプロパン−1、3−ジアミン(化合物125)(39%)を得た。
【0450】
1H NMR(DMSO−d
6、400Mz): δ 8.59(m、1H)、δ 8.46(d、J=7.8Hz、1H)、δ 8.12(d、J=7.42Hz、1H)、δ 8.05(s、1H)、δ 7.90(d、J=16.0Hz、1H)、δ 7.72−7.75(m、1H)、δ 7.65(d、J=8.2Hz、1H)、δ 7.56−7.60(m、1H)、δ 7.20(d、J=16.0Hz、1H)、δ 3.70(q、2H)、δ 2.40(t、2H)、δ 1.85(m、2H).
【0451】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=469[M+1].
【化195】
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【0452】
アルゴン雰囲気下、DMF(30ml)中の6−トリフルオロメチル−2−ニトロトルエン(化合物126)(5.0g、24ミリモル)の溶液を、N、N−ジエメルホルムアミドジメチルアセタール(16g、18ml、135mmol)に処理した。混合物を100℃に加熱し、6時間維持した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層を飽和NaHCO
3溶液、NH
4Cl溶液、LiCl溶液、及びブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、減圧下で濃縮した。残留物をヘキサン中で可溶化し、95/5ヘキサン/EtOAcで溶離する予め平衡化したSiO
2のパッドに通した。生成物(化合物127)をSiO2フラッシュクロマトグラフィー(98/2ヘキサン/EtOAc)によりさらに精製した。
【0453】
中間体エナミン(127)を酢酸(150ml)に溶解し、鉄粉末(4.3g)を添加し、混合物をアルゴン雰囲気下で110℃に一晩(16時間)加熱した。混合物を冷却し、2N HClを添加して混合物を溶解させた。有機層をK
2CO
3の飽和溶液で中和し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、続いてSiO2フラッシュクロマトグラフィー(95/5ヘキサン/EtOAc)により精製して所望の生成物4−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(17%)(化合物128)0.77gを得た。
【0454】
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ11.64(bs、1H)、δ 7.7(d、J=8.2Hz、1H)、δ 7.58−7.59(m、1H)、δ 7.37(d、J=7.2Hz、1H)、δ 7.23−7.27(m、1H)、δ 6.5(d、J=1.37Hz、1H).
【0455】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=186[M+1].
【0456】
10mlのEtOH中の水性ホルムアルデヒド(37%、0.465ml、6.24mmol)及びジメチルアミン(40%、0.79ml、6.25mmol)の溶液を0℃に冷却した。4−トリフルオロメチルインドール(0.77g、4.16mmol)(化合物128)をHOAc:EtOH混合物(1:1、10ml)に溶解し、反応混合物に滴下した。この温度で2時間撹拌した後、混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。
【0457】
混合物をNaHCO
3の飽和溶液に慎重に添加した。1N NaOHを、pHが9−10の間になるまで添加した。得られた混合物をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、1.0gのN、N−ジメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)メタンアミン(化合物129)を提供した。これをさらに精製することなくそのまま使用した。
【0458】
粗4−トリフルオロメチルグラミン(1.0g、4.12mmol)をアセトニトリル(20ml)に溶解した。アルゴン雰囲気下、3、4−ジクロロベンズアルデヒド(1.08g、6.18mmol)を添加し、次いでトリ−n−ブチルホスフィン(1.25g、1.5ml、6.18mmol)を添加した。混合物を一晩(16時間)78℃に加温した。冷却し、減圧下で濃縮する。残渣をヘキサン/EtOAc(9:1、20ml)の混合物に取り、予め平衡化したSiO2のパッドに通し、9:1ヘキサン/EtOAcで溶離して、部分的に精製した生成物を得た。95/5ヘキサン/EtOAcで溶離するSiO2フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製)により、所望の(E)−3−(3、4−ジクロロスチリル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(化合物130)(26%)を得た。
【0459】
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):d12.0(bs、1H)、d8.05(d、2.73Hz、1H)、d7.76(d、J=8.2Hz、1H)、d7.60−7.68(m、2H)、d7.40−7.49(m、3H)、d7.29(m、1H)、d6.99(d、J=16Hz、1H).
【0460】
19FNMR(DMSO−d
6、400MHz):1つのピークd−57.20ppm(一重線)。
【化196】
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【0461】
市販の5−ブロモ−3−[(ジメチルアミノ)メチル]インドール、(5−ブロモグラミン)(131)(1.02g、3.95mmol、1当量)を10〜15mlのアセトニトリルに溶解した。これに、3、4−ジクロロベンズアルデヒド(1.04g、5.93mmol、1.5当量)を添加した。フラスコをアルゴンでフラッシュし、トリ−n−ブチルホスフィンを添加した(1.2グラム(1.48ml)、5.93ミリモル、1.5当量)。この混合物を80℃で24時間加温した。冷却し、減圧下で濃縮する(浴温30℃)。残渣に50mLの80/20ヘキサン:EtOAcを添加し、これを中間フリットブフナー漏斗中の調製したSiO
2パッドに通し、80/20ヘキサン:EtOAcで溶離した。洗浄した生成物を単離し、SiO
2フラッシュクロマトグラフィー(99/1ヘキサン:EtOAc)によりさらに精製して、0.4グラムの所望の生成物(化合物132)(28%)を得た。
【0462】
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz)d11.60(bs、1H)、d8.24(d、J=2Hz、1H)、d7.92(d、J=2Hz、1H)、d7.75(s、1H)、d7.52−7.62(m、3H)、d7.4(d、8.8Hz、1H)、d7.28(dd、J=8.8Hz、J=2Hz、1H)、d7.6(d、J=16.4Hz、1H).
【0463】
インドール132(400mg、1.089mmol)をアセトニトリル(20ml)に溶解した。水素化ナトリウム(油中60%、148mg、3.7mmol)を添加し、30分間撹拌した。3−クロロ−N、N−ジメチルプロパン−1−アミン(480mg、3.9mmol)を添加し、50℃で2時間加熱した。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAc及び水で分配し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で蒸発させた。Si−ゲルクロマトグラフィー(9、1DCM/MeOH)で精製して、シス及びトランス異性体の混合物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(9:1EtOAC/MeOH)によるさらなる精製により、所望のトランス生成物(化合物133)を得た。
1H NMR(CDCl
3、400MHz):1.95(m、2H)、2.2(m、8H、overlappingpeaks)、4.15(m、2H)、6.85(d、J=16.2Hz、1H)、7.16(d、J=16.2Hz、1H)、7.22−7.3(m、3H)、7.32−7.4(m、2H)、7.54(s、1H)、8.03(s、1H).
【0464】
質量スペクトル(ESI
+):m/z=451[M+1].
【化197】
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【0465】
100mL丸底フラスコに、NaOH(0.9133g、22.8mmol、4当量)及び撹拌子を入れた。水(23mL)を添加した。得られた攪拌溶液に4、7−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1H−インドール−2、3−ジオン(エナミン、1.0g、5.71mmol、1当量)を添加した。H
2O
2(30重量%、1.62g、14.3mmol、2.5当量)を滴下した。3時間後、TLCは完全な反応を示した。混合物をHCl(発泡)でpH約2に慎重に調整した。混合物を濾過し、水ですすいだ。濾液をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機物を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた固体をヘキサン中の5%DCMで粉砕し、真空濾過により回収した。濾過ケーキをヘキサン中の10%EtOAc(1回)、ヘキサン(1回)で粉砕し、乾燥させた。化合物134の0.504g(3.1ミリモル、収率54%)を黄褐色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=166[M+1]実測値。
【0466】
25mL丸底フラスコに、化合物2(0.11g、0.60mmol)及び撹拌子を入れた。EtOAc(10mL)を添加し、フラスコをArでパージした。10%Pd/C(0.015g、約15重量%)を添加した。得られた混合物をH2(バルーン圧)下で激しく撹拌した。90分後、混合物をセライトを通して濾過した。濾過ケーキを、EtOAc、10%MeOH/EtOAc、及び20%MeOH/DCMで、濾液中のTLCによって追加の生成物が検出されなくなるまですすいだ。濾液を濃縮し、0.0922g(0.61mmol、≒100%収率)の化合物3を黄色固体として得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=153[M+1]実測値。
【化198】
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【0467】
500mLの丸底フラスコに、2−アミノ−3−メチル安息香酸(Combi−Blocks、4.0g、26.5mmol、1当量)、NH
4Cl(4.25g、79.4mmol、3当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DCM(100mL)及び無水DMF(20mL)を添加した。得られた撹拌混合物を0℃に冷却した。1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(3.93g、29.1mmol、1.1当量)、続いて5分後に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(5.56g、29.1mmol、1.1当量)を添加した。1時間後、DIPEA(32mL、23.9g、185mmol、7当量)を滴下した。反応物を0℃〜室温で一晩撹拌した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣を水で希釈し、濃NH
3(aq)で約8−9に調整した。得られた混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCMで希釈し、得られた混合物をヘキサンで希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキをヘキサン中の10%DCMで粉砕し、乾燥させた。化合物135の2.56g(17.0mmol、収率64%)を灰白色の固体として回収した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=151[M+1]実測値。
【0468】
次のアントラニルアミドを、溶媒としてDMF又はDCM/DMFのいずれかを用いて上記化合物135について記載されたものと同様の方法で合成した。
【化199】
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【0469】
オーブン乾燥した100mLの洋ナー型フラスコ、撹拌子、及び添加漏斗を組み立て、真空下で室温まで冷却した。2、3−ジクロロニトロベンゼン(Combi−Blocks、1.25g、6.51mmol、1当量)を添加した。システムを排気し、Arで再充填した(3回)。無水THF(50mL)を添加し、得られた攪拌溶液を−40℃に冷却した。臭化ビニルマグネシウム(Acros、THF中0.7M、30mL、20.8mmol、3.2当量)を添加漏斗を介して滴下した。任意の温度で70分後、反応をNH
4Cl(aq, sat)でクエンチした。得られた混合物をMTBE(1回)で抽出し、層を分離した。有機層を水(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、シリカゲル(13g)を添加した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0−10%EtOAcで溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、ゆっくりと凝固されたオレンジ色の油状物として、0.6928g(3.7mmol、57%収率)の化合物148を得た。
【0470】
2つ口の25mL丸底フラスコに、撹拌子及び添加漏斗を取り付けた。システムを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(4mL)をフラスコに添加した。0℃に冷却した後、撹拌しながらPOCl
3(0.38mL、0.628g、4.10mmol、1.1当量)を滴下した。10分後、冷却浴を除去した。無水DMF(11mL)中の化合物148(0.6928g、3.7ミリモル、1当量)の溶液を添加漏斗を介して滴下した。3時間後、混合物を氷/NaHCO
3(aq, sat)に注いだ。得られた混合物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機物を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた固体をヘキサン中の10%MTBEで粉砕して、淡橙色固体として0.539g(2.5mmol、68%収率)の化合物149を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=214[M+1]。
【0471】
撹拌子を備えた50mLの丸底に、化合物149(0.25g、1.2mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(7mL)、次いで臭化ベンジル(0.16mL、0.2297g、1.3mmol、1.15当量)を添加した。5分後、Cs2CO3(0.4186g、1.3mmol、1.1当量)を添加した。フラスコをホイルで覆い、反応物を一晩攪拌した。反応物を水で希釈した。約20分間攪拌した後、固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(2回)、5%MTBE/ヘキサン(2回)、及びヘキサン(1回)で粉砕した。乾燥後、0.3226g(1.1mmol、収率91%)の化合物150を淡黄色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=304[M+1]実測値。
【化200】
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【0472】
250mLの三角フラスコに、NaNO
2(4.55g、66mmol、10当量)及び撹拌子を入れた。水(130mL)を添加した。7−クロロ−1H−インドール(1.0g、6.6mmol、1当量)、次いでアセトン(10mL)を添加した。混合物を攪拌しながら0℃に冷却した。HCl(6N、8.8mL、52.8mmol、8当量)を激しく撹拌しながら滴下した。添加の完了後、冷却浴を除去し、反応物を一晩撹拌した。反応物をEtOAcで抽出し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別した。シリカゲル(10g)を添加し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0−45%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、紫色固体として0.3583g(2.0mmol、30%収率)の化合物151を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=181[M+1]実測値。
【0473】
化合物151は、上記化合物150について記載されたのと同様の様式で化合物152に変換された。質量スペクトラム(ESI+):m/z=271[M+1]実測値。
【0474】
次のN−置換インドールを、上記化合物150について記載したのと同様の様式で調製した。
【化201】
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【0475】
オーブンで乾燥した2つ口の50mL丸底フラスコ、撹拌子、及び還流冷却器を組み立て、真空下で室温まで冷却した。このフラスコに、メチルクマレート(Combi−Blocks、0.3116g、2.0mmol、1当量)及び2−アミノ−4、5−ジクロロ安息香酸(AstaTech、0.50g、2.4mmol、1.2当量)を添加しこのシステムを排気し、Ar(3回)で充填した。無水トルエン(10mL)を添加し、混合物を撹拌しながら80℃に加熱した。亜硝酸イソアミル(0.33mL、0.284g、2.4mmol、1.2当量)をゆっくり滴加することにより添加した。得られた赤色スラリーを加熱還流した。2時間後、TLCは、未反応のメチルクマレートが存在することを示した。反応物を80℃に戻し、追加の亜硝酸イソアミル(0.33mL)で処理した。反応物を還流に戻した。2時間後、TLCは反応の改善を示さなかった。反応物を室温に冷却した。反応物を2N NaOH(2回)、重亜硫酸ナトリウム(aq、5%、×1)、水(1回)、1N HCl(1回)、水(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0−10%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、黄色固体として、0.090g(0.35mmol、収率18%)の化合物162を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=255[M+1]実測値。
【0476】
50mL丸底フラスコに、化合物162(0.090g、0.35mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水THF(10mL)を添加し、得られた攪拌溶液を0℃に冷却した。LAH(THF中2.0M、0.19mL、0.37mmol、1.05当量)を滴下した。温度で2時間後、Na
2SO
4(aq、sat)の添加により反応をクエンチした。混合物をセライトで濾過し、EtOAcですすいだ。層を分離した。有機層をブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別した。シリカゲル(2g)を添加し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0〜35%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、白色固体として化合物163を0.0734g(0.32mmol、収率92%)得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=227[M+1]実測値。
【0477】
50mL丸底フラスコに、化合物163(0.0734g、0.32mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DCM(8mL)を添加した。得られた撹拌溶液をデス−マーチンペルヨージナン(0.1714g、0.4mmol、1.25当量)で処理した。45分後、反応をNaHCO
3(aq、sat)でクエンチし、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去し、化合物164の0.0676g(0.3ミリモル、94%収率)を得た。質量スペクトル(ESI+):m/z=225[M+1]実測値。
【化202】
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【0478】
添加漏斗を備えた50mL丸底フラスコにピリジニウムトリブロミド(8.09g、25.3mmol、1.3当量)及び撹拌子を入れた。メチルクマレート(3.0g、19.5mmol、1当量)を添加漏斗に添加した。システムを排気し、Ar(3回)で再充填した。HOAcをフラスコ(17mL)及び添加漏斗(10mL)に添加した。反応フラスコを加熱還流した。メチルクマレート溶液を滴下した。4時間後、反応物を室温に冷却し、水で希釈した。溶液を1:1EtOAC/ヘキサンで抽出し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた粗生成物をNaHCO
3(aq、sat)で慎重に希釈した。得られた固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを追加のNaHCO
3及び水で粉砕した。乾燥後、3.76g(16.1mmol、収率83%)の化合物165を淡黄色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=233/235[M+1]実測値。
【0479】
還流冷却器及び2つの添加漏斗を備えたオーブン乾燥した50mLの3つ口丸底フラスコを、真空下で室温まで冷却した。フラスコに化合物165(0.750g、3.2mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。アントラニル酸(0.8828g、6.4mmol、2当量)を添加漏斗の1つに添加した。システムを排気し、Arで再充填した(3回)。亜硝酸イソアミル(0.86mL、0.754g、6.4mmol、2当量)を空の添加漏斗に添加した。無水1、2−DME(24mL)をフラスコと2つの添加漏斗の間で均等に分割した。フラスコにTFA(25μL、0.0367g、0.32mmol、0.1当量)を添加し、溶液を加熱還流した。アントラニル酸及び亜硝酸イソアミル溶液を、一致する速度で滴加した。添加完了後、反応物を1時間還流した。反応物を50℃に冷却し、トルエンで希釈した。反応液を室温に冷却後、2N NaOH(2回)、重亜硫酸ナトリウム(水溶液、5%、1回)、水(1回)、2N HCl(1回)、水(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCMに溶解し、シリカゲル(10g)を添加した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0〜20%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、黄色固体として0.6684g(2.5mmol、収率78%)の化合物166を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=265/267[M+1]実測値。
【0480】
化合物166を、化合物164について上に記載したのと同様の様式で化合物167に変換した。質量スペクトル(ESI+):m/z=236/238[M+1]実測値。
【化203】
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【0481】
撹拌子及び還流冷却器を備えたオーブン乾燥2つ口50mL丸底フラスコを真空下で室温に冷却した。フラスコに2−アミノ−4、5−ジクロロ安息香酸(1.3262g、6.44mmol、1.5当量)及び化合物165(1.0g、4.29mmol、1当量)を入れた。システムを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水1、2−DME(25mL)、続いてTFA(30μL、0.049g、0.43mmol、0.1当量)を添加した。混合物を撹拌しながら加熱還流した。亜硝酸イソアミル(0.86mL、0.754g、6.44mmol、1.5当量)を滴下した。添加が完了した後、反応物を90分間還流した後、無水トルエン(10mL)を急速滴下により添加した。任意温度でさらに30分後、反応物を50℃に冷却した。トルエン(15mL)を添加し、反応物を室温に冷却した。層を分離した。有機層を2N NaOH(1回)、重亜硫酸ナトリウム(水溶液、5%、1回)、水(1回)、2N HCl(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCM/MeOHに溶解した。DMSO(3mL)を添加し、混合物を濃縮してDCM及びMeOHを除去した。水(100mL)を添加し、得られた固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(2回)、ヘキサン(2回)、20%トルエン/ヘキサン(2回)、及び10%DCM/ヘキサン(2回)で粉砕した。乾燥後、サーモン色固体として168の0.581g(1.74ミリモル、収率40%)を回収した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=333/335[M+1]実測値。
【0482】
40mLスクリュートップバイアルに、化合物168(0.300g、0.90mmol、1当量)、ベンジルトリフルオロホウ酸カリウム(Combi−Blocks、0.2223g、1.12mmol、1.25当量)、Cs2CO3(0.878g、2.69mmol、3当量)及び撹拌子を備えた。1、4−ジオキサン/水(10:1、15mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封し、撹拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.0657g、0.09mmol、0.1当量)を添加した。バイアルを蓋で閉じ、反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却後、反応物を水/EtOAcで希釈した。層を分離した。有機層を水(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCMに溶解した。シリカゲル(5g)を添加し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0〜60%DCMで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、白色固体として化合物169を0.2002g(0.58mmol、収率65%)得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=345[M+1]実測値。
【0483】
化合物169を、化合物164について上記した方法と同様にして化合物170に変換した。質量スペクトル(ESI+):m/z=315[M+1]実測値
【化204】
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【0484】
撹拌子を備えた100mLナシ型フラスコに、2−アミノ−3−メチル安息香酸(2.0g、13.2mmol、1当量)及び尿素(7.94g、132mmol、10当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。得られた攪拌混合物を150℃に一晩加熱した。100℃に冷却した後、水(40mL)を添加した。得られた熱い混合物を濾過して固体を回収した。濾過ケーキをMeOH(3回)で粉砕し、真空下で乾燥させた。2.82g(16mmol、120%収率)の粗生成物171を淡色固体として単離した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程で使用した。
【0485】
還流冷却器及び撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物171(1.0g、5.7mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。POCl
3(2.6mL、4.35g、28.3mmol、5当量)、続いてDIPEA(2.0mL、1.47g、11.3mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を攪拌しながら加熱還流した。5時間後、反応物を室温に冷却し、激しく撹拌しながら氷上に注いだ。得られた撹拌された懸濁液を0℃に冷却し、NH
4OH(濃縮水溶液)でpH=7〜8に調整した。固体を真空濾過により回収した。固体をDCMに懸濁させ、DCMで溶離するシリカゲルを通して濾過した。濾液を回転蒸発により濃縮乾燥し、0.467g(2.19mmol、38%収率)の化合物172を白色固体として得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=213[M+1]実測値。
【0486】
撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物172(0.367g、1.72mmol、1当量)を入れた。THF(8mL)を添加した。得られた攪拌溶液を1N NaOH(4mL、4mmol、2.3当量)で処理した。2時間後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。得られた混合物を1N HClでpH約7に調整した。真空濾過により固体を回収し、風乾した。化合物173の0.282g(1.45mmol、収率84%)を白色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=195[M+1]実測値。
【0487】
20mLのスクリュートップバイアルに、化合物173(0.109g、0.56mmol、1当量)、アントラセン−2−イルボロン酸(ArkPharm、0.1866g、0.84mmol、1.5当量)、NaOAc(0.2068g2.5ミリモル、4.5当量)及び撹拌子を装備した。1、4−ジオキサン(5mL)及び水(2mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封し、撹拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.0826g、0.11mmol、0.2当量)を添加した。バイアルを蓋で密封し、反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却した後、反応物を水/ヘキサンで希釈し、固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキをヘキサン中10%EtOAc(1回)及びヘキサン中10%DCM(1回)で粉砕した。乾燥後、0.267g(0.79mmol、収率142%)の不純物174を単離した。この物質を精製せずに使用した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=337[M+1]実測値。
【化205】
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【0488】
化合物173を、3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks)を用いて化合物174について上記した方法と同様の方法で化合物175に変換した。
【化206】
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【0489】
25mL丸底フラスコに化合物138(0.0797g、0.37mmol、1当量)、化合物154(0.100g、0.37mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。バイアルを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水CH
3CN(5mL)を添加した。5分後、撹拌混合物をInCl
3(0.025g、0.11mmol、約30mol%)で処理した。反応物を一晩40℃に加熱した。LCMSは、中間体イミンの存在を示したが、出発物質又は生成物は存在しなかった。質量スペクトラム(ESI+):m/z=466/468[M+1]実測値。反応物を室温に冷却し、固体を真空濾過によって回収した。乾燥後、固体を撹拌子と共に20mLスクリュートップバイアルに移した。DMSO(3mL)及び水(0.3mL)を添加した。得られた混合物を120℃で一晩加熱した。室温に冷却後、反応物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。0.113gの粗生成物176を収集し、精製することなく使用した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=464/466[M+1]実測値。
【0490】
次のキナゾリノンを、上記化合物176について記載したのと同様の方法で合成した。イミンの形成は、室温〜40℃で行った。キナゾリノンへの変換は、80〜150℃の温度で行った。
【化207】
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【0491】
20mLのスクリュートップバイアルに化合物137(0.0571g、0.37mmol、1当量)、化合物154(0.100g、0.37mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMSO(2mL)を添加した。得られた攪拌溶液をInCl
3(0.0246g、0.1mmol、0.27当量)で処理した。バイアルを蓋で閉じ、反応物を一晩100℃に加熱した。LCMSは反応が完了していないことを示した。反応物を125℃で5時間加熱した。室温に冷却後、反応物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収し、0.090g(0.22mmol、60%収率)の粗生成物195を、固体として得た。この物質を精製して前進させた。質量スペクトラム(ESI+):m/z=404[M+1]実測値。
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
アントラニルアミドを化合物195について上に記載したのと同様の様式で化合物196に変換した。
【化209】
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【0493】
20mLスクリュートップバイアルに、化合物135(0.0451g、0.30mmol、1当量)、化合物164(0.0676g、0.3mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。DMSO(3mL)を数滴の水と共に添加した。バイアルを蓋でゆるく密封し、反応物を150℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、反応物を水で希釈し、固体を真空濾過によって回収した。濾過ケーキをヘキサン中の10%DCMで粉砕し、乾燥させて、0.0493g(0.14mmol、収率46%)の化合物197を黄褐色固体として得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=355[M+1]実測値。粗生成物を精製せずに使用した。
【0494】
次のキナゾリノンを、上記の化合物197について記載したのと同様の様式で、100〜150℃の温度で合成した。
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
100mL丸底フラスコに、化合物135(0.400g、2.7mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。DMSO(30mL)、続いて3−ブロモベンズアルデヒド(0.31mL、0.498g、2.7mmol、1当量)を添加した。得られた撹拌溶液をTFA(20μL、0.0303g、0.27mmol、0.1当量)で処理した。15分後、反応物を一晩125℃に加熱した。室温に冷却後、混合物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(3回)及び10%DCM/ヘキサン(3回)で粉砕した。乾燥後、0.731g(2.3mmol、87%収率)の化合物199を灰白色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=315/317[M+1]。
【0496】
次のキナゾリノンは、80℃〜150℃の範囲の温度で同様の方法で合成した。
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
20mLスクリュートップバイアルに、化合物199(0.070g、0.22mmol、1当量)、3、4−ジクロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks、0.0646g、0.33mmol、1.5当量)、NaOAc(0.0820g、1.0mmol、4.5当量)及び撹拌子を入れた。1、4−ジオキサン/水(10:1.5mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封した。得られた攪拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.0325g、0.04mmol、0.2当量)を添加した。バイアルを蓋で閉じた。反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却後、反応物を水で希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(3回)、10%DCM/ヘキサン(3回)、及びヘキサン(1回)で粉砕した。乾燥後、0.0835g(0.22mmol、99%収率)の化合物219を灰色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=381[M+1]実測値。
【0498】
次のキナゾリノンを、上記化合物219について記載したのと同様の方法で合成した。
【化212-1】
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【化212-2】
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【0499】
200mLのスクリュートップバイアルに、化合物200(0.100g、0.26mmol、1当量)、KO
tBu(0.0439g、0.39mmol、1.5当量)、Pd
2(dba)
3(0.0239g、0.026mmol、10mol%、ビナップ(0.0325g、0.052mmol、20mol%)、及び撹拌子を入れた。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水1、4−ジオキサン(3mL)中のモルホリン(57μL、0.0568g、0.65mmol、2.5当量)の溶液にAr(10分間)を噴霧し、バイアルに添加した。バイアルを蓋で閉じ、反応物を一晩100℃に加熱した。LCMSは、未反応化合物200の存在を示した。反応物を120℃に一晩加熱した。室温に冷却した後、反応物を水/ヘキサンで希釈し、固体を真空濾過により回収した。ヘキサン中の0〜60%EtOAcで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、黄褐色固体として化合物253の0.0616g(0.16mmol、収率61%)を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=390[M+1]実測値。
【化213】
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【0500】
20mLスクリュートップバイアルに、化合物179(0.100g、0.27mmol、1当量)、ベンジルトリフルオロホウ酸カリウム(0.0678g、0.34mmol、1.25当量)、Cs
2CO
3(0.2676g、0.82mmol、3当量)及び撹拌子を入れた。1、4−ジオキサン/水(5:1.5mL)を添加した。得られた攪拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.020g、0.027mmol、0.1当量)を添加した。バイアルを蓋で閉じた。反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却後、混合物を水/ヘキサンで希釈した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(1回)及び10%DCM/ヘキサン(1回)で粉砕した。乾燥後、0.0645g(0.17mmol、収率63%)の化合物254を暗色の固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=377[M+1]実測値。
【化214】
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【0501】
25mLの丸底フラスコに、化合物198(0.0464g、0.14mmol、1当量)、BOP(0.0824g、0.19mmol、1.3当量)及び撹拌子を入れた。バイアルを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DMF(2mL)を攪拌しながら添加した。5分後、DBU(32μL、0.033g、0.21mmol、1.5当量)、続いて15分後3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(Aldrich、27μL、0.022g、0.21mmol、1.5当量)を添加した。反応物を室温で40分間撹拌した後、55℃に加熱した。3時間後、加熱を止め、反応物を一晩攪拌した。反応物をEtOAC/水で希釈し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の0−20%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、0.0028g(0.007mmol、収率4.8%)の化合物255を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.84(d、J=6.9Hz、1H)、8.02(s、1H)、7.87(broads、1H)、7.67(d、J=7.8Hz、1H)、7.55(d、J=6.3Hz、1H)、7.27−7.13(m、3H)、4.25(s、3H)、3.92(broads、2H)、2.83−2.80(m、5H)、2.51(s、6H)、2.11−2.07(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=408[M+1].
【化215】
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【0502】
25mL丸底フラスコに、化合物214(0.040g、0.1mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水DMF(4mL)を添加した。得られた撹拌された懸濁液をDBU(22.8μL、0.0247g、0.16mmol、1.6当量)で処理した。5分後、得られた溶液を3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(25.2μL、0.0204g、0.20mmol、2当量)で処理した。BOP(0.0619g、0.14mmol、1.4当量)を10分後に添加した。反応物を一晩攪拌した。反応物を水/MTBEで希釈した。10分間撹拌した後、混合物を濾過し、MTBEですすいだ。層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。EtOAc中の0−20%溶媒B(MeOH中のB=5%濃NH3(水溶液))で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、0.0039g(0.008mmol、収率8%)の化合物256を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.21(broads、1H)、7.81−7.80(m、1H)、7.54−7.52(m、2H)、7.32−7.18(m、8H)、7.11−7.08(m、1H)、5.35(s、2H)、3.86(broads、2H)、2.74(s、3H)、2.64−2.61(m、2H)、2.40(s、6H)、2.07−2.04(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=484[M+1].
【0503】
次のキナゾリンを、溶媒としてCH
3CN又はDMFのいずれかを用いて上記の化合物255又は化合物256のいずれかについて記載したのと同様の様式で適切なキナゾリノンから合成した。アミンは、ベンダーから購入し、精製せずに使用した。
【化216-1】
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【化216-2】
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【化216-3】
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【化216-4】
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【0504】
化合物178を、化合物255について上に記載したのと同様の様式で化合物379に変換した。質量スペクトル(ESI+):m/z=570[M+1]実測値。
【0505】
10mLナシ型フラスコに、化合物379(0.020g、0.035mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水DCM(1.5mL)を添加し、反応物を0℃に冷却した。TFA(0.2mL、0.289g、2.6mmol、大過剰)を滴下した。30分後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣を水で希釈し、1N NaOHでpH約9に調整した。混合物をEtOAc(1回)で抽出し、層を分離した。有機層を水(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。1:1EtOAC/DCM及びDCM中の20%MeOHで順次溶離するシリカゲルによるプラグ濾過による精製により、0.0125g(0.027mmol、収率76%)の化合物380を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.96−8.93(m、1H)、8.21(s、1H)、7.65(broads、1H)、7.58−7.53(m、2H)、7.29−7.20(m、7H)、7.10−7.08(m、2H)、5.89(s、2H)、3.88(broads、2H)、2.89−2.85(m、2H)、2.81(s、3H)、2.43(s、3H)、2.00−1.97(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=470[M+1].
【0506】
次のキナゾリンを、上記の化合物380について記載したのと同様の様式で適切なキナゾリノンから合成した。アミンは、ベンダーから購入し、精製せずに使用した。
【化217】
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【0507】
20mLスクリュートップバイアルに、化合物375(0.020g、0.042ミリモル、1当量)、フェニルボロン酸(0.086g、0.071ミリモル、1.7当量)、NaOAc(0.0174g、0.21ミリモル、5.1当量)、及び撹拌を入れた。1、4−ジオキサン/水(10:1、5mL)を添加し、バイアルをセプタムで密封した。得られた攪拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.0061g、0.008mmol、0.2当量)を添加した。バイアルを蓋で密封し、反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却後、混合物をMTBE/水で希釈した。10分間撹拌した後、混合物を濾過した。層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。EtOAc中の0−20%溶媒B(B=MeOH中の5%濃NH
3(aq))で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、不純な生成物が得られた。DCM中の14%(1回)及び17%(1回)MeOHで溶離する分取TLCによる精製により、0.0039g(0.008mmol、20%収率)の化合物385 を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 9.02(s、1H)、8.83(s、1H)、7.89(s、1H)、7.74−7.72(m、2H)、7.53−7.42(m、5H)、7.08−7.06(m、1H)、3.89−3.88(m、2H)、2.84(d、J=3.0Hz、3H)、2.73(d、J=3.3Hz、3H)、2.56−2.55(m、2H)、2.28(d、J=3.3Hz、6H)、1.96−1.94(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=479[M+1].
【化218】
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【0508】
化合物386を、上記化合物385について記載したのと同様の様式で、化合物371から合成した。
【化219】
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【0509】
オーブンで乾燥した2つ口の50mL丸底フラスコ及び撹拌子を真空下で室温に冷却した。化合物300(0.020g、0.042mmol、1当量)を添加し、フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水THF(4mL)を添加した。CuI(0.0037g、0.019mmol、0.45当量)及びPdCl
2(dppf)(0.0047g、0.006mmol、0.15当量)を撹拌しながら添加した。ゆっくり滴加することにより、臭化シクロヘキシル亜鉛(AlfaAesar、THF中0.5M、0.13mL、0.064mmol、1.5当量)を添加した。反応物を一晩攪拌した。LCMSは部分変換のみを示した。反応物を40℃に加熱した。4時間後には進歩が見られなかった。追加のCuI(0.0074g)、PdCl
2(dppf)(0.0094g)及び臭化シクロヘキシル亜鉛(0.26mL)を添加した。反応物を40℃で一晩攪拌した。少量の進歩が明白であった。温度を50℃に上昇させた。50℃で4日後には、進歩は見られなかった。反応物を室温に冷却し、MTBE/水で希釈した。10分間撹拌した後、混合物を濾過し、MTBEですすいだ。層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。EtOAC/MeOH/濃NH
3(aq)(90:9.5:0.5)(3回)で溶離する分取TLCにより精製により、0.0051g(0.011mmol、収率25%)の化合物387を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.67−8.62(m、2H)、8.44(broads、1H)、7.89(s、1H)、7.56−7.48(m、3H)、7.32−7.28(m、1H)、3.89(broads、2H)、2.79(s、3H)、2.70−2.62(m、3H)、2.38(s、6H)、1.99−1.88(m、6H)、1.58−1.43(m、4H)、1.32−1.25(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=471[M+1].
【化220】
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【0510】
2つ口の50mL丸底フラスコに、PPh
3(0.1232g、0.47mmol、2当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Arで再充填した(3回)。無水1、4−ジオキサン(10mL)を添加した。DEAD(56μL、0.0614g、0.35mmol、1.5当量)を、得られた攪拌溶液に滴下した。5分後、3−ジメチルアミノ−1−プロパノール(AlfaAesar、55μL、0.0485g、0.47mmol、2当量)を滴下した。化合物200(0.090g、0.23mmol、1当量)を添加し、反応物を一晩撹拌した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をEtOAC/水に分配し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。EtOAc中の0−20%溶媒B(B=MeOH中5%濃NH3(水溶液))で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、不純な生成物が得られた。DCM中の0−10%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、0.0030g(0.0064mmol、2.7%収率)の化合物388を得た。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 8.93(s、2H)、8.81(s、1H)、8.07−8.02(m、1H)、7.85(s、1H)、7.72−7.67(m、1H)、7.49−7.45(m、1H)、4.77−4.71(m、2H)、2.81(s、3H)、2.61−2.53(m、2H)、2.38(s、6H)、2.19−2.12(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=468/470[M+1].
【化221】
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【0511】
ヨード化合物389(30mg、0.16mmol)に、ジオキサン/水(3/1mL)中の3、4−ジクロロフェニルボロン酸(37mg、0.19mmol)、酢酸ナトリウム(62mg、0.76mmol)及びPdCl
2(dppf)(23mg、0.03mmol)を添加した。次いで、反応混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率65%の化合物390(3−(3、4−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール)を得た。
1H NMR(CDCl
3):10.41(bRs、1H)、8.1(m、2H)、7.68−7.72(m、2H)、7.60(m、1H)、7.53(d、1H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=331[M+1].
【化222】
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【0512】
DMF(3ml)中のジクロロ化合物390(16mg、0.05mmol)に、炭酸セシウム(19.5mg、0.06mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、臭化4−ブロモベンジル(12mg、0.06mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率65%の化合物391(1−(4−クロロベンジル)−3−(3、4−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール)を得た。
1H NMR(CDCl
3):8.1(d、2H)、7.82(d、1H)、7.68(s、1H)、7.58(d、1H)、7.44(d、1H)、7.25−7.32(m、3H)、7.18(d、1H)、5.61(s、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=455[M+1].
【化223】
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【0513】
DMF(3ml)中のジクロロ化合物390(26mg、0.08mmol)にDMAP(10mg、0.08mmol)を添加し、続いてトリメチルアミン(16mg、0.16mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、3、4−ジクロロベンゾイルクロライド(17mg、0.08mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーを行って、収率72%の化合物392((3、4−ジクロロフェニル)(3−(3、4−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)メタノン)を得た。
1H NMR(CDCl
3):8.88(s、1H)、8.31(s、1H)、8.16−8.0(m、3H)、7.82−7.76(m、2H)、7.60(d、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=503[M+1].
【0514】
5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール
【化224】
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【0515】
撹拌子を備えた40mlのセプタムのスクリュートップバイアルに、化合物393(5−クロロインドール、1.0g、6.6mmol、1当量)を入れ、アルゴンでフラッシュした。1、4−ジオキサン(10ml)を添加し、次いでマグネシウムビス(ヘキサメチルジシラジド)(Aldrich、5g、14.4mmol、2.2当量)を添加した。この混合物を30分間65℃に加熱した。
【0516】
別のスクリュートップバイアルにアルゴン、Pd(OAc)
2(Aldrich、37.04mg、0.165mmol、2.5%)、及びImes[(1、3−ビス−(2’、4’、6’トリメチルフェニル)イミダゾリウムクロリド)、Aldrich、56.26mg、0.165mmol、2.5%]、続いて1、4−ジオキサン(10ml)で穏やかに加熱しながら激しく撹拌した。このPd(OAc)
2混合物に化合物394、[3、4−ジクロロブロモベンゼン(Combi−Blocks、1.79g、1.02ml、7.92mmol、1.2当量)]を添加した。次いで、この混合物をインドールマグネシウム塩を含むバイアルに添加した。最後に、混合物全体を110℃で24時間加熱した。完了時に、反応物をジクロロメタン(200ml)で希釈し、セライトを通して真空濾過した。回転蒸発により溶媒を除去して、赤褐色の残留物を得た。この残渣を、最初に9/1ヘキサン/DCMで溶離するシリカゲルのパッドに通して精製した。その後の精製工程は、ヘキサン中の3〜10%EtOAcの溶媒勾配で溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを含んでいた。回転蒸発により溶媒を除去した後、得られた固体をEt
2Oで粉砕し、真空下で乾燥して、化合物395(収率26%)0.51gを白色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz)δ11.67(bs、1H、NH)、7.947.94(d、2.8Hz、1H)、7.88(d、1.96Hz、1H)、7.83(d、1.95Hz、1H)、7.69−7.71(m、1H)、7.65(d、8.2Hz、1H)、7.48(d、8.98Hz、1H)、7.18(dd、8.59Hz、1.95Hz、1H).
【0517】
5−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−インドール
【化225】
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【0518】
撹拌子を備えた40mlのセプタムスクリュートップバイアルに、化合物396(5−ブロモインドール、1g、5.101mmol、1当量)、化合物397(3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸、1.163g、6.12mmol、1.2当量)、PdCl
2(dtbpf)[1、1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムII]、Aldrich、33.24mg、0.051mmol、1mol%)、K2CO3(1.057g、7.65mmol、1.5当量)及び1:1CH
3CN/水(11ml)を添加した。混合物を60℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。冷却しながら形成された下層をピペットで除去した。95/5ヘキサン/EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、ヘキサン中5〜10%DCMの勾配で溶離するさらなるシリカゲルクロマトグラフィーにより化合物398(720mg、収率54%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz) δ 11.2(bs、1H)、7.93−7.99(m、3H)、7.65−7.69(m、2H)、7.52−7.54(m、1H)、7.42−7.48(m、2H)、6.54(s、1H).
【0519】
(E)−3−(3、4−ジクロロスチリル)−6−フルオロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル−1H−インドール
【化226】
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【0520】
(E)−1−(2−クロロエチル)−3−(3、4−ジクロロスチリル)−6−フルオロ−1H−インドール.
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6): δ 11.40(bs、1H、NH)、8.74−8.78(m、1H)、8.34−8.40(m、1H)、7.96−8.06(m、2H)、7.68(s、1H)、7.50−7.58(d、1H)、7.32−7.38(m、1H)、7.18−7.24(m、1H)、7.06−7.14(d、1H)、6.98−7.20(m、1H).
【0521】
化合物399を、化合物130と同様の方法で調製した。
【0522】
撹拌子を備えた乾燥した250mlの丸底フラスコに、化合物399(200mg、0.653、1当量)を入れ、10mlの無水CH
3CNに溶解した。フラスコをアルゴンでフラッシュし、NaH(油中60%)450mg(油中60%)、11.15mmol、17当量−大過剰を意図した)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌し、次いでブロモクロロエタン(d=1.723g/ml、0.5ml、6mmol、9.19当量)を滴下した。2時間後、(滴下)水を注意深く加えて反応をクエンチし、最終的に水/EtOAcで分配し、続いてブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を回転蒸発により除去して、琥珀色の残留物を得た。ヘキサン中の3%EtOAcで溶離するSi−ゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製して、所望のクロロエチルインドール中間体化合物400を得た(200mg、83%収率)。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz)δ 8.05−8.09(m、1H)、7.89(s、1H)、7.74(s、1H)、7.49−7.59(m、4H)、7.00−7.11(m、2H)、4.6(t、2H)、4.0(t、2H).
【0523】
(E)−3−(3、4−ジクロロスチリル)−6−フルオロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル−1H−インドール
【0524】
中間体化合物400(100mg、0.271mmol、1当量)を40mlのセプタムスクリュートップバイアルに入れ、アルゴンでフラッシュした。4−メチルピペラジン(0.903g、1.0ml、9.0mmol、33当量)を添加し、ホットプレートスターラー上に100℃で3時間置いた後、室温で一晩撹拌した。反応物をEtOAc中に溶解し、回転蒸発させて粗生成物残渣を得た。残渣をEtOAc及び0.5M HClで分配し、さらにEtOAcで水を抽出した。水層を飽和Na
2CO
3で塩基性にし、生成物をEtOAcに抽出した。次いで、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、回転蒸発させて粗生成物を得た。ジクロロメタン中の5%MeOHで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、化合物401を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz)δ 8.02−8.06(m、1H)、7.88(s、1H)、7.69(s、1H)、7.41−7.58(m、4H)、6.97−7.08(m、2H)、4.27(t、2H)、2.63(t、2H)、2.44(bs、4H)、2.28(bs、4H)、2.12(s、3H).
【0525】
5−ブロモ−N−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド.
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【0526】
撹拌子を備えた火炎乾燥した250ml丸底フラスコに、アルゴン、化合物402(1(5−ブロモインドール−3−カルボン酸、0.5g、2.08mmol、1当量)及び20mlの無水ジクロロメタン(DCM)を入れた。塩化オキサリル(DCM中2M、2.08ml、4.16mmol、2当量)を添加した。触媒としてDMF1−2滴を添加し、室温で1時間撹拌した。反応物を乾燥回転蒸発器に置き、全ての揮発性物質を除去して固体残渣を得た。残渣に無水DCM20mlを添加し、シリンジ針に取り、化合物403(3、4−ジクロロアニリン、405mg、2.5mmol、1.2当量)、Et
3N(0.725ml)及び50mlのDCMを含む別の丸底フラスコに滴下した。室温で一晩撹拌した。その後、回転蒸発により溶媒を除去し、残渣をEtOAc及び水で分配した。EtOAc層を、1N HCl(3x50ml)、飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、回転蒸発させて、固体残渣を得た。EtOAcで粉砕し、真空乾燥させて化合物404(295mg、インドールから37%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ 12.0(s、1H)、10.03(s、1H)、8.33−8.36(m、2H)、8.17−8.18(d、J=2.34Hz、1H)、7.71−7.73(m、1H)、7.59(d、J=8.98Hz、1H)、7.48(d、J=8.59Hz、1H)、7.32−7.35(m、1H).
【0527】
5−ブロモ−3−(3、4−ジクロロフェネチル)−1H−インドール
【化227】
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【0528】
化合物405を、化合物130としての類似の方法で調製した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 8.04−8.12(m、1H)、7.89(s、1H)、7.81(s、1H)、7.42−7.60(m、4H)、7.30−7.38(m、2H)、7.14−7.20(m、2H)、7.06−7.13(d、J=16.8Hz、1H)、6.98−7.04(m、1H)、5.41(s、2H).
【0529】
撹拌子を備えた250mlの丸底フラスコに、スチリルインドール405(634mg、1.737mmol、1当量)及び40mlの2:1MeOH/THFを入れた。緑色のNiCl
2・6H
2O(330.34mg、1.3898mmol、0.8当量)を添加し、氷浴で冷却した。その後、NaBH
4を非常にゆっくりと添加した。30分後、反応を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、Si−ゲル上に懸濁させた。0−1%ヘキサン/EtOAcの勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより、化合物406を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz) δ11.0(bs、1H)、7.69(d、J=1.83Hz、1H)、7.55(d、J=2Hz、1H)、7.50(d、J=8.2Hz、1H)、7.29(d、J=8.6Hz、1H)、7.24(m、1H)、7.15(m、2H)、2.90−3.01(m、4H).
【0530】
N−((5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)メチル−3、4−ジクロロアニリン
【化228】
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【0531】
250ml丸底フラスコ中に、p−トルエンスルホン酸(153.6mg、0.892mmol、0.1当量)、3、4−ジクロロアニリン(1.445g、8.92mmol、1当量)、5−ブロモインドール−3−カルボキシアルデヒド(2.0g、8.92mmol、1当量)及び80mlの無水EtOHを添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。冷却し(氷浴)、次いでNaBH
4(1.021g、27mmol、3当量)を添加し、0℃で1時間撹拌した。次に100mlの水を添加し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、溶媒を回転蒸発により除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(95/5ヘキサン/EtOAc)により真空下で固化させた化合物407を濃厚油状物として得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz)δ 11.1(s、1H)、7.82(d、1H)、7.40(d、1H)、7.32(d、J=8.54Hz、1H)、7.16−7.24(m、2H)、6.84(d、1H)、6.62−6.68(m、1H)、6.46−6.5(m、1H).
【0532】
2−アミノ−1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)エタン−1−オン塩酸塩
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【0533】
tert−ブチル(2−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート
【0534】
250mLの丸底フラスコに、化合物395(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール、500mg、1.686mmol、1当量)、N−Bocグリシン(1mg、2.107mmol、1.25当量)、PyBOP(Aldrich、1.316grams、2.529mmol、1.5当量)、トリエチルアミン(341.2mg、0.47ml、3.372mmol、2当量)及びDMF(2ml)を添加した。室温で3時間撹拌した。300mlの水を注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。EtOAC層のTLC(80/20ヘキサン/EtOAc)は主要な生成物のスポットとしてRf=0.45を示した。乾燥(Na2SO4)、濾過、濃縮して粗生成物として透明油状物(1.78グラム)を得た。Si−ゲルパッドを用いて精製し、80/20ヘキサン/EtOAcで溶出して、所望のBoC保護生成物408を白色固体中間体として得た。
1H NMR(400MHz)δ 8.48−8.40(m、2H)、8.06−8.02(m、1H)、7.90−7.87(m、1H)、7.82−7.54(m、2H)、7.51−7.44(M、1H)、7.42−7.36(m、1H)、4.52−4.50(m、2H)、1.49−1.40(s、9H).
【0535】
2−アミノ−1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)エタン−1−オン塩酸塩
【0536】
撹拌子を備えた40mlスクリュートップバイアルに、Boc−グリシンインドール中間体408(800mg、1.763mmol、1当量)、EtOH20ml、次いで濃HCl(0.735ml、8.82mmol、5当量)を添加した。混合物を70℃で2時間加熱し、一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて白色固体を得た。固体を水ですすぎ、次いでEtOAcで粉砕して化合物409を得た。
1H NMR(400MHz)、δ 8.54−8.68(bs、3H、NH3)、8.42−8.46(m、2H)、8.04−8.07(d、1H)、7.92−7.95(d、1H)、7.776−7.84(m、2H)、7.52−7.56(m、1H)、4.63(s、2H).
【0537】
7−クロロ−2−メチルキナゾリン−4(3H)−オン
【化229】
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【0538】
撹拌子を備えた1000ml丸底フラスコに2−アミノ−4−クロロ安息香酸(10.0g、58.28mmol、1当量)を入れた。無水酢酸(21.6g、20ml、211.5mmol、3.6当量)を添加し、攪拌しながら120℃の予熱油浴上に3時間置いた。次いで、この混合物を回転蒸発器(50℃)に置き、過剰の無水酢酸を除去し、乾燥固体を得た。これに100mlの水酸化アンモニウム(28%NH
3)を添加し、95℃で4時間加熱した。冷却し、真空濾過し、固体を水(500ml)、次いでEt
2O(100ml)で洗浄し、減圧下で乾燥させて10gの化合物410を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)、δ 12.3(bs、1H)、8.0−8.1(m、1H)、7.61(s、1H)、7.4−7.5(m、1H)、2.35(s、3H).
【0539】
(E)−7−クロロ−2−(3、4−ジクロロスチリル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化230】
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【0540】
撹拌子を備えた40mlスクリュートップバイアルに、7−クロロ−2−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(1.0g、5.14mmol、1当量)を入れた。添加した3、4−ジクロロベンズアルデヒド(1.0g、5.71mmol)を添加し、混合物に酢酸(15ml)を添加した。混合物を予熱したホットプレートスターラー(120℃)上に8時間置いた。反応物を冷却し、沈殿物を真空濾過し、水、飽和NaHCO
3溶液、水及び少量のジエチルエーテルで洗浄して過剰のアルデヒドを除去した。固体を真空デシケーター中で乾燥させて、1.80gの化合物411を得た。(E)−7−クロロ−2−(3、4−ジクロロスチリル)キナゾリン−4(3H)−オン。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ12.4(bs、1H)、8.1(d、1H)、7.86−7.96(m、2H)、7.64−7.76(m、3H)、7.50−7.55(m、1H)、7.65(d、1H).
【化231】
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【0541】
(E)−N1−(7−クロロ−2−(3、4−ジクロロスチリル)キナゾリン−4−イル)−N3、N3−ジメチルプロパン−1、3−ジアミン。
【0542】
250mlの丸底フラスコに、(E)−7−クロロ−2−(3、4−ジクロロスズリル)キナゾリン−4(3H)−オン(3.0g、8.532mmol、1当量)及びBOP(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸)(4.96g、11.22mmol、1.3当量)をアセトニトリル(120ml)と共に入れた。この混合物にDBU(1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン)(1.949g、1.915ml、12.8mmol、1.5当量)を添加し、10〜15分間攪拌した。アミン3−(ジメチルアミノ)−1−プロピルアミン(1.4875g、1.876ml、12.8mmol、1.5当量)を添加し、混合物を75℃に一晩加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcかつブラインで分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。SiO2フラッシュクロマトグラフィー(9:1DCM:MeOH)による精製により、化合物412を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6): δ 8.44(t、1H、NH)、8.21(d、J=8.5Hz、1H)、8.0(d、J=1.5Hz、1H)、7.86(d、J=16Hz、1H)、7.62−7.74(m、3H)、7.48−7、54(m、1H)、7.21(d、J=15.6Hz、1H)、3.60−3.70(m、2H)、2.34−2.42(t、2H)、2.19(s、6H)、1.80−1.90(m、2H).
【0543】
1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−オン.
【化232】
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【0544】
1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−オン.
【0545】
撹拌子を備えた40mlスクリュートップバイアルに、5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール(500mg、1.686mmol、1当量)、ジメチルグリシン(217mg、2.107mmol、1.25当量)、PyBOP(1.316グラム、2.529ミリモル、1.5当量)、トリエチルアミン(341.2mg、0.47ml、3.372ミリモル、2当量)及びDMF2mlを添加した。室温で一晩(16時間)撹拌した。300mLの水で注ぎ、ブラインをもつEtOAc(4x150ml)で抽出した。乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これをSi−ゲル上に懸濁させた。フラシュクロマトグラフィー(勾配、DCM−99/1DCM/MeOH)により化合物413を提供した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)、 δ 8.44(d、1H)、8.39(s、1H)、7.99−8.02(m、1H)、7.85−7.88(m、1H)、7.75−7.79(m、2H)、7.44−7.49(m、1H)、3.95(s、2H)、2.36(s、6H).
【0546】
3−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)−N、N−ジメチルプロパン−1−アミン.
【化233】
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【0547】
撹拌子を備えた250mlの丸底フラスコ中で、3−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)−N、N−ジエチルプロパン−1−アミン(200mg、0.6743mmol、1当量)を20mLの無水アセトニトリル中で溶解し、アルゴンを流す。NaH(60%油性、67.4mg、1.69mmol、2.5当量)を添加した。室温で45分間撹拌し、続いて油中で50℃まで3時間の間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物物質をフラッシュクロマトグラフィー(95/5EtOAC/MeOH+0.05%NH
4OHで溶離)で精製して化合物414を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6): δ 7.98−8.02(s、1H)、7.82−7.89(m、2H)、7.58−7.71(m、3H)、7.20−7.27(m、1H)、4.20−4.28(t、2H)、2.08−2.20(m、8H)、1.88−1.98(m、2H).
【化234】
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【0548】
20mLスクリュートップバイアルに、2−アミノ−4−ブロモ−3−メチルベンズアミド(0.065g、0.28mmol、1当量)、フェニルボロン酸(0.0519g、0.43mmol、1.5当量)、NaOAc(0.105g、1.28mmol、4.5当量)及び撹拌子を入れた。1、4−ジオキサン/水(10:1.5mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封した。得られた攪拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。PdCl
2(dppf)(0.0415g、0.056mmol、0.2当量)を添加した。バイアルを蓋で閉めた。反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却した後、反応物を水で希釈し、1N HClでpH約2−3に調整した。混合物を濾過した。濾液をDCM(4回)で抽出した。合わせたDCM画分をブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0−60%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、化合物415の0.0542g(0.24mmol、収率84%)が淡黄色固体として得られた。質量スペクトラム(ESI+):m/z=381[M+1]実測値。
【化235】
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【0549】
20mLのスクリュートップバイアルに、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.360g、1.4mmol、1当量)及び撹拌子を入れた。1、4−ジオキサン/水(10:1.6mL)を添加した。NaOAc(0.5253g、6.4mmol、4.5当量)及びフェニルボロン酸(0.260g、2.1mmol、1.5当量)を添加した。バイアルをセプタムで密封し、得られた攪拌混合物にArを噴霧した(5分間)。PdCl
2(dppf)(0.104g、0.14mmol、0.1当量)を添加した。バイアルを蓋で閉じ、反応物を一晩90℃に加熱した。室温に冷却後、反応物を水/MTBEで希釈した。混合物をセライトで濾過し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣をDCMに溶解し、シリカゲル(4g)を添加した。揮発性物質を回転蒸発により除去した。ヘキサン中の0−15%EtOAcで溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、黄色の油状物として化合物416の0.2962g(1.17mmol、82%収率)を得た。
【化236】
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【0550】
化合物417を、化合物150と同様の方法で調製した。50mL丸底フラスコに、2−アミノ−3−クロロベンズアミド(0.0504g、0.2965mmol、1当量)、化合物417(0.080mg、0.2965mmol、1当量)と撹拌子を入れた。フラスコを排気し、N
2を充填した(3回)。無水CH
3CN(4mL)を攪拌しながら添加した。15分後、InCl
3(0.019g、0.089mmol、0.3当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した後、50℃で30分間加熱し、次いで室温で一晩放置した。スラリーを水で希釈した。固体(イミン)を真空濾過により回収した。固体を20mL密封管に移し、真空下で乾燥させ(0.085g、0.26mmol、収率68%)、DMSO(1.6mL)及び撹拌子を添加した。次いで、カリウムtert−ブトキシド(0.017g、0.1515mmol、1.0当量)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を100−120℃に一晩加熱した。反応が完了した後、混合物を水で希釈し、固体を真空濾過により回収した。乾燥すると、化合物418の0.07g(2段階から全収率56.17%)が回収された。この物質を精製せずに使用した。
【0551】
次のベンズアミドを化合物135と同様の方法で調製した。
【化237】
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【0552】
化合物421を、化合物176と同様の方法で調製した。
【0553】
化合物415、416、419及び420を用いて、次の化合物を化合物199と同様の方法で調製した。
【化238】
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【0554】
次の化合物を、化合物219と同様の方法で調製した。
【化239】
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【0555】
20mLのスクリュートップバイアルに、2−(3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニール)−8−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(0.040g、0.10mmol、1当量)、2−(トリブチルスタニル)ピリジン(Combi−Blocks、0.0576g、0.16mmol、1.5当量)、及び撹拌子を入れた。バイアルを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水ジオキサン(4mL)を添加した。バイアルをセプタムで密封し、得られた攪拌混合物にAr(10分間)を噴霧した。Pd(PPh
3)
4(0.0121g、0.01mmol、0.1当量)を添加した。バイアルを蓋で閉めた。反応物を週末にかけて90℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応物を水で希釈した。固体を真空濾過によって回収した。濾過ケーキを水(3回)、5%DCM/ヘキサン(3回)、ヘキサン(1回)で粉砕した。乾燥後、化合物431の0.026g(0.068ミリモル、収率65%)を灰色固体として回収した。質量スペックル(ESI+):m/z=382[M+1]実測値。
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【0556】
25mL丸底フラスコに、化合物10(0.040g、0.087mmol、1当量)、Pd
2(dba)
3(0.0080g、0.009mmol、0.1当量)、X−Phos(0.0083g、0.017mmol、0.2当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水THF(4mL)を添加した。得られた暗紫色の溶液を撹拌しながらモルホリン(11.4μL、0.0114g、0.13mmol、1.5当量)で処理した。5分後、得られた褐色混合物にLiHMDS(THF中1.0M、0.44mL、0.44mmol、5当量)を滴下した。1時間後、反応物を0℃に冷却し、水でクエンチした。溶液を1N HClでpH約7に調整した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(3回)、10%DCM/ヘキサン(3回)、ヘキサン(1回)で粉砕し、乾燥させた。0.0282g(0.061mmol、収率70%)の化合物432を淡緑色固体として単離した。質量スペクトラム(ESI+):m/z=466[M+1]実測値。
【化240】
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【0557】
化合物433は、化合物432と同様の方法で調製した。
【化241】
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【0558】
25mLの丸底フラスコに、2−(3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(0.0501g、0.13mmol、1当量)、Pd
2(dba)
3(0.0120g、0.013mmol、0.1当量)、X−Phos(0.0125g、0.026mmol、0.2当量)及び撹拌子を入れた。フラスコを排気し、Ar(3回)で再充填した。無水THF(4mL)を添加した。5分撹拌後、得られた紫色の溶液を1−ベンジルピペラジン・塩酸塩(マトリックス、0.0417g、0.2mmol、1.5当量)及びEt
3N(27μL、0.0198g、0.2mmol、1.5当量)で処理した。10分後にLiHMDS(THF中1.0M、0.78mL、0.78mmol、6当量)を添加した。1時間後、揮発性物質を回転蒸発により除去した。残渣を水で希釈し、1N HClでpH約7に調整した。固体を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水(3回)、10%DCM/ヘキサン(3回)、ヘキサン(1回)で粉砕し、乾燥させた。0.062g(0.13mmol、100%収率)の化合物434を灰色の固体として単離した。スペクトラム(ESI+):m/z=493[M+1]実測値。
【0559】
次の化合物を、化合物256と同様の方法で調製した。1、3−ジアミノプロパンを購入し、精製することなく使用した。
【化242】
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【0560】
次の化合物を化合物380と類似の方法で調製した。tert−ブチルN−[3−(メチルアミノ)プロピル]カーバメート臭化水素酸塩を購入し、精製せずに使用した。
【化243】
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【0561】
DMSO(3ml)中の化合物390(60mg、0.18ミリモル)に、カリウムtert−ブトキシド(81mg、0.72ミリモル)、次いで2−クロロ−N、N−ジエチルエタン−1−アミン(52mg、0.36mmol)添加した。80℃で2日間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却した。次いで、反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させた。粗生成物の残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して、収率10%で化合物455を得た。質量スペクトラム(ESI+):m/z=393[M+1]。
【0562】
2−(ジメチルアミノ)エチル5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
【化244】
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【0563】
Ar(g)の雰囲気下で40mlスクリュートップバイアル中に、カルボジイミダゾール(1.14g、9mmol、1当量)及び無水ジクロロメタン(20ml)を入れた。反応混合物を0℃で撹拌した。ジメチルアミノエタノール(0.604ml、6mmol、0.66当量)を滴下した。反応物を0℃で1時間、次いで室温で一晩撹拌した。DCM(200mL)を添加した。混合物を水(2×50ml)で洗浄し、層を分離した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、透明油状物としてイミダゾール中間体を得た。化合物395(200mg、0.674mmol、1当量)を撹拌子を備えた40mlスクリュートップバイアルに入れ、乾燥CH
3CN(3ml)に溶解した。イミダゾール中間体を室温で添加し、続いてDBU(20mg、0.1349mmol、0.2当量)を添加した。反応物を室温で4時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去して残渣を得た。残渣をEtOAc及び水で分配し、乾燥させた(Na
2SO
4)。有機層を濾過し、濃縮して白色固体を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM〜95/5DCM/MeOH)で精製して純粋なカーバメート生成物456を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz): δ 8.18−8.24(m、2H)、7.99(s、1H)、7.86(d、1H)、7.74(m、2H)、7.48(dd、1H)、4.52(t、2H)、2.71(t、2H)、2.24(s、6H).
【0564】
E−1−(5−ブロモ−3−(3、4−ジクロロスチリル)−1H−インドール−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−オン
【化245】
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【0565】
撹拌子を備えたAr(g)下の40mlスクリュートップバイアルに、DMF(5mL)、化合物405(500mg、1.36mmol、1当量)、ジメチルグリシン(224.8mg、2.18mmol、1.6当量)、PyBOP(1.063g、2.043mmol、1.5当量)及びEt
3N(275.6mg、0.38ml、2.724mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に300mlの水/ブラインに注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、白色の粗生成物固体を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(1:1ヘキサン/EtOAc)で精製して化合物457を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz): δ 8.37(s、1H)、8.32(d、1H)、8.29(s、1H)、8.03(s、1H)、7.54−7.68(m、4H)、7.33(d、1H)、3.84(s、2H)、2.37(s、6H).
【0566】
1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−11イル)−2−(2−メトキシエトキシ)エタン−1−オン
【化246】
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【0567】
撹拌子を備えたAr(g)下の40mlスクリュートップバイアルに、DMF(3mL)、化合物395(500mg、1.686mol、1当量)、2−(2−メトキエトキシ)酢酸(362mg、2.698mmol、1.6当量)、PyBOP(1.316g、2.529mmol、1.5当量、Aldrich)及びEt
3N(341.2mg、0.47ml、3.372mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、水300mlに注ぎ、EtOAcで抽出した。濃縮して粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(80/20ヘキサン/酢酸エチル)で化合物458を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz): δ 8.41(d、1H)、8.28(s、1H)、7.95(s、1H)、7.83(d、1H)、7.73(s、2H)、7.41(dd、1H)、4.90(s、2H)、3.76(m、2H)、3.559m、2H)、3.28(s、3H).
【0568】
(S)−2−アミノ−1−(5−クロロ−3−(3、4−ジクロロフェニル)−1H−インドール−1−イル)ブタン−1−オンメタンスルホン酸塩
【化247】
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【0569】
Ar(g)下の40mlスクリュートップバイアルに、化合物395(500mg、1.686mmol、1当量)、BOC−L−アミノ酪酸(549mg、2.7mmol、1.6当量)、PyBOP(1.316g、2.529mmol、1.5当量、Aldrich)及びEt
3N(341.2mg、0.47ml、3.372mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで300mlの水/ブラインに注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して溶媒を除去して粗生成物459を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(80/20ヘキサン/EtOAc)により純粋な化合物 459を得た。
【0570】
40mlスクリュートップバイアル中の化合物459(260mg、0.5417mmol、1当量)に、MeOH(30ml)及びメタンスルホン酸(0.11ml、156.2mg、3当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去して残渣を得、これを少量のEtOAcで洗浄してMSA塩として化合物460を得た。1H NMR(DMSO−d
6、400MHz): δ 8.59(s、1H)、8.52(brs、3H)、8.47(d、1H)、8.04(d、1H)、7.94(d、1H)、7.78−7.84(m、2H)、7.56(dd、1H)、5.09(bs、1H)、2.31(s、3H、msa)、1.90−2.10(m、2H)、0.99(t、3H).
【0571】
3、3’−(プロパン−2、2−ジイル)ビス(5、6−ジクロロ−1H−インドール)
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【0572】
撹拌子を備えたAr(g)下の40mlスクリュートップバイアルに、AgOTf(68.8mg、0.268mmol、5mol%)、化合物395(1.0g、5.375mmol、1当量)、アセトン(0.395ml、5.3751当量)及び無水クロロ体(3ml)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。次にEtOAcを添加し、混合物を1”シリカゲルで濾過して銀固体を除去した。溶媒を蒸発させると、粗生成物物質が得られた。シリカゲル精製(90/10ヘキサン/EtOAc)により、白色の半固体として化合物461を得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz): δ 11.19(bRs、2H、NH)、7.56(s、2H)、7.52(m、1H)、7.14(s、2H)、1.77(s、6H).
【0573】
(E)−5−クロロ−3−(、4−ジクロロスチル)−2−メチル−1H−インドール
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【0574】
Ar(g)でフラッシュした250mlの丸底フラスコに、化合物462(化合物129と同じ方法で製造)(3.58gの粗生成物、16.07mmol、1当量)及びCH
3CN(80ml)を添加した。次いで、3、4−ジクロロベンズアルデヒド(4.2グラム、24ミリモル、1.5当量)、続いてトリn−ブチルホスフィン(4.86グラム、6ml、24ミリモル、1.5当量)を添加した。この混合物を予め加熱した油浴(81℃)に置き、一晩加熱した。溶媒を減圧下で除去して残留物を得、これを最少量のEtOAC/ヘキサンに溶解し、重力(90/10ヘキサン/EtOAc〜1:1ヘキサン/EtOAc)を用いてシリカゲルパッドに通して、粗生成物を提供した。シリカゲルカラム(80/20ヘキサン/EtOAc〜70/30ヘキサン/EtOAc)でさらに精製して、純粋な生成物463を白色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ 11.5(bRs、1H、NH)、8.01(dd、2H)、7.68(dd、1H)、7.55(d、1H)、7.48(d、1H、トランスH)、7.39(d、1H)、7.10(dd、1H)、6.07(d、1H、トランスH)、2.56(s、3H).
【0575】
(E)−N
1−(2−(3、4−ジクロロスチリル)−7−メトキシ−8−メチルキナゾリン−4−イル)−N
3、N
3−ジメチルプロパン−1、3ージアミン
【化248】
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【0576】
100mL丸底フラスコに、エタノール(6.4mL)及び撹拌子を入れた。2−アミノ−4−メトキシ−3−メチルベンゾニトリル(400mg、2.46mmol、1当量)、続いて2N NaOH溶液(12.8mL)を添加した。得られた混合物を8時間加熱還流した。混合物を室温にし、水(30mL)で希釈し、EtOAc:THF(9:1)混合物(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、320mgの化合物464(72%)を得た。
【0577】
50mL丸底フラスコにTHF(7mL)及び撹拌子を入れた。化合物464(320mg、1.77mmol、1当量)及びピリジン(0.186mL、1.3当量)、続いて塩化アセチル(0.28mL、3.90mmol、2.2当量)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物物質を得、これを2N NaOH(30mL)で処理し、濾過した。濾液を6N HClで中和し、固体を濾過し、水で洗浄した。乾燥すると、化合物465が得られた(190mg、収率52.39%)。LCMSによる94.85%純度、m/z:205.2[M+1]。
【0578】
25mL丸底フラスコに、酢酸(1mL)及び撹拌子を入れた。化合物465(50mg、0.244mmol、1当量)及び3、4−ジクロロベンズアルデヒド(43mg、0.244mmol、1当量)を添加した。得られた混合物を120℃で一晩撹拌した。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、メタノールで希釈した。固体を濾過し、乾燥させて化合物466(65mg、収率73.8%)を得た。
【0579】
撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物466(140mg、0.3885mmol、1当量)を入れた。フラスコを排気し、N2(3回)を充填した。無水DMF(15mL)、続いて(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸(0.262g、0.504mmol、1.3当量)を添加した。得られた撹拌された懸濁液を1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(0.087mL、0.582mmol、1.5当量)及びジフェニルエーテル(0.0616mL、0.3885mmol、1当量)で処理した。均質な溶液が急速に形成される。10分後、N1、N1−ジメチルプロパン−1、3−ジアミン(0.0727mL、0.582mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物をEtOAC/水に分配し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体を濾別し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。DCM中の6%MeOHで溶離する分取TLCによる精製により、粘着性の淡黄色半固体として所望の生成物(467)(収率11.5%)を得た。
1H NMR(CDCl
3):δ 7.79(m、2H)、7.62(s、1H)、7.4(m、2H)、7.09(m、2H)、3.85(s、3H)、3.65(t、2H)、2.55(m、2H)、2.4(s、3H)、2.30(s、6H)、1.91(m、2H).質量スペクトル(ESI
+):m/z=445.3[M+1].
[実施例2]
[RecAのssDNA依存性ATPアーゼ活性のアッセイ]
【0580】
Wigle及びSingleton、BioorgMedChemLett。17(12):3249−53(2007)に記載されているものと同様の、カップリングした酵素ATPaseアッセイは、RecAに対するインビトロ活性について化合物をスクリーニングするために使用した。DMSOに溶解した試験化合物の溶液(20倍濃縮ストック5μL)を、37℃で平底黒色96ウェルプレート(CorningLifeSciences、CorningNY)の適切なウェル中のそれらの最終濃度で次の成分を含む90μLのマスターミックスに添加した:0.5μM大腸菌RecA(NewEnglandBioLabs)、10mMMg(OAc)2(Sigma、St.Louis、MO)、500μMATP(Sigma)、250μMホスホエノールピルビン酸(Sigma)、100μMアンプレックスレッド(Invitrogen、Carlsbad、CA)、1U/mLピルビン酸キナーゼ(Sigma)、1U/mLピルビン酸オキシダーゼ(ThermoFisheRScientific、Waltham、MA)、1U/mL西洋ワサビペルオキシダーゼ(Sigma)、及び20mMTris−HOAc、pH7.5(BostonBioProducts、Ashland、MA)。アッセイ溶液の全容量は100μLであった。本発明の例示的な化合物を、100μMの化合物のストック溶液の段階希釈液から調製した40μM、16μM、6.4μM、2.6μM、1.0μM、0.41μM、100μMの濃度で試験した。
【0581】
次いで、ベースライン蛍光を確立するために、約25分間、マイクロプレートリーダー(PolarStaROptima、BMGLabtech、又はtenberg、Germany)を用いて595nmでの蛍光発光(485nmでの励起)を記録した。
【0582】
反応を開始させるために、ポリ(dT)(5μLの100μM−nts保存溶液)を各々のウェルに添加して、5μM−ntsの最終DNA濃度を得た。蛍光発光をさらに90分間記録した。阻害されていないRecA活性を測定するために、試験化合物を欠く陽性対照反応を含めた。RecA媒介のATP加水分解の完全な阻害を模倣するために、RecAを持たないか又はRecAとポリ(dT)を持たない陰性対照反応が含まれる。
[シプロフロキサシン誘導性SOSレポーター遺伝子発現のアッセイ]
【0583】
SOSレポーター遺伝子アッセイを使用して、RecA阻害剤化合物がシプロフロキサシンに対するSOS応答を遮断する能力を評価した。試験方法論の詳細は、例えばSandler他、Genetics143(1):5−13(1996)及びMcCoolら、MolMicrobiol。53(5):1343−57(2004)に記載されている。SOS遺伝子は、転写リプレッサーLexA及びDNA結合タンパク質RecAによって調節される。DNA損傷が起こると、RecAはssDNAに結合し、このタンパク質−DNA複合体はLexAの自己切断を誘導し、LexA結合プロモーターの抑制をもたらす。細胞分裂阻害剤SulAの発現は、SOS応答の間に高度にアップレギュレートされる。したがって、sulAプロモーター(sulAp)がlacZ遺伝子に融合されたレポーター構築物を用いて、β−ガラクトシダーゼ活性のアッセイを用いて細胞内のSOS応答のレベルを測定することができる。
【0584】
大腸菌DM4000株はλ付着部位に挿入されたsulAp−lacZレポーター遺伝子を含有する。このアッセイにおいて、同じsulAp−lacZレポーター遺伝子を含む2つのさらなる株を、RecA非依存性コントロールとして使用した。JC19098は切断不可能なLexAリプレッサーをコードする。従って、sulAプロモーター依存性β−ガラクトシダーゼ発現は常にオフである。相補的対照株SS1492はLexAを欠き、β−ガラクトシダーゼ発現は常にRecAの活性状態とは独立にいる。各系統に使用された追加の対照には、シプロフロキサシン(SOS応答なし)及びシプロフロキサシン及び化合物(阻害されていないSOS応答)を欠くウェルが含まれた。
【0585】
SOSアッセイを行う前の日に、大腸菌細胞を3mLのLBブロスに接種し、軌道振盪機で37℃で一晩増殖させた。アッセイの日に、一晩培養物を新鮮なLBに1:100希釈で接種し、OD
600>0.5まで増殖させた。適切な密度に達した後、細胞をOD
600=0.01に希釈した。実験に使用した場合、ポリミキシンBノナペプチド(PMBN、Sigma)を最終濃度4μg/mLになるように細胞に添加した。次いで、希釈した細胞46μLを滅菌した白色丸底96ウェルプレート(CorningLifeSciences)のウェルに添加した。DMSOで希釈した化合物(25μLの濃縮ストック溶液2μL)を細胞に添加して、最終濃度100、33、11及び3.7μMを得た。プレートを通気性の無菌フィルム(Sigma)で密封し、振盪機上で室温で20分間インキュベートした。
【0586】
20分間のプレインキュベーション期間の後、シプロフロキサシン(2μL、Hospira、Inc.、LakeForest、IL)を最終濃度20ng/mLで細胞に添加してSOS応答を誘導した。プレートを再び通気性の滅菌フィルムで密封し、振盪しながら37℃で1時間インキュベートした。このインキュベーション後、リゾチーム(8mg/mL溶液2μL、最終濃度約0.3mg/mL)を各ウェルに添加し、プレートを振盪器上で室温で20分間インキュベートして細胞溶解を可能にした。次いで、各ウェルにBeta−Glo試薬(30μL、Promega、Madison、WI)を添加し、プレートを室温でさらに40分間インキュベートした(振とうしながら10分間、静的に20分間、振盪しながら10分間)。
【0587】
プレートリーダー上で最も高い発光値の1つ(例えば、阻害剤を含まないシプロフロキサシンを含むウェル)を有するウェル上の最大の40%に設定された利得調整を用いて、プレートリーダーで発光を測定した。PMBNの有無にかかわらず実施したアッセイでは、各条件について別々にゲインを設定した。
[抗生物質の最小阻止濃度(MIC)におけるシフトのアッセイ]
【0588】
試験化合物が大腸菌、アシネトバクター・バウマンニ、クレブシエラ・ニューモニエ、緑膿菌及びエンテロバクターについて既存の抗菌薬(例えば、シプロフロキサシン及びコリスチン)の最小阻止濃度(MIC)を変化させることができるかどうかを決定するためにMICのシフトが行った。MICシフトアッセイは、Wiegand他の標準的なブロスマイクロ希釈MIC決定プロトコール(NatProtoc。3(2):163−75(2008)に記載されており、わずかな改変して単一のプレートで7つ次の試験化合物のスクリーニングを可能にする。
【0589】
アッセイ前日に、軌道振盪機で37℃でカチオン調整ミューラーヒントンブロス(CAMHB、Teknova、Hollister、CA)中で細菌を一晩増殖させ、翌朝1:200希釈で次のように継代培養した。細胞をOD600=0.5〜0.8まで増殖させ、次いでOD
600=0.01に希釈した。(2倍濃縮ストック溶液50μLでの)各抗生物質の連続希釈から、いくつかの濃度を滅菌透明丸底96ウェルプレート(PhenixResearcHProducts、Candler、NC)のウェルに添加し、希釈細胞(50μL)をプレートに添加し、開始OD600を0.005とした。次に、各ウェルに試験化合物(2.5μL)を添加して最終濃度を4又は10μMとした。試験化合物を欠くが抗生物質を含有するウェルの列を用いて、その抗生物質単独のMICを決定した。抗生物質及び試験化合物の両方を欠くウェルのカラムは増殖対照として機能し、CAMHBのみを含有する追加のカラムを無菌ブランク対照として含めた。
【0590】
プレートを軌道振盪機で37℃で18〜20時間インキュベートし、マイクロプレートリーダー(PolarStaROptima、BMGLabtech)で翌日細胞密度(OD600)を測定した。MICシフトは、抗生物質単独のMICと抗生物質+試験化合物のMICとを比較することによって決定した。
[抗菌死滅の増強のためのアッセイ]
【0591】
抗生物質増強アッセイを用いて、種々の濃度の試験化合物が様々な濃度の抗生物質に対する細菌株の感受性に及ぼす影響を評価した。これは、最小阻害濃度(MIC)の変化についてのアッセイと同じ方法で実施されるが、阻害剤及び抗生物質の濃度を変化させて実施される。
【0592】
簡潔には、CAMHB中の抗生物質(例えば、シプロフロキサシン又はコリスチン)の2倍希釈シリーズ(50μLの2倍濃厚ストック溶液)の各部材を、プレートの左欄に最高濃度のマイクロプレートに添加した。中間対数期細胞をCAMBH中でOD
600=0.01に希釈し、各細胞希釈細胞懸濁液50μLを無菌ブランク対照を除いて各ウェルに添加した。試験化合物の2倍連続希釈物の各部材(50μlの濃縮ストック溶液2.5μL)をウェルに添加して、プレートの一番上の列に阻害剤の最高濃度が含まれるようにした。阻害剤濃度がプレートを下降し、最後の列はビヒクル(DMSO)のみを含有した。プレートを軌道振盪機で37℃で18〜20時間インキュベートし、マイクロプレートリーダー(PolarStaROptima、BMGLabtech)で翌日細胞密度(OD
600)を測定した。
【0593】
上記インビトロ方法を用いて、本発明の例示的化合物をその活性について試験した。試験結果を表16〜19に示す。
【0594】
【表16】
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*PMBN(4μg/mL)の存在下でのSOS減衰EC50
【0595】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
*対応する化学構造については、表2-15参照する。
【0596】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
*対応する化学構造については、表5を参照する。
**A.バウマンニー(Ab23)に対して試験する。
【0597】
【表19】
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*対応する化学構造は表2−15に示す。
1:CLSIQCの範囲はカッコ内に示す。
2:薬物濃度64μg/mLでMHBII培地中の沈殿。
3:3μg/mLでコリスチンと組み合わせて試験した。
4:5μg/mLでコリスチンとの組み合わせで試験した。
【0598】
さらに、次の化合物はコリスチン増強剤としての活性を示した。
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
次のの化合物は、強力なSOS阻害剤としての活性を示した。
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
例示的なデータを表20〜22に示す。対応する化合物の化学構造については、表2−15を参照する。
【0601】
【表20-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表20-2】
[この文献は図面を表示できません]
*nc=切り替えないか又はシフトない
【0602】
【表21-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表21-2】
[この文献は図面を表示できません]
*nc=切替えないか又はシフトなし。**nd=未定
【0603】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
*nc=切り替えないか又はシフトなし
[実施例3]
分画阻害濃度指数(FICI)
【0604】
CLSI(好気性に増殖する細菌の抗菌剤感受性試験のための希釈法、ApprovedStandard−9tHEdition。2012、CLSI文書M07−A9。CLIS、940WestValleyRoad、Suite1400、Wayne、Pennsylvania19087−1898USA)に記載されているようなブロス微量希釈感受性試験法を用いて、コリチンと組み合わせて画分阻害性濃度指数(FICI)を決定した。このチェッカーボードアッセイは、左から右へプレートを横切るコリチンの濃度を減少させ、増強剤の濃度を上から下に減少させることによって設定した。次に、Lorian他の方法を用いてFICI値を計算した(AntibioticsinLaboratoryMedicine、第5版、2005年、Lippincott、Williams、&Wilkins、Philadelphia、PA)。異なるコリチン感受性を有するグラム陰性菌のパネルを試験した。
【0605】
4種の化合物(以下に示す)についてのMICシフト及びFICI結果を表17に列挙する。試験した各化合物は、試験した3種のコリスチン耐性細菌中でコリスチンと相乗作用を示した。
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
*0.5以下のFICI値は相乗効果を示す
[実施例4]
タイムキルタイムキルアッセイ(time kill assay)
【0607】
増強剤の化合物の添加がAb23を死滅するのに必要なコリチンの量を減少させるかどうかを決定するために、タイムキルアッセイ(time kill assay)を使用した。コリチン及び増強剤を、各々水及びDMSO中で1000倍の最終濃度に希釈した。次に、3μlの適切な希釈液を培養管に添加した。Ab23の一晩培養物を10
6CFU/mlに希釈し、3mLの細胞をチューブに添加した。培養物を軌道振盪機で37℃でインキュベートした。CFU測定のために、開始接種材料のアリコートをCAMHB中で連続希釈し、LB寒天プレート上に広げた。2、4、8及び24時間後に、各培養管、希釈及び広げたLB寒天プレートからアリコートを取り出した。プレートを37℃で一晩インキュベートした。翌日、各プレート上のCFUの数を数え、各培養条件における細菌の数を計算した。例示的な結果(実施例3からの選択された化合物の場合)を
図1−4に示す。コリチン(「C」)を2及び8μg/mLで試験した。選択した化合物(「P」)を2及び10μg/mLで試験した。点線は検出限界を示す。
【0608】
タイムキルアッセイ(time kill assay)の結果は、試験した化合物がAb23細胞を死滅するのに必要なコリチンの量を減少させることを示している。
図1に示すように、コリチン単独ではAb23に対して有効ではなかった。
図2の場合、2μMの化合物(I)のみが効果のために必要とされた。次の
図3に示すように、コリシンの非存在下で10μMの化合物(III)は、効果が持続しないが、2時間でAb23を減少させた。対照的に、化合物(I)及び化合物(II)(
図2及び4)は、コリスチンの非存在下では細胞に影響を及ぼさなかった。しかしながら、これらの化合物は、特に10μMの増強剤において、コリチンを増強した。全体的に、コリスチンの存在時、化合物(I)、化合物(II)、及び化合物(III)は、全てコリスチンとの単独で抗菌活性を示す化合物(III)との強力な相乗剤であった。
[実施例5]
[本発明の化合物のマウスにおける活性]
【0609】
完全免疫応答性BALB/cマウス(n=6/群)に、約8log
10 CFUのアシネトバクタ・バウマンニー臨床分離物Ab23を投与した。これは、典型的には10日以上の以内に致死的な菌血症を誘発する。Ab23は、野生型アシネトバクター・バウマンニよりも8−16倍高いMIC値を有するアシネトバクター・バウマンニのコリシン耐性株である。最初の実験では、予防接種投与0、12、24、36及び48時間後投与された、コリスチンプロドラッグであるコリスチンメンタンスルホナート(CMS)の死亡率に対する保護用量50%(PD50)が後9.8mg/kgであることを決定した。その後の別々の実験では、各試験化合物を、上記のように5回の用量について10mg/kgq12hで投与し、用量当たり2.5、5、10、15及び20mg/kgのCMS用量であり、標準的な回帰分析によって新しいPD50が決定された。CMSのみを10mg/kgで投与した群及びビヒクルのみを投与した群を、各々陽性対照及び陰性対照として含めた。
図5に示すように、各試験化合物は、約75%のCMSPD50値を減少させ、これはCMS単独と比較して試験化合物と共に投与されたCMSの4倍の効力を示した。陽性対照群及び陰性対照群は、以前に観察された死亡率を再現した。
[実施例6]
[本発明の化合物のヒトにおける活性]
【0610】
本発明の化合物の1つ以上の適切な用量は、細菌感染症の治療のためにヒト患者に投与される。細菌感染の徴候の減少又は排除に加えて、化合物による治療の予想される結果は、発熱、炎症及び/又は疼痛などの感染症状の軽減及び/又は排除である。本発明の化合物は、表1〜15から選択することができる。細菌感染は、アシネトバクテー・バウマンニ、ストレプトコッカス(Streptococci)細菌、大腸菌(E.coli)、又は他の細菌によって引き起こされ得る。
[実施例7]
[本発明の化合物のヒトにおける活性]
【0611】
本発明の化合物の1つ以上の適切な用量及び抗菌剤は、細菌感染症の治療のためにヒト患者に投与される。細菌感染の徴候の減少又は排除に加えて、化合物による治療の予想される結果は、発熱、炎症及び/又は疼痛などの感染症状の軽減及び/又は排除である。本発明の化合物は、表1〜15から選択することができる。細菌感染は、アシネトバクテー・バウマンニ、ストレプトコッカス(Streptococci)細菌、大腸菌(E.coli)、又は他の細菌によって引き起こされ得る。抗菌剤の例には、大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、及びアミノグリコシド抗生物質が含まれるが、これらに限定されない。特に、抗菌剤は、コリスチン、ポリミキシンB、メロペネム、トブラマイシン、シロフロキサシン、又はレボフロキサシンであり得る。
【0612】
本開示は、本出願に記載の特定の実施形態に関して限定されるものではない。当業者には明らかであるように、その精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更及び変形を行うことができる。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び組成物は、前述の記載から当業者には明らかであろう。そのような改変及び変形は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。本開示は、添付の特許請求の範囲及びそのような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲によってのみ限定されるものである。この開示は特定の方法、試薬、化合物組成物又は生物学的系に限定されず、当然変化し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
【0613】
[段落A]
式(Ia)、式(IIa)若しくは式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくはその薬学的に許容される塩。
【化252】
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式中、
各々のLは、独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−NR
7C(O)−、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択され、
nは0又は1であり、
Arは、1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールであるか、又は1〜4個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールであり、
Bは、任意に酸素、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
DはCR
7又はNであり、
各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、若しくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、又は2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
2は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
R
3及びR
4は、独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであるか、又はR
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成し、
各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたC
1〜C
6−アルキルカルボニル、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルであり、
各々のR
7は、独立に水素、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
各々のR
8は、独立にC
1〜C
6アルキル又はC
1〜C
6ハロアルキルであり、
ZはCH又はNであり、
xは0、1、2、3、又は4であり、
xが0である場合、Arが非置換基ではない。
【0614】
[段落B]
Bは任意にカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基であり、
各々のR
5は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールであり、及び/又は2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成し、
R
6は、水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルである、段落Aに記載の化合物。
【0615】
[段落C]
段落A又はBに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0616】
[段落D]
Arが1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである、段落A〜Cのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0617】
[段落E]
Arがフェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは、1〜5個のR
5基で任意に置換される、段落A〜Dのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0618】
[段落F]
Arは1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである、段落A〜Eのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0619】
[段落G]
Arは1〜5個のR
5基で任意に置換されたフヘテロアリールである、段落A又はBのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0620】
[段落H]
Arは1〜4個のR
5基で任意に置換された5員〜10員ヘテロアリールである、段落Gに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0621】
[段落I]
Arは、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、1、3−ベンゾジオキサリル又はベンゾチオフェニルであり、Arは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又はC(O)OR
7から選択される1〜4個のR
5基で任意に置換される、段落Hに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0622】
[段落J]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落A〜Hのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0623】
[段落K]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落Jに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0624】
[段落L]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又は任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)である、段落J又はKに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0625】
[段落M]
アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換され、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜4個の基で任意に置換された(5員〜6員複素環)−(C
1〜C
6アルキレン)であり、ヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、及びチアゾリルから選択される、段落J又はKに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0626】
[段落N]
アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換され、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)は、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜4個の基で任意に置換された(5員〜6員複素環)−(C
1〜C
6アルキレン)である、段落J〜Lのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0627】
[段落O]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、ヘテロアリール、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換される、段落Jに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0628】
[段落P]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、アリール、又はアリール−(C
1〜C
6アルキレン)であり、アリール及びアリール−(C
1〜C
6アルキレン)は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換される、段落Jに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0629】
[段落Q]
2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落A〜Hのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩
【0630】
[段落R]
5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落Qの記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0631】
[段落S]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落Rに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0632】
[段落T]
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルである、段落A〜Sのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0633】
[段落U]
R
3及びR
4は、独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、C
1〜C
6−アルキルオキシカルボニル、又は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換されたフェニルである、段落A〜Tのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0634】
[段落V]
R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
6アルキルである、段落A〜Uのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0635】
[段落W]
R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルである、段落A〜Vのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0636】
[段落X]
R
3及びR
4は、両方水素である、段落A〜Wのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0637】
[段落Y]
R
3及びR
4は、両方メチルである、段落A〜Wのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0638】
[段落Z]
R
3及びR
4は、両方エチルである、段落A〜Wのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0639】
[段落AA]
R
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、オキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成する、段落A〜Tのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0640】
[段落AB]
R
2は、水素又は任意に置換されたC
1〜C
6アルキルである、段落A〜AAのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0641】
[段落AC]
R
2は、水素、又はハロゲン、N(R
7)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、若しくはC
1〜C
6ハロアルコキシで任意に置換されたC
1〜C
6アルキルである、段落A〜ABのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0642】
[段落AD]
R
2は、水素又はC
1〜C
6アルキルである、段落A〜ACのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0643】
[段落AE]
R
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落A〜ADのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩
【0644】
[段落AF]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである、段落A〜AEのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0645】
[段落AG]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換されたピリジルである、段落A〜AFのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0646】
[段落AH]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、C(O)OR
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、又はピリジルから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニルである、段落A〜AGのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0647】
[段落AI]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、ピリジル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキルから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニルである、段落A〜AHのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0648】
[段落AJ]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、N(R
7)
2、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)N(R
7)
2、又はNR
7C(O)R
8である、段落A〜AEのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0649】
[段落AK]
xは0、1、2、又は3である、段落A〜AJのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0650】
[段落AL]
2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落A〜ADのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0651】
[段落AM]
5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落ALに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0652】
[段落AN]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落AMに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0653】
[段落AO]
各々のLは独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される、段落A〜ANのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0654】
[段落AP]
LはC
1〜C
6アルキレンである、段落A〜AOのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0655】
[段落AQ]
LはC
2〜C
6アルケニレンである、段落A〜AOのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0656】
[段落AR]
Lはトランス-CH=CH−である、段落A〜AOのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0657】
[段落AS]
LはシスCH=CH−である、段落A〜AOのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0658】
[段落AT]
Lは、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である、段落A〜AOのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0659】
[段落AU]
nは1である、段落A〜ATのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0660】
[段落AV]
nは0である、段落A〜ANのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0661】
[段落AW]
Bは、カルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落A〜AVのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0662】
[段落AX]
Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落A〜AWのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0663】
[段落AY]
Bはスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落A〜AWのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0664】
[段落AZ]
Bはアルキレンである、段落A〜AVのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0665】
[段落BA]
Bは−(CH
3)
2−、−(CH
3)
3−、又は‐CH(CH
3)(CH
2)
3−である、段落AZに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0666】
[段落BB]
ZはNである、段落A〜BAのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0667】
[段落BC]
ZはCHである、段落A〜BAのいずれかに記載の式(Ia)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0668】
[段落BD]
段落A又はBのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0669】
[段落BE]
Arが1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである、段落BDに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0670】
[段落BF]
Arはフェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは、1〜5個のR
5基で任意に置換される、段落BD又はBEに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0671】
[段落BG]
Arは1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである、段落BD〜BFのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0672】
[段落BH]
Arは1〜5個のR
5基で任意に置換されたヘテロアリールである、段落BDに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0673】
[段落BI]
Arは1〜4個のR
5基で任意に置換された5員〜10員ヘテロアリールである、段落BHに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0674】
[段落BJ]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落BD〜BIのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0675】
[段落BK]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ベンジル、ナフチル、又はフェニルであり、ベンジル、ナフチル及びフェニルは独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1〜3個の基で任意に置換される、段落BD〜BJのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0676】
[段落BL]
各々のR
5は独立にF、Cl、Br、又はCF
3である
、段落BD〜BKのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0677】
[段落BM]
2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落BD〜BIのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0678】
[段落BN]
5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落BMに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0679】
[段落BO]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールはハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落BNに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0680】
[段落BP]
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、任意に置換されたアリール、C(O)R
7、又はC
1〜C
6−アルキルオキシカルボニルである、段落BD〜BOのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0681】
[段落BQ]
R
3及びR
4は独立に水素、任意に置換されたC
1〜C
6アルキル、C(O)R
7、C
1〜C
6−アルキルオキシカルボニル、又は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換されたフェニルである、段落BD〜BPのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0682】
[段落BR]
R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
6アルキルである、段落BD〜BQのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0683】
[段落BS]
R
3及びR
4は独立に水素又はC
1〜C
3アルキルである、段落BD〜BRのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0684】
[段落BT]
R
3及びR
4は両方水素である、段落BD〜BSのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0685】
[段落BU]
R
3及びR
4は、両方メチルである、段落BD〜BSのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0686】
[段落BV]
R
3及びR
4は、両方エチルである、段落BD〜BSのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0687】
[段落BW]
R
3及びR
4は、これらが結合する窒素と共に、独立にオキソ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、SO
2R
8、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、NR
7SO
2R
8、NR
7C(O)OR
7、NR
7C(O)N(R
7)
2、及びNR
7C(O)R
7から選択される1つ以上の基で任意に置換された4員〜6員複素環を形成する、段落BD〜BOのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0688】
[段落BX]
各々のR
1は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落BD〜BWのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0689】
[段落BY]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである、段落BD〜BXのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0690】
[段落BZ]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである、段落BD〜BYのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0691】
[段落CA]
xは0、1、2、又は3である、段落BD〜BZのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0692】
[段落CB]
2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落BD〜BWのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0693】
[段落CC]
5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落CBに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0694】
[段落CD]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落CCに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0695】
[段落CE]
Lは独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される、段落BD〜CDのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0696】
[段落CF]
LはC
1〜C
6アルキレンである、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0697】
[段落CG]
LはC
2〜C
6アルケニレンである、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0698】
[段落CH]
Lはトランス-CH=CH−である、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0699】
[段落CI]
LはシスCH=CH−である、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0700】
[段落CJ]
Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0701】
[段落CK]
Lは−C(O)NR
7−である、段落BD〜CEのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0702】
[段落CL]
nは1である、段落BD〜CKのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0703】
[段落CM]
nは0である、段落BD〜CDのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0704】
[段落CN]
Bはカルボニル(C=O)又はスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落BD〜CMのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0705】
[段落CO]
Bはカルボニル(C=O)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落BD〜CNのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0706】
[段落CP]
Bはスルホニル基(SO
2)によって割り込まれ、独立にC
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである1〜4個の基で任意に置換されたアルキレン基である、段落BD〜CNのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0707】
[段落CQ]
Bはアルキレン又は−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である、段落BD〜CMのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0708】
[段落CR]
Bはアルキレンである、段落CQに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0709】
[段落CS]
Bは−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−である、段落CQに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0710】
[段落CT]
DはCR
7である、段落BD〜CSのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0711】
[段落CU]
Dは‐C(C
1〜C
6アルキル)である、段落CTに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0712】
[段落CV]
DはCHである、段落CTに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0713】
[段落CW]
DはNである、段落BD〜CSのいずれかに記載の式(IIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0714】
[段落CX]
段落A又はBに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0715】
[段落CY]
Arが1〜5個のR
5基で任意に置換されたアリールである、段落CXに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0716】
[段落CZ]
Arはフェニル又はナフチルであり、フェニル及びナフチルは、1〜5個のR
5基で任意に置換される、段落CX又はCYに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0717】
[段落DA]
Arは1〜5個のR
5基で置換されたフェニルである、段落CX〜CZに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0718】
[段落DB]
Arは1〜4個のR
5基で任意に置換されたフヘテロアリールである、段落CXに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0719】
[段落DC]
Arは1〜4個のR
5基で任意に置換された5員〜10員ヘテロアリール環である、段落DBに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0720】
[段落DD]
Arはピリジン又はピリダジンであり、ピリジン及びピリダジンは独立にハロゲン及びC
1〜C
6アルキルから選択される1〜4個のR
5基で任意に置換される、段落DCに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0721】
[段落DE]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換された複素環、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落CX〜DCに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0722】
[段落DF]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、又は任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)である、段落DEに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0723】
[段落DG]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜5個の基で任意に置換され、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1〜4個の基で任意に置換さた(5員〜6員複素環)−(C
1〜C
6アルキレン)である、段落DE又はDFに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0724】
[段落DH]
各々のR
5は独立にハロゲン、C
1〜C
6ハロアルキル、又はC
1〜C
6ハロアルコキシである、段落DE〜DGのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0725】
[段落DI]
各々のR
5は独立にF、Cl、Br、CF
3、OCF
3、CH
3、シアノ、ニトロ、C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、又は-CH
2OHである、段落DE〜DGのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0726】
[段落DJ]
2つのR
5基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落CX〜DCのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0727】
[段落DK]
4員又は5員芳香族部分及び4員又は5員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落DJに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0728】
[段落DL]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落DKに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0729】
[段落DM]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール、又は任意に置換されたヘテロアリールである、段落CX〜DLのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0730】
[段落DN]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、(R
7)
2N−(C
1〜C
6アルキレン)−、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたフェニル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、及びC
1〜C
6ハロアルコキシから選択される1個以上の基で任意に置換された5員〜6員ヘテロアリールである、段落CX〜DMのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0731】
[段落DO]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C(O)OR
7、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されるフェニルである、段落CX〜DNのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0732】
[段落DP]
各々のR
1は独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、又はC
1〜C
6ハロアルキルである、段落CX〜DOのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0733】
[段落DQ]
xは0、1、2又は3である、段落CX〜DPのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0734】
[段落DR]
2つのR
1基が共に連結されて任意に置換された5員若しくは6員芳香族部分又は任意に置換された4員〜7員非芳香族環状部分を形成する、段落CX〜DLのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0735】
[段落DS]
5員又は6員芳香族部分及び4員〜7員非芳香族環状部分は、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、SO
2R
8、SO
2N(R
7)
2、C(O)OR
7、C(O)N(R
7)
2、C(O)R
7、N(R
7)
2、NR
7C(O)R
8、NR
7C(O)N(R
7)
2、NR
7C(O)OR
8、NR
7SO
2R
8、任意に置換されたアリール−(C
1〜C
6アルキレン)、任意に置換されたアリール、任意に置換された複素環−(C
1〜C
6アルキレン)、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落DRに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0736】
[段落DT]
アリール−(C
1〜C
6アルキレン)、アリール、複素環−(C
1〜C
6アルキレン)及びヘテロアリールは、独立にハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換される、段落DSに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0737】
[段落DU]
Lは独立にC
1〜C
6アルキレン、C
2〜C
6アルケニレン、C
2〜C
6アルキニレン、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される、段落CX〜DTのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0738】
[段落DV]
LはC
1〜C
6アルキレンである、段落CX〜DUのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0739】
[段落DW]
LはC
2〜C
6アルケニレンである、段落CX〜DUのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0740】
[段落DX]
Lはトランス-CH=CH−である、段落CX〜DUのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0741】
[段落DY]
Lはシス−CH=CH−である、段落CX〜DUのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0742】
[段落DZ]
Lは独立に−(C
1〜C
6アルキレン)−O−、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−、−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)−、−O−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−O−(C
1〜C
6アルキレン)、−(C
1〜C
6アルキレン)−NR
7−(C
1〜C
6アルキレン)、−C(O)−、−C(O)C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−、−C(O)NR
7−(アルキレン)−、−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−、−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−、及び−(C
1〜C
6アルキレン)−C(O)−(C
1〜C
6アルキレン)−からなる群から選択される、段落CX〜DUのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0743】
[段落EA]
Lは−(CH
2)NH−、−C(O)−、−C(O)C(O)NH−、−C(O)NH−、−C(O)NH(CH
2)−、又は−C(O)(CH
2)−である、段落DZに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0744】
[段落EB]
nは1である、段落CX〜EAのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0745】
[段落EC]
nは0である、段落CX〜DTのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0746】
[段落ED]
R
6は水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、任意に置換されたベンジル、又はC
1〜C
6−カルボキシアルキルである、段落CX〜ECのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0747】
[段落EE]
R
6は水素、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6−カルボキシアルキル、又はハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノから選択される1個以上の基で任意に置換されたベンジルである、段落CX〜ECのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0748】
[段落EF]
DはCR
7である、段落CX〜EEのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0749】
[段落EG]
Dは‐C(C
1〜C
6アルキル)である、段落EFに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0750】
[段落EH]
DはCHである、段落EFに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0751】
[段落EI]
DはNである、段落CX〜EEのいずれかに記載の式(IIIa)の化合物、又はその立体異性体、その互変異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【0752】
[段落EJ]
次の化合物からなる群から選択される段落A〜Cのいずれかに記載の化合物。
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
[段落EK]
表1〜3、8〜11、14及び15の化合物からなる群から選択される、段落A〜Cのいずれかに記載の化合物。
【0754】
[段落EL]
表1〜3、8〜11、及び14の化合物からなる群から選択される、段落A〜Cのいずれかに記載の化合物。
【0755】
[段落EM]
次の化合物からなる群から選択される段落A又はBに記載の化合物。
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
[段落EN]
表4の化合物からなる群から選択される、段落A又はBDに記載の化合物。
【0757】
[段落EO]
表5〜7、12、及び13の化合物からなる群から選択される、段落A又はCXに記載の化合物。
【0758】
[段落EP]
微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、抗菌剤及び段落A〜EPのいずれかに記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【0759】
[段落EQ]
前記抗菌剤が大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である、段落EPに記載の方法。
【0760】
[段落ER]
前記抗菌剤は大環状抗生物質である、段落EP又はEQに記載の方法。
【0761】
[段落ES]
大環状抗生物質はポリミキシン抗生物質である、前記抗菌剤は大環状抗生物質である、段落ERに記載の方法。
【0762】
[段落ET]
前記ポリミキシン抗生物質はコリスチンである、段落ESに記載の方法。
【0763】
[段落EU]
前記抗菌剤はキノロン抗生物質又はβ−ラクタム抗生物質である、段落EQに記載の方法。
【0764】
[段落EV]
前記抗菌剤がキノロン抗生物質である、段落EUに記載の方法。
【0765】
[段落EW]
前記キノロン抗生物質がフルオロキノロン抗生物質である、段落EVに記載の方法。
【0766】
[段落EX]
前記抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である、段落EUに記載の方法。
【0767】
[段落EY]
抗菌剤の活性を増強する方法であって、抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物と組み合わせた抗菌剤を投与する工程を含む方法。
【0768】
[段落EZ]
前記抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、RecAを阻害する、段落EYに記載の方法。
【0769】
[段落FA]
前記抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、RecA媒介の鎖交換を阻害する、段落EYに記載の方法。
【0770】
[段落FB]
前記抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、細菌におけるSOS応答を阻害する、段落EYに記載の方法。
【0771】
[段落FC]
抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、コリスチンの活性を増強し、RecAを阻害しない、段落EYに記載の方法。
【0772】
[段落FD]
抗菌剤の活性を増強する少なくとも1つの化合物は、段落A−EPのいずれかに記載の化合物である、段落EYに記載の方法。
【0773】
[段落FE]
抗菌剤が大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である、段落EYに記載の方法。
【0774】
[段落FF]
抗菌剤は、大環状抗生物質である、段落EY又はFEに記載の方法。
【0775】
[段落FG]
前記大環状抗生物質はポリミキシン抗生物質である、段落ERに記載の方法。
【0776】
[段落FH]
前記ポリミキシン抗生物質はコリスチンである、段落FGに記載の方法。
【0777】
[段落FI]
前記抗菌剤はキノロン抗生物質又はβ−ラクタム抗生物質である、段落FEに記載の方法。
【0778】
[段落FJ]
前記抗菌剤は、キノロン抗生物質である、段落FIに記載の方法。
【0779】
[段落FK]
前記キノロン抗生物質は、フルオロキノロン抗生物質である、段落EJに記載の方法。
【0780】
[段落FL]
前記抗菌剤はβ−ラクタム抗生物質である、段落FIに記載の方法。
【0781】
[段落FM]
微生物感染の治療を必要とする対象における微生物感染を治療する方法であって、段落A〜EPのいずれかに記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【0782】
[段落FN]
段落A〜EPのいずれかに記載の化合物と抗菌剤とを含む組成物。
【0783】
[段落FO]
前記抗菌剤が大環状抗生物質、キノロン抗生物質、β−ラクタム抗生物質、又はアミノグリコシド抗生物質である、段落FNに記載の組成物。
【0784】
[段落FP]
前記抗菌剤が大環状抗生物質である、段落FOに記載の組成物。
【0785】
[段落FQ]
前記大環状抗生物質は、ポリミキシン抗生物質である、段落FPに記載の組成物。
【0786】
[段落FR]
前記ポリミキシン抗生物質がコリスチンである、段落FQに記載の組成物。
【0787】
[段落FS]
前記抗菌剤がキノロン抗生物質又はβ−ラクタム抗生物質である、段落FOに記載の組成物。
【0788】
[段落FT]
前記抗菌剤がキノロン抗生物質である、段落FSに記載の組成物。
【0789】
[段落FU]
前記キノロン抗生物質はフルオロキノロン抗生物質である、段落FTに記載の組成物。
【0790】
[段落FV]
前記抗菌剤がβ−ラクタム抗生物質である、段落FSに記載の組成物。
【0791】
[段落FW]
段落A〜EPのいずれかに記載の化合物を含む組成物。